IDC Japanは1月14日、国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の2014年~2018年の予測を発表した。これによると、同市場の2014年の売上額は781億円、出荷容量は946PBと予測されている。同社によると、非構造化データを管理するストレージインフラとしては、これまではファイルストレージの利用が中心だったが、国内市場でもオブジェクトストレージの導入が増加してきているという。同社は、これらのストレージソリューションを「ファイル/オブジェクトストレージ市場」と定義している。同市場は、スケールアップソリューションとスケールアウトソリューションの2つのセグメントで構成されている。スケールアップソリューションには、汎用OSベースのファイルサーバとスケールアップファイルストレージが含まれ、スケールアウトソリューションには、スケールアウトファイルストレージとスケールアウトオブジェクトストレージが含まれる。同社は、今後、スケールアップソリューションからスケールアウトソリューションへのシフトが進むと見ている。今回の調査結果によると、2018年までの予測期間中、スケールアウトソリューションが市場の成長をけん引し、国内ファイル/オブジェクトストレージ市場の2018年の出荷容量は3751PBになると予測されている。ストレージシステムズマーケットアナリストの宝出幸久氏は「国内ファイル/オブジェクトストレージ市場においては、Software-Defined Storageの普及、オープンソースソフトウェアの影響力の拡大、クラウドサービスプロバイダーへのストレージ支出のシフトなどに留意すべき」と分析している。
2015年01月14日モバイルアイアン・ジャパンは1月7日、2015年における企業内のモバイル関連の動向予測を発表した。今回の予測は、モバイルアイアンの戦略担当バイスプレジデントであるOjas Rege氏(オジャス・リージェ)によるもの。○収益源になっているビジネスプロセスがモバイルに移行銀行、小売業、エンターテイメントなど、多くの業界でモバイルは企業と顧客の主要なインタフェースになっている。2015年はさらに一歩進み、企業が取引、関係管理、営業活動用のプラットフォームとしてモバイルを利用し始める。また。民間企業は決算報告で、市場での優位性とビジネス拡大のための主要因としてモバイル戦略を挙げるようになる。○Windows 10がPC経済の終焉を助長する2015年の製品化が予定されているWindows 10は、最新のサンドボックス型のアーキテクチャを採用している。これにより、PCはモバイル端末と比べたセキュリティ面での遅れを解消できるようになる。そのためには、マイクロソフトがシステムイメージおよびWin32アプリを撤廃する必要がある。これに伴い、アンチウイルス・エージェント、システムイメージ、VDI、VPNソリューションを含む、現在のようなPC経済が終焉を迎える。○ウェアラブルによって「データスナッキング」が実現アップルが2015年に発売が予定されているウェアラブル端末「Apple Watch」は、すでに多くの消費者からの注目を集めている。Apple Watchが普及すると、一般の消費者だけでなく、企業内でもさまざまな利用方法を模索するようになる。例えば、企業内において暗号鍵の通信やワークフロー完了通知などの利用方法が考えられる。これが成功することで、ウェアラブルカテゴリ全体でのハロー効果が生まれるようになる。○iOS端末はプライバシー面での新たな問題が起こるアップルはiOS端末向けに、電子支払いサービスの「Apple Pay」、健康アプリ向けキット「HealthKit」、自宅の鍵や照明を管理する「HomeKit」などの便利なサービスを続々と発表している。こういった便利なサービスがアダになる恐れがある。例えば、社員が企業から支給されたiOS端末で健康アプリを使うこともあるだろう。万一、端末内から情報が流出したときに、さまざまなプライバシー情報が社員や多くの他人に見られてしまう。こういったことが頻繁に起こると、社員にとっても企業にとっても大きな痛手だ。企業から支給された端末の利用には、企業側と社員のどちらも細心の注意を払う必要がある。
2015年01月09日「2015年のトレンド予測」記者発表会が12月17日、リクルートホールディングス本社で開催されました。このイベントは、クライアントやユーザーとのコミュニケーションから来年の動向を捉えたリクルートホールディングスが、住まい、飲料、出産・育児、美容、社会人学習、進学、独立・開業、アルバイト・パートの8つの領域のトレンドを発表するというもの。2015年はどんな流行があるのでしょうか。■昼間に会社の懇親会を開催 「部ランチ」飲食店の情報やクーポンを提供する「ホットペッパー」では、2015年のトレンドを「部ランチ」と予想。これは会社の懇親会などを、夜ではなく昼に設けることを指します。背景には、子育て世代の女性の就業数が上昇するのにともない、夜に開催される会社の宴会に出席できない方が増えているという点が挙げられます。また「昼 忘年会」「昼 新年会」といった検索ワードが、昨年に比べて検索量が1.5倍増えているそうです。既に取り組んでいる企業のアンケートによると、主にレストランで開催し、平均単価は2600円。夜の宴会より安く済むのも魅力かもしれませんね。■託児保育とお稽古を両立させるサービス 「保けいこ」出産・育児の情報を提供する「赤すぐ」では、トレンドを「保けいこ」と予想。フルタイムで共働き世帯は、子どものお稽古の送り迎えが難しい。そこで、その障壁をクリアするサービスが出現するのではないかと言われています。主なスキームは4種類。1つは幼稚園・保育園がお稽古を提供するパターン。未認可保育園の中には、スポーツや英語といったお稽古に特化した園も人気があるそうです。2つ目は、送迎サービス付きのお稽古業者。3つ目は送迎サービスだけを行う事業者。「AsMama(アズママ)」というインターネットサイトでは、SNS上で送迎の依頼をし、500円ほどの低価格でサービスを行ってもらえます。4つ目は、ベビーシッターが自宅でお稽古をしてくれる、おけいこシッター。このようなニーズに着目したサービスがもっと増え、2015年には「保けいこ元年」になるのではないでしょうか。■ママがママのためにちょっとした起業 「ママ喜業」スキルアップや趣味のためのスクール情報を提供している「ケイコとマナブ」では、トレンドを「ママ喜業」と予想。これはママが後輩ママに向けてサービスを行う、小規模な開業のこと。実体験に基づいたサービスであるからこそ後輩ママも喜び、そして提供する方のママも自分の力が役立てるということに喜びを感じられるといいます。今までは、面識のある中で無償のサービスとして行っていたことも、SNSの普及により少額でも対価が発生し、より頼みやすいサービスになるのではないでしょうか。その他の領域では、作るプロセスを友達・家族とパーティ感覚で楽しむ「リノベパーティ」(住まい領域)。職場で生き抜くために美活を行うサラリーマン「サバ美―マン」(美容領域)。仕事も家庭も両立させる「ロンキャリ女子」(進学領域)。仕事にも家族との信頼や協働を求める「親子独立」(独立・開業領域)。慢性的な人手不足を受けて、企業が業務の細分化を進めることで超短時間勤務が生み出される「プチ勤務」(アルバイト・パート領域)と予測。さまざまな分野で、女性に関する新しい動きが見受けられました。女性の社会進出の広がりが、新たなトレンドを生み出す鍵を握っているようです。
2014年12月22日12月18日、ヴァル研究所は、乗り換え案内アプリケーション「駅すぱあと」で、自社用に構築したプライベートDMP(駅すぱあとDMP)と連携させ、移動予測データを用いたネイティブ広告を開発したと発表した。今後、450万DLを超える駅すぱあとアプリユーザーの移動予測データを利用し、ユーザーの「位置」や「行動エリア」にフォーカスしたターゲティング広告を配信する。駅すぱあとDMPは、同社独自のマーケティングデータを集約・管理・分析し、アクションプランを最適化するプラットフォーム。探索駅や曜日、時間、検索回数などの検索データから独自のセグメントを設定し、ターゲットとなるユーザーの行動特性にあわせた広告配信を実現する。例えば、高円寺駅にある「ヴァル研究所マンション」のモデルルームへの来場・店舗への来店促進という目的でネイティブ広告を配信する場合、「職場は山の手線内で職場から20分以内の駅に在住」「週末はよく青山、代官山や銀座などおしゃれな街にお出かけ」といった条件を指定するだけで、駅すぱあとDMPの膨大なデータからユーザーをセグメント分けし、経路検索結果画面と併せて、よりスムーズなターゲティング広告を表示する。
2014年12月19日ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは12月15日、2015年の情報セキュリティ予測を発表した。予測は、ウォッチガードのセキュリティ調査チームにより分析したもの。2015年において重視すべきセキュリティ傾向と、逆に懸念が不要なセキュリティ傾向をそれぞれ5項目ずつ挙げた。1つ目は、国家間の「サイバー冷戦」の激化。現在でも、各国の政府機関はサイバー攻撃と防衛能力を高めており、水面下で諜報活動を進めている。また、企業の知的財産を狙っているケースもあるという。2015年にはサイバー産業スパイ事件が露呈する恐れがある。また、サイバー冷戦において国家が着々とサイバー能力の「誇示」をし始め、国民の不安の声が高まる。2つ目は、モバイル端末を狙ったマルウェア。攻撃者がモバイル攻撃で金銭を得る新しい方法を編み出しており、身代金を要求するランサムウェアがカスタマイズされ、要求に従わない場合はデバイスをまったく使用できなくなる恐れがある。3つ目は、暗号化が飛躍的に増加する。各国の政府が「法を執行するための手段」として、暗号化データの復号に努めている。セキュリティの専門家は、復元が不可能な新たな暗号化の開発に取り組むことになる。4つ目は、サイバー犯罪者がこれまで以上の金銭を盗み取るために、さまざまな組織を縦断的に攻撃するようになる。これまでは大規模な組織が攻撃対象として目立ったが、今後は小規模の組織も狙われる可能性がある。5つ目は、多くのハッカーがサイバー活動家へと転身する。一言にハッカーといっても、いたずら好きな子供じみた行為をするもの、組織的犯罪グループによる膨大な情報資産を盗むもの、国家規模での長期にわたる諜報活動をするものなど、さまざまに分類できるようになる。そのため、組織を守るためにハッカーがどういった目的で活動し、どういった攻撃をしてくるのかを把握する必要がある。一方で懸念が不要な項目としては、「IoE(Internet of Everything)デバイスへの標的はまだ増えない」「クラウドサービスの飛躍的な増加はない」「セキュリティ設計がイノベーションに勝ることはない」「パスワードは今後も不要にならない」「SDNが大きなセキュリティの問題にならない」といった5項目を挙げている。
2014年12月16日カスペルスキーは12月12日、Kaspersky Labのグローバル調査分析チームによる2015年のサイバー犯罪の傾向と予測を発表した。調査によると、2015年は、まず第一に、金融機関を狙ったサイバー犯罪が増加すると予測。これまで金融機関の利用者がセキュリティの弱点として標的になっていたが、今後は、銀行自体を対象とした高リスクの標的型サイバー攻撃が増えると見ている。また、今年に入ってATMに対する攻撃が爆発的に増加したが、大半のATMが脆弱なシステムであるWindows XPで稼働しているため、今後さらに巧妙な攻撃が行われるだろうと予測している。ほかにも、個人情報が盗まれる被害がさらに拡大。Apple端末のセキュリティに対する懸念が高まる可能性もあり、インターネットに接続したさまざまな機器に対する新たな脅威が出現するという。特にネットワークプリンターなどを悪用して企業のネットワークに侵入するといったケースも想定されている。215年に起こりうる脅威のリストは次のとおり。新サービスのApple Payを含む、仮想決済システムへの攻撃ATMを直接狙った攻撃標的型サイバー攻撃を踏襲した手法により、銀行に侵入するマルウェアインターネットプロトコルに関する問題が増加。古いコードに新たな脆弱性が見つかり、インターネット基盤が危険にさらされるネットワークプリンターで顕在化した、インターネット接続機器への攻撃OS X向けの悪意あるソフトウェアが、トレントに代表されるP2Pや海賊版ソフトウェアパッケージによって拡散巨大なサイバー犯罪者集団が小規模な組織に分裂し、個別に活動を開始。攻撃の発信源の増加、攻撃の多様化、攻撃範囲の拡大が発生
2014年12月15日●遺伝子検査は一生に一度でOKハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんが受けたことで一気に注目を集めることとなった遺伝子検査。アンジェリーナ・ジョリーさんは乳がんの遺伝子検査の結果、乳房切除手術を決断した。一方、日本国内へと目を向けると、ヤフーやディー・エヌ・エーでも一般向けの遺伝子検査サービスを開始し、話題となっている。筆者は1年半ほど前に出産を経験したアラフォーママだ。出産後、子どもへの愛情が増すにつれて、「子どものためにもいつまでも元気でいないと」という気持ちが強くなった。しかし、もともと体力には全く自信がなく、健康への不安は常に抱えていた。そんな時に知った遺伝子検査。「自分に何かしらのリスクがあるのなら、早めに対処したい」という気持ちから受けることにした。○遺伝子検査は"一生もの"今は唾液を郵送するだけで結果が送られてくる遺伝子検査もあるが、結果が悪かった場合、医師からしっかりとしたアドバイスを受けたいと思い、今回はクリニックで受けることにした。向かったのは東京・銀座にある「AACクリニック銀座」。同クリニックは、薄毛や抜け毛で悩む人向けの女性専門頭髪外来と、アンチエイジング外来があり、今回お世話になったのは後者。同クリニックの遺伝子検査は、生活習慣病の発症リスクを調べるためのもの。検査項目によって費用は異なるが、「肥満」「脂肪代謝」「脂肪代謝異常による動脈硬化」「その他の原因による動脈硬化」「高血圧」「血液凝固・血栓」「メタボリックシンドローム」「酸化ストレス症」「慢性腎臓病」「感染抵抗低下」「自己免疫・アレルギー」の11項目の場合、16万2,000円(税込)となる。正直「安い」とはいえないが、これで将来の発病リスクがわかるのなら受けてみる価値はある。それに、同クリニック院長・浜中聡子医師によると「遺伝子に変化はないので、遺伝子検査は一生に一度でいいのです」とのこと。「一生ものの検査」と考えれば、この金額も前向きに考えられるのではないだろうか。しかし、検査項目に「がん」がないのはなぜだろうか。浜中医師に聞くと、同クリニックではアンチエイジングドックやホルモンドックの検査項目として、乳がん・卵巣がんといった女性向けのものに加え、肝臓がん、すい臓がん、大腸がんの腫瘍マーカーも調べることができる。こういった検査の人気も高いのだが、生活習慣病に関する遺伝子検査を受けるメリットとしては、ハイリスクという結果が出たとしても対処の方法があるという点。今すぐに治療の必要がなくても、これからの生活習慣を改めることで発症リスクを低くすることが可能なのだ。そして、AAC生活習慣遺伝子検査を受ける場合、アンチエイジングドッグ(10万8,000円)の併用を勧めている。アンチエイジングドッグでは、「血管年齢検査」「骨年齢検査」「酸化ストレス度・抗酸化力測定」「筋肉・体脂肪量検査」「ホルモン量検査」を受け、身体の現状を把握する。そして遺伝子検査では、その名の通り遺伝子情報を知る。セットで実施することで、より深く自身の身体を知ることができるのだ。●「風邪をひきやすい人」と遺伝子的にも証明さて、いよいよ検査スタートだ。まず問診表を記入した後にカウンセリングを受け、医師による診察へ。そこで生活習慣や健康に関する悩みなどを伝え、必要があればAAC生活習慣遺伝子検査の他にもアンチエイジングドック等を実施。採血の他、前述の通り骨年齢検査や筋肉・体脂肪量検査などを受けていく(アンチエイジングドック併用の場合)。○「感染抵抗低下」の項目が突出結果は約1カ月~2カ月後に判明する。筆者は人間ドックなら何度か受けたことがあるが、遺伝子検査は初めて。大病こそないが、風邪は頻繁に引く。ひどい時だとひと冬に4、5回は風邪をひく。最近では子どもが風邪をひけば100%移る。この抵抗力のなさも何か悪い結果として出てくるのではないだろうか……。大きな不安を抱えながら再びクリニックへと向かう。浜中院長から受け取った検査結果を見ると……レーダーチャートの「感染抵抗低下」が飛び抜けている。健康な人ならほとんど感染しないようなウイルスや細菌に、人より感染しやすいらしい。「風邪をひきやすいということはありませんか」と浜中医師に聞かれ、「はい! 」と即答する。それも、この感染抵抗力の低さと関係しているのだという。なるほど……。しかし、抵抗力が日本人の平均より低いということは、何か重大な病気にかかりやすいということではないのだろうか。それに関しては、「高齢者を除くと、その心配はほとんどないですよ」とのこと。高齢になると抵抗力がなくなっていき、例えば肺炎を発症して命の危険につながることもあるというが、現在筆者は37歳。この年齢なら、命にかかわるような病気に人よりかかりやすいということはないのだという。ひとまず安心だ。他の項目を見ると、「酸化ストレス」も日本人の平均値より高く、抗酸化力が不足している状態とのことだ。これにより、早期の老化、慢性的な炎症などにつながる可能性が高くなるそうだ。それ以外の項目は、「メタボリックシンドローム」「糖尿病」「高血圧」「慢性腎臓病」「心筋梗塞」「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」といった項目で発症リスクは平均的か低めで、骨密度や筋肉バランス、動脈硬化度などの項目も心配するような結果ではなかった。浜中医師は、「病気の発症に遺伝子が起因するのは2~3割。あとの7~8割は生活習慣によるものです」という。今回は生活習慣遺伝子検査なので、ハイリスクという結果が出たとしても、生活習慣を見直すことで改善が可能だ(もちろん要治療レベルであれば、専門医を紹介してくれる)。○日々の生活に取り入れられる方法を私の場合は、抵抗力や抗酸化力を上げるためのアドバイスが浜中医師からあった。全身の筋肉量が少ないため、まずはこまめな運動が必要。「多忙な人は、ジョギングや水泳をしようと思っても長続きしませんよね。エレベーターを使っていたところ階段にする、といった小さな積み重ねが有効ですよ」とのこと。また、「とにかく風邪をひきたくない! 」という私の要望には、「即効性を求めるなら高濃度ビタミンC点滴ですね。高い抗酸化作用で免疫力の強化も期待できます」。さらに続けて、「おなかの調子はいかがですか? 」と聞かれ「過敏性腸症候群です」と答える。実は、腸の働きが悪いと抗酸化成分を腸が吸収できず、抗酸化力が低下するのだという。これに関しては、「納豆を摂取したり、整腸剤を試してみてはいかがでしょう」とのアドバイス。また「水分はしっかり摂取できていますか」とも聞かれ、こちらも「いえ、あまり……。オフィスのトイレが遠くて、行くのが億劫なので……」。水分は、こまめにとることで代謝がアップするのだという。こちらも今日から見直すとしよう。日常の中で取り組める具体的なアドバイスをたくさんいただいた。帰り道、早速整腸剤を買った。そして、実は検査結果を聞いた1週間後、秋に入ってもう3度目になる風邪をひいたことから、AACクリニック銀座に高濃度ビタミンC点滴を受けに来た。ビタミンC15g配合で1万800円(初診料、検査費別)。診察と検査、点滴で所要時間は90分ほどだ。あくまでも私個人の場合だが、いつもは風邪薬を飲まなければ1カ月ほどは引きずる風邪が、今回は服薬しなくても3日後には完治。その後のハードな仕事もらくらく乗り切れた。定期的に高濃度ビタミンC点滴をしていきたいと考えている。また、出社時には9階にあるオフィスまでエレベーターを使わず階段でのぼるようにもした。日ごろ運動をしていないので、2回ほど休憩を入れないとのぼりきれない情けない状況なのだが、今回の検査結果を受けて日々の生活に少し運動を取り入れられた。子どもはまだ1歳。これから子どもと一緒に元気に生活するために受けた今回の検査、生活によい影響を与えられていると思う。食生活も徐々に改善しながら、健康維持に取り組んでいきたい。
2014年12月11日マカフィーは12月10日、2014年第3四半期の脅威レポートおよび2015年の脅威予測を発表した。第3四半期のトピックは「マルウェアの増加」。毎分307個以上(毎秒5個以上)の新たな脅威を検出しており、モバイルマルウェアのサンプル数は16%増加。マルウェア総数にいたっては、前年同期比で76%増と急激に増加している。また、マルウェアを合法的なコードと偽る攻撃手法が多く確認された。HeartbleedやBERserkといったSSLの脆弱性、デジタル署名の継続的な不正使用などが主な攻撃だ。2015年の脅威のポイントは9点。1つめは、攻撃者が国家的なサイバースパイ活動家のような大規模な活動をするようになる。個人、知的財産、作戦情報に関する付加価値の高い情報を収集するようになる。2つめは、IoTへの攻撃の頻度、収益性、重要性の拡大だ。IoTデバイスの急速かつ大規模な導入や普及するが、一部セキュリティとプライバシーが守られていないケースも出てくる恐れがある。そうなると、攻撃者にとってはIoT端末が絶好の対象となる。3つめは、プライバシーに関する議論の活発化だ。個人情報の利用と共有範囲は、国家規模の取り扱いとしても曖昧なままであったが法律によって規制が始まる。EU、ラテンアメリカ諸国、オーストラリア、日本、韓国、カナダといった国々では、プライバシーに関する法律や規則が制定される可能性がある。4つめは、クラウド上でのランサムウェエアの被害が増える。ランサムウェアは、拡散方法、暗号化方法、攻撃対象がより進化し、多くのモバイル端末が攻撃対象となる恐れがある。考えられる手法は、セキュリティソフトを回避するように設定されたランサムウェアの亜種によるもの。クラウドベースのストレージソリューションを利用しているエンドポイントを標的にする。ランサムウェアは、一度エンドポイントに感染すると、ログオンユーザーが保存した認証情報を利用して、バックアップされたクラウド ストレージのデータにもさらに感染する。また、身代金の支払い方法として仮想通貨を用いるモバイルランサムウェアが増加し続ける。5つめは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末をが急増する。モバイル端末を対象とするマルウェア生成キットやマルウェアのソースコードの利用の増加により、モバイル端末を標的とするサイバー犯罪への敷居が低くなっている。アプリストアは、モバイルマルウェアの主要な供給元となり続ける。こうしたストアは、モバイルプラットフォーム上で急成長している「マルバタイジング(オンライン広告を通じたマルウェア拡散や悪質サイトへのリダイレクトといった悪意ある攻撃)」によって顧客が誘導される。6つめは、POS攻撃の増加とデジタル決済に伴うサイバー攻撃の進化だ。POS攻撃は攻撃者にとって収益性の高い手口。消費者によるモバイル端末のデジタル決済システムの利用が増加する一方で、サイバー犯罪者が悪用する機会も増えている。攻撃から守るために、北米の小売店では、ICチップと暗証番号に対応するカードとカードリーダーの配備を進めている。ただ、システム更新が必要となるPOS端末の数が非常に多いため、POSシステムのデータ侵害は引き続き増加する。今後NFCのデジタル決済技術は、新しい攻撃対象になる恐れがあり、利用者はNFCの制御をしっかりと理解しておく必要がある。7つめは、Shellshockの脆弱性によるUnixやLinuxを狙ったマルウェア攻撃が増加する。対象は、ルーター、TV、産業用コントローラー、フライトシステム、インフラなどで、端末数の多さから今後数年間はマルウェアが猛威をふるう。8つめは、ソフトウェアの欠陥を悪用する攻撃が増加する。攻撃者は、スタックピボット、return-oriented programmingおよびjump-oriented programmingといったエクスプロイト技術や64ビットソフトウェアへの理解をさらに深め、多種多様な攻撃を仕掛けてくる。9つめは、サンドボックスへの新たな回避策が登場する。アプリケーションに実装されたサンドボックス技術に関して、脆弱性が特定されてきたことを受け、これらの脆弱性を悪用してアプリケーションのサンドボックス技術を回避する攻撃が増加する。アプリケーションのサンドボックス以外にも、McAfee Labsでは、2015年にハイパーバイザーの脆弱性を悪用することに成功したマルウェアが、一部セキュリティベンダーのスタンドアロンのサンドボックスシステムを突破すると予測している。
2014年12月11日ノーリツ鋼機グループのNKメディコとサインポストは12月10日、遺伝子検査ビジネスで提携し、サインポストの遺伝子検査サービスをNKメディコが販売すると発表した。この遺伝子検査は肥満、高血圧、動脈硬化など生活習慣病と関連性の高い14分野の遺伝子を分析し、遺伝的な体質リスクを評価するというもの。同サービスでは遺伝的な体質リスクを踏まえ、受診者ごとに推奨されるライフスタイルや栄養素を提案する。同サービスは、全国の医療施設、検診・人間ドック施設などに向けて販売される予定で、受診したい場合は、医療機関にて申し込むこととなる。また、保険適用外の自由診療となり、医療機関によってコースや料金が異なるため、詳しく知りたい場合は各医療機関に問い合わせる必要がある。
2014年12月11日薬を飲むと眠気がする――これは誰もが聞いたことがあることだと思います。でも、なぜ眠気が起きるのか、具体的に説明できるという方は稀かもしれません。この機会に、抗ヒスタミン薬と眠気の関係を学んでみましょう!鈍脳(どんのう)ってなに?インペアード・パフォーマンス、または鈍脳(どんのう)という言葉をご存知ですか? 前者は「自覚しにくい運動機能の低下」のことを指すのですが、これらは両方、薬を服用したことによって招かれる集中力・判断力・作業効率が低下した状態のことを差します。みなさんも薬を飲んで眠くなった経験が一度はありますよね? 大事な試験前や運転前などは経験から体調が悪くても薬の服用を控えたことがあるという方もたくさんいらっしゃると思います。服用すると眠気が起きる薬の代表格がアレルギー治療薬である「抗ヒスタミン薬」です。これは一体どのような薬なのでしょうか?抗ヒスタミン薬と眠気の関係ヒスタミンという物質には主に以下の3つの働きがあります。1.日中に眠くならないようにする2.学習能力や記憶力をアップする3.活動量を増幅させる抗ヒスタミン薬を服用すると、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状が緩和される一方で、日中の眠気や活動量の低下などを引き起こします。具体的に、抗ヒスタミン薬が体の中でどのような働き・作用をしているのか、とても気になるところですよね? なぜアレルギー症状は治まるのか、眠気が起こるのか解明したいと思います。抗ヒスタミンはこのような働きをしていた!アレルギー症状が出ると白血球からヒスタミンが放出され、これが鼻の粘膜などにくっつくために炎症が起こります。抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが細胞に付着しようとするレセプターと言われる部分に代わりに付着して炎症、つまり鼻水など防ぐと言われています。また、抗ヒスタミン薬を服用すると、体内の細胞だけでなく、血液から脳にも移行します。そこで脳内のヒスタミン受容体を抑えるため、眠気が起こると考えられています。抗ヒスタミン薬を飲むと眠気が起こるのは、気のせいなどではなく、科学的に解明されているというわけです。ですので、今後も、くれぐれも運転前や集中力を要する作業前の服用は気をつけるようにしましょうね!Photo by Mateus Felipe C.
2014年12月10日EMCのセキュリティ部門であるRSA事業本部は12月5日、メディア向けラウンドテーブルを開催し、2015年のオンライン脅威動向予測の説明を行った。説明を行ったのは、米国本社でオンライン脅威防御対策ソリューション事業部を統括するバイスプレジデントのアダム・バングル氏。バングル氏によると、犯罪を予測するためには「サイバー犯罪がどのような動機で行われているのか知ることが重要だ」と話す。「動機で最も多いのは『お金儲け』。ただし、ここ数年は手口が巧妙化しており、スマートフォン時代に合わせてモバイルベースの犯罪も増加傾向にある」(バングル氏)もちろん、PCに対する脅威がなくなるわけではない。犯罪者がマルウェアを作成する際、これまで情報収集に成功しているプログラムをコピーし、改良して作り上げるケースが多いが、2014年になっても未だに脅威となり続けているマルウェアファミリーが「ZEUS」だ。同社の調査によると、マルウェアの実に8割がZEUSベースで作られており、その他ファミリーの多くを圧倒する"人気"を誇っているという。「これまでは新しいプログラムをダウンロードしたりすることで、マルウェアに感染してしまうことが多かったが、現在は感染が"シンプル"になっている。例えば、新しいスクリーンセーバーが欲しいと思って壁紙をダウンロードしただけで感染してしまったケースもあるほどだ」また、こうした攻撃で狙われるのは消費者それぞれではなく、「企業」だ。「企業を狙うことで何百万、何千万人というレベルで個人情報を収集できる」数百万単位で企業から個人情報が漏れているため、クレジットカード情報がブラックマーケットではありきたりになりつつあるとバングル氏は語る。そのため、数万人単位のクレジットカード情報が一覧で表示されており、その"単位"ごとに定価まで付けられているという。定価がつけられているのは、個人情報の束だけではない。「DDoS攻撃」という大量のリクエストを送信し、相手サーバーの処理をダウンさせる攻撃も"時間単位"で売られているというのだ。「DDoS攻撃は非常に手軽な攻撃となりつつある。オンライン取引では1時間あたり8ドル(約960円)から相手サーバーを止めてくれる。とある試算では、電子取引の有名サイトで1時間に渡ってサイトを停止させた場合、340万ドル(約4億円)の損害となる」そして、犯罪者のトレンドは一般消費者と同じ「モバイル」へと移りつつある。「トランザクションはモバイルから27%が来るようになった。ただし、不正なトランザクションの割合は、40%に達している。つまり、犯罪者にとってモバイルがいい機会となっているわけだ。SMSフィッシング詐欺の例では、送り元の携帯電話番号を隠しつつ、別企業の名をかたりURLをクリックさせ、詐欺サイトへと誘導している。犯罪者がクリエイティブに、スマートになりつつある」SMSを利用したフィッシング詐欺は、SMSの利用率が低いとされている日本では影響がないようにも思える。しかし、記憶に新しい「LINEを利用したカード購入詐欺」など、手段はいくらでも存在する。自分の身には関係ないと思っていては、いつか狙われる可能性がある。○2015年のサイバー犯罪はどうなる?こうした現状から、RSAは次の4点を2015年の脅威動向として挙げた。国家レベルのサイバー攻撃が拡大、民間企業への被害も増大プライバシーに関する議論が成熟する?小売業が標的になる傾向は変わらず、ヘルスケア情報も標的にIoTではなく、モノのアイデンティティを国家間やそれに準ずる団体のサイバー攻撃についてはRSAに限らず、直近ではファイア・アイなども発表しているが、それの攻撃が民間企業にも及ぶようになるという。「国同士が私企業に対する攻撃も含むようになる。企業が商売上の被害を受ければ、その企業と取引のある企業も影響を受けるし、最終的には政府にも波及効果が見られるようになる」先週もソニー・ピクチャーズが大規模な標的型攻撃を受けたが、一部報道では北朝鮮が背後にある攻撃ではないかとの指摘もある。このように、2014年年内であっても、その兆候が見られている。一方で、2点目のプライバシーに関する議論では、セキュリティとプライバシー、そして「簡便さ」のバランスが重要で、その議論が成熟するのが2015年だとバングル氏は指摘する。「私達が仕事をしている金融機関の企業は、ユーザーのセキュリティを守ることと同時に、簡単なアクセスを提供しようとしている。ただ、プライバシーも守らなければならない。つまり、セキュリティとプライバシーは一緒。セキュリティという前提の上でプライバシーも守らなければならないし、セキュリティのためにプライバシーが侵害されてはならない」○モバイルやソーシャルは犯罪者にとって好都合3点目のヘルスケア情報では、ウェアラブルデバイスなどで得られた情報などの流出を危惧しているとバングル氏。これは、4点目のIoTにも繋がる話だが、あらゆる情報が集積されている現代社会では、企業の情報収集とその管理が誤っていると、流出という危険性がそこまで迫ってしまう。「IoTはこれまでに比べてサイバー犯罪者が攻撃できる場所を拡げてくれた」とバングル氏は犯罪者の気持ちを代弁する。ヘルスケア情報はもちろんだが、直接的な取引であるモバイルペイメントについてもAppleの「Apple Pay」などにより海外でも普及しつつある。現在は2兆円程度のモバイルペイメント市場も2017年には1170億ドル(約14兆円)まで急拡大。これは決済の簡素化という意味では喜ばしいことだが、セキュリティの側面からすると「爆発的に犯罪が増える」ことに繋がるという。また、ネットにおけるもうひとつのトレンドが「ソーシャルメディア」だ。アカウント情報はすでに"ビッグマーケット"になりつつあり、1アカウントにつき1ドルで取引されている。「大したことないじゃないかと思うかもしれないが、ブラックマーケットでは1ドル出せば1000台のマルウェア感染PCが購入できる。つまり、ソーシャルIDに対して付加価値を犯罪者が見出していることになる」RSAでは、こうした予測を立てた上で"状況を一転させる"努力をしているとしているという。「私達は狙われる側から狙う側になろうとしている。銀行のセキュリティグレードをアップグレードしたところ、地下組織のコミュニティで、ある犯罪者が『侵入できない』と嘆くと、ほかの犯罪者も『うちも入れないよ』と嘆いていた。彼らにとって犯罪を難しくしている証拠が得られたと思う。私達の対策だけではなく、モバイルデバイスについても、今後は『生体認証技術』を搭載したものが標準となるだろう。これは2015年にすぐ……というわけには行かないだろうが、2016年や2017年には一般的になってくる。これは本人が意識しなくてもセキュアに利用できるようになるというメリットもある」(バングル氏)
2014年12月09日資生堂は12月8日、長年の化粧トレンド研究の成果を活かして予測した、2020年の未来のメーキャップを発表した。まずは、1920年から現在に至るまでの化粧の変遷を1名のモデルで再現。西洋文化・銀幕女優への憧憬が見られた1920年~1950年代、西洋人顔への憧憬と模倣の1960年代~1970年代前期、日本美の再認識・女性の社会進出の1970年代後期~1990年代初期、空前の美容ブーム到来・日本独自のトレンド形成・進化の1990年代後期~現在を表した。資生堂ビューティートレンド研究の中心メンバーであるシニアヘア&メーキャップアーティスト鈴木節子氏によると、「過去の社会・景気動向と化粧の関係を見ると、景気が良くなると明るい色の口紅や太眉が主流となり、凛とした元気なメーキャップが流行する傾向があります。逆に景気が悪くなると、眉が細くなるなど、頼りなげな冷めた表情のメーキャップが流行します」とのこと。「その他、天災や情勢不安があると、メーキャップがナチュラル回帰するなどの傾向がみられます。最近では、口もとに色が戻り、太眉の傾向が続いていることより、景気の上向き傾向や好景気への期待が化粧に表れていると捉えることもできます。これは、女性の化粧が世の中の雰囲気=世相を反映しており、女性の顔が社会背景や経済動向などを含む時代の空気と共に変化しているともいえます」。同社では、東京オリンピックが開催される2020年未来予測として、「ジャパンカラー」と「スポーティーポップ」の 2つのメーキャップを提案している(解説は鈴木氏)。(I)ジャパンカラー「日本古来の化粧の三原色である「赤」「白」「黒」を基調としたメーキャップを提案します。透明感のある肌や目頭の輝きを表現する白、目のフレームを際立てる黒いアイラインと赤い口紅など、和装メークで施す目の縁にさす紅を、黒いアイラインの縁にもさします。和の化粧を現代風にアレンジし、日本女性の凛とした美しさを表現しました」(II)スポーティーポップ「近年アイラインのメークアレンジが多様に表現されるようになったことも受け、明るいカラー、ブルーを使用したダブルラインのポップなメークを提案します。肌はツヤのある健康的な肌に、口もとはオレンジリップで、軽快でスポーティーな印象に仕上げます。全体的に軽やかで颯爽とした美しさを表現しました」
2014年12月08日ヤフーは12月5日、12月14日に投開票が行われる衆院選において、ビッグデータ分析を活用した議席数予測を発表した。議席数予測は、2013年の第23回参院選に続いて2回目。参院選の予測は、投票結果の92%が的中したという。今回の予測方法は、参院選と同じ「Yahoo!検索」のデータを基にした「投影モデル」。投影モデルは、過去の選挙事例をベースとし、公示日前後の検索量の変化を増加率としてスコア化し、公示前の検索数を用いて得票数を推定する。11月20日~12月1日までのデータを用いた。投票率が得票数に大きく影響することを受け、投票率が50%台前半と60%前後の2パターンで予測した。まずは比例区の予測結果だ。比例区の定数は180議席。投票率が50%台前半の場合、自民54、公明39、民主37、共産23、維新18、その他9、60%前後の場合、自民50、公明38、民主40、共産25、維新14、その他13という結果となった。どちらの投票率でも、公明、民主、共産が議席数を増加する一方で、自民と維新は議席を減らした。公明党の躍進により、与党の議席数は解散前よりも増やした。続いて小選挙区の予測結果を見てみよう。小選挙区の議席は全295。投票率が50%前半の場合、自民246、公明9、民主32、維新2、その他6、60%前後の場合、自民261、公明9、民主21、維新0、その他4となった。全国的に自民が圧勝して多くの議席を獲得する。ただし、投票率が下がるにつれ、北海道、北陸、信越、東海などで議席を減らし、民主が議席を伸ばすことがわかった。比例区と小選挙区の合計は、50%台前半の場合は自民300、公明48、民主69、共産23、維新20、その他15、60%の場合は自民311、公明47、民主61、共産25、維新14、その他17となった。自民党は、どちらの結果でも単独で300議席に乗り、公明を含めた与党の合計は少なくても348議席と、解散前より与党の割合が増すようだ。野党では、民主党が議席数を伸ばし、共産党も解散前の2倍以上の議席を獲得した一方で、維新は半分近くまで議席を減らす予測となった。なお、ヤフーは最新データを用いた最終予測を追加で公開するとしている(日時は未定)。
2014年12月06日半導体メーカー53社で構成される市場統計機関「WSTS(世界半導体市場統計)」は、11月18日に秋季の半導体市場予測会議を開催し、その結果を12月2日に公表した。世界の半導体市場は2014年に9.0%成長し、市場規模は3332億ドルに達する見込みである。過去最高を記録した2013年の3056億ドルに続き、2年連続で過去最高の市場規模を更新することがほぼ確実となった。WSTSは毎年、5月と11月に半導体市場の予測会議を開催し、それぞれ「春季予測」、「秋季予測」として最新の実績と今後2年~3年程度の予測を発表してきた。今回公表された秋季予測の予測値は当年の1月~9月における実績値を含んでおり、予測値は10月~12月の3カ月間だけになる。このため、当年の予測値は実績値とのずれが少なく、精度が高い。2014年の市場規模を地域別にみると、米州(ほぼ米国)が6.9%成長の658億ドル、欧州が8.7%成長の379億ドル、日本が1.3%成長の352億ドル、アジア太平洋(日本を含まない)が11.4%成長の1942億ドルとなる。製品分野別では、アナログが10.2%成長の442億ドル、マイクロ(7割をマイクロプロセッサが占める、そのほかはマイクロコントローラとDSP)が6.0%成長の622億ドル、ロジック(特定用途向け半導体やカスタム半導体など)が4.2%成長の895億ドル、メモリが17.3%成長の786億ドル、オプト(LEDとイメージセンサで8割を占める)が7.0%成長の295億ドル、ディスクリートが12.3%成長の204億ドルとなる見込み。需要動向としてはパソコン向け半導体が好調だった。Windows OSがWindows XPのサポートが終了しWindows 7に切り換わったことで、パソコンのリプレース需要が高まり、半導体の需要が拡大した。一方でスマートフォン向け半導体とメディアタブレット向け半導体は、成長が減速した。また2015年の世界半導体市場は3.4%成長の3445億ドル、2016年の世界半導体市場は3.1%成長の3553億ドルになると予測した。日本市場はドルベースでは2014年に1.3%成長と低い成長率になると予測したが、為替交換比率の変動(円安)による影響が大きい。円ベースでは、日本市場は2014年に7.1%成長する見込み。市場規模は3兆6363億円である。自動車用半導体と産業機器向け半導体が好調で、市場規模の拡大に寄与した。用途別でみると、2013年に日本の半導体市場の16%を自動車用が占めたという。2013年の日本の半導体市場規模は3兆3964億円だったので、単純計算すると自動車用半導体の市場規模は5434億円になる。なお自動車用半導体が日本の半導体市場に占める比率は、2009年には10%だったという。2009年の日本の半導体市場は3兆5786億円だったので、単純計算では自動車用半導体の市場規模は3579億円になる。2009年と2013年で比較すると、日本の半導体市場全体は5.1%減少したのに対し、日本の自動車用半導体市場は51.8%増と大幅に増えた。日本では自動車用半導体が、重要な成長市場であることがうかがえる。
2014年12月04日IDC Japanは12月3日、国内データセンターの電力消費の予測を発表した。これによると2013年から2018年にかけての5年間で年間消費電力量は減少するが、事業者データセンターでは消費電力量が増加する見込み。同社によると、2013年の国内データセンターにおける年間消費電力量は、122億5,000万キロワット時で、2013年に国内大手電力会社10社が販売した年間総電力量の約1.4%に相当するという。2018年の年間消費電力量の予測値は117億キロワット時で、2013年から年間平均変化率マイナス0.9%で減少すると予測されている。減少の要因としては、データセンター内に設置されるサーバ台数が減少すること、サーバ自体の省電力性能が向上することが挙げられている。クラウドサービスやシステムアウトソーシングの拠点となる「事業者データセンター」の年間消費電力量は2013年から2018年にかけて増加する見込みである一方、企業内データセンターでは減少傾向となると、同社では見ている。その理由として、クラウドサービスとアウトソーシングの利用が拡大しており、企業のサーバが企業内データセンターから事業者データセンターへ移設される傾向が強まっていることが指摘されている。なお、国内では電気料金は値上がり傾向にあるため、今回の調査で明らかになった消費電力量の減少率(年平均0.9%)を考慮しても、データセンターで消費する電力のコストは増加する可能性が高いという。ITサービス リサーチマネージャーの伊藤未明氏は、「「IT機器の省電力性能の向上のほか、データセンター内のレイアウトや運用方法を工夫することで、さらなる省電力が可能。今後は、データセンターの省電力コンサルティングや運用管理手法の革新が重要になる」とコメントしている。
2014年12月03日日本では、昔から民間療法として「しょうが湯」などの風邪対策や、身近な薬味として使われている「生姜」。薬膳料理でもよく用いられ、薬膳発祥の中国では、「朝3枚の生姜は高麗人参よりいい」などの言葉があるほどです。○発汗作用、おなかを温める作用、解毒作用もある生姜すでに西暦100年ごろに作られた中国の薬典「神農本草経」に、生姜は咳や胸のむかつきなどの症状を改善し、内臓を温め、発汗などによる関節炎や下痢にもいいと書かれていて、その薬効は多岐にわたります。まずは発汗作用です。薬膳の考え方のもとになっている中医学では、風邪などの邪気は体内に侵入する前に発汗させて邪気を追い払うのですが、生姜には発汗作用があり、ぞくぞくっと寒気のする風邪の初期症状に効果的といわれています。つぎに、おなかを温める作用。胃腸を温め、消化を良くしたり、冷えによる嘔吐にもオススメです。痰を取り、咳を鎮める働きもあり、とくに寒さによって引き起こされる症状に向いています。解毒作用もあり、魚介の中毒による嘔吐や下痢を止めたりします。日本でも刺身に添えることがありますが、これもそのいい例で、理にかなったものなのです。なお、よく皮と実の間に薬効があるといいますが、生姜の皮は利尿作用が高いので、水分代謝が悪くむくみやすい人は、ぜひ皮をむかずにそのまま使用してください。皮はたわしでこすったり、汚れをスプーンなどでこそぎ取ればOKです。○「すりおろし生姜のスープ」のレシピここで、身近な食材で簡単に作れる風邪対策の「すりおろし生姜のスープ」を紹介しましょう。■材料生姜のすりおろし……大さじ1、ねぎ……1/2本、溶き卵……1個、鶏がらスープのもと……大さじ1、片栗粉……小さじ1(水小さじ2で溶く)、塩こしょう……少々、水……400cc、香菜……お好みで(なくても可)■作り方1.長ネギは縦横十文字に切ってから、1センチ幅に切る。2.お鍋に水と鶏がらスープのもと、刻んだ長ネギを入れる。3.長ネギが柔らかくなったら、水で溶いた片栗粉を入れてかき混ぜ、たまごを少しずつ流し入れる。4.塩こしょうで味を調え、火を止めてからしょうがのすり下ろしを入れる。お好みで香菜をそえて出来上がり。ちょっと寒気がするときや、外が寒くて冷えているときにササっと作れるので、覚えておくと便利な薬膳レシピです。このままスープとして飲むほか、ごはんがあれば、よそってスープご飯にしたら主食にもなります。風邪の初期は早く対処することが一番ですので、このスープを飲んだら温かくして眠ること。汗をかいたら着替えて眠れば、翌朝にはすっきりし、体調も復活していることでしょう。○薬膳は「その人や季節に合わせた食事」ちなみに……こんな有能な生姜ですが、向かないタイプもあります。たとえば汗っかきで暑がりな人。こういうタイプが生姜を多めに食べたら、余計熱くなって汗をかきます。また、乾燥気味の人も要注意です。摂りすぎると発汗作用によってカラダに必要な水分まで失い、カサカサ肌になる可能性も。また、生の生姜は発散作用や止嘔作用が高いのですが、刺激も強いので、胃腸が弱い人がたくさん食べると胃を荒らします。生姜は加熱したり蒸すことで温める作用が高まるので、用途や体質によって使い分けるとベストです。このように、だれもが同じものを食べれば同じように健康になれる、といわないのが薬膳です。つまり、薬膳は「その人や季節に合わせた食事」であることが大前提なのです。寒がりさんや風邪対策に生姜はうってつけですが、ほてっていたり、乾燥していたり、ニキビなどの炎症がある場合においては薬膳とはいえません。なので、キャッチーな健康法にすぐ飛びつく前に、「これって私の体質に合うかな?」と一度考えてみたり、試した後自分の体調の変化をよくチェックしてみましょう。そしてちょっとでも自分をいたわる習慣を身につけ、旬のものを口にしたり、自分の体調に合ったものを食べ、ますますキレイで元気になりましょう。<著者プロフィール<杏仁美友(きょうにん みゆ)漢方&薬膳アドバイザー。一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会 代表理事。国立北京中医薬大学日本校、遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院を卒業し、国際中医師、中医薬膳師の資格を取得。テレビ・新聞・ラジオなどの取材、レストランのメニュー監修、商品開発、講演会などのほか、2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、実践的な薬膳を短期間で学べる資格講座の運営に力を注いでいる。近著は『朝に効く薬膳、夜に効く薬膳』(大泉書店)など。杏仁美友サイト 薬膳コンシェルジュ協会サイト
2014年12月02日近年、ビジネス業界で「予測分析」というワードが注目を集めている。これは、施策投入のテスト結果から将来を予測し、効果的に意思決定へと結び付けるもの。12月9日(火)に開催されるイベント「マイナビニュース フォーラム 2014 Winter for データ活用」では、予測分析の概要や現状などについて、クラウドベースの予測分析ソフトウェア「Test&Learn」を提供する、アプライド・プレディクティブ・テクノロジーズ シニアバイスプレジデントの及川直彦氏が登壇する。本稿では、このイベントに先立ちTest&Learnの概要や当日講演される内容のポイントを絞って紹介する。○企業の意思決定に幅広く活用できる「予測分析」企業では売上の向上を図るべくさまざまな施策を投入するが、その効果を見極める上で重要な役割を果たすのが「予測分析」だ。この予測分析とは、意思決定時に施策の効果を高い統計的な信頼度で見極めることである。「テスト店舗で売上の向上効果が見られた際、偶然ではなく統計的に確度の高い"統計的有意"な状況を示していれば、他店舗にも投入する意義が出てきます。これはロイヤリティプログラムなどのマーケティング分野だけでなく、店舗における商品の陳列方法から改装サイクルをはじめとした設備投資関連、経験年数によるオペレーションの影響、法人営業のトレーニング効果検証など、企業の意思決定に関わるさまざまな部分で活用できます」と、及川氏は予測分析について語る。予測分析は従来、データサイエンティストなどが分析を行っていたが、複雑に絡み合う要因から人間が施策の効果だけを抽出するのには限界がある。店舗の売上は短期・長期のサイクルで常に変動しているため、施策の投入で売上が向上しても、実は偶然だったというケースは多いものだ。施策の効果とは関係がない外部的要因(ノイズ)の影響により、予測分析の結論が真逆になってしまうことすらある。こうした背景から生まれたのが、施策を実施するテスト店舗と、指標となるコントロール店舗の財務パターンを比較する方法だ。ここで重要なのは、テスト店舗の財務パターンに極めて近いコントロール店舗を選出すること。しかしこの方法でも、人間が地域や売上から似ているコントロール店舗を選んでいたのではノイズの影響が色濃く残ってしまう。さらに及川氏は「人間には見えない要因が多い中で、偶然一致した補正をできたように見えたとしても、それはテストデータに適合できない"モデルの過学習"という現象にすぎないことも多いのです」と語る。○高速かつ高精度なパターンマッチングを実現する「Test&Learn」アプライド・プレディクティブ・テクノロジーズが提供する「Test&Learn」は、こうしたノイズや過学習の問題を解消しながら、施策投入のテスト結果を効果的に意思決定へと結び付けるもの。世界26ヶ国でのワールドワイドな実績を誇り、米国では小売業界大手100社のうち42社、外食業界大手25社のうち10社が導入している。Test&Learnではまず、テスト店舗と過去52週間分の売上パターンが似ている店舗をパターンマッチングにより高い精度で抽出する。抽出した複数店舗でテスト群とコントロール群を形成すれば、たとえ数店舗にイレギュラーな要素が発生しても平均ではノイズが入らない結果が得られるわけだ。Test&Learnは、こうした仕組みをソフトウェア化することで高精度なパターンマッチングを実現。高速なビッグデータ分析により、従来と比べて一定期間内でのテスト回数を増やしたり、より詳細なテストを実施したりと、企業の意思決定に大きく貢献してくれる。「施策投入の見極めにおいては、条件が異なる回帰分析を行っても信頼性は高まりません。そこで、さまざまなビジネスアイデアを実際に試してみようというのが弊社のソリューションです」と及川氏。近年注目を集めるビッグデータは新しいビジネスアイデアの創出に大きな役割を果たすが、仮説が増えすぎると逆に絞込みが難しくなる。Test&Learnは、これを見極めるためにビッグデータを使うという新たなアプローチを採用したわけだ。予測分析およびTest&Learnの詳細については、及川氏が登壇するイベント「マイナビニュース フォーラム 2014 Winter for データ活用」(開催日: 2014年12月9日(火) / 会場: UDXギャラリーネクスト(秋葉原) / 開場: 9:30)にて語られる予定。さらには、ユーザーに身近な大手ファストフードチェーン店やコンビニエンスストアなど、多数の導入事例も紹介される予定だ。施策投入の効果測定や予測分析に興味がある企業の担当者は、ぜひ会場に足をお運びいただきたい。
2014年11月26日IDC Japanは11月18日、2013年から2020年の世界IoT(Internet of Things)市場予測を発表した。これによると、世界IoT市場は、2013年の1兆3千億ドルから、2020年には3兆400億ドルに拡大し、2013年から2020年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は13%になると予測している。IDCではIoTを「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なインテリジェントシステム/エッジデバイスからなる、ネットワークを束ねるネットワーク」と定義。IoT市場のエコシステムの構成要素には、インテリジェントシステム/エッジデバイス、コネクティビティ、プラットフォーム、アナリティクス、アプリケーションがあり、さらに、それらに付随する専門サービス、セキュリティサービスも含まれる。なお、上記の「インテリジェントシステム」についてIDCでは、「高度なオペレーティングシステムを有し、自動的にインターネットに接続され、ネイティブアプリケーション/クラウドアプリケーションを実行し、センサーなどが収集した情報を分析する機能を持つ安全に管理された電子システム」としている。数百億台の接続デバイスを通じて数兆ドルもの収益をもたらすと予測されるIoT市場に対し、さまざまな事業者が取り組みを活発化していることから、IoTは既に単なるバズワードではなくベンダーの将来的な成長を支える上での重要な実ビジネスになりつつあるという。今後も顧客ニーズを満たすべく、この新しい市場機会に焦点を合わせてさまざまな戦略がベンダーによって打ち出されると見込まれる。米IDC バーノン・ターナー氏は「注力するビジネスの規模や種類に関わらず、世界中のあらゆるベンダーがIoTのもたらす市場機会に注目している。成熟度の観点からは未だ初期段階ではあるものの、IoTは政府、消費者、エンタープライズ分野における、またとないビジネスチャンスとなるであろう」と述べている。また、調査から「IoT市場において、一連のベンダー、サービスプロバイダー、システムインテグレーターが成功を収めるには、共存し、製品やソリューションを統合」する必要があることや「IoT向けインテリジェントシステム/エッジデバイスの接続数は2020年に約300億台に達する」こと、「新興ベンダーはIoT市場に攻勢をかけるべく、戦略的に事業を切り出すことで取り組みを加速させており、それによって大手ベンダーのイノベーションが創出される」点が明らかになったとしている。
2014年11月19日情報通信研究機構(NICT)は11月11日、他者の動作を予測することと、自分の動作を行うことには共通した脳内プロセスが関与していると発表した。同成果は、NICTの脳情報通信融合研究センターと、フランス国立科学研究センターの共同研究によるもので、11月11日付け(現地時間)の国際科学誌「Scientific Reports」に掲載された。脳がどのようにして他者の動作を理解し、予測しているかについては、今まで、ほとんど解明されておらず、「他者の動作を予測する場合には、自分が同じ動作を行う場合と同じ共通した脳内プロセスが使われる」とする仮説が有力視されるに留まっていた。同研究グループはこの仮説を検証するために、ダーツのエキスパートに対し、エキスパートが素人のダーツ結果を予測する予測課題とエキスパートがダーツボードの中心を狙ってダーツを投げる運動課題を実施。エキスパートの(素人のダーツ動作に対する)予測能力が変化する場合(実験1)と変化しない場合(実験2)で、エキスパート自身のダーツパフォーマンスにどのような影響が出るかを調べたという。その結果、予測課題では、エキスパートは、最初は、正確に予測することはできなかったが、徐々に、素人の動作を観察するだけで、ダーツの命中場所を予測できるようになった。これは、予測課題の学習を通じて、他者動作の予測に関わるエキスパートの脳内プロセスに変化が生じたことを意味する。もし、この脳内プロセスが、自分が運動を行う場合にも関与していれば、このエキスパートの運動にもその影響が現れると考えられる。実際に、この予測課題の前後にエキスパートに運動課題を行ってもらうと、予測能力向上後は、予測能力向上前に比べて、エキスパートのダーツパフォーマンスが悪化するという結果が得られた。一方、実験2では、エキスパートの予測能力はほとんど向上せず、この予測課題の前後におけるダーツパフォーマンスにも変化は見られなかった。このように、他者動作の予測能力の変化が、因果的に自己の運動能力に対して影響を与えるということは、他者動作の予測と自己動作の生成の基盤となる共通した脳内過程の存在を反映していると考えられる。同研究チームは「今後、他者動作に対する予測能力を改善させることによって自分の運動を改善させる、あるいはその逆の改善的変化を誘導するような、他者動作の予測と自己運動の間の相互作用を生かしたリハビリテーション法や認知・運動トレーニング法の開発を目指してく」とコメントしている。
2014年11月12日NECは11月12日、同社のビッグデータ分析技術である「異種混合学習技術」を活用した補修用部品需要予測ソリューションを、2015年度から製造業向けに販売すると発表した。これはNECとNECフィールディングが実施した、NECフィールディングが保有する補修用部品の需要を予測する実証実験の結果に基づくもの。実験では、出荷頻度が高い部品の在庫を約2割削減できることを確認した。「異種混合学習技術」とは、ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から、多数の規則性を自動で発見し、分析するデータに応じて参照する規則を自動で切り替える技術。これにより、単一の規則性のみを発見し参照する従来の機械学習では分析が困難な、状況に応じて規則性が変化するデータでも、高精度な予測や異常検出が可能となるという。
2014年11月12日Trend Microは11月10日、「潜在する脅威の顕在化-2015年以降の脅威を予測|トレンドマイクロ セキュリティ ブログ (ウイルス解析担当者による Trend Micro Security Blog)」において、2015年以降に登場するであろうセキュリティ脅威の予測について伝えた。同社は2015年以降に登場すると思われる脅威として、以下を列挙している。ダークネットや会員制フォーラムにおける取引の増加ハッキングツールや攻撃の進化や拡大モバイル端末における不正アプリ感染の増加標的型サイバー攻撃の多様化新しいモバイル決済システムに関する新しい脅威の登場OSSのバグ脆弱性への攻撃の増加IoE/IoTにおけるデータの危険性インターネットバンキングなどの脅威の深刻化同社は2015年以降の予測に加え、2014年における動向として日本国内でインターネットバンキングユーザーを対象としたサイバー犯罪が定着したことも指摘。サイバー攻撃や内部犯による脅威がとどまるところを知らないと説明している。2014年はOpenSSLの脆弱性(通称:Heartbleed)やbashの脆弱性(通称:Shellshock)ほか、POS端末を狙った脅威が猛威を振るうなど、多方面にわたって深刻な脆弱性の報告が続いた。こうした脆弱性は現在も悪用されており、今後も継続して情報収集やモニタリング、アップデートなどを実施していくことが推奨される。
2014年11月12日NTTデータは11月10日、中国・吉林市において、吉林市と同市現地企業となる吉林市伯瑞信息技术有限公司と協力し、ビッグデータを活用した渋滞予測・信号制御シミュレーションの実証実験を開始した。同実証実験は、2014年11月から12月の二カ月間、車載端末を通じて収集されたバス車両165台のプローブ情報と道路・交通量調査の統計情報を組み合わせて渋滞予測・制御シミュレーションを実施。吉林市の交通渋滞改善に向け、渋滞緩和につながる最適な信号パラメーターを生成し、吉林市中心部の信号機約100カ所に反映する。効果検証では、バス移動時間・運行時間間隔・交差点待時間などを信号制御最適化前後で比較することで、渋滞緩和とバス運行の円滑化効果を評価し、バス運行時間の遅れを約2割改善することを目指す。本実証実験の成果は、2015年初旬に発表予定となり、実験で得た結果を基に交通管理ソリューションを実用化。日本国内および世界各国への展開など、スマートシティの実現に向けた取り組みを推進していく。なお、同社はかねてより、吉林市と吉林市伯瑞信息技术有限公司と協力し、ビッグデータを活用した大規模交通シミュレーション技術の有効性を検討してきたという。その結果、渋滞予測結果に基づいた信号制御最適化による交通渋滞緩和の有効性が認められたため、吉林市中心部を対象エリアとした実証実験を行うことで、吉林市と合意に至った。
2014年11月11日仕事にプライベートに毎日イキイキと過ごしたいのに、頭痛がそうはさせてくれないときはありませんか。少しでも頭痛をやわらげるために鎮痛薬を服用している人も多いはず。一方で、鎮痛薬と上手に付き合う方法を知らない人もいるよう。第一三共ヘルスケア株式会社が女性ブログユーザー2,326人に対して行なった、頭痛に関する実態調査の結果を見てみましょう。まず、月1回以上、頭痛が起こる人は約7割を超える(71.8%)ことが明らかになりました。やはり多くの人が、頭痛に苦しんでいるようです。にもかかわらず、「頭痛が起こった時、すぐに鎮痛薬を服用しますか?」という問いに対し、「少しでも痛くなったらすぐに服用する」と回答した人はわずかに26.0%。痛みを我慢する人は74.0%を占め、そのうち「服用しない」と回答した人は29.2%にものぼり、頭痛が起こってもすぐに対処は行わず、我慢をしている実態が明らかになったのです。それはどうしてなのか、理由が気になりますね。「鎮痛薬はなるべく痛みに我慢できなくなってから服用するものだと思いますか?」という質問に対して、57.7%の人が「思う」と回答しました。さらに、「鎮痛薬を使い続けると効きにくくなると聞いたことがありますか?」という質問に至っては、「聞いたことがある」と回答した人が91.6%に達するという結果に。加えて、「鎮痛薬は服用すると眠くなるものだと思いますか?」という質問に対して、45.7%が「思う」と回答。けれども、鎮痛薬には眠くなる成分を含まないものもあり、正しい選択のための情報が不足していることを示唆する結果となりました。「より具体的に、鎮痛薬についてどのような疑問を抱いているか?」という質問に対しては、さまざまな疑問が寄せられました。例えば、用法・用量に関する疑問に関しては、「1日に何回までなら服用可能か」「用量は守った方がいいのか」という声がありました。用法・用量はもちろん守る必要がありますが、用法・用量を守って使う範囲においては、体が鎮痛薬に慣れてしまい効きにくくなるということはない、ということは知っておきたいですね。連用に関する疑問に関しては、「3日連続で頭痛のときに続けて薬を服用していいのかどうか、いつも悩みます」という声が。鎮痛薬の服用が月10日以上(カフェインが含まれていない鎮痛薬は月15日以上)になる場合は注意が必要なので、 3~5日間服用しても症状が続く場合には、医療機関を受診したほうがよいようです。服用のタイミングに関する疑問に関しては、「いつまで我慢して薬を服用しないようにするのがいいのか、わかりません」「いつ服用すれば効きやすいか」という声がありましたが、鎮痛薬の服用は、痛みが出始めて30分以内が望ましいタイミング。 痛みを我慢すると、痛みの原因物質が体内で増加し、鎮痛薬で抑えきれなくなることがあるのです。頭痛に関して、意外と誤った知識を持っていることが多いのかも。第一三共ヘルスケア株式会社は、頭痛への正しい対処法を啓発することを目的としてWEBコンテンツ 「ウソ?ホント??痛みと鎮痛薬の都市伝説」 を開設しているので、ぜひ参考にしてみては?また、眠くなる成分を含まず、胃への負担もすくない「ロキソニンS」といった鎮痛薬もあるので、上手に鎮痛薬と付き合って、頭痛に負けずに毎日を楽しく過ごしたいものですね。・ロキソニンS 公式サイト
2014年11月07日くしゃみと鼻水がとまらない――この苦しみは実際に味わった人にしかわからないものではないでしょうか。これを抑えるために薬は効果的だけど、眠気に襲われるのが玉にキズ……と思いきや、最近は眠気を誘発しない薬もでているのだとか。アレルギー薬はすべて眠気を誘発する?ハウスダストや花粉など、アレルギーで苦しんでいる人はたくさんいると思います。なかでも、とくに辛い症状がくしゃみや鼻水などですよね。それがあまりにひどくて、どうしても我慢できない場合は薬を服用するという人も少なくないのではないでしょうか。薬を服用すれば症状は確かに軽減します。でも、今度は別の悩みがでてきます――そう、眠気です。眠くならないアレルギーの薬というのはないのでしょうか。そこでまず、みなさんに問題です。アレルギー薬を飲むとなぜ眠くなってしまうのか、原因をご存知ですか?眠気を誘発する原因とは?正解はアレルギー薬が「ヒスタミン」と呼ばれる物質の働きを抑えるからです。ヒスタミンはアレルギーの症状をもたらす働きや、眠気を抑える働きをしています。一般のアレルギー薬は「抗ヒスタミン薬」というもので、これを服用することでアレルギーの症状を抑えます。しかし、ヒスタミンの働きを抑えることで、アレルギーの症状だけでなく、眠気を抑える働きまで防いでしまい、眠くなってしまう、というわけです。アレルギーの元凶であるヒスタミンを抑えなければいけないと考えると、眠気を誘発しないアレルギー薬はないのでしょうか?アレルギーで苦しむ人に朗報!落ち込んでしまったみなさんに朗報です。じつは、抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代があって、新しく開発された第二世代の薬は眠気が起こりにくいと言われているのだそうです。眠気が起こらないということは、効果も薄いのでは? と不安な人もいるかもしれません。でも、ご安心を。あるNPO法人の調査によると、第一世代と第二世代の間では、眠気の誘発には差があるものの、アレルギーに対する効果はほぼ同じという結果がでています。アレルギーで苦しむ人にはこんなにうれしいことはありませんね!photo by Rene Robles
2014年11月04日オリンパスは、航空機体などに使われる複合材料内部の接着不良や剥離を非破壊で検査する複合材検査用探傷器「BondMaster(ボンドマスター) 600シリーズ」を、20140年10月1日より海外での発売を開始したほか、同年11月初旬から国内で発売すると発表した。複合材検査用探傷器は、専用センサ(プローブ)を用いて検査対象物に超音波または可聴領域の音波を入射させ、対象物内部への伝わり方を解析することで、内部の接着不良や剥離を検査する検査機器。同シリーズは、多機能のハイクラスモデル「B600M」と、基本機能に絞ったエントリモデル「B600」の2機種を用意。いずれも従来比で、厚さを約24%減(236mm×70mm×167mm)、質量を約15%減(1.7kg、バッテリ含む)と薄型軽量化が図られたほか、約9時間の長時間駆動を実現したとする。また、大型カラーモニタを搭載することで、屋内外での視認性の向上も図られたとしている。なお同社では、航空機のメンテナンス現場では、検査対象物に応じたさまざまな検査を一貫して行いたいとのニーズがあり、既存の製品と今回の2機種を組み合わせて提供することで、そうしたニーズに応えていきたいとしている。
2014年10月03日IDC Japanは10月1日、国内データセンター(DC)サービス市場の予測を発表した。同発表によると、2014年の国内DCサービス市場は前年比8.2%増の9682億円となる見込みで、2013~2018年の年間平均成長率は6.6%になると予測している。自社サーバルームから事業者DCへシステム移設する事例や、既存DCから耐震性能の高いDCへのマイグレーション事例が増えたことが主な要因とする。またオンラインゲーム、映像配信、SNS、ネット通販などの「ネットビジネス」市場成長に合わせてサーバ能力が増強されていることも、DCサービス市場の拡大に寄与しているという。DCサービスをサーバ設置スペースを顧客に貸し出す「コロケーション」と、DC事業者が所有するサーバを顧客に貸し出す「ホスティング」の2種類に分けた場合、成長率が高いのはホスティング。ホスティングには、近年急速に利用が拡大しているクラウドサービスの一部が含まれており、特に業務システムのサーバで利用されるケースが増えている。なお2014年の国内市場シェア内訳を見ると、SI事業者/ITベンダーのシェアが64.7%、通信事業者のシェアが20.8%、DC専業事業者のシェアが14.5%。このうち2014年に売上拡大が最も顕著なのは、クラウドIaaSビジネスの急成長が特に著しいDC専業事業者で、IDC Japanは2014年の前年比成長率が13.7%になると予測している。2012年から2013年にかけて国内で大規模なDC新設/増設が相次いだため、DCサービス市場では競争が激化。サービス価格や設備仕様/サービス品質に関する顧客企業の要求は厳しくなる傾向にあるという。同時に建設コストの上昇や電気料金の上昇により、DCの設備投資や運用コストの金額が膨らんでいる。IDC Japan ITサービス リサーチマネジャーの伊藤未明氏は「競争激化と事業コスト上昇によって、DC事業者はこれまで以上にサービス差別化と価格競争力強化が求められる」と分析している。
2014年10月01日日本調剤はこのほど、紙(冊子)のお薬手帳を使用している全国の20代~60代以上の男女1,095人を対象に実施した「電子版お薬手帳に関する意識調査」の結果を明らかにした。調査期間は9月5日~8日。紙のお薬手帳を使用していて便利だと思う点について尋ねたところ、「薬剤師に薬の飲み合わせを確認してもらえる」(62.2%)、「自分の服用している薬をすぐに確認できる」(61.5%)が上位を占めた。一方、不便だと思う点は、「ついつい持っていくのを忘れる」(56.9%)、「冊子なので持ち歩くとかさばる」(39.7%)などが挙げられている。「電子版お薬手帳」を知っているか聞いたところ、「知っている」(「よく知っている」+「なんとなく知っている」)人は全体の13.1%で、「知らない」が多くを占めた。性年代別でみると、20代男性は他の性年代より「知っている」割合が高く32.0%となっている。次いで多いのは30代男性(23.7%)だった。「電子版お薬手帳」を知っていると回答した人に利用経験の有無を聞いたところ、「使ったことがある」は23.6%だった。今後、「電子版お薬手帳」を使いたいと思うか尋ねると、48.3%が「使いたい」と回答した。性年代別で比較すると、最も利用意向が高いのは30代男性(58.9%)で、利用意向が最も低いのは60代以上の女性(37.4%)だった。<電子版お薬手帳とは>同社が10月1日から提供開始するスマートフォンやPCを利用した服薬情報提供サービス「お薬手帳プラス」(無料)のこと。従来のお薬手帳の機能に、インターネット環境を活用した情報提供サービスも行う。服薬情報提供、ジェネリック医薬品試算、ユーザー情報管理、家族管理機能、他薬局の服薬情報取り込みといった基本機能を持つ。
2014年09月29日第一三共は9月29日、米創薬ベンチャーAmbit Biosciencesを買収すると発表した。Ambit Biosciencesはキナーゼ阻害剤の創薬・開発を手がけるバイオベンチャー企業で、急性骨髄性白血病治療薬の化合物である「AC220」などを有している。全株式、新株予約権、ワラントなどの対価は約3億1500万米ドル。さらに、「AC220」の開発マイルストーンに応じた対価が支払われるとのことで、合計で最大4億1000万ドルの支払いとなる。第一三共はがん領域において画期的な治療薬を提供することを中長期的な目標としており、今回の買収を通じてがん領域のポートフォリオを強化していくという。
2014年09月29日MSDは9月26日、C型慢性肝炎治療薬「バニヘップ カプセル150mg(一般名:バニプレビル)」の製造販売承認を取得したと発表した。同治療薬はC型肝炎ウイルス(HCV)の複製に関わる酵素を阻害するもので、「ペグインターフェロン アルファ-2b」および「リバビリン」との3剤併用療法により、日本人のC型肝炎患者の約70%を占めるジェノタイプ1型のC型慢性肝炎に効果を示すという。現在、日本では約150万~200万人がHCVに感染していると推定されているが、感染がわかっていない人や、わかっていても通院しない人も多い現状がある。さらに、慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の75%がHCVに感染しており、年間3万人が肝がんで死亡している。同社は、「同治療薬および既存のC型慢性肝炎治療薬を通して、患者や医療従事者の皆さんに貢献できるよう努力していく」とコメント。なお、同治療薬は日本でのみ発売を予定している。
2014年09月26日MSDは9月26日、新規作用機序の不眠症治療薬「ベルソムラ錠15mg/20mg(一般名:スボレキサント)」の製造販売承認を取得したと発表した。同治療薬は覚醒を維持する神経伝達物質であるオレキシンの受容体への結合をブロックすることで、過剰な覚醒状態を抑制し、脳を覚醒状態から睡眠状態へと移行させるため、より生理的なプロセスで眠りをもたらすという。現在、日本では成人の3人に1人が、「寝つきが悪い」「睡眠中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚める」など何らかの不眠症状に悩んでいるとされる。不眠症は日中の生活の質を低下させ、うつ病の危険因子であることが明らかにされており、糖尿病や高血圧の有病率も高いことが報告されている。同社は「『ベルソムラ』が、日本における不眠症治療の新たな選択肢の一つとなり、患者さんおよび医療従事者の皆さんに貢献できるよう努力していく」とコメントしており、同日開設された疾患啓発サイト「快眠ジャパン」を通じて、不眠症に関する情報をわかりやすく提供していくという。
2014年09月26日