2015年8月5日 12:00
社会が母親や子供に冷たいのは「乳幼児教育」のせい? 古市憲樹の考えとは
ふるいち・のりとし1985年1月14日生まれ。東京都出身。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。株式会社ぽえち代表取締役。『ワイドナショー』『とくダネ!』でコメンテーターを務める一方、内閣官房「クールジャパン推進会議」委員などの顔も持つ。
ワイドショー番組での歯に衣着せぬ物言いでたびたび「炎上」を引き起こしてきた古市憲寿さん。だが、実はまっとうで、仲間思いの人なのだ。私室にお邪魔し、人気社会学者の素顔に触れた。
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――7月に刊行したばかりの『保育園義務教育化』は、日本の乳幼児教育、少子化対策の不備をまっすぐに指摘する本です。
僕の周りが出産ラッシュだったのと、あとは『ワイドナショー』(ダウンタウンの松本人志さんがメインコメンテーターを務める情報番組。古市さんは準レギュラー)に出たことも大きかったですね。電車でベビーカーが邪魔って話題とか、保育園が騒音公害で迷惑って言われてる問題とか、僕が出演した回はたまたま、子供と社会の軋轢についての話が多かったんです。コメントを求められるうちに、モヤモヤしてきたんですよ。なんでこの社会は「お母さん」や「子供」