ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が初のメンズコレクションのポップアップショップを伊勢丹新宿店メンズ館1階に26日オープンした。当日はメンズコレクションのアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズも来日し、三越伊勢丹HD・大西洋社長らと共に、テープカットを行った。今回のポップアップショップは、今秋冬シーズンのルイ・ヴィトンのコレクションテーマがキム・ジョーンズが敬愛し、日本と縁の深いデザイナー、故クリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)へのオマージュとして捧げられたことから、9月15日まで3週間の限定でプロモーションスペースにオープン。アクリルとアルミニウムを用い、トランクをイメージさせる外観と空間デザインはキム・ジョーンズ自身が監修した。また、世界でも同店のためだけに制作されたモノグラム柄にネメスのアイコンパターンであるロープ柄をプリントしたアイテムや、同店先行で販売されるカットソーなどが販売され、ネメスの盟友であったマーク・ルボンのムービーも流されている。また、ネメスとも親交が深くiD誌、FACE誌などのスタイリストとして80年代、90年代のロンドンファッションシーンを席巻したバッファローのジュディ・ブレイムが同店オープンのために来日。同氏はジュエリーデザイナーとして以前にもルイ・ヴィトンとコラボ作品を発表しているが、オープニング初日には店内で今シーズンの同メンズコレクションでも発表された、安全ピンモチーフのアクセサリーなどを自ら制作するデモンストレーションを披露した。「伊勢丹新宿店は世界で最も好きな百貨店。初めて来たのは2001年だったと思うが、メンズ館は来日の度に何度も足を運んでいて、本当に大好きなメンズストア。この店でこんな空間を作れたことに本当に驚いていて、興奮している。大西社長にもお礼を言ったんだ」とテープカットは初体験だというキム・ジョーンズ。クリストファー・ネメスとは生前に表参道の店で何度か会っており、彼が80年代後半に制作拠点を移した東京で、今回のコレクションのポップアップショップをオープンすることでその思い入れも特別な様子。オープニングにネメスのブランドを受け継ぐ、愛娘のルイ&リヨ姉妹も来店。2年前にキム・ジョーンズ本人からアプローチがあったという今回のオマージュコレクションの凱旋を祝った。
2015年08月26日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2015-16秋冬メインコレクションが8月21日より、「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、以下DSMG)」3階のルイ・ヴィトンスペースにて販売を開始した。ファッションデザイナーのクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)にオマージュを捧げた同コレクション。「DSMG」にて、クリストファー・ネメスのアイコニックなロープ柄モチーフをあしらった洋服やシューズ、“ダミエ・グラフィット ネメス・ダミエ”パターンのバッグや革小物、キーリング、スカーフ、サングラスなどのアイテムが展開される。スペシャルアイテムとして、国内では同店限定での発売となるグレー地のニットプルオーバーも取り扱う。また、1階のエレファントスペースでは、ルイ・ヴィトンとクリストファー・ネメスの世界観が堪能できる期間限定のインスタレーションも実施されている。
2015年08月25日去る7月25日にリニューアルオープンを迎えたドーバー ストリート マーケット ギンザ(Dover Street Market Ginza)。6階の一部を店舗として増床し、ラグジュアリーブランドの取り扱いを強化した。リニューアル後の店内は、旬な新興ブランドと歴史ある老舗メゾンまでがケオティックに混じり合い、まさに百花繚乱の様相を呈している。最大のニュースは、グッチ(GUCCI)、ヴァレンティノ(VALENTINO)、プラダ(PRADA)の登場だ。グッチとヴァレンティノは4階に入り、両者隣り合わせに配置され、サカイ(sacai)やクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)などのブランドと同じ空間にあることで、路面店とはまた違った魅力を見せている。プラダは5階の一角を彩る。メインコレクションはもちろん、ドーバーニューヨーク店のみでしか手に入らなかったドレスやバッグなどが銀座店でも手に入るようになった。また5階には、ロエベ(LOEWE)のスペースも新設されている。増床工事が行われた6階は、ミュウミュウ(MIU MIU)やクロムハーツ(Chrome Hearts)、J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)などが入った。また、もとは2階にあったイベントスペースが引っ越してきている。記念すべき初回のイベントはロンドン発気鋭ストリートブランド、クレイグ グリーン(CRAIG GREEN)の販売スペースも兼ねたインスタレーション。ブランドのエッセンスである”垂れ下がる紐”が大胆にフィーチャー。現在は、ロンドン発のフットウェアブランド、ディエゴ ヴァナシバラ(Diego Vanassibara)のインスタレーションを展開中。なお、今後このイベントスペースでは音楽ライブなども開催される予定だ。ちなみに、1階のいわゆる”ゾウの部屋”にはルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の15AWメンズプレフォールのスペシャルインスタレーションが展示されている。8月21日には3階にルイ・ヴィトンのスペースも設けられるというから、今回のリニューアルがいかに力の入ったものであるか、おわかりいただけるだろう。また、希少価値の高い限定アイテムが増えていることも特筆すべき点だ。ドーバー銀座店のみ、世界にひとつしかないミュウミュウのバッグや、ドーバーとのコラボとなるオリジナル柄のJ.W.アンダーソンのTシャツなどが販売される。ドーバー銀座店は、銀座という立地によりふさわしいセレクトと仕掛けで、これまで以上に大人のお洒落心をくすぐる進化を遂げている。
2015年08月21日2016春夏シーズンのメンズパリコレクションでも、特にビッグブランドのショーで目に付いたのがアメリカンカジュアルスタイルだった。そして、キーアイテムとなっていたのがスタジアムジャンパーだ。スタジアムジャンパーを祖とする日本のスカジャンからインスパイアされた刺繍入りシルク製ブルゾンを多数発表した「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、同じくスカジャン風パッチワークレザーブルゾンを提案した「ヴァレンティノ(VALENTINO)」など、フォーマルではない、気軽に着ることのできるアイテムを前面に押し出したブランドが目立つ結果となっていた。多くにマリリン・モンローの写真をあしらった「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のコレクションでも、スタジアムジャンパーの要素が見られた。そして同時に散見されたのが、ハワイアンやカルフォルニアをイメージさせるアメリカンカジュアルの意匠。ヴァレンティノはパイナップルを、ドリス ヴァン ノッテンはエルヴィス・プレスリーから着想したハワイアンモチーフを、「サンローラン(Saint Laurent)」はカルフォリニアのサーフミュージックからインスパイアされたコレクションの中で、パームツリーモチーフで飾ったスタジアムジャンパーを発表。その他にも、先述のルイ・ヴィトンは鶴や龍などのアジアンモチーフを多用しながらも、アイビー・リーグやバスケットボールのユニフォームの要素を加え、アメリカのイメージを強烈に印象付けた。ウェアラブルなハイファッションを目指し、シンプルなアイテムを追究する結果、イメージを作りやすいアメリカンカジュアルに行き着いた、ということなのだろうか。先進的なデザインというものが出尽くした感のある現在、人々は定番商品や永遠のクラシックを志向し、脱トレンドの流れの中で登場したのがアメリカンカジュアルだった、と言えるのかもしれない。
2015年07月28日世界的に活躍するベルギー人アーティスト、ヤン・ファーブル(Jan Fabre)の展覧会「Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)(邦題:ヒエロニムス・ボスとコンゴ-ボスを讃えて)」が、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されている。9月23日まで。本展では、ファーブル作品の代表的素材として知られる昆虫・スカラベの鞘翅(さやばね)を用いたモザイク作品が、日本で初めて披露される。本展は、19世紀から20世紀にかけて、ファーブルの母国ベルギーがコンゴに対して行った植民地政策の歴史を題材としている。ベルギーが近代化を進める一方で、植民地コンゴには過酷な搾取―奴隷制度や略奪、残虐行為など―を強いてきたことは、近年まで見て見ぬふりをされてきた事実であるとファーブルは語る。そういった母国の抱える“闇”の部分を、ファーブルは、初期フランドル派の巨匠ヒエロニムス・ボスの三連画「地上の悦楽の園」(1503~04年)に含まれる寓意や教訓の表象に置き換えて自作に表現した。ボスらフランドル派の画家は、時に拷問や殺戮、死などといった残酷な表現にも真っ向から取り組むことで知られる。ファーブルは、自国の抱える複雑な問題を表現するにあたり、母国が生んだ偉大なる画家たちに敬意を表したのである。また 『昆虫記』で知られるジャン=アンリ・ファーブルを曽祖父に持つファーブルは、幼少期より曽祖父の直筆原稿などを目にしており、その影響を受けて育ったという。昆虫・スカラベに対するファーブルの興味には、そういった成育環境も関係しているといえよう。さらにファーブルによると、何万年にもわたって物質的不変性を保つスカラベは、フランドル派絵画において“生と死の架け橋”といった象徴的意味を持つという。そのため、ファーブルは自身の活動テーマである“Metamorphosis(変容)”を最もよく表す素材として、スカラベを重く用いてきたのである。ファーブルが、ベルギーの植民地政策をテーマとするスカラベのモザイク作品に初めて取り組んだのは、ブリュッセル王宮の天井にパーマネント・ワークとして制作した「Heaven of Delight」(2002年)である。本展の会場内でループ上映しているドキュメンタリー「HEAVEN OF DELIGHT. A Royal Commission」(2002年)は、王宮の作品のために、アーティストが30人のアシスタントらとともに、何百万ものスカラベの鞘翅と格闘する様子を映し出している。本映像作品は、本展出品作への理解を深めるための最良の資料といえよう。ファーブルは王宮での制作以降、天井モザイクの一部を床に反転させた作品(2007年)や「Tribute to Belgian Congo」(2010~13年)など、同シリーズの作品を断続的に制作してきた。今回の展覧会は、同シリーズの「Tribute to Hieronymus Bosch in Congo」(2011~13年)より選ばれたモザイク作品5点と三連画1点の他、骸骨や鳥を模した彫刻作品8点を新たに加えて構成・展示する。ヤン・ファーブルは、1958年ベルギーのアントワープ生まれ。アントワープ王立美術アカデミーおよびアントワープ市立美術工芸研究所に学び、長きにわたる創作活動の中で、同じキャラクターやシンボル、またモティーフを繰り返し用いることで独自の世界観を構築し、国際的評価を確固たるものとした。日本でも1991年のグループ展以来、数多くの展覧会を行っている。【イベント情報】Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)(邦題:ヒエロニムス・ボスとコンゴ-ボスを讃えて)会 場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住 所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル7階会 期:7月9日~9月23日時 間:12:00~20:00休館日:無休入場料:無料
2015年07月19日ハイブランドとファストファッション両方の空間を手掛けるグエナエル・ニコラ。ファッションにおいてその“出会い”は、“時間”のコントロールが重要なのだと言う。東京でデザインをスタートして約25年のキャリアとなる、グエナエル・ニコラのロングインタビュー。1/2に続き、彼のデザインの考え方について問う。――「ユニクロ」と「ルイ・ヴィトン」の空間をデザインするときの最も大きな違いを教えてください。「ユニクロ」の場合、カスタマーと商品は0.5秒でぶつかるインテリアデザインが必要です。その段階で購買を決断させることが重要なんです。「ルイ・ヴィトン」の場合は違います。カスタマーが商品と出会うまでの時間が重要で、店に入ってからすぐに商品とコンタクトする必要はなく、深さとスピードをコントロールするためにレイヤーを作って、ゆっくりとポイントを作っています。デザイナーの仕事はスピードをコントロールする役割なのです。このプロジェクトはハイスピードかロースピードか?ミドルはありません。早く売りたい商品なのか、時間をかけて売る商品なのか。誰もが認める良い商品は早く売る必要はなく、時間をかけて売ればよいのです。ファストファッションは今日買わなければ明日はもう違う商品になっているけれど、ラグジュアリーブランドは雑誌で見て、店に来てそこでさらに知らなかった情報を広く与えられて、“迷って”“影響を受ける”ことも必要。それが空間のデザインに必要となります。――銀座・並木通りの「ルイ・ヴィトン」の店舗をデザインすることになったきっかけは?最初は時計の新しいコンセプトのサロンのプロジェクトの依頼でした。以前、LVMHグループのタグホイヤーの表参道の店舗デザインを手がけたことがきっかけです。並木通りの店のフロアの一角を、その時計の新しいサロンとしてのリニューアルの依頼だったのですが、新しいコンセプトを出したときにそのサロンの隣のスペースや全体のデザインがどうなっているかを確認しました。それはいつも自分がデザインに関わるときにやる作業なのですが、依頼されたスペースだけではなく、そのフロア全体、階段の位置、1階のエントランス、ファサードと次々に提案していきました。先方は頼んだのは時計のコーナーだけなので、「何?」という感じでしたが、当時ルイ・ヴィトングループ会長兼CEOのイブカルセル氏に直接プレゼンテーションして、結局トータルのリニューアルデザインをやることになりました。――並木通りの店はファサードとエントランスを広げ、中央の階段の位置まで変更されましたね?関わるプロジェクトで自分の感じる気になるところは最初に言った方が良いと思います。インテリアデザイナーはそれぞれでルールがはっきりしている。人の動きや風水的に見てとか、いろいろ上手くいかないと思うプランは一旦リセットしなければダメです。――風水も考慮されるのですか?風水は非常に大事です。この(私の)事務所も風水はすごく良いですよ。私が最初にやった仕事はパリのサンジェルマンにあるプリーツ プリーズのショップのリニューアルでした。その店は窓の前に壁があることで気の流れが悪くなっていました。そのためか、開閉式の壁什器がいつも不具合を起こしており、まずその壁を取って窓を生かすデザインに変更しました。自然のエネルギーは重要です。扉は左側にあった方が良いし、階段の場所も人の動きに従ってあるべき場所は決まっています。それでないと店は上手くいかない。それはメンタルなことではなくて、自然のエネルギーなのです。――その考え方は日本的なのでしょうか?日本での最初の仕事は三宅一生さんにいただいた店舗デザインの仕事です。デザイン事務所で働いたことはないので、店をいろいろと見て回り、どの店が良い感じを与えてくれるのかを勉強しました。フランスにいるときはインテリアデザインの勉強はしましたが、実際に店を作ったことはなかったので、現場が勉強です。良い照明だと思ったら店で写真を撮って、そのメーカーを調べました。自分の心地良さを調べていくうちに、だんだんと自分の中で店舗デザインのルールが決まってきたのです。――ニコラさんにとってのデザインのルールというのをもう少し教えていただけますか?以前、音楽家の坂本龍一さんが映画の音楽を作るときに、3つのキーとなる音を探し出すことが大切だという話をされていました。その3つの音が決まれば、後はそれをベースに短い曲から長い曲まで自由に展開していけると、言うようなお話だったと思います。デザインで言えばアイコンと同じ。「ラコステ」でもルイ・ヴィトンでもユニクロでもその3つのノートを探すことが重要です。3つの音のコードを見つけて展開していくというのは、インテリアも音楽も同じ。香水も同じです。リアルワールドはバーチャルワールドとどうコネクトするか考えてデザインしている――ファッションメディアはWEBの普及に伴い大きくファストメディア化してきているのですが、WEBがニコラさんの仕事に影響を与えていることはあるでしょうか?私の仕事でいえば5年前、10年前とは大きく変わってきています。当たり前のことですが、店舗デザインは商品の見え方や、来店者にどういう体験をさせるか、というリアルワールドのデザインです。しかしそのリアルスペースはバーチャルワールドどうコネクトするかを考えて設計し、アイコンを作っています。パリのギャラリーラファイエットにオープンした新コンセプト1号店となるフェンディの店舗の一部のコーナーは完全にメディアのために作っています。オープンして1時間後には、そのウォールで写真を撮った人たちの写真が世界中にシェアされている。それは最初からその想定してデザインしているからです。――インターネットでどう拡散されるかまで、計算してデザインされているのですか?ビジュアルも雑誌やムービー、WEBでどこでどういうカットが使われるか全部想定して作っています。アイコンも含め基本となる3カットが自分の頭のなかで決まっています。ラグジュアリーブランドでは商品の撮影も、最近は店舗の空間を使って撮影されるようになってきています。これまでは広告デザイン、インテリアデザイン、プロダクトデザインがそれぞれセパレートしていましたが、今はミックスしてデザインを考えなければダメな時代です。私は以前から広告が大好きです。ブランドのメッセージは最新の広告や動画から得ることにしています。学生時代にはイギリスの20秒、60秒などの広告がすごく好きでした。ブランドのミーティングを始めるときに、インテリアブリーフをもらっても何も感じません。一瞬で伝えるべきテーマが大切なのです。そして、そういうジャッジができる人と仕事をしたいし、そういう人がいるかどうかが大切。ファッションブランドは一人のデザイナーや経営者がすべてを決めていくことが多い。ジャッジできる人と一緒に仕事をすることが楽しいですね。■interview & text:野田達哉--次回(3/4)は日本のデザイン、東京という都市について話を聞きます。
2015年07月18日ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)は、16SSパリメンズファッションウィークにて行うランウエイショーをライブ配信する。ショーは6月25日21時半(現地時間14時半)よりスタート。SNSでのハッシュタグは#LVLive。
2015年06月24日パリへは何度も訪れているが、行くたびに何かやり残したこと、見過ごしたことがある気がして、さほどの理由もないままに機上の人になる女性たちも多いと聞く。パリはそんな不思議な魅力を持つ街だ。しかも世界中のエグゼクティブたちがビジネスのために訪れる都市でもある。エールフランスのファーストクラスは、そうしたリピーター女性やビジネスのエグゼクティブのために、空港、機内、地上で極上のサービスを用意している。ファーストクラス特集の第2回目は、パリでのサービスを紹介する。地上でのサービスを行う部署には、ヤン・チップ氏を始め6名の精鋭が配置され世界中からパリを訪れる顧客のコンシェルジュの役割を果たすという。例えば、ファーストクラスの乗客から新しくオープンした美術館を案内して欲しいという要望があれば、早速コンタクトを取りアレンジするのが彼らの仕事だ。今回の取材のために、用意された美術館ビジットのプログラムは、2014年10月、パリのブーローニュの森にあるアクリマタシオン公園の一角にオープンした美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」だった。「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」は、LVMHグループを率いるベルナール・アルノーの提唱により誕生したルイ・ヴィトン財団が運営する美術館だ。美術館の設計は、世界的建築家のフランク・ゲイリーによるもので、ガラスとスチール製の建物は、1900年パリ万博のために建てられたグランパレと対比されるという。まず案内されたのは最上階、ただこの建物には階層の認識がないというのも特徴であり、1階下ったスペースにも空が見える窓があり、自分の位置を見失いそうになる。最上階からの眺めは、パリの歴史が刻まれたエッフル塔やモンマルトルのサクレクール寺院のエリア、新しいパリを象徴するデファンスの凱旋門とパリの新旧を一望できる。館内は、現代アートを中心に展示されている常設展と企画展のスペース、コンサートやパフォーマンスのためのスペースもある。数ヶ月ごとに新しい展示が始まるので、何度も訪れるファンが増えている。この6月にも新しい企画展が始まったばかりだ(展覧会の詳しい情報は)。エールフランスのファーストクラス顧客担当者は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの他に、なかなか立ち入れないラグジュアリーブランドが運営する美術館や博物館への案内も可能という。またレストランもアレンジし同行してくれる。そのときの体調や嗜好を聞き、パリ中のレストランにいつでも予約をとれるシステムも整っているというから、常に万全の用意がされているのだ。今回は、マドレーヌ寺院のロワイヤル通りにある老舗サロン・ド・テのラデュレへ案内された。1871年パティスリーとして誕生したラデュレの店内は、オペラ座のガルニエの天井画を手がけたジュール・シェレによって「パティシエ天使」が描かれた気品にあふれる空間だ。店内には、おしゃれなマダムたちが、パティスリーと紅茶をいただきながらおしゃべりの花を咲かせていた。お昼時になるとサラダやクラブハウスサンドイッチなどのスナッキングと呼ばれる軽食が人気で、その時間にはビジネスランチをとるスーツ姿の紳士が増えるという。もちろん、ラデュレといえばマカロン、本国のマカロンは心なしか濃厚な味がするのは、フランス人と日本人の味覚の差によるものか、レシピが変えてあるのかと思いを馳せてみた。フォンダシオン ルイ・ヴィトンでは最新のパリを堪能し、ラデュレではクラシックなパリが今も存在するティータイムを満喫した。エールフランスのファーストクラスのおもてなしは、知的で軽快なフレンチシックの香りがした。
2015年06月24日アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)が展開する、ファストファッション・ブランド「センスオブプレイス バイ アーバンリサーチ(SENSE OF PLACE by URBAN RESEARCH)」が、女優・宮沢りえを起用した15SSのイメージビジュアル第2弾を公開した。昨年は、俳優の古田新太を“女装”させるという大胆な起用で、大きな注目を集めた同ブランドのビジュアルイメージ。今年は、宮沢りえを起用し、ファストファッションでありながら、ハイセンスで、クリエーションに徹底的な拘りをもったイメージをブランドとリンクさせて表現したという。4月に発表された第1弾では、ハードボイルドな表現で着こなすトレンチコートに“Sure, Why Not”というお茶目な表現をコミック調に仕上げた、コントラストとパンチの効いた一枚と、大きなバナナとともに自然な表情を見せるハイセンスな一枚。そして今回の第2弾では一転、艶やかで魅惑的な表情に鮮やかな生花の背景とクリアなイメージのイラストが融合した美しい一枚と、ヴィヴィットなピンク色が効いた直線的な背景にクールな表情を見せるグラフィカルな一枚となっている。この撮影を担当したのは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「シャネル(CHANEL)」、「ケンゾー(KENZO)」など名だたるハイブランドのキャンペーンムービーや写真を手掛けてきた新進気鋭の女性カメラマン、クエンティン・ジョーンズ(QUENTIN JONES)。フォトグラファーでありながら、イラストレーター、映像監督、アニメーター、さらにはモデルとしても活躍しており、その才能がここ数年で一気に注目を浴びている次世代のクリエーターだ。今回、「女優・宮沢りえ」という従来のイメージをユーモラスに新しい切り口で表現。写真という枠を飛び越え、イラストや映像などで、アートピースとして仕上げている。
2015年06月17日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が8月26日から9月15日まで、15-16AWメンズコレクションを扱うポップアップショップを伊勢丹新宿メンズ館1階にオープンする。メンズアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、自由な発想から生み出された“ディスコンストラクション(脱構築)”スタイルの先駆けであるファッションデザイナーのクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)に長年影響を受けてきた。15-16AWコレクションは、そんなクリストファー・ネメスの没後5年を迎えるに当たって、クリストファー・ネメスに捧げるオマージュとして制作されたものとなっている。
2015年06月14日フランス・パリの現代アートミュージアム「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が、6月3日より第3弾となる所蔵コレクションの展示会を開催する。「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」の所蔵コレクションは、“主観的表現主義”“静観”“ポップ主義”“音楽/サウンド”という4つのテーマで構成されている。今回はその中から“ポップ主義”と“音楽/サウンド”がテーマの作品を厳選し紹介する。“ポップ主義”のテーマでは、広告やテレビ、映画、インターネットなどのメディアが伝えているオブジェやイメージに対し、アーティストたちが抱いている関心について表現した作品を中心に展開。今回はギルバート・アンド・ジョージ(Gilbert and George)、アンディ・ウォーホル(Andy Warho)、ベルトラン・ラヴィエ(Bertrand Lavier)、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)などの作品を展示する。“音楽/サウンド”のテーマでは、環境アートやサウンドスカルプチャー、映像といった形式の作品を展示。ウラ・フォン・ブランデンブルグ(Ulla von Brandenburg)、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic)、ジョン・ケージ(John Cage)、ピラール・アルバラシン(Pilar Albarracin)、ジアッド・アンタール(Ziad Antar)などの作品を取り上げる。その他、ケリス・ウィン・エヴァンス(Cerith Wyn Evans)が手掛けたコミッションワークやトーマス・シュッテ(Thomas Schutte)の作品なども登場。また、ポピュラー音源をベースにした映像作品が、1階展示室にて7月25日より上映される予定だ。なお、同展は所蔵コレクションと同じ4つのテーマをキーワードに、世界の名だたる美術館から著名なモダンアート作品を集めた企画展「Keys to a Passion」展(7月6日まで開催中)に呼応するものとなっている。【イベント情報】「フォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵コレクション展示会第3弾」会場:フォンダシオン ルイ・ヴィトン住所:8 avenue du Mahatma Gandhi - Bois de Boulogne - 75116 Paris会期:6月3日から時間:11:00~20:00まで(金曜は11:00から23:00まで、土曜、日曜は10:00から20:00まで)休館日:火曜日料金:一般14ユーロ、割引10ユーロ、5ユーロ、家族32ユーロ(大人+18歳以下の子ども1~4人)※フォンダシオン ルイ・ヴィトンとアクリマタシオン庭園の全エリアに入場可能。
2015年05月27日5月6日、カリフォルニアのパームスプリングスで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が16年クルーズコレクションショーを開催。会場となったのは、建築家のジョン・ロートーナーが設計したカリフォルニア・パームスプリングのランドマーク的存在である豪邸「The Bob and Dolores Hope Estate」。同所でファッションショーが行われるのは初のこととなった。ニコラ・ジェスキエールがアーティスティック・ディレクターに就任し2回目となる同コレクションでは、ゴシック感漂うボリュームシルエットとボディコンシャスなタイトシルエットを組み合わせた装いを提案し、新しいバランスを探る。ファーストルックに登場したのは、滑らかな素材が風になびくゆったりサイズのトラウザーに、ドロップショルダーのブラウス。クロスさせた太いベルトと、三角にカッティングされ素肌が覗くウエストのデザインがセクシー&マスキュリンなルックが続く。チェーン、ペイズリー、フラワー柄などがプリントされたマキシスカートやシルクブラウス、足元にはスニーカーを合わせ、軽やかに仕上げた。次第に、アイレットをフロントやベルトに施したブラックドレス、レザーのモトクロスジャケットなどハードなアイテムも登場した。長さの違うシンメトリーな袖、大振りな肩パッドがワイルドな印象。その他にも、シャープなカッティングのプレーリードレス、スウェードのボックスジャケットにデニムのホットパンツ、シルクブラウスにアーミーセーターのフロントジップ仕様をミックスしたりと、服の可能性を追求しながらアメリカンモダニズムを表現。砂漠の楽園を舞台に、毎季新しい女性像を追求するジェスキエールらしいコレクションを披露した。ショー会場には、カトリーヌ・ドヌーブ、シャルロット・ゲンズブール、ミランダ・カー、セレーナ・ゴメス、カニエ・ウエスト、中田英寿らセレブリティーを始めとする500人あまりのゲストが出席した。
2015年05月08日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、5月7日10時15分(現地時間6日18時15分)より、カルフォルニアのパームスプリングスで開催するクルーズ・コレクションのランウエイショーをライブ配信する。クルーズのショーはルイ・ヴィトンにとって2回目。会場となる「The Bob & Dolores Hope Estate」は、モダニズム建築家ジョン・ロートナーが1973年に有名コメディアン夫妻の私邸として建てたもので、現在ではパームスプリングスのランドマークと評されている。50・70年代にモダニズム建築が花開いた同地を象徴するこの建築で、ファッションショーが行われるのは今回が初めての事となる。尚、ショー開催までの舞台裏を、ニコラ・ジェスキエールがルイ・ヴィトンのインスタグラム公式アカウントからUP中。SNAP CHATの公式アカウントではショーの様子が投稿される予定。ハッシュタグは「#LVCRUISE」。中継はこちらから視聴できます。
2015年05月05日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)15SS プレ・コレクションの新作「テンポ・ライン」のスニーカー(14 万円)は、上品でありながら大人の遊び心が詰まったスリッポン。アッパー前方部分はパイソン、後方部分はスエードカーフ、ヌバックカーフ、プレーンカーフのコンビネーションレザーで構成。異なるテクスチャーが、スモーキーベージュ(ガレ)の柔らかなグラデーションを作り出している。その一方で、アウトソールのつま先に大小様々な大きさ、形のゴールドのスタッズをあしらい、アクセントを効かせている。また、履き口のサイドには、ブランドロゴが刻まれたヌメ革のラベルがさりげなくあしらわれている。パイソンレザー以外にも、同型でブラックのパテントカーフ、ネイビーのモノグラム・デニムキャンバス製と素材違いのバリエーションがそろっている。<問い合わせ先>ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2015年03月30日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の15サマーコレクションがローンチ。3月20日より全国のブティックで展開される。当コレクションでは夏らしいブライトカラーをアクセントにしたアクセサリーを展開。「モノグラム・ラマージュ」は、15クルーズコレクションにも登場した”ラマージュ”柄がプリントされたシリーズ。アイコニックなモノグラム・キャンバスに珊瑚とドットを重ねた、大胆かつ遊び心溢れるデザイン。トートバッグの「ネヴァーフル」(16万9,000円)やウォレット「ポルトフォイユ・サラ」(9万4,000円)などをラインアップしている。「モノグラム V」は、1965年の広告に用いられた“V”のプリントからインスパイアされた。リゾートをイメージしたグルナードとターコイズから成るカラーパレットで、アイテムはキャリーケースの「ゼフィール 55」(51万5,000円)や、ボストンバッグの「スピーディ」(14万5,000円)など。また15サマーコレクション以外にも新商品や人気アイテムの新色が続々と登場。ソフトレザーにLVシグネチャーをあしらった、シンプルでモダンな「ロック ミー」からは、ニューモデル「ロック ミー II」が誕生した。ノワール×バニラのバイカラーとダリア(各30万3,000円)の2タイプが店頭に並ぶ。また、モノグラムがタフタージュ加工で描かれたエレガントなトートバッグ「W」には、新色のペタル(41万円)が仲間入り。その他、美しいシボが特徴のトリヨンレザーが用いられたタイムレスでエレガントなバッグ「カプシーヌ」からは、ペタル(45万8,000円)と光沢のあるノワール(64万5,000円)の2タイプが登場する。メンズの新作にも注目。現代的な「トラベル(移動)」のビジョンと日常の「旅」をコンセプトにした、男性の為のレザーグッズコレクション「V ライン」が誕生。特殊な鞣しの行程により撥水効果を持たせた柔らかい素材感が特徴となっている。リュックサックの「パルス」(34万4,000円)やメッセンジャータイプの「ムーヴ」(31万4,000円)など都会的な男性のライフスタイルにあったデザインで、カラーは様々な装いにもマッチするシックなアスファルトとネイビーの2色。尚、3月13日よりリニューアルオープンした表参道店と香林坊大和店、そして松坂屋銀座店では、全国に先駆け「15サマーコレクション」を発売中だ。
2015年03月18日ルイ・ヴィトン 表参道店(東京都渋谷区神宮前5-7-5)が3月13日、1階、地下1階をリニューアルオープン。白を基調とした内装に生まれ変わったウィメンズフロアは、明るく温もり溢れる佇まいへと姿を変えた。地下1階は半地下のような構造。1階フロアの奥に続いており、エントランスから見渡せるような奥行きのある広々とした空間づくりが今回のリニューアルのポイントの一つ。1階には15SSウィメンズコレクションの内、バッグを中心としたレザーグッズを陳列。カウンターを取り払い、広々としたフロア構成にし、来客の自由な導線を確保した。壁面には先行発売の新アイテムや新色のバッグがずらりと並べられている。1階奥にはウィメンズのプレタポルテもアクセサリーと一緒に陳列。現在は50、60年代のリアリズムアートやトランクのトラベルステッカーをプリントに落とし込んだ、スティッカーコレクションなど15SSをレザーグッズと共にディスプレイしている。更にステップを降り、地下1階へ足を進めると、先行発売のモノグラム・ラマージュやモノグラムVをはじめ、様々なアクセサリーやテキスタイルがふんだんにそろえられている。2階はウォッチ&ファインジュエリーのフロアでよりプライベートな空間演出。3階のウィメンズのプレタポルテ&シューズのフロアは、1階とシンクロするように自然光が柔らかく差し込む明るい内装に統一された。天井から下がるアートワークは、スタジオ澤田デザインの手掛けたもの。木漏れ日をイメージしたアートワークがフロアにラグジュアリーでリラックスした空間にとけ込んでいる。4、5階はメンズを取り扱う、ダークカラーを基調としたフロアだ。新作のVラインを含めフルラインアップで展開する。このようにフロアごとにそれぞれの特色を堪能することができるルイ・ヴィトン 表参道店。今回のリニューアルによって大型旗艦店としてより洗練され、表参道を行き交う若い来客層や観光客にとっても、気軽にルイ・ヴィトンの世界観と幅広いラインアップを楽しめるように進化した。
2015年03月13日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が2015-16秋冬コレクションを発表した。今回はフォンダシオン ルイ・ヴィトンの前にプラネタリウムのような球体のホールを用意し、ランウエイショーを行った。ニコラ・ジェスキエールは前2シーズンともコーディネートしやすいリアルな女性のためのウエアを追求したという。タイトなフィットやフューチャリスティックな持ち味は変わらない。一見シンプルなシャツやスカート、ワンピースなどはストーンが刺繍され、きらびやかに映える。クリーンなジャケットやコートの袖にはシルエットを保持するかのようにステッチの入ったクリースラインが作られている。セットアップとなるトラウザーも同様だ。トラウザーにはドローストリングが入り、スポーティーなディテールも付加された。裾が広がったリブ編みニットは胸元にスリットが開いており、未来的&センシュアル。ジオメトリック柄、オリエンタルなクラゲやドラゴンが織られたジャカードにはモノグラムが隠されている。レッグオブマトンスリーブのようにボリュームが取られた袖山も今季の特徴。ニットやブルゾンなど様々に用いられた。19世紀当時のようにウエストシームにボーンが入れられたジャケットも登場。クラッチにもショルダーとしても持てる使いやすそうな新バッグが登場。クロージャーはアーカイブからインスパイアされたもの、フロントにあしらわれたビジューが可愛い。
2015年03月13日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。■「Louis Vuitton: The Icons and the Iconoclasts: Celebrating Monogram」ジョアン・ファーニス(Jo-Ann Furniss)ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の象徴であるモノグラムキャンバスが100周年を迎えた1996年、ヴィヴィアン・ウエストウッド、マノロ・ブラニク、ヘルムート・ラング、アズディン・アライアなど全7アーティストが、モノグラムをモチーフにした「セブン・デザイナーズシリーズ」を制作した。それから18年後の2014年秋、新たに6名のアーティストが、モノグラムを破壊し再構築したコレクションを発表。クリスチャン・ルブタン、シンディ―・シャーマン、フランク・ゲイリー、カール・ラガーフェルド、マーク・ニューソン、川久保玲、各アーティストの個性が色濃く表われた新しいコレクションは、再びコレクター達の心を捉えるものとなった。本書では、14年秋に発表されたコレクションのヴィジュアルや、各デザイナーのインスピレーションとなったものなどを収録。書籍のデザイン、編集はエムエムパリス(M/M Paris)が、イラストはジャン‐フィリップ・デロームが描いた。【書籍情報】「Louis Vuitton: The Icons and the Iconoclasts: Celebrating Monogram」著者:Jo-Ann Furniss出版社:Rizzoli言語:英語ハードカバー/96ページ/305×405mm発刊:2014年価格:1万4,055円
2015年03月13日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)15-16AWウィメンズコレクション発表にあたり、ニコラ・ジェスキエール本人が同ブランドのInstagram公式アカウントを引き継ぎ、自ら投稿している。白いエピレザーのショーインビテーション、ルイ・ヴィトン本社ファサード、モデルのキャスティングなどをコメント付きでポストしており、今コレクションの裏側に触れることが出来る。東京には多くのいいね、コメントが付いている。ルイ・ヴィトンでは1月のメンズファッションウィークの際も、キム・ジョーンズ自らインスタグラムでコレクション情報を発信していた。ルイ・ヴィトンのランウエイショーは3月11日18時(パリ時間10時)を予定。
2015年03月07日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が新広告キャンペーン「Sprit of Travel」を公開した。光り輝くカリブ海を舞台に、自然と調和したビジュアルで洗練された旅を表現した今作。フォトグラファーのパトリック・デマルシェリエによって、船に積まれたトランクや、バッグを片手に広大な自然の中を歩く女性の姿などがおさめられている。モデルにはリヤ・ケベデ、マールチェ・フェホーフ、ジュリア・ノビスの3人を起用。キャンペーンビジュアルの中で、彼女たちはルイ・ヴィトンの様々なレザーグッズとたわむれる。その中には、プレシャスなトランクや独特なラゲージに加え、アイコンバッグ「アルマ」、新作バッグ「LV ツイスト」などの人気アイテムも登場。さざ波のような模様のエピ・レザーが、バッグのパステルトーンを際立たせている。キャンペーンは日本では3月下旬より展開予定。また、今回のキャンペーンとリンクするウインドーディスプレイ「Epi Landscapes(エピの風景)」が、4月上旬から6月中旬にかけて世界のルイ・ヴィトン ストアに登場する。
2015年03月03日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・渋谷の支店 NADiff modern(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura地下1階)です。■「contact」オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)2014年10月、パリのブローニュの森にオープンした、美術館「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」。その設計を手掛けたのはフランク・ゲーリー。建物全体を軽快なガラスが覆うそのデザインは、新しい現代アートの発信地の出現を体現している。本書はそのアートプログラムの第2弾として開催された、オラファー・エリアソンの展覧会「Contact」のカタログとして刊行されたもの。光や霧など自然界の要素を用いたインスタレーションで知られる、デンマーク・コペンハーゲン出身の芸術家オラファー・エリアソン。「自己、空間、宇宙の関連性」をテーマに、ゲーリーの建築の中に創り上げられた宇宙とそこで繰り広げられる光と影のスペクタクルは観客の想像力、五感そのものを作品の中核へと誘って行く。展示風景は、高い印刷技術により漆黒のページに再現され、彼の創りだす宇宙そのものを体感出来るような1冊となっている。【書籍情報】「contact」著者:Olafur Eliasson出版社:Flammarion言語:日本語、仏語ソフトカバー/200ページ/28×36.3mm発刊:2015年価格:1万1,690円
2015年02月26日3Dのシルバー×ゴールドの大きなLVロゴが一際目を引く、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の15SS新作バッグ「LVツイストPM」(H13×W18.5xD9cm/36万8,000円)。コンパクトながら機能的でマルチユースなデザインと、マスキュリンな存在感、デニム風に仕上げられたエピ・レザーに赤のステッチが特徴となっている。カラーは写真のダークとライトの2色展開。本体の底は波のようにカーブしており、見た目以上の収納力を叶えてくれる。またチェーンストラップは1連で長く、あるいは2連で短く持つことができる2WAY仕様。肩から上品にかけたり、クロスボディとしてアクティブに装ったりとその日のスタイルによって持ち方を変えて。コンパクトサイズと洗練されたデザインで、ロックテイストをデイリーウェアにさりげなく取り入れる事ができる。フロントの「L」をツイストさせてフラップを開けると、中にはフラットポケットが2つ。その内ひとつにはミラーが付いており、小振りながら使い勝手は抜群だ。<問い合わせ先>ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2015年02月24日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週火曜日は、東京・南青山に店舗を構えるビジュアル洋書店、嶋田洋書(東京都港区南青山5-5-25T-PLACE1階A103)がオススメする書籍を紹介します。■「INVITATION STRICTLY PERSONAL」イアン・ウェブ(IAIN R. WEBB)本書は、世界4大ファッションが行われるニューヨーク、パリ、ロンドン、ミラノで過去40年間に開催された約300以上のイベントやショーの多彩なインビテーションカードの写真と解説を収録したもの。著者は、『ロンドン・タイムズ』『ELLE UK』を経たファッションエディターのイアン・ウェブ。業界内でもトリプルAリストに値する限られた人しか配られないと言われる、貴重なインビテーションが紹介されている。フォーマットは、パスポート型、バンダナ、鍵、CD、お面、スカルプチャーなど一つの型にはまらないユニークなものばかりで心を奪われる。「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」や「ジョン・ガリアーノ(John Galliano)」「ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul GAULTIER)」「 エルメス(HERMES)」「プラダ(PRADA)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「 ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」など、招待状を通して各ブランドのアイデアやショーの歴史を垣間見ることが出来、デザインの参考資料としてもファッション業界への手引きとしてもおすすめの1冊。冒頭には、ファッションショーの歴史とストーリーも紹介されている。【書籍情報】「INVITATION STRICTLY PERSONAL」著者:IAIN R. WEBB出版社:Goodman言語:英語ハードカバー/304ページ/255×220×25mm発刊:2014年価格:7,500円
2015年02月17日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の15SSコレクションから誕生した新作バッグ「ドラ ソフトBB」(H21xW26xD12cm/63万円)。ボストンタイプのクラシカルなフォルムは、メゾンのアーカイブからインスパイアされたもの。柔らかなラムスキンを生かした立体感のあるパッチワークと、70年代カルチャーを思い起こさせる、レトロなカラーのマルチストライプが新鮮だ。深いマチや、サイドまで大きくデザインされたジップ、脱着可能なストラップがついており、機能性も抜群。自由を愛する活動的な現代の女性にふさわしいバッグとして蘇った。今季コレクションでは、ニコラ・ジェスキエールが思い描くフューチャーウーマンのスタイルを提案。新しい価値観と発想を持ってデイリーウエアを楽しむ女性像を表現している。<問い合わせ先>ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2015年02月14日ロサンゼルスでルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のエキシビション「LOUIS VUITTON SERIES 2―Past, Present, Future」が2月6日よりスタートした。ノースハイランドアベニュー1135番地にて22日まで。2014年9月にルイ・ヴィトン新宿店で行われた「SERIES1―THAT WAS THEN, THIS IS NOW」のようにアーティスティックディレクター、ニコラ・ジェスキエールのクリエーションを展覧する。新宿でも見られたマネキンがバッグを携えるシュールな会場やポスターの部屋、マジックトランクなどに加え、新たに15SSコレクションショーの大規模な映像演出、バックステージの様子、15SSモチーフのステッカーによるウオールなどが設えられ、ニコラ3シーズン目のコレクション世界を体験できる空間となっている。5日に行われたレセプションにはニコラはもちろん、ルイ・ヴィトンの広告キャンペーンに出演しているジェニファー・コネリー、シャルロット・ゲンズブールの他カトリーヌ・ドヌーヴ、アレクサ・チャンらが姿を見せた。
2015年02月08日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)15SSコレクションが提案するのは、ニコラ・ジェスキエールが思い描く、自由にタイムトラベルを楽しむようなフューチャーウーマン。新しい価値観と発想を持ってデイリーウエアを楽しむ女性像を表現している。そんなファンタジーとリアリティーの両方を併せ持つコレクションから生まれた「スウィンギング・ライン ハーフブーツ」(ヒール10cm/16万3,000円)は、ウォッシュドデニムのパッチワークが70年代からのインスピレーションを感じさせるもの。縦長のスクエアで作られたパッチワークで脚のラインを美しく見せてくれる。変形のチャンキーヒールは、実はモノグラム・フラワーを模ったもの。さりげなくメゾンのアイコンが効いたデザインだ。<問い合わせ先>ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2015年02月07日エスパス ルイ・ヴィトンはパリ、ミュンヘン、東京の3館で現代アーティストによるグループ展「ル フィル ルージュ(Le fil rouge)」を開催する。東京は4月8日から5月31日まで。“Le fil rouge”とはフランス語で“赤い糸”を意味しており、本展では表現方法に糸を用いた作品が集められた。張り渡らされた糸は空間に線を描き、彫刻や建築的原理などを物理法則に捉われることなく作品を構成する。更に、刺繍され、絵具と混じり、キャンバスの断片を縫い合わせ、様々なアートが生み出される。今回の展示会に参加する現代アーティストは全部で8人。そのうち、4人が表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京に作品を出品する。ガーダ・アメール(Ghada Amer)はポルノ雑誌に刺繍を取り入れ、女性の歓びへの問いを通して“女性の絵画制作の方法”を探求。マイケル・レデッカー(Michael Raedecker)は、絵画によって統一された色調の中に、刺繍や糸の糊付けによってモチーフや質感を表現した。その他、会場ではタティアナ・トゥルヴェ(Tatiana Trouve)による250本の測鉛線を用いたインスタレーションと、“赤い糸”をアジア神話で解釈したハンス・オプ・デ・ベーク(Hans Op de Beeck)のパペットムービーが公開される予定。また、パリ・ミュンヘンでも、それぞれアーティスト4人の作品を展示しており、会場間で互いの作品について言及することで対話を生み出す。エスパス ルイ・ヴィトン ミュンヘンの展示は1月29日から4月11日まで。その内容は刺繍をベースとした作品が中心となり、トレイシー・エミン(Tracey Emin)が女性のヌードを大きな刺繍で描いた新作を発表。一方、エスパス ルイ・ヴィトン パリでは2月6日から5月3日まで、塩田千春やイザ・メルスハイマー(Isa Melsheimer)のインスタレーションが展示される。【イベント情報】「Le fil rouge」会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5ルイ・ヴィトン表参道ビル7階会期:4月8日から5月31日時間:12:00から20:00休館日:不定休入場無料
2015年02月05日ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)が1月22日、パリのアンドレ・シトロエン公園内に位置するガラス張りの温室を会場に、2010年に急逝した、東京を拠点に活動していたデザイナー、クリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)に捧げたコレクションを発表した。ショーのBGMは、80年代末より活躍するプロデューサー、ネリー・フーパーネリー・フーパー(Nellee Hooper)によるブリストルサウンド&グランドビートミックス。以前より個人的な交流を通してネメスとのコラボレーションを希望していたというデザイナーのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、ネメスの記号ともいえる縄目モチーフや、ネメスの作品を想起させるステッチングを随所に散りばめ、ネメス作品をなぞりながらも、ルイ・ヴィトンならではのハイファッションに落とし込んでいる。特に縄目モチーフは、ジャカード、フロッキー加工、ニードルパンチなどの様々なテクニックで表現され、カットファーのコートにも用いられた。また、レーザーカットしたコルクを乗せたニットも登場し、ルイ・ヴィトンの先進性と実験性を強く感じさせた。ネメスと共に温めたアイデアを実現させたものとしては、和紙を織りこんだアイテムが挙げられ、単なるオマージュだけでは終わらせない重厚なクリエーションを見せている。縄目モチーフが踊るモノグラム・バッグや時計、シューズも発表されたが、ネメスの友人で、80年代にバッファローに属していたスタイリスト・デザイナー、ジュディ・ブレイムのブローチ作品も強い印象を残した。
2015年02月04日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする書籍をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店、ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。■「I am fifty」ユルゲン・テラー(Juergen Teller )ビョークやピージェイ・ハーヴェイのレコードジャケット、ツアー中のニルヴァーナのバックステージを撮影するなど、音楽業界で話題となり、その後「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT」「セリーヌ(CELINE)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのメゾンの広告も手掛け、ファッションフォトの第一線で活躍しているドイツ出身のユルゲン・テラーの新刊。本書は、2014年春にパリのSuzanne Tarasieveギャラリーで行われた展覧会に合わせて刊行されたもので、トレーニングする姿を映したセルフポートレートのシリーズと、これまで発表した広告や家族写真などのシリーズ、生まれ故郷ドイツ・ニュルンベルクの森で自身の母を撮影したシリーズを組み合わせており、その編集の妙でポップな写真集に仕上がっている。ファッション写真家としてだけでなく、アート界にもファンが多いユルゲン。モデルの自然な表情を捉え、フラッシュを多用した独特の手触りのある作風は、いわゆるそれまでの「ファッション写真」を変革したのではないだろうか。収録された作品たちは、ファッションとアートの境界を軽々と飛び越えて活躍するユルゲンの真骨頂といえる。【書籍情報】「I am fifty」著者:ユルゲン・テラー出版社:Gallery Suzanne Tarasieve言語:フランス語、英語ハードカバー/116ページ/280×220mm発刊:2014年 価格:5,920円
2015年01月15日「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」は15SSコレクションの広告キャンペーン「SERIES 2」を公開した。これは、アーティスティックディレクターのニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)がブランドで初めて手掛けた広告キャンペーン「SERIES 1」の続編にあたるもの。この作品でルイ・ヴィトンはブリティッシュ・ファッション・アワードのベスト広告キャンペーン賞を受賞。今回も3人のフォトグラファーが、前回と同様にそれぞれ独自の視点を通してコレクションを解釈した。アニー・リーボヴィッツ(Annie Leibovitz)の撮影で舞台となったのは、ニューヨークで建設されている三つのビル。セントラルパークを見下ろすアングルで、フライヤ・ベハをモデルにビジュアルを撮り下ろした。その視点にはコレクションの親しみやすいワードローブ、サヴォアフェールの斬新なテイストが見て取れる。その一方で、プライベートハウスの黒い壁、薄暗い照明によって、日常と非日常の視覚的不調和を表現したのがユルゲン・テラー(Juergen Teller)。パリの貴族的なインテリアが並ぶ室内で、ジーン・キャンベル、リアナ・フォン・ロンパエイ、ダフニー・シモンズ、マルテ・ヴァン・ハースターをフィルムに収めた。また、ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)はモデルにジェニファー・コネリーを起用。彼女のボディラインがマイアミの太陽に映し出され、光と影との融合によって写実的な姿を見せている。なお、キャンペーンのビジュアル・動画などは、ルイ・ヴィトン公式ページ、公式アプリ、公式SNSで展開される。ハッシュタグは#LVSERIES2。
2015年01月09日