日本ユニシスは仙台中央タクシー(宮城県)で、タクシー配車の仕組みをスマートフォンとクラウドで実現させた、クラウド型タクシー配車システム「smartaxi(スマートタクシー)」の稼働を開始した。このほど「smartaxi」を導入した仙台中央タクシーは、仙台市内で最大の利用者を持つ介護タクシー運行事業者。通院者や要介護者に向けた顧客サービスを提供しているが、さらなるサービス強化のため、介護タクシーと一般タクシーにおいて、予約配車・指定配車・メッセージ送信など多数の機能を持つ「smartaxi」を採用する。同社によると、2016年6月までにタクシー無線が完全デジタル化されることが決定しており、アナログ無線からの移行準備が進められている。「smartaxi」はスマートフォンを車載端末として採用し、携帯電話回線を利用することで初期導入費用を抑え、タクシー配車を行うことができるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月20日GMOクラウドは、同社の提供する「GMOクラウド専用サーバー」において、専用サーバーサービスの新シリーズ「スマートシリーズ」を9月26日から提供すると発表した。サービス開始に先がけて、9月5日から予約を受け付けている。スマートシリーズは、Intel社の最新CPU「Xeon E3-1230LV2」を搭載した専用サーバーサービスで、利用料金は月額9800円からで初期設定費用7万9800円が必要となる。ストレージがSATA 500GB×2の「Xeon SATA-S」プランと、SSD 240GB×2の「Xeon SSD-S」プランが用意されている。なお、スマートシリーズも従来シリーズと同じく、同社エンジニアによる運用代行オプション「マネージドサービス」に対応しており、共用型ファイヤーウォールなど、その他のオプションサービスも利用できる。先行予約の受付期間は9月25日までで、同社のWebページから申し込みが可能。予約申込者には、対象オプションサービスの月額料金や初期設定費用が割引・無料になる特典が用意されている。
2012年09月06日ジョディ・フォスターが新作クライムTVドラマ「Angie’s Body」(原題)の監督を務めることになった。米ケーブル局「Showtime」で放送予定の同作は、人気ドラマ「HEROES/ヒーローズ」や「TOUCH/タッチ」などを手がけてきたロブ・フレスコが脚本を担当する予定で、ジョディはフレスコやラス・クランスノフらと共に本作の製作総指揮を担当。家族ぐるみの犯罪組織の女頭を主人公にした作品になるという。同局では、メアリー=ルイーズ・パーカー主演の「WEEDS~ママの秘密」が年内に、またローラ・リニー主演の「The Big C」(原題)が来年には放送を終了する予定で、女性を主人公にしたドラマ作品を模索していたようだ。ジョディはストッカード・チャニング、ローラ・ダーンらが出演した1998年のTV映画「The Baby Dance」(原題)でもShowtimeとタッグを組んでプロデューサーを務めている経緯がある。1991年の『リトルマン・テイト』、1995年の『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』、2011年の『それでも、愛してる』など映画監督も経験しており、今回のドラマでもその手腕に注目が集まりそうだ。
2012年08月15日「ぴあ」調査による8月1日、4日公開の映画・満足度ランキングは、韓国で社会現象となったサスペンス『トガニ 幼き瞳の告発』がトップに輝いた。2位にドリームワークスアニメーションの人気シリーズ第3弾『マダガスカル3』が、3位にヤン・ヨンヒ監督が実体験をもとに描いた『かぞくのくに』が入った。その他、上位作品の写真1位の『トガニ…』は、2005年に韓国で起きた実話をもとにしたサスペンス作品。出口調査では「主人公のように相手の立場になり、自分の良心に従って行動したいと思った」「涙が止まらなかった。教育者に観てほしい作品」「衝撃的なシーンの連続でドキドキした。これが実話なのかと深く考えさせられた」「韓国では法律まで変えてしまった“映画の力”を感じる作品」など、30代から70代までの観客から支持を集めた。上映劇場の新宿武蔵野館では立ち見の回も多く今後、口コミによる動員増が期待できそうだ。2位の『マダガスカル3』は、動物園を抜け出した動物たちが繰り広げる冒険を描いたアニメーション。劇場には家族連れが多く足を運び「3Dの迫力がすごくておもしろかった。シマウマのマーティが一番好き」(10歳)、「サーカスのショーをするシーンが楽しかった」(7歳)、「飛び出してくるのでビックリした。ペンギンが可愛かった」(8歳)など、子どもたちから人気を集めた。大人からは「ギャグに思わず笑ってしまい、キャラクターに親近感がわいた。前作を観ていなくても大丈夫」「5歳の娘と初めて3D映画を観たが、わかりやすいストーリーで親子で楽しめた」など好評だった。(本ランキングは、2012年8月1日(水)、4日(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年08月06日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じた衝撃のクライム・サスペンス『ドライヴ』。カンヌ映画祭監督賞を受賞した本作の監督、ニコラス・ウィンディング・レフンのオフィシャルインタビューをお届けする。●作品ができあがったときの印象カーチェイスや車がたくさん登場する映画にすばらしいものは存在するが、なんとなく、この映画は違うように感じたんだ。機械的にチェイスするだけではなく、他とは違うチェイスが必要だと感じた。この映画のチェイスシーンは、車同士が追いかけあっているというよりも、“ドライバー”が感じている精神的状況を反映している。●ライアン・ゴズリング演じる“ドライバー”はどのような人物ですか?映画に登場する“ドライバー”は、半分人間で半分機械のような存在だということもできるが、彼は自分が恋に落ちるまで、その違いを分かっていないんだ。その過程で機械が最終的に人間的な面を乗っ取ってしまう。機械であることが“ドライバー”の本来あるべき姿であるため、それはある意味、良いことでもある。彼がどういう人物かというのは、難しい質問だ。私の映画は、いつも私の一部だからだ。ライアンが演じることで、ライアン的な要素がたくさん入っているのは確かだ。だからライアン・ゴズリングと私の結婚のようなもので、大きな二面性がこのキャラクターには内包されているのかもしれない。彼にも2つの面があり、我々2人の間で進化しつづけるキャラクターだ。●キャリー・マリガン起用の理由最初はラテン系の女優を探していて、有名、無名を問わず、すばらしい女優さんにたくさん会った。しかし、ずっと何かが違う気がしていたんだ。その時に、キャリー・マリガンが興味を持ってくれて、挨拶に来てくれた。彼女には会ったことがなく、映画も見たことがなかったが、妻や母が、彼女はすばらしい女優だと言っていたよ。彼女が部屋に入ってきた瞬間、彼女こそが探していた女優だと感じたんだ。キャリーが来てくれて、自分が適任だと言ってくれた。まさに彼女の言うとおりで、その通りになったよ。●アルバート・ブルックスについてアルバート・ブルックス以外では、ブライアン・クランストンが一番起用したかった役者だ。予算のめどが付きそうになった時、「ライアン以外で誰を映画に使いたいか?」を考えた。ブライアンについては、鷹が獲物を狙うように、逃がしてはならない存在だった。●カーチェイスシーンについてはどのようなイメージで作ったのですか?この映画の3つのカーチェイスシーンは基本的に、“ドライバー”が何を目指しているかのメタファーなんだ。最初のカーチェイスの場所はステイプルズ・センターだが、すべてがコントロールされた状況で、計画通りに進む、マシーンのようなアプローチだ。2番目のチェイスシーンは、質屋での襲撃が失敗して、“ドラkイバー”が予定外の行動で“スタンダード”を助けようとする。本質的には、“アイリーン”を助けようとしているんだ。板ばさみの状況で、不意をつかれて、追いかけてくる車を振り切ろうとしている。3番目のチェイスシーンは、「一線を越えた」ような、クレイジーな感じだ!彼は追跡者を忍者のように追っている。「忍者シーン」とでも呼びたくなるような状況だ。「隠密行動」で近づき、彼を殺そうとするんだ。それぞれのカーチェイスは彼の心理状態と連動している。私は車は好きだけど運転しない。運転免許を持っていないんだ。免許試験に8回も落ちて諦めた(笑)。そのせいで、車の映画を違った見方にせざるを得なかった。だからカーチェイスを模倣することから始めたんだと思う。自分が車を運転しないから、車を運転することに興味がないんだ。スピード感は好きだけど、この映画は、車の移動スピードとは別のスピード感の恩恵を受けているように感じる。私が映画を作る時は、いつも前作とは違うものを作るようにしている。「『ドライヴ』は一体どんな映画なんだ?」というと、本質的には、LAに来て、LAのルールに従って、映画業界に関する映画を作ったという感じだ。映画製作や、映画業界の人たち、スタントや映像マジックなどは、この映画の一部だ。それらの要素がすべて加わって、とても不思議な世界を作り出している。この映画は、とても「動きのある」作品だ。動きといっても、車を運転することだけではなく、キャラクターの心の動きだ。ライアンと私のやり方や、映画を作りたいと思う理由は、ある意味同じさ。私は、ライアンがとても好きなんだ。我々にとって映画を作ることは、肉体的というよりも、精神的な冒険だね。彼と会った時、我を忘れるくらい嬉しかったけれど、お互いに刺激しあえると感じた。おそらく、映画製作において最高なことの一つが、お互いに影響しあえることだと思う。話し出したら収拾がつかなくなるから、ライアンとは映画作りに関する話はやめて、その場の流れに任せることにした。私の妻も子供も彼のことが大好きで、彼の母親は私のことを気に入ってくれているから、我々の周囲はうまくバランスが取れている。私達は多くの点で似ている。やりたいことも同じで、映画を作っていく上でのモチベーションの上げ方も同じだし、趣味も共通点が多い。だから「さよなら」を言うことはなく、「また次の作品で会いましょう」と言ったんだ。作品情報『ドライヴ』監督:ニコラス・ウィンディング・レフン出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティーナ・ヘンドリックス、ロン・パールマン、オスカー・アイザック、アルバート・ブルックス配給:クロックワークス公開中
2012年04月03日ライアン・ゴズリングが、愛する人を守るため裏社会の抗争に身を投じる孤高のドライバーをクールに演じる、注目のクライム・サスペンス『ドライヴ』が先日公開となった。昨年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したのを皮切りに、世界各国で高い評価を受けてきた本作だが、ここ日本においても各界の“クール”なスペシャリストたちの間で称賛の嵐が巻き起こっている。このほど、シネマカフェに本作の新たなる写真が到着、各界から届いた声と共にご紹介!昼はハリウッドのスタントマン、夜は強盗の逃走を手助けする運転手という2つの顔を持つ、主人公のドライバー。その名も過去も明かさず、孤独に生きてきた彼は、同じアパートに幼い息子と暮らす女性、アイリーンに一目で恋に落ちたことをきっかけに、危険な裏社会に身を投じることになる。まずオープニングで見せる華麗なドライブテクニックで観る者を釘づけにするドライバー(ライアン・ゴズリング)。「METAL GEAR」シリーズで知られるゲームデザイナー・小島秀夫氏は、その様子を「『5分だけだ。何があっても5分だけは待ってやる!』。冒頭で運び屋(主人公)はこう契約する。まさに始まってわずか5分で、観客は彼の車に乗せられ、95分間の疾走(ドライヴ)を体感することになる!」と表現する。また、哀愁と狂気を背負う男の姿は観る者をしびれさせるが、「孤独で寡黙なアメリカ版『その男、凶暴につき』。アメリカに凄い北野武のようなアウトレイジな監督が生まれた!」(園子温監督)、「凄い!渋い!大好きな映画です! 」(SABU監督)とパンチの効いた作品を贈り出す映画監督たちも太鼓判を押す。さらに、キャリー・マリガン扮するヒロインを見守り愛情を注いでいく彼の切ない表情の変化も注目すべき見どころだが、「久しぶりに横顔の美しい映画。キャリー・マリガンのオデコが素敵です」(押井守監督)、「贅肉を削ぎ落とし抑えた演出で緊張感ずっと維持したままグイグイ見せてくれる凄い映画だ…。とか固いコメントしちゃいますけど、正直に言うと『もうライアン・ゴズリングたら、またこんなカッコいいんだから!!そしてキャリー・マリガンも超キュート!』とミーハーなコメントになってしまいます」(漫画家&イラストレーター・花くまゆうさく)と男性も惚れこむほどのクールさを備えている。クールと言えば、その端整な顔立ちとクールな演技で人気沸騰中の俳優、長谷川博己も「ストイックなラブストーリー、任侠映画を彷彿とさせるバイオレンス、一般的なカーアクションとは一線を画すクールな昂揚がここにある」と本作を称賛。さらに、海外からも10代のイットガール、クロエ・グレース・モレッツから「I love “Drive” so much!(『ドライヴ』が大好き!)」とのラブコールが届いている本作。寡黙な男が激しい愛に目覚めたときに見せるドラマとは――。男の中の男の行動に、男も女も惚れこむこと必至!『ドライヴ』は新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:ドライヴ 2012年3月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.■関連記事:俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.2運命に翻弄される“正義”の若き野心家俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1『ドライヴ』で魅せる“謎”の男シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?今までにないほどにクール!ライアン・ゴズリング主演『ドライヴ』試写会に20組40名様ご招待鑑賞後には女子はイチコロ?ライアン・ゴズリングインタビュー動画が到着
2012年04月01日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるが、先日、PRのために来日したニコラス・ウィンディング・レフン監督がインタビューに応じた。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーン(キャリー・マリガン)と偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品だ。レフン監督は、デンマーク出身でアメリカで映画を学び、自国と米国の両方で新作を発表する気鋭の映画作家。本作でカンヌ映画祭監督賞を受賞し、ゴズリングと再タッグを組む新作も進行中だ。「ライアンは多くの優れた資質をもっているが、特筆すべきはセリフを用いることなく幾多の感情を表現できること。稀有な才能だろうね」。だからレフン監督は本作で、ゴズリング演じる主人公に必要最低限のセリフしか与えなかった。「撮影中はライアンにもキャリーにも『ムダに動かないでくれ』とリクエストした。喋れない、動けない状況を作り出すことで、俳優のテクニックをそぎ落として、彼らの中にある純粋なものを引き出したかったんだ。僕は観客が絶対に飽きないものは“純粋さ”だと思っている。僕のポリシーは“less is more”。ときには“nothing is everything”とさえ思ってるよ」。レフン監督のポリシーはセリフだけでなく映画全体におよんでいる。映画『ドライヴ』ではムダな説明セリフや描写は切り捨てられ、表現の“省略”を効果的に用いることで観客を物語にひきつける。「芸術にはサブリミナル的な要素が重要だと思う。観客のために少しのミステリーが残らないとね。だから“表現の省略”が重要な意味を持つんだ。映画は何が“見えるか”ではなく、何が“見えないか”が大事なんだ」。孤独に生きてきたドライバーの男は一体、何を想うのか? そして物語はどこへ向かうのか? レフン監督の巧みな演出に乗せられて観客はラストシーンまで一気に走りきることになるだろう。ちなみに本作には何か所か、目をおおいたくなるようなショッキングな場面が登場するが、どうやらそれは監督のお気に入りの1本が関係しているようだ。「好きな映画はたくさんあるが、14歳の時に観たトビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』ほど印象に残っているものはない。あの時に初めて映画は“アート”なんだとわかったんだ。だから僕の撮る映画は必ずどこかに『悪魔のいけにえ』の要素や影響が入っていると思うよ」。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー
2012年03月30日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス映画『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるにあたり、本作に出演しているアルバート・ブルックスのコメントが届いた。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーンと偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品。ブルックスは、スポーツ・ライターやコメディ・ショーの脚本家・演出家など風変わりな経歴を持ち、俳優だけでなく監督や脚本家としても活躍する才人で、本作では主人公のドライバーに資金援助を申し出るマフィアの幹部バーニー・ローズを演じている。彼は自身が演じた役について「金儲けのために合法的なことから非合法的なことまでやって生きてきた人物。彼は、自分とは直接関係していない出来事が原因で追いつめられ、最終的に“檻に閉じ込められた野獣”のような行動に出る」という。本作のメガホンをとったのは、デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督。緻密な映像設計と大胆な描写で観客に“衝撃”を与えてきた鬼才だ。ブルックスは「ニコラスのやり方はとても独特だと思うよ。15人の映画監督がカーチェイスを撮影したら、13人は同じものになるけど、2人はまったく違ったものになる。ニコラスは、その2人の監督のひとりだ」と、メリル・ストリープやシャロン・ストーンを主演に迎えて監督作を手がけてきたブルックスもレフン監督の才能を絶賛。彼が映画『ドライヴ』でどんな手腕を見せてくれるのかも気になるところだ。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
2012年03月28日ライアン・ゴズリングが昼と夜で別の顔を持つ天才ドライバーを演じたクライム・サスペンス『ドライヴ』が31日(土)から日本公開されるが、先日、PRのために来日したニコラス・ウィンディング・レフン監督の口から「免許試験に8回落ちた」という衝撃の発言が飛び出した。その他の写真本作は、昼はカースタントマン、夜は強盗を逃すプロの“逃し屋”を営むドライバーの男(ゴズリング)が、同じアパートに住む子連れの女性アイリーンと偶然に出会い、恋をしてしまったことから、裏社会との凄惨な争いに巻き込まれていく姿をスタイリッシュな映像で描いた作品。タイトルどおり、劇中にはド派手なカークラッシュや、華麗な自動車スタントが登場する本作。しかし、これらのシーンを演出したレフン監督は、免許試験に8回連続して落ち、ついにはチャレンジをやめ、現在は“助手席専門”だという。しかしこの落第が、映画『ドライヴ』誕生のきっかけになったそうだ。レフン監督によると、数年前にゴズリングから「一緒に映画を作らないか?」と誘われ、レストランで話し合いがもたれたが、レフン監督は途中で体調を崩して発熱し、話を切り上げて帰宅することに。しかし、免許のないレフン監督は自分の足で帰ることができず、ゴズリングが運転する自動車の助手席に乗り込むことになったそうだ。クールに自動車を運転するゴズリングと、流れていく夜景、そしてラジオから流れてくるBGMが、助手席のレフン監督の中で融合。一瞬にして、映画『ドライヴ』のイメージがかたまり、スタントドライバーを主人公にした同名小説の映画化へとつながったという。運転免許はないが、レフン監督は昔からフォードマスタングなどの米国車に並々ならぬ愛情を注いでおり、劇中に登場する自動車のフォルムや、走行シーンのカメラワークにはこだわったとコメント。物語だけでなく、劇中に登場する“自動車”の描写も気になるところだ。『ドライヴ』3月31日(土)より、新宿バルト9他全国ロードショー(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.
2012年03月16日このほど日本デビューを飾り、プロモーションのために来日中の韓流ボーカルグループ「2AM」のイム・スロンが1月16日(月)、都内劇場で自身が出演する映画『アコースティック』の舞台挨拶に登壇し、ファンの声援を浴びた。韓国で人気を誇るアーティストたちが数多く出演し、普段とはまた違った一面を見せていると話題を呼んだ本作。音が武器になりうるということであらゆる音楽が消えてしまった未来を舞台に、甘酸っぱい青春ラブストーリーが展開する。先日より「2AM」のほかのメンバーと共に来日しており、昨日はおよそ1万人のファンの前に登場しハイタッチ会を行なったスロン。この日も日本語で「2AMのイケメン、スロンです!」とノリノリで挨拶し、詰めかけたファンを沸かせた。映画では音の研究に励むちょっぴり頼りない大学生・ジフを演じているが、本作への出演を決めた理由について「僕にとっては初めての映画ですが、音やミュージシャンを扱っているということで興味を持ちました。ほかにもアーティストが参加しており、楽しく撮影できそうだったので」と明かした。ちなみに自身が演じたジフとの共通点を尋ねると「なかなか決断を下せないところは似てますね」と苦笑。一方で「(ジフのように)彼女のために仕事を断念するというのは違うかなと思ってます」と恋よりも仕事一筋であることを宣言し、ファンを安心させた。ちなみに、ほかのメンバーはわざわざ映画館に足を運んで本作を鑑賞したそうで、チャンミンとジヌンが漏らした感想について「電話で感想を聞かせてくれたんですが、電話がつながるや30秒ほどずっと受話器の向こうで笑い続けて、それから『キミじゃないみたいだったよ』と言われました。喜んでくれていたのか、おかしくて笑ってたのか分かりませんが…」と複雑そうな表情を浮かべていた。最後に詰めかけたファンに対し「これからも映画やドラマ、音楽で頻繁に日本を訪れたいです」と挨拶。最後まで黄色い声援はやむことなく、熱狂のなか舞台挨拶は幕を閉じた。『アコースティック』は2月4日(土)より全国にて公開。■関連作品:アコースティック 2012年2月4日(土)よりK’s cinema、第七藝術劇場、シネマスコーレほか全国にて公開© TimeStory Group Co.,Ltd
2012年01月17日ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が来年2月17日(金)に日本公開されることが発表され、日本版予告編が公開された。『TIME/タイム』日本版予告編『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。本作を手がけるのは、『ガタカ』などで知られるアンドリュー・ニコル監督。斬新な設定と鮮烈なビジュアルを用いながら、現代を生きる我々が抱えている問題や社会システムの欠陥や死角を描き、公開後も多くの映画ファンが語り継ぐ作品を発表してきた監督だ。そんなニコル監督のもとに、『ソーシャル・ネットワーク』のティンバーレイク、『マンマ・ミーア!』のセイフライド、『インセプション』のキリアン・マーフィらが集結。アクロバティックなアクションを交えながら、人間と時間の関係、生命の限界、そして限られた寿命の中で人が生きる意味を問いかける作品に仕上がっているようだ。このほど公開された予告編でも、人々の余命を知らせる腕に埋め込まれた体内時計“ボディ・クロック”など、現代の日常と地続きながらSFテイストのある設定や映像が次々と登場し、さらに主人公ウィルと、セイフライド演じる大富豪の娘シルビアとの出会い、ふたりを追う時間監視局員との攻防など手に汗握る場面が編集されている。『TIME/タイム』2012年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー(C) 2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2011年11月09日今月27日、スペイン版のウォーク・オブ・フェイムが首都マドリッドに誕生し、ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻をはじめ、スペインを代表する映画関係者25人の名前が刻まれた星型のプレート除幕セレモニーが行われた。夫妻を何度もキャスティングしてきたペドロ・アルモドバル監督もスペイン映画アカデミー創立25周年を記念したこのイベントに出席。マドリッドの中心地にあるマルティン・デ・ロス・エロス通りは周辺にアートハウス系の映画館や映画関連書店が多い、映画ファンにはなじみある場所だ。ハリウッドでも活躍中のアントニオ・バンデラスや女優のマリサ・パレデスなど俳優16人、アレハンドロ・アメナーバル、カルロス・サウラ、いまは亡きルイス・ブニュエルなどスペインを代表する監督9人の計25人のプレートが設置されたが、今後も年に1、2枚ずつプレートを増やしていく予定だという。(text:Yuki Tominaga)写真はセレモニーの様子。右からハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル監督。© Splash/AFLO■関連作品:ドン・ジョヴァンニ天才劇作家とモーツァルトの出会い 2010年4月10日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマにて公開© 2009: Edelweiss Production (Italia), Intervenciones Novo Film 2006, AIE e Radio Plus (Spagna)アレクサンドリア 2011年3月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて順次公開© 2009 MOD Producciones,S.L.ALL Rights Reserved.長ぐつをはいたネコ 2012年、全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.抱擁のかけら 2010年2月6日より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Juan GattiEl Deseoパイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.BIUTIFULビューティフル 2011年6月25日よりTOHシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© Menageatroz S. de R.L. de C.V., Mod Producciones S.L., Ikiru Films S.L.■関連記事:『カーズ2』全米初登場1位!初日興収はディズニー/ピクサー史上第2位!【ハリウッドより愛をこめて】公開直前、期待と混乱?ゆれる『ハリポタ』ファン【ハリウッドより愛をこめて】セレブ妊娠ブーム到来?最もセクシーな彼女の相手は…ハビエル・バルデム主演!『ビューティフル』試写会に20組40名様ご招待和製ジャック・スパロウを演じてほしい俳優1位は水嶋ヒロ!キムタクらもランクイン
2011年06月29日ダニー・ボイル、クリストファー・ノーランに続いてイギリスから誕生した、若き新鋭、J・ブレイクソンが贈る、緊迫のクライムサスペンス『アリス・クリードの失踪』が、6月11日(土)より日本公開となる。これを記念して、本作の独特な世界観をひと足早く楽しめる4つの映像をめぐる、『アリス・クリードの失踪』4サイト連動キャンペーンが本日よりスタートした。物語は、若い男・ダニーと中年男・ヴィックが、200万ポンドの大金を手に入れるため、富豪の娘・アリスを密室に誘拐するところから始まる。用意周到な計画のもと、手際よく作業を進める2人だったが、アリスの激しい反撃、そしてそれを受けてのダニーの驚愕の告白から、3人の力関係が逆転。誘拐計画が一転、3人の生き残りを賭けた闘いへと展開していく――。密室で繰り広げられる彼らの心理ドラマに散りばめられた様々な“嘘”、そしてそこから暴かれる“秘密”が観る者をひきつけては、驚愕させていく本作。今回のキャンペーンでは、シネマカフェを含む4サイトで、人質のアリス、誘拐犯のヴィック、ダニー、そしてJ・ブレイクソン監督にフィーチャーした特別映像をそれぞれ楽しむことができる。その中でシネマカフェでは、注目の若手英国俳優マーティン・コムストン扮する、クールでイケメン、だけどとある罠により“ブレる、トラブる”誘拐犯・ダニーの特別映像を公開!本作のキーアイテムとなる1発の銃弾をめぐり、最大のピンチに陥っていく彼のドラマを一部見ることができる。3人それぞれの欲望、そして愛から湧き出る、それぞれの“嘘”をあなたは見抜くことができる…?まずは映像で、その世界観を堪能してみて。「『アリス・クリードの失踪』は6月11日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国にて順次公開。『アリス・クリードの失踪』4サイト連動キャンペーン」・ブレる、トラブる誘拐犯=ダニー:・全てを翻弄する人質=アリス:・冷酷無比、誘拐の首謀者=ヴィック:・完璧なる真の仕掛人=監督J・ブレイクソン:特集:『アリス・クリードの失踪』■関連作品:アリス・クリードの失踪 2011年6月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© CINEMANX FILMS TWO LIMITED 2009■関連記事:UKより天才監督現る!『アリス・クリードの失踪』試写会に15組30名様ご招待
2011年05月30日イ・ビョンホンとチェ・ミンシク共演の『悪魔を見た』のポスタービジュアルが解禁となった。『オールド・ボーイ』、『殺人の追憶』をはじめクライムサスペンスの分野で数々の印象的な作品を送り出してきた韓国映画だが、また新たな衝撃が!『G.I.ジョー』でハリウッド進出を果たしたビョンホンと『シュリ』を初めとする数々の作品で韓国映画を引っ張ってきたミンシクの2人が共演。凄まじい復讐劇が展開される。ある雪の夜道で車がパンクし、レッカー車の到着を待っていた若い女性が男に連れ去られる。まもなく切断された頭部が発見される。被害者は、引退した重犯罪課の刑事の娘。彼女と婚約したばかりだった国家情報院捜査官のスヒョン(ビョンホン)は、絶望感に苦しむ。資料を基にギョンチョル(ミンシク)という男が犯人として特定される。ギョンチョルは凶行を繰り返す悪魔のような男。スヒョンは被害者と同じ苦しみを彼に与えることを誓うnodaが…。今回、ビョンホンとミンシク、それぞれのバージョンのポスターが解禁。青を基調としたビョンホンが写ったものには「深遠なる絶望」、そして対照的なミンシクの写ったポスターには「純粋なる悪」という言葉が!果たして復讐劇の行方は――?韓国騒然の『悪魔を見た』は2月26日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。■関連作品:悪魔を見た 2011年2月26日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 PEPPERMINT&ANY CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2010年12月18日「X-ファイル」から「HEROES/ヒーローズ」、「LOST」まで、SFサスペンスと言えば、スリル満点、ハラハラドキドキが味わえる人気ジャンルのひとつ。海外ドラマの世界には、SFサスペンスの人気シリーズが多々あります。とは言え、発想力豊かなSF感とサスペンスのスリルだけじゃ物足りない!という欲張りな声も海外ドラマファンの中にチラホラ。その要望を汲み取ってか、SFサスペンスと一口に言えど、感動が味わえるもの、胸きゅんできるもの、笑いが楽しめるものなどなど、様々なタイプのシリーズが作られてきました。DVDでの日本上陸が話題の「カイルXY」は、まさに一口では言い表せない“SFサスペンス”。感動できて、胸きゅんできて、笑いも楽しめるシリーズです。主人公は、ある日、森の中で目覚めた謎の少年。生まれたてのような姿で目を覚ました少年は、人間とは思えないほど優れた学習能力と身体能力を持つ一方、人間のお腹にあるべきオヘソと過去の記憶の一切を持っていませんでした。女性心理学者のニコールは、そんな彼をカイルと名づけ、夫や子供たちのいる自宅で面倒を見ることに。果たしてカイルは何者なのか?どこからやって来たのか?彼の正体にまつわるミステリーが展開していきます。そんな「カイルXY」がなぜ感動できて、胸きゅんできて、笑いも楽しめるかと言うと、ずばりポイントはカイルとニコール一家の交流。記憶がないばかりか何の一般知識も持たず、言葉を話すことや日常生活すらままならなかった赤ちゃん状態のカイルが、一家との日常や通い始めたハイスクールでの学園ライフを通し、見た目年齢の少年へと成長していく展開に感動や胸きゅん、笑いのツボが詰まっています。胸きゅんできるSFサスペンスと言って思い出されるのは日本でも大人気だった「ダーク・エンジェル」や「ロズウェル」、最近では「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜」などが挙げられますが、「カイルXY」も負けず劣らずの胸きゅん度。そもそもイケメン度の高いカイルくんが、日常のあれこれをお勉強していく姿を見ているだけできゅん。自分を大切にしてくれるニコールらと家族の絆を築き、隣の家の女の子に初めての恋心を抱き、友達と呼べる存在に巡り合うカイルの変化がヒューマンな味わいを呼びます。その一方、SFサスペンスとしての面白さもキープ。「ダーク・エンジェル」のマックスとローガンが遺伝子操作の真実に立ち向かいながら禁断の関係を繰り広げたように、「ロズウェル」のリズとマックスがエイリアンの戦いに身を投じながら愛し合ったように、「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜」のネッドとチャックが死者再生の謎に翻弄されながら人生を共にしたように、カイルとニコール一家も、壮大な陰謀に巻き込まれながら深い関係を築いていきます。SFサスペンスは敬遠しがちで…という方も、ぜひ一度ご覧あれ。(text:Hikaru Watanabe)<レンタル>「カイルXY シーズン1」vol.1〜3レンタル中vol.4〜56月23日(水)レンタル開始「カイルXY シーズン2」vol.1〜37月14日(水)レンタル開始vol.4〜58月4日(水)レンタル開始<セル>「カイルXY シーズン1 COMPLETE BOX」価格:9,450円(税込)発売日:6月23日(水)「カイルXY シーズン2 COMPLETE BOX」価格:10,500円(税込)発売日:8月4日(水)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント公式サイト:© DEI.■関連作品:カイルXY [海外TVドラマ]■関連記事:このイケメンの正体は…?はるな愛、20年ぶりの“男装”披露!カイルって誰だ?全米で話題沸騰の新ドラマ「カイルXY」予告編が到着!
2010年06月09日つい先日、本好きの友人と話しているときに飛び出た疑問。「ミステリーとサスペンスの違いって、何なの?」。その後、友人たちと「人が死ぬか死なないか」「探偵が登場するかしないか」など色んな意見を交わすも、結論には至らず……。ミステリーとサスペンス。その決定打となるような違いとは、一体何なのでしょうか。非常に気になるので、調べてみました!まずは、コブス世代たちが持つ、ミステリーとサスペンスのイメージを調査!ひょっとすると、このなかから貴重な答えが見つかるかも?■「ミステリーは古い洋館の中で、なぜか1人ずついなくなっていくようなイメージがある。サスペンスはがけの上で人が追い詰められていたり、ちょっとお色気シーンがあったりする」(29歳/webコンサルティング)ミステリーのイメージは、アガサ・クリスティ作『そして誰もいなくなった』によるものなのでしょうか。サスペンスについては……、これって「火曜サスペンス劇場」じゃないですか!■「ミステリーは神秘的なイメージがあるから、誰も死なない。サスペンスは逆で、誰か1人は死んでしまう」(27歳/インストラクター)「誰かが死ぬ、死なない」というところで線引きをしている様子。でも、ミステリーと呼ばれるジャンルのもので、誰か死んでしまうようなシーンをみたことがあるような……。■「ミステリーは古典っぽいイメージ。でもサスペンスは現代っぽい」(28歳/ライター)こちらの方は、古典的か現代的かで線引き。ミステリーは、古い洋館で神秘的で古典っぽいイメージ。サスペンスはがけの上とお色気シーンがあって誰かが死んでしまうイメージがあるようですね。さて、ミステリーとサスペンスの違いとは?ミステリー・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版「東京創元社」広報担当者さんに聞きました!「ストーリーのなかに謎解きの仕掛けがあり、クライマックスへと近づくにつれ、読者たちに『そうだったのか!』と納得させてくれるのが、ミステリー。そういった謎解きの仕掛けがなくとも、ストーリーのなかで終始読者に『どうなるの!?』とアクションやスリラーで緊迫感や恐怖感、危機感を与え続けるのがサスペンスです」(東京創元社広報担当者)――謎解きがあるかないか、緊迫感や恐怖感があるかないか、という違いだったんですね。でも、ミステリーのなかにだって緊迫感を感じられるものもあるような……。「2つとも、物語を作る上で与えられているジャンルのこと。とはいえ、最近ではジャンルを大きくくくる人が多く、ミステリーとサスペンスを混同している作品が多々見られます」――ミステリーとサスペンスの線引きが難しいわけです!「例えば『刑事コロンボ』。この作品は、視聴者にとって犯人がわかるところからスタートし、刑事であるコロンボがその犯行を暴いていくという過程になります」――犯人がわかっているから、謎解きじゃない!?でも、犯行を暴いていく過程は、謎解きのような気がするし……。「コロンボが犯人を追い詰めていく緊迫感から、サスペンスとしてもとらえることができます。ですが、犯行を暴いていく過程としてはミステリーということに」――となると……、ますます線引きが……。「『刑事コロンボ』のように、ミステリーの要素もサスペンの要素も兼ねそろえているものも多いので……、作品で分けるのは難しいかもしれないですね(笑)」――ありがとうございました。なんとも奥深い、ミステリーとサスペンスの世界。『この作品は、ミステリー的な要素が強いのかどうか』なんて考えながら、本を読んだり映画を観たりするのも、楽しいかもしれませんよ?(吉住夏樹/プレスラボ)※うーむ。分かったような、分からなかったような。ただ、謎解きがあるかないかはジャンルを分ける上で大きなヒントになることは分かりました。(編集部・梅田)【関連リンク】東京創元社ミステリーとサスペンスの違いについて教えてくれた、東京創元社さんのオフィシャルサイト。面白そうな本がいっぱい「すずらん通り」って全国にあるの?なんで多いの?このミステリー、結末を知りたい
2009年10月23日殺人罪に時効のないアメリカで、迷宮入りした凶悪犯罪=“コールドケース”を題材に、美人刑事・リリーが真相を暴いていく姿を描いた、人気リアル・クライム・サスペンス「コールドケース」。WOWOWにて現在、最新のシーズン5が日本初放送中の本作だが、今シーズン第7話で、ついに通算100話を迎える!8月22日(土)の第100話放送を前に、主人公リリーを演じるキャスリン・モリスが作品について、そして記念すべき100話を迎えた喜びのコメントを寄せてくれた。改めて、リリーと自身の共通点について、「正義感が強くて弱い人の立場に立って考えるところは似ているわ。それに仕事熱心なところも。でも、私は彼女と違って家族とも仲がいいし、恋人との関係で彼女ほど悩むこともない。リリーよりも幸せだと思うわ」と語るキャスリン。男たちと肩を並べるやり手の女性刑事のリリーだが、捜査の傍らで、プライベートは前途多難な一面も…。シーズン5では、前シーズンで母親を亡くし、さらに自身も犯人の凶弾を受けて心と体に傷を負ってしまったリリーの、わずか1か月後の職場復帰から物語が幕を開ける。「リリーは強い女性だけど、自覚してないだけで内面はとても傷ついている。上司のスティルマンから勧められたカウンセリングも、最初は助言に耳を貸すことなく『私は大丈夫だから』と立ち去るの。でも、そのカウンセリングを通じて、リリーは死の淵で見たことの意味を知り、自分と向き合い前進する。それまでは『こうなったのは妹のせいだ』、『私は必死に仕事をしてるのよ』と他人を責めてばかりいたけど、自分の力で生きていかなければならないことを自覚するの。酒に溺れて死んだ母親のことも理解するようになり、新たな出発をする。母親のように孤独な一生を過ごすのか、女性として幸せな関係を築くのか、選択するのよ」。それでは、今シーズンでは遂に恋の成就も…?「普通の恋愛はできない、リリーはとても個性的だから。でも彼女の恋に悩む姿も見たいわね」。さらにキャスリンは含みを持たせて話す。「リリーは今シーズンもバリバリ働くわ。でも同時期に2人の男性が近づいてくるのよ、どんな展開になるのか楽しみだわ。このドラマでは仕事以外に趣味のない男性がたくさん描かれてきたでしょ、リリーも同じよ。彼女の私生活の変化が見ものね」。これは、リリーの恋のゆくえからも目が離せない!間もなく放送される通算100話目では、今シーズンで最も古い年代の事件が登場。1938年、ラジオドラマ「宇宙戦争」がアメリカ社会に大パニックを引き起こしたその夜、行方不明になった主婦の殺害が発覚するのだ。挿入歌には、フランク・シナトラ、ベニー・グッドマンなど当時の楽曲が使われ、ラジオ全盛の頃の雰囲気を盛り立てる。この記念すべき節目を迎えての気持ちは?「100話を迎えるなんて信じられない!第1話目の収録で『失敗はできない』と思ったのを覚えてるわ。スタートした頃は、『この新ドラマは他局のものに対抗できる?』とよく聞かれたものね。そのとき私は、『分からない。私たちは頑張ってるけどキャンセル(打ち切りに)されたらゆっくり休みたい。だって頑張り過ぎてクタクタだから(笑)』と答えてたのよ」。放送開始から5年目、ぴったりと息の合ったスタッフ・共演陣と共に、過去の凶悪事件と真剣に向き合い、時に胸を痛めながらも、“純粋な刑事ドラマ”を求めてきたキャスリン。ファンに愛され、ここまで続いてきたドラマの魅力をこう分析する。「迷宮入りになっている凶悪事件について関係者、容疑者、家族などを再調査し、そして最後に事件が解決する。このドラマの魅力はここね。実際の事件の関係者から電話をもらうこともあるし、事件解決につながることもあるわ。第4シーズンの第4話『オルゴール』では“産後のうつ”がテーマだったけど、同じ経験をした視聴者から翌日たくさんの共感の電話が来たわ。自分の仕事が人助けになっていることを実感したわ。あと、リリーの魅力は、傷つきやすいのにとても勇敢なところ。彼女の勇気と果敢に挑戦する姿勢は素晴らしいと思うし、視聴者も同じ気持ちだと思うわ」。加えて、このドラマの成功はキャスリンにとって次なるステップの場となった。最後に、笑顔で今後の展望を語ってくれた。「ワーナー・ブラザースと話し合い、自分の番組を企画しているわ。私は製作と脚本を担当するの、2、3年後には放送を始めたいわ。全てはこのドラマが成功したおかげね。このドラマの脚本家からも影響を受けたわ、新聞からネタを探したりね。リリー役のモデルは実在の男性刑事なの、5年間に渡り彼から学んだわ。企画しているのはコメディタッチのドラマよ。コメディが大好きなの」。「コールドケース5」WOWOWにて毎週土曜23:00〜放送中(二カ国語版)毎週水曜23:00〜放送中(字幕版)※シーズン5第7話(通算第100話)「火星人襲来」は8月22日(土)放送。WOWOW「コールドケース5」スペシャルサイト■関連作品:コールドケース [海外TVドラマ]
2009年08月14日