「冬のソナタ」の放送から韓流20周年を記念した「韓流映画祭2023」が5月12日(金)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて開催。そのオープニング作品として、「KARA」のハン・スンヨン主演『ショー・ミー・ザ・ゴースト』が決定した。20年来の大親友のホドゥとイェジは、夢も希望も失った求職者。そんなある日、ホドゥは運良く、格安の家具付き賃貸住宅を手に入れ、実家を追い出されたイェジもそこに居候することに。完璧に思えたその家に、2人は次第に違和感を覚えるようになる。そして、不気味な幽霊に遭遇!しかし幽霊より怖いソウルの物価のせいで疲れてしまった2人は行くあてもなく、家を守るために幽霊を退治しようとするのだが…。本作は、親友同士が格安賃貸住宅へ引っ越した矢先に遭遇してしまった幽霊を退治しようとするホラーコメディ。イェジを演じる主演のハン・スンヨンはK-POPグループ「KARA」の再結成後、5月には単独ファンミーティングも開催するなど、精力的な活動の傍ら、近年では「恋のドキドキシェアハウス~青春時代~」など数々の話題ドラマ出演で俳優としても活躍。今作が長編映画初主演ながら、第25回富川国際ファンタスティック映画祭ではNH農協配給支援賞に選ばれるなど、高い評価を受けた。共演は「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「偶然見つけたハル」「ナビレラ ーそれでも蝶は舞うー」など話題作に続々と出演し、俳優として着実なキャリアを積んでいるキム・ヒョンモク、「聖なるアイドル」「ここに来て抱きしめて」のホン・スンボムらが務める。『ショー・ミー・ザ・ゴースト』は5月12日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋の「韓流映画祭2023」にて上映。(text:cinemacafe.net)
2023年04月12日カンヌ映画祭のオープニング作品に『Jeanne du Barry』が選ばれた。フランス人女優マイウェンが主演と監督を兼任する歴史映画。ジョニー・デップがルイ15世役で出演する。フランス語映画で、デップのセリフもフランス語だ。デップは以前からフランスが好きで、フランスに不動産も所有している。フランス人歌手で女優のヴァネッサ・パラディとは14年、事実婚していた。映画祭の開幕日は5月16日。『Jeanne du Barry』は同じ日にフランスで公開となる。デップが映画に出演するのは2020年の『MINAMATA―ミナマター』以来、3年ぶり。文=猿渡由紀
2023年04月06日ハリソン・フォード主演『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が、世界最高峰の権威を持つ三大映画祭の1つ、カンヌ国際映画祭の特別招待作品としてワールドプレミアが執り行われることが決定。昨年、同様にカンヌ国際映画祭でプレミア上映された『トップガン マーヴェリック』と同様に日本中の心をつかみ、今年注目される作品となりそうだ。『インディ・ジョーンズ』は、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく、不朽のアドベンチャー・シリーズ。世界中が熱狂した1作目『インディ・ジョーンズ レイダース/失われたアーク《聖櫃》』ではアカデミー賞5部門を受賞、続く2作目の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』はアカデミー賞視覚効果賞を受賞。そしてシリーズ史上最高の興行収入となった『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は、第61回カンヌ国際映画祭にてハリソン・フォードがインディ・ジョーンズとしては初めてカンヌのレッドカーペットを歩いて世界中から注目を集めた。前作の公開から15年、「これが最後のインディ・ジョーンズだ」と明言するハリソンが、再びインディとしてカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを闊歩する!監督のジェームズ・マンゴールドはカンヌ国際映画祭での特別招待作品としての上映決定に際して、「1995年、監督週間の一環として初の監督作品を引っさげてカンヌ国際映画祭に出席したことは、とても光栄な事として心に残っています。あれから28年、『インディ・ジョーンズ』という大きなスペクタクルを携えて戻ってこられたことを誇りに思います。伝説のようなスタッフやキャスト、それに私も、全く新しい最後のインディ・ジョーンズの冒険を皆さんと共有できることに、とても興奮しています!」と、彼にとっても『インディ・ジョーンズ』シリーズにとっても、カンヌの地でのお披露目は何物にも代えがたい特別なことだと熱く語っている。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル 2023年6月30日より全国にて公開©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
2023年04月04日翔愛学園の生徒になって楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、毎年恒例の『学園祭』イベントを実施します。キャラフレが最も盛り上がる年2回の学園祭『2023皐月祭』は、5月13日から5月28日までの期間限定イベントです。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( )にて、春の学園祭『2023皐月祭』開催の日程をお知らせします。春の学園祭『2023皐月祭』春の学園祭『2023皐月祭』翔愛学園の生徒になって楽しむ学園生活コミュニティ『キャラフレ』では、2010年のサービススタートより、年に2回の『学園祭』イベントを実施しています。通算26回目となる今回の学園祭は、バーチャルな学園内でユーザー同士が集まって行っている部活動やサークル活動の中でアイデアを出し合って、創作ストーリーやミニゲームを発表したり、オリジナルアイテムを配布するものです。昨年の11月に行われた秋の学園祭では56団体もの出展がおこなわれ、たいへん賑わいました。今回も団体ごとに得意分野を活かした、個性豊かな出展ブースが並ぶことでしょう。『キャラフレ』は、基本プレイ無料・アイテム課金のブラウザゲームで、どなたでも手軽に登録し、すぐに楽しんで頂けます。今なら、すでに活動中の部活に参加して、学園祭を創る活動にも間に合います。ご自宅のPCやスマートフォンから学園祭を気軽に体験してください。2023皐月祭 日程2023年5月13(土) 21:00 ~ 5月28日(日)21:00キャラフレ - charafre.net : テントブース出展募集皐月祭期間中は運動場にテントを張り、特設ブースを設けています。特設ブースでは学園を卒業したOB・OG生やカレッジ生徒を中心としたサークルによる出展と、企業や外部団体による期間限定アイテムの販売や交流会、コンテンツ配信をおこないます。※テントブース出展に関するお問い合わせ: info@charafre.net 運動場特設テントブース『2022年度末福袋』販売開始2023年3月31日(金)17:00~桜の開花目前の翔栄町では、毎年恒例の年度末福袋の販売がスタートします。男性・女性でフロアが分かれており、全9種類の福袋が発売されます。福袋は何が入っているか見えませんが、ショップを出なければダブリ無しで購入できます。(ショップを退出するとシャッフルされるため、同じ福袋が当たる可能性があります)女子は新作ワンピースと新作ウィッグ。男子は新作セット服(トップス+ボトムス)と新作ウィッグが必ず入っており、が必ず入っており、500コイン(有料ゲーム内通貨)で2セット分の衣装が揃うお買い得な福袋となっています。2022年度末福袋『イースター収穫祭』2023年4月1日(土) 15:00~ 4月9日(日)いっぱいゲーム内の教会に隣接する『フォレストファーム』で、素材アイテム「たまご」が収穫でき、一定個数を集めて「美術室」へ持っていくと、イースターにちなんだインテリアが作成できます。「たまご」をたくさん集めて自分の部屋をイースターに飾りましょう。『イースター収穫祭』翔愛学園の新学期は4月3日から2023年 4月3日(月)17:00~新学期翔愛学園では、年に3回ある期末試験の成績によって進級することができます。進級条件を満たした生徒には、新学期がはじまる4月3日(月)17:00以降に通知されます。進級するとクラス替えとなります。新しい教室で、新しい友だちを増やしましょう。キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。キャラフレの特徴学園生活コミュニティ「キャラフレ」・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月31日今年開催される「第76回カンヌ国際映画祭」批評家週間のオフィシャルポスターに、映画『aftersun/アフターサン』のスチールが採用された。昨年、同部門にて絶賛された本作。その成功が映画祭にも評価された結果、今回カンヌへの凱旋となった。ポスターに使用されている写真を撮影したのは、現場のスチールカメラマンであり、本作に出演もしているサラ・マハリン。登場人物たちの目に見えない温かい感情や、優しい気持ちが丁寧に写し出されている。これについて映画祭は「私たちを包み込み安心させてくれる、親密かつ優雅なジェスチャーをとらえた瞬間だ」と言い、「この写真は発見と出会いも表しており、2人のすばらしい役者が世代を超えて共鳴し、力強くもさりげなくこの瞬間を物語っている」とも説明。父娘を演じたポール・メスカル、フランキー・コリオへの敬意も表現されている。本作で長編映画デビューを飾ったシャーロット・ウェルズ監督は、過去に3本のショートフィルムを製作し、2018年には「フィルムメーカー・マガジン」の“インディペンデント映画の新しい顔25人”に選出。本作の脚本も手掛けているが、描かれる父娘の姿は、監督本人の実体験に基づいたものであり、この物語はこれまでに世界中の映画賞228部門にノミネート、74部門での受賞を記録。今回の選出について監督は、「昨年の5月以降作品を高く評価してもらいましたが、実際、批評家週間のプログラミングチームは大きな賭けに出てくれたのです」とこの1年をふり返り、「今年のポスターを見て、とにかく誇らしく思います。昨年の5月21日、エンドクレジットが流れた時に湧いてきた誇り、批評家週間で初長編を上映することができた誇りとも重なります。『aftersun/アフターサン』を観客の皆さんと共有するチャンスをくれたこと、そして現場での1シーンを今年の顔に選んでくれたことに心から感謝します」と喜んだ。また、本作の前売り特典付きムビチケカードが本日より発売開始。特典は、劇中にも登場するインスタントフォトにヒントを得た<インスタントフォト・オリジナルポストカード>。宣材物担当のデザイナー・大島依提亜がこの前売り特典も手掛けており、20年前にソフィが父と過ごしたかけがえのないひと夏の思い出を閉じ込めた、90年代のローファイな雰囲気が感じられるデザインとなっている(※数量限定、なくなり次第終了)。『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:aftersun/アフターサン 2023年5月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
2023年03月31日2022年9月13日に亡くなったジャン=リュック・ゴダールの特集上映「追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭」が4月28日(金)より開催、メインビジュアル、上映作品とともに予告編が解禁された。『勝手にしやがれ』で世界を驚愕させて以降、“ヌーヴェル・ヴァーグ”の旗手として作品を発表するごとに注目を浴びると同時に、そんなカテゴライズを嘲笑うかのごとく観る者を挑発し、煙に巻き、固定観念に唾を吐き続けた映画監督。今回の映画祭では、1960年代と80年代を中心に、滅多にスクリーンでは観ることのできない全9作品をラインアップ。ビビッドな赤が目をひくメインビジュアルには、アンナ・カリーナが初めて出演したゴダール映画でもある『小さな兵隊』や各国で物議を醸した『ゴダールのマリア』はじめ全作品のスチールがデザインされている。また、予告編では『カルメンという名の女』での使用曲で印象深いベートーヴェン「弦楽四重奏曲」にのせたオープニングに始まり、『小さな兵隊』からアイコニックな『はなればなれに』のダンスシーン、「最も美しいゴダール映画の一本」とも評される『ゴダールの決別』まで上映作品を名シーンごとに紹介。時や国を超えて多くの映画作家に影響を与え、観客を驚かせてきたゴダールは何が革新的だったのか。何が称賛され、何が人々を熱狂させたのか。彼のいない映画はどうなっていくのか。“映画”を見つめる機会となりそうだ。『小さな兵隊』1960年極右のOAS(秘密軍事組織)およびこれと対立する組織FLN(アルジェリア民族解放戦線)の間で翻弄される男女のスパイを描いた長編第2作。60年に完成していたが、アルジェリア戦争を主題とし、両組織による拷問を批判的に描いたことで63年まで公開されなかったいわくつきの作品。アンナ・カリーナが初めて出演したゴダール映画で、2人は本作完成後に結婚した。『カラビニエ』1963年題名は「歩兵たち」の意。イタリア人作家ヨッポロの同名舞台劇に基づく寓話的反戦・反帝国主義風刺劇。前年に同劇を演出したロッセリーニが、脚本家の1人として名を連ねている。架空の国の貧しく学のない若者2人が、世界の富をわがものにできるとの甘言に釣られて「王様」からの徴兵に応じ出征、破壊と略奪の限りを尽くすが…。作品はジャン・ヴィゴに捧げられている。『はなればなれに』1964年先頃邦訳が刊行されたアメリカ人作家ヒッチェンズの小説に基づく作品。若者2人組とナイーヴな娘が織りなす三角関係と彼らの犯罪計画を軸とした、奔放な悲喜劇。物語の内と外を自在に出入りする、ゴダール自身の声によるナレーションもユニーク。タランティーノ、ベルトルッチ、ハートリーら本作への偏愛を隠さない映画作家やミュージシャンは数多い。『ウイークエンド』1967年各々愛人がいて、密かに互いを殺す機会をうかがうプチブル夫婦。2人は遺産相続のため妻の実家へと車を走らせるが、この長旅はトラブルや奇妙な人物たちを通じて次第に混沌とした非現実的なものへと変貌していく…性と政治の季節に作られたポストモダン的黒い喜劇。交通渋滞を描いたくだりの移動撮影にも注目。『パッション』1982年欧州古典絵画の数々を活人画として再現した芸術映画製作に取り組む野心的ポーランド人監督。国際的製作班による「(完成しない)映画作りを描いた映画」としての側面を備える本作は、夏の陽光に満たされたかつてのゴダール映画『軽蔑』を冬の光の中で再創造する。ここでも物語は芸術(創造行為)と生活(性や金銭を巡る諸問題)の間を往還する。『カルメンという名の女』1983年テロリストと思しき集団と共に銀行を襲撃する美貌の娘カルメンと、彼女と恋に落ちた警備員ジョゼフがたどる数奇な運命。そこにカルメンのおじで精神病院に入院中の元映画監督ジャン(ゴダール自身が演じている)およびベートヴェンの弦楽四重奏曲を練習する演奏家集団が交差しつつ、悲喜劇的なラストで全てが合流するゴダール流“カルメン映画”。『ゴダールのマリア』1985年聖母マリアをスイスの女子学生マリー(ミリアム・ルーセル)へと変換し、イエスの処女生誕の物語を現代に置き換えて語り直した挑発的な作品。カトリックの教義に言及しつつも、全裸シーンがあるためヨハネ・パウロ二世に批判され、上映禁止措置がとられた国もある。また抗議活動や爆破予告の対象となった劇場もあり、各国で物議を醸した。『ゴダールの探偵』1985年探偵と刑事、ボクシング関係者、飛行士夫妻、老いたマフィアらが滞在中のホテルで交差する姿を、スター俳優を起用して描いた犯罪群像悲喜劇。上記『マリア』の完成資金を稼ぐためにゴダールが引き受けた企画で、カサヴェテス、イーストウッド、ウルマーに捧げられているのも、それぞれ商業的要請の中で見事な犯罪劇を撮った彼らへのオマージュと受け取れる。『ゴダールの決別』1993年ある男がスイスの小村で数年前に起こった出来事を調査する。一連の回想を通じて明らかになるのは、夫が出張中、妻のもとに夫の姿を借りた神が訪れた、という摩訶不思議な話。ギリシャ神話中のゼウス神が夫に化けて人妻と時を過ごす伝説に着想を得た。カロリーヌ・シャンプティエの撮影と相まって、最も美しいゴダール映画の1本とも評される。「追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭」は4月28日(金)~5月18日(木)までヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町にて開催。(text:cinemacafe.net)
2023年03月28日8月30日から開催される第80回ヴェネチア国際映画祭にて、俳優のトニー・レオンと監督のリリアーナ・カヴァーニが栄誉金獅子賞を受賞することが分かった。これまでに出演作3本(『非情城市』『シクロ』『ラスト、コーション』)が金獅子賞を受賞しているトニーは、「ヴェネチア・ビエンナーレから知らせを受け、大変驚くと共に光栄に思います。これまで一緒に仕事をしてきた映画製作者たちとこの賞をお祝いしたいですね。この賞は彼らへの贈り物でもあるのです」と受賞を喜んだ。ヴェネチア国際映画祭の常連で、監督作『卍/ベルリン・アフェア』が金獅子賞の候補になったこともあるリリアーナは、「このような素敵なサプライズをくださったヴェネチア・ビエンナーレに大変感謝しており、またとてもうれしく思います」とコメント。リリアーナの代表作には『愛の嵐』『フランチェスコ』『リプリーズ・ゲーム』などがある。栄誉金獅子賞は多くの優れた映画作品を生み出した映画人を称える賞で、これまでに黒澤明監督、宮崎駿監督、スティーヴン・スピルバーグ、スタンリー・キューブリック、クリント・イーストウッドらが受賞。昨年はカトリーヌ・ドヌーヴに贈られた。(賀来比呂美)
2023年03月28日「イタリア映画祭2023」が、東京・有楽町朝日ホールにて2023年5月2日(火)から5月7日(日)まで、大阪・ABCホールにて6月10日(土)から6月11日(日)まで開催される。「イタリア映画祭」日本初公開14作品を一挙上映東京・大阪の2拠点で開催される「イタリア映画祭2023」は、が日本初公開となるイタリア映画作品14本を一挙に上映するイベント。イタリア喜劇のヒット作やスターが出演するエンタメ作品から、カンヌ国際映画祭など国際的な映画祭で注目を集めた映画まで、バラエティーに富んだ作品が集結している。パオロ・タヴィアーニの『遺灰は語る』がオープニング作品オープニング作品は、ノーベル文学賞受賞作家ピランデッロの“遺灰の旅”を題材にした『遺灰は語る』。数々の傑作を発表してきた、タヴィアーニ兄弟の弟パオロ・タヴィアーニが監督を務める。兄ヴィットリオがこの世を去ってから初めて、パオロが一人で監督した作品だ。また、スター俳優アレッサンドロ・ボルギとルイージ・ロ・カーショの共演作『デルタ』や、ペネロペ・クルスを主演に迎え、1970年代ローマの家族を描くエマヌエーレ・クリアレーゼ監督の『無限の広がり』といった作品も登場する。『旅するローマ教皇』など特別上映作品さらに、特別上映作品として3本の作品がラインナップ。ルイージ・ロ・カーショとエリオ・ジェルマーノが共演を果たした、ジャンニ・アメリオによる『蟻の王』(仮題)では1960年代末、同性愛差別のある中で、教え子の青年と恋に落ち、投獄された実在の詩人の人生に着想を得た物語を紡ぐ。また、ジャンフランコ・ロージがローマ教皇の旅の膨大な記録映像とともに、教皇の真の姿に迫るドキュメンタリー『旅するローマ教皇』や、世界を震撼させた事件の真相を浮き彫りにし、2022年カンヌ国際映画祭プレミア上映で絶賛されたマルコ・ベロッキオの超大作『夜のロケーション』もラインナップに名を連ねている。【詳細】イタリア映画祭2023上映作品:『スイングライド』『あなたのもとに走る』『ノスタルジア』『警官ジジのアドベンチャー』『デルタ』『無限の広がり』『乾いたローマ』『奇妙なこと』『キアラ』『はちどり』『遺灰は語る』『蟻の王』(仮題)『旅するローマ教皇』『夜のロケーション』■東京会場会期:2023年5月2日(火)~5月7日(日)会場:有楽町朝日ホール住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階※チケットは4月1日(土)12:00からあさチケにて発売。尚、システムの都合上、座席を選択して購入ができるのは、4月2日[日] 0:00から。・〈前売券〉作品1回券 一般1,500円/学生1,200円※『夜のロケーション』のみ、1回券 一般3,900円/学生3,300円・〈当日券〉作品1回券 一般1,900円/学生1,600円※『夜のロケーション』のみ、1回券 一般5,000円/学生4,200円■大阪会場会期:6月10日(土)~6月11日(日)会場:ABCホール住所:大阪府大阪市福島区福島1-1-30※チケットは4月21日(土)12:00(予定)からあさチケにて発売。
2023年03月26日イタリアで開催される世界最大のアジア映画祭、第25回ウディネ・ファーイースト映画祭にて、『PLAN 75』の主演でも話題を呼んだ倍賞千恵子にゴールデン・マルベリー(生涯功労賞)が授与されることが決まった。第25回ウディネ・ファーイース映画祭では、昨年2022年の北野武監督に続いての倍賞さんの授与。最新主演作『PLAN 75』(2022年/早川千絵監督)とともに、ウディネ・ファーイースト映画祭の観客のために倍賞さん自ら選んだ傑作、『男はつらいよ』シリーズ1作目の『男はつらいよ』(1969年/山田洋次監督)と『家族』(1970年/山田洋次監督)の特別上映も行われ、倍賞さんが現地に赴き、映画祭にも参加する。『PLAN 75』倍賞さんは「ウディネ・ファーイースト映画祭功労賞を受賞し招待されたと聞き『え、何故?どうして『PLAN 75』で?』ビックリ。お聞きしたら、私が映画の世界に入ってから演じ仕事をして来た事に対しての生涯功労賞との事、とてもビックリ致しました」とコメント。また、「日本で仕事していた私を、外国の方が見ていて下さった事に大変驚き、感謝し、うれしく思っています。映画って素晴らしいですヨネ。ウディネ・ファーイースト映画祭の皆さん本当にありがとうございました。私、これからも精進してまいります」と改めて意気込みを語った。ゴールデン・マルベリー(生涯功労賞)を受賞される倍賞千恵子さんは、1941年生まれ。映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品である映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』を含む本シリーズ全作品(1969年~)にさくら役でお馴染み。1980年には『遙かなる山の呼び声』、『男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花』(共に山田洋次監督)にて第4回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、『劇場版 機動戦士ガンダムI』『ジャングル大帝』『ハウルの動く城』など、アニメーションの世界でも声優としても活躍する。映画祭で上映される『PLAN 75』は、早川千絵監督の長編デビュー作で、2022年・第75回カンヌ国際映画祭にてカメラドール特別賞を受賞、イタリアではタッカーフィルム配給で今年5月11日より公開される予定。『PLAN 75』は企画開発中に、2019年のウディネ・ファーイースト映画祭の期間中に行われる「フォーカス・アジア」という業界関係者向けのネットワーキングセッションにも選出されていたプロジェクトであり、早川監督はこの年、オムニバス映画『十年Ten Years Japan』の一編『PLAN75』の監督としても、映画祭に参加していた。「第25回 ウディネ・ファーイースト映画祭」は4月21日(金)~4月29日(土)イタリア、ウディネにて開催。『PLAN 75』Blu-ray・DVDは4月26日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAN75 2022年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee
2023年03月23日『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』2日目となる3月18日に『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』の舞台挨拶が行われ、オートレーサーの森且行と穂坂友紀監督が登壇した。2021年1月に落車事故で大怪我を負ったオートレーサー・森のリハビリの日々に密着したドキュメンタリー『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』。前日17日に、4月6日、地元の川口オートレース場で復帰すると発表したばかりの森は、現在の体調を問われると「徐々に良くなっていて、普段の生活には支障もなく、全然平気です!」と元気に挨拶。言わずとしれた元SMAPの森は、「仲間」と一瞬間をおいて、SMAPメンバーには「この映画のことは伝えていません」とニヤリとするも、「レース復帰については昨日公式に発表があって、メンバーにはその2日前には言いました」と絆を伺わせた。2年前に穂坂監督が森に直筆の手紙を送ったことから、本作の企画がスタート。森は「ここまでの長期密着は初めての経験。穂坂監督がしつこ過ぎて……」と笑わせつつ「ドキュメンタリーの中ではリハビリ3時間となっていたけれど、実際は1時間半くらいしかやっていない。ちょっと大げさですね」とジョーク。映画冒頭の浜辺を走るシーンに触れて「監督から走ってくれと言われて……」といたずらっぽく言って、穂坂監督を「そんな言い方はしていません! 語弊がありますよ!」とタジタジにしていた。見どころについて森は「僕がヘベレケになっている姿が見どころ。酔っ払い過ぎて使用NGすら出せなかった」と笑いつつも「ありのままの自分の姿を見てほしいという思いもあった」と説明。本編には使用されていないが、穂坂監督とはカラオケにも行ったそうで、穂坂監督が「カラオケでSMAPの曲を私がリクエストしたら3曲くらい歌ってくれた。『笑顔のゲンキ』とか『前に!』とか」と明かすと、森は「え~? あまり覚えていないな。でもいい曲だよね」と述べて、ファンを歓喜させていた。映画の完成を迎えて森は「一人では乗り越えられなかった。色々な方の支えとファンの皆さんの応援があったからこそ、ここまで来ている。あとは復帰するだけ」と意気込みながら「体調が思わしくなくて復帰が延びたけれど、自分としては負けてでもいいからレースに参加して、徐々に這い上がっていけばいいのかなと思う」と復帰への心境を語り、穂坂監督はタイトルの由来について「森さんだったら絶対にオーバルに戻ってくると信じてカメラを回し続けましたし、森さんは宣言したら絶対に実行する男。その気持ちをそのままタイトルに込めました」と解説。さらに穂坂監督は「無事に走り終えてくれたらいい」とエールを送り、森は「本当ですか? わかりました。一生懸命走りますが、着はわかりません。気合いでレースに臨んで一生懸命楽しんで走りたいです」と約束。穂坂監督は「この作品は森さんへのエールになればいいと思って作りました。でも完成版ではない。これからも取材を続けさせてもらいたい」と公開オファーし、これに森は「え? これからも? うーん、わかりました!」と快諾していた。最後に穂坂監督は「森さんのオートレースに対する愛はもちろんだけれど、兄弟愛や家族の応援、リハビリの先生たちの支えがあったからこそ復帰できたという人間関係の想いも描きました。そこにも注目してほしいです」とアピール。森は「この2年間の密着がなければ、もしかしたら途中で復帰を諦めていたかもしれない。こうして映画として残すことが出来て僕も幸せです。色々な人たちに観ていただき、様々なことを感じてほしい。そして完結版を目指して、これからも頑張っていきたいです」と闘志を燃やしていた。<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭20233月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ関連リンク公式サイト::
2023年03月20日約50本のアニメーション映画が一堂に会する、『第1回新潟国際アニメーション映画祭』のオープニングセレモニーが、3月17日新潟市の古町ルフル広場にて行われ、フェスティバルディレクターの井上伸一郎、国際審査員のジンコ・ゴトウ、デヴィッド・ジェステッド、審査委員⻑の押井守監督が登壇した。押井監督は「今回の最大の特徴は、世界的にも珍しい⻑編アニメーションに特化したコンペティションであることです。世界中から(コンペに)10本の作品が集まりました。アニメーションとひとことで言っても、僕やみなさんがご存知の日本のアニメーションがアニメーションの代表ではなく、アニメーションという形式にはいろんな可能性があると思います。10本が10本ともすべて絵柄も違えばスタイルも違う。アニメーションというのは非常に裾野が広い表現であることをぜひ自分の目で確かめていただきたいと思っています。10本の中から、今日的な意味がある新しい形式の作品を僕は選びたいと思います。この3人で慎重に審査いたします」と審査委員⻑としての抱負を語った。押井守監督また、第二次大戦後の日本のアニメーション文化の立上げに大きな役割を果たした、新潟出身の大川博と蕗谷虹児、二人の名を冠した「大川=蕗谷賞」の授賞式も行われ、『犬王』総作画監督の⻲田祥倫、中野悟史、『漁港の肉子ちゃん』 美術監督の木村真二、『THE FIRST SLAM DUNK』の東映アニメーション / ダンデライオンアニメーションスタジオ、『劇場版 呪術廻戦0』アニメーション制作スタジオのMAPPAらに、大川博の孫にあたる大川裕よりトロフィーが授与された。(※『劇場版「⻤滅の刃」無限列車編』の撮影監督・寺尾優一はビデオメッセージで参加。受賞作は、大川=蕗谷賞受賞の記念上映として、3月18日から21日までT・ジョイ新潟万代で、連日18時から日替わりで全作品上映される。※『THE FIRST SLAM DUNK』は、通常興行となります。)「大川=蕗谷賞」授賞式より授賞式に続き、日本・中国・ニュージーランド、3カ国を代表する5人の監督による4つのエピソードからなる『太素』のうち、日本で制作された2本、渡辺信一郎監督による『A Girl meets A Boy and A Robot』と森田修平監督『弦の舞』をアジアプレミアとして上映し、上映後に両監督によるトークを行った。海外でも人気の高い『東京喰種トーキョーグール』について“グローバルを意識しているか?”とMCに問われた森田監督は、「特に意識とかはしていなくて、ただ、昔から海外でよく評価されている先輩方の映像を見たときに、何かが違うぞと、間の取り方やレイアウトの取り方を見ていて。自分もテレビアニメーションをやる以上そういうのをぶっ込みたいなっていうのはあるので、それが自然な流れであって、海外だからウケようとかそういうのは無いです。『AKIRA』を見て映像を目指してきたので、そこは滲み出たというか、教育ですね。教育の賜物なんでしょうね」と語った。また、渡辺監督も「僕も『AKIRA』には多大な影響を受けたんで、『AKIRA』の影響っていうのはアニメを作っているスタッフの中で大きいんじゃないかなと思ってます。レトロスペクティブにうまく繋げたでしょ」と大友克洋特集上映に繋げて会場の笑いを誘った。アニメーション映画祭について、森田監督は「自分が本当に影響を受けてきた方々がたくさん参加されていて、なかなか見る機会がないので、ぜひみなさんにも見て楽しんでいただけたらなと思います」。渡辺監督は「実写映画の世界だと、たくさん映画祭があって監督・スタッフ同士の交流がよくあると思うんですけど、アニメの世界はあまりないんです。例えば他の監督と会ったりすることもあまりないので、こういう機会に今後は交流が進むと良いんじゃないかなと思ったりしています。映画祭が続いていくことで、アニメーションの作り手に興味を持つ人が増えて、「ちょっと今年も新潟行くか」みたいな風になっていくと良いんじゃないかな。音楽には、毎年フェスがあるけど、誰が出るかじゃなくて、フェス自体が信頼を得ている所は、出演者が発表になる前に売り切れちゃうんですよね。間違いないみたいな。(映画祭も)徐々にそういう風になっていけると良いんじゃないかなと。毎年新潟はいい人来るぞ、という感じになっていくと良いんじゃないかなと思います」とエールを送った。<イベント情報>『第1回新潟国際アニメーション映画祭』2023年3月17日(金)~22日(水)上映会場:新潟市民プラザ、T・ジョイ新潟万代、シネ・ウインド、クロスパル新潟イベント会場:新潟日報メディアシップ、古町ルフル広場、開志専門職大学、新潟大学駅南キャンパスときめいと公式サイト:
2023年03月20日ドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』が2023年4月28日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。ベルリン国際映画祭“金熊賞”受賞作品ニコラ・フィリベール監督によるドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』は、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞“金熊賞”に輝いた、日仏共同製作によるドキュメンタリー映画。監督を務めたのは、世界的ヒット映画『ぼくの好きな先生』で知られる現代ドキュメンタリーの名匠、ニコラ・フィリベールだ。舞台はデイケアセンター「アダマン号」映画『アダマン号に乗って』の舞台は、フランス・パリの中心地、セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」。精神疾患のある人々を迎え入れているデイケアセンターだ。運営するのは、精神科医療の世界で起こる“質の低下”や“非人間化”の波にできる限り抵抗しようとするチーム。絵画を制作したり、ダンスを踊ったり、ピアノを弾いたり…あらゆる文化活動を通じて患者の支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている。そんな患者もスタッフも区別なく、誰しもにとって生き生きと魅力的な場所「アダマン号」について、多様性が叫ばれる以前から多様な存在や価値が共にあることを優しい眼差しで映し続けてきたニコラ・フィリベールは“奇跡”だと表現する。第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で唯一のドキュメンタリーであり、これまで金熊賞の名誉に輝いた数少ないドキュメンタリーの一つ『アダマン号に乗って』。ぜひこの機会に、劇場で鑑賞してみてはいかがだろう。【作品詳細】映画『アダマン号に乗って』公開日:2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開監督:ニコラ・フィリベール2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur L’Adamant/日本語字幕:原田りえ
2023年03月20日TBSが立ち上げたドキュメンタリー映画のブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』が3月17日(金) 、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開幕。ラインナップの一作である『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』の上映を前に、ダンサーで俳優の宮尾俊太郎、浅川紫織、宮武由衣監督、映画祭アンバサダーのLiLiCoが舞台挨拶を行った。挨拶に立ったLiLiCoは「TBSは良質なドキュメンタリーをどんどん生み出していて、それをこうやってスクリーンで見られる。初日にたくさんの皆さんにお集まりいただき、本当にうれしいです。本気の人間が、生きる希望を与えてくれる。きっと皆さん、帰り道は、ステップ軽く踊り出したくなるはず」と喜びを語り、映画祭のオープニングを華々しく宣言した。LiLiCo『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』は敗戦直後の1946年、京城出身の青年・島田廣が、自身のバレエの才能を見出したロシア人の師匠、エリェナ・パァヴロヴァの悲願を成し遂げるために、焼け跡の東京で『白鳥の湖』全幕初演という前代未聞の無謀な挑戦に奔走する姿を追った歴史秘話。以前からドラマ製作の過程で、バレエの歴史に関心を抱いていたという宮武監督は「いろいろな書物を調べ、終戦後にこんな出来事があったんだと驚いた」と振り返り、「どん底にいた日本人の心を、当時は高尚で手が届かないとされたバレエで、どんな風に感動させたのか。そこに何があったのか知りたくなった」と本作の着想を明かした。宮武由衣劇中で当時の公演を“再現”した宮尾は、「そこにどんな意義や意味があるのか、監督と話したが、どうやら監督もふわっとしていて(笑)」。宮武監督は「そのせいで、宮尾さんは常に不機嫌でした」と恐縮しきりだったが、改めて宮尾は「偉人たちを突き動かした使命感に触れ、心で踊るとはどういうことか改めて考えた」と試みの意義を強調。自身が抱えたコロナ禍での葛藤と照らし合わせながら、「ぜひ、皆さんも自分と置き換えながら、見てほしい」と客席にアピールした。宮尾俊太郎また、宮尾と共演した浅川も「ついつい美しさにこだわってしまっていると気づかされた。心こそが一番大事だと、改めて学びました」といい、「当時はパラシュートの生地で衣装を作ったと聞き、驚きました」と話していた。浅川紫織取材・文・撮影:内田涼<イベント情報>TBSドキュメンタリー映画祭20233月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:札幌シアターキノ<上映ラインナップ>『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』監督:佐井大紀『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』監督:匂坂緑里『サステナ・ファーム トキと1%』監督:川上敬二郎『アフガン・ドラッグトレイル』監督:須賀川拓『東京SWAN 1946 〜戦後の奇跡「白鳥の湖」全幕日本初演〜』監督:宮武由衣『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』【東京限定上映】監督:寺井到『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』監督:萩原豊『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』監督:加古紗都子『War Bride 91歳の戦争花嫁』監督:川嶋龍太郎『KUNI 語り継がれるマスク伝説 〜謎の日本人ギタリストの半生〜』監督:佐藤功一『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』監督:延廣耕次郎『オートレーサー森且行 約束のオーバルへ』監督:穂坂友紀『やったぜ!じいちゃん』【名古屋限定上映】監督:仲尾義晴『93歳のゲイ』【大阪限定上映】監督:吉川元基『劇場版 ヤジと民主主義』【札幌限定上映】監督:山﨑裕侍・長沢祐関連リンク公式サイト::
2023年03月17日本日3月17日より開催中の『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』より、三浦透子ら著名人のコメントが到着した。今年で3回目となる本イベントは、ドキュメンタリー番組を放送し続けてきたTBSが実施する映画祭で、東京を皮切りに大阪、名古屋と場所を移した後、初となる札幌でも開催。アンバサダーは映画コメンテーターのLiLiCoが務める。併せて、ぴあではTBSが良質のドキュメンタリー映画の発信地となるべく立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」(TBSドキュメンタリーフィルムズの略称)を特集。社会派からエンタメ色が濃いものまでバラエティ豊かな15作品を紹介している。<著名人 コメント>『通信簿の少女を探して 〜小さな引き揚げ者 戦後77年あなたは今〜』■三浦透子(俳優)一枚の通信簿との偶然の出会いの先に何が在るのか。何も無いかもしれない、何の確信もない中、そこにある物語を信じて追い続けたディレクターの匂坂さんの思いに強く感銘を受けました。改めて、この作品に参加させていただけたことをとても嬉しく思います。TBSドキュメンタリー映画祭を通して、より多くの方に観ていただきたいです。■角田光代(小説家)通信簿の持ち主をさがす旅は、悲惨な戦争の疵痕へとたどり着く。しかし何より私が胸張り裂ける思いになったのは、満州からの引き揚げ者が差別されていたという事実だ。こんなにも困難な時代にも、人は差別をするのかと衝撃を受けた。そして同時に、そんなことには負けず、破天荒なほど自分自身であり続けた通信簿の持ち主に、人の持ち得る強さを見せてもらった気がした。『魂の殺人 〜家庭内・父からの性虐待〜』■東小雪(公認心理師 / LGBTアクティビスト)これまでタブーとされてきた実父からの性虐待を、顔と名前を出して語り出した当事者たち。「恥」を加害者に返す。その当事者の力。自らの生きる力を取り戻そうとする人たちの力強い姿が、映像でやっと見られた。『ダリエン・ルート “死のジャングル”に向かう子どもたち』■前嶋和弘(上智大学教授)こんな渾身のドキュメンタリー、みたことがない。陸路でアメリカを目指すハイチの家族に記者とカメラが命がけで密着。ともに川を超え、ジャングルを突き進む。その行路を牛耳るギャングのボスにも丁寧に話を聞く。汗、泥、ほこり、湿気まみれの空気。それが混ざり合った匂い――。観るものが現場を追体験できるのは、徹底した移民目線だからだ。その視線の奥にあるのは、日本人という第三者の優しいまなざしだ。苦難を乗り越える原動力である夢(アメリカンドリーム)は、子どもたちの笑顔と重なる。■長有紀枝(立教大学教授、難民を助ける会(AAR)会長)統計や数字でしかなかった遠い国の難民問題が、大切な友人や家族のものがたりになる。数字の羅列がヒューマンストーリーとして立ち上がる。なぜ、命をかけるのか。なぜ危険な旅にでるのか。その答えがここにある。同時に命をかけた大脱出ができるのは体力のある若者・健康な家族というのも現実。お年寄りや障害者は動くこともできない裏の現実を考えさせる映画でもある。※順不同、敬称略<イベント情報>『TBSドキュメンタリー映画祭 2023』3月17日(金)〜30日(木) 東京・ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)〜4月6日(木) 大阪・シネ・リーブル梅田3月24日(金)〜4月6日(木) 愛知・伏見ミリオン座4月15日(土)〜21日(金) 北海道・シアターキノ■「TBSドキュメンタリー映画祭2023」LiLiCoインタビュー映画祭公式HP::
2023年03月17日名作映画の上映イベント「午前十時の映画祭13」が2023年4月7日(金)から2024年3月28日(木)まで全国67劇場で開催される。名作映画の上映イベント「午前十時の映画祭」「午前十時の映画祭」は、特に素晴らしい傑作娯楽映画を選出し、全国の映画館で1年間にわたって連続上映するイベント。第13回を迎える今回は、新たな上映作品19本、再上映作品8本の全27本を届ける。『ジュラシック・パーク』シリーズ3作品などオープニングは、名作恐竜映画『ジュラシック・パーク』シリーズ3作品からスタート。また、外国映画の新規セレクト作品として『カサンドラ・クロス』『バックドラフト』『エクソシストディレクターズカット版』などの大作や『リバー・ランズ・スルー・イット』『スケアクロウ』などの名作、『暗殺の森』『ミツバチのささやき』など欧州の作品を上映する。邦画は、生誕90周年の伊丹十三監督作品『お葬式』『マルサの女』を新たにセレクト。さらに、日本公開60周年の『アラビアのロレンス完全版』や『大脱走』、特撮作品『地球防衛軍』、人気映画『ショーシャンクの空に』なども登場する。劇場の大きなスクリーンで、名作を鑑賞してみてはいかがだろう。【詳細】「午前十時の映画祭13」開催期間:2023年4月7日(金)~2024年3月28日(木)開催劇場:全国67劇場※劇場ごとに上映開始時間と料金が異なる。詳細は各劇場まで問い合わせるか、公式サイトを要確認。上映期間:1作品2週間上映※1週間上映の作品もあり上映作品:全27本(外国映画24本、日本映画3本)上映方式:DCP(デジタル)上映<新規セレクト外国映画16本>『ジュラシック・パーク』(1993)『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)『ジュラシック・パークⅢ』(2001)『バックドラフト』(1991)『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)『エクソシスト ディレクターズカット版』(2000)『ミツバチのささやき』(1973)『グリーンマイル』(1999)『暗殺の森』(1970)『ボルサリーノ』(1970)『カサンドラ・クロス』(1976)『ショコラ』(2000)『リバー・ランズ・スルー・イット』(1992)『スケアクロウ』(1973)『愛と哀しみのボレロ』(1981)『海の上のピアニスト』(1998)<新規セレクト日本映画3本>『お葬式』(1984)『マルサの女』(1987)『地球防衛軍』(1957)<アンコール上映8本>『マイ・フェア・レディ』(1964)『アラビアのロレンス/完全版』(1962)『大脱走』(1963)『タワーリング・インフェルノ』(1974)『ショーシャンクの空に』(1994)『男と女』(1966)『ブラック・レイン』(1989)『バベットの晩餐会』(1987)
2023年03月03日韓国の新鋭女性監督キム・セインの長編デビュー作で、母と娘の関係を描き、釜山国際映画祭で女優賞など5冠に輝いた『同じ下着を着るふたりの女』が5月13日(土)より公開が決定した。中年シングルマザーの母親と20代の娘の、暴力と依存の悪循環に陥った親子関係を描いた本作。日本でも近年、過干渉や暴言・暴力などで子どもを思い通りに支配しようとする「毒親」や、子どもが親を選べない状況を指す「親ガチャ」といったキーワードが注目を集める一方で、2022年には“良い母親”になりきれない女性たちの葛藤を明らかにした書籍「母親になって後悔してる」(オルナ・ドーナト著、新潮社)がヒットするなど、いま、改めて親子関係に起因する様々な困難や苦悩を捉え直す動きは社会的なイシューとなっている。本作では、相手を完全に愛しきることも憎むこともできない「母と娘」の関係を、キム・セイン監督が同じ女性の視点から真摯に描き出す。母の愛を求める娘側の視点だけでなく、世間が求める良母になりきれない母側の葛藤にもレンズを向け、家庭内暴力や共依存といったテーマに収まりきらない、2人の複雑な感情を丁寧に捉える。そこにシリアス一辺倒でない悲哀や、観客の感情を受け止める大胆な余白も描き込むことで、本作は近年の韓国フェミニズムやシスターフッド映画の“次”をいく、新たなリアリズムを獲得。韓国での公開時には、幅広い世代の女性たちから切実な共感を集める作品となった。キム・セイン監督第26回釜山国際映画祭ではコンペ部門のニュー・カレンツ賞をはじめ、本作が長編デビューとなり娘役で主演したイム・ジホの女優賞など、計5部門での受賞を達成。以降もベルリン映画祭パノラマ部門や東京フィルメックスにも出品を重ね、世界の映画界から注目を集めている。キム・セイン監督は短編『Hamster』(2016)のチョンジュ国際映画祭出品を皮切りに、短編『Container』(2018)がソウル独立映画祭(SIFF)審査員賞を受賞するなど注目を集め、韓国映画アカデミーの卒業制作(KAFA)となる本作で長編デビューを果たした。『同じ下着を着るふたりの女』は5月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年03月02日ベルリン国際映画祭金熊賞受賞のニコラ・フィリベール監督最新作『ON THE ADAMANT』が、2024年春に全国公開されることが決定した。日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさの溢れた眼差しで描く現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。『ぼくの好きな先生』(02)はフランスのみならず、日本でも2003年に異例の大ヒットを記録し、近年では、若き看護師たちの奮闘の日々を捉えた2018年の作品『人生、ただいま修行中』が11年ぶりに日本で公開され、多くの感動を呼んだ。この度金熊賞を受賞した『ON THE ADAMANT』は、パリ中心部セーヌ川に浮かぶ、精神に障がいを持つ人々を受け入れるデイケアセンターの日々を描く5年ぶりとなる新作。自主性を重んじ、絵画や音楽、詩など自らを表現することで癒しを見出していく患者たち、彼らに寄り添って働く看護師・職員らを優しい眼差しで捉えている。『ぼくの好きな先生』以降、監督と21年の交流を持つ配給会社ロングライドが共同製作として参加している。『ON THE ADAMANT』(英題)は2024年春、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年02月27日ベルリン国際映画祭「コンペティション部門」に正式出品されている新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』(英題:Suzume)が、現地で上映。現地に新海監督、原菜乃華、川村元気プロデューサーが登場した。2月26日まで開催される第73回ベルリン国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭と並ぶ“世界三大映画祭”の一つ。最高賞の“金熊賞”は、「コンペティション部門」に選出された作品のみしか獲得できない賞であり、日本作品では『武士道残酷物語』、『千と千尋の神隠し』の2作品が受賞。本作は、日本アニメーションではまさに『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶりの「コンペティション部門」選出となる。現地時間2月23日午前中に行われたフォトコール、記者会見に続き、午後からはレッドカーペットアライバルに登場。初のレッドカーペットアライバルがベルリン国際映画祭となった原さんは、赤色の着物をセレクト。車から登場した瞬間、駆け付けたファンや集まったメディアが感嘆の声を漏らし、多くのフラッシュがたかれた。上映されるいまの気持ちを「日本の出来事を描いたこの映画がベルリンから、そこから先の世界の方々に少しでも深い場所へと届くといいなと思っています」と語った。またカーペットには、黒の蝶ネクタイでおめかしをした草太(すずめの椅子)の姿も。「草太さんも一緒です」(原さん)、「我々は松村くんと一緒に、いってきます」(新海監督)と力強く話し、プレミア会場へ歩を進めた。そして、キャパシティ790席のチケットがソールドアウトとなったプレミア上映がいよいよスタート。本編終了後、約3分に及ぶ長い拍手が巻き起こり、3人が壇上に登場すると、新海監督は「12年前の東日本大震災をベースにしています。今でも故郷に帰れない人たちが沢山います。すずめが最後に飛び込んだ扉の先で街が燃えているのは、地震や津波の後にガスの爆発などで街が燃えた為です。屋根の上に横たわる船の描写は津波によって打ち上げられたものです。これらは全て12年前に日本に起こったことです。『すずめの戸締まり』というエンターテインメント作品を楽しんでもらいながらも、少しでもそのことを知ってほしかった。どんなに大きな災害にあっても、人笑いながら成長していきます。こうやって沢山の方に笑いながら観てもらえたことが幸せでした」と思いを語る。原さんは「私はアニメが大好きで、新海監督の作品が大好きでした。そんな監督の隣でこのベルリンに来ることが出来て、こんなに沢山の人に映画を観てもらえて、夢のようで贅沢すぎる時間でした。この作品に関われた皆様に感謝しています」と挨拶。そして全てを終えると、新海監督は「ベルリン国際映画祭のレッドカーペットはとても素敵でした。色々な国から来た沢山の方々が声をかけてくれて嬉しかったです。プレミア上映では、凄く笑いが起こっていました。日本とは違うところで笑いが起こるので勉強になりました。特にダイジンが出てくるたびに笑う人が多かったですね。笑いながら、泣きながら観てくれていました」と明かす。原さんは「ベルリンの方々の反応がとても良くて、沢山元気をもらいました。ここまで来ることが出来たのも、本当に沢山の人が観てくださった結果だと思います。観てくださった方たちに感謝していますし、新海監督や、沢山のスタッフの方々にも感謝しています。世界中の方と感想を語り合えるような機会があったらいいなと思います」とコメントした。2月21日までの公開103日間で、観客動員1036万人、興行収入137億円を超え、『君の名は。』『天気の子』に続き、3作連続で観客動員数1000万人を突破した本作。世界199の国と地域で配給が決定している。『すずめの戸締まり』は公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:すずめの戸締まり 2022年11月11日より全国東宝系にて公開Ⓒ2022 「すずめの戸締まり」製作委員会
2023年02月24日第73回ベルリン国際映画祭「ベルリナーレ・スペシャル部門」に正式招待されている映画『#マンホール』。日本時間2月21日(火)に主演の中島裕翔と監督・熊切和嘉がベルリンに登場し、レッドカーペットを闊歩、記者会見と上映後Q&Aにも参加した。まず2人が現れたのは、マスコミ向けのフォトコール。海外メディアに囲まれ、最初は緊張した面持ちの中島さんだったが、徐々にマスコミからの声かけにも指差しをしながら爽やかな笑顔で応え、「ラブリー!キュート!」の声を巻き起こした。続いて、マスコミ向けの記者会見に登場し、脚本について聞かれた熊切監督が「元々は岡田(道尚)さんが一年間くらい練ったプロットを読ませてもらって、最初は今まで自分が撮ってきた作品とは少し感じが異なっていたのでとまどっていたんですけど、何度も繰り返して読んでいくうちに狭い空間で描かれた作品ではあるけれど非常に広がりのある作品だと思い、これは是非映画にしたいなと思いました」とふり返る。特殊な環境での撮影について中島さんは「1か月間ずっと狭くて暗いセットの中での撮影はすごく大変でしたね。最初に脚本をもらったとき、まずタイトルを見て“マンホール!?ほんとに!?”って驚きました(笑)しかも男がマンホールに落ちて脱出しようと試みる話。こういう役をやってみたいという気持ちもあったけど、汚い泡に囲まれたり今までやったことないようなことばかりでトリッキーな撮影でしたね。肉体的にも精神的にも大変な撮影でした」と流暢な英語で回答。ベルリンを訪れた感想を聞かれると、「本当に夢のようです。世界中から俳優や監督が集まるこんな場所に招待してもらえるとは思ってもみなかったので、この作品に連れてきていただいたという気持ちです」と喜びを語った。メディアからの質問に難なく受け答えをしていた中島さんは、今後の海外進出への展望について「元々英語を習い始めたきっかけが、海外でのお仕事への野望があったからなので、ゆくゆくは海外の作品にも挑戦したいと思っています」と明かし、音楽と俳優、どちらの仕事が好きかという難問にも「僕としては両立させたいと思っています。事務所もそうさせてくれますし、素晴らしいことだと思います。俳優業のおかげで充実しているし、もちろんアイドルでいることも好きです。でも演じることは大好きですね。演じていると違う人間になれるし、今回の作品でも川村という人間はダークで本能的な面も持ち合わせています。僕はこれまでそういった役を演じたことがなくて、チャレンジしてみたかったので、この役ができて幸せです」と真剣な表情。時折ジョークも交えつつ、終始英語で真摯に質問に受け応えする中島さんの姿に会場は温かく和やかな雰囲気のまま、会見は終了した。そしてメイン会場となるBerlinale Palast(ベルリナーレパレスト)のレッドカーペットの大舞台を堂々と闊歩。中島さんは「とても楽しかったです!レッドカーペットは人生で初めてなんです。釜山国際映画祭のときも歩く予定はあったんですけど、フライトの関係で歩くことができなかったので、目に映るもの全てが新鮮で、ベルリン国際映画祭は三大映画祭のひとつでもありますし、すごく華やかな場所で、日本の作品としても7年ぶりに招待していただいたということもあって色々なものを背負ってレッドカーペットを歩かせていただいたという気持ちです」と興奮冷めやらぬ様子で感想を語った。さらに、公式上映の会場は満席となり、終了後には観客からの質問に答える場面も。その後、日本のメディア向けの取材にも応じ、中島さんは感想を聞かれると「現地の方々と一緒に作品を観て、どんな反応がもらえるのか、この瞬間が一番楽しみにしていた瞬間だったので。日本では珍しいシチュエーションスリラーという作品ではあるんですけど、海外では多くみられていると思うので、海外の方たちがどういうリアクションをするのかっていうことがすごく楽しみでした。僕は結構心配性なので色々とネガティブな方に考えてしまいがちですけど(笑)、こんなに温かい拍手と各所から笑い声も沢山起こったので、笑いが起こるポイントがいい意味で日本とちょっと違って独特だなと思って、一緒に観ていてすごく楽しかったですし、あの時間が最高でした」とコメントした。『#マンホール』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年02月21日映画『#マンホール』(2月10日公開)が第73回ベルリン国際映画祭(会期:2月16日~2月26日)「ベルリナーレ・スペシャル部門」に正式招待され、中島裕翔と熊切和嘉監督が日本時間21日に登場した。同作は脚本・岡田道尚×監督・熊切和嘉によるオリジナル作。川村俊介(中島)は営業成績はNO.1、上司や同僚の信頼も厚く、社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男だが、結婚式前夜のサプライズパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまう。ベルリンに登場した世界の映画ファンが見守る中レッドカーペットを闊歩し、記者会見では中島が英語で対応。上映後にはQ&A(質疑応答)にも参加した。本イベントのオフィシャルレポートを紹介する。○オフィシャルレポート前日に行われた海外プレス向けの試写会では、マンホールの中という限られたシチュエーションの中、ほぼひとりで刻々と変化していく人間の姿を演じ上げた中島の演技に対し「最高だったよ。普通の男性がどんどんクレイジーな人間になっていく様を、泣いたり叫んだりしてよく演じ切っていた」、「観客の視線は彼にくぎ付けだったね」など絶賛の声を集めていた。はじめに中島と熊切が現れたのは、マスコミ向けのフォトコール。海外メディアに囲まれ、最初は緊張した面持ちの中島だったが、徐々にマスコミからの英語での声かけにも指差しをしながら中島らしい爽やかな笑顔で応え「ラブリー! キュート!」の声を巻き起こすなど、トップアイドル姿はベルリンでも健在! 集まった人々を魅了していた。次にマスコミ向けの記者会見に登場した中島と熊切。まず、脚本について聞かれると熊切が「元々は岡田(道尚)さんが一年間くらい練ったプロットを読ませてもらって、最初は今まで自分が撮ってきた作品とは少し感じが異なっていたのでとまどっていたんですけど、何度も繰り返して読んでいくうちに狭い空間で描かれた作品ではあるけれど非常に広がりのある作品だと思い、これは是非映画にしたいなと思いました」とコメント。マンホール内という特殊な環境での撮影について聞かれた中島は「1か月間ずっと狭くて暗いセットの中での撮影はすごく大変でしたね。最初に脚本をもらったとき、まずタイトルを見て“マンホール!? ほんとに!?”って驚きました(笑)しかも男がマンホールに落ちて脱出しようと試みる話。こういう役をやってみたいという気持ちもあったけど、汚い泡に囲まれたり今までやったことないようなことばかりでトリッキーな撮影でしたね。肉体的にも精神的にも大変な撮影でした」と流暢な英語で回答。ベルリンを訪れた感想を聞かれた中島は「本当に夢のようです。世界中から俳優や監督が集まるこんな場所に招待してもらえるとは思ってもみなかったので、この作品に連れてきていただいたという気持ちです」と喜びを語った。『鬼畜大宴会』(97年)でベルリン国際映画祭のパノラマ部門に招待されていた熊切、今回ベルリナーレ・スペシャル部門正式招待という形で再びベルリンの地を訪れた心境を聞かれると「最初のベルリンの時は(クエンティン・)タランティーノ監督が『ジャッキー・ブラウン』でレッドカーペットを歩いていて、僕の映画のフライヤーを渡そうとしたんですけど受け取ってもらえなくて・・・、サミュエル・L・ジャクソンさんが受け取ってくれたんですけど(笑)その同じレッドカーペットを歩けると思うとすごく感慨深いですね」と、世界中の名だたるスターたちが訪れるベルリン国際映画祭ならではのエピソードを披露しながら答えた。劇中で非常に重要なツールとして登場するSNS。普段SNSを使っているか聞かれた中島は「僕は日本の『Hey! Say! JUMP』というグループのメンバーなのですが、僕たちはInstagramとYouTubeのアカウントを持っています。僕はただそれを見ていることが多いですね。でも観客の皆さんが作品をどう思っているかを知れたりするのでそういうときに活用したりします」と回答。メディアからの質問にも難なく英語で受け答えをしていた中島は今後の海外進出への展望について「元々英語を習い始めたきっかけが、海外でのお仕事への野望があったからなので、ゆくゆくは海外の作品にも挑戦したいと思っています」と思いを明かし、さらに音楽の仕事と俳優の仕事、どちらが好きかという難しい質問にも「僕としては両立させたいと思っています。事務所もそうさせてくれますし、素晴らしいことだと思います。俳優業のおかげで充実しているし、もちろんアイドルでいることも好きです。でも演じることは大好きですね。演じていると違う人間になれるし、今回の作品でも川村という人間はダークで本能的な面も持ち合わせています。僕はこれまでそういった役を演じたことがなくて、チャレンジしてみたかったので、この役ができて幸せです」と真剣な表情で答えた。大舞台でありながら時折ジョークも交え終始英語で真摯に質問に受け応えする中島の姿に、会場は温かく和やかな雰囲気のまま会見は終了した。そしていよいよベルリン国際映画祭のメイン会場となるBerlinale Palast(ベルリナーレ パレスト)のレッドカーペットに中島と熊切監督が登場。中島はブラックのタキシードを身を纏い、アン・ハサウェイやクリステン・スチュワートら大スターも数日前に歩いた大舞台を堂々と闊歩。中島はレッドカーペットを歩いた感想を聞かれると「とても楽しかったです!レッドカーペットは人生で初めてなんです。釜山国際映画祭のときも歩く予定はあったんですけど、フライトの関係で歩くことができなかったので、目に映るもの全てが新鮮で、ベルリン国際映画祭は三大映画祭のひとつでもありますし、すごく華やかな場所で、日本の作品としても7年ぶりに招待していただいたということもあって色々なものを背負ってレッドカーペットを歩かせていただいたという気持ちです」と興奮冷めやらぬ様子でコメントしていた。その後Kino International(キノ インターナショナル)にて行われた公式上映では会場は満席に!上映終了後には、会場が大きな拍手と歓声に包まれる中、中島と熊切監督が舞台上に登壇し鑑賞し終えたばかりの観客からの質問に答えた。・この映画にはどのような思いが込められていますか?熊切「人間はきれいごとだけでは片付けられないと思っていて、ある種極限状態に陥ったり、SNSのような匿名状態で悪意が芽生えたりすることってあると思うんですけど、それを隠すのではなく表現としてありのまま見せることによって、そことの付き合い方を覚えていくということが大事なんじゃないかなと思ってこの映画を作りました」・川村が舞と電話をしているときに流れている音楽はどのような意図があって選ばれたのですか?熊切「あれは舞の車の中でかかっている曲という設定なんですけど、映画の中に異化効果というか、あえてミスマッチな曲をつけることによって、さらに不思議な深みが出るんじゃないかとそういう狙いがあってあの曲をつけました」さらにQ&A後には、現地に駆け付けた日本のメディア向けの取材にも応じたふたり。上映を終えたばかりの感想を聞かれると中島は「現地の方々と一緒に作品を観て、どんな反応がもらえるのか、この瞬間が一番楽しみにしていた瞬間だったので。日本では珍しいシチュエーションスリラーという作品ではあるんですけど、海外では多くみられていると思うので、海外の方たちがどういうリアクションをするのかっていうことがすごく楽しみでした。僕は結構心配性なので色々とネガティブな方に考えてしまいがちですけど(笑)、こんなに温かい拍手と各所から笑い声も沢山起こったので、笑いが起こるポイントがいい意味で日本とちょっと違って独特だなと思って、一緒に観ていてすごく楽しかったですし、あの時間が最高でした」と感慨を語った。熊切は「僕は割と今までの作品はお客さんが沸くようなタイプの映画を撮っていなかったので(笑)、今回は比較的エンターテイメントなので、思った以上に反応が良くて嬉しかったです」とコメントしていた。超過密スケジュールの行程だったが、常に笑顔を絶やさずベルリン国際映画祭という大舞台の一瞬一瞬を噛みしめるようにしながら走り抜けた中島裕翔と熊切和嘉。両者にとってチャレンジングだったとも言える本作が、世界中に認められることとなった今回の第73回ベルリン国際映画祭。これから更に世界へ羽ばたいていくであろう中島と熊切の姿から今後も目が離せない。映画『#マンホール』は絶賛全国公開中。Photo by Getty Images for GAGA (C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年02月21日明治学院大学は2018年度からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)難民高等教育プログラムに参加しています。この度難民映画祭パートナーズとして、2023年3月8日(水)に、ドキュメンタリー映画『カオスの行方~安住の地を求めて』の上映会を横浜キャンパスで開催します。紛争、迫害、そして人道危機から逃れてきた難民、避難民など、UNHCRの支援対象者数は世界で約9,470万人に達し、第二次世界大戦後、過去最高を記録しました。映画上映会を通して難民問題について、私たちにできることを考えていきます。『カオスの行方~安住の地を求めて』より■映画『カオスの行方~安住の地を求めて』について原題 :IT WILL BE CHAOS監督 :Lorena Luciano, Filippo Piscopo製作国 :アメリカ、2018年あらすじ:難民問題に焦点を当て、輸送中の人々の生活を集中的に描いた作品。イタリアのランペドゥーサ島で難破しながらも生き延びたエリトリア人男性、そして、シリアの紛争を逃れヨーロッパを目指すもののトルコで足止めされた家族。命がけの避難の旅は、難民となった人たちの苦悩だけでなく、それぞれのおかれた状況の複雑さと、地元民とよそ者との間の高まる緊張感をあぶりだしていく。逆境におかれた人間が這い上がり生き抜いていく、その力を見事にとらえたドキュメンタリー。■プログラム詳細日時 :2023年3月8日(水) 13:00から15:00(開場12:45予定)映画上映後、阿部 浩己教授(国際学部教授・国際平和研究所所長)による解説・コメントを予定場所 :明治学院大学横浜キャンパス 9号館2階921教室参加費:無料申込み:申込不要です。直接会場にお越しください。後援 :国連UNHCR協会 ■上映会に関するお問い合わせ先明治学院大学国際平和研究所(PRIME)E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp TEL : 03-5421-5652□■明治学院大学について■□創設者は“ヘボン式ローマ字”の考案や和英・英和辞書『和英語林集成』の編纂、聖書の日本語訳完成などの業績があるJ.C.ヘボン博士。明治学院の淵源となる「ヘボン塾」が横浜に開かれた1863年を創設年としています。建学の精神である「キリスト教による人格教育」と学問の自由を基礎とし、ヘボン博士が貫いた“Do for Others(他者への貢献)”を教育理念としています。広く教養を培うとともに、各学部学科において専門分野に関する知識・技能および知的応用能力を身につけた人間の育成を目指します。2023年に創立160周年を迎え、2024年には本学初の理系学部「情報数理学部」を設置予定です(仮称・設置構想中)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月21日「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」の上映作品より、鮎川誠が家族への想いを語った『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』ほか、5作品の予告映像第3弾が解禁された。3月17日(金) より東京、大阪、名古屋、札幌で順次開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」。開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもとスタートし、3回目を迎える今年は多岐に渡るジャンルから全15作品が揃う。今回公開された予告映像は、映画祭3日目の3月19日(日)に上映される4作品と、札幌で限定上映される1作品の計5作品。『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』では、先日訃報が発表された鮎川誠に密着している。1978年にギター・鮎川誠とボーカル・シーナの夫妻が中心となり結成された日本を代表するロックバンド「シーナ&ロケッツ」。結成以来休止することなく活動してきた彼らだったが、2015年にシーナが死去。メンバーですらバンドはもう終わりかと覚悟したが、娘が歌い継ぎ、バンドは止まることなく続いていく――。映像で、鮎川は「家族が応援してくれたのが、それがないなら、やれんやったろうと思う」と振り返った。その他、1951年に戦後5年で敵国だった米軍の兵士と結婚し、「戦争花嫁」と呼ばれ差別と闘ってきた91歳の日本人女性の人生を映した『War Bride 91歳の戦争花嫁』や、混迷を続ける母国を逃れ、アメリカを目指すハイチ難民の家族を通じ、難民問題の現状を伝える『ダリエン・ルート“死のジャングル”に向かう子どもたち』、一家の大黒柱を突然奪われながらも奮闘する家族を通じて、急速に発展し経済大国となった中国社会の現実を見つめた『それでも中国で闘う理由~人権派弁護士家族の7年~』、そして札幌限定上映となる、応援演説中の安倍晋三総理(当時)へのヤジを飛ばした男女や、年金政策を批判した女性が排除されるなど、表現の自由を警察が奪った問題を追及した『劇場版 ヤジと民主主義』の予告映像が公開された。『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』※東京限定上映『War Bride 91歳の戦争花嫁』『ダリエン・ルート“死のジャングル”に向かう子どもたち』『それでも中国で闘う理由~人権派弁護士家族の7年~』『劇場版 ヤジと民主主義』※札幌限定上映「「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月17日過去15年に渡り同映画祭のオフィシャル・デジタル・シネマ・パートナーを務めているColtに より、アジアの映画製作会社は、シンガポールのデジタル・ハブを介して映画祭に作品を供給注:本リリースは英国において2/9 (木)に発表されたリリースの抄訳です。(独フランクフルト/ベルリン、2023年2月9日発)– 第73回ベルリン国際映画祭(略称:ベルリナーレ(Berlinale))では、Coltの国際的光ファイバー網とオン・デマンド・サービスを、シンガポールのハブを経由したアジアからの映画投稿配信に初めて使用し、APAC地域の映画制作者がより迅速、かつ安全に作品をベルリンに転送出来るようにしています。このサービスは、特に安定した帯域幅の容量が課題となる世界各地からの投稿作品を出来るだけ簡単にアップロードできるようにするという、ベルリン国際映画祭事務局の戦略を支援するものです。このデジタル・インフラは、映画祭のサーバとフランクフルトのDE-CIXセントラル・インターネット・ハブを直接結ぶ、Coltの既存高帯域サービスを統合したもので、世界中のスタジオがアップロードに利用しています。APAC地域の映画制作者は、作品をインターネット経由でシンガポールのパートナー・データセンターにあるサーバにアップロードします。Coltはそこから、データセンターと映画祭のフィルム・サーバがあるベルリンのColtノードとの間にイーサネット経由のエンドツーエンド・オンデマンド接続を確立します。この為、ベルリン国際映画祭の技術チームは、Coltのオンデマンド・ポータルを介してシンガポールのデータセンターでDC Cross Connectを委託し、サーバとColtのエンドデバイスを接続しています。ベルリン国際映画祭では、「Bandwidth Boost」機能を使って転送しています。これにより、需要に応じて帯域幅の容量を10Mbit/sから1Gbit/sの間で柔軟に拡張することができるようになりました。「Boostオプション」により、最大10Gbit/sのデータ転送が可能です。「映画制作者にとって、配信を出来るだけ簡単にし、公平な競争環境を作ることが重要です。制作者はより多くの時間を撮影に費やすことができ、私たちは潜在的なフィルム・ファイルの問題に柔軟に対応することができます。デジタル・インフラのグローバル・プロバイダであるColtは、全世界で一様にサービスを可能にしたい我々にとって理想的なパートナーです」と、ベルリン国際映画祭のデジタル・シネマ担当テクニカル・ディレクター、オーヴ・サンダー(Ove Sander)氏は説明します。Coltのオン・デマンド・デジタル・インフラの新しいアプリケーションは、同社の専門知識、グローバル・パートナー・ネットワーク、及びインテリジェント・ネットワーク・サービスを利用し、お客様がビジネスモデルを更に拡大できるようにするという戦略を実証しています。中でも、柔軟で拡張性が高いオンデマンド接続や、Coltのグローバル・ネットワークの存在により、特に国際的な事業を展開する企業に対し、一貫した高品質のサービスを提供出来るという利点があります。Coltテクノロジーサービス最高経営責任者(CEO)のケリ-・ギルダー(Keri Gilder)は、「弊社は世界最高峰の映画祭の一つであり、真のデジタル・パイオニアであるベルリン国際映画祭事務局と特別なパートナーシップを結んでいます。 過去15年に渡り、同映画祭でデジタル・シネマを実現する為に強力なサポート役を担えたことを大変誇りに思います。今年は、アジアの映画製作会社が当社のオン・デマンド・ネットワーク機能を利用し、その多様性と創造性をより多くの観客に紹介することで、グローバルな才能の祭典を開催します。これは、技術革新が世界を良い方向につなげる完璧な例です」と述べています。Coltは15年前からベルリン国際映画祭のオフィシャル・デジタル・シネマ・パートナーとして、ベルリンにあるColtのネットワーク・ノードから20会場47スクリーンへの映画データの伝送・配信を最高品質で実現する為、最大10Gbit/sの高帯域幅とインターネット・アクセスによるネットワーク・サービスを提供しています。同映画祭では、個々の接続の帯域幅自体をほぼリアルタイムで増減させることも可能です。デジタル・シネマの技術的進歩に加え、Coltは直近では量子ベースの暗号化など、同映画祭において独自のファイバー網における革新を推進しています。Coltは、ベルリン国際映画祭と首都ベルリンに特別な関係があります。Coltはベルリンとポツダムに約1,900キロメートルの光ファイバー網を敷設しています。その合計で約2,600の社屋が接続されています。また、Coltはベルリン州のギガビット戦略を支援し、2025年までに更に350の商業顧客を接続する予定です。Coltはまた、ベルリン・ブロードバンド・ポータル(ベルリン上院経済・エネルギー・運営局主導)とも連携しており、そのポータルに企業が帯域要件を登録することができます。ベルリンはまた、Coltの東欧へのネットワーク拡大において重要な役割を担っています。ドイツの首都は、ワルシャワ、クラコワ、ブルノ、プラハ、ドレスデンを含むネットワーク・リングの一部となっています。ベルリン国際映画祭のフィルム管理プロセスのデジタル化について詳しくは、 のインタラクティブなタイムラインと、 のケーススタディをご覧ください。Coltについて;Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。1992年にロンドンで創業し、今では世界中に60を超える拠点を抱えるまでに成長したColtは、顧客企業への深いコミットメントで通信事業者としてのプレゼンスを確立しています。Coltは自社運用の「Colt IQ Network」により、欧州、アジア、北米を中心とする32か国222都市において、1,000か所以上のデータセンター、51の都市部エリアネットワーク、31,000棟以上の商用ビルを接続しています。株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供にこだわり、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人々、及び地球への責任を以て支援します。詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月17日「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」の上映作品より、森且行が中居正広からのエールを語った『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』ほか5作品の予告映像第2弾がYouTubeで公開された。3月17日(金) より東京、大阪、名古屋、札幌で順次開催される「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」。開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもとスタートし、3回目を迎える今年は多岐に渡るジャンルから全15作品が揃う。予告映像が公開されたのは、映画祭2日目の3月18日(土)に上映される4作品と、名古屋限定で上映される1本の計5作品。『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』では、2021年にレース中の落車事故から九死に一生を得たものの、両足には麻痺が残り、もう歩くことすらできないかもしれないと言われたオートレーサー森且⾏が、5度に及ぶ大手術と約2年の壮絶なリハビリに懸命に挑む姿が映し出される。予告映像では森が「中居君から、乗り越えられない人には試練を与えない。だから、おまえは乗り越えられる」とエールを送られたと話し、「まだ自分は走れる」と信じ、再びオーバルへ戻ることを決して諦めなかったという。そんな森のゼロからの挑戦の記録が切り取られており、思わず胸が熱くなる映像となっている。また、ラインナップ発表イベントで映画祭アンバサダーのLiLiCoが「内容を思い出すだけで涙が出てきます」と号泣しながらも、「こういった事実があることをみんなに知ってほしい」と切実に訴えた『魂の殺人~家庭内・父からの性虐待~』では、実の父による性虐待を告発し、声を上げ始めた被害者たちと、その闘いが描かれる。その他、農薬や化学肥料に頼らない有機農業の取材から遭遇した究極の自給可能な農園=サステナ・ファームを映した『サステナ・ファーム トキと1%』、ミステリアスなマスクをかぶりL.A.メタル全盛期を駆け抜けた「KUNI」の謎に迫った『KUNI 語り継がれるマスク伝説~謎の日本人ギタリストの半生~』、名古屋限定上映となる『やったぜ!じいちゃん』の予告映像が解禁となった。なお、3月18日(土)には、『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』の舞台挨拶に森且行が登壇予定。その他、各作品でも舞台挨拶を実施予定だ。『オートレーサー森且行約束のオーバルへ』予告編『魂の殺人~家庭内・父からの性虐待~』予告編『サステナ・ファーム トキと1%』予告編『KUNI 語り継がれるマスク伝説~謎の日本人ギタリストの半生~』予告編『やったぜ!じいちゃん』予告編※名古屋限定上映「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月15日開局以来ドキュメンタリーの制作に注力してきたTBSテレビが立ち上げた新ブランド「TBS DOCS」のもと、今回で3回目を迎える『TBSドキュメンタリー映画祭2023』の予告編第1弾が解禁された。本映画祭は、3月17日(金) より東京でスタートし、大阪、名古屋に場所を移した後、初となる札幌でも開催。多岐に渡るジャンルが揃う全15本の作品を、前回を上回る規模で上映する。 また、今年の映画祭アンバサダーに、TBS「王様のブランチ」でもお馴染み、映画コメンテーターのLiLiCoが就任している。この度、解禁された予告編第1弾は、映画祭初日に上映される4作品と、大阪限定上映される1作品の計5作品。令和4年度 文化庁芸術祭のテレビ・ドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞した『通信簿の少女を探して〜小さな引き揚げ者戦後77年あなたは今〜』は、ディレクターが偶然手にした古書に挟まっていた1枚の通信簿がきっかけとなり制作され、通信簿の持ち主の少女を探す旅は、歴史に埋もれた日本の戦後史を紐解く旅へとつながっていく。山田洋次監督や、歌手の加藤登紀子、ジャズピアニスト秋吉敏子に“引き揚げ”体験のインタビューを行い、旅人として三浦透子が出演し、仲村トオルがナレーションを担当している。また、『東京SWAN 1946〜戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』では公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にドラコ・マルフォイ役で出演するなど、バレエダンサーとしての活動以外にもミュージカル出演など幅広い活躍で注目を集める宮尾俊太郎が、敗戦直後の1946年に日本で『白鳥の湖』の全幕初演に挑戦した人々の歴史秘話を紐解きながら、当時の振り付けでその感動を現代に蘇らせた。その他、現在公開中の『戦場記者』で監督を務めた須賀川拓が、アフガンの薬物問題を切り取った『アフガン・ドラッグトレイル』、2月24日(金)に『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が劇場公開を控える佐井大紀監督の最新作『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』、大阪限定上映となる『93歳のゲイ』の予告編が解禁。歴史的な事件の真相や今世界で起きている衝撃の出来事など、“観客に新たな発見”をもたらす作品となっている。仲村トオルがナレーション、三浦透子が旅人で出演『通信簿の少女を探して〜小さな引き揚げ者戦後77年あなたは今〜』『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』佐井大紀監督最新作『カリスマ~国葬・拳銃・宗教~』『戦場記者』の須賀川拓監督がアフガンの薬物問題に迫る『アフガン・ドラッグトレイル』宮尾俊太郎が『白鳥の湖』全幕初演に挑む『東京SWAN 1946〜戦後の奇跡『白鳥の湖』全幕日本初演~』本当の自分を隠し続けた“93歳のゲイ”の日々をみつめる『93歳のゲイ【大阪限定上映】』「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」()3月17日(金)より東京、大阪、名古屋、札幌にて順次開催3月17日(金)~30日(木)東京:ヒューマントラストシネマ渋谷3月24日(金)~4月6日(木)大阪:シネ・リーブル梅田3月24日(金)~4月6日(木)名古屋:伏見ミリオン座4月15日(土)~21日(金)札幌:シアターキノ
2023年02月13日野外シアターイベント「夜空と交差する森の映画祭2023」が、山梨県 白州・尾白の森名水公園 べるがにて、2023年9月23日(土)と24日(日)の二日間に渡って開催される。“丸一日”野外上映やアクティビティを楽しむオールナイト映画イベント「夜空と交差する森の映画祭2023」は、2014年からスタートし2023年で10周年を迎える野外映画上映イベント。会場では複数建てられるスクリーンで短編映画や長編映画を上映するほか、毎年変わる場所と世界観に合わせたアクティビティやコンテンツを楽しめるオールナイト野外映画フェスだ。短編映画や長編映画をオールナイトで森の映画祭2023では、30分以内の短編映画から長編映画に至るまで、様々な作品を複数のスクリーンで上映。22時に上映を終了するステージもあるため、映画鑑賞後はテントサイトでゆっくりと過ごすことができる。一方、オールナイトで上演するステージも用意し、朝まで映画を楽しめるのもポイントだ。キャンプやバンガローでの宿泊もまた、テントサイトでのキャンプやバンガローでの宿泊も心惹かれる。明るいうちからキャンプができるほか、マルシェやワークショップ、ヨガで身体を伸ばしたりと、のんびり丸一日満喫できる多様なコンテンツを用意する。渋谷パルコにて「映像のないシネマパーティー」開催なお、2月22日(火)にはスピンオフイベントとして、渋谷パルコにて見知らぬ映画と出会える映画音楽パーティー「映像のないシネマパーティー」を開催。学校や会社帰りに立ち寄るのもおすすめだ。【詳細】「夜空と交差する森の映画祭2023」日時:2023年9月23日(土)~9月24日(日)※オールナイト開催会場:山梨県 北杜市 白州・尾白の森名水公園「べるが」住所:山梨県北杜市白州町白須8056チケット:2023年夏頃に公式ウェブサイトのリンク先で販売開始<内容>数十の長編映画や短編映画の野外上映 / 飲食・物販ブース / ワークショップ / テントサイト
2023年02月06日野外シアターイベント「夜空と交差する森の映画祭2023」が、山梨県 白州・尾白の森名水公園 べるがにて、2023年9月23日(土)と24日(日)の二日間に渡って開催される。“丸一日”野外上映やアクティビティを楽しむオールナイト映画イベント「夜空と交差する森の映画祭2023」は、2014年からスタートし2023年で10周年を迎える野外映画上映イベント。会場では複数建てられるスクリーンで短編映画や長編映画を上映するほか、毎年変わる場所と世界観に合わせたアクティビティやコンテンツを楽しめるオールナイト野外映画フェスだ。上映作品は、短編・長編映画合わせて38本を予定。長編作品は、不朽の名作『若草物語』を原作に、自分らしく生きることを願い求める物語『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』をはじめ、映画『花束みたいな恋をした』、アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』、『カメラを止めるな!』、『パディントン2』の5本を上映する。この他、一般公募による短編映画や、過去の「森の映画祭」上映作品も上映。また、WOWOWの連続ドラマW-30『にんげんこわい2』より吉田羊主演の第1話「紙入れ」も特別上映される。短編映画や長編映画をオールナイトで森の映画祭2023では、30分以内の短編映画から長編映画に至るまで、様々な作品を複数のスクリーンで上映。22時に上映を終了するステージもあるため、映画鑑賞後はテントサイトでゆっくりと過ごすことができる。一方、オールナイトで上演するステージも用意し、朝まで映画を楽しめるのもポイントだ。キャンプやバンガローでの宿泊もまた、テントサイトでのキャンプやバンガローでの宿泊も楽しめる。キャンプ初心者でも安心して過ごせるよう、テントレンタルを実施し、キャンプ相談所も開設。また、日中には、マルシェやフード・ワークショップ、ヨガなど、のんびり丸一日満喫できる多様なコンテンツを用意する。フード・ドリンクは、キューバサンドや横浜の老舗ショコラトリー「ブルーカカオ」のカカオドリンク、山梨のブルワリー「ブライトブルーブルーイング」とタッグを組んだクラフトビール「夜空とカルダモンのヴァイツェン」などを販売する。【詳細】「夜空と交差する森の映画祭2023」日時:2023年9月23日(土)13:00〜9月24日(日)6:00 ※オールナイト開催会場:山梨県 北杜市 白州・尾白の森名水公園「べるが」住所:山梨県北杜市白州町白須8056<内容>数十の長編映画や短編映画の野外上映 / 飲食・物販ブース / ワークショップ / テント■チケット販売期間:・早割りチケット 2023年6月22日(木) 18:00~8月18日(金) 23:59・通常チケット 2023年8月19日(土) 0:00〜発売開始※「夜空と交差する森の映画祭2023」Peatixにて発売。入場券:早割チケット 10,800円/オリジナルタンブラー付き早割チケット 12,800円/オリジナルタンブラーと手紙付き早割チケット 13,300円/通常チケット 12,800円交通手段:新宿発 直行バスツアー 9,800円/名古屋発 直行バスツアー 12,800円/小淵沢駅発 シャトルバス往復券 3,000円/駐車券 3,000円/バイク駐輪券 2,000円宿泊:小さなテントサイト利用券(2.5m×2.5m) 3,000円/大きなテントサイト利用券(4m×4m)/ 駐車券付き 8,000円/バンガロー宿泊券 6名部屋 40,000円■上映作品 ※合計38本を上映予定。〈長編映画〉『ストーリー・オブ・マイライフ / わたしの若草物語』 / 『花束みたいな恋をした』 / 『スパイダーマン:スパイダーバース』 / 『パディントン2』 / 『カメラを止めるな!』〈短編映画〉『目玉』 / 『回復タイム』 / 『ささくれ』 /『家族めし』 / 『猟果』 /『優しいインコが暮らす街』 / 『たまには船にでも乗ろうか』 / 『グッドボタン』 / 『ジョディ』 / 『20dB』 / 『来世 ユニコーンの首筋後ろのホクロになりたい』 / 『探す未来』 / 『ラの♯に恋をして』 / 『ミラクルトイズ リカバー ザ ドクター』 / 『つくもさん』 / 『Needlewood Antiques』 / 『東京ブラッディベリージュースインシデント』/『EVEN」 / 『冴えない私たち」 / 『あたらしい世界』 / 『ぼくがこわい黑いもの』 /『ときめきの栞』 /『わたし、あなた』 / 『シカト」 /『マンガガールズ」 /『アサとヨル』 / 『NEO PORTRAITS』 /『修羅とラップ』 /『ステップ by ステップ』田代健二 /『Mishimasaiko」 / 『映画の妖精 フィルとムー』 /『宮田バスターズ(株)』 / 『凪の憂鬱』
2023年02月05日「第52回ロッテルダム国際映画祭」Limelight部門に正式出品されている、辻村深月原作アニメーション映画『かがみの孤城』が、現地時間2月2日に上映。現地入りしていた監督の原恵一が、観客とのQ&Aを行った。観客から大きな拍手と歓声が送られた本作の上映後、原作からアレンジしているシーンがある中、どのような点を意識して製作したのか、質問が及ぶと、「原作では、孤城に集まる7人それぞれのバックストーリーが丁寧に描かれているのですが、映画で同じように描いてしまうと2時間に収まりきらないため、“安西こころ”という女の子を中心とした物語として、しかし原作のストーリーを損なわないよう構成しました」と原監督が説明。また“マサムネの声優は有名な某名探偵の声優と同じで、劇中で某名探偵の決め台詞が使われていて驚きました”と観客から感想が寄せられると、「オランダでまさかこのような質問が来るとは思ってなかったのですが(笑)某名探偵は日本ではとても有名なアニメーションですが、その『真実はいつも一つ!』という決め台詞をパロディで言ってもらおうと思い、遊びました」と話す監督。さらに、「ちなみに僕が長年監督を務めた『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんの声を演じていた矢島晶子さんがある役で出演してますが、わかりましたか?」と問うと、観客からは「わかりました!」との声も。そして、本作を通して“伝えたいメッセージ”について質問が来ると、「日本でもオランダでも学校に行けない子はたくさんいると思うけど、そういう子は親も友達も誰も助けてくれないと思ってすごく孤独の中にいるかもしれないけど、それはずっと続くことではなく、きっと誰かが味方をしてくれるから信じて欲しいということが、この映画の伝えたいメッセージです。I believe you are not alone.(あなたはひとりじゃない)」と回答した。『かがみの孤城』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:かがみの孤城 2022年12月23日より公開©2022「かがみの孤城」製作委員会
2023年02月04日福永朱梨と金子大地の共演で贈る、ロマンポルノ50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」第1弾作品『手』が、現在開催中の第52回ロッテルダム国際映画祭・ハーバー部門にてプレミア上映され、松居大悟監督が舞台挨拶に登壇した。松居監督作品の本映画祭への出品は『アズミ・ハルコは行方不明』(16)以来2度目、今回初めて映画祭への参加となった。オランダ・ロッテルダム国際映画祭は、新人監督の登竜門的な存在として多くの若手映像作家の作品を紹介しており、毎年約600作品が上映され、来場者数は30万人を超えるヨーロッパでは重要な国際映画祭の1つ。その内のハーバー部門は、映画祭の中でも最新で最大のプログラムで、世界から集まる幅広い現代映画を紹介するセクションとなる。本作は舞台挨拶のチケットが完売となる大盛況ぶりで、男女問わず幅広い年齢層の観客が来場。上映前の舞台挨拶で監督は、「ロッテルダム国際映画祭への出品は2回目ですが、初めて現地に参加できて嬉しいです。今回、ロマンポルノ50周年ということで制作されることになり、現代に男女の価値観を更新して作ったのが本作です。今を生きるさわ子を楽しんで頂けたら幸いです」と挨拶した。上映中は、さわ子がおじさんコレクションを開くシーンなど、多くの場面で笑いが起こるほどで、上映後には大きな拍手が沸き起こった。その後のQ&Aセッションでも多くの質問が寄せられ、観客から「本作は本が原作となっているが、なぜハッピーエンドにしなかったのか」と質問が挙がると、松居監督は「自分自身としては、ハッピーエンドにしたつもり」と回答。「主人公のさわ子は自分の中でたくさんの枷をつけていたが、すべての荷をおろして、ようやく本来の自分として生きていけるというエンディングにした」と応じた。最後に、「この映画では、題名にもある通り『手』が大きなテーマだと思うが、監督が最も伝えたかったメッセージは何か」という質問に対し、「明確な正解はない。見た人それぞれの解釈がある」と監督。「自分自身の考えでは、さわ子は最初お父さんの手に抱かれていて、そのうちに自分を抱きしめてくれる手がなくなっていって、誰かの手を求めていたのだと思う。また、老いていっても、手というのは欲望を最も素直に表現するものであり、手は嘘をつくこともあれば嘘をつけないものにもなるという矛盾をはらんでいるものであるというように、いろいろな解釈があると考えている。手はコミュニケーションの始まりにもなる」と舞台挨拶を締めくくっていた。『手』は全国にて順次上映中。各種サービスにて配信中。『手』『愛してる!』『百合の雨音』の各Blu-ray&DVDと『ロマンポルノ・ナウ コンプリートBD-BOX』は4月28日(金)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:手 2022年9月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開©2022 日活
2023年02月02日※8月16日、上映作品・チケット情報を追記しました。年に1日だけ現れる野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」が、9月23日(土)山梨県にて、4年ぶりにリアル開催されることが決定した。2014年より開催してきた同イベントは、数十本の短編映画や数本の長編映画を複数のステージにて上映するほか、毎年変わる場所と世界観に合わせたアクティビティやコンテンツをたのしめるオールナイト野外映画フェス。10周年を迎える今年は、2015年・2016年と同様、都心より車で2時間半ほどの山梨県白州・尾白の森名水公園「べるが」が会場となっており、明るいうちからマルシェやワークショップ体験、キャンプ、ヨガ、夜は静かに森のさえずりの中で眠る…という、丸一日楽しめる企画が満載だ。また、これまでと同じように、オールナイト上映するステージも健在で、朝まで映画を楽しむこともできる。そして、2月22日(火)18時~21時には、スピンオフイベントとして、見知らぬ映画と出会える映画音楽パーティー「映像のないシネマパーティー」を渋谷PARCO内の〈ComMunE〉にて開催する。上映作品決定今回、計38本(5本の長編・33本の短編映画)を上映。▼長編映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『花束みたいな恋をした』『スパイダーマン:スパイダーバース』『パディントン2』『カメラを止めるな!』そのほか、16本の短編映画(公募作品)に加え、一般公募による短編映画13本、過去の森の映画祭上映作品より4本を招待作品として上映。また、連続ドラマW-30「にんげんこわい2」より第1話「紙入れ」が特別上映される。夜空と交差する森の映画祭2023開催概要【開催日時】9月23日(土)13:00~翌朝6:00※映画上映は18:30~翌朝5:00※一部エリアでは18:30~22:00のみ映画上映実施※キャンプ・バンガローのチェックアウトは翌朝10:00【会場】白州・尾白の森名水公園 べるが【チケット】・入場券(お得な早割チケットは8月18日23:59まで)早割チケット ¥10,800オリジナルタンブラー付き早割チケット ¥12,800通常チケット ¥12,800 ※8月19日0:00~発売開始・交通手段新宿発 直行バスツアー ¥9,800名古屋発 直行バスツアー ¥12,800小淵沢駅発 シャトルバス往復券 ¥3,000バイク駐輪券 ¥2,000・宿泊小さなテントサイト利用券 ¥3,000大きなテントサイト利用券 駐車券付き ¥8,000(シネマカフェ編集部)
2023年02月02日