上海問屋は17日、先端にデジタルカメラを装着して様々なアングルで撮影できるポケットリグ「DN-13152」を同社直営の「上海問屋」にて発売した。価格は税込5,999円。DN-13152は、先端にデジタルカメラなど取り付け、様々な角度から撮影できる軽量リグ。関節部分を折り曲げて形を変えることで、自撮りや低アングルでの撮影が行える。重量4kgまでのカメラを装着でき、別途マウンタなどを用意すれば、GoProなどのアクションカメラやスマートフォンでも利用できる。関節の間の各プレートには、1/4サイズのカメラ用ネジ穴が2つ、3/8サイズのネジ穴が1つずつあり、撮影アクセサリの装着や三脚に固定が可能。青いネジを緩めたり締めたりすることで、それぞれのプレート(グリップ)の角度を調節できる。本体サイズは、展開時が約59×3.8×6.4cm、折畳み時が約18×3.8×6.4cm。重量は210g。耐荷重が4kg。
2015年08月18日ケンコー・トキナーは、IPX8相当の防水性能を持ったコンパクトデジタルカメラ「防水デュアルモニターデジタルカメラ DSC1480DW」を8月20日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別10,000円前後だ。DSC1480DWは水深3mまでの防水性能、高さ1.5mからの落下に耐えうる耐衝撃性能を持ったコンパクトデジタルカメラ。背面だけでなく、前面にも液晶モニターを備えており、自分撮りなどにも役立つ。主な仕様は、撮像素子が有効約1,400万画素の1/2.33型CMOSセンサー、対応感度がISO100 / 200 / 400 / 800 / 自動、シャッター速度が1/4~1/8,000秒、レンズの焦点距離が35mm判換算で42mm相当、開放F値がF2.8。撮影距離は標準で約0.7m~、マクロで約13cm~約18cm。背面の液晶モニターは2.7型、前面の液晶モニターは1.8型。動画は最大VGA(640×480ドット) / 30fpsでの撮影が可能だ。電源は単4形アルカリ乾電池×2本。利用可能な記録メディアはmicroSD/SDHCカード(最大32GBまで)。サイズはW99×D28×H63mm、重量は150g(電池、メモリーカードを含む)。
2015年08月17日エムアイセブンジャパンは、GoProカメラやデジタル一眼カメラのために特別にデザインされたMicW社製超小型ガンマイクロフォン「Mini Shotgun」を発売した。価格はオープンプライス(市場予想価格は1万2,800円前後)。同社オンラインストアにて現在先行販売中で、一般販売開始は2015年8月21日予定。同製品は、心臓部にスタジオ品質のオーディオを提供する直径9mmの狭指向性コンデンサー・カプセルを搭載し、オール銅製のハウジングにより、カメラの目の前にあるサウンドにピントを合わせることが可能となっているという。録音機器の左右のチャンネルへモノラル信号を提供し、音楽の録音、スピーチ、インタビューおよびアンビエントの収録にも適する。国内販売されるMini Shotgun Kitパッケージには、GoPro用マイク・ホルダー「PP011」、ラバー・リング「CL020」、吹かれや風切り音を軽減するウインドジャマー「WJ146」、ミニUSBケーブル「CB031U」、30cmの3.5mmステレオ・ケーブル「CB030M」、デジタル一眼カメラのシューマウントにiGoMic Mini Shotgunを装着可能とするショックマウント「PP015」など、実用的なアクセサリも多数収録される。
2015年08月17日富士フイルムは11日、デジタルカメラの一部機種において、Windows 10搭載PCにUSB接続した際、画像転送が行えない現象を確認したと発表した。今回確認された現象は、Windows 10搭載PCと富士フイルムのデジタルカメラをUSBケーブルで接続した際、画像を転送できないというもの。なお、メモリカードをPCのメモリカードスロットや、カードリーダー・ライターで読み込んだ場合には発生しない。この現象は、今後行われるカメラのファームウェアアップデートにより改善される予定だ。ファームアップによるサポートは、2010年以降に発売された機種を対象とする。対象機種とファームウェアダウンロードの開始予定時期は以下の通り。○2015年8月11日FUJIFILM X-T10○2015年8月末までに公開予定FUJIFILM XシリーズX-E1 / X-M1 / X-A1 / X100 / X10 / XQ1 / XF1 / X-S1○2015年12月下旬までに公開予定FUJIFILM XシリーズX-E1 / X-M1 / X-A1 / X100 / X10 / XQ1 / XF1 / X-S1FinePixシリーズF1000EXR / F900EXR / F850EXR / F820EXR / F800EXR / F770EXR / F750EXR / F660EXR / F600EXR / F550EXR / F500EXR / F300EXR / F80EXR / HS50EXR / HS35EXR / HS30EXR / HS25EXR / HS20EXR / Z2000EXR / Z1100EXR / Z1000EXR / Z950EXR / Z900EXR / Z800EX / Z700EXR / JZ500 / JZ300 / REAL 3D W3
2015年08月11日シュッピンは1日から、同社が運営するカメラ専門店「Map Camera」のレビュー投稿ページ「コミュレビ」にて、投稿者にデジタルカメラをプレゼントするキャンペーンを実施している。実施期間は8月31日まで。今回実施されている「コミュレビ大賞」は、Map Cameraの創業21周年を記念したキャンペーン。レビュー投稿サービス「コミュレビ」にレビューを投稿したユーザーの中から、抽選で1名にデジタルカメラをプレゼントする。キャンペーンは8月1日~8月10日、8月11日~8月20日、8月21日~8月31日の3回に分けて実施される。第1回のプレゼントは、2015年7月に発売された超広角コンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp0 Quattro」だ。SIGMA dp0 Quattroは、Quattroセンサーに最適化された専用設計の14mm(35mm判換算約21mm)F4レンズを搭載するモデル。有効画素数は約2,900万画素で、本体サイズは約W161.4×D126×H67mm、重量は500gとなっている。なお、第2回、第3回のプレゼント内容は追って発表される。キャンペーンの詳細は同社のWebサイトを参照いただきたい。
2015年08月05日ニコンイメージングジャパンは4日、ニコン製のデジタルカメラに取り付けて音声録音するワイヤレスマイク「ME-W1」を発表した。発売は8月27日を予定している。希望小売価格は税別27,500円。ME-W1は、動画撮影時の音声収録に役立つワイヤレスマイク。マイク部とレシーバー部の両方に音声収録機能を搭載しており、被写体側にマイク部を、撮影者側(カメラ)にレシーバー部を取り付けて使う。マイク部とレシーバー部の最大通信距離は約50mだ。本体のφ3.5mmイヤホンジャックにイヤホンやヘッドホンを接続すると、被写体側と撮影者側で会話をしながら撮影を楽しんだりできる。マイク部(被写体側)とレシーバー部(撮影者側)の音声を、同時に録音することも可能。また、別売のステレオマイクロホン「ME-1」を併用すると、ステレオ録音が行える。IPX5相当の防滴性能を備えており、水滴や雨への耐性を持つ。マイクは無指向性で、周波数特性が300~9,000Hz。対応プロファイルはA2DP。電源は単4形のアルカリ乾電池×1かニッケル水素充電池×1で、連続使用時間は約3時間。本体サイズはW23.5×H75×D24mm(クリップ部を除く)で、重量は約32g。対応するニコン製のデジタルカメラは以下の通り(発表時点)。■一眼レフ「D4S」「D4」「D3S」「D810」「D810A」「D800/D800E」「D750」「D610」「D600」「D300S」「D7200」「D7100」「D7000」「D5500」「D5300」「D5200」「D5100」「D3300」「D3200」■レンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1 V3」「Nikon 1 V2」「Nikon 1 V1」■コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P7800」「COOLPIX P7700」「COOLPIX P7100」「COOLPIX P7000」
2015年08月04日大分キヤノンは8月4日、デジタルカメラおよび交換レンズの生産技術力強化を目的として、大分キヤノン安岐事業所内に総合技術棟を新設すると発表した。2016年内の稼働を目指す。高性能かつ高品質の製品を継続して生産するために、キヤノンでは生産の国内回帰や内製化を推進し、カメラ生産技術をさらに高めていく必要があるとしている。こうした状況を踏まえ、大分キヤノンでは総合技術棟を建設することを決定。2016年年初に着工し、稼働予定は2016年第4四半期内だ。総合技術棟には生産技術部門、製品技術部門、生産工機部門などを集結させ、効率性の高い生産体制の確立を目指す。
2015年08月04日ソニーモバイルコミュニケーションズは3日(英国時間)、メインカメラ/インカメラともに1,300万画素の「Exmor RS for Mobile」センサーを搭載し、オートフォーカスにも対応した6インチAndroidスマートフォン「Xperia C5 Ultra」を発表した。8月中旬より新興国市場で発売される。価格や日本での発売は未定。「Xperia C5 Ultra」は、背面と前面に1,300万画素の「Exmor RS for Mobile」センサーを搭載した6インチサイズのAndroidスマートフォン。インカメラには22ミリの広角レンズやフラッシュなど自分撮り向けの機能を搭載する。デザイン面では、6インチという大きさながら、狭額縁デザインを採用し持ちやすさに配慮されている。また、片手で操作できるモードも用意している。主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.0。CPUはMediaTek MTK6752(オクタコア、1.7GHz)。内蔵メモリは2GB。ストレージは16GB。外部ストレージはmicroSD(200GB)。サイズ/重量は、高さ約164.2mm×幅約79.6mm×厚さ約8.2mm/約187g。ディスプレイは6インチIPS液晶ディスプレイ。解像度は1,920×1,080ピクセル。バッテリー容量は2,930mAh。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ソフトミントの3色。通信面では、LTE(Cat4)、UMTS/HSPA、GSMをサポート。そのほか、GPS、Bluetooth 4.1、NFC、IEEE802.11a/b/g/nに準拠したWi-Fiに対応する。
2015年08月04日●持っていると女性にモテた?カシオ計算機が1995年に発売したデジタルカメラ「QV-10」は、コンシューマー向けデジタルカメラの「祖」ともいえる製品だ。国立科学博物館の重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)にも登録されている。QV-10の誕生から20周年を迎えるにあたり、当時の開発やその後の歩み、カシオが考えるこれからのデジタルカメラをテーマとして、報道向けの記念対談と特別展示が行われた。対談のメンバーは、QV-10の中心的な開発者だった末高弘之氏(現在は株式会社OPCOM 代表取締役 社長)、カシオ計算機 執行役員 QV事業部長 中山仁氏のお二人。進行役はデジタルメディア評論家の麻倉怜士氏が務めた。○QV-10の成功は、まったく売れなかった電子スチルカメラから始まった麻倉氏「QV-10が95年に発売されたとき、一目で惚れてすぐ買って、さらに何台も買いました。女性がいるところに持って行くとすごくもてたので、『モテカメ』として使わせてもらいました(笑)。QV-10にはコミュニケーションパワーがあることを当時から発信していて、開発者の末高さんと中山さんには何度も取材しました。そういったご縁もあって、今回の進行役を務めさせていただくことになりました。QV-10は一般消費者のデジタルカメラ市場を作っただけでなく、今日の大きなテーマでもあるんですが、単に物を撮るカメラではなく人と人をつなぐカメラ、コミュニケーションツールの概念を出していたと思っています。中山さんが考えて、末高さんが作られたQV-10、ずいぶん前からデジタルカメラを研究開発されていたんでしょうか」末高氏「一番のポイントは、これまでの物や仕組みをエレクトロニクスの力で新しく創造するという、カシオ計算機の文化です。そういった背景の中で、フィルムを使ったカメラを変えてみようと話が始まりました。最初に作ったのは、1987年の電子スチルカメラ『VS-101』です。フロッピーディスクに画像を記録するのですが、デジタルかと思いきや、アナログ記録だったんですね。コンセプトは、フィルムがいらない、撮って消せる、テレビで見られる、遠くへ送信できる(編注:固定電話回線を用いた通信)など、現在のデジタルカメラに近いものでした」麻倉氏「売れたんですか?」末高氏「聞かないでください……(会場から笑い)。大きさがビデオカメラくらいありまして、実機を持って色々なところへ紹介に行ったら『ずいぶん小さいビデオカメラですね』と言われました。静止画を撮るカメラで、静止画でもこんなこと(編注:上記のコンセプト)ができるんですと説明しても、『静止画しか撮れないの?』と、なかなか理解していただけなかったですね」麻倉氏「VS-101が失敗に終わって、どんな風にQV-10へと結びついていったんでしょうか」末高氏「カシオ計算機として力を入れて製品化したVS-101が失敗して、もうカメラは止めようとなりましたが、いやいや、コンセプトは残ってると。そこでキーワードになったのが、小型化とデジタル化で、さっそく試作機を作りました。それが「熱子・重子」です。まったく小型ではなくて、とにかく『熱くて重い』機械になってしまいました。重いのは何とかなるんですが、熱いと動作に不具合が出ます。ファインダーを潰してファンを付けて、やっと動くようになりました」麻倉氏「ファインダーがないカメラというのは斬新ですね。そこから『液晶』が新たなキーワードになるわけですね」末高氏「当時のカシオ計算機は液晶テレビを製品化していましたから、それを熱子・重子に付けました。ファインダーになるし、撮った写真をその場で見られます。公園などへ試し撮りに出かけて、液晶画面があることの楽しさに初めて気付きましたね。例えばモデルさんを撮影したとき、すぐに写真を見てもらえるわけです。すると、『私はこんな顔してない』とか『この写真は消して!』とか、みんなで盛り上がってとても楽しかったんですね。そういったことがあって、液晶モニタを一体化させたカメラを作ろうと。もうひとつ、パソコンとの連携です。きちんと撮影できているかどうかを検査するために、撮影データを読み出してパソコンでチェックしていました。 あくまで開発上のものだったのですが、パソコンで写真をあつかったら絶対に面白いだろうと。これらの大きな二つのポイントをおさえて(編注:液晶一体とパソコン連携)、製品化しようとなったんです」麻倉氏「いよいよQV-10の誕生ですね」●多くの失敗と執念で生まれたQV-10○多くの失敗と執念で生まれたQV-10末高氏「しかし、VS-101の失敗という大きな壁が立ちふさがりました。失敗したプロダクトをまたやるのか、しかも同じ人間がやるんじゃダメだろうと厳しい状況でして、中山さんにご登場いただくわけです」麻倉氏「中山さん、ここでQV-10の原型を考えたかと思いますが、どのような発想から始まったんでしょうか」中山氏「当時、研究開発で新しいテーマの企画という仕事のほか、映像事業のポケット液晶テレビに携わっていました。ポケット液晶テレビの『次』を考える中で、せっかくカラーできれいな液晶があるのだから、例えばカメラ機能を付けて写真を見られたら楽しいかもと、液晶テレビ側からアプローチしてみました。末高さんのお話にもあったように、また電子カメラをやるのかというネガティブな雰囲気が社内にあったのも事実です。だったら『カメラ付きテレビ』としてやってみようと」麻倉氏「ストレートな発想だと、カメラとしての機能や性能を追いかけそうですが、カシオさんは違うんですよね。そしてQV-10が発売されたわけですが、税別で65,000円というのは高くなかったですか?」末高氏「どうしても『これは面白い!』という発想からスタートしてしまうんですよね(笑)」中山氏「せっかくだから『画像』を活用した新しいコミュニケーションや文化を創れたらいいなと思っていました。QV-10は結果的にテレビチューナーを省いて、パソコンの周辺機器として発売することになりました。パソコンに画像を入力するという価値感からすると、決して高くはなかったと思います。液晶が付いてコンパクトで、パソコンに画像を入力できる機器として見ると、当時のそのジャンルではむしろ安いと。パソコンとの連携に半ば特化したからこそ、QV-10の価値感が高まりました」麻倉氏「QV-10は、年間20万台も売れて大ヒット」中山氏「まず月産3,000台くらいから始まったんですが、あれよあれよという間に月産10,000台を越えて、いい結果を出すことができました」麻倉氏「潜在ニーズもあったんでしょうね。QV-10が発売された1995年は、パソコンの世界ではちょうどWindows 95が登場して、大フィーバーになった年です。インターネットの普及も加速して、パソコンで画像を見たり貯めたりという使い方が注目されはじめました。手ごろな『画像入力機器』として、QV-10はぴったりハマッたんでしょうね」中山氏「使い方を『100』考えろとなって、他愛もないことをたくさん考えましたね。振り返ると、よく100も思いついたものです。ただ『自撮り』という発想は、当時なかったですね」麻倉氏「ヒットする製品というのは、スペックの中でとどまっているのではなくて、ユーザーを触発して新しい使い方が生まれてくるんですよね。カシオさんが考えたのは100の使い方ですが、世の中ではもっともっと多くの使われ方をしたんだと思います」さて、この辺りでQV-10の開発話は一段落。麻倉氏がまとめたスライド(下の写真)にあった、開発者の執念、(カメラメーカーとしては)アウトサイダーならではのユニークな発想というのが印象的だった。「末高氏にとってQV-10とは?」とうかがったところ、「QV-10は自分が作ったと同時に、自分を育ててくれた製品。QV-10が足がかりとなってカメラと一緒に生きてきた。エンジニアとして大きな足跡を残せた製品であり、財産でもある」(末高氏)と語ってくれた。●QV-10以降のデジタルカメラと、カシオが考えるデジタルカメラ像○QV-10以降のデジタルカメラと、カシオが考えるデジタルカメラ像座談会の後半では、麻倉氏と中山氏が中心となって、QV-10以降のデジタルカメラと、カシオが考える「あるべきデジタルカメラ像」へと話題が移る。1990年代後半からデジタルカメラ市場が急速に立ち上がり、多数の企業が参入し、画素数競争と価格競争へ突入していく。「デジタルならではのコミュニケーション」を貫いたカシオは、意に反して競争に巻き込まれ、デジタルカメラの製品戦略で後手を踏む。「世のデジタルカメラが『メガピクセル』(編注:100万画素)へ流れていく中で、35万画素でも色々できると訴え続けましたが、大失敗。事業的にかなり厳しくなり、追い込まれました」(中山氏)という。窮地を救った起死回生の一手が「EXILIM」だ。ここからの話は、中山氏にうかがったインタビュー記事『時代をリードし続ける「EXILIM」 - 10年の歩みを振り返る』で詳しく触れているので、ぜひご一読いただきたい。また、カシオが考える「あるべきデジタルカメラ像」について、ハードウェアや嗜好品としてのデジタルカメラではないことを知っておくと面白いだろう。そこには、「デジタルカメラ自体を持つことの満足」や、「自分の手でシャッターを切って写真を撮ることの満足」は、ほとんどない。極端な言い方だが、すべて自動でさまざまな視点(画角)を勝手に撮影し、ベストショットをもカメラ側が自動で選んでくれる……という世界を思い描く。根底にあるのはコミュニケーションであり、QV-10の時代から一貫している。実際の製品としては、カメラ部とコントローラー(液晶)が分離合体する「EXILIM EX-FR10」において「かなりの部分を実現できた」(中山氏)という。こちらも中山氏へのインタビュー記事『セパレート型デジタルカメラ「EXILIM EX-FR10」に込めた真意と魅力 - カシオ計算機 QV事業部長に聞く』を参照いただきたい。
2015年07月29日みなさんこんにちは☆タレント・モデルとして活動している古内杏沙です!! 今回は、一眼レフカメラを触ってみた感想をお話ししたいと思います。今回使用したデジタル一眼レフカメラは、Canon EOS70Dというものです。初めての一眼レフカメラはずっしりと重量があり、手にフィットする感じがして、撮る前からドキドキ!高価な物なので別な意味でもドキドキ!(汗)念願の「のぞき込みながらの撮影」ができるので、撮ってる感が感じられて、使っていてとても楽しかったです。1枚撮るたびに鳴る「ガチャ」というシャッター音がいいよね~♪なんて女子トークも出たほど、みんなもワクワクしていたのが分かりました! 画面もとてもきれいで見やすかったです。今回一番「へ~!!そうなんだ!」と思った点は、使い始めにSDカードをフォーマットするということ。今まで、同じSDカードをそのまま色々なカメラに使っていた私にとって、軽く衝撃的でした。一つひとつ丁寧に教えていただき、何とか撮影まで進める事ができましたが、カメラの機能のお話しになると段々と難しくなり…。絞り優先やシャッタースピード優先とか、理解はできても実際に撮ってみると思った通りに撮れなくて…なんとも悔しくなりました(笑)今回は、カフェで動かない物の撮影だったので、絞り優先で撮影しました。今まで携帯カメラで撮影をし、ぼかしは後からアプリで加工したりしていたので、カメラの撮影時にぼかして撮るというのがとても難しかったです。でも、携帯カメラと違って1枚1枚まったく違う雰囲気が出るのでとても面白く、好きになれる部分だなと思いました。まあ、何枚も失敗してしまいましたが(笑)前回の記事の1枚目!アイスコーヒーの写真は良い感じに後ろがぼやけて撮れたと思います♪どうでしょう?本当にまだまだカメラ初心者の私。少しずつうまくなれるのかな? 次回の撮影も本当に楽しみでしかたありません!!
2015年07月29日デジタル一眼カメラを買ったばかりのときは、難しいカメラ用語にとまどいがちなもの。「今こそ知りたいデジタル一眼の基本」では、タイトル通りにカメラに関わる基本的なことをやさしく紹介していきます。今回のテーマは、「シャッタースピード」です。シャッタースピードとは、シャッター膜を開閉してイメージセンサーに光を届ける時間のこと。1/500秒とか1/1000秒などは数字が示す通り「高速シャッター」、1/5秒とか1/25秒などは「低速シャッター」になります。絞りと同じように、シャッターも光量を調節する以外に、被写体をしっかり捉えたり、写真表現を変えるという重要な役割があります。とくに動きのある被写体を撮影する際は、シャッタースピードの違いによって劇的に写り方が変わります。動きまわる子供やペットなど、被写体の動きが激しい場合は、高速シャッターを使うことで被写体がブレずにバッチリと写せます。高速シャッターの注意点としては、日中の屋外などは光量が十分なので大丈夫ですが、暗いシーンではISO感度を上げないと露出アンダーになりやすい点を覚えておきましょう。一方、川や滝といった水流や引いては寄せる波打ち際、夜間の車のライトやイルミネーションなどは低速シャッターを使うことで、動きをダイナミックに表現できます。ただし、低速シャッターは手ブレする可能性も高いので三脚でしっかりとカメラを固定することが必要です。カメラの撮影モードを「S」や「Tv」といった「シャッター速度優先AE」に設定して、色々なシャッタースピードを試してみるとよいでしょう。新しい発見に出会えるはずです。シャッタースピードを速くすれば、イメージセンサーが受け取る光の量が減り、遅くすれば、光の量が増えます。したがって、同じ絞り値であれば、高速シャッターでは暗く、低速シャッターでは明るく写真が写ります。もう一つ知っておきたいのは、シャッタースピードと手ブレの関係です。一般的に「レンズの焦点距離よりも、シャッタースピードが遅いと手ブレする可能性が高くなる」と言われています。たとえば、(35mm判換算での)焦点距離が100mmのレンズでは、1/100秒よりも遅いシャッタースピードだと手ブレする危険性が高くなるということです。逆に、1/100秒以上の速度でシャッターが切れれば、手ブレの危険性が格段に減るという目安になります。最近のレンズやカメラは、ほぼすべての製品に手ブレ補正機構が備わっているので、必ずしもこの数値にしなくても大丈夫ですが、知っておくことで手ブレのリスクを回避できます。
2015年07月23日パナソニックは17日より、パナソニックセンター大阪の「デジタルファンスタジオ」にて行っているLUMIXコンシェルジュサービスの一環として、デジタル一眼カメラと交換レンズのクリーニング、修理相談受付サービスを開始する。9月には東京・秋葉原にも開設する予定だ。LUMIXコンシェルジュサービスは、LUMIX製品群の購入前相談や使い方のアドバイスを、専門アドバイザーから受けられるサービス。カメラやレンズのクリーニングと修理相談受付はこれまで期間限定サービスとして展開してきたが、今回、ユーザーの要望を受け常設化した。クリーニングの対象となるのは、LUMIXのデジタル一眼カメラボディと交換レンズ。料金は、カメラボディが1台2,100円、交換レンズが1本1,400円(いずれも税別)。持ち込んで即日、クリーニングが完了し、受付場所にて返却される(混雑時を除く)。修理受付サービスの対象となるのは、LUMIXのデジタル一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ本体と交換レンズ。メーカー保証期間内の製品は無料で受け付けるが、保証期間を経過した製品は有料での修理となる。
2015年07月16日デジタルインファクトは7月14日、翔泳社のMarkeZine編集部と共同で、デジタル広告業界関係者460名を対象に、現在デジタル広告業界において注目を集める「アドテクノロジー」「スマートフォン広告」「動画広告」「ネイティブ広告」に関してアンケートを実施し、その結果を発表した。これによると、アドテクノロジーの定義に含まれるサービスとして、最も認識されているものはDSP(71.7%)で、DMPやアドネットワーク、SSPがそれに続いた。「動画広告元年がいつか」という認識については分散傾向がみられ、2014年(29.8%)との回答が最も多く、次いで2013年、2011年以前という結果となった。また、2015年のスマートフォン広告市場の見通しとしては、「ターゲティング広告配信技術の進化(55.0%)」が最も多く、「広告主層の拡大」や「クロスチャネルトラッキングと最適化配信」も比較的多い結果に。ネイティブ広告に関する現状認識としては、「新しい部分と、従来からの手法である部分とがある(39.8%)」や「特に新しさを感じない、マーケティング業界のバズワードに過ぎない」という回答が多く、17.6%は「わからない」と回答した。なお、同調査は、広告主(n=141)、広告会社(n=115)、メディア(n=52)、マーケティングコンサルティング(n=84)などに勤務するMarkezine読者460名を対象に、2015年1月~2月に実施されたもの。調査結果の詳細は、2015年6月17日発刊の「デジタル広告市場の最新潮流と現状動向分析調査」にまとめられているという。
2015年07月15日エーディテクノは10日、デジタルカメラに装着できる5型液晶モニター「55HA」を発売した。発売は7月31日。価格はオープンで、推定市場価格は税込39,800円前後。55HAは、解像度800×480ドットのデジタルカメラ用外付け液晶モニター。カメラのホットシューに取り付けて使用する。構図決定に役立つ「グリッド表示機能」、画面に輝度分布を表示する「ヒストグラム表示機能」、実際の撮影エリアのみをフルスクリーン表示する「DSLRスケーリング機能」、各エリアの露出レベルを色で表す「フォールスカラー機能」、露出オーバー/露出アンダー状態のエリアを警告サインで知らせる「クリップガイド機能」などを備える。また、EOS 5D Mark IIでの動画撮影時に、解像度を480pに固定する「レックモード」機能を搭載。EOS 5D Mark IIの液晶モニターは動画撮影開始時に1080iから480pに切り替わるが、切り替え直後の数秒間は映像を確認できない。55HAは常に480p解像度表示を行うことで、この問題を解消している。液晶の視野角は水平150度、垂直130度、輝度は400cd/平方メートル、コントラスト比は600:1。インタフェースはHDMI入力とHDMI出力、音声出力用のφ3.5mmステレオミニジャックを備える。本体サイズはW134×H91×D16mm、重量は約150g。
2015年07月10日富士フイルムのサービスステーションで実施している「レンタルサービス」において、レンタル可能なデジタルカメラとして「FUJIFILM X-T10」(ボディ)が加わった。7月10日(金)午前10時から、レンタル可能となる。FUJIFILM X-T10(ボディ)のレンタル料金(税込)は、当日のみなら「0円」、1泊2日で「2,700円」だ。対応しているサービスステーションは、東京、大阪、福岡。事前予約や取り置きは受け付けておらず(レンタル希望日の当日先着順)、貸し出し条件は以下の通り。東京/大阪/福岡サービスステーションの店頭で貸し出しと返却が可能なユーザーアンケートへの記入身分証明書(顔写真付き)とクレジットカードの提示レンタルサービス利用規約への同意クレジットカードを所有していない場合は、保証金として10,000円を預ける。また、レンズは別途なので、使ってみたいレンズを「レンズレンタルサービス」で借りることになる。詳細は富士フイルムのWebサイトを参照いただきたい。
2015年07月10日●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日ネットギアジャパンは、バッテリー駆動のWi-Fiネットワークカメラ 『ARLO(アーロ)』を、7 月下旬より販売開始すると発表した。ベースステーションとカメラが2台セットで、価格は49,800円。すでに先行販売する米国では、月に数千台が売れるヒット商品になっているという。ARLOは、ケーブルレスで利用できるネットワークカメラ。撮影した映像はWi-Fi(IEEE802.11n)でベースステーションに送られ、無料のクラウド(容量1GB)に保存される。録画データは1分2MB程度で、クラウドには7日間保存される。ARLOは設置手順が簡単なのが特徴で、ベースステーションをインターネット接続し、スマートフォン用のARLOアプリをダウンロード(iPhone / Android)。そして、カメラ本体とベースステーションのSYNCボタンをプッシュして無線接続という3ステップで利用できる。電源はリチウム電池CRC123×4で、防水設計(IP65)のため、Wi-Fi の電波が届く場所なら屋外でも設置することができる。視野角は110度で、撮影動画は720p。ARLOは、ナイトビジョンに対応しており、夜間、部屋を暗くしていても撮影することができ、モーション駆動により、動きを検知したときのみ録画し、動きがないときはスタンバイモードとなり、消費電力を抑える。ベースステーションでカメラを最大5台まで管理でき、追加カメラは1台17,800円。同社によれば、家屋、自動車などの監視、家族やペットの見守りなど、コンシューマ用途を想定していたが、事務所の監視など、法人のニーズも高いという。なお、Arlo は、北米から中南米にかけて生息するHummingbird(ハチドリ)の一種で、非常に体の小さな鳥だが、毎秒55 回、最高で80回の高速で羽ばたため、「小さいけれども力強い」という、Arlo カメラシステムとハチドリに共通する特徴を掛け合わせているという。
2015年07月07日メタップスとデジタルガレージ(DG)は6月30日、スマートフォンアプリの運用型広告を主要事業とするデジタルサイエンスラボを合弁で設立したことを発表した。同社の設立は、既存のセオリーを超える新しい視点や広告効果指標を提供し、より収益性の高いアプリ広告ソリューションを提供することを目的としたもの。DGのデジタルマーケティング領域におけるノウハウと、メタップスのグローバルな営業力とデータ解析技術を組み合わせることにより、両社の強みを活かしたスマートフォンアプリの広告ソリューションを提供する。今後は、取扱いメディアの領域拡大や広告商品の新規開発を行い、国内外のクライアントの収益化とグローバル展開を支援していく考えだ。
2015年06月30日パパやママが一眼レフカメラを買って、一番に撮りたいのは「子ども」のはず。どうすれば、子どもの自然な姿をカメラに収めることができるのでしょう? 今回は、初めての一眼レフカメラで子どもを撮影する時に心がけておきたい、ちょっとしたポイントをご紹介します。■子供を自然に撮るためのポイント(1)フラッシュは使わないプロ以外の人が室内でフラッシュを使って写真を撮ると、不自然な写真になることが多いもの。そのため、なるべく自然光で撮影するのがおすすめです。室内であれば窓際でカーテンを開けて、サイドから光が入るように撮りましょう。自然光は一番子どもの肌をきれいに写してくれます。 屋外ならば木陰での撮影がおすすめ。夜の場合は、露出を明るめにして撮るときれいに写ります。 ■子供を自然に撮るためのポイント(2)子供と同じ目線、もしくは低いところから撮る(ローアングル+広角のマジック)立ったまま子どもを撮影すると、子どもを見下ろしている構図の写真ばかりになってしまいます。それでは背景が地面ばかりになり、立体感も臨場感も薄くなりがち。そんな時はまず、子どもと同じ目の高さから撮ってみてください。しかも、子どもの正面や斜め前から。 歩き始め頃のよちよち歩きの写真や、しゃがんでいる子どもを撮る場合は、子どもの目線よりも低く、足元に近いところから撮ってみるのもよいでしょう。ポイントはカメラのレンズ設定を広角にセットして、ズームを使うのではなく、子どもに実際に近づいて撮影すること。そうすることで、小さな赤ちゃんを写真の中では大きく生き生きとした表情で写せたり、子どもがカメラを覗き込む時の笑顔や思わぬ表情を捉えられたりできます。また、下から撮ると、被写体である子どもの背景が青空になることも多く、その結果、写真全体が明るくなる効果もあります。たまにはこんな風に、子どもの目線で写真を撮ってみるのも、バリエーションが増えて楽しいでしょう。 ■子供を自然に撮るためのポイント(3)ポイントになるアイテムや周囲の風景も忘れずに撮っておこう子どもの写真を撮影していると、つい子どもばかりを追いかけがちですが、バースデーケーキやクリスマスツリーといった、その日のポイントとなるアイテムや風景も必ずカメラに収めておきましょう。そうした写真があると、後で振り返った時に「これは何の時の写真か」というのがわかりやすいですし、フォトブックやアルバムにまとめる時にも、意外と重要な役割を果たしてくれるものです。あえて泣き顔も撮ったり、お友だちも一緒に撮ったりしておくと、「あの時は2人ともこーんなに小さかったんだねー」と思い出話も弾みますよ。 ■子供を自然に撮るためのポイント(4)スポーツモードと連写で、躍動感のある写真を走り回る子どもたちの撮影は、スポーツモードで連写するのがおすすめです。「スポーツモード」とは、シャッタースピードを高速にしてくれるモードのこと。これにより、風や水しぶきまで感じられそうな、躍動感ある写真を撮ることができます。この時、ファインダーに写る数値をチェックしておくと、「この数値だと、これくらいの明るさに写る」「シャッタースピードがこれくらいだと、こんな感じに撮れる」という勉強にもなります。 ■子供を自然に撮るためポイント(5)データ整理はその日のうちに撮った写真は、できるだけその日のうちに整理しましょう。 たとえば連写した写真すべてを残すのは容量が多くなり過ぎますし、後で見返そうと思っても、面倒に感じられて、嫌になってしまうものです。「これ!」と思うもの以外をその日のうちに削除しておくだけで、後々とても写真整理がラクです。写真整理と同時に振り返りもできるので、どんな風に撮るとうまく撮れるかという、撮影手法に関する記憶も残りやすくなりますよ。子どもの写真を撮ったり見たりするのは、周りの大人にとっての楽しみだけでなく、子ども自身の楽しみにもつながります。「あなたがいてくれてうれしい」と見つめられ、愛されていると感じている子どもの笑顔は、何より自然でかわいらしいもの。子どもが大きくなってから、そうした写真やアルバムを眺めた時、「私はこんなに愛されて育ったんだな」と背中を押されるような気持ちになり、自分を信じる柱のひとつになるかもしれません。 写真には、「親が子どもを見つめる目」が現れています。その時その場にある子どもへの愛を丸ごと写すつもりで撮るのが一番です。
2015年06月17日電通デジタル・ホールディングス(DDH)は6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、音楽ストリーミングサービスを提供するSpotify Technology S.A.(Spotify)に出資を行ったことを発表した。DDHは、第三者割当増資の引受けにより、Spotifyの株式を取得。Spotifyと電通グループは既に40ヵ国以上において取引実績を持っている。今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」(リリースより)としている。音楽ストリーミングサービスは、ここのところ盛り上がりを見せており、AppleのApple Musicが発表されたほか、サイバーエージェントらのAWA、LINEのLINE Music、NTTドコモのdヒッツなどがすでに国内でサービス提供を開始している。なお、Sportifyの国内提供は、かねてから噂されているものの、半年以上前からWebサイト上で「準備中」と案内されたままとなっている。
2015年06月16日電通デジタル・ホールディングスは6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、Spotify Technologyに出資を行ったと発表した。Spotify Technologyは、定額制の音楽ストリーミング・サービス「Spotify」を提供しているスウェーデンに本社を構える企業。同社によると、今年6月の時点で、無料会員を含むアクティブ・ユーザーの数は7500万人を超え、有料会員の数は2000万人を突破したという。米Appleも8日、Spotifyの競合となる「Apple Music」の提供を発表しており、音楽ストリーミング・サービス市場が注目を集めている。6月15日時点で、Spotifyは日本でのサービス提供を開始しておらず、日本から公式サイトにアクセスすると、「日本でのサービス利用は現在準備中です!」というメッセージが表示される。電通グループはSpotifyとすでに40カ国以上で取引実績を持っており、今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」としている。出資額は明らかにされていない。
2015年06月16日デジタル一眼カメラを買ったばかりのときは、難しいカメラ用語にとまどいがちなもの。「今こそ知りたいデジタル一眼の基本」では、タイトル通りにカメラに関わる基本的なことをやさしく紹介していきます。今回のテーマは、写真のボケ表現に関係してくる「被写界深度」のお話です。「被写界深度」、文字で表すととても難しそうですが、簡単に言うと「ピントが合っている(ように見える)範囲」になります。そしてこの範囲が、狭いものを「被写界深度が浅い」、広いものを「被写界深度が深い」と言います。花の写真やポートレートでよく見られる、背景などをボカした写真は被写界深度が"浅い"もので、風景写真のようにスミからスミまでピントが合っている写真は被写界深度が"深い"ものです。○被写界深度とカメラの撮影設定被写界深度は、絞り値(F値)、レンズの焦点距離、撮影距離(カメラから被写体までの距離)で決まります。この被写界深度とカメラの撮影設定の関係を理解することで、ボケを取り入れるのか、逆に全体をクッキリと写すのか、自分のイメージに近い写真が撮れるようになります。具体的には、全体がシャキッとした「被写界深度の深い」写真を撮りたいのであれば、レンズは広角、絞りをなるべく絞って、被写体との距離をとるようにします。逆にボケを取り入れた「被写界深度の浅い」写真を撮りたいのであれば、レンズは望遠、絞りをなるべく開けて、被写体に寄るようにします。どちらも絞りが関係してくるので、「A」や「Av」といった「絞り優先」モードにセットするのがポイントです。また、被写界深度の浅い、ボケのある写真を撮るには、絞り数値を小さく設定できる大口径レンズが役立ちます。また、センサーサイズが大きいカメラも有利です。コンパクトデジカメよりもデジタル一眼のほうがボケますし、センサーはAPS-Cサイズよりもフルサイズのほうがボケの度合は大きくなります。被写界深度という言葉は難しいですが、デジタル一眼ならではの表現を楽しむことができるので、ぜひとも覚えておきましょう。
2015年06月05日東芝ライフスタイルは6月3日、業務用ディスプレイ製品と、米SCALAのデジタルサイネージソフトウェアを組み合わせた「デジタルサイネージのワンストップソリューション・サービス」の提供を開始した。また、デジタルサイネージソフトウェアのほか、東芝グループ各社が持つデジタルサイネージ関連のさまざまな製品・サービスとも連携し、初期のプランニングからシステム設計・構築、設置工事、コンテンツ作成の支援、保守・運用サービスまでを一貫して支援する。同社は今後、グループ各社の持つ技術や経営資源を活かし、ユーザーの利便性向上と業務用ディスプレイ事業の拡大を目指す考えだ。なお、同サービスに関する東芝グループの主な連携会社は、東芝やES東芝エンジニアリング、東芝ITサービス、東芝エルイーソリューション、東芝コンシューママーケティング、東芝情報機器、東芝デジタルフロンティア、東芝テックなどとなる。
2015年06月03日カシオ計算機は5月29日、カメラ部分と液晶モニタ(コントローラ)が分離・合体するフリースタイルカメラ「EXILIM EX-FR10」専用のマルチアングルスティックを発表した。カメラ部をスティックの先端に、液晶モニタ(コントローラ)を手もとに装着できる。発売は6月5日で、希望小売価格は税別8,000円だ。マルチアングルスティックは、EX-FR10専用の撮影補助ツール。スティックの先端部にカメラ部、手もとに液晶モニタ(コントローラ)を固定できるため、構図をチェックしながら撮影できる。スティックの長さは最短330mmから最長1,045mmまで伸縮可能なため、自撮り棒としても利用できるほか、ハイアングルやローアングルでの撮影も手軽にできる。カシオ計算機の民生用デジタルカメラ1号機である「QV-10」をイメージしたシルバーのカラーリングが施された特別モデルのEX-FR10と、マルチアングルスティックをセットにした「EX-FR10GYSET」も2,000台限定ですでに発売されている。EX-FR10は、2014年8月に発表されたデジタルカメラ。カメラ部と液晶モニタ(コントローラ)を分離可能なのが特徴だ。離れた場所にカメラ部を置いても、手もとの液晶モニタ(コントローラ)で構図を確認しながらシャッターを切れる。防塵・防水性能を持ち、高さ2mからの落下にも耐えられる。
2015年05月29日子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶデジタルカメラの第3弾。大切な家族の一瞬を残すためのアイテムを紹介します。○二度と撮れない一瞬をたくさん撮って残しておこう子どもが生まれた瞬間から始まるのが、パパが撮る家族の写真だ。自分が子どもの頃は正月などに父親がフィルムカメラを大事そうに出してきて、集合写真を撮るのがちょっと恥ずかしく、煩わしいものだった。しかし、父親になってみて、その気持ちがわかるようになった。家族のその一瞬は、そのときにしか記録できないのだ。前回、前々回と多くのデジタルカメラを紹介してきたが、これらがそのまま正解というわけではない。たとえば、子どもの写真をたっぷりと残しておきたいなら、一番長い時間一緒にいる人、奥さんやときには両親(祖父母)などが、いいカメラを持つことが大切だ。両親に子どもの面倒をみてもらうなら、iPhone 6でも渡して、ついでにいっぱい撮っておいてと頼むのも手だろう。奥さんに日常の写真を撮ってもらい、イベントやお出かけ時の写真はパパがちょっと作品風に撮っていくなんてのも面白い。また最近では、リコーの「THETA」など、360度の風景をまとめて撮れるちょっと面白いカメラも登場している。家族でのお出かけに持って行くとすごく楽しい。そして撮りためた写真の保存先としておすすめしたいのが、バッファローの「おもいでばこ」だ。1TBもしくは2TBのHDDを内蔵しており、HDMI接続したテレビや、Wi-Fi接続したスマートフォン、タブレットから保存した写真を見ることが可能。パパが撮った写真も、ママが撮った写真もすべてまとめて保存しておくことができる。「おもいでばこ」についてはこちらのレビュー記事で詳しく解説しているので、興味があったらぜひ読んでみてほしい。写真はその一瞬を切り取るものだ。同じ写真は二度と撮れないだけでなく、子どもはすぐに成長していく。昨日できなかったことが今日できるぐらいの速さで育っていくからこそ、しっかりと写真を残しておきたい。スマートフォンでも、コンパクトでも、デジタル一眼でもいい。家族の思い出を記録するために、ベストなデジタルカメラを選び出してほしい。
2015年05月26日デジタル一眼カメラを買ったばかりのときは、難しいカメラ用語にとまどいがちなもの。「今こそ知りたいデジタル一眼の基本」では、タイトル通りにカメラに関わる基本的なことをやさしく紹介していきます。今回のテーマは、写真をイメージ通りに見せるために必要な「露出」のコントロールについてです。さて、露出を「絞り」と「シャッタースピード」で変えられることは前回で説明した通りですが、撮るたびに絞りやシャツターを調節するのはちょっと大変ですねでも、簡単に露出を明るくしたり暗くする機能もデジタル一眼カメラには搭載されています。それが「露出補正」です。露出補正の操作方法は、ダイヤルを使ったり、ボタンで変更したりとカメラによってさまざまです。同じなのは、カメラが決めた適正露出を基準点として、明るくしたり(プラス補正)、暗くしたり(マイナス補正)できることです。では、この露出補正、なぜついているのでしょうか?たとえば、白い花、白い服、白い犬、白い家具など、白い被写体を撮影したとき、イメージ通りの白ではなく「にごった白」に感じたことはありませんか?逆に、黒い犬だったり、黒いアクセサリーや黒い服など、黒い被写体が実際の見た目よりも浮いたような色合いに写ったことはありませんか?カメラが自動的に判断した明るさは、常に完全なわけではありません。また、自分のイメージした明るさや色とズレが生じることも珍しくありません。そんなときはこの露出補正の出番。ダイヤルやホイールを操作して露出を変えてやればいいのです。露出を補正する単位としては「段」、もしくは「EV」といった表記が使われます。たとえば、明るくしたいのであれば、+1段(+1EV)に設定します。暗くしたい場合は、-1段(-1EV)などに調整すればOKです。この数字は大きくなればなるほど、露出補正の度合が強くなります。だいたいのカメラは-3~+3段(EV)まで補正できますが、-5~+5までの補正範囲の広いカメラもあります。また、ほとんどのカメラは調整ステップを1/3段、0.3EV刻みに細かく設定できるので、自分のイメージに近い露出を探し出せます。白いものがくすんで見えるようであればプラス補正し、黒いものが浮いて見えるようであればマイナス補正して撮ってみましょう。写真が見違えるほど変わるのでぜひとも試してみてください。また、白や黒をはっきりさせるといった以外にも、露出補正はいろいろと使えます。花や風景などを幻想的にしたりやさしい雰囲気にしたい場合はプラス補正、シルエットや色彩を強く残したい場合はマイナス補正を施すことで、写真の雰囲気がガラッと変わります。下の写真4枚は絞り優先モードで撮影したものに露出補正を加えたものですが、シャッタースピードだけが変わっているのがポイントです。
2015年05月24日子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶデジタルカメラの第2弾。運動会や発表会など特別イベントで活躍するカメラとその機能について解説します。お父さんたちのデジタルカメラ選びの指針になれば幸いです。○イベント用は望遠撮影がキモさて今回は、家族でのお出かけや幼稚園、保育園、さらに小学校のイベントまでを見据えたデジタルカメラ選びについて考えてみよう。なお、著者の子どもはまだ、一番上の子が年長さん。小学校のイベントを自分自身では体験していないため、先輩パパから聞いたアドバイスも含まれている。イベント撮影で欠かせないのが望遠レンズだ。うちの子どもは地域のマンモス幼稚園に通っており、園庭や講堂なども比較的広めの印象だ。講堂での発表会ではステージからカメラを持って立てる場所まで、40~50mは離れることとなる。よって、100mmクラス(以下すべて35mm判換算)のレンズでは、子どものアップを撮ることはできない。さらに運動会ではより遠くから子どもを撮ることが増える。先輩パパの話によると小学校ではさらに校庭が広くなるため、子どもをアップで撮りたいなら、400mm以上のレンズが欲しくなるという。さすがに400mm以上で明るいレンズとなると値段もかなり高くなるため、なかなか手が出ない。そこでおすすめなのが、レンズ一体型の高倍率ズームデジカメだ。ニコンの「COOLPIX P900」は発表された時点で、「運動会向けの最強カメラかも」と声が上がったモデル。光学83倍ズームはなんと、最大2,000mm(!)の画角に相当する望遠力。これなら、校庭の反対側にいる子どもでもアップで撮影できるのだ。P900はズーム以外の撮影機能もいい。5段分の効果があるというデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」機能を搭載。超望遠で被写体を見失った際に、素早くズームバックできるボタンも便利だ。1cmまで近づいて撮れるマクロAF機能も備えている。超望遠に対応しているため、ボディサイズは大きいが、非常にお得なモデルだといえる。○単焦点レンズがあるとさらに楽しくなるさて、子どもが生まれたことをきっかけにせっかくデジタルカメラを買うのだから、レンズ交換式にしたいという方もいるだろう。決してそれは否定しない。最近のモデルであれば、デジタル一眼レフもミラーレスもボディの性能は十分。エントリークラスのモデルでも十分に子どもの笑顔が撮影できる。このとき、おすすめしたいのは必要以上に高いボディを購入するのではなく、予算の一部をレンズに向けることだ。初めてデジタル一眼カメラを購入する場合、レンズキットを選ぶことが多いが、付属の標準ズームレンズに加えて、明るい単焦点レンズをひとつプラスしよう。おすすめは50mm前後(35mm判換算)の焦点距離で、F値が2.0よりも小さいレンズだ。F値とはレンズの明るさを示す数値で、値が低いほど明るくなる。レンズキットのズームレンズでは広角端でF3.5くらいが多いが、単焦点レンズならF1.8やF2.0の明るいレンズが選べる。明るいレンズで絞りを開放(F値を最小に)すると、背景がボケた写真が撮れるのだ。著者は長女が生まれたときにニコンの「D5000」というエントリー向けのデジタル一眼レフカメラを購入した。そのときに同時に購入したレンズが、「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」だ。まず、レンズが明るいため、子どものいる室内でもフラッシュを使うことなくキレイに撮れる。そして、絞りを開放にすることで、背景をぼかして、子どもをしっかりと浮かび上がらせることができるのだ。
2015年05月22日ライカカメラジャパンは、モノクロ撮影専用のレンズ交換式カメラ「ライカM モノクローム(Typ246)」と、Mシステム用の交換レンズ「ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH. ブラッククローム」「ライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. ブラッククローム」を5月29日に発売する。2015年4月に発表されたライカM モノクローム(Typ246)は、モノクロ撮影専用35mmフルサイズセンサー搭載のレンズ交換式カメラ。発表当初、5月下旬とされていた発売時期がこのたび正式に決定した。ボディのみの価格は税込1,134,000円だ。ライカ ズミクロンM f2/35mm ASPH. ブラッククロームと、ライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. ブラッククロームは、各500本限定で販売される、ブラッククローム仕上げの特別限定レンズ。発表当初は4月以降に発売するとされていた。価格はズミクロンM f2/35mm ASPH. ブラッククロームが669,600円、ズミルックスM f1.4/50mm ASPH. ブラッククロームが507,600円(いずれも税込)。
2015年05月22日子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。これから3回連続で、「パパ目線」で考えたときにどんなデジタルカメラを選ぶべきか、どんな写真を撮ることになるのかを解説します。お父さんたちのデジタルカメラ選びの指針になれば幸いです。○パパ目線の撮影には「日常用」と「イベント用」が必要さて、子どもができた、子どもが生まれたというとき、最初に買いたいのがデジタルカメラだ。中にはデジタルビデオという声もあるが、生まれてての子どもはしばらくの間ほとんど動かないし、最近のデジタルカメラには高度な動画撮影機能も搭載されているので、まずデジタルカメラに投資することおすすめしたい。ビデオカメラの出番は、幼稚園や保育園、小学校などに入って、運動会や発表会が始まってからが本番だ。パパ目線で子どもを撮るにあたり、用意したいデジタルカメラは、大きく2つある。これは2製品という意味ではなく、2通りの使い分けが必要という意味。そのひとつが日常用だ。小さな子どもとの生活は9割が家庭内。今回は日常生活をステキに撮れるカメラを紹介しましょう。○日常用のカメラは手軽さと明るさが優先日常用のカメラを選ぶ際に重視したいのが、手軽に明るく撮れることだ。自宅内で写真を撮るときにいちいちフラッシュが光っていては子どもがびっくりするし、寝ているときに起こしてしまって奥さんに怒られるというシーンも考えられる。普通のコンパクトデジタルカメラやスマートフォンでは暗いシーンがうまく撮れなかったり、シャッタースピードが遅くなってしまって、せっかくの写真がブレてしまうということも少なくないのだ。そこでおすすめしたいのが、カメラ画質に優れたスマートフォンや暗所撮影にも強いコンパクトデジタルカメラだ。大型のイメージセンサーを搭載したものが狙い目となる。たとえば、SIMロックフリーのスマートフォン機能を持つパナソニックの「LUMIX DMR-CM1」は究極的な存在だ。スリムボディに1型センサーとライカレンズを搭載。さらにLUMIXシリーズで培った撮像エンジン「ヴィーナスエンジン」も心強い。これをスマートフォンとして、日常的に持っていれば、いつでも子どもの写真が最高のクォリティで撮影できる。本当ならパパが使うのではなく、より子どものそばにいることが多い、ママに持ってほしいコンパクトカメラだといえる。キヤノンの「PowerShot G7 X」は1型センサーを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ。この製品もセンサーサイズが大きいため、背景をぼかして、被写体を浮かび上がらせることができる。コンパクト機ながら、絞り優先やシャッタースピード優先などの撮影モードが利用可能。レンズリングを使って、好きな機能をさっと切り替えて撮影できるのも便利だ。それほど凝った撮影をするのではなく、手軽さを重視したいという場合にはカシオ計算機の「HIGH SPEED EXILIM EX-ZR1600」が便利。スマートフォンとWi-FiやBluetoothで連携する機能を搭載している。撮った瞬間に自動的に写真をスマートフォンに送れる「エクシリムオートトランスファー」により、スマホカメラでと同じ感覚でSNSに写真を投稿できる。また、チルト液晶とフロントシャッターの搭載により、子どもとのツーショット自撮りもラクラクだ。子どもが生まれたときにパパが選ぶデジタルカメラといえば、デジタル一眼レフやミラーレス機が多い。しかし、そのような大型のカメラを子どものいるリビングにいつも置いておくのは厳しい。子どもが成長するとデジタルカメラを落としたり、いたずらしてしまう可能性もある。日常を撮るカメラは手軽さと素早く撮れることを優先したい。
2015年05月22日カメラ記者クラブは5月20日、「カメラグランプリ2015」の選考結果を発表した。カメラグランプリは国内の写真・カメラ専門誌の担当記者で構成するカメラ記者クラブが主催し、1年間に発売されたカメラの中から優れた製品を選ぶアワード。今回はキヤノンの製品が大賞を含む3つの賞を受賞した。カメラグランプリ2015の「大賞」に選ばれたのは、キヤノンの「EOS 7D Mark II」。オールクロス65点AFセンサー、10コマ/秒の高速連写性能など最上位モデル「EOS-1D X」クラスの技術を投入したことなどが高く評価された。「EOS 7D Mark II」は「あなたが選ぶベストカメラ賞」にも選出され、ダブル受賞となった。「レンズ賞」に輝いたのは、キヤノンの「EF11-24mm F4L USM」。選考理由には、11mmという世界最広角を、魚眼レンズのような歪みを伴うことなく実現したことなどが挙げられた。「カメラ記者クラブ賞」は、オリンパスの「OM-D E-M5 Mark II」、パナソニックの「LUMIX DMC-CM1」、ライトロの「LYTRO ILLUM」の3製品が受賞した。
2015年05月21日