6月17日、厚生労働省は初めて行った更年期障害に関する意識調査の結果を発表。それによると、50代女性で「更年期障害の自覚症状がある」と答えた人は38.3%いるにもかかわらず、「医療機関を受診して更年期障害と診断された」と答えた人はわずか9.1%。つらい症状があっても病院にかからない人が多いという実態が浮き彫りになった。「更年期障害は治療すれば治るということを知らない人がたくさんいるのだろうと思います。『この程度で受診したら笑われるのでは』と、医療機関を受診することをためらったり、治療のイメージを持てなかったりする人が多いのでしょう」こう語るのは、よしかた産婦人科の善方裕美院長だ。更年期障害とは、閉経前後の約10年の間に「エストロゲン」という女性ホルモンの低下によって引き起こされる、ホットフラッシュやめまい、イライラや気持ちの落ち込みなどの症状が日常生活に支障をきたす状態のこと。つぎのチェックリストで1つでも当てはまる項目があり、日常生活に支障が出ていたら更年期障害の可能性が高いという。〈更年期の不調チェックリスト〉□ 顔がほてる□ 汗をかきやすい□ 息切れ、動悸がする□ 怒りやすい、すぐにイライラする□ くよくよしたり、憂鬱になったりすることがある□ 頭痛、めまい、吐き気がよくある□ 疲れやすい■本誌女性記者も、治療約1カ月で劇的改善「更年期障害と診断された場合、治療法として代表的なものが、『ホルモン補充療法(HRT)』。加齢とともに少なくなった女性ホルモンを体内に投与することで更年期障害の症状が改善されるのです」そう教えてくれたのは、成城松村クリニックの松村圭子院長。本誌の女性記者も、ホットフラッシュやめまいなどのひどい更年期障害の症状に悩まされていたが「ホルモン補充療法」を行い、処方から1カ月ほどで症状が劇的に改善した経験がある。そんな「ホルモン補充療法」とはいったいどんな治療法なのだろうか。前出の松村先生に解説してもらった。「不足してしまったエストロゲンを体内に補充する治療ですが、エストロゲンだけを補充すると、子宮内膜が厚くなり、子宮体がんを発症するリスクが高まってしまうことに。そのため、エストロゲンによる子宮内膜の増殖を抑えるためにプロゲステロンという黄体ホルモンも併用します」更年期障害の自覚があり、ホルモン補充療法を受けたいと思った場合、どのような診断を経て処方してもらえるのだろうか。【1】カウンセリング・血液検査悩まされている症状が、更年期障害によるものであるかを見極める。判断基準の一つとして女性ホルモンなどの数値を測る血液検査を行う。「更年期の症状は200種類もあるといわれているので、本当にそれが更年期によるものなのか、まずはじっくりカウンセリングを行います。また、血液検査でE2というエストロゲン値と、エストロゲンを出すように促すFSHというホルモン値を参考にすることもあります。それらを総合的に判断して、更年期障害かどうかを診断していくのです」(善方先生)【2】乳がん・子宮がんの検査診断されてもすぐに薬が処方されるのではなく、治療を行っても問題ないか、持病や病歴を必ずチェックする。「乳がん、子宮頸がん、子宮体がん検診で異常がないか確認しておくことは必須。ホルモン補充療法で投与する女性ホルモンが、病気の進行や再発のリスクを招く場合があるためです。ほかにも心筋梗塞や脳卒中の病歴がある人も受けられないため、事前に確認を行います。がん検診の場合、1年以内の検診の結果があれば検査を新たに行わなくてよいので、自治体が行っている検診を定期的に受けておくのがオススメです」(松村先生)【3】自分に合った処方薬を選ぶホルモン補充療法の処方薬はさまざまで、「貼る」「塗る」「飲む」の3つのタイプがある。〈貼る〉:腹部などに貼ることで皮膚から直接血管に吸収されるため、胃腸や肝臓への影響が少ない。併用する黄体ホルモンが配合されたものが手軽で人気。〈塗る〉:ジェルもしくはクリーム状の薬を塗ることで皮膚から血管に吸収され、胃腸や肝臓への影響が少ない。併せて錠剤の黄体ホルモンを服用する。〈飲む〉:錠剤を飲むタイプで薬の増量や減量が簡単。ただし、薬は胃腸から吸収され、肝臓を通って血液中に入るため、胃腸や肝臓の弱い人には不向き。■初めての場合はどのタイプ?初めての場合はどのタイプがよいのか。「処方薬には大きく分けてパッチ、ジェルといった経皮薬と、錠剤などの経口薬があります。皮膚から直接血管に吸収される経皮薬から始める人が多いですね。というのも、飲むタイプとは異なり、胃腸や肝臓を通らないため、臓器への負担を減らすことができるから。パッチタイプであれば、基本的に錠剤として併用する黄体ホルモンもパッチで一緒に投与できるため、初めての方でも手軽に始めやすいのです」(善方先生)かかる費用も気になるところだがーー。「保険適用となっているため、基本的にどのタイプでも、診察代を除いて、月1000~2000円程度で続けることができます」(善方先生)副作用についてはどうだろうか。「不正出血、下腹部や胸の張りといった副作用はありますが、生理2日目のような大量の出血が続くことはまれで、生理の終わりかけの量の出血が数日続く程度。それも続けるうちに治まってくる場合が多いです」(善方先生)長い間治療を続けることでがんへの影響などはあるのか。日本産科婦人科学会と、日本女性医学学会による『ホルモン補充療法ガイドライン』によると、ホルモン補充療法が乳がんのリスクに与える影響は小さいと指摘している。「がんになるリスクはほとんどないと考えられます。乳がんに関しては、治療していない人に比べて、1.3倍ですが、治療薬の使用期間が5年未満の人であれば、リスクは治療していない人と変わりません。喫煙や飲酒の習慣のほうが影響が大きいというデータもあるほどです」(善方先生)■髪や肌のツヤがアップする美容効果もそして、症状が改善されるほか女性にとってうれしい“副効果”もあるという。「血管の老化を抑えてくれるというメリットがあります。骨粗しょう症の予防にも効果がありますし、抜け毛で悩んでいた患者さんの髪のツヤが戻った、肌の調子もよくなったと、という声も聞きます。更年期障害の症状を改善するのが目的ですが、美容的効果もあるのです」(松村先生)適切な治療を受けることで得られるメリットは大きい。つらい症状に悩まされている人たちにとって、検討してみる価値はありそうだーー。
2022年07月01日今までアクティブ人間だったこの私が、50歳を過ぎたあたりからなんだか無気力に? 頑張りたいけど頑張れないなんてうそでしょう?! 更年期かもしれない症状に戸惑う私の体験談です。頑張りたいのに頑張れない…いつも予定ぎっしりのアクティブ人間いつも忙しく動いていないと気が済まない回遊魚のような人、たまにいると思いますが、私がまさにそれ! 昨年ついに50歳になりましたが、元気いっぱいで童顔なこともあり「30代に見える」とお世辞を言われることもあります。10年前に趣味が高じてネットで園芸店を開店、YouTuberとしての活動も始めて順風満帆にやっています。イベントなどで「タフなあなたが来ないと盛り上がらないよ」とおだてられれば、忙しくても予定を空けて飛んでいき、期待に応えたくなってしまう性分です。また、休日で家にいるときでも、常に予定を立てて朝からフル回転です。掃除、洗濯、風呂掃除などの家事をはじめ、メダカのお世話、庭の草刈りやガーデニング、ウォーキング。そして、ライフワークとしている子どもの福祉のボランティア活動など、毎日予定がぎっしり。おなかが空くのでモリモリ食べて快食快便! 夜、布団に入れば即熟睡の充実した日々を送っていました。ある日ふと気付いたらもう夕方に!?そんな私でしたが、50歳を過ぎてからなんだか毎日、頭や体が重い。病気というほどではないのだけど、いわゆる不定愁訴というものでしょうか? 1日中ハッスルすると、しっかり寝ても翌朝疲れが抜けず、めまいがする日もあります。ある日、良いお天気なのであれもこれもやろうと思いながら、朝、夫を見送ったあと、パジャマを脱いで着替えていました。だるさからソファの上でしばしスマホをチェック……。ハッと我に返ると市の16時のチャイムが鳴っていました。なんと上だけ着替えて、下はパジャマのズボンのまま、気付いたらもう夕方になっていたのでした。遊びや仕事に誘われても、おっくうで断りがちに……。コロナ禍を差し引いても、明らかに不参加が増えていきました。今まで予定をしっかりこなしていた私は一体どこへ行ってしまったのでしょう。イベントに出店したり、ガーデニングをしたり、ウォーキングをしたりと、やりたいことはたくさんあったはずなのに!頑張りたいけど頑張れない。まるでダメ主婦になってしまった自分に焦りを感じました。そして、ひょっとして更年期障害の症状なのでは?! と思うようになりました。私の体質では大豆イソフラボンは効果なし更年期の症状は人それぞれだと聞きます。私ももう50歳、いつ更年期症状が表れてもおかしくありません。しかし、病気の症状がないのに婦人科へ行くのはハードルが高いもの。まずはサプリから始めてみることにしました。よく耳にする大豆イソフラボン。納豆などからも摂取できるそうですが、サプリで飲んだほうが手っ取り早いので、自分に合っているのではないかと思いました。良いサプリがないかネットで検索していると「日本人は大豆イソフラボンを飲んでも効果がない人が半数ほどいる」という驚きの情報が! 大豆イソフラボンが体内でエクオールに変換されない体質だと、更年期障害改善の効果は期待できないというのです。検索を続けると、体内でエクオールを作れるか調べる尿検査キットが4,000円ほどとそんなに高くない値段で売っていたので、早速注文して試してみました。その結果「あなたはエクオールをつくれていませんでした」の非情の文字が……。私の測定数値は0.4μM(マイクロモーラー)で、この検査では、1.0μM以上ないと大豆イソフラボンの効果が期待できないと書かれています。大豆イソフラボンサプリを購入しても、私の体質では無駄になってしまうことがわかったのでした(腸内細菌が増えれば体質が変わることもあるそうです)。まとめエクオールサプリを飲めば直接摂取できるので心配は無用なのですが……大豆イソフラボンよりエクオールサプリのほうが、値段が高いのが残念なところ。腸内細菌が活発になればエクオール変換できるようになることもあるそうなので、腸内の菌活も同時に進めてみようと思っています。そして、年齢にあった予定を組むことも大事なのかな、と思うようになりました。若いころは行動範囲を広げることが良いことのように思っていましたが、自分の身の丈に合わせて行動範囲を狭めることも、時には必要かもしれません。まだ若い気でいるのでなかなか諦められませんが、少しずつ調整していこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。マンガ/きびのあやとら著者/こぴあ(50歳)園芸店店主。園芸ライター。県の里親として虐待児童の一時保護など児童の福祉に携わる。主に1歳前後の里子がお泊りに来るので、日々奮闘中!
2022年06月24日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第42話。10代のころ、エスニックファッションを決め込んでいたおばさんを見たやましたさん。自分も年を取ったらその路線で行こうと思っていたようですが……。★関連記事:「何か違くない?」ファッション迷子の入り口は30代から始まっていて… #脱力系ゆる更年期日記 41ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。ピッチピチの10代だったころ、近所にいつもエスニックファッションを決め込んでいるすてきなおばさんがいました。そして、そのおばさんを見て私はこう思っていました。「私も年取ったら、エスニックファッションをすればいい!」移り変わりが激しいはやりの服と違って、エスニックファッションだったらはやり廃りもなく、年齢を気にすることなくおばあちゃんになってもファッションを楽しめるのではないか……そう思っていました。そして30年近くがたち、40代でファッション迷子真っただ中だった私は、若かりしころに自分が言ったことを思い出し、そっちの方向にかじを切ってみました。頭の中では、あの近所のすてきなおばさんを想像しつつ、エスニックなファッションに身を包んだ自分を鏡で見て、こう思いました。え!? むちゃくちゃ似合ってないですやん!そう、びっくりするぐらいに似合っていなかったのです。そのあまりの似合っていなさに、若かりしころの私の計画は一時断念せざるを得なくなりました。今でも当時のエスニックファッションたちは、わが家のクローゼットの隅でいつか来るかもしれない出番をひっそりと待ってくれています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年06月23日閉経前後5年間の更年期は体調を崩しがちですが、少しでも快適に過ごす方法はないのでしょうか。レディースクリニックで受けられる女性ホルモン対策、低用量ピルとホルモン補充療法について、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。★関連記事:「知っておきたい!」女性ホルモン検査で何がわかる?閉経の時期はわかるの?【医師が回答】低用量ピルは初回の場合40歳以降には処方されない低用量ピルとは、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが含まれる薬で、●生理痛の緩和●経血量の減少●生理前の不調(PMS・PMDD)の改善●貧血の改善などの効果があります。卵巣機能の働きを抑える効果があるため、生理の緩和のほか避妊薬として活用する人もいます。低用量ピルは初めて使う場合、40歳を過ぎている女性には、基本的には処方ができません。血栓症などのリスクが高まるためです。そのため、40歳以降で更年期症状を緩和したいという場合はホルモン補充療法や漢方薬が適しています。どんな状態ならホルモン補充療法を受けられる?ホルモン補充療法は、●ホットフラッシュ●頭痛●動悸●冷え●腰痛●うつ気分●不眠症状●皮膚のかさつき、くすみなどの症状に効果があります。補充するホルモンは人によって異なりますが、エストロゲンとプロゲステロン両方が含まれたものが主流です。「どれも私に当てはまる!」「今スグしてほしい!」という方もいますが、毎月生理が来ている場合、基本的にホルモン補充療法はおこないません。毎月生理が来ているということは、女性ホルモンが出ているということ。多少、量が減ってバランスを崩しているかもしれませんが補充するほどではないという判断になります。というのも、ホルモン補充療法は不正出血のほか、子宮体がんや乳がんの発症リスクを抑えながら慎重におこなう必要があるためです。子宮体がん、乳がんを経験している方や血液をサラサラにする薬を内服している人には原則禁止となります。また、家族や親族に体がん、乳がんを経験した方がいる場合は禁忌、または慎重投与となります。ホルモン補充療法を始めるには、●生理が不定期であること●卵巣機能の低下が検査で認められること●更年期症状が強いことといった条件が必要です。更年期の症状があれば健康保険が適用されます。薬は内服薬、貼り薬、塗り薬、腟剤と種類があり、種類と量によって違いますが、薬代は月に2,000~3,000円ほどになります。ホルモン補充療法を始めるにはどうすればいい?更年期症状をメインに診察しているクリニックに相談してみると良いでしょう。ホームページなどで、ホルモン補充療法の良い面、リスク面もしっかりと説明しているか、チェックしてみてください。また、ホルモン補充療法は子宮体がんと乳がんの検査を定期的に受けながらおこなうのが望ましいので、がん検査のフォローが手厚いところが良いですね。また、ホルモン補充療法は何歳からどのような症状で治療を始めたかで投与できる期間が変わってくるので、私のクリニックでは1~2年ほど様子を見て基本的には量を減らしていきます。肌や髪が若々しくなるなどの美容効果もあるため、閉経後5年たってもやめたがらない人が多いのですが、年齢を重ねれば重ねるほど他の病気の治療、発症の可能性も考慮しないといけません。ホルモン補充療法を始めるなら、必要以上に依存しない、という自立した姿勢が求められると思います。その点、漢方薬はそういったリスクはありません。漢方薬も1つの選択肢に入れると良いでしょう。まとめいかがでしたか? 「毎月生理は来ているけれどなんとなく不調があるという人には、ホルモン補充療法は向かない」という先生のお話にびっくりしました。自分の体調、症状を見ながら、一番適した方法で閉経前後の時期を乗り切りたいものです。取材・文/岩崎みどり(48歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年06月21日生理が不順になり、そろそろ更年期だなと思ってくると、いろいろな症状を「更年期だから」と思うことに慣れてしまっていました。そのため不眠、下痢、1回当たりの尿量がたらっと出るぐらいでトイレが近いなど、あとから思えば更年期以外の理由も考えられる症状を見逃してしまいました。そしてある日、急性心不全と診断されてしまったのです。「更年期だから」と症状を見逃していて…育児と介護で自分のことを考える時間がない結婚と同時に、ほぼ寝た切りの義母の介護が始まりました。介護は覚悟していましたが、41歳という年齢的に子どもはできないと思っていたのに突然の妊娠。ありがたいことですが、人生設計の立て直しを余儀なくされました。義母の介護をしながら仕事に行っていたら切迫流産になり、安静が必要になりました。その後、無事出産。仕事は出産のタイミングで退職したものの、40代での育児は大変でした。出産して4、5年たったころから、ひとり暮らしをしていた足の悪い実母に認知症の症状が現れて実母の介護も加わり、自分のことなど考える暇がありませんでした。更年期症状と思っていたら急性心不全だった50歳で閉経を迎え、不眠、下痢、トイレが近いなどの症状が見られるようになりました。子どものことや義母と実母のことなど自分以外の人に対しては、目配り気配りするけれども、自分の症状は全部更年期のせいだと自分を納得させていました。しかし、ちょっと動くと下痢しやすく、横になっていることが多くなり、咳をしていることが気になった夫がこのままじゃいけないと近所の病院に連れて行ってくれました。自分では気付かなかったのですが、不整脈の1つである心房細動が見られ、血圧が測れない状態に。酸素マスクをして、近所の病院から救急車で救急病院へ搬送され、急性心不全との診断がおりました。命に関わる経験をして思ったことその後入院して、カテーテルという細長い器具を心臓内に挿入する検査をおこない、心房細動を引き起こす部分を高周波電流で焼き切るアブレーションという治療をするなど、合計で25日間入院しました。突然命に関わる状態になったことで、驚きのあまり現実なんだろうかと思いましたが、これまでに思い当たる症状がいくつもありました。医師によると横になって眠れないのは、心臓のポンプ機能がうまく働かないと肺の中に水がたまってしまい、溺れているのと同じ状態になるためで、咳もそのせいだったそうです。下痢も心臓のポンプ作用がうまく働かず腸に水がたまったからで、尿量が少ないのも腎臓にうまく血液が運ばれていないからとのこと。全部更年期のせいだと思い込んでいた自分が今思うと怖いです。退院後は、安静にする時間を設けたりして無理をしないように過ごし、通院をして内服薬と定期的な検査のおかげで、3年後にはパートですが仕事に行くことができました。まとめ私は更年期だからと自分の不調に気付かない振りをしていました。その中に大きな病気が隠れているかもしれないと思いながら、こういう状態になるまで放置してしまいました。もし病院に行くのが何日か遅ければ、今この世に存在していない可能性もあります。安易に更年期だからと思わず、定期健診をしっかり受けて自分自身の体と付き合っていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。マンガ/あさり著者/ほのぼの(55歳)41歳のときに初産。見た目若い格好しているつもりだけど子どもといるとおばあさんに間違えられる。50才で閉経。義母と実母の介護を経験。看護師やケアマネのは資格あるものの今後10年のことを考え国家資格をもう一つ取得しようと思ってた矢先に入院。人生100年と思い模索中。
2022年06月18日女性の更年期は閉経を挟んだ前後5年、合計10年間といわれています。最後の生理から約1年半経過した私は、閉経という折り返し地点を通過し、やっと更年期のゴールが見えてきたところでしょうか。体調の揺らぎに身を任せるしかなかった40代後半から、少しラクになってきた閉経後の現在まで、更年期症状の変化をリアルにお伝えします。まずは更年期を認めるところから始まった47〜48歳のころにピークを迎えた体の不調。肌が乾燥してかゆい、指や肘の関節が痛い、めまいがする…… 。それまで経験したことのない症状が表れましたが、「更年期=ホットフラッシュ」という浅い知識しかなかった私には、更年期外来を受診するという発想がまったくありませんでした。症状に合わせて皮膚科や整形外科、耳鼻科を渡り歩く日々。しかし、とうとう整形外科の医師にこう宣告されました。「更年期の女性に多い症状だね」。衝撃でした。「まさか。生理は順調に来ているし、ホットフラッシュとかないし、逆に最近は冷えて困るくらいだし」と、思わず心の声が出そうになりましたが、会計を待つ間に検索してみると、なんと冷えも更年期の症状に入っているではありませんか! そういえば私、もともと冷え性というわけではなかった…… 。その後も、夜中に何度も目が覚める、集中力が続かない、夫や中学生の長男にイライラする! といった症状に悩まされ、検索するたびにヒットするのは「更年期障害」というワード。いやむしろ、それしか出てこない! ついに私は、自分は更年期なのだと認めざるを得ませんでした。中途覚醒と集中力低下に悩まされる自分はまだまだ若いという根拠のない自信を見事に打ち砕かれた私。体の不調は更年期障害によるものなのだと渋々認めてからは、症状に合わせて無理をしない生活を心がけました。一番つらかったのは、夜中に何度も目が覚める症状です。調べてみると更年期によくある「中途覚醒」でした。睡眠不足で日中は集中力が続かず、仕事が一向に進みません。やっとの思いで1日を終えても、夕食後には電池切れで寝落ち。家族に起こされてお風呂に入れば、すっかり目が覚めて寝付けなくなってしまう…… という絶望的な負のループ。でも、市販の睡眠改善薬やサプリメントにはなんとなく抵抗があり、何も対策をしないまま日々は過ぎました。一方、典型的な更年期症状といわれるホットフラッシュやのぼせはまったくないのです。夏に友人とバス旅行に出かけたとき、私は冷房が寒くて頭痛がするくらいなのに、友人は扇子やタオルを持ち歩いて汗と格闘している。人によってこうも症状が違うのだなと不思議でなりませんでした。閉経後は少しずつ症状がラクに一体いつこの症状から解放されるのだろう? そんな不安を感じながら50代を迎えると、順調だった生理周期が突如乱れ始めました。24日、21日と短くなってきたと思ったら、翌年は一転して2カ月、3カ月と間が空くように。胸の張りや腰痛といったPMS(月経前症候群)があるのに、なかなか生理が始まらないのです。やっと始まってみれば経血量が多く痛みも。つらい状態は1年ほど続きました。その後、徐々に経血量は減っていき、普通の生理より少ない量になってから3回ほどでパタリと止まりました。「1年間生理が来なければ閉経」と定義されていることから、最後の生理(52歳6カ月)から1年が経過した時点で、私は閉経したと判断しました。約40年間付き合ってきた生理ですが、閉経に寂しさはまったくありませんでした。とりあえず更年期の折り返し地点までは来た、あと5年もすればきっとラクになる! と、ゴールに近付いたうれしさのほうが大きかったのです。年齢を重ねるとともに女性ホルモンの低下に体が慣れ、更年期症状が緩和されるそうですが、精神的に安心したこともよかったのでしょう。だんだんと夜は眠れるようになり、疲れやイライラも軽減。また、友人から関節痛に効くとすすめられたエクオール成分のサプリメントを飲み始めたところ、指や肘の痛みもラクになってきたのです。まとめ体調不良に悩まされた40代をなんとか乗り越え、閉経を迎えて以降、更年期障害が少しずつラクになりました。女性ホルモンの低下に体が慣れたこともありますが、ゴールの見えない不安から解放されたことが大きかったと思います。中途覚醒や夕食後の寝落ちが減り、集中力の低下やイライラはほぼ消失。関節痛もエクオール成分のサプリメントを飲み始めてからラクになりました。閉経から5年程度で更年期が終了するならば、私は58歳で卒業という計算になります。もうすぐ54歳の誕生日。あと数年で解放されるのでしょうか? 早くラクになりたい! でも焦りは禁物。引き続き無理をせず、自分をいたわる生活を続けようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。イラスト/塩り著者/みやび(53歳)大学生と高校生の男子2人の母。夫の自営業を手伝いながらマイペースにライター活動中。息子の野球に全集中した12年間が終わり、燃え尽きたあとにやってきたのは更年期と介護だった……。趣味のヨガで体を整え、すべてを乗り切る所存!
2022年06月10日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第41話。服が好きで、若いころから買い物をしまくっていたやましたさん。ファッションが好きゆえに、ファッション迷子を実感する時期も早かったようで……。★関連記事:「自分が怖い…」まさかのクソダサな姿で都会に出てきてしまったアラフィフの本心 #脱力系ゆる更年期日記 40ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。30代のころ、何とな〜く手持ちの服が似合わないような気持ちになる現象が始まりました。20代のときに着ていた若々しいタイプの服は、どうも若作りをしているみたいで、鏡の前で服装チェックをしてみると「何か違くない?」と思ってしまうのです。私は服が好きだったので、独身のころは毎週末のように、彼氏(現在の夫)と梅田に自転車で繰り出し、給料のほとんどを家賃と服に使っていました。おかげでクローゼットはパンパンだったのですが、それにも関わらず、ど〜も毎日着る服がないのです。アレも違う、コレも違う……。昨日まで普通に着ていた服が何だか似合わない!もうすぐ50歳になる私としてはピチピッチ?の30代で、「ファッション迷子」だったなんて片腹痛いわい!と思ってしまいますが、もし70歳の先輩から見たら、今の私は「50歳なんてまだまだ若い。何言うとんねん!」なのかもしれません。最近まで「ファッション迷子」という言葉すら知らなかった私ですが、今思えば、あのときが私の「ファッション迷子デビュー」だったのではないかと思います。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年06月09日じつは男性にも更年期障害がある。対処せずに放置していると、心身の不調を招くうえ、うつ病などほかの病気を悪化させてしまうこともあるという。夫の健康と生命を守るために、あなたも男性更年期障害について知っておこうーー!「俳優の渡辺裕之さん、お笑い芸人の上島竜兵さんが立て続けに亡くなりました。10日、渡辺さんの密葬を終えた妻の原日出子さんが、所属事務所を通じてコメントを発表。渡辺さんが自律神経失調症と診断され、一時は薬を服用していたことや、心の病いで治療を始めていたことを明かされました」(芸能記者)充実したキャリアを築き、今も活躍している60代の男性芸能人の相次ぐ訃報。じつは50代から60代にかけての男性は、ホルモンバランスの変化から、心身に不調をきたしやすいのだという。マイシティクリニック院長で泌尿器科医の平澤精一さんはこう語る。「男性ホルモンは『社会性のホルモン』ともいわれ、人との接触が減ると減少し、『男性更年期障害』になってしまうことがあります。不眠やうつ傾向、強い倦怠感や男性機能の低下など、さまざまな症状がある。自律神経失調症を併発して互いに悪影響を及ぼし、症状がひどくなる場合もあります」男性ホルモンの量は20代をピークに、年齢を重ねるごとに徐々に減少していく。「日常生活のストレスもホルモン量に影響します。50代に多い中間管理職は、上や下からの締め付けが厳しく、仕事のストレスでホルモンが消耗されることもあります。じつは、男性ホルモンはコレステロールから作られます。この世代の男性には、健康診断の数値を気にして、肉を食べる機会を減らしている人も多い。特にアルコールの摂取量が多く、炭水化物ばかり食べている人は、男性ホルモンの値に注意が必要です」■男の“見え”がなくなると危険それでは、どのような症状が見られれば、要注意なのか。マオメディカルクリニック院長の植月俊介さんが教えてくれた。「男性ホルモンは、仕事などでライバルに打ち勝つ意欲を生み出したり、現実的な考えに基づき決断したりする気持ちを支えます。このホルモンが減少すれば、当然、仕事や趣味に対する意欲が薄れ、集中力の低下を招くことに。ホルモンのバランスが崩れるため、不安感やイライラ感など精神的症状が出るし、ひげも伸びにくくなり、筋肉量が減ってメタボ体形になるなど身体的な症状も出る。交感神経や副交感神経の切り替えができず、発汗やのぼせ、だるさや疲れやすさなど自律神経失調症の症状も、代表的です」直接の自殺企図などのきっかけになることは稀だが、うつ病を合併したり、男性更年期の治療を通じて、うつ病が発見されることも多いという。しかし、女性の更年期障害は広く知られているが、男性の更年期障害への認知度は低い。閉経という明確なきっかけがなく、個人差が多いため、見過ごされがちだ。極端なケースでは30代や、逆に60代以降に症状が出たりすることも。「仕事への意欲が低下しても、“疲れのため”とか“年のせい”と片づけてしまうことが多いんです。イライラしたり怒りっぽくなる症状も、自分では気づきにくいもの。妻が『お父さんの性格が変わったね』と気づき、夫の手を引いて来院されるケースも少なくありません。男性更年期障害の早期発見には“家族の目”も大切なのです」(前出・平澤さん)そこで、平澤さんの監修のもと、妻が注意すべき9つのサインをチェックリストにした。4つ以上引っかかったり、ほかに気になる点がある場合は、医師の診断を受けるように強く求めよう。【夫は更年期障害?「妻のためのチェックリスト」】□ がっしり体形だったのに、手足が細くなりビール腹になった□ 服装や髪形を気にしなくなった□ 眠れないのか、夜中に何回かトイレに行っている□ ゴルフなど、打ち込んでいた趣味に興味を示さなくなった□ ちょっとしたことで怒ったりイライラしたり、神経質になった□ 仕事へのやる気が低下しているようだ□ 仕事や将来に対する不安を口にするようになった□ 発汗が激しくなった□ ひげをそる頻度が減った。そっていない日も、ひげが気にならなくなった「クリニックを受診する場合は、女性の更年期障害には『婦人科』がありますが、日本には『男性科』がないので、泌尿器科が守備範囲となります。問診表や男性ホルモン値の測定を含む血液検査などを活用して、診断します。男性ホルモン値の低下が認められれば、ホルモン補充療法をします。2~4週間ごとに、自己負担3割なら1回800円ほどの注射を打ったり、ホルモンが含まれるクリームを利用するのが一般的。さらに亜鉛製剤や補中益気湯などの漢方薬を併用します」(平澤さん)医学的アプローチだけでなく、生活習慣の見直しも必須。「男性ホルモンを増やすために、コレステロールは不可欠。赤身の肉、卵、牛乳、納豆など、良質なタンパク質を心がけましょう。また男性ホルモン分泌量との関連性が指摘される、亜鉛を含むカキやレバーなどを食事に取り入れてもいいでしょう」(平澤さん)有酸素運動、無酸素運動をすることでも男性ホルモンの分泌が活性化されるという。さらにーー。「私は男性ホルモンを“見えっぱりホルモン”とも呼んでいます。アメリカの研究で、スポーツカーとファミリーカーに乗っている男性を比較したところ、前者の男性のほうが男性ホルモン値が高いという結果が出ています。服装でも同様のことが言えて、地味より派手がおすすめ。いくつになっても男性は“モテたい”“よく思われたい”という気持ちを持つことが大事です。夫と一緒にスポーツをして大げさにほめてあげたり、夫のスタイリストとして、明るい服装をコーディネートするのも効果的でしょう」(平澤さん)男性更年期障害のリスク軽減のために、夫婦で“男性ホルモン活動”をはじめてみよう。
2022年05月19日インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。更年期に体調不良が続いたおーちゃんの友だち。五十肩や原因不明の疾患にも悩まされていたようで……。★関連記事:「すぐ耳鼻科へ行っておけば」1年近く頭痛が続く原因は意外なところにあった!こんにちは、孫ラブのおばちゃんのおーちゃんです。私の友だちは突発性難聴に始まり、五十肩、へバーデン結節……と、さまざまな症状に悩まされておりました。へバーデン結節は、指の第1関節が変形し、曲がってしまう原因不明の疾患で、友だちは痛みや腫れも伴ったそう。そして、指が変形した現在は痛みは和らいだとのこと。更年期は個人差があり、さまざまな症状が出るので、誰でも同じ症状が出るとは限りませんが、我慢したり自己判断せずに、専門医に診せたほうが良いと、友だちから助言してもらいました。若いころには思いもしなかったことが、老化や女性ホルモンの影響で出てくるお年ごろ。命に関わる病気じゃないから……と甘く見てしまいがちですが自分の体を大事にしながら乗り切っていこうと思いました!ー------------------------友だちの体験を聞き、更年期は思いもしない病気になることもあると改めて実感したとのこと。体調不良を更年期だからとひとくくりにせず、つらい症状があるときは早めの受診を心掛けたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。★関連記事:<40代マンガ>以心伝心!? たった1つのワードだけで会話が成立してしまう熟女たち★関連記事:<大腸がんマンガ>「いわゆるがんで確定です」組織検査の結果、腫瘍は悪性と判明して…★関連記事:<アラフォーマンガ>「損したくない、でも…」ポイントカードだらけのババアの財布を軽くするには著者/おーちゃん(52歳)孫ラブおばさん。10歳年上の夫と2人暮らし。長女(29歳)、次女(27歳)、長男(24歳)の3人の母親で、6歳の孫を溺愛中。Instagramとブログで家族の話を更新中。ブログ「娘ときどき孫日和~子離れ奮闘記~」。Instagram:@ohchan_65
2022年05月07日「女性は40~50代で女性ホルモンのバランスが乱れ始めて更年期に入りますが、このころから髪のトラブルにも悩まされる傾向にあります」こう話すのは、イークリニック麻布の高橋栄里院長。髪の毛は、髪を作る細胞だけでなく、さまざまな細胞が相互に協力しあって作られ、成長する。ところが、加齢とともに細胞の活性化が衰えると、薄毛や白髪、うねり、パサつきなどさまざまな髪のトラブルを招くようになるのだ。【更年期前後の 4大 髪トラブル】〈薄毛〉女性の薄毛は、びまん性脱毛症や産後の抜け毛、更年期障害、貧血、極端なダイエットによる脱毛など多岐にわたる。〈白髪〉白髪となる原因はまだすべてが明らかではないが、頭皮環境の悪化と生活習慣の崩れがひとつの原因。また、カラーやパーマによるダメージも。〈うねり〉ホルモンバランスの変化や血行不良、毛穴のゆがみが原因という説も。また、こちらもカラーやパーマによるダメージも影響。〈乾燥〉紫外線で頭皮が乾燥し、バリア機能が低下。また髪の水分量が減り、パサつき、枝毛の原因にも。カラーやパーマ、熱ダメージなども傷みの原因。女性の場合は、こうした髪のトラブルの原因がホルモンバランスのほか、ストレス、病気、極端なダイエット、カラーやパーマによる地肌へのダメージなど複合的に絡み合っていることが多く、男性に比べて改善法を導きにくいのだという。更年期世代の女性は生活習慣が崩れやすくなる年代でもある。「女性ホルモンの減少により更年期症状で自らの体の変化が起こりやすいのに加え、最近はこの世代でもまだ子育て中だったり、親の介護が始まったりと、日常のリズムの変化も重なり、生活習慣がなかなか整いません。これがこの世代で髪のお悩みが増えている理由のひとつでもあります」(高橋先生・以下同)特に課題なのが睡眠不足。更年期世代の日本人女性は世界でもトップクラスで睡眠時間が短い。「規則正しい生活習慣と良質な睡眠が合わさって、健康な髪を作るためのベースの体ができます。その上にバランスのよい食事や適度な運動などが加わり、初めて髪質が改善されたり、髪を増やすことが可能となるのです」生活習慣が乱れていると、健康な髪を育てるベースが育ちにくくなる。いくらシャンプーをして頭皮を清潔に保ったり、育毛剤を使って髪を増やそうとしても、土台となる体に健康な髪を生み出す条件がそろっていなければ、難しいのだそう。「私たちの髪は毛細血管からの栄養がしっかりと根元に届いて毛髪が成長しますが、毛根から頭皮までのあらゆる細胞が活性化されて初めて“土台”となるのです」健康な髪を作ってくれる栄養素も大切だ。「髪の主成分はケラチンといってタンパク質の一種です。そのため、健康な髪を作るには肉や魚、卵、乳製品、大豆やブロッコリーなどのタンパク質が重要です。でも、タンパク質だからと特定のものだけを食べるのではなく、いろんな種類のタンパク質をとることが大切です」ケラチンの生成に必要な栄養素もあるので、それもとりたい。「ケラチンが作られるには、その過程で亜鉛などのミネラルとビオチンといったビタミンも重要です。摂取したタンパク質から髪の毛の生成を手助けしてくれるのがこれらの栄養素です」髪の悩みについては医学的に解明されていないことが多いが、白髪もそのひとつ。白髪の原因はさまざまあるが、頭皮環境を整えて生活習慣を見直すことで、老化による白髪のスピードを遅らせることは可能だそう。やはり、着実に日々の生活習慣を整えることこそが、予防・改善につながるようだ。【PROFILE】高橋栄里美容皮膚科、発毛治療ができる「イークリニック麻布」を開院。毛髪と美容のプロフェッショナルとして活躍中。著書に『女性の白髪・薄毛の悩みがなくなる方法』などがある
2022年04月30日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」。3回目の新型コロナワクチンを受けたやましたさん。今回も副反応で発熱したのですが……。★前回:「更年期なん?」3回目の新型コロナワクチン接種は気付けば秒で終了し… #脱力系ゆる更年期日記 37ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。新型コロナワクチンの3回目接種の翌日、MAXで37.8度の発熱がありました。「37.8度」……。「37.8度」…………。私には2人の娘がいるのですが、1人目の娘が小さいころ、「趣味ですか?」というくらいの頻度で病気になり、毎週毎週、雨の日も風の日も病院に通っていた時期がありました。そのときに、小児科の先生といろいろなことを話す機会があったのですが、その先生が「体温が38度以下やったら別にそんな熱でもないし、心配せんでも大丈夫」的な説明をしてくれたことがありました(※そのときの娘の場合の話です)。熱が何度だろうと、しんどいときはしんどいし、しんどくないときはしんどくない、というのはわかっているのですが、それ以来、私の中で38度以下の熱は「そんなにしんどくないカテゴリー」に入ってしまっていました。ところが、今回の37.8度……。私が想像する37.8度のしんどさと比べると、かなりしんどいものでした。個人の体感では、2回目接種後に38.4度出たときと同じくらい、もしくは、もっとしんどかった気がします。年を重ねてくると、何でも年のせいにすると言いますが、これも年のせいなのでしょうか?※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年04月21日ポカポカ陽気がうれしいシーズンの到来!けれど、季節の変わり目になると、イライラしたり、疲れやすかったり、プチ不調が出やすいというお悩みも多い。体が喜ぶ“陰陽五行”的な旬の食材選びで、心も健やかに。「人間の体には、季節によって出やすい心身のトラブルがあるんです。春は心が揺れやすかったり、夏は疲れやすかったり…。そこでおすすめなのが、“陰陽五行”的に旬の食材を意識して食事を楽しむこと。きちんと食べながら、ストレスフリーに健康的な心身をキープできます」(鍼灸あん摩マッサージ指圧師・橋爪佐和子さん)陰陽五行とは東洋医学の考え方で、食生活に取り入れることで心身が整う効果があるとされる。「自然界のものはすべて、陰と陽という2つの相反するエネルギーと、木(もく)、火(か)、土(ど)、金(こん)、水(すい)、の5つの要素によって構成されているという考え方に基づきます。陰陽五行説では、この“陰陽”と、“五行”(木・火・土・金・水)が、お互いの性質を助け合ったり、打ち消し合ったりすることで、あらゆるバランスを保っていると考えられています。自然界の食べ物も陰陽五行説にのっとって、食材の組み合わせで効能をアップさせ、健康を増進させることが可能。旬の食材や調味料を組み合わせることで実践できる陰陽五行クッキングは、薬膳同等の効果が得られます」どんな食材を食べればいいのかを知る手がかりが、陰陽五行説に基づいた、“五味”と“五性”。「食材の味は、酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ)(=塩辛い味)という“五味”に分けられます。季節や体調によって味わってほしい五味は変わりますが、その味だけ食べればいいというわけではなく、バランスが大切。例えば、おにぎりなら、甘味のご飯に酸味の梅干しを具材にし、苦味のフキの漬物を添えれば、簡単にバランスのとれた食事になります」“五性”は食材の性質を表す。「体を冷やしたり温めたりする作用を表す“五性”は、寒性・涼性・平性・温性・熱性に分類され、季節や体調、体質に合わせて必要な食材を選ぶ目安になります。ほてったり暑い時は寒性(柑橘類や塩など)・涼性(トマトや豚肉など)を、冷え症や寒い時は温性(玉ねぎやしらすなど)・熱性(ラム肉や唐辛子など)の食べ物を選びましょう。また、温めることも冷やすこともしない平性(米やじゃがいもなど)の食物は、ほかの性質の調和を図ります。陰陽的には、温・熱性が陽で、寒・涼性が陰に分類され、平性は中庸です」食材が持つ五味と五性を活かした料理を食べることで、季節のプチ不調にアプローチできる。「春から初夏は、酸味と苦味のある食べ物を積極的に取り入れたい時季です。春は血流を調整している“肝”が高ぶって、血流が乱れがち。その高ぶりを鎮静させ、上昇した血を肝に戻す作用がある苦味のある春の食材の出番。同時に、肝を補う酸味のある食材も食べることで、寒さで冷えて代謝の落ちた冬の体を巡りのいい体へと切り替えやすくなります」手軽に陰陽五行を体に取り込むならまず大切にしたいのは、食材の“旬”。「陰陽五行的には、旬の食材はその季節に合った性質を持つものが多いので、旬のものを食べることで英気を養えるとされています。心身に不安を感じたら、まずは旬食材を食べること」(橋爪さん)「旬食材は栄養価も高く、味も濃いので心身ともに満たされるはずです」(料理家・真藤舞衣子さん)季節ごとに意識すべき味覚が違う!?「陰陽五行」についてStudy!五行に沿った食材選びで健やかさUP。陰陽五行の木・火・土・金・水それぞれの五行は、季節や味、感情、臓器などさまざまなものに当てはめることができる。例えば木に属するのは、季節は春、五味では酸味、五臓は肝など。そして季節によって出やすい心身の不調は、陰陽五行に基づいた食事で整えることができる。陰陽的にはバランスが大切なので、一つの食材だけを大量に食べ続けることはNG。食材の陰陽のバランスが極端に崩れると、体調不良を起こすことも。春…肝のデトックスに最適。梅干しや柑橘類、酢など酸味があるものを。甘味や苦味と合わせるといい。夏…巡りが停滞しやすい季節。体内の熱を冷ましてくれるゴーヤやみょうが、緑茶などの苦味がおすすめ。土用…四立前の18日間の期間のことで、消化不良や食欲不振になりやすい。消化器官の脾に働きかける甘味が。秋…体を温めて滞ったものを巡らせたい。肺にアプローチするにんにくや生姜、にらなどの辛味を。冬…代謝を活発にしてアンチエイジングにいい時季。腎に効くあさりやいわしなどの鹹味がおすすめ。五行には、相手を生かす“相生”と抑制する“相剋”がある。自然界に存在するものはすべて、木=植物、火=熱、土=土壌、金=鉱物、水=液体、の5つの要素によって構成され、互いに影響していると考えられている。図のように、木火土金水木の順に循環し、木から火が生じるというように、次の要素を生む(=相生)関係と、木は土を、水は火を抑制する(=相剋)といった関係があり、自然界や人体は相生と相剋でバランスが保たれている。春の旬食材春は陽の気が上昇し始める季節。五行の面では血流を調整する肝が高ぶりやすいので、苦味のある食材と肝を補う酸味のある食材が。・かぶ…体内の熱を冷まし、炎症を鎮めてくれる苦味の食材。葉が色鮮やかでしなびていない、茎の付け根が淡い緑色、皮が白くてハリがあるものを選ぶ。持った時に重みがあるかぶは、水分がしっかり詰まって新鮮な証拠。・そら豆…冷やす性質と温める性質を調和する偏りのない性質である平性の食材。解毒作用に優れ、むくみを取る効果。さやの緑色が鮮やかで艶のあるものが新鮮。鮮度が落ちやすいので、買ってきたらすぐに調理すること。・新玉ねぎ…疲労回復に効果的な食材。通年出る玉ねぎに比べ、辛味が少なくみずみずしいのが特徴。重みがあって皮にツヤがあるもの、カビや傷んでいるところがないかチェック。水分が多く傷みやすいので冷蔵庫で保存を。・セロリ…体の熱をゆっくりと冷ます涼性の食材。ほてりやのぼせに効果的。筋が縦にくっきりと入っているもの、茎の部分が肉厚、切り口に穴がないものを選ぶ。葉と茎は分けて、野菜室で立てて保存すると長持ちする。・あさり…旬は春と秋の2回。鹹味の食材。春に摂りたい苦味や酸味と組み合わせるとバランスがよい味。あさりの殻の縞模様が3~4本くらいのもの、平たい形のものが美味しいとされる。砂抜きは、3%程度の塩水で行う。・しじみ…涼性の食材で、5月頃が旬。肝臓の働きを助ける。砂抜きは、バットの中にザルを置き、重ならないように並べ(吐き出した砂を再度吸い込むのを防ぐ)、1%程度の塩水をひたひたくらいまで入れ、2~3時間放置。・初ガツオ…春にケアしたい、肝をいたわる旬の食材。5~6月に出回る初ガツオは、脂が少なく淡泊な味わいが特徴。水っぽくないもの、きれいな赤みがかった身の色が新鮮さの目安。足が早いのでその日のうちに食べたい。橋爪佐和子さん鍼灸あん摩マッサージ指圧師。鍼灸師だった祖父の影響で、幼少期から東洋医学や自然療法の知恵に触れて育つ。中国発祥の陰陽五行説に基づいた、体を整えてくれる季節の食事方法にも精通している。真藤舞衣子さん料理家。旬の食材を活かしたシンプルで洗練されたレシピが好評。料理教室、レシピ開発など幅広く活躍中。『大人のおしゃれ手帖特別編集 発酵美人になりませう。』(TJMOOK)など著書多数。※『anan』2022年4月13日号より。イラスト・はらぺこめがね取材、文・岡井美絹子(by anan編集部)
2022年04月09日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第37話。3回目の新型コロナワクチンを受けに行ったやましたさん。今回は初めての病院で接種することになって……。★前回:「私ったら見栄っ張り♡」忘れたころに生理がやって来るとついやってしまうこと #脱力系ゆる更年期日記 36ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。先日、新型コロナワクチンの3回目接種に行ってきました。私の場合、1、2回目とは違い、3回目はどの病院に電話しても予約が取れず、リストの上から順番に電話をかけまくり、やっと前回より少し遠い場所にある初めて行く病院で予約が取れました。初めて行ったその病院で、名前を呼ばれ病室に入ると、私より少し先輩だと思われる女性の先生が、私の資料を見ながら「更年期なん?」「生理は来てる?」「しんどないの?」などと、畳み掛けるように突然大量の質問をしてきました。私の更年期が、ワクチン接種に何か影響を及ぼしているのかと思い、少し驚きつつも「そ、そうなんです。更年期なんです。生理はたまに来るくらいで……」と最後の生理を思い返しながら返事をしていました。そして会話に夢中になっている間に、どこからともなく忍者のように現れた看護師さんと思われる女性が、「打ちますねー」と私の左腕にワクチンを打ってフフフと笑いながら「終了です」と言ってくれました。私は、注射の針が体に刺さるその瞬間をガン見したいタイプなので一瞬「え?」と戸惑いましたが、子どもが注射をするときに、よく見かけるその「気をそらす作戦」を、まさか49歳で自分が体験することになるとは思わず、何だか少し若返った気持ちになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年04月07日寝ても疲れが取れない、体が重いといった症状は、誰しも経験があるのではないでしょうか。さらに、40代を過ぎてその頻度が増すと「年のせい」「更年期だから」と老化や年齢が原因と考えがちです。けれど、その思い込みから意外な病気を見逃してしまうことも。更年期症状と思い込まれやすく、かつ、女性がかかりやすい病気について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。つらい症状=更年期とは限らない「40代、50代の女性は何かつらい症状があると更年期症状や加齢のせいにしがちです。しかし、そこには思わぬ病気が潜んでいることがあります。まずは病気の可能性をできる限り否定し、その上で更年期症状や加齢を疑ってほしい」と駒形先生は言います。この症状は何の病気?以下の症状は、ある病気のものです。生理不順冷え症、低体温暑がり、多汗うつっぽいイライラする動悸がする貧血むくみやすい体重が急に増える、または激減するやる気が湧かない物忘れしやすい疲れやすい、体が思うように動かない眠気を感じやすい皮膚がかさつく便秘がち頻便眠気を感じやすい皮膚がかさつく、かゆみがある声がかれる足がつりやすい「ここに挙げたのは甲状腺異常による症状の例です。どの症状が出るかは病気によって異なり、個人差があります」(駒形先生)上に挙がっている症状は、誰もがよく感じやすそうなものばかりに見えます。甲状腺とは何なのでしょうか?甲状腺とは?女性ホルモンと似た甲状腺ホルモンを分泌「甲状腺とは、甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺ホルモンは主に体の代謝を調整する働きをし、女性ホルモンと似た働きをします」(駒形先生)。【甲状腺ホルモンの働き】筋肉の維持・強化心臓の働きを活性化思考や反応を活性化新陳代謝の促進、体温調整脂質代謝を上げ、コレステロールを下げる糖代謝を促進骨量を上げて骨を強化「脳において、甲状腺に指令を出す部分と卵巣に指令を出す部分は隣り合わせになっています。甲状腺が狂うと生理も狂い、生理が狂うと甲状腺も狂いやすくなる。2つのホルモンはとても関係が深いのです。生理不順や無月経、不妊の原因を調べる過程の血液検査で甲状腺ホルモンの異常が見つかることも多いです」(駒形先生)。自分でできる見分け方は?首の前をチェック血液検査で甲状腺の異常はわかるということですが、「だるい」「疲れやすい」だけで受診や検査を受けるのはハードルが高いことも。「甲状腺異常の代表的な症状は首の前の腫れやしこり。先に挙げた症状があり、首の前の喉あたりが腫れていたり、触れてみてしこりがあったりするときは更年期症状ではなく、甲状腺異常が原因の場合があります。内分泌内科や甲状腺外来など、専門外来を受診すると血液検査やエコーで詳しく調べてもらえます」(駒形先生)。まとめつらい症状があったら我慢でしないで、まずは医師に相談してみることが大切です。甲状腺異常の原因は今のところ解明されていないということですが、遺伝は一因とされています。親族に甲状腺の病気を持つ方がいる場合は、定期的に検査をしたほうが良いということです。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年04月05日《去年の夏から謎の火照りに悩まされている。更年期にしては早くない?という人もいるが、婦人科の先生に相談したら「うん、更年期だね」と言われるのでした》3月18日、インスタグラムでこう更年期障害であることを告白したのは、ともさかりえ(42)。続けて《私は更年期だと言われて別に悲しくもないし、それ自体が特別なことだとは思ってない》と綴り、冷静に受け止めていた。最近では、ともさかのように早くして更年期症状に悩まされている女性が増えているという。婦人科治療を行う成城松村クリニックの松村圭子院長は、更年期障害と呼ばれるものには2つの種類があると解説する。「従来の更年期障害は、卵巣機能が低下し、ホルモンが出せなくなってきたことで脳がパニックを起こし、自律神経が乱れ、さまざまな不調を引き起こします。いっぽう、医学的な疾患ではありませんが『若年性更年期障害』と呼ばれるものがあります。こちらは卵巣の老化ではなく、ストレスや不規則な生活といった外的要因によって脳がダメージを負い、自律神経が乱れて起こります。若年性の場合は、30代後半から40代前半はもちろん、20代の女性でも起きる可能性があります」ウェルネストクリニック(内科・産婦人科)の薬師寺忠幸院長は、若年性更年期を引き起こす要因の一つに“コロナ禍”を挙げる。「コロナ禍で自宅でのリモートワークが増え、友人や同僚と外食を楽しむことが困難になり、人とのコミュニケーションを取りづらい状態が続いています。ストレス環境下で自律神経のバランスが崩れ、動悸やイライラするといった更年期に関連する症状を訴える若い女性は多いです」不安定な情勢を受け、増加する若年性更年期。松村院長は、基本的な対策としてバランスの取れた食事といった「健康的な生活」を挙げる。そのうえで、前出のインスタグラムの投稿で、精油の香りによって更年期の症状から癒されていることを明かしていたともさかのように、“香り”を使うことは有効だと言う。「従来の更年期、若年性ともにアロマなどは効果が期待できます。香りがダイレクトに脳に働きかけて、自律神経を整えたり、リラックス効果が得られたりします」薬師寺院長はコロナ禍において“適度な息抜き”が肝要だと説く。「感染リスクを考えれば外食をしないことが無難ですが、会話の時はマスクをし、親友と2人だけで飲食を早く済ませるなど、やり方次第でリスクを減らすことは可能です。リモートワーク中でも食事時間を出社していた時と同じように決めたり、友人や家族とZoom等でコミュニケーションを取ったりすることで症状はだいぶ改善されるのではないでしょうか」誰にでも訪れる更年期。自分なりのリラックス方法を見つけて乗り切りたい。
2022年03月31日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第36話。別れを告げたと思っていたはずの生理がたまに来ることがあるやましたさん。そんなときはつい見栄っ張りになってしまうようで……。★前回:「貯めてやろうじゃないか…!」無謀で絶望的なチャレンジに挑むアラフィフ女の決意 #脱力系ゆる更年期日記 35ウーマンカレンダーをご覧のみなさま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。完璧に別れを告げたと思っていた生理。その生理が、忘れたころにたま〜にひょっこりとやって来ることがあります。そんなときは、近所のドラッグストアの生理用品売り場に出かけて行きます。久しぶりに踏みしめる生理用品売り場の床。すぅ〜と深呼吸をして「あぁ……私、生理用品を買っているんだ♡」とバリバリ生理があったころに戻った気分で若返ります。店員さんが「いらっしゃいませ〜」と通り過ぎるとき、心の中でこう叫びます。「店員さん、私、まだ、生理用品のお世話になっているんです!」そして、おもむろに、大容量のお得パックに手を伸ばします。あぁ……。私ったら見栄っ張り♡わが家には娘が2人いるからできる技ですが、おかげさまで、ちょっと気持ちが若返ります。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年03月24日健康が取り柄だった私ですが、アラフォーになってから、体のだるさやめまいといった症状に悩まされるようになりました。ですが、更年期障害といえば「のぼせやホットフラッシュがあるはずだから、自分には関係ない」と思い込んでいたのです。そんな私が「更年期障害かもしれない」と気付けたきっかけは同僚の言葉。私が受診を決意するまでの経緯と、体だけでなく心も軽くなったエピソードを紹介します。アラフォーになり感じ始めた不調は…不調の原因がわからず途方に暮れる日々眠りが浅くなったり、体がだるく疲れやすい。めまいもするし、仕事が思うように進まない。アラフォーになってから、これまでに経験のない不調を感じるようになりました。ですが、健康診断を受けても特に異常は見つからず。「この不調の原因は? 」と悩みましたが、仕事を休むほどではないと判断し、対応はあと回しになっていました。コーヒーを何杯も飲み、仕事が忙しいときはエナジードリンクにも頼るなど、その場しのぎで過ごす日々。ところがついに、無理がきかなくなる日が来たのです。1年前の夏ごろから、寝ても疲れが取れない状態になりました。自宅から最寄り駅まで約15分間歩くことすらつらく、へとへとです。特に困ったことが、帰宅時にスーパーに寄るのがおっくうになったこと。食生活も乱れがちになり「このままだと仕事が続けられない」と不安が募るようになりました。このときはまだ原因に見当もつかず。ドラッグストアへ通い、自己判断で睡眠のサプリや漢方の服用を何度か試してみましたが、大きな変化を感じることはできず、途方に暮れていました。病院へ行くきっかけとなった同僚の言葉そんなとき、アラフィフの同僚と話す機会があり、思い切って相談してみました。私の症状をひと通り聞いた同僚。そこで出た言葉が「それって更年期障害じゃない?」だったのです! 更年期障害といえばイライラやホットフラッシュといった症状の印象が強く、目からうろこが落ちた瞬間でした。同僚の言葉をきっかけに、更年期障害について改めて調べてみると、たしかに多くの症状が書かれています。私が感じるめまいやだるさ、不眠などもありました。そこで自己判断はもうやめて、一度受診してみよう、と一大決心したのです。いざ、受診日当日を迎えました。症状が少しでもラクになるかも、という期待と「どこも悪くない」と先生に嫌な顔をされるかも、という不安。両方が入り混じり、複雑な心境です。緊張しながらクリニックへ向かいました。先生からのアドバイスで前向きになれた先生は、私の話を丁寧に聞いてくれました。緊張が解けていきます。「しんどさをわかってもらえた。受診してよかった」と安心した気持ちになりました。診断はやはり更年期障害。先生からのアドバイスは「まずはお薬の力を借りて、自分の元気な状態はこんな感じ、ということを知りましょう。同時に生活習慣も整えて、元気な状態を続けていけるようにしましょう」ということでした。具体的には、私の症状に合わせた漢方の処方。また、食生活について「今の生活スタイルなら食物繊維を意識して食べてみて」と言われました。漢方はドラッグストアで買ったものと、処方されたものでは種類が異なり「加味帰脾湯(かみきひとう)」が処方され、自己判断の危うさを痛感して反省しました。また、食物繊維について意外だったアドバイスが「フルーツをたくさん食べて」ということです。フルーツは甘すぎるからダイエットに良くないと思い込み、なんとなく避けていました。ですが、ほかのお菓子を食べていたら結局同じ。むしろ、ケーキやクッキーと比べるとフルーツのほうがカロリーも低く、食物繊維やビタミンが豊富! 先生から丁寧にアドバイスしてもらえたことで、自分の捉え方が変わり、生活習慣を整えることに前向きな気持ちを持てるようになりました。まとめアラフォーになり、急に不調を感じることが増えた私。めまいやだるさといった症状が「更年期障害かもしれない」と気付けるまで時間がかかり、自己判断で間違った対処をして悪循環でした。ですが同僚の言葉をきっかけに更年期障害の可能性に気付き、勇気を出して受診することができました。先生のアドバイスもあり、現在は漢方の内服を軸に、楽しみながら食生活の改善に取り組んでいます。めまいは少し残っていますが、息切れをするような疲労感や起きたときのだるさが軽減してきたことを実感しており、以前よりも明るい気持ちで過ごせる毎日です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。マンガ/山口がたこ著者/栢野しほ(43歳)うさぎ好きの兼業ライター。大好きな文章を書くことで誰かを励ます存在になりたいと思い、ライター業に打ち込んでいる。休日は、絶対に着替えない!と決めて部屋着で過ごすことが何よりの幸せ。
2022年03月15日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第35話。資産運用をするための生活防衛資金が180万円も必要と判明したやましたさん。心が粉々に砕け散ってしまって……。★前回:「全っ然足りねぇ…!」生活防衛金を計算したら先が見えなくなって… #脱力系ゆる更年期日記 34ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。資産運用をする前に用意したほうが良いという、うわさの「生活防衛資金」とやら。半年〜2年程度働かなくても生活に困らないよ〜というお金らしいので、早速、間を取って1年くらいで計算してみると、私の場合、180万円でした。その金額の高さに、私の心は粉々に砕け散ってしまいました。今までの人生、何をしていたんだと!今年の誕生日が来ると50歳になってしまう私。バリバリと働ける年齢はとっくに過ぎてしまったように感じていました。しかしながら、ここで再度、あの有名なせりふの出番が来たようです……。そう!「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」このせりふ、私の座右の銘にしたいと思います。こうなったらコツコツと……超コツコツとお金を貯めるしか方法はない。1年に10万円、18年で180万円。その時、私は68歳(泣)。その年まで健康に働けるかもわからない、絶望的なチャレンジにアラフィフ女の私は無謀にも挑みたいと思います。そして、せっかくマンガに資産運用の話を書いたのに、何も資産運用をしないのも残念なので、とりあえず、元手0円でできて精神的ダメージも少なそうな「PayPayのボーナス運用」を始めてみました。長い目で見てプラスになるまで続けていきたいなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年03月10日更年期と言われる年齢になってからというもの、だるい、憂うつ、頭痛、手の震え、不眠、発汗などなど、あまりにもいろいろな症状が予想もつかないときにやって来ます。そのたびに強い不安感を覚えている私ですが、更年期症状はホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を及ぼすことにより起こる現象であることを理解して、不安感なく対処できるようになりました。更年期の症状なのか、それとも大病なのか40代後半になったころから、急にドキドキして心拍数が上がったり、息苦しくなって深呼吸して呼吸を調整したり、暑くもないのに突然汗が出てきたり、手が震えたり、体がだるかったり、さまざまな症状が予測もなく襲ってくるようになりました。それらの症状のみであれば、一般的に言われている更年期の症状のようなので、年齢的なものだと自分自身に言い聞かせられるのですが、私の場合、大病ではないかと思われる症状も出てきたのです。それは急に手が震えて、脳の中で一瞬の軽い痛みとともに、さーっと血の気の引くような感覚がするというもの。この感覚を度々経験するようになり、もしかして自分は脳の病気でもあるのではないか、生死に関わるような脳疾患ではないかと心配で居ても立ってもいられず、病院に駆け込みました。しかし、脳ドックでMRI検査をしてもらった結果、特に脳の病気ではないことが判明。まるで生死の淵から生き返ったようにホッとしました。自律神経は心身を健康に保つ根幹的な神経脳の違和感以外にも、体調の変化を感じることがありました。あるときは呼吸するのが苦しくなり、心臓がドキドキして、死ぬかもしれないと思ったほど。そのときは救急車を呼ぶか迷いながら呼吸を繰り返して30分くらい静かにしていたら、症状が治まってきたのでした。他にも急に汗が出てきたり、体がかっかして熱くなり、周りの人に「暑いね」と言っても誰も同意をしてくれず、自分だけが熱くて汗までかいていたこともあります。そのような状況になるたびに、自分は深刻な病気を抱えているのではないかという強い不安を覚えました。更年期の症状は人により深刻度も症状も異なるそうなので、余計に不安でした。そんなとき、不眠で通院していた更年期外来の医師が不眠やその他の更年期障害にはすべて自律神経の乱れが影響をしているという話をしてくれました。全身を緊張させたり、弛緩させたりするのは自律神経の働きによるものであり、この自律神経がうまく調整できていれば、環境が変化しても体は安定した状態に保たれるとのことなのです。私は自律神経を整える働きがあるという漢方薬「抑肝散(ヨクカンサン)」を処方されました。自律神経の乱れる更年期をうまく過ごすには医師によると、例えば心拍数や呼吸数が増えるのは体中に血液や酸素を届けるため、発汗するのは体が熱くなり過ぎるのを防ぐため、緊張したり震えたりするのは覚醒状態を保つためであるとか。私が不安に感じていた症状は、逆に自分の体がある意味きちんと状況を把握して反応しているということであり、しっかりと自律神経が機能している証拠だと知り、少し安心しました。ただ、更年期はホルモンバランスが乱れているので、体を調整するために自律神経が活発に動くとつらいときもあります。そういう場合には我慢をしないで、無理せずに体を休めたり、更年期外来に通院したりしてフォローしていけば良いのだということがわかりました。そういったメカニズムがわかると、自分の体で何が起こっているのか理解できるので不安感もなくなり、冷静に対処できるようになりました。今は医師のアドバイスに従い、自律神経のバランスを整えるために食べ過ぎたり、不規則な時間に食べたりしないように。毎日なるべく歩くようにし、早寝早起きをして、規則正しい生活を心がけています。まとめ人によりさまざまな症状が出て、生命にかかわる大病ではないかと思ってしまうくらいつらいときもある更年期の症状ですが、私はそのメカニズムを知ることにより、強い不安感から解放され、前向きな気持ちになれました。まだまだつらい更年期症状に悩まされるときもありますが、少しでもラクに過ごせるように、1日3食をしっかり取り、適度に運動をし、良質な睡眠を取り、規則正しい生活をしていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/塩り著者/輝歩 (51歳)勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。
2022年03月03日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第34話。貯金ゼロでも資産運用をするには、まず生活の支出に備えてお金を用意することを知ったのですが……。★前回:「やっぱムリ!?」貯金ゼロなダメダメ40代が資産運用を始めるためには #脱力系ゆる更年期日記 33ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。前回、生活防衛資金について勉強をしたので、今回私の場合は、その生活防衛資金が一体いくらになるのかを計算してみたいと思います。わが家は夫と小学生の娘2人の4人家族です。夫婦の財布は別々で、私が担当している支払いは、だいたい月に15万円くらいあれば何とかなるのではないかと思います。生活防衛資金は半年〜2年ということなのですが、よくわからないものの半年では、ちょっと心もとないので1年で計算してみようと思います。15万円×12ヵ月。まず15に10をかけて、150で〜、それに残りの15×2の30を足して〜、180か……。ん? ひ、180?180万円〜〜〜!?オモテタントチガウ……。数字が見たことないくらいデカ過ぎて、先が見えずに撃沈しました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年02月24日私は20代のころから冷え性だなと思いながら過ごしてきました。そして、40歳となる今では手足が冷たくて寝られないという日もあります。冷え性は更年期症状の一つに含まれていることもあり、年齢的にも加齢が原因で悪化していることも考えられます。年齢が原因なら仕方がないと、冷え性を完全に治そうとはせず、うまく付き合おうと思うようになりました。そこで、今回は冷え性とじょうずに付き合いながら生活している私の体験談を紹介します。お風呂に入ったらすぐ就寝30代後半になるころから、手足が冷たくて眠れない日が増えてきました。当然、昼間の活動にも支障があります。そこで、寒い季節は入浴後すぐに布団に入ることを決めました。また、お風呂の入り方は冷え性に影響があるのではないかと思い、お風呂に入る際も体に負担なく冷え性を改善する入浴方法をネットで調べました。その内容をもとに、私自身が入浴時に気を付けているポイントは以下の3つです。1.入浴時は必ず湯船に浸かって全身を温める時間がないときや夏場はシャワーになりがちな私でしたが、加齢とともに手足の冷えが悪化していることを感じてからは、毎日15分ほどお湯に浸かるようにしています。2.お湯の温度は40度のややぬるめにする私は熱いお湯が好きなのですが、熱すぎるとお風呂から上がったときに急激に体温を下げようとしてかえって湯冷めしてしまい、体全体を温めるには逆効果だそうです。それを知ってからは通年40度に設定しています。3.長湯をしない30分以上の入浴は、手足が冷えて寝つきが悪くなることもあるそうです。お風呂で読書をすることもあった私ですが、今は15分ほどの全身浴で切り上げています。エッセンシャルオイルで冷え性予防私はエッセンシャルオイルを主に芳香浴目的で使用して香りを楽しんでいました。ある日、エッセンシャルオイルに詳しい友人に手足の冷えの話をしたところ、足の冷えに対して効果が期待できるエッセンシャルオイルがあるということを教えてくれました。すぐさまお風呂上がりに、冷えやすい手足に希釈したエッセンシャルオイルを軽く塗布してみました。オイルを付けて軽くマッサージすると、やさしい香りが心を癒やしてくれます。そうすると、早速オイルを塗布したその日から効果がありました。手足の冷えを感じる前に、とっても良い香りに包まれて、そのまま幸せな気分で眠りに就くことができました。また、帰宅時にあまりに足が冷えて痛いときには、エッセンシャルオイルを含ませたお湯で足湯をすることもあります。すぐに痛みが消えて、足先から全身へとぽかぽか温かくなる感覚を味わいました。時間がないときには、エッセンシャルオイル入りのお湯に浸して絞ったタオルを足の裏から包み込むように覆うと、血の気が一気に戻ったような感覚になります。適度な運動で体を温める私はさらに加齢による冷え性の悪化は、運動不足もあるのではないかと考え1日1回、朝のNHKのラジオ体操の時間に合わせてラジオ体操をしてみることにしました。本気でラジオ体操をすると、息が上がり、体がポカポカに。ジョギングや球技などの激しい運動ではなくても、簡単に体を温めることができると知りました。それに、朝おこなうので気分は爽快になり、頭もシャキッとするのも良いなと思っています。また、同じ年代の方々が集まるバレーサークルにも入会しました。自分のペースに合わせて、プレーしたり休んだりできるので、適度な運動になっています。さらに、普段の生活のなかでも運動を意識することが多くなりました。例えばエスカレーターやエレベーターではなく、調子が良いときは階段を利用。歯磨きをしているときは片足立ちを左右交互に繰り返すなど、普段の生活のなかでできるちょっとした運動を心がけています。体を動かすのがつらいと感じる日は思い切って休んでいます。無理をせずに続けることが大切だと思いますので、毎日自分と相談しながら何かしら体を動かすようにしています。まとめ更年期症状は冷え性のほかにもさまざまな症状があり、冷え性が更年期症状だと断定するのは難しいと思います。私は無理に治そうと思うのではなく、じょうずに冷え性と付き合っていきながら、冷え性にならない体作りを少しずつしていけたらと思っています。実際私が実践している入浴、エッセンシャルオイル、運動の3つの方法を楽しみながら実践していき、冷え性改善に努めていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)著者/徳 衿唯(40歳)最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
2022年02月19日トイレのたびに憂うつになる、あのつらい痛み。痔とは長い付き合いという人も多いといいますが、更年期になると痛みが悪化するという話も。産婦人科医の駒形依子先生に、更年期と痔の悪化との関係について聞きました。女性で一番多いのが「切れ痔」なのはなぜ?痔には、いぼ痔や切れ痔などがありますが、女性には切れ痔が多いと駒形先生は言います。「女性で切れ痔が多いのは、便秘が多いからです。若いころから長らく便秘体質で、硬い便を息んで無理やり出すのが当たり前になっている人が多いですね。排便時に肛門の出口に近い部分の皮膚が切れ、鋭い痛みが生じるのが特徴です。傷は自然に治るので、切れた原因が解消されれば一過性で終わりますが、実際は繰り返す女性が多いですね」(駒形先生)。現代は、赤ちゃんのころから便秘体質だったという女性も多いそうです。更年期は痔が悪化しやすい?更年期に入ってから痔が悪化した、という声を聞きます。「更年期だから痔になるというのではなく、もともとあった痔が、更年期になると悪化するということは良くあることです。女性ホルモンは組織の潤いを保つ役割を果たしますが、更年期に入るとその分泌は急激に減ります。それにより組織は硬くなっていきます。組織が硬くなったところで、硬い便を無理やり出そうとすれば、破れるのは当然。さらに、冷え症であればなおさら組織が硬いので、痔は悪化していきます」(駒形先生)。少しでも改善するためには?駒形先生によれば、痔は一度なると繰り返して、治りにくいと言います。治らないとしても、改善する方法はないのでしょうか。「便秘の人に、よく理想の便として“バナナのような便を出そう”と指導しているのを見ますが、痔が悪化している場合は肛門周りの組織が硬いためバナナ様の便でも息んでしまい、さらに悪化する場合があります。痔が悪化していると感じたら、息まずに出せる“ゆる便”を目指すほうが良いと思います」(駒形先生)。便通を良くする生活を心掛けて「便秘の人がゆるめの便を出すのは、最初のころは難しいかもしれません。まずは整腸剤を使って便をゆるくするのでも良いと思います。慣れてきたら、便通を良くする食品を取り入れてみても。例えばプルーンは便通を良くする食品として知られています。更年期の女性にとってほしい鉄分も含まれているので、味が苦手でなければ試してみても良いでしょう」(駒形先生)。まとめエストロゲンは加齢とともに減り続け、痔が悪化するリスクは年々高まっていきます。まずするべきなのは、便秘を解消すること! 更年期こそ、本気で便秘を解消するタイミングといえるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月17日閉経に向かうにつれ、女性ホルモンの分泌が少しずつ減る更年期。その一方で、男性ホルモンが増えるという話を聞いたことはありませんか。そもそも女性に男性ホルモンがあるのか、ある場合、更年期には増えてしまうのか、気になることについて産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む女性にも男性ホルモンはある?そもそも、女性には男性ホルモンはあるのでしょうか。「女性は男性の約10分の1の量ではあるものの、男性ホルモンがあります。更年期になり、女性ホルモンが急激に減ったあとでも、男性ホルモンの減少は緩やかなので、元気な体を維持できているのです。よく、更年期は男性ホルモンが増えると誤解されるのですが、女性ホルモンが急激に減ることで男性ホルモンが優位になり相対的に増えて見えるだけで、増えるわけではありません」(駒形先生)。とはいえ、男性ホルモンも加齢とともに減り、80代にはほぼ分泌しなくなるそうです。男性ホルモンとは?ところで、男性ホルモンとはどんな特徴があるのでしょうか。「男性ホルモンは『テストステロン』と呼ばれ、体調の調整、決断力、判断力、意欲、性欲などを司ります。筋肉や骨の発達を促進するので例えば肩幅を広くしたり、胸板を厚くしたり、太ももを太くしたりと、いわゆる“たくましい肉体”の素になります。ひげが生えたり毛深かったりするのも、テストステロンの働きです」(駒形先生)。次の章では、男性ホルモンが髪にもたらす影響についてお伝えします。男性ホルモンの影響は髪に出やすい更年期になると男性ホルモンが優位になるということですが、それでは急に毛深くなったり、性欲が増したりするのでしょうか?「男性ホルモンが増えるわけではなく、また、もともと男性に比べれば少ない量なので急に毛深くなるということはありません。しかし、個人差はありますが男性ホルモンが優位になることで髪の毛に変化が出る女性は多いようです。髪の毛は、男性ホルモンが司る部分と、女性ホルモンが担当の部分があります。例えば、男性ホルモンが強く関わっているのが、生え際や頭頂部。男性の抜け毛や薄毛はこの部分が多いですね。女性ホルモンがあることで保たれていた生え際や頭頂部の髪が、急激に減ることで守れなくなり、かつ、男性ホルモンが優位になったことで抜け毛や薄毛が起こることがあります」(駒形先生)。毛深くなるほどの男性ホルモンの量はないものの、抜け毛や薄毛と関わってくるということです。性欲は強くなる?一方、性欲はどうなのでしょうか。むしろ、更年期には減退する女性が多いように感じます。「男性ホルモンの性欲と女性ホルモンの性欲はもともと違っていて、前者は発散するタイプ、後者は受容するタイプのもの。受け入れたいという気持ちは減るものの、発散したいという気持ちは残っているのではないでしょうか。更年期の女性は性欲がないかといえばそんなことはなくて、結局は相手次第なのだと思います」(駒形先生)。まとめ発散したいという性欲は残っている……ということは、そういう意味ではオス化しているのかもしれません。しかし、既婚女性の場合、パートナーと発散したいという気持ちがどれだけあるかは、本当に個人差があるのではないでしょうか。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:「驚き!」閉経後は総コレステロール値が2倍にも!?今すぐできる食生活改善とは【医師監修】★関連記事:更年期症状がつらいときは何科を受診するの? 受診の目安は?【更年期の基礎知識3】★関連記事:40代から肝機能低下の宣告。閉経後に増加する「脂肪肝」とは?【医師監修】著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月13日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第33話。自分が資産運用すべきタイプではないと知ったやましたさん。貯金ゼロでも始められることはないかを調べてみたようで……。★前回:「た、たしかに!」自分が資産運用すべきでない理由がど正論すぎて… #脱力系ゆる更年期日記 32ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。お金の勉強を始めて、結構すぐに自分が資産運用をするべき人ではないことが判明しました。先日は、近所のドラッグストアで買い物をしようとするとPayPayの残高が足りませんでした……。1万円チャージしようとすると「残高不足でチャージできません」的なメッセージが出てきたので、じゃあ5000円を……とチャージをしようとすると、また同じ残高不足のメッセージが出てきました。結局、娘たちがおやつに食べたいと言ってカゴに入れたバナナとお菓子を諦めて、必要だった納豆だけを購入しました。そんな大人として、母親として(金銭的に)終わっている私が、一体どうすれば憧れの資金運用とやらを始めることができるのでしょう?YouTube大先生によると、まず、「生活防衛資金」を貯めると良いとのことでした。生活防衛資金……。なんすかそれは???私がYouTubeで勉強した限りの知識では、生活防衛資金とは、半年〜2年程度の間、働かなくても生活ができるくらいのお金のことだそうです。つまり、資産運用をするには、運用する資産がかなりマイナスになったとしても、ノープロブレム! 全然大丈夫でっせというくらいのお金があったほうが絶対に良いよってことだそうです。※私がYouTubeを見て解釈した個人の意見です。ほほう〜なるほど。そりゃそうだ!今日もまた1つとても勉強になりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「違う、今じゃない!」古い団地のわが家にハイテクアイテムを導入したら… #アラフォーの気にし過ぎな毎日 4★関連記事:「え、ショック」他人からのうっかり発言で発奮するアラフィフたち #アラフィフ雑記帳 9★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年02月11日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第30話。前回、資産運用の勉強を始め出すも、自分が資産運用すべきタイプではないと判明したやましたさん。なぜすべきではないのか、その理由とは!?★前回:「が〜ん!」資産運用の勉強を始めた途端に重大な事実が判明… #脱力系ゆる更年期日記 31ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。資産運用の勉強を決意した私。そんな私が知った「私は資産運用をすべき人ではない」とういう衝撃の事実。今回は、しょっぱなからその理由をでで〜んと発表させていただきたいと思います。「なぜ私は資産運用をすべき人ではないのか?」その理由は「私には運用できる資産がないから」です。シンプルですよね。超シンプルすぎて笑ってしまいましたが、そうなんです!超超超超当たり前なんですが、資産運用っていうのは、そもそも資産がある人だけができる行為だったんです。その名も「資産運用」ですもんね。私のようにカードの支払いが滞り、年に何度かクレジットカードが使えなくなるような資産のない人には、ご縁のないものだったのです。よわい49歳。自分の知識のなさや、悲惨な経済事情を堂々と発表するのも、ただただお恥ずかしい限りですが、張り切って公言させていただいた私の資産運用の勉強計画は数週間で暗雲が漂ってしまいました。ただし!こんなときこそ、あのセリフの出番ではないでしょうか?某有名バスケマンガに出てきたAZ先生のめちゃくちゃ有名なあのセリフ……。「諦めたらそこで試合終了ですよ……?」数週間YouTubeを聞き流して「資産運用」だけが、今より豊かな生活を送るための方法ではないと知ることができました。「資産運用の勉強」もとい「お金の勉強」と称して、YouTube大先生の元、引き続きゆる〜く勉強を続けたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年01月27日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第30話。ついに資産運用の勉強を始め出したやましたさん。自分に合った方法が決まったまでは良かったのですが……。★前回:「呼吸、食事、排便…」面倒くさがりな私が資産運用の勉強を決意! #脱力系ゆる更年期日記 30ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。資産運用の勉強法について、本を読むか、無料の投資講座に申し込むか、はたまたYouTubeで好きなチャンネルを探すか、悩んでいた私ですが、一番取り掛かりやすく無料で始められる「YouTube」から入ることに決めました!「仕事をしながら、音楽感覚でYouTubeを聞き流す♪」こんな感じです。「資産運用の勉強」というと、重々しくて堅苦しく聞こえてしまっていましたが、もうすでに仕事をしながらYouTubeを聞き流す習慣があった私には、実践しやすく何のストレスもありませんでした。まさに呼吸! 食事! 排便! YouTube!!私に合った良質な情報をちゃんと見極めるため、「初心者向け」「資産運用」をキーワードにいろんなチャンネルを見あさりました。その手の知識が皆無な私は、言わば、まだ何も書き込まれていない真っ白で真っさらなキャンバス。ひとつの間違った色に染まってしまっては元も子もない!こうしていろいろなチャンネルを聞き流し数日がたったころ、「重大な事実」を知ってしまいました。よくよく注意深く聴いてみると、いろいろなチャンネルでほとんどの人が口をそろえて同じことを言っていました。今から資産運用を始めて、友だちみたいな豊かな暮らしがしたいと鼻息を荒くしている私にはとても大事なその事実。それは……。「私は資産運用をすべき人ではない」ということです。が〜ん!がび〜ん!!がびちょ〜ん!!!あまりの衝撃にめまいが……。このめまいはショックを受けためまいなのか、それとも、ただの更年期の症状なのか……。などと、どっちでもいいことを考えつつ、今も少し落ち込み気味な私です。次回は、なぜ私は資産運用をすべき人ではないのかをお送りしたいと思います。★関連記事:「ひよってんじゃねぇ!」VIO脱毛前日の処理はヤンキー座りスタイルで #脱毛編 #熟女系 30★関連記事:「どんだけ力がないの…!」アラフィフマンガ家のちょっと恥ずかしい散歩事情 #アラフィフの日常 51★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2022年01月13日恋人はもちろんなのですが気になっている男性とも、日帰りで済むプチ旅行に行かれる人は少なくないでしょう。普段とはちょっぴり違う新鮮さを味わえるデート。帰る頃には彼との距離も、縮まっているはずです。しかし意外と盲点なのが「移動時間」。会話が思うように弾まなかった、という経験がある人もいるかもしれません。せっかくの旅行なのですから、終日楽しい時間を過ごしたいもの。そこで今回は「男性とのプチ旅行の移動時間で、気まずくならない方法」を紹介します。■ お菓子や軽食を準備する「彼女とは何度も日帰り旅行に行ってるんだけど、そのたびにお菓子をどっさり持ってきてくれる。『これ新作お菓子!』とか『遠足みたいだよねー』って笑う彼女がかわいすぎる。道中も飽きなくていいよね」(28歳男性/店舗設計)お菓子や飲み物などちょっとつまめるものがあると、旅の道中はぐっと楽しくなりますよね。事前に買い込んでも行ってもですし、途中の駅で買ってもOKです!車や電車など車中でも食べやすいものをチョイスしてくださいね。■ 観光情報誌を持っていく「気になる女友達を思い切って日帰り旅行に誘いました。緊張マックスで当日を迎えたんですけど、彼女が旅先の観光情報誌を持ってきてくれてたんです。『楽しみにしてくれてたんだな』って思えて嬉しかったし、行きの電車内ではふたりで現地での計画を練れてよかったですね」(21歳男性/学生)旅先の観光情報誌を道中に見ておくと、観光ルートを決められたり昼食や夕食の場所の目途を立てられたりして、現地でもスムーズに動けますよね。気の利く女性としても、好感度がアップするでしょう。■ スマホ内の写真を見せ合う「彼女と電車で2時間くらいの場所に日帰り旅行。帰りがけはいつも『振り返りタイム~!』と言ってスマホ内の写真や動画を見せてくれますね。それまでに行った場所の写真も振り返れて、ふたりでしみじみ思い出に浸っちゃってます」(33歳男性/医療品営業)スマホのよいところは撮った写真や動画をすぐ見返せるところ。「いまさっきのことだし別に……」と思わず、帰りがけの道中はそれをいっしょに見て過ごすのはどうでしょうか。同じ場所に行っても、彼氏と彼女では撮っているものが違うことも多くて案外楽しいですよ。■ 彼任せにせずに…日帰り旅行をより楽しい思い出にするためにも、道中の電車内や車内での時間を気まずい雰囲気にはしたくないもの。彼任せにせず自分でも事前に、道中をどう盛り上げるか考えて準備していきましょう。そうすると、きっと彼もあなたのことをもっと好きになりますよ。(恋愛メディア・愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2022年01月06日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第30話。今回は、前回に続いて資産運用の勉強を始めることにしたときのお話。何でどうやって勉強するのかを考えたやましたさんでしたが……。★前回:「取り残された感がハンパない!」久しぶりに会った友だちが潤っていて焦った私は… #脱力系ゆる更年期日記 29ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。前回、専門学校時代の金銭的にかなり潤った友だち7人に会い、自分の取り残された感を痛感し、彼らとの溝を埋めるべく「資産運用」の勉強を始める決意をした私。生まれた瞬間から超面倒くさがり屋な私にとって、新しい何かを始めるときに一番大切なのは「何で(何を使って)どうやって勉強をするのか」ということ。そう、それは、まるで息を吸うかのように、まるでごはんを食べるかのように、まるで排便をするかのように、毎日当たり前にしていることのような方法で勉強をすることが非常に重要になってきます。本で勉強するか……YouTubeでよく宣伝している無料の投資講座に申し込むか……はたまた、いつものようにYouTubeで好きなチャンネルを探すか……。呼吸、食事、排便…。呼吸、食事、排便…。悩ましいところです。★関連記事:「えっ、脇毛を生やしたまま!?」脱毛を決めたはいいが、まさかのアドバイス…#脱毛編 #熟女系 26★関連記事:「絶対年上だと思ったら…」初対面での打ち合わせで衝撃の事実が…! #アラフォー絵日記 8★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2021年12月23日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第29話。久しぶりに会った友だちがみんな金銭的に潤っていて、取り残された感を抱いたやましたさん。そこで自分も何かを始めなくては……と思い至ったこととは。★前回:「恋のチャンスを逃すな!」BTSを猛勉強中、ふと自分の顔を見て驚愕! #脱力系ゆる更年期日記 28ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。先日、5年ぶりくらいにデザインの専門学校で一緒だった友だちと会いました。専門学校と言っても、私が29歳のときに働きながら夜通っていた学校で、同じクラスの生徒さんたちの年や環境はみんなバラバラでした。そのなかでも今でも仲良くしている人たちと、そこから派生した友だちの友だちみたいな人たちと7人で集まりました。ほとんどが5〜6歳年下の子ばかりですが、全員が40代ということで、年齢に応じて、とてもすてきな大人になっていました。会社から独立して潤っている人、副業で潤っている人、会社員をコツコツ続けて潤っている人ばかりで、収入が乏しく毎月のようにカードの支払いに苦しんでいる私の目には、キラキラと輝いて、とてもまぶしくかっこよく見えました。私といえば、収入は20年前の1/5、体力は10年前の1/10、頭の回転においては30年前の1/100程度、と何もかもが集まったみんなとは逆方向に進んでいるように思えました。取り残され感がハンパなく、私も何か、すてきな大人になれる何かを始めなければ!と強く思いました。もうすっかり寒くなった真っ暗な帰り道、ひとりで自転車をキコキコと漕ぎながら私が考え出した答えはこれでした。ずばり「資産運用」。副業も、会社員も無理な私は、大人といえば資産運用でしょう!(※個人の感想です)という安易な考えから、49歳の冬、資産運用の勉強を始めることにしました。★関連記事:「若くなくて悪かったな!」若い子にはしゃぐアラフォー男の会話に腹が立つ #アラフォー絵日記 6★関連記事:「執刀医って!?」最初からわかっていれば違っていたのに~ #43歳で腎がんになった話 17★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2021年12月09日更年期イラストレーターのやましたともこさんによる、更年期のもろもろをゆる~くつづった連載マンガ「脱力系ゆる更年期日記」の第28話。若さを取り戻すために恋をしたいと思っていたやましたさんに訪れた恋のチャンス。そのチャンスを生かすべく頑張っていたのですが……。★前回:「BTSで誰が好き?」49歳、もしかして恋をするチャンスかも!? #脱力系ゆる更年期日記 27ウーマンカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。更年期イラストレーターやましたともこでございます。娘たちに大流行中のBTS。「マミーBTSの中で誰が一番好き?」という娘たちの質問に素早く答え、さらに、推しのすてきなところをシェアし合い、きゃっきゃきゃっきゃするために、そして老け込んでしまった49歳が再び恋をして若さを取り戻すために、BTSについて猛勉強を始めました。恋がしたい、恋がしたい、昔のように恋がしたい……。そう思い必死でBTSをググりまくっていたのですが、そのとき、ふと横の窓ガラスを見ると、疲れ切った老婆のような自分の顔がぼんやりと映っていました。ぎゃぁ〜〜〜〜!!!!!ピッチピチのまぶし過ぎる若者の顔、か〜ら〜の、カッスカスのぼやけた自分の顔……。コントラストがキツ過ぎて、なんとも言えない虚しい気持ちになりました。とはいえ、諦めたらそこで試合終了!引き続き、誰かに恋をして20代の私に再び出会えるようターゲット求めて日々邁進したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「えっ!?」角膜再生のためサングラス生活を続けた結果、医師から驚きの声が #アラフィフ雑記帳 4★関連記事:「2年間はなんだったんだ…」お別れの気持ちを込めてはいてみたら驚愕! #くそ地味系40代独身女子 35★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/イラストレーター/ やましたともこ(49歳)高知県出身、大阪府在住のイラストレーター。2児の母。高齢出産で身も心も弱り切ったまま更年期に突入。ここ10年元気な自分を見たことがない。本格的な老化とどう付き合うのか日々模索しつつヤングで緩めなイラストを描いている。
2021年11月26日