砂漠の国・イエメンで、「鮭釣りをしたい」という大富豪の一言をきっかけに立ち上がった無謀なプロジェクトを描く『砂漠でサーモン・フィッシング』。本作でこの無理難題の先導者として選ばれたのは、ジョーンズ博士。この主人公を演じたユアン・マクレガーが、本作でこれまでに見せたことのない“中年男”としての魅力を放っているようだ。大富豪の思いつきで生まれた、バカげた仕事を依頼された水産学者・ジョーンズ博士。イエメンで鮭釣りなど「不可能」と一蹴するが、英国外務省も中東との緊張緩和のために支援を決定。首相まで巻き込み、荒唐無稽な企画は立派な国家プロジェクトに急展開していくが──。ユアン・マクレガーと言えば、言わずと知れた青春映画『トレインスポッティング』を始め、『スター・ウォーズ』シリーズのジェダイ役、巨匠ロマン・ポランスキー監督のサスペンス作『ゴーストライター』、ジム・キャリーと共演した『フィリップ、きみを愛してる!』などなどジャンルに囚われることなく、演じてきた役柄は多岐にわたり、その奢ることのないイケメンぶりと高い演技力で多くの女性ファンの支持を得てきた。しかし!本作で見せるのは、これまでにない“中年男”という役柄。年の頃も現在41歳と、ユアン自身、ミドルエイジなわけだが、本作で演じているのはスマートに微笑みを称えたナイスミドルではなく、あくまでも中年の“オジサン”なのだ。演じるのは、無理難題を持ちかけられたサエない水産学者・ジョーンズ博士。釣りだけを生きがいにする堅物学者だ。原作「イエメンで鮭釣りを」(白水社刊)では、主人公・ジョーンズは壮年期という設定だったこともあり、ユアンを配役とするのに原作ファンからは「若すぎるのでは?」という意見もちらほら…。しかし、本作を観ればそんな意見など一蹴されるほどの見事な“中年”ぶりを発揮している。そんな堅物のジョーンズをやり込める、エミリー・ブラント扮するバリバリのキャリアウーマン・ハリエットとの掛け合いでは、クスリと笑いつつも、ジョーンズが何だかちょっぴり可哀想に思えてきたりも。この役を演じたことについてユアンは、「これは、信じることについての物語だ。ジョーンズは、最初は何も信じない男だったが、シャイフ(大富豪)とハリエットとの出会いを通して人生を取り戻すんだ。そして、鮭がイエメンの川を上ってくることさえも信じ始める。彼の変化は素晴らしくて、それを演じられたのは俳優冥利に尽きるよ」と語っている。“中年”のちょっと頑固で、少し疲れていて、強がっているのに実際には強がり切れてない姿に、なんだか可愛くて胸キュンしてしまう女子は少なくないはず。そんなダサかわいいユアンの魅力にぜひ注目してみて。『砂漠でサーモン・フィッシング』は、12月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.
2012年11月16日「砂漠で鮭を泳がせろ」という無理難題を押し付けられる男の物語を描いたユアン・マクレガー主演の映画『砂漠でサーモン・フィッシング』の公開記念イベントが、“鮭の日”である11日に釣り堀居酒屋“ざうお”新宿店で行われ、林家ペー&パー子夫妻が登場した。その他の写真本作は、英国のベストセラー小説『イエメンで鮭釣りを』を、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレム監督、『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本家サイモン・ビューフォイで映画化したヒューマンドラマ。冴えない水産学者ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞の国家プロジェクトに挑む姿を描いている。鮭釣りが本作の大きなテーマであることから、11月11日の“鮭の日”にイベントを実施。ペー&パー子夫妻は全身サーモンピンクの衣装に鮭の被り物姿で登場。ペーは、「基本的に映画は褒めない僕だけど、この映画は面白かった! 主人公が無茶ブリと向き合う姿に感動したし、夢を持ち続けることや信じることの大事さを教えられた」と絶賛し、「僕も生きてる限り写真を撮り続けたいね」と、本作に触発された様子だった。そんなぺーの発言に、パー子は「このまま少年っぽさをキープしてほしい。ジャニーズ系ですからね。ハッハ」と高笑いし、仲睦まじい姿を見せていた。その後、夫妻は店内で鮭料理を堪能し、釣りをする場面では「ワン、ツー、釣り!」とギャグを飛ばすなど、終始“ぺー&パー節”の絶えないイベントとなった。『砂漠でサーモン・フィッシング』12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー取材・文・写真:滝島千尋
2012年11月12日英国でベストセラーを記録した小説を、ユアン・マクレガー主演、『ギルバート・グレイプ』のラッセ・ハルストレム監督で映画化した『砂漠でサーモン・フィッシング』が12月8日(土)から日本公開される。タイトルの通り、“砂漠で鮭釣りをする”という奇想天外な計画を描いた作品だが、すでに行われている関係者試写では各界の著名人から絶賛の声が寄せられている。その他の写真本作は、ポール・トーディの小説『イエメンで鮭釣りを』(邦訳:白水社刊)を映画化したヒューマンドラマ。真面目でサエない水産学者アルフレッド・ジョーンズ(マクレガー)が、イエメンの大富豪から「砂漠で鮭釣りがしたい」という奇想天外な依頼を受け、政治家や様々な人々の思惑に翻弄されながら、前代未聞のプロジェクトに挑む姿を描いている。ジョーンズ博士が、飲み水の調達さえ苦労する砂漠で魚釣りをするという“ありえない”計画に挑む過程を通して、自身のこれまでの人生や人々との関係を見つめなおしていく様が描かれている本作。小堺一機は「人生わかってるつもりでも、鮭と一緒に人の原点に帰ってみましょう!」と語り、玉山鉄二は「真剣に取り組めば不可能も可能になる。一生懸命努力すれば人生の素晴らしさを知ることになる。奇跡は起こすのです」とコメント。もちろん、不可能としか思えない計画を実現させるべく奮闘する人々の姿は共感と感動を与えてくれるようで、沢村一樹は「“出来るわけない”という思いを“やってみようかな”に変換してくれます」と感想を述べている。多くの感動ドラマや歴史に名を残す偉業は“始まりは不可能にしか思えなかった”というものが多く、それでもなお計画を実現しようと奔走する人々の熱意や変化に人々は魅了されてきた。『砂漠でサーモン・フィッシング』も扱っている計画は少しだけマヌケだが、多くの観客の胸をうつドラマが描かれているのではないだろうか。なお、本作を観た著名人の推薦コメントは、映画公式サイトや劇場で配布されるチラシに掲載されている。『砂漠でサーモン・フィッシング』12月8日(土)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
2012年11月09日ブライアン・シンガーが、『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』の続編『X-Men:Days of Future Past』(原題)でメガホンを取ることが決定した。前作で監督を務めたマシュー・ヴォーンが先週、本作から降板することが発表されたことを受け、ブライアンはマシューから監督を引き継ぐ形となった。一方、マシューは監督の代わりに、本作の脚本を担当するサイモン・キンバーグ、さらにローレン・シュラー・ドナーらと共にプロデューサーとして参加するための契約間近だという。ブライアンは2000年公開の第1作『X-メン』と2003年の『X-MEN2』では監督と脚本を担当し、その後も2011年の前作『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』でプロデューサーと原案を担当するなど同シリーズ初期から製作に携わってきた。同シリーズでクリエイティブ・コンサルタントを務めるコミック作家のマーク・ミラーが以前「X-MENとターミネーターが融合した」とも評している同続編は、前作に出演したジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスらが続投することになっており、2014年7月18日(現地時間)に公開予定だ。そんなブライアンの新作は、ニコラス・ホルト、ユアン・マクレガー、ビル・ナイ、スタンリー・トゥッチ、 エレノア・トムリンソンらが共演する童話「ジャックと豆の木」の映画化作品『Jack the Giant Slayer』(原題)だ。■関連作品:X-MEN :ファースト・ジェネレーション 2011年6月11日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開X-Men Character Likenesses TM & © 2011 Marvel Characters,Inc.All rights reserved. / TM and © 2011 Twentieth Century Fox Film Corporation.All rights reserved.
2012年11月01日『ハンガー・ゲーム』、『ラブリーボーン』などに出演している渋い名脇役、スタンリー・トゥッチが9月29日(現地時間)にロンドンで挙式し、メリル・ストリープやユアン・マクレガーら大勢のスターが出席した。昨年11月、ロンドンを拠点にしている著作権エージェントのフェリシティ・ブラントさんと婚約したスタンリーは、8月にメリル・ストリープ主演の『Hope Springs』(原題)のプレミアに出席した際、「New York Daily News」紙の取材を受け、すでにフェリシティさんと結婚したことを認めていた。結婚について積極的に公表しなかった2人だが、「Us Weekly.com」に関係者が語ったところによると、結婚式は以前から計画していたそうだ。式ではブラントさんの姉で女優のエミリー・ブラントが花嫁介添人を務め、花婿の介添人はスティーヴ・ブシェミが担当。スタンリーやエミリーと『プラダを着た悪魔』で共演したメリルにユアン、さらにコリン・ファース、ジュリアン・ムーア、エミリーの夫のジョン・クラジンスキー、パトリシア・クラークソン、ケネス・コール、エイダン・クインらが出席した。スタンリーは2度目の結婚。3年前に乳がんで亡くなった夫人との間に3人の子供がいる。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年10月02日人気絶頂の俳優にも、ベテランの大女優にも負けない!そんなヤングスター出演の話題のアクション映画がこの秋、次々と公開となる。第2回目となる今回は、男たちもタジタジの強くたくましい戦う美女たちをピックアップ!最初にご紹介するのは、『ハンガー・ゲーム』(9月28日公開)で主人公・カットニスを演じるジェニファー・ローレンス。妹を守るため、冷酷なサバイバルゲームに身を投じることとなるも、その悲劇をもろともせず、懸命に生き残りをかけて男たちとも渡り合う16歳の女戦士を傷だらけになりながらも体当たりで演じている。彼女自身、14歳までに俳優になると決意し、両親を説得してニューヨークに移り住んだという根っからの戦う女。ライバルたちとのバトルだけでなく、負けそうになる心を奮い立たせる彼女の己との戦いにきっと心打たれる人は多いはず!続いては、「月の裏側からやって来たナチスが地球を襲来する」という“ぶっ飛んだ”設定が、世界中で大きな話題を呼んでいるフィンランド発の異色のアクション映画『アイアン・スカイ』(9月28日公開)で主演を務めるドイツ出身の新星、ユリア・ディーツェ。ナチスのプロパガンダに心酔しているものの、純粋で心優しい女性・レナーテという一風変わった役どころのヒロインを演じたユリア。その美しさの秘訣は、趣味のフェンシングを始め合気道、カポエラ、カンフーというスポーツのようで、その溌剌としたオーラとたっぷりとしたブロンドヘアがなんとも魅力的だ。そんなハリウッド女優も顔負けの美貌をもつ一方で、嬉々として“ぶっ飛んだ”役柄にも挑戦するその女優魂は、今後の活躍を大いに期待させてくれる。最後は、本物の格闘家でありながら『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督に見初められ、ユアン・マクレガーやアントニオ・バンデラス、マイケル・ダグラスら豪華なキャスト陣を脇役に、映画初出演にして主演に抜擢された『エージェント・マロリー』(9月28日公開)の主演、ジーナ・カラーノ。本作では、殺人の濡れ衣を着せられ、様々な刺客を返り打ちにしていく凄腕エージェントを演じているが、実は彼女、アメリカ女子総合格闘技界の女王の座に君臨する本物の“戦う女”なのだ!今後も、『エクスペンダブルズ』シリーズのスピンオフ作品への出演が決定しており、ハリウッドでも“次代のアンジェリーナ・ジョリー”との呼び声高い注目女優だ。スクリーンで傷だらけになりながも、強く・凛々しく・美しくを体現する“戦う女”たち。ぜひ、この秋は劇場で彼女たちにノックダウンされてみて。■ヤングスターが魅せるアクション映画【イケメン編】■関連作品:アイアン・スカイ 9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures ハンガー・ゲーム 2012年9月28日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 LIONS GATE FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.エージェント・マロリー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
2012年09月28日ナオミ・ワッツが、2004年のスマトラ沖地震を描いた新作『The Impossible』(原題)で津波の深刻さを実感したようだ。2004年のスマトラ沖地震と津波に翻弄される家族の姿を実話に基づいて描いた同作で、ナオミはユアン・マクレガーと共にタイで3人の子供たちと一緒に休暇中の夫婦、マリアとヘンリーを演じている。感情面でチャレンジの連続だったという難役をこなしたナオミは、「この実話は私たちに津波がどれほど深刻なものであったかを痛感させるものだったの。これほど深刻なことがなかったとしても、人々に色々な考えや問題を提起する上でとても教訓となる話だわ」と語っている。またナオミは、劇中で自身のキャラクターを公平に演じきって、作品をより真実に近づけることに“プレッシャー”を感じたとも明かしている。「この映画に関わって、『被災者の方々はこんな経験をしたんだ。当時その方々が感じていたことに忠実であるように、その経験を尊重しなければいけない』って感じたの。それに私がこの映画でやったことは被災者の方々が経験したものとは決して同じではないけれど、できるだけ再現したいと感じたわ」。ユアンとナオミは2005年のサイコスリラー作品『ステイ』でも共演しており、もう一度ユアンと共演できたことにナオミは「幸せだった」ともコメントしている。
2012年09月24日女性格闘家のジーナ・カラーノが主演を務め、ユアン・マクレガー、マイケル・ファスベンダー、マイケル・ダグラス、アントニオ・バンデラス、チャニング・テイタムら豪華キャスト陣が出演する映画『エージェント・マロリー』の日本公開を記念して、『ルパン三世』とコラボしたスペシャルイラストが解禁され、原作者のモンキー・パンチがコメントを発表した。その他の写真映画『エージェント・マロリー』は、あらゆるミッションを完璧に遂行する女スパイ、マロリー・ケインの壮絶な闘いを描いたアクション映画。『オーシャンズ11』のスティーヴン・ソダーバーグ監督がメガホンを執った。今回の企画は、モンキー・パンチと峰不二子を主人公にしたTVシリーズ『LUPIN theThird~峰不二子という女~』でキャラクターデザインを担当した小池健が、“世界観が共鳴し合う”と本作を絶賛したことがきっかけとなり、主人公マロリーと魔性の女・峰不二子との競演イラストが小池によって書き下ろされた。モンキー・パンチは「想像を超えた強烈な野性味を帯びたニューヒロインが誕生!それに比べ、僕の愛するキャラクター、峰不二子のなんと可愛いことか。この野性味は不二子の唯一欠けている部分なので恥も外聞も無く早速パクっちゃおうと考えている(冗談です)。決めた!『ルパン三世』のハリウッドでの実写版はスティーヴン・ソダーバーグ監督に撮って貰おっ!!」とコメントを寄せている。なお『エージェント・マロリー』オフィシャルFacebookでは、“いいね!”をクリックするとこの特製画像をダウンロードできるキャンペーンが行なわれている。『エージェント・マロリー』9月28日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国公開
2012年09月18日ユアン・マクレガーが、新作ブラック・コメディー作品『August:Osage County』(原題)の豪華キャスト陣に加わった。ピュリッツァー賞とトニー賞最優秀作品賞を受賞したトレイシー・レッツの同名戯曲の映画化となる同作は、メリル・ストリープ扮する精神的に不安定な女家長バイオレット・ウェストンとその家族の関係を描いた作品で、母との関係がうまくいかない娘・バーバラをジュリア・ロバーツが演じることが決定している。ユアンはバーバラの夫、ビル・フォーダムを演じるという。『カンパニー・メン』のジョン・ウェルズがメガホンを取り、ジョージ・クルーニーとグラント・ヘスロヴがプロデューサーを務める同作には、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリン、ダーモット・マローニーらも出演予定のほか、現在ベネディクト・カンバーバッチが出演交渉中と囁かれている。ユアンは、同作のほかにも新作アクション作品『エージェント・マロリー』が今月28日(金)に日本公開を控えているほか、童話「ジャックと豆の木」を映画化したアクション・ファンタジー『Jack the Giant Killer』(原題)でニコラス・ホルトと共演するなど今後も新作が目白押しだ。■関連作品:エージェント・マロリー 2012年9月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 Five Continents Imports, LLC. All rights reserved
2012年09月14日主演にユアン・マクレガーを迎え、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞脚色賞を受賞したサイモン・ビューフォイと『ギルバート・グレイプ』などヒューマンドラマの名手ラッセ・ハルストレム監督がタッグを組んだ笑いと涙の感動作『砂漠でサーモン・フィッシング』の予告編がシネマカフェに到着した。砂漠の国・イエメンで「鮭釣りがしたい」。そんな大富豪の思いつきで生まれた、バカげた仕事を依頼された水産学者・ジョーンズ博士。「不可能」と一蹴するが、英国外務省も中東との緊張緩和のために支援を決定。首相まで巻き込み、荒唐無稽な企画は立派な国家プロジェクトに急展開していく──。昨年公開された『人生はビギナーズ』での好演や『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービ役で知られるユアン・マクレガーだが、今回彼が演じるのは釣りしか人生の楽しみがない水産学者・ジョーンズ。今回届いた映像では、エミリー・ブラント(『LOOPER/ルーパー』)扮する仕事一筋の投資コンサルタント・ハリエットから“砂漠に鮭を泳がせる”という壮大かつバカげたプロジェクトを聞かされれば、「不可能です!」と即答。さらに「バカげてる!」、「砂漠でサーモンなんて…」とことあるごとに愚痴るちょっと堅物な男。しかしその後の映像では、これまで黙々と退屈な日々を過ごしてきた彼も、この一見バカげたプロジェクトに秘められた大富豪の願いに心を動かされ、もう一度人生の輝きを取り戻していくさまが活き活きと映し出されている。さらに、冴えないジョーンズと仕事はデキるが恋に奥手なハリエットとの関係にも注目したいところ。大人になるほどに忘れてしまいがちな、夢を信じる力。そんなマトモな大人ならとっくに諦めてしまいそうな、ムチャな夢を真剣に追いかける彼らの姿に心打たれる人も多いはず。まずはこちらの映像から、このプロジェクトの一端を覗いてみては?『砂漠でサーモン・フィッシング』は12月8日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.
2012年09月12日27日夜(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、下馬評どおり、ミヒャエル・ハネケ監督(オーストリア)の『Amour』(=愛)がパルム・ドールに輝いた。映画は、長年連れ添った老夫婦が愛に殉じる姿を描いており、『男と女』(’66)のジャン=ルイ・トランティニャンと、『二十四時間の情事』(’59)のエマニュエル・リヴァが、愛の美しさ、悲しさ、辛さを見事に体現。受賞会見でハネケ監督は、「私はロマンチストなのです」と語った。オーストリア出身のハネケ監督は『白いリボン』(’09)に続く2本連続のパルム受賞という快挙。また、審査委員長のナンニ・モレッティは、「この作品の栄誉は、ジャン=ルイとエマニュエルに対してのものでもあります」とフランスの名優2人を称えた。男優賞にはデンマーク作品『The Hunt』(原題)のマッツ・ミケルセンが選ばれ、マッツは「全く予想だにしていなかったので、本当に驚き、感激している。この賞の90パーセントは監督のトマス・ヴィンターベアのおかげです」と語った。『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルで名を馳せたマッツは本作で、幼児虐待の噂を立てられ現代の魔女狩りに遭ってしまう幼稚園教師を演じている。審査員のユアン・マクレガーは「繊細で美しい演技。彼を通して僕たちはキャラクターと物語にコンタクトすることができる」と、マッツの演技を称賛した。批評家たちに評判の高かったレオス・カラックス監督(フランス)の『Holy Motors』(原題)が無冠に終わり、賛否両論だった『Post Tenebras Lux』(原題)のカルロス・レイガダス監督が監督賞に輝いたことに対して質問されたモレッティは「カラックスとレイガダスの作品は、審査員の間でも最も意見が分かれた。そのうちの一つが受賞し、一つが逃したということだ」と語った。映画への愛を奇想天外な形で見せた『Holy Motors』が受賞を逃したことはとても残念だが、それ以外はほぼ妥当な結果となった。主な受賞結果は以下の通り。パルム・ドール(最高賞):ミヒャエル・ハネケ監督『Amour』(愛)グランプリ:マッテオ・ガローネ監督『Reality』(現実)監督賞:カルロス・レイガダス監督『Post Te nebras Lux』(闇の後の光)審査員賞:ケン・ローチ監督『The Angels’ Share』(天使の取り分)男優賞:マッツ・ミケルセン(『The Hunt』<狩り>)女優賞:コスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥ(『Beyond the Hills』<丘の向こうで>)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『Beyond the Hills』)(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:The Hunt (原題)Post Tenebras Lux (原題)Reality (原題)Amour (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】ロバート・パティンソン、ホテルにこもりきりの撮影裏話明かす【カンヌレポート】ザック・エフロン、ニコールとの恋に「全く年の差感じなかった」【カンヌレポート】クリステン・スチュワート、15歳の妻を演じた難しさ明かす【カンヌレポート】『愛と誠』の和製“愛”、海を越えスタンディング・オベーション!【カンヌレポート】ブラピ、主演作会見でアンジーとの順調ぶりアピール
2012年05月28日第65回カンヌ映画祭の受賞結果が、フランス時間27日夜、発表された。最高賞パルムドールに輝いたのは、ミヒャエル・ハネケ監督の『アムール(原題)』。ハネケは2009年に『白いリボン』でパルムドールを受賞しており、わずか3年の間に二度もカンヌの最高賞を獲得したことになる。最高賞の次にあたるグランプリは、イタリアのマッテオ・ガッローネ監督の『リアリティ(原題)』が受賞。ガッローネ監督は、前作『ゴモラ』で審査員特別賞を受賞している。男優賞は『狩り(原題)』のマッツ・ミケルセンが受賞。受賞スピーチでミケルセンは「感激している。すごいサプライズだ」とコメント。授賞式後の記者会見では、思わず泣きそうになったと告白した。同作品でのミケルセンの演技ついて、審査員のひとりユアン・マクレガーは、「静かで繊細な演技。観る者の心を完全に惹き付ける」と褒めたたえている。今年のコンペ部門にはアメリカ作品が多く、ブラッド・ピット、ニコール・キッドマン、リース・ウィザースプーン、ブルース・ウィリス、マシュー・マコノヒー、クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、シャイア・ラブーフなどハリウッドスターが多数レッドカーペットを歩いた。しかしアメリカ映画は何も受賞しないまま。同じく、フランス映画の受賞もなかった。日本の監督の作品はなかったが、日米合作のアッバス・キアロスタミ監督作『ライク・サムワン・イン・ラブ(原題)』がコンペ入り。「ある視点」部門では若松孝二監督の『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』が上映されたが、受賞には至らなかった。主な受賞結果は以下のとおり。パルムドール:『アムール(原題)』グランプリ:『リアリティ(原題)』監督賞:カルロス・レイガダス(『闇の後の光(原題)』)審査員賞:『天使の取り分(原題)』男優賞:マッツ・ミケルセン(『狩り(原題)』)女優賞:クリスティーナ・フルトゥ、コスミーナ・ストラタン(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『ビヨンド・ザ・ヒルズ(原題)』)ある視点:『アフター・ルチア(原題)』取材・文:猿渡由紀
2012年05月28日5月20日(現地時間)、開催中のカンヌ国際映画祭でジョルジオ・アルマーニ主催によるハイチ復興支援を目的としたチャリティイベント「ハイチ:カーニバル・イン・カンヌ」が開催され、俳優ショーン・ペン率いる「J/P Haitian Relief Organization」、映画監督で脚本家のポール・ハギス率いる「Artists for Peace and Justice」、そしてモデルのペトラ・ネムコヴァの「Happy Hearts Fund」など、ハイチ復興支援団体の連合イベントが初めて実現した。同映画祭でのチャリティ目的としたイベントの開催は、1984年と1996年に行われた有料上映以来初めての試み。会場にはショーンらのほかにジェラルド・バトラー、ダイアン・クルーガー、ジェシカ・チャステイン、ベン・スティラー、クリス・ロック、デビッド・シュワイマー、ユアン・マクレガー、ジャダ・ピンケット・スミス、トム・ハーディ、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・コムズ、ジョシュア・ジャクソン、ミシェル・ロドリゲス、ハーヴェイ・ワインスタインなど錚々たるセレブリティに加え、主催者であるジョルジオ・アルマーニ、ロベルタ・アルマーニ、クリエイティブ・アーティスト・エージェンシーのブライアン・ロード、アメリカ映画協会会長のクリス・ドッド、カンヌ国際映画祭のアーティスティック・ディレクター、ティエリー・フレモーらが参加した。俳優・監督として、これまで幾度にわたり出品作品に関わり、2008年には審査員長を務めるなど、カンヌ映画祭とは縁の深いひとりであるショーン。俳優業の傍らで、一昨年にハイチで起きた大地震の救済活動を行う支援団体「J/P Haitian Relief Organization」を同年に設立し、その人道的支援が称えられハイチ共和国の無任所大臣に任命されている。今回のチャリティ・イベントでは、義援金を目的とした数々のチャリティ・オークションが行われたが、ショーンは即興で自身とハイチの地で3日間一緒に過ごす権利を出品し、3名の入札者からそれぞれ12万8,000ドル超という値で落札された。ほかには、「U2」のボノのギターとライヴのバックステージで彼と会える権利が21万5,000ドル超、米ランジェリー・ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」の人気モデルたち“ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルズ”とのランチ&ファッションショーでのVIP待遇が11万5,000ドル超で落札され、チャリティ・イベントの全体収益は200万ドル以上にのぼった。同イベントでは、米シンガーソング・ライターのライル・ラヴェットにより3団体のために書き下ろした楽曲が披露され、ハイチ大統領ミシェル・マテリ氏からは同イベントを共催したショーン、ハギス監督、ペトラへ感謝のスピーチを収めたビデオが届いた。第65回カンヌ国際映画祭は5月27日(現地時間)まで開催。特集:第65回カンヌ国際映画祭あなたが観たいのは?「カンヌ映画祭」投票■関連作品:ギャングスター・スクワッド (原題) 2012年秋、全国にて公開
2012年05月22日アジアの鷲が帰ってきた!ジャッキー・チェンとクォン・サンウが初共演するアクション映画『チャイニーズ・ゾディアック』(原題:十二生肖)の製作発表会見が18日(現地時間)、映画祭で盛り上がるカンヌで行われた。『チャイニーズ・ゾディアック』は、ジャッキーが“アジアの鷹”と呼ばれる凄腕トレジャー・ハンターを演じた『サンダーアーム/龍兄虎弟』(’86)、『プロジェクト・イーグル』(’91)に続く、21年ぶりの続編。自らの単独監督作品としても、1998年の『WHO AM I?』以来となる。チャイニーズ・ゾディアックとは、干支のこと。世界中に散らばった秘宝の十二支像をめぐる冒険アクションで、ジャッキーの助手役にクォン・サンウが扮している。撮影はフランスと台湾で、長期間にわたるロケが行われた。ジャッキーは「演技が出来ることを証明したくて、このところアクション以外の作品を選んで出ていたら、みんなに『もうジャッキーは年をとってアクションが出来なくなった』と言われてしまった(笑)。だから久々に純粋なアクション・アドベンチャーをやろうと思ったんだ。でもやるなら、自分で監督しようと思った。だって年をとったから、自分のペースで出来るほうがいいからね(笑)」と笑わせた。ジャッキーと初共演となるクォン・サンウは「子供の頃から、ジャッキーは僕のヒーローでした。映画界に入ってから、ずっとジャッキーと共演したいと思っていて、ついに夢が叶ったので、本当に嬉しい。ジャッキーは本当にものすごくサポートしてくれて、いまや兄のような存在です」と語った。また、今回の共演をきっかけに、ジャッキーが率いるJCエンタテインメントの一員となったことも明かした。カンヌ映画祭初参加となるサンウは会見や、レッドカーペットを歩いた際はやや緊張気味だったが、感想を聞くと「カンヌを楽しんでいます。僕のことを誰も知らないから、すごく気が楽ですよ(笑)」と笑顔を見せた。映画は年末に中国ほかで公開予定。(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】柳沢慎吾も仲間入り!『マダガスカル3』上映にファン大興奮【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員に
2012年05月19日南仏にて開幕中の第65回カンヌ国際映画祭にて、5月18日(現地時間)、特別招待作品として招待された大人気アニメーションシリーズ3作目『マダガスカル3』のプレミア上映が行われ、ベン・スティラー、クリス・ロックらオリジナルキャストとスタッフが一挙集結!日本からは吹き替え版の声優を務める柳沢慎吾が駆けつけ、オリジナルキャストとのご対面を果たした。プレミアに先駆けて、前日の17日にはカールトンホテルのテラスにて一同が集結し、フォトコールが行われた。テラス前はシマウマのマーティのトレードマークのカラフルなアフロヘアを頭につけた約600人のファンと一般客で埋め尽くされ、大興奮の渦に包まれた。単身日本から参加した柳沢さんは緊張気味の様子で「アウェイって辛いね」と漏らしていたが、「僕が日本のマーティ、慎吾!慎吾!」と果敢にスターたちに挨拶すると、それを受けた同じマーティ役のクリスから大歓迎を受け、ベンらとも意気投合!快晴のカンヌの空の下、日米キャストの夢の競演が実現した。ハリウッドスターの仲間入りを果たし、すっかりハイテンションになった柳沢さんは、翌日の夜に行われたプレミアイベントにも参加。世界中から400人の報道陣が詰め掛ける中、ベンやクリス、さらにデヴィッド・シュワイマーなどオリジナルのキャストに加えて、ロバート・デ・ニーロ、ジェーン・フォンダ、ジェニファー・コネリー、サルマ・ハエック、ナオミ・ワッツなど世界中の豪華スターが登場すると、割れんばかりの歓声が沸き起こり、会場は一時騒然に。このプレミアの席で世界で初めて3Dの本作が披露されたが、上映中は終始笑い声や拍手で満たされ、エンドロール中からスタンディングオベーションが起こるほどの興奮の上映となった。前作から4年、今度はモンテカルロからローマ、さらにオリンピック開催が待たれるロンドンまで、ヨーロッパを舞台に、指名手配になったライオンのアレックス、マーティと仲間たちのワールドワイルドな大冒険が描かれる本作。世界各国からの注目度の高さに驚きを隠せない様子の柳沢さんは「人生で最初で最後のカンヌのレッドカーペットです。一生ものです!」と大興奮で語った。カンヌ国際映画祭は今月27日まで開催。『マダガスカル3』は8月1日(水)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。© Kazuko WAKAYAMA特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]マダガスカル3 2012年8月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【カンヌレポート】ジャッキー、クォン・サンウ初共演作でアクション解禁のワケ明かす【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!【カンヌレポート】B・ウィリス&B・マーレイら、W・アンダーソン組集合で開幕!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員に
2012年05月19日映画の祭典、カンヌ国際映画祭が5月16日、南仏カンヌで開幕した。第65回となる今年のオープニング作品は、カンヌには初登場となるウェス・アンダーソン監督の最新作『ムーンライズ・キングダム』(原題)。アンダーソン監督に加え、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントンら主要キャストがレッドカーペットを飾った。映画は、1965年のニューイングランドの小さな島を舞台に、ボーイスカウトのキャンプから逃避行をする12歳の少年と少女の恋と、彼らを取り巻く大人たちの混乱を描いた、いわばウェス版『小さな恋のメロディ』(’71)といった趣。ウェス・アンダーソンは「僕が子供の頃、こんなことが起きてほしいと願っていたことを映画にしたんだ。それと、子供の頃に誰かを好きになる感覚をみんなに思い出してほしい、という気持ちも込めている」と、作品への思いを語った。子供たちを捜す警察署長を演じるブルース・ウィリスは、ウェス作品には初出演。「ウェスの演出方法は独特で、とても新鮮な体験だったよ。映画の中ではいろんな事件が起きるけれど、これは愛についてのお話なんだ。誰もが、愛されたいし、愛されるべきなんだよ」と語った。また、『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』(’01)、『ライフ・アクアティック』(’05)ほかアンダーソンの全作品に出演しているビル・マーレイは、「アート映画と言われる映画だけど、ギャラは少なくて拘束時間は長い。ほかに稼げる仕事があるから、ウェスのためには奉仕できるんだよ」と語って笑わせた。今年の審査委員長は、『息子の部屋』(’01)でパルム・ドールを受賞しているナンニ・モレッティ。審査員は、ユアン・マクレガー、ダイアン・クルーガー、アレクサンダー・ペインといった映画人に、デザイナーのジャン=ポール・ゴルチエも加わり、総勢9名。27日まで世界の映画が青い空と海と共に、カンヌを彩る。(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]ムーンライズ・キングダム (原題) 2013年公開© Focus Features■関連記事:【カンヌレポート】ラクダ闊歩に美女との豪奢クルーズ…“将軍様”が大暴れ!いよいよ開幕、カンヌ映画祭今年注目すべき華麗なるミューズを一挙チェック!ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員にミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年05月17日本日よりいよいよ開幕となった第65回カンヌ国際映画祭。毎年異なるスタイリッシュなビジュアルで会場でも披露されるポスター・ビジュアルだが、今年のメインビジュアルに選ばれたのは“永遠のセックス・シンボル”マリリン・モンロー。没後50年にあたる節目にあって、いまも尚多くの人たちを魅了し続ける伝説の大女優にオマージュが捧げられている。今年のカンヌ映画祭では、そんな彼女に負けず劣らずの美貌と実力を誇る“現代のミューズ”たちの注目の最新作が数多く集まっている。その中から注目すべきミューズ&映画をご紹介。まずは、2007年公開の『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でオスカー女優の称号を手にしたフランス出身の人気女優、マリオン・コティヤール。『真夜中のピアニスト』などで知られるジャック・オーディアール監督との初タッグを果たした『Rust & Bone』(英題)で、彼女は悲劇的な事故により、脚と夢をいっぺんに失ってしまう女性・ステファニーを演じる。夢を閉ざされ絶望の淵に立たされたステファニーは、家もお金も友人もいない男・アリと出会い、恋に落ち、希望の光を見つけていく。同作はコンペティション部門に出品。体を張った難役に果敢に挑んだマリオンの女優魂がいかに評価されるのか?一方、若手女優の中でもここ数年でめきめきと頭角を現しているのが、『Lawless』(原題/コンペティション)のミア・ワシコウスカ。本作の舞台は1931年、禁酒法真っ只中のアメリカ。密売人として名を馳せていたボデュラント兄弟が自分たちの生きる道を守るため、汚職にまみれた警察、専横的な司法、そしてライバルのギャングたちと闘う姿を描いたハードボイルドな本作で、ミアはシャイア・ラブーフ扮するジャックが恋に落ちる美女・バーサを演じている。ほかにもトム・ハーディやゲイリー・オールドマン、ガイ・ピアース、ジェシカ・チャステインと錚々たる面々が集結している本作。映画祭でのキャスト集合も期待されるところ。映画祭の舞台、フランスのミューズたちももちろん忘れてはならない。そのうちのひとりが、シャルロット・ゲンズブール。女優としてだけでなくファッション・アイコンとしても注目される彼女が出演するのは、「ある視点部門」に出品された、詩人アルフレド・ドゥ・ミュゼの自伝に基づいた映画『Confession of a Child of the Century』(英題)。ケイト・モスの元カレであり、ミュージシャンのピート・ドハーティを主演に迎えた本作で、シャルロットはピート演じる10歳年の離れた青年と情熱的な恋に落ちる未亡人を演じる。お騒がせロックン・ローラー、ピートのスクリーンデビュー作とあって映画業界のみならず、音楽業界でも話題となっている本作のカンヌでの反響にも期待が高まる。もうひとりは、“永遠に愛されるミューズ”の代表格、オドレイ・トトゥ!最近では『ココ・アヴァン・シャネル』で、『アメリ』のイメージを払拭し時代のリーダーを見事に演じきった彼女。この演技の幅の広さこそが、彼女が映画界で愛される理由といえよう。本映画祭では、彼女の最新作であり、今年4月に逝去したクロード・ミレール監督の遺作となった『Thérèse D』がクロージング作品として上映される。政略結婚が広く行われていた時代のフランス・ランド地方を舞台に、前衛的な考えを持ち、地方に根差す慣習に縛られない女性をオドレイが演じる。自らに課された運命から解放され人生を満喫するために、あらゆる手を尽くす彼女の姿は、現代の女性たちにも生きる“ヒント”と“勇気”を与えてくれそう。もちろん、この美しきミューズたちはほんの一部。今年のカンヌ映画祭には、今後の映画界を担うであろう次世代ミューズたちの出演作もまだまだ多数出品される。自由に飢えた3人の若者の旅路を描いたロードムービー『On The Road 』(原題)で奔放で魅力的なヒロインを演じるクリステン・スチュワートもそのひとり。プライベートのパートナーとしてたびたび報じられる、ロバート・パティンソンも主演作『COSMOPOLIS』(原題)も本作同様にコンペ部門に出品されるとあって、もしかしたら2人のツーショットが見られるチャンスも!?ミューズに注目しただけでもひと味違う楽しみ方ができる今年のカンヌ。開催は、5月16日から27日まで。特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:Thérèse D (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]Confession of a Child of the Century (原題)Lawless (原題)Rust & Bone (原題)On The Road (原題)■関連記事:ユアン・マクレガー、A・ペイン監督らが今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門審査員にミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年05月16日来月16日(現地時間)から開催される第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門審査員に、ユアン・マクレガーや『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督らが選ばれたことが25日(現地時間)に発表された。審査員長を務めるのは7月21日(土)公開の『ローマ法王の休日』のナンニ・モレッティ監督。ほかに『アンノウン』のダイアン・クルーガー、『ココ・アヴァン・シャネル』のエマニュエル・ドゥヴォス、イギリスのアンドレア・アーノルド監督、ファッション・デザイナーのジャン・ポール・ゴルチエ、『扉をたたく人』などに出演しているパレスチナ人女優のヒアム・アッバスやハイチの映画監督、ラウル・ペックら総勢9人。オープニング上映作でもあるウェス・アンダーソン監督、ブルース・ウィリス主演の『Moonrise Kingdom』(原題)、アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影し、加瀬亮やでんでんが出演する『Like Someone in Love』(原題)、ウォルター・サレス監督がジャック・ケルアックの名作「路上」を映画化した『On The Road』(原題)、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『Cosmopolis』(原題)やミヒャエル・ハネケ監督の『Amour』(原題)、ケン・ローチ監督の『The Angel’s Share』(原題)、レオス・カラックス監督の『Holy Motors』(原題)、ホン・サンス監督、イザベル・ユペール主演の『In Another Country』(原題)など22作品の審査にあたる。『少年と自転車』のジャン=ピエール・ダルデンヌ監督がシネフォンダシヨンと短編映画部門、ティム・ロスは「ある視点」部門の審査員長を務める。映画祭は5月16日から27日まで開催、クロージング上映作は今月4日(水)に亡くなったクロード・ミレール監督の遺作でオドレイ・トトゥ主演の『Therese Desqueyroux』(原題)。去年の映画祭では『アーティスト』がプレミア上映され、そこから同作の快進撃が始まった。今年はどんな傑作が登場するだろうか?第65カンヌ国際映画祭(公式サイト)(text:Yuki Tominaga)© Photoshot/AFLO■関連作品:第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ミス・ユニバース優勝の森理世が故郷・静岡とカンヌの結びつきを猛アピール!三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定
2012年04月27日5月16日(現地時間)より第65回カンヌ国際映画祭が開幕となるが、映画祭の会期中、カンヌと日本で唯一の姉妹都市である静岡市において「シズオカ×カンヌウィーク2012 ~野外と映画とフランスの3日間~」が展開される。4月26日(木)、日本でのカンヌ国際映画祭のオフィシャル放送を行う「ムービープラス」との合同記者会見を在日フランス大使館で開催。スペシャルサポーターを務める2007年度ミス・ユニバース世界大会優勝者の森理世、カンヌ映画祭授賞式ライブ ナビゲーターを務める別所哲也、田辺信宏静岡市長らが出席した。「シズオカ×カンヌウィーク2012」では、海辺のスクリーンで映画を鑑賞する「すんぷ野外映画フェスティバル」や世界中の映画の魅力的な予告編を集めた「世界予告編映画祭」を始め、期間中、市内各地で様々な映画を鑑賞できるイベントを開催する。スペシャルサポーターであると同時に出身地の静岡市観光大使も務める森さんは、ミス・ユニバースの任期中にカンヌ国際映画祭に足を運んだことがあるそう。「自然の美しさやファッショナブルな街並みが心に残りました。街の空気にワクワクドキドキが充満していて、子供からお年寄りまでが楽しめる雰囲気でした」と思い出を明かす。同じ空気を静岡でも味わえるようにできればと感じているようで「シネマやファッションを超えて、文化の交流になると思います」と意気込みを語った。ちなみに別所さんも実は静岡県の出身。「僕は常々静岡は日本の南仏だと言ってきました!お茶はハーブの一種だし、海があり温泉もある」とフランスに通じる魅力を挙げ「シズオカ×カンヌウィーク」にエールを送る。別所さんがムービープラスにおける授賞式ライヴ中継のナビゲーターを務めて今年で9年目となるが、これまでの軌跡を思い返し「マイケル・ムーアがドキュメンタリーで、しかも政治的メッセージを持った作品でパルムドール(最高賞)を獲ったことが印象深い。驚きと共に、さすがカンヌだと感じました。それから柳楽優弥さんが最年少での主演男優賞受賞(『誰も知らない』)に輝いた瞬間や、河瀬直美監督が『殯の森』でグランプリを獲ったときの素晴らしいスピーチを番組を通じて分かち合うことができた」と感慨深げにふり返った。そして話題が今年の映画祭になると別所さんはさらにヒートアップ。「今年は審査委員長がナンニ・モレッティ監督ですが、審査員に僕が尊敬するユアン・マクレガーも入ってる。それから目玉はデザイナーのジャン・ポール・ゴルチエも審査員を務めること。カンヌは映画監督というよりも映像作家と言うべきシネマにしか表現できないものを極め、作っていこうとする人たちが集まる。どんな作品がどんな評価を受けるのか楽しみです」と期待を口にした。森さんが「女性目線ではファッションも気になります」と言うように華やかなレッドカーペットも見どころ。別所さんは「誰がどんな形で誰と現れるのか?注目いただきたいです」と頷いた。なお、コンペティション部門にはイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の新作で、横浜市、静岡市でも撮影が行われ、主演に高梨臨、さらに加瀬亮やでんでんも参加している『ライク・サムワン・イン・ラブ』が出品される。静岡で撮影が行われたということで別所さんも森さんも誇らしげな表情。この日は高梨さんからビデオメッセージも到着したが、日本人が関わる作品が世界でどのような評価を受けるのか楽しみだ。第65回カンヌ国際映画祭は5月16日より開幕。「シズオカ×カンヌウィーク2012 ~野外と映画とフランスの3日間~」は5月25日(金)より27日(日)まで静岡市内で開催。ムービープラス「カンヌ映画祭スペシャル2012」■関連作品:愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:三池崇史、2年連続でカンヌに殴りこみ!『愛と誠』、カンヌ国際映画祭で上映決定妻夫木聡&斎藤工、大暴走する『愛と誠』三池監督にヒヤヒヤ!?妻夫木聡、31歳での高校生役に「すいません」と苦笑妻夫木聡&武井咲が歌い、踊る…『愛と誠』音楽プロデュースは小林武史!武井咲、忽那汐里、剛力彩芽に続け!「国民的美少女コンテスト」3年ぶり開催
2012年04月26日第84回アカデミー賞授賞式で、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが助演男優賞を獲得した。マイク・ミルズの実体験を基に、晩年に突然ゲイであることをカミングアウトする父親と息子の愛と人生の再スタートを描いた本作。クリストファーは、自身に正直に自由を謳歌する父親をユーモアたっぷりに演じている。現在82歳、その俳優歴は半世紀以上にのぼる大御所中の大御所。『サウンド・オブ・ミュージック』(’64)のトラップ大佐役など数々の作品で名演を見せてきた彼だが、意外にもオスカーノミネートは2009年の『終着駅-トルストイ最後の旅-』が初めてで、今回の受賞は同賞において最高齢での初受賞となった。今回の助演男優賞部門は、同い年のマックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)や、ニック・ノルティ(『Warrior』)などベテラン勢が揃ったが、クリストファーがこれまでの映画賞レースと順当の強さを見せた。手にした金のオスカー像に向かって「あなたは私より2歳しか年上じゃないんだね。母の種にいたときからこのスピーチを予定してました」と冗談を飛ばすや、ほかの候補者に称賛を贈り「(共演の)ユアン・マクレガーとこの賞を共有したい」と語った。特集:第84回アカデミー賞 Harbaugh / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日2月26日(現地時間)に発表される本年度アカデミー賞における栄冠のゆくえが注目される中、授賞の対象である人間のみならず、スクリーンの中で時に人間以上の存在感を発揮する“犬”たちに熱い視線が集まっているのはご存知だろうか?もしも、アカデミー賞に“犬部門”ないしは“動物部門”があるとしたら…。混戦を見せる本年度のアカデミー賞ノミネート作品から、名演技を見せる注目の“役者”たちを一挙ご紹介!まず“犬部門”で一騎打ちのバトルが予想されるのが、共に可愛すぎるジャックラッセルテリアの2匹。ノミネートNo.1は、これまでの映画賞レースで目覚ましい快進撃を見せてきた『アーティスト』に出演するアギー(写真右上)だ。サイレント映画の大スターである主人公・ジョージの愛犬として登場するのだが、やがて時代の波に押され、過去のスターとなってしまうジョージを支え、さらには火事場から彼を助けるというヒーロー的な演技を見せている。その名演技は昨年のカンヌ国際映画祭で上映されるや否や、瞬く間に話題となり、アギーは優秀な演技を披露した犬に贈られる「パルム・ドッグ賞」を見事獲得。先日のゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットでは、“PALM DOG”と記された首輪をつけて堂々と歩く姿が目撃された。本作はモノクロのサイレント映画であるが、主人公たちをも喰うほどの躍動感と愛らしさで、主演“犬”賞最有力?そんなアギーに待ったをかけるのが、『人生はビギナーズ』の第二の主役とも言うべき、同じくジャックラッセルテリアのコスモだ。アギーがサイレント映画で魅せるなら、こちらは(字幕で)数々の名言を繰り出す、何とも聡明な名犬だ。人間関係に対して不器用な38歳独身の主人公・オリヴァー(ユアン・マクレガー)の愛犬・アーサーは、彼にそっと寄り添い、大事な場面でウィットに富んだセリフを放つのだが、そのあまりの愛くるしさに共演のユアンは撮影が終了した後にプライベートでも犬を飼い始めたほどだとか。自身の父親との物語を基に描いたマイケル・ミルズ監督は、実際に父親の飼っていたジャックラッセルテリアと過ごしたことがあるという経験から、10匹ほどの犬をオーディションし「ちゃんと人の目を見て話を聞く、落ち着きがあって老練な魂を持った犬だと思った」とコスモに惚れこみ、アーサー役に抜擢したそう。コスモに惚れこんでいるのは彼らのみならず、本年度のオスカー助演男優賞の最有力候補である82歳の名優、クリストファー・プラマーに至っては「僕たちの犬の方がアギーよりももっと人間的でもっとプロフェッショナルだよ!」と、『アーティスト』のアギーに対して対抗心を燃やしている。「Newsweek」誌主催で行われたオスカー・ラウンドテーブルでは、アギーとの写真撮影を拒否し、「『人生はビギナーズ』ではもっといい犬がいるからね(笑)」と宣戦布告するほど。名優からの全面バックアップを受け、コスモの逆転劇なるか?さらに、ダークホースとして頭角を現すのは、オスカー最多ノミネートを果たしたマーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』のヒールとして登場する、ドーベルマンのブラッキー。サシャ・バロン・コーエン扮する駅の公安官に従う警備犬であり、駅に住む主人公・ヒューゴを脅かす存在として暗躍する。先日発表された、映画やTVで活躍した犬に捧げられる第1回「Golden Collar Awards」のノミネートではまさかの落選となってしまったブラッキーなのだが、この結果に立腹し、「L.A.Times」に異論の投稿を寄せたのがスコセッシ監督。もてはやされてばかりのアギーに対して、「ジャックラッセルテリアは小さくて可愛い。だけど、ドーベルマンは強くてカッコイイ。もっと言えば、アギーは主人公を助ける心優しいマスコットだけど、ブラッキーは警備犬役として妥協を許さない演技を見せている」と持論を展開するや「私は、観客の心情にあえて挑戦的なブラッキーのことを誇りに思う」とブラッキーに対する称賛を惜しまない。そんなブラッキーの代わりに、アギー&コスモと共に「Golden Collar Awards」にノミネートされたのは、『ヤング≒アダルト』に登場するドルチェ役、チワワのハンマー。アカデミー賞では予想外のノミネートならずとなった本作だが、こちらのハンマーは主演女優のシャーリーズ・セロンを前にしても動じない堂々の助演ぶりを見せている。40代手前にして過去の栄光にすがる“崖っぷち”の主人公・メイビスと対照的な可愛らしさで、ユーモアを加えている。また、『50/50フィフティ・フィフティ』でジョセフ・ゴードン=レヴィットといい空気感を醸し出している大型犬、スケルター役のデンバーも同賞にノミネートを果たしている。こちらの受賞結果は2月13日(現地時間)に発表。もはや人間以上に過熱している模様のこの“犬”バトル。もちろん犬だけでなく、戦場を駆け抜ける姿が感動を誘う、馬のジョーイ(『戦火の馬』)や、カリスマ的なかっこよさを見せつける『長ぐつをはいたネコ』の主人公・プスやカメレオンのランゴ(『ランゴ』)など、オスカーノミネート作品を“動物”視点で見渡せば、名優ばかり。あなたはどの名優に一票を投じる?■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.ランゴ 2011年10月22日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 Paramount Pictures. All Rights Reserved.戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日よりTOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLCヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッション【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』がSAG賞を席巻!3部門を制覇鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒め『アーティスト』快進撃はさらに続く!監督協会賞も受賞し、オスカーに王手
2012年01月31日もしもある日、人間に備わった感覚が全て失われてしまったら…。映画『パーフェクト・センス』は、極限下の世界で恋に落ちる2人の男女の姿を通して「真の愛とは何か?」を問いかける。「僕はラブストーリーを語るのが大好きなんだ」。イギリスが生んだマルチ俳優ユアン・マクレガーが語る、本作における“愛”とは?「監督から送られてきたこの映画の脚本を読んでみて、とても気に入ったんだ。キャラクターも素晴らしいし、過酷なラブストーリーというアイディアも、より良き判断に反して恋に落ちるふたりの物語も素晴らしかった」と語るユアンにとって、本作で描かれるラブストーリーは格別なものだった。「ここしばらく、ロマンティックな物語を語ることにちょっとした気恥ずかしさがあって、例えばコメディなどで描くのが一般的になっている。気恥ずかしさなんて気にしない、人間らしさを何かで覆い隠そうとはしない、そんなロマンティックな映画に僕は興味を持っているし、この映画には何か詩的なものがあると思った。ここで描かれる世界は文字通りバラバラになって、感覚を失いつつある。でも恋に落ちるとき、僕たちは感覚を失い、バラバラになる。食べることもできず、眠ることもできず、恋に支配されるんだ。そして、2人は最後に近づき合い、互いに愛し合っていることを知る。エンディングは陽気ではないが、そこには希望がある。僕は脚本を読んでいるときから映像が浮かんできて、泣きそうになったんだ。とても美しいエンディングだよ!」ユアンが今回演じるのは、シェフのマイケル。嗅覚・味覚といった感覚を道具とするカリスマシェフを演じるにあたっての役づくりは?「僕自身はコックじゃないから、切り方だって分からない…そこでグラスゴーにいる何人かの優れたシェフのところに行って、昼も夜も厨房に張り付いたんだ。それと、僕が育ったクリーフにマレーパークというホテルがあるんだけど、14歳からそこで僕は働いてたんだ。2年くらいそこで皿洗いをしてたから厨房の様子は少し分かっていたよ。今回の体験の全ては細かい部分を習得するためで、とても楽しかったよ。でも、それ以来調理はしてないよ。この映画のおかげで、僕は偉大なコックになれないことが分かったからね(笑)」。謎のウイルス“SOS”によって感覚を一つずつ蝕まれたマイケルは、貪るようにしてスーザン(エヴァ・グリーン)の愛を求めていく。感覚が失われていく設定で演じるラブストーリーとはどんなものだったのだろうか?「一番難しかったのは聴覚だった。聴覚を失った設定のシーンでは、音に反応できないからね。エヴァとお互いに『それは聞こえないはずだから反応しちゃダメだよ』と注意しあっていた。自分で音を立てることは出来るのに、相手が立てる音は聞こえないというギャップを演じるのが難しかったね」。時に激しく、そして時に穏やかさを帯びた恋愛模様を共に演じたエヴァについては「リハーサルが始まったときから僕たちならうまくやっていけると直感した」というユアン。自身の故郷であるスコットランドでの撮影も満足のいくものとなったようだ。「彼女のことはまず一人の人間として好きだ。とてもドライで機知に富んでいるし、すごく変わったユーモアの持ち主で、そこが好きだ。エヴァに今回、スコットランドやグラスゴーを紹介できて嬉しかったよ。いい週末も過ごせたし、仲良くなれて最高だった」。そんなユアンにとって本作は、ある夢を叶えた特別な作品となった。自身の叔父であり、俳優を目指すきっかけとなったデニス・ローソンとの初共演である。「叔父とは俳優としていつも共演したいと思っていたんだ。以前に舞台と、叔父が作った短編映画で演出してもらったことはあったけど、共演したことはなくて、何か特別な作品に出会えるのを待っていたんだ。デニスはこの役にとって完璧だったし、この映画でのマイケルと(デニス扮する)レストランのオーナーの関係は親しさが感じられるから、僕たちはそれを大いに利用することができた。デニスとの共演シーンは本当に楽しかったよ」。『トレインスポッティング』で大ブレイクをしてから早16年。40代に突入し、円熟味を感じさせる演技を見せるユアンだが、その活躍の場は映画に舞台にと休むことを知らない。一体何が、彼を演技へと突き進めるのだろうか?「僕は自分が気に入った物語に惹きつけられるんだ。本流の映画かインディペンデント映画かは考えない。脚本も気に入って、デヴィッド(・マッケンジー監督)のような優れた監督と仕事ができるなら、大きさも予算も関係ない。本当に尊敬する監督と一緒に愛の物語を作りたくない俳優がいるだろうか?高予算じゃないからといって、そんなチャンスを逃すなんて馬鹿げているよ」。そんな俳優としてのモットーを聞いたついでに、最後に一問。あなたが「セクシーでいられる秘訣」とは?「セクシーでいるのは簡単じゃないよ。多くの人がセクシーさは生まれ持つものだと思っているようだが、努力が必要なんだ。だけど、演技の授業では『セクシーに見えるためには、努力しているように見せてはいけない』と習った。白鳥のように、水の上ではセクシーで優雅に見えても、水中では必死に水を掻いているんだ。ただ、僕はセクシーさについて語るべきじゃないよ。普段『俺ってセクシーだな』と思いながら歩き回っているわけじゃないからね」。■関連作品:パーフェクト・センス 2012年1月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010■関連記事:一癖アリな恋愛から戦士まで…2012年楽しみたい、ユアン・マクレガーの七変化ユアン・マクレガーの熱演光る『パーフェクト・センス』試写会に10組20名様をご招待ユアン・マクレガーが“愛”の大切さを伝える注目作が続々公開!
2012年01月08日『スター・ウォーズ』などのハリウッド大作からインディペンデント映画まで幅広い役柄をこなし、その親しみやすい風貌と存在感が日本でも多くの女性の心を掴んでいる、ユアン・マクレガー。時に繊細であり、時に荒々しく野生的な、彼の円熟した魅力が楽しめる映画が今年は目白押しである。まもなく公開となる『パーフェクト・センス』でユアンが演じるのは、料理の腕に自信をもつシェフ・マイケル。人間の五感を蝕む“SOS”と名づけられた原因不明の感染症が拡散した世界で、シェフにとって致命的な味覚・臭覚はもとより、あらゆる感覚を一つずつ失っていくという難しい役どころで、この世の末のパニックに絶望し、破滅的な行動に出る彼の姿はこれまでに見たことのないほどの狂気を帯びている。そんな悲劇と隣り合わせの状況で、彼が出会い衝動的な恋に落ちるのが、愛に傷つき心を閉ざしたクール・ビューティ、スーザン(エヴァ・グリーン)。“終末”が刻一刻と切迫する中、2人が見せる繊細な心の変化と激情的になっていく愛のドラマは見ごたえ十分。そして最後に、彼らがたどり着く“真実の愛”の姿は、ある種の平穏をもたらしてくれる。ワイルドな男の色気を漂わせるマイケルとは対照的に、『人生はビギナーズ』でユアン扮する主人公・オリヴァーは、38歳にして自分の殻に閉じこもりがちで人生の路頭に迷い中。同じ独身男と言えど、マイケルと違って人と距離を置いて生きてきたオリヴァーは当然、恋愛も長続きしたことがない。そんなある日、がんを患った父親からゲイであることをカミングアウトされた彼は、新たな人生を謳歌する父親の姿に感化され、いままで通り過ぎてきた自分自身の“愛”と正面から向き合っていく。そんな彼にそっと寄り添い優しく包み込むのが、自由奔放で風変わりな女性、アナ。演じるフランス出身の女優、メラニー・ロランと自然に溶け合っていく男女の、初恋に似た恋愛感情を魅せる一方で、どこか放っておけない独身男子ぶりが母性本能をくすぐる。対照的な魅力をもつ2つのラブストーリーとは別に、こちらの作品では壮大な戦いに身を投じる戦士役に挑戦。その作品とは、『X−MEN』シリーズで知られるヒットメイカー、ブライアン・シンガー監督による3Dアクション・アドベンチャー『ジャック・ザ・ジャイアント・キラー』(原題)。童話「ジャックと豆の木」を原作に、古代に繰り広げられた人間と巨人たちの壮大な戦いを描いている。不本意にも両者の戦いが勃発するきっかけを作ってしまった若き農夫・ジャック(ニコラス・ホルト)と共に、王国と国民を守るべく立ち向かう、王国のエリート戦士・エルモントをユアンが演じている。どちらかといえばアクション作品のイメージは薄いユアンだが、本人はバイクで世界一周するほどのスポーツマンだから、アクションもお手の物?そんな彼の華麗なアクションが拝める作品がもう一つ。不動の人気を誇るSFシリーズ『スター・ウォーズ』の序章を3D化した『STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス 3D』が今年3月16日(金)より劇場公開される。当たり役となったジェダイの騎士であり、主人公アナキン・スカイウォーカーの師匠オビ=ワン・ケノービの勇姿を、ぜひ3Dにより迫力の増した大スクリーンで楽しんでみたいもの。ラブストーリーにアクション作品と、今年も親しみのある男らしさで乙女心をくすぐるユアン。あなたはどのユアンを観てみたい?『パーフェクト・センス』は1月7日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて、『人生はビギナーズ』は2月4日(土)より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほかにて公開。続いて『STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス 3D』が3月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて、『ジャック・ザ・ジャイアント・キラー』(原題)は今夏、全国にて公開。■関連作品:STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス 3D 2012年3月16日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開ジャック・ザ・ジャイアント・キラー (原題) 2012年夏、全国にて公開パーフェクト・センス 2012年1月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ユアン・マクレガー主演、“初心者”の物語『人生はビギナーズ』試写会に15組30名様をご招待ユアン・マクレガーの熱演光る『パーフェクト・センス』試写会に10組20名様をご招待『スター・ウォーズ』3D化決定!最新ポスター画像解禁ジョージ・クルーニーが一歩リード?オスカー前哨戦の火蓋が落とされる!ユアン・マクレガーが“愛”の大切さを伝える注目作が続々公開!
2012年01月04日来年2月に迎える第84アカデミー賞の前哨戦の幕開けとも言うべき「第15回ハリウッド映画祭」で、このほどジョージ・クルーニーが『ザ・ディセンダンツ』(原題)で主演男優賞を受賞することが決定。先日のトロント映画祭での喝采に続き、アカデミー賞に向けて一歩リードとなった。『ザ・ディセンダンツ』でジョージが演じるのは、妻の不慮の事故により彼女の隠された秘密を知り、苦悩しながらも、悲劇をきっかけに自らの家庭と向き合うことになる父親。本作は先のトロント映画祭で多くの批評家や観客たちから大絶賛の声を集めており、アカデミー賞主要賞の有力候補と言われている。俳優のみならず監督としても多才ぶりを見せるジョージだが、アカデミー賞では『フィクサー』、『マイレージ、マイライフ』と2度にわたり主演男優賞にノミネートされながらも惜しくも受賞を逃してきた。今年で50歳を迎えるジョージ、悲願の栄冠を手にすることはできるのか?ほかの主要部門では、ミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローを演じた『My Week with Marilyn』(原題)ほか2作品で主演女優賞に、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、『Shame』(原題)、『Drive』(原題)のキャリー・マリガンがそれぞれ助演男優賞、助演女優賞に輝いた。さらに、目覚しい活躍を見せた若手俳優に授けられる「ブレイクスルー賞」の男優賞に『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィット、女優賞に『ツリー・オブ・ライフ』、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』などに出演するジェシカ・チャステインが選ばれた。ちなみに、『ザ・ディセンダンツ』でジョージの長女役を演じた新星シャイリーン・ウッドリーも「スポットライト賞」を受賞することが決定している。授賞式は来る10月24日、ビバリー・ヒルトン・ホテルにて開催予定。■関連作品:ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜 2012年3月、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.50/50 フィフティ・フィフティ 2011年12月1日TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 IWC Productions,LLCDrive (原題)人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox■関連記事:ジョージ・クルーニー、新恋人と一緒にメキシコ旅行へユアン・マクレガーが“愛”の大切さを伝える注目作が続々公開!ジョージ・クルーニーらがU2ボノ主催の飢餓撲滅チャリティ・ビデオに出演セス・ローゲン、7年間の交際を経て、女優・脚本家とマルチに活躍する才媛と挙式ブランジェリーナにG・クルーニー、マドンナなどトロントに豪華スター集結!
2011年10月17日サンダンス映画祭で話題を呼んだユアン・マクレガー主演の『パーフェクト・センス』の公開が来年1月7日(土)に決定。近年、役柄の大小に関わらず年に複数本の出演作が公開され、多彩な活躍を見せるユアンだが、本作では壊れゆく世界の中で愛を求める男を演じている。『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーンとの共演となった本作。人間の五感を徐々に奪い去っていくという原因不明の奇病が蔓延し、人類は存亡の危機に陥っていく。そんな極限状態のさなか、シェフのマイケル(ユアン)と科学者のスーザン(エヴァ)は巡り会い、奇病に侵されたその瞬間に恋に落ちる。ひとつ、またひとつと感覚を失い、世界が終わりに近づいていく中で2人は何を求め、感じるのか?今回、解禁となったポスターでも、世界が終末を迎えようとする中で寄り添い合う2人の表情は、憂いと共に互いへの愛を感じさせる。2人の間に見える一筋の光は、この愛がもたらした儚い希望か――?『トレインスポッティング』以来、日本でも多くのファンを抱えるユアンは今年の春、“不惑”の40歳を迎えた。近年、ロンドンやブロードウェイでの舞台と並行して毎年、複数本の映画に出演。日本でも昨年から『ブローン・アパート』、『ヤギと男と男と壁と』、『アメリア永遠の翼』、『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』、『ゴーストライター』と作品や役柄の大小を問わず全くタイプの違う役どころを演じ、円熟味を感じさせる。『パーフェクト・センス』に続いて、さらに来年の2月にはクリストファー・プラマー、メラニー・ロランとの共演作となる『人生はビギナーズ』が日本で公開を迎える。極限の世界での希望の光としての愛を体現した『パーフェクト・センス』とはまたタイプの異なる本作だが、ガンを患った父親から突然、ゲイであることをカミングアウトされる38歳のサエない独身男・オリヴァーを演じているユアン。残りの人生を謳歌する父の姿に触発され、誰かと共に人生を歩んでいくことの大切さに気づき、38歳にしてようやくオリヴァーは人生の一歩を踏み出していく。全く毛色は違う2作品で、人生において誰かを愛することの大切さ、愛がもたらすかけがえのない希望を伝えるユアン。あなたはどっちのユアンがタイプ?『パーフェクト・センス』は2012年1月7日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて、『人生はビギナーズ』は2月4日(土)より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほかにて公開。■関連作品:パーフェクト・センス 2012年1月7日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© Sigma Films Limited/Zentropa Entertainments5 ApS/Subotica Ltd/BBC 2010人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
2011年10月07日ジョージ・クルーニーやジェシカ・アルバといったハリウッドのスターたちが、U2のボノが主催するソマリアの飢餓撲滅チャリティ「ONE」のキャンペーン・ビデオに出演している。ジョージたちのほかにユアン・マクレガーやコリン・ファレル、ビル・ナイ、ソフィー・マルソーやヴァンサン・カッセルらも出演しているのは『The F Word: Famine is the Real Obscenity』(原題)という短編映画。彼らが画面に登場して「F」で始まる言葉を発音しようとすると、放送禁止用語の音を消すピーっという音が鳴る。Fワードの放送禁止用語といえば、言わずと知れた四文字があるが、彼らが実際に発音しているのは「Famine(飢餓)」であることが判るという内容だ。ボノは現在、ソマリアに広まる食糧危機で「3万人以上の子供たちが3か月間で亡くなっています。母親はどの子を生かし、どの子を死なせるかの決断を迫られるのです。2011年のいま、こんなことが起きているなんて、それこそ不快(obscene)です。東アフリカの子供たちの生命は私たちの子供たちと同じように尊いものなのだから、行動を起こさなければなりません」と声明を発表した。『The F Word: Famine is the Real Obscenity』は「ONE.org」の公式サイトにて動画が公開されている。「ONE.org」公式サイト(text:Yuki Tominaga)© Eagle Press/AFLO■関連作品:ザ・ディセンダンツ (原題) 2012年、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Foxゴーストライター 2011年8月27日、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2010 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ロマン・ポランスキー監督、生涯功労賞受賞と共に77年の事件の被害者に謝罪ブランジェリーナにG・クルーニー、マドンナなどトロントに豪華スター集結!早くもアカデミー賞最有力と絶賛の声G.クルーニー最新作、トロントで上映決定!ベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞『ゴーストライター』試写会に10組20名様ご招待
2011年10月06日エマ・トンプソンを始め、マギー・ギレンホール、ユアン・マクレガーなど豪華キャストの出演で注目を集めているファンタジー『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』が7月2日(土)より公開となる。これに先立ち、映画親善大使を務める“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏から、親善大使としての意気込みと本作の見どころを語ったコメント映像がシネマカフェに到着!本作は、問題を抱えた家庭にどこからともなく現れ、不思議な魔法でみんなを笑顔にして回る魔法使いナニー・マクフィーの活躍を描くファンタジー作品。先月行われた親善大使就任式では、映画のタイトルにちなんで“尾木ママクフィー”として魔法使いの姿で現れ本作のPRを誓った尾木さん。愛豚(?)のモモちゃんを抱きながら、「この映画は、みなさんをハッピーにするメッセージがたくさん込められているのよ」と、“オネエ言葉”で本作の見どころを語っている。一方、尾木さんに抱きかかえられたモモちゃんは、“相づち”を打つかのように絶妙なタイミングで鼻を鳴らす姿が、なんとも愛くるしい。尾木さんとモモちゃんが醸し出す絶妙な空気感に、ついついクスリと笑えて、見る者を和ませてくれるはず。『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』は7月2日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。※こちらのコメント映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ 2011年7月2日より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:尾木ママが魔法使いに!?映画親善大使就任で叱らない子育て論を熱弁!
2011年06月30日教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹がファンタジー映画『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』の親善大使に就任。5月26日(木)、映画にちなんで共に親善大使となる子ブタのモモちゃんと共に就任式に臨み、映画をアピールした。問題を抱えた家庭にどこからともなく現れ、不思議な魔法でみんなを笑顔にして回る魔法使いナニー・マクフィーの活躍を描くファンタジーで、エマ・トンプソンをはじめマギー・ギレンホール、ユアン・マクレガー、レイフ・ファインズら豪華キャストが集結。子供たちに向けた5つのレッスンを展開する。尾木さんが提唱する“叱らない子育て論”は、映画の趣旨にピッタリということで、尾木ママの大使就任が実現。尾木さんは、魔法使いの衣裳で、自らが名付け親となった子ブタのモモちゃんを抱っこして登場し、ナニー・マクフィーならぬ“尾木ママクフィー”として大使に任命された。映画の中の5つのレッスンについて尾木さんは「日本の復活に大事なことを全て教えてくれる」と大絶賛。これまでにも尾木さんの元には、映画のキャンペーンへの依頼が多く届いていたそうだが、教育評論家という立場を鑑みて全て固辞してきた。だが、本作に関しては自身が提唱する教育論とぴったり重なるということで就任を快諾したという。この日も尾木さんは、自身の“叱らない教育論”を展開。「ママが子供に振り回されて、叱ったり、ペナルティを与えようとして、うまくいかなかったのが戦後の日本の教育。映画では魔法をかけますが、言葉やまなざしで十分に魔法の代わりになります」。さらに、具体的な子供たちへの声のかけ方として「『早く早く』、『やめなさい』、『大丈夫?』と声を掛けるのはやめた方がいい。逆に『ありがとう』という言葉をよく使い、叱りそうになったらまず『どうしたの?』と優しく聞いてあげるといい。子育ては“愛とロマン”です!」と魔法使いの衣裳のまま熱弁をふるった。さらに、震災の被災に遭った子供たちについても「聞く耳を持つことが大事。受け止めてくれる人がいる、ということが子供たちにとっては大切なことになる」と今後のケアの重要性を訴えた。この日は初めての公務として、映画館に飾られるポスターにサイン。さらに、モモちゃんと一緒に仲良く色紙に手形を押し、映画をアピールした。『ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ』は7月2日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。■関連作品:ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ 2011年7月2日より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開© 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2011年05月26日ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ケビン・スペイシー、ジェフ・ブリッジスという4大スターが共演、しかも内容は、実在したアメリカ軍の“超能力部隊”について、ということで公開当初から大きな話題を呼んだ『ヤギと男と男と壁と』のDVD&ブルーレイが先日発売された。これにあわせて、ユアンとジェフが登場する本編の未公開映像がシネマカフェに到着した。ユアンが演じるのは、戦場記者のボブ。中東で極秘部隊を遂行中のジョージ扮するリンと出会い、アメリカ国防総省が超能力部隊を組織したという話を聞く。リンは、失踪した“超能力部隊”の創設者・ビル(ジェフ)の救出を目論んでおり、話を聞いたボブは、リンへの同行取材を決意。2人はラリー(ケヴィン)率いる超能力集団に囚われたビルを発見するのだが…。今回到着した未公開映像に収められているのは、ボブとビルのやりとり。念願かなって、リンと共にビルを見つけだしたボブだが、期待とは異なるビルの有様に失望…と思いきや超能力による奇跡が…?果たして超能力部隊の真相とは?“ジェダイ”を自称するエスパー兵士に、超能力戦士などなど奇怪な男たちに囲まれたボブが目にするものは…。豪華面々のおバカなやり取りにも注目!ほかにもDVD&ブルーレイには未公開映像が盛りだくさん。『ヤギと男と男と壁と』DVD&ブルーレイは発売中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『ヤギと男と男と壁と』[DVD]価格:3,990円(税込)『ヤギと男と男と壁と』[ブルーレイ]価格:4,935円(税込)販売元: エイベックス・エンタテインメント発売中公式サイト:© Weatgate Film Services,LLC. All Rights Reserved■関連作品:ヤギと男と男と壁と 2010年8月14日よりシネセゾン渋谷、シネリーブル池袋ほか全国にて順次公開© Westgate Film Services, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ジョージ・クルーニー、エミー賞でボブ・ホープ・ヒューマニタリアン賞受賞ジョージ・クルーニーが証人として出廷、ミラノの裁判所はファンで大混乱状態にジョージ・クルーニー、イタリアで詐欺裁判の原告として出廷することに千原ジュニアがG・クルーニー、ユアンら豪華スター出演作の邦題の名付け親に!
2011年01月14日アメリカ軍に実在した“超能力部隊”の仰天エピソードを基にした映画『ヤギと男と男と壁と』のDVD&ブルーレイがリリースされたのを記念して、本作の特別映像が公開された。その他の写真『ヤギと男と男と壁と』は、妻に逃げられヤケクソになった記者ボブ(ユアン・マクレガー)がイラクでかつて超能力部隊に所属していたという謎の男リン(ジョージ・クルーニー)に出会ったことを機に、大騒動に巻き込まれる一方で、知られざる特殊部隊の真実を知っていく物語。主演ふたりのほかにも、ジェフ・ブリッジス、ケヴィン・スペイシーらオスカー俳優たちが真顔でバカバカしいキャラを嬉々として演じている本作。劇中に登場する“ジェダイ計画”と呼ばれていたらしい謎の特殊部隊創設計画は、愛と平和の精神に基づいて人間の奥底に眠る新能力を開花させることを目指したもので、このほど公開された特別映像でも、ブリッジス演じるビル・ジャンゴ小隊長が冒頭から“合気道と宇宙の調和”について力説。さらには、明らかに妙な髪形のクルーニーとスペイシーがヘッピリ腰のまま合気道対決を見せる…という“ツッコミどころ満載”な内容になっており、名優たちが楽しみながら“奇妙すぎる実話”の映画化に挑んでいることがわかる映像に仕上がっている。『ヤギと男と男と壁と』DVD&ブルーレイ 発売&レンタル中(C)Weatgate Film Services,LLC. All Rights Reserved
2011年01月14日