「呉美保」について知りたいことや今話題の「呉美保」についての記事をチェック! (1/4)
公益財団法人 阪急文化財団が運営する逸翁(いつおう)美術館では、大阪池田にゆかりの深い画家、呉春(ごしゅん)の魅力に迫る展覧会を開催します。京都に生まれ、与謝蕪村(よさぶそん)に俳諧や俳画を習った松村月渓(まつむらげっけい)は、一時、大阪池田に住まいを移し、自然の営みや人々の暮らしにも眼を開いて、呉春と名乗ります。その後、京都に戻って円山応挙(まるやまおうきょ)の写生画を学び、時人の風趣に適う数々の作品を遺した彼の周りには、後の京都画壇・大阪画壇に繋がる画家たちが集まり、「四条派」を形成します。それは、呉春の生み出す作品が、蕪村譲りの叙情性と応挙に並ぶ写実性とを合わせ持つ、豊かな魅力を有していたからでしょう。本展では、美術史だけではなく文学史からの視点も盛り込み、詩情豊かな呉春の作品世界を解きほぐしてみたいと思います。また、関連企画として、近畿大学文芸学部教授 井田太郎(いだたろう)氏による講演会や担当者による鑑賞講座を開催するほか、館内にある椅子式の茶室「即心庵(そくしんあん)」では呈茶を実施します。詳細は次の通りです。ぜひ足をお運びください。【会期】2025年4月12日(土)~6月15日(日) 前後期あり前期:2025年4月12日(土)~5月11日(日)、後期:5月16日(金)~6月15日(日)【休館日】毎週月曜日(ただし5/5は開館、5/7は休館)※5/12(月)~5/15(木)は展示替え休館【会場】逸翁美術館 大阪府池田市栄本町12-27(阪急宝塚線 池田駅下車 徒歩10分)【観覧料】一般:700円(各種割引・団体:500円)学生(高校生以上):500円(各種割引・団体:400円)中学生以下:無料【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)【関連企画】(1)講演会:5月10日(土)14:00~15:30「呉春の文学的世界」近畿大学文芸学部 教授 井田 太郎 氏(2)鑑賞講座:4月27日(日)14:00~15:30「呉春作品における詩句と絵画とのレゾナンス」阪急文化財団 上席学芸顧問 仙海 義之(せんかい よしゆき)(1)(2)とも無料(要当日観覧券)・要申込(定員80名、先着順) 【出品】重要文化財 白梅図屏風騎馬狩猟図 江村北海詩賛徒然草 雪の朝人物図扇面雪月花句軸 三幅対十二か月京風物句図巻 他、全80点(前期・後期で展示替えあり)■逸翁美術館と茶室「即心庵(そくしんあん)」での呈茶について逸翁美術館は、現在の阪急阪神東宝グループの創業者である小林一三(こばやしいちぞう)(1873~1957)の雅号を冠し、1957年に開館しました。今の美術館は2009年に移転オープンしたものです。一三は、実業家であると同時に、文化・芸術の世界で名を馳せた数寄者でもあります。収集した美術工芸品は、国指定の重要文化財16件、重要美術品19件を含む5,500件を数え、当館ではこれらをもとに、年数回の企画展を開催しています。また、館内には一三が自ら考案した椅子席で楽しめる茶室「即庵(そくあん)」を再現した「即心庵」を併設し、定期的に呈茶を実施しています。テーマにあわせたオリジナルのお菓子と一服のお茶で、ゆっくりとした時間をお過ごしください。【開席日】「四条派ですが、実は─ 詩情派。呉春」会期中の日曜日4/13、4/20、4/27、5/4、5/11、5/18、5/25、6/1、6/8、6/15【開始時間】(1)10:50、(2)11:30、(3)12:10、(4)13:10、(5)13:50、(6)14:30(1)~(6)各席10名様まで【料金】 一服500円(税込)【呈茶券購入】各日10:00より、美術館受付で当日(1)~(6)各席のチケットを販売します(先着順)。※電話等でのご予約はできませんのでご了承ください。※開館前にご希望者が多数並ばれている場合は、9:50より美術館1階正面玄関前で整理券を配布します。公益財団法人 阪急文化財団 リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年01月07日サッカー元日本代表の稲本潤一(45)が19日までに、自身のインスタグラムを更新。妻でモデル・田中美保(41)とのラブラブ夫婦ショットを公開した。「先日 結婚記念日でした!」と報告し、外食時の夫婦写真をアップ。ピタッと寄り添いながらほほ笑む2ショットで、「現役生活を支えてくれてありがとうねこれからもよろしくです♪」と田中への感謝の思いをつづった。仲むつまじい姿に、ファンからは「素敵なご夫婦」「美保ちゃん相変わらず可愛い」「すごい似合います」「何時見てもお似合いで変わらないお二人が憧れです」「ラブラブ」など、さまざまな声が寄せられている。
2024年12月19日呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人:大森 隆利(おおもり たかとし))は11月15日(金)、永年の貢献が評価され、海上自衛隊トップの齋藤 聡(さいとう あきら)海上幕僚長より感謝状を授与されました。呉地方隊を訪れる内外の賓客の受け入れや、海上自衛隊主催の会合等実施時の迅速かつ真摯な対応、そして館内レストランにおける「呉海自カレー」の提供などにより、海上自衛隊の任務遂行や広報活動に寄与したことに対するものです。これを記念して、呉海自カレー「うみぎり」と「いそしお」を期間限定で特別価格にてご提供します。「呉海自カレー」は、海上自衛隊・呉基地に所属する艦船等で食べられているカレーを、呉市内の飲食店で食べることができる取り組みです。ホテルでは同艦の調理員から直接作り方を教わり忠実に味を再現し、艦船で愛されてきた奥深い味わいを数多くのお客様にご提供してきました。今後も海上自衛隊の職務遂行の一助となり、さらに呉の迎賓館として質の高いサービスを提供できるよう努めてまいります。<概要>・商品名 呉海自カレー「うみぎり」「いそしお」・販売期間 2025年1月14日(火)~1月31日(金)・場所 1階 カフェダイニング「イルマーレ」・販売時間 11:30~15:00/17:00~21:00(L.O.20:00)・料金 1,000円(通常1,500円)・お問い合わせ TEL:0823-20-1116(直通)詳しくは 護衛艦「うみぎり」フルーツとタマネギを2日間じっくり煮込んだカレー潜水艦「いそしお」無水調理で野菜の旨みを濃縮したビーフカレー※表記の料金にはいずれも消費税・サービス料が含まれます。 ※画像は全てイメージです。呉阪急ホテル リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年12月11日今回、ご紹介するのは、映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』。耳のきこえない母ときこえる息子の心に響く物語です。呉美保監督と原作者で作家・エッセイストの五十嵐大さんにお話をうかがいました。「素晴らしい方に主役を演じていただきました」左から、呉美保監督、五十嵐大さん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 205映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の原作は、作家・エッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(文庫化に際して『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に改題)。五十嵐大さんは、コーダ(CODA、Children of Deaf Adultsの略。親のどちらか、あるいは両方がきこえない・きこえにくい、耳がきこえる子どもたちのこと )という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をしています。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』のメガホンを取ったのは、2014年キネマ旬報ベスト・テン1位を獲得し、モントリオール世界映画祭最優秀監督賞を受賞した『そこのみにて光輝く』の呉美保監督。主演を務めるのは、『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズなどの話題作から、作家性の強い監督作等、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢亮さん。本作では、手話に挑戦し、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現しています。呉美保監督ーーおふたりはいつ頃、初対面されたのですか?呉監督脚本作りの段階でお会いしました。五十嵐さん幻冬舎(原作の出版社)の会議室で3時間ほどお話をさせていただいたんです。時間的に会議室が使えなくなり、泣く泣く終わるほど、たくさんお話を聞いてくださいました。ありがたいなと思いました。呉監督伺ったことをそのまま表現できないかもしれないけれど、きちんと事実を掘り下げたうえでどこをチョイスするのか。原作以外の資料も読みながら、考えました。五十嵐さん初めてお会いした時、呉監督や脚本を手掛けた港(岳彦)さんがコーダについて真剣に耳を傾けてくださって、その真摯な姿に感動したことを覚えています。それもあって、この方たちなら大丈夫だと確信し、「根底に流れるテーマさえ変わらなければ、細部は自由にしていただいて構いません」とお伝えしました。呉監督そう言っていただけて、ありがたかったですし、身が引き締まる思いもしました。五十嵐大さん五十嵐さんセリフを手話に翻訳する現場に同席したり、舞台となっている地元(宮城県塩竈市)を一緒にシナハンしたりして、制作の過程を見ることができました。ただ、自分の書いた本がどのような映像になるのかは最後まで想像ができなくて、良い意味でドキドキしていたんです。でも、出来上がった映画は想像以上の仕上がりで、やっぱりお任せして間違いなかったと思いました。呉監督今回、企画の段階から、ろう者の役は、ろう者の俳優さんに演じていただくことは決めていました。オーディションではたくさんのろう者の俳優さんにお会いしました。ーー吉沢亮さんを起用された理由は?呉監督吉沢亮さんは、もともと好きな俳優さんでした。多くを語らず感情をおさえた演技がとても魅力的なんです。主人公の大を、吉沢さんなら自然体で演じてくださるだろうと、お願いさせていただきました。演技力が絶賛されている吉沢亮さん五十嵐さんコーダの仲間が、吉沢さんの演技を見て、「本物のコーダみたいだね」「手話が上手くてびっくりした」と言っていて、原作者としてもとてもうれしかったです。手話をただなぞるだけではなく、相手に伝わるようなものにするのは、一朝一夕にはできないもの。でも、吉沢さんの手話は驚くくらいナチュラルでした。撮影現場で吉沢さんに直接お会いして、「手話がお上手ですね」とお伝えしたら、「いやいや、とんでもないです!」と謙遜されていましたが、吉沢さんは相当な努力をされて、わずか数カ月で手話を身につけられたんだと思います。素晴らしい方に主役を演じていただいたなと。吉沢さんでなければ、映画が成立しなかったかもしれないと思いました。ーー吉沢さんが演技についてアドバイスを求めることは?呉監督撮影現場での彼のたたずまいは、まるで「職人」なんです。私がこのようにして欲しいと言うと「はい」とだけ答えて的確にその表現をしてくださる。多くを語らずとも求める以上のものを出してくれました。誠実さがある、すごい俳優さんだなと思いました。ーー原作の映画化について、先ほどの「根底さえ変わらなければ」というのは、具体的にはどのようなものでしょうか?五十嵐さんコーダやろう者は決してかわいそうな存在ではないというメッセージだけは変えてほしくない、と思っていました。例えば、思春期に主人公がお母さんとぶつかるシーン。あのシーンだけを切り取ると非常に悲しく映るかもしれませんし、悲劇的な演出をすることもできると思います。だけど劇中では、その後、お母さんがあっけらかんとした感じで「障害者の家に生まれたくなかったなんて言われちゃったよ」とお父さんに愚痴を言うんです。呉監督あれはかわいらしいシーンですよね。五十嵐さんそうなんです。ここでお母さんがメソメソ泣いていたら、胸が痛んで、話が変わってきてしまう。でも、映画ではそんな風に描かなかった。もちろん大変なことはそれなりにあるんですが、コーダの主人公もろうの両親も、かわいそうな存在ではなく、ひとりの人間として映し出しています。それこそがまさに、僕が伝えたいことでした。ろう者やコーダへの認識が変わると思いますので、ぜひ多くの方に観ていただきたいです。ーー最後に見どころを教えてください。呉美保監督この映画は、耳のきこえない両親のもとに生まれたコーダの物語ですが、誰もが成長過程に抱くであろう感情がたくさん詰まっています。自分のことのように共感していただけるといいなと。ぜひ劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。インタビューのこぼれ話呉監督が吉沢さんの俳優としてのすごさの一端を明かしてくれました。「吉沢さんが手話を使うシーンとして初めて撮ったのは、父親との長い会話のシーンで、ワンカットで撮ったんです。踏切のタイミング、電車や車の通りがあるから、テイクを重ねるだろうなと予想していたら、吉沢さんの演技も手話も、電車や車のタイミングも完璧で、一発OKでした。吉沢さんは撮休(撮影が休みの日)も手話の練習にあてたいと言って、勉強されていました。現場ではクールな雰囲気でしたが、ものすごく努力をされる方だなと思いました。ご本人はそういうことを明かされたくないと思うのですが」Information映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』9月20日(金)より、全国順次公開監督:呉美保脚本:港岳彦主演:吉沢亮出演:忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)企画・プロデュース:山国秀幸手話監修協力:全日本ろうあ連盟製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会(ワンダーラボラトリー/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/ギャガ/JR西日本コミュニケーションズ/アイ・ピー・アイ/アミューズ/河北新報社/東日本放送/シネマとうほく)配給:ギャガ©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会写真・鳥羽田幹太文・田嶋真理写真・鳥羽田幹太 文・田嶋真理
2024年09月20日声優やアーティストとして活躍する岡咲美保が9月14日、自身のX公式アカウントを更新した。【画像】「おいら迷子だよ」声優の牧野由依が渋谷駅の変化に戸惑う自身の4th Single「ハピメモ」リリースイベントが開催されたこの日、「リリイベしゅ〜りょ〜!!!!」とイベント終了を報告した岡咲は、「みんなが愛をめいっぱい伝えてくれてハピメモ延長戦でしたねいい夢見れそうだよ………………今後もたくさんよろしくだよ☆*。(みほ)」とファンにメッセージを送り、ソファに寝そべる姿の写真を投稿した。リリイベしゅ〜りょ〜!!!!みんなが愛をめいっぱい伝えてくれてハピメモ延長戦でしたねいい夢見れそうだよ………………今後もたくさんよろしくだよ☆*。(みほ) pic.twitter.com/luyHjnaaXO — 岡咲美保公式アカウント (@okasakimiho_PR) September 14, 2024 この投稿にファンたちからは「リリイベお疲れ様でした!トークパートがいつも楽しくて、誕生日を祝ってもらえたのも凄く嬉しかったです!」「色んなお話聞けたり、直接お話出来てとっても楽しくて嬉しかったです」などといったコメントが寄せられた。
2024年09月15日呉美保監督、吉沢亮主演で、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡いだ『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、来たるロンドン映画祭コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭パノラマ部門に正式出品決定。呉監督のコメントとともに、新たな場面写真12点が一挙解禁された。現地時間10月9~20日に開催される第68回ロンドン映画祭(BFI London Film Festival 2024)は英国映画協会が主催するイングランド最大の映画祭。昨年は、濱口竜介監督『悪は存在しない』がコンペティション部門で最優秀作品賞を受賞。そのほか、『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)、『怪物』(是枝裕和監督)、『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)と話題作が上映されており、68回目を迎える今年の映画祭へも注目が高まっている。また、今年で43回目を迎えるバンクーバー国際映画祭での本作の上映は、北米プレミアとなる。昨年は『怪物』、『君たちはどう生きるか』、『悪は存在しない』ほか、『アンダーカレント』(今泉力哉監督)、『バカ塗りの娘』(鶴岡慧子監督)が上映された。呉監督は「上海国際映画祭に続いて、ロンドン映画祭コンペティション、さらにはバンクーバー国際映画祭への出品だなんて、これ以上の吉報があるでしょうか」と歓喜。「世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます」と緊張感を明かしつつも「日本での公開もあと少し、いよいよですよ!はじまりますよ!」と期待を込める。さらに今回、少年期から青年まで主人公の心の機微を映し出す、新たな場面写真12点が解禁。コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども)である、幼い主人公・大(4歳の大役:畠山桃吏)が母・明子(忍足亜希子)や父・陽介(今井彰人)と過ごす場面。母に黙っていた小学校での授業参観(小学3年生の大役:加藤庵次)も。そして何かと反抗してしまう中学生の三者面談、自分の未来に悩む大(吉沢亮)の姿など、複雑な心のうちが感じ取れる場面写真の数々。劇中、吉沢は中学生時代から成人していく主人公の五十嵐大を演じきり、自らの境遇の中で変化する母への思いを繊細に表現。また大の祖父(でんでん)、祖母(烏丸せつこ)、大が就職した編集プロダクション社長・河合(ユースケ・サンタマリア)ら大を取り巻く個性的な面々も写し出されている。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月13日(金)より宮城県にて先行公開、9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年08月31日ミュージカル『この世界の片隅に』が舞台である広島県呉市にて大千穐楽を迎え、カーテンコールの写真とコメントが到着した。こうの史代による同名漫画が原作で、太平洋戦争下の広島県呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれる本作。脚本・演出は上田一豪、音楽は2014年の渡米からミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動したアンジェラ・アキが手掛け、主人公の浦野すず役を昆夏美と大原櫻子がWキャストで務めた。27日・28日両日ともにカーテンコールでは、音楽を手掛けたアンジェラ・アキが登場しキャストと共に観客にメッセージを届け、27日は昆夏美、海宝直人、平野綾、小林唯が、28日は大原櫻子、村井良大、桜井玲香、小野塚勇人、小向なる、音月桂らが千穐楽を迎えた。27日カーテンコール時に、アンジェラは「キャストの皆さんが方言の勉強をどれだけやられていたか傍で見ていたので、皆の広島弁と呉弁の違いどうでしたか?」と呉の観客に尋ね、キャストが大きな拍手で讃えられて、涙する場面も。28日カーテンコールでは、脚本・演出を手がけた上田一豪も駆けつけた。なお、千穐楽の舞台本編と、昆夏美、大原櫻子、海宝直人、村井良大、平野綾、桜井玲香、小林唯、小野塚勇人、小向なる、音月桂、白木美貴子が挨拶をしたカーテンコールの模様は、ノーカットでアーカイブにて鑑賞することができる。■昆夏美(浦野すず役)コメント(抜粋)日本オリジナルの、日本人の、日本の歴史の物語の素晴らしい作品が誕生したな、と思います。こちらの呉では、土地の物語でもあると思うので、千秋楽を迎えさせていただいて、特別な思いがしています。この作品には、いっぱいのメッセージがあると思うのですが、毎回、大切な人との思い出は自分の心においておけばいつでも会えるというメッセージに胸を打たれて『記憶の器』を歌っていました■大原櫻子(浦野すず役)コメント(抜粋)3月から稽古がはじまって、ふたを開けてみたら壮絶な早替えと歌の量、台詞量とで、こんなにカロリーの高い役は出会ったことがないんじゃないかと思います。舞台裏で助けてくださるスタッフ・キャストの皆さん、本当に愛にあふれたカンパニーだと思っています。優しくて仲が本当に良いカンパニーに囲まれている日々が本当に愛おしくて……また皆さんと出会いたいと思っています。■上田一豪(脚本・演出)コメント(抜粋)台本を書いていたのが2020年のコロナ禍。呉で千穐楽を迎えるぞという思いが非常に強くありました。ここで80年近く前に生きた人たちの温度や匂いや人生をどうやって表現するか、稽古場でアンジェラさん、キャストの皆さんと一緒に考えました。たくさんの温かいお客様に包まれた、キャストの素晴らしい姿を見て、こうの史代先生の描いた世界がここにあるんだと実感できて感動しました■アンジェラ・アキ(音楽)コメント(抜粋)演出家が脚色するためにとても孤独な作業を成し遂げられて、(音楽担当の)私の手に回ってきて、そこから数年かかります。その間に何度か壁にぶち当たって、私に出来ないかも、と本当にどうしようと思った瞬間もいくつかありました。その時は自分を奮い立たせて前に突き進む力を見つけて進んでいって(音楽が)出来上がったときに、今度はキャストの皆さんにバトンタッチしてそこから皆の孤独な作業が始まります。役作りに向き合ったり、方言のお勉強をしたり、歌を一生懸命いろんなことを試してくれて、沢山の時間を費やしてくださって、そこからオーケストラ、ステージにいないスタッフの人たちの孤独な作業がはじまって、そんな孤独な作業が集まって、今日のこの大きな作品になりました。この作品をみてくださった皆さんが、もうちょっと頑張れる、前に進んでみようという、そんな力や勇気につながってくれたらと思います。<配信情報>ミュージカル『この世界の片隅に』大千穐楽公演【2024年7月27日(土) 16:00 公演】浦野すず:昆夏美北條周作:海宝直人白木リン:平野綾水原哲:小林唯すずの幼少期:桑原広佳黒村晴美:増田梨沙【2024年7月28日(日) 12:00 公演】浦野すず:大原櫻子北條周作:村井良大白木リン:桜井玲香水原哲:小野塚勇人すずの幼少期:澤田杏菜黒村晴美:鞆琉那【視聴料金】各回:5,500円(税込)【視聴期間】7月27日(土) 16:00 公演:8月3日(土) 23:59まで7月28日(日) 12:00 公演:8月4日(日) 23:59まで詳細はこちら:
2024年07月30日呉美保監督、吉沢亮主演の『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月20日(金)より公開。先月開催された第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア上映が現地でも高く評価された本作から、本ポスタービジュアル、本予告編が解禁された。『そこのみにて光輝く』の監督・呉美保が、9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイスト、五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。大ヒットシリーズの話題作ほか幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢さんが、本作では耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。さらに大のろう者の両親、母・明子役に忍足亜希子、父・陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する2人が溢れんばかりの息子への思いを表現した。解禁となった予告編は、久しぶりに帰郷した息子・大(吉沢亮)を駅まで見送る、母・明子(忍足亜希子)が、「親父とばあちゃんによろしく」「わかった」という、きこえる息子ときこえない母が交わす手話での会話から始まる。2人にとっての日常だ。だが、子どものころの大は「母のことが、恥ずかしかった」。母の話し方を友達から指摘され、「授業参観に来てほしくなかった」と手話で伝える小学生の大の姿や、高校受験期に自らの苛立ちのまま、「こんな家に生まれてきたくなかった」と思わず母にぶつけてしまう本当の気持ちと愕然とする母の表情などが点描のように映し出されていく。そして「自分が何をしたいのか考える」と東京に行くことを家族に告げ、故郷から離れた大は、新たな出会いや違う環境の中で改めて“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおす。思い浮かぶのは少し年齢を重ねた母の後ろ姿、そして笑顔…母と息子の心に響く家族の物語が優しく伝わる予告編が完成した。また、本ポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大が、故郷の宮城県に帰郷し、久しぶりに家族との時間を過ごした後、東京へ戻る前のひとときを切り取ったもの。本ポスターの撮影も、ティザーポスター同様、原作本の表紙を撮影した齋藤陽道氏が担当。「伝えられない想いが、あふれだす」というコピーとともに、数年ぶりに再会した母(忍足亜希子)との時間に少しぎこちなさを感じる息子と、息子と一緒にいることをうれしく思う母の表情が2人それぞれの想いを物語る。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。※バリアフリー字幕&音声ガイド版予告編、ショート予告編は、7月12日(金)に公式HPアップ予定。※本作では、バリアフリー上映を実施します。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年07月05日最新著書『こすらなければ、美肌』が早くも話題沸騰!美容家・石井美保のスキンケアメソッドが詰まった美容本『こすらなければ、美肌』(講談社)が、予約殺到につき2024年6月21日の発売を前に早くも重版が決定した。通常版(税込1,540円)と、石井美保が愛用しているコスメやファッションを紹介する特典ミニBOOKがついた特別版(税込2,420円)の2バージョンが発売される。スキンケアメソッドを基本からわかりやすく解説!石井美保は、トータルビューティーサロン「Riche」の運営や各メディアに登場するなど、幅広く活躍する美容家だ。現在48歳ながら、毛穴・小じわ・たるみのない「肌の3ない」を備える美肌の持ち主で、自身が提唱する”こすらないスキンケアメソッド”によりこれまで約2000人の肌悩みを解決してきた。新著『こすらなければ、美肌』では、そんな理想の肌を支えるスキンケア法を余すことなく紹介。「こすらない」ってどういうこと?から始まり、洗顔や保湿、メイク、マッサージ、頭皮ケア・ボディケアまで、初心者でも実践しやすいようわかりやすく説明されている。約1ヶ月間このスキンケア法を実践した人のビフォアアフタの写真も紹介され、その肌状態の変化に驚かされる人も多い。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2024年06月24日吉沢亮、呉美保監督らが『ぼくが生きてる、ふたつの世界』のワールドプレミア上映のため上海国際映画祭に参加。計3回の上映はチケット発売とともに即日完売となり、観客から大歓声で迎えられた。6月14日(金)~23日(日)、中国・上海で開催された第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作。主人公・五十嵐大を演じる吉沢さん、大の母親・明子を演じる忍足亜希子、呉監督、山国秀幸プロデューサーが映画祭にあわせて現地入り。6月21日(金)にはワールドプレミア上映と観客とのQ&Aや記者会見を実施、さらに22日(土)にはクロージングレッドカーペット、授賞式に参加した。呉監督、『Coda コーダ』からの影響明かす「勉強になることがたくさん」映画祭期間中、計3回(約1,200席)の正式上映がチケット発売とともに即日完売するほど現地での注目度が高まるなか、Shanghai Film Art Centerにて行われたワールドプレミアには吉沢さん、呉監督、山国プロデューサーが参加、満員の観客とともに鑑賞した。きこえない母ときこえる息子の繊細に紡がれる物語に涙を流す観客も多く、また時折笑いが起こるなど会場中がスクリーンに没頭。エンドロールに入ると、会場全体が大きな拍手で包まれた。舞台挨拶では冒頭、呉監督と吉沢さんが自己紹介をそれぞれ中国語で挨拶を披露すると、歓声があがり、続いて司会者からの「吉沢亮さん、デビュー15周年おめでとうございます!」という言葉には観客からも大きな拍手とお祝いの声が沸き起こった。吉沢さんは「僕がアクターを始めて15周年ということで、そんな記念すべき日に、こうやってたくさんの方に、この中国という場所で、みなさんとお会いできて、こうやって温かく迎えて頂いて、本当に幸せな日だなと。すごく嬉しいなと、喜びをかみしめております。(中国語で)謝謝!」と笑顔でコメント。また、呉監督は、アカデミー賞を受賞したアメリカ映画『Coda コーダ あいのうた』からの影響についての質問に、「私も『Coda コーダ あいのうた』(以下『コーダ』)が大好きで、何度か鑑賞させて頂いているんですけれども、この『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に関しては、『コーダ』が日本で公開する前に企画を始めているんですね」と明かす。「そして、『コーダ』が公開されて、タイミング的にも、勉強になることがたくさんありました。そのひとつとしては、ろう者の役を本当のろう者の俳優さんにやって頂くということが、すでにされていたので、これはアジアという場所でも、ぜひとも実践をしたいなと思いました」と熱く回答。本作で、コーダの役どころを演じた吉沢さんは、出演を決めた経緯について「呉監督の過去の作品が大好きで、何回も観させて頂いていて、いつか、呉監督とご一緒したいなとずっと長年思っていました。そのタイミングで、今回お話を頂いて、ものすごくチャレンジングな役ではあるなとは思いつつ、その演じている役の状況だったり、まわりの環境はとても特殊ではあるんですけど、この作品で描いているのは、ものすごく普遍的な親子の関係というか、反抗期的なものであったり、でもその中に垣間見れる親子の愛みたいなことが、とても愛おしく感じて。すばらしい作品だなと思ったので、是非やらせてくださいと受けさせて頂きました」と答えると、会場からは再び大きな拍手が!舞台挨拶の後半、観客とのQ&Aでは続々と手が上がり、「自分が演じた役の中で一番気に入っている役はどれか」という吉沢さんへの質問には「(『東京リベンジャーズ』で演じた)マイキーとか聞こえてきて、中国の方にも伝わっているんだなと、なんだかすごく勝手にうれしい気持ちになりました」と話したうえで、「どの役もお話しを頂いて、すごく大好きだなと思ったからやらせて頂いていますし、どれが一番っていうと、なかなか難しいです」と回答。「全部好きですけど、でも本作の『大』という役は、今まで演じさせて頂いた中でも、もちろん手話だったり、コーダっていう環境だったり、事前に準備しないといけないことがすごく多かった分、なんだか愛着があるといいますか、作品を含めて、“五十嵐大”は、すごく大好きな役だなと思います」と話した。さらに、デビュー作から全て観ているという熱烈なファンからの「映画でベスト5を教えてほしい」という質問には「ベスト3にしましょうか」として考え込む吉沢さんに会場中が興味津々。「No.3は~」という度に歓声があがり、ラストのNo.1は「『ぼくが生きてる、ふたつの世界』!五十嵐大!」と即答し、会場は大盛り上がり。観客の温かく熱い反応に、喜びいっぱいのワールドプレミアとなった。吉沢亮「幸せな気持ち」上映ふり返り、公式記者会見に参加さらに6月21日(金)公式記者会見に参加。現地メディアから映画祭参加の感想を聞かれると、吉沢さんは「今回初めて上海国際映画祭に参加させていただいて、すごい緊張していたのですが、ワールドプレミアでお客さんたちと一緒に映画を見させてもらい、すごく良いリアクションをしてくれていたし、このシーンで笑ってくれるんだなぁとか、幸せな気持ちでした。舞台挨拶の時もとても温かい声援をくださって、来てよかった、本当に光栄だなと思いました」と笑顔。続いて、手話取得の苦労を問われると、「2か月くらい前から、手話の練習はさせていただきました。その中でただセリフの手話を覚えればよいだけでなく、相手の言っていることをきいて、それに表情でリアクションしたり、手話の中でも例えば『大丈夫』ということも、表情にのせることによって疑問形になってくるとか、表情管理も手話の表現になるという点がすごく大変でした」と述懐。「演技の上手い下手以前に、ちゃんと会話が成立している、という空気感がこの作品にはどうしても必要だったので、どうやってみせていくか、僕がどれだけ手話を上達できていくかが大変ではありました」と明かす。その努力には呉監督も、「手話を教えてくださる手話チームのプロの方たちが、みな驚くくらい吉沢さんのセンスがいいと言ってました。そして彼はあまりみせてないですが実はすごく努力をしてくれたのではないかと思います」と話した。そして、呉監督は本作がコンペティション部門に選ばれたことについては「それはもう、すごく嬉しいです。映画を作るということは、そもそもなかなか誰でもできることではないので、そんな贅沢なことをさせて頂いて、この映画が日本のみならず、まずは上海で、世界に発信できるということ、さらに、それがメイン・コンペティションに選ばれたことがすごく嬉しい」とコメント。「しかも今年の審査員長がトラン・アン・ユン監督というのは、もうちょっと震え上がってしまって、もう嬉しすぎて大興奮で来ました。そしてただただここで上映して頂く、こうやって、たくさんの方に観て頂いて、また感想などを聞くことができるっていうことで私は満足です」と感激の面持ちだった。現地記者が日本語で「すばらしい」と感想を伝える姿もあり、大変熱のこもった質問の数々に呉監督、吉沢さんともに言葉を尽くして答える様子が印象的。翌6月22日(土)のクロージングレッドカーペットには、吉沢さん、忍足さん、呉監督、山国プロデューサーが参加。吉沢さんは黒のタキシード、忍足さんは青のドレス姿で、吉沢さんが母・明子役の忍足をエスコートしながら登場。多くの報道陣に晴れやかな笑顔で応えていた。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年06月23日俳優の吉沢亮が21日、第26回上海国際映画祭に、主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(9月20日公開)の呉美保監督、共演の忍足亜希子とともに登場した。同作は『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』 を原作にした映画。耳がきこえない両親から生まれた息子・大(吉沢)を主人公に、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡いでいく。6月14日より中国・上海で開催された、第26回上海国際映画祭コンペティション部門に本作が正式出品され、吉沢、呉監督、忍足、山国秀幸プロデューサーが、21日にワールドプレミア上映と観客とのQ&Aや記者会見を実施、22日にはクロージングレッドカーペット、授賞式に参加。オフィシャルレポートが届いた。○■6月21日実施 ワールドプレミア舞台挨拶・Q&Aレポート映画祭期間中、計3回(約1,200席)の正式上映がチケット発売とともに即日完売するほど現地での注目度が高まるなか、6月21日(金)、Shanghai Film Art Centerにて本作のワールドプレミアを実施!吉沢亮、呉美保監督、山国秀幸プロデューサーは、満員の観客とともに着席し記念すべき上映を鑑賞しました。 きこえない母ときこえる息子の繊細に紡がれる物語に涙を流す観客も多く、また時折笑いが起こるなど会場中がスクリーンに没頭。エンドロールに入ると、会場全体が大きな拍手で包まれる中、吉沢亮と呉美保監督が舞台挨拶に登壇!冒頭、呉監督と吉沢亮が「ニーハオ」と名前をそれぞれ中国語で挨拶を披露すると、歓声があがり、続いて司会者からの「吉沢亮さん、デビュー15周年おめでとうございます!」という言葉には観客からも大きな拍手とお祝いの声が沸き起こりました。まず司会者から、映画祭参加の感想を問われると、吉沢亮は「個人的な話で申し訳ないんですけど、僕がアクター(俳優)を始めて15周年ということで、そんな記念すべき日に、こうやってたくさんの方に、この中国という場所で、みなさんとお会いできて、こうやって温かく迎えて頂いて、本当に幸せな日だなと。すごく嬉しいなと、喜びをかみしめております。(中国語で)謝謝!」と笑顔でコメント。呉監督は、アメリカ映画『Coda コーダ あいのうた』からの影響についての質問には「私も『Coda コーダ あいのうた』(以下『コーダ』)が大好きで、何度か鑑賞させて頂いているんですけれども、この『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に関しては、『コーダ』が日本で公開する前に企画を始めているんですね。そして、『コーダ』が公開されて、タイミング的にも、、勉強になることがたくさんありました。そのひとつとしては、、ろう者の役を本当のろう者の俳優さんにやって頂くということが、すでにされていたので、これはアジアという場所でも、ぜひとも実践をしたいなと思いました」と熱く回答。そして本作で、コーダという難しい役どころを演じた吉沢亮は、出演を決めた経緯について「呉監督の過去の作品が大好きで、何回も観させて頂いていて、いつか、呉監督とご一緒したいなとずっと長年思っていました。そのタイミングで、今回お話を頂いて、ものすごくチャレンジングな役ではあるなとは思いつつ、その演じている役の状況だったり、まわりの環境はとても特殊ではあるんですけど、この作品で描いているのは、ものすごく普遍的な親子の関係というか、反抗期的なものであったり、でもその中に垣間見れる親子の愛みたいなことが、とても愛おしく感じて。すばらしい作品だなと思ったので、是非やらせてくださいと受けさせて頂きました」と答えると、会場からは再び大きな拍手が!舞台挨拶の後半、観客とのQ&Aでは、続々と手が上がり、「自分が演じた役の中で一番気に入っている役はどれか」という吉沢への質問には「(『東京リベンジャーズ』で演じた)マイキーとか聞こえてきて、中国の方にも伝わっているんだなと、なんだかすごく勝手にうれしい気持ちになりました」と話したうえで、「どの役もお話しを頂いて、すごく大好きだなと思ったからやらせて頂いていますし、どれが一番っていうと、なかなか難しいです。全部好きですけど、でも本作の『大』という役は、今まで演じさせて頂いた中でも、もちろん手話だったり、コーダっていう環境だったり、事前に準備しないといけないことがすごく多かった分、なんだか愛着があるといいますか、作品を含めて、“五十嵐大”は、すごく大好きな役だなと思います」と回答。さらに、デビュー作から全て観ているという熱烈なファンからの「映画でベスト5を教えてほしい」という質問には「ベスト3にしましょうか」として考え込む吉沢に会場中が興味津々。「No.3は~」という度に歓声があがり、ラストのNo.1は「ぼくが生きてる、ふたつの世界! 五十嵐大!」と即答し、会場は大盛り上がり! 最後は質問時間が足りなくなる程で、観客の温かく熱い反応に、喜びいっぱいのワールドプレミアとなりました。○■映画祭公式記者会見レポート21日(金)はさらに、上海国際映画祭の公式記者会見に吉沢亮、呉美保監督が参加! 現地メディアから映画祭参加の感想を聞かれると、吉沢亮は「今回初めて上海国際映画祭に参加させていただいて、すごい緊張していたのですが、ワールドプレミアでお客さんたちと一緒に映画を見させてもらい、すごく良いリアクションをしてくれていたし、このシーンで笑ってくれるんだなぁとか、幸せな気持ちでした。舞台挨拶の時もとても温かい声援をくださって、来てよかった、本当に光栄だなと思いました」と笑顔。続いて、手話取得の苦労を問われると、「2か月くらい前から、手話の練習はさせていただきました。その中でただセリフの手話を覚えればよいだけでなく、相手の言っていることをきいて、それに表情でリアクションしたり、手話の中でも例えば「大丈夫」ということも、表情にのせることによって疑問形になってくるとか、表情管理も手話の表現になるという点がすごく大変でした。演技の上手い下手以前に、ちゃんと会話が成立している、という空気感がこの作品にはどうしても必要だったので、どうやってみせていくか、僕がどれだけ手話を上達できていくかが大変ではありました」と吉沢。その努力には呉監督も絶賛を惜しまず「手話を教えてくださる手話チームのプロの方たちが、みな驚くくらい吉沢さんのセンスがいいと言ってました。そして彼はあまりみせてないですが実はすごく努力をしてくれたのではないかと思います」と紹介。そして呉監督はコンペティション部門に選ばれたことについては「それはもう、すごく嬉しいです。映画を作るということは、そもそもなかなか誰でもできることではないので、そんな贅沢なことをさせて頂いて、この映画が日本のみならず、まずは上海で、世界に発信できるということ、さらに、それがメイン・コンペティションに選ばれたことがすごく嬉しい。しかも今年の審査員長がトラン・アン・ユン監督というのは、もうちょっと震え上がってしまって、もう嬉しすぎて大興奮で来ました。そしてただただここで上映して頂く、こうやって、たくさんの方に観て頂いて、また感想などを聞くことができるっていうことで私は満足です」と感激の面持ちで会見は締めくくられました。現地記者が日本語で「すばらしい」と感想を伝える姿もあり、大変熱のこもった質問の数々に呉監督、吉沢亮ともに言葉を尽くして答える様子が印象的でした。翌22日(土)のクロージングレッドカーペットには、吉沢亮、忍足亜希子、呉美保監督、山国秀幸がプロデューサーが参加。吉沢亮は黒のタキシード、忍足亜希子は青のドレス姿で、吉沢が母・明子役の忍足をエスコートしながら登場!多くの報道陣に晴れやかな笑顔で応えました。(C)五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年06月23日吉沢亮主演、呉美保監督9年ぶりの長編映画となる『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月、公開決定。併せて新キャストとともにティザーポスタービジュアル、WEB限定超特報が解禁された。本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子どもという意味)という生い立ちを踏まえ、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイスト、五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を基に映画化。原作本「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)吉沢さん演じる五十嵐大のろう者の両親役として、母・明子役に忍足(おしだり)亜希子、父・陽介役に今井彰人が決定。ろう者俳優として活躍する2人が溢れんばかりの息子への思いを表現する。忍足さんは「私は五十嵐大さんの家庭とは逆の境遇で、私は生まれつき きこえない子供で、きこえる親から生まれ、きこえる世界で育ちました。自分は何者なのか孤独感や苦悩と葛藤しながらも、きこえる世界ときこえない世界を行き来するという、同じ立場だからこそ、とても共感しました」とコメント、「コーダの世界をひとりでも多く知ってもらえる良い機会になれば見方も変わると思います」と明かす。さらに、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固める。併せて解禁となったティザーポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大(吉沢さん)が故郷である宮城県から東京に向かう電車の中のひと幕を切り取ったもの。車窓をまっすぐに見つめる瞳には故郷への思い、そして未来への期待が込められている。この撮影をしたのは写真家・文筆家の齋藤陽道。五十嵐さんの原作の表紙も撮影しており、本作のポスター写真撮影も担当することとなった。さらに本作のWEB限定の超特報では、橋梁を走る列車の車窓、駅のプラットフォームには、故郷・宮城から上京するための列車を待つ五十嵐大(吉沢さん)が。きこえる世界の彼が見つめているのは、きこえない世界の母の後ろ姿。そして大を乗せた列車が新緑のトンネルをぬけ、これから経験していくであろう“ふたつの世界”をつなぐかのように進んでいく映像となっている。バリアフリー字幕版原作者・五十嵐さんは、「ふたつの世界に挟まれ、まるで揺蕩(たゆた)うように生きるコーダについて説明するのは、いつだって難しい。だからこそ、理解してもらうことを諦めていた時期もありました。でも、社会は少しずつ前進していて、ようやく、コーダが抱える葛藤にも目が向けられるようになりました」と胸の内を明かす。「子どもの頃の自分がいまの状況を目にしたら、『世の中は捨てたもんじゃないな』と思うかもしれません。完成した映画は、想像を遥かに超えるものでした。コーダの苦しみが描かれつつも、そこにあるのは普遍的な親子の愛情です。きこえない母ときこえる息子がどんな愛情を紡いでいくのか、ひとりでも多くの方に観ていただけることを願っています」と作品について語っている。なお、原作本は「ぼくが生きてる、ふたつの世界」に改題され、幻冬舎文庫より近日発売予定。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月、全国にて公開予定©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年04月23日講演・研修事業を行うペップハウスにしやん(所在地:千葉県白井市、代表:西山崇子)は、今までなかった新しい子育て&人財育成論の集大成『川上美保×西山崇子【これに気づいたとき子育ては変わる!!子育ては究極の人財育成】講座』を2024年3月9日にオンラインで行います。イベント詳細: 【これに気づいたとき子育ては変わる!!子育ては究極の人財育成】講座 チラシ1■開催概要イベント名: 川上美保×西山崇子【これに気づいたとき子育ては変わる!!子育ては究極の人財育成】講座開催日時 : 2024年3月9日(土)20:30~22:30会場 : オンライン参加費 : 一般2,000円(税込)アーカイブなし参加条件 : Zoomが使用可能な方定員 : 300名主催 : ペップハウスにしやん申込方法 : チケット販売サイトより販売サイト: ■講師プロフィール・川上美保有限会社オフィスフォーハウト 代表取締役。一般社団法人マザーニア創立者、凡努塾塾長、SBT認定一級メンタルコーチ、日本メンタルヘルス協会基礎カウンセラー、一般社団法人日本プロセラピスト協会エグゼクティブプロデューサー。子育てと仕事をどうすればできるかを追求し「働きながら子育て出来る社会創りを目指す」ために、2010年一般社団法人マザーニアを立ち上げ、子育て中のママでもプロ意識で社会と関わることが未来の子どもの成長が日本を担うと確信する。専門分野は人財マネジメントコンサル、コミュニケーション講座、プライバシーマーク取得コンサルなど多岐にわたり、各地で講師としても活躍。・西山崇子感謝・感動・感激パワフル NO.1 ペップトーカー。一般財団法人日本ペップトーク普及協会認定講師、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団健康運動実践指導者、加圧トレーナー、プロフェッショナル子育てマイスター、予祝講師、自分の花を咲かせる会 講師、大人の部活キラキラ女子部主宰、全国マネージャー応援部責任者、日本朝礼協会朝礼インストラクター。持ち前の元気と明るい指導に定評があったが、ペップトークに出会い、やる気を引き出す言葉がけで月間100セッションを超す超人気トレーナーに。現在はメンタルトレーナーとして、小中高校、大学生の部活サポート、ジュニアアスリートの保護者サポートも行う。■会社概要商号 : ペップハウスにしやん代表者 : 西山崇子所在地 : 〒270-1412 千葉県白井市桜台3-23-17設立 : 2021年3月事業内容: スポーツトレーニング・講演・セミナー事業URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】ペップハウスにしやんTEL : 080-1078-5257お問い合せフォーム: hrtachan819@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月20日呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人:松浦 修司)カフェダイニング「イルマーレ」では、呉の特産品「ひじき」を使用した、オリジナルカレー「呉ブラック」の販売を開始しました。ひじき本来の旨みや、とろけるようにほぐれる食感が特徴の呉特産ひじきを使用することで、かすかに磯の香りが楽しめるブラックカレーが完成しました。呉阪急ホテルでは地元呉の特産品を使用した商品づくりに力を入れ、食を通じた地域の活性化に努めています。昨年夏には、広島県内でもトップクラスの生産量を誇る呉産レモンを使用した「呉レモンカレー」の販売を開始し、お客様から大変好評をいただいています。呉の特産品を使用した、ブラックとレモン2種類のカレーを食べ比べていただき、呉の魅力を存分にご堪能ください。<概要>・名称 (1)「呉ブラック」(2)「呉レモンカレー」・販売店舗 1階 カフェダイニング「イルマーレ」・営業時間 11:30~21:00(L.O.20:00)・料金 各1,500円(消費税込み)・お問い合わせ TEL:0823-20-1116(直通)・詳細 ・特徴(1)濃い飴色になるまで炒めた玉葱にペースト状にした呉産ひじき、ニンニク、海苔の佃煮を加え、アクセントに黒胡椒を。コク深い味わいに仕上げたビーフカレー。(2)レモンの果汁と、ホテルオリジナルブイヨンスープで爽やかに仕上げました。フワッと香るレモンの香りと酸味に、生クリームのコクを加えたチキンカレー。※画像は全てイメージです。呉阪急ホテル リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月31日チケット一般発売は12月16日(土)より広島ホームテレビ(所在地:広島県広島市)は、主催で2024年4月13日(土)「ザ・ニュースペーパー全国公演2024」を呉信用金庫ホールで開催します。国内外の政治、経済、事件、芸能・・・世間を騒がせるリアルタイムな話題を笑いに換え、観客を爆笑の渦に誘い込む社会風刺コント集団。ニュースの裏側に潜むコメディの可能性を追求したユーモアに富んだコントは、彼らの笑いによって優しく包み込まれ、知識と笑いの両方を同時に味わえるステージをお楽しみください。公演URL: ザ・ニュースペーパー(THE NEWSPAPER)時事ネタを得意とする日本のコント集団で、株式会社TNPカンパニー所属。「社会風刺コント集団」として舞台を中心に活動しており、現在は9人のメンバーで構成され、フルメンバーのほか少人数でも活動を行っている。公演概要公演名:社会風刺コント集団 ザ・ニュースペーパー全国公演2024日時:2024年4月13日(土) 14:30開演会場:呉信用金庫ホール料金:前売 5,800円(全席指定・税込)※当日料金は+500円※未就学児の方の入場はお断させていただきます。主催:広島ホームテレビプレイガイド一般発売:12月16日(土)【呉市内】■呉信用金庫ホール ■新日本造機ホール■イオン広店【その他】■エディオン広島本店(東館9F)■ローソンチケット【Lコード:62331】 ■チケットぴあ【Pコード:523-401】 ■イープラス 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月13日映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が2024年9月20日(金)に公開される。監督は呉美保、主演は吉沢亮。耳のきこえない母ときこえる息子の物語原作は、実録ノンフィクション『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』。きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども「コーダ」という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をしている作家・エッセイスト五十嵐大による自伝的エッセイだ。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』では、耳のきこえない両親と、そのもとで愛情をたくさん受けて育った耳のきこえる息子の心の軌跡を描く。幼い頃から両親に負い目を感じていた主人公・大は、変化していく出会いや環境の中で、“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおしていく。監督は『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保メガホンを取るのは、佐藤泰志による小説を綾野剛主演で映画化した『そこのみにて光輝く』や、中脇初枝の短編小説集を映画化した『きみはいい子』などで国内外にて高く評価される呉美保。9年ぶりとなる長編映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で、誰もが共感する母と息子の物語を紡ぎ出す。なお、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』はロンドン映画祭 コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭 パノラマ部門へ正式出品される。主演・吉沢亮が難役に挑む主演は、『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズといった話題作から、作家性の強い監督作まで幅広い作品に出演している吉沢亮。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』では、耳のきこえない両親の元で育った息子という難役に挑む。また、主人公の両親役には、ともにろう者俳優として活躍する忍足亜希子、今井彰人がキャスティングされている。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』登場人物紹介主人公・五十嵐大…吉沢亮宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に生まれる。耳のきこえない両親から、沢山の愛を受けて育つ。幼いころには両親のことを友達にからかわれたり、思春期には苛立ちのまま家族に怒りをぶつけたりしてしまうことも。五十嵐明子…忍足亜希子大の母。ろう者。五十嵐陽介…今井彰人大の父。ろう者。河合幸彦…ユースケ・サンタマリア編集プロダクション社長。鈴木広子…烏丸せつこ大の祖母。鈴木康雄…でんでん大の祖父。脚本は『正欲』 『アナログ』の港岳彦脚本は、『正欲』 『アナログ』の脚本も手掛けた港岳彦が担当。才能あふれるスタッフ・キャストによって紡がれる母と息子の物語を、ぜひ劇場でチェックしてみていほしい。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』あらすじ宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが……。【作品詳細】映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開時期:2024年9月20日(金)監督:呉美保出演:吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん脚本:港岳彦原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)企画・プロデュース:山国秀幸手話監修協力:全日本ろうあ連盟配給:ギャガ©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2023年12月12日呉美保監督9年ぶりの最新作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が2024年に公開されることが決定した。本作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の実録ノンフィクション『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎刊)を原作に、呉監督が吉沢亮を主演に迎え、『正欲』『アナログ』(2023) の脚本を手掛けた港岳彦による脚本で作り上げた作品。『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』書影今年の9月に公開された『私たちの声』(2023) の一編、杏を主演にシングルマザーの日常を描いた短編映画『私の一週間』で8年ぶりに監督作を発表した呉監督。今回、『きみはいい子』(2015) から9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのはコーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)。耳のきこえない母ときこえる息子の物語を点描のように繊細に紡いでいく。主演を務めるのは『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズなど、今年6本の出演作品が公開された吉沢亮。本作では難役に挑戦し、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。■呉美保監督 コメント原作を読み、きこえない両親に育てられた五十嵐大さんの人生に触れ、コーダならではの情緒と葛藤に、まだまだ知らない世界はあるのだなと無知を学びました。と同時に、親と子の極めて普遍的な感情にも触れ、自分自身の家族へのいつかの懺悔が一気に蘇り、これはマイノリティには留まらない、大いなるアイデンティティの物語だと、強く思いました。久しく映画作りからは遠ざかっていましたが、いつか復帰できるなら絶対にこの方と、と勝手に心に決めていたのは吉沢亮さんです。彼の、繊細かつ制御された芝居の奥底にある魂の叫びを覗き見たくて、さらにはまだ見ぬ新しい吉沢亮に出会いたくて、9年ぶりの長編映画に臨むに至りました。■吉沢亮 コメント感情の内側までも表現してくれる手話は口以上に多くを語り、言葉とはただ吐き出すものではなく、伝えるものであると言う、当たり前であるはずのことを改めて教えてくれました。コーダとして生まれた葛藤を抱えながらも、両親から沢山の愛を受けて育った五十嵐大さんの人生を、昔からご一緒したいと夢見ていた呉美保監督と共に丁寧に生きさせてもらいました。お楽しみに。<作品情報>『ぼくが生きてる、ふたつの世界』2024年 公開公式HP:五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2023年12月09日吉沢亮が、『私たちの声』『そこのみにて光輝く』の呉美保監督のもと、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の実録ノンフィクションを原作にした映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に主演する。宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に、男の子が生まれた。両親、祖父母は“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、父・陽介と母・明子の耳がきこえないこと。幼い大にとって、ときには母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし成長とともに、周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、苛立ち、母の明るさすら疎ましく思いはじめて、冷たい態度をとることが増えていく。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大。そして数年後。“きこえない世界”と“きこえる世界”のふたつの世界を行き来するなかで、帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出し…。五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)第38回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞、キネマ旬報ベスト・テン1位に輝いた『そこのみにて光輝く』(14)、『きみはいい子』(15)の呉美保監督にとって9年ぶりの長編作品で、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡いでいく。今年9月に公開された『私たちの声』(23)の一編で、杏を主演にシングルマザーの日常を描いた短編映画『私の一週間』で8年ぶりに監督作を発表した呉監督。そして今回、『きみはいい子』以来の長編作品の テーマに選んだのは、コーダ(CODA:Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども)という生い立ちを踏まえて社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐さんによる実録ノンフィクション「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)。脚本は、『正欲』 『アナログ』(23)、『とんび』(22)などを手掛ける港岳彦が担当した。そして、主演を務めるのは『キングダム』シリーズや『東京リベンジャーズ』シリーズなどの話題作から、『かぞく』など作家性の強い監督作など、幅広い作品に出演し、今年は6本の出演作品が公開する(配信含む)など俳優としてチャレンジを続ける吉沢亮。本作でも、耳のきこえない両親の元で育ったコーダ・五十嵐大の心の軌跡を体現することに挑む。吉沢亮×呉美保監督よりコメント到着【呉美保監督】「復帰できるなら絶対にこの方と、と心に決めていたのは吉沢亮」原作を読み、きこえない両親に育てられた五十嵐大さんの人生に触れ、コーダならではの情緒と葛藤に、まだまだ知らない世界はあるのだなと無知を学びました。と同時に、親と子の極めて普遍的な感情にも触れ、自分自身の家族へのいつかの懺悔が一気に蘇り、これはマイノリティには留まらない、大いなるアイデンティティの物語だと、強く思いました。久しく映画作りからは遠ざかっていましたが、いつか復帰できるなら絶対にこの方と、と勝手に心に決めていたのは吉沢亮さんです。彼の、繊細かつ制御された芝居の奥底にある魂の叫びを覗き見たくて、さらにはまだ見ぬ新しい吉沢亮に出会いたくて、9年ぶりの長編映画に臨むに至りました。【吉沢亮】「手話は多くを語る。言葉とはただ吐き出すものではなく、伝えるもの」感情の内側までも表現してくれる手話は口以上に多くを語り、言葉とはただ吐き出すものではなく、伝えるものであると言う、当たり前であるはずのことを改めて教えてくれました。コーダとして生まれた葛藤を抱えながらも、両親から沢山の愛を受けて育った五十嵐大さんの人生を、昔からご一緒したいと夢見ていた呉美保監督と共に丁寧に生きさせてもらいました。お楽しみに。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月09日映画『沈黙の艦隊』(29日公開)のトークイベントが広島・呉の海上自衛隊呉資料館「てつのくじら館」で行われ、大沢たかお、玉木宏が登場した。同作はかわぐちかいじ氏による同名コミックの実写化作。日本初の原子力潜水艦が日米共同で極秘裏に建造されたが、艦長・海江田四郎(大沢)は原潜と乗員76人を伴い航海中に逃亡。理想とする世界の実現に向けて海江田が描いた大胆不敵なシナリオと、海中での天才的な戦闘術に日米は翻弄され、重大な決断と選択を迫られる。○映画『沈黙の艦隊』完成の報告と感謝を伝えトーク広島・呉にある「てつのくじら館」に展示されている潜水艦・あきしおの非公開エリアで撮影が行われた同作。大沢は撮影前に広島・江田島にある幹部候補生学校を訪れ、候補生との交流や所作指導を受けて役作りを行なったそうで、今回のイベントでは協力してくれた海上自衛隊員に向け、大沢と玉木が完成の報告と感謝を伝えるべく呉を訪問。自衛官50人を前にトークイベントを実施した。自衛官を前にした大沢は、「本日ようやく直接ご挨拶に伺えて嬉しく思いますし、楽しみにしておりました。このような場では黄色い声援を頂くことが多いのですが、今日はそれが全くなく、『来る場所を間違えてしまったのかなぁ……』と思いましたが(笑)、皆さんの凛々しい姿を見て納得しました」と挨拶。玉木も「本日お越し頂いた皆さんの中には原作を読んでいない方はいらっしゃらないですよね(笑)」と問いかけるなど、和やかな雰囲気でスタートした。所作指導や撮影協力時のエピソードについて、「江田島の幹部候補生学校で、みなさんの起床時刻の6時から生活の様子を見学させて頂きました」と話した大沢。「何故か途中から僕の制服があって、訓練に参加することになって(笑)。あの場で制服を着てみなさんと敬礼をしたり、時間を共にしたことで、海江田の役作りの核を掴めたのでとても感謝しています」と振り返った。また、撮影現場では自衛隊の習慣にならい、毎週金曜日にカレーを食べていたそうで、玉木は「皆さんと同じように自分たちも毎週金曜日にカレーを食べることで気分を味わいながら、役に没頭できることができました」と本作ならではのエピソードを披露した。自衛官からの質問に答えるコーナーでは、「役作りへの向き合い方やモットーを教えて頂きたい」という質問が。玉木は「お客様の前に立つ時は日常を感じさせてないほうが良い存在だと思っているので、その部分は気を付けていますし、どんな役でもこなせるように普段からフラットな状態を保てるように意識しています」と回答。大沢も「今回はメリハリが必要だと思っていたので、みんなに前では冷静にあって、控室に戻ったら素に戻るということはやっていました」と語り、「潜水艦を見学させて頂いた時に艦内がとてもキレイなことに驚いてお話を伺ったら『水の一滴が事故の一滴であり、起こりうることではあるから完璧にしている』とおっしゃっていて。これは自分の生活から変えないと演じることは難しいかなと思い、皆さんが日常的にやっていることを最低限ではありますが撮影の前後は自分も持ち込んで行っていました」と今作の役作りについて明かしていた。最後に、大沢から「映画は様々な手法で撮影がされていますが、実際に潜水艦にカメラをつけて撮影するなど世界に先駆けて行えたことは本当に感謝しております。この作品は僕らの映画というよりも皆さんと一緒に作った作品だと思っております。是非皆さんも制作者のひとりと思って観て頂けるとより楽しんで頂けると思います。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝え、イベントを締めくくった。(C)かわぐちかいじ/講談社(C)2023 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.
2023年09月22日「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンに掲げる非営利映画製作会社「We Do It Together(WDIT)」が企画制作したアンソロジー映画『私たちの声』。多様化が叫ばれながらも、今もジェンダーギャップに苦しみ、社会の中で孤立してしまいがちな女性たちを支え、応援するストーリーが、世界各国の女性監督、女性俳優たちによって7つの短編映画として集結した。日本からは「国際映画祭で評価されている女性監督」「主演は日本で5本の指に入る女優」として、呉美保監督と杏の二人に白羽の矢が。日本版ストーリー『私の一週間』では、2人の子供を抱え、育児に家事に、お弁当屋の経営にと超多忙なシングルマザーの一週間が淡々と描かれている。そこにこそ、日本の女性たちが抱える大きな問題があり、なかなか社会に届かない「声」があると考え、リアリティ溢れるごく普通の日常を通して丁寧に現代をあぶり出した呉監督と主演の杏さん。日本代表として本作を世界に届けた二人に、本作の魅力について聞いた。淡々と描かれているからこそドラマチック――監督、今回「私たちの声」に参加されようと思った理由を教えてください。呉監督:最初にお話をいただいた当時、下の子が0歳だったんです。そんなときに映画なんて作れるのかなと思いました。でも、ジェンダーギャップというテーマを聞いた時に、「今、映画なんて撮れるのか」と思っていること自体が、まさにジェンダーギャップなんだと気づいて。上の子は5歳(現在8歳)で、つまり5年間も長編映画を撮っていなかったんです。今頑張って作らなくて、私はいつ頑張るんだと思いましたね。――杏さんへ。一週間の日々が繰り返される中で、頑張りつつも、日を追うごとに徐々に疲弊して行く母親の様子が、強く心に訴えてきました。杏:あれは、子を育てる者が毎日行っている作業であり、どれだけ疲れていてもどれだけ調子が悪くても、仕事が忙しくても必ずやらなければいけない最低限の行為。もっと手厚くやっている方もいっぱいいると思います。そんな様子を淡々と作業として映像で積み上げていくと、現実を描けるのかなと思いました。――確かに力強いリアリティがありました。杏さん演じるシングルマザーと子供たちの日々が積み上げられていくなかで、助けがない親たちが直面している苦労、言葉にならない戦いのようなものが凄く感じられました。杏:今回、問題提起とか、「大変なんだよね」「どうにかしてよ」とか、そういうことは強調しないようにしようと、最初に監督と話をしました。それを言ってもねっていうところもあるし、淡々と描かれているからこそ私はこの作品をドラマチックに感じました。ですから、この物語の受け取り方はきっと見た人それぞれ、引っ掛かるところが違うのではないかとも思います。そういう余白がある作品。短編の中で1週間を描ききったということも本当に素晴らしいと感じます。――監督も、杏さんも、母親ですが、主人公にはどんな言葉をかけてあげたいですか。杏:お疲れ、ですね。頑張れは言えないですし、休んでと言ってもしょうがない。休むのも難しいですしね。呉監督:本当にそう、お疲れ、ですね。ほんのささやかな言葉をもらうだけでいい。子供に「ママいつもありがとうね」とたまに言われるんです。別にそんなに深く考えて言っていないと思いますが、それだけでも報われる感じありますね」コロナ禍を経て再び他者を認め合う時代へ――このアンソロジー映画では、ジェンダーギャップをテーマにしていますが、全7作品とも共通して、理解者とか手を差し伸べる存在の重要性も描いていますね。呉監督:いろいろな国で、女性たちが今置かれている状況、抱えている問題を知ることができるので、すごく大事な、そして必要な映画だと感じました。それこそジェンダー問題だけじゃない。多様性という意味で、もっともっと世の中が開けていくといいなと思っています。新型コロナウィルスの蔓延をテーマにした作品もありましたが、世界各国がコロナで閉鎖的になったこともありました。そこでもう一度、自分を見つめ直せたからこそ、みんなが再び他者を認め合おうとしている。この映画からはそれを強く感じました。杏:各作品それぞれ、女性キャラクターをはじめ、登場人物の多くがどこかしら閉塞感を抱えています。そこに風穴が開いて、差し込んできた光が心地いいなとか、ちょっと救われるという展開が、どの国の作品にも含まれていますよね。それぞれの国には、異なる事情や違った背景があるとは思う。それでも、同じ光のようなものを感じられた気がしました。――「WDIT」の主旨についてはどう思われますか?杏:寄り添うことの大切さや難しさが、今、注目されていますよね。 核家族化していたり、ネットワークの発達によりコミュニケーションの形が変わってきたり。SNSのように以前は無かったツールが生まれて、これまでとは違ったコミュニケーションの感覚も生まれている。そんな時代だからこそできることはあると思います。「We Do It Together」のように。変わるチャンス、変えられるチャンスがやってきていると感じます。こういった意義のあるメッセージ性を持つ作品に参加できたのはとても嬉しいです。呉監督:少し前に、#MeToo運動がありましたよね。声を上げる、共鳴することのひとつの代名詞になっています。「WDIT」も、一緒に頑張ろうというひとつの大きな共通認識。声を上げるのはとても勇気がいることで、特に日本人、ましてや著名人が「私もです」と言うのは難しい。周囲に忖度してしまう瞬間もあると思うんです。でも、個人の権利や、日本を始め世界に対してどういう社会になって欲しいかという希望、どういう人が増えてほしいかという未来を考えて、ちゃんと声を上げるのはすごく大事。そこを素直に言える社会にどんどんなって欲しい。本作もそのきっかけになると嬉しいですね。――#MeToo運動は、告発や告白を主としたものでしたが、WDITはここから一緒に新たな世界を創り出そう、前に進んでいこうという次の段階。前向きなムーブメントですね。杏:最近、母親としてインタビューを受けることもあるのですが、そういう立場で話をするときには、「がんばらない」とは声高に言いますね。それこそ家事と育児と仕事なんて、WDIT。つまり、もう皆でやっていかなくては本来成り立たないものだったのだと思います。今は何とかやっていても、それが本来のあるべき姿や自然なことではないかもしれない。もちろん、いろいろな形があるし、人によって理想も価値観も違いますが。だからこそ、「私、大変なの」と言う人に、「もっと大変な人もいるよ」と言うのではなく、その声をちゃんと受け止めることも大切だと思うんです。私は、取材だとつい取り繕う部分もある。でも、家庭について語るときは、肩肘を張りすぎず、「実は…」というところは積極的に、素直に出していきたい。それも、WDITに繋がるのではないかと思っています。――最後にお2人が目指したい共生社会、それを目指すにあたりどうあったらいいなという希望はありますか?呉監督:私は子供を産まなければ気づかなかったことが多く、この映画にもそういったことをいっぱい描きました。子育てについて言えば、保育士さんや学校の先生たちにすごく助けられて来ましたが、同時に、日本の子供教育に関わる人に対する待遇や評価の低さを強く感じています。良い先生なのに辞めていく人も多いんです。もっと高待遇だったら、続けてくれていたかもしれないのに。今、気になることと言えば、そういった社会の未来に大きく関わる教育問題ですね。杏:日本では、他者の介在がとても難しい気がしています。困っている人に他人が手を差し伸べにくいというか。二つの国で暮らしをしていると、違う国の違うやり方を知ることができます。ならば、二つのいいとこ取りをしていきたいと思っています。情報が発達したこの世界では、同じ事柄に対して極論も見えやすくなるし、良いアイディアもあまり良くない考えも見えてきたりする。だからこそ、古今東西の違う文化や昔のいいところ、これから起こる未来のいいところを選べる状況にもなってきている。それなら、いろいろな国の良い部分を取って行くという考えもありだと思うんです。習慣や文化にとらわれすぎず、少しでもみんなが意識して自分の手で自分のやり方を選びやすい社会になったらいいと思います。(text:June Makiguchi/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:私たちの声 2023年秋、新宿ピカデリーほか 全国ロードショー©2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.
2023年09月01日世界を代表する女性監督と実力派女優による7つのショートストーリーを集めたオムニバス映画『私たちの声』で、呉美保が監督と脚本を務め、杏が主演する日本版エピソード『私の一週間』より本編映像が解禁された。シングルマザーのユキと、2人の子どもたちアヤとトワの一家の日常を描いたストーリー『私の一週間』。この度解禁された本編映像では、育児と同時進行で家事をし、仕事に励むユキの忙しい朝が切り取られている。『私たちの声』©WOWOWカーテンを開け子どもたちを起こしたら、洗濯機を回し、朝食を作る。子どもたちの喧嘩をとめようとしたらコーヒーをこぼしてしまう。タイミング悪くティッシュは空、新しい箱に手を伸ばしたら子どもたちが次から次へと新品を開けていてイライラ。夕飯用の米を研ぎ炊飯器をセット、ごみを捨て、長男を自転車の後ろに乗せ保育園まで送り、その後職場のお弁当屋へ出勤する…。何気ない家族の風景を切り取っているが、そこにはしっかりと母の苦労があることが分かるシーンとなっている。本作で8年ぶりにメガホンをとった呉監督が、本作で描きたかったことは“名もなき家事”の数々。「ジェンダーギャップがテーマであること、女性が主人公であることという企画の趣旨を聞いて、現在の自分が日常的にやっていることを描こうと思いました」と物語のアイディアについて明かす。そして、「さらに主人公をシングルマザーに設定することで、子供を育てながら働くということがどれぐらいの作業量になるかを、シンプルに描けると思い付きました」とキャラクター設定の意図を語る。映画のユニークな点は、ユキが毎日行う家事を丁寧に描いているところだ。呉監督は「普通の映画だとどうしても省かれてしまう、“名もなき家事”を多く描くようにしました」とコメント。「例えば、朝起きて食事をして子どもを保育園に送り届けるところまでを表現するとしたら、朝食を作るために冷蔵庫から食材を出して、子どもが起きたときに洋服を着替えさせて、髪の毛を結んで…など、家事をしながら子どもの世話をして、さらには自分の化粧までするというこの一連の流れを細かく描いている映画はあまりないと思います。だけど今回はそんな日常の積み重ねの大変さと、それに向き合うパワフルさを描きたかったのです」と作品に込めた想いを語っている。『私たちの声』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:私たちの声 2023年秋、新宿ピカデリーほか 全国ロードショー©2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.
2023年08月31日女性の活躍や権利のために、世界中で巻き起こっているさまざまなムーブメント。そんな動きが盛んななかで誕生したのは、各国の女性を主人公にした7つのショートストーリーで構成された映画『私たちの声』です。そこで、ジェニファー・ハドソンやカーラ・デルヴィーニュといった豪華なキャスト陣が揃う本プロジェクトで、日本代表を務めたこちらの方々にお話をうかがってきました。呉美保監督 & 杏さん【映画、ときどき私】 vol. 597アメリカ、イタリア、インドなどさまざまな国を舞台に描いた作品が並ぶなか、日本のパートを託されたのは国内外で評価の高い呉監督。そして、2人の子どもを育てながら働くシングルマザーを描いた短編『私の一週間』で主演に指名されたのは、本作で世界デビューを果たした杏さんです。今回は、仕事と育児の両立で意識していることやジェンダーギャップを改善する難しさなどについて語っていただきました。―まずは、本作の主人公に杏さんを起用された理由から教えてください。監督子を持つ母親を描くにあたって、杏さんは実際に3人のお子さんがいらっしゃいますし、大変な育児をしながら仕事をされている姿を見て、「どうやって両立しているんだろう?」と以前から気になっていたんです。しかも、テレビ番組などで「完璧にはできていません」みたいな等身大の発言もされていたので、面識がない頃からいつかお話を聞いてみたいなと。そんなふうに考えていたときに、今回のテーマとちょうど一致したので、「いまだ!」と思ってオファーさせていただきました。育児ではあらゆる可能性を想定している―杏さんは、監督に対してどういった印象をお持ちでしたか?杏さんすごくパワフルで、描きたいことに対する情熱がすごくある方だと思いました。淡々とした口調ではありますが、そのなかにしっかりとした意志があるので、熱く語り合うことができる方です。いまでは、ママ友としての交流もあるので、とてもいい出会いになりました。―本作で一緒にお仕事をされるなかで、監督が抱いていた育児と仕事の両立に関する悩みは解消される部分もあったのでしょうか。監督子育ても仕事も段取りが大切だと思いますが、杏さんはそれを淡々と効率よくこなしている方だと感じました。そして、子どもとの時間や仕事だけでなく、自分の趣味など、さまざまなことに取り組むタフさも持っている。といっても、おそらくそれは本人がしたいからそうしているだけで、ものすごくがんばっているわけでもない。そういうところに憧れますし、私も同じようにいろんなことにチャレンジしたいなと思っています。―実際、杏さんは両立をするうえで意識されていることはありますか?杏さん考えすぎてガチガチになってしまうのはよくないですが、あらゆる可能性を想定しておくようにしています。つねにプランBやプランCを持つようにしたり、突然なくなることもあるからイベントごとを楽しみにし過ぎないようにしたり、といった感じです。自分の気持ちこそが、日本におけるジェンダーギャップ―なるほど。とはいえ、育児では予想を超えたことが起きることもあると思いますが、劇中で“あるサプライズ”をしてくれる子どもたちのようにご自身のお子さんたちに驚かされることもあるのでは?杏さんたまに手紙を急にくれたり、笑顔の絵を描いてくれたりすることはあります。しかも、そのなかに「大好き」と書いてあったりするので、そういうのはやっぱりうれしいですね。―監督にとっては8年ぶりの新作となりますが、出産を経験したあとにこの企画で復帰を決めた理由についてお聞かせください。監督2021年の3月頃に、プロデューサーから「ジェンダーギャップをテーマに短編映画を作ってみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけでした。ただ、そのときは上の子が5歳で下の子が0歳という時期だったので、最初は時間も体力も余裕がないなと。でも、「自分はもう一生映画は撮れないのではないか…」と毎日モヤモヤした思いを抱えて過ごしていたときでもあったので、話を聞いて私のこの気持ちこそがまさに日本におけるジェンダーギャップのひとつだと気がついたんです。そこで、「いまここで動かなければ、私は二度と映画は撮れない」と自分に言い聞かせて、お受けすることにしました。いまの夢は現場にいいサイクルを確立すること―現在、日本の映画界では出産をした女性の離職率が高いことが問題視されていて、監督と同じような思いを抱えている女性は多いと思います。監督そうですね。実際、私も本当の意味で復帰できたとは思っていません。今回は短編だからできましたが、もし私が出産前と同じサイクルに戻して長編を作ろうとしたら、育児をしながらでは不可能。ほかにも映画業界で働く仲間たちに話を聞くと、子どもを産んだあとに現役でバリバリ働けている人はほとんどいません。―映画業界は代表的な例ですが、ほかの業界でもまだまだ働く女性の置かれている立場は厳しい状態と言わざるを得ないかもしれません。監督もちろん、ベビーシッターさんに預けたりすればできるとは思います。でも、そういうことではなく、ちゃんと子どもとの時間を持ちながら仕事ができてはじめて、自分の場合は復帰できたと言えるのかなと考えています。そのためには、予算のことなど課題はたくさんありますが、次に新作を撮るときにはいいサイクルを確立するのが夢です。それが実現すれば、子どもを持つ人だけでなく、現場にいるみんなが自分の時間を持てるようになるので、そういう環境を作りたいと思っています。母親の焦燥感や孤独を客観的に見つめることは大事―ただ、2023年のジェンダーギャップ指数で、日本は146か国中125位という過去最低の結果で、先進国のなかでも最下位という厳しい状況です。おふたりも、改善したほうがいいと感じることはありますか?杏さん育児に関して言うと、ここまで見過ごされてしまう理由のひとつは、ときが経つとみんな育児から卒業してしまうので、当事者が声を上げ続ける難しさがあると感じています。大変な時期を過ぎると、「もう楽になったから…」となりますよね。監督しかも、思い出って美化されますから(笑)。杏さんそうなんですよ。「私はできてたよ!」みたいになることもあるくらいですからね。でも、本当につらい人は声を上げる時間も余裕もなく、負のスパイラルに陥っているのが現実だと思います。―まさに、劇中で描かれている母親の姿と重なりますね。杏さん本作では育児をしている人の焦燥感や孤独みたいなものを淡々と描いていますが、そういう姿を客観的に見つめることは大切だと感じました。かといって、この作品では育児に関する問題提起をしたり、大変さを声高に訴えたりすることはありません。逆に、そういうメッセージは入れ込まないようにしようと監督と話していたくらいでした。そういった部分も、これまであまり受けてこなかった直球の母親役を今回は演じたいと思った理由かなと。そこから何を受け取るかは、観る方に選択の余地があるようになっているので、男女問わずいろんな世代の人に観ていただきたいです。もっと作品や中身を見てもらえる映画制作者になりたい―そのあたりは興味深いところですね。ちなみに、杏さんは現在フランスで育児をされていますが、日本とはどんな違いを感じていますか?杏さん社会全体が子どもに合わせることに対して、疑問に思っていない国だなと思います。日本だと、子どもがいることで謝らなければいけない状況が多いですからね…。そういう価値観の違いを感じているところです。―育児以外にも、ジェンダーギャップや女性ならではの苦労をした経験があれば教えてください。監督「女性監督として大変だったことはありますか?」とよく聞かれるんですが、私の場合はあまりそれが思い浮かばないんですよね。といっても、私は女性であることに加えて在日韓国籍でもあるので、いろんな偏見の対象とされることが多いですが、監督になってからの15年間ですごく大変だったことは特にありません。むしろ、それが個性となって逆に覚えてもらえたところはあるかなと。ただ、それも裏を返せば「覚えてもらえてラッキー」としている自分がいるので、そういうところを手放さないとこれ以上の成長はできないと考えるようになりました。もっと作品や中身をしっかりと見てもらえるような映画制作者になりたいと思っています。休みも遊びも“必要な仕事”としてとらえていい―それでは最後に、ananweb読者に向けてアドバイスがあればお願いします。杏さん映画はもちろん、小説や漫画でも言えることですが、エンターテインメントを通していろんな人生に触れられると、そこで救いになる何かと出会えることがあります。そういった時間を積み重ねていくことで、新たな気づきや癒しを得られると思うので、行き詰ったときはそんなふうに楽しむようにしてください。私は、休みも遊びも“必要な仕事”としてとらえてもいいと考えているほどです。監督生きているといろんな感情に出くわすと思いますが、それはつまり「生きている証拠」なのかなと。つらいときにはその瞬間だけで考えてしまいがちですが、点でとらえないことも必要です。しんどくなったら、杏さんがおっしゃっているように休むのも大事ですし、何かを手放してみたり、点で考えずに「生きているんだな」と感じていけたらいいですね。インタビューを終えてみて…。ご自身の経験に基づいていることもあり、言葉に力強さと説得力のある呉監督と杏さん。そんなふうに共鳴し合っているおふたりだからこそ、現代を生きる女性たちのリアルに迫る作品を生み出せたのもうなずけます。今後も、おふたりのタッグが見られるのを楽しみにしたいところです。どんな小さな声でも、世界を変える力がある実話からアニメーションまで、さまざまなジャンルで女性たちが抱える葛藤や立ちはだかる困難を描いている本作。どんな局面にも、勇敢に立ち向かおうとする女性たちの姿は、言葉や文化の違いを飛び越えて共感を呼び、観る者の心を大きく揺さぶるはずです。写真・園山友基(呉美保、杏)取材、文・志村昌美杏 ヘアメイク・犬木愛(agee)スタイリスト・杉本学子(WHITNEY)ブラウス¥29,700、パンツ¥24,200(ともにLE PHIL)、ネックレス¥25,300(SASKIA DIEZ)リング¥37,400(GABRIELA ARTIGAS)、ピアス¥12,000(MOUNIR)/すべてLE PHIL NEWoMan 新宿店 TEL:03-6380-1960ストーリー「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社<We Do It Together>協力のもと、世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結して紡ぎ出したのは、女性を主人公にした7つの物語。幼い娘のために重度の薬物中毒を克服しようとリハビリに取り組む女性や、コロナ禍に若い女性のホームレスを救い出そうとする女医、毎日多忙なルーティンをこなしながら2人の子どもを育てているシングルマザーなど。さまざまな状況に置かれた女性たちが、力強く生きて行く様子が描かれている。引き込まれる予告編はこちら!作品情報『私たちの声』9月1日(金)新宿ピカデリーほか 全国ロードショー配給:ショウゲート(C)2022 ILBE SpA. All Rights Reserved.(C)WOWOW写真・園山友基(呉美保、杏)
2023年08月30日女性が主人公の7つのショートストーリーからなる映画『私たちの声』が9月1日(金) に公開される。このたび、『きみはいい子』以来8年ぶりに監督を務めた呉美保のインタビューが到着した。呉がメガホンを取った日本版ストーリー『私の一週間』では、育児・家事・仕事に励み、多忙な毎日を過ごす2児のシングルマザーの日常を描いている。約15分の短編だが、呉監督ならではの繊細な視点からリアルな日本の子育て風景を描き出しており、ラストにはほろりとさせられるドラマとなっている。本作に参加した経緯について、呉監督は「長男を出産してから1本も長編映画を撮っていませんでした。映画の撮影に入ると最低でも1カ月はかかりますし、ずっと地方に行きっぱなしだったりするので、子どもがいる中でそれをする勇気がなかったんです。そんな中で2人目を出産し、『またずっと映画を撮らないのかな』『もう一生撮れないかもしれない』と考えていた時に、 WOWOWの鷲尾プロデューサーから本作のお話をいただきました。短編だったこと、そしてテーマが“ジェンダーギャップ”という今まさに自分が抱える悩みでしたので『私がこれをやらずしてどうする!』と参加を決意しました」と語っている。また、脚本のアイディアは身近な題材からだったそうで、「このお話をいただいてから、撮影までに1カ月ほどしか時間がありませんでした。私には2人の子どもがいて、時間のない中仕事をしています。脚本を書くにあたりパッと思い浮かんだこと、そして今回のテーマで考えついたのは、自分が日常的にやっていることでした。主人公をシングルマザーの設定にして、家事と仕事と育児に全力投球するという女性を描こうと決めました」と等身大の物語を描いたことを明かす。さらに主人公をシングルマザーに設定した理由については「昨今、“ワンオペ”という言葉をよく聞きますが、女性と男性の地位について描こうと考えた時に、夫は仕事でなかなか帰ってこず、妻が仕事をやりながら育児も家事もやっているという表現では暗に男性を責めることになってしまうと考えました。主人公をシングルマザーにすることで、子どもを育てながら働くということがどれぐらいの作業量になるかをシンプルに描けるなと思いつきました。本作を見て、家事育児はつまり沢山の“名もなき家事”と向き合うことなんだということを感じてもらえたらなと」と意図を明かしている。主演を務めたのは、監督と同じく働く母として活躍する杏。彼女との作業について呉監督は「ものすごく楽しかったです!また彼女とご一緒したいですし、この作品においては、彼女なしでは成立しなかったと思っています。本作で彼女と出会えたことは、今後の映画作りにおける大切な財産になるでしょう」と打ち明けている。最後に、呉監督が日常的に感じるジェンダーギャップについて、「不思議なもので映画やドラマで、例えばお父さんが保育園に子どもを送るシーンを見ると、私自身も少し違和感を抱いてしまうんです。こういう違和感をみんながどんどん解放して、これまでの固定観念を捨てていかないと、前に進めないなとは思います。今ある現実として、料理をするのは女性、育児をするのは女性、保育園に送るのは女性みたいなことをあえて映像にして現実を見せることで、逆に違和感を持っていただきたい。いつかこの作品を見て『こんな時代もあったよね』と言われるようになるといいなと思っています」と想いを語っている。<作品情報>映画『私たちの声』9月1日(金) 公開公式サイト: ILBE SpA. All Rights Reserved.
2023年08月23日広島ホームテレビ(所在地:広島県広島市)は、主催で2023年11月3日(金・祝)「桂宮治 全国ツアー 2023 ~Remember Miyaji~」を呉信用金庫ホールで開催いたします。2021年2月、29年ぶりとなる5人抜きで真打に昇進からの“国民的人気番組”の新メンバー就任へと、落語界に旋風を巻き起こす桂宮治。満を持して、2年目の全国ツアー始動です!公演概要公演名:桂宮治 全国ツアー 2023 ~Remember Miyaji~日時:2023年11月3日(金・祝) 開演14:00(開場13:15)会場:呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)料金:一般 3,500円(税込/全席指定)※未就学児のご入場はご遠慮ください。※有料託児サービス有(詳細は会場HPをご覧ください)公演1週間前まで要予約プレイガイド一般発売【7/8(土)10:00~】■エディオン広島本店(東館9F)082-247-5111■ローソンチケット【Lコード:61511】・WEB受付: ■チケットぴあ【Pコード:519-064】・WEB受付: ■イープラス・WEB受付: ※ローソン・セブン-イレブン・ファミリーマートで店頭販売あり主催:広島ホームテレビ共催:(公財)呉市文化振興財団制作:ジェイ・ファースト企画製作:夢空間2023桂宮治(呉) : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年07月06日世界を代表する女性監督と実力派女優が集結し、日本からは杏と呉美保監督が参加した『私たちの声』よりポスターが解禁された。本年度アカデミー賞歌曲賞(主題歌「Applause」)にノミネートされた本作は、各国を代表する実力派女優が出演し、国を超えて紡がれる7つのショートストーリーからなる作品。この度解禁された日本版ポスターでは、世界から集結した主演女優7人が映し出されている。ジェニファー・ハドソンはドラッグ依存と多重人格を克服しようと戦う女性を演じ、マーシャ・ゲイ・ハーデンとカーラ・デルヴィーニュはコロナ禍のロサンゼルスで出会う医師とホームレスの女性に扮し心温まる交流を見せる。エヴァ・ロンゴリア演じるキャリアウーマンは亡き妹の娘との人生を考え、杏は子育てと仕事に翻弄されるシングルマザー役に挑戦し1週間の日常を描く。マルゲリータ・ブイ扮する獣医は、深夜勤務中に訪れた犬の飼い主が家庭内暴力の被害者であることに気づき、彼女を助けようと立ち向かい、ジャクリーン・フェルナンデスが演じる成功した美容外科医はトランスジェンダーの女性と初めて交流したことから新しい世界に触れる。最後の1篇は多様性をテーマに描かれたアニメーションで、ポスターにも切手とスタンプの形でキャラクターのシルエットが添えられている。『私たちの声』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年06月22日ジェニファー・ハドソンや、カーラ・デルヴィーニュ、エヴァ・ロンゴリアら、世界を代表する実力派女優と女性監督が集結し、日本からは杏と呉美保監督が参加した7つのショートストーリーからなる映画『私たちの声』の公開日が9月1日(金)に決定。杏さん自身がナレーションを務めた日本版予告と場面写真が解禁となった。世界の映画界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つの物語を紡ぎ出した本作は、「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社「We Do It Together」協力のもと、そのメンバーを中心に、企画意図に賛同した多くのキャスト、スタッフたちが世界中から集結。『ペプシとキム』実際の出来事から着想を得たエピソードから、フィクション、アニメーションまで、世界各地を舞台に女性たちの力強い物語が描かれる。各話の主人公たちは、強い決意と勇気をもって人生の難局に立ち向かい、より強く、より自己認識を高め、スクリーン越しに観る者へ称賛を贈るような7つの珠玉のヒューマンドラマに仕上がった。『無限の思いやり』出演者には、『ドリーム・ガールズ』『リスペクト』のジェニファー・ハドソン、『スーサイド・スクワッド』のカーラ・デルヴィーニュ、「デスパレートな妻たち」で知られるエヴァ・ロンゴリア、『ポロック 2人だけのアトリエ』『ミスト』のマーシャ・ゲイ・ハーデン、『3つの鍵』などで知られるイタリアのマルゲリータ・ブイ、ボリウッド映画で活躍するジャクリーン・フェルナンデスらが名を連ねる。監督には、『トワイライト~初恋~』『マイ・ベスト・フレンド』キャサリン・ハードウィック、『ドリーム』「Empire/エンパイア 成功の代償」で知られるタラジ・P・ヘンソンらが参加。そして日本からは、唯一無二の存在感が光る杏さんと、『そこのみにて光輝く』(14)が国内外で高い評価を受けた呉監督が前作『きみはいい子』以来8年ぶりにメガホンをとる。『私の一週間』さらに主題歌「Applause」は、本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネート。アメリカ音楽界のヒットメーカーであり、セリーヌ・ディオンやシェール、レディー・ガガなどに多数の楽曲を提供し、2001年にソングライターの殿堂入りを果たしたダイアン・ウォーレンが作詞・作曲、歌手・女優としてマルチに活躍するソフィア・カーソンが歌唱。今日という1日を懸命に生きる人々に、曲名どおり「拍手」を贈る力強い楽曲となっている。この度完成した予告では、ナレーションは本作で世界デビューを果たした杏さん本人が務めており、困難に立ち向かう主人公たちを包み込むような仕上がり。7つのストーリーが垣間見え、主題歌「Applause」が7人の女性の人生に光を当てる。また、各話の場面写真も解禁。ジェニファー主演の『ペプシとキム』は過去の出来事が原因で自分の中に存在するもう1人の人格・ペプシと戦う女性キムの物語、マーシャとカーラ共演の『無限の思いやり』ではコロナ禍のロサンゼルスを舞台に、若いホームレスと彼女をケアする医師との交流が描かれる。『帰郷』エヴァ出演の『帰郷』は亡き妹が遺した姪と心を通わせていくヒューマンドラマ。杏さん主演の『私の一週間』は子育てと仕事に追われるシングルマザーの多忙な日々を映し出す。『声なきサイン』マルゲリータ主演の『声なきサイン』は病院にやってきた犬の飼い主の異変に気づいた獣医の奮闘を描くスリリングなドラマ、ジャクリーン主演の『シェアライド』はトランスジェンダーの女性と友情を築いていく裕福な女性が新しい世界を知っていく物語。『シェアライド』アニメーションの『アリア』は怖がらずに常識を破り、自我を見つけていく主人公の勇敢な姿が描かれている。『アリア』『私たちの声』は9月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月01日国際女性デーに合わせ、イ・ジョンウン主演の韓国映画『オマージュ』に、映画監督の呉美保、安藤桃子や、角田光代、柚木麻子、山内マリコら人気作家たちからコメントが到着。モデルとなった実在の映画『女判事』についても明らかになった。ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン(イ・ジョンウン)が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探っていく。『女判事』(映画『オマージュ』より)ジワンが修復に携わる映画『女判事』は、1960年代に活躍した女性監督ホン・ジェウォン(演じているのは、『ほえる犬は噛まない』などで知られるキム・ホジョン)による作品という設定だが、彼女には実際に1960年代に活躍していた女性監督ホン・ウノン(1922-1999)というモデルがいた。2011年に韓国のテレビMBCで放映された「映画監督シン・スウォンの女子万歳」というドキュメンタリーを手がけるにあたって、ホン・ウノン監督の存在を知った『オマージュ』のシン・スウォン監督は、なんとかして『女判事』(62)を見たいと思ったものの、同作を含むホン・ウノン監督が残した3本の作品はいずれもフィルムが紛失していたという。その後、2015年に発見され、韓国映像資料院に寄贈されたフィルムのなかに『女判事』も含まれており、現在は同資料院の公式You Tubeにて本編を観ることができる。実在した韓国初の女性判事をモデルにしたこの映画の映像は、『オマージュ』にも使用されている。映画業界で女性が活躍することがいまよりずっと困難だった時代に活躍した女性監督の足跡をたどることで、主人公ジワンが映画への情熱を取り戻す姿に、人気作家である角田光代、柚木麻子、山内マリコらも共感のコメントを寄せ、『そこのみにて光輝く』(14)でキネマ旬報ベストテン監督賞を受賞した唯一の女性監督・呉美保監督や、安藤サクラの実姉で『0.5ミリ』(14)で報知映画賞作品賞に輝いた安藤桃子監督もコメントを寄せている。角田光代(作家)失われたフィルムをさがすというミステリー仕立てのストーリーは、かつて、しずかに闘った女性の姿を描き出す。彼女が切り開いた道に、ジウンも私も立っている。柚木麻子(作家)今私の抱えてる閉塞感も孤独も、過去の、そして未来の「彼女」とつながっている。イ・ジョンウンのやるせなくもあたたかな表情からかたときも目が離せない。山内マリコ(小説家)女性が映画を撮る。映画監督になる。それがこんなにも逆風だらけだってことに、昔のわたしはどうして気がつかなかったのかな。映画を作りたいと夢を抱いたことのある、すべての女性たちに届け!呉美保(映画監督)この7年、私は映画を作らず、家事育児をしている。女じゃなければ、もう少し先に進めていたかもしれない。何度も頭の中をよぎりながらも、我が人生を否定するまいと、作れないのではなく作らないだけなのだと言い聞かせ、でもやっぱり、腑に落ちないでいる。そんな私にとって、刺さるセリフだらけのこの映画。いつかまた思いっきり映画を作りたいなぁ。荒んだ心を温めてくれたシン・スウォン監督、ありがとう。安藤桃子(映画監督)私たちは、「好き!好き!好きだ!」と、素直に映画への愛を表せばいいのだ。生きた記録と記憶を、この世を満たす光でスクリーンに投影したシン・スウォン監督に、心からの感謝と敬意を表したい。宇垣美里(フリーアナウンサー)彼女が男だったらどうなっていただろうね60年代の女性監督にかけられたその言葉が、今も変わらず響いてやるせない。終盤の美しいシルエットの演出に惚れ惚れし、溢れる映画愛を噛み締めた。渡辺満里奈(タレント)仕事、夢、家庭に揺れ動く主人公は同世代である私の姿でもあり、ジワンがたどったあの後ろ姿はまさに私であり、あなたなのだろう。ゆっくり、じんわり勇気と温かさが心に染みこんでいくこの映画は前へ進み続ける私たちへのオマージュでもある。『オマージュ』は3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オマージュ 2023年3月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2021 JUNE FILM All Rights Reserved.
2023年03月08日2022年6月5日に開業30周年を迎えた呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人:松浦 修司)では、12月24日(土)のクリスマスイブに「ファミリーコンサート&バイキング」を開催いたします。同イベントは今回が初開催。小さなお子様に目の前で演奏される音楽を楽しんでほしいという思いで、プロの奏者をお招きして行うクリスマスコンサートです。【イベント名】<呉阪急ホテル開業30周年記念>ファミリーコンサート&バイキング【日時】2022年12月24日(土)11:30~ お食事(バイキング)※受付11:00~13:00~ コンサート(14:00終了予定)【会場】4階 宴会場「皇(おう)城(じょう)の間」【料金】大人6,000円、小学生2,000円、未就学児 無料【内容】ご家族でバイキング料理(アルコールドリンク・ソフトドリンク飲み放題付き)を楽しんでいただいた後は、プロの奏者「愛音(あいね)の会※」によるクリスマス楽曲やお子様から大人まで楽しめるディズニーの曲など約1時間のコンサートです。<ご家族にうれしいポイント>(1) ステージ前にはお子様が目の前で鑑賞できるカーペットスペースをご用意。(2) 授乳室や会場入り口にベビーカーのお預かりスペースを完備。(3) 会場の出入りは自由!赤ちゃんが泣いても気兼ねなく楽しめる。・予約開始日:11月1日(火)10:00~・お問い合わせ:TEL 0823-20-1113(受付時間 10:00~18:00)※愛音の会:平成元年呉市文化ホール(呉信用金庫ホール)の開館を機に、公益財団法人呉市文化振興財団の育成団体として発起。財団が主催する新人コンサート出演経験者から成る同会は、年1回の定期演奏会のほか、音楽鑑賞会やミュージアムコンサートなど、企画に合わせて色々な編成で幅広い音楽活動を行っています。*当ホテルの新型コロナウイルス感染拡大防止対策はこちら ※画像はイメージです。呉阪急ホテル リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月31日呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人:松浦 修司)ではこの春、呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」のパートナーホテルに認定されたことに伴い、6月18日(土)より旧海軍をイメージしたコンセプトルーム「大和(やまと)」を新設し、宿泊プランの販売を開始いたしました。室内には戦艦「大和」のペン画を飾り、旧海軍士官軍帽(レプリカ)や、当時をイメージした双眼鏡を展示。戦艦「大和」で愛飲されていたコーヒーを再現した昴(すばる)珈琲店の「海軍さんの珈琲」をご用意し、備え付けの桜錨マーク入りのコーヒーカップでお召し上がりいただけます。戦艦「大和」関連の書籍、呉港の軍機海図(復刻版)などをご覧いただきながら、呉での滞在をお楽しみください。<プラン概要>・期間 2022年6月18日(土)~2023年3月31日(金)1日1室限定・名称 【大和ミュージアム パートナーホテル 認定記念】大和ミュージアム入館券付プラン・料金 2名1室 1名様 12,700円より(朝食付き)※税サ込・ご予約/お問い合わせ 宿泊係 TEL:0823-20-1111(代表)<コンセプトルーム「大和」室内のイメージ>*呉阪急ホテルの新型コロナウイルス感染拡大防止対策はこちら ※画像は全てイメージです。呉阪急ホテル リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月24日呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人:松浦 修司)は6月5日(日)に、呉駅前開業30周年を迎えます。1969年に旧呉商工会議所内(呉市四ツ道路交差点)に誕生し、1992年、現在の呉駅前に移転開業いたしました。この度、これまでご愛顧いただいたお客様や地域の方々に感謝の気持ちを込めて、6月1日(水)から12月31日(土)まで、開業30周年記念キャンペーンを開催します。第1弾として宿泊、ブライダル、レストランにて30周年記念企画をご用意。これからもこの街に住む方々、集まる方々にとって、ホテルを訪れることが誇りとなる、「呉の迎賓館」として上質なサービスを提供してまいります。≪ホテル概要≫所在地:〒737-0051 呉市中央1丁目1番1号施設:客室70室、飲食施設6店舗、宴会場11室、独立型チャペル、神殿、フィットネスクラブ*呉阪急ホテルの新型コロナウイルス感染拡大防止対策はこちら ※詳細は次のとおりです。開業30周年記念キャンペーン第1弾[宿泊]【30万円豪華宿泊プラン】ロイヤルスイートに2泊してホテルを満喫する30周年記念プラン。ホテル最上階でのお食事やプール、サウナのご利用など、贅沢なひとときをお過ごしいただけます。◆期間:2022年6月1日(水)~7月30日(土) ※6月30日(木)は除く◆料金:2泊(夕朝食付き) 1室2名様利用 300,000円◆内容:<客室>12階プレミアムフロア ロイヤルスイートへご宿泊※広さ94平方メートル、サータ製ベッド、75インチ・50インチTV、プレミアムフロア 専用アメニティなどをご用意<館内施設>会員制フィットネスクラブ内のプール、サウナ、ジムご利用<ティー>お部屋でのアフタヌーンティーセット ※滞在中1回<夕食>1泊目は、展望自慢のホテル最上階(14階)鉄板焼「古鷹」にて神戸ビーフのコースまたは、お部屋にてフレンチのコース料理<朝食>プラン専用のご朝食をお部屋にて<お土産>呉市に本社を持つセーラー万年筆の万年筆とボールペンのセットお問い合わせ・ご予約 TEL:0823-20-1111(代表)[レストラン]【レストランうまいもん祭り】各レストランにて30周年特別メニューをご用意。◆期間:2022年6月1日(水)~7月31日(日)◆内容:1階 カフェダイニング「イルマーレ」・・・牛タンカルボナーラ1,500円1階 日本料理「音戸」・・・鰻づくし御膳4,500円1階 ロビーラウンジ「カスカード」・・・和風アフタヌーンティーセット3,000円14階 鉄板焼「古鷹」・・・神戸牛の鉄板焼コース18,500円14階 フレンチレストラン「ベッセ・ボワール」・・・神戸牛コース15,000円お問い合わせ・ご予約「イルマーレ」TEL:0823-20-1116(直通)「音戸」TEL:0823-20-1118(直通)「カスカード」TEL:0823-20-1111(代表)「古鷹」TEL:0823-20-1115(直通)「ベッセ・ボワール」TEL:0823-20-1115(直通)[ブライダル]【プレミアムウエディングプラン】厳選したアイテムが含まれ憧れもおもてなしもすべて叶う30周年記念プラン。◆期間:2022年6月1日(水)~12月31日(土)◆料金:20名様 1,700,000円 お一人様追加27,000円◆30周年プランの主な内容・チャペル人前式サービス ・ロイヤルスイートルームにご宿泊・30周年オリジナル料理(シェフによるダイナミックなフランベ演出) ・お飲み物・ウエディングケーキ ・美容着付、リハーサルメイク ・タキシード1点、ドレス2点・フェイシャルエステ、シェービングサービス ・各種印刷物 ・生花ブーケ・ブートニア など詳しくは お問い合わせ・ご予約 TEL:0120-87-1115(フリーダイヤル)※表示の料金にはいずれも消費税・サービス料が含まれます。※画像は全てイメージです。呉阪急ホテル リリース 発行元:阪急阪神ホールディングス大阪市北区芝田1-16-1 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月27日