ご飯を炊きすぎたり、炊く時間がないときにとても便利なのが、冷凍ご飯です。いつでも好きなときに冷凍庫から取り出して温めれば、すぐに食べることができます。しかし、冷凍ご飯に賞味期限がないのか、疑問に思ったことはありませんか?また、温め直したときに、パサパサになっていたり、おいしくないと感じたことはないでしょうか?そこで本記事では、冷凍ご飯の賞味期限や上手に冷凍するコツ、おすすめの解凍法を詳しく解説します。冷凍ご飯を上手く活用したい人は、ぜひ参考にしてください!■冷凍ご飯の賞味期限はどれくらい?冷凍ご飯にも賞味期限があります。冷凍さえしておけばいつまででも大丈夫、と考えるのは大きな誤りです。風味や食感が損なわれるだけでなく、食中毒の原因にもなる恐れがあるので、要注意です。ご飯を冷凍保存するなら必ず覚えておきましょう。・一か月以内に食べたほうがよいご飯をおいしく食べたいなら、炊いてから時間を置かずに少しでも早く食べるに越したことはありません。これは、冷凍しても同じことです。やむを得ずどうしても長く保存したい場合でも、一カ月以内に食べた方がよいでしょう。・徐々に味は落ちていくご飯は、たとえ冷凍していても味は徐々に損なわれていきます。理由は、冷凍庫内で空気の水分が霜となってご飯に付着することで本来の風味が落ちてしまうからです。ひどい場合は、傷みがすすみ、食べると食中毒を起こすこともあるので、十分な注意が必要です。また、冷えることでご飯に含まれる水分が蒸発してパサパサになってしまうこともあります。食べるには耐えがたい独特の臭いが付くこともあるでしょう。「冷凍さえしていれば大丈夫」という考えは現実に即していないため、1ヶ月以上前の冷凍ご飯は、今日を限りに捨てるようにしましょう。少なくとも一カ月以内には必ず消費するようにしてください。■傷んだご飯の見分け方ご飯は、よほど慎重に保存しないと思いの外はやくに傷んでしまいます。せっかくおいしく炊けても、食べられない状態にしてしまってはもったいないです。ご飯が傷んだときどのような状態になるのか、具体的な見分け方を解説していきましょう。・酸っぱい臭いや異臭ご飯が傷みだすと、ツンと鼻を突くような独特の酸っぱい臭いがすることがあります。ひどい場合は容器などのふたを開けた瞬間に分かりますが、冷凍している場合は分かりにくいこともあります。炊いてから長時間経過したご飯は、鼻を近づけて臭いを嗅ぐ習慣をつけるようにしましょう。そして異臭がしたら、迷わずにすぐに廃棄処分してください。・酸っぱい味異臭がして傷んでいると分かれば良いのですが、気付かずに食べてしまうことも考えられます。その際に、酸っぱい味がしたらただちに口から出して、そのご飯は廃棄するようにしてください。ご飯にはありえない酸味を帯びた違和感のある味のため、すぐに分かるはずです。・糸を引いているご飯が傷むと糸を引くこともあります。これは雑菌が繁殖し始めている証拠ですから、絶対に食べてはいけません。フライパンで炒めたり、ほかの食材と混ぜて調理してしまうと分からなくなるため、炊いてから長時間経過したご飯は、しっかり目や鼻で確かめるように癖づけましょう。・カビが生えているご飯が傷んでくるとカビが生えてきます。ご飯は水を多く含むため、時間の経過とともにカビが繁殖しやすい条件が整っているといえます。初期は白い小さなつぶつぶが付着していますよ。この段階ですでに食べてはいけません。さらに酷くなると、緑がかったり赤かったり、最終的には黒いカビが生えてきます。誤って口にすると食中毒など重大な健康被害を引き起こす恐れが高いため、十分に注意が必要です。・ご飯の変色ご飯は、特に炊飯器に入れっぱなしにしておくと黄色くなってきます。これはメイラード反応と呼ばれ、お米に含まれるデンプンとアミノ酸などが反応して起きる現象で、食べても悪影響はありません。しかし、これが上記のように白いつぶつぶが付着したり、緑や黒い色を帯びてきたりすると危険です。■冷凍ご飯を作るときのコツ 解凍後もおいしくたべるためには、冷凍ご飯を作る際のコツがあります。それは、炊き上げたあとのご飯の性質をよく理解し、おいしくなるための理にかなった手順を踏んでいくことにほかなりません。ちょっとした工夫と手間をかけることで、誰でも上手に冷凍ご飯が作れるので、ぜひマスターしてくださいね。・1食分ずつ小分けにする冷凍ご飯を作るときは、あまり多くのご飯をまとめないようにしてください。1食ずつ小分けにするのがポイントです。多くのご飯を一緒にすると、冷凍したときに大きな塊となり、解凍に時間がかかります。さらにレンジで加熱した際に、均一に解凍されず加熱ムラができてしまい、おいしくなくなるのです。それより、1食ずつをラップに包んだり、タッパーなどの保存容器に小分けにしましょう。すると、食べたい分だけ解凍することも可能なため、無駄も省けます。・炊き立てのご飯を冷凍する冷凍ご飯を作るときは、炊きたてのご飯を使うのがおすすめです。炊き立てのご飯は、ふっくらとして粒が立ち、特有のおいしそうな香りと甘味があります。この状態をそのまま冷凍してしまうのが、解凍したときに一番おいしく感じるのです。冷めたあとのご飯を冷凍すると、水分が抜けている分、解凍したあとさらにパサパサになっておいしくなくなるので気をつけましょう。具体的には、炊き立てのご飯を蒸気ごとラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れます。このとき、ラップの中にできるだけ空気が入らないようにしましょう。空気が多ければ多いほど、ご飯の表面に霜がついて風味が損なわれる原因となります。かといって、おにぎりを握るように包んでしまうとせっかくの米の粒がつぶれてしまうので、軽く力を入れてふんわりとまとめるように心掛けてください。実際に何度かやってみると、感覚がつかめるでしょう。ちなみに、ラップはポリエチレン素材はおすすめしません。ポリエチレン製は空気を通しやすいため、野菜や果物など空気を必要とする食材には適していますが、ご飯には冷凍庫内の臭いが移ってしまう恐れがあります。それよりも、空気を通さないポリ塩化ビニリデン素材のラップが良いでしょう。ポリ塩化ビニリデン製のラップは、ポリエチレン製より耐熱性に優れているので、ほかの用途でも重宝します。・粗熱を取ってから冷凍するラップに包んだご飯は、炊きたてのためかなりの熱を持っています。このまま冷凍庫に入れてしまうと、庫内の温度を上げてほかの食材に影響が及びます。粗熱が取れるまで待ってから冷凍庫に入れてくださいね。・ご飯を平らにするラップで包む際には、ご飯は平らにしましょう。おにぎりのように丸くすると、中心部だけ冷凍されるのが遅くなって風味を損なう一因となります。また、解凍する際も中心部が上手く解凍できなくなる恐れがあります。平たくすることで短時間で均一にムラなく冷凍できるので、おすすめです。・金属トレーを使って急速冷凍するもし冷蔵庫に「急速冷凍機能」がついている場合は、これを使うことで上手く冷凍ご飯が作れます。冷凍時間は速ければ速いほど、炊き立てに近い風味を閉じ込めることができるからです。もし急速冷凍機能がない場合でも、100均などで売られている金属トレーを使うといいでしょう。金属トレーは熱伝導が良いため、この上にご飯を乗せれば、フリーザーパック単体よりも速くに冷凍が完了します。金属トレーもない場合は、ラップでご飯を包んでからアルミホイルで包みましょう。アルミも熱伝導が良いので、冷凍が速く完了します。・タッパーには隙間なく詰める タッパーなどの保存容器にご飯を1食ずつ小分けにして冷凍するのも、強くおすすめします。ただし、その際は保存容器内の隙間がないくらいにいっぱいに詰めるようにしてください。スペースがあると空気が入り込み、ご飯に霜がつく原因になります。ふたがついた保存容器ならどのようなものでも構いませんが、100均などで売っているご飯専用の保存容器もおすすめです。底が凸型にとがっていて、解凍時にムラなく加熱ができる工夫がなされているものや、おにぎり型になっていて、解凍したらそのまま海苔を巻くなどして食べられるタイプもあります。■冷凍ご飯をおいしく解凍する方法ご飯を冷凍したからには、必ず解凍しなければなりません。よりおいしく解凍するためには、いくつかのポイントがあります。ついやってしまうNGな解凍方法についても解説するので参考にしてくださいね。・常温で放置するのはNG冷凍ご飯を常温で解凍しているという人も少なくないでしょう。しかし、これはあまりおすすめしません。常温での自然解凍は、時間をかけることで解けだした水分によってご飯の表面がベチャッとしてしまいます。と同時に、乾燥によりパサパサになってしまい、おいしい風味が逃げてしまうのです。ご飯は冷やされることでデンプンが固まりますが、常温での自然解凍では、固まったままのためふっくらしません。ただし、ある程度解けるまで自然解凍してから電子レンジにかけるのは、ご飯がふっくらとなるので良いでしょう。・解凍機能は使わずレンジにかける冷凍ご飯は、電子レンジで解凍するのが手軽でおすすめです。その際、多くの人が勘違いしがちなことですが、解凍機能は使わず加熱のみにしましょう。解凍機能を使うと先ほど説明した常温での自然解凍と同じ原理で、水分が抜けてパサパサになってしまうからです。手順としては、ラップをはがして耐熱容器に移します。ここでしばらく自然解凍させます。いきなりレンジで加熱すると、水分が飛び過ぎてパサパサになります。そして再度ラップをしたら600Wで3分加熱してください。1分ほど加熱したら一旦止めて、加熱ムラを防ぐためにご飯をほぐしまします。上と下を逆さまにひっくり返すのが良いでしょう。さらに再度2分加熱してください。もし冷凍ご飯からラップがはがしにくければ、一度レンジで軽く加熱してからはがしましょう。そして耐熱容器に移したときに軽くほぐして水分を飛ばすと、ふっくらするのでおすすめです。・蒸し器やフライパンを使う蒸し器やフライパン、鍋などを使っても冷凍ご飯をふっくらと解凍することができます。蒸し器の場合は、保存容器のままか、冷凍ご飯をクッキングシートに乗せて10分蒸してください。フライパンや鍋の場合は、ある程度深さのある器に冷凍ご飯を入れます。それを水を張ったフライパンや鍋に入れてふたをし、強火で10分程加熱してください。いずれもご飯が固いようなら、様子を見ながらさらに加熱してください。・解凍後は少し蒸らす電子レンジにしろ蒸し器やフライパンにしろ、冷凍ご飯を解凍したあとは、ふたをしてしばらく蒸らすとよりふっくらと柔らかく仕上がります。ご飯特有の新鮮でおいしそうな香りも復活します。・取り出してすぐに解凍したい場合はワット数を低くする冷凍庫から取りだしてすぐに解凍したいときには、上記のように電子レンジを使いますが、急激に加熱すると水分が飛び過ぎてパサパサになるため、ワット数は低く設定してください。・臭いが気になれば日本酒を使う冷凍ご飯を解凍しようとするときに、独特の臭いが気になることがあります。その際は、ご飯1食分に対して小さじ1の日本酒をかけましょう。そのまま5分おいてから加熱すると、臭いがアルコールとともに蒸発するので気にならなくなります。 ■解凍したご飯の賞味期限解凍したご飯には、賞味期限があります。一度解凍したご飯を再度解凍するのは、NGです。解凍したからには、食べ切るしかないのですが、いつまでが期限か、また必要でない分まで解凍してしまったご飯はどのように処理すれば良いのか、詳しく解説しましょう。・その日のうちに食べたほうがよい一度解凍した冷凍ご飯は、必ずその日に食べ切るようにしましょう。一旦冷凍すると水分が抜けますが、再冷凍するとさらに水分が抜けてパサパサになるため、風味が大きく損なわれます。絶対におすすめできません。また、解凍したご飯をお弁当に使うのも良くありません。これも先ほどと同様に、解凍したご飯を冷やすことになり、おいしくなくなるからです。・翌日以降はおかゆやチャーハンがおすすめどうしてもその日のうちに解凍した冷凍ご飯を食べ切れない場合は、おかゆやチャーハンとして活用するのが良いでしょう。おかゆなら足りない水分を足して作れますし、チャーハンやピラフなど、油を使って火にかけるメニューは、水分が少ないパラパラのご飯で作る方がおいしくなるからです。■チャーハンを冷凍する方法と賞味期限最後に、チャーハンを冷凍するおすすめの方法をお伝えしましょう。手間を惜しまずに冷凍すれば、チャーハンがパラパラになってプロのおいしい味に近づきます。賞味期限や解凍方法もよく理解して、賢く冷凍チャーハンを活用してください。・冷凍チャーハンの賞味期限冷凍チャーハンの賞味期限は、1ヶ月です。味の劣化をあまり気にしないなら、3か月くらいまでは大丈夫でしょう。ただ、早く食べるに越したことはありませんので、冷凍したものには日付を書いておくといいですね。・パラパラのチャーハンにするための冷凍方法パラパラのチャーハンにするためには、フリーザーバッグを使って冷凍します。チャーハンをフリーザーバッグに入れて平らにならしてください。このとき、霜がつかないようにフリーザーバッグからしっかりと空気を抜いてください。1時間後にいったん冷凍庫から取りだして手でもみほぐしたら、再度冷凍庫に入れます。これを3回繰り返しましょう。するとプロの様なパラパラのおいしいチャーハンになります。ちなみに、ここまでするのは面倒で、しかもパラパラにならなくても良いという場合は、1食分ずつを平らにしてラップに包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷凍しましょう。また、パラパラでおいしい冷凍チャーハンにするためには、冷凍ご飯と同様、できるだけ速く冷凍してしまうことが大切です。急速冷凍機能があれば活用してください。なければ、熱伝導の良い金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ラップの上からアルミホイルで包むのも良いでしょう。・冷凍チャーハンの解凍方法 一番おすすめの冷凍チャーハンの解凍方法は、フライパンで炒めることです。冷凍チャーハンをフライパンの上に乗せて、ある程度自然解凍するまで待ちます。それから炒めると水分を飛ばすことができるので、ベチャッとしないで済みます。これが面倒な場合は、冷凍チャーハンを耐熱容器に移して、ラップをかけて電子レンジで加熱してください。■コツを抑えて冷凍ご飯を上手に活用しよう冷凍ご飯も、作り方と解凍方法のコツをつかめば、とてもおいしく食べられることが分かりました。必要な分量だけ用意できるうえに、炊き立てと変わらない味が楽しめます。また、おかゆやチャーハンにも活用できるのも魅力です。賞味期限に注意し、やり方さえマスターしたうえで冷凍ご飯を習慣にできれば、時間の使い方にも広がりを持たせることが可能かもしれません。ぜひ、上手く活用してみてください!
2021年02月09日肉は季節を問わず食べたくなる超人気食材の一つです。だからこそ常にストックしておきたいものですが、気になるのが賞味期限です。気をつけないと冷蔵庫に保管していても驚くほど早くに腐ってしまうことがあります。そこで本記事では、とっておきの肉の冷凍方法を解説します。上手な冷凍方法や保存期間を延ばす方法、さらに悪くなった肉の見分け方や冷凍焼けした時の対処法について詳しく掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■肉の冷凍賞味期限は種類によって異なる肉は一旦冷凍してしまえば賞味期限は永遠に訪れない、と勘違いしている人が少なくありません。ところが、肉はたとえ冷凍保存していたとしても賞味期限は存在するのです。しかも厳密にいうと、肉の種類や部位によってその期限は異なります。日常よく口にする肉の冷凍賞味期限を覚えておくと、風味を損ねることなく調理することができるでしょう。・牛肉牛肉、豚肉、鶏肉のなかで牛肉はもっとも冷凍賞味期限が長いといって良いでしょう。薄切りやブロック肉、ステーキであれば約3週間は大丈夫です。後述しますが、一般的にひき肉になると冷凍賞味期限は短めになります。牛肉に関しては上記と同様約3週間になります。塊肉なら約4週間はもつでしょう。・豚肉豚肉も牛肉と同じく冷凍賞味期限は長めになります。薄切り肉、ステーキ、ブロック肉なら約3週間、塊肉なら約4週間が目安です。ひき肉の場合は、2週間と短めになります。・鶏肉牛肉、豚肉、鶏肉の中で冷凍賞味期限は、鶏肉が最も短いです。鶏肉はほかの肉に比べて水分の含有量が多く、食中毒の原因となるサルモネラ菌も繁殖しやすいため、注意が必要です。できるだけ早めに食べるに越したことはありませんが、もも、ささみは2~3週間、塊肉は3~4週間くらいが目安です。ひき肉は2週間と短めになります。特に鶏肉のから揚げは、子どもからも圧倒的な人気を誇るため、お弁当のおかずにも多用されますので、鶏肉を冷凍する機会も多いのではないでしょうか。くれぐれも食中毒を起こさないように賞味期限には注意しましょう。・ひき肉の賞味期限ひき肉は、塊の肉などと比べると賞味期限は短めになります。約1週間短いと考えましょう。傷むのが早いためできるだけ早くに食べることをおすすめしますが、総じて2週間が限度と考えてください。後述しますが、たとえばハンバーグなら下味もつけて成形しておけば、そのまま冷凍するよりは長持ちしますし、解凍したらフライパンで焼くだけで済むためとても便利です。■肉を上手に冷凍保存する方法肉を冷凍する際、どのようなことを心掛けていますか?スーパーや精肉店で買ってきたパックのまま冷凍している人も少なくないかもしれません。しかし、そのやり方では片手落ちです。肉は精肉して出荷された瞬間から劣化が始まります。お店では大丈夫に思えても、自宅に持ち帰ったときには、ドリップといわれる肉汁が漏れ出てしまっていることもあります。厳密にいうと、この時点で肉の風味は損なわれているといって良いでしょう。せっかく購入した肉をよりおいしく食べるためにも、肉の性質や傷む原因を知って賢く冷凍保存するようにしたいものです。・密閉する肉の上手な冷凍保存方法でおすすめなのは、密閉することです。肉をラップで包んで、フリーザーバッグなどの密閉容器(袋)に入れて冷凍します。肉は空気に触れることで酸化が進み、急激に劣化してしまいます。これを防ぐためには、買った際に入っているパックから肉をとり出して、できるだけ手早く空気を入れないようにしてピッタリとラップで包みましょう。フリーザーパックの表面に目安となる冷凍賞味期限を書いておくこともおすすめします。色々な種類と大きさの肉を冷凍すると判別できなくなるため、肉の種類や部位を書いておくのも良いでしょう。・急速冷凍する肉を急速冷凍するのもおすすめです。急速冷凍機能つきの冷蔵庫がある場合は可能ですが、そうでないお宅の方が多いかもしれませんね。その場合は、できるだけ冷凍温度を低く設定したうえで、金属製の容器に肉を入れて冷凍してください。するとタッパーウェアやフリーザーバッグよりもかなり早くに冷凍が完了します。・小分けに冷凍する肉を小分けして冷凍するのもおすすめです。大きな塊の場合は、それだけ冷凍されるのに時間がかかります。しかし、小さく切ったり薄くスライスして別々にわければ、その分一つ一つの肉が早くに冷凍されます。解凍時間も短縮できて、料理に使う量も調整しやすいのでとても便利な方法といえるでしょう。・加熱処理や下味をつけて冷凍する肉に加熱処理をほどこしたり、下味をつけておくと冷凍賞味期限が長くなります。しばらく消費しないことが分かっている場合は、この方法が良いでしょう。フライパンや電子レンジで加熱したり、酒やワイン、醤油や塩などの調味料で下味をつけると細菌の繁殖が抑えられるため新鮮な風味を維持したまま冷凍できます。ちなみに、冷凍すれば細菌が死滅すると思い込んでいる人も多いようですが、実際には生き続けているため、加熱処理や下味をつけておくことは非常に有効で賢明な方法といえるでしょう。・保存期間の目安冷凍保存期間の目安は、肉や部位によって若干の違いがありますが、長くて1ヶ月と考えましょう。前述のように薄切り肉やブロック肉、ステーキなど日常のレシピで多用するお馴染みの部位は、3週間以内に消費してください。ひき肉の場合は、2週間以内が無難です。1ヶ月くらいまでなら総じて大丈夫ともいえますが、厳密にいうと風味が損なわれたり、冷凍焼けが始まるケースも散見されるので、くれぐれも肉の状態をよくチェックしましょう。■肉の冷凍保存期限を延ばすためのコツ肉は冷凍保存しても賞味期限がなくなるわけではありません。しかし、少し工夫することでその期限を延ばすことも可能です。肉のうまみを逃さず最大限おいしさを引き出すために、とっておきのコツをお伝えするので、ぜひ試してください!・味付け肉にする肉の冷凍保存期限を延ばすためには、味付け肉にしてしまうことがとても有効です。肉の劣化の大敵は、酸化と肉汁が外に漏れ出て余分な水分として表面に残ってしまうことにあります。これらを放置すると肉が傷んで風味が損なわれたり、食中毒の原因となる菌が繁殖してしまいます。冷凍保存する前にあらかじめ下味をつけておけば、これらのリスクを避けることができるのです。味噌や醤油、酒やワインなどが有効でしょう。時間がなければ塩をふるだけでも効果があります。塩麹を使えば柔らかくて新鮮な肉の食感が保たれます。ひと手間かけることが冷凍保存期限を延ばすだけでなく、解凍後の味わいにも大きな影響を与えることを認識しましょう。・買ってすぐ冷凍肉の冷凍を行ううえで鉄則といっても良いのが、買ってすぐに冷凍することです。肉は精肉されてから店頭に並び、売れて各家庭に届くまでにどんどん劣化が進んでいます。ゆえに少しでも早くに劣化に歯止めをかける必要があるのです。そのためにも、買ってきたらすぐに冷凍しましょう。ドリップが出ていれば、きれいに拭き取って肉の表面を清潔にして、できるだけ空気に触れる時間を少なくします。ラップで包んで密閉容器に入れるなどして早く冷凍庫に入れてください。肉に直接触れると菌が付着しやすいので、ゴム手袋をつけて作業するのも良いかもしれません。 ■冷凍した肉の解凍方法冷凍するときと同じくらい重要なのが、解凍です。肉は冷凍の仕方によってずい分保存状態が違ってきますが、それは解凍方法にもいえることなのです。せっかく上質な肉を手に入れて上手く冷凍したにもかかわらず、解凍の方法がずさんだと元も子もありません。肉の風味やおいしさを損なわない解凍方法を、しっかりとチェックしてください。・低温解凍する冷凍した肉は、冷蔵庫を使って低温解凍するのがおすすめです。少し時間がかかりますが、冷蔵庫内でゆっくりと解凍することで、肉全体が均一に同じ温度を保ちながら溶けて行きます。これにより肉汁が漏れ出ることが少なくなり、旨みを逃さずおいしいまま食べることができるのです。解凍する際の目安は、肉の表面を指で押して少し固く凍っていると感じるくらいがベストです。この状態だと肉汁が漏れないため、火にかけると肉本来の風味がしっかりと出てきます。室温で自然解凍させる人も多いかもしれませんが、あまりおすすめできません。室温で解凍すると、急激に肉の表面温度が上昇し、細菌繁殖の原因になります。肉汁も多く漏れ出ることで、せっかくの風味も大きく損なわれるため注意が必要です。前述のように肉を小分けにして冷凍しておけば、低温解凍の時間もより短くて済むでししょう。 ・流水にさらす時間がないときは流水にさらすのもやむを得ないかもしれません。しかし、特に夏の暑い時期は、水の温度が高いため肉の表面温度も急激に上昇し、鮮度が落ちておいしくなくなります。流水解凍するなら、できるだけ寒い時期にしましょう。・氷水を使う肉の解凍には、氷水を使うのもおすすめです。氷水は、冷蔵庫で低温解凍するより早くに溶けるのでおすすめです。15℃を超えると細菌の繁殖が始まるので、タイミングを見計らって氷を追加しながら解凍してください。なお、ラップで包んだだけの場合は、氷水が入りこんでくるので、フリーザーバッグやビニール袋などで密閉したうえで氷水につけましょう。・熱湯は使わない早くに解凍したいときは、熱湯を使いたくなるかもしれませんが、おすすめしません。熱湯をかけると肉の表面温度だけが急速に上昇します。肉の中心部が凍ったままだと温度差により肉汁が漏れだしてしまいます。解凍の際は、肉全体の温度が均一に溶けることが理想のため、この方法は真逆となります。■冷凍保存期限切れ!悪くなった肉の見分け方肉を冷凍保存すれば、賞味期限をかなり延ばすことができます。ところが、その期限は永遠ではなく時間の経過とともに確実に劣化が進みます。悪くなった肉を見分ける方法を知っておくことで、風味が損なうのを避けたり、食中毒のリスクを減らすことができます。・変色している冷凍した肉が悪くなってくると、見た目の色に分かりやすく変化が出てきます。牛肉は鮮やかな赤色が新鮮な証拠ですが、悪くなってくると茶色っぽくなったり、黒ずんだり、緑がかってきたりします。そして、豚肉は赤身がきれいな薄いピンク色をしていて、白身もきれいな白色をしているのが新鮮な証です。ところが、悪くなると赤味の色目が濃くなったり、茶色や灰色、緑がかってきます。鶏肉もあまりに白すぎたり、灰色がかってくると悪くなってきた証拠のため、注意が必要です。・異臭がする冷凍した肉でも、悪くなると異臭を放つようになります。ツンとした鼻をつくような酸味のある臭い、アンモニア臭、卵の腐ったような腐敗臭がしたら迷わず廃棄処分してください。これらの現象は、食中毒を引き起こすような細菌が繁殖している証拠で、たとえ冷凍をしていても細菌が死滅しているわけではないことを示しています。特に1ヶ月以上冷凍保存した肉を解凍するときには、決して過信せずしっかり臭いのチェックをするようにしましょう。・粘ついている冷凍保存した肉が悪くなってくると、表面がヌルヌルしたりネバネバしてきます。持ち上げたときに糸を引くこともありますが、これはかなり傷んで腐敗が進んでいる証拠のため、決して口にしないように気をつけてください。・表面にカビが生えている肉の表面にポツポツと白っぽい粒が発生していたら、その正体はカビです。カビが生えたらたとえ加熱しても食べることはできません。迷わずに廃棄するようにしましょう。・繊維がポロポロ崩れている肉には筋肉の組織を構成する筋繊維が方々に長く強く伸びています。新鮮な肉ほど繊維もきれいな状態で維持されているといえます。ところが肉が傷んでくると、強いはずの繊維がもろくなり、ポロポロと崩れてきます。この状態になると、肉は相当傷んでいるので食べることはできません。すぐに処分してください。■冷凍焼けした肉の対処法冷凍保存は肉を長持ちさせるとても便利な方法です。しかし、そこに必ずついて回るのは冷凍焼けの問題です。肉に関わらず魚や野菜など、すべての食材は冷やすことで水分が抜け乾燥してしまいます。冷凍庫の中も温度を大きく下げることにより湿度が大幅に下がっていることを認識しましょう。乾燥により肉の水分が抜けたところに、空気が入り込むと冷凍焼けが起きます。空気により肉の油脂が酸化されことで一気に劣化が進み、パサパサの干からびた状態におちいってしまうのです。さらに追い打ちをかけるのが、冷凍庫を頻繁に開閉することです。日頃、必要に応じて何気なく冷凍庫の扉を開け閉めしていませんか?実はその度に少しずつ冷凍された肉に悪影響が及んでいるのです。扉を開けば凍った肉が少し解け、閉めるとまた凍ります。目には見えませんが、この繰り返しが冷凍焼けを促進します。冷凍焼けすると肉の風味は損なわれますが、かといって捨ててしまうのはもったいないことです。そこで冷凍焼けした肉の対処法について解説していきましょう。・塩と水を使う冷凍焼けした肉は、塩水につけることでずいぶん新鮮な状態に戻すことができます。冷凍焼けした肉の重さを計り、それと同じ分量の水を用意します。さらに肉の分量の3%の塩を水に入れて溶かします。つまり、100gの肉なら3gの塩を用意してください。塩水をビニール袋に入れた中に冷凍焼けした肉を投入します。こうすることで塩の浸透圧により、乾燥してパサパサになった肉に水分が戻り、新鮮な状態に回復するのです。・冷蔵庫で2~3日おく冷凍焼けの状態が浅い場合は、塩水につけて短時間で戻ります。しかし、冷凍焼けの程度がひどい場合は時間がかかります。常温では傷みがさらに激しくなるので、2~3日間冷蔵庫で保管してから調理するようにしてください。■上手に冷凍保存して肉をおいしく長持ちさせよう肉の上手な冷凍方法について詳しく解説してきました。肉は使う頻度の高い人気食材のため、自分の良いと思う方法で冷凍してきた人も多いかもしれません。しかし、ドリップの処理を怠ったり肉に空気が触れすぎると、たちまち肉は傷んでしまうことが分かりました。そして、冷凍したらかといって油断はできません。気を抜くと知らない間に冷凍焼けを起こして風味が落ちたり、腐ってしまうこともあります。記事内で紹介した上手な冷凍方法を駆使するだけでなく、悪い肉を見極め、解凍方法にも配慮すれば、風味を損ねずに新鮮でおいしい肉が味わえます。どの方法も慣れれば簡単なものばかりのため、習慣づけてしまうのがおすすめです!
2020年09月12日ぬめりが特徴のなめこ。みそ汁や、おそばの具材、なめこおろしなど、きのこの中でも口にする機会が多いですよね。なめこは、お店では1年を通じて売られ、手に入りやすい価格でもあるので何かと便利な食材です。しかし真空パックなどできっちり包装されていることが多く、見た目で鮮度を見分けにくいなめこ。そもそも、なめこの賞味期限はどのくらいなのでしょうか。今回は、なめこの賞味期限と正しい保存方法についてご紹介します!■なめこの賞味期限は未開封と開封後で変わる なめこは、スーパーなどではしめじのように株つきのまま袋づめにされていたり、石づきを切落してバラバラの状態で真空パックにされて売られています。これらは人工栽培されたなめこです。きのこが名産の観光地では、天然のなめこが瓶づめや缶づめになっているのも見かけますが、未開封と開封後では賞味期限がどのくらい変わるものなのでしょうか。・生で冷蔵した場合 なめこは、生とゆでたときの見た目の変化があまりありませんが、真空パックで売られているものはすべて生の状態です。よく見るとパックや袋にも「加熱してお召し上がりください」と記載されています。なめこはとても傷みやすいため、使い切れなかった場合は保存袋にいれて空気を抜き、冷蔵庫のチルド室で保存をします。なるべく早く2、3日のうちには食べ切るようにしましょう。・冷凍した場合 冷蔵保存では2、3日しか賞味期限のないなめこ。すぐに食べる予定がない場合は、うっかり忘れていたなどということがないよう、すぐ冷凍保存をするようにしましょう。真空パックされているなめこは、袋ごと冷凍します。株つきのなめこは石づきを切落し、バラバラにしてから冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。袋の空気はきっちりと抜くようにすると良いでしょう。どちらの場合も、冷凍庫で1ヶ月ほどは保存可能です。なめこをはじめとしたきのこ類は、冷凍することで細胞壁がこわれ旨みが増すといわれています。なめこは冷凍しても食感もほとんど変わらず、ぬめりも失われないため、とくに冷凍向きなきのこです。・瓶づめの場合きっちり殺菌された瓶づめのなめこであれば、未開封で1年は保存可能です。お店で販売されたものであれば、賞味期限が表示されているのでチェックしましょう。瓶を開封したなめこは傷みやすくなりますので、冷蔵庫に保存して2、3日以内には食べ切るようにします。瓶から取り出すときは、雑菌がはいらないように清潔なスプーンなどを使用してくださいね。・真空パックに入っている場合真空パックで売られているなめこは、冷蔵庫のチルド室で保存をしましょう。未開封であれば1週間ほど日持ちします。傷みやすいなめこですが、未開封の真空パックの場合は空気にふれないため酸化がおこらず、雑菌も繁殖しにくいため賞味期限が長くなるのです。・缶詰に入っている場合 缶詰のなめこは一般的に年単位で保存が可能です。缶詰は空気を抜いて密閉し、加熱殺菌をするため、雑菌などが繁殖しないように作られています。常温で保存が可能で、あると便利なものです。また缶詰の場合は缶に賞味期限の記載があるため、確認するようにしましょう。ただし賞味期限はあくまで目安であり、缶が大きく変形していたり、温度の高低差がはげしい場所で長期保存をしていたなど、保存状態が悪い場合はその限りではありませんので注意してください。また、開封の瞬間から劣化がはじまるので、一度で食べ切れないなめこは冷蔵庫で保存をします。缶詰の中身をざるなどに開けて保存液を軽く切り、保存袋へなめこをいれて空気を抜きます。冷蔵保存でも、2、3日中には食べきるようにしましょう。・なぜ賞味期限の記載がないの?袋づめや真空パックなど、生で売られているなめこのほとんどは賞味期限が記載されていないことをご存じでしたか? 加工品ではない生のなめこは、賞味期限の表示義務がないのです。大根やりんごなどの野菜やくだものにも、賞味期限が記載されていないのと同じ理由です。■新鮮ななめこと賞味期限が切れたなめこの見分け方賞味期限の表示義務がないなめこは、新鮮かどうか自分の目で見きわめて購入する必要があります。ですが、お店で売られているなめこは他の野菜のように、大きさに個体差がほとんどなく、袋に詰められていることもあり新鮮かどうか見分けがつきにくいものです。新鮮ななめこと、賞味期限の切れたなめこをかんたんに見分ける方法はあるのでしょうか。 ・新鮮ななめこの特徴売られている状態で判断ができる、新鮮ななめこの特徴をあげてみます。なめこの形にそって、きっちりと真空状態になっているもの色が明るめできれいな茶色をしたものツヤがあるものかさやじくが割れていないものぬめり部分ににごりがなく、すきとおっているもの・傷んだなめこの特徴 真空パックの袋がふくらんだもの真空パックの中に泡が立っているものなめこの色がどことなく黒っぽいものなめこが割れたり、くずれているものぬめり部分がにごっているものぬめり部分が水っぽいものすっぱいにおいのするものなめこがやわらかく形が崩れているもの購入したときは問題がなくても、保存中に傷みが進んで食べられなくなる場合もあります。なめこはデリケートで傷みやすい食材なので、少しでも違和感がある場合は食べないようにしましょう。■すぐ使うなら!なめこを冷蔵庫で保存する場合のポイント 冷凍したほうが鮮度が保てることはわかっていても「すぐ使うしわざわざ冷凍するまでもないかな」といった場合もありますよね。冷蔵庫でもなるべく鮮度を落とさず、上手に保存をするポイントを紹介します。・「野菜室」には入れない しいたけやしめじなど、ほかの多くのきのこ類と違い、なめこは野菜室での保存は向きません。平均的な野菜室の温度は6℃前後といわれていますが、これはなめこにとって高すぎます。なめこを保存する場合は、温度が0℃程度に保たれているチルド室が最適です。なめこの生育温度は0℃から5℃以下といわれ、チルド室が生育環境に似ているからです。5℃以下に設定した冷蔵庫も適していますが、開け閉めの回数が多く温度があがりやすいため、可能であればチルド室での保存がおすすめです。・使わない部分は洗わない なめこをチルド室で保存するときは、洗わないで保存をしましょう。なめこを含め、きのこ類は一般的に水をきらいます。水で洗うと栄養と香りが逃げて風味が落ち、食感が損なわれてしまうのです。株つきのなめこは、キッチンペーパーなどで汚れをやさしくふきとるだけでも十分です。洗う場合は食べる分だけを、その都度洗うようにしましょう。なめこをざるなどにいれ、表面のごみや汚れを流水で軽く洗い流す程度にします。真空パックになっているなめこは、洗う必要はありません。どうしても気になるのであれば、調理前に流水で洗い流すようにしてください。・密閉出来る容器に入れる なめこを保存するときは、密閉できる容器やプラスチック袋に入れます。真空状態にできる容器や袋であれば、なお良いですね。空気にふれる範囲や回数が多ければ多いほど、なめこは酸化しやすくなり傷みがすすむ原因となります。また雑菌も繁殖しやすくなるため、出来るかぎり密閉状態で保存をしましょう。・出来るだけ早めに使い切るなめこはどんなに保存方法に気をつけても、傷みやすい食材です。正しく保存をし賞味期限の範囲内であっても、早めに使い切るよう心がけましょう。また、食べる分には問題はなくても、長く保存するほどなめこの風味は失われていくので、おいしく食べられる内に使い切りたいですね。■賞味期限を延ばす!なめこを冷凍庫で保存するポイント 足のはやいなめこも、冷凍をすればぐんと賞味期限が長くなります。なめこを上手に冷凍保存するポイントとはなんでしょうか。・『石づき』を切り落とす 株つきのなめこは、冷蔵では石づきがついたまま保存をしますが、冷凍の場合は石づきを切り落としましょう。石づきを切っておくと、なめこが凍ったまま調理できるため便利です。またバラバラになめこを冷凍することで、使用したい分だけ使うことができます。・密閉出来る容器やプラスチック袋に入れる 冷蔵の場合と同じように、密閉できる容器や冷凍用のプラスチック袋に入れて冷凍します。空気をよく抜き、なめこの酸化を防止するのを忘れないようにしましょう。また、容器や袋にいれたなめこの厚さは、なるべく薄く均一にするようにします。厚さがまちまちの場合、なめこの凍る時間に差が生じてしまいます。できるだけ短時間で凍らすことが、長持ちさせるポイントです。・真空パックならそのまま入れてもOK真空パックのなめこであれば、パックごと冷凍しましょう。真空パックのなめこは空気にふれることがないため、保存用の容器や袋にいれかえるより、ぐんと賞味期間が長くなります。 ・汁物に使うなら解凍せずに使用 冷凍したなめこを、みそ汁など汁物の具材にする場合は、凍ったまま汁に入れて調理します。煮物に用いるときも同様に、だし汁にそのまま入れて加熱します。冷凍なめこは加熱すると、生のときと同じようにぬめりがでてきます。・水気が不要な料理には流水解凍他の解凍方法としては流水解凍があります。ボウルなどに冷凍したなめこを保存袋ごと入れ、流水で解凍をしていきます。自然解凍よりも短時間で解凍ができ、風味が損なわれにくくなります。注意点としては、なめこを袋から出して直接水をかけないようにしましょう。なめこの特徴でもあるぬめりや、風味が落ちてしまいます。■なめこの賞味期限を見きわめて、おいしくいただこう! なめこの賞味期限や、保存方法についてご紹介しました。生で売られているなめこに賞味期限が記載されていない理由は、表示義務がないからだったのですね。賞味期限が短いなめこですが、冷凍すれば長期保存が可能になるので、ぜひ常備して、おいしくいただきましょう!
2020年09月11日しらすは美味しいだけでなく栄養価の高い食材でもあるので、頻繁に使う方も多いと思います。ちょっとしたトッピングや小鉢料理を作るのにも便利ですが、賞味期限の短さに困っている人もいるのではないでしょうか。実は、しらすは冷凍保存すると長持ちさせることができるんですよ。ただし、しらすを冷凍するときには正しく扱わないと味が落ちてしまうこともあります。そこで今回は、しらすを冷凍する手順や解凍方法、冷凍保存したしらすを調理するおすすめの方法について解説します。■しらすの賞味期限の目安食べ物には、おいしく食べられる賞味期限があります。賞味期限を過ぎてしまうと、味が悪くなるだけでなく場合によっては食中毒にもつながります。それでは、しらすの賞味期限の目安はどのくらいなのでしょうか。保存方法別にご紹介します。・冷蔵した場合『3日前後』しらすは、常温で保存することはできません。どんなしらすの場合でもかならず冷蔵庫で保存してください。しらすの種類によって保存期間は多少異なりますが、だいたい『3日前後』の場合が多くなっています。3日以内に使う予定がない場合、もしくは3日以内に使いきれない分がある場合には冷凍保存をしておく方が安心です。・冷凍した場合『1ヶ月前後』冷凍保存というと、いつまででも長く保存できるというイメージがあるかもしれません。けれど実は、冷凍保存した場合にも賞味期限はあります。しらすの冷凍保存の場合には、『1ヶ月前後』と考えておいてください。冷凍保存した場合も、安心せずになるべく早く食べた方がおいしく食べられます。冷凍する際には、保存袋に日付を記入しておくと使い忘れを防ぎやすくなりますよ。■しらすを冷凍保存する方法とポイントしらすを冷凍保存する場合にはいくつかのポイントがあります。味はもちろん、調理するときの使いやすさも考えながら冷凍保存の方法を選んでみてください。・未開封トレーのまま冷凍するしらすを冷凍するときに一番手軽な方法は、買ってきたトレーのまま未開封で冷凍する方法です。買ってきたあと、すぐに使う予定がないときにはトレーごと冷凍庫に保存するのがおすすめです。しらすは、取り出すときにどうしてもトレーにくっついて残ってしまう部分が多くなります。けれど、トレーのまま冷凍すれば、きれいに取り出すことができて、ムダも減らせるのでおすすめです。ただし、一度トレーを開封してしまった場合には、外の空気に触れてしまうのでしらすが劣化しやすくなります。料理に使った残りを冷凍する場合などには、別の方法で冷凍してください。・小分けにして冷凍する方法しらすは少量ずつ使うことも多い食材です。冷凍するときにあらかじめ小分けにしておけば、使いたい分だけすぐに取り出すことができて便利です。少しずつ使うことが多いのであれば小分けにして冷凍しておくのがおすすめですよ。小分けにする方法は、1回に使う分をサランラップに包むだけです。包む前にあらかじめキッチンスケールを使って、1つ10〜20g程度の決まった重さにしておけば、次に使うときに計量の手間がかからず便利です。サランラップで小分けにしたしらすは、保存用袋などにまとめて入れておくことで空気に触れにくくなりますし、冷凍庫の中でバラバラになってしまう心配もありません。しらすを離乳食やお弁当に使う場合には、製氷皿を使って小分けにするのも便利です。製氷皿に直接入れても良いですし、シリコンやアルミのカップを製氷皿に入れて、その上からしらすを入れればお弁当の隙間を埋めるのにも使えます。できるだけ空気に触れない方が望ましいので、ふたつきの製氷皿があると良いでしょう。・しらすは買ったらすぐに冷凍するしらすは、冷蔵の状態だと比較的賞味期限が短い食材です。冷蔵状態で保存したあと賞味期限ギリギリになってから冷凍するより、買ってきてすぐに冷凍する方が安心しておいしく食べられます。買い物をした当日に使う予定がなければ冷凍すると決めておくと、どのように保存するか悩まずにすみます。・しらすは平たく伸ばして冷凍トレーでそのまま冷凍したり、小分けにして冷凍する方法以外に平たく伸ばして冷凍するという方法もあります。平たく伸ばして冷凍する方法は、安売りでまとめ買いをして小分けにするのが面倒なときなどに利用すると便利です。平たく伸ばして冷凍するときには、保存袋に直接しらすを入れ、トレーなどの上でできるだけ薄く平らな状態にしてから、トレーごと冷凍します。保存袋に入れるしらすの量を少なめにすることでしらす同士がくっつかず、使いたいときに使いたい量だけ取り出せるようになりますよ。■冷凍保存したしらすの解凍方法冷凍保存したしらすは、いろいろな方法で解凍することができます。作りたい料理を決めてから、それに合った解凍方法を選ぶとことで、効率よく料理ができますよ。・冷蔵庫・流水で戻す冷凍したしらすは、冷蔵庫や流水で戻すという方法があります。冷蔵庫や流水で解凍したしらすは、余ってしまった場合に再度冷凍することが可能です。冷蔵庫で解凍する場合には、お料理を作る半日程度前にしらすを冷凍庫から冷蔵庫に移しておきます。例えば、夕食にしらすを使う予定があれば、朝出かける前にしらすを冷凍庫から冷蔵庫に移動させておくようなイメージです。冷蔵庫の中に入れておくだけで解凍されるので、それ以外に特別な作業は必要ありません。冷蔵庫で解凍しきれなかったり、冷凍庫から出してすぐに使いたいときには流水で解凍しましょう。しらすを保存用袋などに入れたまま、ボウルに入れて流水を注ぎながら解凍します。量や冷蔵庫での解凍具合にもよりますが、だいたい5〜15分程度で解凍できます。流水解凍する場合には、水が直接しらすに触れないようしっかり密閉してから行なってください。何にでも使える解凍方法なので、しらすをどんな料理に使うのか決めていないときなどにおすすめの解凍方法です。・冷凍しらすをそのまま加熱する炒め物やパスタなど、しらすを加熱して作る料理の場合には、冷凍したしらすを解凍せずそのまま使えます。普段しらすを使うときと同様に、レシピの指示通りの量とタイミングでしらすを加えれば問題ありません。・自然解凍する冷凍したしらすは、常温に出して自然解凍することもできます。冬なら2〜3時間程度、夏なら1時間程度で解凍されます。自然解凍するときには、しらすが悪くなってしまう原因になるので、直接日光が当たる場所や温度が高すぎる場所は避けてください。また、長時間常温に置いたままになってしまうことも、しらすがダメージを受けてしまう原因になるので注意しましょう。・凍ったまま料理にトッピングする料理にしらすをトッピングする場合には、凍ったまま使っても問題ありません。特に、冷奴やサラダなど冷たいお料理に使いやすい方法です。料理を作ってみたけれど、何か少し物足りないと感じたときには冷凍庫からしらすを出してトッピングするというのも良いですね。■しらすは乾燥具合によって呼び方が変わる日頃当たり前のように使っているしらすですが、乾燥具合によって呼び方が変わることをご存じでしょうか?スーパーで売られている『釜揚げしらす』『しらす干し』『ちりめんじゃこ』はどれも塩茹でされているのですが、そのあとの干し方で3つに分類されます。食感にこだわってしらすを選びたいという人は、この違いを意識して選んでみるとよいでしょう。3種類のしらすの違いについて解説します。・釜揚げしらす釜揚げしらすは、生しらすを塩茹でしたものです。工場などでは、塩茹でしたしらすから不純物を取り除いて製品となります。水分量が約80%なので、3種類の中では一番やわらかいです。一方で、水分が多いため最も賞味期限が短いのも特徴です。・しらす干ししらす干しは、釜揚げしらすを干して水分量を70%程度まで減らしたものです。食感としては釜揚げしらすよりやや固めですが、それほど違いを感じない場合もあります。釜揚げしらすとちりめんじゃこの中間の特徴を持っています。・ちりめんじゃこちりめんじゃこは、釜揚げしらすを干して水分を50%程度まで減らしたものです。3種類の中では一番固い食感です。水分が少ないため賞味期限も長くなりますが、それでも極端に長くなるわけではないので注意が必要です。おいしく食べるなら、上記で紹介した通り買ってすぐに冷凍保存するのがおすすめです。■冷凍保存したしらすのおすすめ調理法冷凍保存したしらすはどのように使えば良いのでしょうか。おすすめの調理方法をご紹介します。冷凍したままのしらすをそのまま加熱して使えるお料理が多いので、解凍し忘れてしまったときや、簡単に調理したいときに試してみてください。・大葉とシラスの梅風味混ぜご飯材料(2人分)ご飯茶碗2杯分シラス干し30g大葉5~6枚梅干し1~2個焼きのり少々下準備大葉は粗みじん切りにする。梅干しは種を取り除き、粗く刻む。作り方手順1:ご飯をボウルに入れ、シラス干し、大葉、梅干しを加え、サックリと混ぜる手順2:焼きのりはガスコンロでサッとあぶり、揉んで細かくする手順3:器に(1)を盛り、(2)の焼きのりをかけるこちらのレシピだと解凍が必要ですが、レンジでチンしてしまえばお手軽ですね。・だし巻き卵材料(4人分)卵4~5個・だし汁大さじ4 作り方 >>・砂糖大さじ1/2・みりん小さじ1・塩小さじ1/3・ミツバ1/2束・チリメンジャコ大さじ1・大根おろし1カップ・作り置き甘酢大さじ1 作り方 >>・しょうゆ適量・サラダ油少々下準備ミツバは水洗いして根元を切り落とし、粗く刻む。大根おろしはザルに上げ、軽く汁気を切り、作り置き甘酢と混ぜ合わせる。作り方手順1:卵はボウルに割り入れて溶き、<調味料>、シラス干し、ミツバを加えて混ぜ合わせる手順2:卵焼き器を中火で熱しサラダ油を薄く敷く。卵液の1/4量を流し入れ、菜ばしで向こう側に寄せる手順3:空いた所にサラダ油を敷き、残りの卵液の1/3量を流し入れる。向こう側に寄せた卵を少し持ち上げて下にも流し入れ、半熟になったら手前に巻き、空いた所にサラダ油をひき、向こう側に卵を寄せる。同様に2回くり返す手順4:巻きすに巻いて形を整え、1本を4等分に切って器に盛り付ける。大根おろしを添え、お好みでしょうゆを掛けていただくお弁当にもぴったりなだし巻き卵のレシピです。卵焼き器がない場合にはフライパンを使っても作れます。ミツバだけではなく、刻みネギや大葉などを加えると味のバリエーションが広がりますし、見た目も華やかになります。・炒め物『シラスとゴーヤの簡単炒め』材料(2人分)ゴーヤ100gサラダ油小さじ3/4シラス大さじ2・酒小さじ2・しょうゆ小さじ1/3ゴマ油少々作り方手順1:ゴーヤは種を取り3mm幅の薄切りにする手順2:フライパンにサラダ油をひき、弱めの中火でゴーヤを炒める手順3:シラスを加え、<調味料>の材料を振り入れてサッと炒める手順4:仕上げにゴマ油を振り、器に盛るここではゴーヤを使ったレシピをご紹介しましたが、ゴーヤの代わりにちんげん菜やじゃがいも、青梗菜などさまざまな野菜を使って炒め物を作ることができます。炒め物にしらすを加えることで栄養バランスもよくなるので、ぜひ試してみてください。・ふりかけ材料(3人分)シメジ50gエノキ50gシイタケ(生)2個シラス30gしょうゆ小さじ1みりん小さじ1すりゴマ大さじ1ゴマ油小さじ1作り方手順1:キノコは石づきを切り落とし、エノキ、シメジは1cm幅、シイタケは5mmの角切りにする手順2:フライパンにゴマ油を入れて熱し、(1)、シラスを入れて炒める手順3:キノコに火が通ったら、しょうゆ、みりん、すりゴマを入れて炒めるしらすが大量に余ってしまった時などに便利なレシピです。きのこだけでなく、かつお節や大葉などを加えてもおいしく作れます。そのままごはんにかけて食べるのはもちろん、おにぎりなどにも使いやすいふりかけです。■しらすは冷凍して長持ちしらすは便利でおいしい食材ですから、できれば安いときにまとめ買いしておきたいですよね。一方で、冷蔵では保存できる期間が短い食材でもあるので、買った当日に使わないしらすは冷凍保存することで長持ちさせることができます。買ってきたらとりあえず冷蔵庫に入れるという人も多いかと思いますが、冷蔵庫に入れずすぐに冷凍庫に入れるのがおすすめです。冷凍したしらすはそのままトッピングなどに使うこともできるので、お料理が完成してからちょっと物足りないと感じたときや、もっと栄養をプラスした献立にしたいと感じたときにも積極的に使ってみてくださいね。
2020年09月08日夏野菜といえば真っ赤なトマト。この季節になると冬場と比べ値段も買いやすく食卓に登場することも増えるので、大袋に入ったものをまとめ買いする方も多いのではないかと思います。ちょっと買いすぎてしまったときのために今回はトマトの保存方法を冷蔵・冷凍・常温と3つにわけてご紹介します!■トマトはどうやって保存する?鮮度が大切なトマト。傷むのが早く、ある日冷蔵庫をのぞくとシワシワに…。なんてこともありますよね。いろいろある保存方法の中でトマトはどうやって保存するといいのでしょうか?・常温・冷蔵・冷凍ができるトマトの保存方法で一番多いのは冷蔵保存だと思いますが、皮も丈夫で水分量が多いトマトは冷凍保存や常温保存をすることも可能なんです。保存方法によっておいしさが増したり保存期間がぐっと伸びたりと、うれしい効果もたくさんあります。保存方法を変えることで作れる料理も変わってきますので、調理方法や保存したい期間で上手に使い分けましょう。 ・ヘタを下に向けると長持ちする それぞれのご説明をする前に、トマトの保存方法で共通するポイントがあります。それは≪ヘタを下に向けて保存≫すること。トマトは非常に水分量が多い野菜ですので、実1つずつにしっかりと重みがあります。そしてヘタのある上の部分よりも、おしりのほうに近い下の部分のほうが実がやわらかくできているのです。そのため身が固い上の部分、つまりヘタを下に向けると身がくずれにくく、長持ちする状態で保存することができるのです。 ■トマトを常温保存する方法とメリットトマトの常温保存は保存期間が一番短い保存方法です。しかし、それ以外のメリットがたくさんあり実が固いトマトもおいしく変化させることができるお得な保存方法なのです。手順も基本的にはカットせずにそのまま保存するだけなので、手間をはぶきたいかたにもおすすめです。 ・リコピンが増える 常温保存のトマトは、追熟をおこない栄養素を高めるはたらきをします。「リコピン」はトマトに豊富に含まれる栄養素のひとつであり、体の老化の防止・肌の活性化を促す効果が期待できるので、常温保存をおこなうだけで栄養たっぷりのトマトに変化するんです。 ・青いトマトは常温で追熟するスーパーで安売りしているトマトを買ってみると、まだ色も青く実が固いものがあります。これはトマトがまだ熟していない状態なので、こんなときは常温保存でトマトを追熟させましょう。室温20度~25度程度がトマトの追熟に適した温度になるので、室内で3日~4日保存しておくだけで色が赤くなり食べごろのやわらかさになります。数日分の食材を買いだめするときにはあえて固いトマトを選び、自宅で追熟させるのもいいかもしれません。 ・新聞紙に包む常温のトマトを新聞紙で包むと、適度に水分を吸収してくれる上に、皮に傷がつくのを防ぐことができます。また、常温保存していると、窓からの直射日光での傷みが気になりますが、すこし厚めに新聞紙でつつむことにより、そちらもカバーできるので安心です。もし新聞紙がない場合はキッチンペーパーでも代用が可能ですよ。・トマトの常温保存は冬場がおすすめトマトの追熟に適温とされるのは20度~25程度ですが、夏場の室内は30度を超える場合も。その状態で常温保存すると追熟よりも先にトマトが傷んでしまう可能性があるので、トマトの常温保存には室温が高すぎない冬場がベストです。・傷のあるトマトの常温保存は要注意トマトを買ったときに傷をつけてしまったり、もともと傷のあるトマトを常温保存する場合は、傷から水分がでてしまい痛むスピードがはやくなるので、3日以内に食べてしまうことがおすすめです。食べきれない場合は冷蔵保存か冷凍保存にきりかえましょう。 ・常温保存期間の目安常温保存の保存期間は3日~5日程度です。この期間であれば生のままでもおいしくたべることができますが、追熟がすすむと実がやわらかくなり包丁で切りにくくなってしまうので、その場合は加熱調理に使いましょう。ある程度追熟してきたなと思ったら、カットしたり下味をつけたりして冷蔵保存や冷凍保存にきりかえるのもいいかもしれません。■トマトを冷蔵保存する方法とメリット冷蔵保存ではトマトの向きはもちろんですが、温度がかわることによるトマトの変化にも注意しましょう。いつもの冷蔵保存よりも少し手間を加えるだけで、トマトの新鮮さを保つことができます。・生のまま食べるなら冷蔵がおすすめ トマトは冷やされることで甘みが増し、トマトスライスやトマトサラダなど生で食べる状態の保存にはもってこいです。冷蔵保存のトマトは歯ごたえもよくなるので、キンキンに冷やしたトマトは暑い季節にたべるのにぴったりです。冷蔵保存をするときは冷蔵室ではなく野菜室での保存をこころがけ、カットしたトマトを保存する場合は断面から菌が繁殖しやすいので1つずつラップにくるむか早目に食べてしまいましょう。 ・キッチンペーパーで包むトマトを冷蔵保存をするときはひとつずつキッチンペーパーでつつんで保存するのがおすすめです。キッチンペーパーに少し水を含ませてつつむことにより、水分の蒸発を防ぎさらに細胞の中にも水分がしみこむので、みずみずしいままの状態で保存することができます。1つずつ包むのはすこし手間と感じる方は、水洗いをしたあと保存容器に入れ、上からしっかりフタ(ラップ)をすることで水分の蒸発を防げます。 ・トマトを冷蔵保存するときの注意点トマトを冷蔵保存するときの注意点は「エチレンガス」に注意することです。エチレンガスは野菜や果物から生成されるもので、成長を促すはたらきをします。したがって、トマトをそのままの状態で冷蔵保存していると、トマトが生成したエチレンガスにより、同じ庫内にある野菜や果物も成長してしまうのです。ほかの食材に影響がでないように、必ず袋やラップでエチレンガスがもれないよう密閉した状態で保存しましょう。 ・トマトの冷蔵保存期間の目安冷蔵保存の保存期間は1週間程度です。日が経つごとに皮の水分がなくなり身もやわらかくなってきますので、生のままたべるようであれば5日以内に食べるのがおすすめです。冬場であれば1週間までは生でもおいしくたべることができます。ただ、トマトをつつむ新聞紙やキッチンペーパーをまめにかえることで少し保存期間が長くなりますよ。 ■トマトを冷凍保存する方法とメリット冷蔵保存や常温保存は耳にされたことがあるかもしれませんが、トマトの冷凍保存はすこしめずらしい方法ですよね。生で食べるのとは一味ちがう食感が楽しめて、さらに長期保存することもできます。おこさまのおやつや、ちょっとアレンジするだけで晩ごはんの1品にもなる保存方法なので、こちらもぜひお試しください。 ・トマトの旨味がアップするトマトは凍らせると細胞壁が破壊され、そこから解凍して調理することでトマトに含まれるうまみ成分の「グルタミン酸」が外にとけだしやすくなるのです。そのため冷凍トマトは生のままたべるよりも、そのうまみを楽しめる煮込み料理や焼き料理など加熱調理するものがおすすめです。・丸ごと冷凍する方法 トマトは冷蔵保存や常温保存と同じように冷凍保存でもまるごと保存することができます。まるごと保存する場合はヘタの部分を包丁でくりぬき、水洗いして水分をしっかりとふきとりましょう。あとは保存袋に入れ空気をしっかりと抜いて冷凍庫で保存するだけです。青いトマトであればそのまま冷凍すると追熟ができないので、常温で追熟してから冷凍しましょう。丸ごと冷凍すると、そのままおでんの具や冷やしトマトに使えてとっても便利なんです。・丸ごと冷凍は皮むきの裏ワザにもトマトの皮むきといえば湯むきが有名ですが、わざわざお湯をわかさなくても冷凍保存すれば簡単に皮をむくことができるのです。ポイントは、トマトをまるごと冷凍するときに、トマトのおしりの部分に十字の切り込みをいれておくこと。あとはそのまま冷凍保存し、解凍するときにトマトを数分水につけておくと切り目から皮がういて、つるんと皮がむけるようになります。湯むきが困難でけんえんされがちなトマトの皮むきですが、薄皮が簡単にむけることでカットしやすくなり味もしみやすい状態になりますので、さらにいろんな料理に使うことができますね。・カットして冷凍する方法 まずトマトをお好みの大きさにカットし保存袋にいれます。そして少し平たくしてから保存します。平たくすることで冷凍庫の場所を最小限に抑え、解凍するときに好きな分だけ使うことができます。ただひとつ注意することはトマトの水分量です。水分が多すぎると解凍するときにトマトどうしがくっついて固まってしまったり霜がおりる原因にとなります。もし熟しているトマトを冷凍するときは、キッチンペーパーで軽く水分をふきとるといいでしょう。ただし、水分が多いトマトの種やゼリー部分には栄養とうまみがたっぷりとつまっていますので、捨てるのはNGです。・トマトの冷凍保存期間の目安トマトの冷凍保存の保存期間は3週間程度です。ほかの野菜であれば1ヵ月程度もつ冷凍保存ですが、トマトは水分が多いため、霜がおりやすいのですこし早めに食べるようにしましょう。 ■保存向き!おいしいトマトの見分け方トマトをおいしいままで保存するのも大事ですが、まずはスーパーで買うときにもいい状態のものを買えるようになりましょう。おいしいトマトを見分けるポイントは≪全体の形≫と≪色つや≫のふたつです。このふたつを意識して、あとは重さがしっかりとある身のつまったトマトを買うことができればお買いものはばっちりです! ・色つやでの見分け方 色つやでトマトを見分けるときは、まず皮の色ムラがないものを選びます。まだ追熟しきっていないものはところどころ緑色の部分があるので、全体の色がまんべんなく赤いものを選びましょう。そしてヘタの色は濃い緑であるほど新鮮な証拠です。あとは皮にしっかりとハリが出ていてツヤがあるかを手に取って見比べながら確認しましょう。 ・全体の形での見分け方 状態のいいトマトは、全体の形がきれいな丸みをもっており、トマトのおしりが大きいものです。トマトを手にとりひっくり返してお尻の形をよく見て選びましょう。形がすこしへこんでいたりするものは、中身が腐っていたり空洞の可能性がありますのでご注意を。 ・尻の中心から白い線が放射状に伸びているトマトの≪スターマーク≫というのはご存じですか?新鮮なトマトは、トマトのお尻の部分から白い線が放射線状にのびており、これをスターマークと呼びます。このマークがでているトマトはみずみずしく皮にもはりがある証拠なので、新鮮なトマトを一目でみわけることができます。色や重さなどで判断しにくいときはまずこのスターマークを見つけてみましょう。 ・お尻にシミがあるものは注意手に取ったトマトのヘタの近くがひび割れているものや、お尻部分に白い斑点が浮き出ているものも注意しましょう。そういった状態のトマトは糖度が落ちていて、味が悪い可能性があります。ほかのトマトよりも痛むのが早いので保存向きではありません。 ■トマトのおすすめ保存食 最後はトマトのおすすめ保存食レシピです。そのままでも充分おいしいトマトですが、少し手を加えて長持ちさせてみましょう。調理方法によっては簡単なのに1年以上保存できるものもあります。基本的な調味料があればできるものばかりですので、ぜひチャレンジしてみてください。 ・トマトの塩漬け材料(作りやすい分量)トマト 2個にんにく 1片たまねぎ 2分の1塩 小さじ1砂糖 ひとつまみ作り方手順1:ヘタを取ったトマト・たまねぎは1センチ角にみじん切りする手順2:調味料をすべて混ぜ、トマトとたまねぎとよく混ぜ合わせる手順3:アルコール消毒した瓶につめて冷蔵庫で保存する薬味好きにはたまらない、トマトの塩漬けのレシピです。基本はトマトにたまねぎやにんにくを加えるのですが、夏場は生姜やミョウガ・大葉をたしても季節感があり、そうめんのつけダレにぴったり。お肉やお魚とも相性がいい万能だれですので、冷蔵庫に常備しておくと使えるお助け調味料です。塩気やにんにくはお好みで調整しましょう。保存期間は1ヶ月程度です。・トマトのオイル漬け材料(作りやすい分量)トマト 1個オリーブオイル 50ml塩 ひとつまみ作り方手順1:トマトを5mmの角切りにして、消毒した瓶にいれる手順2:そこにオリーブオイル・塩をいれれば完成手順3:オリーブオイルにトマトが浸かっていなければつかるまで足しましょう普通の調味料に飽きたとき、ちょっとこのオイルがあれば普段の料理がガラッとかわります。サラダはもちろん、ピザや冷奴とも相性ピッタリです。あつあつのバケットにチーズと一緒にのせたらお店みたいな朝食を作ることも。生のトマトを漬けるのもおいしいですが、ドライトマトにかえてもさらにうまみがアップし、香り高いオイルになります。こちらは1年以上保存可能です。ただし瓶は必ず消毒し、中身を取り出すときは清潔で乾いたスプーンなどで取り出しましょう。・ドライトマト材料(作りやすい分量)トマト 2個塩 ひとつまみ作り方手順1:トマトを半分に切り、種とゼリー部分をとりのぞくいてから5mmの薄切りにする手順2:キッチンペーパーに切り口を下にして置き、10分ほど放置してトマトの水分を抜く手順3:天板にクッキングシートを敷き、切り口を上にしてトマトを並べ塩をふる手順4:140度に余熱したオーブンで1時間ほど加熱し、とりだしたら水分をとって表面が乾くまで乾燥トマトの大きさで加熱時間がかわりますので、様子をみつつ温度や時間を変更してください。ドライトマトはオーブンを使用する方法のほかにも、ベランダで天日干しする方法があります。しかし天日干しは天候に左右されるのと、トマトをひっくり返したりなど少し手間がかかりますので、今回は簡単なオーブンでの方法をご紹介しました。ドライトマトは、ゆっくり低温で加熱するので甘みもうまみもたっぷりになり、ちょっとしたトッピングやお菓子にもつかうことができるんです。加熱することで追熟され栄養価もあがりますので、ダイエット中のおいしいおやつにもおすすめですよ。 ・トマトソース材料(2人分)トマト 4個にんにく 1片たまねぎ 1つ塩こしょう 小さじ1オリーブオイル 適量作り方手順1:オリーブオイルをしいた深鍋に、にんにく・たまねぎを入れ火がとおるまで炒める手順2:そこに角切りにしたトマト・塩こしょうを入れ10分程度中火で煮込む手順3:トマトから水分が出てたまねぎにもしっかりと火が通っていればアルコール消毒した瓶に入れて保存する和洋折衷なんにでもなれるトマトソースです。今回はアレンジが効きやすいようにあまり味をつけないレシピでご紹介しますが、作りたい料理が決まっているのであれば、そこにプラスで下味をつけると解凍してそのまますぐに食べることができます。冷蔵庫にある中途半端な野菜を入れてもおいしいですよ。作ったトマトソースは冷凍も可能ですので、たくさんつくって小分けにして冷凍しておくと便利です。ひき肉と合わせてミートソースにしても○。下記に、トマトソースを有効活用できるレシピをご紹介しておきますね。 ・トマトのピクルス材料(4人分)プチトマト16~20個・作り置き甘酢60ml 作り方 >>・だし汁60ml 作り方 >>・ショウガ(薄切り)1/2片分・粒コショウ小さじ1・クローブ1~2粒下準備プチトマトはヘタを取る。耐熱ボウルに<漬け汁>の材料を入れ、ラップをして電子レンジで1分加熱し、冷ましておく。電子レンジは600Wを使用しています。作り方手順1:プチトマトは熱湯に入れ、皮が破れたら冷水に取り、皮をむく手順2:<漬け汁>に(1)のプチトマトを混ぜ合わせ、食べる直前まで冷蔵庫に入れておき、器に盛るお酒のおつまみやおやつにもってこいのピクルス。今回は冷凍トマトを使っての時短レシピです。ピクルス液、お好みで好きなハーブや調味料に変えてもいいでしょう。1年中たべられる常備菜としておすすめです。食べ頃は漬けてから3日で、保存期間は1ヶ月程度です。■いろんな保存方法を楽しもう!常温・冷蔵・冷凍と3通りの保存方法があり、さらに保存食としてもたくさんのレシピがあるトマト。いろどりも綺麗なので夕食の一品としてはもちろん、お弁当のおかずとしても活躍することができて、やり方しだいで味も食感も変わるたのしい食材ですね。安いときにたくさんまとめ買いしていろんな保存を試しておくと困らずにすみそうです。自分にあった保存方法を見つけて、おいしいトマト料理をぜひ作ってみてくださいね。《参考》・ KAGOME「トマト大学」
2020年09月04日カレーはご家庭でもよく作られることが多い定番メニュー。お肉も野菜もたっぷりとれて、大人も子どもも大好きな料理です。そんなカレーですが、家で作るとついたくさん作って食べきれずに余ってしまうことってありませんか?「余ってもカレーは日持ちするし大丈夫」「カレーは2日目がいい」という情報を耳にしたことがあるかもしれませんが、実は大間違いなんです!そこで、今回は余ったカレーの適切な保存の仕方や解凍方法、おすすめのアレンジレシピなどをご紹介したいと思います。■カレーの保存には冷凍がおすすめな理由まずはじめに、あなたの家では余ったカレーをどのように保存しているでしょうか?実は、カレーの賞味期限は意外と早いのです。カレーを鍋のまま長時間キッチンで放ったらかしにしている人もいるかもしれませんが、それは絶対にしてはいけません!なぜなら、カレーはウェルシュ菌という菌が繁殖しやすいからなんです。ウェルシュ菌は食中毒を引き起こす菌になります。熱に強く、加熱しても菌が死滅しないのが特徴で、カレーのような冷めにくく空気が入らない環境を好みます。ウェルシュ菌を繁殖させないためには適切な保存が必要で、その手段が冷凍保存というわけです。・常温での保存目安は1日ウェルシュ菌は常温だとすぐに繁殖してしまいます。冬場でも常温での保存期間は1日~1日半ほどしか日持ちはしません。夏場であれば、半日置くだけでウェルシュ菌が繁殖してしまう恐れがあります。常温保存は向かない料理なので、早めに食べきってしまう方がいいでしょう。・冷蔵での保存目安は2日~3日常温保存ではカレーはすぐに傷んでしまいますが、冷蔵保存でもそこまで保存期間は伸びません。冷蔵保存の目安はだいたい2日~3日ほどです。傷みを抑えるポイントはなるべく早く冷ましてから冷蔵庫にいれること!鍋で自然に冷めるのを待っていると、冷めきっていない部分からウェルシュ菌が繁殖する可能性があります。それを防ぐためには鍋から移し替えたり、保冷剤を使って素早く冷ましましょう。・冷凍での保存目安は1か月カレーを安全に保存したいのであれば冷凍保存が一番安全で日持ちもするのでおすすめです。冷凍していても料理の品質は時間が経つにつれて悪くなり、傷みが生じますので1か月までには使いきりましょう。夏場でしたら2週間前後で食べきった方がいいでしょう。保存した日付をマスキングテープなどに記入しておくと食べ忘れ防止にもつながります。冷凍カレーがあれば作るのがめんどうな日や、サッと手早く食べたいときにとっても重宝します。冷凍保存するときも、冷蔵と同じく素早く冷ましてから保存しましょう。■カレーを冷凍保存する方法前述の通り、カレーの保存は冷凍が適切なのですが、どうやって冷凍保存をすればいいのでしょうか?きちんとした保存方法をすることで安全で、なおかつ次使うときに調理がスムーズにできますよ。次は、カレーを冷凍保存する方法についていくつかご紹介していきたいと思います。・保存用袋に入れて冷凍する1つ目はチャック付きの保存用袋に入れて冷凍する方法です。こちらは冷凍庫にかさばらず保存できるのがメリットです。最初は袋を横にして冷凍して、ちゃんと凍ったら立てて収納することができますよ。冷凍する際のポイントは、カレーが酸化しないようになるべく空気を抜いておくこと!カレーが漏れないようにしっかりとチャックを閉めることも忘れずに。保存袋にはきちんと日付を記入しておきましょう。カレーを入れる際、保存袋が立たなくて入れにくい場合は、大きめのコップなどを使って立たせると楽に入れることができるのでやってみてください。解凍するときはそのまま湯せんすればいいので、洗い物が少ないのも嬉しいですね。・タッパーに入れて冷凍する2つ目はタッパーに入れて冷凍保存をする方法です。こちらが一番スタンダートな冷凍方法かもしれません。ポイントは「タッパーの選び方」です。タッパーは冷凍しても良いものを使用しましょう。また、食べやすくスムーズに解凍できるように1食分の容器に分けておくことも大切です。あまり大きすぎる容器は解凍に時間がかかるため避けた方が良いでしょう。解凍にも適した容器がありますので、そちらを準備しておくと後々楽になるのでおすすめですよ。・製氷皿に入れて冷凍する3つ目は製氷皿に入れて冷凍する方法です。こちらはすでに小分けになっているので早く冷めやすくカレーが傷みにくいのが特徴です。食べる量を細かく調整できたり、カレーを使ったアレンジ料理をするときに重宝します。ただ、製氷皿は使い終わった後のお手入れが少しめんどくさいのが難点。カレーの匂いや色などが残ってしまいやすいので、しっかり洗ったり漂白したりして清潔さを保ちましょう。■カレーを冷凍保存する際のポイントいろいろな冷凍保存の仕方がありますが、カレーにはいくつか冷凍するときにおさえておきたいことがあります。次は、カレーを冷凍保存するときのポイントについてみていきましょう。・十分に冷ましてから冷凍するカレーはなかなか冷めにくい料理です。外側は冷えていても内側はまだ温かくて完全に冷めきるまで時間がかかります。こういった環境がウェルシュ菌が繁殖しやすく傷みの原因になります。また、なるべく早く冷凍することがカレーのおいしさをキープしたまま保存することができます。冷凍するときは鍋から移し替えたり、保冷剤や氷水などを使ったりして、十分冷ますよう心がけましょう。・平らになるようにする前述のとおり、カレーのおいしさをキープして保存するには、なるべく早く冷凍するのがポイントです。冷凍するときは、なるべく平らにして保存すると早く冷凍することができます。それよりもさらに早く冷凍したいときは、アルミパッドにカレーを入れた保存容器や保存袋を置いて冷凍庫に入れると急速冷凍できます。タッパーや製氷皿は、トントンと地面に軽く落とすと空気も抜けて平らにしやすいです。■じゃがいもやにんじんは冷凍に向かない!カレーに入れる具材の代表はやっぱり玉ねぎ、にんじん、じゃがいもですよね。しかし、実はじゃがいも、にんじんは冷凍保存に向かない食材なんです。では、「じゃがいもやにんじんが入っているカレーはどうすればいいの?」と悩んでしまいますよね。次はカレーに入っているじゃがいも、にんじんを冷凍保存するときのコツをお教えします。・じゃがいもやにんじんが冷凍に向かない理由そもそも、なぜじゃがいもとにんじんは冷凍には不向きなのでしょうか?理由はじゃがいもやにんじんは冷凍すると、細胞が壊れて水分が抜けてしまうからなのです。水分が抜けたじゃがいもはじゃがも本来のほくほくとした食感が失われてパサパサしてしまいます。食感だけでなく、味も風味もそこなわれてしまい、解凍したときにおいしさが激減します。・取り除くカレーをおいしく冷凍するためには、じゃがいもとにんじんをあらかじめ取り除いておくのが1つの手法です。そうすると、解凍したときもカレーのおいしさを保ったまま召し上がれます。とりのぞいたじゃがいもやにんじんは他にアレンジして食べるとよいでしょう。また、最初から多めに作って冷凍するつもりでいるのでしたら、じゃがいもやにんじんは入れずに後でトッピングをする方が手間が省けます。・すりつぶすせっかくカレーにじゃがいもとにんじんを入れたのにとりのぞくのはもったいない!と、感じる人もおられるでしょう。じゃがいも、にんじんを入れたまま冷凍するには、すりつぶしてから冷凍しましょう。そうすることで解凍時にパサパサした食感が気にならず食べることができます。ただ、じゃがいものデンプン質でとろみが強くなります。解凍時は水や牛乳で薄めると、とろみが軽減されて食べやすくなりますよ。・小さくカットする最後の方法は、具材を小さくカットすることです。みじん切りくらいのサイズまでカットした方がじゃがいものパサパサ感を感じません。最初から冷凍を考えているのなら、キーマカレーくらいのサイズにカットして調理することをおすすめします。■冷凍したカレーを解凍する方法さて、冷凍したカレーを食べるにはもちろん解凍する必要があります。カレーを解凍するにはいくつかの方法とポイントがありますので、ご紹介していきたいと思います。・冷蔵庫で自然解凍する解凍する中で、もっとも冷凍前の変わらない味を保つことができるのは冷蔵庫で自然解凍する方法です。やり方は食べる前日や数時間前に冷凍庫から冷蔵庫に替えるだけ!簡単で失敗しないというのが大きなメリットです。解凍後は鍋などに移し替えて加熱すれば、おいしく召し上がれます。ただし、自然解凍はかなり時間がかかるため、早く食べたいときには不向きなのが難点です。時短したい場合は別の方法で解凍しましょう。・湯煎で解凍する次は湯煎で解凍する方法です。こちらはチャック付き保存袋などで冷凍している人におすすめです。袋のまま湯煎にかけて解凍するので、手間も少なくて解凍時間も短縮できます。ただ、解凍の際に保存袋がお湯につかっていない部分に触れると袋が破れてしまう恐れがあります。保存袋が鍋に直接触れないように袋ごとザルに入れて加熱すると失敗しにくいですよ。・電子レンジで解凍する手軽に素早く解凍するのであれば、電子レンジで解凍するのが1番です。こちらはタッパーで冷凍保存している人におすすめです。保存袋は加熱したときに袋が破けてしまう可能性があるので避けた方がいいでしょう。しかし、電子レンジで加熱するとムラが起こりうまく温まりません。対策としては、加熱中に何度かタッパーを取り出して何度もかき混ぜると均一に温まり、ムラがなくなります。また、カレーは油分が多いので電子レンジで加熱しすぎるとタッパーの種類によっては耐熱温度を超えてしまって容器が変形してしまう可能性があります。カレーの場合は電子レンジで加熱すると140度以上になることもあります。手元のタッパーの耐熱温度がどれくらいをきちんとチェックしておきましょう。・加熱の際はよくかき混ぜる解凍をしたら、鍋に移し替えて温めて食べましょう。レンジや湯煎でも加熱できますが、レンジだと耐熱温度が超えて容器が変形したり、湯煎では時間がかかりすぎてしまいます。そのため、解凍後の加熱は鍋でやるのが一番失敗が少ない方法です。ただ、火を通すと水分が飛んでカレーがドロドロになって固まりやすくなります。その際は、水や牛乳などで薄めて、お好みのとろみに調整してください。また、加熱するときはしっかりかき混ぜるのも大事なポイントです。かき混ぜることで、カレー全体に火が通りますし、焦げつきも防ぐことができます。■容器にニオイがつきにくいカレーの冷凍方法保存したカレーを食べ終えて洗い物をしているとき、容器にカレーの匂いがうつってしまった経験はありませんか?匂いのほかにもヌメりやカレーの色が容器に残り、洗ってもなかなか取れなくてお困りの方も多いと思います。そんな悩みを解決するには、冷凍保存のときにちょっとしたひと工夫が必要です。次は容器に匂いがつきにくい冷凍保存の方法をご紹介します。・密閉保存容器にラップを敷くカレーの匂いを容器につかせないための一番の方法は容器にラップを敷いておくことです。この方法だと、保存容器に匂いがつかないだけではなく、汚れもつかないのでお手入れがとっても手軽で簡単です。ラップをするときはカレーが漏れないように二重にしておくとより安心です。ポイントは、カレーを入れる量は容器の8割程度までにしておくこと!あまり多く入れすぎると、冷凍したときに膨張してしまい容器が破損する可能性がありますので注意してくださいね。また、容器のフタにもカレーが付かないように、容器からはみ出るくらいにラップを伸ばしておき、カレーを入れたあとに余ったラップを被せるとさらに手間が省けるのでおすすめですよ。・冷凍方法カレーを入れた後は容器ごと冷凍しましょう。もし冷蔵庫に急速冷凍の機能があるのでしたら、そちらを設定するとカレーのおいしさをさらにキープすることができます。中までしっかり冷凍できたら、容器から出してラップにくるんだカレーを保存袋に移し替えておくと冷凍庫のスペースが広がるのでおすすめですよ。・解凍方法解凍する際は、カレーをくるんだラップごと容器にいれて解凍すると匂い移りや汚れを軽減できます。容器はレンジ専用のものや、耐熱性があるものを選んでください。ただし、解凍するとカレーが柔らかくなり容器にカレーが漏れてしまう可能性があります。カレーも液体なので、多少の漏れるのは仕方がありません。チャック付き保存袋の場合はラップから外して湯煎か冷蔵庫で解凍しましょう。保存袋のまま電子レンジで解凍すると、袋が溶けてカレーが漏れてしまうことがあるので避けた方がいいでしょう。・ホーロー・耐熱ガラス製の容器がおすすめカレーを入れる容器はプラスチック製よりもホーローや耐熱ガラス製の容器がおすすめです。プラスチック製はカレーを温める際、耐熱温度が超えて変形したり、いくらラップで予防しても多少はカレーの匂いがついてしまいます。しかし、ホーロー製、耐熱ガラス製は匂いや汚れを完全にシャットアウトしてくれる優秀なアイテム!汚れも落としやすく、容器に入れたまま直接解凍、加熱もできるのでとても便利です。ホーローの場合は直火で、耐熱ガラスの場合はフタが電子レンジ対応でなければ外し、ラップをしてから電子レンジでそのまま加熱が可能です。 ■冷凍したカレーのおすすめアレンジレシピせっかく作ったカレーは最後までおいしく食べたいですよね!しかし、毎回カレーライスばかりだと飽きてしまう人もおられるでしょう。そこで、最後に冷凍カレーを使ったおすすめのアレンジレシピを2つ紹介したいと思います。これで料理のレパートリーが広がりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!・コロッケ【材料】冷凍カレー 200g(一食分)じゃがいも(大)2~3個小麦粉 適量パン粉 適量卵 1個サラダ油 レシピ冷凍カレーを解凍するじゃがいもが串でスっとささるまで茹でてつぶす解凍したカレーをマッシュしたじゃがいもと一緒にまぜる小判形に成型する小麦粉、卵、パン粉の順にいれて170度の油でキツネ色になるまで揚げる完成!食材は余ったカレーとじゃがいもだけのアレンジレシピです。冷凍するときにとりのぞいたじゃがいもやにんじんを使用するのもおすすめです。カレーの量が足りなくて味がもの足りない人は塩コショウやマヨネーズを足すと味が引き締まります。逆にカレーが多すぎてタネがベチャベチャになったときは片栗粉を足すと成型しやすくなりますよ。また、タネの真ん中にチーズをいれてもGood!カレー風味のコロッケは子どもも大人も大喜びのメニューです。・ドリア【材料】冷凍カレー 200g(一食分)ご飯 150g チーズ 適量バター 適量レシピ冷凍カレーを解凍する耐熱皿にバターを塗ってご飯を盛り付ける解凍したカレーをかけるチーズを乗せるオーブンかトースターでチーズに焦げ目がつくまで焼く完成!こちらは冷凍カレーとご飯、チーズしか使わないお手軽メニューです。解凍したカレーは焼いている間に温かくなるので加熱しなくてもいいので時短にもなりますね。チーズ以外にも卵や納豆をトッピングしてもおいしく召し上がれます。1人ランチにぴったりの1品ですよ!■カレーをおいしく安全に食べきろう!カレーの賞味期限は意外と短く日持ちもしません。なので、冷凍保存はとても大切な方法なんですね。ただ、冷凍保存するときに「次どうやって食べるか」を想定することがポイントです。どのように解凍するか、どんな調理をするか、さらにはいかに後片付けを楽にするかをあらかじめ想定しておくと使うときに失敗せずに済みます。カレーを最後までおいしく、安全に食べ切れるようにあなたもぜひ参考にしてみてくださいね。
2020年09月03日おいしくて手軽に食べられるおにぎりは、お弁当や朝食、おやつや夜食など、どんな場面でも人気です。とくに、炊きたてごはんのおにぎりの味は格別ですね。おにぎりを冷凍すれば、そのおいしさをキープしたまま長期保存が可能となります! おにぎりの冷凍保存のコツや、解凍方法などくわしくご紹介していきます。■おにぎりを冷凍するメリットとは?多めに炊いたご飯や余ったご飯を冷凍保存しているという方は、きっと大勢いらっしゃると思います。うっかりご飯を炊き忘れてしまったときや、ひとり分の食事をつくるときに冷凍ご飯があると、手間がはぶけてとても助かります。ふつうのご飯を冷凍するだけでも十分な気がしますが、わざわざおにぎりをつくって冷凍するメリットとはなんでしょうか。・余ったご飯を有効活用できるおにぎりを冷凍するいちばんのメリットは、余ったご飯をむだにせず、有効に活用できるところです。もちろん、ラップや保存容器などでご飯を1食分ずつ冷凍するのも便利ですが、それがおにぎりだったらどうでしょうか。解凍したおにぎりは、軽い食事としてなら1品だけでも十分満足できます。ゆっくり食べる時間のない、忙しい朝にはぴったりですね。余ったご飯はおにぎりにして冷凍し、おいしく有効活用しましょう。・お弁当や間食に使用出来るお弁当の定番であるおにぎり。実際つくってみると、ごはんを炊いて、具材と海苔を準備して、にぎってラップにくるんで、とかなり手間がかかります。限られた時間内に作らなければならないお弁当では、なおさらその手間が惜しいですよね。はじめからおにぎりにして冷凍すれば、余計な手間をはぶくことができ、ぐっと時間を短縮することができます。おにぎりは片手で簡単に食べられるのも、ちょっと小腹が空いたときの間食や夜食にうってつけです。・ご飯を炊く手間が省ける炊飯器のタイマーを忘れてしまい朝起きたらご飯が炊けていなかった、なんて経験をしたことはありませんか。自分のお弁当であればコンビニで買って済ませることもできますが、ご家族やお子さんに持たせる場合は、そういうわけにもいかないときがあるでしょう。急速に炊き上げる機能がついた炊飯器もありますが、それすらも間に合わないときなど、冷凍おにぎりがあればあわてなくて済みますね。・冷蔵保存は劣化が進むおにぎりが残ったとき、「すぐ食べきるし冷蔵庫に保存しておけば大丈夫」と思っていませんか。おにぎりを冷蔵庫で保存するのはやめたほうがいいでしょう。実は、ご飯と冷蔵庫との相性は最悪なのです。その理由は、冷蔵庫の温度にあります。ご飯には多くのデンプンが含まれています。このデンプンは、ご飯が冷めて水分が失われていくのにしたがい、劣化していきます。もっとも劣化する温度が0~3度、まさに一般的な冷蔵庫の設定温度の範囲と同じなのです。デンプンが劣化すると粘り気が失われ、ご飯はパサパサとし味が落ちてしまいます。再度加熱することで粘り気は多少戻りますが、落ちた味は戻りません。デンプンの劣化は0度より低い温度ではおこりません。そのため、冷凍が向いているのですね。ご飯が余ってしまったときは、おにぎりをつくって冷凍保存をするようにしましょう!・保存期限が1ヶ月間と長持ち冷凍したおにぎりの保存期限は1ヶ月程度です。長期間保存が可能な、優秀な保存食といえます。ただし、冷凍とはいえ日がたつごとに風味がそこなわれていくため、早めに食べたほうがおいしくいただけます。■冷凍おにぎりに合う具って?今や、おにぎりの具はいろいろなバリエーションにあふれています。梅干や鮭やツナ、たらこといった定番の具から、クリームチーズやカレーなどの変わり種の具材も! 市販のおにぎり専用の混ぜ込みタイプのふりかけも、たくさんの種類が売られています。冷凍おにぎりに合う具材について、具体的にご紹介します。・「水分」が少ない具材冷凍おにぎりには、水分が少ない具を選びます。水分が多いと雑菌が繁殖し、傷むもととなるからです。また水分が多い具材は、そもそも冷凍に不向きなものが多いので避けたほうがいいでしょう。梅干やサケなどは水分が少なく、冷凍おにぎりに合った食材です。人気具材であるたらこや明太子ですが、生のものは冷凍には向きません。焼たらこにすれば、水分も少なく冷凍に向いた食材となります。・「油分」の無い具材油分の無い具材も、冷凍おにぎりにぴったりです。水分と同様、油分の多い具材は傷みやすく、冷凍には向かないのです。コンビニのおにぎりの具で人気のツナマヨ。これは油分が多く、とくにマヨネーズは傷みやすい調味料のため、冷凍おにぎりには使わないようにしましょう。・「塩分」の濃い具材濃いめに味付けをされた塩分の多い具材も、冷凍おにぎりに合います。塩分の作用で傷みにくくなるためです。昆布などのつくだ煮や肉そぼろ、おかかも向いている具材です。・味付きご飯も冷凍可能炊きこみご飯や、混ぜごはん、チャーハンなど味付けのされたご飯も冷凍できます。炊きこみご飯などの具には、水分や油分の多いものは選ばないなど、雑菌を繁殖させない注意が必要です。・買いすぎたコンビニのおにぎりも冷凍可能コンビニのおにぎりも冷凍保存ができます。水分や油分の少ない具材で、おにぎりに海苔が巻かれていないものを選びます。食べるときに海苔を巻くタイプのものは、冷凍に向いています。包装フィルムごと冷凍できますよ。コンビニのおにぎりの賞味期限は短めです。食べきれないときはすぐ冷凍保存をしましょう。安いセールのときなどにまとめて購入し、冷凍しておけば重宝します。手づくりのおにぎりは冷凍保存で1ヶ月ほどはもちますが、コンビニのおにぎりは製造されてから店頭に並ぶまでにすでに数時間が経過しています。冷凍後は1、2週間くらいで食べ切るようにしてくださいね。■手作りおにぎりを冷凍保存するときのポイントおにぎりの冷凍保存は、どうすれば上手に長持ちさせることができるでしょう。冷凍保存のコツやポイントをいくつかご紹介します。・おにぎりに直接触れないおにぎりは素手でにぎらないようにします。手はきれいに洗ったつもりでも、すべての雑菌を除去することはできません。雑菌による食中毒を予防し、また傷みを防ぐことで長期間保存できるようにしましょう。ラップの上からにぎったり、市販のおにぎり型を使うのもよい方法です。・水分を逃さぬよう熱いうちににぎる炊きたての熱々のご飯をおにぎりにするときは、ラップを使っても、にぎるのが大変なものです。ですが、ご飯は冷めるにつれて水分が抜けていき、デンプンの劣化がはじまってしまいます。ご飯が熱いうちににぎって、蒸気ごとラップでくるみます。そうすることで、デンプンから水分が抜けにくくなります。解凍後もおいしく食べられるコツです。気を付けたい点は、おにぎりの熱がとれてから冷凍庫に入れることです。おにぎりにとっては熱いうちのほうがいいのですが、そうすると冷凍庫内の温度が上がってしまい、ほかに冷凍している食品などの質を落としてしまいます。・海苔やふりかけを付けない海苔そのものは、冷凍での長期保存が可能な食材です。ただ、おにぎりに巻いた状態の海苔は、ごはんから水分を吸って傷む原因となります。おにぎりは海苔をつけずに冷凍し、加熱解凍をしてから海苔を巻いたほうがおいしく、安全に食べることができます。ふりかけは海苔がはいっていないタイプを選びましょう。・プラスチック袋か保存容器に入れる食品を冷凍するときは、酸化を防ぐためにできるだけ空気にふれさせないことが長持ちをさせるポイントです。おにぎりはラップできっちりとくるんだあと、プラスチックの保存袋か、密閉をできる保存容器に入れて冷凍します。酸化を防ぐことで、傷みにくくなります。・お酢を入れると傷みにくいお酢には殺菌作用があります。ご飯1合に小さじ1杯くらいのお酢をいれて混ぜてから、おにぎりをつくります。お酢の効果で傷みにくくなるため、冷凍おにぎりの保存期間が長くなりますよ。■冷凍おにぎりをおいしく食べる解凍方法せっかくおにぎりを冷凍しても、うまく解凍できなければ味は半減してしまいます。冷凍したおにぎりをおいしく食べるためには、どんな解凍方法があるのでしょうか。詳しくご紹介していきます。・電子レンジで温める冷凍おにぎりは、電子レンジで加熱して解凍します。このとき解凍モードではなく、あたためモードなど普通に加熱するようにします。600Wの電子レンジであれば1分半程度加熱し、おにぎり全体が熱くなっていればOKです。もし部分的に加熱が足りないような場合、様子を見ながら10秒ずつ追加で加熱してくださいね。・自然解凍は厳禁米の主な成分であるデンプンは、生のままでは非常に消化や吸収をしにくい性質を持っています。米に水分をくわえて炊くことで、デンプンは糊化して消化や吸収ができるように変わるのです。ですが、糊化したデンプンはご飯が冷えると再び元の消化されにくい性質に戻ってしまいます。そのため、冷凍したおにぎりを自然解凍しても、熱がくわわらないためにデンプンの性質は戻りません。食べても消化しにくく、おいしくもないため、自然解凍はやめましょう。解凍のときに電子レンジの解凍キーを使用しないのも、低めの温度でじわじわと解凍させるのが、自然解凍と同じ状態を作り出してしまうからです。また、冷凍おにぎりをお弁当にする場合も注意が必要です。おにぎりを冷凍状態のままお弁当として持っていき、食べるときに電子レンジで加熱をする方法はNGです。自然解凍されたおにぎりをあたためても、水っぽくおいしくありません。電子レンジで加熱して解凍させてから持っていくようにしましょう。■冷凍おにぎりのおいしいアレンジレシピ冷凍おにぎりは、もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、ひと手間くわえると味も見た目もぐっと変わって楽しめますよ。冷凍おにぎりのかんたんアレンジレシピをご紹介します。・だしがけ焼きおにぎり冷凍の時点で焼きおにぎりにしておけば、手軽に食べられますね。さらにアレンジを加えてみるのはいかがでしょうか。材料(2人分)焼きおにぎり(冷凍)2~4個ミツバ(刻み)適量ショウガ(すりおろし)1/2片分・だし汁350ml 作り方 >>・酒大さじ1.5・みりん小さじ1・塩小さじ1/4・薄口しょうゆ大さじ1/2下準備おにぎりは解凍しておく作り方手順1:鍋に<合わせだし>の材料を入れ、ひと煮たちさせる手順2:器に焼きおにぎりを入れて(1)を注ぎ、ミツバ、ショウガをのせる・肉巻きおにぎりボリュームも見映えもする肉巻きおにぎり。冷凍おにぎりで、かんたんに!材料(2人分)冷凍おにぎり4個・麺つゆ(2倍濃縮)適量豚バラ肉(薄切り)4枚・酒大さじ1・しょうゆ大さじ1・砂糖小さじ2サラダ油適量下準備おにぎりは解凍しておく。豚バラ肉は長さを半分に切る。作り方手順1:おにぎりに豚バラ肉を巻く手順2:フライパンにサラダ油を中火で熱し、(1)の巻き終わりを下にして焼く。焼き色がついたら向きを変えて全体を焼く手順3:全体に焼き色が付いたら<調味料>の材料を加えてからめる。麺つゆのかわりに、焼肉のタレや、すき焼きのタレを使ってもおいしいです。■冷凍おにぎりを活用しようご飯ではなく、おにぎりをつくって冷凍するところが手間と時間を短縮させるポイントとなるのですね。朝は時間がなくて朝ご飯を食べるなんて無理という方も、おにぎりを冷凍しておけば電子レンジで加熱するだけで、あっという間に食べられます。コンビニでおにぎりを買うのもいいですが、この機会にぜひ冷凍庫に手づくりの冷凍おにぎりをストックしてみませんか。
2020年09月02日気温が高く、食材が傷みやすい季節。スーパーで買ってきた食材が腐らないよう冷凍保存するかたも多いのではないでしょうか?ピーマンは、冷蔵保存だと保存期間が短くなるのでは…?と思うとやはり、保存に工夫をしてできるだけ長く楽しみたいですよね。そこで今回は冷凍保存しておいしく食べきる方法をご紹介します!■ピーマンを冷凍保存しよう買ってきたピーマンを保存する方法として何が思い浮かびますか?袋入りのまま、ばら売り問わず、ポリ袋に入れて保存することが多いのではないしょうか。しかし、ピーマンの常温保存・冷蔵保存は1週間程度しかもちません。さらに気温が高いこの季節は室温も高く30度以上になることもあり、普段より早い劣化の可能性もあります。せっかく買ってきた野菜は少しでも長持ちさせたいですよね。そんなときは、冷凍保存がおすすめなんです!・生のまま冷凍する方法まずは、ピーマンを買ってきてからそのまま生で冷凍する方法です。冷凍保存の方法で一番簡単にできる方法ですので初めて試される方はこちらの方法をやってみましょう。ピーマンを半分に切り、種を取り水で洗う。(種を食べるかたはそのままでも)水気をよく切り、そのまま半分で保存するか解凍後調理する調理が決まっていればそれに合わせてカットする。保存用袋にいれて平にし、冷蔵庫へ入れて保存。ピーマンを水洗いした後は必ずよく水気をふき取りましょう。水気があるままで冷凍してしまうとピーマンどうしがくっついた状態で冷凍されてしまい、解凍するときに使いにくい状態になってしまいますので要注意です。・加熱してから冷凍する方法次は加熱してから冷凍保存する方法です。生のまま冷凍するよりも少し手間がかかりますが、解凍後すぐに調理することができ、あらかじめ火を通しているので時短になります。冷凍保存になれてくると作りたい料理のイメージや解凍時間も想像しやすいので、お仕事終わりに包丁を使わずさっとごはんをつくりたい!という方にはぴったりの保存方法です。生の保存方法と同様に、ピーマンをカットして種を取ったあとに水洗いをする。フライパンに油をひき、火が通るまで炒める。火が通ったら余熱が取れるまで放置する。ピーマンの余熱が取れたら保存用袋に保存します。保存するときはラップにつつんで小分けにしてから保存用袋に入れると好きな分だけ簡単に解凍することができます。・ピーマン丸ごとは冷凍可能?スーパーで購入してカットしている時間がない!という方は丸ごと冷凍ができれば手間がはぶけていいですよね。丸ごと冷凍することも可能で、まるのまま水洗いしたピーマンを水気をしっかりと拭いてから保存用袋へ入れ冷凍庫で保存するだけ。解凍するときに少し時間がかかるだけで、使い方はカットしたものと変わりません。包丁を使うのがめんどくさいときは丸ごと冷凍してしまいましょう!・アルミトレイを活用するピーマンを冷凍する方法として、通常のように保存用袋に保存しそのまま冷凍庫へ保存してもいいのですが、アルミトレイを活用することにより冷気が伝わりやすくなり冷凍時間が短縮できます。洗ってカットしたピーマンを水気をとって保存用袋に入れ、それをアルミトレイの上へ置き冷凍庫で保存します。急いでいるときはこちらの方法を使うのもおすすめです。・冷凍保存可能期間常温保存や冷蔵室での保存になるとだいたい1週間~2週間程度の保存期間になりますが、冷凍保存にするとこれが1ヵ月程度まで伸びます。暑いこの季節には気付いたら野菜がシワシワに…なんてこともあるかと思いますが、冷凍保存にするとかなり長い期間保存ができますので、安いときに買いだめして保存するのも1つの手ですね。・ピーマンを冷凍するときの必須事項保存期間も延び、時短にもなるピーマンの冷凍ですが、1つだけ注意することは「水分」です。よく、ピーマンを冷凍して食べるときに解凍するとブニョブニョと水っぽくなりおいしくない。という話を聞きますがこれは冷凍するときに野菜の水分が膨張し、野菜の細胞膜を壊してしまうからなのです。細胞膜が壊れた状態で解凍すると野菜の中の水分が外に流れ、ブニョブニョのピーマンができあがってしまいます。そうならないため解凍してもおいしピーマンにするには、冷凍するときに必ずしっかりと水分をふきとりましょう。これさえ守ればおいしいまま冷凍保存することができます!■ピーマンは冷凍向き?保存期間が延びて腐りにくくなるという利点はありますが、そもそもピーマンは冷凍保存に向いている食材なのでしょうか?せっかく保存期間が長くても味が落ちてしまうと料理には使いにくいですよね。では、ピーマンの冷凍保存後の味やその効果についてご説明します。・食感の変化ピーマンは冷凍するとふにゃっとした食感に変化するので、食感を楽しみたいチンジャオロースやサラダ、マリネなどはおすすめしません。逆にやわらかくなり味がしみやすい状態になるので煮込み料理や野菜炒めに使うのに最適です。短時間で味がしみて時短に繋がりますので、冷凍したピーマンをつかうときは用途を考えておいしい料理を作りましょう!・栄養価の変化豊富な栄養素が含まれるピーマン。中でもビタミンや食物繊維、カロチンが豊富で、ビタミンはトマトの約5倍の量がふくまれているのだとか。冷凍するとこの栄養素がなくなってしまっては元も子もない話ですが、ビタミンや食物繊維は脂溶性の栄養素なので、冷凍しても損なわれることはありませんのでご安心を。ただ、水溶性の栄養素であるビタミンCなどは損なわれてしまいます。どうしても栄養素がなくなるのがいや!というかたは常温のままの食べ方をおすすめしますが、全ての栄養素がなくなってしまうわけではありませんので、冷凍してもおいしく食べることができますよ。・冷凍によって苦みが消えるおこさまが嫌いな食べ物にランクインしやすいピーマン。その大きな理由が「苦味」ですね。こどもの舌は特に苦味を感じやすいようにできているため、嫌って食べない子が多くいるのが理由のひとつですが、ピーマンを冷凍することによりこの苦味が和らぐ効果がありますので、普段ピーマンを食べないおこさまでも冷凍ピーマンを使って調理してみると、ご家庭であまり人気のなかったピーマンが人気者に変わるかもしれませんね。■ピーマンの肉詰めも冷凍可能実は調理後のピーマンも保存することができるんです。保存方法や解凍方法に注意点がありますので、今回はピーマン料理の代表格の「ピーマンの肉詰め」でご説明します。・加熱してから冷凍ピーマンの肉詰めに限らず、お肉を冷凍するときのおすすめは≪加熱してから≫冷凍をすること。理由は後程ご説明しますが、全て下ごしらえをしてから一度火をとおし、荒熱がとれてから冷凍保存するのが基本です。すこし手間がかかると思われるかたもいるかもしれませんが、あらかじめ下調理を全て行うので、解凍するときに温めるだけで1品できあがります!冷凍庫にひとつトックがあるだけで夜ごはんの手間が省けるのはうれしいですよね。一度コツを覚えると他にも応用できますので、是非覚えてみてくださいね。・生のままだとおいしさが損なわれるピーマン単体であれば生のまま・加熱をしてからどちらでも冷凍することが可能です。しかしお肉は生の状態で冷凍すると、細胞や繊維が破壊された状態になります。その状態で解凍し、火を通すと壊れた繊維からうまみと水分がぬけてしまい、ぱさっとした触感のおいしくないお肉ができあがるのです。一度火をとおし、うまみをお肉の中に閉じ込めてから冷凍することで解凍してもおいしい状態で食べることができるのです。・生のままでは細菌繁殖のリスクも加熱調理をおすすめするもう一つの理由は菌についてです。ピーマン単体であれば細菌が繁殖する心配は少ないのですが、問題は生肉の取扱いです。お肉は生のままだとドリップが出てしまい、そこから細菌が繁殖してしまう恐れがあるので、一度火を通して細菌を死滅させてから保存することをおすすめします。目には見えない細菌ですが、暑い季節だとスーパーから帰宅するまでのほんの少しの時間だけでも繁殖が進む場合もありますので、食中毒などを防ぐためにも気をつけましょう。・お弁当のおかずにも作って冷凍したおかずをお弁当にいれるときは、解凍せずにそのままいれるのがおすすめです。その日の朝に冷凍のままお弁当箱にいれるとお昼にはちょうどいい状態になり、ほかのおかずをくさらせない保冷剤がわりにもなるので一石二鳥ですね。少し水分がでる可能性がありますので、おかずカップに入れるようにしましょう。たくさん作って冷凍して作り置きしておくと、朝の時短になりますし節約にもなりますね!■冷凍したピーマンの解凍方法・加熱調理に使うなら冷凍したピーマンを加熱調理に使うのであれば、冷凍庫から出してからすぐだと火が通るのに時間がかかりますので、使う前日に冷蔵庫に移し、半解凍にしてから使うのがベストですよ。もし冷蔵庫に戻すのを忘れても大丈夫!レンジで10秒~20秒ほど加熱して半解凍の状態にしましょう。あまり加熱してしまうと水分が出てしまいますので注意してくださいね。・サラダなどに使うなら冷凍したピーマンをサラダや和え物としてそのまま食べるなら、「高速解凍すること」が大きなポイントとなります。高速解凍とは時間をかけずにレンジなどで解凍することです。使う前の日から冷蔵庫にいれて解凍する方法ではピーマンから水分がでてしまい、生のままでは食べにくい状態になってしまいますので、解凍したい分だけお皿にだし、レンジで1分程度加熱するようにしましょう。■冷凍ピーマンの使い方ピーマンは冷凍すると食感が変わりますので、それぞれに適した調理法があるんです。常温ピーマンとの食感の違いを食べ比べして見るのもたのしいかもしれませんね。・冷凍ピーマンおすすめの調理法まず、冷凍ピーマンは細胞膜が破壊された状態ですので水分が出やすく、味がしみやすい状態です。なのでこのしみやすさを利用し、煮込み料理やおひたしにするのがおすすめです。普段よりも短い時間で味をしみこませることができますので短時間でだしの効いたおいしい料理がたのしめますよ。また、水分がでやすい状態なので、スープにいれるときはいつもより水を少な目に入れ、ピーマンから出てくる水分を利用する調理法もおすすめです。・冷凍ピーマンに不向きな調理法逆におすすめしない調理法としては、チンジャオロースや無限ピーマンなど食感を楽しんだり、ピーマンそのもので食べる調理法などです。炒め料理は味をしみこませたいものであれば相性がいいのですが、シャキシャキとした触感と濃い味付けのバランスをたのしむ料理などはバランスがとれなくなってしまうので、別の野菜で代用しましょう。■ピーマンを長持ちさせる冷蔵方法ピーマン冷凍にはメリットがある一方、実は不向きな料理もがあることがわかりました。それならばできれば冷凍せずに使い切りたいと思う方のために、少しの手間でできるだけ長持ちさせる方法もご紹介します。食べる料理で上手に使い分けましょう。・『個包装』で保存するまずは1つずつキッチンぺーパーに包んで保存する方法です。水気をしっかりふいたピーマンを、新聞紙かキッチンペーパーでひとつずつ包んでいきます。これはピーマン同士がぶつかったりして傷をつけないようにするためで、その傷から腐っていくのを抑える効果があります。もしキッチンぺーパーや新聞紙がなければティッシュでも構いませんが、なるべく厚みのあるものでつつむのがおすすめです。・ポリ袋に入れて管理ピーマンを野菜室で保存するときはポリ袋など袋にいれるかたも多いと思いますが、野菜は成長するために「エチレンガス」という成長ホルモンを出すので、そのガスで周りの野菜の成長が促進され鮮度を落としてしまうのです。ピーマンを保存するときはなるべく1つずつ袋に入れるのがいいのですが、正直めんどくさい…という方も多いかと思います。ですので袋に入れた後は、口はしっかり締めた状態で保存しましょう。■冷凍ピーマンのおかずレシピ最後は冷凍ピーマンのおすすめレシピをご紹介します!冷凍ピーマンならではの活用法になりますのでぜひお試しください。組み合わせを変えると味変できるレシピもありますので、自分ならではのレシピを見つけてみましょう!・ピーマンの甘辛煮材料(2人分)ピーマン5個・だし汁100ml 作り方 >>・砂糖大さじ1・しょうゆ大さじ2かつお節5g下準備ピーマンは縦半分に切り、種とヘタを取り除いて縦細切りにする。作り方手順1:鍋にピーマン、<煮汁>の材料を入れ、中火にかける。煮たったら鍋に蓋をして弱火にし、蒸し煮にする手順2:蓋を外して強火にし、かつお節を加えて混ぜ合わせ、器に盛る・ダイエットにも、トマトスープ!入れる野菜によってボリュームたっぷりになり、トマトで煮込むことによりピーマンの苦味も感じないのでダイエットやおこさまのいる家庭にぴったりですね。材料(2人分)ピーマン2個玉ネギ1/4個ベーコン1枚・水400ml・固形スープの素1個・ケチャップ大さじ3・砂糖少々・タバスコ少々コショウ少々粉チーズ大さじ1オリーブ油大さじ1/2下準備ピーマンは縦半分に切って種とワタを取り、5mm角に切る。玉ネギはみじん切りにする。ベーコンは細切りにする。作り方手順1:鍋にオリーブ油を熱して玉ネギとベーコンを炒め、しんなりしたら<スープ>の材料を加え、2~3分煮る手順2:ピーマンとコショウを加え、軽く煮たら器に注ぎ、粉チーズを振る■冷凍と冷蔵をおいしくつかいわけよう!いかがでしたか?ピーマンは冷凍するとおいしくなくなるといわれていたりもしますが、そんなことはなく調理方法によっては時短にもなり、おいしくもなる保存方法なんです!さらに保存期間ものばすことができ、忙しいママさんはぜひ一度やってみてはいかがでしょうか。冷凍保存・冷蔵保存はそれぞれにいいところがありますので、使いたい期間や料理方法・冷蔵庫の空きぐあいなどで使い分けておいしくたべきりましょう!
2020年09月02日料理をする時、「お肉を使いたいのに解凍してなかった!」ということはありませんか。電子レンジで解凍しようとしても熱しすぎて肉が変色してしまったり、逆に時間が足りなくて真ん中が凍った状態だったりと、うまく調整できませんよね。そんな時に役立つライフハックがTwitterにアップされていました。家にある〇〇で挟むだけ!解凍を加速する裏ワザこのライフハックを公開していたのは、折紙講師バーチャルユーチューバーとして活動している公星くろは(@kinboshikuroha)さん。その方法とは、大きめの鍋やフライパンで冷凍肉を挟むだけ。たったそれだけで自然解凍と比べて断然早く解凍できるのです!冷凍したお肉を解凍したい時はラップに包んで大きめの鍋で挟むとめちゃくちゃ早く終わるし電子レンジと違って必ず常温で止まるからオススメ pic.twitter.com/HnHsY0cPV8 — 公星くろは@折紙講師Vtuber (@kinboshikuroha) July 26, 2020 写真にある肉は、なんと10分で解凍できたのだそう。驚くべき速さですね。熱伝導の性質をうまく利用したこちらのライフハックですが、フライパンと冷凍肉の接地面が多ければ多いほどよいといいます。もちろん肉以外にも魚や冷凍しておいたお好み焼きなど、何にでも活用できます。さらには加熱しすぎる心配もなく常温で止まってくれるのがありがたいポイント。このライフハックを公開していた公星くろはさんのYoutubeチャンネルでは「Dead by Daylight」や「スプラトゥーン」などのLIVE配信がされています。興味のある方はそちらもチェックしてみてくださいね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2020年08月31日玉ねぎを炒めたり、お肉をこねたり…作るのが意外と大変なハンバーグ。老若男女問わず大人気のおかずですが、気軽な気持ちで食卓に出せないのが正直なところです。そんな手間のかかるハンバーグは、まとめて作って冷凍しておくのがおすすめ。冷凍ハンバーグのストックがあれば、忙しい日でも温めるだけで、あっという間にごちそうメニューが完成します。また、冷凍ハンバーグはアレンジも自在なので、さまざまな料理にリメイクするのも楽しいですよ。この記事では、ハンバーグを冷凍・解凍するときのポイントやコツ、さまざまなリメイクレシピまでたっぷりとご紹介します! ■ハンバーグの冷凍は生か焼いてからか? ハンバーグを冷凍するとき、タネのまま冷凍した方がいいのか、それとも焼いてから冷凍した方がいいのか、迷ってしまったことはありませんか? ここでは、それぞれの冷凍方法について詳しくご紹介します。時と場合に応じて、よりよい冷凍方法をチョイスしてみてくださいね。・タネのまま冷凍する ハンバーグをタネのまま冷凍する1番のメリットは、「解凍後、さまざまなひき肉料理へのアレンジが可能である」ということ。火を入れずに冷凍しているので、煮たり焼いたり、解凍後の料理の幅は広がります。また、冷凍前に焼いたり、冷ましたりする必要がないので、冷凍するまでの手間暇がかかりません。ただし、タネのまま冷凍したハンバーグは、ジューシーさが損なわれてしまいやすいとも言われています。解凍時にドリップが発生し、さらに焼くタイミングでも肉汁が流れてしまうからです。「解凍後に冷凍ハンバーグを色々アレンジしたい」「冷凍の際に、焼いたり冷ましたりしている時間がない」そんな場合は、タネのまま冷凍するのがいいでしょう。・焼いてから冷凍する ハンバーグを焼いてから冷凍するメリットには、「肉汁の流出を防ぎやすい」「解凍後、手軽に食べられる」ということがあげられます。すでに焼いてから冷凍してあるので、解凍時のドリップの心配がなく、タネのまま冷凍したものよりもジューシーな味わいを楽しむことができると言われています。また、冷凍前にすでに火を通してあるので、レンジで温めるだけですぐに食べられるのもうれしいポイントです。焼いてから冷凍する方法は、焼いたり、しっかりと冷ます必要があったりと、冷凍するまでには時間と手間がかかります。「冷凍庫から出した後、できるだけ手間暇かけずにハンバーグを食べたい」「少しでもジューシーなハンバーグを味わいたい」そんな場合にはぜひ、焼いた後にハンバーグを冷凍する方法をためしてみてください。■ハンバーグをタネのまま冷凍するときのポイントハンバーグをタネのまま冷凍する際は、生のひき肉を冷凍することになるので、衛生面には特に注意するようにしましょう。ぜひ下記ポイントを参考にしてみてくださいね。・1個ずつラップに包む冷凍ハンバーグは、1個ずつしっかりと空気を抜き、ラップに包んでから冷凍してください。乾燥と酸化を防げます。解凍の際にタネがくっつき、再度成形するはめになることも避けられます。・金属トレーに乗せて冷凍するハンバーグは、熱伝導率のよい金属トレーに乗せて冷凍することをおすすめします。すばやく冷凍することで、肉汁の流出を防ぐ効果が期待できます。冷蔵庫に急速冷凍機能があれば、それを活用するのもいいですよ。金属トレーには、ハンバーグが重ならないように並べてくださいね。ハンバーグが完全に凍ったら、冷凍用のフリーザーバックに入れて保存してください。・玉ねぎをしっかり炒めるタネのまま冷凍する場合、ハンバーグには、生の玉ねぎを混ぜないようにすることをおすすめします。生の玉ねぎを使うと、冷凍・解凍の際に玉ねぎの水分が出てしまい、焼いたときにハンバーグが割れて肉汁が流れる原因になってしまいます。玉ねぎはしっかりと炒めて水分を飛ばしてくださいね。玉ねぎを炒める時間を節約したい! という人は、炒めずに玉ねぎをレンジで加熱する方法や冷凍したみじん切り玉ねぎを炒めるという方法をお試しください。時間を大幅に節約することができます。・素手でこねない雑菌の繁殖を防ぐため、素手でひき肉をこねることは避けましょう。素手でこねると手の雑菌がひき肉に移り、ひき肉が傷んでしまいます。食中毒を引き起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。ひき肉をこねる際は、ビニール手袋を使うのがおすすめです。手を汚すことにもならないので、調理もスムーズにすすみますよ。また、手の温度でひき肉が温まらないようにボウルに氷水をあてるなど、できるだけ手やひき肉を冷やしながら、手早くこねるようにしてくださいね。・保存期間の目安 タネのまま冷凍した場合のハンバーグの保存期間は、2週間程度です。冷凍庫の中でも劣化は進むので、保存期間内でも酸っぱい匂いや変色があれば、食べるのは控えるようにしましょう。■ハンバーグを焼いてから冷凍するときのポイントハンバーグを焼いてから冷凍するときのポイントを説明します。できるだけ焼きたてハンバーグのおいしさを損なわないよう、下記ポイントを押さえて上手に冷凍保存しましょう。・しっかりと冷ます焼いた後のハンバーグは、しっかりと冷ましてから冷凍庫に入れるようにしてください。冷めていないままだと、ラップに水滴がつき霜の原因に。霜はハンバーグの風味を損なわせる可能性があります。・1個ずつラップに包みすばやく冷凍タネのまま冷凍する場合と同じように、ハンバーグは1つずつラップに包み、金属トレーに並べてすばやく冷凍させてください。金属トレーがない場合は、ラップの上からアルミホイルで包むことで、金属トレーにのせるのと同じ急速冷凍効果が期待できますよ。・用途に合わせた大きさで冷凍すると便利解凍後の使用用途に合わせた大きさで、ハンバーグを焼いて冷凍しておくと便利です。たとえば、小さなミニハンバーグを作っておけば、お弁当のおかずに大活躍。朝レンジで温めればいいだけなので、お弁当作りをぐっと楽にしてくれますよ。・煮込んでからの保存もおすすめハンバーグを焼かずに、煮込みハンバーグとして冷凍するのもおすすめです。煮込みハンバーグを作ったら、ソースごと保存容器にいれてそのまま冷凍してください。冷凍用のフリーザーバックにいれても冷凍保存可能です。食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍しておくと、あとは食べる前にレンジで温めるだけ。温めた冷凍煮込みハンバーグは、ソースがよく絡み、コクのある深い味わいになっていますよ。・保存期間の目安焼いてから冷凍した場合のハンバーグの保存期間は、1ヶ月程度です。タネのまま冷凍したものと同様に保存期間に関わらず、早めに食べるようにしてください。冷凍庫内では、温度変化の多いドア付近での保存は避けるようにしましょう。■タネのまま冷凍したハンバーグの解凍方法 ハンバーグをおいしく解凍する方法をご存じでしょうか? おいしいハンバーグの特徴は、肉汁たっぷりでジューシーな味わいであることです。ここでは、タネのまま冷凍したハンバーグの肉汁をできるだけ逃がさず、ジューシーなおいしさに仕上げる焼き方をご紹介します。・自然解凍してからフライパンで焼く タネのまま冷凍したハンバーグは、できるだけ自然解凍してから焼くようにしてください。凍ったまま焼くよりも焼き時間が短くなり、流れ出てしまう肉汁の量を減らせます。時間に余裕があるときは、食べる数時間前に冷凍したハンバーグを冷蔵庫に移し、自然解凍しておきましょう。・フライパンで焼くときのポイント タネのまま冷凍したハンバーグを、フライパンでおいしく焼く方法です。まず、焼く前にタネの真ん中をへこませておいてください。中心まで火が通りやすくなり、加熱ムラを防げます。フライパンで油をしっかり熱してから、ハンバーグを入れるようにしましょう。ハンバーグを入れたら、フタをせず、中火で両面に焼き色をつけて肉汁を閉じ込めます。焼き色がついたら水を入れてフタをし、蒸し焼きにして中まで火を通します。水の代わりに白ワインを使うとより風味がアップしますよ。水がなくなったらフタをあけて、残っている水分を飛ばせばジューシーなハンバーグの完成です。ハンバーグを焼いた後のフライパンに調味料を加えて煮詰めると旨みたっぷりのソースができあがります。フライパンに残った肉汁までおいしくいただけるので、ぜひソース作りまでトライしてみてください。・凍ったままフライパンで焼く方法 自然解凍してから焼くのが望ましいですが、解凍する時間がない場合は、凍ったままのハンバーグをフライパンで焼くことも可能です。凍ったままのハンバーグを焼くときのポイントは、「火をつける前のフライパンにハンバーグを入れること」です。油をひいたフライパンに、冷凍ハンバーグを入れてから火をつけてください。強火で両面に焼き色をつけ、自然解凍後のハンバーグのときよりも少し多めの水を入れ、じっくりと蒸し焼きにしましょう。生焼けが心配な場合は、ハンバーグの中央に竹串を刺してみてください。透明の肉汁が出てくることを確認できれば、中まで火が通っています。■焼いてから冷凍したハンバーグの解凍方法 ハンバーグを焼いてから冷凍した場合の解凍方法をご紹介します。電子レンジでもフライパンでも解凍できます。・食べる1日前に冷蔵庫にうつすタネのまま冷凍したものと同様、肉汁をできるだけ逃さないために、自然解凍してから加熱するようにしてください。自然解凍する時間のない場合は、電子レンジの解凍機能を活用してみてくださいね。・レンジで加熱する 焼いた後に冷凍したハンバーグを温める一番お手軽な方法です。ただし、加熱のしすぎには注意しましょう。肉汁が逃げてしまい、硬くてパサついた食感のハンバーグになってしまいます。ハンバーグの大きさによって適切な加熱時間が変わってくるので、様子をみながら加熱時間を調整してみてくださいね。・フライパンで焼く 焼いた後のハンバーグも、フライパンで焼いて温めることができます。焼くときに、お酒や白ワインを振りかけて蒸し焼きにすると、ふっくらジューシーに焼きあがるので、ぜひお試しください。冷凍の際についてしまった霜は余計な水分ですので、あらかじめ取り除いてから焼くようにしてくださいね。■よりおいしくハンバーグを冷凍するコツ おいしく冷凍ハンバークを食べるためには、「肉汁を逃さないこと」を意識しながらハンバーグ作りをしてみてください。冷凍しない通常のハンバーグ作りに役立つテクニックもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。・脂肪分が多いひき肉を使う 冷凍ハンバーグを作る際は、脂肪分の多いひき肉を使うことをおすすめします。脂肪分には、乳化してハンバーグ全体を覆い、肉汁を閉じ込めてくれるはたらきがあります。そのため、冷凍・解凍過程で肉汁が流れてしまい、パサついた仕上がりになりがちな冷凍ハンバーグも、ふっくらとジューシーな食感に仕上がりやすくなります。・しっかりとこねる ひき肉をこねる際は、塩を加え、粘りがでるまでしっかりとこねるようにしてください。これは、おいしいハンバーグを作るうえでの最も重要な工程と言っても過言ではありません。冷凍しない場合でも、ぜひ実践してみてください。しっかりこねることにより、肉同士が密着し、ハンバーグの中に肉汁が閉じ込められます。こねる際は手の温度で脂肪を溶かしてしまわないように、手やお肉を冷やしながら、手早くこねるようにしてくださいね。・割れないように成形するハンバーグを成形する際は、表面に割れ目ができないように注意しましょう。焼いている途中に、ハンバーグが割れてしまうと肉汁が流れ出てしまいます。手にサラダ油をつけて成形すると肉が手につくのを防げるので、ハンバーグの表面をなめらかにすることができますよ。成形後は、タネを両手でたたきしっかりと空気を抜いてください。ハンバーグが膨張して割れてしまうことを防げます。・小さめのサイズのハンバーグを冷凍する 冷凍ハンバーグを作るときには、解凍しやすいように小さめのサイズで成形しておくのもおすすめです。ハンバーグは大きければ大きいほど、中心部に火が通りにくくなるので加熱ムラができやすくなります。そのため、おいしく解凍することが難しくなってしまうのです。また、ハンバーグを小さめに作っておくと、リメイクする際のアレンジの幅が広がるので、使い勝手もよくなりますよ。■冷凍したハンバーグを使ったおすすめレシピ 冷凍したハンバーグは、アレンジのバリエーションも豊富であることをご存じでしょうか? そのまま焼いたり煮込んだりしてももちろんおいしいのですが、ここではそれ以外のおすすめアレンジレシピをご紹介します。ぜひ冷凍ハンバーグをあらゆる方法で楽しんでみてくださいね。・ロールキャベツ冷凍ハンバーグを使えば、手間のかかるロールキャベツも簡単に作れます。肉タネを作る手間がはぶけるので、あっという間に完成してしまいますよ。ここではコンソメスープで煮込むロールキャベツの作り方をご紹介します。材料(2人分)冷凍ハンバーグ(半解凍~解凍しておく)キャベツコンソメ塩コショウ水作り方手順1:容器に並べたキャベツにふわっとラップをかけ、レンジで加熱してやわらかくする手順2:冷凍ハンバーグをキャベツで包み、鍋に並べる手順3:お水、コンソメを入れ、煮込む手順4:最後に塩コショウで味を整えたら完成!味付けは普通のロールキャベツのレシピを参考にしてもおいしくできるはずです。自分好みにアレンジしてみてくださいね。・ハンバーガー温めた冷凍ハンバーグをバンズにはさめば、簡単に手作りハンバーガーができてしまいます。手作りのハンバーグで作ったハンバーガーは、とてもジューシーでボリューム満点の大満足な一品です。野菜やチーズなどのお好みの具材とバンズを準備して、おうちでハンバーガービュッフェをするのはいかがですか? ホームパーティにもぴったりですよ。食パンやロールパンに温めた冷凍ハンバーグをはさんでサンドイッチにすれば、食べごたえ抜群の朝ごはんやブランチにもなります。・ロコモコ丼ハンバーグはパンだけでなく、ご飯との相性もばっちりです。冷凍ハンバーグを使ったロコモコ丼はいかがでしょうか? 焼いて冷凍しておいたハンバーグさえあれば、あっという間にロコモコ丼が完成します。作り方は簡単、レンジで温めた冷凍ハンバーグと目玉焼きをご飯にトッピングするだけ。目玉焼きも電子レンジでつくれば、火を使う必要もありません。お好みで、アボガドやレタスなどをトッピングするとさらに本格的になります。ロコモコソースの代わりに、焼肉のタレをかけてもおいしくいただけますよ。・ミートソース冷凍ハンバーグは、ミートソースにも変身します。冷凍ハンバーグで作ったミートソースはお肉の存在感たっぷりでリッチな味わい。調理に時間のかかるミートソースも、冷凍ハンバーグを使えばあっという間にできてしまいます。ぜひ休日のランチなどにためしてみてくださいね。材料(2人分)冷凍ハンバーグ(半解凍~解凍しておく)トマト缶(トマトジュースでも可)ケチャップソース塩コショウ水下準備プチトマトはヘタを取る。作り方手順1:小なべに解凍した冷凍ハンバーグを入れて崩す手順2:水、トマト缶(トマトジュースも可)、ソース、ケチャップを入れて煮詰める手順3:お好みで塩コショウで味を整えたら完成!ケチャップやソースなど調味料の分量は、普通のミートソースのレシピを参考にしてください。ハンバーグ自体に塩コショウをたくさんふったなら、調節してくださいね。■ハンバーグはまとめて作って冷凍しておくと便利! いかがでしたでしょうか? 手間暇かかるハンバーグだからこそ、時間のあるときに多めに作って冷凍してしまうのがおすすめです。ポイントを押さえて冷凍・解凍すれば、ジューシーで、まるで焼きたてのようなハンバーグを味わうことができますよ。また、冷凍ハンバーグはアレンジも自由自在なので、飽きることなく楽しめます。献立に困ったときのごはん作りにも役立ってくれますよ。
2020年08月30日ベーコンは、朝食のおかずから、サラダのトッピング、スープのだしとさまざまな料理に大活躍の食材です。でも一度に全部食べきれるとは限りません。余ったものはどのように保存する方がいいのでしょうか。上手に保存して、ベーコンのうま味を活かした料理をサッと作れるといいですよね。今回は、ベーコンの上手な冷凍保存の方法と、解凍の仕方をご紹介します。■ベーコンを冷凍するメリット・長期保存が可能になるベーコンは、冷凍で保存すると1ヶ月前後はもちます。昔ながらの方法でしっかり塩漬けされたベーコンは、そのままでも長期保存が可能ですが、現在スーパーで売られているものは全く違った作り方です。現代のベーコンは塩漬けの塩分を抑えてあるため、1~3週間くらいが賞味期限になっています。一度パックを開けてしまうと、2~3日で食べきらないと悪くなってしまいますので、長期保存したい場合は冷凍で保存するようにしましょう。・料理の手間が省ける料理に合わせたサイズに切って冷凍すれば、そのまま入れるだけの簡単調理ができます。細切りにして保存すれば、炒め物に直接入れて調理することができますので、そのたびに切る手間が省けます。■ベーコンは切って冷凍するのがベスト料理に合わせたサイズに切って保存することで、調理がとても楽になります。その際のコツをご紹介いたします。・厚切りにしたベーコン厚さ3~4mmに切って、それぞれをラップで巻いて冷凍するのがおすすめです。表面の水分はキッチンペーパーなどでふき取るようにします。ラップで巻くときも空気が入らないように、密着させながら包むようにしましょう。密着させた後に、フリーザーバッグなどでひとまとめにしておくと、取り出しやすく空気に触れる心配もさらに減らせます。・薄切りにしたベーコンベーコン同士が重ならないよう、1枚ずつラップで包みます。空気が入らないようにするのがコツ。1度の調理で数枚のベーコンを使うようであれば、ベーコンとベーコンの間にラップを挟んでから、ひとまとめにする方法もあります。・細切りにしたベーコン1回の調理に使う量をまとめてラップに包みます。スープやスパゲティの具などに使うときなどは、1回分の量をそのまま鍋に入れられるように、ラップに包んでおくと使いやすいです。・冷凍保存できる期間の目安冷凍保存すると長く保存できますが、それでも1か月くらいを目安に食べきってしまいましょう。あまり長く冷凍したままにしておくと、風味が落ちてしまったり、冷凍ヤケを起こしてしまうこともあります。どんな食材も同じですが、おいしく食べるためには、早めに消費するべきです。■ベーコンを冷凍するときのポイントベーコンの冷凍時は、目的の料理それぞれのサイズに合わせて切ることで調理が楽になることがわかりました。さらに詳しくポイントをあげておきます。・空気を遮断する切った断面が空気に触れないように、ラップでしっかり密封します。空気に触れてしまう所があると、その部分が乾燥してしまいますので、ジューシーさを保つためにも、空気に触れないようにしっかり、ラップで密封するようにしましょう。・冷凍でくっつくのを防ぐ使いたいときにそれぞれがくっついてしまうと、必要な量の調節ができなくなってしまいます。スライスタイプなどは、1枚ずつラップにくるむか、ベーコンとベーコンの間にラップを挟むなどの方法でくるむようにしましょう。・急速冷凍する肉の風味を逃さないために、急速に冷凍することがおすすめです。冷凍する際はアルミのバットを冷凍庫に入れて、その上で冷凍させると早く凍らせることができます。このひと手間をするだけで、解凍したあとのおいしさが変わってきますよ。■冷凍したベーコンの解凍方法と注意点せっかくていねいに冷凍保存したのに、解凍の段階でおいしさを逃してしまってはもったいないですよね。いざ調理に使おうと思ったときの解凍方法にも注意がありますので、覚えておきましょう。・冷蔵庫で解凍する低温でゆっくり解凍することで、肉のうまみを逃さずに解凍することができます。常温で解凍するより時間がかかってしまいますが、うま味を逃さないためにも、冷蔵庫で数時間かけて解凍するのがおいしさのコツです。また、厚切りのベーコンなどは、冷凍したまま調理してしまうと、中まで火が通らない場合があります。そういったことを防ぐために、あらかじめ冷蔵庫で解凍しておくようにしましょう。特に炒め物などは、加熱の時間が短いため中まで火が通りにくく、食中毒の危険もありますので気を付けましょう。・氷水で解凍する冷蔵庫と同じように低温で解凍するため、ベーコンのうまみを逃さずに解凍することができます。フリーザーバッグなどの袋の口がしっかり閉まっているか確認してから、袋ごと氷水を入れたボウルなどにつけて、しばらく待ちましょう。氷水で解凍すると、冷蔵庫で解凍するよりも短時間で解凍することができます。時間が足りない場合には、この方法での解凍をおすすめしますよ。・凍ったまま調理する細かく切ったベーコンは凍ったまま使うことができるので、手軽に調理に取りかかれるでしょう。厚みがあるベーコンの場合、煮込み料理など火にかける時間が長ければそのままでもいいですが、炒め物などのときは冷蔵庫や氷水で解凍してから、調理するようにしましょう。・常温解凍はしない方がいい常温で解凍すると肉の汁が出てしまう「ドリップ」という現象が起こりやすくなります。うま味が逃げてしまいますし、細菌が増える原因にもなるので、常温での解凍は避けたほうがいいでしょう。■ベーコンを冷蔵保存する場合すぐに食べる予定があれば、パックのまま冷蔵庫で保存するようにします。冷蔵の保存期間や注意を見てみましょう。・保存期間の目安開封前は、パックの表示にある賞味期限を目安にしましょう。開封後は2~3日で食べきるようにします。開封後、すぐに食べる場合でも風味を落とさないために、空気に触れないようにラップでしっかり密封するなどの注意が必要です。・常温保存はNGベーコンはもともと長期保存食として作られたものですが、現在は減塩のものが増えたり、作る過程で水分も入るために、昔のように長期保存することができません。常温で保存すると菌が繁殖して、食中毒のおそれも高くなりますので、常温保存は避けましょう。■悪くなったベーコンの見分け方うっかり冷蔵庫に入れ忘れてしまった、賞味期限を過ぎているけど大丈夫か不安…そう思うこともあるでしょう。これから載せるようなことが起こっていたら、食べずに廃棄してくださいね。・ねばねばしているパックから出すときにねばねばしていて糸が引くようであれば、悪くなっています。触ったときの感触がヌルヌルしている場合も同様ですので、すぐに捨てましょう。また、手で触ったときは細菌が手についてしまいますので、しっかり手を洗うことも大事です。・酸っぱい臭いがするいつものベーコンと違う、酸っぱい臭いがしたときも傷んでいる証拠です。納豆のような発酵臭がするときも同様ですので、捨てましょう。廃棄するときは、臭いが部屋に充満しないように、袋に入れて口を縛るなどの対策もした方がいいですね。・パック内の水が白く濁る油のような白い汁が出ているときは、悪くなっていることがありますので、注意が必要です。酸っぱい臭いがしないか、ねばつきがないかを合わせて確認して、傷んでいるようなら捨てましょう。・色がまばらになっている新鮮なベーコンであれば、肉の部分はピンク色をしています。赤身の部分に茶色い部分があったり、灰色や緑色になっているところがある場合は、悪くなっています。このような状態になっている場合は食べられません。色をしっかり見極められるように、明るいところで見るようにしましょう。■冷凍したベーコンのおすすめ調理法冷凍したベーコンを、そのまま調理に使うことができます。簡単につくれる料理をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。・スープなどの煮込み料理野菜たっぷりのポトフや、コンソメスープにベーコンをいくつか入れるだけで、うま味が加わりおいしいスープができます。野菜を切って、コンソメ・冷凍ベーコンと一緒に鍋に入れて煮込むだけの簡単料理ですが、ベーコンのうま味が活きた、栄養たっぷりのおいしいスープができあがります。煮込み料理は細切りでも厚切りでもどちらでもおいしく食べられますので、とてもオススメです。・グラタン厚切りベーコンを使えば、食べ応えのあるグラタンができます。ベーコンのほかに、火を通したジャガイモやキノコを入れて、ホワイトソースとチーズを乗せたあとにオーブンで加熱すればできあがりです。ベーコンの肉汁がじゅわっと口の中に広がって、家族が満足することうけあいです。寒い冬に食べると体が温まりますね。・炒め物アスパラガスのベーコン巻きや、ウインナーのベーコン巻きといった定番メニューも、冷凍ベーコンをそのまま使えます。スライスしてある状態で、くっつかないように冷凍してあれば、ほかの食材の下ごしらえをしているうちにベーコンが解凍されるので簡単ですよ。食材に巻かなくても、そのままフライパンに入れて炒めるだけでも一品料理として出せるでしょう。ほうれん草などの野菜と一緒に炒めてもおいしく食べることができます。薄切りのベーコンであれば、すぐに火が通るので、短時間でさらに一品できますよ。■急速冷凍、ゆっくり解凍でジューシーなベーコンを味わおう!冷凍するときはなるべく早く凍るように、また、解凍するときは冷蔵庫や氷水の低温で解凍することがおいしさを保つ秘訣だとわかりました。ベーコンは、冷凍保存することで長期保存が可能ですが、過信は禁物です。あとで食べようと思っていたのに悪くなっていた…では、元も子もありません。おいしく食べられる期間のうちに、ちょうどよい調理方法で食べましょう。
2020年08月26日ねばねばシャキシャキがおいしいオクラ価格も手ごろで色合いもきれいな重宝野菜ですが、日持ちしにくいイメージがありますよね。野菜室でしなっとしてる姿を見つけてしまって、がっかりしたなんて経験はありませんか。お安くなっていても「しなびちゃったらイヤだな、1パックだけにしておこう…」なんて考えず、2パックでも3パックでも買っちゃってください。オクラは冷凍保存が可能なのです!■オクラを冷凍した場合のメリットオクラの冷凍保存は日持ちだけのメリットではないのです。冷凍するときの手間はほんの少しなのにうれしい副産物が!! ・栄養が逃げないオクラの栄養素の多くが水溶性なので、冷凍しても栄養が逃げません。ただ解凍時に水分と一緒に流れ出てしまうことがあるので注意が必要です。その水溶性栄養素をご紹介しておきますね。<ペクチン>腸内環境を整えるので便秘や下痢の解消、大腸ガン予防などに効果があるといわれています。また、血糖値やコレステロール値の上昇を抑えてくれるので、糖尿病や動脈硬化の予防、ダイエット効果にも期待できます。<ガラクタン>炭水化物とたんぱく質が複合した食物繊維なのでこちらも腸内環境を整えてくれます。しかも摂りすぎても脂肪にならず排出されるのでダイエットの強い味方です。その他、免疫力アップ、がん細胞の抑制、ウィルス性の病気の予防、認知症予防などの効果もあるといわれています。<ビタミンC>コラーゲンの生成に不可欠な栄養素で、抗酸化作用もあり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。また鉄の吸収を良くしたり、ストレスへの抵抗力を高めてくれます。これだけの栄養素を無駄にしたくないですよね。流れ出るのを最小限にとどめ、出た栄養素もしっかり摂るようにしたいですね。 ・低温障害が起きないオクラはアフリカ北東部原産で夏野菜ですから、低温に弱いです。かといって常温保存は日持ちしないので、不安になりますよね。冷蔵保存の基本はキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れて野菜室での保存ですが、3、4日が目安です。それでも冷えすぎて低温障害を起こしやすく、黒っぽくなることもあります。冷凍保存だと、そんな低温障害が起きないのがメリットです。 ・長期保存出来るオクラはカットしなければ生のまま冷凍でも、ゆでてから冷凍しても1ヶ月はもちます。けれど、使い切れずに残ったときや使いやすいようにカットして冷凍することもあると思います。そんなカットしたオクラの冷凍は劣化しやすいので2週間を目安に食べきってくださいね。 ・良いオクラを選ぶと鮮度も長持ち!オクラを長持ちさせるなら鮮度のよいものを選びましょう。新鮮なオクラは緑色が濃く鮮やかです。全体がうぶ毛で覆われていてはりつやがあります。へたの切り口はみずみずしくて変色していません。手に取ってみると他よりも重たいです。角のあるオクラは角がはっきりしています。これらプラス、大きすぎないものを選んでください。成長しすぎるとかたくておいしくありません。あと、カットしたときに種が大きすぎないものも鮮度のいいオクラです。(これは切ってみないとわかりませんね…)■たくさんある!オクラを冷凍する方法冷凍オクラにする方法はいくつかあります。<取りあえず冷凍しておく>から<用途に応じた冷凍>まで、冷凍方法や手順をご紹介します。 ・まずガクと産毛を取る生のままの冷凍も、切って冷凍も、茹でての冷凍も、ここまでの手順は同じです。下処理方法まず、水洗いしたオクラを板ずりします。 まな板の上にオクラに置いて、塩ひとつまみをまぶして手のひらで軽く抑えるようにして転がしてください。 板ずりをすると、オクラの表面の産毛が取れて色鮮やかでなめらかな食感になります。水洗いをして水気をしっかりふき取ります。 次に、オクラのヘタの部分にあるガクの固い部分を削ぎます。皮を向くように包丁で1周薄く削いでください。ヘタ全体をカットしてしまうと、茹でた時にオクラの中に水が入ってしまいますから、茹でるまえにヘタをカットしないように気をつけてください。 ・そのまま冷凍する下処理が終わったオクラは1度に使う量をラップに包んで冷凍保存用の袋に入れて冷凍します。袋に入れるときは空気をぬいて下さいね。生のまま冷凍保存すると繊維が崩れるので、解凍後はそのまま食べることもできます。 ・小口切りにする下処理の後小口切りにして冷凍保存用の袋に入れて冷凍します。この場合も、1度に使う分量ずつを小分けにしておくと、炒め物や汁物にそのまますぐに使えて便利です。 ・茹でる下処理が終わったオクラを熱湯で15秒ほど茹でたあと、ざるにとって冷まします。(水にはさらさないでくださいね)じゅうぶんに冷ましたあとに、冷凍保存用の袋に入れてしっかり空気をぬいてから冷凍します。茹でてから小口切りにてしても、茹でずに電子レンジ(600 W)で40秒加熱するという方法でもOKです。サラダや納豆和えには凍ったまま使うこともできるので、手軽ですね。 ・調理する冷凍したものを調理するときに気をつけることは、栄養分を流してしまわないようにすることです。揚げ物も炒め物も凍ったままの調理がおすすめです。■冷凍したオクラの解凍方法冷凍オクラは凍ったままの調理がおすすめとはいえ、料理によっては解凍したほうが使いやすかったり、急ぐこともあると思います。ここでは解凍方法をご紹介します。 ・冷蔵庫を使う解凍して使いたい場合は冷蔵庫で自然解凍にすると栄養成分の流出を抑えることができます。使う前日に冷凍庫から出して冷蔵庫に移しておくだけです。 ・レンジを使うレンジを使う場合は、解凍モードにすることで失敗が少なくなります。加熱しすぎないように気をつけてくださいね。 ・めんつゆで解凍しながら味付けする時短術小口切り冷凍オクラにめんつゆをかけて、常温で1分置くと解凍しながらオクラにめんつゆが染み込んでいきます。それだけでかんたんおひたしができあがります。よくかきまぜるとねばりも出ます。1本まるごと冷凍したオクラも、めんつゆをかけて自然解凍できます。こちらのかんたんおひたしは、解凍後すぐ、もしくは全解凍直前にかつお節をかけてぽりぽり感を楽しむもよし、しんなりなじんだおひたしもよし、お好みの解凍加減でどうぞ。ちなみに生のまま冷凍したオクラも湯がいて冷凍したオクラも同じ扱いで大丈夫です。生のまま冷凍保存したオクラは冷凍することによって繊維が崩れるので、食感が湯がいたものと同じようになります。 ■冷凍以外のオクラの保存方法と保存期間冷凍以外でも保存方法があります。もちろんおいしくいただけるのが大前提です! ・天日干しにするオクラを干して乾物にしてみましょう。干すことで、よりうまみが凝縮されます。丸ごと干す方法もありますが、ここでは失敗も少なく早くできるカットしてからの天日干しのご紹介です。天日干し手順板ずりをして、水洗い、水気をふき取ってガクを落とします縦半分に切って(もしくは輪切り)、種は取らずに断面が上になるように竹ざるや干し野菜用ネットに重ならないように並べますよく晴れた日を選んで風通しのよいところで干し始めます何度か表裏をかえして2~3日ほど干します両面が完全に乾いたらできあがりですオーブン乾燥オーブンの天板にクッキングシートを敷き、オクラの切り口を上にして、重ならないように並べます予熱はなしで120度で60分加熱しますいったん取り出して、表裏を返してさらに30分加熱します水分が残っているようであれば10分ぐらいずつ加熱をしながら様子をみますオーブンから出して天板のまま室温に置き、冷めればできあがりですなかなか水分が抜けない場合は、設定温度を上げずに時間を延長してください。温度を高くすると焼けてしまうので気をつけてくださいね。ガスオーブンの場合は100度設定が良いかもしれません。どちらも保存袋やビンなどに入れて冷蔵庫保存で1ヵ月は持ちます。使用方法<輪切りの干しオクラ>・乾燥したままみそ汁やスープ、ラーメンのトッピングにしたり、ちりめんじゃこと一緒におにぎりにしてもおいしいです。・さっと水洗いしてぬるま湯で10分ほど戻して冷奴や納豆、そばなどのトッピングや、山芋やめかぶなど合わせてねばねば和えやサラダなどに合います。<縦半分に切った干しオクラ>・さっと水洗いしてぬるま湯で10分ほど戻してカレーやスープなど煮込み料理に入れてください。うまみがつまっています。オクラは干しても水で戻すとねばねばが復活します。素揚げにするとおやつ感覚で楽しめそうですね。 ・冷蔵庫に入れる1本丸ごとのオクラは、下処理はせずにキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れます。ポリ袋は密閉せずゆるく閉じてくださいね。保存期間は3~4日くらいです。切ったオクラは、保存袋に入れて冷蔵庫で2~3日です。■冷凍したオクラにおすすめの料理冷凍したオクラの使用方法はかんたんで応用も幅広いです。かんたんなレシピをいくつがご紹介します。 ・そのままなら『肉巻き』にする凍ったオクラをそのまま使えます!オクラの肉巻き材料(4人分)オクラ12~16本豚肉(薄切り)12~16枚・塩コショウ少々・ショウガ(おろし)1/2片分・小麦粉適量レタス1/2個プチトマト4個ネギ(刻み)大さじ4酒大さじ1・ハチミツ大さじ2・しょうゆ大さじ2サラダ油小さじ2下準備オクラは水洗いし、ガクを切り落とす。レタスはせん切りにして冷水に放ってザルに上げ、食べる直前まで冷やしておく。プチトマトは水洗いする。作り方手順1:豚肉を広げて塩コショウを振り、おろしショウガをのせて小麦粉を薄く振る。オクラをのせて豚肉で巻く手順2:フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、温まったら巻き終わりを下にして(1)の豚肉巻きを並べ、転がしながら全体に焼き色をつける。酒を振り蓋をして火を弱め、中まで火を通す手順3:<調味料>を加え、火を少し強めて全体にからめる。器にレタスを敷いて豚肉巻きを盛り合わせ、刻みネギを散らし、プチトマトを添える豚肉をベーコンにすればほとんど味付け不要です。しょうゆ数滴とこしょうで十分おいしいですよ! ・茹でたものは『和え物』にする和え物は無限にありそうです。納豆や長芋とのねばねば和えは定番ですし、ちりめんじゃこやちくわと和えてもおいしいですよ。ここでは基本になるゴマ和えと、塩昆布和えをご紹介します。オクラのゴマ和え材料(4人分)オクラ1パック・塩大さじ1・すり白ゴマ大さじ3・酒小さじ2・砂糖大さじ1・しょうゆ大さじ2下準備オクラは板ずりして(まな板にオクラを並べて塩を掛け、手の平で転がすようにオクラの繊毛を取る)、熱湯に塩ごと入れてゆでて水に取る。粗熱が取れれば、ガクを切り落とし、長さを2~3等分に切る。<和え衣>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:<和え衣>にオクラを加えて混ぜ合わせ、器に盛るスピード副菜!オクラの塩昆布和え材料(2人分)オクラ4本塩昆布大さじ2塩適量下準備オクラは塩を入れた熱湯で2分ゆで、ザルに上げる。作り方手順1:オクラを斜め切りにし、塩昆布と和える・オクラの副菜はバリエーション豊かオクラのお浸し材料(4人分)オクラ1パック・塩少々すり白ゴマ小1・だし汁大4 作り方 >>・しょうゆ大1下準備オクラは塩を掛け、転がして繊毛を取り、板ずりをする。<合わせダシ>を合わせる。作り方手順1:熱湯に、塩ごとオクラを入れ、水に取る。粗熱が取れれば、水気を切って3~4cmの長さに切る手順2:<合わせダシ>に(1)を加えてからめ、器に盛りすり白ゴマを振り掛ける ・小口切りにしたものはトッピングに小口切りにして冷凍したオクラはトッピングで大活躍します。あらゆるものにトッピングできます。合わないものを探す方が難しいくらいですよ。■栄養豊富なオクラ、冷凍保存でいつでもおいしく常備!!オクラは冷凍しても栄養は逃げませんし、解凍すればねばねばも復活します。調理もかんたんで、日持ちもするとくれば冷凍しない手はありません。新鮮なオクラを見つけたら迷わず買ってくださいね。おいしくたくさんめしあがってください!
2020年08月22日たくさん炊いてストックしておくと便利な冷凍ごはん。しかし、「冷凍ごはんは固い」「パサパサしていて食べづらい」などと、マイナスイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか? 冷凍ご飯もポイントを押さえて、しっかり冷凍・解凍すれば、炊き立てご飯に負けないくらいおいしく食べられます! 「冷凍ごはんはおいしくない」そんな概念をくつがえす、おいしい冷凍ご飯を食べるためのさまざまなテクニックをご紹介します。■冷凍ご飯を解凍する前に冷凍方法を見直そう 冷凍ご飯をおいしく食べるためにまず大切なことは、その冷凍方法です。余ったご飯をなんとなくラップで包んで冷凍してしまっていませんか? 冷凍するときに少し工夫するだけで、解凍後のごはんのおいしさが、ぐっと増しますよ。ここでは、炊きたてに近いおいしい冷凍ごはんを作るための冷凍テクニックをご紹介します。・匂い移りに注意解凍後の冷凍ごはんから、独特な匂いがすると感じたことはありませんか? その匂いの元のひとつには、冷蔵庫の匂いがあります。ご飯を冷凍する際にラップを利用する人は多いですよね。ラップにはさまざまな種類があり、種類によっては、におい移りしやすいものもあります。たとえば、ポリエチレン素材のラップ。この素材のラップは、酸素を通しやすい性質を持っており、冷蔵庫の中の匂いをご飯に移してしまいやすくなっています。冷蔵庫の匂い移りが気になる方は、酸素を通さず匂い移りのしにくい、ポリ塩化ビニリデン素材のラップを使いましょう。ポリエチレン素材のラップは、野菜や果物など、空気を必要とする素材に向いているラップです。ポリエチレン製素材のラップを使用してご飯を冷凍する場合は、ラップに包んだご飯をファスナー付のフリーザーバックなどに入れると、匂い移りを防げますよ。・小分けにして固く握らない ご飯を冷凍する際には、お茶碗1杯分ずつに小分けして保存するようにしましょう。たくさんの量をまとめて冷凍すると、解凍の際に加熱ムラができ、ご飯のおいしさが損なわれてしまいます。また、お米の粒をつぶさないようにふんわりと、ただし空気を入れないようにぴったりと包みましょう。さらに、均一に解凍するためにも平たく包んで冷凍してください。解凍時の温まり方にムラができるのを防ぎ、ふっくらおいしいご飯を楽しむことができるようになります。・温かいまま包んで蒸気を逃がさないご飯は炊きたてが一番おいしく、時間がたつにつれその味は劣化してしまいます。そのため、一番おいしい炊きたての状態で冷凍することが、おいしい冷凍ごはんを味わえる秘訣です。水分をたっぷり含んだ炊きたての熱々の状態のご飯を、蒸気ごとラップで包みましょう。冷めてからご飯を包むのはおすすめできません。冷めたご飯はすでに水分が抜けてしまっており、その状態で冷凍・解凍すると水分のないパサパサとした食感のご飯になってしまうからです。熱い状態のまま冷凍庫に入れるのが理想的ですが、そうしてしまうと冷凍庫の中のほかの食材を痛めてしまう可能性が高いので、冷凍庫にいれるのは粗熱がとれてからでも大丈夫です。・タッパーなどの保存容器で冷凍ご飯はラップ包んで冷凍保存するのが一般的ですが、タッパーなどの保存容器で冷凍するのもおすすめです。保存容器で冷凍する際のポイントは、ふたが閉まるぎりぎりまでご飯をいっぱいに詰めて、空気をできるだけ入れないこと。これは、容器に空気が入ってご飯に霜がつくのを防ぐためです。ラップは冷凍すると劣化する可能性がありますが、保存容器にはその心配がありません。最近ではご飯専用の保存容器も販売されているので、それらを活用してみるのもおすすめです。熱を漏らさず熱いご飯をそのまま冷凍庫に入れられるようになっていたり、均一に加熱できる仕様になっていたりと、冷凍ご飯作りにとても便利な容器です。・急速冷凍機能があるならぜひ利用してご自宅の冷蔵庫に急速冷凍機能がついているようでしたら、ぜひ冷凍ご飯づくりにご活用ください。ご飯は急速冷凍すると水分が失われにくく、通常冷凍よりもあまり風味や食感が劣化しません。急速冷凍機能がない場合でも、100円ショップなどで手に入る金属トレーを使えば、似たような効果が得られます。冷凍ご飯を金属トレーに乗せて、冷凍してみてください。ラップの上からアルミホイルで冷凍ご飯を包んでも、同様の効果を得られます。普通に冷凍したご飯と急速冷凍したご飯、その味わいに明らかな違いを感じられるはずですよ。■炊きたて復活!?冷凍ご飯の解凍方法 冷凍ごはんを炊きたてのようにおいしく食べるためには、もちろんその解凍の仕方も重要になってきます。炊きたてのようなご飯をいつでも手軽に食べられたらうれしいですよね。せっかく丁寧に冷凍したご飯を台無しにしてしまわないよう、解凍方法もしっかりとマスターして冷凍ご飯をおいしくいただきましょう!・レンジで解凍するなら容器に移すべし レンジで解凍する際は、冷凍ご飯をラップから外して、容器に移してから解凍することをおすすめします。ラップに包んだまま加熱すると、ラップに付着した水分がご飯について、べちゃっとしたご飯になってしまいます。冷凍ご飯のラップがはがれにくい場合は、1分程度レンジで加熱するとはがれやすくなります。容器に移し替えるのは少し面倒かもしれませんが、このひと手間でおいしい冷凍ご飯を食べることができますよ。・二段階加熱でふっくら 冷凍ご飯をさらにおいしく解凍するためのテクニックに「二段階加熱する」というものがあります。その名の通り、冷凍ご飯を二度に分けて解凍する方法です。冷凍ご飯を解凍するとご飯がべちゃっとした仕上がりになってしまっていることはありませんか? それは、冷凍ご飯を一気に加熱すると、ご飯に不要な水分が残ってしまうためによく起こる現象です。誰でも簡単に使えるテクニックなので、ぜひ試してみて下さい。〇冷凍ご飯1膳分の場合冷凍ご飯をほぐせるようになるくらいまでレンジで加熱する一度レンジから取り出して、お茶碗などの容器にご飯を移すご飯をほぐして水分を飛ばす容器に移したご飯にラップをし、再度温まるまでレンジで加熱する・蒸し器・フライパンや鍋でも解凍可能 電子レンジ以外にも解凍方法はあります。蒸し器やフライパン、鍋でも冷凍ご飯はおいしく解凍できます。蒸し器の場合は、冷凍ご飯を容器に移して容器ごと蒸したり、クッキングペーパーの上に冷凍ご飯を直接のせて蒸すだけでおいしいご飯ができあがります。フライパンや鍋の場合は、水を張ったフライパンや鍋に冷凍ご飯を入れ、ふたをして強火で加熱して解凍します。冷凍ご飯に水が触れないように、深めのお皿に冷凍ご飯をのせ、お皿ごとフライパンや鍋にいれるようにしてくださいね! どちらの方法も10~15分程度、少し解凍時間はかかってしまいますが、ふっくらおいしいご炊きたてご飯がよみがえりますよ。・ラップなしでの解凍も検討冷凍ごはんを解凍する際、基本的にはラップをしての解凍をおすすめしますが、どうしてもご飯がべちゃっとなってしまうというときは、ラップなしでの解凍も試してみて下さい。ご飯の水分量が多すぎると、解凍後の冷凍ごはんはべちゃべちゃとした食感になりやすいです。特に柔らかめに炊いたご飯に関しては、ラップなしで解凍した方がおいしく仕上がる場合もあります。・スープなら凍ったまま調理してもOK 冷凍ごはんは、スープにいれてスープご飯にしてもおいしく食べられます。調理方法は簡単、お好きなスープに冷凍ご飯をそのまま入れるだけ。解凍せずにそのまま入れられるのが手間なくうれしいですね。冷凍ご飯は、水分が少なく粘り気がないためほぐれやすく、スープとの相性抜群です。疲れた日の夕食や簡単ランチに、スープの旨みをたっぷり吸った冷凍ご飯の雑炊やリゾットはいかがですか? 市販のスープを活用すると、さらに楽ちん料理になります。・匂いが気になる場合冷凍ごはんを解凍した際、どうしても冷凍庫やラップなどの独特の匂いが残ってしまうことがあります。そんな嫌な匂いを予防するための方法をご紹介します。解凍前の冷凍ごはんに日本酒を小さじ1杯程度ふりかけ、5分程度おいてから温めてみてください。冷凍ご飯のにおいは、アルコールに溶け込み、温めるとアルコールと一緒に蒸発してくれます。解凍後のご飯のお酒のにおいも気になりません。■冷凍ご飯を解凍するときの注意点 電子レンジだけではなく、さまざまな方法で解凍できる冷凍ご飯。解凍の際の注意点をご紹介します。少し手間のかかることもありますが、ふっくらおいしく冷凍ご飯をいただくためにも、ぜひ注意点を守って解凍作業を行ってください。・自然解凍はダメ! 冷凍ごはんは、常温や冷蔵庫で自然解凍してもおいしく食べられません。ご飯の主成分であるでんぷんは、冷やされると固くなってしまいます。自然解凍してもでんぷんは固いままの状態ですので、ふっくら柔らかなごはんにはなりません。また、ゆっくり解凍されることによって水分が出てしまい、ご飯の表面はべちゃべちゃ、肝心のご飯自体は水分が抜けてしまっているので、パサパサとした食感に。おいしくご飯を食べるなら、自然解凍は避けて、電子レンジなどでしっかりと加熱してからいただきましょう。・電子レンジの解凍ボタンは使わない 電子レンジで冷凍ご飯を解凍するなら、加熱モードや温めモードを使用してください。お肉やお魚を解凍する際によく使用する解凍モードは、加熱するわけではなく、冷凍したものを生の状態にもどす機能です。冷凍ご飯を解凍する際に解凍モードを使用すると、自然解凍と同じようにじっくりと解凍されることになってしまい、水分のないパサパサとした仕上がりのご飯になってしまいます。ふんわりやわらかなご飯の味わいを楽しむためには、冷凍ご飯をしっかりと加熱することが必要なので、必ず電子レンジの加熱・温めモードを使ってくださいね。・一食分ずつ分けて解凍 電子レンジで、冷凍ご飯を家族全員分まとめて解凍してしまいたい! 特に家族が多いとそう思いますよね。しかし、それは、冷凍ご飯解凍の失敗の原因になってしまいます。一度にたくさんの冷凍ご飯を加熱すると、加熱ムラができてしまい、ご飯のおいしさが失われてしまいます。少し手間のかかる作業にはなってしまいますが、一食分ずつ電子レンジに入れて温めるようにしてください。このちょっとしたひと手間が、冷凍ご飯を炊きたてのあの味に近づけてくれますよ。■解凍した冷凍ご飯はもう1度冷凍しても大丈夫? ほかの食品と同じように、冷凍ご飯も一度解凍したものを再冷凍することはNGです。食べきれる量だけ解凍することをおすすめします。冷凍ご飯を繰り返し冷凍・解凍するとどうなるのでしょうか? 詳しくご紹介します。・もっとパサパサになる 冷凍ご飯の再冷凍・再解凍は、品質を大きく低下させることとなり、せっかくのおいしいご飯を台無しにしてしまいます。ご飯は、一度冷凍・解凍された時点で水分が抜けてしまっており、すでに少し品質が落ちてしまっています。再冷凍・再解凍は、それを繰り返し行うことになるので、さらなる品質の低下を招いてしまうのです。また、解凍した冷凍ごはんはお弁当には向きません。こちらも一度冷凍・解凍した上にまたご飯を冷やすことになってしまうからです。ご飯の冷凍は一度だけにとどめ、解凍後は温かいうちに食べるようにしましょう。・再冷凍せざるを得ない場合はリメイク料理に使う どうしても解凍した冷凍ごはんを使いきれなかった…という場合は、再解凍せずにリメイク料理に使いましょう。炊き立てのご飯よりも水分や粘り気が少ない冷凍ごはんには、その特性を生かしたさまざまな活用方法があります。特にチャーハンは、イチオシのリメイクメニューです。水分が抜けている冷凍ごはんだからこそ、簡単にパラパラのおいしいチャーハンが作れますよ。パラパラにするための油の量が少なくてすむのもうれしいポイントです。チャーハンのほかにもリゾットやオムライス、焼きおにぎりにしてもおいしく冷凍ごはんを消費できますよ。■冷凍ご飯を解凍するまでの賞味期限 冷凍ご飯の保存期間はどのくらいでしょうか? 冷凍庫に入れているから、いつまででもおいしく食べられるという訳ではありません。冷凍庫の中でも、時間がたつにつれ、その風味や食感は失われていきます。せっかくのご飯を無駄にしないように、冷凍ご飯の賞味期限について把握しておきましょう。・冷凍ご飯の賞味期限 冷凍ご飯の賞味期限は、およそ1か月と言われています。ただし、冷凍していても劣化は進むので、できるだけ早く食べましょう。炊き込みご飯などの具材が入っているご飯の場合の保存期間は、普通の冷凍ご飯よりも短く、3週間程度とされています。魚介類の入っている炊き込みご飯の場合はさらに短くなるので、注意しましょう。冷凍すると長期保存できるとはいえ、冷凍後、1週間ほどでご飯の風味が落ちてきてしまうとも言われているので、せっかくのおいしさを失わないうちにできるだけ早めに食べてくださいね。・こんな冷凍ご飯には注意冷凍して1か月以内の冷凍ご飯でも、傷んでしまっている場合があるので注意が必要です。ご飯が黄色く変色してしまっていたり、解凍後のご飯から酸っぱいにおいがするものは、傷んでいるので食べないようにしてください。雑菌が発生している可能性があり、食中毒の危険性もあるので、くれぐれもお気を付けください!■冷凍・解凍方法をマスターしておいしい冷凍ご飯を楽しみましょう冷凍ごはんは、ちょっとした工夫で炊きたてご飯のようにおいしく食べられます。お米を研いだり、水加減したりと、意外と手間のかかるご飯を炊く作業。おいしい冷凍ご飯作りをマスターして、お家の冷蔵庫に冷凍ご飯をストックしてしまいましょう。テクニックを駆使して作った冷凍ご飯を一度食べると、「冷凍ご飯はおいしくない」なんていう認識は、もう過去のものになってしまうはずです。おいしい冷凍ごはんのストックで、忙しい毎日を乗り切りましょう!
2020年08月16日スーパーの特売日に、肉をまとめ買いして冷凍している人は多いかと思います。しかし冷凍した肉をおいしく食べる方法は知っていますか?せっかくのおいしい肉をなんとなく解凍していたらもったいないですよ!そこで今回は、冷凍した肉を最大限おいしく食べる為のポイントをまとめてみました。ベストな解凍方法を中心に、おすすめの冷凍の仕方や解凍した肉をおいしく焼く方法もお教えします!ぜひこれからの参考にしてくださいね。■肉をおいしく解凍する方法先ほど言ったように食費の節約で安いときに肉をまとめ買いして、冷凍する機会は多いと思います。「冷凍した肉はおいしさが減る」というイメージはありませんか?食べるなら最大限おいしく食べたいですよね。そこでまずは、ベストな解凍方法を調べてみました。・ポイントは『じっくり』肉のうま味はドリップ(肉汁)にあります。つまり肉をおいしく食べるには、このドリップを出さない方法が最適です。ドリップを出さないポイントは、時間をかけてじっくりと解凍することなのです。次の項から詳しく説明していきます!・半解凍がベスト解凍する際においしく調理するコツは全解凍しないことです。全解凍してしまうとドリップが流れでてしまうことがあります。そこでベストな方法は半解凍です!うま味をとじこめたまま調理ができるので、肉を最大限おいしく食べることができるのです。それではどのような方法で半解凍の状態にすればいいのでしょう?2つの方法を紹介していきます。・冷蔵庫で解凍する方法冷蔵庫で解凍する方法はとてもおすすめです。冷凍していた肉を冷蔵に移動するだけなので簡単ですし、時間をかけてじっくり解凍することでドリップの流出を抑え、うま味をとじこめたまま調理できます。しかし冷蔵庫での解凍は数時間かかるので、朝や昼に調理したいときは前日の夜に解凍を始めなければいけません。「今すぐ調理したい!」という場合には使えない方法なのでご注意ください。・氷水で解凍する方法低温で解凍できる氷水もおすすめの方法です。冷凍していた肉を氷水の中に入れるだけなので、こちらもとても簡単な方法ですね。ただ室温によっては氷が溶けて温度が上がってしまうので、様子を見ながら氷をたす必要があります。肉屋や料理人などその道のプロが、この氷水解凍を推奨しています。低温の氷水にさらすことでドリップの流出を防げますし、冷蔵庫で解凍するよりも大幅に早く解凍できるからです。時短で肉をおいしく調理できる方法なので、ぜひ試してみてください。■おすすめしない肉の解凍方法肉を解凍するベストな方法は「低温でじっくりと解凍する」なのですが、みなさんはこの方法をとれていますか?次はついついやってしまいがちな、おすすめできない解凍方法をまとめてみました。なかには食中毒を引き起こす危険な方法もあるので、自分がやっていないかチェックしてみてください。・電子レンジを使う「肉を解凍するのを忘れた!」こういう場合に1番してしまいがちな解凍方法は、電子レンジの使用かと思います。最近では電子レンジに解凍ボタンもあるので、この方法を選ぶかたも多いのではないでしょうか?しかし電子レンジは解凍にムラが出ることや急激な温度変化でドリップが流出し、うま味や品質が損なわれることがあるので、おすすめできません。・お湯につけるこちらも電子レンジと同じ原理で避けたい解凍方法です。解凍のムラが出ると調理が難しくなりますし、急激な温度変化はドリップの流出につながり、おいしさを半減させてしまいます。できるだけ肉をおいしく食べるためにぜひこの方法は避けましょう。・常温におく解凍方法としては、電子レンジやお湯より温度変化も少ないので良さそうな気がしますが、実はとても危険な方法です。食品に菌が繁殖する温度は5℃~60℃とされています。もちろん季節にもよりますが、室内の温度はだいたい15℃~25℃です。この温度の中、長い時間肉を置いていると菌が繁殖する危険性があるのです。菌が繁殖する危険性については、次の項で詳しく説明していきます。・解凍方法が悪いと食中毒に?先ほどお伝えしたように解凍方法によっては、菌が繁殖します。菌が繁殖し活発に動くことによって、食中毒になる可能性が高くなってしまうのです。食中毒は腹痛や下痢、嘔吐などを引き起こし、数日から2週間も続くことがあると言われています。食中毒が長引くと脱水症状や栄養失調になり、子どもやお年寄りは死亡するケースもあります。このように危険が潜んでいるので、常温での食品の解凍は絶対にやめましょう。■短時間で肉を解凍する方法短時間での肉の解凍はおいしさが逃げてしまうことや、食中毒になる危険性があることを知れましたが、どうしても早く解凍しなければならないときもありますよね。そんな困ったときに使える、短時間で肉を解凍する方法をまとめてみました。・流水解凍まずは冷凍肉に流水をかける方法です。ボウルかバットを用意すれば簡単にできますが、氷水にさらす方法よりもドリップが出る可能性が高いので、急いでいるときに使う方法にしましょう。・鍋を使う方法テレビ番組で取り上げられ話題になった、2つの鍋を使って解凍する方法です。これは目からウロコですよ!鍋を2つ用意する。1つの鍋に3cmほど水を入れる。もう片方の鍋を下向きに置く。下向きに置いた鍋の底に解凍したい肉を乗せ、その上に水を入れた鍋を乗せる。そのまま解凍できるまで待つ。肉の大きさによりますが、だいたい5分ほどで解凍できるようです。これは肉より温度の高い水や、空気の温度が鍋に伝わる熱伝導で解凍する方法です。お湯ではなく水で解凍できるのが驚きですよね。しかしこの方法は熱伝導の伝わり方が重要なので、お肉が平らで厚さが均一でないと難しいかもしれません。・フライパンを使う方法フライパン1つでできる簡単な方法なので、知っていると便利ですよ。フライパンに冷凍肉を乗せる。約70mlの水を入れ蓋をする。強火で3分焼く。火を止めて1分置く。短い時間で解凍できますし、どんな種類の肉でも使用できる方法です。冷蔵庫で解凍する時間がない!というピンチのときには、ぜひ試してみてくださいね。・電子レンジを使う場合先ほどおすすめしなかった解凍方法ですが、どうしても電子レンジを使いたいときは3つのポイントをおさえて工夫して使いましょう。冷凍庫から出してすぐに解凍する。電子レンジは食品の水分に反応して加熱するものです。解凍する肉の表面が解け始めると解凍ムラができてしまいます。解凍ボタンは使用しない。最近の電子レンジには解凍ボタンがあるものが多いと思いますが、これは全解凍をするボタンです。肉は半解凍がベストな状態なので、少しでもおいしく食べるには解凍ボタンは使用しない方が良いでしょう。弱加熱で温める。電子レンジを使用する際は、100W~200Wの弱いW数で加熱しましょう。時間も短めを設定して様子を見ながら解凍していくのがおすすめです。電子レンジは急激な温度変化によって、肉のうま味や栄養素を含んでいるドリップが流れ出てしまう可能性が非常に高いです。電子レンジを使う際は、上記の3点を守って使ってくださいね。■解凍した肉をおいしく食べようさて、おすすめの解凍方法をお伝えしてきたので、これからはその他の注意点や解凍した肉のおいしい焼き方をまとめていきたいと思います。・冷凍保存期間の目安みなさん、肉の冷凍保存期間はご存じですか?「冷凍したら長期間大丈夫なのでは?」と思っている方も多いかもしれませんね。結論から言いますと1ヶ月以内です。また、ひき肉は2週間以内が最適と言われています。思ったより短くて驚きませんか?この期間を過ぎると、食中毒になる危険性も出てくるので注意が必要です。期限を忘れないように肉を解凍するときには、包むラップや保存袋に必ず日付を書くようにしましょう。・再冷凍はNG「肉を解凍したけどやっぱり今日は使わないかも…。」そんなときもありますよね。この場合にもう1度冷凍していいのでしょうか。答えは基本的にNOです。それは以下の2点が理由と言われています。おいしさが損なわれる。冷凍と解凍を繰り返すと肉の細胞が壊れ、ドリップが流れ出てしまう。食中毒の危険がある。食品の温度変化が何度もあると、食品の中にいる菌が活動を始めて増殖してしまう。以上の理由で再冷凍は避けましょう。例外として冷蔵庫や氷水で解凍したものは、食品の鮮度が保たれているので再冷凍しても良いと言われています。しかし何度も冷凍と解凍を繰り返すと、おいしさが損なわれる可能性があるのでお気をつけください。・ステーキ肉をおいしく焼く方法特においしく食べたい肉と言えばステーキ肉ではないでしょうか?この項では、冷凍したステーキ肉のベストな焼き方をお教えします。ベストな方法とはずばり、凍っているステーキ肉をそのまま焼く!です。フライパンに凍ったままのステーキ肉を乗せる。蓋をして両面を強火で2分焼く。火を止めて余熱で2分火を通す。肉の厚さによって余熱の時間は調整が必要です。とても簡単ですがステーキ肉のうま味を逃さずジューシーに焼き上げることができる方法なので、ぜひステーキ肉を冷凍した際にはお試しください!・ドリップに注意今回の記事で何回も出てくるキーワードの「ドリップ」。ドリップは肉のうま味や栄養素を含んでるので、できるだけ流れ出させないことが肉をおいしく食べるコツです。おさらいですが、ドリップの流出を防ぐポイントは2点です。解凍は全解凍ではなく半解凍で。肉を全解凍するとドリップ流出のもとです。解凍する際は半解凍までにしましょう。解凍は時間をかけてゆっくりと。ドリップは急激な温度変化によって溶け出してしまうものですので、それを避けるために冷蔵庫や氷水を使った低温で解凍する方法がベストです。ドリップの流出を防ぎ、おいしくて栄養のある肉を食べましょう!■解凍してもおいしい肉にするには肉は買ってきたその日に食べるのがベストですが、冷凍した肉も解凍方法次第でおいしく食べられることが分かりました。それでは次は解凍方法の前段階である冷凍方法のおすすめをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。・味付けや調理して冷凍味付けや調理してからの冷凍にはメリットがたくさんありますよ!料理の時間を短縮できる。味がしみこみやすい。しっとりと調理できる。冷凍するときに時間があるかたは、味付けだけでもしてから冷凍するのがおすすめです。時短で調理ができ、味がしっかりとついたジューシーな肉を食べられますよ!・小分けにして冷凍肉はできるだけ小分けにして冷凍しましょう。その理由は2つあります。冷凍の早さ。肉が少量であればあるほど冷凍が早く完了するので、肉の鮮度が保たれます。できるだけ肉の鮮度を保つ為に、肉を買ってきたらすぐに小分けにして解凍するようにしましょう。調理のときの便利さ。調理をするときに必要な分だけ解凍できます。先ほどお伝えしたように、例外を除き1度解凍したものは再冷凍してはいけません。肉を少量使いたいときに小分けをしておくと、とても便利です。小分けして冷凍すると、肉のおいしさが保たれて調理にも便利です。簡単なことなのでぜひ実践してみてください。・冷凍するときのひと工夫実は肉を冷凍するときに簡単にできる裏ワザがあります。それはアルミホイルを使うことです。肉を解凍する際にラップを使う人は多いかと思いますが、実はアルミホイルの方が冷気の伝わり方が早く、肉の鮮度を保ったまま冷凍ができます。ただし密閉することが必要なので、肉をラップで包んでからアルミホイルで包む方法がベストでしょう。とても簡単な方法で鮮度を保つことができます。肉だけでなく食品全般に使える方法なので、ぜひ覚えておいてください!■正しい解凍方法でおいしく肉を食べよう役に立つ情報はあったでしょうか?肉を冷凍するのは便利ですが、解凍方法を間違えるとおいしさが半減するだけでなく、食中毒の危険もありますので十分お気をつけください。しかし正しい解凍方法であれば、肉のうま味を損なわずおいしく食べることができます!これから肉の特売日には、気兼ねなくまとめ買いをして冷凍できますね。上手に解凍して、肉のおいしさを最大限引き出しましょう!
2020年08月13日夏の定番野菜といえばなす!なすは生でも食べられて、煮ても焼いても揚げてもおいしく、レシピも豊富な万能野菜ですよね。家族みんな大好物で、食卓には欠かせないという方も多いのではないでしょうか。そんなおいしいなすでも、使いきれなくて余ってしまった経験はありませんか?「食べきれなかったなすはどうやって保存すればいいの?」「なすは冷凍しても大丈夫?」とお悩みの方もいらっしゃると思いますので、なすの正しい保存方法やアレンジ料理などをご紹介していきたいと思います。これを参考にしていただければ、安いときにたくさん買っておくということもできるようになるので、節約にもつながるかもしれません…!■なすはそのまま冷凍しても大丈夫?そもそもなすは冷凍保存できるのでしょうか?まずはそこから見ていきたいと思います。・なすは冷凍がおすすめあまり知られていませんが、なすは冷凍することができるんです!なすの成分はほとんどが水分でできていますので、冷凍するとなすの水分が抜けて、皮の部分がしっかりと残った食感になります。また、大きなメリットとしては冷凍すると野菜の繊維が切れて味が染み込みやすくなるんですよ!調理時間も短縮できるので冷凍保存は実はとてもおすすめなんです。・なすは乾燥と低温に弱い冷蔵庫でなすをそのまま保存しておくと、しわしわになったりブヨブヨしたりしてきませんか?なすの弱点は「乾燥」と「低温」なんです。なすの最適な温度は8度~12度で、湿度は90~95%だといわれているので家庭用の冷蔵庫だと低温障害が起きてしまうんです。つまり、冷蔵庫にそのまま保存すると傷みやすく、すぐに腐敗が進んでしまうので注意が必要です。・なすの冷蔵保存期間の目安前述したとおり、冷蔵庫だと低温障害が起きやすいため、できるだけ早く食べることをおすすめします。そのままの状態でなすを冷蔵保存すると、2~3日で傷みや変色する恐れも。なるべく鮮度を保たせたい場合は1本ずつラップに包んで保存袋にいれて野菜室に入れておきましょう。こうすることで、冷蔵保存期間はだいたい10日ほど延ばすことができますよ!・なすの冷凍保存期間の目安では、冷凍したなすの場合はどうなのでしょうか?実はなすを冷凍保存すると約1ヶ月程度まで保存可能なんです!おいしさを損なわずに保存期間も長いのはありがたいですよね。ポイントは冷凍するときは冷凍した日付を保存袋に記入しておくこと。そうすることで食べ忘れ防止にもつながります。■なすを冷凍する前の注意点なすを冷凍保存をするメリットはたくさんあるということはお分かりいただけたでしょうか?しかし、それはきちんと適切な方法で保存してこそ効果があります。次はなすを冷凍する前にしておくべきことをご紹介していきますね。・アク抜きをするなすはカットすると、すぐに変色してしまいます。これは切り口から空気に触れ、なすが酸化してしまうからなんです。変色すると、その部分の身も皮も固くなってしまっておいしさが損なわれる原因になります。そういった変色を防ぐためには「アク抜き」をしておく必要があります。アク抜きの方法はなすをカットしたら、すぐに塩水に浸しておくだけ!浸す時間は10分から30分程度でOK。こういたひと手間がおいしさを保つポイントなんです。・水けをふくよく冷凍するときに食材に霜がついてしまうことってありませんか?霜は冷凍保存の大敵です!霜がついた食材は冷凍焼けを起こしており、おいしさが激減してしまうので気をつけなければなりません。なすのアク抜きが終わったら、必ずキッチンペーパーなどで水気をふき取ってから保存するようにしましょう。・美味しいなすの選び方どうせ食べるならやっぱりおいしい食材を選びたいもの。おいしいなすを選び方には3つのポイントがあります。1.キズがないまず、一番分かりやすいのはなすにキズがあるかどうかです。なすにキズがあると、そこから乾燥して傷みの原因になってしまいます。なす全体にキズがないかどうかを見て選びましょう。2.ヘタがトゲトゲしている 次に見るところはなすのヘタの部分です。触れるとトゲトゲして少し痛いと感じるくらいのものが新鮮な証拠です。3.皮にハリがあり濃い紫色をしている。3つ目は皮のハリや色味といった部分です。新鮮ななすは皮にハリがあり、ツルツルとした光沢があります。また、色も紫の色が濃ければ濃いほど栄養価が高い証拠です。1本では判断しにくいと思いますので、複数のなすを見比べてみると違いが分かるはずですよ。■なすは用途に合わせていろいろな保存の方法があるなすは用途に合わせて冷凍保存の方法を変えておくと、作るときにグッと楽になります。また、衛生面でも安心ですし、調理時間も短縮できてとってもおすすめ!保存方法を用途ごとにまとめてみましたのでぜひご覧ください。・丸ごと『保存袋』へなすは丸ごと冷凍保存することができます。その際、保存袋にいれて空気を抜いて冷凍庫に入れるようにしましょう。ただ、丸ごと冷凍すると大きくて解凍には時間がかかります。解凍した後に切るのもぶにゃっとしていて切りにくいのが難点。そのため、丸ごとのなすはそのまま加熱し、煮物やおひたしにするのがおすすめです。冷凍すると、なすの繊維が切れて味が中まで染みるのでおいしさはばっちりです。・カットして『保存袋』へ次になすをあらかじめカットして冷凍保存する方法です。こちらは幅広く調理に活用できるのでとってお便利ですよ!自分が作りたい料理のサイズに切っておけば、解凍せずに冷凍のまま調理することができます。なすをメインにするかサブにするかによって、カットするサイズを変えて保存しておけば使いやすいのでおすすめです。・電子レンジで温めてから『保存袋』へ次は、なすをあらかじめ加熱しておいてから冷凍する方法です。先に加熱をしておくと、生よりもなすのおいしさをキープしたまま保存することができます。1番手間がかからないのは電子レンジを使うことです。耐熱皿にまんべんなくカットしたなすを敷いてラップをかけて5~7分ほどチンをするだけ。後は粗熱をしっかりとってから保存袋にいれて冷凍にいれておけばOKです。こちらも料理しやすいサイズにカットしておくと便利ですよ!・焼いてから『保存袋』へ少し手間をかけるなら、なすを焼いてから保存袋に入れて冷凍保存するのも良いですよ。作り方はなすをアルミホイルで包み、グリルやオーブントースターで弱火で20~30分ほど焼きます。焼きあがったなすは氷水で冷やして皮を剥き、粗熱をとって保存袋へいれれば完了です。焼きなすは調理後に食べても、冷凍して解凍してから食べてもおいしさはほとんど変わりません。なので、たくさん作っておいて、残りは冷凍するのがおすすめ!解凍すればそれだけで1品できますし、アレンジも自由自在ですよ。・揚げてから『保存袋』へ最後は揚げてから冷凍保存する方法です。なすをカットし、アク抜きしてから高温の油で手早く揚げていきます。こうすることでベチャベチャならず、食感がしっかり残ります。揚げた後は粗熱をとって、空気を抜いてから保存袋にいれましょう。調理するときは凍ったまま入れるだけでいいので楽ちんですよ。■冷凍したなすの解凍方法冷凍したなすはどのように解凍すればよいのでしょうか?主な方法が2つありますのでご紹介したいと思います!・自然解凍1つ目の方法は自然解凍です。 こちらは加熱調理した冷凍なすにおすすめの方法です。冷凍した揚げなすに麺つゆをひたして冷蔵解凍したらそれだけで揚げびたしが作れちゃいます。また、調理した冷凍なすをお弁当にいれておくのも良いですよ!昼ごろには解凍されていてそのまま食べられるのでとっても便利ですよ。・電子レンジを使用する2つ目の方法は電子レンジでの解凍です。電子レンジに平らに並べて30秒くらい加熱してください。このままだと半解凍状態ですが、調理する段階で熱が通るので安心してくださいね。■冷凍なすのおすすめアレンジ料理最後に冷凍なすを使ったおすすめのアレンジを3つご紹介したいと思います。・お肉と一緒に炒めるなすは油を吸いやすい食材です。そのためお肉との相性がバツグンで、肉のうまみを吸ったなすは絶品!ただ、油を吸いすぎてなすがべちゃべちゃになってしまうのは避けたいところ。生のなすは油を吸いやすいので注意が必要ですが、冷凍なすはその心配がなく、ヘルシーに食べられるのが魅力ですね。とろりナスのマーボーナス材料(2人分)ナス2本豚ひき肉150g・甜麺醤大さじ1・ショウガ(すりおろし)1片分・ニンニク(すりおろし)1片分・お湯150ml・鶏ガラスープの素小さじ1・砂糖小さじ1・オイスターソース小さじ1・しょうゆ小さじ2・酒大さじ2・片栗粉大さじ1・水大さじ2下準備ナスは洗ってヘタの周りに切り込みを入れ、1本ずつラップに包み、電子レンジ(600W)3分30秒~4分加熱する。全体が柔らかくなったらヘタを取り、長さを半分に切って、さらに縦4等分に切る。<合わせ調味料>、<水溶き片栗>の材料をそれぞれよく混ぜ合わせる。作り方手順1:フライパンに豚ひき肉とショウガとニンニクを入れて火にかけ、豚ひき肉をほぐしながら炒める。肉が色づいたら甜麺醤を加えて炒める手順2:ナスを加えて炒め合わせ、<合わせ調味料>を加えてナスがとろりとするまで3分ほど煮る手順3:<水溶き片栗>を回し入れてトロミをつけ、器に盛る・煮物にする冷凍したなすは繊維が切れていて味が染み込みやすいのが特徴です。なので、煮物やおひたしにするのもおすすめ。煮物だと冷凍なすでも生のなすと変わらない味と食感が楽しめます。トロトロで味が染み込んだなすはとてもおいしいのでぜひ試してみてださいね。ナスのショウガ煮材料(2人分)ナス2本シシトウ8本ショウガ1/2片サラダ油大さじ1かつお節2~3g・だし汁大さじ1 作り方 >>・しょうゆ大さじ1・酒小さじ1・みりん小さじ1・米酢小さじ1/4作り方手順1:ナスはヘタを取り、縦長の乱切りにする。シシトウは軸を揃えて切り、竹串で穴を開ける。ショウガは皮をむき、すりおろす手順2:フライパンにサラダ油を入れ強火にかける。ナスを炒めて火を通し、時間差でシシトウも炒める手順3:(2)に火が通ったら、<調味料>の材料とおろしショウガを入れ、蓋をして5分程蒸し焼きにする手順4:皿に盛り、かつお節をのせる・スープや味噌汁に入れる冷凍なすは凍ったまま調理できるのが大きなメリットです。インスタントのスープや味噌汁に冷凍なすを入れてお湯を注げば、あっという間になす入りの汁物ができます。インスタントの汁物だけでは味気ないときや、忙しい朝など、簡単に野菜をプラスできるのは嬉しいですよね。なすのサイズが大きくお湯だけで解凍ができない場合は、少しだけなすをレンジで加熱してからお湯を注ぐと良いですよ。ナスのおみそ汁材料(2人分)ナス1/2本油揚げ1/4枚だし汁400ml 作り方 >>みそ大さじ1.5ネギ(刻み)大さじ1下準備ナスはヘタを切り落として、半月切りにし、水に放って水気をきる。油揚げは食べやすい大きさに切る。作り方手順1:鍋にだし汁を入れて強火にかけ、煮たったらナス、油揚げを加える。再び煮たったら火を少し弱め、1~2分煮る手順2:みそを溶き入れ、刻みネギを加えて火を止め、器に注ぐ■冷凍なすを有効活用しようなすは冷凍保存すると、料理の時短にもなりますし、長持ちさせることができ、家計にもプラスになるメリットがたくさんあることがおわかりいただけたと思います!そしてなによりおいしさが損なわれないことが大事ですよね。お家にあるなすが使いきれないときには、ぜひ参考にしていただければと思います。お好きななすのレシピに合わせて冷凍保存をして、いつでもおいしいなす料理を作ってみてくださいね。
2020年08月08日近頃、ネット上でじわじわと話題になっている商品がある。セブン&アイ・ホールディングスの「セブンプレミアム 大学いも」(149円・税込)だ。自然解凍で食べる冷凍スイーツである同品だが、冷凍庫から取り出してすぐでもいただける。暑くなるこれからの季節にぴったりの"そのまま食べ"を試してみた。○国産サツマイモを使用同商品は2014年11月にセブン-イレブンで発売された冷凍食品で、2015年1月26日からはイトーヨーカドーでも取り扱われている。糖度の高さと淡い黄色が特徴の国産サツマイモ「利右衛門」(りえもん)を使用。表面をコーティングする水飴は、寒天を配合したオリジナルで、解凍後もカリッとした食感を楽しめるとのことだ。同商品を室温20度の環境で約30分自然解凍させれば、サツマイモのホクホクとした食感を楽しめるという。一方で、冷凍庫から取り出してすぐに食べる"そのまま食べ"でも、アイスクリーム感覚でいただけるらしい。早速、自然解凍と"そのまま食べ"で食べ比べてみた!○"そのまま食べ"は爽やか!まずは30分ほど自然解凍させたものから。ひょいと口に運ぶと、やわらかくホクホクとした食感と共にサツマイモの甘みが広がる。飴もカリッとした歯ごたえながら口どけが良い。甘ったるくないあっさりとした味わいで、1つ食べるとついつい2つ目、3つ目と手が伸びてしまう。なお、素手でつまんでみたが、意外にも飴がべたつくような感覚は少なかった。軽く拭けば取れてしまう程度なので、気軽に食べられそうだ。次は冷凍庫から取り出してすぐの"そのまま食べ"を試してみよう。自然解凍させた状態と見た目に大きな違いはないが、つまんでみるとひんやりしている。しかし、口に入れるとまるで別物! 飴のひんやり感が新鮮で、サツマイモの食感もシャリシャリと爽快。自然で上品な甘みやサツマイモの素朴な風味はそのままに、冷たく爽やかな口当たりを楽しめる。自然解凍でも"そのまま食べ"でもおいしくいただける同商品。弁当のおかずや、小腹がすいたときのおやつなどにちょうどよさそうだ。暑い日はアイスの代わりとしてもいただけるので、冷凍庫に常備しておいても良いかもしれない
2015年04月22日パナソニックは3月17日、「サイクロンウェーブ加熱」で冷凍肉などをムラなく解凍できるスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1200」を発表した。発売は6月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別170,000円前後だ。NE-BS1200は、新形状の3Dアンテナによって、マイクロ波をらせん状に放射する「サイクロンウェーブ加熱」を採用したスチームオーブンレンジ。従来のマイクロ波では食品の周囲から解凍されやすく、温度ムラが大きくなりがちだったが、サイクロンウェーブ加熱ではマイクロ波が食品中央付近から周囲へ広範囲に行き渡るため、解凍ムラを抑えられる。さらに、独自の「64眼スピードセンサー」によって、温度だけでなく、食品の大きさや分量、種類も判別し、状況に応じて自動で解凍を制御する。これらにより、ムラを抑えながら冷凍肉などを解凍できる「芯までほぐせる解凍」を実現した。また、発酵・予熱をせず10分でピザやパンを焼き上げる「かんたんピザ・パン」メニューを新たに搭載。高火力な光ヒーターと、サイクロンウェーブ加熱によるマイクロ波の自動制御によってグリル皿を集中的に加熱するメニューだ。そのほか、カラータッチ液晶に材料や作り方などを画像とともに表示する「みんなの料理教室」機能を持つ。みんなの料理教室には、子どもと一緒に楽しめるデコレーションメニューが多い「キッズ」や、手軽な準備で作れて食べごたえのあるメニューが多い「男前」など3コース18メニューを掲載している。外形寸法はW494×D435×H390mm、庫内寸法はW394×D309×H225mm、庫内容量は約30L。重量は約20kg。消費電力はレンジ使用時で1.38kW。スチームヒーターの出力は1.0kW、グリル/オーブンの消費電力・ヒーター出力は1.38kW・1.35kW/1.40kW・1.38kW、オーブンは80~300℃で温度調節が可能だ(300℃運転時間は最大5分、自動で230℃に切り替わる)。発酵モードは30~45℃で温度を調節できる。本体カラーはルージュブラックとホワイトの2色。
2015年03月17日食材をまとめ買いして、小分けにしてから冷凍庫にストックする方も多いはず。最近の冷凍庫は性能もすぐれており、家庭でも上手に冷凍&解凍することで、食材をおいしく食べることができるようになりました。そこで今回は、最もまとめ買いすることが多いであろう食材「お肉」を、おいしく解凍する方法をご紹介します。■解凍前に、まずは上手な冷凍の仕方をおさらいお肉は再冷凍すると風味が大幅に損なわれますので、購入するときは生(「解凍」と表示されていないもの)か冷凍のものを選びます。業務用と違って家庭の冷凍庫では完全に冷凍されるまでに長い時間を必要とし、その時間が長ければ長いほど品質は低下します。そのため大きいブロック肉などはなるべく小さく切っておきましょう。その後は冷凍用の小分け袋などに入れ、袋の中から空気を抜いて冷凍します。冷気吹き出し口の手前に置けば、より短時間で冷凍可能です。■おいしさのポイントは、ゆっくり時間をかけて解凍急激な温度変化はお肉の中の細胞が壊れてしまい、おいしさが失われてしまいます。ゆっくりと自然な形で解凍させるには、氷水に小分け袋ごとつけておくのがオススメです。冷蔵庫を使って解凍する方は多いはず。このとき熱伝導率の良いアルミトレーをお肉の下に敷いておくと、すばやく解凍されます。氷水を用意するのは面倒だけど、手早く、かつおいしく解凍したい方は是非試してみてください。アルミトレーは業務用品としてよく見かけますが、一般家庭用としても多数売られています。・amazon.co.jp アルミトレー■様々な解凍方法のメリットデメリット上記方法に加えて、一般的に知られている解凍方法で解凍した場合の、メリットとデメリットをまとめてみました。間違った解凍をしていた方は、よりおいしくなる方法を選んで、試してみてください。・氷水につけるメリット:おいしく解凍可能デメリット:氷水を用意するのが手間・冷蔵庫に入れるメリット:それなりにおいしく解凍可能デメリット:時間がかかる・電子レンジの解凍機能を使うメリット:短時間で解凍可能デメリット:解凍にムラが出やすい、急激な温度変化でおいしさが損なわれやすい・常温で解凍メリット:短時間で解凍可能デメリット:急激な温度変化でおいしさが損なわれやすい、衛生上長時間放置できない■調理方法で解凍方法を変えるワザお肉の風味を残した料理を作りたいのであれば、よりおいしく解凍できる方法がいいでしょう。また、濃い味付けのもの(味付焼き肉や煮物など)なら、味付け次第である程度ごまかしがきくので、解凍時間の短縮を優先させるのもひとつの手です。「お肉を解凍するのを忘れていた!」なんていう場合には、短時間解凍でおいしく食べられる料理を選ぶといいでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月18日ぐるなび総研は、東京海洋大学食品冷凍学研究室(鈴木徹教授)との共同研究で、冷凍・解凍段階におけるマグロの同一細胞の変化を、染色処理など化学的処理を行わず、動画で撮影することに、世界で初めて成功した。マグロは、漁船上で冷凍され飲食店や小売店、家庭で解凍されることがほとんど。そのため、冷凍・解凍方法がマグロを美味しく食べるために必要な要素とされている。しかし、美味しく食べるための冷凍・解凍方法は、漁業・流通業のベテラン職人による経験や勘を頼りに行われてきた。さまざまな冷凍技術や冷凍機器も開発されている。しかし、それらの有効性や最適な冷凍時間、解凍方法を検証するには、マグロの切り身をホルマリン漬けにし、ゼラチンで固めた後に、染色処理を施してから顕微鏡で観察する必要があった。また、一貫して同一細胞の経過を見ることができず、各段階ごとにマグロの異なる部位を採取して検証していた。従来の方法では化学的処理を行うことによりマグロが変質してしまうため、正確なデータが収集できないうえ、冷凍から解凍までの一連の外部要因を経たマグロの状態を観察できなかった。今回の共同研究では、それらの課題を解決することに成功。同一細胞での検証を実現し、また従来は約3日間かかっていた検証を、約30分まで短縮させることが可能となった。ぐるなび総研では、今回の検証方法をマグロだけでなく、さまざまな食材の冷凍・解凍技術の検証に展開し、将来的にはその検証結果を飲食店に伝えることで、よりおいしい食材が店舗で提供できるようになることを目指すという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日