俳優・窪田正孝の主演映画『東京喰種トーキョーグール』(2017年夏公開)のイメージビジュアルが13日、公開された。同作は、石田スイによる同名コミックの実写化。これまでTVアニメ化、舞台化、ゲーム化など、さまざまなメディアミックスが展開され話題を呼んできた。物語の舞台は、食人の怪人"喰種(グール)"が潜む東京。ある喰種に襲われたことで、半喰種と化してしまった大学生・金木研(カネキ/窪田)が自分自身と向き合っていく。今回公開されたビジュアルでは、金木が喰種の象徴であるマスクを身につける姿が明らかに。劇中のマスクは、レディ・ガガやKISSなどのステージ衣装を手がけるCHRISTIAN DADAの森川マサノリが手がけた。「原作からのファンだった」という森川は「劇中で使用したマスクや衣装は、監督と一緒に原作のイメージから膨らませて映画オリジナルに仕上げました」と製作経緯を明かす。そして「東京喰種ファンの方々に気に入ってもらえるとうれしいです」とメッセージを送った。17日・18日に幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2017」にて、撮影中に着用した実際のマスクを展示する予定。さらに、18日には約2分間のスペシャル映像を上映する。(C)2017「東京喰種」製作委員会
2016年12月13日日本の歴史や文化、テクノロジーや暮らしを届けるスペシャリティストア「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」が、マレーシア・クアラルンプールに2016年10月27日オープンした。 「本物の日本」を世界へ発信画像提供:三越伊勢丹ホールディングス 三越伊勢丹ホールディングスは2016年10月27日、クールジャパン機構と共同で「ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur」をマレーシアの首都クアラルンプールにオープンした。かつて「クアラルンプール伊勢丹LOT10店」だった建物を全館改装。日本のリアルな暮らしぶりやこだわりを海外に届けるという、全く新しいストアに生まれ変わった。「日本の暮らしを海外の皆さまの日常に取り入れ、役に立てていただきたい」という願いのもと、現地の人々やクアラルンプールに集まる世界中の人々に向けて「本物の日本」を発信していく。 全商品が高品質な日本発の品ぞろえ画像提供:三越伊勢丹ホールディングス 総店舗面積は約11,000平方メートル。地下1階から地上5階の6層で構成されるフロアには、海外初進出ブランドを含め約200店舗が出店し、全てが日本発の商品で埋め尽くされている。 画像提供:三越伊勢丹ホールディングス フロアデザインは、従来の百貨店らしいレイアウトから脱却。フロア全体を回遊式日本庭園に見立て、フロアごとにピックアップ商品を陳列する「東屋」を配置するという。こうしたレイアウトは海外店舗初の試みだ。設計・デザインは、伊勢丹新宿本店の再開発において環境デザインを手がけた株式会社丹下都市建築設計代表取締役社長の丹下憲孝氏と、GLAMOROUS co.,ltd.代表取締役社長の森田恭通氏が担当した。 画像提供:三越伊勢丹ホールディングス 各フロアのコンセプトは以下の通り。 ・GF「THE MUSEUM experience the ultimate japan」ファッション、アート、テクノロジーなど日本の多様性を表現。・1F「THE STUDIO experience the fashion live」ファッションカルチャーを提案し、ASEANのファッションピープル向けの情報発信スペースも設置。・2F「THE ROOM experience the grateful lifestyle」美しく健康的な日本の生き方、暮らし方をライフスタイル型のショップ展開で提案。・3F「THE CUBE experience the inspirating culture」「感じる」「知る」「創る」という3つのゾーンで、心や体に刺激を与える日本のカルチャーを体験。・4F「THE TABLE experience the premium dining」「和食」の味をお届けするため、総合和食、寿司、焼鳥、とんかつ、焼肉等の約6店舗の名店が揃う。※レストランフロアは、2017年1月にオープン予定。・LGF「THE MARKET experience the seasonal flavors」四季の移ろいや歳時記、本物の日本の味や、テクノロジーによる新しい食のスタイルを提案。 ISETAN The Japan Store Kuala Lumpur・所在地:LOT10 50 Japan Sultan Ismail 50250 Kuala Lumpur, Malaysia・営業時間:11時~21時(LGFから3Fまで)・URL:
2016年11月15日アーティストの舘鼻則孝を迎えた展覧会「舘鼻則孝 呪力の美学」が、11月3日から17年3月5日まで東京・南青山の岡本太郎記念館にて開催される。東京藝術大学の卒業制作として生み出した、花魁の下駄から着想を得た「ヒールレスシューズ」がレディー・ガガの目にとまり、一躍アートシーンに躍り出た舘鼻則孝。今回は、岡本太郎のアトリエなどを含む館内をすべてジャックし、舘鼻史上最大規模の展覧会を開催する。会期中は、普段の作風を逸脱し、まさに岡本太郎とぶつかり合う新作の他、自身の骸骨を鋳造彫刻とした「トレーシーズ オブ ア コンティニュイング ヒストリー シリーズ(Traces of a Continuing History Series)」の一部も公開。岡本太郎の貴重な肉声や映像とともに、来場者を過去と未来が混在する世界へと誘う。また、舘鼻則孝本人を迎えたアーティストトークも実施。11月9日の19時からは「舘鼻則孝が語る - 呪力の美学 -」が、12月14日の19時からは、「山口桂(Christie’s New York)× 舘鼻則孝」が、17年1月13日の19時からは「平野暁臣(岡本太郎記念館館長)× 舘鼻則孝」が行われる。その他、同展の開催を祈念した限定グッズとして、ポストカードやクリアファイル、ポスター、iPhoneケース、レザーキーホルダーなどが販売される予定だ。【展覧会情報】「舘鼻則孝 呪力の美学」会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19会期:11月3日~17年3月5日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般620円、小学生310円(c) Taro Okamoto Memorial Museum, 2016
2016年10月26日俳優の唐沢寿明と窪田正孝らが27日、都内で行われた日本テレビ系ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(10月8日スタート、毎週土曜21:00~21:54)の第1話完成披露イベントに、80年代ファッションで登場した。この作品は、ドイツをはじめ世界中で大ヒットしたドラマ『DER LETZTE BULLE』のリメイク版で、30年のこん睡状態から目覚めた破天荒な熱血刑事・京極浩介(唐沢)と、平成の草食系若手刑事・望月亮太という凹凸コンビがバディを組む、アクションコメディ。昨年6月にスペシャルドラマとして放送され、その後Huluで6週連続の連続ドラマとして配信されたが、今回、地上波連続ドラマとして復活する。そこで今回は、京極がこん睡状態の30年前、1980年代に流行したファッションに身を包んでキャスト陣が登場。DJ KOOが「ラストコップ盛り上がっていこうぜ~!!」と盛り上げ、ボディコンダンサーズや竹の子族、ツッパリ、スクールメイツといった、当時一世を風靡したキャラクターたちがステージに集まる中、竹内涼真は"シブカジファッション"、黒川智花は"聖子ちゃんカット"で白いドレス、藤木直人はパープルのジャケット&パンツ、和久井映見は"バンドガール"という姿を披露した。そして、佐々木希は「横浜を舞台にした作品なので、ハマトラに挑戦してみました!」と紹介。チェッカーズ風のチェックファッションで登場した窪田は「登壇前に動画を予習してきました」とこだわりを語り、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のマーティー(マイケル・J・フォックス)をイメージしたデニムファッションにスケボーを抱えて唐沢は、完璧な再現ながらも「暑い!」と弱音を吐いていた。その後は、80年代を懐かしむトークを展開。唐沢は「好きな子への連絡方法は家電(固定電話)でしたよね。中学の頃好きな子の家に電話すると必ず父親が出るんですよ。○さんお願いしますって勇気が無くて言えなくてね~」と振り返っていた。同作は連ドラ以外にも、Huluオリジナルの「another story」が今年12月から配信され、来年のゴールデンウィークに映画版が公開されることも発表。唐沢は「窪田君演じる亮太を始め、全体的にパワーアップしてます」と自信を示し、窪田も「唐沢さんは相変わらず面白いアドリブが多いので、ちゃんと返せるように頑張ります(笑)」と意気込んだ。
2016年09月28日俳優の唐沢寿明と窪田正孝が27日、都内で行われた日本テレビ系ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(10月8日スタート、毎週土曜21:00~21:54)の第1話完成披露イベントに登場。劇中で相棒を務める間柄だけあって、終始仲睦まじい様子を見せた。この作品は、ドイツをはじめ世界中で大ヒットしたドラマ『DER LETZTE BULLE』のリメイク版で、30年のこん睡状態から目覚めた破天荒な熱血刑事・京極浩介(唐沢)と、平成の草食系若手刑事・望月亮太という凹凸コンビがバディを組む、アクションコメディ。昨年6月にスペシャルドラマとして放送され、その後Huluで6週連続の連続ドラマとして配信されたが、今回、地上波連続ドラマとして復活する。さらに、Huluオリジナルの「another story」が今年12月から配信され、来年のゴールデンウィークに映画版が公開されることも発表。唐沢は「窪田君演じる亮太を始め、全体的にパワーアップしてます」と自信を示し、窪田も「唐沢さんは相変わらず面白いアドリブが多いので、ちゃんと返せるように頑張ります(笑)」と意気込んだ。唐沢と窪田は、1年ぶりの共演だが、窪田は「最近も唐沢さんに焼肉をごちそうになったんです」と明かすと、唐沢は「こんなに痩せているのに信じられないくらい食べるんだよ~(笑)」と紹介。その上で窪田は「唐沢さんの一番近くで仕事ができるこの環境に再び戻れたことは、本当にうれしいです」と、尊敬の気持ちを語っていた。同イベントには、ほかの共演陣も出席し、京極の娘役を演じる佐々木希は「結衣は、京極さんの血を受け継ぎ、今回なんと女性警察官に転職。"ミニ京極"として頑張っています!」と新たな役どころを発表。京極とは真逆の理詰めで追い詰めるエリート刑事役の藤木直人は「京極との関係性も描かれていくと思うので楽しみにしていてください!」、こちらもエリート刑事を演じる竹内涼真は「(劇中では)カッコつけてます(笑)」と役柄を紹介した。また、ハイキックがトレードマークの女刑事役の黒川智花は「みんなのカッコいいアクションを楽しみにしていてください」と予告し、京極の元妻役の和久井映見は「割と強い口調で元夫の京極さんに接しているので、撮影後に、言い過ぎたかなってハラハラしたりしてました。私自身色々とはっちゃけています(笑)」と、それぞれ見どころを語った。
2016年09月28日俳優の唐沢寿明と窪田正孝がコンビを組む、日本テレビ系新ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』(毎週土曜21:00~21:54)が、10月にスタートすることが2日、明らかになった。この作品は、ドイツをはじめ世界中で大ヒットしたドラマ『DER LETZTE BULLE』のリメイク版で、30年のこん睡状態から目覚めた破天荒な熱血刑事・京極浩介(唐沢)と、平成の草食系若手刑事・望月亮太という凹凸コンビがバディを組む、アクションコメディ。昨年6月にスペシャルドラマとして放送され、その後Huluで6週連続の連続ドラマとして配信されたが、今回、地上波連続ドラマとして復活することになった。唐沢は「今回は亮太とのコメディチックなやり取りもかなり増えてくるようなので、最終的には台本も無視して(!?)突っ走ってやろうかと考えています」と意気込みを見せ、「アクションも前回よりパワーアップするようなので、おそらくその辺のビル群だったら、軽く跳べちゃうんじゃないですか?(笑)」と余裕の様子。久しぶりの再会となった窪田については「相変わらず前髪が長くて安心しました(笑)。NGを1回出したら1cm切るっていうペナルティーを取り付けようかと思います(笑)」と、息ぴったりのようだ。一方の窪田は、そんな唐沢について「基本"マジメにふざけている方"だと思うんです。つまり、京極というキャラクターとしてはふざけていますが、アクションだったり、役として譲れない部分だったりを、すべて監督と細かくコミュニケーションを取って作り上げていらっしゃいます」と、裏の顔を紹介。「前回、そういう部分を一番近くで見ることができたのがとてもうれしかったので、今回はもっといろいろなシーンを一緒に演じて勉強させていただきたいと思っています」と謙虚に語っている。前回に引き続き、京極の娘役の佐々木希、元妻役の和久井映見をはじめ、黒川智花、松尾諭、田山涼成、マギー、宮川一朗太、佐野史郎といったキャストが登場。さらに、神奈川県警本部の幹部役などで、新キャスト6人が参戦する。また、10月の連ドラスタートを前に、9月3・10・17日の3週連続で『-episode 0(ゼロ)-』が、土曜21時枠で放送されることも決定。初めて明かされる秘話が公開されるほか、重大告知も行われる予定だ。今回も、Huluとの共同製作で放送。日本テレビの戸田一也プロデューサーは「今回のは、バディ役の窪田正孝さんも、唐沢さんに負けない暴走キャラを発動します!」と見どころを紹介し、「アクションにコメディに、とにかく規格外なふたりが競い合って大暴れすることでしょう! そんな舞台を用意します!」と、スケールの大きな作品になることを予告している。
2016年08月02日HKT48の指原莉乃(23)が、1日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、社会学者・古市憲寿氏(31)との"トークバトル"で感情をあらわにする場面があった。この回は先月14日に収録され、同月17日に放送予定だったが地震の報道特番に差し替えられたことで延期に。安倍晋三首相がゲスト出演することでも話題になり、松本人志(52)、東野幸治(48)といったレギュラー陣のほか、指原、古市氏、南海キャンディーズ・山里亮太(39)といったゲストも討論に加わった。今年、芸能人ら1万6,000人が招かれた安倍首相主催の「桜を見る会」。冒頭でこのことが話題になり、指原が2年前に出席した当時を思い返すと、一方の古市氏は今年招待されていながら「朝が早くて……」という理由で欠席したことを報告した。「朝が早い。9時とか9時半とか」と不満気な古市氏を、指原は驚きの表情で「マジでやべえヤツですよそれ」とバッサリ切り捨て、スタジオは爆笑。山里もあきれはて、すかさず「バイトのシフトじゃないんだから!」とツッコミを入れた。その後、待機児童の話題で、安倍首相は山崎夕貴アナと指原を見ながら「お二人のように(女性が)輝く社会を作りたいと思っています」とコメント。これに古市氏は「指原さんが輝いているか分からないですけど」と前置きをして意見を述べようとするも、指原は「いいじゃないですか別に」と割って入り、古市氏を指差して「マジでやばいっすよ。やばいよー! ヤダー! 超やべえじゃん」と"やばい""やべえ"を連呼した。そんな2人に挟まれていた山里は「やめなさいよ。総理の前でケンカはやめて」と仲裁に入って笑いを誘い、指原の左に座っていた安倍首相は苦笑いを見せながらも温かく見守っていた。
2016年05月01日福満しげゆきの人気マンガを、東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、片岡鶴太郎らで実写映画化する『ヒーローマニア-生活-』の特別映像が公開になった。マニア4人の活躍を描く本作で、“格闘技マニア”を演じる窪田に焦点を当てた内容になっている。『ヒーローマニア-生活-』特別映像映画は、あることをきっかけに出会ったヘタレなフリーターの中津(東出)、身体能力の高い土志田(窪田)、情報収集能力に長けたカオリ(小松)、“若者殴り魔”の異名を持つ日下(片岡)が、中津の呼びかけで町を守る自警団を結成。社会が裁ききれない小さな悪事に天誅を下していく彼らの行為は、次第に市民の賛同を得るようになるが、事態はあらぬ方向へ転がっていく。土志田(窪田)は、あるときは下着ドロボーで、あるときは“格闘技マニア”として得た知識と訓練で、類まれなる身体能力を発揮する謎めいたキャラクター。人付き合いが苦手で内向的な性格だが、中津に誘われて自警団の一員となる。特別映像は、そんな土志田の人物像に迫った内容で、少しずつ仲間に心を開き始めた土志田が「今僕は中津さんの何なんですか…?」と、もじもじ問いかけるシーンも描かれている。『ガチバン』や『HiGH&LOW』など多数の映画やドラマでアクションシーンを演じてきた窪田。本作でも土志田役をほぼ吹き替えなしで演じており、メガホンを執った豊島圭介監督は「噂には聞いていたけれど、窪田くんのアクションは想像を越えて凄かった!」と、華麗な動きを絶賛している。『ヒーローマニア-生活-』5月7日(土) 全国ロードショー
2016年04月15日舘鼻則孝による文楽公演「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights」が、3月23日、24日にフランスにあるカルティエ現代美術財団で開催される。300年以上の歴史を誇る日本の伝統芸能である文楽は、三業(太夫、三味線、人形遣い)で成り立つ三位一体の人形劇。ユネスコ無形文化遺産にも登録された日本の重要無形文化財となっている。今回開催される公演では、遊女の履く下駄から着想を得た「ヒールレスシューズ」の作り手として世界的に知られる、日本人現代美術家の舘鼻則孝が舞台監督を担当。文楽人形遣いの名手である三世桐竹勘十郎をはじめとした同公演のためだけに結成された特別な一座で、3人の遊女が織りなす短編3幕を上演する。なお、舘鼻は舞台美術や衣装も担当しており、日本の伝統工芸士とともに緻密に作り上げられた舞台や衣装、小道具なども注目の舞台となっている。【イベント情報】「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights」会場:カルティエ現代美術財団住所:261 Boulevard Raspail, 75014 Paris, France会期:3月23日、24日時間:19:45~20:30
2016年03月11日ワイドショー番組での歯に衣着せぬ物言いでたびたび「炎上」を引き起こしてきた古市憲寿さん。だが、実はまっとうで、仲間思いの人なのだ。私室にお邪魔し、人気社会学者の素顔に触れた。* **――7月に刊行したばかりの『保育園義務教育化』は、日本の乳幼児教育、少子化対策の不備をまっすぐに指摘する本です。僕の周りが出産ラッシュだったのと、あとは『ワイドナショー』(ダウンタウンの松本人志さんがメインコメンテーターを務める情報番組。古市さんは準レギュラー)に出たことも大きかったですね。電車でベビーカーが邪魔って話題とか、保育園が騒音公害で迷惑って言われてる問題とか、僕が出演した回はたまたま、子供と社会の軋轢についての話が多かったんです。コメントを求められるうちに、モヤモヤしてきたんですよ。なんでこの社会は「お母さん」や「子供」に対してこんなに冷たいんだろうって。あまりにもおかしいんじゃないかと思って調べ始めたら、実は乳幼児教育がすごく大事だってことがわかったんです。――ノーベル経済学賞受賞のアメリカ人教授が、「5歳までのしつけや環境が、人生を決める」と学問的に証明していた話は衝撃でした。大人の自分はもう、どうしようもないってことですよね……。ありのままを受け入れるしかないんじゃないですかね。有名な言葉があるじゃないですか。「変えることのできるものを変える勇気と、変えることのできないものを受け入れる冷静さを私に下さい」。ホントにそうだと思うんですよ。変えられないものを変えようとするんじゃなくて、変えられる範囲で自分とか周りをより良く変えようとする、それが一番合理的だし現実的だと思うんです。――ちなみに本の中で「今のところ結婚する予定も、子供を持つ予定もない」と書いてましたが。結婚はしたいんですよ。でも、付き合っても長く続かないんですよね。最長でも4か月ぐらい。――短いですね!どうしてなんですかね?付き合ってる最中も、ひとりだけに時間を割くっていうことがあんまりできなくて。前に、仲良くしてた女の子を食事に誘ったとき、向こうは少人数だと思ってたらしいけど、実は50人ぐらい集まるパーティだった、ってことがあって。びっくりされたというか、怒られたんです。付き合ってても意味ない、楽しくないって思われるみたいです。恋愛結婚って、本当はものすごく難しいじゃないですか。最近、自分にはお見合いがいいんじゃないかと思い始めてます。◇ふるいち・のりとし1985年1月14日生まれ。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。株式会社ぽえち代表取締役。『ワイドナショー』『とくダネ!』でコメンテーターを務める一方、内閣官房「クールジャパン推進会議」委員などの顔も持つ。◇『国家がよみがえるとき持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由』(マガジンハウス1500円)はフィンランド人社会学者との共著で、現地学者の論文も多数収録、『保育園義務教育化』(小学館1000円)は、古市流のツッコミ芸が冴え渡る全7章。共に好評発売中。※『anan』2015年8月5日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)インタビュー、文・吉田大助
2015年08月05日ケンプランニングとぴあは7月7日、イースリーとともに制作した中村憲剛選手のサッカーDVD教材「KENGO Academy ~サッカーがうまくなる45のアイデア~」を発売する。同商品は、日本代表にも選出され、05年から14年まで10年連続Jリーグ優秀選手賞を受賞した川崎フロンターレ所属の中村憲剛選手が解説するサッカーDVD教材。現在、日本を代表するサッカー選手となった中村選手だが、中学入学時の身長は136cmと小さく、高校・大学でも入学当初はベンチ入りもままならなかったという。一度はサッカーを辞めたという経験を持つ中村選手が、逆境を乗り越えるために積み重ねてきたさまざまなアイデアを、ジュニア年代のサッカープレーヤーに向け公開する。中村選手は「サッカーは『技術』と『駆け引き』で打開できるスポーツです」と語っている。DVDは中村選手のその考え方に沿って解説が進む。point1では、中村選手がサッカーをしていくうえでの生命線だと語る、ボールを止める・蹴るなど技術の「正確性」について解説している。point2では、「周りを見るスキル」について解説。めまぐるしく状況が変わるピッチ上において、どのように周りを見ればよいのかを、「GoPro」を使った中村選手の視点映像やプレー映像を使って説明する。point3は、「駆け引き」について説明。「駆け引き」ができるようになれば、体格差やフィジカル差のある選手を相手にしても、相手の視野から外れたり、動きの逆を突くなどしたりして、勝つことがきるようになるという。DVDでは、実際のゲームで想定される30パターンのシーンを、中村選手本人が再現・解説している。point4では「意識するポイントが分かれば、いつもの練習が最高の練習に変わる」について説明。練習や試合で「意識すべきポイント」を、中村選手の経験をもとに解説する。中村選手は「特別な練習メニューは含まれていませんが、日々の練習の意識を変えるヒントとアイデアが、たくさん詰め込まれています。この教材を見て、実践してもらい、サッカー人生を変えるきっかけにしてもらえると、うれしいです」とコメントを寄せている。同商品は、DISC1「ベーシックスキル編」、DISC2「ゲームメイク編」の2枚組。解説テキスト付きで、価格は2万1,600円(税込)。先行予約受付は7月6日まで、セレクトショップ「イースリーショップ」で受け付けている。予約購入者の中から抽選で、DVDの撮影で使用したオリジナル商品に中村選手のサインを入れてプレゼントする。
2015年06月10日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。■「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」豊川斎赫1949年から1959年の10年間に渡り、丹下健三本人が撮影した写真(コンタクトシート)を原寸大でまとめた本書。無類のカメラ好きだった丹下が、自身の作品や渡航先での様子、桂離宮などを訪れた際に撮影した写真の数々。竣工当時の風景を捉えた貴重な丹下作品集でもある。世界的建築家の地位を確固たるものにしたこの10年間に丹下健三がカメラを通して見ていたものとは。建築史に残る永久保存版必須の名著です。【書籍情報】「TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三」著者:豊川斎赫言語:日本語、英語ハードカバー/252ページ/278×310mm発刊:2015年価格:1万4,999円
2015年04月24日2006年4月9日に金本知憲氏が連続フルイニング出場世界記録(904試合連続出場)を達成したことにちなみ、本年4月9日(木)対DeNA戦において、鉄人・金本氏の偉業を称える「金本知憲デー」が開催される。(於 阪神甲子園球場)阪神タイガースのチケット情報セレモニー当日、試合に先立ち金本氏ご本人が登壇し、金本氏の記録・功績を称える映像の放映や投球イベントを実施。また称号「鉄人」をあしらった特製クリアファイルを来場者全員にプレゼント。さらに当日の来場者の中から抽選で20名に直筆サイン入りのグッズもプレゼントされる。記念すべき日に、再び甲子園の地に立つ「鉄人」をその目で見届けよう。【「金本知憲デー」詳細】〈阪神対DeNA戦〉4月9日(木) 18:00試合開始阪神甲子園球場※セレモニーは試合に先立ち、17:30頃より開催する予定。※来場者全員プレゼントは試合開始1時間後までにご入場の入場券をお持ちの方が対象。
2015年03月25日伊勢丹新宿本店は、本館5階リビングフロアと6階ベビー子供フロアのリモデルを終え、3月4日にグランドオープンした。それに伴い、オープン日の開店前にプレスプレビューを開催。伊勢丹新宿店のリモデルは、“世界最高のファッションミュージアム”の完成に向け、13年3月に婦人服・婦人雑貨フロアからスタート。5階リビングフロアは、商品カテゴリー・ブランド別の展開から、来店客のライフスタイルをイメージした、生活・暮らし方別の展開に見直しを図った。「くつろぐ」「つどう」「やすらぐ」という3つのテーマに合わせて、毎日の暮らしも“ファッション”として提案を行う。6階ベビー子供フロアは、子育てのすべてのシーンの中で世界最高基準のモノ・コトを提案。“世界に通用する大人”へと子どもが成長していけるよう、子育てを支援していく。売場は今まで年齢軸で行なっていたモノ・サイズ別の展開から、子育てシーンごとの親の価値観を軸にした展開にシフトチェンジ。プレスプレビューでは、リモデルの設計・デザインを手掛けた、丹下都市建築設計代表の丹下憲孝氏と、デザイン事務所GLAMOROUS co.,ltd.代表の森田恭通氏が登壇。丹下氏は「リビングフロアは“ハイカルチャー”、ベビー子供フロアは“ドリーム”をテーマにし、“何度でも訪れたくなる場”を想定して設計した。パークを設置することで館全体の統一感を出したので、パークを散策するように買物を楽しんでほしい」とコメント。森田氏は「本当に行きたいデパートメントストアとはどういうものだろうか、ということを考えながら現場スタッフと相談して作りこんだ。これだけ充実したベビー子供フロアは世界でも稀で、大人が訪れてもワクワクするような場所になっている」と述べた。またこの日はリモデルオープンに合わせて開催したファッションショーの演出を手掛けるダンサー、コレオグラファーとして活躍するの仲宗根梨乃氏も登場。「いずれのフロアも日本人の繊細な気遣いが店作りに表れていると思う」と話した。三越伊勢丹代表取締役社長の大西洋氏は、「百貨店というのはすべてのものが揃うのが理想。目的のものだけで完結しないよう、ファッション、リビング、ベビー子どもフロアとすべて利用してもらえることを念頭にリモデルを行った。買い回りを楽しんでもらえたら」と話した。
2015年03月05日TOTOギャラリー・間は展覧会「TANGE BY TANGE 1949-1959 丹下健三が見た丹下健三」を開催する。期間は1月23日から3月28日まで。この展覧会では戦後を代表する建築家の丹下健三が、自らのカメラで撮影した建築写真を展示。その内容は50年代に撮影されたものが中心となっており、多くの未公開写真が今回初めて出品される。東京都庁舎や広島平和会館原爆記念陳列館が、完成当初の姿のままフィルムに収められているが、中でも注目なのが初期代表作の一つとなった香川県庁舎だ。10年間にわたる建設の過程が、丹下の写真によって再現されている。また、丹下は自身の建築物のみならず、桂離宮など国内の伝統建築や、フランスの建築家ル・コルビュジエによる作品なども写真に残している。ファインダーを通じて、丹下が建物のどこに注目していたのか。後に巨匠と呼ばれるに至った、丹下の建築家としてのモーメントを知る、またとない機会となりそうだ。同展の監修を行った建築家の岸和郎は「丹下健三は今でこそ戦後日本を代表する建築家ですが、1人の建築家として何に興味を持ち、それを自分の目でどうとらえようとしたかがよく伝わってくるため、初めて丹下さんが自分にとって近しい存在に思えた」とコメントしている。なお、丹下の10回忌にあたる3月22日には、建築会館ホールでシンポジウム「丹下健三没 10 年『今、何故、丹下なのか』を問う」が開催される。ゲスト講演者には、建築家の岸和郎や豊川斎赫などを招聘。「不安と混乱に満ちた1950 年代を駆け抜けた丹下健三」「20 世紀に丹下健三は何を成し遂げたのか?」「21 世紀に丹下健三は可能か?」の三つのプログラムで、丹下の生涯とその功績を紐解いていく。これに先駆けて、1月には豊川斎赫の編著による書籍『TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三』が発刊される予定だ。【イベント情報】TANGE BY TANGE 1949-1959 丹下健三が見た丹下健三会場:TOTOギャラリー・間住所:東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3階会期:1月23日から3月28日時間:11:00から18:00料金:無料休館日:月・日曜日、祝日(3月22日は開館)
2015年01月08日東京都・渋谷の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryでは、レディー・ガガの専属シューメイカーとして知られる舘鼻則孝の個展を開催する。開催期間は12月17日~2015年1月12日まで、開場時間は11:00~20:00。入場無料。同展は、舘鼻則孝のアーティストとしてのさまざまな側面をみせるべく、いくつかの美術館に収蔵され、彼のアイコンとも言えるヒールレスシューズのほか、かんざしをモチーフとしたオブジェなど、十数点を展示する。今回の個展に際して舘鼻は、「『ヒールレスシューズ』と称される私の大学卒業制作は、海外のファッション業界で注目されたところから始まりました。しかし、それは花魁の履く高下駄から着想を得たものなんです。日本の伝統的な染色技法である友禅染を学んだ大学時代には、古典に倣って着物や下駄の制作をしました。日本的な様式化された平面的な芸術と、西洋的な身体研究に基づく空間的な芸術は、相対する価値観のように感じられますが、それらが共存しているのが現代の日本でもあります。戦後の日本、西洋文化が流入してきた現代だからこそ共有できる価値観が、日本の文化価値を再構築する可能性を秘めているのではないでしょうか」と語っている。なお、舘鼻則孝は1985年生まれのアーティスト。2006年に東京藝術大学美術学部工芸科に入学、染織を専攻。2010年、大学卒業時に制作した底の厚い靴(ヒールレスシューズ)がレディー・ガガのスタイリストの目に留まり、専属シューメイカーとなったことで脚光を浴びる。近年は、「Future Beauty」(2012年、東京都現代美術館ほか)、「イメージメーカー展」(2014年、21_21 DESIGN SIGHT)などの展覧会に参加するなど、積極的にアートの領域に踏み込みながら、作品の発表を行なっている。
2014年12月01日渋谷ヒカリエ8階のアートギャラリーで、アーティスト舘鼻則孝の個展が開催される。期間は12月17日から1月12日まで。舘鼻則孝は東京藝術大学を卒業するとともに、レディー・ガガの専属シューメイカーとなったことで一躍注目を集めたデザイナー。花魁の高下駄にインスピレーションを得たという厚底靴は、後に“ヒールレスシューズ”と呼ばれ、ブランド「NORITAKA TATEHANA」を代表する作品となった。最近ではアーティスティックな作品を数多く発表しており、14年には世界で活躍するクリエイターによる幻想的で斬新な作品を集めた展覧会「イメージメーカー展」にも参加している。今回の展覧会にはヴァレリー・スティールが館長を務めるニューヨーク州立ファッション工科大学美術館、メトロポリタン美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、京都服飾文化研究財団といった各地の美術館に収蔵された舘鼻則孝の作品が集結。ヒールレスシューズをはじめ、かんざしをモチーフとするオブジェなど、舘鼻の作品が十数点展示される。【イベント情報】舘鼻則孝 展会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1会期:12月17日から1月12日時間:11:00から20:00料金:無料
2014年11月26日世界のセレブに愛されるシューズデザイナー・舘鼻則孝(NORITAKA TATEHANA)が、シューズディレクター・北舘洋一郎と共に、新たにスニーカーブランド「ザ・ドウターズ(THE DAUGHTERS)」を7月31日にローンチする。デビュー時に展開されるのは、メンズ「アクター(ACTOR)」(4万1,790円)とウィメンズ「スターリング(STARRING)」(4万9,140円)の2型。日本の伝統技法であるオーガニック藍染めを施したインディゴレザーと、野球の公式球に使用されているベースボールレザーなどを使用。表面はレーザーを使用してデニムのようなデザインが施されている。新ブランドは、現在伊勢丹新宿店2階で開催されているポップアップショップで同日より発売される。また、8月3日と10日の14時から17時には、 舘鼻本人が来店しオーダーを受ける。北舘は、エア・ジョーダン、ポンプ・フューリーなどのプロジェクトに携わり、「世界のスニーカーカルチャーに影響を及ぼした50人」に選出されたシューズディレクター。大学時代より『ナンバー(Number)』『チェックメイト(Checkmate)』などでファッションとスポーツの執筆に携わり、その後、マイケル・ジョーダンを取材するためにシカゴへ移住。スポーツジャーナリストとして活動をスタートさせる。帰国後、1997年に「ザ・シックスマン(The 6th Man)」を創業し、数々のセレクトショップやブランドを開業。2000年にはナイキ(NIKE)とコラボレーションし「エア・ジョーダン1 Millennium model」をデザイン。2001年にはリーボック(Reebok)とのコラボレーションブランド「ジーアールユーヴィ(gruv)」を開始。その他に、ニューバランス(New Balance)や、漫画家・井上雄彦作『リアル(Real)』とのコラボシューズを発表している。
2013年07月31日爽やかな二枚目役から熱血漢、そして陰のある男まで多彩な役柄をこなす坂口憲ニ。彼にとって俳優と並ぶもう一つの“職業”であり、自らの人生の一部として愛してやまないのがサーフィンである。10代の終わりに初めて波に向き合って以来、いろいろな国を旅してきた彼だが、あるとき、胸をよぎったこんな思い。「もっと日本を知りたい」――。その思いを実現すべく、サーフボードを片手に日本中を巡る彼の姿を追ったドキュメンタリーDVD、それが「海から見た、ニッポン」である。第3弾にして、最終章となった今回、坂口さんが訪れたのは小笠原諸島に四国、そして九州。そこで彼が見たものは――。インタビュー冒頭、こちらがサーフィンについて、全くの素人であることを明かすと「そういう人に、ぜひ楽しんでもらいたいです」と優しい笑みを浮かべて語った。この企画が始動したのは、数年前。海外のサーファーたちとの出会いを通じて坂口さんの中から浮かび上がってきたある気持ちからだった。「あるTV番組を通じて、海外を自分の目で見て回って、向こうで同世代のサーファーたちの話を聞くと、みんな自分の国にプライドを持ってるんですね。それがすごくかっこよかったんですが、じゃあ、自分はどうかって考えたとき、『俺は日本のこと詳しくない。日本の海といっても湘南か千葉か伊豆くらいしか行ったことない』って思い当たったんです。もう一度、自分が生まれたこの国を見たい、自分の好きなサーフィンを通してならまた違った見え方があるんじゃないか、と思ったんです」。坂口さんのこの言葉通り、そしてタイトルの通り、この作品では彼がサーフィンをする姿だけではなく、実際に現地に行くまでの様子や、地元の人々との交流が綿密に描かれている。「サーフィンというのは波に乗るだけじゃないんです。気の合う仲間同士での旅、その過程での様々な出会いや時にトラブルもある。いい波に出会えるときもあればひたすら待ち続けることもある。そういう側面的な部分にも面白さがあるからこそ、これだけの人気スポーツなんだと思う。世の中にはプロのサーファーがいて、そういう人たちが大きな波に乗る姿を撮ったDVDもあるけど、逆に旅や地元の人々との出会い、景色を映し出した作品というのはこれまであまりなかった。それこそ、普段は忙しくてなかなかサーフィンに行けない人が『久々に行ってみるか』って思うきっかけになるような作品になればいいな、という思いはありました」。劇中、ある人物の言葉として“サーフィンは進行形だ”という深い意味を持つ印象的な言葉が紹介される。実際、サーフィンのために赴いた現地で、お寺に行って座禅を組む坂口さんの姿を見ると、サーフィンというものの奥深さ、精神的な意味で与えてくれるものの大きさを感じさせる。「サーファーが対峙するのは、人間ではなく海。どうあっても人間の敵う相手じゃないんです。実は、常に死と隣り合わせの世界なんですよ。そういう自然を相手にするとき、人間はうそをついちゃいけない、全て見透かされてしまうんですね。逆に普段、陸で人間を相手に生活するとき、実はうそがつけたり、ごまかしが通ってしまったりする。こうした対極の世界が共に存在するのは、当然のことなんですが、自然の脅威や素晴らしさを肌で知っていれば、逆の世界にいるとき、人間に対して優しくなれると思うんです」。特に、誰かを“演じる”ことを仕事とする俳優であるからこそ、海と陸とのバランスが重要な意味を持つ、と坂口さんはうなずく。「いまは、いいバランスでいられているな、と思います。陸にいても、海から自然のエネルギーをもらえてるな、と。それは目に見えるものでもお金で買えるものでもないんだけど。だからこそ、この自然がくれる大きなものに対して、自分は何を返すことができるのだろう?って考えなくちゃいけないんだな、と強く感じます」。力強い言葉を通して、“俳優”坂口憲ニの力の源が垣間見えた。「海から見た、ニッポン 坂口憲二の日本列島サーフィン紀行 最終章」発売元:電通販売元:ポニーキャニオン価格:7,140円(税込)/2枚組発売中
2009年07月27日