食中毒は梅雨時期から秋口くらいまでの高温多湿な時期にかかりやすいとされています。細菌が原因となるケースが大多数を占めていて、細菌やウイルスが原因の9割以上を占めます。細菌性食中毒は毒素型(黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌)と感染型があり、前者は発症が数時間と早く、感染型は腸に侵入して増殖してから発症するので1日から数日たってから症状が出るのが特徴です。 また、感染型にはサルモネラが有名で、これは腸粘膜に侵入して増殖しますが、一方でカンピロバクターや腸管出血大腸菌は、腸粘膜で毒素を産生して発症します。感染の広がりはノロウイルスが最も強いです。 子どものほうがなりやすい理由! 食中毒の症状 抵抗力の弱い子どもは要注意!子どもは大人に比べて食中毒の症状が強く出やすいです。腸の免疫力、胃液の殺菌性、脱水にやりやすいことなどが原因です。離乳食は火を通したものが原則ですが、幼児期も気を付けましょう。 例えば、お家でハンバーグを作るときは、中までしっかりと火が通っているかを確認します。焼肉やしゃぶしゃぶなどは生肉をつかむお箸と食べるお箸を別々にします。夏場のバーベキューも同様に注意する必要があります。 食中毒の主な症状とは食中毒の主な症状は、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、血便などがあります。菌によっては、のどや眼球、食道の筋肉麻痺が起こり、呼吸困難になったり、物が2つに見えるなど視覚症状に影響を及ぼすこともあります。 応急処置としては、吐き気がひどい場合には体を横向きにし、嘔吐物が誤って軌道に入らないように注意しましょう。嘔吐や下痢がある場合については、脱水症状になりやすいので、吐かないように水分を少しずつこまめに与えましょう。 上記のような食中毒と思われる症状があれば、いずれもできるだけ早めに医療機関に受診し、医師の診察を受けるようにしてください。 食中毒の予防法と治療法 食中毒の予防法と治療法は下記のとおりになります。 予防法●せっけんを使って手を洗いましょうせっけんをしっかりと泡立てて、手のひらはもちろん、指先と爪の間や手首、手の甲などを丁寧に洗います。ママやパパがしっかりサポートして洗ってあげましょう。 ●調理器具、スポンジ、ふきんなどを清潔に保ちましょう魚介類やお肉を切った後の包丁やまな板には、生魚や生肉に付着している菌がそのまま付いている可能性があります。ほかの食材にうつらないようにするため、しっかりと洗剤で洗ったり、熱湯消毒をするようにします。 ●食材をしっかり洗いましょう食材の表面についているウイルスや細菌は水洗いをしっかりすれば落とせるので、調理前に必ず洗います。 ●食材の加熱はしっかりおこないましょう生肉や生魚、貝類などは、細菌やウイルスが付着している場合があります。そのため、レバーなどの内臓類やお肉のほか、お魚や貝類、賞味期限が切れた卵などはしっかりと加熱することが大切です。 ●お弁当のおかずは冷ましてから入れましょう十分に火を通すことはもちろんですが、温かいまま詰めてしまうと、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、おかずはしっかりと冷ましてから詰めます。 ●時間が経過してしまった食材は捨てましょう時間が経ってしまった食材や、においや味などから少しでもあやしいと思った食べ物は傷んでしまっている可能性があるので、思い切って捨てます。 ●手に傷などがある場合は、ゴム手袋をしましょう調理する人の手や指に傷がある場合、細菌が食品につくことで食中毒を起こしてしまうケースも。そのため、調理をする際にはゴム手袋を使うようにします。 ●食品は室温で長く放置しないようにしましょう調理後の食品や常温保存NGとされる食材は、冷蔵庫や冷凍庫に素早くしまいましょう。 治療法基本的な治療としては、脱水症状を防ぐため点滴治療をおこないます。吐き気がある場合は、食事が取れるようにするため吐き気止めの注射を打ちます。 また、細菌性の食中毒と考えられる場合で、免疫不全などの基礎疾患がある場合や、脱水症状や腹痛などの症状がひどい場合には抗生剤を使用します。さらに、症状があまりにもひどい場合は入院治療をおこないます。 子どもは注意が必要! 食中毒を誘発しやすい食べ物●お肉牛肉、豚肉、鶏肉すべての生肉に、細菌やウイルス、まれに寄生虫などが付着している場合があります。そのため、しっかりと加熱して食べるようにしましょう。 ●魚魚介類にはウイルスや細菌が付いている可能性があるので、中まで十分に火を通しましょう。また、近年では減少していますが、ヒスタミンによる食中毒も注意が必要です。鮮度の悪い魚などを食べると起こりやすく、加熱調理をしても効果に乏しいです。発症すると発疹や蕁麻疹をきたします。ヒスタミンによる食中毒を防ぐには、魚の解凍後は速やかに調理したり、魚を低温で管理することです。ほかにも、練り物や魚のフライなど加熱したものも常温で長時間放置しておくのは危険なので、冷蔵庫にすぐしまうようにしましょう。 ●卵卵の食中毒は、ほとんどがサルモネラ菌が原因です。そのため、生卵を食べる際は賞味期限を確認するか、しっかりと加熱してから食べるのが好ましいです。特に卵焼きは中まで火が通っているかわかりにくいので、しっかりと切って中の具合を確認しましょう。 水分補給をおこなう際の注意点食中毒を起こしてしまった際にポイントとなるのが水分補給です。下痢が続くと脱水症状になりやすいので、こまめな水分補給を心がけましょう。その際、飲み物の冷やし過ぎには注意して、できるだけ常温で飲ませるようにしてあげてください。 子どもを食中毒から守るには、大人が食中毒に対する正しい知識を持ち、実践することが大切です。特に食中毒が起こりやすくなる今の時期は、気を付けなければなりません。しっかりと予防することで、食中毒が起こるリスクはかなり軽減できます。ぜひお家で実践してみてください。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2020年07月29日2020年7月8日、厚生労働省はヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことで銅食中毒が発生したと発表しました。ヤカンや水筒など金属製の容器に酸性の飲み物を入れると、金属が溶け出し銅食中毒になる可能性があると呼びかけています。ヤカンに入れたスポーツ飲料を飲んだことによる銅食中毒が発生しました。金属製の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出すことがあります。金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は、注意書きをよく確認しましょう! #銅 #食中毒 — 厚生労働省食品安全情報 (@Shokuhin_ANZEN) July 8, 2020 東京都保健福祉局のウェブサイトによると、金属と食品が直接接触しないように容器や調理器具にはコーティングがされているといいますが、傷が付いていたり、酸性飲料を長時間保管したりすると金属が溶け出すことがあるそうです。注意すべき、注意すべき飲み物は、炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料など。炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸などを多く含む飲み物は酸性度が高くなります。これまでに古くなったヤカンや、内側に傷がついた水筒によって、食中毒が起きていました。気温が高くなると、食中毒が起こりやすくなります。ヤカンに限らず衛生面に気を付けることが大切です。【ネットの声】・怖すぎる。気を付けないとだめだね。・え、知らなかった。うっかりやってしまいそう。・小さい頃に教わった。命にかかわることだから覚えておくべき。暑くなる時期は、熱中症の予防策としてスポーツ飲料を飲む機会も多くなります。食中毒にならないよう取り扱いには気をつけましょう。[文・構成/grape編集部]
2020年07月09日食中毒を防ぐために、日常生活で気をつけたいことムシムシ暑い梅雨の季節がやってきました。この時期から夏場にかけて、特に小さな子どもがいる家庭では、食中毒なども心配ですね。今回は、食育指導士で看護師の資格を持つ小林エリさんに、日常生活でついやりがちなことを中心に気をつけたいことを教えていただきました。麦茶はどうやって作っていますか?わが家は、子どもが3人の5人家族。毎日、やかんに5リットルのお湯を沸かして麦茶を作っていました。その後、常温で自然に冷めるのを待って冷蔵庫に入れていたのですが、それがNGだと聞いてびっくり!■麦茶は作ったらすぐに冷やす麦茶を作ったら、まずはやかんごと水を張ったボールや桶などに入れて、できるだけ早く冷やすことが大事。なぜかというと、常温と言われる温度が、菌が好む温度30度~40度であり、その温度を保つ時間が長いほど、細菌が増えやすいのです。常温で放置するのは、菌が増える格好の環境を作り出すことに!できるだけ、その温度の時間を短くすることが細菌を増やさないことにつながるのだそうです。■水出し麦茶は?個人的には、一度沸騰させて麦茶を作る方が安全な気がしていましたが、「水出し麦茶」について聞いてみると…。実は、沸騰させて常温放置するよりも、水出しの方が菌の繁殖が少ないとのこと。この場合も、暑いところに置きっぱなしにせず、保冷することが大切です。洗い桶に大きなやかんを入れて冷ますとシンクの洗い場が使えないためにジャマ…という理由で、そのままコンロに放置で冷ましていたわが家。この夏からは「早急に冷やすこと」を取り入れたいと思います。2日目カレーは要注意!カレーを作るなら2日分まとめてという家庭は多いのではないでしょうか。わが家でもそれが当然だったのですが、小林さんによると「2日目カレーは注意が必要です。どう保存するかが重要」とのこと。注意点とベストな保存方法を聞きました。■常温での放置は危険!再加熱時には中までアツアツにわが家は涼しい季節は鍋のまま放置が基本でした。ただ、一度暑い季節に常温でコンロに置いておいたら、2日目に「これはちょっとやばい?」と思ったことがあり、それ以来、夏場は冷めた後に鍋ごと冷蔵庫に入れるように。小林さんいわく、やはり常温での放置は、麦茶と同様に、細菌が増えやすい温度に長時間さらされるので危険だそうです。そして、鍋で再加熱するときに気をつけたいのが、その温度。よくかき混ぜながら内部まで熱々になるようにすることが大事だとか。わが家でも、しっかり温めたつもりでも部分的にアツアツじゃない時があるので、気をつけなければと肝に銘じました。■残ったら小分けにして冷蔵庫が安心基本的には、残ったものは小分けにして冷蔵庫に入れて保存。小さく分けることで冷めるまでの時間がかからなくすることが大事なんだそうです。夏場のおにぎりはラップを使って環境問題にも詳しい小林さんは、使い捨てのラップを使うことに抵抗を持ちつつも、必要な時に必要なだけ使用し適切に処分するということを意識して、夏場はラップを使ってのおにぎりをすすめています。私は、普段からおにぎりを握る時はラップを使っていましたが、小林さんは「おにぎりの具材も、素手でなく箸を使って入れましょう」とのこと。私はつい、梅干しなどを指で入れたりしがちでしたが、そこも注意が必要だなと反省しました。コロナ予防だけじゃない、基本の手洗い小林さんは、「多くの人が新型コロナウイルス予防を意識して、すでに習慣化していると思いますが、食中毒予防にも手洗いはとても大事。“食べる前には必ず手を洗う”ということを子どもに習慣づけることはもちろん、作り手が調理の前には丁寧に手洗いをすることを忘れないようにしてください」と話します。また、「作り置きは便利で、毎日の料理を担うママやパパの強い味方ですが、夏場は特に衛生管理は十分にした上で活用してほしいと思います。また、日頃から免疫力や胃腸の調子を整えることを意識してほしいですね。それから、食事のメニューはもちろんですが、家族で楽しい食卓を囲むということが心身の健康には欠かせないと思います」と話されました。今回のお話で、普段何気なくやっていること、家庭内では当たり前になっていることにも注意が必要と知りました。家族の健康を守るために、意識して生活を見直したいと思います。■取材協力京都sakura工房小林エリさん<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年06月28日自粛生活中に増えたテイクアウト。お店の味が家で楽しめるのはうれしいが、梅雨以降は食中毒のリスクも。一家だんらんが修羅場と化す前に、危ない“持ち帰り”の特徴を覚えよう。「約1カ月半にもおよぶ自粛生活で、4月の外食産業の売り上げは前年比で約40%もダウン。減収を補おうと、多くの店が持ち帰りに力を入れるようになりました。緊急事態宣言が解除されても、すぐにお客さんが元の数に戻るとは考えにくいですから、今後もテイクアウトを強化するお店は増えるでしょう。だからこそ、食中毒が起こりやすい梅雨や夏場に向けて、そのリスクを見抜く目と対策が重要になってきます」こう語るのは、食品の衛生管理にも詳しいフードジャーナリストの池田恵里だ。『飲食店リサーチ』を運営する株式会社シンクロ・フードが行ったアンケート調査では、飲食店経営者514人の約53%が『テイクアウト販売を始める・または強化する』と回答している。「ただ現実問題として、コロナ禍で急きょ、テイクアウトを始めた個人経営の居酒屋や定食屋のなかには、衛生面の安全対策がまだ手探りで、危うい状況にある店も見受けられます」本来、テイクアウトは注文を受けてから調理して、持ち帰り後はすぐに食べるのがベストだ。「しかし実際は、作り置きの弁当や惣菜を、直射日光が当たる暑くなりやすい店先で一定時間陳列したり、おいしさを追求して、加熱が十分でないレアな焼き加減でおかずを提供するお店もあります。細菌は水分・温度・栄養があるところで繁殖しやすい。とくに30〜37度くらいの気温帯は危険ゾーンです。たとえば腸炎ビブリオの場合、わずか2時間ほどで、1つの菌が発症レベルとなる1万個に増殖するといわれています」食中毒が起これば店の存続にはもちろん、最悪の場合、食べた人の命の問題にも直結しかねない。東京都福祉保健局・健康安全部の担当者も、つぎのように注意喚起する。「夏場によく原因となるのは、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌のO157、サルモネラ菌などの細菌。潜伏期間は数時間から数日で、主な症状は腹痛や下痢、発熱、悪寒、倦怠感などです。なかには重症化することもあり、O157だと脳障害に発展したり、亡くなる例も報告されています」こんな悲惨な目にあうのは避けたい。そこで、食中毒のリスクがあるテイクアウトの見分け方を池田さんに教えてもらった。■屋外で販売している/山積み陳列になっている「店頭には写真やサンプルしかなく、販売する商品は、クーラーボックスや店内の冷蔵庫に保存されていたり、注文後に作られているかを確認しましょう。気温の高い屋外でそのまま販売しているものや、山積みに陳列されているものは要注意です」(池田さん・以下同)■危険な盛り付けをしている「弁当の盛り付けは、温かいものと冷たいものを一緒にしないことが大事。たとえば、焼き肉の下にサニーレタスを敷いたり、ハンバーグに大根おろしをのせたりすると、冷たい生野菜に付着していた菌が温められて、増殖してしまう可能性があります。また、丼ものに温泉卵がトッピングされているとおいしそうに見えますが、卵にはサルモネラ菌がついていることもあり、持ち帰りの弁当で盛り付けて提供するのはリスクがあります。見た目の豪華さと安全は比例しないんです。こうした食材は、それぞれ分けて盛り付けてあるほうが、安全と言えるでしょう」最後に池田さんは、家で調理する際も食中毒のリスクはあると、自宅での予防法も教えてくれた。「飲食店では食中毒を予防するため、魚なら中心温度60度で1分、肉なら75度で1分を、加熱の目安にしています。自宅での調理もしっかり火を通すことを意識してください。さまざまな食品に菌を広げないために、まな板の両面を野菜類なら表、肉・魚介類なら裏と使い分けるのもポイントです。また作り置きのおかずはお酢を使ったレシピがおすすめ。お酢には菌の増殖を抑える効果があります。少しにおいは残りますが、ご飯は2合に対して大さじ1杯のお酢を入れて炊くと長持ちします」テイクアウトでも、家での料理でも、小さな意識の積み重ねが家族を守ることにつながる。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月05日こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。高温多湿な季節になると、細菌からの食中毒が発生することがあります。食中毒は20~37℃ほどの温度を好み、繁殖するといわれています。 厚生労働省でも「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」ということで紹介されています。今日はその6つのポイントを基本にしながら、家で調理するときの注意点を話します。 食中毒の症状はどんな感じ?食中毒になると多くの場合、数時間後に発症します。菌によっては1週間後に出るものもあるので、原因の食べ物を特定するのが難しい場合もあります。症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが起きます。症状が激しく現れた場合は、迷わず病院へ行きましょう。特に、大人よりも細菌に弱い赤ちゃんは、重症化することがあります。大人よりもずっと注意が必要だと思ってください。 私の父母は、夏の旅先で食中毒になり、そのまま旅先で入院するということがありました。お昼ご飯に食べた貝が「なんだか変?」と思ったけれど普段食べ慣れない貝なので「こんなものかな?」と思い、食べてしまいました。口にして「なんだか変?」と違和感を感じたら、食べないことも大切です。 食中毒予防の3原則厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」のベースとなっているのが、食中毒予防の3原則「つけない・増やさない・やっつける」です。 細菌を食べ物に「つけない」食べ物についた細菌を「増やさない」加熱して「やっつける」 この3つが大切です。「うちは気を付けているから大丈夫」と思わず、意外にも見落としている部分があるかもしれません。食べ物を購入するところから、調理をして食べる。そして、保存するまでの間に、どんな「つけない・増やさない・やっつける」をすればいいかを、次から具体的にみていきます。 食中毒を起こさないために家でできることまずは、スーパーなどで食品購入する時から、気を付けることができます。ここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」です。 ・消費期限などの表示をチェックする・肉・魚はそれぞれ分けて包む・保冷剤(氷)などと一緒に袋に入れる・寄り道しないでまっすぐ帰る 特に夏は、スーパーから一歩外に出ると、灼熱の太陽が照っています。肉魚などの生ものを購入したときは、いつも以上に気を付けます。何件かお店を回る時などは、肉魚などの生ものは最後に購入するなど工夫するのもOK。肉魚の汁が、他の食材につかないように、袋を別にするとより衛生的です。 次に、スーパーから帰宅したときのポイントです。 ・帰ったらすぐに冷蔵庫に入れる・冷蔵庫に入れるのは7割程度(パンパンに入れない)・肉・魚は汁が漏れないように包んで保存・冷蔵庫は10℃以下に維持・冷凍庫は-15℃以下に維持 生ものは冷蔵庫の下の段に入れ、上の段になるほどそのまま食べる食品を入れると、衛生的です。また、台風などで停電になった場合は庫内温度に影響を与えるので、扉の開閉は控えた方がいいといます。 調理をするときに気を付けることここでできるのは3原則の中の「つけない・増やさない」に加えて「やっつける」です。やっつけるとは、加熱してやっつけることです。まずは、調理の下準備で気を付けることから見ていきます。 ・こまめに手を洗う・こまめにごみを捨てる・冷凍食品の解凍は冷蔵庫で・タオルや布巾は清潔なものに交換・まな板、包丁で肉魚を切ったら熱湯をかけておく・肉魚は生で食べるものから離す・野菜も良く洗う・包丁などの器具、布巾は洗って消毒下準備をする順番や衛生面に気を付けます。さらに調理で菌をやっつけます。・加熱は十分に(めやすは中心部分の温度が75℃で1分以上)・台所は清潔に・作業前は手を洗う・調理を途中でやめたら食品は冷蔵庫へ・電子レンジを使う時は均一に加熱されるようにする 給食調理では、85℃以上90秒間以上加熱するのがルールになっています。より安心な調理を!ということで離乳食を調理する場合の参考にしましょう。 食事の前に手を洗い、盛り付けは清潔な器具、食器を使って食べます。食べ物を長時間室温に放置しないようにします。また残った食品は、手洗い後、清潔な器具、容器で保存します。この時、早く冷えるように小分けにするといいです。温めなおすときは十分に加熱します。残った食品が、ちょっとでも怪しいと思ったら、思い切って捨てます。離乳食でも、冷蔵、冷凍保存をすると思いますが、赤ちゃんに食べさせる前に、大人が試食して確かめましょう。 夏は、普段以上に食べ物の衛生管理を心がけることで、安心して食事をすることができます。また、食中毒は夏に限ったことではありませんので、これを習慣にすることで1年を通して家族を守るための食中毒予防になります。 ※参考:厚生労働省「食中毒予防の6つのポイント」著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年07月27日高温多湿な状態が続く6〜9月は、細菌性の食中毒の発生率が高まります。そして、原因となる細菌は、キッチンに潜んでいることも・・。簡単にできる3つの予防法を実践し、食中毒を起こさないように注意しましょう。夏に多発!細菌性食中毒ってどんなもの?細菌性食中毒は、カンピロバクター・O-157・サルモネラ菌などの細菌によって引き起こされる食中毒。下痢・腹痛・高熱などの症状が起こります。これらの原因菌は、高温多湿の環境を好むため、夏場に多く発生するのが特徴。平成27年の患者数は6,029人と多く、飲食店だけでなく家庭でも発生しています。家庭で食中毒にならないための3つの原則1.食中毒菌を「つけない」食中毒は原因となる細菌が食品に付着し、体内に入り込むことによって起こります。細菌を食品につけないためには、正しい手洗いと食品・調理器具を適切に扱うことが重要です。《手洗いのポイント》汚れたら手洗いをする。(調理前・トイレ後・生ものを触った後・鼻をかんだ後など)指のすき間など、洗いにくい部分も洗う。殺菌力のある石けんを使う。清潔なタオルやペーパータオルで手を拭く。《食品と調理器具を扱うポイント》使うたびにまな板を洗う。生野菜など火を通さないものと、肉・魚に使うまな板と包丁を分ける。バーベキュー・鉄板焼きでは、生の肉・魚を扱う箸と食べるための箸を分ける。食材は、清潔な密封容器に入れるか、ラップをかけて冷蔵保存する。2.食中毒菌を「増やさない」調理前の食材や惣菜は、速やかに冷蔵庫や冷凍庫で保管してください。というのは、細菌の多くは10℃以下で増殖が遅くなり、マイナス15℃以下で増殖が停止するためです。また、調理した料理は早めに食べることを心がけ、残ったおかずは直ちに冷蔵庫に入れましょう。冷蔵庫を過信せず、早めに食べきることも大切です。3.食中毒菌を「やっつける」ほとんどの細菌は加熱をすれば死滅させることができます。肉や魚なら、中心部を75℃で1分以上加熱するのが目安です。使用後のふきんやまな板といった調理器具にも細菌が付着しています。洗剤で洗ってから、煮沸消毒するか熱湯をかけることで殺菌できます。 疲労・睡眠・栄養の状態などによって、同じものを食べても食中毒を起こす人と起こさない人がいます。特に、暑い日が続いて体力が落ちているときは要注意。食事と休養をしっかりとり、普段から体調管理を心がけましょう。【参考】政府広報オンライン食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント〈〉(最終閲覧日2016/08/05)保健指導リソースガイド「食中毒」の季節が到来食の安全を守り予防するための3原則〈〉(最終閲覧日2016/08/05)
2019年06月17日あなたがお弁当作りで気にしていることはなんですか?彩り、栄養のバランス、食中毒対策などでしょうか。食中毒は一年じゅう発生していますが、とくに夏、5~9月にかけて多くなります。それは日本の夏が高温多湿で、食中毒菌にとって最高の環境だからです。食中毒予防の三原則「菌を付けない(清潔)」「菌を増やさない(温度管理・迅速)」「菌を死滅させる(加熱)」をすることで、食中毒予防ができます。今回は食中毒を防ぎながらお弁当づくりを楽しむコツをお伝えしていきます。食中毒を防ぐお弁当づくりのコツ●調理前に手を洗う私たちの手には食中毒菌や食べ物を腐らせてしまう菌などが、多数くっついています。まずは調理する前に石けんでしっかりと手を洗いましょう。また作業中も、こまめに手を洗いましょう。●お弁当箱はいつも清潔にお弁当箱って洗うのがけっこう大変ですよね。シンプルなものでも、お弁当箱、ふた、おはし箱、おはし……と洗うものがたくさんあります。お弁当箱をきれいに洗って、しっかり乾燥させておくことが食中毒を防ぐ基本となります。ふたのゴムパッキンの部分は汚れが落ちにくいので、しっかりパッキンを外してから洗いましょう。スポンジで洗いにくいときは、スプレー状になった洗剤も販売されています。細かい部分は直接噴霧できるので、洗いやすいですよ。洗ったあとはしっかり洗剤を洗い流し、乾いたふきんやキッチンペーパーで水分を拭きとったら、涼しいところで保管します。熱湯消毒やアルコール消毒をするとより清潔です。お弁当箱の材質によって熱湯消毒が不向きなときは、塩素系の漂白剤もおすすめです。●水気を切って盛りつける細菌は水分があると増殖しやすいです。ミニトマトはヘタを取ってキッチンペーパーでふいてから入れましょう。そのほか、ブロッコリーカリフラワーなども水気をふき取ってから入れます。レタスやキュウリなど生野菜は水分が多いので、お弁当に不向きです。もし入れるなら、別の容器に入れていき、ドレッシングは食べる直前にかけると水分が出にくくなります。●味の濃いおかずを入れる味が濃いおかずのほうが、細菌の増殖が抑えられます。●しっかり冷ますご飯やおかずが温かいままでふたをしてしまうと、水滴がつくため細菌にとって最適な環境になります。また、温かいままふたをすると、お弁当の内部の温度が下がりにくくなって細菌が増えやすい状態になります。●素手でさわらない私たちの手には数多くの菌が存在しています。特に黄色ブドウ球菌は化膿した傷に存在しますが、鼻・皮膚・のどなどに存在し、健康な人でも20~30%もっています。お弁当を詰めるときは、おはしを使って詰めていきます。またおにぎりを作るときも素手ではなく、ラップに包んで作ります。●加工食品も火を通すハムやかまぼこ、ちくわなどは調理をしなくても食べられますが、食中毒予防のためには炒め物や煮物などに入れ、火を通したおかずにします。作りおきおかずの保存のコツ作りおきのおかずはお弁当の強い味方です。保存するときは作りおきおかずを入れる容器もしっかりと熱湯消毒やアルコール消毒をして保存します。お弁当に入れるときは、電子レンジなどで加熱して使います。作りおきおかずでも過信は禁物です。夏場は傷みやすいので、2~3日以内に食べ切るようにしましょう。夏の調理に関して特に注意したいこと●中まで加熱する(中心温度75℃以上)ほとんどの食中毒菌は加熱によって死滅します。ハンバーグや卵焼きなど、中までしっかり火が通っているか確認します。●調理器具の洗浄、消毒をするまな板や包丁などの調理器具類にも細菌は付着しています。できればまな板は、生食用、加熱調理済み用など使い分けをしていると、より食中毒予防につながります。また、まな板などは洗ったあと、熱湯消毒や塩素系の漂白剤でこまめに消毒をします。便利グッズを活用する●保冷剤を利用お弁当箱を冷蔵庫にしまえればいいですが、入れられない時は涼しいところで保管します。100円ショップでもお弁当箱サイズの保冷剤が売られているので、保冷バックに保冷剤を入れておくだけでも温度が上がらず、細菌の増殖が抑えられます。●使い捨てカップを利用洗って何度も使用できるシリコンのカップもありますが、きちんと洗えていないと細菌などが残ってしまうことがあります。使い捨てのカップなら洗う手間もなく、清潔な状態でおかずが詰められます。カップを使うとおかずとおかずが直接触れ合わないので、二次汚染も防げます。●抗菌シートを利用抗菌シートは水と反応して抗菌成分が揮発することで細菌などの増殖を抑えてくれます。おかずへの臭いうつりもなく、ご飯やおかずの上にのせるだけなので、とても簡単で便利です。購入する時は品質表示に「カラシ抽出物」と記載されているものを選びます。以上、夏に多くなる食中毒をしっかり予防して、お弁当などの手料理を楽しむコツをご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。●ライター神田由佳総合病院や介護老人保健施設で栄養士業務に10年携わる。現在はフリーランスの管理栄養士として、専門学校の講師、クリニックでの栄養指導、企業での特定保健指導・健康相談、介護予防教室、料理教室、レシピ作成(糖質制限、腎臓病、糖尿病、保育園、ファミリー向けなど)、コラム作成、オンラインのダイエットサポートなど活動中。
2018年08月14日ジメジメとした暑い季節に増える食中毒。食材は目に見えて変化をするので気を使いやすいですよね。でも調理器具は菌が繁殖していても気がつかないことがほとんど。食材の扱いや衛生面で気を使っていても、菌が繁殖した調理器具を使ってしまえば食中毒のリスクは高まってしまうんです。今回は手軽に除菌できる便利アイテムをご紹介します!食中毒対策、本当にできてる?生ものを取り扱う前後に手を洗ったり、まな板や包丁を使う際の食材の順番を気にしたり……。食中毒の危険性が高くなるこの時期だからこそ、気を使っている方も多いのではないでしょうか。でも忘れがちなのが調理器具の除菌・殺菌。まな板や包丁、作り置きに使う保存容器などは食器用洗剤で洗っても、菌が付着したふきんなどで拭いた場合、食中毒のリスクがあるんです。調査方法:インターネットリサーチ実施期間:2018年5月25日(金)〜2018年5月27日(日)調査対象者属性 :20〜40代の働く主婦調査対象居住地:全国回答数:1,000名ところが20〜40代の働く主婦1,000名を対象に食中毒対策に関するアンケートを実施した結果、「生ものを取り扱う前後に手を洗う」や「時間が経ち過ぎたものは思い切って捨てる」が70%以上に対し、調理器具の除菌・殺菌は10%を切るという衝撃的結果に……。シュシュっと便利な《カビキラー キッチン用アルコール除菌》衛生微生物研究センターが「アルコール除菌」と「煮沸消毒」の効果を検証したところ、ともに99%以上の菌が減少したことが確認できたのだとか。提供:ジョンソン株式会社さらに、使用後から次の調理まで時間が空く場合は、その間に意図せず調理器具に菌が付着することがあるため、念のため使用直前にも除菌を行うのがベターとのこと。とはいえ調理器具を除菌・殺菌するとなると、わざわざお湯を沸かして熱湯をかけるなど手間がかかりますよね。でも大丈夫!《カビキラーキッチン用アルコール除菌》ならスプレーするだけなんです。包丁などは水分を除去したあとに、濡れる程度までスプレーするだけ。そのあとに洗い流しやふきとりは必要なし♪100%食品に使える原料から作られているので、食器や作り置き用の保存容器にも使えますよ。ほかにも台ふきんや、食卓、キッチン家電の掃除にも使えるスグレモノ!ちなみに、調理器具が濡れた状態で使用するとアルコールが水で薄まってしまうので、乾いた状態で吹きかける方が除菌効果を発揮してくれるそうですよ♪まとめ梅雨は開けましたが、まだ食中毒に危険は潜んでいます。暑い夏こそ、作り置きやお弁当の際に、さらに気をつけていかなくてはなりませんね。《カビキラーキッチン用アルコール除菌》は手軽にシュッと吹きかけるだけで対策できるので、ぜひチェックしてみてください!
2018年07月06日もうすぐ子どもにとってお待ちかねの夏休みがやってきます。学童や塾で過ごすお子さんがいらっしゃるママは、毎日のお弁当作りがスタートしますね。この時期のお弁当作りで気がかりなのが、食中毒ではないでしょうか。ここでは、管理栄養士への取材経験をもとに、筆者が実践しているお弁当の傷みを防ぐテクニックをご紹介します。■傷みにくいお弁当作り「基本中の基本」をおさらいまずは、食中毒を防ぐお弁当作りの基本からおさらいしていきましょう。農林水産省が発信している 「さらば食中毒!お弁当作りの知恵」 を参考にいくつかのポイントをあげてみます。<調理前>・よく手を洗う。・調理器具や弁当箱も清潔に。ふたのパッキン部分に汚れが残りやすいため、分解してきれいに洗い、自然乾燥または清潔なふきんで水分をしっかりとる。 <調理のポイント>・中までしっかり加熱する。電子レンジで加熱する時は、途中でかき混ぜるなどして加熱ムラを防ぐ。・おにぎりはラップでにぎる。<詰め合わせのポイント>・水分が多いと雑菌がふえやすくなるため、おかずの汁気はよく切る。・ごはん、おかずはよく冷ましてからつめる。・生野菜や果物はよく洗い、水気を切ってからつめる。・夏場は「作り置き」は避けた方が安心。使う場合は、冷蔵庫で保管したものにし、つめる前に必ず火を通す。加えて、厚生労働省の 「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」 によれば、生の魚や肉、卵を扱うたびに手を洗うこと、冷凍食品の解凍は冷蔵庫の中か電子レンジで行うことなど、気をつけたいポイントがくわしくあげられています。あわせてチェックしておくと安心ですね。■「これって清潔?」の悩ましさは、使い捨てアイテムでクリア前述したように、あらゆるものを「清潔」に保つことが基本になるわけですが、例えばタオルやふきんといった調理中に何度も使うものは、ずっと清潔をキープするのは難しいような…。だからといって、何枚もタオルを用意すると洗濯や漂白の手間が増えてしまいます。そこで、わが家では使い捨てができるペーパータオルを、タオルやふきんの代わりにしています。また、汚れやにおい残りを気にしなくてすむよう、お弁当箱はゴムパッキンがないタイプを選び、繰り返し使えるシリコンカップもこの時期は使い捨てのカップにチェンジ。割り切って使い捨てアイテムを活用することで、洗濯物や洗い物を減らすのはもちろん、「これって清潔?」と迷う時間もカットしています。 ■お酢、梅干し…「酸っぱいもの」で念押し!以前、管理栄養士に食中毒予防の取材をした際に教えていただいたのが、殺菌作用が期待できるお酢や梅干しを上手に活用すること。ここでは、わが家で実践しているお酢&梅干しの活用法とプラスαをご紹介します。・お酢でお弁当箱をふくキッチンペーパーなどにお酢を少量つけてお弁当箱の中をふくことで、殺菌作用が期待できるそうです。わが家では、100円ショップでみつけた食品用スプレーにお酢を入れ、お弁当箱にシュッと吹きかけてからふくようにしています。・炊飯器にお酢をプラスごはんを炊く時にお酢を入れると、雑菌の増殖を抑えるのにつながるとのこと。加えるお酢は、お米2合に対し大さじ1を目安に。酢飯のように酸っぱくなるのでは? と思われるかもしれませんが、炊きたてはふわっとお酢の香りがするものの、味への影響はほとんど私は感じません。・生野菜にもひと工夫彩りに重宝するレタスやきゅうりなどの生野菜は、基本的にこの時期は避けたほうがベター。とはいえ、お弁当のすき間埋めに使いたいこともあるでしょう。そんな時にもお酢の出番。わが家では、きゅうりはピクルス(酢漬け)にし、そのまま入れることが多いミニトマトはお酢でふくようにしています。どちらも水気をしっかり切ったり、ふき取ってから入れるのが、傷みを防ぐポイントです。・梅干しは細かく混ぜ込むと◎お弁当の傷み対策として昔から使われている梅干しですが、日の丸弁当のように1箇所に置くだけでは、殺菌作用があまり期待できないそう。また、減塩やはちみつ漬けなども効果は減。傷み対策として活用するなら、塩分濃度が高めの梅干しを、細かくして混ぜ込んだり、あちこちに散らしたほうが、より殺菌作用が期待できるそうです。・ハムも加熱したほうが安心お弁当で出番の多いハムやちくわも、フライパンで焼くなどして火を通してからのほうが安心です。加熱の目安は、75℃で1分以上。わが家はこの時期、サンドイッチではなくホットサンドにするなどで対応しています。このほかに筆者が実践していることは、・素手で食材をさわらず、はしやトングで取り分ける。・手や調理器具の消毒には、食品にも使えるアルコール剤を使う。・100円ショップでも購入できる抗菌シートを使う。などです。菌は目に見えないだけに、どこまで対策すれば安心とは言い切れませんが、「大丈夫かな?」とモヤモヤするよりは、できるだけリスクを減らせるようひと工夫しておきたいものですね。消耗品などを活用してママの負担を減らしつつ、お酢なども上手に活用しながら、夏のお弁当作りを乗り切りたいですね。<参考>・農林水産省 「さらば食中毒!お弁当づくりの知恵」 ・厚生労働省 「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
2018年06月30日高温多湿になるこの時期は、お弁当の傷みや食中毒が気になります。そこで今回は、お弁当の傷みや食中毒から食材を守る方法を、専門家に教えていただきました。作り置きおかずにも使えるテクニックです。覚えておきたい食材を守る3大対策教えてくださったのは、管理栄養士の小田真規子先生。先生によると、食材を傷みや食中毒から守るための対策は、購入した食品を冷蔵庫へしまうところから始まるそうです。「食材を傷ませないためには、傷みや食中毒の原因菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』、の3大対策が必要です。これらは食品を保存するときから始まります」(小田先生)3大対策をおこなう方法●保存方法「3大対策には、食品を手早く冷蔵冷凍し、冷凍の場合は解凍の時間を短くすることがポイントになります。お肉は重ねず平らにして袋に入れましょう。表面積が大きくなるので、冷凍・解凍を早く行うことができます。作業するときは清潔な手で。食品用の手袋を利用しても良いです。また、クッキングペーパーにお肉を包んでからジッパー付き保存バッグに入れるといったひと手間を加えると、解凍と同時にドリップ(解凍時に食材から出る液体)取りも出来るのでオススメです」(小田先生)保存バッグ内に無駄な空間があると空気中の菌が入りやすくなるので、バッグは食材に合ったサイズを使うこともポイントだそうです。●解凍方法「室温での自然解凍は細菌の増殖リスクが高まるため、電子レンジ解凍がおすすめです。電子レンジ解凍による解凍ムラやドリップの発生などを防ぐためには、高密閉の保存バッグを使って保存し、保存バックに入れたまま流水解凍するのも良いでしょう。ダブルジッパーになっているリードの《新鮮保存バッグ》などは、高密封に適しています。また、かたまり肉を電子レンジで解凍する場合は、クッキングペーパーに乗せて途中で上下返すと、解凍ムラを防ぐことができますよ」(小田先生)お弁当づくりのコツ「食中毒の原因菌から食材を守るお弁当づくりでとくに気をつけていただきたいのが、ご飯を詰める順番です。せっかく原因菌対策をしたおかずを詰めても、最後にあたたかいご飯を入れて蓋をしてしまったら、お弁当箱内が高温多湿になってしまい、元も子もありません。まずはご飯をお弁当に詰め、冷ましながら他のおかず作りに取り掛かりましょう。ご飯の上に梅干しを刻んで散りばめたり、炊飯時に梅干を一粒入れて炊いたりするのも効果的です」(小田先生)さらに、お酢:水=1:1の水溶液をクッキングペーパーに浸し、お弁当箱を拭いてから料理を詰めると、お酢の静菌作用で菌の増殖を抑える効果が期待できるそうです。また、おかずをぎっしり詰めると、菌が入る隙間をなくし、菌が動きにくくなるのだとか。お弁当箱のサイズ選びも重要になってきますね。作り置きおかずはこうやって原因菌から守る!「お弁当だけでなく、作り置きおかずにも原因菌対策は必要です」と小田先生。「作り置きおかずは、アツアツのまま保存容器に入れてしまいがち。ですがこれはキケンです!熱いまま入れると、保存容器内に水滴が発生し、菌を増殖させてしまいます。外気から守るために、ふんわりとラップをかけ、しっかりと冷ましてから密閉してください。また、容器内の空間を極力減らすため、中味をスカスカにさせない事も重要です。取り分ける際は端から。容器の中でかき混ぜないようにするのもポイントです」(小田先生)再加熱する際は、100℃まで温度を上げることが大切だそう。表面がクツクツするだけでは一部分の温度が高くなっているだけなので、かき混ぜて全体を煮立たせます。味が濃くなるのがイヤな場合は、静菌作用のあるお酢やお酒を入れて再沸騰させると良いとのことです。調味料も上手に使えば食中毒対策に最後に、高温多湿に負けない調理のコツを先生に教えていただきました。「食中毒などの菌の多くは塩分や酸味を嫌うので、味を濃いめにしたり、酸味を活かしたりするといいですよ。中濃ソースやケチャップにもお酢が入っているので、味付けに使うとバリエーションを持たせることができます」(小田先生)また、以前リミアで紹介した《リードプチ圧力調理バッグ》も、食材と調味料をこのバッグに入れてそのまま冷蔵、冷凍保存が出来、調理は袋のまま電子レンジで加熱するだけなので、食中毒予防として役立ちそうです。時短=手抜きの罪悪感から解放!レンチンなのにちゃんと作った味になる調理バッグ登場●ライター力武亜矢
2018年06月29日梅雨から夏にかけては食中毒が増える季節。食中毒というと飲食店などでニュースになる集団食中毒のイメージが強いですが、家庭でも食中毒は起きる可能性のあるもの。消費者庁なども食中毒に関する注意喚起を行っているので、家庭の食中毒に対する危険や、その対策についてまとめます。カレーや煮物はウエルシュ菌に注意!カレーや煮物は一度しっかり加熱してあるから安心と思ってしまいがちですが、じつはかなり食中毒の危険が高いので注意が必要です。問題となりやすいのがウエルシュ菌という微生物。この菌は100度で加熱しても死滅しないというのが特徴です。ウエルシュ菌は酸素のないところで繁殖するという特性があるため、大量に作ったカレーや煮物をそのままにしておくと鍋底周辺などで繁殖し、食中毒になると1〜2日間下痢や腹痛に苦しめられることに…。予防するためには、カレーや煮物は食べきれる量を作り、調理後なるべく早く食べること。保存するときは小分けにして冷蔵庫などで急速冷却し、再加熱は全体を充分に加熱することで防ぐことができるそうです。普段から心がけたい食中毒対策消費者庁の公式ウェブサイトでは、ウエルシュ菌以外にも、家庭で起こる食中毒の対策が紹介されています。まずは、買い物時には消費期限を確認し、生鮮食品や冷凍食品はレジを通す直前にかごに入れるようにする。他にも、肉や魚の汁が野菜などに付かないよう、ビニール袋に入れ、持ち帰ったらすぐ冷蔵庫に入れるよう案内されています。調理をする際は、事前に丁寧に手を洗い、生魚、魚、卵を触ったら都度手を洗うこと。包丁やまな板は生肉、魚を切ったら熱湯をかけて殺菌するか、専用にして使い分けること。解凍は自然解凍よりもレンジでの急速解凍をしたほうがいいそうです。肉や魚は中心部が75度以上の状態で1分以上加熱することなどが推奨されています。調理が終わっても油断は禁物。食器も清潔なものを使用して、長時間室温で放置しないようにしましょう。また、温め直す際は加熱調理したものでも、再び充分に加熱するようにし、再冷凍や再々加熱などは避け、時間が経過したものは思い切って捨てるのも重要だそうです。なま物や揚げ物などは家庭でも食中毒に気をつけている人も多いと思いますが、カレーや煮物など、しっかり加熱調理したものにも食中毒の危険は存在しています。特にこれから食中毒が多くなるので、しっかり予防と対策を行い、元気に夏を過ごせるようにしたいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年06月21日あっという間に6月になりましたね。地域によっても梅雨入りもして、気温や湿度も高くなって、じめじめした天気が続くと食中毒が多発する季節です。買い物の時に気をつけたり、自宅での食材の保存方法などを再確認しましょう。また、これからの季節は熱中症にも気をつけたいもの。蒸し蒸ししたこの季節、熱中症にかかる可能性はゼロではありません。今からできる、食中毒予防方法は?こまめな手洗いや食品をしっかり洗うなど、ちょっと注意することで予防ができるので、是非ご家庭でも以下のことに注意してみてください。我が家の子どもたちはビオレの「あわあわてあらい」動画をみて、歌いながら上手に手洗いをしています。・買い物の時◽︎鮮度チェックをしっかり◽︎消費期限も必ずチェック◽︎肉、魚はそれぞれ分けて包む◽︎寄り道しないでまっすぐ帰る・家庭では◽︎冷蔵庫は10℃以下を維持する◽︎冷蔵庫のつめすぎに注意!◽︎冷凍庫は空気を抜いて冷凍用の袋に入れて、縦収納がオススメ◽︎食材を長時間室温に放置しない◽︎台所は常に清潔に(洗い物を溜め込まない)◽︎調理器具の洗浄、消毒はこまめに◽︎調理器具は食材に別に分けて使用する(野菜はキッチンペーパー+ラップで包むと長持ち)◽︎加熱は充分に◽︎残った食品は小分けにして、早く冷ます◽︎時間がたちすぎたり、怪しいと思ったら捨てる離乳食時期のベビーを持つママは、食材の管理や調理法、保存の仕方などに、再度気を配ってみて。食器洗いには、さとうきびと椰子から抽出した植物油由来のアミノ酸系洗浄剤・ベッタの「シュガーウォッシュ」がオススメ!哺乳びんはもちろん、赤ちゃんの食器洗いにも安心して使える、やさしい洗剤です。知っておきたい、食中毒を引き起こすさまざまな菌たち腸管出血性大腸菌0157感染力が強く、少量の菌で感染してしまいます。潜伏期間が長く、感染が周囲に広がる可能性があるので注意。主な原因となる食品は食肉や発芽野菜などです。サルモネラ菌自然界に広分布している菌で、身近なペットや家畜もこの菌を持っています。低温や乾燥に強く、熱には弱いのでよく火を通すことが大切です。中毒になると、急性胃腸炎を起こしてしまいます。主な原因となる食品は食肉、卵などです。腸炎ビブリオ食中毒海水や海中の泥に潜み、夏に集中発生します。熱に弱く高温、低温になると繁殖が鈍ります。真水には弱いので、よく洗ってしっかり火を通しましょう。主な原因となる食品は魚介類などです。熱中症は、日々の予防が大切!子どもは体温を調節する機能が大人に比べて未発達なので、上手く汗をかけなかったりします。また、全身に占める水分の割合は大人よりも高いため、外気温の影響を受けやすくなります。特に乳幼児は熱中症にかかりやすいので注意が必要です。こまめに日陰で休憩し、水分補給をさせてあげてくださいね。小さな子はおしっこの量や回数にも気をつけてあげましょう。強い日差しの影響は直射日光よりも、地表のアスファルト等の照り返しの方が強いので(夏のアスファルトは60℃近くにもなる場合が)、ベビーカーを日向に長時間置くのはNG!数分の立ち話しでも気をつけて!!ベビーカーは地表から近いので、照り返しの影響はあっという間に赤ちゃんに襲いかかっています。ガーゼケットなどをかけて日差しから守ってあげましょう。特にマンホールの上は要注意!強い日差しで鉄板が危険なほど温度になっています。万が一赤ちゃんが落ちてしまったら…ヤケドだけでは済まない場合も。移動中もできるだけマンホールの上は避けて通りましょうね。湿度の高い季節を快適に、そして健康に乗り切るために、食中毒と熱中症対策に気に配ってみてくださいね♪参考:「 あわあわてあらい」
2018年06月06日梅雨に入り、気温が高く湿度も上がってくると心配なのは食中毒です。特にお弁当作りには一層気を遣います。子どものお弁当だけではなく大人の分もしっかり対策したい食中毒。どんなことに気を付ければ良いのか知っておきましょう。対策の基本は、細菌を付けず増やさないこと作ってから食べるまでに時間があるお弁当は、作る際にいかに細菌を付けず、そして増やさないようにするかが大切です。ポイントをおさえておきましょう。・中までしっかり加熱食中毒を引き起こす細菌の多くは熱に弱く、75度以上の加熱を1分以上続けることで死滅します。きんぴらや薄切り肉のしょうが焼きは、しっかり火が通せるのでオススメです。卵焼きは中が半熟になってしまうので避けたいですが、薄焼き卵を作ってからロール状に巻けばしっかりと火が通ります。・調理後には十分冷ましてから弁当箱に詰める細菌は水分を好みます。食材が温かいままでふたをすると水蒸気が発生しふたや内部に水滴がついてしまいます。加熱したものは十分に冷ましてから弁当箱に詰めましょう。冷めにくいご飯は、皿やバットに取り分け広げておくと短時間で温度を下げることができます。同様に、水分のあるものは十分水気を切りましょう。汁気が他の食材に移るようなものは、小分けのカップなどを使って移ることを防ぎます。揚げ物や炒め物は水分の出にくいおかずであり、油を使っているのでエネルギーが高く夏バテ対策としてもオススメです。・味付けを濃い目にする塩にも殺菌作用があるので、味が濃く塩分が多めの食材を選ぶとよいでしょう。ただし塩分の摂りすぎにならないように、適度な塩分量を心がけましょう。弁当箱にも対策を食材に気を遣っても、弁当箱が衛生的ではなければ意味がありません。弁当箱にはどんな対策をしたらよいでしょうか。まずは洗った後。熱湯や漂白剤で消毒し、よく乾かしてからしまいます。しまう場所は、細菌が好む風通りの悪い場所やシンク下などの水場近くを避けましょう。使う前には、酢を少量染み込ませたキッチンペーパーで中を拭くと殺菌効果があります。他にもこんな対策を酢や香辛料を使うと食材が傷みにくくなります。ショウガやワサビ、唐辛子を取り入れましょう。ご飯を炊く時に小さじ1杯の酢(ご飯3合に対し)をプラスするだけで、細菌が繁殖しづらくなります。酢の抗菌作用がお米をコーティングしてくれるのです。味にも匂いにも支障がない程度なので、ツンとした匂いが嫌いな方でも問題ありません。お弁当だけではなく、夏場の普段の炊飯にもオススメです。おにぎりは手の菌がつくのでオススメしませんが、作る場合には作り方に気を付けましょう。塩をしっかり利かせ、ラップを使って握ります。ラップのまま持ち運ぶ場合には、冷ましてから新しいラップで包みなおし、海苔は食べる直前に巻けるように分けておきましょう。具材は甘酢・ショウガ・梅干し・大葉などがオススメです。細かく刻んで混ぜ込むと食べやすくなります。持ち運ぶ際は保冷剤や保冷バックを利用するのがいいですね。最近は、凍ったまま入れておけば自然解凍できる冷凍食品が多く出ています。解凍して冷ます手間が省ける上に、持ち運ぶ際の保冷効果がありますので上手に活用しましょう。ただし、自分で作ったおかずを凍らせてそのまま持たせることは厳禁です。冷凍食品は特殊な技術で解凍しても水気が出ないように作られています。自分で作ったものを冷凍すると解凍した際に水気が出て細菌が繁殖する恐れがありますので真似しないようにしましょう。食中毒と聞くと過度に怯えてしまうかもしれませんが、冷ます・手を触れないなどを徹底し細菌の性質を正しく知ることで防げます。ナーバスにならず、美味しいお弁当を楽しく作りましょう。
2017年06月22日働くママの食事づくりの強い味方が、常備菜。週末に作り置きをしておけば、忙しい平日もサッと食卓に出すことができます。でも、そんな便利な常備菜も、扱い方を間違えると食中毒を招く危険性が。常備菜づくりで見落としがちな注意点を、しっかりおさえておきましょう。■冷蔵庫は意外とカビが発生しやすい!冷蔵庫や冷凍庫の中で保存する常備菜。「温度が低いから菌が繁殖する心配なし」と油断していませんか?実は冷蔵庫の中は意外とカビが発生しやすい場所。「カビはジメジメした温かいところに生えるもの」と思い込みがちですが、温度の低い冷蔵庫内でもカビは活動可能。増殖のスピードが遅くなるだけで、死滅することはないのです。常備菜を保存するための冷蔵庫がカビの温床になっていては困りますよね。冷蔵庫内は清潔を保つように心がけ、食べ物のクズや汁がついたままにならないようにしましょう。ときどき消毒用のアルコールで拭くのもおすすめです。■濃いめの味付けで細菌の増殖をおさえる醤油や塩、砂糖、みりんなどの調味料には、微生物の発生や増殖をおさえる働きがあるといわれています。常備菜を作るときは、普段のおかずよりも少し濃いめの味付けにするのがポイント。料理の味は冷めると薄く感じるので、少し濃くても美味しく食べられますよ。濃い味付けだと「子どもが塩分をとりすぎてしまうのでは?」と心配な方は、同じような働きをする酢や、ショウガ、にんにく、スパイスなどを上手に利用してみてください。■根菜類についた土には、食中毒の原因になる菌も常備菜にはにんじんやゴボウ、れんこんなどの根菜類もよく使われます。このとき注意したいのが、根菜類についている土です。根菜類についた土には、食中毒の原因になるセレウス菌やウェルシュ菌などがついていることがあります。これらの菌は熱に強い性質を持ち、加熱調理で完全に死滅させることが難しいのです。また、堆肥を使って育てる有機栽培の野菜などには、大腸菌群が付着している可能性もあります。根菜類は調理前に水でよく洗い、土をきれいに取り除きましょう。調理後はあら熱を取ったらすぐに冷蔵庫で冷やし、菌の増殖を防ぐことも大切です。■保存容器の正しい消毒法は?いくら調理のときに衛生面に気を配っても、常備菜を入れる容器に菌が付着していては意味がありません。保存に使う容器も、あらかじめ除菌をしておくとよいでしょう。ガラスやホーロー製の容器であれば煮沸消毒や熱湯消毒がおすすめ。プラスチック製の容器を使用する場合は、アルコール除菌スプレーなどで拭いておきましょう。保存中も、冷蔵庫からの出し入れの際に触ることが多いフタ部分は、こまめに除菌しておくと安心ですよ。毎日の食事の「もう一品」やお弁当のおかずなど、便利に使える常備菜。食中毒を招いてしまわないように、きちんと気をつけておきましょう。
2017年04月06日食中毒は、6〜9月までが流行シーズン。8月が終わっても気温が高い日が続くので、心配なのが衛生面や食中毒です。外出時、授乳室に給湯機や電子レンジがなく、長時間ミルクや離乳食を持ち歩くときってありますよね。何本も哺乳びんを持ち歩くのも荷物になるし……哺乳びんの消毒はどうしたものか…と悩んでるママに送ります。ミルクを飲んでいるベビーに必要な持ち物って?ミルク哺乳瓶の中に、直接1回分の粉ミルクを入れて持ち運ぶというママもいますが、この季節は衛生面重視でスティックタイプかキューブタイプの粉ミルクがオススメ。我が家は上のお兄ちゃんの時は混合だった為、スティックタイプを2.3本常に持参し、母乳が足りなかったときに足したりしていました。封を切らなければ良いので、使い切りタイプが持ち歩きには便利です。哺乳瓶ガラス製は重い&割れやすいので、プラスチック製など軽量タイプがオススメ。近所で短時間の外出なら1本でも良いですが、余裕を持って2本は持ってる方がいざという時に安心にします。水(熱湯・白湯)少し荷物になりますが、私は魔法びんの水筒にお湯を入れて、哺乳びんには湯冷しを少し入れて持参していました。ミルクを作るときには、お湯と湯冷ましを混ぜて適温にしてあげてました。お腹の減った子供は、調乳を待ってくれません。授乳室に給湯機があっても湯冷しは置いてないので、湯冷ましは持参した方がすぐ調乳できて便利です。哺乳瓶の消毒方法、いろいろありますフルフルほ乳びん洗い哺乳瓶に洗剤と水を3分の1くらい入れて、フルフルすることで汚れが落ちる、コンパクトで持ち運びに便利なアイテムです。ただし、哺乳瓶の種類によっては乳首が洗えないタイプもあるようなので要確認。使い捨すて哺乳瓶steri-bottle(ステリボトル)外出先で何本も哺乳びんを持ち歩いたり、飲んだ哺乳瓶を持ち帰って消毒するのって結構面倒ですよね。そんなとき便利な使い捨て哺乳瓶があるのだそう。1個あたり29gと軽く、コンパクトに重ねられるのも魅力的♡また、使い捨てだから使用後の哺乳びんを何時間も持ち歩かなくていいのも嬉しいポイント。さっと熱湯消毒でも!しっかり消毒ができない場合は、授乳室にある給湯機でさっと熱湯消毒だけでも!どうしても一度使った哺乳瓶を使わなければならない時は、コンビニやファミレスのドリンクバーで熱湯消毒させてもらい、使用したこともありました。もちろん店員さんにひと声かけての最終手段です。ベビーの離乳食、お弁当はどうしてる?気温の高い季節、手作り離乳食の持ち歩きは正直あまりオススメしません…。外出には市販のベビーフードがオススメ。切ったり、すりつぶしたりする離乳食は、食材の立体構造を破壊するため、空気中の雑菌にさらされやすくなってしまうそうです。たとえ、保冷剤を使っていたとしても、離乳食に雑菌が繁殖してしまう可能性も十分にあるので気をつけましょう。我が家がお世話になってるベビーフードはコレ!WaKODOのベビーフードお弁当主食とおかずになってるからバランスよく、メニューも豊富。小さなスプーン付いてるし外出の時は大活躍です。離乳食の食べる回数や量にもよりますが、上のお兄ちゃんの時は1日ぐらいなら無しにしちゃう事や、ちょっと時間をズラして早めに食べさせたりって事もしていました。瓶タイプは試したことあったんですが、「スマイルカップ」 ってのがあるそう!こちらはカップのままレンジで加熱もできて、子どもが大好きなスパゲティなど種類も豊富。カップは主食タイプとおかずタイプで量もたっぷり!赤ちゃんも自分ですくって食べやすいよう、容器口も大きいです。市販のベビーフードもいいけど、やっぱり手作りの離乳食も持ち運びできるなら、やっぱり手作りがいいというママには、こんなものもオススメ。リッチェルの赤ちゃんのクールお弁当箱2段重ねの赤ちゃん用のお弁当箱は、主食と副食を分けて離乳食を入れられます。また、ふたの内側に保冷剤がついているので、食品の痛みを防ぐこことができたり、折りたたみ式のスプーンが付いていたり、赤ちゃんのことを考えた細かな設計がうれしい!また、コンパクトなつくりの弁当箱のため、重さとスペースを取らないので、持ち運びにもとっても便利です。離乳食用に便利なお弁当箱は沢山ありますので、是非とっておきの物を見つけてみてくださいね!衛生面に気をつけながら、ミルク&離乳食を持って、赤ちゃんとのお出かけを楽しんでくださいね♪
2016年09月01日5~9月ごろは、食中毒のリスクが高まる季節。お弁当作りも注意が必要です。今回は初夏のお弁当に役立つ食材や、いつもの調理に1分、ほんのひと手間かけるだけで、安全性を高める方法をご紹介します。■なぜ起こりやすい? 初夏〜秋の食中毒食品には、年間をとおして細菌やカビが微量にはついているもの。胃や腸でうまく死滅させられる範囲で収まっているのが、ふだんの状態です。高い気温と湿気のなかで細菌がケタ違いに増えてしまったとき、食中毒のリスクが発生します。初夏〜秋のお弁当作りでは、防腐効果のある食材をうまく利用し、細菌の増殖を防ぐことが大切です。お役立ち食材をご紹介しましょう。■防腐効果+食欲UP・疲労回復も!「お酢」お酢の主成分である酢酸には、細菌の増殖を抑えて防腐する働きが。すっぱい香りと味は唾液と胃液の分泌をうながして、蒸し暑い日にも食欲UP。また、食事から取り入れるエネルギーの補充を効率UP。疲労回復のサポートとしても役立ちます。<オススメ活用法>お酢は、おかずの味つけに便利なほか、ごはんの防腐効果を高めることができます。ごはんを炊くときに、お米2合あたり大さじ1杯のお酢を入れてスイッチON。すっぱい味は残りません。お酢の味を楽しみたい場合は、炊いたごはんに混ぜて酢飯にしましょう。 ■お酢と同様の効果に加え、適度な塩分も「梅干し」梅干しは、お酢と同様、防腐・食欲UP・疲労回復のメリットがあるほか、血糖値の上昇を抑えることでスタミナの急降下を防いだり、塩分の摂取で脱水症状を防いだりと優れもの。暑いなか、よく動く子どもにもピッタリです。<オススメ活用法>日の丸弁当式にごはんに乗せるのもいいのですが、防腐効果はその周りだけに。ごはんに使うときは、水加減のあと梅干しを1つ入れてごはんを炊くと、成分が全体に。また、肉・魚やそれらの加工食品をおかずにするとき、十分な加熱+梅肉を挟んだり和えたりすると、なお安心です。■菌が好むムダな水分を吸う!「乾物」 意外な救世主として注目したいのが、削り節・すりごま・のり・とろろ昆布・わかめ・ふりかけなどの乾物たち。お弁当箱のなかのムダな水分は、細菌が増殖するもと。水気を切ったり冷ましたりしてから詰めても、どうしてもあとから出てくる水分ってありますよね? <オススメ活用法>乾物を、和える衣に活用します。「ごま和え」など、水分の出やすいゆで野菜に効果的です。十分な手洗い、調理グッズの殺菌・除菌、材料へのしっかりした加熱、作りおきメニューの衛生管理は食中毒予防の大原則。今回ご紹介した食材と利用法を活用し、さらにおいしく安全なお弁当作りをしていきたいですね。 <出典>日本防菌防黴学会『菌・カビを知る・防ぐ60の知恵−プロ直伝・防菌・防カビの新常識−』(2015年6月、株式会社化学同人)武藤裕子『傷みにくいお弁当&作りおきおかず』(2011年9月、凸版印刷株式会社)全国食酢協会中央会 全国食酢公正取引協議会
2016年07月09日こんにちは。保育士でライターのyossyです。日に日に暑さが増し、食中毒が心配な季節になってきました。子どもや高齢者が食中毒にかかってしまうと、重症化しやすい傾向にあります。残念ながら、なかには死亡する例も。自分たちで防げる食中毒は、確実に防いでいきたいですね。しかし、ひと口に食中毒といっても、さまざまな種類があります。ここでは、厚生労働省が発表しているデータ(『平成27年(2015年)食中毒発生状況』の病因物質別月別食中毒発生状況 年間患者総数)を参考に、病因物質のランキングと対策法をご紹介しましょう。●第3位:サルモネラ属菌(年間1,918人)まず、第3位はサルモネラ属菌。名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。・潜伏期間:4~48時間・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、鶏卵など・主な症状:悪心、おう吐、発熱、腹痛、下痢症状が重くなると脱水症状 が出ることもあり、注意が必要です。熱に弱いため、肉や卵は75度以上で1分以上加熱しましょう。また、菌が増殖しないよう、短時間であっても生の食材はきちんと冷蔵庫で保管することが大切です。調理器具や手指の消毒・洗浄もお忘れなく。なお、動物を介して感染することもあります。動物に触ったらよく手をあらいましょう。●第2位:カンピロバクター・ジェジュニ/コリ(年間2,089人)次いで多いのは、カンピロバクターです。春から夏にかけて患者数が多いので注意しましょう。・潜伏期間:2日~1週間・原因となりやすいもの:生肉、加熱が不十分な肉、飲料水など・主な症状:腹痛、下痢、発熱(38度以下)、悪心、おう吐、頭痛、倦怠感潜伏期間が長い のが特徴的。サルモネラ属菌同様に、肉の場合は中心部を75度以上、1分以上加熱することが大切です。また、生の肉を使った調理器具の消毒・洗浄や、手の洗浄は念入りに行いましょう。殺菌されていない飲料水を口にするのは避け、特に子どもの場合は動物との接触後に手を洗うことも大切です。●第1位:ノロウイルス(年間1万4,876人)第1位はやはりノロウイルス。年間1万を超える人が苦しんでいました。冬場(特に11月~2月)の患者数が多いですが、年間を通して食中毒が発生しているので、夏も油断はできません。・潜伏期間:24~48時間・原因となりやすいもの:二枚貝、感染している調理者による二次感染・主な症状:下痢、おう吐、腹痛、発熱(38度以下)カキなどの二枚貝を食べる場合は、85度~90度で90秒間以上加熱する必要があります。また、生で食べる野菜や果物はよく洗浄してください。そして、ノロウイルスで怖いのは、二次感染 。集団食中毒のニュースを目にすることも多いですね。特に、調理者が用を足した後に手洗いが不十分だと、感染が拡大してしまいます。家庭でも、1人ノロウイルス患者が出ると家族に広がりやすいので要注意です。普段から十分な手洗いと、清潔なタオルを使うことなどを心掛けましょう。----------子どもが感染してしまうと、重症化しやすい食中毒。しっかり加熱調理することや、手や調理器具の消毒・洗浄を念入りに行うことによってかなり防ぐことができます。冷蔵庫のチェックをまめに行い、傷みかけている食材を食卓に出さないことも、当たり前のようですが重要なことです。防げる食中毒は確実に防ぎましょう。【参考リンク】・細菌による食中毒 ~サルモネラ属菌~ | 川崎市()・カンピロバクター・ジェジュニ/コリ|東京都福祉保健局()・ノロウイルス | 東京都福祉保健局()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年06月04日【ママからのご相談】子どもが生まれて初めての夏がやってきます。子どもがいるからこそ気をつけたい食中毒の予防法があったら教えてください!●A. 準備、料理中、片付けなどすべてにポイントがあります!こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。だんだん暑くなってきて、食中毒が怖い季節になってきましたね。子どもがいるといないのとではまた少し気をつけるポイントが変わってくるかもしれません。今回は区の保健師さんに話を聞く機会がありましたので、ご紹介します。●(1)調理前の食中毒対策調理前というのは買い物の段階から始まっています。保健師さんによると、『冷蔵品や冷凍品を購入したらすぐに家に帰るべきですが、子どもがいると思い通りに進まないことも。買い物の際は持ち歩けるサイズのクーラーバッグ を持参するといいでしょう。保冷剤をいっしょに持ち帰れるとさらに心強いですね』とのこと。まずは食材を悪くさせないことが大切です。また、以下のようにもおっしゃっていました。『食品を保存するときは冷凍の場合でも2週間以内 に使い切りましょう。粉ミルクなどの常温品も開封後は1か月以内 で』いつまでも冷凍庫に入れておくのは危険なんですね。●(2)調理中の食中毒対策調理中・調理方法にも大切なポイントが。小さな子どもがいると料理中もバタバタしがちですが、そのつど面倒でも手を洗うようにしましょう。保健師さんによると、『離乳食では大人が生で食べられるものでも加熱する必要があります。中心温度が75度で1分以上加熱する よう心がけましょう。中心まで全体に熱を通すためには一度加熱した後全体をムラなくかき混ぜると安心です』とのこと。お弁当などを持っていく際は、保冷剤や自然解凍OKの冷凍食品などを上手に活用しましょう。●(3)調理後の食中毒対策調理後にもポイントがあります。保健師さんによると、『作った料理で翌日に持ち越しそうなものはすぐに冷蔵庫や冷凍庫に。レトルト食品の離乳食は使い切る ようにしましょう。レトルト食品を持ち歩く際もクーラーバッグを利用すると安心です。哺乳瓶などを使用しているご家庭では、洗った後にしっかりと乾かしてから収納しましょう。濡れたまま収納するとカビや菌が増殖してしまいます』とのこと。片付けまでしっかりと予防しておくことが大切ですね。哺乳瓶だけではなく、大人用の食器もしっかりと乾いてからしまうようにしましょう。----------小さな子どもがいると特別に気をつけるポイントがたくさんあります。面倒なことも多いですが、家族の健康のために頑張って対策していきましょう!●ライター/momo(ママライター、元モデル)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年06月03日【ママからのご相談】娘が幼稚園に通うようになり、人生で初めてお弁当作り生活にどっぷりつかっていますが、これからの季節、おかずが悪くならないか不安です。食中毒対策について基本的なことから教えてください!●A. 付けない・増やさない・殺菌するの3つを守って安心なお弁当作りを!こんにちは、フリーライターの鈴木ハナコです。私も2人分のお弁当作りに精を出す毎日ですが、気になるのは相談者様と同じ食中毒の話題。実は、厚生労働省の統計などを見ると、食中毒の発生件数は、真夏よりも梅雨の時期である6月が一番多いんです。今回は、お弁当による食中毒を防ぐための3つの基本を一緒におさらいしましょう!●(1)菌を付けないお弁当のおかずやご飯を素手でさわりながら詰めていませんか?実は、人間の手のひらには常在菌を含め、たくさんの菌がいて、消毒などをしたとしても完全に無菌にはなりません。お弁当の中身を素手で詰めることによってそれらの菌がおかずにうつってしまいます。菜箸 などをしっかり使い、こまめに調理器具や手の消毒 を行いながらお弁当を作る。おにぎりはラップ で握る、など、基本を守るだけで食中毒のリスクが格段に減るんです!●(2)菌を増やさない食中毒の原因となる菌はさまざまですが、細菌の多くは冷凍庫の温度である-15度前後で活動停止、冷蔵庫内の温度に近い10度以下では活動が鈍る程度なのでお弁当を持ち歩いている状態だと増殖を押さえられません。そして、35度前後の人の体温に近い状態では爆発的に増え、中には10分に1回分裂して2倍に増え続け、1時間で32倍に増える菌 もあります。こうした結果を見ると、おかずやご飯をしっかりと冷まして、水分を切ってから詰める 、保冷剤なども利用しながら適切な温度管理をする 。といった対策が菌を増やさないためにとても大切だと言うことがわかります。●(3)菌をやっつける!そして、何よりも基本となるのがしっかり殺菌すること。食中毒の原因菌の多くはしっかりと加熱すれば殺菌できます 。サルモネラ菌などが侵入している可能性のある卵焼きやハンバーグなどは用心深く火を入れる、前日作り置きしたおかずを詰める際は再加熱し、冷ましてから詰めるなどの対策が有効です。----------食中毒を引き起こす菌は目に見えるわけではないので完全に防ぐことは難しいですが、基本を振り返るだけでしっかりと予防できます。今一度、食中毒対策の見直しを!【参考リンク】・食中毒 | 厚生労働省()・「知る」ことで食中毒から身を守る 第2回 家庭で発生しやすい食中毒菌と殺菌方法 | ニチレイ()●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年05月20日梅雨の時期から夏にかけて気になってくるのが食中毒ですね。ジメジメ&ムシムシした環境は、細菌にとっては好環境! 細菌が原因となる食中毒は6月~8月に多く発生しています。もともと細菌は、肉や魚などの食材や、自分の手、スポンジやまな板にも存在しています。温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。しかし一定の量以上にならなければ発症しません。そこで今回は、菌を「増やさない」ように、家庭で手軽にできる食材「酢」を使った食中毒予防のポイントを紹介します。■毎日の料理に酢を使う夏場の食事は、積極的にお酢を取り入れましょう。菌の増殖防止だけでなく、食欲増進にも効果的なので一石二鳥です!まずはサラダのドレッシング代わりに寿司酢を使ってみましょう。野菜を寿司酢で和えて、30分ほど冷蔵庫で味をなじませれば、あっさりしたマリネ風のサラダになります。肉魚の味付けは甘酢炒めも良いですね。ピクルス漬けやらっきょう漬けなど、お酢を使った漬物などを常備しておけば、毎度の食事にお酢の一品を取り入れるのも気軽にできます。お弁当のご飯には、炊飯時にお酢を入れて(米1合に対し酢小さじ1)炊くのもおススメです。酢の酸味は飛んでしまうのでほとんどなく、ご飯にお酢の成分のみが残るので、食中毒菌の増殖防止の効果が期待できます。■調理器具を酢で抗菌調理器具は、基本はよく洗って清潔に。理想はこまめに熱湯殺菌をオススメしています。しかし、熱湯殺菌できない調理器具(耐熱でないもの)などもありますし、忙しい日はそこまでできないことも。そんな時にお酢を使いましょう。お酢で湿らせたキッチンペーパーで、使う前のお弁当箱(フタも)を拭く。生の肉魚を扱った後に手にもみ込んでおくなど、菌の増殖を抑えたい場所にスポットで使うと良いですよ。その他、食材では「梅干し」「レモン」に含まれるクエン酸や「しょうが」に含まれるジンゲロン、「紫蘇」に含まれるペリラルデヒド、「にんにく」に含まれるアリシン、「唐辛子」に含まれるカプサイシンなど抗菌作用があると言われているものはあります。これらの食材も、暑い時期は取り入れてみましょう。ただし、これらの方法は菌を殺すのではなく、あくまでも菌が増えるのを抑える方法。基本的には、普段から清潔にを心がけて、少なくとも家庭からの食中毒は阻止したいですね。万が一、おう吐や下痢の症状がでたら、早めに医師の診断を受けてくださいね。
2015年07月04日そろそろ梅雨が近づいてきました。ジメジメするのもイヤですが、菌の繁殖などによる食中毒にも注意が必要な季節ですね。お弁当づくりに励むママたちの声を聞きながら、どんな台所の菌対策をしているのか、いまからきちんと学びましょう。20~40代の小学生以下の子どもがいる、お弁当をつくることのあるママ300名を対象にした調査の結果を見てみると、まず、台所に菌が一番増えると思う季節は、「夏」(19.7%)を4倍近く上回り「梅雨」(76.3%)がトップに。また、子どものお弁当の菌対策が不安な季節も、梅雨(55.3%)がもっとも多く、ママにとって梅雨は夏以上に菌への不安が高まる時季であることがわかりました。その一方で、菌対策についての知識不足も見られました。まな板など台所まわりのモノの菌が十分に除菌されていないと、それが食材に移り、お弁当の中で菌が増殖してしまうことがあります。この「菌うつり」の事実に対して、ママたちの約半数が「知らなかった」(49.7%)と回答しています。ママたちは梅雨時季のお弁当の菌対策について、「除菌はしているが、どの程度効果があるのかわからない」(93.0%)「正しく除菌できているのか自信がない」(91.0%)「きちんとした菌対策がよくわからない」(90.7%)と、多くが知識不足を感じています。そのため、台所洗剤選びで重視している点を聞いてみると、「手軽に台所アイテムに除菌できる」(90.7%)「汚れ落ちと除菌双方の効果がある」(90.3%)「除菌効果が高い」(90.0%)と、除菌に関する項目すべてにおいて、9割以上の人が重視していることがわかりました。では、除菌効果のある台所用洗剤では、具体的にどのようなブランドの人気が高いのでしょうか。すると、「手軽に台所アイテムを除菌できるブランド」「除菌効果が高いブランド」「汚れ落ちと除菌双方の効果があるブランド」など除菌に関わる全ての項目で、P&G「除菌ジョイコンパクト」がトップとなりました。この支持の高さは、実際に使用率の高さに裏打ちされているようで、除菌効果のある台所用洗剤に限らず、現在使用している台所用洗剤を挙げてもらったところ「除菌ジョイコンパクト」が第1位でした。そのため、「除菌ジョイコンパクト」は今後使いたい台所用洗剤ブランドでも1位を獲得しており、ママたちの支持率ナンバーワンブランドとなっています。いま、自分のためにお弁当作りをしている人はもちろん、いつか我が子にお弁当を作ってあげたいと思っている人は、ぜひ除菌の大切さ、そのための洗剤選びについて知っておきましょう。・P&G 公式サイト
2015年05月13日暖かい季節の訪れを喜んでいたのもつかの間、ジメジメとした梅雨の季節が迫ってきました。気温の上昇や湿気の影響によって細菌が繁殖しやすいため、食中毒への注意が必要です。特に気をつけたいのが、お弁当。傷みにくいものを入れたり、十分に加熱したりすることはもちろん、より厳重に対策をしたいところ。 そこで取り入れたいのが、防腐剤代わりになる食品です。食品のなかには細菌の繁殖をおさえる効果を持つものがあるので、それらを上手に利用しましょう。 まず代表的なものといえば、梅干しです。日の丸弁当のようにごはんの中央に入れてもいいですが、ほぐして全体に混ぜ込むとより効果的。梅干しが苦手な方は、ゆかりのふりかけでもOKです。 また、酢にも同様の効果が期待できるため、酢のものを入れたり、ごはんを炊くときに酢を入れて炊いたいりするのもおすすめです。おいなりさんや海苔巻きにすれば、お弁当のバリエーションを増やすこともできます。しょうがやカレー粉も防腐剤代わりとして使えるので、味つけのアクセントとして取り入れるとよいでしょう。 食中毒対策には、お弁当箱の除菌や調理前の手洗いは欠かせません。そのうえで防腐剤代わりになる食品を活用し、本格的に対策を行いましょう!
2015年05月10日ゴールデンウィークも終わり、だんだんと暑い日が増えてきた今日この頃。毎年この時期になると必ず出てくるのが食中毒のニュース…。食中毒のピークは梅雨に入る6月頃から残暑が厳しい9月ころまで続き、年間患者数は毎年3万人から4万人いるそう。(厚生労働省調べ)「食中毒は外食でおこるもの」と思いがちですが、実は隠れ食中毒患者と呼ばれる家庭内食中毒になる人は、年間で200万人以上いるというデータも……。食中毒の原因となる「細菌」は、温度、湿度、栄養などの条件がそろうと食物の中で増殖し、その食物を食べることにより食中毒を引き起こします。さらに、肉や魚に触れた後のまな板やふきんはキレイに洗っているつもりでも、実は細菌まで落とし切れていない場合がほとんどなのです。除菌をしていないまな板やふきんをつかうことで知らず知らずのうちに雑菌を広げてしまっているかもしれません!放っておくと細菌はどんどん増殖し、なんと一晩で50000倍まで増えてしまうというのは恐ろしいですね。では、大切な家族の健康を食中毒から守るにはどうしたらいいのでしょう。こまめに毎日キッチン周辺や調理器具を除菌しましょう。でも忙しいし、ちょっと面倒……。そんなかたにお勧めなのが、市販の高濃度アルコール除菌スプレー。まな板や調理器具、ふきんにシュッとひと吹きするだけで、簡単に食中毒の原因菌を退治することができます。塩素系の除菌洗剤のような強い臭いもなく、調理中に気軽に使えるのもうれしいところ。大切な家族の健康を守ってくれる心強い味方、高濃度アルコールスプレーを活用してこの夏もおいしい食卓を。
2013年05月14日国際衛生機構「グローバル・ハイジーン・カウンシル」(Global Hygiene Council 、以下GHC)は、「食中毒に関するニュースレター」を発行した。梅雨から夏の高温多湿の時期には、食中毒の被害が多数報告され、大きなニュースとなる。梅雨~夏季には、細菌性食中毒は通常の2.5倍以上にもなり、2011年にも、6月から9月までに436件もの被害が報告されている。食中毒を予防するには、家庭や個人での努力が何よりも大切であるという。同機構のニュースレター第1弾となる今回は、「食中毒の家庭での予防法」について、GHCのメンバーでもある東北大学の賀来満夫教授にインタビューを行っている。賀来教授によれば、食中毒の予防は、何よりもその原因となる細菌やウイルスを体の中に入れないことが第一だという。そのためには、まずは食品に細菌・ウイルスを「付けない」こと。ただし、あらゆるところに微生物は存在しており、ある程度付いてしまうことは仕方のないことであり、そのため、細菌やウイルスが付いてしまった場合には、それを「増やさない」ことが重要となる。そして「増やさない」こと以上に重要なのが、口に入るまでに微生物を「やっつける」ことだという。同教授は、「付けない」「増やさない」「やっつける」のそれぞれの心得として、以下を推奨している。■「付けない」心得 ①「手洗い」はもっとも重要な食中毒予防。帰宅後、食事前、調理前の手洗いは徹底的に。②タオルやエプロン、調理用具、食器は清潔なものを使う。③肉・魚はそれぞれきちんと包んで冷蔵・冷凍保存を。■「増やさない」心得 ①ゴミはこまめに捨てる。②消費期限を守り、時間がたって怪しい場合には、思い切って捨てる。③残った食品を保存する場合は、早く冷えるように小分けに。解凍は冷凍庫で行う。■「やっつける」心得 ①調理時の加熱は十分に。目安は、中心部分の温度が75℃以上で1分間以上。②生肉・魚を切った包丁・まな板は洗って熱湯をかけ、除菌を。③温め直す時は十文に加熱を。電子レンジでの加熱は均一に。GHCは、正しい衛生管理を通して、世界中の人々を病原菌やウイルスへの感染を防ぐことを目的に、2006年に設立された、微生物学、ウイルス学、感染症、免疫学、公衆衛生を含む衛生学に関連する分野で働く世界的リーダーが集まった専門集団。日本においても、2011年より準備を開始し、2013年から健康のための衛生管理の啓発活動を積極的に開始するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月21日スリーエムヘルスケア株式会社は4月2日、食中毒菌の大腸菌群や黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオを迅速に検出する「簡易微生物検出スワブCH30」の販売を開始した。今までの外食産業の衛生検査は、外部に委託し判定までに日数を要していたことから、短時間で衛生状況を把握することが求められていた。このほど発売開始した「簡易微生物検出スワブCH30」は、誰でも簡単に食中毒菌である大腸菌群や黄色ブドウ球菌、サルモネラ、腸炎ビブリオをスピーディーに検出することができる衛生検査製品。飲食店などの調理器具や食品製造に携わる者の手指、製造ラインなどの検査対象をスワブで拭き取り、24時間培養。培地の色変化により食中毒菌の有無を確認することができるという。また、同製品は液体培地、殺菌液が一体化しているのも特長。殺菌液とかき混ぜさせることで廃棄時には特別な滅菌作業が不要なうえ、コンパクトなので、携行性にも優れている。「簡易微生物検出スワブCH30」は「大腸菌群」用、「大腸菌群(ラクトアイス)」用、「サルモネラ」用、「黄色ブドウ球菌」用、「腸炎ビブリオ」用の5種類。メーカー希望小売価格9,450円(1梱包30本セット)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日食中毒といえば、湿気の多い梅雨や気温の高い夏さえ気を付けていれば安心と思ってしまいがちですが、実はそうでもないようです。「食中毒は、夏が終わってからも注意して」という、大阪府内科医会副会長で内科医・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、食中毒について気を付ける点や、予防方法についてお話をうかがいました。■夏の疲れがでる9月こそ食中毒に気を付けて「冷たいものばかり食べたり飲んだりすると、胃腸が弱ってきます。医学的には、この胃腸障害からくる全身の倦怠(けんたい)を夏バテと呼んでいますが、特に今年の夏は節電で冷房を付けずに冷たいものを食べて暑さをしのいだ人も多いでしょう。その場合は、例年よりも食中毒や食あたりになりやすいと考えておくといいでしょう。また、部屋の温度が高ければ、カバンの中やテーブルの上に置いたお弁当や食材も、傷みやすくなっていることにも注意が必要です」と泉岡先生。食中毒と一口に言いますが、その原因はさまざまで、「一番多いのは細菌性の食中毒で、豚肉などに多いサルモネラ菌、魚介類を汚染する腸炎ビブリオ、病原性大腸菌(O-157やO-11など、頭にOがつくもの)、鶏肉に多いカンピロバクター、おにぎりやお弁当に多い黄色ブドウ球菌などがあります。ほかには、フグの毒、きのこの毒などの自然毒によるものや、ごくまれに農薬やヒ素など化学物質によるものがあります。しかし、これは職業上従事する人が取り扱いを誤るようなレアケースです」と泉岡先生は説明します。そして、この食中毒は、同じものを食べても重症化する人と、なんとなくおなかの調子が悪いという程度で済む人がいますが、その理由について泉岡先生に聞いてみました。「かぜもそうですが、食中毒は、その人の抵抗力や免疫力と大きくかかわっています。ビジネスマンの世代では、睡眠不足が続いたり、過労気味だったり、精神的ストレスをかかえていると抵抗力が弱まり、食中毒にかかりやすくなります」(泉岡先生)■食中毒予防は、食材の加熱だけでは不十分?それでは、食中毒を予防するにはどうしたらいいのでしょうか。「梅雨や真夏だけでなく、お弁当や食材をスーパーやコンビニで買ったら、できるだけ早く持ち帰ってすぐに食べるか、冷蔵庫に保存してください。車の場合、レンタルビデオ屋に寄るためにお弁当を車内に10分だけ放置した……という程度でも、車内は高温になるので注意が必要です。帰宅したら手洗いをする、まな板やふきんなどの調理器具をきちんと殺菌するということも大切です。次に、食材を加熱することです。唐揚げやハンバーグなどは、しっかり中まで火を通してください。75℃で1分以上の加熱が目安です。残った料理は温かいままラップして冷蔵庫に入れると、内側に水滴がついて細菌が繁殖しやすいだけでなく、冷蔵庫の周りの食材が傷む原因にもなります。冷めてからラップをかけて冷蔵庫に保存し、食べるときは再び加熱するとよいでしょう」(泉岡先生)しかし、「加熱すればすべての菌が死滅するわけではないのです」と泉岡先生。「10℃以下、もしくは60℃以上であれば、ほとんどの菌は繁殖がおさえられますが、例えば、おにぎりでの食中毒の原因に多い黄色ブドウ球菌は、100℃で30分以上加熱しても死滅しません。さらにお弁当箱に入れて密封すると菌が増殖し、エンテロトキシンという毒素を発生させるのです。また、ウェルシュ菌というのも耐熱性があるため、カレーや煮物などイベントやお祭りで大量に作ったときには、加熱し続けていても早く食べないと鍋のなかでどんどん菌が増殖し、集団食中毒を起こすこともあります」(泉岡先生)作ったらすぐ食べる!ということを覚えておきましょう。■食中毒や食あたりになってしまったら、絶食して水分補給を気を付けていても、もし食中毒や食あたりになってしまったら、どうすればいいのでしょうか。「食中毒の症状は細菌性、ウイルス性を問わず、ほとんどの場合、おう吐・下痢を起こします。これは、体の中の異物(菌)を早く体外に押し出そうという体のしくみからくる現象です。熱が出たり、激しい腹痛を起こしたりします。食中毒は医学用語で、一般用語の食あたりと同じ意味ですが、症状が軽い場合は食あたりと使い分けている人も多いようです。食中毒の場合、一番心配なのは、おう吐・下痢を繰り返したために、体から大量の水分が奪われて脱水症状を起こしてしまうことです。水分補給は、お茶や水よりもスポーツドリンクがおすすめですが、糖分が多いため、余計吐き気をもよおすこともあるので、水で薄めて飲むとよいでしょう。また、かんきつ系の飲料や牛乳も吐き気をもよおすので控えてください。食中毒やひどい食あたりの場合は、絶食することが基本です。おかゆやうどんなど、『消化にいいから』、『体力をつけるため』と無理に食べると、余計に吐いてしまい、さらに脱水症状を引き起こす恐れがあります。軽度の食中毒(いわゆる食あたり)でなおかつ健康な人であれば、数日から1週間で症状はおさまりますが、もし、自力で水分がとれないようであれば危険な状態ですので、直ちに病院に行って点滴をうけるようにしてください」(泉岡先生)ちなみに病院へ行っても、原因となった食品を特定することはできないとか。「あの店のあれが怪しい?」と思ったら、市町村の保健センターに問い合わせると、同様の問い合わせが多い場合はお店の調査や検査をするそうです。監修:泉岡利於氏。内科医、医学博士、大阪府内科医会副会長、医療法人宏久会泉岡医院(大阪市都島区。 )院長、ほか。(下関崇子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】「一度ハマると抜け出せない!」中毒性の高い海外ドラマランキング【コラム】時代はエコ! 食べ終わったフリスクケースの有効な使い方【コラム】いつか役に立つ日がくる!?趣味を資格にする面白検定
2011年08月27日