数あるファストファッションブランドの中でも、この秋ひと際注目を集めているのがH&M。特にイギリスの老舗ブランド「リチャード・アラン」とのコラボアイテムは、おしゃれ感度の高い人たちの間で人気があり、SNSでも話題になっています。そんなリチャード・アラン×H&Mのコラボブラウスをご紹介します!■GUのチノパンツを合わせてカジュアルダウン「パターンサテンブラウス」は、広めに開いたネックラインとギャザーの寄った胸元、そしてふんわりとしたボリューミーな袖のデザインがとろみのある素材と相まって、とてもエレガントな印象のブラウスです。デザインはきれい目な印象ですが、ややサイケデリックな柄がスカーフデザイナーのリチャード・アランらしい1枚です。リチャード・アラン×H&Mの「パターンサテンブラウス」に、GUのチノストレートパンツを合わせたコーディネートです。光沢あるとろみ素材でフェミニン要素の高いブラウスですが、ここはあえてGUのチノパンでカジュアルダウン。レトロなテイストの柄物は、きれい目アイテムと合わせると「古臭い」印象に陥る場合があるため、カジュアル寄りのアイテムを合わせた方が新鮮に着こなせます。■同柄スカーフを合わせてより印象的な着こなしにブラウスと同じ柄のスカーフも販売されています。スカーフをプラスすることで、ラウンドネックのブラウスをボウタイブラウスのように着回せます。スカーフの巻き方を変えれば着こなしの幅が広がりますし、もちろん他のアイテムとも合わせられるので、1枚あるととても便利です。こちらは、デプレのセミワイドパンツと合わせたコーディネートです。スカーフを首元に巻くとクラシカルな印象になるため、バッグもかっちりとしたものを持ちました。ここでも大事なのは、やはり「きれい目すぎない」ことです。フェミニン度の高いブラウスには、辛口のボトムスを合わせるとコンサバになりすぎず、古臭い印象になることも回避してくれます。■斬新な柄とデザインだからこそ新鮮に着こなせる普段は滅多に柄物を選ぶことがなく、シンプルな色やデザインが好みですが、たまに柄物を着るととても新鮮な気分を味わえます。H&Mは「安かろう、悪かろう」のイメージがありましたが、リチャード・アランとのコラボアイテムはどれもハズレがなく、デザイン性のみならず品質も高クオリティです。ぜひH&Mに足を運んで、いつもと一味違うおしゃれを楽しんでみてください。
2019年09月10日H&M(エイチ&エム)から、英国ブランド「リチャード・アラン(RICHARD ALLAN)」とコラボレーションしたウィメンズウェアが登場。2019年8月22日(木)より、H&M限定店舗及び公式オンラインストアにて発売される。リチャード・アランとは?マリークヮント(Mary Quant) やビートルズが流行し、“スウィンギングロンドン”と呼ばれた60年代ロンドン。リチャード・アランは、そんな若者文化の黄金時代に誕生したイギリス発のブランドだ。その革新的な時代を反映するかのような強烈な色彩に、抽象的でアヴァンギャルドなデザインが特徴で、中でもその斬新なパターンを取り入れたスカーフがブランドのアイコンとして愛され続けている。リチャード・アランのアーカイブから選ばれたパターンH&Mとタッグを実現した今回のコレクションは、そんなブランドのスカーフに用いられた過去のヴィンテージ・プリントを採用しているのが特徴。ギリシャ神話の9つの女神を抽象的に表現した「ミューズ」や、格子柄を再解釈した「スコット」、歴史的な都市にちなんで名付けられた木“セナア”を基にした「パルメ」など、様々なストーリーを持った力強い幾何学的模様がセレクトされ、エネルギッシュな60年代のムードを閉じ込めている。60’ライクなムード漂うドレスやシャツなど展開されるのは、ドレスやブラウス、スカート、シャツ、パンツといったアパレルから、アクセサリー類まで。ハイネックラインやワイドカフ、ソフトプリーツなど、当時の雰囲気を残したディテールを取り入れながらも、流動的なモダンなシルエットで現代にアップデートしている。【詳細】H&M×リチャード・アラン発売時期:2019年8月22日(木)取り扱い店舗:H&M限定店舗、公式オンラインストア<アイテム例>・シャツ 2,499円・ロングドレス 5,999円・スカート 5,999円
2019年08月22日『ロジャー・ラビット』、『ピンク・パンサー』のアニメーターとして知られるリチャード・ウィリアムズが亡くなった。享年86。「The Independent」によれば、イギリス・ブリストルの自宅で息を引き取ったという。6人の子どものひとり、ナターシャ・サットンは、死因をがんと明かしている。1933年にカナダに生まれたリチャードは1955年にイギリスへ移住。幼い頃に観たディズニーの『白雪姫』に感銘を受け、アニメーターを志したといわれている。一時期はアニメへの興味を失い、アートに没頭したとのことだが、23歳になると「自分が描く絵は、一生懸命動こうとする」と気づいたことからアニメの世界へ飛び込んだ。初監督作の短編アニメ『The Little Island』、短編アニメ『クリスマス・キャロル』、『ロジャー・ラビット』を合わせて3つのオスカーと3つのBAFTA賞を受賞した。『ロジャー・ラビット』はボブ・ホスキンスとクリストファー・ロイドが主演を務めた実写とアニメのハイブリッド映画で、リチャードはアニメキャラのロジャー・ラビットやジェシカ・ラビットのクリエイターとして貢献した。豊かな才能を後世に引き継いでいくことにも熱心で、1990年代にはディズニー、ピクサー、ILM、ドリームワークス、ワーナー・ブラザースから受講生を募り、特別講座を開いたこともあった。2001年にはベストセラーとなった「The Animator’s Survival Kit」(原題)を発売した。(Hiromi Kaku)
2019年08月19日モンクレール(MONCLER)の「モンクレール ジーニアス」より、リチャード・クイン(Richard Quinn)の手がける「0 モンクレール リチャード・クイン(0 MONCLER RICHARD QUINN)」の2019-20年秋冬コレクションがミラノで発表された。リチャード・クインのクリエーションは、大胆なカラーや独特の豪華絢爛を愛し、50年代や60年代のエレガンスを彷彿させるクチュールシェイプが特徴。「モンクレールと一緒に美しいコレクションを発表できたことに計り知れない喜びを感じています。2つのブランドの本質的なアイデンティティを投影したピースを共にデザインすることは、エキサイティングであり、モンクレールファミリーの一員になれたことを光栄に思います」とコメントしている。
2019年03月03日先週、リチャード・ギア(69)の妻アレハンドラ・シルヴァ(35)が、男児を出産したという。リチャードの代理人が「People」誌に認めた。リチャードには前妻のキャリー・ローウェルとの間に今月19歳になる息子、アレハンドラにも前夫との間に6歳の息子がいる。アレハンドラは昨年9月に、リチャードが敬愛するダライ・ラマ14世からお腹の子どもに祝福を受けている画像をSNSに掲載。「ダライ・ラマ法王にお伝えする前に、発表するわけにはいかなくて」というキャプションをつけて、妊娠を発表した(現在、この画像は削除されている)。リチャードと社会活動家のアレハンドラは十数年前に知り合い、2014年から交際をスタート。昨年8月、ニューヨークにあるリチャードの所有物件で結婚式を挙げた。リチャードはシンディ・クロフォード、キャリーと2度の結婚を経てアレハンドラとは3回目の結婚になる。アレハンドラとの結婚が報じられた際、リチャードは「いままでよりずっと幸せ。落ち着いた生活によって自信が持てるし、好きなことができる」と新婚生活を語っていた。(Hiromi Kaku)
2019年02月12日ニクソン(NIXON)から、腕時計「レグルス(THE REGULUS)」の日本限定カラーが発売。2018年にデビューした「レグルス」は、アメリカ軍の特殊部隊に在籍する隊員からのフィードバックを得て作られた、過酷な環境にも対応するミリタリーウォッチ。特殊部隊における任務での使用を想定した必要最小限の機能・デザインが特徴で、無駄を削ぎ落としたタフでミニマルなボディーに、1/100秒まで計測するデュアルクロノグラフや、5気圧環境下まで対応する防水プッシャー、明るさ調整が可能なLEDバックライト、複数のアラーム機能、サイレントモードなどが搭載されている。今回は、ガンメタル、オールブラック、迷彩柄などミリタリーの要素を全面に押し出したオリジナルのカラー5色に、日本限定となるダークネイビーが新たにラインナップ。ハイパフォーマンスな機能面はそのままに、様々なファッションにマッチするネイビーカラーで、武骨さとカジュアルさを兼ね備えた仕上がりが魅力だ。【アイテム詳細】ニクソン「レグルス(THE REGULUS)」日本限定カラー発売日:2019年1月25日(金)価格:21,000円+税販売店舗:ニクソン正規取扱店舗、YTS STORE(公式WEBストア)ほか
2019年01月31日ニクソン(NIXON)から、RHC ロンハーマン(RHC Ron Herman)福岡店のオープンを記念した日本限定腕時計が登場。2018年11月21日(水)、同店のオープンに合わせて発売される。ベースとなったモデルは、2018年のデビューから瞬く間に人気上位機種となったサーフウォッチ「ベースタイドプロ(THE BASE TIDE PRO)」。高い防水性と世界550ヶ所の主要タイドデータや日出/日没データを搭載した機能性、アフターサーフを考慮したミニマルなデザインが特徴だ。今回リリースされる限定モデルは、ケースとバンドをホワイトで統一することで、そのミニマルなデザイン性をより一層強調した特別仕様。コラボレーションの証として、フェイスに「RON HERMAN」、裏蓋とボックスに「RHC」のロゴが配されている。【商品情報】ニクソン × RHC ロンハーマン福岡店 コラボレーション腕時計発売日:2018年11月21日(水)取扱店舗:RHCロンハーマン福岡店(福岡県福岡市中央区地行浜 2-2-1 マークイズ福岡ももち 2F)価格:18,500円+税
2018年11月23日ニクソン(NIXON)は、ロックバンド・メタリカ(METALLICA)とコラボレーションした腕時計を、2018年11月5日(月)に、ムラサキスポーツ各店、腕時計のセレクトショップ・ニール(neel)などで発売する。メタリカのアルバムアートワークを腕時計に1981年の結成以来、メタルシーンを飛び越えて幅広い人気を誇るモンスターバンド・メタリカ。コラボレーションウォッチは、メタリカのアルバムアートワークなどをデザインに落とし込み、ディテールまで作り込んだ、存在感のある仕上がり。ファン必見のモデルが勢揃いする。「MASTER OF PUPPETS」十字架を立体的に表現した文字盤が印象的な、アルバム「Master of Puppets」をイメージしたモデルが登場。リューズにも十字架が施されており、まさに“メタル・マスター”を手元で感じられるデザインだ。さらに、ベルトの中央部分がエンボス加工になっていたり、バンドの機材ケースを思わせるような付属ボックスに収められていたりと、スペシャルな仕様となっている。デビューアルバム「Kill’Em All」デビューアルバム「Kill’Em All」からインスパイアされたモデルは、文字盤にアルバムジャケットを彷彿させる配色を採用。時針は、ジャケットにも描かれているハンマーモチーフを象り、秒針はバンドロゴのデザインを取り入れるなど、細部のデザインにもこだわりが見える。「Black Album」名盤「Black Album」を表現した、オールブラックのモデルはインパクトのある重厚感が魅力。文字盤にはレザーを使い、マット・ポリッシュ仕上げのステンレスを組み合わせてハードな雰囲気を演出している。秒針やロックパーツ、レザーパーツには、ロゴデザインが施されている。詳細ニクソン×メタリカ コラボレーションウォッチ発売日:2018年11月5日(月)展開場所:ムラサキスポーツ各店、腕時計のセレクトショップ・ニール(neel)、公式ウェブストア、ZOZOTOWN、PGS※「THE 51-30 TIDE“SANITARIUM”」は、公式ウェブストア、PGSのみで発売。■アイテム例・THE TIME TELLER“Kill’Em All” 17,000円+税・THE SENTRY LEATHER“BLACK ALBUM” 34,000円+税・THE 51-30“MASTER OF PUPPETS” 64,000円+税
2018年11月05日リチャード・ギアがいまの日本に贈る、まさかの“忖度”悲喜劇『嘘はフィクサーのはじまり』が10月27日(土)より公開される。この度、本作の舞台となったニューヨークの有名スポットが堪能できる劇中写真がシネマカフェに到着した。リチャード・ギアが歩き方から表情、耳の立ち方(!)にいたるまで、撮影の1年前から役作りをし、お調子者だけどどこか憎めない金融界のフィクサー(調停者)、ノーマンを作り上げた本作。劇中には、歴史あるグランド・セントラル駅をはじめ、お馴染みの名所が数多く登場する。リチャード・ギアとNYロケ地めぐり!■グランド・セントラル駅:1871年創設。マンハッタンを代表する歴史的建造物で1日75万人以上もの人が行き交う。ここでノーマンは、怪しい男とすれ違う。■セントラル・パーク:数々の映画や海外ドラマにも登場してきたNYのオアシス的存在。ジョギング、サイクリングを楽しむ市民も多い。ノーマンはジョギングする投資家秘書(ダン・スティーヴンス)にしつこく名刺を差し出し、もうけ話を持ちかける。■ブルックリン・ダイナー:NYで有名なアメリカン・ダイナー。7番街と交差する57thストリート沿いにある。中でミーティングする投資家に、店外から熱い視線を送るノーマン。■7番街:有名ファッションデザイナーが拠点を構え、「ファッション・アヴェニュー」とも称される通り。人混みの中をイヤフォンで電話をしながら歩くノーマンの後ろ姿は悲哀でいっぱい。■L.A バーディック:ロウアー・マンハッタンのプリンス通り(*撮影時、East 20thストリートにあったが2016年秋に現在の場所に移転)にある、NY生まれのハンドメイドチョコレート店。ノーマンは、店内にいるイスラエルのカリスマ政治家エシェル(リオル・アシュケナージ)とショーウィンドウ越しに運命の出会いを果たす。■42ndストリート:タイムズスクエアなど多くの有名ビルが建つ、マンハッタンのメイン通り。ノーマンが自分の分身のような怪しい男に付きまとわれる。■レキシントン街&GEビル:「570 Lexington Avenue」の別名を持ち、大企業GE(ゼネラル・エレクトリック)の超高層ビルが建つ。51stとの角、地下鉄の通気口は『七年目の浮気』でマリリン・モンローのスカートが浮き上がるシーンで有名。なぜか、ここでも付きまとわれるノーマン!■LANVIN:セントラルパーク近く、マディソン通り沿いに支店がある仏の高級ブランド。ノーマンが政治家エシェルに“忖度”して1192.18ドル(約13万3,000円)の靴をプレゼント!!この1足の革靴から始まる、ノーマンの活躍(?)に注目していて。『嘘はフィクサーのはじまり』は10月27日(土)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:嘘はフィクサーのはじまり 2018年10月27日よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2017 Oppenheimer Strategies, LLC. All Rights Reserved.
2018年10月21日ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役で知られる女優のシンシア・ニクソン(52)。今年3月にニューヨーク州知事への立候補を表明し、現職のアンドリュー・クオモと論戦を交わしてきたが、米国時間13日に行われた民主党の予備選挙で敗北。選挙戦から完全撤退を余儀なくされた。ニューヨーク以外に住んだことがないというニクソン。「小さいとき、階段しかない集合住宅の5階に住み、母と同じ寝室で寝起きしていました。ニューヨークは私が育った場所であり、子ども達を育てた場所。公立学校出身であることを、そして、公立学校に子どもを通わせている親であることに誇りを持っています」と一市民としての立場を強調。現政権を「共和党の顔色ばかり伺い、機能不全に陥っている」と批判し、ヘルスケアや子育て環境の充実、市民から不満が噴出している地下鉄の補修などを公約に掲げて戦ってきた。ニクソンは結果が出る直前まで、Twitterでメッセージを発信し続けたが、強力な現職を下すことは叶わなかった。敗北が決定した直後、Twitterに「私を信じて奮闘を続けてくれた皆さんに感謝します。ここニューヨークで私たちが始めた戦いは。今日終わるわけではありません。これは始まりに過ぎないのです。力を合わせれば、きっと勝利を掴めるでしょう」と投稿。次回の改選にも立候補する意志があることを示唆した。ニューヨーク州は民主党の牙城。11月の本選でもクオモ氏が3選を果たすとの公算が大きい。
2018年09月14日ニクソン(NIXON)から、ディズニーのミッキーマウス生誕90周年を祝したアニバーサリーウォッチ「THE MICKEY MOUSE 90TH ANNIVERSARY Collection」が登場。2018年9月15日(土)から、ビームス(BEAMS)、ムーヴ(MOVE)、オンタイム(ONTIME)の各店、ニクソン日本公式ウェブストアで販売される。「THE MICKEY MOUSE 90TH ANNIVERSARY Collection」のモチーフに選ばれたのは、30年代の"ボタンアイミッキー"と呼ばれるクラシカルなアートワーク。時を刻むごとにミッキーの両腕が動いたり、喧嘩している様子がポップに再現されたり、指針となったミッキーの指先が動いたりと、躍動感あふれるモチーフがウォッチを彩る。時間の経過が楽しみになるほど、多彩な表情を見せてくれるウォッチに仕上がった。バンドには、シックなブラックレザーや、パンチのきいたレッド、輝きを放つゴールドのステンレスなどを用意。タイムレスな魅力を放つウォッチを、シーンや気分に合わせて使い分けてみてはいかがだろう。なおウォッチの発売に併せてバッグアイテムも登場。色とりどりのカラーで、ミッキ―のモチーフを描いたポップな総柄となっている。【詳細】「THE MICKEY MOUSE 90TH ANNIVERSARY Collection」発売日:2018年9月15日(土)展開店舗:ビームス(BEAMS)各店・オンラインストア、ムーヴ(MOVE)各店・オンラインストア、オンタイム(ONTIME)各店・オンラインストア、ニクソン日本公式ウェブストア ※各販売店舗で予約受付中価格帯:・ウォッチ 11,340円(税込)~41,580円(税込)・バッグ 5,400円(税込)~16,200円(税込)
2018年09月14日今月末に69歳の誕生日を迎えるリチャード・ギアが、再びパパになるようだ。今年4月に結婚した33歳年下のスペイン人アクティビストのアレハンドラ・シルヴァが、現在妊娠中だという。スペイン・マドリードの「ABC」紙が報じた。アレハンドラは前夫との間に5歳の息子、リチャードは前妻で女優のキャリー・ローウェルとの間に18歳の息子がいる。リチャードは、アレハンドラと4年間の交際を経て結婚した。結婚当時、「ぼくは宇宙一幸せな男だ。そう思わずにはいられないよ。賢くて、思いやりがあって、人々を助けることに一生懸命で、おもしろくて、忍耐強くて、許すことを知っていて、料理が上手で、世界一おいしいサラダを作る美人と結婚できたんだから!」とアレハンドラをベタ褒め。出会いのきっかけは、2014年にアレハンドラの家族が経営しているイタリアのホテルに、リチャードが滞在したことだったそうだ。アレハンドラは母国スペインで、ホームレスを救済するチャリティー活動を行っている。出産がアメリカになるか、スペインになるかは明らかになっていない。(Hiromi Kaku)
2018年08月09日『愛と青春の旅立ち』『プリティ・ウーマン』『HACHI 約束の犬』など幅広く活躍し、「この世で最もセクシーな男性」にも選ばれたことのあるリチャード・ギアの主演最新作が、邦題『嘘はフィクサーのはじまり』として日本公開されることが決定した。■ストーリー首相と親しくなるには1足の革靴から!?ニューヨークを牛耳るユダヤ人社会に食い込もうと、自称フィクサーのノーマンは小さな嘘を積み重ねて人脈を広げてきた。ある日、イスラエルのカリスマ政治家エシェルに偶然を装って近づき、高価な革靴をプレゼントする。3年後、首相に就任したエシェルと再会を果たしたノーマンは、“首相のお墨付き”を武器に超大物たちの間で暗躍し始める。しかし過度の“忖度”はさまざまな混乱を巻き起こし、国際紛争に発展しそうな事態を招いてしまう…。■「見たことのないリチャード・ギアにのけぞった」全米メディアが絶賛元祖・二枚目ハリウッドスターが厄介事を引き受けまくる自称フィクサーを怪演し、「見たことのないリチャード・ギアの姿にのけぞった」(ニューヨークタイムズ紙)、「ギア史上最高のパフォーマンス!」(ローリング・ストーン誌)と一流の批評家たちが大絶賛した本作。撮影の1年前から役作りを研究し、歩き方から表情、耳の立ち方(!?)にいたるまで、お調子者だけど憎めないキャラクターを作り上げたというリチャード・ギアの熱演に期待が寄せられている。ノーマンを翻弄する首相役には、 9 月に公開される『運命は踊る』で主演を務めたイスラエルを代表する俳優リオル・アシュケナージ。他にも『クィーン』『パッセンジャー』のマイケル・シーン、コーエン兄弟作品などの個性派スティーヴ・ブシェミ、女検察官役にシャルロット・ゲンズブールなど国際色豊かな俳優たちが脇を固めている。監督は『ボーフォートレバノンからの撤退』と『フットノート』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたヨセフ・シダー。『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』や、リオ五輪閉会式での「君が代」のアレンジを手がけた三宅純が音楽を担当している。「存在を認められたい!偉い人と繋がって、あわよくば大金を手にしたい!」そんな万国共通の欲望を笑い、自省したくなるブラックすぎる忖度コメディを劇場でぜひ堪能して。『嘘はフィクサーのはじまり』は10月よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2018年07月10日23日(現地時間)の民主党大会でインタビューに備えるシンシア・ニクソン(写真:AP/アフロ) 今年3月、ニューヨーク州知事選挙への出馬を表明していた女優のシンシア・ニクソン(52)が、民主党内の候補者指名争いで現職のアンドリュー・クオモに敗れ、選挙戦から脱落した。 ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダ役で知られるニクソンは23日(現地時間)に行われた民主党大会で、「私は抗議候補ではありません。私は民主党の指名に肉薄している、見込みのある候補者です。だからこそ私はここに立っているのです。民主党は私の党でもあるのです。私はここにいることを恐れていない。締め出されるいわれはない」と力強く訴えた。 しかし、9月13日の予備選挙に出馬する条件である選挙人の25%を獲得することができず、敗退が決定した。対して現職のクオモ氏は95%を獲得し、圧倒的な強さを見せた。 しかし、ニクソンはまだ諦めてはいない。予備選挙に出るために1万5千筆の署名を呼びかけ、Twitterでは「クオモ知事は共和党とベッドを共にしている、ニューヨークで共和党員に公的な権限を与えるために尽力したことを誰でも知っている」などと、共和党におもねる氏の姿勢を批判。「この選挙は私だけのものじゃない。有権者全体のために戦う民主党のものだ。いつも隅に追いやられ、後回しにされているコミュニティのものだ。我々は、ニューヨークのために戦う準備ができている。あなたのために戦う準備ができている!」とぶち上げ、戦い続けることを表明した。
2018年05月24日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Nothing Personal』Richard Avedon&James Baldwinリチャード・アヴェドンの1964年出版の傑作写真集『Nothing Personal』の復刻版と、ヴィジュアル入りブックレットのセット。20世紀の巨匠写真家リチャード・アヴェドンが『Observation』に続いて出した第2番目の写真集であり、高校の友人同士であった作家・公民権運動家のジェイムズ・ボールドウィンの文章とともにアメリカが抱える複雑さと矛盾、階層をテーマとした名著として有名な『Nothing Personal』。伝説のアートディレクター、マーヴィン・イズ ラエルによるデザインで、アレン・ギンズバーグ、マルコムXなどの有名人とアメリカ・ナチ党員、知的障害者保護施設の収容患者などを並べ、当時のアメリカを表現する。アヴェドン自ら「自分の最高傑作のひとつ」と評する写真と、ボールドウィンが自身の受けた人種差別警官からのハラスメントなどを語った4つのエッセイを収める。【書籍情報】『Nothing Personal』写真:Richard Avedon著者:James Baldwin出版社:Taschen言語:英語ハードカバー/160ページ/360×270mm発刊:2017年価格:1万110円■Shelfオフィシャルサイト『Nothing Personal』購入ページ
2017年12月09日『ナルニア国物語』『96時間』シリーズなどに出演するハリウッドトップスター、リーアム・ニーソンが主演し、『パークランド ケネディ大統領、真実の4日間』『コンカッション』で実話を映画化し高い評価を獲得してきた俊英、ピーター・ランデズマンが監督を務めた映画『ザ・シークレットマン』(『MARK FELT:THE MAN WHO BROUGHT DOWN THE WHITE HOUSE』/原題)が、来年2月24日(土)より日本でも公開。この度、本作の予告編とビジュアルが到着した。1972年6月17日深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入し、盗聴装置を仕掛けようとしたところを逮捕される。後に「ウォーターゲート事件」と呼ばれる、アメリカ合衆国史上類をみない政治スキャンダルの発端である。捜査を指揮するのはFBI副長官マーク・フェルト。遅々として進まない捜査に苛立つフェルトは、やがてホワイトハウスがCIAを通じ捜査を妨害していることを察知する。事件そのものがホワイトハウスの陰謀によるものだと悟ったフェルトだが、フーバー亡き後FBI長官に就任したグレイはニクソン大統領の忠臣であり、協力は望めない。フェルトは事件の真相を白日の下に晒すため、ある決断をする――。アメリカ合衆国史上初めて任期途中で辞任に追い込まれた第37代リチャード・ニクソン大統領。本作は、その引き金となった“ウォーターゲート事件”の全容を白日の下に晒し、ニクソン政権の不法行為や腐敗を暴いた内部告発者、通称「ディープ・スロート」と呼ばれた“FBI捜査官の鑑”とまで称賛された当時のFBI副長官マーク・フェルトを描く物語。主演のリーアムがFBI捜査官マーク・フェルト役を演じるほか、彼の妻役を『トスカーナの休日』『ジャスティス・リーグ』のダイアン・レイン、娘役を『チェイス・ザ・ドリーム』『とらわれて夏』のマイカ・モンロー、タイム誌の記者役に『スター・トレック』『フライト』のブルース・グリーンウッドが出演。またプロデューサーは、この映画化を熱望したリドリー・スコットが務める。予告編では、ホワイトハウスと対立するリーアム扮するFBI捜査官マーク・フェルトの、決して権力には屈しないという力強い意志が感られる映像に仕上がっており、緊迫した様子が伝わってくるようだ。また、国を守る「捜査官」が疑惑を暴くに至った全貌が米国内外で上映されるや、現トランプ政権に取沙汰される様々な疑惑がウォーターゲート事件当時の政治的混乱に酷似していると話題を呼んでいる本作。ホワイトハウスとFBIの権力争い、選挙の不正工作の証拠、メディア報道の信憑性に異議を唱える新生ホワイトハウス――。いまこそ、マーク・フェルトの物語が語られるべきときなのかもしれない。『ザ・シークレットマン』は2018年2月24日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年12月01日ルーマニアの鬼才演出家シルヴィウ・プルカレーテが、佐々木蔵之介らほぼオールメール(渡辺美佐子以外全員男優)の日本人キャストを使い、日本で創作を行った「リチャード三世」が10月17日のプレビューを経て、18日に東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。舞台「リチャード三世」チケット情報重低音が腹に響く大音量のダンス音楽とともに緞帳が上がると、ドラッグパーティーのような雰囲気の中、男たちが踊り狂っている。この幕開きからして、従来の感覚でシェイクスピアの「リチャード三世」を観に来た観客を面食らわせるに十分だろう。リチャード三世役・佐々木は、不具であることを象徴するせむし、大きく足を引きずるといった見せ方は特にしていない(その後のシーンではしているところもある)。伝え聞いたところによると、演出家は稽古の中で佐々木に、「あなたは(リチャードと違い)背が高いし、綺麗だから」と言ったことがあったという。つまり、実際の佐々木は美しいということを知っている日本の観客に“リチャード三世=醜い”という前提や共通認識を無理に植えつけることはしない、という点で興味深い。そして、その佐々木がカツラや丸い鼻といったピエロの扮装道具を着けるという象徴的な場面から、物語は動き出す。佐々木の美しさに基づくリチャード三世像は、恋愛関係をも思わせる同志バッキンガム公(山中崇)や、忠実な飼い犬のようにリチャードにまとわりつくケイツビー(河内大和)らとのシーンでも打ち出され、いささかの困惑とともに倒錯的な魅力が観る者を酔わせる。男優が女性役を演じることも、その倒錯的魅力の一端を担っているように感じる。女性役の4人(手塚とおる、今井朋彦、植本純米、壤晴彦)はいずれもドレスは身につけているが、ことさらに女性であることを強調する演技はしていない。にも関わらず、たとえば、アン(手塚)がリチャードに口説き落とされる場面のなまめかしさといったら!佐々木のリチャード三世はシーンごとに、対する相手ごとに大きく印象を変えるのがユニークで、抗いがたい悪の魅力と人間味がある。だが圧倒的な孤独の影が常に貼り付き、最終的に彼が求めていたものについて思いを馳せた。なおリチャードの最期はオリジナルのものになっており、その衝撃度も高い。ほかにも、どのシーンを切り取っても圧倒的に強く美しいビジュアルに、不思議と耳について離れない音楽……。観客はあらゆる衝撃の残像を、ずっしりと持ち帰るに違いない。東京公演は10月30日(月)まで。その後、大阪、愛知を巡演。取材・文/武田吏都
2017年10月20日舞台『リチャード三世』の公開稽古が15日、東京芸術劇場プレイハウスで行われ、佐々木蔵之介、手塚とおる、今井朋彦、植本純米、長谷川朝晴、山中崇が取材に応じた。同作はウィリアム・シェイクスピアによる史劇で、主役が悪逆非道を尽くすというピカレスクロマン。敵、味方、肉親も殺し玉座を手に入れるリチャード三世(佐々木)の栄光と転落を描く。ルーマニアの鬼才シルヴィウ・プルカレーテが演出し、男優15名、女優1名というほぼオールメールでの上演となる。佐々木は「ハロウィンでもないのに、おっさん達が何を仮装してるんだと思われるかもしれないけど、大真面目で。やる気満々です」と苦笑。アン王女役の手塚も「この中で最年長で、55歳。この格好して意気込みをわかっていただければ」と語った。極悪の限りをつくすという佐々木だが、共演者を見渡し「僕はだいたい殺してます」とひょうひょうと答える。「今までのリチャード三世の凶悪何ですけど、僕は今回道化というかピエロというか。プロレスで言うたらヒール役みたいな」と役について説明。「最終的に王様になったらこの権力を守ろうと、病気になっちゃうという。まさに衆議院選挙が行われてる最中に」と苦笑しつつ、「今まで見たことのないリチャード三世です」と自信を見せた。手塚は佐々木から口説かれる役となるが、「コロッといきます。蔵ちゃんかっこいい、コロッと」と語る。キスシーンについて聞かれると、手塚は「そんな噂があるんですか。これは観にこないとわかんないですね」とかわしたが、佐々木が「結構濃厚ですね」と暴露していた。また、プルカレーテについて佐々木はは「稽古初日から毎日、僕らは『えっそんな角度から本を読むの? そんな演出?』って毎日が刺激的で、驚くべき日々ですね」としみじみ。「こんな幸せなことやらせてもらってる、って感じでした」と心境を吐露し、「本当に危険で、でも官能的で美しくて、でも凶暴で、それが全部アートでエンタテインメントなんですよ」と表現した。会見後、記者懇親会に現れたプルカレーテは、今回のキャストについて「オーディションをするために来日していろんな俳優さんにあったんですけど、そういった過程の中でほとんどオールメールキャストにしようということが決まりました」と明かす。日本人キャストについては「非常に敬愛すべき才能の豊かな人々でありました。パーフェクトにプロフェッショナルで、とても優しい人々です」と表現。さらに作品についても「大胆なアレンジを施したつもりはない」「今日に響くメッセージを残した」と語った。公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて10月18日~30日。17日にプレビュー公演を行う。また、大阪公演、盛岡公演、名古屋公演を予定している。
2017年10月15日「渚のアデリーヌ」などの作品で世界中の音楽ファンを魅了し続けているピアニスト、リチャード・クレイダーマン。彼にとって、実に40回目となるジャパン・ツアー「リチャード・クレイダーマン 2017 with ストリングス・トリオ&パーカッション」が、来月5月6日(土)東京・オーチャードホールでの公演を皮切りに開幕する。リチャード・クレイダーマン チケット情報フランス生まれのリチャード・クレイダーマンであるが、東日本大震災の直後にも公演を行うなど日本への想いは強く、1980年から毎年行ってきたジャパン・ツアーは今回で40回目を数える。また、近年は谷村新司との交流も話題。レコードデビューから40周年を記念して今月4月19日に発売した最新アルバム『デビュー40周年記念ベスト』では、谷村の「昴」「いい日旅立ち」をカバー。その逆に、谷村もまたクレイダーマンの代表作である「渚のアデリーヌ」「午後の旅立ち」の2曲に自ら詞をつけて歌うなど、大物アーティスト2名のコラボレーションが注目されている。今回のツアーではクレイダーマンによる「昴」「いい日旅立ち」がステージ初披露される予定。特別なコンサートになることは間違いない。公演は、5月6日(土)の東京公演の後、5月7日(日)山梨・河口湖ステラシアター、5月8日(月)静岡・アクトシティ浜松 大ホール、5月9日(火)神奈川・やまと芸術文化ホール、5月11日(木)福井・ハーモニーホールふくい、5月12日(金)富山県民会館、5月13日(土)長野市芸術館、5月14日(日)茨城・結城市民文化センター アクロスの全国計8会場をめぐる。チケットは発売中。
2017年04月25日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、アーティスト、リチャード・プリンスの作品集『NEW PORTRAITS』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)によるご紹介です。■『NEW PORTRAITS』リチャード・プリンス(Richard Prince)1949年生まれのリチャード・プリンスは、1970年代半ばからマスメディアや広告、他のアーティストの作品などから、既存のイメージを利用(流用、盗用)し、自分の作品の中に取り入れるアプロプリエーションという手法で作品を作るアーティスト。時代の象徴となる、消費されるイメージを積極的に取り込んだ作品は、盛んに著作権、肖像権、社会の倫理、道徳の問題が取り沙汰されるが、そのオーディエンスの批判や、「炎上」も織り込み済みであることは周知の作戦であり、コンテンポラリーアート界を賑わす御馴染みの常習犯だ。本書に収録される作品『New Portraits』は、ソーシャルメディアInstagram上に掲載された一般人の投稿写真を流用したプリンスの最新作シリーズ。Instagramユーザーから投稿された写真にプリンスが自らのアカウントでコメントを付し、そのキャプチャー画像を「ニュー・ポートレート」シリーズの作品としてキャンバス作品にしたものだ。ソーシャルメディアの発展によって公と私の境界が曖昧になり、インターネットを経由すれば赤の他人のプライバシーが圧倒的な情報量で目に触れることができる今日的な状況を背景にした本作は、ネット上でシェアされる画像、情報は誰のものなのかという問いを投げかけると共に、作品のオリジナリティとは何によって担保されるのかという問題を私たちに喚起させる。本書は、コンテンポラリーアートを紹介する国際的なギャラリー、ブラム・アンド・ポー(BLUM&POE)によって1,000部制作され、日本国内ではそのうち250部が限定販売中だ。本のデザインはグラフィック・デザイナーの秋山伸が率いるedition.nordが手掛け、印刷物によるオリジナル作品の再現を可能な限り追求する試みが紙面で行われると共に、その革新的で美しい装幀も魅力の1冊となっている。また、本書のデザインを担当するedition.nordの秋山伸による、デザインワークに留まらないユニークな活動を紹介するイベント・エキシビション「BookとBukuは似ている ShinとBukuとedition.nord ── デザインとアートを考える2、3ヶ月」を、現在ナディッフ アパートで開催中。【書籍情報】『NEW PORTRAITS』著者:Richard Prince発刊:Blum & Poe判型:330×266mm価格:2万円
2016年10月27日6才の少年が成長する12年間の物語を同じキャストで描ききり、2014年の映画賞を席巻した『6才のボクが、大人になるまで。』。そのリチャード・リンクレイター監督の最新作『EVERYBODY WANTS SOME!!』が、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』として今秋より劇場公開されることが決まった。1980年夏、野球推薦で大学に入学することになった主人公ジェイク(ブレイク・ジェナー)は、個性豊かで騒々しいチームメイトたちと野球はもちろん、女の子、お気に入りの曲、パーティ、お下劣なジョーク…あらゆることに全力で打ち込み、新たな出会いと成長、そしてかけがえのない恋を経験していく――。『6才のボクが、大人になるまで。』でベルリン国際映画祭、ゴールデン・グローブ賞ほか数多くの賞に輝き、映画ファンを熱狂させたリンクレイター監督の最新作となる本作。70年代の高校卒業式前夜を描いた『バッド・チューニング』(’93)、6才の少年が大学に入るまでを描いた『6才のボクが、大人になるまで。』に連なる本作は、80年代が舞台。監督自身も「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」と語るように、今度の“ボク”が経験するのは大学入学直前の3日間だ。永遠には続かなくとも、決して色褪せることのない青春の輝きを、リンクレイター監督らしく生き生きと描き出す青春群像劇で、劇中には懐かしの80’sナンバーも満載。本年度「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)映画祭」ワールド・プレミア・オープニング作品であり、新宿シネマカリテにて7月16日(土)より開催の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」のオープニングを飾る作品となっている。一生に一度の出会いと、“大人になるまで”の最高の時間を、楽しみに待っていて。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』は今秋、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月14日ザ・ヴァーヴのRICHARD ASHCROFT(リチャード・アシュクロフト)がソロとしては16年ぶりの来日公演を10月4日(火)に大阪・ZEPP NAMBA、6日(木)・7日(金)に東京・ZEPP TOKYOで開催することが決定した。【チケット情報はこちら】ザ・ヴァーヴは1990年に結成。1997年にリリースした3rdアルバム『アーバン・ヒムス (Urban Hymns)』が全世界で700万枚を超えるヒットを記録。ソロとしては、2000年にデビュー・アルバム『アローン・ウィズ・エヴリバディ』をリリースし同作は全英チャートで1位を獲得。5月20日、10年ぶり4作目となるアルバム『ジーズ・ピープル』をリリースしている。チケットの一般発売は7月9日(土)午前10時より。なお、一般発売に先駆けて、先行先着プリセールを実施。受付は5月23日(月)午前10時から6月7日(火)午後11時59分まで。■NME JAPAN presents RICHARD ASHCROFT Japan Tour 201610月4日(火)ZEPP NAMBA(大阪府)開場 18:00 / 開演 19:0010月6日(木)ZEPP TOKYO(東京都)開場 18:00 / 開演 19:0010月7日(金)ZEPP TOKYO(東京都)開場 18:00 / 開演 19:00
2016年05月23日リチャード・ギアが、伝記小説の映画化『Three Christs』に主演することになった。ギアが演じるのは、ミシガンの精神科医。彼は、自分はイエス・キリストだと信じる3人の患者を抱えている。監督は、『フライド・グリーン・トマト』『ボーダー〈2007年〉』のジョン・アヴネット。アヴネットは、エリック・ナザリアンとともに脚色も担当する。その他の情報ギアの最近作は、『マリーゴールド・ホテル幸せへの第二章』。最近、スリラー映画『The Dinner』を撮り終えた。共演は、レベッカ・ミラー、クロエ・セヴィニー、ローラ・リニーら。北米公開予定は2017年。文:猿渡由紀
2016年05月10日ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイら世界各国で大ヒットとなった前作のキャストに加え、今回、ハリウッドからリチャード・ギアも加わった『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』。このほど、本作のクライマックスにあたる、ホテルの若きオーナーの結婚式の裏側が解禁。色彩豊かで豪華絢爛なインド式結婚式で、急遽ジュディ・デンチらキャストたちも華麗なダンスを披露することになったという。イヴリン(ジュディ・デンチ)やダグラス(ビル・ナイ)、ミュリエル(マギー・スミス)ら、さまざまな事情で5人になった男女は、高級ホテルになる“予定”のボロホテル、マリーゴールド・ホテルをいまではすっかり気に入っていた。だが、若きオーナーのソニー(デヴ・パテル)はホテルの拡大と恋人との結婚という二大イベントを前に、次々と問題を起こしてしまう。そんなとき、謎めいた客ガイ・チェンバーズ(リチャード・ギア)がやってきて…。今回届いた映像は、本作のクライマックスシーンともいえる、ソニーと恋人スナイナの豪華絢爛な結婚式の裏側。王宮を改装したエキゾチックなホテルに、色とりどりのサリーや鮮やかな花やフルーツが溢れる露店の脇をトラックや象が行き交い、お祝いの人々でごった返している様子が見て取れる。情熱的なボリウッドダンスや、1週間も続くという贅を尽くしたウエディングパーティなど、パワフルなエネルギーと色彩にあふれた見るも楽しいインドならではの結婚式だ。ジュディは「一生忘れられない思い出よ。ただただ美しかった。(インドの)伝統儀式は見ていてワクワクしたわ、間近で見られて本当に光栄だった」と、撮影時を楽しそうにふり返って語る。また、プロダクション・デザイナーのマーティンは「その色彩に度肝を抜かれた。不調和な組み合わせの色彩が美しいと思ってそれを衣装に取り入れたいと思った」と、煌びやかな式への工夫を明かす。とりわけ、撮影現場に到着してすぐに取りかかったというリチャード・ギアも含め、ジョン・マッデン監督のアイデアで急きょキャスト全員で踊ることになったというダンスシーンは必見!踊りを覚えるために、ステップに“犬を洗う”や“エアギター”といった名前をつけていたというエピソードも明かされ、撮影中もユーモアにあふれ、楽しんで撮影に挑んでいたベテランキャストたちの様子が伺える。そんな彼らの“最高な瞬間”を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』は3月4日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月03日ディオール(Dior)より、ブランドと近しいコラボレーターの一人であるフォトグラファーのリチャード・アヴェドンによる写真集『Dior by Avedon』が発売された。発売日は、フランス、イギリスが9月23日、アメリカが10月27日。リチャード・アヴェドンは、クリスチャン・ディオールの最初のオートクチュールコレクションショーが行われた1947年からディオールの撮影を手掛けるフォトグラファー。当時のフェミニンで大胆なクリエーション、それらが与えたセンセーショルなど、ニュールックの本質を忠実にレンズ越しに捉え、力強く弾けるような作品を生み出した。リチャード・アヴェドンはクリスチャン・ディオール亡き後もメゾンとのつながりを続け、イヴ・サンローランのポートレートなど多くの作品を残した。また、新人の発掘にも熱心で、チャイナ・マチャドやジーン・シュリンプトンを見出し、1964年にディオールの装いに包まれた姿を撮影している。一方で、当時の一流モデルたちとの仕事も好み、ディオールを纏ったツイッギー、ヴェルシュカ、ペネロペ・ツリーらを、永遠の時の中に刻み込んだ。今回発売される写真集は、アイコニックなイメージを通してリチャード・アヴェドンとメゾンの関係を回顧させるもの。著者であるイギリス版『ハーパース バザー』編集長のジャスティン・ピカディによる序文から始まり、150点の写真と、当時のモード界の象徴でソーシャライトでもある、ジャクリーヌ・ドゥ・リーブの回想に沿って進んでいく。あとがきは、ガリエラ・モード美術館館長で歴史家のオリヴィエ・サイヤールが担当した。【書籍情報】『Dior by Avedon』著者:ジャクリーヌ・ドゥ・リーブ、ジャスティン・ピカディ出版社:Rizzoli206ページ発刊:フランス・イギリス 2015年9月23日、アメリカ 10月27日価格:150ユーロ、115ポンド
2015年10月23日ジェニファー・ローレンスの次回作の監督がリチャード・リンクレーターに決まりそうだ。オーストラリアの作家、グラム・シムシオンの小説「ワイフ・プロジェクト」を映画化する『The Rosie Project』(原題)で、恋に奥手な遺伝子学者が、自ら考案した科学的調査方法で完ぺきなパートナーを捜そうとするコメディ。ジェニファーは主人公と正反対の性格のヒロイン、ロージーを演じる。『(500)日のサマー』のスコット・ノイスタッターとマイケル・ウェバーが脚色し、『LEGO(R) ムービー』の共同監督を務めたクリス・ミラー&フィル・ロードが監督予定だったが、2人は『スター・ウォーズ』のハン・ソロが主役になるスピンオフ作品を手がけることになり、降板していた。主人公の科学者、ドン・ティルマンを誰が演じるか、撮影の時期など詳細は未定。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月29日リチャード・ギアと、33歳下のスペイン女性との交際が明らかになった。65歳のリチャードは1年以上前から、32歳になるスペインのソーシャライト、アレハンドラ・シルバと交際しているという。2人は先日、イタリアのシシリーで開催された第61回タオルミナ映画祭に一緒に出席。22日(現地時間)には、タオルミナ近郊のアーチトレッツァの海上でヨットに乗っているのを目撃された。太陽の下、リラックスした様子でキスする姿がパパラッチにとらえられている。アレハンドラは、スペインのプロ・サッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードの財務担当副社長を務めたこともあるイグナシオ・シルバ氏の娘で、富豪の元夫との間に息子が1人いる。アレハンドラはスペインのマドリッドとニューヨーク・マンハッタンを往き来する生活をしていて、リチャードがマドリッドまで彼女を訪ねたことも何度かあるそうだ。アレハンドラの友人はスペインのテレビ取材で、リチャードとの交際は1年ほど前から始まったが、極力目立たないようにしていたが、双方の友達は彼らの関係を承知だという。(text:Yuki Tominaga)
2015年06月25日原宿のギャラリー「BLUM & POE 東京」で、リチャード・プリンス(Richard Prince)の個展「New Portraits」が開催中。期間は5月30日まで。リチャード・プリンスはニューヨークで活動中の写真家。その活動は70年代まで遡り、マスメディアや広告が掘り起こした既存のイメージを流用し、新たな作品を生み出す手法の先駆けとなった。88年の国立現代美術センターを皮切りに、ホイットニー美術館やボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、ケンストハウス・ブレゲンツなど数々の美術館で個展を開催。サンパウロやホイットニー、ヴェネチアで開催されたビエンナーレにも参加している。今回発表される「New Portraits」シリーズは、プリンスがインスタグラム上を飛び回りながら収集した、膨大な写真とそのコメントを作品として発表したもの。約20点の作品では、ユーザーの自己顕示欲や窃視的な欲求は削ぎ落とされ、あたかもメディア自体の産物であるかのような姿を見せている。中でも特に注目すべきなのが、SNSへとプリンスが自ら書き込んだコメントの数々だ。脈絡を欠いた言葉、ジョーク、引用、矛盾語方、絵文字などが書き加えられることにより、ポートレートに新たな方向性が指し示されている。そこでは、絵画と写真、イメージとテキスト、著作権と表現の自由が融合し、“他者の投稿への介入”は“作品を構想する行為”へと置き換わる。これによって、ポートレートをプリンスの作品へと昇華させようという試みだ。国内では20年ぶりとなるプリンスの展覧会。彼がライフワークとしている“写真という媒体への探求”をリアルに目にする貴重な機会となりそうだ。【イベント情報】リ チャード・プリンス『New Portraits』会場:BLUM & POE 東京住所:東京都渋谷区神宮前1-14-34原宿神宮の森5階会期:4月3日から5月30日時間:11:00から19:00休館日:日・月曜日、祝日
2015年04月19日欧州の主力ロケット「アリアン5」は、世界各国の商業衛星を数多く打ち上げ、現在世界で最も成功している商業ロケットである。しかし、米スペースX社のファルコン9ロケットの台頭や、2020年以降に世界各国で新型ロケットが続々と登場することなどから、その地位が脅かされつつある。その挑戦に立ち向かうべく、欧州は2014年12月、アリアン5の後継機となる、新型の「アリアン6」ロケットの開発を決定した。今回は、商業ロケットの雄とも呼ばれるアリアン・ロケットの歴史から、アリアン6ロケットの概要、その開発を巡る経緯と現状、そして将来について、全4回に分けて紹介したい。○商業ロケットの雄アリアン宇宙開発と聞いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、米航空宇宙局(NASA)の存在だろう。探査機で太陽系の星々を探索したり、スペースシャトルを飛ばしたり、そして人間を月へ送り込んだのもNASAだ。では、私たちが普段利用している通信衛星や放送衛星を打ち上げているのもNASAなのかといえば、実はそうではない。米国にNASA、日本にJAXAがあるように、欧州には欧州各国が共同で設立した欧州宇宙機関、通称ESAがある。そのESAが開発したロケット「アリアン」、そしてアリアン・ロケットを運用するためにフランスに設立されたアリアンスペース社が、その問いの答えだ。アリアンスペース社は、商業打ち上げの市場において、世界で最も成功している企業だ。商業打ち上げとは、衛星通信や放送を事業として行っている企業から、そのための人工衛星の打ち上げを受注し、ロケットで宇宙まで送り届けることをいう。もっとくだけた言い方をすれば「ロケットを使った商売」だ。アリアンスペース社は世界の商業打ち上げ市場において50%以上のシェアを持ち、米国や日本の企業の衛星も数多く打ち上げている。アリアンという名前は、ギリシア神話に登場するクレーテー王ミーノースの娘、アリアドネーに由来する。アリアドネーは愛するテーセウスが怪物ミノタウロスを倒すため迷宮(ラビュリントス)へ赴く際、迷わずに帰って来られるよう、糸玉を渡す。テーセウスはその糸を垂らしつつ迷宮を進み、ミノタウロスを討った後、その垂らした糸を辿って無事に帰還を果たす。難問を解決する鍵という意味で使われる「アリアドネの糸」という言葉は、この話が由来となっている。そのアリアドネーの名前をロケットに付けた背景には、「ヨーロッパ」と呼ばれるロケットの開発における手痛い失敗があった。○ド・ゴール主義と宇宙開発1945年に第2次世界大戦が終わった後、米国とソヴィエト連邦は覇権を競って対立を始め、それ以外の国々は米ソどちらの側に付くかを迫られ、世界は大きく2つに分けられた。冷戦の始まりだ。第2次世界大戦においてフランスは、ナチス・ドイツに1度はその国土を奪われながらも、最終的には取り返し、戦勝国となった。戦後は英国と同様、多くの植民地が独立を始めたことで、かつてほどの威信は失われたが、冷戦によって欧州大陸が真っ2つに引き裂かれていく中で、大きな存在感を示し始めた。フランスは、基本的には米国側に付きつつも、米国とも、もちろんソ連とも距離を置いた第三極としての地位を目指し、政治、経済はもちろん、軍事や科学・技術の面でも、独自の路線を歩むことになったのだ。ナチス・ドイツとの戦争中は亡命政府を率い、戦後は首相、大統領としてフランスを立て直したことで知られるシャルル・ド・ゴールの名を取り、ド・ゴール主義と呼ばれるこうした方針は、例えば核兵器を独自に開発したり、核ミサイルも独自に配備したりし、さらにはフランス自身が設立に関与した北大西洋条約機構(NATO)からすらも距離を置くという徹底ぶりだった。そして、それは宇宙開発も例外ではなかった。「米ソが核兵器を持った、ならばフランスも持つ」ということは、「米ソがロケットを造った、ならばフランスもだ」ということに他ならなかった。フランスは第2次大戦後すぐにロケットの研究を始めており、米ソと同様にドイツのV-2ミサイルの分析や、ドイツ人技術者を交えて発展型のV-2を開発する検討も行った。だが、米ソとやや異なるのは、早々に硝酸とケロシン、あるいは四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンといった推進剤を使うロケットの開発に挑んだ点だ。これらの組み合わせは常温で保存ができるため、極低温の液体酸素を使うV-2よりも、ミサイルに向いているという特長がある。まずは小型の観測ロケットを開発して打ち上げを重ね、1957年から1958年にかけて実施された国際地球観測年プロジェクトにも参加し、観測機器の打ち上げを行っている。その最中の1957年10月4日、ソ連は人工衛星スプートニクの打ち上げに成功する。続いて1958年1月31日には、米国も人工衛星エクスプローラー1の打ち上げに成功する。フランスにとっては「米ソが人工衛星を打ち上げた、ならばフランスもだ」ということになる。1961年、フランスの宇宙開発を担うフランス宇宙科学センター(CNES)が設立され、人工衛星の打ち上げを目指した「ディアマン」ロケットの開発が始まった。ディアマンは第1段と第2段に四酸化二窒素と非対称ジメチルヒドラジンを推進剤として使い、第3段は固体燃料ロケットを採用した。そして1965年11月26日、アルジェリアにあるアマギールという町から、人工衛星アステリクスを積んだディアマンAが打ち上げられた。初打ち上げながら見事に成功を収め、フランスはソ連、米国に次ぐ、世界で3番目の衛星打ち上げ国となった。アルジェリアが打ち上げ場所として選ばれた背景には、選定当時はフランスの植民地であったことが大きい。しかし1962年にアルジェリアが独立したことで、しばらくは打ち上げは続けられたものの、次第に打ち上げ場所を変えざるを得なくなり、依然としてフランスの植民地であった、南米ギアナのクールーという町に新しくギアナ宇宙センターが造られた。ここは現在でもアリアン・ロケットの発射基地として使われている。ディアマンAは1965年から1967年にかけてアマギールから4機が打ち上げられ、続いて1970年から1975年にかけて、クールーから性能を向上させたディアマンB、ディアマンBP4が合わせて8機打ち上げられ、ディアマンは運用を終えた。○ヨーロッパ・ロケットディアマンと並行して、フランスは欧州各国が共同で開発する大型ロケットの開発にも関与していた。そのロケットの名は「ヨーロッパ」という。ヨーロッパの開発の中心に立ったのは英国だった。英国は1950年代後半、米国からアトラス・ロケットの技術を導入し、ブルー・ストリークと名付けられた準中距離弾道ミサイルの開発を進めていたが、予算の関係で1960年に開発は中止される。その後、無用となったブルー・ストリークを人工衛星を打ち上げるロケットの第1段に転用しようという案が出され、次第に欧州全体を巻き込み、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ベルギー、オランダが参加、欧州ロケット開発機構(ELDO)という機関まで設立された。英国にとってはブルー・ストリークが無駄にならないばかりか、ロケットの第1段を提供することで開発の主導権が握れ、何より人工衛星を打ち上げられるというおまけが付く。一方フランスにとっては、ディアマンよりも大型のロケットを独自に開発する手間が省けるという利点があり、またディアマンの技術を持っていることで、開発において発言権も確保できた。ただし、ディアマンの開発と打ち上げも並行して進めることで、独自性もしっかり確保していた。こうして欧州を挙げて開発が始まったヨーロッパだが、しかし完全な失敗作であった。第1段のブルー・ストリークのみの試験打ち上げは成功したものの、第2段より上を積んだ打ち上げに移行すると、途端に失敗が続いた。英国は開発の途中で見切りをつけて、計画から離脱する有様だった。その後はフランスとイタリアが主導し、改良型のヨーロッパ2を開発、1971年11月5日に打ち上げたがこれも失敗に終わる。結局、ヨーロッパは一度も人工衛星を打ち上げることができないまま、これを最後に計画は中止された。翌1972年1月、米国のリチャード・ニクソン大統領は、毎週1機の頻度で、これまでより安価に人や衛星を飛ばすことができる新しい宇宙輸送システム「スペースシャトル」を発表する。もしそれが本当に実現すれば、フランスの、そして欧州独自のロケットは不要になるかもしれない。しかしフランスは立ち止まらず、新しいロケットの開発計画を立ち上げる。欧州各国による共同開発という体制は変わらなかったが、ヨーロッパ開発での反省からフランスが主導する形を採ることを決めた。この新型ロケットには「アリアン」という名前が与えられた。そこに、無残な結果に終わったヨーロッパの開発という「迷宮」からの脱出を目指す意図が含まれていたことは、想像に難くない。(次回は1月24日に公開予定です)参考・・・・・
2015年01月23日リチャード・ギアとシャルロット・ゲンズブールが、スリラー映画『Oppenheimer Strategies(原題)』で共演することになった。監督は『ボーフォート レバノンからの撤退』のヨセフ・シダー。その他の情報主人公オッペンハイマー(ギア)は、力をもたない若い政治家と友達になる。だが3年後、その政治家は世界的に名を知られる大物に成長。そのことは、オッペンハイマーの人生を大きく変えることに。ギアの次回作は、3月北米公開予定の『The Second Best Exotic Marigold Hotel(原題)』。ほかに、ダコタ・ファニングと共演する『Franny(原題)』も控える。ゲンズブールの新作は『サンバ』。次回作は、ヴィム・ヴェンダース監督の『Every Thing Will Be Fine』。文:猿渡由紀
2015年01月15日