「ミッキー・カーチス」について知りたいことや今話題の「ミッキー・カーチス」についての記事をチェック! (1/6)
ウォルト・ディズニー・ジャパンは10日、ミッキー&フレンズとKing & Princeがコラボレーションをし、ミッキーマウスの新たなオフィシャルテーマソング「What We Got ~奇跡はきみと~」を5月23日にデジタルリリースすることを発表した。○■世界初! 日本人アーティストと一緒に制作したミッキーのオフィシャルテーマソング世界初の短編トーキー・アニメーション映画『蒸気船ウィリー』で1928年11月18日にスクリーンデビューして以来、世代を超えて愛されているミッキーマウスは、2028年にスクリーンデビュー100周年を迎える。このたび「♪僕らのクラブのリーダーは」のフレーズでおなじみの「ミッキーマウス・マーチ」に続く、ミッキーの新オフィシャルテーマソングを制作、リリースすることが決定。曲のタイトルは「What We Got ~奇跡はきみと~」。2016年に発表されたディズニーソング「What We Got (Mickey‘s Birthday Song)」をベースに、ミッキーのベストフレンド・King & Prince とのコラボレーションにより、音楽にはオリジナルアレンジが加わり、さらにKing & Prince自身が手掛けた日本語訳詞で、新たなディズニーソングが完成した。「ハッピーなアレンジが素晴らしく、誰もが笑顔になれる楽曲。ポジティブなエネルギーがミッキーのテーマソングにふさわしい」とディズニーのアメリカ本社も絶賛したこの楽曲は、世界で初めて日本人アーティストと一緒に制作したミッキーのオフィシャルテーマソングとなる。また、この特別なコラボレーションにあたり、ミッキー&フレンズとKing & Princeそれぞれのロゴが一体化したスペシャルロゴも発表された。今回のコラボレーションは、ミッキーマウスのスクリーンデビュー100周年に向けたキックオフとして、そしてディズニーがグローバルで展開している大型キャンペーン「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」の一環として実現。「ミッキー&フレンズ・イン・リアル・ライフ」のテーマである“ミッキーたちと、私たちが日常を共に過ごす”を、ポップカルチャーの発信地・渋谷を舞台に表現したスペシャルアートも本日公開された。幼少期からミッキーが大好きで、いつもそばにいたというKing & Pri nceの2人が、ミッキーたちと共に過ごす特別な瞬間を切り出した心弾むビジュアルとなっている。King & Prince の2人は共にミッキーが大好き。それぞれ幼少期の頃からミッキーと一緒に人生を歩んできた。そんなKing & Prince とミッキーの共通点、“お互いを尊重しながらも自分らしくいること”をテーマに新たに生まれ変わったこの楽曲が、日本中そして世界中をポジティブなエネルギーで包み込む。○■ミッキー&フレンズとのコラボにKing & Princeから喜びのコメントこのコラボレーションは、5月10日の「King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME」みずほPayPayドーム福岡公演の中盤に、ベストフレンドのミッキーマウスからのKing & Princeへの“電話”をきっかけに発表された(このサプライズ発表動画のアーカイブは後日配信予定)。永瀬廉は「ミッキーは子どものころから、いつもいつでも隣にいて、寄り添ってくれる存在でした。今回のことは、僕の人生の中でもトップレベルに幸せな出来事です!」と目を輝かせ、高橋海人も、「本当に夢でした。小さい頃からミッキーと一緒に英語を学んだり、会いに行ったり、ずっと身近でありながら夢のような存在だったので、一緒に何かしてみたいな…と思っていました。ベストフレンドとしてテーマソングを歌うことができて、最高の形で夢が叶いましたし、おそらく僕らの中で一生の宝物になります!」と嬉々として語る。2028年に100周年を迎えるミッキーと、2028年にデビュー10周年を迎えるKing & Princeには同じ年にアニバーサリーイヤーを迎える共通点が。永瀬は、楽曲について「僕らのファンの方々はもちろん、ディズニーのファンの方々に楽しんでいただきたいのですが、なにより僕らが一番楽しみました。創り上げていく中で意見や提案をたくさん出させていただき、曲自体も細かいところまで“こうしたほうがもっと魅力が出るんじゃないか・・・”と話し合って、自信を持って“これだ!”という楽曲になったので、期待して待っていていただけたら嬉しいです!」と手ごたえを語り、高橋は、「この楽曲はみんなのものだと思うので、歌詞や音楽を思う存分楽しんでください!みんなで手を取り合って、一緒にこの楽曲を盛り上げていけたらなと思います!」と熱を込めた。ふとした出会いが大切な絆になる――そんな身近な奇跡を歌い、みんなに笑顔を届ける「What We Got ~奇跡はきみと~」は、King & Prince が想いを綴った日本語訳詞に、彼らならではワクワクやキラキラを詰め込んだ音のアレンジが加わっている。さらにミッキー&フレンズとKing & Princeが出演する、この楽曲のミュージックビデオを発表予定。他にも”ミッキーxキンプリ”のニュースが今後続々発表される予定だ。【編集部MEMO】King & Princeは、2018年5月23日に「シンデレラガール」でデビュー。デビューシングルから最新シングルまで16作連続初登場1位、1stアルバムから最新アルバムまで7作連続初登場1位を記録。アーティスト活動以外にもそれぞれの魅力を武器に、ドラマや映画、声優、バラエティなど幅広い活躍を見せている。(C)Disney
2025年05月10日ポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』が、5月9日(金) より配信されることが決定した。今回の配信は、話題の最新映画をデジタルレンタル&デジタルダウンロード販売にて、最速で提供するワーナー ブラザース ジャパンの「プレミア配信」によるもの。本作は、映画『パラサイト 半地下の家族』で、韓国映画初となる第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、そして第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際⻑編映画賞の最多4部門を受賞したポン・ジュノ監督の集大成となる作品。エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。難役ミッキーに扮したのは『TENET テネット』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のロバート・パティンソン。次々と死んでは生き返る禁断の任務を遂行しながら、権力者たちへの逆襲に挑むという新境地を開拓した。また、ミッキー役に成河、エリート・エージェントのナーシャ(ナオミ・アッキー)役に田村睦心、強欲な権力者夫妻役に朴璐美と山路和弘のリアル夫婦と、豪華声優陣の吹替にも注目だ。さらに、本作のプレミア配信を記念して、『スーサイド・スクワッド』『メン・イン・ブラック』などの映画ではウィル・スミスの吹替で、海外ドラマでは『スーパーナチュラル』のディーン・ウィンチェスター役でお馴染みの声優・東地宏樹がナレーションを務めるオリジナルトレーラーが公開。期待感を煽る重厚感とテンポある声色は必見だ。『ミッキー17』プレミア配信予告<配信情報>『ミッキー17』5月9日(金) よりプレミア配信開始(字幕版・吹替版)公式サイト:
2025年05月09日映画『ミッキー17』で来日したポン・ジュノ監督と、映画監督・脚本家の阪本順治による特別対談映像が公開された。ふたりの出会いは2000年。第48回サン・セバスチャン国際映画祭コンペ部門に『顔』で参加した阪本は、ポンの初長編作品『吠える犬は噛まない』を観て「これがデビュー作かよ、まいったな。オレはイチから出直しだ!」とコメントを寄せた。それから約25年、映画を作り続けるふたりは兄弟のような関係で結ばれているという。『ミッキー17』を「絵本のような映画」だと語る阪本は、ポンについて「普段は非常に賑やかでユーモラスな人なのですが、実は自分がやりたいことを徹底してやるために自分を追い込んでいくというか、その葛藤の抱え方というか。時には自分を傷つけるくらいに背負ってしまうという一面も知っているので。観終わって楽しかった一方で、どれだけの苦労をしたのかと思うと、親心じゃないけれど……ちょっと泣けてきちゃった」と家族のような気持ちでエンドロールを見つめていたと明かした。「こうしてまた再会できて本当に嬉しいです。私は作品が日本で公開されるたびに、お兄さんが私の新作をどんなふうに観てくれるのかと想像しながら緊張もしているんです。キンチョー(緊張)です」とポンが笑顔を見せると、阪本は「同じことを返します」と応じ、「僕の映画を観て、時には長文で感想を送ってくれたりして。物語を深く読んでもらえるところ、そして日本の監督と違い別の視点から観てもらえることは嬉しいなと思っています」と日々のやりとりに感謝を述べた。対談はリラックスした雰囲気で始まり、『ミッキー17』のネタバレも含め、作品へ込めたメッセージについて語られた。阪本は「ポン監督の視点はいつも社会的地位のない名もなき人を主人公にして、けれどもめげずに生きていく、そういう骨子は何も変わらないと思いました。退廃した世界で何度も死んでは生き返るという運命を背負った主人公を軽妙にかわいらしいタッチで描いた、絵本のような映画だったなと思います」と、ポンの一貫したテーマを受け止めた。続けて、ミッキーが乗り込む宇宙船の美術や造形、劇中に登場するクリーパーの姿を意識しながら、「日本人は『ミッキー17』を一番楽しめる国民性を持っていると思っていて、韓国でヒットしているのは聞いていますが、やはり日本人に非常にふさわしい娯楽映画だと思います。なぜかというと僕らは小さいころから漫画などたくさんのフィクションに馴染んできています。手塚治虫、大友克洋、つげ義春、藤子不二雄。アンダーグラウンドからメジャーのおとぎ話に馴染んできた僕らだからこそ、この映画は非常に日本人に向いているのではないかと思っています」と指摘すると、幼い頃から日本のアニメや漫画で育ったというポンが大きくうなづいた。『ミッキー17』に大きな刺激を受けたという阪本は、「近未来においてクローンを作ることは倫理的に許されない。でもミッキーは、宇宙の危ない仕事に従事するたったひとりだったらいいんじゃないか……という判断のもとに生まれたキャラクターですよね?そう考えるとゾッとするのは、たったひとりならいいんじゃないかと皆が思ってしまったということ。だから“死ぬってどんな気分?”と聞いてくる。誰かが犠牲になるしかないのだから仕方がないというようなものの考え方は、昨今と地続きだと思っています。面白おかしくだけど、そういうことも描いていたのだなと思いました」と、ポンが描いたテーマの核心に迫る。阪本の鋭い指摘に「私もそれは重要に考えていた部分です」と頬をさすったポンは、「共同体のすべての人たちが危険で汚くて死ななければならない仕事をひとりに押し付ける。“君は死んでも仕方がない、契約書にサインをしたのだから”“それが君の仕事なのだから”と、自分たちの責任や自責の念から逃れようとします」と、契約書を楯に理不尽な任務をミッキーに押しつける権力者たちの姿を描いたという。続けて、「反対にクリーパー(作品に登場するクリーチャー)たちは、彼らの子ども1匹が死に面したとき、その1匹を助けるために共同体全体が動き雪原に飛び出してきます」と手振りを交えて熱く語り、「ふたつの世界を対比させたかった。繰り返しひとりの人間を犠牲に死なせて自分たちは安全な場所にいる人間の世界と、1匹を助けようとするクリーパーたちの姿を対比させながら、どちらが他者に対するリスペクトを持つ高貴な存在なのかというのを見せたかったんです」と、愚かな指導者と崇高な精神と知性を持ったクリーパーとの対比に特別な演出意図を込めたことを明かしている。阪本は「ポン監督の映画の特徴は善悪を単純化しないことや、名もなき人を主人公に置くこと」とその魅力を熱弁。さらに、「今回も非常に楽しんで観たけれど、終わってから受け取るものは本当の意味でのハッピーエンドではなかったと思いますし、考えさせられる読後感は変わらないと感じました」と、ポンが描き続けてきたテーマにブレはないと指摘する。その言葉を受けたポンは、「ミッキーはずっと死を繰り返し、死ぬことが職業でした。悲劇といえば主人公が死ぬことだと思いますが、死なせて終わることにあまり意味がないように思えました。それに彼は善良な青年なので、そんな彼が破壊されるところも見たくなかった。本作の結末ではそういう意味を持たせたかったのです」と、『ミッキー17』が訴えかける「生きることの意味」について言及し対談を結んだ。映画『ミッキー17』ポン・ジュノ×阪本順治 対談特別映像<作品情報>『ミッキー17』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年04月17日公開中の映画『ミッキー17』より、ポン・ジュノ監督と山崎貴監督の特別対談映像が公開された。本作は、映画『パラサイト 半地下の家族』で第92回アカデミー賞で作品賞を含む最多4部門を受賞したポン・ジュノ監督最新作。人生失敗だらけで使い捨てのワーカーとなった主人公ミッキーが、権力者たちへ逆襲するサスペンスエンターテインメントだ。最初に口を開いた山崎監督は、「ちょっと打ちのめされましたね、僕も次の次の映画をアメリカで撮ることになっているのですが、こんな作品ができてしまうとやたらハードルが高くなってしまって本当に迷惑だなと思いました」と思わず苦笑いする。ポン監督がナチュラルな日本語で「すみません」と笑顔で応じ、興味津々に「次の次に撮るアメリカの作品がどのようなものか気になります。怪獣ものですか?」と問いかける。「怪獣……ではないです。が、大きなVFXをたくさん使う映画になります」と明かすと「ほんとー」というリアクションが。ロバート・パティンソン演じるふたりのミッキーを描く映像表現と並んで、『ミッキー17』の大きな見どころのひとつが、大雪原を舞台にクリーパーたちが群れをなす壮大なクライマックス。山崎監督は「僕はVFXのオタクなのでわかるのですが、アメリカで本当に一流のとてもお金のかかるチームを使って、しかも大スペクタクルシーンがあるじゃないですか。だからそれをホントどうやってやったのか知りたい」と満面の笑顔で尋ねる。「確かにこのVFXの中でも核心の要素となるのが今(山崎監督が)抱いていらっしゃるクリーパーです」とぬいぐるみを指さしたポン監督は、物語の鍵を握るクリーパーについて「ベイビークリーパー、ジュニアクリーパー、ママクリーパーの3種類が出てきますが、ゴジラとミニラのように最も大きな予算が投じられたのがクリーパーでした」と説明。「ゴジラは歴史的な伝統があるスーパースター怪獣ですので、そこから新たなバリエーションを作り出すというのはむしろ難しさもあり悩みもあったのではないかと思います。それとは違い私の場合は何もないところからのビジュアルでしたので、もちろん難しさはあったとは思いますが自由さもあったと思います」と、質感を重視して新たなゴジラを生み出した山崎監督と違ってゼロからの創造は自由度も高かったと強調する。続けて「今回クリーパーのクリーチャーデザインを担当している方は『オクジャ/okja』や『グエムル-漢江の怪物-』でご一緒した方だったので“あうんの呼吸”で作ることができました。最初の出発点でクリーパーのイメージとして私が出したのはクロワッサンのパンだったのです」と、原作では「ムカデ」と表現されていたクリーパーの誕生秘話を明かした。そして「もし明日の朝ごはんでクロワッサンを召し上がるのであれば是非注意深く見てみてください。特にママクリーパーによく似ています」と、ユーモア溢れるコメントで笑顔を誘う場面も。本編を観ることでどんどん可愛さが増していくクリーパーは、「作っている当時は気づかなかったのですがポスプロの段階で見た時に、あーこれは『風の谷のナウシカ』の王蟲に似ているなぁと思ったのです。もしかしたら自分の中に眠っていた潜在的なものが影響を与えたのではと思いました。子どものころから宮崎駿監督の作品は数十回見てきましたから」と、敬愛する宮崎監督の影響について言及。『ミッキー17』を鑑賞した観客からも王蟲を連想させるという声が多数発信されているが、観客の代表でもある山崎監督は「すごいなと思ったのが、普通に見たら気持ち悪いものがどんどん可愛くなっていって……、あれを助けたい!……という気持ちで劇場が一体となる瞬間があると思うんです。それはやはりなかなかできないことです」と、得体の知れない存在であったクリーパーが物語の進捗に合わせてどんどん愛らしくなっていくポン監督の演出手腕を絶賛している。「『ゴジラ-1.0』では実際に触っているような手触りが感じられるような感覚があったと思います。CGで100%表現するのではなく物理的なエフェクトを使われていると聞きました。53年のクラッシックのオリジナルゴジラの時はデジタルの効果はなかったはずですから、その当時に向けた郷愁のようなものを込めたのかなと思いました」と、ポン監督が改めて『ゴジラ -1.0-』の表現を讃えると「予算がなくて手作りでやるしかなかった……」と恐縮した様子で山崎監督が苦笑い。ポン監督からは「クラシックな怪獣を見ていると、着ぐるみの中の演者が東宝のセットで怪獣の頭を脱ぎタバコを一服している姿を一度見てみたいなと、そんなことを想像してしまいます」と思わずほっこりするコメントが飛び出した。最後に、日本の観客に対するメッセージを求められた山崎貴監督は「社会的な問題も扱っているのですがとにかく面白いんですよ。それがこの映画の何よりの特徴だと思います。ひたすら面白い。ずーっとずーっと、どうなるんだどうなるんだという気持ちを持ちながら最後にすごいところに連れていかれる映画なので、劇場で是非、観ていただきたいです。ちょっと宣伝では伝わってないくらい大スペクタクルがたくさんあるんですよ。だからこの面白さを伝えたいですね。観てくれ、とにかく観てくれということを伝えたいです。ほんと素晴らしい作品です。これが作れて羨ましいし、良かったと思います。是非劇場でご覧ください」と、劇場鑑賞を推奨した。ポン・ジュノ監督は「観客の皆さんには楽しんで観てほしい、そういう気持ちでずっと作っているんです。正直に言うと、自分自身が楽しめる映画を撮りたい。そんな子どものような気持ちで映画を撮っているんです。最終的にはとにかく観客の皆さんに是非楽しんでいただきたいです」と、多彩なテーマが凝縮された『ミッキー17』を映画館で楽しんでほしいと結んだ。ポン・ジュノ監督×山崎貴監督 特別対談<作品情報>『ミッキー17』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年04月10日ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』より、監督からのスペシャルメッセージ入り特別映像が公開された。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。公開されたのは、謎めいた生物クリーパーとの出会いを振り返ったミッキーが「ある事実」に気づく物語の鍵となる重要シーンと、愛犬を抱いてクリーパーを肩に乗せたポン・ジュノ監督がある想いを届ける特別映像。『ミッキー17』メイキング特別映像は、マーク・ラファロが演じるブラック企業のトップから“クリーパーを捕獲せよ”と命じられたミッキーが、予期せぬ落下事故に見舞われる場面から始まる。気を失っていたミッキーが目覚めると、大きなクリーパーが尻尾を丸めて彼を引きずっている。小さなクリーパーたちも、ミッキーを背中に載せ坂道を運び続ける。牢屋に入れられたミッキーが、このことを思い出しながら「俺を押したり転がしたりして、あげくに雪の上に捨てた」とクリーパーたちが起こした謎の行動を振り返ると、その話を聞いていたソウルメイトのナーシャ(ナオミ・アッキー)が何を言っているのとばかりに、「命を救われたのね」と気が付く。ここで愛犬を抱いたポン・ジュノ監督が登場、仕事場にいる監督の肩にはクリーパーのぬいぐるみが。「ポン・ジュノです」と自己紹介すると、「ミッキーも、このクリーパーも、そして愛犬チュニも、全ての動物、生き物は決して“使い捨て”ではありません」とコメント。そして映像は、目の前にいるジュニアクリーパーと懸命にコミュニケーションをとろうとするミッキーと、クリーパーの謎の応答で幕を閉じる。果たしてミッキーとクリーパーの心は通じ合ったのか、先の展開が気になる映像となっている。『ミッキー17』特別映像(ポン・ジュノ監督からの想い)<作品情報>『ミッキー17』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年04月03日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が日本でついに公開となった。公開初日から数日、すでに劇場に足を運んだ観客からさまざまな感想があがっているが、早くも再鑑賞する観客が増えているようだ。本作は最後の最後まで展開の読めない、そして最後まで観ると冒頭から見返したくなる逆襲エンターテイメント作品だ。その一方で、観終わった後には映画で描かれた題材に、じっくり考えたくなるのがポン監督作品の醍醐味だ。主人公のミッキーは“使い捨てワーカー”で過酷な環境に放り込まれて、流されるように働いては死んで、そして生き返る日々をもはやルーティンのように繰り返している。しかし、彼はある出来事をきっかけに逆襲を開始。単に権力者を打倒するのではなく、自分の置かれている状況を冷静に見つめ直し、周囲の人々との関係を結び直し、さらには”自分が何者か?自分は何がしたいのか?”を問い直す。ポン監督は「私は、政治的風刺のために映画をつくるわけではありません」と語るも「ミッキーが置かれている状況や彼が受ける扱い自体が、ある種の政治的メッセージになっていると思います。これは“人間をどう扱い、どう尊重するか”に関わる問題です。特別に政治的なレイヤーを意図的に加えたわけではありません。でも、ミッキー17やミッキー18が経験する苦難を見ていると、自然と社会的な問題意識が湧いてくるのではないでしょうか」と説明する。本作を観て抱く印象や、そこで見つけたテーマや問題は観客それぞれにあるだろう。ただこれだけは言える。本作は“観終わったら、すぐ忘れてしまう”映画ではなく、帰り道もじっくり楽しんだり考えたりできる映画だ。少し爽快な気持ちになれる映画でもある。ちなみにポン監督は「私の作品は、よく“冷酷でシニカル”と言われます。でも、今回の映画は“温かみがある”と言われることが多いですね。年を取ったせいかもしれません」と笑う。スカッとして、温かみを感じられる『ミッキー17』の本編を満喫し、心に残るラストシーンを繰り返し堪能してほしい。『ミッキー17』公開中(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年04月01日公開中の映画『ミッキー17』より、ポン・ジュノ監督直筆の絵コンテが公開された。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。日本のマンガやアニメが大好きなポン・ジュノ監督は、「私は自分で絵コンテを描くことに非常にこだわっています。精神的にも肉体的にも大変な作業ですが、これがないと映画を作れません。すべてのカットを頭の中で明確にイメージし、それが揃わないと安心できないんです」と、カメラアングルや小道具など、ディティールまでこだわった絵コンテを描く。「絵コンテは、構図やカメラの動きを非常に正確に記していて、撮影中に変更することはほとんどありません。でも、俳優の演技についてはできるだけ自由にさせるようにしています」と、アドリブ大歓迎で撮影を進めていく。ポン・ジュノ監督直筆の絵コンテ公開された直筆の絵コンテは、本編のクライマックスの始まりとなる場面のもの。宇宙船のゲートが開くとマチェーテを手にしたふたりのミッキーが車両に乗り込む。ゲートは前と後ろからカメラ固定のFIXで撮影すると指示されている。ふたりが車両に乗り込む場面ではカメラ位置も細かく指定されている。実はこの時、ふたりのミッキーはゼッケンとボタンを押せば即死する時限爆弾を装着させられている。そのためか頬に焦りを感じさせる書き込みもある。大地に降り立ったふたりのミッキーは、謎のモンスター“クリーパー”の群れに向かっていく。17号はクリーパーの絶叫に思わず左の耳をふさぐ。その描写は「Long」—引きのショットで撮影するよう指示がある。17号は「ベイビー・クリーパーを殺しちゃダメだ」と大地を駆けていく。彼の視点の先には、クリーパーたちを殲滅させようとする暴君マーシャルが乗り込んだ車両が近づいてくることが記されている。ポン・ジュノ監督直筆の絵コンテ<作品情報>『ミッキー17』公開中公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月30日ディズニーアンバサダーホテルのレストラン「シェフ・ミッキー」が期間限定でハワイアンスタイルとなり、宿泊者限定のブレックファストには、実写映画の完成も楽しみなディズニー映画『リロ&スティッチ』に登場するスティッチもテーブルまでやって来る。ディズニーアンバサダーホテル内にあるカジュアル・ダイニング「シェフ・ミッキー」は、ディズニーの仲間がテーブルを訪れるディズニーキャラクターダイニング。ミッキーマウスのモチーフを店内のいたるところにデザインした夢のあふれるカジュアルなレストランだ。7月1日(火)~9月15日(月)の期間、ハワイアンスタイルのブッフェ料理やスペシャルドリンクを提供する。期間中は、スモークサーモンポキ、ガーリックシュリンプ、ロコモコをはじめとしたハワイアンスタイルの料理や、夏らしいスペシャルドリンクを楽しめる。そしてディズニーアンバサダーホテルに宿泊ゲストだけが利用できる「シェフ・ミッキー」のブレックファストでは、<ハワイアンスタイル・ブレックファストブッフェ with スティッチ>として、ミッキーマウスと、ディズニー映画『リロ&スティッチ』に登場するスティッチがテーブルを訪れる予定だ。ブレックファストは7時30分~10時。全日共通の価格で、大人(13才以上)4,800円。中人(7~12才)3,000円。小人(4~6才)2,100円。詳細は特設サイトなどを参照。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2025年03月29日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』が公開されている。2000年に韓国で長編映画デビューを果たしたポン監督はヒット作を次々に手がけ、2013年には『スノーピアサー』で海外に進出した。そこから海外作品での“伴走者”になっているのが映画製作者のチェ・ドゥホだ。彼は語る。「これまでに積み重ねてきた経験のすべてが『ミッキー17』に結集しました」チェ・ドゥホがポン監督に最初に会ったのは、まだ監督が長編デビューする前。その後、ふたりはそれぞれキャリアを積み、2011年からポン監督の英語作品でタッグを組むようになった。本作の主人公ミッキーはある出来事を機に追い詰められ、逃げるように地球を脱出して“何度も生まれ変わる夢の仕事”に就く。しかし、それは過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返る仕事だった。過酷な労働をさせられ、死んでも誰も気にしない。そんな状況下で彼は逆襲にうって出る。「本作はワーナーがすでに原作の権利を取得していて、(映画制作会社の)プランB経由で僕たちに話が来たんです。興味深いと思ったのは、このストーリーは最初から監督が情熱を傾けられるようなテーマを含んでいたことです。原作とは少し違って監督はワーキングクラスの人物を主人公にした。これがとても重要だったと思っています。ミッキーも、劇中に登場するクリーパーのママも、グエムル(『グエムル-漢江の怪物-』に登場した怪物)もすべて監督の姿が投影されているのではないかと僕は考えているんです。彼の映画にはいつもシンボリックなものを僕は感じています」ポン監督の作品ではいつも“声を持たない者たち”の物語が描かれる。社会からはみ出てしまった人、無視されたり、置いて行かれてしまった人たちが、予想もしなかった状況に放り込まれることで物語が動き出す。ポン監督は筆者のインタビューに「そういうストーリーに惹かれてしまうだけなんです。もしかしたら、食事や音楽の“好み”に近いのかもしれません」とかわしたが、チェ・ドゥホはそこに“ポン・ジュノ自身の影と葛藤”を見ている。「彼の作品は、自分自身がアーティストとしていかに生き延びるのか?そんな彼の葛藤が描かれているのではないかと感じるんですよ。韓国というのは周囲を大きな国に囲まれた小さな国だというのもありますし、映画をつくる過程で彼は小さな存在として、大きな力と向き合わなければならない。彼の映画はいつも主人公が不可能だと思えるようなことをやらされる/やらざるをえない物語が多いけど、結果的には彼の葛藤を描いているのだと思います」ポン監督は韓国で圧倒的な支持を集め、自国以外の環境に身を置き、海外の俳優やスタッフと仕事をしながら、着実に進化を遂げてきた「彼は英語作品を手がける上で少しずつステップを踏んできました。まず最初の『スノーピアサー』では韓国人俳優も出演していて、韓国語のセリフもありました。次作の『オクジャ/okja』では、ほとんどの撮影を韓国で行っています。そして本作ではついに物語の舞台は地球外になり、撮影は海外(本作はイギリスで撮影された)で行われました。だから、この映画は監督がアジアから来たという意味では全カットがアジア的かもしれないですし、ある意味では監督の出身地とはまったく関係のない映画になった、とも言えます。僕はポン監督とよくアン・リー監督の話をするんです。台湾出身の彼は『アイス・ストーム』(1997)で1970年代のニューヨーク郊外で暮らす家族のドラマを描ききった。台湾出身の彼がニューヨークに住んでいたのは、ほんの数年らしいんです。脚本を書いたジェームズ・シェイマスさんの力もあったと思いますが、なぜ、アン・リー監督はあの時代のことがここまでわかって、あのような映画を撮ることができたのか?『不可能はないのだとアン・リー監督が示してくれたんだ』と監督は言っていました。そういう意味では彼はいつも自分のやり方で映画をつくってきた人ですし、これまでの作品で積み重ねてきた経験のすべてが『ミッキー17』に結集したと思います」彼は製作者として本作の完成までの全過程に伴走し「監督以外で最もこの映画をたくさん観ているのは僕だと思います」と笑う。「撮影現場にいましたし、編集過程も、完成版もIMAXも何もかも繰り返し観ているのに、それでもこの映画は観るたびに新しい発見があるんです。ポン・ジュノ監督はこれまでのキャリアの中で扱ってきたテーマを手放さずに、次の映画でさらに考えて深く掘り下げているのではないかと思います。それまでのパズルのピースを、新作をつくるときに再構成しているのです」『ミッキー17』公開中(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月29日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』が本日から日本での公開をスタートする。毎作、巧みな語り口と観る者を翻弄する物語で高評価を集めるポン監督は、本作でもその魅力を発揮している。ポン監督は、どのような思考を経て物語を語っていくのか?インタビューを通じて、ポン・ジュノ作品の“唯一無二の語り”の秘密に迫る。ポン・ジュノ監督は1969年生まれ。映画学校で学びながら短編作品を手がけて注目を集め、2000年に『ほえる犬は噛まない』で長編デビュー。その後は『殺人の追憶』(2003)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006)と韓国の映画興行記録を塗り替える大ヒット作を手がけ、2013年には『スノーピアサー』で海外に進出した。彼がこれまでに手がけてきた作品のジャンルは多種多様。サスペンスもあれば、怪獣や未来世界が登場する作品もある。しかし、監督にとって設定はあくまで“背景”。そこに宿るドラマに彼の視線は注がれている。本作の主人公ミッキーは善良な人間なのに、なぜか運のない男。ちょっと内気で凶暴なわけでも悪党でもないが、ある出来事を機に追い詰められ、逃げるように地球を脱出して“何度も生まれ変わる夢の仕事”に就く。しかし、それは過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返る仕事だった。死んでもすぐに新しい自分がプリンターから出てくる。エドワード・アシュトンの小説『ミッキー7』に書かれたこの設定に監督は強く惹かれたという。「この映画の複製人間は“クローン技術”とは少し違う概念なんです。本作ではまるでプリンターから紙が出てくるように、人間が“出力”されるのです。小説を読んだ時、私は“人間”と"プリント”は組み合わせてはいけないコンセプトだと思いました。尊重されるべき人間の価値が“底をついた”状態になった時に、ミッキーがそれをどのように乗り越えて克服していくのか? これこそが私が語りたいことでした」ミッキーはワーキングクラス“以下”の存在だ。過酷な労働をさせられ、死んでも誰も気にしない。ここまで極端な設定は初めてだが、ポン・ジュノ作品ではいつも社会の中で光があたることのない、声を持たない者たちの物語が描かれる。「意識して、そうしようとしているわけではないんですよ(笑)。でも、確かに私はヒーローを主人公にしたことはないですね。特殊なパワーを持っていたり、裕福な人、富裕層の人を主人公にしたこともありません。そういえば、『パラサイト』で裕福な家のセットで撮影をする最初の日に、何回もご一緒している撮影監督(ホン・ギョンピョ氏。『母なる証明』や『スノーピアサー』なども手がける)から『僕たちがこんな裕福な家で撮影するのは初めてですね』と言われました(笑)。これまではみすぼらしい場所でばかり撮影していましたから。私は、少し足りないような人々、少し欠けたような人々、少し間抜けに見えるような人々に惹かれるような気がします。そういった人々が、到底引き受けることのできないようなミッションを乗り越えようとする。シナリオを書く時にそういった物語に本能的に惹かれてしまうんです。ですから、あえて社会的な物語や、政治的なテーマを描こうとしているわけではありません。そういうストーリーに惹かれてしまうだけなんです。もしかしたら、食事や音楽の“好み”に近いのかもしれません。味の問題ですね。“味噌にする?トンコツにする?”みたいな感じです(笑)」本作の主人公ミッキーも少し足りない、少し間抜けで、少し欠けている人間だ。しかし、ポン監督はミッキーの“足りなさ”よりも、彼の“善良さ”に目を向ける。「これまで私の作品では主人公や登場人物たちが過酷な状況に追い込まれて、その渦に巻き込まれてきましたが、この映画で私はミッキーを破壊したくはありませんでした。彼を破壊して私が得られるものは何だろうか?とも考えました。それぐらいミッキーに憐れみを感じたのです」そのため、本作では物語を語る視点がミッキーに寄り添っている。どんな苛烈な状況であっても、客観的でシニカルな視線が混ざるこれまでのポン・ジュノ作品と違い、そのまなざしには過去作にはない温かみがある。「本作ではボイスオーバーを使いました。これまで私はボイスオーバーやナレーションをあまり使ってこなかったんです。でも『パラサイト』のエピローグで父と息子が手紙をやりとりする形式でボイスオーバーを使って、とても面白いと思って本作でも積極的に取り入れています。というのも、本作ではミッキーの個人的な視点がとても重要だと思ったからです。客観的な視点よりも、ミッキーの個人的な考えや感情を表現したい。その手法としてボイスオーバーを使ったわけです」冒頭からカメラはミッキーと並走しながら、どんどん物語を語っていく。ポン・ジュノ作品の魅力は、観客の予想を裏切る展開と、それまでの展開を“脱臼”させるような笑い、そして大胆な省略による疾走感にあるが、それらは本作でも健在だ。「一般的な映画とくらべて私の映画はショット数は多くないと思います。ただそれぞれのショットが長く、スピード感を上げるために細かくカット割をするようなことはしていません。その代わり、大胆に省略をしている側面は間違いなくあると思います。説明を入れすぎないようにすることで、観客が映画を観終わった後に、あのシーンはどういう意味だったのかな? と気になったり、好奇心をかき立てられて推測してもらえたりします。ですから私は省略については大胆な方だと思っています」『ミッキー17』も映画始まった瞬間から猛スピードでドラマが進んでいき、想像力が膨らむ省略や伏線を交えながら、主人公を見守る温かな空気をまとまったままクライマックスに向かって全速力で進んでいく。通常の映画なら3時間ぐらいかかるような話をポン・ジュノ監督は2時間強で語ってしまう。このドライブ感と語りの上手さをスクリーンで体感してほしい。ここには唯一無二の時間が流れている。「そういう風におっしゃってくださってありがたいのですが、私の妻はいつも“あなたの映画は長い!”と言うんですよ(笑)」『ミッキー17』公開中(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月28日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる前に、ぴあ独占試写会が行われた。ポン・ジュノ監督の作品はどれも人気が高く、それだけに観る前の期待値は高いのではないだろうか?しかし、最新作『ミッキー17』をいち早く鑑賞した方々にとって想定を上回る内容だったようだ。上映後にアンケートを行い、観客の“生の声”を聞いた。“忖度ナシ”の感想を紹介する!【試写会参加者の声】「綿密に練られた設定をここまで物語に昇華させるポン・ジュノ監督の手腕には驚かされるばかり」「サスペンス・ホラー・コメディ・SFが混ざり合ったポンジュノ監督にしか作れない作品」「ものすごくぶっとんだ設定ではあるものの、それをうまく利用して今私たちが生きている社会問題のエッセンスをいれていて、痛烈に描いている」「終盤はコレコレコレ!のダメ押しで、流石はポン・ジュノ監督、本当に裏切らないな〜と。素晴らしいフィルモグラフィーにまた新たな一作が入ったことが嬉しい!」『パラサイト』以来の最新作ということで高かった期待も軽々と超え、「また観たい」の声も続出。また、ロバート・パティンソンが演じる主人公ミッキーへの共感度も8割超えとなり、「どん底のブラックワーカーだけど奮闘する姿に共感した!」「底辺からのし上がっていく話はワクワクする展開で、笑いもあり、元気になる展開で鑑賞していて楽しい映画でした」などの感想も多く、爽快感を感じた観客が多かったようだ。『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月25日3月28日(金) に公開される映画『ミッキー17』のレビュー編スポット映像が公開された。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。公開されたレビュー編スポット映像は、「どん底からの逆襲だ!」と人生ダメダメのミッキーのイメージを一新する場面で幕を開ける。手に隠し持った銃の照準をターゲットに合わせ、鋭い目つきで狙いを定めるミッキー18と、その様子を不安げに見つめるミッキー17。“使い捨てワーカー”となったミッキーが乗り込んだ宇宙船がインサートされると、『ゴジラ −1.0』の山崎貴監督による「なんだこの見たことのない面白さは!」というコメントが紹介される。ふたりのミッキーを前にして「スゴすぎじゃない?」と狂喜するナーシャ(ナオミ・アッキー)の本編シーンには、「生存本能を掻き回されるほどの衝撃作」という俳優の町田啓太からの驚きの声が重なり、何度死んでも生き返らされるミッキー18が相手に飛びかかる場面へとつながっていく。ブラック企業のトップ、マーシャル(マーク・ラファロ)が拳銃に弾を込め、その隣で妻イルファ(トニ・コレット)が狂気の微笑みを浮かべる。「最高の“お仕事”でしょ」と振り向く研究員の声、「使い捨てども、覚悟を決めろ」とマーシャルが圧をかける。一体何が起こっているのか、観る者を翻弄させる映像の連射に、「痛快で見事な、私たちが今観るべき映画」だと共感したのは、命をテーマにもうひとりの自分との対峙を描いた『徒花-ADABANA-』の甲斐さやか。そのほかにも「ブラック企業に働きつつも愛らしく人間らしいミッキーに賞を送りたい!」というアニメーション監督・立川譲のコメントや、「イイぞもっとやれ!」と樋口真嗣がポン・ジュノ監督に熱いエールを贈るコメントが紹介され、映像は反撃を開始したミッキーが握りこぶしで思いっきり殴りつけるシーンで締めくくられる。マイルドな17号と辛辣な18号、ふたりになったミッキーたちと、強欲なボス・マーシャルとイルファとの対決の行方がどうなっていくのか、期待がより一層高まる映像となっている。<コメント全文(50音順/敬称略)>■甲斐さやか(映画監督・脚本家)ポン・ジュノ監督は、とうとう時代を突き抜けてしまった。『目立ちたがり屋の独裁者』に全身を搾取される『下級国⺠』。倫理なき環境に慣れてしまう人間の怖さとリアリティ。私たちは、非情さがエスカレートした未来へ未来へと、このまま押し流されてしまうのか。鑑賞後、波に襲われるように胸がかき乱される。痛快で見事な、私たちが今観るべき映画。■川村元気(映画プロデューサー・映画監督・小説家)はるか遠くの星の物語を、いま僕たちが生きる世界の物語としてポン・ジュノは突きつける。果たして僕たちは、何番目のミッキーなのだろうか。■駒井尚文(映画.com 編集長)『パラサイト 半地下の家族』から5年。ポン・ジュノ監督は、ハリウッドの大御所監督になっていました。クレジットにブラッド・ピットの名前もあります。予算も『パラサイト』の10倍以上ではないかと。映画の内容も感無量ですが、クレジット眺めるだけでも感無量。人間3Dプリンター、実現しそうな未来があるかも知れません。■佐藤嗣麻子(映画監督・脚本家)豪華で贅沢な不条理SF映画!往年の日本人にはなじみ深い手塚治虫や藤子不二雄SFのようでもあり、萩尾望都の一角獣種シリーズのA-A’のようでもあります!そして、登場する現住生物はまるでナウシカのオーム!主人公のミッキー17は気弱で、18はまるでバットマンのパディンソン!悪役の政治家はトランプ大統領と⺠主党のペローシ元議長を彷彿させます!いやぁ、風刺や皮肉やブラックユーモアがたっぷりで!めちゃめちゃ楽しかった!みんな、見て、見て!■下田桃子(MOIVE WALKER PRESS 編集長)どこを切り取ってもポン・ジュノ印な人間賛歌。“コピー”であるはずのミッキーは、生き返るたびに少しだけ性格が変わる。神経質なところも、激情派な一面も、ひとりの人間の中にあるからおもしろい。ごった煮な魅力を内包する『ミッキー17』が、それを証明している。■下村麻美(シネマトゥデイ編集長)『ミッキー17』はSFという枠を超えジャンルを再定義するほどの傑作だ。驚きと興奮、深い感動が交錯する。細部まで作り込まれた世界観が、スクリーンから溢れ出し、人間の本質に迫る深いテーマ性と絡み合い、知的刺激と感動が共存する。2025年最も記憶に残る映画のひとつと言っていい。■立川譲(アニメーション監督)対立だらけの無情な世の中。それをポップに煮詰めてユーモアな闇鍋に突っ込んだようなブラック企業で働くミッキー。その劣悪さはアニメ業界とは比べ物にならない(笑)!よくも人格が破綻することなく、どこか愛らしさも保ちつつ、人間らしく生きられるものだ。そんなミッキーには「人生何周目ですか?」を称賛の意味を込めて送りたい!!■中谷祐介(ぴあ編集部)あまりにも怖すぎて笑える。あまりにもピンチすぎて逆に前向きな気分になってくる。あまりにも語り口が上手すぎて気がつくとめっちゃ遠い場所に連れてこられている。あまりにも登場人物が欠点だらけなのに全員好きになっている。ポン・ジュノ映画の要素がここに集結&凝縮!■樋口真嗣(映画監督ほか)戯作者たるもの、本当にやりたい題材に向き合うべきなのか、悩ましい問題だけど、どうせ一度の人生であれば好きなことだけをやるべきだと個人的には思います。無邪気にはしゃいで想像の世界を走り回るその姿を見て微笑ましい気持ちに満たされるのもイイものです。分析も考察も大いに結構!でも『グエムル』から入った後発組の俺は声を大にして応援したいですね。「イイぞもっとやれ!」■町田啓太(俳優)生存本能を掻き回されるほどの衝撃作。地球上でも宇宙のどこに行っても人は人。人間として、生命体としての生き方を問われました。■宮川翔(リアルサウンド映画部編集長)こんな映画観たことない!世界を熱狂させた『パラサイト 半地下の家族』の次がこんなぶっ飛んだ作品とは。期待を裏切らないポン・ジュノ監督がハリウッドでやりたい放題大暴れ。コミカルなロバート・パティンソンがとにかく最高!■山崎貴(映画監督)なんだこの見たことのない面白さは!と観ている間ずっと興奮していました。悲惨でブラックでとにかく考えうる限り最悪な状況の中で文字通り“必死”に自分を取り戻していくミッキーが最高!推せます!最後の怒涛の展開には立ち上がって拍手したくなりました。絶対劇場で体験して下さい。『ミッキー17』レビュー編SPOT<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月24日ポン・ジュノ監督のアカデミー賞受賞後初となる最新作にして集大成『ミッキー17』は、半地下を超えた“どん底”の使い捨てワーカー“ミッキー”による、権力者たちへの逆襲エンターテインメント。今回は、ロバート・パティンソン演じるミッキーとそれぞれの形で向き合うことになる、3人の女性キャラクターと演じる女優にフォーカス、監督のコメントも到着した。ロバート・パティンソンが演じるミッキーは、死んでは生き返る“使い捨てワーカー”だ。彼が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった!ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとなってしまったミッキーには、地獄のような日々が待っていた。ブラック企業のどん底で搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する――。ポン・ジュノ監督が物語の鍵を握る重要なキャラクターを託した3人の女優とは、イギリス出身のナオミ・アッキー、フランスで活躍するアナマリア・バルトロメイ、オーストラリア出身のトニ・コレット。まず、映画デビュー作『マクベス夫人』(フローレンス・ピュー主演/2016)でアンナを演じたナオミ・アッキーは、英国インディペンデント映画賞の最優秀新人賞と最優秀助演女優賞にノミネート。2019年の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で、レジスタンスの戦士ジャナを演じその名を世界に轟かせた。続く『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(2022)で主役にも抜擢された。監督が「俳優として爆発的なエネルギーを持っています」と讃えるナオミ・アッキーが演じているのは、エリート・エージェントのナーシャだ。人生ダメダメのミッキーが最も信頼する女性で、人を見かけで判断することがないニュートラルな存在だ。初めて会った日からミッキーと意気投合したナーシャは、まさにミッキーにとって”ソウルメイト”と呼べる存在。ナオミ・アッキーは「彼女はよく悪態をつくのですが、それは私たちに共通しています」と微笑む。監督は「伝統的な男女関係とは正反対です。ナーシャは実際にはより強力で、よりカリスマ的で勇敢なキャラクター」だと解説している。大の仲良しとなったミッキーとナーシャの間に割って入ろうとするエージェント、カイを演じているのはアナマリア・バルトロメイ。2021年、ポン・ジュノ監督が審査委員長を務めた第78回ヴェネチア国際映画祭で、審査員満票で最高賞《金獅子賞》に輝いた『あのこと』(2021)に主演した彼女は、予期せぬ妊娠に直面した女子学生を痛切な表情と寡黙な振る舞いで体現した。静謐でありながらエモーショナルな彼女の演技に心を奪われたポン・ジュノ監督は、迷うことなくカイ役にアナマリア・バルトロメイを起用したのだろう。重要な役を託されたアナマリア・バルトロメイは、「監督が本当に求めていたのは、カイが何者で、どこから来たのか、どんな意図があるのか分からないような、非常に謎めいた女性でした。そして、彼女は状況を少し混乱させます。彼女は非常に現実的な人物で、役に立ちたいと思っており、頼まれたことはやるが、同時に自分の利益も追求する人物だと思います」とキャラクターを説明。「彼女は、自分に降りかかる出来事に打ちのめされることなく、常に立ち上がって前進する女性で、かなり決意のある人物なのです」というカイというキャラクターを演じきり、英語作品デビューを飾った。そして、マーク・ラファロが演じるブラック企業のトップ、マーシャルと共にミッキーに過酷な任務を押しつける極悪妻イルファを演じるのが、オーストラリア出身のトニ・コレットだ。P.J.ホーガン監督作『ミュリエルの結婚』(1994)に主演しゴールデングローブ賞にノミネート、『シックス・センス』(1999)の演技でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた彼女は、当時A24史上最高の興行収入を記録し「コレットの一世一代の演技は一晩寝たくらいでは忘れ去ることができないほどの刺激に満ちあふれている」(Rolling Stone)と言わしめた『ヘレディタリー/継承』(2018)で、伝説となる“驚愕の表情”を披露し映画ファンの度肝を抜いた。トニ・コレットは、本作の撮影時のこぼれ話として、「マーク・ラファロがどれだけ素晴らしい才能を持っているかはみんな知っていますが、彼がどれだけ面白いかは知りませんでした。彼はとても面白いです。私は文字通り毎日、笑い転げていました」と、共に強欲な権力者を演じたマーク・ラファロとの共演をふり返っている。彼女との仕事を切望していたポン・ジュノ監督は、ブラック企業トップの「夫婦の間には物語を動かすもう一つの小さな原動力となる特別な力関係があります」とマーク・ラファロとトニ・コレットの演技に全幅の信頼を寄せており、本作『ミッキー17』でもトニ・コレットの表情が忘れられなくなる場面が登場する。『ミッキー17』は3月28日(金)より全国にて公開。4D/Dolby Cinema(R)/ScreenX/IMAX(R)同時公開(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミッキー17 2025年3月28⽇より全国にて公開© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月23日3月28日(金) 公開に公開される映画『ミッキー17』をいち早く鑑賞した役所広司のコメントを収録した特別映像が到着した。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。『ミッキー17』公開された特別映像は、役所広司のコメントで幕を開ける。撮影現場での「アクション」のかけ声とともにポン・ジュノ監督ワールド全開のBGMが鳴り響く。主人公ミッキーを“使い捨てワーカー”と見下して過酷な任務を強いるブラック企業のトップ、マーシャルを演じるマーク・ラファロが登場し、「最後に観たのは『パラサイト 半地下の家族』だ」と語り、監督の映像スタイルは唯一無二」だと断言する。続いて、人生ダメダメのミッキー役のロバート・パティンソンが「監督ほどの巨匠からオファーが来たら即答で応じるよ」と出演を快諾したことを明かす。「あなたの肉体は複製(コピー)され死んだら新品と交換される」というセリフとともにミッキーがプリントアウトされる本編映像が重なり、雪原で落下事故に遭ったミッキーにひと癖ありげな友人のティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな気分だ?」と上から声をかける。続けて、「作品自体が美しく、面白い映画を作ろうとした。『ミッキー17』はそうして生み出された」と語るポン・ジュノ監督は満面の微笑みを見せる。その笑いの秘密は「もうひとりの俺」に直面したミッキー17の物語に隠されている。17号と18号、ふたりのミッキーを巧みに演じ分けたパティンソンは、リスクが伴うが「やりがいのある作品だと感じた。壮大なスケールの要素が詰まっている。同時にきめ細やかなユーモアが散りばめられている。誰にも真似できない」とコメント。「ユニークでとにかく面白い!」と撮影を満喫したのはトニ・コレットだ。『ヘレディタリー/継承』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた彼女は、ミッキーの逆襲のターゲットとなる権力者の極悪妻イルファを怪演している。ポン・ジュノ監督が「SFやコメディの要素に加えて、深い人間ドラマを描いている。存分に楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせた所で映像は締めくくられる。『ミッキー17』特別映像(役所広司コメント)<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月21日ポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』をいち早く鑑賞した日本映画界を代表する世界的名優、役所広司からコメントが到着。そのコメントから始まる本作の世界観を現す特別映像が解禁となった。この度、日本を代表する名優・役所が本作にコメントを寄せたその背景には、2021年公開の役所が主演した『すばらしき世界』(西川美和監督)に対して、ポン・ジュノ監督が心のこもった書簡を送った、という経緯がある。同作を鑑賞したポン・ジュノ監督は「実に深く、遥か先まで進んだ映画だ」とした上で、「表情や目つき、わずかな手の動きや仕草で主人公の人生の履歴を余すところなく表現してしまう役所広司の驚くべき説得力にあらためて感服した」と、役所の迫真の演技に最大級の賛辞を贈ったのだ。特別映像は、そんなポン・ジュノ監督からのメッセージへの返信となる役所のコメントで幕を開ける。「劇場は、独特のブラックユーモアで笑い声に包まれるだろう。そして、我々は見たこともない世界に連れて行かれる――」撮影現場での「アクション」のかけ声とともにポン・ジュノ監督ワールド全開のBGMが鳴り響く。主人公ミッキーを“使い捨てワーカー”と見下して過酷な任務を強いるブラック企業のトップ、マーシャルを演じるマーク・ラファロが登場し、「最後に観たのは『パラサイト 半地下の家族』だ。監督の映像スタイルは唯一無二」だと断言する。続いて、人生ダメダメのミッキー役のロバート・パティンソンが「監督ほどの巨匠からオファーが来たら即答で応じる」と出演を快諾したことを明かす。そして「あなたの肉体は複製(コピー)され死んだら新品と交換」されるという、ミッキーが“プリントアウト”される本編映像が重なり、雪原で落下事故に遭ったミッキーにひと癖ありげな友人のティモ(スティーブン・ユァン)が「死ぬってどんな気分だ?」と上から声をかける。ロバート・パティンソンが演じるミッキーは、死んでは生き返る“使い捨てワーカー”だ。ブラック企業のどん底で搾取され続けて、ついに17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。「作品自体が美しく、面白い映画を作ろうとした。『ミッキー17』そうして生み出された」と語るポン・ジュノ監督は満面の微笑みを見せる。その笑いの秘密は「もう1人の俺」に直面したミッキー17の物語に隠されている。17号と18号、2人のミッキーを巧みに演じ分けたロバート・パティンソンは、リスクが伴うが「やりがいのある作品だと感じた。壮大なスケールの要素が詰まっている。同時にきめ細やかなユーモアが散りばめられている。誰にも真似できない」とポン・ジュノ監督の独自性に圧倒された様子。「ユニークでとにかく面白い!」と撮影を満喫したのはトニ・コレットだ。『ヘレディタリー/継承』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた彼女は、ミッキーの逆襲のターゲットとなる権力者の妻イルファを怪演している。ポン・ジュノ監督が「SFやコメディの要素に加えて、深い人間ドラマを描いている。存分に楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせると、『パラサイト』を遙かに超える圧巻の映像が連続。役所が指摘するように、「我々は見たこともない世界に連れて行かれる」ことになる。『ミッキー17』は3月28日(金)より全国にて公開。4D/Dolby Cinema(R)/ScreenX/IMAX(R)同時公開(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミッキー17 2025年3月28⽇より全国にて公開© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月21日『スノーピアサー』『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。ポン監督はこれまでも様々なジャンル、語り口の新作を披露し、観客を驚かせ続けてきたが、本作も予測不可能なドラマが描かれる。キャリア最大のスケールでこれまでの集大成となる傑作が誕生した。ポン・ジュノ監督は1969年生まれ。映画学校で学びながら短編作品を手がけて注目を集め、2000年に『ほえる犬は噛まない』で長編デビュー。その後は『殺人の追憶』(2003)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006)と韓国の映画興行記録を塗り替える大ヒット作を手がけ、2013年には『スノーピアサー』で海外に進出した。2019年には『パラサイト 半地下の家族』が世界的に大ヒット。カンヌ国際映画祭の最高賞、アジア映画として初めてアカデミー賞(R)作品賞に輝いた。ポン監督の作品はサスペンス、アクション、家族ドラマ、近未来ドラマなど複数のジャンルのテイストが融合しているが、どの作品も緻密なキャラクター表現と、笑いがふんだんに盛り込まれている。中でもコメディの描写は緊張感やハラハラする場面にも登場し、観客は極度の緊張感を感じながら思わず笑ってしまったり、極限状態に置かれる人間の剥き出しの感情やちっぽけさを“笑い”を通じて感じたりする。ハラハラするけど笑える、笑った先に深いドラマがある。そんな奥行きのある描写もポン監督作品の見どころのひとつだ。『ミッキー17』でも主人公は人生失敗だらけのダメダメ男で、過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返らされる仕事に従事しているが、その描写には思わず笑ってしまう。さらに17番目のミッキーの前に、なぜか18番目のミッキーが出現したことで、ミッキー17はパニックに。ポン監督はこの混乱も、緊迫感のあるドラマとして描く一方で、笑えるコメディとしても描いている。単なるギャグではなく、キャラクター描写や状況をさらに効果的に見せるために繰り出される笑い、予測不可能な展開とセリフ……ポン・ジュノ監督が得意とする"ブラックな笑い”が本作では最高レベルで次々と出現。緊張感を感じながら思わずニヤリとしてしまう場面の連続だ。『ミッキー17』3月28日(金) 公開mickey17.jp()(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月18日ポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンを主演に迎えた最新作『ミッキー17』から、スタジオジブリ作品から影響を受けたという謎のモンスター“クリーパー”の誕生秘話を明かす監督のコメントとともに、ミッキーがクリーパーに引きずられ絶体絶命に陥る衝撃の本編映像が解禁となった。ロンドンでのワールドプレミア、ベルリン国際映画祭でひと足早くお披露目され、「INDEPENDENT」や「EMPIRE」といった世界有数のメディアから「人生で最も先の読めなかった映画のひとつ」「現代に深く響く、ポン・ジュノ最高傑作のひとつ」「ポン・ジュノ監督の天才性を刺激的に証明」など評価が寄せられている本作。ポン・ジュノ監督が宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』&『となりのトトロ』に大きな影響を受けたと明かす“クリーパー”の誕生秘話を、日本の独占取材に応じた際に語った。今回解禁となったのは、落下事故に遭ったミッキーがそのクリーパーに引きずられ、絶体絶命に陥る場面の本編映像。「ここはどこだ?何が起きた? なぜ俺を食べない?気絶してたのに…」と戸惑うミッキーは、自分を引きずる大きなクリーパーの背中を見つめる。「そうか、子どもに食べさせる気だな。優しいママだ」とクリーパーの意図を読もうとするミッキーに小さなクリーパーが近寄ってくる。顔中をなめられ、手袋をくわえられ、観念したかのように目をつむるが、クリーパーは一向に食らいつくそぶりを見せずにどんどん進んで行く。「どこに連れて行くんだ?」と困惑するミッキーを、大クリーパーが尻尾を巧みに使って引き上げると、中小のクリーパーが総かがりで雪原に押し出す。ミッキーは「リプリントされた肉はまずいか?おい、俺はおいしいぞ、新鮮な肉だ、味は保証する」と叫ぶ。すると、大中小と3種類の大きさの異なるクリーパーがそろってミッキーを見つめ…。■デザインはクロワッサンから!?「様々なアイディアが組み合わさっています」“クリーパー”と呼ばれる謎のモンスターは、その見た目から『風の谷のナウシカ』(1984)に登場する“王蟲”を彷彿とさせる。宮崎駿監督からの影響をポン・ジュノ監督に直撃すると、「『Okja/オクジャ』(2017)のときも、主人公のミジャがオクジャのお腹の上で昼寝をするシーンがありましたが、あれはまさに『となりのトトロ』(1988)からインスピレーションを受けたシーンでした」と前置きし、「クリーパーはもう少し複雑で、様々なインスピレーションが混在しています。デザインそのものは、クロワッサンから着想を得たもので、パンが出発点です。動きに関しては、様々なアイディアが組み合わさっています」と続ける。「クリーパーは三種類ですが、ジュニアクリーパー、ベイビークリーパー、そして女王蜂のように一匹だけのママクリーパーがいます」と、大中小3種類存在すると説明。「ジュニアクリーパーがボールのように丸まっていく動きが登場します。それはアルマジロを参考にしています。出来上がったものを見て、ダンゴムシのようだと言う方もいましたが…」と微笑むと、宮崎監督作の「『風の谷のナウシカ』で王蟲が群れになって突進するシーンも、インスピレーションの源だったと言えます」と告白。さらに、「クリーパーが群れになって絡み合う姿は、アラスカのトナカイの動きのパターンがモチーフとなっています。動物ドキュメンタリーを見ると出てきます。サークルの中心部分に子どものトナカイを置いて、群れが時計の反対周りにらせん状を描いていく荘厳でスペクタクルな映像があります」と、クリーパーが宮崎駿監督作品のみならず、ありとあらゆるものからインスピレーションを受けて完成したキャラクターだと語った。そして「宮崎駿監督はいつも生態系や自然、環境に対するテーマを描かれていますが、私も大きな関心を持っているテーマですので、動物やクリーチャーを表現する際には、宮崎駿監督の作品は尽きないインスピレーションの源になっていると思います」と、宮崎監督の表現には常に影響を受け続けていると語っている。■絶妙なリズムで動く『となりのトトロ』ネコバスからインスピレーションさらにロンドンで行われたワールドプレミアで主演のロバート・パティンソンがアニメを参考にしてミッキーの役作りを進めたと語ったことについて、「ロバート・パティンソンはアニメをたくさん見ているようで、マニアックな性格ですね」と笑いながら、クリーパーのアクションについても教えてくれた。「先ほど3つのクリーパーについてお話しましたが、その中でアクションを担当しているのは、ダイナミックに飛び跳ねながらアルマジロのように群れになって動くジュニアクリーパーです。すべてのクリーパーが、ウルレーションと呼ばれる直立して鳴き声を発する姿を見ると、多くの脚があることが分かります。複数の脚を持つ生物は、走るときにとても不思議な動きをします。リズムが妙なんです。専門用語ではウォークサイクルといいますが、これを作るのが、クリーチャーを表現する上で最も重要な基本です」と解説する監督。「ジュニアクリーパーが勢いよく走るとき、ウォークサイクルをどうするべきか。短い脚がいくつもあって、それらを走らせなければなりません。レファレンス先を探している中、CGチームのほうから『となりのトトロ』に出てくるネコバスのアイディアが出ました。あのネコは足が4本ではなく、何本もあるんです。『となりのトトロ』ではその足が絶妙なリズムで動く様子が見事に描写されています」と、『ミッキー17』のCGチームは、全世界で愛される『となりのトトロ』を参考にクリーパーの造形、そしてその独特の動きを作り上げたと語っている。これまで、予告映像にもその姿は映し出されていたものの、謎に包まれ続けていた謎のモンスター“クリーパー”、ミッキーの前に突如として現れる彼らの目的とは?スタジオジブリ作品から多大なる影響を受けた、クリーパーに注目だ。『ミッキー17』は3月28日(金)より全国にて公開。4D/Dolby Cinema(R)/ScreenX/IMAX(R)同時公開(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミッキー17 2025年3月28⽇より全国にて公開© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月17日ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』の本編映像が公開された。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。公開されたのは、ロバート・パティンソン演じるミッキーが、本作に登場する謎のモンスター=クリーパーに引きずられている場面。「ここはどこだ?何が起きた?なぜ俺を食べない?気絶してたのに……」と戸惑うミッキーは、自分を引きずる大きなクリーパーの背中を見つめる。「そうか、子どもに食べさせる気だな。優しいママだ」とクリーパーの心の中を読もうとするミッキーに小さなクリーパーが近寄ってくる。顔中をなめられ、観念したかのように目をつむると「早いとこ終わらせてくれ、ほらガブリとかじれよ」と覚悟を決める。だが、クリーパーは一向に食らいつくそぶりを見せずにどんどん進んでいく。「どこに連れて行くんだ?」と困惑するミッキーを、大クリーパーが尻尾を巧みに使って引き上げると、中小のクリーパーが総かがりで雪原に押し出す。ミッキーは「リプリントされた肉はまずいか?おい、俺はおいしいぞ、新鮮な肉だ、味は保証する」と叫ぶ。すると、大中小と3種類の大きさの異なるクリーパーがそろってミッキーを見つめるのだった……。併せて、ポン・ジュノ監督が日本だけの取材に応じた特別コメントが到着。『ミッキー17』の劇中で“クリーパー”と呼ばれる謎のモンスターは、その見た目から『風の谷のナウシカ』に登場する“王蟲(オーム)”を彷彿させる。宮崎駿監督からの影響をポン・ジュノ監督に直撃すると、「『Okja/オクジャ』のときも、主人公のミジャがオクジャのお腹の上で昼寝をするシーンがありましたが、あれはまさに『となりのトトロ』からインスピレーションを受けたシーンでした」と前置きし、「クリーパーはもう少し複雑で、様々なインスピレーションが混在しています。デザインそのものは、クロワッサンから着想を得たもので、パンが出発点です。動きに関しては、様々なアイディアが組み合わさっています」と続ける。「クリーパーは3種類ですが、ジュニアクリーパー、ベイビークリーパー、そして女王蜂のように1匹だけのママクリーパーがいます」と、大中小3種類存在すると説明。「ジュニアクリーパーがボールのように丸まっていく動きが登場します。それはアルマジロを参考にしています。出来上がったものを見て、ダンゴムシのようだと言う方もいましたが……」と微笑むと、宮崎監督作の「『風の谷のナウシカ』で王蟲が群れになって突進するシーンも、インスピレーションの源だったと言えます」と告白した。さらに、「クリーパーが群れになって絡み合う姿は、アラスカのトナカイの動きのパターンがモチーフとなっています。動物ドキュメンタリーを見ると出てきます。サークルの中心部分に子供のトナカイを置いて、群れが時計の反対周りにらせん状を描いていく荘厳でスペクタクルな映像があります」と、クリーパーが宮崎監督作品のみならず、食べ物から、動物まで、ありとあらゆるものからインスピレーションを受けて完成したキャラクターだと語った。そして「宮崎監督はいつも生態系や自然、環境に対するテーマを描かれていますが、私も大きな関心を持っているテーマですので、動物やクリーチャーを表現する際には、宮崎監督の作品は尽きないインスピレーションの源になっていると思います」と、宮崎監督の表現には常に影響を受け続けていると語っている。さらに、ロンドンで行われたワールドプレミアで主演のロバート・パティンソンがアニメを参考にしてミッキーの役作りを進めたと語ったことについて、「ロバート・パティンソンはアニメをたくさん見ているようで、マニアックな性格ですね」と笑いながら、クリーパーのアクションについて教えてくれた。「先ほど3つのクリーパーについてお話しましたが、その中でアクションを担当しているのは、ダイナミックに飛び跳ねながらアルマジロのように群れになって動くジュニアクリーパーです。すべてのクリーパーが、ウルレーションと呼ばれる直立して鳴き声を発する姿を見ると、多くの脚があることが分かります。複数の脚を持つ生物は、走るときにとても不思議な動きをします。リズムが妙なんです。専門用語ではウォークサイクルといいますが、これを作るのが、クリーチャーを表現する上で最も重要な基本です。ジュニアクリーパーが勢いよく走るとき、ウォークサイクルをどうするべきか。短い脚がいくつもあって、それらを走らせなければなりません。レファレンス先を探している中、CGチームのほうから『となりのトトロ』に出てくるネコバスのアイディアが出ました。あのネコは足が4本ではなく、何本もあるんです。『となりのトトロ』ではその足が絶妙なリズムで動く様子が見事に描写されています」と、『ミッキー17』のCGチームも『となりのトトロ』を参考にクリーパーの造形、そしてその独特の動きを作り上げたと語る。これまで、予告映像にもその姿は映し出されていたものの、謎に包まれ続けていた謎のモンスター“クリーパー”、ミッキーの前に突如として現れる彼らの目的とは?ミッキーの逆襲にどのように関わってくるのか、今後も目を離せない存在だ。『ミッキー17』本編映像<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月17日2025年2月21日にファッションブランド「Areeam(アリーム)」初のブランドムック『Disney ミッキー ショルダーバッグBOOK produced by Areeam』が発売されました。今回は、ミッキーマウスがぎゅっとバッグを抱きしめているようなデザインがキュートなショルダーバッグのサイズや仕様について徹底レビューします!『Disney ミッキー ショルダーバッグBOOK produced by Areeam』を徹底レビューミッキーのおててデザインがキュート。このデザインはアリームを代表する「ミッキーショルダーバッグ」と同じ♪「Areeam(アリーム)」は、ディズニー好きインフルエンサー・あいにゃんさんがプロデュースするアパレルブランドです。「好きが詰まったお洋服で心から輝ける自分に…」をコンセプトに、キュートなディズニーコレクションを展開しています。宝島社から発売された『Disney ミッキー ショルダーバッグBOOK produced by Areeam』のお値段は、税込4,389円です。それでは、早速みていきましょう♪■アリームの代表作「ミッキー ショルダーバッグ」をより使いやすくアレンジ!バッグの素材は綿とポリエステルの混紡。柔らかい手触りのコットンキャンバス調の生地です。ミルクのようなカラーで、このカラーはあいにゃんさんがこだわり抜いたカラーなんだそう!たしかによくあるコットンキャンバス生地のカラーとは一味違う印象です…!取り外し可能なショルダーストラップ付きで、ストラップとハンドルはブラックのレザー調の生地で高級感たっぷり。サイドから、ミッキーのおててが巻き付いているようなスナップボタンでついています。ミッキーがぎゅっとカバンを抱きしめているようなデザインがなんともキュート♪アリームの代表作である「ミッキー ショルダーバッグ」をキャンバス風素材で仕上げた、スペシャルなバッグなんです…!フロントにはポケット付きで、さりげなく「Areeam」の刺繍ロゴ入りなのもうれしいポイント。大人の遊び心が詰まった、キュートなショルダーバッグです。■【ミッキーのショルダーバッグ】ペットボトルが入って外&内ポケット付きで機能性もばっちり♪カチューシャを挟んでみました♪ ※カチューシャは付属しませんバッグのサイズは(約)縦22.5×横20×マチ7cm。550mlのペットボトルが入るサイズ感です。持ち手の長さは(約)25cmで、ハンドバッグとして持てる長さです。ショルダーストラップは長さ調整可能で、最長(約)130cm。長身の方も安心して使える長さです。外側にポケット付きで、スマホを入れるのにちょうど良いサイズ感。口にはファスナー付きで、安心して持てるのがGood♪内側には裏地付きで、オリジナルのバッグと同じミッキーの総柄の裏地なのがうれしいポイント!さらに内側にもポケット付きで小物が整理しやすく、使い勝手抜群。また、外側のミッキーのおててのモチーフとバッグの間にカチューシャなどが挟める仕様になっており、パークで一時的にカチューシャを外した時に便利です。■【アリームブランドムック】収納力をチェック!これだけのものが収納可能!今回はちょっとしたお出かけの際の荷物を入れてみたところ、以下のものが収納できました。・550mlのペットボトル・ポーチ・タオルハンカチ・ハンドクリーム・ミントタブレット・ミニ財布・ティッシュ・ミラー・モバイルバッテリー・イヤホンこれだけ入れてもまだ余裕があるほどで、見た目以上の収納力に感動!パークに遊びに行く際の荷物もしっかり収納できちゃいます。■おすすめコーディネートは?春のミニコーデに合わせてみました♪今回は、以下のコーディネートに合わせてみました。・チェックのロングワンピース(ハンドバッグとして)・モヘアニット×ワイドデニム(ショルダーバッグとして)・レイヤードトップス×プリーツミニスカート(ショルダーバッグとして)ハンドバッグとしても、ショルダーバッグとしても使える2WAY仕様なので、気分やコーディネート、シーンに合わせて使い分けられるのがうれしいポイント!2025年2月21日に発売された「Areeam(アリーム)」初のブランドムック『Disney ミッキー ショルダーバッグBOOK produced by Areeam』をご紹介しました。ミッキーがバッグをぎゅっと抱いているようなデザインがキュートなキャンバスショルダーバッグは、かわいいだけでなく軽量で機能性も抜群!普段使いはもちろん、パークに遊びに行くときにぜひ持っていきたい一品です。気になった方は、ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。文=Hanako Iguchi【ディズニー】バッグ、折りたたみ傘など良デザイン多数!春に買いたい新アイテム()earth music&ecologyの「ディズニー人気猫キャラアイテム」がさすがの神クオリティ♪()ディズニーデザインの「可愛すぎるジップロック」を発見!見つけたら即買い♪()
2025年03月16日稀代の映像作家ポン・ジュノが贈るアカデミー賞受賞後初となる最新作にして集大成『ミッキー17』。本作の主演にロバート・パティンソンを選んだ理由、起用の決め手となった3つの出演作についてポン・ジュノ監督が明かした。半地下を超えた《どん底》の使い捨てワーカー“ミッキー”の、権力者たちへの逆襲エンターテインメントといえる本作。全世界に先駆けて公開された韓国では公開4日間で観客動員数が100万人を突破、3月7日からは全米でも公開され、オープニング1位を記録。全米及び世界各国でのオープニングを合わせて、早くも世界興行収入が4,500万ドルを突破する快進撃を続けている(Box Office Mojo調べ)。■「彼はまったく別次元の俳優の俳優になった」今回、ポン・ジュノ監督が主人公ミッキーにロバート・パティンソンを起用した理由を明かす貴重なコメントが到着。マイルドな17号と辛辣な18号、2人のミッキーを演じられるのは彼しかいなかったことを語っている。ポン・ジュノ監督はロバート・パティンソンという俳優に注目し続けてきたと語り始める。「彼は『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2004)で知られるようになりましたが、私が彼を俳優として別の視点で見始めたのは、サフディ兄弟の『グッド・タイム』(2017)、そしてウィレム・デフォーと共演した『ライトハウス』(2019)の演技を観たときでした。この2作品で彼はまったく別次元の俳優になったと感じました」と、その演技に目を見張ったと明かす。共にアメリカではA24が配給した刺激に満ちた作品で、『グッド・タイム』では、知的障がいのある弟のために銀行強盗を目論むが失敗、逃亡者となる主人公ニックを鮮烈に演じた。ニューヨークを舞台に弟を救うために奮闘するその姿は、場面ごとに変わり、壮絶なまでの役作りで観客を魅了した。そして1890年代、ニューイングランドの孤島で2人の灯台守が激しく衝突し、狂気に苛まれていく様を全編モノクロで描いたロバート・エガース監督の『ライトハウス』では、ウィレム・デフォー演じるベテランにひたすら酷使される経験不足の若き灯台守になりきる怪演、その演技が世界の批評家から高く評価された作品だ。そして、ポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンの演技に心底惹きつけられた映画がある。「(2作品)と同じことが『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)でもいえます。象徴的なキャラクターを彼独自の新しい解釈で演じ切っていたんです」と監督。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』DC LOGO, BATMAN and all related characters and elements TM and (C) DC.「ミッキー17とミッキー18の両役を演じることで、彼の俳優としての野心を掻き立て、お互いに刺激を与え合えるだろうと感じました」と、何度も映画化されてきた「バットマン」ブルース・ウェインのキャラクターを全く異なるアプローチで作り上げたロバート・パティンソンこそミッキーを演じられる俳優だと確信したという。監督の彼への期待は、予想を超えるミッキーとなって目の前に現れた。「私は脚本を書くときには、キャラクターについてかなり詳細な描写を加えます。でも、どれだけ細かく描いても、それはあくまで紙の上の言葉にすぎません。俳優が実際にキャラクターに命を吹き込むことが重要なんです。ロバートは、自分の創造力を存分に発揮し、キャラクターに多くのニュアンスを加えてくれました。彼が持ち込んだアイデアの数々には、本当に驚かされました」と、アグレッシヴなロバート・パティンソンの俳優魂に敬意を表した。人生失敗だらけのミッキーが手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが…それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった!ブラック企業の“使い捨て”ワーカーとして搾取され続けて17号となったミッキーの前に、ある日、手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変する。つまり、ミッキーは2人になるのだ。まったくタイプの異なる2人のミッキーを見事に演じ分けたロバート・パティンソンの演技について。「特にミッキー18に関しては、私が想定していた枠をはるかに超え、新たな次元にまで引き上げてくれました。撮影中も、ロブは即興で面白いセリフやシーンを生み出し、作品に新しいエネルギーを吹き込んでくれました。本当に感謝しています」と語っている。最強タッグで贈る『ミッキー17』。マイルドな17号と辛辣な18号、2人になったミッキーの権力者たちへの逆襲は、見逃せない。『ミッキー17』は3月28日(金)より全国にて公開。4D/Dolby Cinema(R)/ScreenX/IMAX(R)同時公開(シネマカフェ編集部)■関連作品:グッド・タイム 2017年11月3日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2017 Hercules Film Investments, SARLライトハウス 2021年7月9日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2019 A24 Films LLC. All Rights Reserved.THE BATMAN -ザ・バットマン- 2022年3月11日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.ミッキー17 2025年3月28⽇より全国にて公開© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月16日次々と死んでは生き返らされる。究極の“死にゲー”『ミッキー17』の設定が圧倒的に新しい! PR『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。本作は何度も“死んでは生き返らされる”過酷な任務についてしまった主人公の逆襲を描くエンターテイメント作品で、その設定がとにかく面白く、観る者の想像力をかき立て、予想外の方向に物語が進んでいく。大ヒットを記録している韓国に続き、ついに全米でも公開を迎え、世界中の映画館を席巻しているが、ワクワクして最後には驚きと爽快感が待つ『ミッキー17』の世界を紹介する!導入 ()第1回 ()第2回 (あ)第3回 ()第4回 ()第5回 ()死んでも“新しい自分”はプリンターから出てくる!人生失敗だらけのダメダメ男、ミッキーはある事情から追い詰められ、“何度も生まれ変わることができる夢の仕事”につく。しかし、それは過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返らされる仕事だった。彼が投入されるのは、未開の地での危険きわまりない作業や、人類が生息できるかわからない場所に実験台として放り込まれる仕事など“ブラック度数マックス”の任務ばかり。しかし、仮に命を落としてしまったとしても新しい自分がプリントアウトされ、即座に記憶をコピー。新しい自分の完成だ!ミッキーは過去に自分が何度も死んでいることをちゃんと覚えており、この物語は同じ時間を繰り返す“ループもの”ではない。ミッキーがいるのは危険、過酷なことが続く“ブラックすぎる”の職場で、死んでは生き返らされ続ける“死にゲー”をひたすら繰り返している。私たちはゲームなどを通じて何度も敵に負けたり穴に落ちたりして死んでしまう経験を擬似的にしている。ゲームオーバーになってもすぐにコンティニューしてゲーム再開。でも、そのゲームのキャラクターが人間だとしたら?さらにいうなら自分だとしたら?本作はこれまでゲームやアニメーションなどで繰り返し描かれ、体験してきた“死んでは生き返る”をさらに推し進めた斬新すぎる設定になっている。この“知っているはずなのに、圧倒的に新しく感じる”映画体験こそ、ポン・ジュノ監督の最新作であり、集大成との呼び声が高い本作の見どころのひとつだ。大事件!“自分”がふたりいる!?そんな“死にゲー”を繰り返すミッキーに事件が起こる。17番目のミッキーがある任務で極めて危険な状況から生還すると、なぜか自分は死んだことになっていて、18番目のミッキーが出現したのだ。ここにはふたりのミッキーがいる。この状況はもちろん御法度。彼らは死んだらプリントされる《使い捨てワーカー》だが、同時に生存はしてはいけない。混乱するミッキー17と、なぜか動じないミッキー18。このふたりの出会いが物語を大きく動かしていくが、ここでも巧みな設定が映画を魅力的なものにしている。ミッキー17の前に、新しいコピーのミッキー18が出現するが、彼らは“同一人物”ではない。もちろん彼らは同じ顔をしている。背格好もまったく同じ。しかし、その性格はかなり違う。出来事に対するリアクションも、異性に対する態度も違う。なぜだ?ミッキーは“コピー”されているのではないのか?いや、そもそも自分の性格は“ひとつ”なのか?映画では主演のロバート・パティンソンがミッキー17と18を巧みに演じ分け、複製されているが完全に同じではない、同一の顔と身体をもつ“ふたりの人物”を見事に演じている。ミッキーとミッキー2は同じだったんだろうか?映画が終わってもあれこれ想像してしまう設定だ。どうやって反撃する?前代未聞の逆襲劇ミッキー17にとって、ミッキー18の出現はピンチで、同時に大きな転機でもあった。どん底で使い捨てられ、過酷な労働を繰り返し繰り返し強要される現在の環境を抜け出すべく、ミッキーは反撃を開始する。通常の映画であれば、ミッキー17がブラック企業のボスを鉄拳で制裁するか、彼らの不正を暴いたりして問題を解決するだろう。しかし、本作は観客を驚かせ、そして熱狂させ続けてきたポン・ジュノ監督作品だ。ありきたりな設定や展開で終わるわけがない。ミッキー17は、未知の生命体が生息する惑星で、アッと驚く方法で味方を見つけ出し、逆襲を開始する。そのやり方は公開前のため詳しくは書けないが、とにかく斬新で痛快。大ヒット作『パラサイト半地下の家族』のクライマックスで、観客の誰もが予想もしなかった展開に息をのんだが、本作ではあの驚きを軽々と上回るサプライズ&逆襲劇が描かれる。キャラクターの感情の動きの面白さや、笑えるシーンも楽しめる映画だが、本作はまず何よりも設定が新しく魅力的。映画の冒頭部分を少し観ただけで「こんな映画、観たことない!」と前のめりになるはずだ。『ミッキー17』3月28日(金) 公開mickey17.jp()(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights導入 ()第1回 ()第2回 (あ)第3回 ()第4回 ()第5回 ().spNews__sns {padding: 0 24px;margin-top: 16px;height: 30px;}.spNews__pr {padding: 0 24px;margin-top: 24px;}.spNews__pr__button,.spNews__sns__button a {padding: 5px 6px;color: #A6A6A6;border: 1px solid #A6A6A6;width: 10%;font-size: 1.2rem;} .spNews__link {margin-top: 16px;padding: 0 20px;}.spNews__link__btn {width: 48%;min-height:42px;display: inline-block;vertical-align: top;margin: 0px calc(1% - 1px);border: 1px solid rgb(0, 112, 192);border-radius: 5px;background-color: rgb(0, 112, 192);box-sizing: border-box;} .spNews__link__btn p{border-radius: 5px;}.spNews__column {padding: 0 24px;} .spNews__column * {padding-right: 0;} .spNews__column .spNews__link__btn {width: 100%;}.spNews__column:after,.col:after {content: "";display: table;clear: both;} .col {display: block;float: left;width: 100%;}.span_1 { width: 8.33333333333%; }.span_2 { width: 16.6666666667%; }.span_3 { width: 25%; }.span_4 { width: 33.3333333333%; }.span_5 { width: 41.6666666667%; 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2025年03月14日3月26日(水) に開催される映画『ミッキー17』ジャパンプレミアに登壇するスペシャルゲストが発表された。ポン・ジュノ監督最新作となる『ミッキー17』は、使い捨てワーカーの主人公“ミッキー”による、権力者たちへの逆襲エンターテイメント。全世界に先駆けて公開された韓国では公開からわずか4日間で観客動員数が100万人を突破、3月7日からは全米でも公開され、オープニング1位を記録。全米および世界各国でのオープニングを合わせて、早くも世界興行収入が4,500万ドルを突破している(Box Office Mojo調べ)。このたびスペシャルゲストとして、ポン・ジュノ監督のファンだという町田啓太と、“世界のトニー”の異名を持つお笑いタレント、とにかく明るい安村の登壇が決定。ふたりは5年ぶりの来日となるポン・ジュノ監督を迎える。また、ふたりのミッキーがサバイバルバトルを繰り広げる本編映像も公開された。“使い捨てワーカー”となったミッキーは、ブラック企業のどん底で、ありとあらゆる方法で搾取され、死んでは生き返らせ続けられる日々を送っていた。何度も死に続けてついに17号となったミッキーの前に、ある日手違いで自分のコピーである18号が現れ、事態は一変。使い捨てワーカーが同時にふたり存在することは許されないため、ふたりのミッキーは互いのサバイバルを懸けたバトルを繰り広げることになる。映像はミッキー17号を見下ろす18号のアップで始まる。首を締め付けられる17号はやっとのことで「まあね」と応じるが、すでに死を経験済みの18号は気にするなとばかりに「何度も死んで今更怖いのか?これまでは死んでもすぐにまた生まれてきた。そうだろ?」と畳みかける。すると、「自分が生き続ける感じだった」と生き返る前提での死を迎えていたことに気づいた17号は、「でも今度は……、一度死んだら……、それで俺はおしまいだ。生き続けるのは、お前……、分かるか?」と、「死」の意味を厳格に受け止める。すると首を絞めていた手から力を抜いた18号は態度を変えて「おまえが嫌いだ。卑屈なクズめ」と睨みつける。すんでの所で窮地を逃れた17号が「俺は、お前だ」と指を指す。神妙な顔つきになった18号は「おまえとは違う。同じ生き方はしない」と17号の胸ぐらを掴み、溶鉱炉に突き落とそうとするのだが……。映画『ミッキー17』本編映像<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月13日俳優の成河が、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の新作映画『ミッキー17』の日本語版で主人公ミッキーの声を演じている。長年にわたってポン・ジュノ作品を愛してきた彼は、本作を演じる上で “ポン・ジュノ作品らしさ”を損なうことなく演じることを心がけたようだ。『ミッキー17』(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.本作で成河が声を演じた主人公ミッキーは、何度死んでも生き返る使い捨てワーカー。ある日、17番目のミッキー17の前に、18番目のミッキー18が出現したことから、ふたりはこの状況を抜け出すべく逆襲を開始する。成河は日本を代表する舞台俳優のひとりで、映像の世界でも活躍している。本作は厳正なオーディションによって役が決まったそうで、その段階からミッキー17と18に近づいていったようだ。「オーディションを受けさせていただく中で監督さんからいろいろな提案をしていただきました。舞台ですと稽古をしながら考えていくわけですけど、映像や声のお仕事は瞬発力の世界なので、監督さんのイメージしているものにパッと近づくことができるかが大事になります。僕はあまり“役づくり”という言葉を使うことはしないのですが、今回はオーディションの段階で監督さんから厳密に指示をいただけたので、その段階でスッと役に入っていくことができました」舞台ではその空間を掌握するかのようなダイナミックな演技が魅力の成河。その集中力、繊細さ、大胆さは現代の演劇界でトップクラスの実力を誇るが、声だけの演技は「中華料理と和食ぐらい違うもの」と笑う。「使う鍋も違うし、料理も違う。でも、どっちも食べることに関しては大好き、という感じですね(笑)。舞台では最終的には自分の演技がすべてになってしまう。だからこそ演出家の方と信頼関係を築くために稽古が必要になるのですが、映像や声の仕事は、出来上がったものを見てくださる監督の判断がある意味すべてになります。だから自分の“こだわり”に囚われすぎないことが大事。映像や声の仕事は多くはないですが、すごく好きです」その上、本作はずっと好きで観てきたポン・ジュノ監督の新作だ。「そうなんですよ!僕はポン・ジュノさんの『殺人の追憶』を学生時代からバイブルのようにずっと観てきましたから、今回のオーディションは本当にうれしかったですね。本作もポン・ジュノ的な世界がちゃんと描かれているのに、ハリウッド映画的な爽快感もある。とても不思議で、本当に見事な映画でした」成河は、ポン・ジュノ監督にしか描けない世界をこう分析する。「ポン・ジュノさんの作品は、すごく壮大な話をしているときにも、すごく小さくて“些細なこと”を大事にする。そのことでちょっと笑っちゃいそうになったり、人間のちっぽけさを感じたりするんです。物語に没入させようとしたかと思えば、フッとドライな目線になったりもする。その手つきがポン・ジュノさんなんでしょうね。この映画でも、死んでもまた新しい自分がプリンターから出てくるわけですから、笑えるんですけど、同時にすごく恐ろしい話でもある。この映画ではどちらか一方に振ることなく、常に居心地の良いような、恐ろしいような場所を行き来する。『パラサイト…』もそうでしたよね。考え方によってはとても社会的で真面目な題材を扱っているのに、どこか笑ってしまったり、あっちこっちに振り回される感覚があるんです」シリアスなドラマも、クスッと笑える要素も、ダークコメディの恐ろしさも同居する『ミッキー17』。日本語版でもその“絶妙なバランス”はしっかりと保たれている。「ロバート・パティンソンさんがどうやって演じられたのか、聞いてみたくなります。題材との距離感をちゃんと取りながら、没頭する場面もあれば、ドライに演じている場面もある。声を演じる上では監督の指示を受けながら、ほんの小さな加減ですよね。小さじスプーン1/2を1/3にするぐらいの細かいさじ加減をしていきました。舞台ではここまでの繊細さは扱わないので、そこは声の仕事の面白さでしたね」取材・文:中谷祐介(ぴあ編集部)撮影:源賀津己<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2025年03月13日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。本作は何度も“死んでは生き返らされる”過酷な任務についてしまった主人公の逆襲を描くエンターテイメント作品で、その設定がとにかく面白い。人生失敗だらけのダメダメ男、ミッキーはある事情から追い詰められ、“何度も生まれ変わることができる夢の仕事”につく。しかし、それは過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返らされる仕事だった。彼が投入されるのは、未開の地での危険きわまりない作業や、人類が生息できるかわからない場所に実験台として放り込まれる仕事など“ブラック度数マックス”の任務ばかり。しかし、仮に命を落としてしまったとしても新しい自分がプリントアウトされ、即座に記憶をコピー。新しい自分の完成だ!ミッキーは過去に自分が何度も死んでいることをちゃんと覚えており、この物語は同じ時間・空間を繰り返す“ループもの”ではない。ミッキーがいるのは危険で過酷なことが続く“ブラックすぎる”の職場で、死んでは生き返らされ続ける“死にゲー”をひたすら繰り返している。私たちはゲームなどを通じて何度も敵に負けたり穴に落ちたりして死んでしまう経験を擬似的にしている。ゲームオーバーになってもすぐにコンティニューしてゲーム再開。でも、そのゲームのキャラクターが人間だとしたら?さらにいうなら自分だとしたら?本作はこれまでゲームやアニメーションなどで繰り返し描かれ、体験してきた“死んでは生き返る”をさらに推し進めた斬新すぎる設定になっている。この“知っているはずなのに、圧倒的に新しく感じる”映画体験こそ、ポン・ジュノ監督の最新作であり、集大成との呼び声も高い本作の見どころのひとつだ。『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月11日ポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』の日本語吹替版を担当する声優陣が発表された。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。厳正なオーディションを経てロバート・パティンソンが演じる主人公ミッキーの声を担当するのは、舞台を中心に活躍する実力派俳優の成河(そんは)。自身が選ばれた時の気持ちを、「ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加出来るなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。ふたりの異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした」と、夢のような仕事だったと振り返っている。ブラック企業のトップ・マーシャルとその妻・イルファ役は、実の夫妻である山路和弘と朴璐美が務めるユニークなキャスティングに。ミッキーが最も頼りにするソウルメイトのナーシャに田村睦心、ミッキーの友人ながら彼に言い寄るカイを内田真礼と、日本アニメ界で大活躍するふたりを抜擢。また、人気YouTuberでもあり声優の中村悠一が、ひと癖ありげなミッキーの友人・ティモを担当するほか、花澤香菜がブラック企業の研究員のドロシーを演じる。併せて、各キャスト陣によるポン・ジュノ監督作品の魅力についてのコメントも到着。成河は「一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテインメントとして昇華させる所だと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います」と力説。山路は「ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクターたちに圧倒される」、朴は「深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます」とそれぞれ、ポン・ジュノ監督が創り出す世界観、キャラクターたちとその中に込められる現代社会にも通ずるメッセージが魅力であると語っている。さらに、自らが演じたキャラクターたちの注目ポイントを語るコメントも公開された。<日本語吹替版声優陣 コメント全文>■成河:ミッキー役(ロバート・パティンソン)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:ポン・ジュノ監督のハリウッド作品で吹替えに参加出来るなんてまるで夢のようで、選ばれた時は信じられない気持ちというか、現実感がなかったです。そしていざ吹替えに入っても今度は大変さが勝り、実は終わった今でも現実感がありません。ふたりの異なる人格を持つミッキーの演じ分けはとにかく大変でした。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:一番の魅力はやはり、人間のダークな部分を過剰なまでに描きながらそれをエンターテインメントとして昇華させる所だと思います。あとは、登場人物全員に細かい癖があって、一見すると酷いシーンでも、愚かさの裏にある人間の愛らしさのようなものを常に失わないというのも魅力だと思います。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:ミッキーはいわゆる負け組、最下層の人物としてスタートします。怠け者で受動的で、抑圧や搾取も無思考のまま受け入れます。そんなミッキーが、自分と異なる階級の人間と出会い、さらにもうひとりのミッキーが持つ「怒り」と出会い、少しずつ、世界との距離の取り方を見つけていきます。そんな彼の小さな成長にご注目下さい。■山路和弘:マーシャル役(マーク・ラファロ)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:昔々若い頃、心身共に疲れのピークのある日。道を歩いていると、橋の向こうから、とても元気そうな自分がやって来るのを見た事がある。見つからない様に電柱の陰に隠れた。私が少し離脱系の所為だったのだが……。それを思い出した。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:ポン・ジュノ監督のテンポの良さと、コミカルにして、ゾクっとくるような演出、ユニークなキャラクターたちに圧倒される。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:私が担当した「マーシャル」。マーク・ラファロの独特の眠り眼(マナコ)が大好物の私は、あの目を真似て声を当てていた。そこの処気付いていただければ……いや、いくら何でも気付けんわな。■朴璐美:イルファ役(トニ・コレット)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:イルファは感情の起伏が少なく、一見無感情に見えますが、その内面には葛藤や強い意志が隠れています。そういった微妙なニュアンスを表現するのに苦労をしました。また、トニ・コレット自身の独特な声のトーンや演技スタイルも吹き替えをする点で難しかったところです。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:深い社会的メッセージと、それを支える圧倒的な映像美、そして緻密に構築されたキャラクターたちだと思います。ストーリーが進行するにつれてどんどんと引き込まれていき、視覚的にも感情的にも良い意味で強烈な印象を受けます。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:イルファは、ブラック企業トップのマーシャルの妻です。クローン労働者たちに過酷な任務を課す立場にあり、彼らを使い捨ての存在として扱います。彼女の冷徹な態度が、作品のテーマである階級格差や労働搾取を象徴していて、その存在が物語に強い印象を与えているところは注目ポイントです。■中村悠一:ティモ役(スティーブン・ユァン)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:役柄がなかなか掴みどころのないキャラクターをしていました。シリアスさとコミカルさを両立させる必要もあったため、色々なパターンを想像して挑戦させていただきました。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:真面目な、ドラマ性の強いシリアスな雰囲気から、良いところで観ている側の気を抜いてくれる、緩急の付け方が非常に素晴らしい作品を作られる方と思っています。本作にもそんなシーンが沢山あり、どんどんと引き込まれました。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:利己的ですがどこか憎めない人物。最後まで観ていただいた時、やはりそうだよね!と納得の行くポジションと感じます。ご覧いただく皆様の目から、是非彼を評価してみて下さい!■田村睦心:ナーシャ役(ナオミ・アッキー)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:不思議な作品だったので理解するのに少し時間がかかりました。ものすごく大変な状況のはずなのですが、役が思いの外、前向きで知的かつパワータイプだったので面白かったです。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:今回の作品に限ってなのかもしれませんが、嫌なことや嫌な奴でもどこかチャーミングに描かれているところが印象的でした。いろいろな人の立場に立って観られる可能性を感じました。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:主人公の事を大切に思っているキャラクターなので、とてもつらい気持ちになったり、絶対に守るぞ!という気持ちになったり、感情を揺さぶられつつ吹き替えさせていただきました。大切な人がこんな職業だったら辛すぎる。でもそこに絶望せずに前向きに過ごしている彼女が強くてすごいです。未来にこんな技術ができたとしても、この映画を思い出してほしいなと思います!■内田真礼:カイ役(アナマリア・バルトロメイ)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:アフレコは楽しみながら、取り組ませていただきました!!Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:日常の会話の中に、ぽんと不思議なメッセージが置かれていたり、隠れていたり、ドキッとさせられる演出の数々に、心を鷲掴みにされます。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:ミッキーとともに働いている友人のひとりです。彼女が見た景色は壮絶なものだと感じました。吹き替え版も、ぜひお楽しみください!■花澤香菜:ドロシー役(パッツィ・フェラン)Q:今回の吹き替えで新たにチャレンジ(ご苦労)されたことはありますか?A:彼女のミッキーに対する研究者としての言動が、客観的には残酷に見える時もあるのですが、本当は母性のような愛情をもって接していることを意識して演じました。Q:『パラサイト 半地下の家族』など、一度観たら忘れない、不思議な強い印象が残るポン・ジュノ監督作品ですが、一番の魅力はどのようなところだと思いますか?A:無かったことにしてはいけない、人の苦しみを、過激で魅力的な作品を通して私たちに見せつけてくれるところだと思います。観劇後は、見てはいけないものを見てしまったような、でも決して忘れてはいけないことを教えてもらえたような気がして、ドキドキしてしまいます。Q:階級格差や労働搾取が描かれる『ミッキー17』ですが、劇場公開を楽しみしているファンに向けて、吹替をご担当されたキャラクターの階級(立ち位置)と注目ポイントを教えてください。A:他人事とは思えないとんでもなく恐ろしい世界の中で、彼女は癒しの存在になってくれると思います。注目ポイントはある生き物の鳴き真似です……難しかったです(笑)。そして、ミッキーの語りの明るさと物語のコントラストでぐちゃぐちゃになる感情をぜひ堪能していただきたいです。<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月10日3月7日から9日にかけての週末、北米のボックスオフィスで首位を獲得したのは、ポン・ジュノ監督の『ミッキー17』だった。だが、製作費1億1,800万ドルに対し、1,900万ドルの北米デビューは期待外れ。2位は『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。3位は公開2週目のスリラー『Last Breath』、4位はホラー映画『The Monkey』、5位は『パディントン消えた黄金卿の秘密』だった。オスカー作品賞を受賞した『ANORA アノーラ』は公開スクリーン数を拡大し、7位に浮上した。次の週末は、ジャック・クエイド主演のコメディスリラー『Mr.ノボカイン』が公開される。文=猿渡由紀『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月10日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。本作は何度も“死んでは生き返る”任務についてしまった主人公の“どん底”からの逆襲を描くエンターテイメント作品だ。主人公ミッキー(ロバート・パティンソン)は、とにかくダメダメで内気な男で、凶暴なわけでも悪党でもないが、ちょっとしたことをきっかけに追い詰められ、とにかく運がなくて、人生失敗だらけ。そこで得たのが“何度も生まれ変わる夢の仕事”だ。しかし、それは過酷な環境にまるで実験のように放り込まれ、死んではまた生き返ることを繰り返す仕事だった。どん底で死んでは生き返る“死にゲー”状態の日々をおくる17番目のミッキーの前に、なんと18番目のミッキーが出現し事態は一変。“ふたりのミッキー”は人生を取り戻すために逆襲を開始する。本作はポン・ジュノ監督の最高傑作だ。ポン・ジュノ作品といえば、思わず笑ってしまうブラック・コメディの面白さ、深読みできる&奥行きのあるストーリーが魅力だが、そのどちらもが最高レベルで展開される。「パラサイト」は“半地下”がキーワードだったが、本作は何と“どん底”!未開の地で、一瞬で死んでしまうような環境に放置される主人公と、労働者を使い捨ててはなぜか演説だけが大声で長い超ブラック企業のリーダーたち(マーク・ラファロとトニ・コレット)。エンタメ作品なのに現代社会の一面を見ているような、人類が歴史の中で繰り返してきた光景を眺めているような“深い”設定だ。本作ではそれを緊迫のアクション、上下の格差構造を意識させる映像、笑い、予想外のドラマ運びを駆使して“主人公の逆襲劇”として描いていく。笑えて、痛快で、共感できて、観終わってもスカッと深い余韻が残る。『パラサイト』で感じたあの感覚をさらに上回る1作だ。『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月05日ポン・ジュノ監督5年ぶりの来日が発表され、最新作『ミッキー17』のジャパンプレミアが開催されることが決定した。本作は、エドワード・アシュトンによる小説『ミッキー7』を原作にしたサスペンス・エンターテインメントで、主人公は人生失敗だらけの男“ミッキー”。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが……。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては、何度も生き返るループへの入り口だった。本作で、ロンドン、ベルリン、パリ、ソウルとワールドツアーを続けてきたポン・ジュノ監督。併せて来日に向けた、監督からのスペシャルメッセージ映像も公開された。映像は、「こんにちは 『ミッキー17』監督のポン・ジュノです」という挨拶で始まり、続いて雪原で落下事故に見舞われたミッキーに、ひと癖ありげな友だちのティモが「死ぬってどんな気分だ」と声をかける本編シーンが流れる。ポン・ジュノ監督が「ジャパンプレミアに参加することが決定しました」と続けると、ふたりのミッキーが現れて興奮するナーシャ(ナオミ・アッキー)の本編映像と共に、「日本の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございます」というコメントで締めくくられる。『ミッキー17』メイキングカット5年ぶりの来日を前に取材に応じたポン・ジュノ監督は、「日本でやりたいことは沢山あります。日本食……、まずはとんこつラーメンが食べたいですね。また東京には小さいけれどユニークで素敵なジャズバー、実力のあるミュージシャンの生演奏が聴けるバーがたくさんがありますよね。何カ所か行きたいところがあります」と、日本のソウルフード、ラーメンのこととお気に入りのスポットに出かけたいとコメント。また、「日本には阪本順治監督や李相日監督など親しい監督がたくさんいますので、日本の監督たちにもお会いしたいですね」と、映画監督と再会できることも楽しみにしていた。そして、日本のファンに向けて「最近はネットや配信の時代だと言われていますが、やはり映画は映画館で観てこそ。公開を指折り数えながら期待に胸を膨らませて映画館に行って、大勢の人たちと一緒に大きなスクリーンで映画を観ながら興奮、面白さ、感動を味わう、そのプロセスには根源的な力があると思います。今回、日本の観客の皆さんにも『ミッキー17』に期待していただきたいですし、ぜひ映画館に足を運んでご覧いただければ嬉しいです」と、映画館の大画面で鑑賞してこそ特別な体験が味わえる『ミッキー17』に期待してほしいと言葉を結んでいる。ポン・ジュノ監督スペシャルメッセージ<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開公式サイト: Warner Bros. Ent. All Rights
2025年03月04日『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の新作映画『ミッキー17』に英国人俳優のナオミ・アッキーが出演している。本作で彼女は主人公ミッキーと行動を共にするナーシャを演じ、ロバート・パティンソンらと共演した。本作の主人公ミッキーは何度死んでも生き返る使い捨てワーカー。ある日、17番目のミッキー17の前に、18番目のミッキー18が出現したことから、ふたりはこの状況を抜け出すべく逆襲を開始する。アッキーは『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』などに出演する人気俳優。チャニング・テイタムが出演したスリラー『ブリンク・トゥワイス』でも主演を務めた。アッキーはナーシャの自由なところを愛していると語る。「考え方においても、肉体面においても自由。自分のことも、他人のことも、批判しない。それに彼女はいつも自分の感情を正直に表に出します。彼女は常に自信を持っていて、私はそこを表現したかった。その自信は肉体的な強さから来るものだと思ったので、撮影前も撮影中も、アクションのトレーニングをたっぷりやりました。スタントをしっかりこなせるようにする目的ももちろんあったのですが、スタントがないシーンでも、ナーシャにはその強さがあるのだと見せるためです」劇中のナーシャはミッキーと行動を共にし、物語に深く関わる重要な役どころだ。劇中ではロバート・パティンソンがミッキー17と18をひとりで演じ分けており、アッキーは“ふたりのミッキー”を相手に演技することになった。「ミッキーがふたりいるシーンでは、ロブ(・パティンソン)ともうひとりの俳優が必ず用意されていました。その人の顔を、後にロブに変えるんです。なので、私はいつもふたりを相手に演技をすることができました。彼らに交代してもらって、もう一度同じシーンをやる必要がありましたが、かなりスムーズにできました。もうひとりの俳優はサムという名前なのですが、彼はロブの演技を真似できるよう、とても努力していました。おかげで彼の動きは、本当にロブみたいで。しかも彼はミッキー17と18、両方を演じていて、本当にすごかった。セリフもロブとまったく同じように言っていました」そんな複雑なプロセスがスムーズに進んだのは、これまで数多くの複雑な撮影を経験してきたポン・ジュノ監督がいたからだろう。「彼は夢のような監督です。まず、彼の現場は楽しい。それは必ずしも普通のことではない。とりわけ、予算の大きい映画の現場では、やらなければいけないことがたくさんあって、プレッシャーもありますから。でも、ポン・ジュノ監督はそれをやってみせるんです。現場に来る多くの人たちは、みんな本当に楽しそうでした。文句を言う人はいなくて、誰もが満足していました。みんなが自分は大切にされている、自分がやっていることは大切なのだと感じていました。まさに夢のような撮影現場ですよね。撮影時間はすごく長かったけど、みんながそこにいたいからいたんです。それはまさにこの映画が伝えるメッセージと重なります。どのチームに属している人も、自分には価値があると感じるようでなければいけないのです。ポン・ジュノ監督が意識してそれをやっているのかどうかは分かりません。彼のオーラが自然にそれを生み出しているのかもしれない。私自身は参加できなかったんですが、撮影がすべて終わったときの打ち上げパーティーでも、クルーたちが“この経験はすばらしかった”と話していたそうです。今作にかかわった人に“またこの監督と仕事をしたいか?”と聞いたら、全員がイエスと言うはずですよ」そこにいる人全員に価値がある。役割がある。それは“使い捨てワーカー”を主人公にした本作を描く上で極めて重要なことだったようだ。「この映画が語るのは、世の中が作り上げた階級のどこに所属するにしろ、使い捨てにしてもいい人間はいないんだということです。この世界はみんなで分かち合うべきもの。この映画はそのメッセージを強烈に伝えてくれる。そこを大切にすれば、今私たちが生きる社会、あるいは今後私たちが作っていく社会は、今よりずっと良いものになります。この映画は、ミッキーの体験を通じて、誰の命もおろそかにしてはいけないんだと語っています。私たちが求めるところにむかうためには、“全員”が必要なのです。どの人にも居場所があり、どの人の価値もおろそかにしてはいけないのです」<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年02月28日『オクジャ/okja』『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の最新作『ミッキー17』が3月28日(金) から公開になる。本作は何度も“死んでは生き返る”任務についてしまった主人公の逆襲を描くエンターテイメント作品。『ライトハウス』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』など近年、意欲的なプロジェクトに数多く取り組んでいるロバート・パティンソンが主演を務めた。監督は語る。「この映画では、ある時期に起きた特定のこと、あるいは私たちがニュースで毎日見る特定の問題ではなく、歴史の中で繰り返し起きてきたことに焦点を当てたつもりです」本作の主人公ミッキーは、とにかく運のない男、凶暴なわけでも圧倒的な悪党でもないが、ちょっとした悪さをしたことをきっかけに追い詰められ、地球から逃亡。そこで得たのが“何度も生まれ変わる夢の仕事”だ。しかし、それは過酷な環境に放り込まれては死んではまた生き返る仕事だった。さらにどん底に落ちたと思った17番目のミッキーの前に、なんと18番目のミッキーが出現。彼は人生を取り戻すために逆襲を開始する。原作は米作家エドワード・アシュトンの小説『ミッキー7』。ワーナー・ブラザース映画と、デデ・ガードナー、ブラッド・ピットらが率いる制作会社プランBから監督のもとにプロジェクトが持ち込まれたという。「最初に要約を読んだ時から、ミッキーのキャラクターに強く惹かれました。彼を通じて現代の若者、現代の労働者階級を描けると思ったからです。原作のミッキーはもっとインテリで、歴史学者という設定でしたが、現代の若者、ワーキングクラスの人たちがもっと共感しやすいキャラクターにできると思いました。なにせ、彼の仕事は、毎日死ぬことなのですからね。そのこと自体、すごく興味深いです」これまでもポン・ジュノ監督は繰り返し、社会の片隅で光を当てられていない人物、何の支援もないままの人たち、苦しんでいるのに無視されている人たちを描き続けてきた。そして『オクジャ/okja』ではその視線が人間だけでなく動物たちにも及んでいる。「この映画では、ある時期に起きた特定のこと、あるいは私たちがニュースで毎日見る特定の問題ではなく、歴史の中で繰り返し起きてきたことに焦点を当てたつもりです。『グエムルー漢江の怪物―』では、政府から何の手助けもしてもらえない家族を描きました。『スノーピアサー』でも、やはり力を持たない階層の人たちを描きました。この映画のミッキーのジャーニーにも、そこに通じるものがあります。ミッキーも権力を持ちません。彼には何の権限もありません。私は“なぜ?”と問いかけます。なぜ私たちは、力のない階層の人たちを目にし続けているのか。私たちはしょっちゅう未来や、テクノロジーの進化について語ります。社会は前進しているはず。なのに、どうしてここは向上しないのでしょう? この物語はそこを探索すると思います」私たちの社会や歴史、日々の暮らしに確実に存在する深刻な問題に目を向ける。ポン・ジュノ作品はそんなシリアスな題材を一級のエンターテイメントと完全に並行して描いてしまうところに魅力がある。本作もロバート・パティンソンが“使い捨て”のミッキーに扮し、場面によってはミッキー17とミッキー18を演じ分け、観客をスクリーンに釘付けにする冒険を繰り広げる。「僕はポン・ジュノ監督の作品の大ファンでした」とパティンソンは語る。「『殺人の追憶』を観たのは随分前ですが、あの映画はずっと心に残ってきました。あの映画の役者たちの演技はすばらしかったです。優れた演技が出てくる映画を観ると、その監督と仕事をしたいと、僕はいつも思うのです。その人と仕事をしたら、僕にもそのレベルの演技ができるのではないかと思うから(笑)。それに、彼はフィジカルなコメディをやるのがとてもうまいです。僕はあまりそういうのをやったことがなかったですし。そんなところへこの脚本が現れて“こんなものはこれまで読んだことがない”と思いました。これはすばらしいプロジェクトになると、僕はすごく興奮しました」次から次へと新しい展開と笑いが起こる中、ミッキーは逆襲に向けて行動する。パティソンは「この映画でミッキーが一番嫌う質問は“死ぬとはどういう感じなのか?”です」と語るも、こう考察する。「ほとんど死にかかって生き返った人には“すごく神秘的な経験をした”と言う人もいれば、“何も起きなかった”と言う人もいます。そんな人を見ると“どんな体験だった?”と聞きたがりますが、それは説明できないことなのではないでしょうか。“生まれる前はどうだった?”と聞かれるのと同じ。それをみんなから常に聞かれるのだとしたら、すごく奇妙な感じがするでしょうね。僕自身はというと、命に関してはすごくシンプルな考えを持っています。文字どおり、朝起きたら何が起きるのか? それだけです」<作品情報>『ミッキー17』3月28日(金) 公開(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights
2025年02月26日