こうの史代原作コミック『この世界の片隅に』が、片渕須直監督によりアニメ映画化された。主人公・すずは、第二次世界大戦下、突如広島から呉にお嫁に行くことになる。戦火にさらされ大切なものを失いながらも、明るく前を向いて生きる18歳のすずの日々が描かれている。その他の画像声優を務めるのは、女優・のん。監督たっての願いだったそうだ。「のんちゃんにお願いをしたいっていうのは、そこはかとなくずっと思っていて。いつのまにか、絵を描くときに、頭の中でのんちゃんの声が鳴っていたんです。それが僕だけでなくて、他のスタッフたちも同じだったんです」(片渕監督)。声優の経験は多くないのんだったが、「原作を読んで、やりたい! 私がやるんだ! という気持ちがすごく強くありました」とオファー当時を振り返る。「すずさんは、ぼーっとしているのに、すごくパワフル。そんななところが似ている」と、自身も話すほど、性格の印象もそっくりだ。片渕監督は制作にあたり、当時の防空頭巾、おしろい、雑誌、呉の航空写真といった資料集めはもちろんのこと、すずが劇中で作っている海苔の作り方まで習った。「街の風景も、天気も知った上で描いていったら、すずさんがより本当に存在しているように描けるんじゃないかな、って思ったんです」。のんも監督の徹底したリサーチに、「資料の多さに驚きました」と目を輝かせた。「のんちゃんは本当に努力家だと思います。それに、入れ込んでいくと芝居の熱量がどんどん上がっていくんです」。そう片渕監督が語るように、のんは役に対して誠実に向き合った。本作は原作をほぼ忠実に描いているが、一部台詞を変えているところがある。「のんちゃんは、台本と原作とを照らし合わせて、『ここ違っているんですけど、どういう意図なんですか?』って全部聞いてきてくれたんです」。それに対し、「わからない感覚は全て監督に相談をして、腑に落としました。そうしたことで、すずさんの感情が沸き立ったときの感覚もすごく共感ができました」とのんも話す。ひとつひとつを我が事のように捉えていくのんと、片渕監督の真摯さによって、作品に命が吹き込まれていった。最後にのんは、「普段は家族を誘って映画館にいかないかもしれませんが、家族や友人、大切な人と観ると、すごく素敵なものをみつけられると思うので、ぜひ誰か大事な人と観に行ってもらいたいです」と思いを語った。『この世界の片隅に』11月12日(土)より全国公開取材・文・写真:小杉由布子
2016年11月10日『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督がクラウドファンディングを募り、国内史上最高額を達成した、こうの史代原作のアニメーション映画『この世界の片隅に』。このほど、女優・のんが、本作でアニメーション映画初主演を務めることが決定し、待望の本予告映像が解禁となった。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19年(1944)、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ、18歳で一家の主婦となった。戦況が悪化し、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす、すず。だが、日本海軍の根拠地だった呉は、何度も空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰し、すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20年(1945)の夏がやってきた――。学生時代から宮崎駿作品に脚本家として参加、『魔女の宅急便』(’89)では演出補を務め、前作『マイマイ新子と千年の魔法』(’09)もヒットした片渕監督が手がける本作。監督は6年の歳月をかけ、戦中戦後の広島・呉の綿密なリサーチと時代考証を行い、こうの史代漫画の世界を色鮮やかに描き出した。そんな本作で、監督が「のんさん以外のすずさんは考えられない」とその声に惚れ込み、のんさんの主演が決定。その一報を受けたのんさんは、「すごく本当に、とんでもなく嬉しくて、なんか地面からふわっと浮いちゃいそうなくらい嬉しかった」と、独特の感性でコメント。もともと「私は戦争や暴力の描写が嫌いで、苦手で、目を向けないで拒んでいたところがありました。(戦争は)非日常なもので別次元のものと思っていたのですが、原作を読ませていただいて、日常と隣り合わせに戦争があったのかもしれないなと感じて、いままで拒んできたものに目を向けてみようと思いました」と、こうのさんの原作を読み、心境の変化があったことを語る。自身が演じる、主人公・すずについては、「感情が沸きたったときに、がーって絵を描いているところがすごく共感しました。すずさんは、ぼーっとしていると言われながらも、パワフルでポジティブなところが好きです。劇中ですずさんがやっているような着物のリメイクにも挑戦してみたいです」と、時代が違えど、まっすぐに誠実に生きる姿や日々を工夫を凝らして楽しむ姿などに共感しながら、演技に臨んだ様子だ。アフレコは「別世界だなというのを痛感しました」とその難しさにも触れ、広島弁の持つ独特のイントネーションに苦労を感じながらも、その響きの可愛らしさを楽しみながら挑戦していたという。また、本作が2015年に行われたクラウドファンディングで日本全国からの熱烈な支持を受け、製作が決定したことについて、「観たい映画を一緒に制作していくという、応援してくださってるみなさんがこの映画を一緒に作っているというのが、本当に素晴らしいことだなと思います。私もそこに参加させていただけることがすごく嬉しいです」と、参加できた喜びを語るのんさん。さらに、「普通に生活しているとか、ただ生きているっていうことが、あぁやっぱり普通っていいな、と思える映画だと思うので、そういうのを感じていただきたいなと思います。そして、ぜひご家族を誘って見ていただきたい。大切な感覚を一緒に共有できると思うのです」と、本作のテーマと見どころにも言及した。アフレコを終え、片渕監督は「すずさんに命を吹き込んでくれて感謝の気持ちでいっぱいです」と彼女を絶賛。「6年前、『この世界の片隅に』をアニメーションにしようと思ってからずっと、すずさんの声を探していました」と言うだけに、「この作品は本当に幸運に恵まれたと思います」と安堵の声を寄せている。完成した本予告では、呉にお嫁にきたすずが、軍港・呉に停留する戦艦大和や戦闘機などと隣り合わせに居ながらも、工夫を凝らして日々を楽しんで生活する姿が映し出されていく。音楽を奏でるのは、シンガー・ソング・ライターのコトリンゴ。片渕監督の前作『マイマイ新子と千年の魔法』で主題歌を担当し、本作では本編楽曲も担当。今回解禁された本予告では、新たにカバーした「悲しくてやりきれない」が使用され、作品の世界観を壮大に歌い上げている。コトリンゴさんは、「すずさんの心情にすごく合っているからと予告編に使用してくださっていた『悲しくてやりきれない』のカバーを、さらにリアレンジしてすずさんに寄り添えるように、生楽器をメインに書き直しました」とコメント。なお、この予告編は今週末より一部劇場にて、のんさんの特別メッセージ付きで上映される予定。『この世界の片隅に』は11月12日(土)よりテアトル新宿、ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日ViVi girl として活躍する音無のぞみちゃんがはまっているのは、上品な韓国人風メイク。ツヤがあるムルグァン肌を目立たせるために、あえてチークは塗りません!オルちゃんメイクとは少し違った大人の韓国人風メイク、上品な印象で美人度が増しますよ♪メイクのコツ・ポイント眉毛は太く平行に描いて韓国人風に。アイシャドウは薄いグラデーションでナチュラルに。目尻は少しハネ上げて、目頭は切開ラインを引く。ツヤ肌をメインにしたいので、チークはあえて塗らない!このメイク動画のノーカット版と使用コスメ詳細を見る
2015年11月04日月刊誌「日経WOMAN」と日経ウーマノミクス・プロジェクトは5月22日、東京ミッドタウンにおいて、「女性が活躍する会社」業界別第1位と総合第1位の発表を行った。同ランキングは、国内の有力企業539社から得た回答をもとに、評価、採点をしたもの。企業における女性社員の活用の実態を 「管理職登用度」「ワークライフバランス度」「女性活用度」「男女均等度」の4つの指標で測定し採点した。総合第1位は2年連続で資生堂が受賞した。資生堂は化学・医薬品業界部門でも1位を獲得している。表彰式には、代表取締役執行役員社長の魚谷雅彦氏が登場。「2度も受賞出来たことは本当に喜ばしい。全ては活躍している女性達のおかげだ。今後は世界で一番を目指す」とコメントした。接客経験の豊富な元ビューティーコンサルタントについては「お客様に直接ブランド価値を伝えることができ、意見を社内にフィードバックできるのには女性の力が大きい。信じている」と厚い信頼を寄せていることを明らかにした。今後は、「仕事と育児の両立サポート」とともに「人材育成、働き方見直し、意識醸成」を課題としていくという。また、女性だけではなく男女共ともにキャリアアップをはかり「変わりゆく世界中のお客さまとともに『美しい生活文化を創造する企業』になる」と将来の抱負を語った。業界別の1位は下記のとおり。・化学医薬品業界/総合第1位表彰 資生堂・サービス業界 ANA・建設・不動産業界 大林組・食品業界 サントリーホールディングス・卸売・小売業界 セブン&アイ・ホールディングス・電気・機械・自動車関連業界 ソニー・保険・証券・その他金融業界 第一生命保険・製造業界 帝人・情報・通信業界 日本IBM・銀行業界 みずほフィナンシャルグループ
2015年05月27日5月2日~3日に静岡県・富士スピードウェイにて「SUPER GT 第2戦」が開催され、「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」が、我慢の走行を見せて5位に入賞を果たした。5月2日の予選と、3日の決勝で計9万1,500人の観客を動員した本レースだが、「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」は8位で予選を終了。予選に続き、朝から快晴となった決勝戦では、チームの個人スポンサーも多数来場し、自然に応援シートが出来あがるほどの盛況ぶりを見せた。朝9時から行われたフリー走行は、片岡選手がベストタイム「1‘39.014」を出し、7番手でフリー走行は終了。昨年に引き続き大勢のファンが詰めかけたピットウォークを挟んで、決勝レースがスタートした。「グッドスマイル初音ミクSLS」は、片岡選手がスタートを担当し、予選の結果から8番グリッドに位置。フォーメーションラップの後、ローリングスタートで500kmというシーズンで2番目に長いレースの幕が開けることとなった。まずは、序盤で2台をパスして6位にジャンプアップする「グッドスマイル初音ミクSLS」。上位3台には、序盤から離されつつあったが、8周目にタイヤがバーストしてコースアウトするマシンもあり、セーフティーカーランになる展開に。これでタイム差はリセットされ、片岡選手はセーフティーカー解除後に1台を抜いて5位まで浮上した。しかし、ここからレースは膠着状態に。5位のまま24周目にピットインをし、タイヤを全交換、ドライバーは谷口選手に交代。今回のレースでは、2回のピットインが義務づけられているので、片岡選手はもう1度ステアリングを握ることとなる。ピットアウト後は19位でコースに復帰し、徐々に順位を上げていく谷口選手。49周目を迎える頃には5位にまで順位を戻す走りを見せた。しかし、4位以上との差が大きく離されており、63周目に5位をキープしたままピットイン。ドライバーは再び片岡選手になり、13位でアウトラップに復帰。その後、5位まで順位を回復したが、背後に迫った7号車(Studie BMW Z4)に対して終始防戦を迫られることとなる。ストレートスピードに勝るSLSは、オーバーテイクを許ずに、攻防は20周近くにも及んだ。レース直前にトラブルが発覚し、グリッド上でセッティングを変えるなどの応急処置を行なったが、グッドスマイル初音ミクSLSは5位でチェッカーを受ける結果に。2戦を終えてシーズンランキング5位という状態で、6月20日~21日にタイ・ブリーラムで開催される第3戦に挑むこととなる。本レースを終えた片岡選手は「予選までは良い感じだったんですけど、タイヤの摩耗とかも含めて決勝向けのセッティングに変えたことで、ちょっとパフォーマンスが落ちてしまって、そのバランスの悪さからアベレージスピードが上がりませんでした」と反省。「前を抜くという感じではなく、ブレーキやタイヤを労りながら後ろのライバルを抑えるという、防戦一方なレースでした」と第2戦を振り返る。「谷口選手のスティントでは違うタイヤを履いてみたんですが、苦しいことには変わりなく……。開幕戦に続いて5位という順位は決して悪い位置ではないと思いますが、次戦以降はもっと上位でのゴールを目指します」と第3戦への意欲を覗かせた。「今回も主役にはなれませんでした」と悔しがる谷口選手は、「レース直前に諸事情もろもろありまして、トップ争いには加われる感じではなくなってしまいました。ただ、なんとか5番手争いができてしっかり5位でゴールしてポイントが取れたことはよかったと思っています」と反省しつつも前向きな姿勢。「これからの戦いに向けて準備しなきゃいけないことも明確に見えてきましたし、今後も取りこぼしなくいきたいですね」と抱負を語った。「非常に残念です」とうなだれる監督の片山右京氏は、「スタート直前に見つかった不具合のせいでセッティングも変えざるをえなかった。そのため、ハンドリングが予選とまるっきり違う状態になってしまいました」とレースの難しさを改めて感じた様子。「当初、39秒台半ばくらいでラップできれば上位陣と勝負できると想定していましたが、上の4台は想定以上のラップタイムで走ってて、セッティングを変えたマシンではついて行けなかった」と回顧。「タイ戦に向けてまだいくつかトライすべき課題もあるので、これからどんどん挽回していきたいです」と頼もしいコメントを寄せた。「谷口&片岡の両ドライバーはタイヤの摩耗を見ながら順位を守って5位でフィニッシュしてくれた、良いレースだった」と語る安藝貴範代表は、「守りに強いSLSが見れました」と満足気。「本来だったらもっと、攻めることに強さを発揮してほしかったですが、セットアップやタイヤにまだ課題が残りますね。期待できるレースだったのが、想定外の不運があって上位争いはお預けになったものの、改善点も見えているので次戦タイから巻き返していきます」と宣言した。(C)タイキ/CFM
2015年05月10日徳島県で開催されているアニメイベント「マチ★アソビvol.14」(5月3日~5日)で3日、ufotable CINEMAにて、片渕須直監督による『この世界の片隅に』プレゼンテーションが行われた。『この世界の片隅に』は、こうの史代氏の同名コミックが原作。昭和19年の広島・呉にお嫁にやってきた18歳のすずが、あらゆるものが欠乏していく中で工夫を凝らす生活の日々、それでも激化する戦争の中で奪われていく大切なもの、それでも続いていく日常について描いている。クラウドファンディングサービス「Makuake」で2015年3月9日にスタートした「片渕須直監督による『この世界の片隅に』のアニメ映画化を応援」プロジェクトが、3月18日には当初目標の2,000万円を突破したニュースで大きな注目を集めた。今回のイベントでは、片渕須直監督が制作のために集めた膨大な映像資料をスクリーンに上映しながらトークを行った。冒頭、広角レンズで撮った書斎らしき写真がスクリーンに映し出されたが、そこに映った書籍全てが片渕監督が本作のために自腹で集めた資料というから驚きだ。イベントにはGENCO代表取締役で『この世界の片隅に』プロデューサーの真木太郎氏、司会のまつもとあつし氏も同席したものの、2人は時折驚きを見せたり補足のコメントを入れるだけで、ほぼ片渕監督の独演会に近い形になった。トークでは、まずはこうの氏が『この世界の片隅に』を描いた経緯を説明。前作『夕凪の街 桜の国』では原爆、広島というテーマを編集に勧められて描いたこうの氏が、おばあさんと一緒に住んでいた呉時代に聞いた戦時中の話を漫画にしたという。前作が与えられた課題であったのに対し、『この世界の片隅に』はこうの氏自身の中から生まれたものだった。しかし"二匹目のドジョウ"的な見方をする人も多く、批判的な声も多かったそうだと片渕監督は語る。実はそんな原作者・こうの氏にとっても、クラウドファンディングの2,000万円達成は、それだけの応援、肯定的な支えがあることを実感できる意味で、とても大きかったという。資金調達の手段であるクラウドファンディングが、クリエイターにとって応援やサポートの可視化につながり、制作の支えやある種の救いになるというのはとても興味深い。実制作に話が及ぶと、片渕監督は『この世界の片隅に』原作コミックの1ページ目を提示する。ごく普通の風景に見えるが、片渕監督はその大ゴマが正方形であることから「スクリーンに合わせて映像化するためには、左右の風景を埋めなければならない」と語る。そこからが片渕監督の非凡な所で、現地に行き当時を知る老人にヒアリングし、膨大な当時の現地写真を集め、印象的な松や周囲の特徴を元に現在の場所をつきとめ、それを元に古写真を集め、同じ場所の別画角の写真に防潮堤があることを発見して、一コマ目の画面外にあるのは海だと突き止める。膨大な資料をグーグルアースと照らしあわせて角度まで検証するような、地道な作業と検証を、片渕監督はほぼ全てのコマに対して行っているのだ。漫画のコマに描きこまれたわずかな情報を元に、原爆により失われた風景を再現していく過程はまさに執念。こうした作業を、片渕監督は原作者・こうの氏と対面する前にほとんど済ませていたというから驚きだ。しかし、話題に原作者・こうの氏が登場することで、聞いている側に別の疑問が浮かぶ。戦前戦中を実体験したわけではないこうの氏が作画した漫画と、歴史資料を照らしあわせて再現するという行為が何故成立するのか。それは、原作者のこうの氏もまた、圧倒的な量と調査と研究に基づいた作画を行っているのだ。劇中で、主人公・すずが、ヨーヨーで遊んでいる子供を横目で見る(だけの)コマがある。片渕監督が調べると、すずのこども時代・昭和8年~9年には空前のヨーヨーブームが起こっていたことがわかる。当時の写真や映画の映像からヨーヨーブームの過熱がわかると、そんな憧れのヨーヨーで遊んでいる子供とすずの生活環境の違いや、すずの内心に想いを巡らせる余地が出てくる。だが、漫画ではそんな言葉はもちろん、それらしき表現は一切出てこない! 一事が万事この調子で、すずが「20銭で何を買えるか」を考える場面で、監督は"当時のこのキャラメルは10銭だから、3箱は買えないのでは?"と検証する。すると原作者のこうの氏は、そのキャラメルには箱が正方形の10粒入りのタイプがあり、そちらは5銭だったと返す。原作者に聞けば一瞬で済む疑問点に、作者と同等以上の労力と情熱を傾けるところに片渕監督らしさを感じる。これは監督と原作者の真剣勝負でもあるのだろう。監督は「それを同じ魂で作る」と表現した。そんなこうの氏と監督の執念が感じられるエピソードのうち、もっとも鮮烈だったのが、呉の港に戦艦大和が入港する一コマに関するトークだ。昭和19年に大和は入港しているのか? 片渕監督は同年の呉港の軍艦の出入りを全てチェックしデータ化した結果、劇中のシーンに一致するのは昭和19年4月17日でしかありえないことを突き止め、当日の天候、気温、遠方の視界などを調べあげ、そのコマが実にリアルに描かれていることを確信する。そのことをぶつけられたこうの氏が「一言調べました」と返したというからたまらない。戦中のすずが、雑草を使った料理をしているのを描くのに、こうの氏は実際においしく食べるためのレシピを考案し、片渕監督はそれを実際に作ってみる。そうした漫画の一コマ、映像の一カットに込められた圧倒的なこだわりと情報量が、作品から世界の空気となって立ち上るように感じられた。監督が映像に込めたものをどれだけ感じ取れるか、見る側の我々も勝負を挑まれているのかもしれない。片渕監督は『マイマイ新子と千年の魔法』の時に、十分な宣伝ができなかったかもしれないという反省から、できることはなんでもやろうと今回のイベントも行ったという。クラウドファンディングの支援者には、ラフスケッチや制作中の絵素材が宣伝素材として送られる模様。支援者も一緒に宣伝をして盛り上げてほしいというスタイルは、資金調達だけでなくパブリシティのやり方としても新しい。『この世界の片隅に』のクラウドファンディングは5月末まで継続中。劇場アニメ『この世界の片隅に』は2016年の公開に向けて制作中だ。
2015年05月04日JR西日本はこのほど、西日本各地から首都圏方面の新幹線往復割引きっぷ「東京往復スーパー早特きっぷ」および「のぞみ早特往復きっぷ」の設定期間について、来年3月31日出発分まで延長することを発表した。これにともない、10月1日出発分より「東京往復スーパー早特きっぷ」の発売期間を出発日21日前~14日前までに変更するとともに、山口県内の新岩国駅・徳山駅・新山口駅発を設定する。従来より新山口駅発の設定があった「のぞみ早特往復きっぷ」にも、新岩国駅・徳山駅発が設定される。「のぞみ早特」の発売期間は従来と変わらず、出発日21日前から7日前まで。有効期間は、「東京往復スーパー早特きっぷ」が3日間、「のぞみ早特往復きっぷ」は7日間。いずれも往復「のぞみ」の普通車指定席に乗車できる(「スーパー早特」はグリーン車用きっぷもある)。東京都区内・横浜市内への普通車指定席での往復運賃は、「東京往復スーパー早特きっぷ」で岡山発2万4,000円(割引額7,680円)、広島市内発2万6,000円(同8,820円)、新山口発2万9,000円(同9,840円)など。「のぞみ早特往復きっぷ」は岡山発2万8,000円(割引額3,680円)、広島市内発3万1,000円(同3,820円)、新山口発3万4,000円(同4,820円)、福岡市内・北九州市内発3万4,000円(同7,940円)など。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日最近見ていない、あのアイドルや俳優は今?ベスト5位を発表芸能界には3つの坂があるという。一つはグングン有名になっていく上り坂、二つは人気が下降していく下り坂、そして三つ目は「まさか!」という坂。29日、関西TV「クギズケ!」のコーナーで「あの人がまさか今、こんな所に!べスト5位」を発表した。「あの人がまさか今、こんな所に!」1位、天地真理(60)・・最愛の娘が出て行ったあとはマンションで一人暮らし。昨年デビュー40周年を迎えたが、奇行が目立つと近所の人が話す。たとえば、食べ残しの味噌汁をお裾分けで持って来る。煙草代500円を貸したら、返さないので請求すると早朝5時半に返しに来たなど、多くの奇行があるという。2位、加勢大周(41)・・覚せい剤取締法違反などの容疑で現行犯逮捕、執行猶予3年の有罪判決を受けた。今、東京都内のバーで、本名でバーテンダーとして働いている。3位、早坂好恵(36)・・元祖「沖縄アクターズスクール」出身ンのアイドルは、関西国際空港旅客ターミナルビルのブルーシールアイスクリーム店でオーナー兼店長として毎日働いている。4位、織田 無道(59)・・自称、織田信長の子孫で霊能士としてTV出演。現在も住職を続けているという噂、格闘技のイベントを主催などの噂が流れる中、現在は行方がわかっていないという。5位、さとう玉緒(39)・・所属する事務所社長が俳優(35)と逃げ出した。事務所の電話も社長の携帯もつながらず、さとうへの仕事依頼の連絡が取れなくなった。さとうは仕事が激減する中、パチンコ屋チェーン店を営業で回り、トークショーなどを行っている。現在は事務所を変わり、活動を始めている。編集部日野涼香元の記事を読む
2012年04月30日子役の大橋のぞみが4月4日(日)、東京・日経ホールで行われたゲスト声優を務めるアニメ映画『名探偵コナン天空のロ難破船(ロスト・シップ)』の試写会で、コナン役の声優、高山みなみらと舞台挨拶を行った。人気漫画の劇場版シリーズ第14弾で、東京から大阪へ向かう飛行船を舞台にホームズ並みの才覚を持つコナン少年が少年探偵団と協力し、武装テロ集団と宿敵・怪盗キッドに挑む物語。のぞみちゃんは劇場版のオリジナルキャラクターで、コナンをサポートする少年・川口聡役。以前からコナンくんの大ファンであることを公言するのぞみちゃんは、まもなく終わるという春休みをふり返り「コナンくんと一緒にいる日が多くて楽しかった」。コナンくんの魅力を「サッカーが上手くて、事件をパッと解いちゃうところが好きです」とニッコリ。アフレコ時に付き添った高山さんからは「のぞみちゃんはとっても上手で、『上手!』って声をかけました」と太鼓判。山本泰一郎監督からも「上手でしたよ」と褒められると、「こんなに褒められたことはあんまりないから、嬉しいです、フフッ」と素直に喜んだ。一方で、同作とコラボレーションした世界最大級の飛行船ツェッペリンNTが、今月10日(土)よりクルーズを開始することが決定しており、のぞみちゃんはコナンくん(着ぐるみ)と乗船予定。大好きなコナン君との“飛行船デート”ながら「この映画を観て、飛行船にテロリストが乗っていないか?って怖くって。でも頑張って乗ってみます」と不安げだったが、コナンくんから「大丈夫だよ。僕が一緒に乗るんだから」となだめられると、また愛らしい笑顔を浮かべていた。『名探偵コナン天空のロ難破船(ロスト・シップ)』は4月17日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:名探偵コナン天空の難破船(ロスト・シップ) 2010年4月17日より全国東宝系にて公開© 2010青山剛昌/「名探偵コナン」製作委員会■関連記事:大橋のぞみ大好きな人からのホワイトデーのプレゼントは「とっておきたい」
2010年04月05日子役の大橋のぞみが3月9日(火)、都内スタジオでゲスト声優を務める人気アニメの劇場版シリーズ第14弾『名探偵コナン天空の難破船(ロストシップ)』(山本泰一郎監督)のアフレコ収録に臨んだ。同作は、東京から大阪へ飛行中にハイジャックされた世界最大の飛行船を舞台に、爆弾や細菌を仕掛けてくる武装テログループ「赤いシャムネコ」に、コナンと少年探偵団の仲間たちが立ち向かう物語。コナンくんの大ファンであることを公言する大橋さんは、切れ者の関西出身の高校生探偵・服部平次のガールフレンド・和葉の親戚の少年・川口聡役で、事件解決に乗り出す平次をサポートする役どころだ。コナンくん(着ぐるみ)に見守られて台詞を読んだ大橋さんは「のぞみは女の子なので、ちょっと難しかった」と苦笑い。配給の東宝のスタッフから「素晴らしい出来で、ステキな作品になりますよ」と褒められると、気を取り直して「はい!」と素直な受け答え。本作の感想を求められると、「結末を知りたくなかったけど、スタッフの人に言われて渋々台本を読んだら面白かったです」と率直に語り、取材陣の笑いを誘った。コナンくんのような男の子が実際にいたら?との質問には「少年探偵団に入れてもらってコナンくんたちと事件を解決したい」と夢を膨らませて笑顔。ホワイトデーが近いとあって、コナンくんからプレゼントをもらったら?と問われると、数秒考えた後に「もらったら…とっておきたいです」と10歳の乙女心をのぞかせていた。『名探偵コナン天空の難破船(ロストシップ)』は4月17日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ) 2010年4月17日より全国東宝系にて公開© 2010青山剛昌/「名探偵コナン」製作委員会
2010年03月09日