今年のアカデミー賞授賞式でアン・ハサウェイと共に司会を務めると同時に『127時間』で主演男優賞候補にもなったジェームズ・フランコが、9月にヴェネチア・ビエンナーレ芸術祭で発表予定の短編映画『Rebel』(原題)で、2008年1月に25歳の若さで亡くなった俳優、ブラッド・レンフロを追悼している。3年前の1月、ヘロイン過剰摂取が原因でこの世を去ったレンフロ。、ジェームズとは2002年の『デュースワイルド』で共演しているが、実はレンフロが演じた役はジェームズと競い合って勝ち取ったものだったという。良きライバルだった故人について、「ブラッドが亡くなった翌週にヒース・レジャーが亡くなって、ブラッドのことはすぐに忘れられてしまった。その年のオスカー授賞式で追悼してもらうことさえなかった」と語り、「『Rebel』によって、映画ファンがレンフロの悲劇的な生涯に目を向けてほしい」と話している。同作は『ミスター・ロンリー』のハーモニー・コリンが監督を務める。『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンにも参加を呼びかけたというが、ジェームズによると、「ハーモニーがコンタクトをとって、企画を説明したけど、ロブは『意味が分からない』と答えた」そうで、参加は叶わなかったようだ。(text:Yuki Tominaga)© Globe Photos/AFLO■関連作品:127時間 2011年6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOXエクリプス/トワイライト・サーガ 2010年11月6日より丸の内ルーブルほか全国にて公開TM & © 2010 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【ハリウッドより愛をこめて】公開直前、期待と混乱?ゆれる『ハリポタ』ファンロバート・パティンソン、トロントでD・クローネンバーグ監督新作を撮影中自然を愛するアウトドア野郎は恋人としてあり?なし?『127時間』アンケート発表岡本夏生、結婚はあきらめても「芸能界にはしがみつく!」と引退を否定ジェームズ・フランコ インタビューオスカー監督に引き出された新たな魅力
2011年07月20日作品ごとに全く異なるタイプの役柄を演じつつ、不思議な魅力で観る者を惹きつけるジェームズ・フランコ。その名を世界に知らしめた『スパイダーマン』シリーズでは、屈折した思いを抱えて心を闇に染めていくハリー役で存在感を放ち、『スモーキング・ハイ』ではセス・ローゲンと共にマヌケなコンビを好演しゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネート。そして『ミルク』では主人公の恋人のひとりを演じ、寂しさと優しさを湛えた表情が絶賛され、2度目のオスカー像を手にした主演のショーン・ペンに負けずとも劣らぬ高い評価を得た。今年のオスカー授賞式では司会者であると同時に主演男優賞候補者として、まさに八面六臂の活躍を見せたが、彼をそんな立場に押し上げたのがまもなく公開となる『127時間』である。本作の撮影の様子やメガホンを握ったダニー・ボイルの魅力について、ジェームズが熱く語ったインタビュー映像が到着!自然に囲まれた撮影現場で彼は何を感じたのか――?登山家のアーロン・ラルストンが実体験を綴った「奇跡の6日間」(小学館刊)を原作に、岩に挟まれて身動きが取れなくなった男の限界を超えた127時間と、サバイバルのために彼が下したある“決断”を描き出す本作。広大な自然の中で開始された撮影だが、監督のある意図によって撮影方法が変更される。ジェームズはそのときの様子をこう語る。「ダニーはテイクを細かく区切らずに撮影することを望んだんだ。長いテイクで撮ったシーンを切り取って効果的に使うためにね。長いときは20分くらいノーカットで撮影したよ」。だが、その手法は俳優にとって、大きな課題が…。「監督は具体的な指示が出せなくなる。『13分後にこう動いてくれ』なんて言えないだろ(笑)?だから僕と監督は同じ構想を持って撮影に臨まなければならなかったんだ。そのすり合わせは難しかったよ」。いわば、2人の信頼関係が可能にさせた撮影というわけだ。ジェームズはダニー・ボイルから直接掛けられた言葉を踏まえて、その魅力をこう表現する。「ダニーは監督という立場から役者の心得についていろいろ教えてくれたよ。常に新しいことに挑戦し、自分を高めることが大事だということ。『未知の作品に触れることで新たな能力を引き出せる』ってね」。まさにその言葉通り、限られた狭い空間の中で映し出される、これまでにない彼の表情、その変化、そして彼が表現したアーロンという男の深みを持った人間性にぜひ注目してほしい。『127時間』は6月18日(土)よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開。※こちらのインタビューはMOVIE GALLERYにて動画でご覧いただけます。MOVIE GALLERY「127の運命を変えた瞬間」キャンペーンサイト■関連作品:127時間 2011年6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイントほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox■関連記事:窮地に立たされた男の究極の決断『127時間』試写会に20組40名様ご招待『127時間』伝説の本人も登場!世界各地から“運命を変えた瞬間”が到着あなたの運命を変えた瞬間は?『127時間』独占試写会に25組50名様をご招待オスカー授賞式のアフターパーティが各所で開催J・フランコは学業優先で大学へ【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞のアフターパーティの一部を紹介!
2011年06月07日誰もが知るシェイクスピアの名作悲劇のヒロイン、ジュリエットの生家に世界中から届く恋の悩みを綴った手紙。その数は年に5千通を超えると言われるが、その中の1通に隠されたある愛を描いた『ジュリエットへの手紙』がまもなく公開となる。50年前にジュリエット宛てに書かれた手紙を見つけ、その愛の軌跡をたどるソフィ役のアマンダ・セイフライド、その手紙を綴ったクレアを演じるヴァネッサ・レッドグレイブをはじめ、世界中から届けられる手紙さながら、各国の名優たちが本作のために集結。クレアの半世紀にわたる愛の相手役・ロレンツォを演じるのはプライベートでもヴァネッサの伴侶であるフランコ・ネロ。一方、アマンダ演じるソフィと新たに“家族”になろうとするヴィクターを演じているのはガエル・ガルシア・ベルナル。公開を前にガエルがアマンダとの共演やイタリアでの撮影について語ってくれた。女の子からはツッコミが入りそうだがガエルは共感?本作でガエルが演じるのは、料理人であり自身の店のオープンを控え、婚約者のソフィと共にイタリアへやってきたヴィクター。プレ・ハネムーンの気分もどこへやら、開店間近のレストランのために忙しく動き回るヴィクターを尻目に、ソフィがジュリエットの家を訪れたことから物語が動き出す…つまり、彼のせいで50年におよぶ愛が動き出したとも言えるわけだ。ガエル自身は、このヴィクターという役柄がたいそう気に入っている様子。「彼はとても現実的で細かい人間なんだよ。料理をほかの何よりも愛している。料理との関係性を愛しているし、それを誰かと共有したいんだ。特に自分の彼女とね。とても具体的な役柄さ。そして僕は、具体的な役柄ってのがすごく好きなんだ。とても生々しいっていうのかな…そういう役なんだよ」。でも「共有したい」という思いと裏腹に、夢にひとりでのめりこみがちなヴィクター。しっかりとソフィを見ておかないと…と口出ししたくなるが、ガエルはそんな彼をこう“弁護”する。「2人は同じ“時間”を共有できていない。それには色々な理由があるけれど…。状況がまた変わっていたら、きっとソフィもヴィクターの夢について理解できただろうし、お互いを共有できたと思う。でも、この映画の中のタイミングでは彼らは同じ“時間”を共有できていないんだよ」。いまでは一児のパパとなったガエルだが、実は彼自身も仕事にのめりこんだら意外と周りが見えなくなるタイプなのかも…?「ストレスが溜まってもアマンダが助けてくれる(笑)」一回り、とは言わないまでも7つ年の離れたアマンダとの共演をかなり楽しんだようで彼女のプロ意識や人柄を絶賛する。「彼女はとっても楽しい人だよ。とても素敵で、気さくで同時にプロ意識が高くて。役者としてとても協力的なんだ。何て言うのかな…役者としての役割のひとつには、共演する役者に対して信頼を寄せられるかどうかってことがあるんだけど、この映画では彼女を含め全ての役者がその役をまっとうしているのさ。みんな周りのことをケアして、最高の作品を作ろうって努力している。アマンダは、出会ってすぐにその信頼できる関係性を作ることができるんだ。みんなのストレスが溜まったときに、彼女が助けてくれるって思える人だよ」。俳優としてハリウッド大作から文芸作品まで数多く出演し、幅広い活躍を見せるガエル。加えて、親友のディエゴ・ルナやパブロ・クルスと共に映画製作会社を設立し、2007年には『太陽のかけら』で映画監督デビューを果たしている。だが、彼自身の“天秤”は俳優の方に傾いているようで…。「監督をうらやましいと思うことはあまりないかな。だって役者のようにたくさんの人生を演じることができないからさ。僕は役者のそういうところが好きなんだ、たくさんの人の人生を、役を通して生きることができる。まぁ…たまにはストーリーを作ったり、伝えたりする監督になってみたい気もするけどね」。やりたいことをとことん追いかける男。そんな男だから女は惚れるわけだが、恋人への愛と夢の天秤を注意深く見つめることも必要…。50年の愛の軌跡を追う中で、アマンダとガエルの関係から案外、“現在”の自分の立ち位置が見えてくるかも?※ガエルのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ジュリエットからの手紙 2011年5月14日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.■関連記事:南野陽子、アイドルだから恋についての質問は「恥ずかしい!」50年前の初恋を捜す旅『ジュリエットからの手紙』試写会に10組20名様ご招待一通の手紙が導く50年ぶりの初恋探し『ジュリエットからの手紙』のポスター画像解禁
2011年05月09日