原作はNYタイムズ・ベストセラーで、21週1位を記録。50か国で累計1500万部を突破したポーラ・ホーキンズの同名ミステリー小説『ガールズ・オン・ザ・トレイン』。発売前に映画化権が売れ、オバマ大統領の今夏の読書リスト入りも果たした注目作とあって、日本より先に公開されたアメリカでは、北米映画興行収入ランキングの首位デビューを飾るヒットとなりました。物語はタイトル通り、女性が電車に乗っているシーンで幕を開けます。主人公は夫トムと離婚し、アルコールに溺れてしまったレイチェル。彼女の唯一の慰めは、通勤電車の窓から見える“理想の夫婦”メガンとスコットを眺めること。ふたりは、かつてレイチェルがトムと暮らしていた家のご近所さん。美男美女で、激しく愛を交わすメガンとスコットは、幸せだった頃のレイチェルとトムのよう。トムは現在、再婚相手アナとの間にこどもをもうけ、レイチェルと暮らした家で、新婚生活を満喫中。レイチェルは厳しい現実から目を背けるかのように、メガンとスコットの観察にのめり込んでいきます。そんなある朝、レイチェルが車窓から目撃したのは、メガンが夫以外の男性といちゃつく姿。私の“理想の夫婦”を不倫で壊すなんて許せない!激情にかられた酩酊状態のレイチェルは電車を降りて、メガンとスコットの家へ。ところがいつの間にか記憶をなくし、気が付けば、自分の部屋。しかも血だらけで、大怪我をしている。困惑しきりのレイチェルの元に、メガン殺害事件を捜査するコワモテの刑事たちが!レイチェルは自分の容疑を晴らそうと、かすかな記憶を頼りに空白の時間を埋めていこうとする。しかし、その真相は予想外のもので…。主演は、映画『プラダを着た悪魔』で、アン・ハサウェイにライバル心むき出しのアシスタントを演じてブレイクしたエミリー・ブラント。今や映画賞常連の演技派とあって、本作でも迫真の演技を披露。目は虚ろ、手は震え、アルコールなしでは夜も眠れない。心も体も傷ついたヒロインを力演しています。ちなみに、本作の撮影をしていた頃、エミリーは妊娠4か月目だったそう。安定期直前のデリケートな時期、心拍数が上がりっぱなしのミステリー作品に真っ向から取り組むとは!彼女の女優魂を示すエピソードでしょう。エミリーに負けじと、メガン役のヘイリー・ベネットはその妖艶な魅力で、フェロモンを大量放出。スコット役のルーク・エヴァンスと繰り広げる激しい濡れ場やむっちりボディを惜しげもなく晒した全裸ヌードで、体を張りまくり。物語の鍵を握る若妻(この言葉がすでにエロい)を体現しています。今後は、映画『マグニフィセント・セブン』のヒロインや巨匠テレンス・マリックの新作『Weightless(原題)』の主役に抜擢されるなど、大作が目白押し。要注目の女優です!映画化に際し、舞台をイギリスからアメリカに変更したことやレイチェルの記憶がつながっていく様に賛否はあるものの、犯人が分かった後も犯行の過程を暴いてラストまで魅せるのはさすが。個人的には、『フレンズ』のリサ・クドローが“レイチェル!”と呼ぶシーンを観た瞬間、胸アツになりました(笑)。観終わった後は、いろんな視点でガールズ・トークが弾むこと請け合いです!◇大ヒット小説を『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー監督が映画化。出演/エミリー・ブラント、ジャスティン・セローほか11月18日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。配給/東宝東和(C)Universal Pictures※『anan』2016年11月23日号より。文・田嶋真理
2016年11月21日「覆面調査員(ミステリーショッパー)」とは、お店のサービスを総合的に評価する役割の人。一般客を装ってお店を利用し、数多くのチェックリストにもとづいてお店の清潔度、接客態度、商品やサービスの質、雰囲気などを評価し、最終的な結果を各店舗にフィードバックするわけです。そしてタイトルからもわかるとおり、『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』(本多正克著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者は覆面調査の第一人者。飲食店、小売店、サービス会社などから幅広く依頼を受けており、「調査したことのない業界はない」といえるほどだといいます。つまり本書ではそうした実績を軸として、「感じがいい」といわれる接客術を紹介しているのです。■評価は働いている年数に比例しない著者は本書で、あるスーパーで覆面調査を行ったときのことを明かしています。そのお店で働いている人は、正社員はもちろん、アルバイト歴数十年の方、はじめたばかりの高校生までさまざま。しかし何度か調査を行っているうち、おもしろいことに気づいたというのです。それは、お客様からの評価が、働いている年数に比例しないということ。経験が浅くても評価の高い人もいれば、長年やっていても評価の低い人もいたということです。■たった15度のおじぎで差が出る!もちろん仕事についていえば、長年やっている人のほうが高いレベルのことができるでしょう。とはいえお客様の満足度は、長年やっているからといって必ずしも高いとは限りません。たとえばお客様は、働きはじめてまだ5カ月の高校生アルバイトに高い評価を与え、7年もやっているベテランに低い評価を与えたそうなのです。なぜ、そのようなことになったのでしょうか?著者によれば、それは「たった15度のおじぎの差」。アルバイト5カ月目のスタッフは、レジでひとりひとりのお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といいながら、ていねいにあいさつとおじぎをしていたのだといいます。まだ5カ月目で、自分は未熟な点が多いと自覚していたために、一生懸命だったのだろうと著者は分析しています。一方、経験の長いスタッフは、お客様と目を合わせることなく、あいさつも頭だけペコリと下げる程度だったのだとか。■お客様は頭の下げ方にも敏感であるお客様のなかには、だらだらと作業されるのを嫌う方もいらっしゃるもの。しかし、単にスピードが速ければいいということでもないはず。あいさつもなく、商品を乱暴に入れられたのでは、やはりいい気持ちはしないからです。つまり、頭だけペコリと下げる人と、ていねいに頭を下げる人なら、後者のほうがよい印象を与えるのは明らか。お客様は、頭の下げ方をも敏感に感じ取っているもの。だからこそ、たった15度のおじぎの差は、想像以上に大きいということです。■もう15度だけおじぎを深くすべしそこで著者は読者に対し、「自分の仕事を振り返ってみて、なんとなくあいさつをしていませんか?」と問いかけています。いうまでもなく、もし「とりあえずのあいさつ」になっていたり、あるいは頭を下げずに声だけであいさつをしたり、逆に、頭だけをペコリと下げるだけだったりするのであれば、とても損をしているということになります。だからもう15度だけ、おじぎを深くしてみることが大切だというのです。なお別の側面から見てみても、あいさつというのは、「自分ではやっているつもり」というケースがよく見られるのだそうです。たとえばあるレストランで著者が接客教育を行っていたとき、ひとりの若い男性スタッフが、ほとんどおじぎをしていないことに気づいたのだそうです。ところが、そのことを指摘しても、本人にはまったく自覚がなかったというのです。そこで仕事の様子をビデオで撮影し、本人に見てもらったところ、自分ではおじぎをしているつもりだった彼は、自分の仕事の様子を見てとても驚いていたとか。そして自分の姿を客観的に見ることで、ようやく自分のおじぎの仕方がよくなかったことを自覚し、「もう15度深く頭を下げるように」という言葉の意味を理解してくれたのだといいます。■おじぎをセルフチェックしてみようそんな経験があるからこそ、普段の仕事の様子を客観的に見てみることが重要だと著者は主張します。方法は簡単。スマートフォンなどで動画を撮ってもらい、それをチェックすれば、普段どのようなおじぎをしているかを客観的に見ることができるわけです。「たった15度の差」だと思うかもしれませんが、その差が満足度の大きな差として表れてくるもの。著者はそう断言します。ちょっとしたおじぎの違いでそこまで印象が変わってしまうのですから、意識して取り組むべきかもしれません。*ミステリーショッパーとしての自身の経験をベースとしているだけに、本書での著者の接客に対する考え方には強い説得力があります。人と接する仕事についている人は、目を通してみるべきだと思います。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※本多正克(2016)『日本一の覆面調査員(ミステリーショッパー)が明かす100点接客術』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年09月19日清水富美加と飯豊まりえのW主演で、ミステリー小説『暗黒女子』(秋吉理香子著)が実写映画化されることが発表になった。共演は清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈らで、耶雲哉治監督がメガホンを執り、ひとりの女子高生の死から始まる密室ミステリーを映像化する。その他の画像物語は、文学サークルを主宰していた学院一のカリスマ美少女・白石いつみの謎の死をきっかけに、サークルのメンバーそれぞれが、彼女の死をテーマにした小説を書き、“犯人”を告発していく。5人の女子高生が書いた5本の小説は、動機と結末も食い違い、さらにメンバーそれぞれの黒い秘密さえも暴露していく。脚本は、『心が叫びたがってるんだ。』『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などを手がけた岡田麿里。白石いつみの親友・澄川小百合役を演じる清水は「もはや女子高は現実にあるものの異世界だと思っているので、とっても不安でした。が、撮影に入ってみて同世代の可愛い女の子達が頑張っていて、勇気をもらいました」といい、役を演じるにあたり「澄川小百合という女子高生を、慎ましく、そして貪欲に、演じたいです。女子のブラックな部分が存分に出る作品だと思います。それから人間関係での悩みや鬱憤を晴らすつもりで臨みたいです。ごめんなさい。笑」とコメント。白石いつみ役を演じる飯豊は「女の子のリアルな世界観を、よりダークに暗黒女子というスパイスを加えて描いている作品です。後味は正直悪いです。でもそれが、他にはなくて新鮮で面白いなと思います」と話し、「いつみは誰もが憧れる太陽の存在だけど、自分の世界に入り込めるスイッチがはっきりしている女の子。自分自身はじめての役柄で、戸惑いや不安もありますが、監督やキャストのみんなと一緒に精一杯頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っている。耶雲監督は作品について「この映画の世界観は、個性的で非現実的。10代の女の子たちの憧れだったりキラキラしている部分もあれば、すごくグロテスクな部分もある。女の子たちが集まるというのは、美しく生き生きとしていて、そしてパワフルでエネルギッシュ!だけど、実はそうじゃない!どす黒い部分もあるという二面性というのが、この映画の面白さに繋がればいいなと思っています」と説明。原作者の秋吉は「『暗黒女子』は私の中でも特に思い入れの深い作品で、実写映画化のお知らせをいただいてからずっと夢を見ているようでした。文学サロンに集う女生徒役のみなさんは、私の脳内から抜け出てきたのではと驚くほどイメージ通りで、『この方たちしかいない!』と確信しています。ミステリアスで煌びやかな世界、そして美しくも危険な少女たちをスクリーンで見られる日が待ち遠しいです!」と期待を寄せている。本作は、8月8日から撮影を開始しており、9月9日(金)にクランクアップする予定。来年の春に全国公開される。『暗黒女子』2017年春全国ロードショー
2016年09月08日法月綸太郎による誘拐ミステリー小説「一の悲劇」が、主演に長谷川博己を迎え「誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇」として、テレビドラマ化されることが決まった。原作者の法月氏は、斬新なトリック、既存のミステリー小説にはあまり見られない“深い人間ドラマ”が描かれ「人はなぜ罪を犯すのか?一見幸せそうに見える人々の裏に隠された苦悩とは?」といった人間の表と裏の顔を見事に描ききり、日本推理作家協会賞や本格ミステリー大賞などの受賞歴を誇る人気作家。今回ドラマ化される「一の悲劇」は、“ミステリー作家・法月綸太郎シリーズ”として10年以上続く人気シリーズとなっている。物語の主人公・法月綸太郎役には、2011年放送のドラマ「鈴木先生」で主演、同年放送のドラマ「家政婦のミタ」では“ダメ夫”役がハマりブレイクした長谷川さん。現在上演中の大ヒット映画『シン・ゴジラ』でも主演を務めている。映画、ドラマ、舞台にと様々な役柄を演じてきた長谷川さんだが、意外にも本格サスペンスの主人公はこれが初となる。長谷川さん演じる主人公・綸太郎はまだ名の売れていないミステリー作家。古今東西の犯罪やトリックの知識を持ち、優れた頭脳と鋭い推理力を持っており、時に警視庁捜査一課に勤める父が抱える難事件の捜査にも協力している。普段は社交的で紳士的、なおかつ楽観的な性格だが、推理のことになると一切の妥協を許さない厳しい性格にひょう変。正義を信じる気持ちは強く、犯罪やそれを隠そうとする容疑者は許せない、という人物だ。今回、綸太郎は容疑者のアリバイ工作に利用されてしまい、壮大な誘拐ミステリーに巻き込まれていくことになる。共演には、綸太郎の父で警視庁捜査一課キャリアの貞雄役に奥田瑛二。将来有望なエリートキャリアだったが、上司に疎まれ出世コースから外れてしまい、階級はずっと警視のまま。出世のためにギラギラしているキャリアたちの中で、ただ1人ひょうひょうとしているキャラクターだ。息子の推理力に一目置いており、難事件のたびに意見を求めている。そのほか、渡辺えり、伊原剛志、富田靖子、矢田亜希子、モロ師岡らが脇を固める。今回主演を務める長谷川さんについて、原作者の法月氏は「作家冥利に尽きるというか、こんなに恵まれた配役はありません。『八重の桜』のひょうひょうとした知性派や『デート』のエキセントリックな文学青年のたたずまいが、作中探偵のイメージにピッタリなのです。シリアスとコミカルの両面をあわせ持つ俳優さんでないと、綸太郎の味は出せないでしょう」と絶賛している。長谷川さんは本ドラマについて「しゃれたトリックがある作品です。現代が舞台ですが、レトロな魅力もある作風で、衣装や小道具などにもこだわっています。法月綸太郎作品の初めての映像化ですが原作を大切に制作されておりますので、原作ファンの方にも楽しんでいただけると思います」とアピールした。金曜プレミアム「誘拐ミステリー超傑作 法月綸太郎 一の悲劇」は9月23日(金)21時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年08月31日8月10日より紀伊國屋サザンシアターにて「名探偵コナン×ライブミステリー~洋上の迷宮(ラビリンス)~」が開幕した。本作品は観客自身が探偵となり、事件の謎を解明する舞台型謎解きステージ。事件に至るまでが描かれた「事件編」と、犯人を推理する「捜査編」、そして事件を解き明かす「解決編」という3部に分かれている。舞台演劇と謎解きを同時に楽しめる新感覚のエンターテインメントだ。【チケット情報はこちら】公演初日には、演出の村上大樹をはじめ平野良、塩野瑛久、宮城紘大、加藤里保菜、浜本ゆたか、中道裕子、三上市朗らによる囲み取材と公開ゲネプロが行われた。クルー役の平野は「素敵な舞台になることを確信しています!」と自信たっぷり。大学生役を演じる宮城も「良い舞台になっている。」と笑顔をのぞかせた。同じく大学生を演じる塩野、加藤は「観客と一緒に楽しみたい。」と舞台型謎解きステージならではの意気込みを語った。一隻の豪華客船から物語は始まる。ある財閥主催のパーティが行われている最中、殺人事件が発生した。海以外逃げ場のない船の上で、一体誰がどういった目的で殺害を行ったのか―、平野演じる葉上良一は豪華客船にクルーとして乗員。少し頼りないところもあるが、この事件を解決に導くために乗客の言動、状況を注意深く調べていく。財閥の娘、その友人、母親、執事、船長などそれぞれがどこか怪しく、誰もが犯人のようにみえてくる。舞台上で繰り広げられる捜査、そして浮上する容疑者、一緒になって犯人を探すうちに、まるで自分自身も出演者として作品に参加しているような感覚になり、みるみるうちにのめり込んでしまう。そして解決編へとつながる前に、ストーリーテラーを務める江戸川コナンが登場。事件内容のおさらいと観客を解決へと導く手助けをしてくれる。観客は配られた問題用紙に回答を埋めていき、犯人と思われる名前を記入、提出をし解決編を待つ。自分の推理が正解なのか、犯人は一体誰なのかを予想しながら待つ時間が緊張感と期待感を誘った。解決編では動機はもちろんのこと、殺人に至るまでのトリックが舞台上で繰り広げられる。最後には答え合わせと、正解者には表彰が行われるので、表彰を目指して「事件編」「捜査編」の一挙一動を見逃さないようにしてほしい。公演は、8月21日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター。9月16日(金)・17日(土)に北海道・道新ホール、9月22日(木・祝)から25日(日)まで大阪・松下IMPホールで上演。チケットは発売中。
2016年08月15日アメリカを始め全世界で大ベストセラーとなったSFミステリー小説「The 5th Wave」の映画化『フィフス・ウェーブ』が、いま世界で最も注目される18歳のクロエ・グレース・モレッツを主演に迎え、日本で公開することが決定した。これに併せて、本作の予告編とポスターも解禁された。ある日突然、圧倒的知能を持つ生命体<アザーズ>により4度にわたる攻撃を受け、人類の99%が死滅。ほぼ壊滅状態となった現代の地球で、生き残った女子高生のキャシー(クロエ)は、離ればなれになってしまった弟を救うため、たった一人、子どもたちが拉致された基地へと向かう。いつまた来るかわからない襲撃の恐怖と、人間に紛れ込んだアザーズにより、誰が敵なのか味方なのか分からない末期的な状況の中、旅の途中でキャシーはある男性に命を助けられる。キャシーは彼に惹かれながらも、心から信頼できないまま、ともに基地へ向かう。彼女は致命的となる第5の波“フィフス・ウェイブ”を止めることができるのか。そして<アザーズ>を見抜くことができるのか――。原作は、「アルフレッド・クロップの奇妙な冒険」などを書いたリック・ヤンシーの「The 5th Wave」。21週間ニューヨークタイムズのベストセラーとなり、ハードカバーは約300,000部、電子書籍としては80,000部を販売。さらに、イギリスでは2014年のレッドハウス・チルドレンズ・ブック賞を受賞するなど、かなりの勢いをみせている。本作で主演を演じるのは、米タイム誌が選ぶ“2014年最も影響力のあるティーン25人”の一人にも選ばれ、いま世界で最も注目されるクロエ。彼女は今回、地球外の知的生命体<アザーズ>から攻撃を受け、恐怖に慄き翻弄される孤独なヒロイン、高校生のキャシーを演じる。『キック・アス』のヒット・ガール役で爆発的な人気を博し、続く『イコライザー』や『イフ・アイ・ステイ愛が還る場所』への出演でも話題となり、日本でも人気と知名度ともに急上昇している。また共演者には、キャシーが憧れを抱く青年・ベン役に『ジュラシック・ワールド』のニック・ロビンソン、旅先で知り合う謎の若い男性・エヴァン役にイギリス人俳優アレックス・ロウ、そして軍の指揮官・ヴォーシュ役に『ソルト』のリーヴ・シュレイバーが出演。そして本作の監督は、『アリス・クリードの失踪』で注目されたJ・ブレイクソン、脚本は『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたスザンナ・グラント、プロデューサーには『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアなど豪華なスタッフが名を連ねている。今回解禁された映像は、正体不明の物体が突然空を覆いつくし、上空を見つめる人々。突然の停電、落下して爆発する飛行機、崩れ落ちるロンドン・ブリッジ。そして瞬く間に広がる、伝染病。人類の99%が死滅した中、生き残った少女キャシーは離れ離れになった弟を探すために一人生き抜こうとする。おびえながらも銃を構える彼女の瞳が見つめる先には――。思わず息を呑むような衝撃の予告編だ。そして同時に解禁されたポスターは、キャシーの緊張感ある背後と、倒壊するビルに燃える街が写された一枚。上部には、「第1の波(暗黒)、第2の波(崩壊)、第3の波(感染)、第4の波(侵略)、人類を滅亡に導く最後のWAVEとは――」と書かれている。“フィフス・ウェイブ”とは一体何なのか、原作ファンも多い本作、一体どんな結末を迎えるのか楽しみに待ちたい。『フィフス・ウェイブ』は2016年4月25日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年11月27日名匠アトム・エゴヤンの最新作となる映画『白い沈黙』は、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、大きな反響を呼んだ話題作。衝撃のミステリー作品が描く想像を絶するストーリーとは?カナダのナイアガラフォールズの街で、妻と娘とともにささやかながらも幸せな日々を送っていたマシュー。9歳になる愛娘のキャスは、スケート選手を夢見て練習に励んでいた。そんなキャスをマシューが迎えに行った帰り道、悲劇は突然起きた。車内にキャスを残し、行きつけのダイナーに立ち寄ったほんの数分の間に、キャスが忽然と姿を消してしまったのである。誘拐されたと主張するマシューだったが、証拠が一切ない状況で、疑惑の目はマシューに向けられ、妻からも激しく非難されてしまう。それから8年の年月が経ち、捜査は行き詰まり、マシューと妻との関係も崩壊していた。それでも、8年間毎日あてもなく娘を探し続けるマシュー。何の手がかりもないと思っていたある日、キャスの生存をほのめかす手がかりをついに発見する。しかし、その裏に潜んでいたのは、想像をはるかに超えた衝撃の真実だった。マシューはキャスを再び抱きしめることはできるのか……?マシューを演じたのは、妻で女優のブレイク・ライヴリーとの間に第一子が昨年誕生し、私生活でも父親となったライアン・レイノルズ。罪の意識に苛まれながらも、希望を捨てずに娘を探し続ける父親の鬼気迫る演技をみせています。今回は時系列が複雑に絡み合っており、時間軸が進んだり戻ったりを繰り返す独特の手法で描かれているのが本作の特徴。そのさまよっているような感覚は、まるで行く当てもなく消えた娘を探し続ける父親の心境を体感しているかのようです。娘という宝物を突然失った家族が抱えるのは、消えることのない傷と空虚感。そのリアルさには、心が痛むと同時に親の愛の強さを感じさせます。最後まで目が離せない濃密なサスペンス・ミステリーは、映画ファンはもちろん、ミステリーファンをも虜にすること間違いなしの一本です。一面を雪に覆われた白い世界に潜む黒い魔の手がついにその沈黙を破り、明らかにされる真実とは……?イベントデータ:『白い沈黙』公開表記:10月16日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ(c)Queen of the Night Films Inc
2015年10月14日サントリー食品インターナショナルは10月6日、「ペプシゴースト」(税別140円)を全国で数量限定発売する。同商品は、不思議な味わいがする「ミステリーフレーバー」のコーラ。「ハロウィーンなどのイベントやパーティーに驚きと楽しさを提供し、気分を盛り上げるペプシコーラ」をコンセプトに開発された。ゴーストがモチーフのパッケージは、全部で4種類。
2015年09月18日「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家たちが書き下ろした短編小説を、日本映画界を代表する監督たちが映像化するオムニバスドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」。このほど、本作の4本のドラマの世界と視聴者の間をつなぐ“案内人”として登場する異色のコンビ、お笑い芸人・又吉直樹(ピース)と唯一無二の女優・樹木希林からコメントが到着した。12月29日(月)にTBS系にて放送されるこのオムニバスドラマは、“このミス”の愛称で親しまれる、宝島社主催の小説賞「このミステリーがすごい」大賞の受賞作家4人が書き下ろしたもの。豪華寝台特急で起きた密室殺人を軸に、上質のコメディが繰り広げられる「カシオペアのエンドロール」(原作:海堂尊/監督:大谷健太郎/主演:藤原紀香)、天才ピアニストの死をきっかけに明かされる愛憎劇「残されたセンリツ」(原作:中山七里/監督:金子修介/主演:川口春奈)、元役者の父親と家族の愛を描く、新たな“戦隊”ヒューマン・サスペンス「黒いパンテル」(原作:乾緑郎/監督:星護/主演:勝村政信)、大寒波に襲われた東京で夜を過ごすふたりの会社員に迫った「ダイヤモンドダスト」(原作:安生正/監督:古澤健/主演:AKIRA・山本耕史)と、4本のドラマはいずれも見どころ満載。又吉さんと樹木さんは案内役でありながら、それぞれ「気弱なミステリー小説家」と「ベテラン女性編集者」に扮し、ミステリーの“プロ”たちが織りなすドラマの間で2人芝居を繰り広げていくという。その芝居の中に散りばめられた台詞は、これから始まるドラマのテーマを示すという演出もなされており、原稿の締め切りを巡る丁々発止のやり取りなど、今回が初共演とは思えない絶妙なかけあいを見せている。自他ともに認める本好きの又吉さんが演じるのは、「1回だけ売れてそのときの名残で勘違いしているけど、そんなに売れていないミステリー作家」。また、樹木さんは「又吉さん演じる作家は編集者をよく替えるからもう担当になる人がいなくて、年齢が高かったんですけど、しょうがなく私が派遣されたんでしょうね(笑)」と役柄を解説。2人は撮影中もすっかり意気投合した様子で、休憩中にパーソナルな話題で盛り上がるあまり、又吉さんは撮影再開後に台詞を覚えていなかったという場面もあったそう。樹木さんも「美形だからモテるでしょって聞いたら、『モテません』って言うの…寸法が足りないのよね」と休憩中のエピソードを笑いを交えて明かした。また、キングオブコント2010準優勝のコント師・又吉の“演技”に対して樹木さんは、「“笑いをつくろうとしている人たちの才能というのはスゴイな”とずっと思っているんです。又吉さんの場合は、ルックスも含め、生き方がミステリアスな感じがして良いじゃないですか。芝居も非常に気持ちがすぐ伝わってきました」と大絶賛。この仕事を引き受けた決め手は「やっぱり、又吉さんでしょう」と喜ばせたのも束の間、「あと、よしもとの社長と知り合いなんで(笑)」と“樹木さん節”を炸裂させる一幕も。一方で、又吉さんは樹木さんの“笑い”に対して「お芝居が上手いのはプロだからもちろんですが、やっぱり樹木さんの存在そのものが面白い。ふたりでサングラスを掛けているだけで、可笑しくないですか?それって、やっぱり存在感ですよね」とベテラン女優との共演に緊張しながらも、その凄さを目の当たりにして撮影を楽しんだ様子だ。オムニバス形式の4本の作品の中で出演するならどれに出たいか?との質問には、又吉さんは勝村政信主演の『黒いパンテル』を選び、「(ヒーローの)敵役とかだったら、僕ももしかしたら余地あるかもと思いますけど。あとはなかなか…緊張感のあるところに僕が入ると変な感じになっちゃうでしょ」と自虐を交えて回答。一方、樹木さんは「藤原紀香さん主演の『カシオペアのエンドロール』がいい。紀香さんのプロダクションの社長が知り合いだから(笑)」と応じ、負けじと笑いをとっていた。上質なミステリードラマをつなぐ、ふたりの絶妙なやりとりにもぜひ注目してみて。「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」は12月29日(月)21時よりTBSほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日ミステリー&エンターテインメント小説の登竜門であり、最高峰とされる「このミステリーがすごい!」大賞(主催:宝島社)。このほど、その大賞受賞作家たちの中でも特に人気の高い4名による“書き下ろし短編小説”を、TBSが年末年始の目玉となるオムニバスドラマ「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」として12月29日(月)に放送することが決定。日本映画界で活躍する映画監督たちのもと、藤原紀香、川口春奈、「EXILE」AKIRAら錚々たるキャスト陣が、それぞれ主演を務めることが明らかとなった。2002年の創設以来、「四日間の奇蹟」から「果てしなき渇き」まで映像化された大賞作品は実に6作を数える「このミステリーがすごい!大賞」。数々の名作ミステリーを発掘し、エンタメ界からも、読者からも一目を置かれている“このミス”の大賞受賞作家4名が、今回のためにそれぞれに書き下ろした渾身の短編小説をオムニバスドラマ化。映画化、そしてTVドラマ化もされた「チーム・バチスタの栄光」を皮切りとするシリーズで知られる海堂尊、橋本愛主演で映画化された「さよならドビュッシー」の中山七里、綾瀬はるか×佐藤健がW主演し、黒沢清監督で映画化された「完全なる首長竜の日」(映画タイトルは『リアル~完全なる首長竜の日~』)の乾緑郎、デビュー作の「生存者ゼロ」がいきなり59万部の大ベストセラーを記録した安生正と、人気の大賞作4人が原作を担当。そんな豪華な作家陣が手掛けた短編の映像化に挑むのは、こちらも日本映画界の第一線で活躍する監督たちだ。海堂尊による「カシオペアのエンドロール」を手掛けるのは、映画『NANA』で知られ、今夏公開になった最新作『がじまる食堂の恋』などスタイリッシュな映像に定評のある大谷健太郎。中山七里による「残されたセンリツ」を手掛けるのは、『ガメラ大怪獣空中決戦』などの特撮作品から『DEATH NOTEデスノート』『少女は異世界で戦った』など幅広いジャンルで名作を手掛ける名匠・金子修介。また、『僕と妻の1778の物語』やTVドラマ「僕の生きる道」シリーズなど、その独特な世界観で知られる星護が、乾緑郎の「黒いパンテル」を、そして、現在『クローバー』が大ヒット公開中で、北川景子×深田恭子の怪演が話題になった『ルームメート』などの若手ナンバーワン注目株・古澤健が、安生正の「ダイヤモンドダスト」を担当する。さらに、この珠玉のミステリー4作の案内人となるのは、“読書芸人”として知られる「ピース」の又吉直樹と、名女優の樹木希林。自他ともに認める“活字マニア” コンビが、それぞれ“気弱なミステリー小説家”と“ベテラン女性編集者”に扮し、ふたり芝居で丁々発止のやり取りを繰り広げる。その寸劇の中には、これから始まるミステリードラマのテーマやそれに関するセリフも散りばめられるという心憎い演出も楽しみだ。海堂尊原作×大谷監督「カシオペアのエンドロール」で主演を務めるのは、数々のドラマで主演を務め、ドラマ以外でも幅広く活躍を続ける藤原紀香。そして、女優と歌手の両面で活躍中の川島海荷、90年代トレンディドラマでの活躍を経て現在は社会派ドラマなどでも名演を披露している吉田栄作が出演。中山七里原作×金子監督『残されたセンリツ』には、『好きっていいなよ。』の川口春奈と、演劇界では独り芝居の第一人者とも言われるイッセー尾形が出演。乾緑郎原作×星監督「黒いパンテル」には「HERO」シリーズや「ドクターX」の勝村政信を主演に、若手人気俳優の山本裕典、ドラマ及び映画『SPEC』シリーズでの怪演も記憶に新しい城田優が共演。さらに、安生正原作×古澤監督「ダイヤモンドダスト」には、「EXILE」パフォーマーとしてだけでなく俳優としても確固たる地位を築いたAKIRA、子役時代から活躍する山本耕史がW主演する。「カシオペアのエンドロール」で、主人公の“大女優”役を演じる藤原さんは、「溢れんばかりの絶対的なオーラが必要な役」と手応えも十分。「‘巧妙な会話劇’が見どころのドラマなので、台詞の中の何気ない一言にも、実は理由があり、その後の展開につながっていたりします。表情やリアクションなど、全てが重要となってくるので、難しい役どころですが、やりがいを感じています」とコメントを寄せている。ミステリーの“プロ”とされる、一流の作り手たちがそれぞれタッグを組んだ、2014年を締めくくるにふさわしい至極のエンターテインメント。超豪華なオムニバスを、楽しみにしていて。「このミステリーがすごい!~ベストセラー作家からの挑戦状~」は12月29日(月)21時よりTBSほかにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月01日埼玉県川口市に大友克洋作の『童夢』のモデルになった団地がある。川口芝園団地だ。これがものすごい「壁」なのだ。今回はこの壁にまつわるミステリーについて話そう。○団地をそういう風に使っていいんだ!ご覧の通り、超能力者同士の空中戦が繰り広げられる舞台に相応しい高さと長さを備えた団地だが、作中では壁がひしゃげたり爆発したりしてなんとも心痛む。この作品によって団地に対するネガティブなイメージが決定づけられた面があり、個人的には複雑な気分だが『童夢』が名作であることは間違いない。1983年の第4回日本SF大賞を受賞している。さてこの川口芝園団地はなぜこんなにも壁なのか。その理由はこの団地が建っている場所にある。(場所はここ)1978年に完成したこの団地、なんと防音壁なのだ。この長大な壁によって、その内側の住宅群は鉄道の音から守られる。じゃあこの棟の人はうるさいじゃないか、ということになるが、線路側は廊下でそっち側にはトイレなどが面していて中はそれほどうるさくないと聞いた。ぼくも線路沿いのマンションで育ったけど、電車って道路と違って終電もあるから夜中は静かなんだよね。高速道路や幹線道路沿いの住宅の方がたいへんだと思う。それにしてもこれを知ったときは、団地を防音壁として使っちゃっていいんだ!とぼくもびっくりした。○日本3大「防壁団地」団地のその大きさを利用して、住宅以外の機能を持たせるという事例は、本連載第1回目で紹介した白髭東アパートもそうだ。あっちはまさかの防火壁だった。こういうボリュームを持っている建築に別の機能を持たせるっていうのは、都や公団(現UR)といった公的主体ならではの都市計画だと思う。すてきだ。今話題の新国立競技場も単にスタジアムっていうだけでなくて、巨大さならではのトンチを効かせたらいいのに、と思う。「巨大だから景観的にダメ」じゃなくて「でかい意味があるな!」っていう風にさ。どうも普通の建築は単機能すぎる。うん、余計なことを言った。さて、こういう「でかいから壁にしよう」でいうと、もうひとつ日本を代表する団地がある。これだ!○軍艦島はなんと「防波堤」団地!みんな大好き軍艦島の集合住宅がそれだ。軍艦島の集合住宅は、日本で最初の鉄筋コンクリート造の団地なのだ。最初のものは1916年完成。そしてこの島の集合住宅群は、なんと防波堤の役割をはたしていたという。最盛期には5000人を越える人びとが住んでいたので、狭い島はきつきつ。おのずとボリュームのある建築は単機能ではいられなかったというわけだ。以上の防音壁の川口芝園団地、防火壁の白髭東アパート、軍艦島の集合住宅をぼくは「日本3大防壁団地」と呼びたい。○とはいえ鉄道にお世話になってた川口芝園団地さて、川口芝園団地ができる前この場所は何だったのかを調べたら面白いことが分かった。上の写真は1947年の様子。前出の航空写真と同じ範囲。終戦直後で団地はまだ影も形もなく、なにやら工場っぽいものが建っている。調べたところ、これ1972年に閉鎖した日本車輌製造株式会社の蕨製作所というものだそうだ。つまり、列車の騒音に対抗する団地は、かつて車両を作っていた場所に建っているのだ。さらに面白いのは団地建設の際の資材搬入の話。以前も紹介した素晴らしい団地本『いえ 団地 まち――公団住宅設計計画史』(木下庸子 植田 実・ラトルズ・2014年)によれば、まわりの道路が狭すぎて工事用車両の出入りが困難だったため、すぐ脇の鉄道を使ってコンクリート打設用材料を搬入したという。一見、鉄道に対抗しているように見える川口芝園団地だが、実はすごくお世話になっていたのであった。そう知るとなんだか車両と団地とが、仲間に見えてきた。こういうけなげさを感じていたら『童夢』の超能力者たちもむやみに団地を壊したりしなかったのではないかと思う。<著者プロフィール<大山顕1972年生まれ。フォトグラファー・ライター。主な著書に『団地の見究』『工場萌え』『ジャンクション』。一般的に「悪い景観」とされるものが好物。デイリーポータルZで隔週金曜日に連載中。へんなイベント主催多数。Twitter: @sohsaiイラスト: 安海
2014年07月11日ミステリーの本場イギリスで人気の“体験型ミステリーツアー”。事件のシナリオが仕込まれたツアーに、犯人、被害者、容疑者、刑事を演じる俳優が客に紛れている。“探偵”としてツアーに参加する客は、次々に起こる事件を、現場で、リアルタイムに体験しながら刻々と変化する事態を“当事者”として観察して手がかりを掴み、犯人を推理していく…。そんなミステリーツアーを体験できてしまう番組「謎解きLIVE 英国式ウイークエンド殺人事件」が、BSプレミアムで2夜連続で生放送される。この番組は、体験型ミステリーツアーを密着取材したVTRを見ながら、スタジオの知的なゲストと共に視聴者もツアーに参加。リアルタイムで進行する事件を“体験”する形で、実際に推理に挑戦する、新たな視聴者参加型推理エンターテインメントだ。今回取り上げるミステリーツアーは「マーダーウイークエンド」。ロンドン郊外にある豪華な元貴族の屋敷を舞台に、“ある目的”のために開かれたパーティーで連続殺人事件が起こる…。“体験型ミステリーツアー”の創始者であり、エリザベス女王から勲章を授与された作家ジョイ・スウィフト氏が手がけた傑作だ。この伝統と人気を兼ね備えたツアーに、三宅民夫アナウンサーとモデルの絵美里さんが“客(=探偵)”として潜入。日本の番組として初の密着取材を行った。スタジオで一発勝負の推理に挑むゲストには、「本格ミステリ作家クラブ」会長で推理作家の法月綸太郎氏、映画や音楽などジャンルを越えて活躍するマキタスポーツ、切れ味鋭いコメントが魅力の小島慶子の3人。番組の案内人には、来年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」にも出演している高梨臨。謎の執事として番組を進行していく。リアルタイムで進行する事件を推理するという、この新感覚の番組。ライヴ感あるれるだけに、SNSで情報交換しながら…なんてのも楽しいかもしれない。予測不可能な体験を味わってみて。「謎解きLIVE 英国式ウイークエンド殺人事件」はNHK BSプレミアムにて12月7日(土)21:00~22:29<第一夜>、8日(日)23:00~23:59<第二夜>放送。(text:cinemacafe.net)
2013年12月02日「このミステリーがすごい!」2012年版海外編(宝島社)第1位、「ミステリーベスト10」2011年海外部門(週刊文春)第1位、「ミステリが読みたい!」2012年版海外編(早川書房)第1位、と史上初の3冠を成し遂げたデイヴィッド・ゴードンのデビュー作「二流小説家」(早川書房)が映画化されることが決定!このほど、本作で映画初主演を務めることとなった上川隆也から、喜びのコメントが到着した。4人の女性を殺害、それぞれの頭部を切断し花をあしらえた写真を警察に送り付け、日本中を恐怖に陥れた凶悪な連続殺人事件から12年。死刑囚として刑務所で刑の執行を待つ呉井大悟は、エロ本の連載を細々と続ける売れない小説家・赤羽一兵に奇妙な交換条件を持ちかける。「告白を聞き暴露本を出版する権利と引き換えに、オレのためだけに官能小説を書け」と…。原作は日本での史上初三冠だけでなく、本場アメリカでは“ミステリー界のアカデミー賞”と呼ばれる、世界一権威のある「アメリカ探偵作家クラブ賞」の2011年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)にノミネートしたミステリー小説の新たなる金字塔だ。原作ではニューヨークであった舞台を日本へと移し、官能小説と引き換えに犯罪者の独白を執筆するというなんとも奇妙な物語を描く本作。今回、主人公となる二流小説家・赤羽に抜擢された上川さん。「小説を読了して本を閉じたとき、これを原作とした作品が、自分の初主演映画になるのだと、身の震える思いがしました」と喜びのコメント。さらに「邦題の通り、うだつの上がらない二流の小説家が主人公ですが、原作の“海外ミステリー初の三冠”に負けない、“一流のエンターテインメント”として映画もお届け出来る様に、全力で取り組みたいと思います」と気合も十分のようだ。脚本チームには、『臨場 劇場版』の尾西兼一と『しあわせのパン』の三島有紀子。すでにクランクインし、撮影は2月中旬まで続くとのこと。共演者などまだまだ謎の多い本作だが、期待感は高まるばかりだ。『二流小説家 -シリアリスト-』は今年6月の公開を予定。(text:cinemacafe.net)
2013年01月24日第8回“このミステリーがすごい!”大賞を受賞した中山七里の同名小説を、橋本愛主演で映画化した『さよならドビュッシー』が26日(土)より公開される。本作は、主人公が不可解な事件に巻き込まれていく様を描いたミステリーだが、困難を乗り越えて夢をかなえようとする主人公の姿を描く感動作でもある。その他の画像本作の主人公は、ピアニストを目指す16歳の少女・遥(橋本)。彼女は従姉妹の片桐ルシアとピアニストを目指すがある日、火事に巻き込まれ、遥は祖父とルシアを失うと同時に自身も全身の大怪我をおってしまう。映画は、やけどの後遺症に苦しみながら新しいピアノ教師の岬洋介(清塚信也)と猛レッスンを続けると同時に、遥の周囲で起こる不可解な事件と祖父が彼女の遺した莫大な遺産を狙う者の正体に迫っていく。このほど公開された画像は、遥が火事でおった怪我を回復しようとリハビリに励む場面。ピアニストの命ともいえる“指”が動かなくなってしまった彼女は、新しい教師、岬と懸命に特訓をする。そこにあるのは誰にも打ち明けられない不安や孤独だが、彼女は共に夢をおった従姉妹ルシアとの約束“ドビュッシーの『月の光』を弾くこと”を胸に苦しい日々を乗り切ろうとする。本作はミステリーを主軸とした作品だが、近年、出演作の続く橋本は、孤独と苦境の中で決してあきらめないヒロインを繊細なタッチで演じている。ちなみに現実世界では、聴力を失ってしまったフジコ・ヘミングや、視覚障がいと共に生きる辻井伸行、リサイタル中に脳溢血で倒れ右手の自由を奪われるも左手で演奏を続ける舘野泉など、困難を乗り越えて世界的な評価を確かなものにしているピアニストたちが多く存在している。本作に登場する遥は、世界的な才能をもつ演奏家ではないが、困難に負けることなく、強い意志で音楽を自身に手繰り寄せようとする姿は、多くの観客の胸をうつのではないだろうか。『さよならドビュッシー』1月26日(土)全国ロードショー
2013年01月23日イギリスを代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアに、別の代筆者がいたという仮説を描いたローランド・エメリッヒ監督の歴史ミステリー『もうひとりのシェイクスピア』の公開を前に、主演を務めた俳優のリス・エヴァンスがインタビューに応じ、本作の主人公である貴族作家・オックスフォード伯役を自ら志願したことを明かした。その他の写真エヴァンスといえば、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた『ノッティングヒルの恋人』で主人公(ヒュー・グラント)と同居する変人のスパイク役、『パイレーツ・ロック』では怪しげでセクシーなラジオDJのギャビン役などで強烈な印象を残したイギリスきっての個性派俳優。今年はハリウッド超大作『アメイジング・スパイダーマン』で宿敵ザ・リザード(Dr.コナーズ)役を演じ、単なる悪役という枠を超えて、良心の呵責に悩む科学者の内面を表現した。また、覆面アーティストのバンクシーが初監督した『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』のナレーションを担当するなど、ふり幅の広いキャリアで大活躍している。そんなエヴァンスが本作で演じるのは、現時点でシェイクスピアの名作を代筆した“最有力候補”と目される貴族作家・オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア。エリザベス朝のコスチュームに身を包み、格調と気品あふれるイギリス貴族に変身した彼が、キャラクターの持つ気高い知的さを見事に演じきった。舞台俳優としてキャリアを歩み始めたエヴァンスだからこその“底力”が、主人公に生身の説得力を息づかせている。「きっと製作陣が僕に望むのはシェイクスピアの役だろうけど、実際はオックスフォード伯を演じてみたかった。そこでローランドに言ったんだ。もしあなたが“乗りやすい馬”が欲しいなら、僕にシェイクスピア役をオファーするでしょう。でももしあなたが“勇気ある男”になりたいなら、オックスフォード伯をくださいってね」(エヴァンス)。この言葉に心動かされたエメリッヒ監督は、エヴァンスの起用を即決し「実際、リスは素晴らしい演技をし、それも楽々と演じたと言ってもいいほどだった。リスは現場で役に変身していくタイプ。身のこなしもまったく変わるし、まさにオックスフォード伯がそこに現れるんだ」と手放しで絶賛している。数々の名作を生み出しながら、名前を隠すことになったオックスフォード伯の半生をエリザベス一世との愛憎、宮廷を舞台にした政治謀略の渦などを交え重厚に描く本作。エヴァンスをはじめ、デヴィッド・シューリス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、そして“サー”の称号を持つ現代最高のシェイクスピア俳優であるデレク・ジャコビ卿など、英国ファンにはたまらない豪華キャストのアンサンブルも大きな見どころだ。『もうひとりのシェイクスピア』12月22日(土)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー文:内田 涼
2012年12月19日スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で、作品賞をはじめ9部門を受賞したミステリー映画『ブラック・ブレッド』が、6月に参加型のミステリーイベント“ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~”を開催することが決定した。その他の写真『ブラック・ブレッド』は、スペイン内戦後の時代を背景に、ある少年が森の中で死体を発見したことから、家族や周囲の大人たちに翻弄されていく姿をスリリングに描く。最近、参加型のミステリーイベントが人気を集め、本格推理イベント“ミステリーナイト”を主催するイーピン企画では、ホテルメトロポリタンやリーガロイヤルホテルをはじめとする施設で、参加者が深夜まで謎解きをするという企画を実施し、ミステリー好きやカップル、友人同士など、幅広い層から支持されている。さらに“ミステリーナイト”だけでなく、リアルイベントと銘打った体験型のイベントも人気で、江の島や福島では町おこしとして“宝探しイベント”が行われたり、よみうりランドでは誘拐された園長を捜索するというアトラクションが話題を呼んでいるという。今回、これらの参加型イベントの中でも元祖かつ、本格推理に特化したイーピン企画と、6月23日(土)より公開されるダーク・ミステリー映画『ブラック・ブレッド』のコラボレーションが決定し、プレミア試写付きのスペシャルイベントが開催される。イベントでは、参加者が惨劇に巻き込まれ、その謎を解くというストーリーで展開し、謎を解いた正解者にはプレゼントも用意されているという。●ライアービレッジ~バウマスの森の怪物~【イベント概要】6月10日(日)12:00~15:30/16:30~20:00全2回場所:渋谷シダックスホール料金:前売3500、当日4000(残席がある場合のみ)『ブラック・ブレッド』6月23日(土)銀座テアトルシネマほか全国順次公開
2012年05月18日旅行の中でも人気のあるミステリーツアー。当日まで行き先が分からないワクワク感と、お得な料金が魅力だ。クラブメットから、バリ(インドネシア)、プーケット(タイ)、チェラティンビーチ(マレーシア)、ビンタン(インドネシア)など日本での人気の高いリゾートエリアが対象滞在先のプランが販売された。事前の情報では人気のアジアリゾート4つのいずれか、ということのみしか知らされないからわくわくする。ツアー期間は5月24日(木)から3泊5日、または6泊8日の2タイプ。旅行代金に航空運賃をはじめ、空港からリゾートまでの送迎、滞在中の食事、アルコールやドリンク類に加えて、様々なアクティビティやレッスンをすべて含むパッケージ料金になっているので、お財布なしでバカンスを楽しめる。そろそろ海外へ行きたいと思っていた方、ミステリーツアーでワクワク感をアップさせて!お問い合わせ:クラブメッド tel.0088-21-7005(バカンスダイヤル) 公式サイト 【ミステリーツアー詳細】◆ ツアー期間2012年5月24日~5月28日(3泊5日)、または5月24日~5月31日(6泊8日)◆ 出発地東京、大阪、名古屋◆ 日程5日間(3泊5日) 5/24(木)~5/28(月)8日間(6泊8日) 5/24(木)~5/31(木)◆ 旅行代金¥110,000~※スーペリアルーム(大人2名1室)利用の場合・ 東京(成田)・大阪(関西)発 5日間 ¥110,000 8日間 ¥140,000・ 名古屋発 5日間 ¥130,000 8日間 ¥160,000◆ 候補地1) バリ(インドネシア):アジアの楽園‘神々の住む島’といわれる。目の前には全長1.7kmのパウダー・サンド・ビーチが広がる2) プーケット(タイ)アンダマン海に浮かぶ神秘の島。今年3月にリニューアルし、タイの伝統や文化を取れ入れたデザイン3) チェラティンビーチ(マレーシア)豊かな自然との一体感を味わえるエコネイチャーリゾート。落ち着いた雰囲気の高床式木造建築の客室4) ビンタン(インドネシア)インドネシアの紺碧の海と贅沢な自然に囲まれたプライベートリゾート
2012年04月11日巨大な絵はなぜ地上に描かれたのか?「世界の七不思議」に代表されるように、世界各地にはミステリーが点在しています。その真相解明には、学者から素人までさまざまな人たちが挑んでいますが、謎のままのものが多いのが現状です。世界のミステリーの中でもっとも知りたいのは何ですか。20代女性に聞きました。>>男性編も見るQ.真相を知りたい世界のミステリーを教えてください(複数回答)1位ナスカの地上絵50.8%2位ピラミッド24.8%3位モアイ像24.6%4位マチュピチュ20.9%5位ムー大陸12.5%■ナスカの地上絵……・「小学生の時からずっと気になっている。地上からは絵は見えないのに、誰のために、何のために描いた絵なのかを知りたい」(26歳/生保・損保/専門職)・「上空から見られるようになった現代ならともかく、昔は誰も全体像を見られなかったのでは?なんであんなにきれいに描けたのかを知りたい」(26歳/金融・証券/営業職)・「宇宙人が描いたという説をよく聞くが、あれだけの大きさの絵を正確に描くとなると確かに宇宙人が描いたと言われても疑問は感じない。ぜひ、実際のところを解明してほしい」(23歳/医療・福祉/専門職)・「地上絵がずっと消えていない理由や、誰が何のためにこれを作ったのかを知りたい」(25歳/金融・証券/事務系専門職)・「あの地上絵を飛行機もない時代に、どうやってあんなにきれいに描いたのか?昔に作ったものがどうしていまだに残っているのか?誰が何のためになぜあの絵を描いたのか?いろいろ謎である」(27歳/マスコミ・広告/秘書・アシスタント職)■ピラミッド……・「あんなに大きいものをどうやって建造したのかなって思います。工事に必要な機械も現代のようになかったはずなのに」(22歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「王の墓だと思われているが、実はそうではないと聞いたことがあります。本当の目的は何なのでしょうか。知りたいです」(23歳/そのほか/事務系専門職)・「あの時代にどうやって建造したのかを知りたい。かなりの技術がすでにあった証しなので」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)■モアイ像……・「ただ作ってみただけかもしれないと思うけれど、あれだけの大きさのものを作るのは大変だったと思うので、なぜ作ったのかを知りたい」(24歳/医療・福祉/専門職)・「いつか見に行きたいから。なんのためにあんなに大きい像を建てたのだろうということと、なぜあんなにコミカルな形にしたのかを知りたいです」(28歳/小売店/販売職・サービス系)・「あの大きな石をどうやって運んだのか、何を見つめているのかを知りたい!」(27歳医薬品・化粧品/技術職)■マチュピチュ……・「あれだけ繁栄した王国が、なぜ滅びて誰もいなくなってしまったのかについて知りたい」(25歳/食品・飲料/事務系専門職)・「なぜ衰退してしまったのか。そこにいた民族はどこへ移動し、どのような暮らしをしたのかを知りたい」(28歳/生保・損保/事務系専門職)・「あんな高いところに遺跡があるのは不思議。謎をぜひ知りたいです」(24歳/運輸・倉庫/営業職)■ムー大陸……・「幻の大陸が本当にあったのか、いろんな説があるので真相を知りたい」(25歳/情報・IT/技術職)・「小学生のころにムー大陸のことを知ってそれ以来ずっと気になってたから」(28歳/学校・教育関連/営業職)・「ムー大陸の謎は昔から興味があった。真相を今でも知りたいと思う」(25歳/食品・飲料/事務系専門職)総評真相を知りたいミステリーのダントツ1位は「ナスカの地上絵」。コメントには「ずっと消えない理由を知りたい」、「宇宙人が描いた説を信じてしまうくらい正確に描かれているのはなぜ?」などが挙げられていて、皆さん、それなりに知識を持っていてそれぞれ知りたいポイントがありました。2位「ピラミッド」、3位「モアイ像」は、謎めいた大型建造物の代表格。どのような技術でつくられたのか、どのように運んだのかを知りたいという声が多く寄せられました。4位「マチュピチュ」は、高度な文明がなぜ衰退したのかに謎を感じていました。一方、存在していたのかも確証のない「ムー大陸」は、諸説あるうちのどれが本当なのかを知りたいようです。謎はいつか解明されるのか、このまま謎で終わるのか。それも知りたいところですね。(文・ペンダコ)調査時期:2011年9月9日~9月26日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性512名(そのほかと回答した81人を除く)調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】行ってみたい映画の近未来の世界【ランキング女性編】行ってみたいジブリ映画の舞台になった場所【ランキング女性編】行ってみたい日本のパワースポット完全版(画像などあり)を見る
2011年11月28日つい先日、本好きの友人と話しているときに飛び出た疑問。「ミステリーとサスペンスの違いって、何なの?」。その後、友人たちと「人が死ぬか死なないか」「探偵が登場するかしないか」など色んな意見を交わすも、結論には至らず……。ミステリーとサスペンス。その決定打となるような違いとは、一体何なのでしょうか。非常に気になるので、調べてみました!まずは、コブス世代たちが持つ、ミステリーとサスペンスのイメージを調査!ひょっとすると、このなかから貴重な答えが見つかるかも?■「ミステリーは古い洋館の中で、なぜか1人ずついなくなっていくようなイメージがある。サスペンスはがけの上で人が追い詰められていたり、ちょっとお色気シーンがあったりする」(29歳/webコンサルティング)ミステリーのイメージは、アガサ・クリスティ作『そして誰もいなくなった』によるものなのでしょうか。サスペンスについては……、これって「火曜サスペンス劇場」じゃないですか!■「ミステリーは神秘的なイメージがあるから、誰も死なない。サスペンスは逆で、誰か1人は死んでしまう」(27歳/インストラクター)「誰かが死ぬ、死なない」というところで線引きをしている様子。でも、ミステリーと呼ばれるジャンルのもので、誰か死んでしまうようなシーンをみたことがあるような……。■「ミステリーは古典っぽいイメージ。でもサスペンスは現代っぽい」(28歳/ライター)こちらの方は、古典的か現代的かで線引き。ミステリーは、古い洋館で神秘的で古典っぽいイメージ。サスペンスはがけの上とお色気シーンがあって誰かが死んでしまうイメージがあるようですね。さて、ミステリーとサスペンスの違いとは?ミステリー・SF・ファンタジー・ホラーの専門出版「東京創元社」広報担当者さんに聞きました!「ストーリーのなかに謎解きの仕掛けがあり、クライマックスへと近づくにつれ、読者たちに『そうだったのか!』と納得させてくれるのが、ミステリー。そういった謎解きの仕掛けがなくとも、ストーリーのなかで終始読者に『どうなるの!?』とアクションやスリラーで緊迫感や恐怖感、危機感を与え続けるのがサスペンスです」(東京創元社広報担当者)――謎解きがあるかないか、緊迫感や恐怖感があるかないか、という違いだったんですね。でも、ミステリーのなかにだって緊迫感を感じられるものもあるような……。「2つとも、物語を作る上で与えられているジャンルのこと。とはいえ、最近ではジャンルを大きくくくる人が多く、ミステリーとサスペンスを混同している作品が多々見られます」――ミステリーとサスペンスの線引きが難しいわけです!「例えば『刑事コロンボ』。この作品は、視聴者にとって犯人がわかるところからスタートし、刑事であるコロンボがその犯行を暴いていくという過程になります」――犯人がわかっているから、謎解きじゃない!?でも、犯行を暴いていく過程は、謎解きのような気がするし……。「コロンボが犯人を追い詰めていく緊迫感から、サスペンスとしてもとらえることができます。ですが、犯行を暴いていく過程としてはミステリーということに」――となると……、ますます線引きが……。「『刑事コロンボ』のように、ミステリーの要素もサスペンの要素も兼ねそろえているものも多いので……、作品で分けるのは難しいかもしれないですね(笑)」――ありがとうございました。なんとも奥深い、ミステリーとサスペンスの世界。『この作品は、ミステリー的な要素が強いのかどうか』なんて考えながら、本を読んだり映画を観たりするのも、楽しいかもしれませんよ?(吉住夏樹/プレスラボ)※うーむ。分かったような、分からなかったような。ただ、謎解きがあるかないかはジャンルを分ける上で大きなヒントになることは分かりました。(編集部・梅田)【関連リンク】東京創元社ミステリーとサスペンスの違いについて教えてくれた、東京創元社さんのオフィシャルサイト。面白そうな本がいっぱい「すずらん通り」って全国にあるの?なんで多いの?このミステリー、結末を知りたい
2009年10月23日20代ビジネスウーマンの中に、海外旅行好きな人は多いはず。それならば秋の夜長には海外ミステリー小説の世界の、素敵な舞台描写とドキドキのストーリーに胸を躍らせてみませんか?海外文学を読んだことがないという人は意外と多いものですが、以下のランキングには誰でもピンと来るであろう有名な作家名がズラリと並びました!Q、秋の夜長に読みたい海外ミステリー作家は?1位アガサ・クリスティ55%2位アーサー・コナン・ドイル30%3位エドガー・アラン・ポー15%4位ダン・ブラウン13%5位シドニィ・シェルダン11%■アガサ・クリスティのミステリーが読みたい!その理由は……・「名探偵ポアロシリーズが好きだから。ダンディ路線の良いキャラクターをしている」(23歳/金融/サービス)・「イギリスの優雅な生活が描かれており、また主人公も魅力に溢れており、作品の質が高い」(27歳/通信/SE)・「発想がすごいと思う。ミス・マープルのシリーズが読みたい」(28歳/IT/営業)・「小学生の時から愛読!意外な人間が犯人だったりして、最後までドキドキする内容のものが多くて大好き」(26歳/教育関連/講師)・「ドラマでしか見たことがないので、本で読んでみたい」(22歳/商社/人事)■アーサー・コナン・ドイルのミステリーが読みたい!その理由は……・「シャーロック・ホームズのシリーズ。鮮やかに事件解決していくところが大好きです」(23歳/医療/サービス)・「子供のころシャーロック・ホームズシリーズにはまり、読み漁ったことがある」(28歳/卸/秘書・アシスタント)・「アーサー・コナン・ドイルの作品は、ミステリー性の強いものが多いので、読んでいて結末がなかなか見えずに深く読める」(23歳/アパレル/販売)・「シャーロックホームズをテレビでしか見たことないから。一度は読んでみたい」(29歳/機械/研究開発)・「イギリスが好きだから」(23歳/ホテル/サービス)■エドガー・アラン・ポーのミステリーが読みたい!その理由は……・「江戸川乱歩がペンネームを真似た作家だから」(23歳/自動車関連/秘書・アシスタント)・「独特の世界感が好き。『黒猫』が好きです」(22歳/アパレル/秘書・アシスタント)・「最後までわくわくしながら読めるから」(25歳/金融/金融系専門職)・「学生時代に研究していたから」(26歳/金融/営業)■ダン・ブラウンのミステリーが読みたい!その理由は……・「『デセプション・ポイント』が読みたい」(22歳/ソフトウェア/SE)・「『天使と悪魔』、『ダヴィンチコード』に続く作品が出たら読みたいと思う」(23歳/旅行/その他)・「『ダヴィンチ・コード』にはまってから全部の小説を読んでいる。日本の作家にはないシリアスな感じや臨場感があり、とても楽しい!」(25歳/商社/営業)・「全タイトルを読んだが、全て集中力を要するので頭がいい感じに疲れて眠りやすくなる」(28歳/商社/営業)■シドニィ・シェルダンのミステリーが読みたい!その理由は……・「大学時代にゼミの課題として読んだのをきっかけに、物語の面白さに取り付かれました」(23歳/旅行/販売)・「医学的な話が面白い。読み出すと止まらなくなり、徹夜で読んでしまいます」(24歳/医薬品/研究開発)完全版(画像などあり)を見る
2009年10月01日「小説、ましてや海外ミステリーなんて全く知らない!」という人こそ、時にはその独特の世界の中にページをめくって足を踏み入れてみては?そこで「この秋に読むなら国内ミステリーよりも海外ミステリー」という20代のみなさんに、ズバリ気になる作家の名前を教えてもらいました!不朽の名作を生んだ“あの人”や“あの人”の他には、一体誰がランクイン?Q、秋の夜長に読みたい海外ミステリー作家は?1位アーサー・コナン・ドイル 32%2位アガサ・クリスティ29%3位シドニィ・シェルダン13%3位ダン・ブラウン13%5位ジェフリー・ディーヴァー7%■アーサー・コナン・ドイルのミステリーが読みたい!その理由は……・「日本ミステリーにはないスリルがある」(27歳/運輸/営業)・「シャーロック・ホームズがかっこいいから」(25歳/IT/研究開発)・「『名探偵コナン』によく登場する名前だから。読みたい本はシャーロック・ホームズシリーズ」(24歳/機械/設計)■アガサ・クリスティのミステリーが読みたい!その理由は……・「一気に読めるから」(22歳/自動車関連/営業)・「やっぱりポアロシリーズは名作です」(23歳/学生/医療関係)・「一度、『そして誰もいなくなった』が読んでみたかったから」(22歳/マスコミ/営業)■シドニィ・シェルダンのミステリーが読みたい!その理由は……・「以前NHKで『真夜中は別の顔』のドラマ版を放送していたので、いつか原作を読みたいと思っている」(24歳/自動車関連/財務)・「話の展開に意外性があって面白い」(29歳/電気/営業)■ダン・ブラウンのミステリーが読みたい!その理由は……・「『ダヴィンチ・コード』が面白かったのでそれ以来ファンになった」(27歳/自動車関連/エンジニア)・「『天使と悪魔』が読みたい」(25歳/その他/その他)■その他、この作家のミステリーが読みたい!・エラリー・クイーン「作中に“読者への挑戦状”があるから。ちなみに今まで読んだ中では推理が当たった例はない」(26歳/学校/財務)・ドナルド・エドウィン・ウェストレイク「さまざまな名前を使いわけ、その名前ごとに作品のカラーも違う。特にドートマンダーのシリーズは最高」(29歳/小売/販売)完全版(画像などあり)を見る
2009年10月01日「活字を読むのはニガテ」という人でも、一度ハマると抜け出せない本、それはミステリー小説。最初は不安げに「読み通せるかな?」と短編作品を手に取った人が、数カ月後には「もっと読み応えのあるものを!」と分厚い本を求めるようになっているケースも、珍しくありません。折しも季節は読書の秋。20代ビジネスマンは、どの国内ミステリー作家の作品に注目しているのでしょうか?Q、秋の夜長に読みたい国内ミステリー作家は?1位赤川次郎23.1%2位宮部みゆき14.3%3位東野圭吾13.9%4位西村京太郎10.2%5位江戸川乱歩9.7%■赤川次郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「ミステリーの王道だから」(25歳/自動車関連/設計)・「現実離れしているようで、し過ぎてもいないストーリー」(28歳/ソフトウェア/エンジニア)・「この人のものしか読んだことはないが、他の人のを読もうという気にもならない」(26歳/通信/SE)■宮部みゆきのミステリーが読みたい!その理由は……・「作品自体というよりも、好きなゲームや趣味が自分と似ている作家なので好感が持てる。『名もなき毒』を読んでみたい」(25歳/メンテナンス/その他)・「哀しいミステリーの話でも最後は希望を抱くような話が多い。久々に『火車』が読みたい」(23歳/精密機器/営業)・「高校の時から好き。先が読めなくてドキドキする」(24歳/ホテル/サービス)■東野圭吾のミステリーが読みたい!その理由は……・「東野圭吾はミステリーのみならず、その中で丁寧に心情も描いているから」(26歳/鉄鋼/マーケティング)・「内容は難しいが、文章は読みやすい。オススメは『白馬山荘殺人事件』」(23歳/建築/営業事務)■西村京太郎のミステリーが読みたい!その理由は……・「電車が好きなので、この作家の作中によく出てくる時刻表の描写やトリックの感覚が好き」(28歳/小売/販売)・「弱者への優しさが感じられるから」(26歳/電気/設計)■江戸川乱歩のミステリーが読みたい!その理由は……・「グロテスクなところがあるから」(25歳/金属/財務)・「全体のストーリーが面白い」(28歳/繊維/企画開発)■その他、この作家のミステリーが読みたい!・伊坂幸太郎「ずっと好きで単行本化されたものは全て読んでいるが、時間ができれば『モダンタイムズ』(かなりの長編)を読み切りたい」(25歳/商社/営業)・恩田陸「設定が秀逸で物語に引き込まれるから」(25歳/自動車関連/研究開発)・松本清張「作品それぞれに訴えるものがあるから。読みたい本は『棲息分布』」(25歳/自動車関連/研究開発)・京極夏彦「いわゆる本格派に分類される作家の一人。ストーリーが複雑で、幾重にもからまった糸が解きほぐされるのが読んでいて面白い」(24歳/卸/システム)・石田衣良「この人自身にすごく魅力を感じるから」(28歳/機械/SE)・北村薫「日常に潜む謎がすごくきれいな文章で書かれているから」(26歳/IT/SE)・山村美紗「よく2時間ドラマになっているから」(25歳/IT/SE)・森博嗣「理系的な考え方、言い回しをところどころに使っていて心憎い。文系にはない直球の言い回しが新鮮だし、知性を感じる」(29歳/団体/企画開発)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月29日