本格ミステリー映画 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』が日本での公開をスタートした。映画の舞台はフランスの田舎町に建つ洋館。そこに9人の翻訳家が集められた。彼らは仕事は全世界でベストセラーになっている人気ミステリー小説の完結編の翻訳をすること。出版社は事前に“ネタバレ”することを恐れているため、彼らは要塞のような密室に閉じ込められ、外部との接触や連絡を完全に絶った状態で翻訳作業にあたる。しかし、ある日、出版社の社長のもとに「小説の冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ次の100ページも公開する」との脅迫メールが届く。一体、誰が流出させているのか? どのような手段で小説は漏れているのか?この作品のアイデアの基になったのは、ベストセラー小説“ロバート・ラングドン”シリーズ(『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』など)の新刊発表の際に本当に各国の翻訳家を地下室に隔離して翻訳作業を行った事実。このことを報じた新聞記事を目にしたレジス・ロワンサル監督は想像力をふくらませ、翻訳家に取材を行いながら脚本を執筆したという。劇中に登場するのは個性豊かな9人の翻訳家たち。舞台は逃げ場のない密室。ミステリーの定番的な設定だが、観客を翻弄する仕掛けが次から次に用意されており、最後の最後まで観客を驚かせてくれる。ちなみにすでに観た人の多くが結末を知ると、もう一度初めから映画を観たくなるという。観ている間にすべての謎を見抜けるのか? 結末を知った後も再見したくなるほどの完成度なのか? 楽しみながら“挑む”気持ちで観賞できる作品になっているようだ。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』公開中
2020年01月26日「映画業界」と言っても、製作から配給、宣伝、劇場、さらにはメディアまでお仕事の中身はいろいろ。シネマカフェではそんな映画業界の“中の人”にインタビューを敢行し、この業界に入ったきっかけから詳しい仕事の内容まで紹介する新連載をスタート!第1回目に登場していただくのは映画のプロモーションを請け負う宣伝会社、特にその中でもWEB上のプロモーションを特化して行なっている株式会社フラッグの東香瑠さん。東さんは特にSNSを駆使したプロモーションに従事されており、洋画・邦画を問わず様々な作品を担当されています。「映画を仕事にしたい!」と札幌から上京! 初めて知った”WEB宣伝”の仕事――まず、映画業界および、現在の会社に入るきっかけについて教えてください。もともと映画が好きで、学生時代がちょうど邦画がすごく盛り上がっていた時期で、岩井俊二監督や行定勲監督の作品が好きでよく見ていました。北海道の札幌出身なんですが、映画を作りたくて「映画のことをやるなら東京だ!」と思って上京し、映画の専門学校に入りました。そこで脚本の書き方や編集を勉強したり、実際に短編を仲間と撮ったりし最初に学んだのは宣伝ではなく制作のことだったんです。――最初に希望されていたのは宣伝ではなく、作り手側だったんですね。卒業後も映画の仕事をしたいという気持ちは強かったんですが、「制作現場」は自分の目指す方向とはちょっと違うなという思いもあり、とはいえ当時は「宣伝」という仕事があることすら頭になかったんですね(笑)。昔からWEBが好きということもあって、WEBの勉強も少ししていて、例えば映画の公式サイトを作ったりする仕事はできないかと思って、いくつかの会社を受けたんですが、なかなか受からず、結局、女性向けのファッションなどを販売する、いわゆるECサイトを運営する会社にWEBデザイナーとして入社したんです。ただ、そこで仕事をしつつも「映画の仕事がしたいなぁ」という思いは持っていて、そんな中、映画の宣伝について学ぶことができる「ニューシネマワークショップ」の存在を知ったんです。そこで初めて「映画の宣伝って仕事があるんだ! なるほど」と(笑)。そこにいまの会社の代表である久保(浩章)が講師として来ていて、WEBの宣伝についての講義が行われたんです。先ほども言いましたが、もともとWEBが好きだったこともあって、すごく興味深いなと思ったら、ちょうど求人を出しているということで応募しました。――入社後、最初に担当されたお仕事は?当時はまだ、いま私が担当しているSNSに特化した宣伝チームというのはなくて、まずはWEBパブリシティのチームに配属となって、その中でも某大手配給会社の洋画作品を担当しました。――WEBパブリシティというのは、WEBメディアでのニュース配信や特集の展開などですね?そうです。最初は右も左もわからないアシスタントで、もう未知すぎて何をやったらいいのかもわからない状態でした…(笑)。担当する作品に関するニュースのURLをピックアップしてリスト化したり、とにかく必死にやってました。ただ、その次に担当した同じ洋画系の作品で、WEB媒体さんと組んで自分で特集を企画し、ニュースを出したりしまして、そこで自分が考えた企画が記事となって世の中に露出しているのを見て、すごくやりがいを感じました。その後は、別の大手配給会社のアニメーション作品などを担当しました。学生時代に足を運んだゆうばり映画祭を仕事で訪れ感慨!――東さん自身、以前からかなりのアニメ好きだそうですね?そうなんです。ただ、入社当初はあまりそのことを公言しておらず…。「仕事なのに好きなことを公言するってどうなんだろう?」とか勝手に思ってたフシがありまして(苦笑)。いまにして思うと、特にうちの会社はみんな「好きなことは言ってナンボ!」なんですけど、当時は変に緊張してたんですよね。でも、ある機会にみんなで食事をすることがあって、そこでたまたまアニメの話になったときに「実は私、アニメファンで、コスプレしたり、コミケに通ったりするくらい大好きで…」という話をしたら、代表の久保から「え? 早く言いなさいよ! じゃあアニメ作品を担当したらいいじゃん」と。――それでアニメ作品の担当に?はい、ちょうどチーム編成を変更する時期だったこともありまして。そうやってアニメを担当するようになると、社内だけでなく配給会社の方からも頼っていただけることが多くなり、自信になりました。ファンの目線を理解しないといけないのはテレビや紙媒体での宣伝でも同じですが、WEBは特にファンとの距離が近いというのが特徴なので。――入社されてから担当したWEBパブリシティの仕事の中で、印象深い仕事を教えてください。これはWEBだけに特化した仕事ではないんですが、うちの会社で毎年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のプロモーションを請け負っていまして、私も実際に何度か現地に足を運んだんですけど、すごく楽しかったですね。――現地ではオープニングセレモニーに始まって、毎日、様々なイベントや舞台挨拶などが行われます。東さんたちは、イベントの運営やゲストの俳優さんのアテンド、インタビューなどのスケジュール管理にマスコミ対応、ニュースの配信まで多岐にわたるお仕事をされるんですよね?大変なんですけど「現場だなぁ」と感じさせてもらえますね。この映画祭に限らず、普段から映画館での舞台挨拶や記者会見などのイベントの運営を行なうことは多いんですが、私、イベントの仕事って好きなんです。WEBの宣伝ってなかなかお客さんの前に出る機会がないんですけど、イベントだとその場で直にお客さんの顔を見ることができるので。ゆうばりはその連続ですからね。大変なことも多いし、会期中は忙しくて寝る間もないくらいですが(苦笑)。やっぱり普段のイベントと比べても、観客とゲストの距離も近いし、熱量が高いんですよね。あのお祭り感が何とも言えないですね。私自身、学生時代に札幌からひとりでゆうばり映画祭を見に行ってたんです。そんな映画祭に仕事ととして携われるってめちゃくちゃエモいなぁって(笑)。そういうのはこの仕事の面白い部分のひとつですよね。――ただ、取材する側から見て、舞台挨拶や会見などを取り仕切らなくてはいけないイベントの仕事は大変そうだなぁと…(苦笑)。たしかに大変ですね。まず、多くの人の目にニュースとして触れてもらうために行なうイベントですから、できる限りたくさんのマスコミのみなさんに来ていただかないといけないし、現場もいろんな予期せぬことが起きたりしますし…(苦笑)。完成披露舞台挨拶や記者会見が行われる場合、そのイベントだけでなく、前後の時間で俳優さんや監督の個別取材(インタビュー)も行なわれることがほとんどです。そのスケジュールの調整もありますし、イベント終了後には、その内容をニュースで配信してもらうためにリリースの作成をしたりもします。“拡散”とはファンの熱の広がりである――その後、東さんはWEBプロモーションの中でも、特にSNSでの発信に特化した現在のチームに配属となります。このチームの発足自体に東さんが関わられたそうですね? そうした経緯についても教えてください。私が入社した当初は、配給さんのSNSや映画の公式アカウントの運用をWEBパブリシティチームが兼任で担当していたんです。ただ、世の中でSNSの盛り上がりが大きくなっていくにつれて、映画のプロモーションでもSNSが欠かせない存在になっていき、これはパブリシティチームが兼任するのではなく、専任のチームを作った方がいいんじゃないか? と思いまして、会社に独立したチームを作ってはどうかと提案しました。――具体的なお仕事は?SNSの“何でも屋”なんですが、最初のうちは、映画の様々な解禁情報や新たな画像をSNS上に配信するという運用――いわゆるTwitterなどの“中の人”の仕事が中心でした。ただ、徐々にSNSが当たり前の存在になっていく中で、単に情報を更新するだけでなく、自分たちで企画を提案することが重要になってきました。Twitterキャンペーンで「RT&フォローで抽選でサイン入りのポスターをプレゼント」とかですね。劇場やテレビでかかる予告とは違う、SNS用の特別映像を作ったりもします。――もともとWEBが好きとのことでしたが、SNSも?mixi全盛の時代からSNSは大好きでやっていたので、そういう意味でこの仕事は、自分にとっては天職かもしれないです。特に当初は、配給さんの中にも、そこまでSNSに精通した人が多くなかったこともあって、自分の中では「普通」の感覚の意見や提案を「あ、そういうものなんだ!」と受け入れていただくことも多くありました。例えば「声優さんに参加いただく施策はSNS上で特に反響が大きいです」といった提案ですね。いまでは声優さんに積極的にパブリシティに参加していただくのは当たり前ですし、「あの洋画のナレーションをこの人気声優が担当する」といったニュースは、ネット上なら絶対に盛り上がりますが、当時はまだ“声優人気”が世の中に浸透していないこともあって、会議の場でも「?」という反応だったんですよね。ファン目線の文脈であったり、Twitterやネットの文脈をわかった上で運用できるというのも、自分自身がオタクでネット民であるがゆえの強みでした。――作品のジャンルやターゲット層などによっても、SNSとの相性というのはあると思います。SNSでのプロモーションをする上で気をつけていること、大事にしていることなどがあれば教えてください。やはり、何より大切にしないといけないのは、コアなファン層の熱量ですよね。「拡散」という言い方をしますけど、それは、ファンの熱が広がっていくということですから。そのファンの熱量を大事にした企画をきちんと出していかないといけません。当然ですが、どんなに面白い企画を考えても、SNSでそれを伝えてくれる人たちがいなければ、その施策は盛り上がりません。そこは掛け算なんですよね。以前、担当したある作品は、人気漫画の実写化で第1弾、第2弾とシリーズ化されたんですが、そこには原作ファン、実写化の『1』でこの作品が好きになった人たち、さらにはキャストのファンと多くのファンがいるわけです。そこで第2弾に向けてのSNSの施策の方針は「コアなファンの期待、気持ちを高めること」でした。“みんなで投稿キャンペーン”的なことをしたり、公式アカウントからファンにリプライを返したり、SNS特有のファンとの相互関係をうまく活用しつつ、お祭り感を出して、実際、公開前にはTwitterのトレンド欄でも上位に来ていました。コアなファンの方たちは、黙ってても勝手に盛り上がってくれるんじゃないかと思いがちなんですが、作品の一番の応援者だからこそ、その人たちのことを一番に考えて企画することが大事だと思います。――なるほど。“掛け算”という言い方をしましたが、逆に言うと、もともとそういう熱量を持ったコアなファンがいない作品に関しては、SNSの企画が必ずしも有効ではない場合もあります。まさに作品ごとの相性ですね。――ひとつの作品がSNSを活用して成功すると「じゃあこっちの作品も同じようなことをしよう!」となりがちですが…。何でもかんでもSNSで施策をやれば盛り上がるわけではないですし、作品ごとの魅力がどこにあるかを見極めることが大事です。場合によってはこちらから「この作品は、広告という形でターゲットを絞り込んで、映像を見せるようにした方がいいと思います」などと提案することもあります。ターゲットを絞って見てもらうというのは、TVではできない手法ですので、使い方によってはすごく有効なやり方だと思います。「好き」を仕事に! 宣伝プロデューサーの前で作品の魅力を熱くプレゼン――基本的に宣伝会社の仕事は、配給会社からの依頼・受注があって、その後、社内で担当チームが決まるという流れだそうですが、ある担当作品に関して、東さんが個人的にその作品の過去のシリーズが好きすぎて、その気持ちが高じて受注に至ったとか?そうですね。作品名は出せないのですが、ある人気シリーズが大好きで(笑)。きっかけは残業中に後輩から「疲れてますか? いい作品がありますよ」と勧められて動画を見て、ドハマりしちゃいまして…。それで、社内で過去の作品の上映会を開くことにしたんです。――社内上映会…? それは次回作の仕事を受注するために?ではなくて、単に好きだったので、会社のみんなにも勧めたくて、“社内応援上映会”を(笑)。で、せっかくだからとそこに、一緒に仕事をしている配給さんも招待したんです。全然、その作品とは関係ない配給会社の方たちとかなんですけど、そのつながりで、他にもいろんな方がいらして、巡り巡ってその作品を担当している配給さんの宣伝プロデューサーの方もいらっしゃいまして。その方もいる中で、私がみなさんの前でその作品の魅力をプレゼンしたんですけど…。――プレゼン…?それも仕事を受注するためではなく…。単に上映前に「このシリーズの魅力、見どころはこういうところですよ」と(笑)。うちの会社は、よくそういうことをやるんですよ。“推しプレゼン”と言ってるんですけど、やはりみんな“宣伝マン”ですから、自分が好きなものの魅力を「伝えたい」って思いが強いんですよね。自分の仕事と関係なく、好きなアイドルだったり、ドラマだったりを持ち時間を決めて、プレゼンするんです。――その後、その作品のWEB宣伝を担当することに?はい。その後、正式に依頼をいただきまして、やはりその作品もSNSの熱量の高い作品なので、その魅力をわかっている人間に担当してもらいたいということなのではないかと。そういう受注の経緯もあったので、普段はSNSもパブリシティも、複数の決まったチームがあって、そのチームごとに作品を担当するんですが、その作品に関しては、“有志連合”という形で、チームを横断してそのシリーズを好きな人間でチームを組んで担当しています。――「好き」を見事に仕事につなげていますね。すごくありがたいことですね。そもそもSNSの担当自体、SNSを好きでなかったら難しいと思うんです。そういうのって受け取る側はわかりますから。そのうえ、自分の好きな作品を担当できるというのは幸せですね。もちろん、コアなファン以外にも届けないといけませんから、そこはせめぎ合いでもあります。でもやはり、根底で作品を支えて、SNSで熱を発してくれるのはコアなファン層ですから、そこをきちんと見極めていくことが重要ですね。SNSは宣伝方法だけでなく映画作りそのものを根本から変えうる!――改めてSNSのパブリシティの仕事の魅力、やりがいについて教えてください。SNS上で施策を投入して、それがワーッと盛り上がるのは嬉しいですが、その盛り上がりがどこまで実際の映画館への動員につながったかというのが不透明で、なかなか達成感を得られないというのはあるんですよね。もちろん、フォロワーの増加やRTは数字として見える部分ではあるんですが…。そこに関して、ある作品の宣伝を担当したとき、公開後に劇場でアンケートをとって「何から情報を得て、この映画を見に来たか?」という項目があったんです。そこで「SNS」と答えた方々がある一定層あったという結果を聞いた時は、初めてに近い感慨がありましたね。そもそも、そういうアンケートの答えの中に「SNS」という項目があるってこと自体「そういう時代になったんだな…」という思いですし、実際に「SNS」と答える人たちがいるとは…。ひと昔前までは、ほとんどが「TV」でしたからね。自分がやってきたことに意味があったんだなという達成感を得ることができました。――今後も、WEBのプロモーションの在り方、SNSを使った施策の重要性は変化していくかと思います。それこそ、作品づくりを含めた動線が変わってくるんじゃないかと思います。今後さらに、WEB、SNSの重要性が映画宣伝の中で増していくと思うので、新しい施策をどんどん試していけたらと思います。(photo / text:Naoki Kurozu)
2019年10月11日ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』が2020年8月21日(金)に公開。第78回ゴールデングローブ賞では、アニメーション映画賞にノミネートされた。“魔法”を探し出すエルフの兄弟のアドベンチャーはるか昔、世界は魔法に満ちていた。しかし、時の流れや科学・技術の進歩と共に魔法は忘れられた。映画『2分の1の魔法』の舞台となるのは、“魔法が消えかけた”世界だ。おとぎ話のようなファンタジックな物語かと思いきや、時代の変化と共に彼らの生活も激変。携帯電話を片手に話す人魚、ゴミをあらすユニコーン......など、想像とはかけ離れたコミカルな世界が広がっている。そんな “魔法が消えかけた”世界に暮らす少年イアンは、自分に自信が持てず、何をやっても上手くいかないことばかり。そんな彼の叶わぬ願いは、彼が生まれる前に亡くなった「父に会う」こと。16歳の誕生日プレゼントに、父が母に託した魔法の杖を贈られたイアン。杖と共に贈られた手紙に記されていたのは<父を24時間だけ蘇らせる魔法>──だが魔法に失敗して “半分”の足だけの姿で父を復活させてしまう──。魔法オタクで陽気な兄バーリーの助けを借りて、イアンは父を完全(全部)に蘇らせる魔法を探す旅に出るが、彼らに残された時間は、あと24時間しかなかった…。キャラクター紹介弟イアン:家族想いで優しいが、何をやっても上手くいかず自分に自信がない内気な性格。でも隠れた魔法の才能がある。正反対の性格の兄バーリーと、24時間以内にお父さんを完全に蘇らせる旅に出る。兄バーリー:幼い時に亡くしたお父さんにもう一度会って伝えたいことがあるイアンの兄。自信家で陽気で好奇心旺盛な魔法オタク。空気が読めないように見えて、実はいつもイアンを見守っている。母ローレル:イアンとバーリーの母親。働き者皮肉屋だがユーモアに溢れた性格。夫を亡くした辛い経験を乗り越え、一人で心から愛する兄弟を育てて来た。16歳の誕生日を迎えたイアンに、お父さんが残した古代の杖を渡す。2分の1のお父さん:イアンが生まれる前に亡くなったイアンとバーリーの父親。イアンの16歳の誕生日に、24時間だけ自分を魔法で復活させられる古代の杖と魔法の呪文を残していた。しかし兄弟の魔法は不完全で復活したのは“半分(2分の1)”だけ。イアンとバーリーと一緒に、全身を完全に復活させる旅に出る。■脇を固めるキャラクターマンティコア:兄弟の旅のキーを握る、勇敢な女性。グレックリン:不気味な質屋の店主。ガクストン:亡き父の大学時代の友人。トム・ホランド×クリス・プラットが兄弟役にキャラクターに声を吹き込むのは豪華キャスト勢。エルフの兄弟役を務めるのは、マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズでの共演が記憶に新しいトム・ホランドとクリス・プラット。スパイダーマンとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのスター・ロードとして同作に出演していた彼らの、息のあった掛け合いに注目だ。そのほか『Veep/ヴィープ』のジュリア・ルイス=ドレイファス、『シェイプ・オブ・ウォーター』のオクタヴィア・スペンサーも出演。さらに監督・脚本は、ディズニー&ピクサー映画『モンスターズ・ユニバーシティ』を手掛けたダン・スキャンロンが務める。日本語吹き替え版キャスト日本語版吹き替えキャストにも、豪華メンバーが勢ぞろい。兄弟役に志尊淳&城田優メインキャラクターの兄弟役には、兄のバーリーを、『シンデレラ』以来ディズニー作品2作目となる城田優、弟イアンをピクサー作品の声優初挑戦となる実力派俳優・志尊淳がそれぞれ担当。母親役に近藤春奈また二人の兄弟を優しく見守る母・ローレル役は、ハリセンボンの近藤春菜が抜擢された。近藤は、「『2分の1の魔法』の予告編を観て、誰よりもローレルに似ていると思っていたので、自分がやりたいという気持ちがありました。決まった時はとても嬉しかったです!」とローレル役にかける思いと喜びを爆発させている。そのほか、脇を固めるキャラクターたちには、浦嶋りんこ、新谷真弓、丸山壮史、立木文彦といった顔ぶれが連なる。日本版エンディング曲に、スキマスイッチの「全力少年」日本版エンディングに起用されたのは、スキマスイッチの代表曲「全力少年」。“自分を信じて、自分の足で一歩踏み出す”物語と、歌のメッセージがマッチしたことから、今回のプロジェクトの実現に至った。なおスキマスイッチにとって、海外作品への楽曲提供は初の出来事となる。【作品詳細】ディズニー&ピクサー映画『2分の1の魔法』原題:Onward公開日:2020年8月21日(金)※2020年3月13日(金)より公開予定であったが公開延期。※今後の状況により、興行延期・中止になる場合あり。監督:ダン・スキャンロン<オリジナル版>出演:トム・ホランド、クリス・プラット、ジュリア・ルイス=ドレイファス、オクタヴィア・スペンサー<日本語吹き替え版>出演:志尊淳、城田優配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2019年06月09日映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が、2019年1月18日(金)より全国で公開される。インド映画興行収入歴代3位を誇る注目作が日本上陸『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は、インド国内映画賞で30近くもの賞を獲得し、全世界でも150億円に迫る興行収入を上げる、インド人の男とパキスタン人の迷子の少女の物語を描いた大ヒット作品。2015年の公開から3年経った今現在もインド映画として『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に次ぐ世界興行成績歴代3位をキープしている。キャストにはインドの人気俳優が集結主人公のお人好しな男性・パワンを演じるのは、インド映画界で最も影響力のある“3大カーン”のひとり、サルマン・カーン。彼は本作においてプロデューサーも務めるなど、演技から制作まで多方面で重役を担う。また、声を出せない迷子シャヒーダー役で、誰もが心惹かれる豊かな表情を見せてくれるのは、5000人のオーディションから選ばれたインドの超人気子役・ハルシャーリー・マルホートラ。その他、『きっと、うまくいく』のカリーナ・カプール、『LION/ライオン 25年目のただいま』のナワーズッディーン・シッディーキーなど、日本でも馴染みのある豪華な顔ぶれが集結した。なお、監督は『タイガー 伝説のスパイ』でもサルマン・カーンとタッグを組んだ経験のあるカビール・カーンが担当する。ストーリーパキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。幼い頃から声が出せない障害を持った彼女を心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、帰り道で一人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者のパワンだった。バカがつくぐらいの正直者で、お人好しなパワンは、これも、ハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることにしたが、ある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。歴史、宗教、経済など様々な部分で激しく対立するインドとパキスタン。それでもパスポートもビザもなしに、国境を越えてシャヒーダーを家に送り届けることを決意したパワンの旅が始まった。果たしてパワンは無事にシャヒーダーを母親の元へ送り届けることができるのか!?【詳細】映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』公開日:2019年1月18日(金)監督:カビール・カーン出演:サルマン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、カリーナ・カプールほか
2018年10月04日音楽家の坂本龍一氏が、10月4日に開幕する第23回釜山国際映画祭で「今年のアジア映画人賞」を受賞することが明らかになった。昨日、同映画祭の公式ホームページで発表された。「今年のアジア映画人賞」は、アジアの映画産業や文化の発展のために、抜きんでた功績を残してきた映画関係者や団体に与えられる賞だ。坂本氏は『戦場のメリークリスマス』をはじめ、数々の素晴らしい映画音楽を生み出してきた。『ラスト・エンペラー』ではアジア人としては初めてのアカデミー賞作曲賞を獲得。同作と『シェルタリング・スカイ』はゴールデングローブ賞作曲賞も受賞した。そのほかグラミー賞やBAFTA賞の受賞歴もある。2014年に中咽頭がんを公表し、音楽活動を休止するも、2015年には『母と暮らせば』で復帰。同年には『レヴェナント:蘇えりし者』がゴールデングローブ賞とグラミー賞にノミネートされている。釜山国際映画祭は坂本氏のこのような実績に触れ、映画史に残る卓越した音楽家と称えた。さらに今年は坂本氏にとってデビュー40周年であることにも言及。10月4日の映画祭開幕式では、坂本氏が記念公演を行うという。(Hiromi Kaku)
2018年08月23日古内一絵さんの小説『キネマトグラフィカ』には、古内さん自身が見てきた、映画業界の変遷が描かれている。平成元年、老舗映画会社に入社した男女6人。彼らは仕事に対して、あるいは映画に対してさまざまな思いを抱いていた。小説『キネマトグラフィカ』の著者・古内一絵さん自身も平成元年に映画会社に入社、業界の変遷を見てきた方だ。「たぶん、デジタルではなくフィルムの映画を扱った最後の世代なんですよね。それを編集者に話したら“面白い!”と言われて。それまでは自分のやってきたことが小説になるとは思っていませんでしたが、ちょっと書いてみる気になったんです」女性初の営業職の咲子、結婚願望の強い留美、帰国子女の麗羅、映画オタクだけど営業が苦手な栄太郎やお調子者の学、体育会系の和也たち。入社4年目の年、学のブッキングミスのため、彼らは協力しあい、一本のフィルムを全国にリレー形式で順番に届けることに…。「登場人物にモデルはいませんが、私も同期たちと今でも仲がいいです。ひとつの作品を成功させるために協力しあっていたからでしょうね」全国リレーはしなかったがフィルムを地方に届ける業務は実体験で、「今は少なくなった地方の独立系の劇場のことを書いておきたいという気持ちがありました。作中に出てくる、フィルムを違う缶に収めてしまう“缶違い”やスクリーンを切られる事件はほぼ実話です(笑)」また、咲子が体験する女性総合職に対する偏見や嫌みも、現実にあったことなのだとか。「当時の働く女性のなかには“男性社会にお邪魔させてもらっている”という感覚の人がいました。今は女性の働く環境も改善されましたが、根底は変わらないとも感じます」また、女性の先輩はふたつに分かれていたという。「後輩女性を叩いて押しつぶそうとする人か、引っ張ってくれる人か。今思うと、それは余裕があるかないかの違いでしたね。私も岩波ホール総支配人だった高野悦子さんに大変お世話になったんですが、そうした実績のある方は厳しく優しく教えてくれたというか。今気づいたのですが、麗羅には高野さんのような人が投影されているかもしれません」その後、50代となった咲子らそれぞれの人生模様は?人間ドラマとして、さらに映画や人の働き方を振り返る平成史として読ませる一作。ふるうち・かずえ作家。1966年、東京都生まれ。映画会社勤務ののち、「快晴フライング」で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞、’11年に同作でデビュー。著作に『マカン・マラン』など。『キネマトグラフィカ』久々に開かれた映画会社の同期会。集まった6人は、あの頃何を思い、50代の今どんな人生を歩むのか。映画愛も詰まった長編。東京創元社1600円※『anan』2018年6月13日号より。写真・土佐麻理子(古内さん)大嶋千尋(本)インタビュー、文・瀧井朝世
2018年06月10日そろそろ秋冬公開の映画が気になる頃。映画館デートをするなら、何を観ますか?まだ予定が立っていない人は、参考にしてみてはいかがでしょう。映画館の闇の中、感動やワクワク感を共有すれば二人の距離がさらに縮まるはずです。■彼の好みに合わせて観るのも◎せっかく映画デートの約束にこぎつけても、何を観るかでその後の関係が変わることってありますよね。観た後に、面白かったシーンや気になる場面にまつわるトークで盛り上がれたら大成功。そのために、彼目線での映画チョイスもありなのでは?カテゴリーだけで、嫌いかもと判断するのはナンセンス。シリーズものを観たら、案外ハマってしまうかもしれませんよ。今回ご紹介している中にもシリーズものが含まれていますが、公式サイトなどを見て前回のあらすじやキャラクター像をなんとなくつかめていれば、楽しめそうな作品を選んでいます。ぜひ、チェックしてみてください。■ヒーローの活躍とビジュアルに夢中にマーベルファン待望!『マイティ・ソーバトルロイヤル』(2017年11月3日公開)マーベルコミックファンの男性って、多いと思いません?アイアンマンや、キャプテンアメリカ、スパイダーマンと、少年心をくすぐるヒーロー作品が目白押しのマーベル映画。今回はウルのハンマー・ムジョルニアを手に、雷を自在に操るマッスルヒーロー、ソーの物語。『マイティ・ソーバトルロイヤル』は、これから公開される『アベンジャーズインフィニティ・フォー』への伏線が隠されているとのことで、マーベルのヒーローが集結したアベンジャーズシリーズファンにとって、見逃せない一作です。普段SFアクション映画を観ない人でも、かっこいいヒーローの活躍とビジュアルに、夢中になってしまうのでは?■とびっきり怖いホラー映画もいいかも7年ぶり第8作『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017年11月10日公開)世界的にヒットしたホラー映画『ソウ』シリーズの第8弾が、この秋公開されます。独特な風貌のジグソウ人形を、街中の雑貨店などで見たことはありませんか?『ソウ』を知る人は、ジグソウを見るだけでヒヤっとします。『ソウ』シリーズは少々過激な映像表現があるため、ホラー映画に耐性がないと、ちょっと厳しいかもしれません。でも、耐性がある人はそれを見せてはいけません。「怖かったけど楽しかった」アピールでいきましょう!というわけで、「ゲームは始まった」というジグソウのセリフが「恋は始まった」に変わる願いを込めて、おすすめしておきます。■スーツ萌え女子にもおすすめ英国紳士なスパイ!『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2018年1月5日公開)マシュー・ヴォーン監督の英国スパイアクション映画『キングスマン』の続編です。高級テーラー店、キングスマン。その裏の姿は、スパイ組織。コリン・ファース主演のこの映画、見どころはなんといっても、スーツでのアクションと傘でのガンアクション。英国紳士の振る舞いがかっこよく、女性ファンも多い『キングスマン』。スーツ萌え、メガネ萌え、紳士萌えなどのフレーズに反応する人は、前作の『キングスマン』から観てください。おすすめです。■終わりに「どんな映画を観に行きたい?」と聞かれたときに男性寄りの作品を挙げると、「意外と趣味が合うのかな」なんて、彼の興味を引けそうです。女性好みの映画もいいけれど、たまには男性好みの映画を観るデートを計画してみては?ライタープロフィールsakiたまに毒舌なコラムニスト。一度ハマるとどっぷり浸かるB型アラサー。アロマとコーヒーと舞浜の某レジャースポットをこよなく愛しています。
2017年11月03日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。1人目は、本作の"生みの親"ともいえる小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサー。連載第3回は、「大きな賭け」でもあったヒロイン・杉咲花について。彼女がなぜ本作の浮沈にかかわるとみていたのか。そして、「すごい」と驚いた一面とは。○マスコミの期待を見事に裏切った一言――完成した映画をご覧になっていかがでしたか?僕が一番最初にみたのは2時間35分バージョンでした。特に具体的な注文をすることは全くなくて、観客として打ちのめされた。ただ、少しだけ短くしてくださいとだけは言いました。伝えたことと言えば、それぐらいですね。唯一、冒頭の白黒映像については、プロデューサーとしては観客に少しでも見やすくしたいので、カラーの方がいいのかなとも思ったんですが、結果としては圧倒的に白黒の方が良かったですね。その後も切り過ぎてしまったり、元に戻したり細かい調整を経て、今あるものが「最高地点」に到達したものだと確信しています。――事前のコメントで、小岩井さんは「この映画の成功と失敗は杉咲花にかかっている」とおっしゃっていました。そのあたりはいかがですか。杉咲さんといえば、3月の第40回日本アカデミー賞で、最優秀助演女優賞と新人俳優賞をW受賞したことでも話題になりました。見る目ありましたね(笑)。――さすがです(笑)。冗談ですが(笑)。でも、ここまでの勢いがあって、本当にラッキーでした。撮影初日、2人のシーンではじまったんですが、撮影の最後に二人が自然とハイタッチして終わっていました。僕らとしては、二人の相性がどうなんだろうかと内心ヒヤヒヤしていた中でホッとしましたね。商業性も重要ですが、この凜役については我々は作品性を重視しました。2人は、絶対に「LOVE」に見えちゃいけない。でも、親子に見えるのも違う。兄妹でもない。でも、凜の側からであれば、異性として見ていてもいいわけですよ。でも、万次の側からは絶対にその要素はあってはいけない。つまり、相当にアンビバレントな要素をビジュアル的、年齢的に持っていなければならない。しかも、お芝居ができることは絶対条件。そう考えると、凜という役はすごくハードルが高いんです。ある種の大きな賭けであるけども、作品性を重視した上で当時は無名に近い花ちゃんだったわけです。そして、お芝居ができるからと言って、イコール木村さんと噛み合うとは限らない。花ちゃんを「すごい」と思った出来事がありました。現場でマスコミ向けにミニ会見をした時のこと。登壇者は、監督と木村さん、花ちゃんの三人です。当然、花ちゃんには、相手役である木村さんに関する質問が飛ぶ。すると花ちゃんは、「誰の相手なのかは関係なく、私はこの凜という役をちゃんと演じきれるかどうかだけで精一杯です」と言った。木村さんは、彼女のこういう所を信頼しているんだなと思いました。「子供の頃から見ていた木村さんとご一緒できて、すごくドキドキしました」みたいに媚びたりしない。きっと、マスコミの方々はそういうコメントを期待して聞いたと思うんです。でも、相手が誰かではなく、もらった役をどう演じ切るかが一番重要だ、と言う本物の役者しか言えないことを、木村拓哉さんを横に置いて当り前のように言ったことがすごいと思いました。○カンヌは最高に幸せな「運命」――アカデミー賞のスピーチでも、宮沢さんのことを「本当にお母ちゃんでした」とおっしゃっていました。そういう演技の考えがしっかりしているところも、ある程度事前につかんでいたんですか。いえ、そういうところは分かりません。だから、まさにそれがさっき言っていた「ラッキー」なんです。僕はお芝居だけを見て「この子がいい」と決める。でもその子がどんなキャラクターなのか分からないですし、現場でどのように振る舞い、木村拓哉さんという稀代のビッグスターとどのような化学反応を起こすのか、というのは全く分からないです。下手すると、虎の尾を踏んでしまう可能性もあった。でも、自然と木村さんの方から愛情を示しやすい関係性になっていました。彼女の演技に対するひたむきな姿を感じ取って、木村さんも殺陣なんかを熱心に教えてあげていました。――2月の制作会見で、三池監督は「キャスティングは運命である」とおっしゃっていました。この言葉を聞いて、どう思われますか?僕もいつも「ご縁」と言っていますし、「恋愛と同じ」だと思っています。お互いが好きじゃないと、片方がどんなに強く望んでも成立しない。しかも、タイミングも重要でお互い好きでも、相手に違うパートナーが決まってしまっていたら成立しない。2年前に言ってくれたらよかったのに……とかありますよね(笑)?運命で言うと、私は作品そのものが持っている「運命」というものがあるといつも思っています。生まれ落ちるところから決まっているものがあるのです。その意味で、三池崇史監督が撮り、木村拓哉さんが主演し、杉咲花というニュースターを作り、多くの素敵な共演者を得て、カンヌ国際映画祭の特別招待されるこの映画は、最高に幸せな「運命」を持っているのだと思います。■プロフィール小岩井宏悦(こいわい・ひろよし)1960年7月28日生まれ。長野県出身。89年4月にフジテレビ入社。10年以上にわたって数々のドラマをプロデュースし、03年からは映画も手掛ける。07年4月にフジテレビを退社し、同月ワーナー・ブラザース映画ローカルプロダクション本部長に就任。これまでのドラマは、『Age,35恋しくて』『ラブジェネレーション』『神様、もう少しだけ』など、映画は、『星になった少年』『ブレイブ・ストーリー』『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『るろうに剣心』シリーズ『オオカミ少女と黒王子』『ミュージアム』など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月17日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。1人目は、本作の"生みの親"ともいえる小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサー。小岩井氏はフジテレビ時代、『あすなろ白書』や『ラブジェネレーション』など数々の作品で木村と関わってきた。連載第2回は、「再会」について。○歌番組収録現場で触れた熱意――木村さんと直接対面しての説明の場みたいなものはあったんですか?ありましたよ。それが2015年7月ですね。クランクインする4カ月ぐらい前でした。彼に会ってやってくれると聞くまでは、みな半信半疑でした。木村拓哉さんが、三池崇史という監督に興味があること、時代劇アクションであることなど、好感触であることは聞いていたしたが、本人と話してみるまでは本当のコミットメントがあるかどうかは分からない。私と三池監督とプロデューサーの坂さんと3人で、歌番組の収録現場まで会いに行きました。――どんな反応でしたか。とにかく彼はアイデアが豊富なので、いろいろなアイデアが出てきて、そして、最後に「世の中をあっと言わせましょう」と。彼のそういう圧倒的なリーダーシップというか、作品への愛情というものは、作り手にとっては本当に涙が出るほどありがたいものですね。その時点で、作品そのものがあっと言わせるものになる、と彼が思ってくれたのだとしたら、我々はその意気込みに答えなくてはならない、という覚悟を決めた瞬間でもありましたね。○『SMAP×SMAP』で「久しぶり!」――木村さんとは、いつぶりの再会だったんですか?20年近くぶりですよ。仕事としては、『ラブジェネレーション』(97年・フジテレビ系)以来です。2003年に藤木直人くんと仲間由紀恵ちゃんの『g@me』(03年)で、『SMAP×SMAP』のゲストで呼ばれた時がありました。そこで木村さんに会って、「久しぶり!」と言葉を交わしたのを覚えています。厳密に言うと12年ぶりになるんですかね。『ラブジェネレーション』以前は、『あすなろ白書』(93年・フジテレビ系)やSMAPの5人が出演した『僕が僕であるために』(97年・フジテレビ系)などがありました。――初仕事は『あすなろ白書』ですか?そうですね。オーラがあるところは当時も今も変わっていません。『あすなろ白書』になると、23・4年前ぐらいなのかな。それから今に至るまで、その時からまとっているスターの雰囲気は変わらないですね。ただ、会わない間に風格みたいなものは確実についています。ほかの方もおっしゃっているかもしれませんが、今回の撮影でも、真冬の中、草履と着流しで現場にいるんですよ。僕らはヒートテックの上に、ダウンを着込んでガンガンに手をかざしながら寒さをしのいでいた(笑)。でも、木村さんは控室にすら戻らないわけですよね。自分の出番じゃない時も、杉咲さんの目線の先に立っている。立ち回りの時、相手方のカットなのに自分でもやる。その上、現場の末端のスタッフにまで声を掛ける。それらが、彼の風格になっています。自分の立ち居振る舞いが、すべてのキャスト、スタッフに影響を与えるということを、彼自身がよくわかっているんじゃないでしょうか。■プロフィール小岩井宏悦(こいわい・ひろよし)1960年7月28日生まれ。長野県出身。89年4月にフジテレビ入社。10年以上にわたって数々のドラマをプロデュースし、03年からは映画も手掛ける。07年4月にフジテレビを退社し、同月ワーナー・ブラザース映画ローカルプロダクション本部長に就任。これまでのドラマは、『Age,35恋しくて』『ラブジェネレーション』『神様、もう少しだけ』など、映画は、『星になった少年』『ブレイブ・ストーリー』『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『るろうに剣心』シリーズ『オオカミ少女と黒王子』『ミュージアム』など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月16日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。1人目は、本作の"生みの親"ともいえる小岩井宏悦エグゼクティブプロデューサー。連載第1回は、映画化に至るまでの経緯をたどる。○『るろうに剣心』の影響――まずは制作に至る経緯からお聞かせください。『無限の住人』は、プロデューサーたちの中で、映像化したい作品の1つとしてずっとささやかれきた作品です。ハリウッドのスタジオ含め、映像化権をどこが持っているか都市伝説のようになっている中で、ある制作会社が私のところにこの作品の企画書をシナリオと共に持ち込んで来たんです。ただそれは、今のパッケージ感とはまったく違うドラマ主体の低予算の時代劇映画、と言うものでした。でも、この作品はそういう規模ではもったいない。何としても自分たちでやりたい、なるべく大きなアクション時代劇大作にしたいと。そこで、その制作会社からもろもろの権利を買い取り、シナリオも一から作り始めました。2014年はじめ頃のことです。――その年、『るろうに剣心』の続編2作が公開されましたね。そうです。まさに2012年の『るろうに剣心』を観て、「ワーナーだったらできるんじゃないか」と思って持って来てくださる話がいくつもありました。その中の1つが『無限の住人』でした。『るろうに剣心』のような大型サイズの時代劇にするにはシナリオが重要です。それに、原作の理解が深くないと沙村広明先生や原作ファンを裏切ることになってしまいます。そこで、持ち込まれたシナリオを書いていた大石哲也さんにそのままシナリオをお願いしました。長い原作なので試行錯誤が続き、1年~1年半ぐらいかけてシナリオを直していったんです。シナリオがある程度の段階になったところで、監督は三池崇史さんしか考えていませんでした。時代劇アクション、不死と言うファンタジックな世界観と残虐性、そしてエロチシズムとサディズム。この世界観を描けるのは三池さんしかいない。そう確信し、話を持っていったら快諾してくれました。○最強の枠組みで「私の仕事は終わり」――そこから配役に。ええ。「主演はどうしましょうか」という話になり、三池さんの希望は木村拓哉さんでした。「大きく」するつもりで企画していたので、木村さんはその意味では、最大級ですよね。ただ、木村拓哉さんが、この血まみれになって人を斬りまくる壮絶な万次という役を引き受けてくれるかはまったく予見不可能で、引き受けてもらった時は、三池監督、プロデューサーの坂美佐子さんと一緒に本当に喜びましたね。おそらく時代劇というファンタジー性の中なので、木村さんにも、人を殺しまくるし100%の善じゃない、そして、残虐性まである万次という役を受けてもらえたし、そして、その決断をしてもらうためには、監督が三池崇史さんであるという要素が一番大きかったんだと思います。この「最強の枠組み」を作ったところで、私の仕事はほぼ終わりです。――カンヌでの公式上映も決定しましたが、海外も視野に?そうですね、そこは事前に狙ったり、誰かが約束してくれることではないのですが、ただ、「三池崇史」の名前は海外映画祭では圧倒的に強いので期待していた部分はあります。三池さんの時代劇は、『一命』(11年)、『十三人の刺客』(10年)など、ほぼすべて海外の映画祭に出ているんですよね。木村拓哉さんで映画を作るのであれば、内容もワールドワイドに通用するものですし、「世界を見たい」という思いは僕らの中にありました。■プロフィール小岩井宏悦(こいわい・ひろよし)1960年7月28日生まれ。長野県出身。89年4月にフジテレビ入社。10年以上にわたって数々のドラマをプロデュースし、03年からは映画も手掛ける。07年4月にフジテレビを退社し、同月ワーナー・ブラザース映画ローカルプロダクション本部長に就任。これまでのドラマは、『Age,35恋しくて』『ラブジェネレーション』『神様、もう少しだけ』など、映画は、『星になった少年』『ブレイブ・ストーリー』『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『るろうに剣心』シリーズ『オオカミ少女と黒王子』『ミュージアム』など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月13日映画を見た後って、その物語の余韻がしばらく続きますよね。だから朝起きてすぐ映画を見るのって、ちょっと面白い効果が期待できると思うのです。その日一日、映画の余韻を楽しんでみませんか? 早起きをして、映画を見るそうは言っても映画は短いものでも1時間は当たり前。時間のない朝にそれは難しいわ!と思う方が多いでしょう。なので、オススメはベッドでごろごろしながら見ること。目覚ましを早くかけて、その瞬間だけ頑張って起きます。映画を再生したら、あとはまたベッドへ。早起きしても、体は引き続きリラックス。どんな映画にするかはあなた次第ですが、楽しい気分で一日を過ごしたいなら、コメディやハッピーエンドの物語が単純にオススメです。勝負の日なら、主人公が難題を突破していく姿で、モチベーションを上げていきましょう。サウンドトラックという方法お気に入りの映画がある方にはこれ。サントラを流せば、映画自体を見なくてもその気配を感じることができます。映画の中で音楽が重要な役割を果たす場面はたくさんあるでしょう。逆に言えば、音楽を聴くだけでその場面が記憶に蘇るものです。ファッションとヘアメイクさて、もちろん映画はお洒落の宝庫です。でも、ここでのニュアンスは「参考にする」というよりも、「登場人物のキャラクターを今日の自分に取り入れる」ということ。まるでおまじないのように、印象的な登場人物と同じネイルカラーにしたりして、爪を見るたび映画の余韻を思い出す、というようなことです。そして何より、映画からインスピレーションを得てその日の服を決めたり、メイクをしたりする、その遊び心を持てる余裕が「なんだか良いな」と思いませんか?ちなみに・・・筆者の場合ですが、ジブリの“紅の豚”を見たあとはフィオナの魅力に影響され、いつもより元気で素直な自分でいようと思えたり。。。ウディ・アレンの“ミッドナイト・イン・パリ”には、そのハチャメチャさと気楽さに「まあ、どうにかなるでしょー!」と明るい気分で一日過ごせたり。。。「朝映画」は毎日するようなストイックなものではなく、たまにやるからこそ新鮮な楽しみとして気分が上がるものだと思います。そして繰り返し見るほど好きな映画があれば、それはお守りのように、あなたにエネルギーを与えてくれる存在となることでしょう。
2016年11月22日黒澤明監督の名作『七人の侍』と、リメイク作『荒野の七人』を原案にした新作映画『マグニフィセント・セブン』が来年1月27日(金)から公開されることが決定した。オスカー俳優デンゼル・ワシントンが主演を、ワシントンと3度目のタッグを組むアントワン・フークアが監督を務める。その他の情報本作は、復讐のために雇われた賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士の7人が悪に立ち向かう中で、報酬以上の目的に気づき、街を守るために決死の闘いに挑む姿を描いた大作映画。ワシントンのほか、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ、ピーター・サーズガード、ヘイリー・ベネットらが出演する。『マグニフィセント・セブン』2017年1月27日(金) 全国ロードショー
2016年07月07日お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良がメガホンを取り、Hey! Say! JUMP・知念侑李と2人1役で主演も務める映画『金メダル男』の公開日が10月22日に決定し23日、第1弾となるキービジュアルが公開された。本作は、2011年7月に東京・サンシャイン劇場で上演されて好評を得た、内村の1人舞台『東京オリンピック生まれの男』をもとに、内村が原作、監督、脚本、主演を一手に引き受けるエンターテイメント映画。何度失敗しても立ち上がり、"一等賞"に挑み続ける懲りない主人公・秋田泉一(内村と知念)の切なくもおかしい人生を描く。キービジュアルでは、金メダルに向かって力強いジャンプを披露している泉一の姿が大写しに。躍動感あふれる仕上がりになっている。撮影は2015年末のおよそ2カ月で終了しており、現在は編集中。内村は、「『映画を撮りたい』という思いでこの作品の原型を考えて5年。もう少しで映画が完成します」と意気揚々に報告している。また、本作のビジュアルを見た時に「俺、知念と2人、(アメリカ映画の)『ベスト・キッド』みたい」と思ったという。さらに25日より全国の上映劇場窓口にて、特典付きムビチケの発売も決定。金色のつなぎに身を包み、表彰台に上る泉一に扮した内村と知念の2人が映されたクリアファイルが特典としてプレゼントされる。(C)「金メダル男」製作委員会
2016年03月23日SMAPの木村拓哉や女優の北川景子らが出演する映画『HERO』が、7月18日に公開されて以来、1カ月となる18日までに観客動員数300万人、興行収入約39億円を突破したことがわかった。『HERO』シリーズは、2001年1月にTVドラマとして放送されスタート。平均視聴率が30%を超す大ヒットを記録し、人気を博した。その後、スペシャルドラマや2007年に映画化もされ、2014年7月には第2期として再びTVドラマが公開。そして、先月2度目となる映画の上映が開始された。スーツを着ない型破りな検事・久利生公平(木村)を中心に、麻木千佳(北川)をはじめ、第2期ドラマのレギュラーメンバーはそのままに、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松たか子)が検事として復活し、久利生の前に立ちはだかる外務官僚役で佐藤浩市が登場。大使館という、侵してはならない"絶対領域"を前に、久利生が伝える"正義とは何か"を描く。これまで、映画史上初の法務省での会見実施、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとの期間限定コラボレーション、渋谷駅前ジャック、レギュラーメンバーぞろいの初日舞台あいさつ、そして"初代相棒"の松たか子を迎えた大阪・名古屋での舞台あいさつと話題を集めてきた『HERO』。8月15・16日の成績も興収前週比102.8%を記録しており、7月18日に公開されて以来、18日まで全国443の劇場で上映され、304万1,517人を動員、38億9,924万2800円の興行収入を記録している。
2015年08月19日2月13日(金)に横浜で映画監督や撮影監督を目指す人に向けたセミナー“PFF映画製作特別セミナー VOL.1~第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』の撮影テクニックについて~”が開催される。その他の写真イベントは、“CINEMA EOS SYSTEM SPECIAL SEMINAR”の第一部としてブリリア ショートショート シアターで開催され、映画『過ぐる日のやまねこ』の上映の後、本作を手がけた鶴岡慧子監督、撮影を担当した小川努氏、日本映画界を代表する撮影監督のひとり、柳島克己撮影監督が登壇し、効果的な撮影方法やテクニックなどについて語り合う。イベントは入場無料だが、完全招待制でPFFの公式サイトで参加希望を受け付けている。『過ぐる日のやまねこ』は、幼少期に体験した父の死を機に当時の記憶が曖昧な時子と、身近な人の死によって孤独感を抱えている高校生・陽平が田舎町で出会い、行動を共にする過程で、ふたりの“死”にまつわる真実が明らかになっていく様を描いた作品。PFF映画製作特別セミナー VOL.1~第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』の撮影テクニックについて~2月13日(金) 14時開始会場:ブリリア ショートショート シアター入場無料・完全招待制
2015年02月04日漫画家・池辺葵による人気コミックを中谷美紀主演で映画化した『繕い裁つ人』が、1月31日に全国劇場公開されました。公開初日には東京都内劇場で主演の中谷さんはじめ、共演の三浦貴大さん、黒木華さん、そして三島有紀子監督が舞台挨拶を行いました。記念すべき封切り日は、前日の雪模様が嘘のような晴天。中谷さんは「撮影中は三浦貴大さんが“雨男”で、彼が現場に現れると必ず雨が降っていたので、『今日の初日も来なくていい』と思っていた」と笑わせ、続けて黒木さんも「中谷さんと監督が“晴れ女”だったので『勝ったな』と思った」と喜びの表情。当の“雨男”三浦さんは「今日雨が降っていたら中谷さんに何を言われてしまうのだろうかとビクビクしていたけれど、昨日のうちに雪を降らしておいて良かった」と快晴にほっと胸をなで下ろしていました。本作は神戸を舞台に、祖母が始めた仕立て屋「南洋裁店」を受け継いだ2代目店主・市江(中谷)の頑なな服作りの姿勢を通じ、彼女を取り巻く人々との交流を温かく描いた物語。中谷さんは、「この映画はプロデューサーや映画会社の方々が用意してくださった“お見合い結婚”ではなく、相思相愛の三島監督との“恋愛結婚”ができた幸せな作品となりました」とひとしおの思いを明かされ、「不得手とするお裁縫を完璧にマスターすることから始めました。20年近くミシンを踏んできた姿を完璧に演じてほしいと言われたので、こだわって1か月ほど練習しました」と役作りにも熱がこもったようでした。クランクアップ時に中谷さんは、三島監督にお手製のケープをプレゼントされたそう。三島監督が「わざわざ神戸のアンティーク屋さんでボタンを選んでくれ、南洋裁店の箱を用意して、まるで市江が仕立ててくれた洋服のように振る舞ってくださって、本当に監督冥利に尽きる」とそのケープを披露。中谷さんは「直線縫いの練習に飽きて、完成品を作りたかったんですね。監督のイメージや服装を考えつつ、実はどれだけ簡単に縫えるかなども考慮に入れて、ケープにしました」とプレゼントの理由を説明していました。ミシンの修練に短い撮影期間というハードさにも関わらず、中谷さんは“料理長”として豚汁や鴨汁をスタッフ・キャストに振る舞うなど気遣いを見せていたそう。三浦さんが「撮影中にも関わらず、中谷さんが鳥団子を丸めていて手がベタベタで」と振り返ると、中谷さんは「予算的に厳しい映画でもありましたので、豊かな映像を活かすために一番に削られるのは食費。自分が温かいものを頂きたいと思いましたので、僭越ながらそのような事をさせて頂きました」と笑顔を見せました。また三島監督から「中谷料理長の指示を受けてテキパキやっていた感じ」と助手ぶりを紹介された三浦さんは、「それで中谷さんから『女子力が高い』と言われまして」と照れていました。構想8年の夢を実現させた三島監督は「寝ずに撮影をする中で下がっていくスタッフたちの士気を、中谷さんが座長として高めてくれた。中谷美紀という女優は、一人の主演女優という以上に、一緒に本作を作り上げてくださった戦友」と感謝すると、中谷さんも「たおやかな黒木さんや、女子力の高い三浦さんらと共演もでき、素晴らしい経験でした。こんなにささやかで贅沢な作品に関われたことを、一人の人間としてこころから光栄に思います」と完成を祝福していました。・中谷美紀主演映画『繕い裁つ人』1/31(土)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー 公式サイト
2015年02月02日「実は1人じゃないと眠れないんです」、また「一人では眠れない」という方は意外と多いのではないでしょうか。このような他人の存在が眠りに与える影響とはいったい何なのでしょうか。そのメカニズムと症状の緩和方法をご紹介します!「1人じゃないと眠れない」不眠の原因となりうる人の存在とは?「1人じゃないと眠れない」という状態は、睡眠環境がいつもと違うことに原因があります。枕が変わると眠れないなどと言いますが、いつもとは違う環境で眠ることが得意ではないために起こるのです。そのため、結婚してパートナーが隣で眠ることが当たり前になったら症状が治ったという方もいます。また、このようなタイプの人は日頃から入眠しづらかったり、睡眠が浅かったりするケースが多いようです。まずは日頃の睡眠を改善していくと「私は眠れるんだ」と自信にもつながっていきます。たとえば、ストレスをため込む性格ではないか、スマートフォンやパソコンなどの青い光を睡眠前に浴びてはいないか、食生活のバランスはよいか、など自分の日常を見直してみてください。「1人だと眠れない」それは日本人ならではの習慣にその原因があるかも!?「1人じゃないと眠れない」現象と同じように「1人だと眠れない」状態も、睡眠環境がいつもと異なることから引き起こされます。これは日本人ならではの習慣が関係しているかもしれません。日本人の多くの家庭では、子どもが産まれると川の字になって眠ります。しかし、このような眠り方は全世界共通のものではないようです。アメリカやヨーロッパでは子どもは小さい頃から自分の部屋を持っていて、1人で眠ります。家族で一緒に眠ることに慣れてしまっている日本人だからこそ、1人で眠れないという悩みが出てくるのかもしれません。入眠しやすくするための習慣の見直し不眠原因を取り除こういつも通りの睡眠環境でないと眠れない方の場合、通常でも入眠しづらかったり眠りが浅かったりするものです。まずは、日常の睡眠を見直すことが環境が変わっても眠れるようになる秘訣です。普段の睡眠の質を上げるための方法として、まずは、入眠のための決まった習慣を身につけてみましょう。たとえば、眠りにつく1時間前ほどから読書の習慣をつけると、徐々にそれを脳が入眠儀式として認識するようになります。また、朝に太陽の光を浴びて体内リズムを整えることも大切です。体内リズムを整えることで、夜きちんと眠くなる体を保ちましょう。1人じゃないと眠れない方も1人じゃ眠れない方も、決して病気ではありません。まずは日頃の睡眠を改善していくことで、それらのストレスを解消していくことができます。できることから一歩一歩見直してみてくださいね。Photo by Ryan O’Hara
2014年09月09日突然ですが、みなさんは一人で外食できますか?カフェやファーストフードならOK?それでは一人で映画館に行くのは?一人飲みは?一人カラオケは?一人旅は?え、無理…と感じたあなたは一定期間以上彼氏がいないと耐えられなくなる、いわゆる恋愛体質なのでしょう。そして、全然問題ない!というあなたは彼氏がいなくても楽しめる。むしろ彼氏がいると、自分の自由な時間が減って困ると思うタイプではないでしょうか。筆者(アラサー)はまさに後者で、居酒屋も水族館も海外旅行も一人でOK。友達もそういう人が多くて、一人で舞台を観に行ったりするとロビーで誰かとバッタリ、なんてこともよくあります。なんとなくスイーツブッフェや遊園地には一人で行きたくないのですが、それ以外のたいていの所は行けちゃうんですよね。一人だったら、その日ネットで見かけた面白そうなイベントにふらっと行けるし、食べたい時に好きなものを食べられます。つまらない映画を見た後、相手に合わせて無理に「面白かったね」とか言う必要もないし…。何より、約束や待ち合わせをしないで出かけられるのが気楽!でも、だからといって常に一人でいたいというわけではなく、一生おひとりさまでいる覚悟もない。わがままと言われるかもしれませんが、「一人が好き」だけど「孤独はイヤ」なんですよね。基本的に自由にしていたいけれどパートナーは欲しい…同じような気持ちの女性って少なくないのでは?だけど、こんなに一人でいるのが好きだと、誰かと一緒に暮らすなんて絶対に無理なんじゃ?という気がするのも事実。日々の生活が、相手やその親の都合で左右されると思うと結婚は苦痛、家事分担のことを考えると同棲もだるい。定期的に連絡を取り合ってデートをするのも面倒だから、たまに遊んでくれる人=友達でいいや…なんて気分になってくるわけで。みんな、そのあたりのことにどう折り合いをつけて生きているんだろう?と考え込んでしまいます。とはいえ、既婚女性だって全員が、旦那さんとべったりくっついていたいわけではないはず。一人が好きな女性は、いったいどこで男性と出会い、結婚しているのでしょう。そして、どのような結婚生活を送っているのでしょうか。3名の既婚女性に聞いてみました。【一人が好きな女性に聞く!出会い&結婚生活】■CASE 1友人の紹介⇒超多忙の男性と結婚恋人と一緒にいるのが面倒で、付き合ってもすぐに別れる、ということを繰り返していたMさん(34歳)は、友人の紹介で出会った男性と結婚。彼は仕事が忙しく、お盆と年末年始以外はほぼ休みがないので、Mさんはパートや趣味をしながら、一人暮らしの延長のような感じで悠々自適の生活をしています。朝食はMさんが用意するものの、ご主人が家で夕飯を食べるのは週に一回程度。普段、一人の時間を満喫できているので、たまに一緒にいると新鮮に感じられ、楽しく過ごせるそうです。Mさんが「寂しい」と言って心配させたりしないので、ご主人も仕事を好きなだけ頑張れてありがたい、と言っているのだとか。■CASE 2ネット婚活⇒生活が真逆の夫婦SNSの婚活サイトで知り合った男性と意気投合し、結婚したTさん(29歳)。彼女は昼間働き、ご主人は午後から深夜にかけての仕事をしているため、平日はほぼ一人暮らし。お互いの休みが合う日のみ一緒に過ごすので、中距離~遠距離カップルと同じぐらいの頻度しか会っていないと言っていました。■CASE 3もともと友達⇒ルームシェア状態の関係お互いに一人が好きだけれど、たまに一緒に飲んだりしていた男友達と、ノリで結婚したというYさん(31歳)。二人とも仕事をしていて、平日は朝と夜の数時間しか顔を合わせないし、休日はそれぞれ家にいたり、行きたい所に出かけたりとマイペースに過ごしているので、同じ家に住んでいること以外は友達時代とほとんど変わっていないそうです。一人が好きな女性が、「自分の時間」という絶対に譲れない条件を妥協せずに結婚する相手として、少なくとも、・忙しい人・生活パターンが真逆の人・価値観が似ている人という三つの選択肢があることがわかりました。あとは出張が多い男性や、転勤が多く、単身赴任でもいいと考えている男性を選ぶという手もあります。パイロットや船乗り、報道写真家、遺跡発掘調査員などもよさそうですよね。たぶん。なかなか知り合えないのが難点ですが。結婚相手の選び方として間違っている、と思う人もいるかもしれませんが、お互いの利害が合致していれば、「自分の時間」を必須条件とした結婚もありなのかも。一人の時間を大切にしつつ二人の時間も楽しめる、そんな生活が送れる!とイメージすれば、結婚へのハードルが一気に低くなるような気がしてきませんか?(文=Kawauso)--------------------あなたの結婚の宿命を占ってみませんか?生年月日で占うあなたの結婚運【無料占い】()
2013年12月11日「恋愛映画」と聞くと女性向けの作品というイメージの人も多そうだが、男性の好きな恋愛映画にはどのような作品があるのだろうか。今回はマイナビニュース会員の男性200人に、好きな恋愛映画とその理由を聞いてみた。Q.好きな恋愛映画を教えてください■『タイタニック』・「真実の愛に思える。ばあさんになっても、思いが募って会いに海に行くってところが」(45歳男性/電力・ガス・石油/技術職)・「学生時代に見て感動したから」(36歳男性/通信/技術職)・「好きな人を助けるために自分が犠牲になるところが好き」(26歳男性/その他)・「有名どころだから」(35歳男性/ソフトウェア/技術職)■『ゴースト』・「死してなおも、恋人のことを守ろうとする姿勢に感動してしまいます」(31歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)・「ゴーストになっても好きな人を忘れないでいる純愛ストーリーな所」(34歳男性/情報・IT/技術職)・「死んでしまって幽霊となった男が彼女のために頑張るのが好き」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)■『世界の中心で、愛をさけぶ』・「主人公の一途な点がすきです」(26歳男性/情報・IT/技術職)・「若者たちの切ない恋愛が美しい」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)・「悲劇の映画であるが、感動できるから」(26歳男性/金融・証券/営業職)■『ローマの休日』・「大人のおとぎ話みたいでいい映画」(40歳男性/不動産/専門職)・「オードリーのかわいいところ」(49歳男性/その他)・「オードリー・ヘップバーンが魅力的なところ」(53歳男性/情報・IT/技術職)■『ラブ・アクチュアリー』・「いろいろな愛の形を映像化。見終わると温かい気持ちになる」(33歳男性/小売店/販売職・サービス系)・「多数の登場人物たちの恋愛模様。いろんな種類」(27歳男性/情報・IT/技術職)■『耳をすませば』・「ザ・青春映画。経験したくてもしてこなかった、そんなことを思い出させる映画」(31歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)・「純粋な気持ちになる」(31歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)■『君に届け』・「甘酸っぱい青春が、見ていて照れるが面白い」(27歳男性/小売店/販売職・サービス系)・「純粋な気持ちになれるところが良い」(27歳男性/金融・証券/事務系専門職)■そのほか・『ハナミズキ』「この映画がきっかけで今の奥さんと結婚しました」(30歳男性/医療・福祉/専門職)・『(500)日のサマー』「コメディタッチの映画。共感できる」(31歳男性/学校・教育関連/専門職)・『虹の女神』「切ないところがすき」(35歳男性/機械・精密機器/販売職・サービス系)・『ノッティングヒルの恋人』「スター女優と普通の男性の恋。すごくドキドキします」(30歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)・『プロポーズ』「結婚というものを考えさせてくれる内容が素敵」(36歳男性/人材派遣・人材紹介/経営・コンサルタント系)■総評ダントツで支持を得ていたのは、『タイタニック』で、次に多いのが『ゴースト』という結果になった。どちらの作品も、死別しても続く愛や、命がけで恋人のために頑張る男性キャストの姿が評価されているようだ。『世界の中心で、愛をさけぶ』についても、悲劇の中の一途さが支持されている。一方、『ローマの休日』については、主演女優であるオードリー・ヘップバーンのかわいらしさを評価する声も高かった。『ラブ・アクチュアリー』はストーリーの数に人気があるようだ。青春モノとして人気の高かった『耳をすませば』と『君に届け』には、「純粋な気持ちになれる」との理由が集まっている。女性へのアンケートと比べると、恋人を守ろうとする作品や、純粋な気持ちになれる作品が多かった。また、映画にまつわる思い出をつづった回答も目立った。調査時期:2013年8月9日~12日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性200名調査方法:インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月19日アメリカの大手映画会社パラマウント ピクチャーズが今年、生誕100周年を迎え、スタジオの作品に携わった116人の映画人が記念撮影を行った。『マダガスカル3』特別動画パラマウントが誕生したのは1912年。フランス映画の配給によってスタジオの礎を築いたスタッフたちはスタジオを設立。その後も『サンセット大通り』や『十戒』『ローマの休日』『ゴッド・ファーザー』『サタデー・ナイト・フィーバー』など数々のヒット作を世におくりだした。記念撮影は今年1月に行われ、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、デイヴィッド・フィンチャー、トム・クルーズ、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ、ハリソン・フォード、ジョージ・クルーニー、ジャック・ニコルソン、メリル・ストリープ、シャーリーズ・セロン、キャメロン・ディアス、ナタリー・ポートマンらが参加。パラマウントは現在もアメリカだけでなく世界の映画マーケットにヒット作を多く送り込んでおり、最新作『マダガスカル3』も6月上旬に全米公開され、2週連続で興収ランキング首位を記録している。このほど公開された特別映像は、記念撮影が行われたときの模様と、スタジオの最新作『マダガスカル3』の日本語版予告編を編集したもの。『マダガスカル3』は、NYの動物園を抜け出したライオンのアレックスたちがヨーロッパを舞台に大冒険を繰り広げる姿を描いている。『マダガスカル3』8月1日(水) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー※3D/2D同時公開
2012年06月22日怖すぎて、もう二度と見たくない!真夏に見たい映画といえば、やっぱりホラー映画。頼りがいのある彼氏や仲のいい友達と一緒にキャーキャー言いながら見るのは楽しそう。でも、たった1人で見なきゃいけないとしたら……。「これだけは怖すぎて無理」という作品があるはず。そこで、20代女性に1人では見たくないホラー映画を聞いてみました。>>男性編も見るQ.1人では見たくないホラー映画は?(複数回答)1位『リング』シリーズ50.0%2位『呪怨』シリーズ37.7%3位『着信アリ』シリーズ36.1%4位『仄暗い水の底から』26.3%5位『エクソシスト』シリーズ24.0%■『リング』シリーズは1人じゃ無理!・「映画を見てから1週間、本気で夜が怖かった。もう二度と見たくない」(29歳/金属・鉄鋼・化学/秘書・アシスタント職)・「貞子がテレビから出てくるのを1人で見るのは、ホント無理」(25歳/その他/事務系専門職)・「ついていないテレビや鏡を見られなくなる」(26歳/小売店/販売職・サービス系)・「日本の映画だと、夢に出てきて現実味を帯びてしまいそうだから」(25歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「昔1人で見てお風呂に入るのが怖かったから」(23歳/金融・証券/専門職)■『呪怨』シリーズは1人じゃ無理!・「以前は2人でしゃべりながら見たから耐えられたものの、1人なら無理だと思う。家の中に怖くていられない」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「1人じゃなくても見たくない!!怖すぎる。小さい子が夜、出てきそう」(28歳/電機/技術職)・「ビクッとする怖さがたくさんあるので、心臓に悪い」(26歳/金属・鉄鋼・化学/営業職)・「見た後に、後ろを振り返ってしまいそうだから。それに、日本のホラーは怖いイメージがある」(24歳/不動産/事務系専門職)■『着信アリ』シリーズは1人じゃ無理!・「どれも嫌だが、携帯が絡むと現実的で気持ち悪い」(26歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「見ているときに本当に着信があったら怖いから」(21歳/学校・教育関連/事務系専門職)・「現実にもありそうなストーリー展開で怖いから」(23歳/運輸・倉庫/営業職)■『仄暗い水の底から』は1人じゃ無理!・「やはり日本のホラーは怖い。特に水系は不安が倍増する」(25歳/情報・IT/技術職)・「ホラー映画は絶対に見ないけれど、特に邦画だと自分に近い感じがして嫌」(23歳/小売店/販売職・サービス系)・「本気でトイレに行けなくなりそうなので」(26歳/ホテル・旅行・アミューズメント/クリエイティブ職)■『エクソシスト』シリーズは1人じゃ無理!・「自分も悪魔にとりつかれちゃいそうな気になるから」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「リアルに怖すぎるので」(28歳/機械・精密機器/事務系専門職)・「実話っぽいから」(24歳/学校・教育関連/事務系専門職)■番外編:この映画は1人じゃ無理!・『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ:「2人で見ても、1週間寝不足になったので」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・『13日の金曜日』シリーズ:「怖いし、13日の金曜日がトラウマになりそうだから」(28歳/自動車関連/営業職)・『オーメン』シリーズ:「父が夏になると毎年のように見ようと薦めてくるが、あまりに薦めるため『よっぽど怖いに違いない』と、見る前から恐怖心がわいてしまったため」(22歳/医療・福祉/専門職)・『ソウ』シリーズ:「精神的に追い詰められる感じが耐えられない」(25歳/医療・福祉/専門職)・『悪魔のいけにえ』シリーズ:「ヴィゴ・モーテンセンが出ているのだけ持っているけど、怖くて1人では再生できなかった」(25歳/機械・精密機器/事務系専門職)総評1位の『リング』シリーズ、4位の『仄暗い水の底から』はどちらも鈴木光司原作、中田秀夫監督作品。邦画ホラーの恐ろしさが海外に認められるきっかけになった作品であり、どちらもハリウッドでリメイクされています。「もう二度と見たくない」、「トイレに行けなくなりそう」など本気で怖がる声が多く寄せられました。のろわれた家を舞台にした『呪怨』シリーズは2位。主演の奥菜恵さんの表情が、とっても怖かったですね。「1人じゃなくても見たくない」なんていう声も寄せられました。3位の『着信アリ』シリーズは、携帯という身近なものを題材にしているところが恐怖を倍増させます。「現実的で怖い」という意見が多数ありました。5位は唯一の洋画『エクソシスト』シリーズ。1973年の作品ですが、2000年に公開されたディレクターズカット版を見た人も多いかもしれません。洋画ホラーの王道とも言える作品なので、見たことのない人はぜひどうぞ。今回は5作品のうち4作品が邦画ホラーでした。洋画の場合は「別世界のこと」と考えられても、違和感なく見られる邦画は現実的なものに感じてしまうようです。「怖すぎて1人じゃ見たくない」ということは、怖さのレベルが最上級ということ。ランクインした作品をまだ見ていない人は、ぜひ体験して夏を涼しく過ごしてください。1人が怖いなら、彼氏や友達と一緒に!(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2011年5月24日~5月31日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:女性620名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【女性編】守ってほしいハリウッド映画のヒーローランキング【女性編】コミック原作の実写映画ランキング完全版(画像などあり)を見る
2011年08月04日来る!きっと来る!あの怖~い亡霊が……真夏のエンタメといえばホラー映画!ゾクッとしてクールに過ごしたいけれど、あまりに怖すぎる映画は1人で見たら恐怖でうなされそう。そこで、絶対に1人では見たくないホラー映画を20代男性に聞いてみました。>>女性編も見るQ.1人では見たくないホラー映画は?(複数回答)1位『リング』シリーズ37.1%2位『呪怨』シリーズ22.7%2位『着信アリ』シリーズ22.7%3位『エクソシスト』シリーズ14.1%4位『仄暗い水の底から』12.7%5位『ソウ』シリーズ12.4%■『リング』シリーズは1人じゃ無理!・「基本的に邦画作品は無理です!洋画であればある程度、切り離して考えることもできるけど、邦画だとつい後ろを振り返ったり、お風呂やトイレに行くにもビクビクしてしまうので」(27歳/商社・卸/営業職)・「井戸から出てくるシーンが軽くトラウマになるので」(23歳/情報・IT/技術職)・「実際に1人で見て、ちょっと悲惨な状態になったから」(25歳/医療・福祉/事務系専門職)・「今まで見た中で一番怖かった」(25歳/運輸・倉庫/営業職)・「かなり効果的に怖がらせてくるから」(28歳/情報・IT/技術職)■『呪怨』シリーズは1人じゃ無理!・「過去にあまりに怖すぎて、映画館を15分で退席した経験があるので」(24歳/マスコミ・広告/営業職)・「3人で見ていたときでもかなり怖かったから」(20歳/アパレル・繊維/事務系専門職)・「実際に見て、これほど恐ろしい映画はなかったので」(29歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)■『着信アリ』シリーズは1人じゃ無理!・「昔、テレビ版を見た後、怖くて新聞配達のアルバイト中、震えながら配達をした。見ているときに携帯電話が鳴ったら怖いので、1人では見たくない」(24歳/医療・福祉/専門職)・「携帯が中心的な題材になっている分、リアルさを感じる」(24歳/金融・証券/営業職)・「自分の携帯にもかかってきそう」(23歳/生保・損保/営業職)■『エクソシスト』シリーズは1人じゃ無理!・「宣伝を見ているだけで、怖すぎるため」(29歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「この世のものとは思えない動きが無理」(24歳/学校・教育関連/専門職)・「ホラー映画の中で一番怖いと思うから」(23歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■『仄暗い水の底から』は1人じゃ無理!・「見た日は寝られなくなったから」(25歳/運輸・倉庫/事務系専門職)・「夢に出てきそうなぐらい怖いから」(28歳/生保・損保/事務系専門職)・「邦画はじわじわと怖さがくるので、1人だとつらい」(24歳/機械・精密機器/技術職)■『ソウ』シリーズは1人じゃ無理!・「映像がえぐいので、1人で見ていると精神的にきついから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「暗闇から何か出てきそうで怖い」(29歳/商社・卸/事務系専門職)■番外編:この映画は1人じゃ無理!・『13日の金曜日』シリーズ:「子どものころ見て軽いトラウマになりました」(26歳/生保・損保/事務系専門職)・『富江』シリーズ:「富江の笑い声が不気味だったから」(26歳/運輸・倉庫)・『悪魔のいけにえ』シリーズ:「タイトルからしてダメ」(24歳/金融・証券/専門職)・『オーメン』シリーズ:「子どものころ見て、数日間暗いところに行けなかったので」(24歳/電機/営業職)総評1位は邦画ホラーの恐ろしさを世界に知らしめた『リング』シリーズ。ビデオを見てから7日目に必ず死ぬという設定と、長い髪を振り乱して画面から這い出す貞子があまりにも恐ろしく、本当にドキドキしてしまいました。4位に選ばれた『仄暗い水の底から』も『リング』と同じ鈴木光司原作、中田秀夫監督作品であり、どちらもハリウッドでリメイクされています。2位は『リング』、『仄暗い水の底から』と同様にハリウッドでリメイクされた邦画ホラー『呪怨』シリーズ。「映画館を15分で退席した」、「3人で見ても怖かった」という意見が寄せられた通り、その怖さはまさに一級品。見終わった後に、1人でお風呂に入るのも怖くなりそうです。同率2位は携帯電話をテーマにした『着信アリ』シリーズ。身近なものが恐怖の題材になっているため、「リアルに感じる」という意見がありました。こちらも、他作品と同様にハリウッドでリメイクされています。3位は洋画ホラーの定番作品『エクソシスト』シリーズ。1973年製作の古い作品ですが、アカデミー脚色賞(当時:現在は脚本賞)を受賞したこともあり、現在も高い評価を受けているホラー映画です。公開25周年を記念して2000年にディレクターズカット版が公開されたため、このときに見た20代も多いかもしれません。5位も洋画の『ソウ』シリーズ。肉体的にも精神的にも恐怖を突き付けられる上、謎解きの要素もある点が人気を集めたようです。今回ランクインした6作品中4作品が邦画で、そのどれもがハリウッドでリメイクされています。日本ホラーの実力は世界にも通じるということですね。それだけ怖い作品を1人で見るのはやっぱり無理そうなので、彼女や友達を誘って一緒に涼しくなってください。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2011年5月24日~5月31日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性291名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンクエンタメに関するコンテンツは『コブタメ』でCHECK!!【男性編】守ってほしいハリウッド映画のヒーローランキング【男性編】コミック原作の実写映画ランキング完全版(画像などあり)を見る
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