人事のプロがこっそり教える“会社で評価される人、されない人”の違い「あの子が評価されて、私が評価されないなんておかしい!」…そんなふうに感じたことはありませんか?会社での評価は、ときに理不尽なもの。でも、立場が変われば、見え方が変わることもあるんです。いったい、評価される人はどこが違うのか?アンケートに寄せられた働き女子の訴えについて、人事のプロの意見を聞いてみました。●お世辞やゴマすりだけで出世できる?会社での評価に不満を持っている人の声で、いちばん強~いイラ立ちがこもっていたのが「ロクな仕事もせずに、ゴマすりばかりしている人が評価される!」というもの。「ゴマすりで上司や役員に好かれた人だけが良い評価をもらい、給与や賞与に反映されます。それさえしていれば、仕事しないで遊びまわっていても、いちばん良い評価。真面目に仕事する人がいるから仕事が回っているのに、おかしいです」(ふーさん/30歳)このように、憤りを感じている人からの投稿が多く見られました。しかしこの不満、上司の側から見ると、そうとも言い切れないようで…。とある中堅企業で長年人事を務めるAさんによれば、「部下の成績は上司の成績。このご時勢、ゴマすりだけで成果のない人物を可愛がる上司は少ないはずです。同僚からは遊んでいるように見えても、評価される人は上司に期待される仕事をこなしているのでは?」とのこと。納得のいかない気持ちもあるとは思いますが、一度、自分の感情抜きに観察してみましょう。会社から期待されている役割という視点で見直してみると、「ロクに仕事もしてない」と思っていた人の違う姿が見えてくる…かも。また、自分が先輩の立場になってみて、初めてわかったことがあるという人もいました。「後輩ができてから、お世辞でも褒められればうれしいし、慕われれば可愛がってしまうものだとわかった。それで自分も上司に対して同じように振る舞ったら、意見が通りやすくなったり、大きな仕事を任せてもらえるように。お世辞も大事だと知りました」(りんごさん/37歳)お世辞やゴマすりというとあまり良いイメージではありませんが、要は“相手も人間”ということ。自分の好き嫌いや機嫌に左右されず、「周囲と上手にコミュニケーションをとる力」と言い換えてみれば、重要な能力の1つと言えるのかもしれません。●真面目に仕事してるのに、評価されないワケ次に多かったのは、周囲と比べて自分の負担が重い、あるいは自分のほうが良い仕事をしているはずなのに評価されない…。そんな不満が爆発している人。「ポジション的に自分より上の人よりも、明らかに自分の仕事量のほうが多くてヘビー。ただ忙しいだけではなく、けっこう責任がある仕事をしているのに『こいつらよりも給料が少ないのか』と思うと、その人のヒマそうな姿を見るたびにイラッとする」(ジャスミンさん/33歳)「ただ言われたことをこなしている人と、自分で工夫して改革している人は、評価に差をつけてほしい」(ねさん/37歳)こうした声に対して前出のAさんは、「本人は人より仕事をしているつもりでも、たんに1人で抱え込みがちなだけだったり、上司の意図とは違う働き方をしていることもありますから気をつけて」と厳しい意見。ただし、仕事はきちんとしていても評価されにくい人は、たしかにいるそう。「たとえば、周囲とモメがちだったり、ネガティブ発言で職場の士気を下げる人。あと、比較的、女性に多い気がするのが“自分の”正論ばかり主張してくる人です。会社はいろいろな事情の上に成り立ち、動いていくものですから、その人の正論がいつも会社にとって良いことだとはかぎらない。その空気が読めない人は評価しにくいですね」ポジティブで周囲とうまくやることができ、会社の事情を理解できる人が評価されるのは当然のこと。真面目なのは良いことですが、少し肩の力を抜いてみると、違った景色が見えてくる可能性もあるようです。●自分で“評価される環境”をつくることも必要「うちの会社は、女性社員にあまり重要な仕事を任せない傾向にあります。少ない管理職のポジショニングを女性社員に取られたくなくて必死なのかも」(ペペロンさん/43歳)というように、環境を嘆く声もありました。がんばっても報われない環境はつらいものですが、そんななかでも自分なりに工夫して道を切り拓いていくことも不可能ではありません。「単純な事務作業要員として契約社員で雇われましたが、業務の改善点などをときどき提案していたら、はじめは軽くあしらわれていたものの、だんだん認められるように。小さい会社だからかもしれませんが、正社員になれました」(ミミさん/27歳)また、本当に今の会社ではどうしようもない場合は、勇気を出して違う環境を選ぶ道もあります。「転職したばかりですが、以前の職場と違ってがんばったらそのぶん、評価してくれる。給料は安いですが、ストレスがない!」(EMさん/46歳)いつかは満足のいく環境で、やりがいのある仕事をしたい…。そう願うなら、まずは「自分は正しい」「がんばってるのに!」という気持ちを捨ててみて。自分の中の何かを変えることで、“評価される人”をめざしてみませんか?※この記事は、2014年8月に実施した読者アンケートをもとに構成しています。<文/市川裕子>
2014年11月06日カリフォルニア くるみ協会(California Walnut Commission:CWC)は10月31日、くるみを取り入れた食事はアルツハイマー病の発症リスク抑制、発症遅延、進行抑制、予防といった有益な効果をもたらす可能性があると発表した。同研究はニューヨーク州立発達障害基礎研究所 発達神経科学研究室長のアバ・チャウハン博士らによるもので、国際科学誌「Journal of Alzheimer’s Disease」の10月号に掲載された。今回の研究はチャウハン博士が率いた過去の細胞培養実験から発展したもので、その実験では、アルツハイマー病患者の脳内で形成されるアミロイドプラークの主成分であるアミロイドβタンパク質による酸化ダメージに対して、くるみ抽出物が保護作用を示すことが明らかとなっていた。今回、マウスの餌の総量のうち6パーセントまたは9パーセントをくるみとした場合の効果を調べたところ、学習能力、記憶力、不安軽減、運動発達において有意な改善が確認された。研究グループによれば、くるみに抗酸化物質が豊富に含まれることが、アルツハイマー病で典型的にみられる変性症からマウスの脳を保護する一因となった可能性があるという。チャウハン博士は「今回の研究結果は非常に有望であり、根治方法が見つかっていない病気であるアルツハイマー病とくるみの関係を調べる今後の臨床試験の土台を築く助けとなります」とコメントしている。
2014年10月31日ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは10月6日、ネットワークセキュリティの無償評価サービス「WatchGuard WatchMode」を提供開始すると発表した。WatchGuard WatchModeは、顧客のネットワークに専用アプライアンスにおけるネットワークセキュリティの状況を把握し、セキュリティ対策の導入効果を測定するツール。ゲートウェイアンチウイルス、アプリケーション制御、IPS(不正侵入検知・防御)、Webフィルタリングなどに対応する。セキュリティ可視化ツール「WatchGuard Dimension」を実装し、ネットワークセキュリティの状況をリアルタイムに表示できる。また、利用者の目的に合わせたさまざまな表示方法が可能だ。具体的には、通信量の多いクライアント、アクセスしたWebドメイン、URLカテゴリ、通信先IPアドレス、利用アプリケーション、利用アプリケーションのカテゴリ、プロトコルなどの主要項目についてレポートを表示できる。また、拒否された通信の送信元IPアドレス、拒否されたプロトコル、禁止カテゴリのブロック状況、禁止アプリケーションのブロック状況、GAV(ゲートウェイアンチウイルス)検知シグネチャなど、セキュリティに関する項目についてTOP10を表示できる。さらに、ブロックされたIPアドレス、IPSによる防御状況、アプリケーションの接続先など、地域別にマップで表示し、危険な地域との通信状況の把握に役立てられる。そのほか、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ドメイン、カテゴリ別のアクセスコンテンツ、プロトコルなどの通信量を面積分布での表示できるほか、ポリシー別アクセス、インタフェース別送信/送出、セキュリティ機能(UTM)、アプリケーション別アクセス、ポリシー別アクセス許可/拒否、GAV別利用、といった各種の状況をイメージで表示できる。
2014年10月07日「預貯金にもリスクがある」という言葉を聞いたことはありますか? 投資の必要性を説く時によく使われる言い回しで、預貯金にお金を置いておくと、インフレがおこった際、預貯金の金利よりも物価上昇率が高くなり、知らないうちに資産が目減りしてしまうという意味です。そんな預貯金のリスクですが、実際のところはどうなのかを考えてみましょう。■「インフレ」と「デフレ」とは?物価が上がることをインフレーション、略してインフレといいます。本来は景気の良い時に、自然と物価が上がる現象を指します。そうした時期は企業の売り上げが増加するので従業員の給料も上昇し、株価や預貯金の金利も上がるため、世の中に好循環をもたらします。反対にデフレ(デフレーション)とは、不況のもとで物価が下がることを指します。日本ではバブル崩壊後に不況が続き、その間に百均ショップやコストを抑え値段を下げた衣料や雑貨のお店も増え「デフレ」になりました。デフレで物の値段が下がるのは、一見いいことのように思えますが、企業にとっては売り上げを上げられないため、給与水準も上がらず、世の中にとっては厳しい状況となります。貯金の金利も下がり、株価も低迷します。こんな中、「インフレ」と言われてもピンとこない方もいるかもしれませんね。現在、安倍政権では景気回復のために物価を2%上げることを目標としています。効果については賛否両論がありますが、原油高などの影響もあり、2014年6月は前年同月に対し3.3%、消費税増税による押し上げ効果を引いて1.3%だそうです(総務省の調査)。■預貯金は、インフレによって本当に資産価値が減ってしまうのかさて、本題に戻りますが、預貯金は本当に、インフレによって資産価値が減ってしまうのでしょうか。インフレとデフレの時期を含んだ1975年から2005年までの30年間の物価上昇率を見ると、お米10kgの値段は1.4倍、ビール大びんは2倍、郵便料金は4倍になっています(内閣府調べ)。それを踏まえると、不況の時期があったとしても長期にわたって物価が上がらない、ということはなさそうです。また、教育費などは不況期でも上がっていること、日本は食料や資源などを海外からの輸入に頼っているため、原料高や為替の影響などでインフレとなる要因もあることを考えると、長期の資産を預貯金だけで貯めていた場合、物価上昇時に価値が目減りする可能性があることも考えられます。■預貯金と投資ただし、そうは言ってもデフレで物価が下がっている時にも、預貯金は元本割れすることがありません。今後の経済を完全に予測するのは難しいことなので、デフレに備え、預貯金を持っておくのは大切なことです。預貯金のリスクを補完するために、投資が必要になることもあるでしょう。ですが、投資の特性として、値動きに波があり、特に短期間では元本割れの可能性が高いというリスクを含んでいます。では、長期の資金ではどうでしょうか。長期の運用は適切な配分をすることによって、物価の上昇に対応する収益を見込むことができます。もちろん、人によってはリスク許容度が低く、投資に向かない場合もあります。自分にとって投資が本当に必要か、どんな投資が向いているかについては、はじめは分からないもの。ちょうど昨年始まったNISA制度をきっかけに投資を始めた方も増えているので、各証券会社とも初心者向けセミナーや相談会に力を入れています。そんな機会を上手く活用してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日●MOSFETのダイサイズの縮小がもたらす設計問題に対するリスク評価手法とは?パワーMOSFETは数十年にわたってエレクトロニクス設計の基礎として使用され、さまざまなアプリケーションでスイッチング機能を実現する手段として活用されており、簡易型トランジスタ・デバイスを置き換えてきました。多くの場合、MOSFETはシステム設計の大電力セクションを制御および安定化するために使用されています。技術の進歩と経済的な圧力が原因で、より小型で集積度が高く、よりノイズが少なく、コスト効率に優れたMOSFETが市場に投入される傾向が続き、体積が大きく効率のよくない旧世代の製品を置き換えてきました。オン抵抗(RdsON)が同じ場合、トレンチ構造を採用したデバイスは、プレーナ構造を採用した従来型デバイスに比べてサイズが半分以下で済みます。効率とコストの改善の結果、より小型パッケージで、より利益マージンが優れた製品を実現できるようになります。したがって、製品はより小型の匡体に収容できるようになり、利用者にとって魅力的になります。ただし、一部のエンジニアにとっては、ダイ・サイズの縮小は設計に問題をもたらすことを意味します。以下の説明では、潜在的なリスクを評価する方法を考察します。DC/DCコンバータ、無停電電源装置(UPS)、モータ制御システムのような多くのMOSFETアプリケーションで、熱性能は重要なパラメータです。UPSやモータ・アプリケーションでは、MOSFETは障害条件下で突然発生する大電流サージに対処する必要があります。パワー・デバイスの過渡的な接合部温度を測定する手段がない状況で、設計技術者が実行できるのは、熱障害発生リスクの大きさを推測することだけです。接合部温度(図1)は、パワー・デバイス内部の温度です。熱電対または赤外線カメラを使用した熱管理で測定できるのは、ケースの平均温度のみです。MOSFETに供給される電力が分かれば、ピーク接合部温度を導出できます。この方法は、障害ポイントを決定し、障害条件下でのMOSFETの耐久期間を予測するのに役立ちます。データシートに記載されている最大値は、特定の温度範囲を対象として負荷軽減したもので、実際のアプリケーションの状況にそのまま適用できるわけではありません。一般に、デバイスに関する反復アバランシェ・エネルギー定格(EAR)は、無限大ヒートシンク・モデルを前提としています。実際のアプリケーションでは、反復的な大電力イベントが発生した場合、平均消費電力の大幅な増加と、ケース温度の上昇が生じます。また、方形波の電力が供給されることを前提として、規定温度で値が導出されていますが、反復的なアバランシェが発生する状況では、時間軸に対するパルス波形は自然に三角波になります。大電力を消費する条件下で過渡的な温度上昇曲線を作成する方法はいくつかあります。Cauer/Fosterモデルを使用し、ヒートシンク/プリント基板を含めたSpiceモデル化スプレッドシートを使用した熱ネットワークのモデル化これらの方法のどちらを使用する場合も、ツール/ソフトウェアと情報が必要ですが、それらが常に利用できるとは限らず、また安定状態まで延長するとかなりの処理時間を要します。この結果、設計プロジェクトの全体的なコストが増大し、市場投入までの時間が長くなります。MOSFETのデータシートに掲載されている熱抵抗グラフに基づく、簡略化した方法を使用できます。単一イベントに起因する過渡的な温度に加えて、平均温度上昇モデルを使用すると、全体的な過渡動作を評価できます。接合部温度の上昇を計算するために、大電力の単一イベントに関連するプロファイルを把握しておく必要があります。非クランプ誘導性スイッチング(UIS)が発生する場合、電力パルスは正三角形の形状をとります。単一イベント電力損失 = Psingle通常動作電力損失 = Pd-avg電力パルス形状が異なると、ピーク温度上昇も異なります。単一イベントに対応する過渡的な温度上昇は、以下のように評価できます。平均過渡温度 = RthjA(t)*(Psingle+Pd-avg)全体の過渡 = 平均過渡 + 単一イベント単一MOSFETトリガ・アプリケーション、例えばドリル・フライバック回路(図2)では、反復的なUISが発生する可能性があります。ドリルに切り粉が詰まった場合は、MOSFETにオーバーストレスが発生する可能性があります。この条件下でドリルが耐えられるサイクル数または時間の長さが重要です。ドリルに切り粉が詰まった場合は、オン時間の間、寄生インダクタンスによって電流が上昇します。この結果、寄生インダクタ内にエネルギーが蓄積され、オフ時間の間にMOSFETがアバランシェ降伏を引き起こします。デバイスの温度上昇が原因で、アバランシェ降伏電圧(VBD)はその定格電圧より30%上昇します。最後に、次のサイクルが開始される前に、MOSFETのドレイン電圧はバッテリ電圧(VBattery)に設定されます。アバランシェ時間(tAV)は、オフ時間中にIpeakがゼロにまで減少するのに必要な持続時間です。●熱抵抗の特性にから特定アプリ要件に合わせたMOSFETを指定する方法反復的なUIS電力派生値は、次のとおり定義されます(図3を参照)。単一UISによる温度過渡を図4に示します。MOSFETの熱応答グラフ(図5を参照)、および高速過渡に対応する近似直線の式(少なくともtAVの時点まで)を参照します。これは、sqrt(t)の関係に従います。ダイの厚さによって、高速過渡の期間が決まります。この近似高速過渡RthjAは、単一UISによる温度過渡を形成するのに役立ちます。単一UISイベントが発生した場合の電力パルスは、次式で表される、10個の均等な個別の電力パルスに変換されます。上式を使用して過渡をプロットすると、ピーク温度が発生するのはn=5の時点です。(図5に示した) ヒートシンクを含めた熱抵抗RthjA(t)を求めることができます。材質の熱容量(CHS)と、ヒートシンク・ベンダによって提供される熱抵抗(RHS)は、RthjC(t)に対するRHS CHSネットワークを形成します。ピーク温度に関する上式では、複数の大電力イベントの間で発生する過渡を無視しました。ほとんどの場合、これは適切な近似ですが、周波数がかなり低い場合は、複数の大電力イベントの間に存在する時間が長く、それらのイベントの間に発生する温度過渡を考慮する必要が生じることがあります。上記の温度計算は、温度の上昇分を参照しています。周囲温度を加えると、実際の接合部温度を求めることができます。○固有温度シリコン製MOSFETの接合部温度は、材質の固有温度によって制限を受けます。固有温度で局所的なホットスポット(中間プラズマ)が発生することが示されてきました。ここに示すMOSFETの理論的な固有温度は370℃であり、すでに規定した反復UIS条件下では約10秒(Trise=345℃)で障害が発生します。安定状態でピーク温度が決して固有温度に到達しない場合は、デバイスは反復的なアバランシェ降伏に耐えます。○反復的短絡あらゆるUPSシステムで、出力側の短絡テストは必須です。出力(トランスの2次側)が短絡した状態で、1次側のHブリッジ/プッシュプルMOSFETがターンオンし、非常に小さいインピーダンスで大電流を反復的に流します。この動作の結果、マイクロコントローラがシャットダウンするまでの短い期間に大量の電力損失が発生します。一般的にオン抵抗の小さいデバイスを使用するので、スイッチング損失が電力損失の大半を占めます。○単一の短絡による温度過渡短絡条件の下でピーク温度過渡を求める手順は、前述の反復UISの例に似ています。ただし、短絡に対応する電力パルスtSCが異なります。したがって、Triseに関する前述の式(直角型の電力パルス)は適用されません。厳密な電力パルスは、MOSFETの飽和電流と寄生インダクタンスなど、回路実装によって異なります。二等辺三角形および直角型の電力パルスに対応する温度上昇の例を(図7)に示します。二等辺三角形を10個の均等な電力と20個の時間区分に分割し、以下の個別の温度過渡式を導出します。固有温度は、MOSFETの製造技術によって異なります。ブレークダウン電圧の低いデバイスに比べると、通常はブレークダウン電圧の高いデバイスの方がシリコン・ドーピング濃度が低くなっています。ドーピング密度が高い方が固有温度が高くなります。マウント条件は熱抵抗に大きな影響を及ぼします。熱パッドやグリスを使用する場合は、それらの熱抵抗を考慮に入れる必要があります。これらの熱容量はヒートシンクに比べると無視できるので、追加のRC熱ネットワークが不要で、単純に抵抗値をRHSに加算するだけで十分です。○結論高速過渡で使用するK項によっても、同じMOSFETパッケージ・ファミリ内での相対的なダイ・サイズが明らかになります。高速過渡(1ms未満)がダイ・サイズに依存し、低速過渡(1ms~1s)がパッケージ・タイプに依存すること、また安定状態での過渡がマウント条件に依存することは明らかです。同じパッケージに封入する場合は、高速過渡ではダイが大きい方がピーク接合部温度が低くなり、同じ電力パルスを供給すると安定状態での温度上昇が小さくなります。熱抵抗が小さい方が熱的特性が良好になりますが、複数のデバイスの間でのブレークダウン電圧の変動は、UISパルスの時間とエネルギーに影響します。また、ダイが大きくなるほど、入力静電容量が大きくなり、スイッチング電力損失も大きくなります。したがって、MOSFETを選択する際に、電力損失を計算して過渡的な接合部温度を導出するほうがより適切な決定因子になります。つまり、設計者は試行錯誤に頼るのではなく、熱抵抗の特性に基づき、特定のアプリケーション要件に合わせて最適なMOSFETを指定できることを意味します。著者プロフィールDavid. LeeON Semiconductorパワー・ディスクリート事業部アプリケーション・エンジニア2009年に入社後、コンピューティングとテレコム市場におけるパワーMOSFETアプリケーションに重点的に取り組んでいる。ミシガン大学にて電気工学士(BSEE))、電気工学修士(MSEE)を取得。
2014年09月08日(画像はイメージです)子供時代に水疱を伴う日焼けがメラノーマのリスクを80%上昇多くの女性は、シミの予防や美白のため日焼けをしないように心がけていると思います。また、日焼けは美容だけでなく健康にも影響を及ぼします。かねてより皮膚癌のリスクもあるといわれており、アメリカの研究によると子供時代の日焼けがリスクであるとの報告がありました。研究内容研究では108,916人の看護師を登録し、20年間の観察を行いました。家族で皮膚癌を発症しているかどうか、子供の頃の日焼け度、日光量、日焼けサロンの利用、喫煙、飲酒、BMIを因子として、皮膚癌の発症率を検討。約100人に一人の割合で皮膚癌が発生しましたが、家族歴以外の個人に関する因子を検討したところ、日光量と子供の頃の日焼け度だけがリスクを有意に増やしていることが分かりました。研究からの提言具体的には日光量の多い地域と少ない地域を分けて検討していますが、日光量は大人になっても日焼け止めや日光を避けることにより予防できます。子供の頃の日焼けは今更どうにもなりませんが、自分の子供たちには水疱ができるほどの日焼けは予防すること。日光量が不足するとビタミン合成力が落ちるので、日光量を不足にも気をつける必要があります。あくまでも、水疱ができるほどの日焼けに気をつけることが大切です。【参考】アメリカ癌学会ニュースリリース・
2014年06月05日(画像はイメージです)リコピンが卵巣癌のリスク減少リコピンが抗酸化作用を持つことから、さまざまな癌のリスクを減らすということが、いくつもの臨床結果から示唆されています。しかし、今まで公開された臨床試験すべてが癌に効果ありという結果となったわけではありません。今回、Soochow大学のリー氏らがメタアナリシスの手法を用いて今までの文献を総合的に分析しました。その結果、リコピンの摂取量が多くなると、卵巣癌のリスクは低下することがすることが分かったといいます。卵巣癌のリスクが高くなる閉経後の女性では、リコピンを摂取することは有益ということが統計学的に証明されました。リコピンと癌米国国立がん研究所のPDQ(R)でリコピンの効果について記載。また、疫学研究でもリコピンの摂取量と前立腺癌の発生率の間に関連がある可能性があると記載されています。リコピンの効果抗酸化作用が効いているといわれていますが、男性ホルモンに対して影響を与えるために前立腺癌や卵巣癌に効果を示しているという説もあります。【参考】・Nature Scientific Reports 4, Article number 4885・米国国立癌研究所リコペン
2014年05月25日SBI少額短期保険は10月24日より、「地震リスク診断サービス」および「地震被災時自宅再建シミュレーションサービス」の提供を開始した。「地震リスク診断サービス」は、居住する「都道府県」「市区町村」を選択すると、その地域の地震危険度がSおよびAからDの5段階で評価される。地震危険度ランクは、防災科学技術研究所が発表している今後30年以内に震度6弱が発生する可能性を元に設定。危険度が高いSランク(発生確率が26%以上)、Aランク(発生確率が6%以上26%未満)、Bランク(発生確率が3%以上6%未満)、Cランク(発生確率が0.1%以上3%未満)、Dランク(発生確率が0%以上0.1%未満)に分類している。「地震被災時自宅再建シミュレーションサービス」は、加入している保険の地震補償ごとに、地震に被災し生活再建や自宅再建が必要となった場合のおおよその自己負担額が分かるようになっている。設定として、居住する「都道府県」「市区町村」「建物構造」「世帯人数」「建物の価値」「月々の住宅ローン返済額」を選択・入力する必要がある。さらに、その費用負担のために新たにローンを組んだ場合の月々の返済額についても、シミュレーションすることもできる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月25日NKSJグループのリスクコンサルティング会社のNKSJリスクマネジメントは、15日からタイを始めとする東南アジア諸国に拠点を有する日系企業向けに、洪水発生時の事業継続対策を支援する「海外洪水対策支援サービス」の提供を開始すると発表した。2011年に10月に発生したタイの洪水では、日系企業が多く進出しているタイ中部アユタヤ県の工業団地のほかに首都バンコクの一部でも浸水被害が発生し、多くの企業が操業停止に追い込まれた。また、サプライチェーンの途絶の影響で操業が困難になることも問題となった。タイでは5月から再び雨季を迎えており、昨年のような洪水が発生する可能性があることから、NKSJ-RMは台風・水害リスク評価、事業継続計画(BCP)策定およびBCP訓練など事業継続支援サービスなどを通じて、これまでに蓄積した知見を生かし、「海外洪水対策支援サービス」の提供を開始することにした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月08日合弁会社設立日本興亜損害保険とチューリッヒ・インシュアランス・カンパニー・リミテッドは29日、11月1日付けでリスクコンサルティングを行う合弁会社を設立することを発表した。提携関係を強化合弁会社は、日本興亜損保の子会社、エヌ・ケイ・リスクコンサルティング(NKRC)にチューリッヒが出資し、同時に「NKチューリッヒ・リスクサービス株式会社」に社名変更する形で設立される。両社は、08年12月に企業分野における業務提携の検討を開始することで合意しており、09年12月にはNKRC内に「チューリッヒ日本興亜グローバルリスクサービス部」を設立していた。今回、チューリッヒからの出資を受け入れ、同分野における両社の提携関係を強化する。収入保険料拡大を目指し合弁会社では、チューリッヒの有する世界基準のリスク評価ノウハウをベースとしたサービスや、グローバルにビジネス展開する日系企業へのリスクソリューションの提供、チューリッヒの海外ネットワークを駆使して収集したリスク情報の提供などのサービスを行う。提携により両社は企業保険分野における収入保険料の拡大を目指す。
2010年11月01日ヴォーカーズ、追加企業を発表企業の評価を専門家や第3者が行うのではなく、その会社で働く「社員による会社評価」を行うヴォーカーズというサイトに、新しく東日本旅客鉄道株式会社、ヤフー株式会社、TOTO株式会社、プルデンシャル生命保険株式会社、東京海上日動火災保険株式会社など数十社が追加されました。主な調査の対象となっているのが『年収・待遇・福利厚生』、『組織体制・企業文化』、『入社後ギャップ』、『女性の働きやすさ』、『退社理由』、『経営者への提言』などで、1部の内容を除き有料会員にのみ公開されています。「待遇面の満足度」「評価の達成感」、「社員の士気」、「風通しの良さ」、「法令遵守意識」、「人材の長期育成」、「20代成長環境」、「チームワーク意識」は公開されており、サイトの右上にグラフ形式で表示されます。5点満点で評価され、グラフが小さいほど社員による評価が低いとされます。現在、大手企業を中心に国内最大規模の15万件以上の評価情報を集積しているとヴォーカーズは発表しています。
2010年10月26日損保ジャパンと日本興亜損保の子会社が統合損害保険ジャパンと日本興亜損害保険は5日、両社のリスクコンサルティング子会社の事業統合を行うことを決定したと発表した。日本興亜損保の子会社、エヌ・ケイ・リスクコンサルティングの統合対象事業を、損保ジャパン子会社の損保ジャパン・リスクマネジメントに事業譲渡する。事業強化を目的に今回の統合は、両社の親会社であるNKSJホールディングスが、リスクコンサルティング事業を強化する目的で行う。リスクの増加・多様化に対応する新たなサービスの開発力とコンサルティング力を向上させるための事業統合だ。統合の要旨統合は11月1日を予定しており、統合後の商号は「NKSJリスクマネジメント株式会社」となる。
2010年10月08日経営学持論(リスク社会と保険)一般公開大阪経済法科大学はこの度、「経営学持論(リスク社会と保険)」と題して寄付講座を一般公開する。この講座は、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社ヤトウジ保険センター、株式会社保険工房、マーシュジャパン株式会社の4社共同によるもので、昨年に引き続き一般市民に公開される。保険学とは土木、医療・衛生、防災等のテクノロジーがどれだけ進歩しても、日常生活を営む上で、リスクはいつも身の回りに存在する。このようなリスクを管理する仕組みが「保険」であり、保険学は経営実務や日常生活に関連した学問である。リスク社会と保険今回の講座では、大阪経済法科大学の教授と共同開催の4社の社員が、保険の原理や制度がどのように機能し、運営されているか、それらが産業の発達や時代の変化とともに、いかなる変更を迫られているかを、事例を交えながら説明する。公開されるのは、9月13日~17日で秋季集中講座として開講される。受講料は無料で定員は200名だ。申込はEメールで受け付けている。
2010年09月09日