休日や大型連休になると、交通事故の件数がぐっと増えるといわれています。やはり、普段運転し慣れていない方が運転すると事故につながりやすいようです。休日は、車の量自体も増えますし、お休みで気分が浮かれていますので、ちょっとした油断が、交通事故につながりやすいともいえるでしょう。とくに、高速道路での交通事故は重大事故に発展しますし、何台もの車が巻き込まれる可能性が高いです。どんなに気をつけて運転していても、もらい事故に遭ってしまう可能性は常にありますので、交通事故に関する知識は知っていて損はありません。■万が一、事故に遭ってしまったら?交通事故に遭った場合、必ず、警察に連絡をしましょう。怪我をしている場合は、「人身事故」として届け出ることが大事です。仮に、相手から懇願されて「物損事故」扱いにしてしまった場合、過失割合の判断に必要な「実況見分調書(警察立会いの下事故の状況を記録した調書)」がもらえなくなってしまうなど、リスクが生じてしまいます。また、「物損事故だから」ということで、治療費や慰謝料などの面で不利益になる可能性もあります。必ず「人身事故」として届け出をするようにしましょう。事故の現場で、「示談金を受け取っておしまいにしてしまう」ケースがまれにあるようですが、その後の治療費や慰謝料が受け取れなくなる可能性もあるので、その場で示談してしまうことはお勧めしません。■保険会社に示談をすすめられたら従うべき?通院や治療が終わって、最終の段階となると、保険会社から「示談金として●●円支払います」と口頭や書面で提示があると思いますが、その示談は「ちょっと待った!」です。保険会社から「弊社で提示できる最大の金額です」といわれても、示談書にすぐにサインするのはお勧めしません。交通事故の示談金については、「休業損害」や「慰謝料」など、様々な項目がありますが、法的には「●●円が妥当」といういわゆる「裁判所基準」が存在します。しかし、保険会社の提示する金額は、この裁判所基準と比べて、圧倒的に低いのが現状です。まずは、その示談金額が法的に妥当なのか(妥当でないことがほとんどなので)吟味する必要があります。■弁護士はお金がかかりそう…誰に相談すればいいの?交通事故被害について、「弁護士に相談する」となると、「おおげさな(裁判はしたくない)」とか「お金がかかる」というイメージの方が多いようです。そもそも、「保険会社に任せておけば安心」という方がいまだほとんどなのではないでしょうか。しかし結論として、交通事故被害に遭った場合には、なるべく早い段階で、弁護士に相談することをお勧めします。最近は、相談料無料で法律相談を行っている事務所も増えましたし、弁護士費用特約(保険会社が弁護士費用を負担してくれる特約)に加入している方は、通常、費用の負担なく弁護士に依頼することができます。仮に弁護士に相談しても、ほとんどの場合が話し合いで決着するので、通常は、長期間かけて裁判まではしなくてもいいのが現状です。「治療に際して必要な検査が何か」や「示談金としてどのような主張をすべきなのか」は、やはり、その道に精通した弁護士のアドバイスを得ていただきたいと思います。■事故に遭っても泣き寝入りしないために交通事故の被害者は、まだまだ「泣き寝入りさせられている」現状があります。交通事故で怪我をしただけでも辛いのに、しっかり補償も受けられないのであれば、二次被害といっても過言ではありません。交通事故に遭った場合に、経済的にも労力的にも、精神的にもお役にたてるのが「弁護士」の存在です。「近寄りがたい」などといわず、気軽に頼っていただきたいですね。 監修協力:弁護士法人アディーレ法律事務所 (東京弁護士会所属)
2016年09月21日LCCのハブ、バンコクドンムアン空港 著者撮影LCCが離発着するドンムアン空港へのアクセスは、タクシーが楽だが、オススメはBTSやMRTとエアポートバスを利用する方法だ。 BTSモーチット、MRTチャトチャック駅からエアポートバスA1がドンムアン空港まで7時〜24時まで運行している。モーチットからドンムアン空港までは道路事情にももよるが約20~30分。モーチット駅からランシット方面行きの市バスに乗り空港ターミナル前で降りる方法もあるが、市バスは高速道路を経由しないので時間が全く読めない。ただ、料金は6.5THBと破格の値段だ。空港にはターミナル1とターミナル2があり、国際線は基本的にターミナル1、国内線はターミナル2になっている。チェックインカウンターは常に混み合っているので、時間にはかなり余裕を持って空港に向かう事をオススメする。最悪飛行機に乗れないという事態にもなりかねない。そして、機内持ち込み手荷物は、各航空会社の規定通りしっかりと厳守することも大切だ。国内線の第2ターミナルはリニューアルされて、レストラン街も充実した。早めにチェックインしても退屈することも無い。出発ロビーフロアーの外、第1と第2ターミナルの間にはセブンイレブンもある。市内の店舗と比べると品揃えは少なめ。お弁当やスナック、ドリンク程度だ。どちらも料金は若干空港料金で高めだ。レストラン街は4F、出発ロビーの上の階となっていて、第1と第2ターミナルは屋内の連絡通路でつながっている。保安検査場を過ぎて搭乗ゲートに向かう途中にもレストランやコーヒーショップ、ファーストフード等はある。第2ターミナルの4Fには、Sleep boxというショートステイ用の客室もある。料金は3時間1000THB~、軽食のクーポン付。3時間以降は1時間につき200THBとなっている。21~翌6時は料金1800THBで2人まで利用可能で、2人利用の場合は追加料金300THB、シャワーの利用は300THBとなっている。料金は安くないが、深夜到着で翌日の早朝乗り継ぎ等の場合には利用価値があるかも知れない。時間と気合いがあるなら路線バスでのアクセスも可能 著者撮影チェックインカウンターは混んでいることが多い 著者撮影リニューアルした第2ターミナル 著者撮影コーヒーショップと仮眠施設 著者撮影 (text & photo : 中島貴義) 熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」その他の記事を読む>
2016年06月22日ポール・マッカートニーは、素知らぬ顔で公共の交通機関を乗りこなしているそうだ。世界的に有名なポールだが、いまだに問題なく公共の交通機関を使えているそうで、万が一周りが自身の存在に気づきそうになった場合は、自身はポール・マッカートニーでないと言い張るのだという。「公共の交通機関を使って移動するのが大好きなんだ。子供のころから、いつもバスに乗っては何個か先のバス停で降りて、そのあたりを見て回ってたんだ。ニューヨーク、パリ、ロンドンではときどき地下鉄にも乗るね」「地下鉄って、誰も他の人のことを見てないよね」「誰かが『ポール・マッカートニーですか?』って言ってきたら、『何冗談言ってんだよ? 彼が地下鉄に乗ってると思うかい?』って言うんだ。そしたら、彼らは『ああ、そうだね。それはそうだね』って言うのさ」また、ポールはQ誌のインタビューの中で1995年にザ・ビートルズの真実のストーリーを伝えるドキュメンタリービデオ、アルバム、ブックを制作する「アンソロジー」プロジェクトでリンゴ・スターとジョージ・ハリスンと一緒に取り組んだときのことも振り返り、同じシチュエーションを経験したとしても3人がそれぞれ異なる記憶を持っていることを発見したと語った。「起こったこと、そして今も起こっていることいえば、人々が僕らについて書いているってことで、しかも彼らは真実を間違って捉えているってことだよ」「だから、僕らが『バイブル』って呼ぶようなものをつくろうって決めただけなんだ。真実の公式ヒストリーさ」「でもそれは無駄なことだったんだ。なぜなら、みんな集まって、たくさんの共通な事柄を思い出すことができたけど、でも結構思い出すことがみんな違うってこともあったんだ」さらにポールは続けた。「エルヴィス(プレスリー)に会ったときのことなんかその良い例さ。僕の頭の中にはその鮮明な絵があるんだけど、リンゴとジョージには(僕と同じ記憶は)ないみたいだな」「僕が『エルヴィスとドアのところで僕ら会ったよね』って言ったら、リンゴは『いや、ドアじゃないよ、ソファに座ってたよ』っていうんだ」「だから、わかると思うけど、本人たちでさえ真実を正すことができないんだ」「でも、僕らは最善を尽くして、全てが正確だったと思うよ。だから、よいプロジェクトだったし、実際楽しかったよ。特に、ジョン(レノン)がそこにいなかったからこそ、そのプロジェクトが彼を僕らの中に呼び戻したって感覚がしたよ」(C)BANG Media International
2016年06月12日アライドテレシスと朝日ネットは、NTT東日本/NTT西日本の「光コラボレーションモデル」を利用した協業に合意し、アライドテレシスは、光アクセス回線サービス「アライド光」の提供を開始したと発表した。アライド光は、光アクセス回線(フレッツ光ネクスト相当)、ISPサービス「ASAHIネット」、アライドテレシスのGW機器(ルーター)を組み合わせてワンストップで提供するインターネット接続サービス。「光アクセス回線とISP+ルーター」または「光アクセス回線とISP」の組み合わせで構成され、インターネット接続を提供する「インターネットプラン」、仮想的な専用線を提供する「VPNプラン」を利用できる。同サービスでは、ルーターを予備機を含め同社のサービス設備として提供するため、顧客が機器購入や保守加入契約をする必要がない。そのため、機能や性能の要件が変わらなければ、5~6年ごとのWAN設備の老朽化に伴う更改が不要となり、設備投資(機器購入費、導入作業費)がなくなるためコスト低減を図ることが可能だという。また、顧客のアライド光回線の接続拠点には設定済みGW予備機を標準で配備している。これにより、万一の故障時にも機器を交換するだけで速やかな復旧を可能としているほか、故障機器は同社負担で修理し、再設定した機器が返送される。参考価格は、回線速度が1GbpsでIP種別が非固定の場合、月額サービス費用が1万750円、転用のDIY初期工事費用が6万7800円から、新規回線のDIY初期工事費用が8万5300円からとなっている(いずれも税別)。
2016年04月05日歌手のマドンナが、ニューヨークの自宅付近に駐車スペースを確保するため、偽の交通標識を立てていたとして問題になっている。マドンナがアッパー・イースト・サイドに持つ4000万ドル(約45億円)相当の自宅付近に3台分の駐車スペースを確保しようと、植え込み部分に白黒の標識が付けられた大きな鉄柱を備え付けたことで近隣住民の怒りを買っているとTMZは報じている。「居住者の駐車のみ。不認可の車両は所有者による経費負担の元、撤去」と書かれた標識は、駐車事情が厳しいニューヨークでスペースを必死に求める車の所有者たちを尻込みさせる意向で立てられたとみられている。また、歩道のコンクリート部分には「駐車禁止」と烙印されており、縁石部分には黄色の線まで引かれているという。この行為を発見した近隣住民が、マドンナの所有する3台の車の脇に立っていたボディガードに事態の説明を求めると、「私たちはその道の人間を知っていますから」とだけ答えたという。それを受けて近隣住民はニューヨークの交通局に連絡を取り、同局員が23日に現場を訪れ、マドンナには標識を設置や罰金の課金、そのスペースを他の車が使用することを阻止する法的権限はないとして、直ちに撤去するようにマドンナの代理人に伝えたという。(C)BANG Media International
2016年03月26日総務省は3月24日、不正アクセス行為の禁止等に関する(平成11年法律第128号)法律(不正アクセス禁止法)第10条第1項の規定に基づき、不正アクセス行為の発生状況およびアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況を公表した。平成27年における不正アクセス行為の認知件数は2051件であり、前年と比べ、1494件減少。不正アクセス行為の認知件数について、不正アクセスを受けた特定電子計算機のアクセス管理者別に内訳を見ると「一般企業」が最も多く1998件。不正アクセス行為の認知件数について、認知の端緒別に内訳を見ると、「不正アクセスを受けた特定電子計算機のアクセス管理者からの届け出によるものが最も多く(910件)」、次いで「利用権者からの届け出によるもの(614件)」「警察職員による特定電子計算機のアクセスログ解析等の警察活動によるもの(516件)」の順となっている。不正アクセス行為の認知件数について、不正アクセス後に行われた行為別に内訳を見ると「インターネットバンキングでの不正送金(1531件)」が最も多く、次いで「インターネットショッピングでの不正購入(167件)」「オンラインゲーム、コミュニティサイトの不正操作(96件)」「メールの盗み見などの情報の不正入手(92件)」の順。また、アクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況は、国(総務省または経済産業省)が実施しているテーマは「ネットワークセキュリティ技術の研究開発」「セキュリティ知識ベースを用いたネットワークリスク評価と対策提示」「ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃対策フレームワークの研究開発」「HTTP相互認証プロトコル」「漏洩に強い認証/鍵管理基盤 LR-AKE」「ホワイトリスト制御技術」「ハイパーバイザーによるシステムコール手順確認ツール」の7件。民間企業などで研究を実施したものは、公募が「イーロックジャパン」「サイエンスパーク」の2社。研究開発を行っているとアンケート調査で回答した大学は21、企業は「キヤノンITソリューションズ」「京セラコミュニケーション」「バッファロー」の3社となっている。
2016年03月25日8歳の少年が交通事故で死んだ。事故加害者の夫と不倫中の派遣社員・千恵子、パン工場で働きながら少年を育てていたシングルマザーの吉乃、加害者の夫で編集者の健二、加害者で人気スタイリストの美里。事故によって、それぞれが抱えることになった喪失とかすかな光を描いた連作短編集『一瞬の雲の切れ間に』。ドキュメンタリー映画の俊英、砂田麻美さんが初めて挑戦した完全なるフィクションだ。「最初に決めたのはタイトルでした。たまたま仕事で長崎の原爆資料館に行ったとき、原爆投下の状況を説明した文章の中に<一瞬の雲の切れ間に>という言葉があって、それがすごく印象に残ったんです。ほんの一瞬の出来事で、一生背負わなければいけない罪を犯してしまったり、運命がまるきり変わってしまうような事柄に遭遇したりするんだ、と。それを軸に据えたら、語り手としてどんな人を据えたらいいのかのイメージが一気に湧いてきました」事故から数えて2年ほどの年月。その間に起きたことや、それ以前の過去を、語り手それぞれが回想する形で物語が進む。そのときに浮かび上がるのは、人間というものの善悪入り交じる複雑な多面性だ。「映像は人物に確たるキャラクターを持たせないと伝わりにくいので、多くを語らせずに観客にゆだねる表現をします。だからよけいに、“書く”ことでしかできない表現を意識しました。できるだけ裏の裏までえぐって、その人のいいところも悪いところも余すところなく書こうと」執筆は主にスタバで。1日10枚とノルマを決めてコツコツ書いた。「5枚しか書けなかったら、翌日巻き返して15枚書く。スイッチが入れば周りが見えないほど集中できる方なので、そこまでいくと、脳裏に浮かんでいるイメージを文章に変換させることができるのですが」ちなみに本作には、5人の語り手がいるのだが、そのラストに登場するのは、意外な人物だ。「事件をめぐる人間関係の枠から、少し距離がある人物を1人出そうというのは最初に決めていて、その人物が、この物語を束ねる存在になるだろうという予感はありました」サスペンスフルに展開するエンディングと、その先に見える一条の光。その完成度を、ぜひご覧あれ。◇少年の死亡事故に直接的、間接的に関わった人々の胸の内が語られる連作短編形式。後悔、懺悔、赦し、希望など千々に心乱れる人々を描く。ポプラ社1400円◇すなだ・まみ映画監督。1978年生まれ。是枝裕和監督らの監督助手を務め、初監督作品『エンディングノート』で日本映画監督協会新人賞等を受賞。それをもとに小説『音のない花火』を発表。※『anan』2016年3月23日号より。写真・岡本あゆみ(砂田さん)森山祐子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
2016年03月22日Windows 10のエクスプローラーは「クイックアクセス」という、使用頻度の高いファイルやフォルダーにアクセスする仕組みを用意した。だが、無駄に増えると視認性が低下し、場合によっては情報漏洩につながる場合も。そこでクイックアクセスに示される履歴情報のクリア方法と、履歴を無効にする設定を紹介する。○クイックアクセスは便利?エクスプローラーのナビゲーションウィンドウに並ぶ「クイックアクセス」は、文字どおりファイルやフォルダーに"すばやくアクセス"するために用意された機能だ。クイックアクセスには直前に使用したフォルダーやファイルが並び、すぐに開けるようになっている。Microsoftはクイックアクセスを推奨しているのか、エクスプローラーを起動すると最初に現れる仕様となった。だが、ユーザーの使用履歴がそのまま示されるため、使用環境によっては他者に知られたくない場合もあるだろう。クイックアクセスの履歴はダイアログから容易に削除できる。○クイックアクセスの履歴をクリアする「エクスプローラーのオプション」ダイアログに用意された「消去」ボタンを使う。ただし、「よく使用するフォルダー」の「デスクトップ」「ダウンロード」「ドキュメント」「ピクチャ」はそのまま残る。「エクスプローラーのオプション」ダイアログの「プライバシー」セクションには、「最近使ったファイルをクリックアクセスに表示する」「よく使うフォルダーをクリックアクセスに表示する」という2つの項目が並んでいるが、これらの無効にすることで、ファイルやフォルダー、もしくは両方の履歴を無効にできる。クイックアクセス自体を使わない場合は、同ダイアログの既定アクションを「クイックアクセス」から「PC」に変更するとよい。下図で示したように、基本的なユーザー用フォルダーも表示される。こちらからアクセスする「ドキュメント」「ピクチャ」フォルダーは、ユーザープロファイル下のフォルダーが開き、OneDriveフォルダーではないので注意してほしい(Windows 10 Insider Preview ビルド14279では改善しているため、今後のアップデートで反映されるだろう)。阿久津良和(Cactus)
2016年03月19日Maxim Integrated Products(Maxim)は3月16日(現地時間)、データセンターおよび無線アクセスSFP28モジュールの構築に使用するトランシーバーICの量産を開始したと発表した。同製品はTO-CANベースの発光デバイスを使用することでモジュールのBOMを削減し低コスト化につなげているほか、出力でのデジタルアイチューニングによって設計の修正を減らし、開発製品の市場投入までの時間を短縮できるとしている。また、-40℃~+100℃の温度範囲での動作が保証されている。同社は「データセンターおよび無線フロントホールアプリケーション用SFP28光モジュールは、現行のSFP+モジュールに対するコスト競争力を提供するとともに、低電力と広い動作温度範囲も備える必要があります。Maximの28.1Gbps低電力トランシーバICは、これらの要件に対して特に最適化されており、CDRおよびレーザードライバを送信経路に備え、高感度リミティングアンプおよびCDRを受信経路に備えています。」とコメントしている。
2016年03月17日○SIMT実行のメモリアクセスGPUは、Single InstructionでMultiple Thread方式であるので、複数のデータの処理を行う。入力オペランドをレジスタファイルから読み、演算を行って結果をレジスタファイルに書き込む命令の場合は、スレッドごとにレジスタがあるので、並列に実行することに問題はない。しかし、レジスタに格納されているデータをアドレスとして使ってメモリをアクセスする場合は、一般的には、スレッドごとに異なるアドレスにアクセスする必要がでてくる。このとき、32スレッドがアクセスするアドレスがどのようになっているかでメモリアクセスの効率が変わってくる。図3-43は、32スレッドのアクセスを1回で処理できるケースを図示したもので、一番上の図は128バイト境界から32スレッドが連続のアドレスをアクセスするというケースである。この場合は、各スレッドのデータサイズは4バイトであるので、32スレッドすべてのアクセスが128バイトの範囲に収まる。連続アドレスでなくとも、32スレッドのアクセスが1つの128バイトのラインに収まっている場合も、1回で処理ができる。また、Loadの場合は、すべてのアクセスが同一アドレスのデータを読む場合も、全スレッドに同じデータを送ればよいので問題はない。複数のスレッドが同じアドレスに書き込みを行う場合も1回で処理できるが、どのスレッドの書き込みデータが書かれるかは不定というのが一般的である。図3-44は1回のメモリアクセスだけでは処理できず、複数回のメモリアクセスが必要となるケースである。128バイトの連続アドレスのアクセスでも、スタートするアドレスが128バイト境界にアラインされていない場合は、上側の図のように、連続した2つのラインのアクセスが必要になる。また、下側の図のようにアクセス先がばらばらで3つ、あるいはそれ以上のラインへのアクセスが必要になるケースも発生する。このように複数回のメモリアクセスが必要になるケースでは、NVIDIAは2回目以降のアクセスを「リプレイ(Replay)」と呼んでいる。リプレイが必要になると、メモリアクセスの回数が増えるため、その分、命令の実行時間が長くなる。なお、レジスタに格納されたデータが違えば、アドレスのばらばら具合は異なるので、同じプログラムでもリプレイの回数も異なってくる。最悪、全部が別々の128バイトブロックに分かれてしまうと、最初のアクセス+31回のリプレイが必要になり、メモリアクセスに非常に長い時間が掛かるということも起こる。これらの複数回のアクセスの順序や、2つのアクセスの間に他のメモリアクセスが入らないことなどは保証されないのが一般的である。
2016年02月19日ウォッチガードは1月19日、無線アクセスポイントの新製品「AP300」を発表した。AP300はウォッチガードのUTM製品「Firebox」をコントローラとして連携できることから、無線アクセスとともに、セキュリティも高めることでWi-Fiネットワークの安全を確保できる利点がある。最新のIEEE802.11acに対応しており、VoIP端末との通信品質改善をはかる「高速ローミング」や、クライアントのAP間切り替え接続を低信号で素早く処理する「高速ハンドオーバー」、混雑時に高品質な5GHz帯を利用できる「バンドステアリング」機能などを備える。出荷開始は2月19日から。製品参考価格は1台当たり16万6500円(税別)~で、初年度のメーカー保守料が含まれている。
2016年01月20日Windows 10に移行すると、一部の古いNAS(Network Attached Storage)へアクセスできないケースが散見する。これはNASのOSがLinuxなどを使用し、ファイル共有プロトコルであるSMB(Server Message Block)の古いバージョンを使用しているからだ。今回はWindows 10側でこの問題を解決するTipsを紹介する。○SMBのバージョンとはWindowsはSMBというファイル共有プロトコルを用いて、互いのPC上に保存したファイルをやりとり可能にしている。ここで混乱しやすいのがCIFS(Common Internet File System)の存在だ。MicrosoftやLinux周辺の説明も時代によって異なるが、現時点でMicrosoftは「SMB 1.0は、CIFSを拡張したプロトコルとしてWindows 2000以前のOSに実装した」と説明する。そのため「SMB 1.x = CIFS」とし、現在のWindowsは「その時々の最新SMBを使用している」という認識で構わない。Windows 10はSMB 3.1.1という最新のバージョンを実装しているが、それを使えるのは(執筆時点で)Windows 10同士のみである。今後リリースされるWindows Server 2016(仮)は、SMB 3.1.1をサポートするようだ(Technical Preview 4で確認済み)。○NASにアクセスできない理由さて、NASにアクセスできない理由はいくつも考えられるが、比較的多いのがSMBバージョンの問題だ。筆者の環境には古いNASがないため、あくまで実験として、Linux上のSamba(Windowsネットワークを提供するソフトウェア)で使用可能なSMBのバージョンを「NT1(SMB 1.x)」に限定すると、アクセスできない旨を示すメッセージが現れる。MicrosoftはWindows 8.1の時点で、SMB 1.xを非推奨機能にしたものの、Windows 8.1もWindows 10 ビルド10586も、「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を初期状態で有効にしている。そのため上図のようにNASアクセス時にエラーが発生する場合、「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」を何らかの理由で無効にしているか、他の問題が発生している可能性が高い。○SMB 1.0を有効にするSMB 1.0のサポートを有効にするには、「Windowsの機能の有効化または無効化」を操作する。一覧から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」のチェックが外れている場合は、クリック/タップでチェックを入れて有効化する。なお、PCの再起動が必要なため、他の作業を行っている場合はあらかじめ終了させておこう。再起動後に同じNASにアクセスすると、SMB 1.xでアクセスできることを確認できるはずだ。なお、ご自身の環境でSMBバージョンを確認するには、管理者権限でPowerShellを起動し、「Get-SmbConnection」を実行すればよい。阿久津良和(Cactus)
2016年01月15日警察庁は1月13日、NoSQL DBの「Redis」を標的としたアクセスがあるとして注意喚起を行った。Redisは、オープンソースのNoSQLデータベース。2015年11月にRedis開発者が、ネットに接続されているRedisが不正に操作され、第三者がファイルを蔵置できる危険性があると公表した。悪意ある第三者がこの危険なアクセスの手法を悪用できる例としては、SSHの公開鍵を蔵置し、SSHによる接続が可能になるという。警察庁の定点観測システムでは、Webサイトで公開された危険性のあるアクセス手法について、同月(2015年11月)より観測。これらのアクセスを分析したところ、Redisが稼働しているサーバー上にファイルを蔵置しようとしている複数のコマンドが含まれていた。警察庁が公開しているアクセス件数の推移を見ると、年末年始に1日最大200件ものアクセスが行われており、現在も数は大幅に減ったものの、依然としてアクセスが行われている形跡がある。同庁では、推奨される対策として以下の3点を講じるように注意喚起を行っている。Redisを外部に公開する必要がある場合、必要なコンピューターからのみのアクセスに制限する容易にコマンドが実行されることを防ぐために、パスワードをあらかじめ設定するファイルの蔵置はRedisを起動しているユーザー権限で実行されるため、該当するアカウントのユーザー権限を必要最小限に設定して起動する
2016年01月14日Windows 10において、自身以外のユーザーを追加する画面に「割り当てられたアクセスのセットアップ」という項目がある。今回は、この項目を解説しつつ、実際の使用方法を紹介しよう。○Windows 8.x時代からあった「割り当てられたアクセス」「割り当てられたアクセス」は、Windows 10の新機能ではない。Windows 8.x時代の、特定アカウントで1つのWindowsストアアプリのみ使用可能にする、という制限を設ける「割り当てられたアクセス」と同じだ。UI言語が英語の場合「Set up assigned access」と示されるため、このような日本語になったのだろう。このあたりの表記はMicrosoftでも統一しておらず、TechNetでは「キオスク」という表記を用いている。さて、Windows 10でも同じように設定可能に見えるものの、いくつか違和感を覚える場面もあった。執筆時点のWindows 10はバージョン1511(ビルド10586.29)である。キオスク設定を行ったアカウントでサインインを試みると、指定したアプリケーションが起動せず、サインイン画面に戻ってしまう。何度か試してみたところ、Windowsスポットライトによるロック画面になったため、アプリケーション側の問題なのだろう。試しにキオスク設定をすべて解除し、対象となるアカウントでユニバーサルWindowsアプリを起動して初期設定を終えてから、再度キオスク設定を実行。その上でサインインすると、今度は正しく起動した。この状態ではスタートメニューは開かないため、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを押して、サインイン画面から別アカウントへの切り替え、もしくはPCの再起動を実行する。もともと「割り当てられたアクセス」は、業務やショップの店頭などで、アプリケーションの使用を制限するために用意されたエンタープライズ向けの機能だ。そのため、プライベートでWindows 10を使うユーザーは使う場面は少ない。お子さんにPCを使わせるのであれば、ファミリーセーフティで家族用アカウントを管理した方が簡単だ。阿久津良和(Cactus)
2015年12月19日●東京2020商戦から羽田空港アクセス線が離脱、蒲蒲線は京急次第か2020年の東京オリンピックに向けて、羽田空港アクセスの関心が高まっている。JR東日本の新線計画、東京モノレール改良、大田区の新空港線(蒲蒲線)、首都高速改良事業などが林立。供給過剰・投資過剰の声もあるなかで、競争が始まるとしたら勝者は誰なのか。○既存ルートも策を講じる羽田空港アクセスが注目される理由は主に2つある。ひとつは訪日外国人の増加と羽田空港発着便増加への「受け入れ体制整備」が必要だから。もうひとつは羽田空港が持つ「集客施設としての魅力」だ。少子高齢化が進むなかで、羽田空港アクセス路線は大規模な投資に見合う稀少な案件。首都圏の玄関とも言うべき羽田空港関連整備の公共性と、交通事業者の利益が合致した格好だ。現在の羽田空港へアクセス手段は、軌道系ルートとして東京モノレールと京急電鉄、道路系ルートとして中近距離路線バスとタクシー、マイカーがある。そこに新規参入を狙う事業体として、JR東日本の「羽田空港アクセス線」がある。間接的なルートとして、大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」や、国が検討している「都営浅草線新線(都心直結線)」も控えている。既存ルートも無策ではない。東京モノレールには浜松町から北、新橋、東京方面に延伸する構想がある。京急はすでに京急蒲田駅周辺の高架化事業を完成させたうえで、ダイヤ改正で品川方面、横浜方面からの空港アクセス改善を続けている。バス路線やタクシーにとって朗報は首都高速中央環状線の全通だ。大井JCTで首都高速湾岸線と接続されたため、混雑しがちな首都高速都心環状線と首都高速羽田線を迂回できる。ちなみに、首都高速羽田線は海岸部の掛け替え計画が進行中だが、これは純粋な掛け替えで車線は増えないため、輸送力には影響しない。○「羽田空港アクセス線」は間に合わずいきなり期待を裏切る結果になってしまうが、JR東日本「羽田空港アクセス線」は2020年の東京オリンピックには間に合わない。この計画は東海道本線の田町駅付近から分岐して、旧貨物線を活用しつつ、新たな海底トンネルを設置して2020年に羽田空港貨物ターミナル付近で暫定開業。その後、羽田空港ターミナルビル地下へ延伸する構想だった。暫定開業は「羽田空港ターミナルビル付近の調整に時間がかかるため」である。しかし、2015年4月5日にその暫定開業も断念すると報じられている。JR東日本が交通省交通政策審議会で説明したという。理由は予算面で折り合いがつかなかったため。この計画は総工費が約3,000億円で、JR東日本としては国と東京都に1/3ずつ負担してもらう想定だったが、その調整がつかなかったようだ。8月に公表された国土交通省の平成28年度予算概算要求にも記載されていないため、同年度中の着工も難しい。その後、「JR東日本は2024年度に全線開業の意向」と報じられている。○「蒲蒲線」は2020年暫定開業を目指す大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」計画は2020年の暫定開業を目指している。この計画は大田区役所がある蒲田地区において、JR東日本と東急電鉄池上線・東急多摩川線の蒲田駅と、そこから約800m離れた京急電鉄京急蒲田駅を結び、さらに延伸して京急空港線の大鳥居駅に接続する路線だ。全線を地下鉄とし、京急の規格で建設する。この計画は当初、離れた位置にある蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ地下鉄を作り、大田区の東西方向の鉄道を整備する目的だった。その後、羽田空港の再国際化と発着回数増大の方針を受けて、羽田空港アクセス路線の意味合いを持たせた。東急多摩川線は目黒線と東横線に接続するため、東急多摩川線が新空港線と接続すると、西武鉄道、東武鉄道、東京メトロのネットワークから羽田空港へのアクセスルートになる。蒲田駅では東急多摩川線のホームの一部を地下化し、同じホームで乗り換えができるようにする。これは東急の線路の規格と京急の線路の規格が異なるためだ。将来的にはフリーゲージトレイン方式(車輪の幅を変えることで異なる軌間に対応させた車両)で、東急多摩川線と京急空港線を直通運転する構想である。この計画は東急側が関心を寄せており、同社の投資家向けの説明会で紹介している。しかし、フリーゲージトレインの実用化の目処が立っておらず、京急側にとっては利点が少ないことから進捗がない。京急にとっては、いままで品川で乗り換えて京急を利用していた人が、蒲田経由に奪われる格好になるからだ。建設にあたっては、JR東日本の「羽田空港アクセス線」と同様、大田区が1/3を負担、国と運行事業者が1/3ずつ負担という枠組みとしているが、こちらも国土交通省の平成28年度予算概算要求に記載されていないため、2016年は進捗がなさそうだ。報道によると、大田区は全線開業時期を明確にしていないものの、2020年の東京オリンピック開催までに東急多摩川線側の蒲田駅と南蒲田駅間を暫定開業させたいという。南蒲田駅は京急蒲田駅に近いため、乗り換えが必要とはいえ鉄道による羽田空港アクセスルートになる。しかし、地下駅と地上2階または3階との乗り換えは便利とは言いがたい。この区間だけを京急が運行してくれるかどうかも未知数だ。●都心直結線も間に合わず、東京モノレール延伸は可能性アリか○「都心直結線」は平成28年度予算概算要求に計上京急電鉄は羽田空港に乗り入れる。京成電鉄は成田空港に乗り入れる。両者は東京都営地下鉄浅草線で結ばれ、相互直通運転を実施している。両空港を結ぶ列車も1日に約20本走っており、最速列車の所要時間は約1時間半だ。この所要時間を短縮するため、追い越し設備のない都営浅草線のバイパス路線を作る。これが「都営浅草線新線(都心直結線)」構想だ。同路線上には、東京駅丸の内地区東京駅を設置する。これが実現すると、羽田空港=成田空港間は59分、東京=羽田空港間は18分、東京=成田空港は37分で結ばれることとなる。この案は国土交通省が検討しており、平成28年度予算概算要求に1億2,900万円を計上している。平成27年度予算概算要求の2億3,600万円のほぼ半額だが、要求の内訳が「調査費」から「整備に向けた検討」の費用に変わったためだ。計画が後退したわけではない。この路線の原形は2000年に策定された運輸政策審議会答申第18号だ。「2015年度までに整備着手することが適当」と示されている。当時は都営地下鉄浅草線から東京駅丸の内付近へ支線を建設する案だったが、現在は押上駅(新駅)と東京駅と泉岳寺駅を直接結ぶ案になっている。ただし、東京駅ではつくばエクスプレスの新駅と合わせて開発する案があり、品川駅の再開発で京急の駅が地上に移設されるなど、他のプロジェクトとの調整が必要だ。着工まではしばらくかかり、2020年には間に合いそうもない。○東京モノレール延伸はすぐ始めれば間に合う?東京モノレール延伸計画は、現在の起点の浜松町駅から北へ3kmの東京駅へ延伸する計画だ。途中駅は設けない。2014年8月に国土交通省の交通審議会で東京モノレールが構想を説明したという。直前には親会社のJR東日本が羽田アクセス線構想を発表しており、親子対決という報道もあった。しかし、これは対決どころか協調である。JR東日本自身も2002年にモノレールの新橋延伸構想を発表している。当時、すでにJR東日本の線路敷地にモノレールの橋脚を設置する約束ができていたとみられる。この計画では目標年度が明らかにされていない。国土交通省の平成28年度予算概算要求にも関連する文言はない。しかし、もっとも手間取る用地買収がほぼ不要だから、2020年に間に合わせるとしたらもっとも現実的だ。問題があるとすれば、浜松町駅は貿易センタービル建て替え工事に伴う再開発計画があり、浜松町駅の建て替えも検討されている。再開発全体の計画が定まるまでは、東京モノレール単独では動けない。モノレール駅周辺だけでも早期決着したいところだ。親会社のJR東日本にとっても、羽田アクセス線が2020年に間に合わないというならモノレール、という選択はアリだろう。●首都高の中央環状線全線開通でバスに追い風○高速道路の開通が空港連絡バスを活気づける羽田空港周辺のバス、タクシー、マイカーにとっては朗報が続く。前述の通り、首都高速中央環状線の開通で都心方面のスピードアップと遅延解消が達成された。これに加えて、今後は川崎、横浜方面の開通が続く。まず、2016年度に「首都高速横浜環状北線」が開通する。ルートは首都高速羽田線の延長にあたる横浜線の生麦ジャンクションから新横浜を経由して港北インターチェンジまで。ここで第三京浜道路と接続する。これで神奈川県東部、東京へのベッドタウンとなっている地域からのバス連絡がスピードアップする。さらに、港北インターチェンジから東名高速横浜青葉インターチェンジまでの「首都高速横浜環状北線」が建設中だ。こちらの開通は2021年で、2020年には前倒しできるかどうか、といったところ。開通すれば、首都圏南西部からの羽田空港行きバスのルートが変わり、スピードアップになりそうだ。空港周辺では、内閣府地方創生推進室の羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会が、旧羽田空港跡地と多摩川の対岸にあたる神奈川県川崎市の再開発計画を進めている。両地区を結ぶため、多摩川に片側2車線の橋を架ける予定だ。首都高速湾岸線に平行する国道357号線についても、多摩川をトンネルでくぐり抜けて川崎臨海地区に達する。こちらは2015年度内に工事着手が予定されている。この道路が開通すると、川崎港から大田区城南島、昭和島、平和島の流通拠点や品川区大井の東京貨物ターミナルを結ぶ最短ルートとなる。現在は混雑が激しい産業道路大師橋、首都高羽田線の混雑解消も期待できる。そうなると、羽田空港連絡バスにとってますます渋滞要因が除かれる。○オリンピック輸送はバスによる波動輸送、鉄道は長期視点これらの情報から俯瞰すると、2020年東京オリンピックに関する海外旅行客急増に対しては、軌道系交通は既存のルートの改良に留まり、新規路線開通には期待できない。着々と整備が進む道路を利用するバスに活躍の期待がかかる。東京駅八重洲口バスのりばも改装を終え、2016年春にはJR東日本の新宿駅直上に「新宿高速バスターミナル」が開業予定だ。オリンピック波動輸送の主役はバスになりそうだ。一方、鉄道・モノレールなど軌道系アクセスは、オリンピック需要には間に合わないものの、長期的視点から羽田空港利用客の増加に対応していく。政府が2003年に開始した外国人旅行者の訪日促進活動「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の効果もあって、2003年当時は約520万人だった訪日外国人数は、2014年に約1,340万人に増加した。2015年は10月現在で約1,630万人となっており、増加傾向が続いている。ホテル不足になるわけだ。羽田空港は訪日客の重要拠点であり、国際線発着回数も増やす計画になっている。オリンピックがピークとしても、その後も多くの外国人が日本を訪れるだろう。羽田空港アクセス路線の公共性、ビジネスの魅力は衰えない。もっとも、全ての計画が完成すると、羽田空港アクセス路線は供給過多となるおそれもある。そこからは競争の始まりだ。価格、スピード、快適性、いずれにしても利用者にとってはいい形で還元されるだろう。筆者は、羽田空港の軌道系アクセスについてはサービス面に課題が多いと感じている。成田空港アクセスについては、京成電鉄のスカイライナーやJR東日本の成田エクスプレスなど、座席指定の快適な列車がある。しかし、羽田空港は京急も東京モノレールも通勤仕様だ。海外旅行の始まりと締めくくりのルートとしては寂しい。「近距離だから指定席不要、並んで立って待て」ではバスに負ける。既存ルートも含めて、アッパークラスの設置を望む。その意味でも、JR東日本の羽田アクセス線に期待している。○筆者プロフィール: 杉山淳一鉄道&ゲームライター。PC、ゲーム雑誌の広告営業職を経てフリーライターに転職。マイナビニュースでは鉄道コラム「鉄道トリビア」「読む鉄道、観る鉄道」「列車ダイヤを楽しもう」などを執筆。近著は『A列車で行こう3Dビギナーズパック同梱ガイドブック』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。達人のとっておき日本全国列車旅33選』など。
2015年12月18日パナソニックの100%出資連結会社であるパナソニックESネットワークスは11月26日、IEEE802.11ac Wave2などの高速無線LAN用のアクセスポイントとの接続に適したPoE Plus給電スイッチングハブ「XG-M8TPoE+」「XG-M12TPoE+」「XG-M16TPoE+」「XG-M24TPoE+」の4機種を2016年1月12日から順次発売すると発表した。新製品は、全ポートがギガビットに対応するとともに、UTP対応の10Gbpsアップリンクポートを標準装備。1ポートあたり最大30Wまで給電可能な10/100/1000BASE-Tインタフェースを各8~24ポート搭載しており、アップリンク用として10Gbps通信が可能な10GBASE-Tを2ポート、光ファイバー接続が可能なSFP+拡張スロットを2スロット搭載しているため、スマートデバイスの増加により、高速化が進む無線LANアクセスポイント接続用に適している。加えて、電源コード側から伝わる雷サージだけでなく、UTPポート側(10/100/1000BASE-Tポート)の雷サージ耐性を強化し、それぞれのポートにサージ防護デバイス(SPD)を搭載。ポート側(ツイストペアケーブル)から伝わる配線誘導雷サージをアースへ流することにより、特に落雷の影響を受けやすい屋外用の無線アクセスポイントを接続する場合などに有効だという。さらに、各ポートの接続状態を自動的に検知し、機器が接続されていないポートの電力消費を抑制する「MNOシリーズ省電力モード機能」やポートが接続状態でもデータ通信が行われていない時には電力を抑制する「省電力型イーサネット」にも対応し、運用時の消費電力の削減が図れる。加えて、無線アクセスポイントなどを使用しない時間帯にタイマー設定で自動ON/OFFが可能になるPoEスケジューラ機能も装備し、よりエネルギーの消費を抑えた運用が可能となる。XG-M16TPoE+の価格は36万9000円(税別)、XG-M24TPoE+は41万2000円(同)となり、いずれも2016年1月12日に発売を予定しているほか、XG-M8TPoE+の価格は29万7000円(同)で同年2月中旬、XG-M12TPoE+の価格は34万円(同)で同年4月以降にそれぞれ発売を予定。販売目標はXG-M8TPoE+とXG-M16TPoE+が年間1800台、XG-M12TPoE+が同1500台、XG-M24TPoE+が同600台を計画している。
2015年11月26日インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月25日、社外から社内ネットワークへ接続する既存サービスの「IIJ GIOリモートアクセスサービス」にWebアクセスに特化した新たな品目として「IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプB」を追加し、2015年12月1日より提供開始することを発表した。価格は個別見積で、初期費用は100端末の場合、月額8万8000円(税別)~。IIJ GIOリモートアクセスサービスは、スマートデバイスやモバイルPCなど端末の種別を問わず、自宅や外出先などからインターネット経由で顧客の社内ネットワークにセキュアに接続できる環境を提供するクラウド型のリモートアクセスサービス。昨今、モバイルデバイスの利用が広がり、紛失による情報漏えいリスクが高まる中で、より安全性と利便性を強化したIIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプBをiOS/Android端末向けに提供し、企業におけるモバイルデバイスの業務利用を支援する。新サービスはソリトンシステムズのリモートアクセス製品「Soliton SecureBrowser」および「Soliton SecureGateway」をそれぞれ採用し、VPN機能内蔵のセキュアブラウザによる容易なアクセスと、端末にデータを残さない安全な利用環境を実現している。新サービスの特徴として特長として専用のアプリケーションを起動すると自動的にVPN接続し、ログイン(パスコード、パターン、Touch IDに対応)するだけで即時に社内やクラウド上にあるWebシステムにアクセスできるほか、HTML5やJavaScriptなどによる動的なWebコンテンツの表示にも対応していいる。また、セキュアブラウザは主要なファイル形式に対応した専用のビューアを内蔵しており、ドキュメントファイルは端末へのダウンロードやコピーなどを禁止でき、セキュアブラウザ内の安全領域で表示する。セキュアブラウザの終了時に、閲覧していたドキュメントのデータは自動的に消去されるため、安全にWord、Excel、PowerPoint、PDFなどのドキュメントが閲覧できるという。さらに、IIJのエンジニアがシステムソフトウェア保守や設定管理、障害対応など24時間365日で運用を行い、接続の異常切断、機器の異常動作を検知した際は、障害時連絡先として登録した担当者への通知、または顧客専用ポータルへの障害報告掲載を実施し、迅速な復旧作業を行う。
2015年11月25日アカマイ・テクノロジーズとマイクロソフトは11月4日、アカマイのCDNへのアクセスをMicrosoft Azureに統合するパートナーシップを発表した。マイクロソフトは世界最大級のCDN利用企業の1つで、OSアップデートなどのソフトウェアパッケージを数十年にわたり配信し続けている。両社には長年にわたる関係があり、近日提供開始を予定しているAzure CDNは、Azure上に配置・配信されるコンテンツと、アプリケーションの性能を最適化するように設計されている。今回の統合によりマイクロソフトは、アカマイのCDNや高速化ソリューション、セキュリティソリューションを含めた一連のサービスをAzureブランドで市場に提供する。顧客はAzureポータルを通じて購入できるようになるほか、マイクロソフトエンタープライズ契約の一部としてアカマイソリューションを購入可能となる。サポートについても、ワンストップでマイクロソフト、アカマイから受けられるようになるとしている。Azure CDN製品は、2016年前半より展開を予定している。また、アカマイのCDNや高速化ソリューション、セキュリティソリューションのファーストパーティサービスについては、2015年11月より利用できるようになる。
2015年11月05日Appleは、15日12時30分頃から17時過ぎまで、iTunes StoreなどすべてのStoreサービスに一部のユーザーがアクセスできない障害が発生していたことを明らかにした。原因などの詳細についてはアナウンスしていない。同障害は、App StoreやiTunes StoreなどのStoreサービスにおいて、アクセスや購入ができないというもの。Appleのシステム状況を報告するページによると、17時50分時点では復旧したとしている。ただし、Twitter上では未だにアクセス出来ないとするツイートも見られるため、一部ユーザーには影響が出ていると思われる。
2015年10月15日東京地域の公共交通事業者及びICT関係事業者など30団体は9月25日、鉄道やバス、飛行機をはじめとした運行に関する情報や駅・停留所・空港といった交通ターミナルの施設情報のオープンデータの実用化を推進するための産官学共同の協議会として、公共交通オープンデータ協議会を設立し、活動を開始すると発表した。同協議会の会長には、前身となった公共交通オープンデータ研究会でも会長を務めた坂村健・東京大学教授/YRP ユビキタス・ネットワーキング研究所・所長が就任。また、オブザーバとして総務省、国土交通省、東京都が参画する。オープンデータは公共性の高いデータに対して、アクセスするためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)などを公開し、ネットワーク経由での利用を可能としたデータ版の公共基盤。公共交通オープンデータ協議会は、公共交通に関するオープンデータを核とし、「公共交通オープンデータ研究会」での研究開発成果を発展させた先進的な次世代公共交通情報サービスの構築、およびその標準プラットフォームの研究開発、公共交通政策提言を実施する。また、2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックにおける円滑な公共交通サービスの提供に資するオープンデータ方式による情報サービスを担う。会員各社局が保有する各種データをオープンデータとして公開することを通じて、現実の運行状況に即したリアルタイム型の運行情報サービス、国際都市東京に相応しい外国人向けの様々な言語での情報提供、身体障がい者や高齢者に必要な情報提供の実現および実用化を推進していく。なお、同協議会を構成する30団体はウイングアーク1st、ヴァル研究所、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、西武鉄道、全日本空輸、ソニー、大日本印刷、東京急行電鉄、東京国際空港ターミナル、東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センター、東京地下鉄、東京都交通局、東京メトロポリタンテレビジョン、東京臨海高速鉄道、東武鉄道、成田国際空港、NEC、日本電信電話、日本空港ビルデング、日本航空、日本マイクロソフト、パスコ、東日本旅客鉄道、日立製作所、富士通、ゆりかもめ、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所となる。
2015年09月25日千趣会は15日、同社子会社のベルネージュダイレクトが運営するギフトECサイトのサーバーに対し、第三者による不正アクセスがあったと発表した。総件数13万1,096件の個人情報が流出した可能性がある。○「ベビパラハッピーサイト」など4サイトで流出か対象サイトは、「ベビパラハッピーギフト」「Pre-mo ギフト」「TOMATOMA ギフト」「ベビパラギフト」の4サイトで、2012年9月20日~2015年8月26日の期間における登録・注文分となる。流出の可能性がある個人情報は、サイト会員2万1,994件分の氏名・住所・電話番号・メールアドレス・パスワードなど(クレジット情報を含むものは1万3,713件)、およびギフト送り先11万564件分の氏名・住所・電話番号。なお、現時点では不正使用による被害は確認されていないという。千趣会によると、2015年8月21日、対象サイトの委託先であるアヴェールのWeb管理・サーバー管理を行っている再委託先セキにおいて、社内で不正アクセスの形跡を発見し調査を開始。9月3日、セキ・アヴェールがベルネージュダイレクトに不正アクセス並びに個人情報流出の可能性について第一報を入れ、ベルネージュダイレクトは18時までに対象サイトのサービスを停止した。千趣会は15日、「ベルネージュダイレクト緊急お客様センター」を設置、顧客からの問い合わせを受け付ける。受付時間は10時~21時。
2015年09月15日ネットギアジャパンは8月26日、同社製無線LANアクセスポイントを運用管理できるクラウドサービス「Business Central Wireless Manager」を8月31日より販売開始すると発表した。「Business Centra」は、同社が提供するネットワーク機器の統合管理プラットフォームとなるSaaS(Software as a Service)であり、今回発売される「Wireless Manager」は、Business Centralの上で動作する、無線LANアクセスポイントを管理運用するためのサービスとなる。Wireless Manageは、アクセスポイント1台の小さなネットワークから、世界中の拠点をカバーするネットワークまで、規模に合わせて必要な台数・使用月数分のライセンスを購入することで、高度な管理が可能な無線LANネットワークの構築を可能にする。操作はすべてブラウザ上で行え、専任のIT管理者でなくても簡単に利用できるほか、遠隔地のトラブルシューティングも行えるため、トラブルのたびに現地へ技術者を派遣する必要がない。Wireless Manageの利用にあたっては、同社のアクセスポイントとライセンスを購入してから、専用サイトで無償アカウントを作成し、アクセスポイントのシリアルナンバーとライセンス番号を管理画面に登録する。アカウントにはすべての機能を無料で3カ月間試用できる権利が付与されているので、購入したライセンスは利用後4カ月目から適用することも可能。ライセンスは、最も安価な12カ月分から1800カ月分まで6種類あり、アクセスポイントの台数に応じて自由に組み合わせられる。1アクセスポイントの12カ月ライセンスは8100円(税込)となっている。
2015年08月27日損害保険ジャパン日本興亜は8月25日、横浜市民の交通安全とリスク管理に関する取り組みにおいて、相互の協力が可能な分野を推進するために、横浜市と「市民の交通安全とリスク管理に関わる包括連携に関する協定」を提携したことを発表した。横浜市が損害保険会社と包括連携協定を締結するのは、今回が初となる。横浜市では現在、"自転車を正しく使ってみんなが快適に過ごせるまち"を目指して「自転車総合計画」の策定を進めている。損保ジャパン日本興亜では、自動車保険などの引き受け実績を元に交通安全とリスク管理に関するノウハウを有しており、横浜市の進める計画策定等に寄与する協力について提案し、今回の協定に至ったという。協定は相互に連携および協力を行い、安全管理体制の構築に向けた情報提供や制度設計などの各種取り組みを通じて、横浜市民の日常生活における安心と安全の向上に資することを目的としている。具体的な内容としては、「自転車交通事故発生時のセーフティーネットの構築」「交通安全事業や道路管理上のリスク管理に資する各種データ分析や資料の提供」「交通安全啓発活動や交通安全教育に関わる各種取り組み」を予定している。その中で、自転車保険加入に向けた周知・啓発や、道路の保守管理に関わる賠償事故情報や事故発生時の対応に関する情報の提供、交通安全講習会への講師派遣などを行うとしている。
2015年08月25日リクルーティング スタジオはこのほど、「2015年 上半期キラキラネームアクセスランキングベスト30」を発表した。同ランキングは、「無料 赤ちゃん名づけ」アプリと「赤ちゃん名づけ実績No.1/無料赤ちゃん名づけ(Web)」、「無料 キラキラネームクイズ」アプリにおいて、アクセス数の多い順に抽出した結果をもとにしている。集計期間は1月~6月、集計日は8月11日。まず、1位となったのは「苺愛」(いちあ、べりーあなど)で、昨年の「キラキネームアクセスランキング」でも上半期と年間で1位を獲得している。2位には「皇帝」(しいざあ、ふらんつなど)がランクイン。昨年上半期の18位から急上昇となった。3位はキャラクターと同じ読みの「黄熊」(ぷう)。同様にキャラクターと同じ読み方をする名前は、13位「希星」(きらら、きてぃなど)や、28位「今鹿」(なうしか)などがランクインしている。また、4位の「星凛」(きらり、あかり)をはじめ、15位「陽空」(はるく、ひだかなど)、17位「輝星」(べが、だいやなど)など星や空に関連した名前8件がベスト30入りとなった。同ランキングでは、4位「星凛」(きらり、あかり)、5位「唯愛」(いちか、ゆめなど)、6位「永恋」(えれん)、7位「空蒼」(くう、あせいなど)、8位「志暖」(しのん)など、「2014年 上半期キラキラネームアクセスランキング」では30位圏外だった名前が17件ランクインした。さらに、ベスト10のうち7件が初登場の名前となった。
2015年08月20日富士通北陸システムズ(FJH)は8月10日、Oracle Databaseに対して不正アクセスから守るための統合セキュリティソリューション「Fujitsu セキュリティソリューションDBディフェンスソリューションfor Oracle」を提供すると発表した。同ソリューションは、「Oracle Audit Vault and Database Firewall」「Oracle Database Vault」「Oracle Advanced Security」を利用して、Oracle Database 11g以上の保護を支援する。具体的には、企業の重要情報が蓄積されたOracle Databaseのデータに対して、「データベースに対する不正操作、データ参照による情報漏洩を早期検知」、「アクセス制御により、外部だけでなく、内部の不正アクセスからの機密データ保護」、「暗号化機能により、データ読み取り防止による機密データ保護」などの機密保護機能を提供する。同ソリューションは、導入前の支援と導入作業を行う「DBディフェンスソリューション for Oracle 導入サービス」、運用支援を行う「DBディフェンスソリューション for Oracle 運用支援サービス」から構成される。販売価格は、「導入サービス」が185万円から、「運用支援サービス」が100万円からとなっている(いずれも個別見積もり)。
2015年08月10日ソリトンシステムズは、Webに特化したリモートアクセスサービス「Soliton SecureBrowserサービス」の販売を7月31日より開始すると発表した。同サービスは、「社内へのリモートアクセス環境」、「クラウドアクセスのセキュリティ強化」、「端末からの情報漏洩の防止」の3つを提供する。社内へのリモートアクセスでは、VPN機能内蔵のセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」を利用。セキュアブラウザアプリにログインするだけでリモートアクセスが開始され、リモート接続が完了すると指定のWebサイトがダイレクトに表示される。接続できるWebサイトはホワイトリスト方式を採用し、管理者指定のWebサービスのみが利用可能。また、標準機能として電子証明書による端末認証が利用できる。クラウドアクセスのセキュリティでは、電子証明書による端末認証により、不正端末からの接続をブロックし、クラウドシステム側の接続元IPアドレス制御機能により、リモートアクセスの経路の一本化を行うことができる。今後、アクセスコントロールサービス、シングルサインオンサービス等も提供予定だという。端末からの情報漏洩の防止では「Soliton SecureBrowser」の利用により、業務以外のサイト利用を制限し、セキュアブラウザのサンドボックス機能によりネットワークを経由して広がるマルウェア感染リスクを軽減する。さらに閲覧ファイルやデータのキャッシュは自動消去され、端末にデータは残らない。サービス料金は、クラウド プランが初期費用10万円、月額基本費用(100ユーザー込) が3万円。クラウド・イントラ プランは初期費用が30万円、月額基本費用(100ユーザー込) :5万円。
2015年07月31日成田国際空港はこのたび、日本国内の空港で初めとなる「交通アクセス情報総合ナビゲーション・デジタルサイネージ」を7月30日より設置することを発表した。同サイネージは、主要方面別の時刻表や各交通機関の運行情報等を一元的に表示する大型ディスプレイ(パブリックディスプレイ)と、利用客一人ひとりの目的地となるホテルやランドマーク、駅等までのバスを含めた最適なアクセス手段を検索できる小型ディスプレイで構成。同社の公式Webサイト上でも、サイネージと連携した経路検索サービス「成田空港アクセスナビ」を同時公開する。パブリックディスプレイでは、成田空港発の鉄道運行状況と高速道路混雑状況を切り替え表示。主要地までの鉄道と道路の所要時間を時間帯や交通状況に応じて可変表示する。また、成田空港発の鉄道時刻表と主要目的地行きバス時刻表を同時に表示することも可能だ。一方、交通案内検索システムでは、スーツケースなど大きな荷物を持つ利用客のため、通常検索とは別に「ゆったり経路で検索」モードを搭載。歩く速度を「ゆっくり」に設定することで、乗換回数が少なく、複雑な駅を利用しないように設定するなど利用客に配慮した乗換方法を案内する。また、利用客の目的地となるホテル名やランドマーク、駅名を入力するだけで、最適なアクセス手段と所要時間も案内され、これら検索結果は利用客のスマートフォンへの表示も可能となる。同サイネージは、04:00~25:00まで利用可能。設置場所は、「第1ターミナル北ウイング1階/南ウイング1階」と「第2ターミナル本館1階(Aゾーン/Bゾーン)」「第3ターミナル 2階フードコート脇」で、対応する言語は、日本語と英語、中国語、韓国語となる。
2015年07月23日東京都は7月10日、広域交通ネットワーク計画に関する「交通政策審議会答申に向けた検討のまとめ」を発表した。同資料では、運輸政策審議会答申第18号(平成12年)における「平成27年までに開業することが適当である路線(A1)」「平成27年までに整備着手することが適当である路線(A2)」「今後整備について検討すべき路線(B)」について検討している。A1の16路線すべてはすでに開業あるいは事業中の状況にある。一方、A2およびBに分類される路線は、事業主体や収支採算性などの課題があり、都内の全路線が未着手となっているという。さらに、現答申に位置づけがない路線についても、国や区市町村、鉄道事業者で検討されている路線などは検討対象とした。平成27年までに整備着手することが適当である12路線(A2)今後整備について検討すべき9路線(B)その他路線これまで対象路線について個別に需要予測を行って評価していたが、空港アクセスに資する路線や東京臨海地域の交通需要に対応する路線は複数の路線が計画されていることから、比較検討が行われた。空港アクセスに資する路線は、新空港線「蒲蒲線」、JR東日本羽田アクセス線、都心直結線の3路線が比較された。試算により、羽田アクセス線と蒲蒲線を整備した場合、需要が競合することから、蒲蒲線の収支採算の確保に課題があるという結果が出たという。同様に、羽田アクセス線と都心直結線を整備した場合も、両路線の収支採算性の確保に課題があるとの結果になった。東京臨海地域の交通需要に対応する路線は、東京8号線延伸(豊洲~住吉)、ゆりかもめ延伸(豊洲~勝どき)、JR東日本羽田アクセス線、都心部・臨海地域地下鉄構想の4路線が比較された。ゆりかもめ延伸(豊洲~勝どき)と都心部・臨海地域地下鉄構想を整備した場合、需要が競合することにより、ゆりかもめ延伸(豊洲~勝どき)の収支採算性の確保に課題があるという試算結果が出た。一方、東京8号線延伸と羽田アクセス線は、都心部・臨海地域地下鉄構想とは需要が競合せず、試算では、収支採算性に影響はないという結果になった。検討の結果、「整備について優先的に検討すべき路線」として、以下の5路線が抽出された。その5路線については、整備効果と今後の課題について、検討される。東京8号線延伸(豊洲~住吉)東京12号線延伸(光が丘~大泉学園町)多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)多摩都市モノレール延伸(町田方面)JR東日本羽田アクセス線<現答申外>また、「整備について検討すべき路線」に、目標への寄与度がB評価以上の路線から、現答申に位置付けのある路線と、収支採算性と費用便益比がともにA評価の路線である都心部・臨海地域地下鉄構想、都心部・品川地下鉄構想が抽出された。
2015年07月14日東京都都市整備局は7月10日、「世界一の都市・東京」の実現を目指した「東京都長期ビジョン」における広域交通ネットワーク計画について、2015年度の交通政策審議会答申に向けた検討のまとめを公表。空港アクセスに関する路線については複数の路線が計画されているため、各路線の整備効果や同時に整備された場合の影響など、比較検討を実施した。新空港線「蒲蒲線」は、東急線沿線の区部西部から神奈川県方面、東急東横線と相互直通運転を行う東京メトロ副都心線、東武東上線、西武池袋線の沿線で時間短縮便益が広がる。なお、本路線は事業主体および事業スキームについての検討や、京急空港線への乗り入れなどの技術的な課題についても検討が必要となっている。加えて、加算運賃による利用者負担を前提としている。JR東日本羽田アクセス線は、JR埼京線、高崎線、宇都宮線、常磐線などの既存の鉄道ネットワークと接続することで、都内に限らず広範囲に時間短縮便益が及ぶ。なお、本路線は事業費や事業計画の深度化が必要であるほか、事業スキーム等が未定であることから、関係機関による十分な調整が必要であるとしている。都心直結線は、羽田空港へは区部東部から千葉県・埼玉県方面、成田空港へは区部南部から神奈川県方面に便益が広がり、両空港へのアクセスの利便性は、首都圏全体で高まることが期待される。なお、本路線は多額の事業費を要し、事業主体や事業手法の検討が必要であるほか、運行計画など事業計画上の課題があり、関係者間での検討が必要であるとしている。複数路線の整備としては、JR東日本羽田アクセス線と新空港線「蒲蒲線」を整備した場合、空港アクセス旅客の需要が競合することから、同検討における試算では新空港線「蒲蒲線」の収支採算性の確保に課題があるとしている。また、JR東日本羽田アクセス線と都心直結線を整備した場合も同様に、同検討における試算では両路線の収支採算性の確保に課題があるとの結果になった。新空港線など空港アクセスについては、関係機関の検討状況や羽田空港の機能強化に向けた取組等を踏まえて、引き続き検討を行っていく。
2015年07月13日NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)は6月11日、アクセス解析ソリューション「Visionalist」に、サイバーエリアリサーチの「どこどこJP」サービスと連携したアクセス行動分析の提供を開始した。これにより「Visionalist」にて、運営するサイトに来訪する企業名や地域情報などの測定が可能となり、検索経由、メールマガジン経由など、それぞれの来訪企業がどのような経路からアクセスしてきたかということも分析できる。活用例として、たとえば、複数の商材を持っているBtoB企業では、ある商材やサービスについて、特定の企業からのアクセス数が急に増えていることが把握できるようになるので、法人営業の担当者がアクセスしてきた企業の興味をアクセス行動から理解し、営業活動の促進に活用するケースが考えられる。別の利用例としては、BtoBマーケティングにおけるリードナーチャリング(ホットリストの抽出、営業へのリード展開)、ならびにサイトの効果測定ツールとして活用することが考えられる。たとえば、セミナーを実施したのち、セミナー参加企業のアクセス状況をみて、セミナー内で紹介した商材やサービスへのアクセスがある場合、当該企業の関心が高まっていると判断して、法人営業の担当者にアクセス情報を付加したリードとして展開することができる。このアクセス行動分析は、「Visionalist」の価格体系のまま提供され、初期設定費用はPCサイト用で5万円、モバイルサイト用で10万円、基本月額使用料金はPC/モバイル共通で、月間PV数上限により5万円・10万円・15万円・22万円の4コースを用意している(すべて税抜)。
2015年06月12日