保護犬の啓発ポスターを全国展開で掲示する「保護わん」と、水戸市に拠点を置く「いばらきのシッポの幸せの会」が共同で、茨城交通バスの車両側面や車内窓に、保護犬と保護猫の啓発ポスターを広告として掲示しました。ポスター掲示作業誰もが目をひくインパクトのあるデザインの啓発ポスターには、暖かい家庭に迎えられて幸せになった保護犬と保護猫の可愛い写真が掲載されています。通勤や通学で使われるバスに、毎日目にする広告として掲示する事で、保護犬や保護猫に対する愛護の意識を高めようと企画されました。車外側面啓発ポスター■ポスターのデザインがリニューアル初めてこの企画が実行されたのは、令和1年。今回、新しいデザインのポスターにリニューアルされました。車内窓への掲示は今回が初となり、地域猫の不妊手術を行う活動・TNRへの理解を深めてもらう為の、さくらねこのポスターも掲示されました。車内窓TNRデータ■ポスター掲示の広告費用について啓発ポスターを掲示する為の広告費用は有志による寄附などで集められ、茨城交通バスが地域貢献活動として1年分の費用のみで、3年間の掲示を行います。啓発ポスターを車両側面に掲示したバス1台と、車内窓に掲示したバス3台は、水戸市内を毎日運行します。保護わんの活動についての詳細は添付のPDFファイル「保護わん活動紹介冊子」をご覧下さい。 ■団体概要団体名: 保護わん(一般社団法人 保護犬のわんこ)代表者: 巽 祐一郎所在地: 東京都杉並区和田3丁目46-4設立 : 2017年1月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月20日ある日、4歳の娘と1歳の息子を連れて家の近くの公園へ出かけました。そこにいたのが娘の幼稚園のお友だちとその姉弟。しかし見渡しても保護者の姿がありません。こちらの心配をよそに遊び始める子どもたち。次第にお友だちに振り回される事態になっていき……。公園にお友だち……でもママとパパは?ある日、子どもたちと公園に出かけると娘が「あ! Nちゃん!」と幼稚園のお友だちを見つけました。そこにはNちゃん(4歳)とNちゃんの姉(6歳)、Nちゃんの弟(3歳)の姿が。「こんにちはー」と挨拶し、小さい公園を見渡しましたがママとパパの姿がありません。 思わずNちゃんに「ママかパパは?」と聞くと「お家にいるよ」とのこと。私が思わず「え?」と言ったときには、娘はNちゃんたちと遊び始めていました。お家はすぐ近くで、いつも子どもたちだけで公園に来て遊んでいるのだということでした。 きょうだいに振り回され娘と遊べない!小さい子どもだけで遊んでいることに不安を覚えながらも、子どもたちの遊びを見守ろうとしたとき、一番下の弟くんが「遊ぼう」と誘ってきました。「うん、いいよ」と返事をしてからが怒涛の忙しさに……! 3人のきょうだいたちは私と遊びたいようで、Nちゃんが「ブランコ押して!」と私をひっぱり、ブランコを押しているとお姉ちゃんが「一緒に砂場する!」と手をぐいぐい引っ張ります。 私は動き回ってしまう1歳の息子を降ろすこともできません。「順番ね!」「娘ちゃんもみんなで遊ぼう!」という私の主張も空しく、弟くんもそれに加わって私の引っ張り合い。私は娘と遊びに来たのに……。そして娘は3人の勢いに圧倒されて、ひとりぽつんとブランコに乗っていました。 家まで送るも……撃沈しばらく忙しく遊んでいると、弟くんが「おしっこ出た」と言いに来ました。確認するとパンツがびしょ濡れです。これは仕方がないと、家の場所を確認すると、公園からは少し離れた場所でした。「まだ一緒に遊ぶ!」と渋る子どもたちを連れ、なんとか家に行きインターホンを押しました。 出てきたのは部屋着のママ。「すみません、同じ幼稚園の○○です。今公園で遊んでいたんですが、お子さんがおしっこしちゃったので連れてきたんです」というと、私には目もくれず「早くない?」とお姉ちゃんに一言。お姉ちゃん2人は「家でゲームするし!」と言い、弟くんも引き連れ家に入っていきました。ママは「どーも」と言い、玄関はパタンと閉められました。 遊んでいた時間は約30分。娘と満足に遊べなかったお詫びで帰りにコンビニでアイスを買って帰りました。ただ家に帰ってからもあのきょうだいたちが子どもだけで公園で遊んでいたことが頭から離れず、モヤモヤが消えませんでした。また同じ状況を見かけたら児童相談所に報告するなどの選択肢も考えなければと考えています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:山口花田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
2022年09月04日保育園に子供を預けて働く保護者にとって、仕事終わりの楽しみといえば、先生から保育中の様子を聞くことといってもいいでしょう。「絵本を読んだら喜んでいた」「友達とケンカをして怒っていた」「お母さんに会いたくて泣いていた」などの話を聞くと、どんな1日を過ごしたかを想像できます。3歳と0歳の2人の子供を育てるみほ(miho_nekokichi)さんも、保育園に子供を預けている母親です。ある日、先生は0歳のぽんちゃんが足形を取った時の出来事を話してくれました。どうやらぽんちゃんは、足形を取るのがいやだったのか、「えーん」と泣いてしまったよう。みほさんは、「そんな様子もかわいいなぁ」と思い浮かべていました。その日の夜のこと。保育園から送られてきた写真を見て、みほさんはびっくり!※矢印をクリックすると、次の画像をご覧いただけます。 この投稿をInstagramで見る みほ(@miho_nekokichi)がシェアした投稿 「先生、えーんですか…?」「えーん」と、かわいらしく泣いたはずのぽんちゃんは、想像と違った表情をしていました。足形を取るために付けられたインクに違和感があったのか、足を台紙にぎゅっと押し付けられたのが窮屈だったのか、ぽんちゃんの気持ちは分かりません。しかし、そんなぽんちゃんもかわいくて、温かい気持ちになりますね![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年08月28日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者からクレームが入った場合、この地域では園が報告書を作成し、保護者に対してクレーム対応の説明をするはずでした。ところが園長は、掲示板に「対応しました」と書かれた紙をサラッと貼り出していて…。自分の状況をわかってくれている人がいるだけで、大きな心の支えになりますよね。無事に卒園式を迎え、予定通り退職。そして、自分にできることはないかと考えた結果…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月09日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ保護者がホールの電気を消した理由について尋ねると、園長が「節電」と答えていたことが判明。保護者は、「この際だから」と先生に対する態度についても「おかしい」と指摘してくれたそうで…。さすがは元保育士! 頼りになります。果たして、園長の態度が変わることはあるのでしょうか…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月08日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじホールでの練習中に園長が電気を消したことについて、「園長がおかしい」と言ってくれたひとりの保護者。実は、この保護者は元保育士だったのです。事情を察して役所に電話を入れてくれたそうで…。園長の主人公に対する態度がおかしいと、保護者にも気づかれていたんですね。そして保護者が役所に相談した結果、園長が取った行動は…。次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月07日Q:合理的配慮ってなんですか?A:過度な負担になりすぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な配慮を行うこと。なお、学校(or教育現場での)合理的配慮は「一人ひとりの障害の状態や教育的ニーズ等に応じて決定されるもの」です。Upload By 専門家インタビュー合理的配慮を英語でいうと、「Reasonable accommodation」。過度な負担になりすぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な配慮を行うというです。そしてその配慮は、子ども一人ひとりの障害の状態や教育的ニーズなどに応じて決定されるべきです。子どもの権利を保障するために各教育行政の支援としては、まず国は全国規模で、都道府県は各都道府県で、市町村は各市町村で、それぞれ環境整備(基礎的環境整備)をしていきます。これらが「合理的配慮」の基礎となります。そして、基礎的環境整備をベースに一人ひとりに合わせた合理的配慮が検討され、決定すると「個別の教育支援計画」に明記されます。設置者、学校、本人、保護者により発達の段階を考慮しつつ合意のもと内容を決定し提供されることが望ましいとされています。もし、設置者、学校、本人、保護者の意見が一致しない場合は教育委員会の諮問機関である「教育支援委員会(仮称)」の助言や、その子にかかわる関係者がつどう「個別支援会議」および校内にある「校内委員会」での話し合いなどにより問題点を解決することが望ましいです。現在はまだなされていない「基礎的環境整備」や「合理的配慮」について、希望が出されて協議がなされたこと、将来的には実現することが望まれることなどを、「個別の教育支援計画」に書き込ませることも次の一歩につなげる工夫です(『改訂新版障がいのある子の就学・進学ガイドブック』p.115-120の「個別の支援計画」「個別支援会議」、p.134-135の「Q&A合理的配慮と基礎的環境整備という言葉を聴きますが、どういうことでしょうか。」参照)。
2022年08月06日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ役所に電話したという保護者の様子は、ふだんと変わることはありませんでした。それでも電話の内容が気になり、思い切って真相を尋ねることにしたのです。保護者が自分の味方だとわかり、どんなにホッとしたでしょうか。さらに、保護者が気にしていたのは…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月06日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ園長に不信感を抱いたひとりの保護者が、役所に電話をしていたことが判明。担任として、保護者が一体どんな内容を話したのか気になり…。ついに、保護者が役所に電話をした経緯が明らかに…!次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月05日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじある日、“園長がホールの電気を消した件”について、ひとりの保護者が園長に話をしたという情報が。園長は「節電のため」と誤魔化したものの、不信感が募った保護者は役所に電話をしたそうで…。保護者はいったい、役所にどんな話をしたのでしょうか…?次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月04日このお話は作者たぷりくさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ突然ホールの電気を消した園長に反論して以来、「もっと嫌がらせがエスカレートしたらどうしよう」と怯える日々。なるべく園長に会わないようにしながら過ごす中、保護者からも体調を心配されるようになってしまい…。練習中に園長が電気を消すなんて、子どもが恐怖を抱くのも当然ですよね。ひとりの保護者が立ち上がったことで、物語が新たな展開を迎えます。次回に続く「保育園いじわる園長トラブル」(全20話)は12時更新!
2022年08月03日妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの記念写真を撮影した『マタニティフォト』。「妊娠中にしか撮影できない特別な写真を思い出に残したい」という人は増えているようです。ビーグルのマタニティフォトを撮ってあげたい!アメリカのヴァージニア州にある動物保護施設『ホームワード・トレイルズ・アニマル・レスキュー』に、メスのビーグル犬が保護されました。ココという名前の犬は、これまで繁殖用に飼育されていたそう。保護された時も妊娠していて、かなりお腹が大きい状態でした。事情を知ったキャリー・スミスさんという女性が、出産をサポートするためにココを預かることにします。大きなお腹を抱えながらも、茶目っ気たっぷりで写真映りがいいココを見たキャリーさんは、あるアイディアを思い付きます。ココのマタニティフォトを撮ってあげよう。こうして撮影された、ココのマタニティフォトがこちらです!ヘアバンドを巻いて、しっかりとカメラ目線でポーズをとるココ。なんて、フォトジェニックなのでしょう!『ホームワード・トレイルズ・アニマル・レスキュー』のFacebookで紹介された写真を見た人たちは、ココの愛らしさを絶賛しています。・『かわいい』を超越している!この子はパーフェクトだ。・美しい犬だ。写真撮影を楽しんでいるように見えるね。・自由になれてよかったね。これから幸せになってほしい。この写真撮影から数週間後、ココは無事に出産を終えました。9匹の子犬たちは健康で、順調に育っています。またココも元気で、時折、子犬たちから離れて庭を飛び跳ねているのだとか。ココの体調が完全に回復し、子犬たちがもう少し大きくなったら、すべての犬の里親を募集するということです。キャリーさんは、何度も出産を経験してきたココを労い、「これがココにとって最後の子犬たちです」とつづっています。犬にとっても出産は命がけです。ココはこれまでに何度も、出産の痛みに耐えてきたのでしょう。このマタニティフォトを素敵な思い出にして、これからはココと新しい家族との幸せな写真が増えていくといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月26日手助けが必要そうな人を見かけた時、勇気がでなくて声をかけられない人は少なくないでしょう。仮に声をかけたとしても、相手に断られてしまい「余計なことをしてしまった」と恥ずかしくなってしまうことも。モヨ(moyo17104)さんの場合は、声をかけた側ではなく、手助けの申し出を断った側。断った側の心境は、なかなか知る機会がないもの。モヨさんがInstagramに投稿した漫画は、大きな反響を呼んでいます。大荷物に加え、息子さんがぐずってしまい、いつも以上に大変な状況になってしまっていたモヨさん。同じ園に通う子供の保護者が声をかけてくれたものの、反射的に断ってしまいます。しかし、モヨさんは迷惑に思って断ったわけではありません。舌打ちをしてくる人、駅でぶつかってくる人、エレベーターに乗ろうとしても拒否されるなど、モヨさんがたくさんの悪意にさらされてきたためなのかもしれません。むしろ、この時のモヨさんは、「周囲にこれ以上迷惑をかけたくない」と、自己嫌悪におちいっていたのではないでしょうか。そんなモヨさんの気持ちを察したのか、声をかけてきた保護者は、再度手助けを申し出てくれたのです。自分の発言を反省していたモヨさんは、保護者の優しさに感動。「私も似たような場面に遭遇したら、素早くお手伝いを申し出ようと思いました」と、つづっています。「ぜひ甘えてください」「分かります!つい『大丈夫です』っていっちゃうんですよね」と、多くのコメントが寄せられた、モヨさんのエピソード。優しさを向けられて嫌な気持ちになる人は少ないはずです。「余計なお世話かも」「断られたら恥ずかしい」という気持ちはあっても、あともう少しの勇気を出すと、きっと何かが変わるのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2022年07月23日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら』(著者:犯罪学教室のかなえ先生)を2022年7月21日(木)に発売いたします。詳細URL: もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら◆10代が被害者や加害者にならないための対処法、落とし穴の見つけ方体も心も成長中の10代は、ふとしたきっかけや気の迷いで、足を踏み外すもろさがあります。違法行為に手を染めてしまったり、犯罪被害にあってしまったり……。保護者にとっては心配のタネが尽きない一方、子の多くは自分には関係ないと考えがちです。しかし、「いじめ」にも犯罪の要素があったり、いじめの延長線上に犯罪が顔を出すこともあります。つまり犯罪はとても身近な存在なのです。本書では、10代の子やその保護者に向けて、元・少年院の先生で人気Vtuberである著者が、少年院の現場での経験や、犯罪学で得た知識をベースに、犯罪やいじめの被害者にも加害者にもならないためのアドバイスをしていきます。日本初の元国家公務員の男性Vtuber◆親には聞けない、親も話しづらい、あんなこと、こんなことに答えます子どもが本当に知りたいことは、親に聞きづらいものです。また、親は本当に大切なことを、子どもに伝えづらいものです。しかし、著者のかなえ先生は10代が抱える次のようなさまざまな問題について、上辺の甘っちょろい言葉ではなく、「犯罪学」の視点からガツンと答えていきます。◎SNSで紹介していたバイト、やってもいい?◎いじめられたら、誰に相談すればいいの?◎18歳以上なら風俗で働いたり、AVに出演できるの?◎加害者になったときの謝罪の方法とは?◎家族からお金を盗むのは犯罪?◎18歳(成人)と13歳(未成年)の性交は許されるの?◎スマホを使って証拠を撮影したり、録音したりするのはアリ?◎少年院に入った少年は、出所後どうなるの?◎性行為を動画撮影するのは問題ない?子どもたちの笑顔を守ろう!◆著者プロフィール犯罪学教室のかなえ先生元・少年院法務教官(いわゆる少年院の先生)、日本初の元国家公務員の男性Vtuber。少年院法務教官として数多くの非行少年の教育に携わる。主に発達障害やコミュニケーションに困難を抱える少年を担当し、社会復帰に尽力した。実は退官後もひっそりとかれらの支援を続けている。現在は「中学生や高校生にも犯罪学をわかりやすく!」をモットーに、2020年9月よりスタートしたYouTubeチャンネル「犯罪学教室のかなえ先生 V Criminologist」を運営している。犯罪学の視点をベースに、事件や事故、法学・心理学・教育学・社会学の知識や実践理論、少年院や刑務所の中で行われている更生支援の内容などを解説。また、過去のいじめ被害・不登校経験から、現在いじめに苦しんでいる子どもやその保護者にアドバイスをしており、週末のお悩み相談配信は好評を博している。経済産業省のSTEAMライブラリー「未来の教室」プロジェクトに学術系Vtuberユニット「まなぶい」のメンバーとして教育コンテンツを提供するなど、活動の場を広げている。YouTubeチャンネル「犯罪学教室のかなえ先生 V Criminologist」 ◆もくじプロローグ なぜ、10代で犯罪学を学ばなければいけないの?第1章 いじめから身を守るために、いじめについて考える――いじめ第2章 キミたちのスマホが犯罪の入り口に?――ネット・SNS第3章 少年法の改正と「特定少年」の誕生――少年法第4章 すぐそばにある少年犯罪への落とし穴――少年犯罪・防犯■書籍概要書名 : もしキミが、人を傷つけたなら、傷つけられたなら著者 : 犯罪学教師のかなえ先生ページ数: 240ページ価格 : 1,540円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4866801735発売日 : 2022年7月21日(木)URL : ◆会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月21日南アフリカにある動物保護施設『ドッグタウンSA』では、日々たくさんの保護犬たちが新しい家族と出会っています。野良犬だったオス犬のスティーヴィーは、子犬の時に『ドッグタウンSA』に保護されました。活発でフレンドリーな性格のスティーヴィーは、人もほかの犬も大好き。なでられたり、引っ張り合いっこをして遊んだりと、施設のスタッフからとてもかわいがられています。 View this post on Instagram A post shared by DogtownSA (@dogtownsa) 6年間里親が決まらなかった保護犬愛らしいスティーヴィーですが、なぜか里親がなかなか決まらず、気付けば6年間も施設で過ごしていました。これまでに多くの里親希望者が現れたのですが、養子縁組には至らなかったのです。それでもスタッフたちは「いつか必ずスティーヴィーに完ぺきな家族ができるはず」と信じて、愛情を注ぎ続けました。その願いはついに叶い、スティーヴィーに里親が決まったのです!この喜ばしいニュースに、『ドッグタウンSA』は歓喜に包まれました。スティーヴィーが里親の家に行く日、施設のスタッフ全員が並んでスティーヴィーを送り出しました。@dogtownsa One of the best days at the shelter. Helpnusbmake more dreams come true and follow us #adoptdontshop #happy #dogsoftiktok ♬ What Dreams Are Made Of - Brent Morganお世話になったスタッフ一人ひとりに、最後のお別れをするスティーヴィー。嬉しそうにしっぽを振り、まるで「今までありがとう!」と感謝を伝えているようにも見えますね。「このシェルターで最高の日のひとつです」というコメントがつづられた『ドッグタウンSA』のTikTokの動画には、祝福の声が相次いでいます。・泣いてしまったわ!なんて美しいシーン。・みんなで並んで、新たな門出をお祝いしているのがいいね。おめでとう、スティーヴィー。・スティーヴィーもあなたたちのことが大好きなんだね。感動したよ。動画の最後に映る『Family(家族)』の文字と、新しい家族に囲まれたスティーヴィーの写真が涙を誘います。スティーヴィーは施設にいた6年間も、スタッフみんなから愛されて幸せだったはず。しかし、自分の家族とともに自由に過ごせる幸せには、代えられないでしょう。6年越しの夢がついに叶ってよかったね、スティーヴィー![文・構成/grape編集部]
2022年07月19日保育士の中田馨さんが、「実はちょっと困る保護者の対応」を教えてくれました。連絡帳に書いてほしいこと、子どものことでお願いしたいことがあるとき、叩かれたときなどシチュエーション別でご紹介!こんにちは、保育士の中田馨です。保護者の方からすると良かれと思ってしている行動だったりするのですが、実は保育士側は「ちょっと、困ってしまう」なんてこともあります。保育士として「こうしてもらえると、さらにありがたいな」という対応例もいっしょにご紹介します。 連絡帳に怪我や体調についての記載がない連絡帳の形は、保育園によってさまざまだと思います。 連絡帳が1人1冊あり、家に持ち帰って書いてくるタイプ。教室にあって、登園時に記入するタイプ。どちらも連絡帳に書く内容にポイントがあります。 連絡帳に書く内容といえば、食事の時間や量、睡眠時間、排泄の内容などの項目があると思います。それ以外に、自由に連絡事項を書く欄もあったりします。私の保育園では、連絡事項の部分は「子どもの体調面や日々のエピソードなど書いてください」とお伝えしています。 子どもの日々のエピソードを、保護者と保育園で交換日記のように渡し合える連絡帳は、貴重な育児日記でもあります。そんな連絡帳ですが、子どもの日々のエピソードを書くことが楽しくて、一番重要な「子どもの体調面」を書いてくれない保護者がときどきいます。 普段と変わらず機嫌がよい場合はいいのですが、「夜に頭をぶつけた」「帰宅後、1回嘔吐した」などの情報は、その日の保育につなげることができるので、連絡帳に書くか、口頭で伝えていただけると助かります。 自分の要望だけを伝える「蚊になるべく刺されないように対応してください」「私なら転びそうになったら飛び込んで助けます」 これらは実際、私が保護者に言われたことです。それぞれの家庭の大切なお子さんですので、私たちの仕事は責任重大です。できるかぎり、朝登所した元気な状態で夕方帰宅できることが目標でもあります。 ただ、子どもの年齢によって違いますが、0歳は3名につき1名、1~2歳は6名につき1名の保育士が保育します。1人の保育士が6人の子どもを保育していたら、蚊に刺されることもありますし、転んでしまうこともあります。 まず、そこは理解していただいたうえで、「どうして蚊に刺されたくないのか?」を考えてみましょう。うちの子は刺されると赤く大きく腫れるのが心配なら、それを伝えてもらえると助かります。そして、保育士と一緒に対策を考えてみます。 保育園側ができることは、あくまで集団生活の範囲内ですが、「外に行くときは長そで、長ズボンをはく」などは対応してもらえるでしょう。一方的に、子どもの見てもらいたい部分だけを伝えるのではなく、なぜそう思っているのかを言葉にして伝えて保育士と一緒に対応を考えてみてください。 叩かれた! 噛まれた! そのことしか見ない保育園にお迎えに来て、自分の子どもを見ると、顔に引っかかれた痕が!保育士に「すみません。お友だちに引っかかれました」なんて言われたら、子どもがかわいそうで悲しくなってしまいますね。 それが数日続くことがあると、「なんでうちの子だけ」と思うことでしょう。保育園で起きたケガは、すべて保育園の責任です。とはいえ、保育士も人間ですし、子どもも元気いっぱいに活動しています。「今後、絶対にケガをさせません」という約束はできません。 以前、お友だちに噛まれた2歳児の保護者からこんなことを言われたことがありました。「お互いが乱暴にやり合ったなら、喧嘩両成敗でいいが、うちの子はたたいてもいないのに納得できない!」 保護者としては、たたき合いなどの喧嘩であれば噛まれても仕方ないという考えだったのでしょう。でも、子どもの世界はそんなに単純なものではありません。乱暴をされなくても「嫌だ! やめてほしい!」という気持ちが芽生えたら、たたいたり、噛んだりするという行動につながることがあります。なぜなら、まだ言葉で自分の気持ちを伝えることが難しいからです。 もし、保育園で自分の子どもが傷つけられたとき、つらい気持ちになると思いますが、「そのとき何があったのか? 子どもたちの心の動きがどうだったのか?」を説明している保育士の言葉にもう少し耳を傾けていただけるとうれしいです。 今回は、私の園で実際にあった例をあげながらお話をさせていただきました。保護者の保育園への理解と協力、保育士とのコミュニケーションがあればあるほど、子どもの保育園生活は充実していきますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年06月27日アメリカのルイジアナ州に住むロバート・ブラントリーさんは、仕事の帰り道に1匹の子猫を見かけました。子猫を放っておけなかった彼が、停車して車から降りると、子猫のほうからロバートさんに近付いてきたのです。妻がずっと子猫を飼いたがっていたことを思い出した彼は、その子猫を保護しようと決めます。ところが次の瞬間、予想だにしない展開になったのです。何が起きたのかは…こちらをご覧ください。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 道路わきの茂みの中から、子猫たちが飛び出してきた!「待ってました!」とばかりに、一斉にロバートさんに向かって来た子猫たち。まるで茂みに隠れて、優しい人が止まってくれるのを待ちかまえていたかのようです。あっという間にたくさんの子猫に囲まれたロバートさんは「Oh my gosh(なんてこった)!」を連発し、困り果ててしまいました。結局、出てきた子猫は13匹!「きみたちみんなは連れて帰れないよ」といいながらも、彼は子猫たちを見捨てることはできませんでした。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 13匹の子猫を車に乗せるのも大変!1匹を乗せると、先に乗せた2匹が外に飛び出すので、ドアを閉めて窓から子猫を車に入れたそうです。子猫たちは元気いっぱいで、ロバートさんの家の庭で伸び伸びと過ごしています。彼の子供たちも、突然やってきたかわいい子猫たちに大喜びです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by Robert Brantley (@robertbrantley_) 海外メディア『NY Post』によると、ロバートさんは2匹か3匹を家族に迎え、そのほかの子猫にはいい里親を見つけてあげるつもりだそう。すでに近所の人たちから「子猫を引き取りたい」という申し出も来ているといいます。ロバートさんは子猫を見つけた場所で母猫を探しましたが、見つからなかったのだとか。誰かが子猫たちをこの場所に置いていった可能性が高いと思われます。子猫を1匹保護するつもりが、13匹も連れて帰ることになるなんて…誰が予想できたでしょうか。もしこれが「優しい人が止まったら、みんなで一斉に飛び出すニャ!」という子猫たちの作戦だったなら、大成功でしたね![文・構成/grape編集部]
2022年06月15日学校のコロナ対策で、過剰な負担が減った子・親・先生たちこんにちは。『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』ほか、著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。突如現れた未知の新型コロナウイルスのために、全国一斉休校措置となった、あの2020年春の緊張感を思い出すと、最近の「少しずつ、コロナ前の日常を取り戻しつつある」空気感を、私はとても嬉しく思っています。当時元気がなくて心配していた長女も、このころは毎日放課後、近所のお友達と外で走り回って遊べるようになりました。その一方で、長女の公立小学校では、運動会に向けて長時間の事前練習が始まったり、PTA講演会の動員が再開されたり…と、私には非合理的に思えることも一部で復活の兆しを見せており、「コロナを機に改善されたことも、また、元に戻ってしまうのではないか」という心配もしています。長男・次男の小学校時代、まずは自分たちでできる努力や工夫をした上で、私は合理的な配慮について学校側と相談してきましたが、公教育の体質的・制度的な大きな壁にぶつかり、「よほどのことがない限りは変われないだろうな」と諦めた部分も多々あり、長男・次男は私立中学受験を選択しました。その、「よほどのこと」が起きたのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。新型コロナウイルス対策を機に合理化・効率化されたことのうち、発達障害・不登校傾向のある子など、学校生活に特に負担を感じやすい児童生徒を始め、多くの子どもたち・先生・保護者にメリットがあり、「ぜひ続けてほしい」「もとに戻さないで」と私が願う公教育の変化を5つ挙げます。立場や考え方によって、「旧来の方法のほうがよい」と思われる方もいらっしゃるでしょう。多様性を考えるひとつの視点として記させていただきます。1.オンライン授業の定着公立小中学校でのICT教育の推進は、政府のGIGAスクール構想の前倒しなどで、ひとまずはほとんどの児童生徒にタブレットが配布され、うちの小学校も全教室でWi-Fiが使えるようにもなりました。ただし、その活用度合は、「去年の担任の先生はタブレット沢山使ったけど、今年はあんまり使わない」などと長女が話すように、学習に十分に活かせている場合もあれば、未だに「持ち帰り訓練をするだけ」なんて場合もあり、地域・学校・先生による状況のようです。オンライン授業も、公立に通う長女は試験的に一度15分のホームルームが行われたのみですが、長男次男の私立学校ではすでに授業ノウハウがすっかり定着しています。学校間のICT格差がかなり開いているように感じます。それでも、感染拡大の局面でニュース等で報じられたような、教室の密を避けるために一部の学校で試験的に行われた、対面授業とオンライン授業が選択できる「ハイブリッド型の授業」の試みに、私は公教育への希望を感じました。コロナの影響で不登校の子も増えていると聞きますが、ハイブリッド型の授業が全国的に広まれば、不登校やいじめ、感覚過敏などで「教室にいるのがつらい」と感じる子の学びの選択肢を増やすことができます。離島や過疎地域などに住む通学負担が大きな子どもや、病気やケガで長期間登校できない子どもなどへの学びの保障にもなります。また、地震などの災害リスクに加えて、近年は気候変動の影響で、「危険な暑さ」の猛暑日や、台風・豪雨・豪雪などの異常気象が増え、徒歩通学の子ども達がとても心配になることもありますし、感染症の流行は新型コロナウィルスだけに限りません。最低限、各校でオンライン授業のノウハウを絶やさずにいれば、コロナ以外の理由でも、臨機応変にオンライン授業に切り替えられるので、子ども達の命や健康を守りながら、学びを止めずに済みます。2.デジタル教科書の普及2024年度より本格導入予定の「デジタル教科書」も、LD(学習障害/学習症)のある子どもの読み書きがラクになったり、忘れ物が多い子の心配事が減ったり、教科書すべてがタブレット一台に入れば子どもたちの過重なランドセルの負担を減らせたりできるので、私は大いに期待を寄せています。ですが、文部科学省の「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議第一次報告」(2021.6.8公表)によれば、デジタル教科書の発行状況は小中学校ともに約 95%に達しているものの(R3年度現在)、児童生徒への普及状況は「公立学校全体では 7.9%、公立の小学校では 7.7%、公立の中学校では 9.2%、公立の高等学校では 5.2%となっている」(R2.3.1.現在)とのこと。つまりは、「モノはあるけど、使いこなせていない」状況で、まだまだ十分な活用の実践例が不足しているようです。それでも、コロナを機に教育現場が重い腰を上げて、一歩でも二歩でも、導入の歩みを進めた実績は大きいでしょう。デジタル教材を十分活用できれば、個別最適化された学習もしやすく、宿題も「音読・漢字書き取り・計算ドリル」以外の選択肢を増やせるので、デジタルネイティブの子ども達の学習意欲と効率がUPするのではないでしょうか。そして、みんなが文房具のように学校でタブレットを使いこなしていれば、LDのある子どもが教室に持ち込んでも、誰も「〇〇さんだけズルい」だなんて言わないでしょうし、先生方がIT機器の取り扱いに慣れれば、親も理解を得るために何度も学校側と交渉しなくて済むハズです。多忙な先生方にとっても、デジタル教材の活用で、板書や教材作り、プリント配布や採点、提出物のチェックや検温記録の管理などの負担も減るでしょう。文部科学省|デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議第一次報告3.学校行事の工夫と効率化ここ数年、多くの小中学校で、運動会や学習発表会などの行事を規模縮小しながらも、試行錯誤でなんとか工夫して実施していたことと思います。今年度から、手洗いや消毒などはしつつも、「コロナ前と同じ形」で、運動会が実施される学校もあると思いますが、これは、保護者によって賛否が分かれるのではないでしょうか。例えば、運動会での迫力ある組体操や、一糸乱れぬ動きの集団ダンスなどを観て感動する方もいれば、ケガや熱中症が心配だったりで「そこまで求めていない」という方もいるでしょう。そして、以前は子ども達も先生方も、一ヶ月以上前から膨大な時間をかけて、運動会の練習を積み重ねていました。率直に言えば、小学校の運動会の季節は、上の子たちも私も憂鬱でした。なぜなら、その時期は休み時間を削りながら炎天下で事前練習が続き、子どもの心身に大きな負担がかかるので、毎年決まって登校しぶりが続いたからです。また、疲れや不満が溜まるのは他の子も同じなので、運動会の前後はトラブルが発生しやすく、いじめ要注意の季節でもありました。ところがこの数年は、先生方は運動会の競技をさほど練習の必要がないレクリエーション的な内容に工夫してくれ、子ども達の心身の負担やトラブルも減りました。私は、「徒競走はみんなでゴール」などと言わずに、運動が得意な子には活躍の場を与えてあげて欲しいですし、みんなでひとつのことに向かって協力することは子どものソーシャルスキルや心の成長にも繋がりますから、運動会自体はぜひ実施していただきたいと思っています。でも、過剰な事前練習が必要だったり、安全面で不安があったり、整列や入退場の練習を繰り返したりすることはこれを機に見直し、より負担の少ない方法を継続してほしいですし、そのためには、保護者の側も学校行事に過剰な期待を寄せないであげて下さい。特に、運動が苦手な子どもは、危険度・難易度の高い競技や、「みんなの動きがピッタリそろうまで」ダンスの練習をすると、心身に過剰な負担がかかる上、自分ができないせいで他の子どもたちの練習量までが増えれば、つらい思いをします。体力がなかったり、感覚過敏などがある子どもは、大音量の音楽に合わせて何度も練習したり、身体接触の機会が多かったり、休み時間に休めないことが一ヶ月以上も続いたりすると、本番当日までに疲れ切ってしまいます。先生方も、ただでさえ人手不足で多忙な中、日々の感染症対策まで追加されている上、更に学校行事に多くの労力を費やすと、子ども達に余裕のある接し方ができなくなるかもしれません。この数年間のような工夫された運動会が定着すれば、児童生徒・先生方の負担が減り、保護者も、早朝から席取りや大人数分の弁当作りに追われたり、妊婦や乳幼児連れの親が長時間炎天下で立たなくて済みます。同様に、学習発表会などの事前練習の負担の大きな学校行事は、効率のよい方法を柔軟に続けて頂ければ、学校側も新しい学習内容や感染症対応で圧迫されている授業時間に、少しは余裕ができるのではないでしょうか。子どもたちも先生方も、休み時間は休みましょう。4.全校集会などの合理化長女の小学校では体育館での密を避けるために、全校集会がビデオ会議システムを使った各教室での「オンライン集会」に変更されました。長男は私立中学に入学して、まず真っ先に「全校集会で体操座りをしなくていい」ことを、嬉々として報告してきました。ADHD傾向のある彼にとって、小学校の体育館の硬い床の上で、狭いスペースに長時間姿勢を崩さずに黙ってじーっと座り続けることは、心底苦行だったようです。長時間体操座りをしなくて済めば、成長期の子ども達みんなが、体への負担を減らすことができるのではないでしょうか。また、全校集会のために、全児童・生徒を廊下に整列させて移動する時間の短縮にもなりますし、先生方の準備や後片付けの手間も減らせます。こういった、小さな負担の積み重ねを1つでも2つでも減らして、合理化していくことで、学校の印象は徐々に柔らかく変わっていくと私は思っています。5.欠席のネット連絡と書類のペーパーレス化子どもの欠席時、コロナ前は連絡帳を近所の子に手渡しする方式でしたが、接触機会の感染リスクを避けるため、うちの子が通う小学校では「欠席連絡専用メールアドレス」ができました。ほかにも、専用のグループウェアやSNSなど、「連絡帳以外の方法」で欠席を伝えることが可能になった学校は多いと思います。「正直、もっと早くやってほしかった!」……と、思う保護者は多いのではないでしょうか。なぜなら、連絡帳を手渡しするために、朝の忙しい時間に他のお宅を訪ねることは、預ける側・受け取る側双方の負担になるだけでなく、「帰り」も誰かが欠席した子の家に立ち寄る必要があったからです。特に、低学年や、部活や塾のある子どもや、自宅同士が離れた子どもが遅い時間に1人で立ち寄るのは、防犯面でも心配でした。そして、不登校傾向のある子とその親にとって、「連絡帳の手渡し」は、大きな心理的負担になっていたことと思います。うちでは次男が小5の時、学校に行けない日が続いた時期がありました。私は毎朝、連絡帳を同じ登校班の子に預けにゆき、帰りも同級生の女の子が遠回りして連絡帳をうちに届けてくれましたが、本当に申し訳ない気持ちでしたし、次男自身も、そのことをとても気にして負担に思っていたようです。また、ほかのお子さんに連絡帳を預けると、登下校中などに、ちらっと「中身」を見てしまうこともありました。時折、連絡帳には、発達面での気がかりや、クラス内の人間関係に関することなど、担任の先生にデリケートな相談内容を書くこともあるので、他のお子さんに預けるのは少々不安でした(以降、デリケートな相談内容は封書にするか、「お手すきの時にお電話頂けますか」とだけ書くようにしました)。これらの悩みを一発解決したのが、欠席のネット連絡の導入です。ありがとうございます。また、うちの子どもの小学校では、ネット連絡と同時に書類のペーパーレス化も進みました。子どもの欠席時の他、忘れ物の多い子や、仕事で多忙な保護者や、(私のように)書類の整理が苦手な保護者も、学校からのお便りがネットでいつでも閲覧・ダウンロードできるようになったので大助かりです。教頭先生も「紙代とインク代が大幅に節約できるし、担任の先生が各教室で紙を配る手間も減らせてよかった」とおっしゃっていました。また、PTAの議決やアンケート回答も、ネットから回答フォームで送信できるようになったので、集計作業はもう不要です。コロナ前には戻さないで。学校を誰もが頑張りすぎない環境へ。コロナ以前は、学校生活のあらゆる場面で、子ども・先生・保護者に過剰に負担がかかっていた状況だったように思います。それでも、なかなか柔軟に変われない印象を受けていた公教育の現場が、未知の感染症への対応を迫られたこの数年間は、学校をどんな子にとっても合理的で過ごしやすい環境に改善する千載一遇のチャンスでもありました。何度も小学校側に理解や配慮を相談してきた私には、「ここで変われないことは、もう二度とムリかも」とすら思えます。そして、学校を負担に感じているのは、発達障害・不登校傾向のある子だけではありません。多くの子ども達・保護者、そして先生方が、様々な事情を抱える中で、無理をし続けているのです。子ども達の笑顔につながること以外は、どうか、コロナ前に戻さずに、学校を誰もが負担なく、頑張りすぎない環境に改善されていくことを、社会全体で許容してあげてほしいと、私は切に願ってやみません。文:大場美鈴(楽々かあさん)(監修:井上先生より)新型コロナの流行は私たちの社会や学校にとって大きな衝撃でしたが、デジタル化や遠隔での授業の浸透、行事の簡素化など、革新的な面も多くもたらしました。楽々かあさんの言われる通り、これらの変化の中にはコロナ収束後もニーズの多様性への対応として重要なヒントが含まれています。地域や学校の実情に合わせて、ぜひ継続して欲しいと思います。このコラムを書いた人の著書大場美鈴(著),『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換』あさ出版, 2020.6.27
2022年06月14日アメリカのウィスコンシン州に住むカイリー・エンゲルハートさんは、自宅のそばで1匹の犬を見かけました。犬は住宅街の真ん中にある消火栓につながれていて、まるで誰かを待っているように大人しく座っていました。その犬をかわいそうに感じたカイリーさんは、犬のそばに座り、一緒に飼い主が戻って来るのを待つことにします。しかし、1時間経っても誰も現れなかったため、カイリーさんは犬のそばに置かれたバッグの中身を確認。すると、中にはその犬が大好きだという、おやつやおもちゃと、飼い主からの手紙が入っていたのです。そこには、飼い主が健康上の問題や生活における困難を抱えていて、愛犬の世話ができなくなった事情が記されていました。この犬が捨てられたことが分かったカイリーさんは心を痛め、犬を動物保護施設に連れて行きました。「この犬の飼い主さんへ」メッセージに心が痛むそのメス犬の名前は、ベイビーガールといい、犬を保護した『ウィスコンシン・ヒューメイン・ソサエティ』はFacebookに、どこかで見ているかもしれない飼い主に向けてメッセージをつづりました。何よりもまず、あなたが親友と別れなければならなかったことを気の毒に思います。あなたがどれだけ彼女を愛していたかは明らかで、あなた自身の健康問題や人生の難題にもがきながら、最善を尽くしたことが分かります。彼女の好きなものを丁寧に詰め込んだバッグから、あなたの愛が見えます。彼女が車に轢かれないように、しっかりとつないでいたことに愛が見えます。すぐに見つけてもらえる場所に彼女を置いていったことに、愛が見えます。あなたが、愛犬のために行った思いやりに感謝します。彼女は安全な状態にあり、まもなく次の家族を見つける手順に入りますので、ご安心ください。Wisconsin Humane Societyーより一部引用(和訳)施設のスタッフは、飼い主のことを責めませんでした。ベイビーガールがいた状況から、彼女がどれほど飼い主に愛されていたのかが分かったからです。この投稿には「心が痛む」「涙が出た」「悲しいね」など、さまざまな声が寄せられています。後日のカイリーさんの投稿によると、ベイビーガールの新しい里親が決まったということです。ペットを保護施設に引き取ってもらうには、手数料がかかる場合があります。ベイビーガールの飼い主はおそらく、その手数料が払えずに、愛犬をこのような形で手放したのでしょう。ペットを道路などに放棄する行為は、決して許されることではありません。しかし、元の飼い主を責めるのではなく、事情を汲み、寄り添った施設のスタッフの言葉に、多くの人が胸を打たれたようです。[文・構成/grape編集部]
2022年05月17日@モナ・リザの戯言さんの『【#3】育児放棄してギャンブルにハマるママ友』を紹介します。疲れた様子の妻が語る、公園での出来事。公園には娘の友達がいたようですが…?友達に話しかけると…出典:lamire娘のスコップを…!?出典:lamire気を遣う姉出典:lamire親御さんはどこ?出典:lamireすると…?出典:lamireおてんばな妹と、しっかりした姉。一見普通の子どもですが…?(lamile編集部)(イラスト/@モナ・リザの戯言)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月10日過酷な環境で生きている野良猫たち。病気やケガなどで命を落とす前に保護したくとも、命の責任の重さを感じ、二の足を踏む人は少なくありません。2022年現在、2匹の猫と暮らす忍者ママ(mother_ninja_)さん夫婦も、最初の1匹と出会った当初、すぐに保護には踏み切れませんでした。『尻尾のない猫が家族になる話』子猫が健気に生きようと頑張る姿を見たら、とても見捨てられなくなった、忍者ママさん夫婦。猫を飼ったことがなく、知識不足なものの「何かできることをしよう」と、猫用のごはんを買いに行くことにします。しかし、自分が動くと情が移ってしまうと分かっているからか、夫は指示を出すだけで、自分は子猫の様子を見ているだけ。仕方がないので、忍者ママさんが猫用のごはんを買いに走ります。子猫のために全部買う!台風が接近している時に保護しようとするも、忍者ママさんは子猫を見つけられませんでした。ガックリしていましたが、子猫は無事だったことが判明!ひと安心ですが、屋外で生きる危険さを痛感した忍者ママさんは、本気で子猫と暮らすことを考えます。子猫のケガに気付く子猫の尻尾のケガに気付き、保護に踏み切った忍者ママさん夫婦。今までごはんをあげていたことも功を奏し、子猫を捕獲することに成功します。そしてようやく、子猫を獣医師に診せることができました。尻尾が完治するまで1か月分のアルバイト代を手放し、忍者ママさんは子猫の手術を優先。自宅に連れて帰ると、動物を飼うことを禁止していた夫も、「治るまで」という期限付きで子猫と暮らすことを受け入れました。その後…夫婦と子猫は、すっかり家族になったのです!忍者ママさんと子猫の出会いは多くの人の胸を打ち、「素敵なラストでよかった!」「たぶん、尻尾が生えてくるまで完治ではないんですよ。ずっと一緒ですね!」などのコメントが寄せられています。忍者ママさんがInstagramに投稿しているほかのエピソードを見ると、子猫はすっかり大きくなり、今も元気に暮らしている様子。優しい一家の家族になれて、幸せを感じていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日アメリカのルイジアナ州にある動物保護施設『ルイジアナSPCA』の建物の外で、1匹の犬が見つかりました。犬はフェンスにつながれていたため、誰かが故意にその場所に置いていったと思われます。ウェブメディア『The Dodo』によると、犬は人を怖がっていて、施設のスタッフにもうなり声を上げていたのだとか。なぜ自分が知らない場所で見知らぬ人たちに囲まれているのか、状況が理解できなかったのでしょう。捨てられた犬の里親になったのは?犬はカウと名付けられ、スタッフが愛情を注いで世話をするうちに、だんだんと心を開き始めました。そして2か月が経った頃、里親を募集していたカウにぴったりの家族が見つかります。その『完璧な家族』とは…カウが離ればなれになった飼い主さん!実は、カウは数か月前に何者かによって連れ去られ、飼い主はずっと探し続けていたのです。@laspcaReunited and it feels so good! After being separated from his family for months, Cow finally gets to go home!♬ Heat Waves - Glass Animals飼い主の女性の姿を見たとたん、全身で喜びを爆発させるカウ。ちぎれそうなくらい激しく振っている尻尾から、どれほど嬉しいのかが伝わってきます。この動画には「最高の結末」「嬉し涙が出た」「この犬は、飼い主のことが本当に好きなんだね」など、喜びの声が上がっています。2か月の間にシェルターのスタッフにも懐いていたカウですが、飼い主さんと再会した時ほど興奮した様子は一度も見せたことがなかったそう。カウにとって文字通り、これ以上ない『完璧な家族』の元に帰ることができて、よかったですね![文・構成/grape編集部]
2022年04月25日サッカーの指導者の悩みで一番よく聞かれるのが「保護者対応」。最近ではインターネットの記事や動画で情報を得る方も多くなり、サッカーの経験がない親御さんも指導者に「ネットにはこんな指導が良いと書いてあった」「うちの子は●●が得意なので■■選手のようなポジションが合っていると思います」など注文を付けてくる方もいるそうで、頭を悩ませている指導者たちも少なくないようです。サカイクでは指導者たちのリアルな悩みを聞くために、オンライン座談会を実施しました。そこで聞いた現場の声をお届けします。写真は少年サッカーのイメージ子どもが心からサッカーを楽しむために大事にしてほしい親の心得「サカイク10か条」>>■上手い子の親たちが選手起用に意見してくる3、4年生を指導するAコーチのチームでは、学年の担当コーチに対して保護者から練習方法や選手起用について口を出されることが多いのが悩みだそう。チームの結果より自分の子が活躍したかどうかを重視し、勝ちを求めるために試合のメンバーについても「あの子たちと組ませてください」「あの子は外してください」など意見されることも多く、その対応に困っているとのこと。子どもたち同士はうまい下手に関わらず仲良く練習しており、指導者としても小学生年代は楽しむことを一番に、サッカーを嫌いにならないように全員を試合に出したりしているのに、親たちの方が勝利にこだわっており、その結果チームに不満が生じアレコレ言ってくる現実があることに悩んでいると教えてくれました。■わが子のポジションを指定してくるチームを指導して22年のベテラン指導者Bさんも、近年保護者の要求が変わってきたと感じている方の一人です。海外のリーグも気軽に視聴できる環境が整ったり、インターネットの普及もあり情報があふれた最近では、子どもの得意なプレーに照らし合わせて、例えば「うちの子はドリブルが得意なのでメッシ選手のようになれるでしょうか」のように、親から見てプレースタイルが似ていると思う有名選手のようになれるか聞いてくる保護者や、「うちの子はボールコントロールが得意なのでMFが適正だと思います(MFにしてください)」など、わが子のポジションを指定してくる保護者が増えているのだそう。また、試合では「ボールを持ったらドリブルしろ」など直接プレーを指導する保護者や、チームへの要望ではなく自分の子だけに親がやってほしいプレースタイルを指示する方もいるなど「チームスポーツをしているはずなのにまるで個人競技のようになっている」と教えてくれました。わが子の試合よりも、サッカー動画を見ることが多い保護者もいるそうで、動画で切り出されたプレーを見ていることで、サッカーの流れの中でのプレーより一瞬の技術にばかり注目して、それをわが子に求める方も増えつつあることを嘆いていました。■個人偏重は指導者にも原因が?低学年を担当するCコーチは、保護者のサッカーの個人偏重には、サッカーというスポーツの理解によるものではないかと言います。パスが通った、ゴールが決まったなど、結果が見えやすい、分かりやすい部分ばかり評価されることで、サッカー経験のない保護者の方々は結果ばかりに注目してしまう。これはチームとしてのやり方にも問題があると感じる、とCコーチは言います。そこでCコーチは、結果につながる一つ前のプロセスもしっかり褒めるなど、保護者に「いいプレーとは何なのか」を理解してもらうように心がけているのだとか。また、いわゆる「お父さんコーチ」として関わる保護者コーチもいるそうで、最初は子どもがサッカーを楽しめばそれでいいと思っていたお父さんコーチが、公式戦などが始まる年代になると「勝たせたい」という思いから勝利重視に変わってしまうことがあることが残念だと教えてくれました。保護者の方が勝ちたい思いが強くて、いつの間にかレギュラーメンバーを固定してしまったりするのだそう。そして、それまでは全員で楽しめればいいと思っていた保護者の方も「勝たせるメンバー選考」に賛同してしまうことが多いのだとか。チームとしては、小学生年代は楽しませることを重視し、中学以降もサッカーを続けてもらいたいので出場時間を平等にするなどの工夫をしていることをいかに理解してもらうか、という部分で苦心していると教えてくれました。■サッカー経験者の保護者が勝利を求めてくる同じく低学年を指導するDコーチも、チームとしてはサッカーを楽しいものと思ってもらいたいという方針で指導育成に当たっているのに、保護者の中でも学生時代にサッカー部だった方(主に父親)が勝利を求めてくることに歯がゆさを感じているのだと言います。試合に勝つためにはこんな風にした方が良いのではないか、といった練習内容や戦術についての提案に留まらず、「あの子たちを出すなんて負けに行くつもりですか?」など、出場メンバーについてほかの保護者がいる前でも心ないことを仰ることに心を痛めているとのこと。もちろん、チームとしての方針があるので全員出す理由を伝えはするものの、そういった保護者の方はなかなか納得してくれず、日々悩んでいるとそのつらい心の内を明かしてくれました。■指導者はアップデートしているのに......学生スポーツのニュースというと、どうしても旧態依然とした厳しい指導や暴力暴言での被害にまつわる記事が多いので、そのようなスパルタ指導者が多いと思う方も多いのかもしれません。ですが、近年サッカーの指導者は、ライセンス更新のタイミングや、様々な「子どもを伸ばす指導」の発信により、かつての指導と同じではいけないと常に情報をアップデートしている方がたくさんいます。逆に親御さんは、学生時代にサッカーを経験していてもそこからいったん離れ、わが子がサッカーをするようになってから再び関わる際に、自分の現役時代と同じ感じで関わってしまうことが多いので、このような指導者と保護者の感覚に乖離が生まれてしまうこともあるようです。今回お伝えしたのはほんの一部ですが、指導者のみなさんが様々な事情で保護者の方への対応に苦慮していることがうかがえました。子どもにいい指導を受けさせたい、と思う親御さんは多いでしょう。しかし、子ども以外の理由で指導者になりたい人が減ってしまったら、いい環境・いい指導者のもとに置くこともできなくなるのです。サカイク10か条では、保護者の心得として「サッカーのことはコーチに任せよう」としていますが、それは「親は一切口を出すな」ということではありません。よくわからないことや疑問に思うことは質問して話し合ったり、子どもたちのために何が一番いいのかを判断して一緒にサポートするということを大事にして、親御さんもわが子のサッカーを思いきり楽しんでください。子どもが心からサッカーを楽しむために大事にしてほしい親の心得「サカイク10か条」>>
2022年04月19日小学校の英語教育では、現場の先生や保護者の方々の間に数多くの疑問や不安があるようです。そこで今回、ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(※以下、IBS)では、文部科学省にて小学校外国語教育の推進に携わってこられた直山視学官にお話を伺い、小学校外国語教育の改革意義や、日本の強み等についての記事を公式サイトにて公開しました。●高校卒業時の英語レベルの差が広がっているのは課題だが、自信をもって英語を使うためにも、中学生のときにきちんと英語力をつけることが重要●小学校の先生は知識やアイデアの引き出しが豊富で、「小学校文化」に根づいた授業づくりができるのが、日本の小学校英語教育のよさであり、強みといえる●効果的に英語の「言語活動」を行うには、「コミュニケーションを行う目的や場面、状況等を授業の中で明確に設定すること直山視学官は、小学校時代に英語を始めた当初、「英語ができなければ好きなことができない」という経験をしたそうですが、徐々に英語のルールや意味が理解できるようになり、周りにほめられることで「英語って楽しい!」と主体的に学習をすすめ、英語の先生を目指すようになったと言います。中学校の英語教諭時代は、家庭で子ども達へのバイリンガル教育を熱心に行っていたということですが、ちょうどその時期に小学校の英語教育が導入され、教材やカリキュラム作成に携わることになります。現在は、文部科学省の視学官として、学習指導要領の内容を全国の教育委員会の方々や先生方に伝える活動をされている直山氏に、小学校の外国語教育について伺いました。■ 日本の英語教育の要は、中学校で英語力の差ができないようにすること「私が中学生・高校生のときと比べて、現在の日本の英語教育はずいぶん変わってきましたし、英語力が高い子どもの割合も増えてきました。一方、高校卒業時点での英語力の差が広がっていることは課題だと思います。高等学校で英語コースや国際コースに通っている生徒たちは、英語の授業時数が断トツ多く、ネイティブ・スピーカーの先生とも接する機会も多いので、英語力が高くて当たり前。でも、普通科や、英語以外の専門学科の高校に通っている生徒たちは現状よりも英語力を身につけられることが期待されます。」と直山氏は話します。「彼らは、高校卒業後に就職するケースが多いですから、仕事で英語を使えるようになる必要性が高いと思います。この子たちがどのように英語力をつけるか、どのように自信をもって英語を使えるようになるか、ということが大きな課題だと思っています。そのためには、中学生のときにきちんと英語力をつけることが重要です。」とのこと。直山氏のお話から、中学校の英語教育が重要ということがわかりました。小学校で英語の授業を行うことには、どのような意義があるのでしょうか?■ 日本の小学校英語教育の良さは、「小学校文化」に根づいた授業直山氏は、「児童期は、音声を聞く力に柔軟性がある、何でも新しいことには興味をもって動こうとする、といった特徴があります。何のために小学校で英語をやるのかというと、そういう児童期に『英語』という新しい言語に触れさせることで、子どもたちの視野を小さいころからぐっと広げるためです。視野が広がれば、英語力だけではなく、感受性や他教科等にも及ぶ興味・関心・意欲を高めることができます。」と言います。「そして、日本語でのコミュニケーション力にも良い影響を及ぼすと考えています。これが日本の小学校英語教育の特徴です。技能ばかりに特化していない、ということですね。小学校の先生方の自由な発想を活かして授業をつくる。私はこれを「小学校文化」と呼んでいます。小学校の先生方は、小学校文化に根づいた英語の授業をしてくださっていますし、それが日本の小学校英語教育の良さだと考えています。」と直山氏。さらに続けて、「また、日本の小学校の先生は、全教科等を指導しているので、知識やアイデアの引き出しが多いです。算数の授業や総合的な学習の時間と結びつけて英語を指導したりすることがとても上手なんです。こういうことは、中学校や高校の先生は苦手です。小学校の先生方の能力は、英語のスキルだけではなく、子どもたちにほかのいろいろな興味・関心・意欲を耕していける英語授業づくり、という日本の英語教育の良さに関係していると思っています。」とのご意見。続けて直山氏に伺いました。限られた授業時数の中でもできる限り効果を高めるために、学校ではどのような工夫が必要でしょうか?■ 効果的な指導のカギとなる「言語活動」は、小学校教員の得意分野直山氏は、「学習指導要領を読んでもらうと、小学校中学年の外国語活動、小学校高学年の外国語科、中学校の外国語科、高等学校の外国語科、この4つすべての目標として共通して記されていることがあります。それは『言語活動を通して』ということばです。小学校における言語活動とは、実際に英語を使って自分の考えや気持ちを伝え合うことです。先生が “Repeat after me.” と言って子どもたちに繰り返し練習させることは、やってはいけないということではありませんし、言語活動を成り立たせるために練習も必要ですが、それが授業の中心になってはいけません。」と言います。「また、学習指導要領に記されていますが、言語活動を成り立たせるためには、「コミュニケーションを行う目的や場面、状況など」が必要です。何のために誰に向けてどういう場面・状況で伝え合うのか、ということを授業の中で明確に設定することです。」と言っています。出典:文部科学省(2020)「小学校では、他教科等も指導している担任の先生が英語を指導していることが多いですね。担任の先生は、常に目の前の子どもたちと一緒に過ごしているので、子ども理解がとても深いです。小学校の先生は、その子ども理解に基づいて、「こんな活動をしたら算数が嫌いな○○さんも喜んでやるかな」、「このアニメを題材にしたら、社会や国語のときにつまらなそうにしている○○さんも興味をもつだろうな」と考えることがとてもお得意です。」「子どもたちが思わずやりたくなるような活動を、子どもたちが最も興味・関心をもつ題材で、自分の考えや気持ちを伝え合う。そのような言語活動を授業の中心に据えることで、子どもたちがコミュニケーションを図る力をつけていくことにつながります。」今回のインタビューでは、直山氏に小学校の英語教育について、様々なお話を伺うことができました。現状、小学校では、英語授業の7割が主に学級担任によって行われています(文部科学省, 2019a)。英語力に自信がない、英語指導の経験がない学級担任が子どもたちに英語を教える、という状況は、教員にとっても、保護者にとっても、大きな不安要素の一つでしょう。しかし、直山視学官のお話によると、2011年から全国で実施されてきた小学5・6年生の外国語活動のなかで、学級担任は自然と自らの強みを活かして、英語力に限らない子どもたちの興味・関心・意欲を高める「言語活動」を実施してきた、という実績があります。そして、「子どもたちの目線に立つ」という点においては、学級担任ほど優れた力を発揮できる人材はいません。直山視学官の想いが一人でも多くの先生方に届き、学級担任が自信をもって英語の授業に取り組めるようになれば、英語が好きな子どもたち、英語を使える子どもたちを今後さらに増やしていくことができるのではないでしょうか。詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記記事をご覧ください。■<文部科学省 初等中等教育局 視学官 直山木綿子氏>インタビュー〜前編: 後編: ■ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(World Family's Institute Of Bilingual Science)事業内容:教育に関する研究機関所 長:大井静雄(東京慈恵医科大学脳神経外科教授/医学博士)所 在 地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設 立:2016年10 月 URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日2022年3月26日、料理研究家の土井善晴さんが出演する、料理番組『おかずのクッキング』(テレビ朝日系)が、最終回を迎えました。同番組は、48年にわたって愛されてきた長寿番組です。1974年に放送が開始された当初、料理研究家の土井勝先生が担当していた、同番組。1988年に、土井善晴先生へとバトンタッチされ、2022年まで長年愛されてきました。一般的に、長寿番組の最終回はしんみりしてしまうもの。しかし、最終回を視聴した人々からは、このような声が上がっています。「土井先生、視聴者を置いてけぼりにしていて笑った!」土井善晴「簡単にできませんで!こんなん!」この日、同番組の内容は『春の一汁一菜スペシャル』。基本に立ち返り、定番の『だし巻き卵』のほか、『せりの菜飯』『筍のお吸いもの』の3品を紹介しました。土井先生が視聴者を置いてけぼりにしたのは、だし巻き卵を作るシーン。土井先生は、素人には真似できそうにない、華麗な手さばきで卵をひっくり返していったのです!プロの技を視聴者に見せつけながら、土井先生はこのように語っています。どうでしょう、これ、柔らかそうでしょう!簡単にできませんで、こんなん!やれるもんならやってみてください!ほんまにできへんから。おかずのクッキングーより引用まるで、視聴者への挑戦状かのようなセリフに笑ってしまいますね!同番組に一緒に出演していた、堂真理子アナウンサーは、だし巻き卵の完成後「はー!あっという間でした」と思わず拍手。土井先生は、「卵を返す時、鍋をコンロの上で振るのではなく、何もない場所で、下から上に大きく振り上げることがうまく返すコツ」と紹介していました。また、「時々やっていれば出来るのが、人間のすごいところなんですよ」ともコメントしています。土井善晴先生から、番組最後にメッセージ番組の最終回でも、土井先生は『一汁一菜』の献立を完成させた、土井先生。番組の最後では、「34年間務めてきたけれど、最近ようやく、カメラに笑いかけられるようになった」と振り返っています。また視聴者に対しては、このようなメッセージを語りました。『一汁一菜』で、みなさんがとにかくね、元気になって幸せになって、家族っていう単位でね、まぁ、『豊かな社会』というか、『自分たちの豊かさ』を作ってほしい。料理して、食べる…というところにね、本当の幸せがあると思います。誰でもできますから、ね。そして、料理する人を大切にしてください。どうも、ありがとうございました。おかずのクッキングーより引用『おかずのクッキング』の最終回を見た人たちからは、このような声が上がっています。・最終回で、視聴者に挑戦状を叩きつけるとは…!さすが土井先生!大好き!・先生の手さばき、すごくかっこよかったです!そして最後のメッセージで号泣。やっぱり、終わってほしくないよー!・今まで「適当にやっても大丈夫」ということが多かったのに、最終回で「やれるもんならやってみて」とは!めちゃくちゃ笑った!先生、お疲れ様でした!・番組が終わるの、本当にさびしいです。でも、最後の挑戦状、しかと受け取りました!これからも楽しみながら料理を続けようと思います。土井先生が34年間に渡り、視聴者に伝え続けてきた、「一汁一菜でいい」「適当でも大丈夫」などの言葉は、この先も多くの人の心を支え続けることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年03月27日「月謝を払っているんだから、ちゃんと上手くしてほしい」という保護者への対応、どうしたらいい?とのご相談。すぐ習得できる子もいれば、時間がかかる子もいて、一概にこれを教えればいつまでに上手くなるというものでもないのに、かけているお金と成果(上達)が比例しないといって、すぐに上達することを求めてくる保護者達。じつは、指導者の悩みの中でも多く聞かれる内容です。みなさんならどうしますか?今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、悩めるコーチにアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「またあの練習?」サッカーには欠かせない反復練習に飽き飽きの子どもたちを楽しませる練習メニューを教えて<お父さんコーチからのご質問>サッカースクールコーチです。はじめまして。私が指導しているのは、チームを持たず試合などは行わないサッカースクールです。当然レベルもバラバラで、「運動体験をさせたくて」と親が連れてきた子や、近隣のチームに所属しつつサッカーの技術を高めたい子、チーム練習がない日の放課後を過ごす場所として通っている子もいます。教えているU-10年代(小3)は全員で12名です。悩みは保護者からの要求です。「月謝を払っているんだから、ちゃんと上手くしてほしい」という声を度々いただくのですが、親御さんの気持ちも分かりますが、子どもによっては練習メニューをすぐ習得できる子もいれば、時間がかかる子もいて、一概にこれを教えればいつまでに上手くなるというものでもないですよね。本人のやる気が大事なので見守ってほしいと思うのですが、かけているお金と成果(上達)をコストパフォーマンスのように捉えている方も少なくありません。池上さんならどのように保護者に理解してもらいま<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。親御さんから「もっと上手くしてほしい」と言われる。指導者の間でよく聞かれる話です。サカイクの読者の皆さんはもうご存知かと思いますが、少し以前からサッカーコーチの皆さんは子どもの自主性、主体性を伸ばす指導を目指しています。■親世代が受けた指導と180度違うので「教えてくれない」と解釈してしまうところが、親御さん世代が受けた教育やスポーツ指導とは180度違う性質のものなので、彼らからすると、「コーチは子どもに何も言ってくれない」「ほったらかしで教えてくれない」と解釈してしまうようです。ここは、指導者自らが親御さんたちに向けて「こんな理由で、こんな方針をたて、このような指導をしている」ときちんと説明しましょう。■トレーニングがアジャストしていない可能性ももうひとつのチェック項目は、トレーニングの質です。トレーニングそのものがアジャストしていなくて子どもたちが上達しない、という側面があることも忘れてはいけません。コーチとして、自らの指導を省みることはなかなか難しいことですが、サッカー経験のない親たちが「上手くなっていない」と言うのであれば、余程のことかもしれません。例えば、私のトレーニングは毎回メニューが変わります。そのうえ、同じメニューを長々とやりません。これができたから次に移る、という考え方ではないのです。同じことを長くやってしまうと、子どもは飽きます。短い時間で目先を変えてどんどんやるほうが、子どもたちは楽しくやれます。■ミニゲームでは練習のテーマを思い出させる声掛けをご存知のように、練習は「マッチ‐トレーニング‐マッチ(М・T・М)」といって、最初にミニゲームをして、そこで足らないものを練習し、最後にまたミニゲームをしてその日練習したことにトライしてもらいます。ミニゲームの質が、最初と最後で変わっていることが目に見えてわかる。それが理想です。例えば、最初のゲームでワンツーをもっと使おうという目標を定めます。それに付随した練習を行った後、最後にミニゲームでワンツーをどんどんやってもらいます。そうすると、ミニゲームでの勝敗などに懸命になってしまい、どんなテーマでその日練習したのかを子どもたちは忘れがちです。そういうときこそコーチの出番です。「今日は何を練習したかな?」「今のところ、サイドでワンツーができたよね」そんなふうに声掛けをします。できているチームや選手をほめたり、できないときに「どうしたらできるかな?」と尋ね、自分で考えてもらいます。このあたりは決して親受けを狙うわけではありません。必要な指導を、必要な場面で行う。これが重要です。このようにいつも質問を投げかけながらトレーニングをする方法は、フィードバックと言われています。この手法は今世界で注目されています。その時その時の状況を認知させることで、自己解決策を見つけさせていく方法です。そういったことがスムーズに行えるようにするには、まずは自分の指導に問題ないのかを考えてみることが肝要です。■能力や動機付けがバラバラの子が一緒にやる重要性を保護者に説明しよう「運動体験をさせたくて」と親が連れてきた子。近隣のチームに所属しつつサッカーの技術を高めたい子。チーム練習がない日の放課後を過ごす場所にしている子。サッカースクールなので、いろいろなレベルがあるのは当然のことです。書いていらっしゃる通りです。だからこそ、練習も当然いろんなことをやらなくてはいけません。そのことを理解したうえで、以下の三つのことに目を向けてみましょう。ひとつめ。能力や動機付けがバラバラの子が一緒にやる重要性を、親御さんたちに説明しましょう。能力がバラバラだけど仕方なく一緒にやってます、という感覚ではなく、バラバラのほうが子どもたちはひとり一人が上手になるということをまずは相談者自身が理解してください。そのうえで、そのことを保護者に伝えます。その際はきちんと理論武装し、どうすれば保護者を納得させられるかをよく考えて臨みましょう。それでも親たちが「お金を払ってるんだからもっと上手くして」と言ってくるのであれば、子どもたちをレベル分けして練習させるのか、もう一度練習の方針を説明するのか考えてみましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>■いつも全体で動かす必要はない。習熟度に合わせた練習もできる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ふたつめ。ご相談者様が受け持っている12名という人数は、とてもいい規模感です。全体で練習を動かしながらも、子どもたちの「個別性」を追求できる人数と言えます。例えば、みんなでキック練習をしていれば、うまく蹴られない子には手厚く指導してあげられます。12名のなかには必ずできている子、もしくは早くマスターしてしまう子がいますから、その子のプレーを可視化し真似することでほかの子も上達します。メニューによっては「君はこういうことやってみよう」「君たちはあっちでこれをやってみよう」と習熟度別にやることもできます。ひとりのコーチでも、12名全員に声をかけることができます。いつも全体で動かす必要はありません。そんな練習のやり方もあるのです。■ただ漠然と練習しているわけではないことを説明しようみっつめ。練習後の話をぜひ親御さんにも聞いてもらいましょう。どんなテーマでどう取り組んでいたのか。ただ漫然と練習をしているわけでないことを理解してもらいましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年03月25日保育士の中田馨さんが、「実はちょっと困る保護者のあるある」を教えてくれました。保育園をのぞきにくる、重要なことを言ってくれないなど、実はやってしまいがちなことだけど気をつけたいものをマンガで紹介!こんにちは、保育士の中田馨です。新年度がスタートし、保育園生活がいよいよ始まった!という親子もいることでしょう。私の保育所にも、新しい子どもたちがやってきて慣らし保育がスタートしました。 今回は、保育士の立場から「お父さん、お母さん。実はそれ、保育士は困っているのよ」という、エピソードをマンガで紹介します。 保育園をのぞきにくる保育中に保育園の周りを何度も通って、外から保育所をのぞいたりする保護者が時々います。特に慣らし保育のときに多いかもと思います。慣らし保育期間は特に、親と保育士の信頼関係がまだできていません。子どもも泣いたり不安な顔をしていますので、「大丈夫かしら……」「泣いてかわいそう!」と思う親心はとってもわかります。 私も2人子どもがいますので、幼稚園・小学校と新しい環境に入るたびに「新しい環境は大丈夫かしら」と思ってきました。でも、保育園に預けたら保育園を信じることが大切。慣らし保育は、子どもが保育園の生活に慣れることが大きな目的ですが、親が子どもと離れて過ごすことに慣れる目的もあります。せっかく慣れようとしている子どもが万が一親を見つけてしまうと逆効果になってしまうこともあるので、一度預けたらお迎えの時間までは待ってもらえると助かります。 お散歩中の写真を撮る保育中に、おばあちゃんやおじいちゃんを含めたご家族と出会うことがあります。家庭で見るいつものわが子と違い、保育園の帽子をかぶり、お友だちや先生と手をつないで歩く姿を見ていると「わああ! なんてかわいいんだ!」と思いますよね。わかります、わかります! 私もわが子の校外学習などに出会ったことがあるので、いつも以上にわが子の姿にキュンキュンしました! でも、そのキュンキュンだけでストップです。 思わずスマホを取り出し「パシャ!」っと撮ってみたくなりますが、それはやめてください。お子さんは今、保育園の生活時間です。そして、他のお友だちのプライバシーもあります。保育士は、子どもの安全に集中しながらお散歩しているところを、「写真は撮らないでください」と保護者に意識を向けなければいけません。そして、お母さんたちを注意しなくてはいけない場面を子どもに見せたくありません。 そんなときは、「ああ。今日はかわいい姿見られてラッキーだった!」と思って、写真ではなくご自身の目に焼き付けてくださいね。 送迎時に毎回長話をする送り迎えのときに、ずっと1人の保育士と話し込んでいるお母さんがいます。特に、保育園に入って間もなく、仕事復帰をしていないお母さんに多い傾向があります。 保育士の仕事には、育児相談を受ける仕事もあります。でも、送迎時などは保育士にとっても忙しい時間でもありますので、お母さんとお話ししていると、子どもを保育できていない状態になってしまいます。 できればじっくり話せるように、保育士に折り入ってお話しすることがあるのなら、あらかじめ時間を作ってもらえるようお願いをしてみましょう。 重要なことを言ってくれない重要なことの1つが「子どもの体調面」です。保育園では、熱や下痢・嘔吐などの症状がある、体調の悪いお子さんをお預かりすることができません。朝、平熱だったのに、あれよあれよと熱が上がり、慌ててお母さんに電話をかけると「実は昨夜、高熱が出て、解熱剤を入れたんです」とのこと。つまり、完全に熱が下がっていたわけではなく、薬で一時的に熱が下がっていたのです。 こんなときは、保育園を休む選択をするのがいいのですが、仕事が休めず不安になりながらも保育園に預けたママの気持ちもわかります。ですが重要なことは、必ず保育士にそのことを伝えてください。連絡帳に書いて伝えるでもOKです。伝えてもらっているだけで「今日はゆっくり過ごそう」と、子どもの1日の生活が変わってきます。保育士は、体調不良の子どもを保育する専門家ではありません。子どもの体調不良時は病児保育などの選択肢もありますので、そちらを利用しましょうね。 普段、なかなか保育士から言いにくいことですが、やっぱり大切にしてほしいことを書きました。保育園と長く付き合っていくなかで、お互いが気持ちよく信頼関係を築いていくためには、もちろん保育士の努力も必要ですが、お母さんたちの協力も不可欠なのです。 作画/山口がたこ著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2022年03月24日この春からサッカーチームに所属するお子さんを持つ保護者の方に、最初に知っておいてほしいこととを5つご紹介します。お子さんがサッカーを心から楽しんで、人としても成長するために保護者はどんなサポートをすればいいのか。「応援のしかたってどうすればいい?」「ケガの対処法は?」など初めての事だらけで心配な新米お父さんお母さんは子どものサッカー応援の基礎として、すでにお子さんがサッカーを始めて何年も経つ保護者の方は改めて、子どもがサッカーを楽しむための「親の心得」としてご確認ください。指導者の皆さんやサッカー少年少女の親として先輩の皆さん、この春からチームの一員になったお父さんお母さんたちにこのページをシェアしてくださいね。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"■正しい応援マナー試合ではどんな声援を送ればいいの!?「応援」と一口に言っても、ただ「頑張れー」と言えばいいのか、子どもを伸ばすような言い方があるのか、迷いますよね。よく知らなくて恥ずかしい思いをするのも嫌だし......と思っている親御さんは少なくないものですよね。ダメ出しや、否定の言葉が良くないことはわかっていても、どんな声掛けで応援すればいいのか意外に思いつかなかったりするのでは?声かけにも、子どもを伸ばす「プラスの言葉」があります。子どもたちの成長にとって、どんな言葉がプラスで、どんな言葉がマイナスなのか、今のうちから正しい応援スタンスと、声かけについて確認しておきましょう。正しい応援スタンスと声かけについて詳細はこちら>>■【サッカー最新ルール】8人制にも本格適用!新ルールをおさらいサッカーのルールって、未経験者には難しいですよね。試合を見に行って、「今どうして笛が吹かれたの?」「今何のファウル?」となることもあるのでは。学生時代にサッカーをしていた保護者にとっても、ルール改正などでご自身がプレーしていたころとは変わっているルールもあります。ファウルの判定が良くわからなくてモヤモヤするまえに、少年サッカーの新ルールの中で特徴的なものをチェックしておきましょう。飛んでくるボールを怖がる子どもたちにありがちな「ハンド」の基準など新ルールの詳細はこちら>>■【ケガの処置】傷口は水で流すが正解!?応急処置の基本サッカーではグラウンドで転んだり、試合以外の場面でケガをすることも。ケガの対応もお父さんお母さんが学生の頃の常識とは異なっているものがあります。サッカーの中でよくある、転んだときにできる擦り傷。昔は消毒液をつけたと思いますが、最近の常識は「水で洗い流す」です。傷口を洗い流すことで感染症予防にもつながるのだとか。ほかに子どもが良くするケガといえば「打撲」などの外傷です。打撲などの対処法「RICE処置」の基本を知って、お子さんをサポートしてあげましょう。ケガの応急処置、打撲などのRICE処置の詳細はこちら>>■【突然倒れたとき】知らなきゃいけないAEDの使い方サッカーで心配なのは、擦り傷や打撲などの外傷だけでなく、心臓震とうなどによる心停止もあります。グラウンドで子どもが突然倒れたときの対応も、ぜひ知っておいてほしいもの。学校や公共施設などでもAEDの設置が進んでおり、使用場面の理解も進んでいますが、実際使用したことがないと不安なものですよね。子どもたちを守る大人の皆さんに知っておいてほしい、スポーツの現場で命を守るための処置。知識として頭に入れておくだけでも、少しは違うものです。救急隊員が教える正しいAEDの使い方の詳細はこちら>>■子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"子どもにとって一番楽しいのは誰かにやらされることではなく、自分で考え、判断し、プレーすることです。主体的にサッカーに取り組み、チャレンジするためには"親の関わり方"がとても重要なのです。わが子を見守り、自立を育む親でいるためにこれだけは大切にしてほしい10のこと。まず最初にこれを押さえましょう。子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」>>子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"
2022年03月22日アメリカのインディアナ州にある動物保護施設『グリーンズバーグ・アンド・ディケーター郡アニマルシェルター』。保護動物たちに素晴らしい家族を見つけてあげようと、日々、スタッフが尽力しています。目隠しをして保護犬の名前を当てられる?この施設に勤務するケイシーさんが、あることに挑戦しました。それは…『目隠しをして、なでただけで保護犬の名前を当てられるか』!施設には体の大きさも、顔立ちも、性格もさまざまな、たくさんの犬たちがいます。果たしてケイシーさんは、触っただけでどの子か分かるのでしょうか。@gdcashelter 6/7 is pretty good! Great job Kasey. All of these doggies are available for adoption at the shelter! Click the link in our bio to access our facebook with more details about them. #animalsoftiktok #shelter #kenneltech #fyp #foryou #shelterlife #animalshelter #dogsofttiktok #shelterdog ♬ original sound - gdcashelterなんと7匹中、6匹が正解!7匹は体格や毛の長さなどが似ているのにもかかわらず、ケイシーさんは見事に当てました。最後の犬にいたっては、なでてすらいないのに「レイブンね!」と即答。彼女は犬たちの見た目だけでなく、性格まで熟知しているのです。では犬が分かるなら、猫も当てられるのでしょうか。彼女は猫バージョンにも挑戦しています。さて、どうなったでしょうか。@gdcashelter You guys begged for cats- and we delivered! We hope you guys like this video as much as our dog version! #animalsoftiktok #shelter #kenneltech #fyp #foryou #shelterlife #animalshelter #catsoftiktok #sheltercat ♬ original sound - gdcashelter6匹のうち、5匹が正解しました!猫は犬より難しそうなのに、5匹も正解するのはやはりお見事ですね。これらの動画は、多くの人たちを笑顔にしたようです。・感銘を受けたよ。この女性は本当に動物たちのことをよく知っている。・彼女は、この仕事が大好きなんだろうね。・最後のレイブンのキャラが強すぎて笑った!触っただけでどの子か分かるほど、動物たちを知り尽くしているケイシーさん。彼女がどれほど愛情をもって、動物たちを世話しているかが伝わってきます。またこれらの動画には、登場した犬や猫たちが気に入った人たちから「里親になりたい」というコメントも寄せられています。それぞれの犬や猫の性格やかわいらしさが、動画によく表れているからなのでしょう。この動画がきっかけとなって、個性豊かな犬や猫たちに1日も早く家族ができるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2022年03月04日学校の研修での質問私は、学校から研修講師を依頼されることがあります。そうした研修時、先生方から「集団行動がとれない生徒にはどう対応すればよいですか」、「椅子に長く座っていられない生徒にはどうすればいいですか」などの質問を受けることがよくあります。それらの質問を聞いて思うことは学校の先生方は、・椅子に座っている。集団行動がとれる。勉強ができるなどの枠組みの中で捉えている・算数、国語、運動などオールマイティにできる子が評価される世界で生きているもちろん、そうではない先生もいますが、一定の枠組み内で評価すること以外は想定していない先生方も確かにいます。リフレーミングしてみる先生方にも、そして親御さんにも伝えたいこと、それは、リフレーミング(=枠組みを変える)してみるということです。・集中力がなくて、椅子に座っていられない=さまざまなことに興味関心が行く・給食で好き嫌いが多い=味がわかる敏感な舌を持っているので、将来料理人になる素質があるかもしれない「捉え方を変えてみると学校生活の中では問題視されることでも、才能を発揮するかもしれません。だから、学校での評価が低いことは気にしないで、リフレーミングして明るい未来を想像しましょう!」このように親御さんには伝えたいところなのですが…人生の初めの段階で長く一緒に過ごす大人、特に担任の先生は子どもの人生に大きな影響を及ぼします。また、学校は日中一番長く過ごす場所です。そこで、担任の先生からの評価が低く、自信を失くしたり、自己肯定感が低くなったりしたら、卒業後に認めてくれる人が現れたとしても回復はなかなか難しいかもしれません。褒めポイントを変えてみる生徒を叱ることが多い先生方に伝えたいことは、「褒めポイントを変えてほしい」ということです。例えば・給食をおかわりする・寝癖がついていない・誰よりも早く学校に到着している(※忘れ物魔でも)・蝉とりがうまい・風邪をあまり引かない・砂場で泥団子を上手に作れるほんの小さなことでも、子どもが頑張っていること、一心に取り組んでいることなどを褒めてほしいと思うのです。また、支援が必要な児童ばかりに関わっていると、ほかの児童は「えこひいきしている」と感じるかもしれません。そして、大人の注意を引こうとする行動をするかもしれません。中には、「先生、○○君が席を立っています」と「チクリ魔」と化してしまう生徒もいるかもしれません。ですから、それぞれの生徒に合わせて、褒めポイントを変えてほしいと思います。生徒は「自分のことをよく見てくれている」と感じ、変わってくると思います。中高生以上で、自己肯定感が低い場合先生方から以下の質問も受けました。「二次障害までは至らないけれど、中高生や大人になって自己肯定感が低い場合どうしたらよいですか?」中学生にまでなってしまうと、それまでの人生で「自分はできないという経験」を積み重ね過ぎているので、できなくても、それごと受け止めてくれる人に出会うことが大切になるのではないかと思います。自分の適性に合っていない職場で働いて叱責されることが続くと失敗体験を重ねてしまいます。例えば、あまり人とのコミュニケーションが得意ではないのに、接客や営業職についたり、野球やサッカーなどのチーム競技の部活に入ったりしないで、一人で黙々と作業ができる仕事に就いたり、個人プレイのスポーツに取り組むのがよいのではないでしょうか。自己肯定感を壊されてしまうような場に「努力すれば何とかなる」、「気合で乗り越える」と鼻息荒くして、これからは跳びこまない方がいいと思います。子どもの特性を理解し、「定型発達児に近づけよう」として子どもにとって苦手なことをばかりをしいないことが、その子どもの将来にわたっての生活の質を高めることになるのではないでしょうか。学校の先生方には、子どもをリフレーミングしてみてほしい、そして小さなことでも褒めてあげてほしい。叱責ばかりで自信を喪失させ、二次障害をおこさせない関わり方をぜひ意識していただきたいと思っています。(監修・鈴木先生より)神経発達症(発達障害)のあるお子さんは、保護者や理解のない担任など周囲の大人たちから叱られる場面が多く、自尊心が低い状態となっている場合がよく見受けられます。ADHDのあるお子さんは6歳から治療ができるので、早期介入によって自尊心を下げないようにしていくことが肝心です。私の外来では、神経発達症(発達障害)のあるお子さんに対して、部活は一人でもできる、またはシングルスのあるスポーツを勧めています。今は部活の数も少なくなっているので、実際には美術部や吹奏楽部(パーカッション系)に入部しているお子さんが多くみられます。宿題などに関しても特別支援学級に在籍するお子さんに対してはハードルを下げ、交流学級とは異なった独自の宿題を出すことで達成感を味わらせることが重要です。そのお子さんに何ができるか、「Not unable, but able」の精神が学校を含めたその子を取り巻くコミュニティーの中に根付くことを願っております。一方、「外れ先生」ももしかしたら被害者と言えるのかもしれません。今まで神経発達症(発達障害)の研修も受ける機会がなく、相談できる上司にも巡り合わなかったのかもしれません。各市町村の教育委員会が定期的な神経発達症(発達障害)の研修会を“きちんと”やって少しでも理解してくれる先生を増やしていくしかないのではないかといつも考えています。教員ファーストではなく、生徒ファーストの考えをすべての学校の先生方に持っていただきたいと常々思っております。
2022年02月11日