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オペラ歌手金子亮平、大石洋史、榛葉樹人、坂木陽子ほか出演YKOPERA企画主催、『ドニゼッティ作曲オペラ「ドン・パスクアーレ」全3幕字幕付き原語上演』が2023年11月23日 (木・祝)に西荻地域区民センターホール(杉並区立勤労福祉会館)(東京都杉並区桃井4丁目3番2号)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 抱腹絶倒!ドニゼッティ作曲オペラ『ドン・パスクアーレ』!芸達者の人気オペラ歌手が集結!字幕付きで楽しめます!毎年大好評のYKOPERA企画オペラ公演。今年は11月23日(木・祝)西荻地域区民センターホール(杉並区立勤労福祉会館)にてドニゼッティ作曲の喜歌劇「ドン・パスクアーレ」全3幕を開催決定!芸達者の人気オペラ歌手が集結して笑いをお届けいたします!(パスクアーレ金子亮平、マラテスタ大石洋史、エルネスト榛葉樹人、ノリーナ坂木陽子ほか)日本語字幕付きで分かりやすいオペラをお楽しみください。《ドニゼッティ作曲の喜劇オペラの傑作》70歳の資産家の老人ドン・パスクアーレ。自分の財産を甥のエルネストに相続させようとエルネストに良家との縁談を勧める。しかし恋人のノリーナとの結婚を望むエルネストが縁談を拒むと、家から追い出され、財産も相続させないと言われる。それを知ったノリーナは、友人マラテスタと共にパスクアーレを懲らしめてエルネストと結婚するために、「修道院を出たばかりの純粋無垢なマラテスタの妹」に扮してパスクアーレをその気にさせて偽の結婚。直後に横暴な妻へと豹変しパスクアーレを困らせる計画を立てる。まんまと騙されてノリーナと結婚してしまったパスクアーレ。突如豹変した妻に散々振り回されるも、最後は若い二人の結婚を認めて楽しく幕を下ろす。ドン・パスクアーレ:金子亮平/マラテスタ:大石洋史/エルネスト:榛葉樹人/ノリーナ:坂木陽子YKOPERA企画「敷居が高い」と思われがちなオペラをもっと気軽に、身近に楽しんで欲しいという思いのもと指揮者をはじめキャスト、スタッフとともに様々な工夫を凝らし2017年より都内で年1~2回のオペラ公演を開催しております。日本語字幕付きでとても分かりやすく毎回多くのお客様にご好評頂いております。公演概要『ドニゼッティ作曲オペラ「ドン・パスクアーレ」全3幕字幕付き原語上演』公演日:2023年11月23日 (木・祝)16:30開場/17:00開演/19:30終演予定会場:西荻地域区民センターホール(杉並区立勤労福祉会館)(東京都杉並区桃井4丁目3番2号)■出演者指揮:澤木和彦/ピアノ:豊田華子/ドン・パスクアーレ:金子亮平/マラテスタ:大石洋史/エルネスト:榛葉樹人/ノリーナ:坂木陽子/公証人:青木貴義/合唱:オペラアンサンブル花みずきほか■スタッフ古河範子、古屋直子ほか■チケット料金全席自由:4,000円(税込)<カンフェティ限定>1,000円割引!4,000円 → カンフェティ席 3,000円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月13日今や、発表されている公演の中止やキャスト変更が日常茶飯事のオペラ界だが、新国立劇場で4月18日(日)に初日を迎えるドニゼッティの《ルチア》は、予定されていた主役二人と指揮者の来日が実現した。ルチア役を歌うイリーナ・ルングに、14日間の厳しい待機(隔離)を経てついに翌日からリハーサルというタイミングで話を聞いた。ロシア出身だがイタリアに住み、ヨーロッパの一流歌劇場を中心に活躍しているソプラノだ。「オペラ歌手にとって独りで過ごす時間は珍しくありません。家族から離れ、旅から旅へというのが私たちの生活です。声を節約するために誰とも話さないで何日か過ごすこともあります。しかも私が住んでいるイタリアはロックダウンを繰り返し、何ヶ月もの間ほとんど外出ができない状態でしたから、ここ東京での隔離期間はそれほど苦になりませんでした。普通に聴衆が入っている劇場で最後に歌ったのは去年3月のことです。それ以降は極端な人数制限か、無観客のストリーミングで歌ってきました。観客を前にして再び歌える喜びは大きいです」ベルカント・オペラと呼ばれる、高度な歌唱技術が必要なレパートリーを歌える数少ないプリマ・ドンナの一人である。「ベルカント歌手は舞台の上でまったく動かずに歌だけ歌ったとしてもドラマを表現できねばなりません。コロラトゥーラという装飾歌唱を始めとする多彩なテクニックで、主人公のドラマを歌で表現するのです。《ルチア》はベルカント・オペラの最高峰。特に正気を失ったルチアが歌う〈狂乱の場〉と呼ばれる場面は、歌手にとってはもっとも難易度が高いですが歌い切った時の喜びは格別です。お客さんにとってはロマンチックな場面も多いですし、最高に美しいメロディーにあふれているので、オペラを知らない方にも魅力がよくわかる作品だと思います」無事に初日が開いたら日本の春を楽しみたいそうだ。「それから大好きなラーメンを食べて(笑)、日本の化粧品を買いたいです。ロシア女性は美容にはとても気を使うんですよ」劇場は舞台と客席のエネルギーの交換の場だという。「世界の演劇に改革をもたらしたといわれているロシアの演劇人スタニスラフスキーは『劇場はクロークから始まっている』と言ったそうです。観客は劇場に入る時に、“日常”というコートを脱ぎすてて別世界に入っていくという意味です。ぜひ劇場に来てください。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています」インタビュー/記事井内美香
2021年04月15日“東京のオペラの殿堂”新国立劇場の2021-22シーズンプログラムが発表された。新制作4演目を含む10作品は、まさにオペラ史上に残る名作のオンパレード。オペラファンから初心者までが楽しめる極めて魅力的なプログラムだ。コロナ禍によって出口の見えない状況に置かれた中で用意された10作品は、様々な困難を乗り越えながら新しい歴史を刻んできたオペラの歴史を紐解くことにも繋がるような演目とも言えそうだ。大野和士芸術監督による「新国立劇場と私は、来シーズンのプロダクションが本来の姿で上演されることを、まずは心より願っております。しかし、その日の到来するのが少しばかり遅くなったとしても、できる限りの最良の形で、皆様に喜びをお届けする劇場として一作一作に惜しみなく力を注いで参りたいと考えております」という言葉を起点に、新国立劇場の新たな扉が開かれる。●2021-22シーズン・ラインナップ・ロッシーニ:『チェネレントラ』(新制作)2021年10月・ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(新制作)2021年11月・12月・プッチーニ:『蝶々夫人』2021年12月・ワーグナー:『さまよえるオランダ人』2022年1月・2月・ドニゼッティ:『愛の妙薬』2022年2月・ヴェルディ:『椿姫』2022年3月・R.シュトラウス:『ばらの騎士』2022年3月・モーツァルト:『魔笛』2022年4月・グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』(新制作)2022年5月・ドビュッシー:『ペリアスとメリザンド』(新制作)2022年7月●2021-22ラインナップ紹介映像
2021年03月16日ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』が、全国の劇場で近日公開。“神の声”と称されたテノール歌手・パヴァロッティの生涯を描く映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』は、“神の声”と称されたイタリアのテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を描いた初のドキュメンタリー。⼈⽣に、⼥性に、歌に情熱を注いだ、陽気で豪快で⼈たらし、そして何よりも“⼈⽣を愛する天才”であったパヴァロッティの姿を映し出した。監督は巨匠ロン・ハワード監督は『ビューティフル・マインド』でアカデミー監督賞を受賞し、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』などでメガホンを取った巨匠ロン・ハワードが務める。パフォーマンスやプライベートから垣間見える人間力貴重な映像から伝わるのは、パヴァロッティの歌唱力はもちろんのこと、彼の高い人間力。『ラ・ボエーム』『トスカ』などの絶頂期のパフォーマンスや、『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をはじめとする名曲を3大テノールで競演した伝説のステージ、故ダイアナ妃との交流やボランティアなどの幅広い活動、家族とのプライベートライフなどから、彼の人間性を垣間見ることができる。U2のボノなど23人へのインタビュー映像23人のインタビュー映像にも注目。彼らの告白が、生きることのすべてを全力で愛した男の輝かしい日々を浮き彫りにする。たとえばU2のボーカリスト・ボノは、パヴァロッティのアーティストとしての信念を証言。マネージャーやエージェントはショービジネスの裏側を明かし、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人は欠点が同時に魅力だったという彼の素顔を告白する。“人類史上最高の歌声”を映画館で体感ハイCと呼ばれる高音を軽々と出す並外れた音域と、力強く芳醇な声量による“人類史上最高の歌声”を、最新技術でスクリーンに蘇らせたのは、アカデミー賞に3度輝いた実績を持つ録音技師クリストファー・ジェンキンズ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などでも活躍した彼が、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで、臨場感あふれる音体験をもたらすドルビーアトモスの多次元音響技術とパヴァロッティの歌声の輝きを結合させた。鑑賞者は映画館に居ながら、同じ部屋の中で生の歌を聴いたときに体で感じる力強さや鋭さを味わうことができる。【詳細】ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』公開時期:2020年出演:ルチアーノ・パヴァロッティ、ボノ、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ監督:ロン・ハワード字幕翻訳:古田由紀子字幕監修:堀内修<劇中に登場するパヴァロッティ歌唱楽曲>プッチーニ「ラ・ボエーム」/ドニゼッティ「連隊の娘」/ヴェルディ「リゴレット」/レオンカヴァルロ「道化師」/プッチーニ「マノン・レスコー」/ディ・カプア「オ・ソレ・ミオ」/プッチーニ「トゥーランドット」/ドニゼッティ「愛の妙薬」/プッチーニ「トスカ」ほか<音楽界の登場人物>ボノ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、アンドレア・グリミネッリ、アンジェラ・ゲオルギュー、キャロル・ヴァネス、ヴィットリオ・グリゴーロ、マデリン・レニー、ズービン・メー、ユージン・コーン、ランランほか
2020年03月07日11年ぶりの新制作となる東京二期会の《椿姫》。初日が1週間後に迫った2月12日、公演の指揮者ジャコモ・サグリパンティによるプレトークが開かれた。赤丸急上昇中の若きオペラ指揮者はこれが初来日。詰めかけた約100人の熱心なファンを前に、軽妙に、しかし誠実に語った(自由学園明日館講堂)。【チケット情報はこちら】1982年生まれのサグリパンティは、目下世界の主要歌劇場を次々と制覇し続ける逸材。今回もバイエルン国立歌劇場でアンナ・ネトレプコ主演の《トゥーランドット》を指揮してきたばかりだ。2016年には英国の「オペラ・アワード」最優秀若手指揮者に選出されている。自らの正式なオペラ・デビューを、2010年イタリア南部の街マルティナ・フランカのヴァッレ・ディートリア音楽祭でのドニゼッティ《パリのジャンニ》と答えたサグリパンティ。この音楽祭は、知られざるベルカント・オペラを多数上演することで知られるが、彼自身、これまで40以上のベルカント・オペラを指揮しており、ヴェルディとベルカント・オペラには密接な関係があるのだと語った。「(ベッリーニの)《ノルマ》と(ヴェルディの)《ナブッコ》を、知らずに聴いたら、作者が逆だと思うほど似ています。ベッリーニをヴェルディが発展させたのです」《椿姫》でも、音楽的に難しいヴィオレッタ役に比べて他の役はシンプルで、たとえば有名なジェルモンの〈プロヴァンスの海と陸〉が平凡(!?)なのは、古い社会の象徴として(古い)ベルカント風に書いているからだと教えてくれた。《椿姫》の人気の理由として、どの時代にも起こりうる普遍的なテーマとメロディの美しさを挙げたサグリパンティ。なかでも聴きどころは「ワルツ」だという。「当時ヴェルディがパリで聴いたワルツがさまざまな場面に出てきます。有名な〈さようなら過ぎ去りし日々〉もワルツですね。私が1番泣ける美しいワルツが(第2幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる)〈私を愛してね。私があなたを愛しているのと同じくらい〉です。なぜ泣けるかといえば、あそこで初めて本当のヴィオレッタが描き出されるから。魂をえぐられるようなシーンです」ちょっとしたアクシデントもあった。トークの途中で震度1の小さな地震。すぐに収まったが、サグリパンティは「ちょっと怖かった」とお茶目に告白。「イタリアだったら全員が外に逃げたと思うよ!」と笑わせた。最後はソプラノの柴田紗貴子とテノールの澤原行正のふたりが《椿姫》から3曲を歌うミニ・コンサート付き。今回の《椿姫》では、宝塚歌劇団の新鋭演出家・原田諒を起用し、ダンサーとして元タカラジェンヌらが出演することもオペラ・ファンの話題だ。ヴィオレッタ役は日本を代表するプリマ大村博美と、初の大役に抜擢された新星・谷原めぐみのWキャスト。大きな注目を集める二期会《椿姫》は、2月19、20、22、23日の4公演。東京文化会館大ホールにて。チケット発売中。取材・文:宮本明
2020年02月17日ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)をはじめとする世界最高峰のオペラハウスを席巻するスーパー・テノール。それがフローレスだ。正確なリズムと超人的な技巧、さらには恵まれた容姿も相まって向かうところ敵なし。「100年に1人のテノール」というやや大げさなキャッチコピーにも納得せざるを得ない凄みがある。その彼の来日公演が開催されるとなれば、これは気になる。プログラムには、得意のロッシーニやドニゼッティを筆頭に、ヴェルディやレハール、更にはビゼーやプッチーニのオペラ・アリアがずらりと並び、フローレスの真価を堪能するにはうってつけの時間が楽しめそうだ。声は人それぞれが天から授かった宝物。それをどう使うのかは本人次第だ。天性の美声に磨きをかけたフローレスの天駆ける超高音を耳にすれば、彼が歌手になってくれたことにきっと感謝したくなるだろう。まさに今が旬の圧倒的な歌声を聴き逃がすことなかれ。そのためにも来日公演を前にして、彼が風邪など引かないことを切に祈りたい。●公演概要12月10日(火)東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル12月14日(土)サントリーホール 大ホール●ファン・ディエゴ・フローレスJuan Diego Florez「100年に一人のテノール」といわれるオペラ界のビッグ・スター」「銀色の輝きを帯びたやわらかさを伴い、並はずれて美しいだけでなく、時に想像しうるかぎり最も美しい楽器のように響く」(伊「ムジカ」誌)。だが、フローレスの強みはそれだけではない。正確なリズムのもと、声を転がし跳躍させる超人的技巧を軽々とこなす一方、レガートの旋律は感情が深くこめられながら洗練を極めている。だから、難しすぎて埋もれていたオペラの数々も、フローレスが歌うことで日の目をみた。そればかりか、メットやウィーン国立歌劇場、スカラ座など最高峰のオペラハウスが、まさにフローレスのために無名のオペラを上演するリスクをあえて負い、結果的に大成功を収めてきた。1974年、ペルーのリマに生まれたフローレスは、生地の国立音楽院をへて1993年からフィラデルフィアのカーティス音楽院で学び、いまペーザロのロッシーニ・オペラフェスティヴァル(ROF)の総裁兼芸術監督である往年の名テノール、エルネスト・パラシオに師事。1996年、代役でROFにデビューしてセンセーショナルな成功を収めると、短期間で一気にオペラ界の頂点に登りつめた。日本でも、ボローニャ歌劇場公演の『セビリャの理髪師』でのめくるめく超絶技巧、『連隊の娘』での煌めく超高音などで、圧倒的な印象を残している。世界が「100年に一人」と認めたテノールは一番脂がのった年齢に達し、見事に熟した声で『ルチア』や『ウェルテル』など劇的な作品にも挑戦、大喝采を浴びている。その一方で、2018年夏にはROFで『リッチャルドとゾライデ』という難曲に挑み、だれにも真似できない超人的技巧を軽々と披露して、満場の大喝采を浴びた。こうして高みに登りつめたいま、待ち望まれた13年ぶりの来日が実現する。香原斗志(オペラ評論家)公式HP
2019年12月06日「ドン・パスクワーレ」舞台写真よりじつに楽しく、面白く、そして素晴らしい、出色の出来栄えの上演だ!【チケット情報はこちら】新国立劇場の《ドン・パスクワーレ》が11月9日に初日を迎えた。ドニゼッティ晩年のオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)。人気や知名度でこそ、《愛の妙薬》や《ルチア》に一歩譲るかもしれないが、魅力的な旋律が、これでもかとばかりに惜しげもなく次々に繰り出される、完成度高い音楽。ドニゼッティの作品のなかでも破格の傑作なのだ。「悪人」はひとりも出てこない。大金持ちだが家族のない老人ドン・パスクワーレは、主治医のマラテスタが連れてくる花嫁候補を待ちかねている。甥のエルネストに、高貴で裕福な女性と結婚するのなら財産を譲ると申し出ていたのだが、ノリーナという若い未亡人の恋人がいるエルネストが拒んだため腹を立て、自分で結婚して跡継ぎを作ることにしたのだ。ところがマラテスタが自分の妹と称して連れてきたのが、そのノリーナ。若いふたりの恋を成就させるためのマラテスタの計略だ。貞淑な女性を装うノリーナにたちまち夢中になったパスクワーレは結婚を即決。しかしその途端、ノリーナは贅沢三昧の浪費を始めるわ暴力をふるうわ、挙句は浮気するわの悪妻に豹変。これはたまらぬと、彼女を追い出すため、パスクワーレがふたりの結婚を認め、正体を明かしたノリーナも許して、めでたしめでたし。悪女となったノリーナに振り回されるパスクワーレは、気の毒なのだけれど抱腹絶倒の喜劇の見せどころ。歌手たちはいずれも水準が高い。そしてそれだけでなく、キャスティングの巧みさに唸らせられる。パスクワーレ役のロベルト・スカンディウッツィのノーブルで深いバスは、ちょっと頑固だけれど悪意はない金持ち老人の孤独な悲哀を巧みに表現する。まじめな人がまじめに騙されるからこそ喜劇。コケティッシュな魅力を振りまきながら、高音の超絶技巧をこともなげに繰り出す新星ハスミック・トロシャンのノリーナには誰もが夢中になるはず。そしてエルネスト役のマキシム・ミロノフの甘いベルカント・テノール、マラテスタ役のビアジオ・ピッツーティの輝かしい声と切れ味ある演技。主要人物たちのキャラクターが声質でも明確に描き分けられているから、各アリアはもちろん、重唱の魅力や面白さが際立って聴こえてくる。ステファノ・ヴィツィオーリの演出は、1994年にスカラ座で初演された定評あるプロダクション。機械仕掛けの舞台転換を目の前で見せる趣向で、ノリーナの登場シーンで、彼女が座るソファが音もなく迫り出てくる仕掛けはイリュージョン。細部まで念が入っている。第3幕で、戸外から(つまり舞台裏から)聴こえてくるエルネストのセレナータのギター伴奏のひとりは、なんと人気ギタリストの村治奏一。ほんの5分ほどの、しかも舞台裏での出番に、なんて贅沢な起用!いいなあ。新国立劇場の《ドン・パスクワーレ》は11月17日(日)まで。絶対におすすめ。取材・文:宮本明
2019年11月11日ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の最新映像を映画館で楽しむ「METライブビューイング」の、2019-20新シーズンのラインナップが発表された。14年目を迎える新シーズンは、MET音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンが指揮するプッチーニの《トゥーランドット》で開幕!マスネの《マノン》、プッチーニの《蝶々夫人》&《トスカ》などの人気演目のほか、20世紀を代表する名作オペラ、ガーシュウィンの《ポギーとベス》や、世界的メゾソプラノの藤村実穂子のMETライブビューイングデビューとなる《さまよえるオランダ人》などの注目公演が目白押し。しかも、10作品中5作品が新演出なのだから見逃せない。まさに、“映画館でワイン片手にオペラ三昧”に、更に拍車がかかりそうな勢いだ。【第1作】プッチーニ《トゥーランドット》MET上演日 2019年10月12日指揮: ヤニック・ネゼ=セガン演出: フランコ・ゼフィレッリ出演: クリスティーン・ガーキー、ロベルト・アロニカ、エレオノーラ・ブラット、ジェイムズ・モリス【第2作】マスネ《マノン》MET上演日 2019年10月26日指揮: マウリツィオ・ベニーニ演出: ロラン・ペリー出演: リゼット・オロペーサ、マイケル・ファビアーノ、アルトゥール・ルチンスキー、 ブレット・ポレガート、クワンチュル・ユン【第3作】プッチーニ《蝶々夫人》MET上演日 2019年11月9日指揮: ピエール・ジョルジョ・モランディ演出: アンソニー・ミンゲラ出演: ホイ・へー、アンドレア・カレ、プラシド・ドミンゴ、エリザベス・ドゥショング【第4作】フィリップ・グラス《アクナーテン》 MET初演/新演出MET上演日 2019年11月23日指揮: カレン・カメンセック演出: フェリム・ マクダーモット出演: アンソニー・ロス・コスタンゾ、ジャナイ・ブリッジス、ディーセラ・ラルスドッティル【第5作】ベルク《ヴォツェック》 新演出MET上演日 2020年1月11日指揮: ヤニック・ネゼ=セガン演出: ウィリアム・ケントリッジ出演: ペーター・マッテイ、クリストファー・ヴェントリス、ゲルハルド・ジーゲル、クリスチャン・ヴァン・ホーン、エルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァー【第6作】ガーシュウィン《ポギーとベス》 新演出MET上演日 2020年2月1日指揮: デイヴィッド・ロバートソン演出: ジェイムズ・ロビンソン出演: エリック・オーウェンズ、エンジェル・ブルー、ゴルダ・シュルツ、ラトニア・ムーア、デニース・グレイヴス、フレデリック・バレンタイン【第7作】ヘンデル《アグリッピーナ》 MET初演/新演出MET上演日 2020年2月29日指揮: ハリー・ビケット演出: デイヴィッド・マクヴィカー出演:ジョイス・ディドナート、ブレンダ・レイ、ケイト・リンジー、イェスティン・デイヴィーズ、マシュー・ローズ【第8作】ワーグナー《さまよえるオランダ人》 新演出MET上演日 2020年3月14日指揮: ワレリー・ゲルギエフ演出: フランソワ・ジラール出演: ブリン・ターフェル、アニヤ・カンペ、藤村実穂子、フランツ=ヨゼフ・ゼリッグ、セルゲイ・スコロホドフ、デイヴィッド・ポルティッヨ【第9作】プッチーニ《トスカ》MET上演日 2020年4月11日指揮:ベルトラン・ド・ビリー演出: デイヴィッド・マクヴィカー出演: アンナ・ネトレプコ、ブライアン・ジェイド、ミヒャエル・フォレ【第10作】ドニゼッティ《マリア・ストゥアルダ》MET上演日 2020年5月9日指揮: マウリツィオ・ベニーニ演出: デイヴィッド・マクヴィカー出演: ディアナ・ダムラウ、ジェイミー・バートン、スティーヴン・コステロ、アンドレイ・フィロンチク、 ミケーレ・ペルトゥージ※スケジュールは2019年2月21日現在、メトロポリタン歌劇場での上演予定日。※キャストおよびスケジュールは、余儀なく変更されることがあります。
2019年04月18日3月19日に開幕する新国立劇場のマスネ《ウェルテル》は、2016年新制作で好評を博した、重厚かつ美しい舞台だ(ニコラ・ジョエル演出)。大きな話題が、目下世界中で引っ張りだこの新世代の注目テノール、サイミール・ピルグ(37)が新国立劇場に再登場、主人公ウェルテルを演じること。声でも演技でも、繊細さと情熱の両面が必要な複雑な役だ。【チケット情報はこちら】「非常に難しい役です。誤解を怖れずに言えば、《愛の妙薬》や《リゴレット》あるいは《椿姫》などは、若いテノールでも歌えます。でもウェルテルは違う。喉だけで歌うのではなく、頭で歌うことも要求される役です。つまり、キャラクターをしっかりと作ることが必要。さらに、声楽的にも非常にドラマティックでヘビーなので、十分に準備をしなければなりません」有名な第3幕の〈オシアンの歌〉は、しばしば単独でも歌われる、聴きどころの名アリアだが、ウェルテル役にとって、より難しいのは第2幕なのだそう。「ふたつのアリアや二重唱があり、高音もあるので声もヘビーです。あの第2幕だけで、普通のオペラの全幕分に匹敵するほどです」パヴァロッティの愛弟子。22歳の若さでザルツブルク音楽祭にデビューし、キャリアの初期はモーツァルトを中心に活躍していたが、近年はベッリーニやドニゼッティなどのベル・カントもの、そしてフランス・オペラ、特に今回のウェルテルのような、ヴェリズモ的な性格も孕む重めのテノールの役にレパートリーを広げている。「声のキャラクター的にも心理的にも、いまの私はそれが歌える成熟期に入っていると思います」と手応えを語るように、取材後に見学した舞台稽古でも、美しい声はもちろん、人妻への破滅的な愛に突き進む激しい感情を表現しきって、まさにハマり役と思わせる熱演だった。今回、彼以外は全員日本人キャスト。「唯一の外国人だというのは、たまらなく気に入ってますよ。テノールはみんな目立ちたがり屋ですから(笑)。素敵な経験を楽しんでいるところです。稽古の間に、音楽全体のクォリティが非常に高く作り上げられてきたのも強く感じます。美術・演出も含め、トータルに高いレベルで、アジア屈指の劇場にふさわしいプロダクション。必ず気に入っていただける、とても素敵な舞台ですので、ぜひお越しください」取材を終え謝意を述べると、「もう少しいい?」と続けてきた。出身のアルバニア共和国のこともぜひ聞いてほしいのだという。バルカン半島の小国は、1991年に民主化を遂げ、経済的に大きく発展中であること。多宗教が共存してきた歴史を誇る、平和な人々の国であること。そして美しい海と山のこと。彼自身はイタリアの国籍も持つが、バカンスは必ず祖国に帰り自然の中で過ごすという。まだ観光客も少なく、旅行費用も安価なので穴場だよと教えてくれた。次代を担うスター・テノールは、故郷への愛と誇りにあふれる誠実な好人物だった。取材・文:宮本明
2019年03月20日1月17日、新国立劇場(東京・初台)の2019/2020シーズン・ラインアップが発表になり、オペラ、舞踊、演劇の3部門併せての説明会見が開かれた。オペラ部門は、芸術監督・大野和士の2年目。全10演目のうち新制作が4つ。その中身は、『ロシア・オペラ』『ベルカント・オペラ』『バロック・オペラ』『国際的な共同制作』。レパートリーの拡充と、世界の劇場への発信の道すじを探る大野の、熱心な取り組みが着実に形になる。4演目は次のとおり。10月、シーズン開幕のチャイコフスキー『エウゲニ・オネーギン』。演出は、斬新な手法で知られるモスクワ・ヘリコン・オペラ総支配人ドミトリー・ベルトマン。主役のふたり、タチヤーナ役のエフゲニア・ムラーヴェワ(ソプラノ)とオネーギン役のワシリー・ラデューク(バリトン)は新国立劇場初登場だ。「舞台には4本の柱。これは現代の演劇人に多大な影響を与えたコンスタンチン・スタニスラフスキーが『エウゲニ・オネーギン』の演出を手がけたオネーギン劇場を模したもの。それぞれに登場人物の象徴性が与えられる。斬新な演出と初登場のフレッシュな顔ぶれの歌手陣とで、ロシア・オペラを堪能いただけると思う」(大野=以下発言はすべて)11月にはベルカント・オペラ、ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』。「ノリーナ役に世界的スター、ダニエル・ドゥ・ニース(ソプラノ)。美しく品のいい歌手。そしてあたたかい人間性。稽古場から客席まで、彼女がいるだけで雰囲気が一変するような稀有な才能の持ち主」演出はステファノ・ヴィツィオーリ。ミラノ・スカラ座で手がけたこの《ドン・パスクワーレ》は彼の代表作のひとつだ。2020年4月はヘンデル『ジュリオ・チェーザレ』。バロック・オペラの本格上演は、芸術監督就任時からの大野の公約だ。今後、2シーズンに1演目ずつ上演する。「世界的バロック指揮者リナルド・アレッサンドリーニの招聘に成功した。チェーザレ役には、若い、美声のアイタージュ・シュカリザーダ(メゾ・ソプラノ)。クレオパトラにミア・パーション(ソプラノ)、そしてトロメーオにわが藤木大地さん(カウンターテナー)。この3つの役が重要なので、こだわって配役した。ロラン・ペリー演出の豪華な舞台は、劇場初のバロック・オペラにふさわしい、祝祭的な意味を持つ」そして既発表の、シーズン最後、6月のワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》。『オペラ夏の祭典2019-20 Japan⇔Tokyo⇔World』と名付けた、新国立劇場、東京文化会館、ザルツブルク・イースター音楽祭、ザクセン州立歌劇場による国際的な共同制作プロジェクトだ。またこの日、2020年8月の特別企画、「子供オペラ」新制作上演が発表された。オペラ、舞踊、演劇、3部門のコラボは劇場初。AIロボットも出演するという、「新しいオペラのあり方、未来のオペラ展望」(大野)に注目が集まるのは間違いない。取材・文:宮本明
2019年01月18日日本人の若手テノール歌手の中でも際立ったスター性に恵まれ、実力・人気ともに鰻登りの西村悟。得意とする『椿姫』や『ラ・ボエーム』などのイタリアオペラのみならず、日本語オペラ『夜叉ケ池』や、先日大成功を収めた日本フィルの演奏会形式『ラインの黄金』のローゲ役など、レパートリーの拡大もめざましい。その西村が、自らのプロデュース公演としてオーケストラとのリサイタルを行う。歌手自身が指揮者とオーケストラに出資して行う大規模な公演で、日本ではこうしたソリスト発信の試みはまだ珍しい。【チケット情報はこちら】「今までイタリアのボローニャとヴェローナで勉強をしてきたのですが、その成果を聴いて頂くという目的もあるリサイタルです。忙しい山田和樹さんが共演してくださることになって、オーケストラも山田さんが正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団に決まり、この素晴らしいチャンスに感謝しています。山田さんや日フィルと築いてきた信頼関係がようやく実になった。一世一代の試みではありますが、満員のお客さんの前で歌えることを願っています」身長183センチの長身とステージ映えするルックスは、デビュー当時から注目の的だったが、元々はバスケットボールに打ち込んでいて、声楽を始めたのは高3のときだった。「音楽教師になるつもりで音大に進んだのですが、先生のアドバイスもあって芸大の大学院の試験に挑戦し、芸大在学時代にイタリア留学のチャンスもいただきました。歌はスポーツにとても似ているんです。バスケットでダンクしたり、柔道で一本背負いをする感覚と、テノールで高音を出す感覚というのは共通したものがある。歌手も筋肉を使い、使った後はケアしますしね」声量の豊かさとピッチの良さ、そして真に迫った演技力は、アスリート的な鍛錬とも関係があるようだ。リサイタルではこれまで歌いこんできたヴェルディやプッチーニ、ドニゼッティのイタリア・オペラのハイライトをメインに歌う。「悲劇的なオペラからのアリアが多いですが、僕自身悲劇が大好きだし、最も自分の音楽性が表現できると思っています。字幕なしでも歌詞の内容が分かる歌を歌うのが目標ですね。表情や音色、音量、手の仕草や目線などで文字なしでも伝えられるものがあると思います」何よりお客さんの前で歌うことが喜びだと語る。謙虚で誠実でユーモアセンスもある、未来の国際派テノールだ。公演は10月11日(水)午後7時より、東京オペラシティコンサートホールで開催。チケットは発売中。取材・文:小田島久恵
2017年07月19日この秋に開場20周年を控える新国立劇場で、新制作上演のドニゼッティ『ルチア』(3月14日初日)の制作発表会見が行なわれた。「久しぶりのベルカント・オペラ。キャスティングには相当力を入れた」と芸術監督の飯守泰次郎も意気込むように、指揮者、演出含め、充実布陣が整った注目公演だ。新国立劇場オペラ『ルチア』チケット情報『ルチア』は、19世紀前半に隆盛した、技巧的な歌唱法を駆使する「ベルカント・オペラ」の最高傑作。敵対する一族の当主エドガルドと愛し合うルチアは、兄エンリーコの策略によってその仲を引き裂かれ、別の男との政略結婚を強要される。その婚礼の夜、悲しみのあまり精神に異常をきたしたルチアは新郎を刺し殺し、自らも息絶える…。最大の見どころは錯乱したルチアの歌う「狂乱の場」だ。十数分に及ぶ長丁場にコロラトゥーラの歌唱技術が最高度に散りばめられ、ルチア歌手の真価が問われる。今回この難役を歌うのが、「ベルカントの新女王」の呼び声も高いオルガ・ペレチャッコ=マリオッティ。ペーザロのロッシーニ音楽祭をはじめベルカント・オペラで高い評価を得て、現在欧米の歌劇場で引っ張りだこ。スター街道をばく進中の美貌のソプラノだ。2010年にラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで来日しているが、彼女の躍進が始まったのがちょうどその頃から。今や最も注目されるソプラノとして帰ってきた彼女の出演は、今シーズンの新国立劇場の目玉のひとつと言っていい。「大好きな日本で、新しいルチアを作り上げることができて大変うれしい。劇場も完璧。初日にお会いしましょう!」と流暢なイタリア語で語った。圧倒的な「狂乱の場」にどうしても話題が集中しがちだが、オペラの最後に、物語を完結させる重要なアリアが与えられたエドガルド役のリリック・テノール、イスマエル・ジョルディ、憎まれ役としての強い存在感が必要なエンリーコ役のバリトン、アルトゥール・ルチンスキーも、同役を得意とする実力派。オペラ通なら特に、「ベルカント・オペラの大使」を自認する指揮者ジャンパオロ・ビザンティのタクトにも注目。会見でも「ベルカント・オペラは往々にして表面的にしか理解されていない」と止まらない熱弁をふるった「ベルカント愛」が、その真の姿を引き出してくれるにちがいない。演出はモンテカルロ歌劇場総監督のジャン=ルイ・グリンダ。新国立劇場オペラ『ルチア』は3月14日(火)・18日(土)・20日(月・祝)・23日(木)・26日(日)の5公演。取材・文:宮本明
2017年03月07日新国立劇場の2017/2018シーズンのラインアップ発表会が1月12日に同劇場で行われた。新国立劇場オペラのチケット情報オペラ芸術監督の任期最終年を迎える飯守泰次郎は「4年間にわたる皆さまの力強い応援に深く感謝しています」と挨拶。「20周年にふさわしく、豪華で多彩」というラインアップは全10演目。新制作は3本(うち日本初演は1本)、再演7本。うち2演目は、開場20周年を記念した特別公演として上演される。シーズンオープニングを飾るのは、新制作の1本目、ワーグナー作曲『神々の黄昏』。飯守芸術監督の任期最初のシーズンより毎年1作品ずつ上演してきた「ニーベルングの指環」四部作がいよいよ完結。前3作品と同様、ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒによるプロダクション。指揮は飯守芸術監督が務める。新制作の2本目は日本人作品。「国立のオペラハウスで日本人作品を上演する重要さ」を強調する飯守芸術監督が「念願だった」と語る細川俊夫作曲『松風』。音楽と舞踊、声楽が一体となったコレオグラフィック・オペラである本作は、2011年にベルギー・モネ劇場で初演。すでに欧州では絶賛を博しており、待望の日本初演の実現となる。作曲家自身が最も信頼を寄せるサシャ・ヴァルツの演出・振付による初演プロダクションを上演する。新制作の3本目は、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』。演出は、リヒャルト・ワーグナーのひ孫で、現バイロイト音楽祭総監督カタリーナ・ワーグナー。本公演の指揮を務め、長年バイロイト音楽祭で経験を積んだ飯守芸術監督とタッグを組む。ベートーヴェンの深い精神性と高貴な理想を表現した本作は、開場20周年記念特別公演にふさわしい作品といえる。その他、再演の演目は、『椿姫』(ヴェルディ作曲)、『ばらの騎士』(R.シュトラウス作曲)、『こうもり』(ヨハン・シュトラウス作曲)、『ホフマン物語』(オッフェンバック作曲)、『愛の妙薬』(ドニゼッティ作曲)、『トスカ』(プッチーニ作曲)。2018年4月には、開場20周年記念特別公演のもう1作『アイーダ』(ヴェルディ作曲)を上演。巨匠フランコ・ゼッフィレッリが演出・美術・衣装を手がけ、これまでも人気を博してきたプロダクションがメモリアルイヤーに華を添える。■新国立劇場開場20周年記念2017/2018シーズン オペラ ラインアップ10月神々の黄昏 (楽劇「ニーベルングの指環」第3日) 【新制作】11月椿姫11~12月ばらの騎士1月こうもり2月松風 【新制作・日本初演】2~3月ホフマン物語3月愛の妙薬4月アイーダ【新国立劇場開場20周年記念特別公演】5~6月フィデリオ 【新制作/新国立劇場開場20周年記念特別公演】7月トスカ
2017年01月13日グッチ(GUCCI)が、フローリア・シジスモンディ監督による16年ギフトギビングキャンペーンフィルムを公開した。これまで、自然界に息づくピュアで本質的な美の世界を“グッチガーデン”として表現してきたクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ。16年ホリデーコレクションでも、色彩豊かに描かれた野生の動物や植物などが装飾的に用いられた。今回のフィルムは、アレッサンドロによる“グッチガーデン”と、“エデンの園”のストーリーを着想源に制作されたもの。美しく色鮮やかな植物やタイガー、ゼブラ、バード、ビー(ハチ)、バニー、ユニコーンといったエギゾチックな動物たちは夢心地のグッチガーデンを謳歌し、生い茂る樹木やアップル、スネークはアダムとイヴが暮らしていたエデンの園を象徴している。また、ドニゼッティのオペラ「Il Dolce Suono(彼の優しい声が)」がフィルム全編に渡って流れ、見る者をロマンティックで秘密めいた世界に誘い込む。豊かで力強く、詩的なフィルムに仕上げられた。
2016年11月20日新国立劇場の2016/2017シーズンのラインナップ発表会見が1月15日に開催。オペラ部門に関しては、同劇場のオペラ芸術監督を務める指揮者の飯守泰次郎から、新制作作品3本を含む計9演目の説明がなされた。「新国立劇場オペラ」各公演のチケット情報2014年9月に飯守氏が芸術監督に就任し、来シーズンで3期目を迎える。ここまでの2シーズンを振り返り、1期目は「オーソドックスな作品群」、2期目は「あまり上演されないけれど、『上演してくれ』という声の多い作品」を上演してきたと説明。勝負の来シーズンについては「哲学的なドイツ作品とイタリアの作品のコントラストを強調するラインナップ」になっていると明かす。新制作となる作品は3作品。注目は2017年の同劇場開場20周年に向け、今シーズンより3年がかりで上映される運びとなっているワーグナーの『ニーベルングの指環』四部作。すでに序夜『ラインの黄金』が上演され、大きな反響を呼んだが、来シーズンは第1日『ワルキューレ』が10月のオープニングに、第2日『ジークフリート』がシーズンの終わりを飾る6月に上演される。昨年10月の『ラインの黄金』に引き続き、2作とも指揮は飯守氏、演出はゲッツ・フリードリヒとなるが、管弦楽に関しては『ワルキューレ』では東京フィルハーモニー交響楽団が、『ジークフリート』では東京交響楽団が務める。なお、残る第3日『神々の黄昏』は、2016/2017シーズンの上演となるが、こちらは読売日本交響楽団が管弦楽を務める予定であることも発表された。『ワルキューレ』のジークムントおよび『ジークフリート』のタイトルロールは、新国立劇場では『ラインの黄金』に加え、『トリスタンとイゾルデ』、『オテロ』などでおなじみのステファン・グールドが演じる。『ワルキューレ』のジークリンデ役は注目の新星ジョゼフィーネ・ウェーバーが務め新国立劇場初お目見えとなる。この2作に挟まれる形で3月に上演される新制作の作品はドニゼッティのイタリアオペラ『ルチア』。難役のタイトルロールをロシアの注目の新鋭で新国立初登場となるオルガ・ペレチャッコが演じ、日本からはライモンド役で妻屋秀和もキャスト陣に名を連ねている。上記3作以外のレパートリーで注目は2月『蝶々夫人』。栗山民也の演出で、同劇場の研修所出身の安藤赴美子が蝶々夫人を演じる。飯守氏は「やっと日本人の蝶々夫人が見つかった!」と満足そうにうなずく。このほか、『ラ・ボエーム』、『セビリアの理髪師』『カルメン』『オテロ』『フィガロの結婚』と定番のタイトルが並んでおり、飯守氏は「新鮮なスター、信頼の置けるベテランがキャスティングされており、世界レベルの劇場として高いクオリティを楽しんでいただけると思っています」と来季に向けて自信をのぞかせた。取材・文:黒豆直樹
2016年01月18日人気テノール、錦織健のプロデュースで2月22日(日)より上演されるモーツァルトのオペラ「後宮からの逃走」。先日行われた通し稽古は、このオペラの普遍性と個性が生き生きと伝わってくる画期的なものだった。錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」の公演情報モーツァルト・オペラは、声楽的には大変几帳面できっちりしており、オーケストレーションも端正(モーツァルトによる直筆譜も大変綺麗)。その一方で、オペラそのものはとても奇抜でセンセーショナル、という性格を持っている。特に「後宮…」は形式的には厳密でありつつ、ストーリーと登場人物のキャラクターはとてもユニークなのだ。錦織自身がこのオペラに愛着をもっているのは、「古典的な世界を愛し、なおかつ精神は新しくありたい」というスピリットが、このオペラには渦を巻いているからではないだろうか。トルコ太守の後宮(ハーレム)に捕らわれた恋人を取り戻そうとするスペインの貴族ベルモンテを演じる錦織健と、太守の家臣オスミンを演じる志村文彦の掛け合いは、冒頭からモーツァルトの魅力全開で、音楽はロココな優美さと端正さを湛えながら、設定はシリアスなのに、お腹がよじれるほどおかしい。吉本新喜劇に実際に足を運んでコメディの研究しているという錦織とベテラン志村の呼吸感には、オペラ歌手としての極意を感じる。「芸術的に価値のある古典を、生き生きと鮮烈に新しく演じる」という使命感。型崩れさせることなく、面白くする、これはいつ何時でも美しく保たれる錦織健の歌唱法にも通じている。恋人コンスタンツェを演じる佐藤美枝子は正統派中の正統派ソプラノ。超難役として有名なドニゼッティのオペラ「ランメルモールのルチア」のルチア役を完璧に歌える佐藤美枝子だからこそ、今回のコンスタンツェ役での超絶技巧も光っていた。コケティッシュなブロンデ役の市原愛、愉快な召使ペドリロ役の高柳圭も大活躍し、台詞のみで歌わないトルコ太守の役にバス・バリトンの池田直樹が配役されるという豪華さも見逃せない。そして、太守の寛大さによって平和がもたらされるというエンディングには、戦いなき公平な世界を目指す芸術家の理想が託されている。困難な社会情勢の中、「タイムリーに」イスラム教の寛容さが描かれているのは偶然なのだが、この作品の上演が今行われることは、とても大きな意味をもつはずだ。◆錦織健プロデュース・オペラ vol.6 モーツァルト「後宮からの逃走」2月22日(日) サンシティ越谷市民ホール2月25日(水) 静岡市民文化会館3月1日(日) 栃木県総合文化センター メインホール3月7日(土) 神奈川県民ホール3月13日(金) 東京文化会館3月15日(日) 東京文化会館3月22日(日) フェスティバルホール3月24日(火) アクロスフ福岡 福岡シンフォニーホール
2015年02月20日音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。
2012年05月25日開館15周年を迎える新国立劇場の2012/2013シーズン オペラ部門のラインアップが発表。1月23日に同劇場にて記者会見が行われた。「新国立劇場オペラ」の公演情報「3月に発生した未曾有の大震災、そして原発事故の影響により、昨年は大変な困難に見舞われました。文化の役割とは何か、劇場のなすべきことは何かを真剣に考えましたし、多くのお客様から励ましのお言葉もいただきました。また、その中で抜擢した日本人歌手たちの活躍は、嬉しい結果となりました」と昨年を振り返るオペラ芸術監督・尾高忠明。そして任期3シーズン目となる2012/2013シーズンの演目については「2013年が生誕200年のワーグナーとヴェルディ、同じく生誕100周年を迎えるブリテンの傑作と、スタンダートな名作や人気演目を揃えました」と語った。シーズン開幕には、英国人作曲家ブリテンの傑作『ピーター・グライムズ』を上演。またワーグナー作品には、現シーズンの『さまよえるオランダ人』(3月)と『ローエングリン』(6月)に続いて『タンホイザー』を、ヴェルディ作品には、これまで同劇場の節目でも上演されてきた『アイーダ』(フランコ・ゼッフィレッリ演出)と『ナブッコ』(新制作)が、ラインアップに選ばれている。その他には『トスカ』『セビリアの理髪師』『愛の妙薬』といったイタリア・オペラの名作、モーツァルトのオペラ2作『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』、そして新国立劇場3年ぶりとなる新作オペラとして、泉鏡花原作の創作委嘱作品『夜叉ヶ池』(世界初演)を上演する。◆新国立劇場オペラ 2012/2013シーズンラインアップ2012年10月ブリテン作曲:ピーター・グライムズ [新制作]11月プッチーニ作曲:トスカ11月・12月ロッシーニ作曲:セビリアの理髪師2013年1月・2月ワーグナー作曲:タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦1月・2月ドニゼッティ作曲:愛の妙薬3月ヴェルディ作曲:アイーダ [開場15周年記念公演]4月モーツァルト作曲:魔笛 [新制作]5月・6月ヴェルディ作曲:ナブッコ [新制作]6月モーツァルト作曲:コジ・ファン・トゥッテ6月香月修作曲:夜叉ヶ池 [新制作/創作委嘱作品・世界初演]
2012年01月24日ドイツ・オペラの名門、バイエルン国立歌劇場が6年ぶりの来日公演の開幕を翌日に控えた9月22日 都内で記者会見を開催。ニコラウス・バッハラー総裁、音楽総監督ケント・ナガノ、ヨハン・ボータ、ワルトラウト・マイヤーらが登壇した。今回の来日公演では、日本でも高い人気を誇るソプラノ界の女王エディタ・グルベローヴァを主演に迎える『ロベルト・デヴェリュー』(ドニゼッティ作曲)、劇場と縁の深い大作曲家ふたりの名作―『ローエングリン』(ワーグナー作曲)と『ナクソス島のアリアドネ』(リヒャルト・シュトラウス作曲)を上演する。バッハラー総裁は、一大事業と捉える今回の日本公演に向け、4年前から準備を進めていたことに触れ、日本公演への参加を強く希望するメンバー400名で来日したことを明かした。「震災後の日本で意欲の高いスタッフと世界的なソリストを揃えて日本公演を行える事を嬉しく思います。私たちは世界を代表するオペラハウスのひとつだと自負しています。今回の3作品はどれも劇場を代表するもので、芸術性の高さをつぶさに見ていただきたい」と自信をのぞかせた。今回『ローエングリン』『ナクソス島のアリアドネ』で指揮者として日本でのオペラ・デビューを果すケント・ナガノは「明日からの本番に向けて準備万端です。エキサイティングな気持ちで臨みたい」と抱負を語った。会見には『ローエングリン』のキャストが登壇。ワーグナーテノールとして知られるヨハン・ボータ(ローエングリン役)は、「2年前にミラノ・スカラ座日本公演で歌ったばかりですが、また日本で歌えて嬉しく思っています」。これまで何度も来日しており、今回バイエルンでは初のオルトルート役を披露するワルトラウト・マイヤーは、「日本の観客は、来るたびに素晴らしいと感じます。今回の舞台もとても楽しみです」と、日本公演への思いをそれぞれ語った。バイエルン国立歌劇場 来日公演は、9月23日(金・祝)から10月10日(月・祝)まで、神奈川県立県民ホール、東京文化会館、NHKホールで上演される。また、9月28日(水)にはサントリーホールにて、来日記念特別演奏会としてバイエルン国立管弦楽団の公演も開催される。チケットは発売中。■バイエルン国立歌劇場 2011年日本公演《ロベルト・デヴェリュー》9月23日(金・祝) 神奈川県立県民ホール9月27日(火)・10月1日(土) 東京文化会館《ローエングリン》9月25日(日)・9月29日(木)・10月2日(日) NHKホール《ナクソス島のアリアドネ》10月5日(水)・8日(土)・10日(月・祝) 東京文化会館《特別演奏会》9月28日(水) サントリーホール
2011年09月22日日本を代表する人気テノール歌手・錦織健がプロデュースするオペラ『愛の妙薬』が開幕目前。今回は2月12日に行われた舞台稽古に直撃し、プロデューサー兼ネモリーノ役の錦織健と指揮の現田茂夫に見所を聞いた。オペラ『愛の妙薬』は、貧しい農民ネモリーノが、地主の娘アディーナへの恋を成就させるために、いかさまの薬売りから惚れ薬(実はニセモノ)を手に入れ、彼女にアタックしていくドタバタ喜劇。「オペラはやっぱり日本人には馴染みが薄いので、まずは笑いから入ってもらうのが一番!ということで『愛の妙薬』を選びました」と語るプロデューサー・錦織健。「僕が演じるネモリーノは内気でモジモジと、まるで草食系男子。なので演技にオタクっぽい動きも取り入れました。また森麻季さん演じるアディーナは快活な現代の女性っぽいし、ほかに詐欺師や勘違い男が登場と、現代社会の縮図としても楽しめると思います」と見所をアピールした。また現代言葉を短めのセンテンスでまとめた字幕など、細やかな舞台作りもキラリと光る。錦織健は、「オペラは歴史が古い分、様式や決まりが多いですが、逆にそこを楽しめるようにしたいですね。初めて観る方も準備は全くいりません。強いて言えば、プログラムを買って(笑)、開演前に読んで貰えれば。あとは、お笑いの舞台を観る感覚で楽しんで下さい」と今回のプロデュース・オペラも自信たっぷり。従来のシリーズ通り、高い満足度を得る舞台になりそう。そして錦織健を音楽面で支えるのは、オーケストラ、オペラ両方で多岐に活躍する指揮者、現田茂夫。「ドニゼッティの音楽はロッシーニの影響も色濃く、軽妙洒脱な魅力がたくさん。あと健ちゃん(錦織健)の演技も素晴らしいです。コミカルキャラが先行しがちなネモリーノだけど、やっぱりアディーナが惚れるだけの一途さ、愛情の深さが巧に表現されています。あと、ロイヤル・メトロポリタン管弦楽団とは初共演なのですが凄腕メンバーが揃っているので安心。稽古もとても引き締まった演奏が出来ましたし、合唱も実は少人数なのを感じさせない迫力ですよ」と本番に向けてのオーケストラ、合唱の出来栄えに満足の様子。最後に初めてオペラを観るファンに向け、「クラシック音楽は古典じゃなくて、ワールド・ベースボール・クラシックなどと同様、一級品という意味です。皆さんには一級品の音楽をお届けします!」と熱いメッセージで締め括った。初心者からコアファンまで気軽に楽しめる錦織健プロデュース・オペラの第4弾『愛の妙薬』は、2月15日(日)大田区民ホール・アプリコを皮切りに、2月27日(金)愛知県芸術劇場、3月20日(金・祝)・22日(日)東京文化会館 大ホールなど、4月5日(日)の神奈川県立県民ホールまで、約1ヵ月半に渡り全国各地で開催される。
2009年02月13日