●地獄のヒントは居酒屋のテレビ6月19日に最終回を迎えた日本テレビ系ドラマ『ゆとりですがなにか』。「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれの男女が、友情に、恋に、仕事に生きる姿を描いた。その脚本を担当したのが宮藤官九郎(45)。彼が『週刊文春』で連載している「いまなんつった?」の2016年3月3日号では、「問題は教育制度そのものではなく、それを受けた彼らが社会に出て感じている負い目の方じゃないか」と疑問を投げかけている。一方で、映画監督として4作目となる『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(6月25日公開)で選んだ舞台が"地獄"。17歳でこの世を去った大助(神木隆之介)は、赤鬼キラーK(長瀬智也)率いるロックバンド"地獄図"に参加し、地獄からの生還を目指して奮闘する。宮藤監督の過去作を振り返ると、時代劇コメディーの『真夜中の弥次さん喜多さん』(05年)、パンクバンドをテーマにした『少年メリケンサック』(09年)、中学生の妄想を描いた『中学生円山』(13年)。ドラマを含めても、"宮藤監督ワールド"こそ独創性に優れているといえるのではないか。ゆとり世代から地獄のことまで。作品作りにおける彼の頭の中は、一体全体どうなっているんだろう。今回は、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の話題を中心に、「宮藤官九郎の映画脳」という一点に絞って彼の頭に"メス"を入れた。――いよいよ公開ですね。業界内での反響はいかがですか。まぁ、あの……関係者の方やスタッフは良いことを言ってくださるので(笑)、本当の評価は公開するまで分からないと思ってます。一般の人に観てもらった時にどこまでこの世界を楽しんでいただけるのか。気になりますね。――私が観た時の試写室は満員。補助席まで出る盛況ぶりでした。そうですか。よかったです。――個人的にツボだったのが、中村獅童さんのシーン。思わず吹き出してしまいました。役柄が明かされていなかったので……まさかあんな役だったとは(笑)。ありがとうございます(笑)。獅童さんから直接メールをいただいて、「精いっぱいやらせていただきます!」と。獅童さんにお願いして良かったです。――『週刊文春』の連載「いまなんつった?」を昨年から読んでいるのですが、今回の映画の話もたくさん取り上げていらっしゃいましたね。そうですね。去年はほとんど映画がメインになっていて、春から秋ぐらいまではずっと映画のことばかり考えていました。――今回は連載に書かれていた内容に沿って、お話をうかがいたいと思います。よろしくお願いします。――脚本を手掛けられた『GO』(01年)と『ピンポン』(02年)で、映画のスタンスが決まったそうですね。「原作と脚本」の関係性について書かれていたのですが、今回はオリジナル作品です。その点はどのように受け止めていらっしゃいますか。オリジナルの場合、いちばん必要なのは「説得力」です。企画を成立させるにあたり、協力してもらういろいろな人を説得しなければなりません。興味を持ってもらうために、自分のやりたいことをスタッフやキャストに伝えていくのですが、もし原作があれば「この本、面白いから読んでください!」で済むというか、だいたい共有してもらえますよね。でも、オリジナルはそれができない。僕のオリジナル作品では、大抵の人の興味はギャグやコメディ要素。ただ、作品を作っていく中でそれだけではないテーマが見えてきます。オリジナルだからこその難しさもありますが、好きなように作れる強みもあって。もともとの発想「0→1」は自分の中にあるもの。だから、僕にとってはとってもやりやすいんです。原作がある場合は、原作と映画の違いを意識しなければなりませんから。脚本だけを依頼される時は、また事情が変わってきます。原作があると進むべき方向が決まってやりやすい。ところが監督をやるとなると、今度はオリジナルの方がやりやすくなります。「この世で1つしかない」ものを作り出せるのは、オリジナル作品の監督だけなんで。――正直に打ち明けます。映画化決定のニュースを書いていた時点では、「この映画は大丈夫なんだろうか」と不安になるほどイメージをつかめていませんでした。「聞こえないふり」をする人はどのあたりから減っていきましたか。(1月の完成披露試写会にて「(周囲を説得する中で)聞こえないふりをする人が多かった(笑)」と発言)(笑)。皆さんちゃんと聞いてくださっていましたが、やっぱりキャストが決まってから反応は変わってきたんじゃないですかね。長瀬(智也)くんと神木(隆之介)くん。オリジナル作品で大事なことなんですけど、解釈の違いとか誤解から生まれるものも絶対にあると思います。原作を映画化するのは楽な部分もありますが、そういう発想の原点となる「誤解」はない。オリジナルは解釈の違いから「そういう見方もあるのか」という発見につながって、そこから僕もまた広げられる。「そっちの方が面白い!」と飛びつくことができるし、やっぱり僕はオリジナルの方がやりやすいですね。――企画したのが2012年で、脚本を書き始めたのが2014年。"地獄"の撮影場所を悩んだ末、近所の居酒屋のテレビで『楢山節考』(58年)を見て閃きがあったと。ええ。ヒントとなった木下惠介さんの『楢山節考』。これは地獄の話ではなく、姨捨山をモチーフにした話なんですが、今から60年前くらいの作品です。すべてセットで撮っていて、昔はオールセットで撮影している作品が結構あった。地獄の映画をやることをは決めていたんですが、そのビジュアルまでは自分の中で見えていなかったんですよね。ロケで撮るのか、あるいはグリーンバックで合成で撮るのか。でも、どちらも何かしっくりこない。それはそれで見たことある感じになりそうだし、それをやるのであれば僕よりも上手な映画監督がいっぱいいると思ったので、何か面白いアイデアないかなと思った時に、『楢山節考』を見て、大きなスタジオに地獄のセットを作れば、珍しい映画になるんじゃないかと思ったんです。●書かないと思い出せないアイデアはいらない――いろいろな作品を並行して進めていらっしゃいますが、そういうアイデアの管理は? 居酒屋での偶然の出来事も、何かに書き留めているとか。メモることはあまりないです。並行してやっている期間が長い時、例えば再来年、来年、今年の作品を同時に進めている時とかは、整理しないといけないから後で思い出せるように必要なことを書き出すことはあります。でも、書かないと思い出せないようなことであれば、それだけひらめきのインパクトとしては弱いんだろうなと思うので、よっぽど忘れちゃいけないことだけメモったりしています。あとは打ち合わせ中に、後で絶対に必要になることなどは書いておくようにしたり。でも、今回の作品ではほとんどありませんでした。――五感を通して伝わってきたものが、自然と脚本や映画の世界観に生かされているわけですね。そうですね。脚本は考える時間がいくらでもありますけど、現場での撮影はその日その場の判断でしかできないこと。そこで監督はジャッジしなきゃいけないから、決断力を強いられる時は、やっぱり今までの自分の経験しかないですよね。経験をもとに、瞬間的に判断する。だから、忘れないように書き留めておくことはあまり意味がない。やっぱり、その場その場で変わっていきます。今まではカット割りを考える時に楽しい時ときつい時がありました。そうすると大体スタッフの方が「現場で役者の芝居を見てから考えてもらって全然いいですよ」と言ってくださるのでお言葉に甘えて臨んでいたんですが、現場で何も思いつかない時もあるんですね。でも、今回は全カット絵コンテを書いたんです。全シーン全カット絵コンテを書いたら、現場で全く悩みませんでした。なおかつ、違和感があった時に絵コンテがあると、それを壊すこともできる。前もって考えていたビジュアルが1つあると、そこから変化させることもでできる。それに気づけたのは発見でしたね。――今後も同じような方法でやっていくつもりですか?うーん、分からないですね(笑)。今回は、たまたまビジュアルにすごく頼る作品だからそうしましたけど……今後それをずっとやるのか(笑)。できればやったほうがいいんだとは感じました。――最初は2時間33分の作品だったそうですが、最終的には2時間5分に。率直にどちらの方が気に入っていますか?それはもちろん2時間5分です。もちろん諦めたシーンとかあるし、その30分をカットしたんですけど、台本上大きくカットしたシーンはありません。だから、出てない役者さんもいない(笑)。これも絵コンテ書いていてよかったなと思うところで、多めに素材を撮っていったんです。今までは「撮ったつもり」になっていたこともありました。今回は撮れてないカットが1つもなかったので、そういった意味では最初に思い描いていたとおりの映画に近づいたんじゃないかなって思います。編集の方がつないだ2時間30分を見た時に、意外と完成度が高かったことがちょっとショックでした。そこからカットしないといけないのかと(笑)。でも、今まで4本撮って、現場がいくら楽しかったり盛り上がったりしても、日が経ってその映画を見た時に、「このカットはいらないな」とか「この間は必要?」とか、そういうところが出てきて。今回はそこを意識して、2時間5分にまとめました。だから、「尺の都合」で泣く泣くカットしたシーンはありませんし、短くしたことで良くなっているところはたくさんあります。――その話にも関連するのですが、映画の尺がだいたい2時間前後であることについてどう思いますか? 連載でも書かれていました。先日、『ストレイト・アウタ・コンプトン』(15年)というラッパーの映画を観ました。2時間47分の作品なんですが、全然退屈しなかったんですよね。やっぱり時間は関係ない。1時間半の映画でも退屈する時はします。きっと人それぞれの好みや思考があると思いますが。昨年公開された『ハッピーアワー』は5時間17分。まだ観ることはできていないんですが、もしかしたらそのくらいの方が気持ちのいい時間なのかもしれない。誰が「映画は2時間」と決めたのかなとは思います。きっと、座って1つのものを観てられる時間はそのくらいなんでしょうね。『七人の侍』(1954年)も途中に休憩が入っていましたし、インド映画で長いものは3日に分けて観るものもあります。そんな作品がある中で「2時間」は1つの基準になってるんだろうなと思います。――これまでの作品は達成感があり、今作は「挑戦」でもあったと聞きました。次作でなんとなくイメージしていることはありますか。この方向でもう1本やっても、もうこれを超えることはないと思うので、次はもうちょっと現実的な世界でやりたいです(笑)。淡々とした映画。やっぱり、振り幅が大きい作家でいたいという思いがあるんですよね。いつやっても「宮藤官九郎っぽい」になっちゃうというのは、みなさんが観たらそう思うのかもしれませんが、僕の中では全然違うものを作りたいという思いが毎回ある。この映画は地獄が舞台で、現実感のない世界。今度は、また別の世界の作品を作っていきたいです。■プロフィール宮藤官九郎1970年7月19日宮城県生まれ。1991年より大人計画に参加。TBS系ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(00年)で脚本家として脚光を浴び、行定勲監督の映画『GO』(01年)で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。映画監督デビュー作となった『真夜中の弥次さん喜多さん』(05年)で新藤兼人賞金賞を受賞し、本作は『少年メリケンサック』(09年)、『中学生円山』(13年)に続く4作目の監督作品。(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年06月24日みなさんは、マウンティングをされたことがありますか?これは、相手よりも自分の方が上だとアピールする行為のこと。されると、ちょっとイラッとしますよね。『ガールズスタイルLABO』の調査によると、マウンティングされた経験がある女性は51.6%。つまり2人に1人は経験しているということ。恐ろしい時代になりましたね……。また54.1%が、女性同士のコミュニケーションで怖い思いをしたことがあると回答したのだとか。女友だちやママ友、職場など、さまざまな場所にマウンティングは存在するのです。そういった経験によって傷つかないために読んでおきたいのが、『上手に「自分を守る」技術: かわす、はね返す、やりこめる』(片田珠美著、三笠書房)。精神科医として多くの患者と接してきた著者が、やっかいな人との関係でもう悩まなくなる具体的な方法を紹介する書籍です。きょうはそのなかから、上手に自分を守る「7つの盾」をピックアップしたいと思います。■1:クッション言葉を置く相手の言動により不愉快な思いをしても、職場やママ友などのデリケートな間柄の人には、きつくは当たれないもの。そこで実践しやすい対処法が“クッション言葉”を置いたうえで、相手に思いや要望を伝えること。たとえば、傷つく発言をされたときにいい返す場合。「冗談のつもりだろうけど」と前置きをして、「冗談のつもりだろうけど、私はへこんでしまうから、やめてね」というのです。他にも「ありがとうございます……でも(要望を伝える)」などと、感謝の言葉を添えてから要望をいってみます。こうすれば、自分の気持ちを伝えやすくなるわけです。■2:リミット・セッティングをする話が長すぎる人、馴れ馴れしい人、借りたものを返さない人……。このようなタイプの人たちと関わっていると、いつまでも相手のペースに振り回されて、こちらの都合や感情は無視され続けるもの。そのような相手には「もうこれ以上は許しません」というリミットを設定するとよいそうです。話が長い相手には「30分後に出かける予定があって」と、自分の都合を先にいっておく。また貸したものを返してくれない相手には「明日どうしても必要なので、返してほしい」と期限を決めるのです。■3:相手の急所をチクリと刺す上司や先輩など立場が上の相手には、いい返すのが難しいと思いませんか?そのような相手には、「そんなことをすると、あなたも不利益をこうむりますよ」というニュアンスを込めて返すのがポイントになるとか。たとえば、仕事で無茶ぶりをしてくる先輩に対しては「できなかった場合には〇〇さんにも迷惑が掛かってしまうと思うので、再考していただけませんか?」と、少しだけデメリットを指摘するわけです。他人に対しては鈍感な人でも、自分の利益に対してはとても敏感になるそうです。■4:私を主語にして抗議するデリカシーのない人や自己中な人には、遠回しないい方では通用しません。そのような相手には、ストレートに抗議すること。ただし鈍感な人は基本的に自己愛が強くプライドが高いため、“相手”を主語にしての抗議はNG。相手に受け止めてもらえるためには、あくまで“私”を主語にすることが大切だといいます。ナイショ話を他の人にペラペラ喋られた場合などに、「私は、あなたのことを信頼していたからショックでした」というふうに話すのです。■5:伝聞調を使ってみる鈍感な人になにかいってやりたいけれど、どのようにいえばいいのかわからない場合も多いはず。そんなときには、“伝聞を使う”という手段を著者は勧めています。鈍い人ほど、やさしい人から指摘されても「そう思っているのは彼女だけ」と軽く考えるのだとか。しかし大勢からそう思われているといわれると、さすがにまずいと思うそうです。そこで、「●●さんの話って、ちょっと長すぎるってみんないっていますよ」と話してみるのです。■6:可哀想な人だと見下す機嫌の悪さをわざとアピールして周囲に気を遣わせる人や、自分の価値観を正しいと主張し、上から目線で押しつけてくるような人がいます。こういった人は、自分の生活や境遇に対する欲求不満や苛立ちを、周囲にばらまいているにすぎないのだとか。このような相手には「彼女も彼女なりに大変なんだな」と、ちょっと上から見下ろすような感覚を持つことがポイント。「へえ~そうですか~」と適当に相槌を打ったり、笑顔で受け流したりするのも、賢い対応になるといいます。■7:こちらも「鈍感さ」を応酬する鈍感な人に対しては、自分も鈍感で対応するのもひとつの手。職場で、自分の付箋を勝手に使われるという被害に遭っている場合を考えてみましょう。まず付箋はデスクの上ではなく、机の引き出しのなかにしまっておきます。そして「付箋貸してくれる?」といわれたなら、平然と「ごめん、私も持っていない」と返すのです。自分が使うときは机から出すことになりますが、「付箋あったのね」とわざわざいう人は少なく、いわれた場合も「あれ、引き出しのなかにあったのか~」としらばっくれること。鈍感さを武器に迷惑をかけてくる相手には、こちらも鈍感さを盾にしてはね返せばいいわけです。*ゴシップ好きな人、暴言を吐く人、自己中な人、なにかとルーズな人……。みなさんの周りにも他人を傷つける人がいるのでは?そのような人たちとの関係を賢く対処するテクニックを公開した一冊。ぜひ手にとって、人間関係の悩みから解放されましょう。(文/椎名恵麻) 【参考】※片田珠美(2016)『上手に「自分を守る」技術: かわす、はね返す、やりこめる』三笠書房※「女性同士のコミュニケーション」に関する実態調査女性同士の格付け(マウンティング)、2人に1人が体験者 ~「女性同士のコミュニケーションは気を使う」は8割以上~―ガールズスタイルLABO
2016年05月12日子どものころは文房具などを自慢しあい、大人になると彼氏のスペックを競い合う。このような女同士のマウンティングは、ママになってからも続きます。まるで重箱のすみをつつくようにネタを探す姿は、決していいものではありませんよね。今回はママたちが体験した「どーでもいい」マウンティングを紹介します。■ネタがなければ無理やりつくる!ママたちのマウンティングといえば、本人の属性よりも夫の職業や収入、子どもの学力が主になります。家族の自慢をすることで、自分を上の立場に見せたがるのでしょう。新興住宅地に家を買ったUさんに話を聞いたところ、「まわりも同じような価格の家で、夫の収入も似たようなもの。さらに子どもがまだ小さいから比べようもなく、本当にどうでもいいことでマウンティングをする」といいます。「それが自転車のデザイン。ママ友とファミレスに行くときに使うのですが、電動だとかかわいい色だとか、そんなことでも自慢の対象にしたがることに驚きました」Uさんから見ればどれも大差はないように感じるそうですが、マウンティングママたちから見れば重要らしく、ちょっとしたことでも自慢してくるそうです。それに負けじと、おしゃれなベルをつけて対抗する人もいるのだとか。「私の自転車はいわゆるママチャリなので、買い替えやドレスアップをすすめられることもあります。でも、ほかのママの自転車がうらやましいとは思えないし…」とUさん。適当にスルーしているものの、子どもの成長とともにマウンティングがエスカレートするだろうと、いまからうんざりしているそうです。 ■ブランド品がなくてもマウンティングはできる!?出産後も仕事を続けているHさんの職場には、「安く買った自慢」をするママがいるそうです。「とにかく1円でも安く買ったことがえらい、みたいな風潮があるんですよ。うちは夫の家族と同居していて、共働きだからそこまで節約する必要はないのですが、ちょっとしたことでもぜいたくしているといわれるのがイヤですね」同じ職場なら給料はだいたい察しがつくので、マウンティングの材料にはなりにくいでしょう。その上、持ち物で自慢ができなくなると、今度は節約でマウンティングするように。なんでもいいから、自分の優れたところをアピールしなくては気がすまないようですね。マウンティングといえば、誰が見ても自慢できるようなポイントで攻めるものだと思っていましたが、どんなことでもネタにしてしまうとは恐ろしい…。将来おばあちゃんになっても、今度は「孫自慢」がはじまるのだから、女というのは一生マウンティングをしたがる生きものなのでしょうか。つねに相手をしていては疲れてしまうので、相手にしないのがいちばんです。
2016年04月09日一時期、ドラマの影響で「マウンティング女子」という言葉が流行しましたよね。「私の方があなたより上の立場よ」という格付け争いを、回りくどい言い方や態度で表す女性を意味するこの言葉。女性なら、大なり小なり一度は体験したことのある女同士の“戦い”です。何をもってその上下関係を判断するのか。その要素はさまざまですが、その中で今回注目するのは「彼氏」。そこで今回は、友人の彼氏の何を基準に「マウンティング」しているのか、20代の女性にアンケートを取りました。■1.職業「医者、弁護士、公務員・・・安定した仕事の彼氏を持っている人は勝ち組だと思う。」(27歳/OL)「フリーターと付き合うなんて論外だけど、3B(美容師・バンドマン・バーテンダー)と付き合っている友達も意味分かんない。将来苦労するだけでしょ。まぁ頑張れって感じ(笑)」(25歳/派遣社員)やはり彼氏の職業というのは女性にとって死活問題です。いずれは結婚、という運びになれば人生も大きく左右されます。友人の彼氏が自分の彼氏より高い年収であれば「何であの男あんな女と付き合ってんの?」となり、逆に低収入であれば「私の方が勝ってるな。」と思うわけです。複雑な世界ですよね。■2.車「車が無い男なんて有り得ない。普段どうやってデートしているの?」(25歳/栄養士)「軽で迎えに来るような男と付きえないよね、普通(笑)」(23歳/フリーター)第二のマウンティング基準は車。やはり車には生活水準が見え隠れするそうです。彼が高級車に乗っていれば、マウンティングの中でもトップにいることが出来ます。逆に彼が車を持っていないと、マウンティングどころか「可哀想な子・・・」と哀れみの目で見られることもあるそうです。この場合、土俵にも上がらせてもらえないなんてある意味楽かもしれませんね。■3.ルックス「やっぱり顔は大事!その子がイケメンと付き合っていると知れ渡れば、急に上位に格上げされます。」(22歳/学生)「友人がイケメンの彼氏を隣に連れて歩いているだけで何か負けた気分になる。」(25歳/美容師)「親友が知らぬ間にイケメンを捕まえていて、自分の彼氏の写メとか恥ずかしくて見せられなくなった。」(27歳/介護士)やっぱり何といっても顔!持って生まれたものはもうどうしようもありません。でもだからこそ皆「イケメン」に敏感なのでしょうね。逆を言えば、今までマウンティング底辺だった女性もイケメンと付き合えば見返すことが出来るのかもしれません。■4.優しさ「大してカッコ良くはないけれど、いつも彼女を最寄りの駅まで迎えに来てあげている。それを見せつけている友人は心の中で絶対私を底辺扱いしていると思う。」(21歳/学生)「私の友人の彼は誕生日、毎月の記念日には必ずサプライズをしている。正直羨ましい。」(26歳/公務員)「彼氏にどれだけ愛されているか」もマウンティングをする際には必要不可欠な項目です。女性は男性の優しさ、マメさに弱い生き物です。マウンティングの裏には「私もあの子みたいになりたい」「自分に自信がない」という心理が働いているのではないでしょうか。■おわりにいかがでしたか。無意識のうちにマウンティングをしてしまっていた・・・という方もいたのではないでしょうか。そして、あなたの彼氏も「マウンティング女子」にチェックされているかもしれません!でも本当はお互いが愛し合っていればこれ以上の幸せはないのですけどね。結局は皆幸せが欲しいだけなのかもしれません。(和/ライター)
2015年08月25日タイで地獄を体験?仏教国のタイでは至るところにお寺がありますが、地獄寺というちょっと変わったお寺もいろいろな場所に存在しています。このお寺、その名の通り、地獄の世界観を私たちに見せてくれるという不思議なお寺なんです。今回、バンコクやパタヤからアクセスの良い、バンセーンという港町にある地獄寺「ワット・セーンスック (Wat Saen Suk)」に行ってきました。ワット・セーンスック (Wat Saen Suk)お寺に到着すると、タイの一般的なお寺とあまり変わらない感じに驚きました。タイ人の参拝客にならってお線香やろうそくが入ったお参りセットを20B(約74円)で購入し、境内に入ってみたものの、想像していたおどろおどろしい地獄の光景はどこにもありません。ブッダの悟りの歴史を紹介するモニュメントがずらっと配置され、あくまで平和な雰囲気です。境内の奥に広がる不思議空間しかし決して途中で引き返さないでくださいね。境内のさらに奥に不思議な巨大モニュメントがあるのを発見!その周囲にはカメラを構えたタイ人参拝客が多数。どうやら地獄の世界は境内の奥にあるようです。奥に進むと閻魔大王が。生前に犯した罪についての審判中なのでしょうか。どことなくコミカルな展示生前に嘘をついた人、泥棒をした人、自然を汚した人等、生前に犯した罪によって地獄で受ける罰が異なるとのことで、様々な罪人たちが地獄で罰を受けている様子が展示されています。地獄寺というと、グロテスクな展示がたくさんあるのではないかと少し身構えていたのですが、日本人の私からすると、こちらのワット・セーンスックの地獄の世界はコミカルなものが多かったように思いました。しかし、タイ人参拝客の人たちの様子を見ていると、神妙な面持ちで展示に見入っている人が多かったのが印象的でした。こちらのワット・セーンスック、パタヤからは車で1時間、バンコクからは1時間半ほどの場所にあります。パタヤやバンコクへ来られた際の一風変わった観光スポットとしていかがでしょうか。※上記日本円表記は、2015年6月現在の為替レートに準じます
2015年06月04日今、世間では何かと女性同士の“マウンティング(格付け)”や、ママ友地獄による“ママカースト”などが話題となっています。女性が生きていく上で、女性の本性は詳しく知っておきたいところですよね……。そこで、全国の30代女性100名に「過去10年間に、同性を見下した経験は何回ありますか?」と質問してみました。すると、「0回!同性を見下したことは一度もない」と答えたのが51人との結果に……。半数以上の女性はカーストに興味がない、ということが判明。「意外と少ないのかも」と思うと、ホッとしますね。しかし、「数えきれないくらい“この子ごときが?”と思った」という女性がなんと24人もいました。つまり、大体4人に1人の割合です。もう、これは女性が集まるところには、カーストが自然発生してしまうのは仕方ないと考えた方がいいのかもしれません……。それでは、私達はどんな発言に気を付けないといけないのか?アンケート結果を詳しく見ていきましょう。■恋愛関係の話題が格付けを生んでしまうまず、「数えきれないくらい同性を見下した」という経験のある人にそのときの状況を詳しく教えてもらいました。「“この程度の女がこんなカッコイイ男と付き合っているなんて、バランス悪いな”と思っちゃった」「旦那の職業アピールをされて、超ウザかった」「嫌いな女の幸せ話を聞くと、しょちゅう“この子ごときが?”と思ってしまう」気に入らない女性が、自分より先に彼氏が出来たり、結婚したり、というタイミングで「私より下のくせに、何なの?」と思ってしまうようです。こういった“嫉妬からくる黒いモヤモヤ”って、自分に自信がない女性ほど沢山あるんでしょうね。友達以外の同性の前で、不用意に男性の話はしない方がよさそう。■本人にはとても言えない本音がズラリ!また、数えきれないほどではないものの、「何度か同性を見下したことあるわよ」って女性からは、こんな笑っちゃうような意見も。「“絶対に彼氏なんかできない”と思っていた子が男性と付き合えたときに、“物好きもいるんだなぁ”と心の中で笑ってしまった」「サンダーバードみたいな顔した女が、大して可愛くもない息子をジャニーズ事務所に入れたいとほざいていた時に“ありえん”と思った」「“私は人生が充実しているの”とアピールをされたことがあったけど、その女がブスだったから何だか微笑ましかった」お~怖い!でも、このようなコメントを見ると、どうやら彼氏自慢、夫自慢だけでなく、子供自慢、自分自慢も地雷のようです。今回のアンケート結果から、どうやら聞かれてもいない自分の話をしたがることがトラブルにつながることがよ~くわかりました。よって、マウンティングされたりカーストに巻き込まれたりしないためには、当たり障りのない話題がよさそうですね。もしくは、ひたすら聞き役に徹するのがベターでしょう。相手の話をさも面白いかのように聞く。「うんうん。それでそれで?」と言うだけで違います。聞き上手になっていきましょう!(文/中田蜜柑)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月15日(月)調査対象:全国30代の女性100名
2015年01月11日マウンティング女子とは、沢尻エリカのドラマ『ファーストクラス2』にも登場する、ことあるごとに自分の方が上だとアピールしてくる面倒な存在の女子です。そんなマウンティング女子にライバル視されたら大変。日常のストレスは軽く2倍以上になりそうです。そこでマウンティング女子を上手にかわす秘訣について、キャリアウーマンにインタビューしてきました。■1.完全に無視をする「女子って生き物は身近にいる同性と比較したがる傾向があるから、いちいち相手にしていたら、こっちのストレスがたまる一方。私はライバル視されて、自分の方が上だとさり気なくアピールしてくる女子がいたら完全に無視する。そんな人を相手にしていると、仕事の邪魔になるからね」(30歳/メーカー)心を強く持てるのなら、身近にいる女子からマウンティングされた際、完全にスルーするのもストレスをためないためのひとつの方法でしょう。マウンティングする女子はどこかで自分への自信が欠けているからこそ、「私のほうがすごい」と言いたがるものなので、無視をしていれば下手に波風を立てずに済む可能性も高いでしょう。■2.相手の方が上だと認めてあげる「自分の方が才能がある、美人などとアピールしてくる女子は、要は認められたいだけ。それを笑顔で認めてあげれば、それ以上しつこくしてはこない。同じ会社にも、そういう女子がいるけど、マウンティングしてくたびに“すごいね”“さすが!”とちょっとオーバーにおだてる。そうすれば、マウンティング女子も味方にできる。今では私の仕事が忙しいとき、サポートしてくれることもある」(27歳/商社)いっそのことマウンティング女子を褒めて味方にしてしまえば、楽かもしれませんね。認められたいがために、自分の方が上だとアピールしてくる女子もいるはずですから。また、マウンティングされるということ自体、実はあなたが魅力的な女子だという証なのかもしれません。■3.とぼけて笑ってみる「マウンティングする女子には何を言っても無駄。ああ言えばこう言うで、自分の方が優れているとアピールし続けるから。女子からマウンティングされたら、それを笑いに変える。たとえば“実は私って○○ができるんだよね”なんて言ってきたら“おお、それは知らなかった。じゃあ見せてよ(笑)”なんてとぼけて笑ってみる。そうすると、マウンティングされにくくなる」(32歳/映像)マウンティング女子というのは、プライドが高い傾向があるため、自己アピールをした際に笑いで返されたら、内心イラっとしたとしても、それ以上踏み込んでこないかもしれませんね。マウンティング女子を素早く撃退したいときに使えるワザです。■4.マウンティング女子を超える能力を身に付け黙らせる「昔から負けず嫌いな私は自分の方があなたより上、とアピールしてくる女子が許せない。何とか意識の上から消そうとしても、気になって無理。だから、マウンティングしてくる女子を超す能力を身につける。悔しさ、ムカつきをすべて自分の能力を高めるパワーに変えていく。相手に負けを認めさせるまではキツいけど、それで自分が成長できるなら、むしろマウンティングしてくれて、ありがとうと思える」(30歳/WEBプロデューサー)マウンティングされたとき、誰でも少なからずイラっとするものだと思います。しかし、その苛立ちを糧に能力を高めれば、大きく飛躍できるかもしれませんね。いつの間にか、マウンティングしてきた女子の能力などを軽く超えてしまうことも考えられるでしょう。■さいごに女子というのは、どうしても周りにいる同性と自分を比較しがちなため、いつあなたにマウンティングしてくる女子が現れても不思議ではありません。でも、あなたの考え方を少し変えることで、マウンティング女子を上手にかわすことはできるでしょう。(羽音/ハウコレ)
2015年01月01日早くも続編が放送中の連続ドラマ「ファースト・クラス」。ドラマの中で繰り広げられるマウンティング女子の争いを見て、「こういう子っているよね」と女性なら誰もが共感してしまうのではないでしょうか。しかし、マウンティングをしてくるのは、同性である女子だけではありません。男子の中にも、女子に対して上から目線のマウンティング男子は存在するのです。そこで今回は、20代女子のみなさんから、実際に出会ったマウンティング男子の特徴について聞いてきました。■1.「女を落とすのなんて簡単」「恋愛経験豊富な男友達の口癖は、『女って優しくされると何ですぐに落ちるの?』です。自身の恋愛経験から女を落とすのは簡単だと本気で思っているのでしょうが、たまに話を聞いていてイラッとします」(25歳/保育士)恋愛経験が豊富であれば、女子の取り扱いにも慣れていることでしょう。しかし、どんな女性でも確実に落とせる男性なんて、ほとんどいません。むしろ、本当にそうであれば、それを仕事にすべきです。今までの恋愛経験が通用しないこともあるから、恋愛って楽しいのですよね。マウンティング男子のみなさんには、ぜひ一度、心が折れるほどの失恋を味わってもらいたいものです。■2.「元カノが美人だったんだよね」「最近までモデルの子と付き合っていた男友達。別れてからというもの、私たち女子の前で『もう普通レベルの子とは付き合えないよ』と鼻高々に言ってくるので、正直困っています」(20歳/大学生)きっと、美人と付き合っていたから、自分もイケメンなんだと信じて疑っていないのでしょうね。しかし、現実はそうじゃない。レベルが高かったのは、元カノだけで、君はどうってことないのだよと、誰か教えてあげてください。■3.「彼女は欲しいけど、ブスとは付き合いたくない」「友達から紹介された男性と何度か食事に行ったりしていたのですが、裏で、『いい子なんだけど、顔面偏差値が低すぎるわ』と周りに言われていたことが発覚。おもわず、お前の顔面偏差値の方が低いよと言いかけました」(27歳/営業事務)自分のことは棚に上げて、異性の見た目を批判する人って、男女関わらずいますものね。これは、マウンティング男子にもよく見られる特徴です。もし、自分の見た目を批判してくる男性がいたら、そっと鏡を渡してあげましょう。「あんたも人のこと言えないよ」という現実を見せてあげるのです。■4.「女は仕事が嫌になっても、結婚できるからいいよな」「同僚の男性に仕事の相談をしていたら、『でも、女は仕事が嫌になったら結婚できるからいいじゃん。男はそれができないから辛いんだよね』と言われた。こういう男性って、結婚しても『俺が養ってるんだから文句を言うな』とか言ってそう」(22歳/受付)そもそも、「仕事が嫌になったから結婚します」なんて、要領の良い女子にしかできない高度なテクなのです。女であれば、誰もがその手を使えるなんてことはないんですから。このような発言で「簡単に辞められる女子と違って、俺は頑張ってるんだよ」といったアピールをするのは、やめてもらいたいものですよね。■おわりに一緒にいて何だかイラッとするマウンティング男子は、どこかで女子のことを小バカにして見ています。そんな彼らとは、恋愛だけでなく、友人関係ですら、築くのは難しいもの。もし、マウンティング男子に出会ってしまった場合は、自分の気持ちを乱される前に、距離を置くことをオススメします。(LISA/ハウコレ)
2014年11月01日フジテレビのドラマ『ファーストクラス』の続編が10月15日からスタートする。"マウンティング"=女同士の"格付け地獄"という煽り文句…怖い怖い。ところで、もともとの"マウンティング"の意味は哺乳類の雄などのオスが交尾のときにとる背乗りする行為のこと。その行為から転じて、日常生活において「自分の立場が相手よりも上と示す態度」として使われることになった。ドラマでは主演の沢尻エリカをめぐり女性同士のマウンティングが繰り返されるが、男性の方はどうだろうか?○男性同士にこそ、格付けは存在してきたもちろん男性同士にも「格付け」は存在する。むしろ、「歴史=男たちの格付けの歴史」と言っても過言ではない。(決して女性を差別する意図ではなく、過去の歴史においては男性が中心だったという意味で)例えば、戦国時代。農民の出身ながら織田信長に仕え、才覚を現し、みるみるうちに天下人になった豊臣秀吉だが、織田家譜代の家臣らの視点からみればどれだけ「マウンティング」された感があったことか。いままで「サル」と呼び捨てにしていた秀吉にひれ伏せざるを得なかった柴田勝家などは、後に秀吉と賤ヶ岳の戦いで争い滅びる。一方、徳川家康は、後に関ヶ原の合戦を経て、大阪冬の陣、夏の陣で意趣返しし豊臣家を滅亡させて江戸幕府を開く。日本史に限らず、世界史においても、歴史というのは格付け地獄の繰り返しだったのだとつくづく思う。ところで「格付け」というのは、どのような状況下で起こるのだろうか?例えば、私と男性アイドル歌手の間では、当たり前だが、「格付け」は発生しない。基本は同じ時代、同じ世界(特に狭い世界)、そして高いプライド。この3つの要素が最低限、そろわないと発生しない。私と男性アイドル歌手は、同じ時代、そして高いプライドが仮に共通したとしても、「同じ世界」でない。一方、狭い世界であれば、多少、時代が異なっても、格付けが生じることもある。例えば日本の相撲界。有名なのは、先代の大関・貴乃花を千代の富士が名勝負の結果、破ったことで新たな時代が始まった。そして、その千代の富士を、貴乃花の次男の貴乃花(光司)が再び名勝負で破ることで、さらに次の新しい時代へと変わっていった。「相撲界」という狭い世界の中での「世代交代」に「格付け」はつきものである。時に「金銭」を媒介した形での「格付け」もある。例えばプロ野球選手。何億円も年俸を稼いでいる選手たちの年俸からしてみれば、大した額ではないとも思われるような50万円程度の額にこだわり、年俸交渉が決裂することも多々ある。当の選手にとってはどうしても譲れない額なのだろう。年俸100,000,000円(1億円)の選手と、年俸100,500,000(1億50万円)の選手では、選手としての成績、獲得タイトル、ファンからの人気に関わらず、たとえ50万円であっても前者の選手の方が球界の中では「格が上」となる。もっとも1年後には逆転するかもしれないが、その1年に命をかけるのが「プロ」が「プロ」たるゆえんでもある。<著者プロフィール<片岡英彦1970年9月6日東京生まれ神奈川育ち。京都大学卒業後、日本テレビ入社。報道記者、宣伝プロデューサーを経て、2001年アップルコンピュータ株式会社のコミュニケーションマネージャーに。後に、MTVジャパン広報部長、日本マクドナルドマーケティングPR部長、株式会社ミクシィのエグゼクティブプロデューサーを経て、2011年「片岡英彦事務所」を設立。(現 株式会社東京片岡英彦事務所 代表取締役)主に企業の戦略PR、マーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。2011年から国際NGO「世界の医療団」の広報責任者を務める。2013年、一般社団法人日本アドボカシー協会を設立代表理事就任。
2014年10月02日漫画家・瀧波ユカリさんとエッセイストの犬山紙子さんによる共著『女は笑顔で殴り合うマウンティング女子の実態』によって、ブームになっている『マウンティング女子』。マウンティングとは、サルなどが他のサルの背中の上に乗り、自分が優位であることを示す行為です。これを由来に、自分より上位であることをさりげなく示してくる女子のことをマウンティング女子と呼びます。そこで今回、一般女子たちに『私、もしかして今、マウンティングされた!?』と思ったエピソードを聞いてみました。■1.美人がナチュラルメイクを推奨「友達に、すっぴんでもすごく美人なモデルをやっている子がいます。メイクの話になったとき、『カラコンとつけまがなきゃ外出できないよ』みたいなことを言ったら、『カラコンとかつけまをずっと付けていると、重みで目元が老けちゃうんだって。それに、私は元が濃い顔だからカラコンとかつけまとかでメイクし過ぎるとオカマ顔になちゃうんだよね。◯◯ちゃん(私のこと)は派手なメイクが映える顔でいいなぁ』と言われました。そりゃモデルやってるくらいの美人だからしなくてもいいじゃん!美容アドバイスしつつも、私の貧相顔をバカにしている気がしました」(19歳/大学生)自分のことを美人だと自覚している美人からナチュラルメイクを推奨されると、裏には『私はあなたとは違って美人だからナチュラルメイクが似合うの』という言葉が隠されていそうですね。■2.ナンパ自慢?「友人から『またナンパされちゃった。◯子(私のこと)は素朴で純粋なオーラが出てるから、チャラい男が寄ってこなくていいなぁ』と言われました。ナンパされたことを自慢しているようにしか思えませんでした」(22歳/販売)これはナンパ自慢をしつつ、素朴や純粋という言葉を使って『あなたは地味だけど私は華やかなのよ』という意味がこめられていそう。しかし、ナンパをされるからと言って必ずしもモテているとは限りませんよね。■3.後輩からの「まだ若いんで」アピール「職場の後輩ちゃんが『昨日もクラブに行ってきたんです』と言ってきたので、私はクラブのようなにぎやかな場所に興味ないものの、話を合わせるために『いいなぁ、楽しそう』と返しました。しかし、後輩ちゃんは何を思ったのか『◯◯さんは落ち着いてるっていうか、キャッキャして遊ぶ感じじゃないですもんねー、じゃあ次はクラブいこー!てなる前にもう帰ってそうなイメージです~』と、言ってきました。私がババアでイケてない女ってことをディスってたんでしょうね、きっと・・・・・・」(28歳/美容関連)興味のない話に付き合ってあげているのにマウンティングされてしまうとは悔しい!年齢を重ねると、若い子からマウンティングされることが増えそうです。■4.自分より痩せている子がダイエット宣言「自分より痩せているモデル体型で、ダイエットなんて必要ないA子が私の前で『ヤバーい、超太った。本気でダイエットしなきゃ』と言い始めたので『ダイエットなんてする必要ないじゃん。A子がデブだったら私はどうなるの!』と言ったら『●●(私)は健康体って感じで男ウケ良いからいいじゃん。私は男ウケよりも、露出の多い服が着たいんだよね』と言われて、」(23歳/金融)これ、『そのスタイルで露出の多い服は無理』というメッセージにプラスして、『痩せる必要なんてないじゃん』って言ってもらいたい思いも含まれていそうですね。■おわりに実は自分も気付かないうちにマウンティングしていた・されていた、なんて経験は意外と多いのではないでしょうか。気付くか気付かないか、微妙なラインで攻めるマウンティングとなると、益々モヤッと感が増しそうですね。しかし、女子は誰だってそんなもの、と思っておけば、自分がしてしまった、されたマウンティングに対しても必要以上にジタバタもがくこともなくなり、許せるようになるかもしれませんよ。(姫野ケイ/ハウコレ)
2014年06月16日別府には8つの「地獄」がある。ワニのうごめく「地獄」もあれば熱泥に巨大噴泉など、エンターテイメント性もバツグン。しかしここは地獄だけではなく、温泉を利用した一風変わったスポットやご当地スイーツなどもあるのだ。まずは「海地獄」から歩こう。ここは1,300年前に鶴見岳の爆発により誕生した池。水の色がブルーであることから「海地獄」と名づけられた。ここには珍しい巨大なハスの咲く庭園があるというのだ。その名も「日本一の大鬼蓮」。「海地獄」の矢野義広さんによると、この巨大なハスは8月頃からが最も見ごろという。何と体重20キロ以下の子供はハスの上に乗ることもできるらしい。今年は8月13日、14日、15日で開催予定とのこと。詳細は施設へお問い合わせていただきたい。「海地獄」でもうひとつユニークなのが、全ての地獄の中でここだけの名物といっていい青色の源泉でゆで上げた「温泉たまご」である。ブルーの地獄から引き上げられる卵は、独特の風味。ちなみに色は青く染まっていないのでご安心を。しっとり濃厚な、温泉たまごの柔らかい味わいを堪能できる。ちなみに値段は5個で300円。面白い食という並びで、もうひと紹介したいのが、「血の池地獄」のプリンだ。血の池地獄では酸化鉄をふくんだ熱泥が噴出しており、その姿はまさに血そのもの。ここで売られているのが真っ赤な「血の池プリン」である。この商品は赤ワインで色付けしたジュレで血の池地獄を再現。実は「添加物なし」であることも強くアピールしたい。見かけと異なり大変ヘルシーなのである。この「血の池プリン」は1日50~100個限定、売り切れ次第終了とのこと。1個320円で、ここでしか味わえないレアな一品である。続いて、爬虫類嫌いの女子にはあまりオススメできないが、地獄巡りに行くなら是非ともここは見逃してほしくないのが「鬼山地獄」だ。そう、地元で「ワニ地獄」と呼ばれている、あの場所である。ここは地獄巡りのメインストリームではないのだが、「なんでこんなところに大量のワニが?」と思わずにいられない、唐突で不思議なスポットである。温泉の硫黄の匂いと湯煙が立ち上る、もわもわと熱い館内で、ニシキヘビのごとく重なり合う世界各国のワニの姿は、圧巻の一言。聞くと、温泉の地熱をたくみに利用してワニを飼育しているらしいのだが、それにしても何故ワニなのか。館内で働くおばちゃんたちに尋ねても、「昔からここで育てているからねえ」という回答しか得られないのがシュールである。この鬼山地獄は、イリエワニ、シャムワニ、メガネカイマンなどの約100頭のワニが飼育されている。飼育はなんと大正12年(1923)に始められたというからその歴史もハンパない。更に世界最長寿記録を持つワニ「イチロウ」の剥製もここに残されているのだが、その大きさたるや並のデカさではなかった。別府のローカルな場所に、これだけのサイズのワニが世界一の長寿で生きていたのかと、唖然とした気分になるのは筆者だけではないはずだ。地元の人たちに、「一匹が逃げだして捕まったなんてニュースはないんですか?」と尋ねてみると、「長いこと別府に住んでるけど、そんな話は聞いたことないねえ」と、ニッコリとのどかに答えてくれた。確かに、ワニたちをじっと観察すると、温かい温泉の吹き出るエリアにゆったりと寝そべり、おだやかな表情でじっとしている。心地良さそうだ。ここから敢えてリスクをおかして、脱走を企てる必要性を彼らは感じないかもしれない。以上、駆け足で紹介してきたオモシロ「地獄」だが、別府ならではの面白いスポットやグルメはまだまだ他にもある。是非とも、自分の足で歩いて発見してほしい。8地獄共通観覧券(大人=2,000円、高校生=1,300円、中学生=1,000円、小学生=900円)なら、すべての地獄を見て回ることができるので大変お得。どの地獄でも購入できるので、めぐる順序はお気に召すままどうぞ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月08日