「プログラム学習」というものを知っていますか?2020年度から小学校で始まる「プログラミング教育」とは別物です。この「プログラム学習」とは、現在は大学などで幅広く利用されている「eラーニング」や子ども向けタブレット教材などの基盤になったもの。心理学の理論を応用した、専用の機械を使う学習方法です。難しそう……と思われるかもしれませんが、プログラム学習の概要を知っておくと、家庭における子どもの教育に応用できたり、タブレット教材ならではの学習効果を理解しやすくなったりします。そこで今回は、プログラム学習についてわかりやすくご紹介しましょう。スキナーのプログラム学習とはプログラム学習(programmed instruction)を提唱したバラス・フレデリック・スキナー(1904~1990)は、米国の心理学者。人間や動物の感情よりも行動に着目して実験・観察を行う「行動分析学」の祖として知られています。スキナーの成果として特に有名なのが「オペラント条件づけ(operant conditioning)」です。これは簡単にいうと、人間・動物が特定の行動をとるように条件を与えること。たとえば、箱に入れたネズミに、箱のなかのレバーを押してほしいとします。その場合、まずネズミが偶然レバーを押したとき、ネズミにとって「報酬(reward)」となるエサを与えます。これを、行動を「強化(reinforcing)」するといいます。そして、ネズミがまたレバーを押した際にはエサを与えます。繰り返すと、ネズミは積極的にレバーを押すようになるのです。このようなプロセスはオペラント条件づけと呼ばれます。ご存知のように、犬や馬の調教に使われている手法ですね。そして、オペラント条件づけを人間の教育に応用したのがプログラム学習です。プログラム学習には、「ティーチングマシン(teaching machine)」という専用のデバイスが使われます。ティーチングマシンは学習者に対し、説明および説明を理解したか確認する設問を次々に提示します。学習者が解答すると、正解・不正解がすぐに知らされ、次の問題に移行します。これを繰り返すうち、最終的に当初の学習目標を達成できるようになるのです。ゲーム機やPCの普及した現代、多くの人がこのような形式のクイズゲームや教材に触れたことがあるのではないでしょうか?プログラム学習における5つの原理スキナーのプログラム学習には、5つの「原理(principle)」があると考えられています。スキナー自身の言葉とともにご紹介しましょう。学習者が積極的である学校における一斉授業の多くは、教師がしゃべり、生徒が聞くという形式です。皆さんも経験があると思いますが、このやり方では、先生の話をぼーっと聞き流すことも可能。生徒が何も学習しないまま授業が終わる、ということもありえます。しかし、プログラム学習で用いられるティーチングマシンは、常に学習者自身が動かす必要があります。問題が出題され、学習者が「解答」という行為をしてはじめて次に進むのです。そのためプログラム学習においては、常に学習者の積極性が必要とされています。プログラムと生徒のあいだでは常にやり取りが発生する。講義や教科書、一般的な視聴覚教材と違い、ティーチングマシンは持続的な行動を引き起こす。生徒は絶えず集中し、やることを抱えている。(引用元:Burrhus Frederic Skinner (1968), The Technology of Teaching, New York, Appleton-Century-Crofts.)学習者に即時のフィードバックを与える学校の宿題やテストは、子どもが問題を解いてから正解・不正解がわかるまで、およそ数日のブランクがありますよね。答え合わせ・採点が終わり結果がわかったときにはもう、問題を解くときに自分が何を考えていたかなど忘れていることが多いのではないでしょうか。しかし、プログラム学習においては、学習者が問題に答えた直後に正誤が判明します。時間をおいてからまとめて結果を通知されるよりも、1問答えるごとにフィードバックをもらえるほうが、より強い印象を受けるはず。ティーチングマシンは家庭教師のごとく、正しい返答をするたびに生徒を強化する。このような即座のフィードバックを利用し、生徒の行動を最大限効果的に形成するだけでなく、一般人が「生徒の興味関心を保つ」と表現するような方法で、行動を維持するのだ。(引用元:同上)ゆるやかに難易度が上がるプログラム学習において、教材の作り方は非常に重要です。皆さんも想像できるように、簡単な問題ばかりやっても難しい問題ばかりやっても、効果的な学習にはなりません。また、それまでは順調に問題をクリアしていたのに、ある時点から急激に難しくなって先に進めなくなったら、学習者は意欲を失ってしまうでしょう。そうならないよう、プログラム学習の教材の難易度は、ほんの少しずつ上げる必要があります。それぞれのステップを難なくこなしていくうちに、いつのまにか目標を達成しているというわけです。生徒は複雑な行動を修得するにあたって、慎重に設計された、多くの場合は相当に長い一連のステップを経なければならない。それぞれのステップは、生徒が必ず理解できるくらい小さく、かつ行動の充分な修得にいくらか近づくものでなければならない。ティーチングマシンは、これらのステップが慎重に規定された順番で提供されるようにしなければならない。(引用元:同上)学習者に合ったペースで学べるスキナーはプログラム学習を提唱するにあたって、教室に生徒を集めて講義する従来型の教え方を批判しました。現在の学校制度も同じですが、大勢を一度に教えようとすると、指導側はどうしても平均的な理解度の人に合わせがち。そうなると、理解のスピードが遅めの人には難しすぎてついていけず、理解が速い人には簡単で退屈です。しかし、プログラム学習においては学習者がそれぞれのペースで学びを進めるので、あらゆるタイプの人に対応できるのです。優れた家庭教師のように、ティーチングマシンは生徒が次の段階に進む前に、教えた要点をひとつひとつ完璧に理解することを要求してくる。一方、講義や教科書、それに類する機械は、生徒が理解したかどうかを確認せずに進行してしまい、生徒をたやすく置き去りにしてしまう。(引用元:同上)ティーチングマシンの成功を説明するにあたっては、それぞれの生徒が自分のペースで自由に進められるという事実も重要だ。教育的な目的から、生徒たちを一つのクラスにまとめて収容することは、おそらく教育における非能率性の最大要因である。複数の生徒を一度に指導しようとすれば、速い学習者も遅い学習者も害することになる。優秀な生徒の窮状はこれまで認識されてきたが、遅い学習者はさらに悲惨な結果をこうむっているのだ。当人の自然なスピードを超えて進行することへのプレッシャーの効果は累積する。最初のレッスンを完全にマスターしていない生徒は、次のレッスンもマスターしにくいものだ。(引用元:Burrhus Frederic Skinner (1999), Cumulative Record: Definitive Edition, Xanedu Pub.)学習者によって検証されるプログラム学習の教材が優れているかどうか決めるのは、作成者ではなく学習者です。そして、学習者がプログラム学習をどのように行ったかのデータを通じて、教材は改良されていきます。たとえば、複数の学習者たちが教材の同じ部分でつまづくのであれば、そのレッスンにおける解説が不充分だということです。教材の解説を手厚くしたりといった対応をとることで、プログラム学習の教材はより効果的なものへとアップデートされるのです。優れたプログラムは芸術でありつづけるべきか、それとも科学技術となるべきか。最終的に決定するのは生徒であると知ることは安心材料となる。ティーチングマシンによる学習が持つ予期せぬアドバンテージは、プログラム作成者へのフィードバックであることがわかった。(引用元:Burrhus Frederic Skinner (1968), The Technology of Teaching, New York, Appleton-Century-Crofts.)プログラム学習の例では実際、プログラム学習の教材はどのように「プログラム」されているのでしょうか?以下はスキナーが提示した、小学生に「manufacture(製造する)」という動詞のつづりを覚えさせるための設問です。1.manufactureとは、作る(make)ことや建てる(build)ことを意味します。Chair factories manufacture chairs.(椅子工場は椅子を製造する。)単語をここに写してください。□□□□□□□□□□□2.この単語の一部は、factoryという単語の一部と似ています。どちらの部分も、makeやbuildを意味する古い言葉に由来します。manu□□□□ure3.この単語の一部は、manual(手動の)という単語の一部と似ています。どちらの部分も、hand(手)を意味する古い言葉に由来します。かつて、多くのものは手で作られていました。□□□□facture4.どちらの空欄にも同じ文字が入ります。m□nuf□cture5.どちらの空欄にも同じ文字が入ります。man□fact□re6.Chair factories □□□□□□□□□□□ chairs.(引用元:同上)このように丁寧な解説と設問があれば、manufactureという単語を初めて知った人でも、つづりを覚えられそうですね。ひとつひとつのステップは非常に簡単ですが、こなしているうち、最後には目的を達成できるのです。プログラム学習の優れた点さて、スキナーのプログラム学習を知ったところで、私たちはそれをどう現在に応用できるのでしょう?注目してほしいのが、上で挙げた5つの特徴。これらはプログラム学習だけでなく、一般的な勉強においても知っておいてほしいことばかりです。あらためて振り返ってみましょう。インプットとアウトプットを交互に行うプログラム学習においては、学習者の積極性が必要とされます。教材をぼーっと見たり聞いたりしているだけでは学習は進まないのです。上で挙げた例のように、プログラム学習ではインプットとアウトプットを交互に行います。これは非常に学習効果のある方法。ただ教科書を読んだり授業を聞いたりしているだけでは、インプットに偏りすぎ。インプットしたことを記憶として定着させるには、アウトプットが不可欠なのです。勉強というものは、単純化するとインプットとアウトプットの繰り返しです。新しい知識を頭に入れて、それを問題を解くという形式でアウトプットする。この流れがスムーズに行えれば、たいていの問題は解くことができるはずなのです。(引用元:StudyHacker|効率的勉強法 —— これだけは知っておきたい5つの基本。)脳には出力依存性というものがあるので、「インプットしよう、記憶しよう」とするだけでは情報はなかなか入っていきません。逆に、「情報を使おう」「表現しよう」とすれば入っていきやすくなる。記憶するために「情報を使う」ことは、「アウトプットする」ことですよね。これが重要になるのです。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|記憶力の要は「記憶の仕方」にあり。親が知っておくべき「記憶の脳科学」)即時のフィードバックが受けられるプログラム学習においては、学習者が問題に答えた直後、正解・不正解がわかります。この「即時フィードバック」は、学習者の能力を引き出すのに非常に重要です。「フロー理論」を提唱したことで有名な心理学者、ミハイ・チクセントミハイ教授(クレアモント大学院大学)によれば、人間は特定の条件が整うと「フロー」もしくは「ゾーン」という極度に集中した状態に入ることができます。そうなると、その状況を心から楽しいと思い、集中しても疲労を感じず、優れたパフォーマンスを発揮することができるのです。その「フロー」になるために必要な条件のひとつが「明確なフィードバックが即座に得られる」状態です。自分の行動に対する反応がすぐに返ってこないようでは、「フロー」は生まれません。たとえば、学校の宿題を自宅でやり、翌日の授業で答え合わせをする。学校でテストを受け、数日後もしくは1週間後に答案が返却される。このような状態では、行動とフィードバックのあいだにタイムラグがありすぎるため、「フロー」は生じません。しかし、プログラム学習ならば「フロー」発生の条件を整えることができるのです。子どもが自宅で勉強する際も、できるだけ速いペースでフィードバックが受けられるようにしましょう。たとえば、1ページ分の問題を解いたらすぐに答え合わせをさせる、もしくはしてあげる。タブレットなどのデジタル教材で勉強するのも、即時フィードバックという意味では効果があります。勉強でわかりやすいフィードバックと言えば点数でしょう。テストや練習問題の正誤で自分の取り組みの成果を確認することができます。しかし、テストのための勉強はするけれど、参考書の章の終わりなどにある練習問題をおろそかにしていませんか?この練習問題は、理解の確認はもちろん、勉強の成果を自分で実感し次の集中につなげるために必要なものです。(中略)テストや練習問題は狭い範囲ごとに細かく行うことが大事です。章の途中などで、区切りが難しいときは、その日やった問題をもう一度やり直すだけでも効果を実感できるはずです。(引用元:StudyHacker|「勉強に集中」のコツは、身近な “ゲーム” に隠れていた!?『集中力アップ』3つのきほん)スモールステップ学習法プログラム学習において、出題される課題はほんのわずかずつ難易度が上がっていきます。「急に難しくなって分からなくなった」という断絶が起こらないよう、注意して設計されているのです。このような学習法は「スモールステップ」と呼ばれています。最初から高い目標を掲げるのではなく、目標を細分化することで、“小さな成功” が得やすくなります。この成功体験を少しずつ積み重ねることで、最終目標に近づいていけるのです。(引用元:StudyHacker|「何をやっても続かない人」が陥っている “3つの大いなる誤解”)そして「スモールステップ」は、上述した「フロー」状態をもたらす必要条件にも関係しています。なぜなら、「フロー」になるには、向き合っている課題の難易度が適切でなければいけないから。余裕でこなせるくらい簡単でもいけないし、達成不可能なほど難しくてもいけないのです。少しずつ難易度が上がっていくプログラム学習ならば、「フロー」になりやすい条件が整っているといえるでしょう。最もフロー状態に入るためには、取り組む課題が簡単すぎても、難し過ぎてもいけません。適切な難易度は、自分の能力を少し超える、「背伸びすれば何とか達成できる」程度の難易度だと言われています。ですので、取り組む課題の難易度を、ちょうどいいレベルになるようきちんと設定することが大切です。(引用元:StudyHacker|フロー状態で勉強が効果的?コツは “ちょっと高め” の目標設定)自分のペースで学ぶ自分のペースで学ぶということは、プログラム学習だけでなく、学ぶという行為全般において大切なことです。物事に関する説明を読んだり聞いたりして理解できる速度は人によって違うものですし、学ぶジャンルによっても異なるでしょう。個人個人のペースに配慮しない一斉授業では、「全然わからなかった……もう嫌だ」「簡単すぎて退屈。授業に出る意味がない」というストレスを生みかねません。自分のペースで学べるプログラム学習は、そのような問題を解決してくれます。海外のオルタナティブ教育として知られる「イエナプラン」や「ドルトンプラン」では、生徒が自分で計画を立てて科目の自習を進めることが重視されています。日本でも、学校の一斉授業についていけない子どもを1対1の個別指導塾に通わせる親は珍しくありません。一斉授業の弊害を危惧している人は多いのですね。子どもに合った教材を選ぶ何かを自習するとき、目的に応じた教材が必須です。そして教材を選ぶときに考慮するべきなのは、「ベストセラーだから」「著名人が書いたから」ということではなく、それが学ぶ人に合っているかどうか。当たり前といえば当たり前ですが、意外と忘れてしまうこともあるのではないでしょうか。たとえば教材に書かれていることが難しすぎてわからないと感じても、「理解できないのは自分が勉強不足だから。もっとよく読まなければ」と思うのではないでしょうか?それで解決する場合もあるかもしれませんが、実はその教材自体がそもそも説明不足だったり、学習者に合っていなかったりするかもしれません。「すごくわかりやすい!これならスムーズに学習できる」と確信できる別の教材を選び直したほうが、学習の目的を達成しやすいのではないでしょうか。お子さんの勉強を応援するのであれば、お子さんの理解度やペースに適した教材を吟味して選んであげましょう。最初はどの本や参考書を選べばいいか分からず、とりあえずネットで評判がいいものを探してみるかもしれません。しかし、どんなに評判がよくても、名著といわれていても、必ずしも自分にとっていい本とは限らないといいます。何を選べばいいか分からないとき、柳川氏(※)の場合はまず信頼できる人に紹介してもらうそう。しかし、それでも自分に合う本と出会うためには試行錯誤が必要とのこと。自分が理解しやすいパターンと、その本の説明や論旨の展開がかみ合っていないと、内容が頭に入ってこないからです。自分の学びスタイルの確定にもつながるので、数ページ読んでやめてしまう本があっても気にせず、合う本が見つかるまで試行錯誤を繰り返しましょう。そのほうが、結果的には効率がよくなるはずです。(※東京大学大学院経済学研究科教授・柳川範之氏)(引用元:StudyHacker|東大教授とハーバード合格者が教える「最高の独学法」)***ともすれば、古典的な知識だと思われてしまうプログラム学習。しかしその理論には、効果的な学びに欠かせない要素が詰まっていたのです。明日から使えそうなものはありましたか?(参考)Burrhus Frederic Skinner (1968), The Technology of Teaching, New York, Appleton-Century-Crofts.Burrhus Frederic Skinner (1999), Cumulative Record: Definitive Edition, Xanedu Pub.eLearning Industry|Instructional Design Models and Theories: Programmed Instruction Educational ModeleLearning Industry|Cognitive Flow And Online Learning: 4 Steps For Putting Your Learners In The Zone脳科学辞典|オペラント条件づけコトバンク|プログラム学習The B. F. Skinner Foundation|DifinitionSimply Psychology|Skinner – Operant ConditioningStudyHacker|効率的勉強法 —— これだけは知っておきたい5つの基本。StudyHacker|「勉強に集中」のコツは、身近な “ゲーム” に隠れていた!?『集中力アップ』3つのきほんStudyHacker|「何をやっても続かない人」が陥っている “3つの大いなる誤解”StudyHacker|フロー状態で勉強が効果的?コツは “ちょっと高め” の目標設定StudyHacker|東大教授とハーバード合格者が教える「最高の独学法」StudyHackerこどもまなび☆ラボ|記憶力の要は「記憶の仕方」にあり。親が知っておくべき「記憶の脳科学」StudyHackerこどもまなび☆ラボ|尾木ママ絶賛!“日本教育の3周先を行く“オランダの「イエナプラン教育」StudyHackerこどもまなび☆ラボ|ドルトンプランの学校が日本にもできるってホント?知っておくべき3つの基本
2019年01月21日冬の真庭を満喫するプログラム真庭市では、雪深い真庭で、雪と上手に付き合い生活している地域の人、文化、食を知り、体験や交流を通じて「冬の真庭を体験するプログラム」の参加者を募集しています。同プログラムは、冬の真庭でしか体験できない企画がたくさん準備されています。西日本を代表する高原リゾート地真庭市があるのは、岡山県北部の中国山地のほぼ中央に位置しており、北は鳥取県に接しています。真庭は、西日本を代表する高原リゾートの蒜山、全国露天風呂番付 西の横綱と言われる湯原温泉、また、湯原温泉から約30分のところには、スキー場もあり、四季折々の自然を楽しむことができるスポットがたくさんあります。ちょっと変わった企画もあり「冬の真庭を体験するプログラム」には、地元で生産されたもち米(ヒメノモチ)をお餅つき体験(特製お餅ランチ付)、地元のお母さんから教わる冬の漬物作り・豆腐作り、雪上スノーシューなどを行う体験型プログラムがあります。他にも、案内ガイドと一緒になぞ解きをしながら地域を巡る、地域団体の宴に参加するなどちょっと変わった企画もあります。このプログラムをきっかけに、冬の真庭で新しい発見をしてはいかがでしょうか。(画像は真庭観光局 公式ページより)【参考】※一般社団法人真庭観光局 公式ページ※真庭の冬プログラム
2018年12月22日ハラスメントによる失脚者が続出中の国、ニッポン。「生きづらい世の中になった」なんて思っているそこのアナタも、“加害者”になっている可能性が……!? 「たとえ親切心から言ったことでも、相手がイヤだと思えば、それはハラスメント。この事実に気づかない人が、実は中高年の女性に多いのです」 そう語るのは『高学歴モンスター一流大学卒の迷惑な人たち』『嫉妬をとめられない人』(ともに小学館新書)などの著書がある、精神科医の片田珠美先生だ。長年の臨床経験にもとづき、現代人が抱える心の問題を分析している。 想像力の欠けている中高年女性のハラスメント=「オバサンハラスメント」、略してオバハラをしてしまうのは、心の奥底に潜んでいる“毒”が原因だと片田先生は指摘する。その“毒”は、(1)欲求不満、(2)羨望、(3)他人の不幸は蜜の味、の3つに大きく分けられるという。 私たちがこのハラスメントに陥る背景には、社会の大きな変化がある。現代は、女性が抑圧されていた社会から、女性が活躍する社会へと移り変わる過渡期。新しい価値観の中で生きる若い世代に、中高年のわれわれが羨望の感情を抱くため、オバハラが発生するという構造だ。 とはいえ、「何を言ったらハラスメントかなんて、わかんないわよ!」という人も多いはず。そこで「オバハラ加害者」にならないための3つのポイントを片田先生に聞いた。 【1】自分を見つめ直す 「欲求不満」「羨望」「他人の不幸は蜜の味」の3つの心の中を観察してみよう。 「かつて“若くてキレイな自分”を誇りに思っていた女性ほど、加齢を受け入れにくい傾向にあります。つねに自分の心がどのような状態にあるかを確認することが大切です」(片田先生・以下同) 【2】ささやかな幸せを探す 朝食がうまくできた、鉢植えが花をつけた、好きな友達に会えたなど、幸せは毎日の生活の中にあるもの。自分が幸せに暮らしていれば、他人を妬む感情は自然と薄らぐ。 「インスタグラムやフェイスブックなどのSNSには、リア充や幸せ自慢ばかりが並んでいます。そんな“よそいきの幸せ”に惑わされてはいけません。他人をたたいておとしめたからといって、自分の幸福度が上がるわけではないのです。そのような発言をしていれば周囲から嫌われ、むしろ幸福度は下がります」 【3】適度な距離感を保つ 離婚やひきこもりなど「知り合いの不幸な噂」を聞いたら、人前ではなるべく触れないようにしよう。 「好奇心から不用意にプライベートに立ち入り、相手を怒らせれば、自分が攻撃される可能性も。『ご主人、お元気ですか?』なども不用意に聞くべきではありません。女をつくって出ていった、大企業にリストラされたなんてことも、昨今はよくある話です」
2018年05月18日息子の子育てに疲れていたときに舞い込んだ「被験者募集」出典 : 今から数年前、私は息子の子育てにとても疲れを感じていました。自閉症スペクトラム障害のある息子は、感情のコントロールが苦手なうえに、カーッとくると自分の気持ちを上手に伝えることができなかったからです。一度スイッチが入って泣きわめき始めると、もう私にはどうすることもできませんでした。何をどうしたら良いのか、あてもなく、ただただ疲れていた私のもとに、ある大学の心理学研究室から「被験者募集」のお知らせが舞い込んだのでした。そのお知らせには、「セカンドステップ」というタイトルが書かれていました。当時の私は、このプログラムについて全く聞いたことがありませんでした。「問題行動のあるお子様とその親御さんが対象」と書いてあったので、「ペアレントトレーニングの一種かな。親の声かけのレクチャーかな?」と思った程度です。何はともあれ、そのときの状況を打開したくて、藁をも掴む気持ちで被験者として息子と一緒に申し込んだのでした。アメリカ発「セカンドステップ」Upload By 林真紀こうして、私と息子は「被験者」として、月に一度のペースで大学の研究室に通うようになりました。通い始めてすぐ、私は「セカンドステップ」がペアレントトレーニングやカウンセリングとは別物であることに気付きました。セカンドステップとは絵、写真、人形劇のパペット、音楽等を使って、子どもにソーシャルスキルを学ばせるプログラムです。レッスンは25回ほどあり、指導者が毎回決まったレッスンを行います。ソーシャルスキルとは、具体的には「怒りへの対処(アンガーマネジメント)」「衝動性のコントロール」「共感」といったものです。息子が受けているセカンドステップの教材は、「相互の理解」「問題の解決」「怒りの扱い」の3つの柱から構成されています。(最新の教材では、「学びのスキル」「共感」「情動の扱い」「問題の解決」となったそうです)息子は現在、10回目のレッスンを終えたところです。レッスンでは、怒った子どもの写真を見せられて、「この子はどんな気持ちかな?」「怒っている」「どうして怒っているって分かる?どこを見ればいいかな」「眉毛が上がって…眉間に皺が寄って、口が下に下がっている」「〇〇君はどんなとき怒った気持ちになるかな?」「お友達にうるさいって言われたとき」「怒ったとき、身体はどんな感じになるかな?」「頭がカーッと痛くなって…手がブルブルして…殴りたいって思う!」というようなやり取りが行われます。このように、写真を分析したり、人形劇等を行うことによって、息子は顔の表情、気持ちがわかるようになり、そのときに自分や他人に起こる変化について、冷静に感じ取ることができるようになります。息子は今は感情について分析するレッスンを受けていますが、この後、「どうすれば怒った気持ちが落ち着くか」ということについてのワークも準備されているようです。セカンドステップは校内暴力が多発した1980年代のアメリカで、こどものための委員会(Committee for Children)が開発した教育プログラムです。この教育プログラムの実践により、問題行動のあった児童の攻撃的な態度がおさまり、人間関係にも改善が見られたと言います。アメリカのセカンドステップは、未就学児向け・小学生低学年向け・高学年向け・中学生向け、及びその保護者向けのプログラムが準備されているそうです。日本の教育機関でも出典 : 日本でもこの教育プログラムの効果に着目し、教材を翻訳し、教育機関に導入したNPO団体があります。「NPO法人 日本こどものための委員会」です。この委員会は、2001年4月に設立され、現在は「セカンドステップ」の普及活動を中心に行っています。本場アメリカでセカンドステップを開発したNPO法人であるCommittee for Childrenから、日本国内で普及活動を行う権利を唯一認められた団体だそうです。法人 日本こどものための委員会現在日本でも、東京都品川区の公立小学校をはじめ、保育園や児童養護施設、児童相談所、少年院でも導入されているそうです。わが家の息子は、月に一度セカンドステップに通うようになって一年になります。プログラムを受け始めてから、自分の感情についてきちんと理解し、大人に助けを求めたり、自分の気持ちを説明することがとても上手になりました。パニックになったり、キレてしまったりするときは、ほとんどが自分にわきおこる「何か(感情)」を理解できていないときです。「あ、僕は今怒っている」「手がブルブルしている。口が渇いている。涙も出てきた。」「こういうときはどうしたらいいんだっけ…?」息子は自分がコントロールを失いかけたとき、こんな風に自分自身と冷静に対話することができるようになったと言います。それは、セカンドステップで学んだことです。「怒っちゃダメ」「キレるのは恥ずかしいことだよ」そんな言葉では、子どもが自分自身をコントロールすることは難しいのかもしれません。自分の気持ちを一歩引いて眺めてみる、あるいは相手の気持ちになって考えてみる、そうすることで、自分の気持ちと上手につき合っていくことができるのかもしれません。息子のセカンドステップのレッスンはまだまだ続きます。今後も、息子の変化に期待です。
2018年04月16日2018年4月より全国展開株式会社ルネサンスは、ヨガとピラティスを融合させた新しいプログラム「Group Centergy(グループセンタジー)」を、今後全国へ展開していきます。「Group Centergy」とは北米に拠点置く「MOSSA(モッサ)」が考案した「Group Centergy」は、音楽に合わせたシンプルな動きによるトレーニングプログラム。ヨガとピラティスを合わせ、さらにストレッチも取り入れているため、精神の安定とともに、柔軟性アップにも効果があるとされています。安らぎの効果を実感一部のスポーツクラブに先行導入し、好評を得ていた同プログラムを、順次全国へ展開していく予定です。45分と60分の2種類用意されたレッスンは、バックの音楽を厳選し、年齢や性別を問わずに楽しめる内容になっています。集中力と柔軟性を高めながら、心身をストレスから解放しましょう。(画像はプレスリリースより)【参考】※Group Centergy プログラム
2018年04月11日全国農業協同組合連合会はこのほど、JA全農とルネサンスが共同で開発した「おにぎりダイエットプログラム」の結果を明らかにした。対象者は2017年10月~12月の間に1カ月間プログラムに参加した537人。「おにぎりダイエットプログラム」とは、主食の米にミネラル・ビタミン・たんぱく質などが摂(と)れる具材を組み合わせたおにぎりを採用したダイエット方法。定期的に適度なカロリーを摂れることに加え、炭水化物をきちんと摂取できるので、空腹感というダイエット時のつらさを抑えられ、健康的にダイエットに取り組めるという。おにぎりダイエットは、一日の消費カロリーを知り、一日に食べるおにぎり個数を決めて体を動かすだけの3ステップ。消費カロリーに合わせて、おにぎりを中心とした食事を摂りトレーニングすることで、効率的なダイエットができるとのこと。プログラム期間中、腹囲がどのくらい減少したか尋ねたところ、「3cm以上」が30.9%、「1cm以上2cm未満」が21.6%、「2cm以上3cm未満」が19.0%で、合わせて7割が1cm以上腹囲が減少したと回答した。期間中の1cm以上の減少成功者を集計したところ、平均して約2cmであったという。中には13cm以上の腹囲減少に成功した人もみられた。体脂肪量がどのくらい少なくなったかという問いに対しては、38.5%が1.0kg以上の体脂肪量の減量に成功したと答えた。おにぎりダイエットの食事量につらさを感じたか尋ねると、47.0%が「つらくない」と回答した。「全くつらくない」を合わせると、63.9%が「つらくない」と回答しており、「つらい」はわずか15.3%にとどまっている。また、毎食おにぎりを食べ続けることについてつらいか聞くと、合計で76.7%が「まったくつらくなかった」「つらくなかった」と答えた。おにぎりダイエットついての感想を尋ねたところ、「お米は腹持ちもよく間食しなくなった」(68歳・女性)、「極度の食事制限をすることなく取り組めたので良かった」(34歳・男性)、「空腹感なく続けられた」(39歳・女性)などのコメントが寄せられた。
2018年01月12日ヨコハマトリエンナーレ2017のテーマである「接続と孤立」、あるいは「島」「星座」「ガラパゴス」といっ たキーワードに関連する国内外の劇映画、ドキュメンタリー、アニメーション、実験映画を特集します。 また、本展出品作家の創作の現場に迫った長編ドキュメンタリー作品群もあわせて上映します。 上映日は、9月16日(土)、9月17日(日)、10月7日(土)、10月8日(日)の計4日です。入場料はヨコハマトリエンナーレ2017チケット提示で無料です。開催概要日時: 9月16日(土)/9月17日(日)/10月7日(土)/10月8日(日) 計4日 ※各日13:30-/15:30-の2プログラム会場: 横浜美術館レクチャーホール料金: ヨコハマトリエンナーレ2017チケット(使用・未使用問わず)提示で無料定員: 240名(先着順)主催: 横浜トリエンナーレ組織委員会企画協力: 山村浩二(アニメーション作家/東京藝術大学大学院映像研究科教授)、 山下宏洋(映画プログラマー/イメージフォーラム・フェスティバルディレクター) 笠原貞德(フィッカ)9月16日(土) 13:30-(64分)【Aプログラム】極北のナヌーク 『極北のナヌーク』 Nanook of the North ロバート・フラハティ(Robert FLAHERTY)/1922年/アメリカ/64分 15:30-(114分)【Bプログラム】海は燃えている 『海は燃えている―イタリア最南端の小さな島』 Fuocoammare ジャンフランコ・ロージ(Gianfranco ROSI)/2015年/イタリア・フランス/114分9月17日(日) 13:30-(78分)【Cプログラム】あなたはここにいる 『あなたはここにいる』 You Are Here ダニエル・コックバーン(Daniel COCKBURN)/2010年/アメリカ/78分 15:30-(87分)【Dプログラム】作家特集① 『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』 Tracing the Future: Photographer Naoya Hatakeyama 畠山容平(HATAKEYAMA Yohei)/2015年/日本/87分10月7日(土) 13:30-(約60分)【Eプログラム】短編特集① 『パワーズ・オブ・テン』 Powers of Ten チャールズ&レイ・イームズ(Charles and Ray EAMES)/1977年/アメリカ/9分 『ジャンピング』 Jumping 手塚治虫(TEZUKA Osamu)/1984年/日本/6分 『つみきのいえ』 La maisonenpetitscubes 加藤久仁生(KATO Kunio)/2008年/日本/12分 『Skhizein(スキゼン)』 Skhizein ジェレミー・クラパン(JérémyCLAPIN)/2008年/フランス/13分 『アザラシの島』 Isle of Seals エド・ヤンソンス(Edmunds JANSONS)/2014年/ラトビア/6分 『年をとった鰐』 The Old Crocodile 山村浩二(YAMAMURA Koji)/2009年/日本/13分 15:30-(約60分)【Fプログラム】短編特集② 『隣人』 Neighbors ノーマン・マクラレン(Noman MCLAREN)/1952年/カナダ/8分 『対話の可能性』 MoznostiDialogu ヤン・シュヴァンクマイエル(Jan ŠVANKMAJER)/1982年/チェコスロバキア/11分 『Between Showers』 Between Showers 岩崎宏俊(IWASAKI Hirotoshi)/2009年/日本/3分 『人生の意味』 The Meaning of Life ドン・ハーツフェルト(Don HERTZFELDT)/2005年/アメリカ/12分 『アアア』 AAA (Mein Herz) カタリーナ・ディジーラー(Katarina ZDJELAR)/2016年/セルビア/5分 『犬を見れば、声が聞こえる』 See A Dog, Hear A Dog ジェシー・マクリーン(Jesse MCLEAN)/2016年/アメリカ/18分10月8日(日) 13:30-(77分)【Gプログラム】作家特集② 『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』 OlafurEliasson: Space Is Process ヘンリック・ルンデ、ヤコブ・イェルゲンセン(Henrik LUNDØ, Jacob JØRGENSEN)/2009年/ デンマーク/77分 15:30-(91分)【Hプログラム】作家特集③ 『アイ・ウェイウェイは謝らない』 Ai WeiweiNever Sorry アリソン・クレイマン(Allison KLAYMAN)/2012年/アメリカ/91分
2017年09月08日TEACCHプログラムとは?出典 : 「TEACCHプログラム」は、米ノースカロライナ州で1972年以来行われているASD(自閉症スペクトラム障害)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムです。このプログラムは人生を通して行われるもので、「自閉症児の診断・評価」、「構造化を特徴とした療育プログラム」、「家族・支援者サポート」、「就労支援」など様々なサービス群から成立しています。自治体と大学が主体となり、研究機関・専門家・家族・本人・地域コミュニティが一体となってプログラムを運用。その理念、成果には注目が集まり、世界的にその枠組が広がっています。「TEACCH」は「Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren」(自閉症及び、それに準ずるコミュニケーション課題を抱える子ども向けのケアと教育)の略で、米ノースカロライナ州で行われているプログラムには下記のような特徴があります。「自治体規模の介入」ノースカロライナ州政府の全面的なバックアップと全州規模での実施。「ゆりかごから墓場まで」幼児期から成人して地域で生活するまで、障害児の一生を地域で生活するための長期的体系的プログラムである。「自閉症児の文化」自閉症の人々の行動様式を文化の一つとして捉え理解しようとする。「親は共同療育者」専門家のセラピストの支援と同等以上に、親の療育への関与が期待される。「構造化された教育」予測不能な状態が苦手である特性を持つ自閉症児に対して、整理され、構造化された環境をつくる。TEACCHプログラムを言い換えると、ASD(自閉症スペクトラム)の当事者の生活の質(QOL)向上の為に、彼らの周囲の物理的環境、及びコミュニケーション環境を生涯にわたって設計し続けるプログラムであるといえます。参考:TEACCHプログラムによる障害児者の地域ケアに関する実践的研究TEACCHの価値観出典 : の人々が持つ「コミュニケーションの困難」「視覚優位」「こだわりの強さ」などの特徴のことを、「自閉症の文化」(Culture of Autism)と肯定的に表現します。自閉症のある人を特異な障害者として見るのではなく、「世界の捉え方が一般の人とは異なる」という態度で向き合います。無理に彼らを世間の常識に合わせるのではなく、周囲の人々がASDの人々の捉え方を理解し、許容し、その上で彼らの特性が社会に適応できるようにすることで、QOLを高めていこうと考えるのがTEACCHの基本的な理念です。TEACCHは、ASDの人々の人生を長期的かつ包括的に支援することで、彼らの自立とQOL向上を目指しています。TEACCHプログラムを実施しているノースカロライナ州立大学のウェブサイトには、TEACCHの目指すところを下記のように表現しています。「地域に根付いたサービス提供を実現すること」TEACCHのスタッフはASDの人々とその家族、コミュニティに科学的根拠に基づくサービスを提供するため、最新の方法論を常に学び続けている。「成人後のその先のニーズに応えること」ASDの成人の人々、家族、彼らの支援者のニーズに応えるためにTEACCHの臨床研究プログラムは日々発展を続けている。「生まれてからすぐのニーズに応えること」TEACCHは、ASDの幼児、その家族、支援者のニーズに応え、ASDの早期発見、介入を行うために臨床研究プログラムを発展させ続けている。「ASDの人々の労働力の質を担保すること」TEACCHは、増加しているASDのある労働者のニーズに応えるため、職業訓練プログラムを就業前の学生、及び現在の就業者に提供する。「継続すること。次の40年を見据える」「TEACCH」はノースカロライナ州、ファンドレイジング活動、研究費助成など、多様な収入源から成立しているプログラムである。以上のような目標からは、人生単位で継続的にASDの人々に関わる姿勢が感じられます。 University of North Carolina TEACCH Autism ProgramTEACCHの「構造化のアイデア」その4つの考え方出典 : の傾向がある子どもは、自分の周囲で「今、何が起きているか」「この後、何が起きるか」「自分は何をすればいいか」が明確に整理されていない場合、状況理解が難しくなり混乱してしまいます。そのため、「構造化」という手法を用いて環境を整理することで、状況理解を容易にします。環境が整理されると、心理的にも安定し、活動や学習へ参加することができるようになります。例えば、活動別に場所を決める。「休む場所」「一人で勉強する場所」など、活動と場所を結びつけることも有効な手段の一つです。これを「物理的構造化」と言います。また、コミュニケーションにおいては、特に「話しかける」などの音声コミュニケーションよりも、イラストや写真で提示する視覚的なコミュニケーションの手法に強みがあります。そのため、指示や、意思表示をイラストや写真を使って行うようにします。これを「視覚的構造化」と言います。これらの、「構造化」の詳細についてさらに見ていきましょう。彼らの周囲を物理的に整理することで不安を軽減し、これから起きることを予測可能にします。この為に、「物理的構造化(Physical Organization)」という手法をとり、環境の意味、構造を整理します。物理的構造化の手法は、大きく以下の2つです。・エリアと期待される行動を対応させる(勉強する場所、遊ぶ場所、落ち着く場所)・エリアを明確な仕切りで分ける(ついたて、棚、囲い、カーペット)また、活動エリアは大きく4種類に分けられます。1.ワークエリア(作業、勉強をする場所)2.プレイエリア(遊ぶ、落ち着くための場所)3.トランジションエリア(中継地、その日あるいはこの後何をすればいいかなど、個別スケジュールが確認できる場所)4.その他、カームダウンエリア(感情的になったとき、冷静になるための場所)などASDの子どもは、時間の概念を理解することが難しく、自分から先のことを見通すこと、先を想像することに困難があり、「Here and Now」(いま、ここ)の世界に生きています。そのため、前もって何が起こるか、何をすればいいかがわからないと不安やパニックに陥りがちです。不安を回避し、安心して学習や作業に取り組むために、「スケジュールを決める」ことが有効です。また、ASDの子どもは、視覚的な理解の方が得意な場合が多いため、写真やイラストを用いてスケジュールを提示すると理解が容易になります。例えば、イラスト入りの時間割のカードを作り、順番にボードに貼るとこの後するべきことが分かります。終わったら外すというルールにしておくと、先に何が待っているのか、何が終わっているのかがわかり安心して行動ができるようになります。今の状況を理解したり、先を見通すことに困難があるASDの子どもでも、「一人で自立して」一連の学習や作業などの活動ができるようにするための方策を、「ワークシステム」といいます。ワークシステムでは下記のような事柄を設定し、わかりやすく伝わるように環境を整えます。①どんな活動(学習や作業)をするのか②どのくらいの時間、あるいは量の作業や活動をするのか③その課題や活動はいつ終わるのか④終わった後は何をするのか、何をしてもよいのか佐々木正美, 『自閉症児のためのTEACCHハンドブック (ヒューマンケアブックス) 』, 2008年, 学研プラスの人々が、教室や作業所で不適応行動(かんしゃく、暴れるなど)を起こす場合、上記のようなことが整理されていないために、困惑や混乱をしている場合があります。逆に先の見通しが立ち、何を期待されているか、できるのかがわかるだけで安心を与えることができます。例えば学習机の左側に棚を置き、勉強の種類ごとに書類入れを作り、やる順番に宿題のプリントを入れます。子どもは上から順番に書類入れを出し、中に入っている宿題をやったら机の右側の「終わったものを入れる箱」に入れていきます。左側の最後の書類入れには、「ゲームをする」など宿題が終わったらやっていいことを書いたものを入れておきます。このように左右に動かすというシステムのほか、色や数字、マーク、文字を使うなど子どもの理解に応じた環境調整をしていきます。発語によるコミュニケーションに困難を抱えているASDの子どもにとっては、「視覚的構造化」が有効です。視覚的構造化とは、会話によるコミュニケーションではなく、「実物」「絵、イラスト」「写真」、場合によっては「文字」を通してコミュニケーションを整理する方法です。Upload By 発達障害のキホンえこみゅUpload By 発達障害のキホンTEACCHのコミュニティ出典 : ノースカロライナ州のTEACCHプログラムでは州の支援のもと、大学が中心となり、当事者、家族、支援者の他、様々な関係者が共同でASDの人々の自立に取り組んでいます。「親は共同療育者」と言うように、TEACCHでは家族への支援も充実しています。家族への教育を行うと同時に、関係機関(教育機関、就職先企業)へのスタッフによるコンサルティングも行っています。学校教育が終了した後も、人生を通しての自立とQOL向上のために、居住、就労支援を実施するなど、自治体、家族、支援者が長くお互いを助け合うコミュニティとして成立しています。このように包括的に人々を巻き込んでいく仕組みがTEACCHプログラムの特徴の一つです。 Support and Education Consultation and TrainingTEACCHとABA(応用行動分析)の違いや関係性は?出典 : 同じくASDのある人への支援の方法として注目される方法として、応用行動分析(ABA)というものがあります。ABAは、人間の行動を個人と環境の相互作用の枠組みの中で分析し、実社会の諸問題の解決に応用していく理論と実践の体系です。TEACCHはASDの人々の自立とQOL向上を目指す包括的な「支援の枠組み」であるため、厳密には比較できるものではありません。TEACCHのプログラムの中にも行動分析の強化の原理や課題分析、スモールステップなどのさまざまな技法やテクニックが取り入れられています。また、ABAをベースにした支援技法を採用している療育施設やサービスで、TEACCHの「構造化」の考え方を組み合わせるなど、必ずしも相反する手法ではありません。TEACCHプログラム自体は、科学的に根拠のある手法ならば広く取り入れる姿勢をとっています。まとめ出典 : はASD(自閉症スペクトラム障害)の人々をその人の一生という長期にわたって、そして家族、支援者、地域を巻き込みながら当事者を包括的に支援する枠組みです。その目的は、ASDの人々の「自立とQOL(生活の質)向上」。TEACCHのプログラムから学ぶことができるのは、指導の方法に留まらず、周囲がASDとその人自身を理解すること、そして当事者や家族だけでなく、教育関係者、就業先なども広く一体となって生活に関与することの重要性ではないでしょうか。参考文献:自閉症児のためのTEACCHハンドブック (ヒューマンケアブックス)ノースカロライナ州TEACCHプログラム公式サイト(英語) to TEACCH(Youtube/英語)
2017年06月28日今年こそキレイになる!と心に決めたものの、何もしないうちに5ヶ月が経過…なんて悩んでいる女性も多いのでは?今からでも遅くはありません。あなたも音楽に合わせて、楽しくしなやかボディをめざしませんか?◆SAMのダンスプログラム体験!以前、TRFのSAMさん考案の「美body」をテーマにしたダンスクラスを紹介しました。このたびSAMさんが直接指導するダンスプログラム『健康イージーダンス』の体験をしてきました。◆誰でも簡単にできる『健康イージーダンス』・『健康イージーダンス』とは『健康イージーダンス』とは、SAMさん考案の『ダレデモダンス』のひとつで、医師・理学療法士の監修の元、80代の方でも安心して受けられるダンスプログラムです。TRFの曲に合わせて動くだけで簡単に踊れて、体もすっきり!初心者でも気軽に参加しやすいので、「ダンスに興味はあるけど自分には無理」そう思っている人にこそおすすめです。・運動が苦手な女性にもぴったりダンスに興味はあるけれど、全く未経験の身にはなんだかハードルが高い…。そんな不安で腰が重くなっていませんか?『健康イージーダンス』の場合、子供からお年寄りまでどんな方でも踊れるプログラムになっているので、あまり構えずに楽しく体を動かすうちにいい汗をかいて体もすっきり!気軽に始められるんです。・PROLO編集部も体験してみました4月30日、二子玉川の玉川高島屋でSAMさんのトーク&レクチャーイベントが行われるとのことで、覗いてまいりました!運動不足でリズム感もない…そんな30代女性ですが、不安を抱えつつも参加してみました。SAMさんの言葉を聞きながらその通りに体を動かしているうちに、あら不思議…ダンスの動きそのもの。自分でもびっくりです。「日本人はリズム感がないとよく言うけど、手拍子ができればリズムをとれる」そんなSAMさんの言葉にも思わず納得でした。初心者でも気軽に始められる『健康イージーダンス』。少しでも気になる方は、SAMさんが直接指導するダンスプログラムを体験してみませんか?SAM・ETSU・CHIHARUによる初のダンス舞台公演が決定!■タイトル:『未定』■公演日程:2017年9月16日(土)~18日(月・祝)SAM プロデュース「ダレデモダンス」定期講座■ソウルアンドモーション ダンススタジオ (SAM 主宰ダンススクール)東京都目黒区下目黒第二・四木曜日 「ダレデモダンス」13:00 ~対象:40代以上の健康な男女(60代~80代の方でも安心してご参加頂ける内容です)第一・三木曜日 「Dancing The 美Body」13:00 ~対象:20代~50代の健康な男女■埼玉県岩槻アクティブシニアダンスワークショップ岩槻駅東口コミュニティセンター ワッツ毎月1回 14:00 ~※不定期で午前中の開催もございます。■首都圏近郊・関東・地方のカルチャーセンターにて多数開講中二子玉・葛西・船橋・ユーカリが丘・赤羽・北千住・錦糸町・八王子・川崎・柏・綱島・横浜 など※イベント・定期講座のお問い合わせ一般社団法人「ダレデモダンス」TEL 03-6674-1250URL ※画像出典/一般社団法人 ダレデモダンス
2017年05月08日「品川プリンスホテル」で、宿泊者を対象とした無料の早朝ヨガプログラム「Monday Morning YOGA~青空の下で~」が開催されます。開催期間は、2017年4月17日(月)~6月26日(月)で、月曜日限定です。プールサイドの早朝ヨガで、心地良い新生活をスタートしてみてはいかがでしょうか。月曜日限定のヨガプログラム「Monday Morning YOGA~青空の下で~」が開催品川駅から徒歩約2分の立地で、ビジネスパーソンにも高い人気を誇る「品川プリンスホテル」で、「Monday Morning YOGA~青空の下で~」が開催されます。この企画は、1週間の始まりである月曜日の朝に活力を養い、充実した時間を過ごすためのヨガプログラム。昨秋の好評を受け、今回で2回目の開催です。●初心者OK!プールサイドで開放的な早朝ヨガを楽しめる日曜日の夜、ホテルでゆっくり疲れをとった翌朝に、心地よい風と朝日を浴びながらプールサイドでのヨガを楽しめます。木々が芽吹く春は人間の体も新陳代謝が活発になる季節。ヨガで足の指先にまでエネルギーを行き渡らせることで、冬にため込んだ老廃物の排出を促す効果が期待できます。開催時間は、7:30~8:30まで。出勤前でも気軽に参加できますよ。もちろん初心者でもOK。インストラクターが丁寧にレクチャーします。なお、先着10名限定で、ヨガマットとヨガウェアの貸し出しサービスもあります。イベント詳細名称:Monday Morning YOGA~青空の下で~会場:屋外プールサイドウッドデッキ (品川プリンスホテルメインタワー3F)住所:東京都港区高輪4-10-30開催期間:2017年4月17日(月)、24日(月)、5月1日(月)、8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)、6月5日(月)、12日(月)、19日(月)、26日(月)の計11日間※雨天中止開催時間:7:30~8:30対象:品川プリンスホテル宿泊者※16才以上限定定員:20名料金:無料※ヨガマットとヨガウェアを無料で貸し出し(先着10名限定)電話: 03-3440-1111(代表)品川プリンスホテル公式サイト:
2017年04月15日*画像はイメージです:年の5月に音楽活動をしていた冨田真由さんが、ファンの男にナイフで刺され重傷を負った事件で、東京地裁立川支部は2月28日、加害者の男性に懲役14年6ヶ月の判決を言い渡しました。冨田さんは男性に首や胸など少なくとも34か所を刺されており、加害者男性には極刑を望んでいましたが、今回のは有期刑という判決が下されました。事件の残虐性などから、無期懲役、または、冨田さんが望んだとおりに“極刑”になる可能性もあったわけですが、殺人未遂では、そのような判決が下されることはあまりありません。そこで、今回は何故本件が有期刑という判決になったのか、また、事件について思うことを綴っていきたいと思います。 ■法定刑の上では極刑もありうる殺人未遂は、故意をもって他人を殺そうと殺害行為に着手したが、死亡という結果に至らなかった場合に成立する犯罪です。法定刑の上では、刑法43条但書の中止犯が成立する場合を除けば未遂であっても法律上の減刑は必須ではなく、したがって、極刑も可能は可能です。 ■刑を決める事情法定刑の範囲内で判決が最終的にどのような刑罰(懲役何年か)を選択するかは、犯行態様、動機、被害結果、共犯関係、年齢・性格、被害弁償の有無、反省の有無、被害感情、更生可能性、再犯可能性など様々な事情を総合的に考慮されます。特に、犯行態様と結果は一番重要視される情状となります。殺人未遂の場合、死亡結果が生じていないことから、極刑とされるのは、死亡結果が生じていないことを考慮しても、よほど凄惨な事情が必要となります。現在の裁判実務では、死亡結果が生じた場合であっても、被害者1人の事案ではなかなか死刑とされませんから、刑罰のバランスからも、殺人未遂の場合に極刑とされるのは慎重となっています。ただし、無差別事件で殺人未遂の被害者が多数おり、負傷結果も寝たきりになるなど、犯行態様と被害結果が著しく悪質である場合は、極刑とされることは、今後ないわけではありません。 ■本件の事情首や胸など少なくとも34か所刺しており、まさに死の危険性が高い事案でした。報道によれば、法廷で被告人が怒鳴るなどの行為もあったようです。他方、一応表面的には謝罪し、賠償を申し出るなどの事情もあり、結果的には、有期刑となったものと推測されます。ただし、殺人未遂だから、どんなに危険な行為をしても、有期刑程度にとどまる、ということではありません。被害者側の処罰感情は強いものがあったと思いますが、現在の裁判実務では、被害者の処罰感情が最優先とされる扱いとはなっていないことも、被害者側の希望どおりの判決にはなかなかならない原因ではないかと思います。 *著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)【画像】イメージです*JanPietruszka / PIXTA(ピクスタ)
2017年03月08日グッチののアイテムをカスタマイズできる「Gucci DIY(Do It Yourself)」プログラムが、グッチ青山にて2月1日よりスタートした。「Gucci DIY」は、グッチの一部製品のパーソナライゼーションを通して自分らしさを表現することができる新しいプログラムで、2016年5月にミラノ・モンテナポレオーネ通りの旗艦店でスタートしたプログラム。グッチ青山では、「ディオニュソス」、「シルヴィ」といったハンドバッグをはじめ「エース」スニーカー、「プリンスタウン」シューズの他、ウェアの一部製品がカスタムの対象となる。カスタムのディテールには、バタフライ、リザード、ビー、ドラゴンフライ、スネーク、ローズ、ピオニーなど数種類のエンブロイダリー(刺繍)や、アルファベットを組み合わせたイニシャル、またクロコ、パイソン、スウェードといったマテリアルのトリムなど種類は豊富。さらに、カラーも自由に選ぶことができる。DIYプログラムの展開にあたり、同店では2階に専用のスペースが設けられ、ゆっくりとカスタマイズを楽しむことができる。
2017年02月01日品川プリンスホテルはこのほど、宿泊者を対象とした無料の早朝ヨガプログラム「Monday Morning YOGA~青空の下で~」を開始した。実施日は11月14日までの月曜日限定。同イベントは、日曜日の夜にホテルで疲れをとったあと、月曜日の朝にプールサイドでの早朝ヨガが楽しめるプログラム。朝早く起床し、寝ている間に硬くなった体の筋肉をほぐして血行を促進させることで、スッキリとした目覚めが期待できるという。ヨガ初心者や出勤前の人でも気軽に参加できるように、インストラクターが丁寧に指導を行う。ヨガマットとヨガウェアの貸し出しサービス(先着10名限定)も用意した。会場は、同ホテルの屋外プールサイドウッドデッキ(メインタワー3F)。今後の実施スケジュールは、10月24日・31日、11月7日・14日。時間は7:30~8:30。対象は、16才以上の品川プリンスホテル宿泊者。定員は20名。参加費は無料。
2016年10月18日グッチ(GUCCI)がアイテムのカスタマイズプログラム「DIY(Do It Yourself)」の第2弾を発表。メンズウェア、ユニセックスのジャケット、メンズとウィメンズシューズなど、カスタマイズ可能なアイテムの種類を拡大した。2016年5月25日より、モンテナポレオーネ通りにあるグッチの旗艦店にて「ディオニュソス(Dionysus)」バッグからスタートした本サービス。今回新たに、メンズにはジャケット、ブレザー、タキシード、コートなど、デイウエアとイブニングウエアともに豊富なバリエーションを用意。ファブリックやボタンに加え、イニシャルのレタリングも幅広い種類からセレクトすることができる。ユニセックスには、ボンバージャケットやデニムジャケットが追加された。さらにオプションとして様々なキングスネーク、フラワー、ビーなどがモチーフのパッチや刺繍も可能。シャツのカラーやカフのアクセントに、またテーラードジャケットやデニムジャケットの背中に大きなパッチとしてあしらうことができる。シューズでは、その多くのモデルをユニセックスに展開。「ACE」スニーカーは、イニシャルの刺繍によるパーソナライゼーションができる。ドレッシーなスリッパは多数のマテリアルとカラーがそろい、ホースビット、イニシャルスタンプの選択以外に、アッパーにタイガーヘッドのパッチを付け加えることもできる。クラシックスタイルである「New Signoria」はレースアップ、モンクストラップ、ローファーがあり、同じく豊富なマテリアルとカラーバリエーションで展開され、インソールにはイニシャルスタンプを施すことも可能だ。なお、日本でのサービス拡大展開は11月を予定している。
2016年06月28日自転車はエコで安全な乗り物、運動にもいい……そんなイメージをもっている人も多いことでしょう。一方で、意外とこわいのが事故。自動車との接触事故など「被害者」としての側面もありますが、対歩行者となると「加害者」側になってしまう危険性があるのです。昨年6月には改正道路交通法が施行され、自転車に対する規制が高まっています。施行された前後はニュースなどでも取り上げられ関心が高まりましたが、1年経ってやや意識が薄れてきているのが現状です。そこで今回は「自転車が加害者となる事故」の傾向と対策について、公益財団法人 ・交通事故総合分析センターの主任研究員、柴崎宏武さんにお話をおうかがいしました。■中学生・高校生の加害者が多い平成26年のデータによると、自転車事故は年間約11万件起きています。10年前と比較すると40%ほど減少していますが、そのうち対歩行者事故の減少率は2.5%。つまり、自転車が加害者となる事故はあまり減っていません。では、どのような年齢層が事故を起こしやすいのでしょうか?対歩行者事故・自転車相互事故を起こした運転者(人口10万人当たり)で見ると、16~18歳がもっとも多くなっています。理由としては、通学等で自転車を利用する頻度が高くなることと、それ以上の年齢になるとバイクや自動車へ移行していくからだろう、と考えられます。つまり、事故を起こすのは中高生が圧倒的に多いのです。■通勤・通学の時間帯が要注意!つぎに、対歩行者事故の発生時間帯を見てみましょう。おおむね朝と夕方にピークがあり、通勤・通学時間帯に多く発生していることがわかります。12歳以下は下校時間後、65歳以上では10~11時台に多くなっており、各年齢層の生活パターンを反映した結果となっています。■考えごとしながら運転が事故に違反内容はどのような傾向があるのか見てみましょう。第一当事者(事故の過失が重いほう)の安全運転義務違反の内訳をみると、安全不確認(前、左右)がもっとも多く、ついで動静不注視となっています。動静不注視とは、たとえば「相手が譲ってくれるだろうと思い、歩行者などの危険対象を注視しなかった」といったケースです。13~18歳に限定してみると、ほかの年齢にくらべ漫然運転・脇見運転が多くなっています。漫然運転とは、なにか考えごとをしながらなんとなく運転している状態。最近はヘッドホンで音楽を聞きながら走っている人もよく見かけますが、「まわりの音が聞こえないという状況はとても危険ですね」と柴崎さんは言います。■ヘルメットで死亡率が1/4に自転車事故を防ぐために、どういった対策が必要なのでしょうか?柴崎さんによると、「ヨーロッパでは、小学校から自転車に対する教育を徹底している国も多い」とのこと。それにより事故率も少ないそうです。日本でも警察の交通関係や各種交通安全に関わる団体関係者が学校へ来て講習会をおこなっていますが、せいぜい年1回程度。教育として身についていないのが現状でしょう。乗る側としては安全運転が第一ですが「個人の防御策でいえば、ヘルメットを着用することが、万が一事故に遭ったときに傷害を軽減できる有効な手段ですね」と柴崎さん。わざわざ自転車にヘルメット?と思うかもしれませんが、自転車による死者の割合はヘルメット着用により1/4に低減する、というデータも出ています。また、これもあまり知られていませんが、13歳未満の幼児・児童期は「ヘルメット着用の努力義務化」が施行されています。お子さんを乗せて二人乗りをしている主婦もよく見かけますが、大人も含めてヘルメットの着用を習慣化することが被害を軽減するために極めて有効な手段です。*自転車とぶつかりそうになってヒヤリとした、なんてことは日常歩いていてもよくある話です。一歩間違えれば、重大な事故につながる可能性もあります。特に小さいお子さんがいる主婦の方はヘルメット着用を習慣化させ、事故を防ぎましょう。(文/村中貴士) 【取材協力】※柴崎宏武・・・ 公益財団法人 交通事故総合分析センター/研究部主任研究員 【参考】※公益財団法人 交通事故総合分析センター※交通事故総合分析センター Facebookページ
2016年06月13日子どもには勉学の知識だけでなく、深い人間性や感受性も身につけて、心の豊かな人になってもらいたい。そう願う人も少なくないでしょう。そんな心の豊かさを育むための良い刺激となるのが、芸術です。「芸術なんて子どもには難しすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパではどの国でも、子ども向けの芸術プログラムがたくさん準備されています。そして、最近では日本の美術館も、子どものためのプログラムに力を入れているところが多くなってきました。子どものための芸術プログラムってどんなもの?ただ鑑賞するだけではわかりにくい美術や芸術。特に、まだ知識の育っていない子どもにとって、「これは素晴らしい絵でしょう」と言われても、首を傾げることのほうが多いはず。けれども、プログラムやワークショップを通じて芸術に親しめば、親近感が沸き、より理解が深まります。加えて初対面の人と繋がったり、アーティストとコミュニケーションをとれたりするのも、子ども向けプログラムならではのいいところです。都内近郊を中心に、子ども向けプログラムのある美術館をいくつかピックアップしてみました。国立西洋美術館「どようびじゅつ」対象:6才~9才の子どもと同伴の大人 (子どものみの参加は不可)西洋美術館に常設されている絵や彫刻を、子どもたちみんなで学芸員の解説などを聞きながら楽しみ、その後それをモチーフにしたバッグや紙細工や絵など、自分でも創作を楽しみます。・ ファミリープログラム|国立西洋美術館 東京都美術館「とびらボード」対象:中学生までの子ども特別展の開催期間中、子ども向けに無料でお絵描きボードを貸し出してくれるサービス。お絵描きボードは描いたり消したりが自由自在なので、展示されている作品をじっくり観察して、スケッチすることができます。また、描いた絵をポストカードとして印刷し、持ち帰ることも可能(※ワークショップ「とびらでGO」開催時のみのサービスです)。そのほか、各展覧会に合わせて塗り絵や缶バッジ造り、謎解きイベントなど、さまざまなワークショップが開催されるので、逐次情報をチェックしておくとよさそうです。・ とびらボード|東京都美術館 ・ ワークショップ|東京都美術館 東京都現代美術館「ギャラリークルーズ」対象:プログラムごとに異なる ギャラリークルーズは、学芸員と一緒に美術館内や展示室をめぐり、体験的に作品鑑賞をおこなうプログラムです。しかも、ただ見るだけではなく、変わった趣向(たとえば、コップの裏に穴をあけて、そこから絵を見てみる)を凝らして絵を鑑賞することも。次はどんなことをするのか、そんなワクワクも手伝って人気のあるプログラムです。・ 普及プログラム「ギャラリークルーズ」|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO サントリー美術館「エデュケーションプログラム」対象:プログラムごとに異なる サントリー美術館では、日本美術の楽しさを伝えるためのさまざまなプログラムを開催しています。日本画の画材について解説する親子向けワークショップや掛け軸、屏風づくりの体験型レクチャーのほか、夏休みには子ども向けプログラムを実施するなど、日本美術という限定的なジャンルながら、プログラムの内容な実に多彩。月に一度程度は実施されているようなので、随時チェックしてみては。・ まなぶ・体験する サントリー美術館 横浜美術館「子どものアトリエ」対象:幼児(年長児)/小学校低学年/小学校高学年対象年齢を分けて開催している「子どものアトリエ」。部屋一面の大きな画用紙に思いっきり絵を描いたり、土粘度で好きなかたちをつくったり、銅板に絵を描いて、それを版画にしてみたり、立体絵本をつくったり。プログラムはかなり多岐に渡るので、子どもが興味を持ちそうなものがあれば、ぜひ申し込んでみましょう。・ ワークショップ | ワークショップ | 子どものアトリエ | 教育・創作体験 | 横浜美術館 (関連記事)・ 美術館は大人だけのものじゃない! 子どもがアートとふれあえる、横浜美術館の「子どものアトリエ」 名古屋市美術館「びじゅつ びっくり たまてばこ」子ども向け美術プログラムが充実している名古屋市美術館。「美術の"び"は、『びっくり!』の"び"」を合言葉に、美術館を玉手箱に見立て、さまざまな驚きが飛び出してくるプログラムを2ヶ月~3ヶ月に一度程度開催しています。また、毎年夏休みには「夏休みこどもの美術館」と題した特別プログラムの開催もあり、人気を博しているようです。・ キッズプログラム|名古屋市美術館 子どもの時期に感じた美術への感受性は、大人になっても身についているはず。さまざまな美術館を訪れて、たくさんのプログラムに参加して、豊かな心が育まれるといいですね。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日●最優秀チームはハードウェアプログラム参加者にKDDIは2月22日、インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第9期デモデイを開催、最優秀チームにuusiaの「CAMELORS」を選出した。また同時に、10期の募集要項を公開し、新たに民放キー局の4社や日本マイクロソフトなどのパートナー企業の拡充を明らかにした。第9期では、これまでのアプリ・サービスがメインの「オリジナルプログラム」と、徐々に下地が出来つつあるIoT系のハードウェアスタートアップを見据えた「ハードウェアプログラム」の2つのプログラムが用意され、前者は4チーム、後者は2チームがデモデイでプレゼンテーションを行った。○ハードウェアプログラム(※ハードウェアプログラムのメンター企業は、両チームともにザクティ、ユカイ工学、ソフトフロント)○将来の展望が見えた9期生9期より始まったハードウェアプログラムの"1期生"が最優秀チームとなった今回の∞ Laboだが、やや中だるみが見られた第8期よりも意欲的なチームが多い印象を受けた。例えばHRDatabankは、代表者の丁 世蛍氏は韓国人留学生で、ほかのチームメンバーも留学生揃いと、国際色豊かな布陣。メンター企業のGoogleが選考に関わっていたこともあり、日本に根ざした、日本固有の問題解決ではなく、「先進国の人材不足と新興国の仕事不足」のマッチング、という世界展開を見据えたサービスで、将来を見据える。もちろん、"グローバル"というキーワードを使わずに、普遍的に存在する課題を解決するチームもある。エンジニアにとって身近な問題である「プログラミングをやっていて、バグが出たけどそれを解決できるプロフェッショナルが近くにいない」という人のためにサービスを提供するAppMotorは、短絡的にQ&Aサイトにしがちな課題解決へのアプローチを、音声やテキスト、マウスの同期によって、プロフェッショナルユーザーが直接手を加えられるようにすることで課題解決に導く。個人間でのサービス利用だけではビジネスがスケールしないため、メンター企業の住友不動産などのアドバイスによって、クローズドな企業向けサービスの提供も検討しており、社内サポートによって、より高度な人材育成に繋がる可能性もあるだろう。一般的なネットユーザーに関係するところでは、ViCが流行を汲みとったサービスとなる。ECサイトの動画活用は、徐々に広がりを見せているが、動画製作コストや、そもそもの効果測定が不十分などの課題もある。ViCについては、動画製作コストを抑えつつも、それ以上にインタフェースの改善に取り組んだ。一般的に、商品動画を再生する場合は、動画再生を止めて商品購入ページにジャンプするが、ViCは、動画そのものに商品購入の動線を埋め込んでおり、動画が再生されながらも、同一画面で購入スキームへと進むことができる。すでにメンター企業の三菱UFJニコスからPARCOの紹介を受け、試験導入が決まっており、これがうまく行けば、ECサイトでも動画活用が進む可能性もある。ハードウェアプログラムでは、uusia、電玉ともに、オーディエンスから高い反応を得た。最優秀チームのuusiaはともかく、電玉は、メンタリングを行った人物が「プレゼンテーション向きなので楽しんでください」と会場に宣言した通り、プレゼンテーションが良かったチームに贈られる「オーディエンス賞」を獲得。電玉は、ハッカソンで集まった"寄せ集めメンバー"によるチームで、特別チーム力が高かったわけではないが、諸外国で人気を集めつつある"けん玉"というコンテンツと、KDDIらのネットワークなどの知識を活用し、ただ"けん玉"をやるのではなく、技が成功したら対戦相手のけん玉をバイブレーションさせることでダメージを与えるといった新時代のけん玉の在り方を提案していくという。●10期以降への道筋は?こうしてデモデイを迎えた9期だが、今回は9期前より取り組んでいる地方連携の選抜者や卒業生によるプレゼンテーションも行われた。∞Laboでは、さすがにLINE規模の企業こそ生まれていないものの、米InterActiveCorpへのバイアウトで話題となった「エウレカ」や、社会問題の解決プラットフォームで、企業の取り組みがほぼそのまま政策化したとして、今回のプレゼンテーションでも説明を行った「リディラバ」など、"山椒は小粒でもぴりりと辛い"、粒ぞろいな卒業生が揃っている。リディラバ以外の「Beartail」や「アオイゼミ」の葵などは、着実に成果をあげている卒業生で、この日も「Dr.経費精算」や、アオイゼミの成果報告を行っていた。さすがに卒業生という立場で「∞Labo参加後に会員数(利用者)が伸びました」という成果報告はストレートだなと感じつつも、葵はマイナビや日本政策金融公庫などから資金調達を行い、Beartailも、会計簿アプリだけでなく、よりマネタイズの障壁が低いDr.経費精算の提供など、着実にステップアップしている印象を受けた。○パートナー企業とのマッチングが今後の鍵に9期まで来た∞Laboが、さらに先へ進むために打つ布石は何か。KDDI 代表取締役 執行役専務でバリュー事業本部長の高橋 誠氏は、スタートアップ支援の動きが変わりつつある現状を指摘し「KDDIとしても何かできないかと模索し、真剣に取り組んでいく」と話す。スタートアップ支援の環境は、産官学、全方位でその取り組みが加速している。大企業であっても、"グローバリゼーション"や"成果主義"など、やたら煽り、煽られるビジネス環境にさらされる中で、新規事業部門と既存事業部門の仲介が必要だと高橋氏は指摘する。「企業の悩み事は何か。今の柱ではなく、常に新しい柱を模索するために、(会場に来ていた)皆さまのような新規事業領域の方がこういった場にやってくる。スタートアップ企業と出会い、"イノベーション"を起こそうと努力されているのだけれども、大企業の利益の大半は既存事業によるもので、スタートアップのイノベーションなど、とても小さく見えてしまう」(高橋氏)もちろん、スタートアップが小さいのは事実であり、日本でいえばIPOに関する不祥事続きの現状などを見ていても、あまりいい印象がないのもまた事実だろう。ただ、大企業が既存事業でがんじがらめになっている状況下で、小回りの利くスタートアップという存在が、ビジネスに活気を与える可能性があるのもまた事実であり「新規事業を起こしたいというプレイヤーを探し、皆さんが既存事業を食っていかないとダメ。既存事業を食ってこそ、本当に良いループが回っていく」と高橋氏。そこで同社が行った取り組みが「出張ピッチ」だ。∞Laboにはすでに18社のパートナー企業が存在するが、彼らのもとに、∞ラボ卒業生を連れて回り、新規事業領域の社員だけでなく、既存事業の社員を含めた数百名単位でスタートアップ企業にピッチをさせ、一種の"化学反応"を目指すのだという。実際に、既存事業との化学反応例として高橋氏は自社の取り組みを挙げ「auWALLETは、もともとWebMoneyが持っていたプリペイドの仕組みを活用したし、ルクサにイグジットしてもらうことでネットのECのスキームを取り込んだ。コアな事業が、ベンチャーの延長線上でできたわけです。このように、既存事業に上手くレバレッジをかけて、ほかの企業でも進められないかなと考えている」と話す。こうした化学反応は、地方のスタートアップと都心のVCやスタートアップとの接点を設ける「地方連携」や、産官学の横のつながりでもKDDIとして関与していきたいとのことで、さらに前へ進めていくとした。そこで節目となる10期の取り組みがインキュベーションからアクセラレーションへのプログラムの変化と、パートナー企業の追加となる。インキュベーションプログラムは、いわゆるシード期の掘り起こしを狙ったものだが、アクセラレーションプログラムでは、すでに実業として成功しつつある企業でも対象となる。「6期より『0→1』というテーマで、より大きな目標のスタートアップを支援してきた。それと平行して、7期よりパートナー企業とのコラボレーションを始めていたが、ここのところパートナー企業から『自分たちの会社とシナジーを出したい』という意見をいただくようになった。既存事業にシナジーを与えられる存在であれば、アクセラレーションとしてやった方が良い」(KDDI∞Labo長の江幡 智広氏)シード期からアーリーステージまで、可能性を広げることで、パートナー企業とのマッチング機会が拡がる点もある。実際に、スタートアップに対するアンケートでは、サービス開発のアドバイスが欲しいというニーズが2年前には多かったものの、最新のアンケートでは「事業会社との提携」「投資家との人脈形成」といったニーズが顕在化しつつあるのだという。そうしたニーズに対する答えとしてKDDIが用意したものが「アクセラレーションプログラム」ということになる。同時に、パートナー企業にNHKメディアテクノロジーやテレビ東京HD、TBS HD、日テレ、フジテレビ、日本マイクロソフトなどの面々が参加し、両サイドにとって、有益な接触機会の増加を狙う。高橋氏は「このパートナー企業30社(既存含む)とともに、新たな価値を創出したい」と語ったが、実際に価値を創造できるかどうかは、現場の知恵にかかる。スタートアップ企業を取り巻く環境は「独立した起業家の支援から、産官学それぞれで支援強化の流れがある。これを相互に連携することで、迫力のある連携支援の枠組みができる」(高橋氏)と、ある程度の下地が整った状況であるため、あと一皮剥けて世界に飛躍できるかどうか、そして、既存企業にもインパクトを与えられる存在になれるかどうかが、次の世代のスタートアップに課せられた使命ではないだろうか。
2016年02月27日2月9日(現地時間)、Microsoftは自社の雇用プログラムに自閉症者が参加し、社内で働いた結果を公式ブログで公表した。同プログラムは国連が定めた毎年4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて、2015年4月3日(現地時間)に発表したものだ。同社はプログラム開始後、数カ月で11人の新入社員を雇用している。Xbox Software EngineerのKyle Schwaneke氏は、アスペルガー症候群および自閉症スペクトラムの診断を受けているが、ゲームコンソール用のCortanaに関する開発に努めている。同氏は高校生時代にコンピューター技術のクラスに参加してプログラミングを学んだ時、「初めて他の人を理解する場所に感じた。そして彼らも私を理解した」と語り、Microsoftでの新しい仕事に活かされるとMicrosoft creative content strategistのJennifer Warnick氏は述べている。米疾病予防管理センターによれば、およそ68人に1人が自閉症スペクトラムと確認され、同障がいを持つ約80パーセントの人々が失業している状況にある。文部科学省が2012年に全国の公立小中学校約5万人を対象にした調査結果でも、約6.5パーセントの児童が発達障害児の可能性があることを明らかにした。だが、一部の人々は科学や数学といった特定分野に長けているという報告結果もある。阿久津良和(Cactus)
2016年02月12日米Microsoftは2月2日(米国時間)、Windows 10へのアップグレード関連の更新プログラムを、これまでの「オプションの更新プログラム」から「推奨される更新プログラム」に昇格させた。自動更新に関連するプログラムは「Windows 7 アップグレード用互換性更新プログラム」である「KB2952664」と、「Get Windows 10(GWX)」をインストールする「KB3035583」。Windows Updateを自動更新にしている場合、自動的にWindows 10をインストールする準備を開始する。しかし、自動でWindows 10にアップグレードされるわけではなく、あくまでも準備を行うだけ。ユーザーがアップグレードを選択しない限り、勝手にWindows 10がインストールされることはないという。しかし、業務利用の場合、アップグレードすることで、社内システムや業務アプリが正常に動作しなくなる恐れがある。万が一に備え、自動更新を適用しないように設定しておくのも手だろう。安定動作を優先するのであれば、システムやアプリの検証が完了するまではアップデートを控えたい。また、Windows 10にアップグレードした場合でも、31日以内であれば以前の環境に戻すことも可能だ。今回のWindows Updateにおける更新プログラムの扱いは、2015年10月に予告していたもの。1月18日(米国時間)に発表された調査結果ではWindows 10のシェアがWindows 8.1を超えたことを発表しており、順調に移行が進んでいることがわかる。
2016年02月03日明治大学は4月に、同学の履修証明ビジネスプログラム「女性ためのスマートキャリアプログラム」第3期を開講する。○「履修証明書」発行のほか、就職支援も同プログラムは、結婚、出産、育児などで離職して家庭に入った女性が、社会に踏み出すきっかけになることを目的としたもの。昨年春の開講以来、これまで65人の主婦らが参加した。修了後に再就職・キャリアアップを実現した履修生も増えており、着実に成果が出始めているという。開講期間は半年間。受講生は半年かけて、マーケティングや財務等ビジネスの現場で役立つ科目について学ぶ。講師を務めるのは、企業での経営指導やコンサルティング経験がある大学教授陣や企業の実務家ら。修了時には大学が学習実績を証明する「履修証明書」を発行する。また、履修生は個別のキャリアカウンセリングや採用企業合同セミナー参加などの就職支援も受けることができる。コースは、生活スタイルに合わせて選べるよう「昼間コース」「夜間・土曜日主コース」の2コースを設計。定員は昼間コースが40名、夜間・土曜主コースが20名。1月27日から3月8日まで、出願を受け付ける。 入校試験(面接)は3月12日~18日。入校式は4月9日。駿河台キャンパスでは、1月27日から相談会を開催する。日程は1月27日、2月6日、20日、24日で、午前・午後各1回ずつ開催。詳細は同大学の「女性のためのスマートキャリアプログラム」特設サイトで案内している。
2016年01月27日Microchip Technologyは12月14日、組み込みミドルウェアおよびオペレーティングシステム開発者に向けたMPLAB Harmonyエコシステムプログラムを発表した。MPLAB Harmonyは、同社およびサードパーティのミドルウェア、ドライバ、ライブラリ、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)のライセンシング、リセール、サポートを統合した包括的な32ビットマイクロコントローラ向けファームウェア開発フレームワーク。同社が無償で提供しているMPLAB Harmony ConfiguratorとMPLAB XC32コンパイラv1.40でサポートされており、これらのツールはすべて同社のMPLAB X統合開発環境(IDE)で動作し、いずれも無償でダウンロード可能。また、MPLAB HarmonyとPIC32をサポートする低コストの各種開発ボードも提供している。MPLAB Harmonyはすでに提供中であり、基本フレームワークは無償。今回発表されたMPLAB Harmonyエコシステムプログラムはこのフレームワークをもとにしたもので、同プログラムによるオープンかつ体系的な方法で、互換性認証の「Harmony Compatible」を取得することができる。ソフトウェアの開発にあたってこのエコシステムを活用することで、リスクと総コストを低減、開発期間を短縮、さらにPIC32 MPLAB Harmonyのユーザベースを活用することが可能となる。
2015年12月14日DJI Japanは9日、同社製品の飛行プラットフォームを正しく安全に使用できる操縦者を育成する企業向けプログラム「DJI CAMP」と、技能証明となる「DJI CAMP 技能資格証明」の提供開始を発表した。今後3年間で1万人の操縦者を育成する。2015年9月11日に公布された無人飛行機(UAV)に関して、航空法の一部を改正する法律が、12月10日より施行される。この法律は、ドローンなどの無人航空機の飛行を禁止する空域を設定するもので、航空機の航行の安全に影響を及ぼす地域や、人口が密集している地域などでの飛行を禁止するもの。同プログラムを実施することで、DJI製品を扱う操縦者のスキル向上に寄与するのみならず、マルチコプター(ドローン)ユーザーのすそ野を広げ、また日本のUAV産業の発展と安全な産業利用を推進することになるという。「DJI CAMP技能資格」は3種類用意され、「DJIマスター」は、100時間以上の飛行操縦経験があり、電波法、航空法などの高度な知識と、重要な業務場面での操縦経験、指導経験、安全運営の知識を有する操縦者。DJIマスターは、DJI JAPANより認定され、DJIインストラクターの教育、監督、技能資格証明を行える。「DJIインストラクター」は、DJIマスターの指導によるDJI CAMP(座学教育と実技指導)を受講した、30時間以上の飛行操縦経験がある操縦者。DJIスペシャリストの教育、監督、技能資格証明を行える。DJIインストラクター技能資格証明発行数には年間の上限がある。「DJIスペシャリスト」は、DJIインストラクターの指導によるDJI CAMP(座学教育と実技指導)を受講した、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者。DJIスペシャリストは、DJIインストラクターから教育、監督、技能資格証明を受け、実際の業務に従事する。第1期DJI CAMPは、2016年1月に実施し、DJIインストラクターを育成する。第1期DJI CAMPに参画する企業・団体は以下の通り。NECフィールディング、NSi真岡、クボタ、スカイシーカー、損害保険ジャパン日本興亜、大日本猟友会、東北エヌティエス、東洋テック、日本マイクロソフト、NTT東日本、双葉電子工業、プロドローン、ホープフィールド、毎日映画社、横浜企業経営支援財団、リード、リョーイン、WOWOW、DJI正規代理店各社。
2015年12月10日商用ドローン大手・DJIの日本法人であるDJI Japanは12月9日、同社製品を正しくより安全に使用できる操縦者を育成する企業向けプログラム「DJI CAMP」と技能証明「DJI CAMP技能資格証明」の提供を開始し、今後3年間で1万名の操縦者を育成すると発表した。12月10日より施行される改正航空法では、ドローンなどの無人航空機(UAV)の飛行を禁止する空域が設定され、航空機の航行の安全に影響をおよぼす地域や、人口が密集している地域などでの飛行が禁止される。DJIはこうした環境下で日本のUAV産業が発展するためには正しい知識、正しい操縦方法、そして飛行モラルを習得している人材を育成することが重要であるとして同プログラムの実施を決定した。「DJI CAMP技能資格証明」には100時間以上の飛行操縦経験があり、電波法、航空法などの高度な知識と、重要な業務場面での操縦経験、指導経験、安全運営の知識を有する「DJIマスター」、DJIマスターの指導によるDJI CAMPを受講した、30時間以上の飛行操縦経験がある「DJI インストラクター」、DJIインストラクターの指導によるDJI CAMPを受講した、10時間以上の飛行操縦経験があ「DJIスペシャリスト」がある。2016年1月に実施する第1期キャンプはDJI インストラクターの育成を目的としており、NECフィールディングやクボタといった企業・団体が参画する予定。
2015年12月09日ソフトバンクロボティクスはこのほど、ロボット「Pepper」の法人モデル「Pepper for Biz」向けロボアプリの開発者などを総合的に支援する「Pepperパートナープログラム」を開始した。同プログラムは、ロボアプリを開発する「ロボアプリパートナー」とロボットのユーザーエクスペリエンス(利用体験)をデザインする「デザインパートナー」、Pepper for Biz導入企業にコンサルティングを行う「コンサルティングパートナー」の3種類のパートナーを認定し、開発者などを多角的に支援するもの。ロボアプリパートナー向けに、テクニカルサポートやトレーニングツールなどの技術的な支援、ロボアプリの安全性を審査する仕組み、販売促進のための機会などを提供。Pepper for Biz向けロボアプリの開発から販売までを総合的にサポートしていく。Pepper for Biz専用「for Bizアプリストア(仮称)」を年明け以降にオープンし、ロボアプリパートナーが開発したアプリの中でも優れたものは、このストアを通して導入企業に販売できるようになる。また、各企業固有のニーズに特化したロボアプリを必要とする導入企業には、同社が認定した信頼できる開発者であるロボアプリパートナーを紹介してビジネス機会を創出。ロボアプリパートナーは、筆記と実技試験で認定する。現在200社以上の企業がエントリーし、60社以上が合格している。また、Pepperの購入者とロボアプリ開発者をつなぐマッチングサービス「ロボアプリLab(ラボ)」を2016年春以降に開始する。専用サイトに投稿したロボアプリの企画の中から、Pepper購入者からの人気が高いものを選んで新しいロボアプリを開発する仕組みで、一定の基準を満たしたロボアプリを一般販売モデル向けのPepperアプリストアに登録。開発者にライセンス料を支払う。さらに、認定基準を満たしたPepper開発体験スペースを「Pepperアトリエサテライト」として運営できる認定制度を12月より運用する。制度開始に先立ち8つのアトリエを開設する。Pepperのアトリエは、2014年9月にオープンした「アルデバラン・アトリエ秋葉原 with SoftBank」を含めて全国9拠点となった。なお、「デザインパートナー」「コンサルティングパートナー」のプログラムは、準備ができ次第の開始となる。
2015年12月08日ソフトバンクロボティクス(SBロボティクス)は11月30日、人型ロボット「Pepper」の法人モデル「Pepper for Biz」向けロボアプリの開発者などを総合的に支援する「Pepperパートナープログラム」を12月1日より開始すると発表した。同プログラムは、ロボアプリを開発する「ロボアプリパートナー」とロボットのユーザーエクスペリエンスをデザインする「デザインパートナー」、Pepper for Biz導入企業にコンサルティングを行う「コンサルティングパートナー」の3種類のパートナーを認定し支援するもの。まずはロボアプリパートナー向けに、テクニカルサポートやトレーニングツールなどの技術的な支援、ロボアプリの安全性を審査する仕組み、販売促進のための機会などを提供するという。また、ロボアプリパートナーが開発したアプリの中で優れたものは、年明け以降にオープンする予定のPepper for Biz専用「for Bizアプリストア(仮称)」を通じて、Pepper for Biz導入企業に広く販売できるようになる。for Bizアプリストアにはない、各企業固有のニーズに特化したロボアプリを必要とするPepper for Biz導入企業に対しては、同社が認定した信頼できる開発者としてロボアプリパートナーを紹介し、ビジネス機会を創出。なお、ロボアプリパートナーは、筆記および実技試験を経て認定される。現在すでに200社以上の企業がエントリーしており、60社以上の企業が合格しているという。デザインパートナー、コンサルティングパートナーのプログラムは準備ができ次第の開始となる。
2015年11月30日Tableau Japanは11月25日、アジアパシフィック地域に先駆け、同社が展開するOEMプログラムの提供を日本で開始することを発表した。OEM提携先には、独立系ソフトウェアベンダー (ISV)やハードウェアベンダー、クラウドを利用したSaaSベンダー、ビッグデータ保有企業を想定。これら提携先各社は、自社製品やサービスにTableauを組み込み、自社ブランドとして一体化した製品を市場に提供することが可能となり、自社製品・サービスに新たな付加価値をつけることができる。なお、既にNTTデータおよびJBCCがTableau OEMの検討を始めているという。NTTデータは、「Tableau製品を自社サービスに組込み、自社ブランドとして展開することで、さらに付加価値を付けて顧客に提供したい」とコメントしたほか、JBCCは「Ecoシステム"俺のクラウド"の追加機能として、Tableau製品を活用した意思決定や行動支援サービスの検討を開始した。これにより、今まで以上の顧客のビジネスの成長を支援したい」とコメントをよせる。また、Tableau Japan社長の浜田俊氏は、「OEMプログラム採用により提携企業は、新たなデータ分析という付加価値を顧客に提供することができる。また、このプログラムはビッグデータを保有している企業の情報提供サービスの手段にもなる」と語った。
2015年11月26日東レは11月9日、ボーイングとの間で、既存の787プログラムに加え、新型機777Xプログラム向けに炭素繊維トレカプリプレグを供給する包括的長期供給契約を正式に締結したことを発表した。同契約は、2005年11月に締結した包括供給契約を2015年からさらに10年以上延長するもので、今後の787、777X両プログラム向けの契約期間における東レグループの供給総額は、1.3兆円(110億ドル)を超える見込みとなっている。これに合わせて東レは、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ郡の新規事業用地において、約500億円を投じ、原糸(プリカーサ)から焼成まで一貫の高性能炭素繊維トレカ生産設備(年産能力 2,000t)、および炭素繊維トレカを使用したプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)の生産設備の新設を決定した。東レは新規事業用地において、2020年までに1,000億円規模を投じて米国での炭素繊維複合材料事業の拡大を図ることを計画しており、今回の投資はその第一弾となる。原糸から炭素繊維トレカおよびトレカプリプレグまでの一貫生産設備の建設は、米国では初めてとなる。2017年5月以降、原糸から順次生産を経てボーイング向けトレカプリプレグの供給が始められるのは、認定取得完了後の2019年を予定している。787では、当初から主翼や胴体などの一次構造部材にトレカプリプレグが採用されており、生産機数を現行の月産10機から、2016年に月産12機、さらに2019年末までには月産14機まで引き上げることが計画されている。さらに、今後は787ファミリーの派生型(モデルミックス)の導入により、炭素繊維複合材料の大幅な需要増が見込まれている。777Xはボーイングが現行777の後継機として2020年に初号機を納入する計画で開発を進める大型双発旅客機で、今回の契約締結により、その主翼材料としてトレカプリプレグの採用が正式に決定した。東レは現在、787月産12機への増産に対応するため、米国子会社Toray Composites において2016年1月稼働予定でトレカプリプレグ生産系列の増設を進めている。今回の新規事業用地での一貫生産設備の新設は、787月産14機への増産、および今後の777Xプログラムの立ち上がりによる需要拡大に対応するものであり、ボーイングに向けた安定供給体制をより強固にすることを目指している。東レは、787と777X両プログラム向け出荷量の増加に伴い、引き続き新規事業用地における生産設備の増強、また、米国での炭素繊維複合材料事業の高度化と収益拡大を進めていくとしている。
2015年11月10日楽天銀行はこのたび、会員優遇プログラム「ハッピープログラム」をリニューアルした。○取引件数に応じて楽天スーパーポイントも貯まるこのたびのリニューアルでは会員ステージの判定基準を改定し、これまで以上に分かりやすいプログラムを実現したという。また、「振込手数料の一定回数無料」を新たな優遇特典として追加するとともに、対象となる商品・サービスの範囲を拡大した。取引件数に応じて楽天スーパーポイントも貯まるとしている。楽天銀行によると「会員ステージの判定基準が、以前は直近3カ月の同行で取り決めた取引レベルとなっていたが、わかりにくいこともあり、前月1カ月分の取引件数とした。取引件数にしたことで、お客様も次のステージに行くためには何が必要かがわかりやすくなった。また、このたびローンの借り入れなどでもステージアップできるようになったので、より対象者の範囲が拡大し、お客様の利便性が高まった」としている。○主な変更点会員ステージ判定を「取引レベル」から「取引件数」に会員ステージの判定基準をこれまでの「取引レベル」から、対象となる商品・サービスの「前月1カ月分の取引件数」に変更。なお、「資産残高」の判定基準に変更はない会員ステージに応じて「振込手数料の一定回数無料」を追加顧客からの要望に応え、「振込手数料の一定回数無料」を新たな優遇特典として追加。会員ステージに応じて、振込手数料が月1回~3回まで無料になる。なお、「給与/賞与/年金受取で月3回無料」の特典は継続し、会員ステージの特典と「給与/賞与/年金受取で月3回無料」の特典のうち、多い方の回数が付与される「ローンの借入れ+楽天銀行口座を返済口座」で会員ステージが1ステージアップローン商品の借入れがあり、返済口座を楽天銀行に設定している顧客は、会員ステージが1ステージアップ。このたびのリニューアルで、カードローンや住宅ローンに加えて、不動産担保ローン、教育ローンも対象となった会員ステージ判定対象商品・サービスの拡大会員ステージ判定のための対象商品・サービスを次のとおり拡大した。(1)資産残高:円普通預金、円定期預金、新型定期預金、外貨普通預金、外貨定期預金(2)ローン商品:カードローン、住宅ローン、不動産担保ローン、教育ローン。楽天銀行口座を返済口座にしていることが条件(3)取引:他行口座からの振込、給与/賞与/年金(国庫金)の受取、他行口座への振込(手数料有料分が対象)、口座振替(自動引落)、ゆうちょ銀行本人名義口座への振込、Pay-easyでの支払、即時入金サービス、海外送金、宝くじの購入、公営競技投票サービスへの入金(JRA、ボートレース、楽天競馬など)、楽天バンク決済、楽天銀行法人口座からの振込入金、楽天証券の利用(改定前の「1レベル」が「取引件数1件」となる)、ATM入金・出金(手数料有料分が対象)取引件数に応じて楽天スーパーポイントをプレゼント対象となる取引(前述の会員ステージ判定対象の取引参照)の利用で、取引件数に応じて楽天スーパーポイントが貯まる。会員ステージのポイント獲得倍率も適用され、「取引件数×1ポイント×会員ステージ毎の倍率」でポイントが貯まる。なお、獲得ポイントは、従来と同じく楽天PointClubの画面で確認できる楽天銀行は、今後も顧客にとって利便性の高いサービスの提供を続けていくとしている。
2015年11月09日Windows 10も以前のWindowsと同じく、新たに見つかった問題やセキュリティホールを塞ぐ更新プログラム(セキュリティ更新プログラム)を定期的にリリースしているが、どのような変更が加わったのかを調べにくくなっている。特にWindows 10は過去のメジャーアップグレードスタイルを捨て、常にOSが進化する「Windows as a Service」を提唱しているからなおさらだ。今回は適用された更新プログラムの確認方法を紹介する。○更新プログラムは強制適用?過去のWindowsは第2火曜日(日本は翌日)に、セキュリティ更新プログラムをリリースしてきた。その背景には、頻繁にセキュリティ更新プログラムを適用すると、その度にPCの再起動を要するため、不評だった経緯がある。もちろん緊急を要するセキュリティ更新プログラムは適時リリースしているが、気になるのはその内容だ。Windows 10は基本的に更新プログラムを手動で取捨選択できず、Windows 10 Homeエディションは事実上、強制適用となる。よって、「気付いたら更新プログラムがインストールされていた」という場合が多い(Proエディションはグループポリシーによる動作変更が可能)。だが、厳格にWindows 10の状態を把握する必要はなくとも、自分のPCがどのような状態にあるか知っておくべきだろう。そこでポイントとなるのが更新プログラムの履歴だ。○更新プログラムの概要を知るインストール済み更新プログラムの内容は、更新履歴から簡単に確認できる。スタートメニューや「Win」+「I」キーを押して起動する「設定」の「更新とセキュリティ」からたどると、過去にインストールした更新プログラムの一覧が現れる。こちらの日付(リンク)をクリック/タップすれば、更新プログラムの内容が現れるという仕組みだ。さらに確認してほしいのが「サポート情報」と書かれたリンクである。こちらをクリック/タップするとWebブラウザーが起動し、更新プログラムの詳細な説明を見ることが可能だ。Webページには更新プログラムの入手方法やファイル情報なども詳しく書かれているが、更新プログラムの内容を知るという意味では、主に「概要」だけを確認すればよい。更新プログラムによっては、サポート情報ページを設けていない(もしくは間に合っていない)ものもある。その際は、検索ボックスにナレッジベース番号を入力して検索を実行し、同じ番号を割り振った他のOS用サポート情報ページを確認してほしい。阿久津良和(Cactus)
2015年10月31日ダッソー・システムズ(ダッソー)は9月29日、日本の学生に向けた認定プログラムを新たに開始したと発表した。同認定プログラムは大学および専門学校でCATIAのモデリング技術を学んだ学生を対象とする。プログラムには実務で遭遇するような状況を想定した実習や、認定試験が含まれており、認定を受けた学生の習熟度を明らかにできるとともに、学生の雇用適性の強化につなげることができるとしている。国内で最初に同プログラムを採用した日本大学では約80名の学生が参加する予定で、今後国内の一部の大学や専門学校で採用予定であるとしている。また、2015年末までに、同社の国内の教育関連パートナーを通じた提供も開始するとしている。
2015年09月30日