タレントのテリー伊藤が、俳優の東出昌大が主演するバイオレンス・アクション映画『GONIN サーガ』(秋公開予定)に出演することが19日、明らかになった。前作『GONIN』から19年後の2014年を描いた本作では、男たちが遺した家族による血と宿命の争いが描かれる。五誠会で3代目・誠司(安藤政信)が力をつける中、前作で命を落とした組員、久松の息子・勇人(東出)、同じく大越の息子・大輔(桐谷健太)、五誠会に囲われる麻美(土屋アンナ)、19年前の事件を追うルポライター・森澤(柄本佑)ら五誠会に恨みを持つ4人が出会い、新たな物語が幕を開ける。テリーが演じるのは、前作で室田日出男が演じた五誠会初代会長の息子で、2代目会長の式根隆誠。数々の組織を傘下に従え、息子の誠司には3代目として自分の後を継がせようとしているが、その誠司が"恐怖の親父"として恐れるほどの静かな狂気をたたえる。麻美を愛人として囲う冷徹な男で、TVでは見ることのないテリーの演技を見ることができるという。二宮直彦プロデューサーは、テリーの起用について「『あおげば尊し』(2006年)で演じられていた静謐(せいひつ)な存在感にテレビで拝見する闊達(かったつ)な姿とは別の奥深い佇まいに何か底知れぬもの」を感じ、「他にはいない」と決意。そのオファーを受けたテリーは、「やっぱり映画の現場っていうのはいい」と再認識したようで、「監督もすごく気合が入っているし、役者さんもスタッフも、皆が本当にいいものを作ろうとしているのが伝わってきて…こういう仕事をさせてもらって本当にうれしいです」と喜びを語った。また、テリーは「石井(隆)監督は(1カットが)長回しなので、自分の前の各役者さんのせりふや演技がしっかりしていて、ここで自分がミスをするわけにはいかないと、気合が入りました」と撮影エピソードも披露。「この作品は世界的な話題になると思います。大変なことになると思います」と本作をアピールし、「私もいい組長ぶりを見せますので、期待していてください」と呼びかけた。(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
2015年03月19日●VAIO本社・安曇野工場の軌跡VAIO株式会社が、同社初のオリジナル製品となる「VAIO Z」の出荷を開始した。同製品は、発表日となった2月16日から受注を開始。いよいよ26日には、ユーザーの手元に製品が到着することになる。生産を行っているのは長野県安曇野市のVAIO本社。そこは、かつてソニーEMCS長野テックがあった場所で、ソニー時代からVAIOの生産拠点として、PC製造のノウハウを蓄積。新たなVAIOにも、そのDNAは受け継がれ、そしてさらに進化を遂げたともいえる、新生VAIOならではのこだわりが随所にみられている。VAIO Zの生産が開始されているVAIO本社を訪ね、ものづくりへのこだわりに迫った。○VAIO本社・安曇野工場の軌跡VAIOの本社は、長野県安曇野市にある。JR松本駅からJR大糸線に乗り換えて、約20分。豊科駅に到着すると、そこから徒歩で15分ほどの距離にあるのがVAIO本社だ。千国街道沿いを進むと左手に、VAIOの大きな文字が書かれた社屋が見えてくる。ここは、かつてソニーの生産拠点であるソニーEMCS長野テックとして、VAIOの第1号機から生産を行ってきた経緯がある。創業は1961年10月。東洋通信工業豊科工場として操業を開始。1974年には長野東洋通信工業としてオーディオ機器を中心に生産。1983年からは、MSXパソコンやマイクロコンピュータ「SMC-777」の生産を開始、1989年にはAXパソコンの生産も開始した。その後、パームトップコンピュータの生産や、ノートPCの受託生産を開始。1997年からはVAIOの生産をスタートさせた。現在でも、ここが「VAIOの里」と呼ばれている。1999年にはVAIOブランドのノートPCの累計生産100万台を達成。2005年にはソニーEMCS木更津テックから、VAIOブランドのデスクトップPCの生産を移管した。また、1999年にはロボット犬「AIBO」の生産を開始したほか、Myloやソニータブレット、ワークステーションのNEWSといったエポックメイキングな製品もここで生産されてきた。2010年には、VAIO事業本部の拠点を安曇野に移し、VAIOの設計、開発、生産の機能を一本化した体制を構築。その体制を前身として、新生VAIOも、本社機能をはじめとするすべての機能を、ここに集約している。そして、基板製造ラインや組立ライン、検査工程などのラインを、ソニーEMCSから移管。これまでに蓄積したノウハウを継承しながら、VAIOのモノづくりが行われているというわけだ。○高品質化のための"手作業"実際、VAIOの生産現場を訪れて驚いたのは、手作業の工程が多いことだ。現在稼働しているPCの国内生産拠点のすべてを取材した経験があるが、ここまで手作業が多い生産拠点はほかにはない。さらに、さまざまな治具を活用しているのもVAIOの生産ラインの特徴だ。もちろん、治具は多くの生産拠点でも採用されている。ただ、ここでもVAIOならではの大きな違いを感じた。多くの生産拠点が、作業の効率化のために治具を導入しているのに対して、VAIOの場合には、製品の品質を高めることを主眼として治具が作られていることが多いからだ。むしろ、VAIOが生産ラインで導入している治具の場合、操作だけみると、やや煩雑なものさえある。しかし、それは品質を追求する上で必要となる作業ともいえるものばかりだった。こうした点にもVAIOのモノづくりの姿勢が、他社とは違うことを感じる。また、基板実装から生産できる体制を持っていることに加えて、数多くの部品を内製化している点も大きな特徴だ。他社では、モジュールとして調達するような部品も、内製しているケースが数多く見られた。そのため、組み立て工程に入る以前の前工程の作業が多くなるという傾向もあるが、これも、VAIOならではのモノづくりにつながっている。独自性のある部品を活用していることの裏付けともいえる。○モノづくりへの情熱実は取材中、生産ラインを何度も止めてしまった。というのも、写真撮影のために、ラインのなかに入り込んだからだ。他社の場合、こうしたことは許されない。量産を前提としている生産ラインでは、1日で生産する量が決まっている。だからこそ、生産ラインを止めないことを前提として、取材をすることになる。しかし、今回の場合、取材のためにラインの中に入ることが許され、しかも、その作業者がその場を離れる形にまで配慮していただき、写真撮影に協力していただいた。これには驚いた。ここにも、単に効率化を追うのではなく、品質の高いモノづくりをするためには労力を惜しまないという気持ちが自然と感じられた。もちろん、VAIO Zの生産ラインにも目標生産数はある。それぞれの作業者の前にはタクトタイムを集計する仕組みも用意されている。だが、それにも関わらず、ラインを止めることまで許されて、取材をさせてもらったことは、取材陣に対しても、いいモノを作るために協力をするという気持ちがヒシヒシと感じられた。出荷直前というタイミングでの忙しい時期にも、こうした対応をしていただいたことには感謝したい。●小型基板の秘密?○小型基板の秘密?さらに、基板実装ラインにおいても、VAIOならではのモノづくりの特徴が出ていた。VAIOでは、ソニーEMCSで活用していた基板実装ラインを活用しているが、ここではキャリアと呼ぶプレートを使用した生産を行っているのが特徴だ。一般的な基板実装ラインでは、生基板のまま、実装ラインに投入することになるが、VAIOではその方法を採らない。VAIO Zでは10層の実装を行い、基板の小型化を図っているが、すべての層に均一に銅を使っているわけではないという。これは小型化するための工夫の結果なのだが、そのため、生基板のまま実装すると、基板が反りやすいという課題が発生する。そこでアルミで作られたキャリアを利用し、生産ラインでこの課題を解決したという。また、複数のボードをキャリア上に埋め込めること、そして、基板のぎりぎりの位置にまで部品を実装できるといった効果もあり、これらが結果として、コスト減にもつながっているという。実際、ODMで作られているVAIO Fit 13Aの基板と比較して、VAIO Zの基板は3分の2まで小型化。その上で性能を高めていながら、コストは減少しているという。開発、設計と生産部門とが同じ場所にいて、情報を共有化。お互いの意見を反映させているからこそ、小型化した実装基板を、高い品質で量産できることにつながっている。○VAIO Zも「安曇野FINISH」で一方、新生VAIOでは、「安曇野FINISH」と呼ばれる、安曇野で出荷するPCの全量を検査する体制を構築。ソニーからの継承モデルとして販売している「VAIO Fit 15E」や「VAIO Pro 11/13」は、ODMベンダーで生産されたのちに、安曇野の検査工程ですべてを開梱。VAIOならではの品質検査を行い、国内市場に出荷されることになる。そして、安曇野FINISHの考え方は、新たに構築されたVAIO Zの生産ラインにも生かされている。基盤実装ラインでは、基板が完成するまでライン上で6回の検査が行われ、早い段階で不具合を発見する工程づくりをしている。また、組み立て工程においても、細かい検査が何度も繰り返されている。OSのインストール作業とエージング検査に、7時間以上を費やし、高い負荷をかけた検査を行っているというのも、他社にはないこだわりだ。そして、最後の梱包直前まで目視と機械を使った細かい検査が行われる。誤差が出やすい部分はサイズが細かく設定された「スキマゲージ」で測りなおすという徹底ぶりだ。このこだわりも、他のPC工場にはないものだといえる。スキマゲージやピンセット、ハケ、ローラーなど、PCの組み立て工程ではあまり見かけない道具を見かけたのもVAIOらしいモノづくりを象徴するものだといえるだろう。***こうしてみると、VAIOの生産ラインは、効率性を追求するだけの生産ラインや量産化に最適化した生産ラインと異なるものであることがわかる。品質を追求することにこだわりがあり、それが手作業の多い生産ラインに構築につながっている。コスト面では高くなるという部分もあるだろうが、そこで妥協する生産ラインではないことがヒシヒシと伝わってきた。ソニー時代以上に、そのあたりはこだわっているといえよう。実際に、VAIOのモノづくりは、ソニー時代からどう継承され、VAIOになってどう進化しているのか。次回は、VAIO Zの生産ラインを通じて、VAIOのモノづくりの現場を追ってみよう。
2015年02月26日『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』のテリー・ギリアム監督の最新作『ゼロの未来』の予告編映像が公開になった。本作はギリアム監督がコンピュータに支配された近未来を舞台に描く人間ドラマだ。予告編映像ギリアム監督は伝説のコメディ集団“モンティ・パイソン”のメンバーとして活躍し、先の2作のほか『バンデットQ』『フィッシャー・キング』『ブラザーズ・グリム』など独創的な映画を次々に発表。世界各国に熱狂的なファンがいる映画作家だ。本作の主人公コーエンは、荒廃した教会にひきこもって謎めいた数式“ゼロ”の解明に励む天才プログラマー。これまで彼は孤独に数式と向き合ってきたが、ある日をきっかけに魅力的な女性ベインズリーと“ゼロ”の秘密を知る青年ボブと出会い、人生が大きく変化していく。主人公のコーエンを名優クリストフ・ヴァルツが演じるほか、劇中にはベン・ウィショー、ティルダ・スウィントン、マッド・デイモンらもカメオ出演しているという。このほど公開された予告編の冒頭には、近未来の都市など、日本の文化を思わせるデザインが数多く登場するが、ギリアム監督は「私が初めて日本を訪れたときに、とても西洋化されたホテルに宿泊し、そのあと秋葉原に行ったんだ。秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスをしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて…あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」とコメントしている。『ゼロの未来』5月16日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほかにてロードショー
2015年02月20日長野県安曇野市の「あづみ野菓子工房 彩香」は21日より、「大寒たまご限定 あづみ野バウム」を限定2,000個で発売する。○毎年完売、今年1年の健康と招運を祈念するバウムクーヘン同商品は、2015年1月20日の大寒の日に生まれた「大寒たまご」のみを使った、毎年恒例のシリアルナンバー付きバウムクーヘン。同店では、1年に一度の大寒の日に採れるたまご「大寒たまご」のみで焼き上げたバウムクーヘンを5年前より販売。大寒たまごを食べると「健康に暮らせる」「金運がUPする」などの口コミが一部メディアや消費者の間で広がり、年々販売個数が伸びて初年度300個、2年目600個、3年目1,000個、そして昨年は2,000個を完売したという。大寒の日に採れる卵には数に限りがあるため、生産数量も2,000個が限界で、今年も上限2,000個限定で販売を行う予定。商品はすべてシリアルナンバー付きの限定生産となっている。寒中のたまごは濃厚で、それゆえバウムクーヘンもおいしい時期となる。「大寒たまご」は長野県松本市四賀の養鶏農家「会田共同養鶏組合」で飼育されている純国産鶏「ごとうもみじ」が1月20日に産んだものだけを使用。「ごとうもみじ」は平飼いで元気よく飛び回れるストレスの少ない環境で飼育されているため、卵本来の濃厚なおいしさを伝える。この卵は、同店と有機野菜・無添加食材の会員宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」のみで販売されている。発売日は1月21日(発送は1月22日より)。価格は1個1,728円(税込)。サイズは、 直径14cm、高さ6cm。販売場所は、あづみ野菓子工房彩香 本店(長野県安曇野市穂高柏原4524-4)、ならびにインターネット通販。
2015年01月14日ドワンゴとスタジオカラーが日本アニメーションの可能性を探るプロジェクト「日本アニメ(ーター)見本市」の第5弾作品『安彦良和・板野一郎原撮集』(構成・編集:庵野秀明)の本編が12月5日、公式サイトで公開された。『安彦良和・板野一郎原撮集』は、その名の通り、今年で放送開始から35周年を迎えた第1作『機動戦士ガンダム』において中核を担ったアニメーターの安彦良和氏、板野一郎氏の原撮集。両氏が手がけた『機動戦士ガンダム』の原画を、庵野氏が構成・編集し、原画と実際のアニメーションを比較する形で映像化している。庵野氏は兼ねてから、安彦氏、板野氏の原画の重要性、そして動撮の素晴らしさを説いており、2013年7月に行われた「機動戦士ガンダムの誕生とアニメーター安彦良和展」のトークショーにおいて「動撮という、アニメと違って色が乗ってない動画があるんですよ。これが素晴らしい。色をつけると迫力が半減するんです。動きとタイミングだけ、という必要な情報しかそこにないのが気持ちいい。線だけで構成されているものが気持ちいいとは普通わからない」と述懐。同年5月には、庵野氏自身が編集した『安彦良和アニメーション原画集 機動戦士ガンダム』も発売している。今回の『安彦良和・板野一郎原撮集』は、主に1981年より公開された『機動戦士ガンダム』の劇場版三部作の新作カットを中心に構成。原画と実際のアニメーションを比較するこれまでにない映像に仕上がり、両氏の原画のクオリティの高さを改めて示す同時に、劇伴も相俟って『機動戦士ガンダム』の軌跡を今一度追う作品となっている。劇場版三部作において安彦氏は、全カットにレイアウトとラフ原画を提供。その人肌を感じさせる柔らかな作画は、ガンダム人気をさらに押し上げた。そして、当時の制作現場では、まだルーキーだった板野氏が動画から原画に昇格。やがてメカ作画に革新をもたらす萌芽を示し始めていた。庵野氏は、この両氏の仕事に絶大な影響を受け、アニメーターとしての第一歩を踏み出すことになる。アニメーターからアニメーターへと受け継がれ、発展していった「原画」の力。本作は、その原点を「オリジナル原画を映像作品にする」ことによって確認し、アニメ業界にも多大なる影響を与えた両氏の功績を称えつつ、後世に「アニメーションのすばらしさ」として伝えるため、庵野氏が企画したという。また、12月8日22:00~23:00には動画サービス「ニコニコ生放送」にて「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第5回が放送。庵野氏が出演し、『安彦良和・板野一郎原撮集』に込めた思いが語られるという。■「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第5回放送日時:2014年12月8日(月)22:00~23:00(予定)番組URLはこちら出演者:庵野秀明「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していく。作品は公式サイトおよび公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。(C)創通・サンライズ
2014年12月05日マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケインら豪華キャストが、壮大な宇宙を舞台に人類の未来を懸けた途方もないミッションに挑む、クリストファー・ノーラン監督最新作『インターステラー』。いよいよ明日11月22日(土)となった日本公開を前に、“映像の革命家”ともいわれるノーラン監督の撮影の秘密に迫ったメイキング映像が解禁。あくまでも“リアルな実写”にこだわったノーラン監督の最新作には、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの庵野秀明や『るろうに剣心』シリーズの大友啓史など、日本を代表する多くの映画監督も圧倒され、脱帽する絶賛コメントを寄せていることが分かった。そう遠くない未来。劇的な環境変化や世界的な食糧難によって、地球の寿命は尽きかけていた。人類が居住可能な新たな惑星を探すため、元NASAのエンジニア、クーパー(マシュー・マコノヒー)は「必ず、帰ってくる」という娘との約束を胸に、生物学者のアメリア(アン・ハサウェイ)や数少ないクルーたちと共に、前人未到の地へと旅立つ――。いち早く公開された各国では軒並みNO.1を達成し、世界興行ランキングのオープニング記録NO.1を獲得、すでに全世界で興行収入320億円を突破する大ヒットとなっている本作。圧倒的スペクタクルで描かれる、人類の存亡を懸けたミッションに挑む人間たちのドラマだけでなく、娘との約束を守るため、どんな困難な事態にも決してあきらめないマコノヒー演じる父親の姿も多くの共感と感動を呼んでいる。この壮大な物語を創り上げるため、ノーラン監督はなんと実物大の宇宙船を制作し、実際に極寒地などで大規模なロケを敢行。その様子はメイキング映像にも映し出されているが、500エーカー(612,100坪/2,024,000平米)にわたる土地にトウモロコシを栽培したり、本物の砂嵐を起こさせたりしながら、その中で役者たちに演技をさせていたという。また、製作総指揮にも名を連ねる世界有数の物理学者キップ・ソーンや、技術顧問に国際宇宙ステーションへ5回の飛行に携わった宇宙飛行士を招くなど、あくまでも徹底的なリアリズムにこだわったノーラン監督。そうして描き出された、CGにはない現実味のある世界観の中で生まれた父娘の強い絆には、胸を打たれ号泣する女性も続出とか。さらに、日本が誇る精鋭監督たちも手放しで絶賛を送っている。<映画監督たちの絶賛コメント>庵野 秀明(映画監督)ストイックゆえに圧倒的なビジュアル。無機物と物理計算に特化したCG映像。シンプルでみごとなドラマとストーリー。3時間もの上映時間をまったく感じさせない役者と演出。圧巻です。面白かったです。お時間ある方は是非、アイマックスでの御鑑賞をお勧めします。大友 啓史(映画監督)何のために、人は自らの命を投げ出すのか。観る者の知性と好奇心を揺さぶりながら、まるで科学者のような手際でその答えが導かれていく。時間と、時空と、次元を超えて。映像の革命家ノーランが空前絶後のスケールで描く未来への希望。李相日(映画監督)誰も目にしたことの無い世界、誰も辿り着けない異次元の領域にこの映画は存在している。これは、映画を超越した”創造物”だ。神山健治(アニメーション映画監督)「娘に愛想をつかされようと、父は一人世界を救う」。ダークナイト以来、クリストファー・ノーラン監督が一貫して抱き続けている哲学が本作にも通底している。誰にも頼まれなくても世界を救うのだ、と。ノーラン渾身の叙情詩。―大谷 健太郎(映画監督)相対論や量子論が好きな人には垂涎の宇宙の映画。でも決して難しくない。この映画には、人類の想像も及ばないほど広大な宇宙の果てに、父娘の愛を、全身全霊で感じ取り、驚愕し、感動する「初体験」が待っている。森本晃司(アニメ監督)彼らの想像力は次元を越えて希望の扉を叩く。五次元表現にも打ち震えましたが、親子の絆にも涙が止まりませんでした。時空を超えて愛を届ける、なんてロマンチックな話なの。『インターステラー』は11月22日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インターステラー 2014年11月22日より全国にて公開(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年11月21日クリストファー・ノーラン監督最新作『インターステラー』(11月22日公開)の撮影秘話に迫ったメイキング映像が21日、公開され、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの庵野秀明監督や『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督など日本を代表する映画監督から、本作を絶賛するコメントが続々と寄せられていることも明らかになった。世界興行ランキングのオープニング1位を獲得し、すでに全世界で興行収入320億円を突破する大ヒットを記録している本作は、壮大な宇宙を舞台に、人類の存亡を懸けたミッションに挑む人間たちのドラマ、そして、父娘の愛と絆を感動的に描いた作品。ノーラン監督は撮影にあたって、実際の極寒地でのロケや、実物大の宇宙船を制作。500エーカー(202万4,000平方メートル)のトウモロコシ畑を作り、本物の砂嵐のなかで役者に演技をさせた。また、物理学者キップ・ソーンや、技術顧問として国際宇宙ステーションへ5回の飛行に携わった宇宙飛行士を招くなど、徹底的にリアリズムを追及。メイキング映像では、その様子が映し出されている。そして、日本を代表する映画監督から絶賛のコメントが寄せられ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの庵野秀明監督は「圧倒的なビジュアル。無機物と物理計算に特化したCG映像。シンプルでみごとなドラマとストーリー。3時間もの上映時間をまったく感じさせない役者と演出。圧巻です。面白かったです」と太鼓判。『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督も「映像の革命家ノーランが空前絶後のスケールで描く未来への希望」とたたえる。また、『フラガール』『悪人』の李相日は「だれもたどり着けない異次元の領域にこの映画は存在している。これは、映画を超越した"創造物"だ」、『NANA』シリーズの大谷 健太郎監督は「人類の想像も及ばないほど広大な宇宙の果てに、父娘の愛を、全身全霊で感じ取り、驚愕し、感動する"初体験"が待っている」と表現。さらに、神山健治監督と森本晃司監督もそれぞれ、「ノーラン渾身の叙情詩」、「親子の絆にも涙が止まりませんでした」と絶賛している。(C) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年11月21日●『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の原画に感動した庵野秀明監督庵野秀明監督は10月26日、「第27回東京国際映画祭」でアニメ・特撮評論家の氷川竜介氏と対談を行い、自らのアニメーターとしてのキャリアを語った。日本を代表するクリエイターである庵野監督がどんな道を歩んで現在に至ったのか、またアニメーション表現にどんなこだわりを持っているのか、対談を振り返り紐解いていこう。庵野監督は冒頭、アニメーターとしての自分自身について「人間を描くなら僕よりうまい人はいっぱいいる」と述べた。庵野監督が関わった作品として知られている『風の谷のナウシカ』では、人間を描いたものの宮崎駿監督にすべて描き直されてしまったのだという。「ヘタだなって言いながら、宮さん(宮崎監督)が一から全部描き直したんです。だからクロトワはうまいんです(笑)。僕が描いていたのは、後ろの煙やクロトワが巨神兵の中でドクンドクンなっているところです」庵野監督がプロになったきっかけは、自身が師と仰ぐアニメーター、板野一郎氏との出会いだった。大学時代、岡田斗司夫氏に誘われて東京へ上京した際、紹介されたのが板野氏だったのだ。そこで板野氏が描いた『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の原画を見た庵野監督は「本当にすごくて、こんな原画が世の中にはあるんだ」と感動したという。「それまでは自分がプロで通用するなんて思ってなかったし、まだ学生だしって思っていたけど、板野さんの原画を見てから、この人のところで仕事をしてみたいと思ったんです。プロになりたいというのではなく、板野さんの仕事を見てみたいと」その後、庵野監督は板野氏の間近でアニメの仕事をこなしながら、経験を積んでいく。当初はキーフレームの意味も知らず、タイムシートも見たことがないという状態だったが、板野氏からはいきなり『超時空要塞マクロス』の原画の修正を任せられた。当時を振り返って「いきなりの作監デビューですよ(笑)」と庵野監督は笑う。「『マクロス』のTVスペシャルを見て、自分が描いたものが出てくるのはやはりうれしかったですね。22話と25話のときは東京に出てきて、冬にスタジオまで行って板野さんと二人でずっと寝泊まりしていました。そこの仮眠室に暖房がなかったので、毛布をす巻きにして寝るしかなくて、冷凍仮眠室って呼んでいましたよ(笑)」当時は「ド新人だった」という庵野監督だが、コンテ通りに作業するのではなく、カットを変更して描いていた。「自分が絵を描く以上は面白いアニメにしたかった。あの頃のアニメ業界は自分さえ目立てばいいという人ばかりで、僕のその仲間でした(笑)。25話の頃にはすっかり仕事にも慣れていて、日曜が放送日なのに最後の原画を上げたのが木曜。間に合うものだなと(笑)」庵野監督が手がけた最後のカットは、バルキリーがガウォークに変形するシーンだった。ここで描いた爆発シーンが各所に評価され、仕事が来るようになったという。1983年に再び開催された日本SF大会(通称DAICON4)への参加を経て、庵野監督は『風の谷のナウシカ』にスタッフとして参加することになる。「アニメージュにスタッフ募集と書いてあったから、追い返されることはないだろうと思っていたら、即答で来いと言われて僕自身がびっくりしました。かばん一つで上京したら、宮崎監督が『いつから来れるんだ』と。今と変わらず、回転椅子にあぐらをかいた状態でしたね。『ナウシカ』の制作はかなり追い詰められていたようです」●納得のいく爆発表現は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の丸い爆発庵野監督といえば巨神兵を描いたことで有名だが、もともとは別のスタッフが予定されていた。本来なら、参加したばかりの新人に任せられるパートではなかったというが、「『ナウシカ』は宮さんが普段使っている人がほとんどいなくて、メインは鈴木さんが集めたスタッフ。本当に外人部隊でした」という状態だったこともあり、庵野監督が原画を担当することになった。「どうも煙を描いたら気に入られたみたいです。そのシーンが終わったら、次は巨神兵と王蟲が戦うところをやってほしいと言われました。宮さんが最初に描いていたコンテが実によかったんですよ。巨神兵は溶けてなくて、王蟲の群れの中に入って、ちぎっては投げちぎっては投げしているんです。だけど最後は王蟲の数に潰されてしまう。これはかっこいいけど大変だな、自分に描けるかなと思っていたところ、(納期までの)時間がなくなったんですね。それで宮さんが上げてきたのが、巨神兵が溶けている絵で、一発撃って自滅してしまうんです。映画の尺もないからと説得されて、渋々納得しました」宮崎駿監督から学んだものは大きいと庵野監督は言う。「『ナウシカ』のときに初めて地面があるレイアウトを描いたんです。『マクロス』でやっていたのは宇宙空間で地面がなく、空間の中を自由に動くカットしかやってなかったんですね。『ナウシカ』で砂丘に三角形の塔が建っているシーンを描いたんですが、僕が最初に描いたのはひどくて、そこに空間がないんです。それで宮さんが僕を呼んで、どう直せばいいかを教わりました。宮さんのレイアウトだと、ただの線一本なんだけど、ちゃんと砂丘の膨らみがあるんですよね」『風の谷のナウシカ』で経験を積んだ庵野監督はその後、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』に参加する。この作品で庵野監督が「スペシャルエフェクトアーティスト」という肩書でクレジットされていることがしばしば話題になるが、本人にとっては「世間への嫌がらせだった」のだという。「アーティストで名づけたらアーティストだろうという軽い気持ちでつけたんです。エフェクトにしても、当時流行していたSFXという言い方が嫌で、エフェクトにしてやれと。自分が嫌なものを肩書にしたんです。こんなに後々まで残るとは思いませんでした(笑)」氷川氏によると、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』は作品内にリアリズムを取り入れたことでも評価されているという。庵野監督自身も「作品世界が漫画的描写を受け付けないので爆発をリアルに見えるよう描いた」と述べており、「アニメーターの技術としては、今でも『王立宇宙軍 オネアミスの翼』が最高峰」だと断言する。アニメーターとして、特に爆発の表現にはこだわってきた庵野監督だが、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』以降の作品で納得のいく爆発表現は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』で「丸い爆発が次々に出るところ」くらいなのだとか。「あれは久々によく描けたカットだなと。それ以外は全然ダメ」その後もさまざまな作品でアニメーターや監督として活躍してきた庵野監督だが、あらためて自身の道を振り返り、「いいタイミングで監督になった」と言う。「自分がやっていた仕事は、アニメーターとしては若いときしかできないことだったので、あのままアニメーターを続けていても早々に田舎に帰ることになっていたと思います。僕としては途中で監督になってよかったです」新たに「日本アニメ(ーター)見本市」をスタートさせるなど、意欲的に人材育成を行っている庵野監督だが、今後アニメーターを目指す人に対しては次のようにアドバイスしている。「アニメーターはまず絵描きじゃないといけないし、同時にカメラマンじゃないといけないし、役者じゃないといけない。実写だったらバラバラでやるところを、一人でやれる面白い職業です。その面白さがわかれば、アニメーターになっても続くはず。後は観察することが大事。宮さんのすごいところは、一度見ただけで物の構造を把握する観察力ですから。アニメーションは記号に落とす作業があるので、記号化するときに何を捨てるのか、自分で考えてイメージを組み直さないといけません。実写でできないこと、アニメならではのものがあります」日本のアニメ業界は今後どうなっていくのか。庵野監督の新たな挑戦「日本アニメ(ーター)見本市」に注目だ。
2014年11月05日東京會舘は11月1日、11月・12月の期間限定商品として、本舘1階のスウィートプラザおよびカフェ テラスにて「マロンシャンテリー カフェキャラメル」を販売する。○マロンシャンテリーの期間限定フレーバー「カフェキャラメル」が登場同商品は、今年度からスタートした期間限定のマロンシャンテリー。桜、抹茶、ピニャコラーダ、アールグレイに続くフレーバーとなる。クリームは、コーヒーの深いコクのあとに焦がしキャラメルのほろ苦さとすっきりとした甘さの余韻が広がる大人の味わいに仕上げたという。コーヒーだけでなく、キャラメル独特の苦みを楽しめる。中には定番のマロンシャンテリーと同じく栗の甘露煮をそぼろ状にしたものが入っている。カフェ テラスでのイートインのほか、スウィートプラザでお持ち帰り用としても利用できる。販売期間は、11月1日~12月30日。販売場所は、東京會舘1階「スウィートプラザ」「カフェ テラス」。価格は、「スウィートプラザ」が980円(税込)、「カフェ テラス」は1,080円(税込、サービス料別)。
2014年10月31日第27回東京国際映画祭にて特集上映「庵野秀明の世界」が連日行われているが、10月27日(月)は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が上映された。その後の庵野監督のトークショーでは、アニメーション監督初期のエピソードが語られた。10月24日(金)より始まったこの特集上映では連日、庵野監督の作品が上映されており、アマチュア時代や実写映画、アニメーターとしての庵野秀明など日ごとに様々なテーマでトークイベントが開催されてきた。この日は長編劇場アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』に参加後、自身が初めて監督を務めたアニメーション「トップをねらえ!」と、続く「ふしぎの海のナディア」について述懐した。庵野監督は自身に関して「監督に向いているかと言えば、向いてない」「僕はNo.2で上手くいくタイプ。サポートするのに向いているけど、責任感はない」と語り、監督という仕事に関して「責任を取ることが監督の仕事」「『OK』と『もう1回』というボキャブラリーがあれば誰でも出来る」と持論を展開する。当時、所属していたアニメーション制作会社「ガイナックス」は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の完成をもって解散する予定だったが、なぜかそのまま会社を存続させることに…。そこで出てきた「トップをねらえ!」の企画に関しては「初めて自分から(監督をしたいと)手を挙げた」という。予算が少ない中で製作はかなり難航したようで「スタッフに苦労を掛けたし、第1話と2話はひどかった…」と苦悶の表情でふり返る。企画はまず4話まで製作が決定しており、その反響次第で6話まで作るということで、実際、少し期間を空けて第5話、6話が製作された。この最後の2話に関して「3か月で作りきったことが自信になった。クオリティコントロールが出来ていた」とここで掴んだ自信、手応えを明かした。この“クオリティコントロール”も、庵野監督が考える監督の仕事の重要な部分で、宮崎駿監督が『カリオストロの城』を半年ほどで完成させたというエピソードも踏まえつつ、「『この画面はこれでいい』と言い切る力が必要。そこで監督が全ての責任を背負う。宮崎さんの凄いところは、このクオリティコントロール」と語った。同作に続いてNHKで放送された「ふしぎの海のナディア」の監督も務めたが、この件に関しても様々な裏話を披露!当初、別の人間が監督をやることになっていたが、NHKによる脚本が「あまりにひどかった」ためにその監督がプロデューサーと衝突し降板となり、庵野監督にお鉢が回ってきたという。庵野監督も脚本を「ひどい」と感じていたが、「そこは賭けに出るしかなく、骨子を残しつつ、勝手にキャラクターやディテールを書き直した」という。周到に周りを味方につけた上で、あえて、描き直しをしていたら間に合わない段階でプロデューサーの元に行き「絵コンテを置いて『これでダメなら続けられません』と言って認めさせた」と“根回し”をした上で、自分の作品へと少しずつ変えていったとのこと。「ちょっとずつ、NHKの脚本を使わないようにしていき、最後は脚本すら読んでない(笑)!でも評判は良くて『勝てば官軍』なんだと感じた。プロデューサーも度量の広い人で、『好きにやらせれば面白くなりそうだ』と任せてくれるようになった」とふり返った。衣裳や露出を含め、キュートなナディアが人気を集めたが、当時は視聴者の抗議を懸念し、NHKはナディアの衣裳に難色を示したとか。しかし、庵野監督は「露出がどれくらいあるかで女の子のキャラの人気は決まる!」と持論を展開!当時のNHKのアニメとしては異例のキャラクターがこうして誕生することになったという。普段「基本的に終わった仕事(作品)は見ない」という庵野監督だが、少し前に久々に仕事で「ナディア」を見る機会があったそうで、「十数年ぶりに見て『面白い』と思いました!」と満足そうに語っていた。第27回東京国際映画祭は10月31日(金)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2014年10月28日第27回東京国際映画祭において開催中の特集上映「庵野秀明の世界」で10月27日(月)、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が上映され、監督の庵野秀明が「エヴァンゲリオン」シリーズの製作に関するエピソードや、宮崎駿監督から受けたエールについて明かした。日々、テーマに分けて庵野監督が携わった様々な作品が上映され、トークが行われているが、この日はアニメーションの監督としての庵野さんに焦点を当てたトークが展開。初監督作品「トップをねらえ!」、NHKで放送された「ふしぎの海のナディア」に続き、「エヴァンゲリオン」シリーズを製作するに至った経緯について語った。「ふしぎの海のナディア」を終えたとき、庵野監督は「燃え尽きて、精神的、肉体的に壊れた。ヤル気が出ず、いま考えると鬱だった」という。その後、以前関わった『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の続編にあたる『蒼きウル』が企画されるも頓挫。「そこで目が覚めて、人に頼らずに自分でやらなきゃいけないと思った」と語り、当時、所属していた「ガイナックス」との決別を決意。「『エヴァンゲリオン』の企画を一人で考えた」という。こうして「新世紀エヴァンゲリオン」が製作されTVシリーズとして放送されたが、庵野監督はこの日、上映された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』に触れつつ「TVシリーズの第弐拾伍話と最終話の2話は、時間がなかったこともあり、最初に考えていたものにならなかった」と述懐。そこから、この2話を練り直した本作が制作されたわけだが、当初は劇場版としてゼロから全く違う新作も製作する予定だったという。この企画が実現されることはなかったが、当時、庵野監督がこの完全新作のために書いたプロットは、いま人気沸騰中の「進撃の巨人」の設定と驚くほど似たものだったそう。「人類がほとんど滅んでいて、壁と外の世界をつなぐ橋で守られているという設定。そこに使徒がやって来て、TVではできなかった“人を食べる”というもので、対抗できるのはエヴァだけという話でした。初めて『進撃の巨人』を読んだ時は『うわっ、そっくり!』と思った」と明かす。結局「その時は作る気力がなかった。(TVの後で)すぐにまた『エヴァ』をやるのは無理だった」と幻の企画に終わり、その後、庵野監督は初の実写長編監督作『ラブ&ポップ』、アニメ「彼氏彼女の事情」などを作り上げるが、少し時間を置いて、自身の会社「株式会社カラー」および「スタジオカラー」を設立。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを作ることになる。再び「エヴァ」を作ることになった経緯について、庵野監督は「ガイナックスを出て、何をしようか?と考え、実写の企画があったけど、それは結局『エヴァ』的なものにしかならなかった。それならいっそ『エヴァ』をやればいいと思った」と説明する。一番最初にTVシリーズを作った時との違いは、やはり技術の革新のようで「科学の進歩は素晴らしい。TVでできなかったことがいまは出来るし、デジタル万歳です!」とも語る。すでに新劇場版は第1作『序』が2007年に、第2作『破』が2009年に、第3作『Q』が2012年に公開され、完結に向けて期待が高まるが、庵野監督は「本当に大変なんです。スクラップ&ビルドの繰り返し。魂を削るような作業で、本当にしんどい…」としみじみと語る。そんな本シリーズについて、昨年、庵野監督が声優を務めた『風立ちぬ』で長編監督を引退した宮崎駿監督からは、完結に向けて「最後まで頑張れ!」と激励を受けたそう。これまでにも、宮崎さんの言葉に救われたことはあったそうで「最初のTVシリーズが終わった時、僕がボロボロになっていると噂で聞いて、宮さんは会社に電話をくれたんです。『休めばいい。また作れるようになったら、絶対に金も人も集まるから大丈夫』と言ってくれて、その言葉は本当に大きかったです」と感謝の思いを口にする。「あの人の言葉は毎日変わるんですが(笑)、いまは『頑張れ』と言われているので頑張ります!」と力強く語り、劇場に足を運んだファンからは期待を込めた拍手が沸き起こった。第27回東京国際映画祭は10月31日まで開催。(text:cinemacafe.net)
2014年10月28日ドワンゴとスタジオカラーは、日本のアニメーションの可能性を探る共同企画「日本アニメ(ーター)見本市」をスタートした。「日本アニメ(ーター)見本市」は、『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督が代表を務めるアニメ製作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。若い才能に"挑戦の場"を提供するべく立案されたもので、さまざまなアニメーターたちが決められた予算と時間の中でオムニバスアニメーション作品を自由に創作し、毎週金曜日に1話ずつ公開していくという。作品は公式サイト、および公式スマートフォンアプリにて無料で視聴できる。第一弾タイトルは『龍の歯医者』で11月7日配信予定。本作が監督デビューとなる小説家の舞城王太郎とアニメーターの鶴巻和哉がタッグを組み、声優陣には山寺宏一、林原めぐみを迎える。なお、ニコニコ生放送では「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」と題した番組を放送。第1回放送では、本作を手掛けた鶴巻和哉、キャラクターデザインを担当した亀田祥倫、アニメ特撮研究家の氷川竜介が出演し、作品に込めた思いなどを語り尽くすという。放送は11月10日22:00から。番組名:「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」放送日:2014年11月10日(月)放送時間:22:00~23:00(予定)出演者:鶴巻和哉氏、亀田祥倫氏、氷川竜介氏(アニメ特撮研究家)、山田幸美(MC)番組ページはこちら
2014年10月27日人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』などで知られる庵野秀明監督は26日、第27回東京国際映画祭を開催中のTOHOシネマズ日本橋にて、日本のアニメーションの可能性を探る企画「日本アニメ(ーター)見本市」を開始することを発表した。「日本アニメ(ーター)見本市」は、アニメ制作会社・スタジオカラーとニコニコ動画を運営するドワンゴが共同で行う短編映像シリーズ企画。決められた予算と時間の中で、アニメーターやディレクターたちが短編アニメ作品をジャンルを問わず自由に制作し、オムニバスアニメーション作品として毎週金曜日に1話ずつ公開していくという。配信は公式サイト、または公式スマートフォンアプリにて無料・アカウント不要で視聴可能で、初回配信は11月7日を予定。初回配信作品となる『龍の歯医者』では、本作が監督デビューとなる小説家の舞城王太郎氏とアニメーターの鶴巻和哉氏がタッグを組む。声優には山寺宏一、林原めぐみが名を連ねている。「日本アニメ(ーター)見本市」の作品ジャンルは、オリジナル企画以外にもスピンオフ企画、プロモーション映像、ミュージックPVと自由に制作。ドワンゴ、スタジオカラーの両社は、本企画の理念として「表現の規制のない"自由な創作の場"を提供し、日本のアニメ制作における企画開発やR&D、人材育成など、この先の映像制作の可能性を探る」ことを掲げており、ドワンゴの川上量生会長は「採算を取ることは考えていない」と語っている。同企画の背景にはアニメ業界への危機感があるようで、庵野監督は「アニメ業界は袋小路に入っており、新しいものを商売抜きにやらないと厳しい。今ならまだ間に合うんじゃないかと思った」と説明。庵野監督の構想を形にするサポートにあたるドワンゴは、川上会長がスタジオカラーの取締役を務めている縁から、配信を技術面でサポートすることになったという。アニメ制作はスタジオカラーが手がけ、公式ウェブサイトやアプリなどをドワンゴが担当する。作品は5~6分の短編が中心で30作品ほどのラインナップを用意。庵野監督は内容には「余程のことがない限り、口を挟まない」という。今後の作品に関わる監督、スタッフは発表されていないが、川上会長は「かなりの豪華メンバー」を自信をのぞかせた。会見では現在制作中の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ最新作についての話題も出たが、庵野監督は「ちゃんとやっているが、こういうこともやらないとダメになる。違うことをやってからエヴァに戻ろうと思っている」と述べるに留まった。
2014年10月26日第27回東京国際映画祭(10月23日開幕)で特別上映「庵野秀明の世界」(10/11(土)からチケット発売)が開催される映像作家・庵野秀明が取材に応じ、原画を手掛けた『風の谷のナウシカ』(84)がキャリアの大きな転機だと語った。現在は同作の生みの親であり、昨年長編アニメから引退した宮崎駿監督の“後継者”とも目されているが、「そう言われるのは、ありがたいですけど、意識はしていない」と心境を明かした。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが企画した「庵野秀明の世界」では、学生時代の自主作品から最新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』まで、全編・抜粋を含めて50作品以上を上映。原画を担当した『風の谷のナウシカ』(84)や『火垂るの墓』(88)、実写作品に挑んだ『ラブ&ポップ』(97)、『式日』(00)、『キューティーハニー』(03)、三鷹の森ジブリ美術館の展示用に製作した短編など、庵野監督の“多様性”がうかがえるラインナップだ。「ナウシカに参加したことで、東京でアニメーターとしてやっていける自信がつきましたね。僕らの仕事は依頼がないと成立しないから、自分で『やっていける』って言うのは少し違うんですが。宮崎さんからは、作品づくりの姿勢というものを教わった気がします。技術的なことはもちろん、現場でクオリティを維持し続ける精神力と集中力にすごく感銘を受けました」(庵野監督)。キャリアの総括ともいえる特別上映が、東京国際映画祭というインターナショナルな場で行われる。「奇妙な世界を大真面目に追及するのが、日本アニメの特殊性だと思います。『ヱヴァ』もその1本。ディズニーやピクサーのようなポピュラリティを大切にした商業作品もいいですけど、日本アニメが世界に打って出るには、特殊性こそが突破口になるんじゃないかと思います」(庵野監督)。第27回東京国際映画祭期間:10月23日(木)~31日(金)会場:六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ 日本橋(中央区)ほか取材・文・写真:内田 涼
2014年10月07日フランス映画の傑作を舞台化したミュージカル『シェルブールの雨傘』が、9月開幕した。2009年公演で主演を担った井上芳雄が、新たなヒロインに野々すみ花を迎えて挑む再演である。ミシェル・ルグランの音楽に乗せて歌声で全編を綴っていく名作について、井上が抱いた印象は「何度も繰り返し観たくなる、独特な色合い、湿度のようなものを持った作品」。ドラマチックな悲恋物語に5年ぶりに向き合う、今の心境を聞いた。ミュージカル『シェルブールの雨傘』チケット情報「前回はちょうど井上ひさしさんの音楽劇を経験した後で、芝居に関して多くのものを得たと感じていた時期でした。セリフも歌も、ただきれいな声を出せばいいだけじゃない。音楽ももっと自由でいいんだと気づいた後に、この『シェルブール~』に出会った。やっとセリフの面白さを感じ始めたのに、歌だけで物語を進めていくなんて…。自分が興奮して学んだことをどう生かせばいいんだ!という葛藤はありましたね。なので、叫ぶように歌ってみたり、語尾をセリフのようにしたり、いろいろ試しながら取り組んでいたと思います。全編が歌という特殊な形をしているぶん、“自分が音楽を導き出している”くらいの意識でやるのが理想かな。自分の感情の動きに合わせて音が出てくるような感覚で表現していければと思います」主人公の青年ギイは恋人のジュヌヴィエーヴと深く愛し合いながらも、戦地へと向かう。離ればなれになっていた2年の月日が、ふたりの運命を狂わせて……。幸せの絶頂にいるオープニングから、別れの悲しさ、その後の苦悩と決断など、ギイの感情の流れについて井上は「普通の男性の素直な反応として理解しやすかった」と振り返る。ただ一か所、ギイの選択に“自分ならどうするだろう…!?”と迷いが生じたのが、哀切ただようラストシーンだった。「一番最後こそがこの作品の核になっていて、観客の皆さんの心を震わせるシーンだと思いますね。でもどちらかが悪いのではなく、ふたりとも、一生懸命に生きた結果だと感じてもらえるように演じたい」前回公演からの5年の月日の中で、演技に対する意識が大きく変化し、今はそれが一巡してもとに戻ったところだそうだ。つまり、芝居をパートナーに例えると…。「最初はうまくいかなかったけど、そのうちうまくいき出して、やっぱり僕たち相思相愛だった、みたいな(笑)。でもちょっと待てよ、ホントにそう思っていいのか!?まだまだこの人のことを本当にわかってないぞ…と思い始めたのが今なんですよね。永遠にこの繰り返しかもしれないけど。だから今回の舞台も、もがき苦しむんじゃないかな」さらに井上は「もがきたい、と思う」と言葉を重ねた。前回以上に生々しい吐息をもらすギイの姿を期待せずにはいられない。「自分自身の思いが絶対にどこかに重なる、普遍的な物語です。ぜひ心を重ねに来ていただければと思います」東京公演はすでに終了。9月27日(土)から29日(月)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、10月3日(金)から5日(日)まで愛知・中日劇場で公演。取材・文上野紀子
2014年09月26日こんにちは、ぽこひろです!日本中を騒然とさせるのみならず、海外誌をして「フルスロットル謝罪」と呼ばしめたあの野々○議員の謝罪。みなさんも骨の髄まで魅了されたのではないですか?しかし、何事からも私たちは学ばねばなりません。あの謝罪会見も、きっと恋愛にも生かせるはず。でも、どこで?恋愛で謝る場面と言ったら、浮気がバレた瞬間ですよね。そう、まさに横領という悪事がバレたのと一緒。浮気だって、恋の泥棒です。そこで今回は、恋愛のプロとも言える元No.1キャバ嬢のナナミ・ブルボンヌさんに、あの謝罪会見を踏まえたベストな謝り方を教えてもらいました!■1.号泣「まずは、『お前浮気してるっしょ?』ってなった瞬間に号泣しはじめたほうがいいよ。あの会見でわかったと思うけど、とにかく相手に泣かれると、それ以上責められないんだよね。とくに、女子に泣かれちゃうとオトコとしてはなかなか気まずいし」号泣というのは、メソメソと泣く感じではないですよ。まさしく、号泣です。泣き叫びましょう。やり方がわからない人は、Youtubeなどで確認するか、Wikipediaで調べてみるのもいいでしょう。「ビェエエエエエエエン」といったふうに、一言一句わかりやすく書いてあります。まあ、冗談はさておき。無視したり、言い訳したりすると、カレはどんどんと追及してくると思います。ですので、いきなり泣いてしまえば、ひとまずその攻撃を防ぐことができますね。■2.誠意を伝える「あの会見でよかったのは、『この国をよくしたい!』と真摯な気持ちも伝えたことよね。まったく話が噛み合ってなくても、素直な想いはなんだか憎めない。浮気がバレても、『アナタとは結婚したいと思ってるのにぃ!』と言いましょう。『だったらなんで浮気したんだよ!』と言われると思うけど、それでもいいの。言うことが大事」たしかに、「浮気しちゃったってことは、アナタのことをそこまで愛していないのかもしれない」なんて冷静に言っても、カレは嬉しくありません。むしろ、多少意味がわからなくても、「ホントはアナタのことが大好きなの!」と言ったほうが、カレとしても救われると思います。許す気持ちも湧いてくるはず。もちろん、あの議員が本当に国を良くしたかったのかどうかは別ですけどね!■3.話をしっかり聞く「ここまでさんざん自分の気持ちを言ったら、今度はカレの話を聞く番だよ。『浮気したいほどさみしかったなら、なんで言ってくれなかったの?』とか、カレは浮気させてしまった理由を聞いてくるだろうから、きちんと聞いて、説明してあげて」たしかにあの議員も、しっかりと両手を耳に当てて、音を集めて聞いていましたね。一見、ムカツクシーンですが、じつはかなり参考にすべき点なんです。聞く姿勢は大事ですよ!■4.別れる「さんざん謝ったらアナタから『別れよう、ごめん』と言って、立ち去りましょう。大丈夫、必ずカレの方から仲直りを切り出してくるから。だって、『ホントはアナタと結婚したかった!』なんて言われてたら、浮気した彼女でも許すしかないもん」ネットでも、あの議員が辞職してしまってなんだかあっけない持ちになってしまいましたもんね。問題を起こした方から身を引かれると、なんだか寂しくなってしまうもんなんです。浮気をしたアナタが、さんざん泣き喚いて謝り、そしてそっと立ち去る。これで100%カレは追ってきます。■おわりにいかがでしたか?みなさんももしも浮気がバレてしまうことがあれば、あの議員になりきって、必死で切り抜けてくださいね!(川上ぽこひろ/ハウコレ)
2014年07月23日「パスザバトン(PASS THE BATON)」は「コクヨ(KOKUYO)」とコラボレーションし、測量野帳を販売する。1月10日よりパスザバトン丸ノ内店、表参道店にて数量限定で取り扱い。価格は189円。今回のコラボは、実際の使用には差し支えないもののコクヨの品質基準を満たせなかった測量野帳に、パスザバトンのオリジナルイラストを入れたもの。デザインを担当するのは、紙にまつわる多彩なクリエーティブ活動を行っている「キギ(KIGI)」のアートディレクター植原亮輔と渡邉良重。パスザバトンのアイコンでもあるバトンを手渡す動物たちが表紙を飾る。測量野帳とは、野外での使用に適したコンパクトなサイズと厚みのある表紙で、測量や建築、工事など様々なフィールドワーク従事者に人気のノートブック。1959年に測量現場からの声によって誕生したコクヨのロングセラー商品。
2014年01月10日京都大学は10月23日、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて遮蔽物体を見ている際の人間の脳活動を計測し、ヒトの大脳皮質後頭葉に位置する初期の視覚野である「第1・2次視覚野(V1/V2)」において、遮蔽されて欠損した視覚像がまるで絵を描くように補完されて、物体の全体像が再構成されていることを明らかにし(画像1)、さらにこのV1の補完に関わる活動は、観察者が事前に見ていた物体の形を反映して、補完が必要でないと判断される場合には生じないことも明らかにしたと発表した。成果は、京大 人間・環境学研究科の山本洋紀 助教、同・江島義道名誉教授、同・大学 医学研究科の福山秀直教授、脳情報通信融合研究センターの番浩志 研究員(元・人間・環境学研究科所属)、花川隆 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター 分子イメージング研究部部長(元・医学研究科助教)らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、10月12日付けで米神経科学誌「The Journal of Neuroscience」に掲載された。視覚系は、視対象を単独で処理するのではなく、空間的・時間的に近接する周辺の視覚情報との文脈、関係性も踏まえて、それらを統合的に解釈する柔軟な処理メカニズムを実装している。「見る」とは、決して網膜から入力された光の情報を受動的にありのままに見るということではなく、より能動的な処理過程であるという。この視覚の能動的な処理過程を示す端的な例として、「遮蔽問題」が挙げられる。ヒトが目にする外界は、無数の物体が重なり合って構成されている。よって、個々の物体に目を向けた時、多くの場合、物体の一部は前面の物体によって遮蔽されていて、その全体像を見られないことが多い。それにも関わらず、ヒトは隠れて見えない部分をいとも簡単に補完し、個々の物体の全体像を即座に把握することが可能だ。この補完は、被遮蔽部に明確な知覚を伴わず生じる(その部位が明るく見えたり、色が変わったりはしない)ため、「明確なモダリティの知覚を伴わない補完」という意味で、「アモーダル補完」と名付けられている。このヒトにとって当然のこの遮蔽問題を計算で解くことは実は難しく、ロボットに視覚を持たせるコンピュータ・ビジョンなどの実現に向けて解決しなければならない大きな課題の1つのだ。このアモーダル補完は、複雑で断片的な光景から個々の視対象の全体像を知覚するために、視覚系が実装しなければならない重要な機能の1つで、心理学・神経科学・マシンビジョンの分野で長い研究の歴史がある。最近の脳イメージング技術の発展により、大脳皮質腹側(下側)および外側に位置する高次の視覚野で、主に物体の同定(見ている物体が何であるか)に関わる領野であるヒトの脳の「高次物体処理領野(LOC:Lateral Occipital Complex)」(第4次視覚野の前方に位置し、間の物体知覚や顔認知などに中心的な役割を担う領野であると考えられている)では、すでに遮蔽問題が解決されて物体の全体像が表現されていることがわかっていたが、LOCに至る過程、脳のどこでどのように遮蔽問題が解決されているかは明らかではなかった。今回の研究チームでは、fMRIで取得したデータに解析技術「位相符号化法(Phase-encoded method)」を適用することで、遮蔽物の下を運動する物体が引き起こす脳活動を空間的・時間的に正確に可視化することに成功した。位相符号化法は、視覚研究で多く用いられているfMRIデータ解析手法の1つで、V1やV2などの初期視覚野の「レチノトピー(網膜部位再現性)表象」(画像2)を利用して、視野内で視対象が運動することによって生じる脳活動をうまく可視化する技術だ。同手法では、まず視野内で視対象を周期的に運動(回転、拡大など)させ、その運動を観察中の被験者の脳活動をfMRI法で計測する。次に、得られたfMRI時系列データにフーリエ解析を適用して刺激の運動周期との対応を調べることで、ある脳部位がレチノトピー表象を有するかどうか、もし有するなら視野のどの位置を表現しているかを明確に同定することが可能だ。通常、この解析技術は複数の視覚野の位置と境界を同定するために用いられるが、今回の研究ではこの手法が応用され、遮蔽された物体の補完に関わる脳活動を空間的・時間的に正確に取得することに成功している。またレチノトピーとは、初期視覚野の視野における表象の様子のことをいう。視野のある1点と、視覚皮質表面上のある1点は1対1の対応関係を持ち、脳内で視野がスクリーンのようにトポグラフィックに表象されている。レチノトピーとは、その表象のことをいう。なお、レチノトピー表象は、初期の視覚野V1、V2で顕著で、高次の視覚野へ至るにつれて個々の神経細胞における受容野サイズの増大と共に不明確になる。しかし、最近の研究ではかなり高次の視覚領野までレチノトピー表象が保持されていることが明らかになりつつあり、網膜部位再現性は、脳内視覚情報処理の重要な基本単位であると考えられているという。なお網膜からの光信号は最初にV1に投射されて、傾きや線分など、単純な視覚特徴が抽出されると考えられており、そこで抽出された情報はV2に送られ、さらに工事の視覚野へと順番に処理が進んで物体認知が行われる仕組みだが、より高次の視覚野からのフィードバック回路も確認されているため、単純に初期の視覚野が低次の領野というわけではない。位相符号化法を用いて、(1)物体の全体像が見える場合、(2)その一部が遮蔽された場合、(3)遮蔽ではなく物体が分断された場合の3つの条件のレチノトピックな脳活動が比較された結果、(2)の遮蔽された場合に対して、V1・V2において、遮蔽物の下であたかもそこに物体が見えているかのように、見えない部分を描くかのような明確な脳活動が生じていることが発見された。また、この応答は(3)のように物体が分断された場合には生じないことも確認されている。さらに、観察者が事前に得ていた物体の全体像に対する知識によって補完活動が変化することも判明した。画像3が、ヒト第1次視覚野および第2次視覚野で観察された、遮蔽された物体の補完に関わる脳活動。色がついている部位でレチノトピックな応答が生じていることを示しているという。黒線で囲まれた領域は、遮蔽物をレチノトピックに表象する部位で、条件2(遮蔽)、条件3(分断)のどちらも、この部位では視対象の回転運動は見えない。それにも関わらず、遮蔽条件ではあたかも遮蔽物の下を回転する視対象を描くように脳活動が生じていることが見てとれる。人間の目は一般的にカメラのようにみなされているが、今回の研究結果は人間の視覚システムが単に外界を映像として映し出すだけではなく、外界に対する「解釈」を加えた、より高次の処理を行っていることを示しているという。また今回の結果により、視覚皮質の活動は、見えている物体に対してのみ生じるのではなく、見えなくてもその存在を感じるだけで生じることが確認された。ヒトが複雑な光景から即座に安定して物体を認識できるのは、この脳の処理の早い段階での補完によるものと考えられるとしている。また今回明らかになった脳の補完の仕組みを応用することで、従来よりも高精度に「遮蔽問題」を解決する新しいコンピュータ・ビジョン技術の開発が期待されるという。さらに、高次脳機能障害の1つで、複数の物体が重なり合って呈示された際に、個々の物体が認識できなくなる症例が報告されているが、そうした障害の新たな治療法開発へと繋がるかも知れないとする。研究チームは今後、今回の研究で明らかになった初期視覚野の補完に関わる応答と、より高次の物体処理領野での応答がどのような関係なのかを調べ、人間の物体認知機能のさらなる解明を進めると共に、コンピュータ・ビジョンへの適用など、応用面での研究を進めていく予定だ。
2013年10月29日韓国の俳優、クォン・サンウ主演で、東方神起のユンホも出演した韓国ドラマ『野王』の第1話と第2話を特別編集した『劇場版野王-序章-』が、9月27日(金)より全国の劇場で公開される。クォン・サンウの公演チケット情報同作は、美しくも悲しい過去を背負うひとりの女性と、その女性を愛したために壮絶な運命に翻弄(ほんろう)されるふたりの男を描いた愛憎劇。公開にあたり、クォン・サンウは「ヒロインの欲望にもて遊ばれるふたりの男と彼女の三角関係も見どころ」、ユンホは「全体を通して展開が読めないドラマで、回を追うごとにハマっていくと思います」とコメントしている。劇場版では、ふたりの撮りおろしスペシャルコメントも上映される。また、劇場来場者には先着でオリジナルポストカードがプレゼントされる。詳細は公式サイト(まで。
2013年09月12日9月14日(土)に全国の映画館で生中継が決定している、エレファントカシマシのワンマンライブ「エレカシ復活の野音」上映映画館の追加が発表。ユナイテッド・シネマ豊洲とTOHOシネマズ天神の2会場が追加され、全国19か所で開催される。この日の公演はVoの宮本浩次の左耳外リンパ瘻発症により、コンサート活動休止を発表した2012年10月以来、約1年振りのステージ。エレファントカシマシにとってライブを行う日比谷野外大音楽堂は23年連続で公演を行っていた特別な場所で、既にチケットはソールドアウト。ライブビューイングは、チケットを入手できなかったファンにとって、復活の瞬間を目撃できる機会とあって注目を集めている。チケットは8月24日(土)午前10時より一般発売開始。■「エレカシ復活の野音」9/14(土)日比谷野外大音楽堂ライブ映画館生中継日時:9月14日(土) 開演18:00 (予定)料金:3,500円(税込)全席指定上映劇場・ユナイテッド・シネマ札幌(北海道)・MOVIX仙台(宮城県)・TOHOシネマズ渋谷(東京都)・TOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都)・ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都)・MOVIXさいたま(埼玉県)・TOHOシネマズ市川コルトンプラザ(千葉県)・シネプレックス幕張(千葉県)・TOHOシネマズ川崎(神奈川県)・TOHOシネマズららぽーと横浜(神奈川県)・ユナイテッド・シネマ新潟(新潟県)・109シネマズ名古屋(愛知県)・TOHOシネマズなんば(大阪府)・ユナイテッド・シネマ金沢(石川県)・TOHOシネマズ二条(京都府)・TOHOシネマズ西宮OS(兵庫県)・109シネマズ広島(広島県)・ユナイテッド・シネマキャナルシティ13(福岡県)・TOHOシネマズ天神(福岡県)※TOHOシネマズ渋谷、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13のチケットぴあでの取り扱いなし。
2013年08月23日かわいすぎる!と注目の2世美少女が本格デビュータレントとして活躍する野々村真と俊恵夫妻の長女である香音(かのん)が、本格的に歌手デビューすることが決定した。まだ11歳というあどけなさも残る彼女だが、その愛らしさは、テレビの親子番組などで出演して以来、ネットでも話題となっており、「かわいすぎる」2世美少女として注目されてきている。その愛らしさとは裏腹に、ドラムの英才教育をしっかりと受けてきたロックンロール少女なのだそうで、デビューは2月9日リリースの「花粉デビルをやっつけろ!」における歌手活動からとなっている。また、香音本人が実演モデルを務めた書籍「花粉キラー『元気ボール体操』で脳内リセット」(SDP)も発売される。将来はドラムや歌もできるアンジェリーナ・ジョリー?!デビュー曲のPVは、東京都内にある野々村の自宅で撮影されたそうで、夫妻や弟の侑隼(ゆうと)君も参加しているという。香音は得意のドラムも披露しているそうだ。楽曲は、「マル・マル・モリ・モリ!」の大ヒットを生み出した宮下浩司氏が作詞・作曲を担当し、花粉症対策と結び付けたユニークな作品となっている。今後はダンスや演技にも力を入れていきたいと考えているそうで、本人はアクションが大好きなのだとか。将来女優としてはアンジェリーナ・ジョリーのようになりたいと、憧れを語っている。アイドルルックスで、モデルや女優、歌を含む音楽活動と活躍が期待される場は幅広い。すでに9歳で舞台デビューを果たしており、今後のさらなる活躍がはやくも期待されている。元の記事を読む
2013年02月09日カルビーは2月11日に、厚切りで食べごたえのある「ポテトチップス ギザギザ」から、全国のコンビニエンスストア限定で、「塩わさび味」を発売する。同商品は、濃い目にしっかり味を付けた大人のためのポテトチップス。じゃがいもを厚めにスライスし、ザクッと食べ応えのある食感に仕上げている。味付けには安曇野産わさびを使用。本格的なわさびのツンとくる刺激と、わさびを引き立てるあっさりした塩が絶妙な組み合わせとなっている。同商品はコンビニエンスストアのみの販売。2月11日から期間限定で販売する(終売日は4月中旬)。価格はオープン。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年02月08日そば打ち名人として知られた人が安曇野に美味しいそば屋を開いています。長野県と言えばそばどころですが、安曇野の近くまで来たら、この名店に寄ってみませんか?ご紹介するのは『翁』というそば屋です。翁は北アルプスを望む安曇野の高台にあります。安曇野は長野県の松本盆地の一部で、水の郷百選に選ばれるほどきれいな伏流水のわく土地です。この地に翁を開いた若月 茂さんはそば打ち名人として知られた人です。若月さんは29歳の時に高橋邦弘さんの元でそばの修行に入ります。高橋邦弘さんがまた有名な人で「そば仙人」と異名をとっています。高橋さんの元からはそば打ち名人が幾人も出ました。若月さんもその1人です。若月さんはその後35歳の時に『箱根暁庵』の店長に、平成9年、40歳でこの翁を開店。翁では北海道、茨城、長野の契約農家から玄そばを仕入れ、自家製粉をしているとのこと。水は安曇野の豊かな伏流水。これで名人が打つとなればそのそばはうまいに決まっています(笑)。また、おつゆもぜいたくに作られています。だし(だし)は、鹿児島枕崎市の「枯本節」、北海道函館市南茅部町の「真昆布」、伊豆産の「茶花どんこ」からとられているとのとこ。ちなみに「茶花どんこ」とは、傘の部分が花模様のように割れている干しシイタケのことです。高価な干しシイタケです。また「返し」は松本の大久保醤油でとるそうで、だしと合わせて翁独自の深みある「つゆ」になっています。「ざるそば」と「いなかそば」はともに840円。いなかそばは色が黒くてやや太めのそばです。辛味大根で味わう「おろしそば」は1,050円、鴨せいろは1,350円です。基本的にメニューは以上なので(12~3月には「かけそば」と「鴨南蛮」がある)、行列ができていても回転は早いため、すぐにお店に入れます。また翁はお店からの眺望が素晴らしいのです。坂を上っていった、小高い丘にあるため、窓が大きくとられた店内からは遠く北アルプスが望めます。晴れた日にはまさに絶好のロケーション。安曇野に来たら、ぜひこの眺めを見ながら逸品のそばを食してみてください。(高橋モータース@dcp)『翁』店内からはこのように八ヶ岳を望めます。ざるそば。840円。のどごしが最高。さすが名人の打つそば。田舎そば。840円。黒く、少し太めのそば。やや固めの食感です。
2012年12月01日DCPRGが10月8日(月・祝)に東京・日比谷野外音楽堂でライブを行う。【公演情報はこちら】DCPRGは1999年に菊地成孔によって結成されたバンド。1970年代マイルス・ディヴィスのエレクトリック・ファンクを核に、ジャズ、ソウル、アフロ、現代音楽などを融合させた音楽性で、存在感を放っている。今年の3月にはアルバム『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』をリリース。この作品ではヒップホップユニットSIMI LABとコラボレーションするなど、これまで以上に多彩な音楽性を見せている。10月8日(月・祝)に行われるライブでは、アルバムに参加したSIMI LABとポストロックバンドtoeがゲスト出演。アルバムに収録されていたSIMI LABとのコラボレーションも披露される予定なので、アルバムを聴いた方にはたまらないライブになるだろう。チケットは発売中。■DCPRG日程:10月8日(月・祝)会場:日比谷野外大音楽堂(東京都)開場:15:30開演:16:30料金:指定席¥5,500(税込)ゲスト:SIMI LAB/toe当日引換券販売中--------------------------------------------------------------■販売期間:10月5日(金)0:00~10月7日(日)23:59■席種:指定席--------------------------------------------------------------
2012年10月05日テリー伊藤がプロデュースする、マダム層を対象にしたファッションイベント「The Madam Show 2012 Fall/Winter」の製作発表が9月27日、都内で行われた。The Madam Show 2012 Fall/Winter 開催概要大人の女性に支持されるファッションブランドが一堂に会するイベントで、ファッションショーには、スペシャルゲストとして女優の萬田久子、タレントの西川史子らも出演する。「若い人に合わせて若くみえるでしょ、というファッションじゃなくて、女性に年相応でも素敵なファッションを楽しんでもらえたら」と考えたのがきっかけ、というテリー伊藤。「自分の年を素敵にエンジョイできる。40代、50代、60代、70代!になっても女性が素敵に着こなしていければ、日本が豊かになる」とその意義を語る。また、「あなたも主人公になれる、がテーマ」とも語り、「ヨーロッパ映画の主人公にでもなったような、石畳とかレンガの街並みが似合うようなファッションをお見せしたい。びっくりするようなファッションショーにします」とイベントをアピールした。開催は12月1日(土)、東京・ヒカリエホールにて。チケットの一般発売は10月3日(水)より。■The Madam Show 2012 Fall/Winter開催:12月1日(土)1部OPEN 12:00、開演12:30~14:00、ショッピングタイム14:00~16:002部OPEN 16:00、開演16:30~18:15、ショッピングタイム18:15~20:15会場:東京・ヒカリエホール参加ブランド:アマカ/イ・ブルース/シンクロクロッシングズ/スポーティフ/セオリー・リュクス/wb/ドゥクラッセ/フィットフィット/49AV. junko shimada/レ・コパン/レリアン他
2012年09月28日ギルガメッシュが日比谷野外音楽堂での公演チケットを直接手渡しするイベントを開催する事が決定した。バンド史上最大の挑戦となる日比谷野音公演。その成功を期して、チケット発売日の9月29日(土)にメンバー自らがプレイガイドに登場し、10月28日(日)に行われる同公演のチケット購入者に対し、「直接手渡し」のイベントを行う事となった。イベントは9月29日(土)の午前12時から午前12時半まで。場所はちけっとぽーと渋谷店で行われる。対象となるのは当日ちけっとぽーと渋谷店にて、10月28日(日)ギルガメッシュ日比谷野外大音楽堂公演チケットをご購入の方。その他注意事項などは公式サイトでご確認を。■ギルガメッシュイベント【日時】9月29日(土)午前12時~午前12時半【場所】ちけっとぽーと渋谷店〒150-0043東京都渋谷区道玄坂2-29-1 渋谷1092F【対象】当日ちけっとぽーと渋谷店にて、10月28日ギルガメッシュ日比谷野外大音楽堂公演チケットをご購入の方。【内容】メンバーより直接チケットをお渡しします。【注意事項】※対象店舗で購入したチケットが対象となります。チケットぴあ他店舗での購入チケットは対象外となります。※メンバーお渡しイベントは午前12時~午前12時半を予定しております。イベント終了後のチケット購入は対象外となります。(10月28日(日)野音公演にはご来場頂けます!)※貸切りイベントではございません。他店舗の迷惑にならないように、スタッフの誘導に従いご参加下さい。
2012年09月27日野岩(やがん)鉄道はこのほど、新キャラクターの愛称の公募を開始した。新キャラクターは鳥の姿をしており、自然豊かな緑をイメージして顔の一部や胸を除くほぼ全身が緑色。首にはマフラーを巻いている。やんちゃな男の子だが照れ屋の一面もあるとの設定。同社は栃木県の新藤原駅から福島県の会津高原尾瀬口駅を結ぶ会津鬼怒川線を運営する第3セクター鉄道会社。新藤原駅で接続する東武鉄道、会津高原尾瀬口駅で接続する会津鉄道と相互直通運転を実施し、浅草~会津田島間の快速・区間快速や、東武日光駅・鬼怒川温泉駅から会津若松方面へ向かう「AIZUマウントエクスプレス号」なども運転されている。愛称の応募は、ハガキにキャラクターの愛称名(ふりがな)と愛称についての簡単な説明、郵便番号・住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号、および職業(学生の場合は学校名と学年)を書き、同社の「キャラクター愛称募集係」まで郵送。その他、メールでの応募も可能となっている。なお、ハガキ1枚またはメール1回の送信につき、1点の募集とする。応募数に上限は設けない。募集は9月1日より開始しており、締め切りは9月30日(当日消印有効、メールは必着)。応募者の居住地域は問わない。選考の上、優秀賞1点には賞状および副賞(図書カード1万円分とクオカード1万円分)が送られる。同名の愛称での応募が複数の場合は抽選となる。さらに、応募者全員の中から抽選で5名に野岩鉄道一日フリー乗車券が当たる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日『イングロリアス・バスターズ』で第82回アカデミー賞助演男優賞を手にした俳優のクリストフ・ヴァルツが、鬼才テリー・ギリアム監督の最新作『The Zero Theorem』(原題)に出演することが決定した。既に製作準備に3年をかけている本作で当初、ビリー・ボブ・ソーントンが主演することになっていたものの、彼に代わってクリストフが主人公を演じることになったようだ。コンピュータにおける天才的な頭脳を持った主人公・コーヘンは、「マネージメント」と呼ばれる影の集団によって支配される世界で危機に襲われる。同集団の普遍的存在「マンカムズ」の目から逃れようとする彼だが、ベインズリーというキャラクターによって“バーチャル・セックス”の世界に誘われてしまう。さらに、“マネージメントの息子”と名乗る反乱者・ボブが、コーヘンの人生の意味の答えとなりうる「ゼロ・セオラム」という存在の探索に、助けの手を差し伸べるという物語。ウォシャウスキー姉弟が手がけた大ヒットシリーズ『マトリックス』を彷彿とさせ、ジョージ・オーウェルの『1984年』のような世界観が漂うミステリアスな作品になるようだ。ギリアム監督は、10月にもルーマニアのメディアプロ・スタジオで同作の撮影を開始する予定だという。『イングロリアス・バスターズ』での強烈なインパクトが記憶に新しいクリストフだが、本作ではどのようなキャラクターとなっているのか?ちなみに、クリストフが『イングロリアス・バスターズ』に続いてクエンティン・タランティーノ監督と再びタッグを組んだ新作『ジャンゴ繋がれざる者』は、2013年3月1日(金)より日本公開予定。■関連作品:イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年08月16日映画監督の庵野秀明が9日に東京・江東区の東京都現代美術館で開催される「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」の開会式に“館長”として出席し、“博物館副館長”である樋口真嗣監督、企画制作協力を務めたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーとともにテープカットを行った。その他の写真CG全盛の時代を迎え、活躍の場が失われつつある日本の伝統技術“ミニチュア特撮”を後世に残そうと庵野自身が企画した展覧会。ヒーローが活躍するテレビ番組をはじめ、怪獣映画、SF映画、戦争映画などで使用された貴重なミニチュア模型やデザイン画など約500点が一堂に展示される他、「特撮美術倉庫」や「ミニチュアステージ」といった展示空間を設け、ミニチュア特撮の魅力に多角的に迫る。庵野は「ミニチュア特撮の現状に危機感があったが、自分ひとりではどうにもならず、鈴木さんに相談したのが幸いだった。本当の功労者は僕じゃなくて、鈴木さんです」と感謝の意を述べ、「(画面の)枠の外側にある面白さが詰った展示。特撮は日本が誇る技術ですから、ぜひ自分の目で見て感じてほしい」と熱弁した。今回の展覧会の大きな目玉といえば、樋口監督がメガホンをとったスタジオジブリ最新実写短編『巨神兵東京に現わる』だ。“CG使用一切なし”というルールの下、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵が実写化され、精巧に作り上げられたミニチュアの東京で大暴れする。巨神兵が放つプロトンビームが東京タワーや増上寺といった観光名所を次々と破壊し、一般道路や商店街を“めくれ上がらせる”映像はCGでは表現できない、懐かしく新鮮な迫力に満ちている。上映時間は9分。クライマックスには『風の谷のナウシカ』で語られる“火の七日間”をモチーフにした神々しいシーンも存在する。庵野は「企画そのものは僕の思いつき。それが樋口監督のおかげで、すばらしい作品に仕上がった。樋口に頼んで良かった。ありがとう、しんちゃん!」と“盟友”の奮闘に感激しきり。一方の樋口監督は「撮影は順調だったが、庵野さんがたまたま見学しに来たシーンだけ失敗しちゃって」と照れくさそうにコメント。「撮影も(展覧会の)展示も大勢のプロフェッショナルな方々が協力くださり、素晴らしいものになった。まるで文化祭の前日のようで、永遠に続けばいいのに…と思った」と興奮を隠せない様子だ。ちなみに鈴木プロデューサーによれば、「まだ宮崎駿は短編を見ていない」とのこと。「今は(宮崎監督に)どう見せるか考えている」と思案に暮れていた。「館長 庵野秀明 特撮博物館 -ミニチュアで見る昭和平成の技-」は7月10日から10月8日まで東京都現代美術館で開催される。
2012年07月09日プロレスラー・蝶野正洋が、6月23日(土)・24日(日)に東京・原宿クエストホールで開催される対戦型ゲームの競技大会「第2回 eスポーツJAPAN CUP」にゲスト出演することが決定した。蝶野は第1回でも登場し、格闘ゲーム部門の総合プロデューサーに就任している。「第2回eスポーツ JAPAN CUP」チケット情報“eスポーツ”とはエレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)の略称で、コンピューターゲームやビデオゲームで競う。反射神経や一瞬の的確な判断力、戦略など真剣勝負さながらで、海外ではスポーツとして広く認知され、現在では世界各地で様々な大会やリーグが実施されている。今大会も前回と同様『FIFA12 ワールドクラスサッカー』『STAR CRAFTII』『鉄拳6』の各タイトルごとに優勝を争う。『鉄拳6』ではエキシビションマッチが行われ、アメリカのeスポーツプロチームEvil Geniusesに所属し、ストリートファイター4で日本女性初のプロ格闘ゲーマーとなったチョコブランカが登場する。チケットは発売中。
2012年06月20日