近鉄グループの文化事業である「松伯美術館」では、2023年7月15日(土)から2023年9月24日(日)まで、展覧会「上村松篁 “創造美術”結成まで」を開催します。「創造美術」は、自由な画壇を志し、「我等は世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言して、昭和23年(1948)に上村松篁をはじめとする日本画家によって結成された美術団体です。日本画家 上村松園の子として育った上村松篁(1902~2001)は、自身も絵が好きだったので、小学校を出てそのまま自然に京都市立美術工芸学校に入学し、4年生の頃には、画家としての志を立てます。その後、京都市立絵画専門学校に進学し、19歳で雅号を「松篁」とつけて画家として活動を開始します。本展では、当館所蔵作品(約50点)を紹介しながら、昭和23年(1948)に「創造美術」を結成するまでの松篁の足跡をたどります。また、展覧会期間中の9月2日(土)には、当館館長である上村淳之の美術講演会を開催します。 (※事前申し込みによる抽選制)上村松篁「樹蔭」(昭和23年) 上村松篁「羊と遊ぶ」(昭和13年)1. 名 称 上村松篁 “創造美術”結成まで2. 開催期間 2023年7月15日(土)~2023年9月24日(日)3. 主 催 公益財団法人 松伯美術館4. 会 場 松伯美術館5. 休 館 日 月曜日(但し、7月17日(月・祝)は開館し翌18日(火)は休館9月18日(月・祝)は開館し翌19日(火)は休館)6. 開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時00分まで)7. 入 館 料 大人〔高校生・大学生を含む〕820円、小・中学生410円・20名以上は団体割引(入館料1割引)・障がい者手帳のご提示によりご本人と同伴者1名まで入館料2割引8. 展示作品数 約50点(下絵、素描を含む)9. 主な展示作品●上村松篁 「樹蔭」「羊と遊ぶ」「閑庭迎秋」「春園鳥語」「金魚」「春雨」「月夜」「早秋」「青柿」ほか[特別展示]●上村松園 「人形つかい」<全期間展示>「雨を聴く」<7月15日~8月20日展示>「美人納涼」<8月22日~9月24日展示>●上村淳之 「晨」「舞う」「秋光」* 展示作品は、都合により変更する場合があります。館長 上村淳之による『美術講演会』の開催[事前申込による抽選制]日 時 9月2日(土)14時00分~15時00分場 所 松伯美術館 展示室座席定員 50名(座席指定)聴 講 料 無料、但し入館料が必要申込方法 往復はがき「往信」裏面に次の事項を記入の上、お申込みください1.郵便番号 2.住所 3.名前 4.電話番号 5.参加希望人数(2名まで)申込締切 2023年8月14日(月)[必着]申 込 先 松伯美術館〒631-0004 奈良市登美ヶ丘2-1-4 電話:0742-41-6666以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月23日公益財団法人 岡山文化芸術創造は、岡山市の中心地に2023年9月1日にグランドオープンする「岡山芸術創造劇場ハレノワ」にて、2023年6月4日にプレオープン記念式典・記念公演を開催。記念公演には約1,000人のお客様にご来場いただきました。外観南西側プレオープン記念式典・記念公演は、まず807名収容の中劇場にて記念式典が行われました。岡山市ジュニアオーケストラによるエルガー/行進曲「威風堂々」第1番の演奏で力強く幕を開け、大森 雅夫 岡山市長によるあいさつ、来賓からの祝辞が行われ、愛称作者らへの感謝状贈呈、草加 叔也 劇場長による施設紹介があり、中劇場の緞帳が披露されました。その後、1,753名収容の大劇場へ会場を移し、大劇場の緞帳披露を幕開けに「ハレノワ賛歌」と題した記念公演が上演されました。公演全体の構成・演出は、昨年9月に劇場開館1年前企画「劇場へ行こう!」でも演出を務めた北村 成美。岡山出身の日本舞踊家・花柳 大日翠による「三番叟」では、最新鋭の舞台機構と伝統芸能が見事に融合した舞台で観客を惹き込み、続く岡山で活躍するダンサー・平井 優子は、未来や宇宙を感じさせる抽象的な映像、音楽と共に印象的なダンスを披露しました。そして、市民の楽団とダンサーも登場し、市民が参加するハレノワダンサーズらをはじめとする出演者全員で、イタリア民謡「オー・ソレ・ミオ」をベースに岡山の名物などを歌詞に折り込んだオリジナル曲を歌い踊り、観客も特製のうちわを振って舞台と客席が一体となって幕を閉じました。岡山芸術創造劇場ハレノワでは、9月1日のグランドオープンに向け6月21日~26日のオープンハウスや7月の市民公募プログラムなど、様々な企画を実施してまいります。岡山の新たな文化芸術拠点となる岡山芸術創造劇場ハレノワをぜひ今後もご注目ください!【記念式典】式典の様子【記念公演】ハレノワダンサーズによるダンス【岡山芸術創造劇場 ハレノワ 今後の予定】〇オープンハウス(劇場内覧会)演劇・ダンス・オペラ・コンサートなどが上演される劇場、ギャラリー、練習室などを自由に見学いただけます。大劇場にて「テクニカルデモンストレーション」(午前の部11時から、午後の部15時から、各約5分)も行います!■開催日:2023年6月21日(水)から26日(月)の6日間※22日(木)は午前の部のみの開催です。■場所 :岡山芸術創造劇場 ハレノワ(岡山市北区表町三丁目11-50)■時間 :【午前の部】10:00から12:00 【午後の部】14:00から16:30※最終入場は各部終了の30分前です。■参加料:無料※岡山市民に限らず、どなたでもご参加していただけます。■その他:事前申し込みは不要です。当日、2階メインエントランスにて受付いたします。楽屋やトラックヤード、地下駐車場は見学できません。舞台上には上がれません。参加者用の駐車場はございません。公共交通機関または近隣の有料駐車場をご利用ください。【岡山芸術創造劇場 ハレノワとは?】岡山芸術創造劇場ハレノワは、岡山市民会館と市民文化ホールに代わる施設として岡山市が整備した“新しい文化芸術施設”です。これまで両施設が担ってきた文化芸術分野の活動の場としてだけでなく、子どもからお年寄りまで幅広い世代の方々が気軽に訪れ、交流し、コミュニケーションが図れる場所となり、新たな賑わいを生み出し続ける文化・芸術の発信拠点となる施設です。大(1,753席)・中(807席)・小(最大300席)の3つの劇場に加え、公演や練習に使用可能なアートサロン、中小の11の練習室を備えています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月16日企画展「幻の愛知県博物館」が、愛知県美術館にて、2023年6月30日(金)から8月27日(日)まで開催される。明治時代に存在した“愛知県博物館”を探る現在の愛知県には、県立の総合博物館がない。しかし、明治時代にまで遡ると、「愛知県博物館」は確かに存在していた。明治11年(1878年)に県が民間からの寄付金を集めて建てた博物館は、古くから伝わる貴重な文物から、味噌や醤油、酒、木材、陶磁器、機械、動植物に至るまで、国内外のあらゆるものを収集し、人々の知識を増やし技術の発展を促すことを目指す施設であった。とはいえ博物館をどのような施設にすべきか、方向が定まっていなかった明治時代。愛知県博物館は、先進的な商品見本を展示、販売し、県下の産業を刺激する商品陳列館(明治44年開館)へと、徐々にその姿を変えていくのであった。しかし戦後、日本各地で博物館や美術館が続々と建設されるなかで、殖産興業に比重を置く総合的な産業技術博物館としての愛知県博物館の存在は忘れ去られていく。「幻の愛知県博物館」は、殖産興業に比重を置く総合的な産業技術博物館としての役割を担っていた、愛知県博物館の忘れられた活動について紹介する展覧会だ。冒頭には、博物館のオープン記念博覧会にて展示された、名古屋城天守の金鯱のレプリカを展示。当時は「無用の長物」とされ、国内各地やウィーンで博覧会に出品された。東京湯島聖堂での博覧会風景を描いた昇斎一景による《東京名所三十六戯撰 元昌平坂博覧会》は、その様子をありありと伝えている。金鯱や名古屋城自体の歴史も辿りつつ、文化財や博物館がどのように生まれてきたのかについて考察する。また、愛知県商品陳列館、愛知県商品陳列所、愛知県商工館と、名を変えながら活動を続け、貴重な文物を守り、手本となる商品を世界中から集める、美術家たちに展示場所を与えるなど多様な活動を行っていた愛知県博物館。展覧会では、それらの博物館活動を当時の資料と共に掘り下げる。展覧会概要幻の愛知県博物館会期:2023年6月30日(金)~8月27日(日)会場:愛知県美術館住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター 10階開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:毎週月曜日(7月17日(月・祝)は開館)、7月18日(火)観覧料:一般 1,000円(800円)、高校・大学生 800円(600円)、中学生以下無料※( )内は前売券および20名以上の団体料金※上記料金で本展会期中にかぎりコレクション展も観覧可※割引については美術館ウェブサイトを参照※学⽣は当⽇会場で学⽣証を提示【問い合わせ先】愛知県美術館TEL:052-971-5511(代表)
2023年06月02日東京・神田の明治大学駿河台キャンパス内にある明治大学博物館では、日本考古学に大きな足跡を残した故大塚初重明治大学名誉教授が手がけた発掘調査による出土品や調査記録などを紹介する企画展『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』が5月27日(土) より開催される。太平洋戦争から復員後、発掘によって歴史を明らかにする考古学の存在に衝撃を受けた大塚は、静岡県登呂遺跡の調査に参加。その後、日本各地の遺跡の発掘調査とその研究に携わった。中でも、長野県の大室古墳群、茨城県の虎塚古墳をはじめとする東日本の古墳文化を研究の中心に据え、その実像を明らかにしてきた。同展では、登呂遺跡出土壷形土器、大室古墳群出土鉄鏃・玉類、三昧塚古墳出土衝角冑・小札甲片(茨城県・国指定重要文化財)など、実物の出土遺物などを通して大塚の考古学研究と市民への普及に対する情熱と足跡を振り返る。なお、駿河台キャンパス内の喫茶施設「カフェパンセ」では、大塚が発掘に携わった虎塚古墳をモチーフにした「虎塚古墳発掘カレー」を提供(5月29日~8月7日)。こちらは明大生で構成される「博物館・学生広報アンバサダー」考案によるメニューで、前方後円墳型に盛られたライスをスコップ型のスプーンで発掘すると、中からトッピング(遺物)が出現する仕掛けや石室内部の文様をスライスチーズやサラミで表現している。さらに古墳の壁画にちなんだ2色のカレールー「赤色(壁画の赤色顔料ベンガラ、5月29日~6月30日)、白色(壁画の下塗り白色粘土、7月3日~8月7日)」が期間ごとに登場。「カフェパンセ」は博物館来館の有無に関わらず誰でも利用することができる。<開催情報>『東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―』2023年5月27日(土) ~8月7日(月)、明治大学博物館にて開催
2023年05月18日特別展「ジブリパークとジブリ展」が、神戸市立博物館にて2023年6月25日(日)まで開催される。長野県立美術館などでも開催された巡回展であり、今後は山口県立美術館に巡回予定だ。ジブリパーク誕生の舞台裏を公開!特別展「ジブリパークとジブリ展」2022年11月、愛知県の「愛・地球博記念公園」内に第1期開園した公園施設「ジブリパーク」。森の木々と調和する園内では、スタジオジブリ作品の世界を体感することができる。特別展「ジブリパークとジブリ展」では、これまでに映画『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』などのアニメーション作品を生み出し、「ジブリパーク」制作現場を指揮する宮崎吾朗監督のこれまでの仕事と作品を振り返る。そして、現在も制作が進行しているジブリパークをどのように考え、描き、つくっているのかを制作資料とともに展示・紹介する。名シーンを再現した立体展示ジブリパークの「ジブリの大倉庫」で開催中の「ジブリのなりきり名場面展」が体験できる再現展示は必見。映画『千と千尋の神隠し』の名シーンから、湯婆婆の執務室「にせの館長室」に加えて、千尋とカオナシが並んで座る電車のシーンが再現される。また、ジブリの大倉庫の「にせの館長室」を再現する展示では、仕事に没頭する湯婆婆の様子が見られる。この他、映画『となりのトトロ』でおなじみのネコバスも登場する。ジブリパーク制作の過程を紹介アニメーションの世界を自分の足で歩き、秘密を発見できるジブリパークの制作過程を貴重な資料の数々で紹介するほか、誕生の舞台裏も公開。宮崎吾朗監督がこれまで手掛けた「三鷹の森ジブリ美術館」や「サツキとメイの家」といった建築物の完成までの裏側にも迫る。宮崎吾朗監督が手掛けた作品にまつわる展示宮崎吾朗監督がこれまで手掛けてきた映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』にまつわるイメージボードや背景美術などを展示。細部に至るまで丁寧に描かれた1枚1枚からは、アニメーション映画ができるまでのリアリティが感じられるだろう。なお、「三鷹の森ジブリ美術館」で行われた企画展示「アーヤと魔女展」も展観できる。【詳細】特別展「ジブリパークとジブリ展」開催期間:2023年4月15日(土)~6月25日(日)休館日:月曜日 ただし、5月1日(月曜)は開館開館時間:9:30~17:30※金・土は19:30。入場は閉館の45分前まで。※GW期間の開館時間は、月~木・日 9:00~18:00、金・土 9:00~19:30。会場:神戸市立博物館住所:兵庫県神戸市中央区京町24観覧料:一般 1,800円/大学生 900円/高校生以下 無料(要証明)※神戸市在住で満65歳以上は一般料金の半額。(要証明)※障がいのある人は障害者手帳などの提示で無料。(要証明)※無料、割引料金で入場する場合、各種証明書を当日入口で提示。提示がない場合、一般料金との差額支払い。※団体券の販売はなし。※スムーズな運営を図るため、各種割引の適用は不可。※払い戻し不可。入場方法:入場日時予約制※本展は「入場日時予約制」。時間ごとの入場枠を設定しているため、日時指定券を購入するか、予め観覧券を用意の上、望日時での入場予約が必要。※チケット購入不要の人(小学生以上高校生以下および障害者手帳、無料観覧券、ミュージアムカードを提示の場合)も入場予約が必要。※会期、展示作品等、展覧会の詳細については、今後の諸事情により変更する場合あり。※本展および特設ショップは入替制ではない。本展へは予約された入場可能時間内に来館すること。※再入場不可。※館内の混雑状況によっては、入館・入場を制限する場合あり。【問い合わせ先】・神戸市立博物館TEL:078-391-0035(9:30~17:30 月曜休止)・チケット問い合わせTEL:0570-00-0995(10:00~18:00)
2023年04月28日岡山理科大学の恐竜学博物館が2018年3月に開館して5年余り。学生への恐竜学教育を念頭に置いた大学博物館ですが、「研究現場そのものが展示」という独特のコンセプトが人気を呼んで、土曜日を中心に多くの一般入館者が訪れています。コロナ禍では臨時休館したり、予約制としたりするなどしましたが、今では順調に来館者が戻ってきました。親子連れの来館者や学校・地域の団体客でにぎわいを見せています。外部来館者は、4月20日11時で、開館以来、4万9930人に達しました。このペースでいくと、4月22日(土)正午ごろには5万人に達します。これを記念して、4月22日の入場者全員に収蔵している恐竜標本写真の絵葉書をプレゼントします。また、5万人目の来場者には石垣忍・恐竜学博物館長から「恐竜学博物館図鑑」や館長の著書、恐竜学博物館オリジナル缶バッジ、恐竜ペーパークラフトがプレゼントされます。恐竜学博物館は2018年3月24日に開館。C2号館1階のメイン展示のほか、学内5カ所のサテライト展示で構成。ゴビハドロス、ゴビヴェナトル、ノミンジアの全身骨格など日本ではここだけでしか見られない恐竜標本が多く展示されています。また、全長10メートルもある大型肉食恐竜タルボサウルスやプレストスクスの全身骨格標本など、学生たちが卒業研究で組み上げた骨格や、教員と学生が力を合わせて作ったわかりやすい展示が人気を呼んでいます。今年からは、恐竜学博物館の展示スタンプラリーに加えて、キャンパス内の地球史にかかわる植物、岩石、考古遺跡などの解説板と音声解説(通称「ぶら理大」)が81ヶ所に完成。QRコードで音声解説を聞きながら地球と生物の歴史が学べます。まさにキャンパス丸ごと博物館で、大人から子どもまで楽しんでいただけます。お問い合わせ先岡山理科大学企画広報課(086-256-8508 kikaku-koho@ous.ac.jp )岡山理科大学 : 岡山理科大学 恐竜学博物館 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月20日ジブリをモチーフにしたカフェメニューが、神戸市立博物館内のカフェ「TOOTH TOOTH凸凹茶房」に登場。2023年6月25日(日)まで販売される。ジブリの世界にフィーチャーした限定ドリンク「ジブリパーク」誕生の舞台裏を紹介する特別展「ジブリパークとジブリ展」の神戸市立博物館の巡回を記念して、同美術館内のカフェ「TOOTH TOOTH 凸凹茶房」限定メニューが発売へ。ジブリをモチーフにしたスイーツドリンク3種が登場する。中でも注目は、ジブリの世界に迷い込んだようなココア「雨降りバス停と森のココア 」。ココアクッキーと抹茶パウダーで森を表現しているのが特徴で、トップには“葉っぱの傘”と木の実もデコレーションされている。また、火の悪魔をチョコレートで表現した甘いキャラメルオーレ「火の悪魔のキャラメルオーレ」も見逃せない。暖炉の薪をモチーフにしたキャラメルが、カリカリとした食感のアクセントもプラスしてくれる。シルクハットのデコレーションが目を惹く、爽やかな甘さのレモネード「隣国の王子様のボタニカルレモネード」も登場。“りんご”入りの花の香りと色づかいで、王子様の華やかさを表現しているのが特徴だ。詳細「TOOTH TOOTH 凸凹茶房」限定ドリンク販売期間:2023年4月15日(土) 〜 6月25日(日)場所:神戸市立博物館内 TOOTH TOOTH 凸凹茶房住所:神戸市中央区京町24TEL:078-515-6462営業時間:9:30~17:30(L.O16:30) / 金・土曜日:9:30~19:30(L.O18:30)メニュー:・雨降りバス停と森のココア 740円・隣国の王子様のボタニカルレモネード 880円・火の悪魔のキャラメルオーレ 820円■ジブリパークとジブリ展実施期間:2023年4月15日(土) 〜 6月25日(日)開場:神戸市立博物館
2023年04月19日水出しで作るお茶の塩梅は、家庭によってさまざま。市販されたペットボトルとは、ひと味違いますよね。これは、漫画家の三本阪奈(mimoto19hanna)さんが描いたお茶にまつわるエピソード。小学4年生の娘フミちゃんと6歳の息子ユキくんが、2人でお茶について話しています。会話の内容を詳しく聞いてみると…。ユキくんがお母さんのお茶が好きなのは、まさかの「薄いから」でした。突然のディスりに三本阪奈さんも思わずツッコミ。追い打ちをかけるように放った「作り方を間違えていると思う」のひと言も、あまりに辛辣でジワジワきますよね。読者たちも予想外の理由に拍子抜け…!投稿のコメント欄には、こんな声が寄せられていました。「めっちゃ笑った」「いい話かと思いきや、落としてくる」「うちではお茶の水出しパックは、2回目から本気出すって教えてます」「お茶を作るのって大変だよね。我が家も薄め」「お母さんの作るものはなんでも薄い!カルピスもほぼ水」コメントを読む限り、お母さんが作るお茶が薄いのは一般的のよう。家族に文句をいわれたことのある人は、どうか安心してくださいね!家族全員分のお茶を作るのは地味に時間も手間もかかるため、薄い状態になってしまうのは、仕方がないことなのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2023年04月05日この度、総務省が取り組んでいる、地域力創造アドバイザー(地域力創造のための外部専門家(「地域人材ネット」登録者の通称)に当社の代表取締役 斉藤 常治が2023/4/1から就任いたします。この制度は、2008年に創設され、原則、毎年各都道府県から1名の推薦を受け、総務省の審査で選ばれます。地域独自の魅力や価値の向上に取り組みたい自治体から招聘を受け、その経費(年間560万円最大3年間)を総務省が全額支援する制度です。現在まで約500人の「地域力創造アドバイザー」が生まれています。今後は、得意の『隠れスターガイドを育成!ハイブリッド体験ツアーガイドで地域活性化』を柱に、自身の起業や地域おこし協力隊の経験と、鉄道ツーリズムの知識を元に「地域資源を活用した地域経済循環」「まちなか再生」「観光振興・交流」「関係人口の創出・拡大」「移住・定住促進」「地域づくり人材の育成・教育」「シティプロモーション・地域PR」などのコンサルティングに取り組んでまいります。【総務省 地域人材ネット】 【参考資料:体験ガイド育成例】体験ガイド育成例【新刊書籍 5日間無料キャンペーンの概要】地域力創造アドバイザー就任記念として、新刊書籍の5日間無料キャンペーンをAmazon Kindleで実施いたします。通常価格499円(税込)のところ、キャンペーン期間中に限り無料公開いたします。書籍名 : 観光活性化には交通アクセスコンテンツが重要~地域交通再構築の時代の観光戦略~著者 : 斉藤 常治発売日 : 2023/3/29(初版)価格 : 499円(税込)無料キャンペーン: 2023/3/30(木)17:00から4/3(月)16:59終了URL : 【目次】はじめに第1章:自動化と人力の狭間1. 「みどりの窓口」が減っていく2. ファミレスのセルフ&ロボット化3. 激甚災害と鉄道第2章:オンライン体験ツアーから現地に来たゲスト1. オンラインツアーで興味湧く「現地を見たくなった」2. 現地に来たゲストの手記第3章:(ANA)大館市地域おこし協力隊の旅行講座1. スタートはオンライン体験ツアー2. ANAスタッフによる旅行講座第4章:交通アクセスはコンテンツになる1. 鉄道リトリート2. 秋田県観光連盟「冬旅♪秋田の歩き方」3. 津軽線の未来おわりに新刊書籍 5日間無料キャンペーン<略歴>学びing株式会社 代表取締役 斉藤 常治(さいとう つねはる)1961年 盛岡市生まれ。大学中退後、地方塾講師、大手予備校のeラーニング会社副社長、大手ネット広告子会社の事業本部長を務める。2006年 ITベンチャー「学びing株式会社」を設立。ベンチャーキャピタル数社より約1億5千万円の投資を受ける。(10年後プライベートカンパニーに戻る)2018年 長年の自身の夢を叶えるため、観光業に転換。趣味で取得した「国内旅行業務取扱管理者」「旅程管理主任者」の資格や添乗員の経験を活かし、様々なガイドマッチングサービスを通じて、オリジナルのオンライン体験ツアーや、オフライン(現地)ツアーを提供。HIS/アクティビティジャパン/aini/ベルトラ/じゃらん/Airbnb/トリップアドバイザー等で、総レビュー数350件以上の高評価を獲得。自身の経験をもとに、全国で体験ガイドを発掘・育成・伴走支援。自治体、観光関連団体での講演や研修多数。観光関連の書籍を数冊執筆。Zoomを使ったオンラインで、沖縄や高知、京都の団体貸切やストアカを通じて、年間約30回以上の起業や副業等の講座や相談会も実施。(1億円増資と10年後1千万円減資、天国と地獄を味わった真のベンチャー起業経験談)2020年7月 一度は乗ってみたいローカル線として有名な『五能線』の鉄道ツーリズムにチャレンジするため「五能線起点のまち能代」の地域おこし協力隊として着任し、会社の事業「体験ツアー造成&ガイド育成」と兼業を行う。能代市や秋田県観光連盟、秋田県農山村振興課/秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会からの委託で、2年間で、のべ25回の体験コンテンツ造成やガイド育成のセミナーや講習会を実施し、『ワークショップ/観光ツアー・街歩き/占い・ヒーリング/自然体験/グルメ・食事/アウトドアレジャー』等のオンライン体験ツアーとオフライン(現地)ツアーのガイドを秋田県各地で発掘・育成・伴走支援。さらに、鉄道資源を活かしたコンテンツの造成や、ノベルティの企画販売にも注力し、地域の活性化にチャレンジしてきました。2023年4月 「地域力創造アドバイザー」に就任。この制度は、2008年に創設、毎年、各都道府県1名の推薦を受け、総務省の審査で選ばれます。地域独自の魅力や価値の向上に取り組みたい自治体から招聘を受け、その経費(年間560万円最大3年間)を総務省が全額支援する制度です。現在まで約500人の「地域力創造アドバイザー」が生まれています。<著書>『資格がなくてもインバウンドのツアーガイドになれる本』『資格がなくても「旅行業」や「観光業」ができる本』『進化するオンラインツアーと作成技術ポイント』『「五能線」苦闘と希望の3年(写真集)』『観光活性化には交通アクセスコンテンツが重要』著書【会社概要】学びing株式会社(まなびんぐかぶしきがいしゃ)代表者 : 代表取締役 斉藤 常治所在地 : 〒286-0015 千葉県成田市中台1-1-2-9-502設立 : 2006年10月事業内容: ・オンライン&オフライン体験ツアー造成・日本人向け&インバウンド向けハイブリッド体験ツアーガイド発掘・育成・伴走支援・執筆・講演等資本金 : 1,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月30日トヨタ自動車株式会社の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、2023年4月28日(金)から2023年7月17日(月・祝)まで、企画展「トランスポーターズ 日本の輸送を支え続けているモビリティ」を開催します。トランスポーターズ日本の自動車業界には549万人の人たちが従事し、利用部門の方々は約半分の271万人になります。物流という概念が登場した戦後から、マイカーブーム前のモビリティとして日本を支えたのはトラックやバンであり、以来現在にいたるまで自動車メーカーは耐久性や乗り心地などの改善を車両に施し続け、運び手が安心・安全に荷物を送り届け、お客様の笑顔につなげたいという想いに応えようとしてきました。そして輸送業界では今、環境対応や雇用対策など様々な課題を抱えながらも私たちの生活に欠かすことのできない「お客様に確実に荷物を届ける」というサービスに日々尽力してくださっています。本企画展では輸送車両にかけた自動車メーカーの想いと、いつも私たちの生活を支えてくださる輸送に関わる皆さまに“感謝”をお伝えします。上記内容の詳細は、2ページ目以降をご覧ください。1. 企画展「トランスポーターズ 日本の輸送を支え続けているモビリティ」(公式Webページ内イベント案内をご覧ください: )(1) 期間:2023年4月28日(金)~7月17日(月・祝)(2) 場所:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室(3) 内容:戦前のオート三輪車から1990年代の特徴ある輸送車両13台を展示。輸送車両にかけた自動車メーカーの想いと、輸送に関わる皆さまへの“感謝”。2. 展示車両(年代順・同年のものは50音順)1 水野式自動三輪車(1937年)2 トヨタ トラック BM型(代用燃料改造車)(1950年)3 トヨペット トラック SG型(1953年)4 トヨペット マスターライン ライトバン RR17型(1956年)5 スズキ スズライト SL型(1957年)6 トヨペット スタウト RK35型(1959年)7 ダットサン 1000トラック G222型(1960年)8 ホンダ T360H AK250型(1965年)9 マツダ T1500 TUB81型(1965年)10 トヨタ ダイナ RK170型(1967年)11 トヨタ ブリスカ GY10型(1968年)12 トヨタ BUV タマラオ KF10型(1977年)13 トヨタ デリボーイ T-KXC10V型(1991年)水野式自動三輪車(1937年)トヨペット マスターライン ライトバン RR17型(1956年)ホンダ T360H AK250型(1965年)【トヨタ博物館のご案内】(1) 所在地〒480-1118 愛知県長久手市横道41-100・地下鉄東山線「藤が丘」駅よりリニモに乗り換え「芸大通」駅下車、徒歩5分・名古屋瀬戸道路「長久手IC」より西へ0.4km(グリーンロード沿い)TEL:0561-63-5151FAX:0561-63-5159(2) 開館時間9:30~17:00(入館受付は16:30まで)(3) 休館日月曜日(祝日の場合は翌平日)・ゴールデンウイーク(4月29日~5月7日)は毎日開館です。・急遽変更になる場合がありますので当館公式Webサイトをご確認ください。(4) 入館料大人 1,200円 シルバー(65歳以上)700円 中高生 600円 小学生 400円※消費税込み/団体割引あり・会期中の7月14日~17日は小学生無料入館日です。詳細はトヨタ博物館ホームページをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月29日ランドセル専門店イクラボ・恐竜専門店ダイナソーベースより、世界三大恐竜博物館と称される、福井県立恐竜博物館から監修を受けた恐竜ランドセルが2023年2月に誕生しました。福井県立恐竜博物館監修ランドセル進化した恐竜ランドセル福井県立恐竜博物館監修のもとランドセルに施しされた各パーツの恐竜デザイン。全身骨格の刺繍や頭蓋骨プリントなど、すべてが本物志向のダイナソー恐竜ランドセル(R)。新しい恐竜ランドセルは、恐竜のモデル・ランドセルの本体カラー・背中のカラーを選んで自分の好みにカスタムできます。さらにサイドの爪あとの刺繍も有り無しを選べて、ナスカンをダイナソーバージョン(有料)のものにグレードアップもできます。320通りから自分の好きな恐竜ランドセルをつくろう。恐竜王国福井県初、イクラボ・ダイナソーベース渾身のこだわりを込めた、選んでつくる君だけの恐竜ランドセルで、おもいっきり友だちに自慢しちゃおう。【商品概要】商品名 : ダイナソー恐竜ランドセル(R)発売日 : 2023年2月価格 : 80,000円(税込み)サイズ : 重量:1,260g横幅23.5cm×高さ31cm大マチ12.5cm×小マチ最大4.5cm学習院型、A4フラットファイル対応販売ルート: イクラボ・ダイナソーベースのみURL : 好きな恐竜を選ぼう好きな本体カラーを選ぼう好きな背中カラーを選ぼうこれが進化した恐竜ランドセルだ!■会社概要ランドセル専門店イクラボ所在地: 〒918-8026 福井県福井市渕4丁目2813番地TEL : 0776-50-2880HP : 恐竜専門店ダイナソーベース所在地:〒915-0084 福井県越前市村国1丁目5-4TEL :0778-42-8377 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月28日公益財団法人 岡山文化芸術創造は、魅せる・集う・つくるをコンセプトとした2023年9月1日(金)にグランドオープンする岡山芸術創造劇場 ハレノワのこけら落とし公演として、ケルビーニ作曲のオペラ『メデア』を上演します。4月8日(土)の一般発売に先駆けて、3月25日(土)からインターネット会員「ハレノワ・メンバーズ」で先行予約を開始します。メデア公演チラシ(表紙)岡山芸術創造劇場 ハレノワのこけら落とし公演として、日本初演作品『メデア』を9月1日(金)に大劇場で上演します。岡山公演では、岡山が誇る岡山フィルハーモニック管弦楽団がオーケストラピットに入り演奏します。(東京公演は新日本フィルハーモニー交響楽団)指揮に園田隆一郎、演出に栗山民也という最高のタッグに加えて、国内外で活躍する一流の歌手陣が揃い、グランドオープンに相応しい公演が実現しました。公演チラシは市内区役所、地域センター、公民館、図書館などで配布します。また特設サイトからもご確認いただけます。【こけら落とし公演『メデア』公演概要】日時:2023年9月1日(金)18時30分開演会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場(岡山市北区表町3丁目11-50)<公演チケット発売>一般発売 4月8日(土)10:00開始先行予約 3月25日(土)10:00開始 ※ハレノワ・メンバーズ、シンフォニーホール友の会限定【開館事業ラインナップ】URL: 【インターネット会員「ハレノワ・メンバーズ」】登録・年会費無料のハレノワのインターネット会員では、オンライン上でいち早くチケットを購入できるほか、お得な情報をメールマガジンでお届けしております。詳細・登録は劇場公式サイトにてご確認ください。 【岡山芸術創造劇場ハレノワとは?】岡山芸術創造劇場は、岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールに代わる“新しい文化芸術施設”です。これまで両施設が担ってきた文化芸術分野の活動の場としてだけでなく、子どもからお年寄りまで幅広い世代の方々が気軽に訪れ、交流し、コミュニケーションが図れる場所となり、新たな賑わいを生み出し続ける文化・芸術の発信拠点となる施設です。大(1,753席)・中(807席)・小(最大300席)の3つの劇場に加え、大小の10を超える練習室、舞台や衣装の製作工房も備えました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月24日宝塚市立文化芸術センター(兵庫県宝塚市武庫川町7-64、館長:加藤義夫)では、2023年度パートナー会員限定イベント『「宝塚芸術創造都市計画」アーティストが考えるアートなまちづくり』を、2023年4月8日(土)14:00~15:30に開催いたします。詳細URL: パートナーズサロン チラシ【概要】宝塚市立文化芸術センターでは、4月7日(金)より開催する開館3周年記念展「オマージュTAKARAZUKA 春ープリマヴェーラ」にあわせたパートナーズサロンを開催いたします。本サロンでは企画展の出品アーティスト3名が登壇し、アートな視点からまちづくりを考え、語ります。パートナーズサロンは宝塚市立文化芸術センターパートナー会員限定のスペシャルイベントです。当日のご入会でもイベントにご参加いただけます。また4月にご入会いただくと、多くの特典を1年間たっぷり楽しめます。登壇者 : 植松琢麿、片山みやび、柴田知佳子司会進行 : 加藤義夫(宝塚市立文化芸術センター館長)日時 : 2023年4月8日(土)14:00~15:30場所 : 宝塚市立文化芸術センター ガーデンハウス(庭園内)定員 : 20名※2023年度パートナー会員限定、当日入会可(年会費2,000円)参加料 : 無料申込方法 : 宝塚市立文化芸術センターWEBサイトの専用フォームよりお申し込みください。 受付開始日時: 2023年3月25日(土)10:00~植松琢麿《S/NS》2022年(C)Takuma Uematsu, courtesy of Yumiko Chiba Associates片山みやび《ここに花ある》2022年 キャンバスにアクリル・油彩・ガラス(C)2022 Miyabi Katayama柴田知佳子《Be-III》2022年 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月24日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出す「国立博物館収蔵品貸与促進事業」において、2023年度事業の実施対象館が決定いたしました。これにより国立博物館が所蔵する各地域ゆかりの文化財72件が、島根、長野、山口、広島、兵庫、福岡の6県7施設で順次公開される予定です。■2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)美術館・博物館:島根県芸術文化センター(島根県立石見美術館)(島根県)展覧会名 :「没後150年 山本琴谷と津和野藩の絵師たち」会期(予定) :2023年7月8日(土)~2023年8月28日(月)貸与予定件数 :7件美術館・博物館:市立岡谷美術考古館(長野県)展覧会名 :「東京国立博物館にある岡谷のお宝展示~岡谷の弥生を知る、115年ぶりの里帰り~」(仮)会期(予定) :2023年7月15日(土)~2023年9月18日(月・祝)貸与予定件数 :13件美術館・博物館:山口県立山口博物館(山口県)展覧会名 :「やまぐち 大考古博」(仮)会期(予定) :2023年7月21日(金)~2023年9月3日(日)貸与予定件数 :13件美術館・博物館:広島県立歴史民俗資料館(広島県)展覧会名 :「三次鵜飼と日本の鵜飼」会期(予定) :2023年10月6日(金)~2023年11月26日(日)貸与予定件数 :7件美術館・博物館:兵庫県立美術館(兵庫県)展覧会名 :「生誕180年記念 呉昌碩の世界―海上派と西泠名家―」(仮)会期(予定) :2024年1月13日(土)~2024年4月7日(日)貸与予定件数 :11件美術館・博物館:糸島市立伊都国歴史博物館(福岡県)展覧会名 :「東西日本の弥生文化~東京国立博物館収蔵コレクションより~」会期(予定) :2024年1月27日(土)~2024年3月17日(日)貸与予定件数 :19件美術館・博物館:下関市立美術館(山口県)展覧会名 :開館40周年記念特別展「狩野芳崖 継がれる想い~悲母観音の<いま>」(仮)会期(予定) :2024年2月6日(火)~2024年3月17日(日)貸与予定件数 :2件■2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)◆島根県立石見美術館「没後150年 山本琴谷と津和野藩の絵師たち」 貸与予定件数:7件会期 : 2023年7月8日(土)~2023年8月28日(月)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 山本琴谷(1811~1873)は、石見国(現在の島根県西部)津和野藩の絵師です。津和野藩家老の多胡逸斎に絵を学び、後に渡辺崋山、高久靄がい(がい=がんだれ+圭)、椿椿山に師事しました。嘉永6年(1853)に津和野藩より絵師を命じられ、津和野地域や江戸近隣の画事に従事し、多くの作品を残しました。令和5年(2023)が琴谷の没後150年にあたることを記念して開催する本展では、東京国立博物館から貸し出す7件をはじめ、津和野地域に現存する琴谷の作品を一堂に会し、その画業を幅広く紹介します。また、琴谷以外の津和野藩の画人たちの作品も展示し、彼らの多彩な魅力にも迫ります。童児擁猫図(部分) 山本琴谷 明治時代・19世紀 絹本着色 東京国立博物館蔵◆市立岡谷美術考古館「東京国立博物館にある岡谷のお宝展示 ~岡谷の弥生を知る、115年ぶりの里帰り~」(仮) 貸与予定件数:13件会期 : 2023年7月15日(土)~2023年9月18日(月・祝)URL : みどころ : 岡谷市は長野県の南信地方に位置し、諏訪湖の西岸に面する都市です。移転開館10周年を記念して開催する本展では、代表的な収蔵作品の一挙公開を試みます。 考古展示の目玉は、明治40年(1907)に平野村(現・岡谷市)の天王垣外から出土した玉類の数々です。玉類の持つ重要性や同時代の近隣遺跡を紹介し、弥生時代中期の岡谷市の状況を考察します。東京国立博物館からは岡谷市出土の勾玉や管玉といった考古資料13件を貸し出します。天王垣外出土品 弥生時代(中期)・前2~前1世紀 長野県岡谷市天竜町・中央町・本町天王垣外出土 東京国立博物館蔵◆山口県立山口博物館「やまぐち 大考古博」(仮) 貸与予定件数:13件会期 : 2023年7月21日(金)~2023年9月3日(日)URL : Instagram : Facebook : みどころ : 山口県は、東アジアと日本列島の海上交通網を結ぶ地政学上の要であり、弥生時代には大陸や半島からの渡来と交流、古墳時代には瀬戸内海ルートを重視したヤマト王権とのつながり、古代には「和同開珎」鋳造に代表される先進的な手工業生産など、人々の往来と文化の交流による歴史が積み重ねられてきました。本展は、山口県の歴史や文化に親しむ展覧会として、旧石器時代から江戸時代まで、考古学による地域の魅力を県内外に広く紹介します。東京国立博物館からは、山口県山口市の赤妻古墳出土の「四獣鏡」や「巴形銅器」など、地域ゆかりの考古資料13件を貸し出します。巴形銅器 古墳時代・5世紀 山口市 赤妻古墳出土 東京国立博物館蔵◆広島県立歴史民俗資料館「三次鵜飼と日本の鵜飼」 貸与予定件数:7件会期 : 2023年10月6日(金)~2023年11月26日(日)URL : みどころ : 古事記や万葉集にも登場する「鵜飼」は長い歴史をもつ伝統的な漁法です。広島県三次市の「三次鵜飼」は原初的な形態を保ったまま近世以前から続き、広島県無形民俗文化財に指定されています。本展は、古代以前に遡る鵜飼の歴史性や、絵画や造形で表現された鵜飼の持つ美術性や精神性など、日本文化の中での鵜飼の位置づけを明らかにしたうえで、三次鵜飼の持つ特徴を紹介する展覧会です。東京国立博物館から、鵜飼が描かれた近代洋画「長良川鵜飼」を含む5件、京都国立博物館からは水辺に漂う鵜飼舟に飛び交う鵜が表された「帷子 淡浅葱麻地御所解(鵜飼)文様」などの2件を貸し出します。帷子 淡浅葱麻地御所解(鵜飼)文様 江戸時代・18~19世紀 京都国立博物館◆兵庫県立美術館「生誕180年記念 呉昌碩の世界―海上派と西泠名家―」(仮) 貸与予定件数:11件会期 : 2024年1月13日(土)~2024年4月7日(日)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 清朝末期から中華民国時代に活躍した呉昌碩(1844~1927)は、清朝最後の文人といわれ、生涯にわたって古代文字である石鼓文の臨書に励み、その風韻を書・画・篆刻に結実させました。生誕180年にあたる2024年、呉昌碩の名品を中心に、その師弟や子息、また呉昌碩が初代社長を務めた西泠印社の創始者である呉隠・葉銘・丁仁・王し(し=示へん+是)とこれに続く諸名家の作品を展示します。さらにこれらの西泠名家と日本人との交流を回顧することで、呉昌碩が果たした功績とその影響を顕彰します。本展では、東京国立博物館から「墨竹図軸」など8件を、京都国立博物館からは3件を貸し出します。墨竹図軸 呉昌碩筆 清時代・19世紀 紙本墨画 高島菊次郎氏寄贈 東京国立博物館蔵◆糸島市立伊都国歴史博物館「東西日本の弥生文化 ~東京国立博物館収蔵コレクションより~」 貸与予定件数:19件会期 : 2024年1月27日(土)~2024年3月17日(日)URL : Instagram : Facebook : みどころ : 伊都国は、『魏志倭人伝』に記される、福岡県糸島市付近に比定される弥生時代の国で、邪馬台諸国のなかで政治、外交上重要な地位を占めていました。本展は、日本列島における弥生時代の稲作文化や土器の変遷、青銅器文化について、北部九州の資料をはじめ、山陰・瀬戸内・近畿・北陸・東海、そして東日本などの地域色のある弥生文化(続縄文文化)の資料をとおして、それぞれの地域の歴史的特色を紹介する展覧会です。東京国立博物館から、重要文化財「台付壺」などの考古資料19件を貸し出します。重要文化財 台付壺 弥生時代(後期)・1~3世紀 愛知県名古屋市 高蔵貝塚出土 徳川頼貞氏寄贈 東京国立博物館蔵◆下関市立美術館開館40周年記念特別展「狩野芳崖 継がれる想い~悲母観音の<いま>」(仮) 貸与予定件数:2件会期 : 2024年1月20日(土)~2024年3月3日(日)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 本展は、下関ゆかりの日本画家・狩野芳崖(1828~1888)の代表作である「悲母観音」(1888年、東京芸術大学蔵、重要文化財)、「仁王捉鬼」(1887年、東京国立近代美術館蔵)に着目する展覧会です。東京美術学校での教育的模倣作をはじめとする明治後期~昭和初期頃に描かれた諸作品から現代美術まで、《悲母観音》の模倣作やそこからインスピレーションを受けた作品、オマージュ作品を展観し、あらためて芳崖の近現代美術への影響力について考えます。東京国立博物館からは、川島織物の主任画師の東翠石が模写して下絵を製作し、二代川島甚兵衛が綴織に仕上げ、明治28年(1895)に京都で行われた第4回内国勧業博覧会へ出品された「悲母観音図綴織額」を含む2件を貸し出します。悲母観音図綴織額(綴織部分) 二代川島甚兵衛作 明治28年(1895) 東京国立博物館蔵※展覧会情報は2023年3月23日現在のものです。今後、変更になる場合があります。最新情報は各美術館・博物館の公式ウェブサイトなどでご確認ください■2024年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」募集予定2023年4月3日(月)から、2024年度国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付が開始されます。申請受付期間:2023年4月3日(月)~6月30日(金)[17時必着]貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。2024年度国立博物館収蔵品貸与促進事業 募集チラシ■文化財活用センター 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンター。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしている。■ぶんかつSNSぶんかつ公式サイト Twitter @cpcp_nich ぶんかつ Instagram @cpcp_nich ぶんかつ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月23日3月1日に『エッフェル塔~創造者の愛~』のイベントが開催され、東京タワースペシャルライティングの点灯式とプロジェクションマッピング上映イベントが実施された。この度開催された東京タワーとのスペシャルコラボレーションイベントでは、ゲストとして本作の主人公ギュスターヴ・エッフェルの末裔であるイエットマンエッフェル・サバン、その妻のイエットマンエッフェル・由紀子、長男のイエットマンエッフェル・アリオン、次男のイエットマンエッフェル・アシル、さらに、フランス人の夫を持ち、本作のスペシャルアンバサダーを務める女優の寺島しのぶと、その息子の寺嶋眞秀、フィリップ・セトン駐日フランス大使が出席。東京タワーの点灯式およびプロジェクションマッピングの上映が行われた。サバンさんはエッフェル家の6代目、ギュスターヴ・エッフェルの曾々々孫にあたるが、「私の祖母が11歳の時までギュスターヴは生きていて、祖母から彼についての話を聞きました。2023年は、ギュスターヴが没してちょうど100年になります。特別な年に日本のみなさまに映画をご覧いただけることを名誉に思います」と語った。寺島さんは「映画を拝見して、末裔にあたるエッフェル家のみなさんと直にお会いできてウキウキしております」と語り、眞秀さんは「このたびは、このような素敵なイベントにお招きいただき誠にありがとうございます」としっかりと挨拶。寺島しのぶまた、映画について、寺島さんは「一から立ち上げることは、どの時代でも本当に大変なことなのだと思いました。自分を信じて、パリにこんな塔を立てなきゃいけないんだという信念――ゼロからつくりだし、みんなに慕われ、裏切られながらも自分を信じて突き抜けていくギュスターヴ・エッフェルの勇気は素晴らしいことだと思いました。他人が歩んだ道じゃない、新しい道を切り拓いていく勇気を教えていただきました」と感動を口にした。サバンさんも「とても感動しました。というのも、私の祖先が肉体を持ってそこに存在していたからです。普通、当時のものとして見ることできるのは、白黒写真ですが、この映画では、ロマン・デュリスの名演のおかげで、ギュスターヴ・エッフェルという人物が、エネルギー、パッションをもってスクリーンに存在していました。ゼロからこのような偉業を成し遂げるさまを見ることできて感動しました。この映画から日本のみなさんが、大きなプロジェクトを行うインスピレーションを受けてくださればと思いますし、エッフェル塔というモニュメントの背後にいる、意欲的にこのプロジェクトに取り組んだ人物を知っていただけたら」と呼びかけた。寺嶋眞秀眞秀さんは、父の母国フランスのパリにあるエッフェル塔はまだ登ったことはないそうで、「ぜひ登ってみたいです。セーヌ川の橋を渡った時、すごく大きなエッフェル塔が見えて、よく作ったなぁと思いました」とパリ訪問時の思い出を明かした。一方、サバンさんの息子のアリオンさんとアシルさんは、エッフェル塔はもちろん、この日の会場の東京タワーにも登った経験があると言い、「エッフェル塔とは色が違ってビックリしました」(アシルさん)、「エッフェル塔よりも大きいのに、細いなと感じました。(展望台からの風景も)建物が一杯見えて、エッフェル塔とは違う眺めだなと思いました」(アリオンさん)と2つの塔の印象の違いを語ってくれた。サバンさんの妻・由紀子さんは、サバンさんと知り合って約20年になると語り、「もちろん、彼がギュスターヴの子孫であることはわかっていましたが、そんなに意識はしていませんでした。フランスに行って家族からギュスターヴの話を聞いたり、ものを見たりして、『すごいな』という気持ちが芽生えました。それをせっかくなので日本のみなさんにもっと知っていただけたらと思っていたので、今回、映画を観ていただけるのを光栄に思っています。(エッフェル塔と東京タワーは)二つの国の象徴的な建物だと思うので、その場にご一緒できて光栄です」と喜びを口にした。映画の公開を記念して、3月3日まで東京タワーがフランスの国旗と同じトリコロールにライトアップされる。この日のイベントでは、その点灯式が行なわれた。ゲストとして登場したセトン駐日フランス大使は「東京タワーは日本の首都の象徴ですが、それだけでなく、私にとっては日仏の相互の友情、絆を表すものです」と今回のコラボレーションの実現への祝意を述べた。そしていよいよ点灯式。眞秀さん、アリオンさん、アシルさんの3人がボタンに手をかけて、カウントダウンに合わせてスイッチオン!すると東京タワーが赤・白・青のトリコロールに染まり、会場は拍手と歓声に包まれた。眞秀さんはボタンを押す大役を無事に果たし、ホッとした様子。その様子を見守った寺島さんは「(ステージからは)なかなか全貌が見えないんですけど、東京タワーが近くに見えるところに住んでますんで、家に帰って眺めたいと思います」と笑顔を見せた。サバンさんは「とても感動しました。普段から私はエッフェル塔と東京タワーは姉妹のようなものだと思っていますが、今回、東京タワーがトリコロールに染まることで2つの塔の結びつきをますます強く感じます。日本とフランスの友情を象徴する存在だと思いますが、同時に私たちのような日仏混成の家族のことも象徴している気がします」と語る。由紀子さんは「もちろんキレイなんですけど、いまは子どもたちがお役目を無事に果たせて安心しております」と安堵の表情を見せ、これには寺島さんも同意するように笑顔を見せていた。眞秀さんと一緒にボタンを押したアシルさんは「最初、何が変わったかわからなかったんですが、上を見たら東京タワーに色がついていて、びっくりしました!」と語り、アリオンさんも「(普段の東京タワーの)赤だけでなく、白と青も足されいて、とっても美しいと思います!」と興奮気味に語ってくれた。イベントの最後にスペシャルアンバサダーとして寺島さんは「没後100年というメモリアルな時期で、日本だけでなく世界でもいろんなプロジェクトが計画されているそうなので、世界中がエッフェル塔に再注目されると思います。この映画を観ることで、またいつもとはエッフェル塔が違うように見えると思うので、ぜひ映画を観ていただけたらと思います」と呼びかけた。その後、会場を東京タワーのメインデッキ2階に移して、プロジェクションマッピングのお披露目が行われた。こちらは「東京タワーはエッフェル塔の夢を見る」(NAKED presents)というタイトルで、今回の映画にインスパイアされる形で生まれ、東京の夜景とパリの夜景が出会い融合するという幻想的な映像が展開する。映像を見て、寺島さんは「東京タワーの中で見て、(窓の)向こうにはスカイツリーが見えて、最後にはエッフェル塔が出てきて、とても不思議な感覚を覚えました。素晴らしいと思います」と感激を語る。サバンさんは「東京タワーとエッフェル塔という二つの塔が、まるでダンスをしているような印象を受けました。日本とフランスの絆が表されていて素晴らしいです。映画のシーンも使われているのが印象的でした」と感慨深げに語り、由紀子さんは「二つの塔が感じられて素晴らしかったですが、エッフェル塔を作っていた頃と現在の時の流れを感じられて感動しました」とふり返る。アリオンさんは「映像も美しくて本当に良かったと思います」と語り、アシルさんも「急に色がいっぱい出てきてビックリしました!」と感激した様子。こちらのプロジェクションマッピングは、東京タワーメインデッキ2階にて、3月12日(日)まで上映される。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年03月02日ロームシアター京都が、クリエイターとともに、時代を超えて末永く上演される劇場のレパートリー作品を製作するプロジェクト「レパートリーの創造」。2017年にスタートした本シリーズの中で今回再演される『シーサイドタウン』は、その第4回として上演された作品。現在、東京を拠点に活動する松田にとって、京都で自身の演出作品を上演するのはKYOTO EXPERIMENT 2010での公演以来、約10年ぶりのことでもあった。第6回を迎える今回は その続編ともいえる新作『文化センターの危機』と共に2作品同時に上演する。公演に向けて、松田に話を聞いた。「レパートリーの創造 松田正隆 海辺の町 二部作」チケット情報「長崎という地域は、私自身の出身地であり、自分が抱えてきたモチーフ、テーマでもあり、それをドラマ演劇としてもう一度作品として取り上げていきたいという欲求がありました。“マレビトの会”を6年間やってきて小休止をして、今やっていることを検証していきたいという思いも。そんな時にロームシアター京都からお話をいただき、2021年に『シーサイドタウン』という作品を上演することができました。これは“レパートリーの創造”という企画の一環であり、複数作品を制作できる機会をいただけるとのことでしたので、それが今回『文化センターの危機』という作品になりました」。『シーサイドタウン』は長崎にある海辺の町を舞台にし、血縁関係を中心に描かれた物語。「ちゃぶ台がある海辺の一軒家(日本家屋)の居間を中心点として設定したうえで、そこで家族が崩壊したさま、そしてそこにある保守化した異様なコミュニティ、そんな海辺の町から一度外に出て戻ってくる人物が感じる閉鎖空間」が描き出された。そして新作『文化センターの危機』は松田自身の生まれ故郷・平戸市周辺をモチーフに、「中心から場所を拡散させながら、どんどん変容していく人物の視点と、地域の濃密でわけのわからない関係に縛られ、場所を定点で見据えている濃密な人間たちの視点。それらの関係を描いた群像劇」になるという。文化センター、港、山でのキャンプを舞台に設定し、『シーサイドタウン』での中心点を設定することとは対照的に場所がどんどん移動しながらそこに点在する個々の視点が描き出されていく…。照明にそれほど変化がなく、音響もほとんど使わず、衣装も同じのこの2作は『シーサイドタウン』に初演から出演する俳優6名に、新たにオーディションで選ばれた俳優1名を加えて上演される。<海辺の町>を舞台とするふたつの物語は、『夏の砂の上』『坂の上の家』という初期作での長崎の風景、「マレビトの会」での非物語化という方法論をも踏まえ、進化し続ける松田作品の魅力、そして現代演劇の新しい姿を確認できる貴重な機会となるに違いない。公演は2月22日(水)から26日(日)まで、ロームシアター京都 ノースホールにて。チケット発売中。取材・文:安藤善隆
2023年02月15日せっぱつまりこ運営事務局は、フリーライター・せっぱつまりこによるプロジェクト「文化人タレントになって、この社会を文化芸術的にもっと豊かにしたい」をクラウドファンディングサイト「READYFOR」にて2023年2月に開始しました。「READYFOR」クラウドファンディングサイト イメージ■クラウドファンディング背景私せっぱつまりこ(香取久美子)は、ローティーン期から西洋美術史・西洋文学史に興味関心を持っておりましたが、日本のカジュアルに読める西洋美術史の本の、例えばギリシャ神話や聖書物語などに「日本人には縁遠いテーマの~」云々というくだりがしばしばあることに違和感がありました。長じてそうした知識が認められて2021年3月から株式会社キュービックさんの「外部ライター(クイズ原案作者)」になり、2022年11月には有限会社CANBEスタープロダクションさん( )の「文化人」枠でオーディションに合格いたしました。この機会を善用して、知的好奇心に蓋をしてしまう呪いである「日本人には縁遠い~」という意識の粉砕のために尽くしたいと思います。その実現に向け正式にプロダクションに所属し様々なバックアップを受けるためには、まず文化人タレント向けレッスンというべき「メディアブランディング塾」の受講が必須になります(なお、これは申し込みや費用支払いを含む諸手続きをすれば受講は確定となります)。本来ならこの費用は私が自分の収入で賄うべきなのですが、私が今やっている株式会社キュービックさんでの仕事の原稿料では間に合わず、またアルバイト・派遣やいわゆる正社員になろうとしても、実は私は言葉の聴こえにかなり特殊なタイプのハンディキャップがあり、診断ができる医師も極めて少なく診断名も二転三転してきたためなかなか理解されず、従って就労継続支援事業所を利用することを検討しているほどです。そのため、心苦しいのですがクラウドファンディングの選択を決意いたしました。「ALL or NOTHING」という仕組み上、目標額300,000円に1円でも到達しないと不成立になってしまい、それまで集まった支援金が受け取れなくなってしまいます。お知りになった皆様を信じて申し上げますが、もし、少しでも共感していただけましたら、ご可能な範囲でお力を貸していただけないでしょうか。■リターンについて(税込)3,000円 :感謝のメール(せっぱつまりこによる、(西洋)美術史に関する短い動画1点を添付いたします)をお送りいたします。10,000円:感謝のメール(せっぱつまりこによる、(西洋)美術史に関する短い動画2点を添付いたします)をお送りいたします。50,000円:感謝のメール(せっぱつまりこによる、(西洋)美術史に関する短い動画2点を添付いたします)をお送りいたします。そして1年間限定で、メールでの質疑応答(内容は(西洋)美術史に限らせていただきます)に応じます。■プロジェクト概要プロジェクト名: 文化人タレントになって、この社会を文化芸術的にもっと豊かにしたい期間 : 2023年2月1日(水)14:00~4月1日(土)23:00URL : ※ご支援はクレジットカードまたは銀行振込がご利用いただけます。■会社概要筆名: せっぱつまりこ運営事務局URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月15日雪は、あちこちに積もって普段の光景をガラリと変えます。岩手県遠野市にある、遠野市立博物館のTwitterアカウント(@tonomuseum)は、積雪の翌朝に撮影された写真を公開し、人々の注目を集めました。遠野市といえば、『日本民俗学の父』と称される偉人・柳田國男が、民話や伝承についてつづった説話集『遠野物語』の舞台。遠野市の人々の暮らしや、歴史などを伝える同博物館には、柳田國男の銅像が建てられています。その功績にふさわしく、威厳が感じられる銅像なのですが…。「今朝の柳田國男先生」というコメントとともに、投稿された姿がこちら!今朝の柳田國男先生 pic.twitter.com/yMYEDruA9i — 遠野市立博物館 (@tonomuseum) February 11, 2023 雪で三角形にフォルムチェンジ!銅像は、顔と肩の一部を残して、こんもりとした雪におおわれていたのです。真顔で正面を見つめる姿はシュールで、人々の腹筋を崩壊させました。・や、柳田先生ぇ~ッ!・『遠野物語』に登場する、何かしらの妖怪のようなお姿に…。・僧侶が被る『観音帽子』っぽい。徳を積んでいそう。・爆笑しました。エンジンに点火して宇宙へと飛び立ちそうですね。・なんだろう、エジプトを感じる。とても楽しい気持ちになった。雪のいたずらによって注目を浴びた銅像。もしかしたら、『遠野物語』に登場する雪女が遊んだ痕跡…なのかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年02月14日東京国立博物館は、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を、2023年3月14日(火)~4月9日(日)に実施します。本館の各展示室では、絵画、陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品をお楽しみいただき、本館北側に広がる庭園では、さまざまな種類の本物の桜を堪能いただけます。当館ならではの、特別なお花見をお楽しみください。※昨年まで実施を見合わせていたガイドツアー等のイベントを、一部再開します。花見や春の風景を描いた浮世絵や絵画を展示【本館桜めぐり】本館の各展示室では、「新吉原櫻之景色」など花見の風景を描いた浮世絵や、うららかな春の風景を描いた「舞楽図屏風」などの絵画、また桜をモチーフにした陶磁器や染織をはじめ、さまざまな工芸作品を展示します。該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。※主な展示作品については公式サイトをご確認ください。事前申込不要、参加無料の桜イベント【桜イベント】*すべて事前申込不要、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)◆ボランティアによるガイドツアーボランティアによる「樹木ツアー」「たてもの散歩ツアー」「英語ガイド」は、「博物館でお花見を」の期間中、桜のトピックを加えた特別版になります。「樹木ツアー」は構内の桜や桜にまつわるエピソードを、「たてもの散歩ツアー」は構内のたてものの紹介に加えて、付近の桜についてもお話しします。「英語ガイド」は、たてものや展示室についてのお話を中心に、お花見期間中は構内の桜についても触れる予定です。ガイドツアーの日時等、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。*天候等により、内容は変更になることがあります。◆「春らんまん桜ぬりえ」桜を表した当館所蔵作品のオリジナルぬりえをお楽しみいただけます。展示室にある作品の色づかいにも注目してみてください。日時:3月24日(金)、25日(土)11:00~15:00(受付終了14:30)、3月26日(日)10:00~16:30(受付終了16:00)会場:本館19室*会場にて随時受付。1名につき1枚配布。なくなり次第終了◆東博句会「花見で一句」「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集します。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか?応募方法等、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。【庭園散策について】庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類もの桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しむお客様もいらっしゃいます。散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜もお楽しみください。開放時間:9:30~16:00※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。※茶室内には入れません。【「博物館でお花見を」来館案内】会期: 2023年3月14日(火)~4月9日(日)会場: 東京国立博物館開館時間: 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日: 月曜日※ただし、3月27日(月)は開館観覧料: 一般1,000円、 大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。※有料イベント等は別途料金が必要です。交通: JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ: 050-5541-8600(ハローダイヤル)※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年02月13日東京国立博物館では、春ならではの企画「博物館でお花見を」を、2023年3月14日(火)から4月9日(日)まで開催する。“桜”モチーフの日本美術作品で“お花見”東京国立博物館の春の恒例企画「博物館でお花見を」では、本館の各展示室にて、絵画や陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品を紹介する。絵画では、吉原の大門から伸びるメインストリート仲の町で、咲き誇る満開の桜とその下で美しさを競い合う花魁たちを表現した歌川豊国筆《新吉原櫻之景色》や、春景を背景に華やかな舞を描いた狩野永岳筆《舞楽図屏風》、桜の下で馬に乗る若衆と、物見宿からちらちらと彼らを覗き見る女性たちをユーモラスに捉えた奥村政信筆《桜下馬乗り若衆》など、桜を描いた浮世絵や屏風絵などを展示する。また、きものや工芸品も充実。紺と紅の鹿の子絞りと刺繍で、桜・菊・牡丹など四季折々の花を用いて花車を表現した元禄期の小袖、満開の桜の樹と百鳥の王と称される孔雀を刺繍した袱紗、枝垂桜を描いた鍋島焼の皿《色絵枝垂桜図皿》などを鑑賞できる。さらに、桜をモチーフとした美術作品の数々と合わせて、庭園散策もおすすめ。ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類もの桜を楽しむことができる。【詳細】「博物館でお花見を」会期:2023年3月14日(火)~4月9日(日)会場:東京国立博物館住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日※3月27日(月)は開館。観覧料:一般 1,000円、大学生 500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は無料(入館時に年齢のわかるものを提示)。※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)。※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容などは変更となる場合あり(詳細については博物館ウェブサイトなどを確認)【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
2023年02月12日2023年2月10日、滋賀県草津市にある滋賀県立琵琶湖博物館で展示されていた、ビワコオオナマズの水槽が破損しました。幸いにも、ビワコオオナマズの命に別状はありませんでしたが、同月12日現在、水族展示室を閉鎖するなど、復旧作業が行われています。滋賀県出身で、ミュージシャンの西川貴教さんは同月11日、同博物館で館長を務め、水槽の様子を視察。Twitterを通じて、多くの人々に館内の様子を報告しました。本日館長の西川です。先程高橋館長にご案内いただき事故の状況を確認して参りました。職員の皆さんのおかげで排水は完了し、エリアの乾燥作業に入っております。大水槽以外の展示に関しては被害はありませんでした。現状のご報告は以上ですが、後程更に詳しく報道機関にご説明させていただきます。 pic.twitter.com/cxYz2kYzpV — 西川貴教 (@TMR15) February 11, 2023 動画からは、割れた水槽の様子が伝わってきます。水槽が割れたとあり、今回の出来事に多くの人が心配の声を上げていました。それだけに、西川さんの投稿に、感謝の声などが寄せられています。・動画で館内の様子を伝えてくれて、ありがとうございます!・とても心配していたので、館内の様子を知ることができてホッとしました。・西川館長の報告に感謝しています!西川さんの投稿を通じても、改めて被害の規模が伝わる今回の出来事。1日でも早く水槽が復旧し、またナマズたちの元気な姿を見たいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年02月12日特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」が、大阪の国立民族学博物館にて、2023年3月9日(木)から5月30日(火)まで開催される。民衆芸術の多様性に迫る「民衆芸術」とは、ラテンアメリカの民衆が手がける洗練された手工芸品を指す。造形芸術のひとつのジャンルである民衆芸術には、暮らしに役立つ生活用品から装飾品まで多様な作品が含まれ、その種類は陶器、木彫、人形、仮面、織物、刺繍、絵画、版画、雑貨など、多岐にわたっている。特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」は、民衆芸術が示す豊かな多様性に着目しつつ、古代から現代に至る約400点の作品を紹介。 ラテンアメリカにおける文化の混淆の歴史、芸術振興の過程、そして市民による批判精神の表現という3点に光をあて、それぞれの意味で民衆芸術が成立した歴史をひもといてゆく。民衆芸術は、さまざまな文化からなるラテンアメリカという地域が形成される歴史のなかで生まれたものだ。先史時代に岩絵などのかたちで始まり、メソアメリカ文明やアンデス文明の成立にともなって土器や織布などの作品が作られるようになった。さらに大航海時代以降には、ヨーロッパやアフリカ、アジアから渡ってきた人びとの文化が先住民族の文化と交わることになる。今日の民衆芸術は、このように多様な文化の混淆と変容を経てかたち作られてきたものだといえる。また、民衆芸術は、国民の芸術という意味も持っており、その背景には芸術振興政策がある。20世紀前半のメキシコとペルーでは、国民文化を高揚する手段として国内各地の手工芸品が着目され、芸術としての評価を確立することが試みられた。展覧会の開催や博物館の整備といった制度を通して民衆芸術が振興されると、そこから名品が生まれ、芸術のひとつのジャンルとして国際的に知られるようになったのだった。さらに民衆芸術は、市民による批判精神の表現という意味を帯びるようになる。20世紀後半のラテンアメリカでは、軍事政権による人権弾圧や、債務危機による政府の機能不全などから、民主化や人権尊重などを求める社会運動が活発化した。こうした背景のもと、暴力を記憶し、権力による弾圧に抵抗するという政治的な役割を担った作品が制作されるようになった。こうした作品もまた、今日の民衆芸術において重要な側面をなしている。このように民衆芸術は、その意味をめぐってさまざまな解釈が存在し、それがジャンルとしての多様性にも反映されている。また、民衆芸術をめぐる以上3つの意味は、それぞれ固有の歴史を有するばかりでなく、今なお現在進行形の過程のもとにある。本展では、互いに異なる歴史過程の併存から生まれる民衆芸術の多様性に光をあててゆく。展覧会概要特別展「ラテンアメリカの民衆芸術」会期:2023年3月9日(木)〜5月30日(火)会場:国立民族学博物館 特別展示館住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:水曜日(5月3日(水・祝)は開館)、5月8日(月)観覧料:一般 880円(600円)、大学生 450円(250円)、高校生以下 無料※本館展示も観覧可※( )内は20名以上の団体、満65歳以上などの割引料金(要証明書など)※障がい者手帳の所持者および付添者1名は観覧無料※会期などは変更となる場合あり【問い合わせ先】国立民族学博物館TEL:06-6876-2151 (代表)
2023年02月12日東京国立博物館と文化財活用センターは、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)と、メタバース空間上に開設した「バーチャルトーハク(※1)」において、東京国立博物館所蔵の国宝89件を紹介する、バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」を公開しています。このバーチャル展示は、東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」の関連事業であり、令和4年度日本博事業(※2)の一環として実施するものです。「エウレカトーハク!◎89」は3つのパートで構成されています。第1部「国宝を《知る》」の展示は2023年1月17日(火)より開始しています。それに続き、このたび、第2部「国宝に《親しむ》」の公開を2023年2月7日(火)から開始し、展示空間についてはすべて鑑賞が可能となります。さらに、第3部「国宝と《つながる》」では、東京国立博物館所蔵の国宝作品を再解釈し表現したアート作品を展示します。このたび、制作アーティストが決定いたしました。現代アーティストたちが制作するアート作品は、東京国立博物館初のNFT(※3)作品として2023年3月3日(金)から販売を開始し、2023年3月17日(金)からバーチャルトーハク内の展示室で公開いたします。NFTの販売を記念し、2023年3月6日(月)には、参加アーティストが登壇する公開プレゼンテーションイベントをバーチャルトーハク内で開催いたします。さらに、特定のNFTの購入者には、2023年3月17日(金)にバーチャルトーハク内で開催されるアーティストとの交流会に参加できる特典が付与されます。バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社■NFTアート制作 参加アーティストについて参加アーティストは、2022年11月29日(火)に公表した、たかくらかずき氏をはじめ、3人の若手アーティスト、大澤巴瑠氏、中西伶氏、松田ハル氏を起用します。また、現代アーティストであるスプツニ子!氏と、NFTアーティストである草野絵美氏が教鞭をとる東京藝術大学の学生も、アーティストチームとして特別参加します。学生たちの目線から文化財の魅力を見つめ直し、文化財をテーマに新しい技術であるNFTを活用する手法について模索したプロジェクトを公開します。<参加アーティスト プロフィール>【たかくら かずき】対象とする文化財:国宝「埴輪 挂甲の武人」アーティスト / ArtistPhoto:hanako kimura山梨県出身、1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを使用し、東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求をテーマに作品を制作している。現在はおもに日本仏教をコンセプトに作品制作を行う。京都芸術大学非常勤講師。OpenSeaでNFT シリーズ「BUDDHAVERSE」を展開中。【大澤 巴瑠】対象とする文化財:国宝「古今和歌集(元永本)」Photo:岡田佑里奈1997年 東京都生まれ2020年 多摩美術大学美術学部油画科 卒業2022年 京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域油画科 修了[主な個展]2022年 Medel Gallery Shu 「ERROR」2022年 MtK Contemporary Art 「Mtk+ vol.10 大澤巴瑠」[主なグループ展]2017年 中央本線画廊 字と図展2020年 Galerie Aube HOP 展20202021年 SkiiMa Gallery In between2021年 西武渋谷 SHIBUYA STYLE vol.152022年 ARTDYNE 「はじまれり」2022年 東京都美術館 学生選抜展 KUA ANNUAL 2022「in Cm | ゴースト, 迷宮, そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」2022年 代官山ヒルサイドフォーラム「二次元派展」【中西 伶】対象とする文化財:国宝「檜図屏風」(C)2022 Rei Nakanishi (C)2022 GOLD WOOD ART WORKS1994年 三重県生まれ。2016年に渡米し、山口歴のアシスタントとして作品制作に携わる。2019年に帰国後、GOLD WOOD ART WORKSに所属。静岡県を拠点に、国内外にて展示発表を続ける。従来の絵画の制作方法にプリンティングを組み合わせたアプローチで作品を制作する。近作では、グラフィックのほか、3Dモデリング、AI、NFTなどの技術を掛け合わせながら時代の動きによって変化し続ける価値について問い、制作を通して表現の本質を模索している。【松田 ハル】対象とする文化財:国宝「松林図屏風」Photo:菊池詩織1998年 岩手県生まれ2021年 筑波大学芸術専門学群美術専攻版画領域卒業2022年 京都芸術大学大学院グローバル・ゼミ在籍クマ財団5期生 採択[受賞]100人10 between the arts 協賛企業賞WATOWA ART AWARD 2021 特別賞(芦川朋子賞、青井茂賞、久保田真帆賞、小松隆宏賞)[展覧会歴]2021年 VIRTUAL ABSTRACTION身体的再翻訳 京都 Bar & Gallery COCOTO買える!コレクター展「Collectors’ Collective Vol.5」東京 biscuit gallery100人10展2021 東京 シンワアートミュージアムWATOWA ART AWARD 2021 ファイナリスト展2022年 KUA ANNUAL 2022 "in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse" 東京 東京都美術館ARTISTS' FAIR KYOTO 2022サテライト alter in form - 変容 京都 千總ギャラリーKUMA EXHIBITION 2022 東京 ANB Tokyo1998 東京 Gallery Room A拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽 東京 三越コンテンポラリーギャラリー<現代アーティスト スプツニ子!・NFTアーティスト 草野絵美のもと、NFTについて学ぶ東京藝術大学の学生たちも特別参加!>【アーティストチーム:三浦彩、若狭谷理紗、安江琳泉、高井葉月(東京藝術大学美術学部デザイン科「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」)】対象とする文化財:「埴輪 踊る人々」Image:Lisa Wakasaya東京藝術大学デザイン科の学生です。私たちは大学の「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」という課題で結成したグループで、東京国立博物館を多くの人に知ってもらいたいという希望の元、テーマを埴輪とし、NFTアートを制作しました。「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」講師【スプツニ子!】アーティスト/東京藝術大学デザイン科准教授Photo:MAMI ARAI英国ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学科および情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院(RCA)デザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。RCA在学中より、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像インスタレーション作品を制作。最近の主な展覧会に、2020年「BROKEN NATURE」(MoMA、アメリカ)2019年「未来と芸術展」(森美術館)「CooperHewitt デザイントリエンナーレ」(クーパーヒューイット、アメリカ)など。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教授に就任し Design Fiction Group を率いた。東京大学大学院特任准教授を経て、現在は東京藝術大学デザイン科准教授。VOGUE JAPAN ウーマンオブザイヤー2013受賞。2014年FORBES JAPAN 「未来を創る日本の女性10人」選出。2016年 第11回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本特別賞」受賞。2017年 世界経済フォーラム 「ヤンググローバルリーダー」。2019年TEDフェローに選出。著書に「はみだす力」。【草野 絵美】(C)Fictionera株式会社Fictionera代表。慶應義塾大学環境情報学部卒業。アーティスト、東京藝術大学非常勤講師。デジタルネイティブ世代がまとめた現代の新しい子育て論『親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て』著者。最新テクノロジーの仕組みを理解する実験図鑑『ミライの科学にふれてみよう おうちじっけん号』共著。2人の子どもを持ち、数々のメディアで子育てに関するエッセイ執筆やインタビューを受ける。子育てをプロジェクト化し、親子で一緒に高め合うことを目指している。NFTアーティスト「Zombie Zoo Keeper」の母。2022年、自身のNFTプロジェクト「Shinsei Galverse」が世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaの24時間売上ランキングで世界1位を記録。■NFT販売概要について販売形式 : [オークション形式]たかくらかずき、大澤巴瑠、中西伶、松田ハル制作作品[固定価格]アーティストチーム:三浦彩、若狭谷理紗、安江琳泉、高井葉月(東京藝術大学美術学部デザイン科「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」)制作作品販売期間 : [オークション]2023年3月3日(金)10:00~3月10日(金)23:59※オークションの仕様により延長の可能性があります[固定価格]2023年3月3日(金)10:00~販売プラットフォーム: OpenSeaチェーン : イーサリアムサイトURL : ■公開プレゼンテーションイベントについてNFTの販売を記念し、2023年3月6日(月)、アーティストが登壇する公開プレゼンテーションイベントをバーチャルトーハク内で開催いたします。アーティスト自身から、制作したリスペクトアートについて語っていただきます。登壇者アバターには、登壇者ごとに異なる真正性情報が付与されたアバターを使用し、登壇者のなりすましを防止します。また、アーティストのアバターには、AVATECT(R)(※4)によりオリジナルの認証マークが付けられ、本企画の公式アバターであることを証明します。主催 : 東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷株式会社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁会場 : バーチャルトーハク(cluster内)開催日 : 2023年3月6日(月) 18:30(18:00開場)登壇者 : モデレーター:塚田萌菜美 (株式会社The Chain Museum)プレゼンター:たかくらかずき、大澤巴瑠、中西伶、松田ハル、三浦彩(東京藝術大学美術学部デザイン科「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」課題グループ)定員 : 500人 ※定員を超えた場合は入場制限があります。入場料 : 無料参加方法 : VRデバイス、スマートフォン、PC/Macから参加することができます。clusterの無料アカウント作成と、利用するデバイス用のclusterアプリのインストールが必要です。clusterアカウント作成: clusterアプリダウンロード: 特設サイト: ■NFT購入者の特典について販売するNFTのうち、特定のNFTの購入者には、2023年3月17日(金)にバーチャルトーハク内で開催されるアーティストとの交流会に参加できる特典が付与されます(たかくらかずき氏制作のNFTアートは対象外です)。特典付与にあたっては、凸版印刷が開発したNFTを活用したユーザー認証システムを使用します。(参考)■バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」について本展は、東京国立博物館所蔵の国宝の魅力を通じて、日本美術の鑑賞ポイントを海外の鑑賞者などにわかり易く伝えるため、3部構成で国宝のさまざまな解釈を提示し、多様な手法で国宝の魅力や特長を紹介するものです。展示会場には、メタバースプラットフォーム「cluster」(※5)を活用し、東京国立博物館の監修のもと、凸版印刷が企画制作。来場者はアバターとして、バーチャルトーハクに入館し、本館エントランスから3つのパートを自由に回遊することで、日本美術や国宝への理解を深めることができます。また、バーチャル展示室にて無料でもらえる来場記念NFT(NFTAirdrop(※6))を、2023年1月17日(火)より配布しています。来場記念NFTにはオリジナルのデザインが施され、それぞれのパートの展示公開に合わせて合計3つ、各1089枚限定でご用意いたしました。バーチャル展示室に設置されている看板から取得できます。「エウレカトーハク!◎89」オリジナルNFTAirdrop「エウレカトーハク!◎89」オリジナルNFTAirdrop「エウレカトーハク!◎89」オリジナルNFTAirdrop【展示構成】第1部「国宝を《知る》」は、東京国立博物館所蔵の国宝全89件を「バーチャルトーハク」内で総覧し基本的な情報を紹介するバーチャルライブラリーです。第1部「国宝を《知る》」バーチャル展示空間 国宝全89件を総覧/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社第1部「国宝を《知る》」バーチャル展示空間 ライブラリーで鑑賞する様子/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社第2部「国宝に《親しむ》」では、凸版印刷が東京国立博物館との共同プロジェクトで制作したVR作品やデジタルアーカイブデータを活用し、国宝「松林図屏風」と国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマに、デジタル展示だからこそ可能な没入感ある展示空間で、アバターとして作品に描かれた情景に入りこんだり、空間内に配置されたオブジェクトの一部を動かしたりすることで、作品の世界観を直感的に体験することが可能です。第2部「国宝に《親しむ》」 国宝「松林図屏風」をテーマとした展示空間/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社第2部「国宝に《親しむ》」 国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマとした展示空間/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社第2部「国宝に《親しむ》」 国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマとした展示空間/制作・著作:東京国立博物館・文化財活用センター・凸版印刷株式会社第3部「国宝と《つながる》」では、現代アーティストたちが新しい感覚で国宝を再解釈し、リスペクトアートという形で表現した作品をNFTとして販売します。2023年3月3日(金)からアート作品をNFTとして販売開始し、特設サイトのリンクから購入が可能になります。NFTの販売収益の一部は、東京国立博物館に還元され、その運営や文化財保全等に活用されます。アート作品は、3月17日(金)からバーチャルトーハク内展示室で鑑賞することができます。【展示名の由来】展覧会名称の由来アルキメデスは浮力を発見した際に「エウレカ!」と叫んだといいます。「◎」は東京国立博物館の発行する出品目録などの中で、国宝を表す記号として使われています。「!◎89」は「1089=トーハク」になぞらえています。この展示名には、長い時代伝えられてきた東京国立博物館が所蔵する国宝89件=「◎89」を見つめ、あなた自身の発見をして「エウレカ!」と叫んでもらいたい、という思いが込められています。展示名 : バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」主催 : 東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷株式会社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁会場 : バーチャルトーハク 展示室 (cluster内)期間 : 2023年1月17日(火)~2023年3月31日(金)※メンテナンスのため休止期間を設ける可能性がございます。詳細は、特設サイトにてご確認ください入場料 : 無料参加方法 : VRデバイス、スマートフォン、PC/Macから参加することができます。clusterの無料アカウント作成と、利用するデバイス用のclusterアプリのインストールが必要です。clusterアカウント作成: clusterアプリダウンロード 特設サイト: ※1 バーチャル東京国立博物館(バーチャルトーハク)東京国立博物館の一部をVRで再現したバーチャルミュージアム(2020年開設)。これまで実現できなかったキュレーションや展示演出、さらに国内外からの時空にとらわれることないアクセスを可能にし、ニューノーマル時代の新しいオンライン文化鑑賞体験を提供します。※2 日本博日本博は、縄文時代から現代まで続く「日本の美と心」を体感する美術、舞台芸術、芸術祭などを、年間を通じ、全国各地で展開するプロジェクトです。文化庁、日本芸術文化振興会、関係府省庁、全国の文化施設、地方自治体、民間企業・団体等が連携して、各地域が誇る様々な文化芸術の振興を図り、その多様かつ普遍的な魅力を国内外へ発信し、次世代に伝えることで、更なる未来の創生を目指します。日本博公式ウェブサイト: ※3 NFT(Non-Fungible Token)ブロックチェーン上で発行され、唯一無二性を証明することができ代替が不可能なトークンのことを指します。※4 AVATECT(R)アバターの生成・管理を行うとともに、NFTや電子透かしによって、アバターの唯一性や真正性を証明する基盤です。※5 clusterスマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からバーチャル空間に集まって遊べる、マルチデバイス対応のメタバースプラットフォームです。※6 NFTAirdropNFTAirdropは、CryptoGames株式会社が3万種類、総発行数およそ10万個のNFT無料配布を実施した経験、知見に基づき、多種・多量のNFTの無料配布を行うサービスです。( )* 「エウレカトーハク!◎89」の「◎」は「蛇の目 [fisheye]」の代用文字* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月10日東京国立博物館は、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を、2023年3月14日(火)~4月9日(日)に実施します。本館の各展示室では、絵画、陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品をお楽しみいただき、本館北側に広がる庭園では、さまざまな種類の本物の桜を堪能いただけます。当館ならではの、特別なお花見をお楽しみください。※昨年まで実施を見合わせていたガイドツアー等のイベントを、一部再開します。10. 「博物館でお花見を」メインビジュアル【本館 桜めぐり】本館の各展示室では、「新吉原櫻之景色」など花見の風景を描いた浮世絵や、うららかな春の風景を描いた「舞楽図屏風」などの絵画、また桜をモチーフにした陶磁器や染織をはじめ、さまざまな工芸作品を展示します。該当作品のキャプションには桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の桜をご堪能ください。【主な展示作品】 ※作品はすべて東京国立博物館蔵1. 新吉原櫻之景色(しんよしわらさくらのけしき) 歌川豊国(うたがわとよくに)筆 江戸時代・19世紀 3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示吉原では、大門からのびるメインストリート仲の町に、3月3日にあわせて咲くように桜が毎年植え込まれました。花が雲のように広がる大きな樹の下には山吹を添え、青竹の垣根をめぐらし、花魁たちはそこで妍(けん)を競いました。2. 舞楽図屏風(ぶがくずびょうぶ) (右隻) 狩野永岳(かのうえいがく)筆 江戸時代・19世紀 2月21日(火)~4月9日(日) 本館7室にて展示京都御所の障壁画制作も行った狩野永岳による作品。右隻には春景を背景にした華やかな舞を描き出しています。3. 小袖 白綸子地花車模様(こそで しろりんずじはなぐるまもよう) 江戸時代・18世紀 3月7日(火)~4月23日(日) 本館10室にて展示紺と紅の鹿の子絞り(かのこしぼり)と刺繍で、桜・菊・牡丹など四季の花々による花車を表した、元禄期の女性の衣装です。4. 桜松蒔絵書棚(さくらまつまきえしょだな) 江戸時代・18世紀 2月14日(火)~5月7日(日) 本館8室にて展示薄肉高蒔絵(うすにくたかまきえ)を主体にして、切金(きりかね)を置き、桜花は金金貝(きんかながい)で表すなど、大変豪華な表現です。5. 色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら) 鍋島 江戸時代・18世紀 米田實氏・千惠子氏寄贈 1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示枝垂桜を描いた鍋島焼(なべしまやき)のお皿です。幹と、垂れ下がる枝を染付で、そこに咲くたくさんの桜の花と蕾を赤い上絵具で表しています。6. 袱紗 萌黄繻子地桜樹孔雀模様(ふくさ もえぎしゅすじおうじゅくじゃくもよう) 江戸時代・19世紀 3月7日(火)~4月23日(日) 本館10室にて展示満開の桜の樹のもとに、百鳥の王と称される孔雀を刺繍で表しています。2羽の孔雀は夫婦を表し、結婚の祝いに贈呈されたものかもしれません。7. 色絵桜川文徳利(いろえさくらがわもんとくり) 伊万里 江戸時代・17世紀 広田松繁氏寄贈 1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示茶人に特に人気の高い瓢形(ひさごがた)の徳利で、川を流れる桜の花びらを意匠化しています。8. 桜下馬乗り若衆(おうかうまのりわかしゅ) 奥村政信(おくむらまさのぶ)筆 江戸時代・18世紀 3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示桜の下で馬に乗る若衆と、物見窓から若衆をちらちらと見やる女性たちを描いた作品。奥村政信は初期浮世絵を代表する絵師です。【桜イベント】*すべて事前申込不要、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)◆ボランティアによるガイドツアーボランティアによる「樹木ツアー」「たてもの散歩ツアー」「英語ガイド」は、「博物館でお花見を」の期間中、桜のトピックを加えた特別版になります。「樹木ツアー」は構内の桜や桜にまつわるエピソードを、「たてもの散歩ツアー」は構内のたてものの紹介に加えて、付近の桜についてもお話しします。「英語ガイド」は、たてものや展示室についてのお話を中心に、お花見期間中は構内の桜についても触れる予定です。ガイドツアーの日時等、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。*天候等により、内容は変更になることがあります。◆「春らんまん 桜ぬりえ」桜を表した当館所蔵作品のオリジナルぬりえをお楽しみいただけます。展示室にある作品の色づかいにも注目してみてください。日時:3月24日(金)、25日(土)11:00~15:00(受付終了14:30)、3月26日(日)10:00~16:30(受付終了16:00)会場:本館19室 *会場にて随時受付。1名につき1枚配布。なくなり次第終了◆東博句会「花見で一句」「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集します。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか?応募方法等、詳細は当館ウェブサイトでご確認ください。【庭園散策について】庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類もの桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しむお客様もいらっしゃいます。散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜もお楽しみください。9. 庭園風景開放時間:9:30~16:00※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。※茶室内には入れません。【「博物館でお花見を」 来館案内】会期 : 2023年3月14日(火)~4月9日(日)会場 : 東京国立博物館開館時間 : 9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで休館日 : 月曜日 ※ただし、3月27日(月)は開館観覧料 : 一般1,000円、 大学生500円※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。※有料イベント等は別途料金が必要です。交通 : JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル)ウェブサイト: ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、当館ウェブサイト等でご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月09日ロマン・デュリス主演映画『エッフェル塔~創造者の愛~』から、アメリカの<自由の女神>の制作にも協力した主人公ギュスターヴ・エッフェルが、“300メートルの金属の塔をパリの真ん中に造る”という挑戦を宣言するシーンの本編映像が解禁となった。今回解禁された本編映像は、あるパーティーで大臣がギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)に対して、3年後に控えたフランスのパリ万国博覧会のモニュメントのアイディアを尋ねるシーンから始まる。アメリカの独立100周年を記念した<自由の女神>建設など、数々の成功により名声を手にしているギュスターヴ。次に求められたのは、フランス革命100周年を記念してパリで開催される万国博覧会において、“石造りの柱”よりももっと目玉となるシンボルの建設だった。より実用的な地下鉄に興味を持っていたギュスターヴだったが、友人の妻であり、ギュスターヴと意味ありげに視線を交わし合うアドリエンヌが焚きつけるように発言した「野心作を」という言葉をきっかけに、何かを決意した表情を浮かべる。そして、<300メートルの金属の塔>という突飛なアイディアを口にし、さらに「ただし条件が――パリの真ん中に造る」と宣言。パーティーの席が水を打ったように静かになることで、このアイディアがいかに現実離れした、前人未踏の挑戦なのかが分かるシーンで映像は終わる。ヨーロッパ、アメリカ、ベトナム、そしてペルーまで!? ギュスターヴ・エッフェルの建築めぐりは世界規模本作ではエッフェル塔完成に挑む姿が描かれたギュスターヴ・エッフェル。彼が生涯で手掛けた建築物は、フランスをはじめヨーロッパ各地はもちろんのこと、アメリカや東南アジア、さらには南米にまで及ぶことは、あまり知られていない事実といえる。例えばヨーロッパでは1877年に開通された当時つり橋を除けば世界一長いスパン橋梁を誇ったポルトガルの「マリア・ピア橋」、ガラス張りの駅舎が美しく現在もターミナル駅として人々の生活を支えるハンガリーの「ブダペスト西駅」、旧市街を結ぶえんじ色の鉄橋が観光スポットとなっているスペインの「旧魚屋橋」など、各地で見どころの多い建造物が並ぶ。また、アメリカでは誰もが知る世界遺産のひとつ「自由の女神」を手掛けたこともギュスターヴの経歴では見逃せない功績。さらに、ベトナムにはパリのオルセー美術館(当時は駅舎)をモデルにしたと言われるほど美しく、かつ現役の郵便局として利用されている「サイゴン中央郵便局」。また、ペルーには南部タクナにある「タクナ大聖堂」のほか、アマゾン川上流にある町・イキトスには1890年完成の当時では最高級素材のひとつである錬鉄を使ったアメリカ大陸初のプレハブ住宅「鉄の家」など、フランスから遠く離れた土地にもギュスターヴの建築物は存在している。彼が設計を手掛けたものは駅舎ホールやチャペル構造、鉄橋(鉄道高架橋、可動橋ほか)や天文台の丸天井など多岐に渡り、現在も人々の生活に根づいた建物も多い。『エッフェル塔~創造者の愛~』は3月3日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エッフェル塔 ~創造者の愛~ 2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films
2023年02月09日株式会社JTBと株式会社ジェーシービーの合弁会社である株式会社J&J事業創造(東京都港区、代表取締役社長:鈴木 雅己、以下 J&J事業創造)は、株式会社J&J Tax Free(東京都港区、代表取締役社長:大本 昌宏、以下 J&J Tax Free)が企画する『日本産品を通じたインバウンド交流事業』の第一弾として越境ECサイト『Japan IPPIN Marche』をリリースし、実証実験に着手します。同サイトは、商品を購入するだけに限らず、日本各地の優良な産品の魅力を知り、価値を理解できる産品の解説を組み込み、産品を通じた地域のファンづくりを目指しています。さらに同地域への来訪を促進する取り組みで、日本産品の販売のみならず、観光振興・地域活性化に繋がる取組みを行っていきます。TOP(PCとスマホに対応)実証実験は、台湾在住の方々むけに、以下を一例に実施します。<一例>●兵庫県美方郡新温泉町との産品交流合同会社麒麟トラベラー(兵庫県美方郡新温泉町、代表:中村 信人)と連携し、山陰地区の海産物(蟹、干物、甘えび)や、はちみつの紹介および販売を『Japan IPPIN Marche』で行います。来訪促進の取り組みとして、同地域の体験コンテンツを企画し、台湾の提携旅行会社が実施するツアーとして販売を目指します。産品を取り巻く各種情報を発信左から:パートナー麒麟トラベラーの紹介/産地を訪日旅行者の視点で紹介/漁解禁ニュース等発信/産品製造過程の紹介●伝統工芸品を軸とした産品交流伝統工芸品の紹介および販売を『Japan IPPIN Marche』で行います。今後は、伝統工芸品の製作体験プログラムも企画・開発し、コンテンツ提供することで、地域への来訪を促進します。工芸品の歴史や職人の想いも紹介■J&J事業創造について株式会社JTBと株式会社ジェーシービー(JCB)が共同出資し設立した合弁の事業開発会社。両社の経営資源を生かした企画開発及び推進等、先鋭的な事業開発に取り組んでいます。会社名 : 株式会社J&J事業創造所在地 : 東京都港区西新橋1-6-21 NBF虎ノ門ビル7階代表者 : 鈴木 雅己企業サイト: ■J&J Tax Freeについて株式会社J&J事業創造が100%出資する会社。免税店が訪日外国人等に対して免税販売を行うためのシステムソリューション「J-TaxFreeシステム」や免税手続に付随する各種サービスを提供することにより、日本のインバウンド環境の発展・向上に寄与し観光立国の推進に貢献しています。会社名 : 株式会社J&J Tax Free所在地 : 東京都港区西新橋1-6-21 NBF虎ノ門ビル7階代表者 : 大本 昌弘企業サイト: ■『日本産品を通じたインバウンド交流事業』についてJ&J Tax Freeが企画する交流事業。高品質な日本産品の生産者・販売者とインバウンド(訪日旅行者・海外在住者)との交流の場面を創出し日本ならではの魅力をより多くの人々に知っていただくこと、持続的な交流を実現させ、産品の生産者・地域の発展に貢献することを目指しています。■越境ECサイト『Japan IPPIN Marche』についてJ&J Tax Freeが『日本産品を通じたインバウンド交流事業』のコンテンツとして企画する越境ECサイト。海外在住者が、日本各地の産品の魅力を知り、購入する事が出来るほか、産品の地域紹介、アクセス情報を提供し、来訪促進に繋がる情報発信も行っています。WEBサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月31日お茶の製造、卸販売を行う丸福製茶株式会社は、小さな子どもでも安心安全にお茶を淹れる体験のできるセット「みんなでちゃちゃちゃ」を2023年1月10日(火)に発売いたしました。監修には静岡県立大学食品栄養環境科学研究院茶学総合研究センター中村順行センター長、静岡県立大学短期大学部こども学科教授、永倉 みゆき短期大学部部長が携わっています。水から淹れて美味しいお茶のティーバッグで子どもが「自分でお茶を淹れる楽しさや美味しさ」の体験を通して、豊かな心と体の成長を育むことのできる「お茶育」セットです。子どもが自分でお茶を淹れる体験を通して育む「お茶育」セット「みんなでちゃちゃちゃ」は、子どもが自分でお茶を淹れられることを目指して開発した水出しでも美味しいお茶のセットです。ティーバッグを水で淹れるので、子どもでも簡単に、そして安全にお茶を淹れることができます。お茶は水で淹れると苦みや渋みの成分であるカフェインが抽出されにくく、かつ旨みが多いお茶になるので、小さいお子さまにもぴったりの淹れ方です。種類の違うお茶がセットになっているので、飲み比べをしたり、お茶を混ぜてオリジナルティーを作ったりさまざまな楽しみ方がご自宅で手軽にできます。ゆっくりと水の色が変わることを観察したり、味や香りが違うことを知ったりするなど、お茶を淹れるという体験は新しい発見に満ちています。そんな時間を通して、子どもの心と体の成長につながる機会をお届けします。商品概要、ママも一緒に楽しめる限定セットも「みんなでちゃちゃちゃ」の商品展開は2パターンです。煎茶、ほうじ茶、紅茶の3つ入りと、そこに玄米、レモングラス、抹茶の3つが加わった6つ入りです。さらに発売記念としてママも一緒に楽しめる「ママとこどものためのお茶お試しセット」を期間限定販売いたします。「みんなでちゃちゃちゃ3個入り」と丸福製茶で人気のティーバッグ、ノンカフェインティーをセットにしました。親子で一緒にお茶の時間をお楽しみください。・3個入り(煎茶/ほうじ茶/紅茶) 540円・6個入り(煎茶/ほうじ茶/紅茶/玄米/レモングラス/抹茶)1,620円・ママとこどものためのお茶お試しセット(みんなでちゃちゃちゃ3個入り+ノンカフェイン3種+人気のお茶2種) 980円2022年8月より静岡県内の雑貨屋『三保原屋LOFT』、12月より茨城県日立市『お茶・みどり園』、埼玉県熊谷市『茶の西田園』、新静岡サービスエリア内『しずおかマルシェ』で先行販売、このたびオンラインショップにて本格展開を開始いたします。(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年01月20日静岡市歴史博物館が、静岡市葵区グランドオープンする。静岡市歴史博物館、徳川家康や今川義元など静岡市の歴史を紹介静岡市歴史博物館は、徳川家康や今川氏など静岡所縁の武将をはじめ、静岡市の歴史を一堂に披露する博物館だ。静岡市ならではの歴史的・文化的に重要性のある資源の価値や魅力を発信すると共に、「大御所家康公と駿府」としての都市イメージの確立を目指す。グランドオープン後は、徳川家康や今川氏の歴史に触れることのできる展示物だけでなく、博物館建設前の調査で発見された戦国時代末期の道と石垣の遺構を館内にそのまま取り込んだ展示も魅力。かつてその道を歩いたかもしれない家康や当時の人々・情景を思い浮かべつつ観覧することができる。開館記念企画展を開催グランドオープンを記念し、館内では開館記念企画展「徳川家康と駿府」を2月26日(日)まで開催する。展覧会の注目は、家康の着初めの鎧や、自筆と伝わる肖像など。ほかにも、家康が天下の最高権力者「大御所」として過ごした9年余りの期間に着目し、駿府城下での暮らしや多くの寺社、さらには郊外の集落にまで与えた影響など、ゆかりの資料を通して紹介する。【詳細】静岡市歴史博物館開館日:2023年1月13日(金)住所:静岡県静岡市葵区追手町4-16開館時間:9:00~18:00※展示室入場は閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)観覧料:・基本展示+企画展示 一般 1,000円(800円)、大学生・高校生・市内在住70歳以上 700円(550円)、小中学生 250円(200円)・基本展示のみ 一般 600円(480円)、大学生・高校生・市内在住70歳以上 420円(330円)、小中学生 150円(120円)※( )内は20人以上団体料金。※小学生未満は無料。※「市内の小中学生」は「静岡市子どもカード」などを提示で無料。そのほか「一般」以外は学生証など証明書等を持参。※混雑緩和のため、2階・3階の展示室の観覧は日時指定予約制(ウェブ予約)を導入。■展覧会情報開館記念企画展「徳川家康と駿府」会期:2023年1月13日(金)~2月26日(日)場所:静岡市歴史博物館 3階 企画展示室【問い合わせ先】静岡市歴史博物館TEL:054-204-1005
2023年01月19日たばこと塩の博物館では、2023年1月21日(土)から4月9日(日)まで、「江上幹幸コレクション インドネシアの絣・イカット ~クジラと塩の織りなす布の物語~」を開催します。インドネシアでは、地域ごとに色彩も意匠もさまざまな絣織り(イカット)が織られています。民族考古学を専門とする江上幹幸氏(元 沖縄国際大学教授)は、製塩や交易をテーマに長年に渡り東部インドネシアで調査してきました。本展では、江上氏の研究成果とコレクションを3部構成でご紹介します。第1部では、江上氏の主な調査フィールドであるレンバタ島で蒐集したイカット約20点をご紹介します。レンバタ島のイカットは、伝統捕鯨で得たクジラ肉や塩、染料に必要な石灰など“海の恵み”を持つ「海の民」と、農産物や染料になる藍や茜など“山の恵み”を持つ「山の民」との交易なくしては生まれません。第2部では、「海の民」がすむラマレラ村を中心に、レンバタ島のイカットの背景にある暮らしと交易にスポットをあてます。イカットの制作工程や、塩・石灰など交易品の生産、伝統捕鯨、それらに基づいて機能する交易システムについて、江上氏と共同研究者である小島曠太郎氏(文筆家・捕鯨文化研究家)による写真などで解説します。さらに、イカット制作に不可欠なだけでなく、生活の様々な場面で重用されるヤシ利用の文化についても写真と実物資料で紹介します。第3部では、多くの島からなる広大なインドネシアのうち、フローレス島とその東の島々やティモール島西部で江上氏が蒐集してきたイカット約30点を展示し、その多彩なデザインをお楽しみいただきます。布としての魅力を備えたイカット約50点のほか、多くの民族資料や写真を通して、インドネシア・レンバタ島ラマレラ村の素朴で力強い生活文化についてお伝えします。■開催概要名称 : 「江上幹幸コレクション インドネシアの絣・イカット ~クジラと塩の織りなす布の物語~」ヨミ : エガミトモココレクション インドネシアノカスリ・イカット クジラトシオノオリナスヌノノモノガタリ会期 : 2023年1月21日(土)~4月9日(日)会場 : たばこと塩の博物館 2階特別展示室主催 : たばこと塩の博物館所在地 : 東京都墨田区横川1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩約10分)電話 : 03-3622-8801FAX : 03-3622-8807URL : 入館料 : 大人・大学生:100円満65歳以上の方(要証明書):50円小・中・高校生:50円開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)休館日 : 月曜日■展示の詳細と作品紹介第1部:レンバタ島のイカットレンバタ島のイカットは、「海の民」と「山の民」とが物々交換によって制作に必要な材料を補い合うことで成り立っています。全工程が手作業でつくられるイカットは、日常着・祭礼着として暮らしの中に息づき、結納品(婚資)としても重要なものになっています。レンバタ島のイカットは、一見すると地味ですが、深い色合いの茜と藍で染められ、伝統的な意匠であるマンタのほか、人物の意匠などもみられます。【レンバタ島・「海の民」のイカット】「海の民」は他島から移住してきた人々です。男性は伝統捕鯨を担い、女性は製塩や石灰づくりなどの海辺の仕事のほか「山の民」との交易を担っています。繊維素材や染料となる植物を持たない「海の民」は、「山の民」との交易で得た綿から糸を紡ぎ、藍・茜などで染め、イカットを織ります。広いインドネシアの中でも、捕鯨や漁業を営む人々がイカットを織る例は他にみられません。Photo.01 腰衣(婚資)レンバタ島ラマレラ村 1,330×740mm 木綿/絣/藍・茜 1980年頃 *マンタの文様が入っているPhoto.02 腰衣(婚資) レンバタ島ラマレラ村 1,975×690mm 木綿/絣/藍・茜 1970年頃 *船、マンタの文様が入っている【レンバタ島・「山の民」のイカット】「山の民」は主に焼畑農業を営むレンバタ島の先住民です。もともとイカットの技術を持っていたと考えられます。綿、藍、茜などイカットに必要な素材は自ら産出しますが、藍染に不可欠な石灰は「海の民」との交易でまかなっています。「山の民」の中にはイカットづくりが禁止された地域があり、そこには「海の民」がつくったイカットが交易品として供給されています。イカットを身にまとって暮らすのは「海の民」と同様で、婚資用の特別なイカットを制作している地域もあります。Photo.03 腰衣(婚資) レンバタ島アタデイ郡 2,250×664mm 木綿/絣/藍・茜 1970年頃 *人物の文様が入っている。Photo.04 腰衣(婚資) レンバタ島アタデイ郡 2,660×588mm 木綿/絣/藍・茜 1980年頃第2部:レンバタ島のイカットを生み出す生活文化ラマレラ村のイカットは、伝統捕鯨で得たクジラ肉、自らつくった塩、石灰など“海の恵み”を持つラマレラ村の「海の民」と、主食の農産物に加え染料となる藍や茜など“山の恵み”を持つ「山の民」の交易で生まれます。この章では、イカットをはじめ、塩、石灰など交易品の制作工程、さらに最も重要な交易品であるクジラ肉を得るための伝統捕鯨、それらの交易品を物々交換する「山の民」との交易について、江上氏と小島氏による写真を用いて解説します。Photo.05 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)綿繰り機で綿の繊維を取り出す。Photo.06 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)紡錘で、糸に紡ぐ。歩きながら紡ぐ姿もよくみられる。Photo.07 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)染めずに文様にするところをヤシの葉で括り、防染する。Photo.09 イカット作りのようす(撮影:江上幹幸)括りをほどいた「絣糸」と、他の色糸を経糸にして後帯機で織る。【製塩】周辺地域での需要のほとんどを「海の民」の女性が作る塩でまかなうほか、クジラの獲れない時期の大切な交易品となります。Photo.10 ラマレラ村の製塩のようす(撮影:江上幹幸)海岸の岩の上にある、灰や石灰で区切られた浅い蒸発池で海水を濃縮する。濃縮海水を持ち帰り、鉄鍋で煮つめて、塩の結晶を得る。Photo.12 ラマレラ村の製塩のようす(撮影:江上幹幸)とれた塩をカゴに移して苦汁を切る。【伝統捕鯨】ラマレラ村では全長10メートルの木造帆船「プレダン」に10~13人ほどの「海の民」の漁師が乗り、手漕ぎで漁を行います。捕獲には手投げの銛を使います。マッコウクジラの漁には様々なタブーがあり、分配法も厳密に決められています。Photo.13 伝統捕鯨のようす (撮影:江上幹幸)Photo.14 捕鯨船プレダン 1/10模型 (船大工手製) レンバタ島ラマレラ村 高さ1,030×長さ830 ×奥行き330mm 木・ゲバンヤシ・木綿・軟鉄 1980年頃【交易】レンバタ島ラマレラ村「海の民」の女性は、クジラ肉、塩、石灰などを持って、行商や定期市に出かけ、「山の民」との物々交換で、主食となる農産物のほか、綿や染料などイカットの材料を手に入れます。Photo.16 クジラ肉と農産物の物々交換(撮影:小島曠太郎)【ヤシ利用】インドネシアには何種類ものヤシがみられ、人々は用途ごとに使い分けて重用しています。イカット防染用の括り紐をはじめ、ヤシ酒、たばこの巻紙、たばこ容器やキンマ容器、塩づくりや石灰用のカゴ、捕鯨の際の船の帆など、ヤシは暮らしのあらゆる場面で利用されています。Photo.17 たばこ容器 ティモール島 左から 90×50/93×50/78×45mm ロンタールヤシの葉・紡績糸・布・ビーズ/編み 1980年頃Photo.18 キンマ容器 ティモール島 108×136mm ロンタールヤシの葉・紡績糸・ビーズ・コイン/編み 1970年頃第3部:インドネシア東部のさまざまなイカット江上氏は、研究テーマのひとつである「巨石記念物」調査の一環として、1980年代後半から30年以上歩き続けたインドネシア東部の村々で、少しずつイカットを蒐集してきました。「巨石記念物」を残す調査地には、必ず島ごと、地域ごとに異なる染織物の文化がありました。ここでは江上氏が民族考古学調査を通じて、レンバタ島以外で出会い、蒐集してきた魅力的なイカットの中から一部をご紹介します。【フローレス島やその東側諸島のイカット】村や地域によって文様や色合いに特徴があります。Photo.19 腰衣(婚資) フローレス島イレマンディリ郡 1,700×620mm 木綿・貝/絣/藍・茜 1970年頃 *幾何学模様と点描で構成されている。Photo.20 腰衣(晴着) アロール島北西アロール郡 1,400×708mm 木綿/絣/藍・茜 1980年頃 *ウミガメの文様が入っている【ティモール島西部のイカット】布の図柄と織り技法の豊富さに特徴があります。Photo.21 腰衣 ティモール島ベル県 1,611×584mm 木綿/絣/藍・茜 1980年頃 *人やウマ、ワニの文様が入っているPhoto.22 腰衣 ティモール島南ビボキ郡 2,116×514mm 木綿・紡績糸・ビーズ/絣・緯紋織/藍・茜 1970年頃 *鉤の文様が入っているPhoto.23 腰巻 ティモール島西アマヌバン郡1,804×1,024mm 木綿・紡績糸/絣/藍・茜・ウコン 1980年頃 *ワニの文様が入っている。■江上幹幸コレクションについて江上幹幸氏(元 沖縄国際大学教授)は民族考古学者として、沖縄~インドネシアをフィールドに製塩技術や巨石記念物などを研究してきました。インドネシアではフローレス島やその東側諸島、ティモール島を中心に古くから残る基層文化を調査し、その過程で出会ったイカットを蒐集するうち、1,000点に及ぶコレクションになりました。江上氏の所蔵するイカットは、作品そのものだけでなく、その背景にある伝統捕鯨や製塩、交易といった生活文化まで一体で蒐集された稀有なコレクションといえます。このコレクションは「アトリエ・バレオ」と名付けた沖縄の自宅で保管・展示しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月18日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、令和6(2024)年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」実施対象館を募集します。本事業では、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館(いずれも国立文化財機構)が全国の美術館・博物館に対し、地域ゆかりの収蔵品を貸し出し、〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出します。※令和6(2024)年4月下旬から令和7(2025)年3月末までに開催される展覧会が対象です。募集チラシ本事業によって、立地条件等により、これまで国立博物館の収蔵品に親しむ機会が限られていた地域に対し、文化財が広く公開されること、日本とアジアの歴史・伝統文化の発信、地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興につながることをめざします。2017年度からこれまでに、29施設20都府県で「国立博物館収蔵品貸与促進事業」の展覧会が開催過去の事業実績(展覧会)はこちらから ■事業内容<主な展覧会開催費用について>本事業では、次の費用を〈ぶんかつ〉が支出します。(1)国立博物館貸与品の梱包・開梱および展示・撤収作業にかかる費用(2)国立博物館から貸与先へおよび貸与先から国立博物館への本事業の貸与品の輸送にかかる費用(3)国立博物館貸与品の保険にかかる費用※詳細につきましては必ず申請要項をご確認ください。<以下のいずれかのカテゴリーへの申請が可能です。>(1)【大規模貸与】1申請につき21~50件の国立博物館収蔵品を貸与/各年度1~2か所を選定予定(2)【小規模貸与】1申請につき20件以内の国立博物館収蔵品を貸与/各年度4~5か所を選定予定<申請にあたっては、以下のいずれかの方法で借用希望作品リストを作成してください。>※国立博物館の収蔵品検索にあたっては、ColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム )等をご参照ください。(方法1)国立博物館の収蔵品の中から申請館が自ら設定したテーマに沿って作品を自由に選択してリストを作成。(方法2)貸与可能作品が掲載されたリスト(a.【日本考古】およびb.【黒田】)を活用し、必要に応じてその他の国立博物館の収蔵品を加えてリストを作成。a.【日本考古】東京国立博物館所蔵の各時代や地域を代表する日本考古資料の優品30件。(『申請要項』別紙1-(1)参照)貸与可能作品例左:深鉢形土器(縄文時代〔中期〕・前3000~前2000年、長野県伊那市宮ノ前出土)、中央:みみずく土偶(縄文時代〔晩期〕・前1000~前400年、埼玉県鴻巣市滝馬室出土)、右:埴輪 馬(古墳時代・6世紀、群馬県伊勢崎市下触町出土)※いずれも東京国立博物館所蔵b.【黒田】東京国立博物館所蔵の黒田清輝の代表作12件。(『申請要項』別紙1-(2)参照)貸与可能作品例左:読書(明治24年〔1891〕)、中央:重要文化財 舞妓(明治26年〔1893〕)、右:重要文化財 湖畔(明治30年〔1897〕)※いずれも黒田清輝筆、東京国立博物館所蔵■本事業の対象となる美術館・博物館文化庁長官の承認を受けた公開承認施設および博物館法で定められた登録博物館、博物館相当施設であれば、公私立を問わずにご応募いただけます。貸与条件や事業内容の詳細ならびに申請方法につきましては、〈ぶんかつ〉ウェブサイト掲載の「2024(令和6)年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館申請要項」を必ずご確認ください。〈ぶんかつ〉ウェブサイト 2024年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 申請要項 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしております。■文化財活用センター 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。ぶんかつウェブサイト : Twitter @cpcp_nich ぶんかつ : Instagram @cpcp_nich ぶんかつ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月10日