レディー・ガガとブラッドリー・クーパーのタッグで贈る『アリー/スター誕生』。この度、本作で監督・主演を務めるブラッドリーが演じる世界的なロックスター、ジャクソンのドラマにフォーカスをあてた特別映像がシネマカフェに到着した。今回到着した映像には、アリーと並ぶ本作のもう一人の主人公ジャクソンのドラマが映し出される。まず、道端で横たわるジャクソンに「この前もここで寝てたな」と、男が手を差し伸べる。「いまやお前は世界的に登りつめたが、孤独だ」と男が語りかけると、ジャクソンは朦朧としながらもこくりと静かにうなずく。その横顔はどこか悲し気で、とても世界的なロックスターとは思えない。そして男はジャクソンに告げる、「彼女はお前の“救い”かもしれない…」と。ジャクソンは、何万人も収容できるスタジアムを、毎回満席にすることができる超売れっ子スター。ガガ演じるアリーの才能を最初に見出す人物でもある。人気絶頂の中にいながら、心にぽっかりとあいた穴を埋めるように毎晩酒を浴びるジャクソンは、アリーに純粋な音楽の可能性を見出す。そして彼女の音楽活動を献身的にサポートするうちに、次第にジャクソン自身もアリーを必要とするようになるのだ。ジャクソンを演じたブラッドリーは、自身の役作りにおいて、アリーを演じたガガの存在が大きいことを語る。「彼女は素晴らしいアイディアをいくつも提供してくれたんだ。最初にロングインタビューをして、彼女の経験やアイディアを脚本に取り入れさせてもらったんだ。実際に、彼女のおかげで僕はミュージシャンとしての自分のキャラクターに自信を持つことができたし、ジャクソンという歌手のスタイルを見つけることができたんだ。彼女は映画の経験がないのに、すべてを与えてくれたんだ」とブラッドリーは言う。彼はこれまで、大ヒットコメディ『ハングオーバー!』シリーズでは飲んだくれの“パーティー・ピーポー”を演じ、『アメリカン・スナイパー』では特殊部隊の凄腕スナイパーを演じるなど、幅広い役を演じてきた。さらには『世界にひとつのプレイブック』、『アメリカン・ハッスル』、『アメリカン・スナイパー』と3年連続でアカデミー賞にノミネートされるなど、ハリウッド中堅どころの最注目俳優であり、本作では初監督にも挑んでいる。そんなブラッドリーの役作りに影響を与えたガガの非凡な才能にも驚くばかり。ジャクソンについてのドラマは、アリーがスターダムへと掛け上がってゆくドラマの裏にあるもう1つの物語。ぜひこちらにも注目していて。『アリー/ スター誕生』は12月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年10月25日“歌姫”レディー・ガガが映画初主演を務めた『アリー/ スター誕生』。ブラッドリー・クーパーが初監督したことでも話題の本作が、この度トロント国際映画祭2018の「ガラプレゼンテーション部門」に出品され、2人も参加。質疑応答ではスタンディングオベーションが巻き起こり、終始熱い熱気に包まれていた。初お披露目となった「第75回ヴェネチア国際映画祭」に続く今回の「トロント国際映画祭」では、試写会場前に敷かれたレッドカーペットには、ヴェネチアを超える約3,000人ものマスコミ陣とファンたちが集結し、同映画祭史上空前の盛り上がりに。ヴェネチアでは、淡いピンクのファードレス姿で登場した主演のガガだが、今回は黒いベールに黒のロングドレスとシックな衣装で登場。監督・主演のブラッドリーと共に会場に現れると、あふれんばかりの大歓声と一斉にフラッシュが焚かれた。また、2人は向けられたカメラに向かってポージングをしつつも、しっかりと手を握り、劇中のアリーとジャクソンのように仲睦まじい雰囲気。集まったファンひとりひとり丁寧にファンサービスも行っていた。続いて、上映前の舞台挨拶に登場したガガとブラッドリー。まず、ブラッドリーが「この作品で僕の人生は大きく変わったんだ。彼女(ガガ)のおかげだと思っているよ。とてつもなく高い山を登るなら、パートナーがいてくれた方がいい。彼女はまさに僕にとってのベストパートナーだった」と言うと、ガガは「100人いるうちの99人が信じてくれない中、1人だけが自分を信じてくれることがある。今回のブラッドリーがまさにそうだったの。彼の最初の監督作品に主演女優として出演できたことに心から感謝しているわ」とそれぞれお互いの存在の大きさを語っていた。試写後に行われたQ&Aでは、ガガとブラッドリーを含めたキャスト・スタッフが集結。会場からは割れんばかりの拍手と称賛が惜しみなく贈られ、中には感動の涙が止まらない観客も。質疑応答の中で、ガガは「最初にデュエットしたときから、ブラッドリーは優れたシンガーだとわかったわ」と言い、その理由を「彼は魂から歌うの。すぐに分かった。彼と一緒に歌うのは、私にとって最高の時間よ」とふり返る。一方、ブラッドリーは 「初めて出会った時、この作品で、彼女は彼女がなりたかったような女優になり、僕は僕のなりたかったような監督になる、と誓ったんだ」と明かし、また「僕にとってこれまでで最高の経験だったので、また誰かがお金を出してくれるなら、ぜひやりたいですね(笑)」と早くもガガとの再タッグを願っていた。『アリー/ スター誕生』は12月21日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年09月11日第90回アカデミー賞授賞式が3月5日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』のゲイリー・オールドマンが「主演男優賞」に輝いた。2度目の同賞ノミネートで、今回が初受賞となる。■“いぶし銀”名優が念願のオスカー像を手に!数々の作品に出演し“いぶし銀”の魅力を放ち続けたオールドマンがついに、アカデミー賞主演男優賞を受賞!その名優ぶりはもちろん、日本では『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラック役、『ダークナイト』三部作のゴードン本部長役でも知られる人気スターだ。そんな彼が本作で、ウィンストン・チャーチル英首相を演じているのだが、何と言っても、その“なりきり”ぶりが大きな話題。持ち前の演技力に加えて、今回「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」を見事受賞した辻一弘氏による特殊メイクが、超リアルなチャーチル像を作り上げた。総メイクアップ時間はなんと200時間以上!辻氏は2012年に現代美術家に転向したが、オールドマンから直接「あなたが引き受けてくれたら、私はこの映画に出る」と熱烈なオファーを受けて、久しぶりに映画の特殊メイクを担当することになった。■『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』とは?1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前という絶体絶命のタイミングで、英国首相に就いたのは、「政界一の嫌われ者」ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面しながら、彼はいかにして国民に勇気と希望を与え「伝説のリーダー」になったのか?実話を基に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。■受賞者コメント2度目のノミネーションで初受賞となったゲイリーは感極まった面持ちで「深く感謝いたします。アカデミーの皆さん。素晴らしい賞をいただきましてありがとうございます。アメリカには永く住んでいますが、愛情や友情を受けることができて感謝いたします。いろんな恵みをいただきました」とこれまでを振り返って感謝をコメント。そして「映画は物凄く力を持っています。サウスロンドン出身の私としては夢を感じることができました。夢を実現するためにもいろんな人が助けてくれました」「辻さん、デイビットさん、芸術に感謝いたします」と様々なスタッフや共演者、同じノミニーに感謝。最後には自身の母親へ「(Oscar像を持ち)これを持って帰るから待っていてください」と微笑んでスピーチを終えた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男 2018年3月30日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2017 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2018年03月05日ゲイリー・オールドマンが伝説リーダー、ウィンストン・チャーチルを演じ、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルスソーンら実力派たちが脇を固める『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。チャーチル没後に公開された戦時内閣の閣議記録によって明らかとなった実話を基に描く本作から、この度90秒予告編が到着した。1940年、第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描く本作。このほど公開された予告編は、“政界一の嫌われ者”チャーチルが、ダンケルクの戦いの裏で「道理が通じる相手ではない」ヒトラーを相手に苦悩しながらも、決断を下そうとしている緊張感あふれる様子映し出される。一方で、「とても怖い」と本音を漏らす姿、「欠点があるから強くなれる。あなたなら世界を救えるわ」とチャーチルの妻クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)に励まされ、背中を押される姿なども登場。ゲイリー演じる人間味あふれるチャーチルの姿に、目が離せなくなる映像となっている。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月27日ゲイリー・オールドマンがゴールデン・グローブ賞主演男優賞に初ノミネートされた『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(原題:Darkest Hour)。このほど、驚異の変身でチャーチルになり切ったゲイリーの姿を収めた予告編とメインビジュアルが公開された。1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前。そんな絶対絶命の危機で英国首相に就いたのは、政界一の嫌われ者ウィンストン・チャーチルだった。最大の国難に直面したそのとき、彼はいかにして人びとに勇気と希望を与えたのか?実話を基にした本作は、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる27日間を描き出す歴史エンターテインメント。アカデミー賞の前哨戦といわれる第75回ゴールデン・グローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)にゲイリーがノミネートされたほか、「ハリウッド・リポーター」のオスカー主要賞予想では、作品賞、主演男優賞、監督賞(ジョー・ライト)ほか、助演女優賞(クリスティン・スコット・トーマス)、助演男優賞(ベン・メンデルソーン)などに名前が挙げられている。今回公開された30秒予告編では、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』でも描かれた壮絶な撤退作戦に直面するチャーチルのシーンから始まっている。ヒトラーに対して「独裁者め」と呟く、政界一の嫌われ者チャーチル。また、妻(クリスティン・スコット・トーマス)から「あなたなら世界を救える」と励まされて前へと進む様子や、チャーチルの秘書エリザベス(リリー・ジェームズ)の姿も。混沌とした時代の中で、突如首相となったチャーチルが苦悩しながらも国難に直面していく物語を期待させる本映像。そのラストは、「我々は決して降伏しない」という伝説の演説で締めくくられている。また、合わせて解禁されたメインビジュアルでは、トレードマークとなっている葉巻をくわえ、腰に手をあてて何かを考え込むような仕草をしているチャーチルの姿を、特殊メイクで本人になりきったゲイリーが表現。シンプルでありながらも、彼の想いが透けて見えるような力強いビジュアルに仕上がった。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年12月13日ゲイリー・オールドマンが特殊メイクによって、英国首相チャーチルを熱演する『Darkest Hour』が『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』として、2018年3月に日本公開されることが決まった。第2次世界大戦初期、ナチスドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、英国にも侵略の脅威が迫っていた。連合軍がダンケルクの海岸で窮地に追い込まれる中、就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手に彼らの運命は委ねられる。ヒトラーとの和平交渉か、徹底抗戦か。チャーチルは究極の選択を迫られる。議会の嫌われものだったチャーチルは、いかに世界の歴史を変えたのか――。実話を元に、ウィンストン・チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を描く感動の歴史エンターテインメントとなる本作。英国の名優ゲイリー・オールドマンが特殊メイクによって完璧な変身を遂げ、チャーチルを熱演、米テルライド映画祭、トロント国際映画祭で絶賛を集め、「これこそが最高峰の演技だ!」(ローリング・ストーン)「今年一の名演!」(アクセス・ハリウッド)などメディアも絶賛。『裏切りのサーカス』(‘11)以来となるアカデミー賞主演男優賞ノミネートが確実視されている。チャーチルを支える妻クレメンティーンには、『イングリッシュ・ペイシェント』のクリスティン・スコット・トーマス、彼の秘書エリザベスに『ベイビー・ドライバー』『シンデレラ』のリリー・ジェームズ、吃音を克服した英国王ジョージ6世には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『名もなき塀の中の王』のベン・メンデルソーンが脇を固め、見事なアンサンブルを見せている。監督は、『プライドと偏見』『つぐない』などで知られる英国の俊英ジョー・ライト。脚本は、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞候補となったアンソニー・マクカーテン。ハリウッド・リポーターのオスカー主要賞予想では、作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞、助演女優賞、助演男優賞、作曲賞で名前が上がっており、賞レースを騒がす1作とされている。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は2018年3月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月29日日本の映画黄金期より、第一線で活躍を続けてきた女優・岸惠子。パリ生活を綴ったエッセイや中東へのハードなルポ、近年では小説『わりなき恋』のヒットで作家としても知られる岸が、秘蔵写真と共にトークを繰り広げるのが本作だ。1932年に横浜で生まれた岸は、映画『君の名は』の真知子役で国民的スターとなりながらも、その進取の気性としなやかな感性によって、自らの人生を選び取ってきた。8月9日、全国ツアーの幕開けとなった東京・なかのZERO大ホールに足を運んだ。岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~ チケット情報スクリーンに懐かしい写真が次々と映し出され、岸のナレーションが重なってトークショーがスタート。ほどなくして登場した岸は、「50年前にあつらえた」というゴールドのドレスで登場。“スター岸惠子”の変わらぬあでやかさに、満員の客席からはため息が漏れる。第1部は、岸が12歳の時に被災した横浜大空襲の話から。「この日、自分の意思で動くという意味で“大人”になったのだと思います」というエピソードが、聞く者の胸に迫る。続いて、出演作の中でも岸が大好きだという映画『雪国』(豊田四郎監督、1957年)と、『おとうと』(市川崑監督、1960年)の紹介と、監督や共演者との逸話を。それぞれ「(役作りに)苦労したから好きなんです」というのがいかにも気骨のある岸らしく、当時の映画界の裏話も興味深い。一方、当時のハリウッドで行われたという岸のお披露目パーティーには、ウィリアム・ホールデンやジョン・ウェインなど名だたる映画スターが登場。ケーリー・グラントの名前をゲイリー・クーパーと間違えるなど、岸自身が「そそっかしいの」と認めるエピソードには、客席からも笑いが起こった。休憩を挟んだ第2部では、鮮やかな赤いジャケットに衣装替え、トークは作家・岸惠子の本懐へと触れてゆく。「たくましさの中のお茶目なユーモアが素晴らしいと思った」というユダヤ人の友人との話。1980年代に、すんでのところで暗殺事件に遭遇しそうになり、「イスラムってなんだろう」と思うようになったという話。どれも過去の出来事ではなく、現在の世界と日本につながっていると語る岸の姿が印象的だ。初日の前に行われた囲み会見では、「来てくださった方に“こんな人生もあるんだ”と思っていただければ」と話していた岸。ちょうど初日直後の8月11日に85歳の誕生日を迎えるとあって、変わらぬ美しさとバイタリティについて問われると、岸は「元気に見えるとしたら“苦労が多いこと”ね。いろんな“事件”に対処するため、普通の優しいおばあさんにはなれないのかもしれません」と笑顔で語った。過去を振り返るだけでなく、そこから未来への眼差しも感じられた本作。公演地によって内容も変わるというから、今後の上演も楽しみに待ちたい。「岸惠子スペシャルトークショー~夢のあとさき~」は8月から11月まで日本全国全19会場にて開催。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2017年08月21日のどかな田舎町ツイン・ピークス、ビニールで丁寧にくるまれた女子高生の遺体、事件の捜査にやって来たFBI捜査官デイル・クーパー、やがて明らかになる町の秘密、嘘、欲望、混沌…。90年代に社会現象を巻き起こし、いまなお伝説として語り継がれる「ツイン・ピークス」は、映画界の鬼才デヴィッド・リンチが手掛けたTVドラマ。その「ツイン・ピークス」が25年の歳月を経て復活します!しかも、舞台は旧シリーズの最終回から25年後。ツイン・ピークスの町はあれからどうなったのか?クーパー捜査官をはじめとする登場人物たちは何をしているのか?気になる新作について、来日したクーパー役カイル・マクラクランに訊きました。「ツイン・ピークス」の中心となる女子高生ローラ・パーマー殺害事件は、旧シリーズで解決済み。しかし、その後も町に不穏な空気がうごめき、常識を超えた事態の数々が起こる中、旧シリーズは全30話で幕を閉じました。「終了を決めたのは放送局ABCの判断だけど、僕としては不本意だった。クーパーがボブに憑かれ、物語にも役にもいろいろな可能性が広がるところだったからね」と語るカイルの言葉通り、最終回は何とも思わせぶりな幕の閉じ方。カイルの言う「ボブ」とは本編にたびたび登場する謎の男で、悪を象徴するようなキャラクター。つまり、正義の味方だったクーパーが、悪と化す展開で旧シリーズは終了していたのです。それから25年。クーパー捜査官はどうなったのでしょう。より表現に自由の利くケーブルTV局SHOWTIMEに放送局を移し、以前にも増してリンチ節が炸裂する新シリーズ作のクーパーについて、カイルはこう語ります。「難しいけど、頑張って説明してみるね(笑)。新シリーズは何人かのクーパーがいる状態で、本来のクーパーが別次元に囚われている一方、ボブに乗り移られたクーパーは現実世界で25年間悪の限りを尽くしてきた。そして、なぜかクーパーはもう1人いて、彼の名はダギー。けれど、この世の中にクーパーが2人いるのは許されない。だから、いつか何かが起きるかもしれないね」。「何人ものクーパーを演じるのは楽しい」と微笑むカイルですが、この設定すら視聴者にとってはすでにクエスチョンマークだらけ。物語の持つ真の意味を、出演者はどこまで把握しているのでしょうか。「『これはどういう意味?』とデヴィッドに訊ねることもあったし、彼に委ねることもあった。すべてを把握しているのはデヴィッドだからね。僕は彼の思い描くものを形にする役目に徹する。とは言え、第2話で(ボブに乗り移られた)クーパーは女性を殺し、その後ある行動に出る。その意味がさっぱりわからなかったからとりあえず訊ねたよ。でも、そんなときの彼は必要最低限のことしか話さない。それ以上頑張っても言わないから、僕も『うん、わかった』となるんだ(笑)」。冗談めかして諦めの表情をしてみせながらも、そこにはリンチ監督に対する絶対的な信頼が。カイルとリンチ監督は「ツイン・ピークス」以外にも、『デューン/砂の惑星』『ブルーベルベット』などでタッグを組んできました。しかも、ロサンゼルスではご近所さんだそう。「だから、この25年間もたびたび会っていたよ。近況を報告し合ったり、仕事以外の話をしたり。彼は唯一無二の存在で、『ツイン・ピークス』は世界中に大きな影響を与えた。予測不可能な登場人物、斬新な映像、引き込まれる音楽と、すべてがそれまでのドラマとは違ったんだ。デヴィッド・チェイス(『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』)やデイモン・リンデロフ(『LOST』)が新しいタイプのドラマを作るようになったのも、『ツイン・ピークス』からの流れがあってこそだと思う」。もちろん、リンチ監督と「ツイン・ピークス」を愛するのはカイルだけではありません。新作には、旧シリーズのキャラクターが大勢再登場。25年前との変化を感じ取るのも楽しみ方の1つです。あるいは、登場人物の謎が明かされることも?旧シリーズでクーパーは「ダイアン」なる人物に宛て、捜査の詳細をカセットテープに吹き込んでいました。しかし、その人物が何者なのか、そもそも存在するのか、本編では語られていません。「実は僕も“ダイアン”の人物像を想定するようなことはせずに演じていた。テープに録音することは、いわば日記をつけるような行為だったから。昔のこと過ぎて記憶が曖昧だけど、テープをどこかに郵送するだとか、そういったシーンもなかったはず。ただし、新シリーズ作には…ダイアンが登場するよ!楽しみにしていてほしいね」。旧シリーズからのファンに楽しみを提供し、新たなファンに衝撃を与えること間違いなしの新作「ツイン・ピークス」は、毎週土曜21時よりWOWOWプライムにて絶賛放送中。さらなる“伝説”をお見逃しなく!(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:ツイン・ピークス [海外TVドラマ]
2017年08月09日お茶目で、前向きで、キュートで、タフで、亡き母を愛する息子で。前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観て、そんなスター・ロードことピーター・クイルに恋をした人は多いはずだ。演じるクリス・プラットも、「危険に飛び込むこともいとわず、本気を出せば猛烈に強く、それでいて笑いのセンスもある彼のことが大好きだ。物事を楽しめるところや、ここぞというとき以外は集中力に欠けるところもね(笑)」と明かす。「彼と僕はすごく似ている。いや、ちょっと待って。大好きな相手と自分が似ているなんて言ったら、誤解を招くか…」と悩んでみせるものの、その姿はやはりとてつもなくチャーミングで、シリーズ第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』も完成したいま、クリス・プラット以外のピーター・クイルなど考えられない。「思い切り持ち上げた後だから言葉を選ぶ必要があるけど(笑)、それでもやっぱりピーターを演じるときは『僕だったらどうするだろう?』が軸になっている。僕らは生まれた年も一緒だし、同じポップカルチャーを吸収し、同じアイコンを持つ中で大人になった。だから、『もし僕自身が彼のような冒険をするとしたら、どうなるだろう?』と考えながら演じることにワクワクしているし、彼の中には僕の性格の一部が確実に入っている。ブラスターを撃ち、空を飛び、クールに戦うなんてことは実人生ではできないけど、そういったことをピーターとして体験できるのも楽しいね。体を使えて、リアルな感情の芝居もできる。役者にとって、これほど完璧な組み合わせの役はないんじゃないかな」。年齢も同じで、ポップカルチャーとアイコンを共有する間柄だけに、ピーターのヒーローとして前作で語られた“『フットルース』のケヴィン・ベーコン”も実はクリスのアイデア。さらに、今回の作品でもケヴィン・ベーコンに続くカルチャーアイコンの話題が。それが誰かは伏せるとし、あなたにとってのベーコンは?と訊ねると、「僕のベーコンは…」としばし考え込んだ後、こんな答えが返ってきた。「人のために何かをする人だね。僕の兄弟には警官がいるし、友人の中には国のために戦う軍人もいる。いわゆるヒーローではなく、そういった名もなきヒーローたちを尊敬するよ。自分を犠牲にし、他者を助ける人たちが僕にとっての“ベーコンズ”。あと、映画の世界で言えば、いま思い浮かんだのはゲイリー・クーパー、スティーヴ・マックィーン、カート・ラッセルの3人。彼ら自身はもちろん、演じる役も好きだな」。その中の1人、カート・ラッセルはピーターの父親役で本作に出演。「共演していなくても彼の名前は挙げたよ。本当だってば(笑)」とのことだが、その父親と同様、物語の重要な鍵を握るのが亡き母親の存在だ。生前の母から贈られたミックステープをピーターは肌身離さず持ち歩き、テープに収録された70年代ソングが作品を彩る。「ピーターにとって、テープの曲はすごく重要なもの。だからこそ、前作のときは何度も何度も聴いて役作りに取り入れたし、今回もそうした。この作品が素晴らしいのは、宇宙規模の話なのに、地球上のノスタルジーを感じさせることで地に足のついた物語になっているところ。エイリアンや異星に終始するのではなく、音楽という親しみ深いもので感情をくすぐってくるんだ。監督のジェームズ・ガンは単に曲を選ぶのではなく歌詞を大切にしていて、よく聴くと物語の展開に合っていることがわかる。今回の曲も、『うわっ、こう来るか!』というものばかりで感激させられたよ」。ここで知りたいのが、クリス自身がミックステープを作るとしたら…の選曲。すると、テープの持つ意味を最もよく理解する者らしい返答が。「ミックステープの大事なポイントは、親が子に贈ったものであること。だから、僕の場合は息子に贈りたい。そう考えると、やっぱりカントリーミュージックが中心になるかな…。もしくは、最近またビートルズにハマっているから、ビートルズだらけにしちゃおうかな(笑)。『ジュラシック・ワールド』の続編の撮影でロンドンにいるからか、いまはそんな気分なんだ」。『ジュラシック・ワールド』の続編は2018年公開予定。そして、2018年の公開作と言えば、こちらも忘れてはならない。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の面々が、『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー』(原題)に登場する。「正直に言って、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は1作目も2作目も最高の映画。もちろん贔屓目はあるだろうし、自分の出演作を冷静に観るのはなかなか難しいものだけど、このシリーズは本当に特別なんだ。そんな映画からやって来た僕らの素晴らしさは、アベンジャーズの面々も承知していると思うよ。僕らが彼らの映画を訪れて、ちょっと助けてあげる感じになるんじゃないかな(笑)」。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 2017年5月12日より全国にて公開(C) Marvel Studios 2017Marvel-japan.jp/GOG-Remix
2017年05月12日『アベンジャーズ』シリーズのマーベル・スタジオが放つ最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』。いまだ来日イベントの興奮も冷めやらぬ中、本作でメガホンをとったジェームズ・ガン監督が、クリス・プラット演じる主人公ピーター・クイルは、“ガーディアンズ”の宿敵でさえも惚れさせてしまうギャップキャラであることを明かした。銀河一“ヤバい”ならず者チームが、ノリと笑いで銀河を守る(!?)本作。今回、そんなガーディアンズたちの行く手を阻む敵となるのが、惑星ソヴリンの指導者“アイーシャ”だ。彼女は遺伝子操作で誕生した人工生命体種族の長で、自分たちが全てにおいてほかの種族よりも優れていると決めてつけている傲慢なキャラクター。毒舌アライグマのロケットにいわせれば、いつでも「上から目線」なのだ。アイーシャを演じたのは、圧倒的な美貌と190cmの高身長で知られる美女優エリザベス・デビッキ。エリザベスは「彼女は、この惑星でとても強い権力を持つ女性よ。ソヴリンの民はみんな金色の肌をしていて、身体的にも心理的にも完全無欠でありたいと思っているわ」と自身のキャラクターを説明、「だからガーディアンズたちとは全てにおいて真逆ね」と言う。「でも、本当にこのキャラクターが面白いのは、ピーター・クイルを拒絶していると同時に、彼に惹かれているということね。彼女は、彼のことを下等だと思っているにも関わらず、それでもイケメンだと思っているの。だから彼とのやり取りが興味深いのよ」と語り、敵でありながらもピーターに惹かれている一面があることを明かした。敵ですら惚れさせてしまうピーター・クイルは、あっぱれ!確か前作でも、いつの間にか銀河のならず者たちが彼のもとに集ってきてしまった。監督のジェームズ・ガンは、ピーター・クイルのそんな魅力は、役を演じたクリス自身にあると言う。「オーディションで探していたのは、台本に描かれたことを上手におかしく演じることができ、他のマーベル作品の主人公とはちょっと違うキャラクターに仕立てられるような人物だった。クリスは部屋に入るや否や、いきなりそれをやってのけたんだ。彼は体の大きなマッチョでありながら、“少年のような危うさ”を合わせ持っていた。それは往年のスターであるハンフリー・ボガードや、ゲイリー・クーパーを彷彿とさせるものだったんだ」。そう、クリスには、肉体改造の末に手に入れたアクションをこなせるマッチョな体格、ガーディアンズになくてはならないユーモア、そして、時に男の色気を醸し出す“危うさ”というギャップがある。例えば「ドラゴンボール」のブルマとベジータのように、もしや“銀河の女帝”もクリス演じるピーターが持つ、ちょっとだけ“危うい”部分に惹かれてしまったのだろうか?その気もないのに銀河のならず者たちを束ねてしまい、お調子者で超テキトー野郎にも関わらず、なぜかモテモテのピーター・クイルみたいな男子って、そういえばクラスに1人はいたような…。先日はハリウッドの殿堂入りを果たし、妻子とガン監督もお祝いに駆けつけたというクリス。彼が喜々として演じるピーター・クイルのギャップを、スクリーンでも確かめてみてほしい。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は5月12日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月27日ブラッドリー・クーパーとイリーナ・シェイクの第1子の性別と名前が明らかになった。2015年から交際している2人に、2週間前に第1子が誕生したことを「People」が報じたが、「E!NEWS」によると、生まれたのは女の子で「レア・ドゥ・セーヌ」と名付けられたそう。フランス風の名前は、フランス語が堪能なブラッドリーの命名かと思われる。ブラッドリーは大学時代、南フランスのエクス・アン・プロヴァンスに語学留学したことがあり、いまもフランスのTVやラジオに出演すると流暢なフランス語でインタビューに応じている。関係者によると、2人は娘の誕生に歓喜し、幸せをかみしめているという。先週末にはレアちゃんも連れて3人でヴェニス・ビーチを散策していたが、イリーナの左手薬指には大きなエメラルドのリングが輝いていた。(text:Yuki Tominaga)
2017年04月12日ブラッドリー・クーパーとイリーナ・シェイクの第1子が誕生していたことが明らかになった。「People」誌では関係者が、イリーナは2週間前に出産したと語った。現時点では誕生日や性別、名前など詳細は不明。42歳のブラッドリーと31歳のイリーナは2015年春から交際、昨年11月にランジェリー・ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」のファッションショーに出演したイリーナが身体の線を隠すスタイルばかりだったことから妊娠のうわさが流れたが、本人からはコメントはなかった。イリーナはインスタグラムを常時更新しているが、妊娠・出産についてはふれていない。ブラッドリーとイリーナは結婚していないが、現在はロサンゼルスを生活の拠点にしていて、子育てもここでするつもりだと関係者は話している。あまり外出せず、目立たないように家で過ごすことが多いという。出産について、イリーナおよびブラッドリーの代理人はコメントしていない。(text:Yuki Tominaga)
2017年04月11日アダム・クーパー主演の『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』(演出:ジョナサン・チャーチ)が4月3日、東急シアター・オーブにて開幕した。ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』チケット情報「ジーン・ケリーを越えた」と評されたクーパーの名演が、日本の演劇ファンを魅了したのは2014年の来日公演だった。今回はその絶賛を受けて実現した特別な再演である。クーパーを始めとするメインキャストを英国オリジナルキャストで揃えたプレミア・ステージに、3階席までを埋め尽くした観客の期待が集中。その熱気のなか、古き良きハリウッドの匂いを連れたアンサンブルの軽やかなダンスでショーがスタート。セレモニーのシーンで白ハット、白コート姿のクーパーが優雅に現れると、客席から歓迎の拍手が沸き起こった。背景となるのは映画がサイレントからトーキーへ移ろうとする時代。映画業界の奮闘をコミカルに描きながら、クーパー扮する人気スター俳優ドン・ロックウッドと駆け出し女優キャシー(エイミー・エレン・リチャードソン)の恋がロマンチックに綴られる。スクリーン映像を巧妙に差し挟んだ演出が功を奏し、場内を何度も沸かせるが、やはり一番の見どころはとびきり華やかに繰り出されるダンスシーンだ(振付:アンドリュー・ライト)。クーパーはスターながらつねに好奇心でときめく少年のような親近感をにじませて、キャシーとの奇妙な出会いから、再会した彼女をからかう一連の流れを小粋なステップで表現。さらに親友コズモ(ステファン・アネリ)との見事に息の合ったタップダンスで興奮をあおる。コズモのソロ・ナンバー『メイク・エム・ラフ(笑わせろ)』に至っては、アネリの超絶軽妙なパフォーマンスが劇場内の誰をも破顔にした。多幸感に包まれるなか、ドン、キャシー、コズモによる『グッド・モーニング』のナンバーへ。ミュージカル映画作りに心躍らせる3人が、全身全霊でステージを駆け回る様はなんとも爽快!歌い、踊り終えてバッタリと倒れる3人に向けて拍手喝采が鳴り止まない。ショーストップを引き起こすほどの盛り上がりにクーパーが嬉しそうな笑みをこぼし、コミカルに手振りで客席の熱狂を抑え、芝居を続行する一幕が見られた。そして待望の、12トンもの雨が降り注ぐ名シーンに突入。前回以上に大胆に客席へ向けて水しぶきを蹴散らすクーパーは、観客との呼応を心から楽しんでいるように見える。歓喜の叫びが起こるたびに、しなやかな体躯がエレガントに躍動した。幸せな笑みを増幅させて進行するドラマは、クライマックスで思わぬ感動の涙を誘い出す。その瞬間、観客も彼らの味方として登場人物になれるのだ。開幕前のインタビューでクーパーが語っていた、「人生に対して肯定的になれる作品」という言葉の意味を強く実感。観終わった後に駆け出したくなる、そんな晴れやかな余韻をぜひ劇場で体感してほしい。公演は4月30日(日)まで。取材・文上野紀子
2017年04月10日アダム・クーパー主演のブロードウェイ・ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN 雨に唄えば』が、2年半ぶりに東急シアター・オーブに再登場する。2014年秋の前回公演が絶賛を博し、期待の声が高まって今回の再来日公演が決定した。しかもクーパーを始めとするメインキャストは、英国オリジナルキャストを再集結させての特別な日本公演である。聞けばキャスト、スタッフ陣は東京にて再会し、滞在しながら4月3日(月)の開幕へ向けてブラッシュアップ稽古を進めているという。来日キャストによるブロードウェイ・ミュージカルの稽古を、都内某所で見学する。そんな異例にして貴重な体験が叶うこととなった。ミュージカル「SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~」チケット情報稽古場のスペースいっぱいに舞台面が設えられているので、“かぶりつき”と言われるほどの近距離から稽古を眺めることに。引き締まった体躯のキャスト陣によるウォーミングアップの光景だけでも圧倒される。演出助手の合図ですぐさま幕開きから通し稽古がスタートした。Tシャツやスパッツなどの稽古着スタイルでも、アンサンブルのキレのある動き、生き生きとした表情がパーティー・シーンの豪華さを存分に伝えてくる。アダム・クーパーもトレーニングウェアの上に白のハット、白のコートを着て、映画スターのドン・ロックウッドとなって登場。本番の端正なスーツ姿とはひと味違ったコミカルさや愛嬌を感じるのは、稽古場ならではのお得感か。クーパー自身も非常にリラックスした様子で、ヒロインのキャシー(エイミー・エレン・リチャードソン)との偶然の出会いと、その後の再会で彼女をからかう一連のシーンを、悪戯っぽい微笑みを浮かべて小粋に演じてみせる。一幕で早くも興奮に拍車をかけるのは、相棒コズモ役のステファン・アネリとの息の合ったタップ・ダンスだ。ハット・チェンジも鮮やかに、クーパーとアネリの信頼が見てとれる軽やかなステップは見応え十分。観る者の頬を緩ませるアネリの演技は、ソロ・ナンバー『メイク・エム・ラフ(彼らを笑わせろ)』でその愛すべき魅力が炸裂した。共演者もスタッフも、稽古場中の人間が幸せな笑顔で彼を見つめている。ドン、キャシー、コズモによるナンバー『グッド・モーニング』は、映画の印象を忠実に残しながら、舞台ならではの新たな躍動感に惹きつけられるシーンだ。快活な滑り出しから、後半にはドンとキャシーの距離がぐっと縮まってロマンチックムードに一変。クーパーとリチャードソンの熱いやりとりにうっとりとさせられる。そしてドンが雨の中、恋の喜びに歌い踊るあの名シーンへ。客席に向けて水を蹴散らす仕種をするクーパーの表情は、実に晴れやかだ。本番はここで12トンもの雨が降るのか…と想像してさらに昂揚が高まる。今回の取材で、クーパーが「ドンの、脆さも含めた人間らしさを見てほしい」と語っていた。その言葉通り、ハリウッドを舞台とした心浮き立つ華やかさだけでなく、夢や恋に揺れる登場人物たちへの愛着、共感も強く沸き起こる作品である。彼が約束してくれた「魔法のような体験」を、次はぜひ本番の舞台で確かめなくてはならない。再追加公演も決定。取材・文上野紀子
2017年03月28日ブラッドリー・クーパーとの第1子を妊娠中のイリーナ・シェイクが、ロサンゼルスでベビーシャワーを開いた。31歳のイリーナと42歳のブラッドリーは2015年から交際を始め、昨年11月に第1子を妊娠中とわかった。今月に入ってロサンゼルスで行ったベビーシャワーには家族や友人たちが集まり、祝福したという。「E!News」によると、2人はすでに生まれてくる子どもの性別を知っていて、「それに合わせて飾りつけをしていた」そうだ。ゲストたちはデザイナーブランドのベビー服やおもちゃなど、高価なプレゼントを持ち寄った。関係者によると、イリーナはいまも「トレイナーについて、軽いエクササイズを続けています」とのこと。食欲も旺盛で、妊婦生活を快適に過ごしていて、ブラッドリーとの関係も良好。「ブラッドリーはイリーナをよくサポートしていて、ドクターとの面会にも付き添うなど、彼女の妊娠中ずっと一緒に過ごしています。彼の母親もよく手伝ってくれています」。(text:Yuki Tominaga)
2017年03月16日アダム・クーパー主演のミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』が、3年ぶりに再び日本にやってくる。名優ジーン・ケリーの同名映画を原作に、2012年にロンドン・リバイバルとして登場した人気ミュージカルだ。本作で「ジーン・ケリーを超えた」と評されるほどの絶賛を受けたクーパーが、前回2014年の来日公演に引き続き、今回も主人公ドン・ロックウッドに扮して魅惑のステップを披露する。ミュージカル『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』チケット情報「再演が実現して本当に幸せに感じていますね。ドン・ロックウッドのようなキャラクターはめったに出会えない役なので」ハリウッド映画がサイレントからトーキーへ移ろうとする時代を背景に、人気スター俳優ドンと駆け出し女優キャシーの恋、映画業界の舞台裏を爽快に描いたストーリー。とびきり艶やかで、コミカルで、ロマンチックなダンスシーンが全編を駆け巡る、観る者を必ずや笑顔にする作品だ。マシュー・ボーンの『スワンレイク』の成功で日本でも多くのファンを持つクーパーが、前回同様に来日公演に限って復活。つまり、アダム・クーパーの『SINGIN’ IN THE RAIN』は日本でしか見られないプレミア・ステージなのだ。「お客様には、ドンというキャラクターの“旅”を感じていただけたらと思っています。彼は映画スターとして周囲から過度に評価され、自分はベストだと思い込んでいた人間です。しかしキャシーとの出会いによって謙虚さを学び、人生の新たな側面を見るようになり、彼女のキャリアを支えたいと考えるようになります。ドンの人間らしさ、そして脆さも表現していきたい。キャシーが彼の無防備な姿を見ることで、観客の皆さんも好感を持って応援したくなる……私が演じるドンはそんな人物です」一番の見どころは映画でもおなじみの名シーン、雨の中をドンが歌い踊るタイトルナンバーだ。12トンもの雨が降り注ぐステージで、クーパーが客席に向けて豪快に水を蹴り上げると、熱い歓声が沸き起こる。「ドンの恋に落ちた喜びを最大限に表しているナンバーなので、私自身が楽しむこと、その瞬間を生きることを心がけています。あとは、転ばないように気をつけることかな(笑)」前回の来日時には「これが最後かも」と言っていたが、今回は「これが最後じゃないといいな。そんな希望を持っています」。スーパーダンサーが自信の笑みで再挑戦する当たり役、その生の感動を雨の飛沫とともにぜひ受けとめたい。「絶対に忘れられない、魔法のような体験を皆様にお届けしたい。必ず人生に対して肯定的になれる、そう信じられる作品です」なお、好評につき追加公演(4月23日(日)17:30の回)が決定。また、2月19日(日)14時半からBS-TBSにて『大ヒットミュージカル!「雨に唄えば」の魅力舞台裏徹底レポート』を、3月4日(土)15時半からTBSにて『天海祐希が嫉妬した 12トンの雨が降る!?ミュージカル「雨に唄えば」公開直前SP』をそれぞれ放送予定。チケット発売中。取材・文上野紀子
2017年02月17日4月3日(月)より上演されるミュージカルLION PRESENTS『SINGIN’ IN THE RAIN~雨に唄えば~』の製作発表が行われ、主演のアダム・クーパーとスペシャルゲストの天海祐希が登壇した。【チケット情報はこちら】同作はミュージカル映画の名作『雨に唄えば』の舞台版で、2012年にロンドンのウエスト・エンドで上演。2014年には、ウエストエンドでのオリジナルキャストであるアダム・クーパーが特別出演した日本公演が実現。観客を大いに魅了し、会場となった東急シアターオーブでの海外招聘ミュージカルでは過去最高の動員記録を樹立した。今回は、アダム・クーパーをはじめとするメインキャストを英国オリジナルキャストで再演する。会見でアダムは「日本に来られて嬉しい。色々な場でよく言っていますが、第2の故郷だと思っています」とコメント。作品、そして何よりアダム・クーパーの大ファンと語る天海は、作品について「見ていてワクワクする話。見終わったあとにとっても幸せな気持ちになれますし、どこかで必ず1度は聴いたことがある曲が沢山流れて、自分も踊れるんじゃないかと思わせるくらい引き込まれます」と解説。アダムも天海の解説にうなずきながら「最高にハッピーになれるお話。普遍的な魅力があります。あとは大量の水が降ってくるところは見所ですね」と語ると、天海も「想像を遥かに超える量です!」と話した。アダムと天海が語った、舞台上に降り注ぐ雨の量はおよそ12トン。「全て僕の頭に降ってくるんです(笑)。そのシーンでは転ばないように気をつけています」とアダムが語ると、天海は「衣装は水を含むと凄く重くなる。その衣装を着て、表情も変えずに軽やかに踊るのは本当に凄いことだと思います」と話した。天海はほかにも、大ファンであるアダムについて「ダンスが素敵。ステージに立つと、ここにいらっしゃるよりもっと大きく見えて、投げかけた手先が見ているこちらまで飛んでくるんじゃないかと思わせるくらい。(笑)。ステージ全体の空気を動かしながら踊られるので、是非生で観ていただきたい」と語った。アダムは「普通、パフォーマーは繰り返しのものはやりたくないと思うものなのですが、私自身が感動できる、そしてお客様の反応が素晴らしかったという意味で、何度も再演したいと思える数少ない作品のうちのひとつです。若い方から年配の方まで楽しめます。以前お客様に“どんな気持ちで劇場へ来ても、ハッピーになって帰れる作品”と言っていただいたのがとてもうれしかったのですが、私も舞台の上でハッピーな気持ちになっているので、観ていただいたお客様にも同じ気持ちになっていただきたい」と同作をアピールした。ミュージカルLION PRESENTS『SINGIN’ IN THE RAIN~雨に唄えば~』は4月3日(月)から30日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演。チケットは発売中。
2017年01月25日いまでこそ『裏切りのサーカス』などのスーツが似合う英国渋メン、もしくは『ハリー・ポッター』シリーズのシリウス・ブラックとして知られるゲイリー・オールドマンが、伝説的なパンクロッカー、シド・ヴィシャスを鮮烈に演じたデビュー作『シド・アンド・ナンシー』。このほど、30年の時を経て蘇ったデジタル・リマスター版の予告編とビジュアルが解禁となった。本作は、シド・ヴィシャスの死から7年経った1986年に公開され、世界中で大ヒットを記録、イギリス国内にのみならず世界中で「セックス・ピストルズ」の人気を再浮上させたロック史に残る不屈の名作。また、特にラブストーリーとしても、ドラッグに溺れながら、恋に身を焦がしていくシドとナンシーの姿が当時の若者たちに強烈な印象を与えた。今回、解禁となった予告編は、本国イギリスで30周年を記念して公開された際に制作された『シド・アンド・ナンシー』“30周年アニバーサリー・バージョン”予告編を、日本版に特別編集したもの。「セックス・ピストルズ」としての過激なパフォーマンスの一端や、シドとナンシーの運命的な出会い、その破滅的な恋などが描かれ、公開当時の“とんがった”雰囲気を残しつつも、新たな“シド・アンド・ナンシー”を感じさせる作りになっている。また、同時に解禁となったビジュアルでは、「セックス・ピストルズ」のロゴが配置されたピンクの背景の上に、シドとナンシーが激しく愛し合う様子が描かれたインパクトの強いものに。88年に日本で公開され「墓場でディープキス」のキャッチコピーが物議をかもしたオリジナル・バージョンや、今年1月に惜しまれつつも閉館となったシネマライズで上映された97年バージョンとも違った雰囲気の新ビジュアルとなっている。そして、シド生誕60年を目前に、2人の激しくも刹那的な愛と生涯にクロ-ズアップしたドキュメンタリー映画『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』も同日公開。“シド&ナンシー”の世界観にどっぷりとひたれるラインナップとなっている。『シド・アンド・ナンシー』30周年デジタル・リマスター版、『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』は12月17日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月12日ブラッドリー・クーパーと交際中のイリーナ・シェイクが第1子を妊娠している、と複数の関係者が証言している。「E! News」によると、イリーナは現在妊娠第2期(14週から26週)に入ったと言われているが、ブラッドリー側もイリーナ側も妊娠説についてコメントしていない。イリーナは11月30日(現地時間)にパリで開催されたヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーに出演した。もちろんランジェリーを着てランウェイを歩いたのだが、2パターン見せたスタイルはどちらも、コートなどでウエストやおなかのラインを隠していた。バックステージでもずっとローブ着用で、おなかは見せないようにしていたという。イリーナは30歳で、ブラッドリーは40歳。もしうわさが事実なら、2人にとって第1子となる。(text:Yuki Tominaga)
2016年12月02日『スタア誕生』のリメイク映画で映画デビューを飾るレディー・ガガと、同映画に主演、長編監督デビューを果たすブラッドリー・クーパーが親交を深めている。ワーナー・ブラザースが『スタア誕生』のリメイク映画を製作することを発表してから約2週間。カリフォルニア州マリブでブラッドリーと共に食料品を買っているガガの姿がキャッチされた。「People」誌によればガガがフォードの車を運転し、助手席にブラッドリー、後部座席に2人の男性を乗せて現れたという。この日の2人の装いは、ガガは白のキャミソールにデニムのショートパンツ、足元はスニーカー。ブラッドリーは赤のシンプルなTシャツにブラックデニム、キャップを後ろ向きにかぶって両者とも実にカジュアル。2人が一緒にいる姿を目撃されたのはこれで2回目である。4月にはブラッドリーが運転するドゥカティのバイクの後ろにガガが乗ってイタリアンレストランに来店。「なぜガガとブラッドリーが2人で…」とその不思議な組み合わせと、さらにファッションまでライダース・ジャケットでペアルックのようだったので、さまざまな憶測を呼んでいた。しかし、蓋を開けてみれば映画で共演が決まっていた2人。ガガは先月、『スタア誕生』の製作が発表された後、「ブラッドリーが監督・共演のこのプロジェクトに大喜びよ。彼は素晴らしい、ヴィジョンを持ったアーティストなの」とツイートしてブラッドリーを褒めたたえている。(Hiromi Kaku)
2016年09月05日3年連続アカデミー賞ノミネートのブラッドリー・クーパーを主演に、日本でも今年6月に公開された『二ツ星の料理人』のBlu-ray&DVDが11月2日(水)より発売されることが決定。そしてブラッドリーがメッセージを贈る特別映像つき予告編も到着した。シェフとしては最高だが、人間的には欠点だらけの二ツ星の料理人アダム(ブラッドリー・クーパー)は、問題を起こしてパリから逃げ出す。死んだと噂されて3年、もう一度、料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。「世界一のレストランにしてやる」と自分を雇う約束を取り付け、女性料理人のエレーヌ(シエナ・ミラー)、パリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)など最高のスタッフを集めていく。しかし、ブランクの間に、調理方法からレストランの内装まで、料理界のトレンドは劇的に変わっていた。さらに未解決のまま逃げ出した過去のトラブルが彼を襲う。そんななか、遂に客を装ったミシュランの調査員が店に現れるが――。『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』『アメリカン・スナイパー』で、3年連続オスカーノミネートを果たすという無敵の快進撃で、ハリウッドのトップに上りつめたブラッドリー。本作で演じるのは若くして手に入れた栄光から人生を見失い、ミシュランの三ツ星を獲得するために再び立ち上がるカリスマ・シェフ。傲慢で破天荒だが、時に弱さをさらけ出す愛すべき男を熱く演じるクーパーの新たな魅力が詰まった作品だ。いまや、パリよりも高級グルメの最前線として脚光を浴びるロンドンで撮影を敢行した本作。監修には、ミシュランの二ツ星シェフであるマーカス・ウェアリングを迎え、そして彼の師匠であり英国では知らない者はいないというカリスマシェフのゴードン・ラムゼイを、ブラッドリーが演技のモデルにしている。絵画のように美しい最先端料理と、渾身のひと皿ができるまでの激しいキッチンの舞台裏が存分に堪能できることだろう。また本作には、『アメリカン・スナイパー』のシエナ・ミラー、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のダニエル・ブリュール、『最強のふたり』のオマール・シー、『キル・ビル』シリーズのユマ・サーマン、『シンデレラ』のリリー・ジェームズら、大御所から旬な若手スターまで、豪華キャストが夢の競演を果たしている。若い時からレストランでのバイトを経験し、ドラマではシェフ役を演じたこともあるブラッドリー。再びシェフの役ができてとても嬉しいと話した彼は、「僕はイタリアの家系で、祖母が料理上手だったから教えてもらってたんだ。日本食も、いろんな巻き寿司や刺身などを作ったことがあって、ほかにシシトウを焼いたりもするよ。日本食は好きだからね。難しいけどシンプルに素材を活かしていると感じているよ!」と料理について語る。今回演じたアダムについては「若い頃から料理の才能はあったけど、無頓着だった。でもいまはシェフとして人生の再起を図っているんだ」言い、役作りとしては「アダムの状況や背景をしっかり理解するよう努めたよ。アダムの生き方や過去を知ることによって、表面的な理解ではなく心情まで考えられるんだ。アダムはナルシストじゃなくて、完璧を追求せずにはいられない性格なんだ。愛すべきキャラクターだよとコメントしている。『二ツ星の料理人』Blu-ray&DVDは11月2日(水)より発売。10月19日(水)よりデジタル配信開始。(cinemacafe.net)
2016年08月30日『プリティ・ウーマン』や『プリティ・プリンセス』で知られるゲイリー・マーシャル監督(81)が脳卒中ののち、肺炎の合併症で19日夜(現地時間)に亡くなった。「People」誌などのメディアが報じた。『プリティ・プリンセス』に主演し、一躍人気女優の仲間入りを果たしたアン・ハサウェイにとってマーシャル監督の存在は大きく、SNSで監督とジュリー・アンドリュース、アンの3人で撮った思い出の写真と共に長文レターで監督を追悼している。それによれば、『プリティ・プリンセス』を撮影中、監督に「この映画がヒットするかどうかなんてわからない。でも撮影中の思い出作りはコントロールできるよ。だからいい思い出を作ろうね」と言われたことがアンの人生に大きな影響を与えたと言う。監督がカメラのレンズを覗き込む写真には「天国は(監督を迎え入れて)もっと楽しい場所になったでしょうね。ゲイリー、愛しているわ。ありがとう」という言葉で追悼した。『プリティ・プリンセス』でアン演じるミア王女の祖母を演じたジュリー・アンドリュースは「Entertainment Tonight」に「訃報を聞いて非常にショックを受けています。彼は大切な友達であり、同僚であり…とても寛大な人で。(彼の妻)バーバラとご家族にお悔やみを申し上げます。とても寂しいです」とコメント。そのほかにもリチャード・ギア、リンジー・ローハン、ジェシカ・アルバら多くのセレブがSNSなどで追悼コメントを寄せている。(Hiromi Kaku)
2016年07月21日映画監督ゲイリー・マーシャルが、米西海岸時間19日に亡くなった。81歳だった。マーシャルは最近、発作を起こし肺炎をこじらせて入退院を繰り返していたらしい。その他の写真マーシャルはニューヨーク生まれ。ノース・ウェスタン大学でジャーナリズムを専攻し、卒業後、コメディライターとしてエンタテインメント業界でのキャリアを始める。70年代には『Happy Days』『The Odd Couple』などTVのコメディ番組を大ヒットさせる。『Mork and Mindy』ではロビン・ウィリアムズを大ブレイクさせた。そして90年の映画『プリティ・ウーマン』では、ジュリア・ロバーツを世界的大スターにする。ロバーツとはこの後も『プリティ・ブライド』(1999年)、『バレンタインデー』(2010年)、『ニューイヤーズ・イブ』(2011年)、最近北米公開された『Mother’s Day』(2016年)で組んだ。マーシャルのその他の代表監督作には、『恋のためらい/フランキーとジョニー』(1991年)、『プリティ・プリンセス』(2001年)などがある。『プリティ・プリンセス』では、アン・ハサウェイにブレイクを与えた。舞台の世界でも活躍し、娘とともに、L.A.にファルコン・シアターを設立したほか、時折、オペラの演出も手がけた。1963年に結婚した妻との間に3人の子供をもち、6人の孫のおじいちゃんだった。文:猿渡由紀
2016年07月21日『プリティ・ウーマン』などで知られるゲイリー・マーシャル監督が19日、81歳でこの世を去った。ゲイリーは脳卒中後の肺炎による合併症のため、カリフォルニア州バーバンク内の病院で息を引き取ったという。遺族は声明文の中で「ストーリーを伝えること、人々を笑わせること、そしてソフトボールをすることが好きな人で、数々の選手権で優勝したものです。今年81歳にしても、自身のチームのために記録を塗り替えたくらいです」とゲイリーの人柄を振り返った。ゲイリーはジュリア・ロバーツをハリウッドの大スターにした『プリティ・ウーマン』だけでなく、テレビ界でも大ヒット番組を送り出しており、『ハッピーデイズ』やそのスピンオフ作で故ロビン・ウィリアムズの出世作となった『モーク&ミンディ』などでもよく知られていた。この訃報を受け、『ハッピーデイズ』にフォンジー役で出演したヘンリー・ウィンクラーやロビンの娘ゼルダ、そして2010年公開作『バレンタインデー』の出演者であるアシュトン・カッチャーなど数々の著名人が追悼メッセージをささげている。妻バーバラと3人の子供を残して逝ったゲイリーの葬儀はプライベートで行われることになるが、11月13日の誕生日近くには追悼式が予定されている。(C)BANG Media International
2016年07月21日先日、破局説が流れたブラッドリー・クーパーとモデルのイリーナ・シェイクだが、報道はまちがいだったようだ。10日(現地時間)、テニスのウィンブルドン選手権で男子決勝戦を観戦していた2人だが、その最中にイリーナ・シェイクが涙ぐみ、ブラッドリーが険しい表情で見つめる中で涙を拭う姿が中継カメラによって世界中に放送されてしまった。観戦中にケンカしていた?と憶測された2人だが、実はイリーナはひどい花粉症に苦しんでいて、涙が止まらなくなってしまったそうだ。そしてブラッドリーがシリアスな表情で向き合っていた相手はイリーナではなく、彼女の隣りに座っていた元テニス・プレイヤーで、昨年までロジャー・フェデラーのコーチを務めていたステファン・エドベリだった。ブラッドリーとイリーナは同日夜にはロンドンのハイド・パークで開催されていた音楽フェス「バークレイカード・ブリティッシュ・サマータイム・フェスティバル」に足を運び、手をつないでスティーヴィー・ワンダーの演奏に聴き入っていた。(text:Yuki Tominaga)
2016年07月13日『アメリカン・スナイパー』では18kgも体重を増量させ、肉体改造を行ったことも話題を呼んだブラッドリー・クーパーが、今度は一転、過去にワケありの天才シェフを演じる『二ツ星の料理人』。このほど、2011年に“世界一セクシーな男性”に輝いたこともあるブラッドリーが、本作でちらりと見せる上半身裸の映像&写真がシネマカフェに到着した。美食の街パリを追い出されたワケありの二ツ星シェフが、今度はロンドンのフレンチレストランを舞台に、新しい仲間たちと世界一のレストランを目指して奮闘する本作。今回入手した映像と写真は、かつて散々迷惑をかけたトニー(ダニエル・ブリュール)のもとに再びやってきたアダムのシャワー直後のシーン!「俺は復活した、三ツ星を狙う」そう言って、3年ぶりに戻ってきたアダム。かつて、パリの一流フレンチレストランでミシュランの二ツ星を獲得したが、私生活で問題ばかり起こした末に突然姿を消し、死んだともうわさされていた。当時、給仕長を務めていたオーナーの息子トニーは店を閉め、いまではロンドンで父が所有するホテルのレストランを切り盛りしている身。そんな彼のもとにアダムは悪びれもせず顔を見せ、彼の店でシェフをやらせろと迫るのだ。諸悪の根源の酒も女も断ち、世界一のレストランを作って「三ツ星をとる」と宣言するアダムに心を決めるトニーは、アダムとパリ時代の同僚で三ツ星に輝いたシェフ、リース(マシュー・リス)のオープニングパーティの招待状を届ける。そこで、シャワーから出た上半身裸のアダムの姿を見て、息を飲むトニー。彼はアダムに恋心を抱いていた。その気持ちに応えられないアダムは、朝食を作ろうかと提案するが…。ブラッドリーが本作で共演した、スペイン生まれのドイツ人俳優ダニエル・ブリュールといえば、『グッバイ、レーニン!』で脚光を浴びて以降も話題作に次々と出演、マーベル最新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では悪役を務めていることでも注目を集めている。そんな彼についてブラッドリーは、「ダニエル・ブリュールとの思い出はもちろんあるよ。彼は『ラッシュ/プライドと友情』で観て、『イングロリアス・バスターズ』で観て、ファンになったんだよね」と言う。本作では「思い出に残っているのは、彼がいかに面白い人だったのかということ。撮影最初の日からもう面白い人だったんだ。それにすごく気さくな人だったしね。だから、共演するのがすごく楽しかったんだ」と、素顔も魅力的なダニエルとの共演をふり返っている。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月30日ブラッドリー・クーパー主演最新作にして、シエナ・ミラー、オマール・シー、ダニエル・ブリュール、アリシア・ヴィキャンデルら豪華キャスト競演で贈る美食エンタテインメント『二ツ星の料理人』。このほど、ブラッドリーが“世界一セクシーで危険なシェフ”の役作りの秘密を語るインタビューを交えた特別映像が、シネマカフェに到着した。本作で彼が演じるのは、美食の街パリを追い出されたワケありの二ツ星シェフ、アダム・ジョーンズ。今度はロンドンを舞台に、シエナ演じる女性シェフ、エレーヌや、オマール演じるパリ時代の同僚ミシェルとともに、ダニエル演じるトニーのフレンチレストランを世界一のレストランにするべく奮闘するのだが…。そんな本作に監修として参加しているのは、実際にロンドンでミシュラン星付きレストランを仕切るスターシェフ、マーカス・ウェアリング。クーパーが演技のモデルにしたという、毒舌の伝説シェフ、ゴードン・ラムゼイの右腕も務めたほどの腕前を持つ。キャスト陣への調理指導のみならず、「彼なくしてはこの映画が完成しなかった」とブラッドリーが語るほどに、マーカスの存在は絶大だった様子。実際にアダムの「セリフの3割はマーカスのアイディア」だったそうで、「俺がやったように料理を提供しろ!」「このレベルを守れ!」「指紋は残すな!」といった迫力あるリアルなセリフはどれもマーカスが言っていたもの、「僕はただそのまま繰り返しただけなんだ」とブラッドリーは明かしている。そのマーカスが用意した絵画のように美しい最先端の料理と、渾身のひと皿ができるまでのバトルのような激しい舞台裏を、本作では存分に堪能することができる。「正しいことをやろうとするんだけれども、何でもひとりでやろうとするから間違いを犯してしまう」とブラッドリー自身も語る、過去にワケあり、性格に問題あり(?)の天才シェフぶりと見事な美しい料理の競演にも注目だ。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月25日テイク・ザットのゲイリー・バーロウが、新作『スター・ウォーズ』でカメオ出演を果たすようだ。ゲイリーは同人気シリーズの次回作にストームトルーパー役で出演したいと頼み込んだようで、同作の撮影が行われているイングランドにあるパインウッド・スタジオで先週、極秘にシーンを撮り終えたという。ある関係者はザ・サン紙に「ゲイリーは『スター・ウォーズ』の大ファンなので、まさに夢が叶ったというわけです。誰にも知られたくなかったので参加までの過程は秘密にされていました。映画関係者とのコネで役をもらえたんです」と説明する。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の続編となる新作については詳細が明かされていないものの、先日には英コメディアンのエイドリアン・エドモンドソンがライアン・ジョンソン監督と製作総指揮を務めるJ・J・エイブラムスの目に留まり、出演が決まったと報じられていた。当時関係者は「エイドリアンは英国で最も愛されているコメディアンの1人ですが、それでも『スター・ウォーズ』への出演というのは自分にとっても驚きだったようです」「J・J・エイブラムスは監督こそ務めませんが、新作に大きく関わっています。イギリス人を起用したいと考えているようですね」「エイドリアンが演じるキャラクターに関しては、脚本などと同じく完全に謎に包まれたままですけどね。ただ、エイドリアンに役柄を与えるということは間違いなくエキセントリックな役になることでしょう」と話していた。『スター・ウォーズエピソード8』の正式タイトルは決定していないが、来年にも全世界で公開予定だ。(C)BANG Media International
2016年05月14日ブラッドリー・クーパーがアカデミー賞にノミネートされた<a href="">『アメリカン・スナイパー』</a>とは一転、ミシュラン“三ツ星”に挑む人生につまづいた天才シェフを演じる<a href="">『二ツ星の料理人』</a>。このほど、厨房の中で血気盛んにブチ切れたかと思えば、熱烈な愛の告白をする“ツンデレ”なシェフ姿を収めた予告編が解禁となった。3年前、パリの二ツ星レストランから姿を消した料理人アダム・ジョーンズは、一流の腕を持ちながらもある問題を抱え、すべてを失ってしまった。もう一度、料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニーのレストランに乗り込むアダム。やがて、女性料理人のエレーヌ、パリ時代の同僚ミシェルなど最高のスタッフを集め、満を持して新しくレストランをオープンするが、過去のトラブルの代償は、まだ解決していなかった…。“世界一セクシーな男”と評され世の女性を魅了する、三ツ星の“イケメン演技派俳優”ブラッドリーが、傲慢で破天荒、でも究極の美味を創りだすカリスマ天才シェフに扮し、話題を呼んでいる本作。解禁となった予告編映像では、パリを追い出されたワケありの二ツ星シェフ、アダムがロンドンにフレンチレストランをオープンさせ、新しい仲間たちと奮闘する姿が描かれる。主に舞台となるのは、美しい料理が生み出され、バトルのような激しい応酬が繰り広げられる厨房の中。ときには胸ぐらを掴み、怒鳴りつけ、皿を投げつける迫真の演技を見せるブラッドリーの一方、『アメリカン・スナイパー』でも夫婦役を演じたシエナ・ミラー扮する女性シェフ、エレーヌには「君が必要なんだ」と告白する、熱気ムンムンのラブロマンスも見逃せない。さらに、<a href="">『黄金のアデーレ 名画の帰還』</a>のダニエル・ブリュール、<a href="">『最強のふたり』</a>のオマール・シー、<a href="">『シンデレラ』</a>のリリー・ジェームズに、ユマ・サーマンやエマ・トンプソンといった大御所女優、そして<a href="">『リリーのすべて』</a>でアカデミー賞「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデルと、夢の競演を果す豪華ハリウッドスターたちも姿を見せている。本作のジョン・ウェルズ監督は、厨房が「これほど危険な場所だと思わなかった」と言う。「キッチンの中は、連日40度の暑さで、キャストもスタッフも汗びっしょり。撮影には、毎回ミシュランクオリティの料理を作っていたので、シェフたちの腕は切り傷と火傷だらけだった。実際、キャストも軽傷だけど、怪我が絶えず、かなり痛そうだったね」と明かす。主演のブラッドリーも例に漏れず、名誉の負傷を負ったという。「ああ、カウンターごしに皿を投げつけるシーンで、手を切ってしまった。縫わずに済んでラッキーだったよ」。過去にスキャンダルを起こした主人公が、人としても“二ツ星”止まりの自分に気付き、仲間と絆を結ぶことで三ツ星への道を見出すまでを描いた本作。ブラッドリーが負傷もいとわず熱演で披露する、世界一セクシーで危険なシェフ姿をこちらからご覧あれ。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月28日ブラッドリー・クーパーが、過去にワケありの天才シェフを演じる最新主演作『二ツ星の料理人』。このほど本作から、“世界一セクシーな男”にも選ばれたブラッドリーの、ミシュラン三ツ星を目指すシェフ姿をとらえたポスタービジュアルが解禁、公開初日が6月11日(土)に決定した。3年前、パリの二ツ星レストランから姿を消した料理人、アダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。一流の腕を持ちながらも大きな問題を抱えたアダムは、すべてを失った。もう一度、料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。「世界一のレストランにしてやる」と自分を雇う約束を取り付け、女性料理人のエレーヌ(シエナ・ミラー)、パリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)など最高のスタッフを集めていくアダム。満を持して、新しくレストランをオープンするが、過去のトラブルの代償は、まだ解決していなかった…。本作は、『世界でひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル!』『アメリカン・スナイパー』で3年連続アカデミー賞にノミネートされ、演技派としても知られるようになったブラッドリーが主演を務める美食エンターテインメント。『8月の家族たち』のジョン・ウェルズ監督がメガホンをとり、シエナ・ミラーやダニエル・ブリュール、オマール・シー、ユマ・サーマン、エマ・トンプソンら、ハリウッドの豪華キャストに加え、『リリーのすべて』でアカデミー賞「助演女優賞」を受賞したばかりのアリシア・ヴィキャンデルも競演を果たしている。今回到着したのは、“世界一セクシーな男”と評され、世の女性を魅了するブラッドリーが、ミシュランの二ツ星シェフ監修による本格フレンチの厨房にいる姿をとらえたビジュアル。絵画のように美しい料理を披露する、クーパー演じる天才イケメンシェフ・アダムのアツい情熱と才能が伝わってくるかのようだが、「料理は完璧、人生は挫折ー」とのコピーのように、なぜか憮然とした表情なのが気になるところ。ブラッドリーは8才の頃からシェフになるのが夢だったそうで、「おばあちゃんが料理上手で、魔法をかけたみたいに美味しい料理を作ってくれたので、影響を受けたんだ。家族で行ったレストランで、白いコック帽とユニフォームがカッコイイシェフが、子どものころから憧れだったんだよ。だから、料理はよく作っていたし、いまでも趣味なんだ」と明かしている。そんな彼は、オートキュイジーヌ(フランスの伝統的高級料理)界の有名シェフに会い、裏話や役作りのためのヒントを得たという。モデルとなったのは英国の人気シェフ、ゴードン・ラムゼイ。短気な性格で“炎の料理人”とも呼ばれ、スタッフに怒鳴ったり物を投げたりすることで有名な、さながら“料理界の蜷川幸雄”!?「素晴らしいキャラクターだった。生命力の強い人物だった。彼の自伝も読んだし、ミシュランの三ツ星を獲得するまでを描いたTVシリーズ『Boiling Point』も見た」と語るブラッドリー。彼の研究の成果が映画にどう生かされているのか、引き続き続報を楽しみにしていて。『二ツ星の料理人』は6月11日(土)より角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月17日