直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」を原案とした、主演・役所広司、西川美和が監督を務める映画『すばらしき世界』より、ポスタービジュアルと予告編が公開された。本作は、生きづらい社会の中で一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して、社会と人間のいまをえぐる問題作。本年度第56回シカゴ国際映画祭にて、観客賞と最優秀演技賞(役所広司)の2冠の快挙を成し遂げ、すでに国内外で話題の本作。到着した予告編では、役所さん演じる三上の出所シーンからスタート。「今度ばかりは堅気ぞ」と新たな生活に意気込むが、社会福祉課や教習所の教官らに厳しくはねつけられ、13年ぶりの社会復帰は思うように運ばない。そんな中、テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が三上に近寄ってくる。チンピラに絡まれているサラリーマンを見かねた三上は、暴力で叩きのめしてしまい、それを見た津乃田は、三上の一面に言葉を失う。そして、「何で闘ってぶちのめすしか策が無いと思うんですか。そこが変わらない限り、あなたは社会じゃ生きていけない」と三上に社会復帰への姿勢を諭す津乃田だが、それに対し三上は「お前らみたいな卑怯な人間になるくらいなら、死んでけっこうたい!!」と激しく言い放つ。さらには、吉澤が声を荒げるシーンや、三上が出会うスーパーマーケットの店長役の六角精児、そして安田成美らの姿も確認することができる。また、三上がこちらを向くポスタービジュアルには、“この世界は 生きづらく、あたたかい”というコピーが書かれ、辛いだけではない、希望も想起させるかのようだ。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2020年11月25日人生のレールを踏み外した男が見た“新たな世界”を描き出す、監督・脚本を西川美和、主演を役所広司が務める映画『すばらしき世界』が、2021年2月11日(木・祝)に全国公開される。この度、本作のポスタービジュアルと予告編が公開された。『すばらしき世界』は西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説を基に、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して「社会」と「人間」の“今”をえぐる。本年度第56回シカゴ国際映画祭にて「観客賞」「最優秀演技賞 / 役所広司」の2冠を達成した。予告編の冒頭、雪が降り積もる重い鉄の扉からひとりの男、三上正夫(役所)が出所してくる。人生の大半を刑務所に服役をした彼は「今度ばかりは堅気ぞ」と意気込み、新たな生活を始めようとするのだが、再就職の相談に訪れた社会福祉課や、免許の再発行を求めた教習所の教官らに厳しくはねつけられ、13年ぶりの社会復帰は思うように運ばない。そんな悪戦苦闘する三上の存在を知ったテレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさみ)が、テレビ番組のネタにしようと三上に近寄ってくる。ある日、ふたり組のチンピラに絡まれているサラリーマンを見かねた三上は、チンピラたちを暴力で叩きのめしてしまう。吉澤の指示でビデオカメラを回した津乃田は、初めて目の当たりにする三上の一面に言葉を失う。津乃田は「何で闘ってぶちのめすしか策が無いと思うんですか。そこが変わらない限り、あなたは社会じゃ生きていけない。」と三上に社会復帰への姿勢を諭すが、三上は「お前らみたいな卑怯な人間になるくらいなら、死んでけっこうたい!!」と激しい怒号を浴びせるのだった。犯罪者にかかわらず、日常の小さなきっかけで意図せず社会から排除されてしまうことは、誰の身にも起こり得る。一度社会のレールから外れた人たちに未来はあるのか?社会のルールとは何なのか。私たちが生きる今の時代は“すばらしき世界”なのかを、本作は観客それぞれの胸に問いかけるという。一方で、ポスタービジュアルにある「この世界は 生きづらく、あたたかい」というキャッチコピーからは、現実はつらいことだけではなく、温かさもあるという希望を想起させる。肩に刺青の見える三上が、こちらに視線を投げかけている姿も印象的だ。また本作は、役所、仲野、長澤のほか、社会復帰を目指す三上が出会うスーパーマーケットの店長に六角精児、身元引受人の弁護士夫婦に橋爪功と梶芽衣子、ケースワーカーに北村有起哉ら、実力派キャストが配されている。『すばらしき世界』2021年2月11日(木・祝)全国公開
2020年11月25日役所広司と西川美和監督が初タッグを組んだ映画『すばらしき世界』。第56回シカゴ国際映画祭インターナショナル コンペティション部門に出品されていたが、この度、先日の役所さんのベストパフォーマンス賞(最優秀演技賞)受賞に続き、新たに観客賞を獲得、同映画祭にて2冠という快挙となった。現地時間10月28日に発表された今回の観客賞の受賞発表時には、本作の“思いやり深くも鋭いストーリー”が絶賛された。この観客賞は同映画祭に出品されている全ての外国語映画作品の中での選出(Audience Award Best International Feature)となったが、アカデミー賞に最も近いといわれている英語作品(Audience Choice Award for the Best English-Language Feature)『ノマドランド』と並んでの受賞となった。この朗報を受けた西川監督は「とても驚いています。初めて海外の映画祭で賞をいただきました。しかも観客賞。嬉しいですねえ」と喜びをコメント。「今年はシカゴ市内の劇場での上映はなく、代わりに全米に住む人が自宅でオンライン鑑賞することができたと聞いています。コロナや貧困や分断や自然災害など、さまざまに混乱するアメリカに住む人々が、社会の片隅で生きる人間の小さな『やり直し』の物語に、何かを感じて票を入れてくれたのだと思うと、感慨深いものがあります」と語る。映画祭のコメントとしては、「是枝裕和と師弟関係にある西川美和」と触れられ、「彼女の思いやり深くも鋭いストーリーは、ある元犯罪者が再び社会でやり直そうとする困難を描いている。幼年時代から児童養護施設、少年院、刑務所を出たり入ったりした後、元ヤクザの三上が13年間の刑務所生活から解放された先に、何が彼を待ち構えているのか?予期せぬところで友人や仲間に支えられながら、三上は新たな仕事と自分らしさの両方を手にするべく奮闘しながら社会生活に適応しなければならないのだ」と、西川監督が作り上げた役所さん演じる三上という人物が社会復帰に悪戦苦闘し、挫折を味わいながらも懸命に生きようとする姿と丹念に練り上げられた脚本が海を越えて広く受け入れられたようだ。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月30日『ディア・ドクター』『永い言い訳』の西川美和監督最新作『すばらしき世界』が第56回シカゴ国際映画祭インターナショナル コンペティション部門に出品され、主演・役所広司がベストパフォーマンス賞を受賞!西川監督と役所さんから喜びのコメントが到着した。授賞式は、現地時間10月23日(金)11時(日本時間24日(土)深夜1時)にオンラインにて行われ、主演の役所さんがベストパフォーマンス賞を受賞。2001年の今村昌平監督作品『赤い橋の下のぬるい水』でも役所さんは主演男優賞を受賞しており、19年ぶり自身2度目の演技賞受賞という快挙に。また、本映画祭の過去56回の古い歴史の中で、日本人唯一の演技賞受賞者となる役所さん。今回の受賞で、長きにわたって国内外で高い評価を受け続ける名優の圧倒的な演技力を改めて世界に証明した。シカゴ国際映画祭は1964年に創設され、国際コンペティション(審査)部門を持つ映画祭として北アメリカで最も古い歴史を持つ映画祭の1つ。受賞したベストパフォーマンス賞は主演男優賞、主演女優賞を1つの演技賞として統合した賞で、インターナショナル コンペティション部門に出品された全11作品の中から最も優れた演技を披露した役者に贈られる。今回の受賞理由について映画祭の審査委員は「役所広司は、巧みながらかつ違和感なく、主人公に深みと様々な真に迫った感情を与えている。その演技により、一見容赦ない社会の中でしっかりとした普通の生活を手にいれようと奮闘する主人公の姿を我々も共に辿ることができ、彼の力強い演技によって映画全体がしっかりと築き上げられている」とコメント、社会の中で奮闘する主人公・三上を演じた役所さんの演技について称賛が寄せられている。この朗報に役所さんは、「シカゴ映画祭では2001年にも『赤い橋の下のぬるい水』で主演男優賞を受賞させていただきましたが、実は当時、受賞の報告を受けたのは映画祭が終わって随分経ってからでした。トロフィーや賞状なども目にしていなかったので本当に受賞したのか実感が沸いていませんでした。この『すばらしき世界』での受賞で、今回はもしトロフィーなどがあるようでしたら、19年前の分も合わせて頂けると嬉しいです(笑)」と言う。「また、この受賞は西川監督のおかげでもあります!」と言葉に力を込め、世界中の映画界が大打撃を受けているなか、「映画は世界中を渡ることができます。日本という国や私たち日本人について世界中の人たちに紹介することができる素晴らしい外交手段の一つだと思います。私も映画人の端くれとして、映画のために何か力になれればと思っております」と語る。西川監督は「最高です。こんな嬉しいことはありません」とコメント。「役所さんは、心から役を任せられる人です。現場でも、誰にも気づかれないところでひたすら準備をして、私たちの目の前で、育んできた花をパッと咲かせてくれる。役所さんのお芝居を撮ると、映画をやってきてよかった、と心から感動できるんです」と語り、「日本には役所さんという俳優がいる。そのことを世界の人により広く、もう一度知ってもらえる機会になったことを、何より嬉しく思います」と改めて語った。なお本作は、過日のトロント映画祭、今回のシカゴ映画祭のほかにもローマ国際映画祭、ハワイ国際映画祭、ジュネーブ国際映画祭など、続々と国際映画祭への出品が決定している。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月24日「第45回トロント国際映画祭」に正式出品作品された、直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」原案の役所広司主演映画『すばらしき世界』が、現地時間9月10日にワールドプレミア上映され、役所さんと監督の西川美和がリモート参加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、トロント国際映画祭は例年の1/4程度に絞られる中での非常に狭き門を見事突破し、正式出品作品として選出された本作。上映作品は、コロナ禍の試みとしてソーシャルディスタンスを守った劇場、ドライブインシアター、野外やインターネット上で披露され、レッドカーペットや記者会見はバーチャルで行われている。原作のどんな部分に惹かれたのかという問いに、リモートで参加した西川監督は「前作『永い言い訳』の撮影中に佐木隆三さんが亡くなられたと新聞を見て知りました。その記事の中で、佐木さんをよく知る作家の方が、佐木さんの真骨頂は非常に有名な『復讐するは我にあり』よりも『身分帳』ではないか、と書かれていたんです。それがきっかけでこの原作を手に取りました」と明かし、そして実際に物語に触れ、「犯罪者が刑務所を出た後になんでもない日常を取り戻すために、こつこつと生きる地味な話だった(笑)。これは、自分で探しても見つけられるテーマではないと思い、映画化してみたいと強く思いました」と映画化に至った経緯をふり返った。かつて殺人を犯し、13年の刑期を終えて出所したばかりという、三上正夫役に役所さんをキャスティングした理由については「17歳の時に、役所さんが連続殺人鬼の役をやられたテレビドラマを観ていたくショックを受け、それがきっかけでものを書く仕事につきたいと思うようになりました。映画監督をやることになり、いつか役所さんを主役に映画を撮れないかと考えてきました。本作の三上という男は非常に面白い役なので、憧れの役所さんに一念発起してオファーをしたところ、『前向きに考えます』とお返事をいただき、それが自信となって脚本を書き進めることができました」とコメントした。一方、この三上役の役作りについて役所さんは「原案である小説『身分帳』と西川監督が書いた脚本を比べて読みながら、小説はもちろんト書きが多いのでその部分は脚本と照らし合わせて、三上という男を探し求めていました。しかしこの男がなかなか掴めなかった。撮影が始まってから、ワンシーン撮ったものがまた次のシーンのヒントになり、少しずつ三上という男に近づいていく感じがありました」と言い、「あとは、ミシンの練習を一生懸命やりました(笑)。また監督と一緒に旭川刑務所を見学できたことは非常によい経験になりました」と明かしていた。そして今回、特報映像が到着。社会のレールから外れた男・三上の様子と、それをネタに食い物にしようとするテレビマン津乃田(仲野太賀)とプロデューサー吉澤(長澤まさみ)の姿が映し出されている。また新たに白竜、キムラ緑子の出演が明らかに。白竜さんは、三上のかつての兄弟分である組長、キムラさんはその妻を演じている。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年09月14日西川美和監督の『すばらしき世界』が、トロント映画祭で世界プレミアを迎えた。これまでオリジナルの脚本を書き下ろしてきた西川監督にとって、他人が書いた小説を映画化するのは初めてのこと。しかし、今作は、佐木隆三の『身分帳』をベースにしながらも、舞台を現代に置き換え、ストーリーにも変更を加えて、今の日本社会に訴えかける映画となっている。物語は、殺人罪で刑務所入りをした主人公の三上正夫(役所広司)が出所するところからスタート。元ヤクザで、13年も実社会から離れていた上、病気ももつ彼は、仕事を探そうと思ってもうまくいかない。しかたなく生活保護を申請することにし、失効した免許の取り直しにも挑むのだが、そこでもまた困難にぶつかった。そんな中、身分帳と呼ばれる、彼の刑務所内での詳細な記録を入手したテレビ局のプロデューサーは、前科者の彼が世の中に適応していく姿を番組にできないかと思いつく。しかし、短気で、すぐ熱くなり、喧嘩っ早い三上は、若いディレクター(仲野太賀)の手に追えなかった。一度レールをはずれると、本人がどんなにやり直したいと思っても、なかなか受け入れてもらえないのが、世の中の現実。だから多くは挫折をし、また悪い方向に戻ってしまう。一方で、レールの上をきちんと走っている人たちも、決して幸せではない。自分も苦しいから、自分より困っている人たちに厳しいのだ。それでも、ひとりひとりと接してみると、思いやりのある人は、たくさんいる。社会は冷たくても、人は温かい。三上がそう発見していく様子を描く今作は、たっぷりの感動と、ヒューマニティに満ちている。私たちはみんな、もっと他人に優しくするべきではないか。世の中は、もっと人にセカンドチャンスを与えてあげるべきではないか。泣かせてくれた後、そんなことを考えさせてくれる傑作である。文=猿渡由紀日本公開は来年2月11日。
2020年09月11日直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」を原案に、役所広司を主演に迎えた西川美和監督最新作『すばらしき世界』が、第45回トロント国際映画祭に正式出品されることが分かった。公開日も2021年2月11日(木・祝)に決定した。トロント国際映画祭は、北米最大の国際映画祭であり、米アカデミー賞前哨戦とも言われている。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界中の映画祭が規模縮小を余儀なくされ、同映画祭も長編映画50本、短編映画プログラム5本と、例年の1/4程度に絞られている。そんな非常に狭き門を見事突破した本作は、西川監督が初めて実在の人物をモデルとした原案小説を基に、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ作品。西川監督作が同映画祭へ出品されるのは、本作で3作品連続の快挙だ。また本作は、英題『Under The Open Sky』としてワールドプレミア上映を予定。劇中で主人公が生きる世界を印象付けるあるセリフから引用したという。なお、トロント国際映画祭の開催期間は9月10日から19日までとなっており、受賞結果は最終日に発表される。トロント国際映画祭には格別な思い出があるという西川監督は「『夢売るふたり』(2012)の上映中、ラスト20分のところで観客の目の前でフィルムが燃えたのです。映画は突然中断し、私は映写技師のところに駆け込み、スタッフは大慌てでしたが、応急処置で上映が再開されるまでの30分間、地元の映画ファンのほとんどが席を立たずに辛抱強く待っていてくれており、最後は同じ旅を終えた仲間のような拍手で迎えてもらいました。北米最大の映画祭であると同時に、市民や映画ファンと距離の近い、大好きな映画祭です」とふり返り、「『すばらしき世界』の招待を決断して頂いたことに、心から感謝しています。今作も、“燃えるような”上映になりますように!」と今回の出品を喜ぶ。主演の役所さんは「『うなぎ』で初めてカンヌ国際映画祭に参加しました。その時、海外の観客と一緒に観て『こんなにも、笑ってくれるんだ!』って驚きましたが、この『すばらしき世界』にも、『うなぎ』と共通するような、ユーモアや笑えるところがあります。まっすぐ過ぎて不器用な三上と本作を、是非楽しんで頂けたらと思っています」とコメントしている。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月31日GACKTが、映画監督・紀里谷和明が新たに手掛ける作品「新世界」の制作に参加することが明らかに。「質の高い芸術が日本から生み出されることにボクGACKTも心打たれました」と参加決定にあたってコメントも到着した。全国を襲った大規模な震災が引き金となり、国のシステムが崩壊した近未来の日本。スラムと化した街には犯罪者が溢れていた。中でも浅井、徳川、今川、斎藤を傘下に収める最大の勢力・武田信玄は、いまや警察はもとより政界にまで影響を及ぼすほどの力を手にし、影から国をコントロールする存在に。理想の新世界を求め覇権争いに身を投じる織田の若きリーダー・信長は、襲いかかる今川を返り討ちにすると、続いて斎藤への奇襲にも成功。これを機に、武田の「奴隷」として生きて行くことに葛藤を覚えていた徳川家康は、幼なじみでもあった信長からの誘いに応え、武田を裏切り共に歩む事を決意する――。6月に制作を発表した「新世界」は、紀里谷監督が長年にわたり企画構想を温めてきた、近未来の東京を舞台にした作品。戦国時代に名を馳せた歴史上の人物たちがモチーフとなった個性豊かなキャラクターが登場し、アニメ先進国である日本の高い技術を生かして、これまで誰も見たことのない映像世界で新しい表現に挑戦する。本プロジェクトでは、クリエイティブ業界の環境やそのあり方について問題意識をもつ紀里谷監督が「クリエイティブの復興」を掲げ、制作の過程や発表、マネタイズまで、新しい形での作品づくりを通して芸術の本質を問いかけることを目指す。そんな思いに賛同したGACKTさんが、制作に参加。どのような形で作品に参加するのか、詳細は今後発表されるようだ。なお現在、その第一歩となるパイロット映像制作(約90秒)のサポーターを募集するクラウドファンディングプロジェクトが「Makuake」にて、8月10日(月)まで実施中。GACKTさんの参加決定を受け、GACKTさん登場シーンの劇中カットポスター、GACKTさんのサイン入り登場シーンの劇中カットポスターなど、新たに4つのリターンが追加された。GACKTコメント世界中が混沌の淵にある。そんな中で、こういった質の高い芸術が日本から生み出されることにボクGACKTも心打たれました。ともすれば地球上からエンターテイメントが消滅しかねない状況でクリエーターやアーティストが立ち上がり、力を結集させて、そしてそれを支持するサポーターたちが立ち上がってくれる。ただ観衆になるだけでは無く、誰もが一緒に創り上げてゆく。盟友・紀里谷監督だからでは無く、この作品の在り方に対して、ボクもひとりの日本人アーティストとして参加します。(cinemacafe.net)
2020年07月28日映画『すばらしき世界』が、2021年2月11日(木・祝)に全国公開される。西川美和監督最新作、直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」が原案『蛇イチゴ』『ゆれる』など、これまでオリジナルにこだわり続けてきた映画監督・西川美和。『すばらしき世界』は、西川にとって、キャリア初となる小説を基に製作にした濃密な人間ドラマだ。原案となるのは、小説「復讐するは我にあり」で直木賞を受賞した佐木隆三が、1990年に刊行した「身分帳」。映画では、舞台を約35年後に移し、現代の物語としてリアルに映し出す。小説「身分帳」とはー人生の大半を獄中で暮らした男には、戸籍がなかった。出所して改めて日常社会と向かい合い、純粋な魂の持ち主であるこの人物はどう生きたか。彼に代ってその数奇な“身分帳”(刑務所内の個人記録)を精緻に構成して、鮮烈な文学作品に結実させた労作。主演は役所広司ストーリーの主人公は、人生の大半を刑務所で過ごし、社会から“置いてけぼり”を食らいながらもまっすぐ過ぎる三上という男。演じるのは、日本を代表する名優・役所広司だ。2018年公開の主演映画『孤狼の血』では、『Shall we ダンス?』『うなぎ』に続き、自身3度目の日本アカデミー賞・最優秀主演男優賞受賞。圧巻の演技力で、国内外から高い評価評価を受ける役所は、『すばらしき世界』について下記のようにコメント。役所広司コメント三上という得体のしれない男の役を頂きました。面白さと難しさを感じました。今日撮影したシーンを明日撮るシーンの手掛かりにしながら、最後までこの男はどんな人間なんだろう?と自分に問いかけていました。人生のほとんどを刑務所の中で過ごした男が出所してから見た私たちの世界は、本当にすばらしい世界なんだろうか?タイトルの『すばらしき世界』をお客様がどのように感じるのか?楽しみです。脇を固める豪華キャスト陣作品のカギを握るキャストにも、名実ともに豪華な面々が勢揃い。三上が自らテレビ局へ送った、刑務所内の個人台帳である「身分帳」を手にするテレビディレクターは、『タロウのバカ』『泣く子はいねぇが』出演の仲野太賀。また、三上が更生してゆく様子をテレビ番組にしようと、獲物を狙うように近づくテレビプロデューサーは、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』など、立て続けに出演作の公開を控える女優・長澤まさみが務める。その他、橋爪功や梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美らが名を連ねる。第45回トロント国際映画祭正式出品なお映画『すばらしき世界』は、北米最大の国際映画祭である「トロント国際映画祭」正式出品が決定。西川監督作品の中で本映画祭への出品は3作品連続の快挙となる。ストーリー下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐすぎて困っている人を放っておけない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。一度社会のレールを外れるも何とか再生しようと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンの津乃田と吉澤がすり寄りネタにしようと目論むが…。三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく―。【詳細】『すばらしき世界』公開日:2021年2月11日(木・祝)監督:西川美和脚本:西川美和出演:役所広司、仲野太賀、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、長澤まさみ、安田成美原案:佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)配給:ワーナー・ブラザース映画
2020年07月11日佐木隆三の小説「身分帳」を原案に、西川美和監督がメガホンをとる映画のタイトルが、このほど『すばらしき世界』に決定。役所広司、仲野太賀、長澤まさみらキャストも明らかになった。「今度こそ、まっとうに生きる!」13年の刑期を終えた三上を待っていたのは、目まぐるしく変化する想像もつかない世界だった。三上に近づき、彼の姿を面白おかしく番組にしようする2人の若手テレビマン。まっすぐ過ぎるが故にトラブルばかりの元・殺人犯が、いつしか彼らの人生を変えてしまう――!?これまで、一貫してオリジナルにこだわり続けた西川監督が、初めて実在の人物をモデルとした小説を基に、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑む。本作の主演を務めるのは名優・役所広司。人生の大半を刑務所で過ごし、まっすぐ過ぎる性格とどこか憎めない魅力で周囲の人々と繋がっていく三上役を演じる。「いつか西川監督作品に参加したいと思っていました」と語る役所さんは、今回の役どころについて「得体のしれない男の役」と語り、「今日撮影したシーンを明日撮るシーンの手掛かりにしながら、最後までこの男はどんな人間なんだろう?と自分に問いかけていました」と難しさを感じていたという。また、三上がテレビ局へ送った刑務所内の個人台帳「身分帳」を手にするテレビディレクターを仲野太賀。三上が更生していく様子をテレビ番組にしようと近づくテレビプロデューサーを長澤まさみ。ほかにも、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、安田成美ら豪華キャストが揃っている。「約30年前の小説ですが、これほど『人間と世間』を面白く描いた物語が埋もれていたとは、と映画化を決意しました」と語った西川監督は、「主人公に役所広司さんを迎え、その男のやり直しの日々を現代に置き換えました。生々しくも温かい物語性と、役所さんの凄まじい人間的魅力に引っ張られ、濃密な人間ドラマが仕上がったと思います」と完成へ自信をみせている。『すばらしき世界』は2021年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年07月08日RADWIMPSの新曲『新世界』が、本日よりiTunes、レコチョクほか主要音楽配信サイト・各種サブスクリプションサービスにて配信がスタートした。『新世界』は昨日5/8(金)テレビ朝日系「ミュージックステーション」出演のために書き下ろし初披露された、完成したばかりの新曲。「番組にぜひメッセージを届けてほしい」という出演オファーに賛同したRADWIMPSは、すぐさま新曲制作に取り掛かったという。野田洋次郎は「最初にお話をいただいたとき、みんなが前を向けるような曲を作ろうと思い制作を始めました。ですが、段々とそれだけでいいのかと違和感が生まれていきました。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)は僕たちからたくさんのものを奪っていったと同時に、たくさんの気づきも与えてくれています。日常がいつか戻って来たとして、それは今までとは違う新しい世界なんだと思います。企業や社会の仕組み、教育現場、政治のあり方。これからを生きる僕たちが、どんな世界にしていくのか。みんなが想像し、創造できるようにと願って作りました」と、楽曲制作について明かしている。RADWIMPS「新世界」5/9(土)0時より配信開始配信URL()RADWIMPS Official HP()リリース情報午後の紅茶 新TVCM「猫じゃらし」配信中iTunes()レコチョク()e-onkyo()mora()<LIVE Blu-ray&DVD>ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019発売中価格:Blu-ray ¥ 6,800 +tax / 2DVD ¥6,800 +tax品番:Blu-ray UPXH-20091 / DVD UPBH-20262/3仕様:通常盤のみRADWIMPS/ ANTI ANTI GENERATION TOUR 2019「万歳千唱」「正解」「PAPARAZZI〜*この物語はフィクションです〜」
2020年05月09日USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に、実世界にいながらまるでマリオのように全身を駆使し、躍動できるアクティビティを体験できる新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」がオープンします。自分のスマートフォンと連動する新感覚の“アソビ体験”ができる今回の新エリア。USJの最も革新的な新エリアの魅力をたっぷりご紹介します。革新的な新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」ゲストは現実世界にいながら、まるでマリオのように全身を駆使し、躍動できるアクティビティを体験できる新エリア「SUPER NINTENDO WORLD」。マリオカートや人気キャラクターのヨッシーをテーマにした家族で楽しめるライド・アトラクションのほか、レストラン、ショップなども充実しています。自分のスマートフォンと連動する新体験「SUPER NINTENDO WORLD」内には「ハテナブロック」をはじめ、マリオの世界のアイコンとしておなじみのポイントが数十か所以上設置されています。パワーアップバンドを着用し、ハテナブロックを実際に叩くなどの体験によって、ゲストはマリオのゲームの世界のように、実際にコインを集めることができます。また、アプリにおいても設定された様々な条件を達成することで、マリオのキャラクタースタンプなどのコレクタブルアイテムを獲得することができます。エリア内でカギとなる「パワーアップバンド」「SUPER NINTENDO WORLD」では、最先端技術で現実とゲームの世界を完璧に融合。そのためのツールの一つが“パワーアップバンド”です。スマートフォンのオリジナルアプリと連動させると、マップで様々なゲーム要素を確認したり、集めたコイン、スタンプ、獲得したスコアなどが記録でき、達成度やランキングも見ることができます。例えば、エリア内で実際にハテナブロックを叩いてコインを集めたり、「キーチャレンジ」に挑戦してキーを獲得したりと、様々なアトラクション、アイテムによりシームレスで革新的なゲームプレイができます。エリア内で得た経験によって、パークでの体験価値もどんどん成長することができる、“新時代テーマパーク体験”をしてみてはいかがでしょうか。スポット情報スポット名:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン住所:大阪府大阪市此花区桜島2-1-33電話番号:0570-20-0606(インフォメーションセンター)
2020年01月26日スウェーデンと日本をルーツに、幼少期よりアメリカ、ヨーロッパ、アジアを行き来していたというエマ・ウォーリン(EMMA WAHLIN)は、文字通りボーダレスな感性を持つ新世代アーティストだ。2018年にデビューするや否や、SNSやネットを中心にバズを拡大。Spotifyが2月に発表した注目のニューカマーを年間を通じて応援するプログラム「Early Noise」にも選出されるなど、各方面からの注目を集めることに。その後も、著名DJ/プロデューサー陣による先鋭的なクラブ・ミュージックの要素を取り入れたトラック、そして天性の歌声とキャッチーなメロディー・センスを武器に、独自の存在感を放ち続けている。目まぐるしく移り変わる新時代を築くアーティストたちの、現代を生きるスタンスやマインドに迫る連載企画「音色が映す新時代」の第5弾は、世界へ羽ばたく新鋭・EMMA WAHLINにフィーチャー。ビリー・アイリッシュと同じくZ世代に属する彼女のパーソナリティに迫る。――小さい頃からダンスやミュージカルのレッスンをしていたそうですね。はい。4歳くらいの時に、親の勧めでバレエを習い始めたのが最初で、バレエの次はヒップホップ、その次はジャズ、そしてコンテンポラリーというように、色々な種類のダンスを習いました。踊ること自体が大好きだったんです。ミュージカルは一緒にダンスをやっていた友人の影響でオーディションを受けるところから始まりました。そこで歌のおもしろさにも気づいたんです。――音楽やダンス以外に夢中になったことは何かありましたか?絵を描くことと、妄想することが好きでした。架空の世界を思い描いて、空を飛んだり。ファンタジー的な物語をよく頭の中で創造していました。参加していたミュージカルもそういうファンタジー的な作品が多かったので、そういった影響もあるかもしれません。――ディズニー・チャンネルから影響を受けたというお話も拝見しました。特に好きだった作品を挙げるとすると?『ウェイバリー通りのウィザードたち』ですね。そのシリーズに出演していたセレーナ・ゴメスがとても好きで、そこから彼女の音楽を聴くようになり、聴く音楽の幅も広がったのかなって思います。彼女の声、リリック、人柄、すべてに惹かれました。――現在はLAのアートスクールに通われているそうですね。そこではどういったことを専攻し、学んでいるのでしょう?クラシックとジャズのボーカル、あとは作詞作曲のクラスも取っていて、かなり忙しい生活になってしまいました(笑)。私は興味を持った物事に関して、どんどん追求したくなる性格なんです。学校には音楽以外の分野を学ぶ方も多く在籍していて、自分のファッション・ブランドを立ち上げようとしている方だったり、映像制作を学んでいる方だったり。そういう方と友達になったりすることで、とても刺激を受けています。――音楽面でも、競い合う仲間に恵まれていそうですね。はい。私は自分よりもスキルのある人、上手い人を見ると、「自分ももっと頑張らないと」って燃えるタイプなので、自然とそういう人たちの近くにいるようになるんです。近くでレッスンとかを見て、お手本にしたりしています。――日本にも長く住んでいたそうですが、日本と現在拠点としているアメリカ・LAでは、音楽やアートの捉え方が大きく異るのではないでしょうか。そうですね。アートの捉え方、考え方が全然違うなと思います。アメリカの方はスケールが大きいというか、大胆。それに比べて、日本は細かいというか、繊細な傾向が多いですよね。どちらもおもしろいなって思います。アメリカでも日本の音楽やアートに興味を持っている方はたくさんいて。私はどちらの環境も経験してきているので、その中間の表現を目指せればなって考えています。――2018年にリリースされたデビュー曲「Can’t Have」はオランダ出身のDJ/プロデューサー・ユニット、Sick Individualsが手がけたことでも話題となりましたが、制作はどのようにして行われたのでしょうか。楽曲の大枠は彼らが作ってくれていて、スタジオでレコーディングしながら色々な変化を加えていきました。「ここでアドリブしてみて」ってアドバイスを頂いたり、私もその場で思いついたアイディアを試してみたり。最終的に彼らがアレンジをまとめてくれて、完成に至りました。――一見ラブソングのようにも思える、切実な感情を想起させるリリックも印象的です。「手に入らないものが欲しい」っていうことを歌っている曲なんですけど、それは文字通り物だけじゃなくて、人間関係だったり自分の人生に対しても言える曲だなって思うんです。――なるほど。一時期、「音楽も辞めたい」って思うくらいすごく落ち込んだ時期があったんです。その時に感じていた、「やりたいことがあるんだけど、それができない」っていう感情ともリンクしていると思います。――最新曲「Technicolor」は、リリック、サウンド、MVと一貫してタイトル通りのカラフルな世界観を表現した楽曲となっています。「Technicolor」のリリックは、自分の人生ともリンクしていて。自分ひとりでいる時は、世界はそんなにカラフルじゃなかった。まるでモノクロのようだったんです。それが色々な人と関わるようになってからは、私の世界にたくさんの色彩が加えられた。そんな風に感じるんです。この曲のリリックはそういう気持ちを込めて歌っています。――先述のSick Individualsだけでなく、他にもMatthew Tishle、Kara Maddenなど、世界的なプロデューサーと共にコラボレーションしていますが、彼らとの作業を経て気づいたこと、学んだことなどがあれば教えて下さい。本格的なレコーディングを体験する前は、アドリブや即興を恐れていたんです。「自分にはできない」って思っていた。でも、プロデューサーの要望に応えていくうちに、アドリブや即興で自分の色を出すのが楽しいって思えるようになって。次第に「今度はもっとこうしよう」とか「こういうのはどうだろう? 」とか、自ら考えるようにもなりました。――作詞作曲も学ばれているとのことですが、自分でゼロから生み出す作品は、どのような方向性になりそうですか?聴く人に私のメッセージを届けられる曲を作りたいです。ただ心地良い、楽しいっていうだけではなくて、リリックの裏側にはちゃんと私の伝えたい想いが込められている。そんな作品を作れるように、努力しています。勉強する予定です。最近ではAbleton LiveなどのDAW(PCで楽曲制作を行うソフト、またはシステムの総称)を自分で使うようになりました。――そういったメッセージというのは、日々の生活の中で感じる様々な出来事に対して芽生えてくるものなのでしょうか。そうですね。同世代の友人を見ていると、とても落ち込んだりしている人が多いなって感じていて。SNSで他の人と自分を比べてしまったり、原因は様々だと思うんですけど、そういう人たちを音楽を通してサポートできればなって。ポジティヴなメッセージを作品に込めたいです。――物心ついた時からSNSやインターネットが身近にあった世代=Z世代ならではの問題意識だと思います。EMMAさんはSNSなどはどのように活用していますか?小さい頃から携帯を持たされていたので、SNSはずっと使っていて。最近では音楽はもちろん、メイクやファッションの情報もInstagramなどで得ることが多いですね。私の場合、自分より優れている人を見ると逆に燃えるので、それが原因で落ち込むということはあまりないです。――アーティストとしての、今後の展望、将来の夢などを教えて下さい。自分らしさを見つけること。それを「これがEMMA WAHLINだ」という風に表現していきたいです。自分の中では何となくわかってきているんですけど、まだ外に全然出せていないと思っているので。あとは、ワールド・ツアーで世界中を飛び回るようなアーティストになれたら良いなって思いますね。EMMA WAHLIN 4th Single 『Technicolor』リリースEMMA WAHLIN「Technicolor」 Release Date:2019年8月28日(水) Label:Universal International/+81 Music Tracklist: 1. Technicolor
2019年12月24日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、任天堂のキャラクターとその世界観をテーマにした、世界初となる壮大なエリア「SUPER NINTENDO WORLD」の新ビジュアルを発表した。「Nintendo」をテーマとしたエリアは今後、世界のユニバーサル・スタジオにも随時誕生していくという。任天堂の人気キャラクターやゲームの世界観を多重構造で再現した一大複合エリア内を表現した新ビジュアルには、マリオの世界のアイコンとして知られるピーチ城やクッパ城、そして人気キャラクター「ヨッシー」のライド・アトラクションも描かれ、エリア内には世界中のファンが待ち望む「マリオカート」のライド・アトラクションやショップ、レストランも登場。既出テーマエリアとの類似性が薄く、かつてない体験となりそうだ。「SUPER NINTENDO WORLD」は、「Nintendo」という日本が誇るエンターテイメント・ブランドの魅力を、日本国内のみならず、世界へ発信していくもの。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのさらなる集客拡大の起爆剤となるエリアとなるか。2020年、東京五輪前のオープンを目指す。(C) Nintendo(C) 2019 Universal Studios. All Rights Reserved.画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2019年11月21日11月22日(金)に世界同時公開される『アナと雪の女王2』が、アニメーション映画のオープニング新記録を打ち立てると見られている。業界内の予測は、2億4,250万ドル。予測通りいけば、現段階での記録を持つ『トイ・ストーリー4』の2億4,000万ドルを破ることになる。その次は、昨年の『インクレディブル・ファミリー』の2億3,500万ドル。『アナと雪の女王』1作目は、全世界で12億7,000万ドルを売り上げた。北米外で一番数字を上げたのは日本。続いて、韓国、イギリス、ドイツ、中国だった。1作目はアメリカで2位デビューだったが、口コミでどんどん人気を広げ、3週目で1位に上がった。しかし巨大なファンベースができている今、続編は公開直後からファンが押し寄せると見られている。文=猿渡由紀『アナと雪の女王2』11月22日(金)より世界同時公開
2019年11月21日新たなエピソードを盛り込み、1本の新作として描き出される劇場アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。この度、劇中の“四季”の描写が揃う新場面写真が解禁となった。戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・北條すずの深い感情を、250カットを超える新エピソードを盛り込んで描く本作。先日、ワールド・プレミア上映となった第32回東京国際映画祭では、「前作とは見終わった後の印象が全く違う! 期待以上の新作」と話題となっている。前作では、18歳で見知らぬ土地に嫁いだすずが、厳しい戦況の中でも工夫を凝らしながら懸命に生きていく、いわば“暮らし”を中心に描かれたが、新作では、リンと周作の過去に気づいたすずが、自分の存在意義について思い悩み、葛藤する、奥深い“心情”までも描写。すずたち登場人物の知られざる一面が別の切り口によって浮き彫りになり、一つ一つのセリフもいままでと全く違う意味合いを持つものになっている。今回解禁となった場面写真6点は、北條家の一家が揃って花見をした桜満開の春。すずと晴美で小松菜の種を植えた初夏。赤とんぼが飛ぶいわし雲を夫婦で見つめた秋。そして、テルとすずが出会う雪が多かった昭和20年の冬。美しい四季折々の場面写真の端々に、登場人物が抱える“いくつもの想い”を垣間見ることができるものとなっている。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月20日(金)よりテアトル新宿・ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 2019年12月20日より全国にて公開© 2018こうの史代・双葉社 /「この世界の片隅に」製作委員会
2019年11月19日資生堂のスキンケア2019年秋冬新製品資生堂は、「SHISEIDO」のスキンケア新製品を2019年8月1日(木)と10月1日(火)より、世界各国で順次発売する。国内では、全国のデパートを中心とした約360店と、同社ECサイト「ワタシプラス」で購入可能だ。同ブランドは、世界85の国と地域で展開している。今回発売するのは、人気の「アルティミューン」シリーズから新目もと用美容液、新洗顔料、化粧水など計7品だ。外的ダメージから肌を守る新目もと用美容液目もと用美容液の「アルティミューン パワライジング アイ コンセントレート N」は、8月1日(木)より発売。毎日のメークやクレンジングによる目もとの摩擦ダメージに着目し、未来の肌悩みから守る。保湿成分スムージングベールコンプレックスを配合で、なめらかでハリのある目もとへ導く。吸いつくようにフィットして、乾燥による小じわの目立たない生きいきとした印象の目もとをサポートする。乾燥を防ぎ肌本来の美しさを引き出す新製品もともと肌に備わっている「DEFEND(守り抜く)」素質に着目して、8月1日(木)からはうるおいを保ちながらメークも落とせる洗顔料「コンプリート クレンジングマイクロフォーム」、複合化する乾燥、ハリ不足をエイジングケアする化粧水「RV トリートメントソフナー」、人気の化粧水のレフィルも発売する。また、「REGENERATE(引き出す)」素質に着目したエイジングケアシリーズ「ベネフィアンス」の「リンクル スムージング アイクリーム」と美容液の「リンクル スムージング コントア セラム」は10月1日より発売だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※資生堂ニュースリリース
2019年06月29日アニメとゲームの世界を楽しむ新施設「マザリア(MAZARIA)」が2019年7月、東京・池袋のサンシャインシティ ワールドインポートマートビル3階にオープンする。バンダイナムコアミューズメントが手掛ける「マザリア」は、“リアルとバーチャルがまざりあう”、“アニメとゲームの世界に入り込む”ことをコンセプトにした、屋内型の新エンターテイメント施設。導入アクティビティは5月29日(水)現在で未だ明らかになっていないが、アニメやゲームの中に憧れていた世界や空想の世界に入り込む感覚を、VRゴーグルとアミューズメント機器を組み合わせた最新技術と空間演出を通して体験出来るという。【施設情報】マザリア(MAZARIA)オープン時期:2019年7月住所:東京都豊島区東池袋3丁目-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル3階
2019年06月01日映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が、6月28日に日本で世界最速公開されることが6日、明らかになった。あわせて、新予告と場面写真がお披露目された。この新予告には、公開中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれており、映像の冒頭でも注意を呼びかけている。映画『スパイダーマン:ホームカミング』の続編となる本作。スパイダーマンこと高校生のピーター・パーカーは、真のヒーローへと成長すべく、師匠とも言うべきアイアンマンに導かれてきた。そして今、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の戦いを経て、ピーターは次なる戦いに挑むことになる――。ピーター(トム・ホランド)は夏休みに、学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かける。しかしそこでニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が突如現れ、ピーターにミッションを与える。目の前に立ちはだかる危機の大きさに、「僕はただの“隣人”だ」とピーターは怖気づくが、ニックはその使命をスパイダーマンに託す。
2019年05月07日滋賀・米原市の自然に囲まれたイングリッシュガーデン「ローザンベリー多和田」に、クレイ・アニメーション「ひつじのショーン」の世界を楽しめる新エリア「ひつじのショーン ファームガーデン」が、2019年3月31日(日)にグランドオープンします。“見る”“体験する”をテーマに「ひつじのショーン」のリアルな世界観を再現。カフェやイベント併設エリアもあり、子どもも大人も一緒になって楽しめます。休日のおでかけにぜひ足を運んでみませんか?「ひつじのショーン」とは?イギリスの「アードマン・アニメーションズ」が制作するストップモーション技術を用いたクレイ・アニメーション。主人公・ひつじのショーンと、その仲間たちが牧場で巻き起こすユーモアにあふれたドタバタコメディーです。2019年現在、世界170の国と地域で愛される人気作品。日本では、NHK Eテレにて2018年11月まで放送されていました。「ひつじのショーン」登場キャラクター“見る”“体験する”「ひつじのショーン ファームガーデン」エリア紹介牧場主の家牧場主が過ごすリビングやキッチンを忠実に再現。牧場主愛用のソファに座って記念写真が撮れるフォトスポットもあります。季節によって変わる装飾があり、何度も訪れたくなるかわいいお家。2Fでは、ショーンのオリジナルパペットが販売される予定。「アードマン・アニメーションズ」を紹介するコーナーでは、その歴史を知ることができます。ひつじたちの小屋ショーンや仲間のひつじたちが夜を過ごす小屋が、内装だけでなくトタン屋根や外壁までリアルに再現されています。ひつじたちの愉快な日常を想像できるエリアは、フォトスポットとしてもおすすめです。ヒルサイドカフェ「Tearoom」見晴らしの良い丘の上のカフェテラスで、軽食やドリンク、スイーツを味わって。店内には「ひつじのショーン」の魅力が詰まった公式グッズや「ひつじのショーン ファームガーデン」限定のグッズも販売しています。グランドオープン当日は特別イベント開催!オープニングセレモニー「アードマン・アニメーションズ」から「ひつじのショーン」の監督・プロデューサー・カメラマンを務めるデイビッド・スプロクストン氏が来日。トークのほか、テープカット、園児への絵本贈呈式、記念品の贈呈式などが行われます。【時間】11:00~ひつじのショーングリーティンググランドオープン当日に、ショーンが「ひつじのショーン ファームガーデン」に登場します。ショーンと触れ合ったり、一緒に写真を撮ったりして、楽しいひとときを過ごしてください。アコーディオン演奏&ピエロ登場アコーディオン奏者や、ピエロが「ひつじのショーン ファームガーデン」に登場。オープンイベントを賑やかに彩ります。「ひつじのショーン ファームガーデン」概要オープン日2019年3月31日(日)場所ローザンベリー多和田(滋賀・米原市)営業時間10:00~17:00入場料金スポット情報スポット名:ひつじのショーン ファームガーデン住所:滋賀県米原市多和田605-10電話番号:0749-54-2323© Aardman Animations Ltd 2019
2019年03月29日「横浜・八景島シーパラダイス」に、「オホーツクの海」や「流氷の世界」をテーマとした新エリアが2019年2月23日(土)に誕生する。新エリアは、「北海道立オホーツク流氷科学センター」とのコラボレーションによって誕生する常設展示。同センターから届いた本物の流氷にふれることができるタッチングブースや、流氷やオホーツクの海の厳寒な環境に生息する生きものたちと北海道の壮大な自然風景を紹介する映像投射などを展開する。さらに、「オホーツクの海」や「流氷の世界」にまつわる解説パネルを設置し、紹介することで、地域の魅力、そこに生息する生きものの不思議を紐解いていく。また、新エリアがオープンする場所には、すでに「ゴマフアザラシ」と「ハイイロアザラシ」が元気にくらしている。今回は、エリア誕生にあたって、姿形の変わった表情豊かな生きものたちが仲間入りすることとなる。“流氷の妖精”としても知られる「クリオネ」をはじめ、オホーツクの海に生息する、鋭い歯と強面の顔が特徴の「オオカミウオ」、丸い体型と愛嬌のある顔つきの「フウセンウオ」、岩の隙間に隠れて顔を出すブサカワイイ「フサギンポ」など、個性あふれる海の生きものたちが、冬の海の魅力を届けにやってくる。【詳細】新エリア「オホーツクの海と表情の豊かな生きものたち」オープン日:2019年2月23日(土)場所:横浜・八景島シーパラダイス住所:神奈川県横浜市金沢区八景島
2019年02月21日●自分のいる世界は、特殊な“半世界”俳優の稲垣吾郎(45)が、阪本順治監督の完全オリジナル脚本による映画『半世界』(2月15日公開)で、主人公の炭焼き職人を演じ、新境地を開拓した。稲垣、長谷川博己、渋川清彦が演じる人生の折り返し地点を迎えた39歳の男性3人が、家族や友人との絆を通じて大切なものに気づかされていく本作。これまでの俳優人生では特殊な役が多かったという稲垣は、一般的な庶民の役を演じたことで「知らない世界が多すぎた」と痛感したという。2017年9月に草なぎ剛、香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げた稲垣にとって、再スタート後初の単独主演映画となるが、「新しい一歩を踏み出す個人の仕事にふさわしい作品」と感じたとのこと。また、個人で活動するようになって「一枚剥がれて新しい自分」に出会えたそうで、その後の変化も改めて告白。激動の数年を乗り越え、「間違いなく生き生きしている自分がいる。今はすごくいい状況だと思います」と語る。――稲垣さんが炭焼き職人の役を演じられている姿はとても新鮮に感じましたが、いかがでしたか?僕自身もすごく驚きましたが、最初に監督とお話させていただいた時に、ほかの作品の候補もあったんですけど、お互いこれでいきたいという感じがありました。監督は、僕がちゃんとハマるかその場で判断したのだと思います。それが2017年9月くらいで、ちょうど新しい地図を立ち上げた頃。俳優としては、演じたことのないような役や作品を常に追い求めているので、また自分を変えてくれる新しい作品になるという予感がしました。――役の魅力はどう感じましたか?僕はこれまで都会的なイメージの役や、超人的な特殊な役が多く、どこにでもいるような役はあまりやっていなかったので、今回の役は人間味あふれるキャラクターだなと思いました。不器用で自分の魅力に気づいていない役でもあって、自分に無関心な役はたぶん初めて。どちらかというとナルシスティックな役が多かったので(笑)、今回の役は新しいなと。新しい一歩を踏み出す個人の仕事としてはこの上ない、ふさわしい作品になる予感がしました。――自分を変えてくれる作品になる予感がしたとのことですが、実際にこの作品を通してどのような変化がありましたか?僕は知らない世界が多すぎた。ファンタジーの世界にいすぎたのかなって(笑)。竜宮城というか、世間を知っているようで知らなかったと思いました。10代から仕事をやってきて、守ってくれる部分も多かったですし。これで成長できたかどうかわからないけど、この役を演じて、1カ月間ぐらい伊勢志摩に行ってその土地に生き続ける人と接して、こういう半世界もあるんだなと。そういう人たちの気持ちがわからないと表現する資格もないと思うし、それに気づくことができました。SNSを通じて一人一人の声を聞くようになってよりわかってきたし、人に対して興味も持つように。僕は今まであまり人に興味がなかった気がしますが、この作品で一般的な庶民を演じて、その世界とのつながりを感じることができました。僕たちがいるところも特殊なある意味“半世界”で、どっちが“全世界”ではないので、いろいろ見られたのは大きいです。――この作品は、39歳という人生の折り返し地点というのがポイントに描かれています。稲垣さん自身は現在45歳ですが、39歳という年齢はどう捉えましたか?40歳を迎えることに対してそんなに心が動かされなかった。そこまで振り返る余裕もないくらい忙しかったっていうのもありますし、新しい年代に入るときは2、3年前から気分はもう40歳で準備をしているので。プロフィールで40という数字を文字で見るとそういう年になったのかと思ったとは思うんですけど、それに対して抵抗があるわけでもないですし、それは今も変わらないかな。僕はあまり年齢にはこだわっていないので。明日どうなるかわからないから分岐点という考え方はしない。ただ、45歳というタイミングでこの映画に出会えて本当によかったなと思います。――阪本監督は、『座頭市 THE LAST』や『人類資金』で香取さんと組まれていましたが、香取さんから阪本監督について話は聞きましたか?香取くんから阪本監督の話はよく聞いていて、彼もお仕事で出会った人とそこまで仲良くするようなタイプではないんですけど、そんな彼がすごく心許して2人でお酒を飲んだ話も聞いていたので、珍しいなと思って。彼が心を開いて自分の私情を話して、それをまた受け止めてくれて、というすごくいい関係性。彼の父親みたいなイメージが僕の中ではありました。――ご一緒されて阪本監督の人間力を感じましたか?感じましたし、作品にもあふれていると思います。大きくパフォーマンスするわけでもなくて、日本人的男性の優しさの表現というか、古き良きというか。どんどん日本人の男性の優しさが欧米的になってきていて、僕もどっちかっていうとそっちかもしれないですけど、阪本監督は不器用なんだけどすごい優しい。だから同じ日本人として響きますね。●グループから個への変化で“新しい自分”に――新しい地図として活動を始めてから初の単独主演映画となった本作。演技に対して改めて感じることはありましたか?演じるというのは、結局本人がにじみ出てしまう、隠せないものだと感じ、自分を磨いたり、いろんな経験をしたりすることが最大の役作りなのかなと思いました。舞台『No.9 -不滅の旋律-』で3年ぶりにベートーヴェンを演じましたが、3年前に見た印象と今年見た印象は違ったと思います。キャストが変わったこともあると思いますが、自分自身の変化や体験によって深みが増して進化できたのかなとも思っています。やはり役者はその時のリアルな感じが出ますよね。すごくそう思うので、日々を大切にしたいですし、肝に銘じていきたいです。――このタイミングだったからこそ感じたのでしょうか?そうですね。この2、3年で、僕らを応援してくださった方もスタッフも、いろんなことを感じたと思いますし、僕らも一人一人いろいろ感じるものがあった忘れられない数年だったと思う。それによってまた深みを増して、俳優として成長できていればいいなと。なるべくそこは前向きに捉えようと思います。――再スタート後初の単独主演映画となった本作では、折り返し地点の不安や葛藤、そして希望が描かれていますが、ご自身の立場と共鳴する点はありましたか?それはありますね。見る人もそういう目で見てもらえるんじゃないかと思います。役を見ているとしても、僕本人も透けて見えてくるものなので。ただ、大きな環境の変化があるのは、特別ではないと思っています。社会的な影響は大きいと思うけど、皆さんもそうやってステージは変わっていくものだと思うし、転職される方なんてもっと大変だと思う。僕は会社が変わっても職業は変わってないですから。どん底に落ちたっていうイメージはないです。激動の2、3年でしたけど。――そこまで不安を抱えることはなかったのでしょうか。なくはないです。ゼロからのスタートでしたし、今の状況は想像もできていないことだったので。でも、なるようになるかなって。自分の中では守らなきゃいけないものがあるわけでもないし、新しいことができるも思ったし。今まではグループに対してどう貢献していくかということを一番に考えてやってきましたが、新しい環境によって何か一枚剥がれて新しい自分を表現することができるというのは、俳優としていいことかなと思いました。――“1枚剥がれた新しい自分”というのは、客観的に見てどのように変化したと思いますか?以前はグループに対して尽くすことを一番に考えていたので、今は自分のことをもう少し考えてもいいのかなって思える時間になった。そういうことによって剥がれたというのもあるかもしれないですし、あとはいろんな経験の積み重ねで変わっていっていると思います。でも間違いなくすごく生き生きしている自分がいるのは自分でも認めますし、今はすごくいい状況だと思います。――AbemaTVの『7.2 新しい別の窓』でも、いろいろな新しい一面を見せられているように感じます。今まで隠してきたつもりもないんですけど、メンバーの立ち位置や、バランスでどう攻めていくかということを考えてしまうので。今も3人でやっているときはそうですけど、言いたいときに自由に発言しているかもしれないですね。●仕事の幸福感に勝るものはない――新たなスタートを切って1年以上経ちますが、ここまで振り返っていかがですか?ありがたいことに恵まれた環境で、2018年は公開を控えているものを含めて映画を3本撮影し、舞台は2本。こんなに役者として豊かな1年間を送れるとは思ってなかったです。絆というか、通じ合っているもの同士が手を取り合っていればなんとかいけるかなっていう感じからのスタートだったので、最初に新しい地図の新聞広告が出た時もすごく反響があったり、SNSもそうですけど、ファンの方の声に励まされてやってきて1年経ったという感じですね。――2019年はどのように過ごしていきたいですか?仕事をいっぱいしていたいです。もちろんプライベートでやりたいこともいっぱいあるし、趣味も多いから遊びたいし、プライベートでの人との付き合いも充実させたいけど、仕事で充実感を得て楽しんでる時の幸福感に勝るものはないので。それがない時に埋め合わせるためにプライベートがあるのかなと思ったりもします。このペースで仕事を続けていけていることができたらいいなと切に願っています。――『半世界』は、職業についても考えさせられる作品だと思いますが、稲垣さんは14歳の頃から芸能界で活動されてきて、迷ったり辞めたいと思ったことはありますか?辞めてもほかにすることがないので、ある意味での開き直りというか。自分にすごく自信があったり、いろんな才能があったら辞めていたかもしれないけど、それしか知らないから。先ほど“ファンタジー”と言いましたが、その世界しか知らないでやってきたので、辞めたいとか考えたことがないです。――「仕事を楽しんでる時の幸福感に勝るものはない」という言葉からも、きっと天職なんだなと。思い込んでいるというのもあると思いますけどね。本当の天職は神様にしかわからないですから(笑)――2017年に大きな転機があって改めて芸能界でのお仕事について考えられたのでは?そうですね。ただ、この世界への考え方は会社が変わったから変わるっていうことはなく、変わらずこれからもやっていきたいと思っています。でも、応援してくれている方がいて成り立っている仕事なんだなということはさらに痛感したというか、それを感じて考えさせられた年ではあります。――ファンの方たちの応援はSNSを通じて感じるというのが大きそうですね。SNSも大きいですし、映画が公開されたときに当初の目標よりもお客さんが入ってくれたり、パラスポーツ応援チャリティーソングの寄付金でも本当に多くの方に協力してもらったり、よりダイレクトにファンの方の大きさを感じられた1年でした。■プロフィール稲垣吾郎1973年12月8日生まれ、東京都出身。1991年にCDデビューして以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。俳優としては1989年にNHK連続テレビ小説『青春家族』でドラマデビュー、 1990年に『さらば愛しのやくざ』で映画デビューを果たし、ドラマや映画、舞台で活躍。2017年9月に、草なぎ剛、香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げた。現在は、TBS『ゴロウ・デラックス』やAbemaTV『7.2 新しい別の窓』などに出演。映画は『クソ野郎と美しき世界』(2018年)、『半世界』(2019年2月15日公開)のほか、『ばるぼら』も2019年公開予定。舞台やドラマにも出演し、草なぎと香取とともに楽曲も配信リリース。約14年ぶりとなるソロシングル曲「SUZUNARI」もリリースした。
2019年02月01日今や全国的にも有名になりつつある、“ソースの二度づけ禁止!”でおなじみの『串かつだるま』。大阪は新世界が誇るこだわりの名店であります。今回は、その串かつだるまさんが監修したレトルトカレーをいただくことになりました。筆者は生まれも育ちも大阪ではございますが、お恥ずかしながら未だに“だるま”へは行ったことがないわけでございまして……。ですがやはり大阪人としての血が流れる筆者にとって、とても興味深い一品。非常にワクワクしています! 串かつ屋のカレーとはいかほど!?さっそく、だるまが贈るレトルトカレーの全貌を紹介していきましょう!堂々としたパッケージ。なんとなくソースのような色味の茶色で、こだわりがひしひしと伝わってきます!商品パッケージの裏面にも「二度づけ禁止!」について触れられています。こだわりの強さがうかがえますね。こちらの“串かつだるま会長・だるま大臣”のイラストが目を引きます。このインパクトのある会長、関西ではよくテレビに出演されているので、関西圏の方にはなじみがあるのではないでしょうか。 しかし、一体どのような経緯で串かつ屋さんがレトルトカレーを開発するに至ったのでしょうか。あらためて、もう一度商品パッケージを見直してみると……「創業以来 守り続けて来た伝統の味 牛すじのどて焼きの味を カレーにブレンドしたら 驚くほど美味しく出来ました」ん?「カレーにブレンドしたら驚くほど美味しく出来ました」という一文の、“ブレンドしたら”が引っかかる。これって、「試しにブレンドしてみたら美味しかった」ということにも受け取れませんか?(筆者だけでしたらすみません!) もし、「試しにどて焼きを入れてみたら美味かった!」ということであれば、これは大発見!そんな深読みをしながら、いよいよこの“だるまカレー”を食べてみたいと思います!いつものように、商品を開封しまして……。まあ、いたって普通ですね。今回は、少しばかり盛り付けも工夫してみました。必勝祈願のだるまの目みたいではないですか?そして、数分間電子レンジで温めまして……はい!出来上がり!よく見ると、とろとろに煮込まれた牛すじも見えますね。ただいま筆者はかなり空腹状態なのですが、香りがさらに胃袋を刺激してきます。もう我慢できないので、食べちゃいましょう!スプーンで一口すくい、頬張ってみると……思わず「おお~!」っと叫んでしまいました。なんてデリシャスなんでしょう!こんなにもどて焼きがカレーにマッチするなんて!特に、“味噌”で煮込んだというこのどて焼きが、カレーにかなりの深みを与えているようです!この味噌と牛すじの甘みと、カレーのスパイスは相性抜群なんですね。よくある牛すじカレーとは全然違います。 会長!脱帽でございます!正直、想像以上の味だったので大変驚きました。これは、“だるま“にしかつくれないカレーですよ。今回、この独自のカレーで得られた印象から、店舗メニューの“どて焼き”もさぞかし美味しいのだろうと思いました。大阪以外にお住まいの方にも、ぜひこの串かつだるまのカレーをお試しいただきたいです。 総評カレーの味★★★★★(味噌煮込み牛すじの味がカレーにマッチ!)辛さ★★★☆☆(ほどよい辛さで、いい感じの刺激がもらえます)コスパ★★★★★(この味でこの価格はおすすめ!)最後に。会長!本当に美味しくいただきました!ごちそうさまです!次は、必ずお店にも足を運ばせていただきます!商品:串かつだるま どて牛すじ味噌煮込みカレー価格:515円(税込)送料別※楽天価格販売元:株式会社トンソン・ジャパンOTB【筆者略歴】華麗なるスパイス
2018年08月01日世界中の家庭の味からヒントを得て、これまでにない新しいドリンクを生み出している〔世界のKitchenから〕。なんと、今度の新商品はスープ!?いったいどんな味と出会えるのか……発売に先立ち、試飲してきた様子をレポートします♪「カオス」な「スープ」、《とろける カオスープ》って何?新商品のヒントを求めて〔世界のKitchenから〕チームが訪れたのは、ベトナムはハノイ。そこで出会ったのは、複雑なのに、不思議と調和のとれたあたらしい味わいの料理たちでした。噛むたびに表情が変わる味わいは、ひとくち、またひとくちと食べ進めていくうちに心まで満たされていくようなおいしさだったのだとか。そんな味わいを生み出すのは、ベトナムの「五味五彩二香」の知恵。五味は、「塩気」「酸味」「甘味」「辛味」「コク」。五彩は、「黒」「赤」「青(緑)」「白」「黄」。二香は、「素材の香り」「香ばしい香り」。これらの要素がひと皿の中にできるだけ多く入っていることが、ベトナムのおいしい料理の条件。たくさんの素材を上手に使い、味わいの重なりを楽しむのがベトナム流なのだそう。そんな「カオス」な味わいを、忙しいときでもペットボトルで手軽に飲める冷製「スープ」に落とし込んだのが、〔世界のKitchenから〕の新商品《とろけるカオスープ》なのです。コバラが空いたときやランチにぴったり!新感覚の味わいを賞味せよこちらが《とろける カオスープ》。見た目はトマトジュースのようですが……。ベトナム・ハノイの「五味五彩二香」の知恵を借り選び抜かれた食材は、「トマト」「桃」「クリームチーズ」に「ミント」!さて、いったいどんな味わいなのでしょうか?なかなかお目にかからない取り合わせに心が踊ります。ひと口いただこうと口に近づけると……ふわっと広がる甘い桃の香り。口に含むとトマトの味わい。これは、フルーティーなトマトジュースがイメージに近い?と思いきや、クリームチーズのコクが顔をだし、口の中をスーッとミントの爽やかさ通り抜けていきました。次々と現れるまざまな味わいは、まさに「カオス」。それでいてひとつの「スープ」としてまとまった、今までにない味わいを楽しめます。とろりとした飲み口は満足感があり、ちょっとコバラを満たしたいときや、ランチのお供のもう一品にぴったり。家庭ではなかなか出せない複雑な味が、コンビニで手軽に買えちゃうなんてうれしいです!トッピングしても楽しい♪新感覚の《とろける カオスープ》〔世界のKitchenから〕チームのみなさま。ナチュラルカラーのエプロンがとってもお似合いです!そのままでももちろんおいしい《とろけるカオスープ》ですが、お好みでアレンジしても楽しめそう。ブラックペッパーをプラスして、ピリッとアクセントを効かせたり、生のミントを添えてより爽やかな気分に浸ったり。お気に入りの器に入れ替えて、お好みのトッピングをしたら、それだけで立派な1品のできあがり。忙しい時間の合間に、ホッと一息つきたいときのプチ贅沢にぜひお試しくださいね。〔世界のKitchenから〕のあたらしいシリーズとして生まれた《とろけるカオスープ》。今後もさまざまなカオスープを誕生させるべく、試作中なのだとか。次はいったいどんなカオスな味わいが飛び出すのか、目が離せません!【商品概要】●商品名:キリン世界のKitchenからとろけるカオスープ●発売地域:全国●発売日:2018年6月26日(火)●容量:270ml●容器:ペットボトル●価格:165円(消費税抜き希望小売価格)
2018年06月25日新世界の「千成屋珈琲」はミックスジュース発祥の地通天閣が有名な大阪・新世界にある「千成屋珈琲」は、昭和感があるレトロな喫茶店。フレッシュフルーツ数種類を原材料につくる「ミックスジュース」発祥の地として知られています。「千成屋珈琲」は3代目店主の体調不良のため一度は閉店しましたが「新世界の伝統を存続させたい」という熱い思いにより2017年5月に再オープンを果たしました。隣にはテイクアウトのできる「千成屋フルーツパーラー」が併設されています。ミックスジュースは「もったいない」精神から生まれました「千成屋珈琲」の創業は1948年(昭和23年)のこと。初めは果物屋だったこちらのお店、完熟して店頭に出せなくなった果物をどうにか有効利用できないかと初代店主の常川一郎さんが考えた末に、ミキサーでジュースにすることを考案。完熟果物の美味しさを活かした新食感ドリンクは「美味しい!」とたちまち評判になりました。そして他の喫茶店でもメニューに加えられるようになり、今では大阪名物としてすっかり定着しています。ひんやりフルーティー!「ミックスジュースフラッペ」イチ押しは、名物ミックスジュースを使った「ミックスジュースフラッペ」(980円)。再オープンと共に登場した新メニューです。濃厚につくられたミックスジュースシロップがかき氷にかけられ、カットフルーツをふんだんにトッピング。その上にふわふわのエスプーマが乗せられます。フルーティーな甘味と酸味がたっぷり味わえるかき氷です。伝統の味そのままの「大阪名物! ミックスジュース」元祖「大阪名物! ミックスジュース」(500円)はぜひとも味わってほしい一杯。バナナとリンゴ、ミカン、黄桃をベースに、細かく砕いた氷を入れてシャリシャリ感をプラスするのが昔からの特徴です。お味はミルク感軽めでさっぱりフルーティー。濃厚ミックスジュースがそのままソフトクリームになった「贅沢ミックスジュースソフトクリーム」(500円)もぜひ味わってほしいところです。大阪名物「ミックスジュース」は世界に羽ばたく!「千成屋珈琲」のミックスジュースは、戦後の新世界を舞台に生まれ、代々継承された伝統の味。根底には大阪商人の「始末の精神」が息づいています。果物の本当に美味しい時期を逃さず活用したミックスジュースは、長い時を経て今でも人々に愛され続けているのです。伝統の復活に成功した現店主は、「ミックスジュース」を大阪の昭和的食文化「串カツ」と同様、世界中に広めたいと情熱を注いでいます。「千成屋珈琲」は地下鉄御堂筋線の動物園前駅で下車、1号出口から出て徒歩2分で到着します。昔ながらの街並みを残した新世界にはほとんど駐車場がないので注意。隣の千成屋フルーツパーラーではテイクアウトができるので、名物フルーツジュースを片手に新世界観光を楽しんではいかがでしょうか。スポット情報スポット名:千成屋珈琲住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-15電話番号:06-6645-1303
2018年05月21日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「観劇」という新世界へ飛び込んで楽しむ会社員、ハルカさんの例を見てみましょう。■観劇という非日常への旅立ち舞台空間は、観客席一体となって味わう夢の世界多かれ少なかれ、誰にでも「現実とは異なる世界に浸りたい」と思うことがあるのではないだろうか。そんなときは、旅に出たりして自分の身を普段の世界から物理的に離すこともできるが、実は私たちの日常のすぐ近くにも非日常は存在する。そのなかでも、わたしが特に愛してやまないのが「舞台」という世界。物語世界へ旅立つ方法は数多あれども、舞台はその非日常性を最も身体中で感じ取ることのできる空間だと思う。必要なものは、チケットと自分の身ひとつ。劇場の入り口をくぐれば、あとは空間に身と心を委ねて、どんな世界にも飛び立つことができる。そう、観劇は鑑賞というよりも「体験」なのだ。もし「一度舞台に行ってみようかな」と思う人がいたら、ぜひためらわずに劇場へ行ってみてほしい。最初の一歩を踏み出しさえすれば、あなたの心と身体は勝手に動き出すに違いない。■初めての観劇に、ミュージカルのすすめもし、舞台を観るのが初めてで、何を観ていいのかわからないという人がいたら、まずはミュージカルから入ってみるのはいかがだろうか。芝居に加え、劇中で歌い踊るということは、あらゆるエンターテイメント性を兼ね備えているだけでなく、より非日常的な世界に浸れるに違いないからだ。突然歌いだす?だから楽しい「ミュージカルって突然歌いだすの、意味わからなくない?」――ミュージカルが好きだ、と言うと、5人にひとりくらいの割合でそう言われる(いつだかタモリさんもTVでそう言っていた)確かに街中で突然歌いだされたり踊りだされたりした日には、このご時世だ。取り急ぎ距離を置かせていただくかもしれない。けれど、思い出してほしい。舞台芸術が発展する以前から、人々は歌い踊ることで、祈りや感謝、喜びを表現してきた。自分の想いを身体や声に乗せて表現することは、本来は当然のことではないのだろうか。私には、嬉しければ全身で喜びを歌い、悲しみや慟哭すらも歌に乗せて表現するミュージカルの登場人物たちがたまらなく愛おしい。舞台の上では常識なんていらない。ぜひ登場人物に感情移入して、物語を素直な心で楽しんでもらいたい。ミュージカルソングは聴いて楽しい、歌ってもっと楽しい有名なミュージカルソングだとCMなどで採用されていることも多く、舞台で聴く曲が、いつかどこかで聞いた旋律……ということもあったりするものだ。それらはときに、歌詞をのせずにメロディだけであったり、多少アレンジされたりして、お茶の間に届けられる。どこかで聞いた曲を、今度は原曲(その逆も然り)で味わい、生の舞台で役者が歌うという形で聴くのには、また新しい発見や喜びがある。そして、ミュージカルを見ると、曲がしばらく頭から離れなくなり、果てはなんとなく歌えるようになってしまう、ということが多々起こる。昨年話題になった映画『ラ・ラ・ランド』などのミュージカル映画を見て、そんな経験をしたことがある人もいるのでないだろうか。ミュージカルソングは聴くのも楽しいけれど、自分で歌えると、そのときの記憶が呼び覚まされて、日常に戻った後でも、再び非日常の世界へ旅立つことができる。まずは自分の興味のあるテーマから一口にミュージカルと言っても、喜劇も悲劇もあり、もっと言えば劇団や興行団体によって趣がまったく異なる。初めて観るということであれば、ぜひミュージカル作品の醍醐味、とびっきりハッピーな物語がおすすめだ。また、最初は自分の興味や関心につながるものから探してみるといいかもしれない。題材となっている時代や国、人物、もし好きな役者がすでにいるのであれば、そこから辿ってみるのもいいだろう。主催団体や劇場のHPでは、半年先くらいの公演予定は発表されているので、チェックしながら実際に行動を起こしたくなる作品ができるまで、楽しみを寝かせるのもよいかもしれない。逆に、HPに掲載されているチラシの印象で直感的に決めて、思い切って一度行ってみるのもアリだ。最近では公演公式HPでプロモーション動画も掲載されているから、一度見て雰囲気をつかんでみてはいかがだろうか。■日本の大劇場ミュージカルとおすすめ公演東宝製作作品映画製作で著名な企業だが、演劇の企画製作・興行にも長い歴史を持つ。東京・日比谷にある直営劇場では、ほぼ年間を通して、1〜2カ月に1作品のサイクルでさまざまな作品が上演されている。ブロードウェイ作品など海外の著名な作品から、日本の劇作家の最新作まで取り扱う。2018年3月の上演作品をふたつ紹介しよう。『ラ・カージュ・オ・フォール』1作目は『ラ・カージュ・オ・フォール』。元はフランスの演劇からミュージカル化したものということもあって、タイトルが少し覚えにくいかもしれないが、内容は夫婦愛や家族の絆をコメディのエッセンスで彩った、楽しくハートフルな作品だ。日本のミュージカルシーンを牽引してきた鹿賀丈史さん・市村正親さん両名が、ゲイクラブオーナーとその看板スターという事実婚状態のカップルを演じる。2008年からこのコンビで上演を始め、ゴールデンコンビと絶賛されてきた。2018年3月の東京日比谷・日生劇場を皮切りに、4月からは福岡・静岡・大阪でのツアー公演が行われる。日本が代表するミュージカルスターのコンビネーションを堪能してほしい。『メリー・ポピンズ』そして、3月25日より、東京渋谷・東急シアターオーブで上演される『メリー・ポピンズ』は、ジュリー・アンドリュース主演の名作映画を、日本人キャストで舞台化。濱田めぐみさん・平原綾香さんのWキャストで上演する。まわりを固める名だたる役者たちに並んで、パパイヤ鈴木さんやもう中学生さんなど、TVでおなじみの名前があるのも見逃せない。絶対にどこかで聞いたことのある「♪スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」や「♪チム・チム・チェリー」をはじめとする名曲と、大勢のアンサンブルによるダンスが盛りだくさんの見どころ満載の作品に違いない。5月には大阪・梅田芸術劇場でも上演される予定だ。宝塚歌劇団その概要は言わずもがなであろう、宝塚歌劇団とは女性だけで構成される劇団だ。タカラヅカといえば、極彩色の羽を背負ったスターが大階段を下りてくる……そうイメージをする人も多いのではないだろうか。そのイメージは無論間違いではないが、実はそれはショー作品によるもので、宝塚歌劇団はミュージカル作品も手がけている。専任の劇作家によるオリジナル作品を上演することもあれば、海外発の話題作を上演することもあり、オーストリア皇后を題材とした『エリザベート』や、ロンドンの下町を舞台としたハッピーミュージカルの王道『ミー・アンド・マイガール』など、長年日本で愛されているミュージカル作品の中には、宝塚が初演だという例もあるほどだ。そんな宝塚からは、少女漫画が原作となる新作2作品を紹介する。『ポーの一族』年1月現在公演中の花組公演『ポーの一族』は、1970年代から長年にわたって愛され続けてきた萩尾望都さんの同名漫画が原作だ。制作発表会で見せた、主人公のエドガー・ポーツネルに扮した明日海りおさんは、漫画から飛び出してきたかのような美しさで、原作者の萩尾さんも絶賛するほど。宝塚が得意とする耽美な世界観とマッチする作品になっていることだろう。兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で2月5日まで、東京日比谷の宝塚大劇場では2月16日~3月25日まで。『天(そら)は赤い河のほとり』もう一作品は、1995年から2002年まで連載され、絶大な人気を誇る篠原千絵さん原作の『天は赤い河のほとり』のミュージカル化作品。古代オリエントを舞台に、現代日本からタイムスリップした娘ユーリと皇子カイルの愛を描く。2017年11月にトップ男役に就任した真風涼帆さんがカイル役に挑む。兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で3月16日から4月23日まで、東京日比谷の宝塚大劇場では5月11日~6月17日まで。劇団四季CMでもおなじみの『ライオンキング』をはじめとするロングラン公演で有名な劇団四季は、研究所でメソッドを学んだ専属の役者を中心に、全国各地の専用劇場で日々上演されている。ひとつの作品を長く上演するロングラン公演となる場合が多く、贔屓のキャストを観るために、何度でも足しげく通う熱烈なファン層が存在するほど、その人気は折り紙付き。『ライオンキング』『リトルマーメイド』『アラジン』など、ディズニー作品や海外の人気作品も多数上演されているので、ミュージカル初心者にもおすすめだ。そんな劇団四季からは下記の2作品を紹介する。『アラジン』アラジンと魔法のランプといえば、誰しもがそのストーリーをなんとなく想起することができるだろう。アラジンと王女ジャスミンの恋物語に、ジーニーが魔法と笑いを添えて描き出す名作ミュージカル。ディズニーのアニメーション映画でもおなじみの「♪ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする魅力な楽曲が揃う。東京汐留、電通四季劇場[海]にて、2018年12月末までのチケットを販売中(2018年1月現在)。『キャッツ』特殊メイクのような個性的な扮装をテレビCMや広告で見た人も多いのでは。『キャッツ』は、タイトルの通り、ジェリクルキャッツという個性豊かな猫たちが登場する作品。キャッツたちのアクロバティックなダンスはさながらショーのような要素もあり、ダンスが好きな人に特におすすめしたい。また名曲「♪メモリー」は誰でも一度は聴いたことのある美しく懐かしい旋律。昨年夏に大阪四季劇場に上陸し、千秋楽の2018年5月6日分までチケットを発売中。■観劇と当日のあれこれひとりで行っても大丈夫?ブロードウェイの来日公演など少し価格帯の高いものだと、連れ合って来ている人も多い印象はあるが、舞台はひとりでいっても十分楽しめる。逆に、没頭しやすいタイプはひとりで行く方がおすすめだ。とはいえ、ときには友達や恋人と一緒に観劇して、感想を語り合うひとときも楽しいもの。不安であれば最初は友人を誘って、慣れてきたら作品やそのときの気分で使い分けてみてはどうだろうか。チケットの購入と座席の選び方チケットの購入方法は、その団体のページ上で受け付けているものもあれば、チケットぴあ、カンフェティ等、チケット販売サイトでも販売しているものもある。詳細は、各公演サイトでチェックしよう。また、最近はチケット購入時に座席を選択できることも多いので、劇場HPの座席表を見ながら選ぶことをおすすめする。値段は張るが舞台から近く正面寄りの良席、舞台から遠いけれど一番安い席は、どちらも売り切れやすいので注意が必要。予算にもよるが、舞台により近い方がライブ感を味わえることは一言添えておきたい。感動したときは躊躇わず拍手を送ろうカーテンコールではスタンディングオベーションが起こることも役者の登場時や一曲歌い終えた時に拍手が起こることがある。何も感じなかったら特に迎合する必要もないが、感動したときは、ぜひその感動を舞台の役者へ拍手という形で届けてほしい。またノリの良い曲のときは手拍子が起こることもあるが、ぜひ恥ずかしがらずにのってみてほしい。舞台は舞台上だけで完結するのではなく、舞台上と観客席との間にもコミュニケーションが存在する。よい舞台に観客がのれば、舞台上はもっとノリに乗ったパフォーマンスを観客席へ届けてくれるというプラスの循環が生じることもある。そういった化学反応も生の舞台の醍醐味のひとつ、ぜひ楽しんでみては。これだけは覚えておきたい観劇マナーマナーは誰もが気持ちよく観劇するための心配り舞台に集中するには周りの環境も大事だ。舞台に集中して思う存分堪能することは、役者やスタッフ陣への最大の敬意の表し方であると思うし、マナーを守ること、ちょっとした気遣いをすることで、周りの人々の集中力を妨げるようなトラブルもなくなる。特に集中力をそぎやすい、視覚・聴覚・臭覚の3つの感覚に気をつけてほしい。「視覚」でいえば、・背中は座席に付けたままにする (前のめりになると後ろの席の人の視界が狭くなる)・帽子をかぶったままの観劇、上の方でつくるお団子頭で来場するのはNG。後ろの人の視界の障害にならないようにする・上演中に光の出るものを操作しない「聴覚」でいえば・上演中は話さない・上演中にビニール袋をガサガサしたり、パンフレットを音を立ててめくったりしない・携帯電話の電源は切っておく「臭覚」でいえば・香水の香りがきつすぎないか・臭いの出る食べ物等を持ち込んでいないかなどである。どれも小さなことばかりとはいえ、ちょっとしたことで周りの集中を途切れさせてしまうことがあるので気をつけたい。また、これは観劇に慣れている人に言いたいことであるが、もしマナーを守れていない人がいたとしても、知らないだけ・気づいていないだけ、という場合は多い。相手は初めての観劇体験かもしれない。どうか観劇がイヤな思い出に終わらないよう、伝え方には十分気をつけてほしいと願う。同じ日・同じ公演に同席した人は、ひとときを共にする、いわば同志である。「お互いさま」の気持ちはなるべく忘れたくないものだ。役者を知ると、もっと楽しい!「とてもいい舞台だった」「あの役者さんがとても良かった!」――そう思ったら、劇場内の売店でパンフレットを購入し、出演者や演出家、スタッフ陣をチェックしてみよう。大体1000~2000円ほどで入手できる。また、舞台に行けば必ずと言っていいほど、役者の次回出演作のチラシが配布される。開演前の時間や終演後にそれをじっくり眺めて、次の舞台を決めるのもきっと楽しい時間になる。気に入った役者さんが同じ役を演じるのを追い続けるのも楽しいが、異なる作品で、また違う一面を見せてくれるのも魅力だ。ライブ上演の観劇はギャップの宝庫。私が見てきた一例をあげると、とうにミュージカル界で地位を築き上げ、重厚な役を演じることが多かった大御所俳優さんが見せた、あるコメディミュージカルでの笑い上戸な一面(共演者のアドリブがすっかりツボに入ってしまい、震えて動けなくなってしまったのだ……!)。また、年齢相応の役が増えていたベテラン女優さんが、初演時のリバイバルで、とある娘役を演じたときのみずみずしい輝きには、なぜだかわからないが涙が出たものだ。役者さんの意外な一面を見れば、あなたはもっと舞台の世界にのめりこんでいくことだろう。■最後に素晴らしい舞台に出会ったその体験が、また劇場へと足を運ばせる正直に申し上げて、毎回必ず素晴らしい舞台に出会えるとは限らない。ストーリーや役者、演出との相性もあるし、ときにはまわりの環境が恵まれなかったということもあるかもしれない。それでも、また劇場に足を運んでしまうのは、いつかの、あの舞台で出会った感動を忘れられないから。願わくばもう一度、あのような舞台に出会いたい、と思わずにいられないのだ。ひとつ印象的な舞台に出会ってしまったら、きっとあなたも、あの体験をもう一度……と夢見ることをやめられなくなることだろう。今回は、大劇場でのミュージカル作品を中心にご紹介したが、舞台芸術は、劇場の大きさによってもまた違う体験を提供してくれるし、ジャンルもストレートプレイ、音楽劇、ダンス公演に朗読劇、そして歌舞伎・文楽・能楽などの古典芸能まで、広く深い世界を内包している。自分の好きなものを見つけて、とことん好きを極めていただきたい。ご紹介したように、最近はマンガとのコラボレーションなど、舞台作品もその枠をどんどん広げている。観劇を敷居が高いと感じる人は、まず、自分と地続きの世界から入ってみてはいかがだろうか。
2018年01月11日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「落語」という新世界へ飛び込んで楽しむ会社員、サトコさんの例を見てみましょう。■新しい趣味の見つけかた多少なりとも仕事でメディアに関わっている私は、幸せなことに「私はこれが好きなんです!」とアツく語ってくれる人と関わる機会が多い。ヨガやランニング、習字、料理、手芸、カメラ、アイドル。どんなジャンルでも何かに夢中になっている人は本当に魅力的で、楽しそうに見える。そんな人の姿を見ていると、ふっと、じゃあ自分は?という気持ちも湧いてくる。あんなに熱くなれること、今の自分は持っているだろうか……?■無意識にハマる。未知との遭遇新しい世界へ入っていくきっかけは、いまどき珍しい(?)テレビっ子の友人が勧めてくれた落語番組だった。古典落語に”あえて”映像をつけるという、チャレンジングな番組は、最初流し見(なんなら流し聴き)だったのだけれど、いつのまにか食い入って見入り、毎週欠かさずに見続けるまでになった。もしかしてこれが、はまっている、ということだろうか。このときは、自分が”はまっている”という自覚はまるでなくて、そのことに気づいたのも先ほどの友人の「そんなに好きなら寄席に行ってみたら?」の一言がきっかけ。気づきました。ありがとう友人。■女ひとり、深夜の寄席へ新宿で行われている深夜の寄席は、昼と夜の公演と比較して、演者も少なく、そのため料金も1000円とおてごろ。夜9時半開演にもかかわらず、開演の1時間前には、30人くらいの列がすでにできていた。男女比は男性が若干多いくらいで、スーツ姿の人もいる。「今日も来ました。がんばってね!」後ろに並んでいる常連らしいカップルが、チケットを配る女性に声をかけている。知り合いなのかな?そんなことを考えつつ、寒さがそろそろ厳しくなってきたころ、いよいよ開場。ぼんぼりの灯りが照らす会場に硬い雰囲気はまったくなくて、心なしか若い人が多い。周りを見渡すとみんなどことなく口角が上がっているような気がする。席は座席とサイドの桟敷に分かれており、桟敷に座った女性ふたり組が慣れた手つきで早速おつまみを広げているのを横目に見つつ、今回は座席の方に座る。幕が挙がる。あっ、女性だ。さっき表でチケットを配ってくれた人だと思い至る。「落語は初めてというかたはどれくらいいらっしゃいますか?」と客席に問いかけ。手がぱらぱらと挙がり、少しホッとする。彼女いわく、女性の落語家は全国で50人くらいいるらしい。演目は古典落語の「紙入れ」。おかみさんに誘惑された男と女の噺だけれど、どこか色っぽい。この日の出演は4名で、古典落語は「紙入れ」のみであとは全て新作落語。演者が若いせいか、テーマも人工知能などバラエティに富んでいる。女性になったり、ロボットになったり、少年時代の自分になったり。こういう表現もありなんだ!と、素直に驚く。くるくると変わる情景や、ひねった言い回し、だんだんと客席が一体化して近づいていくような感覚がある。これは実際に寄席に来て体験しなければ知りようがない、わかり得ないことだ。思い切って来てみて本当によかった。■新しい世界の最初の一歩趣味は、持っていても持たなくても良いものだ。でも、もしかしたら普段意識していない生活の中に、新しい世界への一歩はあるのかもしれない。今週はまた別の寄席に行く予定。平日の夜も行ってみたいし、江戸時代の文化にも興味が出てきた。あの落語がテーマのドラマも気になるし、そういえば祖父が落語のカセットを集めていた記憶がある。帰省したら尋ねてみよう。漫画も書店で見かけたことはある。読まなければ!扉を開けるとまた次の扉がある。新しい世界を楽しんでいこう。新宿末廣亭「土曜恒例深夜寄席」PM9:30〜11:00 料金1000円新宿区新宿3-6-12Text/サトコ
2018年01月10日『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。ここでは、「茶道」という新世界へ飛び込み、現在茶道家として活躍する水月さんの例を見てみましょう。■美しい所作を身に着けませんか今は茶道家として活動している私ですが、10代の頃はアウトドアスポーツが大好きでした。そんな私がある日、祖母に連れられてお茶会に伺いました。そのときに、お点前(てまえ)をしている着物姿の女性を見て、あまりの美しさに衝撃を受けました。「なんて美しい世界があるのだろう……」と溜息が出ました。おしとやかな美しい立ち居振る舞い。細やかな手つき。自分に足りない部分を補うために始めたのが茶道でした。■稽古とは気づくことお稽古を始めたときは恥ずかしいと気づくことの繰り返しでした。稽古では気づきが大事です。最初からできる人なんていないのです。自分に目を向けて、「こんな自分もあるのだ。今度はここに気をつけよう」と気づくこと。茶道の稽古の目的はそこにあります。お子さんなどはお菓子とお茶でお腹を満たすということで興味を持ち、やりたいと言います。けれどもお稽古のお月謝で、ただ癒されたいとか、おもてなしのサービスを受けたいと望むことが稽古の目的ではありません。お茶を点てる美しい所作を目指し、自分の足りない部分に気づき克服しようと反復して練習を積み重ねること。精神を鍛錬することが、道とつくものの稽古であります。美しい所作の女性は素敵です。きっと憧れられる女性になりますよ。■着物は着てから何をするのかが大事京都には着物姿の女性たちがたくさんあふれていますね。ほとんどの方が海外からの観光客です。着物姿で記念撮影して茶道体験して帰国します。「着物を着てお食事会に行きました」とインスタグラムに投稿するのは、海外からの観光客と変わりませんね。着物を着たら、そこから何をするかが本当でしょう。着物を自分で着ることはそんなに難しいことではありません。ちょっと前までは毎日の生活でしたから。着物を着て、それであなたは何をするのでしょう?気づきを求める学びをしてみたらきっと自分に磨きがかかり、より素敵になっていきます。■抹茶は美容と健康のスーパーフード鎌倉時代、日本に伝わったお茶は薬として飲まれていました。新芽の部分をそのまま使う抹茶は、実はビタミンの宝庫です。また鉄の釜で煮えたお湯を注ぎ、ミネラルもたくさん摂取できます。抹茶の効能の素晴らしさは、科学的にも証明されています。茶道の先生方は健康で本当に美しい肌をされている方が多いです。また、長寿で90歳を超える先生方がたくさんいらっしゃいます。皆さんに共通して言えることは聡明で美しいこと。若い人たちがみな憧れ、こうなりたいと思う素敵な先生方ばかりです。■茶道とは、生活そのもの1日の始まりは、まず着物を着て身支度をピシッと整えること。自然を感じ、庭を整えて花を生け、喜んでいただくために道具を選び整え、灰の形をつくり、炭を燃やし、お湯を沸かし、お客様にたった1杯のお茶をふるまうために、準備に何時間も時間をかけます。そして美しく立ち居ふるまい、完璧を目指す志を持ち、1日を過ごします。茶道は生活そのものです。自ずと心身ともに整えられていき、結果、美しく健康で長生きできるのだと実感しています。■海外から見た茶道日本人は、欧米文化にとかく憧れがちです。海外に仕事で赴任し、また留学する方がたくさんいらっしゃいます。そして帰国された方々がよく私のところに来て、「現地では、日本人なら茶道を教えてくれ。なぜ日本人なのに茶道を知らないのだ?と言われて困った」と言います。そうなのです。海外の方々から見た茶道はとてもクールで憧れなのです。年々、海外の方からの茶道体験の申し込みが多く、注目度の高さを感じています。みな着物姿での美しい立ち居振る舞いは究極の美だと絶賛します。日本人は海外文化に憧れる前に、もっと自国の文化に自信と誇りを持ち、知っておくべきだと私は思います。茶道は日本が世界に誇るべき美なのです。■市中山居忙中の閑(しちゅうのさんきょぼうちゅうのかん)「町の中にありながら山居のような静けさ。忙しい中の清閑なひととき」茶道は、昔は戦国武将がたしなみ、現代まで何百年も受け継がれてきました。生と死と、家臣とその家族の命を背負い、ぎりぎりの精神状態の中で必要とされてきました。今は幸運なことに、誰でも学ぶ自由があります。忙しい毎日に追われている人こそ、必要なものだと感じています。自分を見つめて良いところ、苦手なところに気づく。そこに気づいたら、自分を咎めたりせずに受け入れて気づくことに楽しさを感じること。稽古を反復してより素敵になっていく自分にまた気づくこと。茶道のお稽古にはそんな楽しさがあります。美しい立ち居振る舞い、美しい所作の女性は同性のみならず、異性からもきっと憧れられますよ。
2018年01月05日ハリー・ポッターと同じ魔法世界の出来事を描く”ハリー・ポッター新シリーズ”である「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。その魔法世界の舞台を誰でも体験できるコンテンツが登場しました。グーグルマップを使った映画公開期間中の限定企画が気になります!魔法の世界がグーグルマップに出現!映画オフィシャルサイトの「Googleマップ」の地図上に、作中で描かれる魔法の世界が出現します。操作方法も、普段私たちが使う「Googleマップ」そのもので、まるで作品の登場人物になったかのような気分になれます。魔法使いの世界をのぞいてみましょう。主人公のニュートと人間のジェイコブが出会うSTEEN NATIONAL銀行や、ニュートの仲間になるティナとクイニーが住むアパート、魔法と魅惑の館、ウールワース・ビルディングに置かれた、MACUSA(アメリカ合衆国魔法議会)の秘密の本部など、ストリートビューで360度見渡せることはもちろん、建物の中も探訪できます。アパートでは、魔法でアイロンがかけられていたり、食事の支度も行われていたりとワクワクする仕掛けが満載です。舞台はニューヨークなので、見覚えのある場所もたくさん出現するはず。ニューヨーク好きな方には、たまらない企画です。ファンタスティック・ビーストの世界にトリップしましょう!オフィシャルサイトはこちら!→fantasticbeasts.jp「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」って?ハリー・ポッターと同じ魔法世界の、新しい物語がつづられた作品「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。ハリーと同じホグワーツ魔法魔術学校で学んだ先輩である新主人公ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、おっちょこちょいで人見知りの魔法使い。動物といる方が気が楽な魔法動物(ビースト)学者です。魔法界にとっても謎の多い魔法動物たちを調べ、保護するために、ニュートは不思議なトランクの中を魔法動物でイッパイにしてニューヨークを訪れます。ある日ひょんなことがきっかけで、大切にしている魔法のトランクを人間(マグル=米国ではノー・マジ)のものと取り違えられてしまいます。魔法界の魔法動物たちが一斉に人間の世界へ逃げ出し、街中が前代未聞のパニックに。仲間になったティナ(キャサリン・ウォーターストン)とクイニー(アリソン・スドル)、そして人間であるジェイコブ(ダン・フォグラー)とともに魔法動物を追跡します。やがて彼らは人間界と魔法界をまたにかけた、ある大事件に巻き込まれて…大冒険と壮大なドラマが魅力の「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」。新しく始まった冒険から目が離せません!【開催概要】「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の世界がGoogleマップで登場開催期間:未定(映画の公開期間に準ずる)▼公開情報『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』配給:ワーナー・ブラザース映画(C)2015 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED公式サイト:fantasticbeasts.jp公式Facebook:www.facebook.com/fantasticbeastsjp/ハッシュタグ:#ファンタビ
2016年12月12日ディオール(Dior)がフレグランス「ジャドール」の新フィルムを10月12日に世界同時公開した。「ジャドール」は、「女性をより美しくするだけでなく、幸せにしたい」というクリスチャン・ディオールの想いが込められたフレグランス。女性に微笑みと輝きを添え、また女性らしさを讃える香りとして、発売以来多くの女性たちに愛されてきた。今回公開されたフィルムでは、これまで10年以上に渡り「ジャドール」のミューズを務めてきた女優のシャーリーズ・セロンを再びモデルとして起用。前作で煌びやかなヴェルサイユ宮殿を抜け出した彼女が今回導かれたのは、幻想的な水の砂漠や岩肌が続く大地。そこでは生命力溢れる自然が広がり、命を育み再生させる恵の雨が降りそそいでいる。フィルムでは、そんな自然の神秘の中でシャーリーズ・セロンが生まれ変わり、ありのままの自分を解き放つ姿が描かれた。彼女の姿を通し、自分にとって本当に必要なものが何であるかや、地球がいかに大切な存在であるかを知り、本質へ回帰することこそがラグジュアリーであるということが表現されている。なお、フィルムは10月21日よりTVCMでも放映される。動画引用元: (ディオール オフィシャルYouTube:
2016年10月14日