戦後の貧しさと飢えに苦しみながら、極寒の北海道で懸命に生き抜いた親子が、十数年の空白を経て再会し、失われた記憶をめぐる旅を描く、吉永小百合の120本目の出演作となる映画『北の桜守』。この度、本作の撮影現場から撮影の模様が到着。母の日には、吉永さんへ篠原涼子と堺雅人からお花のプレゼントがあったと明かし、「子どもがいなくても、究極の母という役を演じていられる。自分は母親ではないのに、本当にこういう仕事をしていてよかったという思いがします」と喜びを語っていた。1945年、南樺太に一輪の桜が咲いた。やっと咲いたその花は、江蓮てつたち家族にとって希望の花のはずだった。その年の8月、ソ連軍の侵攻が起こる。てつは息子2人と共に樺太を脱出。決死の思いで北海道の網走へと辿り着く。そんな満身創痍の親子を待っていたのは、想像を絶する過酷な生活だった。意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓、その中を親子は懸命に生き抜くのだった。1971年、成長した次男の修二郎は米国で成功し、日本初のホットドックストアの日本社長として帰国。15年ぶりに網走を訪れた。そこには長男の姿はなく、一人、夫を待ち続けながら慎ましい生活を送る年老いたてつの姿があった。修二郎はてつを札幌へと連れ帰り、面倒をみる決意をする。息子夫婦と暮らし始めたてつだったが、薪を使い米を炊き、近所から苦情を受けたり、金を払わず八百屋から葱を持ち去ろうとするなど、徐々に不可解な行動が目立つように。年老いたてつは、戦禍によるPTSDの後遺症に陥っていた。そして、てつ自身もその変化を自覚していく…。そんなある日、てつが突然姿を消す。立派になった修二郎に迷惑をかけたくないと思い、一人網走に戻ろうとしたのだ。だが網走の住宅はすでに取り壊されており、帰る場所を失ったてつ。てつのために一緒に寄り添いたいと思う修二郎。2人は北海道の大地を巡る過去への道行を始める。その旅は、親子の抱える禁断の記憶の扉を開けてしまうのだった――。本作は、北海道を舞台にそこで生きる人々を描いた、2005年公開の行定勲監督作『北の零年』、阪本順治が監督を務め、湊かなえの「往復書簡」を原案とした2012年公開の『北のカナリアたち』に続く“北の三部作”最終章。本作は、『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手掛け、主演の吉永さんが江蓮てつ役を演じるほか、てつの息子で大人になった修二郎役を堺さん。そのほか篠原さん、佐藤浩市、阿部寛ら日本映画を代表する豪華俳優陣が参加している。2月に北海道・網走でクランクインし、現在「春パート」を東映東京撮影所や関東近郊にて撮影されている本作。今回到着した写真は、吉永さん演じるてつが、息子・修二郎とその妻・真理(篠原涼子)を想い、昔作ったおにぎりを握るシーン。てつはもともと、アメリカへ渡った息子と離れて暮らしており、網走でひとり食堂を営みながら生活していたという設定。おにぎりは馴染みのある三角形ではなく、当時の母親が握るおにぎりの主流であった太鼓型のおにぎりを再現。このシーンのために吉永さんは、約1か月前におにぎりの握り方を料理学校の先生に教わり、握る姿を動画に撮った映像などを見ながら、自宅で練習を積んだそう。その結果、プロ顔負けの腕前を披露している。また、ビジネスを学びに渡米した修二郎が帰国し、開店した日本初のホットドックストア“ミネソタ24”の前(現在のコンビニのはしり)にて、吉永さん、堺さん、篠原さんがいくつかの質問にも答えてくれた。ミネソタ24は70年代の北海道・札幌にある狸小路商店街に位置する設定。本作では、東映東京撮影所内に全長65mの巨大なオープンセットを作り、70年代の狸小路の雰囲気を再現させた。主演の吉永さんについて堺さんは、「僕は初めてご一緒させていただくので、どんな方だろう?と非常に楽しみにしていたのですが、今日も一緒に芝居しながら見とれるというと、ちょっとおかしいんですが、見入ってしまいました。セリフのない間がどれだけあってもお芝居が成立するので、ずっと見ていられます。まるで引き込まれるようです」とコメント。同じく共演を喜ぶ篠原さんは、「こんな場所でいうのも変なんですが、とてもお綺麗で…そして、毛穴がないんです!どうしたらそんなにきれいなお肌でいられるんだろうと思います。また、元気でエネルギッシュで、アクティブですし。一緒にお話をしているだけで、こちらもエネルギーをいただけるようなすごくエネルギッシュな方。絶対なれないですけど、生まれ変わったらこういう方になりたいです。一日でいいからなってみたい」と印象を語ると、吉永さんは「逆!逆です!涼子さんみたいにパンツスーツでぱっぱって歩くようなそんな役もやってみたい。本当にかっこいい方で。今回、堺さんもそうですけど、ご一緒させていただけるのを、わくわく楽しみにしておりました」と話した。公開された写真にもあったおにぎりを握るシーンについて吉永さんは、「150個くらいは握りましたね。スタッフに毎晩食べさせて、スタッフがおにぎり中毒で嫌になるんじゃないかなって心配しています」と明かし、「これだけおにぎりを作ったし、作ったものをみんながおいしいって言ってくれるので、おにぎり屋もいいかなーって。引退後はそんな気がしています。楽しいです」とコメント。本作をこれから観る観客へ向け、「活力が生まれるような作品になっているのではないかなと思います。ぜひ若い方から様々な方々に見ていただきたいなと思います」(篠原さん)、「いろんな要素がある映画なんですけど、日本の何十年かのうつろいの中で、生きてきた人たちのことをこの映画を通じて思っていただけたら」(吉永さん)と呼びかけた。『北の桜守』は2018年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年05月17日桜が咲き誇る4月上旬の昼下がり。赤ちゃんを抱っこし、ワンボックスカーに乗り込んだのは、ロンドンブーツの田村淳(43)。そのすぐ後から、マスクをした長身の女性がかけ寄ってくる。淳より4センチは背が高いと言われる噂の美人妻だ。 13年9月、淳は元モデルの香那さん(34)と結婚。そして昨年10月、自身のツイッターで第一子となる長女の誕生を報告した。独身時代の淳は“恋多き男”として知られ、安室奈美恵(39)はじめ数々の女性芸能人との交際が報じられてきた。“結婚できない男”と言われ続けてきたが、40歳でついにゴールイン。しかし、急に“キャラ変”したわけではないとインタビューでこう語っていた。 《嫁と子供のためだけに生きないって決めてるんで》(15年7月14日『マイナビニュース』) 「家庭より仕事」と豪語していた淳だが――。 「結婚後、淳さんは独身時代のモテ男ぶりを一新。結婚4年目、いまではすっかり良い旦那さんです。とくに娘さんが生まれてからは、“イクメンパパ”に大変身。夜もあまり出歩かなくなった淳さんは、赤ちゃんの夜泣きには、ママよりも先にベッドから飛び起きてあやしているそうです」(事務所関係者) そんな一家が都内自宅マンションから約1時間もかけて車で向かった先は、メガバンクの支店窓口。自宅付近にも銀行はたくさんあるのに、なぜそんなに遠出を? 「淳さんたちは《新規借り入れの相談窓口コーナー》で、長時間の話し合いをされていましたよ」(居合わせた主婦)2時間後、銀行から出てきた彼らは、銀行からほど近い駐車場へ。一緒に出てきた銀行員に、なにやら相談している淳夫妻。「マンションだとやっぱり、植え付けられた金木犀のお花の匂いが、強いんですよね。だからやっぱり……」と妻の香那さんが困り顔でこぼしていた。現在、一家は都心の豪華マンションに暮らしている。 「淳さん一家が住んでいるのは、全戸が1億円以上する超高級マンション。文句のつけようがない素晴らしいマンションですが、建物全体を囲むように金木犀がびっしり植えてあるんです。強い匂いが苦手な人にはつらいでしょうね」(芸能関係者) そこで淳は、マンションからの引っ越しを計画しているという。前出の芸能関係者は「淳さんは長期ローンを組んで、マイホームを建てる予定みたいですね」と語る。この日、銀行を訪れたのも家の購入資金を融資してもらう相談だったのだろう。銀行を後にした一家が車で10分ほどかけて辿り着いたのは、都内にある閑静な住宅街だった。夫妻が赤ちゃんを連れて入ったのは、ある古い一軒家。 「あの家は、住んでいたおじいさんが老人ホームに入られることになって、今回売りに出されたんです。すぐに買い手が決まったみたいですよ。どうやら今の家を取り壊して、新しく建て替えるようです。つい先日、解体業者さんが挨拶にいらっしゃいましたからね」(近隣住民) 地元の不動産業者はこう語る。 「元々の古い家を壊して新築するとなれば、解体費用もかかります。さらに土地代や新築費用も含めば、総額5億円ほどかかるでしょう」 5億円のマイホームとは、ずいぶん大きな買い物だが、決め手はなんだったのか。 「結婚後、淳は『もし我が子が生まれたら、マンションではなく一戸建ての家でのびのびと育てたい』と、周囲に語っていたそうです」(前出・芸能関係者) “我が子に最高の環境を”と、一戸建て購入を決意した淳。テレビでは「結婚しても変わらない」といつも照れ隠ししている淳だが、その素顔は“家族第一”のパーフェクトお父さんだった――。
2017年04月12日俳優・船越英一郎主演のテレビ東京系ドラマシリーズの完結編『刑事吉永誠一ファイナル』(12月28日 21:00~22:50)が放送されることが9日、わかった。同作は2004年にスタートして以来12年続く人気シリーズで、これまでに『水曜ミステリー9』枠で全13作(最高視聴率14.9%)を放送、2013年と2014年には連続ドラマとしても放送された。船越演じる神奈川県警本部の刑事・吉永誠一が、様々な事件に挑んでいく。ファイナルでは、小泉孝太郎演じる吉永班刑事・鑑貴一はもちろん、里見浩太朗演じる吉永の恩師・津村健三といった物語のキーパーソンとなる人物が出演。かつて自分を刑事に導いてくれた恩師が容疑者として浮かび上がってきた吉永は、刑事人生の全てをかけ、事件の真相解明に取り組んでいく。同局編成局 ドラマ制作部浅野太プロデューサーは、「テレビ東京のミステリードラマを12年間最前線で引っ張り続けた"看板"が、ついに完結します」と、しみじみとコメント。「刑事ドラマの醍醐味を全て凝縮した"12年間の集大成"を、ぜひお楽しみいただければと思います」とアピールした。
2016年12月09日俳優の志尊淳が8日、東京・新木場STUDIO COASTで行われたクリープハイプのライブ「クリープハイプの日」にサプライズゲストとして登場した。志尊淳が出演している日本テレビ系のドラマ『そして、誰もいなくなった』が、11日で最終回を迎える。同ドラマの主題歌「鬼」を歌っているのが、若者からの支持を得ているバンドのクリープハイプで、同ドラマで五木啓太役として出演している志尊淳が、彼らのライブにサプライズで登場した。ライブ前には報道陣の取材に応じ、クリープハイプの魅力について「主題歌の『鬼』は、ドラマの世界観とすごくマッチしているというか、"すげえな!"と思いました。独特の怪訝な感じというか、妙な感じのままストーリーが進むというか、イントロになるとテンションが上がるんです」と熱く語った志尊。クリープハイプのライブに出演が決まった時は「嬉しさはもちろんありましたが、不安の方が強くて『誰だこいつ?』とならなければいいんですけどね(笑)」と不安そうだったが、「役者の友だちもクリープハイプさんのファンが多いので、本当に今日のライブは楽しみでした」と期待を寄せていた。サスペンス要素満載でスリリングに物語が進んでいく同ドラマ。撮影現場は物語とは異なるようで「全然違いますよ(笑)。藤原竜也さんやヒロミさんが直前まで笑いを提供してくれますし、本番に入るとみんなで芝居モードになり、和やかなムードの中でやらせてもらった印象が強いですね」と明かしつつ、最終回の見どころを「今までのストーリーの犯人がわかります。五木自身としての見どころは、衝撃なことをやってからの気持ちの動きを皆さんに共感してもらえる部分があればいいなと思っています」とアピールしていた。
2016年09月09日人気バンド「クリープハイプ」のモバイル会員限定ライブ「クリープハイプの日」が8日(木)に都内で行われ、俳優の志尊淳がサプライズ登場し会場を沸かせた。クリープハイプ(小泉拓/Dr、長谷川カオナシ/Ba、尾崎世界観/Vo&/Gt、小川幸慈/Gt)が、志尊さんが出演する日本テレビ系日曜ドラマ「そして、誰もいなくなった」の主題歌「鬼」を歌っていることから、この日のコラボレーションが実現。志尊さんは企画を聞いた時をふり返り、「嬉しさより不安が強かったです。『誰だコイツ?』みたいにならないかなって。(ファンは)クリープさんの歌を聞きに来ているわけだし…」と心配したことを打ち明ける。しかし、元々クリープのファンであることから、同じステージに立てることに「すごい経験なので緊張すると思いますが、楽しみたい」と大喜び。クリープの面々も「爽やかで優しそう。自分たちにはない真っ直ぐな感じが羨ましいです(笑)」と志尊さんの印象を語りつつ、初タッグに期待を寄せた。ライブがスタートすると、のっけから会場のボルテージは最高潮に達し、クリープは2400人の観客を前に、ファン投票で選ばれた10曲をメインにパフォーマンスを披露。その熱気が収まらない中、アンコールに突入すると、ついに志尊さんが舞台に上がることに。尾崎さんに「突然なんですけど、ゲストを呼んでいまして…。お願いします」と呼び込まれ、「こんにちは」と言いながら志尊さんが現れると、誰だかわからないといった風の観客は「えっ?」と戸惑うが、それが志尊だとわかると「えーっ!」と一気に歓喜の声に変化。尾崎さんが「今日一番盛り上がりました」と嫉妬するほどだった。その後、ドラマ最終話をしっかりアピールした志尊さんは、尾崎さんの「ドラマの曲をやらせていただいてすごく嬉しい。これからも大事に歌い続けていきたいと思います」という決意を聞くと、観客の大拍手を受けながら会場を後にした。そんな志尊さんの後姿を名残惜しそうに見つめる尾崎さんは、思わず「格好いいなぁ」とポツリ。それを受けて客席には「(志尊さんの)顔が小さかった」「身長高かった」と賛辞の声が飛び、尾崎さんをしょんぼりさせるが、そのキュートな素振りがファンのハートをくすぐったようで、自身も「カワイイよ」「イケメン!」と黄色い声援を浴びていた。(text:cinemacafe.net)
2016年09月09日「日本一歌詞が暗い美人シンガー」として話題を集める柴田淳さん。切ない恋心や孤独感を包み隠さず綴る詞と、透明感のある歌声がもたらす独特な世界観は「思わず号泣する」と女性たちの強い共感を呼んでいます。そんな柴田さんが「39歳独身女性」としてのありのままの想いを伝えていくコラム連載がココロニプロロにて近日スタート!それに先がけて今回、占いが大好きと言う柴田さんと日本を代表する占い師・ステラ薫子さんとの対談(鑑定)を実施しました。女性として、アーティストとしての柴田淳の過去・現在・そして未来とは?ステラ先生の圧巻の鑑定によって明かされていく彼女の強い引力と魅力。徹底レポートします。☆柴田淳さんからのスペシャルプレゼントもあるので、ぜひ最後まで読んでくださいね!過去の節目節目に起きたあらゆる出来事をどんどん言い当てられ、驚きを隠せない柴田さん。ステラ先生は終始柔らかな笑みを浮かべつつ、今度は彼女の現在の状況をひも解いていきます。今の柴田淳の想いを読むステラ先生:じゃあ、ここからは今の話をしましょう。あなたはすごく疲れてるし、自分はやりたいことをやってきたんだけど、あれって何だったのかな?私は何をしてきたのかな?という感情もあって、一回リセットしたいと思ってるみたい。一回アーティストをやめて、普通の人になりたいっていうくらいの気持ちが出ていて…。柴田:やだ、この前私がしてた話、聞いてたみたい。その通りです。ステラ先生:そうでしょ?でもね、この場合のリセットはやめることではなく、切り替えること。ちょっと休憩するのが大事なの。特に今年の夏から来年の夏くらいにかけての1年間は、これまであなたがやってきたことをリセットして、振り出しに戻るのにいい時期なんですよ。全部ナッシングにするの。ゼロにするのではなく、今までのことはいい「思い出」にするってこと。大変な出来事もたくさんあったけど、苦労も思い出にしていきましょう。試練っていうのはそれを乗り越えらえるから来るのであって、乗り越えられない人のところには、大きな苦労は来ないんです。柴田:そうなんだ…。ステラ先生:それから、あなたの次のステージは精神的なものになりそうね。心の部分を導いてくれる人たちとの出会いによって、新たな考え方や価値観、自分のスタイルが来年、構築されるんです。柴田:ステラさん、本当すごい!昨日、私が話してた通りのことを言ってます!ステラ先生:そう?2017年は「ヒーラー」として新たなステージへ?――今現在の柴田さんの心情が次々と明らかに。そして話題は「これから」のことへと移ってゆきます。途中、思わずハンカチを取り出す場面も…。柴田:「思い出」の話が出たじゃないですか。私、今、一生懸命涙をこらえてるんですけど…実は最近、「歌手だった自分」をちゃんと思い出せずにいるんです。感覚が抜けちゃったというか、何かが取り憑いてたなら、それがいなくなったのかな?というくらい。ファンの方々の前で、ステージに立って歌っている私が想像つかない。感覚的に完全に「普通の人」になってるんです。柴田:全くアーティストモードに戻れないし、前とは別人みたい。また昔みたいに曲創りに打ち込めるのか?それすらわかりません…。でも、15年間のこの苦労を「引退します」と、ポンと捨てる勇気もなくて。ここまで音楽一筋でやってきたから、やめるのは怖い。けど、次に進むのも怖いんです。ステラ先生:何をどうしたらいいのか、わからなくなってるのね?柴田:はい。飽和状態というのか、もう自分がわからない…。だから家に引きこもってばかりいます。趣味も、やりたいことも、行きたい所も、何もなくて。そうやって答えが見つからないから、ファンの方からもらったオラクルカードを自分で引いてみたりするのですが、そうすると「あなたはヒーラーです」ってカードばかり出るんです。ステラ先生:そうなの…。あなたのこれからを、ちょっと予言するわね。リセットはしても引退する必要はありません。今までのアーティストとしての活動は確かに一回終わるけど、それはあなたの一つの世界観だったっていうこと。今後は次のステージに行くから、そのためには多少の時間も必要なの。ということで、あなたは2017年に新たなデビューをするんです。柴田:2017年?結構すぐですね。ステラ先生:あと1年ね。来年の夏くらい。今の世の中には、心が疲れてる人が多いでしょ?あなたの歌には、そんな人たちを癒す力があるんだと思うの。だから「あなたはヒーラー」っていうメッセージの意味は、占い師になるとかって話じゃなくて、より精神的な、ヒーリング要素のある歌を作るってことじゃないかな。柴田:確かに、癒し系とは言われてきました。――「人を癒す歌を歌っていく」。なんだかとても柴田さんにしっくりくる未来のように思えます。「本当の人生」は5年後にスタートステラ先生:それから、あなたの本当の人生は5年後に始まります。柴田:本当の人生?ステラ先生:そう。2021年くらいに「人生大ギャンブル運」が来るの。その前に、2019年には「成功運」があります。ただ、今年はかなりキツいですよ。仕事がキツいとかではなく精神的にね。次のステージに行くために、この状況をどうクリアすればいいか、自問自答を続けてる感じで。柴田:そうです。毎日、自問自答してます。ステラ先生:相当キツいと思うけど、そこを乗り越えなければ次は来ません。ただ、じーっとしててもキツさは変わらないから、次のステージに行くために、どこか知らない所に行ってみるといいわよ。柴田:うわ!私、来月オーストラリア行こうかと思ってて…。ステラ先生:でしょ?行ったほうがいいわ。そうすれば気持ちを切り替えられるから。柴田:何で知ってるんだろう?考えてることを全部読まれてる!(笑)ステラ先生:今は自分を取り戻す作業が必要なんです。自分自身の心が、元いたところからちょっと離れてしまったのは、あなたのせいではなく、たまたま環境が悪かったから。人間関係とか、トラウマになってるものがいろいろあるからね。柴田:ええ。人間関係でばかり悩んでて音楽で悩んでないから、「あなたは音楽をやってない」って言われたこともあります。ステラ先生:ちょっと環境が悪すぎたわね。運命って決まってるの?――と、ここで。柴田さんから素朴な疑問が飛び出します。柴田:さっきから、何もかも読まれてて怖いんですけど…。人間の運命や軌跡は、最初から決まってるものなんですか?ステラ先生:60%は決まっています。いつどこで生まれたかによって、人生はほとんど決まるの。ただね、中国の「四柱推命」のような東洋系の占いでは、結婚するかしないかも、もう断定されていることが多いんです。例えば「あなたはバツイチになります」「長女と結婚します」なんてこともわかっちゃう。柴田:へぇ~。どんな人と結婚するかわかるなら、知りたいです!ステラ先生:そうねぇ。でも、そんなふうに全て決まってたら面白くないじゃない。自分で変えられる部分があるから、人生は楽しいわけでしょ?60%は決まってるけど、40%は自分次第。この運命を変えるお手伝いっていうのが、今日みたいな出会いなのよね。柴田:そうなんですね!でも、何でこのタイミングでご縁があったんだろう?ステラ先生:ご縁があって、ここにあなたと私がいるってことは、もう前々から決まってたんですよ。それはスケジュールの問題ではなく、神様が「そろそろこういう人と出会わせようかな」と決めたから。そこで運命を変えるためには、出会った後にどういう生き方をするかが大事なの。「この人の運をもらおう」とか「これはもう捨てよう」とか。そういう「縁」と、「身の回りの環境」と、それから「自分が何をしたいか」という決断力。これが決まった段階で運命は変えられます。―――「出会った後の生き方が大事」という言葉は胸に刺さります。ちなみに先生の言う環境とは、家や職場、自分を取り巻いている人たち、よく行くお店、旅先など、身の回りの全ての場のことなのだそう。ステラ先生:この3つが決まらない段階では「運命の予備軍」と言って、宿命で運命が変わるところまではいくけど、そこから先のエンジェルのGood Luckは降りて来ません。人はそこで何をするか決断できないと、変えられないんです。柴田:決断しないから動けないんですか?ステラ先生:そういうこと。それを堂々巡りって言うんです。「メビウスの環」って、こう交差しながら、無限に上昇していく形をしてるでしょ?だけどそれがくっついてしまっていると、ただの堂々巡りになってしまう。ほとんどの女性は毎年、同じ悩みばかり繰り返し言ってるの。「出会いたい」「結婚したい」「赤ちゃんを産みたい」「仕事が忙しい」…はい、終わり。いつも同じ渦の中にいるから、出会いがないし、結婚もできないんです。そこから抜け出すには、力と決断力が3倍必要なの。1+1ではなく、1+2のパワーがないと抜け出せません。柴田:なるほどー。柴田淳が本来やるべきことは…――そして話はイマドキ女子の恋愛のことに。ステラ先生:私の所に相談に来る女の子の中には、恋人候補が何人もいて、どの男性がいいか選べない人たちがいるのね。そういう相談を受けたら、私は全部ナッシングって言います。誰か好きだなと思う人ができたら来なさいって。柴田:自分が付き合う人を占いで決めてもらおうとするんですか?ステラ先生:今はそういう子、多いのよ。「AさんとBさんとCさんとDさん、誰と結婚したら一番お金持ちになれますか?」って。柴田:ええっ!例えばステラさんがDさんと言ったら、その子はDさんを好きになれるんですか?ステラ先生:好きとか、そんな感覚はないんじゃない?ハートではなく自分にとって誰がプラスになるか、それしか見てないの。そこに愛はない…だから複数の男性と同時進行で恋愛できるんです。柴田:うわぁ~、ムリムリムリ!ステラ先生:そういう自分を持ってない女の子たちは、誰か強くて、吸引力のある人を求めてるの。あなたのようなアーティストの歌を聴いて、私が言いたいのはこれだ、と思ったりとかね。だからあなたは、頑張って本当の自分を見出していかなければならない。本来やるべきことはそれなのよ。次回予告次回からはいよいよタロット!そして重大トピック「結婚」の話へ…監修者紹介ステラ薫子愛とパワーあふれるメッセージで女性を幸せに導く大御所占い師。幼少の頃より霊感に優れ、数々の怪奇現象を体験する。西洋占星学、タロットを独学で習得し、日本を代表する西洋占星学、タロット占いの第一人者となる。その驚異的な的中率と依頼人の運命を好転へと導く的確なアドバイスには定評がある。日本はもとより広く韓国など海外のメディアからも注目を集めている。韓国や日本で公開されたドラマ「魔王」で物語のキーとなるタロットカードもステラ薫子のタロットが使用されるなど、人気と注目が高まるきっかけとなる。主な著書としては「婚期は12年に7回やってくる」や「One Oracle Tarot」(竹書房) などがある。その他「女性自身」(光文社)、「GLOW」(宝島社)をはじめとする雑誌の連載、ウェブやモバイルのコンテンツ・サービスをはじめ、独自の占いロジックをシステム化したスマートフォンアプリや、オリジナル運気アップグッズの販売など幅広い活動を展開している。プロフィール柴田淳1976年11月19日、東京生まれ。シンガーソングライター。幼少の頃よりピアノのレッスンを受け、20 才の頃より作詞作曲を始める。2001年10月31日デビュー。これまでに10枚のオリジナルアルバムをリリース。シンガーソングライターとしての活動の他にも、中島美嘉「声」などの楽曲提供、ナレーション、ラジオパーソナリティと幅広く活躍している。★柴田淳さんからのスペシャルプレゼント★柴田淳さんの「サイン入り写真」を合計3名様にプレゼント!プロロ読者の女性たちに向けたメッセージも添えて♪※賞品についてはお選びいただけませんのでご了承ください。応募・詳細はこちらから♪※プレゼント応募にはcocoloni PROLOの会員登録が必要です。ご応募期限:2016年6月27日(月)7月からコラム連載『柴田淳の「女39歳~月夜はすっぴんで喋りたい~」』をスタート予定!お楽しみに♪
2016年06月16日お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が出演するBSジャパンの経済番組『田村淳のBUSINESS BASIC』(4月10日スタート 毎週日曜23:00~)の初回収録がこのほど行われ、田村が取材に応じた。同番組では、ビジネスパーソンが今更恥ずかしくて聞けない時事ネタ、ビジネススキルなどをテーマに、田村が様々な企業のトップや人事担当者とトークセッションを行っていく。解説は「日経ビジネス」発行人の高柳正盛、進行はテレビ東京の狩野恵里アナウンサーが担当する。田村は「こんなに役立つ話を無料で聞けるなんてことは、なかなかない」と、MCながら楽しんでいる様子。初回収録の中で気になったキーワードは、ホテルや旅館が提供する豪華なキャンプ"グランピング"だそうで、「富裕層の人が何を求めているのかをきちんと考え、今までにないちょっと豪華なキャンプを提供するだけで、なんの変哲もない田舎の空き地が魅力的な場所に変わる…という事は素晴らしいと思いますし、興味を持ちました」と硬派な一面を見せた。初回放送では「地方創生」「インバウンド」をテーマに、フリマアプリを提供するメルカリの取締役、三重県観光局次長などが登場する。
2016年04月08日お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳がMCを務めるBSジャパンの新番組『就活 SESSION 田村淳の大学生ビジネス会議』(毎週土曜23:30~24:00)が、きょう30日にスタートする。全9回。この番組では、スタジオに、帝人、ソフトバンク、明治、サイバーエージェントという人気企業の人事担当者・若手社員と、これから就職活動を開始する大学生が集結。ここに田村が、企業側・学生側双方の本音に迫り、就活や働くことを通じて、企業や経済の今を知る経済番組となる。解説は、「日経ビジネス」発行人の高柳正盛氏。進行はテレビ東京の鷲見玲奈アナウンサー。
2016年01月30日原爆で亡くなった浩二と、遺されたその母・伸子との、悲しく温かい交流を描いた映画『母と暮せば』。本当の息子のように二宮和也さんを見つめる吉永小百合さん。それを誇らしく、気恥ずかしそうに受ける二宮さん。クランクアップ後、久々に顔を合わせた二人のやわらかな交流を、お楽しみください。二宮:撮影の時期はうちのお袋よりも長く一緒にいさせてもらいましたし、会話も実の親との1年分くらい?させていただいて、いま思えば夢のような時間でした。小百合さんは本当に優しい方で、みんな小百合さんとお仕事すればいいと思いましたよ。自分を見つめ直しますよ。世の中にこんなに優しい人がいるのかと。吉永:優しくないです…。外では隠しているだけです。家族には“君、もう少し優しくなってくれ”なんて言われてますし。二宮:(笑)。僕が評するようなことを言うのも申し訳ないですけど、優しいけれど仕事の場ではご自分に厳しく、律するところは律していらっしゃって。吉永:厳しくないです。そうありたいと思ってはいますけど…。二宮:いやもうその姿勢こそが厳しいです。小百合さんはよく現場で、“私なんか全然できてない”とおっしゃっていましたけれど、小百合さんができてなかったら僕はいったいなんなんだ?と。吉永:(笑)。二宮さんは作らなくても、ふわっと映画の世界に入って、セリフも何も自在にできる方ですから。二宮さんの浩二という役は亡霊なので、ちょっと不思議な動きもしなくてはならないけれど、そういうのもすぐできてしまうのね。天才だと思います。二宮:そんなに褒めていただけるなんて、いままでにない経験です。僕、あまり褒められたことがないので、素直に嬉しいです。吉永:浩二が“町子(黒木華さん演じる浩二の恋人)には僕しかおらん”と泣くシーンでね。二宮さんのお芝居があまりにも素敵だったので、カットがかかってから私、二宮さんに抱きついてしまったんですよね。なんて素敵なお芝居だろうと思って。そんなこと、初めてだったんですけど。二宮:台本には書いてないことですもんね(笑)。この映画に出られて本当によかった!◇よしなが・さゆり東京都出身。1957 年にラジオドラマ『赤胴鈴之助』でデビュー。公開中の山田洋次監督作品『母と暮せば』は映画出演119本目。映画プロデュースや、ボランティアで原爆詩の朗読も行っている。◇にのみや・かずなり1983年6月17日生まれ。東京都出身。1999 年に嵐のメンバーとしてCDデビュー。宮城での復興支援コンサートを収録した『ARASHI BLAST in Miyagi』DVD&BDが2016年1月1日に発売される。※『anan』2015年12 月25日号より。写真・三浦憲治ヘア・森下千帆文・千石よう子
2015年12月16日終戦70年を記念し製作された『母と暮せば』の初日舞台あいさつが12月12日に、都内で行われ、山田洋次監督、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が出席した。本作に親子役で共演した吉永と二宮。“息子”の二宮からサプライズで感謝の手紙を受け取ると、“母”吉永は「皆さんのおかげでやり遂げることができた」と感無量の面持ちだった。『母と暮せば』舞台あいさつ/その他の写真1948年8月9日、長崎で助産婦として暮らす伸子(吉永)の目の前に、3年前の原爆投下で亡くなった息子の浩二(二宮)がひょっこり姿を現すという、山田監督が初めてファンタジーを手がけた本作。終戦70年を迎える今年、山田監督が故・井上ひさしの広島を舞台にした『父と暮せば』と対になる作品として映画化した。昨年12月の製作会見から、丸1年をかけて現場をリードした吉永は「山田丸という大きな船に乗り込み、心と力を合わせた現場」と振り返り、「今はうれしい気持ちとともに、ここにいる皆さんとしばらくお別れする辛い気持ちです。何か機会があれば、また一緒にお芝居したり、ご飯を食べたりできれば…。ぜひ監督にお願いしたい」としみじみ語った。劇中で印象に残るのは、浩二がこの世に残した恋人の幸せを願うシーンだといい「さすが私の息子」と誇らしげ。一方、二宮は「吉永さんにたくさん気づかっていただき、現場を元気にしてくださった。改めて大切なことを教わった」と感謝のコメント。戦争を知らない世代として「何より『知らない』ということに勇気をもって向き合うのが大変でした。でも、真実を知らなければ、間違ったことを伝えることになりますし…」と作品への思いを熱弁した。『母と暮せば』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年12月12日吉永小百合と二宮和也が12月12日(土)、親子役で共演した『母と暮せば』(山田洋次監督)の初日舞台挨拶に登壇。二宮さんが感謝の手紙をサプライズ披露すると、座長にして現場の“母”だった吉永さんは「皆さんのおかげでやり遂げることができた」と感激していた。受け取った手紙を胸のあたりで、我が子のように大切に抱きしめた吉永さん。昨年12月に行われた製作会見から1年間に渡り、主演女優として撮影はもちろん、プロモーションも引っ張ってきただけに「山田丸という大きな船に乗り、力と心を合わせた現場。公開されるのはうれしい気持ちですが、ここにいる皆さんとしばらくお別れするのはつらい」と複雑な胸中を明かした。一方、“息子”二宮さんは「現場ではとても気づかってくださり、現場を元気にしてくださった。大事なことを教わりましたね」と吉永さんに感謝の意。映画は母親と亡くなった息子の亡霊の交流を描いており「会話そのものは普通でしたが、触ろうとすると消えてしまうから…」(吉永さん)、「僕だって、消えなくなかったですよ」(二宮さん)と切ない親子関係をふり返った。長崎で助産婦として暮らす伸子(吉永さん)の目の前に、3年前に原爆で亡くなった息子の浩二(二宮さん)が“ひょっこり”姿を現すという、山田監督が初めて手がける心温まるファンタジー。かつて広島を舞台にした『父と暮せば』を著した故・井上ひさしの遺志を継ぎ、山田監督が脚本を執筆した。二宮さんは「一番大変だったのは、僕が『戦争を知らない』ということ。教科書やいろいろな作品を通して、学んではいるが、戦争を経験なさった山田監督に勇気を出して『知らない』と伝え、真実を教えてもらわないと、結局間違ったことを表現してしまうことになるので」と苦労を語っていた。東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた初日舞台挨拶には共演する山田監督、吉永さんと二宮さんに加えて、黒木華、浅野忠信が同席した。『母と暮せば』は全国公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2015年12月12日山田洋次監督最新作で、吉永小百合と二宮和也が親子を演じる『母と暮せば』の完成披露試写会が11月22日(日)に開催され、山田監督、吉永さん、二宮さん、共演の黒木華、浅野忠信、加藤健一、本田望結が舞台挨拶に登壇した。故・井上ひさしが生前に着想していたという、長崎を舞台に原爆をテーマにした作品を山田監督が映画化。敗戦から3年、長崎で助産婦をして暮らす伸子の元に原爆で亡くなった息子の浩二が亡霊となって現れ、2人の奇妙な暮らしを通じ、大切な人を失った遺族の悲しみ、戦争の傷から立ち直ろうとする人々の姿を描き出す。山田監督は、1,200倍もの倍率を勝ち抜いてこの披露試写会のチケットを手にした観客を前に「この1年をかけて、ここにいる俳優さん、多くのスタッフと心を込めてこの映画を作りました。みなさんにとって、納得のいく映画になっているのか?胸がドキドキします」と胸の内を語る。5度目の山田作品出演となる吉永さんは「監督の熱い思いを何とか受け止めたいと思いながらやっていました。今回が一番、監督は迫力があって、1カット1カット、集中していて緊張しっぱなしでした」と撮影を振り返る。二宮さんは「亡霊の役ですが悪い亡霊ではなく、良い亡霊で出てきます。親子関係など、いい形でみなさんに届く作品になっています」と作品の出来栄えに自信をのぞかせた。吉永さんは、以前より二宮さんを「天才」と絶賛しているが、この点について「監督から難しい注文があっても、ひょいと受け止めて、次のテストではできちゃうんです。軽やかでリズム感があって、男性ですが“フェアリー(=妖精)”のようなんです」と説明する。二宮さんは喜びのあまり「“フェアリー和也”に改名しようと思います!」と即断し会場は笑いに包まれた。生前の回想シーンでは、黒木さんが二宮さんの鼻をツンっと触れるシーンがあるが、司会者はこれを“鼻ツン”と紹介し、“壁ドン”、“アゴクイ”に続く、女性が胸キュンするしぐさとして世に広めるべく、黒木さんにこのシーンについて尋ねる。黒木さんは「“フェアリー”の顔が間近にあるので緊張しました(笑)」とユーモアたっぷりに語り「“鼻ツン”は女性からなので、ぜひ使ってください!」と笑顔で呼びかけた。『母と暮せば』は12月12日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2015年11月23日昨年より病気療養中であった坂本龍一が音楽を担当することで注目を集める山田洋次監督の83作目の最新作『母と暮せば』。吉永小百合が「嵐」の二宮和也と母子役で初共演を果たす本作品。この度、9月14日(月)に行われた坂本さんのレコーディング風景が解禁された。1948年8月9日、長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえた――。作家の井上ひさしが広島を舞台に描いた『父と暮せば』と対になる作品を、長崎を舞台に作りたいと発言していたことを井上さんの三女・麻矢さんを通じて知った山田監督が、終戦70年となる今年、その井上さんの想いに捧げ映画化を決定したもの。母・伸子役には吉永小百合、息子の浩二役に「嵐」の二宮和也が演じる。また浩二の恋人・町子役に『舟を編む』でブルーリボン賞新人賞を受賞するなど多くの新人賞を受賞し、今年2月の第38回日本アカデミー賞では最優秀助演女優賞を受賞し圧倒的な存在感を見せつけている黒木華が演じる。坂本さんと山田監督が初タッグを組む本作品。この度9月14日に東京オペラシティコンサートホールにてレコーディングが行われた。東京フィルハーモニー交響楽団演奏による坂本さんの本作へ向けた音楽は、本作より感動へと導く暖かなものとなった。坂本さんは本楽団と一緒に行うのは1年4か月ぶりとなる。坂本さんが「今の日本で山田監督と吉永さんに何かお願いされて断る勇気のある人はいないでしょう(笑)。もちろん断るつもりはなかったですけど。光栄です」と語ると、オーケストラはあたたかい笑いに包まれた。会場には山田監督も訪れ、レコーディング前にオーケストラに向けて「この映画の音楽はどうしても坂本さんにお願いしたかった」「長崎、広島の原爆の犠牲者を含めて戦争の犠牲者への鎮魂の思いをこめて、そんな気持ちでどうぞみなさん演奏なさってください」と作品や音楽へ込めた熱い想いを語っていた。また演奏後には奏者も「坂本さんの復帰第一弾のお仕事にご一緒できて感無量でした。いつもより思いの籠った演奏ができたと思う」と語った。山田監督が坂本さんにラブコールを送り、実現した本作。映画と共に思いが込められた楽曲にも期待がかかる。『母と暮せば』は12月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2015年09月25日映画『母と暮せば』のクランクアップ記者会見が12日、都内で行われ、キャストの吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が出席した。12月12日に全国公開する本作は、山田洋次監督初のファンタジー作品。終戦後の1948年、長崎で助産婦をする伸子(吉永)の前に、原爆で死んでしまった息子・浩二(二宮)が亡霊となって現れる――というストーリーで、井上ひさしの戯曲『父と暮せば』と対になる作品となっている。山田監督と主演の吉永は、今月9日、ロケ地の長崎で行われた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典にも参加。山田監督は、「戦後70年という節目の年に公開することは、とても意義あること。この作品を通して、戦争や平和について考えてくれれば」と熱い想いでアピール。一方、「かけがえのない人を失った家族の悲しみの映画。70年前にはそんな人がたくさんいた」と話した吉永は、「戦争のこと、命のことを考えてもらえるのは素晴らしいこと。声をかけて下さった監督に感謝しています」と出演への喜びを語った。また、山田監督作品に5年ぶり5度目の出演となった吉永は、「監督から怖いくらいの情熱を感じた。心からの演出に応えられなくて、落ち込んだ時もあったけど、軽やかな二宮さんに助けてもらった」と撮影を振り返る場面も。息子役の二宮とはファーストネームで呼び合っていたことを明かし、「最初から"小百合さん"って呼んでくれて、うれしく感激した。テレビで危険な事をしてると、『うちの息子は大丈夫かしら?』って思わず見ちゃう」と微笑むと、二宮も、「"和也さん"と呼んで頂いて、ドキドキしちゃいます。親にも身内にも呼ばれていないので、僕の初めての人になりました」と笑顔を向けていた。
2015年08月12日山田洋次監督最新作『母と暮せば』のクランクアップ報告会見が終戦記念日が迫る8月12日(水)に開催され、山田監督に主演の吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が出席した。故・井上ひさしが生前、「父と暮せば」「木の上の軍隊」に続く戦争三部作の最後の作品と自ら位置付けるも実現しなかった原案を、井上さんの娘から伝え聞いた山田監督が映画化。長崎で助産婦として暮らす伸子の前に3年前の原爆で死んだはずの息子の浩二が現れる。その日から時々、伸子の前に浩二は姿を見せるようになるが…。撮影は長崎でも行われ、先日9日の長崎の原爆の日には平和祈念式典に山田監督と吉永さんが出席した。山田監督は猛暑の中、執り行われた式典について、70年前に思いをはせ「五千度で焼かれて黒こげになった肉親を捜す作業はどれだけつらかったことか…」と語り、改めて今年、この映画が公開となることに「(戦後)70年という年にこの作品を作り上げたことは意義のあることだと思っています」とうなずいた。吉永さんは「若い人の中に戦争のことも原爆のことも知らないという人が増えていると聞いています。浅野さん、二宮さん、黒木さんの世代、10代の人たちにもこの映画を見てもらい、あのときに起こったことやこれからどんな風に未来に向かって歩いていくのかを考えてもらえたら、こんな嬉しいことはありません」と語った。吉永さんにとっては5年ぶり5度目の山田作品出演となったが「今回が一番、監督の情熱を感じました。鬼気迫ると言うと語弊がありますが怖いほどで、1カットカット、心からの演出をされていました」と述懐する。また息子役を演じた二宮さんの演技に関して「軽やかに演じていて助けられた」とも。2人は互いに「小百合さん」「和也さん」と名前で呼び合っているそうだが、二宮さんは「ドキドキしちゃいます。親や身内にも呼ばれたことがなく、僕にとって“初めての人”になりました」とニッコリ。吉永さんは「どうお呼びしていいか分からずにいたらスッと『小百合さん』と呼んでいただき嬉しくて感激しました。撮影期間中は本当のお母様よりも長く一緒に過ごしておりましたが、(撮影後に)TVなどを見ていると危険なことをやっていたりして『大丈夫かしら?うちの息子は…』と思ったりしています(笑)」と仲睦まじい様子をうかがわせていた。山田監督は劇中での2人について「(二宮さんは)亡霊だから触れない」と説明。「2回だけ触れる回想シーンがあって、泣き伏すんですが、触れるのはこの時だけなので『思い切って抱きしめてほしい』と言いました」と明かした。山田監督は改めて、戦後70年を経て戦争を体験した人たちが次々と亡くなっていることに触れ「そういう人たちがどんどん亡くなっている時だからこそ、記憶を伝えていかなくては」と語り、吉永さんも「語り継ぐことの大切さを感じています。私たちにできることは続けていくこと」と固い決意を口にした。『母と暮せば』は12月12日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月12日終戦70年を記念し製作された『母と暮せば』のクランクアップ会見が8月12日に、都内で行われ、山田洋次監督、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が出席した。その他の写真1948年8月9日、長崎で助産婦として暮らす伸子(吉永)の目の前に、3年前の原爆投下で亡くなった息子の浩二(二宮)がひょっこり姿を現すという、山田監督が初めてファンタジーを手がけた本作。終戦70年を迎える今年、山田監督が故・井上ひさしの広島を舞台にした『父と暮せば』と対になる作品として映画化した。「運命を感じた作品。僕にとっては一番大切な作品になるんじゃないかと思う」と強い思い入れを示す山田監督は、「当時を知る人々が減っているなか、長崎で何が起こったのか後世に伝えなければいけないと改めて思った。メッセージを伝えるために映画を作るわけではないが、平和や戦争について考えてもらえれば」と熱弁。「同時に母と子の愛情の物語であり、悲しい恋の物語でもある」と語りかけた。一方、山田監督と5度目のタッグを組む吉永は、「心からの演出で、怖いほどの情熱を感じた」と振り返り、「それに応えられない自分がいて、悩んだが、二宮さんの軽やかな演技に助けられた」と感謝した。作品に対しては、「かけがえのない人を失った家族の物語。語り継いでいくことの大切さを感じる」(吉永)、「役柄を通して、自分の思いを映画に置いてきたつもり」(二宮)とそれぞれの思いをコメント。撮影中は「小百合さん」「和也さん」と名前で呼び合ったそうで、「どうお呼びしたらいいか、悩んでいたら、すっと“小百合さん”と呼んでくれて…」(吉永)、「うちの家族でも名前で呼ばれることはないので、和也さんと呼んでいただき、ドキドキしました」(二宮)と演技を通して育んだ親子愛を振り返った。『母と暮せば』12月12日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年08月12日吉永小百合が「嵐」の二宮和也と母子役を演じる、山田洋次監督の83作目となる最新作『母と暮せば』。このほど、本作の音楽を、昨年より病気療養中だった坂本龍一が担当することが決定。坂本さんと親交があった吉永さんが縁を取り持ち、山田監督と初タッグを組むことが明らかとなった。映画の舞台は、1948年8月9日長崎。助産婦として暮らす母・伸子(吉永小百合)のもとへ、3年前に原爆で亡くなったはずの息子・浩二(二宮和也)がひょっこり現れ、楽しかった思い出話や、残していった恋人・町子(黒木華)の話をして過ごす日々を描く、山田監督初のやさしく泣けるファンタジー。作家・井上ひさしが、広島を舞台にした『父と暮せば』と対になる作品を、長崎を舞台につくりたいと発言していたことを、井上さんの三女・麻矢さんを通じて知った山田監督が、終戦70年となる今年、その想いに捧げる形で映画化した。もともとは、主演の吉永さんは、ライフワークとして携わっている原爆詩の朗読で坂本さんがピアノ伴奏を担当するなど、坂本さんとは親交があった。本作の企画立ち上げまもないとき、サントリーホールで行われた坂本さんのコンサートで、吉永さんが山田監督に坂本さんを紹介。監督が映画音楽の仕事をオファーしたところ、『男はつらいよ』シリーズの大ファンという坂本さんが快諾し、これまでありそうでなかった初タッグの実現に、吉永さんがひと役買った形となった。坂本龍一コメント『寅さん』映画は、歳をとるほどに味わい深く感じられます。最近などはタイトルバックの江戸川が見えるだけで、涙目になってしまいます。もう帰ってくることのない昭和の日本への郷愁でしょうか。小津安二郎や成瀬巳喜男の映画にも共通のものを感じます。その山田洋次監督から、次回作の音楽を頼まれました。しかも吉永小百合さんが同席しています。この二人に何かを頼まれて断れる日本人がいるでしょうか。そして内容は井上ひさしさんの『父と暮せば』へのオマージュとして呼応するように、長崎が舞台となっています。核のない世界を望んでいるぼくとしては、これはやるしかありません。このような大作が、病気からの復帰後第一弾の仕事なのですから、ぼくは本当に幸せ者です。山田洋次監督コメント『母と暮せば』の企画を発想したとき、先ずぼくの念頭にあったのは、主役は吉永小百合、音楽は坂本龍一、このお二人しか考えられないということでした。最初に吉永さんの承諾を得てそのあと、彼女と二人でコンサート中の坂本龍一さんの楽屋に押しかけ口づてで企画を話しました。彼の口から快い承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかったものです。坂本龍一さんと組んで仕事をするのは長年の夢でした。ぼくの頭の中にはすでに坂本龍一の美しい音楽が鳴り始めています。吉永小百合コメント昨年の4月、山田監督とご一緒に坂本さんのコンサートに伺いました。坂本さんが『母と暮せば』の音楽を創って下さることになって、嬉しくて嬉しくて舞い上がっています。『母と暮らせば』は秋の完成に向け、現在ポストプロダクション中、12月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月03日山田洋次監督の最新作にして、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一ら、豪華キャストが出演することでも話題の『母と暮せば』。7月10日(金)には、長崎にてクライマックスシーンの撮影が行われ、吉永さん、二宮さんら、メインキャストが一堂に会し、本作への思いを語った。本作の舞台は、1948年8月9日の長崎。助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前の原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れ、奇妙でも、和やかな時間を過ごしていく物語。終戦70年、長崎被曝70年となる今年、山田監督が故・井上ひさしの広島を舞台にした『父と暮せば』と対になる作品として映画化した。今回、長崎で行われたのは、母親の伸子(吉永小百合)と息子の浩二(二宮和也)がカトリック教会の中を二人で寄り添って歩く、ラストシーン。教会の中には、親しかった懐かしい人々が勢ぞろいしているという感動的な場面。本作のクライマックスということもあり、33度を超える暑さの中、山田監督の演出もいつも以上に熱が入り、現場はピリリとした緊張感に包まれていた。思いを込めた作品のクランクアップについて、山田監督は、「これはなんとしても作らなければと思ってから、2年の歳月が過ぎて、この長崎の地で主な出演者がみんな集まって、クランクアップを迎えることができ、こういった形で作品を終えることができると思うと『よーい、はい』と言うのもなんだか胸がいっぱいになります。また、俳優、スタッフみんなに感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。吉永さんも、「戦後70年のこの年にこの作品に参加できて感無量です。でも、山田監督のこの映画にかける熱い思いや情熱に応えられているかどうか、いまはとても不安で不安で、もっともっとできたんじゃないかと自分では反省しているんですけど、素晴らしい共演者の方々と共演できてクランクアップを迎えられるということはとても嬉しいです。公開したらたくさんの人に見てもらいたいと願うばかりです」と万感の思いを明かす。初の山田組への参加で「初めはとても緊張していた」という二宮さんは、「一日一日が非常に贅沢な時間だと感じることができました。また僕は作品の性質上、吉永さんとしか会話ができないので(笑)、今日はこんなにたくさんの人と会えて嬉しいですし、新鮮な気持ちです。長崎という地で終われるのが、卒業旅行ではないですけど、この地で終えられてよかったなと思っています」と思いを込めた。二宮さん演じる浩二の恋人・町子役の黒木さんは、「長崎の話ですし、こうして長崎で撮影ができるのは非常に嬉しいです。山田監督がずっと『戦争を知らない世代に伝えたいことがたくさんある』とおっしゃっていて、私も身近な話ではなかったので、この作品を通して、少しですが知ることができて、いいきっかけになりました」と戦後70年に思いを馳せる。また、町子に心惹かれていく黒田役を演じた浅野さんは、「僕は山田監督と吉永さんとは『母べえ』以来ですが、今回またご一緒できてとても光栄です。僕はとても大きな役ではないのですが、とても重要な役をいただいて、非常にやりがいがあるのですが、現場でも色々なことを勉強させていただいて、非常に楽しかったです」と語り、山田監督も「彼は『父と暮せば』でも宮沢りえちゃんの恋人役で出演しててね。不思議な縁」と感慨深げ。さらに、演劇界の重鎮である加藤さんは「非常に素敵な教会で撮影できて、感無量です。先日、喫茶店に行ったらば、時計が30個ぐらい置いてあって、全て11時2分で止まっていました。長崎の人たちの想いが強く残っているんだなと感じています」と、被爆70年の長崎に思いを寄せた。そんな本作で、初共演で親子役を演じた吉永さんと二宮さんは、お互いの印象も明かす。「二宮さんとは初めて会ったその日から、もしかしたら本当に自分の息子なんじゃないかと思うくらい、寄り添って演じることができました。かわいい息子です。お芝居は二宮さんはとてもしなやかなで、どんな状況でも力を入れずに、本当にすばらしい存在感で、私は引っ張ってもらいました。こういう息子に出会えて本当によかったと思います」と吉永さん。二宮さんも、「そう言っていただけただけで、この作品に出てよかったと思います。吉永さんから、僕の小さい頃の写真を見せてほしいと言われ、僕も久しぶりに自分の写真を見ました。そのことをきっかけに、実際には共有していない思い出などが想像できました」と語る。「本当に、とても優しいお母さんで、撮影が終わる度に『よかったね、よかったね』と言ってくれて、一度撮影が終わった時に抱きしめてくださいました(笑)」と、二宮さんが明かすと、「あんまり素敵なお芝居だったので(笑)」と吉永さん。それを聞いた二宮さんは、「本当に『よかった』と言っていただけたので、そういったことも、先ほども言った贅沢な時間だったなぁと」とふり返った。そんな2人に、山田監督も、「本当にお2人は甘ーいんですよね。とても甘いトローンとした味が漂っていてね。小百合さんも浩二の役に二宮さんが決まったと聞いたら、何度もよかったと喜んでくれて、いいキャスティングができたというよりは、この2人じゃなかったら成り立ってないんじゃないかと。時として恋人に見えるような甘さ、そういう独特の母子の物語になりえているのではないかと思います」と、期待を込めて語ってくれた。『母と暮らせば』は12月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月12日故・井上ひさしの遺志を継ぎ、山田監督が脚本を執筆、二宮和也と吉永小百合が親子役で初共演を果たす山田洋次監督最新作『母と暮せば』。このほど、本作の追加キャストに、加藤健一、浅野忠信が決定した。1948年8月9日。長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二がひょっこり現れる。「母さんは諦めが悪いからなかなか出てこられなかったんだよ」。その日から、浩二は時々伸子の前に現れるようになる。二人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。「いつかあの子の幸せも考えなきゃね」。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、楽しかった。その幸せは永遠に続くようにみえた―。山田監督83作品目にして初のやさしく泣けるファンタジー映画である『母と暮らせば』。作家・井上ひさしが、広島を舞台に描いた『父と暮せば』と対になる作品を、長崎を舞台につくりたいと願っていたことを知った山田監督が、終戦70年となる今年、その井上さんの想いに捧げ映画化に臨む。既に発表されているキャストには、母・伸子役に吉永小百合、息子の浩二役に二宮和也、浩二の恋人・町子役に黒木華といった豪華なラインナップ。そして今回解禁となった追加キャスト発表では、一人で暮らす伸子(吉永)を心配し何かと世話を焼く“上海のおじさん”役に、舞台を中心に活躍し日本演劇界を代表する俳優である加藤健一、そして、黒木華演じる町子に心惹かれていく青年・黒田役に、現在公開中『寄生獣完結編』にも出演の浅野忠信が務めることがわかった。浅野忠信は、山田組には吉永小百合主演の『母べえ』以来の8年ぶりの出演となる。二宮和也との共演は初となり、二人がスクリーンでどんな掛け合いをしてくれるのかに期待がかかる。『母と暮せば』は2015年12月12日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月29日カンヌをはじめ各国の映画祭で高い評価を集める河瀬直美監督の映画『2つ目の窓』のブルーレイ&DVDが本日リリースされたのを記念して、河瀬監督が作品に込めた思いを語る特典映像の一部が公開された。特典映像の一部本作は、河瀬監督が自身のルーツである奄美大島を舞台に、ふたりの高校生の初恋と成長、そして彼らを取り巻く大人たちの生き方を通して、命のつながりや人と自然との共存について描いた作品。オーディションで選ばれた村上虹郎と吉永淳が主演を務め、杉本哲太、松田美由紀、渡辺真起子、村上淳らが共演する。『萌の朱雀』『沙羅双樹』『殯〈もがり〉の森』など河瀬監督がオリジナル脚本で手がけた作品としては7作目となる本作は、カンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品されたほか、ウラジオストク映画祭でグランプリを受賞、サハリン映画祭では主演女優賞(吉永淳)を受賞した。このほど公開された特別映像は、ブルーレイ&DVDに収録される特典映像の一部を抜粋したもので、リリースに際して河瀬監督は「奄美大島の自然は世界一です。朝日の神々しさ、満月の夜の神秘、そのどれもがフィルムに刻まれている。そこに少年少女のほとばしる生命力。言葉では言い表せないものの数々を繰り返しブルーレイ&DVDで体感してください」とコメントを寄せている。本日リリースされたブルーレイ&DVDは特典映像満載の2枚組仕様で、初回版にはスペシャルアウターケースとブックレットが付いてくるほか、制作日記が封入される。特典映像には、メイキング・オブ・『2つ目の窓』、ナビゲーション番組(映画『2つ目の窓』から見える風景 カンヌの窓から/奄美の窓から)、カンヌ映画祭記などが収録される。『2つ目の窓』ブルーレイ&DVD 発売中ブルーレイ:5500円(税別)DVD:4500円(税別)発売・販売元:ポニーキャニオン(C)「FUTATSUME NO MADO」JAPANESE FILM PARTNERS, COMME DES CINEMAS, ARTE FRANCE CINEMAS, LUIS MINARRO
2015年01月21日『幸福の黄色いハンカチ』『鉄道員(ぽっぽや)』など日本が誇る名優・高倉健(享年83)が11月10日(月)、亡くなっていたことが明らかになり、吉永小百合、大竹しのぶ、広末涼子らこれまで共演した女優たちから追悼コメントが発表された。1956年に銀幕デビューを果たし、『網走番外地』『日本侠客伝』を始め邦画史上に残るヒット作に出演してきた高倉さん。CMで話題となった「自分、不器用ですから」という台詞で寡黙なイメージがあるが、多くの俳優陣から「健さん」という愛称で親しまれていた。遺作となったのは、高倉さんにとって6年ぶりの主演映画『あなたへ』だった。1980年に『動乱』で共演した吉永さんは、「お知らせに信じられない思いでおります。1986年に中国への旅を御一緒して以来、一度もお目に掛かっていませんでした。映画の世界に生きることの素晴らしさを教えていただいた方です。本当にありがとうございました。感謝の思いでいっぱいです」。また、『鉄道員』で共演した大竹さんは「『鉄道員』での、たった一度だけの共演でしたが、十本も二十本も映画を撮ったような、豊かで素晴らしいことを沢山教えて頂きました。映画人「高倉健」の魅力は、そのまま、人間『高倉健さん』の魅力です。美しく、気高く、そして何よりも優しい健さんを一生忘れません。神様みたいな人が、本当の神様になってしまったようです。淋しいです」。同作で共演した広末さんは「今もまだ信じられません。ただただ、悲しくて、淋しいです。健さんに撮影現場で聞かせてもらった音楽、入れてもらった珈琲、かけていただい優しい言葉たち、背筋の伸びた大きな体で、力強く抱きしめてもらった思い出…全て全部、忘れません」。さらにSNSでも各著名人がコメントを残している。<俳優・浅野忠信>高倉健さんのご冥福をお祈りします本当に悲しいですありがとうございました。<俳優・糸井重里>「気仙沼ニッティング」の、第一号のセーターを予約してくれて買ってくださったのが高倉健さんでした。あの時、ほんとうに勇気になりました。合掌。<俳優・八嶋智人>京都の東映太秦撮影所に初めて行った時、高倉健という楽屋を見付け、十数分その前で立ち尽くしていた。いらっしゃらないのに。高倉健という字面にはそういう力があります。これからそんな人は現れるんだろうか。大きな喪失感。凄いなぁ。合掌。すでに葬儀は、親族のみの密葬で行われているとのこと。ご冥福をお祈りいたします――。(text:cinemacafe.net)
2014年11月18日女優の吉永小百合が18日、俳優・高倉健さんの訃報を受け、東映を通じて追悼のコメントを発表した。1980年公開の映画『動乱』で共演した吉永は、「お知らせに信じられない思いでおります」と心境を伝え、「1986年に中国への旅を御一緒して以来、一度もお目に掛かっていませんでした」と、直接会ったのは約28年前であることを明かした。そして、「映画の世界に生きることの素晴らしさを教えていただいた方です」と高倉さんへの思いをつづり、「本当にありがとうございました。感謝の思いでいっぱいです」と感謝の気持ちを表した。
2014年11月18日国内外の映画人が注目する『萌の朱雀』『殯の森』などで知られる、女流監督・河瀬直美の最新作『2つ目の窓』が、2015年1月21日(水)にBlu-ray&DVDでの発売が決定。これを受け、河瀬監督と監督直々に見出され、主演を務めた村上虹郎と吉永淳がコメントを寄せた。自然と神と人が共存する奄美大島を舞台に、母の死、家族の再生。そして繋がっていく命を描いた力作。河瀬監督は「奄美大島の自然は世界一です。朝日の神々しさ、満月の夜の神秘、そのどれもがフィルムに刻まれている。そこに少年少女のほとばしる生命力。言葉では言い表せないものの数々を繰り返しBlu-ray&DVDで体感してください」とコメント。島の高校生・界人(かいと)役の村上さんは、「奄美大島の大いなる自然で少年少女がまた自然と一部として痛く切なくもがく。静かに、時に荒々しく震う波。どうしようもないなんてことないんだって、少し先しか見えないけど、必死に向き合い続けた先に瞳の奥で光るそのなにかを信じて生き生きと、香りのする一秒一秒をどうかお見逃し無く」と見どころを語る。同じく島の杏子(きょうこ)役の吉永は、「わたしは、出演していながら、この作品から多くを学びました」と回想した上で、「この映画は、人生を通して光り続けるためのエネルギーをわたしに分けてくれました。ぜひ、みなさんもこの作品に出てくる界人と杏子の息吹に耳を澄ましてくだされば幸いです」とコメント。村上さんとともども爽やかな演技は必見だ。セルDVD/BDは特典映像満載の2枚組仕様で、初回版にはスペシャルアウターケースとブックレットを封入予定。河瀬監督の世界観を美しい映像で堪能してみて。<『2つ目の窓』Blu-ray&DVDリリース>【セル】ブルーレイ¥5,500(本体)+税【セル】DVD¥4,500(本体)+税発売日:2015年1月21日(水)発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 2014“FUTATSUME NO MADO” JFP, CDC, ARTE FC, LM.(text:cinemacafe.net)■関連作品:2つ目の窓 2014年7月26日より全国にて公開(C) 2014“FUTATSUME NO MADO” JFP, CDC, ARTE FC, LM.
2014年11月05日吉永小百合が主演を務めた映画『ふしぎな岬の物語』の舞台あいさつが15日、千葉・USシネマ木更津で開催され、女優人生で初めて映画の企画を手がけた吉永小百合と成島出監督、スペシャルゲストとして実在の喫茶店「音楽と珈琲の店 岬」の店主・玉木節子さんが登壇した。同映画は、作家・森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』が原作。モチーフとなった喫茶店「音楽と珈琲の店 岬」が実在する千葉県明鐘岬を中心に、館山ファミリーパークや和田浦漁港、大多喜町・大多喜駅、上総中野駅、勝浦漁港、千葉市ブルーフィールドなどでロケーションを敢行。舞台あいさつが行われたUSシネマ木更津は、「音楽と珈琲の店 岬」から最も近い映画館となる。舞台あいさつでは撮影時のエピソードや交流の様子はもちろん、同作品を生み出した「音楽と珈琲の店 岬」の魅力についてもトークが繰り広げられた。玉木さんが同店で提供しているコーヒーを吉永と成島監督にプレゼントする場面もあり、優しさとコーヒーの香りに包まれたイベントとなった。吉永は「色々な意味で千葉との繋がりができて嬉しいです」と話し、「コーヒーの淹れ方をマスターして毎日淹れていて、今朝も淹れてきましたが、淹れる時に、心の底から『おいしくなあれ』と願うとおいしくなるものですね。節子さんとは、お会いした時からずーっと友達だったという感じがしました」と続けた。成島監督は千葉県の茂原に15年以上住んでいることから、外房で映画が撮れた喜びを表した。「撮影中は、吉永さんの淹れるコーヒーを飲み、撮影終わりは節子さんの淹れたコーヒーを夕日を見ながら飲むという幸せな生活をしていました。吉永さんがこの映画に入る前に『旅人の心のオアシスになればいいね』とおっしゃっていたんですが、まさに岬の喫茶店は今そういう風になっていて嬉しいですね」とコメント。玉木さんは「今も岬に来る方は『小百合さんはどこに座られたの?』とあらゆるところに座られるの。岬は小百合さんの匂いでいっぱいです」と反響エピソードを明かし、「今もお客さまと話すとき、海を見ている時、コーヒーを淹れている時、常に小百合さんが寄り添っているような気持ちを感じて生きています。小百合さんが中に入っちゃったような! 双子の気持ちがよくわかりましたね」と語った。(C)2014「ふしぎな岬の物語」製作委員会
2014年10月16日吉永小百合が初めて企画も手がけた主演作『ふしぎな岬の物語』の公開を記念して、キャストと監督による初日舞台あいさつが10月11日(土)に丸の内TOEIで開催される。その他の写真本作は、千葉県に実在する喫茶店をモチーフにした森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』を映画化するもの。岬に立つ小さなカフェを舞台に、そこに集う人々の温かくも切ない人間模様が描かれる。吉永小百合がカフェ店主に扮し、阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら実力派俳優が脇を固める。メガホンを執るのは『八日目の蝉』の成島出監督。初日舞台あいさつは、丸の内TOEIで2回行われ、吉永、竹内、笑福亭鶴瓶、春風亭昇太、成島監督が登壇する。チケットは、10月4日(土)午前10時より一般発売が開始される。『ふしぎな岬の物語』10月11日(土)会場:丸の内TOEI9:20の回上映後/13:00の回上映前登壇者(予定):吉永小百合/竹内結子/笑福亭鶴瓶/春風亭昇太(9:20の回のみ登壇)/成島出監督料金:大人2000円、大学・高校生1700円、3才~中学生1200円、シニア1300円、障がい者手帳お持ちの方(付き添い1名様まで同額)1200円チケット発売:10月4日(土)10:00AMより
2014年10月02日みなさん、こんにちは。コンサルタントの木村隆志です。先日、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが結婚しました。女優からモデル、アーティスト、グラビアアイドルまで、数々の美女と浮き名を流してきた淳さんだけに、相手女性に注目が集まりましたが、フタを開けてみたらアラサーの一般女性。それだけに「他の女性とくらべて、どこが良かったのか?」「そもそも男性が結婚を考える女性とは?」などと大きな話題になっています。今回は田村淳さんの妻・香那さんに見る、“男性が結婚を意識する女性”の特徴を挙げていきます。■あらゆる人に優しい女性は恋人の男性に、「自分だけ特別扱いしてほしい」「他の女性に優しくしないで」と思うことが多いのですが、男性は逆。「自分の友人や同僚にどれだけ優しくできるか」を見ていますし、家族に対しても「大切に扱ってくれるか」を見ています。また、飲食店のスタッフやショップ店員への接し方が優しい女性は、「結婚してもずっとその優しさが続きそう」という安心感を抱くものです。実際、香那さんは、淳さんの両親や芸人仲間はもちろん、顔を合わせる全ての人に優しく接しているそうで、これだけ騒がれても悪い評判が一切漏れてきません。■笑顔が多く、感情の起伏が少ない結婚会見で淳さんは、「隣で笑ってくれる女性がいる僕は幸せ者」と言っていました。仕事熱心な男性も、仕事嫌いでグチの多い男性も、「家に帰ったら仕事を忘れて落ち着きたい」ことに変わりはありません。男性が自分の家に求めるのは、癒しや安らぎなのですが、そのイメージを決定づけるのが妻。「どんな精神状態で家に帰ってきても、変わらない笑顔がある」というだけで男性は愛情を感じるのです。逆に、ストレスや怒りを家に持ち帰り、パートナーに話したがる女性は、徐々に距離を置かれてしまうので気をつけましょう。■包容力があり、柔軟な過ごし方ができる多くの独身男性は、“恋人と過ごす時間”と“それ以外の時間”を分けて考える傾向があります。その理由は、「ずっと2人でいても楽しくないし、別々に楽しんでいる時間があるから、2人きりの時間がより楽しくなる」と考えているから。その点、香那さんは、2人きりのときは淳さんのノリに合わせて楽しみ、別々のときは自分の趣味に集中しているそうです。そんな柔軟性は、彼に「帰りの遅い日は電話しなきゃいけない」「ただ家で待っていられても困る」などの窮屈さを感じさせないことにつながっていきます。また、結婚会見で淳さんは、「香那さんの“包容力”にホレた」と言っていました。これは「私を受け入れて」という女性が多い中で、まず「先に彼を受け入れよう」とする姿勢によるものでしょう。小さな違いに思えるかもしれませんが、「先に相手を受け入れてから、私はあとで受け入れてもらう」という順番こそが包容力なのです。■“実は”しっかり者であること男性が穏やかで心優しい女性を求めるのは事実ですが、それだけで結婚を意識することはありません。精神的・金銭的に自立していない恋人には、「もう少し大人になるまで結婚は無理だな」と感じています。男性は、長い年月一緒にいれば、いいことばかりではなく、ピンチも訪れることを分かっているもの。それだけに、「彼女ならピンチがあっても一緒に乗り越えていける」という女性を求めているのです。よく「かかあ天下の方がうまくいく」と言いますが、これは単に強い女性のことではなく、「男性に好きなことをさせ、間違っているところはビシッと伝えられる」という意味を含んでいます。■好きなタイミングで結婚できる淳さんは仕事で何度かインタビューしたことがあるのですが、とても頭の回転が速く、相手の気持ちを常に考える優しい男性でした。「モテて当然」の男性なのですが、ここで挙げた項目がそろっているからこそ、他の美女ではなく香那さんを選び、何度も復縁を懇願したのでしょう。今回のテーマは、結婚だけでなく、「本命の恋人として大事に扱ってもらえるか」、引いては「主導権を握れるか」の分かれ目でもあります。あなたの結婚願望はさておき、「彼女以上の女性はいないかもしれない」と思わせておけば、自分の好きなタイミングで結婚話を進められるのですから、彼に結婚を意識させるくらいの存在でいてほしいと思います。(木村隆志/ハウコレ)
2013年09月29日女優の吉永小百合が12月18日(火)、都内のホテルで開かれた「第37回報知映画賞」の表彰式に出席。『北のカナリアたち』での熱演が評価された吉永さんは、28年ぶりに同主演女優賞を獲得したが「みなさんから良い作品だという声をたくさんいただき、手応えもあった。もしかしたら、作品賞かなと期待していたので、私ひとりでいいのか…という思いがあります」と恐縮した様子。それでも『北のカナリアたち』、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』の2作品で助演男優賞を受賞した森山未來、お祝いに駆けつけた共演者の満島ひかり、撮影を手がけた木村大作氏とステージに居並び、『北のカナリアたち』がこの日の“主役”となった。「今年は決選投票で、僅差だったと伺っています」(吉永さん)という通り、大接戦となった作品賞を制したのは、内田けんじ監督の『鍵泥棒のメソッド』。内田監督の受賞を祝おうと、堺雅人、広末涼子、香川照之という豪華キャスト陣が駆けつけ表彰式を彩った。「終始ワハハと笑いながら、楽しく平和に撮影した。だから、逆にインタビューで答えることがなくて、インタビュアーさんを困らせちゃったほど」(堺さん)、「素っ裸のまま、銭湯ですっ転ぶ(笑)。そんなたった1秒のシーンを、丸一日かけて撮影したのが昨日のよう」(香川さん)。ちなみに、広末さんは体調不良で声が出ず、挨拶こそなかったが、その分男優2人が丁々発止のやりとりで盛り上げ役を買って出るなどチームワークは相変わらず。内田監督も「この映画は、とにかくキャストが良かった」と喜びの笑顔を見せていた。また、高倉健が約6年ぶりの出演作『あなたへ』で、第2回(1977年)以来の主演男優賞を受賞した。スケジュールの都合で表彰式は欠席となったが、「今回の受賞を励みに、これからも精進していきたい」とメッセージを寄せ、さらなる飛躍を誓うと、会場からは大きな拍手が沸き起こった。高倉さんの代理として、同作がなんと20本目のタッグとなる盟友・降旗康男監督が登壇し、「健さんを鉄に例えるのも何ですが(笑)、『鉄は熱いうちに打て』という言葉もあるように、とにかく早く次の作品を撮りたい」と次なる21本目に期待感。「ぜひ面白い企画で、健さんを誘い出してくれれば、友人として嬉しい」と映画関係者が集う会場でアピールしていた。<「第37回報知映画賞」受賞結果一覧>作品賞・邦画部門:『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督)作品賞・海外部門:『アルゴ』(ベン・アフレック監督)主演男優賞:高倉健(「『あなたへ』)主演女優賞:吉永小百合(『北のカナリアたち』)助演男優賞:森山未來(『ALWAYS 三丁目の夕日’64』『北のカナリアたち』)助演女優賞:安藤サクラ(『愛と誠』『その夜の侍』)監督賞:吉田大八監督(『桐島、部活やめるってよ』)新人賞:満島真之介(『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』)新人賞:能年玲奈(『カラスの親指』)■関連作品:鍵泥棒のメソッド 2012年9月15日よりシネクイントほか全国にて公開© 2012「鍵泥棒のメソッド」製作委員会あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会ALWAYS三丁目の夕日‘64 2012年1月21日より全国東宝系にて公開© 2012 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」製作委員会 北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会愛と誠 2012年6月16日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「愛と誠」製作委員会その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち 2012年6月2日より全国にて公開カラスの親指 2012年11月23日より全国にて公開© 道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートナーズアルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月18日「ぴあ」調査による11月1日、2日、3日公開の映画・満足度ランキングは、吉永小百合主演映画『北のカナリアたち』がトップに輝いた。2位に料理家・辰巳芳子が食を通して“人の命の尊厳”を唱える映像記録『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』が、3位に和田竜のベストセラー小説を野村萬斎主演で映画化した『のぼうの城』が入った。上位作品の画像1位の『北のカナリアたち』は、湊かなえの短編小説を原案に、阪本順治監督が映画化した東映創立60周年記念作品。20年前に起こった“ある事件”に翻弄される女性の姿が描かれる。劇場には幅広い世代の観客が足を運び「気がついたら自然と涙が出ていた」「吉永小百合はとてもキレイで魅力的だった」「若い俳優たちの演技が凄い。特に森山未來は適役」「自分の子ども時代や、その頃の純粋な気持ちを思い出した」「ストーリーがいいだけでなく、情感や雰囲気のある作品。人との繋がりというテーマを感じた」などのコメントが寄せられた。2位の『天のしずく…』は、料理家の辰巳を通じて、私たちの食や、現代の食糧事情、そして日本のゆくえについて考えるドキュメンタリー。出口調査では「辰巳先生の姿勢に大変共感した」「映像がとても美しい。食料自給率など日本食について考えさせられた」「身体を作っているのは食だと改めて実感。自分の食生活を見直し、子どもにも継承していきたいと思った」「農作物が命に繋がるというメッセージがきちんと伝わってくる作品。若い人に観てほしい」など、女性を中心に支持を集めた。(本ランキングは、2012年11月1日(木)、2日(金)、3日(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年11月05日女優の吉永小百合が3日、都内で開催された主演最新作『北のカナリアたち』(阪本順治監督)の完成披露会見に、共演する柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平とともに出席した。舞台となる北海道・礼文島と利尻島での過酷なロケを無事に終え、「あまりの厳しさに乗り越えられないのでは…と不安になったことも。今は完成してホッとしております」と安どの表情を見せた。その他の写真原案は『告白』の湊かなえ氏が昨年発表した『往復書簡』(幻冬舎刊)に収められた「二十年後の宿題」。20年前に一人の女性教師・はる(吉永)と生徒6人の間に起こった転落事故を軸に、双方の思いが複雑に絡み合いながら、当時明かされることのなかった謎と真実が、一つの衝撃的な結末を導き出すというヒューマン・サスペンスで、東映創立60周年記念作品として全国公開される。吉永は「サスペンスなんですけど、最後には登場人物全員の思いやりや優しさ、温かさがジンワリと伝わる作品になった。辛いことが多い時代ですが(観客の)皆さんの心に、温かい思いが灯ってくだされば」と格段の思いでアピール。劇中で仲村トオルとのキスシーンも披露しており、「二人の心の通い合いをどう表現するか阪本監督と相談し、監督が『じゃあ、キスシーンにしましょう』と(笑)。台本にもキスシーンはあったが、アップで撮ることになったので、監督の度胸に驚かされました」と告白。「撮り終えた後は余韻というか、不思議な気持ちになった」と少し照れくさそうに振り返った。はるの夫を演じた柴田は「まるで吉永さんの手の上でコロコロ転がされた感覚で、心地よかった。今後、何度も何度も共演させていただきたい。ぜひお願いします」と再共演を懇願し、吉永も「次はアクションですか?」とすっかりその気。一方、はるの父親を演じた里見は「吉永さんの親父役と聞いて、ちょっとがっかりしたんですよ(笑)。ぜひ次回は恋人役で」とこちらも吉永との再共演に意欲を見せた。宮崎ら“20年後の子どもたち”を演じた若手俳優陣も、吉永との共演、そして厳しい自然と向き合うロケを通して、感慨を噛みしめていた様子。会見にはキャストに加えて、阪本監督をはじめ、木村大作氏(撮影)、湊かなえ氏(原案)、那須真知子氏(脚本)、川井郁子氏(音楽)、黒澤満氏(企画)らスタッフ陣も顔を揃えた。『北のカナリアたち』11月3日から全国でロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年10月03日東映創立60周年記念作品となる映画『北のカナリアたち』の完成報告会見が10月3日(水)に行われ、主演の吉永小百合を始め柴田恭兵、里見浩太朗、森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、阪本順治監督らが出席した。「告白」などで知られる湊かなえの連作集「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録された「二十年後の宿題」を原案に映画化した本作。北海道の離島にひとりの女教師が赴任し、彼女の下で6人の生徒たちがのびのびと育っていくが、ある日痛ましい事故が…。その傷を抱えたまま巣立っていった教え子たちと教師の運命が20年の時を経て絡み合っていく。北海道の礼文島、利尻島で冬と夏の2回にわたりロケが行われたが、特に冬は極寒の中での過酷な撮影が続いた。吉永さんは「あまりの厳しさに『乗り切れないのでは?』と思ったこともあった」と述懐。「それでもスタッフやここにいる出演者のみなさんが頑張ってくださっているのだから、『私ももっとしっかりしなくちゃ』と思い、夏に向けて体力作りもしました」と明かす。吉永さん演じるはる先生の教え子の20年後を演じた森山さんら若手キャスト陣は、吉永さんとの共演、吉永さんの指揮で合唱をするシーンで強く感じるものがあったよう。森山さんは「僕らが歌うシーンは20年前の子供たちと違って綺麗な声で歌うというよりも、20年の時を経てどんな経験をしてまたあの分校に戻ってきたのか?というところ。それぞれが様々な方向に歩き、“ずれ”を感じながらも6人が歌うんですがすごく気持ちよかったです。(映画を観て)自分が出ているのに『いいな』と思えました」と語る。満島さんは「何度もテストをやって気持ちが高揚しすぎるところもあったんですが、吉永さんが本当はこっちを向くはずなにずっとふり向かないことがあったんです。それが高揚感も緊張感もあるけど、空気が澄んだ静かなものになった瞬間に吉永さんがふり向いてシーンが始まったんですが、そのときの表情は、後からみんなで『凄まじかったね』と話をしました。神々しくて、静かだけど美しくて…葛藤も抱えたフッとした表情でした」と尊敬を込めて語った。宮崎さんは吉永さんと目を合わせない芝居が多かったそうで「ストレスがありましたが、指揮をしている吉永さんの顔をしっかりと見られて幸せでした」と告白。小池さんも「歌いながら鳥肌が立つような体験でした」と語る。20年後の6人がこの歌のシーンで初めて揃って再会することになるが、松田さんは「それまでは(6人の関係性や過去が)想像でしかなかったので、それを繋げるものは歌しかなかった。練習でも吉永さんが指揮をしてくださったんですが、想像が形になっていくようで余計な芝居が要らず、本当に久々の再会という感じがして不思議でした」と感嘆を込めて述懐した。吉永さんは“教え子”たちの言葉に目を細めつつ「6人が真っ直ぐに私を見てくれて、それだけで何とも言えぬ感動があり、この場に居合わせてよかったと思いました」としみじみ。「何冥利に尽きると言ったらいいのか…私は先生になりたいと思ったこともあったので、先生冥利に尽きるというか」と現場で感じた幸福を明かした。また吉永さんは劇中、仲村トオルとのキスシーンも披露。吉永さんの映画でのキスシーンは『北の零年』(’05)での渡辺謙とのシーン以来となるが「(はる先生と)仲村トオルさんとの心の通い合いはどういうもの何だろう?と監督とよく話し合いました。トオルさんは撮り終えてその日、東京に帰られたんですが、気恥ずかしくてトオルさんのところに行けず、余韻があり不思議な思いに駆られました」と静かな笑みを浮かべて語った。撮影開始前の制作発表会見で「これまでにない吉永さんを撮りたい」と語っていた阪本監督は、「見たこともない吉永さんの表情というのは、僕が演出で作るのではなく物語がそれを求める瞬間があるんです。不思議な雰囲気を醸し出したショットを感じていただければ」と手応えを口にした。『北のカナリアたち』は11月3日(祝・土)より公開。■関連作品:北のカナリアたち 2012年11月3日より全国にて公開© 2012『北のカナリアたち』製作委員会
2012年10月03日