第2次世界大戦下、ユダヤ人としての素性を隠して生き、発刊後すぐに発禁処分となったポーランド人作家レオポルド・ティルマンドの実体験に基づく自伝的小説を映画化した『フィリップ』。6月21日(金)より日本公開されることが決定した。1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人フィリップ(エリック・クルム・ジュニア)は、恋人サラとゲットーで開催された舞台でナチスによる銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺されてしまう。2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランでウェイターとして働いていた。自身をフランス人と偽り、戦場に夫を送り出したナチス将校の妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていたが、孤独と嘘で塗り固めた生活の中、やがて、プールサイドで知的なドイツ人のリザ(カロリーネ・ハルティヒ)と出会い、愛し合うようになる。だが戦争は容赦なく2人の間を引き裂いていく…。ポーランドの作家レオポルド・ティルマンド(1920-1985)の自伝的小説として、ポーランド当局の検閲の後大幅に削除されたものが1961年に出版された小説「Filip」。ティルマンド自身が1942年にフランクフルトに滞在していた実体験に基づいて書かれたこの小説は、発刊後すぐに発禁処分。長い間、日の目を見ることがなかったが、2022年になってオリジナル版が出版された。監督は1990年代よりテレビプロデューサー兼演出家としてキャリアを重ね、21世紀に入って以降はポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督作品のプロデューサーとして、後期代表作である『カティンの森』『ワレサ連帯の男』、そして遺作『残像』まで製作を勤め上げたミハウ・クフィェチンスキ。その事実から導き出す魂の解放・自由奔放な姿を第2次大戦、ナチス支配下のドイツを舞台に官能的な要素を加えて本作を映画化。その大きな理由のひとつとして「ポーランドで愛する人を亡くしたユダヤ人の主人公は、そのような状況下で何を感じるでしょうか? 私はティルマンドの本を心理的で緻密な映画にし、トラウマから感情が凍り付いた男の孤独を研究することに決めました」と明かしている。解禁となった本ポスタービジュアルは、傷だらけになった顔も全く意に介さず、真っ直ぐに強い瞳で前を見据えるフィリップ(エリック・クルム・ジュニア)の姿を捉えたもの。真っ赤な背景と相まって、彼自身の中から溢れ出る愛と人生への情熱と決意をイメージさせるようなビジュアルとなっている。『フィリップ』は6月21日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日第96回アカデミー賞最多13部門ノミネートの話題作『オッペンハイマー』より特別映像が解禁された。第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話に基づいて描く本作。『インターステラー』『TENET テネット』のクリストファー・ノーランが監督、脚本を務め、主演のキリアン・マーフィーほかエミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーら豪華俳優陣が出演する。この度、キャスト、監督のコメントが入った60秒の特別映像が完成。映像にはキャストのコメントのほか、クリストファー・ノーラン監督がIMAXカメラをのぞき込むメイキングシーンも盛り込まれている。ルイス・ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jr.が「ノーラン監督がやったことはすべてこれへの序曲だった」と語り、オッペンハイマーの妻、キティ役のエミリー・ブラントは「これは映画ではなく体験です」とコメント。レズリー・グローヴスを演じたマット・デイモンに続き、クリストファー・ノーラン監督が「オッペンハイマーの物語はこの世に存在する最も壮大な物語の1つだ」と語っている。また、広島と長崎にて本作の特別試写会の開催が決定。両試写会とも、特別ゲストを招き、観客との質疑応答を行う予定だという。『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年02月29日マシュー・ヴォーン監督最新作『ARGYLLE/アーガイル』より本編映像が解禁された。本作は、『キングスマン』『キック・アス』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が手掛けた、痛快でスタイリッシュなスパイ映画。この度解禁された映像は、ハイスピードで疾走中の列車内で繰り広げられる切れ味鋭い爽快なアクションシーン。作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)が、愛猫のアルフィーと共に列車に乗り込んだところ、何故か分からぬまま突如現れた刺客たちに命を狙われることに。絶体絶命の彼女の前に現れたのは、なんと自身が執筆する小説の主人公エージェント・アーガイル(ヘンリー・カヴィル)。アーガイルはエリーに「行くぞ」と声を掛けると、軽快な音楽に合わせて次々と目の前の刺客を一蹴。ところが次の瞬間、アーガイルだったはずの男が突如、スパイを名乗るエイダン(サム・ロックウェル)に変身。襲い来る敵を倒すごとにアーガイルとエイダンが入れ替わる訳の分からない状況に困惑するエリー。混乱の中で、エリーはどうやら瞬きをするとエージェント・アーガイルとエイダンが入れ替わることに気づくも、「何なのこれ!」と叫ぶことしかできない。瞬きを忘れてしまうほどに目まぐるしくキレキレな、まさにマシュー・ヴォーンらしいアクションシーンだ。ヘンリー・カヴィルとサム・ロックウェルは、狭い列車内で繰り広げられるこのシーンのために、お互いの動きが調和する振付を覚えたそうで、2人のアクションを目の当たりにしたハワードは、「ヘンリーとサムは全ての動きを同時に行わなければならず、精度の高いアクションだった。皆、何か月もリハーサルを重ねてきた。私に向けて演じてくれているように感じ、素晴らしい気持ちだった」と見ているだけで興奮したと言う。アクションシーンをともに作り上げたスタントチームは、カメラを置く位置を確保するとスタントを行うスペースが限られてしまうという列車内の物理的な課題に対峙しながらも、宙返りをしたり、体への衝撃に耐えたりと迫力ある華やかなシーンを作り上げたが、その裏側には多くの苦労があったよう。ロックウェルは、難題をクリアさせていくスタントチームのスキルに目を奪われたと言い、「列車の格闘シーンは一生懸命取り組んだけれど、撮影時にスタント達の動きを見ていたら、レベルが違うほど本当に凄かった。独特のスタイルで興奮を覚え、見た目にも美しい。ジャッキー・チェンのような感じも色濃くあったね」と感銘を受けたことを明かす。『スターダスト』(2007年)以来、マシュー・ヴォーン監督と2度目のタッグとなるヘンリー・カヴィルも、「このジャンルの中で唯一無二だった。斬新で大胆、そして危険を顧みない挑戦的な作品に出会えて爽快な気持ちになったよ。最近は良作が一つ登場すると、その後10年間はその作品に似たような作品ばかりが生み出されている。けれどもマシューの作品は決してそうではない。『ARGYLLE/アーガイル』は他に類を見ない作品だ」と本作への溢れんばかりの愛を語っている。『ARGYLLE/アーガイル』は3月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ARGYLLE/アーガイル 2024年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2024年02月29日『ブレット・トレイン』のデヴィッド・リーチ監督作『フォールガイ』の公開日が8月16日(金)に決定し、特報映像とティザービジュアルが解禁された。ライアン・ゴズリング演じるスタントマンが予測不能なトラブルに巻き込まれ、持ち前のスタントスキルで危機を切り抜ける様子を描く本作。この度解禁となった特報映像は、ライアン・ゴズリング演じるハリウッドのスタントマン、コルト・シーバースがスタントを務めるド派手なカーアクションシーンの撮影風景から始まる。大けがを負い一線を退いていたコルトは、ひょんなことから元カノのジョディ・モレノ(エミリー・ブラント)が監督を務めるハリウッドの撮影現場に舞い戻る。しかし、その矢先、コルトが長年スタンドダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)が失踪し、連れ戻してほしいという依頼が入る。「なんで俺が?」と戸惑うコルトだが、ジョディに未練たっぷりなコルトは、しぶしぶ受けることに。トムの行方を追うコルトが暗がりの部屋で見たものは、氷の張られた浴槽で横たわる男の姿だった…。この瞬間から事件に巻き込まれることになったコルトの身に、大きな危険が立ちはだかる!映像では、トレーラーに引きずられながらも、火花を散らし高速道路を滑走する限界ギリギリのカースタントアクションの数々や、巨大セットの前でのジョディとのラブシーン。そして大空に浮かぶヘリに飛び乗るという、超一流のスタントマンらしい見事な身体能力を見せるコルトの姿が映し出されている。常に危険と隣り合わせのスタントマンが巻き込まれる、ハリウッドの罠。果たしてコルトは自らのスタントスキルでこの危機を切り抜けることができるのか!?併せてティザービジュアルも解禁。「アクションと愛は、命懸け。」のコピーとともに、澄み切った青空と巨大な爆発の中、滑走する撮影車のクレーンの先に乗るコルトと、車体の窓から乗り出すジョディがまるでロミオとジュリエットのように見つめ合う、スタントアクションの臨場感たっぷりのビジュアルが映し出されている。「映画館にいる間、人々にはライドに乗ってとにかく楽しんでもらいたい」というデヴィッド・リーチ監督の言葉どおりの、期待が高まる特報映像とティザービジュアルに仕上がっている。『フォールガイ』は8月16日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:フォールガイ 2024年8月16日より全国にて公開©2023 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年02月29日大河ドラマ「光る君へ」やドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」と話題作への出演が続く井浦新がアメリカ映画に初主演。映画『東京カウボーイ』が6月7日(金)より劇場公開が決定し、3月1日(金)より開催される第19回大阪アジアン映画祭にてクロージング上映(インターナショナルプレミア)に選出。東京にて舞台挨拶付き特別先行上映会の開催も決まった。昨年から今年2024年にかけて、映画『福田村事件』『アンダーカレント』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『ゴールデンカムイ』『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』、大河ドラマ「光る君へ」などに出演し、キャリア絶好調の俳優・井浦新がついにアメリカ映画デビュー。上昇志向の強い日本人ビジネスマンが、出張先のアメリカ・モンタナ州の牧場でカウボーイ文化に触れて変わっていく姿を繊細かつ、まっすぐに演じた。映画の舞台は、どこまでも空が続くことから「ビッグ・スカイ・カントリー」と呼ばれるモンタナ州。とある牧場の経営を立て直すためにやってきた主人公のヒデキは、壮大な計画をプレゼンするも東京の常識は通じず、すぐに行き詰まってしまう。だが、いやいやながらもスーツを脱いでカウボーイ姿に着替え、自然や動物とともに生きる人々と交流するうち、人生を変える出会いが訪れる――。本作のマーク・マリオット監督はかつて日本の巨匠、山田洋次監督の弟子入りを志願し、山田組の海外現場(第41作『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』)に参加した経歴の持ち主。そのときの異国体験が作家としての原点となったという。その後、モンタナの牧場で研修する日本人会社員について書かれた記事からもヒントを得て本作を企画。日本のオフィス街とは何もかもが異なるモンタナの原始的な風景を舞台に、“異邦人”が経験する様々な感情を普遍的なヒューマンドラマに作りあげた。心の交流をテーマにした本作には、井浦さんのほかにも日米の文化と言語の微妙なニュアンスを表現できる多彩なスタッフとキャストが集結。脚本は、『マン・フロム・リノ』で数々の映画賞を受賞し、Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」で脚本&監督を務めたことも話題のデイヴ・ボイルと、平成『ガメラ』シリーズ3部作や、オムニバス映画『TOKYO!/インテリア・デザイン』(ミシェル・ゴンドリー監督)主演などを経て、現在はアメリカを拠点に脚本家としても活躍する藤谷文子が共作。藤谷さんは井浦さん扮する主人公の上司であり、恋人でもある役柄でキャストにも名を連ねている。さらに日本を代表する国際派俳優・國村隼が和牛の専門家役としてコミカルな存在感を放つほか、ゴヤ・ロブレス、ロビン・ワイガートらアメリカのテレビドラマに欠かせない名優たちが牧場の人々として出演。プロデューサーは実写版『ジャングル・ブック』『プーと大人になった僕』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『トロン:レガシー』などハリウッド大作を多数手掛けてきたディズニー・スタジオ所属プロデューサーのブリガム・テイラー。本作が初のインディペンデント映画となる。井浦新よりコメント「あなたの出演している映画を観てきて、一緒に仕事がしたいとずっと想っていた」。世界中がまだCOVID-19の不安の中にあった頃、オンラインで初めてマーク・マリオット監督と話した時にいただいた言葉。具体的に自分の芝居の特徴や感じたことなど、言葉でたくさん伝えてくれた。作品への取り組み方や役へのアプローチの仕方、俳優としてどのような道を歩んできたのかなどにも興味を持ってくれていて語らい合った。マーク監督始めプロデューサーのブリガム・テイラーと脚本チームの藤谷文子さんとデイヴ・ボイル。そこにいるマーク組の皆さんはちゃんと観てくれていて、必要としてくれているのを感じました。とても嬉しかった。その想いに応えたい!一緒に映画づくりがしたい!ここから私の『東京カウボーイ』が始まりました。アメリカのモンタナ州の壮大な大自然の中と東京の街とで撮影されたハートウォーミングなこの映画が、皆さんの心に優しく響き、楽しんでいただけたら幸いです。『東京カウボーイ』は6月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。<舞台挨拶付き 特別先行上映会決定>日時:3月11日(月)19:00の回(上映前舞台挨拶予定)舞台挨拶ゲスト(予定):井浦新、藤谷文子、マーク・マリオット(監督)会場:YEBISU GARDEN CINEMA(渋谷区恵比寿4-20-2恵比寿ガーデンプレイス内)(シネマカフェ編集部)
2024年02月29日第96回アカデミー賞で作品賞&脚本賞にノミネートされているA24×韓国CJ ENM共同製作の映画『パスト ライブス/再会』。この度、主演のグレタ・リーが「本当にカッコいい女性で大好き」と惚れ込む主人公・ノラの役作りを支えたのはビリー・アイリッシュだったことを明かした。本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。ノラ役を演じたグレタ・リーは、L.A.出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育った。大学で演劇を学び、卒業後N.Y.に渡ると、2006年テレビシリーズ「Law&Order」で俳優デビュー、翌年にはブロードウェイの舞台を踏む。以降Netflixシリーズ「ロシアン・ドール」、AppleTV+のシリーズ「ザ・モーニングショー」でブレイクし注目の的に。俳優活動以外に、「ファッションはアイデンティティの探求」と語るグレタは「ロエベ(LOEWE)」のコレクションキャンペーンにも起用されている。ファッションアイコンであり、本作でゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされ、いま最も勢いのあるアジア系俳優だ。グレタが演じたノラは、12歳のときに家族で北米に移住したセリーヌ・ソン監督の人生を投影したキャラクター。生まれたときからアメリカ国籍を持つグレタ本人とは、その生い立ちは異なるが、アメリカ社会で置かれた立ち位置は非常に近い。「アジア系アメリカ人の役ばかりを演じてきました。アジア系とはどういう人たちなのか説明するような役」と、グレタはこれまでのキャリアをふり返る。しかし、本作との出会いで状況は一変したという。「ノラという役は、韓国人・アメリカ人という前に、まず女性であり、何よりも女性であるということが第一の役でした。これまでに私が演じてきた役はもっと性格が濃いキャラクターが多くて、そういう役は大抵派手な衣装を着ていたり、喋り方が特徴的だったり、独特なメイクをしていたり。ですが、ノラにはそういったエッセンスが無かったので、全てが曝け出されている感じがしました」と明かす。「私にとって韓国語を話すことも難しかったですし、全てのシーンがそうでしたが、だからこそ本作での挑戦は俳優として最高の喜びでもありました」と語る。ノラは移民としてカナダに渡り、そして単身N.Y.へ。“何かを成し遂げたい”という強い気持ちを抱いている。アーティスト招聘プログラムで出会った作家のアーサーと結婚し、劇作家になる夢を叶え、グリーンカードも取得した。グレタは、「ノラには恐れが無いし、自分がどんな男性を選ぶのかで人生が決まるとも思ってない。私よりもずっと感情的な面でも知的だと思います」と話す。「ノラは本当にかっこいい女性。だから大好き」と、演じたグレタ本人が語るノラ。実は、このキャラクターにインスピレーションを与えたのは、ビリー・アイリッシュの「My Future」という楽曲だという。グレタは、「ビリーが、“I’m in love with my future. Can’t wait to meet her(私は自分の未来に恋してる未来の私に会うのが待ちきれない)”と歌っている曲なんです。この歌詞はノラを演じる上でとても参考になったし、撮影中ずっと聴いていました。私も自分の生きている人生を愛することこそ、最大のロマンスだと思っています」と話す。また、監督のセリーヌ・ソンはビリー本人とサンダンス映画祭のオープニングで話す機会があったそう。グレタが「My Future」を聴いて現場にいたことを思い出しながら、ビリーに対面した時のことを「最高にクールだった!」と語っている。アメリカ系ユダヤ人の夫アーサーを持つノラのように、私生活では俳優・プロデューサーのラス・アームストロングと結婚し、二児の母でもあるグレタ。そんな彼女が体現した、“移民としてアメリカ社会で揉まれながら、人生の選択を繰り返していくノラ”を支えたのは、世界に力強いメッセージを送り続ける最旬のディーバ。自分の人生を見つめ、未来に期待して愛することは、本作のテーマともなっている。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月28日ドル3部作『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』の4K復元版が3月22日(金)より公開されることが決定。日本オリジナルの予告編が解禁された。《ドル3部作》 THE DOLLARS TRILOGYとは、『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66)という3本のイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタンの総称。黒澤明監督の時代劇『用心棒』(61)をリメイクした『荒野の用心棒』は、1964年9月にイタリアで公開され、当時の興行記録を塗りかえる爆発的なヒットに。その勢いは瞬く間に世界中に広がり、各国でマカロニ・ウエスタンの一大ブームを巻き起こした。『荒野の用心棒』© 1964 Unidis, S.A.R.L. All Rights Reserved.欧米ではスパゲッティ・ウエスタンと称されたこのジャンルは、イタリアとスペインで1970年代半ばまでの約10年間に500本近くが作られ、中でも主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネの出世作となったこの3本は、3年連続イタリア年間興収NO.1になっただけでなく、マカロニ・ジャンル傑作中の傑作として、初公開から60年近くたったいまでも世界中のファンに愛されている。『夕陽のガンマン』© 1965 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reservedさらに『パルプ・フィクション』のクエンティン・タランティーノ、ジョニー・トー(『エグザイル/絆』)、キム・ジウン(『グッド・バッド・ウィアード』)、チャド・スタエルスキ(『ジョン・ウィック』シリーズ)といった映画監督たちをはじめ、世界中のミュージシャン、漫画家、アニメーター、ゲームデザイナーら、サブカルチャーの担い手たちに絶大な影響を与え続けている。『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』© 1966 P.E.A. Films, Inc. All Rights Reserved.2024年はイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタンの先駆け、『荒野の用心棒』のイタリア公開からちょうど60年。それを祝し、主演クリント・イーストウッド、監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネが放った3大傑作の4K復元版が公開される。そんな《ドル3部作》のエッセンスを約80秒で表現するため、日本オリジナルの予告編が新たに制作された。最初に、ポンチョを跳ね上げ、悪党たちと対峙するガンマンの早撃ちの銃声と共に、《ドル3部作》【4K】のロゴが画面に映し出される。モリコーネの名曲「さすらいの口笛」が流れる中、【いつ観ても傑作】の見出しと『荒野の用心棒』の見せ場が続く。音楽は切り替わり、【誰が観ても傑作】の見出しと『夕陽のガンマン』の見せ場が展開。さらにコヨーテの遠吠えを模したヴォーカルのサントラをバックに、【どこから観ても傑作】の見出しに続き、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』のスケール感溢れる戦闘場面と3人のガンマンの決闘場面が盛り上がる。そして『荒野の用心棒』のキー・イメージであるブーツのアップの画に、3発の銃声と共にイーストウッド、レオーネ、モリコーネの名前が。【不滅のマカロニ・ウエスタン3大傑作、日本初一挙上映】の見出しが広がる。タイトル・ロゴが出た後は、レオーネ作品のトレードマークである、ガンマンの巨大な顔のアップ、最後に【宇宙一カッコいいロードショー】の一文で締めくくられている。『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』は3月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:荒野の用心棒 1965年12月より公開
2024年02月28日M・ナイト・シャマラン製作、イシャナ・ナイト・シャマラン長編初監督作品『ザ・ウォッチャーズ』が6月21日(金)より公開されることが決定。US予告が解禁された。28歳の孤独なアーティスト・ミナは、贈り物を届けるだけのはずだった。だが、いまはそこに閉じ込められ“謎の何か”に毎晩監視されている。“監視者”は何者なのか?そして何故そんなことをするのか?地図にない森のガラス貼りの部屋にとどまる、彼らの運命は…?1999年に公開され大ヒットした『シックス・センス』を始め、2021年に公開された『オールド』に至るまで、型にはまらないスタイルで、常に多くの映画ファンを虜にしているM・ナイト・シャマラン監督。そんなシャマランの娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが長編初監督、脚本を務めたのが本作だ。シャマランもプロデューサーとして参加している。イシャナは現在24歳でこれまでに、シャマラン監督の『オールド』、『ノック 終末の訪問者』、テレビドラマシリーズ「サーヴァント ターナー家の子守」の製作にも参加している。今回シャマランが2023年にワーナーと複数年にわたるファーストルック契約を結んでから最初の劇場公開作品となるが、「IT/イット」、「アナベル」、「死霊館」シリーズなど多くの大ヒットホラー作品を生み出しているワーナーとのコラボでどのような世界を見せてくれるのか。原作は、A・Mシャインが2021年に出版した同名ホラー小説「The Watchers」。スタジオ各社が争奪戦の末にニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得した作品だ。主演は、『I am Sam アイ・アム・サム』で天才子役として一躍脚光を浴び、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『オーシャンズ8』や、最近では、『イコライザー THE FINAL』に出演、デンゼル・ワシントンとの『マイ・ボディガード』以来、19年ぶりの共演が話題となった、ダコタ・ファニング。“謎の何か”に毎晩監視されることになる、主人公のミナを演じる。さらに、『Tarot』のオルウェン・フエレが60代のグループのリーダー的存在マデリン、女優兼モデルで『バーバリアン』『バード・ボックス バルセロナ』のジョージナ・キャンベルが20代の若妻シアラ、イギリスのミュージカル俳優、『レ・ミゼラブル』のアリスター・ブラマーが30代のシアラの夫、『Creeped Out』のオリバー・フィネガンが未熟で衝動的なグループ最年少19歳のダニエルを演じる。この度到着したUS予告では、ミナが恋愛リアリティーショーを観ている場面から始まる。ミナは道中で車も携帯も故障し、地図にない森に迷い込み、避難したガラス貼りの部屋の中で見知らぬ3人と共にいる。そしてガラスの向こうには未知の“監視者”の存在が…。不気味な音を響き渡らせる“監視者”の正体は全く想像もできない内容となっているが、“監視者”に観られているというこの状況にミナが戸惑う姿が映し出され、まだまだ“謎”の多い本作への期待が高まる予告編となっている。父・娘でどんな予想もつかない展開の作品を届けてくれるのか、大きな注目が集まる。『ザ・ウォッチャーズ』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ウォッチャーズ 2024年6月21日より全国にて公開©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月28日映画『怪盗グルーのミニオン超変身』の公開を記念して、短編アニメ―ション『ミニオンの月世界』がイルミネーション最新作『FLY!/フライ!』と同時上映されることが分かった。本作は、『怪盗グルー』シリーズの始まり、『怪盗グルーの月泥棒』の宿敵ベクターが、まさかの主役に。ミニオンと月からの脱出を図る短編アニメーション作品だ。本作は『怪盗グルーの月泥棒』の後日談で、予告編では月に追いやられてしまったグルーの敵役ベクターが、月からの生還を果たすべくミニオンと共に試行錯誤する様子が捉えられている。また、ベクターは『怪盗グルーの月泥棒』でも吹き替えを担当した山寺宏一が続投。映像には、『FLY!/フライ!』の最新映像も盛り込まれている。なお、『怪盗グルーのミニオン超変身』の特典付きムビチケ前売券(カード)が4月12日(金)から、特典付きムビチケ前売券(オンライン)は3月20日(水・祝)に発売。ムビチケ前売券(カード)の特典は、ミニオンが変身した「超アクリルスタンド」となっている。『FLY!/フライ!』は3月15日(金)より全国にて公開。『怪盗グルーのミニオン超変身』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:FLY!/フライ! 2024年3月15日(金)より、全国公開©2023 UNIVERSAL STUDIOS. ALL Rights Reserved.
2024年02月28日2Kリマスターで再び上映されることが決定した「ロッタちゃん」シリーズより、主人公のロッタちゃんを演じたグレテ・ハヴネショルドから、日本のファンに向けてビデオ・メッセージが到着した。「長くつ下のピッピ」で有名なスウェーデンの国民的童話作家アストリッド・リンドグレーンの原作を映画化した本作。5歳の女の子ロッタちゃんと彼女の相棒、ブタのぬいぐるみのバムセが巻き起こす、ゆかいなエピソードの数々を描いた。2000年の日本劇場初公開時、ミニシアター史上屈指のヒット作となった『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(3月1日公開)、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』(3月22日公開)が2Kリマスターの鮮明な画像で再上映される。この度到着したビデオ・メッセージでは、主人公のロッタちゃんを演じたグレテ・ハヴネショルドが「バムセ」のぬいぐるみとともに登場し、「こんにちは、日本の皆さん。グレテです。バムセと一緒に雪のスウェーデンからご挨拶します。ここは私の小さな牧場です。24年ぶりに映画『ロッタちゃん』シリーズが日本で公開されると聞いてとても嬉しいです。24年前に東京を訪れたことを昨日のことのように覚えています。最高の思い出です。今回もロッタとバムセを応援してくださいね!よろしく!」とコメント。グレテ・ハヴネショルドは現在37歳。舞台を中心に演技活動も続けているが、彼女は映画に登場するロッタちゃん家族と同じく、一男二女の3人の子どものママに。次女のスリヤちゃんは3歳半で、グレテが「ロッタちゃん」シリーズの撮影に参加した時とほぼ同じ年頃だという。また、公開に合わせて、都内3か所の劇場では様々な企画を実施。新宿シネマカリテでは、等身大ロッタちゃんのPOPをはじめ、「ロッタちゃん」シリーズ2作品の世界をイメージしたディスプレイを展開中だが、公開初日の3月1日(金)より、今回、残念ながら日本に来ることのできなかったグレテ・ハヴネショルドの代わりに、彼女が30年間大切に保管していた、撮影で実際に使用された本物の“バムセ”のぬいぐるみがスウェーデンから単独来日。上映期間中、劇場ロビーに展示される。ヒューマントラストシネマ有楽町では、公開記念オリジナルドリンクの提供が決定。300種類以上もあるといわれるスウェーデン国内ほぼ全土で栽培されている名産品、ロッタちゃんも大好きなリンゴを使った爽やかなすりおろしリンゴ入りティー「つぶつぶスウィート・アップルティー」(税込価格420円)を販売する。YEBISU GARDEN CINEMAでは、2000年公開時に制作した奈良美智イメージ・ドローイング・ポスターをはじめ、24年前に宣伝で使用された様々なアイテムを展示した「懐かしのロッタちゃんギャラリー」が展開中だ。『ロッタちゃん はじめてのおつかい』は2024年3月1日(金)より、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』は3月22日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日黒沢清監督が、1998年2月21日に日本で劇場公開された傑作サスペンス『蛇の道』を自信初の試みとなるセルフリメイク作品として日仏共同で製作。柴咲コウが主演を務める。何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)。偶然出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、殺意を燃やす。“誰に、なぜ、娘は殺されたのか”。とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に明らかになっていく真相。“必ずこの手で犯人に報いを――”と望むアルベール。その先に待っているのは、人の道か、蛇の道か…。フランスの映画制作会社CINEFRANCE STUDIOS(シネフランス・スタジオ)とKADOKAWAによる日仏共同製作となる本作。主演の精神科医・新島小夜子役を演じるのは、柴咲コウ。『Dr.コトー診療所』や『君たちはどう生きるか』『ミステリと言う勿れ』など話題作に立て続けに出演し、アーティストとしても昨年12月に全国ツアー「柴咲コウ CONCERT TOUR 2023 ACTOR’S THE BEST」を開催するなど幅広く活躍を続けている日本を代表する俳優。本作では、他人の復讐に協力する謎に包まれた精神科医という難しい役どころを見事に演じる。一方、殺された娘の復讐に燃える男・アルベール役を演じるのは、主演を務めたラジ・リ監督『レ・ミゼラブル』が第72回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞主演男優賞にノミネートされるなど、いまフランスで最も注目を浴びる俳優ダミアン・ボナール。全編フランスロケ、フランス語にて撮影され、撮影の約半年前から仏語のレッスンを受け臨んだという柴咲さん。今回の主演オファーに対し、驚きもあったというが「黒沢清監督とお仕事がしたかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました」と意欲溢れる想いを寄せた。初のセルフリメイクに挑んだのは、第68回カンヌ国際映画祭で『岸辺の旅』が「ある視点」部門・監督賞を受賞、第77回ヴェネチア国際映画祭で『スパイの妻』が銀獅子賞に輝き、今月開催された第74回ベルリン国際映画祭で新作『Chime』が上映されるなど、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの世界三大映画祭をはじめ長年にわたり世界から高い評価を得る黒沢清監督。監督が柴咲さんについて「彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました」とコメントを寄せたように、アルベールの復讐を手助けする小夜子の読み取ることのできない無機質な表情の中に、時折り鋭い眼差しが垣間見える。娘を殺害された父。その復讐に手を貸し、真相をともに追い続ける精神科医。類を見ないほどの徹底的な復讐の最後に待つものは一体何なのか。色褪せることのない傑作が一層鮮やかに色濃く描かれていく。黒沢清監督&柴崎コウ&ダミアン・ボナールがコメント黒沢 清監督26年前にオリジナル・ビデオ作品として脚本家高橋洋に書いてもらった脚本は、徹底的に復讐していく物語なのですが、これが非常によくできていて、チャンスがあればもう一度映画化したいとずっと願っていました。それがひょんなきっかけでフランス映画としてリメイクできたことは幸運という他ありません。そして、それ以上の幸運は何と言っても柴咲コウさんの参加でしょう。本当に素晴らしい女優でした。彼女の鋭く妖しい眼差しと、野獣のような身のこなしが、この映画をオリジナル版にもましてミステリアスで深みのある作品に格上げしてくれました。主演・柴咲コウ(新島小夜子役)・オファーがきた時の心境なぜ私なのだろう? フランス語も話せないのに? と思いましたし、そのことは黒沢清監督とプロデューサーにお会いした際にお伝えしました。しかし、単純に黒沢清監督とお仕事したかったこと、それにプラスしてフランスや仏語に魅力を感じ、ずっと深く触れたかったという個人的な理由も絡み、前のめりでお引き受け致しました。・フランスでの撮影を振り返り、感動したことや苦労したことフランス人スタッフ皆さんの黒沢清監督へのリスペクトが、現場の空気感や集中力に表れているなと思いました。私自身はとにかく夢中で撮影のみに専念していました。苦労をあげればキリがありませんが、「楽しく毎日撮影する」という目標は達成できました。録音部・フランソワからダメ出しされないときには「よしっ!」とガッツポーズしてました笑・フランス語・フランスでのロケ、どのように準備したか撮影の半年ほど前から仏語レッスンを日本で受けました。当然台詞中心ですが、あまりに基礎的なところは飛ばすとどうにも応用が利きませんから、基礎的なところも含めつつ進行してもらいました。監督からは発音に関してはそんなに完璧は求めていないと事前に言われましたが、観客の方が聴いて違和感のないように、と撮影中も改善を努めました。2ヶ月強の滞在中はキッチン付きのアパートを要望しました。自分で食べるものの用意ができたのと、まるで役そのもののようにフランスで生活している人として街に溶け込めた気がしたのは良かったです。・本作はどのような作品となったか外国語でお芝居をすることの難しさ、そしてそれを上回る楽しさを教えてくださいました。ダミアン・ボナール(アルベール役)黒沢清監督の次回作に参加させていただけることを大変光栄に思い、また、彼が私にアルベール役を任せてくださったことにとても感動しました。この作品をご一緒できたことは私にとって非常に豊かな経験となりました。柴咲コウさんと一緒にこの冒険を経験できたこと、彼女と一緒に1000もの顔を持つこの探求に飛び込むことができたことは大きな喜びでした。復讐、痛み、狂気、幽霊、消失、祟りが入り混じる迷宮のような世界。この映画が日本で上映されるのが待ちきれませんし、皆さんと共有できるのをとても楽しみにしています。『蛇の道』は6月14日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日各国映画祭で絶賛された『Shirley シャーリイ』(原題『Shirley』)が2024年夏より公開されることが決定した。1948年、「ニューヨーカー」誌上に発表した短編「くじ」が一大センセーションを巻き起こした後、新しい長編小説に取り組んでいたシャーリイ(エリザベス・モス)は、なかなかスランプから抜け出せずにいた。小説の題材は、ベニントン大学に通う18歳の少女・ポーラが突如として消息を絶った未解決の失踪事件。同じくベニントン大学教授である夫のスタンリー・ハイマン(マイケル・スタールバーグ)は、引きこもって寝てばかりいるシャーリイの機嫌をとって執筆へ向かわせようとするもうまくいかない。そんな2人のもとへ一組の夫妻が居候としてやってくる。文学部でハイマンの補佐として職を得たフレッド(ローガン・ラーマン)は、妻のローズ(オデッサ・ヤング)と共にバーモント州の学園都市へ移住を計画していた。「新居が見つかるまでの間、無料で部屋と食事を提供する代わりに家事や妻の世話をしてほしい」とスタンリーに半ば強引に言いくるめられた夫妻は、何も知らずにシャーリイとスタンリーと共同生活を送ることに。当初は他人が家に上がり込むことを毛嫌いしていたシャーリイだったが、ひどい扱いを受けても懲りずに自分の世話を焼くローズを通じて、次第に執筆のインスピレーションを得るようになる。一方、ローズはシャーリイの魔女的なカリスマ性に魅入られ、いつしか2人の間には奇妙な絆が芽生えていく。しかし、この風変わりな家に深入りしてしまった若々しい夫妻は、やがて自分たちの愛の限界を試されることになるのだった…。本作は、スティーブン・キングも影響も受けたと言われる稀代の怪奇作家シャーリイ・ジャクスンの伝記に、現代的で斬新な解釈を加えて練り上げられた、想像力とダイナミズムに満ちた心理サスペンス。彼女の小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあったスタンリーとの数百通の手紙を基に製作されている。また、作家自身のキャラクターを描きながら、まるでジャクスンの小説世界に迷い込んだかのような、幻惑的な映像を作り上げた。シャーリイを演じたのは『透明人間』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』などで知られるエリザベス・モス。そのほか、『シェイプ・オブ・ウォーター』『君の名前で僕を呼んで』などに出演し、名バイブレーヤーとしても評価の高いマイケル・スタールバーグ、オデッサ・ヤング(『グッバイ!リチャード』)、ローガン・ラーマン(『ウォールフラワー』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』)ら、一流キャストが集結した。監督を務めたのは、世界各国の映画祭で高く評価された『Madeline’s Madeline(原題)』(2018)やA24とApple TV+が共同製作した『空はどこにでも』(2022)などで知られ、いま最も注目を集めている奇才ジョセフィン・デッカー。彼女の初長編『Butter on the Latch』(2013)に惚れ込んだという巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮に名乗りをあげ、2020年のサンダンス映画祭でUSドラマ部門審査員特別賞を受賞した長編第4作だ。デッカー監督は、シャーリイ・ジャクスンについて「ある批評家か伝記作家が<シャーリイは政治的な作家ではない>と指摘していたが、しかしシャーリイは私的なレベルにとどまりつつ政治を意識していたと思っている」と語る。そして「だからこそ彼女の作品は今でも響き続けるのだ。彼女の作品は非常に人間的だから時代を超えて読まれている。シャーリイは非日常的な設定、心理描写、あるいは潜在意識に訴える巧みなリズムを使って人種差別、階級差別、性差別と闘っていたのだ」とその魅力についてコメント。脚本を手掛けたサラ・ガビンズは長年、文学とかけ離れたホラー作家として扱われてきたシャーリイ・ジャクスンについて異議を唱える。「彼女は数多くの短編や長編を残したが、ホラー作品によくある吸血鬼やゾンビや幽霊や神話上の怪物は登場しない。その代わり日常のありふれた風景の中に恐怖を見出すのがシャーリイの小説の特徴でもある。<人間こそ恐ろしい怪物であり、私たち自身の精神が血に飢えた悪魔的な妖怪であり、私たちの社会はのどかなパーティーを楽しみつつ石打ちの刑にも加われる気まぐれな人々の集まりである>」と述べている。併せて解禁されたシーン写真は1点。シャーリイがタバコをふかしながら、不穏な笑みを浮かべる様子を切り取ったもの。知的さの中に闇が垣間見える、印象的なカットとなっている。『Shirley シャーリイ』は2024年夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Shirley シャーリイ 2024年夏、TOHO シネマズ、シャンテほか全国にて公開© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
2024年02月27日本年度・第96回アカデミー賞で5部門にノミネートされた、アウシュビッツ収容所の隣で“幸せに暮らす”家族を描く『関心領域』が5月24日(金)より公開。この度、ポスターと予告編が解禁された。イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(13)のジョナサン・グレイザー監督が10年もの歳月をかけて映画化。本作は、昨年度のアカデミー賞で作品賞ほか最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など多くの話題作を手掛け、近年の賞レースを席巻している映画スタジオ・A24が製作、第76回カンヌ国際映画祭ではグランプリを獲得。先日の第77回英国アカデミー賞では英国作品賞、外国語映画賞、音響賞を受賞、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の計5部門でノミネートを果たしている。解禁となった予告編では、“この映画を観たことは一生忘れないだろう” “どんなホラー映画よりも恐ろしい” “今世紀最も重要な映画” “目をそらしてはいけない”と海外映画評が警告のように並ぶ。映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常で、幸せに暮らす家族たち。しかし、壁一つ隔てた収容所の存在が、音や、建物からあがる煙、家族が交わす視線や気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか?また、ポスターは、アウシュビッツ収容所の所長とその家族が緑生い茂る広い庭で悠々と過ごす様子が描かれているが、ここはアウシュビッツ収容所の隣。本来収容所が写っているはずの壁の向こうは漆黒に塗りつぶされており、“無関心という恐怖”を表現している。『関心領域』は5月24日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年02月27日A24と韓国CJ ENMが初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』が、第39回インディペンデント・スピリット賞にて作品賞と監督賞をW受賞した。本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁ーイニョンー”。見知らぬ人とすれ違った時、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、N.Y.の街を歩きながらこれまでの互いの人生について語り合い、過去自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。本作でメガホンをとったセリーヌ・ソン監督は、長編映画監督デビューながらすでに各国の映画賞で244ノミネート84受賞(2月26日時点)と本年度の賞レースを席巻。第96回アカデミー賞では作品賞・脚本賞の2部門に見事ノミネート。そしてこの度、日本時間2月26日早朝に発表された第39回インディペンデント・スピリット賞で、作品賞と監督賞をW受賞。米非営利団体Film Independent所属会員の投票によって決定する同賞では過去に、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や『ノマドランド』など、米国アカデミー賞でも作品賞に輝いた数々の作品が受賞を果たしている。授賞式に登壇したセリーヌ・ソン監督は、「この作品について、この場で話せることをとても光栄に思います。作品の中でも描いているのですが、東洋の概念にイニョンというものがあり、現世で同じタイミングに同じ空間にいる相手とは、前世でも互いを知っていたということを意味します」と作品のテーマに寄せてコメント。「この映画を作るにあたり、このステージに立つみんな(キャストとスタッフ)に対して同じことをずっと感じてきました。みんなも同様に思ってくれていたはずです。今もこうしてチームを代表してこの作品賞を受け取っているわけですが、その共通の思いがあるので、いつも心強く、寂しさを感じたことがありませんでした。本当にありがとうございます」と喜びのスピーチをした。本年度の映画賞レースでは、これまでに作品賞に69ノミネート13受賞、また同じく監督賞については、40ノミネート11受賞を記録している本作。監督自身の実体験を基に緻密で繊細なストーリー構成が幅広く評価されていることが分かる。ほかにも「IndieWire」誌や「Hollywood Reporter」誌、「Rolling Stone」誌など複数の海外メディアがこぞって、<ベストムービー>に挙げ、映画レビューサイト・ロッテントマト98%の高評価を獲得(2023年10月3日時点)するなど、世界中から絶賛の声があがっており、今回、改めてセリーヌ・ソン監督のフレッシュな才能と、再会の物語の美しさを世界にアピールする結果となった。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月26日第81回ゴールデングローブ賞で作品賞&主演女優賞2部門受賞の『哀れなるものたち』が全世界興収1億ドル突破目前の大ヒットを記録している。『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーンが再集結した本作は、主人公・ベラが辿る数奇な運命と冒険の旅を描く物語。1月26日から劇場公開され、公開3日間(特別先行含む)の興行収入成績でFOX/Disney配給サーチライト作品として、『ブラック・スワン』(最終興収3.8億)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(最終興収8.9億)に次ぐ、史上第3位という輝かしい大ヒットスタートを切った。5週目となった2月23日~25日週末も都心劇場で満席が続出する盛況ぶりで、ついに今週中にもアカデミー賞作品賞受賞作『ノマドランド』(最終興収4.3億)を抜いて、最終興収でも第3位となる見込みとなった。全世界での興行収入も2月25日時点で9,960万ドルにまで数字を伸ばし、コロナ後では『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』しか達成していない、限定公開作品全世界興収1億ドル超えも目前。エマ・ストーンの2度目の主演女優賞受賞への期待も高まり、作品賞でもゴールデングローブ賞で作品賞を分け合った『オッペンハイマー』との一騎打ちに注目が集まっている、来たる3月11日(月)発表の第96回アカデミー賞を待たずして、快挙の達成となった。オスカーの最有力候補として躍進中の本作に、引き続き注目が集まる。『哀れなるものたち』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年02月26日真夏のニューヨークに、全てを一瞬で凍らせる<史上最強ゴースト>が現れる最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』。この度、新旧バスターズが勢揃い、氷漬けになったニューヨークを背景に最強ゴースト“ガラッカ”が立ちはだかる緊迫の日本版ポスターが解禁。さらに撮影の舞台裏をとらえた貴重なメイキング写真も到着した。解禁となった日本版ポスターでは、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』ではゴーストに憑依されて災難続きだったゲイリー(ポール・ラッド)を中心に、新旧ゴーストバスターズが大集結。右側には初代バスターズのイゴン・スペングラー博士の遺志を継いだスペングラー家のフィービー(マッケナ・グレイス)、トレヴァー(フィン・ウルフハード)、キャリー(キャリー・クーン)の新生バスターズが並んでいる。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』メイキング左側には初代バスターズのピーター(ビル・マーレイ)、レイ(ダン・エイクロイド)、ウィンストン(アーニー・ハドソン)が並び、ゴーストバスターズ史上最大のピンチを前に各々が決死の表情を見せる。ゲイリーやフィービーら一部のメンバーは鮮やかなレッドカラーが印象的な防寒ジャケットを着用しており、彼らの新衣装にも注目だ。バスターズの下には第二の氷河期のごとく凍結したニューヨークを背景に、バスターズの専用車両「ECTO-1(エクトワン)」が不気味に立ちはだかる巨大なゴーストに向かって走っていく様子が捉えられている。シリーズ史上最強とされる大きな角と鋭い指が特徴的なこのゴーストだが、今回、名前が<ガラッカ>であることが新たに判明。全てを一瞬で凍らせるパワーを持つガラッカに対してバスターズはどのように対抗するのか。そして、バスターズとガラッカが縦に並んだ構図の左右には「全世界、氷結。」「バスターズ集結。」と本作を象徴するコピーが添えられた。また、新たに撮影の舞台裏を収めたメイキング写真が到着。ゴーストバスターズのユニフォームを着用して笑顔でポーズを決めるスペングラー一家や、ゴーストトラップを前に談笑するフィービー役のマッケナ・グレイス、ポッドキャスト役のローガン・キム、ギル・キーナン監督の姿を捉えたカットなど、チームワークの良さを伺える貴重なメイキング写真となっている。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』メイキング『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 2024年3月29日より全国にて公開
2024年02月26日第76回カンヌ国際映画祭で<最高賞>パルムドール、第81回ゴールデン・グローブ賞では並み居る競合を抑え脚本賞と非英語作品賞の2部門を受賞。来たる第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門でノミネートされている『落下の解剖学』。女性監督として史上3人目のパルムドールを獲得し、アカデミー賞では監督賞と脚本賞にもノミネートされているジュスティーヌ・トリエ監督が、これからの映画界の女性と未来について語った。はじめは事故と思われた、雪山の山荘での転落死。次第にベストセラー作家である被害者の妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ“真実”が現れる――。第96回アカデミー賞作品賞には、本作『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ監督)、『パスト ライブス/再会』(セリーヌ・ソン監督)、『バービー』(グレタ・ガーウィグ監督)の女性監督による3作品がノミネートされ、新しい時代の始まりを感じさせた2024年。2023年カンヌ国際映画祭でも、『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン、『TITANE/チタン』ジュリア・デュクルノーに続き、史上3人目のパルムドール受賞の女性監督となり注目を集めたのがジュスティーヌ・トリエ監督だ。受賞に際して「予想もしていなかったけど、受賞には多くの意味があります。賞を取るために映画を作るわけじゃない。でもこれは素晴らしい贈り物。受賞したことにより、多くの人にこの映画を観てもらえるから、ザンドラ(・ヒュラー)やチームにとっても喜ばしいこと」と謝辞を述べつつも、同時に「私が“3人目の女性”だという事実に驚いています。受賞した女性が3人しかいないなんて。今回私が受賞したことで、将来への励みになると思う」と、次に続く世代にも思いを馳せる。「根底から変化が始まっています。映画業界でも、より多くの女性が注目を浴びるようになっています。私が駆け出しの頃は『女性のロールモデルは誰か?』と聞かれても、お手本になる女性が少なかったから、答えられなかった」と言い、「今回の受賞という贈り物に喜びと驚きを隠しきれない。思ってもいなかったから、びっくりして呆然としています」と喜びと驚きを表現した。さらに世界で類を見ないほど、多くの文化的支援を受けているフランス映画だが、現在その“文化的例外(文化を他の商業商品とは異なる扱いをする概念)”の制度自体が、危機に瀕していることについて苦言を呈す。才能あふれるトリエ監督でも、自身が作品を撮り始める際に受けられる融資が少なかったという過去をふり返りながら「今の若い人たちは大丈夫だろうか?」と話し、「私は現在44歳で、15年間この仕事をしてきました。その間に多くのことが変わりました。今、女性は存在感を増し、変化を遂げ、進化している。次世代の皆が生み出す新しい映像を楽しみにしています。私は若者たちがこの新しい世界をどう切り抜けていくのか、とても興味があります」と、エールを贈る。ジュスティーヌ・トリエ監督「映画を作るのは簡単ではないから、もちろん支援には感謝しています。私の映画はアートハウスで上映され利益を得ていますが、映画を撮り始めたばかりの人には、難しい問題がある。私自身は助成金に問題を感じたことはありません」と前置きしつつも「ただ、今の政府の方針では、大規模で予算の大きな映画の支援に3億5000万ユーロ(約562億円)の国費が投入されることになる。だが、この方針では収益性の高い映画ばかり作られることになります」とトリエ監督は懸念を示す。「そもそもフランスには“文化的例外”は収益性とは関係ないという基本的な考え方があったはずで、私はそれをとても重要なことだと考えています。特に若いアーティストにとっては、最重要だと言っていい。だから、これについて発言する必要があると思いました」という監督。そして「今でも多くの映画が作られていますが、収益性を重視する傾向が感じられます。これに言及したのは私が初めてではなく、何度も同じことが言われています」と、これから生まれる新しい映画界の未来について危惧とともにその熱い想いを吐露している。『落下の解剖学』は2月23日(金・祝)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:落下の解剖学 2024年2月23日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
2024年02月25日藤井道人監督によるNetflix映画『パレード』よりショートストーリー動画が解禁された。ついに配信開始が翌週に迫り、ますます注目を集める本作。先日実施された完成披露試写会では涙する観客も多く、SNS上でも「大切な人を失ってしまった経験がある人、いま大切に思っているひとがいる人、みんなに響く作品」「心に染み入る、愛に溢れた作品」「思わず母を思い出して涙が止まらなかった」「観た後に誰かを想わずにはいられない映画」など、すでに絶賛の声が数多く上がっている。この度解禁されたのは、想いを残した者たちの“その先に行けない理由”が垣間見える、それぞれの愛を描いた《ショートストーリー動画》。長澤まさみ演じる主人公、元報道フロアのリポーター・美奈子の「母の愛篇」、坂口健太郎が演じる、元小説家希望の青年・アキラの「父と息子篇」。長澤まさみ【母の愛篇】坂口健太郎【父と息子篇】横浜流星演じる元ヤクザ・勝利の「恋人篇」、森七菜演じる元女子高生・ナナの「友人篇」、リリー・フランキー演じる元映画プロデューサー・マイケルの「記憶篇」。横浜流星【恋人篇】森七菜【友人篇】リリー・フランキー【記憶篇】この計5本の動画では、彼らが各々の心に触れ、様々な理由からこの世界にとどまっていた“秘密”が徐々に解き明かされていく中で、そこにある決して後悔だけではない、たしかな一筋の希望が感じられる切なくもあたたかな内容となっている。そして、野田洋次郎が本作のために書き下ろした主題歌「なみしぐさ」の、〈君とならば どんな二人も 生きてみたい 抱きしめてみたい〉という歌詞が染み入る中、“残した想いは、誰かの希望”というメッセージがより胸を打つ動画となっている。Netflix映画『パレード』は2月29日(木)よりNetflixにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年02月25日シリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』よりBlu-ray特典映像の一部が公開された。世界77か国で初登場No.1、日本でもシリーズ最大の興行収入を記録する大ヒットとなった本作の4K UHD BD、Blu-ray、DVDが本日2月21日に発売された。この度解禁されたのは、「クアドリロジー・エディション」「4K UHD BD+Blu-ray」「Blu-ray コレクターズ・エディション」に収録されている特典映像「殺し屋のカーアクション」の一部。プライベートでもバイクや車を愛し、レースに参加することでも知られるキアヌ・リーブス。公開された映像では、映画の撮影を前にキアヌ・リーブスがどれくらいの運転技術があるのかを確認する様子が切り取られている。“伝説の殺し屋”を演じる時とは違った短髪でラフな姿のキアヌが、「540馬力の改造バラクーダ」に乗り、片手に銃を持ちながら的確なテクニックを次々に披露する姿は圧巻。大迫力の映像からは、運転を楽しむキアヌのピュアな一面も垣間見ることができる。「殺し屋のカーアクション」では今回公開された映像のほか、撮影本番の危険な運転シーンやキアヌの凄まじい技術を堪能することができる特典映像となっている。さらに「クアドリロジー・エディション」「4K UHD BD+Blu-ray」「Blu-ray コレクターズ・エディション」の3商品には、この度公開された「殺し屋のカーアクション」を含む合計149分もの特典映像が収録。1枚組のBlu-ray、DVDには、32分の特典映像が収録される。日本独自の特典映像も収録されており、『ジョン・ウィック』ファンのみならず、全アクション映画ファン必見の内容となっている。またセルパッケージ発売にあわせ、一度限りの吹替上映会やシリーズ全キャラクター総選挙、公式SNSでのキャンペーン等も実施中だ。Blu-ray コレクターズ・エディション 【数量限定スチールブック仕様・日本オリジナルデザイン】『ジョン・ウィック:コンセクエンス』デジタル配信中/Blu-ray・DVDレンタル中セル4K UHD BD・Blu-ray・DVD発売中発売・販売元:ポニーキャニオン(R), TM & (C) 2024 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.『ジョン・ウィック:コンセクエンス』4K UHD BD、Blu-ray、DVDは発売中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョン・ウィック:コンセクエンス 9月22日(金)全国公開®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年02月25日ジェイク・ギレンホール主演、ガイ・リッチー監督と初タッグを組んだ最新作『コヴェナント/約束の救出』から、ジェイク演じる兵士の妻を演じたエミリー・ビーチャムの本編映像と新場面写真が解禁となった。ガイ・リッチー監督が、これまでのフィルモグラフィーとは一線を画す、リアルで緊迫感に満ちた壮大な社会派ヒューマンドラマに初めて挑んだ新作映画。映画批評サイト「ロッテン・トマト」で98%支持(観客スコア/2月9日時点)の高評価を受けている。今回の解禁映像は、アメリカ軍兵士のキンリー(ジェイク・ギレンホール)が妻のキャロライン(エミリー・ビーチャム)と子どもたちに見送られ戦地へ旅立つシーン。アフガニスタンで瀕死の重傷を負いつつもロサンゼルスへ帰還したキンリーの元に、戦地に残っている命の恩人であるアフガン人通訳のアーメッドがタリバンから狙われていると知らせが入る。自分を助けたために戦友が危険にさらされていると知ったキンリーは、自らアーメッドを救出しに行くと決意したのだ。キャロラインは生きて帰ってきてくれたことに喜びを噛みしめていたのもつかの間、再び危険な戦地へ向かう夫を見送らなければならなくなる…。「エミリーは偉大な女優だし、今回の彼女の役柄は非常に興味深い」とリッチー監督。「妻である彼女も命の恩人であるアーメッドに恩義があることを理解しているし、そのことから目を背けようとはしない。キンリーは自分を救ったことで危険な目に遭っているアーメッドを助ける義務がある。彼女はもう二度と夫を失うような思いはしたくないが、負っている恩義を返さなければ夫は戻ってこないということも分かっている」と語る。キャロラインを演じるエミリー・ビーチャムは『リトル・ジョー』(19)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝き、コーエン兄弟の『ヘイル・シーザー』(16)やエマ・ストーンと共演した『クルエラ』(21)、ドラマ「バッドランド ~最強の戦士~」などに出演してきたイギリスの名優だ。本映像のキンリーがアフガニスタンへ旅立つ別れのシーン。キャロラインは夫と短く見つめ合った後にはもう見送ろうとはしない。その目は恩義を返して、無事に帰ってくる未来の夫の姿を見据えているのかもしれない。エミリーとジェイクの迫真の共演シーンは見逃せないものとなっている。『コヴェナント/約束の救出』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コヴェナント/約束の救出 2024年2月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国にて公開© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月24日レザーブランド「OJAGA DESIGN」(オジャガデザイン)のコラボレーションラインにて、映画『E.T.』のレザーアイテムコレクションを展開。オンラインストア「ヒキダシストア」にて予約受付がスタートした。「OJAGA DESIGN」は、東京都立川市にある工房で、革の染色・裁断・手縫いでの縫製まで一貫して手掛けるメイドインジャパン・ハンドメイドレザーブランド。今回のコラボコレクションでは、「OJAGA DESIGN」ならではのハンドステッチの温もりある風合いにより、『E.T.』の世界を各種レザーアイテムに落とし込んだ。革の表情を豊かにするシワ模様、シボ加工を施したレザーを使用し、E.T.の質感をリアルに表現。E.T.の表情、エリオットとE.T.が自転車で月夜の空を駆けるシルエットなど、キーホルダーとパスケース全6種がラインアップされている。OJAGA DESIGN [E.T./エリオット] パスケース、キーホルダー© Universal City Studios LLC. All Rights Reserved.<OJAGA DESIGN [E.T.] レザーアイテムコレクション>商品概要▼キーホルダー・[E.T./エリオット] キーホルダー4,950円(税抜価格4,500円)・[E.T.] フェイス形キーホルダー5,500円(税抜価格5,000円)・[E.T.] キーホルダー7,480円(税抜価格6,800円)▼パスケース・[E.T.] パスケース(フェイス)11,000円(税抜価格10,000円)・[E.T./エリオット] パスケース11,000円(税抜価格10,000円)・[E.T.] フェイス形パスケース12,100円(税抜価格11,000円)予約受付:2月21日(水)~発売日:3月下旬より順次お届け予定製造・販売元:株式会社ヒキダシ(シネマカフェ編集部)■関連作品:E.T. 1982年12月より公開
2024年02月24日2023年、第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品、第48回セザール賞で最多受賞を果たしたドミニク・モル監督の映画『12日の殺人』から、捜査の核心を突く女性たちの場面写真が解禁。さらに、2019年東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞を受賞した同監督の『悪なき殺人』が1週間限定再上映されることも決まった。監督は、東京国際映画祭で2冠、日本公開でも口コミでヒットした『悪なき殺人』(原題:Only The Animals/映画祭上映タイトルは『動物だけが知っている』)のドミニク・モル。その最新作となる本作は、前作を圧倒する多数の映画賞受賞を果たし大きな注目を集めた。本作で、被害者・クララの殺人事件を追う主人公ヨアン率いる捜査班は、男性7人。さらに容疑をかけられる容疑者らも全員男性。そんな男性ばかりが登場する本作で行き詰まる捜査に核心を突いていくのは女性たちだ。まずはクララの男性関係から捜査していくと、彼女と関係を持っていた男たちは、一様にして彼女が「奔放な女性」だったことを示唆する。捜査陣は、間違いなく男性による犯行であると疑いもしない。しかし、クララの親友ナニーに尋ねると「なぜクララが誰と寝たかを知ることがそんなに重要なのか」とヨアンに泣きながら問い詰める。そして事件から時が経ち、迷宮入りしていた捜査を男女関係に正解も間違いもないと諭し、男性による犯行だと疑わないヨアンらの偏った先入観を排除して、捜査再開を示唆する女性裁判官ベルトラン。新たに捜査チームに加わることとなった新人女性捜査官のナディアは、「罪を犯すのも捜査するのもほぼ男性って変ですよね。男の世界ですね」とヨアンに投げかける。そんな彼女らのひと言ひと言は、ヨアンとほかの男性たちが気づかなかった部分を洗い出していく。まるで事件を解決するかのように――。ドミニク監督は、「男性による暴力事件を捜査するのはほとんどが男性です。もし殊勝にも映画やドラマで女性の捜査官が活躍している姿が描かれていたとしても現実は、今だに“男社会”なのです」と言う。「彼ら男性捜査官が自分の娘やパートナー、女性の友人や姉妹が犠牲になった事件を捜査することになったら何を思うだろうか?容疑者を、そして被害者をどう見るだろうか?これらすべての要素が彼らにどのような感情を引き起こすだろうか?映画を観る人がそういった疑問を抱くきっかけになり、いわゆる”実存的不安”を感じてもらえればと思います」と、物語の中核を女性に担わせ、疑問を抱くきっかけとしてほしいという思いを込めたことを語っている。未解決事件を追う刑事たちをリアルに描くだけでなく、現代社会に対するフェミニズム的な問題提起も同時に描いていく。さらに、本作の公開に先駆け、ドミニク・モル監督の前作『悪なき殺人』が新宿武蔵野館にて3月8日(金)~14日(木)まで再上映されることも決定した。『悪なき殺人』『12日の殺人』は3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:12日の殺人 2024年3月15日より新宿武蔵野館、 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Ciném
2024年02月24日3月10日(日本時間3月11日)に授賞式が開催される「第96回アカデミー賞」に、『オッペンハイマー』『哀れなるものたち』に次ぐ10部門でノミネートされている『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の凱旋上映が決定した。本作がノミネートされている部門は、「作品賞」、「監督賞(マーティン・スコセッシ)」、「主演女優賞(リリー・グラッドストーン)」、「助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)」、「作曲賞(ロビー・ロバートソン)」、「撮影賞(ロドリゴ・プリエト)」、「編集賞(セルマ・スクーンメイカー)」、「美術賞」、「衣装デザイン賞」、「主題歌賞」の全10部門。マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』ぶり2度目の受賞や、ロバート・デ・ニーロの『ゴッドファーザーII』(助演男優賞)、『レイジング・ブル』(主演男優賞)ぶりとなる3度目のオスカー受賞(受賞すれば主演と助演の合算でダニエル・デイ=ルイス、ウォルター・ブレナン、ジャック・ニコルソンに並び最多受賞タイ)にも期待がかかるが、今回特に注目されているのは、ゴールデングローブ賞ドラマ部門で、先住民女性としてはじめて主演女優賞を受賞し、歴史的快挙を成し遂げたリリー・グラッドストーンがノミネートされている「主演女優賞」部門。受賞有力視されているが、ゴールデングローブ賞では部門が分かれていたため直接対決はなかったものの、今回は『哀れなるものたち』のエマ・ストーンと1つの席を争う形に。さらには、本作が遺作となったスコセッシ監督の盟友で、元「ザ・バンド」のメンバーであるロビー・ロバートソンの受賞にも注目だ。開催中の「第74回ベルリン国際映画祭」でスコセッシ監督が金熊名誉賞を受賞し、記者会見では「映画は自由だ。『しなければ』ではなく、『したい』でいい。自分が何を扱うべきなのか、が芸術なんだ」と映画人を鼓舞するコメントを力強く語り、アカデミー賞授賞式へはずみをつけた。そんな話題作が今回、全国10館でノミネート凱旋上映が行われる。Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は3/1(金)~3/14(木)アカデミー賞10部門ノミネート記念凱旋上映。・上映日:3月1日(金) ~3月14日(木)・上映劇場:全国10館(2D字幕版)TOHOシネマズ すすきの、TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 日本橋、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、TOHOシネマズ 新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、ミッドランドスクエア シネマ、TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13(シネマカフェ編集部)■関連作品:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2024年02月23日エリザベス・バンクスやシガニ―・ウィーバーといったキャスト陣と共に、女性たちを強く描いた『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』。1960年代に実在した「ジェーン」たちと、それを影で支えた者たちのキャラクター写真が一挙に解禁された。1968年、アメリカのシカゴで裕福な家庭の主婦として暮らす、ジョイ(エリザベス・バンクス)。弁護士の夫と高校生の娘とともに、何不自由ない暮らしを送るある日、妊娠によって心臓の病気が悪化。唯一の治療法である中絶手術を受けるため、違法ながらも安全に中絶手術を提供する団体「ジェーン」にたどり着いたジョイは、無事に手術を受け、命を救われる。ジョイ(エリザベス・バンクス)その後、リーダーであるバージニアに誘われたのをきっかけに、自身と同じ立場の女性を救うため、「ジェーン」の一員として支援活動に没頭していく。ジョイを演じたエリザベスは、「妊娠が彼女の生命を脅かすものだと知ったとき、ひどく悩むことになります。それと同時に、死なずに子どもを産むことを探る姿に感銘を受け、寄り添いました。そのような状況下で、真面目で堅実な彼女が、ルールを破ることになるのです」と語る。さらに出演の大きな決め手となったのは、「シガニー・ウィーバーです。俳優としてずっと憧れの存在だった。本当に最高の人物で、俳優としても女性としても理想的なお手本です」と語る。そのシガニ―・ウィーバーが演じるのが、「ジェーン」のリーダーであり、創設メンバーでもあるバージニア。「ジェーン」に助けを求めてきたジョイに対して、手術後も体調を気遣う姿を見せる一方、自身の危険を顧みず、マフィアや政治家や警察にも恐れず立ち向かう強さもあわせ持つ。バージニア(シガニ―・ウィーバー)「彼女は苦悩もしているし、自分の体についての決定権が女性にはないという不公平に耐えられない。(活動に対して)法を犯しているという感覚はないと思う。バージニアはそれがいかに偏ったひどいものかを知っているし、ルールを作る人たちがいかに偽善的かも知っている」と、自身が演じた役を通じ「ジェーン」たちの活動について尊敬の意を表した。撮影現場の様子については、「みんなでジェーンになった気分。キャストも製作陣もフィリスの元で団結し、最大限のエネルギーと献身的でひたむきな姿勢で、この語られるべき物語を紡いだ」と、フィリス・ナジー監督への信頼と共に、本編で描かれている「ジェーン」さながらのチームワークだったと当時をふり返った。ジョイの夫であり、弁護士として働くウィル(クリス・メッシーナ)は妻と娘のシャーロットに深い愛情を持つ。家族へ美術講座に通っていると嘘をつきながら「ジェーン」の活動に従事するジョイの様子に、次第に不信感を募らせるウィル。ウィル(クリス・メッシーナ)「ジョイを支えたいが、そうすることによって、彼がこれまで築いてきたすべてが危険にさらされる」と話すように、夫としてジョイを助けたいと思う一方、弁護士としてあるべき自分との間で葛藤する難しい役どころを演じている。「ジェーン」の一員であるグウェン(ウンミ・モサク)は、「ジェーン」に助けを求めてきた女性を安全に保護する役を担う。黒人女性として差別によって支援が妨害されないよう、誰よりも平等な視点で支援活動に取り組み、ときにはリーダーであるバージニアに意見することも恐れない。グウェン(ウンミ・モサク)「グウェンを動かすのは、“選択”と“自由”です。黒人女性として、白人至上主義、男女不平等、資本主義の人種差別的側面に縛られた不公平を理解しているからこそ、懸命に支援しているのです」と、彼女は語る。ジョイの家の隣に住むラナ(ケイト・マーラ)は、夫を若くして亡くし、娘を1人で育てている。ジョイと自宅のベランダで談笑しながら過ごしたり、支援活動で多忙になるジョイに代わり家事を手伝うなど、ジョイとラナは深い絆で結ばれている。ラナ(ケイト・マーラ)ケイトは本作について「この映画にはシスターフッドが溢れている。彼女たちは肉体的にも、感情的にも、精神的にも試練にさらされていたので、お互いに支え合うしかなかった。ジョイは彼女にとって家族であり、互いを批判することはない。それが故、彼女はジョイが日に日に遠ざかっていることに対し、説明がないことにも傷ついている」とジョイとラナの関係について話す。「ジェーン」の活動を通して変化する2人の友情にも注目だ。活動当初、助けを求めてきた女性たちに手術を施すのは、ディーン(コリー・マイケル・スミス)ただひとりだった。次第に活動が多忙になり、ジョイはディーンの助手として手術を手伝うようになる。「ジェーン」の活動を陰で支える彼らの姿にも注目だ。ディーン(コリー・マイケル・スミス)本作について主演のエリザベスは、「ドキュメンタリーのように堅苦しくはない。楽しめる作品にしたい」と明かす。「女性たちのリアルな苦悩と困難に打ち勝つために団結する姿を描いた本作で温かい気持ちになってほしい。中絶がテーマというより、これは女性たちの団結の物語なんです」と熱い想いを口にした。さらに、特別版ビジュアルも解禁。「あなたは一人じゃない」「理不尽な時代を戦い抜いた、すべての女性たちを讃える」という言葉からは、選択できない女性を救うために立ち上がった“名もなきヒロイン”、「ジェーン」たちのパワフルな姿を想像させる。『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』は3月22日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー 2024年3月22日より全国にて公開©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.
2024年02月23日2月23日(金)今夜の金曜ロードショーは、イルミネーション・スタジオの大ヒット映画『SING/シング』を放送。豪華キャストが集結した日本語吹き替え版も注目だ。「ザ・ビートルズ」やスティーヴィー・ワンダー、レディー・ガガ、テイラー・スウィフトなど、ヒットソングが続々と登場する本作は、つぶれかけた劇場を救おうと、動物たちが歌って踊るミュージカルコメディーだ。2017年のゴールデングローブ賞「アニメーション映画賞」「主題歌賞」、アニー賞「長編作品音楽賞」など数々の映画祭において多数ノミネートされた。本国版では、リース・ウィザースプーンやスカーレット・ヨハンソンらビッグアーティストが参加。吹き替え版でも、内村光良、長澤まさみ、MISIA、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、水樹奈々、坂本真綾、宮野真守、山寺宏一ら豪華なキャストが揃っており、歌唱シーンの素晴らしい歌声は必見。放送前にそんな魅力的な登場キャラクターをご紹介。バスター・ムーン/内村光良倒産寸前のオンボロ劇場の支配人。愛する劇場を再生しようと心に決めている。ショーへの情熱と超楽観的思考で周りを巻き込み、墓穴を掘ってしまうことも…。ミーナ/MISIA内気で極度のあがり症なティーンエージャーのゾウ。パワフルな歌声を内に秘めているも、オーディションでは失敗し、劇場のステージクルーとして働くことに。アッシュ/長澤まさみパンクロックを愛する失恋したてのヤマアラシ。ロックソングを書き下ろしたいと思っているが、ポップシンガーにしたいバスターと衝突する。ジョニー/大橋卓弥ロンドンの下町出身のゴリラ。美しい歌声と音楽への熱い情熱を持ち、シンガーになりたいと思っているが、ギャング集団のボスである父親に言い出せず、ひそかに歌唱コンテストに出場。グンター/斎藤司陽気なシンガー兼ダンサーのブタ。ペアを組むことになったロジータの歌の素養を即座に見いだし、彼女の才能を引き出すことを自らの使命としている。マイク/山寺宏一欲張りで自己中心的なジャズミュージシャンのネズミ。特徴は、フランク・シナトラのように歌うこと。ロジータ/坂本真綾家事と25匹の子ブタたちの世話に追われる専業主婦。歌への熱い思いを胸に抱き、母親でも妻でもない“自分”を取り戻したいと思っている。ミス・クローリー/田中真弓ムーン劇場で働く、バスターに献身的なトカゲのおばあさん。大きな義眼を落っことすおっちょこちょいな一面も。エディ/宮野真守過保護に育てられてきたヒツジ。ドラ息子だが友人に対しては情が厚く、バスターが窮地に立たされたときには、いつも手助けをする。ナナ/大地真央若いころは歌姫として知られたエディの気難しいおばあさん。金曜ロードショー『SING/シング』は2月23日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SING/シング 2017年3月17日より全国にて公開。© Universal Studios.
2024年02月23日アーロン・エッカート主演、レニー・ハーリン監督のアクション映画『ブリックレイヤー』よりキービジュアルと予告映像が解禁された。90年代に『クリフハンガー』、『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』らのアクション大作を次々と送り出し、アクション職人として名を馳せる、エンタメ映画界の巨匠レニー・ハーリンが監督を務めた本作。日本でも人気を博す作家ポール・リンゼイがノア・ボイド名義で上梓した傑作サスペンス小説を映画化した。実際に20年以上FBIに勤務し、様々な難事件に携わった経歴を持つ原作者が生んだリアリティ溢れるストーリーを、監督が最も得意とするド派手な演出で極上の映画体験へと昇華させた。主演を務めたのは、アーロン・エッカート。06年に『サンキュー・スモーキング』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートを果たした演技派として知られながら、『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『ダークナイト』、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』、『ザ・コア』などのアクション大作で次々とメインキャストを務めている。本作では元CIA捜査官でレンガ職人のヴェイルに扮し、CIA時代に磨いたスキルとレンガ職人として培ったパワーを駆使して犯人を追い詰める、『ダイ・ハード』のマクレーン刑事さながらの“しぶとい男”を演じ、そのカリスマ性を遺憾なく発揮している。この度解禁された予告映像は、レニー・ハーリンのお家芸ともいえる派手なアクションシーンを存分に感じられるもの。手に汗握る銃撃戦、火薬過多の大爆発、過激なカーチェイスの果てに壁をぶち破って横転する高級車など、これでもかという衝撃映像のオンパレードだ。そして敵も味方もとにかく宙を舞う。終盤、前後左右も分からない空間をヴェイルは落下していくが、これでも彼は無事でいられるのだろうか?そんな不安もどこ吹く風で自分はただの「レンガ職人だ」と自己紹介するシーンで映像は幕を閉じる。果たしてスーパーレンガ職人ヴェイルは無事にアメリカの破滅を食い止めることはできるのか?併せて解禁されたキービジュアルでは、拳銃を下に構えた臨戦態勢のヴェイル(アーロン・エッカート)の立ち姿が描かれている。一点を見つめるその鋭い眼光からは、どんなに困難な任務であっても狙った獲物は逃がさない不屈の闘志が伝わってくるようだ。その背景には「アメリカの破滅を阻止せよ」というコピーと星条旗が描かれており、今回の任務がアメリカの命運を握る非常に重要なものであり、それをヴェイルが一身に背負っているということが分かる。また、ビジュアルの一部にはレンガ調の模様と共に男女が映り込んでいるが、陰謀渦巻く任務の中、彼らは味方か、はたまた敵なのか?主人公の異次元の強さとオーラが伝わるキービジュアルと予告映像となっている。『ブリックレイヤー』は3月22日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月23日映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の劇場公開を記念して、前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が金曜ロードショーにて地上波初放送されることが決定した。『ゴーストバスターズ』シリーズは、今年が記念すべき40年目。『ゴーストバスターズ』(’84)、『ゴーストバスターズ2』(’89)は、N.Y.に住む3人の科学者を主人公としたSFエンターテインメント映画。科学者たちが、幽霊を調査して捕まえるビジネスを始めるという一風変わった設定の中で、最先端のSFXで描かれた奇想天外なゴーストたちとバスターズの戦いをあのテーマ曲にのせてユーモラスに描き、全世界で大ヒット。金曜ロードショー初放送となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、30年以上も経ってから製作された3作目となる続編。かつての主人公たちの娘や孫たちが登場し、新生ゴーストバスターズとしてゴースト退治に挑む。初代『ゴーストバスターズ』は、米アカデミー賞の視覚効果賞も受賞したが、そのスピリットを継承した大迫力のゴースト退治のシーンは必見だ。金曜ロードショー『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は3月29日(金)21時~日本テレビ系にて放送。※野球中継のため最大30分放送開始時間が繰り下がる可能性あり『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴーストバスターズ/アフターライフ 2022年2月4日より全国にて公開ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 2024年3月29日より全国にて公開
2024年02月23日ヴィム・ヴェンダース、ホウ・シャオシェン、アッバス・キアロスタミ、ソフィア・コッポラなど、世界中の映画監督が“東京”を舞台に撮影した作品を集めた特集上映「映画に愛される街、TOKYO! ―アート・キッチュ・エキゾチズム―」が3月16日(土)から3月29日(金)まで、渋谷の映画館・ユーロスペースにて開催決定。特集上映の予告編とポスタービジュアルも到着した。本企画は作品上映やトークセッションを通じて【東京/TOKYO】の多様な魅力を紐解き、観客や次代の作家たちの感受性を刺激することを意図した令和初の試み。あらゆるものを貪欲に取り込み、常に進化を続け、多様性を体現してきたこの街は国内外の多くの映画作家たちをいまも変わらず惹きつけている。『東京画 2K レストア版』© Wim Wenders Stiftung 2014上映作品には古今東西、ジャンルを問わず、バラエティーに富んだ映画が集結。ヴィム・ヴェンダースが小津安二郎の東京を探し歩く『東京画』、ファッションデザイナー・山本耀司の仕事を追った『都市とモードのビデオノート』をはじめ、イランの巨匠アッバス・キアロスタミが現代を舞台に日本人の俳優・スタッフを起用した『ライク・サムワン・イン・ラブ』。『ライク・サムワン・イン・ラブ』©mk2/Eurospace近未来の東京で暮らすトルコ人家族を描いた日本初公開のサスペンス・スリラー『IGUANA TOKYO ーイグアナ トウキョウー』(カアン・ミュジデジ監督)に加え、スペシャル・スクリーニング『あなたの東京、わたしの東京』(ホームムービー特別上映会)として、家族の記録、地元のお祭り、散歩の風景など、地域や家庭に眠っていた8mmや16mmフィルムのホームムービーを上映。商業映画とはまた異なる、市井の作家の私的な視点が捉えた東京の記憶が、観る者に語りかける。<上映作品一覧>『IGUANA TOKYO ーイグアナ トウキョウー』カアン・ミュジデジ監督『TOKYO EYES』ジャン=ピエール・リモザン監督『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督/レオス・カラックス監督/ポン・ジュノ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』アッバス・キアロスタミ監督『ロスト・イン・トランスレーション』ソフィア・コッポラ監督『書かれた顔 4Kレストア版』ダニエル・シュミット監督『神々の山嶺 』パトリック・インバート監督『都市とモードのビデオノート 4Kレストア版』ヴィム・ヴェンダース監督『東京画 2Kレストア版』ヴィム・ヴェンダース監督『二郎は鮨の夢を見る』デビッド・ゲルブ監督『不思議なクミコ』クリス・マルケル監督『珈琲時光』ホウ・シャオシェン監督スペシャル・スクリーニング『あなたの東京、わたしの東京』(ホームムービー特別上映会)ポスタービジュアルは音楽、書籍、雑誌のイラストをはじめ漫画家やアニメーターとしても活躍するイラストレーターのサヌキナオヤ氏の描き下ろしで制作、木々が生い茂る公園に光が差し込んでいる様子が描かれている。今回の特集上映はスクリーンの外の東京の街並みと、スクリーンの中の【東京/TOKYO】が地続きにあるような、自らの街に対する認識が拡張されるような体験を提供できる唯一無二の機会に。『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」©2008 「TOKYO!」世界中の映画監督たちの映画の中で【東京/TOKYO】がどのような背景や被写体であったかを改めて見つめ直し、感じ取ることは、この街の魅力を再発見し、あるいは問い直すことに繋がるだろう。『珈琲時光』「映画に愛される街、TOKYO! ―アート・キッチュ・エキゾチズム―」は3月16日(土)~ 29日(金)ユーロスペースにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:TOKYO! 2008年8月16日より渋谷シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開ライク・サムワン・イン・ラブ 2012年9月、渋谷・ユーロスペースにて公開二郎は鮨の夢を見る 2013年2月2日よりヒューマントラストシネマ有楽町、 ユーロスペースほか全国にて公開© 2011 Sushi Movie,LLC神々の山嶺 2022年7月8日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma書かれた顔 4Kレストア版 2023年3月11日よりユーロスペースほか全国にて公開1995 T&C FILM AG / EURO SPACE
2024年02月22日『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督の最新作『ARGYLLE/アーガイル』が3月1日(金)より公開。本日2月22日の「猫の日」にあわせ、本作に出演する監督の愛猫に豪華俳優陣が揃って顔をほころばせる特別映像が解禁となった。2月22日(ニャンニャンニャン)の語呂合わせで、日本の「猫の日実行委員会」が制定しすっかりお馴染みとなった記念日、「猫の日」。本作では作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)の愛猫・アルフィーがただならぬ活躍ぶりを見せ、ポスターや予告編などでもその爪痕を残している。大注目の猫・アルフィーを演じているのが、本作のメガホンをとった監督マシュー・ヴォーン家の愛猫チップ。当初は別のタレント猫だったものの、急きょ自宅からチップをスカウトしてきたそう。撮影現場にはチップ専用のベッドが置かれ、ストレスなく過ごせるよう万全の準備が整えられていた様子で、多くの時間を共に過ごしたブライス・ダラス・ハワードは、「チップはもう…最優秀演技賞!」と絶賛。猫アレルギーを持つエイダンを演じたサム・ロックウェルも「この映画では憎いほど完璧だね。劇中のエイダンは猫と不仲だが、チップは好きだよ。主役を食うが気にしない(笑)」とすっかり心奪われており、チップが見せるたまらない表情と仕草からあふれ出す魅力が詰まった特別映像だ。また、場面写真、メイキングスチールも到着。劇中で、黄色のアーガイルチェック柄にドーム状の窓が付いた猫用バックパックに収まり担がれているアルフィーがよく登場するが、実はこのアイディアをくれたのはマシュー・ヴォーン監督の2人の娘で、彼女たちが愛してやまないテイラー・スウィフトがドキュメンタリーのなかで猫用のバックパックを背負っていたことから着想を得たそう。なお、猫・アルフィーの毛並みまでも鮮明に体感できるIMAXシアター限定で、先着で入場者特典<A6ポストカード>を配布。IMAX限定入場者特典A6ポストカードデザイン ※画像はイメージアルフィーの魅力は映画の中だけに留まらず、TOHOシネマズ 日比谷には期間限定で巨大アルフィーのバルーンが出現。渋谷マークシティにはエリーが愛用する猫バッグが展示された特別ボードが出現する。巨大猫バルーンはTOHOシネマズ 日比谷にて展示『ARGYLLE/アーガイル』は3月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ARGYLLE/アーガイル 2024年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2024年02月22日ユニフランスが世界中で展開するオンライン映画祭「第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(MyFFF)が2月19日をもって閉幕し、各賞の受賞作品が発表。長編作品は受賞作も含め、全てがAmazon Prime Video、U-NEXTほかパートナーサイトにおいて1年間、延長配信される。視聴者の評価で決まる観客賞には、アラン・ウゲット監督の長編アニメーション『イヌとイタリア人、お断り!』が選出。国際プレス審査員賞とW受賞となった。カテル・キレヴェレらからなる国際審査員団が選出する国際審査員賞には、今年度のセザール賞に7部門ノミネートされているジャン=バティスト・デュラン監督の『のら犬』、特別賞にアニナラ・ヴェラ監督のドキュメンタリー『北極星』が輝いた。『のら犬』@CamilleSONALLY短編作品が対象のコンテンツ・クリエイター審査員賞はゾエル・エシュバッハー監督『フェアプレー』、特別賞はフレデリック・ロセ監督の『カナダでの暮らし』へ贈られた。受賞作品■観客賞長編:『イヌとイタリア人、お断り!』アラン・ウゲット監督短編:『Charbon』*日本国内配信対象外観客賞は、観客のオンライン投票(5段階の評価式)により決定。■国際審査員賞『のら犬』ジャン=バティスト・デュラン監督審査員評 : フランスの田舎町を舞台に、愛と暴力に満ちた登場人物たちの本質的な関係が具体的に描かれた作品。多くの観客の心に訴えることのできる、型にはまらない普遍的な方法を見出しています。男性同士のコミュニケーションの難しさが優しく繊細に描かれており、シンプルかつ幾層もの深みを感じます。デビュー作にしてこの成熟ぶりは圧巻。■国際審査員特別賞『北極星』アニナラ・ヴェラ監督審査員評 : あらゆる制約や偏見を脱ぎ捨て、幾層にも複雑に重なり合う“女性らしさ”の本質を問う印象的な作品。人生に立ちはだかる自然の力に屈せず、日々の葛藤を乗り越えて運命に向き合おうとするヒロインの姿は神秘すら感じさせます。国際審査員 : ファウジ・ベンサイディ(モロッコ、監督・俳優)、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(イタリア、俳優)、リラ・ハラ(イタリア・ブラジル、監督)、マリー・クロイツァー(オーストリア、監督)、カテル・キレヴェレ(フランス、監督)■国際プレス審査員賞『イヌとイタリア人、お断り!』アラン・ウゲット監督審査員評 : ヨーロッパ移民の知られざる歴史が繊細に描かれ、感受性と誠実さ、形式的・技術的な仕上がりの美しさを評価しました。詩的で独創的、監督自身が映像の中に入り込み、家族の物語に出会うことで相互作用が生まれています。国際プレス審査員 : ガブリエラ・ブラボ・キアッペ(チリ)、キャシー・イメレン(ベルギー)、パブリナ・ジェレバ(ブルガリア)、エムラー・コルキサオグル(トルコ)、イアナ・マレー(イギリス)、カラシュ・ナンダ・クマール(マレーシア)、レティシア・シルバ・ケイロス(ブラジル)■コンテンツ・クリエイター審査員賞(短編作品)『フェアプレー』ゾエル・エシュバッハー監督審査員評 : エネルギー、息の詰まるようなテンポ、人間の行動の無益さを抗いがたいシニシズムで描いた風刺的な寓話に感銘を受けました。■コンテンツ・クリエイター審査員特別賞『カナダでの暮らし』フレデリック・ロセ監督審査員評 : 可笑しみと繊細さを併せ持つ家族映画で、俳優陣の精度の高い演技に感服させられました。コンテンツ・クリエイター審査員:セシリア・ジュルダン、アブデルラウフ・メラガ&ナヂブ・アダ、アレクサンドル・ネイロー「第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」長編9作品は2025年2月19日(水)まで配信中。延長配信作品:『のら犬』『北極星』『イヌとイタリア人、お断り!』『緑の香水』『スペアキー』『ジャヌスとサムの酔っ払い道中』『ふたりだけのロデオ』『ジャングルのけもの』『楽園』配信サイト:公式サイト、U-NEXT、Amazon Prime Video、MBS動画イズム、ぷれシネ、ビデオマーケット、ビデックスJP、DMM、music.jp、Dice+、ミレール、RakutenTVほか<料金は各配信サイトの規定によります。配信作品、配信期間はサイトにより異なることがあります。>(シネマカフェ編集部)
2024年02月21日