20日(現地時間)、『ブレードランナー』『ブラッド・シンプル』などを代表作に持つ俳優のM(マイケル)・エメット・ウォルシュが心不全により亡くなった。88歳だった。マネージャーのサンディ・ジョセフ氏が「Variety」誌などに認めた。マイケルは1969年、『アリスのレストラン』で映画デビュー。以降200本以上の映画・ドラマに出演してきた。同じく1969年、「Does a Tiger Wear a Necktie?」でブロードウェイデビューも果たし、アル・パチーノ&ハル・ホルブルックと共演した。1984年のコーエン兄弟製作映画『ブラッド・シンプル』ではメインキャストを務め、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞を受賞。近年も『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などにコンスタントに出演していた。マイケルの訃報に接したファンは「間違いなくレジェンドです。あなたの人生の中で、何度も目にしたことのある俳優でしょう。亡くなって悲しいです」「『ブラッド・シンプル』は傑作です。観たことがない人はぜひ観てみて」「彼をスクリーンで見るのが好きでした。いつでも記憶に残る俳優でした」とXで偲んでいる。「IMDb.com」によると、マイケルは今年『God Loves the Green Bay Packers(原題)』という映画に出演。現在撮影後の編集作業に入っているとのこと。これが最後の作品になるようだ。(賀来比呂美)■関連作品:ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.
2024年03月21日リドリー・スコット監督によるSF映画の名作『ブレードランナー』製作40周年を記念して、物語の舞台である2019年にかけて、“2019セット限定生産”の「ブレードランナー 製作40周年記念 コンプリート版 <4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(4枚組)スチールブック仕様」を12月21日(水)にリリースする。スペクタクルなビジュアル、鮮烈なアクション、そしてその予言的な内容でいまなお絶大な支持を得ている本作。ハリソン・フォードの好演により、21世紀の特殊捜査官リック・デッカードのキャラクター造形は確立され、その強靱さと脆さという相反する面を併せ持つキャラクターは、世界中で愛されてきた。本作は、映画初号完成時に試写用としてプリントされた「ブレードランナー ワークプリント」から、これまで5度にわたり異なるバージョンで編集されたが、今回のコンプリート版では、オリジナル版を含めた全5バージョンを網羅。ワークプリント版から大きくエンディングが変更になった1982年公開当時の「オリジナル版」、海外での公開用に作成された「完全版」、その後にシーンの追加やエンディング、モノローグなどをカットした「ディレクターズカット版」、さらにスコット監督自身が再編集・デジタル処理を手掛けた「ファイナル・カット版」などをBlu-rayディスクで楽しむことができる。なお、「ファイナル・カット版」は4K ULTRA HDでも収録され、ビジュアルにこだわった本作の映像美をより鮮明に堪能することができる。また、人間とレプリカントを識別するための感情移入度検査法である「フォークト=カンプフ検査」の装置がキーアートとして描かれたスチールブック仕様となっており、アートカードセットも封入。映像特典は、ワークプリントや未公開シーン集など、約583分収録される。『ブレードランナー』製作40周年記念 コンプリート版<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>スチールブック仕様は12月21日(水)発売。(cinemacafe.net)
2022年10月19日リドリー・スコットが、自身の監督作『ブレードランナー』と『エイリアン』をテレビドラマ化することを、イギリスのテレビ局「BBC」に認めた。どちらもすでにパイロット版の脚本が仕上がっているという。「『ブレードランナー』のパイロット版の脚本と指針は完成しています。すでに最初の10時間分くらいは作れるようになっています」と語っており、『エイリアン』についても同様で、こちらは8~10時間分の指針は決まっているとのこと。『エイリアン』のドラマは、2020年12月に米ケーブル局FXで企画が進んでいることが報じられた。ショーランナーは同局の「レギオン」で製作総指揮などを務めたノア・ホーリー。1979年に公開されてから42年経ってもなおドラマ化されるほどの人気を獲得し、インパクトを与えてきた『エイリアン』。間違いなくスコット監督の代表作の一つだが、最近、「AV Club」とのインタビューで、監督に起用された自分はファーストチョイスではなく、「5人目の候補だった」と明かしている。「私の前の候補は、とっぴな感じが否めないけれど、巨匠のロバート・アルトマンだった。一体全体なんであのロバート・アルトマンに『エイリアン』のオファーを?」と驚いたという。しかし、美大出身で美術監督としての才能も自負しているスコット監督は、『エイリアン』で自分ができることのビジョンが想像でき、「私がやります」とオファーを受けたという。(Hiromi Kaku)■関連作品:エイリアン 1979年7月より公開ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.
2021年11月24日伝説的SF小説を『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が実写映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』の日本最速試写会が9月20日、東京・新宿ピカデリーで行われた。本作の応援団に就任したタレントの河北麻友子とLiLiCoが駆けつけ、作品や主演を務めるティモシー・シャラメの魅力を語った。原作はかつてデビッド・リンチ監督も映画化した、フランク・ハーバートの名著。西暦1万190年、砂漠の惑星アラキス(通称デューン)を舞台に、この地でのみ生産される抗老化作用を持つ香料メランジをめぐって、利権争いが勃発。父親である侯爵を殺された息子ポールには、未来を予知する特殊能力があり、争いを鎮める使命を託される。この日、観客と一緒に映画を鑑賞したという河北は「興奮が冷めない。壮大なスケール感で、終始ハラハラドキドキしていた。映像もですが、映画館ならではの音の迫力もすごい」と存分に楽しんだ様子。LiLiCoは原作小説が影響を与えたとされる『スター・ウォーズ』シリーズを引き合いに、「例えば『あなたの声を聞いて』なんて台詞は、フォースだよって。それに(ウラディミール・ハルコンネン男爵を演じる)ステラン・スカルスガルドは、ジャバ・ザ・ハットでしょ?そういうのが見えて楽しい。『スター・ウォーズ』ファンは絶対見るべき」とアピールしていた。主人公のポール役を演じるシャラメは、『君の名前で僕を呼んで』で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、話題作に次々と出演する新世代スター。河北は「惚れ惚れしました。可能性をたくさん秘めている」と瞳を輝かせ、「今回の役もすごくぴったり、幼さもあって、でも強くなくてはいけない。緊迫した表情、あと目力ですね。目が離せず、吸い込まれた」とうっとり。シャラメが着こなす最新ファッションについて解説もしていた。LiLiCoも「目の輝きが違う」と力説し、「ソフトな役柄に、繊細な演技。汚れ役もできるし、今回はある意味ファイター。いろんなことができるし、さまざまな監督が目を付けているのもわかる」と分析していた。イベントでは、シャラメから届いたビデオメッセージを上映。日本のファンへのメッセージともに、「キュンです」と指サインも披露し、河北とLiLiCoを喜ばせていた。取材・文・写真=内田涼『DUNE / デューン 砂の惑星』10月15日(金)公開
2021年09月20日ティモシー・シャラメを主演に迎え、『ブレードランナー 2049』『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が「キャリア史上最も重要な作品」と断言する映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の日本公開が10月に決定。新場面写真も到着した。昨年、予告編が解禁されると「1つ1つのシーンが力強くて、カッコいい。音楽が良い。すごく期待が高まる!」「ハートにぶっ刺さりなので絶対映画館で観たいと思います」「いよいよ来たなぁこれ成功したら伝説になるぞ」など、日本をはじめ世界中の映画ファンの心を鷲掴みにした本作。砂に覆われた惑星“デューン”を舞台に、全宇宙の未来を託された主人公ポールの運命、宇宙世界の混迷を軸にした壮大なドラマが展開される。主役を演じるのは『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』での好演も記憶に新しく、『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚『Wonka』(原題)で若きウィリー・ウォンカ役に決定したティモシー・シャラメ。「本物の映画スターで、狂気のカリスマ性がある」と本作のヴィルヌーヴ監督に絶賛される新世代ハリウッドスターが大抜擢された。また、ティモシーの脇を固める俳優陣にも実力派オールスターキャストが集結。『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤがポールの夢の中に登場する謎の美女チェイニーを熱演し、『アクアマン』でお馴染みのジェイソン・モモア、アカデミー賞俳優ハビエル・バルデム、“アベンジャーズ”の宿敵サノスを演じたジョシュ・ブローリンが、ポールを全力サポートする腹心に。『スター・ウォーズ』シリーズのオスカー・アイザックと『ミッション:インポッシブル』シリーズのレベッカ・ファーガソンがポールの両親役で登場する。そして日本公開決定に合わせ、新たな場面写真が解禁。ティモシー演じる主人公ポール・アトレイデスが水の惑星カラダンの水辺で佇む姿が写され、その頭上には謎の飛行体が浮遊する謎めいたワンシーンが切り取られている。2枚目はアトレイデス家の副官であり、主人公ポールにとってなくてはならない存在のダンカン(ジェイソン・モモア)が、武装した敵と戦うバトルシーンも!どのような戦いが彼を待ち受けるのか、期待に胸が躍る写真となっている。『DUNE/デューン 砂の惑星』は10月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年06月03日マリリン・モンローの伝記映画『Blonde』のキャストが固まってきた。モンロー役に決まったのは、『ブレードランナー 2049』のアナ・デ・アルマス。ほかに、エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル、ジュリアン・ニコルソンが出演する。監督、脚本は『ジェシー・ジェームズの暗殺』のアンドリュー・ドミニク。プロデューサーにはブラッド・ピットも名を連ね、Netflixが製作、ストリーミング配信する。撮影は間もなくL.A.でスタートの予定だ。文=猿渡由紀
2019年08月30日映画『ブレードランナー ファイナル・カット』が、2019年9月6日(金)より全国のIMAXシアターにて2週間限定で上映される。SF映画の金字塔『ブレードランナー』、IMAXシアターで2週間限定公開映画『ブレードランナー』は、フィリップ・K・ディックによる名作SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、監督リドリー・スコット×主演ハリソン・フォードで実写化した作品。映画ファンはもちろん、数多くのクリエイターたちに影響を及ぼしてきた“SF映画の金字塔”だ。舞台は放射能汚染によって荒廃しきった2019年のロサンゼルス。賞金稼ぎの主人公リック・デッカードは、外見からは人間と見分けがつかないアンドロイド処刑のために単独で追跡を開始するが、その過程で自身のアイデンティティーをも覆す事件に巻き込まれていく。映画版では原作から設定の多くを変更しているものの、哲学的要素が多く含まれるストーリーと、シド・ミードによる美術デザインやVFXを駆使した映像が生む退廃的な近未来ビジュアルでカルト的な人気を獲得。2017年には、30年後の世界を描いた続編『ブレードランナー 2049』も公開されている。ちなみに、これまでオリジナル劇場公開バージョンの『ブレードランナー』(1982)、リドリー・スコット監督編集による『ブレードランナー ディレクターズ・カット/最終版』(1992)、『ブレードランナー ファイナル・カット』(2007)と、複数のバージョンで公開されているが、スコット監督自身は今回上映される『ファイナル・カット』版を一番のフェイバリットに挙げている。あらすじ舞台は放射能で汚染され酸性雨が降りしきる2019年ロサンゼルス。強靭な肉体と高い知能をあわせ持ち、外見からは人間と見分けがつかないアンドロイド=「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」であるデッカード(ハリソン・フォード)が単独、追跡を開始するが…。公開情報『ブレードランナー ファイナル・カット』公開日:2019年9月6日(金) 2週間限定公開上映予定劇場:・109シネマズ(二子玉川、名古屋、木場、湘南、菖蒲、箕面)・TOHOシネマズ(日比谷、新宿、ららぽーと横浜、なんば、二条、仙台)・ユナイテッド・シネマ(としまえん、浦和、札幌、豊橋18、岸和田、キャナルシティ13、PARCO CITY浦添)・シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン、大和郡山、衣山、土浦)・T・ジョイPRINCE品川/横浜ブルク13/広島バルト11/鹿児島ミッテ10/イオンシネマ大高/成田HUMAXシネマズ/USシネマちはら台/エーガル8シネマズ※計31館(7月22日現在)<スタッフ>監督:リドリー・スコット製作総指揮:ブライアン・ケリー&ハンプトン・ファンチャー原作:フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」デザイン:シド・ミードオリジナル音楽:ヴァンゲリスキャスト:ハリソン・フォードショーン・ヤングルトガー・ハウアーダリル・ハンナエドワード・ジェームス・オルモス製作:1982年・2007年/原題:BLADE RUNNER: THE FINAL CUT/本編時間:117分Blade Runner: The Final Cut © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2019年07月27日『ブレードランナー』のロイ・バッティ役で知られるルトガー・ハウアーが死去した。享年75。19日(現地時間)、オランダの自宅で病気により亡くなったといい、本日葬儀が行われるという。エージェントのスティーヴ・ケニスが「Variety」誌に明らかにした。1944年、オランダのブルーケレンで誕生したルトガー。両親ともに演技指導者でありながら、ルトガー本人は早くから俳優の道を志したわけではなかった。15歳で家を出て、海軍に在籍していたことがある。演技の始まりは舞台からだった。実験的劇団「 Noorder Compagnie」の公演ツアーで俳優、監督、衣装デザイナー、通訳を数年務めた。1969年、ポール・バーホーベン監督に見出され、主演を務めたドラマ「Floris」(原題)でブレイク。その後、バーホーベン監督とは何度もタッグを組んだ。代表作となった『ブレードランナー』では、ハリソン・フォード演じるリック・デッカードとの対決シーンのセリフを自ら書くほどの没頭ぶりだったという。テレビ映画『脱走戦線 ソビボーからの脱出』ではゴールデングローブ助演男優賞を獲得した。近年も『シン・シティ』、『バットマン ビギンズ』、「トゥルーブラッド」などで活躍しており、これから公開される作品も多数ある。(Hiromi Kaku)
2019年07月25日オール日本ロケで撮影された『ブレードランナー2049』『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャレッド・レト主演Netflixオリジナル映画『アウトサイダー』(原題:『The Outsider』)が、3月9日(金)より「Netflix」にて全世界同時配信される。この度、配信に先駆けて予告編とキーアート、場面写真が公開された。終戦後の大阪で、囚われの身から解放されたアメリカ兵が歩み始めた極道としての人生。だがそこは、一度足を踏み入れたが最後、頭まで沈み込む危険な世界――。本作は、『ヒトラーの忘れもの』で第89回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートされたマルティン・サンフィリート監督作品。1954年、第二次世界大戦後の混沌とした日本を舞台に、裏社会の男たちの生き様を描いた犯罪アクション大作だ。キャストには、アメリカ人兵士のニック・ローウェルをジャレッドが演じるほか、日本で行き場のないニックに仕事を与える清役を、『バトルシップ』『沈黙-サイレンス-』『マイティ・ソー』シリーズなど海外作品にも多数出演する浅野忠信。清と兄弟分のオロチ役を、『Darc』でハリウッドデビューを果たした椎名桔平。そして、清の妹でヒロインの美由役を、本作でハリウッド映画本格進出を果たし、『デッドプール2』(仮)への出演も決定している忽那汐里。そのほか、大森南朋、田中泯らが迫真の演技を見せる。ニックが収容されていた刑務所で清の命を救ったことから、出所後も固い絆で結ばれていく2人。公開された予告編では、清が日本で行き場のない彼に、「お前にしかできない仕事だ」と言い、清が所属する大阪の白松組と、神戸の新興勢力がしのぎを削る工場の一室で、同じアメリカ人の脳天にタイプライターを直撃垂直落下する様子が映し出される。また、突然現れたニックの存在を疎ましく思うオロチは、日本刀をちらつかせながら「お前などヤクザじゃない。所詮は外人、よそ者(アウトサイダー)だ」と憎しみを込めて言い放つシーン。さらに、美由とニックのドライブシーンやベッドシーンが登場する中、清からは「ヤクザに愛なんて許されない」と釘を刺されてしまうが、2人の関係はどんどんと深まっていく。印象的なセリフが多く散りばめられている本映像。ラスト、“異邦人”ニックの瞳に映る未来とは――?Netflixオリジナル映画『アウトサイダー』は3月9日(金)よりNetflixにて全世界同時配信。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2018年03月02日第90回アカデミー賞に美術賞をはじめとする5部門でノミネートされている『ブレードランナー 2049』が、3月2日(水)よりブルーレイ&DVDよりリリースされる。それに先駆け、特典映像の中から、K役を演じるライアン・ゴズリングとリック・デッカード役を演じるハリソン・フォードとの格闘シーンのメイキング映像を一部入手。ハリソンの左ストレートが勢い余ってライアンを直撃してしまったハプニングも収められている。リドリー・スコット監督がSFとフィルム・ノワールを融合し、それまで存在しなかったジャンルを確立して映画史に金字塔を打ち立てた『ブレードランナー』。本作は、映画の世界のみならず、アニメ、音楽、アート、ファッションなどあらゆるカルチャーに影響をもたらし、いまなお語り継がれる前作のDNAを受け継いだ正統続編。今回公開されたのは、30年以上身を隠していたかつての“ブレードランナー”リック・デッカード(ハリソン)が、K(ライアン・ゴズリング)によって見つけ出され、誤解から格闘に発展するという劇中シーンのメイキング映像。その舞台は、廃墟と化したカジノ。カジノでは壊れた機械からホログラムのマリリン・モンローやエルヴィス・プレスリーが登場する演出となっており、スタッフは「ミスマッチなのが効果的だ」とその演出について説明する。格闘シーンでは、ハリソンのさすがのスタントぶりに対し、思わず拍手を送るライアン。キレキレなアクションを見せるハリソンだったが、役にのめり込み、勢い余ってライアンのボディに左ストレートのパンチが直撃!これに対してハリソンは「殴るつもりはなかった。すまない」と謝ると、ライアンは笑顔で応じ、そんなハプニングをも楽しんでいる様子が伺える。最後に、アクションシーンの撮影についてスタッフは、「ハリソンは偉大な人だが、スタントも積極的にこなす。70歳を過ぎているのに一晩中、水の中で撮影し、誰よりも乗り気なんだ」とハリソンの撮影に臨む姿勢を絶賛。映像には、ハリソンがメイキング用のカメラに向けておどけてみせる、お茶目な姿も収められている。ブルーレイ&DVD及び同封される特典ディスクには、今回公開された映像のほかに、前作から本作までの世界を描き、話題を呼んだショートフィルムやショートアニメーションをはじめ、貴重なインタビュー映像など、2時間を越えるファン必見の映像特典が収録されている。『ブレードランナー 2049』ブルーレイ&DVDは3月2日(水)発売、同時レンタル開始。デジタル先行配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2018年02月09日リドリー・スコット監督がライアン・ゴズリング、ハリソン・フォードらを迎え、フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化した『ブレードランナー』。そのDNAを受け継いだ正統続編『ブレードランナー 2049』のブルーレイ&DVDのリリースが決定、日本限定のプレミアムBOXも発売されることになった。SFとフィルム・ノワールを融合し、それまで存在しなかったジャンルを確立し映画史に金字塔を打ち立てた『ブレードランナー』。映画の世界のみならず、アニメ、音楽、アート、ファッションなどあらゆるカルチャーに影響をもたらし、いまもなお語り継がれる傑作の続編となる本作。今回、オリジナルデザインの本編ディスク(3種)と特典ディスクを、日本のファンのために制作された限定スチールブックにセットし、特製アウターボックスに封入した日本限定プレミアムBOXを発売する(3,000セット限定)。日本からは「カウボーイビバップ」「アニマトリックス」などで知られる渡辺信一郎が参加した前日譚の3種類や、貴重なメイキング映像など、90分を超える豪華特典映像を収録。さらに、今回のブルーレイリリースを記念して制作されたファン垂涎のマストアイテム“デッカード・ブラスター”レプリカ、そして劇中で非常に重要な役割を果たした“木馬”を撮影小道具を基に、刻印も含めて復元した精巧なレプリカも封入。また、このBOX限定封入のブックレットには、製作の舞台裏を描く貴重なプロダクションノート、樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)、小島秀夫(「メタルギア」シリーズ)、塚本晋也(『野火』『鉄男 THE BULLET MAN』)による特別書き下ろしコラムに加えて、これまでに多数の音楽作品、雑誌などアートワークを手がけた漫画家・井上三太(「TOKYO TRIBE」)が描き下ろしたアート、本作の吹替を担当したリック・デッカード(ハリソン・フォード)役磯部勉、K(ライアン・ゴズリング)役加瀬康之の対談を収録。本作への理解と考察がさらに深まる、読み応えのある貴重な1冊となっている。これらアイテムに加えて、合計4種類のデザインが楽しめる2枚組のB3ポスターも封入。まさに本作の世界を余すところなく堪能できる究極の限定BOXといえそうだ。『ブレードランナー 2049』は2018年3月2日(水)より発売(同日レンタル開始)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年12月22日リドリー・スコット監督が1982年に放ち、SF映画界に革命をもたらした『ブレードランナー』(82)。世界中で『ブレラン』チルドレンを生み出した本作の続編『ブレードランナー 2049』(公開中)が35年ぶりに製作されたことは、ある意味、映画界における大事件だった。メガホンをとったのは、『メッセージ』(16)で第89回アカデミー賞監督賞にノミネートされたカナダ人監督ドゥニ・ヴィルヌーヴだ。第83回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『灼熱の魂』(10)、ミステリー『複製された男』(13)、サスペンスアクション『ボーダーライン』(15)など、ヒリヒリした緊迫感に息を呑む人間ドラマを手掛けてきたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。今回製作総指揮に回ったリドリー・スコットは、今後の映画界を担うこの若き才能にバトンを渡したのだ。時代設定は前作の2019年から30年経った2049年。人造人間であるレプリカントと、彼らの犯罪を追う捜査官ブレードランナーとの戦いを描くという設定はそのまま引き継がれ、ハリソン・フォードはブレードランナーのリック・デッカード役を続投し、脇に回った。主人公のブレードランナーKを演じたのは、『ラ・ラ・ランド』(16)のライアン・ゴズリングだ。完成した映画は、既視感たっぷりのわかりやすいハリウッド超大作とは一線を画し、前作の世界観をさらに進化させた圧倒的なビジュアルと、レプリカントの存在意義にも斬り込んだ重厚な作品に仕上がった。――まずは、生ける伝説ハリソン・フォードを演出した感想から聞かせてください。まずは前提として、僕は俳優の仕事をすごく大変だと思っているので、彼らをとてもリスペクトしている。でも、監督として、彼らを恐れてはいけないんだ。僕はあまりにもハリソン・フォードのファンだったので、正直、今回自分が彼を演出しなければいけないことに戸惑ったというか、その事実を受け入れること自体が大変だったよ(苦笑)。でも、彼にとって私は、監督として必要な存在なんだとちゃんと自分に言い聞かせ、ようやく納得した感じだ。実際、ハリソン・フォードは非常に心の広い温かい人だったから、すごくやりやすかったよ。でも、いまだにポスターを見て、自分がハリソン・フォードを演出したんだと実感して驚いてしまうんだ(笑)。――ライアン・ゴズリングの哀愁漂う表情がとても印象的でした。彼とはどんなふうにコラボレートしていったのですか?ライアンとは、撮影前に時間を取ってたくさん話をしたよ。Kというキャラクターの人生がどんなに悲しいか、彼がどれだけ孤独なのかを話し合ったんだ。実際、ライアンの情熱と妥協の無さは現場でもひしひし感じたよ。――監督は、レプリカントと人間との関係性をどう捉えて本作を手がけられましたか?そもそもレプリカントは物なんだ。何かをする目的があって作られたもの。時には人間がやりたくないような作業をする奴隷的な仕事もしてくれる存在だ。だから人間はレプリカントについて同じ市民だとは考えてない。見た目はすごく人間に近いけど、そうではないんだ。ただ、レプリカントにも感情があり、愛情を抱くこともできる。ただし、経験があまりないので、どうしたらいいのかわからない。まるで大人の身体をした子どものようなものだと思う。――Kは、人間ではないジョイに日々癒やされています。2人の関係性についても聞かせてください。ジョイは『ピノキオ』でいえば、ジミニー・クリケット(コオロギ)の役割なんだ。彼を幸せにするために尽力する存在で、なるべくKの欲望に応えようとする。Kがどんどん欲求を高めていくと、ジョイもそれに応えようとして、よりリアルな女性らしくなっていくんだ。でも、一見リアルな関係性に見えても、最終的に彼女は単なる幻覚だっていうことに気付かされるんだ。――ピノキオは最後に本当の人間になってハッピーエンドを迎えます。もしかしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、レプリカントにもそういうふうになってほしいという願望がありますか?そこはネタばれに関することだから何とも答えにくいな(苦笑)。ピノキオと同じように、今回のレプリカントはすごく自由な意志をもって自分の運命についても受け入れようとするからね。それはまさに美しい人間になるのと同等のことだとも思うよ。――『デューン 砂の惑星』(84)をリメイクされるとうかがっていますが、こちらはどんな作品になりそうですか?いや、リメイクするのではなく、原作から新しいバージョンを作るんだ。リメイクは大変だから僕はやりたくないね。でも、原作から新たな脚本を作り、映画化するということで引き受けたんだよ。――では、全く違う作品になるということでしょうか?もちろんだよ。同じような映画を撮るなんてつまらないでしょ。だから楽しみにしていてね。■プロフィールドゥニ・ヴィルヌーヴ1967年10月3日生まれ、カナダ出身の映画監督で脚本家。『渦』(00)、『静かなる叫び』(09)で注目される。『灼熱の魂』(10)は第83回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネート。続いて『プリズナーズ』(13)、『複製された男』(13)、『ボーダーライン』(15)を監督。『ブレードランナー 2049』の後は、『デューン 砂の惑星(仮)』が待機中。
2017年11月02日何かとトレンドに敏感なananweb読者なら、すでにこの秋最大の話題作のひとつとしてチェックしているはずの『ブレードランナー 2049』。公開から35年経ったいまでも“ SF 映画史上最高傑作” と語り継がれている『ブレードランナー』の続編として大きな注目を集めている映画です。そこで、この作品に花を添えた美しきヒロインたちに直撃インタビューしてきました!それは……。アナ・デ・アルマス&シルヴィア・フークス!【映画、ときどき私】 vol. 121本作の主人公であるKはハリウッドきってのセクシーさを誇り、『ラ・ラ・ランド』でも人気のライアン・ゴズリングですが、その恋人役であるジョイを演じたのは、“世界で最も美しい顔100人”ランキングでも常連のキューバ人女優のアナ・デ・アルマス(写真・左)。そして、Kを追い詰める謎のヒロイン役であるラヴを演じたのは、“2017年注目すべきヨーロッパ俳優10人” の1人にも選出されたオランダ人女優のシルヴィア・フークス(写真・右)。今回は、そんな現在大注目の女優2人に本作の見どころやいまの心境について語ってもらいました。まずは、この作品への出演が決まったときのお気持ちは?シルヴィア私が最初にプロデューサーのオフィスで聞いたときには本当に大きな声で叫んでしまって、号泣しちゃったくらい(笑)。というのも、前作は私にとって、人間的にも女優としてもとても重要な映画だったからなの。そして、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とハリソン・フォード、ライアン・ゴズリングといった方々と仕事ができるという喜びと同時に、彼らとこの世界に入り込めるチャンスを与えられたことで圧倒されたのよ。アナ私にとってもすごくエモーショナルな経験だったわ。怖い面もあったからナーバスにもなったけど、こういう映画の一部に自分がなれるということにドキドキするものがあったの。そして、みなさんが期待するような演技をできるようにと心から願ったわね。それに、私が演じたジョイというキャラクターはとても興味深い女性で、好奇心に駆られるようなやりがいのある役柄だったから、オーディションからリハーサル、撮影までの5か月間は一日一日が学びの連続だったわ。いま振り返ってみて、女優としての自分に影響を与えたことは?アナ絶対に変わったとは思うけど、まだわからないの(笑)。でも、いままでに経験したことのないような本当に新しい映画の体験だったわ。技術的にもさまざまなチャレンジがあったし、監督から得ることもあったから、いろいろな新しいものが今回あったはずなんだけど、それがいまの段階では「何か」というのがわからないのよ。きっと、もう少し年を取って振り返ったときにわかるんじゃないかしら。あとは、今回のような映画に参加したことで、今後どういうプロジェクトに関わりたいとか、どういう人たちや監督と仕事をしたいというような私のテイストは変わったと感じているの。だから、次に何するかということにも影響していると思うわ。やはり仕事に対する向き合い方は変わりましたか?シルヴィア私もアナとまったく同感よ。つまり、今回の作品のような魔法ともいえる高いレベルでの才能の集結、そしてそこで生み出されるクリエイティビティといったものを経験してしまうと、「これから先も同じようなものを経験したい」という中毒のような気持ちになってしまうの。私には演者として女性的な色彩を持ったパレットがあるんだけど、今回ラヴという役を演じたことによって、男性的な支配や強さの色彩も持つことができたので、より豊かなパレットを通して演技をできたというのはいままでにはないチャレンジのひとつだったわ。だからこそ、学んだことも多くて本当に素晴らしい体験だったのよ。今回は、ライアン・ゴズリングだけでなく、前作の主人公であるデッカードを演じた名俳優ハリソン・フォードが出演していることも大きな見どころのひとつ。では、ハリウッドを代表する俳優である2人と実際に共演してみて、印象に残っていることは?シルヴィアこれほど経験値があって才能がある役者さんで、彼らほど素晴らしい人はなかなかいないと思うの。ほかのインタビューでも共演者の印象について「本当に素晴らしくて!」というのはよく聞くとは思うし、みなさん「本当かな?」と疑っていると思うんだけど、今回に限っては本当よ(笑)!小さい頃から憧れていたハリソンと初めて一緒に撮影したときはすごくナーバスになったけど、ジョークでずっと笑わせてくれたくらいなの。そんなステキな人柄に加え、2人ともすごく温かいし、クリエイティブになれる場をチームで作ろうとしてくれた役者さんたちだから、一緒に仕事をしていてとても居心地がよかったわ。アナ私はライアンとのシーンがほとんどで、前からいろいろな人が彼のことをすごく褒めていたのを聞いてはいたけれど、それをさらに上を行くほど彼は最高の共演者だったわ!だから、彼が多くの作品に主演しているのには、やっぱりそれだけの理由があるんだと感じたわね。人格者でありエネルギーと才能もあって、そしてものすごく責任感が強くてプロ根性のある人なの。だから、彼がセットにいるだけでみんなを引っ張っていってくれる力になるのよ。それに、すごくおもしろくて人の気持ちをゆったりとさせてくれるような性格でもあるので、彼のようなスターは壁があって絶対に心が通じ合えないんじゃないかとも思ったけど、とても気持ちが繋がりやすかったわね。あと、私の役はいつもセクシーな衣装ばかりだったんだけど、彼はとても気に入ってくれたわ(笑)。撮影中は2人とも役に合わせて髪の色を変えて挑んでいるだけにまるで別人のようですが、さまざまな衣装を身に着けたり、激しいアクションシーンをこなしたりと役作りには苦労もあったはず。最後に、それぞれの役を演じるうえでこだわった部分があれば教えてください。アナ今回、衣装選びのプロセスというのは私にとってはとにかく楽しかったわ。というのも、ものすごい種類の衣装のセレクションで、いろいろな文化からくるアイディアだったり、さまざまなスタイルがあったりして、たくさんのものを試せたというのがおもしろかったの。だからジョイでいることは夢のようだったわ。髪型やメイクアップに関しては衣装と違って、私のキャラクターに対するイメージというのを監督がはっきりと持っていたので、当時私はブロンドだったけど、髪の毛を暗くして前髪を下して欲しいという明確な指示に沿って役作りを進めていったのよ。シルヴィア私は起用が決まったあとに言われたのが、「ラヴはとても強いキャラクターにしたいから筋肉を8キロ付けてください」ということだったの。だから、トレーナーだけでなく、栄養学や心理学の先生もつけて肉体改造をしたのよ。私はもともと細身だったから、筋力をつける作業が必要で、1日6時間ものトレーニングをしていたの。本当に辛くて痛みを感じるものだったんだけど、それがラヴという役を理解するにとても役に立ったわ。というのも、彼女は大きな痛みと葛藤も抱えているキャラクターだったから、限界よりを超えるような運動をすることで、ラヴの自立心を発見できたように思っているの。だから、こうしてみんなで一生懸命やったことがこれだけ世界中の人たちに温かく迎えられて、通じているというのはとてもうれしいことだわ。インタビューを終えてみて……。誰もが一瞬で魅了されてしまうような美貌を持つアナとシルヴィアですが、そんな2人が並ぶととにかく美しすぎるオーラが全開!思わず吸い込まれそうなほどでしたが、とても気さくな人柄で、リラックスしてお話を聞かせてもらいました。それぞれのキャラクターはまったく違いますが、どちらも本作には欠かせない重要な役どころを熱演しているので、ぜひ注目してみてください。この “奇跡” を見逃さずにはいられない!伝説的SF作品としていまなお高い人気を誇る『ブレードランナー』のDNAを引き継いで誕生した新たな傑作。前作を観ている人はもちろん、観ていない人でも楽しめるようになっているので、圧倒的な映像と音楽とともに、心を揺さぶるこの世界観を存分に堪能してみては?ストーリー2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニアでは、レプリカントと呼ばれる人造人間が労働力として製造され、人間社会との危うい共存関係を保っていた。そんななか、危険なレプリカントを取り締まっていたブレードランナーのKは事件の捜査中に巨大な陰謀を知ることになる。そして、その闇を暴く鍵となるのは、30年間行方不明だったかつてのブレードランナーであるデッカードだった。彼が命をかけて守り続けてきた秘密と人類存亡に関わる真実がついに明かされることに……。刺激が止まらない予告編はこちら!作品情報『ブレードランナー 2049』10月27日(金)全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント写真・水野昭子(アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス)
2017年11月01日リドリー・スコット監督が生み出したSF映画の金字塔『ブレードランナー』は、女性キャラクターが重要な役割を担っていた点でも画期的だった。35年ぶりの新作『ブレードランナー 2049』に出演した2人の女優も「その通りね」と大いに頷く。今回、プロモーションのために来日を果たしたのは“世界で最も美しい顔100人”の常連でもある女優のアナ・デ・アルマス、モデル出身で現在はヨーロッパを中心に映画やドラマで活躍するシルヴィア・フークス。現代の神話とも呼ぶべき『ブレードランナー』の世界に足を踏み入れた彼女たちが感じ取ったものとは?■女性には、周囲が期待する以上の“特別な価値”がある(アナ・デ・アルマス)「前作ではショーン・ヤングが演じるレイチェル、ダリル・ハンナが最高にクールだったプリスといった女性キャラクターが輝いていたから、当然、30年後が舞台になった本作にも期待したわ。つまり、今度は私たちが演じる女性像が、どんな進化を遂げているかってね。そして、シナリオを読んで、期待をはるかに超えるキャラクターの魅力に、恋してしまった」。アナは、危険視される旧型の人造人間<レプリカント>を追う捜査官K(ライアン・ゴズリング)の恋人で、唯一心を許すジョイを演じた。「いまも昔も、きっと将来も、社会は女性に対して、何かしら“期待”する部分はあると思うけど、実際には周囲が期待する以上の“特別な価値”があるの。私が演じたジョイは、その象徴的な存在。愛する人のためには、自分を犠牲にすることもいとわない。そんな強い愛と献身の持ち主なの。どこかミステリアスで、複雑な内面をもっている点も気に入っているわ」。■自立した女性像を演じられるのは、本当にラッキーなこと(シルヴィア・フークス)「出演が決まった瞬間、大声で叫んだ後に、号泣してしまった。それくらいうれしかったわ。アナが言う通り、私も女性キャラクターの奥深い描写が『ブレードランナー 2049』の大きな魅力だと思う。Kとジョイの対等な関係がすてきだし、ロビン・ライトが演じたKの上司ジョシも非常に興味深いわ。彼女は『ワンダーウーマン』でも、圧倒的な存在感だったでしょ」。本作では、世界を牛耳る企業家ウォレス(ジャレッド・レト)の右腕として暗躍する最新型のレプリカント、ラヴを演じたシルヴィア。役柄の魅力についてはこう語る。「レプリカントでありながら、決して操り人形ではなく、全権を委任された自立している女性なの。そこがとても『ブレードランナー』的だし、そういうキャラクターを演じられるのは、本当にラッキーなこと。激しいアクションをこなすため、週6日、毎日6時間のトレーニングに励んだ。痛みは絶えなかったけど(笑)、肉体的にも、精神的にも強くなれたわ」。ついに日本でも封切られた『ブレードランナー 2049』が提示する、美しく力強い女性の“未来”に注目だ。ちなみにキャラクターの英語表記はジョイがJoi、ラヴはLuvになっている。単純なJoy(喜び)、Love(愛)ではない点も、意味深で考えさせられる。(text:Ryo Uchida/photo:You Ishii)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月30日SF映画の金字塔が35年ぶりに“新たな物語”を紡ぎだした『ブレードランナー 2049』。リドリー・スコット監督が手がけた前作同様、すでに世界中で深い感動とともに、熱い議論も巻き起こる本作について、9年ぶりに来日したハリソン・フォードはこう語る。「きっと、ファンは私が演じたデッカードが(前作のエンディングで)行方をくらましてから30年、一体どこで何をしていたのか、気になっているはずだ。ただ、俳優としては“空白の30年”について、あえて考えたりしなかった。俳優には、もっとやるべきことがあるし、謎は謎のままがいいんじゃないかな?まるで重要なピースが行方不明になった、パズルみたいなものさ。観終わった観客が議論をし、空白を埋めてくれればいい。それが大切だし、『ブレードランナー』という世界にとっても重要なんだ」。だからこそ1982年の公開以来、ファンは30年以上にわたって『ブレードランナー』を愛し続け、驚きと感動、そして謎に満ちた待望の新作『ブレードランナー 2049』を熱狂的に受け入れた。「まさにその通りだと思うね。ユニークな世界観を舞台に、人間/レプリカントの区別を問わず、複雑な内面を抱えるキャラクターが苦悩する。『人間性って何だ?』ってね。この問いかけに、世代や文化の違いはない。特に前作をいち早く評価してくれた日本は、私にとって特別な国だよ。新たな物語もまた、SF映画としての醍醐味はもちろん、厚みのあるヒューマンドラマとして楽しめるし、その点を私自身も気に入っているんだ」。人間に代わる労働力として開発された人造人間<レプリカント>は度重なる反乱の末、人類に危険を及ぼす存在として、製造が禁止された。時は流れて2049年。人類と新型レプリカントが共存する米ロサンゼルスで、旧型レプリカントの“排除”に奔走する捜査官のK(ライアン・ゴズリング)は、世界の秩序を壊しかねない巨大な陰謀に巻き込まれる。真実へとつながるカギこそ、ハリソン演じる元凄腕捜査官のデッカードだった。「撮影が始まる4年くらい前だね。リドリーから『また、デッカードを演じたくないか?』って電話がきたときは、正直『う~ん』って感じだった。まずはシナリオを読ませてくれって(笑)。で、実際届いた草稿を読んで、本当に心が熱くなるくらい感動したんだ。登場人物のエモーショナルな部分が深く掘り下げられていたし、彼らの関係性も興味深かった。映画の言語は、英語でも日本語でもなく、感情だからね。この物語なら、俳優として貢献したい。そう思えたことが、出演を決めた大きな要因だ」。メガホンをとったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に対しては、「賛辞するには、言葉が足りない」と全幅の信頼を寄せる。新感覚SF『メッセージ』で世界中を衝撃に包み、かつてスコット監督が手がけるはずだった超大作『デューン/砂の惑星』の再映像化にも取り組む俊英だ。「ビジュアルで物語を伝える能力の持ち主。『ブレードランナー』という巨大なキャンバスを扱うだけの自信を持っていて、実際“自分の映画”にしてしまったんだから、すごいと思うね。もちろん、前作への敬意を忘れていない。ドゥニと何作かタッグを組んでいる、撮影監督のロジャー・ディーキンスの仕事ぶりもすばらしい。二人とも(指をパチンと鳴らしながら)一瞬の映像が、1000の言葉にも勝ることを熟知しているんだ」。テクノロジーの進歩によって、現実世界はどんどん『ブレードランナー』化している。「環境破壊や貧富の格差など、暗示的なモチーフは確かにたくさん登場する。2049年のロサンゼルスは、急激な気候変動で海抜が上がったせいで、巨大な壁で守られているし、底辺で暮らす人々は遺伝子組み換え植物で、何とか生きながらえている…。でも、どうかな。私自身はあくまで映画の中の話だと捉えているし、予言だとは思わない。繰り返しになるけど、大切なのは、そこに生きる人々の感情のドラマだからね」。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月26日10月27日公開の映画『ブレードランナー 2049』のジャパンプレミアが24日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が登場した。1982年に公開されて全世界で大ヒットを記録した映画『ブレードランナー』の続編となる本作。フィリップ・K・ディックの小説をベースに、人造人間であるレプリカントと、彼らの犯罪を追う捜査官ブレードランナーとの戦いを描く。前作で主演だったハリソン・フォードが、前作に引き続きブレードランナーのリック・デッカードを、ライアン・ゴズリングが主人公のブレードランナーKを演じている。そんな本作のジャパンプレミアが行われたこの日は、前日の来日会見に続いてハリソン・フォードらが登壇。前作でメガフォンを執ったリドリー・スコット監督(本作では製作総指揮を担当)から電話があったと明かしたハリソン・フォードは「リドリーはあまり電話を掛けない人なので非常に驚きましたが、その時に『デッカードの役をもう一度やる気があるか?』と聞かれました。それから読んだシナリオとストーリーは、素晴らしい出来でしたよ。ライアンが演じているKとデッカードとの人間関係が面白くて、お客さんを震わせるような絆がよく描かれていました」と話し、続けて「その後にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が選ばれ、有能なスタッフが集まり、すべてのお膳立てが整って私がやろうという決心にいたりました」と出演までの経緯を説明した。さらに「ストーリーがとても練られた映画です。私が演じたデッカードはストーリーを語ってますが、描かれている世界は非常に複雑でユニーク。その中で俳優としての私は全体の物語をストーリーテリングするキャラクターです。前作でもその役目でしたが、今回は前作にない、役柄をどう広げていくかということに専念しました。スペシャルな映画で厚みがあり、素晴らしい映画に参加できて非常にうれしく思っています」と笑顔を見せた。前日の来日会見ではスーツ姿だったシルヴィア・フークスだが、この日は胸元全開のセクシーなドレス姿で日本のファンを悩殺。劇中ではこの日のセクシーな姿とは対照的に、ハリソン・フォードやライアン・ゴズリング扮するブレードランナーを執拗に追い詰めるラヴを演じている。「この役を得た翌日からトレーナーがつき、才能のあるチームが作られました。それから週6日、毎日6時間トレーニングが始まり、見かけも強くなって感覚的にも強くなりました」と振り返り、「大変痛みもありましたが、そのお陰で変身することができました。戦闘のシーンも上手く演じられました」と笑顔を見せていた。映画『ブレードランナー 2049』は、10月27日より全国公開。
2017年10月25日SF映画の金字塔が35年ぶりに“新たな物語”を描く『ブレードランナー 2049』のジャパンプレミアが10月24日(火)、都内で行われ、来日中のハリソン・フォード、共演するシルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が出席した。リドリー・スコット監督が手がけた前作『ブレードランナー』から30年後の2049年を舞台に、人類とレプリカントと呼ばれる人造人間の共存を脅かす陰謀を、旧型レプリカントを取り締まる捜査官K(ライアン・ゴズリング)が追求する。ハリソンはカギを握る重要人物として、前作と同じ元敏腕捜査官のデッカードを演じている。映画ファンにとって、まさにアイコンと呼ぶにふさわしいハリソンの登場に、日本の観客も大歓声!ステージ上でもオーラは全開で「この作品を皆さんにお見せできるのは、誇りであり幸せ。日本は前作をいち早く評価してくれた国だからね。本当にありがとう」とうれしい挨拶が飛び出した。スコット監督から、今回のオファーを受けた際は「驚いた」といい、「スコットはめったに電話なんてしてこないからね(笑)。デッカードを再び演じたいかと聞かれて、正直『う~ん』って思ったけど、胸が熱く燃えるようなすばらしいシナリオに圧倒された。それに監督がドゥニ・ヴィルヌーヴなんだから、お膳立てはパーフェクトだよ」と35年ぶりの続投に至る経緯を説明した。傑作SF『メッセージ』でアカデミー賞候補になったヴィルヌーヴ監督は「スコット監督が手がけた第1作に続き、日本文化に強い影響を受けている。未来世界を描くデザインやテクノロジー、衣装に至るまで日本の要素が垣間見られるはず。特に広告看板に注目してほしい」とアピール。「ライアン(・ゴズリング)から『新宿には行ったことあるか?』って聞かされたから、もちろんさって答えたんだ」とふり返った。エレガントなドレスで、プレミアにさらなる華やかさを加えたシルヴィアとアナも、本作には強い思い入れ。「撮影を前に、週6日毎日6時間のトレーニングを受けたわ。マーシャルアーツの特訓も6カ月した。正直、身体的に痛い経験もしたけど、その分、役柄としても自分自身も強くなれた気がするの」(シルヴィア)、「私が演じた役柄には、ミステリアスな要素があるの。映画を観ていない皆さんには説明しにくいんだけど…、彼女がもつ“複雑さ”を演じるために集中したわ」(アナ)と話していた。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月24日米俳優のハリソン・フォードが10月23日(月)、都内で行われた出演作『ブレードランナー 2049』の来日記者会見に出席。35年ぶりとなる新作に出演した理由を「時の流れが人生にどんな影響を与えるのか、演技で表現するのは興味深いから」と語った。SF映画の金字塔である前作『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)から30年後の2049年を舞台に、人類とレプリカントと呼ばれる人造人間の共存を脅かす陰謀を、危険視される旧型レプリカントを取り締まる捜査官K(ライアン・ゴズリング)が追求する。ハリソンはカギを握る重要人物として、前作と同じデッカードを演じている。ハリソンの来日は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のPR以来9年ぶり。『ブレードランナー』が公開された35年前にも日本の地を踏んでおり、「前作が日本で高く評価されたことは、いまもうれしいこと。新作も皆さんに楽しんでもらえれば」とアピールした。今回のオファーは、スコット監督から受けたといい「興味深いと思ったけど、まずは脚本を読まないとね。実際に目を通すと、デッカードをはじめ登場人物たちのエモーショナルな部分が深く掘り下げられて、とても気に入ったよ」と回想。「まるで人生の命題に答えようとしている作品」と語った。会見にはハリソンをはじめ、共演するシルヴィア・フークス、アナ・デ・アルマス、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(『メッセージ』)が出席。大役を担ったヴィルヌーヴ監督は、「名作中の名作なので、興奮とともに緊張を覚えた。僕はもちろん、スタッフ全員が“信者”だから、作品づくりでは、ベストを尽くすとともに、前作への敬意を惜しまず取り組んだ。幸い、僕の車の下に爆弾は仕掛けられていないから(笑)、いまは映画の神様に感謝しているよ」と感慨深げだった。共演する女優陣も「オファーを受けた瞬間、叫び、そして号泣したわ。私にとっても偉大な作品である『ブレードランナー』の世界に入り込めるチャンスを与えられ、圧倒されたし、ハリソンと初めて会ったときは、『なるべく見ないようにしよう』って思ったわ。だって、デッカードであり、ハン・ソロであり、インディなんだから」(シルヴィア)、「まさにそうよね。私が薄手の衣装だったとき、ハリソンは『寒くない?』って紳士的に気遣ってくれた」(アナ)と“伝説”との共演に、いまも興奮を隠せずにいた。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月23日35年ぶりの新作として注目を集める10月『ブレードランナー 2049』。これが期待を大きく超える傑作なのだが、本国では銃乱射事件の影響でプレミアが中止になったり、首位デビューを飾りながら、なぜか「興行不振」のレッテルを貼られたりと“受難”続きだ。実はリドリー・スコット監督が手がけた前作『ブレードランナー』もまた、公開された1982年当時は、その先鋭的な内容とテーマ性が「難解」だとされ、興行が伸び悩んだ。いまではSF映画の金字塔として、幅広いジャンルに多大な影響を与えているだけに、当時の不遇は、早すぎた傑作ゆえの受難といえるかもしれない。同作が残した余白と余韻もまた、賛否両論を巻き起こしたが、ファンが長年議論を重ねることで、結果的には、作品をより豊かで特別なものにした。『ブレードランナー 2049』もまた、明るく軽快なエンターテインメントではないし、1度見ただけで、すべてを理解しきれないハードルの高さはあるかもしれない。それでも、前作が提示した「結局、人間性って何?」という哲学、そして地球の未来に警鐘を鳴らす世界観は35年経っても劣化することはなく、レプリカント(人造人間)の実現にリアリティが増し、人工知能も進歩を遂げた現代だからこそ、そのメッセージはより身近な警告として響いている。見終わったら、自分なりに解釈し、誰かと意見を交わさずにはいられないはず。それが可能なのは『ブレードランナー2049』が前作に負けず劣らず、奥深い傑作だからこそだ。その立役者が『メッセージ』も話題だったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督であるのは言うまでもない。今後はSF作家フランク・ハーバート氏の小説「デューン/砂の惑星」の再映像化でも手腕を振るうことが決定しているが、同作はかつてスコット監督も演出に意欲を見せていた壮大なプロジェクト(それが頓挫した結果、生まれたのが『ブレードランナー』だ)。そんな運命にして必然的なバトンの受け渡しも、非常にドラマチックだ。“次世代への継承”は『ブレードランナー 2049』の重要なテーマにもなっている。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月21日SF映画の金字塔と言われる『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー 2049』が10月27日に公開を迎える。本作のストーリーには、新人ブレードランナー・Kを演じる俳優ライアン・ゴズリングのアイデアが数多く採用されているという。メガホンをとったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、そんなライアンの"ストーリーを作る能力"の凄さを明かした。ドゥニ監督は「素晴らしい役者であるだけでなく、素晴らしいストーリーテラーなんだ」と、ライアンの知られざる一面を明かす。ライアンといえば、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『ラ・ラ・ランド』で歌って踊れてピアノも弾けるというイケメンぶりを披露し、世の女性たちを熱狂させていた。そんな俳優としての華やかな演技力が注目される彼だが、実は自身の出演作『オンリー・ゴッド』(2013)をはじめ、これまでさまざまな作品で製作総指揮や監督・脚本を務めるなど、制作者としてもマルチな才能を発揮している。ライアンは「本作では前作から30年が経過している。だからこそ、登場するのは前作以上に厳しく孤独な世界で、僕が演じるKも複雑さや孤独を十分に知る人物だと思ったんだ」と、ストーリーを考えながら自身の役作りを行ったという。そんな彼について、ドゥニ監督は「僕の映画では、脚本から実際の製作に入る段階で、さまざま変化を加えていくことが多い。そのプロセスにおいて、ライアンは僕にインスピレーションを与え続けてくれた。彼は素晴らしいアイデアの宝庫なんだ」と明かし、彼の意見が本作のストーリーを形付けたとも話した。SF映画の巨匠リドリー・スコットから直々に監督を引き継ぎ、「偉大すぎる『ブレードランナー』の続編に取り組むなんて自殺行為にも等しく、あまりにも大きな挑戦だった」と大きなプレッシャーを感じていたと明かすドゥニ監督。しかし、ライアンの存在により、そんな難しさを跳ね除けられたという。「僕はこの映画で何カ月ものあいだライアンと一緒に仕事をしてきたけど、クリエイティブ面でもライアンがとてつもなく貢献してくれたんだ。ライアンは僕にとってもっとも信頼できるパートナーだ」と、ライアンとの“信頼関係”が本作を誕生させたと明かした。ライアン本人もドゥニと二人三脚でストーリーを築いたことに喜びを感じていたようで、「自分も語り部の一部になってみると、特別なチャンスを手にしていることに気づいたよ。ベストだと思うアイデアは監督と同じで、映画の中にも反映されている。それが見つかるときは本当に楽しいし、2人とも同じ夢を見ていたということが非常に興奮して楽しかったんだ」と語っている。
2017年10月20日“元祖”ブレードランナーを演じたハリソン・フォードやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督ら、現在考えられる最高のキャスト&スタッフが集結した『ブレードランナー2049』。本作で主演を務めるのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたライアン・ゴズリング。歌って踊る“ジャズピアニストのセブ”とはまるで違う新たな魅力を放っており、『ラ・ラ・ランド』でライアンにハマった女子は必見!注目すべき3つのポイントを紹介しよう。『ラ・ラ・ランド』とは真逆!クールな熱演で魅せる本作でゴズリングは、“レプリカント”と呼ばれる人造人間を処分する任務の“ブレードランナー”Kを演じている。エマ・ストーンと共演した『ラ・ラ・ランド』での好演が記憶に新しいライアンには、日本でもハマる人が続出。歌って踊り、3か月の特訓を経て自らピアノを演奏、ジャズ愛あふれる情熱的な姿が印象的だった。だが、本作のライアンは、美女たちに囲まれても常にクール、ブルーの瞳にどこか物憂げな影をまとう、いわば真逆の役どころ。ライアンは、そんなKについて「複雑さや孤独を十分に知る人物」と語っており、『ラ・ラ・ランド』では見られなかった新たな一面が見られそう。クールで落ち着いたライアンに魅了されること間違いなしだ。超大物スター、ハリソン・フォードとの初共演また、本作はライアンとハリウッドの大スター、ハリソンとの初共演も話題となっている。ハリソンは『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロや、『インディ・ジョーンズ』シリーズのインディ・ジョーンズ博士など、時代を超えて愛されるキャラクターを数多く演じている超大物。ライアンは大先輩のハリソンについて、「ハリソンは本当に偉大な映画俳優だよ。後にアイコンとなるような素晴らしい映画を作り続けてきたし、そうした作品の多くは何年か経つと話題がまた再燃するが、ハリソンも作品と同じくゆるぎない存在だと思う」と、その偉大さをひしひしと感じていた様子。一方、ハリソンも本作の脚本を読んだ段階で、K役にはライアンがいいと提案したそうで「脚本を読んだときにライアンが演じるのがベストだと思ったんだ。そうしたらすでにライアンと交渉していることを知ったんだよ。彼と共演できて本当に嬉しかった」とその才能を認めている様子。豪華な顔合わせのハリウッド2大スターの共演は見逃せない。さらに、彼らに“レプリカント”(人造人間)の創造主ウォレスを演じるジャレッド・レトがどう関わるのかも気になるところ。想像を遥かに超える“未来の姿”もちろん本作の魅力はキャスト陣だけでなく、想像をはるかに超えた“未来の姿”を描いていることもその1つ。巨匠リドリー・スコットがメガホンを取り、1982年に公開された前作『ブレードランナー』は、2019年のロサンゼルスを舞台に、車が空を飛んでいたり、人類が地球から宇宙に移住したりする近未来が斬新な形で描かれた作品だった。しかし、公開当時は評価が高かったわけではなく、時間をかけてファンを獲得、現在では“SFの金字塔”といわれ、カルト的人気を誇っている。現在の映画界のみならず、アニメやゲームなどのカルチャーに少なからず影響を与えてきた1作だ。その理由の1つを、ハリソンは“予見的な作品”だったからだと語る。「前作では、いつか現実になるといわれていたテクノロジーを見せたんだ。それが実際にテクノロジーが進化することで、映画で語られたことが現実のものとなっていった。いろんな意味で予見的な作品だったと思う」。今回の舞台は2049年であり、前作から30年後の設定となる。本作では、誰もまだ見たことがない未来の姿が描かれており、圧倒的な映像美をよりパワフルに引き継いだ、その世界観も気になるところだ。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月19日SF映画史上最高傑作として語り継がれる『ブレードランナー』の待望の続編となる『ブレードランナー 2049』。本作では、ハリウッドの伝説的俳優ハリソン・フォードが、彼の代名詞の1つとも言える“ブレードランナー”デッカードを35年ぶりに熱演、まもなく来日することも話題を呼んでいる。一方、本作の新たな主人公として、同じく“ブレードランナー”である“K”を演じるのが、いま映画界席巻する俳優ライアン・ゴズリングだ。実はライアンは、ハリソンから直々にアドバイスをもらっていたことが分かった。これまで、ラブストーリーからコメディ、ミュージカルまでこなすハリウッド屈指の演技派ぶりを発揮してきたライアン。だが、“SF映画の金字塔”の続編で描かれる近未来の世界は、まだ見ぬ新境地だったという。ライアンといえば、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた『ラ・ラ・ランド』では、ジャズピアニストを目指す青年を熱演。猛特訓したという歌・ダンス・ピアノの腕前を披露し、世の女性たちを熱狂させた。それ以前にも、恋人を一途に思う青年や、リアルドールを彼女だと思い込む若者、寡黙なドライバー、中年男性に恋愛テクニックを享受するチャラ男など、稀に見る難役を次々とこなし、アカデミー賞ノミネート2回、ゴールデン・グローブ賞受賞1回(ノミネート3回)を誇っている。とはいえ、彼の圧倒的な演技力を持ってしても、革命的SF映画『ブレードランナー』で描かれた“人間とレプリカント(人造人間)”の世界や、新たな主人公“ブレードランナー”Kのキャラクターへの理解は難しかった様子だ。「これまでとは全く違う環境でいて、前作『ブレードランナー』と比べても、もっと残忍で孤立していて毒にあふれる、極端な世界になっていた」と、これまで経験した作品とも、前作とも異なる世界だったと語る。そんな思い悩むライアンを救ったのが、かつての“ブレードランナー”デッカード役ハリソンからの助言だったそう。「『あまり前作を大事にし過ぎないほうがいい。自分の映画として演じるんだ』と言ってくれたんだ」と、本作の主人公“K”を演じ切れた秘密を明かすライアン。ハリソンからの直々のアドバイスを受け、挑んだブレードランナー“K”。ライアンが魅せる新境地を見逃さないで。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年10月04日先日公開された、渡辺信一郎監督の短編アニメ「ブレードランナー ブラックアウト 2022」も記憶に新しい『ブレードランナー 2049』。このほど、『ブレードランナー』から本作へ至る“空白の30 年間”を描く短編の1つとして、ジャレッド・レトが主演を務め、リドリー・スコットの息子ルーク・スコットが監督した「2036:ネクサス・ドーン」が新たに解禁となった。“空白の30 年間”を描く3つのエピソードが存在すると、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が語り始める本映像。今回は、人間そっくりの人造人間=レプリカントの創造主ウォレス役のジャレッドが怪演をみせる、“2036年”エピソードの衝撃映像が新たに到着した。前作から本作の舞台“2049年”に至るまでの空白の30年間。デッカード(ハリソン・フォード)が姿を消した後の世界では、レプリカントは寿命を持たないよう改良されていた。しかし2022年、アメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、食物の供給がストップ。世界中がそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、レプリカントの製造は法令で禁止に。そんな中、この世界のピンチを救ったのが科学者ウォレス(ジャレッド・レト)だった。彼は人工農法によって食糧難を解決するエコシステムを開発。さらに、以前レプリカントを製造していたタイレル社を買い取り、ウォレスは新型レプリカントの製造を始めていた――。舞台となるのは、デッカードが恋人の女性レプリカントと共に姿を消してから17年後の2036年。そこでは、レプリカントの新たな創造主となる科学者ウォレスが、巨大な陰謀を目論んでいた。映像には、ウォレスがレプリカント製造禁止法に反して製造した、新型レプリカント「ネクサス9」について説明する姿が収められている。彼の話から分かるのは、新型レプリカントは「顧客の要望に応じた寿命を持つ」「反抗することも逃亡することもない」「ただ従うのみ」という“完成されたもの”だということ。そして映像のラストは、“レプリカント禁止法”を廃止させるべく、従順さを主張しながら自ら命を絶つレプリカントと、「ここで下される決定は、世界の命運を左右する。さて、どうする?」と迫るウォレスの、衝撃の展開で締めくくられている。2036年に起こったこの出来事は、ウォレスが“なぜレプリカントを製造しているのか”が語られ、2049年に“人間とレプリカントの境界線が崩れ去る”発端のエピソードとなっている。そして13 年後の世界では、ブレードランナー“K”(ライアン・ゴズリング)がウォレスの巨大な陰謀を知ることになる。この映像を監督したのは、『ブレードランナー』を監督した“SF 映画の巨匠”リドリー・スコットの息子、ルーク・スコット。デビュー作のSFアクションスリラー『モーガン プロトタイプ L-9』をはじめ、“ブレードランナー”を意識させる“人工生命体”を題材にしてきたルーク監督は、本作では製作総指揮を務める父と満を持しての“親子共作”を果たしている。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月29日「カウボーイビバップ」「アニマトリックス」などで知られる渡辺信一郎監督が、ハリウッドからオファーを受けて製作した『ブレードランナー 2049』の前日譚となる短編アニメ「ブレードランナー ブラックアウト2022」。その本編がついに完成し、コンセプトアートとともに、本日“20時49分”より世界に先駆けて初お披露目された。この短編アニメは、前作の舞台である2019年から本作の2049年にいたるまでの“空白の30年間”において、重要な鍵を握る2022年に発生した“大停電(ブラックアウト)”が語られる。このたび到着したコンセプトアートは、近未来的な世界観はそのままに、渡辺監督ならではのシャープな感性とスタイリッシュさが加わったビジュアル。その圧倒的なビジュアルは、実写を凌ぐほどの臨場感だ。さらに、渡辺監督が「アニメ版を制作するにあたり気をつけたのは、『ブレードランナー』に最大限のリスペクトを払うこと」と語っていたように、元祖『ブレードランナー』にも登場していた、パンアメリカン航空のロゴマークや、知る人ぞ知る“強力わかもと”を彷彿とさせる和装の女性が映る電子広告も確認でき、ディテールの部分も見逃せない。この壮大かつ意味深なコンセプトアートと共に、待望の短編アニメ本編も『ブレードランナー 2049』のタイトルにちなみ、20時49分より日本先行で世界初公開。同作と映画がどのように繋がっていくのか、期待が膨らむ。■「ブレードランナー ブラックアウト2022」ストーリー本作には、謎に包まれた男性イギー(声:松田健一郎)と美少女トリクシー(声:青葉市子)、2人のレプリカントが登場し、“大停電”の驚くべき真相が明らかになる。2022年、労働力として製造された、人間と見分けがつかないほどの人造人間“レプリカント”は寿命を持たないよう改良されていた。そんな彼らが、“人間になるために”起こしたのが“大停電=ブラックアウト”だった。イギーたちは、大停電によって世界中の電子機器をシャットダウンさせ、レプリカントにまつわる全てのデータを抹消することで“人間とレプリカント”の境界線を崩そうとしたのだ。イギーの口から明かされるその衝撃のシナリオに、レプリカントであるはずのトリクシーは、「私たち人間になれるの?」と“ブレードランナー”の根幹を揺るがす言葉を放つ。やがて、彼らの計画が実行されたとき、世界は暗闇に包まれ、電子的なデータはほとんどすべて破損、レプリカントの製造は禁止された。さらに、アニメの中では、このイギーが軍から脱走したレプリカントの1人だったことが明らかに。驚くべきことに、彼と同じく軍から逃げ出したレプリカントとして、映画にも登場するサッパー(演:デイヴ・バウティスタ)が映し出されている。どうやら彼は、映画で明かされる“衝撃の事実”に関わる1人であるようだ。レプリカントの彼らが起こした“人間になるため”の大停電は、その後、どんな影響をもたらしたのか?そのてん末が、映画本編で描かれることになる。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月26日「丸の内ピカデリー爆音映画祭」が、2017年10月13日(金)から11月10日(金)まで丸の内ピカデリー3にて開催される。2017年3月の第1回開催での好評を受け、再び丸の内ピカデリーにて行われることとなった「爆音映画祭」。「映画は"音"でもっと楽しめる!」をコンセプトに、話題の最新作から名作までを4週間に渡って一挙爆音上映する。作品、シーンごとに適した音響調節が為され、臨場感たっぷりの映画鑑賞が楽しめる。中でも是非"爆音"で堪能してほしい作品は、SF映画史上最高傑作との呼び声高い『ブレードランナー』の未公開シーンなどを追加した『ブレードランナー ファイナル・カット』と待望の続編『ブレードランナー 2049』だ。他にも、2009年に起きた飛行機不時着水事故の知られざる事実を実写化したクリント・イーストウッド監督作『ハドソン川の奇跡』や、『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督が「ダンケルクの戦い」での若き兵士たちを描いた『ダンケルク』、人気若手俳優・菅田将暉主演による寺山修司原作『あゝ荒野』など、話題作を早くも"爆音"で堪能できる絶好の機会となっている。【詳細】丸の内ピカデリー爆音映画祭開催期間:2017年10月13日(金)~11月10日(金)場所:有楽町マリオン新館 5F「丸の内ピカデリー3」住所:東京都千代田区有楽町2-5-1TEL:03-3201-2881料金:各作品によって異なる上映作品:ブレードランナー 2049(初)/ブレードランナー ファイナル・カット(初)/ダンケルク/インターステラー/インセプション/フルメタル・ジャケット/2001年宇宙の旅/マッドマックス 怒りのデス・ロード/マッドマックス2/ハドソン川の奇跡(初)/ジャージー・ボーイズ(初)/IT / イット"それ"が見えたら、終わり。(初)/悪魔のいけにえ/地獄の黙示録 劇場公開版/キングスマン/メッセージ/あゝ荒野<前篇・後篇>(初)/超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか/この世界の片隅に※チケット価格やスケジュールに関しては公式HPを確認チケット購入方法:各入場券は2017年10月2日(月)17時より丸の内ピカデリー公式HPにて、劇場窓口は3日(火)営業開始時間より発売開始(但し、残席がある場合に限る)
2017年09月25日1982年公開の『ブレードランナー』の続編となる、ライアン・ゴズリング主演『ブレードランナー 2049』が来月、日本でも公開される。この度、公開に先立ち、本作で“ブレードランナー”デッカードを再び演じるハリソン・フォードが来日することが決定。デッカードとして35年ぶり、映画のプロモーションとしては9年ぶりの来日となる。今回来日することが明らかになったのは、『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、数々の代表作を持ち、数々の作品で来日を果たしてきたハリソン。一昨年には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で30年ぶりにハン・ソロを演じ、来日にも期待が集まったが残念ながらその夢は叶わず…。そんな彼が俳優人生の集大成ともいえる古希を迎えて以後、初の来日に選んだキャラクターが、ハン・ソロ、インディ博士と並ぶ彼の代名詞であり、自身の人気を確立させたこのブレードランナーの“デッカード”だ。ハリソンがデッカードとして来日するのは今回が2度目で、前作で来日した際は、インタビューで「デッカードは、これまでのインディ・ジョーンズやハン・ソロとは違ったタイプの男なんだ」と自ら語っていた。さらに“世界で最も美しい顔100人”の常連のアナ・デ・アルマス、モデル出身の世界が認める美貌とマルチな演技力を持つヨーロッパが誇る“魅惑の美女”シルヴィア・フークス、約半年ぶりの来日となるヴィルヌーヴ監督らの来日も決定!来月10月18日(水)実施予定のジャパンプレミアにて、日本のファンの前に登場するようだ。ファンの間では、前作の公開から30年以上経ったいまなお、“恋人である女性レプリカント(人造人間)と共に姿を消したデッカードの行方”や“デッカードの正体”など、様々な謎について議論が繰り広げられており、そして本作ではデッカードの抱える“秘密”が新たに明らかになるとのうわさもあり、この来日で“全世界未解禁の衝撃的な事実”がハリソンの口から飛び出すことも期待せずにはいられない。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月21日SF映画の金字塔と言われる『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー 2049』(10月27日公開)で"ブレードランナー"デッカードを演じる俳優のハリソン・フォードが来日することがこのほど、明らかになった。映画のプロモーションとして9年ぶり、"ブレードランナー"としては35年ぶりの来日となる。「スター・ウォーズ」シリーズや、「インディ・ジョーンズ」シリーズなど、数々の代表作を持ち、幾多の作品で来日を果たしてきたハリソン・フォード。御年75歳でありながらハリウッドの第一線で活躍を続ける“レジェンド俳優”は、老若男女、全世界で圧倒的な人気を誇っている。そんな彼が、俳優人生の集大成ともいえる70歳(古希)を迎えて以後、初の来日に選んだキャラクターは、ハン・ソロ、インディ博士と並ぶ彼の代名詞であり、自身の人気を確立させたブレードランナーの“デッカード”となった。「ブレードランナー」で現在にも続くカルト的人気を支えているのが主人公“デッカード”だ。ハリソンがこの“デッカード”として来日するのは今回が2度目。1982年、前作『ブレードランナー』で来日した際は、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(80)、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)と大ヒット作へ立て続けに出演した直後のタイミングで、“人気絶頂のハリウッド俳優”に日本中が大注目。当時のインタビューでは「デッカードは、これまでのインディ・ジョーンズやハン・ソロとは違ったタイプの男なんだ」とハリソン本人が語り、彼の新たな魅力に日本中が沸いた。一昨年には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で30年ぶりにハン・ソロを演じ、来日にも期待が集まったが、残念ながらその夢は叶わず。そんな「スター・ウォーズ」でさえ実現しなかった来日が、「ブレードランナー」で果たされる。さらに、“世界で最も美しい顔100人”の常連で、そのセクシーでキュートすぎる容姿が話題になりそうなアナ・デ・アルマス、モデル出身の世界が認める美貌とマルチな演技力を持つ"魅惑の美女"シルヴィア・フークス、前作『メッセージ』以来、約半年ぶりの来日となるハリウッドの新鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らの来日も決定。ハリソン・フォードら豪華キャストと監督は、10月18日実施予定のジャパンプレミアにて、日本のファンの前に登場する予定だ。
2017年09月21日ハリソン・フォードが“ブレードランナー”デッカードを再び演じ、ライアン・ゴズリングが新たな“ブレードランナー”Kを演じることでも話題の『ブレードランナー 2049』。このほど、前作から本作の舞台2049年に至るまでの“空白の30年間”のエピソードを描くショートフィルムの制作が決定。その内の1本を、海外でも高い評価を得る監督・渡辺信一郎が手がけることになった。前作を生み出したリドリー・スコットが製作総指揮に回り、『メッセージ』『ボーダーライン』の鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督が務める本作。このたび、前作の舞台である2019年から、本作の舞台2049年に至るまでの空白の30年間をショートフィルムで描くことになった。その内の1エピソード「ブレードランナー ブラックアウト2022」を手がけるのが、本作の制作スタジオであるAlcon Entertainmentから直々のオファーを受けて抜擢された、「カウボーイビバップ」「アニマトリックス」「サムライチャンプルー」などで知られるアニメ監督・渡辺信一郎。描かれるのは、2022年、アメリカ西海岸で発生した原因不明の大規模停電“ブラックアウト”。レプリカントの製造が法によって禁止される、重要な転機となる出来事だ。本アニメーションの制作は追い込みに入っており、今回、その制作現場を垣間見ることのできる予告映像も到着。「アニメ版を制作するにあたり気をつけたのは、『ブレードランナー』に最大限のリスペクトを払うこと」という渡辺監督のコメントとともに、監督の描く“2022年”の世界もちらりと目にすることができる。短編アニメーション「ブレードランナー ブラックアウト2022」は9月26日(火)に解禁予定。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月15日SF映画の金字塔と言われるリドリー・スコット監督の『ブレードランナー』(1982年)と、続編『ブレードランナー 2049』(10月27日公開)の"空白の30年間"を埋める短編アニメの制作が決定。そのエピソードの一つを、『カウボーイビバップ』、『アニマトリックス』などを手掛けた渡辺信一郎監督が担当することがこのほど、明らかになった。前作から本作の舞台"2049年"に至るまでの空白の30年間──人造人間レプリカントを追う捜査官"ブレードランナー"のデッカードが姿を消した後の世界では、レプリカントは寿命を持たないよう改良された。しかし2022年、アメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、食物は供給がストップ。世界中がそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、レプリカントの製造は法令で禁止された。そんな中、この世界のピンチを救ったのが、科学者ウォレス(ジャレッド・レト)だった。彼は人工農法によって食糧難を解決するあらたなエコシステムを開発。さらに、以前レプリカントを製造していたタイレル社を買い取り、ウォレスは新型レプリカントの製造を始め、“レプリカント禁止法”の廃止を実現させた。2022年の大停電=“ブラックアウト 2022” ――そのとき、一体何が起こったのか? その“前奏”をひとつの作品として描くため、渡辺監督は『ブレードランナー 2049』の制作スタジオである Alcon Entertainment からオファー受け、短編アニメーション「ブレードランナー ブラックアウト 2022」を制作することが決定した。このたび同アニメの予告映像が公開され、渡辺監督の「アニメ版を制作するにあたり気を付けたのは、『ブレードランナー』に最大限のリスペクトを払うこと」とのコメントとともに、渡辺監督の描く世界が一部お披露目された。同アニメは、9月26日にお披露目される予定だ。
2017年09月15日リドリー・スコットが製作総指揮を務め、『メッセージ』でアカデミー賞監督賞にノミネートされた鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとる『ブレードランナー 2049』。このほど、ライアン・ゴズリングやハリソン・フォードらが集結した日本版ポスターが完成、ストーリーの一端が明らかとなった。このたび、お披露目された日本版ポスターは、新たな“ブレードランナー”K役のライアンと、かつての“ブレードランナー”デッカードのハリソンが背中を合わせて並ぶ、インパクト抜群なビジュアル。科学者ウォレス役のジャレッド・レトに、アナ・デ・アルマス演じる謎の美女の姿も!また、中央に書かれた「知る覚悟はあるか――。」という意味深な言葉も目を引く。前作『ブレードランナー』(’82)では、人類への反乱を目論み、社会に紛れ込んでいる違法なレプリカントを処分する役目の捜査官=“ブレードランナー”であるデッカードをハリソンが演じ、斬新でありながらどこか現実的な世界観はSFの金字塔となった。そして、公開から30年以上経ったいまもなお、ファンの間で物議をかもしているのが、恋人である女性レプリカント(人造人間)と共に姿を消したデッカードの行方や、彼の正体などの謎、人間と見分けのつかない存在である“レプリカントの是非をめぐる”論争だ。長年、決着がつかなかったさまざまな“謎”があるだけに、重大な“真実”が明かされることを示すポスターには期待値は高まるばかり。本作の舞台となるのは、“2019年”を描いた前作から30年後、“2049 年”の世界。空白の30年間、つまりデッカードが姿を消した後の世界では、レプリカントは制約のない寿命を持つように改良されていた。しかし2022年、アメリカ西海岸で原因不明の大規模停電が発生し、財政や市場は世界的に停止、食物の供給は切迫。世論はそれを“レプリカントが原因”と非難したことで、社会ではレプリカントの製造を禁止する法令が出されてしまう。その世界的危機を救ったのが、ポスターでもひと際険悪な表情を見せている理想主義的な科学者ウォレス(ジャレッド)。彼は2025年、遺伝子組み換え食物を開発し、世界的な食糧危機を終焉させた。さらにウォレスは、以前レプリカントを製造していたタイレル社の負債を買い取り、2036年の“レプリカント禁止法”の廃止と共に、新型レプリカントの製造を始める。ロサンゼルス市警の“ブレードランナー”K(ライアン)は、違法レプリカント“処分”の任務にあたる最中、レプリカント開発に力を注ぐウォレスの“巨大な陰謀”を知る。その陰謀を暴く重要な鍵を握るのが、30年間行方不明だったブレードランナー“デッカード”なのだった――。彼が命をかけて守り続けてきた“秘密”とはいったい何なのか?デッカードがこつ然と姿を消してから30年、我々は“封印された真実”を目の当たりにすることになる。『ブレードランナー 2049』は10月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年09月08日