NHKでは、6月13日(土)&14日(日)にアニメーション関連番組を一挙アンコール放送することが決定。アニメ「未来少年コナン」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」、「東京ミラクル」などアニメファン必見の内容だ。まず6月13日(土)には、アニメーション界の巨匠・宮崎駿監督が演出した、現在同局で深夜に放送中の「未来少年コナン デジタルリマスター版」を、第1話から第3話まで。また、「プロフェッショナル仕事の流儀」より、2013年8月26日に放送の『風立ちぬ』誕生に密着する「宮崎駿スペシャル “風立ちぬ”1000日の記録」を再放送。そして6月14日(日)には、「未来少年コナン デジタルリマスター版」の第4話から第6話まで一挙放送。さらに、アニメ映画監督・高畑勲の生涯に迫る、NHK映像ファイル あの人に会いたい「高畑勲(アニメ映画監督)」(2018年7月14日放送)、世界中から愛される日本アニメの秘密に迫る「東京ミラクル」(2019年12月17日放送)を。加えて、6月22日(月)には、『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで、宮崎監督と久石譲コンビが手掛けた全10作品の音楽を演奏するコンサートの模様も紹介する(2017年9月6日放送)。(cinemacafe.net)
2020年06月05日ベン・ウィショーやベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン、ジェレミー・アイアンズらが出演する劇場版『嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~』のアンコール上映が決定、その予告編も到着した。ロンドンオリンピックが開催された2012年に企画された、一大プロジェクトによる映像作品。シェイクスピアファンには通称“ヘンリアド”という呼び名で親しまれる「リチャード二世」「ヘンリー四世 PART1」「ヘンリー四世 PART2」「ヘンリー五世」から、通称“薔薇戦争”で有名な時代「ヘンリー六世 Part1」「ヘンリー六世 Part2」「リチャード三世」まで、シェイクスピアにより語り継がれる英国の王冠をめぐる争いを一気に描いた。イギリスを代表する才能を総結集させた壮大なプロジェクトには、世界的人気を誇る英国俳優たちも集結。リチャード二世をベン・ウィショー、ヘンリー四世をジェレミー・アイアンズ、ヘンリー五世をトム・ヒドルストン、リチャード三世をベネディクト・カンバーバッチ、その母親にジュディ・デンチなど豪華キャストが総出演。製作スタッフにも、ローレンス・オリヴィエ賞を2度受賞し、『ジュディ 虹の彼方に』を監督したルパート・グールド、『あるスキャンダルの覚え書き』のリチャード・エア、初監督の長編映画『世界一キライなあなたに』がスマッシュヒットしたテア・シャーロック、シアーシャ・ローナン主演『追想』も手掛けたドミニク・クックと、英国演劇界で名を馳せるクリエーターが参加している。『嘆きの王冠 ~ホロウ・クラウン~』は6月5日(金)よりTOHOシネマズ 梅田にて7話一挙連続公開、7月31日(金)よりシネ・リーブル池袋にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年05月31日多様な人種や文化が混在するいまのフランスを、4人の娘たちの国際結婚を通じて描いた『最高の花婿』の続編『最高の花婿 アンコール』。この度、新たな騒動が巻き起こる予告編とポスタービジュアルがシネマカフェに到着した。2019年フランス映画興収NO.1となった本作は、カトリックで保守的なヴェルヌイユ夫妻の4人の娘たちが、アラブ系、ユダヤ系、中国系、そしてコートジボワール系とそれぞれ結婚した“多国籍ファミリー”のその後を描く4年ぶりの最新作。この度解禁された予告編では、なんとかまとまりを見せていたヴェルヌイユ家の異文化家族に新たな問題が勃発。それは、4人の娘たちのカップル全員が海外移住を計画していることだった。「アラブ系は、コートを着ていると爆弾犯と思われる」「中国系は襲われるターゲットとされやすい」など、婿たちはそれぞれにフランスでの居場所について、悩みを抱えていたのだ。孫たちと離れ離れになることに耐えられないヴェルヌイユ夫妻は、家族離散を阻止するための“フランス引き留め大作戦”を開始。世界遺産であるロワールの古城ツアーや、洞窟ワイナリー巡りを敢行。その一方で、孫たちに「帰りたいというんだよ」とこっそりと吹き込み、ハイタッチする様子などがテンポよく楽しく描かれる。移民に対する差別や偏見など異文化問題を背景に、世界共通の「孫に会いたい」「家族と一緒に過ごしたい」という夫妻の思いが浮かび上がる、何とも微笑ましい予告編だ。また、ポスタービジュアルではロワール地方の豪華な古城を背景に、笑顔を見せる4人の娘たちカップルと、不安げな表情のヴェルヌイユ夫妻、そして4女ロールの夫シャルルの両親が険しい表情を浮かべる姿があり、家族が直面していく様々なドラマを予感させるものとなっている。『最高の花婿 アンコール』は3月27日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:最高の花婿 アンコール 2020年3月27日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2018 LES FILMS DU PREMIER - LES FILMS DU 24 - TF1 FILMS PRODUCTION
2020年01月20日フランスで大ヒットし、日本でも話題を呼んだ『最高の花婿』の続編『最高の花婿 アンコール』が、2020年3月27日(金)より全国順次公開されることが決定した。世界145か国で公開され大ヒットした『最高の花婿』の続編となる本作は、人種や文化の違いから巻き起こる騒動を笑いと涙を織り交ぜて描く多国籍ファミリーの最新作。カトリックで保守的なヴェルヌイユ夫妻の4人の娘たちがそれぞれ、アラブ系、ユダヤ系、中国系、そしてコートジボワール系と結婚したことから巻き起こる異文化・異宗教の家族問題を、たっぷりの笑いとユーモアで描いた、愛のパワーがぎっしり詰まった物語。本作では、移民であることでパリでの生活や仕事に悩みを抱える婿たちが全員、海外へ移住を計画!家族が世界中に離れ離れになることに耐えられないヴェルヌイユ夫妻は、婿たちを引き留める作戦に出るのだが…。来年2020年にオリンピック開催を控える日本では、2019年度の訪日外国人数は9月時点で2000万人以上を記録し、在留外国人数も昨年度は約273万人と過去最高を記録(※法務局調べ)。先日のラグビーワールドカップでも多様なルーツを持つ選手たちが「ONE TEAM」となって活躍する姿は記憶に新しく、私たちがいま大切にすべき、人生が豊かになるヒントがたくさん詰まっているといえそうだ。前作に続き、フランスで大ヒットした本作には、「続編は2014年の前作よりもさらに良い出来。展開も面白い」(フィガロ)「フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督がさらに上質な続編を撮った」(ル・モンド)と海外での評判も好調。フランスを代表する名優クリスチャン・クラヴィエやシャンタル・ロビーが演じるヴェルヌイユ夫妻の軽快なかけあいは本作でも健在で、かわいい孫たちと離れ離れになるのに耐えられず、子どもたちをフランスに引き留める作戦を立てる姿は笑いを誘う。そして『最高の花婿』の大ヒット以後、出演者の活躍も華々しく、『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』でヒロインを務める注目株のエロディー・フォンタン(4女ロール役)、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』にも出演するフレデリック・チョウ(3女の夫、シャオ役)など話題作にひっぱりだこ。前作から続投するフルキャストによる再競演も楽しめる。『最高の花婿 アンコール』は2020年3月27日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アンコール」です。本来アンコールって公演が終わった後、客席からの拍手や歓声が鳴りやまずに、その声に演者が応える形で行われるもの。あらかじめ用意せずその場の空気感で行われるのが自然やと思うんです。でも、現在の日本のライブシーンにおいては、アンコールはやらなあかん感じになっていますよね。アーティストもセットリストを考えるときにそれを含めて曲の構成を考えている。これ、ヤラセもいいところです。いつからこうなってしまったのでしょう。「このシステム、始めたの誰なん?」と聞きたい。そうは言いつつも僕もセットリストを考える際には、必ずアンコールまで考えてしまいます。6月に予定している、さいたまスーパーアリーナの公演では、ダブルアンコールまで考えていますよ。ええ、もうここで先に言っておきます。たまアリのダブルアンコールで僕は「Explain」をやります!ライブの冒頭でアンコールの曲数を発表してしまうのは、僕がよくやるパフォーマンス。これも形骸化したアンコール文化への僕なりのアンチテーゼなんだと思います。もちろん、日本のミュージシャンの中にはアンコールしませんと宣言している方々もいらっしゃいますし、海外のミュージシャンは会場入り口に「本日アンコールはございません。あらかじめご了承ください」と貼り紙をすることもあるそうです。そういうスタイルもありと思いますが、僕は僕のライブらしいアンコールのやり方を模索していきたい。もうひとつ気になるのは、アーティストがはけた後の「アンコール!」という定型化したコール。あれももっといろいろバリエーションがあると面白いですよね。以前、SEKAI NO OWARIのライブに参加させていただいたとき、アンコールの際にファンのみなさんが「スターライトパレード」のサビをループして歌っていた。あれはなかなか痺れましたね。でもみんなが歌える歌ならいいですが、うっかりB面曲のようなあまりメジャーでない曲を歌いだしたらどうするのでしょう…。客席は演者に出てきてほしくてコールする。それを逆手にとって「早く出てこないなら」を口火にみんなで「帰る!」「帰る!」とコールするのはどうでしょう?僕が「待って帰らんといて~」って出てくるんです。「曲用意してんねん。照明もかっこいいの作ってるから!」って。これ、かなりハピネスな空間になりそうです。次のライブでみなさんぜひ!おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年4月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年04月20日カンボジア、シェムリアップの「ベルモンド ラ・レジデンス・アンコール」が全面改修を終え、スイートルームをメインとしたラグジュアリーホテルに生まれ変わった。 伝統文化とモダンなセンスが融合するラグジュアリーリゾート©BELMOND LA RÉSIDENCE D’ANGKOR ベルモンド・リミテッドは、世界中に47軒のホテル、列車、クルーズ、サファリなどを有し、ラグジュアリーな旅のスタイルを提案しする総合リゾートコレクション。そのコレクションの一つ、カンボジアのシェムリアップに位置するホテル「BELMOND LA RÉSIDENCE D’ANGKOR(ベルモンド ラ・レジデンス・アンコール)」はこの度全面改修を終え、さらにグレードアップして生まれ変わった。川のほとりに佇む緑豊かなリゾートホテルは、天然木を活かしたクメール様式建築が特徴的。一方インテリアには、東南アジアアートに精通したロジャー・ネルソン氏監修のコンテンポラリーアートを採用。滞在を通してゲストは、カンボジアの伝統と革新のどちらも感じることができる。 喧騒から逃れ、暮らすように滞在©BELMOND LA RÉSIDENCE D’ANGKORスイートルームを中心に構成されるラグジュアリーな客室は全62室。緑豊かなトロピカルガーデンとプールを見下ろす「デラックス・プールサイド・スイート」を始め、全ての客室が静かなプールサイドエリアや庭園内に位置している。独立したリビングやプライベート・テラスを備え、まさに暮らすように滞在できるエスケープ・リゾートだ。新しく誕生した、「水」を活かしたデザインが特徴的な「スパイス・サークル」では伝統的なカンボジア料理とクメール料理などを提供。ピザ窯を備える「エンバー」は、ショーキッチンで臨場感溢れるシェフのクッキングパフォーマンスを目の当たりに。屋外のダイニングスペースではラテン風にアレンジされたオーガニックなアジア料理を、ホテルのバー「マルティニ・ラウンジ」では庭園の豊かな緑を眺めながら魅力的なクリエイティブ・カクテルやフレ ッシュなタパスを堪能できる。 ©BELMOND LA RÉSIDENCE D’ANGKORシェムリアップの中心部に位置し、何百年も前から繁栄してきた村々が残るジャングルの中に佇む「ベルモンド ラ・レジデンス・アンコール」。ユネスコ世界遺産に認定されているアンコール・ワットなどの寺院群から10分程度、空港からも15分程度という絶好のロケーションも魅力的だ。2017年初頭にはアクティビティやダイニングなどの体験を通じてカンボジアの文化や伝統に触れることができる体験型プランも発表予定。 Belmond La Résidence d’Angkor
2016年12月14日バンテアイ・スレイ photo:世界遺産イェーイ!カンボジアの至宝アンコールの遺跡群!アンコール・ワットとアンコール・トムが有名ですが、それ以外にどこを観光すれば良いのだろう?と悩んでしまう方もいらっしゃるかと思います。実は世界遺産「アンコールの遺跡群」には数々の遺跡が世界遺産として登録されているのです。 その中でも今回の記事ではちょっと郊外の遺跡4つをご紹介!トレッキングをしながら川の中に彫られた遺跡を観光したり、ジャングルに埋もれたままの手つかずの遺跡の中を歩いたりできるのです!クバル・スピアン photo:世界遺産イェーイ! こちらが今回ご紹介する遺跡4つです!1. バンテアイ・スレイ(世界遺産:アンコールの遺跡群)2. クバル・スピアン(世界遺産:アンコールの遺跡群)3. ベン・メリア(世界遺産:アンコールの遺跡群)4. プレア・ヴィヘア(世界遺産:プレア・ヴィヘア)ベン・メリア photo:世界遺産イェーイ!アンコール・ワットやアンコール・トムはカンボジアのシェムリアップから車に乗って20分以内で行くことができるアクセス良好な遺跡です。今回ご紹介する4つの遺跡はシェムリアップから車で約1時間~3時間のところにあり、少々遠いのですが半日あれば行けるものもあるので、ぜひ旅の日程に組み込んでみて下さい! 1. バンテアイ・スレイ東洋のモナリザと呼ばれているデヴァター(女神)像 photo:世界遺産イェーイ!郊外の遺跡の中では一番人気のバンテアイ・スレイ!ここの目玉は何と言っても東洋のモナリザ!10世紀後半に作られた古くて小さな寺院ですが、紅色砂岩で作られているためアンコール・ワットなどと違って赤みを帯びているのと、びっしりと彫られた細密なレリーフが特徴です。午前中は観光バスが何台もやってきて、観光客でいっぱいになります。日本からのパックツアーでも訪れるようです。残念ながら現在は遺跡保護の観点から東洋のモナリザに近づけないようなので、望遠レンズや双眼鏡などを持参した方が良いかもしれません。 アクセスシェムリアップから車で約1時間。バンテアイ・スレイからクバル・スピアンまで車で約30分なのでセットで訪れるのが良い。 2. クバル・スピアンphoto:世界遺産イェーイ!暑いアンコール遺跡の中に、こんな涼しげな世界遺産があることにびっくり!バンテアイ・スレイから車で約30分。森林の渓流のそばの川底や岩場にヒンドゥーの神や神話が彫られている珍しい遺跡があります。photo:世界遺産イェーイ!入り口で車を降りてから、こんな緑溢れる道を片道40分程度トレッキングしながら歩いていきます。そこまで激しいトレッキングではないですが、歩きやすい靴が安心でしょう。photo:世界遺産イェーイ!こちらはアナンタ竜に横たわるビシュヌ神。このような精巧な彫刻が水辺にたくさんあります!美しい滝もありマイナスイオンたっぷりの世界遺産!トレッキングもそこまでハードではないので、涼を求めて行ってみましょう! アクセスシェムリアップから車で約1時間半。バンテアイ・スレイからクバル・スピアンまで車で約30分なのでセットで訪れるのがオススメ。 3. ベン・メリアphoto:世界遺産イェーイ!密林の中に埋もれた遺跡、ベン・メリア。アンコール・ワットと作りが似ているのですが、修復がほとんどされていないため、崩壊した遺跡の石が散乱していたりして、神秘的な雰囲気を味わうことができます。photo:世界遺産イェーイ!こちらは中央塔ですが、完全に崩壊しています。photo:世界遺産イェーイ!ヒンドゥー教の天地創造神話を描いた「乳海攪拌」のレリーフ。神々と魔人が大蛇の胴体を引っ張っているシーンです。鬱蒼と生い茂る樹木の中に遺跡がひっそりとたたずんでいる、ベン・メリアはそんな世界遺産です。喧騒から離れて静かな雰囲気かと思いきや、実際は現地の可愛い子供達がワラワラ~とやってきて、勝手にガイドを始めたり土産物を売ったりしてくるので少々賑やかだったりもします。 アクセスシェムリアップから車で約1時間半。 4. プレア・ビヒア天空の秘境遺跡プレア・ビヒア。カンボジアで2番目に登録された世界遺産で、タイとカンボジアの国境付近にあるダンレック山地の頂上、高さ約600mの崖の上に6世紀頃に建てられたヒンドゥー教の寺院です。photo:ひさほ ゆうプレア・ビヒアは5つの塔門が800mに渡って一直前上に配置されているので、山頂へ向けて階段を登りながら観光して行きます。車を降りてなだらかな岩を登りましょう。郊外の遺跡は歩きやすい靴が必須です!photo:ひさほ ゆうところどころ、内戦で破壊されたと思われるところがあります。photo:ひさほ ゆう何といっても必見なのは、山頂から見下ろすカンボジアの大地!!photo:ひさほ ゆうカンボジアとタイとの領有権問題で緊張状態が続いていたプレア・ビヒアですが、近年少しずつ緊張が和らいできていて、観光できるようになってきました。訪れる前に、現地の情勢をしっかり確認しましょう! アクセスシェムリアップから車で約3時間。ベン・メリアとプレア・ビヒアは方向が同じなので、一緒にまわる1日のツアーなどが便利。 世界遺産豆知識!■アンコールの遺跡群 (文化遺産)登録:1992年登録基準:「人間がつくった傑作」、「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」■プレア・ビヒア(文化遺産)登録:2008年登録基準:「人間がつくった傑作」・アンコールの遺跡群へのアクセス日本からカンボジアへの直行便はプノンペン線のみのためプノンペン経由、もしくはタイのバンコク、またはベトナムのホーチミン経由も可能。【カンボジア・プノンペン経由】日本からプノンペンは直行便で約6時間半。プノンペンからシェムリアップは飛行機で約45分。【バンコク経由】日本からバンコクは直行便で約6時間半。バンコクからシェムリアップは飛行機で約1時間。【ホーチミン経由】日本からホーチミンは直行便で約6時間。ホーチミンからシェムリアップまで飛行機で約1時間。 ※記事中の情報は、全て2016年8月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】 4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
2016年09月06日photo:世界遺産イェーイ!ご存じ!東南アジアで最も有名な世界遺産、アンコール・ワット!東南アジアにはバラエティに富んだ世界遺産がたくさんあり、どれもオススメなのですが、やはりアンコール・ワットの存在感は圧倒的です。ちなみに、世界遺産として登録されているのは、アンコール・ワットだけではありません。世界遺産「アンコールの遺跡群」は、9~15世紀にかけてインドシナ半島のほとんどを支配していたクメール人の王国、アンコール朝の遺跡群で、その最高傑作がアンコール・ワット。世界遺産の登録範囲は40000ha、東京ドーム約855個分!という広大な敷地に600を超える石造りの遺跡が残されています。アンコール・ワットの次に有名と言われている、仏教的要素が強いアンコール・トム、巨大な樹木が遺跡にからみついたタ・プローム、東洋のモナリザと言われるデヴァター(女神)像で有名なバンテアイ・スレイなど、アンコール・ワット以外にも見所は満載です。バイヨン寺院の四面仏塔@アンコール・トム photo:世界遺産イェーイ!さて、今回はアンコール・ワットでこれだけは押さえておきたいスポットを時系列にご紹介致します。朝日や夕日を絶対に見たいので、アンコール・ワットは観光する時間帯が重要なのです! アンコール・ワット観光の1日はこんな感じ!1. 5時:アンコール・ワットの朝日2. 8時:第一回廊のレリーフ(浮き彫り)観光3. 10時:シェムリアップの街に戻ってブランチまたは他の遺跡観光4. 14時:アンコール・ワット再び5. 17時:プノン・バケンかプレ・ループから夕日 1. 5時:アンコール・ワットの朝日西参道北側の聖池の前からパシャリ photo:世界遺産イェーイ!アンコール・ワットまでやってきたら、絶対に見たいのが朝日!前日までの移動で疲れているかもしれませんが、暗いうちに起き出して、次第にはっきりと姿を現す暁のアンコール・ワットを目に焼き付けましょう。アンコール・ワットは、12世紀後半アンコール朝のスールヤヴァルマン2世によって約30年かけて造営されたビシュヌ神を祀るヒンドゥー教寺院です。クメール語で「アンコール」は「街」を「ワット」は「寺院」を表します。そんなアンコール・ワットは、ヒンドゥー教の宇宙観を元に建てられており、だいたい以下で構成されています。・お堀・東西南北の門・東西の参道・経蔵・聖池・第1回廊・十字回廊・第2回廊・第3回廊・中央塔を含む5つの尖塔「中央塔」は世界の中心とされる伝説の山、須弥山(しゅみせん:メール山)を象徴し、中央に行くに従って高くなる3重の回廊は「山脈」や「大陸」を表し、お堀は「大海原」を表しています。何とも、神秘的ですね!アンコール・ワットの全体像を見るにはやっぱり空からが一番!「アンコール・バルーン」という気球に20USドルで乗ることができます。気球はロープにつながれたまま200m真上に上昇します。横の移動がないため、比較的安全で怖くありません!人気なので、事前の予約は必須です。ちなみに、アンコール・ワットの観光は原則早朝5時半からとなっています。アンコール・ワットの中に入れなくて朝日が見られないという可能性は低いと思うのですが、念のため日の出の時間と観光開始時間を現地のホテルなどで確認してから行きましょう!観光の拠点となる街はシェムリアップ。シェムリアップの街からアンコール・ワットまでは車で約15分です。早朝の車の手配などは念のため前日までにしておきましょう! 2. 8時:第一回廊のレリーフ(浮き彫り)photo:世界遺産イェーイ!さて、日の出の後は第一回廊のレリーフ(浮き彫り)を見に行きましょう!この時間帯は、朝食を食べにホテルに戻る観光客が多いので、人が少なくて観光しやすいのです!この時間にレリーフを観光した方が良い理由はもう一つありまして、午前中は逆光となるため外観よりはレリーフなど内部の見所がオススメなのです。午後は順光となるので外観は午後に観光することにしましょう。中央塔を四角く囲んでいる第1回廊の壁面には1辺に2個ずつ物語をモチーフにしたレリーフがあり、壁面が浮き彫りでびっしり埋め尽くされてます。普通に歩いてくると西側の回廊から入ることになりますので、以下の順番に反時計回りで回るのが一般的です。1. 西側の南:マハーバーラタ(クルクシェトラの戦い)2. 南側の西:創建者スールヤヴァルマン2世の軍隊3. 南側の東:天国と地獄4. 東側の南:乳海攪拌(にゅうかいかくはん)5. 東側の北:ヴィシュヌ神の悪魔征伐6. 北側の東:クリシュナと魔王7. 北側の西:神々と悪魔の戦い8. 西側の北:ラーマーヤナ(ランカの戦い)マハーバーラタ@西側の南 photo:世界遺産イェーイ!古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」。北インドの名門バーラタ族の覇権争いがテーマ。こちらのレリーフはパーンダヴァ軍とカウラヴァ軍が王位を争っている戦闘シーン。乳海攪拌(にゅうかいかくはん)@東側の南 photo:世界遺産イェーイ!ヒンドゥー教の天地創造神話を描いた「乳海攪拌」は、不老不死の妙薬「アムリタ」を手に入れる為に、神たちが色々な努力をするお話です。その中に、神々と魔人が大蛇の胴体を綱として引き合うシーンがあり、こちらの写真はまさに引っ張っているところなのです! 3. 10時:シェムリアップに戻ってブランチ、他の遺跡観光など一旦アンコール・ワットを出て宿があるシェムリアップに戻りブランチなど食べながら休憩しましょう!ブランチの後は最も暑い時間帯になります。早起きした疲れをマッサージで癒したり、プールでのんびりしたり、昼寝して休憩するのも良いでしょう。せっかくシェムリアップまで来たからには、昼寝なんてしてないでもっと遺跡を観光したい!という方にオススメなのはアンコール・トム!アンコール・ワットとアンコール・トムは車で約5分。アンコール・トム自体は3~4時間で全てまわることができます。遺跡の周辺には売店や軽食を食べられるところがありますので、そこでさくっと休憩して、観光を続けるのもアリです。くれぐれも水分補給は忘れずに!! 4. 14時:アンコール・ワット再びさて、アンコール・ワットに戻ってまいりました!夕日は別のところで見るので観光時間は17時までの3時間!効率良く行ってみましょう!・お堀と西参道photo:ひさほ ゆうまずは、お堀を見ながら西参道をテクテク歩いて行きましょう!奥に見えるのがアンコール・ワット最大の門、中央西塔門! ここをくぐって、いよいよアンコール・ワットの境内に入ります!photo:世界遺産イェーイ!西門の裏側には、彫りの深いデヴァター像がたくさんあります! ・聖池photo:世界遺産イェーイ!門から本堂入口の十字型テラスまで参道があります。その両側に経蔵があり、その先に聖池が2つあります。向かって右手の池には水がないのですが、左手の池には水が残されています。この左手の池が写真スポット!水面にアンコール・ワットが映る絶景をぜひとも写真に収めましょう!朝日の写真もここがオススメです! ・十字回廊photo:世界遺産イェーイ!第1回廊と第2回廊をつなぐ十字回廊に出てきました。十字に区切られた空間には4つの沐浴池があります。十字回廊の北側の真ん中のちょっと出っ張ったところにエコーが響く場所があります。壁を背にして胸をたたくと音が反響します!ツアーの皆さまがドーンドーンと胸をたたいていらっしゃるので、きっとわかるはず。一度やってみましょう!そしてこの十字回廊での一番の見所は「森本右近太夫」さんの落書き!1632年に仏像を奉納にやってきた右近太夫さんの落書き、現在は上から墨汁が塗られていて解読が難しいのですが必見です。落書きは十字回廊の南側、東側の沐浴池と西側の沐浴池の間にあります。 ・第2回廊photo:世界遺産イェーイ!第2回廊までやってくると、高さが結構高くなります。回廊の内部は第1回廊とは異なりガランとしており、頭部のない仏像が並んでいたりします。 ・第3回廊&5つの尖塔photo:ひさほ ゆう第2回廊を超えると、第3回廊、そして5つの尖塔の前に抜けることができます!中心にそびえる中央祠堂は4つの塔とそれをつなぐ第3回廊に囲まれた中心に立っています。日によっては第3回廊に登ることができます。急な階段ですので、足元に注意しましょう! 5. 17時:プノン・バケンorプレ・ループから夕日夕日は運なので難しいのですが、ベストシーズン乾季の11月~5月は比較的美しい夕日を見られる可能性が高いです!それでは、夕日スポットオススメ遺跡を2つご紹介致します! ・プノン・バケンアンコール・ワットから車で5分くらいのところにある夕日スポットNo.1と言われている「プノン・バケン」。高さ60mの小高い丘の上に建てられたヒンドゥー教寺院です。photo:世界遺産イェーイ!こんな感じでえっちらおっちら登って行きます。結構大変。そして、現在は入場制限などの規則があるそうなので、早めに行った方が良さそうです。photo:世界遺産イェーイ!頂上の様子です。photo:世界遺産イェーイ!頂上からは、アンコール・ワットが見下ろせます!photo:世界遺産イェーイ!私たちが見た夕日はこんな感じでした!幻想的ですがちょっと曇ってますね。これは10月に行ったときの写真です。うーん、夕日は難しい! ・プレ・ループアンコール・ワットから車で10分弱くらいの「プレ・ループ」。夕日スポットとしても有名なピラミッド寺院です。photo:世界遺産イェーイ!プレ・ループとは「体の変化」という意味で、火葬が行われていたことに由来するそうです。写真中央に見えるのが火葬に使われていた石槽です。photo:世界遺産イェーイ!少々曇っていますが、こちらが夕日!と、こんな感じで、真っ赤に燃える夕日を見るのは難しいですし、朝日と比べるとアンコール・ワットをバックにするわけではないので、ちょっとイメージとは違うのかもしれないのですが、何とか美しい夕日を見たいですね! 以上早朝からのアンコール・ワットを堪能する1日いかがでしたでしょうか。アンコール遺跡はまだまだあります!翌日もたくさんの遺跡を観光するために早寝しましょう! 世界遺産豆知識!■アンコールの遺跡群 (文化遺産)登録:1992年登録基準:「人間がつくった傑作」、「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」・アンコール・ワットへのアクセス日本からカンボジアまでの直行便はないので、タイのバンコク、またはベトナムのホーチミン経由が一般的。【バンコク経由】日本からバンコクは直行便で約6時間半。バンコクからシェムリアップは約1時間。【ホーチミン経由】日本からホーチミンは直行便で約6時間。ホーチミンからシェムリアップまで飛行機で約1時間。 ※ 記事中の情報は、全て2016年7月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】 4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
2016年07月31日映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』が2017年2月4日(土)から24日(金)まで角川シネマ有楽町でアンコール上映されることが決定した。本作はビートルズが世界の賞賛を得ていたキャリアの第一期をベースにし、2016年に公開された作品。リバプールのキャバーン・クラブ時代の初期から、最後に観客の前で演奏した1966年のサンフランシスコ・キャンドルスティック・パーク公演までのツアーの様子を描く。映画『ザ・ビートルズ』を通して、メンバー4人の中で、どのよう意思決定がなされ、楽曲が作られ、そしてキャリアを構築したのか、といったグループ内の仕組みをはじめ、彼らのユニークな音楽の才能や、突出していて補完しあう個性に迫る。また、伝説ともいわれている、1965年8月15日のニューヨーク“シェイ・スタジアム”のライブ映像は、今回が日本最終上映となる。さらに、ザ・ビートルズは、当時の世界中の人々の大衆文化に対する見方やその消費のかたちを変えた文化的変革の触媒であった。今作では、社会的、政治的コンテクストにも焦点を当て、ビートルズの音楽的な側面だけに留まらず、彼らが社会にもたらした影響までもを探っていく。監督を務めるのは映画『アポロ13』のロン・ハワード。制作には、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ヨーコ・オノ・レノン、そしてオリヴィア・ハリスンも全面協力している。■ストーリーイギリス・リヴァプールのキャバーン・クラブで活動を始めたビートルズは、1961年から62年にかけてイギリスの音楽シーンに華々しく登場し、1963年の終わりにはヨーロッパ・ツアーを開始。そして翌1964年2月9日、アメリカの人気テレビ番組「エド・サリヴァン・ショー」に出演したことで全世界的に人気を爆発させた。同年6月に入ると、バンドは初のワールド・ツアーをスタート。以後2年間は過酷なスケジュールをこなし続け、ツアー活動を停止した1966年8月の時点で、バンドは世界15ヶ国90都市で、166回のコンサートを行っていた。こうしたツアーに助長されて生まれた「ビートルマニア」と呼ばれる社会現象は、それまで世界が1度も目にしたことのなかったもので、文化のグローバル化が始まるきっかけとなった―。【詳細】『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』上映期間:2017年2月4日(土)~2月24日(金)上映時間:2017年2月4日(土)~2月10日(金) 17:15~※2月11日(土)以降の上映時間は劇場まで要問い合わせ。場所:角川シネマ有楽町住所:東京都千代田区有楽町1−11−1 読売会館料金:一般 1,800円、大学生 1,500円、高校生 1,500円、中学生 1,000円、小学生 1,000円、幼児(3歳以上) 1,000円※3歳未満ので席を用意する場合は1,000円。
2016年06月24日ロン島のビーチ。長期滞在風の外国人の姿が目立つ 著者撮影今回は番外編! タイのおとなり、カンボジアをご紹介します。カンボジアと言えばアンコールワットが観光のお約束ですが、カンボジアの見どころはそれだけではありません! アンコールワットに行ったらぜひ訪れたい注目の遺跡とカンボジアの最新ビーチリゾートをご紹介します。 カンボジアのビーチリゾートって!?ソカ・ビーチリゾートのプール 著者撮影遺跡観光ににあわせて立ち寄りたいのが、カンボジア唯一のビーチリゾートとして開発が進む、シアヌークビルです。シェムリアップからカンボジア・アンコール航空で約60分(長距離バスもあり)。シアヌークビルきってのリゾートホテル、ソカ・ビーチ・リゾートを訪れました。ビラタイプの部屋もあり、スパも充実しています。到着がすでに夜になってしまったのですが、海岸に面したレストランでの食事や、波の音を聞きながらフットマッサージを受けたり、雰囲気も満点でした。ビラはリゾート感たっぷり。テラスには専用ジャグジーも付いている 著者撮影昼間には、近くにあるロン島へ行きました。島には船で渡るのですが、これがなかなか…。アジアにありがちな、人が集まったら出発!という具合なので、時間に余裕を見ておくのがおすすめ。ロン島のビーチ 著者撮影ロン島にはロン島とロンサンレム島があるのですが、ロン島はバックパッカーが住み着いたような雰囲気。外国人が始めたバーやカフェもあり、バンガローも格安で、長期滞在したい人におすすめ。もう一つのロンサンレム島は、静かで自然が美しいのんびりとした雰囲気で、なんとガイドさんが新婚旅行先に訪れた島なんだとか。今回私が訪れたのはロン島の方。次回はぜひロンサンレム島にも行ってみたいな。ビーチ沿いにはBARやカフェもある 著者撮影 Soka Beach Resort(ソカ・ビーチ・リゾート)観光が再開された天空の遺跡プレアヴィヒア寺院11世紀から12世紀にかけて5人の王によって建造された壮大なクメール神殿遺跡。 著者撮影カンボジアとタイとの国境にある世界遺産の遺跡、プレアヴィヒア寺院。2003年から遺跡観光が再度開放され多くの観光客が訪れていましたが、皮肉にも、2008年に世界遺産に登録されたのがきっかけとなりタイとの領土争いに発展。2008年から2011年まで寺院をめぐる交戦状態となり、死者を出すまでに…。著者撮影現在はタイ人以外に限り、1人10ドルで入場が可能。寺院は交戦の後も残り損傷が激しいのですが、山の頂に建つ遺跡から見渡す広大な大地や、心地よく吹き抜ける風など、とても清々しい気分が味わえます。10ドルの入場料を支払い、バイク(1人5ドル)か車(6人まで25ドル)で山頂まで移動する 著者撮影歴史的背景もあり、現在も遺跡内にはカンボジア軍の兵士が暮らしているのでちょっとした緊張感もありますが、山の上にこんなに大規模な遺跡があることに驚くはずです。眼下にはカンボジアの平原が広がる。この日は残念ながら曇り 著者撮影崖には柵も何もない。以前はこのロープすらなかったのだとか 著者撮影シェムリアップから140キロほど。観光にはパスポートが必須。 荒廃と再生が交差するベン・メリア遺跡荒廃した遺跡が、すっぽりと木に覆われています。緑の深さに圧倒されそう 著者撮影地雷の撤去が終了し、2000年に一般開放が開始されたベン・メリア遺跡ですが、崩れかけている遺跡は、現在も修復のめどが立っていません。生い茂る木々が遺跡をすっぽりと覆っていく現在進行形の様子を見ることができます。この遺跡は、宮崎駿作品『天空の城ラピュタ』のモデルになったとも言われているのですが、たしかにそう言われてみると、似ています。著者撮影カンボジアの遺跡はいつ訪れても面白い理由のひとつは、遺跡が生きているから。約80カ所あると言われている遺跡のうち、安全に観光できるのは10カ所程度だそう。今後も修復は進むだろうし、それと同時に木々もどんどん遺跡を飲み込んでいきそうです。私がベン・メリア遺跡を初めて訪れたのが8年ほど前ですが、たしかに印象は違います。歩きやすく舗装されているのも驚いたし、木の成長にも驚かされました。著者撮影シェムリアップから60キロほど 川岸に残る石切り場の跡地川岸に残る石切り場の跡地。かなりの文化的遺産だと思うのですが、まだ普通に残っているのがカンボジアっぽいですよね 著者撮影現地ガイドさんが「ベン・メリア遺跡の近くの川岸に、石切り場が残っているよ」と教えてくれたので、途中で車を止めてもらいました。大きな石を切り出して広大な遺跡を作っていることに驚かされます。遺跡の石をよ~く見てみると、丸い穴が開いているのですが、これは石を引っ張るための穴なのだとか。建設には多くの象も活躍したそうです。ガソリンは今でも瓶に詰めて売っているし、土道も多い。このワイルドさも魅力です 著者撮影 圧巻の美しさ!アンコールワット早朝に訪れたアンコールワット。ちょうど建物が池に反射して、幻想的な雰囲気に 著者撮影カンボジアに来たら必ず訪れるのが、アンコールワット。一度来た事があるし、もういいかな…。と思っていたのですが、やっぱり何度見ても美しいです!今回はガイドさんと一緒にまわったことで、新たな発見もたくさん!ガイドブックには載っていない見どころや、その場で疑問に感じた事を詳しく教えてくれました。ひとりでふらっと見に行くのもいいですが、現地のガイドさんと遺跡を回ると、また違う見方ができますよ。 取材協力:ベトナム航空(text & photo:美濃羽佐智子) カワイイ!おいしい! 女子旅 ♡ タイランドその他の記事を読む>
2016年06月22日アンコール・ワットの夜明け photo:世界遺産イェーイ!さて、今回は東南アジアの至宝アンコール・ワットを有するカンボジア、そして2014年に国として初めての世界遺産が登録されたミャンマーを取り上げます。カンボジアには、「アンコールの遺跡群」とタイとの国境近くにある「プレア・ビヒア寺院」の2件の世界遺産があります。ミャンマーの世界遺産は1件で、ミャンマーの先住民ピュー族の繁栄を伝える古代の遺跡が登録されています。アンコールの遺跡群 (文化遺産)登録基準:「人間がつくった傑作」、「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」アンコール・トムのバイヨン寺院 photo:世界遺産イェーイ!「アンコールの遺跡群」は、9~15世紀にかけて繁栄したクメール人の王国、アンコール朝の繁栄を伝える都市遺跡で、600を超える遺跡が世界遺産として登録されています。その中でも最も有名なものがヒンドゥー教の寺院アンコール・ワット!クメール美術の最高傑作と称されており世界中の観光客を魅了しています。そして外せないのが都市遺跡アンコール・トムの中にあるバイヨン寺院!優しいクメールの微笑みをたたえる仏像の四面塔が有名です。木々の生命力を感じる「タ・プローム」 photo:世界遺産イェーイ!アンコール・ワットはヒンドゥー教、アンコール・トムは仏教(大乗仏教)となっていますが、長い年月でみると両宗教で混在して使われていたようです。このように宗教に対して寛容なのがカンボジア、そして東南アジアの世界遺産の特徴でもあります。密林に埋もれたままの姿のベン・メリア photo:世界遺産イェーイ!実は私は過去に3回アンコールを訪れているのですが、毎回まわりきれない寺院があって残念な思いをしています。とにかく見どころ満載で時間がいくらあっても足りないのです!後ほど紹介するカンボジアのもう一つの世界遺産「プレア・ビヒア寺院」に、今後世界遺産に登録されるかもしれないと噂の「ソムボー・プレイ・クック」なども加わり、シェムリアップの日々はますます忙しくなりそうです!・アクセス現在カンボジアへの直行便はないので、ベトナムのホーチミンかハノイ、タイのバンコク、シンガポール、韓国などを経由することになる。人気のベトナム経由だと日本からホーチミンまで飛行機で約7時間。ホーチミンからシェムリアップまで飛行機で約1時間。アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プロームなどはシェムリアップ市内からタクシーで約30分前後。ベン・メリアなど郊外の遺跡は市内から約1時間~1時間半。プレア・ビヒア寺院(文化遺産)登録基準: 「人間がつくった傑作」photo:ひさほ ゆうカンボジアで2番目に登録された世界遺産「プレア・ビヒア寺院」は、タイとカンボジアの間にあるダンレック山地の頂上、高さ約600mの崖の上に6世紀頃に建てられたヒンドゥー教の寺院です。photo:ひさほ ゆう5つの塔門が800mに渡って一直前上に配置されています。山頂へ向けて階段を登りながら観光して行きます。登るのは大変ですが、山頂からは素晴らしい絶景が見られますよ!photo:ひさほ ゆう長年カンボジアとタイとの領有権問題で緊張状態が続いていましたが、近年少しずつ緊張が和らいできています。シェムリアップから日帰りもできるので、アンコール遺跡とはまた違ったヒンドゥーの秘境な遺跡の観光もいかがでしょうか!アンコール遺跡群のひとつ「ベン・メリア」と「プレア・ビヒア寺院」を一緒にまわる日帰りのツアーもあります。事前に情勢の確認は忘れないようにしましょう!・アクセスシェムリアップからプレア・ビヒア寺院まで車で片道3時間~4時間。シェムリアップの現地旅行代理店などでツアーに申し込むと、シェムリアップのホテルへの送迎もついて便利。ピュー族の古代都市群(文化遺産)登録基準: 「文化交流」、「文明の証拠」、「建築技術」スリ・クシュトラにある「ボーボーヂー・パヤー」 ©ASEAN-Japan Centreミャンマー中部にある「ピュー族の古代都市群」は紀元前200年頃から9世紀にかけて1,000年以上栄えたピュー王国の遺跡です。「スリ・クシュトラ」、「ベイタノー」、「ハリン」の3つの都市遺跡が世界遺産として登録されています。いずれもレンガ造りの城塞の中に王朝の宮殿後やストゥーパ(仏塔)などが残されており、約2,000年前に東南アジアに仏教が伝来したことを示す貴重な遺跡です!ミャンマーにはピュー族の遺跡以外にもゴールデンロックや、バガンの寺院など魅力的な観光地が満載です!現在成田からヤンゴンまで毎日直行便(約8時間)が飛んでいて実はアクセス良好な国ミャンマー。またタイのバンコクからヤンゴンまでは1時間20分と近いので、LCCなどを利用して安く行くこともできますよ!・アクセス成田からヤンゴンまで直行便で約8時間。それぞれの遺跡への行き方は以下の通りです。-スリ・クシュトラヤンゴンからピイまで列車やバスで約6時間~7時間。ピイからタクシーなどで約30分。-ベイタノーネーピードーからタクシーをチャーターして片道約3時間30分。-ハリンマンダレーからシュエボーまでバスで約3時間。シュエボーからバイクタクシーなどで約1時間。※記事中の情報は、全て2016年1月現在のものです。(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラムその他の記事はこちら>
2016年02月02日©TRIPPING!一生に一度は訪れたい憧れの観光地「アンコール遺跡群」。歴史的地理的意義とそのスケールの壮大さで、名実ともに東南アジアを代表する世界遺産の一つ。今回は60以上の遺跡群の中から、ぜひ押さえたい人気の遺跡5か所をご紹介!遺跡群の代名詞「アンコール・ワット」©TRIPPING!東京都23区ほどの広大な土地に悠然と立ち並ぶ数々の遺跡群の中でも、圧倒的な人気と知名度を誇る観光名所「アンコール・ワット」。12世紀前半に30年もの歳月をかけて建築された、石造りとしては世界最大のヒンズー教寺院だ。日の出とともに、太陽の逆光を浴びて水面に浮かび上がるシルエットは、息をのむほどの絶景。アンコール・ワットの記事はこちら>王宮を囲む古代都市遺跡「アンコール・トム」©ASEAN-Japan Centre 南大門一辺3キロの外壁に囲まれた正方形の古代都市遺跡「アンコール・トム」。12世紀後半に造営された、クメール王朝最後の都市だ。構内の仏教寺院「バイオン」の塔や第一回廊の浮彫は、見応え満点。アンコール遺跡群が一望できる「プノン・バケン」の絶景スポットなども有する。アンコール・トムの記事はこちら>多くの謎を残す「アンコール・トム」内の「バイヨン寺院」©ASEAN-Japan Centre古代都市遺跡「アンコール・トム」の中央に位置する仏教寺院「バイヨン寺院」。54基にも及ぶ塔の四面には、巨大な観音菩薩の顔が。その顔には笑みが浮かび、“バイヨンの微笑” “クメールの微笑”と呼ばれる。建造期間は3つの王朝に渡り、その回廊や構造は複雑。そもそもの原型や、寺院建立の意義は現在でも謎に包まれている。「バイヨン寺院の記事はこちら>樹木に覆われた寺院遺跡「タ・プローム」©ASEAN-Japan Centre東西約1000m南北約700mのラテライトの壁に囲まれた寺院遺跡「タ・プローム」は、アンコール遺跡群の中でも最大規模。12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が母を弔うために建てられた。内戦の間、長きにわたり放置された遺跡の周辺や下には、樹木が根を張り、遺跡を押しつぶす形に。樹齢300年とも言われるこの樹木は現在も成長中。まるでおとぎの国に迷い込んだようなファンタスティックな雰囲気も味わえる。タ・プロ-ムの記事はこちら>サンセットが美しい「プノンバケン寺院」©Tourism of Cambodiaアンコールの最初の都が置かれた地プノンバケン丘の頂上に立つのは「プノンバケン寺院」。約60メートルの丘に聳えるヒンドゥー寺院は、「アンコール・ワット」を一望できるビュースポットとしても有名。360度のパノラマビューが広がるピラミッド型の寺院の頂上から望むサンセットの圧巻の美しさは、訪れた人々を魅了する。プノンバケン寺院の記事はこちら>
2016年01月17日©Tourism of Cambodiaカンボジア「アンコール遺跡群」に囲まれた丘・プノンバケンの頂上にたつ「プノンバケン寺院」。「アンコール・ワット」の北1,300メートル、「アンコール・トム」の南400メートルに位置するヒンドゥー寺院は、「アンコール・ワット」を一望出来るビュースポットとしても知られ、とりわけサンセットの美しさが有名だ。「プノンクロム」、「プノンボック」とともに“アンコール三聖山”とされる「プノンバケン」。アンコール地域に遷都したヤショーヴァルマン1世が王都を定めた場所で、つまりアンコール最初の都が置かれた地である。9世紀後半から10世紀にかけて建てられたピラミッド型の寺院には108本の小祠堂が建ち、その中央に少し大きめの祠堂が存在感を放っていた。残された遺跡は小規模だが、繊細なレリーフなど見る価値がある。©ASEAN-Japan Centre約60メートルの頂上までは、麓の入場ゲートから山道を歩くこと徒歩20分程。夕方ならばゾウの背中に乗って連れて行ってくれるエレファントライドもある。頂上付近の階段は手すりがあるもののかなり急なので足元に注意。登ると周囲は開け、360度緑豊かなアンコールの大地を見渡すことが出来るパノラマビューは壮観の一言。ジャングルから顔出す「アンコール・ワット」の姿もここならではだ。©Tourism of Cambodia特にサンセットスポットとしてはアンコール一の人気!黄金の陽がジャングルを照らしゆっくりと沈んでいく姿は息を呑む美しさだ。ただし夕暮れ時は観光客で大混雑し、現在遺跡の上は一度に300人の入場制限がかけられるようになっている。時期にもよるが、行列が出来ることもあり、確実に入場するためには早めに向かいたい。プノンバケン(Phnom Bakheng)・住所:Angkor Archaeological Park, Siem Reap, Cambodia・入場時間:5:30~17:30・入場料: 遺跡共通で1日券20アメリカドル、3日券40アメリカドル、7日券60アメリカドル。11歳以下は無料。
2015年12月19日©ASEAN-Japan Centre「アンコール・ワット」で有名な世界遺産「アンコール遺跡群」のひとつ、「タ・プローム」。巨大樹木に覆われた姿が印象深い寺院遺跡で、その風景はまるでファンタジーや冒険小説のよう。アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画『トゥームレイダー』の撮影場所としても知られる。「アンコール・トム」の東側、深い森に囲まれた仏教寺院は、12世紀末、ジャヤヴァルマン7世が母を弔うために建てたもの。東西約1000m南北約700mのラテライトの壁に囲まれた敷地の中にあり、「アンコール遺跡群」の中でも最大規模。当時は5000人近い僧侶と600人以上の踊り子が住んでいたという。後にヒンドゥー教に改宗したと考えられている。©ASEAN-Japan Centre他のアンコール遺跡とは違い、「タ・プローム」が特長的なのは、巨大樹木に包み込まれた姿。樹木は主にスポアンというガジュマルの一種で、鳥やコウモリの糞に混ざった未消化の種子が発芽し、長い内戦によって遺跡が放置されていた結果、周辺や下に根が張り、遺跡を押しつぶすようになった。樹齢は300年にもなると言われ、現在も少しずつ成長。メンテナンスは行われているものの、多くの樹木はそのまま残されているので、今でも遺跡発見当時の姿を見ることが出来る。©ASEAN-Japan Centre西側に位置する門には四方人面に囲まれた像がたち、森の中を通る道へと続く。樹木に覆われた遺跡は神秘的な雰囲気が醸し出され、まるで迷路のような、狭く薄暗い通路もあり、見学はまるで冒険気分。大自然のパワーや、自然の神秘を感じさせる「タ・プローム」は「アンコール・ワット」と並んで、特に日本人に人気の遺跡と言われている。大ヒット映画『トゥームレイダー』が撮影されたのは2000年。「バイヨン」「プノンバケン」等アンコール遺跡がいくつか登場するが、中でも「タ・プローム」で撮影されたシーンが印象的。もともと人気のある観光名所だったが、この映画公開で世界的に知られるように。以来、さらに訪れる人が増え、観光客や地元の人の間でも通称 “Tomb Raider Temple”(トゥームレイダー寺院)と呼ばれている。「タ・プローム」は早朝が特に美しいといわれ、観光客の混雑を避けるためにも早めに出かけたい。タ・プローム(Ta Prohm)・住所:Angkor Archaeological Park, Siem Reap, Cambodia・入場時間:5:00~18:00、無休・入場料: 遺跡共通で1日券20アメリカドル、3日券40アメリカドル、7日券60アメリカドル。11歳以下は無料。
2015年12月18日© Raffles Hotels & resorts悠久の時を刻み続ける世界遺産、アンコール・ワット。美しい橙や赤に染まる夕暮れの空をバックに、黒々と浮かび上がる遺跡群をリアルタイムで眺めることができる街が、遺跡群観光の拠点として栄えるカンボジア・シェムリアップだ。遺跡群や中心街、空港への移動も楽にできるアクセスビリティの良い街ではあるが、中心地であるオールドマーケットや、パブストリート、ナイトマーケットに近いホテルを選べば、より便利だ。今回の「MY HOTEL CHOICE」では、中心地の主要スポットに徒歩圏内もしくは車で5分程でありながら、静かで穏やかな時間の流れるリゾートステイを楽しめるおすすめのホテルをピックアップした。Park Hyatt Siem Reapパーク ハイアット シェムリアップ© Park Hyattシェムリアップの街の中心地という好立地にパーク ハイアットがある。隠れ家をコンセプトに徹底して保たれるプライバシー、客室を少なくすることで実現されるきめ細やかなサービス、アーティスティックで格調高いインテリア。どの角度から見ても一流の風格を感じさせるスモールラグジュアリーの粋を極めた一軒。日本をはじめ、世界的なスーパースターたちからも愛されるホテルであることは周知のとおりだ。© Park Hyattシェムリアップのパーク ハイアットは、アンコール・ワットをはじめ1,000以上の寺院からなる、ユネスコ世界遺産のアンコール遺跡群からわずか10kmのロケーション。東南アジアの主要都市を直行便で結ぶ、シェムリアップ国際空港からも近く、街のメインストリートであるシヴォタ通りからもすぐと3拍子が揃う。遺跡観光とシェムリアップの街中観光を同時に楽しむことができる利便性に至っても申し分はない。ひときわエレガントで風格を感じさせるエクステリア。胸の高鳴りを感じながらエントランスをくぐれば、そこはもう完全なる都会のオアシス。おのずと快楽主義へシフトチェンジ。古来のベンガル菩提樹が枝を伸ばす中庭を通り抜け、クメール風のコンテンポラリーアートや特注の家具に彩られたゲストルームに到着すれば、エキゾチックで自由自適なリゾートステイがスタート。13室あるスイートにいたってはシェムリアップでも最高級を誇り、誰もが一度は泊まってと憧れてしまう。© Park Hyatt1日かけての遺跡観光から戻ったら「ザ スパ」のホリスティックなセラピーやトリートメントで癒されて。その他、メインレストラン「ザ ダイニング ルーム」でフランスとインドシナの味に舌鼓。パーク ハイアット愛好者にも人気のデリカテッセン&パティスリー「グラスハウス」の定番メニューもぜひチェックを。© Park Hyatt*宿泊料金:WEBサイトで確認*部屋数:121室(ゲストルーム108室、スイートルーム13室)———————————–住所:Sivutha Boulevard, Siem Reap, Kingdom of CambodiaTEL:(+855)6321-1234Email:siemreap.park@hyatt.comHP: LA RÉSIDENCE D’ANGKORベルモンド ラ・レジデンス・アンコール© BELMOND HOTELS湿気を帯びた暑い空気に、生い茂る草木の匂い。熱帯では水辺がなによりも居心地のよい癒しの空間となる。「ベルモンド ラ・レジデンス・アンコール」は、シェムリアップの木立に囲まれた川のほとりに佇む静かなホテル。天然木を生かした伝統的なクメール様式の建物で、東南アジア特有の空気にとっぷり浸かることができる一軒だ。ホテル周辺には活気溢れるシェムリアップの街の手工芸品店やレストラン、画廊などが集中している。地元の人々が利用するオールドマーケットなどを訪れれば、カンボジアのローカルな食事情について垣間見ることができる。シーフードやフルーツ、野菜などを買い求めるひとで、夜まで賑わう。観光客にとっても魅力的なスポットのひとつになっている。© BELMOND HOTELSまた、ホテルが用意するこの地方の美しさを存分に満喫できるクラスやツアーもおすすめだ。荘厳な寺院を巡るウォーキングツアーをはじめ、サイクリングやヘリコプターでの周遊、カヤックなどは、カンボジアの魅力を一味違ったかたちで体感する機会になりそうだ。近隣の市場ツアーと郷土料理のクッキングクラスを組み合わせたコースも魅力的で、滞在中も飽きることなくアクティブなバカンスを楽しめるはず。© BELMOND HOTELSホテル内の「サークル・レストラン」では、クメールの伝統料理に現代風のテイストを取り入れたフュージョン料理が振る舞われる。庭園を見渡せるオープンエアのテラスやスタイリッシュなダイニング・ルームでくつろぎのディナータイム。食後には、「マルティーニ・ラウンジ」でタパスをつまみながら、カクテルを傾けるなどして、アジアンナイトを満喫してみては。*宿泊料金:一泊21,635円~*部屋数:62室———————————–住所:River Road, Siem Reap | Kingdom of Cambodia, Siem Reap, CambodiaTEL:(+81)120-229-800日本語問い合わせ窓口:0120-229-800Email:reservations.australia@belmond.comHP: Grand Hotel d’ Angkorラッフルズ グランド ホテル ダンコール© Raffles Hotels & resorts一流ホテルの条件は、至高のサービスやファシリティ、ロケーションによる付加価値に加えて、その存在時代に歴史的な重要性が含まれているケースが少なくない。王宮の向かいに位置し、良家の子弟が巡る優雅なインドシナ グランドツアーの宿泊先ともなるほどの、言わずと知れた高級ホテル「ラッフルズ グランド ホテル ダンコール」は、訪れるべき価値ある一軒。© Raffles Hotels & resorts6ヘクタールにおよぶ手入れの行き届いた美しいフランス庭園が敷地内に広がるこの歴史的なホテルは、1932年に開業して以来、その時代の壮麗なスタイルを現代に伝えている。1997年には、大規模な改修が行われて、コンテンポラリーなスタイルを取り入れつつも、開業当時から変わらぬ姿で優雅に昇降するロビーの鳥かごエレベーターなどは、良い意味での古めかしさを強調している。まるで、古い映画のワンシーンに紛れ込んだかのような光景でもある。アンコール遺跡群の観光を目的に開業した「ラッフルズ グランド ホテル ダンコール」だが、象の背に乗って揺られながらの遺跡巡り以外にも、滞在中の過ごし方は実に多様。トンレサップ湖に沈む夕日を眺めたり、フローティング ビレッジのひなびた魅力を味わったりもおすすめ。© Raffles Hotels & resorts栄誉ある賞に輝いてきた「ラッフルズ スパ」には、機会があればぜひ訪れておきたい。カンボジア流のきめ細かなトリートメントが心身の髄まで届く癒しを与えてくれる。食事は、エキゾチックなクメール料理のレストラン「ル グラン」や、高級ワインとシャンペン、カクテルの「エレファント バー」など、幅広いゲストの要望をキャッチアップしてくれるが、他では味わうことのできない、メモリアルな一幕を希望するならば、アンコールの寺院の一つにプライベートなディナー席を用意することも可能だ。ラッフルズでこそ叶う、ドラマの主人公になったかのような、夢のようなステイにまどろんでみたい。*宿泊料金:一泊 24,814円~*部屋数:119室———————————–住所:1 Vithei Charles de Gaulle, Khum Svay Dang Kum, Siem ReapTEL:+(855)63-963-888Email:siemreap@raffles.comHP: Mani Resortシンタ マニ リゾート© Shinta Mani Resort部屋が緑色の芝生に囲まれた美しいプールを擁した中庭へ続くプールサイドガーデンルーム。リゾートホテルにして見れば、とりたてて変わった造りではないけれども、爽やかな目覚めと中庭の散歩から一日をスタートさせるのにぴったりで、滞在中のモチベーションを上げてくれることに間違いはない。オールドマーケットから徒歩圏内、シェムリアップの静かな街中に佇む「シンタ マニ リゾート」は、62室のこじんまりとした雰囲気の中で、ゆったりと心静かな時間を過ごせるホテルだ。2013年に建設された比較的新しめのホテルでシェムリアップの街中でも人気が高い。© Shinta Mani Resortモダンでスタイリッシュなゲストルームには、手製のランプやアンコールのアートワークなど、シックなディテールのインテリアに彩られて、ハイセンスな空間でカンボジアでの滞在を満喫できる。クメールロイヤル言語で「食」を意味するダイニング「Kroya」はシンタマニの伝統的なレシピに基づく料理を提供するレストラン。フレッシュ・シーフードや、ハーブとスパイスを組み合わせたローカルな食材をリアルに体験することができる。© Shinta Mani Resort近隣にあるラグジュアリーな「シンタマニ クラブ」のスパ施設なども利用することができる。ここのトロピカルなフローラルスパはぜひ体験したいビューティ・アクティビティのひとつ。驚嘆に値するアンコール遺跡群の観光を早めに切り上げたとしても、シェムリアップの昼下がりをこれほど有意義に過ごす方法はほかにないかも。*宿泊料金:一泊USD150.00~*部屋数:62室———————————–住所:Junction of Oum Khun and 14th Street,Siem Reap,CambodiaTEL:(+855)63-761-998Email:reservation2.sr@shintamani.comHP: : Miwa Ogata)TRIPPING!編集部がリアルに泊まりたいホテルをピックアップ!【MY HOTEL CHOICE】>>その他の記事はこちら
2015年07月17日カンボジアの首都プノンペンより北西約300km離れた場所にあるシェムリアップは、荘厳優美な世界遺産、アンコール・ワット遺跡群がある街だ。小さな街でありながら、遺跡巡りのほかにも、オールドマーケットや博物館、地元の工芸品を扱う雑貨店やレストランなどが観光客に人気。街の中心部を少し離れれば、穏やかで緑豊かな伝統的なカンボジアの田舎風景が広がり、のんびりとくつろぎに満ちたカンボジアン・リゾート気分を満喫できる。今回は、そんなシェムリアップで、アンコール・ワットを築いたクメール人によって築き上げられたクメール様式のヴィラにフィーチャー。緑のなかに佇む隠れ家的ヴィラからアットホームなカジュアル・ヴィラまで、おすすめの宿泊施設をピックアップしてご紹介!ヒンドゥー教の世界観がもとにクメール様式とは、アンコール・ワットを建造したクメール王朝の時代(11~15世紀)に、ヒンドゥー教と仏教が融合して生み出された文化・美術様式のことで、もともとは石造りによる高塔(プラサット)建築や丸彫の巨像、レリーフなどがその特徴だ。カンボジアをはじめアジア各地の建築様式に影響を与えたクメール様式は、今では人々のライフスタイルにすっかり吸収され、建築のモチーフやディテイル、インテリアなどに用いられている。シェムリアップの街には、こうしたクメール王朝時代のクラシカルでロマンティックな、そしてどこか神秘的なムードが魅力のエキゾチックなヴィラがいくつも見つけられる。そこで空き部屋などの宿泊場所の提供者と、宿泊場所を探している旅行者を個人間で繋ぐWebサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」の中から、シェムリアップに行くならここ!というおすすめのクメール・スタイルのヴィラをピックアップ!TRIPPING!編集部が気になる物件1)熱帯のジャングルに佇む、アトリエ風の隠れ家ヴィラ・1泊料金:12,103円~・宿泊可能人数:6名“シンプルな美しさ”、それは牧歌的なカンボジアのライフスタイルを表すのにぴったりな一言だ。以前は、現代アーティストのジェリー・スワフィールドの自宅兼アトリエだったという「Villa Meru」は、素朴で居心地のいい伝統的なカンボジアンスタイルと、アーティスティックなセンスを兼ね備えた空間設計が魅力の一軒。天然木の風合いを活かした温かみにあふれる室内からは、窓の外に青々と生い茂る熱帯のジャングルが見渡せる。まるで秘密基地のような隠れ家風のここから眺めれば、ジャングルですらこんなにもドラマチック。滞在中は、施設にあるすべてのファシリティを利用でき、ヨガスタジオやアーティストのアトリエだったコテージ、オープンエアキッチン、スモーキング パティオ、そしてアートギャラリーなども自由に見て回ることができる。アンコール・ワット遺跡へは自転車で数分の距離。遺跡をわたる風がこちらまで届きそうな心地がする。)広々としたプライベート・ヴィラでスピリチュアルな瞑想に浸る・1泊料金:55,573円・宿泊可能人数:8名同じアジアンリゾートでも、ビーチ沿いの派手なヴィラとはひと味違う。熱帯の緑が取り囲むクメール・スタイルのヴィラ「La Palmeraie Luxury Villa」は、8人が滞在可能な広々とした一軒。閑静なプールにプライベートガーデン、ビリヤード台を配した広々としたテラスやリビング、カンボジアテイストのインテリアや小物で彩られた清潔なゲストルーム。こじんまりとしていながらも、ゲスト本位の滞在を可能とするあらゆるコンフォートなファシリティがひと揃いする。隠れ家ヴィラならではの醍醐味は、パーソナライズされた行き届いたサービスだ。たとえば、コージーな庭園で供されるおいしい朝食は、コンチネンタルブレックファーストでは得られない、清々しい目覚めと快適な一日のスタートをサポートしてくれる。庭先に佇む仏像の微笑。クメール様式のエッセンスがちりばめられた室内インテリア。日が傾く頃合いには、ヴィラからものの15分ほどの距離にあるアンコール遺跡群が黄金色の空をバックに漆黒のシルエットで浮かび上がる。スピリチュアルなカンボジア特有のムードに包まれて、心も体もデトックスされてしまいそう。)市内観光に抜群のロケーション&アットホームなヴィラ・1泊料金:9,880円・宿泊可能人数:2名シェムリアップの賑やかな市内中心部からわずか3分のところにロケーションするアットホームなムードのヴィラ。団らんを楽しむという言葉がぴったりのこの一軒は、カップル(もしくは+1のベビー)などにおすすめだ。クラシカルな木製のインテリアを配したウッディなバルコニーからは、スイミングプールとトロピカルガーデンが眺められる。荘厳な寺院巡りをした後には、ナチュラルなこの脱力感がしっくりハマるはず。パーフェクトなプライベート空間を満喫しながらも、カンボジア流のおもてなしの心で、やさしい微笑みを絶やさないフレンドリーなスタッフの存在は不可欠。どんなオーダーにもしっかり耳を傾けてくれ、きっと遺跡巡りやシェムリアップ市内の観光などにおすすめの情報をシェアしてくれるだろう。)ミックスカルチャーな雰囲気が新鮮!リーズナブルなカジュアル・ヴィラ・1泊料金:6,175円・宿泊可能人数:3名「Villa Medasia」は、伝統的なクメール木造住宅をベースに、地中海とアジアの異なるムードがミックスしたオリジナリティあふれるカジュアルなヴィラ。鮮やかなカラーブロックのインテリアが配されたファッショナブルなお部屋は、女性好みのテイスト。市内中心部からトゥクトゥクでわずか5分の立地は、遺跡巡りだけではないシェムリアップの見どころを満喫するのに最適。街の南にあるオールドマーケットをはじめ、アンコール国立博物館やカルチャービレッジなどの施設、カンボジア産のシルクやハンドメイドの工芸品やカンボジアのお茶などが売られている街中の雑貨ショップ、夜は有名なナイトマーケットへと、シェムリアップは好奇心旺盛なトラベラーの欲求を満たすのに十分な刺激にあふれている。ひとたびヴィラに戻れば、カントリー風が吹くプライベート空間でのんびりリラックス。ひとりで本を読んだり、音楽を聴いたり、はたまたヨガをしたり。思い思いの時間を過ごしながら、ゆるりとしたカンボジアンタイムに浸ることができる。グラスワインを飲みながら、ホストのヴァレンティーナが用意してくれるイタリアンのディナーを心待ちにしてみるのも一興。(要予約)ロマンと神秘に満ちたクメール様式の影を纏うエキゾチックなヴィラにステイすれば、遺跡巡りだけではない新たなシェムリアップの魅力を発見することができるはず。そしてそれがカンボジアの旅をより一層、メモリアルなものにしてくれるはず。(text : Miwa Ogata)※上記は、各物件のサービスの質や安全性を保証するものではございません。宿泊先は、個人の責任をもってご決定頂けるようお願いします。※宿泊料金は、2015年4月9日現在の料金になります。© all photos to Airbnb
2015年04月11日©Angkor Wat International Half Marathon2015年8月9日、カンボジア・シェムリアップにて「第2回アンコールエンパイア・フル&ハーフマラソン」が開催される。アンコールエンパイア・フル&ハーフマラソンはカンボジアにおける障がい者および、病院支援を目的としたチャリティレースとして2014年にスタート。プロ・アマ問わず世界中のあらゆるランナーが参加でき、参加費や協賛は、地雷による被害者へのサポートと、アンコール小児病院の子ども達へのサポートのための寄付金となる。神秘的なアンコール遺跡群を眺めながらのランアンコールワットの朝日©ASEAN-Japan Centreアンコールワットをスタート地点とし、42km、21km、10km、3kmと4つのコースが設けられている。大会の一番の見所は世界遺産を眺めながらのラン。アンコール遺跡群に沿うようにコースが設定されており、ランナーは20近くの遺産や森林を楽しみながら走り抜ける。スタートしアンコールワットからしばらく走ると、アンコール三大遺跡と言われる、アンコールトム遺跡(またの名をバイヨン遺跡)が見えてくる。幾重にも重なった神の顔が彫刻された神秘的な遺跡にランナーは魅了される事だろう。アンコールトム遺跡©ASEAN-Japan Centreアンコールトム遺跡を抜け、さらに進むと原生林の大木と遺跡が一体となったタップローム遺跡が見えてくる。自然と遺跡がつくり出す独特の雰囲気は一見の価値あり。タップローム遺跡©ASEAN-Japan Centre数多くの古代寺院が存在する世界遺産エリアを走るロードレースなので、早朝のスタートと共に清々しい空気の中で観光とは違った感覚で遺跡を楽しめるのも魅力だ。第2回アンコールエンパイア・フル&ハーフマラソン日時:2015年8月9日(日)場所:カンボジア・シャムリアップアンコールワット詳細: (日本語サイト)※イベントにより時間や場所、料金が異なるため、サイトにて詳細をご確認ください。
2015年02月12日