坂東玉三郎と春風亭小朝による一夜限りの『歌舞伎座特別公演』が、2024年7月25日(木) に東京・歌舞伎座で開催されることが決定した。これまで、2023年7月の京都・南座『坂東玉三郎 夏のひととき』、2024年1月の大阪・大阪松竹座『坂東玉三郎 はるのひととき』での舞台共演が話題となり、好評を博してきたふたり。3度目の共演となる今回は、ついに歌舞伎座での公演が実現する。上演演目は、三遊亭円朝口演『怪談 牡丹燈籠』より「御札はがし」と『越路吹雪物語』。三遊亭円朝の傑作のひとつである怪談噺『怪談 牡丹燈籠』は、歌舞伎でも上演を重ね、玉三郎も演出と主演で度々手がけてきた人気作。浪人・萩原新三郎のもとへ、愛し合う娘のお露が女中お米を連れ立って毎夜訪れる。丑三つ時、「カランコロン」と響くお露の下駄の音。萩原家の下男・伴蔵とお峰夫婦はその正体を知り、家中にお札を貼り付けるが……。夏にぴったりの怪談噺を、玉三郎と小朝が高座で登場人物を演じ分けるのが見どころだ。『越路吹雪物語』は、稀代のエンターテイナー越路吹雪を題材とした小朝の人情話。小朝の語りの間に、玉三郎がシャンソンをはじめとした越路吹雪に所縁の深い曲を歌唱する構成で楽しむことができる。<公演情報>坂東玉三郎×春風亭小朝 歌舞伎座特別公演2024年7月25日(木) 東京・歌舞伎座開演18:00■上演演目:一、三遊亭円朝口演 落語芝居『怪談 牡丹燈籠』―御札はがし―坂東玉三郎春風亭小朝二、『越路吹雪物語』坂東玉三郎春風亭小朝詳細はこちら:
2024年04月17日テレビ朝日の下村彩里アナウンサー(29)が結婚したことが8日、わかった。ORICON NEWSの取材に対し、同局が「事実です」と認めた。下村アナは、東京都出身。日本女子大学 家政学部児童学科を卒業後、2019年にテレビ朝日に入社した。1年目から『報道ステーション』のお天気キャスターを任され、現在もフィールドリポーターを務める。
2024年04月08日河合優実&坂東龍汰W主演ドラマ「RoOT / ルート」より、第1話の場面写真と相関図が公開された。映画化、舞台化と展開してきたアニメ「オッドタクシー」の世界から新たに誕生する本作は、漫画「RoOT / ルート オブ オッドタクシー」で展開する若手探偵コンビの奮闘劇を基に、ドラマオリジナルストーリーを展開。第1話では、新人の佐藤(坂東さん)を引き連れ、銀行員の不倫現場を調査中の探偵の玲奈(河合さん)は、いくつかのトラブルに見舞われながらも任務を遂行。しかし、2人の背後には、不気味な影が忍び寄っていて――というあらすじ。本作は、一癖も二癖もあるキャラクターが数多く登場。そんな登場人物の関係性を一気に整理できる相関図も合わせて到着。主人公が所属する指宿探偵事務所の所長・指宿(黒田大輔)と事務員・大谷(福田温子)。調査対象のタクシードライバー・小戸川(篠原篤)。友人の柿花(政修二郎)と常連の居酒屋に足しげく通い、女将のタエ子(吉本菜穂子)とも仲がいいが、ひょんなことからタエ子と知り合った玲奈と佐藤に小戸川の素行調査を依頼したのは、タエ子。素行調査が女子高生失踪事件に繋がっていく。行方不明の女子高生・三矢ユキ(菊池日菜子)は、玲奈の高校の後輩であり、親友の花音(寺本莉緒)とも行動を共にし、同姓同名の三矢ユキ?(小林桃子)が所属するアイドルグループ「ミステリーキッス」を調査する。さらに、得体の知れない裏組織のボス・黒田(渡辺いっけい)、ドブ(三浦誠己)、ドブと犬猿の仲のヤノ(奥野瑛太)、マネージャー・山本(島谷宏之)、裏がありそうな警察官・大門(富川一人)らの存在も気になるところだ。「RoOT / ルート」は4月2日より毎週火曜日24時30分~テレビ東京ほかにて放送、Netflixにて見放題独占配信。(シネマカフェ編集部)
2024年04月02日女優の上戸彩が25日、都内で行われた大阪ガス「FitDish TVCM プレス発表」に出席した。昨年9月に発表された大阪ガスの新規事業である冷蔵パウチ型の宅食サービス「FitDish」のTVCM「おまかせください」編が3月27日から関東・関西エリアで放映スタート。イメージキャラクターに起用された上戸彩が出演しており、自分の代わりに献立づくりから買い物、調理までまかせられる「FitDish」によって悩みから解放される様子を描かれている。春らしいベージュのワンピース姿で登場した上戸は、新CMについて「撮影時は緑(グリーンバック)ばっかり見ていたので、出来上がりを見て感動しました」と満足そうで、撮影中に何度も食したFitDishのメニューは「たくさんいただいたんですけど、どれも美味しかったです。ご飯が進むし優しいお味で手料理を食べている感じでした」とご満悦。撮影が終了した際は「FitDishを持ち帰りました。いただけるものは全部くださいと(笑)」とエピソードを明かした。上戸は現在、子育てをしながら芸能活動を続けており、「こういうサービスは有り難いですよね。本当に買い物に行かなくてもいいしメニューを考えなくてもいい。材料を腐らせることもありません。エコだと思うし助かることばかりですね」と賞賛しながら、「私は叔母に料理を手伝ってもらっていますが、甘えるところは甘えないと1人じゃ無理ですね。FitDishは完全に必要です」と実感がこもっていた。昨年6月には第3子となる男児を出産。「子どもが1人増えると全てに手が回らないぐらい時間が足りません」と忙しない日々を過ごしているといいつつ、「家族みんなで食卓を囲みます。日々によって違いますが、なるべくみんなで食べ、野菜を多く摂って炭水化物もしっかり摂らせるようにしています。朝ご飯はパパが作ってくれるので私はノータッチ(笑)」と食事に対するこだわりも見せた。イベント中には上戸の1日のスケジュールも公開され、「最近は時間が足りないので、子どもとのお風呂の時は自分は洗わず、寝かしつけた後にお風呂に入ったり部屋を片付けたりとかが最近多いですね」と話した彼女は、6時半に起床して23時頃に就寝するという生活サイクルだと明かしていた。
2024年03月25日河合優実×坂東龍汰W主演のドラマ「RoOT / ルート」より予告映像が解禁された。映画化、舞台化と展開してきたアニメ「オッドタクシー」の世界から新たに誕生する本ドラマ。公開された本予告では、冒頭、初解禁となる「Bialystocks」書き下ろしのオープニングテーマ「近頃」に乗せて、主人公2人が謎に迫っていく様が綴られていく。車の中から浮気現場の証拠を押さえようと奮闘し、時にはおしゃれに着飾って懐に入り込み、聞き込み調査も欠かさない。しかし「正直こんなに地味な仕事だとは思わなかったっすよ」と不満を漏らす佐藤(坂東龍汰)。玲奈(河合優実)はそんな後輩に「自覚して、自覚」と注意しながらも少々振り回され気味な様子。そんな佐藤を「あいつ大丈夫か?」と心配する探偵事務所所長・指宿(黒田大輔)に対し「勘は悪いけど運はありそうですね」と評価する玲奈。どこか息があっているようであっていないチグハグ探偵コンビに新たな依頼が舞い込む。依頼内容は、小戸川(篠原篤)というタクシー運転手の身辺調査。公園で友人・柿花(政修二郎)と缶コーヒーを飲み、一見なんにもない日常を送る中年男性。しかし、平凡なタクシー運転手の退屈な素行調査だったはずが自体は一変。警察官・大門(富川一人)が小戸川のタクシーを調べ「乗せたんだよ。行方不明の女子高生を」と告げる。なんてことない研修がてらの身辺調査はやがて、世間を賑わす“女子高生失踪事件”に繋がっていく…。行方不明の女子高生の写真を見て玲奈がつぶやく「ユキじゃん。これ」。そこに写っていたのは高校時代の後輩・三矢ユキ(菊池日菜子)だった。真相を探る2人の前に様々な人物が交錯。「お前、何探ってんだよ」とチンピラ・ドブ(三浦誠己)に脅される佐藤。一方玲奈は、後輩・三矢ユキを調べる中でアイドルグループ「ミステリーキッス」の存在を知る。グループには名前も年齢も同じだが別人の三矢ユキがいた。高校の同級生でキャバ嬢の花音(寺本莉緒)も巻き込み、どこかおかしい失踪事件に巻き込まれていく2人。果たして、真相に辿り着くことができるのか?後半からは、こちらも本予告で楽曲初解禁のSIRUP,SUMINによる主題歌「Roller Coaster」が流れ、不動のセンター二階堂(中村麗乃)をはじめとした「ミステリーキッス」の面々、サウナ「赤道」の地下に事務所を構える怪しい便利屋・赤道(紗羅マリー)、ドブを倒すと豪語する世直し系Youtuber・樺沢(遠藤雄斗)、二階堂ルイの大ファンのキャバクラのボーイ・今井(稲葉友)、ドブの後輩・ヤノ(奥野瑛太)、大物落語家・笑風亭呑楽(松尾貴史)、そして裏社会のボス・黒田(渡辺いっけい)も顔をそろえ、真相を探る2人とどのように交わっていくのか?物語の展開も気になるところ。予告の最後では「俺と玲奈さんバディじゃないっすか!ニコイチっすよ!ニコイチ!」と元気よく話す佐藤とは対照に、冷めた表情が印象的な玲奈との探偵事務所でのワンシーンが切り取られている。本格ミステリー調の引き締まった映像と小気味よく笑えるチグハグコンビのやりとりとの魅力的なギャップの良さも存分に溢れた予告となっている。「RoOT / ルート」は4月2日より毎週火曜深夜24時30分~テレビ東京ほかにて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月07日加齢とともに感じる症状の中で、割と自覚しやすかったのが目の症状でした。新聞や本を読むときに、遠ざけたり近づけたりしてピントを合わせようとし、「まさか私って老眼?」とショックを受けた経験があります。もちろん老眼だけではなく、加齢による目の症状はさまざまあります。私の体験した目の症状を紹介します。小さい文字を見ていると頭が痛い!私が41歳で転職したときのことです。初めての仕事で緊張もするし、とにかく書類の見方と処理の仕方を覚えねばと必死でした。初めて見る書類の文字はとても小さく見づらかったけれど、「数をたくさんこなせば覚えられるはず!」と、若いころと同じ感覚で頑張っていました。ところが、最初の数枚は余裕で見えていたのに、数を重ねていくごとに文字がぼやけて見えるようになり、だんだん頭が痛くなってきました。30代のうちはどんなに小さな文字の書類を見ても、ぼやけたり、頭痛が起きたりすることなんてなかったのに……。「ハッ! まさかこれって加齢によるものなの?」。初めて目のことで年齢を意識し、なんとも言えないショックを受けました。こすってないのに目が真っ赤!また、書類をパソコンに入力して初めて仕事が完了するので、転職したての私はとにかく数をこなして覚えていかねばと頑張っていました。小さな文字を見てパソコンにひたすら入力する毎日。加齢は関係なく目が疲れる生活を送っていましたが、2週間たったころの朝、ふと鏡を見ると「何? 右目がめちゃくちゃ真っ赤! 白いところがない! コワイコワイ!」。でも痛かったりかゆかったりしないので、結膜炎ではなさそうだと思い、眼科にも行かずそのまま出勤しました。私の隣の席の同世代の女性に充血した目を指摘されて言われたのが、「私も同じように充血したよ。3日くらいで治まったから疲れから来るものだろうけど、若いころはならなかったから年のせいかも」と。人に言われると余計ショック! たしかに若いころ充血したのは、かゆくてこすったりしたときやコンタクトレンズが合わなくて結膜炎になったときくらいだった……と加齢のせいであることを否定もできず。とりあえず隣の席の彼女と無理はしないようにしようと慰め合いました。まつげをちょっと触っただけなのに!私は自慢ではありませんが、まつげが長くて多いほうです。若いころは黒いマスカラをつけると濃くなり過ぎるので、カラーマスカラを付けてメイクを楽しんでいました。ビューラーでまつげを上げてマスカラを付け、帰ったらポイントメイク落としでマスカラを落とす。考えてみればだいぶまつげを酷使してたのですが、あまり抜けることもなく、豊かなまつげをキープしていました。ところが40歳を過ぎたころから、まつげの抜ける量が明らかに増えてきました。20代のころみたいにマスカラを付けたりしていないのに……。しかも仕事で目を酷使した日は、お風呂で湯船に浸かりながらちょっとまつげを触っただけで一気に5本はまつげが抜けちゃう! 鏡をよく見たら、若いときよりまつげが明らかに減っていることに気付きました!加齢による衰えがまつげにも来るのかと本当にショックでした。今も湯船でついまつげを触ってしまい、抜けるまつげの数にどんよりした気持ちになっています。まとめ以上が私が体験した加齢による目の症状の一部です。年齢を重ねると、若いころと同じように行動しただけで、思ってもみない不調が現れたりするのかと複雑な気持ちです。しかし、若いころには考えてもみなかった「自分を大切にいたわること」について考えるようになりました。まずは目を酷使し過ぎないように、スマホやパソコンを使うときはきちんと休憩を挟むこと、何よりきちんと眠って目をしっかり休めることを意識し始めました。加齢による症状は長く生きてきた証なんだと前向きに割り切って、これからは自分を大切に過ごしていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/hereher(45歳)中学2年生と小学3年生の男子がいるお酒と歌を愛する母ちゃん。健康診断で指摘された数値が気になり、近ごろお酒は控えめに。将来元気なおばあちゃんになるため、移動はなるべく歩くよう心がけている。
2024年03月02日河合優実と坂東龍汰、最注目俳優の2人がW主演するドラマ「RoOT / ルート」の放送日が、テレ東・ドラマチューズ!枠にて4月2日(火)に決定。併せて、メインビジュアルが到着した。映画化、舞台化と展開してきたアニメ「オッドタクシー」の世界から新たに誕生する本作は、漫画「RoOT / ルート オブ オッドタクシー」で展開する若手探偵コンビの奮闘劇を基にした、ドラマオリジナルストーリー。今回到着したメインビジュアルは、愛嬌ゼロの先輩探偵・玲奈(河合優実)と凶運のポジティブ新人・佐藤(坂東龍汰)による、チグハグ探偵コンビが車窓から外を伺う様子を捉えている。その姿は、ミステリアスかつ不穏な展開が待ち受ける物語の展開を予感させるもの。「この街は、どこかおかしい。」と気になる一文が添えられた2人の視線の先、窓ガラスに反射したきらびやかな街の裏に潜む闇、その視線の先に映るのは一体誰、何なのか…。探偵コンビのほかにも、ひと癖もふた癖もあるキャラクターが登場する本作。「踏み込んだら抜け出せない群像“ヒューマン”ミステリー!」とも綴られ、奇妙なタクシー運転手の素行調査から次第に大きな事件へと巻き込まれていく探偵コンビに期待が一層と高まるビジュアルが完成した。本ビジュアルはティザービジュアル同様、写真家・太田好治が撮影、土屋貴史監督がアートディレクションを務めている。あらすじ探偵事務所で働く玲奈(河合優実)は、経験ゼロのポンコツ新人・佐藤(坂東龍汰)を押しつけられ、退屈な浮気調査に。うまくいったかに思えた矢先、ドブ(三浦誠己)と呼ばれるチンピラの男によって、せっかくの証拠を奪われてしまう。意気消沈する2人だが、助けてもらった小料理屋の女将(吉本菜穂子)から、小戸川(篠原篤)というタクシードライバーの謎めいた私生活を解明してほしいという依頼を受け、汚名挽回のチャンスとばかりに動き出す。小戸川の素行調査はいつの間にか、街を牛耳るヤクザ、バズりたい大学生、脳天気な黒服、裏社会の便利屋、地下アイドルと街の人々が複雑に絡み合う、“女子高生失踪事件”へと、2人を巻き込んでいく。「RoOT / ルート」は4月2日より毎週火曜深夜24時30分~テレビ東京ほかにて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月21日外でのロケから始まったこの日の取材。歩きながらの撮影の合間、カメラマンに話しかけ、しばし楽しそうにカメラ談議に花を咲かせていた坂東龍汰さん。物おじせず人懐っこいキャラクターに、取材はほのぼのムードでスタート。――先ほどカメラマンと写真の話題で盛り上がっていましたが、カメラ、お好きなんですか?坂東龍汰さん(以下、坂東):そうなんです。自分でもよく撮ります。今日のカメラマンさんは、この間僕が撮影を担当した雑誌の同じ企画で撮っていらしたので、その話をしてました。――学生時代には映像を撮ったりもされていたそうで、そういうクリエイティブなことに興味が?坂東:写真には昔から興味があって。一眼レフを手に入れて人を撮ったりしているうちに映像に興味が湧いて、学生時代には映画を撮ったりもしていました。高校3年生のときの卒業制作では、クレイアニメを撮っていましたし。――ご家族もそういうクリエイティブなことがお好きなんですか?坂東:家族みんな好きですけど、父は昔、映画監督を目指してアメリカに渡ったり、アニメーションが好きで作っていたこともあるそうで、影響は絶対にあると思います。――学生時代にやった演劇がきっかけで俳優を目指したとか。坂東:もともとは人前に立ったりすることがすごく嫌だったんです。小4から、演劇塾っていう地元の小さい劇団みたいなところに入っていたんですが、ずっと“やらされている”感覚でした。それが中3くらいになってから変わってきて、ちょっと大きい役をやらせてもらったときに演劇の楽しさを知って。高校生のときに立った舞台で、感情が自分のコントロール外にあるみたいな瞬間があって、それがすごく気持ちよかったんです。死に物狂いでセリフを覚えたり、そのときの自分の限界までやって、アドレナリンが最大限に出たんだと思います。これまでスノーボードや歌、社交ダンスといろいろやってきて、それぞれに感動したり興奮したりする瞬間がありましたけど、その中で一番がお芝居だった。これで食べていけたら幸せだなと思ったんです。――俳優になられてからは映像作品が中心でしたが、いま控える舞台『う蝕』で、久しぶりに演劇の世界に戻ってきますね。坂東:2018年に出演した岩松了さん作・演出の『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』が、ほぼデビュー作みたいなもので、それ以来です。でも、舞台を避けていたわけではなくて、たまたまタイミングが合わなかっただけのこと。だから今回、機会をいただけたことが嬉しいです。と同時に、あまりに久しぶりだから大丈夫かなみたいな心配もあるんですけど…。――劇作は、現代の社会と絡めながら市井に生きる人々の心情を丁寧に描く横山拓也さん。演出は、社会的な作品を取り上げ、骨太な演出で見せる瀬戸山美咲さんです。坂東:この舞台をやるにあたって、横山さんの舞台『多重露光』と『モモンバのくくり罠』を拝見したんですが、どちらも観た後の満足感がすごかったです。とくに『モモンバ~』は、自分の境遇とリンクする部分があり、刺さりました。舞台では自給自足の暮らしを営む母親が出てきますが、僕の親も自給自足の生活をしようと北海道に来た人で、周りから見たらだいぶ変わっている家族だったから、共感する部分が多くて。会話劇でテンポよく進むけれど、緻密に計算された高度な作品だなと思いました。瀬戸山さんは『ある都市の死』を拝見して、いろんなアイデアを盛り込んで緻密にディレクションされているはずなのにすごく自由な感じがして、演劇を超えてアート作品に触れた感覚でした。そんなおふたりの世界を今度は自分が体現して届ける側になるわけですから、心して取り組まないとな、と思っています。――ちなみに坂東さんは、演出家の意向に寄せていくタイプですか。それとも自由にやりたい?坂東:どうだろう…演出家さんのやりたい方向性やテイストを、すごく感じようとするかもしれないです。現場には、自分がこうしたいっていうものは持っていきますけど、監督なり演出家さんがそれを求めているのかどうかはわからない。最初にそこを伺いながら、まずは自分のアイデアもぶつけてみることはしてますね。とはいえ、自分ひとりのアイデアだけでは到底辿り着けない場所があって。共演のみなさんや監督さんの言葉、脚本の中から、一生懸命ヒントを探っている感じです。坂東さんの出演する舞台『う蝕』は、2月10日(土)~3月3日(日)三軒茶屋・シアタートラムで上演されるほか、兵庫、愛知でも公演。劇作はiakuの横山拓也、演出にミナモザの瀬戸山美咲。共演は、近藤公園、綱啓永、正名僕蔵、新納慎也、相島一之。世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515(10:00~19:00)ばんどう・りょうた1997年5月24日生まれ、北海道出身。2017年より活動をスタート。ドラマや映画で徐々に頭角を現し、‘22年の初主演映画『フタリノセカイ』で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。2月9日公開の映画『一月の声に歓びを刻め』に出演するほか、4月には主演ドラマ『RoOT/ルート』(テレビ東京系)の放送が控える。コート¥85,800ニット¥50,600(共にMARGARET HOWELL)パンツ¥31,900(MHL.) 以上 MARGARET HOWELL/MHL. TEL:03・5785・6445ジャケット¥38,500(VETRA)スカーフ¥14,300(Fratelli Luigi)共にBshop TEL:03・5775・3266※『anan』2024年2月14日号より。写真・木村和平スタイリスト・李 靖華ヘア&メイク・後藤 泰(OLTA)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年02月10日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が6日に自身のアメブロを更新。7回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことを報告した。この日、坂東は「今日は帰宅後7回目のコロナワクチン接種へ」とワクチン接種を受けたことを報告。「無事終了」したといい「1時間経過 副反応ゼロです」と接種後の自身の様子を説明した。その後に更新したブログでは「今日はコロナワクチン接種したので」と述べ「残念ながらプハーッはお休みです」とコメント。「今のところ副反応はありません」と明かし「おやすみなさい」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「お疲れ様でした」「気を付けて」「無理されないでくださいね」「大丈夫ですか?」などのコメントが寄せられている。
2024年02月08日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が2月1日に自身のアメブロを更新。訃報を受け悲痛な胸中を吐露した。この日、坂東は「明日は初日通り舞台稽古」があることを明かし「演目の順番も本順通り 早起きが始まります」とコメント「先ずはプハーッで気合いを入れて」とビールを堪能する自身の動画を公開した。続けて「ショックです。」というタイトルでブログを更新。「幾つかの役をお稽古していただきました。豊竹咲太夫さんが亡くなられました」と1月31日に肺炎のため亡くなった人形浄瑠璃文楽の太夫で人間国宝の豊竹咲太夫さんの訃報について言及し「ショックです」と悲痛な胸中を吐露し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「残念ですね」「ご冥福をお祈りします」「稽古頑張っていますね。応援します」などのコメントが寄せられている。
2024年02月03日ドラマ「不適切にもほどがある!」で話題の河合優実と、「きのう何食べた?」でも注目を集めた坂東龍汰がW主演する新ドラマ「RoOT/ルート」から、個性豊かなキャラクターを演じるキャスト陣&キャラクタービジュアルが解禁となった。映画化、舞台化と展開してきたアニメ「オッドタクシー」の世界から新たに実写ドラマが誕生。河合優実本作で地上波ドラマ初主演の河合さんと、地上波連続ドラマ初主演となる坂東さんを迎え、漫画「RoOT/ルート オブ オッドタクシー」(原作:P.I.C.S./此元和津也)で展開する若手探偵コンビの奮闘劇を基に、ドラマオリジナルストーリーを描く。坂東龍汰探偵事務所で働く玲奈(河合優実)とポンコツ新人・佐藤(坂東龍汰)は、ひょんなことからタクシードライバーの素行調査を請け負うことに。簡単に見えた依頼は、街の人々を巻き込む“女子高生失踪事件”へと繋がっていく――。そんな本作で描かれる“オッド”(奇妙)な世界を彩る出演キャストと併せて、キャラクタービジュアルが一挙解禁。玲奈と佐藤が働く、指宿探偵事務所の所長・指宿役は黒田大輔。調査を助ける謎の便利屋・赤道は紗羅マリーが演じる。玲奈の高校の同級生で親友の売れっ子キャバ嬢・花音役に、世界的ヒットで大反響を巻き起こしたNetflix日本オリジナルシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」で強烈なインパクトを残した寺本莉緒。そして、失踪した女子高生役は菊池日菜子。また、ドラマには、アニメでもお馴染みのキャラクターたちも登場する。メジャーデビューを控えた3人組アイドルグループ・ミステリーキッスのセンターで、負けず嫌いで気が強い・二階堂ルイ役に、新ヒロインを演じ反響を呼んだ「Endless SHOCK」「Endless SHOCK -Eternal-」など、数多くの舞台・ミュージカルの出演で注目を浴びる中村麗乃(乃木坂46)。大人しそうに見えて野心を秘めた・市村しほ役に伊藤友希。無邪気で天真爛漫な三矢ユキは小林桃子が演じる。加えて、マネージャー・山本役に鳥谷宏之。アイドル・二階堂の大ファンでキャバクラの黒服・今井役に、原作アニメ「オッドタクシー」の大ファンでもあり、映画にドラマ、ラジオとマルチに才能を発揮し出演作が絶えない稲葉友。そして、アニメ「オッドタクシー」の主人公で、ドラマでも事件の鍵を握ることになる、奇妙なタクシードライバー・小戸川を演じるのは、主演を務めた映画『恋人たち』でアカデミー賞新人賞をはじめ数々の賞を受賞し、実力派俳優として注目作の出演が続いている篠原篤。ほかにも柿花、ドブ、ヤノと人気キャラクターのキャストも併せて発表。大御所落語家・笑風亭呑楽を松尾貴史、黒田役を渡辺いっけいが演じるなど、実力派俳優はもちろん、アニメ「オッドタクシー」で声優を務めた「ダイアン」津田篤宏とユースケも名を連ねている。キャスト6名よりコメント到着【花音役:寺本莉緒】花音役を演じさせていただきました、寺本莉緒です。実写版オッドタクシーということで当初はどのような形になるのかわかりませんでしたが、キャストの皆様と本読みをした瞬間から新しい感覚が生まれ、撮影がとても楽しみになりました。個性豊かなキャラクターとキャストの方々に刺激を受けながら日々楽しく撮影ができました。花音の高校時代とのギャップや目まぐるしく進んでいくストーリーに是非魅了されてください!【二階堂ルイ(ミステリーキッス)役:中村麗乃(乃木坂46)】二階堂ルイ役を演じさせていただきました、中村麗乃です。お話をいただく前からアニメを拝見していたので、動物で描かれていたあの世界がどう実写化されるのかとてもワクワクしました。普段アイドルグループを中心に活動させて頂いている身として、二階堂ルイの抱えるものや葛藤に共感できる場面も多くありました。どんな風に完成されているのか、是非楽しみにしていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。【小戸川役:篠原篤】お話を頂いたとき、まずソファーに横になり穴が空くほど天井を見つめました。いったいあの小戸川をどうやって演じるんだ?脚本を読みました。そこには「オッドタクシー」に寄り添うように最高でおもしろい新たな銀河が広がっていました。あとはもう、毎日コツコツと準備を進め、撮影を楽しみました。主演のお二人がその明るい性格で現場を牽引して下さいました。先輩方のキャラクターが皆さん濃い!胸をお借りしました。土屋(貴史)監督が笑っていると場が和みました。エンターテイメントが人々の心の灯りであり続けますように。そしてきっと、ドラマ「RoOT/ルート」がその一端を担えますように。そう願っております。【今井役:稲葉友】今井役を演じました稲葉友です。世界観もキャラクターもデザインも台詞も脚本の構成も、と挙げたらキリがないですが、何から何まで「好き」にズバリとハマった作品である大好きなオッドタクシーの世界に飛びこめてとても幸せなお仕事でした。演じるにあたり今井という人と改めて向き合ってみると、なんだかもう底抜けに良いやつで愛おしく感じられました。生身の人間だからこそ感じられる面白さもギッシリと詰まっていると思います。「RoOT/ルート」是非ともお楽しみください。【黒田役:渡辺いっけい】不思議な現場でした。ひとつひとつバラバラのピースを嵌め込んでいくような撮影。ドラマとも映画とも違う空気感。「オッドタクシー」の世界が三次元に拡がっていく面白さを体感させてもらいました。ヤクザの親分を演じるのは初めてではありませんが今回は少しポップな味付けというか中々に魅力的な親分で・・主役お二人の掛け合いが見事だと伝え聞いておりますが、箸休めに親分のキャラクターも楽しんで頂ければ幸いです。【笑風亭呑楽役:松尾貴史】落語家の役を演じたのは、カメオ出演を除いては33年ぶりでした。前の時は実話に基づくもので明確なモデルがいたのですが、今回は「いそうでいない」架空の存在、どこからキャラクターの要素を持って来ようかと思案する楽しみがありました。若く才気煥発な共演の皆さんに混じって明るく楽しい現場で、どんな世界観になっているのか出来上がりを見るのが非常に楽しみです。ドラマ「RoOT/ルート」は4月、テレビ東京にて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2024年01月31日歌舞伎俳優の坂東彌十郎が27日と28日に自身のアメブロを更新。合同お別れ会に参列し涙が止まらなかったことを明かした。27日のブログで、坂東は「今日の夕餉は板橋の蕎麦 昼行燈さんで」と夕食のメニューを紹介。堪能した料理の写真を公開しつつ「あっ天ぷらの写真忘れました」とお茶目につづった。28日に更新したブログでは「今日は猿翁さんと段四郎さんの偲ぶ会へ」と歌舞伎俳優の二代目市川猿翁さんと四代目市川段四郎さん兄弟の合同お別れ会に参列したことを報告。「懐かしい写真がいっぱい」だったといい「思い出と涙が後から後から止めどなく」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年01月29日歌手のアグネス・チャンが7日に自身のアメブロを更新。加齢のせいかと思う気になることを明かした。この日、アグネスは「最近気になることが一つあります」と述べ「それは明るいところから暗いところに移る時に、目が昔ほどすぐに対応してくれないのです」と説明。「暗さに慣れるまで時間がかかる」といい「加齢のせいかな?」とつづった。続けて「時々ドキッとします」と述べ「屋内から屋外に出る時に最近はとっても気をつけています」とコメント。「夜起きて水を飲みに行く時もあかりをつける様になりました」と説明し「皆さんはどうですか?同じ様な事感じますか?」と問いかけ、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「眼科で一度診て頂くことが大事ですね」「心配ですよね」「大変そうですね…」などのコメントが寄せられている。
2024年01月08日家族や仲間と一緒にマラソンを楽しもう2024年3月17日(日)、彩湖リレーマラソン実行委員会主管の『第6回 彩湖リレーマラソン2024』が「彩湖・道満グリーンパーク 周回コース」にて開催されます。後援は、戸田市、戸田市陸上競技協会、さいたま市スポーツ協会です。「リレーマラソン」は1周5kmのコースを1区間とし、1チーム5人(男女比は不問)でタスキをつなぎます。参加資格は中学生以上です。補欠1名を確保する必要があります。参加費用は1チーム20,000円(保険料を含む)です。「中学生リレーマラソン」は1周5kmのコースを1区間とし、中学生だけで編成した1チーム5人(男女比は不問)でタスキをつなぎます。参加費用は1チーム7,500円(保険料を含む)です。補欠1名が必須です。ペアランも用意「親子ペアラン&ペアラン」は折り返し2kmのコースをペアで走ります。親子ペアランは小学生以上の子どもと、その親が参加することができます。ペアランは性別、年齢を問わず、誰でも参加可能です。「親子ペアラン&ペアラン」の参加費用は3,000円(保険料を含む)です。会場となる「彩湖・道満グリーンパーク 周回コース」の住所は埼玉県戸田市大字重瀬 745 他です。申し込みは彩湖リレーマラソン 公式サイトで、2024年1月20日(土)まで受け付けています。(画像はプレスリリースより)【参考】※彩湖リレーマラソン 公式サイト
2024年01月05日彩の国シェイクスピアシリーズ2nd『ハムレット』の全出演者が決定した。本作は、彩の国さいたま芸術劇場が開館30周年を迎える2024年に吉田鋼太郎が新しく立ち上げる【彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd】の記念すべき第一作。演出と上演台本を吉田が担い、主演のハムレット役は吉田がこのタイトルロールを演じてほしいと熱望した柿澤勇人が務めることが発表され、大きな反響を呼んだ。今回発表されたのは、ハムレットの恋人・オフィーリア役に北香那、ハムレットの親友・ホレーシオ役に白洲迅、オフィーリアの兄・レアティーズ役に渡部豪太、ノルウェー王子・フォーティンブラス役に豊田裕大、オフィーリアとレアティーズの父でありデンマーク王の顧問官・ポローニアス役に正名僕蔵、ハムレットの母・ガートルード役に高橋ひとみ。新シリーズの開幕に相応しい清新な顔合わせが実現した。併せて、埼玉公演の詳細が決定。埼玉公演チケットは1月26日(金) より抽選先行がスタート。<キャスト コメント>■吉田鋼太郎(演出/クローディアス役)ハムレットがあらゆる戯曲の最高峰、最高傑作と呼ばれる事が稀ではないようです。彩の国シェイクスピアシリーズの評価と人気を不動のものにした故蜷川幸雄氏も生涯でこの芝居を全9回に渡って演出しており、まさに人生を賭けて取り組み続けた戯曲でもあるようです。それだけ演出家たち、俳優たちを魅了して止まない高く美しい山のような存在であるのかも知れません。 今回いよいよその最高峰を目指す事になりました。 さて、どのルートからアプローチするのか?アプローチの仕方によっては遭難する危険も孕んでいるでしょう。かと言って、今更初心者向けのルートを選ぶ事はしたくない。 幸い、今回は上級者用のルートを選ぶに相応しい心強いバディが集結しました。 だとすれば、迷う事なく最難関のルートを選択して、彼等と共に今まで見た事のない景色を見渡すことの出来る特別な頂きを目指そうと思っています。この戯曲のテーマや構造、更には面白さ、完成度の高さについては沢山の人々、その無数の著述によって知る事が出来ます。ただ、今回ひとつだけ僕がしっかりと心に留めておきたい事があります。それは、この戯曲はシェイクスピアが彼の夭折した息子に捧げたものだったのではないかという事です。息子の名前はハムネットでした。この想像は僕だけのものではないかも知れませんが、僕には想像ではなく、確信に思えて仕方ないのです。 シェイクスピアが、亡くなった息子の名前に酷似した名前をタイトルロールにした芝居。大切に大切に、そして繊細にダイナミックに創って行きたいと思っています。■柿澤勇人(ハムレット役 )『ハムレット』という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。生半可な気持ちで出来るものではありません。全身全霊で挑みたいと思います。劇場にてお待ちしております。■北香那(オフィーリア役)舞台の上でオフィーリアとして演じることが出来ると思うと、今から本当にワクワクして仕方がないです。本公演を観てくださる皆様の心をどのくらい動かすことができるか、ということが自分の中で目標になっています。吉田鋼太郎さんはじめ、素敵なキャストの皆様と一緒に一歩一歩前に進めるよう、自分を奮い立たせて頑張っていきたいと思っています。■白洲迅(ホレーシオ役)またひとつ大きな挑戦をさせていただけることを本当にありがたく思います。僕にとって初めてのシェイクスピア作品であり、それが『ハムレット』であるということ、とても身の引き締まる思いです。鋼太郎さんとは何年もドラマでご一緒させていただいていますが、そんな鋼太郎さんに演出をしていただけることが本当に楽しみです。稽古に励みながら、ハムレットの世界に没入していけたらなと思っております。皆さんもぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。■渡部豪太(レアティーズ役)『ハムレット』という大作に、レアティーズという大役でこの度出演することになりました。役者としてシェイクスピア作品に携わることが出来てとても嬉しいです。険しい道のりだとは思いますが、カンパニーの皆様と、楽しく前を向いて今の私にできることを精一杯出し切りたいと思います。■豊田裕大(フォーティンブラス役)初めての舞台で、初めてのシェイクスピア作品で、わからないことだらけです。一方で、映画やドラマの現場との違いも興味深いです。不安や緊張だけでなくワクワク、たくさんの気持ちがすでに溢れています。その気持ち全部をこれから演じるフォーティンブラス役にぶつけて、一生懸命作り上げていけたらと思っております。■正名僕蔵(ポローニアス役)2年前に『終わりよければすべてよし』で初めて吉田鋼太郎さんの演出を受け、舞台の楽しさを改めて教えていただきました。そんな鋼太郎さんの演出で、しかもなんと『ハムレット』に参加できることが非常に嬉しいです。と同時に私は役を全うできるのか、という不安と恐怖が裏側にあり、武者震いが止まりません。恐らく観客の皆さまも並々ならぬ期待を持って劇場にいらっしゃると思われますので、我々もさらに並々ならぬ熱量を持ってお迎えしたいと思います。どうぞご期待ください。■高橋ひとみ(ガートルード役)長くお仕事をさせていただいておりますが、シェイクスピア作品は初めてです。自分が出演できるなんて、本当に夢のようです。今までたくさん観させていただいてきた分、どうしようどうしよう、ワクワク、ドキドキ、楽しみ、大きなことが待ってる、と、色々な感情が溢れておりますが……やっぱり喜びですね。この年齢になっても、初めてのことがまだまだあるんだなと思うのと同時に、鋼太郎さんの上演台本、演出、そして、初めて共演させていただける方々ばかりなので、本当に楽しみにしております。<公演情報>彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』作:W・シェイクスピア翻訳:小田島雄志演出・上演台本:吉田鋼太郎(彩の国シェイクスピア・シリーズ芸術監督)【キャスト】柿澤勇人北香那白洲迅渡部豪太豊田裕大櫻井章喜原慎一郎山本直寛松尾竜兵いいむろなおき松本こうせい斉藤莉生正名僕蔵高橋ひとみ吉田鋼太郎【埼玉公演】期間:2024年5月7日(火)~26日(日)会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール【チケット料金】S席:10,000円A席:8,000円B席:6,000円U-25:2,000円※劇場でのみ取扱い■一般発売2月17日(土) 10:00~【ツアー公演】■宮城公演期間:2024年6月会場:仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール■愛知公演期間:2024年6月会場: 愛知県芸術劇場 大ホール■福岡公演期間:2024年6月会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール■大阪公演期間:2024年6月会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公式HP:
2023年12月19日吉高由里子が紫式部を演じる大河ドラマ「光る君へ」より、坂東巳之助、本郷奏多、塩野瑛久の扮装写真が公開された。5日連続で扮装写真を公開中の本作。ラストとなる今回は、64代~66代の天皇3人の姿が公開。巳之助さんが演じるのは、道長の姉・詮子が入内し、懐仁親王(のちの一条天皇)をもうける円融天皇。円融天皇役/坂東巳之助本郷さんが演じるのは、東宮のころから藤原為時による漢籍の指南を受ける花山天皇。懐仁親王が東宮となると、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。花山天皇役/本郷奏多そして塩野さんが演じるのは、道長の甥で幼くして即位する一条天皇。入内した定子を寵愛するが、のちに彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれることになる。大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月15日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2023年10月7日(土)から11月12日(日)まで、「特別展 いぬねこ彩彩―東アジアの犬と猫の絵画―」を開催いたします。人間の親愛なる友として、今も昔も愛されてきた犬と猫は、東アジアでは古くから絵画のモチーフとしても人気を博しました。それらは、心和む愛らしい姿だけを求められて生まれたのではなく、日々の幸福への祈りや異国への憧れ、権威の象徴、社会風刺など、人間の様々な思いを託されることで、しばしば描かれてきたのです。本展観では、中国、朝鮮半島、日本における、12~20世紀に制作された犬図・猫図を一堂に展示します。重要文化財5件、重要美術品1件を含む、計63件を通して、東アジアで花開いた豊かな動物画の展開をお楽しみください。詳細は別紙の通りです。【図1】老圃秋容図 沈南蘋筆中国・清時代静嘉堂文庫美術館蔵(画像提供:〔公財〕静嘉堂/DNPartcom)【図2】花下遊狗図 李巌筆朝鮮・朝鮮王朝時代日本民藝館蔵【図3】時雨狗子図 円山応挙筆日本・江戸時代府中市美術館蔵別紙<1> 展覧会詳細について1.名称 特別展 いぬねこ彩彩―東アジアの犬と猫の絵画―2.会期 2023年10月7日(土)~11月12日(日)※会期中、展示替えあり。前期:10月7日(土)~10月22日(日)後期:10月24日(火)~11月12日(日)3.休館日 毎週月曜日(ただし10月9日〈月・祝〉は開館し、翌10日〈火〉が休館)4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)5.入館料 一般 950円 高校・大学生 730円 小学・中学生 無料6.共催 毎日新聞社7.出陳品数 63件*主な展示作品◎=重要文化財 ○=重要美術品【中国の犬と猫の絵画】◎蜀葵遊猫図・萱草遊狗図 伝毛益筆 南宋時代(12世紀) 大和文華館蔵・犬図 李迪筆 南宋時代(13世紀) 個人蔵【前期展示】○春苑遊狗図 紀鎮筆 明時代(15~16世紀) 黒川古文化研究所蔵◎猫児図(「安晩帖」第9図) 八大山人筆 清・康熙33年(1694) 泉屋博古館蔵・老圃秋容図 沈南蘋筆 清・雍正9年(1731) 静嘉堂文庫美術館蔵【朝鮮半島の犬と猫の絵画】・花下遊狗図 李巌筆 朝鮮・朝鮮王朝時代(16世紀半ば) 日本民藝館蔵・猫図 朝鮮・朝鮮王朝時代(18世紀) 高麗美術館蔵【日本の犬と猫の絵画】・「李迪犬図」模本 狩野探幽模 日本・江戸時代(17世紀) 個人蔵【後期展示】・倣李迪狗子図(「和漢流書手鑑」より)狩野常信筆 江戸・宝永元年~6年(1704~09)頃 個人蔵・百流之絵鑑 狩野昌運筆 日本・江戸時代(17~18世紀) 福岡市美術館蔵・松下麝香猫図屏風 伝狩野之信筆 日本・室町時代(16世紀) サントリー美術館蔵・犬図 俵屋宗達筆 日本・江戸時代(17世紀) 西新井大師總持寺蔵・狗子図 与謝蕪村筆 日本・江戸時代(18世紀) 個人蔵・時雨狗子図 円山応挙筆 江戸・明和4年(1767) 府中市美術館蔵・親子犬図 張月樵・長沢蘆雪筆 日本・江戸時代(18世紀後半) 個人蔵・厖児戯箒図 伊藤若冲筆 日本・江戸時代(18世紀) 鹿苑寺蔵<2> 会期中のイベントについて1.講演会「かわいいだけじゃない―いぬねこの本流 日本の犬猫表現の展開における狩野派の役割」(1)日時・場所 11月5日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 神戸大学大学院 人文学研究科 専任講師 野田 麻美氏2.日曜美術講座「中国と朝鮮半島の犬図・猫図について」(1)日時・場所 10月15日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館 学芸員 都甲さやか3.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日 午後2時から展示場にて(2)解説 大和文華館 学芸部4.無料招待デー 10月31日(火)大和文華館開館記念日※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。※講堂の定員は100名です。(当日先着順。予約不要)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月04日「錦秋十月大歌舞伎」(10月2日初日~25日千穐楽)夜の部に上演される『水戸黄門』に主演する坂東彌十郎が取材会に出席し、「肩の凝らないものを目指したい」と抱負を語った。様々な作品を通し、時代を超えて愛される『水戸黄門』は、日本各地を漫遊し、世直しを行った黄門様の勧善懲悪の物語。今回上演する「讃岐漫遊篇」は水戸光圀公(水戸黄門)が、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)と共に、お忍びで訪れた四国の讃岐を舞台に物語が繰り広げられる。今回は、ドラマや映画など活躍の場を広げる彌十郎が“黄門様”として親しまれる水戸光圀を初役で勤めることに。「皆さんが持っていらっしゃるイメージの水戸黄門、歴代の皆さんそうですけれども、そういうイメージに近づけられればなと。キャラクターとしては違和感のない、そして、ほっこりしてにこやかに帰っていただける水戸黄門になりたいなと思っております」と自身が目指す水戸黄門のイメージを語った。また、「子どもの頃からいろいろな方の黄門さんを拝見していました。なんとうちの父(坂東好太郎)もやってたっていうことを後から知ったんですが」と不思議な縁を明かし、「この作品には、必ず人情味のある部分が出てきます。 やはり、勧善懲悪が好きなので、最後はスッキリと終われて、なんか良かったなという気持ちでお芝居を見られる、肩の凝らないものを目指したいなと思っております」と意気込んだ。讃岐の国に自分の長男を養子に出しているという設定で、「長男と黄門様とのちょっとした確執とか、そういう親子の情愛も見ていただければ。最近、そういうほんわかした芝居が少なくなっている気もして。そういう部分を大切にやっていきたいなと思っています」とも。活躍の場が広がるなかでの水戸黄門役に「こんなありがたいことはないです。見に来てくださる方を、絶対に裏切らないようにしたいと思いますので、また彌十郎の芝居を見てみたいなって思っていただけるように、もうこれは本当に日々努力、精進するしかないと思っております」と表情を引き締めていた。<『水戸黄門』讃岐漫遊篇あらすじ>さきの中納言・水戸光圀公(水戸黄門)は、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)を引き連れて、お忍びで四国の讃岐にやって来ました。助三郎と格之進は金毘羅宮の境内でお蝶という美しい娘に出会いますが、お蝶が長次という男であることが露見したうえに、財布を掏られてしまいます。一方、水戸の百姓老爺に身分を偽ってうどん屋にいた黄門様は、そこで領主松平頼常に対する領民たちの不満を耳にします。実はこの頼常こそ黄門様の長男。果たして黄門様一行は藩の内部ではびこる悪の根源を成敗することができるのか。歌舞伎座『水戸黄門』特別ポスター<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」【夜の部】『水戸黄門』讃岐漫遊篇作:宮川一郎演出:齋藤雅文出演:水戸光圀:坂東彌十郎松平頼常:中村歌昇うどん屋娘おそで:坂東新悟佐々木助三郎:中村福之助渥美格之進:中村歌之助娘お蝶実は九紋竜の長次:中村虎之介うどん職人茂助:澤村宗之助目付沢木源之助:中村吉之丞吉太郎妹お光:市川男寅港屋の伜吉太郎:大谷廣太郎山崎又一郎:中村亀鶴港屋辰五郎:片岡亀蔵うどん屋女将お源:中村魁春2023年10月2日(月)~10月25日(水)会場:東京・歌舞伎座チケット情報公式サイト
2023年09月30日女優の上戸彩が出演する、丸亀製麺の新CM「麺職人の技術研鑽」編が30日より放送される(※一部の地域を除く)。○■上戸彩、自然と笑みがこぼれる新CM「麺職人の技術研鑽」編は、丸亀製麺の原風景である讃岐の製麺所をイメージしたセットで紺色の制服を身にまとう麺職人がうどんをつくるシーンからスタート。生地の状態や麺の茹で加減、茹であがった麺の状態を確かめるなど、職人たちが実際に店で行っているうどんづくりへのこだわりを忠実に再現し、日々真摯にうどんに向き合う姿が描かれる。打ち立て、茹でたてのうどんに風味豊かなかけだしが注がれた『かけうどん』を目の前に差しだされた上戸は、わくわくとした気持ちが溢れ出し、自然と笑みがこぼれる。麺職人がうどんに真摯に向き合う姿や、打ち立てうどんのおいしさに感動する上戸の姿に注目だ。○■上戸彩インタビュー――麺職人のCM撮影は今回が2度目だったと思いますが、今回は「麺職人の技術研鑽」編ということで印象に残っている麺職人の技術について教えてください。うどんに向き合う真剣なまなざしや一つひとつ自らの手で確認する手間など、ここまで麺づくりにこだわっていることが印象的でした。――今回、麺職人の思いと技を込めたうどんを召し上がっていただきましたが、改めてお味はいかがでしたか?今回『かけうどん』をいただいたのですが、まず麺をすすったときの麺の食感がもちもちで感動しました。そして 噛むごとに香る小麦の香りも最高でしたね。普段もおいしいのに、もっとおいしくするために麺づくりの技を磨きあげる努力をしていると聞いて、ますます丸亀製麺さんのことが好きになりましたし、こだわり抜いたうどんを食べられることは本当に幸せだなと思います。麺職人さんの思いや情熱を感じるようなうどんでした。――今回は麺職人が「技術を磨き深める」ことがテーマでしたが、上戸さんが過去に技術を磨き深めた事柄または、習得したい技術があれば教えてください。まだまだだとは思うのですが、掃除は得意な方です。もっと業者さん並みに掃除ができるようになりたいですね。結構できる方だとは思うのですが、もう少し極めたいなと思っています。――最後に、丸亀製麺のお客さんに向けて一言お願いします。今回は2度目となる丸亀製麺の麺職人のCMでした。今年の3月に麺職人の技、こだわり、思いを知ってから、丸亀製麺さんでうどんをいただくたびにその思いを思い出します。現在、麺職人の全国全店舗在籍に向けた プロジェクトが進んでいるようです! 丸亀製麺のお店に行かれた時は、紺色の制服を着た麺職人さんにも注目してください。そして、打ち立てのおいしいうどんを体験してください。
2023年09月27日絶景スポットの彩湖でマラソンを楽しもうUP RUNは2023年12月2日(土)、埼玉県戸田市で『第37回UP RUN彩湖マラソン』を開催します。彩湖はランナーに人気の絶景スポットで、フラットで走りやすいコースが特長です。周回5kmを回るコースで、ランニング初心者から上級者まで、誰もが楽しめる大会になっています。参加費はフルマラソンが5,000円、30kmが4,500円、ハーフが4,000円。20kmリレーは1人3,000円、10kmは3,500円、5kmは3,000円、5km親子(1組)は2,000円となっています。開催1ヶ月前までに申し込みと早割り価格(500円OFF)が適用されます。また、10kmと5kmにはお得なペア割りも用意されています。申し込みはPeatixにて受け付けています。当日のスケジュールをチェック!同大会は、8:30から受け付けが開始され、9:30からフルマラソンの部がスタート(制限時間は5時間半)します。フルマラソン以外の開始時間は、30kmが10:00(制限時間は5時間)、ハーフマラソンが10:30(制限時間は3時間)、5km・10km・親子・20kmリレーの部が11:00(制限時間なし)です。競技終了は16:00を予定しています。(画像はUP RUNより)【参考】※UP RUN※Peatix
2023年09月19日俳優の坂東龍汰が、映画『君の忘れ方』(2025年正月公開)の主演を務めることが13日、明らかになった。西野七瀬がヒロインを務める。同作は作道雄が監督・脚本を務めるオリジナル作。放送作家の森下昴(坂東)は、付き合って3年が経つ恋人と結婚間近で、結婚式の準備に追われていたが、彼女は帰って来なかった。昴が経験する、不思議な出来事の数々と、て切なくも愛しい追憶の日々を描く。坂東は本作で初めての映画単独主演を務め、西野七瀬がヒロインに。写真家の松井綾音が撮り下ろしたイメージカットも公開された。撮影は東京ではじまり、岐阜県飛騨市と高山市の雄大な自然を背景にも行われ、2024年度の国内公開、海外映画祭への出品を目指す。○坂東龍汰 コメント今回作道雄監督のオリジナル脚本、映画『君の忘れ方』に出演させて頂くことになりました。作道監督の過去の経験も含まれた脚本を読ませていただき共感する部分が随所にありました。その世界観を丁寧に演じるために撮影前から監督と色々な話を重ねて良い準備期間をもって、いよいよクランクインします。本当に素晴らしいキャスト、スタッフの方々と映画を作れる事が今から楽しみです。その中で自分なりの主人公を表現出来るように全力で悩み、答えを決めすぎず、力みすぎず、楽しみながら挑戦できたらと思います。ロケ地でもお邪魔させて頂く、飛騨高山のパワーも全身で感じながら良い映画をお届け出来るように頑張ります。是非完成まで楽しみにお待ちください。○作道雄/監督・脚本難しいテーマでしたので、脚本を書くのにとても苦しみました。いつもは悩むと、一人籠りがちになるし、今作も企画立ち上げの頃はそうでした。が、あまりに苦しんだので、周囲に助けを求めました。するとたくさんの意見や励ましをもらい、3年をかけて脚本を書き上げ、スタッフの力と支えで撮影を開始することができました。その経験はそのまま、人は辛い時に一人になりたがる生き物だが、人の中で生きていく道を消してはならないという、今作のテーマへ結び付きました。坂東龍汰さん、西野七瀬さんほか、最高のキャストの方々とお会いして、その結びつきを、力強くも繊細に、皆さんの元に届けることができるだろう、と確信しています。(C)2024『君の忘れ方』製作委員会
2023年09月13日坂東龍汰が映画単独初主演を務める『君の忘れ方』の公開が決定。ヒロインは、西野七瀬が務める。放送作家の森下昴(坂東さん)は、付き合って3年が経つ恋人と結婚間近。仕事の傍ら、結婚式の準備に追われていた。式で披露するための、思い出の写真をまとめていた昴。しかし夜になっても、彼女は帰って来なかった――。本作は、『光を追いかけて』『アライブフーン』の脚本を担当した作道雄が、亡き恋人とのラブストーリーを描いたオリジナル脚本の映画化。“死別の悲しみとどう向き合うか”をテーマに、恋人を亡くした構成作家の青年が、悲嘆の状態にある人に、さりげなく寄り添う「グリーフケア」と出会い、自らと向き合う姿を描く。「本当に素晴らしいキャスト、スタッフの方々と映画を作れる事が今から楽しみです」と期待を寄せた坂東さんは、「自分なりの主人公を表現出来るように全力で悩み、答えを決めすぎず、力みすぎず、楽しみながら挑戦できたらと思います。ロケ地でもお邪魔させて頂く、飛騨高山のパワーも全身で感じながら良い映画をお届け出来るように頑張ります。是非完成まで楽しみにお待ちください」と呼びかける。坂東龍汰作道監督は「坂東龍汰さん、西野七瀬さんほか、最高のキャストの方々とお会いして、その結びつきを、力強くも繊細に、皆さんの元に届けることができるだろう、と確信しています」と自信を見せている。また、写真家・松井綾音が撮り下ろしたイメージカットも到着。どういったシーンの一遍なのか、作品への期待が高まる1枚となっている。撮影は東京ではじまり、岐阜県飛騨市と高山市の雄大な自然を背景にも行われる本作。2024年度の国内公開、海外映画祭への出品を目指す。『君の忘れ方』は2025年正月第2弾として新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:君の忘れ方 2025年正月第2弾として新宿ピカデリーほか全国にて公開予定©2024『君の忘れ方』製作委員会
2023年09月13日12月歌舞伎座公演にて、坂東玉三郎演出による『天守物語』が上演されることが発表された。文豪・泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作とされる『天守物語』は、白鷺城(姫路城)の天守閣にまつわる伝説をもとにした、美しい異形の世界の者とこの世の人間との夢幻の物語。天守閣の最上階に棲む美しく気高い天守夫人・富姫と若き鷹匠・姫川図書之助の恋が描かれ、美の本質、真の純粋さを希求した傑作として知られる。歌舞伎では、昭和30(1955)年に六世中村歌右衛門の富姫で初演。近年では、坂東玉三郎が昭和52(1977)年に富姫を初演して以来、自身が演出も勤めながら大切に上演を重ねてきた。そして今年5月には、「平成中村座姫路城公演」にて玉三郎の演出により、中村七之助が富姫を初役で勤め、好評を博した。本公演では、七之助の富姫、中村虎之介の図書之助、中村勘九郎の舌長姥/近江之丞桃六、中村獅童の朱の盤坊の配役に、演出をする玉三郎が富姫の妹分である亀姫役を初役で勤める。<公演情報>「歌舞伎座新開場十周年 十二月公演」公演日程:2023(令和5)年12月会場:東京・歌舞伎座上演演目:『天守物語』ほか一般前売:11月14日(火) 10:00より電話予約・WEB受付開始■出演天守夫人富姫:中村七之助姫川図書之助:中村虎之介舌長姥/近江之丞桃六:中村勘九郎朱の盤坊:中村獅童亀姫:坂東玉三郎
2023年09月12日“いるだけで空気がキリッと締まる”。そんな存在感と演技力で、主演を支える役回りで知られてきた坂東龍太。いずれの作品でも、主人公たちに大きな影響を及ぼす役を好演してきた坂東さんは、現在、横浜流星の前に立ちはだかるボクシングチャンピオン役に挑んだ『春に散る』と津軽塗に没頭する“妹”堀田真由を後押しする『バカ塗りの娘』と出演映画が2作連続公開中。大きな注目を集めている。「リバーサルオーケストラ」「王様に捧ぐ薬指」で注目度急上昇2022年7月期のテレビドラマ「ユニコーンに乗って」で、人付き合いが苦手な天才エンジニア・森本海斗役を演じ鮮烈な印象的を放った坂東さん。その後、2クール連続で放送された「真犯人フラグ」にも参加。そして今年2023年の1月期「リバーサルオーケストラ」では、市の“お荷物”オーケストラ「児玉交響楽団」のヴァイオリニスト・谷岡初音(門脇麦)を一途に思うフルート首席・庄司蒼役、4月期「王様に捧ぐ薬指」では家族のために契約結婚を選んだ羽田綾華(橋本環奈)の初恋の人・神山絢斗役で一気にファン層を広げた。坂東さんはギターとバイオリンは弾けるが、「人生初挑戦」となったフルート。「リバーサルオーケストラ」にあたり「頑張って練習している」と語っていただけに、経験者らしき視聴者からも絶賛が寄せられていた。「王様に捧ぐ薬指」では、当初は新田静(松嶋菜々子)から金と引き換えに、綾華に近づき東郷(山田涼介)との仲を引き裂く命を受けていたものの、高校時代からずっと好きだった綾華のために身を引き、綾華が東郷と一度別れてからはその傍らに寄り添う、という完璧な当て馬を演じて話題となった。周囲から妬まれ、影口を言われたりトラブルに巻き込まれたりする人生を歩んできた綾華に、“そういうことに慣れたらダメだ”とはっきりと言ってくれた神山くん。高校時代の制服姿、物理を愛するメガネ姿などが「似合う」と注目され、続編やスペシャルなどで神山くんの幸せを願う声もファンから上がったほど。北海道出身。1997年5月24日生まれ。2017年にドラマ版「セトウツミ」で俳優デビューし、2018年、NHKドラマ「花へんろ 特別編 春子の人形」にて脚本家・早坂暁が実体験を基に記した名作の特別編でドラマ初主演。田中裕子や尾美としのり、芦田愛菜と共演し、戦後に痛みを背負って生きる青年を演じた。『弱虫ペダル』(20)よりオダギリジョーや光石研、田中哲司ら実力派が揃う「鈍牛倶楽部」に所属。その確かな演技力は『十二人の死にたい子どもたち』(19)の堤幸彦監督、『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』(19)の平山秀幸監督、『静かな雨』(20)の中川龍太郎監督、『犬鳴村』(20)の清水崇監督、『峠 最後のサムライ』(22)の小泉堯史監督、さらにヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞した『スパイの妻』(20)の黒沢清監督など、錚々たる映画監督とともにしたフィルモグラフィーでも証明されている。『ハニーレモンソーダ』(21)よりFtoMのトランスジェンダー役を演じたラブストーリー『フタリノセカイ』(21)で映画初主演。当事者である飯塚花笑監督のもとシスジェンダーの女性(片山友希)と恋に落ち、“どうしても子どもを持ちたい”と願う真也役を演じて第32回日本映画批評家大賞の新人男優賞(南俊子賞)を受賞する。『フタリノセカイ』より最近は地上派ドラマのほかにも、WOWOWの「杉咲花の撮休」や「ああ、ラブホテルー秘密ー『狐と狸』」といったオムニバスドラマでも活躍。「杉咲花の撮休」では“杉咲花”と6年交際・同棲した恋人役を演じたが、自然体の演技を披露している。奇しくもこの2作はカメラマンの役。趣味の「写真撮影」が活かされ、カメラを構える姿も様になっている。その一方で、「私が撮りたかった俳優展 001」の1人として、注目の写真家・井崎竜太朗から“撮りたい俳優”にも選ばれている。『春に散る』説得力のあるチャンピオン役に『春に散る』メイキング佐藤浩市と横浜流星がW主演、不公平な判定で人生が変わった元ボクサーと若きボクサーの再起を描いた本作で、坂東さんは横浜さん演じる黒木翔吾の前に最初に立ちはだかる現チャンピオン・大塚俊役を演じている。スマートボクシング(考えるボクシング)の余裕すら感じさせるチャンピオンは、翔吾に一度倒されてから、泥くさく奮起する。身体表現が巧くプロライセンスも取得した横浜さんとの対戦に挑む、坂東さんの“本気”は必見だ。『バカ塗りの娘』明るく柔らかい兄に通称“バカ塗り”と言われるほど、手間暇のかかる津軽塗の職人を目指す美也子(堀田真由)と職人の父・清史郎(小林薫)を描く物語で、坂東さんは美也子の兄・ユウ役に。家業は継がずに美容師となり、パートナーである花屋の尚人(宮田俊哉)との未来を思い、明るくおおらか。美也子が津軽塗の道へ一歩踏み込むよう勇気を与える存在である。念願のタッグだった鶴岡慧子監督にゆだね「すごく信頼を置いていた」と言い、「純粋に『尚人と一緒に生きていきたい』気持ちを大事に、自然体で演じられたらとやっていました」とふり返っている。カンヌで上映、北野武監督『首』第76回カンヌ国際映画祭にてワールドプレミアされ、上映後は5分間のスタンディングオベーションが巻き起こった映画『首』。北野監督自らが羽柴秀吉を、明智光秀を西島秀俊が演じるほか、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋ら日本を代表する超一級キャストに加わる!さらに、主演舞台「う蝕」の上演(24年2月-3月)も発表されたばかり、5年ぶり2度目の舞台に挑む。ドラマでの坂東さんを知ったなら、ぜひスクリーンや舞台でもその輝きを感じてみてほしい。『春に散る』『バカ塗りの娘』は全国にて公開中。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:春に散る 2023年8月25日より全国にて公開©2023映画『春に散る』製作委員会首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltdバカ塗りの娘 2023年9月1日より全国にて公開※青森県先行あり(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年09月11日西島秀俊&内野聖陽がW主演を務める「きのう何食べた?season2」が10月6日(金)より放送開始されることが決定。坂東龍汰と朝倉あきが新キャストとして、ドラマでは初登場となる田渕と千波を演じる。原作は、シリーズ累計945万部(電子版を含む)突破のよしながふみによる同名人気漫画(講談社)。2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)の毎日の食を通して浮かび上がる、ほろ苦くてあたたかな日々を描く。2019年4月クールにseason1が放送され、最終回終了後には“何食べロス”となる人々が続出するなど人気を集めた本作は、2020年元日に正月スペシャルドラマが放送、2021年には映画化もされ大ヒットを記録した。そんな本作に、新キャストとして坂東龍汰と朝倉あきが出演。「王様に捧ぐ薬指」も記憶に新しい坂東さんは、賢二(内野聖陽)が働く美容室「フォーム」のスタッフ・田渕剛を、「それってパクリじゃないですか?」などで知られる朝倉さんは、田渕の彼女・逸見千波を演じる。田渕は誰に対しても思ったことを何でも言ってしまうところがあるものの、裏表がなくさっぱりとした性格。また、千波は出版社で校正の仕事をしており、家事をきっちりこなすが、料理が微妙に美味しくない…という役どころ。田渕と千波のエピソードは、ドラマでは今回が初登場。順調に交際していたはずの田渕と千波ですが、ある日、突然千波が同棲していた部屋を出ていくことに。その原因は“料理”!?坂東さん演じる田渕がつくる1品にも注目だ。「season1から大好きだったドラマ」に出演が決定したことに「ワクワクしました」という坂東さん。「この作品ならではの『食べるシーン』が思っていたよりも難しかったです。美味しくて勢いのまま口に入れすぎると上手く喋れなかったり…!なかなか苦戦しました」と、撮影の様子を明かした。現場の雰囲気がとても心地が良いそうで、「特にケンジ役の内野さんには田渕くんを演じる上でのヒントやアドバイスを沢山いただき助けてもらいました。嬉しかったですし、学ぶことだらけでした」とコメントした。朝倉さんも「長いことよしながふみ先生の一ファンでしたので、まさか自分がその原作のキャラクターを演じることができるとは、まるで夢のようでした」と喜びをコメント。「シロさんとケンジさんに負けず、田渕くんと千波も大変素敵なカップルで、演じながらとても幸せなひとときだなあと感じていました。ドラマ・原作と同じく長く愛されることを願いたいです。見てくださる方にも、千波さんの不器用ながらも芯の通ったところに共感していただけたら」と、演じるカップルをアピールした。「きのう何食べた?season2」は10月6日(金)より毎週金曜深夜24時12分~テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて放送開始。(シネマカフェ編集部)
2023年09月08日映画『春に散る』(8月25日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が5日に都内で行われ、佐藤浩市、横浜流星、片岡鶴太郎、坂東龍汰、松浦慎一郎が登場した。同作は沢木耕太郎氏による同名小説の実写化作。不公平な判定で負けアメリカへ渡り40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)と、偶然飲み屋で出会い、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜流星)。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願し、2人は世界チャンピオンを共に目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。○横浜流星と坂東龍汰のボクシングシーンを見守る佐藤浩市作中でボクサーの大塚役の坂東、中西役の窪田正孝とも試合があったという横浜は「撮影前から顔合わせて練習を重ねていました。松浦さんがいろいろ型を作ってくださるんですけど、ボクシングの練習を重ねていくにつれてお互い役になっていくので、松浦さんが作った型から『翔吾だったらこう動きたい』『大塚だったらこう動きたい』というのは、コミュニケーションを重ねてみんなで作っていきました」と振り返る。その姿を見ていたという佐藤は、「スパーリングのところは2人ともヘッドギアをつけてるんで、けっこう当たってるんですよね。俺とか鶴さんとかコーナーで見てるんだけど『ちょっとやばいね』という感じで。『触れてるな、頭』みたいな風に見てました。坂東、危なかったよなあ」と語りかける。坂東は「本当に、目が怖いんですよ。肉体もなんですけど、流星くんは目がキラッて入る瞬間があって、怖かったです」と苦笑。横浜は「当てあってましたよ。恨みっこなしですよ、役なんで」と言いつつ、「でも坂東くんだったから当ててできたいうのはやっぱりありますよね。ボクシングも経験してるし、本当に初心者だったらこちらも躊躇しちゃうし、信頼関係で成り立つものだなと思います」と感謝ししていた。今回演じた大塚について、坂東は「東洋チャンピオンのベルトを持っているという役柄だったので、その前に高校ボクシングのドラマでちょっとやってたんですけど、体も全部見えますし、流星くんと戦わなくてはいけないというので、ボクシングにとことん嘘がないように練習するというところから入りました。松浦さんにお世話になりながら強くしてもらいました」と明かす。横浜が「練習の日が重なったりして、体とかも一緒に鏡見ながら、『いいじゃん』みたいなことやってたよね」と言うと、坂東も「『背中いいな』『胸いいな』とか」と同意。さらに横浜が「坂東くんは特に変わっていきましたよね」と褒めると、坂東は「たしかに最初は全然ウェイトとかやってなかったので、やり始めて(変わった)。流星くんはもう、初めて会った時からバッキバキなんです。常に多分バキバキなんでしょうね、日常から」と語った。
2023年09月05日直近で放送されたドラマにおいて「観ないクールはないのでは?」と驚いてしまうほど、躍進目覚ましい俳優の坂東龍汰。「王様に捧ぐ薬指」では山田涼介の恋敵役を、「リバーサルオーケストラ」では一途なフルート奏者を、「ユニコーンに乗って」ではコミュ障な天才プログラマーを立て続けに好演している。数年前までは顔を指されることもなかったが、近ごろは「あっ、あの作品に出ている…!ですよね?」と声をかけられることも珍しくなくなったと、インタビューで朗らかに話した。多種多様な役を柔軟に渡り歩き、自分のものにする坂東さんの最新出演作は、津軽塗がつむぐ家族の映画『バカ塗りの娘』。通称“バカ塗り”と言われる津軽塗の職人を目指す美也子(堀田真由)と寡黙な職人の父・清史郎(小林薫)の物語において、坂東さんは美也子の兄・ユウを演じた。ユウは父と祖父に期待されながらも家業を継がず、美容師として独り立ち、さらには将来を見据えて花屋の尚人(宮田俊哉)と付き合っている人物。奔放さと繊細さを絶妙に織り交ぜた、坂東さんの演技に魅せられる。青森県弘前市で全編撮影したという本作、坂東さんに撮影中のエピソードや深部まで考え抜かれた役への思い、息抜きの仕方や価値観の変化に至るまでインタビューで聞いた。撮影も心地よく進んだ最新作――最初に『バカ塗りの娘』への出演が決まったときの気持ちから、教えてください。鶴岡(慧子)監督の映画は今まで観ていたので、ご一緒できることが素直にすごく嬉しかったです。物語は、津軽塗というものを軸に伝統工芸をやられている家族のお話。津軽塗がきっかけで家族が離ればなれになってしまい、またその津軽塗を通して元に戻っていくという再生物語なんです。脚本を読みながら画が浮かぶようで、すごく美しい作品になるだろうし、静かで心地のいい空気感の映画になるのかなという印象をまず受けました。――坂東さんは主人公・美也子の兄ユウを演じています。どのような人物という印象で臨んでいかれたんですか?ユウは、お父さんとの関係がだいぶぎくしゃくしていて本音で話し合えない状況にあるけど、美也子のことはすごく気にかけていて、いい関係でいられている…そんな家族との関係性だと思っていました。丁寧に演じていけたら、と意識していました。――ユウは美也子、父、恋人の尚人と3人に見せる顔がそれぞれ少し違いましたよね。その表情がリアルさを帯びていました。脚本を読んだときに、映画に映っていないときの時間…どういうことがあって、みんなそれぞれ何を考えていたのかが、すごく大事な作品だと思っていたんです。映っていないときに人間はいろいろなところでいろいろなことがあって、悩んで、葛藤したあげく、やっと話せる瞬間だけを映画(映るところ)は切り取っていたりするものかなと。相手によって見せる顔が違うのは、僕も普段生活していて同じだなと思うんですよね。マネージャーさんと話すとき、友達と話すとき、親と話すときは違うので。本質は一貫しているけど、そこには別の自分がいるというか。その本質さえちゃんと捉えていれば、ユウもいろいろな表現の仕方があるのかなと思っていました。――その4人が一堂に会す、ユウが尚人を連れて父と美也子に挨拶に行くシーンは印象的でしたね。美也子が「津軽塗をやる」と決意するきっかけにもなるシーンなんですよね。印象的にしたいなと思っていたので、すごく大事に演じました。現場では、いつもみんなすごく話すんですけど、あのシーンに向けてのときだけは口数が自然と減っていました。待ち時間も映画そのままの空気がずっと流れているような感じで、心地よかったです。共演者、その土地との空気感を大切に――坂東さんはユウと尚人の状況について、どう感じていましたか?宮田さんとの空気感も絶妙でしたが、ふたりでお話もされたんでしょうか?特に話し合うことはしませんでした。弘前で撮っているという場所の力と、監督にゆだねている部分があり、そこにすごく信頼を置いていたんです。純粋に「尚人と一緒に生きていきたい」気持ちを大事に、自然体で演じられたらとやっていました。――劇中ではぎくしゃくした親子関係でしたが、小林さんと共演していかがでしたか?僕、薫さんのことが大好きなんです!薫さんは現場で本当にムードメーカーでいてくださって。お芝居をしているとき以外、ずっとしゃべっているんです(笑)。役柄とのギャップがすごくあって、もうギャップ萌えでした。現場ではお芝居の話はせずに、「昨日何を食べたよ」、「あのお酒がおいしい」とか本当に他愛もない話をしていました。――そうした会話や現場での雰囲気は、演じる上で大きく影響するものなんですよね。今回の作品に必要なコミュニケーションだったと、僕は思いました。薫さんと「役者とは」とか「こう演じると、こうなって」という話をしなかったのも、作品と地続きな感じがすごくしていて。現場の空気を薫さんと一緒に吸えているだけでも、本当に学びをもらうばかりなので、お芝居しているときにどれだけこの人のことを感じられるか、というのが今回の僕の勝負でした。――空気を感じてお芝居をするということ、つまり、その土地で撮影することも坂東さんにとって重要な意味を持つし、演技にも響いてきますか?はい。地方で撮影するとき、その土地で撮るということは、そこの街になじんだり、そこの街のものを食べたりすることに意味があるのかな、と思うタイプなんです。この作品に限らず、地方での撮影のときは率先していろいろな居酒屋に行って、地元の人と話すようにはしています。その土地でどういう風に生きているのかがわかる気がするので。弘前で撮ることの意味は、そこで生まれてくるのかなと思いました。「そのとき周りにないものを見つめたりして、価値観は逆転していたり」――ちなみに、オフにどこかに行ったというエピソードもあります?あります!クランクアップしてから、青森を2日間ぐらい車で旅しました。地元の人に「ここに行ったほうがいいよ」とたくさん教えていただいたので、いろいろ行きました。県立美術館に行って、おいしい弘前の天ぷらとおいしい蕎麦屋さんに行って、山の上にも登りましたし、パーキングでソフトクリームも食べた…(笑)。――満喫されたんですね!出演作品も多い中、自分なりの息の抜き方みたいものは芸能生活で身についてきましたか?だいぶ身についてきました。そして、僕にとっては自然の中にいることがすごく必要だということもわかりました。今思い返すと…自然が足りていないと思うときは、よく代々木公園や明治神宮外苑、井の頭公園という自然がある大きな公園に行って、お昼寝したりしていたな(笑)。思い返すと、それはプチ自然充電でしたね。今は休みがあったらすぐ車で地方に行くような感じです。僕、もともと海外に行ったり旅をしたり、知らない土地の人と話したりすることが大好きだったんです。あと、北海道の大自然の中で育ったので、都会にどこか息苦しさみたいなものを感じて生きているんだろうなって、今も感じるんですよ。今、自分がやりたいことを東京でできているということにはものすごく感謝していますし、本当に恵まれた環境に身を置いていると思っています。東京が嫌いということではまったくなく。――自然を摂取されに行く、と。そう、自然を感じに行っています。でも…僕自身、すごい驚いています。北海道に住んでいたときは、そんなことは全く考えなかったんですよ。ないものねだりじゃないですけど、そのとき周りにないものを見つめたりして、価値観は逆転していたりするんだろうな、と最近感じています。(text:赤山恭子/photo:Jumpei Yamada)■関連作品:バカ塗りの娘 2023年9月1日より全国にて公開※青森県先行あり(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
2023年08月29日高羽彩主宰タカハ劇団の新作公演『おわたり』が、7月1日(土) 新宿シアタートップスにて開幕し、高羽彩からのコメントと舞台写真が公開された。2008年に上演され鮮烈な印象を残した『プール』から15年。再び、タカハ劇団がホラーに挑む。今作は、1995年夏の小さな集落を舞台に繰り広げられる物語。この集落では、その年に海で死んだ者たちの魂があの世へ渡る「おわたり」という1年に1度の祭祀があった。「おわたり」の準備に大わらわの集落に、東京から主人公一行がフィールドワークとして訪れる。「おわたり」を巡り、開いてしまうパンドラの箱。そして、人々の秘密が明らかになっていく。キャストには、ドラマや映画でも活躍中の早織をはじめ、初期タカハ劇団を支えた盟友であり劇団チョコレートケーキ所属の西尾友樹、話題の舞台への出演が続く田中亨のほか、宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、猪俣三四郎、かんのひとみといった実力派が名を連ねる。また、7月4日(火)・5日(水)・6日(木) にはアフタートークも開催。出演者のほかゲストとして4日の19時公演にうえまつそう、7月5日19時公演に「ゆる民俗学ラジオ」の黒川晝車、浦下拓巳の登壇が決定。高羽彩とキャストを交えてのクロストークを予定している。■高羽彩 コメントエンタメやりたいなぁ……と思って、自分の好きなジャンルからホラーを選びました。でも蓋を開けてみたら、エンタメという言葉では片づけきれないさまざまなものを内包した作品が出来上がりました。この懐の深さ、間口の広さがホラーのよいところですよね。そしてこのホラーエンタメを味わい深い俳優の皆さんが、全力で楽しんで作り上げてくださいました。こんなにもカンパニーの全員が前のめりになって作品に挑んでくれるとは思ってもいませんでした。これは間違いなく面白いものになっているということです。是非多くの方にご覧いただきたいです。初夏の蒸し暑い日、トップスでゾクっと涼しくなってみませんか?<公演情報>タカハ劇団 第19回公演 『おわたり』7月1日(土)~7月9日(日)会場:新宿シアタートップス脚本・演出:高羽彩出演:早織、西尾友樹(劇団チョコレートケーキ)、田中亨、宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、猪俣三四郎(ナイロン100℃)、かんのひとみ【アフタートーク】■7月4日(火) 19時公演ゲスト:うえまつそう早織、土屋佑壱、神農直隆、高羽彩■7月5日(水) 19時公演ゲスト:黒川晝車、浦下拓巳(ゆる民俗学ラジオ)西尾友樹、田中亨、宇野愛海、高羽彩■7月6日(木) 19時公演 ※追加鈴政ゲン、猪俣三四郎、かんのひとみ、高羽彩タカハ劇団 HP:
2023年07月04日歌舞伎俳優の坂東玉三郎が贈る『坂東玉三郎PRESENTSPREMIUMSHOW』。9月2日(土)~10日(日)は「口上と衣裳解説」、12日(火)~24日(日)は「スペシャルコンサート」という構成で、会場は座席数100席の円形ホール「BAROOM」だ。文字通りプレミアムな公演となるその内容を玉三郎に聞いた。「口上と衣裳解説」は、玉三郎所有の豪華な衣裳を本人がまとい、解説しながら進むステージ。きっかけは、やはりコロナ禍だったという。「舞台が出来ないときでもお客様に楽しんでいただくにはと考えて、一昨年、大阪の舞踊公演から衣裳を見ていただくことを始めました。それで今回は実際にBAROOMで着て皆さまにお見せしてみてはどうかなぁ…ということに。普段は客席から見る衣裳を近くで見ていただくのも楽しいと思いますし、パリコレのランウェイとまではいかないですが、(臨場感を)楽しんでいただければ」と微笑む玉三郎。衣裳は5点の予定だが、「その日によって変えることも」考えているとのこと。「解説も多少の即興性が出るかと思います」というから楽しみだ。また「スペシャルコンサート」では、ピアノとキーボードの生演奏と共に90分で18、9曲を歌う予定。「この空間でどんな歌をお届けできるかと選曲中です。それから今回歌うかは未定なのですが……。淡谷のり子さんが歌って、合間に杉村春子さんが淡谷さんの人生を朗読するレコード(『歌手 淡谷のり子~歌に託した半世紀~』)が本当に素晴らしくて大好きなので、そんな“歌と語り”のようなものを今後もやらせていただけたらと思っています。淡谷さんはご自身の人生を歌っていらっしゃいますが、私が歌うなら“こういう物語がありました”という語り部のようになるかと思います」と玉三郎は話す。客席数100での公演は、以前出演した舞台『ナスターシャ』(1989年、アンジェイ・ワイダ演出)の会場、ベニサン・ピット(閉館)を思い出すという。「客席と近いのは緊張もしますが、お客様と非常に密接な空間での公演だった記憶があります。近頃、そんな空間で楽しんでいただけるものを…と考えていたところでしたので、今回の公演は今まで考えていた事とのご縁を感じていますね。今後も続けていけたらいいですし、歌舞伎やそれ以外の公演でも演出をしたり、若い人に知っていることを伝えたりするのが自分のこれから生きていく道かなと。体力的に叶うところでのお仕事というのをじっくりさせていただければと思っています」取材・文:藤野さくら
2023年06月23日女優の高月彩良が、9月23日から東京・紀伊國屋ホールで上演される舞台『燕のいる駅‐ツバメノイルエキ-』に出演することが22日、わかった。土田英生氏(MONO)が書いた戯曲『燕のいる駅』は、“世界の終わり”という思いがけない現実に直面した人々が交わすさりげない会話と、その奥底に潜む心情をリアルに描いた会話劇。1997年の初演以降、普遍的なテーマ性が高く評価され、様々な劇団・プロデュースにより繰り返し上演されてきた。2005年には相葉雅紀主演で再演、2012年には土田氏が自ら演出し、新たな改変を加えて決定版として上演された。今回、土田氏が大幅に脚本をブラッシュアップ。2023年の「今」ならではの『燕のいる駅-ツバメノイルエキ-』に挑む。高月は、同作に下河辺友紀役で出演することが決定。今作で戯曲に初挑戦する。のどかな春の日の午後、燕が巣を作る季節。埋立地に位置する、テーマパークの最寄り駅「日本村四番」に駅員と売店の女、その友達、電車に乗り遅れた会社員らが集っていた。彼らのたわいもないやりとりは、ごく日常の1コマのようでおだやかな時間が流れている。ただ、いつもと違うのは電車が一向に来ないこと。そして他に人の気配がないこと。そして、空には奇妙な現象が起きていた……。東京公演は、紀伊國屋ホールで9月23日から10月8日まで、大阪公演は、松下 IMP ホールで10月14日に上演される。コメントは以下の通り。■高月彩良舞台『燕のいる駅』に出演させて頂くことになりました。豊かな日常会話が繰り広げられていく中で、ただ笑えたり、その明るさに妙な重さを感じたり、「一つの駅」で起こっていく様々な出来事を楽しんで頂ける作品だと思います。この作品を通して、新たな高月彩良を見て頂けるのではないかなと思っています。私自身、そして下河辺としてもこの「駅」と言う空間を楽しみながら、大切に演じてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2023年06月22日