グローバル化が進む昨今、教育にも「国際化」をのぞむ家庭が増えています。語学はもちろん、相手を尊重し、柔軟な考え方ができるコミュニケーション能力の高い子に育てたい。そんな風に考えるママを中心に注目されているのが3歳から19歳までの生徒を対象にした「国際バカロレア」という教育プログラムです。文部科学省も「国際バカロレア」の普及・拡大を推進しています。2018年までに、国内における国際バカロレア認定校を200校までに増加させる取りくみが進められているのだとか。国際バカロレアって、一体どんな教育なのでしょうか?■「国際バカロレア」が提唱する人物像国際バカロレア(IB : International Baccalaureate)は、本部をジュネーブに置く、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムです。国際バカロレア教育のいちばんの目的は「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探求心、知識、思いやりに富んだ若者を育成する」こと。そして、人が持つ違いを「違い」として理解し、自分と異なる考えの人々にも、それぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人を育成することだそうです。具体的には、「IBの学習者像」として、以下の10の人物像が挙げられています。・探求する人・知識のある人・考える人・コミュニケーションができる人・信念をもつ人・心を開く人・思いやりのある人・挑戦する人・バランスのとれた人・振り返りができる人出典:文部科学省/国際バカロレアについて また、年齢に応じたプログラムが組まれています。・プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)3歳~12歳を対象。初等教育。・ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)11歳~16歳を対象。中等教育。・ディプロマ・プログラム(DP)16歳~19歳を対象。大学入試を目的としたもの。・キャリア関連プログラム(CP)16歳~19歳を対象。専門学校への進学や就職を目的としたもの。IB認定校で「ディプロマ・プログラム」を取得すると、世界の大学の受験資格を得られるというメリットもあるのだそうです。日本でも、IBの成績を入試に取り入れる大学が増えているのだとか。■自主的な学習を最重要視する「国際バカロレア」ディプロマ・プログラムには、「コア」といわれる「課題論文(EE)」、「知の理論(TOK)」「創造性・活動・奉仕(CAS)」の3つの必修要件があり、普通の科目と並行して履修します。TOKは批判的思考などを養うための授業のため、毎回ディスカッションが行われるそうです。先生が一方的に知識をたたきこむのではなく、自分たちで考え、取りくみ、自主的に行動することを重要視しているのです。また、それぞれのカリキュラムは、地域のニーズや文化的状況にも合わせて編成するようになっているようです。認定校の初等部のカリキュラムを見てみると、国語、算数、理科、社会…と、一般の小学校とほぼ同じ教科が並んでいます。しかし、授業は外国人教員と日本人教員がどちらもいる状況で行われ、すべての教科において英語習得の機会となるため、初等部6年間のあいだに英語で自分の考えをディベートできるようになります。インターネットの普及やその技術向上により、海外留学する人は年々減っているそうです。その一方で、世界がぐっと近くなり、国際的な視野が求められているのはいうまでもない事実。国際バカロレア認定校は、玉川学園、東京学芸大学付属国際中等教育学校、東京都立国際高等など、全国に39校あります(2016年11月現在)。正直、入学金や授業料が高額の学校もあります。しかし、留学と比べれば…ですし、安全な日本で国際的な教育が受けられることを考えると、検討してみる価値はありそうです。(参考)・ 文部科学省/国際バカロレアについて
2016年11月04日アートを通じて、日本の原風景が残る越後妻有の大地を感じよう新潟県の十日町市と津南町からなる、面積約760㎢の越後妻有(えちごつまり)地域で、2000年から3年ごとに開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。広大な土地に点々と作られたアートを鑑賞するときには、周りを見ざるをえない仕組みとなっており、地域に内包する様々な価値を、アートを媒介として発信するまちづくりの先駆けとも言えます。物語の世界観を、ノスタルジックに再現Kiss & Goodbye/ジミー・リャオJR飯山線を舞台とした絵本『幸せのきっぷ Kiss&Goodbye』の制作とその絵本の世界をアートで表現したプロジェクト。両親を亡くした少年と飼い犬が列車に乗って田舎のおじいさんを訪ねる物語です。作品内ではインスタレーションや、動画、音楽などで絵本のメッセージを伝えています。棚田を望む高台で人生を考える 人生のアーチ/イリヤ&エミリア・カバコフ70年代初頭のモダンアートの一大ムーブメントであるモスクワ・コンセプチュアリズムの代表とも言える、イリヤ&エミリア・カバコフ夫妻の作品。5体の彫像は、生まれてから死ぬまでの人生の重みを想像させます。卵の形をした人間の頭に始まり、「少年の像」、「光の箱を背負う男」、「壁を登ろうとしている男。あるいは永遠の亡命」、「終末、疲れた男」が並びます。数々の音の仕掛けで遊びたくなる! Air for Everyone/アン・ハミルトンかつて板金屋が暮らしていた空家にベルやベルを空に飛ばすための不思議な道具をつくっている職人を想定した仕事場をつくった作品。天井から垂らされた紐や壁のアコーディオンなど随所から奏でられる音で、見えない人々の気配を感じさせるインスタレーションです。【まだ間に合う! 大地の芸術祭・秋の展覧会】越後妻有里山現代美術館[キナーレ]低価格でアクセサリーやギフトにも使えるアート作品を展示・販売。2016年10月1日(土)~11月27日(日)絵本と木の実の美術館企画展「みえない いと 月の闇がつなぐ 苔と、ヤギと、鉄鉱石と、風と、ヒトと、」幻想的な空間作家・中里繪魯洲と常に新境地を歩き続ける田島征三、初のコラボレーション展覧会。2016年7月2日(土)~11月29日(火)まつだい「農舞台」企画展「豊福亮「黄金の遊戯場2018計画」展」2015年の大地の芸術祭で発表された「黄金の遊戯場」が2018年に向けて再スタート。2016年9月17日(土)~11月27日(日)また、越後妻有では年間を通じて、様々な企画を開催。冬には、雪アートや雪花火、雪の運動会など、豪雪地・越後妻有ならではのプログラムで、季節によって全く違った魅力を体感できます。イベント情報イベント名:「大地の芸術祭」の里 越後妻有 2017 冬 SNOWART催行期間:2017年01月14日 〜 2017年03月12日住所:新潟県十日町市本町6電話番号:025-761-7767
2016年10月29日第29回東京国際映画祭が10月25日、東京・六本木ヒルズで開幕。オープニング作品『マダム・フローレンス!夢見るふたり』に主演するアカデミー賞女優のメリル・ストリープ、クロージング作品『聖の青春』で実在の天才棋士を演じる天才棋士を演じた松山ケンイチらがレッドカーペットに登場した。その他の画像第29回東京国際映画祭は10月25日から六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)ほか都内の各劇場および施設・ホールで開催。近年は注目度の低下を指摘する声もあり、来年迎える第30回を前に、映画祭への関心を取り戻せるか勝負の年となる。コンペティション、特別招待作品、アジアの未来、ワールド・フォーカス、日本映画スプラッシュ、CROSSCUT ASIAなど各部門の上映に加えて、『映画監督 細田守の世界』、『Japan Now監督特集 岩井俊二』、アジア・オムニバス映画製作シリーズ第1弾:『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』など、提携企画を合わせた国内外の約204作品が上映され、出演者やスタッフらによる舞台あいさつやティーチインイベントが連日行われる。コンペティション部門の審査委員長をジャン=ジャック・ベネックス(映画監督/脚本家/プロデューサー)が務め、平山秀幸(映画監督)、ヴァレリオ・マスタンドレア(俳優)、ニコール・ロックリン(プロデューサー)、メイベル・チャン(映画監督)という幅広いジャンルの映画人が審査にあたる。今年は、蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃監督が主演も務める『雪女』の日本映画2本がコンペティション部門に選出されている。第29回東京国際映画祭11月3日(木)までTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて開催中取材・文・写真:内田 涼
2016年10月25日石川県珠洲市を舞台に17年9月3日から10月22日まで開催される第1回「奥能登国際芸術祭2017」の参加アーティスト第2弾が発表された。能登半島の先端に位置する周囲を日本海に囲まれた農山漁村、石川県珠洲市を舞台に開催される「奥能登国際芸術祭2017」は、アーティストや地元の人、地域外からのサポーターなどが今までにない新しい芸術祭を目指して作り上げる芸術祭。アートを媒介とした多ジャンルのネットワークによって、土地に眠るポテンシャルを掘り起し、“さいはて”から“最先端”の文化を創造する。この度は、新たに8名の参加アーティストが決定した。今回発表されたのは、アルジェリア出身のアデル・アブデスメッド、韓国出身のギム・ホンソック、ドイツ出身のトビアス・レーベルガー、インドを拠点に活動するラックス・メディア・コレクティブなど。日本からは岩崎貴宏、河口龍夫、鴻池朋子、さわひらきの4名の参加も発表された。なお、第1弾では、浅葉克己、EAT & ART TARO、石川直樹、エコ・ヌグロホ、塩田千春、中瀬康志、ひびのこづえ、深澤孝史、リュウ・ジャンファらの参加が発表されていた。【イベント情報】「奥能登国際芸術祭2017」会場:石川県珠洲市会期:17年9月3日~10月22日
2016年10月25日伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区では、10月26日から11月1日まで瀬戸内国際芸術祭×三越伊勢丹のコラボレーションエキシビションを開催。瀬戸内海の島々を舞台に繰り広げられる現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」の空気を、空間装飾、トークイベント、そして現地でしか手に入らないスペシャルグッズとともにお届けする。3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」は、美しい海と島々が育んできた独自の「瀬戸内」文化の保存と発信を目的に始まった国際的な現代アートの芸術祭。瀬戸内海の14の島を会場とし、108日間に渡る会期を通じて、四季折々の景観とアーティストの作品、食や伝統芸能までが堪能できる一大イベントとなっている。今回は出張版「瀬戸内国際芸術祭」として、総合ディレクター北川フラムを迎え、TOKYO解放区でのエキシビションが実現した。TOKYO解放区にはアーティストの山下拓也氏による、某サッカーチームのマスコットキャラクターをモチーフにした空間装飾が設置され、瀬戸内国際芸術祭の会場にいるかのような雰囲気が味わえる。また、26日に開催するトークイベントでは、アートディレクターの北川フラム×盆栽師の平尾成志が「海の復権と瀬戸内国際芸術祭への想い」、「瀬戸内国際芸術祭における盆栽を通じて伝えたいこと」について語る。27日は北川フラム×アーティストの大竹伸朗による海の魅力についてのトークセッションと、大竹氏の「ベネッセアートサイト、瀬戸内国際芸術祭で制作した作品について」をテーマに、31日は絵本作家・美術家の田島征三×シンガー・ボイスアーティストのおおたか静流による「大島にある作品への想い」、「瀬戸内国際芸術祭のイベントを通じて伝えたいこと」を語る予定。トークイベントの観覧は、22日より店頭予約を受け付ける。会場では、大竹伸朗が手掛けたTシャツや直島の地中美術館オリジナルグッズの他、瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブック(税込1,400円/発売:現代企画室)、缶バッジ(全14種/各300円)なども特別に販売する。“瀬戸芸”を愛するアーティストたちの言葉や作品に触れ、豊かな自然とアートの力を感じて欲しい。(c) 池田旬也
2016年10月22日芸術の秋!今年も東京国際映画祭2016(以下TIFF)の季節がやってきました。今年で29回目を迎えるこの映画祭は、六本木ヒルズを中心に約10日間行われるアジア最大規模の祭典です。早いもので、会期まで残り1ヶ月を切りました。そこでROBEでは、先日行われた記者発表会の様子と、注目プログラムのご紹介、と二部に渡ってみなさんに一足先にご情報をお届けします!東京国際映画祭とは?東京国際映画祭とは、1985年に始まった日本初の大規模な映画祭です。と同時に、「世界の映画産業、国際映画祭の諸問題を改善し、検討する国際機関」である国際映画製作者連盟に、唯一公認されているアジアの映画祭になります。その昔は渋谷の文化村あたりで開催されていたこともあったとか。世界中からやってくる数千の応募作品を第一線の映画人が選出し、良質な上映作品たちが幾つかの賞を目指すという熱い約10日が繰り広げられます。これらは文化振興に大きな役割を果たしており、東京国際映画祭はコンセプトとして下記の4点を挙げています。・国内外へ向けた映画の情報発信基地・クリエイターに陽を当て、世界へ羽ばたくステージを作る・未来の映像作家・映画ファンの創出・誰もが参加したくなる映画祭また、 "陸の孤島" と揶揄されることもある六本木で行われることが少しネックとも言われている本映画祭ですが、近年では新宿の映画や歌舞伎座でも上映・イベント開催をしており、今年も六本木以外でも行われるイベントなどもあるので要チェックです。(情報は公式サイトニュースにて随時公開予定)記者会見には豪華ゲストが登壇記者会見には『アズミ・ハルコは行方不明』から松居大悟監督と主演女優の蒼井優さん、『雪女』から主演俳優の青木崇高さん、そして特集として細田守監督が、それぞれゲスト登壇されました。(左より 松居大悟さん、蒼井優さん、青木崇高さん)松居監督は3年前に『自分の事ばかりで情けなくなるよ』で日本スプラッシュ部門にノミネートされたことが、その後の作品制作におけるモチベーションにつながったとの事。今回も、コンペティション選手決定前に、他映画祭からの招待を蹴って東京国際映画祭一本に賭けたとの背景に、その意気込みと思い入れの強さをひしひしと感じました。初の東京国際映画祭参加となる蒼井優さんは、原作の面白さに惹かれ出演を決めたとのことを語っていらっしゃいました。青木さんは『雪女』のオファーが昨年の釜山国際映画祭期間中に、杉野希妃監督一行と食事を囲んでいるときだったと告白。取材陣から映画界における女性進出について聞かれると、監督・主演という二足の草鞋で臨む杉野希妃監督の姿勢に刺激を受けたことを述べ、「杉野さんだからかもしれないが、強いては女性ならではの強さ、のようなものなのかもしれない」と言及していました。注目プログラム〜2人の日本人監督特集〜昨年度より始まったJapan Now特集では岩井俊二監督を、そして特別プログラムとして「映画監督 細田守の世界 / THE WORLD OF MAMORU HOSODA」と題しアニメーション映画監督である細田守監督をフューチャーすることを発表。デビュー以来、その時々の若者の心情を、独特の美学で描き続けていることで名高い岩井俊二監督。監督の名を世間に轟かせたテレビドラマ(’95年に再編集・映画化)『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? 』から最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』の計5本が上映されます。また、「映画監督 細田守の世界 / THE WORLD OF MAMORU HOSODA」では、10/26〜10/30には細田守監督と、各日豪華対談が行われることに。登壇ゲストは『海街Diary』の映画監督・是枝裕和監督をはじめ映画界・美術界の著名人ばかり。細田守監督ファンはもちろん、クリエイター気質の皆さんはまたとない機会になること間違えなしです。この二つのプログラムに共通するのは、初期作品から最新作品までを一挙にスクリーンで上映されるという点。監督自身も「自分の作品を一挙に振り返る機会はそうそうない」と感慨深げに話されていましたが、更新されていく部分と変わらない “作風” を垣間見ることができること請け負いです。通過率1%を勝ち抜いた世界各国からの唯一無二の16作品今回のコンペティション部門では世界各国からのべ1,502作品もの応募があり、映画祭ではそのうち16作品が上映されグランプリを競います。(東京国際映画祭の部門については記事下記の概要を参照)それぞれのプログラムの発表が主に行われた今回の記者会見で垣間見えたのは、"変革" と "次世代へのバトンを受け渡そうという姿勢" のようなものでした。より開かれた環境下で、「場所」「著名人」を巻き込みながらより映画を知って深めていただきたい、という気概を感じました。だからこそ、ファッションの "越境" を謳うROBEでの記事執筆に意義があるように感じます。そういえば、昨年TIFF観客賞を受賞した『神様の思し召し(原題:God Willing)』や、チェット・ベイカーの波乱に満ちた人生を描いた『ブルーに生まれついて(原題:BORN TO BE BLUE)』はいくつかのミニシアターで鑑賞することができます。映画祭上映をきっかけに、シアター配給につながる確率高いという意味において、映画祭での上映はきっと作品にとっても非常に大きなターニングポイントになるはずです。ぜひその瞬間をお見逃しなく。第29回 東京国際映画祭 (Tokyo International Film Festival)〈会期〉2016年10月25日(火)〜11月3日(木・祝)〈チケット販売開始時期〉一次販売 10月15日(土)12:00~二次販売 10月22日(土)12:00~※ 上映スケジュールは現在未定※ 詳細は東京国際映画祭公式サイトよりご確認ください〈部門紹介〉◆コンペティティブ・コンペティション部門※ 今年のコンペティション部門はのべ1,502作品の応募を勝ち抜いた16作品を上映・アジアの未来 部門・日本映画スプラッシュ部門◆ショーケース・特別招待作品 部門・Japan Now 部門・ワールド・フォーカス 部門◆クローズアップ・国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA 部門・日本映画クラシックス 部門・ユース 部門(TIFFチルドレン/TIFFティーンズ)Text. Midori Tokioka
2016年10月07日地域の科学館、行ったことありますか?子どもから大人まで、誰もが産業や科学を身近に感じ、体験しながら学ぶことができる知育スポットは、どの地域にもひとつはあるのではないでしょうか。私が住む地域には私自身も小学生の頃から行っていた「 千葉県立現代産業科学館」があります。このような知育スポット、小中学生向きの施設だと思われがちですが、実はキッズも楽しい催しがたくさん!2歳と0歳の我が子たちも大好きです。小さなうちから、産業・科学の世界に触れさせよう!創造の広場は、小さな子供にも身近な科学現象の不思議や面白さを体験できる広場。我が家のお兄ちゃんも2歳でデビューしました。小さいうちから、自然や科学に触れることで感動したり、驚いたりしながら、いろんな考えを深められます。本来の自然の姿や様々な体験を遊びながら、産業や科学の不思議を学べる科学館はとてもオススメです!キッズ向け!オススメの科学体験我が子が楽しく遊んでいたのは、こんなもの↓・バブルラビンス小さな子供たちにも大人気のシャボン玉!大きなシャボン玉に興奮!・テクノボックスくるくる回してみて♪・ウォーターロケット水の力で、勢いよく発車されるロケットは大人もびっくりしますよ。・風に揺れるボール意外と難しい!風を上手く操れるかな?こんな展示もあります↓科学館最大の魅力は、新素材を使った科学実験大人も目からウロコの科学実験は、魅力的なイベント!実験シアターでは、−196°Cの液体窒を使った冷凍実験や超電導の実験をみることができます。実験カウンターでは形状記憶合金の実験など、約20種類の実験を交代で行っています。他にも、放電実験や人形劇などを使ったサイエンスステージなどの実験も。また、10月14日からは特別展で、「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」が開始。電車のおもちゃで遊べたり、駅員さんのお仕事を聞いたり・体験したりできる催しなのだとか!小さなキッズたちもたっぷり楽しめる、千葉県立現代産業科学館、穴場のスポットです!10月14日(金)〜12月4日(日)※10月14日は鉄道の日特別展「出発進行〜もっと・ずっと・ちばの鉄道〜」※特別展開催期間の入場料:一般800円高・大学生400円中学生以下と65歳以上はの方は無料
2016年10月03日世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台となる新潟県十日町市・津南町「大地の芸術祭の里」で、2016年10月22日(土)、アウトドア・フットウェア・ブランドのKEENとタッグを組んだウォーキング企画「KEENと歩くマタギの里・秋山郷」が開催されます。秋山郷の紅葉に囲まれて、秋の味覚をビュッフェランチで堪能。アウトドア初心者にもぴったりの五感で楽しめるツアーです。自然とアートに触れられる「大地の芸術祭の里」過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有を舞台に、2000年にスタートし、3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。この舞台となる地域一帯は、「大地の芸術祭の里」と呼ばれています。「人間は自然に内包される」をテーマに、1年を通して、豊かな自然の中でアートと触れ合える様々なイベントやプロジェクトを開催しています。この過疎地となった地域に再び活気を取り戻そうとする試みは、「妻有方式」として海外メディアでも多数紹介され、国内でも全国の様々な地域づくりに影響を与えるなど、美術の枠を越えた評価を得ています。アウトドア初心者も楽しめる「KEEN」とのコラボイベント「KEENと歩くマタギの里・秋山郷」は、アウトドア・フットウェア・ブランドのKEENと「大地の芸術祭の里」がコラボレーションして開催されるイベント。KEENのトレッキングシューズを履いて、マタギの里・秋山郷自然を歩く日帰りウォーキングツアーです。紅葉で彩られた秋山郷ウォーキングや、Bubb & GravityfreeとKEENが共に手掛けた、空家をリメイクしたアート作品「出逢いDEAI」の鑑賞、紅葉を眺めながら秋の味覚をビュッフェランチで楽しめたりと、本格的なトレッキング経験がない方でも気軽に参加できるプログラムです。都会の慌ただしい日常をしばしの間忘れて、秋山郷の圧倒的な自然に癒されてみてはいかがでしょうか。ツアーのポイントをご紹介!●KEENのシューズを無料レンタルアウトドア・フットウェア・ブランドKEENの機能性とデザイン性を兼ね備えたトレッキングシューズが無料でレンタル可能です。また、ウォ―キングの後は、気に入った商品を購入できます。●KEENとはKEENは、2003年にアメリカ・カリフォルニア州で生まれたフアウトドア・フットウェア・ブランド。現在は、アメリカ・オレゴン州、ポートランドに本拠を置いており、機能性とデザイン性を兼ね備えた商品の数々は、全世界で注目を集めています。「大地の芸術祭」には、2012年から参加。KEENアンバサダーであるBubb、Gravityfreeと共に空家をリメイクした「出逢い DEAI」を展開しています。●秋山郷の自然を体感マタギの里・秘境秋山郷の圧倒的な自然をほこる苗場山麓ジオパークや秋山郷周辺を地元ガイドさんが丁寧に案内します。●普段は宿泊しないと食べられない!「かたくりの宿」特製ビュッフェを堪能昼食は秋の恵みがつまった「かたくりの宿」特製のビュッフェです。かたくりの宿は、越後妻有の秘境・秋山郷で地元の子どもを見守り続けた、かつての小学校を改築した宿泊施設です。地元の食材を使った料理は非常に評判が高く人気ですが、普段は宿泊しないと食べることができません。このイベントに参加すれば、気軽にかたくりの宿の味を堪能できます。イベント詳細名称:KEENと歩くマタギの里・秋山郷開催日:2016年10月22日(土)集合場所:見玉不動尊前駐車場受付時間:10:15~10:50住所:新潟県中魚沼郡津南町秋成9687行程:11:00開会式→11:15午前の部→12:30ランチ→13:30午後の部→15:00閉会式→15:15解散参加費用:大人2,500円、小中学生以下1,500円(お昼ご飯・ガイド料・DEAI鑑賞券付き・保険料)※当日、現金にて支払い送迎車申し込みの方:9:45に十日町駅西口集合(9:50出発)※料金2,000円(往復)※雨天決行※天候などの状況等により行程変更等がある場合あります。※台風などの理由でやむをえず中止をしなければならない場合は当日6:30に決定し、電話にて連絡します。持ち物:ウォーキングに適した服装、帽子、レインウェア、折りたたみ傘、飲料水、保険証問い合わせ先:025-761-7767(「大地の芸術祭の里」総合案内所)※水曜以外9:00~18:00申し込み方法:公式サイト(から申し込み。締め切り:10月12日(水)※靴のレンタルを希望しない場合は10月19日(水)まで申込可能イベント詳細URL:
2016年09月22日米アカデミー賞の前哨戦ともいわれる北米最大規模の映画祭、第41回トロント国際映画祭に出品される本木雅弘主演、西川美和監督の『永い言い訳』。このほど、さらに10月6日より開幕する第21回釜山国際映画祭「A Window of Asian Cinema」部門に招待されることが決定。西川監督は、アジア最大級の本映画祭に初めて参加することになった。妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、亡くなった人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。だが、まさにそのとき不倫相手の編集者(黒木華)と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、同じく亡くなった妻の親友の遺族、トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子どもたちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る――。西川監督が『おくりびと』以来7年ぶりに映画主演を務める本木さんを中心に、ミュージシャンの竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、堀内敬子、深津絵里ら、屈指の実力派俳優とともに贈る、観る者すべての感情をかき乱すラブストーリーとなる本作。今回、1996年の創設から近年に至るまで、急速に規模を拡大、成長している釜山国際映画祭への招待が決定。2015年は、75か国302作品が上映されており、日本映画では是枝裕和監督『海街diary』がガラプレゼンテーションで、そのほか黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、橋口亮輔監督『恋人たち』など、話題作ばかり20作品が上映。また、年間を通してアジア映画業界に与える多大な貢献を称える「アジアン・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー賞」をスタジオジブリが受賞した。その一方、2014年には釜山市の映画祭への政治介入が問題となり、一時は存続が危ぶまれたことも。しかし、それに対して全世界の映画人が反発、昨年「I Support BIFF」と題した支援キャンペーンが展開され、今年5月に晴れて本映画祭の実施が決定した。その支援者の中には、西川監督やその師匠にあたる是枝監督も名を連ねている。西川監督は、10月8日に釜山へ向け出発、現地9日での上映に登壇し、Q&Aを行う予定だ。『永い言い訳』は10月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月07日テレビ朝日では、葉加瀬太郎と滝川クリステルがテレビ番組MC初共演を果たす「芸術ハカセ」を9月13日(火)に放送することを決定した。「芸術」にはどこか堅苦しいイメージが付き物。しかし、じっくりひも解いていくと、そこに思わず親近感が湧くようなエピソードがたくさん転がっている。今回放送される3時間特番「芸術ハカセ」では、そんなクラシック音楽から絵画、文学まで…世界の名だたる芸術家たちにスポットを当て、彼らの作品や人生にまつわる驚きの学説を楽しく紹介していく。今回取り上げるのはレオナルド・ダ・ヴィンチ、シェイクスピア、ピカソ、伊藤若沖、リスト、クララ・シューマン、パガニーニ、ベートーヴェン、ブラームス、バッハといった錚々たる芸術家たち。「シェイクスピアには外交官のゴーストライターがいた!」「ピカソは売れるために有名画家の絵をパクりまくっていた!」…といった、思わず耳を疑うような面白学説を片っ端から検証! さらに、バッハとモーツァルトが作った“凡人には到底考えつきもしない遊び心満載の楽譜”も登場する。本番組では、出演者も贅沢の極み。司会進行を務めるのは、世界を股にかけて活躍するヴァイオリニスト・葉加さんと、日本を代表するフリーアナウンサー・滝川さん。実は今回がテレビ番組MC初共演! 葉加瀬さんは「番組の趣旨をお聞きして、一緒に司会進行をするなら…と想像した瞬間、頭に浮かんだのが滝川さんでした。司会という点でとても頼りになるうえに、滝川さんとならアートや音楽の話を楽しく自然体でできるだろうな、と思ったんです。そんなわけで、実は今回、僕から『滝川さんと一緒にやりたい』とお願いしたんですよ」と共演は葉加瀬さんからのオファーだったと明かし、「僕はとにかく滝川さんのことが大好きなので、収録中もドキドキしっぱなしでした(笑)」と収録をふり返った。一方滝川さんも「6時間という長丁場の収録でしたが、本当に楽しかったですね。今回の収録で、葉加瀬さんがやっと目を見てくださるようになったので(笑)、それもうれしかったです」と語り、「私自身も今回の収録で、新たな興味が次々と湧いてきました。番組で取り上げた芸術家はもちろんですが、ゲストの武田双雲さんもあんなに冗舌な方だとは思っていなかったので(笑)、とても意外で興味深かったです」とコメントした。さらにゲストとして、狂言師・野村萬斎、女優・大地真央、書道家・武田双雲ら、各界をけん引する才能豊かな顔ぶれも登場。膨大な知識量と独自の感性を誇るいとうせいこう&劇団ひとりも参加し、芸術談義に花を咲かせていく。また、番組ではなんと葉加瀬さんがカルテットを率いて、さまざまなクラシックの名曲をヴァイオリンで生演奏! 「ハンガリー舞曲」「G戦上のアリア」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「悲愴」「運命」など誰もが1度は耳にしたことのある有名クラシック音楽、さらには「蛍の光」のベートーヴェン編曲版およびハイドン編曲版など、美しいメロディーで奏でる。さらに、この夏の大ヒット映画『シン・ゴジラ』で“ゴジラ”を演じた野村さんが、その動きをスタジオで生実演! 「能」と「ゴジラ」歩きの意外な共通点も明らかに。スタジオ中が沸きに沸いた圧巻パフォーマンスの数々にぜひ期待していたい。「芸術ハカセ」は9月13日(火)19時~テレビ朝日にて放送。『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月07日俳優のジャッキー・チェンが、アカデミー賞特別名誉賞を受賞することになった。『ラッシュアワー』などでおなじみのジャッキーと、映画編集者のアン・V・コーツ、キャスティングディレクターのリン・スタルマスター、ドキュメンタリー映画監督のフレデリック・ワイズマンが、11月に行われるガバナーズ・アワードでこの特別賞を受け取ることになると映画芸術科学アカデミーが1日に発表した。同団体のシェリル・ブーン・アイザックス会長は、声明文の中で「アカデミー賞特別名誉賞はジャッキー・チェン、アン・V・コーツ、リン・スタルマスター、フレデリック・ワイズマンのような、その分野における真の先駆者であり、伝説的な存在である人物のために作られた賞です」「彼らの素晴らしい功績を称えられることを誇りに思います」とコメントしている。ジャッキーは自国香港の映画作品への出演、脚本、監督、プロデュースだけでなく、世界中においても興行成績の成功をおさめた「他に類を見ない国際的なキャリア」を称えられ、今回の受賞に至った。一方、1962年作『アラビアのロレンス』で知られるアンは、『エレファント・マン』『アウト・オブ・サイト』『オリエント急行殺人事件』『エリン・ブロコビッチ』など、60年間にわたるキャリアの中で多くの有名作品を手掛けてきた。『卒業』『屋根の上のバイオリン弾き』『トッツィー』を含む200作品以上の映画に携わってきたリンは、ジョン・トラボルタやジョン・ヴォイト、故クリストファー・リーヴらをはじめとする俳優の才能の発掘してきた人物だ。フレデリックは、自身にとって初のドキュメンタリー作品である精神異常を抱える犯罪者たちを収容した病院の舞台裏に迫った1967年作『チチカット・フォーリーズ』をリリース後、ほぼ毎年ドキュメンタリー作品を世に送り出してきた。この4人は、11月12日にハリウッド&ハイランドセンターのレイ・ドルビー・ボールルームで開催される第8回ガバナーズ・アワードでアカデミー賞特別名誉賞を受賞する。2015年度には、デビー・レイノルズ、スパイク・リー、ジーナ・ローランズらが同賞を受賞していた。(C)BANG Media International
2016年09月05日三年に一度の国際芸術際「あいちトリエンナーレ2016」が、8月11日(木・祝)~10月23日(日)まで開催中。開催エリアとして、名古屋、岡崎、豊橋の市内が中心となり、美術館のみならず、街なかのいろいろなスペースでアート作品が点在する。街あるきとともに気軽に世界中のアートを楽しめるイベントだ。参加する作家は、38の国と地域から119組。これまでになく外国の作家が参加しているのも特徴で、日本初出展、初上演も含み、愛知県で初めて目に触れるものも数多い。メインビジュアルとして使用しているジェリー・グレッツィンガーの作品も日本初展示となる。展示・上映・上演されるのは、絵画や彫刻、映像、写真、インスタレーションにパフォーミングアーツまで表現方法はさまざま。また、数ある芸術祭でも珍しくオペラも上演する。8月26日(金)には「あいちトリエンナーレ公式ガイドブック」編集スタッフによる、同芸術祭をもっと楽しむためのトークイベント(予約受付中)も開催。編集長やアートディレクターのほかに、芸術監督の港千尋氏や、開催地となる岡崎のアート広報大使のオカザえもんも参加して、現場を知る人ならではの楽しみ方を教えてくれる。応募はWEBサイト「ぴあ中部版WEB」内にて受付中なので、お気軽に参加してみては。それら芸術祭にまつわる様々な情報について、あいちトリエンナーレ2016のオフィシャルサイトはもちろん、あいちトリエンナーレ2016のニュースサイト「あいトリNAVI」などもあるので、そちらも活用して、貴重なイベントの数々を見逃さないよう楽しもう。
2016年08月24日サングラスをかけている人を見たとき「爽やか」とか「かっこいい」と思った経験はありませんか?実は科学的な根拠があったのです。これを知ると、今年の夏は、サングラスで魅力的な女性になれるかも知れません。1.視覚から受ける美的感覚1つ目の根拠は、サングラスをかけた時に「顔が対称に見え、バランスが良く」見えるからです。私たちの脳は、左右対称なものを美しいと捉えることが多く、左右対称が強調されたサングラスのある顔見ると「きれい」「かっこいい」と感じます。このようなメガネのように、何かを囲み強調させるものは、人に印象づける効果があるのです。2.ミステリアスなオーラ2つ目は、目元をサングラスで隠すことで「ミステリアスなオーラ」が出ることです。通常、相手を分かろうとするときは相手の目を見ますよね。目を見ると相手の賢さ、真剣さ、情熱などを感じ取ることができます。濃い色のレンズは目の周りをカモフラージュするので、相手が目から読みとろうとする行為を阻止し、本能で普段感じとっている瞳からの情報を遮断します。このミステリアスなオーラが、相手の心の中に謎めきを与えます。それが性的な魅力と変わるのです。人間学的には、心残りですっきりとしない不可解な想いがこのような感情へと変わると言われています。3.オシャレに見える3つ目は、「オシャレに見える」ことです。今っぽいアクセサリーをつけているような感覚です。人それぞれの個性に合ったものを選ぶと、顔映りも良くなりますよね。また、サングラスをかける多くの場面は海やスキーの時など爽やかなシーンなので、サングラスをした人を見ることが、脳裏に焼きついているこの風景を連想させ、リフレッシュや爽やかさを感じることも関係しています。日光から瞳を守るだけではなく魅力的に見せてくれるアイテム。しっかりとした根拠もあるので、この効果を有効に使って人生を楽しみましょう!
2016年08月10日瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」では7月18日から11月5日までの土日祝日のうちの18日間、ツアーイベント「讃岐の晩餐会」を開催する。「讃岐の晩餐会」は、日中に島巡りを楽しんだ芸術祭の来場者に対する“特別なおもてなし”として、夕刻16時にJR高松駅から始まるツアーイベント。夏は園内散策、秋は東京藝術大学作品鑑賞を楽しんだ後に、商工奨励館北館前の北庭にて、劇団・指輪ホテルによる瀬戸内の風土や歴史に根ざした野外パフォーマンスを鑑賞。その後北館にて、EAT&ART TARO監修のもと、「瀬戸内『食』のフラム塾」の塾生が中心となって調理する瀬戸内の食材をふんだんに使ったコース料理を楽しむことができる。メニューはオリーブ牛のローストビーフやカンカン寿司などを予定。開催日は夏が7月18日、23日、24日、30日、31日、8月20日、21日、27日、28日、9月3日、4日、秋が10月15日、16日、22日、23日、29日、30日、11月5日で、料金はバス代、栗林公園入園料、公演鑑賞料、飲食代などを含めて8,000円、定員は1回につき60名となっている。応募の詳細はオフィシャルサイトにて。
2016年07月13日2年連続で俳優部門に白人しかノミネートされなかったことが大きな問題となったアカデミー賞。主催している映画芸術科学アカデミーが、89年に及ぶ歴史の中で最も人数が多く、多様な683名の新会員候補を招待したと発表した。昨年招待されたのは322名なのでその数2倍以上。エマ・ワトソン、イドリス・エルバ、ウォシャウスキー姉妹、エヴァ・メンデス、ジョン・ボイエガ、トム・ヒドルストンなどの新会員候補683名のうち、46%は女性、41%が有色人種で283名は59か国からの外国人、年齢幅は24歳から91歳、と同アカデミーは会員候補の“多様性”を強調している。とは言え、招待された人全員が会員になったと仮定すれば、約7,000名の会員数の中、女性は27%(昨年は25%)で有色人種は11%(昨年は8%)になる。日本からは北野武、河瀬直美、仲代達矢、是枝裕和ら総勢13名の名前が挙がっており、招待を受け入れればアカデミー賞を選ぶ投票権が得られる。会員にも“監督”、“脚本家”、“俳優”などの部門が設けられており、北野さんは“脚本家”部門、河瀬さんは“監督”と“脚本家”の2部門で招待されており、会員になる際に自分でどちらかを選ぶ必要がある。(Hiromi Kaku)
2016年06月30日チームラボ(teamLab)が、9月17日から11月20日まで開催される、茨城県北6市町を舞台にした国際的な芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」にて、新作を含めた6作品を展示する「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」を開催する。新作「小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々」は、茶を点てると、茶碗の中に花々が生まれ咲いていく作品。コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けるインタラクティブな作品となっており、花は、茶が点てられた茶碗が置かれていたり静止しているとより生まれ、茶碗を持ち上げたり動かしたりするといっせいに散っていく仕組みになっている。また、花は茶碗に茶がある限り誕生と死滅を永遠と繰り返し続け、茶を飲み干すと作品は茶と共に消えてなくなる。「境界のない群蝶」は、蝶たちが羽の模様を変容させながら空間の中を舞う作品。蝶たちは作品の画面を飛び越え、同じ空間に展示された他の作品の中もシームレスに飛び周り、作品間の境界をなくし、あいまいにしていく。群蝶は、他の作品の中の花が咲いている場所に集まるなど、他の作品の状態に影響を受け、また鑑賞者が触れると死んでいく。「Nirvana」は、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する「升目画」という特異な表現方法を用いて制作されたもの。仮想の三次元空間上で動植物を立体物として動かしており、三次元空間上の色を画面の升目ごとに分割して彩色している。画面の升目が固定されたまま空間は動いていくため、升目内の彩色は空間とは違う時間軸でうごめく。これに、木の枝枝や花びら、光がゆっくりと成長したり散ったり消えたりする様子をコンピュータプログラムによってリアルタイムで描き続ける「増殖する生命 II - A Whole Year per Hour, Dark」や、新しい都がつくられて様子を様々な人々の物語が同時に平行して進んでいく様子を描くことで描いた絵巻物語「まほろば」、鑑賞者の影が文字に触れるとその文字がもつ世界が表れ、世界を創り、その文字から生まれたものたちが世界の中で互いに影響し合っていく「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」を加えた6作品が展示される予定だ。【イベント情報】「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」会場:茨城県天心記念五浦美術館住所:茨城県北茨城市大津町2083会期:9月17日~11月20日時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日休館)※茨城県北芸術祭の個別鑑賞券(料金未定)、または作品鑑賞パスポートの提示で入場可能
2016年06月29日国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN」が、2016年10月22日(土)から11月13日(日)まで開催される。7回目となる今回は、国内外6カ国から12組による世界初公開の新作を含む12作品を紹介予定。京都をはじめとした国内アーティストに加え、海外(フランス・オーストリア・タイ)を拠点に活動する日本人、またマレーシア・アルゼンチン・イギリス・インドなどのアーティストがラインナップ。ダンスやパフォーマンスはもちろん、秋は演劇やテキストをベースとした表現のプログラムを中心に構成されている。世界中のアーティストたちの作品に触れ、芸術の秋を楽しめそうだ。【開催概要】KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN開催期間:2016年10月22日(土)〜11月13日(日)会場:ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、京都府立府民ホール“アルティ”ほか公式プログラム参加アーティスト:マーク・テ、ルイス・ガレー、フェデリコ・レオン、マーティン・クリード、松根充和、篠田千明、木ノ下歌舞伎、池田亮司、庭劇団ペニノ、シャンカル・ヴェンカテーシュワラン、researchlight
2016年06月26日スマイルズが美しい瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」にてアート作品「檸檬ホテル」(香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃984)を発表した。6月1日より宿泊予約をスタートする。同ホテルには平面や立体の作品はなく、“それは鑑賞者の胸の中で、少しざわついた、遠い記憶のような何か”を作品としている。檸檬ホテルは作品でであると同時に、1日ひと組の宿泊が可能。宿泊者は、「二人でカップルになりなさい。相手がいない場合は、相手が訪れるまでしばし待つ。」という指示に従って檸檬ホテルを体験することになる。宿泊者には、レモン尽くしの料理が用意される。朝は豊島レモンで染めた布の淡く黄色い光りの中で目覚めることができる。宿泊料金は7月18日から11月6日までのハイシーズンが一棟4万円(定員6名)、11月7日以降のレギュラーシーズンが一棟3万円(定員6名)。料理(夕朝食)は1名6,000円となっている。
2016年05月30日家族との次のお出かけは「いつもとちょっと違う体験を」と考えている人におすすめしたいのが「科学館」です。普段は身近に感じることのない科学の力を体験しながら学び、遊びながら実感できるのがJR川崎駅にある東芝未来科学館。ここでは実験やショーだけでなく、映像体験型ゲームで全身を動かしながら、科学とふれあうことができます。何度もリピーターとなっているわが家、その体験をもとに科学館の魅力をご紹介しましょう。■東芝未来科学館ってどんなとこ?東芝未来科学館は「人と科学のふれあい」をテーマにした科学館です。科学の魅力を実験や実演を通じて体験できる『体験して学べるサイエンスゾーン』、東芝創業者の生涯ドラマや東芝が日本初・世界初として開発した製品展示が楽しめる『子どもから大人まで楽しめるヒストリーゾーン』などのエリアにわけられており、科学と自然にふれあえるコーナーが充実しています。目で見て、さわって、動かすなど、多くの動作をするなかで子どもの好奇心は満たされていきます。子どもが少し成長してからまた訪れれば「これわかる!」など理解できることが増えているなど、何度訪れても違う発見があっておもしろいですよ。■子どもが楽しめるスポットは?・全身運動できる映像体験型ミニゲーム入り口を入ってすぐにところにある ウェルカムゾーン では、全身を動かして操作する映像体験型のミニゲームを楽しむことができます。ゲーム好きな子どもなら一目散にかけていくこちらのコーナーは6歳の息子も大好き! 初めてのときは悪戦苦闘していましたが、2回目以降はゲームのコツをつかみ、最後に発表される点数のランキング結果に目を輝かせていました。子どもの心はここでがっちりつかまれてしまうようですね(笑)。ほかにも体を使ってできるミニゲームがたくさんあるので、ゲームがある程度1人でできる年齢のお子さんには、たまらないかもしれません。・50万ボルトの電気体験「静電気発生装置」東芝未来科学館では「静電気発生装置にふれる」という貴重な体験ができます。50万ボルトの静電気を人に帯電させると、体験者の髪の毛はじわじわと逆立ち状態に! 絶好のシャッターチャンスなので、子どもに体験させている間にブースの外から記念写真を撮りましょう。髪の毛が逆立った様子を後から写真で確認する、楽しそうな子どもの表情を見ることができますよ。・「不思議で、面白くて、ためになる」サイエンスステージ1日3~4回行われているサイエンスショーでは「見えない空気のすごい力 ひんやり! 冷たい!」「超低温のサイエンスショー」「静電気 見て・さわって・体験ショー!」などのプログラムが設けられ、普段は目にすることのない科学の不思議を体感させてくれます。知っているようで実は知らなかった科学の力を目の当たりにし、大人にとっても思い出に残るショーとなっています。 ■駅直結! 雨の日も移動が楽ちんJR川崎駅から徒歩1分の場所にある東芝未来科学館は、駅から続く通路に屋根があるため、雨の日でも濡れずに来館することができます。最先端の科学技術から、昔懐かしい家電の展示まで遊びながら学べる施設ですが、このボリュームで入場無料なのはうれしい! 小さいお子さんでもボタンを押すと音が出たり、色が変わったりする展示物を楽しんだり、サイエンスショーを見たりと、いろんな刺激を受けることができます。年齢の離れた兄弟姉妹がいるご家庭でも十分に楽しめるはずです。土日・平日どちらにいっても見どころ満載の科学館。次の家族のお出かけに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 東芝未来科学館 〒212-8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地34スマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2F開館時間:火~金 10:00~17:30/土・日・祝 10:00~18:00入館料:無料 tel.044-549-2200
2016年05月21日能登半島の先端に位置する石川県珠洲市を舞台に17年9月3日から10月22日まで、第1回「奥能登国際芸術祭」が開催される。周囲を日本海に囲まれた石川県珠洲市は、北からの黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場。里山里海の中で育まれた固有の文化も多く、揚げ浜式製塩や炭焼き、珠洲焼、珪藻土を使った七輪などの伝統産業は平成23年に世界農業遺産に認定されている。また、春・夏・秋のシーズンごとに各集落において五穀豊穣を願って開催される「村祭り」は、平成27年度日本遺産にも認定。特に秋シーズンである9月上旬から10月下旬の約50日間は、連日市内のどこかの集落でこの秋祭りが行われている。今回開催される「奥能登国際芸術祭」は、珠洲市の自然や祭り、食などの生活文化に根ざしながら国内外のアーティストが作品や空間をつくり展開するというもの。珠洲市内全域を舞台とし、珠洲市民や地域外からのサポーターを含めた大勢でつくりあげるこれまでにない新しい芸術祭となっている。また、同イベントの開催にむけて、奥能登珠洲の魅力を再発見する参加型公式プロジェクト「おくノート」も始動。地元住民と奥能登珠洲を旅する人々による「わるないわ~奥能登珠洲 写真と言葉の投稿コンテスト」や、地域の魅力を深く掘り下げるフリーペーパー「おくノート」の発行など、芸術祭に先駆けて様々なイベントが予定されている。総合ディレクターを務めるのはアートディレクターの北川フラム。参加アーティストは、日本写真協会新人賞や講談社出版文化賞などの賞を受賞している写真家の石川直樹の他、アートディレクターの浅葉克己、コスチュームアーティストのひびのこづえ、アーティストのエコ・ヌグロホなど。公式ウェブサイト()もオープンしている。
2016年04月11日3年に1度開催されている瀬戸内国際芸術祭は、2016年に第3回を迎えた。年間を通してさまざまな試みが行われ、新たな取り組みが生まれている。それを媒介するのが「旅」である。人々は、他の場所にはないユニークなものに惹かれ、そこでしか味わえない固有の体験、五感の開放を求めて旅に出る。「旅」の先にあるのは、人と人とのフェイス・トゥ・フェイスの関係だ。人と人とが交わることで、どのような活力が生まれ、瀬戸内国際芸術祭は、それらの声にどう応えようとしているのだろう。■人と直接出会い、食を通して土地を知るーー旅をする人たちの中には、どのような感情が湧き上がっているのでしょうか。現代の価値観では、最大の情報に最短でアクセスする能力が問われています。行政も民間でも、情報処理能力の高さが優秀な人たちの定義です。彼らはそこにどっぷり浸かって昇進し、稼いでいるにもかかわらず、そのIT空間は嘘のものだと知っていて、フェイス・トゥ・フェイスの関係にしか真実はないと思っている。現在、世界的なグローバリゼーションの波がバーチャルになっているのに対し、本物のグローバリゼーションというのは、自分が移動することで生まれるフェイス・トゥ・フェイスの関係にしかないことに気付いているんですね。そういう人ほど、旅をしたがり、移動を求めている。ーー今回の芸術祭では、とりわけ「食」をテーマとして全面的に押し出されていますね。土地を知るには食が一番です。地元の食材を使い、島のお母さんたちがつくる料理は、世界一です。例えば、春になると瀬戸内海ではサワラが多く獲れる。東京では鮮度が落ちるから西京漬くらいしか馴染みがないかもしれませんが、瀬戸内海ではタタキで出してくれる。これがメチャメチャ美味しい。瀬戸内にはサワラの季節、押し寿司をつくって嫁さんに持たせて里帰りさせる風習があります。「こんなに美味いものを食べているなら、きっと嫁ぎ先でも幸せにやっているだろう」と実家の両親が納得するほど、地元の人がつくる旬のサワラのタタキや押し寿司は絶品です。それをみなさんにもできるだけ食べてもらいたい。けれども、普段はなかなか食べに来る人が少ないから、島にレストランはほとんどない。前回の芸術祭に来られた方々の多くが、コンビニでおにぎりを買って食べていた。その反省として、せめて芸術祭の会期中はちゃんと食べてもらえるよう、一生懸命準備をしようと思ったわけです。豊島で展開する「島キッチン」では、地元のお母さんたちも働いている■人もアートも、それぞれみんな違う面白さーー都市と地域は呼応し、交換し合うことがこの時代、大切であると聞きます。僕が一番感動したエピソードは、浜辺から作品までの道の途中に住む人が、芸術祭が開幕して3~4日目ぐらいから、発泡スチロールの箱に水をためて、家の前でジュースを売り始めた。「おかあちゃん、何やっているの?」と家族が聞いたら、「島に来る人たちをずっと見ていた。でも、見ているだけではつまらない。何か売れば、おしゃべりできるかもしれない」と考えたと。そのジュースの仕入れ先は、10メートル先の自動販売機。そこで140円で買って冷やして140円で売っている(笑)。普段、島に人は来ませんから、珍しいわけです。この話を聞いて、「いろいろな人を見てみたい」「話したい」というのが、島の人たちにとっての一番の喜びだと感じました。昔の街道筋もお遍路も、それが楽しみだった。もっと理屈っぽくいえば、地球上には73億人の違う人が生きていて、人それぞれみんな違うという面白さを本能が求める。アートの素晴らしさは、みんなが違っていいところ。人と違っていいことが唯一認められる領域。だから僕はディレクターとして、なるべく違うアートを選びたいと思っている。人間国宝級のすごいものがあっていいし、素人の作品もあってもいい。そういう多様さが、美術の最大の面白さだと思うし、都市と地域の交換の根拠だと思います。ーー作品にもその影響は現れているのでしょうか。普段はシリアスなテーマで活動しているアーティストも、おばちゃんたちに、「にいちゃん、がんばれ」と、肩やお尻をたたかれると、作品が明るくなります。それは美術のもっている祝祭性が、島(土地)とのかかわりの中で引き出されるからでしょう。クリスチャン・ボルタンスキーのシリアスな作品、例えば豊島にある《心臓音のアーカイブ》にしたって、海に開けていく感じがしませんか?■瀬戸内海を希望の海にするためにーー来訪者も人と人とのかかわりを求めていますね。アンケートで瀬戸内に来た理由を尋ねると、圧倒的に、1位が現代美術。2位が海や島の面白さ。でも帰るときの答えは、1位が島の人と話せた。2位が島の行事に参加できた。3位が島の食材や料理を食べられた。というふうに変化する。都市は画一化され、人はロボットとして扱われ、会社で言われたことを一生懸命やるしかない。でも、田舎に行けば、固有名詞で呼んでもらえる。だからみんな田舎に行きたがる。ーー瀬戸内国際芸術祭は3年に1度です。3年、6年、9年と、何を未来につないでいきたいですか?三越伊勢丹とのコラボレーションの話がスタートした当初、驚いたことがあります。百貨店は正月やクリスマスなど、1年間の歳時記を展開していますが、それだけでは、オリジナルなものの見せ方は難しい。もっと大きな底流で動いているものを捉えた表現をしなければならない。そこで瀬戸内国際芸術祭とのコラボを考えた、とうかがい、人間の感覚の傾向性を掴もうとしている姿勢に感激し、そこから僕も学びたいと思ったわけです。瀬戸内国際芸術祭は、いろいろな意味で3年に1度しかできない。3年間の準備期間はどうしても必要です。ただひたすら、目先のことに必死に対処しているのですが、せっかくやっているからには、と思うことがあります。多くの人たちが、いろいろな状況下で、大変な思いをして毎日を生きている。だからこそ、開口部があるとか、明るさを感じるとか、希望が見えるとか、そう思える場所にしていきたいと思っています。前編に戻る。
2016年03月27日3月30日より三越伊勢丹では、瀬戸内をテーマにした「JAPAN SENSES」というキャンペーンが行われる。それに伴い伊勢丹新宿店のショーウィンドウを舞台に、瀬戸内国際芸術祭のディレクターを務める北川フラム氏が「海の曼荼羅」をテーマに、11人の作家をディレクションする。「アートは歴史、観光、文化の良さを引き出し、そこに生活する人々や訪れる人々の、未来につながる記憶を呼び起こす」と語る北川氏は、伊勢丹に足を運ぶ人々と、瀬戸内国際芸術祭への来訪者のセンスや感性には共通点があるという。時代の底流を流れる、人々の感覚の奥にあるものとは?■圧倒的な自然、宇宙と人間が感応する瞬間ーー「海の曼荼羅」をテーマに、11人の作家をディレクションされるそうですが、どのようなコンセプトをお持ちですか?平安時代の僧侶である空海は、瀬戸内国際芸術祭の舞台のある讃岐国、現在の香川県の善通寺出身です。苦労して唐に渡り、中国でナンバーワンの位置まで上り詰め、日本に戻って真言宗の開祖となりました。彼は19歳から山林での修行に入り、優婆塞(うばそく)、つまり乞食坊主のように、阿波を巡って土佐まで歩きます。室戸岬の洞窟で修行をしているとき、明星が口に飛び込んできて悟りを開きました。そのとき目にした「空」と「海」から「空海」と名乗るようになったといいます。刻一刻と表情を変える自然の姿。修行を通して自己を研ぎ澄ませていく感覚。宇宙と自分が出会う瞬間、それこそが、彼にとって祈りであり、信仰そのものだったのです。圧倒的な自然界の力、色彩、そういったものの総体と、人間が感応し合う一瞬。その全体像を表現しようと、空海は曼荼羅(まんだら)をつくり出しました。瀬戸内国際芸術祭に参加するアーティストたちも、圧倒的な海の力や土地の文化を体感し、作品をつくります。「海の曼荼羅」に集う11人も、できるだけ違うタイプのアーティストを選びました。宇宙と人間が感応する瞬間。その総体を「海の曼荼羅」と呼びたい。その祈りの形を新宿という都会に届けつつ、同時に瀬戸内とつながりたいという願いを込めて、この企画を考えました。田島 征三「森からの海曼荼羅」■五感全体で楽しむ、ここでしかできない「旅」の体験ーー芸術祭の舞台となる島々は、どのような場所ですか?もともと瀬戸内海というのは、豊かな自然の恵みをたたえた海であり、日本列島のコブクロ、物資輸送の日本の最大の動線でした。人々は海を縦横無尽に行き来し、止まり木としての島々は、独自の文化を育んでいました。それが近代になって、閉鎖空間として隔絶され、島は活力を失い、元来の文化は輪郭を失いつつあります。島で暮らす人々を元気にしたいと、アーティストが風土、歴史に焦点をあて、島の魅力を再発見し、そこで生活してきた人々の時間を寿ぐ。アートをつくり育てることで、多くの人々がつながる。瀬戸内国際芸術祭はこのように、島が誇りを取り戻すためのお手伝いをしてきたわけです。ーー前回の芸術祭には、世界中から107万人もの人々が訪れたと聞きます。近年、人々は美術館を出て、なぜ瀬戸内の島々で美術を見たいと思うのでしょうか。瀬戸内国際芸術祭の人気の源として一つには、多種多様な入射角を設け、さまざまな感覚や興味を刺激していることが挙げられるでしょう。まずは現代美術の面白さ。そして海や島の広がり。農業や漁業に携わる生産者と、その人たちがもたらす旬の食。参加性が高く、心身の開放感につながる祭りやパフォーマンスなど。人間の生理に直結し、五感全開で楽しめる内容の充実を目指してきたことにもよるのかもしれません。ーー島々へは船で渡り、作品を見に行くまでに時間を要しますね。それが逆に人気の理由なんです。目的地を往復する観光や、あらかじめ旅程が組まれたパック旅行では、本当の「旅」は成立しません。瀬戸内海の島々を巡る旅は、自分で工夫して考えて歩かないと、船にも乗れないし、お昼ごはんも食べられない。努力を要する。でもそれが、「旅」の実感を深めます。大巻伸嗣「Liminal Air - core -」■一回きりの人生を楽しんで生きるーー三越伊勢丹に足を運ぶ人々と、瀬戸内国際芸術祭への来訪者には、どのような共通点がありますか?全体を包み込むファッショナブルな空気。これが瀬戸内国際芸術祭と三越伊勢丹との接点だと思います。個人の生理的な欲求を細かくひろい、それが時代の最先端を行く伊勢丹のイメージをつくり上げている。瀬戸内国際芸術祭に来られる方々は、20代、30代の女性が多く、とってもファッショナブル。その人たちは伊勢丹の購買層とも重なります。概してみな、お洒落している自分が好き。瀬戸内海を旅している自分が好き。芸術祭をサポートしたり、手伝っている自分が大好き。よくよく聞けば、それが本音だそうで、ああ、なるほどと、とても合点がいったんです。ーーそれはどのような動機に支えられているのでしょう。お洒落をするために、人々は高いお金をかけて服飾品を買う。それは「一回きりの生。されど人生」と思う人が割り切ってやっている。「人生は一回こっきり。でもその一回きりの人生を、せめて楽しもう」という人生観が、人をお洒落に走らせる。そして伊勢丹で服を買い、アートを巡る旅にも出かけるわけです。それは時代的な背景が大きいと思います。いまの日本には、全く展望が感じられない。器用で賢い一部の人間だけが政府とともにこの国を動かそうとしている。そこに何の興味もシンパシーも感じられない。そういった人は、国家のもとで何かしようとするのではなく、自分自身のライフスタイルを確立しようとする。いまの40代の優秀な人たちは、あくまでこの時代を生き抜くために、例えばIT企業の社長をやっている。その人たちが、豪雪、過疎高齢化の地域で開催されている大地の芸術祭の応援団になってくれている。瀬戸内国際芸術祭のことも面白いと思ってくれる。それが現代の感度の良い、優秀な人たちのセンスなのではないかと思うわけです。後編に続く。012
2016年03月26日三越伊勢丹が、3月20日から開幕する美しい瀬戸内海の島々を舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭 2016」のプロモーションパートナーとなる。「瀬戸内国際芸術祭」は、毎年瀬戸内海で開催されている恒例の芸術祭。島々の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して、瀬戸内の魅力を世界に向けて発信している。第3回目となる今回は、3月20日から4月17日、7月18日から9月4日、10月8日から11月6日の3回に分けて開催される。三越伊勢丹とのコラボレーションによる同エキジビションも、「瀬戸内国際芸術祭」の会期に合わせて3月30日から4月12日、8月10月から22日(予定)、10月19日から11月1日(予定)の3回に渡って開催。伊勢丹新宿店、三越日本橋本店、三越銀座店、高松三越を会場に様々な形式で行われるという。これに伴い、3月30日から4月12日まで伊勢丹新宿本店では、「SETOUCHI ART@ 伊勢丹新宿本店」を実施。「瀬戸内国際芸術祭」の総合ディレクターである北川フラムが提示した“海の曼荼羅”というテーマに合わせ、国内外の現代美術家や映像作家など11名のアーティストがそれぞれ製作した作品が、伊勢丹新宿本店のショーウィンドー、及び本館1階吹き抜けに展示される。また、3月30日から4月5日まで三越日本橋本店で、3月29日から4月11日まで高松三越で、「瀬戸内国際芸術祭」の参加作家の一人であり、三越の包装紙「華ひらく」の生みの親でもある猪熊弦一郎による展示会「華ひらく」が開催。瀬戸芸の玄関口でもある高松の高松三越では4月5日から10日まで、「猪熊弦一郎現代美術館 開館 25 周年記念展」も開催される。
2016年03月16日東京都・新宿の伊勢丹新宿本店ほか、三越伊勢丹グループ店舗では、「瀬戸内国際芸術祭2016」のプロモーションパートナーとして、コラボエキジビション「JAPAN SENSES」を開催する。開催期間は3月30日~4月12日。「JAPAN SENSES」は、三越伊勢丹が2011年より取り組んできた、日本の伝統・文化・美意識が作り出す価値を再認識し、新しい価値として提供するというもの。2016年春の「JAPAN SENSES」では、「瀬戸内国際芸術祭2016」のプロモーションパートナーとしてコラボエキジビションを開催し、誇るべき日本の良さを、新しい価値として国内外に発信するということだ。瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代アートの祭典で、島々の伝統文化や美しい自然を生かした現代美術を通して瀬戸内の魅力を世界に向けて発信し、地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指すもの。同エキジビションでは、テーマを「青の美」と設定。日本人が、古くから厳かで、清く、奥深く、澄んだ色に魅せられ、親しみを覚えてきた「青」という色が持っているさらなる魅力を紐解き、同時期に催される「瀬戸内国際芸術祭2016」とシンクロナイズしながら、さまざまなモノやカルチャーが紹介されるということだ。そのほか関連展示では、「SETOUCHI ART@伊勢丹新宿本店」として、芸術祭の総合ディレクターである北川フラム氏が、「海の曼荼羅」というテーマを設定。2016年の瀬戸内国際芸術祭に参加する、国内外の現代美術や映像作家などのアーティスト11名により、伊勢丹新宿本店のショーウィンドーと本館1階吹き抜けにて、多様な作品が展示される。参加アーティストは、淺井裕介、Esther Stocker(エステル・ストッカー イタリア)、大巻伸嗣、片山真理、荒神明香、コシノジュンコ/アトリエオモヤ、田島征三、豊福亮、高橋啓祐、Mounir Fatmi ムニール・ファトゥミ(モロッコ)、日比野克彦。本館1階吹き抜けのディスプレイは大巻伸嗣氏が担当。吹き抜けの同ディスプレイに関しては、2016年11月まで展示予定ということだ。また、三越日本橋本店・三越銀座店・高松三越の3店舗は、「瀬戸内国際芸術祭2016×三越伊勢丹 コラボエキジビション Featuring 猪熊弦一郎」を開催する。芸術祭参加作家であり、三越の包装紙「華ひらく」の生みの親である猪熊弦一郎氏をテーマとした展示などを行い芸術祭と繋がることで、同氏を生んだ瀬戸内からアートの魅力を探り、同氏の新しい創造性を発見する機会とするということだ。開催内容は、「猪熊弦一郎と"華ひらく"展」(三越日本橋本店)が3月30日~4月5日開催。「猪熊弦一郎と"華ひらく"展」(高松三越)が3月29日~4月11日開催。「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 開館25周年記念展」(高松三越)が4月5日~10日開催(最終日17時終了)。また、猪熊弦一郎ミュージアムグッズ販売も行われる。期間は、三越日本橋本店が3月30日~4月5日、三越銀座店が3月30日~4月5日(最終日18時終了)、高松三越が4月5日~10日(最終日17時終了)。
2016年03月14日映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が毎年開催するエンターテインメントの祭典、アカデミー賞授与式が今年も2月28日(現地時間)に開かれる。米国のみならず世界的にも注目されるこのイベントを前に、Webの世界でも盛り上がりを見せている。Microsoftが展開する検索ポータル「Bing」もこの祭典の盛り立てに一役買っている。Bingにアクセスして"Academy awards"と検索、右上にある「Switch to Bings in English」を押し英語版に変えると上段にACADEMY AWARDS特設コンテンツが大きく表示される。第88回目となる今回の作品賞のノミネートがワイドに表示される。「NOMINEES ASD PREDICTIONS」の下にある[Explore]をクリックすると現在の予想得票もパーセンテージで表示。Bingが行う各賞の予測や過去の受賞ハイライト、レッドカーペットでの華やかなシーンなど、特集やITを駆使したコンテンツが設置してある。この特設サイトには、どんな技術が用いられているのだろうか。オフィシャルブログには、その舞台裏が紹介されている。「前年度の検索動向などからユーザーが、ノミネートや予想だけでなく授賞の瞬間やベストスピーチ、ファッションやそれらにまつわるクイズのようなものに人気が集まる傾向を知っています。これらを誰でも簡単に"one view"で提供できる仕組みを目指した」とsenior product marketing manager for BingのBonnie McCracken氏は、ACADEMY AWARDS特設コンテンツについて述べる。最新のIT技術も垣間見える。コンテンツにはBingが予測する各賞の受賞者リストも公開されているが、これにはBAFTA(British Academy of Film and Television Arts)、Golden Globesなど他の祭典におけるWebやSNSの動向などを解析に加えることで予測を行っている。ドラフトのようなスポーツイベントや大統領選挙など、"投票(Voting)"というプロセスには類似点があり、解析で学習するたびに予測アルゴリズムは向上していくとしている。Bing Image teamが携わる「CelebsLike.me.」も最新のIT技術が隠れている面白いコンテンツ。過去のオスカーノミネートの俳優たちを含む有名人たちの顔の構造との一致率を表示することができる。アップロードボタンが設置してあり、自分の写真で試してみることも可能だ。これには、Microsoftが提供するビッグデータ解析のための一種の知覚知能「Cortana Analytics」が活躍している。Cortanaは、日々Webイメージの解析を積み重ねることで、高い精度を誇る。Microsoftの研究員Yandong Guo氏は、Bing独自のデータ資産とユーザーたちの動向、そして最新のニューラル・ネットワーク・テクノロジーをもちいた機械学習で行うコンビネーションの成果を強調している。
2016年02月26日科学技術振興機構(JST)は2月24日、2016年3月18日から21日にかけて茨城県つくば市の「つくば国際会議場」と「つくばカピオ」において、日本全国の高校生が学校対抗で科学の知識や技能を競い合う「第5回 科学の甲子園全国大会」の出場チーム47校すべてが出揃ったことを発表した。同大会は各学校の生徒6~8名を1つのチームとして、科学の知識や技能を複数の競技で競い合うもの。各都道府県で実施された代表選考会に参加した高校の数は668校、1179チームで、参加生徒の総数は8261人となっている。節目の5回目を迎える今回の開催に際し、科学の甲子園推進委員会 委員長で横浜国立大学 名誉教授でもある伊藤卓氏は、「キャッチフレーズである『広げよう科学の輪、活かそう科学の英知』のもと、次世代科学者育成を目指した5つの項目を掲げてここまでやってきたが、振り返ってみると、過去4大会の成績上位校の多くが関東圏もしくは近畿圏であり、中には2度以上、上位に入ってくる高校も出てきた」と、地域的な偏りが見られる傾向がでてきたことを指摘。第5回大会での成績も含め、注視する必要がある可能性を指摘した。そんな科学の甲子園も第5回大会を開催するに当たって、開催内容の変更点がいくつかある。1番大きいのは、第3回、第4回と、運営の柔軟性向上やスケジュールの関係から3つとしていた実技競技を4つに増加させたこと。ただし、4つ目は「特別競技」という位置づけで、配点がほかの実技の半分とされている。これについて伊藤氏は、「大会運営のスケジュールの問題は、第5回大会でも完全に解決できていないほか、実は当該競技は地方大会でも同様のものが実施されており、その改訂版ルールでの競技という位置づけで、難易度的にもほかの3つの実技競技に比べて低いということもあり、特別競技、という位置づけになった」とその背景を説明する。4つの実技競技のうち、この特別競技「ゆっくり、正確に着地するパラシュート」ならびに3つ目の実技競技「届け! 光のメッセージ」が事前公開競技となっており、すでに参加各チームは、課題解決に向けた取り組みを進めている。2つの競技を簡単に説明すると、「ゆっくり、正確に着地するパラシュート」は、20枚のコーヒーフィルターと木綿糸、ワッシャーを用いて、60分以内にできるだけ正確に着地するパラシュートを制作し、6mの高さから真下の的に向けて投下するというもの。開催初日の3月18日の夕方に第1回目の投下コンテストを、翌19日の昼前に第2回目の投下コンテストが実施され、その合計点を競うものとなる。一方の「届け! 光のメッセージ」は3月20日の午前中に開催される競技で、8×8のマトリクスシートに記載された文字を、RGBのLEDを用いた色の情報として、光ファイバを介して送信し、受信側のカラーセンサとマイコンボードで文字列として復元する仕組みを75分で作り、64文字のメッセージをどれだけ速く受信側で再現できるかを競うというものとなっている。また、そのほかの注目点としては、初出場が14校あり、第1回から第5回大会まで連続出場を達成している常連校9校などを相手に、どこまで旋風を巻き起こせるか、といった点や、もはやおなじみとなったご当地問題が今回も出題されるのか、といった点などが挙げられる。ご当地問題としては、非公開の実技競技が該当する可能性があるが、競技分野としては「生物」もしくは「物理」が予定されている。さらに、20日の表彰式の前には、特別シンポジウムとして、113番目元素を発見した理化学研究所の森田浩介グループディレクターが登壇して、未来の科学者たちに向けたメッセージが語られる予定だ。出場47チームのうち、公立校が34チーム、私立校が13チームという内訳で、そのうち男子が294名、女子が66名。ちなみ中学生を対象としている「科学の甲子園ジュニア」に出場した経験を持つ選手は36名(全国大会経験者はそのうち14名)で、常連校の1つである滋賀県立膳所高等学校チームには3名が在籍している。このほか、3年ぶり2回目の出場となる群馬県立高崎女子高等学校が女子のみで構成されるチームとして活躍が注目されるほか、初出場ながらスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている東京都立小石川中等教育学校なども、その活躍が注目される。この小石川中等教育学校の生徒と同じく出場チームである福島県立安積高等学校の生徒は、当日の会見にも参加してくれており、各々が優勝に向けた豊富を語ってくれていた。なお、選手宣誓チームをその場で決定するくじ引きが第3回以降の恒例行事となっており、初出場の兵庫県立尼崎稲園高等学校に決定となっている。各都道府県の出場高校は以下のとおり。
2016年02月25日アカデミー賞獲得を目指すレオナルド・ディカプリオを主人公にしたビデオゲームが登場した。現実世界では今まで一度もアカデミー賞を手にしたことのないディカプリオだが、今回登場した『レオズ・レッド・カーペット・ランページ』は、プレイヤーがレオナルドのアカデミー賞獲得のために手助けを行うというものだ。アカデミー賞獲得に向かうその道のりの中で、パパラッチをかわしたり、レオナルドが出演した『タイタニック』のシーンで印象深かった氷河を乗り越えたりとさまざまな困難をプレイヤーたちは乗り越えていかなければならないようだ。あるレベルでは、レディー・ガガがレッドカーペットに登場しレオナルドのオスカー像獲得を邪魔するシーンもあるようで、ゴールデン・グローブ賞やMTVムービー・アワード、映画俳優組合賞などを受賞するとポイントを稼ぐことができるという。そんなゲームの主人公となったレオナルドは今月28日に行われるアカデミー賞において『ザ・レヴェナント蘇えりし者』で主演男優賞にノミネートされており、受賞を有力視されているところだ。ちなみに同賞にはブライアン・クランストン、マット・デイモン、マイケル・ファスベンダー、エディ・レッドメインが名を連ねている。(C)BANG Media International
2016年02月19日俳優のシルヴェスター・スタローン(69)は、アカデミー賞をボイコットする心の準備ができていたのだそうだ。『クリード チャンプを継ぐ男』で助演男優賞にノミネートされているスタローンだが、予想に反して黒人のライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンがノミネートから外れていたことから、クーグラーが望めば2人のために出席辞退をするつもりだったのだそうだ。本年度のアカデミー賞で白人俳優しかノミネートされていないという多様性の欠如を巡る問題が勃発していることについて、スタローンは「その問題が始まった時、ライアン・クーグラーと話したのを覚えているよ」「俺は『ライアン、どうするつもり?俺がここにいるのはまさに君のおかげだと思うからさ。きみが俺に行ってほしいなら行くし、行ってほしくないなら行かないよ』って言ったんだ」「そうしたら彼は『僕は行ってほしいよ』って言ったんだ。彼はそういう男なんだよ。彼は俺たちに出席して映画を代表してもらいたいのさ」というエピソードを明かした。しかし8日に開かれたノミネート者を集めた昼食会の場でスタローンは、マイケルが主演男優賞にノミネートされるべきだったという意見をほのめかしており、「1人の俳優としてマイケル・ジョーダンの目を見るたびに、俺をよくしてくれると言ったもんさ。彼に対してはもっと尊敬や注目がされるべきだと思うね」とコメントした。今回の物議を受け、アカデミー賞側は2020年までにマイノリティと女性会員の数を2倍に増やすと宣言しており、スタローンは「結局のところ、才能があるやつがトップに躍り出るもんさ。ただ新たな枠組みで新しい考え方っていうだけだよ」と、その変化が大きな違いをもたらすと信じていると語った。クリス・ロック司会によるアカデミー賞式典は今月28日(日本時間29日)に開催される。(C)BANG Media International
2016年02月15日女優のケイト・ウィンスレットは、友人であるレオナルド・ディカプリオが受賞する姿を目にしたいため、アカデミー賞をボイコットするつもりはないそうだ。ノミネート者における多様化の欠如を理由にウィルとジェイダ・ピンケット・スミス夫妻をはじめ、数多くのスターたちがすでに式典へ出席しない意向を明らかにしている中で、『スティーブ・ジョブズ』で助演女優賞にノミネートされているケイトは、ディカプリオが『レヴェナント: 蘇えりし者』で主演男優賞を受賞すると信じているため出席するのだという。BBCのインタビューでケイトは「正直言って、女性にとって素晴らしい年だったと思うから私が行かなかったら私側の立場をがっかりさせることになると思うの。それにレオの年になるんじゃないかってことを強く感じているのよ。彼は世界一親しい私の友達だし、その彼を応援しに行かないなんて考えられないの」と話した。『タイタニック』で共演したディカプリオのことをケイトは先日も絶賛しており、「彼はしっかりしていて忠実心のある人よ。ずっと最高の友達だし、それは私にとってというだけでなく、彼の周りにいる人みんなにとってよ。彼は『タイタニック』を作った時代の友達といまだに友達だしね。色んな意味で彼は変わっていないけど、ある意味ではとても変わったわ」「今までになく力強い俳優になっていると思うわ。それに今までになくハンサムだしね。それに私は彼がこれまでにないほど自分という人間に落ち着いていると感じるの。周囲で色んなことが起こっているところなのにそんな風に感じるのはおかしいかもしれないけどね。でもとても冷静で落ち着いているの。20年前とは違ったかたちでね」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年02月12日2月に決定する第88回アカデミー賞の俳優部門でノミネートされた20人が全員白人だったことが物議を醸しているが、アメリカ映画芸術科学アカデミー会長が投票に多様性を持たせるために会員を見直すと発表した。14日(現地時間)のノミネーション発表直後から、SNSには「#OscarSoWhite(オスカーは真っ白)」というハッシュタグを付きで今回のノミネーションに批判的な意見が寄せられ、シェリル・ブーン・アイザックス会長自身も映画サイト「Deadline」に感想を聞かれて「がっかりしている」と答えていた。アフリカ系女性として初めて就任したアイザックス会長は「今年候補になった作品の素晴らしさを認めたいと思います」としたうえで「それらの非凡な功績を称えつつも、私は多様性の欠乏について悲しさともどかしさを感じています。困難ですが、重要なことであり、いまこそ大きな変化のときなのです。アカデミーは会員の構成を変えるために劇的な段階を踏んでいきます。今後数日から数週間、2016年以降の会員に必要とされる多様性をもたらすため、新たな会員の見直しを行います」と声明を発表した。昨年に続いて、俳優部門の候補が白人ばかりだったことを受けて、ジェイダ・ピンケット=スミスやスパイク・リーが授賞式のボイコットを表明したばかりか、授賞式で司会を務めるクリス・ロックは「オスカー。BETアワード白人版」とツイートした。BETアワードはエンタメ、スポーツ界で活躍するアフリカ系アメリカ人やマイノリティを表彰する賞だ。現在の会員には年配の白人男性が多く、それが偏った選考になるのではという声は以前からあるが、では具体的に誰が投票しているかというと、アカデミー賞俳優部門で投票資格を持つのはアカデミー会員の俳優たちだ。作家のブレット・イーストン・エリスは「“アカデミー”(という組織)が俳優をノミネートするのではない。俳優たちが俳優たちをノミネートするのだ。このことを覚えておけ」と#OscarSoWhiteのタグを付けてツイートしている。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月20日