映画『愛にイナズマ』(10月27日公開)の公開記念舞台挨拶が28日に行われ、松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市、石井裕也監督が登場した。同作は石井裕也監督の最新オリジナル作。映画監督デビューを前に無責任なプロデューサーに騙され、夢を全て奪われた花子(松岡)と、空気を読まない正夫(窪田)が運命的な出会いを果たし、“どうしようもない父(佐藤浩市)と兄たち(池松壮亮・若葉竜也)”の力を借りて、嘘と誤魔化しに満ちた社会に反撃を仕掛ける痛快な物語だ。共演には仲野太賀、高良健吾、趣里、MEGUMI、三浦貴大、鶴見辰吾、中野英雄、北村有起哉、益岡徹といった個性豊かなキャストが顔を揃える。○■窪田正孝「理不尽なことが多すぎる」同作のラストに思うことがあったという窪田は「理不尽なことが当たり前というか、多すぎるのかな、この島国は……というのは正直、個人的には思っているし、多分、皆さんもいろんな局面でそういうことを感じるところがあると思うんですけど」と前置き。「それを受け止めて次のステージに行った、最後の花子の表情をカメラで収める時に、人は誰かに何かをしたり、理不尽なことを自分がしてしまったり、傷つけたり傷つけられたりするけど、全部含めてその人なんだなと。彼女の顔を観た時に『この映画の意味はここにあるのかな』と思いました」と語った。さらに窪田は「幅広い世代の方がいらっしゃって、皆さんに映画を観ていただけることが嬉しいですし、人に対する愛情や好きになる瞬間は人それぞれ違うと思うけど、一瞬でも映画を観て共有して『いいな』と思えることをもっともっと大切に育んでいってもらいたい」とメッセージ。「一つのコンテンツを共有できるものとして、日本の映画があると思いますので、この話をもっともっと人に伝えて、もっともっと映画の世界が豊かになって、みんなで育てられる映画業界になっていけたらなと、心から思っています」と思いを表す。また最後のフォトセッションでは、ガッツポーズを求められると、佐藤が「俺と窪田はボクシングになっちゃうんだよ」とツッコミ。『春に散る』でボクサー役を務めた2人ならではの発言に、会場からも笑いが起こっていた。
2023年10月28日映画『愛にイナズマ』(10月27日公開)の公開記念舞台挨拶が28日に行われ、松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市、石井裕也監督が登場した。同作は石井裕也監督の最新オリジナル作。映画監督デビューを前に無責任なプロデューサーに騙され、夢を全て奪われた花子(松岡)と、空気を読まない正夫(窪田)が運命的な出会いを果たし、“どうしようもない父(佐藤浩市)と兄たち(池松壮亮・若葉竜也)”の力を借りて、嘘と誤魔化しに満ちた社会に反撃を仕掛ける痛快な物語だ。共演には仲野太賀、高良健吾、趣里、MEGUMI、三浦貴大、鶴見辰吾、中野英雄、北村有起哉、益岡徹といった個性豊かなキャストが顔を揃える。○■映画『愛にイナズマ』公開記念舞台挨拶を開催石井監督は同作のキャッチコピーについて「優秀な宣伝部の方がついてますけど、どう言っていこうかと悩んでいたら、この前浩市さんと飲みに行き、そこでようやく答えが出ました」と明かす。「浩市さんが酔っ払って言って、覚えてるのかわからないですけど『これが本当のエンタメだな』とおっしゃったんですよ。で、それはなんでかっていうことを浩市さんに説明していただきたい」と佐藤に話を振った。窪田らも「言ってた!」と証言するが、佐藤は「俺の病名はアルコール性認知症で、お酒飲んだ時に言ったこと覚えてないんですよ!」と苦笑。松岡は「浩市さん、『テラスの犬になりたい』と言ったのも覚えてないんですよね」と暴露し、佐藤は自身の発言にもかかわらず「なぜ?」と不思議そうにする。松岡は「でも心の奥底にあるから」とフォローすると、佐藤は「言ってることはウゾじゃない。実際にその時感じてることは間違ってないですよ。ただ、なぜ?」と疑問だらけの様子。石井監督は「けっこう無茶して作った映画だったんですよ。脚本を書いてから2カ月であの撮影したりとか、無茶をした撮影の中ででも、一線級の俳優とスタッフの人が揃って全員で楽しみ抜いたということが、たぶんあると思うんですよね」と説明する。「だから、みんなが楽しそうにやった化学反応が特別なエネルギーを生んだんじゃないかなと。僕は解釈して、覚えてました」と語り、佐藤は「そういうことです、たぶん」と頷いていた。
2023年10月28日この秋も注目の映画が目白押しですが、そのなかでも豪華キャストが集結していることで話題となっているのは、石井裕也監督の最新作『愛にイナズマ』。そこで、見どころについてこちらの方々にお話をうかがってきました。池松壮亮さん & 若葉竜也さん【映画、ときどき私】 vol. 608映画監督という夢をデビュー目前で奪われた女性が、10年近く音信不通の家族とともに繰り広げる反撃の物語を描いた本作。主人公の兄で長男の誠一を池松さん、次男の雄二を若葉さんが演じています。今回は、初共演で感じたお互いへの思いや現場での忘れられない出来事、そして自身にイナズマが走った瞬間などについて語っていただきました。―まずは、おふたりが兄弟役として決まったときのお気持ちを教えてください。池松さんこの役が若葉くんに決まったと聞いてうれしかったんですが、実年齢は僕がひとつ下で、「初めましてで家族になれるかな?」といったことをいろいろと考えました。でも、人間的な要素を隠し持っているような役に見事な説得力を注ぎ込まれていて、この家族のバランスも含め、これ以上ないキャスティングだったと思っています。―これまで共演がなかったのが不思議なくらいですが、ようやく初共演ということで反響は大きかったのではないでしょうか。若葉さん今回は各所から「ついにこの2人の共演が見られる」と言われて、そんなに待望してくださっていたんだなと初めて感じました。僕の周りには池松くんのファンが多いというのもありますが、こんなにもみんなが騒いでくれるとは思っていなかったです。池松さんそういえば(仲野)太賀も「どうなるんでしょうね!」と言っていました(笑)。若葉くんとの兄弟は面白くなっている自信がある―完成した作品を観て、太賀さんからはどんな反応がありましたか?若葉さん「最高でした!」と笑っていたので、うまくいったのかなと思っています。池松さん(松岡茉優さん演じる)花子も含めて、とても面白い兄弟になっている自信があります。―実際、共演してみてお互いへの印象に変化はありましたか?池松さん初めての共演で兄弟役というのはあまりないご縁だと思っているので、ほかの共演者にはない、特別な感情を抱いています。作品にともに向き合い、折村家という物語をともに信じた“共犯者”として特別な思いがありますし、撮影期間中、素晴らしい俳優さんだなと改めて感じる日々でした。若葉さん以前から池松くんの作品はたくさん観ていましたし、もともと好きでしたけど、池松くんってちょっと鋭利なイメージがあったんです。なので、こんなに穏やかでチャーミングだとは思いませんでした。あとは、現場の音も人の話もよく聞いていて、すごく敏感な方です。池松くんの名シーンには、周りを気にせず笑ってしまった―本作では松岡茉優さん、窪田正孝さん、佐藤浩市さんを含む5人のシーンが多かったと思いますが、現場の様子はいかがでしたか?池松さんカメラが回っているときもいないときも、そう決めたわけではなく自然とみんなが同じ場所で同じ時間を過ごしていました。そうやって過ごしていることで互いの存在を認識していくようなプロセスがありました。まるで本当の家族のような真実味を生むということは簡単なことではありませんが、「この家族で行けるところまで行こう!」という心の団結ができていたと思います。この物語のなかで壊れていた家族がもう一度家族をやり直すように、さまざまな家族行事を一つ一つ撮影しながら家族のようなものになっていく感覚がありました。―そのなかでも撮影中の印象的なエピソードなどがあれば、お聞かせください。若葉さん僕は池松くんがちっちゃいマスクをつけているシーンですね。本当にいい顔してるんですよ(笑)。池松さんいやいや、若葉くんも同じマスクしてたでしょ!若葉さんでも、池松くんの場合は、マスクをつけていないときの顔が透けて見えるんです。あれは本当に名シーンですね。こういうことはほとんどないんですけど、試写を観たときに「周りを気にせずにここまで笑ったのは何年振りだろう」と思ったほど笑いました。池松さん石井さんのうまいところですよね。ものすごいアクセルを踏んでおいて、そこから思いっきり急ハンドルで笑いに転調する。あのシーンは確か台本にはありませんでしたが、現場でやっぱり撮りたいとなって、急遽ゲラゲラ笑いながら撮影しました(笑)。いまの時代は誰もが演じながら生きている―ぜひ、みなさんにも注目していただきたいですね。劇中に「人はみな俳優でありつねに演じている」というようなセリフがありましたが、職業柄おふたりにも普段からそういう部分はあるのではないかなと。素の自分でいられるのはどんなときですか?若葉さん僕は、もはや本当の自分が何なのかわからなくなっているかもしれませんね(笑)。地元の友達といるときは限りなく素に近いですけど、そんなの1年に何時間あるんだろうというくらい。素に戻っているかどうかさえわからなくなっている瞬間は、たくさんある気がしています。池松さん確かに、難しいところですよね。“本当の自分”と言うけれど、結局は全部自分であるとも言えますから。ただ、いまの時代は個人と大多数の社会が密接に繋がっていて、生き延びていくためにあらゆる処世術が必要です。結果誰もがアイデンティティ難民に陥ってしまうようなところがあります。そもそも人は自分を演じ、役割を演じる生き物だと思いますが、それが過剰になっている、そうしなければ生きていけないような世の中になっていることの危機感は感じます。そういったあらゆる欺瞞と嘘にまみれてしまったものを、雷やカメラや、家族やマスクを使って、人間のありのままの姿を暴いてみるというのがこの映画の真の試みだと思っています。撮影中もイナズマが走るようにビリビリきていた―『愛にイナズマ』というタイトルのように、ご自身の人生においてイナズマが走った出来事があれば、教えてください。池松さん若葉くんはもちろん、浩市さん、松岡さん、窪田さんとこの作品で出会えたこと、それぞれの奮闘と勇姿に撮影中ビリビリきていました。若葉さんそれに比べて僕はバカみたいな話になっちゃうんですけど、ラーメンがすごく好きで、本当においしいラーメンを食べると、ほっぺがビリビリするんです。池松さんほっぺにイナズマだね(笑)。若葉さん最近もほっぺにイナズマが走る瞬間を蒲田で味わいました。好きなものに理由は付けないようにしている―また、本作を通して改めてご家族のことを考えたのではないかなと思うのですが、ご自身にとって家族の存在とは?池松さん今回のように疑似家族を作りあげるというのは、意識的にも無意識的にも自分の記憶や人生を持ち寄るような行為でもあるので、全然会えていない妹のことや、いつかいなくなってしまうであろう父親のことなど、考えていたと思います。本作では、花子がすべてを信じられなくなったときに、最後の頼みの綱としてダメな家族に会いに行き、自分を肯定してもらえる場所を取り戻すという構図ですが、仮に家族でなくてもそういったことがこれからの時代も当たり前の希望としてあってほしいなと思います。若葉さん僕は生まれ育った場所が大衆演劇だったので、本番が始まると父親は師匠になり、兄弟はライバルになるという環境でした。なので、たまに家族で外食に行くと照れくさくて…。そういう居心地の悪さみたいなものをケンカのシーンを撮影しているときに思い出しました。池松さん自分の家族が好きだということに理由があるかと言われると難しいですが、そういう理屈を超えたところに本来は生きる指針があるのかなとも思います。若葉さん僕も好きなものに理由があるほうが少ないかもしれません。たとえば、人に対して「こういう人だから好き」と理由を付けちゃうと、「もしその人がそうではなくなってしまったら…」と考えてしまうので。逆境だらけの主人公を見て奮い立ってほしい―では、おふたりにとって仕事のモチベーションとなっているものと言えば?若葉さん僕は、興味ですね。自分が興味のないことに時間をあまり割きたくないという気持ちは強いほうだと思います。池松さん若葉くんは興味のあることにしっかりと責任を取っているけど、それを保ち続けるというのは生きることと同じくらい難しいことですよね。僕のモチベーションは、月並みですが夢かなと思います。―最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。池松さんこの映画が観てくれた方への大きなエールになったらうれしいです。主人公、花子の奮闘に奮い立ち、イナズマのような映画体験をしてもらえたら幸せです。明日への逆転ファミリーラブコメディ、愛と勇気と優しさについての映画です。同時代を共に生きる、逆境だらけの誰かの人生にイナズマが届くことを願っています。若葉さん僕もまさに池松くんと同じような気持ちでこの映画と向き合い、作っていきました。ぜひ、そういう思いを感じていただきたいです。インタビューを終えてみて…。今回が初共演だったとは思えないほど、同じような空気感を漂わせていた池松さんと若葉さん。お互いをリスペクトする気持ちがあるのはもちろん、家族として過ごした濃密な時間があったからこそ、おふたりの間には居心地の良さがあるようにも感じました。次はどのような役柄で再び共演を果たすのかが楽しみなところです。ラストに待ち受けているのは、痺れるほどの大きな愛!奪われたものを自らの手で取り返そうと立ち上がる主人公たちの姿にも、俳優陣が繰り広げる演技バトルにもイナズマが走る本作。理不尽な現実に直面し、誰もがマスクの下に本音を隠して生きてきた日々を経験したいまだから心に刺さる1本です。写真・園山友基(池松壮亮、若葉竜也)取材、文・志村昌美池松壮亮 ヘアメイク・FUJIU JIMI若葉竜也 ヘアメイク・FUJIU JIMIスタイリスト・Toshio Takeda (MILD)トップス(08sircus 08サーカス/08book 08ブック TEL:03-5329-0801)、パンツ(NEONSIGN ネオンサイン TEL:03-6447-0709)ストーリー長年の夢だった映画監督デビュー目前で、すべてを奪われた花子(松岡茉優)。イナズマが轟く中、反撃を誓った花子は、運命的に出会った恋人の正夫(窪田正孝)とともに、10年以上音信不通だった家族のもとを訪ねる。妻に愛想を尽かされた父・治(佐藤浩市)、口だけがうまい長男・誠一(池松壮亮)、真面目ゆえにストレスを溜め込む次男・雄二(若葉竜也)。そんなダメダメな家族が抱える“ある秘密”が明らかになった時、花子の反撃の物語は思いもよらない方向に進んでいく…。衝撃が走る予告編はこちら!作品情報『愛にイナズマ』10月27日(金)、全国公開配給:東京テアトル(C)2023「愛にイナズマ」製作委員会写真・園山友基(池松壮亮、若葉竜也)
2023年10月26日小山田壮平が、2024年1月17日(水) にリリースする2ndアルバム『時をかけるメロディー』の詳細を発表した。本作には、テレビ東京『直ちゃんは小学三年生』主題歌「恋はマーブルの海へ」、2022年3月にリリースされた配信シングル「スライディングギター」「アルティッチョの夜」に加え、これまでのツアーで披露していた未音源化楽曲や新曲など全12曲を収録。通常盤、初回限定盤、VICTOR ONLINE STORE限定セットの3形態でのリリースとなるが、初回限定盤には、10月18日(水) リリースのライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』に収録しきれなかった、2022年の弾き語りツアーより厳選したライブ音源(6曲予定)を収録したライブCDが、VICTOR ONLINE STORE限定セットには、初回限定盤にジャケットデザインをあしらったオリジナルTシャツが付属する。また、アルバムを予約・購入した人には「オリジナルポストカード」がプレゼント。さらに、『時をかけるメロディー』と『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』の2作品を両方購入すると、ダブル購入者特典として直筆サイン入りポストカードが全員にプレゼントされる。<リリース情報>小山田壮平 2ndアルバム『時をかけるメロディー』2024年1月17日(水) リリース小山田壮平『時をかけるメロディー』ジャケット●初回限定盤(2CD):4,400円(税込)●通常盤(CD):3,300円(税込)●VICTOR ONLINE STORE限定セット(初回限定盤+オリジナルTシャツ):7,150円(税込)【CD収録内容】※全形態共通1. コナーラクへ2. マジカルダンサー3. アルティッチョの夜4. サイン5. 時をかけるメロディー6. 月光荘7. 彼女のジャズマスター8. それは風のように9. 恋はマーブルの海へ10. 汽笛11. 君に届かないメッセージ12. スライディングギター【初回限定盤収録ライブCD】10月18日リリースのライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』に収録しきれなかった、2022年の弾き語りツアーより厳選したライブ音源(6曲予定)を収録したライブCD。収録曲は後報。【ライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』とのダブル購入者対象応募キャンペーン】本作と、ライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』の2作品をどちらも購入した人には、ダブル購入者特典として直筆サイン入りポストカードを全員にプレゼント。アルバムに封入されるダブル購入者対象応募キャンペーンチラシに記載のURLより専用サイトにアクセスし、アルバムとライブ映像作品それぞれのパッケージに封入されているキャンペーンチラシに記載のシリアルコードを入力することで応募可能。【店舗別先着購入者特典】■対象店舗・TOWER RECORDS 全国各店 / TOWER RECORDS ONLINE・HMV全国各店 / HMV&BOOKS online・Amazon.co.jp・楽天ブックス・VICTOR ONLINE STORE■特典内容・オリジナルポストカード(※絵柄は後日解禁)※Amazon.co.jp、楽天ブックスでは、特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をお買い求め下さい。※上記各特典には数に限りがございます。お早めにご予約下さい。※特典対象店舗は順次追加となることがございます。※一部、特典の取扱いが無い店舗もございます。※特典の内容・デザインは予告なく変更する場合がございます。予約リンク:小山田壮平 ライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』発売中●2DVD:6,600円(税込)小山田壮平『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』ジャケット【収録内容】■DISC1:弾き語りツアー2022(LINE CUBE SHIBUYA / 名古屋 CLUB QUATTRO)1. 投げKISSをあげるよ2. 革命3. 19844. それは風のように5. ゆうちゃん6. 遠くへ行きたい7. 168. 輝く飛行船9. ローヌの岸辺10. 恋はマーブルの海へ11. アルティッチョの夜12. FULL OF LOVE13. サイン14. 君に届かないメッセージ15. 夕暮れのハイ16. Sunrise & Sunset■DISC2:バンドツアー2023(LINE CUBE SHIBUYA)1. 夕暮れのハイ2. 彼女のジャズマスター3. Life Is Party4. サイン5. スライディングギター6. Kapachino7. 雨の散歩道8. 恋はマーブルの海へ9. ベロべロックンローラー10. スランプは底なし11. ダンス12. 旅に出るならどこまでも13. グロリアス軽トラ14. 時をかけるメロディー15. 198416. 1617. アルティッチョの夜購入リンク:<ツアー情報>小山田壮平 弾き語りツアー 2023※終了分は割愛10月26日(木) 大阪・エル・シアター開場18:00 / 開演19:0010月29日(日) 島根・興雲閣開場16:30 / 開演17:0011月8日(水) 東京・恵比寿 The Garden Hall開場18:00 / 開演19:0011月12日(日) 岐阜・club-G開場17:30 / 開演18:0011月19日(日) 岩手・岩手県公会堂 21号室開場17:30 / 開演18:0011月22日(水) 福岡・福岡DRUM LOGOS開場18:00 / 開演18:30関連リンクSparkling Records HP: RECORDS HP::::
2023年10月26日10月27日公開の映画『愛にイナズマ』の完成披露上映イベントが11日、都内で行われ、松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市、石井裕也監督が出席した。松岡茉優と窪田正孝のダブル主演となる本作は、『舟を編む』など話題作を手掛ける石井裕也監督の最新作。今の社会を予見したかのような"アフターコロナ"の現代を舞台に、社会の理不尽さに打ちのめされた恋⼈(松岡茉優と窪田正孝)たちが、反撃の狼煙を上げるべく音信不通だった家族を頼ったことで、⼀度は歪み切ったイビツな家族が絆を取り戻していく。本作で初共演となった松岡と窪田は、お互いの印象を問われ、窪田が「こんなに軸の強い女性はいないんじゃない? というぐらい現場では大黒柱になって突き詰めていってくれて、その背中を役として彼女のストイックさというか役の向き合い方を近くで見れてすごく刺激的でした」と絶賛した。それには「大変恐縮です」と照れ笑いの松岡は「ドラマや映画ではずっと拝見していましたが、個人的にはスクリーンで会いたい俳優さんでした。何でだろうと思い、もっと知りたくなるんです。何を考えて何を今したいのか、見えづらい方という印象があり、ミステリアスだからもっと知りたいという気持ちが彼を映画館で会いたいと思わせる魅力だと思います」と窪田には独特の魅力があるという。それに同意見の若葉は「宇宙人みたいでしたよ。役なのかプライベートでもそうなのか本当に分からなくて、すごく興味を持ちました」と窪田に魅力を語り、池松も「優しいんですよね。自分を譲る術があったり心の良さを感じましたし、物凄くフラットな方だと思って見ていました」と好印象の様子だった。『愛にイナズマ』のタイトルにちなみ、「稲妻が走った瞬間は?」という質問に「私の稲妻が走った瞬間は、試写の時に浩市さんの隣に座らせていただき、エンドロールが流れた後、ガッツポーズをしてくれました。その時の浩市さんのお顔を見て、浩市さんの中で私は(本作で演じた)花子を演じられたのかなと自信がついた瞬間で嬉しくて稲妻が走りました」と回答した松岡。それに対して佐藤は「ウチの花子がね、前半部分で映画作りに奔走しているところと後半で家族の前で奔放なところの違いがあり、こんなにもウチの子は苦労していたんだというところに稲妻が走りました」と松岡の奮闘ぶりを褒め称えていた。映画『愛にイナズマ』は、10月27日より全国公開。
2023年10月12日12月23日(土) 大阪・淀屋橋 朝日生命ホールにて、七代目笑福亭松喬独演会『松喬三昧~芸歴40周年記念公演~』が開催される。今年で芸歴40周年を迎えた今回は、2部制に渡り上方落語の大ネタ『住吉駕籠』『三十石船』、松喬自身が大好きといっている演目で落語作家・小佐田定雄氏の盗人ネタ『月に群雲』、そして新作落語『碁盗人』の計4席を2部に分けて披露する。ゲストは長年、松喬がラジオ番組で共演し親交の深い神戸新開地・喜楽館支配人兼ABCテレビアナウンサーの伊藤史隆を1部・2部ともに迎え、芸歴40周年を振り返るゲスト対談コーナーを開催。また、七代目松喬の門弟が集合する大喜利コーナーも予定している。<本人 コメント>~四十周年独演会ごあいさつ~ 笑福亭松喬師匠の門を叩いて40年、師匠と別れて10年。気が付けば私の方が年上になりました。でも何も変わりません。師匠に教えて頂いた落語の道を真っ直ぐに進むだけです。この日、大好きな盗人ネタ『月に群雲』(小佐田定雄・作)を演じます。最高の出来にして、弟子たちへの形見分けにする事に決めました。「令和の時代、門外不出は古過ぎる」と批判もありましょうが、それだけ私の思いが詰まったネタだと門弟に、そしてお客様に伝えたいと思っています。皆様のご来場、心待ちに致しております。<公演情報>『松喬三昧~芸歴40周年記念公演~』『松喬三昧~芸歴40周年記念公演~』ビジュアル12月23日(土) 大阪・朝日生命ホール【一部】10:30 開場 / 11:00 開演(13:30終演予定) ■番組笑福亭喬路『手水廻し』笑福亭松喬『碁盗人(新作)』ゲスト対談:笑福亭松喬×伊藤史隆(ABCアナウンサー)~中入り~門弟大喜利笑福亭松喬『住吉駕籠』【二部】15:00 開場 / 15:30 開演(18:00終演予定)■番組笑福亭喬龍『金明竹』笑福亭松喬『月に群雲』ゲスト対談 笑福亭松喬×伊藤史隆(ABCアナウンサー)~中入り~門弟大喜利笑福亭松喬『三十石船』笑福亭喬若笑福亭喬明はやしや香穂(三味線)【チケット料金】前売:3,000円当日:3,500円※全席指定席※未就学児入場不可■一般発売:10月21日(土)チケットはこちら:笑福亭松喬 Facebook:松竹芸能HP:
2023年10月11日映画『白鍵と黒鍵の間に』の公開を記念して、本作の主演を務める池松壮亮が出演する映画3作品を、10月21日(土)にテアトル新宿にてオールナイトで上映することが決定した。テアトル新宿では、正確な音域を全席で解放し、セリフや環境音をより正確に伝えることで、映画の持つ感情をよりリアルに、より鮮明に届ける音響システム・odessaをフルに体験できるオールナイト企画「odessa Midnight Movies」を、月1で開催中。その第14弾となるのが、<『白鍵と黒鍵の間に』公開記念!俳優・池松壮亮AN>。最果タヒの詩集を原作とした、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香と、死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる慎二が、東京で生きづらさを抱えながら出会い、恋がはじまる瞬間を描くラブストーリー『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(監督:石井裕也)。人気漫画の実写化で、ドラマに引き続き池松さんと蒼井優らが出演し、極限の人間賛歌を描くエンターテインメント『宮本から君へ』(監督:真利子哲也)。コロナ禍という時代性を纏った、新しい形のちょっぴりビターな完全オリジナルラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』(監督・脚本:松居大悟)を今回上映する。▼「odessa Midnight Movies[vol.14]『白鍵と黒鍵の間に』公開記念!俳優・池松壮亮AN」開催概要【スケジュール】10月21日(土)22:00開場/22:30開演22:30~0:28『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(108分)+予告10分0:28~1:00休憩(32分)1:00~3:09『宮本から君へ』(129分)3:09~3:40休憩(31分)3:40~5:35『ちょっと思い出しただけ』(115分)※変更となる場合もございます【鑑賞料金】通常2,800円/TCG会員2,500円※各種割引、サービスデー適応外各種招待券、株主招待券、無料券不可【チケット販売】テアトル新宿オンラインチケット予約:10月13日(金)17:00~上映開始20分前まで販売劇場窓口:10月14日(土)朝OPEN時~※残席があった場合※全席指定立見なし※18歳未満のお客様はご入場になれません『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ 2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国にて公開© 2017「映画夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会宮本から君へ 2019年9月27日より全国にて公開Ⓒ2019「宮本から君へ」製作委員会ちょっと思い出しただけ 2022年2月11日より全国にて公開(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年10月05日2023年9月29日、タレントの武井壮さんがX(Twitter)を更新。後輩が「芸能活動を辞めたい」と話していたことについて、自身の考えを投稿しました。武井壮、SNSで叩かれた後輩にひと言武井さんの後輩は、SNSでネガティブなコメントが寄せられていたことから、「芸能活動を辞めたい」と悩んでいたのだとか。そこで、どれだけのコメントが寄せられているのか、後輩のSNSを確認すると、目立つネガティブなコメントは8件ほどだったといいます。武井さんは、日本の人口の約1億3千万人のうち、たったの8人からの言葉を気にすることはないと考える様子。しかし、言葉は凶器になり得るもの。『言葉のナイフ』を向けられれば、たとえ1人だったとしても、深い傷を負うことになります。武井さんは「それでも刺さる時代なんだな…」と、現代のSNSでの誹謗中傷について、思うところがあったようです。後輩がSNSで叩かれて『芸能辞めたい』とか言うからSNS見てみたら8件くらいネガティブなリプが来てるだけやった。。。1億3000万人の中の8人だけの言葉に何を、と思ったけども。。それでも刺さる時代なんだな。。オレなんか全身色んなもん刺さってる感じだけどまるでダメージはねえけど笑笑…— 武井壮 (@sosotakei) September 28, 2023 その後、武井さんは10人の知り合いに「こいつのこと好き?」と『LINE』で聞きまわったのだとか。10人の「好きだ」という返信をスクリーンショットし、後輩に見せたところ、少しだけ元気を取り戻していたといいます!武井さんの投稿には、さまざまな反応が寄せられていました。・後輩のために10人に確認を取ってくれるところが優しいし、その優しさで後輩は元気が出たのかも。・「8件も来た」を「たった8件だよ」にいい換えるのは難しいよね。・武井さんの優しさに感動。かっこいいです。後輩が少し元気になったならよかった。・ネガティブな言葉は刺さってしまいますよね。それにしても、武井さんはお強い。ポジティブな言葉よりもネガティブな言葉のほうが、どうしても印象に残りやすいといわれています。しかし、10人のポジティブな言葉を見せた武井さんの『行動』は、きっと後輩の心を救ったことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年09月30日映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)のスペシャル・ジャズライブイベントが26日に都内で行われ、主演を務める池松壮亮、冨永昌敬監督が登場した。同作は南博氏による回想録の実写化作。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった原作を、南氏がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。池松は「南」と「博」を一人二役で演じる。○■池松壮亮、『白鍵と黒鍵の間に』ジャズライブイベントに登場今回のイベントでは、原作者の南氏、池松演じる博のキャバレーバンドの仲間役・K助を演じたサックス奏者の松丸契氏、同作の音楽を担当したピアニスト・魚返明未氏が一夜限りのジャズセッションを披露。「南」と「博」を一人二役で演じた池松も冨永監督とともにステージに登場した。池松は「素晴らしいイベントを開催していただいて、映画はこれからですけど、ここから盛り上がってくれればなと思ってます」と挨拶。続けて「さっき飲んでしまって……」と登壇前にお酒を飲んでしまったことを告白し、「酔いが回っています(笑)。僕が話しているときは飲食タイムということで……」と話し、笑いを誘った。また、同じく冨永監督もビールを飲んだそうで、ほろ酔いの2人によるツーショットトークとなった。今作で「ゴッドファーザー 愛のテーマ」のピアノ演奏に挑戦した池松。「半年間やりました。今回音楽監修をしてくださった鈴木先生に週1で習って、あとは家でやってました」と練習を回顧。特にジャズアレンジに苦労したそうで、「やりますと言ったことを何度後悔したことか……。映画の中にキーワードのセリフとして『俺は一体何をやってるんだ』というセリフが出てくるんですけど、毎日思ってました」と振り返った。あえて池松のピアノ練習の進捗を確認しなかったという冨永監督は、「まさかここまで……」と現場で池松の腕前に驚いたそう。「本来、作中で使う音は魚返くんが弾いた音を使う予定で、それを弾いている指のお芝居を完ぺきにしてもらうために練習してくれていた。だけど、音の方も完ぺきだったので、撮影現場で池松くんが弾いている音を劇中で使っています」と明かした。そんな池松は「せっかくなら今日弾きたかったんですけど……」と自ら言い出し、会場からは大きな拍手が。しかし、「撮影から1年触っていないので一切弾けないです! すみません……」とタジタジの様子で笑顔を見せた。
2023年09月26日池松壮亮主演『白鍵と黒鍵の間に』より特別映像4種が解禁された。この度解禁されたのは、2人のピアニスト、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」、ジャズ・セッションと、映画の世界を様々な角度で映し出す特別映像4種。映画の世界観を4つのテーマに沿って焦点をあてている。ひとつは、主演の池松壮亮が一人二役で演じるジャズピアニスト・博と南をメインに描いた【二人のピアニスト】ver.。「俺は一体何をやっているんだ」そう嘆くのは、博か南か。銀座の夜の街で2人のピアニストが出会い、交差する運命の瞬間、瞬間が紡ぎ出されていく。そこには、謎の男“あいつ”(森田剛)や、2人のピアニストと接点を持つ先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)も映し出され、2人の運命を狂わせていくクセ者たちの思惑も感じさせる。劇中、弾いてはならないあの曲として重要な意味を持つ「ゴッドファーザー 愛のテーマ」が流れる【ゴッドファーザーのテーマ】ver.では、池松さん自身が奏でる名曲とともに、次々と事件が巻き起こるたった一夜の銀座の狂騒を予感させる映像となっており、映画の世界へと引き込む。リクエストが許されるのも、弾くのが許されるのもたった1人。そんな「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を奏でる南の側にそっと佇む人影の正体は…?さらに、【ジャズ・セッション A】ver.では、シンガー・リサを演じるクリスタル・ケイ、近年東京の音楽シーンで活躍している気鋭のサックス奏者、松丸契らが揃って登場し、セッションを奏でているほか、期間限定の再結成でも話題となった元「男闘呼組」高橋和也演じるバンマス、三木もギター片手にサウンドに彩りを添える。本作でしか観られない、一夜限りの豪華バンドメンバーたちが幻のライブ演奏を行う様は、まさに夢のような多幸感に溢れ、観る者を映画の世界へと誘う。一方、【ジャズ・セッション B】ver.では、打って変わって、即興の印象が強い音楽が耳に残る。演奏するのは、池松さんと松丸さん2人。ゴミ捨て場に捨て置かれたピアノとサックスの音色とともに、後ろを走る電車の音までもが音楽の一部かのような見事な即興的演奏シーンとなっている。“ジャズ”が本作にとって核をなす重要なテーマであることを思わせる映像だ。それぞれ様々な角度から、本作の見どころと重要なポイントを切り取った特別映像となっている。『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年09月25日2月に公開されたアニメ『BLUE GIANT』の大ヒットで、ジャズと映画の相性のよさが再評価されているなか、この秋にも一本、ジャズの魅力を放つ『白鍵と黒鍵の間に』という作品が、10月6日(金) より公開される。ジャズピアニスト、南博の修行時代を綴った回想記『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』を、『素敵なダイナマイトスキャンダル』の冨永昌敬監督が、池松壮亮を主演に大胆にアレンジ。銀座のナイトクラブの、ジャズが流れる一夜を幻想的な群像劇に仕立てあげた。どこか懐かしく、コミカルな味もあるおとな向きの映画だ。『白鍵と黒鍵の間に』ピアノ弾きのサムが『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』を弾きだすと、「サム、その曲はやめろといっただろう」と、ハンフリー・ボガート扮するクラブのオーナーが止めようとする。それは、彼が悲恋とともに封印した曲だった──。永遠の傑作『カサブランカ』のそんな名シーンを思い起こさせる、酒場とピアノと曲にまつわるエピソードが、この映画にも登場する。1988年(昭和63年)の年の瀬。銀座といっても場末のキャバレーで、新米のピアノ弾き「博」が、ふりの客からのリクエストに応えて『ゴッドファーザー 愛のテーマ』を弾いてしまう。が、その曲は、この界隈を牛耳るヤクザのボス(会長)がいたく気に入っていて、リクエストしていいのはその会長だけ、演奏していいのは高級クラブのピアニスト「南」に限る、といういわくつきの禁じられた曲だった。掟を破ったというウワサは、その夜のうちに銀座のバンド仲間のあいだに広がった……。映画は、原作者・南博さんのキャラクターを「ジャズの世界で生きようと夢見るキャバレーのピアノ弾き“博”」と「水商売と割り切るボスのお気に入りのピアニスト“南”」とに分け、池松壮亮による1人2役の形で、南さんが見聞きした銀座のバンドマンたちのエピソードを交錯させながら、『ゴッドファーザー 愛のテーマ』が引き起こした狂騒の一夜を描いていく。界隈をしきるボス、会長役は松尾貴史。原作にも、このもとになった話が書かれている。クラブで仕事を始めたばかりの頃、店全体の空気を変えるほど威圧感のある客がやってきたことがあった。その筋の大物であるボスの「アメリカのアレやって……」というリクエストに応えたところ、演奏がかなり気に入ったらしく、以降、来店すると必ず、これを聴いてご機嫌になって帰っていく。いつしかこの曲は、ボス専用の曲となり、リクエストできるのはボスだけ、演奏できるのは南さんだけというその店の鉄則ができあがった、という。キャバレーで『ゴッドファーザー …』をリクエストした客は、森田剛が演じている。刑務所を出たばかりの彼にもこの曲にこだわる理由があるようで、別の店にも出没。禁断の曲をリクエストしまくり、バンド仲間の連絡網では「謎の男」と恐れられる。彼は、映画オリジナルのキャラクターだ。この『ゴッドファーザー 愛のテーマ』事件とでもいえる騒ぎ、そして『BLUE GIANT』にも通じる「博」と「南」のジャズ修行物語、さらにもう一本の柱が、銀座の夜に生きるバンドマンたちの群像ドラマだ。見せ場となるのは、様々な想いが重なりあったジャズセッションのシーン。ギャンブル好きでお調子者のバンドマスター(高橋和也)、大学の先輩でバンド仲間の千香子(仲里依紗)。アメリカ人シンガー・リサ役のクリスタル・ケイと言葉数は少ないけれど、音色で人間味がにじみ出るサックス奏者・K助役の松丸契、このミュージシャンふたりの存在は大きい。ちなみに、セッションのピアノ音はプロのピアニストによるものだが、『ゴッドファーザー 愛のテーマ』は、池松が自身で弾いている。1988年といえばバブル絶頂期だが、時代考証にはこだわっていない、と監督はいう。ジャズのことを“ズージャー”といってしまうような、ジャズ仲間たちの、チョーシのいい、ちょいワルな雰囲気は、植木等や宝田明がでてきそうな、1960年代の日本娯楽映画が放つ昭和レトロの空気を感じさせる。会長が唄う『ズンドコ節』も、ドリフや氷川きよしのというよりは、小林旭の歌。そういえば、彼の出てくる日活映画もバンドとキャバレー、クラブがつきものだった。南博さんの師匠をモデルにしたという宅見先生(佐野史郎)のセリフなどで幾度もでてくる「ノンシャラント」という言葉は、フランス語でいえば、気ままに、のんきに、というニュアンス。難いこといわずに、のノリが魅力のジャズ映画です。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年09月25日俳優の池松壮亮が主演を務める、映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)の特別ビジュアルが20日、公開された。同作は南博氏による回想録の実写化作。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった原作を、南氏がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。池松は「南」と「博」を1人2役で演じる。○■写真家・ホンマタカシ氏撮り下ろしの『白鍵と黒鍵の間に』特別ビジュアル今回公開されたのは、池松演じる2人のジャズ・ピアニスト「南」と「博」に焦点をあてた特別ビジュアル4種。写真家・ホンマタカシ氏が撮影を担当し、「南」と「博」が2人そろってピアノに寄り添い、力強い眼差しで正面を見据える1枚や、物憂げな雰囲気をまとわせたまま、ピアノの前でタバコを吹かす様子を捉えたビジュアルのほか、ティザービジュアルと同じ構図でジャケットを脱ぎ、サングラスも外したパターンが新たに解禁となった。
2023年09月20日池松壮亮が一人二役でピアニストを演じる『白鍵と黒鍵の間に』よりインタビュー映像と本編映像が解禁された。この度解禁となったのは、ジャズピアニストを夢見る希望に満ちた若きピアニスト・博と、ピアニストとして活躍しながらも、夜の世界のしがらみに囚われて夢を見失ってしまったピアニスト・南の一人二役を演じた池松壮亮と、南と博を翻弄する、刑務所から出てきたばかりの謎の男“あいつ”を演じた森田剛による特別インタビュー&本編映像。インタビューでは、2人が撮影中、印象的だったシーンについて語っており、池松さんが「なぜかヤクザとピアニストが二人三脚をしているというよく分からない、非常に面白いシーンがあって…」と語り出すと、隣の森田さんが必死に笑いをこらえる様子を見せ、和やかな様子が捉えられている。至近距離で息を合わせて動かないといけない二人三脚という本シーンの撮影時、「森田さんが割りと早めに肩を組んでくださって、そこから解除してくれなくて…」とかなり気まずい状況だったと明かす池松さん。「体感でいうと5分くらいだったかな。胸キュン映画で駆け出しの俳優さんと女優さんが、よーい!の声がかかる前に手を繋いじゃって、解除できなくなったみたいな…そういうことを思い出しましたし、5分間ドキドキしてました」と、撮影裏話を披露した。さらに、当時を思い出し「凄く大事なシーンでグーッとなってて。早めに肩を抱いてしまったんですけど、一回抱いたものを離すのもね…」と撮影時の心境を告白する森田さんは「気まずい?って聞いたんだよね?」と現場の状況を池松さんに確認。池松さんも撮影時の思い出が蘇ってきた様子で「“池松くん気まずい?”“気まずいですね”と。でもその後もずっと……。あ、それでも解除してもらえないんだ!?」と当時を笑いながらふり返り、楽し気な撮影現場の雰囲気が伝わってくるエピソードを明かした。映像では、2人がそろって“印象的でした”“楽しかった”と公言する、二人三脚の本編シーンもあわせて解禁。森田さん演じる“あいつ”自らが池松さん演じる博の足にベルトを巻いて、勢いよく二人三脚を始める。しかし走り出した途端、出所したばかりで痩せている“あいつ”のズボンがずれ落ち、そのはずみでナイフや拳銃といった危険物が次々と落ちていく…。あまりの恐怖と異様な状況に博は耐えきれなくなり、ついに逃げ出すことになる。果たして、銀座の夜の闇に消えていく博の運命は?そして謎の男・あいつがもう一人のピアニスト・南に出会ったとき、一体何が起きるのか…。その後の展開が気になる本編シーンとなっている。『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年09月15日俳優の池松壮亮が主演を務める、映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)の場面写真と本編映像が15日、公開された。同作は南博氏による回想録の実写化作。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった原作を、南氏がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。池松は「南」と「博」を一人二役で演じる。○池松壮亮が胸キュン映画にたとえた撮影裏主演の池松と、刑務所からシャバに出てきたばかりの謎の男で南と博を翻弄する“あいつ”を演じた森田剛による特別インタビューと本編映像。インタビューでは、2人が撮影中の印象的だったシーンについて明かしている。池松が「なぜかヤクザとピアニストが二人三脚をしているというよく分からない、非常に面白いシーンがあって……」と語りだすと、隣の森田が笑いをこらえつつも思わず「ふふっ」と声を漏らしてしまう和やかな様子を見せた。至近距離で息を合わせて動かないといけない二人三脚の撮影時、池松は「森田さんが割りと早めに肩を組んでくださって、そこから解除してくれなくて……」とかなり気まずい状況だったと明かす。「体感でいうと5分くらいだったかな。胸キュン映画で駆け出しの俳優さんと女優さんが、よーい! の声がかかる前に手を繋いじゃって、解除できなくなったみたいな……そういうことを思い出しましたし、5分間ドキドキしてました」と、森田にときめいた撮影裏話を披露した。森田は「凄く大事なシーンでグーッとなってて。早めに肩を抱いてしまったんですけど、1回抱いたものを離すのもね……」と撮影時の心境を告白。「『気まずい?』って聞いたんだよね?」と確認すると、池松は「あ、そうそう!」とさらに思い出が蘇ってきた様子で「『池松くん気まずい?』『気まずいですね』と。でもその後もずっと……。あ、それでも解除してもらえないんだ!?」と現場で衝撃を受けたエピソードを語った。「印象的でした」「楽しかった」と2人が公言する本編シーンもあわせて公開。本編では、森田演じる“あいつ”自らが池松演じる博の足にベルトを巻いて、勢いよく二人三脚を始める様子が映される。しかし、走り出した途端、シャバに出てきたばかりで痩せている“あいつ”のズボンがずれ落ち、そのはずみでナイフや拳銃といった危険物が次々と落ちていく。あまりの恐怖と異様な状況に博は耐えきれなくなり、ついに逃げ出してしまうといった内容になっている。
2023年09月15日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」が11日より、アニメ『おそ松さん』との初コラボオーディションイベント『大人気アニメキャラクターコラボ おそ松さん〜イチナナにあの6つ子がやってきた!〜』を開催している。同イベントは、 「17LIVE」で活動中もしくは活動予定であれば、誰でも参加が可能。イベント期間中には、主人公の6つ子たちを用いたオリジナルコラボアニメーションギフト(有料)が登場する。そして、当該イベントの参加条件を満たして配信を行い、見事一定の基準をクリアした参加ライバーには、6つ子それぞれをモチーフにしたキーホルダーやアクリルスタンディ、6周年記念グッズであるサーモタンブラーやクリアファイルなどの『おそ松さん』オフィシャルグッズがプライズとして贈呈される。
2023年09月11日小山田壮平が、ライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』を10月18日(水) にリリースすることが決定した。約3年ぶりのライブ映像作品となる本作には、2022年に開催された弾き語りツアーより、11月9日の名古屋公演および12月1日の東京公演から16曲をディスク1に、そして2023年に開催されたバンドツアーより、5月14日の東京公演で披露された17曲をディスク2に収録。厳選された33曲には、ソロ名義の楽曲に加え、andymoriやFULL OF LOVEの楽曲、さらに未発表のソロ名義楽曲も含まれている。また、本作を予約・購入すると、ジャケットデザインをあしらった「オリジナルポストカード」がプレゼントされる。<リリース情報>小山田壮平 ライブ映像作品『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』10月18日(水) リリース2DVD:6,600円(税込)小山田壮平『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』ジャケット【収録内容】■DISC1:弾き語りツアー2022 (LINE CUBE SHIBUYA / 名古屋 CLUB QUATTRO)1. 投げKISSをあげるよ2. 革命3. 19844. それは風のように5. ゆうちゃん6. 遠くへ行きたい7. 168. 輝く飛行船9. ローヌの岸辺10. 恋はマーブルの海へ11. アルティッチョの夜12. FULL OF LOVE13. サイン14. 君に届かないメッセージ15. 夕暮れのハイ16. Sunrise & Sunset■DISC2:バンドツアー2023 (LINE CUBE SHIBUYA)1. 夕暮れのハイ2. 彼女のジャズマスター3. Life Is Party4. サイン5. スライディングギター6. Kapachino7. 雨の散歩道8. 恋はマーブルの海へ9. ベロべロックンローラー10. スランプは底なし11. ダンス12. 旅に出るならどこまでも13. グロリアス軽トラ14. 時をかけるメロディー15. 198416. 1617. アルティッチョの夜【店舗別共通特典】■特典内容:オリジナルポストカード小山田壮平『OYAMADA SOHEI LIVE 2022 2023』店舗別共通特典:オリジナルポストカード【対象チェーン・店舗】・TOWER RECORDS 全国各店 / TOWER RECORDS ONLINE・HMV全国各店 / HMV&BOOKS online・Amazon.co.jp・楽天ブックス・VICTOR ONLINE STORE※Amazon.co.jp、楽天ブックス では、特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をお買い求め下さい。※上記各特典には数に限りがございます。※特典対象店舗は順次追加となることがございます。※一部、特典の取扱いが無い店舗もございます。※特典の内容・デザインは予告なく変更する場合がございます。<ライブ情報>小山田壮平 弾き語りツアー202310月14日(土) 愛媛・松山キティホール10月22日(日) 長野・NAGANO CLUB JUNK BOX10月26日(木) 大阪・エル・シアター10月29日(日) 島根・興雲閣11月8日(水) 東京・恵比寿 The Garden Hall11月12日(日) 岐阜・club-G11月19日(日) 岩手・岩手県公会堂 21号室11月22日(水) 福岡・福岡DRUM LOGOS関連リンクSparkling Records HP: RECORDS HP::::
2023年09月01日●『季節のない街』で池松壮亮扮する主人公の相棒役まん丸なフォルム、ちょっぴりふてぶてしい表情も魅力的で、数々の映画やドラマに出演して人気者となっている俳優猫のベーコン。山本周五郎の小説を宮藤官九郎の企画・監督・脚本によって映像化した青春群像劇『季節のない街』(ディズニープラス「スター」で全10話一挙独占配信)では、池松壮亮扮する主人公の相棒である猫のトラ役を演じ、愛らしい存在感をたっぷりと振りまいている。ベーコンの役者力には、池松も「超優秀でした。僕もたくさんの感情を引き出してもらいました」と感心しきり。名優も太鼓判を押すベーコンの現場の様子を、撮り下ろしショットと共に紹介する。○■『ようこそ、わが家へ』でデビューし、数々の作品で活躍原作は、黒澤明監督が映画化し、『どですかでん』のタイトルで1970年に公開されたことでも知られる不朽の名作。本作では、舞台となる“街”を、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失いこの“街”にやってきた主人公の半助が、住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく姿を描く。半助の相棒で、唯一の家族でもある猫のトラを演じたベーコンは、2015年2月3日生まれのアメリカンショートヘア。所属事務所によると「和風な風貌でどんな場所でも落ち着いて演技ができる」のが特徴だ。相葉雅紀主演のドラマ『ようこそ、わが家へ』(2015年、フジテレビ系)でデビューし、世界的に知られる動物写真家の岩合光昭氏が初めて映画監督に挑んだ『ねことじいちゃん』(2019)では100匹以上のオーディションから主役の座を射止めるなど、“天才猫”として映画やドラマ、CMにと大活躍。ドラマでベーコンと共演経験のある中山美穂も、インスタグラムに「ベーコンくんの出ている映画を何度もリピートしています」とつづるなどメロメロであることを告白している。○■ベーコンは超優秀「一番、言うことを聞いていた(笑)」『季節のない街』では、飄々と見えながらも、実は心に深い傷を抱えた半助と寝食を共にするトラを演じ切ったベーコン。貫禄すら漂う佇まい、タイミング良く動きそっと半助に寄り添う姿など、あらゆる表情を見せて作品に彩りを加えている。池松は「超優秀ですよ。俳優って、言うことを聞かなかったりしますよね(笑)。ベーコンが一番、言うことを聞いていました(笑)。また、この佇まいが良いんですよ」とインタビューに同席したベーコンを見つめて、にっこり。トラの擬人化した姿=“擬トラ”役を皆川猿時が演じており、ベーコンと皆川が「ちゃんとシンクロして見える」と目尻を下げた池松。「皆川さんに合わせてベーコンのキャスティングが決まったのか、ベーコンに合わせて皆川さんのキャスティングが決まったのか、気になりますね(笑)」と語りながら、「トラはきちんと意志を持った猫として登場するんです。それを見事に演じきったベーコンはすごかったです。擬人化という設定があるということで、ベーコンにどんどん意志を感じるようになっていきました」と大絶賛。『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』(2021年、NHK)では擬人化した警察犬・オリバー(オダギリジョー)と共演していた池松だけに、「なぜだか、動物の擬人化という相手と共演する機会が多いです。撮影期間は極寒の冬でしたが、皆川さんはお腹を出した格好で、楽しそうに演じていました。半ズボンで寒いと言えなくなってしまいました。犬と猫と、次はどんな擬人化した相手と共演できるのか楽しみです」と語る。●ベーコンの名演にスタンディングオベーションベーコンの芝居に驚かされることが多かったという池松だが、ドラマ終盤のあるシーンでは、ベーコンが現場から拍手が湧き起こるほどの名演を見せたという。「最終話で、半助が携帯電話であるアプリを立ち上げて、認証ボタンを葛藤の末押す、というシーンがあります。そこでは皆川さんのセリフの感情、さらには半助の感情に寄り添うように、トラが携帯に顔を埋めてきて。現場のみんなで感動して、深夜の撮影でスタンディングオベーションが起きました」というから注目だ。○■インタビュー会場で自由な振る舞いを見せるベーコンインタビュー会場でも、猫じゃらしのおもちゃで遊んだり、目をグーっとつぶって伸びをしてみたりと、ベーコンの自由な振る舞いにその場にいた人々も癒やされっぱなし! 池松も愛おしそうにベーコンを抱っこしていたが、動物と共演すると「断然、動物に合わせていくことになる。面白いですよ」と思わぬ化学反応が起きるとも。ベーコンに合わせていく芝居は大変ではなかったか? と聞いてみると、「まったくそんなことはありません。むしろ、こちらがリードしてもらいました」と楽しそうに話していた。■池松壮亮1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年に映画『ラストサムライ』でスクリーンデビューを果たし、注目を集める。その後、映画を中心に様々な作品に出演、近年では海外作品でも活躍。2019年公開の映画『宮本から君へ』(2019)では第93回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞をはじめ、その年の映画賞をにぎわす。近年の出演作には『斬、』(2018)、『アジアの天使』(2021)、『ちょっと思い出しただけ』(2022)、『シン・仮面ライダー』(2023)など。今年は『白鍵と黒鍵の間に』、『愛にイナズマ』の公開が控えている。ヘアメイク:FUJIU JIMI
2023年08月25日●宮藤官九郎との初タッグ作で充実感数々の名匠に愛され、話題作への出演を重ねている俳優・池松壮亮。このほど、山本周五郎の小説を宮藤官九郎の企画・監督・脚本によって映像化した青春群像劇『季節のない街』(ディズニープラス「スター」で全10話独占配信中)の主演に抜てきされ、また新たな魅力を放っている。宮藤との初タッグが実現した本作の撮影は、「とても贅沢な時間。ものすごく楽しかった」と充実感をみなぎらせた池松。『ラストサムライ』の映画デビューから20年が経った今、池松が振り返る分岐点と、俳優としての幸せを明かした。○■「いつか一緒にやりたい」と夢見ていた宮藤官九郎との初タッグに喜び裕福とは言えない“街”を舞台に個性豊かな住人たちの悲喜を紡いだ原作は、黒澤明監督が『どですかでん』のタイトルで映画化し、1970年に公開されたことでも知られる名作。今回の映像化は、「黒澤明監督作品の中で『どですかでん』がいちばん好き」という宮藤が長年温めてきた企画となる。舞台となる“街”を、12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある街に置き換え、現代に再構築。希望を失い街にやってきた主人公の半助が、その住人たちの姿に希望を見つけ、再生していく姿を描く。池松は「『どですかでん』として映画化された山本周五郎の小説を、宮藤さんが映像化する。しかもディズニープラスで。良い予感しかなかった」と微笑み、「すべての掛け合わせがうまくいきそうだなと心がときめきました。いい作品になるという予感しかなかった」とオファーを受けて胸が躍ったと述懐する。意外にも宮藤とは初タッグとなったが、「宮藤さんとは、なんとなく近いところにいるような感覚がありました」と特別な想いを抱いていたという。「僕は20代の頃に、ミュージシャンの峯田和伸さんとよく一緒に過ごしていたんですが、宮藤さんと峯田さんもすごく仲が良くて。いずれ出会うけどまだすれ違っているだけのような、近いところにいるような感覚が勝手にありました。また宮藤さんの作品を観ても、そういった感覚があって。『いつか一緒にやりたいな』と宮藤さんとのご縁を夢見ながらも、僕はあまり舞台やドラマを多く通ってきていないのでなかなかお会いする機会がなくて」と打ち明けつつ、「今回オファーをいただいて、とてもうれしかったです」と喜びを噛み締める。しかも今回は、池松のファンだった宮藤が「一緒にやるならこの作品だ!」と熱烈なラブコールを送って初タッグが実現した。池松は「俳優として何よりも幸福なのは、作り手の方が『どうしてもやりたい』と思っていた企画に混ぜてもらえること」としみじみ。「僕が演じた半助という役は、この街のホスト役のような存在です。半助が街をどのように見つめるのかによって、この物語のトーンや色、見え方も変わってくる。つまりこの物語を描いた宮藤さんの分身のような存在になるわけです。宮藤作品初参加でそういった役を任せていただけたことは、本当に光栄なことでした」と笑顔を見せる。○■個性たっぷりの面々と過ごした2カ月半は「とても贅沢は日々だった」黒澤監督の『どですかでん』は、日本を代表する名優たちが人間の生きる力を体現し、今なお多くのファンを生み出し続けている名作だ。宮藤による『季節のない街』にも、仲野太賀や渡辺大知、三浦透子、濱田岳、藤井隆などなど、個性派俳優が集結。仮設住宅のある街で、たくましく生きるワケあり住人たちをユーモラスかつ情感豊かに演じている。池松は「宮藤さんの脚本は、本当に見事。どんな設定も、どんなキャラクターも面白くしてしまうような包容力がある。宮藤さんならではのユーモアと鋭さと人間味を持ったキャラクターばかりが描かれていました」と称えながら、「さらに今回驚いたのは、宮藤さんの監督としてのすごさです。本作は群像劇なので、かなりの人数で一斉にお芝居をすることが多くありました。そんなとき宮藤さんは、その場の空気やタイミングなど一発でパッと修正ができる。舞台を何本もやっていらっしゃるからなのか、まるで特殊能力でも使っているかのようでした。とても感動しました」と手腕に惚れ惚れ。実際に仮設住宅を建てて行われた撮影は、2カ月半に及んだ。「毎日のようにみんなでご飯を食べて、一緒に過ごして。近くに銭湯があって、お風呂に入ると荒川(良々)さんがいたり、水風呂に入ると隣に宮藤さんがいたり。都心から離れて、オープンセットの街で、日が昇って沈んで、一緒に星を見て、また明日、という生活はとても贅沢は日々だったと感じます。本当にその街でみんなと暮らしているような期間を過ごすことができたあの日々は、この作品を特別なものにしてくれたと思っています」と充実感もたっぷりだ。信頼を寄せるメンバーと作り上げた本作は、どのような作品になっただろうか。「本作は、この国が経験した痛みを扱っている」と切り出した池松。「東日本大震災から12年が経ち、2025年には戦後80年を迎えます。そういった時代の変わり目の中で、失われていくものってたくさんありますよね。期限付きだけれど、その街に確かに暮らしていた人々を描くことで、忘れることや、失われていくことへの、ささやかな抵抗になればと思っていました」と願いを込めていた。●俳優としての現在地と分岐点○■「もっと自由に、もっとより良いものを目指していきたい」池松が13歳にして『ラスト サムライ』(2003)で映画初出演を果たしてから、今年で20年が経った。近年は、石井裕也監督作『アジアの天使』(2021)で第20回ニューヨーク・アジアン映画祭ライジングスター・アジア賞を受賞。庵野秀明が監督・脚本を務めた映画『シン・仮面ライダー』(2023)では主人公の本郷猛を演じるなど、常に唯一無二の存在感を発揮して、今や多くの監督から起用を望まれる存在となった。子役からキャリアをスタートさせた彼が「俳優の道を進んでいこう」と決意したのは、高校卒業後のことだと打ち明ける。「僕は福岡県出身で、上京したのは高校卒業後の18歳のとき。それまでは学校優先の生活を送っていました。とにかく野球が好きな少年で、俳優業も『年に1本だけ』と決めてやっていたんです。ただ映画を作る現場にとても興味があったので、日本大学藝術学部映画学科監督コースに入学をして。大学生活の4年間は今後自分のやりたいことを見つめる時間になり、そこで映画をちゃんとやっていこう、俳優としてやっていこうと腹を括りました」と告白。プロとして取り組むからには、「皆さんに面白がってもらえるものを作らなければいけないと思っています。そして人が期待するものよりも、その期待を上回るものを届けないといけない。自分の芝居がどうかということよりも、良い作品を届けたいという思いがより強いです」と力強く語り、俳優業に打ち込んでいる今が「とても幸せです」とキッパリ。「ただそこにまったく満足はしていないので、もっと自由に、もっとより良いものを目指していきたいです。人に届くもの。その時代に有効なものを作っていけたら、とても幸せだなと思っています」とさらなる高みを求めていた。■池松壮亮1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年に映画『ラストサムライ』でスクリーンデビューを果たし、注目を集める。その後、映画を中心に様々な作品に出演、近年では海外作品でも活躍。2019年公開の映画『宮本から君へ』(2019)では第93回キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞をはじめ、その年の映画賞をにぎわす。近年の出演作には『斬、』(2018)、『アジアの天使』(2021)、『ちょっと思い出しただけ』(2022)、『シン・仮面ライダー』(2023)など。今年は『白鍵と黒鍵の間に』、『愛にイナズマ』の公開が控えている。ヘアメイク:FUJIU JIMI
2023年08月24日舞台『おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』の記者会見が7日に都内で行われ、中西智也(おそ松)、大野紘幸(カラ松)、杉咲真広(チョロ松)、 三井淳平(一松)、中村碧十(十四松)、本間一稀(トド松)、草地稜之(F6おそ松)、中本大賀(F6カラ松)、松井健太(F6チョロ松)、磯野亨(F6一松)、木村優良(F6十四松)、松本勇輝(F6トド松)、おそ松(着ぐるみ)、高崎翔太(脚本)、井澤勇貴(振付)が登場した。同作は、20歳を過ぎてもニート生活を続ける6つ子を描いたTVアニメ「おそ松さん」を舞台化した『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』の新シーズン。新キャストを迎えた舞台となる。会見には、1stシーズンでおそ松役を務め今回は脚本を担当する高崎、F6おそ松役で今回は振付を担当する井澤も登場。草地が先輩に「同じF6のおそ松役として無茶振りというか、お願いいいですか? F6としてキュンとするような一言を井澤さんからいただけたらうれしいです」とねだると、井澤は「わかりました、じゃあやりますね。ちょっと乳首触ってもらっていいかな?」と雲行きが怪しくなる。「せーの」と息を合わせ、高崎が井澤の乳首を人差し指で上下にエアーで触ると、井澤はリズムに合わせて「ジャース、ジャース、ジャスジャスジャスジャスジャスティス」と囁き、MCも「今のめちゃめちゃおもろいな!」と絶賛。井澤は「これが『おそ松さん』です」と胸を張った。高崎が「カラ松、やってあげてよ」と言うと、中本は「同じグループ(円神)でやってますけど初めて乳首触ります」と戸惑いながらも真似し、草地が「ジャース、ジャース、ジャジャジャじゃジャスジャスジャジャジャじゃジャスジャスジャスティス」と長めに披露。周囲は拍手し、「声がいいな」と感心する。一方で、最後の挨拶で草地は「今からキュンとするような一言を、F6のおそ松としてやらせてもらっていいですか? 『え? 俺の行きたい場所? そんなの君の隣だよ』」と胸キュンセリフもやり遂げていた。
2023年08月07日舞台『おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』が上演されることが7日、明らかになった。同作は、20歳を過ぎてもニート生活を続ける6つ子を描いたTVアニメ「おそ松さん」を舞台化した『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』の新シーズン。新キャストを迎えた舞台となる。おそ松役に中西智也、カラ松役に大野紘幸、チョロ松役に杉咲真広、一松役に三井淳平、十四松役に中村碧十、トド松役に本間一稀の6名が決定。そして6つ子のイケメンver.であるF6役として、F6おそ松役に草地稜之、F6カラ松役に中本大賀、F6チョロ松役に松井健太、F6一松役に磯野亨、F6十四松役に木村優良、F6トド松役に松本勇輝と今をときめくフレッシュな面々が集結した。今回メインビジュアルに加え、新キャスト12名のソロビジュアル、特報PVも解禁。“6つ子ver.”と“F6ver.”の2種類があるメインビジュアルは、舞台第1弾である「おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」のメインビジュアルのオマージュとなっている。舞台第1弾~第3弾でおそ松役を務めた高崎翔太が脚本、F6おそ松役を務めた井澤勇貴がダンスの振り付けで参加することが決定。また舞台第1弾である舞台『おそ松さんon STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』がYouTubeで期間限定無料公開される。(8月7日18:00〜17日18:00)公演は東京・シアター1010にて11月23日~27日、兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて11月30日~12月3日。○おそ松役・中西智也 コメント皆さん初めまして! おそ松を演じさせていただきます。中西智也です。僕が2.5次元を知った初めての作品がこの舞台おそ松さんで、そして僕がこの世界を目指すきっかけとなった作品です。そんな作品に出演することができて本当に嬉しいし、とても光栄です!皆さんにお会いできる日を6つ子のみんなと心からお待ちにしています!!○カラ松役・大野紘幸 コメントオーディションからこの役に賭けていたので、カラ松役に決まったときは本当に嬉しかったです!キャスト、スタッフの皆さんと共に、観に来てくださるお客様に素敵な作品を届けられように頑張っていきます。応援よろしくお願いします!○チョロ松役・杉咲真広 コメントアニメもたくさん見ていたので、役に決まったときは「チョロ松を演じさせてもらえるのか」とすごくうれしい気持ちでした。自分は長男なのですが、チョロ松とは「ムッツリしているところ」や「真面目なところ」などの共通点があるので、演じるのが非常に楽しみです!○一松役・三井淳平 コメント皆さまはじめまして。この度、一松役を務めさせていただきます。舞台化の話を聞いた時、この作品に何としても関わりたいと強く感じました。僕自身、役者としての新たなチャレンジです。全力でゆるく、本気でふざけるエンターテイメントを作っていきたいです。○十四松役・中村碧十 コメントアニメ、舞台、映画とおそ松さんの一ファンとして見ていた自分が、その中でも大好きな十四松くんを演じることになるなんて、信じられない気持ちと嬉しさで胸がいっぱいです。舞台上でどれだけ十四松として存在できるか、どれだけ暴れ回れるか楽しみです!よろしくお願いし〜〜マッスルマッスル!ハッスルハッスルゥゥーー!!!○トド松役・本間一稀 コメント皆さん、初めましてこの度トド松役を演じさせて頂きます。本間一稀です。決まった時はまさか自分が!?と驚きました。実際に衣装を着た時凄くワクワクしたのと同時にプレッシャーも感じましたが、末っ子としてお兄ちゃん達に頼りながらトッティの魅力を余すところなく伝えれたらなと思ってます!○F6おそ松役・草地稜之 コメントこの度F6おそ松役を務めさせていただきます草地稜之です。長年愛されるおそ松さんの世界で誠心誠意F6のおそ松に愛を込め、そして魅力を最大限に引き出せるよう精一杯頑張ります。ステージ上で皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。○F6カラ松役・中本大賀 コメントF6カラ松役を演じさせていただく中本大賀です。オーディション時からカラ松を希望していたので、役が決まった時は本当に心の底から嬉しかったです。原作のカッコ良さや過去に演じられた方に引けを取らないよう、原作ファンの方からカラ松はタイガがやって良かったと思ってもらえるよう精一杯頑張りたいと思います!○F6チョロ松役・松井健太 コメント決まった連絡を頂いた時は非常に嬉しかったです。正式決定してから前作F6チョロ松役の小野健斗さんに連絡したのですが、何かわからないことがあったらいつでも聞いてくれと頼もしいお言葉を頂きました。毎晩、電話しようかな…(笑)新F6チョロ松も好きになって頂けるように頑張ります。楽しみにしていて下さい!!○F6一松役・磯野亨 コメント「おそ松さん」という沢山の方々に愛されている作品に出演させて頂けると決まった時は素直にとても嬉しかったです。新たなキャストでの六つ子、F6という事で、僕達だからこその兄弟感、世界観を見つけて、切磋琢磨しながら作り上げていけたらと思います。そして、ご観劇下さる全ての方に楽しんで頂ける様に全力で頑張りたいと思います。宜しくお願い致します!○F6十四松役・木村優良 コメントてやんでぃ!! この度F6の十四松を演じさせて頂くことになりました、木村優良(きむらまさたか)です!F6の十四松という役を頂けた時は正直驚きましたが、同時に大変嬉しかったです!十四松としても木村としても、とにかく楽しんで最高のステージを、唯一無二のパフォーマンスを皆様に届けさせて頂きます。よろしくお願いします!!!○F6トド松役・松本勇輝 コメントこの度舞台おそ松さんに携わる事が出来てとても光栄です。小さい頃からアニメのおそ松さんが大好きでよく友達などと一緒に観て過ごしておりました。その為、今回F6トド松役を演じさせて頂く上で、より多くの人に共感して頂けるそんなF6トド松さんを演じていけたらと思います。人生で初の舞台なので全力で頑張ります!
2023年08月07日池松壮亮主演、冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』より予告編とメインビジュアルが解禁された。昭和末期、夜の街・銀座を舞台に、2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く本作。ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博がピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々を綴った回想録「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」を原作とし、共同脚本を手掛けた冨永昌敬監督と高橋知由が一夜の物語として大胆にアレンジした。この度解禁となった予告編映像は、半年間の猛練習を経て習得した池松壮亮本人による“あの曲”「ゴッドファーザー愛のテーマ」の演奏シーンから始まる。この曲を銀座で演奏できるのはただ一人。界隈を牛耳るヤクザの会長、熊野(松尾貴史)のお気に入りで、銀座を代表する高級クラブ「スロウリー」と「リージェント」を掛け持ちする敏腕ピアニスト「南」(池松壮亮)だけ。熊野会長にしかリクエストできない“あの曲”として、一帯のクラブ・キャバレー・スナックでは弾いてはならない曲という暗黙の掟が守られていた。しかしある夜、銀座の夜の世界に足を踏み入れたばかりの若きピアニスト「博」(池松壮亮)がその掟を破ってしまう…。「ゴッドファーザー、弾いちゃった? リクエストしていいのは一人だけなんだ。銀座で一番エラーイ人」、「その指、ぜ~んぶ切り落とされちゃうよ?」と銀座のクラブバンドを仕切るバンマス・三木(高橋和也)や、先輩ピアニストの千香子(仲里依紗)らに脅される博。博に“あの曲”を弾かせたのは、刑務所から出所してきたばかりの謎の男“あいつ”(森田剛)だった。一方、南は千香子に「俺さ、ボストンに行くんだ。ここでピアノを弾くのは今夜が最後だ」と打ち明けるが、千香子は「今夜の問題をどうするかだ」と今夜の不吉な予感を匂わせる。“あの曲”が鳴らされたことで、クセ者たちが銀座に集い、狂騒の“一夜”が幕を開けることになる。未来に夢を見る若きピアニスト「博」と、夢を見失った敏腕ピアニスト「南」。2人のピアニストの人生が交わり連なり、一つの人生が浮かび上がる。現実と夢の間に、博と南の間に、そして、白鍵と黒鍵の間には何があるのか?予測不可能な“一夜”に誘われるような本編への期待がふくらむ予告編映像となっている。さらに併せて2種類のメインビジュアルも解禁。ポスタービジュアルでもあるメインビジュアルAは、切なげにピアノを弾く池松さんの横顔ともう一人のピアノを弾く手元が交わる、青のグラデーションが幻想的なビジュアルとなっている。メインビジュアルB<人生が交わる“一夜”のジャズ・セッション>メインビジュアルBは、池松さん演じるピアニストと本作で映画初出演を果たしたサックス奏者、松丸契演じるK助が、路上に捨てられていたピアノでジャズ・セッションを響かせる姿が切り取られており、青い夜の世界が印象的なビジュアルに仕上がっている。また、本作のムビチケ(前売券)が8月11日(金)より発売開始される。特典は池松さん、仲さん、森田さんのキャラクタービジュアルを使用した「特製ステッカーセット」となっている(数量限定・一部劇場を除く)。特製ステッカーセット『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年08月04日映画『シン・仮面ライダー』が、「Prime Video」にて7月21日(金)本日より配信スタートした。本作は、「仮面ライダー」生誕50周年に、 庵野秀明が脚本・監督を手掛けた完全新作オリジナル映画。本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮、緑川ルリ子を浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号を柄本佑が演じ、ほかにも豪華俳優が参加している。配信決定時、SNSにて「これは嬉しい」、「めっちゃ楽しみです!」、「細かい所まで見られる♪」、「観まくります!」などと喜ぶ声が多く寄せられていた本作。本日より、場所や時間を問わず、好きなときに楽しむことができるようになった。なお、配信を記念して、カラー公式YouTubeで18時からクリエイターによるメイキングトークの生配信も決定している。『シン・仮面ライダー』はPrime Videoにて独占配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:シン・仮面ライダー 2023年3月18日より全国にて公開©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
2023年07月21日俳優の池松壮亮が主演を務める、映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)の場面写真が20日、公開された。同作は南博氏による回想録の実写化作。ピアニストとしてキャバレーや高級クラブを渡り歩いた3年間の青春の日々をつづった原作を、南氏がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分けて、“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘い、観る者を翻弄する。池松は「南」と「博」を一人二役で演じる。今回公開されたのは、同作の世界観を先取りする場面写真11点。赤、紫、オレンジや黄色、漆黒など、多くの写真に夜の銀座に集う登場人物たちの心情を表すようなカラーが映し出されている。場面写真には、未来に夢を見て銀座の夜に足を踏み入れたばかりの「博」が謎の男“あいつ”(森田剛)と共にピアノの前で楽譜と向き合うカット、サングラスをかけてバンド仲間の千香子(仲里依紗)と2人、夜の街を眺めながら真剣な表情を見せる「南」の姿を収めたカットも。さらにお調子者だが音楽への熱い思いは失っていないバンマスの三木(高橋和也)、三木や「南」が演奏を任されているクラブ「スロウリー」のホステスとして働くY子(中山来未)、銀座を牛耳るヤクザの会長・熊野(松尾貴史)と、博と千香子の大学時代のピアノの恩師・宅見(佐野史郎)らの姿、クリスタル・ケイ演じるアメリカ人シンガー・リサが「南」の演奏するピアノにあわせて歌声を響かせる演奏シーンも切り取られている。また、池松はピアニスト役を演じるにあたり、ピアノ演奏を半年かけて猛特訓。劇中で弾いてはいけない“あの曲”として大きな意味を持つ「ゴッドファーザー 愛のテーマ」は全て池松本人によって演奏された。
2023年07月20日ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」にて宮藤官九郎が、企画・監督・脚本を手掛けるドラマ「季節のない街」。この度、池松壮亮演じる主人公の相棒猫・トラの“裏”の顔を、皆川猿時が演じていることが分かった。本作は、希望を失い、12年前“ナニ”が起きた「街」にやってきた主人公が「街」の住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像エンターテインメント。本作の主人公で、街の住人を観察し、それを報告して収入を得るために街に潜入した半助こと田中新助を池松壮亮、半助を街の青年部に引き入れるタツヤを仲野太賀、タツヤと同じく青年部のメンバーで酒屋の息子・オカベを渡辺大知が演じ、3人が所属する青年部が仮設の「街」での物語をリードする。池松さん演じる本作の主人公の半助は、12年前の“ナニ”と呼ばれる災害で住む場所を失った人たちが集まる街の住人の情報を、依頼主に報告することで収入を得ている孤独な男。そんな半助の唯一の家族であり、相棒でもある猫のトラは、人間と猫という関係性を超えて半助と半助を取り巻く超個性的な住人たちと対等に渡り合う威風堂々とした猫。このトラを演じているのは映画『ねことじいちゃん』での名演でも話題になり、俳優猫として確固たるキャリアを築いているアメリカンショートヘアーのベーコン(8)。半助曰く「でっぷりと肥えていて、サッカーボールのように大きくて顔も丸い」というトラを、ベーコンのもふもふフォルムとベテランの風格でそのまま体現している。実はこのトラ、半助の家の中と外では別の顔を持っている。その姿をWキャストとして皆川猿時が演じている。大きな体で尻尾をピンと立て、相手を威嚇しては腕っぷしの強さで日々縄張りを拡大している街の“ボス猫”の一面を持っている一方で、街で揚げ物屋を営むくに子(片桐はいり)が作ったコロッケを狙う“食いしん坊猫”でもある。今回さらに、ベーコン“トラ”と皆川“トラ”の可愛すぎるメイキング写真も到着。秘密を抱え、街に潜入した半助が相棒猫・トラと共に過ごす“街”での日々は、半助をどのように変えていくのか、気になるところだ。「季節のない街」は8月9日(水)よりディズニープラス「スター」にて配信開始(全10話一挙配信)。(シネマカフェ編集部)
2023年07月20日主演:黒木華、共演:寛一郎、池松壮亮の映画『せかいのおきく』を手掛けた阪本順治監督が、第22回ニューヨーク・アジアン映画祭にて生涯功労賞となるスター・アジア・ライフタイム・アチーブメント賞)を受賞。阪本監督が授賞式に参加した。ニューヨーク・アジアン映画祭(NY Asian Film Festival)は北米でもっとも由緒あるアジア系映画祭で、第22回を迎える今年は7月14日から30日まで開催。「スター・アジア・ライフタイム・アチーブメント(Star Asia Lifetime Achievement)賞」は、「スターアジア生涯功労賞」と翻訳され、「長年優れた作品にて、何世代にも渡る映画製作者と観客に影響を与えてきた、特別な才能の人物に与えられる賞」として、過去にはツイ・ハーク(2011年)、ジャッキー・チェン(2013年)、レオン・カーフェイ(2017年)、ユエン・ウーピン(2019年)、アン・ホイ(2021年)など錚々たる映画監督たちが受賞しており、日本からは岩井俊二(2016年)、原田眞人(2018年)、清水崇(2022年)に続く4人目の受賞となる。授賞式で阪本監督は、これまでたくさんの海外映画祭から招待されたが、「私個人の賞を頂くのは初めて」と改めて喜びをかみしめた様子。「日本の映画界に入って43年」「映画監督をはじめて35年」「最新作『せかいのおきく』がちょうど30本目の監督作品」と自身のキャリアをふり返り、「その30本の作品に関わったすべての人に感謝したいと思います」と謝辞を述べると、会場から大きな拍手が起こった。また、上映後に行われたQ&Aにも阪本監督が登場。本作の特徴の1つでもある、糞尿を売り買いし、循環型経済が成り立っていた江戸時代を物語背景として描いた点について、ニューヨークの観客も興味津々の様子。多くの質問があがり、阪本監督は「出演者もこんな『うんち』だらけの映画は初めてです(笑)。作り物ですが廃棄された食材を利用して作っていたので、発酵した匂いがしてきて臭いのは仕方がない。皆さん笑っていましたね。笑うしかない」と激白。「『うんち』の美術スタッフはいろいろ改良を重ねて、素材も変えたり試行錯誤しました。映画では身体につくシーンもあるので、目や口に入っても害のないものを作るために、廃棄された食材を利用したり。端的にいうと『食べられるうんち』にたどり着いたんです(笑)」と撮影裏話を明かした。さらには日本のハイテクなトイレ事情にも話題がのぼり、阪本監督は、おしり洗浄付きトイレが日本で発達したきっかけなど、知識を披露する場面もあった。最後に阪本監督は、「うんちの話ばっかりでしたね(笑)。ありがとうございました」と挨拶すると、会場内は大きな拍手と笑いに包まれた。本作は、江戸時代末期を舞台に、声を失った武家の娘・おきくと雨宿りで出会った若者ふたりが過酷な青春を共に駆け抜ける…。厳しい現実にくじけそうになりながらも、心を通わせることを諦めない若者たちの姿を描き出す恋と青春の物語。4月28日より劇場公開が始まると、主人公のおきくを演じた黒木さんの心に迫る声なき演技に多くの称賛の声が寄せられるなどが映画ファンの心を鷲掴みにした。また、本作で黒木さん演じる主人公おきくの父親役として出演、おきくと恋仲になる中次を演じた寛一郎と親子共演を果たした佐藤浩市よりコメントも到着。「知識と経験だけで創作することを潔しとしない阪本順治監督は常にこれまでの自身の作品を超えることを渇望し、チャレンジしています。今回の受賞はそんな阪本監督のもの造りに対する栄誉かと。おめでとうございます!」と祝福している。『せかいのおきく』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:せかいのおきく 2023年4月28日より全国にて公開©2023 FANTASIA
2023年07月19日宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛ける、ディズニープラス「スター」の配信ドラマ「季節のない街」より、主演の池松壮亮が出会う“この街”の住人たちをとらえた初映像となる本予告映像が解禁された。本作は、宮藤さんが長年温めてきた企画で、山本周五郎の小説「季節のない街」の映像化。黒澤明監督によって『どですかでん』のタイトルで映画化され、1970年に公開されたことでも知られる不朽の名作。この小説をベースに、本作では舞台となる「街」を、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て、建てられた仮設住宅のある「街」へ置き換え、現代の物語として再構築した。この度解禁された予告編は、主人公・田中新助(池松壮亮)が相棒猫・トラ(ベーコン)と街にやってくるシーンから始まる。“ナニ”と呼ばれる災害で被災した人々が暮らす仮設住宅が建てられてから12年が経ち、世間からは「忘れられた街」となっている。街で見たものや聞いた話をメールで報告するだけで報酬がもらえるという怪しい(!?)仕事のためにやってきた新助は、早速「どですかでん~、どですかでん」と毎日見えない電車を走らせる六ちゃん(濱田岳)に遭遇。六ちゃんから、半ズボンを履いているからという理由だけで「半助」と命名される。そんな半助を街の青年部に引き入れるタツヤ(仲野太賀)、青年部のメンバーで酒屋の息子・オカベ(渡辺大知)の姿のほか、無口なかつ子(三浦透子)、六ちゃんとともに仏壇に手を合わせる母・くに子(片桐はいり)、街を見守るたんばさん(ベンガル)、タツヤの母・しのぶ(坂井真紀)とタツヤの兄・シンゴ(YOUNG DAIS)が再会するシーン。隣に住む大親友の益夫(増子直純)と初太郎(荒川良々)の楽しげな様子、その妻・光代(高橋メアリージュン)と良江(MEGUMI)、博識なホームレス父(又吉直樹)と息子(大沢一菜)、気品をまとった男・島さん(藤井隆)と、そのワイフ(LiLiCo)がキャベツを手に八百屋に啖呵をきる姿。街の暴れん坊・熊(奥野瑛太)らが次々に映し出され、優しい夫・良太郎(塚地武雅)の妻でともに5人の子どもを育てる、元アイドルのみさお(前田敦子)の“ビフォー・アフター”も映し出されている。“全員いわくつき!”の住人たちの様子が垣間見られる本予告。映像の終盤では、この街に暮らし、次第にここが自分の居場所だと感じはじめた半助と、この街に変化が訪れることを予感させる映像に仕上がっている。音楽は、「あまちゃん」をはじめ宮藤官九郎とのタッグが多い大友良英が担当し、大友節の効いた軽快なリズムが映像を盛り上げる。また、本作の撮影のためにゼロから制作された街のセットも垣間見ることができる映像となっている。「季節のない街」は8月9日(水)よりディズニープラス「スター」にて一挙配信(全10話)。(シネマカフェ編集部)
2023年07月14日2023年6月30日、声優で歌手の斉藤壮馬さんが結婚したことを報告。所属事務所である、株式会社81プロデュースのウェブサイトで明かしました。人気声優・斉藤壮馬が結婚斉藤さんは「私事で恐縮ですが、この度、私斉藤壮馬は入籍いたしました」と書面を通じて報告。お相手について、詳しい情報は明かされていませんが、斉藤さんにとって「これから先の人生を、ともに歩んでいきたいと思える方」だとつづっています。私事で恐縮ですが、この度、私斉藤壮馬は入籍いたしました。この数年、世の中の状況が目まぐるしく変化してゆく中で、自分自身も多くのことを経験し、家族や縁について、様々な考え方をするようになりました。そんな折、幸運なことにこれから先の人生を共に歩んでいきたいと思える方と出会い、新たな1歩を踏み出すことを決意いたしました。人としても役者としてもまだまだ未熟な私ですが、支えてくださる皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、いただくばかりでなく、次へとつないでゆけるよう、日々精進してまいります。株式会社81プロデュースーより引用斉藤さんはアニメ『ハイキュー!!』の山口忠役や、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のヤマギ・ギルマトン役、『ヒプノシスマイク』の夢野幻太郎役など、数々のキャラクターを務めて人気を博しています。2017年にはアーティストデビューをし、シンガー・ソングライターとしても活躍。2022年には『第16回 声優アワード』で歌唱賞を受賞しました。斉藤さんの報告には、「ご結婚おめでとうございます」「幸せになってください」と、多くのファンから祝福の声が上がっています。斉藤さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年06月30日宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛ける、仮設の街を舞台にした最低で最高の青春群像エンターテインメント「季節のない街」の本ポスタービジュアルと場面写真が公開された。“ナニ”から12年。この街には、“ナニ”で被災した人々が身を寄せる仮設住宅があった。いまもまだ、18世帯ものワケあり住人が暮らしていたが、月収12万円を超えると「即立退き」とあって、皆ギリギリの生活を送っていた。田中新助こと半助(池松さん)は、街で見たもの、聞いた話を報告するだけで「最大一万円!」もらえると軽い気持ちでこの街に潜入。だが、半助こそ“ナニ”によって何もかも失い、ただ生きているだけの男だった。しかし、ギリギリの生活の中で、逞しく生きるワケあり住人らを観察するうち半助は次第に、この街の住人たちを好きになっていく。そんな中、仮設住宅が取り壊されるという噂が街に流れはじめ…。本作は、山本周五郎の同名小説のドラマ化。舞台となる「街」を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て、建てられた仮設住宅のある「街」へ置き換え、現代の物語として再構築している。今回完成したポスターは、青空の下、とびっきりの笑顔を見せる半助・タツヤ(仲野太賀)・オカベ(渡辺大知)の青年部3人と、半助の相棒猫・トラが、プレハブの仮設住宅の屋根に腰掛けている一枚。彼らが座っているプレハブの仮設住宅は、六ちゃん(濱田岳)と母・くに子(片桐はいり)が住んでいる家で、カラフルなペイントで電車の絵が壁面いっぱいに描かれている。また、プレハブは全てが撮影用にゼロから作られており、各世帯の個性的なキャラクターにあわせ、映像にほんの少し映り込むだけの細かな部分にいたるまで、細やかに創作されている。そして場面写真では、逞しく生きる住人たちの日常を垣間見ることができる。「季節のない街」は8月9日(水)よりディズニープラス「スター」にて全10話一挙独占配信。(シネマカフェ編集部)
2023年06月29日池松壮亮が2人のピアニストを一人二役で演じ分ける映画『白鍵と黒鍵の間に』より、各テーマカラーに彩られたキャラクターポスター8種と、第2弾となる特報映像も公開された。舞台は昭和末期、夜の街・銀座。未来に夢を見る博と、夢を見失っている南という2人のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く本作。キャラクターポスターには、池松さんが演じる南と博をはじめ、博の大学時代の先輩で南のバンド仲間でもあるピアニストの千香子(仲里依紗)、南と博を翻弄する謎の男“あいつ”(森田剛)、お調子者でギャンブル狂のバンドマスター・三木(高橋和也)、高いプライドと実力を持つアメリカ人のジャズ・シンガーのリサ(クリスタル・ケイ)、銀座を牛耳るヤクザの会長・熊野(松尾貴史)、博とお互いの才能を認め合うサックス奏者・K助(松丸契)が登場。また、白鍵と黒鍵をイメージしたかのような、白と黒がベースカラーとなる博と南とは対照的に、ほかキャラクターには鮮やかなカラーがバックに用いられ、さらに本編で語られる印象的なセリフがコピーとして刻まれており、一夜に集うクセ者たちの魅惑的な人生が垣間見えるようなビジュアルとなっている。そして映像では、謎の男“あいつ”が博に「先生、映画音楽は弾けんだろ?」と語りかけるシーンからスタート。リクエストされたのは、銀座の夜の【暗黙の掟】、決して弾いてはいけない「ゴッドファーザー 愛のテーマ」。それが鳴らされてしまったという噂は、一瞬にして銀座の夜を駆け巡り、そこかしこで大騒ぎとなってしまう。千香子、三木、リサら、銀座の夜を生きる個性豊かな人物たちを巻き込みながら、現実と幻想の間を駆け抜ける、予測不能な狂騒の一夜が幕を開けることに。『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年06月28日池松壮亮が2人のピアニストを一人二役で演じる、冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』の試写会&ティーチインイベントが日本大学芸術学部にて開催。“日芸”OBである池松さんと監督が、後輩を前に熱いトークを繰り広げた。『ちょっと思い出しただけ』から『シン・仮面ライダー』まで、いまや日本映画界に欠かせない実力派スターとして活躍する池松壮亮が、一人二役で二人のジャズピアニストを演じ分ける本作。今回は、主演の池松さん、冨永監督ともに日芸の映画学科監督コースのOBという先輩・後輩の間柄で、日芸の映画学科に在籍する約100名の学生たちとのQ&Aを実施。池松さんはサプライズで登場すると、会場全体に驚きの声があがった。冨永監督は「今回ぜひ池松さんに参加して欲しいと思っていたんです。というのも、実は電話越しに学生時代の池松さんとお話しをしたことがあって。そんな彼とこうして映画を作りました。と報告したい気持ちもあって…」と思い出を語り、池松さんも「冨永監督のファンです、という話を教授にしたら“今電話するから話せ”と言われて…嫌だ!っていったんですけど(笑)」と、実は学生時代から冨永監督と関わりがあったことを明かす。冨永監督はさらに「それから5年後くらいにはマネージャーさんにもお会いする機会があって。ピアニストの映画を撮るんですけど、池松くんはピアノ弾けますか?というお話をさせていただいていました。それから大分お待たせしてしまいましたが、ピアノも半年ほど練習してくれて、こうして南と博を演じてくれています」と長い時を経て完成した本作と、池松さんとの初タッグに想いを馳せた。冨永監督、池松壮亮のピアノを絶賛「撮影時には完璧に弾きこなしていた」そして本作でジャズピアニスト役、さらに主人公である“南”と“博”を、一人二役という形で見事に演じきった池松さんに「いま、難役が続いている気もするけど、ピアニスト役を演じてどうだった?」と質問を投げかける監督。池松さんは「(ピアノは)少し触ったことがあったけど、そりゃ大変でした。けど面白かったです。ぜひともやりたい!と思った役でしたし、ジャズも元々大好きだったので、とても幸せな作品でした」とその難しさを楽しみながら今回の役柄を演じていたそう。ピアノ自体も半年間の猛練習を重ねた上で撮影に臨んでおり、その裏側について冨永監督は「池松くんの練習では、音楽監督の魚返明未さんの演奏をコピーしてもらいましたが、撮影時には完璧に弾きこなしていました。『ゴッドファーザー 愛のテーマ』は、撮影で演奏した同録をそのまま使っています」と明かす。冨永監督からの絶賛のコメントを聞いた池松さんは、「そのアレンジがあまりにかっこよくて難しかったので時間はかかりましたけど」と練習の日々をふり返りながら「“ピアニストの役を演じました。でも音は違うんですけど”というのは俳優にとっても恥ずかしいことじゃないですか。ピアニストの役をやるうえでピアノを触るのは当たり前のことですし、とても良い時間でした」とコメントを語った一方、「演奏の合間にセリフ言うのは嫌でしたけど(笑)」と、その難しさを冨永監督に冗談めかして話すひと幕も。冨永監督も笑顔をみせながら、学生たちからも笑い声が起きていた。池松壮亮、冨永監督に感謝「自分の考えを凌駕するアンサーを出してくれる」次第に本作の製作秘話にも膨らんでいき、原作の南博の「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」を大胆にアレンジした構成についての話に。冨永監督は「実は池松くんからもアイデアをもらいました」と話し、「さらに、ラストに向けたシーンを描く中で、池松くんから“ここはもっと面白くできると気がする”、という意見交換をしていて。ディスカッションしながら、じゃあこうしようか!というラストが生まれました。こんな風に俳優さんと意見を交わしながら進められるのは刺激的なことでした」と、主演の池松さんのアイディアを取り入れながら構成を決めていったことを告白。池松さんも「念願かなっての冨永組だったので、何としてもいい作品として残したいと思っていました。普段は、まぁいいか、と思ってしまうことも全部質問攻めにしてしまいました。冨永さんはその質問にすべて、自分の考えを凌駕するアンサーを出してくれて…そのことにものすごく感謝していますし、冨永さんの圧倒的なストーリーテリングとアイディアの豊富さを感じる日々でした」と初タッグとなった冨永組の現場について思いを吐露。役を演じる上でも「そもそも、タイトルの『白鍵と黒鍵の間に』の間には何があるのか? この映画のゴールはどこなのか? 白鍵って? 黒鍵って? そういうものを糸口にしながら探していきました」と役作りについてのアプローチを明かし、「人生が浮かび上がることがゴールだと思っていました。より人生を感じるような映画を目指していました。時勢を追う普通の流れではなく、冨永流の映画のマジックで、そのゴールをどう浮かび上がらせるのか、このことを目指していきたいと思っていました」と一筋縄ではいかない冨永作品の中での役作りについても、リアルに語っていた。映画を学ぶ学生たちから生質問、「どう演じるか……?」と悩む場面もさらに、学生たちからの生質問に答えるQ&Aを実施。実際に監督として映画作りを学んでいるという学生からは、「俳優の意見を取り入れることがあるなんて、興味深くお話しを伺っていました」と2人のエピソードを真剣に受け止めたコメントとあわせて「撮影時で大変だったことは?」という質問が。池松さんが「音楽映画の力を改めて見直すと共に、音楽映画を作るのって大変だな、と。セリフと音のタイミングを全部計算して撮影しないといけないし、全員がそのことに苦労していたと思います」と答えると、冨永監督も「演奏シーンは誰が何をするのか共有するのが大変で…。編集部のスタッフがVコン(絵コンテの映像版)を用意してくれたんだけど、登場人物10人くらいの動きを演奏にあわせて実際に映像として確認できるから、すごく助かりました。僕が一番ホッとしたと思う(笑)」と音楽が重要な作品ならではの苦労エピソードを告白。さらに、冨永監督は「(本編終盤の)ビルとビルの隙間で撮影したシーンも大変だった」と明かす。該当のシーンは、一人二役を演じた池松さんが、まるで自身と対話するかのような、現実の世界と幻想の世界が入り交じるような印象的なシーンでもあるが、学生からは、「そんな難しいシーンを演じる時はどう演出するのか、どう演じるのか?」と具体的な質問が飛ぶ。池松さんは撮影をふり返りながら、思わず「どう演じるか……?」と悩む様子をみせると、そんな姿に冨永監督や学生たちからは温かな笑い声が。すると冨永監督が助け舟を出し「最初に“博”の池松くんを撮影して、その後に衣装を着替えて別の池松くんを撮影して、という感じでした。対話があるシーンだから、誰かが仮の相手役を演じないといけないんだけど、誰がいいかな、誰だったら池松くんも納得してくれるかな、と悩んでいて…。最終的に僕がスタンドインを演じています(笑)」と冨永監督自ら、池松さんの相手役を務めた驚きの撮影エピソードも明かし、学生たちを驚かせていた。学生たちに「いつか、一緒に仕事をしましょう」多くの学生たちから、2人に質問が投げかけられる盛り上がりをみせる中、ある学生から「第一線で活躍し続ける2人の言葉に焦りと不安を感じてしまった」という本音が漏れると、池松さんは「焦りは当然あると思います。自分も学生の時はそのことを隠しながらも一番焦っていたし、そうではない周りをみて腹立たしく思ったりもしました」と回答。「でも未来にしか結果が分からないこと。そのことを受け入れて、情熱を注いでほしいと思いました。夢中になることを優先して欲しい。その先に答えは必ずあります。成功することが幸せじゃなく、やめることだって幸せです。目の前にあることに情熱を注いでください」と、学生時代の実体験を交えながら、未来の日本映画界を担う力を持った学生へと力強いエールを送った。また最後に、池松さんは「コロナ禍があって映画の価値ってなんだろう?と色々と考えました。皆さんは在学中にコロナを経験して本当に大変だったと思います。僕たちが目指す映画の価値はどんどん下がっています、それがすごく嫌なんです。時代の移ろい、人生の移ろいの中に、音楽が、映画がある、ということをこの作品でどうしてもやりたかった。それが伝わっていたら嬉しいです。楽しく、“ノンシャラント”に、情熱に従っていって欲しいと思います。そしていつか、一緒に仕事をしましょう」と学生たちへメッセージを投げかけていた。『白鍵と黒鍵の間に』は10月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:白鍵と黒鍵の間に 2023年10月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開Ⓒ2023 南博/小学館/「白鍵と黒鍵の間に」製作委員会
2023年06月27日