高良健吾&尾野真千子が出演する『そこのみにて輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』が、6月19日~26日(現地時間)にて開催された「第37回モスクワ国際映画祭」にて、NETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema / 最優秀アジア映画賞)を受賞したことが明らかとなった。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出す姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。前作『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめキネマ旬報ベストテン監督賞など、あわせて41もの映画賞に輝いた呉監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化した本作。虐待やいじめ、独居老人といった現代社会における子どもと大人の問題を描きながらも、「ひとがひとを愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげている。モスクワ国際映画祭には、呉監督とエグゼクティブ・プロデューサーの川村英己が参加し、23日に現地で会見を実施。本作のテーマについて質問を受けた監督は「これは世界の誰にでも当てはまるテーマなんじゃないかと思っている。ひとつでも救いになったり、何かの一歩になるきっかけになれば」とコメントしている。監督の言葉を示す通り、翌24日の公式上映終了後には呉監督のもとに大勢の観客が駆け寄り、「この映画を世界中のひとたちに観てほしい!」、「これは世界中、どこの国にでも当てはまる」と、本作のテーマに深く共感する感想を興奮気味に伝えていたそう。呉監督をはじめキャストの高良さん、尾野さんは27日に開催される本作の初日舞台挨拶に参加予定だ。『きみはいい子』は6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日よりテアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年06月26日14年に発表した3本目の長編映画『そこのみにて光輝く』が、「第38回モントリオール世界映画祭」最優秀監督賞を始め、数々の映画賞を受賞したことも記憶に新しい注目の監督・呉美保に、今月27日より公開される新作映画『きみはいい子』について訊いた。今回監督が挑戦したのは、「第28回坪田譲治文学賞」を贈られた中脇初枝による小説「きみはいい子」の映画化。監督初の群像劇となる本作は、幼児虐待やネグレクト、モンスターペアレンツ、認知症など、現代社会の問題を描いている。シビアな事象を題材としながらも、高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、富田靖子らの俳優陣が演じるキャラクター達が、時に戸惑い、傷つきながらも、人との関わりを通じて救われ、新たな気づきを得て、前に歩み出していくというストーリー。見終えた時には、胸に温かい感情がこみ上げるような、やさしさに満ちた作品だ。原作を読んだ時に「まず一読者として、作品の世界に引き込まれた」という呉監督。映画で扱う現代社会の問題については「例えば『虐待』と言っても、昔は暴力、せっかん、躾とか別の言葉で表現されていましたよね。一括りに『虐待』と言語化されることで、意味を限定してしまい、ある種の閉鎖感に繋がっています。グレーな部分、混ざり合う部分があるのが人間。だから、この作品が、一歩前に進めたり、救われるような感覚になれたとか、大げさじゃなく等身大の救いになれたら」と語る。本作では、新米の小学校教師・岡野匡を高良健吾、娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去のある母親・水木雅美を尾野真千子が演じる。登場人物の人生を演じる役者達とは、撮影前に脚本には書かれていないその役の人生を想像してもらい、監督と役について語り合う時間を持ったのだという。「その話し合いがあることで、群像劇ゆえに短い、一人あたりが登場する尺に、その人の持つ多面性を凝縮して描いていけるようになります」と呉監督。14年初夏、小樽で行われた約3週間のロケでも「役者の気持ちが切れないように、ロケで一気に撮影し、作品の世界観を凝縮させました」と振り返る。12年に原作を読んだ時から、足かけ3年を経て制作された本作。監督に映画ならではの魅力を問うと「まず、映画は物づくりに向き合う時間が長いですよね。陶芸のように、練っていく作業がすごく多いんです。今回は、私達作り手の思いを脚本に込めるために、約2年の構想期間を設けて準備をしました。そして、テレビや広告には『今』という感覚があります。ただ、映画は『普遍』だと思っています。だからこそ、緊張感を持って普遍的かつ、純粋なメッセージを込められるように作品と向き合っています」と語る。最後に、これから映画を観る方へのメッセージを求めると「幸せの価値基準は人それぞれ。だから、この映画が“自分にとっての幸せって何なんだろう?”と、考えを巡らせてもらうきっかけになったら嬉しいです」。呉監督の作品には余韻がある。どこかの街の誰かの人生が描かれているのに、観る人の感情と響き合う部分があるのだ。新作『きみはいい子』には、人が人を救う瞬間が数多く込められている。“誰かに認められたい”という誰もが持つ思いを満たすものは、実はとても身近にあるということに気づかせてくれる一本になることだろう。
2015年06月19日どの季節も絵になる鎌倉を舞台に、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという四姉妹が、次第に家族になっていく様を描く『海街diary』(6月13日公開)。是枝裕和監督がマンガ大賞受賞の吉田秋生の原作コミックにほれ込み、これ以上ないほどの豪華キャストで映画化を実現させた。いま、本作以外にも、“ある町”を舞台に、自分と誰かの関係を結びなおし、居場所を探し、自分自身を見つめなおしていく物語が、相次いで公開される。◆鎌倉の四季が彩る、四姉妹の心の移ろいに注目日本を代表する、“旬”な四姉妹で描かれる『海街diary』。かつて三姉妹を捨てて出ていった父の訃報を受け、葬儀のために山形のある町へ出かけた彼女たち。迎えてくれたのは、母親の違う妹・すず(広瀬さん)。だが、父親は山形でも新しい家庭を築いており、連れ子のすずには居場所がないも同然。それでも気丈にふるまう彼女に、長女・幸(綾瀬さん)は「鎌倉に来ない?」と持ちかける。海はもちろん、姉妹が暮らす古い家、庭の梅の木、桜の道など、鎌倉の四季折々を背景に、“海街”の人々と関わりながら、すずは自分のせいで傷つけているかもしれない姉たちにも、この街にも少しずつなじんでいく。そして、彼女が来たことで、幸や次女・佳乃(長澤さん)、三女・千佳(夏帆さん)もそれぞれに変化を見せていく。姉妹が浜辺を歩くシーンは、本作を象徴する印象的な場面。静かな感動が波のように押し寄せる。◆亡き妻の思いを新しい場所、新しい人たちと紡ぐ『愛を積むひと』(6月20日)は、「日本で最も美しい村」とも称される北海道・美瑛町を舞台にした、佐藤浩市&樋口可南子による夫婦の物語。東京から第2の人生のために美瑛に越してきた夫婦。妻の良子(樋口さん)は、2人がようやく手に入れた家の周りに石塀をつくるよう、夫の篤史(佐藤さん)に頼む。石塀づくりを手伝うのは、造園見習いの青年(野村周平)とその彼女(杉咲花)だ。どこかワケありげな若い2人を良子は優しく見守るが、やがて持病が悪化し、亡くなってしまう。遺された篤史は、他人だけれども気にせずにいられない2人の若者と、血がつながっていても長らく疎遠になっている一人娘(北川景子)との関係を、それぞれ見つめなおしていく。亡き妻から届く手紙によって彼女の真意を知る、無骨で不器用な“ザ・昭和の男”の新しい生き方は、観る者の心を揺さぶることだろう。◆おとなも子どもも、抱きしめられて気づく先日、男児を出産した『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が、中脇初枝の同名小説を映画化した『きみはいい子』(6月27日公開)の舞台は、“桜ヶ丘”という架空の街。先生というよりまだ学生のような小学校の新任教師・岡野(高良健吾)、3歳の娘に手を上げてしまう母・雅美(尾野真千子)、そして、1日のうちで言葉を交わすのは唯一、自閉症の少年だけというあきこ(喜多通枝)が紡ぐ物語は、虐待、ネグレクト(育児放棄)、いじめ、学級崩壊、独居高齢者、認知症など、いまの日本が直面する問題を色濃く映し出す。時に優しく、時に容赦のないリアルさで、家族や社会の姿を描いてきた呉監督が、親になる手前で描いた本作には、こんなふうに人と人とが関係を結んでいけたら、寄り添っていけたらと思うような、希望へのヒントが詰まっている。◆洋画も続々! 家族や恋人と自分を見つめ直す物語ヒントといえば、サイモン・ペッグがどこか心の満たされない優しく生真面目な主人公を好演する、『しあわせはどこにある』(6月13日公開)にも満載だ。彼がチベット、アフリカ、ロサンゼルスなど、さまざまな旅先で出会う人々との関わりで気づく、「幸せとは時として、すべてを知りすぎないこと」「聞くことは愛すること」といった幸せになるためのヒントは、身につまされる。また、ロサンゼルスを舞台に、妻子がありながらも夢を追い続ける中年男が自分を見つめなおすのが、ザック・ブラフの監督&主演作『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』(公開中)。妻に生活費を稼いでもらい、私立に通う子どもたちの授業料は父親任せ。だが、その父親にがんが再発し、状況は一変。そんな家族を通して自分を見つめなおしていく中年男の悲喜こもごもは必見だ。『あと1センチの恋』のロングランヒットも記憶に新しい、リリー・コリンズ主演の『ハッピーエンドが書けるまで』(6月27日公開)にも注目。舞台は、米・ノースカロライナ州のライツビルビーチ。離婚した母親は若い男と再婚、父親はそんな元妻に未練たらたら、サマンサは愛だの、恋だのを信じることもできず、弟の初恋も問題ありの様子。そんな愛の機能不全ともいえる不器用な家族の物語は、じんわりとした感動を呼ぶ。さまざまな形で描かれる、それぞれのハッピーエンド。あなたとあなたの大切な人との関係にも、何かの道筋を与えてくれるかもしれない。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2015年06月13日俳優の高良健吾、女優の尾野真千子が7日、東京・スペースFS汐留で行われた、映画『きみはいい子』のプレミア試写会に出席した。中脇初枝の同名小説を実写化した本作は、子どもと大人をめぐる問題を描く群像劇。問題に真正面から向き合えない小学校教師・岡野(高良)、自分の娘に暴力をふるってしまう母親・雅美(尾野)らは、悩みを抱えながらも小さな一歩を踏み出していく――というストーリーで、映画は27日から全国公開する。教師役に初挑戦した高良は、「子どもたちとちゃんと向き合えるか、すごく不安だったけど、素直にただ楽しく大変だった」と振り返り、「見て見ぬふりができないテーマ。『子どもたちを大切にすれば世界は平和になる』ってことを本当だと思いたい」と胸を張ってアピール。一方、虐待をする母親という難役を演じた尾野は、「見えないところで私の手や助監督の足を叩いてました。トラウマにならないように、1カット終わるたびにギュッとハグしました」と子役に気遣いながらの撮影を明かした。また、"抱きしめられたい"という本作のキャッチコピーにちなみ、尾野は、「実家から帰る時は、母親と『またね!』ってハグしてる。ここ1年は、父親ともやってる。寂しくなってきたのかな」と家族とのハグエピソードを披露。「男友だちとあいさつで抱き合う」と言う高良は、「自分も親にしてみよう」と触発された様子で、尾野は、「やってみよう! 宿題ね」とにっこり。イベント最後は、呉美保監督が、先月29日に男児を出産したことを手紙で報告し、尾野は「おめでとうございます! 早く会いたい」と笑顔で祝福していた。
2015年06月08日映画『きみはいい子』のプレミア試写会が6月7日(日)に開催され、主演の高良健吾、尾野真千子舞台挨拶に出席。つい先日、第一子となる男児を出産したばかりの呉美保監督からは赤ちゃんを抱いた写真とコメントが到着した。中脇初枝の同名小説を昨年公開の映画『そこのみにて光輝く』が絶賛を呼んだ呉監督が映画化。真面目だが優柔不断で真正面から子供たちに向き合えない教師やかつて虐待された経験を持ち、我が子に手を上げてしまう母親など、苦悩を抱えて生きる人々の人生の交錯、彼らが光を見つけ、一歩を踏み出すさまを描き出していく。高良さんは本作について「役者を始めて10年目ということで気合いが入った作品です」と強い思いを口にする。初の教師役となったが「子供たちと接した時間」が撮影中の何より忘れられない大切な思い出だという。「入る前は不安で、子供たちを目の前にしてその子たちと向き合えるのか?という思いでした。教師役をやった俳優さんたちからも『子供はバケモノだよ』と聞いてたので…。でも一緒にいて素直に向き合い、ただただ楽しく、ただただ大変でした」と晴れ晴れとした表情で語る。撮影を通じて「先生になれたんだと思います」と手応えを口にする。尾野さんは、子供を虐待してしまう母親という難しい役どころだったが、娘役の子とは「凄く仲良かったです」と笑顔で語り「大丈夫です!(実際は)たたいてません(笑)!」と説明。虐待のシーンでも「自分の手を(娘の)背中に置いて、見えないようにその手をバシッとたたいたり、助監督の足をたたいたりしてました」と明かす。それでも、つらいシーンが続くこともあり「カットがかかるとハグしていました」と心のケアをしていたと語り「らせん階段があったので、そこで『アナ雪』をしてました。『Let it go~』って(笑)。らせん階段が『アナ雪』にはいいんですよ」と語り笑いを誘っていた。「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」というのが本作のコピーだが、2人とも最近、誰かを抱きしめたり、抱きしめられたりした経験は?と尋ねると、高良さんは「僕は男友達と久々に会った時に、握手して抱きしめるのは普通です」と語る。尾野さんは「奈良に戻った時、(東京に)帰る時に『またね』と母親をハグするのをここ何年も続けています。なぜかここ1年くらい、父親ともやってます。急に来まして…寂しかったのか(笑)?」と笑いながら明かす。それを聞いた高良さんは「自分も親にやってみます」と宣言した。呉監督からは5月29日に出産したばかりの赤ちゃんと一緒の写真と共にコメントが到着。「いまは、息子のおむつを交換するか、おっぱいをあげるか、共に寝ているか、泣き止まない息子をあやしているかです」「じっと見つめられると抱きしめずにはいられない」といった母の言葉に映画を見終えたばかりの客席は再び感動に包まれた。高良さんは「監督は小柄で、(出産前は)体の半分くらいがお腹で…(笑)。やっぱり生まれるんですね。嬉しいです」と笑顔。尾野さんは「(出産前は)お腹は大きいのに『まだ実感がない』と言ってたので、変化を聞きたいです。早く会いたい」と嬉しそうに語っていた。『きみはいい子』は6月27日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日より、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年06月07日俳優の高良健吾と女優の尾野真千子が主演する、呉美保監督作『きみはいい子』(6月27日公開)が、6月19日から26日まで開催される第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に、日本映画では唯一出品されることが19日、わかった。同映画祭は、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンと並ぶ世界四大映画祭の1つとして知られ、ロシアのモスクワで開かれている。近年では、2013年に『さよなら渓谷』(大森立嗣監督)が審査員特別賞を、そして昨年は『私の男』(熊切和嘉監督)が金賞、最優秀男優賞を浅野忠信が受賞。呉監督は、前作『そこのみにて光輝く』でのモントリオール世界映画祭最優秀監督賞に続いての国際映画祭での受賞となるか、注目が集まる。呉監督は今回の選出を受け、「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかのだれかにも通じるのではと、その『だれか』にこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました」と明かす。そして、「日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」とコメントを寄せた。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも人が人を愛することについて描き、高良は問題に真っ向から立ち向かえない新米教師、尾野は自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親を演じる。(C)2015「きみはいい子」製作委員会
2015年05月19日6月19日~26日に開催される第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に、『そこのみにて輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』が、日本で唯一の出品作品に選出されたことが、このほど明らかとなった。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去をもつ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じはじめた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱えて生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし、小さな一歩を踏み出す姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。綾野剛を主演に迎えた『そこのみにて光輝く』で、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞を始めキネマ旬報ベストテン監督賞など昨年度の日本映画賞を総なめにした呉美保監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化する『きみはいい子』。マスコミ試写会では「号泣しました」「今年のナンバーワン!」「家族をつくりたくなりました」などといったと感動と称賛の声が沸き、詩人の谷川俊太郎やジャーナリストの増田ユリヤといった各界著名人からも絶賛の声が上がるなど、大きな注目を集めている。モスクワ国際映画祭では、近年日本からの出品作品として2013年に『さよなら渓谷』(大森立嗣監督)が審査員特別賞、昨年は『私の男』(熊切和嘉監督)が金賞、最優秀男優賞(浅野忠信)を受賞している。今回の出品決定にあてて、呉監督は「日本の、どこにでもある町の、どこにでもいる人を描きながら、この映画はもしかしたら、世界のどこかのだれかにも通じるのではと、その“だれ”かにこそ見てもらえたらと、こっそり思っていました。モスクワ映画祭コンペティション部門への出品が決まったとお聞きし、そんなわたしの願いが早くも通じたようで、とってもうれしいです。日本での公開直前に、モスクワでのコンペ上映だなんて、ワクワクさせてもらえることに心から感謝です」とコメントしている。ディスコミュニケーションが叫ばれる現代社会における子どもとおとなの問題を描きながらも、「ひとがひとを愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげた本作。今回の出品で、呉美保監督にとっては前作『そこのみにて光輝く』に続く国際映画祭での受賞となるか、大きな期待がかかる。『きみはいい子』は、6月27日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:きみはいい子 2015年6月27日より、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
2015年05月19日俳優の高良健吾と女優の尾野真千子が主演する、呉美保監督最新作『きみはいい子』(6月27日公開)の予告編が21日、公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。高良は問題に真っ向から立ち向かえない新米教師を演じ、尾野は自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親に扮する。約2分の予告編は、どこにでもありそうな小学校と街の日常の風景から始まる。しかし、娘が遊んでいたボールが誤って手に当たり、持っていたティーカップを落とすと尾野演じる母親の表情が一変。娘をたたく手を止められなくなってしまう。後半では、"おとな"と"子ども"を通して、人と人とのつながりを問いかける。「世界は救えないけど 誰かを救うことはきっとできる」というコピーとともに、決意の表情で学校に向かう高良演じる新米教師。教室で子どもたちに、「家族に抱きしめられること」を宿題に出す。共演には、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で「第9回アジア・フィルム・アワード」最優秀助演女優賞を受賞した池脇千鶴が演じるほか、高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める(C)2015「きみはいい子」製作委員会
2015年04月21日俳優の高良健吾、女優の尾野真千子らが出演する呉美保監督映画『きみはいい子』(6月27日公開)の最新ビジュアルが6日、公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝)が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。高良は、問題に真っ向から立ち向かえない新米教師を演じ、尾野は、自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親に扮する。ほかにも、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で「第9回アジア・フィルム・アワード」最優秀助演女優賞を受賞した池脇千鶴が演じ、高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める。公開されたビジュアルでは、子どもに抱きしめられる高良と、池脇千鶴扮するママ友に抱きしめられる尾野が映しだされている。「どうしたらいい子になれるのかな?」という子どもの純粋な問いに戸惑う新米教師(高良)と、大声でわが子を叱責しながらもトイレでひとり涙を流す母親(尾野)の姿を捉えた、"静"を表現したビジュアルが先日公開されており、今回のものはそれに対する回答とも言えるエモーショナルなものに。「抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。」のコピーが指すように、さまざまな問題を超えて、人とのつながりに光を見いだしていく本作にふさわしいビジュアルに仕上がっている。(C)2015アークエンタテインメント
2015年04月06日『そこのみにて光り輝く』(2014年)でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞を受賞した呉美保監督の最新作『きみはいい子』(6月公開)のビジュアルが、このほど公開された。本作は、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞4位に輝いた同名小説(著:中脇初枝 )が原作。子供にまつわる現代の問題をはらみながらも、人が人を愛することについて描く。出演は、『横道世之介』(2013年)でブルーリボン主演男優賞に輝き、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の高杉晋作役で注目を集める新進の高良健吾や、『そして父になる』(2013年)などに出演し、演技派としての地位を固めつつある尾野真千子らが務める。公開されたビジュアルは2パターン。問題に真っ向から立ち向かえない新米教師に扮(ふん)した高良バージョンと、自身も同様の経験をしているにもかかわらず子どもに手をあげてしまう母親を演じる尾野バージョンが完成した。「抱きしめられたいのは、子どもだけじゃない-」のコピーに寄り添うように、複雑な感情をたたえた2人の表情が印象的なビジュアル。それぞれが抱える問題にぶつかりながらも、なにげない言葉や行動によって小さな救いの光が差す本作を象徴する内容になっている。そのほか、尾野演じる母親のママ友を『そこのみにて光輝く』で新境地を開いた池脇千鶴が演じ、ほかにも高橋和也や富田靖子などベテランの俳優陣が脇を固める。
2015年02月13日幼児虐待・ネグレクト・学級崩壊など現代の社会問題を描き、「第28回坪田譲治文学賞」を受賞した、作家・中脇初枝の「きみはいい子」(ポプラ社刊)が映画化されることが決定。その主演に高良健吾、ヒロインに尾野真千子を迎えることも発表された。原作は、ある雨の日の夕方、ある町を舞台に、誰かのたったひと言やほんの少しの思いやりが生むかもしれない、そんな光を描き出した五篇からなる連作短篇集だ。今回の映画化では、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」を描く。そんな本作で高良さんが演じるのは、新人の小学校教師・岡野匡。何不自由のない家庭で苦労せずに育った真面目な青年。学年主任に言われる通りに子どもたちに接するのだが、なかなか上手くいかない。トイレに行きたいと言えずおもらししてしまう児童、クラスの女の子たちから「キモイ」と言われる女子児童、クラスメイトをいじめる児童…そんな中、クラスの子どもたち子どもたち一人一人が、誰かの愛情で包まれていることを知る。そして、17時までは家に帰ってくるなと言われ、校庭で時計を見上げて待つ児童や、義父から虐待を受ける児童に手を差し伸べるべく、行動を起こしていくこととなる。一方、尾野さんが演じるのは3歳児の母・雅美。昨年『そして父になる』では子どもの取り違えによって苦悩を抱える母を演じたが、本作では一転して虐待母を演じることとなる。そんな尾野さん扮する雅美は、幼少期に自身が虐待を受け、その連鎖として、公園ではママ友たちと笑顔で接するが、家に戻ると一変…3歳の娘・あやねの髪を掴んで引きずり、絨毯に放り投げ、叩き、蹴る。何度も、何度も。その壮絶なシーンをどう演じるのか、注目が集まりそうだ。この社会の、家族の中に潜む闇を描く本作でメガホンを握るのは、綾野剛・主演作『そこのみにて輝く』がモントリオール世界映画祭「ワールドコンペ部門」への正式出品が決定し、注目を集める女優監督・呉美保。また6月下旬より、北海道・小樽でクランクインを予定している。(text:cinemacafe.net)
2014年06月20日(画像はニュースリリースより)無駄なところはスッキリ必要なところはふっくら株式会社ワコールは、チェーンストア(量販店)向けブランド「ウイング」より、脇に流れるバストを支えることで、脇のラインをすっきりさせながら、ふっくらとしたバストをキープし、メリハリのあるバストシルエットつくるブラジャー『メリハリブラ』を2014年2月上旬より発売する。ボディエイジング研究から生まれたブランド「Kirei(キレイ)」から展開日本人女性4万人以上の体型データを持つワコール人間科学研究所のボディエイジング(加齢による体形変化)研究から生まれたブランド「Kirei(キレイ)」は体形変化の過度期向け。『メリハリブラ』は、「Kirei」ブランドでは、バストまわりの悩み、“デコルテのボリュームが落ちてきた”“バストの位置が下がってきた”“バストが脇に流れて、ブラジャーからはみ出てしまう”“背中のお肉がブラジャーにくい込んで段差ができる”など気になるポイントが表れてくる体形の変化による悩みに着目して開発された。カップの脇に挿入した立体形状の3次元ボーン(特許 第4402496号)が、脇に流れるバストを支え、ふっくらしたバストシルエットをしっかりキープする。取り外し可能なパッドでシーン別にバストのボリュームの調整も可能。また、サイドからバック部分は、上部がフラット仕上げで段になりにくく、綿の混紡素材で快適な着けごこちとなっている。【参考リンク】▼ワコール株式会社※意中の男性がズキュン!バレンタインデイを最高に美しい肌で迎えるテク
2014年02月01日超格安の両脇脱毛気温も春を感じさせるほどポカポカになってきた今日この頃。暖かくなるにつれて気になりだすのが女性の敵「ムダ毛」だ。処理がめんどくさいのもそうだが、綺麗に処理しようとサロンに通うのもお金がかかる。今回はそんな悩みを持つ全ての女性に、安心でお得なサロンを紹介する。最近は安くて安心な脱毛サロンが増えてきたが、その中で特に注目したいサロンが、32年の実績と信頼を誇る「ジェイエステティック」である。1回の施術が63円「ジェイエステティック」では、3ヶ月に1回、計12回通う事ができる両脇脱毛コース2800円を展開しているが、今ならキャンペーン価格の750円で通うことができるのだ。1回あたりにすると、わずか63円。あまりにも格安である。何か秘密があるのではないか。いや、そんなことはない。使用している機械もジェル不要の肌に優しい専門の治療機器である。ユーザーの声も聞いてみたところ、S・Kさん(24歳)「最初はちょっと不安でしたが、実際行ってみるとその不安は一掃されました。明るく綺麗な店内でリラックスでき、接客も丁寧、施術もしっかり対応して頂き感動しました。5回目くらいから毛が抜け出して自己処理が格段に楽になりました。」N・Hさん(29歳)「もっと早く行っておけば良かったです。この価格でこんな親切な対応をしてもらえるなんて。しかも丁寧な上、施術も早いんです。一回の治療がわずか30分で終わるので、ちょっとした時間にも利用できちゃいますよね。」利用ユーザーからも大満足の声を頂けた。そろそろ「ムダ毛」の処理が大変になる季節。このキャンペーンを利用しないと後悔すること間違いなし!両脇脱毛750円キャンペーン実施中元の記事を読む
2013年03月20日ワコールはチェーンストア向けブランド「ウイング」より、脇から背中のラインをなめらかに整えるブラジャー「なめらか背中ブラ」を12月上旬より順次発売する。価格は4,305円から。同商品は日本人女性4万人以上の体型データを持つ、人間科学研究所のボディエイジング研究から生まれたブランド「Graces(グレーシス)」から展開する。ターゲット層に多い“背中にお肉が付き、肉質がやわらかくなり、ブラジャーの段差が気になる”という悩みに対応した商品となっている。その悩みに対応するため、ハイバック設計を採用。ハイバック設計とはバック部の高い設計のことで、脇から背中をカバー。背中をやさしくつつみ込み、なめらかなラインにする働きがあるという。年齢が表れやすい脇から背中の段差を軽減する。また、痛くなりにくい“外付けワイヤー”〔特許第4550968号〕や、幅広で伸びのよい素材のストラップを使用するなど、ラクなつけ心地にもこだわっている。同商品は全国のチェーンストア(量販店)、ワコールウェブストアで発売。12月~2013年3月で、6万枚の売り上げを目指す。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月05日聖心美容外科は、5月1日から全国8院で新しいタイプの制汗剤「パースピレックス」を処方している。脇にひと塗りするだけで3~5日間制汗効果が長時間持続。気になる汗やニオイを抑え、ノースリーブやカラーシャツの汗じみを気にすることなく過ごせるという。同剤は、汗を抑えたい部位(脇、手、足)に塗布すると、主成分の塩化アルミニウムが汗腺内の水分に反応。汗腺深部に角栓を作りふたをすることで、発汗を物理的に抑制する。1回の使用で角栓がターンオーバーで排出されるまでの3~5日間の制汗作用があり、毎日塗り直さなくてもよいという。脇だけでなく、手のひらや足の裏にも使用可能とのこと。また、角栓が形成される際に生じる微量の塩酸を減退させるため、乳酸アルミニウムを配合。このため、皮膚への刺激を防ぎ、アレルギーの心配も不要とのこと。さらに無香料タイプで、男性も気軽に使用でき、女性のフレグランスの香りの邪魔をせず、しかも衣服への色移りや白い筋などが残る心配も不要という。同外科では、脇や手足の多汗症、軽度のワキガに悩んでいる人、これまでの制汗剤・デオドラント剤では塗り直しが必要だった人、仕事柄、外回りが多い人、スポーツなどアクティブな趣味を楽しみたい人、濃い色のシャツやカットソーの汗ジミが気になる人、ボトックス注射による多汗症治療に抵抗のある人に、特に同剤の使用をすすめたいとしている。なお、発売元はデンマークのRiemann A/S社、価格は内容量25ml(約3カ月分)で4,800円。購入に際しては医師の処方が必要とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月12日