東急不動産は2016年3月31日、東京・銀座の数寄屋橋交差点にて商業施設「東急プラザ銀座」を開業する。○キーワードは「伝統」と「革新」「東急プラザ銀座」は、同社が「(仮)銀座5丁目プロジェクト」として開業に向け進めていた商業施設。このほど東京都内で行われた記者発表会にて、その正式名称と共に、2016年3月31日に全13フロア(地下2階・地上11階)・125店舗で開業することが発表された。みゆき通りに面した1階および2階には路面店が立ち並び、地下2階および10~11階は食物販・レストランフロアに。地下1階と3階~9階のメインは物販フロアとなるほか、6階と屋上には同施設のシンボルとなるパブリックスペースが設けられる。物販フロアには、東急百貨店の新業態「HINKA RINKA」や東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」もオープン。発表会に登壇した東急不動産代表取締役社長の植村仁氏は、「当社の事業の中でも、『東急プラザ』の開業は最大のトピックス。各社が持つ幅広いリソースを生かした東急グループを挙げての取り組みとなる」とコメントした。同施設の開発コンセプトは、「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる。~」。銀座エリアを「高い品格を持ちながら新しい物も取り入れていく街」とし、その雰囲気にも通じる「伝統」と「革新」というキーワードをもとに施設全体やテナントをデザイン。同施設から新しい文化を発信することで、都市の国際競争力を強化するねらいもあるという。東京の主要エリアの1つ・銀座に新風を吹き込みそうな「東急プラザ銀座」。その詳細を見ていこう。○"江戸切子"の空間で気軽に一休み「東急プラザ銀座」の建物外観は、日本の伝統工芸「江戸切子」をモチーフにデザインされている。「江戸切子」は、江戸のガラス生産技術に西洋のカット技術が融合して生まれた工芸品とされており、同施設のキーワードである「伝統」と「革新」の融合の象徴として外観のモチーフに採用された。施設内で最も特徴的な設備は、6階と屋上に大きく設けられたパブリックスペースだろう。6階の「KIRIKO LOUNGE」は、施設最上階にまで及ぶ約27mの吹き抜け空間となっている。昼夜通して利用可能なラウンジカフェ「数寄屋橋茶房」を設け、渋谷の複合文化施設「Bunkamura」とのコラボレーションによる文化イベントも定期的に開催されるという。屋上には、オープンテラス「KIRIKO TERRACE」を設置。しだれ桜のシンボルツリーを始め豊かな緑を配した「GREEN SIDE」と、広い水盤を中央に配したラグジュアリーな雰囲気の「WATER SIDE」の2つのゾーンを設ける。また、「GREEN SIDE」にはカフェ「櫻ノ茶屋」も併設され、軽飲食を提供する。さらに、同施設が隣接する「数寄屋橋公園」の再整備や、地下コンコースの整備も実施。銀座を訪れる人々の利便性・回遊性の向上を図る。これらのパブリックスペースは、買い物の合間の休憩や待ち合わせにも最適。ブランド路面店や高級飲食店が軒を連ねる銀座エリアにあって、気軽に一休みできる場所として使える貴重な空間となりそうだ。○女性の"気持ち"が軸のセレクトショップ「HINKA RINKA」3階~5階には、東急百貨店の新業態「HINKA RINKA」がオープン。店名の由来でもある「品格」と「凛」とした心を持つ大人の女性をイメージターゲットに据える。同店は「キモチストア」をコンセプトとしており、シーンや年代ではなく、女性が感じる"気持ち"を軸に売り場を構成しているのが特徴だ。また、各フロアも3つのエリアに分かれており、フロアを回遊することで空間の変化を楽しめる「オムニバスシアター」という環境コンセプトも設けている。同店の入り口となる3階では、「高揚感」「刺激」「発見」をテーマにバリエーション豊富な雑貨やアパレル、コスメなどを展開。4階は「憧れ」「ときめき」「特別感」をテーマに、レディースシューズを中心としたファッションアイテムをそろえる。5階のテーマは「共感」「自然体」「くつろぎ」で、チョコレートブティックやセレクトアパレルを中心に、毎日の生活をより豊かに彩るアイテムを展開する。また、いずれのフロアにも「HINKA RINKA」の自主編集店をオープン。バイヤーの目利きを重視し、"本物"の品ぞろえにこだわった。出店するテナントにも銀座初出店、関東初出店となる店舗を数多くそろえ、思いがけないモノとの出会いを演出する。○"カルチャー"をつなぐ東急ハンズ新業態「HANDS EXPO」も7階には、東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」がオープン。「カルチャーをつなぎ、カルチャーを育む」をコンセプトに、「和・都・知・美・食」の5つのゾーンを展開する。モノの用途による分類を軸として生活のヒントを提供する東急ハンズの既存店舗に対して、「HANDS EXPO」は5つの文化(カルチャー)によって商品を提案するのが特徴だ。また、各カルチャーゾーンが互いに化学反応を起こし、訪れる人々を刺激するようなフロア構成も演出していくという。ほかにも7階には、ステージを設けたカフェを併設。ステージ上は「参加し、味わい、出会いがある」場とし、カフェによるカルチャーの発信も行っていく。○銀座に"大人のスクランブル交差点"をつくるほかにも、地下2階の食物販フロアにはニューヨーカーに絶大な人気を誇るという「THE CITY BAKERY」をはじめとしたフード&イートインショップが出店。地下1階にはギフトセレクトショップ「BIRTHDAY BAR」の新業態「BIRTHDAY BAR TOKYO」や東京初出店のステーショナリーショップ「TOUCH & FLOW」もオープンする。1階~2階では「EMPORIO ARMANI」や「HACKETT LONDON」などの路面店が2層のメゾネットによるファサード(店舗正面デザイン)で通行人の目を引き、8階~9階には訪日外国人の需要に対応した「ロッテ免税店銀座」もオープン。パブリックスペースと合わせ、銀座を訪れるさまざまな人のニーズに応える。発表会に登壇した東急不動産の都市事業ユニット・銀座プロジェクト推進部統括部長の青木太郎氏は、多くの若者が集う渋谷スクランブル交差点を例に挙げ、同施設が開業する数寄屋橋交差点を「銀座の街を訪れた大人が必ず立ち寄る"大人のスクランブル交差点"」として盛り上げていくビジョンを語った。2016年春、4月を目前にオープンする「東急プラザ銀座」は銀座に新たなカルチャーを創出する存在となるか、注目したい。
2015年12月11日銀座三越では、16年1月3日、4日に、「出会い~五感で楽しむお正月~」をテーマにした「新春祭」を同店9階銀座テラスやテラスコート・テラスルームで開催する。全国各地の雑煮の食べ比べや、和太鼓の演奏、神楽の上演が行われる。各地の味を食べ比べる「お雑煮めぐり」では、地域特有の工夫が凝らされた様々なお雑煮を一同に楽しむことができる。3日は、江戸雑煮(醤油/東京都)、ぶり雑煮(淡口醤油/兵庫県)、小豆雑煮(ぜんざい/鳥取県)、京風雑煮(白味噌/京都府)、海鮮雑煮(白味噌/北海道)。4日は、はば海苔雑煮(醤油/千葉県)、くるみ雑煮(醤油/岩手県)、あん餅雑煮(白味噌/香川県)、酒粕雑煮(米味噌・酒粕/栃木県)、するめ雑煮(醤油/福岡県)が提供される。いずれの雑煮も1杯税込501円、会場では甘酒も1杯税込301円で販売される。両日とも午前11時から午後8時まで。3日午前11時からは、和太鼓バンド・ゴクウ(GOCOO)のリーダーである浅野香がプロデュースする和太鼓ユニット「和太鼓タヲ(TAWOO)」による演奏が行われるほか、同日午後1時30分からは、東京都指定・江戸川区登録無形民俗文化財の「葛西の里神楽 寿獅子舞」が上演される。
2015年12月10日ヴァレクストラ(Valextra)は、銀座三越と伊勢丹新宿店メンズ館で、クリスマスギフトを意識したアイテムを紹介するポップアップイベントを開催する。銀座三越は12月9日から15日まで同店6階インターナショナルコレクターズで、伊勢丹新宿店メンズ館は12月16日から25日まで同館1階メンズアクセサリーで実施される。同プロモーションで展開されるのは、スリムポートフォリオ(27万5,000円)、ラウンドジップミニウォレット(5万7,000円)、長財布(6万円、6万3,000円)、シングルマネークリップ(4万8,000円、5万2,000円)、トリックトラック(14万2,000円、16万4,000円)、プレミエアタッシェケース(40万円、42万円)など。ホワイトやレッド、グリーン、ブルー等のカラーバリエーションで取りそろえる。
2015年12月08日銀座三越7階リビングフロアがリモデルグランドオープンから2週間を経過し好調だ。特に「日本の美」をキーワードに、美術品とやきもの、リビング用品などを自主編集した平場「ジャパンエディション(Japan Edition)」は、前年比70%増を超える売り上げで推移しており、客単価は前年に比べ倍増という勢いだ。「(ジャパンエディションの売り場は)グランドオープンの1週間前の10月7日にオープンしたが、お客様からは売り場が見やすくなり、楽しくなったという声をいただいている。(前年比70%増という数字は)食器の一部のブランドが併合されており、実質40%増程度だと見込んでいる、特に今回、新たに取り組んだ“アートなインテリアアクセサリー”の商品が好調で、購買額が5万円以上の顧客数が50%増で、50万円を超える高額品が動いている」と同売り場の谷津洋史マネージャー。同店が今回新たに取り組んだ「アートなインテリアアクサセリー」とは工芸品バイヤーがセレクトしたフィギュアやオブジェなど作家の1点もので、従来、ギャラリーでの催事や作家の個展などでケースの中に陳列されることが多かった他作品。今回のリモデルで食器や茶道具などと一緒に提案されたことが、新規需要の開拓につながっており、工芸品単体では目標の3倍近い売り上げという。「客層は地方からのお客さんと男性客の増加顕著。訪日外国人の売り上げの伸びは前年比230%を超えており、売り上げ全体の4割近くを占めている」と谷津マネージャー。欧米からの訪日外国人には金工(自在置物)作家・満田晴穂のフィギュアや染色作家の柚木沙弥郎の布などが人気で、中国からの訪日客には銀器や絵画が好調。またM2階から移設された「サロンドきもの」は、ジャパンエディションに売り場が隣接されたことでの買い回りがスムーズになり、和装小物などが好調。新規顧客が増え、売り上げは前年比40%増で推移している。グランドオープンに合わせエスカレーター前にイベントステージで開催した盆栽も好評で、同スペースで新たに導入されているヒノキのアロマデフューザー、音響デザインなども、環境面への心理的効果を上げているという。Text:野田達哉
2015年11月02日銀座三越は、10月28日から11月3日まで「銀座の屋上でミツバチの里づくり!」と題したイベントを同店9階銀座テラス/テラスコートで開催する。このイベントは、“都市と自然環境との共生”を目指し、2006年から銀座地区の建物の屋上で養蜂をスタートさせた「緑のまちでミツバチとくらそう!」プロジェクトの一環。会場となる同店屋上では、同プロジェクト活動内容のパネル展示や、セミナー&体験会が実施される。パネル展示では、巣箱や養蜂具の展示、ミツバチの生態と屋上農園紹介、CO2削減など 環境への貢献についてが紹介される。10月31日には、「緑のまちでミツバチと暮らそう!」セミナー&体験会が実施され、ミツバチの生態やその魅力、またミツバチが蜜や花粉を集めに遊びにくる屋上や壁面を活用しての農園づくりについての説明のほか、皇居周辺で収集されたハチミツのテイスティング会、ミツバチが遊びに来るハーブ園でのハーブの摘み取りなど、屋上農園体験も実施される。(同日午前11時から、午後1時から、午後3時から、各回1時間程度)同店によれば、このイベントを通じて都会のミツバチについての理解を広めていくと共に、“小さな自然”である屋上農園を増やすことで、生物の多様性を取り戻し、CO2削減や街の温度を下げていくなど、地域環境に貢献していきたいとしている。
2015年10月30日ホクレン農業協同組合連合会は10月31日~11月3日、銀座三越(東京都中央区)にて「みのりみのるマルシェ×ホクレン大収穫祭 in 銀座三越」を開催する。同イベントでは、調理体験やワークショップなどのイベントのほか、北海道の特産品を販売するマルシェを開催。米の食味ランキングで5年連続で特Aランクを獲得している「ななつぼし」を中心とした新米や、道内各地の工房で作られたチーズ、スイーツなど150種類以上をそろえる。販売品目としては、もち米「はくちょうもち」を使用した6種類(塩豆・よもぎ・メロン・かぼちゃ・ハスカップ・ミルク)の「ふうれん大福」や、収穫まで5~6年かかるという野菜「ゆり根」などのほか、道内各地のチーズ工房のチーズなども用意。北海道のソフトクリームを販売するコーナーも設ける。ほかにも、「じゃがいも、人参、玉ねぎの詰め放題」や「あらびきソーセージすくい取り」「豆の量り売り」「スティックシュガーのつかみ取り」などのイベントを期間中毎日開催する。同イベントの開催時間は、期間中の各日11:00~19:30。銀座三越9階の「銀座テラス」にて行われる。詳細は公式サイトにて。
2015年10月29日「年商1000億円に向けて」とニュースに見出しが踊った10月14日の銀座三越のリモデルグランドオープン。2010年の増床リモデルから5年が経過し、売上は当時の約600億円から750億円へと拡大。インバウンドの増加とともに、2020年に向けて周辺は大型商業施設のオープンも続々と控えている。街自体が大きく変化しつつあり、1,000億円は夢の数字ではなく実現可能な目標となった。三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・代表取締役社長が集まった記者たちに「1,000億円は視野に入った」と語った、銀座三越グランドオープン時の会見インタビュー全文。―まず、今回のリモデルに関しての感想はいかがでしょうか?大西:リモデルというのはスポット的に行うというよりも、お客様の変化に対してお応えできているかが全てです。5年前のリモデルで大きな課題だった婦人服の売上が厳しかったことで、結果的に食品のシェアが大きくなってしまいました。今回のリモデルでは婦人服の独自性や編集ショップの強化が課題でしたが、正直、まだ道半ばと言わざるを得ません。この銀座の街で独自性を出していくには、ブランドに頼らない、婦人服の本当の編集平場をもっと作らないといけないと思っています。―その課題とは具体的にどういう部分でしょうか?大西:今回の課題は、5年前に増床した東側4階で大きなブランドを集積して効率が非常に悪かったという部分をどうするか、ということでした。結果的に、その修正がブランドの入れ替わりになってしまったということは否めません。そこは思い切って編集にするとか、本館の3、4階(の自主編集売り場)があるなかで、もう少し自分たちでMDを構成するべきではなかったか、という反省点はあります。―伊勢丹新宿店でできている“独自性”がなぜ、銀座店で実現するのが難しいのでしょうか?大西:難しい質問ですね。お客様のテイストが違うことも事実です。今は商品統括部が横串で通っており、バイヤーがMDを統括しているので、新宿店でやったことを銀座店でということは可能なはずですが、この2年で実施した組織の変更がまだ十分に機能しきれていないということと、後は、ブランドの入れ替えではなく、“独自性”を持ったMDをまず優先して店づくりを行うという強い意志が十分に発揮されていないということだと思います。―自主編集に関して、全体のどのくらいの売上シェアを目標としているのでしょうか?大西:会社全体では仕入構造改革を含めて中期的に25%を目標にしています。ただ、銀座店と新宿店はこれを上回らないといけないと思っています。銀座店では、新館4階のラグジュアリーと本館平場MDの精度向上をどのように行っていくかが鍵だと思っています。―今回のリモデルによって売上はどの程度増加を見込んでいますか?大西:私は5年前に銀座4丁目の角でこの店を構えたら最低1,000億円はやらなければダメだと言いました。当時の店長、統括部長にそれは無理だと言われましたが、今やそれは実現可能な目標となりつつあります。8階にオープンする空港型免税店の売上は公表していませんが、それを含めると現在800億円強は目指せるので、将来的には1,000億円が視野に入ってきていると思います。―2020年に向けて銀座の街が大きく変化してきていますが、その中で銀座三越が目指す方向性は何でしょうか?大西:銀座の街自体が大きく変化しています。以前の銀座は良い意味で整備されて「世界の銀座」と評価されましたが、今は良い意味で多様性のある街になりつつあります。この店を中心に晴海通りの東西の街並みは全然違います。その中心で商売をさせていただいているからには、当社の強みを発揮していかなければいけないと思っています。銀座の街にどう影響を与えるかということも重要ですが、新しいお客様に来ていかなければならないと思っています。ご来店いただいているお客様は年間2,000万人いらっしゃいますが、売上は1,000億円にも満たないということが課題ですので、ご来店いただいたお客様に対して本当に一対一のおもてなしをして、買い回りしていただける環境を作ることが重要だと考えています。―新しいお客様というのはどの層でしょうか?大西:この数年、特に都内東部、湾岸エリアにお住まいの比較的若いファミリーのお客様が増えていますが、銀座は本来商圏が広い場所なので、都内西部のお客様にも来ていただける店作りをと考えています。―今後さらに銀座は来街者が増えることが予想されますが、入店客数はどのくらいの伸びを見込んでいらっしゃいますか?大西:銀座店の店舗面積(約37,000平米)なので、現在の2,000万人を3,000万人にとは考えていません。それよりも一人あたりの購買額を増やすことの方が重要だと思います。婦人服が弱いため、食品のバランスが高くなり、どうしても客単価が下がってしまいます。もっとファッションを打ち出す店にすべきだと考えています。―今回のリモデルにおける外国人観光客に向けての対応はございますか?大西:外国人観光客だけということではなく、対象とするお客さまの関心度を分析して店作りをしなければならないと考えています。現状この店の外国人のお客様の売上は20%を超えており、そのお客様に対応したMD構成にしていきますが、一方的にそちらに向かって対応を進めていくと言うことではありません。そういう意味で、今回のリモデルでは外国人のお客様に関しては、年内にオープンを予定している空港型免税店で対応していきたいと考えていますが、決して外国人のお客様向けの店づくりを進めるわけではありません。―来春にはロッテも市中免税出店というニュースもあり、今後、市中免税店は増えていくと思いますが、市中免税店での三越伊勢丹らしさはどう打ち出していく方針でしょうか?大西:大きな括りの中でラグジュアリーや化粧品というのはありますが、我々らしさということでは「ジャパンプレミアム」をしっかりブランディングしていきたいと思っています。8階の市中免税店は、その初めてのお披露目となる予定なので、我々にしかできない日本の良いモノをどれだけプレゼンテーション出来て、評価いただけるかがロッテさんなど他の市中免税店との差別化になっていくかと思います。Text:野田達哉
2015年10月29日日本橋三越本店5階リビングフロアで、21日より「第1回メゾン・エ・オブジェ凱旋フェア」がスタートした。三越伊勢丹が日本の良品を紹介する「ジャパン センスィズ(JAPAN SENSES)」の一環。メゾン・エ・オブジェは毎年1月と9月にパリで開催されているインテリア・プロダクトデザイン業界の見本市。家具、テーブルウエア、インテリア装飾品などライフスタイルを構成するあらゆるアイテムを対象とし、「メゾン」「オブジェ」「ラグジュアリー、デザイン&空間デザイン」で会場が構成され、毎回3000社以上が参加。8万5000人の業界関係者が世界から来場する。この数年「クールジャパン」のブームと共に、日本ブランドの高いクオリティ、デザイン性が同展でも高い評価を得ており、カルチャーリゾート百貨店を標榜する日本橋三越本店が、日本で初めてとなる「メゾン・エ・オブジェ」の名前を冠して、今回の展示に取り組んだ。5階のリビングステージ(プロモーションスペース)と各売り場で11月3日まで展開され、来年6月には1階の中央ホールでの開催が計画されている。今回、プロモーションスペースに出展しているのは、FEDECA(兵庫・刃物/ナイフ)、服部源ト(京都・インテリア雑貨/モビール)、SUZUSAN(有松・インテリア雑貨/ランプシェード)、NuAns(埼玉・デジタルライフ製品/モバイルバッテリー他)、Qurz(東京・ステーショナリー/ノート、ボックス、定規、コーヒーミルその他)、Sfera(京都・家具・インテリア雑貨/パーソナルファニチャー、インテリア雑貨)横山竹材店(京都・インテリア/竹細工)、花結晶(京都・陶器/食器・花器)、吉川染匠(京都・インテリア/京友禅文様メタル加工アートフレーム)の9社9ブランド。それ以外にも通常のリビング売り場で、 OKUYAMA DESIGNの食器、SUSギャラリーのチタンカップ、BUNACOの木工食器、DENSHIROの茶筒、MARUNAOの箸、UNILLOYのホーロー鍋、SIWAの和紙雑貨、ミマツ工芸のステーショナリー雑貨などが、「メゾン・エ・オブジェ2015」参加ブランドとして展開されている。
2015年10月22日タサキ(TASAKI)が10月14日、銀座三越1階のジュエリーフロアに新店舗をオープンした。タサキ銀座本店、松屋銀座店に続く、タサキにおける銀座エリア3店目となる同店では、ブランドのモダンかつスタイリッシュな世界観が表現された。店内では、タサキのクリエ イティブ・ディレクター、タクーン・パニクガルが手掛ける最新コレクション「キュリオシティ(Curiosity)」や、ジュエリーデザイナーのメラニー・ジョージャコプロスやマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックがデザインを手掛けたジュエリーなどが展開される。また、オープンを記念して、マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックとのコラボレーションラインであるTASAKI by MHTの「マイ パール(My Pearl)」シリーズから、11月6日に発売される新作ジュエリー「テンダーキス ガーネット(tender kiss garnet)」を同店限定で先行発売された。22Kイエローゴールドや、あこや真珠、ロードライト、ガーネットなどが用いられた同ジュエリーは、ネックレス(66万円)とブレスレット(59万円)の2アイテムで展開されている。
2015年10月21日大東企業は10月26日、「寿司居酒屋 銀座まるし」を東京都・銀座にオープンする。同店は銀座の焼肉店"まるし"ブランドの新業態で、銀座を中心に都内に10店舗を構える「個室会席 北大路」完全プロデュースのもと、新感覚の「寿司×居酒屋」として誕生する。メニューは「特選にぎり盛り(8貫)」(税別1,800円)や「サザエのつぼ焼き」(税別1,000円)、季節商品の「白子ポン酢」(税別600円)、「かき酢」(税別600円)など。総括調理長の監修で、まるしブランドの「品質・パフォーマンス」のこだわりはそのままに厳選した築地の素材を使用した寿司料理を提供する。
2015年10月16日9月より段階的に進められてきた銀座三越の全館改装が10月14日に完成し、リモデルグランドオープンした。今回、オープンしたのは6階紳士服・雑貨フロアと7階リビングフロアで、年内に8階フロアが空港型市中免税店のオープンが予定されている。オープニングセレモニーでは三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長・大西洋、三越銀座店長・浅賀誠と共に前田典子がゲストとして登場。テープカットならぬ、“綱引き”で幕を落とすと白地に銀ロゴののれんが現れ、今年創業85周年を迎える同店の新しい角出を祝った。「長年にわたり、世界の銀座の4丁目の交差点で商売をさせて頂いているということが奇跡にも近いこと。これが終わりではなく、新たなスタートとして世界のお客さんに満足していただける店を目指したい」と大西社長自ら、入り口で入店を待ちわびた顧客を出迎えた。「“最旬グローバル百貨店”のテーマのもと、新しい形の百貨店にチャレンジしていきたい」と話す浅賀店長が、今回のグランドオープンに際し、「是非見て頂きたい」と意気込んだのが7階リビングフロアの情報発信基地「グローバルメッセージ」ゾーン。オープニングを飾った「未来へ繋ぐ茶箱展」は、千利休ゆかりの国宝茶室「待庵」の修復の際に出た古材を使って作られた茶箱に、クリエイターやプロデューサーなどが見立てた作品を10月27日まで展示している。ファッションデザイナーではソマルタ(SOMARTA)の廣川玉枝、マトフ(matohu)の堀端裕之、関口真希子、アーティストの木村浩一郎、シンプリシティ(SIMPLICITY)の緒方慎一郎、プロダクトデザイナーの酒井俊彦、ifs未来研究所の川島蓉子、ハースト婦人画報社社長のイブ・ブゴン、パティシェの辻口博啓、陶芸家の細川護光、内田鋼一など多彩な顔ぶれが参加した。茶の湯のテーマは、それ以外にもジャパンエディションのゾーンで俳優の井浦新の“見立て”による茶道具、工芸品をセレクトしたコーナーも展開。10月23日には購買顧客を対象とした井浦新監修の招待茶会も予定されている。
2015年10月15日14日、リモデルグランドオープンした銀座三越6階に、デンハム(DENHAM)とブラックバレット バイ ニール・バレット(BLACKBARRETT by NEIL BARRETT)、マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)などが新たにオープン。従来7階で展開されていた、コムデギャルソン オム ドゥ(COMME des GARCONS HOMME DEUX)なども同フロアに移設オープンした。カジュアルなプライベートシーンを演出する6階メンズフロアのシティスポーツ、シティリラックスゾーンに新規導入されたもので、デンハムは今シーズンの立ち上がりから好調なデニムアイテムを牽引するブランドとして伊勢丹メンズ館でも好調。ブラックバレット バイ ニール・バレットは伊勢丹メンズ館に次いで国内2店舗目の展開となり、そのモードな世界観がインバウンド顧客にも高い支持を得ている。今回、両ブランドが新たに加わったシティスポーツの売り場は「都会的でスポーティなスタイリングが、銀座らしいツヤ感のあるブランド」(井染尚二バイヤー)を中心に新たにゾーニング。従来から展開されていた、ハイドロゲン、ディーゼル、セオリー、ジョゼフ オム、マッキントッシュ・フィロソフィー、ブラックレーベル・クレストブリッジ、23区オム・アルジャンで構成。中でも、23区オム・アルジャンは、今回新たに全アイテムが銀座三越との共同企画となる商品となり、ブランドも「アルジャン=銀」とネーミングされた。また、ジョゼフ オムはエスカレーター前のプレゼンテーションスペースで本国で展開されているカフェで出されているのと同じコーヒーマシン、コーヒー豆を使ったドリンクサービスを実施。英国ウィークに合わせブックセレクションのコーナーも設置され、カルチャーを含めた提案が図られている。マーガレット・ハウエルが導入されたリラックスカジュアルゾーンは、ネイビーとホワイトをキーカラーにシーズンを問わずコンフォートなアイテムを揃える編集ゾーン。クロ、ブルーブルー、サイドスロープといったデニムやインディゴ、ニットなどで独自のモノ作りを展開するジャパンブランドと、AG、スリードッツ、フランクアンドアイリーンなどのインポートブランドでMDが構築されている。今回のリモデルオープンに合わせて銀座三越限定アイテムも数多く登場。カナダグースからは人気モデルの「ブルックフィールド」をシティリラックスのキーカラー、ブルーに合わせて限定で展開。その他、デンハム、ディーゼル、セオリー、ブラックバレット バイ ニール・バレットなどでも限定アイテムが用意されている。(Vol.03へ戻る)
2015年10月15日「松屋銀座」「三越銀座店」「プランタン銀座」「銀座・和光」(いずれも東京都中央区)は10月21日~11月3日、「GINZA FASHION WEEK(GFW)」を各店舗で実施する(プランタン銀座のみ10月22日から開催)。同イベントは、「世界のGINZAからファッションで日本を元気にする」を目的に、銀座から世界に向けて旬のファッションを発信していく企画。今回で9回目の開催となり、将来的には銀座地区全体の取り組みに規模の拡大を目指していくという。今回も、各店舗が「JAPAN」をテーマにさまざまなイベントや商品を用意。そのほか、銀座「オータムギンザ2015」とのコラボレーション企画も開催する。松屋銀座のテーマは「JAPAN POWER」。婦人服・婦人雑貨のテーマは"Ginza White"で、白の着こなしを提案する。紳士フロアは「MADE IN JAPAN」で、日本のクラフトマンシップにあふれた紳士服・革小物などを紹介する。食品・リビングでは岩手県に注目し、漆器文化や商品を紹介。岩手県産漆を使って仕上げた安比塗漆器工房の器などを販売する。三越銀座店は「JAPAN SENSES」がテーマ。自然と共生する生活文化、ていねいで繊細なものづくり文化を提案する。近畿地方をクローズアップし、京都の伝統芸能である京組みひもや日本酒や古都の食文化も紹介する。プランタン銀座は「Made in Japan」をテーマに展開。日本製ならではの着心地の良い洋服をおしゃれに着こなす「上級Lady Style」を提案するという。伝統とトレンドを併せ持つ神戸シューズのフェアも開催。抹茶やゆずなどを使用した和スイーツの販売も行う。銀座・和光は今回初の参加となる。「Wako WaのWaza」をテーマに、気鋭の日本人デザイナーの感性と技が生きる同店限定の品々を展開する。日本の風土と優れた技術が生み出す素材や、伝統と進化が融合するデザインのバッグやコート、ストールなどを紹介する。会期中、4店舗が協力し「オリジナルチャリティトートバッグ」(税込648円)を販売。売り上げの収益はすべて、東日本大震災被災地の子どもたちを支援する児童健全育成推進財団に寄付するという。購入後、トートバッグを持って4店舗を巡ると、各店でプレゼントやサービスを受けることができる。4店舗合計4,000個で、なくなり次第終了。
2015年10月15日銀座三越6階のメンズの自主編集売り場「クレアティーボ」が14日、リモデルオープンした。同売り場は、同店が2010年に増床リモデルした際に、紳士の洗練された顧客を対象にカジュアルを中心とした「銀座スタイル」としてデビュー。前回のリモデルから5年が経過して、銀座というマーケットにおけるカジュアルの定義を一歩進めたセレクトとなっている。「(この5年間で)お客様自身が成熟したことを踏まえ、銀座での関心が高いドレスシーンに着目し、ドレスカジュアルのゾーンを中心に再構築。それにプラスしてスポーティーなカジュアル、“エレガントスポルティーボ”と呼ばれるゾーンの両軸でのトレンドの再発信を目指した」と話すのは同売り場の日浦正博バイヤー。そのドレスカジュアルの核となるブランドとして新たに導入されてのがルイジ ボレッリ(LUIGI BORRELLI)。ナポリシャツを代表する老舗カミチェリアの同ブランドは、現在、イタリアンクラシコを代表するトータルラグジュアリーブランドとしてグローバルに展開されている。これまで同店では7階のYシャツ、ネクタイ売り場で扱われていたが、今回「クレアティーボ」の顔となるブランドとしてトータルのアイテムで展開される。そのほかにはインコテックス(INCOTEX)やPTなどのパンツ、タリアトーレ(TAGLIATORE)やザ・ジジ(THE GIGI)、イザイア(ISIA)、ラルディーニ(LARDINI)のジャケットなどイタリアンクラシコブランドを中心としたスターアイテムが並ぶ。売り場の中央にはプレゼンテーション力を高めるために雑貨のゾーンを設置。ザネラート(ZANELLATO)のレザーアイテムを集積し、ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)、ボリオリ(BOGLIOLI)、ヤコブ コーエン(YACOB COHEN)、マッキントッシュ(MACHINTOSH)などのインポートブランドを、従来以上にセレクト色を強め、約200平米の売り場をゆったりした環境でフィッティングまでを楽しめるような提案が図られた。「5年前のリモデル時、既にイタリアンクラシコはトレンドとして注目されていたが、お客様自体のブランド認知や商品の情報量はこの5年で格段に高くなっている。そのため、“最旬”を掲げる百貨店としてさらに情報発進力を高めていかなければならない。(銀座三越は)新宿伊勢丹メンズ館との買い回り性も高いため、シーズンのトレンド性を意識し、アイテムをベースとしたスタイリングを楽しみながら、比較購買しやすい環境を整えた」と日浦バイヤーは話す。(Vol.02へ戻る)
2015年10月14日ヴァレクストラ(Valextra)は10月14日から20日まで、銀座三越で期間限定プロモーションイベントを同店6階インターナショナルコレクターズ/ヴァレクストラで開催する。「Change of Color in Autumn ~秋に見つける自分色~」をテーマに、ヴァレクストラのレザーグッズを豊富なカラーバリエーションで展開。名刺入れ(3万8,880円、4万1,040円)、ラウンドジップミニウォレット(6万1,560円)、iPhone6ケース(3万1,320円)など、顧客が希望するカラーで注文できるカラーオーダー会を実施する。
2015年10月14日10月7日、銀座三越5階のメンズフロアがリモデルオープンした。「GINZAジェントルマン」のビジネスシーンを新たに提案した同フロアのコンセプトを、正木美地マネージャーに聞いた、第2回目。――「GINAZAジェントルマン」の特徴を一言でいうと、どういうテイストなのでしょうか?「GINZAジェントルマン」の特徴は、常に紳士的で周囲への気配りを忘れず、節度と礼儀をわきまえ、時代の中心に身を置き、「本物」「本質」の中に、遊び心を持っていること。だから、メンズフロアの商品にはちょっとした“外し”感覚や、“くすぐり”ポイントがあります。そこが伊勢丹新宿店メンズ館や日本橋三越本店とは違うところかもしれません。別の言い方をすれば、色気や艶ですね。形はベーシックなのに、色が今っぽい。我々が言うところの「最旬」とは、そういう意味でもあるんです。――今回のリモデルでは、全フロアで「銀座スタイル(ジャパンフィルター)」を強調されていますね。「ジャパンフィルター」の商品は、各アイテム、ショップ内で、歳時期などで展開を拡大し、さらに「旬」や「NEW」の商品をクローズアップして展開を強化いたします。――インバウンドのお客様に対しては、ジャパンを強調した方が提案しやすいのでは?国慶節や春節などには、各ショップでの展開を拡大して、インバウンドのお客様にご提案していきます。今のアジアのお客様は、ブランドにこだわらず「良いもの」「高感度なもの」を選ばれます。それがジャパンメイドだったらより購買意欲が増す、ということ。以前のような海外ブランド志向、メイド・イン・ジャパン信仰からはずいぶん変わりました。アジアのお客様にも、日本の感性(カラーリングやフィット感)を加えてアレンジした商品などに非常に興味を持たれ、ご購入されるようになりましたので、各ショップ単位で、こうした「ジャパンフィルター」商品をクローズアップした展開を実施してご提案していきます。――感度の高さという点で、(日本とインバウンドのお客様に)違いはあるのでしょうか?国内のお客様とインバウンドのお客様の「感度」や「こだわり」に違いがなくなりつつあります。ファッション感度の高いインバウンドのお客様はかなり増えました。特に銀座三越には、「高感度な商品」「拘りの商品」をお求めになる方が増えています。特に春節、国慶節の時期は、例えば靴だと国内のお客様でもかなり“感度・拘り”のお客様が好まれるブランド、イタリアの「サントーニ(SANTONI)」やスペインの「マグナーニ(MAGNANNI)」がよく売れます。――5年前に増床リモデルした時に比べると、メンズフロアの売上はどのように変化していますか?毎年、前年の2ケタの伸びを実現しています。また目標値に対しても大幅増で推移しています。それに寄与しているインバウンドの売上は、現在、全体の約2~3割を占めています。アジアの高感度なお客様はブランドを知らなくても、自分の価値観でこれらの靴を選ばれるのです。スーツの生地なども同じですね。――銀座の百貨店のメンズフロアはこの秋、リニューアルラッシュです。さらに現在、工事が進められている数寄屋橋交差点の「銀座5丁目プロジェクト」や、松坂屋銀座店跡地の「銀座6丁目プロジェクト」など、新店舗がオープンすれば、銀座の百貨店はさらに激しい競争の時代に入ります。未来に向けた銀座三越メンズフロアの戦略を教えてください。リモデルコンセプトである「GINZAジェントルマン」にさらに共感していただくために、商品・展開・環境・販売サービスに至るまで、常に「GINZA ジェントルマン」に相応しいのかを追求して参ります。また、そういうお客様に共感していただきたいために、メンズフロアは編集を軸とした売場作りをしました。「GINZA ジェントルマン」というお客様像に合わせて編集した売場が、自分軸で商品を選ぶお客様、自分流のアレンジを大切にされるお客様の支持をどれだけ得られるか。そこを見極めながら、新たなメンズフロアを創造していくつもりです。(Vol.01に戻る)
2015年10月13日銀座三越5階のメンズフロアが10月7日リモデルオープンした。湾岸エリアの開発、インバウンドの拡大など、この数年で同店を取り巻く周辺環境は大きく変化した。しかしながら、銀座で買い物をするという“粋”なスタイルは変わらない。前回のリモデル以降、前年比2ケタ増の伸びを持続する同店の掲げる銀座スタイルとは?“粋な男の仕事時間の流儀”をテーマに、「GINZAジェントルマン」のビジネスシーンを新たに提案した同フロアの正木美地マネージャーに、今回のリモデルのポイントを聞いた。――今回のリモデルは、2010年9月の増床リモデル以来となる大がかりなものです。最初に、前回のリモデルでメンズフロアのどこがどう変わったのかを教えていただけますか?2010年以前の銀座三越は、比較的オーセンティックなお客様に支持されていました。客層も、わざわざ地方から銀座へお買い物にいらっしゃる方が多かった。メンズフロアとはいえ、女性の代理購買が多かったのも特徴ですね。増床リモデル後は、男性顧客が増え、商品に対して高感度で拘りのあるお客様が増えました。年齢層も若干下がって40~50代になり、ファミリーやご夫婦での来店が目立つようになりました。地域的には湾岸エリアにお住まいのお客様が増えましたね。さらに、年々男性のお客様像が変わってきたんですよ。奥様に勧められたから買うのではなく、自分の趣味嗜好を主張する「自分軸」型の男性が増えてきたのです――それが今回のリモデルのコンセプトにつながっているわけですね。そうです。「GINZAジェントルマン」というコンセプトが持つ意味は、自分自身の感覚で本物・本質にこだわるお客様にお応えする、ということ。世界を舞台に活躍するビジネスエリートのために、品格あるワードローブと身だしなみを提案できるフロアづくりを行いました。――具体的な売り場の構成を教えてください?5階で最も力を入れているのは、銀座スタイル「GINZAクローゼット」です。ここは、スタイリスト(販売員)がお客様の「なりたいスタイル」を引き出す新しい接客の場。スーツ・ジャケット・ネクタイ・シャツなどがアイテム毎に編集され、その真ん中にある「コーディネイトテーブル」で、お客様はスタイリストと一緒にイメージするスタイルを作る過程を楽しむことができます。もうひとつは「GINZAドレスアップサロン」。メジャーメイド・スーツやオーダーシャツなどを扱います。このショップの特徴的なポイントは、お客様が「どんな恰好をされたいか?」を、スタイリストがじっくりカウンセリングすることから始め、多様化する「個性」にお応えします。商品をディスプレイした18体のトルソー、ベーシックなファッションスタイルの典型である1970年代の映画を映し出すモニター、会話のきっかけづくりになる洋古書などは、全てスタイルを具体的にイメージしていただくためのツール。お客様に「スタイルを見て、具体的にイメージしていただいてから」生地を選んでいただく販売スタイルが最大の特徴のサロンです。――フロア全体が「ラウンジ」がテーマだと言うことですが?「GINZAジェントルマンズ・ラウンジ」では、筆記具・カメラ・喫煙具などの趣味性の強いアイテムと、バーバーやシューシャインなどこだわりのサービスを掛け合わせた形で提案します。モノとコトを融合する場として講習会やPOPUP・新作発表会・オーダー会などを開催するプロモーションスペースも用意。今回のコンセプトを象徴するような場と言ってもいいでしょう。(Vol.02へ続く)
2015年10月13日草間彌生、村上隆、奈良美智の作品が一同に展示される「草間彌生と現代アート展」が三越銀座店7階ギャラリーで、10月21から27日まで開催される。同展では草間の版画やドローイング、立体作品を中心に展示。同氏の作品は、画面を隙間なく覆う網目模様やドット、ユーモラスなフォルムの果物や花が描かれ、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションや野外芸術祭のオブジェなどでも知られている。このほか同展では、世界的な活躍を見せる村上隆、画家で彫刻家である奈良美智の作品も合わせて紹介される。【イベント情報】「草間彌生と現代アート展」場所:三越銀座店7階ギャラリー会期:10月21日~27日時間:午前10時30分~午後8時(最終日は午後6時終了)
2015年10月10日三越伊勢丹ホールディングスは、三越の新しいショッピングバッグ(紙手提袋)で用いている「実り」のデザインを用いたギフトボックスを数量限定で発売する。販売開始は10月14日。小(863円)、中(977円)、大(999円)の3サイズで、各500点限定(完売次第終了)。このたび発売されるギフトボックスは、2014年4月より三越デパートの新しいショッピングバッグとして採用されている「実り」のデザインを用いた、贈り物そのものを包むためのラッピングボックス。同デザインは人間国宝・森口邦彦氏が手がけており、伝統的な友禅の技法を取り入れて、たわわに実るりんごが幾何学文様で表現されている。同年のグッドデザイン賞および毎日ファッション大賞話題賞を受賞して話題となった。また、ギフトボックスは大・中・小の3つのサイズが用意され、ボックスの側面は「実り」のデザインの配色に合わせて「小」が白、「中」が赤、「大」が黒となっている。ボックスの蓋を留める専用のゴムが付属する。各ボックスの寸法は、「小」が縦20×横13×高さ4cm、「中」が縦33×横23×高さ6cm、「大」が縦37×横27×高さ8cm。なお、三越では今後もこの「実り」デザインを採用したアイテムのさらなる商品化を検討していくとのことだ。
2015年10月07日ケンゾー(KENZO)が10月7日から13日まで、伊勢丹新宿店3階のリ・スタイル、及び銀座三越4階のグローバルメッセージスペースにて、2015-16秋冬コレクションのポップアップショップをオープン。森に住む仲間達がともに守り合い力強く生き抜くことや、その仲間意識などが表現された2015-16秋冬コレクション。温かみを感じさせるドレープやボリュームのあるシルエット、グラフィカルな光線、夜に咲く花などがモチーフに採用された。ポップアップショップの店内では、2015-16秋冬コレクションの世界に、アメリカのアンダーグラウンドフィルムの映画監督・グレッグ・アラキによるショートムービー「HERE NOW」の世界が融合された。ケンゾーの自由なスピリットと、万華鏡のようなサイケデリックなグレッグ・アラキの世界観がぶつかり合うことで、ランウェイとは異なる視点からコレクションを楽しむことが出来るようになっている。なお、会場には「HERE NOW」のビジュアルを使用したフォトブースも登場する。また、ハッシュタグ「#KENZOISETAN」、「#KENZOMITSUKOSHI」、「#KENZOFW15」をつけてSNSに投稿した画面をショップスタッフに提示すると、今シーズンのモチーフを使ったブレスレットをプレゼントするサービスも実施している。
2015年10月07日日本橋三越本店は11月29日まで、「日本橋三越 室町酒場」を屋上テラスに期間限定でオープンしている。○ちょっと肌寒い夜にうれしいメニューがそろう同企画は、夏のビアガーデンに引き続き、屋上テラスを有効活用するもの。肌寒い夜にふさわしい鍋をはじめ、酒、つまみなど、体も心も温まるメニューを豊富に用意するとしている。また、酒蔵との企画「日本酒飲み比べセット」も提供する。「おすすめプラン」は、料理が、少し甘めの江戸味噌仕立て「国産牛鍋コース」と「ちゃんこ鍋コース」。いずれも惣菜とサラダバーなど10種が付く。料金は1人4,600円(税込)でドリンクは別料金。2名より予約を受ける。ドリンクは、アルコール類が540円(同)から、ソフトドリンクは324円(同)から用意している。「日本酒飲み比べセット」は、グランドメニューに「大七」を用意。限定酒として「獺祭」も提供する。営業時間は、平日が18時から21時まで。土・日・祝日は、12時から15時、17時から20時の入れ替え2部制。オーダーストップは、それぞれの終了時間から30分前となる。
2015年10月05日三越伊勢丹は6日より順次、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店の基幹3店舗で、2015年クリスマスケーキの予約をスタートする。今年の共通ディレクションテーマは「ファンタスティックテーブル」。独自性の高いクリスマスケーキを豊富に用意。各店で顧客の嗜好に合わせたケーキを紹介する。○伊勢丹新宿本店は42型をラインアップ伊勢丹新宿本店のテーマは「セレンディピティ(=幸運をつかむ能力)」。パティシエやブランドにとって「運命を変えるほどの出会い」をクリスマスケーキで表現する。14日から予約スタート。品ぞろえは、カタログ掲載が42型。うち、伊勢丹限定が6型、新宿本店限定が28型、三越伊勢丹限定が2型となる。パティスリー・アカシエの「エクセシフ」は、タヒチ・ボラボラ島のバニラに巡り会い、その香りに惹きつけられたパティシエの興野 燈氏による。"エクセシフ(過剰)"と名付けるほど、バニラを使った。直径約17cmで限定50点。価格は7,020円となる。「ルージュ・ベーゼ」は、M.O.F.ショコラティエのクリスチャン・カンプリニ氏と、ハイアット リージェンシー東京のペストリー・ベーカー料理長・佐藤浩一氏のコラボレーション。アダムとイヴの運命を変えたエデンの園にある禁断の果実にインスピレーションを得た。直径約15cm、限定250点で5,400円となる。アディクト オ シュクルの「フレジエ ノエル2015」は、ラグジュアリーショートケーキ。マダガスカル産バニラを使ったクリームと苺の酸味を、ラズベリーとキルシュの芳香が包む。下段横幅約12cm、限定100点で5,616円。○三越日本橋本店は55型を用意三越日本橋本店のテーマは「妖精たちのクリスマス」。妖精たちが作り出す「幸せが訪れるクリスマス」を絵本のようなカタログで表現。北欧の妖精・ニッセを飾ったケーキや、ボリュームの大きいケーキなどを用意する。予約は6日から。カタログ掲載が55型。うち、三越限定が11型、日本橋本店限定が30型、三越伊勢丹限定が5型となる。オクシタニアルの「ホーリーナイト」は、雪だるまをデザインしたケーキ。バニラ風味のマスカルポーネムースにいちごのクリームとゼリーを合わせた。縦幅約22cm、限定50点で5,400円となる。デメルの「ハーゼルショコラーデントルテ」は、チョコレートスポンジに、飴掛けしたヘーゼルナッツとチョコレートのガナッシュをサンド。オーナメントをトッピングした。 直径約15cm、限定70点で5,184円。東京會舘の「シャーロット・ノエル」は、2段のショートケーキ。幸せな家族と、皆から愛される小さなプリンセスのために、ティアラやベビーシューズをあしらった。直径約17cm、限定70点で7,020円。同店限定となる。○三越銀座店は個性際立つ50型三越銀座店のテーマは「ohako(おはこ)」。シェフ・ブランドの十八番のレシピによるケーキなど、それぞれの個性が際立つケーキを紹介。6日から予約スタート。品ぞろえは、カタログ掲載が50型。うち、三越限定が12型、銀座店限定が24型、三越伊勢丹限定は3型となる。ルラシオンの「レオパール カフェ」は、野木将司シェフの十八番のひとつ「シャンティ・カフェ」が引き立つようにエスプレッソとピスタチオが寄り添う。エスプレッソはバリスタが抽出したものを使用。横幅約17.5cm、限定50点で5,400円。東條會舘 レストラン アルゴの「フレジエ マカロン」は、ケーキをカットすると中央のベリーのソースが下に流れる。いちごやフランボワーズ、ピスタチオの濃厚な香りと味わいが楽しめる、なめらかな口当たりのケーキだという。直径約16cm、限定40点で5,400円。サン・フルーツの「あまおうの森のクリスマス」は、福岡県産の大粒のあまおうが80%以上を占めるフルーツショップ十八番のケーキ。横幅約16cm、限定30点で1万800円。※価格はすべて税込。
2015年10月05日三越伊勢丹ホールディングス(以下、三越伊勢丹)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)は10月2日、マーケティング事業を推進する新会社の設立を中心とした包括的提携に向け基本合意書を締結したことを発表した。両社によると同提携は、両社のアセットを有機的に融合することにより、三越伊勢丹が掲げるビジョン世界随一の小売サービス業グループ」とCCCが掲げる「世界一の企画会社」の実現を加速度的に推し進めることを目的としている。提携に向けた主な基本合意の内容は、両社のノウハウを活かしたマーケティング新会社を設立(出資比率 三越伊勢丹:51%/CCC : 49%)することや、2016年春より、三越伊勢丹の国内百貨店子会社で「Tポイント」の利用を可能にすること、両社が共同でライフスタイル提案型商業施設を展開するなど新たな事業の企画・開発を検討していくことなどを盛り込んでいる。
2015年10月05日季節は秋本番だが、すでにクリスマス商戦に向けた動きは各業界で始まっている。特に毎年大きな注目を集めるのは、クリスマスケーキだろう。三越伊勢丹では、10月14日から今年のクリスマスケーキの予約を、伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店舗でスタートする。これに先駆けて10月1日、三越日本橋本店がクリスマスケーキの試写会を開催した。今年、基幹3店舗では共通のテーマ「ファンタスティック テーブル」のもと、各店が独自性の高いクリスマスケーキを企画。五感に訴える独創性の高いものから、家族三世代で集う特別な日にふさわしいゴージャスなもの、ボリュームたっぷりのビッグサイズのものなど、各店の顧客層の嗜好に合わせたケーキが展開される。三越日本橋本店には、ファミリー層に向けたクリスマスケーキが登場。「妖精たちのクリスマス」をテーマに、ウェディングケーキと記念日スイーツを展開する「アニバーサリー(Anniversary)」による、北欧に伝わる妖精・ニッセをモチーフにしたケーキ「House at little Christmas」(50点限定 7,560円)や、フランス菓子専門店「オクシタニアル(Occitanial)」が手掛けた、雪だるまをモチーフにした可愛らしいケーキ「ホーリーナイト」(50点限定 5,400円)、ウィーン王宮御用達の老舗洋菓子ブランド「デメル(DEMEL)」による、チョコレートをたっぷり使った「ハーゼルショコラーデントルテ」(70点限定 5,184円)など計55型のケーキがラインナップとして並ぶ。今年の特徴について、三越日本橋の担当者は「昨年の売上げは前年比118%だったので伸びてはいるのですが、1日に物理的にお客様にケーキをお渡しできる最大値は決まってしまっているので、売上げ面よりもイメージに重点を置いて企画しました。百貨店ではなくてはできないことを、基幹3店舗それぞれのストアコンセプトを表現できれば、というのが今年の特徴です」と語る。さらに、三越日本橋店での展開については「『妖精たちのクリスマス』というがテーマなので、ご家族でクリスマスを楽しまれる層に向けた、モチーフもののケーキが多いです。例えば、妖精だったり、プレゼントの箱の形だったり、ティアラだったり。男の子や女の子が喜んでくれるようなものを、とパティシエの方々にお願いしましたので、シンプルなショートケーキのようなものも取揃えてはいるのですが、比較的デコラティブなものが今年は多くなりましたね」とのこと。また、“カルチャーリゾート百貨店”を店舗テーマとして掲げている三越日本橋店だが、今回の企画ではケーキ以外にもその心は息づいている。「ケーキを食べる時に、美味しいだったり、楽しいというのはもう当たり前になっているので、選んでいる時、カタログを眺めている時にもその楽しいさが生まれればと思い、“日本一遊べるケーキカタログ”を目指しました。実際にどうしたかというと、『脱・カタログ化』です。カタログから“絵本”を作ってしまいました。北欧に伝わる妖精・ニッセがクリスマスの準備をしている、というお話を全ページにストーリーとして入れて、二世代、三世代でクリスマスケーキを選ぶところから楽しめるものを目指しました」と明かしていた。また、伊勢丹新宿本店では「セレンディピティ(幸運をつかむ)」をテーマに、“運命を変えるほどの出会い”を表現した計42型のケーキが、三越銀座店では「ohako(おはこ)」をテーマに、シェフやブランドが十八番とするレシピや得意な技が光るものなど計50型のケーキが展開される。
2015年10月02日9月30日にリモデルオープンした、銀座三越M5階婦人服フロア「GINZAコンテンポラリー」。「洋服を美しく綺麗に着ること」をコンセプトに、ターゲットは、銀座で働く、あるいは周辺地域に住み、銀座が生活の場となっている顧客層だ。だからこそコンテンポラリーでありながら、その顧客層のライフスタイルに応じた“上質”なデイリーウェアを揃え、従来のMDからドラスティックに変貌をとげた。M5階フロアは大きく、「デイリーリッチ」「ドレスアップ」といったカテゴリーに分類されている。デイリーリッチとしては、自主編集型ショップ・ミグジュアリー(Mixury)と共に、セオリーリュクス(Theory luxe)、マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)が登場。MDは洗練された美しさ、ときめくデザインがポイントになるとか。「セオリーリュクス」ではオンリーMIの中でも銀座三越限定のブラックドレスを展開。黒一色でありながら、フラワーペイズリーの地柄を入れて、華やかさをプラスしたアイテムだ。マッキントッシュロンドンは、充実した小物を武器に、ブランドのアイコンでもあるゴム引きのコートなどを打ち出して、ブランドを浸透させていく。この他、デイリーリッチには、アドーア(ADORE)、ベイジ(BEIGE,)、プレシャスミックス(Precious-Mix)、フィロディセタ(Filo di Seta)、シビラ(Sybilla)が並ぶ。また、同フロアのドレスアップカテゴリーでは、セミフォーマルやビジネスウーマンのディナーなど、文字通り、ドレスをメインにした“コンテンポラリースタイル”のMDに特化し、他との差別化を明確にしていく。レリアン(LEILIAN)では、得意とする高品質なモノづくりを軸に、コンテンポラリーで上質なMDを提案する“アーバンライン”を中心に展開。ドレスアップスタイルのバリエーションを広げる取り組みを強化。ランバン コレクション(LANVIN COLLECTION)も、同ブランドの他ショップとは大きく異なり、ブランドの中でも、パリで発表されるコレクションのエッセンスをより忠実に反映したラインからセレクト。ドレスアップアイテムを中心に構成し、フリルをポイントにしたブラックドレスなど、銀座三越別注アイテムでブランドを盛り上げる。タエアシダ(TAE ASHIDA)は、現代女性を魅力的に見せるエレガントでモダンなスタイルを提案。銀座らしく、特に働く女性を意識したフォーマルからタウンまで幅広いラインナップを取り揃っている。また銀座三越のエポカ(EPOCA)は、他店に比べてスカートやドレスなどの中でも、特にイレギュラーヘム、プリーツといった、ディテールにポイントがあるアイテムが人気という。そこで、銀座地区で人気が高いという、これらのデティールを盛り込んだニットドレスを同店限定で10月14日のグランドオープンに向けて企画している。湾岸地域に住むニューリッチにとって、銀座は自転車で家族揃って訪れる場所となりつつある。決してハレの場所ではなくなってきているのだ。M5階は、そうした顧客層がデイリーのアイテムを購入する場としての役割を担っていくようだ。
2015年10月02日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)が9月末、銀座三越本館4階に新店舗をオープンした。同ショップは、床に木製の寄木細工で仕上げたパーケットフローリングと同柄のモノトーンのウールカーペットを、壁にはモノトーンのトロンプルイユの壁紙を採用することで、クリーンでエレガントな世界観を演出。ランダムに継ぎ合わされたカフェテーブルが、シュールな遊び心を感じさせる。店内では、ウィメンズウェアのプレタポルテを始め、レザーグッズやシューズ、アクセサリー、ファインジュエリー、フレグランスなどブランドの幅広いアイテムが展開される。
2015年10月01日銀座三越が9月30日から10月13日まで、“はたらく×磨”がテーマの「Go!Go! Office Workers! わたしらしくかがやく、はたらく」キャンペーンを全館で開催する。地下2階では、糖質の摂取量を制限できることで近年注目を集めている“ローカーボ”という考え方で、カラダを“磨く”ためのスイーツを紹介。フレデリック・カッセルのローカーボスイーツなどを販売するほか、7階では10月10日に、お香のあるライフスタイルを提案する「モダンインテリアで楽しむお香教室」を開催。かゆらぎお香 柘榴・金木犀の「白磁 三角七宝透かし香炉」(1万3,000円)を発売する。その他、「わたし」を磨くワークショップやセミナーなども実施。10月3日には“美人過ぎる書道家”として知られる涼風花の美文字レッスン(午後1時から、午後3時から、各回約45分/9階銀座テラス、テラスコート/定員各回20名)が、10月4日にはバレエダンサーの竹田純による自宅で出来る簡単バレエエクササイズレッスン(午後2時から、約45分/9階銀座テラス、テラスコート/定員各回20名)が、10月10日、11日にはスエード靴のお手入れ教室(各日午前11時から午後6時まで/2階婦人靴)が開かれる。また10月7日から13日までは、Googleが様々なサポーター企業とタッグを組んで行う女性の社会での活躍を応援するプロジェクト「Women Will」の一環となるイベント(9階銀座テラス、テラスルーム・イベントスペース)を開催。はたらくママの時短勤務や、フリーランスの働き方など、ワークもライフも思い切り楽しむためのノウハウが紹介される。
2015年10月01日歌舞伎座をモチーフとしたストールが、銀座三越からデビューした。東京・葛飾柴又に本社を構える丸枡染色と松竹、銀座三越の創業100年を超える老舗の3社コラボによる、まさしく“メイド・イン・TOKYO”で、銀座の新しいお土産として注目を集めている。販売されているのは、第1期の歌舞伎座の写真と現在の第5期歌舞伎座の建築図面をモチーフにした2型各3色。薄手の素材のため、旅行などにも汎用性が広く、海外の顧客のニーズにも対応したデザインとなっている。また、同売り場ではデザイナー・コラボレーション企画として、中山路子と銀座三越限定アイテムを開発。ミュベール(MUVEIL)のアーカイブの中から、バタフライ柄とチェリー柄のストール、さらに今シーズンのトレンドアイテムの広つばの中折れ帽が提案された。さらに“レース”をテーマにしたアイテムでは、原田美砂の「ミサハラダ」、谷口真理子の「モディスト」、2人の日本人帽子デザイナーが今回のリモデルのためにデザインした帽子を展開。フィルダニエレ、MMコレクションのストールも提案されている。
2015年10月01日9月30日、三越銀座店M5階婦人服フロア「GINZAコンテンポラリー」に、自主編集型ショップ「ミグジュアリー(Mixury)」がオープンした。同店M5階のリモデルにおけるフロアコンセプトは、「洗練された美しさを追求する大人の女性に愛されるラグジュアリーサロン」。顧客層を「銀座をホームグラウンドにする女性たち」として、観光で訪れる海外からの顧客を強く意識する同店3、4階フロアとは一線を画す。今回、新たに誕生した「ミグジュアリー」のテーマは、「ひと目惚れの一着を旬に着こなす銀座の女性のためのサロン」。バイイングを担当する、栗田泉子バイヤーによれば、「銀座のお客様は、ブランドにこだわったり、着ていくシーンを想定して服を選ぶというより、『素敵!』『欲しい!』といった感性で服を買われる。そこで『ミグジュアリー』では、その感性に応えられる品揃えを目指して、普通なもの、定番的なものは極力排除した」と大胆なセレクトを語る。女性は年齢にかかわらず、淡々と仕事をこなすニュートラルな気分の日もあれば、素敵な男性に会った日にはテンションが上がったりと、エモーショナルな変化を楽しむもの。そんな気分を買い物でも味わえるような売り場に、という狙いがM5階の品揃えに表現されている。投入ブランドは、ミグジュアリー、ジョハク、メゾンドウーマンといった三越伊勢丹のプライベートブランドの他、エム・フィル、ソフィードール、ケイタマルヤマ、ヴゼット、シークレットクロゼットなど。オープンに際しては、売り場コンセプトを象徴するブランドとも言えるシークレットクロゼットのポップアップイベントを開催。コートを中心にしたスタイリングを提案する。女性の美しさと華やかさを意識した、ロング&リーンのシルエットを品良くまとめている。また、銀座でしか買えない銀座コンテンポラリースタイルを「圧倒的な規模で」展開するという旗印のもと、特にプライベートブランドでは、各ブランドに担当バイヤーを置き、百貨店の枠を超えて、これまで以上にパターンや素材にこだわり、モノ作りの現場にまで踏み込んだ商品展開を行っていく。そこには「服を美しくキレイに着ることを徹底的に追求する」という、同フロアの哲学が顕著に表れている。というのも、服を美しく着こなす最も基本的、かつ重要な要素は、サイズだ。卓越したデザインでも、極上の素材でもサイズが合っていなくてはどうしようもない。そこで「ミグジュアリー」では、PBを中心に日本人の体型を加味したサイジングを展開する。結果的に“Japan made”を多く揃うことにも繋がり、他のフロアと比較しても、国内ブランドの充実度は群を抜いている。フロアの設えも大きな特徴だ。全体は100平米ほどだが、2箇所に広めのテーブルと椅子を贅沢に配置。顧客が、自分なりのスタイリングを完成させるべく、リラックスして服を見分ける場として用意している。「銀座のサロン」の名に恥じない、上質なデイリーウェアが並ぶショップは、銀座に慣れ親しんだ、目の肥えた女性たちの期待にも応えてくれそうだ。
2015年10月01日9月23日にリモデルオープンした銀座三越4階婦人服のインターナショナルモードフロア。今回、新たにラインナップされたラグジュアリーブランドから登場する限定バッグの“銀座感”が話題を集めそうだ。今回新たに導入されたサカイ(sacai)からは、フォックスファーのクラッチバッグ(8万5,000円)が2色展開(内、1色が銀座三越限定)で登場。同ブランドの今シーズンのチーフのストライプ柄で、これまでなかったファー使いのクラッチは、まさに銀座らしいサカイの“itバッグ”だ。また、同じく同店デビューのアレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)からは15SSにデビューしたバッグ「レジェンド」のウミヘビ革(30万9,000円)が先行販売アイテムとして用意された。さらに、ジバンシィ(GIVENCHY)からは「アンティゴナ」(25万9,000円)の限定トリコロールカラーが登場。光沢のあるパテント素材のボルドーとホワイト、ブラックは海外からも注目されること間違いなしだ。バッグではこの他にも、ステラ マッカートニー(Stella McCartney)のシグネチャーバッグの「ファラベラ」(10万1,000円)から銀座三越限定のクラッチがゴールドカラーのチェーンで登場するのを始め、サンローラン(SAINT LAURENT)がプレシャススキンのバッグ、バレンシアガ(BALENCIAGA)の人気ライン「アリーナ」から限定カラーのムートンバッグ(24万7,000円)、マルニ(MARNI)のトート(17万9,000円)が同店限定アイテムとして販売される。(※バレンシアガ、サンローランは10月14日オープン予定)新規導入されたブランドからバッグ以外の限定品として、バーバリー(BURBERRY)のトレンチコート、プロエンザ スクーラー(Proenza Schouler)のウールコート、メゾン マルジェラ(Maison Margiela)からもスペシャルアイテムが登場する。
2015年09月26日