京都府・左京区の京都精華大学ギャラリーフロールは、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた吉岡恵美子の企画による「知らない都市―INSIDE OUT」を開催する。会期は7月4日~8月2日。開場時間は11:00~18:00(8月1日と2日は10:00~16:00)。入場無料。同展は、展覧会タイトルにもある「inside out(「裏返しに、くまなく」を意味する副詞)」をキーワードとし、5組の作家たちの作品を通して、私たちの記憶や意識、他者との繋がり、場との関係性について再考を試みるもの。都市における空間・想像・リアリティの新たな可能性について、アート、生活工芸、建築、身体表現など、多様な文脈と表現手段で発信を続ける作家の作品やプロジェクトを紹介する。参加作家は伊藤 存、contact Gonzo、志賀理江子、dot architects、中村裕太の5組となっている。また、同展は、金沢21世紀美術館のキュレーターとして数々の展覧会を手がけた芸術学部教員の吉岡恵美子の企画によって開催される。吉岡氏の担当科目「現代アートプロジェクト演習4」では、現代アートのキュレーション(展覧会を企画し、実施すること)を実践的に学んでおり、2014年度後期は授業成果として、学生の企画による展覧会「知らない都市 distant neighborhood」を市内2ヵ所のギャラリーで開催した。その第2章として構想された同展では、本学卒業生2名がメンバーとして在籍する3組の作家を新たに加え、本学ギャラリーフロールの展示スペースにおいて領域横断的な展示とライブなプログラムでの新展開を図るという。なお、5組の作家全員が本展にあわせた新作を発表予定。学生たちは関連プログラムの運営に携わっており、展覧会をつくる過程を現場で学ぶということだ。また、関連プログラムとして、オープニング・イベントが開催される。内容は、出品作家によるギャラリートークやcontact Gonzoによるパフォーマンス、レセプションなど。開催日時は7月4日16:00~。そのほか、出品作家であるdot architectsによるトーク(7月19日10:00~12:30)、中村裕太による「タイルホコラツーリズム―信仰を観光する」町歩きツアー(7月19日10:00~12:30)が開催される。申込方法などの詳細はギャラリーフロールWebページにて。
2015年06月17日東京都・清澄白河の東京都現代美術館は、ブラジルのモダニズム建築の父、オスカー・ニーマイヤーの回顧展「オスカー・ニーマイヤー展 ブラジルの世界遺産をつくった男」を開催する。会期は7月18日~10月12日(7月21日・9月24日・月曜休館、7月20日・9月21日・10月12日は開館)。観覧料は一般1,100円、大学生・専門学校生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料。同展は、2012年に104歳で亡くなる直前まで精力的に設計を続けていた伝説的なカリスマ、ニーマイヤーのほぼ1世紀にわたる建築デザイン活動の全貌を、図面、模型、写真、映像などによって紹介するもの。会場では代表的な建築物を様々なサイズの模型で展示し、代表作のひとつであるイビラプエラ公園の30分の1の模型は、約500平方メートルのアトリウムの大型空間でダイナミックに展開される。また、会場デザインはニーマイヤーに大きく影響され、彼を敬愛してきたSANAAによるもので、ブラジルの光をおもわせる白を基調として、ダイナミックでモダンな有機的曲線で会場を構成しているという。そのほか、ニーマイヤーの日常や創造の秘密をみせる映像資料、壮絶ともいえる首都ブラジリア建設の詳細なドキュメントも展示されるということだ。オスカー・ニーマイヤーは、ブラジル国内の主要な建築の設計を手がけ、そのユニークな創造性によって、内外で高い評価をうけ、アメリカ建築家協会ゴールドメダル、プリツカー賞、高松宮殿下記念世界文化賞など数々の建築賞やレーニン国際平和賞を受賞。代表的な仕事としては、首都ブラジリアの設計が挙げられる。1950年代国家の大プロジェクトである、首都ブラジリアの主要な建物設計(国民会議議事堂、大聖堂など)にたずさわり、ニーマイヤーは創造性豊かな都市をつくりあげた。この成功は建築という概念を超えた歴史的イベントとして、ブラジルの名を世界に知らしめ、ブラジリアは1987年世界遺産に登録された。「建築にとってアートはとても大切です」と語っていたニーマイヤーは、幼いころからドローイングを得意とし、描いた絵をじっとながめてそれが存在するようにたちあらわれると感じていたという。ニーマイヤーのデザインは、フリーハンドの大胆さと自由さ、女性の身体に例えられるように有機的でダイナミックな曲線、生命感とモダニズムの幾何学の調和を特徴としており、その未来的な形は日本の建築家にも多くの影響を与えてきたということだ。
2015年06月15日近年、東南アジアのアートシーンの拠点となりつつあるシンガポールでは、2015年に2つの美術館が誕生する。パリを代表する美術館の初の分館として、2015年5月に開館した「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」と、10月にオープン予定の「ナショナルギャラリー シンガポール」だ。©Darren Soh and National Gallery Singapore「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」の見どころは「ピナコテーク・ド・パリ」は、2007年にパリのマドレーヌ広場に開館した私立美術館。美術館としての歴史はまだ浅いものの、立地と敷地面積の広さ、展示作品のバラエティと質の高さに定評がある、フランスを代表する美術館の一つである。ギリシア語に由来する「絵の収蔵庫」という意味を持つ「ピナコテーク」。その言葉通り、美術収集家のコレクションルームを思わせるような、年代や作風にとらわれない多様なコレクションを特徴とする。この「ピナコテーク・ド・パリ」の初めての分館に、シンガポールの「フォートカンニングパーク」が選ばれた。実はこの美術館、かつてイギリス軍施設であった「フォートカンニングセンター」を改装して造られている。その重厚な歴史的建造物も見どころの一つ。©Singapore Tourism Board館内は3つのギャラリー(The Collections Gallery、The Features Gallery、Heritage Gallery)から成り、The Collections Galleryではピカソやモネなどの有名画家たちの作品を、The Features Galleryでは期間限定のコレクションを、Heritage Galleryでは、東南アジアの歴史や宗教をテーマに展示がされる。ミュージアムショップ(La Boutique Pinacothèque)では、カタログ、絵葉書、マグネット等、定番のお土産の他に、ローカルアーティストによるユニークなアクセサリー等も販売されている。2015年10月オープン予定の「ナショナルギャラリー シンガポール」©National Gallery Singapore64,000平方メートルのシンガポール最大面積を誇る「ナショナルギャラリー シンガポール」は、シティーホール駅付近に2015年10月オープン予定。8,000点を超える東南アジアのアーティストによる作品を保有する。2015年に開館するこれら2つの美術館周辺には、「シンガポールアートミュージアム」や「ナショナルミュージアム」、美術学校「SOTA(School of the Arts)」などの美術関連施設が集まり、アジア、シンガポールアートを感じるのにもってこいの地区となっている。独立50周年の歓喜に沸くシンガポールでは、アート界からもますます目が離せなくなりそうだ。
2015年06月10日展覧会「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展が6月24日から8月31日まで国立新美術館で、9月19日から11月23日まで兵庫県立美術館で開催される。同展では、1989年から現在までのおよそ25年間に制作された漫画やアニメ、ゲーム作品にフォーカス。8つの章に分けて、作品と作品の関係性や、同時代の社会やテクノロジーと作品との関係を紹介する。第1章では展覧会のプロローグとして、『NARUTO ―ナルト―』や『美少女戦士セーラームーン』など89年以降に誕生したヒーローやヒロインに触れつつ、漫画やアニメ、ゲームが持ち続けてきた“王道”である熱気溢れるテーマの作品を紹介。第2章では『GANTZ』『バイオハザード』といった、仮想現実や拡張現実、ロボットといったテクノロジーやネットワーク社会を背景とした世界観を持つ作品や、3次元CGなどデジタル映像技術を駆使した作品に焦点を当てる。第3章では個人/同人による制作や二次創作など新たな創作プロセスの中で生み出された作品に、第4章では今や“コミュニケーションの場”ともなっているゲーム作品にフォーカスする。第5章では『初音ミク』や『ラブプラス』など、“物語”に必ずしも従属した存在ではなくなった“キャラクター”たちが生きる“世界”を表現した作品を紹介。第6章では『涼宮ハルヒの憂鬱』や『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』といった、日常性と非日常性が様々な物語構造で入り混じった作品を、第7章では、『好きっていいなよ。』を始めとした現実とリンクしたテーマを持つ漫画作品を中心に展開。そして、ラストとなる第8章では、作品の作り手に着目し、その“手業”を作品を通して紹介する。なお、同展では89年から現在までの日本の漫画やアニメ、ゲームの文脈を概観する展覧会書籍『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 1989』を発行。89年以降の3つのジャンルの流れと相互の関連性について専門的な論考や時代を象徴する作品の解説、年表などが掲載される。【イベント情報】「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:6月24日~8月31日時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日料金:一般1,000円、大学生500円、:高校生・18歳未満は無料※学生証、または年齢の分かるものが必要(前売りは一般800円、大学生300円)会場:兵庫県立美術館住所:兵庫県神戸市 中央区脇浜海岸通1-1-1会期:9月19日~11月23日休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
2015年06月08日東京都・青山のワタリウム美術館は、115人のアーティストによる、約250点の幅広いジャンルの作品を一挙に展示する「古今東西100人展」を開催している。会期は9月13日まで(月曜休館、7月20日は開館)。開館時間は11:00~19:00(水曜は21:00まで)。入館料は大人1,000円、学生800円、ペア券が大人2人1,600円、学生2人1,200円。同展は、ワタリウム美術館の現代美術コレクションを中心に、115人のアーティストを選び、インスタレーション・立体・彫刻 およそ45点、絵画・ドローイング60点、写真90点、版画40点、映像作品5点、および記録映像の中から10点、これら約250点を一挙に展示するもの。20世紀から21世紀へ、アーティストたちとワタリウム美術館の軌跡を目にすることができる展示となっている。また、関連企画として、展示作品250点の中から入館者が好きな作品を1点選ぶ人気投票を実施。毎週1~5位までを集計、ワタリウム美術館会場とホームページにて発表される。1位の作品はホームページの展覧会トップ画像にもなるということだ。さらに、作品アーカイブとして、作家115人と展示作品250点の解説を、9月13日までの期間限定で同美術館のホームページから閲覧することができる。そのほか、関連イベントとして1992年から2007年まで15年開催した「現代アート大学」が復活。同イベントは、アーティストや評論家だけに限定したものではなく教育者やデザイナー、海外からのゲストなども迎え、幅広く現代アートをとらえてきた企画で、レクチャーやワークショップ、パフォーマンスなど、現代アートをより深く楽しむためのイベントが多数行われる予定。詳細は、古今東西100人展Webページに掲載されている。
2015年06月02日京セラは、京セラ美術館(京セラ本社ビル1階)において、2015年特別展「輝ける伏見 鳥羽離宮と平安の栄華」を開催する。会期は6月27日まで。開館時間は10:00~17:00(※入館は閉館の30分前まで、会期中無休)。入館料は無料。鳥羽離宮は、「都遷りの如し」(扶桑略記)と言われた白河上皇による鳥羽離宮の造営(1086年)と院政の開始から、それを引き継ぎさらに離宮を拡大した鳥羽上皇が崩御する1156年までの70年間において、平安京とともに政治、文化の中心地となった。同展では、鳥羽離宮跡から発掘された遺物、平安末期に伏見が輝いた時代の肖像画、古文書など約60点を展示する。なお、京セラ美術館では特別展の展示品以外に、パブロ・ピカソの「銅版画347シリーズ」をはじめ、日本画、洋画、彫刻、工芸品などをコレクション・展示している。現在の展示内容については同館のWebページにて確認してほしい。
2015年05月29日東京都・原宿の太田記念美術館は、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、浮世絵に描かれた悪人たちに焦点をあてた企画展「江戸の悪」を開催する。会期は6月2日~6月26日(月曜休館)。開館時間は10:30~17:30。入館料は一般700円、大高生500円、中学生以下無料。同展は、さまざまな悪人たちが描かれた浮世絵から、江戸を生きた人々を魅了した「悪」を探る展覧会。現代でも、テレビドラマや映画、小説などで、悪役は時に主人公を凌ぐほどの魅力をはなつことが少なくないように、江戸の人々もすでにこの「悪」の持つ底知れぬ魅力に気付いており、例えば、世間を騒がせた大盗賊が市中引き回しになると、その姿を一目見ようと街道は群衆で埋め尽くされたという。また、元禄赤穂事件などの大事件が起きると、すぐさま事件は芝居に移され、吉良上野介は悪の権化としてのイメージを定着させていく。幕末には、盗賊や小悪党が主人公の舞台が人気を呼んだということだ。同展では、石川五右衛門、鼠小僧次郎吉などの大盗賊、幡随院長兵衛などの侠客、吉良上野介などの歴史上の人物、悪女、小悪党、悪の妖術使いなど、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、江戸の人々が好奇心を抱き、時に酔いしれた様々な「悪」の浮世絵が展示される。また、「見どころの一点」として、三代歌川豊国「東海道四谷怪談」が挙げられている。歌舞伎を見たことのない人でも一度は耳にしたことのある、「東海道四谷怪談」の一場面を描いており、悪人中の悪人として、産後の肥立ちの悪い妻お岩に容貌の醜くなる毒薬を飲ませ、戸板に縛り付け、川に流したという「東海道四谷怪談」の主役にあたる民谷伊右衛門が紹介されている。また、関連企画として、展覧会の見どころを担当学芸員が解説するスライドトークが開催される。開催日時は6月3日、13日、19日の各日14:00から40分程度。申込不要、参加無料だが、同美術館への入場券が必要となる。
2015年05月28日島根県立美術館は7月6日まで、企画展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」を開催している。○"アートになった猫たち"が勢揃い同展では、猫を愛する美術コレクター「招き猫亭」のコレクションを展示。スタンラン、ビアズリーら西洋の画家たちが描いた猫、歌川国芳ら浮世絵の中の猫、明治~昭和を生きた版画家・高橋弘明の猫、竹久夢二、レオナール・フジタ(藤田嗣治)ら近現代美術の巨匠たちが描いた猫など、多彩な猫作品約330点が披露される。5月30日、6月7日、14日の14時からは、担当学芸員による作品解説のギャラリートークが行われる。6月13日の14時からは美術館ロビーにて「能の手法で語る 吾輩は猫である」を開催。出演は、下掛宝生流ワキ方・安田 登氏、能楽森田流笛方・槻宅 聡氏。6月28日の14時からは美術館講義室にて、同館主任学芸員の大森拓土氏による美術講座「江戸の猫アート」を行う。会場は、同館1階の企画展示室。開館時間:10時から日没後30分までで、展示室への入場は日没時刻まで。休館日は火曜日となる。観覧料(税込)は、企画・コレクション展をセットにした一般が1,150円。企画展のみは1,000円。なお、手持ちの「猫の写真」(プリント、デジタルデータも可)を受付で提示すると、4名までの観覧料が割引される。企画・コレクション展をセットにした一般が1,020円。企画展のみは900円となる。
2015年05月28日東京・六本木の国立新美術館で開催中の「マグリット展」の累計入場者数が20万人に達したことを記念して5月25日、20万人目のお客様への記念品贈呈のセレモニーが行われた。「マグリット展」チケット情報20万人目の来場者となったのは、東京都武蔵野市在住の紺野敏江さんとあすかさんの親子。運動会の振替休日に本展に足を運んだとのことで、国立新美術館の青木保館長から記念品が贈られた。紺野さんは、一緒に来場したという娘さんとともに写真に収まり、「だまし絵風の絵が楽しめるので意味を考えながらゆっくり回りたい」と笑顔でコメントした。東京では13年ぶりとなる、ルネ・マグリット作品約130点が集結した大回顧展「マグリット展」は国立新美術館 企画展示室2Eにて、6月29日(月)まで開催中。同美術館は毎週火曜が休館日だが明日の5月26日(火)は臨時開館。5月30日 (土)、31日 (日) は毎週金曜日と同じく午後8時 (最終入場は午後7時半) まで開館。当日券は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円で販売中。
2015年05月25日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』。このほど、本作の主題歌を「ガッツだぜ!!」、「バンザイ ~好きでよかった~」など、魂を揺さぶる歌で日本中に元気を与えてきた「ウルフルズ」が担当することが分かった。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が俳優人生を賭けて新境地を開くべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦し、様々な問題にぶつかりながらも隊長そして俳優としても成長していく姿を描く。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透が監督を務める。杉崎と共に秘境に挑む番組スタッフには、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー役ユースケ・サンタマリア、行き当たりばったりで大雑把なディレクター役小澤征悦ほか、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介(ななめ45°)ら個性派キャストが集結している。今回主題歌に決定したのは4年半の活動休止を経て昨年より再始動した「ウルフルズ」の新曲「ボンツビワイワイ」。“ボンツビワイワイ”は造語で“Born To Be ワイワイ”の略。生まれながらのパーティ野郎のイメージでつけられたという。探検の中で起きるアクシデントや、出会った人たちと関わるうちに隊長としての自覚も芽生え“真剣”に番組作りに取り組む姿と、トータス松本のパワフルで魂のこもったボーカルが重なり、作品をより一層盛り上げる。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月25日美術館に足を運んでみたいけれど、何となく敷居が高くて…と感じている人はいるかもしれません。けれど、ちょっとした予備知識を入れておくだけで、美術館の楽しみ方が格段に変わってきます。そこで、オススメなのがテレビ東京で放送されている『KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち』。この番組では、毎回ひとつの作品にスポットを当て、そこに秘められたドラマや謎を探ります。美術の歴史や画家の名前など知らなくても大丈夫。どんな有名な絵も、画家というひとりの人間が描いたもの。そこには興味深いドラマが潜んでいるのです。それを知っていれば、どんな絵も全く違って見えると思いませんか。じつはいま、東京では有名な画家や美術館による展覧会がめじろ押しです。なかでも注目なのが、新国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」。5月16日(土)22時から放送の『KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち』で紹介するのは、この「ルーヴル美術館展」で見られる目玉作品のひとつ、フェルメールの『天文学者』です。ヨハネス・フェルメールは、日本でも人気のある画家で、光の魔術師と言われています。光を巧みに扱って女性を美しく描いたことで有名ですが、彼が残した作品は、わずか30数点。そのなかで、この『天文学者』という作品と、対とされる『地理学者』だけは、男性ひとりを描いているのだとか。『天文学者』と『地理学者』は同じ人物のよう。しかも、17世紀当時の人ではあり得ない描き方をしています。そこには、フェルメールが仕掛けた、ある秘密が隠されているそう。そして、背景の壁にある画中画にも注目です。果たしてこれの意味するところとは…? 43年の生涯を生きたフェルメールですが、わかっているのは生まれたときと世を去ったときだけ。そんな謎の多い画家の謎の多い作品の秘密について、知れば知るほど実物を見たくなります。美術館に足を運ぶ前に、『KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち』は要チェックです。楽しみが何倍にも膨らみますよ!『KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち』はこの春に放送開始15周年を迎え、俳優の小林薫さんに加え、新たに女優の蒼井優さんをナレーターに迎えました。じつは蒼井さん、この番組が好きで、ナレーターの依頼も快諾したのだとか。また、音楽もバージョンアップし、オープニングとエンディングのテーマ曲を、ピアニストの辻井伸行さんが担当。辻井さんもお父さまが番組の大ファンとのことで、番組内で紹介される「美の巨人たち」から自分なりのイメージを膨らませ、作曲したとのこと。連日たくさんの人が詰めかけている「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」。彼と美術館デートに出かける前に、5月16日放送の『KIRIN ART GALLERY 美の巨人たち』を見て、フェルメールの『天文学者』の前でその知識を披露すれば、彼のあなたを見る目が少しだけ変わるかもしれませんよ。・KIRIN Art Gallery美の巨人たち 公式サイト
2015年05月14日伊東昭義美術館(東京都目黒区)は、オープン一周年を記念した「龍宮の海」展を11月まで開催している。同館では、水面下に広がるさまざまなな生き物たちの美しい姿を表現する、美術家・写真家の伊東昭義氏の作品を展示している。同氏は、海中の命の美しさを鮮やかに表現することから、「海中の色彩の発見者」とも称されており、その鮮やかでインパクトのある写真を観覧することができる。同展は、美術館オープン1周年を記念して実施しているもの。同氏がそれまでに培ってきた造形力を生かして制作した、海中の美の本質に迫る作品の数々を展示している。さまざまな色や形をした神秘的な魚たちがみせるひょうきんな姿も見どころのひとつ。展示の最初に登場するウミガメが海中を旅し、やがて七色の癒やしの光を浴びながら帰途に着くというストーリー展開となっている。開館時間は10:00~17:00。休館日は 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は火曜日)。入場料は大人800円、大・高校生は600円、中・小学生・65歳以上は400円。5歳以下は無料。※価格は税込
2015年05月08日俳優の藤原竜也が主演を務める映画『探検隊の栄光』が今秋公開されることが、このほど発表された。本作は、『ちょんまげぷりん』などで知られる作家・荒木源による同名小説が原作。落ち目の俳優・杉崎(藤原)が、俳優人生を賭けて、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦。行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え、"真剣"に番組作り向き合うようになる。撮影は、南国のジャングルさながらに全国の秘境スポットで行われた。ガケから転落するシーンや、地中に広がる巨大風穴での長期間ロケなど危険を伴う過酷なロケの連続に、主演の藤原も「記憶が飛ぶくらい過酷な撮影だった」とコメントを寄せる。隊長を中心に、危険なジャングルロケに挑む番組スタッフたちの様子は、かつて川口浩や藤岡弘、が出演し人気を博した「探検隊」シリーズを彷彿とさせる内容になっているという。共演には、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサーをユースケ・サンタマリア、大雑把なディレクター役を小澤征悦、職人気質のカメラマンを田中要次が演じる。ほかにも、川村陽介や佐野ひなこら若手が参加。『グッモーエビアン!』(2012年)や『猫なんかよんでもこない。』(2016年公開予定)の山本透監督がメガホンをとる。(C)2015「探検隊の栄光」製作委員会
2015年05月08日東京・六本木の国立新美術館で開催中の「マグリット展」の累計入場者数が10万人に達したことを記念して4月30日、10万人目のお客様への記念品贈呈のセレモニーが行われた。「マグリット展」チケット情報10万人目の来場者となったのは、東京都品川区在住の女性。国立新美術館館長の青木保氏から記念品の公式カタログと「光の帝国Ⅱ」の額絵を渡され、一緒に来場したという弟さんとともに恥ずかしそうに写真に収まった。東京では13年ぶりとなる、ルネ・マグリット作品約130点が終結した大回顧展「マグリット展」は国立新美術館 企画展示室2Eにて、6月29日(月)まで開催中。当日券は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円で販売中。
2015年05月01日東京都・府中市美術館では、江戸時代の動物絵画を紹介する「動物絵画の250年」展を開催している。開催期間は5月6日まで(5月4日を除く月曜は休館)、開場時間は10:00~17:00(入場は16:30まで)。入場料は一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円。同展では、歌川国芳や円山応挙、伊藤若冲ら、江戸時代の画家たちが動物たちを描いた多彩な「動物絵画」を紹介。現在は会期後半となり、中世からの伝統を受け継ぐ作品や、個性的な画家による想像の世界を描いた作品など、83点が展示されている。また、5月2日は「江戸の動物絵画その多彩さを生んだもの」、5月4日は「動物絵画外国と日本」というテーマで、それぞれ同美術館の学芸員による講座も開催される。なお、本展は2007年に同美術館にて開催した「動物絵画の100年 1751-1850」の続編となっている。
2015年04月30日六本木の森美術館が約4ヶ月にわたる改修工事期間を経て、ついにリニューアル。4月25日からリニューアル・オープン記念「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」(7月5日まで)を開催する。開幕を前日に控え、説明会・内覧会が行われた。プレス説明会には、森美術館館長南條、アソシエイト・キュレーター椿を始め、エルメス財団理事長ピエール=アレクシィ・デュマ、パレ・ド・トーキョー プレジデントであり展覧会共同キュレーターのジャン・ド・ロワジー、ポンピドゥー・センター・メス館長エマ・ラヴィーニュの他、出品アーティストら豪華な出席者がそろった。本展は、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで注目を集めた「シンプルな形態の美」に再度着目した展覧会だ。ポンピドゥー・センター分館「ポンピドゥー・センター・メス」が「エルメス財団」とコラボレーションして昨年開催された展覧会が、日本展として森美術館に巡回した形となる。出品作品約130点の内、30から40%を日本展だけの限定出品作として組み直し、美術、デザイン、考古学、生物学、数学、物理学、機械工学など幅広いジャンルから作品をそろえ、展示構成を九つのセクションに再編成し、先史の石器から現代アートに至る約2万年もの時を超えた大規模なテーマ展として仕上げた。展示ストーリーは、ル・コルビュジエやブラッサイが浜辺で拾った石や、杉本博司が水平線を写した「スペリオール湖、カスケード川」など、自然が生み出したシンプルなかたちへの問いかけから始まる。グザヴィエ・ヴェイヤンの新作大型インスタレーション「光線」は、展示室に“シンプルなかたち”を鑑賞するにふさわしい静かな空間を創出した。侘び茶の精神を示す長次郎の黒樂茶碗は日本展限定出品作であり、日本文化が誇るシンプルな美と静謐な精神性を感じさせる。また、オラファー・エリアソンの「丸い虹」や、「エルメス(HERMES)」社と関係の深いサン=ルイガラス工芸職人と協力し、本展のために制作したスザンナ・フリッチャーの「息」など、円や曲線が放出する宇宙的なエネルギーを感じさせる作品も興味深い。柔らかな素材をファンの力で空中浮遊させる、大巻伸嗣のインスタレーションシリーズ「リミナル・エアー スペース-タイム」は、館内でも眺望を見わたす印象的なスペースに設置されることで、息を呑むほど美しい「かたち」を提示している。展示のクライマックスを飾るカールステン・ニコライの《アンチ》は、アルブレヒト・デューラー「メランコリアI」に描かれたブラックモノリスを立体化した大型作品で、手で触れるとミステリアスな低音を発しつつ、鑑賞者に人類と宇宙の起源についての謎を問いかける。他にも、航空力学に触発されたブランクーシの「空間の鳥」、幾何学形態に注目したアンソニー・マッコールの映像インスタレーション「円錐を描く線」、妊婦の腹部が壁面から飛び出したかのようなアニッシュ・カプーアの「私が妊娠している時」など、全人的にアートを捉えた作品がそろう。南條氏は「この展覧会は日仏のコラボレーション展ながら、日本美術や日本文化が誇るシンプルな美を示す作品を多数盛り込むことができ、リニューアルされた館内を見てもらうにも相応しい展覧会となった。この展覧会は美術史的なものというよりも、むしろ「官能的」な、つまり感覚を駆使して美を感じ取るようなタイプのテーマ展であり、極めて美しく、そしてセクシーな展覧会である」と語った。19世紀から20世紀には、あらゆる分野において新発見や発明による近代化が進んだ。機能美や自然科学が発見した基本的な形態に注目が集まるなかで、多くのアーティストたちが「シンプルなかたち」が持つ豊かで普遍的な美に魅了され、作品を生み出した。21世紀のグローバル化と多様化の波に直面する現代、この「シンプルなかたち」の背景に広がる豊かな美の世界に立ち戻ることから見えてくるものがあるのではないかと、本展は我々に問うている。【イベント情報】「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」場所:森美術館住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53階会期:4月25日から7月5日まで時間:10:00から22:00(火曜日のみ17:00まで、4月25日は翌朝6:00まで、5月5日は22:00まで)入場料:一般1,800円学生1,200円4歳から中学生まで500円、65歳以上1,500円
2015年04月24日特定非営利活動法人 平泉会は4月18日~23日、東京都美術館にて「平泉会選抜展」を開催する。○ネットで話題の「リアル猫ヘッド」も展示「平泉展」は1989年、練馬区立美術館より「平和と文化のわく泉」の心と、「誰でも描けます」の合言葉で、絵画制作を一般の人々に身近なものとする目的で発足。国立新美術館が新設された2008年に「第20回平泉展」を開催し、今年で7年目を迎えた。東京都美術館がリニューアルオープンした2012年からは、「平泉会選抜展」を開催している。期間中は、「手づくりこそ命を元気にし未来を築く」の理念のもと、油彩・日本画・水彩・版画・写真・染色・織・キルト・書・陶芸・工芸など、様々な手作り作品(平面と立体)を展示する。また、現在ネットなどで話題となっている、日本羊毛アート学園主任講師の羊毛フェルト作家・佐藤法雪氏の「リアル猫ヘッド」も紹介。被る人によって雰囲気が違って見える"猫ヘッド"を体験できる。そのほか、日本羊毛アート学園やカルチャースクールの生徒の作品も展示する。4月18日・19日 13時30分~15時には、平泉会代表・保坂良平氏による「勉強会」を開催。参加費は無料。集合場所は、会場内1室。さらに、体験コーナーとして、参加無料の「楽しい塗り絵」も実施する。入場時間は、9時30分~17時30分(入場は17時まで)。休館日は4月20日。最終日は、13時30分閉会(入場締め切り切13時)。会場は、東京都美術館 1階 第一展示室(東京都台東区上野公園)。入場料は無料。会場では、スパニッシュギター・山田陽一郎氏のBGM演奏を実施。生演奏を聴きながら鑑賞ができる。
2015年04月16日3月31日、株式会社ブリヂストンは、ブリヂストンサイクル株式会社及びブリヂストンスポーツ株式会社と共に、「第12回ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール表彰式」を開催しました。本コンクールは、未来を担う子供達に、絵を描くことを通して自然の大切さについて考えてもらいたいという想いで始まり、今年で12回目の開催を迎えました。今年は「みつけよう おもしろい しぜん」をテーマに全国各地から述べ38,929点の応募がありました。今回表彰されたのは、ブリヂストン大賞5点をはじめとするブリヂストンサイクル賞10点、ブリヂストンスポーツ賞10点、ブリヂストン賞76点の合計101点。表彰式にはブリヂストン大賞5名を受賞したお子さんと、そのご家族が参加しました。ブリヂストン大賞「ハワイエコツアー」に選ばれたのは八木喬基(やぎ・たかき)くん(9歳)。絵画教室へ通い続けている彼は「なぜ虫は、かたちが変わるのか?」という作品で、審査員一同を唸らせました。1歳から習い始めて既にペラペラという英語の実力も、ハワイで発揮されるはずです。「オーストラリアエコツアー」に選ばれたのは、梁田菜摘(やなだ・なつみ)さん(7歳)。愛犬、ココちゃんが捕まえて飼い始めたカエルがモチーフの作品「雨にぬれてたのしそうにしているカエル」で受賞しました。自宅に飾られた多数の自作絵画は愛犬ココちゃんを描いたものが多く、受賞作以外も逸品でした。「北海道エコツアー」に選ばれた開澤快(かいざわ・かい)くん(9歳)が描いたのは、「見上げたら、松」。見上げる視点で松を描く斬新な発想で、4回目の応募にして受賞。小さい頃から車が大好きで「ブリヂストンのみなさんも頑張って下さい」とコメントし会場をわかせていました。伊沢直留(いさわ・なおと)くん(10歳)は「ウシの親子」で「沖縄エコツアー」に選ばれました。名門絵画教室に通い、数多くの受賞歴を持つ作品に対して審査員のみなさんは「ウシの毛並みの表現力がすごい!」と大絶賛。ぜひ近くで観ていただきたい秀作です。「屋久島エコツアー」に選ばれたのは内田百奏(うちだ・ほのか)さん(9歳)の「なにが見えるかな?」。将来、水泳のオリンピック選手を目指し水泳では数々の賞を受賞していますが、絵画では初受賞。「絵画の道へ進みたくなった?」と聞かれ「水泳がいいです」と断言し、会場を笑いの渦に包みました。上記5点を含む101点の入賞作品は、日産自動車株式会社の100%電気自動車「日産リーフ」にデザインされ、4月1日(水)以降、企業博物館「ブリヂストンTODAY」(東京都小平市)に展示される予定です。入賞作は4月以降、各地での展示も予定されています。「子供」と「マイカー」には縁が遠いと独身女性のみなさんは感じるかもしれません。ですが、子供がいないと目にする機会が少ない、子供ならではの自由でのびのびとした作品を観ると、発想力や発見力が刺激されること確実です。さらに101点の絵画がデザインされた「日産リーフ」を見れば、ブリヂストンが提唱する「2050年の環境目標を考える」という、自分達世代だけの地球ではないことも痛感できるはず。見ると自然の中にいるような感覚になれる作品達の鑑賞は、デートでも女友達同士でもネタになるため、ぜひ展示期間中に足を運んでみてはいかがでしょうか。・ブリヂストン 公式サイト
2015年04月07日東京都現代美術館は、株式会社電通と協力して2015年5月10日まで開催中の「ガブリエル・オロスコ展―内なる複数のサイクル」の来館者に、新しい鑑賞体験を提供する双方向型アート体験アプリを3月28日(土)より無料リリースを開始した。東京都現代美術館公式アプリ「MOTガイド‐ガブリエル・オロスコ展‐」は、位置連動技術iBeacon対応のアプリで、展覧会の各展示室で使用する。アプリ使用者は展覧会を回りながら、いる場所に合わせて動画や音声、テキストによるガイドを受けとれたり、展示室を進んでいくと、作家からのメッセージや作品の裏話を自動的に受信して読むことができたりするなど、美術館鑑賞の楽しみがより一層広がる。また作品の感想をツイートするなどしてほかの鑑賞者と対話することができる機能などは、携帯アプリならでは。アプリをダウンロードして展覧会を鑑賞すれば、オロスコのスペシャルコンテンツを閲覧できたり、オロスコ作品にちなんだ特典が抽選でプレゼントされるなどの特典も用意されている。さらに既に展覧会を鑑賞した人にも楽しめるコンテンツや各種特典なども盛り込まれているという。これまでは、一度鑑賞した展覧会をその後も楽しみ続けるというコンテンツはあまりなかったが、今回リリースされたアプリは、まるで展覧会をお持ち帰りできるような感覚だ。アプリのインストール方法は、APP Storeにて「MOTガイド」を検索するか、「MOTガイド」アプリ公式ページからも入手できる。使用可能期間は、5月10日(日)までだが、コンテンツは会期終了後も閲覧可能だ。「ガブリエル・オロスコ展―内なる複数のサイクル」は、メキシコ生まれの現代美術を代表するアーティスト ガブリエル・オロスコの、自動車を分割して貼り合わせた代表作《La DS》から、最新のカンヴァス作品など、オロスコの魅力を過去から現在まで紹介する。会期は、5月10日(日)まで。(text:Miwa Ogata)
2015年04月03日電通は、東京都現代美術館と協力し、同美術館で5月10日まで開催中の「ガブリエル・オロスコ展」の来館者に新しい鑑賞体験を提供する双方向型アート体験アプリ「MOTガイド‐ガブリエル・オロスコ展‐」を公開した。アプリの価格は無料。同アプリは、1990年代前半から現在まで国際的に活躍し、現代美術を代表するアーティストのひとりである「ガブリエル・オロスコ」の日本における大規模な初個展。位置連動の無線通信技術「iBeacon」に対応し、展示室内における利用者の居場所に合わせ、動画・音声・テキストによるインタラクティブ・ガイダンスを流し、作品鑑賞のサポートを行うというものだ。アプリの制作は面白法人カヤックが手がけた。また、作者からのメッセージや作品の裏話を知ることができるコンテンツや、作品の感想をツイートして他の鑑賞者と対話ができる機能なども搭載し、鑑賞者も情報発信できる"双方向" 型の楽しみ方を提供するという。さらに、アプリをダウンロードして展覧会を鑑賞したヒト限定のスペシャルコンテンツ配信やプレゼント企画などの特典も用意されている。なお、同アプリはiOS版のみの展開で、iOS7.0 以上(iPhone4S/5/5S /5C /6/6Plus)に対応。利用可能な期間は会期中(5月10日)までだが、コンテンツは会期終了後も閲覧できる。
2015年03月30日20世紀を代表する芸術家でベルギーの国民的画家でもあるルネ・マグリットを紹介する大回顧展「マグリット展」が3月25日より東京・六本木の国立新美術館で開幕した。ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面協力を得て、世界10か国以上から約130点の作品が集められた同展。開幕前日の24日には開会式が行われ、ベルギー王立美術館館長のミシェル・ドラゲ氏の他、ベルギー大使館特命全権大使のリュック・リーバウト閣下が参列した。「マグリット展」チケット情報リーバウト氏は挨拶の中で「マグリット自身が日本でこんなにも愛されているのは、画家としてありふれた物事の中に、潜在的な世界を描き出したからではないか」と分析。また、ドラゲ氏も「数多く訪れるであろう日本の皆様に、主賓であり哲学者でもある偉大な画家マグリットの、優れたパノラマのような世界をお楽しみいただけると信じています」と述べ、本展への期待を表現。最後はテープカットにより、盛況の中で閉会した。「マグリット展」は国立新美術館 企画展示室2Eにて、2015年3月25日(水)から6月29日(月)まで開催。当日券は一般 1600円、大学生 1200円、高校生 800円で販売中。
2015年03月25日国立新美術館で開かれている「ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」が大盛況です。世界有数のコレクションを誇るルーヴル美術館の展覧会は、今回で3回目。毎回大変な人気で、約6年ぶりとなる今回の開催を待ちわびていた人も多いと思います。まずはルーヴル美術館の説明から。フランスの国立美術館であるパリのルーヴル美術館は、アメリカのメトロポリタン美術館、ロシアのエルミタージュ美術館とともに世界三大美術館の一つに数えられています。年間800万人の来館者数を超える、世界で最も入館者の多い美術館です。その入館者の70%が観光客で、日本人も毎年約20万人が訪れているそう。そんな多くの人が、花の都パリへ旅行に行っているなんて羨ましいかぎりです。地下1階から地上3階まで4フロアからなり、展示面積はナント6万平米以上! 世界中から集められた30万点を超える多様なコレクションを所蔵し、常設展示数は約2万6000点。全ての作品を鑑賞するのは1週間以上かかるといわれています。今年12月に、アラブ首長国連邦のアブダビにルーヴル美術館の別館が誕生するということでも話題を集めています。今回の展覧会は、ルーヴル美術館のコレクションから厳選された83点を通して、16世紀初頭から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどることができます。風俗画とは、その時代を生きる人々の日常生活の情景を描いた絵画のこと。物乞いの少年や庭園に集う貴族の男女など、その時代の人々の暮らしぶりを知ることができます。さらに日常の装いの中に複雑な道徳的・教訓的などの意味が込められていることもあり、これらを読み解くことも風俗画ならではの醍醐味です。ここで今回展示される作品で、絶対に見ておきたい3作品をご紹介します。目玉は初来日となる17世紀オランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメールの傑作『天文学者』。この油絵は、ユダヤ系の銀行家一族、ロートシルド家に旧蔵され、第二次世界大戦中にヒトラー率いるナチス・ドイツに略奪されたそう! そんな数奇な運命を経た後、1983年にルーヴル美術館に収められたものです。同館に所蔵されるフェルメール作品は、2009年に来日を果たした『レースを編む女』と『天文学者』の2点のみ。そのためルーヴルを離れることは極めて稀! 日本で鑑賞できるのはまたとない機会なのです。室内に拡散する窓からの光、天球儀や布の上にきらめく白い粒のような反射光など、フェルメールならではの繊細な描写が素晴らしいです。次は天秤に金貨をのせ、重さを量る男性とその夫の手元に視線を注ぐ妻が描かれた、クエンティン・マセイスの『両替商とその妻』。ベルギーのアントワープで活動していたマセイスが本作を描いた1514年頃は、同市がヨーロッパ経済の中心として非常に繁栄していたそう。両替商や銀行業を営む人々は、貪欲を罪とする信仰生活と貨幣経済に基づく商業活動の両立に迫られていました。妻のまなざしは、信心に根差した正しい商いをするように見守っているようにみえます。そして最後はこちら。16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した画家、ティツィアーノの『鏡の前の女』。鏡に向かって身づくろいする美しい女性が描かれた作品です。16世紀当時、ヴェネツィアでは麗しくも官能的な女性を描いた美人画が流行していました。美人画の流行は、絵画や詩、彫刻など異なる芸術分野の優劣を競う比較論争とも結びついており、この女性の金色に輝く豊かな髪や大理石のように白い肌といった色彩の豊かさを描くことで、詩や彫刻にはない絵画の優位を主張する工夫と考えられます。どれも絵画の奥に込められたメッセージを読み解くと、とてもおもしろいですね。そのほかミレーやレンブランドなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。史上空前の風俗画展は、6月1日まで国立新美術館で開催されます。その後6月16日~9月27日まで京都市美術館で行われるので、お見逃しなく! ・ルーヴル美術館展 日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 公式サイト
2015年03月15日東京都・原宿の太田記念美術館では、「江戸ッ娘 ―Kawaiiの系譜」展を開催している。開催期間は3月26日まで(月曜休館)、開場時間は10:30~17:30(入場は17:00まで)、入場料は一般700円、大高生500円、中学生以下は無料。同展は、豪華な髪飾りやカラフルで大胆なデザインの着物、こだわりの小物や奇抜な化粧で個性を競う、浮世絵に登場する江戸の女性たちにフォーカス。幕府が庶民の贅沢な装いに対する禁令をたびたび出していたが、そうしたなかでも工夫をこらし、遊女はゴージャスに、町娘は愛らしく、武家の姫君は華やかに、あらゆる立場の女性たちがそれぞれの個性にあわせて貪欲にファッションを楽しんでいたという。特に、当時のファッションリーダーでもあった高級遊女たちの装いは豪華かつ大胆で、放射線状に挿された簪や、紅を塗り重ねて下唇を緑色に発色させる笹色紅などに見られる独特の美意識は、現代人の目をも驚かせるものだ。明るく大胆なファッションに身を包んだ個性的な装いが、日本のポップカルチャーを代表する"kawaii"存在として注目されているいま、kawaiiがあふれる原宿でそのルーツを浮世絵の世界に探る。
2015年03月13日東京・六本木の国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」とコラボした料理やスイーツが、6月1日まで六本木ヒルズ内のレストランで提供される。期間中には会場に展示される絵画などにインスピレーションを得たメニューが登場。そのうちの1つが、グリル&レストランバー「エーダブリュ エレメンツ」で用意される、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」(税込2,041円)だ。霧島連山の天然水で育った和牛を赤ワインで煮込むという手法は、「煮込み肉用銀製壺」「農民の食事」からインスピレーションを受けたもの。更に、“衝撃の人参”と言われる甘さを備えた彩誉(あやほまれ)のローストを丸ごと1本使用した。イタリアンレストラン「アンディアーモ」で用意される「アンティパスト・ルーヴル」(税込1,728円)は「カナの婚礼」をイメージした一皿。ロックフォールチーズのマリネ、白ワインで煮込んだレーズン、生ハムといちじくのクロスティーニ、バニラ風味のはちみつの盛り合わせで、水をワインに変えたイエスの奇跡を再現した。ワインバー&カフェ「シャポー マルゴ」で提供する「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」(税込1,800円)は、ピーテル・デ・ホーホ作の「酒を飲む女」をイメージ。鮮やかなロゼ色の仔羊のローストは、羊と相性の良い赤ワインをベースに、季節のフルーツを加えた甘酸っぱいソースを添えた。カフェバー&レストラン「ブラッセリー ル デュック」にて1日15食限定で提供される「モンド」(税込800円)は、ヨハネス・フェルメールの「天文文学」に登場するアンティークな天球儀をイメージしたデザート。キャラメルムースの中にはバナナのガルニ、胡桃入りのブラウニーが潜み、香ばしい匂いで食欲をそそる。カフェレストラン「エッグセレント」では、リュバン・ボージャンの「チェスのある静物」をモチーフにした「チェスボードパンケーキ」(税込1,620円)を用意。黒ごまの隠し味を添えたオリジナルチョコレートソースで、濃厚かつ甘過ぎない、ワインにも合う大人の味わいに仕上げた。その他、ルーヴル美術館のピラミッドをモチーフにしたメニューも提供される。シュークリーム専門店「クレーム デ ラ クレーム」にて1日10食限定で販売されるレアチーズケーキ「ルーヴル ルージュ」(税込540円)は、プチシューを忍ばせたレアチーズムースを、真っ赤なラズベリーのグラサージュでコーティング。イタリアン「ヒルズ ダルマット」では、ピラミッドと葡萄にちなんだ「ピラミッドのレアチーズケーキ & 葡萄のスパークリングワイン or 葡萄ジュース」(税込1,296円)を用意。モザイク模様のピラミッド型ケーキの中には、レアチーズムースと葡萄が詰められた。その他、フランスをイメージしたメニューとして、カフェ「イー・エー・グラン」では「フロマージュ・マカロンタルト」(税込700円)を提供。フロマージュクリームを乗せたカスタードタルトを、カラフルなマカロンとベリー系のフルーツで飾りつけた。一方、ブラッセリーカフェ&パティスリー「ブラッセリーカフェ ユイット」では、17世紀頃のフランス民衆の素朴で家庭的な料理を再現。パテ・ド・カンパーニュ、サーモンマリネ、ラタトゥイユの前菜に加え、鶏モモ肉のコンフィを1日30食限定で提供する。また、パリの高級チョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」では、本場パリのチョコレート専門店のショコラティエが、生チョコのアントルメとドリンクのセットメニュー(税込1,458円)を特別に用意する。これらのメニューは基本的に営業時間内で提供。ただし、「仔羊のロースト 赤ワイン季節の フルーツのソース」はカフェ、ディナータイムのみ、「鹿児島県黒毛和牛ネックとまるごと彩誉人参の赤ワイン煮込み」はディナータイムのみの提供となる。
2015年03月10日シンプルな“線”を考察する展覧会「線を聴く」展が4月24日から7月5日まで、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。「線を聴く」は、東京・森美術館「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」(4月25日から7月5日まで)に呼応する展覧会。会場では“線”に焦点をあてた8人の作品をグループ展形式で紹介する。その中でも、カールステン・ニコライ、シュ・ビン、ロジェ・カイヨワの3人の作品からは、“自然の中に見出された線”というテーマを読み取ることができる。カールステン・ニコライは数式によって形成されるグリッド、線や点のズレによって生じるモアレ現象など、自然科学とその背景の構造に着目している。シュ・ビンの「バックグラウンド・ストーリー」は、採集した植物やゴミ、ガラスを用いて、ある種のだまし絵のような風景画を完成させた。また、『石が描く』で知られるフランスの批評家のロジェ・カイヨワは自身のストーンコレクションの中から、瑪瑙や大理石を切断面した際に現れる、断面の不思議な線描画を紹介している。2組のアーティストの作品には“日常生活の中にある線”が描かれている。日本人の双子によるアーティストユニット、高田安規子・政子は雑誌やトランプ、地図や庭などのスケール感を錯覚させることで、普段見慣れたものの中に思いがけない風景を生み出す。一方、企業で働いていた経験があるイグナシオ・ウリアルテは、オフィスから始まる小さなアクションを作品への糸口として、A4サイズ紙やBICのボールペン、輪ゴムといった文房具を用いたシンプルな作品を発表している。その他にも線の出発点ともいえる作品が集められた。鯨津朝子によって引かれたドローイングは、独自の生命を持った有機体のように限定された空間の外へと飛び出し、壁や天井に無限の広がりを見せる。日本の建築家、アトリエ・ワンによる「マンガ・ポット」は、その名の通りのロボット型図書館。ライブラリーそのものが自由な形態や思考の回路を生み出す、シンボリックなプラットフォームとなる。また、ニエル・トロニは線を成す前の段階である点に注目し、それを30cm感覚で点描する作品を発表し続けている。【イベント情報】「線を聴く」展場所:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階会期:4月24日から7月5日まで時間:11:00から20:00まで(最終入場19:30、日曜は19:00までで最終入場は18:30)休館日:無休料金:無料
2015年03月09日日本テレビホールディングスが修復を支援して開催する特別展『サモトラケのニケ・傑作の再発見』が3月5日、パリのルーヴル美術館で始まった。この特別展は、1863年にエーゲ海北東のサモトラキ島で断片の状態で発掘された彫刻「サモトラケのニケ」を日テレHDが中心となって修復を支援したことを受けて開催されているもの。修復された「サモトラケのニケ」に加え、この彫像が19世紀後半にルーヴル美術館で再構成されて以降、今回の最新の修復完了に至るまでの様々な歴史的資料も併せて展示されている。なお、日テレHD当社とルーヴル美術館は、今後20年間にわたり定期的に美術展を開催するパートナーシップを結んでおり、現在も『ルーヴル美術館展日常を描く-風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄』を東京・六本木の国立新美術館で開催中(6月1日まで。その後6月16日(火)から9月27日(日)まで京都市美術館で開催)。
2015年03月05日ベルギーの国民的画家で、20世紀美術を代表する芸術家 ルネ・マグリットの画業を振り返る大回顧展『マグリット展』が3月25日(水)から東京・国立新美術館で開催。本展の音声ガイドナビゲーターに俳優の石丸幹二が決定した。石丸はがマグリット作品に数多く登場する「謎の山高帽の男」になりきって、来場者を不思議なマグリット・ワールドへと誘う。「マグリット展」開催情報石丸は「マグリットの魅力はなんといっても、摩訶不思議な世界観。中でも好きな作品は『ゴルコンダ』。遠くから眺めると、空に浮かぶ無数のドットと思いきや、近づいて見ると、浮かんでいるのはなんと山高帽の紳士たち。マグリットの自画像とも言われる紳士たちを見ていると、どういうわけか痛快な気分になる。展覧会で本物に出会えるのが待ち遠しいが、それとは別に、来場者の皆さんがどういう思いを抱きながらご覧になっているか、横から心を覗き込むのも個人的には楽しみ!(笑)」とコメントしている。「マグリット展」は3月25日(水)から6月29日(月)まで開催。チケット発売中。
2015年03月03日日本のみならず世界中から訪れる来場者で賑わい、いまや日本を代表する美術館のひとつとなった「三鷹の森ジブリ美術館」。このほど同美術館が、2015年の夏休みシーズン(7月、8月分)の入場チケットに関して、一般販売に先行して抽選販売を実施することを発表した。スタジオジブリ作品の世界を堪能できる展示や、美術館のオリジナルアニメの上映、アニメ制作の変遷が分かりやすく体感できるスペースなど、ジブリファンのみならず多くの子どもたちや大人を魅了してきた同美術館。2001年の開館以来、安全で快適な空間を来場者に提供するため、入場チケットはすべて日時指定の事前予約制となっていた。従来の一般販売は、毎月10日に翌月分のチケットをローソンにて日にち&入場時間別に選択して購入するというもの。今年7月、8月分のチケット販売に関して導入される先行抽選販売は、申し込み受付期間内にチケットを申し込み、当落発表後に発券する形となっており、7月分入場チケットは5月25日(月)から31日(日)まで、8月分入場チケットは6月25日(木)~30日(火)までの期間で申し込みを受け付ける。この先行抽選販売の導入について同美術館は「チケット購入希望が集中する夏休みシーズンには、希望するチケットがなかなか購入できないという声を多々お聞きしています。さらに昨今は、ネットオークション等での転売目的で、チケットが購入される事例も、より多く目にするようになりました。そこで、できるだけ多くの来館を希望される方々に、より公平に購入の機会をご提供するべく、今年の夏休みシーズンに限り、初めて先行抽選販売を実施することといたしました」と、その理由を語っている。先行抽選販売は 今年の夏休みシーズン(7月、8月分)のみ実施予定で、9月分以降の入場チケット販売は、従来通り、前月10日(10日が土日祝の場合は翌平日)からの一般販売のみとなる。また、7月、8月分の一般販売についても従来通り行われるとのことなので、申込期間を過ぎてしまった場合はそちらを利用してほしい。<2015年夏休みチケット/販売概要>【チケットの種類】日時指定の予約チケット(入場引換券)※入場時間は1日4回(入場時間 10:00/12:00/14:00/16:00)【発売価格(税込)】大人・大学生 1000円高校・中学生 700円小学生 400円幼児(4歳以上) 100円【スケジュール】・受付期間7月分:5月25日(月)12時~5月31日(日)23時59分まで8月分:6月25日(木)12時~6月30日(火)23時59分まで・当落発表7月分:<インターネット申込>6月9日(火)15時~ メールにて通知<電話申込>6月9日(火)15時~6月12日(金)23時59分まで上記電話にて確認8月分:<インターネット申込>7月9日(木)15時~ メールにて通知<電話申込>7月9日(木)15 時~7月12日(日)23時59分まで上記電話にて確認・発券期間7月分:6月9日(火)15時~6月13日(土)23時まで8月分:7月9日(木)15時~7月13日(月)23時まで【一般販売】7月分は6月10日(水)10時より、8月分は7月10日(金)10時より、従来通りの方法で発売(店頭での直接購入、インターネット/電話で予約のうえ、店舗にて発券・購入)【注意事項】◆営利目的のチケットの転売はいかなる場合も固くお断りいたします◆オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場をお断りする場合があります(text:cinemacafe.net)
2015年03月02日東京都・上野の上野の森美術館にて、平面分野の現代アートで、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的とした「VOCA展2015 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち」が開催される。開催期間は3月14日~3月30日。開館時間は10:00~18:00。入場料は一般・大学生が500円、高校生以下は無料。同展は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展。全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦委員を選出し、それぞれ40歳以下の若い作家1名を推薦し、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼している。こうしたシステムのため、東京のみならず全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同美術展の特徴のひとつという。過去には福田美蘭(1994年VOCA賞)、やなぎみわ(1999年VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)など多方面で活躍している作家たちが出品している。同展では、作家34名による出品作の中から、グランプリとなるVOCA賞に、シルクスクリーンで数十から100回ほどインクを重ねるという独自のスタイルで作品を制作する小野耕石さん(美術家・版画家/岡山 県出身、埼玉県在住)の「Hundred Layers of Colors」が決定したほか、VOCA奨励賞には岸幸太さん、水野里奈さん、佳作賞には松岡学さん、松平莉奈さんが選出された。また、大原美術館賞には川久保ジョイさんが同美術館独自の選考を経て選出された。選出に際して、受賞作家によるアーティスト・トークとして3月14日15:00~16:00には小野耕石さん・水野里奈さん・松平莉奈さんが、3月21日(土)15:00~16:00には岸幸太さん、松岡学さん、川久保ジョイさんが自作について語る。また、上野の森美術館学芸員が出品作品を紹介するトークが開催される。開催日時は3月15日、22日の15:00~16:00。また、シンポジウム「VOCA展とは?」が開催される。開催日時は3月13日15:00~17:00。参加の際は、FAXまたはeメールによる申し込みが必要となる。定員は150名。そのほか、会場では同展にゆかりのある作家として、「VOCA展’97」でVOCA賞を受賞した小池隆英さんの個展も同時開催されているということだ。いずれも催しも参加費は無料だが、同展の入場券が必要となる。
2015年02月25日音楽通ならずとも一度はその名を耳にしたことがあるだろう伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。このほど、彼の黄金期を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』から、「OUTKAST」のメンバー、アンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミンが、猛練習を重ねマスターした“ジミヘン”流ギタープレイを披露する予告編が解禁された。1966年5月イギリス。陽の目を浴びることがなかったギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(アンドレ・ベンジャミン)が、リンダ・キース(イモージェン・プーツ)、チャス・チャンドラーらにより才能を見出されロンドンに渡る。そしてノエル・レディング、ミッチ・ミッチェルと伝説のバンド「エクスペリエンス」を組んだジミ、ガールフレンドのキャシー・エッチンガム(ヘイリー・アトウェル)と出会う…。本作でメガホンをとったのは、『それでも夜は明ける』の脚本や『スリー・キングス』の原案を手がけたジョン・リドリー。『それでも夜は明ける』は昨年度アカデミー賞で「作品賞」「脚色賞」など3部門に輝き、大きな話題を呼んだリドリーだが、長編監督2作目となる本作は、5年ものリサーチを経て脚本も手がけている。今回解禁となった予告編は、衣装、建物、音楽など、目に映る、耳に残るもの全て、60年代ロンドンを忠実に再現したこだわりの映像となっており、時代の熱気をその場にいるかのように感じることができる。主演のアンドレは1日8時間、2か月半にわたって毎日練習を続け、もともと右利きであったが、ジミと同じく左手でギターを弾くことをマスターしたといい、予告編ではその見事な腕前を披露。“ジミヘン”のトレードマークとも言える、“あの”トリッキーなプレイも映像の最後に収められている。60年代のお洒落なロンドンファッションとともに、伝説のギタリストがいかにしてスターダムへと駆け上っていったのかを描きつつ、ジミが実際に受けた差別など、当時の社会背景もリアリティをもって描き出す本作。天才と呼ばれた男、ジミ・ヘンドリックスの栄光と真実にぜひ注目してみて。『JIMI:栄光への軌跡』は4月11日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月24日