健康的に痩せられる腸内フローラダイエット10月30日、腸内環境を整えて健康的に痩せようという書籍『医師が教える最強のダイエット 腸内フローラ革命』がシャスタインターナショナルより発売された。価格は1,836円(税込)である。著者はジョンズ・ホプキンス大学医学部准教授で、同大病院統合胃腸病学栄養サービス部門ディレクターのジェラルド・E・マリン氏で、翻訳は浦谷計子氏となっている。おすすめのスーパーフードなど人間の腸には無数の細菌が住み着き、その数は1,000種、1,000兆個にもなるという。腸内細菌は腸の内部で複雑な微生物生態系を構築。この微生物群集を腸内フローラと呼んでいる。腸内フローラは健康に大きな影響を与えていることがわかっている。新刊『医師が教える最強のダイエット 腸内フローラ革命』では、肥満の原因はカロリーの摂りすぎだけではないとして、腸内フローラを整えるダイエット法が説かれている。なぜ腸内フローラが乱れるのか、腸内の理想的な生態系についてなどが解説され、腸内フローラダイエットとはどういうものなのか、腸内環境をリセットし、バランスを回復する方法、おすすめのスーパーフードなどが紹介されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※2018年10月 新刊書籍 『医師が教える最強のダイエット 腸内フローラ革命』のご案内
2018年11月06日「anan」2079号11/22水曜日発売「体内美容」特集、表紙は白石麻衣さんです。今回の表紙撮影の様子を紹介します。anan編集部白石麻衣さんが放つ透明感、かわいさ、キラキラ度…にノックアウト!インナービューティを体現する女性として、乃木坂46の白石麻衣さんにご登場いただきました。想像はしていたものの、現れた白石さんの肌の白さにまず驚愕! 中学生の頃、ソフトボール部に所属して真っ黒に日焼けしていたとは信じられないほどの透明感に満ちたツヤ肌・モチ肌に、スタッフ一同釘付けになりました。どのお洋服を着てもとてもお似合いなうえ、こちらの要望に応えてお腹や肩など、ちらっと肌見せしてくれる様子も、なんともキュート。同性ながら、まさに眼福といえる撮影でした。長時間におよぶ撮影にもかかわらずまったく疲れた様子も見せない白石さん、これも日ごろ意識しているというバランスのとれた食事や、入浴で体を温めてから寝るようにしていることなどが影響しているに違いない、とインナービューティの大切さを改めて感じました。そんな白石さんが資生堂マキアージュのミューズに加わったこと、CMなどでご存じですよね。2パターンあるCMはどちらも白石さんの大人っぽい表情が魅力的で、「卒業します」の一言に思わずドキッ(乃木坂46を卒業するわけではありません!)。今回は裏表紙にも白石さんが登場しているので、そちらの女神のような美しいお顔にもぜひご注目ください!(G)
2017年11月21日美しい女神を見て、モチベーションアップ!アレクサンドル・ロスラン《オペラ座のフローラ》季節はもうすっかり秋。私、画家のRury(澁谷瑠璃)にとっては、秋と言えば”芸術の秋”です。普段あまり芸術作品に触れることが少ない方も、この機会にぜひ絵画鑑賞をしてみませんか?このコラムでは、毎回美しい女性が描かれた絵画を一枚紹介し、その絵の中の美女に近づくためのワンポイントアドバイスをお伝えしていきます。美しい絵画を楽しみながらキレイにもなれてしまうなんて、まさに一石二鳥ですね。今回の一枚は、アレクサンドル・ロスラン作《オペラ座のフローラ》18世紀後半に描かれた一枚です。フローラとは、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神です。お花の女神らしく、花冠を被り、色とりどりの種類の花に囲まれています。フローラの表情、そして体つきも柔らかく、まさに春を思わせます。特に柔らかさをより一層感じさせるのが、バスト。そんなフローラのような、ふっくらとした美しいバストを作る秘訣とは?ツボを押すだけ! 理想のバストへ!ここからは、エステティシャンのYukiがアドバイス。ふっくらと丸みがあり上を向いた形のよいバストは、いくつになっても目指したいですよね。今回は、バストを美しく整えるツボをご紹介します。ツボの名前:天谿(てんけい)効果:バストアップ乳腺の発育にかかわるツボのため、刺激するとバストラインが綺麗になり、ボリュームもアップしてゆきます。*ツボの探し方乳頭のライン上で、バストと胸部の境目、バストの輪郭付近の脇の下にあります。*ツボの押し方親指の腹をツボに当て、体の中心に向かって3〜5回押します。骨と骨の間にあるので、痛みを感じる場合は、強く押しすぎないように注意してください。余裕があるときは、さらにもう一手間加えてみて!このツボを刺激することで、乳房の新陳代謝が良くなり、ハリのある美しいバストを作ります。同時にマッサージを加えることで、さらに効果アップ!バストの丸みの上部分と下部分に、少し圧をかけてさするようにマッサージしてみましょう。手を動かす方向は、中心部分から脇の下の方向へ。バストのマッサージは、乳ガンの予防にもなると言われています。ぜひ、取り入れてみてくださいね♪油絵アーティスト・エステティシャン/Rury & Yuki
2017年11月11日みなさんは、「腸内フローラ」という言葉を耳にしたことがありますか?最近ではメディアなどでも取り上げられるようになったので、聞いたことがある、という人もいるのではないでしょうか。フローラというと花を連想する方も多いかと思いますが、それが腸の中に……?と、具体的にどんなものなのか想像もつかないこの腸内フローラですが、実は、美肌に関係する大切な要素なんです!美肌に影響大!腸内フローラっていったい何のこと?私たちの腸内には数百種類にも及ぶ、多種多様な細菌が住んでいます。それを顕微鏡で見ると、まるで「お花畑」のように見えることから、それらの細菌は「腸内フローラ」と呼ばれるようになったそうです。腸内のコンディションは腸内フローラのバランスによって決まるため、腸内フローラの状態がそのまま腸内環境を表している、といっても過言ではないのだそう。便秘で肌が荒れるってホント?腸内環境と聞くと、多くの女性が気にかけていそうなキーワードが「便秘」。中には「便秘になると肌荒れが起こる」という説から、便秘という言葉に対して敏感になっている人もいるかもしれませんね。ですが、便秘になると肌が荒れるというのは、果たして本当なのでしょうか?先日発売された、腸内細菌と乳酸菌について科学に基づく解説を行った書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)によると、便秘で肌が荒れるという直接的なデータはないものの、便秘はすなわち腸内環境の乱れであり、その結果、肌も荒れやすくなるのは確かなのだとか。腸内環境が悪化しているとき、私たちの腸内にはフェノール類という腐敗産物がたくさん発生しています。このフェノール類は血液によって皮膚まで運ばれるのですが、血液中にフェノール類が多い人の皮膚は、肌の細胞が正常に分化していない傾向にあり、それが肌のコンディションの乱れに繋がっていると考えられているのです。腸内フローラが健康になると肌の保湿力もアップ?また『乳酸菌、宇宙へ行く』によると、乳酸菌飲料を摂取した人はフェノール類が減少しただけでなく、肌の保湿力もアップしたそうです。乳酸菌研究をしているヤクルト本社中央研究所では、39名の女性を2つのグループに分け、一方のグループは乳酸菌飲料を1日1本、4週間にわたって飲み続け、もう一方のグループは乳酸菌を含まない飲料を同じ期間、同じ量飲み続けるという実験を実施。その結果、乳酸菌飲料を飲まなかったグループは肌の水分量が低下したのに対して、乳酸菌飲料を飲んだグループは10月~12月という、肌の乾燥がピークを迎える時期にも関わらず、肌の水分量を維持できたというのです。やはり乳酸菌飲料の摂取、ひいては腸内環境の改善が美肌に欠かせない要素のようです。こうした興味深い実験の他にも、『乳酸菌、宇宙へ行く』にはダイエットや美肌、老化防止と腸内フローラの関係など、女性なら誰しも気になることが、数多く紹介されています。この書籍で乳酸菌や腸内環境についての正しい知識を身につけて、周囲に差をつける美肌を手に入れる、その一助にしてみてはいかがでしょうか?【参考文献】書籍『乳酸菌、宇宙へ行く』(ヘルシスト編集部編、文藝春秋刊)
2017年03月29日「あ~もう無理!」仕事から帰ってきて、疲れがどっと溜まっていることが分かると、体内の毒を外へと出したくなりませんか?“デトックス”と呼ばれる方法は、いくつかありますが、その中でも「塩」は、効果が高いといわれていますよね。そこで今回は、お塩を使ったデトックス方法をご紹介してまいります。お腹がスッキリ!「塩水洗浄」お通じの状態があまりよくないと、それだけで身体が重くなって、メンタル的にもずどんと落ち込んでしまったりしますよね。まずはお腹の中に溜まっている便を外へと押し出すためにも、朝起きたら、塩水を飲んでいきましょう。朝起きたら、「塩水」を作ります。用意するものはミネラルウォーターを1000ml、天然塩を10ml、あとはしぼりたてのレモン汁があると飲みやすくなります。これらの材料を全て混ぜて飲むだけ!ポイントは、20分間で1000mlの水を飲み切ること。少し苦しいと感じる人もいるかもしれませんが、くれぐれも体調優先で無理のない範囲で行いましょう。塩水洗浄の効果としては、やはり便秘改善に効果的という点です。塩水を飲み切った後、何回か便意を催すことに。平日ではなく、お休みの日の朝だけに取り組むというのもありかも!1日の疲れもなかったことに!「塩風呂」そして、塩が大活躍する場面といえばバスタイム。「荒塩を入れて、お風呂に入っています」と言っている人が多いですよね。入浴剤ではなく、あえて塩をお風呂に入れることで発汗作用がよくなり、体内の毒素も外へ排出することができます。汗をかくことになるので、代謝も上がって、お肌の調子も整ってくるでしょう。また、お肌の奥深くで詰まっている皮脂や汚れも外に出せるんです。ちなみにスピリチュアル的にも、塩をお風呂に入れて入ることで、身体を清められるともいいますよね。いつもより身体が疲れているときは、塩風呂に入って、しっかりデトックスを行いましょう。ツイていない日は家に入る前に塩をパラパラっと!仕事でもミスをしたし、彼とは喧嘩をするし、家族にもいろいろと言われるし…。「なんだか今日はツイていない!」と思う日は、自宅へ入る前に玄関先で軽くお塩をパラパラっとまき、嫌なものは外で落としてから、お家の中へと入りましょう。塩は、ただ食べるためだけに使うものではありません。自分の体調に合わせた塩のデトックス方法を覚えて、毎日快適に過ごしていきましょうね♪
2016年06月24日こんにちは。健康管理士のSAYURIです。前回まではレム睡眠、ノンレム睡眠と言った眠りの種類についてご紹介してきましたが、今回はその眠りの周期をつかさどる「体内時計」についてご紹介していきます。●サーカディアンリズム私たちは通常、夜は眠りに就き、朝起きて活動を始めるという生活リズムで毎日を過ごしています。これはほとんどの人に共通するリズムです。このように私たち人間に内在する活動のリズムを「サーカディアン(概日)リズム」 といいます。サーカディアンリズムの特徴は、眠りにキッカケを与え体温をコントロールすることです。体温が高いときには注意力が高く機能的に効率よく動けますが、体温が下がり最も低くなると眠気を感じるのです。通常、この2つの体温のピークを朝と夜に迎えることができます。●サーカディアンリズムは25時間周期!?人間のサーカディアンリズムは、地球の自転周期である24時間のリズムになっていると思われがちですが、実は光も音も温度も1日中変わらない条件で生活すると、若干の個人差はあるものの「約25時間周期」 であることが分かっています。この25時間のサーカディアンリズムを24時間の周期に合わせることができるのが体内時計です。体内時計とはサーカディアンリズムをつかさどる機能のことで、左右の網膜から伸びた視神経が視床下部で交差しているすぐ上にある視交叉上核を指します。●体内時計の働き朝、太陽の強い光を目から取り入れることで松果体に信号が送られます。すると、松果体からは“時計ホルモン” ともよばれるメラトニン が分泌され、血液によって体の中へ時間の情報を刻みます。メラトニンは分泌されて約14時間後に睡眠を促すタイマーのような働きを持つホルモンです。このようにしてサーカディアンリズムの25時間周期を24時間周期にリセットする のが体内時計の働きです。●朝、目覚めたらカーテンを開けましょう!起床後、いつまでも暗い室内にいると夜遅くまで眠れないなどの悪循環を招いてしまうのは、サーカディアンリズムと体内時計が正常に機能しなくなってしまうため です。朝、目が覚めたらおっくうがらずにカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。1日を気持ちよくスタートし、夜の睡眠の質を保つことにつながります。【参考文献】・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年05月26日体内時計ってなに?睡眠に関する話題でよく使われる言葉に「体内時計」があります。この言葉は私たちの体が1日周期のリズムで動いているという意味で使われています。体内時計にコントロールされているのは、脳だけではありません。心臓も肝臓も胃も、あらゆる臓器が体内時計のもとで活動を続けているのです。そのため体内時計の乱れは、体調不良や精神が不安定になる原因になると言われています。海外旅行へ行って時差ボケになったときや徹夜したときに、体がだるくなった経験はありませんか?体内時計が乱れたことで、いつもお腹が空いていた時間に食欲が湧かない、就寝時間に眠くならない、といったトラブルが起こるからです。体内時計のメカニズムに迫る!体内時計のメカニズムは、未だに全容が解明されておらず、世界各地で研究が行われています。最新の研究結果を含めて、体内時計のメカニズムを見てみましょう。・体内時計をコントロールする存在今年2月に京都大学の研究チームが発表した内容によると、体内時計にはオーファン受容体分子「Gpr176」がかかわっていることがわかったそうです。脳内の視交叉上核に存在するGpr176が発するシグナルによって、体内時計のスピードが調節されていることが判明し、今後は新たな生体リズム調整薬が誕生する可能性があるとの見解を示しました。・体内時計の乱れでガンになる?体内時計が乱れると、体調が悪くなるだけでなく、病気の発症リスクが高まるとも言われています。「日本人にガンが多いのは、体内時計を無視した生活を送っているから」という指摘もあるほど。私たちの体は細胞によって構成されていて、その細胞には時計遺伝子が組み込まれています。研究によって時計遺伝子に異常が起こるとガンが発生する可能性があるということがわかっています。体内時計を乱さないためには?朝起きたら、太陽の光を浴びましょう! これには、私たちの体が、光を浴びてから16時間後に睡眠ホルモンが分泌されて眠くなるようにできているからという理由があります。そして朝食はしっかりとるのが大切です。1日3食を同じ時間に習慣づけると、体のリズムができてきます。食べたり、食べなかったりという生活は、体内時計の乱れにつながります。ランチのあとは眠くなるものですが、長時間の昼寝は避けましょう。特に定年退職をして家にいることが多い人は、つい昼寝をたくさんしがちです。しかし、30分以上の昼寝は夜の睡眠に悪影響をもたらし、体内時計が乱れる原因になるので注意してください。体内時計を意識して、いつまでも健康的な生活を送りましょう!photo by カメラ兄さん
2016年04月07日腸内フローラって言葉を聞いたことはありますか?私たちの腸の中には、たくさんの菌が存在しています。それらは良い菌もいれば(善玉菌)、悪い菌(悪玉菌)、どちらにも属さない菌(日和見(ひよりみ)菌)といった種類に分けられます。悪玉菌よりも善玉菌を増やすことで、お通じの状態を良くしてくれたり、お肌の調子を整えてアンチエイジングに役に立ったりと、善玉菌にはいい働きがあるんです。でも、逆に悪玉菌の方が増えてしまうと・・・今回は、美容のための腸内フローラについて伝授します。■<腸内フローラって何?>はじめにもお伝えしたように、腸内には善玉菌と悪玉菌が存在して私たちの腸の中でバランスを取っています。その菌が種類ごとに群をつくっていることから、お花畑に例えられて「腸内フローラ」って呼ばれているんです。この腸内フローラは、食生活や年齢、ストレスによって皆それぞれ異なってきます。人それぞれ個性が違うように、腸内のお花畑の状態も違ってるなんて、なんだかおもしろいですよね。善玉菌のほうが多ければ、お通じがよくなり、お肌にも身体にも良いのですが、悪玉菌の方が多くなってしまうと、腸内で有害な物質が増え、おならが臭くなったり、老化を早めてしまったりするのです。「まだ若いから老化なんて」と思うかもしれません。でも、腸内フローラで善玉菌が最も多いのは、赤ちゃんの時なんです。つまり、そこからは下降していってしまうということ。なので、できるだけ善玉菌を多くしていくことが重要なのです。■<腸内フローラと美肌の関係>お腹の腸と美肌とどう関係があるの?と思う女の子もいるかもしれません。でも私たちの腸は、美肌はもちろんのこと、身体全体の健康にも大きく関係しているのです。先ほどもお伝えした通り、善玉菌よりも悪玉菌の方が増えてしまうと、身体にとって有害な物質が増えて、それが全身を巡ってお肌のハリがなくなったり、ぶつぶつと吹き出物ができてしまったりと、美肌にとって悪い原因となってしまうのです。それでは、どうやって善玉菌を増やしていけばいいのでしょうか。■<乳酸菌をとる>善玉菌に代表されるのが、「乳酸菌」。ヨーグルトや乳酸菌飲料、発酵食品に含まれています。乳酸菌の一種、ビフィズス菌などは、その名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。乳酸菌などの菌が生きたまま腸に届くものを「プロバイオティクス」といい、これは腸内に住み着いて増えることができないので、毎日定期的に摂取することがポイントです。ただ、乳酸菌といっても、その種類によって身体に効く作用はさまざま。乳酸菌に代表されるヨーグルトだけでも、いろいろな効能が確認されているんですよ。■<効能別にヨーグルトを摂ることがポイント>「ヨーグルトは毎日食べている」といっても、その種類によって身体の何に効くかは違います。なんとなく「ヨーグルトを食べるとお腹の調子が良くなる」と思っている人も、色々な効能があることを知れば、それに合ったヨーグルトを食べたくなること間違いナシです。ヨーグルトに含まれる乳酸菌の種類によっては、次のような効能があることが知られています。・お腹の調子を整える(「ビフィズス菌LKM512」など)・肌の弾力をあげて、キメを整えるといったような美肌に効く(「LB81乳酸菌」)・内臓脂肪の蓄積を抑えてダイエットに効く(「ガセリ菌SP株」)・花粉症などのアレルギー症状を緩和する(「ビフィズス菌BB536」)・免疫機能を高めて風邪やインフルエンザにかかりにくくする(「ビフィドバクテリウム・ラクティスBB-12」や、「1073R-1乳酸菌」など)■<おわりに>今回はヨーグルトに含まれる乳酸菌によって身体に効く作用の違いについてお伝えしましたが、今までも定期的にヨーグルトを食べていた人も、自分が欲しい効果によってヨーグルト選びをするといいかもしれませんね。腸活をして美肌作り、そして痩せ体質になれるということで乳酸菌を日常的にとっていきたいですね。(桃助/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年03月08日私たちには体内時計が備わっていて、それによって睡眠などがコントロールされていると言われています。いわば、体の司令塔のような役割を果たす体内時計ですが、まだ未知の領域があるようです。今回は最近新たに解明された点を紹介します。睡眠に関する最新研究報告今年11月、東邦大学と東京大学の共同研究チームがアメリカの科学雑誌に「体内時計を駆動する日周性酵素反応を発見した」と発表しました。これだけではちょっと難しくてよくわかりませんよね。そこで今回は、これがどのような研究・発見なのかご紹介します。人間には体内時計が備わっているということは何となく聞いたことがあると思います。私たちが夜になると自然に眠くなるのはまさに体内時計によるもので、他にも自律神経のコントロールなど重要な役割を担っていると考えられています。ちなみに体内時計が乱れると、どうなるかご存知ですか? 実は、生活習慣病などの病気を引き起こすリスクが高まると言われています。それほど大切な機能なのです。体内時計の調節で病気を予防する時代へ体内時計は2つのループの構造が歯車のように組み合わさって、1日周期で動いているそうです。1つは時計タンパク質による中核ループと呼ばれるもの、そしてもう1つは複数の調節ループと呼ばれるものです。今回、研究チームはマウスを用いた実験で、時計タンパク質の一種であるCRY(クリプトクローム)が酵素反応によって振動を生み出すことを世界で初めて突き止めました。この発見によって、今後、体内時計の調節法が新たに開発されれば、睡眠障害や生活習慣病、ガン、糖尿病などの予防や改善、治療に役立つと期待されています。将来的に、本当に体内時計を調節することで病気を予防するという時代がやってくるのかもしれませんね。体内時計の周期は24時間ではない!?最後に、体内時計に関するちょっとした豆知識を紹介します。体内時計と聞くと24時間周期になっていると思うかもしれませんが、大半の人は24時間プラスαと、少し長めになっているそうです。でも、私たちは1日24時間周期で生活をしていますよね。このズレをどうしているかというと、同調させるシステムがちゃんと備わっているそうです。人間を含む哺乳類は、目から入った光が体内時計に伝わるようにできています。そのため、光を浴びると早まり、逆に暗い環境にいると遅れるといったように、自然に調整がされ帳尻が合うようになっているんです。ただし、調節機能があるといってもあまりにデタラメな生活を続けていては、体内時計は調節しきれずに乱れたままになってしまうので、気をつけてくださいね。photo by きなこもち
2015年12月09日毎日決まった時間に眠くなる、目覚ましをセットしなくても、いつもと同じ時間なら起きられるなど、体内時計は私たちの生活のリズムキーパーともいえます。でも、“体内時計”という言葉こそよく耳にするものの、実際どういう仕組みで動いているのでしょうか? 今回はパキスタンのオンラインニュース『The News Tribe』を参考に、睡眠と体内時計にまつわる4つの事実についてご紹介します。■1:体内時計は光によって決定づけられる私たちが見た光は、視神経によって脳のいくつかの部分に伝達されるのですが、そのうちのひとつに“松果体”と呼ばれる、メラトニンを分泌している大脳の器官があります。メラトニンは、私たちの眠りを促すホルモン。光の多い日中では、松果体が生成するメラトニンの量は少なく、光が少ない夜間では多く分泌されます。また日中は、体内時計の中枢を担う視交叉上核(SCN)により、ブドウ糖や脂質などの熱源をエネルギーに変換するコルチゾールが活性化され、体温を上げるように脳が訓練されます。これらふたつのホルモンの共同効果により、私たちは目が醒めるのです。■2:体内時計は赤ちゃんのときから動き始める体内時計は概日リズムをコントロールしており、睡眠と覚醒の24時間サイクルもこれにあたります。概日リズムとは、約24時間周期で変動する生理現象のことで、体温と、睡眠に関係するホルモンの分泌により調整されます。動物、植物、菌類など、ほとんどすべての生物に存在しています。■3:ティーンエイジャーの体内時計は特別10代のころは夜ふかししても全然平気だったのに、いまは眠くて仕方がない。そんな経験はありませんか?10代の体内時計は、成人や幼児とくらべて睡眠時間の遅延が発生しています。これは、メラトニンが夜の遅い時間に多く分泌されるからで、午前は3~7時、午後は2~5時と、3時間のずれが発生する傾向にあります。そのため、23時前に寝つくのは難しくなるのです。夜ふかしは単なる“若気の至り”ではないのですね。■4:電磁波と不規則な生活は健康に悪い携帯電話などから発せられる電磁波は、体内時計に悪影響をおよぼします。画面から出る人工的な光は脳を混乱させ、睡眠状態にはいるための正しい計算ができなくなるのです。また、不規則なシフトで働く人は就寝する時間もバラバラ。そのため、体内時計が狂い、健康へのリスクが高まるそうです。*私たちの身体は、意識せずとも健康に生きるための時間調節を自ら行っているのですね。切っても切れない睡眠と体内時計の関係。自然のサイクルから無理にはずれないように体内時計を保つことが、健康への秘訣です。(文/スケルトンワークス)【参考】※Four interesting facts about your body clock-The News Tribe
2015年11月16日「自律神経」という言葉を聞いたことがありますか?自律神経は体内を正常に働かせるために24時間働き続けている神経です。通常、自然に沿った生活をしていれば特に乱れることはありませんが、夜更かしや運動不足など、不規則な生活を送っていると乱れてしまい、結果的に不眠症、肥満、病気、老化につながります。これらの症状はすぐに現れるわけではありませんが、身近な例としては老けてシワが増える、眠れず肌がボロボロになる、過食になるなど女性として気になる症状の原因にもなります。そこで今日は、ヨガインストラクターの資格を持つ著者が自律神経を整える方法についてご紹介します。■1.朝、太陽の光をあびる自律神経には日中に優位になる交感神経と夕方から夜に優位になる副交感神経の2種類があります。この2つのバランスが乱れると不調につながります。まず大切なのが朝の時間の過ごし方。眠っている間は副交感神経が優位になっているので、日中活動するのに必要な交感神経を優位にする必要があります。交感神経を優位にしてくれるホルモン、セロトニンは寝起きに一番多く分泌されると言われているため、起床直後30分以内に窓をあけて、しっかりと太陽光を浴びることで脳や身体に「朝ですよ」を教えてあげることができます。曇っている日でも、部屋の光よりも十分な光の強さがあるので、起きて30分以内に太陽光を浴びることを意識しましょう。■2.夜にするならランニングよりウォーキング朝、交感神経が優位になったら、日中テキパキと活動できますが、夕方から夜にかけては副交感神経を優位にしてあげる必要があります。現代では、一日中PCに向かっているためPCやスマホの電磁波の影響により交感神経の高ぶりがおさまらず、いつまで経っても副交感神経が優位にならず寝つきが悪い方も多いようです。夜には激しい運動やスマホから離れて生活するのが大切。仕事後にダイエットのためランニングをしている人もいますが、自律神経を整えるためにはランニングよりのウォーキングがオススメ。ランニングは運動能力や筋力をアップさせることができますが、どうしても激しい運動なため、ウォーキングに比べると呼吸が浅く早くなり交感神経が高まってしまいます。ダイエットのために夜に身体を動かすなら、深い呼吸を意識しながらできるウォーキングにしておきましょう。■3.就寝前にはリラックスしてしっかり休む自律神経を整えるためには睡眠の質も大切です。「寝よう」と思ってもなかなか寝付けず、睡眠の質が浅くいくら寝ても寝足りないという状況が続くようなら、睡眠の質が悪くなっている可能性があります。良質な睡眠を得るために、就寝前にはしっかり副交感神経を優位にしておきましょう。そのためには、PCやスマホから離れる、ぬる目のお湯にゆっくりつかる、あたたかい飲み物を1杯飲むことがオススメ。■4.深い呼吸をおこなう呼吸は身体や気持ちの表れと言われています。緊張している時やあせっているとき時、怒っている時には浅い呼吸になり、落ち着いている時やリラックスしている時には深い呼吸になっています。逆に、呼吸をコントロールすることで感情をコントロールすることもできます。あえて緊張している時に深呼吸をすることで、緊張の高ぶりを抑え、リラックスする方法は日常的に使われていますよね。今日は疲れたという時、イライラしていると感じる時には、深い呼吸を意識して、意識的に呼吸を使って副交感神経を優位にするようにしましょう。■おわりに自律神経の乱れはすぐには気づきにくいものなので、自分では意識していなくても身体がストレスを感じて乱れていることもあります。「なんだか不調を感じる」という時には、「自律神経のバランスが乱れているのかも?」と疑ってみてください。(栢原 陽子/ライター)
2015年09月11日最近何かとメディアに出てくる「腸内フローラ」。健康の秘訣は腸内フローラが元気である必要があるといわれています。腸内フローラは免疫力アップ、精神安定、アンチエイジングに効果的だということがわかってきました。しかし、子どものアレルギーにも関係していると知っていましたか?その前に、そもそも腸内フローラとは何なのでしょうか。医療関係者であれば誰でも知っていますが、大腸菌や乳酸菌を代表とする「腸内細菌」を言います。私たちの腸内には100兆匹から1000兆匹、約300種類の腸内細菌が生息し、重さにしてなんと1Kg(肝臓や脳と同じぐらいの重さ)もいるそうです。善玉菌が2~3割、悪玉菌1割、日和見菌がその他大多数の比率で生息しているといわれ、善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌、悪玉菌の代表はウェルシュ菌、大腸菌、そのときどきに合わせて優勢な側に付く日和見菌は連鎖球菌、バクテロイデス菌などがいます。私は前職で便や尿などから菌を培養し、何菌なのか同定する仕事をしていました。初めて培養すると驚くほどの数と種類、増殖力があり驚いたのを覚えています。そして同じ人でも日によって差が多いということも経験してきました。きっと食生活などの日ごろの生活が腸内フローラに良くも悪くも影響を与えているのではないでしょうか。腸内フローラと密接な関係の食事ですが、最近では食物アレルギーの子どもが多いような気がします。腸内環境とアレルギーとの関係は以前から言われており、きっとお母さんの腸内フローラ、新生児・乳児の腸内フローラがキーワードになるのではないでしょうか?それでは、次はもっと詳しく子どものアレルギーに着目してお話をしていきます。子どものアレルギー、なぜ発症するの?おなかの中にいる赤ちゃんは「無菌」です。お母さんが食べる食事のブドウ糖やアミノ酸、脂質やナトリウムなどの無機質などが胎盤を通過して栄養します。一部の菌(溶連菌、淋菌、クラミジア、梅毒など)、ウイルス(ヘルペス、肝炎、HIVなど)、原虫(トキソプラズマ)、真菌(カンジダ)以外は胎盤を通過しませんので、感染症をお持ちでなければやはり原則無菌というわけです。アレルギーとは、あるもの(アレルゲン)に過剰に起こる免疫反応をいいます。簡単にいうと敵から体を守る防御機構のようなもの。しかし、それが過剰に働くと起こるのですが、どうやら遺伝子的にアレルギー体質というものがあるということもわかってきました。しかしアレルギー体質だからといって全員がアレルギーになるわけではありません。アレルギー体質に「悪化させるような原因」が加わることで発症すると考えられているので、アレルギーは環境の変化が影響しているといわれています。住宅環境によりダニやカビが増える、食品流通や食生活の変化で食事の欧米化や食品添加物の増加、皮膚に厳しい乾燥環境が増える、菌との接触が減って体の免疫反応がアレルギーの起こりやすい方向に傾くなどの可能性が示唆されています。赤ちゃんは生まれてからはじめて菌に接触します。次第に皮膚や口などの消化器官、鼻などの呼吸器官へ菌が入り増殖を起こし始めます。この時点から多くの菌に触れることで、免疫力を養っていくのです。腸内では生後3~4日で善玉菌であるビフィズス菌が大多数で、悪玉菌の大腸菌は微々たる数しかいません。このビフィズス菌は、母乳中にある物質が増殖を促し、整腸作用を発揮します。また母乳には白血球やリンパ球、抗体、ホルモン、酵素なども多く含まれるので、赤ちゃんの免疫に一役買っているということは誰もがご存じでしょう。こうして免疫を獲得し、腸内フローラは2歳~3歳ごろに完成するといわれています。こんなデータがあります。アトピーの子どもと、そうでない子どもの生後1カ月の腸内細菌の数と種類を調べると、そうでない子どものほうが多かったと。やはりアレルギーと腸内フローラは切っても切り離せない関係であるといわざるを得ません。アレルギーとの付き合い方また未完成の腸内フローラの時期に牛乳、貝、お刺身、そばなどを食べさせると、分解できずに体内に入り、その食べ物に対する抗体が作られ、同じものが入ってきたとき、激しく攻撃してしまうアレルギー反応が起こると考えられていますので、離乳食が始まってからは気をつけなくてはいけません。こうして考えてみると、赤ちゃんのアレルギーを含む免疫のすべてはお母さんに依存しているというのはお分かりでしょうか。(1) 妊娠中のお母さんの腸内フローラが正しく活動していること(2) 出産方法(菌との接触)(3) 母乳育児(菌との接触と腸内フローラへの栄養)(4) 母乳の質を高める(腸内フローラへの栄養)(5) 育て方(アレルギー、免疫の獲得)私が子どものころ、食物アレルギーやアトピー、花粉症はそこまで多かったイメージはありません。当時は今のように「殺菌・消毒」の概念はそこまで強くなかったと思います。もちろん怖い菌も存在するので、一概に悪いというわけではありません。しかし何でも抗菌といい、菌に触れる機会を減らしてしまった結果がこのアレルギーの原因のひとつであれば、ある程度育て方で予防できるのではないかと考えます。そしてやはり、赤ちゃんの栄養はお母さんからです。妊娠中、授乳中、離乳食もすべてお母さん。まずはお母さんの腸内フローラを正常化し、子どもの将来の体のことを考えてあげてください。(鈴木元)
2015年08月16日早稲田大学はこのほど、マウスを用いた実験で朝よりも夕・夜のストレスが体内時計を狂わせることを明らかにしたと発表した。同成果は同大学理工学術院(先進理工学部電気・情報生命工学科)の柴田重信 教授、同大学高等研究所の田原優 助教らの研究グループによるもので、6月15日(現地時間)に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。ほとんどの細胞には約24時間周期の体内時計が存在し、時計遺伝子によって制御されていることがわかっている。体内時計が乱れると肥満・糖尿病やがんなどの発症リスクが高まるとされており、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが影響を及ぼすことがわかっている。しかし、個体レベルでストレスが体内時計に影響をあたえるかはわかっていなかった。同研究では、ストレスによって体内時計が変化するか、いつ受けると影響があるのか、慢性的なストレスは体内時計に影響を与えるのか、さらにどのようなストレスがどうやって体内時計に影響するかをマウスを用いた実験で検討した。拘束ストレスをマウスが寝ている時刻に2時間与えたところ、肝臓、腎臓、唾液腺、副腎、脳内の海馬や大脳皮質の体内時計が早まることがわかった。また、ストレス負荷の時刻を検討したところ、朝には影響が無く、夕方では体内時計が遅れ、夜では体内時計が組織間でバラバラになった。一方、週3日間のストレス負荷を5週間続けた結果、ストレスによる体内時計の乱れは見られなくなった。また、社会的恐怖ストレスや高所不安ストレスでも体内時計が大きく乱れることも判明した。ストレスの代わりにアドレナリンなどの投与でも同様の変化が起こったことから、ストレスホルモンや交感神経の活性化がストレスによる体内時計変動の作用メカニズムであると考えられるという。これまで光や食事が体内時計リセットに重要と考えられていたが、今回の研究でストレスもそれに匹敵するパワーを持っていることがわかった。よって軽度なストレスは体内時計を正しい時刻に保つのに重要である可能性があり、アドレナリン分泌などストレスと似た生理応答を示す運動やトレーニングを、軽度なストレスとして使用できることが示唆されたことになる。同研究グループは、実際に人の体内時計がストレスで大きく変動してしまうのか、また慢性的な過度なストレスにより発症するうつ病患者の体内時計も乱れているのかなどの解明を今後の課題として挙げている。
2015年06月16日私たちが1日=24時間で生活しているのは、何となくでも、感覚的にでもありません。体内に概日リズムを刻むペースメーカー細胞があり、そこが毎日リズムを刻んでいるからなのです。最近、その細胞の実態が明らかになったとのことです。ペースメーカー細胞を特定!私たちの脳には1日のリズムを刻む、いわゆる体内時計のペースメーカーとして機能する神経細胞があります。この存在は知られていたものの、最近までどの細胞がその役割を担っているのかは不明だったそうです。しかし、2015年3月にテキサス大学サウスウェスタン医学センターとの共同研究でその細胞をついに特定したと筑波大学が発表しました。その名前は「ニューロメジンS産生細胞群」。マウスの実験によって発見されたとのことです。まだ未知の部分も……研究チームは、概日リズムを刻む視交叉上核の神経細胞のうち、約4割を占める細胞に注目しました。それがニューロメジンSという神経ペプチドをつくる働きをしている細胞。この細胞の時計遺伝子の働きを操作によって乱すと、行動リズムが乱れることからペースメーカー細胞である、と結論づけたそうです。ただ、全貌が解明されたわけではなく、体内時計に関わる未知の神経伝達物質もあるのだとか。一般人の私には、とても難しい話ですが、とにかくまた一歩、私達の脳の謎が解明に近づいたということですね。睡眠障害の治療にも役立つ可能性私たちが気になるのは、それがわかったところで具体的に何がどうなるの?というところ。調べてみたところ、今回の研究によって睡眠障害の治療にも役立つ可能性があるそうです。ペースメーカー細胞は「睡眠と覚醒のリズム」を調整する役割を担っているので、今後、ますますメカニズムが解明されれば、睡眠障害で苦しむ人に朗報をもたらすかもしれませんね。これからも新たな事実が解明されることを期待しましょう! またわかったことがあれば、ここで取り上げてご紹介したいと思います!Photo by Derek D
2015年05月07日グッチ(GUCCI)の不朽のアイコン「フローラ」へのオマージュとなる展覧会「ランゲージ・オブ・フラワーズ(The Language of Flowers)」が、9月20日までイタリア・フィレンツェの「グッチ ミュゼオ(GUCCI MUSEO)」で開催されている。グッチ ミュゼオにとって第7回目のコンテンポラリーアート展となる同展。ヴェネチアの美術館「パラッツォ・グラッシ」、及び「プンタ・デラ・ドガーナ」でディレクターを手掛けるマーティン・ベスノッドがキュレーターを務めた。会場では1967年から2012年にかけて、4人のアーティストが手掛けた様々な作品が一堂に展示される。ありふれたモチーフを用いた一見シンプルな作品は、繊細でありながらも深遠な曖昧さが吹き込まれ、虚栄、回想、政略、芸術的価値などのテーマが表現された。物体と肉体、静物と人物などの緊張感のあるコントラストが印象的な作品を生み出すフランスのフォトグラファー、ヴァレリー・ブラン(Valerie Belin)は「Calerndua(Marigold)」と、ダリア・レッドスキンとの共作「Phlox New Hybrid」を出展。女性の顔と花のモチーフを組み合わせることで、人間と植物、自然と人工、現実と仮想現実、実在と不在、魅惑と冷淡といった曖昧な境界によって特徴づけられる、様々なタイプのハイブリッドを生み出した。一方、オランダで最も有名なアーティストの1人、マルネーヌ・デュマス(Marlene Dumas)は、これまでに絵画、コラージュ、ドローイング、彫刻、インスタレーションなど多彩な作品を手掛けており、現在では油彩画や紙に描くインク画にも取り組んでいる。新聞の切り抜きや個人的な思い出、フランドル絵画、ポラロイド写真などの多岐にわたるインスピレーションを源とする彼の作品は、その多くが人物画に分類されているものの、実際にはそのときの感情や気分が描写されてる。今回出展される「Einder」で濃紺の海に浮かぶ花々は、最近亡くなったデュマスの母の棺に飾られていたもの。繊細な色使いで、追想や悲嘆などが込められた。また、ラティファ・エシャクシュ(Latifa Echakhch)は記号や象徴、文様、標識などを複雑に組み合わせ、多彩な解釈を奨励する一方、社会的、政治的論争を中心に据えた作品を制作。今回出展される彫刻作品「Fantome」は、中東の街角の路上で露天商が売るジャスミンの首飾りが素材に使用された。これは、彼女が香りと繊細さを保つために自分のシャツをかぶせてジャスミンを売り歩いていた、ベイルート時代の思い出とリンクしたもの。いかにも脆そうな印象に、「アラブの春」の革命と混乱を起こした抵抗運動が象徴されている。初めて撮影した静物のカラー写真が43年に『Vogue』誌の表紙を飾って以降、同誌とのコラボレーションを行なってきたアーヴィング・ペン(Irving Penn)の作品からは、「Cottage Tulip:Soebet,New York」と「Single Oriental Poppy」が登場。両作は同じ構図で撮影されたもので、過ぎ去っていく時間のはかなさや虚無感が表現された。古典的な構図に加え、モノクロ写真にはプラチナプリント、カラー写真にはダイトランスファーといったプリント技法を用いられており、彼の絶対的な完璧主義を伺わせる。【イベント情報】ランゲージ・オブ・フラワーズ会場:グッチ ミュゼオ住所:10,Piazza della Signoria,Florence会期:3月13日から9月20日まで時間:10:00から20:00まで(木曜日は10:00から23:00まで)料金:7ユーロ
2015年04月09日金沢大学は3月5日、アルギニンバソプレシン(AVP)という神経ペプチドを産生する神経細胞が体内時計の機能に重要な役割を果たし、概日リズムの周期や活動時間の長さを決定すると発表した。同成果は金沢大学医薬保健研究域医学系の三枝理博 准教授、同 櫻井武 教授と北海道大学、理化学研究所の研究グループによるもので、3月4日の米科学誌「Neuron」のオンライン版に掲載された。ヒトを含む哺乳動物のさまざまな身体機能は約24時間周期リズム(概日リズム)を刻んでおり、視床下部の一部である視交叉上核に存在する体内時計により制御されている。同研究グループは、視交叉上核を構成する約2万個の神経細胞の中から、最も多いとされる(約40%)AVPを生み出す神経細胞に目を付け、AVPだけで細胞時計を破壊した変異マウスを作成し、実験を行った。その結果、常に光を遮断した環境でマウスを飼育し、ケージ内を自発的に動き回る行動の概日リズムを解析すると、正常なマウスは24時間弱の周期を示すのに対し、変異マウスは周期が約1時間長くなっていた。1日の活動時間と休息時間を比べると、変異マウスは正常マウスに比べて活動時間が約5時間長くなった。また、明暗サイクルを8時間早めて時差を起こすと、変異マウスは正常マウスに比べ約5日早く新たな環境に対し行動リズムが順応し、体内時計の機能が弱まっていると考えられた。この変異マウスの視交叉上核を調べると、神経細胞間コミュニケーションに重要な遺伝子の中で、AVP産生神経細胞が激減していたほか、各AVP産生神経細胞が刻む概日リズムが弱く不安定で、周期が長くなっていた。これらの結果から、AVP産生神経細胞の細胞時計がきちんと機能することで、神経細胞間コミュニケーションに重要な分子が作られネットワーク機能が高まり概日リズムが安定し、適切な周期および活動時間帯で行動するように調節されることが確認された。これまでAVP産生神経細胞は体内時計のリズムに関与していないと考えられていたが、今回それを覆す結果が得られたことで、同細胞を新しくターゲットとした体内時計を調節する技術の開発につながる可能性が期待される。
2015年03月09日筑波大学は3月5日、マウスの脳内に体内時計を調節するペースメーカー細胞が存在することを証明したと発表した。同成果は筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史 機構長、米テキサス大学サウスウェスタン医学センターのJoseph S. Takahashi 教授らの共同研究によるもので、3月4日付け(現地時間)の米科学誌「Neuron」に掲載された。体内時計は脳の視床下部の視交叉上核にある神経細胞によって調節されていることが知られているが、具体的にどの細胞群が中心的な役割を担っているかはわかっていなかった。研究グループは、視交叉上核のみで作られるニューロメジンS(NMS)という神経ペプチドに注目。マウスを用いた最新の分子遺伝学的手法を組み合わせることで、NMSを産生する神経細胞群の体内時計を任意のタイミングで操作し、行動リズムをリモートコントロールでオン・オフできるシステムを構築した。同システムを用いた研究の結果、NMS細胞群のクロック分子の振動を止めると、視交叉上核全体の行動のリズムもなくなることがわかった。また、NMS細胞群のリズム周期を遅くすると、視交叉上核全体および行動のリズムも遅くなった。さらに、NMS細胞群からの神経伝達を阻害すると、視交叉上核全体および行動のリズムがなくなった。これらの結果から、視交叉上核にある神経細胞の約40%を占めるNMS細胞群が、マスタークロックとして機能していることが示された。ただし、NMSそのものをノックアウトしても何も起きなかったことから、このプロセスにおいて重要な神経伝達物質の正体はわからなかった。今後、NMS細胞群が使っている神経伝達物質の実態をさらに追求していくことで、体内時計の同調現象の全容解明につながる可能性がある。また、この神経細胞群をターゲットとして、概日リズム障害に関連した睡眠障害などの疾患の診断・治療が可能になることも期待される。
2015年03月05日春は生活リズムを整えるのにベストな季節と言われているそうです。冬のあいだにその準備をしておきましょう! 今回は睡眠にも深く関係している体内時計と季節についてのお話です。春に体内リズムを整えよう冬はしっかり寝ても熟睡感が得られにくく、睡眠の質が悪化しやすいと言われています。それは、寒冷刺激による血流量低下と日中の運動量低下にあるそうです。その点、春は日照時間が長いため活動量が高くなり、全身の血流量が上がります。また、日の出も早く、朝日を浴びて体内時計をリセットできる時間が長くなります。春は乱れた体内時計を整えるのに最適の季節と言われている理由はそこにあるのです。体内時計を整えるポイントでは、睡眠に関して好条件の春に効率良く体内時計を整えるためのポイントを記載します。・朝起きたら光を浴びる・起床の時間を一定にする・朝食をしっかり食べる・夜は強い光を浴びないようにする春は冬に比べて暖かいので起きやすく、いつまでもダラダラと布団に入っているということが少なくなるため起床時間が固定しやすくなります。就寝前の過ごし方によって睡眠の質が左右される場合があります。すっきりと目覚めるために、寝る直前までスマートフォンやPCなどの画面を見ることは避けましょう。生活習慣病も春から改善!最後に、体内時計が乱れると、どのような症状が起こるのか紹介しておきます。・高血圧や肥満などの生活習慣病のリスクが高くなる・なかなか起きられなくなったり、不眠になったりすることがある・自律神経が乱れ、食欲不振や月経不順になることがある当てはまると思った方は、これから訪れる春に体内リズムを整えるよう心がけましょう。Photo by Allie Holzman
2015年02月23日やたらと朝に強い人っていますよね。それは、もしかしたら体内時計の周期が大きく関わっているのかもしれません。えっ、体内時計ってみんな同じでしょ? と思った方、ぜひ最後までお付き合いください。体内時計は何時間?私たちは普段から何気なく「体内時計」という言葉を使うことがあります。でも、この言葉の意味を本当に理解している人は、専門家を除けばほとんどいないというのが実情かもしれません。そこで1つ問題です。体内時計の周期は何時間でしょうか? ……最も多い答えは「24時間」だと思いますが、これは間違いです。正解は「人によって異なる」で、全員が同じ周期ではないということがわかっています。だいたい24時間前後と言われていますが、体内時計が23時間45分周期の人もいれば、24時間15分の人もいる、というわけです。個人差があって全員バラバラ体内時計に個人差があっても、私たちは「1日24時間」という同じ周期で生活をしています。すると、どのようなことが起こるかというと、起床する時間がずれて朝型・夜型生活になったり、24時間と極端に差がある場合は概日リズム睡眠障害などを発症すると言われています。自分の体内時計の周期を知ることができれば、何かしらの対策はできるかもしれませんが、それは困難なことと考えられてきました。しかし近年になって、皮膚細胞を用いて測定するという方法が開発されたそうです。睡眠障害の治療にも役立つ?以前は、体内時計の周期を測定するには24時間の持続採血や特殊な施設で数週間にわたって検査を行うなど、被験者にとって大きな負担のかかる方法しか存在しませんでした。新たに開発された方法では、皮膚小切片をたった1回だけ採取するだけで測定できるそうです。科学の進歩というのは、本当に凄いですね!今後は、この方法を応用することで、不規則な睡眠リズムで乱れた生活の改善や概日リズム睡眠障害の治療などにも役立てられることが期待されています。photo by Tony McCann
2015年02月22日突然、“膀胱の体内時計”と言われても「えっ、なにそれ!?」という感じですよね。そもそも、膀胱に体内時計などというものが存在するのか――頭の中は?マークだらけだと思いますが、今回はその謎をしっかり解明していきたいと思います。膀胱の体内時計とは?じつは私たち人間の体は、膀胱に限らず全身の臓器に体内時計が存在すると言われています。ただ、それらの役割は、臓器の重要な機能と関連していると考えられていますが、明確にはわかっていないそうです。膀胱の体内時計は、1日の中で尿の蓄積を変化させる働きをもち、それが良質な睡眠をもたらしていると考えられてきました。時計遺伝子が関わっていた!それを証明するためにマウスを使った実験が行われました。その実験では、ろ紙についたマウスの尿のシミひとつを1回の排尿量として換算し、長時間にわたって尿の量を記録したそうです。すると、マウスも人間と同じように起きている間は頻繁に排尿し、睡眠中はあまり排尿しないということがわかったそうです。一方、体内時計を構成する時計遺伝子と呼ばれるものを消失させたマウスでは、このような差異がみられなかったそうです。このことから、排尿のリズムが体内時計によって制御されているということが明らかになりました。夜間頻尿の治療にも子どもがオネショをしたり、高齢になると夜間頻尿になることがよくあります。これは、睡眠中に腎臓がつくる尿の量と膀胱が蓄積することができる尿の量のバランスが崩れたときに起こると考えられています。また、今回の実験から体内時計(時計遺伝子)が排尿のリズムに関わっていることも証明されました。そのうちオネショや夜間頻尿の改善につながる治療法が見つかるかもしれませんね。photo by Нина Рожковская
2015年02月21日昨年、体内時計を変化させる薬剤が開発されるかもしれないというニュースが巷を駆け巡ったことをみなさんご存知でしょうか? 今回は、その薬剤が与える影響などをご紹介します。体内時計を変化させる?この薬剤は時差ボケ対策やガンの治療効果も高める可能性があるとして注目を集めています。薬剤開発のために遺伝子を1つずつ調べていくという気の遠くなるような研究が日夜続けられているそうです。なぜ遺伝子を調べているかというと「ショートスリーパー」の謎を解明するため。ショートスリーパーとは、6時間未満の短い睡眠時間でも朝はすっきりと目が覚め、日中も問題なく行動できる人のことを指します。カギはショートスリーパーにあり!現段階の研究で、ショートスリーパーには共通の特徴があるということが判明したそうです。それは「楽天的で、痛みに対する耐性が高い」ということ。読者の中にも当てはまる方がいるかもしれませんね。なかには、出産の際にあまり陣痛の痛みを感じなかった女性や歯の治療を受ける際に麻酔を使わないという人もいたのだとか。また、ショートスリーパーに共通する遺伝子の特徴として、DEC2(デックツー)と呼ばれる睡眠に関わる遺伝子に変異があるということが判明しているそうです。ガン患者にも効果を発揮?将来的に、睡眠周期や体内時計を変化させることのできる薬剤が発明されたら、時差ボケを防いだり夜間労働者の集中力を高めたりすることができるかもしれないと言われています。また、それだけでなく、ガン患者の体内時計を化学療法が最も効果を発揮するように調整することもできるかもしれないと考えられています。未来の人間は睡眠3時間ぐらいでも平気な顔をして生活しているかもしれませんね。photo by CHILDREN AT RISK FOUN
2015年02月20日防護スーツを着て巨大アナコンダの体内に潜入を試み、アメリカで話題を呼んだ番組『潜入! 巨大アナコンダの体の中』が24日(18:00~20:00)、ドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」で放送される。同番組が日本で放送されるのは、今回が初となる。同番組は、博物学者でアナコンダ専門研究家のポール・ロゾリー氏が南米のアマゾン研究のために、特殊な保護スーツを着て巨大アナコンダへの潜入を試みるというもの。米国ディスカバリーチャンネルの放送に先駆けて、ロゾリー氏が自身のツイッターで「私はアナコンダに生きたまま食べられる初めての人間になろうとしています」という宣伝コメント共に番組の紹介動画を投稿。インターネットを中心に話題を呼んだ。ロゾリー氏は10年以上にわたってアマゾンの研究を専門とし、アナコンダの生息地であるペルーの熱帯雨林の保護活動に従事している。幼少期からヘビに魅了され、小学2年生の時に初めてヘビを見つけ、捕まえようとしたところ先生に止められて号泣。以来、見つけたヘビは必ず捕まえるようになったという。3年前のペルーで、自身にとって最大級のアナコンダに遭遇したものの、捕獲にもう一歩のところで失敗。今回、そのアナコンダを求めて同地を訪れた。これまで捕獲されたアナコンダの最大記録は7メートル50センチ。彼が遭遇したものは、それよりもさらに巨大なものだという。撮影ポイントは、地元の人々が「floating forest」(浮遊する森)と呼ぶアマゾンの深奥の秘境で、別名「禁断の地」。人食いヘビの伝説や不気味な逸話が数多くある危険地帯で、世界最大級のアナコンダが生息し、野生で観察できる数少ない地域の1つとされている。ここで撮影班が60日にわたって密着し、ロゾリー氏の命懸けの挑戦を記録。専門家チームと共に旧知の親友や妻も同行した。今回の撮影に際し、ロゾリー氏が着る防護スーツは本人とアナコンダ両方の安全面を考慮して設計された。アナコンダは、まず強力な締め付けで獲物を絶命させる。その数値は90psiで大型のスクールバスを乗せられるのと同等の圧力。そのためスーツはカーボンファイバー製で肋骨部分が重点的に守られている。また、体内の強烈な胃酸から身を守るために、127種類の胃酸薬品でテストした化学防護服も装着。さらに、中世の騎士と同じような鎖かたびらは、ヘビの鋭い歯を防ぐ役割を担っている。この多層構造の中には、計測用のベルトも着用。心拍数、呼吸数、深部体温を無線で送信し、実験記録と共に不測の事態に備える。酸素マスクは、酸素の供給のほかに外部との通信が可能。ヘルメットは、ヘビの獲物の質感に近い合成ゴム製で、埋め込まれた2台のカメラでヘビの体内を撮影する。これらの装着が完了すると、ヘビをおびき寄せるために全身にブタの血を塗る。「この日を待っていた」と語るロゾリー氏。周囲からの「無理だと思ったらすぐに中止を」の呼びかけに「了解」と答え、「あの世で会おう」と言いながら、巨大アナコンダに身を捧げた。果たして、前代未聞の実験の結末とは。アマゾンは地球の酸素の5分の1を産出する地域でありながら、採鉱や違法伐採など環境破壊が進んでいる。原題"Eaten Alive?"のとおり、"生きたまま食べられる"ことを試みる今回の目的は、捕食行動を調査することによって人間とアナコンダが共存するために役立てることのほか、アナコンダの保護やアマゾンの環境問題を世界に広めたいという願いも込められている。ロゾリー氏は「今、何が起きているのか、人々に理解してもらいたい。そのために、地球上で最も大きなヘビ・オオアナコンダに命を任せる。これ以上衝撃を与え、注目を集める方法はないだろう?」と問いかけ、「この地球上で最も大きなヘビが、実は最も理解されていない種の1つであるということは奇妙なことだ」とコメントを寄せている。(C)2015 Discovery Communications, LLC.
2015年01月23日京都府立医科大学と科学技術振興機構は11月11日、マウスES細胞を用いて細胞分化と密接に関連した体内時計の発生メカニズムを解明したと発表した。同成果は、同大学大学院医学研究科 八木田和弘 教授、同 梅村康浩 助教、米テキサス大学のジョセフ・タカハシ 教授、大阪大学の安原徳子 博士(現 医薬基盤研究所)らの共同研究によるもの。11月10日(現地時間)の米科学雑誌「アメリカ科学アカデミー紀要」のオンライン速報版に掲載された。体内時計は、「昼と夜」という地球の環境周期を予測し、これに先んじて身体の機能を適応させることで生体機能を維持する役割を担っている。哺乳類では、睡眠覚醒リズムのみならず、内分泌やエネルギー代謝、循環器機能や消化器機能など様々な生理機能の約24時間周期のリズム(概日リズム)を生み出している。シフトワーカーなど、不規則な生活を長年続けることによる体内時計の乱れは、様々な健康問題を引き起こすことが分かっている。哺乳類の体内時計は、全身のほとんどの細胞に備わっている、普遍的な細胞機能でもある。体内時計は一生にわたって時を刻み続けるが、発生初期段階では体内時計のリズムが見られず、発生過程を通して形成されると考えられている。しかし、体内時計の発生メカニズムは今までほとんど分かっていなかった。八木田教授は、マウスES細胞を用いたこれまでの研究で、ES細胞に体内時計のリズムが見られないこと、培養皿上で分化誘導培養すると細胞自律性に約24時間周期の体内時計リズムが形成されることを世界で初めて発見していた。この発見から、体内時計の発生が細胞分化制御と何らかの関連があるのではないかということが示唆されていた。同研究グループは今回、マウスES細胞を用いた研究で、細胞分化に関連する遺伝子を欠損したES細胞では、分化誘導によっても体内時計が正常に形成されないことを突き止めた。また、体内時計リズムがない細胞には共通して、周期的に核内に蓄積されるはずの「PERIOD(PER)」というタンパク質が細胞質に留まり、その結果核内蓄積が起こらないことが判明した。この現象の制御する鍵因子を同定するために研究を進めたところ、タンパク質の核内への移行を制御し、細胞分化制御に必須の役割を果たすインポーチンの一種に異常が起きると、PERタンパク質の細胞内局在パターンにも異常を来すことが確認された。同研究グループは、細胞分化と体内時計という普遍的な細胞機能に、これまで考えられていなかった新たな関係性を見いだしたことで、これまで統一的見解が無かった体内時計と「がん」との関係の理解や、新たな体内時計の活用法開発などの応用にもつながると期待されるとしている。
2014年11月11日体内時計は全身にあるが、脳が全身の体内時計を司る役割をしています。体内時計の仕組みを理解して、睡眠のリズムを整えましょう。体内時計のズレとそのリセット方法体内時計の周期には個人差があります。人によって24時間より長いか、24時間より短いリズムを刻んでいます。本来は1日を24時間とは把握できないメカニズムをもっているのが体内時計なのです。しかし体内時計を1日24時間としてリセットできるメカニズムも、持っています。腕時計のリューズを毎日、秒単位で時刻合わせをするように、人間の体内時計も時刻合わせができるようになっています。それが朝の光です。夜の光が体内時計のリセットを妨げる脳の視床下部に体内時計を司る組織があります。ここに朝や昼の太陽などの強い外光が伝えられることで、体内時計はリセットされます。無意識のうちに1日を24時間のリズムと把握できるようにリセットされるのです。夜になろうとしている時間帯に、強い光を浴びると、体内時計は「まだ昼間が続いている」と誤解して、時計の針を戻すことになります。これが不眠症の原因となることがあります。もちろん日中に強い外光を浴び続けても、体内時計の針は変化しません。生命を支える体内時計体内時計の仕組みは、メカニズムの詳細に違いはあっても、地球上で生活するすべての生物に共通しています。地球上に生命が誕生して、ある種は生存し、進化を続け生き残りました。ある種は、絶滅してしまいました。その理由のひとつに、活動期と休息期をリズム良く刻む体内時計のメカニズムが挙げられるでしょう。体内時計によって、自然に眠り、体内時計によって自然に目覚めるメカニズムです。太古の昔に、体内時計の仕組みを獲得した生物だけが、過酷な自然環境を乗り越えて、地球に生き残ることができたと考えられるのです。体内時計は、生命を支えてきた身体の仕組みだといえるでしょう。参考文献『睡眠のはなし – 快眠のためのヒント 』日本大学医学部付属病院精神科教授/内山真著中央公論新社【提供:武田薬品工業株式会社】
2014年10月03日(画像はプレスリリースより)体内に取り入れることで「栄養補給」と「エイジングケア」ができる「トライアルサイズ」商品登場!日本シャクリー株式会社は、7月22日から(プレミアム ナチュラル サプリメント)「ヴァイタライザー トライアルサイズ」を、また7月28日から(エイジングケア)「ヴィヴィエクス トライアルサイズ」を発売する。日本シャクリー株式会社は「ナチュラル由来の原料」を採用しており、質の高い美容や健康に関するアイテムを消費者に提供している。どちらのアイテムも消費者が気楽に試せる、内容量の小さいトライアル用だ。「ヴィヴィエクス トライアルサイズ」について「ヴィヴィエクス トライアルサイズ」は、「赤ワインエキス末」と「マスカダイン ブドウのエキス」がブレンドされた植物混合物が主要原料で、体内に摂取することでエイジングケアができる商品だ。アイテムに配合されている「マスカダイン」はポリフェノールのパワーが強いことから「スパーグレープ」ともいわれている。またアイテムの内容量は50mlで、カロリーは5ml当たり15.4kcalだ。脂質は含まれず、栄養成分はナトリウムやタンパク質などである。そしてアイテムの容器は調合されている主要原料と同じようなブドウ カラーを用いて鮮やかに仕上げられている。「ヴァイタライザー トライアルサイズ」についてもう1つのアイテム「ヴァイタライザー トライアルサイズ」は、「オメガ3系脂肪酸」「ビフィズス菌」「22種類のミネラルやビタミン」などの「1日分の栄養素」を1パックにした、「プレミアム ナチュラルサプリメント」だ。またアイテムには、体の「必要とされる部分」において「4種類の粒」が適するタイミングで活動するようにプランニングされたという、自社ならではのデリバリーのシステムが用いられているので能率的な「栄養補給」が可能だ。多忙で生活が不規則な方や、食事による栄養がかたよっていると思われる方はこのアイテムを試してみては。【参考】・日本シャクリー株式会社 プレスリリース (PR TIMES)・日本シャクリー株式会社
2014年07月18日汗をかきやすくなり、お肌の潤いキープのためにもこまめに水分補給をしておきたい季節。年齢を重ねて代謝が下がると、体内の巡りも鈍くなるため “何をどれくらい飲むか”が大切です。老若男女問わずの定番はミネラルウォーターだと思いますが、昨年あたりから美容通の女性の間で話題なのが “天然のスポーツドリンク” と呼ばれているココナッツウォーター。もともとは南国に行った時などにヤシの実を割ってもらい、暑さで乾いたノドを癒すドリンクとして親しまれていたココナッツウォーター。低カロリーながら栄養豊富、腸内の善玉菌を増やす有用菌も含有しています。とくにミネラルが豊富に含まれており、代謝促進などに役立つため数年前からハリウッドセレブ達が注目。ワークアウト後に愛飲しはじめ、日本にもブームが到来しました。ミネラルのなかでもカリウムの含有はバナナ1本分。カリウムはむくみ予防に効果的なので、夏バテで味の濃いものを食べたりと塩分過多でむくみやすいこれからの季節、ココナッツウォーターは覚えておいて損のない飲み物といえそう。とはいえ、ココナッツウォーターを日常的に飲む習慣がなかった日本人にとっては「冷やしたほうがより飲みやすい味」という声が多かったのも事実。この点については、お腹が弱かったり、冷えを気にする女性にとってはちょっとした難点になっていました。そのような声の高まりを受けてか、この春ついに日本人の嗜好に合うココナッツウォーター『トロピココ』 330ml ¥137(税別)/森永乳業(首都圏、東海、関西地区にて先行発売中。その他全国順次発売予定)が登場。ココナッツウォーターに、ぶどう、レモン、ライチの果汁、ハチミツが入っています。フルーティでほのかな甘み。保存料などは使わず、体へのやさしさはそのままに常温でもココナッツウォーターを美味しく飲めるようになりました。私はヨガやウォーキング後に飲むことが多いのですが、ノドを潤しながらミネラルを補えて、美味しく飲めることで気分もリフレッシュ。330mlで137円というコストパフォーマンスの良さや、キャップ付きのパッケージも体に負担のかからない「ちょこちょこ飲み」には便利で、この夏はミネラルウォーターと同じくらいバッグに常備したい一本です。
2014年06月23日日常生活で触れる空気、水、食物から、いつのまにかたまってしまった有害物質を、体内から排出する「デトックス」。特別なことをしなくても、普段の食事でデトックスすることができるんです。車の排ガスやタイヤの粉じんから、カドミウムや鉛が排出されたり、汚染された魚や歯の詰め物、破損した蛍光灯には水銀が含まれていたり、殺虫剤やタバコの煙、アルミ缶、制汗剤からはアルミニウムなど、現代社会の暮らしでは、普通に生活するだけでも、少しずつ体内に有害物質がたまってしまいます。これらの有害物質は、体内に入ると体に必要な必須ミネラルの働きを妨げるだけでなく、血行を滞らせてしまうことも。そこで、たまった毒素を身体の外に出す、デトックス(解毒)が必要なんです。有害物質の排出は便から75%、尿から20%と言われていて、つまりデトックスするには食べる物が重要といえます。ポイントは以下の3つ。(1)有害物質を吸着して毒性を殺す(2)有害物質を排せつする(3)体自体の解毒機能をアップするする有害物質を吸着して毒性を殺すのは、ケルセチン、グルタチオン、亜鉛、セレニウムといった成分。ケルセチンは玉ネギ、ブロッコリー、パセリ、リンゴなどに含まれています。グルタチオンというペプチドはホウレン草やトマト、アボガド、玉ネギに。亜鉛はカキや豚レバーに。セレニウムはイワシなどの青魚やネギが多く含んでいます。また、有毒物質の排出を助けてくれるのは、なんといっても水。特にサルフェートやバナジウムを多く含む水は、体にたまった老廃物や添加物を洗い流すのにはとても有効です。絶対欠かせない食物繊維は、ペクチンやレンコンやリンゴに、イヌリンはゴボウに、セルロースは穀類や豆類に含まれています。それから、葉緑素も頼もしいデトックス成分です。含有量が多いのは、小松菜やホウレン草、青ジソです。さらに、体自身のデトックス機能を高める方法は、肝臓の機能を高めることです。タウリン、アルギン酸、硫化アリル、グルタチオン、クルクミン、セサミン、クエン酸などが、デトックス効果を助けてくれるでしょう。タウリンは貝類やイカ、タコに。アルギン酸は昆布やワカメに。硫化アリルは玉ネギやネギ、ニンニク、ニラに。グルタチオンはアボカド、キャベツ、スイカ。クルクミンはウコンに。セサミンはゴマに。クエン酸は梅干しやミカンなどが、特に多く含んでいます。食べ物以外のデトックス方法としては、医師のもとで行うキレーション療法があります。キレーション療法とは、キレート剤を点滴で導入し、体内の有害物質をキレート剤と結合させて体外に排出する方法です。気になる方は、扱いのあるクリニックで相談してみるといいでしょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年07月21日