主演・松田龍平、『オーバー・フェンス』の山下敦弘監督という新たなタッグで、日本映画界に愛すべき新キャラを生み出すホームコメディ&ロードムービー『ぼくのおじさん』。先日の予告編映像に続いて、第2弾予告編の「子ども編」が解禁。松田さん演じる“おじさん”が、真木よう子演じるひと目惚れした女性や戸田恵梨香演じる学校の先生からモテモテであることが分かった。学校の作文コンクールで、「自分のまわりにいる大人について」というテーマを課せられた小学4年生のぼく=春山雪男。居候しているぼくの“おじさん”は、大学の臨時講師で哲学者を自称するものの、万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにするが…。芥川賞作家・北杜夫が持ち前のユーモアを存分に発揮した同名小説を映画化した本作。松田さん演じる飄々としたダメな大人“おじさん”に相対する、しっかり者の甥っ子・雪男役には、度重なる選考を勝ち抜いた大西利空が抜擢された。今回解禁となる予告編第2弾の「子ども編」では、大西くん演じる雪男がつぶさに観察した、おじさんのダメダメぶりが列挙されていく。万年床に寝転がってはマンガを読み、「現代の哲学者はマンガを語れないようでは失格だ」というヘリクツに始まり、思わず括目してしまう運動神経ゼロ…。また、義理の姉=ぼくのお母さん(寺島しのぶ)へのイタズラ、本屋でたまにいいことを言っても、やはりガッカリさせられる様子などダメダメな日常は続く。ところが、そんなおじさんが、お見合いでひと目惚れしたエリー(真木よう子)から「すてきなおじさんだと思うな」、雪男の担任・みのり先生(戸田恵梨香)からも「おじさんのファンになっちゃったもの」とモテモテだということが判明!?雪男も「みんなおじさんのことが大好きです」と語る、どこか憎めないおじさんの魅力が前面に打ち出されている。しかし、農園を継ぐエリーを追いかけて行ったハワイでは、和菓子屋の御曹司・青木(戸次重幸)と滞在先のホテルで喧嘩をし、雪男から「ふたりとも大人なんだからしっかりしなさいよ!」と叱られ、「はい…」と反省するシーンも。このどうしようもないおじさんが、どうしてモテモテなのか?さらに、併せて解禁となった本ポスターでは、おじさんと雪男のまわりにみんなが集まり「やっちゃえ、おじさん」と強気のコメントが!おじさんの恋と冒険の旅は、果たしてどんな展開に?いずれも、本編にますます期待が高まる仕上がりとなっている。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月30日山上たつひこ原作・いがらしみきお作画のコミック『羊の木』(講談社イブニングKC刊)が、錦戸亮主演で実写映画化されることが発表された。錦戸のほか木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、吉田大八監督がメガホンを執る。その他の情報原作『羊の木』(既刊5巻)は、過疎化した港町を舞台に、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちの身元引受人となり、町に移住させた自治体と、何も知らされていない町の人々の日常がにわかに狂い始めていく様を描いた、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の問題作。錦戸は、犯罪者の受入担当となった市役所職員の月末一役。木村は、月末の同級生・文(あや)役を演じ、北村、優香、市川、水澤、田中、松田は、新仮釈放制度によって出所し、素性を隠して港町で新たな生活を始める元受刑者を演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に“月末”として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と意気込みをコメント。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と語っており、“普通の人の輪に入り込む異物”という設定はそのままに、原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを描くという。映画化にあたり、原作者の山上といがらしは、「不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に」(山上)、「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」(いがらし)とコメントを寄せている。本作は10月より撮影を開始し、アスミック・エースの製作・配給で2018年に公開される。『羊の木』2018年 ロードショー
2016年09月23日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が、映画『羊の木』(2018年公開)に主演することが23日、わかった。木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』吉田大八監督がメガホンをとる。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。錦戸はごく普通の市役所職員ながら犯罪者の受入担当となってしまった月末一を演じ、月末の同級生を木村、月末の働く港町に現れた6人の元殺人犯たちを北村、優香、市川、水澤、田中、松田が演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています」と印象を語った。また「監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」とメッセージを送った。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました」と原作を見つめる。さらに10月から始まる撮影に思いを馳せ、「とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と今後への思いを述べた。原作の作画を担当したいがらしは「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです」と気持ちを明かした。そして「原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」と期待を寄せた。(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ いがらしみきお/講談社
2016年09月23日主演・松田龍平×山下敦弘監督のタッグで贈る『ぼくのおじさん』。この度、本作の予告編が公開された。学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学4年生のぼく=春山雪男。「自分のまわりにいる大人について」というのがテーマ。居候しているぼくの“おじさん”は、大学の臨時講師で哲学者を自称するものの、万年床に寝転がってマンガばかり読み、ときには僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにするが…。本作は、本当に困った大人だけどどこか憎めない“おじさん”と、子どもとは思えないしっかり者の少年、可愛らしい凸凹コンビが織りなす冒険物語だ。原作は、芥川賞作家・北杜夫が持ち前のユーモアを存分に発揮し、和田誠のイラストと共にいまもなお幅広い世代に愛され続ける同名作。キャストには、“おじさん”役に松田さん、甥っ子・雪男役に大西利空。“おじさん”が一目惚れするマドンナに真木よう子。そのほか、戸次重幸、寺島しのぶ、宮藤官九郎、キムラ緑子、戸田恵梨香ら実力派豪華キャストが集結している。このほど到着したのは、「ぼくのおじさんは、ぼくの家で一番役立たずの居候だ」というぼくのセリフから始まる予告編。映像ではダメダメなおじさんの日常が描かれ、“インテリにしてぼんくら”と紹介されるおじさんが、義理の姉(ぼくのお母さん)から怒られ「ワォ」と反応する姿には思わず笑いも。あるときそんなおじさんも恋をする。一目惚れした女性を追いかけてハワイへ行くも、そこでも珍道中が繰り広げられることに。雪男からは「少しは反省しなさいよ」と叱られ、和菓子屋の御曹司の青木からは「あなたにはエリーは任せられない」と言われてしまう。このどうしようもないおじさんの恋の行方は…?おじさんと雪男の恋と冒険の旅、一体どんな展開になるのかますます楽しみになってくるようだ。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月14日黒沢清、園子温、熊切和嘉、李相日、石井裕也ら、現在の日本映画界を代表する監督を次々世に送り出してきた「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)のコンペティション「PFFアワード」。今年38回目を迎える「PFFアワード2016」の最終審査員に、新海誠監督の最新作『君の名は。』の音楽を担当するロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎ら、5名のクリエイターが決定した。第38回を迎えるPPFは、9月10日(土)~23日(金)まで、京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催される。そのメインプログラムとなる世界最大の自主映画のコンペティション「PFFアワード」では、今年、483作品の中から入選を果たした20作品がグランプリを競う。手がける監督は、最年少20歳から最年長41歳と幅広く、平均年齢は25歳。世代間ギャップが何かと指摘される現代に、“いまの日本の若者”の想いや状況を色濃く映し出す20作品となっている。そして今回、この20作品を審査する最終審査員が決定。映画監督を含むクリエイターで構成される審査員は、例年、違う顔ぶれとなっている。今年は、『永遠の0』『岸辺の旅』に続き、『続・深夜食堂』を手がける映画プロデューサーの遠藤日登思、松田龍平主演『モヒカン故郷に帰る』が高い評価を受けた沖田修一監督、生田斗真がトランスジェンダーの女性を演じる『彼らが本気で編むときは、』が2017年2月に控える、「PFFアワード」出身者の荻上直子監督、「バガボンド」「働きマン」「宇宙兄弟」などのヒット作を手がけてきた編集者の佐渡島庸平に、昨年、主演作『トイレのピエタ』で映画デビューを果たした野田さんの5名。野田さんが作詞作曲とヴォーカル&ギター&ピアノを手がける「RADWIMPS」は、神木隆之介&上白石萌音が声を務める新海監督の長編アニメーション『君の名は。』の音楽を担当することでも話題を呼んでいる。「PFFアワード」のグランプリをはじめとする各賞は、映画祭最終日23日の表彰式にて、最終審査員が登壇して発表を行う。日本映画界のこれからを担うであろう、次世代の監督誕生に注目していて。「第38回PPF(ぴあフィルムフェスティバル)」は9月10日(土)~23日(金)東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催、京都・神戸・名古屋・福岡と全国の会場を巡回。(text:cinemacafe.net)
2016年08月22日フジテレビ・ノイタミナほかにて10月より放送が決定しているTVアニメ「舟を編む」。この度、本作に人気声優の櫻井孝宏と神谷浩史、そして坂本真綾が出演することが決定。併せてキービジュアルやメインキャラクターの最新ビジュアルも到着した。「まじめもいいけど、もう少し空気を読めってコト」「西岡さんの仰る『空気』は【呼吸する】ものではなく、【場の状況、雰囲気】を表す際に用いる『空気』ですね…」。口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然街中で出会う。中型国語辞典「大渡海」の刊行計画を進める出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに…。「人をつなぐ―言葉を編む」。伝わらない言葉。伝えられない想い。これは、そんな不器用な人間たちの物語――。原作は、累計発行部数120万部の大ヒットを記録した三浦しをんの同名著書。2012年には本屋大賞を受賞、また翌年には松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーらを迎え実写映画化され、今年、満を持してアニメ化される。このほど発表されたのは、物語の中心人物となる3キャラクター。「亜人」「ジョーカー・ゲーム」などの話題作に出演するほか、永野芽郁や竜星涼ら若手俳優が勢ぞろいするドラマ「こえ恋」に声の出演もしている櫻井さんが演じるのは、玄武書房・第1営業部に所属する馬締光也役。営業マンではあるが、口下手で自分の想いをうまく相手に 伝えられない。西岡との出会いをきっかけに、言葉に対する能力を開花していく役どころだ。偶然にも馬締と出会う西岡正志役には、「おそ松さん」や「デュラララ!!×2」ほか人気作に出演し、「クレヨンしんちゃん」の2代目ぶりぶりざえもんに抜擢されるなど話題が絶えない神谷さん。玄武書房・辞書編集部に所属しており、見た目通りのチャラ男でコミュニケーション能力は高いが、 辞書編集に興味はないようだ。そして、馬締が下宿している「早雲荘」の大家・タケおばあちゃんの孫娘で板前修行中の林香具矢役には、「黒執事」「アルスラーン戦記」などのアニメ作品をはじめ、『スター・ウォーズ』シリーズのパドメ・アミダラ役や海外ドラマなどで吹き替えとしても活躍する坂本さんが担当。それぞれ世の中を生きていく上で想いをうまく伝えられないでいる、不器用な人間たち。そんなキャラクターを豪華キャスト陣が熱演する。また今回、本作の本格始動に併せて原作者の三浦氏と、「昭和元禄落語心中」の作者で本作ではキャラクターデザイン原案を手掛けた雲田はるこからコメントが到着。三浦氏は「シナリオ、絵コンテ、美術設定など、どれもこれも感嘆のため息が出てきます。スタッフのみなさまの情熱が詰まった作品になりそうで、とっても楽しみです !」と期待を語る。また雲田さんと共にアフレコに立ち会ったという三浦氏は「登場人物に声を吹きこむとは、まさに命を吹きこむことなのだなと実感し、感激しました。いまの段階でこんなに素晴らしいということは、完成品をテレビで拝見したら、私はどうなってしまうのでしょうか。感激死しないよう気をつけます」と興奮気味に語る。雲田さんも「冒頭の、荒木さんと松本先生がそば屋で語り合うシーン。後のお話を知っているからなのか、ムネアツだからか、声優さんの演技があまりに素敵だからか、涙がにじんで止まりませんでした」と思わず感極まってしまったと明かし、「これから絵も動いて、色もついて、我が子…というにはおこがましいですが、我が孫も同然のキャラクターたちが動いて行くこと、楽しみにしております。ぜひ、皆様もご期待ください。世界一のファンから見ても、すごく良いアニメになりそうです」と絶賛した。さらに本日8月18日(木)25時5分からフジテレビにて放送されるノイタミナにて、最新プロモーションビデオが放映。初公開となるTVアニメ「舟を編む」アニメーション映像とキャラクターボイスが披露される。「舟を編む」は10月よりフジテレビ・ノイタミナほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年08月18日8月1日(月)今夜放送のフジテレビ系「SMAP×SMAP」に好評放送中のドラマ「営業部長 吉良奈津子」から松嶋菜々子、松田龍平、板尾創路、石丸幹二、岡田義徳、中村アンらメインキャスト陣がゲストとして登場。松嶋さんをはじめとした“チーム「吉良奈津子」”の面々が登場するのは番組の人気企画「ビストロSMAP」。松田さんは今回が“ビストロSMAP初来店”とのことで「クイズ松田龍平」が行われることに。松島さんが今日のメンバーについて自らが演じる吉良奈津子が部長を努める「営業開発部」のメンバーで、ドラマスではトーリーが進むにつれみんなが一丸となっていく…と説明すると、SMAPの中居正広は「それならば、みんなの気持ちが通じ合いクイズでも正解が出せるはず」とゲスト陣にプレッシャーをかける場面も。一方の出題するクイズの選択を任された松田さんは、自身に関するクイズにも関わらず共演者の回答に「そうかもしれない…」と惑わされて思いがけない答えが飛び出す一幕もあるなど、松田さんらしい世界観がスタジオに広がる楽しい収録となった模様。さらに松嶋さん、板尾さん、岡田さんが自らにゆかりのある思い出の品を当てさせるクイズも行われ、2つのアイテムのうち片方が本物の思い出の品なのだが、松嶋さんたちはどちらも見事にプレゼン。ほかの“チーム「吉良奈津子」”メンバーはこれまで2か月にわたりともにドラマを作ってきた仲間として「何としても答えたい」と答えを推測。果たして正解はどちらか。ドラマとは一味違ったキャスト陣の素顔に注目だ。今夜のゲスト“チーム「吉良奈津子」”の面々が出演している「営業部長 吉良奈津子」は毎週木曜日22時~フジテレビ系で放送中。吉良奈津子(松嶋さん)は広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターでバリバリのキャリアウーマンだったが40歳手前で結婚して出産、3年の育児休暇を経て職場復帰するも新たな配属先は営業。かつての職場であるクリエイティブに戻りたいと要望するも3年も現場を離れた人間を受け入れる土壌はないと言われてしまう。さらに配属された営業部の面々は意欲もなく奈津子を信頼もしていなかった。さらに家庭と仕事を両立させるべく頼んだベビーシッターも幸せな家庭を崩壊させるきっかけになっていく。ドラマは仕事で挫折し家庭も危機を迎える奈津子の孤軍奮闘ぶりを描く。今回のゲストであるキャスト陣に加え原田泰造、DAIGO、足立梨花、伊藤歩、松原智恵子、今井華らも出演している。「SMAP×SMAP」は8月1日(月)22時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2016年08月01日2016年は、兄弟そろって人気、実力ともに兼ね備えた俳優たちの活躍が際立っている。その筆頭株ともいえるのが、松田龍平&翔太だろう。兄・龍平さんは、“ミズタク萌え”なる現象を生み出した「あまちゃん」以来、約3年ぶりに連続ドラマに出演中。弟・翔太さんは、auの「三太郎」CMシリーズの飄々とした桃太郎で人気だ。今年はとりわけアツい、彼らに代表される“兄弟俳優”たちに迫った。■国内編ドラマ「営業部長 吉良奈津子」では、松嶋菜々子が演じる産休&育休明けの主人公に、複雑な感情を抱えながら何かと厳しく当たるという役どころの松田龍平さん。スマッシュヒットとなった『殿、利息でござる!』では、阿部サダヲや瑛太ら“庶民”のみならず、観客も引くほどの冷徹ぶりを見せつけただけに、今回のドラマも実に楽しみ。また、沖田修一監督と組み、柄本明と親子を演じた主演作『モヒカン故郷に帰る』は、イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で2冠を達成するなど高評価を受けており、北杜夫原作の児童文学を山下敦弘監督で映画化する『ぼくのおじさん』では、21世紀版の“寅さん”を目指す(?)というから見逃せない。山下監督といえば、翔太さんも、オダギリジョー&蒼井優共演の『オーバー・フェンス』でタッグを組む。オダギリさん演じる主人公と同じ職業訓練校に通う友人役で、蒼井さん演じるホステスを引き合わせる役柄となるようだが…。かと思えば、人気漫画をTVドラマに続いて映画化する『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』では、異邦警察「ディアスポリス」ただひとりの警察官を、これまでになくワイルドかつクールに演じる。ドラマでお馴染みとなった、“バディ”浜野謙太との良いコンビぶりにも注目しておきたい。バディといえば、かつて龍平さんと『まほろ駅前』シリーズでコンビを組んでいた瑛太。今年は、『殿、利息でござる!』では宿場町を救う起死回生のアイディアを打ち出した町一番の切れ者に、『64 -ロクヨン』では佐藤浩市と対峙する記者クラブのリーダーとなり、江戸から昭和まで(!?)大活躍。主演・生田斗真×監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎による問題作の続編『土竜の唄 香港狂騒曲』への参戦も決まったばかりだ。弟の永山絢斗とは、直接的な役のつながりはないものの、『アンフェア the end』で篠原涼子の相手役という“シンクロ”共演が話題に。永山さんは、先の黒木華主演のドラマ「重版出来!」で、荒削りだがピュアな新人漫画家を好演したことも記憶に新しく、山田孝之のハマリ役「闇金ウシジマくん」シリーズの完結編となる映画『闇金ウシジマくん ファイナル』では、ウシジマの過去を知るキーパーソンを演じるという。さらに、柄本佑&時生も、味のある名バイプレイヤーとしてお馴染み。この夏は奇しくも、それぞれ伊原剛志主演「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~」、生瀬勝久主演「侠飯~おとこめし~」と一風変わったグルメドラマに出演している。■海外編一方、ハリウッドに目を向けると、今年の注目はクリス&リアム・ヘムズワース兄弟だ。まず、弟のリアムは20年ぶりの新作『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の“地球を救う”主要キャストのひとりとして大活躍!先日はローランド・エメリッヒ監督やジェフ・ゴールドブラム、マイカ・モンローとともに来日を果たし、ファンを楽しませてくれた。プライベートでもマイリー・サイラスとの復縁が明らかになり、再び「婚約か!?」と話題を呼んでいる。そして兄・クリスは、雷神ソーとして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』への参戦はなかったものの、こちらもおよそ30年ぶりの『ゴーストバスターズ』が8月に控えている。全員女性のメンバー4人がいずれも崖っぷちのオタクというバスターズは、今回も、あのつなぎ姿でゴースト捕獲装置を手にしてニューヨークの街で大奮闘。クリスは、そんな彼女たちの会社の受付係だが、黒縁のメガネ男子姿ながら実はかなりのおバカキャラ。それをアドリブ連発で喜々として演じていたそうで、コメディ畑のポール・フェイグ監督や共演女優たちも太鼓判を押したというから、期待して待ちたいところ。また、ベン&ケーシーのアフレック兄弟も有名だ。ベン・アフレックは、バットマンとして『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』に続き、『スーサイド・スクワッド』にも出演。今後、新たなバットマン映画で主演と監督を兼任することも分かっている。弟のケーシーも、クリス・パイン主演『ザ・ブリザード』では真っ二つに割れたタンカー側のリーダーを熱演、海ドラファン&洋画ファン垂涎の豪華競演『トリプル9 裏切りのコード』にも主演した。『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドも、父はスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドだが、弟のグスタフやビルも俳優として活動する。そのほかにも、歌舞伎界の中村勘九郎&七之助、広瀬アリス&すずや満島ひかり&真之介ら、枚挙にはいとまがない兄弟姉妹で活躍する俳優たち。同じ遺伝子を持ちながら、それぞれ異なる魅力を放ち続ける彼らに、今年は魅了されそうだ。(text:cinemacafe.net)
2016年07月24日7月21日(木)今夜放送のフジテレビ系バラエティー「とんねるずのみなさんのおかげでした」に、ゲストとしてドラマ「営業部長 吉良奈津子」に出演している松嶋菜々子と松田龍平が登場。司会のとんねるずと共にロケを展開する。今回2人は番組の人気企画「きたなトラン」に登場。この企画は店舗は汚いけど味は天下一品の“きたな美味い店”を紹介するというもの。松嶋さんと松田さんはとんねるずと共に都内某所へ。そこで味わった一品に対する2人の反応やいかに?最高評価の“星3つ”は出たのか?さらに松田さんにはまさかの展開が待ちうけているとのことで、放送が見逃せない。また、とんねるず国の楽園“とんねるずアイランド”に入国したいという注目の芸人たちがネタを披露し、それをとんねるずが審査する「お笑イミグレーションNEXT!」も放送。果たしてとんねるず2人の御眼鏡に適う芸人は現れるのか?今夜ゲストで登場する松嶋さんと松田さんが出演しているドラマ「営業部長 吉良奈津子」は今夜22時から放送開始。同作は松嶋さん3年ぶりの連続ドラマ主演作となり、松田さんも約3年ぶりの連続ドラマ出演となる。松嶋さんが演じるのは広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだったが、結婚と出産を経て職場復帰を果たすと営業部に配属されてしまい、育児と仕事を両立させるために雇ったベビーシッターに家庭も危機に陥れられるキャリアウーマンの女性・吉良奈津子。松田さんはかつて奈津子の部下だったがいまでは大手クライアントのクリエイティブディレクターを任されるほどに成長した高木啓介を演じる。新人時代に奈津子の下で担当した“ある仕事”で辛酸をなめさせられた啓介は、奈津子の勘違いや時代錯誤なところが気に入らず、復帰した奈津子へ厳しい言葉をかける一方、成長した姿を見せつけたいと思っているという役どころ。2人の関係性もドラマのポイントだ。キャストには松嶋さん、松田さんのほか、奈津子の夫で建設会社「拝島建設」の都市開発部の課長・小山浩太郎に原田泰造、東邦広告へ中途採用された営業マン・一条達哉にDAIGO、東邦広告営業局の常務・斎藤良一役に石丸幹二、奈津子の同僚でいつも不機嫌な副部長・米田利雄役に板尾創路、チャラ男の営業マン・川原義雄役に岡田義徳、“出来る女”気取りの派遣社員・今西朋美役に中村アン、コネ入社の新人・神崎あすか役に足立梨花、体育会系社員・丸尾裕人役に白洲迅、営業開発部の部長・郷貴志役に高木渉。さらに、奈津子が雇ったベビーシッターで奈津子と浩太郎夫婦の仲を壊していく坂部深雪役に伊藤歩、奈津子の姑・小山周子役には松原智恵子、奈津子のママ友・吉田千佳役に今井華らが顔を揃える。「とんねるずのみなさんのおかげでした」は7月21日(木)21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2016年07月21日歌手でタレントのDAIGOが14日、東京・台場のシネマメディアージュで行われたフジテレビ系ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(21日スタート、毎週木曜22:00~22:54 ※初回15分拡大)の舞台あいさつに登壇。共演の松田龍平に、自身のCD「KSK」を渡したところ、予想以上に"高度なDAI語"が返ってきたことを明かした。このドラマは、主演の松嶋菜々子演じる広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクター・吉良奈津子が、結婚・出産・育児休暇をへて、3年ぶりに営業部長として職場復帰したことをきっかけに起こる問題と向き合いながら、仕事と家庭を両立させるために奮闘していく姿を描くもの。DAIGOは、そんな奈津子の部下・一条達哉(いちじょうたつや)役を演じている今回は真面目なキャラクターを演じるということで、「いつもフォトセッションで『ウィッシュやってくれ』とよく言われるんですけど、今日は割愛させていただきます」と、役への並々ならぬ決意を見せたDAIGO。「地を出したいということは、全く無いです」と淡々とした口調で語った。そんなDAIGOだが、自身が披露宴で妻・北川景子に贈ったプロポーズソング「KSK」のCDを、今回の撮影現場で共演者に配ったそう。その際、松嶋から「KSKってなんですか?」と聞かれ、「結婚してください」の意味であることを伝えたという。一方、松田に渡すと、「えっ? 曲出したんですか?」と言われ、DAIGOがミュージシャンだというのを知らないことが判明。さらに松田は、「KSK」を「『この俺と、生涯、暮らしてくれませんか』の略ですか?」と聞いてきたそうで、DAIGOは「俺よりも"高度なDAI語"を使ってきました」とショックを受けたことを明かした。「ウィッシュ」は遠慮したものの、DAI語は積極的に披露したDAIGOは、自身の役柄のキャッチコピーを質問されると、「ミステリアスな部分が多いので、『NNYOIT』です」と回答。「謎が謎を呼ぶ男・一条達哉」と説明したが、司会のフジテレビ西山喜久恵アナウンサーに「ひねりがないですね」と指摘されると、「今日はこれがもうベストです」と、自分でも精いっぱいのDAI語だったことを強調していた。
2016年07月14日フジテレビ系連続ドラマ「営業部長 吉良奈津子」の第1話完成試写会が14日(木)都内で行われ、主演の松嶋菜々子、共演の松田龍平、DAIGO、伊藤歩、板尾創路、石丸幹二、原田泰造が出席した。産休から仕事復帰した敏腕CMディレクター・奈津子(松嶋さん)が、畑違いの営業開発部に配属されながらも、慣れない仕事や母親業に孤軍奮闘していく様を描く。2児の母親でもある松嶋さんは「私生活でも(仕事と家庭の)両方を一生懸命に頑張っているので、家庭と仕事場での切り替えが画面に出ればと気をつけながら演じている」と実感を込め、自身の家庭と仕事の切り替えには「スタジオまでの車の移動時間とか、メイクして頂いて役の衣装を着ると自然とスイッチが切り替わる」と明かした。これまでの撮影で印象的なシーンは、夫役の原田さんとの出会いの回想場面といい「撮影初日で朝も早くて暑かった。しかもお姫様抱っこをしていただいたので、この歳でやってもらえるとは思わずビックリしました」と照れ笑い。松嶋さんとの夫婦役に「ずっと嬉しさが続いていて、未だにニヤニヤしている」と喜色満面の原田さんは「現場でお姫様抱っこをすることに決まったら、菜々子さんは『あ、結構です』と。でも僕は『やらせてください!』と言ってそれが採用されました」と勝ち誇った表情だった。また原田さんは、息子役の高橋幸之介君が松嶋さんに「『奈津子さん大好き』と1日何回も言う」とふり返りながら「それに菜々子さんも『大好き』と答えていて、僕は心の中で『僕も大好き、本当だよ』と言っています。いいなぁ、幸之介君」と嫉妬すると、松嶋さんは「(高橋君は)1日に何回も『僕も好きだも~ん』と言ってくれて、たまらないですよね。小さな恋人のようで癒されています」と目を細めていた。一方のDAIGOさんは、妻・北川景子さんとの結婚式で披露した楽曲「KSK」のCDを松嶋さんと松田さんに渡したというが「松田さんは『え?曲を出していたんですか?』と、僕の本業がミュージシャンであることを知らなかった」と衝撃の告白。さらに「『KSK(結婚してください)』も『この俺と生涯暮らしてくれませんか、の略ですか?』と自分よりも高度なDAI語を使われた」と悔しがっていた。フジテレビ系連続ドラマ「営業部長 吉良奈津子」は、7月21日(木)22時より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年07月14日松田龍平が親戚の家に居候し万年床で暮らす“おじさん”役を好演する映画『ぼくのおじさん』。この度、本作のティザーポスターが到着した。「自分のまわりにいる大人について」という学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。公務員の父(宮藤官九郎)と専業主婦の母(寺島しのぶ)では面白いものが書けそうにない。居候しているぼくの“おじさん”(松田龍平)は、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにする。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がった。乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることに。おじさんと雪男はエリーを追いかけてハワイへ行くが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木(戸次重幸)もやってきて――!?原作は、遠藤周作らとともに戦後日本文壇を代表する作家である北杜生。和田誠のイラストも併せて、いまもなお幅広い世代に愛され続ける作品だ。そしてキャストには、主演の松田さんをはじめ、おじさんと同居し見守る甥っ子・雪男役には子役の大西利空、おじさんが一目惚れするヒロインに真木よう子。さらに、戸田恵梨香、宮藤官九郎、寺島しのぶ、戸次重幸、キムラ緑子、銀粉蝶ら、実力派豪華俳優陣が脇を固めている。先日、おじさんワールド全開の特報映像が解禁されたが、今回はついにティザーポスターが到着。ポスターデザインは、和田氏が描いた原作の書影と同一の構図で親しみを感じるデザインで、インテリながら何事もだらしないボサボサ頭の“おじさん”と、整ったサラサラヘアーのしっかりものの“ぼく”との対照的なコンビが目を惹く。そして、その周りには「寝転びながら本を読むおじさん」「苦手なスポーツに挑戦するおじさん」「ブランコに乗るおじさん」など様々なシーンが散りばめられ、怠け者だけど憎めない、かわいらしいおじさんのキャラクターが伝わってくる、どこかほっこりする仕上がりとなっている。なお本ポスターは、7月9日(土)より劇場掛けされるようだ。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月09日松田龍平が主演を務める最新作『ぼくのおじさん』。この度、本作の特報映像がついに到着。併せてペアルックに身を包んだ“ぼく”と“おじさん”2人の場面写真も解禁された。学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。「自分のまわりにいる大人について」というのがテーマ。公務員の父(宮藤官九郎)と専業主婦の母(寺島しのぶ)では面白いものが書けそうにない。居候しているぼくの“おじさん”(松田龍平)は、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時にはぼくをダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにする。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がった。乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることに。おじさんと雪男はエリーを追いかけてハワイへ行くが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木(戸次重幸)もやってきて――!?原作は「夜と霧の隅で」「揄家の人びと」など、日本純文学を代表する作品を発表する一方で、マンボウシリーズといった児童エッセイ・小説などで絶大な人気を誇った北杜夫のユーモアセンスを遺憾なく発揮し、和田誠のイラストと共にいまもなお幅広い世代に愛され続ける同名作。監督は、『天然コケッコー』で「報知映画賞」最優秀監督賞を最年少で受賞して以降、『苦役列車』など話題作を手掛け、独特な作風で映画ファンを魅了してきた山下敦弘が務めている。そしてキャストには、親戚の家に居候し万年床で暮らすおじさん役の松田さんをはじめ、おじさんと同居し見守る甥っ子・小学4年生の雪男役には、度重なる選考を見事勝ち抜いた大西利空。おじさんが一目惚れするヒロインに真木よう子が好演。さらに、戸田恵梨香、宮藤官九郎、寺島しのぶ、戸次重幸、キムラ緑子、銀粉蝶ら、実力派豪華キャストが脇を固めている。このほど完成したのは、一目惚れしたエリー会いに行くために、ハワイに飛んだおじさんとぼくが描かれる特報映像。映像では、普段万年床で過ごすおじさんが初の海外にどうしてよいかわからずに戸惑い、“おかけになった電話番号は…”と話す電話口に「また同じ女の人にかかっちゃった」と勘違いし電話も出来ず。そして、現地の人に声をかけるも相手にされず…そんなあたふたする姿を原作のユーモアを取り入れながら小気味よい音楽と共に独特の山下タッチで描かれている。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月24日女優の松嶋菜々子がこのほど、都内のスタジオで、7月スタートのフジテレビ系主演ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(毎週木曜22:00~22:54)の取材に応じ、子役の男の子に「キュンとするようなことがいっぱいあります」と、はにかんだ。このドラマは、松嶋演じる広告代理店・東邦広告の売れっ子クリエイティブディレクター・吉良奈津子が、結婚・出産・育児休暇をへて、3年ぶりに営業部長として職場復帰したことをきっかけに起こる問題と向き合いながら、仕事と家庭を両立させるために奮闘していく姿を、井上由美子の脚本と、河毛俊作の演出で描くもの。松嶋は、実生活で2人の女の子の母親だが、今作での子供は4歳の子役が演じる男の子。ある時、その子から「奈津子さんかわいい」と言われたことが印象に残っているそうで、「(普段)娘が『かわいい』って言ってくれると、『あっ、ありがとう』って(普通に)返せるんですけど、男の子に言われると『ありがとう~!!』っていう感じになるんですね(笑)」と、小さい子でも同性とは違った喜びを感じたことを明かした。こうしたやり取りも含め、「キュンとするようなことがいっぱいあります」と言い、今後の撮影も楽しみな様子。「すごい人懐っこくて、いっつも何かとちょっかいを出してくれるので、すごくやりやすいですね」と、家庭でのシーンでは癒やされているようだ。一方、職場のシーンでは、松田龍平と初共演。奈津子の後輩クリエイティブディレクターで、バディを組むことになる高木啓介役を演じる松田だが、松嶋はその第一印象について「必要なときにしか動かない…(笑)。("動かない鳥"と言われる)ハシビロコウのようなドーンとした落ち着きと、オーラを持ってらっしゃる」と表現した。さらに、「勝手な私の想像ですが、目と目を合わせてお芝居をする相手と考えるのは、特に違うような気がして…」と分析。「それが、水と油のような関係としてすごくピッタリだなと思っているので、今後の撮影で楽しみな部分でもありますね」と期待を述べたが、松田に聞いてみたいことを問われると、「質問してはいけないような雰囲気が…」と警戒していた。フジテレビの三竿玲子プロデューサーは、今作について「働くママたちの応援歌になるような物語。仕事に家庭に愛に悩みながら、時には戦いながら頑張っていく姿を描いていければ」と狙いを説明。松嶋も「これから仕事を続けていきたい方にも、職場に復帰される方にも、共感部分の多いドラマになっていると思いますので、楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを寄せた。
2016年06月16日松嶋菜々子が主演を務める、7月期放送のドラマ「営業部長 吉良奈津子」。この度、本作の新たなキャストとして、松田龍平の出演が決定! なお松田さんは、連続テレビ小説「あまちゃん」以来、約3年ぶりの連続ドラマ出演となり、主演の松嶋さんとは本作が初共演となった。吉良奈津子(松嶋菜々子)は、広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクター(以下CD)でバリバリのキャリアウーマン。40歳手前で結婚して出産、育児休暇で職場を離れていた。3年を経て職場復帰したものの、新たに配属された部署はクリエイティブではなく営業だった。かつて自分が活躍していたクリエイティブに戻りたいと要望を出すと、常務からはすでに3年も現場を離れた人間を受け入れる土壌はないと、冷たく返される。ただ、頑張りによっては元の現場に戻す可能性もゼロではないという。その条件を受け入れしぶしぶ営業部に配属された奈津子だったが、そこにいたのは全く奈津子を信頼していないクセものばかりの部下たちだった。家庭と仕事の狭間で悩みが増えていく奈津子。口うるさい姑の手を借りたくないとベビーシッターを頼むが、その彼女の存在が幸せな家庭を崩壊していくきっかけになっていく。会社では自信を打ち砕かれ挫折し、やがて夫との間に大きな溝ができはじめ家庭も危機に…。ドラマは、“女の戦いと再生”、そして “産後復帰した女性が働く”ということを真っすぐに描いた作品。今回松田さんが演じるのは、業界大手の広告代理店「東邦広告」のクリエイティブ局に勤務する優秀なCD・高木啓介役。高木は、若くして大手クライアントのCDを任される才能の持ち主だが、新人時代に当時バリバリのCDだった奈津子の下で担当した“ある仕事”で辛酸をなめさせられた。そんな中復帰してきた奈津子には、いまだに笑顔で乗り切れると思っている勘違い、時代錯誤なところが気に入らず、厳しい言葉をかけるが、一方では心のどこかで成長した姿を見せつけたいと思っているという役どころだ。映画『御法度』にて主役に抜擢され俳優デビューした松田さんは、同作でブルーリボン賞、キネマ旬報ベストテン、日本アカデミー賞をはじめ、数々の新人賞を総なめにし話題に。その後も多くの作品に出演し、『舟を編む』では「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞受賞など、その唯一無二な演技力を見せつけてきた。そんな松田さんだが、松嶋さんとは今回が初共演。「いまから撮影が楽しみです」と共演を待ち望んでいると話している。また、連続ドラマ出演は約3年ぶり。「久々の連続ドラマ出演になるので、体調を崩さないよう、良く食べ、良く寝て撮影に挑みたいと思います」と意気込みをコメントしていた。最高視聴率16.7%、新語・流行語大賞の候補50語にもノミネートされるほどの社会現象を巻き起こした「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」を書いた井上由美子が描く世界観の中で、数々の賞を受賞してきた実力派俳優の松田さんと、「やまとなでしこ」などドラマ史に残る話題作に多く出演してきた松嶋さんが、初共演でどのような化学変化を起こすのか、放送を楽しみにしていたい。木曜劇場「営業部長 吉良奈津子」は7月より毎週木曜日22時~フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年06月04日俳優の松田龍平が、7月スタートのフジテレビ系ドラマ『営業部長 吉良奈津子』(毎週木曜22:00~22:54)に出演することが4日、明らかになった。主演の松嶋菜々子と初共演となる。このドラマは。松嶋演じる広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクター・吉良奈津子が、結婚・出産・育児休暇をへて、3年ぶりに職場復帰したことをきっかけに起こる問題に向き合いながら、仕事と家庭を両立させるため奮闘していく姿を、井上由美子の脚本と、河毛俊作の演出で描くもの。松田が演じるのは、奈津子の後輩クリエイティブディレクターで、バディを組むことになる高木啓介。新人時代に奈津子の下で担当したある仕事で辛酸をなめさせられた経験があり、復帰してきた時代錯誤の奈津子に厳しい言葉をかける一方で、成長した姿を見せつけたいという役どころだ。松田は「クリエイターとしてのこだわりと、クライアントの思いのはざまを漂いたいと思います」と役に意気込み。2013年の朝ドラ『あまちゃん』以来の連続ドラマだが、「体調を崩さないよう、よく食べ、よく寝て撮影に挑みたいと思います」と話している。フジテレビの三竿玲子プロデューサーは、高木役は「絶対に"愛される男"にしたい」と考えていたといい、起用した松田について「奈津子にとって、当初は敵でありながら、関係性が発展していくのでは、という色気を感じさせてくれる」と確信。「厳しさと優しさの両面を、絶妙に持ち合わせている高木を、好演してくださることを、期待しています」と語っている。
2016年06月04日池松壮亮と菅田将暉という、いま最も多忙な若手実力派俳優を迎え、シニカルな「会話」の面白さだけで読者を魅了する傑作コミックを映画化した『セトウツミ』。このほど、池松さん、菅田さんとスタッフたちが全力で作り上げた、“放課後無駄話”の舞台裏に迫るメイキング画像が到着した。本作のタイトル『セトウツミ』は、菅田さん演じる元サッカー部の“天然系”・瀬戸(せと)と、池松さん演じる塾通いの“クール系”・内海(うつみ)の名前を組み合わせたもの。ヒロインの女子高生、樫村さん役には人気急上昇中の中条あやみを迎え、人気・実力派若手キャストが集結しているものの、“壁ドン”も“ケンカ”もない、ただ喋るだけの青春が繰り広げられていく。今回到着したのは、メインの舞台となる河原での撮影風景を収めたメイキング画像4点。夏の白シャツ姿の内海と瀬戸が会話を繰り広げるリハーサル風景や、ピエロの恰好をした胡散臭い大道芸人(宇野祥平)が、風船で作った被り物を後ろに隠して瀬戸に近づくシーン、ラフな私服に身を包んだ内海と瀬戸の夜の花火シーンといった舞台裏とともに、“いい年した”監督とスタッフが地べたに座り込んで入念に段取りを確認する姿をとらえている。『まほろ駅前』シリーズで瑛太演じる多田、松田龍平演じる行天を名コンビへと導いた大森立嗣監督が、引っ張りだこの実力派若手俳優の池松さんと菅田さんを迎えて新たなコンビ映画に挑戦した本作。撮影は、10月上旬のたった10日間という短い期間だったが、原作と同様、ゆったりとした時間が流れる雰囲気を作り上げる必要があった。そのため、主演の2人が現場に馴染むために、撮影前には大森監督の計らいで舞台の河原で2人でしばらく過ごす時間が設けられたそう。そして段取りが終わり、いざ本番前になると、大森監督から2人に「漫才にしないでガチで芝居をしてほしい」という言葉が向けられたという。この言葉は現場で“ここぞ”というときに繰り返され、本作の世界観を形づくるキーワードとなった。「台本はあるけれど、そのときそのときで相手が何を言っているのかを聞いて、その都度考えてリアクションするように」と説く大森監督の狙いが功を奏し、先にも解禁された数々の映像のような、2人の絶妙な芝居が作り上げられていくことになった。クールな内海を演じた池松さんは、「そんなに急いで撮った感じでもないけど、終わってみたらあっという間でしたね。瀬戸と内海が過ごした時間もこんな感覚だったのかなと思いました」とふり返り、充実した撮影であったことを明かしている。『セトウツミ』は7月2日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日児童文学の金字塔、北杜夫の同名児童書を原作に、松田龍平主演で贈る『ぼくのおじさん』。この度、本作の共演者に、戸次重幸、寺島しのぶ、宮藤官九郎、戸田恵梨香ら、豪華キャスト陣が集結していることが明らかになった。学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。「自分のまわりにいる大人について」というのがテーマ。公務員の父(宮藤官九郎)と専業主婦の母(寺島しのぶ)では面白いものが書けそうにない。居候しているぼくの“おじさん”(松田龍平)は、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにする。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がった。乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ。だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが奇跡が訪れ、ハワイに行けることに。おじさんと雪男はエリーを追いかけてハワイへ行くが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木(戸次重幸)もやってきて――!?原作は、「夜と霧の隅で」「揄家の人びと」など、日本純文学を代表する作品を発表する一方で、マンボウシリーズなどの児童エッセイ・小説で絶大な人気を誇る北氏が、ユーモアセンスを遺憾なく発揮し、和田誠のイラストも併せて、いまなお幅広い世代に愛され続ける同名作。メガホンを取るのは、『苦役列車』『味園ユニバース』などの話題作を手掛けた山下敦弘監督だ。松田さん演じる、親戚の家に居候し万年床で暮らす”おじさん”をはじめ、おじさんと同居し、見守る甥っ子・雪男役の大西利空、おじさんが一目惚れするヒロインとして真木よう子の出演が明かされていたが、今回新たに共演者が発表された。雪男の担任・みのり先生役には、『デスノート Light up the NEW world』にて続投が決定した戸田さん。おじさんと同居している雪男の父・定男役に脚本家・作詞家・監督・などなど幅広く活躍する宮藤さん。母・節子役に、映画やテレビだけでなく舞台でも活躍する寺島さん。ひょんなことからおじさん、雪男と知り合う創業200年の老舗和菓子屋の御曹司・青木役に、現在放送中のドラマ「昼のセント酒」で主演を務める戸次さんが配役。撮影を終え、「結局僕の演じた青木っていいやつ」と語ったのは戸次さん。松田さん演じる“おじさん”については、「おじさん役が松田龍平くんか?」と最初は驚いたと言いながら、「利空くんとペアルックで並んでいる姿を見たら、妙な説得力があって、おじさんぷりがしっくりきていて驚きました」と見事なハマリっぷりだったと話す。一方の宮藤さんは「おじさんは、自分に近いというか、ああゆう生き方ができたらいいですよね」とうらやましそうに話していた。今回、先生役初挑戦となる戸田さんは「こうゆう雰囲気の衣装自体、いままで着ていなかったので、とても新鮮でした。逆に女の子ぽくて、こっぱずかしい感じ」と照れた様子。また寺島さんは撮影をふり返り、「龍平くんに『何、いつも笑ってんですか?』と言われました。自分では意識していませんでしたが、ギスギスしていない精神が健全でいられる役だったので、いつも朗らかな気分で現場に居られました」と現場も和やかに進んでいたようだ。この4人に加えて、雪男の親戚でおせっかいな智子おばさん役をキムラ緑子、エリーの母・稲葉キャシー役に銀粉蝶ら、実力派豪華キャストが脇を固める。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月25日女優・戸田恵梨香や脚本家で俳優の宮藤官九郎らが、松田龍平主演の映画『ぼくのおじさん』(11月3日公開)に出演することが24日、明らかになった。原作は作家・北杜夫による、和田誠氏のイラストが添えられた同名児童書。貧乏で兄の家に居候し、へりくつばかりこねる"おじさん"(松田)が主役であるものの、物語は一貫して兄夫婦の妹=おじさんの甥・雪男(大西利空)の目線で描かれる。メガホンを取るのは、『天然コケッコー』(07年)の山下敦弘監督。一目ぼれした女性・エリー(真木よう子)を追いかけるために、ハワイ行きを画策しつつ、そのどれもが周囲をあてにするか運任せなのに、どこか憎めないおじさんの姿を映す。新たに発表されたキャストは、雪男の担任・みのり先生で教師の役に初挑戦する戸田と雪男の父・定男役の宮藤に加え、寺島しのぶ、戸次重幸、キムラ緑子、銀粉蝶の6人。寺島は、雪男の母・節子を、戸次は創業200年の老舗和菓子屋の御曹司・青木を、キムラはおせっかいな智子おばさんを、銀粉蝶はエリーの母・稲葉キャシーを、それぞれ演じる。戸田は、初の小学校教師役に「こういう雰囲気の衣装自体、今まで着ていなかったので、とても新鮮でした」とうれしげ。続けて、「逆に女の子ぽくて、こっぱずかしい感じでした」とも口にする。松田演じるおじさんは、「とてもかかわいらしい人」という印象で、「実際できあがったものを楽しみにしています」と期待を寄せる。一方、宮藤も付けひげをあしらっている。それを「つけた途端に、『少し変な人なのかなあ?』って思った」とも語るが、「『おじさん役の龍平君が変に見えればいいな』と、自分はなるべく自然に自然にしようと思いました」と裏側を明言。山下監督からは、威厳のある父役を強く求められたようで、「ひげつけると顔って変わるんですよね」と演技面の難しさを話す。そんな山下監督は、脇を固めるキャラクターたちについて、「共通して言えるのは、龍平くん演じるおじさんに対して"ちゃんとした大人"に見える、という所」と説明。しかし、宮藤が感づいたように、「皆さんどこか妙にズレて」いる。それを踏まえておのおのが、キャラの持ち味が出るように演じたことで、「"いそうでいない"映画独自の魅力的なキャラクターになりました」と自信を見せた。(C)1972北杜夫/新潮社 (C)2016「ぼくのおじさん」製作委員会
2016年05月25日『武士の家計簿』で注目された歴史学者・磯田道史氏の著作『無私の日本人』(文春文庫)に収録された逸話を映画化した『殿、利息でござる!』が公開。官位昇進を狙う殿様が賄賂や付け届けで散財し、金欠となった仙台藩から重税を課せられた町民が妙案をひねりだして、搾取される側から搾取する側への立場逆転を試みる!「うっそ~」な発想と展開ゆえに脚本家の創作と思いきや、これが本当にあったオモシロいい話。まず押さえておきたいのが、物語の背景。宿場町である吉岡宿が仙台藩から伝馬役を仰せつかって150年あまり。このお役目は参勤交代などの際にお上の荷物を宿場から宿場に運ぶお務めではあるけれど、半独立領主の領地内にある吉岡宿はすべての経費を町で負担しなければならない。使役馬の購入・育成費用や人足らに支払う人件費は膨大なのに藩からの助成金はゼロなので、貧しい町民はますますジリ貧に。江戸中期になると、“貧しさに負けた”と夜逃げする町民が後を絶たず、残った町民の負担が倍増という負の連鎖で、吉岡宿は破綻寸前!?活気を失った町の状況を憂えたのが、造り酒屋・穀田屋の十三郎(阿部サダヲ)。彼は、町一番の知恵者・菅原屋篤平治(瑛太)の「殿様に大金1000両(3億円くらい)を貸し付けて、毎年の利息100両で伝馬役の経費を担いましょう」という奇策を実現させようと立ち上がる。打ち首マストの計画は、最初から最後まで波瀾万丈。賛同する仲間探しに始まり、貸付金の資金繰り、決死の思いで届けた嘆願書は小役人にたらい回しにされ、藩の財政担当者からは無理難題を突きつけられ…。演出のない現実こそが本当のドラマと思わせるハラハラな展開に、観ている側の気持ちも上がったり下がったり。紆余曲折を味わう穀田屋たちを見ながら、気づかぬうちに前のめりになって「頑張れ」と応援している自分に気づくはず。「人からリスペクトされたい」なんて下心のある親父のキョドった態度、美人女将をめぐるサヤの当て合いなど随所に笑わせてくれるシーンもあるけれど、本作はコメディにあらず。自分が住む町の存続と住民の幸せのために<無私の精神>で奉仕した庶民の姿を描いた心温まる人情話だ。騒動を巡って登場するさまざまな人間の言動が人の本質について考えさせてもくれる。さらに、庶民の嘆願を簡単にはねつける役人の姿勢が現代の政治家とも重なり、「保育園落ちた」騒動は今に始まったことじゃないと実感する。政治家こそ<無私の精神>で庶民に奉仕するべきで、国会議員はこの映画をぜひ観てほしいもの。寅さん&釣りバカなき後の松竹の十八番となっている実話時代劇シリーズで、出演陣も製作陣も華やか。人気役者なのに登場場面が少ないのでもったいない気もするが、全員がしっかりとキャラクターに入り込んでいる上、物語に熱い思いを抱いているのがよくわかる。これぞアンサンブル・キャストのパワー。しかもあの羽生結弦選手が伊達重村役で映画デビューといううれしい驚きも。庶民を苦しめた藩主役なのだが、さわやかさと圧倒的な目力で場面をさらい、いいお殿様に見えるから不思議。こんな奇跡を起こすのがゆづパワーと実感すること間違いなしだ。◇監督/中村義洋出演/阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、山崎努、草笛光子、松田龍平ほかフォーラム仙台ほか宮城県先行公開中、5月14日より丸の内ピカデリーほか全国公開。(C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会※『anan』2016年5月18日号より。文・山縣みどり
2016年05月16日映画『殿、利息でござる!』の舞台あいさつが14日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、主演の阿部サダヲをはじめ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、原作の磯田道史が出席した。磯田道史の『無私の日本人』(文春文庫)の一編「穀田屋十三郎」を原作とする本作は、江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に庶民が年貢に苦しむ街を救うため、穀田屋十三郎(阿部サダヲ)らが千両集めて殿様に貸し付け、利息を取ろうという実話を元にしたストーリー。7日から先行公開された吉岡宿がある宮城県では大ヒットを記録している。全国公開初日となったこの日は、舞台あいさつが行われ、主演の阿部サダヲをはじめキャスト陣と中村監督、原作の磯田道史が勢揃い。実話を元にした物語に阿部は「最初はこんな話があるのかと信じられませんでした。伝えてこなかった話を我々が伝える矛盾が面白いと思いました」と企画段階での感想を述べながら「今日、映画館に入ってきた時に皆さんの表情が明るくて優しい顔だったので、そういう映画に出られて本当に良かったと思いました」と感慨深げ。そんな阿部が演じる十三郎の弟を演じた妻夫木は、以前より中村監督の再三によるオファーがあったにも関わらず、本作で念願の中村作品に出演できたと明かしながら、「僕と阿部さんが似てないというのが問題ですよ」と指摘すると、阿部は「それはみんなが分かっていること! お芝居でやっているんだからさ~。でも本当に妻夫木くんのお芝居を見て普通に泣いちゃいました。だから兄弟だったんじゃないかな?」と強引に幕引きして笑いを誘った。また、十三郎が恋心を抱く居酒屋の未亡人・ときを演じた竹内結子は「中村監督と妻夫木くんのプラトニックラブに衝撃を受けました…」と驚きながらも「男性陣が多かったので、私は脇の機材置き場でずっと座ってました。すごく暑くて苦労しましたが、現場はすごく楽しかったです」と振り返ると、阿部は「スタッフさんたちも男性ばかりなので、綺麗な人が来るとソワソワしてましたよ」と明かしていた。
2016年05月14日長年、当事者にとって封印されていた実話を映画化した時代劇『殿、利息でござる!』の初日舞台あいさつが5月14日に、都内で行われ、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、原作者の磯田道史氏が登壇した。初日舞台あいさつ・その他の写真重税が原因で、夜逃げや破産が相次ぐ江戸中期の仙台藩を舞台に、宿場町を心配する造り酒屋の穀田屋十三郎(阿部)が、町一番の知恵者・菅原屋篤平治から「藩に大金を貸し付け、その利息を巻き上げる」という驚きの復興計画を聞かされ、一丸となり元手1000両(現在の約3億円)をかき集めようと奮闘する。主演を務めた阿部は「こんな話が実在し、長い間知られていなかったなんて信じられない」と今も驚きを隠せない様子。役作りのために「プチ断食した」そうだが、「こういうことは本来、言わなくていいですよね」と映画が描く“慎み”の精神をアピールした。妻夫木は、阿部の弟を演じ「似ていないのが心配だった」(妻夫木)、「それはみんな、分かっている(笑)。お芝居なんだから」(阿部)。念願だった中村組に初参加し「あとで話を聞いたら、以前から中村監督には4回ほどオファーをいただいていたそうで…。ホリプロめ」と所属事務所への恨み節を披露し、笑いを誘った。また、瑛太は『アヒルと鴨のコインロッカー』以来、中村監督とは約9年ぶりのタッグで「今回は難しい役どころで、中村監督も僕に厳しかった」と思わず本音。「確かに瑛太とは、結構やり合った。怒っていた?」(中村監督)、「いや、怒ってはいないです…」(瑛太)と息の合ったやりとりを見せていた。『殿、利息でござる!』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月14日映画『殿、利息でござる!』初日舞台あいさつが5月14日(土)に都内で行われ、主演の阿部サダヲ、共演の瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、中村義洋監督、磯田道史(原作)が出席した。実話を基にした“庶民VSお上”の銭戦がテーマの痛快歴史エンターテイメント。江戸時代、疲弊した宿場町・吉岡宿の将来を案じる十三郎(阿部)ら9人の男たちが、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、バレたら打首確実の秘策を実行するため、千両(三億円)集めに奮闘する姿を描く。冷酷無比な藩の財政担当・萱場杢役を演じた松田さんに対して、瑛太さんは「いい意味で本当に気持ち悪かったということを伝えようと、何回も気持ち悪いと連呼したら龍平が怒っちゃって…」と明かすが、松田さんは「怒ってないですよ。勝手に作らないで貰えます?」と訴えると、「瑛太に宇宙人みたいと言われて、狙い通りだと思った」とにんまり。中村さんも「台本に書いたことをやってくれないですよ」と松田さんの奔放ぶりを嘆くが、「僕が狙ったのよりはるか上をいく気持ち悪さだった」と最終的には瑛太さん同様、不気味な魅力に陥落したようで賛辞の言葉を贈った。『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007)以来、中村さんとのタッグを夢見ていた妻夫木さんは、念願叶って大喜び。しかし、中村さんは過去に4回もオファーを出していたそうで、妻夫木さんは「ホリプロ(所属事務所)め…」と恨み節。中村さんは「遠距離恋愛みたいな感じ。2年に1回くらい撮影所の食堂でとかで会ったときに、目だけで微笑み合うとか、ちょっとだけ頭を下げてすれ違うというのが何年も続いた」と2人の関係性を明かし、「監督と妻夫木くんのプラトニックラブに衝撃を受けました」と竹内さんらを驚かせていた。映画『殿、利息でござる!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月14日“殿”に三億円もの大金を貸し付け、その“利息”を巻き上げるという逆転の発想で、さびれ果てた宿場町を立て直すべく前代未聞の頭脳戦に挑む『殿、利息でござる!』。本作には、主演の阿部サダヲに、瑛太、妻夫木聡、寺脇康文、千葉雄大、松田龍平、さらに“殿”役に映画初出演の羽生結弦など、そうそうたる顔ぶれが並ぶが、そんなイケメン俳優ぞろいの中、紅一点で飯屋のおかみ“とき”役を演じるのは、意外にも時代劇初挑戦となる竹内結子。そんな竹内さん演じる“とき”が営む飯屋には、連日、常連客が訪れている。阿部さん演じる十三郎たちを支え、皆から慕われ、愛されるおかみさんは、実は町一番の“モテ女”?イマドキの女子も必見の、そのモテポイントに迫ってみた。■“おかみ系”女子モテポイント(1)じっくり話を聞いてくれる、聞き上手!日ごろの溜まった愚痴やうっぷんは、いくら恋人や夫でも、普通なら聞くのも面倒に感じてしまうという人も多いだろう。そんな話に対しても、「はいはい」と相づちを打ちながらしっかり耳を傾け、時には同情したり、共感したり…。寄り添うように話を聞いてくれる“聞き上手”なところは“とき”が皆から愛される第一の理由。ふだん、つい“自分の話ばかりしてしまう”という女子には必見のポイントだろう。(2)たまに叱ってくれる、励まし上手!どんな話も聞いてくれたり、支払いを毎度のようにツケにされても許してくれたりと、ふだんは心優しい“とき”だが、時と場合によっては「しっかりしなさいよ!」と、宿場の者たちの背中をバシッと叩き、叱咤激励してくれることも。単に優しいだけではなく、ダメなときはきちんと叱り、そして支えてくれるような“母性”ある一面も、彼女の大きな魅力のひとつ。(3)つい口を滑らす?天真爛漫さ!聞き上手で励まし上手、しっかり者でみんなの“姉さん”のようなイメージの強い“とき”だが、見かけによらず天真爛漫でおちゃめな一面も。十三郎たちの計画を知り、その思いに感動したとき。感動して、ついうっかり宿場の者たちに話を漏らしてしまうようなところが、普段のしっかり者なイメージとのギャップに、思わずキュンとする人もいるはず。(4)意外と大胆な、小悪魔要素も!このように、実はさまざまな“モテテク”を兼ね備えているとき。そんな“とき”のことを本気で狙う“ハンター”善八(中本賢)も。そんな善八の猛アタックに焦る、“とき”に恋心を抱く十三郎には、「だったら(嫁に)貰ってくださいよ」と、ちょっと大胆な発言をすることも。自分へ向けられた恋心に気づいているのか、それとも気づいていないのかは定かではないが、いずれにしても、この絶妙な小悪魔発言に振り回される男は、何も十三郎だけではなく…。江戸の世から続く(?)“おかみ系女子”の男ゴコロ掌握術を、スクリーンでもチェックしてみて。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日「嵐」の櫻井翔と有吉弘行がMCがを務めるバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」の12日(木)放送回に、俳優の阿部サダヲと千葉雄大がゲスト出演する。「櫻井・有吉THE夜会」はスタジオにある“夜会掲示板”に書かれたゲストの願望や疑問、悩みを視聴者と共に解決、実現していく番組。今回、阿部さんの掲示板には“グルメ王「うどんが主食」さんにお礼が言いたいので会わせてほしい!”という願いが。「うどんが主食」さんとは、「食べログ」でも人気で、グルメなことで知られる「アンジャッシュ」渡部建も尊敬するという伝説のグルメブロガー。しかしプロフィールなどは一切非公開、顔出しもしていないためその実像は謎に包まれている。阿部さんは「うどんが主食」さんに「食べログ」でいつもお世話になっているそうで「一度お礼を言いたい」と言う。そんなわけで今回「うどんが主食」さんが電話番号非公開で食べログ高得点のお店を案内してくれるというロケが決定。「うどんが主食」さんのアポに、電話番号非公開のカレー屋さん、鶏料理屋さんは奇跡的に取材に応じてくれることに!初対面の人に会うのにひとりでは怖いという阿部さんのため千葉さんもロケに同行。阿部さん、千葉さんと「うどんが主食」さんの珍道中をお楽しみに。さらに番組では阿部さんの謎の私生活にも迫る。「芸能界の阿部派を牛耳る?」「子ども服を着るヤバい癖がある?」など気になるうわさも検証していく。一方千葉さんの掲示板は“男っぽいところを見せたい!”というもの。“ヌクメン”と呼ばれ可愛いらしいイメージが強い千葉さんだが「女に興味ないの?」という突っ込みに「ガンガンあります」と肉食宣言!?ということで今回は身体を張ってスカイダイビングに挑戦!千葉さんが大好きだというお笑いタレントの横澤夏子に見届けてもらい国内最高高度となる4000mの高さからスカイダイビングを敢行する。キャラ崩壊の大暴走からの衝撃的結末は必見。番組では横澤さんの珠玉ネタも一挙大放出。こちらも注目だ。今回ゲスト出演した阿部さんと千葉さんだが、共演した映画『殿、利息でござる!』が5月14日(土)から全国公開される。同作は歴史家・磯田道史の「無私の日本人」から「穀田屋十三郎」を映画化した作品。阿部さんは同作が時代劇初主演となる。物語は江戸中期、仙台藩の財政難による重税で破産や夜逃げが相次ぐなか、阿部さん演じる造り酒屋の穀田屋十三郎と瑛太さん演じる茶師の菅原屋篤平治が宿場復興のため秘策に打って出るが、その秘策とは“藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げる”というもので発覚すれば打ち首は免れない。しかし町を守るために2人と仲間たちは計画を進めるが……という物語で、阿部さん、千葉さんのほか瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、そしてフィギュアスケーターの羽生結弦が仙台藩第7代藩主・伊達重村役で映画初出演するなど豪華キャストも注目だ。「櫻井・有吉THE夜会」は12日(木) 21時57分~TBS系で放送。(笠緒)
2016年05月12日5月14日(土)から全国公開される映画『殿、利息でござる!』で主演を務める阿部サダヲと共演の千葉雄大が、9日(月)今夜放送の「しゃべくり007」にゲスト出演する。「しゃべくり007」は、「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」がMCを務めるバラエティ。収録が始まるまでMCには誰がゲストか知らされていないため、ゲストが登場した際のMC陣のリアクションも見どころだ。今回ゲスト出演する千葉さんは“女性に温もりを与えるイケメン”ということから「ヌクメン」と呼ばれ人気急上昇中。番組では“どんな小道具を渡されてもかわいく見せることができる”という千葉さんに様々な小道具を用意。千葉さんはそれらのアイテムを使って色々なかわいい仕草を披露するほか、企画では「ディレクターとサシ飲みしたらわかったこと007」と題して、お酒が大好きな千葉さんと番組ディレクターが4時間半にわたって“サシ飲み”を敢行。酒を酌み交わしたなかで判明した千葉さんの様々なことを発表するということで、こちらも楽しみだ。阿部さんと千葉さんが出演する映画『殿、利息でござる!』は、「武士の家計簿」の著者である歴史家の磯田道史による「無私の日本人」収録の「穀田屋十三郎」を映画化した作品で、阿部さんは本作が時代劇初主演となる。また阿部さん、千葉さんのほか瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平など豪華キャストが出演しているほか、フィギュアスケーターの羽生結弦が仙台藩第7代藩主・伊達重村役で映画初出演することも話題になっている。物語は江戸中期、仙台藩の財政難による重税で破産や夜逃げが相次ぐなか、阿部さん演じる造り酒屋の穀田屋十三郎と瑛太さん演じる茶師の菅原屋篤平治が宿場復興のため秘策に打って出るが、その秘策とは“藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げる”というもので発覚すれば打ち首は免れない。しかし町を守るために2人と仲間たちは計画を進めるが……というストーリー。また今夜の放送では阿部さんと千葉さんのほか、きゃりーぱみゅぱみゅも登場。23歳になって10代の頃と変わった部分などについてトークする。「しゃべくり007」は9日(月)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年05月09日5月7日(土)、映画『殿、利息でござる!』の上映舞台挨拶が仙台で行われ、主演の阿部サダヲ、宮城県出身の千葉雄大、中村義洋監督が登壇した。本作は、5月14日(土)の全国公開を前に宮城県内のすべての上映劇場で舞台挨拶が行われ、7日に行われた舞台挨拶も主演の阿部さん、そして地元・宮城県出身の千葉さん、中村監督が登壇とあってチケットは即完売したという。また本作は、MOVIX利府、イオンシネマ石巻、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷、フォーラム仙台、シネマリオーネ古川の宮城県7館にて先行公開される。舞台挨拶では、まず阿部さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。皆さんが嬉しそうな顔をされていて僕も嬉しいです!」と笑顔で挨拶。千葉さんは「地元の劇場で、地元が舞台になった映画の舞台挨拶ができて本当に幸せです!」と、出演作をひっさげた“凱旋”を喜んだ。また、『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など、地元・仙台を舞台にした映画を多く撮影している中村監督は、「このMOVIX仙台は何度も舞台愛挨拶をさせてもらって、もう本当にホームのような劇場。この映画を撮影しているときから、皆さんの顔を思い浮かべていました」と続けた。上映後には観客からの質疑応答の時間が設けられ、「時代劇という点で苦労したことはありますか?」という問いに阿部さんは、「正直に言うと正座が辛かった(笑)。僕たちは正座を楽にできる板を入れてもらったりしたんですが、千葉くんは正座が得意だと言い張ってました(笑)」と告白。これに千葉さんは、「最初は大丈夫だったんですが、段々辛くなってきて…でも言えませんでした」と打ち明け、会場を沸かせた。『武士の家計簿』などの原作者で知られる磯田道史の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化する本作。重税で夜逃げが相次ぎ破産寸前の宿場町で、藩に大金を貸し付け、その利息で宿場を救うための千両(3億円)を巻き上げようとする人々の奮闘をコミカルに描く。出演には阿部さん、千葉さんのほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子に、松田龍平らの豪華キャスト、そして、フィギュアスケートの羽生結弦選手が“殿”役を演じているなどでも話題となっている。『殿、利息でござる!』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月08日第18回イタリア・ウディネーゼ ファーイースト映画祭で2冠を達成した映画『モヒカン故郷に帰る』凱旋舞台あいさつイベントが7日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、松田龍平、前田敦子、沖田修一監督が出席した。4月30日にイタリア・ウディネーゼで開催されたファーイースト映画祭に沖田修一監督と松田龍平が出席し、翌日の授賞式でブラック・ドラゴン賞、ブロンズ・マルベリー賞の2冠受賞という快挙を達成した本作。その凱旋イベントに松田龍平、沖田修一監督、そして前田敦子が登壇した。松田は「とても楽しかったですよ。イタリア料理も美味しかったし、景色もすごく綺麗でした」とイタリアを堪能したようだが、授賞式は「ちょっと時間が空いていたので寝てしまい、はっと気づいたら『(授賞して)早く!』と沖田さんに言われ、ぼーっとしている状態でテンションが急にあがりました」とエピソードを披露した。前田は「私はTwitterで知りました。『スゴイ!』と思いリツイートしてお二人に連絡したんですけど」と明かすと、松田は「連絡しないですみません。沖田さんが浮かれちゃっていたので」と話して笑いを誘った。舞台あいさつの最後には、松田が33歳の誕生日をイベントの翌々日(5月9日)に迎えるとあって、サプライズで関係者が松田にバースデーケーキを贈呈。突然の出来事に驚いた松田は「ありがとうございます。もう幸せです。今年は素晴らしい年にしたいな。恥ずかしさがヤバイですね」と赤面していた。2009年公開の映画『南極料理人』、2013年公開の映画『横道世之介』を手掛けた沖田修一監督が自らオリジナル脚本を担当した本作。瀬戸内海に浮かぶ四島を舞台に、モヒカン頭がトレードマークの売れないバンドマン永吉(松田龍平)が、恋人の由佳(前田敦子)を連れて結婚報告のために故郷の広島に帰り、ドタバタ劇を繰り広げる。
2016年05月08日松田龍平が5月7日(土)、主演映画『モヒカン故郷に帰る』がイタリアの「ウディネ ファーイースト映画祭」にて2冠に輝いたことを記念して行われた凱旋舞台挨拶に、共演の前田敦子、沖田修一監督と共に登壇。サプライズで一足早く33歳の誕生日を祝福され、笑顔を見せた。売れないバンドマンが妊娠した恋人を連れて7年ぶりに帰郷するも、そこで頑固な父のガンが発覚!父の最期をできる限り幸福でいっぱいにすべく奮闘するという現代版のホームコメディで、極東発の映画を上映し今回で18回目を迎えるイタリア北部の「ウディネ ファーイースト映画祭」にて、ブラック・ドラゴン賞、ブロンズ・マルベリー賞の2冠に輝いた。映画祭には松田さんと沖田監督がそろって出席していたが、受賞の瞬間について式の開催時刻がかなり遅かったこともあり、松田さんは「寝てしまってた…(笑)」と告白。「気づいたら、沖田さんに『早く!』と言われて、ボーっとした状態でテンションが上がった…」と振り返る。「私も行きたかったです。うらやましい!」と語る前田さんはTwitterで2冠受賞を知ったそうだが「リツイートして2人に連絡した」にもかかわらず、松田さん、沖田監督から返信や反応はなかったという…。松田さんは「連絡しないですいません…」と謝罪するも「沖田さんが浮かれちゃって…(笑)」とあくまで責任は沖田監督に転嫁!その後、2人で祝杯を挙げたのか?と尋ねられると「というか、(イタリアに)着いてからずっとお酒をいただいてたので…」と祝杯以前に飲みっぱなしだったことを明かし「ワインに生ハム…おいしいものを食べました」と満足そうに語った挙句「でもやっぱり、日本食が一番だなと思いました」と語り、会場は笑いに包まれた。ちなみに現地での上映では、松田さんも観客と一緒に鑑賞したが「みなさんの反応を感じながら観て、緊張しました。『ここで笑うのか!』『ここは笑わないんだ』とか(笑)」と述懐。特に、デリバリーのピザのくだりに関しては「(本場の)イタリアなのでドキドキしましたね(笑)」と振り返り、沖田監督も「ピザーラとピザハットが競争するとか、全然わかんないだろうし!」と苦笑していた。舞台挨拶の終盤には、2日後の5月9日(月)に33歳の誕生日を迎える松田さんのために、サプライズで特製のモヒカンの絵が描かれたケーキが登場!松田さんは思わぬ演出に少し戸惑いを見せつつ「ありがとうございます。幸せです」と笑顔を見せ「素晴らしい年にしたいと思います。恥ずかしさがヤバいですが…(苦笑)、頑張ります!」と照れくさそうに語っていた。『モヒカン故郷に帰る』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月07日松田龍平を主演に迎え、『もらとりあむタマ子』『味園ユニバース』の山下敦弘監督が“21世紀版の寅さん”を描く『ぼくのおじさん』。このほど、松田さんに一目惚れされる“マドンナ役”に、真木よう子が決定。明るく、カラッとした性格のハワイ在住日系四世の女性を演じることになった。「自分のまわりにいる大人について」というテーマで、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。公務員の父と専業主婦の母では面白いものが書けそうにない。そこで、家に居候している、ぼくの“おじさん”(松田龍平)を題材にすることに。おじさんは、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある人だった。そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がる。最初は乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーにひと目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることになったおじさん。おじさんとぼくはエリーを追いかけ、ハワイへと向かうが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木もやってきて…。原作は、「どくとるマンボウ」シリーズなどで知られる北杜夫の同名小説。北氏のユーモアセンスが遺憾なく発揮され、和田誠のイラストも併せて、いまなお幅広い世代に愛され続ける名作だ。おじさん役を務めるのは、先日、主演作『モヒカン故郷に帰る』がイタリア・ウディネ映画祭で2冠を達成した松田さん。また、おじさんを見守る甥っ子・雪男役には、度重なる選考を見事勝ち抜いた大西利空。監督を、『天然コケッコー』や『苦役列車』など、話題作を次々手掛け、独特な作風でファンを魅了してきた山下敦弘が務め、優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える21世紀版『男はつらいよ』を目指していく。そんな本作では、松田さん演じる“おじさん”のロマンスも重要となるが、今回、明るく太陽のようなマドンナ・稲葉エリー役を、『海よりもまだ深く』の公開も控える真木さんが演じることになった。山下監督とは、ドラマ「週刊真木よう子」(’08)以来、8年ぶりのタッグとなる。エリーはハワイ在住の日系四世のため、真木さん自身、映画では初めてとなる英語での長セリフに挑戦。現地の俳優とも話せるように練習し、ハワイでの撮影に臨んだという。真木さんは、「ハワイに行く前はとても不安でしたが、最終日には帰りたくなくなってしまうほど満喫できました(笑)。ハワイの快晴続きの天気はもちろんですが、日本と違って空も広く、ただそこにいるだけで気持ちが朗らかになれました」と語っており、ハワイロケは充実したものとなった様子だ。また、「エリーは典型的な“ザ・マドンナ”」だそうで、「ハワイ育ちのカラッとした性格の彼女は演じていて楽しかったです」と言う。「山下監督は、こちらの集中力が切れていると直ぐに見破ってしまう怖い監督なんです(笑)。でもそれだけ熱心であり、その情熱が現場にも伝わるので、緊張感のある雰囲気のいい現場を作り上げてくださる方ですね。松田龍平さんの演じたおじさんは、すごく素直で、見ているだけで面白い人!おじさんの役にぴったりだなって思います(笑)」と、松田さんの“おじさん”ぶりに太鼓判を押した。また、山下監督も「ひと言で表すとエリーは、おじさんにとって“太陽”のような存在。そんなエリーを真木さんは全力で演じてくれました。芯があって明るい女性という“陽”の部分だけでなく、ハワイの日系四世であるという揺れ動くアイデンティティの“陰”の両方を真木さんは演じてくれて、僕も掴み取れていない複雑で繊細なエリーを見事に体現し、深みを増してくれました」と絶賛。エリーは原作には登場しないキャラクターではあるものの、脚本・企画の須藤泰司氏は、「彼女を通じて原作の大切な部分でもある、太平洋戦争が始まって苦労した日系人の人々、戦争の爪痕の描写を映画に入れようと思いました。原作同様、それが押しつけがましくならない範囲で、エリーから日系人がたどった歴史が見えるような、覚悟ある女性にしました」と、その役どころに込めた意味を明かしている。真木さん演じる“マドンナ”の登場で、“おじさんとぼく”の珍道中がどんなふうに変化していくのか、引き続き注目していて。『ぼくのおじさん』は11月3日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月03日