お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、8日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、熊本支援を目的としたお笑いライブに関して持論を展開した。熊本地震の発生を受け、芸能人たちのさまざまな支援活動が日々伝えられている。称賛の声である一方、中には「不謹慎」と捉えて批判する"不謹慎狩り"も。この日、ゲスト出演したお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔(35)もその一人で、被災地の無料お笑いライブを企画しようとしたところ、ツイッターで反対意見も数多く寄せられたという。このことについて松本は、「本当はよしもとが、お笑いの会社がそれを率先してやれと」と主張。「われわれ芸人は、本当は前のめりになっていても、なってないように見せていたい人たち」とした上で、「『会社から言われて。今来たって迷惑でしょ』と言いながら、実は本当はやりたかったりする。そこを会社は汲(く)み取ってほしい」「よしもとが上から『行け!』と。お前らが何でやってくれへんねん」と訴えた。また、「本当は、村本にこんなことを言わしているようじゃあかん」と同事務所の村本をフォローすると、村本は会社から「みんなで行くので、一人では行かないでください。みんなでお笑いライブやりましょう」と言われたことを告白。すると松本は、「お前が『行く』ってなったら、みんながあまり行きたがらへんところもあるからな」とオチをつけて笑いを誘っていた。松本は地震発生後の4月16日、ツイッターを通じて「僕にもきっと何かが出来ると思っています。待っていて下さい」とメッセージ。吉本興業は同月20日、直営劇場など全国11会場で募金活動をスタートさせている。
2016年05月08日お笑いコンビ・ますだおかだの冠レギュラー番組『ますだおかだのオモログ』(カンテレ 毎週日曜 8:30~9:00 ※関西ローカル)が5月8日(日)よりスタートする。コンビで出演するレギュラー番組は8年ぶりとなるますだおかだ。番組では増田と岡田が案内人となり、それぞれがオススメする"関西ディープスポット"にゲストを連れ出す。初回の8日はゲストにタレントの関根勤を招き、モノづくりの町として知られる東大阪市へ。理容店の店主が自宅を天守閣に改造した地元の名物物件「小阪城」や、ジャンボ尾崎らプロも愛用するゴルフパターの製作所などを訪ねた。コンビでは久々となるロケの心境を、増田は「2人でロケをすることが最近ほぼないので、相方に対するドキドキが大きいです」と語り、「このごろはひとりでのロケに慣れてるから、もうひとり素人が入るとどうなるのかなと…」と岡田を“素人”呼ばわり。さらには、「若いころに比べて、岡田の体力が落ちてきてるのも心配」と不安を口にし、相方をイジり倒して笑いを誘った。そんな増田に「誰が素人やねん!」とツッコむ岡田は、ロケを“投球”にたとえてみせ、「速球でなく、変化球でね」と体力の低下をキャリアが培ったテクニックでカバーすると豪語。これに増田はすかさず「ストライクならいいんですけどね」とコメントし、岡田の暴投を心配していた。
2016年05月06日世の男性のプロポーズをサプライズで彩る「人生最大のサプライズ プロポーズ大作戦2016」が2月17日(水)に放送。そこでお笑いコンビ「スパローズ」の森田悟がステージから公開プロポーズをすることになり、司会を務める友人の矢部浩之にも重大なお役目が…?同番組は2007年と2008年に放送され、矢部さんとのちに矢部さんと結婚することになる青木裕子アナウンサーが司会を担当。番組が募集した一般男性のプロポーズをサプライズ好きな芸能人たちが仕掛け人となって応援し、サプライズと感動に満ちた成功へと導くというもの。ここで今回、芸歴20年を誇る「スパローズ」の森田さんが、交際中で元“恋のから騒ぎ”美女の恋人にお笑いのステージ上から公開プロポーズを行う。仕事を通じて彼女と知り合い5年前に交際を開始し、一緒に暮らし始めて2年になるが、彼女に対して「好き」という言葉さえきちんと伝えたことがないという森田さん。決して売れっ子とは言えないが、そんな森田さんに対し彼女は「あんた芸人じゃないと魅力ないよ!」と言ってくれたそうで、その言葉に応える意味もあって、ステージ上からのサプライズ公開プロポーズを選んだそう。「スパローズ」をはじめ、総勢14組の芸人が出演するお笑いライブ会場でプロポーズすることを決意した森田さんは、昨年12月からプロポーズの内容を練り始めた。そして1月下旬、いよいよ本番当日がやってくる…。こちらのプロポーズ、彼女にはもちろんのこと、同じ舞台に上がる数人の仲間を除いて、お客さんにも完全サプライズ!その瞬間、突如ステージが暗くなり、客席の彼女にスポットライトが当たる――。リハーサルなしの一世一代のプロポーズの結末は…?20年、売れることのなかった森田さんだが、芸人仲間の人望は厚く、キャイ~ン、原口あきまさ、博多華丸大吉など多くの人気芸人と親交が深い。中でも今回の司会の矢部さんとは大の仲良し!スタジオで見守る矢部さんも気が気ではないよう…。さらに、この大作戦のために矢部さんにも重要な使命が!番組では森田さんをはじめ、マラソン完走プロポーズにミュージカル風プロポーズなど人生最大の勝負にかける男たちの熱き戦いを大公開する。「人生最大のサプライズ プロポーズ大作戦2016」は2月17日(水)19時56分より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日コンビは9月下旬、軽量で人気のベビーカー「メチャカル ハンディ」シリーズから新たに2種の新モデルを発売する。今回発売される「コンビ ホワイトレーベル メチャカルハンディ オート4キャスplus エッグショック HF」は、対面、背面のハンドルを切り替えるだけで、自動的に進行方向に対しての前輪のキャスターだけが回転する機能を持ったベビーカー。衝撃を吸収する素材「エッグショック」の使用範囲を従来品よりも広げ、赤ちゃんをしっかり守る仕組みになっている。容量21リットルの大型カゴがついているため、荷物が多くなっても困らないとのこと。ラセットブラウンとラスターブラックの2色展開で、価格は税別5万5,000円。また「コンビ ホワイトレーベル メチャカルハンディα エッグショック MF」は、座面の高さが55cmと、赤ちゃんを乗せおろししやすい設計になっていて、地面からの熱やホコリからも守ってくれるという。本体重量が4.4kgと軽いのも特徴。リボンルージュ、オリーブ、ミントショコラの3色展開で価格は税別4万4,000円。ミッキーマウスのデザインが入った商品もある(税別5万円)。いずれの商品も持ち運びがしやすい仕組みの「持ちカルグリップ」を搭載している。
2015年08月26日2013年の『THE MANZAI』で優勝し、一躍人気お笑いコンビの仲間入りを果たしたウーマンラッシュアワーの二人。ボケ担当の村本大輔さんは、相方・中川パラダイスさんとウーマンラッシュアワーを結成するまで、10人もの相方とコンビ結成&解散を繰り返してきた。村本さん本人によると、その原因の一つとして思い当たるのが“血液型”なんだそう。果たしてその真相は!?* **村本:今までいろんな相方とコンビを組んできて思ったのは、O型は愛が深いっていうこと。中川:それ自分で言う?(笑)村本:だから、O型同士だとめっちゃくちゃケンカが多くて、最終的には「お前なんかとやってられるか!」のひと言で解散する。逆にA型の相方は、俺の言うことを全部受け止めてくれるんだけど、真面目に捉えすぎて「俺がいたら村本の足を引っ張るから去るわ…」ってなる。で、AB型は何考えてるかわからなくてこっちがストレス状態。たぶんB型のマイペースで適当なところがちょうどいいのかも。中川:でも俺に言わせたらお前のほうが自由やん。普段だって村本がいろいろ喋ってくることを俺が笑顔で受け止めてるし。村本:それはただ俺がお喋り好きなだけや…自由とは違うやろ。中川:そうか(笑)。村本:例えば、俺は番組であんまり喋れなかった時はどん底まで落ち込むけど、お前はたとえ一言も喋れなくても打ち上げで一番うまそうにビール飲んでる。それがマイペースってことや。中川:確かに気にしないな。村本:まあ、それが如実に今の仕事量に表れてるけどな…。中川:嫌な言い方すんな!◇むらもと・だいすけ’80年11月25日生まれ。福井県出身。ニッポン放送『村本大輔のオールナイトニッポン』が好評。毎週月曜25:00~27:00放送。8月22日公開の映画『at Home』で銀幕デビュー。◇なかがわ・ぱらだいす’81年4月12日生まれ。大阪府出身。ツッコミ担当。’08年にウーマンラッシュアワーを結成。現在の芸名や衣装は、すべて相方の村本さんが考えたもの。実はかなり破天荒なキャラ。※『anan』2015年8月5日号より。写真・小笠原真紀取材、文・瀬尾麻美
2015年07月29日マガシークが運営する日本最大級のファッション通販サイト「magaseek」は、人気お笑いコンビ・ハライチの澤部佑さんをセール期間中の専属メンズモデルとして起用した。今回のプロジェクトでは、海外ファッション誌やモードコレクションなど、ニューヨークや東京の第一線で活躍するファッションフォトグラファー、スタイリスト、メイクアップアーティストら一流スタッフ陣が集結。芸人である澤部さんを”洗練された都会のオトコ「Fashion Model SAWABE」”とすべく、プロデュースを行った。澤部さんのたぐいまれなる表現力や、新たな可能性に注目だ。澤部さんの就任と同時に、「Fashion Model SAWABE」全ファッションポートレート(41枚)の閲覧や、「Fashion Model SAWABE」着用アイテムの購入(一部商品を除く)などが可能な特設ページを、「magaseek」サイト内に開設している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日6月17日(日)にShonan BMW スタジアム平塚で行われる「湘南ベルマーレ対ファジアーノ岡山 J2リーグ戦」を「ペナルティスペシャルデー」として開催することが決定、5月24日の会見で発表された。「湘南ベルマーレ対ファジアーノ岡山 J2リーグ戦」開催情報両チームのユニフォームサプライヤー「PENALTY」と、お笑いコンビ・ぺナルティがタッグを組んでプロデュースする特別企画。当日は、試合開始前からぺナルティがスタジアムに駆けつけ、様々なアトラクションが楽しめる「ペナルティパーク」やサポーターとともに選手を送り出す「勝利への花道」など、ファンサービスのための様々な企画を用意。中でもイチオシの企画は「あなたの夢! スタジアムでかなえます!」。“憧れのピッチでゴールを決めたい”“思い出に残るプロポーズをしたい”など、事前に自分の夢を明記の上応募すると、ペナルティのふたりが夢をかなえてくれるというもの。会見でヒデは「スタジアムの大型ビジョンに、プロポーズ大成功! なんて映し出すのもいいですね」とコメント。ペナルティのふたりだったらどんな夢を叶えたい?の質問に、ワッキーは「僕ももう1回プロポーズしようかな。怒られてばっかりだし」と答えると、すかさずヒデが「ご飯も作ってほしいですしね」とつっこみ、ワッキー絶句のひとコマも。「ふだん試合を見に来ないような方にお祭り気分で来てもらって、試合を見たらサッカーってこんなに面白いんだ、と思って帰ってもらえたらうれしい」と、笑いを交えながらの会見をヒデが最後に真面目に締め括った。
2012年05月24日お笑いと言えば「吉本」?お笑い芸人になりたい、そう思ったことはありませんか。事務所によって、所属芸人のカラーは結構ちがうもの。男性の「お笑い芸人になるとしたら入りたい事務所」をランキングにしてみました。>>女性編も見るQ. お笑い芸人になるとしたら入りたい事務所は?(複数回答)1位吉本興業42.7%2位ホリプロ12.5%3位松竹芸能9.7%4位ワタナベエンターテインメント6.7%5位マセキ芸能社6.3%■吉本興業・「一番有名だから」(25歳/食品・飲料/技術職)・「お笑いと言えば『吉本』だと思うので、そこで力を発揮したい」(34歳/電機/技術職)・「事務所の力があるので、仕事が多くもらえそう」(25歳/自動車関連/専門職)・「面白い人がたくさんいるから、刺激を受けそう」(35歳/人材派遣・人材紹介/技術職)・「大阪人だから。新喜劇に出たいです」(22歳/学生)■ホリプロ・「最近よく出てきているような気がする」35歳/自動車関連/営業職)・「女優さんも所属しているから」(25歳/医療福祉/専門職)・「かわいい子と知り合いたい」(26歳/小売店/販売職・サービス系)■松竹芸能・「伝統はあるけどライバルが少ないと思うから」(31歳/機械・精密機器/技術職)・「吉本だと、人気者が多すぎて目立てないと思うので」(28歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)■ワタナベエンターテインメント・「すぐにテレビに出られそう」(25 歳/不動産)・「芸に秀でている人が多い気がするから」(29歳/専門職)■マセキ芸能社「ウッチャンナンチャンさんに学びたい」(27歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)「狩野英孝さんがいる事務所だから」(25歳/金融・証券/営業職)総評1位は「吉本興業」。一番有名で仕事が多くもらえそうという意見のほか、面白い人がたくさんいる中で力をつけたいという意見が目立ちました。2位は「ホリプロ」。女優やアイドルのイメージが強く、かわいい人と知り合いたいという意見が多くありました。いろんなジャンルの人や仕事と出会えるというイメージも。3位は「松竹芸能」。吉本興業と比較した意見が多く、伝統があり、かつ吉本興業ほどライバルが少なく目立てそう、という理由のようです。このアンケートをきっかけに、忘れかけていた芸人の夢を思い出した、という人もいるのでは?養成学校を持っている事務所も多いので、その門を叩いてみてはいかがでしょう。(文・OFFICE-SANGA澤田千春)調査時期:2012年2月24日~2012年2月29日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性352名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【男性編】好きな「お笑い芸人が監督の映画」ランキング【男性編】恋愛上手だと思う女性お笑い芸人ランキング【男性編】頭が良さそうなお笑い芸人ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年04月24日お笑いブームが定着したようにも思われる今日このごろ。私も毎日テレビにかじりついてお笑い番組を見ていますが、ちょっと敷居が高いか興味はありつつもなかなかお笑いライブに行けずじまいでした。しかし、お笑い好きを名乗る以上、ぜひ一度は行ってみなければ!でなきゃお笑い語れないんじゃないの!? でも、どんな格好をしていけばいいの?なんか持って行くものは?分からないことばかりなので、年間100本以上のライブに行っているというお笑い通のSさん(32歳/技術系)とYさん(28歳/出版)にお話を聞いてみました。――年間100本ということは、月に最低8本以上ということですよね。それだけ足を運ばせるお笑いライブの面白さってなんでしょう?Sさん「芸人さんと同じ空間にいるという臨場感や生ならではの緊張感ですね。会場に居るしか体験できないプレミア感が味わえます」Yさん「同じネタでも、テレビでは基本、短くなっているので、ネタの『遊び部分』も見られるのはいいですね。あと、テレビでは見られない素の部分や、きわどい発言も多々あるので、そういうのが好きな人は特に楽しめると思います(笑)」――なるほど。そのようにお笑いライブに行く中で持っていくといいなーというものってあります?Sさん「劇場は空調の関係で客席が寒いことが多くて。特に夏場。ひざ掛けやストールがあるといいかも。あと、終演後だけでなく、たまに事前アンケートをライブで使用することがあるので、筆記具は持って行ったほうが無難です」Yさん「うん、筆記具はあると便利。ライブによっては15組ぐらい出てくるので、コンビ名とやったネタのタイトルをメモしておくといいかも。飲食がOKなら、笑うとのどがかわくので、飲み物はあったほうが良いですね」――初めてライブに行く人に「こうすると楽しい!」というオススメの楽しみ方ってありますか?Yさん「なんでしょうね……。1人で行くのもいいけど、友達と一緒に行ったほうが楽しいかな。終わったあとライブの感想を言い合うのも楽しみのひとつです」Sさん「肩の力を抜いて気楽に見に行くのがいいと思います。敷居が高いなんてことは全くないので。あとは、自分がされたらイヤなことをしない、という基本的な観劇のマナーを守ればいいかと」Yさん「笑うのはいいんですけど、大きな声でおしゃべりする人もたまにいるので。中には、ネタ中に芸人さんに話しかける人も……」Sさん「目当てじゃない芸人さんの出番だからってしゃべっちゃう人、いるんですよねぇ(苦笑)」――最低限のマナーは守ってほしいと。Yさん「聞くと当たり前のことばかりなんですけど、実際に行くと守れない人がたくさんいるのがちょっと悲しいところです」――最後に、劇場に行った際、注目してほしい芸人さんがいらしたらぜひ!Sさん「カリカ、犬の心、ライスです。カリカは突拍子もない世界観のコントがくせになります」Yさん「私は囲碁将棋とチーモンチョーチュウ。囲碁将棋は若手の注目株で、同期はハリセンボンとかしずるですね。チーモンチョーチュウは不条理なボケの白井さんと保護者のようなやさしいツッコミの菊地さんの漫才が絶妙です」実は一番、白熱したのが、ライブ中のマナーについて。「そんな人いるんですか!?」というような奇想天外な方もいらっしゃるようで……。Sさんは、お風呂に入っていないとしか思えない人が隣に座り、ネタの記憶がほとんど残らなかったことがあるそうな。リラックスしつつも、くれぐれもマナーには気をつけたいところ。年末のM-1グランプリも近づいてきましたし、この冬はお笑いライブで笑って体を温めてみてはいかが?(ふくだりょうこ/プレスラボ)【関連リンク】「ヒットエンドラ~~ン!」……あの芸人のネタの意外な由来とは?お笑い芸人さんたちの芸の由来や意味を調べてみました。ルミネtheよしもと新宿ルミネにて毎日お笑いライブが開催されています。
2009年12月06日23日にテレビ朝日系で生放送された漫才頂上決戦『M-1グランプリ2007』決勝。敗者復活から這い上がったコンビが優勝という、まさかの大波乱が起こり、全国のお笑いファンがテレビの前で手に汗握った今年の「M-1」を、オンエアには乗らなかった激闘のドラマを交えてレポートする。放送開始直前、「M-1」ファンでギッシリと埋め尽くされたテレビ朝日のスタジオ。客席には、ギャル曽根、安倍麻美、ピエール滝、三倉茉奈・佳奈、芸能リポーターの井上公造など、お笑い好きを自認する有名人の姿もチラホラと見える。会場は、興奮と緊張が入り交じった一種異様な空気が充満していた。今や国民的一大イベントとなった「M-1」への期待感がいやがうえにも高まる中、いよいよ本番がスタート! 中田カウス、大竹まこと、オール巨人、ラサール石井、上沼恵美子、松本人志、そして大会審査委員長でもある島田紳助(スタジオ登場順)の7人の審査員、昨年のチャンピオン・チュートリアルが大歓声で会場に迎えられ、戦いの幕は切って落とされた。最終決戦進出をかけ、ファイナリスト8組が上位3組のイスを争う最初のバトルの1番手は、決勝常連の笑い飯。今年も"優勝候補"の筆頭として名が挙がり、Wボケの持ち味を遺憾なく発揮するネタで客席を大いに沸かせたが、審査員の評価は意外と辛い80点代が並び、得点は「604点」。続くPOISON GIRL BANDは「577点」、初出場ながら健闘したザブングルも「597点」、千鳥も「580点」と思いのほかポイントが伸びない。コメントを求められた島田紳助が「今日は(審査が)難しいわ」とこぼしたが、まったく違う個性の各組を、どこを基準に採点すればいいかは審査員も悩むところだろう。CM中にも、採点についてディスカッションでもしているのか盛んに言葉を交わしたり、本当に困ったといった表情で頭を抱え込む審査員たちの姿が見られた。ネタの直後にすぐさま採点を出さなければならない審査員にも、過酷な一発勝負が強いられるのだ。そんな中、今年結成10年目で、「M-1」には最後の挑戦となるトータルテンボスがステージへ。テンポのいいボケとツッコミの応酬で観客をグイグイと引き込み、ラストチャンスにかける気迫を感じさせた。審査結果もこの時点で1位の笑い飯を凌ぐ「646点」を獲得! 続いてのキングコングも気迫十分。ネタの冒頭、まだ暗転中にも関わらず挨拶代わりの「イェイイェイ!」をやってしまう"前のめり"ぶりは、すでに売れっ子の彼らからすれば意外なほどに初々しいが、それほど「M-1」への意気込みが強いということだろう。速いテンポで笑いをたたみ掛けてくるネタは「650点」とトータルテンボスを上回り、ここでキングコングが一躍トップに。そして紅一点のハリセンボンが「608点」をマークし、3位に食い込み、なんと、"優勝候補"の笑い飯が敗退決定! ベスト3が待機するボックスを去ることになった笑い飯・西田の「ここを一歩も動かへんぞ!」という駄々っ子コメントに爆笑が起こったが、こんな場面でも不敵にふざけ続けるタフさも笑い飯の魅力だ。また来年も勝ちに来て欲しい。そしてファイナリスト最後の出番は決勝初参戦のダイアン。独特のボケ味で健闘したが、結果は「593点」とベスト3には届かなかった。この時点で1位のキングコング、2位のトータルテンボスが最終決戦進出を決め、3位のハリセンボンの運命は、次に登場した敗者復活組のリベンジ戦士・サンドウィッチマンに託された。復活枠の本命と目されていたわけではない、ほとんど無名のコンビ。しかも、茶髪に派手なスーツという"昭和のヤクザ"な怪しいルックスに、正直、客席はアウェー気味。だが、ネタが始まるとムードは一変した。飄々とボケる富澤に伊達がひねりにひねったツッコミで返す、安定感のある漫才に、観客からドカンドカンと爆笑が起こり、結果は、キングコングを1点上回る「651点」を獲得し、トップの成績で最終決戦へと駒を進めた。昨今はイケメンも多いお笑い芸人の中で明らかに異質な、紳助いわく「小汚いオッサン」の2人が、格好よくドラマを作ってしまった。波乱で迎えた最終決戦。トータルテンボスは凄みすら放つハイレベルな漫才を、絶叫と呼びたいほど力いっぱいの声でハイスピードな漫才を演じきり、「もうやるネタがありません」とこぼしていたサンドウィッチマンも、落ち着いたネタ運びで確実に笑いを取っていく。3組は持てるパワーを出し切り、一歩も譲らぬ互角の戦いを繰り広げた。そしてついに、2008年の漫才王者が決まる最終ジャッジの瞬間は目前。CM中、舞台でジャッジを待つ3組の様子はじつに三者三様だった。客席にいるチュートリアルをいじって笑わせていたトータルテンボスは「すべてを出し切った」という清々しい表情を見せる。一方、キングコングは西野が自分を鼓舞するかのように何度もうなずく仕草を見せ、梶原は深くうなだれて立っているのがやっとといった感じ。襲い来るプレッシャーと必死に戦っているのが見て取れる。そして、サンドウィッチマンは、心の準備をするヒマもなかったのだろう。「もういっぱいいっぱいです」と言わんばかりに黙って天を見上げている。そしてCMが明け、発表すると見せかけて「それではCMの後!」と再びCMに入る、M-1恒例のズッコケお約束シーンが。客席からは笑いが起こるが、緊張を引っ張られる3組は笑うどころではない。キングコングなどは腰が抜けたように床ににしゃがみ、顔を覆ってうずくまってしまった。そして、今度こそ本当に最後のジャッジ発表! 審査員の過半数を超える4票を獲得したサンドウィッチマンが、大会史上初となる"敗者復活枠から頂点に這い上がったチャンピオン"として見事な逆転劇を演じ、漫才ナンバー1の栄光を手にした。それまで、3組の中では一番平静そうに見えた2人だったが、発表の瞬間は喜びを爆発させ、ステージ中央で固く抱き合う姿が印象的だった。
2007年12月26日