筧利夫主演の舞台『飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~』が、6月10日、東京・シアタークリエにて開幕した。開演前には、筧、佐津川愛美、細田よしひこ、三上市朗、涼風真世のキャスト5人による記者会見も行われた。『飛び加藤 ~幻惑使いの不惑の忍者~』公演情報時は戦国時代。忍びの世界から足を洗った“飛び加藤”こと加藤段蔵は、手妻(=日本古来の手品)で日銭を稼ぐ日々を送っていた。そんな彼の前に、旅芸人の少女・楓が現れる。楓はかつて助けた若武者にひと目惚れ。加藤の操る手妻が愛しの人を探すのに役立つと考えた楓は、強引に加藤と行動を共にするようになる。だが彼らの背後には、怪しい妖術使いの影が迫っていた。この舞台の大きな魅力は“手妻”である。手妻の第一人者・藤山新太郎が手妻指導を手がけ、物語の語り部として出演もしている。加藤を演じる筧も、舞台上で数々の手妻を披露。なかでも何もない土から一瞬にして瓜を出現させる“植瓜術(しょっかじゅつ)”では、客席からこの日一番の拍手が。技としての腕前はもちろん、芸を盛り上げる話術においても、筧らしさを炸裂させていた。そんな賑やかな手妻シーンから一転、本作では『人魚姫』をモチーフにした切ない恋愛模様も描かれる。佐津川の演じる楓は、旅芸人としての明るい一面と、恋する人に真実を口に出来ない悲しい一面を持ち合わせ、その歯がゆい乙女心が観客の胸を打つ。また楓が慕い続ける若武者・河田長親役には細田。凛とした立ち姿は気品に満ち、眉目秀麗の若武者という役どころを、違和感なく演じ切って見せた。さらに特筆すべきは、涼風の圧倒的な存在感だろう。彼女が演じるのは、加藤に裏切られたことでかつての美貌を失い、妖術使いとなってしまった桔梗という女性。加藤への憎しみと愛情が入り混じり、妖術使いと桔梗との間をさまよう姿は、まさに女の執念が具現化したかのよう。改めて涼風の、女優としての器の大きさを感じさせる役どころとなった。舞台上だけでなく、会見でも持ち前のパワフルさを見せつけた筧。「マジック、アクション、そして人情と、皆さんを楽しませるあらゆる要素が詰まっております!『飛び加藤』、今日ここから羽ばたきます!!」と一気にまくしたてると、キャスト、スタッフから自然と拍手が沸き起こる。涼風の「筧さんのアクションが素晴らしいです」とのひと言に、本人が「そうかなぁ、嬉しいなぁ」と照れ笑いを浮かべる場面も見られた。東京公演は6月26日(火)まで。その後、6月30日(土)・7月1日(日)に大阪・シアターBRAVA!、7月3日(火)に石川・北國新聞赤羽ホール、7月10日(火)に福岡市民会館 大ホールにて公演を行う。取材・文:野上瑠美子
2012年06月11日『TRICK』シリーズの脚本家として知られる蒔田光治が、原案用台本を手がけた舞台『飛び加藤~幻惑使いの不惑の忍者~』。伊賀の忍びながら、今は足を洗いひっそりと生きる加藤段蔵が、旅芸人の少女・楓と出会ったことから、彼の隠された過去が明らかになっていくという痛快活劇だ。上演に先がけ、5月16日、都内の稽古場にて会見が行われ、演出の河原雅彦と出演の筧利夫、佐津川愛美、細田よしひこ、三上市朗、涼風真世と、舞台で登場する“手妻”の第一人者・藤山新太郎が登壇した。『飛び加藤~幻惑使いの不惑の忍者~』チケット情報“飛び加藤”こと、実在した伝説の忍者・加藤段蔵を主人公に、『人魚姫』をモチーフにして描かれる本作。それだけでも十分ユニークな内容なのだが、この作品の大きな特徴として手妻の存在がある。手妻とは現代で言うマジックのことで、加藤段蔵は忍者という顔に加え、手妻師としての一面も持っていた人物なのだ。演出の河原は、「今回は手妻あり、殺陣あり、また人間ドラマもしっかりと書き込まれている脚本。作品としてはすごく明瞭ですが、これまでになかったような形のエンターテインメントになると思います」と作品にかける思いを語った。古来より伝わるその手妻の技を、現代へと継承しているのが、本物の手妻師である藤山。本作における手妻指導はもちろん、手妻師役として舞台にも立つ。藤山は「思った以上にセリフが多く、四苦八苦しております」と苦笑いを浮かべながらも、話題が手妻のこととなると一気にプロの顔へ。手妻のひとつとして、世界でも5本の指に入るほど古いマジックである、“植瓜術(しょっかじゅつ)”を本編中に登場させると言う。これは何もない砂の上に種を置き、布をかぶせると一瞬にして蔓が伸び、瓜ができてしまうという芸。藤山が「非常に珍しい手妻で、お客さまも生まれて初めて見る芸だと思います」と言うだけに、こちらも大きな見どころになることは間違いない。共演者たちが「非常にパワフル」と口をそろえる加藤役の筧は、会見の場でもその熱い役者魂を披露。ふたつのコップの間に閉じた扇子を挟み、その上に手ぬぐいを乗せコップごと持ち上げるという手妻“相生茶碗(あいおいぢゃわん)”を実演してみせた。「タネは意外とアナログですが、いかに演技と話術で見せていくかが重要」と筧が語るように、彼が「筧パワーです!」と雄たけびをあげると、見事コップは手ぬぐいに吸いつけられるように空中へ。その後披露された藤山の手妻とともに、舞台への期待感をグッと高める一幕となった。公演は6月10日(日)から26日(火)まで東京・シアタークリエで開催。その後、大阪、石川、福岡と各地を回る。チケットは発売中。なお、チケットぴあでは「手妻ショー」付チケットを5月18日(金)午前10:00より販売する。対象公演は6月24日(日)13:00開演のシアタークリエ公演のみ。ショーの所要時間は約30分を予定。取材・文:野上瑠美子
2012年05月17日あまりに優れた忍術使いだったため、仕えていた上杉謙信から警戒され、のちに敵対する武田信玄の臣下になるも、やはりずば抜けた忍術から警戒されて命を狙われたという伝説の忍者・加藤段蔵。この加藤をモデルに、今は手妻(日本古来の奇術)を見せものにして暮らす抜け忍(元忍者)が、ひとりの少女と出会って再び戦いの場に身を置く姿を描く『飛び加藤』。主演の筧利夫と、演出を手がける河原雅彦に、作品の見どころを訊いた。「飛び加藤~幻惑使いの不惑の忍者~」チケット情報この作品への参加を決めた理由を、筧は間髪いれず「蒔田光治さん(脚本)と河原雅彦さん(演出)が組むこと」と答えた。河原とは2005年に上演された舞台『エビ大王』で俳優同士として共演しているが、近年の河原の演出家としての活躍に注目していたという。「次々と精力的に仕事をしているし、どれも評判がいい。それに、演出を受けた役者がみんな河原君のこと好きになっているでしょ」。対する河原は「共演した時にも当然感じましたが、客席から観ている時も、舞台人としての芯を持ちながら、筧さんがお客さんに満足して帰ってもらうために払う努力に感動していました。ずっと背中を見てきた頼りになる先輩」と、全幅の信頼を寄せる。また河原は、作品の中でフィーチャーされる手妻にも興味を惹かれたという。お茶を飲みながら手妻を見物できる店が都内にあり、下調べのために出かけたところ、「すごく素敵だったんですよ。口上がチャーミングだし、全体の雰囲気がとにかく粋。継承者である藤山新太郎さん──今回、出演もお願いしました──とお話をしたら、そういうものをずっと守っている方ならではの真摯さ、優しさが感じられて」、一気にファンになったそう。物語は、手妻やマジックを交えながら、少女の恋やかつてのライバルとの因縁などによって、再び生き方を問われる男の姿を追っていく。河原によれば加藤は「主人公なんですけど、自分から何かするのではなく、いろいろなものに巻き込まれる。そうなった時にどうするか。結果として格好いいけれど、格好をつける人ではありません」。「そうか。チラシのビジュアルだと、まじめな時代劇とかアクションものとか、判断がつきにくいかもしれないけど、これは加藤という男のドラマなんだね」と筧。ちなみにサブタイトルが「幻惑使いの不惑の忍者」だが、実年齢では不惑(40歳)をすでに超えた筧、惑うことはあるのだろうか。「ありますよ。基本、惑いっぱなしですもん、1時間ごとに気持ちが変わるくらいに(笑)。ただ、迷わない。役者という仕事を選んだことに迷いはないけど、役者として成長するためには惑ってばかり、ということです」。公演は6月10日(日)から26日(火)まで東京・シアタークリエで開催。その後、大阪、石川、福岡と各地を回る。取材・文:徳永京子<衣裳協力>NO ID.【問い合わせ】03(5772)7553M・A・R・S【問い合わせ】03(3462)8187
2012年04月06日劇作家・演出家の鴻上尚史率いる劇団、第三舞台の封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』が11月26日、東京・紀伊國屋ホールでついに開幕した。第三舞台 封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』 のチケット情報1981年早稲田大学演劇研究会で旗揚げされた、第三舞台。2001年劇団結成20周年記念公演『ファントム・ペイン』で活動を10年間封印後、30周年となる2011年に、封印解除すると同時に、解散公演を上演。スピード感あふれるセリフ回しと場面転換、社会への鋭い風刺とそれを包み込むギャグの応酬、シリアスと笑いの境界を自由奔放に行き来するエンタテインメント性あふれる作風が人気を呼び、1980年から90年代の小劇場ブームを引っ張ってきた。当時の劇団員、筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、大高洋夫に、若手実力派俳優、高橋一生が加わった7名の立つラストステージが、紀伊國屋ホールを皮切りに各地で上演される。各地で完売しているチケットだが、神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場ホールにて12月30日(金) 18:30の追加公演が決定した。ぴあでは、12月1日(木) 11:00まで先行抽選《プレリザーブ》を受付中。一般発売は12月10日(土) 10:00より。
2011年11月28日劇作家・演出家の鴻上尚史率いる劇団、第三舞台の封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』の制作発表が、9月5日、都内で行われた。2001年、劇団結成20周年記念公演『ファントム・ペイン』を上演後、10年間の封印を宣言し活動を休止していた同劇団。スピード感あふれるセリフ回しやダンス、社会への風刺とそれを包み込むギャグの応酬で、観客の熱狂的な支持を集めた。会見には、主宰の鴻上のほか、キャストの筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、高橋一生、大高洋夫が登壇し、公演への思いや解散について語った。チケット情報筧は「やはり解散という流れになりましたか。というのが鴻上さんから聞いた時の正直な感想です」と話すと、「解散という言葉が意外だった。(鴻上が)ハッキリ決意されたのならキッパリしていていいことだと思った」(長野)、「僕の気持ちとして第三舞台は復活させないでこのまま眠らせておきましょうよという話を鴻上としました。始めたものはいつかは終わらせなきゃいけないので潔い。賛成です」(小須田)、「10年前に解散のつもりだったし、一度ピリオドが打たれているので復活するということのほうが衝撃的だった」(山下)、「鴻上さんから電話をいただいた時はショックでした。今回一区切りでいい芝居にしたいなと思います」(筒井)、「一挙に下山する感じでこれ以外には選択肢がないので。鴻上から言われたときには潔くって僕はいいんじゃないって答えました」(大高)とそれぞれの心境を語った。また解散公演だと鴻上からtwitterで知らされた高橋は「第三舞台は僕の中で普遍的なものとして常に存在し続けていたので、解散をtwitterで知って驚きました」と話した。会見の中で第三舞台の思い出深いエピソードを訊かれると、イギリス公演に行った時に役者のほぼ全員がオイスターバーに行って牡蠣にあたったことを筧が暴露。酷い腹痛の中、ギリギリのところで舞台に立っていたと面白おかしく語ると、鴻上が「普通、生ものたベないでしょ。バカだよね」とツッコミを入れるなど、笑いを誘う場面も。新作となる解散公演だが、記者から題名の意味を問われた鴻上は「いろんな意味で深呼吸する惑星に生きているということですね」と答えていた。なお、チケットの問い合わせは多く、既に争奪戦の勢いとなりそう。公演は11月26日(土)から12月18日(日)の紀伊國屋ホール・東京を皮切りに大阪、福岡でも上演する。東京公演のチケットは9月17日(土)より発売。
2011年09月06日10年ぶりに“封印”を解除するとともに、解散を発表した人気劇団「第三舞台」のラスト公演「深呼吸する惑星」の製作発表会見が9月5日(月)、都内で行われた。会見には同劇団の主宰である鴻上尚史をはじめ、筧利夫、長野里美、小須田康人、山下裕子、筒井真理子、高橋一生、大高洋夫ら出演者が勢ぞろい。作・演出を手掛ける鴻上さんは「いま(戯曲は)書いてる最中。とりあえずタイトルから想像してください。たぶんSFです。まあ、僕らはいろんな深呼吸をする惑星に住んでるってことでしょうか」と構想を明かした。「第三舞台」は1981年、早稲田大学演劇研究会で旗揚げ。作・演出を務める鴻上さんのスピード感あるセリフ回しと場面転換、鋭い社会風刺と巧みな笑いをミックスしたエンターテインメント性あふれる作風で“小劇場ブーム”を巻き起こした。その後もコンスタントに公演を重ねる中で、筧さん、大高さんを始め多くの人気俳優を輩出した。2001年に劇団結成20周年記念公演「ファントム・ペイン」にて、その活動を10年間封印。そして2011年、10年ぶりの活動再開を宣言すると同時に、解散が発表された。「同窓会やノスタルジーなら意味がない。これまで生きてきた“流れ”の中でいま、何を感じ、どう表現するか。それができれば、活動を再開させる意味があるなと思って」と鴻上さん。だからこそ「深呼吸する惑星」は新作となった。「旗揚げしたときから、お客さんには劇場を出るときに、より元気になってもらうのがテーマ。厄介な時代を生きるエネルギーをプレゼントできれば、芝居をやる意味もあるというもの」と30年来のポリシーに揺らぎはない。筧さんは今回の解散について「やはりそういう流れになりましたか、と正直に思った。何だろう…。集団って風船みたいなもので、膨らみきったら爆発するのが習わし。解散のために(封印された)10年間があったんだと思う」。第三舞台への出演は11年ぶりで「どういう空気感で、かいくぐっていくか。長年のファンの方々の“残像”とも戦わなければいけない」とプレッシャーを垣間見せつつ、「いま、鴻上さんはノリにノッてますからね。どのような言葉があふれ出るのか、期待感でいっぱい」と気持ちを高めていた。一方、大高さんは「テーマは楽しくやること!以上」と気合十分。高橋さんは唯一の“客演”となり「常に第三舞台は、普遍的なものとして僕の中に存在していた。あくまで外部の人間なので(解散について)何とも言えないが、先輩方の背中を見ながら勉強させていただければ」と抱負を語った。会見では筧さんがイギリス公演の際に、キャストのほぼ全員が生ガキに“あたった”エピソードを披露。長野さん、小須田さん、山下さん、筒井さんも思い出話に花を咲かせながら、来るべき“終幕”に思いを馳せた。「深呼吸する惑星」は11月26日(土)の紀伊國屋ホール公演(東京・新宿)を皮切りに、サンシャイン劇場(池袋)、森ノ宮ピロティホール(大阪)、キャナルシティ劇場(福岡)で上演される。
2011年09月05日市原隼人、高良健吾らが5月22日(土)、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで、映画『ボックス!』(李闘士男監督)の初日舞台挨拶を行った。高校のボクシング部を舞台に、やんちゃな天才ボクサー・カブ(市原さん)と気の弱い優等生タイプのボクサー・ユウキ(高良さん)の幼なじみ2人の友情と成長を描く物語。原作は作家・百田尚樹氏の同名小説。内容にひっかけ、カブのように直感で動くか、ユウキのようにコツコツ努力するか、どちらのタイプ?とMCから質問。主演の市原さんは「直感です」と即答し「最初に思った1%を大事にしたい。歳を取ってくると、情報にまみれて目の前のことがキレイに見えなくなるから」とイッチ―節。高良さんは「僕は考える方ですね。でも意識したことがないから分からない。『あ、いま直感で動いた』とか『いま、考えて動いているな』とか」と天然ぶりを披露。共演の筧利夫は「直感でコツコツと動くタイプです」と持ち前のユーモア感覚全開で、共演陣と観客を大爆笑させた。司会が「聞きたいことある方います?」とファンサービスし、挙手した女性客が「劇中で(カブが)行っていたメイド喫茶に行ったことありますか?」と質問。市原さんは「行ったことがないので、一度行ってみたい」。高良さんが「自分、1回行ったことあります」と答えると、観客は爆笑。同客から「何頼んだんですか?」と突っ込まれると、「え、オレンジジュースとか。(出身地の)熊本で地元の友達みんなで行ったんで、あんまり覚えてないけど」とまた天然ぶりを見せた。一方、李監督は激やせして登場。関係者によると「医者に『このままだと死ぬよ』って言われて、炭水化物ダイエットした」という。『ボックス!』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)シネマカフェ撮影現場レポート特集■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee■関連記事:市原隼人“初ライヴ”で初ダイブ「夢、あるだろ!」『ボックス!』市原隼人×高良健吾熱く、鋭く…交錯する2つの才能市原隼人、『ボックス!』試写会で『ROOKIES』“安仁屋”口調で悩み相談!市原隼人、高良健吾が拳に青春をかける!『ボックス!』試写会に50組100名様ご招待市原隼人、高良健吾トークショー付『ボックス!』中高生限定試写会に25組50名様ご招待
2010年05月22日市原隼人を主演に迎え、ボクシングを題材にした傑作青春小説を映画化した『ボックス!』。5月22日(土)の公開に向け、現在、製作が進められているが、2月23日(火)から25日(木)までの3日間にわたって茨城県・つくば市で行われる、クライマックス・シーンの撮影に際して、エキストラの募集が行われることになった。天才的なボクシングセンスを持つ鏑矢義平と、鏑矢の強さに憧れ、ボクシングを始める努力家・木樽優紀。幼なじみでもある2人が、自身と互いの“真の才能”に向き合い、拳をぶつけ合うさまが瑞々しく描かれる。天才ボクサー・鏑矢を若い層を中心に絶大な人気を誇る市原隼人が、そして努力家・木樽を『ソラニン』、『BANDAGEバンデイジ』など話題作への出演が続く高良健吾が演じる。また、部の顧問を務める若手教師・高津耀子役に香椎由宇、鏑矢への憧れから、押しかけマネージャーとなる丸野智子役に谷村美月、さらに筧利夫など実力派のキャストが顔を揃えるが、今回撮影される重要シーンには、市原さん、高良さん、香椎さん、筧さんの出演が予定されている。エキストラ募集人数は300名!この人数だけでも撮影規模の大きさがうかがえるが、3日間の撮影終了時には、エキストラで参加された方とキャスト陣との記念撮影が行われ、参加者全員に特製の記念品が配られる。なお、記念品は4種類あるので、コンプリート目指して3日間通いつめるのもアリかも?いよいよ佳境を迎えた『ボックス!』。“共演者”として市原さん、高良さんの雄姿を見届けてみては?『ボックス!』は5月22日(土)より全国東宝系にて公開。『ボックス!』エキストラ募集概要日程:2月23日(火)、24日(水)、25日(木)午前7:30〜8:00集合場所:茨城県つくば市(つくばエキスプレスつくば駅そばの体育館内での撮影を予定)募集人数:300人※撮影終了時にはキャスト陣を交えて記念撮影あり/各日、参加者に記念品を配布※詳細および参加の申し込みは以下のURLより。© 2010 BOX! Production Committee■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committee
2010年02月17日女優の米倉涼子、俳優の筧利夫、陣内孝則、反町隆史らが2月11日(木)、東京・丸の内TOEI1で映画『交渉人 THE MOVIE』の初日舞台挨拶を行い、製作費100万円の飛行機型チョコを振る舞い、「(観客動員)300万人突破記念でお会いしましょう!」と大ヒットを予告した。警視庁捜査一課特殊犯罪捜査班に所属する女性交渉人・宇佐木玲子(米倉さん)の活躍を描く人気テレビドラマシリーズの劇場版。鑑賞後の観客の大歓声に迎えられ、「初日ってこういうことなんですね。思いが詰まり過ぎて混乱しています。今日この場所、ここに立てて本当に幸せ。大きな声を出していないと泣いてしまいそうで…とても嬉しいです!」と歓喜の涙をこらえる素振りを見せつつ満開の笑顔を保った。共演の筧利夫は、「これだけ屈強な男たちに囲まれても周りを弾き飛ばすパワーと何者でも引き受ける母性を兼ね備えた世界で唯一の女優です」と米倉さんを称賛してリラックスさせ、会場の笑いを誘った。一方、バレンタインデーが近いとあって米倉さんが発注したという、劇中で展開するハイジャック事件にひっかけた製作費100万円、制作期間1か月、全長125センチの飛行機型チョコレートが登場。一部を米倉さんの手から口に運ばれて食べるラッキーな役回りに指名された陣内孝則は、「米倉さんに食べさせてもらえるなんて、糖尿病になっても悔いはありません」と叫び、アーンと口を開けて同チョコのかけらをパクッ。続けて指名された映画版ゲストの反町隆史も嬉しそうにパクリ。陣内さんは「僕も反町くんもいつでもタイガー・ウッズになる自信があります」と喜びの声を上げた。途中、いつもよりおとなしいと司会者から指摘された陣内さんは「最近テレビに出ている米倉さんが好きなタイプの男性を『話をよく聞いてくれる人、周りにオレオレな自分のことばかり話す人が多いから』と言っているのを見て、ズキっときた。それから夜、足がつるようになりました」と切ないエピソード(?)を披露。観客を爆笑させた。この日は、総勢11人が顔を揃えた。反町さんは「TVシリーズをずっと見てまして映画に参加できて幸せでした」。同じ映画版ゲストの林遣都も「映画の撮影が終わり、(その後に撮影され、放映された)TVシリーズ(第2シーズン)を家で寂しく見ていました。それくらい大好きなシリーズです」と同シリーズへの思いを吐露。レギュラー陣の城田優は「個人的に普段、邦画はあまり観ないで洋画ばかり観ていますが、これはメチャメチャ面白い」と絶賛。締めで米倉さんが「300万人突破記念でお会いしましょう!」とヒット予告を繰り出し、この日一番の拍手を浴びていた。映画『交渉人 THE MOVIE』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:交渉人 THE MOVIE 2010年2月11日より全国にて公開© 2010「交渉人 THE MOVIE」製作委員会■関連記事:真犯人を捜せ!『交渉人 THE MOVIE』マスコミ用パンフレットを10名様プレゼント陣内孝則、エロネタ&ブラックジョーク連発!林遣都は米倉涼子にメロメロ?キャスト舞台挨拶付き『交渉人』試写会に25組50名様をご招待米倉、筧&陣内のやんちゃコンビに大困惑映画版『交渉人』完成披露試写会極限状態での頭脳戦『交渉人 THE MOVIE』30代、40代限定試写会に25組50名様をご招待
2010年02月11日女優の米倉涼子が1月11日(月・祝)、東京・丸の内TOEI1で行われた主演映画『交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦』完成披露試写会で舞台挨拶を行い、共演の筧利夫、陣内孝則のやんちゃぶりに苦笑いを連発した。同作は、米倉さん演じる警視庁SIT(特殊犯捜査係)の女交渉人、宇佐木玲子の巧みな交渉術で難事件に挑む姿を描く、テレビ朝日系人気ドラマの映画版で、ハイジャック犯と対決する物語。ちょうど成人の日とあって新成人たちを交えてシャンパンで乾杯を済ませてから舞台挨拶に“出動”したためか、キャスト陣は一様にテンション高め。主演の米倉さんは、「みなさんに支持をいただき映画化が実現しました」と挨拶した後、満場の観客を前に「緊張していまして…」と言葉に詰まり気味。劇中の上司、筧さんは助け舟のつもりか「血と汗と涙を流して2年間やってきたもの(ドラマ)がでっかい魂となり帰ってきました。やっと親戚や友人に恩返しができます。ありがとうございました!」と絶叫し、土下座のパフォーマンス。緊張がほぐれた様子の米倉さんは、「レギュラーメンバーはイケメンばかりですが、(映画版)ゲストもイケメンばかりで嬉しかった。本当に楽しかったです」と撮影をふり返り笑顔。司会者から特に誰が印象的?と聞かれても「それは心の中に秘めておきます、ムフフ」と意味深笑い。すかさず筧さんから「反町隆史くんと仲良くしていたよね」、陣内さんから「レギュラー陣に冷たかった」と突っ込まれたが、「そんなことないですよ」と切り返した。一方、若手の城田優が「一番最後にいいシーンがあるので楽しみにしていてください。シリーズの集大成的なシーンをやらせていただきました」と落ち着いたコメント。そこでも陣内さんは「お前の挨拶は上から目線なんだよ!芝居もやりたい放題なんだよ。おれが抑えた芝居していたのに」と絡み口調。その後も続編の話題に、筧さんが「続編があったら(米倉さんに)必ずキスします」と言えば、陣内さんも「あたしは…」などと2人で大騒ぎ。米倉さんは、「もう、わからない」と困惑した表情を浮かべつつも「いろんな意味で注目していただければ」と座長らしく締めくくってみせた。この日、キャスト陣は先にそれぞれ縁の地でPR行脚。米倉さんと林丹丹は横浜市内で、陣内さんは福岡の映画館で行われたイベントに出席。静岡に出向いたという筧さんは浜松名物のうなぎパイをはじめ大きな紙袋から次々お土産を出して舞台上に並べ、ここでも共演陣と観客の笑いを誘っていた。映画『交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:交渉人 THE MOVIE 2010年2月11日より全国にて公開© 2010「交渉人 THE MOVIE」製作委員会■関連記事:極限状態での頭脳戦『交渉人 THE MOVIE』30代、40代限定試写会に25組50名様をご招待劇場版『交渉人』に反町、林遣都、成宮、柳葉ら超豪華ゲスト!事件を操る黒幕は誰?来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!米倉涼子、コスプレ&パンツも脱ぐ!?陣内孝則の決めゼリフはあの人の「ハチ…」?アンジーに並ぶ“ハードボイルド女性”誕生?米倉涼子主演「交渉人」が映画化
2010年01月11日昨年1月に放送され高視聴率を記録し、その後、スペシャルドラマも製作されて話題を呼んだ「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」の新プロジェクトが満を持して始動!10月22日(木)よりTVドラマの第2シーズンがスタートし、さらに2010年の2月には劇場版として『交渉人〜THE NEGOTIATOR THE MOVIE〜』が公開される。8月25日(火)に本作のプロジェクト始動会見が、撮影が行われている都内の撮影所で開かれ、主演の米倉涼子を始め、陣内孝則、筧利夫、笹野高史、高知東生、塚地武雅(ドランクドラゴン)、八神蓮が出席した。米倉さんの口から「重大発表」として「10月からドラマの第2シーズンがスタートします!」と発表されると、同席したメンバーは、さも初めて知ったような口調で「えー!知らなかった」などと語り、一様に驚いた表情を見せた。このドラマから新メンバーとして「Special Investigation Team(=SIT)」に仲間入りする塚地さんと八神さんまでもがなぜか驚いた様子…。それはさておき、宇佐木玲子役の米倉さんは「シーズン1よりも盛り上がります。宇佐木もパワーアップしますのでお楽しみに!女優宣言をしてから10年、こんな大舞台に立てることを感謝しています」と充実した表情。先に撮影に入った劇場版の舞台は飛行機。ハイジャック犯との頭脳戦が展開されるが「本物の飛行機のようで気合い入ってます」と力強く語った。管理官の桐沢を演じる陣内さんは一言「米倉さんに付いていきます」。今回のドラマ第2シーズン、そして映画については「テレ朝、金使ってますよね。『菊次郎とさき』のときはすごくシンプルだったのに」とこぼしつつ、さらに自らの演技について「リチャード・ギアを意識して『ハチ…』というセリフを練習しています」とおどけた。SITの長老格の係長・墨田役の笹野さんは「シーズン1ではいきなり米倉さんの体に触りました。リハーサル含めて計5回くらいありまして、立派な筋肉してるな、と(笑)。今回もそんなシーンがあればいいな、とおじさんは思っています」とセクハラ発言。捜査一課の蓮見を演じる高知さんは「第1シーズンでは、米倉さんが体を張ってましたが、今回は韓国ドラマに負けないイケメンたちが脱いで勝負します!」と勝手にヌード宣言。これに塚地さんも「僕が脱いで交渉が進展するなら、喜んで脱がしてもらいます」と続き、会場の笑いを誘った。係長の木崎役・筧さんは選挙演説のような口調で「僕らのことは、役者だとは思わず、交渉するEXILEだと思ってください!米倉涼子というデカい神輿を野郎共で担ぎます」と気合い十分。また米倉さんについては「前作では初回でいきなりスーツを脱ぐというセクシーシーンを披露しましたが、今回はパンツまで脱ぐかもしれません」とコメント…が、これはあくまで筧さんの妄想。米倉さん曰く「着替えのシーンはあります…。生着替えではないですが、コスプレの面白いシーンになっています」とのこと。新メンバーの音響係主任・桜庭に扮する塚地さんは「音響係というちょっと変わった種類の役でSITに加わり、“FAT(ファット)塚地”がやらせてもらいます(笑)。EXILEの新メンバーのつもりでがんばります。ドラマの放送、映画の公開の頃にはブイブイ言わせてモテたいと思います」と目標を掲げた。そしてもう一人、八神さんが扮する新メンバーは新人の警部補・王子。「まだ僕は一日しか参加してないんですが、早く役を固めてみなさんに追いつき、早くチームのメンバーとして認められるようにがんばります」と語った。さらに、米倉さんについて、「お会いして、こんな人からオーラが出るものなのか?って感じました。『大丈夫?』という感じでチラチラとこちらを気にしてくださるんですが、視線が嬉しいです」とニッコリ。これについて米倉さんは「(チラチラ見てるのは)イケメンだからです(笑)。(チームに)若手のイケメンが少なかったので嬉しいです」と笑顔で返した。これから撮影も佳境。一体どのような作品に仕上がるのか?「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」ドラマ第2シーズンは10月22日(木)よりテレビ朝日にてスタート。『交渉人〜THE NEGOTIATOR THE MOVIE〜』は2010年2月、全国にて公開。■関連作品:交渉人〜THE NEGOTIATOR THE MOVIE〜 2010年2月、全国にて公開■関連記事:アンジーに並ぶ“ハードボイルド女性”誕生?米倉涼子主演「交渉人」が映画化
2009年08月26日