村上春樹の短編小説「パン屋再襲撃」がキルステン・ダンストをキャストに迎えてショートムービーとして映画化され、10月末に開催されるショートフィルムの特別上映会「フォーカス・オン・アジア」にて上映されることが決まった。今回の催しは、日本発のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」と東京国際映画祭の連動企画として東京都写真美術館にて開催されるもの。その中でこの『パン屋再襲撃』がワールド・プレミア上映される。原作は、村上春樹による短編小説で、1986年に刊行された短編小説集の表題作にもなっている。“再襲撃”とあるように、元々、「パン」というタイトルで短編小説集「夢で会いましょう」(冬樹社刊)に収録(※後に文庫化の際に「パン屋襲撃」に改題)された作品の続編にあたり、深夜に耐えがたい空腹に襲われた夫婦が主人公。夫の“僕”はかつてパン屋を襲撃し、失敗した経験があり、妻はその“呪い”を解くべくいま一度、パン屋を襲うべきだと主張し夜更けに2人はタイトルそのままにパン屋再襲撃を目論む。この、少しシュールな展開の短編小説をガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナの出演作『ルドandクルシ』でメガホンを取り、『天国の口、終りの楽園。』の脚本を手がけたメキシコ人監督カルロス・キュアロンが映画化!『スパイダーマン』シリーズ、『マリー・アントワネット』のキルステン・ダンストと『ハート・ロッカー』のブライアン・ジェラティが出演しており、そのビジュアルも到着した。このたび、キュアロン監督の来日も決定!10月31日(日)には、キュアロン監督と本作のプロデューサーを務めたルーカス・アコスキン氏を講師に迎えてショートフィルム制作とメキシコ映画についてのワークショップも開催されることが決定した。今年は村上さんの小説の映画化作品が目白押し!村上さんの代表作である大ベストセラー長編小説を映画化した『ノルウェイの森』に加え、阪神淡路大震災をモチーフに発表された短編小説を、舞台をL.A.に移して海外スタッフ、キャストで映画化した『神の子どもたちはみな踊る』も公開されるなど、映画界に“村上春樹イヤー”到来?ショートフィルムという枠組みで、ちょっとシュールな村上ワールドがどのように映像化されているのか楽しみなところだ。「フォーカス・オン・アジア」は10月28日(木)から31日(日)まで東京都写真美術館にて開催。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン神の子どもたちはみな踊る 2010年10月30日よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開© 2008 Kimmel Distribution, LLC.■関連記事:金獅子賞はソフィア・コッポラ作品!“元カレ”タランティーノ感激?日本勢は無冠村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』ポスタービジュアル解禁!菊地凛子インタビュー天衣無縫の旅人――「やっぱり直感なんですよね」『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」
2010年09月29日第67回ヴェネチア国際映画祭は、11日夜、(現地時間)作品賞にあたる金獅子賞にソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(原題)を選んで閉幕した。授賞式後の会見で、父フランシス・F・コッポラ監督に報告をしたかと聞かれたソフィアは「すぐに両親に電話をしたら、とても感激していたわ。イタリア系である私たちにとって、イタリアの映画祭で賞をもらうことは、特別なこと」と語った。ソフィアの名前を呼ぶ際、審査委員長であるクエンティン・タランティーノが、「この人にこの賞を贈ることが出来るなんて…」と言いながら涙ぐむそぶりを見せるなど、あまりに芝居がかっていたため、一部のプレスからは失笑が出ていたが、作品自体は本命の1本で、納得の受賞となった。ちなみにタランティーノにとってソフィアは元恋人。現在は仲の良い友人だという2人はステージで、抱き合って喜びを分かち合った。会見で、ドイツ人記者から「あなたはアジア映画のファンだが、アジア映画が1本も受賞していないのははなぜか?」と聞かれたタランティーノは、「実際、審査員はみんな三池の作品(『十三人の刺客』)を気に入っていた。しかし、どうしても賞をあげられない場合もある」と答えた。また、男優賞は『ESSENTIAL KILLING』(原題)でタリバンの兵士を一言も発さずに演じきったヴィンセント・ギャロが受賞。しかしギャロはヴェネチア入りしていたものの、自身の監督作の会見やレッドカーペットもキャンセルするなど、最後まで公の場に姿を見せることはなく、相変わらずの変わり者ぶりだった。<主な受賞結果>金獅子賞(作品賞):『SOMEWHERE』(ソフィア・コッポラ監督)銀獅子賞(監督賞):アレックス・ド・ラ・イグレシア(『BALADA TRISTE DE TROMPETA』)脚本賞:『BALADA TRISTE DE TROMPETA』(イエジー・スコモリフスキー)審査員特別賞:『ESSENTIAL KILLING』(イエジー・スコモリフスキー監督)男優賞:ヴィンセント・ギャロ(『ESSENTIAL KILLING』)女優賞:アリアーヌ・ラベッド『ATTEMBERG』マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞):ミラ・クニス (『ブラック・スワン』)(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会ブラック・スワン (仮題) 2011年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.SOMEWHERE (原題) 2011年4月2日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 - Somewhere LLC 第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:清水崇がウサギの被り物でヴェネチア参上!3D映画部門は『アバター』&『ヒック』『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』ポスタービジュアル解禁!菊地凛子インタビュー天衣無縫の旅人――「やっぱり直感なんですよね」三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明
2010年09月12日先日、公開が発表されると共に出演者のソニア・キンスキーの劇中でのヌード挑戦が報じられ、衝撃をもって受け止められた『神の子どもたちはみな踊る』。そのポスタービジュアルが解禁となった。1995年の阪神淡路大震災をモチーフに、自身、兵庫県で育った作家の村上春樹がしたためた連作短編集の表題作を映画化した本作。舞台をアメリカ・ロサンゼルスに移して、“神の子”として育てられた若者が、ある日、目の前に現れた実の父親と思しき男を追いかけ、思いもよらぬ体験をするという物語が展開する。今回、解禁となったポスターには「世界は、変わる。ほんの一瞬で。」とのキャッチコピーが。原作小説と映画の物語が同じなのか異なるのかは不明だが、原作では父親と思しき男を追って、主人公は夜の野球のグラウンドへとたどり着く。このポスターのビジュアルでは、まさに照明に照らされたグラウンドが写っており、その端には座り込んで、頭を垂れる青年の姿が見える。果たして彼の胸中をよぎる思いは――?開催中のヴェネチア国際映画祭では、本作と同じく村上さんの小説を映画化した『ノルウェイの森』が上映され大きな話題を呼んだが、「ノルウェイの森」が80年代の村上さんの著作を代表する長編小説とすれば、「神の子どもたちはみな踊る」は90年代の最後に発表され(※単行本の刊行は2000年)、この時期の村上さんの短編作品の中で最も反響を呼んだ作品のひとつ。舞台を移し、設定を変えてどのような映画に仕上がっているのか?『神の子どもたちはみな踊る』は10月30日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開。■関連作品:神の子どもたちはみな踊る 2010年10月30日よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開© 2008 Kimmel Distribution, LLC.ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:菊地凛子インタビュー天衣無縫の旅人――「やっぱり直感なんですよね」『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア出品決定で松山ケンイチ、役所広司らの喜びのコメント到着!
2010年09月10日「次々と話題作に出演」という言い方はもちろん間違いではない…が、より正確に言うならば彼女が出ている作品とその役柄が、そして何より“菊地凛子”という存在が話題を呼ぶのである。11日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開となる『ナイト・トーキョー・デイ』では、バルセロナ出身で日本でも高い人気を誇る女性監督イザベル・コイシェとタッグを組み、築地の魚河岸で働きつつ、殺し屋としての裏の顔を持つ女・リュウを演じている。世界的な監督が東京を舞台に紡ぎ出した本作で、菊地さんは何を考え、どのような刺激を受けたのか――?実業界のある大物の娘の自殺。父親はその悲劇の責任を彼女のスペイン人の夫に求め、リュウに彼の暗殺を依頼する。だが、こともあろうにリュウは自らのターゲットと知りつつも、そのスペイン人・ダビと恋に落ちてしまう――。“異邦人”コイシェ監督の目を通して、普段、我々が見慣れているはずの“トーキョー”はエキゾチックに、メランコニックに彩られ、全く違う表情を見せる。「イザベルならではの危険で美しい作品に仕上がったな、と思います。すごく野生的で繊細で、官能的で――。彼女は自分でカメラを覗き、演出もするという特殊な監督なんですが、そもそも脚本も、ト書きの説明に至るまで、すごく“詩的”でしたね。だからすごく美しいんですけど、決して説明的ではなくて、意味に関してはお客さんに投げちゃってる。東京の描写にしても、そこにあるのがリアリティである必要はなくて…。例えば、地下鉄の中を足の生えた木が歩くシーンであれ、女体盛りのシーンであれ、ラブホテルの描写にしろ、『実際の日本では…』とか『どうしてこうなるのか?』と言う人はいると思いますが、彼女の視線を通して描くからこそ成立するのが映画であり、そもそも映画自体が虚構みたいなもの。そのミステリアスな部分が面白いんだと思う」。では菊地さんの視線を通して“トーキョー”という街はどう映るのか?「私にとっては慣れ親しみ過ぎてて、すでに“自分の体の中に流れている”ような感覚だから、よく分からないというのが正直なところです。でも、今回の映画を観て感じたのは東京という街の“音”ですね。『MAP OF THE SOUNDS OF TOKYO』というのがこの映画の原題だけど、首都高、商店街、渋谷の交差点とものすごい音にあふれた街なんだっていうことは改めて意識させられましたね」。「リスキーなチャレンジ」であり、「どこかでやらなくてはいけないと思っていた」と彼女が語るのが英語での演技。その難しさをこうふり返る。「どんなに感情を作ってもセリフに感情が伴わなければ台なしになる可能性もある。だから、感情や感受性だけで挑むのではなく、テクニックの部分も強く意識しましたね。イザベルには、英語で話すときに声が高くなりがちで、そこで弱さやかわいらしさが見える、と指摘されました。でもそれは今回の作品には要らないから、もっとローボイスで話してほしい、と。でも低い声だと発音しにくい単語もあって、そこばかり意識すると逆にセリフに感情が乗らなかったり…。それぞれの発音や流れに関してしっかりと定着させた上で、(感情を)開放すべきところは開く、というやり方で。これまで、少し英語を話す作品はありましたが、どこかでしっかりとやらないとまた避けてしまい、新しいことが入ってこなくなると思って臨みました」。最初に作品について彼女が言った「野生的」、「繊細」そして「官能的」という言葉はそのまま彼女が演じたリュウそのものである。どのようにキャラクターをつかんだのか?という質問に対し、コイシェ監督の現場でのスタイルを挙げてこう説明する。「彼女の現場はリハーサルは多くて3回。だから徐々に(気持ちを)作るという工程は取れないんですよ。だから、最初から持っていかなくちゃいけないんだけど、そうすると逆にストップが効かなくなることもあって、集中して入り過ぎて涙が止まらなくなってイザベルやスタッフに『凛子、これ映画だから』って言われてハッとなったり。変に酔っちゃうんですけど、それが彼女のテクニックなんじゃないかと思います。映像に関しては詩的なものを撮ろうとする人なのに、俳優に対してはすごく動物的なアプローチをさせる。ある意味、すごくバランス感覚を持った監督ですし、そういうやり方をする人はいままで会ったことがなかったです」。“動物的”という部分は、「菊地凛子」という女優へのアプローチとして最適の方法と言えるのでは?「そうかもしれない(笑)。多分、最初は直感で(役に)入っていくんですね。今回、暗殺者を演じるに当たって、自分ならどういう状況に至れば人を殺すか?とか考えたり、心理についての本を読んだりもしました。こういう取材で言葉で説明し、伝えることに手馴れてきたな、とも思いますが(笑)、でもやっぱり直感なんですよね。これ、説明するのは本当に難しいんですけど(苦笑)」。今回のコイシェ監督にアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バベル』)、トラン・アン・ユン(『ノルウェイの森』)など、世界的な監督と組んで、他の者には真似できないキャラクターを作り上げてきた菊地さん。彼女自身は「“海外の監督”とか“邦画”といった分け方は好きじゃない」と前置きした上で、今後についてはこんな言葉を。「どんな監督ともやってみたいですね。大事なのは監督が役者を信用して、挑戦させてくれること。メキシコ人にスペイン人、アメリカ人、フランス人とこれまで一緒にやってきて、いろんな国の文化を知れたというのもすごく面白かった。決して日本映画を無視しているわけではないので、お話があればやらせていただきたいですし、インド人とかイタリア人とかとも一緒に映画作ってみたいですね」。天衣無縫――。東京で、地球の裏側で、彼女が誰と一緒に何を作ろうがもはや驚くまい。確かなことは彼女が常に挑戦し続けるということである。■関連作品:ナイト・トーキョー・デイ 2010年9月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2009 MEDIAPRODUCCION, S.L. / VERSATIL CINEMA, S.L.ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:村上春樹原作『神の子どもたちはみな踊る』ポスタービジュアル解禁!『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露今度の菊地凛子は殺し屋!『ナイト・トーキョー・デイ』試写会に5組10名様ご招待
2010年09月10日開催中の第67回ヴェネチア国際映画祭で9月2日(現地時間)夜、コンペティション部門に出品されている『ノルウェイの森』の公式上映が行われた。主演の松山ケンイチに菊地凛子、水原希子、そしてトラン・アン・ユン監督らは、大勢のファンと報道陣が見守る中、レッドカーペットを通り、公式上映が行われるサラ・グランデに入場。イタリアでも広く読まれている村上春樹のベストセラーの映画化とあって、夜の9時半過ぎという時間にもかかわらず、1,016席の会場はほぼ満席。松山さんらは早速、観客のスタンディング・オベーションで迎えられた。上映中、原作でも印象深いワタナベ(松山さん)と緑(水原さん)のやりとりにクスクス笑いが起こることも。そして、エンドロールでビートルズの「ノルウェーの森」が流れると、観客は立ち上がって称賛の拍手。エンディングの途中から場内は明るくなり、そのまま数分にわたって拍手が鳴り響いた。松山さんは「終わってお客さんに拍手していただけて、大成功と感じました。すごく嬉しいし、これから海外でも配給されることを思うと、たくさんの方に観ていただけるだろうなと確信できました。最高の一日となりました。(お客さんの反応は)全然予想とは違いましたね。ヨーロッパの人たちと一緒に観るのは初めてだったので、すごくいい経験をさせてもらいました」と充実した表情で語った。菊地さんも「これまでも映画祭に来る機会は多かったのですが、日本の製作する日本の映画で来たいという願いがあったので、今回、村上春樹さんの原作を、トラン・アン・ユンとキャストのみなさんと作ることができ、このような反応が自分の元に届いてきたのはとても嬉しかったです。これからどうやって広がっていくのかすごく楽しみです」と現地の観客の反応を喜んだ。水原さんは「私は映画に観入ってしまい、自分のシーンでも泣いてしまいそうになり(笑)、正直、映画が終わってみなさんが拍手してくれてホッとしたというか、言葉が何も出てこないというか、感動してボーッとしてしまいました。すごく幸せでした」と感動を素直に口にし、喜びの表情。現地の反応はというと「映像がすごくきれいでよかった。話は重かったが、脚本が気に入った」(20代・女性)、「日本の男女の関係は分からないところもあるが、非常に入り込めた」(30代・女性)、「シニカルなラブストーリーで楽しかった。映像美も含めて入り込めた」(30代・男性)とおおむね高い評価で、特に映像表現に関して称賛の声が多く寄せられているという。映画祭はまだ始まったばかりだが、コンペティションの行方も気になるところ。トラン監督にとっては『シクロ』以来となる2度目の金獅子賞受賞なるか?そして松山さん、菊地さん、水原さんらキャスト陣への評価は?『ノルウェイの森』、日本での公開は12月11日(土)より全国東宝系にて。■関連作品:第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:『ノルウェイの森』に質問続出! 凛子、松山ケンイチと「楽屋にこもって話し合った」ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月03日9月2日(現地時間)昼、第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション出品作『ノルウェイの森』の公式記者会見が行われ、松山ケンイチ、菊地凛子、水原季子、監督のトラン・アン・ユンらが出席した。世界中で読まれている村上春樹のベストセラー小説の映画化であり、各国の記者たちから熱心な質問が矢継ぎ早に飛んだ。原作ではリアルに書かれていたワタナベ(松山さん)と、直子(菊地さん)の性描写が、詩的な表現になっているのはどうしてか?という質問に対して監督は「具体的に描くよりも、キャラクターの表情に焦点を当てたかった。特に最初にワタナベと直子が関係を持つシーンは大切なので」と説明。 また、香港の演技派トニー・レオンが20年後のワタナベを演じるといううわさがあったことに関しては、「トニー・レオンの起用を考えていたのは事実。だが、村上さんから許可を得られなかった」と認めた。香港の記者から、セックスシーンの心の準備をどうしたか?と聞かれた松山さんは「監督からは表情を中心に撮ると事前に説明されていたわけではなかったので、原作通りなら過激だろうと覚悟をしていました。けれど、時間をかけて作り上げることが出来た」と答えた。また菊地さんは「松山さんは、役に対して真摯に向き合う方。(セックスシーンについては)楽屋に2人でこもって、いろいろ話し合いました。気持ちだけではなく、どう見えるべきか、といったテクニカルな話もしました」と語った。プレス試写の反応は、賛否両論。アジア系記者からは好意的意見が聞けたが、ヨーロッパの記者からは厳しい声も。あるイタリアの女性記者は「映像は美しいけれど、セックスについて言葉で語りすぎている」と語っていた。さて、夜の公式上映での反応はいかに?(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月03日芸人の鳥居みゆきが、自身が出演し携帯放送局BeeTVにて配信されたお笑い番組「鳥居ようちえん」のDVD発売記念イベントに出席。番組同様に先生として園児に限定夏休み補習授業を行った。今回発売されるのは「鳥居ようちえん入園編」、「鳥居ようちえん卒園編」の2タイトル。鳥居さんは園児相手でもキャラを崩すことなく、幼稚園の歌のお姉さんに扮して放送コードギリギリの“授業”を展開する。この日のイベントでも鳥居さんは、DVDの買い方からや道徳を“鳥居流”で子供たちに伝授し、会場を笑いに包んだ。イベント終了後に報道陣の取材に応じた鳥居さん。授業の感想を尋ねられると「子供たちの出来は、0点!!」となぜか先に子供たちにダメ出し。さらに「子供嫌いを克服するためにこの番組始めたけど、やっぱり私は子供はいらない。池上(彰)先生より良いこと教えたと思います」と自身については大甘採点で報道陣の笑いを誘った。さらに、久々に子供たちに会っての印象は?との質問に「久々に会ったら髪を切ったりしていて、『これから子役の仕事をガンガン取るぞ』感が出ていて、何かむかついた」とほぼ暴言。自身について、金髪にした理由を尋ねられると「菊地凛子に憧れて。嘘です。金髪にしたけど、スーパーサイヤ人にはなれませんでした」と意味不明ながらもやや口調はトーンダウン。だが、DVDの出来映えについて自己採点を求めると「まだ見ていないんで100点!!見たらきっと4点だな。…5点中ね。このDVDと今日のイベントで私が言いたかったことが分かる?『ストップ! 少子化!!』です」と力強く語り、最後も「もしDVDを買って、中にDVDではなくハムが入っていたら、おいしくいただいて下さい」というメッセージで締めた。「鳥居ようちえん入園編」、「鳥居ようちえん卒園編」DVDは共に発売中。■関連作品:非女子図鑑 2009年5月30日より渋谷シアターTSUTAYAほか全国にて順次公開© 「非女子図鑑」製作委員会■関連記事:『非女子図鑑』の成功を解明!NCW映画プロデューサー特別セミナーに5名様ご招待渋谷隠れ家カフェにて“非女子メニュー”展開中!『非女子図鑑』鑑賞券を5組10名様にプレゼント
2010年08月25日村上春樹の大ベストセラーを映画化した『ノルウェイの森』の主題歌に、タイトルの由来にもなっているザ・ビートルズの「ノルウェーの森」の原盤が使用されることが決まった。世界配給の日本映画で、ビートルズの原盤が主題歌として提供されるのは初めてのこととなる。1987年に刊行されて以来、日本のみならず世界中で出版されている村上さんの代表作を映画化した本作。原作では、学生運動が盛り上がりを見せていた時代、主人公であるワタナベと彼の死んだ親友の恋人であった直子、同じ大学に通う緑らを中心に、若者たちの喪失や再生、青春の苦悩が綴られる。デビュー作『青いパパイヤの香り』以来、常に質の高い作品を送り出しているトラン・アン・ユン監督の下、松山ケンイチ、菊地凛子、玉山鉄二といった俳優陣で映画化されることが2008年に発表され、注目を集めてきた。原作の「ノルウェイの森」というタイトルは、ザ・ビートルズが1965年に発表した名盤「ラバー・ソウル」に収められている「ノルウェーの森」に由来しており、劇中でも登場人物が同曲を弾き語りで演奏するなど、作品の中で重要な役割を果たしている。一見、同曲を主題歌で使用することは当然のことのように思えるが、さにあらず。ビートルズの楽曲の原盤をこうした形で使用するのは容易ではなく、撮影前の段階から交渉は難航。本作の小川真司プロデューサーは、一時、原盤ではなく「ノルウェーの森」のカヴァー曲を主題歌にすることも検討したというが、同曲を仮あてした編集を見て、やはり原盤以外にありえないと思い直し、1年以上の交渉を経てようやく使用許諾を得たとのこと。ビートルズのカヴァー曲が映画に使用されることは多々あるが、彼らの演奏による原盤の使用許可が出るのは非常に稀なことで、日本での窓口であるEMI MUSIC JAPANのシニアプロデューサーである藤村美智子さんも「1999年にザ・ビートルズの制作担当になって以来、様々なビートルズ楽曲使用に関するオファーをいただきましたが、実現したことも、実現に近づいたことさえもなかったので今回の主題歌使用に許諾が出たことは、正直大変驚きました」と驚きを隠さない。さらに藤村さんは「交渉を始めた時点で、(本国)EMI-UKの担当者は既に原作を読んでいたようで、“『ノルウェイの森』は素晴らしい作品だ”とコメントしていたので、村上春樹さん、そして彼の小説の素晴らしさがイギリスでも知られているのだと思ったのを記憶しています。楽曲使用の許諾にもきっと大きな影響があったのではないでしょうか?」とも語っている。トラン・アン・ユン監督は「原作における『ノルウェーの森』という曲の重要性から、原盤を起用するのは必然的な事でした。映画をご覧になった観客が、たったいま体験したドラマの余韻に浸るための空間作りが出来るように、特定の場所にこの曲を使用しました」とファンの期待をあおる。小川プロデューサーも「まだ村上さんから映画の許諾をいただく前、一番最初にトラン監督にメールを送ったときに、原作映画化の許諾と同じぐらいビートルズの原盤を使うのは難しいよ、と書いたのを覚えています。自分の中ではそれぐらい、この曲と原作が分かちがたい印象を持っていたので実現できてよかったと思っています。原作では冒頭でビートルズの曲が流れ、主人公のワタナベはそれまでの出来事の全てをふり返り、時の流れを思い起こします。映画で生のビートルズのメロディを聞くと、原作の大人になったワタナベのかき乱されるような感情を実感できると思います」と監督同様、自信をうかがわせるコメント。果たしてどのシーンでどのように使用されているのか――?そのシーンがもたらすのは寂寥感か?青春の苦味か?それとも…。映画『ノルウェイの森』は12月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン■関連記事:高良健吾初のフォトブックが発売撮影現場&箱根プライベート旅行の様子も!あのシーンも原作の種田そのまま!『ソラニン』高良健吾の落書き顔公開2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!2010年、最も活躍する俳優は?『かいじゅうたちのいるところ』Tシャツを3名様プレゼント“堕天使”ジョシュ・ハートネットが語る『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
2010年07月14日映画『アサルトガールズ』に主演した女優の黒木メイサ、共演の菊地凛子、佐伯日菜子、押井守監督らが12月19日(土)、東京・テアトル新宿で初日舞台あいさつを行い、今年1年をふり返った。2009年を表現する漢字1文字を披露する時間が設けられ、黒木さんは「走」と書いた色紙を見せ「1年間走ってきた、という感じなので。あと、今年は自転車にハマりましたのでそれもひっかけて」とサラリ。菊地さんは「楽」で「ラク、ではなく楽しい、です。楽しい年にしたいと思い楽しもうとして楽しく過ごせたから。ウフフ」と充実の笑顔。自分にご褒美をあげるなら?の司会者の質問に「お食事券がいいな。私の中でいま、モツ鍋がブームなので10回行けるくらいほしい」とおねだり。佐伯さんは「始」で「いろいろ始まった年だった。超プライベートでは子供の小学校生活が始まりました」と報告した。押井監督は、「身」と書いた色紙を見せると「今年最大の事件というか成果は、黒帯を取ったこと。55を過ぎて始めて、人には言えない精進を重ねて3年目でようやく取った。これから映画は身体で作るんだと。いままでは頭で作ってきた。この作品は自分に正直に作った映画。評価を正直に知りたい。いいならまたこういう映画。ダメならまた『イノセンス』みたいな陰湿な世界に退避します」と笑わせ、拍手を贈られた。同作は、黒木さんら扮する美女ハンターが、仮想空間“アヴァロン”で巨大モンスターと戦うファンタジー・アクション。菊地さんは「3人のハンターがコミカルに戦っています。一度も現場でお会いしていないのに、さも一緒にやったかのようになっています」とCG技術をPR。押井監督は「映画は女優のモノだとしみじみ感じた」と締めくくり、再び観客の笑いを誘った。テアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサ インタビュー「人との関わりの中で作っていく楽しさがやっと分かってきた」押井守ファン必見!『アサルトガールズ』公開記念企画の大賞賞品を監督が直々に決定黒木メイサ、押井守のオヤジギャグに動じず芸能レポーターの質問にも動じず黒木メイサ、獅童との交際への執拗な質問もクールにかわす!『アサルトガールズ』会見押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着
2009年12月19日12月8日(火)、新宿バルト9にて「スペイン映画祭2009」が開幕した。スペイン、ペルー、アルゼンチンなどで製作された、選りすぐりの話題作6本が3日間にわたって上映される今年の映画祭。オープニング作品『第211号監房』に続いて、今年のカンヌ国際映画祭にも出品された注目作で、日本にもファンの多いイサベル・コイシェ監督が菊地凛子を主演に迎えて東京で撮影した『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』が上映され、コイシェ監督が舞台挨拶を行った。拍手で迎えられた監督は「また、日本に来れて嬉しいです。今までにも監督経験はありましたが、今回の作品は特別なものでした。サウンドのスタッフを始め、みんなで力を出し合い、ベストな結果を手に入れることができたと思います。スペインではすでに公開されていますが、日本でも劇場公開が実現すれば嬉しいです。観た方々が、批評したり考えたりして、最終的に楽しんでいただければと思います。私は、クルーみんなを連れてまたカラオケに行きたい(笑)」と語りかけた。実際、この日は本作の日本人スタッフの姿も見られ、監督との久々の再会を喜んでいた。満員の客席は監督に温かい拍手を贈った。本作で、築地の魚河岸で働きつつ、暗殺者という裏の顔を持つリュウを菊地さんが演じており、劇中、ヌードやセックスシーンにも果敢に挑戦している。彼女のほかに田中泯、中原丈雄といった日本人俳優が出演しており、撮影も築地を始め新宿、下北沢など都内随所で行われた。現在のところ日本での劇場公開は未定。「スペイン映画祭2009」は12月10日(木)までの日程で新宿バルト9にて開催中。スペイン映画祭2009(text:cinemacafe.net)■関連作品:ナイト・トーキョー・デイ 2010年9月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2009 MEDIAPRODUCCION, S.L. / VERSATIL CINEMA, S.L.
2009年12月09日スペイン、およびアルゼンチンやペルーといったスペイン語圏の話題作を上映する「スペイン映画祭2009」が12月8日(火)から3日間の日程で新宿バルト9にて開催される。本国で数々の賞を獲得している話題の6作品が楽しめる。中でも注目は『死ぬまでにしたい10のこと』、『あなたになら言える秘密のこと』、『エレジー』など、新作を発表するごとに大きな話題を呼び、日本にも多くのファンを持つイサベル・コイシェ監督が、菊地凛子を主演に迎え日本で撮影した『マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー』(写真)。主人公は、築地の市場で働きながら、女殺し屋として裏稼業に手を染めているリュウ。ある有力実業家の娘の自殺し、リュウの元に自殺した女の夫を殺してほしいとの依頼が舞い込む。殺し屋、依頼人、そしてターゲットに加え、東京の街の音にとり憑かれたサウンドエンジニアが登場。タイトルにあるように、東京という街が奏でる“音”が物語の鍵を握る。人間の内面を繊細に描き出すコイシェが、東京をどのように描くのか?『悲しみのミルク』はベルリン国際映画祭の金熊賞(最優秀作品賞)を受賞し、アカデミー賞外国語映画賞のペルー代表に選出された作品。ペルーでテロが多発した時代に頻発した、暴行を受けた女性の子供たちが母乳を通して感染する“悲しみのミルク症候群”に侵された女性が己と向き合い、恐怖から自由へと一歩を踏み出す姿を描く。オープニングを飾る『第211号監房』は、刑務所で勤務するはずの男が、凶悪犯を収容する監獄で発生した暴動に巻き込まれ、挙句に監房に置き去りにされてしまうという物語。男は身を守るために囚人として振る舞うことを余儀なくされ、嘘とずる賢さを駆使して危険を回避しようとするのだが…。『デブたち』は肥満を巡る5つの物語が巧みに交錯するコメディ。恩赦で刑務所から出所した2人の金庫破りの名人のその後を描いた『泥棒と踊り子』はアカデミー賞外国語映画賞のスペイン代表に選出された話題作。『瞳の奥の秘密』は同じくアカデミー賞外国語映画賞アルゼンチン代表作で、退職後に小説の執筆を始めた男が、小説家として25年前に起きたある事件に向き合う姿が映し出される。笑いあり、涙あり。各国の映画祭などで高い評価を得ても、日本での劇場公開が決まらない海外作品が多い中、スペイン語圏の質の高い作品に触れるまたとないチャンス!スペイン映画祭2009は、2009年12月8日(火)から10日(木)まで新宿バルト9にて開催。スペイン映画祭2009■関連作品:マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー (原題)
2009年12月07日主演に黒木メイサを迎えて贈る、押井守監督8年ぶりの長編映画『アサルトガールズ』の公開を記念して、本作の公式サイトで「あなたにとっての“押井監督”大募集」なる投稿企画を実施中。見事グランプリに選ばれた人には、押井監督自らがお薦めする豪華賞品が授けられるのだが、この豪華賞品とは――?「つい、押井守監督を思いだしてしまう」「連想する」ような“何か”を写真で撮って投稿するというこの企画。そもそも企画として、かなり漠然しているが、にもかかわらず既に多くのファンからの投稿が寄せられているという。グランプリに選ばれた人は、12月19日(土)の公開初日に行われる舞台挨拶時に監督から直接表彰されるのだが、このたび監督が選んだこの賞品とは、プレイステーション3。ゲーム大好きな押井監督ならではのチョイスと言えるが…、ファンにとって垂涎ものと言うべきか…?こちらの応募は12月6日(日)まで、12月9日(水)に公式サイト上にて発表される。気になる方はお早めにチェック!賞品もさることながら、押井作品への熱い“想い”をここで直接押井監督にぶつけてみては?『アサルトガールズ』は12月19日(土)より公開。『アサルトガールズ』特別企画ページ■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサ、押井守のオヤジギャグに動じず芸能レポーターの質問にも動じず黒木メイサ、獅童との交際への執拗な質問もクールにかわす!『アサルトガールズ』会見押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着黒木メイサ、英語アフレコに初挑戦巨大モンスター“スナクジラ”と戦う!黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年12月04日押井守監督の8年ぶりの長編実写映画として注目を浴びる『アサルトガールズ』の完成披露試写会が11月30日(月)に都内で開催され、押井監督と共に、先頃の「フリー宣言」でこちらも何かと注目を集める主演の黒木メイサが舞台挨拶に登壇した。押井監督は本作にかける意気込みを熱く語る…かと思えば力の抜けたのんびりした口調で「前作『アヴァロン』のときと比べて緊張感は20分の1くらい。ちょっとゆるくなってます。膨大な期待を持たれると、失望するかも。いいかげんな気分で観ると意外といいかもしれません」とコメントし、会場からは思わず笑いが漏れた。それでも、黒木さんとのコミュニケーションには気を遣ったようで「うちの娘より若いので何を言えばいいのか?という感じで…。何を言ってもウケず、へこみました」と打ちひしがれた様子。当の黒木さんは「どこからが本気でどこからが冗談なのか分からなかったです。互いに探り合いながらで、分かってきたところで撮影が終わった」とふり返った。舞台挨拶後には報道陣向けの会見も行われたが、劇中で黒木さんが激しいアクションを披露し、モンスターと戦うことにかこつけて「蹴っ飛ばしたい人は?」などと、黒木さんとの交際が一時期、噂された中村獅童さんを暗にほのめかす質問も飛んだが、黒木さんは「いないです」とあくまでクール!これと同じ光景が、以前の本作の製作報告会見でも繰り広げられたが、黒木さんはそのときと同様に動じず。クリスマスの予定は?という質問にも「仕事です」と即答し、「(自身が演じた)GRAYのように男いらずの女になりたいです!」とキッパリ。「熱愛説は仮想だった?」と仮想空間を舞台にした本作に無理矢理結び付けた質問で食い下がる記者に「質問の意味が分からないんですが…」とやれやれといった様子で、会見場を後にした。『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサ、獅童との交際への執拗な質問もクールにかわす!『アサルトガールズ』会見押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着黒木メイサ、英語アフレコに初挑戦巨大モンスター“スナクジラ”と戦う!黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年11月30日日米のキャスト・スタッフが集結し、アカデミー賞脚色賞はじめ各国の賞に輝いた名作『サイドウェイ』を日本版として新たに誕生させた『サイドウェイズ』が10月31日(土)、公開初日を迎えた。初回上映前には主演の小日向文世をはじめ、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子らキャストとチェリン・グラック監督が舞台に登壇し、映画に因みワインで乾杯し門出を祝った。ワインの聖地、カリフォルニア州・ナパを舞台に、そこで出会った男女4人の恋愛と友情、珍道中を描いた本作。現地での撮影を通して意気投合した様子の4人だが、主演の小日向さんは「こんなに宣伝プロモーションで回ったことはないので、正直疲れました」と、公開初日に少々お疲れ気味?劇中で印象に残った台詞を聞くと、「『最短距離がベストな道とは限らない』という言葉が好きです。遠回りしたって結果的には良いことが待っているとポジティブに思えたら、それは素敵なことだと思います」と笑顔で語った。ワインショップに勤務する麻有子を演じた鈴木さんは、映画をワインに例えて「この映画は、良く出来た年のワインのように、素敵な雰囲気といい思い出を醸し出してくれるような作品に仕上がっています。まずは採れたてのボジョレー・ヌーボーのように味わってください。そして、この先も味わっていただける映画なので、DVDになっても楽しんでもらえると思います」と、早くも本作のDVDまでアピールし、会場を和ませた。アメリカを拠点に活躍するグラック監督は、この日のためにわざわざカリフォルニアから来日。観客に向けて「我々、映画ファミリーへようこそ。“手づくり映画”を楽しんでください」とアピールし、4人の日本人キャストを称えた。オリジナル版に劣らず、まさにハマリ役と言える一同だが、お調子者の大介を演じた生瀬さんは役そのままの調子のよさを発揮。この映画出演の功績として「ハリウッドからのオファーがちょこちょこ来てるんだけど、まだ日本でやり残してることがあるのでお断りしてるんです」と告白するや、「今日はみなさんにご紹介しようと思って写真がここにあるんです」と言ってポケットから取り出したのは携帯電話。「釣りでこんなのを釣ったり、あと京香さんとお買いものしたのがこの写真ね…」とちっちゃい画面を披露し、客席を沸かせた。4人の中で一番年下の菊地さんは、撮影について「お兄ちゃんとお姉ちゃんの下で、何しても許される自由な環境で、一番楽しんでました。プレッシャーとか責任とか感じない、こんな現場が続いたらいいなと思います」とマイペースぶりを見せた。舞台上でも小日向さんたちに温かく見守られる中、「ナパは私一人だったらもう二度と行きたくない場所ですが、この4人でならまた一緒に行きたいです」と無邪気な笑顔で語った。最後には、巨大グラスを手に小日向さんの「お客様は神様でーす!」の合図で、一同ワイングラスを交わすと、盛大な拍手に包まれた。『サイドウェイズ』は全国にて公開中。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:小日向文世『サイドウェイズ』インタビュー海外苦手でも鈴木京香さんなら断れない!ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ
2009年10月31日出演するどの作品でも、常に独特の存在感を示している俳優・小日向文世。その小日向さんが、今度はアカデミー賞を受賞したハリウッド映画の日本版、という画期的な作品に挑んでいる。1か月にも及んだ海外ロケ、俳優としての挑戦について語ってくれた。思わず“ハリウッド映画に出てる気分”に!2人の男がカリフォルニア・ワインの聖地ナパ・バレーのワイナリーを巡るロードムービー、『サイドウェイ』の基本設定はそのまま、キャラクターを日本人に置き換えて新たなストーリーとともに展開される『サイドウェイズ』。本作の撮影が、オリジナル同様にナパ・バレーで行われたのは約1年前のこと。インタビュー部屋に飾られていた映画のポスターを眺めて「『よく行ったなぁ』って感じです…」と小日向さんはつぶやいた。「何か夢のような気分なんですよ。『あー、綺麗なところに行ったんだね〜』って」。最初にプロデューサーからオファーを受けたときは、「ワイナリー巡りよりは九州の焼酎蔵巡りの方が日本人にウケるのでは?」とおもわず考えてしまったほど想像がつかなかった、といまだからこそ明かす。しかし、そんな彼を惹きつけたのは、何よりも海外での撮影だった。「監督含め、スタッフ全員が海外の方。それは確かに面白いと思いましたね。実際、監督はチャーリー・シーンみたいな顔をしているのに、日本語ペラペラなんですけど(笑)。でも監督が『Rolling!Action!』なんて指示を出すと、『おぉ〜何だかハリウッド映画に出てる気分だな〜』って感じがしましたよ」。ところが、「実は海外はあまり好きじゃない」という驚き(!)の告白。「どんなに仕事がハードでも必ず家に帰る、というのは必須条件。でも今回ばかりは『僕はあまり海外が好きじゃないから』って断ったら、後で後悔するんじゃないかなって思いました。しかも、僕が好きになってしまう相手役が鈴木京香さん!これはやっぱり断れないでしょ?案の定キスシーンもありましたし(笑)」。小日向さんの意見も取り入れられながら、何度も書き直されたという脚本。結果、より共感できる、等身大の『サイドウェイズ』が生まれた。オリジナルと比較して観るのも面白いが、ひとつの新しい映画としても、大いに楽しめる作品となっている。「ウジウジしながらも、それなりにもがいて、何とかしたいって思っている。それを1週間ワインを飲みながら、何かひとつ見つけて帰るというところをうまく演じきれたらいいな、と思っていました。僕が思い描いた道雄を、アメリカ版とは違う形でね。どっかで『頑張れよー』ってうしろから後押ししてあげたくなるような人にはなれたかな、って思うんですけど」。「本物のワインを飲ませてくれ!」もちろんオリジナル版同様、映画のキーとなっているのが「ワイン」。とにかくワインを飲むシーンがたくさん登場するが、小日向さん自身もかなりのワイン好きだそう。「カリフォルニア・ワインがこんなにおいしいものだとは、今回の撮影で初めて知りました。フランスワインよりもおいしい!オススメ?僕はナパのピノ・ノワールが好きです。『ニュートン』という銘柄は日本にも輸入されていますよ」。ちなみに、撮影で飲んでいるワインは基本的に中身は全てグレープジュース。しかし、中には本当にワインを飲んでいるシーンもある、と裏話を教えてくれた。「夜、この撮影で今日はもう終わり、というときは『本物を飲ませてくれ!』って頼みました。酔いつぶれるシーンは、本当にワインを飲んでいましたよ(笑)」。ホテルのルームサービスでハンバーグを頼むのが大変だったという話、緊張から一週間便秘になってしまった話、撮影がオフの日にサンフランシスコに遊びに行った話…取材中、たくさんの思い出話を聞かせてくれたが、それだけ、本作は小日向さんの俳優としてのキャリアにも大きな影響を与えたことは間違いない。「1か月間も日本を離れたのは初めて。僕のプロフィールの中で、『サイドウェイズ』という作品は、とても大きな存在になると思います。海外の方が映画を観て、『フミヨを使いたいからこっち来て』って言われたらどうしよう…って言われないか(笑)。これはこれで、僕がいままで色々やってきた中のひとつなので、この映画を足がかりに海外進出したいなんて、これっぽっちも思っていないんです。今度はまた違う、日本に生活している日本人を演じたいと思っています。本当にささやかな家族の話とか演じてみたいですね」。(photo:Yoshio Kumagai/hair & makeup:Yuko Tomioka)衣裳協力:マリテ+フランソワ・ジルボー(タカセ商事)化粧品:アクセーヌ『サイドウェイズ』菊地凛子インタビュー『サイドウェイズ』ジェイク・シマブクロインタビュー■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶
2009年10月29日オール海外ロケ&海外スタッフで撮影された、ハリウッド映画の日本版、という海を越えて生まれた作品にふさわしく、『サイドウェイズ』の音楽を手がけているのは、世界で活躍するハワイ出身の天才ウクレリスト、ジェイク・シマブクロ。大人の青春物語・ワイナリーの風景・ジェイクのウクレレ。意外なようで、ぴったりとマッチする組み合わせ。軽快にウクレレを披露してくれるとともに、映画音楽について語ってくれた。華麗なウクレレプレイで、唯一無二の存在として世界に名を馳せるジェイク。日本にもファンの多い彼が、初めて映画音楽を手がけたのは2006年夏に公開され、数々の賞を受賞した日本映画、『フラガール』。そして『サイドウェイズ』は2作目となる。『フラガール』はテーマからしてウクレレとすぐに結びつくが、『サイドウェイズ』と聞いて、ジェイク自身もとても驚いたという。「プロデューサーが僕の音楽が映画に合うと推してくれたそうで…お声がけいただいてとても光栄でした。確かに、ウクレレが簡単に想像つくような映画でないですよね。でもだからこそ、僕にとっては新しい挑戦で、とても嬉しいです」。ジェイクがオファーを受けたとき、ちょうどカリフォルニアで行われていた撮影が終盤に差し掛かっていた。それから映画が編集に入るとほぼ同時に、彼は音楽を作っていったという。イメージしたものは“ナパ・バレーの景色”そのもの。「僕自身、何度かナパ・バレーに行ったことがありますが、とてもエネルギーのある素敵な場所なんです。実際に自分がそこで過ごした時間を考えながら、イメージを膨らませていきました」。出来上がった映画を観て、「キャラクターはみんな大好きで、キャストも全員素晴らしかった!相性がすごく良かったと思います」と絶賛するジェイク。好きなシーンを聞くと、「たくさんあるけど…」と少し考えながら、「大介と道雄が二人で女性警察官の家に忘れ物を取りに行くシーン」、「道雄が落ち込んでワイナリーの池の中に入って暴れてしまうシーン」といずれもコミカルなシーンを選んでくれた。「映画は大好きなので、また機会があればぜひ映画音楽に携わりたい」と話すジェイク。ちなみに日本の映画も好きだそうで、最近観たものだと、「『ハンサム★スーツ』と『20世紀少年』が面白かった!」と挙げてくれた。日本映画とジェイクの音楽のコラボをまた観れる日はそう遠くないかも?先ずはウクレレの優しい音色がストーリーを美しく包み込む、『サイドウェイズ』の世界をたっぷりと堪能してほしい。ジェイク・シマブクロから独占動画メッセージが到着!■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況
2009年10月28日ワインの本場、カリフォルニア州のナパを舞台にした日米合作のロードムービー『サイドウェイズ』が、10月22日(木)、現在開催中の東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品として上映され、主演の小日向文世と菊地凛子が舞台挨拶に登場!この日のチケットは発売日に即完売となっており、2人は満席の客席から盛大な拍手に迎えられた。全編ナパでのロケで、アメリカ人のスタッフによって撮影が行われた本作。国際映画祭とあって、この日はコメントの後に英語の通訳が入ったが、小日向さんは「英語が飛び交う場所にいると撮影の頃を思い出してドキドキする。(現地では)帰国日を指折り数えていたのですが、あんまり帰りたいと思うとパニックになるので芝居している最中が一番楽しかった」と海外での撮影を思い出しながら同時通訳の流暢な英語に感心するばかり。対照的に菊地さんは「先輩方に囲まれてのびのびと出来た」と語り、初のTIFF参加に喜びを表した。アカデミー賞脚本賞を受賞したオリジナル作との比較も焦点になりがちな本作だが、小日向さんは「オリジナルよりもとっても面白く出来た」と自信のコメント。演じたキャラクターも「おでこが広いのが似ているのは意識しましたけど(笑)。最初はウジウジしてて嫌いでしたが、一生懸命生きてるところが愛おしくなってきて、中年になっても夢を捨てずに恋愛を思い切りしてもいいなと」と、オリジナルとは一線を画しつつ、自身の役柄への愛着を感じさせた。また、本作のメガホンを取ったチェリン・グラック監督との仕事に話が及ぶと、「僕らには優しいが、スタッフには女性でも怒鳴りつけていたのでどうなんだろうと…」と小日向さんが明かせば、菊地さんは「セットを離れるといい加減。一番いい加減な人に『いい加減だ』って言われたので、どんだけ自分がいい加減なんだろ?と」と監督の素顔を暴露。すると、待ってましたとばかりに客席からグラック監督本人が登場!小日向さんに向かって早口の英語で怒鳴りつけるなり「便秘は治った?」と日本語で挨拶を交わし、会場を沸かせた。ハワイの映画祭から駆けつけたばかりだという監督は、仰天する2人にレイ(首飾り)のプレゼントを贈り「この国際的な作品を日本の国際映画祭で上映できて嬉しい」と喜びを語った。そして流暢な日本語で語り、自ら、通訳を介さず英語で翻訳するなどユニークな人柄も見せ、和やかなムードの中、映画が上映された。『サイドウェイズ』は10月31日(土)より全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待
2009年10月23日押井守監督の8年ぶりの実写長編作品『アサルトガールズ』の完成会見が10月19日(月)に都内で行われ、押井監督と共に、黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子の3人の主演女優陣が出席した。会見では、先日、歌舞伎役者の中村獅童さんとの交際が一部で報じられた黒木さんに、この件についての強引な質問が集中する一幕もあったが、黒木さんはクールな対応を見せた。共演を果たした3人の女優陣だが、撮影は別々に行われたため、こうして3人が揃って顔を合わせるのはこの日が初めて。黒木さんは、初めての押井監督の現場について「(CGが多用されているので)現場で何が起こってるのか分からず、付いていくのでいっぱいいっぱいでした(苦笑)。監督とはやっと少し分かり合えたかな、という頃に撮影が終わってしまったので、もっといっぱい話したかったです」と少し残念そうにふり返った。一部の報道陣からは、劇中で黒木さんが演じた戦う強い女性のキャラクターに絡めつつ、かなり強引に「(男性を)リードするタイプか?それとも引っ張ってほしいか?」、「年上の男性はOKか?」などと、交際のうわさに関するあからさまな質問が…。黒木さんは「何を言わせたいんでしょうか…?」と半ば呆れた表情を浮かべつつもクール。「私自身、強い女性に憧れます…というか私は強いですよ(笑)。(男性の)上に立ちたいという気持ちはないですが、同じ目線でいたいです」、「年齢は関係ないです。年上でも、年下でも全然…」と落ち着いた大人の対応を貫いた。さらに「つらい撮影で支えになった存在は?」と食らいつく報道陣にも「大島での撮影でしたので、宿で温泉に入ってました」とあっさり。佐伯さんは2度目の押井作品への参加となったが「前作(『真・女立喰師列伝』)では気を失いそうになりながら一人寂しく撮影に臨んでましたが、今回は仲間…仲間なのかな(笑)?…ができて心強く、楽しかったです。2人とも会ってみるとすごく素敵で、もっと(撮影中に)仲良くなりたかったです」と笑顔で語った。菊地さんの役柄は、監督が菊地さん本人を見てインスパイアされ、生み出したというキャラクター。劇中ではカラスを思わせる姿でダンスを披露しているが、この日は鮮やかな赤いドレスで登場。「監督の作品が好きで、付いて行きました」と笑顔で語り、このキャラクターが誕生したきっかけとなったヴェネチア国際映画祭でのエピソードを明かしてくれた。「『スカイクロラ』でヴェネチアに一緒に行って、夕ご飯前にサン・マルコ広場で待ち合わせをしたんです。でも私はその前にお酒を飲んで楽しくなって、広場で踊ってたんです。監督はそれを見てまして…。今回も『(ダンスは)サン・マルコのときの感じで』っていう指示があって、『振付けさんは?』って聞いたら『いや、自由にやって』と…(笑)」。押井監督は作品について「僕の作品にしては珍しく、明るいファンタジーに仕上がっています」と充実した表情。公開前にもかかわらず、すでにハリウッドからリメイクの打診が来ているそうだが「ハリウッドは何でも買いますからね、とりあえず。やりたければやればいいけど、出来ればこの3人を起用してほしいです」とあまり気に留めていない様子。『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。『アサルトガールズ』公式サイト>■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着黒木メイサ、英語アフレコに初挑戦巨大モンスター“スナクジラ”と戦う!黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年10月19日オスカー候補になったあの『バベル』への出演以降、菊地凛子の活躍は世界へ広がっている。ライアン・ジョンソン監督、エイドリアン・ブロディ共演の『The Brothers Bloom』、イザベル・コイシェ監督の『Map of the sounds of Tokyo』、マイケル・ハフストローム監督、渡辺謙共演の『Shanghai』、村上春樹のベストセラーを映画化するトラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』──待機作のいずれも海外の監督との仕事だ。そして、国際女優として一歩、また一歩、前進していく彼女が新たに興味を示したのは、第77回アカデミー賞で脚本賞に輝いたアメリカ映画の名作『サイドウェイ』を日本人キャスト、外国人スタッフ、オール海外ロケで作った異色の日本映画である。「タフになるために作品を選んでいきたい」「海外だからという理由で作品を選んでいるわけではないんです。ただ、自分ができないなと思うものや、怖くてイヤだなと思うような演技に挑戦したい時期なんですよね。海外の作品は海外であるだけで大変な思いがあるから…タフになるために国内外問わずそういう作品を選んでいきたい。でも、個人的には日本食が好きなので、撮影が終わって美味しいものが食べられる日本が本当は一番いいんですけどね(笑)」と、穏やかな口調、やわらかな物腰で話すが、その志はかなり高い。今回の『サイドウェイズ』でももちろん挑戦はあった。彼女が演じるミナ・パーカーという役は、生まれも育ちもアメリカという設定。流暢な英語とたどたどしい日本語を会話に混ぜ込む演技は「すっごく大変でしたね」とふり返るが、そんな苦労を微塵も感じさせない演技はさすがだ。さらに、言葉だけでなく細かな動きも研究したのだという。「向こうの人の独特な動きがあるので、撮影現場にいたミナっぽい女性の動きを参考にしたり、ハーフの友達に『このセリフ言ってみて』と微妙なアクセントを聞いたりしました。難しい役柄ではあったけれど、ミナは前向きで明るい女の子。痛みや辛さがない分、楽しかったですね」。「大変だったけれど、楽しかった」と笑顔を見せる背景には、小日向文世、生瀬勝久、鈴木京香という実力ある俳優が共演陣に揃っていたこと、やり甲斐のある環境だったことも挙げられるだろう。「ほんとに。日本映画でこれだけ有名な俳優さんと仕事をするのは久々だったので、最初はちょっと緊張しましたけど、小日向さんが笑うとみんながフワ〜っとして心地いい気分になったり、生瀬さんは役柄通り英語もすぐに覚えて積極的に話していたし、京香さんはマイペースに生きている面倒見のいいお姉さんという感じで、すごくいい現場でした」。撮影は約1か月間カリフォルニアで行われ、「時間があるときはみんなでご飯を食べに行ったりしました」と、キャラクター同様に密な関係を築けたと語る。「毎日美味しいワインが飲めて、いい現場!」特に共演が多かった生瀬さんについては、彼のアドリブ力に「新鮮な気持ちになれた」と驚きを隠さない。「生瀬さんのアドリブはすごいんです。セリフは一緒なのに毎回動きとかちょっとしたことを変えてくる。『この人、すごいなぁ』って思っていました」。中でも笑えるのは、大介とミナの喧嘩シーンだ。「生瀬さんがお兄ちゃん的な優しい方だったので、遠慮なくブッていこうと思ってブッたら赤くなっちゃって。あっ、でも(打つ瞬間は)本当のフライパンじゃないですよ。あのシーンを本物のフライパンを使っていたら殺しかねないですからね(笑)」と、撮影時のエピソードを語ってくれた。「洋酒全般は何でも飲みますね」という菊地さん。今回の撮影を通してカリフォルニア・ワインの美味しさを知り「毎日美味しいワインが飲めて、いい現場でした!」と幸せな笑顔を見せる。そして、“菊地凛子”流の映画『サイドウェイズ』の見方をこう提案する。「この映画を観るとワインを飲みたくなると思うんです。だから、ワイン好きな人は夕方頃に映画を観て、その後に1本のワインを誰かと開ける…そういうのもひとつの見方かなって思います。あと、ナパ・バレーはワイナリー以外何もないところですけど、観たらナパに行きたくなる人、多いと思いますよ」。(text:Rie Shintani/photo:Hirarock/stylist:Yuta Kaji/hair & makeup:Yasushi Miyata)■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年10月14日第77回アカデミー賞脚本賞に輝いた傑作ロードムービー『サイドウェイ』を、日本人キャストを迎えて新たに誕生させた『サイドウェイズ』。映画の公開に先駆けて10月5日(月)に完成披露試写会が開催され、主演の小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香の4人と、チェリン・グラック監督、そして本作の音楽を手がけたウクレレ・プレイヤーのジェイク・シマブクロが登壇し、和やかな雰囲気のもと舞台挨拶が行われた。キャストの登壇前には、ジェイクさんによる本作の主題曲「サイドウェイズ」を含むオリジナル・スコア3曲が生演奏で披露された。映画の舞台となるワインの本場・ナパの情景を想起させるような、素晴らしい演奏にたちまち観客は釘付けになり、拍手喝采が贈られた。作曲に際して映画を100回以上も観たというジェイクさんは、「観るたびに発見がありました。才能ある方々と競演できて感謝しています」と笑顔で語った。約1か月にわたり、全編カリフォルニアで現地のスタッフによって撮影された本作。主人公・道雄役の小日向さんは、実は海外は苦手のようで、「家が好きなもので、海外旅行はあまり好きじゃないんです。スタッフの英語が全く分からず、『OK』ってとりあえずニコニコ笑ってました。それがかなりのストレスだったらしく、1週間完璧に便秘になりました。顔では笑って、下はガチガチに…」と撮影時の苦労を明かし、会場を沸かせた。一方、積極的に英語で交流を図っていたという生瀬さんは、1か月の間にいろんな思い出ができたようで、「(男性の)助監督が、ラコステのポロシャツを見て『このワニは噛むんだよ』って胸をつまんできまして…、それ以来ホテルのドアを閉めるようになりました」と現地スタッフとの楽しい(?)交流をふり返った。キャスト4人だけという状況で、のどかな風景の中で結束を深めた様子の一同。菊地さんが「末っ子根性丸出しで、みなさんに甘えさせていただいて楽しい思い出でいっぱいです」と言えば、鈴木さんも「ワインも好きで、海外旅行も好きで、お仕事を忘れてエンジョイしてました」と満面の笑みを見せた。菊地さんによると、鈴木さんはご飯を全員にふるまっていたとのこと。またこの日、赤と白のぶどうの画が入った、自前の着物を身にまとって登場した鈴木さんだったが、菊地さんはそれを見て思い出したかのように、「ちなみに、アンダーウェアはぶどうです。何なら…」と大胆にも見せるふりをし、男性陣をドキッとさせた。このユニークなキャスト陣とスタッフの架け橋となったグラック監督は、「僕は添乗員みたいな気分で、これはみんなで作った手作りの映画です」と満足の出来栄えをうかがわせた。小日向さんが「アメリカ版『サイドウェイ』よりも本当に素敵な映画になったと自信を持って言える」と胸を張る『サイドウェイズ』。公開は10月31日(土)より全国にて。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:菊地凛子、流暢な英語で「ワイン大好き」『サイドウェイズ』、本場ナパで大盛況舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年10月06日アカデミー賞(最優秀脚色賞)を始め、世界各国で90部門以上の賞に輝いた、大人のためのロード・ムービー『サイドウェイ』を、日本初のハリウッド・リメイクした『サイドウェイズ』。ワインの聖地ナパ・バレーを舞台にした本作が、9月27日(現地時間)、同地で開催された映画祭「第23回ワイン・カントリー・フィルム・フェスティバル」のクロージング作品として上映され、出演の菊地凛子がチェリン・グラック監督と共に舞台挨拶を行った。23年の歴史を持つ同映画祭は、ハリウッド著名人を含め毎年5,000人もの観客が訪れるほどの盛況ぶり。9日間にわたり、125作品の上映とライヴイベントが行われている。この日、菊地さんはグレーのシフォンワンピース姿で登場。本作では、生まれも育ちもアメリカの女性を演じるが、「ナパにとても長く住んでいる女性の役をうまく演じられていればいいと思います。英語はそれほどよく分かりませんが、ワインのことはよく理解しています」と流暢な英語で挨拶すると、詰めかけた約400人の地元市民や映画ファンからは拍手と大歓声が贈られた。全編カリフォルニアで撮影された本作だが、ナパ・バレーの美しい景観のほか、11のワイナリーや地元の人気カフェやレストランも数々登場する。菊地さんは、ワインを片手に上機嫌な観客に向かって、「ナパもワインも大好き!」とラブコール!そんな彼女への期待をうかがわせるように鳴り止まない拍手が贈られ、本作の上映中も立ち見が出るほどの大盛況で映画祭の幕を閉じた。『サイドウェイズ』は10月31日(土)より全国にて公開。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:舞台挨拶&生演奏付き!『サイドウェイズ』プレミア試写会に25組50名様ご招待ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!
2009年10月01日27日、秋葉原にカラフルなセーラー服姿のキルステン・ダンストが現れた。これは、『ターミネーター4』のマックG監督の新作ビデオの撮影のため。パステルピンクの日傘を差し、ブルーのウィッグに黄色とピンクのセーラー服とチュチュ、水色のチェックのニーハイにピンクのハイヒールといういでたちは「美少女戦士セーラームーン」を意識したもの。日本のサブカルチャー好きで知られる監督が大ファンなのだという。撮影したビデオ作品は今年後半、ロンドンのテート・モダンで公開される予定。こんな派手なスタイリングも何とか着こなしてみせるのは、ファッション・アイコンとしても知られるキルステンだからこそ。30日に渋谷にオープンしたセレクトショップ「OPENING CEREMONY」のオープン記念パーティ(29日)に出席したが、そこでは白いレースのフリル付きの黒のミニワンピース姿を披露していた。パーティにはアシュレイ&メアリー・ケイト・オルセン姉妹、モデルのエリン・ワッソン、ジェイソン・シュワルツマンら海外からのゲストに加え、菊地凛子、長澤まさみ、玉山鉄二といった日本のスターたちも出席した。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ターミネーター4 2009年6月6日、7日先行公開、6月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SONY PICTURES DIGITAL INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:『ターミネーター2』の美少年、エドワード・ファーロングが離婚へ『ターミネーター4』10億超スタート!梅雨真っ只中の興行戦線やいかに?ブライス・ダラス・ハワード&ムーン・ブラッドグッド強く、美しき女たちの戦い!「ドラえもん」にターミネーター乱入猫型ロボットvs不死身のアンドロイドが実現!帰ってきたぜ!『ターミネーター4』シュワちゃん出演シーン含むTVスポットが到着
2009年08月31日世界各国から東京に選りすぐりの作品が集まる、秋の祭典「東京国際映画祭」(以下TIFF)が、今年も「エコロジー」をテーマに、10月17日(土)より9日間にわたり開催される。平成の幕開けと共に歩み、毎年各国の豪華ゲストが集まることでも話題を呼び、賑わいを見せる本映画祭。第22回を迎える今年のコンペティション国際審査委員長にメキシコの鬼才、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が決定した。長編映画2作目となる『21グラム』で名優ショーン・ペンにヴェネチア国際映画祭男優賞をもたらし、菊地凛子のハリウッドデビュー作としても注目された『バベル』では各国の俳優陣を従え、第59回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど、まさに世界を股にかけて活躍するイニャリトゥ監督。その名を最初に知らしめた処女作『アモーレス・ペロス』(’00)は第13回東京国際映画祭にてグランプリを受賞しており、実はTIFFとは縁深い監督の一人である。グランプリ受賞から9年ぶり、今度は審査委員長としてのTIFFへ参加を決め、監督は以下のようにコメントを寄せている。「地球上の各地の映画界から、新たな、そしてエキサイティングな産声があがっています。我々の発想を変える人たちも、これまでも映画によって我々のビジョンを豊かにしてくれた人たちも、今日の文化に時折見られる我々を完全に取り乱させるものに抵抗するための場を必要としています。TIFFは、何年も前から世界中の映画制作者が会する重要かつ心温まるフェスティバルです。日本の文化や映画の伝統は、私個人にも影響を与え、敬意と感心を抱いてます。審査委員長を務めさせていただけることを名誉に思い、感情の浄化や省察を引き起こす、新たな声に出会うことを楽しみにしています」。これから徐々に全貌が明かされていく同映画祭。果たして今年は昨年以上の盛り上がりを見せることができるのか?第22回東京国際映画祭は、10月17日(土)〜25日(日)の9日間、東京・六本木ヒルズほかにて開催。第22回東京国際映画祭開催期間:10月17日(土)〜25日(日)開催場所:六本木ヒルズ(東京・港区)公式サイト:■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催
2009年08月17日『GHOST IN THE SHELL―攻殻機動隊―』や『スカイ・クロラThe Sky Crawlers』などで世界的に知られる、日本アニメ界の旗手・押井守が8年ぶりに挑む長編実写映画『アサルトガールズ』。美しき女性ハンター役3人に黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子という実力派女優3人が扮することで注目を集める中、7月30日(木)、主演の黒木さんが英語アフレコに初挑戦!砂漠の戦場で巨大モンスター“スナクジラ”と戦うシーンの模様が報道陣の前で公開された。今回、押井監督はアフレコを収録するという想定で、映像を先に撮影するという制作スタイルを実践。アフレコでは、押井監督から「英語をスムーズに話すことよりも、感情を大事にしてほしい」とのディレクションが入ると、黒木さんは、初めての英語アフレコにも物怖じせず、流暢な英語で感情的な怒りを見事に表現した。そして収録を終えると、真剣な表情から一転、「英語でのアフレコは監督に演技を意識してって言われたので、気持ちが楽になりました」と安堵の表情を見せた。最近では演技だけでなく、歌手として歌やダンスの才能も発揮している黒木さんだが、本作で初の本格アクションに挑戦した。大島でのロケ撮影の感想を聞くと、「撮影に入る前に道場に行って練習したんですけど、実際現場に入ると足元が砂場で動きが全然変わってくるので結構大変でしたが、楽しかったです、すごく」と笑顔でふり返った。また、CGによる、見えないモンスターとの戦いについては「(CGが使用されるため)よくわからなかったので不安だったのですが、撮影前に監督に説明してもらって、想像して挑みました。実際にどのように出来上がっているか、完成が楽しみ」と映画の完成に期待を寄せた。一方、押井監督は久しぶりの実写映画、というよりは美人女優との競演に戸惑いがあったようで「女優3人を綺麗に撮るにはどうやったらいいか。3人一緒は大変だから、基本ひとりにしてました」と告白。黒木さんとの初対面の挨拶では「僕の映画出るの?出てもいいことないけど(笑)」とまで聞き直したとか。ちなみに、撮影に向けて参考にしたゲームはあるか?との質問には、「そういった本を読んだり作品を観たりはしました」と答える黒木さんに対し、監督は「やってますよ。いまは『ドラゴンクエスト』。レベル31です」とお茶目な一面を見せた。そして最後に、監督は「僕の映画としてはたぶん画期的なくらい分かりやすいと思う。本当の娯楽作品になっていると思うので、どうぞ疑うことなく」とアピール。果たしてその出来栄えは?『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年07月31日国際的な喝采を浴びた『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』に、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など研ぎ澄まされた映像世界で多くの観客を魅了してきた押井守の、自身の監督作としては8年ぶりの実写長編作品となる『アサルトガールズ』の公開が決定。主人公の3人の女ハンターたちを黒木メイサ、菊地凛子、佐伯日菜子が演じることが発表され、黒木さんが写った場面写真が公開された。押井監督が『Avalon(アヴァロン)』以来となる長編実写映画の舞台として選んだのは、熱核戦争後の荒廃した砂漠の戦場、巨大モンスター<スナクジラ>の群れが地を這い、強襲揚陸艦が宇宙を飛ぶ世界。黒木さん、菊地さん、佐伯さんの3人は、突然変異の超大物<マダラスナクジラ>を仕留めようと、アサルトライフル(突撃銃)やパワフルな銃器を手にフィールドを駆け巡る。今回解禁となったのは、銃弾を体に巻いた黒木さんが写った写真のみ。いまだ物語の詳細については不明だが、話題の映画への出演に加え、歌手としてもめざましい活躍を見せる黒木さんに、カンヌ招待作『Map of the sounds of Tokyo』(原題)に、トラン・アン・ユン監督による『ノルウェイの森』と邦画という枠を超えて注目を集める菊地さん、ドラマ、映画、さらには舞台と各方面での活躍が光る佐伯さんの3人が、押井監督の下でどのような化学変化を見せるのか、期待が集まる。『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントスカイ・クロラ The Sky Crawlers 2008年8月2日より渋谷東急ほか全国にて公開© 森博嗣/「スカイ・クロラ」製作委員会■関連記事:【ヴェネチアレポート09】あの三巨匠だけじゃない!世界で活躍する日本人俳優たち【ヴェネチアレポート08】凛子「私にとっては金」『スカイ・クロラ』公式上映【ヴェネチア映画祭】いよいよ開幕!オープニングはブラピ&ジョージ×コーエン兄弟『スカイ・クロラ』に続き、押井守が初の実写TVシリーズ「ケータイ捜査官7」を制作!『ポニョ』興収100億突破の次は1,000万人動員、ヴェネチアでの活躍にも期待!
2009年07月22日