きょうご紹介したいのは、高野山開創1200年を記念して発行されたという『心を整える高野山のお経CDブック』(高野山一乗院著、アスコム)。平易でわかりやすい文章、そして大人気の寺院として知られる高野山一乗院の朝の勤行をそのまま収録したCDとによって、お経、そして高野山についての知識を無理なく身につけることができます。とはいえ、そもそもお経ってどんなものなのでしょうか?■お経を唱えることで心が安らぐ!お経は、古くから日本人に親しまれ、心を整えるために唱えられてきたもの。古くは戦国武将の真田幸村、近代であれば実業家の松下幸之助など多くの著名人も、心の安らぎを得るためにお経の力を借りていたのだといいます。しかし、そうなると、今度は高野山のことが気になってきます。■今年で開山1200年の高野山とは?和歌山県伊都郡高野町に位置し、今年で開山1200年を迎えた高野山は、日本人が古くから憧れ、心の拠り所を求めて訪れてきた場所。霊験あらたかな修行の地として知られており、悠久の神秘に出会える場所として人気のスポットです。訪れる人は、歴史の流れを感じさせる重厚な建造物、そして山深い自然が調和した荘厳で美しい景色に圧倒されるといいます。そして高野山では、いにしえの時代から変わることなく、独特な文化やしきたりが守られ、敬虔な生活が営まれています。そして、ここでお経が重要な意味を持つわけです。■毎朝必ず行われる「朝勤行」とは?お経は、修行のため、そしてお祈りのために毎日読まれているもの。そしてその象徴的なものが、高野山の寺院で毎日欠かさず行われている「朝勤行」なのだそうです。文字どおり、朝に行われるお経のこと。しかし、そうなると気になるのは、勤行の内容です。そこで、そのことについてご説明しましょう。高野山の朝勤行では、おもにお経を読んで、声明(しょうみょう)を唱えるのだといいます。声明とは、メロディーがついたお経のこと。お経だけだと抵抗もありますが、メロディーがついているなら親しみやすいかもしれませんね。厳しそうなイメージもありますが、朝勤行に参加すると、すがすがしい空気を感じ、お経の響きが心地よく感じられるのだとか。そして心が穏やかに整って、気分がリフレッシュする……というのですが、そんなに都合のいいことがあるのでしょうか?そう感じても無理はありませんが、つまりはそんな疑問を解消してくれるのが本書だということ。難しいことを考える必要はない。でも、お経が持つ力を、現代人のために役立てられないだろうかという思いからつくられたというわけです。■心を穏やかに整えてくれる深みが!しかも本書についているCDの最大の魅力は、高野山一乗院の本堂で、実際に収録されたものであるということ。レコーディングスタジオで録音されたものとは違い、歴史を背負った木造建築ならではの奥行きを実感できるのです。実際に聴いてみるとよくわかるのですが、お経だけでなく半鐘(鐘)の音も含め、耳に心地よいその音場には心を穏やかに整えてくれる深みがあります。お経と聞くだけで抵抗を感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。ただし基本的には、聴いて、なにかを感じればいい。難しいことはなにも必要ない。そんなことを、本書と付属のCDは教えてくれると思います。(文/印南敦史)【参考】※高野山一乗院(2015)『心を整える高野山のお経CDブック』アスコム
2015年07月02日東京都・阿佐ヶ谷のTAV GALLERYは、ポスト3.11を生きる気鋭のアーティストとして注目を集める中島晴矢の個展「ペネローペの境界」を開催する。会期は6月26日~7月5日。開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、創作活動において極めてコンセプトを重視し、映像・絵画・立体など、さまざまな手法により制作するアーティスト、中島晴矢の個展。フクシマの問題やイスラム国の一連のテロリズムの問題を扱い、福島の被災地を訪問し収めた映像および写真を元にした作品、また、アリギエロ・ボエッティの「MAPPA」を下敷きにした国旗のシリーズなどが発表される。中島氏は昨年開催された個展で美術館というこれまでとは異なる領域へと活動を拡げてきたが、展覧会のみならず、前衛演劇への参加や、ヒップホップユニット「Stag Beat」のMCといった現代美術の枠に収まらない横断的な活動は、「美術手帖」(2015年5月号)にて企画された若手作家特集「日本のアート、最前線!!」において、Chim↑Pomを率いる卯城竜太の誌上キュレーションに選出されるなど、オルタナティブな領域から起きつつある日本の現代美術の地殻変動を象徴する作家の一人として注目を集めている。また、同展のコンセプトには、古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」に記された物語「ペネローペの織物」を、現代世界における「境界」の象徴として見立て、今の時代と対峙する芸術としての表現を試みることがあり、これについて、中島氏は本展ステートメントのなかで次のように語っている。「現代は、無数のレヴェルで境界線が引かれ、ほどかれ、また引き直され……という永久運動にさらされています。その上で、様々に偏在する「ペネローペの境界」を、多元的に提示する——それが本個展のテーマです。」また、関連企画として、中島晴矢と黒瀬陽平(カオス*ラウンジ)によるトーク「フクシマ・IS・普遍主義」が開催される。開催日時は6月27日18:00~20:00。参加費は一般700円、学生500円。参加に際しては予約が必要となる(詳細はWebページにて)。
2015年06月10日日本IBMは5月28日、営業店174カ店の外訪営業する渉外課担当者とコンサルティング窓口担当者に合計1200台のタブレット端末を配備し、本格稼動を開始したと発表した。北洋銀行では、CRMシステムとデータウェアハウスの導入により、今までシステム毎で個別に扱ってきた顧客情報を一元化し、顧客一人ひとりにあわせて、最適なタイミングで最適な商品やサービス提供。タブレット端末の活用により、顧客への提案力の強化や事務手続きの効率化を図る。また、顧客の情報を安全に保護するため、端末に情報を残さないシンクライアント環境を利用し、セキュリティ強化と情報活用を両立する。さらに、マーケティング分析により、迅速に取扱商品や提供するサービスへ活かしていく。システムの導入にあたっては、日本IBMのグローバル・ビジネス・サービスが国内外の金融業界向けの取り組みで培った実績をもとに技術支援。また、タブレット端末の接続はKDDIの技術支援を受けて、環境構築を行った。新しいデータウェアハウスでは、膨大なデータ収集、分析を迅速に行う「PureData System for Analytics」、本部での柔軟な分析、戦略策定を支える「IBM Cognos」、高度な分析により的確なセグメンテーションを可能にする「IBM SPSS」、顧客情報の名寄せ、関連付けを柔軟に実現する「InfoSphere Master Data Management」を採用している。
2015年06月01日ロームは4月15日、産業機器や太陽光発電パワーコンディショナーなどのインバータやコンバータ向けに1200V/300A定格のフルSiCパワーモジュール「BSM300D12P2E001」を開発したと発表した。同モジュールは、同等電流定格のIGBTモジュール比でスイッチング損失を77%低減することに成功。これによりIGBTモジュール採用システムに比べて冷却機構の小型化が可能となるほか、高周波スイッチング動作を行うことで、コイルやキャパシタなどの周辺部品の小型化も可能になるという。さらに大電流定格化によるスイッチング動作時のサージ電圧増大に対応するため、SiCデバイスの配置や内部パターンの最適化を図ることで、パッケージ内部のインダクタンスを従来品比でおよそ半減としたパッケージを開発。これにより300A定格の製品化を実現したとする。なお、同モジュールはすでにサンプル出荷を開始しており、6月より量産出荷を開始する予定だという。
2015年04月15日2004年に世界遺産に登録された高野山(和歌山県高野町)では4月2日~5月21日、「開創1200年記念大法会」が開催されている。金堂の御本尊が初公開されるほか、金剛峯寺持仏間に安置される御本尊、弘法大師坐像も16年ぶりにご開帳となる。高野山周辺には52軒の宿坊があり、神秘的で日常の喧騒(けんそう)を忘れられる貴重な体験ができることも高野山を訪れる魅力のひとつ。そこで楽天トラベルはこのほど、同サイトの4月2日~12月31日の予約数(3月19日時点)より「【開創1200年】聖地・高野山の人気宿坊ランキング」を発表した。今回、ランキングの1位に輝いたのは平安時代の高野山開創直後に明寂上人によって開かれた「西禅院」。由緒ある寺院では、精進料理や朝のおつとめ(勤行)、写経体験なども体験でき、伝統的な精進料理には定番の胡麻豆腐や高野豆腐などの食材を取り入れ、健康的で栄養バランスがとれていると評判という。同サイトには、「高野山の奥の院の厳しい空気も体感できる宿坊では、体中を浄化していただきすばらしい体験となりました」「壇上伽藍の目の前という立地、聞こえてくる鐘の音やお庭に来る鳥のさえずり、お野菜いっぱいのお膳、朝の勤行、すべて良かったです」などの声も多く、静寂の中にやすらぎを感じることができる宿坊として人気を集めた。第2位は高野山における最も初期の寺院と言われている「高野山 別格本山 明王院」で、日本三不動のひとつとして知られる赤不動明王を本尊として祀っている。境内には200種類を超える茶花・山野草が自生しており、その季節ならではの風景も楽しめる。第3位は高野山の中央に位置する「一乗院」。格調高い寺院建築と快適な居住性が融合した客室で、作りたての精進料理が味わえるほか、狩野派の襖絵(ふすまえ)等各種宝物の展示も魅力のひとつとなっている。【開創1200年】聖地・高野山の人気宿坊ランキング1位)西禅院2位)高野山 別格本山 明王院3位)一乗院4位)普門院5位)高野山 持明院6位)恵光院7位)西門院8位)高野山 熊谷寺9位)別格本山 西南院10位)宿坊 不動院その他のランキングに関してはホームページ「【開創1200年】聖地・高野山の人気宿坊ランキング」を参照。
2015年04月08日エルザジャパンは19日、NVIDIAの「Quadro K1200」を搭載したグラフィックスカードを発表した。4月上旬に発売し、価格はオープン。ロープロファイルに対応し、スリム筐体や小型PCといったなどスペースと電源容量に制限のある環境に適しているという。「NVIDIA Mosaic テクノロジ」により、複数のディスプレイを1つの画面として利用できる。主な仕様は、CUDAコア数が512基、メモリが4GB GDDR5、メモリインタフェースが128bit、メモリのバンド幅は88GB/s、TDPは46Wで補助電源は不要、PCとの接続インタフェースはPCI Express 2.0 x16、ディスプレイ出力はDisplayport×4。
2015年03月20日三菱電機は2月4日、欧州などのAC400V系電源のインバーターシステムでIGBTなどのパワー半導体を駆動するHVICの新製品として、1200Vの高耐圧を実現し、不飽和電圧(デサット)検出機能を搭載した「M81748FP」を発表した。同製品は、1200V高耐圧のPチャネルMOSFETの搭載により、ハイ/ローサイド側の双方にデサット検出機能を内蔵し、パワー半導体の熱破壊を防止する。具体的には、ハイサイド側のパワー半導体の短絡・地絡を直接検知し、ローサイド側へ信号を伝達し、システムを遮断する。さらに、シャント抵抗方式による短絡保護に比べて150Aクラス以上の定格に適し、パワー半導体の電力損失低減に貢献する。また、1200V耐圧分割RESURF構造により、リーク電流を10μA以下に抑制しているのに加え、チップ表面に新たにPolyRFPを採用し、安定した高耐圧特性を実現している。この他、スイッチング時のラッチアップ誤動作を抑制する埋め込み層の採用で高ノイズ耐性を実現し、システムの信頼性向上に寄与するとしている。なお、サンプル価格は260円(税抜き)。3月31日より発売する。
2015年02月04日木南晴夏が家庭教師のアニー・サリヴァン、高畑充希が三重苦の少女ヘレン・ケラーに挑む舞台『奇跡の人』が、10月9日に開幕。上演前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、意気込みを語った。同作は、見えない、聞こえない、話せないの三重苦を抱えるがゆえに甘やかされて育ったヘレン・ケラーに、新米家庭教師のアニー・サリヴァンが指文字を教えることでヘレンに人生を取り戻してもらおうとする物語。ヘレンの両親や兄のジェイムズら家族の葛藤も描く。演出は、2014年読売演劇大賞で大賞と最優秀演出家賞を受賞した新鋭の森新太郎が務める。5年ぶりに同役を演じる高畑は、「5年前のことをもう1回やろうとしてもできないし、全部を取り壊して新しく立て直しました」と新たな気持ちで取り組んだことを明かした。そして、「かなりハードな舞台ですので、次の公演のことは考えずに全力で楽しんでやりたいと思います」と充実した表情を見せた。その言葉通り、ふたりの取っ組み合いのシーンは壮絶そのもの。森から「本当に戦っているように見せること」と「スピードアップ」を心がけた演出をつけられたというふたり。声を荒げながらヘレンに厳しく指文字を教えるサリヴァンと、感情を露わにしてそれを拒もうとするヘレンのぶつかり合いに観る者はハラハラさせられる。「慣れてくるとアザは少なくなってきたんですけど、スピードが上がってきているので息が上がるようになりました。200メートル走を全力疾走したみたい」(木南)。加えて木南は「アニー・サリヴァン役は本当に光栄なことですので、しっかりと受け止めて皆さんにお見せできたらいいなと思います」と意気込みを語った。初共演となるふたりは、お互いの印象を、「お家みたいな感じがします。(木南の)テリトリーにパッと入れました」(高畑)、「本当にヘレンのようにみんなに愛されていて、私も気遣いをまったくせずにすんなり入っていけました。印象はいいです!」(木南)と話し、舞台上の緊張感とは打って変わって、楽しそうに笑い合った。公演は、天王洲 銀河劇場(東京都)で10月19日(日)まで。大阪公演は10月21日(火)に梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府)で上演。チケット発売中。
2014年10月10日ワールドは12月7日、スタイリスト百々千晴がディレクターを務めるウィメンズブランド「ジンジャーエール(GINGER ALE)」の1日限定ショップを代官山T-SITE蔦屋書店ガーデンギャラリーにオープンする。今回の限定店舗では、シューズブランド「ハルタ(HARUTA)」とのコラボローファーの新色を先行販売する他、コート、アウターを始めとするブランドのフルラインアップをそろえる。ジンジャーエールは今シーズンよりスタート。今年9月にはルミネ新宿ルミネ2に1号店をオープンした。
2013年12月04日インディペンデント・ファッションマガジン『ユニオン(UNION)』4号が9月23日に発売された。同誌はスタイリスト、Hiroyuki Kuboと百々千晴の2人により2012年3月に創刊。アンダース・エドストローム、ホンマタカシ、鈴木親ら豪華フォトグラファーと、水原希子、橋本愛など旬の女優やモデルを起用し、毎号ハイクオリティーなファッションストーリーをつくり出している。最新号となる4号は表紙に菊地凛子を起用。挑むような強い視線が印象的なビジュアルだ。インタビューではニューヨークへの移住、女優としての葛藤と挑戦が率直に語られる。他に、初参加となるマーク・ボスウィックが写真と詩を寄稿。ホンマタカシによるノーメイクの長澤まさみのフォトシューティングなど、充実のラインアップだ。HIRO:これまでは若い女の子に向けたガーリーなテイストだったのですが、今号からは少し対象を広げる意味もあって、年齢層を上げ、大人っぽくしています。甘いガーリーはもうやめませんか、という世界的なファッションの空気を意識したこともあります。よりシャープにシックになるよう使用する紙も以前より白いものに変えました。――『UNION』はバイリンガル表記で、国外の配本先も数多い。海外からの反応も好意的で、ほぼ毎日フォトグラファーやディストリビューターからの問い合わせがあるのだという。今の日本らしさを世界に発信するという意図はあるのだろうか。百々:特に日本らしさ、東京らしさは意識していません。東京が好きで東京に住んでいるので、自然とそうなってしまう部分はあるのかもしれませんが、東京の市場に合わせてモノづくりはしていない。仕事で海外に行くことも、海外のものを見て刺激を受けることも多く、特に海外、日本と区別はしていないんです。HIRO:アニメや原宿や渋谷など、いわゆるトーキョーは、外国人から見た日本像で、僕にとってはリアルじゃない。観光地のお土産感覚だと思うんです。東京のきれいな所は普通の住宅街や光の感じにあると思っていて、撮影もそういう場所でしています。日本人が見た日本を発信したいですね。――日本人モデルを起用したファッションページも増えている。HIRO:日本に来る外国人モデルは、ヨーロッパのファッション撮影がオフになる8月に出稼ぎに来ている感覚なんですよね。それくらいクオリティーも下に見られているし、モチベーションも高くない。そういうモデルを使うより、地産地消ではないですけれど、日本人モデルの方が面白いというのもあります。今回MONA、JUN、KANA、黒田エイミ、水原佑果の日本人モデル5人が一同に並ぶページがあるのですが、迫力があって壮観でした。――もともと2004年ロンドンに留学時代に出会って意気投合したHIROと百々。帰国後はそれぞれがスタイリストとして独立し、いずれは2人で雑誌をつくりたいと話し合っていたそう。Kuboのロンドン時代の師匠であるスタイリストLeith Clarkが雑誌『Lula』を編集する現場に立ち合った影響もあった。そして実現したのが2012年。HIRO:できない理由をつくるのは簡単だけど、やってみることが大事だと思います。秘訣は良い相棒を見つけることですかね。写真がすごく好きなのですが、自分の雑誌があることで、憧れていたフォトグラファーにオファーできる。『UNION』の撮影で百々とホンマタカシさんのチームが生まれて、『GINZA』や『Purple』でもコラボレーションしているのを見るとうれしいですね。雑誌がそうしたサロン的な場所になると良いなと思います。毎号大変ですが、実は4号では広告を大分削りました。資本優先だと自分たちのやりたかったことが曖昧になってしまう気がして。クリエーティブワークをやれる唯一の場所ですから、そこを大事にしていきたい。百々:ビジネスのことばかり考えていると、なぜ2人で雑誌をやろうとしたのかわからなくなってしまうので。どっちを選ぶといえば、クリエーティブを選ぶというスタンスにしようと話しているんです。――雑誌の根底には“タイムレスな美しさ”を追求したいという思いがある。HIRO:トレンドを盛り込まないようにしています。上質なものというのは時代に関係ないと思うので。例えば白いシャツにデニム、シャネルのジャケット、エルメスのカシミアのマフラーなどのアイテムはタイムレスなものですよね。そうした常に変わらない美しさを提案したいと思っています。他の雑誌も良くチェックします。イギリスの『Twin』はクリエーティブという点でレベルが違う。見るとやる気をなくしてしまうことも。まだやりたいことの1から2%しか出来ていなくて、次にやりたいことでいっぱいなんです。百々:今、「ジンジャーエール(GINGERALE)」という甘さと辛さを組み合わせたファッションを提案するブランドのディレクションも手掛けています。スタイリストという仕事は、いろいろなモノを見ているので、自分ならこうしたいという欲しいものが明確になる職業かもしれません。コンセプトを意識しつつも、自分のフィルターを反映したスタイリングを『UNION』でも続けていきたいと思います。――リトルプレスやジンなど、従来の出版社ではない個人がつくるオルタナティブな雑誌が増えている。その中でもトップスタイリストが手掛けるクオリティーを重視したファッション雑誌は異色だ。ネットワークを築き、経験を重ねてきた彼らの挑戦に注目したい。
2013年10月03日人気急上昇中の若手実力派、木南晴夏が初の長編映画に主演した。新米学芸員(木南晴夏)と創作意欲を失った余命わずかな芸術家(ミッキー・カーチス)が、古い懐中時計に秘められた恋の物語を紐解いていくことで止まっていたそれぞれの時間が再びを動きだす心温まる物語。初挑戦へのプレッシャーや女優としての今後についてインタビューをした。■今回の役柄について教えてください。私が演じた涼香という役は自分でもびっくりするくらい、自然に演技に入り込むことができました。普段の私と涼香の境目がなくて、カットがかかってもあんまり変わらないから周りの方も驚いていました (笑)。■長編作品初主演というプレッシャーはありましたか? プレッシャーはありましたが、ミッキー・カーチスさんに色々な面で助けていただきました。ミッキーさんは不思議な魅力を持っている方で、自分が不安に思っていてもミッキーさんを見たら安心できるんですよ。撮影が長引いて疲れていても“役者は待つのが仕事だから”って、キャスト・スタッフのみんなを引っ張っていただいて、全ての面でサポートしていていただいていたように思います。■金子監督の印象はいかがでしたか? スタッフさんに対してもキャストに対しても真摯に対応してくれる、とても愛がある監督さんだと感じました。■初共演であるミッキー・カーチスさんの印象はいかがでしたか? お会いする前は、目上の方だし二人の芝居が多いので緊張もあったのですが、実際はすごくお茶目で可愛らしい方でした。今回、ほぼ自前の衣装で出演されているんです!行人さんの雰囲気にもピッタリで凄くおしゃれですよね! ■現場の雰囲気はいかがでしたか? ミッキーさんが現場の雰囲気を作ってくださって、皆さんと打ち解けるのにも時間がかからず、すぐに仲良くなれて本当に楽しい現場でした。オフの日もみんなでうどんを食べに行ったり、喫茶店に行ったり、一緒にいましたね。■撮影で苦労したことはどんなことですか? 苦労というほどではありませんが、制服を着たことですね。本当に恥ずかしくて! 24歳の時にも着る機会があったのですが、26歳でまた着るとは思いませんでした。周りのスタッフさんは“全然、問題ないよ! ”ってフォローしてくれたんですが、とにかく恥かしくて…(笑)。■香川オールロケ作品ということですが、香川県の印象はいかがですか? 高松市内は都会ですが、一歩外へ出ると山と海が共存していて凄く過ごしやすい場所でした。地元の方の協力も凄くて、サポータークラブができていて驚きました。皆さんとても親切でした。それと、うどん県ということで映画の中でもうどんを食べていますが、私自身もうどんが大好きなんです。香川は今回で2回目だったんですが、初めてプライベートで言った時もうどん巡りをしたくらい。今回も絶対うどんを食べようと決めていて、合計で6軒は回りました(笑)。■木南さん演じる涼香は学芸員ですが、木南さん自身はアート・美術に興味はありますか? 美術館やギャラリーに行ったりしますね。どちらかというと近代的な作品が好きです。でもこの作品でアートのイメージが少し変わりました。■役者として大切にしていることはありますか? 相手のセリフに対してのリアクションを大切にしています。だから、相手のセリフはあまり覚えないようにしています。そうしないと新鮮なリアクションができないので。私、無器用なんです(笑)。■目標にしている女優さんはいらっしゃいますか? 樹木希林さんです。どんな役でも自分のものにしているので、すごく憧れていると同時に目標にしています。■女優としてのターニングポイントになった作品はありますか? 『20世紀少年』ですね。あの作品を見てくださった方が多くて、“『20世紀少年』を見て決めたよ”とおっしゃってくれる監督さんもいたくらいです。■木南さんの理想の男性像はどういった方ですか? 最近気づいたのですが、少年っぽい人がタイプですね。そう考えるとミッキーさんが当てはまるかも(笑)。お茶目で、可愛らしい人が理想です。■最後になりますが見どころをお願いします。私はこの映画の“これまでとこれからの時間をあなたに捧げます”という台詞が大好きなのですが、“自分はこれからの時間を誰とどう過ごしていきたいのか”ということを改めて考えさせられました。琴電でのクライマックスシーンが一番の見どころですが、ラストに向かって涼香やミッキーさん演じる安藤行人がどんどん変わっていく姿を是非、見て欲しいです。■作品情報『百年の時計』 公式サイト 5月25日よりテアトル新宿にてロードショー、ほか全国順次公開(c)さぬき地産映画製作委員会/真鍋康正 小松尭 大久保一彦 金子修介 金丸雄一
2013年04月30日本田技研工業は12日、大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F」と、有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載した「VFR1200F Dual Clutch Transmission」のカラーバリエーションを変更して16日に発売すると発表した。価格はVFR1200Fが157万5,000円、VFR1200F Dual Clutch Transmissionが168万円。VFR1200Fシリーズは、水冷・4ストローク・OHC・V型4気筒エンジンと車体特性により、スポーティーな走行やロングツーリングに適した大型二輪スポーツツアラー。また、VFR1200F Dual Clutch Transmissionは、二輪車用として世界初という有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載し、簡単な操作で上質なライディングを楽しめるモデルとのこと。今回のカラーバリエーション変更では、新色「ダークネスブラックメタリック」と現行色「パールサンビームホワイト」の2色を展開するとともに、リアカウル部のカラーを車体と同一色としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月12日ON Semiconductorは、1200Vトレンチ・フィールド・ストップ(FS)IGBTデバイス「NGBTxxファミリ」に9製品を追加したことを発表した。9製品は2グループに分かれており、1つ目のグループは「NGTB40N120FLWG」、「NGTB25N120FLWG」、および「NGTB15N120FLWG」の3製品で構成される。これらの製品は、トレンチ技術構造を備えており、高周波スイッチング・アプリケーションで卓越した性能を提供すると同社では説明する。Ic定格はそれぞれ40A、25A、15Aで、いずれも周波数が10kHz~40kHzのスイッチング・アプリケーションに対して最適化されており、低オン状態電圧(VCEsat)および低ゲート電荷(Qg)特性を提供し、高速リカバリおよび最小スイッチング損失により消費電力を抑制することを可能とする。一方の2つ目のグループは最大定格は40Aとなっており、モータ制御インバータ・アプリケーションなどの低周波(2~20kHz)ハード・スイッチング・アプリケーション向けに「NGTB30N120LWG」および「NGTB40N120LWG」の2製品が、中周波(15~30kHz)で動作する他のソフト・スイッチング・アプリケーション向けのバランスがとれたスイッチングおよび導通損失を特長とする「NGTB30N120IHLWG」、「NGTB40N120IHLWG」、「NGTB20N120IHSWG」、「NGTB30N120IHSWG」の4製品がそれぞれ提供される。なお、9製品ともにすでに量産出荷を開始しており、単価は1万個受注時で、1.60ドルからとなっている。
2012年11月07日カワサキモータースジャパンはこのほど、大型二輪車「ZRX1200 DAEG」の2013年モデルと、Z生誕40周年を記念した300台限定のカワサキ正規取扱店特別仕様車を12月1日に発売すると発表した。ZRX1200 DAEGは、水冷4気筒DOHC16バルブエンジンをオーセンティックなダブルクレードルフレームに搭載。あらゆる条件において優れた走行性能を発揮するとともに、高い快適性や足つき性のよさ、荷物の積載性や収納能力、飽きのこないスタイリングなど、オールマイティーな能力を高レベルで実現しているとのこと。2013年モデルでは、「メタリックスパークブラック」と「キャンディインペリアルブルー」の2色を新採用している。価格は114万円。Z生誕40周年記念のカワサキ正規取扱店特別仕様車は、同社フラッグシップモデル専用カラーであるゴールデンブレイズドグリーンを基調とした特別カラー&グラフィックを採用。メーターパネルにはZ生誕40周年の特別エンブレムをあしらったほか、車体各部に特別塗装を施し、特別仕様のタックロールシートを採用。加えて、ZRX1200 DAEG専用に設計されたオーリンズ製のリヤショックをセットにし、特別価格で販売する。価格は124万円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月02日住友商事はこのほど、ウクライナで使用されている警察車両の更新プロジェクトに関して、警察車両仕様の「プリウス」1,200台を納入する契約を締結した。契約金額は3,400万米ドルで、来年2月頃から納入する。この警察車両更新プロジェクトは、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構とウクライナ環境投資庁が交わしたグリーン投資スキームに関する契約に基づき、GIS事業として実施される。住友商事がウクライナ環境投資庁傘下のDERZHEKOINVEST社との間で、警察車両仕様の「プリウス」約1,200台を納入する契約を締結した。最新技術を搭載した「プリウス」を警察車両として採用することにより、大幅に燃費効率を向上させ、二酸化炭素排出を7割程度削減することが可能となる見込み。同国ではいわゆるエコカーに対する補助金制度が存在していないなどの理由で、ハイブリッド車、電気自動車の普及は進んでいない。1,200台ものハイブリッド車両を官公庁向けに納入することにより、温暖化対策に有効であることはもちろん、同国の環境意識の高まりを刺激することが可能となる。ウクライナは、ロシアを除く東欧地域では最大の人口4,500万人を有し、欧州およびユーラシア地域において地政学的に重要な地位を占めている。長期的には経済発展が期待されており、住友商事は1993年にキエフ事務所を開設し、自動車、建設機械、農薬、発電設備などのビジネスを展開しいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月03日ウェブ制作・運営などを行っているNONAME Produceは、オリジナルTシャツを作ることができるウェブサイト「T1200(ティーセンニヒャク)」を8月15日にオープンした。同サイトでは、発注作業を全てオンライン上で行うため、初心者でも簡単に注文することができる。プリントの最大サイズはA3サイズ。プリント(フルカラー)する場所を8種類の中から選ぶことができるという。また、インクジェットプリントを用いるため、写真などの繊細なグラデーションも表現できる。版代はかからず、最小注文ロット数がないので、1枚から作ることができるのが特徴だ。ボディーカラーは55色、サイズは全13種類の中から選択可能。価格は、1枚1,200円でボディー代、プリント代が含まれているとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日本田技研工業は28日、大型二輪スポーツツアラー「VFR1200F」と、有段式自動変速機搭載の「VFR1200F Dual Clutch Transmission」をマイナーモデルチェンジし、3月2日に発売すると発表した。価格は、VFR1200Fが157万5,000円、VFR1200F Dual Clutch Transmissionが168万円。VFR1200Fシリーズは、滑りやすい未舗装路や濡れた路面などでも安心感のある走りを提供するというトラクション・コントロール・システムを新搭載。同システムは、走行中に後輪のスリップ率をECU(電子制御ユニット)が算出し、スリップ率が所定の値以上になった場合はエンジントルクを最適化してリアタイヤの駆動力を制御し、車体のふらつきを抑えるとのこと。エンジンは、カムシャフトを変更することでバルブタイミングを最適化し、最高出力はそのままに、ツーリングや市街地で多用する低・中回転域のトルクがより力強くなっている。そのほか、燃料タンク容量の増量や、インストルメントパネルに「瞬間燃費」「平均燃費」「残走行距離」の表示追加、テールランプに被視認性の高いLEDの採用といった改良が加えられている。車体色は、キャンディータヒチアンブルーとチタニウムブレードメタリックが追加され、継続色のパールサンビームホワイトと合わせた全3色を展開。VFR1200Fの車体やエンジンをベースに有段式自動変速機(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を搭載したVFR1200F Dual Clutch Transmissionは、一般走行に適した「Dモード」と、スポーツ走行に適した「Sモード」という2種類の「ATモード」と、マニュアル・トランスミッション感覚の走行を可能にする「MTモード」の利用が可能。今回のマイナーチェンジでは、ATモードでの走行中に「シフトアップ / ダウン」スイッチで変速可能な機能はそのままに、走行状態に応じた最適なタイミングでATモードに自動復帰する機能を搭載。MTモードでは、連続シフト操作に対する制御の高速化も図られている。また、別売で「Dual Clutch Transmission チェンジペダルキット」を用意し、足でのシフトチェンジに慣れたユーザーのニーズに対応する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月28日淀川長治さんと言えば「さよなら、さよなら、さよなら」水野晴郎さんと言えば「いやー、映画って本当にいいもんですね~」という決めゼリフが必ず出たものですが、お二人とも亡くなってしまい、今、テレビには老若男女が知っている映画解説者という人が存在しないですよね。ということは、水野晴郎さんは、日本の放送史上最後のメジャーな映画解説者と呼べるかもしれません。晩年はバラエティー番組でトリッキーなキャラクターをイジられたり、B級映画界の金字塔とも呼べる「シベリア超特急」シリーズで監督デビューしたりと才能をいかんなく発揮されていた水野晴郎さんですが、やはり彼の本職は何と言っても映画解説。しかし映画の本編はDVD化されて、時を越えても支持されるのに対し、映画解説はその時代にのみ有効なのか、もはや過去のVTRを観る機会がなくなってしまいました。うーん、もう見られないものだとすれば、もう一度あの映画解説を見たい気もするなーと思っていたら、なんと、水野晴郎さんの映画解説だけを100本も集めたDVD『水野晴郎 名画100解説』が7月17日に発売されたらしい。販売元のエースデュースさんに話を聞いてみました。そもそもどうして映画解説だけのDVDを出そうと思ったんですか?「弊社はもともと水野監督の『シベリア超特急』を作品化していたこともあり、追悼の意味を込めて発売することになりました」映画解説者の優劣というのは素人目には分かりづらいですが、水野さんの解説者と魅力は?「水野さんならではのゆったりとした聞き心地の良い語り口、名シーンが思い浮かぶようなシーンの解説、監督やヒロインを思い入れたっぷりに紹介する、などが魅力かと思います」(同)確かに映画に対する愛はただならぬほど感じる人ですよね。低予算のB級映画と言われることも多い「シベ超」を見ても、映画としてあと一歩な点は多々あれど、それをカバーする愛や勢いを感じます。わがコブス横丁も、ネット界のシベ超を目指したいところですが、100本もの解説の中でも、これは名解説中の名解説と呼べるものはありますか?「そうですねー、以下の3本ですかねー」■『西部戦線異状なし』……「これぞ名作の1本」と解説■『我等の生涯の最良の年』……水野さんが生涯で一番好きだと話していた■『荒野の決闘』……最後の決闘シーンの解説は素晴らしいですどれもこれも古い時代の名作が並びますね。水野さんの趣向が透けて見えるようです。もちろん、1解説ごとにチャプターが分かれているので、水野さんの解説を見終わった後に本編の映画を見るという『一人金曜ロードショーごっこ』もできます。この夏休み、空調の効いた部屋で名解説と名画ざんまいも良いですね。いやー、映画って本当にいいもんですね。(梅田カズヒコ/プレスラボ)【関連リンク】映画の放邦題って、どうやって付けてるの?秀逸な邦題。いったい誰が付けているんでしょう『トランスフォーマー/リベンジ』ワールド・プレミアに潜入!叶姉妹がコブス横丁に!!それだけでご飯何杯も食えます
2009年07月31日