FFRIは1月14日、マルウェア自動解析ツール「FFR yarai analyzer Version1.4」の出荷を開始すると発表した。「FFR yarai analyzer」は、マルウェアと疑わしきファイルを任意の検査フォルダに置くだけで自動的に解析が実行され、解析結果レポートを出力。顧客はマルウェア解析のための専門知識を必要とせず、簡単・迅速にマルウェアの危険性や影響を把握できるため、外部ベンダーに依存しない自己完結型のインシデントレスポンス体制の強化ができる。また、標的型攻撃対策製品として高い評価を受けている「FFR yarai」のプログレッシブ・ヒューリスティック技術を用いた検知エンジンを搭載し、未知マルウェアやゼロデイ脆弱性攻撃を高精度で検出する。今回のバージョンアップでは解析エンジンのアップデートによってマルウェア検出力を強化したほか、バンキングマルウェア等の感染端末上でしか動作しないなど、高度な解析対策機能を持つマルウェアの解析にも対応。また、様々なシステムとの連携機能やレポート・管理機能の強化も行っている。
2015年01月16日「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」は15SSコレクションの広告キャンペーン「SERIES 2」を公開した。これは、アーティスティックディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)がブランドで初めて手掛けた広告キャンペーン「SERIES 1」の続編にあたるもの。この作品でルイ・ヴィトンはブリティッシュ・ファッション・アワードのベスト広告キャンペーン賞を受賞。今回も3人のフォトグラファーが、前回と同様にそれぞれ独自の視点を通してコレクションを解釈した。アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)の撮影で舞台となったのは、ニューヨークで建設されている三つのビル。セントラルパークを見下ろすアングルで、フライヤ・ベハをモデルにビジュアルを撮り下ろした。その視点にはコレクションの親しみやすいワードローブ、サヴォアフェールの斬新なテイストが見て取れる。その一方で、プライベートハウスの黒い壁、薄暗い照明によって、日常と非日常の視覚的不調和を表現したのがユルゲン・テラー(Juergen Teller)。パリの貴族的なインテリアが並ぶ室内で、ジーン・キャンベル、リアナ・フォン・ロンパエイ、ダフニー・シモンズ、マルテ・ヴァン・ハースターをフィルムに収めた。また、ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)はモデルにジェニファー・コネリーを起用。彼女のボディラインがマイアミの太陽に映し出され、光と影との融合によって写実的な姿を見せている。なお、キャンペーンのビジュアル・動画などは、ルイ・ヴィトン公式ページ、公式アプリ、公式SNSで展開される。ハッシュタグは#LVSERIES2。
2015年01月09日RSAセキュリティは、月例のセキュリティニュース「AFCC NEWS」の記事において、POSシステムに格納されたクレジットカード情報を丸ごと盗み出す新型マルウェア「LusyPOS」の実態を明かした。LusyPOSの主な特徴は以下の通り。クレジットカードの磁気ストライプの「トラック1/トラック2」データを狙うWindowsベースのPOSシステム上で動作するTORネットワークに対応した、TOR HTTP管理者パネルクレジットカード番号の有効性検証機能複数ユーザー対応また、LusyPOSは、初心者向けとプロ(dump grabber型マルウェア経験者)向けの2種類がある。初心者向けは、初期セットアップのサポート、管理者パネルとアプリケーションなどの機能が設定済み、すべての手順をカバーする入門チュートリアルが付属するなど、マルウェアへの詳しい知識がなくても使えるようになっている。一方のプロ向けは、再ビルドが無料・自由、Jabberチャットによる無制限のサポートを提供する。バイナリーライセンスは、標的の端末1台あたり2000ドル、実行犯の端末1台あたり2200台となる。LusyPOSのアクティベーションと解凍についても触れている。LusyPOSは、暗号化された状態で実行形態に圧縮されており、そのファイルサイズは3934.0KBになるという。アクティベーションを行うと、アプリケーションがデスクトップ上に解凍され、以下のファイルが作られる。zlib1.dll - データ圧縮アプリケーションライブラリmbambservice.exe - マルウェア対策アプリケーションを装っているが実態はTOR.exelibcurl - クライアント側のURL転送ライブラリverifone32.exe - POSシステムファイルを装ったLusyPOSアプリケーション解凍後、MUTEX Prowin32Mutexを生成し、Internet Explorerのプロセスレコードを感染することで、TORアプリケーションであるmbamservice.exeが起動し、TOR通信を始める。活動を始めると、システムのデスクトップにファイルのコピーが追加される。それらのファイルは、システムのより深い部分にコピーされた後、すべて削除される。アプリケーションのインストール活動を秘匿するために、Windowsインストールファイルの警告メッセージを無効化するようにレジストリが書き換えられる。EXE、BAT、REG、VBSといった拡張子を持つファイルが関わるすべての活動は無視され、ポップアップメッセージなどは表示されなくなる。
2014年12月25日パロアルトネットワークスは12月11日、2014年に主要産業で確認されたマルウェアに関する分析結果を発表した。調査結果によると、攻撃者がマルウェアを配信する経路は、87%が電子メール経由、11.8%がWebブラウザー(HTTP)経由だった。そのほかにも、50種類以上のアプリケーションや通信機能を介して配信されていたことを確認した。電子メールとWebブラウザーを介する攻撃から守るには、企業がネットワーク上で許可されたすべてのアプリケーションでマルウェアを識別できるようにすることが重要だという。攻撃者は、同じマルウェアを使い回すことがない。90%以上が1回もしくは2回の攻撃のみで使われていた。つまり、攻撃のたびに別のマルウェアを利用している。これは、攻撃者がセキュリティ対策製品からの防御を回避するためと考えられている。バッチファイルによって対策されてしまったら、そのマルウェアを使う意味がない。常に新しいマルウェアにすることで、セキュリティメーカーとの「イタチごっこ」が続いている。単独でのセキュリティ機能では、すべてを攻撃を防御することが難しい。管理者は、複数の段階で攻撃を識別して防御するセキュリティを考慮する必要がある。KulouzとAsproxと呼ばれるマルウェア群は、2014年10月に記録された攻撃セッションの約80%を占めており、医療、小売、金融サービスなど約2000の組織が被害を受けた。これらのマルウェアによる攻撃は、数年前から続いているが、未だに決定的な防御策がないのが現状だという。分析結果は、パロアルトネットワークスの定期レポート「Unit 42 Threat Landscape Review」の最新版に公開されている。脅威インテリジェンスチームであるUnit 42が調査・分析をしている。
2014年12月15日シマンテックは12月9日、FBIが緊急警告をした破壊的なマルウェア「Backdoor.Destover」が以前に韓国で行われた攻撃と共通点があると、ブログで明かした。シマンテックは、Destoverのいくつかのサンプルで使われているC&Cサーバーを調査。それによると、韓国内の標的を攻撃するために作成されたマルウェア「Trojan.Volgmer」の特定のバージョンで使われていたものと同じだという。C&Cサーバーが同じ2つの攻撃は、背後に同じグループが存在する疑いがある。また、DestoverとC&Cサーバーを共用するバージョンのVolgmerは、韓国の標的を攻撃するよう設定されており、韓国語版のコンピュータ上のみで実行される。しかし、現時点ではDestoverとVolgmerの関連性を示す確かな証拠が見つかっていない。DestoverはVolgmerの攻撃の手口を模倣した可能性が捨てきれないという。攻撃手法を模倣するケースは多く、Destove攻撃rはShamoon攻撃と同じドライバーを利用している。分析の結果、両者は同じグループの攻撃である可能性は低く、Destover攻撃がShamoon攻撃の手口を真似たと考えられるという。
2014年12月11日米Lookoutは12月4日(現地時間)、出荷時にシステムフォルダー内にマルウェアが混入されているスマートフォンを発見したことをブログで発表した。Lookoutは、このマルウェアをDeathRingと命名。DeathRingは、中国で作られたトロイの木馬で、ベトナム、インドネシア、インド、ナイジェリア、台湾、中国で被害が確認されている。感染したスマートフォンは、所有者の個人情報を勝手に外部に送信してしまう。さらに、利用者にアプリをダウンロードするように促してくるため、誤って新たなマルウェアをダウンロードしてしまう恐れがあるとしている。混入されたマルウェアは最初動作していないが、起動する条件が2つある。1つ目はスマートフォンを5回再起動したとき、2つ目は、端末のスリープと復帰を50回繰り返したときだという。現在のところ、サプライチェーンのどの段階でマルウェアが混入したのかは特定できていない。感染していた端末のほとんどが新興国にスマートフォンを販売しているティア3メーカーだという。感染が確認された機種は以下の通り。偽造Samsung GS4/Note II多種の TECNO デバイスGionee Gpad G1Gionee GN708WGionee GN800Polytron Rocket S2350Hi-Tech Amaze TabKarbonn TA-FONE A34/A37Jiayu G4S - Galaxy S4 CloneHaier H7メーカー不詳Samsung i9502+のコピー製品Lookoutは、以前にも出荷時に仕込まれていた別のマルウェアを検知している。マルウェアはMouaBadという名前で、DeathRingと同じように、サプライチェーンのどこかの段階で仕込まれていた。検出されたのはアジア諸国がほとんどで、そのほかにスペインでも何件か検出されたという。なお、スマートフォンのシステムフォルダに最初から保存されてるマルウェアは原則、セキュリティソフトで駆除することができない。マルウェアからの脅威を防ぐには、購入する端末の出自を注意することが重要だとしている。
2014年12月06日「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はデザイン・マイアミ2014で、家具デザイナーのピエール・ポランが手掛けたデザインを再現した家具を発表した。フランスを代表する家具デザイナーのピエール・ポランは、72年にオフィス家具を手掛ける「ハーマンミラー」の住宅用プロジェクトに参加している。このプロジェクトでは人が周囲との関係を支配することで、よりパーソナルに利用出来るような空間構成を追及。外の世界から流入する情報について、その大部分を意図的に遮断することを目的としていた。しかし、プロジェクトは結局一度も成果を見せることなく、現在ではパリの総合文化施設ポンピドゥーセンターに展示された模型にのみその姿を見ることが出来る。この模型は全6フロアに分けて配置されており、1階部分には基礎となるモジュール群を展示。その他、五つのフロアで家具の組み合わせ例が紹介され、自分なりのファニチャーの配置例を思い描けるような内容となっている。そのプロジェクトを同ブランドが現代に再現。合わせて、イメージティザームービーも公開している。
2014年12月05日Trend Microは11月28日(米国時間)、「新しいPOSマルウェアを確認。クリスマス商戦が狙いか|トレンドマイクロ セキュリティ ブログ (ウイルス解析担当者による Trend Micro Security Blog)」において、新しいPOSマルウェア「TSPY_POSLOGR.K」を解析したと伝えた。解析結果によると、このPOSマルウェアはまだ開発段階にあると想定されている。柔軟な設定が可能な仕組みになっていることから、年末へ向けた今後の商戦に合わせて本格的に稼働する危険性があるという。2013年末に発生したPOSマルウェアを利用した大規模な情報漏洩をはじめ、ここ1年は米国におけるPOSマルウェアが猛威を振るっている。この状況は今のところ収束する様子を見せておらず、今後もBlackPOSの亜種、または新しく開発されるPOSマルウェアが猛威を振るうことが考えられる。インターネットの日常化やインターネットを利用するデバイスの多様化などによって、情報リテラシーが高くないユーザーがこうしたセキュリティ脅威の影響を受けるシーンが増えている。もっとも、情報リテラシの高いユーザーにとっても、最近のセキュリティ脅威の巧みさには目を見張るものがあり、今後も最新の情報を収集するとともに適切に対処していくことが望まれる。
2014年12月01日●WireLurkerの感染ルートOS Xにインストールしたアプリ経由で、そこに接続したiOSデバイスが攻撃されるというトロイの木馬型のマルウェア「WireLurker」の存在が報告され話題になっている。情報公開の翌日にはWindowsアプリ経由でiOSデバイスを攻撃する変異型のWireLurkerの存在も報告された。このマルウェアの感染経路、危険性、対策をまとめた。○どこから感染するのか同件を最初に報告したのはネットワークやセキュリティソリューションを提供する米Palo Alto Networksで、11月5日の初報でその概要が説明されている。WireLurkerの最も大きな特徴の1つは「Jailbreak(脱獄)していない状態のiOSデバイス(iPhoneなど)であっても攻撃される」という点で、これまで比較的安全とみられていた未脱獄状態のiPhoneであっても、WireLurkerによって侵入され重要なデータを抜き取られる可能性があることだ。ただ、直接iPhoneに侵入するのは難しいとみられ、同期のメカニズムなど複数のテクニックを用いることでUSB経由で接続されたPC側のデバイスから侵入する手順を踏んでいる。そのため、まずPCのOSにWireLurkerを仕込むのが前提となるようだ。PC側の感染ルートは、サードパーティのアプリ配布サイトが主な手段とみられる。今回WireLurkerを報告したPalo Alto NetworksのUnit 42チームによれば、中国でMacユーザー向けにサービスを提供しているアプリストアのMaiyadi(麦芽地)では、467のアプリがWireLurkerに感染していることを確認しており、過去半年間で35万6104回のダウンロードを確認しており、少なくとも数十万のユーザーが影響を受けている可能性があるという。感染したアプリがOS Xにインストールされると、マルウェアはトロイの木馬としてOS上に常駐するようになり、USB経由で接続されるiOSデバイスの挙動を監視するようになる。そしてひとたびデバイスがMacに接続されると、バイナリファイルを置換する形でWireLurkerに感染したiOSアプリを自動生成するようになり(つまりiOSデバイスにインストール済みアプリをWireLurkerに感染させる)、iOSデバイス上のアプリの動作にも影響を及ぼすようになる。Unit 42チームによれば、このような形でiOSアプリを乗っ取り、かつJailbreakなしのiOSデバイスであっても影響を与える初のマルウェアだという。また別のソースによれば、こうしたコードの存在は今年6月に中国のサービス企業であるTencentの技術者によって報告が行われており、数カ月を経てさらに被害が拡大している可能性があるようだ。○Macからだけではないそして、この発表の翌日にはAlienVault LabsのJaime Blasco氏によってWindowsでのWireLurkerの実行コードを含んだアプリの存在が報告されており、Mac経由の感染ルートだけでなく、Windowsを含む「PCとのUSB接続同期でiOSデバイスが影響を受ける」マルウェアとして認知された。このケースではMaiyadi以外の中国向けアプリストアにおいて、180のWindowsアプリと、67のOS XアプリにおいてWireLurkerの存在が確認されており、3月13日以降から情報公開同日まで6万5213回のダウンロードが確認されたという。このケースでは97.7%のダウンロードがWindows版であり、MiyadiがAppleユーザー向けの情報サイトだという点を差し引いて、WireLurkerに感染したWindowsアプリ経由でかなりのユーザーが影響を潜在的に受けているのかもしれない。●マルウェアの影響と自衛策○感染による影響は?前述のように、WireLurkerが現在猛威を振るっているのは中国市場であり、中国市場向けのサイトに接続し、そこからアプリをダウンロードしてインストールしない限り、現在のところは安全だとみられる。ケースバイケースだが、こうしたサイトで配布されているアプリは公式ストアに登録されなかった便利なツールや無料ゲームのほか、海賊版と思われるアプリも含まれていると考えられる。こうしたアプリに飛びついたユーザーのマシンがWireLurkerに感染し、遠隔地から悪意のある第三者によってデータを監視され、例えばiOSデバイスに保存された個人情報や金融関連の情報を盗み見られるようになってしまう。○国内ユーザーの自衛策は?Wall Street Journalで報じられたAppleの公式声明によれば、Appleではこうしたアプリをストア登録前に事前に弾いており、Mac App Storeの公式アプリストアを利用するよう推奨している。つまり「極力怪しいサイトは使わない」というのが自衛策の1つというわけだ。また、自身のiOSデバイスを「他のマシンに不用意に接続しないこと」も重要だ。WireLurkerはJailbreakの有無に関わらず、USB経由で接続したiOSデバイスに影響を及ぼす。もし接続先のマシンがWireLurkerに感染していた場合、この接続によってiOSデバイス内のアプリが感染してしまい、自身のデバイスまで悪意のある第三者の監視対象に含まれてしまう。このテクニックはPCだけでなく、「そこらにあるiOSデバイス充電プラグやUSBコネクタ」も同様で、感染ルートが際限なく広がる可能性も秘めている。怪しいサイトからアプリをダウンロードする……というユーザーは少ないと思われるが、こちらについては無警戒なユーザーは多いとみられ、よく注意したい。Unit 42では禁止という言葉こそ使っていないものの、Jailbreakは行わないよう推奨している。今回のケースではJailbreakの有無に関わらず感染してしまうため、あまり関係ないように思われるかもしれないが、今後WireLurkerの変種が登場してiOSそのものに影響を及ぼす可能性を考えると、Jailbreakはさらに被害を広げる可能性がある。Cydiaのようなサービスを利用するためにJailbreakを行っているユーザーはいると思うが、こうしたデバイスには重要なデータは保存しないようUnit 42は警告している。
2014年11月10日日本レジストリサービス(JPRS)や一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5日、ドメイン名ハイジャックにより、マルウェアに感染させる偽サイトに誘導させる被害が複数報告されているとして、ドメイン名登録者やドメイン名管理担当者に注意を喚起した。今回報告されたドメイン名ハイジャックは、国内組織が使用している.comドメイン名の登録情報が不正に書き換えられ、攻撃者が用意したネームサーバ情報が追加されるもの。ネームサーバ情報の登録には、まず登録者が、ドメイン登録業者であるレジストラに、登録者情報やネームサーバ情報を送信。その後レジストラから、ドメイン情報を持つデータベースの管理機関であるレジストリに情報が送られ、ドメイン名とIPアドレスを紐付けるDNSサーバに情報(NSレコード)が設定される。ドメイン名ハイジャックでは、上記の流れの中で登録情報が不正に書き換えられる。具体的には、下記の事例が多発しているという。これにより最終的にDNSサーバに設定される情報が書き換えられ、不正なサイトに誘導させられてしまう。登録者になりすまして、レジストラのデータベースを書き換えるレジストラのシステムの脆弱性を突き、データベースを書き換えるレジストラになりすまして、レジストリのデータベースを書き換えるレジストリのシステムの脆弱性を突き、データベースを書き換えるドメイン名ハイジャックは従来より存在していたが、従来は政治的なメッセージの表示など、示威行為が主流となっていた。今回報告された事例では、特定の閲覧者に対しマルウェアの配布を図るなど、被害が深刻化する恐れがある。JPRSによると、攻撃はとくに著名なドメイン名が狙われやすく、既知の脆弱性の悪用やアカウントの盗難など幅広い手口が特徴という。JPCERT/CCでは、対応策として、ドメイン名登録者やドメイン名管理担当者のID・パスワードといった認証情報を適切に管理することを推奨している。また、JPRSではチェック機構の活用や既知の脆弱性への対策、レジストリロックの活用などを推奨している。
2014年11月06日インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月30日、企業のシステムに侵入し様々な被害を与えるマルウェアを検知・解析する「IIJマルウェア解析ソリューション」の提供を開始すると発表した。同ソリューションでは、「PaloAlto Networks PAシリーズ」「FireEye NX/EXシリーズ」のようなサンドボックス型のセキュリティ製品や、「FFR yarai」などの標的型攻撃対策製品で検知した検体を、専門のアナリストが調査・解析。マルウェアの危険度や感染状況などの情報を提供する。これらの情報が明らかになることで、顧客は自社の対応方針に応じた早急な処置が行なえるため、対応効率を向上できるという。3段階のメニュー「1.初期判定」「2.簡易解析」「3.詳細解析」が用意されているため、目的に応じて解析内容が選択可能だ。マルウェア解析では、セキュアブレインの専門アナリストが協力し、同社が保有するツール等を利用している。
2014年10月31日NTTデータは10月15日、SDN(Software-Defined Networking)技術を活用し、標的型攻撃マルウェアに感染した端末を即座に企業ネットワークから隔離する技術を開発したと発表した。これにより、検知から回復までの時間を大幅に短縮し、マルウェアによる被害を最小限に抑えられる。新技術は、IDS、IPS、WAFなどの各種セキュリティー機器とSDNコントローラー「バーチャルネットワークコントローラ」とが連携することで利用できる。企業や組織のさまざまなポリシーに応じて「遮断」「監視」を組み合わせることが特徴。企業ごとに適した検知条件、自動遮断、人による目視の判断などのカスタマイズが可能となる。例えば、端末の通信ログの解析を不正か正常かをすぐに判断できないない場合、その端末の通信のみ「監視」を強化し、その後に不正の証拠を掴んでから「遮断」する、といった二段階の措置とすることができる。監視対象は社内外問わず選択可能。社内通信のみを監視することで、マルウェアが社内ネットワーク内のみで発生していると判断した場合は、社内ネットワークだけを重点的にチェックできる。NTTデータは新技術を活用したソリューションの概念検証を2014年度に実施し、2015年度にソリューション提供を開始する予定。ソリューションの提供により、2018年までに20億円の売り上げを目指すとしている。
2014年10月16日ロシアのウイルス対策ベンダーDoctor Web(Dr.WeB)はこのほど、「Mac OS X」をターゲットにしたマルウェア「Mac.BackDoor.iWorm」による大規模感染を報告した。同社によると、感染したマシンは世界で1万8,000台以上に上り、ボットネットが形成されているという。米Appleはこれを受け10月4日、マルウェア定義データベースの「XProtect.plist」を更新している。Mac.BackDoor.iWormはMac OS Xの新しい脅威として、Dr.Webが9月29日に発表したマルウェア。複雑かつ多目的なバックドア型マルウェアで、C++とLuaの両言語で作成されており、暗号化技術の利用を特徴とする。同マルウェアは「/Library/Application Support/JavaW」ディレクトリに格納され、p-listファイルを生成して「com.JavaW」というアプリケーションに見せかける。マルウェアは自動的に起動し、悪意あるハッカーは感染したマシン上でさまざまな命令を実行できると報告されている。9月29日の時点で、1万8,519件のIPアドレスが感染していると伝えている。感染経路は確定されていないようだが、Dr.Webはボットがredditの検索機能を利用しているとしている。Appleの情報サイト「MacRumors」は10月4日、AppleがXProtect.plistを更新したと伝えた。XprotectはMac OS X 10.6 Snow Leopardで導入されたマルウェア対策システムだ。MacRumorsによると、Mac OS Xを狙うマルウェアは頻繁には発生しないことから更新は不定期だが、ユーザーのマシンは毎日更新をチェックする仕組みになっているという。
2014年10月07日伊勢丹メンズ館1階で「エディション・ドゥ・パルファン フレデリック・マル(EDITIONS DE PARFUMS FREDERIC MALLE)」がフィーチャーされている。EDITIONS DE PARFUMS FREDERIC MALLEは、生まれながらにして優れた嗅覚を持ち、“香水のエディター”として活躍してきたフレデリック・マルが、2000年にパリで立ち上げたブランド。「エディション(編集)」という言葉を用いている理由は、文学界における出版物のように、香水という一つひとつのクリエーションに、作者(調香師)の名前をサインするからだ。創業13年目の2013年には、「エディション・ドゥ・パルファン フレデリック・マル」のコレクションは、12人の調香師による19の作品によって構成され、フランスの高級香水業界において誰もが認める存在にまで上り詰めていた。そして14年、透明感あるフレッシュな香りの「オー・ドゥ・マグノリア」(2万8,080円)が20本目の新作として誕生。手掛けたのはカルロス・ベナイム。これまでにも数多くの名香を世に送り出してきた調香師だ。伊勢丹メンズ館では、この新作を含むすべてのラインアップをそろえる。
2014年09月11日日立製作所は6月5日、サイバー攻撃に悪用されるマルウェアの挙動を自動的に解析するマルウェア解析システムの試作に成功したと発表した。同システムでは、OSやソフトウェアのバージョンが異なる環境下で、マルウェアの挙動解析を自動的に行えることに加え、環境依存型のマルウェアの挙動把握やマルウェアが影響を受ける環境の特定を容易に行うことができる。これまで高度な専門知識を有したマルウェア解析者が手作業で行ってきた一連の解析作業(動的解析、観測、挙動解析、レポート)を自動で行うことで、解析全体にかかる時間を75%短縮する。試作したマルウェア解析システムに用いた主な技術は、「多種動的解析環境の構築」「マルウェア特徴情報の抽出」「外部のマルウェア解析サービスと連携」。「多種動的解析環境の構築」では、環境によって挙動の異なるマルウェアを解析するため、複数種類の解析エンジンや、動的解析環境を用いてマルウェア解析システムを構築。動的解析環境は、従来から培ってきたマルウェア解析ノウハウに基づいてマルウェアの攻撃傾向を分析し、攻撃を受けやすい環境を選定・構築した。「マルウェア特徴情報の抽出」では、専門家のマルウェア解析ノウハウ(暗黙知)を形式知化して挙動を解析するとともに、解析結果からマルウェア特有の挙動を抽出する技術を開発。これはマルウェアが解析を逃れるために備えている隠匿機能や不審なネットワーク接続のマルウェア特有の不正行動を抽出するもので、容易にマルウェアの脅威を明らかにする。文書ファイルなどの機密情報に寄生するマルウェアはマルウェアの解析作業を外部に委託しづらいという課題があったが、マルウェアが寄生する機密情報を外部に提供することなく、外部のマルウェア解析サービスと連携することで、機密保護しながら解析の精度を高める技術を開発した。試作したシステムは、総務省実証事業「サイバー攻撃解析・防御モデル実践演習の実証実験の請負」におけるマルウェア解析の実証の成果を活用している。
2014年06月06日「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は14-15AWコレクションを発表した。新アーティスティックディレクター、ニコラ・ジェスキエール初コレクションのテーマは「タイムレス」。今季最注目となるランウエイショーはルーブル宮に設えられた会場で開催され、各シートにはニコラからの意気込みがつづられた手紙が用意された。ショーは、ブラインドが上がり、外光を取り込んで清々しくスタートした。トップ・パンツは細身のシルエット。袖が細くニコラらしい。ワンピースやジャケットの切り替えや配色も彼らしいデザインだ。ウエストは高めで絞られ60年代の雰囲気。素材にエキゾチックレザー、フェイクレザー、スパンコール・金糸刺繍、リブ編み、ツイードなどクラシック・フューチャリスティック様々な素材が用いられ、タイムレスなスタイルを紡ぎ上げる。スカートは膝上丈で統一。フレアが程よく揺れるトラペーズラインにはパッチポケットがアクセントとなる。また、スパイラル状に切り替えた型も登場。一部にプラスチックを縫い付け、クロコダイルレザーのように見える。タイトスカートは斜めにスラッシュされ、異素材で切り分けられた。バッグはユニークなデザインが続々と登場。片側ハンドルのみのハンドバッグやトランクを縮小したポシェット、フタを互い違いに配したクラッチなど、どれも目を引いた。ショー終了後、顔を見せたニコラには盛大な拍手が贈られた。
2014年03月10日人気のモデル、カーラ デルヴィーニュを2度採用した「マルベリー」イギリスの有名ブランド「マルベリー」は、今をときめく、人気モデルの「カーラ デルヴィーニュ」を、2014年の春夏キャンペーン ビジュアルに採用した。今回が2回目での起用だ。マルベリーは上質のレザーグッズまたウェアを扱うイギリスの一流ブランド。またカーラ デルヴィーニュは、1992年イギリス生まれの、愛らしい人気のモデルだ。ルーニー コーク ニューハウスが、アート ディレクションを担当している。テーマは「美しくてすこし、いたずらなティーパーティー」だ。舞台はカントリーハウス。モデルのカーラは、華麗なたくさんのイングリッシュ ローズが咲き乱れる空間で、ポニーやカメ、犬やペリカンなどのかわいい動物たちとふれ合っている、という広告ビジュアルだ。ティム ウォーカーが撮影を担当している。(Mulberryより)イギリスのブランド「マルベリー」について高級なレザーグッズを扱うイギリスのブランド。1971年に創立された。またウェアも扱っている。バッグは都会的で、上品なデザイン、そしてやわらかい上質のレザーが特徴だ。世界のセレブたちにも愛されているブランドで、小物類や財布、また手袋なども取り扱っている。【参考リンク】▼Mulberry
2014年02月16日創業デザイナーが去るデザインチームが手掛けた「ジル・サンダー(JIL SANDER)」の14-15AWメンズコレクションが発表された。ニットと布帛のミニマルなスタイルを見せた。トップは少しゆとりがあるシルエット。アウター類は肩が落ち気味で親指の付け根が隠れる位の袖丈。張りのある素材でボディが立体的に作られる。素材は凹凸やメランジ風で表情が付けられたもの。それらがダークトーンのブルー、グリーン、レッドとグレー・ブラックの無彩色のバリエーションを見せる。パンツは膝下から急速にテーパードし、足元のポインテッドシューズにつながる。小物は折りたたんだクラッチをメインに携える。ウエアと共布で作られたバッグも登場した。
2014年01月16日(画像は株式会社ファイブ・スター プレスリリースより引用)オールインワンのルイボスクリーム最近よく耳にするようになった「ルイボス」。美容効果を期待できると人気です。代表的なのはお茶ですが、それだけではありません。ルイボスティーを配合したクリームが登場です。2013年9月12日、株式会社ファイブ・スターは、「オーガニックルイボスクリーム80g(オールインワン化粧品)」を楽天ルイボスショップにて特別価格で同日(9月12日)より発売を開始すると発表しました。基本的な化粧水、乳液としての機能はもちろん、美容液に加え、クリームとマスクまでカバーしてくれるというオールインワンのゲルクリームになっています。忙しい女性の心強い味方になってくれそうです。オーガニックルイボスとは日本でもルイボスティーの人気は高まっていて、ノンカフェインであることから妊婦さんや美容に気をつけている女性に愛飲されています。また、オーガニックルイボスは、マメ科の植物で、健康・美容に欠かせない必須ミネラルがたくさんつまっています。アフリカの最南端で栽培されている太陽の恵みをいっぱいに受けたパワーフードなのです。アフリカ支援に一役アフリカ原産のオーガニックルイボスを主成分にしている本商品は、購入することでアフリカ支援に一役買うことができます。当社はルイボスティーを創業当時より販売しており、特定非営利活動法人アフリカの子ども支援協会・ACCAのご協力のもと、『オーガニックルイボスクリーム』の商品のパッケージデザインに子どもたちの絵を採用させて頂きました。売上の一部をアフリカ諸国の子どもたちに支援致します。(画像は株式会社ファイブ・スター プレスリリースより引用)「オーガニックルイボスクリーム」は通常4,950円のところを、今なら特別価格1,980円で発売するということで、オーガニック商品としては破格の値段となっています。「ルイボス」に興味のある方もない方も、有機栽培されたアフリカパワーで肌の元気を取り戻してみてはいかがでしょうか?【参考】▼株式会社ファイブ・スター プレスリリース月中なら「月額2,980円」であなたも今日からスベスベ芸能人ボディになれます!(9月16日)元の記事を読む
2013年09月20日いつまでも色褪せず心に残り続ける名作というのは、誰の中にも1本はあるはず。そんな映画を愛する大人たちに贈るレーベル、シネフィル・イマジカより、映画ファンのコレクションに欠かすことの出来ない名作がついに日本初ブルーレイとなって、今月22日(木)からリリースされる。今回、ブルーレイ化される作品は、1979年にカンヌ国際映画祭でパルムドール、そして翌年のアカデミー賞外国語映画賞と世界が認めた、第二次世界大戦下のドイツを舞台に自らの意志で成長を止めた少年・オスカルと仲間たちの旅を描いたノーベル賞作家ギュンター・グラスの名作を映画化した『ブリキの太鼓』。そして、ヌーヴェルヴァーグの口火を切ったとも言われるルイ・マル監督の衝撃のデビュー作『死刑台のエレベーター』。このどちらも、いまなお世界中で愛され続けており、よりハイクオリティーな映像で蘇らせてほしいといった声が多く寄せられていた2本でもある。今回ブルーレイ化されるこの2本だが、こだわったのは映像や音質の向上だけではない。アンティーク家具のように、いつまでも持っていたくなるような上質な仕上がりを目指し、パッケージデザインやアートワークにも力を入れる徹底ぶり。さらに、かわいい特性ブックレットや監督の最新インタビューまで豪華特典ももちろん外せない魅力だ。またこれに続く第2弾では、イタリア公開50周年を記念して、フェデリコ・フェリーニの最高傑作『8 1/2(はっかにぶんのいち)』も日本初ブルーレイ化されることに!この冬、あなたの宝物としてコレクションするのも良し、オシャレなパッケージだけにお部屋のアンティークとして置いても良し、はたまた大切な人へのプレゼントとしてこの贅沢な“名画”をぜひ手に取ってみては?シネフィル・イマジカ「名画ブルーレイ」シリーズ『ブリキの太鼓 ディレクターズ・カット』[Blu-ray]価格:6,090円(税込)発売日:11月22日(木)『死刑台のエレベーター』[Blu-ray]価格:5,040円(税込)発売日:11月22日(木)『8 1/2(はっかにぶんのいち)』[Blu-ray]価格:6,090円(税込)発売日:2013年1月11日(金)発売元:IMAGICA TV販売元:角川書店© 1979 ARGOS FILMS & SEITZ FILM PRODUCTION© 1958 Nouvelles Editions de Films© MEDIASET S.p.A.
2012年11月19日プロに学ぶ爪の健康術・5つ7月12日放送、フジTV「笑っていいとも」で「プロに学ぶ爪のマル秘健康術」と題し、爪から分かる健康状態を分かりやすく解説し、その内容に観客や出演者は何度も驚きの声を上げていた。写真と記事とは関係ありません。爪に出来る縦筋は?老化現象で皮膚で言えば皺やシミのような物。40代、50代から増えていき病気では無い。足の爪の切り方は?足の爪切りをする時は台形に切る・・先端はまっすぐに切り、両サイドは1ミリ位の少し丸みを付けて切るのがベスト。深爪は一番駄目で、大きく丸みを付けようとすると両サイドが深爪になりやすく、軽く丸みを付けることが大切。また、小指のような小さい爪は紙ヤスリでの手入れが良い。爪の形で病気を発見肺が病気になると80%が爪に変化が現れ、その内の20%が肺がんだという。ばち指、バチ爪と呼ばれ全部の指に変化が起きるそうだ。爪のトラブルは皮膚科へ行く爪は皮膚の付属器官なので外科では無く皮膚科に行く。ささくれが出来る原因は?ささくれの原因は水分・油分不足。爪の周りの皮膚が乾燥すると皮膚がめくれ上がってくる。無理に引きちぎると穴が開き、ばい菌が入りやすいのでハサミでのカットが良い。保湿クリームなどでケアをすること。元の記事を読む
2012年07月13日映画『死刑台のエレベーター』(緒方明監督)の初日舞台挨拶が10月9日(土)、東京・新宿区の角川シネマ新宿で行われ、W主演の吉瀬美智子、阿部寛、共演の玉山鉄二、北川景子が出席した。1957年にジャンヌ・モロー主演でルイ・マル監督が発表したフランス映画の同名傑作サスペンスのリメイクで、夫を自殺と見せかけて殺す完全犯罪を実行した女(吉瀬さん)と愛人の男(阿部さん)の破滅を描く物語。オリジナルに忠実に撮ったという最初と最後の顔のアップシーンをふり返り、吉瀬さんは「あんなに顔が大きく映っているとは知らず、ラストは毛穴が分かる寄りなので女優としては、ちょっと…。冒頭では『愛している』って言うんですけど、普段言わない台詞なので、監督に『どう言ったらいいんですか?』って聞きました」と困惑気味。阿部さんも「最初『愛している!』ってやってしまったら暑苦しかったらしく、監督に『普通でいい』と言われました」と苦笑い。緒方監督は、「クールに言ってほしかったので『あまり気持ちを込めないで』とお願いしました。だって美男美女が最初から『愛しているわ!!』って言ったら、観客が引くと思ったので」と演出意図を解説した。さらに、吉瀬さんらの犯罪に絡む若いカップルの女を演じた北川さんは、劇中の吐くシーンについて「メイクさんとどうやったらリアルになるか?小麦粉なのか?溶かしたアメなのか相談しました」。緒方監督から「実際は長回しで大胆に大量にゲロを吐いている。でもそういう映画じゃないので使ったのは最後の方だけ。過酷じゃなかったよね?」と心配そうに聞かれると「過酷じゃなかったです、楽しかったです」と笑顔を見せていた。『死刑台のエレベーター』は角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年10月9日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「死刑台のエレベーター」製作委員会■関連記事:吉瀬美智子&阿部寛、年代物の貴重なワインを壇上でゴクリ!2つの事件が導く衝撃の結末『死刑台のエレベーター』試写会に20組40名様ご招待阿部寛悪女に悩まされる恋「したことある」仏映画の傑作『死刑台のエレベーター』が吉瀬美智子×阿部寛でリメイク!
2010年10月09日吉瀬美智子と阿部寛主演でフランス映画の名作をリメイクした『死刑台のエレベーター』のプレミア試写会が9月30日(木)に都内で開催され、吉瀬さん、阿部さんに加え、オリジナル版の監督を務めたルイ・マルの息子のマニュエル・マル氏も来場してレッドカーペット・イベント、舞台挨拶が行われた。不倫関係にある社長夫人の芽衣子と若き医師・時籐が、芽衣子の夫の殺害を企てるものの、実行当日に時籐がエレベーターに閉じ込められることから導かれる衝撃の結末が描き出される。吉瀬さんは「ジャンヌ・モローが演じていた役をやると聞いたときはプレッシャーでしたが、本作に参加できて嬉しく思っています」と挨拶。筋金入りの“悪女”と形容される芽衣子については「私は悪女だとは思っていません。覚悟を決めた女性の潔さを演じました」と語った。「悲劇的な男を久しぶりに演じた」という阿部さんは「エレベーターに閉じ込められる役ですが、ここまで極限に追いこまれた情けない男の役はこれまでなかったので、どう演じようかと監督と相談しながらストイックに取り組みました」とふり返った。マル氏はそんな2人について「2人とも素晴らしくて、驚きました!吉瀬さんにはジャンヌ・モローが演じた役をやるという、勇気ある決断をしていただきましたが、知的で破滅的な素晴らしい雰囲気が出ていました。阿部さんも『素晴らしい』としか言いようがないです。圧倒的な演技力で打ちのめされました」と手放しの称賛を送った。53年前の傑作を現代版として甦らせたことについて、阿部さんは「日本で、アジアでリメイクするということに意味があると思います。さすがにエレベーターはレトロなままですが、モノクロをカラーにし、携帯電話もある現代においてこのリメイクを作り上げた監督はすごいです。オリジナル作品を壊すことなく、その世界感に挑むというのは難しいですが、新しいシーンを加えながらそれをやってのけてくれたと思います。すみません、偉そうですね(笑)。実は、9時間近い舞台を終えた次の日に撮影に入ったんです。身も心もボロボロで何も考えられない状態で撮影したので、この作品には違う表情の自分が映っていると思います」と力強く語った。イベントの最後に、マル氏がこの日のためにパリから持ってきたという、オリジナル版が製作された1957年物のワイン、シャトー・マルゴーが登壇陣にふるまわれた。これには「緊張して味が分かるかどうか…(笑)」(吉瀬さん)、「すごく貴重なものですよね?味が分かるかな…。舞台でお酒をいただくのは初めてです」(阿部さん)と2人とも驚いた様子。映画のヒットを祈願して壇上で乾杯!一同、貴重なワインをおいしそうに味わっていた。『死刑台のエレベーター』は10月9日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年10月9日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「死刑台のエレベーター」製作委員会■関連記事:2つの事件が導く衝撃の結末『死刑台のエレベーター』試写会に20組40名様ご招待阿部寛悪女に悩まされる恋「したことある」仏映画の傑作『死刑台のエレベーター』が吉瀬美智子×阿部寛でリメイク!
2010年10月01日映画『死刑台のエレベーター』の完成報告会見が7月8日(木)、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で行われ、W主演の阿部寛、吉瀬美智子らが出席した。フランス・ヌーヴェルヴァーグの旗手、故ルイ・マル監督の名作サスペンスのリメイクで、愛人関係にある男女(阿部さん、吉瀬さん)が、女の夫の殺人計画を試みたものの、男がエレベーターの中に閉じ込められたことから衝撃の結末に至るまでを描く物語。魔性の女に翻弄されて殺人に手を染める役どころの阿部さんは「悪女に悩まされる役はあまり本数をやったことがない。新鮮でした」と楽しんだ様子。役と共感できる?との問いに「武将とか強い役をよくやっていますけど、本来こっちの方があっているかも。ここまでではないけど、こういう恋愛はしたことがあると思います」と照れつつ告白した。愛に溺れ愛する男を狂わす筋金入りの悪女を演じた吉瀬さんは「悪女役は慣れていますが、今回『あの人を殺して、私を奪いなさい』なんて台詞を、こんな素敵な阿部さんに言っている。絶対言えない台詞ですし、楽しんでやらせていただきました」と恍惚の笑み。自身の悪女ぶりについて聞かれると「翻弄してみたいですよね」とやんわりかわしつつ、「そこまで思える男性がいたら素敵だなと。出会いたいなと思いました」と“悪女化”願望を口にした。一方、世界各国の映画会社によるリメイク権争奪戦を勝ち抜いた小椋悟プロデューサーは、「マル家の協力があって実現したこと」と報告。この日、スケジュールの都合で欠席した故ルイ・マル監督の息子、マニュエル・マル監督から寄せられたというメッセージを「出来栄えにとても満足しています。ブラボー」と読み上げた。“大役”をこなした緒方明監督は「小椋さんの言い方が上手かった。『興味あります?』と聞かれて、ないとは言えなかった」と映画人の性を苦笑いで嘆き、「暴挙かと思ったけど快挙は暴挙から始まると言うし、50年前の名作を日本の旬の俳優でリメイクしたらどんなことになるか、面白いと思った」と話した。『死刑台のエレベーター』は10月9日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年10月9日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010「死刑台のエレベーター」製作委員会■関連記事:仏映画の傑作『死刑台のエレベーター』が吉瀬美智子×阿部寛でリメイク!
2010年07月08日ヌーヴェルヴァーグの鬼才ルイ・マルによるフランス映画の傑作『死刑台のエレベーター』の世界初となるリメイクが日本で製作されることが決まり、主人公の2人の男女を吉瀬美智子と阿部寛が演じることが発表された。オリジナルの『死刑台のエレベーター』(’57年)は、パリを舞台に不倫関係にある男女が、完全犯罪を目論みながらも、絶望の淵に沈みこんでいく姿を描いた犯罪サスペンス。クールな美しさを持つジャンヌ・モローの彷徨、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの即興演奏、そして手持ちカメラによる斬新な映像で世界を席巻した。今回、オリジナル版の手法を踏襲しつつも日本独自の芸術性を融合させ、亡きルイ・マル監督の息子のマニュエル・マル氏のお墨付きをもらう形でリメイクされた。日本版では吉瀬さん演じる芽衣子は医療グループの社長夫人で、阿部さん扮する魅力的な医師・時籐と不倫関係にある。2人は年の離れた芽衣子の夫の自殺に見せかけた殺害を計画。実行当日、約束のカフェで芽衣子は時籐を待つが彼は一向に現れない。いらだち始める芽衣子だったが、そんな彼女の目の前を通り過ぎたのは、信じられない光景だった――。吉瀬さん、阿部さんに加え、玉山鉄二、北川景子という人気・実力を兼ね備え2人の共演も決定!監督は先頃、『のんちゃんのり弁』が公開されたばかりの緒方明。『独立少年合唱団』、『いつか読書する日』などで海外からも高い評価を受ける監督が、このヌーヴェルヴァーグの傑作をどのようにリメイクするのか――?完全犯罪のはずだった計画のどこにひずみが…?彼女を待ち受ける運命とは?吉瀬美智子×阿部寛×玉山鉄二×北川景子――想像するだけで楽しみなリメイク版『死刑台のエレベーター』は2010年秋、全国にて公開の予定。■関連作品:死刑台のエレベーター 2010年秋、全国にて公開
2009年10月01日