東京ミッドタウンでは、国立新美術館で行われる「ルーヴル美術館展」開催を記念した限定メニューを提供する「東京ミッドタウンでフランス散歩」を開催。期間は、2018年5月30日(水)から9月3日(月)まで。東京ミッドタウン内で、限定メニューが登場「ルーヴル美術館展」は、"肖像芸術"にフォーカスし、ルーヴル美術館の全8部門を代表する名作約110点の展示を行う企画展。16世紀ヴェネツィア派の巨匠ヴェロネーゼによる《美しきナーニ》が27年ぶりに来日するなど、多くの話題を集めている注目のイベントだ。「東京ミッドタウンでフランス散歩」では、そんな「ルーヴル美術館展」の開催を記念して、東京ミッドタウン内の店舗から限定メニューを発売。ルーブル美術館のあるフランスをモチーフに取り入れた美しいフードの数々が並ぶ。エッフェル塔のモチーフを飾って旬の素材を使ったデザート専門店「トシ ヨロイヅカ(Toshi Yoroizuka)」からは、フランス伝統菓子のパリブレストを主役したデザート「パリブレスト ア ラ トシ」が登場。シェフによってアレンジの加えられたパリブレストには、濃厚なピスタチオクリームやエクアドルショコラを使用。パリのシンボル"エッフェル塔"のデコレーションを添えた、華やかな一品に仕上げている。ルーヴル美術館の"ピラミッド"に見立てたデザートルーヴル美術館のピラミッドをデザートに変身させたのは、「六本木テラス フィリップ・ミル」。ピラミッドは、透明な飴を使用して丁寧に再現。層になった濃厚なガナッシュとチョレートクリーム、そして真っ赤なフランボワーズソースが、ピラミッドの中から顔を覗かせる、繊細な一品だ。《美しきナーニ》のチョコプレート「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」からは、《美しきナーニ》のチョコレートプレートを飾った「オペラ」を提供。口に運べば、くちどけ滑らかなコーヒームースと、アーモンドコーヒープラリネのサクサクっとした食感のハーモニーを楽しめる。パリの夕暮れを和菓子で再現「とらや(TORAYA)」からは、パリ店オープン30周年を記念して作られた限定品"エッフェル塔の夕暮れ"を再販売。黄昏時のパリの美しい街並みを、橙の琥珀羹と黒の煉羊羹で見事に表現した「とらや」ファン必見の一品となっている。そのほかにも、「ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HÉVIN)」や「メゾンカイザー」などフランス発祥の有名店も参加。企画展の帰り道に立ち寄って、気になるメニューを食してみてはいかが。【詳細】「東京ミッドタウンでフランス散歩」期間:2018年5月30日(水)~9月3日(月)場所:東京ミッドタウン内店舗住所:東京都港区赤坂9-7-1ショップ情報:■トシ ヨロイヅカ(プラザ1F)メニュー:パリブレスト ア ラ トシ 1,350円(税込)TEL:03-5413-3650■六本木テラス フィリップ・ミル(ガーデンテラス4F)メニュー:ルーヴル美術館のピラミッドに見立てたショコラガナッシュとフランボワーズのタルト仕立て 2,160円(税込)TEL:03-5413-3282 ※前日までに要予約■ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ(ミッドタウン・タワー1F)メニュー:オペラ 702円(税込)TEL:03-6434-8711■とらや(ガレリアB1)メニュー:エッフェル塔の夕暮れ 1本 1,944円(税込)TEL:03-5413-3541
2018年05月13日コンラッド東京では、5月30日から9月3日までの期間、国立新美術館にて開催する「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか―」とコラボレーションした特別メニューを提供する。コラージュアートが店名の由来となるモダンフレンチレストラン・コラージュでは、5月3日〜9月3日の期間中、スペシャルコース「ルーヴル(LOUVRE)」を用意。また、同コース限定のワインペアリングプランもある。スペシャルコース「ルーヴル(LOUVRE)」本コースでは、同展覧会メイン作品であるアントワーヌ=ジャン・グロ「アルコレ橋のボナパルト(1796年11月17日)」とヴェロネーゼ 「女性の肖像」、通称「美しきナーニ」の2作品にフォーカスをあて、 独自の気品と優雅さの中に感じる端麗さや勇敢さ、マスキュリン(男性らしさ)とフェミニン(女性らしさ)といった、様々な要素からインスパイアされたメニューを考案。仔羊と野菜の煮込み料理であるナヴァランや、魚介のうまみが広がる“漁師風”という意味のマリニエールといったクラシックフレンチの調理法を多用しつつ、旬食材の個性やうまみをしっかりと引き出し、「コラージュ」ならではのプレゼンテーションで展開。シェフ・ド・キュイジーヌ 松永晋太郎の感性が息づく、お皿の上のアートの数々を楽しめる。オールデイダイニング「セリーズ」では、繊細なフレンチスイーツを好きなだけ楽しめる「ルーヴル スイーツブッフェ」が登場。「ルーヴル スイーツブッフェ」オールデイダイニング「セリーズ」にて人気を博すスイーツブッフェでは、同展覧会の開催を記念し、芸術だけでなく繊細なスイーツの街としても知られているパリにちなんで、「夏のパリ」をテーマにしたスイーツ&セイボリーを期間限定で用意。表面の車輪模様が特徴である、パイ生地にアーモンドクリームをつめたフランスの伝統菓子「ピティビエ」をはじめ、爽やかな味わいのレモンタルトやパッションフルーツのジュレ、カヌレやマカロンなど、ペストリーシェフ 岡崎正輝による旬食材を使った、パリで人気のスイーツやセイボリーが並ぶ。さらに、バー&ラウンジ・トゥエンティエイトでは “ポプシクル”アイスキャンディーとシャンパーニュを使った新感覚のカクテル「コンラッド・ポプテル」の期間限定コラボレーションフレーバー「ルーヴル・ポプテル」 が登場。ペアリングのシャンパーニュ、ペリエジュエ グラン ブリュットにポプシクルが溶けてバラの花びらが浮かび上がる華やかな演出とともに、複雑に変化する繊細なアロマと芳醇な味わいを楽しめる。 【イベント情報】「ルーヴル スイーツブッフェ」期間:6月2日〜9月2日 ※土日祝のみ開催場所:コンラッド東京 オールデイダイニング「セリーズ」時間:15:00〜17:00料金:4,500円(6〜12歳2,500円、6歳未満無料)、5,000 円(ソムリエセレクトのグラスシャンパーニュ付)
2018年05月08日東京・練馬のちひろ美術館・東京では、いわさきちひろ生誕100年を記念し、デザイナー・飛田正浩が手掛けるスポークン ワーズ プロジェクト(spoken words project)とのコラボレーションによる「『Life展』着るをたのしむ spoken words project」を5月19日から7月22日まで開催する。ちひろコレクション2018 spoken words projectArt Direction: Rikako Nagashima, Photography: Ryosuke Kikuchi, Styling: spoken words project,Hair & Make-up: Chinone Hiromi, Model: Sakura Maya Michikiデザイナーの飛田正浩によるスポークン ワーズ プロジェクトは、手作業を活かした染めや、プリントを施した服作りに定評があるファッションブランド。今回、巧みな線や水彩の技術、強くしなやかな女性としての生き方といった、ちひろのセンスに着目し、その絵や人物のイメージから新たな作品としての生地や服を制作。ちひろの世界観が、現代のファッションとして蘇る。いわさきちひろ アトリエにて 1970年(51歳)手作りしたパフスリーブのワンピース、シックなオーダーメイドのスーツなど、いわさきちひろの服には、一時の流行に惑わされない独特のモダンさと、さりげない上品さがある。本展では、水彩画やスケッチとともに、愛用の服も展示、その絵と服からちひろのセンスを探る。花の精 1970年頃 いわさきちひろ飛田は、ちひろの水彩画の色彩がみずみずしいのは、“やめどき”が絶妙だからだと語る。色がにじんで混ざり合うのをどこで止めるかは、布を染めるテキスタイルの表現にも通じる。ちひろの水彩画からインスピレーションを受け、同ブランドが新たなテキスタイルを生み出す。なお、飛田のインタビューは、『いわさきちひろ生誕100年 Life Chihiro Iwasaki 100』にも収録されている。会期中、ミュージアムショップでは、同ブランドがデザインした服「ちひろコレクション 2018」を販売。さらに、6月23日の13時から16時には、1人で針と糸を使える小学生以上を対象に、同ブランドによるワークショップも開催。毎月第1・第3土曜日の14時からはギャラリートークも行われる。スポークン ワーズ プロジェクが表現する現代版のちひろの服とともに、彼女のセンスを感じてみては。【展覧会情報】いわさきちひろ生誕100年「Life展」 着るをたのしむ spoken words project会期:5月19日〜7月22日会場:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2時間:10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:大人800円 高校生以下無料休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)生誕100年記念サイト:【書籍情報】『いわさきちひろ生誕100年 Life Chihiro Iwasaki 100』発刊:2018年3月1日価格:1,300円
2018年05月02日東京都写真美術館では、展覧会「TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ」を、5月12日から8月5日まで開催する。ロベール・ドアノー 《ピカソのパン》 1952年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact東京都写真美術館の約3万4,000点以上に及ぶ膨大なコレクションから、約140点の古今東西のすぐれた名品を“たのしむ、まなぶ”をテーマに紹介する。美術館の空気感や、間近に感じられる作品の存在感、自分の興味にそって作品の中に写るものをじっくり見ることで、それまで気づかなかった作品の側面や、“わからない”ことを発見したり、その“わからなさ”を楽しむといった、学校や書物による学びとは異なる、“美術館での豊かで多様な学び”を観客に感じてもらうことが狙いだ。木村伊兵衛《大阪・中之島公園》 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント会場では、ただ作品を眺めるだけではなく、楽しい学びへと誘う写真鑑賞を提案。作品の被写体や状況がふしぎなもの、作家や被写体の気持ちを想像することで写っていないものまで見えてくるような、そんな思わず誰かに“話したくなる”作品が並ぶ。また、ひとつの作品をじっくり見て考えを深めたり、他の人の意見に耳を傾け、新しい見方を共有するといった、大学入試や企業研修にも使われている“美術鑑賞”を提案。鑑賞の案内となる『じっくり見てみるガイドブック』(日英)が用意され、対話型の写真鑑賞をリード。自由なアプローチでの鑑賞を試みることで、テーマ、モチーフ、作家などにつながりや違いを感じながら、じっくりと作品の世界に入っていくことができる。会期中は、第1、第3金曜日の16時から「担当学芸員によるギャラリートーク」、7月7日には“クロマキー合成”によって、実際にそこにはないユニークな記念写真を撮影できる「クロマキーランド」、夏休み期間中の7月28日、29日には、写真にまつわる制作を体験できるワークショップなども開催。さらに障害の有無にかかわらず、多くの人が写真鑑賞を楽しめるよう、第1金曜日には手話付きのギャラリートーク、6月3日、24日は聴覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップが行われる。出品作品の一覧や他のイベントの詳細は、東京都写真美術館の公式サイト()にてチェックできる。【イベント情報】TOPコレクション たのしむ、まなぶ イントゥ・ザ・ピクチャーズ会期:5月12日〜8月5日会場:東京都写真美術館住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内時間:10:00〜18:00 ※木、金は20:00まで。ただし7月19日~8月3日の木、金は21:00まで開館(入館は閉館30分前まで)料金:一般 500円/学生 400円/中高生・65歳以上 250円休館日:月曜日 ※7月16日は開館、7月17日は休館クロマキーランド会期:7月7日時間:14:00〜17:00料金:無料(予約不要)じっくり見たり、つくったりしよう!(ワークショップ)会期:7月28日、29日時間:10:30〜12:30料金:800円(※各日10組、事前申込制、先着順、別途要本展観覧チケット)視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ会期:6月3日、6月24日時間:10:30〜12:30料金:500円(※各日7名、事前申込制、別途要本展観覧チケット)
2018年04月29日旅するような展示構成 珠玉のコレクションを所蔵していることで知られているモスクワのプーシキン美術館。古代エジプトから近代までの絵画、版画、彫刻を収蔵し、印象派を中心とするフランス近代絵画コレクションは世界屈指と言われています。本展覧会は、プーシキン美術館より“風景画”をテーマにし、初来日となるモネの《草上の朝食》をはじめ、ルソーの《馬を襲うジャガー》のほか、ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンのフランス近代絵画65点が来日します。初夏の爽やかな風が吹き抜ける上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る、美しい風景を楽しめる「旅」をどうぞお楽しみください。 風景画の展開 風景画…現在では美術のジャンルとして確立しており、まるで絵画と同時期に誕生したかのように思えますが、クレタ島の宮殿壁画やポンペイの中のフレスコ画を除けば、17世紀まで確立していませんでした。本展覧会の第一部では、17世紀末の神話や聖書の物語を題材にした風景画にまでさかのぼり、19世紀からヨーロッパでは自然主義が主流となった、自然への賛美が感じられる情景を切り取った風景画に触れています。写真(右)のクロード・ロラン《エウロペの掠奪》は、フェニキアの王女エウロペに一目惚れしたゼウスが白い牡牛に姿を変身し、侍女たちと花を摘んでいたエウロペに近づいて、一瞬にして彼女を連れ去ってしまうシーンを描いた作品。暴力的な場面とは対照的に美しい自然が広がっている背景には、風が波を立てる様子や大きな木々、洋上の船などが丁寧に描かれ、理想的な風景が生み出されていますね。 印象派以降の風景画 クロード・モネ《草上の昼食》 1866年 130×181cm 油彩・カンヴァス本展覧会の第二部では、風景画に描かれている場所に着目した構成になっています。19世紀中頃から「パリ大改造」が行われた忙しない大都市パリの街並みや、鉄道網が発達したことからレジャーを楽しみ郊外に目を向けた作品。さらには南フランスや海辺、そして海を渡ってタヒチまで、果ては想像の世界へと、自然豊かな風景を表現しています。こちらはポスターにも使用されているモネの《草上の朝食》。本作品は、当時26歳のモネがみずみずしい感性で描いたもので、銀杏の木から溢れる木漏れ日の表現方、モネの才能溢れるタッチを感じ取れることでしょう。 風景画から読み解く 数々の風景画が教えてくれるのは、神話や聖書の物語をはじめとし、その時代を生きる人々の暮らしだけではなく、情景を切り取った筆跡から、画家自身の個性が読み取れます。また、それぞれの画家が捉えた世界の見方は、私たちに光と影が織りなす世界の美しさを教えてくれることでしょう。是非、多様なスタイルで表現した風景画の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。 【情報】 『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』 会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)時間:9:30~17:30※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで休館:月曜日(ただし、4月30日は開室) 【プレゼント応募】本展覧会の無料鑑賞券をプレゼント致します。件名に【『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』『チケットプレゼント】に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:6月24日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年04月28日『プーシキン美術館展―旅するフランス風景画』とは?【女子的アートナビ】vol. 108この展覧会では、ロシアを代表する美術館のひとつ、プーシキン美術館のコレクションから選び抜かれたフランスの風景画65点を紹介。モネやセザンヌ、ルソー、さらに美術史に名を遺すクロード・ロランなど17世紀から20世紀までの傑作が勢ぞろい。神話の物語や美しいパリの街並みなどの名画を見ながらフランスを旅するように楽しむことができます。スペシャルサポーターは水谷豊さん!同展のスペシャルサポーターは、俳優の水谷豊さん。音声ガイドのナビゲーターも担当された水谷さんがプレス内覧会に出席され、展覧会の見どころなどを語りました。まず、展覧会を見ての感想を問われると、「今回はテーマがフランス風景画ということで、どの絵も本当にすばらしく絵の中に引き込まれていくようで、旅しているような気分を味わえました」と回答。続いて、2つの作品についてコメントされました。クロード・モネの初来日作品《草上の昼食》、実物はいかがでしたか?水谷さん写真で見るのとは全然違いましたね。学芸員の方から知識を教えていただき絵の見方も変わったのですが、これがモネの青春時代の作品ということで、若い時から才能が花開いていたことがわかります。すばらしいです。《草上の昼食》は画家が26歳のときに描いた作品。学芸員の大橋さんのお話では、当時モネはまだたくさんのモデルを雇うことができなかったので、恋人のカミーユにいろいろな服を着せてポーズをとってもらい、いくつかスケッチを描いてから組み合わせて作品を制作したとのこと。この絵に登場する女性はすべてカミーユではないかと考えられているそうです。特にお気に入りの作品は?水谷さんいろいろありましたが、おもしろかったのはアンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》です。ルソーはパリにいて、植物園で熱帯植物を観察しながらジャングルに思いをはせてこの絵を描いたのですが、想像でここまで描けるのかというほどすばらしい作品です。われわれも(俳優というのは)妄想するのが仕事ですが(笑)、不思議なオーラがある作品です。ルソーは税関職員として働きながら絵を描いていた日曜画家。専門的な美術教育を受けていない彼の作品は批判されることもありましたが、ピカソやアポリネールなどからは高く評価されていました。特に南国のジャングルを描いた絵を多く残しています。最後に、水谷さんからメッセージ水谷さん名作と呼ぶのにふさわしい、たくさんの作品が東京都美術館にそろいました。訪れた人を世界の旅に連れて行ってくれる作品が集まっていると思います。僕は旅の案内人として関わらせていただき光栄です。たくさんの人にこの感動を味わっていただきたいです。ちなみに、水谷さんがナビゲーターとして出演されている音声ガイドも聞いてみたのですが、作品の背景や画家についての説明などもわかりやすく、展覧会の感動がより深くなる内容でした。そして、『相棒』ファンが喜ぶあの名セリフも入っています。ガイドは最後の最後までぜひ聞いてみてください。また、会場には作品と一緒にパリの地図なども掛けられ、どのあたりを描いた絵なのかがわかるようになっています。パリを訪れたことがある人はもちろん、行ったことがなくてもイメージすることができ、作品鑑賞がより楽しくなりますよ。フランスを旅する気分を味わえる展覧会は7月8日まで。Information会期:~7月8日(日)休室日:月曜日時間:9:30~17:30※金曜日は20時まで※入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1600円/大学生・専門学校生1300円/高校生800円/中学生以下無料公式サイト:上野の東京都美術館で開催中の『プーシキン美術館展』に行ってきました。フランス風景画の名作が集まるこの展覧会では、俳優の水谷豊さんが音声ガイドを担当。プレス内覧会にも出席され、見どころを語ってくれました。
2018年04月28日アーティスト、ゴードン・マッタ=クラークの回顧展「ゴードン・マッタ = クラーク展」が、2018年6月19日(火)から9月17日(月・祝)まで、東京国立近代美術館にて開催される。ゴードン・マッタ=クラーク、アジア初の回顧展1970年代にニューヨークを中心に活躍し、35歳という若さでこの世を去ったアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク(1943-78)。本展は、わずか約10年という短い活動期間の中で、アート、建築、ストリートカルチャー、アーティストによる食堂「フード」の経営と、多彩な才能を発揮したマッタ=クラークの活動を、フルスケールで紹介するもの。作品の多くが個人蔵、あるいはメトロポリタン美術館やポンピドゥー・センターなど欧米の著名美術館所蔵で、これまでアジアではまとまった形で紹介される機会が無かったマッタ=クラークのアジア初回顧展となる。「ビルディング・カット」シリーズ最大規模の立体作品が初来日彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料など、約200点を数える出展作品の中でも注目したいのは、建物の一部を切り取る「ビルディング・カット」シリーズの中でも最大規模の立体作品であり、初来日となる《スプリッティング:四つの角》。マンハッタン、ブロンクス、ブルックリン各所の建物の天井や床に四角い穴を開けた 《ブロンクス・フロアーズ》、一軒家を縦真っ二つに切断した《スプリッティング》、パリのポンピドゥー・センター建設のため取り壊し予定だった17世紀の建築に、まるで時空が削り取られたような大きな円錐状の穴を開けた《円錐の交差》などで構成される「ビルディング・カット」シリーズ。建築物に穴を開けることで新たな光を当て、見慣れた日常をまったく新たな空間・時間へと変容させた、マッタ = クラークを代表する作品群だ。「住まい」や「ストリート」など、5つの「場所」にフォーカス会場では、都市を舞台に活動したマッタ = クラークにとって重要だった、「住まい」「ストリート」「港」「市場」「ミュージアム」の5つの「場所」にフォーカスして作品を展示。また、1970年代ニューヨークの文化的・社会的背景を示す資料や、現在の東京に関わる資料などを展示に組み込むことで、現代の都市における、マッタ = クラーク作品の今日的な意味に迫る。ビームスとのコラボレーションもビームス(BEAMS)とのコラボレーションも実施。アートディレクター・前田晃伸がデザインを担当したTシャツやトートバッグなどのアイテムを販売するほか、ゴードン・マッタ=クラークがオーナーを務めたレストラン「FOOD」にインスパイアされた5名のアート作品の展示がトーキョー カルチャート バイ ビームスにて期間限定で行われる。また、人気シェフたちが展覧会からインスピレーションを受けたオリジナルメニューを来場者に提供し、食にまつわるトークショーを実施する「料理というクリエーションと食におけるストリートカルチャー」も東京・幡ヶ谷のパドラーズコーヒーにて開催されるのでこちらも併せてチェックしてみて。開催概要「ゴードン・マッタ = クラーク展」開催期間:2018年6月19日(火)〜9月17日(月・祝)会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー住所:東京都千代田区北の丸公園 3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土曜は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(7/16、9/17は開館)、7月17日(火)アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b 出口より徒歩3分観覧料:一般1,200(900)円、大学生800(500)円※( )内は20名以上の団体料金。価格は税込み。※高校生以下および18歳未満、障害者手帳の所持者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4-2F)、「瀧口修造と彼が見つめた作家たち コレクションを中心とした小企画」(2F ギャラリー4)も観覧可能。リピーター割引:本展使用済み入場券の持参で、2回目以降は特別料金で観覧可能(一般500円、大学生250円)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)<ビームス×ゴードン・マッタ=クラーク展>■コラボレーショングッズ販売発売日:2018年6月15日(金)販売店舗:トーキョー カルチャート バイ ビームス及び東京国立近代美術館ミュージアムショップ※6月19日~アイテム:Tシャツ、トートバッグ、ステッカー、ポストカード■展示会「TOO MUCH Magazine NEW ISSUE LAUNCH EXHIBITION『FOOD 1971-74:The recipe for a soup no one knows about』」開催期間:6月15日(金)~20日(水)会場:トーキョー カルチャート バイ ビームス参加アーティスト:Åbäke、加賀美健、ホンマタカシ、モトーラ世理奈、平山昌尚販売アイテム:缶入りTシャツ■トークイベント「料理というクリエーションと食におけるストリートカルチャー」開催期間:6月19日(火)~9月17日(月・祝)の期間に週替わりで10名ほどのゲストを予定。会場:パドラーズコーヒー住所:東京都渋谷区西原2-26-5図版は全てCourtesy the Estate of Gordon Matta-Clark and David Zwirner, New York.© 2018 Estate of Gordon Matta-Clark/ Artists Rights Society (ARS), New York.
2018年04月21日ザ・リッツ・カールトン東京が、六本木の国立新美術館にて開催される「ルーヴル美術館展」とコラボレーション。2018年の初夏を彩る特別メニューを、館内の各レストラン&バーにて2018年5月30日(水)から9月3日(月)まで提供する。絵画から着想を得たメニューフレンチダイニング「アジュール フォーティーファイブ」からは、「ルーヴル美術館展」のメイン作品のひとつ《美しきナーニ》の青いドレスからインスパイアされたメニューが登場。フランス語で"青(ブルー)"を意味する店名「アジュール」にもちなんで、料理にはオマールブルー、フロマージュブルー、ボリジブルーと"ブルー"の名が付く3種類の食材を取り入れ、プレートを華やかに彩ったアートのような一品に仕上げた。フランス発祥のスイーツを紅茶と共にルーヴル美術館のあるパリは、"スイーツの都"としても知られる街。「ザ・ロビーラウンジ」は、そんなパリにちなんで、フランス菓子を集めたフレンチアフタヌーンティーを提供する。マリー=アントワネットの好物としても知られるクグロフに加えて、マカロンやオペラ、そしてフォアグラ使用のセイボリーなどをセットした贅沢な料理の数々を、世界各地から厳選した拘りの茶葉と共に楽しんでみてはいかが。ナポレオンをモチーフとしたカクテルカクテル好きの人は「ザ・バー」がお勧め。オリジナルカクテル「ザ・エンペラー」は、皇帝ナポレオンをモチーフとした特別な一杯だ。ナポレオンの愛した酒と云われる、マンダリンを浸したコニャック「マンダリン・ナポレオン」と「クルボアジェ」を合わせ、香り高い国産の柑橘と柚子のアレンジを加えた。 日本での「ルーヴル美術館展」開催を記念して誕生した、和洋折衷の一杯をこの機会に是非。そのほかにも、チョコレート&ペストリー「ラ・ブティック」や「ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ」では、フランスを連想させるスイーツを販売する。【詳細】ザ・リッツ・カールトン東京×「ルーヴル美術館展」のコラボレーションメニュー提供期間:2018年5月30日(水)~9月3日(月)場所:ザ・リッツ・カールトン東京住所:東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン■アジュール フォーティーファイブ時間:ランチ 11:30~14:00 (L.O.)、ディナー 17:30~21:00 (L.O.)メニュー価格:ランチ 11,000円+税、ディナー 19,000円+税 ※共にサービス料別途■ザ・ロビーラウンジ時間:12:00~17:00 (L.O.)メニュー価格:アフタヌーンティー1名 4,600円~+税 ※サービス料別途■ザ・バー時間:18:00~24:00 ※金・土・祝前日~25:00 (24:30L.O.)メニュー価格:ザ・エンペラー 2,900円+税 ※サービス料別途■チョコレート&ペストリー「ラ・ブティック」時間:11:00~23:00 (イートイン22:30L.O.)メニュー価格:ヘーゼルナッツナポレオン、セサミレモンピラミッド 各800円+税■ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ時間:9:00~21:00 (イートイン~20:00L.O.)メニュー価格:オペラ 650円+税、マンゴー&パッションフルーツ エクレア 550円+税 ※共にサービス料別途
2018年04月20日横山大観(1868~1958)は、東京美術学校に学び、師匠の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋から、さまざまな物や情報が押し寄せる時代に、日本の海外の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、主題についても従来のお定型を軽々と脱してみせたのです。やがてこうした手法はさらに広がりをみせ、自在な画風と深い精神性をそなえた大作を生み出しました。本展では、明治、大正、昭和の3期に分けて、大観の作品を展示し、その特徴を振り返ることにしました。本展の見どころ40メートルを超える日本一長い画巻『生々流転』を一挙公開絢爛豪華『夜桜』『紅葉』の同時展示が実現します100年ぶりに発見さえた『白衣観音』『彗星』など新出作品を公開1章「明治」の大観東京美術学校の第一期生として、絵筆をにぎった横山大観は、校長の岡倉天心の指導のもと、新しい時代の絵画に取り組みました。理想や概念を絵にする「理想画」、輪郭線を描かずに絵画を組み立てる「朦朧(もうろう)体」を試みました。この時期、親友で早世した菱田春草と行動を共にしていました。菱田と比較して、一つのことを突き詰めるのが不得手でしたが、さまざまな表現に同時に挑戦することができるバイタリティをもっていました。それゆえ大観の方に、時代を先どりした作品、斬新で突飛にも感じられる主題を描いています。「白衣観音」1908年 個人蔵2章「大正」の大観1913年(大正2年)に岡倉天心が亡くなり、翌年有名無実化していた日本美術院を再興し、若手を率いる立場になりました。明治には、いわゆる「朦朧体」が批評界に受け入れられず、いたずらに新奇をてらうと低評価をされた大観でしたが、大正期には、東洋の伝統に新しい感覚を吹き込む実力者と高い評価が定着していきました。この時期の作品には、中国の水墨画、琳派、やまと絵など伝統的な技法や構図の影響が明確にうかがえます。自身の作品を装飾的な彩色画と水墨画に二分化し、それぞれに古画に学んだ成果を発揮しました。「群青富士」(右隻)1917頃 静岡県立美術館蔵 東京展:7月13日〜5月6日京都展:7月3日〜7月22日重要文化財「生々流転」(部分)1923年東京国立近代美術館蔵京都展は巻き替えあり3章「昭和」の大観この時期、「東の大観、西の栖鳳」と、京都の竹内栖鳳と並んで、画壇を代表する画家になっていました。大観と言えば、誰もがこの時期に生み出された作品を思い浮かべるのです。昭和の戦前から戦中、戦後の作品を紹介します。「夜桜」(左隻)1929年大倉集古館蔵東京展:5月8日〜5月27日京都展:6月8日〜7月1日開催概要東京展会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)会場:東京国立近代美術館所在地:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1お問合せ先:TEL.03-5777-8600京都展会期:2018年6月8日(金)~7月22日(日)会場:京都国立近代美術館所在地:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町お問合せ先:TEL.075-761-4111横山大観プロフィール1868年(明治元年)水戸藩士酒井捨彦の長男として誕生。1878年(明治11年)明治維新で水戸藩士の身分を失った父とともに上京1885年(明治18年)東京府中学校を卒業後、私立の東京英語学校に入学。1889年(明治22年)(現東京芸術大学)を受験し、一期生に。1893年(明治26年)東京美術学校卒業後、東京美術学校助教授となる1898年(明治31年)岡倉天心とともに辞職し、日本美術院創立に参画。1903年(明治36年)インドに外遊、翌年渡米し、各地で作品を展覧。米国から欧州に渡り、各地を巡って帰国。1912年(大正元年)『大観画集』出版。1930年(昭和5年)ローマにおいて日本美術展覧会を開催。『夜桜』など出品。1937年(昭和12年)第一回文化勲章を受章。1958年(昭和33年)2月に逝去。
2018年04月13日フランスの風景画のコレクションが一堂に来日17世紀から20世紀の風景画が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。クロード・モネ《草上の昼食》1866年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.なかでも、注目は初来日となるモネの『草上の昼食』。同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」を体感できます。展示構成第1部「風景画の展開クロード・ロランからバルビゾン派まで」1章近代風景画の源流/2章自然への賛美第2部「印象は以後の風景画」3章大都市パリの風景/4章パリ近郊--身近な自然へのまなざし5章南へ—新たな光と風景/6章海を渡って/想像の世界宗教画の背景として描かれていた風景でしたが、17世紀のオランダにおいて「風景画」として独立したカテゴリーになります。フランスの画家たちも次第に関心をしめし、イタリアで目にした古代の移籍や旅先の風景を描くようになります。19世紀に入ると、身近な自然を愛したバルビゾン派の画家たちが人気になります。そして19世紀半ばからは「パリ大改造」が行われ、街並みが大きく変わりました。印象派の画家たちは生まれ語ったパリを歩き、都市の情景を数多く描きます。さらに鉄道網の発達にともない、郊外や南仏の風景を描き、さらには海を渡って、想像の世界へと広がりました。『庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰』ムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリのモンマルトルにあったダンスホール。喧騒から少し離れた木陰で楽し気に語らう男女5人が描かれています。後ろ姿の女性はルノワールのお気に入りのモデル・ニ二。その後ろから顔をのぞかせているのは画家のモネです。ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》1876年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『サント・ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め』エクス・アン・プロヴァンスの近くにあったセザンヌの家の近くから見ることができた。この山はセザンヌが主題にしたモチーフのひとつで、30点以上の油絵と多数の水彩画にしています。ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》1905-06年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『マタモエ、孔雀のいる風景』1891年、ゴーガンはタヒチ島へ赴きます。タヒチ語のマタモエの意味は議論されてきましたが、ゴーガンはフランス語では「死」というタイトルをつけました。文明化されたヨーロッパ人としての自身の死を示していたと考えられています。ポール・ゴーガン《マタモエ、孔雀のいる風景》1892年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.『馬を襲うジャガー』アンリ・ルソーの作品は熱帯のジャングルを舞台にしたものが多数あるが、実際に南国に行ったことはなく、パリの植物園でスケッチしたさまざまな植物を組み合わせて、幻想的な風景を作りあげました。アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.展覧会概要会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館企画展示室(東京・上野公園)休室日:月曜日※ただし、4月30(月)は開室開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室:金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省お問い合わせ先:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)大阪会場会場:国立国際美術館(大阪・中之島)会期:2018年7月21日(土)~10月14日(日)主催:国立国際美術館、朝日新聞社、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
2018年04月12日展覧会「セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―」が、東京・弥生美術館にて2018年6月24日(日)まで開催される。「セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―」では、イギリス海軍の水兵服に由来し、マリンルックとして19世紀末から20世紀初頭の欧米で流行したセーラー服を特集。本来は年齢・性別を問わない衣装であるはずのセーラー服が、なぜ日本では女学生の服として定着したのかを、イラストや実物資料から紐解いていく。「京都・平安女学院のセーラー服姿」は、1920年に制定された日本初のセーラー女学生を写真に収めた写真。場内には、当時の平安女学院のセーラー服を複製したものや、1921年制定の福岡女学院のセーラー服を展示する。その他、東洋英和女学院や、女優・薬師丸ひろ子の出身校でもある都立八潮高校など、多数の学校から実物のセーラー服が集結。様々な学校の個性的なセーラー服を一度に見ることができるとともに、その学校に代々伝わる特別なリボン・タイの結び方も紹介する。中原淳一の『ひまわり』の表紙イラストや松本かつぢの作品「君の瞳はつぶらにて」など、レトロで可憐な少女絵から、江津匡士、森伸之、中村佑介といった作家達による、現代の女学生をリアルにとらえたイラストまで、セーラー服姿の女学生を様々な角度から表現した作品を紹介。中でも、中村佑介の原画は20点を一挙に公開。学生時代の作品から最新作に至るまで、多彩な“セーラー服の女の子”を発見できる。また、世界のセーラー服ブームを牽引した人気漫画『美少女戦士セーラームーン』も登場。ファン必見の貴重な原画を特別に公開する。【詳細】セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―会期:2018年3月29日(木)~6月24日(日)会場:弥生美術館 1階~2階会場住所:東京都文京区弥生2-4-3TEL:03-3812-0012開館時間:10:00~17:00(入館は16:30 まで)休館日:毎週月曜日 ただし、GW期間を含む4月24日(火)~5月6日(日)は無休で開館同時開催:弥生美術館3階会場「高畠華宵展」・竹久夢二美術館「竹久夢二 暮らしを彩る小さな美―大正ロマンのかわいいデザインー」入館料:一般 900(800)円 大高生 800(700)円 中小生 400(300)円※竹久夢二美術館と併せての料金。()内は20名様以上の団体割引料金。■武内直子『美少女戦士セーラームーン』中間展示替え第1期:3月29日(木)~4月28日(土) 第2期:4月29日(日)~5月27日(日) 第3期 5月29日(火)~6月24日(日)合計3点の原画作品を順次公開。原画展示を行わない期間は、複製原画を展示。■ギャラリートーク日時:4月21日(土)、5月13日(日)、6月16日(土) 各日14:00~ 約45分間※予約不要・無料(要入館料)
2018年04月10日日本・スウェーデン外交関係樹立150 周年を記念し、「長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~」が東京富士美術館にて、7月28日から9月24日に開催される。本展では、70年以上の時を経て今なお世界中で愛されるスウェーデンの国民的児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)の作品を展示。さらに彼女が描く“北欧の暮らしと子どもたち”をテーマに、リンドグレーン作品に描かれるスウェーデンの生活文化、自然との共生、子育てといったテーマにも焦点が当てられる。リンドグレーンの著書は、全世界100ヶ国以上の言語に翻訳され、出版部数は総計1 億6000 万部にのぼる。なかでも代表作の『長くつ下のピッピ』は、1941 年、風邪で寝込んでいた娘カーリンを喜ばせようと即興で語ったストーリーが元となり、今日までロングセラーを誇っている。その94 年間の生涯に多くの子ども向け作品を生み出し、“子どもの本の女王”と呼ばれている。アストリッド・リンドグレーン作・画 《オリジナルピッピ》 1944年 カーリン・ニイマン(リンドグレーンの娘)私物Text and illustration Astrid Lindgren ⒸThe Astrid Lindgren Company. Courtesy of The Astrid Lindgren Company会場ではスウェーデン、デンマーク、エストニアほかより 「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズ等の代表作品の原画、原稿、リンドグレーンの愛用品等約200 点を出品。リンドグレーンがタイプし、娘の10歳の誕生日に贈った「オリジナルピッピ」や、2005年に「ユネスコの“世界の記録”」に登録されたスウェーデン王立図書館に所蔵される作品を含む、日本初公開の貴重な原画の数々が披露される。併せて本展のために制作される特別映像や、ピッピの住む「ごたごた荘」を、外観・室内とも絵本の設定そのままに再現した大型模型も楽しめる。 なお、本展は東京から宮崎、京都、名古屋、福岡ほか全国に巡回予定。詳細は、5月以降に発表される。どこかノスタルジックで心温まる、親子3 世代で楽しめる展示会に足を運んでみては。【イベント情報】長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~会期:7 月28 日〜9 月24 日会場: 東京富士美術館住所:東京都八王子市谷野町492-1
2018年04月04日「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」が、2018年7月21日(土)から10月8日(月・祝)まで、東京都美術館 ギャラリーA・B・Cにて開催される。お弁当を通じてコミュニケーションを考える「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」展は、日本独自の食文化であり、人と人とをつなぐ役割を果たしてきた「おべんとう」をコミュニケーション・デザインの視点から捉えた展覧会だ。会場には現代の作家たちによるインスタレーション、来場者自身が見る・聞く・触れることができる参加体験型のコンテンツ、江戸時代の遊び心溢れるデザインのお弁当箱などが用意される。展覧会のみどころアニメーションでお弁当の世界へ展覧会は、発酵デザイナー・小倉ヒラクのお弁当をテーマとした新作アニメーションからスタート。親しみやすいキャラクター、口ずさみやすいメロディ、歌詞、振り付けが、観る者をお弁当の世界へと誘ってくれる。お弁当から垣間見える人と人とのつながり続くのは、お弁当を通じて人と人とのコミュニケーションを再考させられるような作品群。たとえば朝日新聞デジタル&Wで2年間連載された《あゆみ食堂のお弁当》を紹介する。「誰々にこんなお弁当を作ってあげたい」という読者のリクエストに応えて、大塩あゆ美がお弁当を創作、平野太呂が撮影し、依頼主にレシピとお弁当箱を届けるというプロジェクトだ。また、NHKのテレビ番組「サラメシ」で有名な“お弁当ハンター”の写真家・阿部了がお弁当を黙々と食べる人の姿を映した《ひるけ》は、お弁当を食べる人と作った人との関係性に想いを巡らせたくなる作品に仕上がっている。美術家・小山田徹は自身が家族と一緒に実践しているお弁当づくりのアーカイブ《お父ちゃん弁当》を展示。保育園に通う弟のために、小学生の姉がお弁当の指示書を書き、父親である小山田がその通りにおかずを調理し弁当箱に詰める。弁当にアートのように描かれた桜島の噴火、蛇行する川、三日月湖といったモチーフは、夜寝る前に読んだ本や散歩の時に見つけた植物や虫にインスピレーションを得たというものも。森内康博は、過去に開催したワークショップの様子を映像作品として上映。中学生が親に手伝ってもらうことなく自分でお弁当を作る姿を子供たち自身がドキュメンタリー映像にするという内容だ。体験型コンテンツも来場者が実際に参加することができる作品も展示。食べることをデザインするイーティング・デザイナーのマライエ・フォーゲルサングは、お弁当の「触ることや見ることができない」側面、たとえば人と人とのつながりや記憶、未来像といったストーリー性を生き生きと表現し、来場者をその物語の中へと導くような体験型インスタレーションを展開する。お弁当を「箱」と「布」によって自由にコミュニケーション空間を生み出せるツールだと考える北澤潤は、美術館の中にお弁当の「おすそわけ」マインドを考える《おすそわけ横丁》を創り上げる。江戸時代や世界各国の弁当箱さらに、時代や国境を越えた様々なお弁当箱を通じて、食べる目的や状況に合わせてデザインされた"プロダクト"としてのお弁当箱に注目するといった企画も。宴など誰かと一緒に食べる共食の場で使われた江戸時代のお弁当箱から、現代日本のひとり分のお弁当箱、そしてアジア、アフリカ、ヨーロッパなど世界のお弁当箱などが並べられる。ワークショップも「BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン」に出品するアーティストや、東京・代々木上原の弁当販売店チオベン(chioben)の山本千織らが参加するワークショップ・プログラムも開催される予定だ。【詳細】BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン会期:2018年7月21日(土)~10月8日(月・祝)休室日:月曜日、9月18日(火)、9月25日(火)※ただし8月13日(月)、9月17日(月・祝)、24日(月・休)、10月1日(月)、8日(月・祝)は開室。時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)、金曜日は20:00まで※ただし7月27日(金)、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)はサマーナイトミュージアムのため21:00まで。会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C住所:東京都台東区上野公園8-36TEL:03-3823-6921観覧料:一般800円/大学生・専門学校生400円/65歳以上500円/団体(20名以上)600円※高校生以下は無料。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者とその付添い1名まで無料。※毎月第3土曜日と翌日曜日は「家族ふれあいの日」により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は、一般当日料金の半額。8月15日(水)、9月19日(水)はシルバーデーにより、65歳以上は無料。いずれも証明できるものを持参。※10月1日(月)は「都民の日」により誰でも無料。■サマーナイトミュージアム割引7月27日(金)、8月3日(金)、10日(金)、17日(金)、24日(金)、31日(金)の17:00以降は、一般600円、大学生・専門学校生無料(証明できるものを持参)。■相互割引特別展「没後50年藤田嗣治展」の観覧券(半券可)を本展会場入口で提示すると一般料金から300円引き(1枚につき1名1回限り)。「おべんとう展」の観覧券(半券可)を館内のチケットカウンターで提示すると、「没後50年藤田嗣治展」の当日券が100円引き(1枚につき1名1回限り)。
2018年03月31日展覧会「竹久夢二 暮らしを彩る小さな美 -大正ロマンのかわいいデザイン-」が、東京・竹久夢二美術館で、2018年3月29日(木)から6月24日(日)まで開催される。「竹久夢二 暮らしを彩る小さな美 -大正ロマンのかわいいデザイン-」では、竹久夢二がデザインし人気を誇った千代紙をはじめ、着物 小物、絵葉書、装幀本など暮らしを華やかに彩った、小さく“かわいい”図案や装飾の数々を紹介。大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二は、絵画だけでなく日常の暮らしを趣味良く彩るためのデザインも手掛け、“かわいい”をコンセプトにした商品作りに注力した。また、日本のファンシーショップの先駆けともいえる「港屋絵草紙店」をオープンし、竹久夢二がデザインした千代紙、絵封筒、うちわ、風呂敷、半襟、帯、さらに版画や書籍まで多彩な日用品を販売。花柄をあしらった「新千代紙」や、小鳥や植物を表情豊かなタッチで描いた、半襟に刺繍を施すための図案、少女の暮らしぶりが垣間見られるコマが描かれた「家族双六」など約170点の作品が集結する。また、「竹久夢二美術館 セレクション展」も同時開催される。竹久夢二美術館所蔵のコレクションから、美人画を中心にセレクトした日本画や油彩画など約150点の作品を展示する。【詳細】竹久夢二 暮らしを彩る小さな美 -大正ロマンのかわいいデザイン-会期:2018年3月29日(木)~6月24日(日)休館日:月曜日 ※ゴールデンウィーク期間を含む※4月24日(火)から5月6日(日)は無休で開館。開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで入館料:一般 900円、大・高生 800円、中・小生 400円※弥生美術館と二館併せて観覧可能。※20名様以上は100円割引。■ギャラリートーク日時:4月14日(土)、5月13日(日)、6月9日(土) 15:00~※各回約45分、参加費無料(要入館料)
2018年03月23日コンラッド東京は、「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ― 人は人をどう表現してきたか」とコラボレーションした「ルーヴル スイーツブッフェ」を開催。2018年6月2日(土)から9月2日(日)の土日祝のみ、オールデイダイニング「セリーズ」にて実施する。夏のパリがテーマ「ルーヴル スイーツブッフェ」「ルーヴル スイーツブッフェ」では"夏のパリ"をテーマにしたスイーツ&セイボリーを用意。ルーヴル美術館のある街・パリをイメージした、まるでアートのように美しい料理の数々が並ぶ。こだわりのスイーツは全10種類。表面に車輪模様が描かれたパイ「ピティビエ」をはじめ、カヌレ、マカロン、エクレアなど伝統的なフランス菓子が揃う。甘酸っぱいレモンタルト、パッションフルーツのジュレ、フレーズ・デ・ボワのヨーグルトムース、アプリコットタルトなど季節にぴったりの爽やかなスイーツも。また食事系のセイボリーは、苺ブリオッシュにスモークサーモンのリエットを合わせたオープンサンド、ハムとブリーチーズをライ麦パンではさんだサンドイッチ、ポーチドエッグの3種類が用意される。オリジナルカクテルやスペシャルコースもその他にも5月30日(水)から9月3日(月)までの期間、ルーヴル美術館展とのコラボレーションカクテルやスペシャルコースが登場。バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」ではアイスキャンディーとシャンパーニュを使ったカクテル「コンラッド・ポプテル」の期間限定フレーバー「ルーヴル・ポプテル」を提供。ブドウ畑の桃と称されるフランスの桃"ペッシュ・ド・ヴィーニュ"をベースに、展覧会メイン作品であるアントワーヌ=ジャン・グロ《アルコレ橋のボナパルト》に描かれたバラを飾った。モダンフレンチ「コラージュ」では、《アルコレ橋のボナパルト》、ヴェロネーゼ《女性の肖像》にインスパイアされたスペシャルコースを用意する。クラシックフレンチの調理法を用いた自慢の「天草産真鯛のマリニエール 浅利と大葉」や「フランス産仔羊のロースト ナヴァラン仕立て 山椒とつや姫」などを、アートのような1皿に仕上げている。【詳細】コンラッド東京「ルーヴル スイーツブッフェ」日時:2018年6月2日(土)~9月2日(日) 15:00~17:00 ※土日祝のみ開催場所:コンラッド東京(東京都港区東新橋1-9-1)会場:オールデイダイニング「セリーズ」料金:1人4,500円、子供(6~12歳)2,500円、6歳未満無料※ソムリエセレクトのグラスシャンパーニュ付き 5,000円■ルーヴル・ポプテル 1人3,300円期間:5月30日(水)~9月3日(月) 9:00~24:00 (L.O. 23:30)会場:バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」■スペシャルコース「ルーヴル」期間:5月30日(水)~9月3日(月)時間:月~金 17:30~21:00(ディナーのみ)、土日祝 ランチ 12:00~14:00/ディナー 17:30~21:00場所:モダンフレンチ「コラージュ」料金:1人 ランチ9,500円/ディナー11,000円※ワインペアリング付 1人 ランチ15,500円/ディナー 17,000円【予約・問い合わせ先】TEL:03-6388-8745(レストラン予約直通)
2018年03月17日写真展「原点を、永遠に。―2018―」が、東京・恵比寿の東京都写真美術館にて開催される。期間は、2018年3月24日(土)から5月13日(日)まで。なお会期中は、3月24日(土)から4月15日(日)までの前期と、4月17日(火)から5月13日(日)までの後期に分かれて開催される。19-21世期に残された、35歳以下の作家による名作を展示「原点を、永遠に。―2018―」では、清里フォトアートミュージアム収蔵の1万点の作品の中から、35歳以下の作家が手掛けた409点の作品展示を行う。作家は、19世紀以降の海外の著名な写真家35人、第二次世界大戦以後の日本を代表する31人のアーティストなど、全95名を選出。その中には、W.ユージン・スミスやアンセル・アダムス、荒木経惟らも選ばれ、歴史的な名作が勢ぞろいする。とに分かれて開催会期中は、前期と後期に分かれ、それぞれ異なるテーマを持って開催。同作品を使用しながらも、異なる角度から、写真を鑑賞することが出来る。前期は、<歴史篇>をテーマに掲げ、1886年から2016年までの作品を、撮影年代順に展示。切り取られた時間と共に、青年が時代を切り拓いてきた軌跡を辿る。一方後期のテーマは、<作家篇>。作家名をほぼアルファベット順に展示することで、アーティストひとりひとりの個性や写真の多様性を楽しむことができる。また、会期中は、写真作家・中藤毅彦やミステリー作家・柊サナカらを招いた、ギャラリートークが開催される。【詳細】清里フォトアートミュージアム収蔵作品展「原点を、永遠に。―2018―」会期:2018年3月24日(土)~5月13日(日)※前期:3月24日(土)~4月15日(日)/後期:4月17日(火)~5月13日(日)休館日:毎週月曜日 ※4月30日(月・振)、5月1日(火)は開館開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで ※木・金は20:00まで開催場所:東京都写真美術館 地下1階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内入場料:無料■ギャラリートーク3月24日(土) 14:00~15:00 中藤毅彦(写真家)×柊サナカ(ミステリー作家)3月25日(日) 14:00~15:00 瀬戸正人(写真家)4月7日(土) 14:00~15:00 川田喜久治(写真家)4月21日(土) 14:00~15:00/16:00~17:00 鬼海弘雄(写真家)※予約不要※トーク会場=東京都写真美術館 地下1階展示室【問い合わせ先】清里フォトアートミュージアムTEL:0551-48-5599
2018年03月16日世界各地の美術館から作品を集結企画展「ルドン―秘密の花園」を開催中の「三菱一号館美術館」(東京都千代田区)内にあるミュージアムショップ「Store 1894」では、会期中ヨーロッパで見つけたこだわりのチョコレートを販売しています。2018年2月8日(木曜日)にスタートした「ルドン―秘密の花園」は、幻想的な内面世界に目を向けた特異な画業で現在も世界中の人の心を魅了するオディロン・ルドンの作品およそ90点を展示する企画展。ルドンが描いた花や植物に焦点を当てた前例のない展覧会となっており、オルセー美術館やニューヨーク近代美術館といった世界各地の美術館に収蔵されている作品を鑑賞できます。ショップのみの利用も可能「Store 1894」で販売されているチョコレートはダイアナ妃も愛したチョコレートの名店「PRESTAT(プレスタ)」のトリュフチョコ(3402円)、美しい自然に囲まれたフランス中部の小さな農家で手作りされている「CHOC’FLEUR(ショックフルール)」(756円から2592円)など。チョコレート以外にも展覧会グッズや三菱一号館美術館のオリジナルグッズを中心に、世界中から集めた上質な商品をとりそろえています。営業時間は10時から18時。美術館の鑑賞券がなくても利用可能です。企画展「ルドン―秘密の花園」ならびにチョコレートの販売は2018年5月20日(日曜日)まで。毎月第2水曜日の17時以降「アフター5女子割」で当日入館料が一律1000円となります(女性限定)。(画像はプレスリリースより)【参考】※三菱地所株式会社のプレスリリース/PR TIMES※三菱一号館美術館
2018年02月16日いわさきちひろ生誕100年を記念した「Life展」が、ちひろ美術館・東京、安曇野ちひろ美術館にて、2018年3月1日(木)から2019年1月31日(土)まで開催される。期間中は、様々なアーティストとコラボレーションする。第1回目となる開催は、現代アーティストの大巻伸嗣を迎え、「まなざしのゆくえ」を、ちひろ美術館・東京にて開催。期間は、2018年3月1日(木)から5月12日(土)まで。いわさきちひろの描く"いのち"とはこの世を去ってもなお、愛され続ける日本を代表する画家、いわさきちひろ。生前、少女時代を過酷な戦時下で過ごしたことで、生命や生活の儚さに触れた、いわさきちひろは、"いのち"を映し出した数々の作品を世に残している。その中でも、主にに描き続けたものは、生命力に満ち溢れる赤ちゃんや子どもたちの姿。特徴的なみずみずしい色彩で描かれる作品は、観る者を引きつけ、その生涯を終えるまで、数々の賞も受賞している。「Life展」は、そんないわさきちひろの生誕100年を記念し、新たなプロジェクトとして立ち上げた企画展。「人生、生涯、生活、暮らし方、活気、生きがい」といった、広義的な意味を持つ"Life"という言葉をテーマに、新たな視点から、いわさきちひろ作品の魅力を発信していく。現代美術家・大巻伸嗣とコラボ「まなざしゆくえ」「Life展」の開催のスタートを切る、「まなざしのゆくえ」は、現代美術作家、大巻伸嗣とコラボレーション。草花を象徴的なモチーフのひとつとして描く彼の作品は、"生"と"消えゆくものの儚さ"の両極を捉え、無機質な造形のなかにも、その場に内在するイメージを鮮明に表現する。水彩のにじみを生かして、日常の何気ない生命を描く、いわさきちひろの作品とは、まさに対照的な立ち位置だ。異なるアプローチを行う大巻伸嗣とのコラボレーションだからこそ、いわさきちひろ作品を新たな視点で鑑賞することができる。大巻伸嗣のインスタレーションさらに、大巻伸嗣は、自身が手掛けるインスタレーションによって、いわさきちひろが描いた"いのち"の作品に新たな世界観を加える。期間中は、ちひろ美術館・東京全館を利用し、各フロアで異なるテーマを持った空間を仕掛ける。会場は、水面下に広がる記憶や傷跡、いのちの連なりをイメージした1階部分と、水面上の大海原から広がるイマジネーションの旅をイメージした2階部分に分けて構成。いわさきちひろ作品「まなざし」と共に、来場客を異空間へと誘う。【詳細】いわさきちひろ生誕100年「Life展」展示会期:2018年3月1日(木)~2019年1月31日(土)■「まなざしのゆくえ」大巻伸嗣展示会期:2018年3月1日(木)~5月12日(土)開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日 (※4月30日(月)と5月7日(月)は開館)開催場所:ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2入館料:大人800円/高校生以下無料※10名以上の団体、65歳以上、学生証の提示者は100円引き※障害者手帳所持者は半額、その付添者1名まで無料、視覚障害者無料■ほかコラボレートアーティスト詳細・「あそぶ」plaplax(アートユニット) 2018年3月1日(木)~5月7日(月)/安曇野ちひろ美術館、7月28日(土)~10月28日(日)/ちひろ美術館・東京・「ひろしま」石内都(写真家) 5月12日(土)~7月16日(月・祝)/安曇野ちひろ美術館・「着るをたのしむ」spoken words project(ファッションブランド) 5月19日(土)~7月22日(日)/ちひろ美術館・東京・「子どものへや」/トラフ建築設計事務所(建築家) 7月21日(土)~9月25日(火)/安曇野ちひろ美術館・「みんないきてる」谷川俊太郎 (詩人) 9月29日(土)~12月16日(日)/安曇野ちひろ美術館・「作家で、母でつくる そだてる」/長島有里枝(アーティスト) 11月3日(土・祝)~2019年1月31日(木)/ちひろ美術館・東京【問い合わせ】TEL:03-3995-3001(テレホンガイド)TEL:03-3995-0612(代表)
2018年02月12日本邦初、巨匠ベラスケスの傑作7点が出品黄金期といえる17世紀スペインを代表するのみならず、西洋の美術史上もっとも傑出した画家のひとりであるディエゴ・ベラスケス。マドリードのプラド美術館では、彼が残したおよそ120点のうち、46点を所蔵していますが、国民的画家としての重要性から、まとまった数で貸し出される機会は極めて限られています。本展には重要作ばかり7点が出品され、日本で開催される展覧会では過去最高の作品数です。うち4点をここではご紹介します。バルタサール・カルロス(1629-46)はフェリペ4世の長男として生まれ、広大なスペイン帝国の王位後継者として国中の期待を一身に背負って育てられました。本作は、フェリペ4世がマドリード市外に作らせたブエン・レティーロ宮殿の心臓部「諸王国の間」で、両親である国王夫妻の騎馬像に挟まれて扉口の上を飾っていたものです。5-6歳の王太子は落ち着き払って指揮棒を掲げ、凛々しく馬の両前脚を高く上げて王国の未来の確かさと明るさを強調しています。しかし王太子は王位を継ぐことなく、16歳で早逝しました。背景の風景はマドリード郊外のグアダラマ山脈を描いたもので、それを描き出す流麗でよどみのない色彩、そして写実性は本作にスペイン風景画史における傑出した地位を与えています。ベラスケスの主君であり、稀代の美術コレクターとしてスペイン王室に膨大な絵画コレクションを築いたフェリペ4世(1605-65年)。トーレ・デ・ラ・パラーダの「王のギャラリー」を飾っていたこの肖像では、その場にふさわしく狩猟服を身に付け、猟銃を持ち、猟犬を従えて戸外に立つ姿で表されています。狩猟は単に王族の嗜みであっただけでなく、戦争のための訓練でもあり、その腕前は統治者の軍事的責務と力量を示すものでもありました。ベラスケスの近代性は、ここに華美な装飾や狩りの獲物などを描いていないだけでなく、像主が国王であることを示す一切の道具をも排除し、一人の男を極めて率直に、しかし威厳をもって表している点にあります。これは主にセビーリャで活躍した17世紀スペインを代表する彫刻家モンタニェース(1568-1649年)の肖像です。宮廷風の衣装に身を包んだ彫刻家は肖像を制作中に手を休め、鑑賞者の側に視線を向ける姿で表されています。線描のみで荒描きされた制作中の像は、髭の形などからフェリペ4世であることが明らかです。鑑賞者の側には肖像のモデルがいるはずの場面設定も含め、これを《ラス・メニーナス》に描かれる、ベラスケスの自画像の原型と見なすこともできます。故にこれは単なる彫刻家の肖像ではなく、彫刻が絵画同様に知的創造であり、高貴なる自由学芸の一分野であると称揚しているものと解釈されています。当時の宮廷では障害を持つ矮人や道化たちが「慰みの人々」として仕えていることが常で、ベラスケスは彼らの肖像を数多く制作しました。「バリェーカスの少年」として知られる本作の像主は、本名をフランシスコ・レスカーノと言い、王太子バルタサール・カルロスの遊び相手として宮廷に暮らした矮人でした。ここでベラスケスは堅苦しい王候の肖像画のしきたりから解放され、構図や人物のポーズ、表情などにおいて先例のない新たな試みを行っています。短い脚や大きな頭部といった特徴を大ぶりの筆致で包み隠すことなく表しながら、それでいて像主には国王や貴族と何ら変わらぬ、一人の人間としての尊厳が与えられているのです。展示概要ベラスケスが宮廷画家として活躍した当時のスペインは、他にも多くの芸術家を輩出するとともに、国王らにより未曾有の規模で芸術の擁護と収集が行われ、絵画の黄金時代が築かれました。とりわけ、ベラスケスを宮廷画家としたフェリペ4世は3000点を超える美術作品を集めたメガコレクターでした。本展は、「芸術」「知識」「神話」「宮廷」「風景」「静物」「宗教」の7つの章で構成され、スペインだけではなく、イタリアやフランドル絵画の作例を加えて、61点の油彩画と9点の資料によって、17世紀のマドリード及びスペインの国際的なアートシーンを再現します。開催概要東京展会期:2018年2月24日(土) – 5月27日(日)会場:国立西洋美術館 [東京・上野公園]〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後8時)休館日:月曜日(3/26(月)、4/30(月)は開館)主催 国立西洋美術館、プラド美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ後援 スペイン大使館お問合せ:TEL.03-5777-8600 (ハローダイヤル)兵庫展会期:2018年6月13日(水) – 10月14日(日)会場:兵庫県立美術館 [神戸市]〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1HAT神戸内主催 兵庫県立美術館、プラド美術館、読売新聞社、読売テレビ後援 スペイン大使館お問合せ:TEL.078-262-0901無料観覧券を5組10名様にプレゼント
2018年01月20日町田市は東京都の多摩地域南部にある市なのですが、東京都に接しているのは八王子市と多摩市のみ。神奈川県とは川崎市、横浜市、相模原市、大和市と接しています。こういう立地の都合からか神奈川県域と交流が盛んなことから冗談で神奈川県町田市というネタで話題になったこともあります。さて、その町田市は繁華な駅前と、周辺ののどかな地域のギャップの大きい場所。緑豊かな住宅街や、集合住宅が広がるベッドタウンです。横浜方面、東京方面ともに30分というアクセスの良さは最大の魅力。子育て支援も豊富で、福祉のまちづくりが活かされています。今回は、子育てのしやすい町田の住みやすさをまとめました。町田市は神奈川県に突き出している東京都町田駅のバスターミナルを見ると、走っているのは神奈中バス!東京都でありながら、三方を神奈川県の市にかこまれ、両方面へのアクセスの良さが感じられる地域です。この地域は、養蚕業が盛んだったころから絹の道の要所として市が立ち栄えてきました。今も、JR横浜線と、小田急線の二つが通り、駅周辺は広範囲に商業施設が広がっています。ママ目線で住みやすい町田市の特色町田市は、福祉のまちづくりに力を入れていて、駅前の階段のスロープやエレベーターなどが充実しています。JRと小田急の乗り換え時も、ベビーカーでストレスなく通れるのはママ目線でもうれしいポイント。旧市役所の前に広がる芝生の広場「町田シバヒロ」は、保育園のこどもたちが遊びに来たり、休日にファミリーが子供を遊ばせたりできる憩いのスペースです。イベントスペースとしても活用され、フードイベントなども行われています。撮影時には、イルミネーションのイベントのために、動物の形のオブジェが並んでいました。そんな繁華な駅からも、徒歩15分ほど離れると緑が豊富。駅近くの芹が谷公園には、大きな木にかこまれたグラウンドや子供向けの遊具があります。公園内の水辺では夏に子どもたちが水遊びをする姿も。プレーパークも開かれ、自然と親しむことができます。また、公園の入り口には町田市立国際版画美術館があります。版画という特色的な分野の展示が市外からも人気です。町田市に住みたくなる子育て環境のポイント子どもマスタープランに基づいた都市づくりを行う町田市。子育て支援の拠点になるのが9か所の子どもセンターです。町田駅から一番近くにある「まあち」は、0歳から18歳までが利用できる施設です。赤ちゃん向けのプレイルームだけでなく、広い屋内のプレイスペースやダンスルームなど、成長してからも活用できます。また、待機児童問題に対して町田市では、20年間期間限定認定保育所を開いていて、新しい保育所が次々にオープンしています。幼稚園でも9件のこども園があり、幼保連携型2件幼稚園型7件と、預かり時間が長くパートママにも対応しています。町田市内には、グラウンドが多く、少年野球も盛んです。町田市少年野球連盟の主催する大会などでは市内の各チームが一生懸命な姿を見せています。日大三高や桜美林高校といった甲子園出場校も町田市内にあり、市民の期待を集めています。町田市立野津田陸上競技場は、サッカーチームFCゼルビアのホームグラウンドとなり、Jリーグの試合も行われます。野球やサッカーに打ち込む少年少女の姿も多くみられ、スポーツが盛んな地域です。赤ちゃんの時期だけでなく、子育て環境が整っていることは住みやすさのポイントになるでしょう。⇒町田市のキッズページ町田在住ママに聞いた子育て口コミ情報町田で育ち、町田に家を建てたご夫婦に聞いた子育て情報をご紹介します。ワーキングママの奥さんに、町田で子育てをしてよかった点などを聞きました。【買い物】町田駅前に行けば、大人も子どもも必要なものが何でも手に入るというように、様々な専門店が並ぶ駅前はとっても便利だそう。バス便も豊富ですが、市営の駐車場や、商業施設と提携した駐車場など車でも行きやすいのが良いところだそうです。町田市には、郊外型のスーパーも多く、車で買い物する主婦が多いそうです。駐車場も広く料金もかからないところが多く便利ということ。【子育て支援】上記の子どもセンターのほかに、駅前の109の6・7・8階が生涯学習センターになっていて、子育て支援の場「きしゃポッポ」が開かれているそうです。ママ友づくりや、情報交換ができるため、未就園児のお母さんにはうれしいサービスだそうです。また、地域の高齢者と子どもたちが交流する「ふれあいサロン」もためになったそう。幼稚園の先生が来てお遊戯してくれ、子どもが小さいうちに友達作りもできてよかったということです。他にも、「子育て広場」という子育て情報のプリントはとても役にたったそうです。住んでいる地域の保育園で子供を遊ばせられる時間がわかって、参加することができたということです。【保育園】周囲では、第一希望ではなくても、無認可を含めどこかの保育園に入れる子が多かったそうです。ただ、入った後に転園する人もいるそうです。3歳過ぎると募集が増えた印象があるという話でした。【小学校】地域の人が見守りながら、学校内で放課後を過ごせる「まちとも」という制度があり活用している人が多いそうです。塾に通う子も多く、周囲では友達同士で約束して遊ぶ子は少ないそうです。共働き世帯が多いのが理由になってるのではないかと話してくれました。この方は、通っている学童が7時まで預かってくれるそうです。【習い事】英語や公文が人気だということ。近隣にある都立の中高一貫校を目指すため、4年生以上は塾に通う子も多いそうです。まとめ駅前はビルが立ち並び、都会の街さながら、町田で何でも用事が住む便利さと、気取らない雰囲気が魅力の街です。町田市は、便利な駅前と、落ち着いた住環境のある住みやすい地域だと言えます。福祉に力を入れたまちづくりから、子育て支援も盛んで遊び場も豊富に用意されています。横浜や新宿へのアクセスの良さは通勤にも便利ですし、山に近い立地はレジャーにも向いていますね。
2018年01月09日《カフェ》 1949年ポンピドゥー・センター蔵 Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833東京・上野の東京都美術館にて、2018年7月31日から10月8日まで「没後50年 藤田嗣治展」を開催することが決定した。1886年に日本で生まれ、80年を超える人生の半分以上をフランスで暮らし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州の土となったエコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ 1886-1968)。2018年は彼が世を去って50年の節目に当たることから、日本はもとよりフランスを中心とした欧米の美術館の協力を得て、画業の全貌を展観する大回顧展が開催される。《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》 1922年シカゴ美術館蔵© The Art Institute of Chicago / Art Resource, NY © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833本展は、制作年順に各時代を代表する「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマを設け、新たな視点も加えながら藤田芸術をとらえようとする試み。藤田嗣治の代名詞でもある「乳白色の裸婦」を始め、代表作が10点以上一堂に展示される他、初来日となる作品「エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像」や、これまで紹介される機会の少なかった作品など、見どころが満載の展覧会。また、京都にある京都国立近代美術館でも、2018年10月19日から12月16日まで開催される。【展覧会情報】没後50年 藤田嗣治展会期:2018年7月31日~10月8日会場:東京都美術館住所:東京都台東区上野公園8-36
2017年12月23日東京・品川にある原美術館では、創業者であり館長の原俊夫が自ら選定した「現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展(My Favorites: Toshio Hara Selects from the Permanent Collection)」を、前期と後期に分けて2018年1月6日より開催する。草間彌生「自己消滅」1980 年 ミクストメディア サイズ可変©Yayoi Kusama一つひとつ丹念に収集した1950年代以降の絵画、立体、写真、映像、インスタレーションなど所蔵作品約1,000点の「原美術館コレクション」から、館長の原俊夫が初めて自ら選びキュレーションするコレクションが揃う。1970年代後半より1980年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期を2018年1月6日から3月11日まで、企画展の開催などをきっかけに収蔵された作品を主とする後期を3月21日から6月3日まで行い、約40年に渡る原美術館の活動の一端を紹介する。ナム ジュン パイク「キャンドルテレビ」1980 年 テレビ、ろうそく 33x41x24 cm©Nam June Paik前期は、アメリカの作家で戦後絵画に大きな影響を与えた抽象表現主義のジャクソン・ポロックやマーク・ロスコ、その後続世代を代表するロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズ、世界を席巻したポップアートの代表者であるアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタインなどの作品を展示。前衛的、実験的精神に溢れたヨーロッパの作家たちとして、絵画のジャン・デュビュッフェやカレル・アペル、彫刻のアルマンやセザール、ジャン・ティンゲリー。日本の作家からは、戦後日本美術を牽引した今井俊満、河原温、工藤哲巳、宮脇愛子などの作品が集結する。また、今も現役で活躍する草間彌生、篠原有司男、杉本博司、李禹煥、さらに世界に影響を与えたアジアの作家として、ナム・ジュン・パイクや艾未未(アイ・ウェイウェイ)などの作品が一堂に会する。蜷川実花「PLANT A TREE」2011 年 C プリント 48.5x72.8 cm©mika ninagawa Courtesy of Tomio Koyama Gallery後期は、安藤正子、荒木経惟、ヤン・ファーブル、加藤泉、ウィリアム・ケントリッジ、森村泰昌、奈良美智、名和晃平、蜷川実花、野口里佳、マリック・シディベ、杉本博司、束芋、ミカリーン・トーマス、アドリアナ・ヴァレジョン、やなぎみわの作品展示を予定。詳細は後日、ウェブサイト()にて発表する。原美術館の歴史を物語る作品が集結する貴重な機会、現代美術の魅力を存分に感じてみては。【イベント情報】現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展会期:2018年1月6日〜6月3日(前期1月6日~3月11日/後期3月21日〜6月3日)会場:原美術館住所:東京都品川区北品川 4-7-25時間:11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)休館日:月曜(祝日は開館)、1月9日、5月1日(展示替え休館3月12日~20日)
2017年12月21日東京国立近代美術館フィルムセンターにて、シリーズで企画された展覧会「ポスターでみる映画史」の第3回目となる「SF・怪獣映画の世界」が、2018年1月4日より開催される。第1回の「西部劇の世界」、第2回の「ミュージカル映画の世界」に続き、第3回目の開催となる今回はフィルムセンター所蔵の日本版ポスターを中心に、SF・怪獣映画の系譜をたどる。宇宙への旅、時間の超越、地球の破滅、信じられない未来など、尽きることのない人間の想像力が、映画においてもっとも自在に発揮されてきた、サイエンス・フィクション(SF)という分野。私たちの現実をはるかに凌駕する、そのストーリーや映像表現は、今も世界の観客に圧倒的なインパクトを与え続けている。『スター・ウォーズ(スター・ウォーズ エピソード 4 新たなる希望)』(1977 年、日本公開 1978 年、ジョージ・ルーカス監督)フィルムセンターのコレクションを中心に、傍流からやがてメインストリームの地位を得た壮大なジャンルを取り上げる。『メトロポリス』や『キング・コング』といった古典作品から、1954年の『ゴジラ』の第一作以来、特撮技術の粋をつぎ込み、海外にも熱狂的なファンを生んだ日本の怪獣映画たち。そして、1960年代以降のスタンリー・キューブリック監督ら新世代の台頭、全世界を席巻した『スター・ウォーズ』シリーズ以降のSF映画の黄金期など、このジャンルの豊かな系譜をたどることができる。また、会期中には3回にわたりトークイベントも開催。1月13日はSF評論家の高橋良平を招いた「SF文学からみたSF映画の風景」、2月10日は評論家の切通理作による「日本の怪獣映画 ― 本多猪四郎から現代・未来へ」、3月24日には映画美術監督の三池敏夫を講師に「特撮映画の美術 ― 井上泰幸の時代」を行う。なお、詳細は後日ウェブサイト()にて発表。壮大なポスター・デザインに込められた、イマジネーションの飛躍を童心に返って楽しんでみては。【イベント情報】ポスターでみる映画史 Part 3 SF・怪獣映画の世界会期:2018年1月4日〜3月25日会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)時間:11:00〜18:30(入室は18:00まで)料金:一般250円、大学生130円(シニア・高校生以下及び18歳未満、障害者、MOMATパスポート所持、キャンパスメンバーズは無料)休室日:月曜日
2017年12月20日漫画家・荒木飛呂彦の原画展「荒木飛呂彦原画展JOJO冒険の波紋」が、2018年8月24日(金)から10月1日(月)まで、東京・六本木の国立新美術館にて開催される。また、11月25日(日)から、大阪文化会館・天保山での巡回展が決定。大阪で「ジョジョの奇妙な冒険」の展覧会を開催するのは今回が初となる。ジョジョ誕生30周年のラストを飾る大型原画展漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズで知られる、漫画家・荒木飛呂彦。今回開催される展覧会は、ジョジョ誕生30周年のラストを飾る大型企画。これまでの歴史の集大成であり、史上最大規模の原画展となる。なお、国立美術館で開催される漫画家の個展としては、手塚治虫以来実に28年ぶりであり、史上2人目という快挙だ。荒木飛呂彦は開催発表と同時に公開された直筆メッセージにて「JOJOが目指して描くものはこの世のあらゆる現象、そして善と悪の闘いを通しての『精神の成長』であります。今回の原画展では、そのキャラクターたちと守り神たちが、同じ時刻、同じ場所に会するイメージ」と、本展の世界観についてコメントしている。展覧会の見どころ - 完全新作”等身大”のキャラクター原画展覧会は、全8チャプターで構成。最も注目すべきは完全新作の"等身大"のキャラクターを描いた大型原画だろう。以下、会場の順路に沿って、展覧会の見どころを紹介する。CHAPTER 1「ジョジョクロニクル」作品誕生から30年の歴史と歩みが詰まった「ジョジョクロニクル」。主人公や舞台を変えながらも、脈々と受け継がれる歴代ジョジョ達の壮大な運命の物語を振り返る。CHAPTER 2「宿命の星 因縁の血」宿命と因縁を背負う主人公とライバルの戦いは、『ジョジョ』作品最大の見どころの1つ。「宿命の星 因縁の血」ゾーンでは、豊富なカラー原画とともに、強い信念を感じさせる言葉やシーンを対比させることで、主人公とライバル=“光と闇”が創る世界を表現する。CHAPTER 3「スタンド使いはひかれ合う」作中において最も重要な要素の1つである“スタンド”とは、個々の生命エネルギーが作り出す像(超能力が視覚化されたもの)。“奇妙な冒険”をより引き立たせる、個性豊かなスタンドとキャラクターが「スタンド使いはひかれ合う」ゾーンに集結する。CHAPTER 4「JOJO’s Design」『ジョジョ』を彩る、魅力あふれるカラー原画が並ぶ「JOJO’s Design」は、印象的なポージングやファッション、色使い、構図など『ジョジョ』のデザインが生み出すアーティスティックな世界観を楽しむゾーン。CHAPTER 5「ハイ・ヴォルテージ」第7部までの主人公とそのライバルたちの"最高潮"の戦闘シーンを公開。己の「信念」を激しくぶつけ合う迫力のバトルシーンが目の前に蘇る。CHAPTER 6「映像展示 AURA<アウラ>」唯一の映像展示ではビジュアルデザインスタジオ「WOW」とコラボレーションし、"スタンドの起源"をテーマに、スタンド誕生の瞬間をアーティスティックに描く。大型映像で展開される美しいスタンド表現に注目だ。CHAPTER 7「大型新作原画ゾーン」最大の見どころとなるこのゾーンでは、荒木飛呂彦がこの展覧会のために書き下ろした完全新作、約2m×1.2mの大型原画全12枚を展示。12体のキャラクターとスタンドが、"実物大"で描かれており、キャラクターと同じ空間に存在しているかのうような感覚を味わうことができる。大迫力の新作原画は、この展覧会でしか見ることができない貴重な作品となっている。CHAPTER 8「ジョジョリロン」ジョジョの斬新な発想や手法、印象的なポージングはどのように生み出されるのか。漫画の"絵"としての発想や考え方に触れつつ、荒木飛呂彦の創作活動の秘密に迫る。気鋭の“JOJO派”アーティストによるコラボ作品彫刻、ファッション、映像の第一線で活躍する“JOJO派”アーティストとのコラボレーション作品は、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」だけでなく、彫刻家の小谷 元彦、アンリアレイジデザイナーの森永 邦彦による作品も展示される。荒木飛呂彦による音声ガイドもまた、音声ガイドでは、荒木飛呂彦本人による作品解説を交えつつ、各展示コーナーの見どころをナビゲートする。オリジナルグッズも販売また、「Part 8 ジョジョリオン」のキャラクターフィギュア、「Part 7 スティール・ボール・ラン」をモチーフにしたデザインを施した名刺入れ&コインケースなどが、展覧会オリジナルグッズとして販売される。チケットは完全日時指定制展覧会チケットは、完全日時指定制で販売。先行予約チケットは、6月23日(土)10:00より販売される。オリジナルステッカーがセットになったグッズ付き先行予約チケットも同時発売されるので要チェックだ。キービジュアルも書き下ろしなお、東京会場および大阪会場のキービジュアルも、荒木飛呂彦による書き下ろし。風神雷神に着想を得たという2枚組となっており、東京会場は富士山をバックに空条承太郎を、大阪会場は彼のライバルであるディオ・ブランドーを描いている。開催概要「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」開催期間:2018年8月24日(金)〜10月1日(月)プレビューデイ:2018年8月22日(水)、8月23日(木)会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)休館日:毎週火曜日開館時間:10:00〜18:00(毎週金・土曜日は21:00まで)※最終入場は閉館の30分前まで■大阪巡回展開始日:2018年11月25日(日)~会場:大阪文化会館・天保山住所:大阪府大阪市港区海岸通1-5-10※詳細は公式ホームページにて後日発表。チケット■先行予約券販売期間:2018年6月23日(土)10:00〜8月23日(木)23:59価格:一般 1,400円、大学生 1,000円、高校生 600円 ※全て税込。入場指定時間帯:・日・月・水・木10:00〜11:45/12:00〜13:45/14:00〜15:45/16:00〜17:30・金・土10:00〜11:45/12:00〜13:45/14:00〜15:45/16:00〜17:45/18:00〜20:30※毎週火曜日は休館日販売場所:ローソンチケット(Lコード31111)、オペレーター予約 0570-000-777(10:00〜20:00)など■グッズ付き先行予約券(オリジナルグッズ「JOJO’s Sketch Stickers(専用ケース付)」)販売期間:同上価格:6,500円(税込)入場指定時間:同上販売場所:同上■会期中販売チケット 予約券※会期中の日時指定制チケット。先行予約券、グッズ付先行予約券で完売した回の販売は行わない。販売期間:8月24日(金) 0:00〜価格:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円 ※全て税込。入場指定時間帯:・日・月・水・木10:00〜11:45/12:00〜13:45/14:00〜15:45/16:00〜17:30・金・土10:00〜11:45/12:00〜13:45/14:00〜15:45/16:00〜17:45/18:00〜20:30※毎週火曜日は休館日販売場所:ローソンチケット(Lコード31111)、インターネット予約(、オペレーター予約 0570-000-777(10:00〜20:00)、国立新美術館内特設チケットカウンター(開館日の各日10:00~ 当日各日の販売券に余裕がある場合)■団体券・キャンパスメンバーズについて会期中、国立新美術館内特設チケットカウンターのみで販売(開館日のみ、当日分を販売)。事前に完売した回のチケット販売は行わない。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)【チケットに関する問い合わせ先】ローソンチケットTEL:0570-000-777(10:00〜20:00)
2017年12月18日東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターにて、展覧会「ポスターで見る映画史Part3 SF・怪獣映画の世界」が2018年1月4日(木)から3月25日(日)まで開催される。「SF・怪獣映画の世界」は、シリーズ企画「ポスターでみる映画史」の第3弾。フィルムセンター所蔵の日本版ポスターを中心に、SFや怪獣映画のイマジネーションの系譜をたどっていく。『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』など現代SF映画の開拓者 スタンリー・キューブリック監督作品から、SF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズ、『ターミネーター』、『マトリックス』まで、ポスターデザインから海外SF映画のイマジネーションの進化を体系的に見ることができる。見どころのひとつ、最新作の公開も控える「スター・ウォーズ」シリーズ関連の展示では、1977年の第1作以来、エピソード6までのポスターを一挙公開。さらに、1978年に来日したルーカス監督や主演者のサイン入りポスターなど貴重な品も展示する。怪獣映画においては、新作『GODZILLA 怪獣惑星』で30作目となる「ゴジラ」シリーズにフォーカス。シリーズの中から13作のポスターを紹介し、さらに初期『ゴジラ』監督として知られる本多猪四郎の他のSF・怪獣映画作品も取り上げる。中でも注目したいのは、『モスラ』の幅約3メートルの巨大ポスターの展示だ。他にも国産SF映画についてや、SF・怪獣映画の世界に詳しい各界の専門家らのトークイベントも開催される。【詳細】展覧会「ポスターで見る映画史Part3 SF・怪獣映画の世界」会期:2018年1月4日(木)~3月25日(日)休室日:月曜日開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 7階展示室住所:東京都中央区京橋3-7-6料金:一般 250円(200円) / 大学生 130円(60円)※()内は20名以上の団体料金※シニア(65歳以上)、高校生以下及び18歳未満、障がい者とその付添者1名は証明書持参で無料<トークイベント>■1月13日(土) SF文学からみたSF映画の風景 講師:高橋良平(SF評論家)■2月10日(土) 日本の怪獣映画ー本多猪四郎から現代・未来へ 講師:切通理作(評論家)■3月24日(土) 特撮映画の美術ー井上泰幸の時代 講師:三池敏夫(映画美術監督)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2017年12月16日東京都庭園美術館では、人類と共に常に存在してきたをテーマにした展覧会「装飾は流転する 『今』と向きあう7つの方法(Decoration never dies, anyway)」を11月18日から翌2月25日まで開催している。ヴィム・デルヴォワ 『無題(タイヤ)』2007年 ©Studio Wim Delvoye, Belgium弔いの儀式や呪術的なタトゥーなどに始まり、ときに形骸化しながら、時代とともにまた新しい意味を伴い変化を繰り返し生き残ってきた装飾。本展覧会ではゴシック装飾を施したダンプカーや、様々な文化圏の模様をリミックスした絨毯、窓のたたずまいからそこに住む人の生活や性格を想像した絵画など、年齢も国籍もジャンルもバラバラなアーティストたちの多彩な作品が一同に会する。参加アーティストは、ヴィム・デルボワ(Wim Delvoye)、ニンケ・コスター(Nynke Koster)、山本麻紀子、山縣良和、髙田安規子・政子、アラヤー・ラートチャムルーンスック(Araya Rasdjarmrearnsook)、コア・ポア(Kour Pour)の7組。全く異なる時代や価値観を対峙させたり、実際には存在しない世界を思い描いたり、日常生活の中の「装飾 」を読み取ろうとしたりするアーティストたちの試みを見る時、私たちは装飾という行為が、生々しい現実を複雑なまま認識するために必要な切り札だということに気がつくだろう。【展覧会情報】装飾は流転する 「今」と向きあう7つの方法会期:11月18日〜2018年2月25日 会場:東京都庭園美術館住所:東京都港区白金台5-21-9時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)※11月23日〜25日は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)休館日:第2・第4水曜日および年末年始(12月27日〜2018年1月4日)料金:一般1,100(880)円 大学生(専修・各種専門学校含む)880(700)円 中高生・65歳以上550(440)円 ※( )内は団体料金
2017年12月11日東京国立近代美術館フィルムセンターでは、新年最初の上映企画「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を、2018年1月5日(金)から25日(木)まで開催する。1989年に傘下に収めた映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを事業の中心に、現在もなお発展を続けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)。本企画は、コロンビア・ピクチャーズとSPEがこれまでに製作あるいは配給した作品のうち、2016年に東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈された作品を上映するものだ。上映作品は全部で17本。デヴィッド・リーン監督『戦場にかける橋』(57)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)、ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』(86)、デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(12)、ポール・グリーングラス監督『キャプテン・フィリップス』(13)など、50年代の不朽の名作から00年代のヒット作まで、バリエーション豊かなラインナップが上映される。【開催概要】「ソニー・ピ クチャーズ エンタテインメント コレクション」開催期間:2018年1月5日(金)〜1月25日(木)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)当日料金:一般 520円/高校・大学生・シニア 310円/小・中学生 100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料前売り券:2017年12月13日(水) 10:00より、チケットぴあ(Pコード:557938)にて全上映回の前売券(全席自由席・各100席分)を販売。※販売は各上映の前日23:59まで。※詳しい上映スケジュールは施設公式ウェブサイト(より<上映作品リスト>1.戦場にかける橋(161分、1957年、監:デヴィッド・リーン)2.ナバロンの要塞(156分、1961年、監:J・リー・トンプソン)3.シベールの日曜日(111分、1962年、監・脚:セルジュ・ブールギニョン)4.アラビアのロレンス完全版(227分、1962年、監:デヴィッド・リーン)5.追憶(118分、1973年、監:シドニー・ポラック)6.タクシードライバー(114分、1976年、監:マーティン・スコセッシ)7.クレイマー、クレイマー(105分、1979年、監・脚:ロバート・ベントン)8.スタンド・バイ・ミー(89分、1986年、監:ロブ・ライナー)9.おとなのけんか(80分、2011年、監・脚:ロマン・ポランスキー)10.ドラゴン・タトゥーの女(158分、2011年、監:デヴィッド・フィンチャー)11.トータル・リコール(118分、2012年、監:レン・ワイズマン)12.アフター・アース(100分、2013年、監・脚:M・ナイト・シャマラン)13.ホワイトハウス・ダウン(132分、2013年、監:ローランド・エメリッヒ)14.キャプテン・フィリップス(134分、2013年、監:ポール・グリーングラス)15.ロボコップ(117分、2014年、監:ジョゼ・パジーリャ)16.NY心霊捜査官(118分、2014年、監・脚:スコット・デリクソン)17.イコライザー(132分、2014、監:アントワン・フークア)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月10日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)は11月17日、東京都庭園美術館で「リトゥンアフターワーズ10周年記念コレクション“After Wars" 」を開催した。18日から2月25日まで東京都庭園美術館で開催されている展覧会「装飾は流転する」に併せて行われたもの。2018年春夏コレクションを発表した。戦後をテーマにした今シーズン。仰げば尊しや、かつてのTV番組「報道ステーション」のOP曲などが流れる中でスタート。縦と横のプリーツによってチェック状にしたピンクのアウターとチェックのシャツを着たモデルは大勢の記者たちに取り囲まれて進む。同じテクニックを使ったブルーのコートにもチェックのトップスとボトムスを組み合わせているなど、様々なチェックが使われている。軍人が着物を着たモデルをリヤカーで運ぶ演出やぼろぼろの紙とガムテープで作られたフードとチェックのパンツ、爆発を象徴するようなイエローの布とアイウエア。たくさんの焼け焦げた着物を集めたオブジェと「オバマが原爆慰霊碑に献花した花輪から着想した今秋冬コレクションで発表した、オートクチュールのシルエットと日本の素材やテクニックを共存させた赤のドレスを彷彿させる赤のコートを着た子供たち。たくさんの花輪を描いたコートなど、ここ数シーズンのコレクションと共通するデザインも目を引く。さらに、黒焦げの人形を抱きかかえて進むモデルや棺おけと遺体、熱によって溶けてしまったような半透明のドレス、千羽鶴のドレスと学生服を着た少年たち。森や山を着てしまったかのようなオブジェドレスは山と自然に囲まれて育った日本人から発想したという。コレクションとアートの境界線をなくし、時代とメッセージを発信し続けてきた10年の集大成ともいえるコレクション。「1、2年前からファッションで戦後を表現することができないかと考えていた。時代がつながっていることやファッションと時代が密接につながっていることも表現したいと思った。戦争が始まったのも群衆が装っていたのではないかと考え、日本人の精神や集団ということもピックアップした」と山縣良和。これからの10年については「これもファッションだと言ってきたが、これがファッションだと言えるようになりたい。海外でも発表したい」と話した。
2017年12月04日芸術の都・パリ。ルーブル美術館をはじめ、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿など、世界に名だたる美術館や歴史歴建造物がいたるところにあります。せっかくパリに行ったからには観ておきたい芸術作品ですが、世界中から観光客が集まるパリ。予定をしっかり立てないと長蛇の列に並ぶことに……。そこで今回は、お得に賢く美術館をめぐるテクニックをご紹介!あの名画をしっかり目に焼き付けましょう!効率よく回るならパリ・ミュージアムパスが断然お得!国内外にかかわらず、美術館や世界遺産を見学する際、ほとんどの場合、入場料がかかりますよね。日本でも人気の企画展では長蛇の列ができますが、海外でもそれは同じこと。なかでも名だたる絵画や美術品を所蔵するルーブル美術館やオルセー美術館、世界遺産のベルサイユ宮殿などは行列ができていない日はないと言われるほど賑わっています。限られた時間の海外旅行。チケットを買うだけで時間を消耗してはもったいない!そこでおすすめなのが、「パリ・ミュージアムパス」です。このパスは、パリの有名な美術館や施設で利用できる共通フリーパスのこと。メリットは入場券をいちいち購入する手間が省け、チケット売場の長い列に並ばずに入場できることです。パリ・ミュージアムパスは期間中であれば何度も再入場ができるのもポイント。ミュージアムパスは、連続して使用することを条件とし、3種類があります。・2日間券:48€・4日間券:62€・6日間券:74€わたしが選んだのは2日間券です。パリは1週間と比較的長い滞在でしたがモンサンミッシェルに丸一日取られること、美術館以外にも行きたいところがあったのがその理由です。購入方法はインターネットで予約購入し、パリ到着後に引換券(バウチャー)と引換えにてパリ・ミュージアムパスをもらうことができます。さらにうれしいことに、このパリ・ミュージアムパス、日本でも購入することができちゃうんです!その名も「パリ観光株式会社」。事前に電話で来社と希望券種を伝えておけば、出発前にミュージアムパスを手元に用意することができますよ。世界遺産の宝庫!とにかく広いルーブル美術館パリ・ミュージアムパスが有効な美術館のなかでも、もっとも効果を感じたのがルーブル美術館です。開館時間を待って朝一番に出向いたのですが、すでにチケットブースは長蛇の列。パリ・ミュージアムパス所有者は専用レーンが設けられており、待ち時間なく入場することができました。また、とにかく広いルーブル。音声ガイドのレンタルは必須です。音声ガイドは3DSになっていて、ビーコンで今いる場所を表示し、それに合わせて作品を解説してくれるスグレモノ。レンタル代は€5。受付時に「ジャパニーズプリーズ」と言えば設定してくれますよ。発券機は日本語にも対応しており、クレジットカードで決済できるので便利。なお、レンタル時はパスポートをあずける必要があるのでお忘れなく。初めてルーブル美術館を訪れる人や、時間があまりないという人は、サモトラケのニケやモナ・リザなど有名どころの作品を1時間かけて巡る、「見学コース」がお勧めです。見学コース終了後、自分が見たい作品を選択すれば、3DSが案内してれ、本当に便利でした。時間も予算も限られた海外旅行。お得なパスを使って、賢くアートな世界を堪能してみては?●パリ・ミュージアムパス公式サイト【ねこりょうこ】雑誌編集を経てフリーランスのライターとして活動中。ライフスタイル提案、料理、旅行記事を中心に執筆。夫と娘の三人暮らし。暮らすように旅をする。連載・ねこのふらり一人旅【まとめ】
2017年11月28日子どもができると、足が遠のく場所のひとつが美術館。シーンとした館内で騒ぎ出したらどうしよう?子どもが飽きたときに遊ばせる場所はあるかしら……なんてアレコレ考えだすと、「もうすこし大きくなってから」となるのは当然です。でもアート施設のなかには、「ぜひ親子で来てほしい!」と子育て世代を待っている場所がたくさんあるんです。そんなミュージアムのひとつ〔ちひろ美術館・東京〕に行ってきました。練馬の住宅街にたたずむ〔ちひろ美術館・東京〕〔ちひろ美術館・東京〕があるのは、東京都練馬区下石神井。西武新宿線の上井草駅を降りて、7分ほど静かな住宅街を歩くと、あかがね色の建物が見えてきます。駐車場(乗用車3台・身障者用1台)があるので、車で行きたい人にも好都合。バリアフリー設計で、ベビーカーで館内に入ることができます。入口の右手には、絵本やちひろグッズが大充実のミュージアムショップがあり、明るく親しみやすい雰囲気です。なぜこんな住宅街のなかにあるのかというと、画家のいわさきちひろ(1918~1974)の自宅兼アトリエ跡だから。いわさきちひろの作品だけでなく、世界の絵本作家の作品展や、大人も子どもも楽しめるさまざまなジャンルのアートを紹介する企画展を開催しています。ちひろのアトリエや庭を再現55歳の若さで亡くなるまで、子どもを生涯のテーマとして描き続けたいわさきちひろ。母親として子育てをしながら、子どものスケッチを積み重ねるなかで、10か月と1歳の赤ちゃんを描き分けられるほどの観察眼と描写力を養いました。現在の美術館の建物は、建築家の内藤廣さんの設計。アメリカ・オハイオ州のバーボン工場で100年使われていたというアンティークオークを使った床や、杉板を当てて木目をつけたコンクリートの壁、柱の構造など、建築科の学生が見学に来ることも多いとか。館内には、ちひろのアトリエや庭を再現したスペースが。アトリエの画机やイスなどは、実際にちひろの愛用品がそのまま置かれています。自分の手を映しながら描くための鏡や、ひとり遊び用のトランプ、集めていた民芸品コレクションなど、ちひろが好きだったものがいっぱい。国会議員をしていた夫の両親や実母を引き取り、大家族を切り盛りしながら、時間を見つけて絵を描いていたそうです。遺された写真などから、ちひろが育てていた植物や木々を再現した「ちひろの庭」。真っ赤なサルビアとシュウメイギクがとてもきれいでした。春にはしだれ桜、パーゴラにはバラが咲くとのこと。おしゃれだったちひろのオーダーメイドのワンピース。いわさきちひろは、生きていたなら来年100歳。当時としては珍しく、両親とも共働きの家に生まれました。母親が自らフルコースの洋食を作ってくれるような、ちょっとハイカラな家だったそうです。ピアノ、書、絵が得意だったいわさきちひろは、意外なことにスポーツも万能。息子が木登りをしていると、心配するどころか「お手本を見せるわ」といって自分も登ってしまうような、アクティブなお母さんでした。芯の強い女性で、遺族は「鉄の棒を真綿でくるんだような人」と表現していたといいます。カフェや「こどものへや」でひと休みアート鑑賞につかれたら、緑の庭を眺めながら〔絵本カフェ〕でひと休み。子どもにも安心して食べさせられる、五目炊き込みごはんや野菜と塩こうじのスープ、ポタージュなど、体に優しいメニューが並びます。昔なつかしい「いちごのババロア」は、ちひろが愛した店のレシピを再現したもの。ひとさじ食べると、口いっぱいにフレッシュなイチゴの味が広がります。「ババロアってこんなにおいしかったっけ!」と感激する逸品です。「こどものへや」は、靴を脱いで入る赤ちゃんや子どものための部屋。赤ちゃんを寝かせられるブランケットや、小さい子が喜ぶ木や布のおもちゃがあります。授乳室もあり、ミルク用にお湯が出る流し台と授乳用のソファ、授乳クッション、ベビーシート、おむつ用のゴミ箱を完備。毎月第2・4土曜日の11時から、絵本の読み聞かせも行われています。絵本がいっぱいの居心地のいい図書室。訪れた日は残念ながら雨でしたが、そんな日にのんびり絵本を読むのもいいものでした。ファーストミュージアムにぴったりの美術館〔ちひろ美術館・東京〕は「練馬におけるキッズフレンドリー・ミュージアム事業」を区立美術館や区内の子育て支援NPOとともに実施していて、親子がそれぞれ自分のペースでアートを楽しむ環境づくりに力を入れています。0歳児からアートに親しめる赤ちゃん鑑賞会や、わらべうたあそびのワークショップといったイベント企画にも熱心です。スタッフの方も、「子どもや赤ちゃんがしあわせでいられるようにという、ちひろの想いを引き継いで活動しています。たとえ絵がわからなくても、『小さいとき、あの美術館で遊んだな』という思い出があるだけで、なんとなく美術館が身近になるはず。ぜひお子さんと遊びにきてください」と話してくれました。美術館のご近所には、手作りグラノーラ店と古本屋さんが一緒になった〔井草ワニ園〕や、素朴なサンドイッチが美味しい〔カリーナ〕もあります。すこし足を伸ばして、石神井公園までお散歩するのもいいかも。ファーストミュージアムにぴったりの〔ちひろ美術館・東京〕では、2018年1月31日(水)まで「【開館40周年記念Ⅳ】ちひろの歩み/日本の絵本100年の歩み」を開催しています。ぜひ訪れてみてください。【ちひろ美術館・東京】●住所:東京都練馬区下石神井4-7-2●電話:03-3995-0612(テレフォンガイド:03-3995-3001)●開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)●休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)※年末年始2017年12月28日~2018年1月1日(1月2日から開館)※冬期休館2017年は2月1日~2月末日、展示替のための臨時休館あり※ショップ・カフェはご入館された方のみ利用できます。【開催中の展覧会「【開館40周年記念Ⅳ】ちひろの歩み/日本の絵本100年の歩み」●会期:2017年11月8日(水)~2018年1月31日(水)●ライター田邉愛理●カメラ菅井淳子ちひろ美術館・東京
2017年11月26日