メガネスーパーは11月14日、「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを展開するディー・エル・イーと松江市が主催する城攻めリアル体験イベント「鷹の爪団のSHIROZEME(城攻め)」にスポンサー参加する。同イベントは、島根県松江市の松江城を中心として開催されるもの。チャンバラ合戦や弓打ち、石落としなどが体験できる。同社はイベント当日にアイケア体験ブースを展開。10月20日からは「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを登場させたムービーも同イベントの公式サイト上で公開し、正しいアイケアの仕方などを紹介している。同社はこれまでも「秘密結社 鷹の爪」とのコラボレーションにより、プロモーション活動を行っていて、「より多くの方に『眼の健康』へ興味・関心を持っていただくことで、眼の健康寿命の重要性に関する理解促進を図るとともに、最適な『アイケア』『アイウエア』提供をしていまいります」とコメントしている。同イベントの開催時間は9時45分~17時で、参加料は中学生以上が5,000円(税込)、小学生以下が3,500円(税込)となっている。
2015年10月29日山ガールや釣りガールに次いで、いまアツいのが「城ガール」。お城巡りを楽しむ女性たちです。近著『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』のある古城探訪家・今泉慎一さんによると、日本全国で築かれた城は、すでに失われたものも含めて約3~4万。日本ほどの密度で城が存在する国は、世界的に見てもまずないのだそうです。今回は今泉さんにお話をうかがい、数字にまつわるお城の雑学をご紹介します。■1:地方都市なのに熊本城が入場者数2位に入っている主要な城の入場者数ランキング(平成24年度のデータ)によると、1位は首里城(沖縄県)の175.3万人、2位が熊本城(熊本県)の157.9万人。ですが、今泉さんは「熊本城こそが本当の人気No.1」と考えます。「首里城のある沖縄県はもともと、国内観光地としてもトップクラス。ほかにも入場者数100万人以上の城があるのは、いずれも人気観光地や人口の多い地域です。一地方都市にある熊本城が2位に食い込んでいるのは、城自体の魅力が多くの人を呼んでいるからといっていいでしょう」この熊本城、日本三大名城の一つでありながら、7~8年前まで観光客数は70~90万人台だったそう。数年で倍近い入場者数を獲得するようになったのには、ある秘策があるといいます。それが一口城主制度(現在も募集中)。一口1万円で、城の復元費用を寄付してもらうというもの。寄付した人には「城主証」や、熊本市内の観光施設が無料になる「城主手形」が贈られ、天守の一角に名前が記されます。「歴史好きなら誰もが一度は、一国一城の主になりたいと思ったことがあるはず。その気分をちょっとだけ味わえる、歴史マニアの心をくすぐる制度です」(今泉さん)■2:北海道の松前城は江戸時代1日で落城されている本来、戦の砦となるはずのお城ですが、江戸時代に入ると、築城術は次第に実践に基づかない机上の軍学に。そのことを象徴するお城が松前城(北海道)です。松前城は戊辰戦争時、新選組・土方歳三に攻められわずか数時間で落城してしまったとか。じつは、完ぺきな構えだったのは正面側のみで、裏側に回るとまったく無防備な「頭隠して尻隠さず」な城だったというのです。「当時最新の軍学知識をベースに築城したのですが、それが西洋式だったこと、江戸時代には大きな合戦がなく、実戦的な側面からの知識に乏しかったことが、設計上の不備を生んだ原因かと思います。城に籠っていた守備兵たちは、『えー、マジかよ!』と思ったのでは? 『設計したの誰だよ!』と(笑)。でも、あっさり落城した方が命は助かるし、いい面もあるんですけどね」(今泉さん)■3:豊臣秀吉はたった1日で石垣山城を築城している奇策が得意だった豊臣秀吉。たった1日で城を築城したという逸話を聞いたことがある方もいると思いますが、その一夜城が2つあったことをご存じでしたか?ひとつは1566年に築かれた墨俣城(岐阜県)で、もうひとつはその20数年後、1590年の小田原征伐の際に造られた石垣山城(神奈川県)です。短時間で築城したといわれるこの2つの城ですが、築城術は異なります。墨俣城は、ある程度組み立てた部品を、近くを流れる木曽川に流して一気に運び込み、現在のプレハブのような工法で造られたとされ、石垣山城は、数万人の人夫を動員して本格的な城郭を造り上げ、完成したところで木立を一気に伐採したと考えられています。そして、2つの逸話は、その信ぴょう性も大きく異なっているよう。墨俣一夜城について今泉さんは、「おそらく、話を盛っています」とバッサリ。「木曽川の上流は当時、敵方の支配地域。上流から木材を流したというこの話には無理があります。ただ、秀吉軍は機動力で有名ですから、敵方の予想以上に素早く墨俣に陣取り、敵の度肝を抜いたのは事実だと思います」一方、石垣山城のエピソードに「こちらは真実でしょう」と今泉さん。「城が完成してから周囲の木立を伐採した、というのは納得のゆく話だし、秀吉は天下人一歩手前だったので、人員も財力も潤沢だったはず。小田原城は固い城で、攻め落とすのが大変。そこで、心理的にダメージを与える作戦に出たのでは?攻城戦の名手としての秀吉らしさがうかがえる話です」2つの一夜城、その成り立ちを知るとまったく異なるイメージが浮かび上がります。*『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』をには、ほかにもお城巡りの楽しさが倍増する雑学が詰まっています。本書を片手に、近場のお城の魅力を探ってみては?(文/よりみちこ)【取材協力】※今泉慎一・・・古城探訪家。1975年広島生まれ。編集プロダクション・風来堂代表。旅、歴史、サブカルチャーなどを中心に、取材、編集、執筆、撮影などをこなす。好きな城は松本城(長野県松本市)、杣山城(福井県越前町)、八上城(兵庫県篠山市)など。【参考】※今泉慎一(2015)『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』扶桑社※歴史魂編集部(2013)『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』アスキーメディアワークス『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』と『城ガール―1泊2日で大充実のお城めぐり』を、5名様にプレゼントします。応募は、imada@furaido.netまでどうぞ。メールの件名は「『城巡りが10倍楽しくなる おもしろ探訪 日本の城』プレゼント応募」で、本文には必ず、名前・書籍送付先の郵便番号・住所を明記してください。〆切は、2015年10月31日までです。なお、ご応募いただいた方の個人情報は、賞品の発送にのみ使用いたします。
2015年10月27日京都の元離宮二条城で「琳派400周年記念祭 アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」が行われる。期間は10月23日から12月14日まで。全国で550万人以上を動員したアートアクアリウム展で唯一の野外展示となる「アートアクアリウム城」。初開催となった昨年は52日間で約30万人が来場した。アートアクアリウムアーティストの木村英智がプロデュースを務め、400年以上の歴史を持つ二条城にて、通常は入場できない夜の時間に一般非公開の場所で開催される。作品展示、特別講演、夜祭うたげからなる同展で今年は、「REAL JAPANの再興と発信」というテーマの下、琳派400周年を記念し琳派の進化系となる「アートアクアリウム流 琳派」を発信する。二の丸御殿中庭では元離宮二条城の歴史に合致した作品を展示。世界初のインタラクティブアート技術を用い、たらし込みや連続性といった琳派の技法を取り入れた「琳派リウム」を含む、琳派の流れを汲む5大作品が史上初めてひとつの会場に集結する。さらに、二の丸御殿中庭の特設舞台「水戯の舞台」では、特別公演「金魚の舞」が上演される。木村英智が照明、音楽、着物に至るまでプロデュースしたもので、花形の荒城蘭太郎が舞を披露する。10月23日から29日、11月12日から12月14日の毎晩18時10分、19時10分、20時10分の時間帯で「二十四節気七十二候の舞」を上演。21時10分からは「花魁の舞」を公演する。10月30日から11月11日は芸妓の佳つ智が京舞を披露。公演時間は19時10分、20時10分、21時10分の1晩3回。また台所には、古くから京都に伝わる手法に忠実にのっとり制作した着物約30着を展示。二十四節気における様々な季節をイメージしたデザインに金魚を織り込ませた着物が展示されるさまは、まるで日本の四季折々のなかを金魚が優雅に泳ぐ幻想的な空間となっている。そのほか江戸城でいうところの大奥にあたる場所、白書院には巨大金魚鉢シリーズ「大奥」を、京都で初めて展示する。このほか、台所前庭では京都の夜を体感できる「夜祭うたげ」を開催。「夜祭BAR」では、京都の蔵元「齊藤酒造」「佐々木酒造」「丹山酒造」「増田徳兵衛商店」の地酒を用意。毎晩異なる蔵元の日本酒が楽しめる「酒造ナイト」を開催する。このほか、京つけもの「大安」の季節のつけものをはじめ、老舗のお茶ブランド「老松」の生菓子、「亀末廣」の干菓子、「福寿園」の金粉入り宇治抹茶「金雲」などが提供される。【イベント情報】「琳派400年記念祭アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~」会期:10月23日~12月14日会場:元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)住所:京都府京都市中京区二条城町541時間:17:00~22:00(最終入場 21:30)※開催初日は19:00より一般入場を開始料金:一般(中学生以上)1,600円、子供(小学生以下)1,000円、3歳以下無料
2015年10月08日伊豆山建設は9月25日、一戸建て住宅「独身貴族の家 男の城・女の城」を同社が運営するイズヤマリゾートで販売開始した。対象は、「独身暮らしを、思いっきり謳歌したいと考えている独身男女」。同社は、「独身者が家を買うことに対して世の中の偏見がある」「独身者が家を買おうとすると"どうみられるか"との不安に駆られてしまい購入を躊躇してしまう」とし、"独身男性・独身女性が楽しめる"一戸建て住宅を販売するに至ったという。「男の城」は、シアタールーム、トレーニングルーム、露天風呂形式のお風呂、裸のまま外のウッドデッキでビールを飲める設計、趣味の車やバイクをリビングから眺められるインナーガレージスタイルなど、趣味を生かせる設計や間取りになっているという。「女の城」は、"平屋なのに3階建て!?"がコンセプト。使いやすい平屋でありながら、外部からの視線や防犯面を強化するため、床が高くなっている。また、その高くなっている床を利用して床下にシェルターを設置し、地震やハリケーンから身を守れる構造となっているとのこと。そのほか、衣裳部屋やロフトもある。
2015年09月25日トリップアドバイザーはこのほど、「行ってよかった! 日本の城ランキング2015」を発表した。同ランキングは、同サイト上で過去1年間に投稿された全ての口コミを元に算出された。同ランキングでは、現存天守12城がすべてベスト20にランクインする結果となった。1位となったのは、3年連続で「熊本城」(熊本県熊本市)。城好きの人から推薦コメントが多く寄せられており、「石垣の曲線は、ある意味芸術品と感じた」「熊本市街の中心にドーンとたたずむ姿にかっこよさを感じた」「歴史を知るとさらに格好良く見える」などの声があった。2位には「松本城」(長野県松本市)がランクインした。口コミでは、「春夏秋冬さまざまな姿を見せてくれる。冬にはお城の黒と雪の白が映えて見える」「夜に見られるライトアップした姿もロマンチック」などの声が寄せられている。3位は、「平成の大修理」を終え今年3月末にグランドオープンした「姫路城」(兵庫県姫路市)。真っ白にリニューアルした白鷺城の白さについての口コミが多く寄せられた。漆喰(しっくい)は時間とともに黒く変色するため「この状態を見られるのは今だけ!」「見られる環境にある人は見に行ってほしい」というコメントもあった。4位には小島の浮かぶ海が見渡せるなど景観が楽しめるとして「松山城」(愛媛県松山市)、5位には"登りがいのある山の上の城"として「備中松山城」(岡山県高梁市)がランクインした。なお、詳細なランキングは公式サイトにて発表されている。
2015年09月04日城好きのみなさん、お待たせいたしました!8月4日から、両国の江戸東京博物館で『徳川の城~天守と御殿~』が開催中です。関ヶ原合戦で勝利をおさめた徳川家康は、諸国の大名を動員して天下普請を開始。江戸城をはじめ、名古屋城、駿府城、二条城、彦根城など、日本各地に城を築き上げました。本展では、巨大な城絵図や城郭図、屏風や工芸品など、各地の城に関する貴重な資料が多数展示されます。特に注目したいのは、城と町の景色を華やかに描いた図屏風の数々。例えば、《江戸図屏風》では、江戸城と町の景観が詳しく描かれています。江戸城の天守は3度も建てられているのですが、この屏風に描かれている天守は、1657年にあった「明暦の大火」で焼失しました。以来、天守は再建されていないため、《江戸図屏風》は貴重な資料にもなっています。また、大河ドラマでも人気だった幕末のヒロイン、天璋院篤姫や和宮のゴージャスな調度品も見どころのひとつ。華麗な江戸城御殿の世界を堪能できます。さらに、会場では高精細CGで復元された江戸城御殿の映像を上映。忠臣蔵で有名な「松の廊下」や大奥の様子を迫力の画面で見ることができます。本展にあわせて、学芸員や大学の先生による城についての関連講座も企画されています。城好きや歴女必見の展覧会は9月27日まで。どうぞお見逃しなく!イベントデータ:特別展『徳川の城~天守と御殿~』会期:2015年8月4日(火)~9月27日(日)(会期中、展示替えを行います)※休館日は月曜日。ただし8月10日(月)、9月14日(月)・21日(月)は開館時間:9:30~17:30(金曜日は21時まで土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで会場:江戸東京博物館料金:一般 1,350円/大学・専門学校生 1,080円/高校・中学・小学生・65歳以上 680円
2015年08月12日『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続く“ノイタミナムービー”第2弾として注目を集める「Project Itoh」。先日から第1弾『屍者の帝国』第2弾『虐殺器官』の豪華声優陣が発表されますます話題となっているが、この度、本プロジェクト最終作『ハーモニー』のメインキャストが解禁。沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾ら人気女性声優陣の顔ぶれが揃った。34歳という若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃のオリジナル長編小説3作品を劇場アニメ化するこのプロジェクト。第3弾となる本作の原作「ハーモニー」は、亡くなる数か月前に発表された彼の遺作だ。没後2012年にアメリカの権威ある「SF文学賞フィリップ・K・ディック賞」特別賞を日本人で初めて授与されたことでも話題に。前作「虐殺器官」から数十年後の近未来を想起させる世界が描かれ、伊藤氏が模索した未来の世界の姿の一端が垣間見える傑作となっている。そんな本作は、前2作と異なり、物語の鍵を握る3人のキャラクターを女性が占めている。まず、主人公の霧慧トァン役には、アニメ「ルパン三世」峰不二子役を継承し、「PSYCHO-PASS サイコパス」にも出演するなど“ノイタミナ”に縁が深い沢城さん。沢城さん演じる霧慧トァンは、13年前の事件で共に自殺を図り逝った友人・御冷ミァハの存在にいまなお縛られながらも、世界の戦場を渡り歩き平和維持活動を行う監察官。ある日、突如発生した大量殺人事件の捜査を進めるうちに、死んだはずのミァハの影を感じるようになり…そして彼女は世界の真実に近づいていく。また、13年前の事件の首謀者で、調和と慈愛を重んじた優しすぎる世界を拒絶し、トァンらを誘って自殺を企てるカリスマ的魅力の美少女・御冷ミァハ役に、2015年の第9回声優アワード新人女優賞を受賞した上田麗奈が抜擢。同じく第9回声優アワード新人女優賞を受賞した洲崎綾が、2人の良き理解者で、13年前の自殺未遂を経験して以降、トァンとは対照的に社会に溶け込むべく生活を送る零下堂キアンを演じる。そのほか、トァンの父で、“優しすぎる世界”を支える高度医療システムWatchMeの生みの親の科学者・霧慧ヌァザに、舞台・映画・声優と幅広く活躍する森田順平。ヌァザのシステムの共同開発者・冴紀ケイタに、『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラム役で知られるチョー。大量殺人事件の解明に乗り出したインターポールの捜査官・エリヤ・ヴァシロフには、『屍者の帝国』へも出演する三木眞一郎。トァンの上官であるオスカー・シュタウフェンベルクに、ニュース番組のナレーションも担当する榊原良子。トァンと戦地で取引を行うトゥアレグ族の長・アサフに、前2作にも出演する大塚明夫、といった重厚なキャスト配置が実現。沢城さんは本作について「こんなにも単品で、命のことだけ取り扱った物語を私は見たことがありません。戦争や病気、家族といったほかの要素を何も纏わない、剥き出しの、命の、命の意志のお話。その化身の様にして劇中存在するミァハを心が強烈に警戒するせいで、ちっともトァンの印象が残りません。あんなに喋ったのに!(笑)」と、独自の世界観を表現。さらにファンへ向けて「簡潔にコメントをしようとしているわけではないのですが、劇場に足をお運び下さいとしか、口にできることが見つかりません。分かち合えるような物語では無いように感じますが、1人で受け止めることもままならない、そんな鑑賞後感です」と胸の内をコメントした。公式サイトでは、前述した豪華キャスト総出演の新PVが公開されており、キャストボイスだけでなく、「EGOIST」による主題歌「Ghost of a smile」の音源も本PVにて初解禁。また本日24時55分よりフジテレビ“ノイタミナ”にて放送される「乱歩奇譚 Game of Laplace」内でもスポット映像が放送予定だ。『ハーモニー』は12月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日「徳川の城」広報事務局は、東京都・両国の江戸東京博物館 1階特別展示室で開催される特別展「徳川の城~天守と御殿~」において、同館では初の試みとなる駿府城模型のARマッピングを使った「駿府城の四季」を特別上映すると発表した。会期は8月4日~9月27日。開館時間は9時30分~17時30分(金曜日は21時まで、土曜日は19時30分まで入館は閉館の30分前まで)。観覧料は一般 1,350円、大学生・専門学校生 1,080円、高校生以下・65歳以上 680円(以上、特別展専用券)。今回の試みは、会場で展示される作品のひとつである「駿府城天守模型」にAR(拡張現実)技術を用いて、タブレット上で「駿府城の四季」を再現するという試み。駿府城模型の前に設置されたタブレット端末を、模型の下の「認識用マーカー」にかざすと画面上で3D映像がスタートし、そのままタブレットをかざし続けることで約1分間の映像を楽しむことができる。製作はKDDIとユーフォニックが行い、ARの再生はKDDI提供のアプリ「SATCH VIEWER」が用いられる。なお、特別展「徳川の城~天守と御殿~」では、前述したARのほかにも、屏風や絵地図、工芸品など貴重な資料を展示し、家康たちが築き上げた「徳川の城」 を紹介する。同館史上最多となる約50点もの「城絵図」や「城郭図」が展示されるほか、狩野益信画「朝鮮通信使図屏風」や幕末のヒロインとしても有名な天璋院篤姫、和宮の調度品などが展示される。さらに、NHKエンタープライズ制作による高精細CGで復元された江戸城御殿の復元映像が上映され、将軍が政治を執り行った「大広間」や忠臣蔵のシーンでも有名な「松の廊下」、大奥を迫力ある画面で鑑賞できるということだ。入館料は、「特別展専用券」が一般 1,350円、大学生・専門学校生 1,080円、高校生以下・65歳以上 680円。「特別展・常設展共通券」が一般 1,560円、大学生・専門学校生 1,240円、中学生(都外)・高校生・65歳以上 780円。「特別展前売券」が一般 1,140円、大学生・専門学校生 870円、高校生以下・65歳以上 470円となっている。なお、「特別展・常設展共通券」は江戸東京博物館でのみ販売。「前売券」は8月3日まで販売(江戸東京博物館では8月2日まで)。
2015年07月28日東京都墨田区の江戸東京博物館・1階特別展示室で8月4日~9月27日、徳川時代の城をテーマにした展覧会「徳川の城~天守と御殿~」が開催される。○城好きにはたまらない企画が多数同展では屏風や絵地図、工芸品などの資料を展示するほか、現代の最新技術によって生み出された映像や模型などを駆使し、家康たちが築き上げた「徳川の城」の魅力に迫る。縦3.72m×横4.65mの巨大絵図「江戸城御本丸惣地絵図」や「駿府鳥瞰図」、「大坂市街・淀川堤図屏風」など、約50点におよぶ各地の絵図や城郭図、政治の中心的役割としての「城」を表した「朝鮮通信使図屏風」を展示する。また、幕末のヒロインとしても知られる天璋院篤姫や、和宮の調度品なども並ぶという。さらに、高精細CGで復元された江戸城御殿の映像を上映する。将軍が政治を執り行った「大広間」や、忠臣蔵のシーンでも有名な「松の廊下」、「大奥」などを大きな画面で見ることができるなどの企画が多数用意されている。開館時間は9時30分から17時30分、金曜日は21時、土曜日は19時30分まで、入館は閉館の30分前となる。特別展専用券の前売り券は、一般1,140円、大学生・専門学校生870円、小学生・中学生・高校生・65歳以上470円、当日券は一般1,350円、大学生・専門学校生1,080円、小学生・中学生・高校生・65歳以上680円となる。
2015年07月28日映画『虎影』のヒット御礼舞台あいさつが4日、東京・新宿武蔵野館で行われ、キャストの斎藤工、鳥居みゆきと西村喜廣監督が出席した。全国公開中の本作は、"最強"と呼ばれた忍者・虎影の闘いを描くアクション作品。忍びの道を捨て、妻子と静かに暮らす虎影(斎藤)は、財宝が記された2つの巻物を巡る争奪バトルに巻き込まれていく――というストーリーで、鳥居は虎影を追い詰める女忍者を演じている。主演の斎藤は、「大作じゃない作品を手渡しに近い形で届けられてうれしい」と笑顔であいさつするも、鳥居に、「妖怪壁ドン!」、「いつも全裸に近いけど、今日は服着てるね!」と茶々を入れられタジタジ。一方で、「鳥居さんにしか演じられないくのいちになった」『斎藤)、「めっちゃ綺麗だった」(西村監督)と男性陣から褒め称えられた鳥居は、「綺麗って言われるとバカにされちゃうから言わないで!」と本気で照れていた。斎藤と鳥居は、本作が初共演。斎藤の印象を、「私が馴染めてないんじゃないかと、すごく気を遣ってくれた。優しく扱ってくれてミジメでした……」と語った鳥居は、「ギンナンの食べ方が分からなくて、殻をむいてくれた。今考えるとエロいな」とニヤける場面も。しかし、クランクアップ後の打ち上げで、「会費3,000円の打ち上げで、斎藤工が『俺、1万出すよ』って言うの」と斎藤のスマートな行動に巻き込まれたことを明かし、「歩いて帰ったんだから!」とお釣りをもらえなかったことに恨み節だった。
2015年07月05日斎藤工が7月4日(土)、主演映画『虎影』の大ヒット御礼舞台挨拶に共演の鳥居みゆき、西村喜廣監督と共に登壇。鳥居さんの奔放トークと激しいイジりに見事な返しを見せ、ファンを喜ばせた。斎藤さんが以前から親交の深い西村監督とのコンビで挑んだ忍者アクションムービー。かつては最強の忍だったがいまは妻子と静かに暮らす忍者・虎影が再び戦乱に身を投じるさまを描く。鳥居さんは、虎影の前に立ちはだかる忍者たちを指揮するセクシーなくノ一の夜馬を演じている。斎藤さんは、公開3週目を過ぎてこうして舞台挨拶が行われ、劇場が満席になることについて「いわゆる大作ではない、インディーズに近い作品であり、こういう手渡しに近い形がこの作品っぽくて嬉しい」と喜び「勝負はこれからです!」と呼びかける。そんな斎藤さんを鳥居さんは早速「今日は服着てるね」とイジリ、西村監督も「さっきまで控室で全裸だった」とノリノリで話に尾ひれをつけていく。さらに鳥居さんは、撮影現場での斎藤さんについて「すごく気を遣ってくれるし優しい」と感謝しつつ「この子、なじめないんじゃないの?って思われてたのか、よくクラスにいた『この子も入れてあげて』という感じで扱ってくれてみじめでした…」とチクリ。西村組のスタッフ・キャスト陣の仲の良さについても「(鳥居さんのことを)“家族”と言ってくれるんです。愛にあふれています」と喜びつつ「戸惑いました。LINEのグループもすぐに退会しました。そんな愛にあふれるグループに飛び込む勇気がなかった」と独特の感性で感想を漏らし、会場を笑いに包んだ。さらに斎藤さんについては「顔合わせの飲み会で、銀杏をむいてくれたんですがいま思うと『私の銀杏をむいてくれた斎藤工』ってなんか、エロいな」とニヤリ。また、撮影後の打ち上げの飲み会では「(会計が)一人3千円ずつと言われて、1万円でお釣りをもらおうとしたら、斎藤さんが『僕、1万円出します』と…。その後で1万円出そうとしてた私はどうなるんだ!」と斎藤さんが1万円をポンと出したことで、鳥居さんがお釣りをもらいづらくなったと恨み節!「完全に巻き込まれたよ!私、歩いて帰ったんだから。7千円!」と怒りの告発で斎藤さんを苦笑させていた。時折、鳥居さんから飛び出す「最近、壁ドンやってる?」などといった不規則発言を苦笑交じりにかわしていた斎藤さんだが、後半に進むにつれ、半ばヤケクソに…?劇中で使用した竹製のパワードスーツや、イノシシの被り物の話題で、鳥居さんに「(被り物を)真っ裸で着てたよね?」と振られると「脱いでたのは下半身だけで、上は着てましたよ」とノリノリで返すなど、会場を沸かせていた。『虎影』は新宿武蔵野館ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:虎影 2015年6月20日より全国にて公開(C) 2014「虎影」製作委員会
2015年07月04日シスコシステムズは5月18日、 同日付けで、鈴木みゆき氏が同社の代表執行役員社長に就任したことを発表した。鈴木氏は、2015年5月に同社に入社する前は、格安航空会社(LCC)であるジェットスター ジャパンの代表取締役社長を務めていた。それ以前は、鈴木氏は日本の通信およびITサービス事業者であるKVHの代表取締役社長兼CEO、レクシスネクシス アジアパシフィック代表取締役兼CEO、日本テレコム(現ソフトバンクモバイル)専務執行役員兼コンシューマ―事業本部長、ロイター東南アジア代表取締役など、アジア太平洋地域ならびに日本においてリーダー職を歴任してきた。前任のアーヴィン・タン氏は引き続き、アジア太平洋地域ならびに日本地域のプレジデントとして、アジア地域での事業強化、アジア地域と日本市場との連携を強化していく。鈴木氏はタン氏に業務報告を行う。
2015年05月19日ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は4月24日、08年にオープンした青山店をみゆき通りに移転オープンした。新たにオープンする店舗はキューブ型の白い建物、アルミニウムの片持ち梁によるメッシュファサードが目印。マテリアルはシンプルかつナチュラルに、そこに彫刻的なディテールを施した。コンクリート造りの店内には流れるようなウォールパネル、粗めに質感を残した伏器、滑らかなフロアパネルが、それぞれの素材が持つ質感によって落ち着きのある空間を演出している。ショップは地上2階、地下1階の計3フロアで構成。1階ではファラベラなどのアクセサリーが、ディスプレー台やコンクリート棚に陳列される。更に、2階にはスティールレール、マスキュリン、フェミニンによる遊び心が印象的な、ウィメンズのレディトゥウェアを展開した。フィッティングルームにもグーグルアイペンダントを配置し、プレイフルな雰囲気を演出している。一方、楽しくモダンな雰囲気に包まれた地下フロアではキッズコレクションを展開。ポップな色使いのラバーボールが、彫刻的なディスプレーレールにアクセントを加えた。その他、店内ではランジェリー、アイウエア、フレグランス、キッズまでのフルコレクションを展開。オープン時には新作のファラベラバッグを先行販売する他、スターパッチワークを施したエリスシューズを限定発売する。
2015年04月27日静岡県浜松市の浜松城公園で、浜松のパワーフードを味わえる「第7回 家康楽市in浜松出世城2015春の陣」が行われる。開催日は4月25日と26日の2日間、時間は9時から16時まで。入場無料。○ゆるキャラたちも参戦!同イベントは、市民全体が参加する浜松産食の祭典。徳川家康にゆかりの深い浜松で、生産者・市民・商店主・学生などが力を合わせて創り上げる。なお、今年は静岡市、岡崎市、浜松市の3市が徳川家康公の功績を讃える、徳川家康公顕彰400年記念事業の年でもあるため、同イベントにおいて中間セレモニーを開催する。ゆめ市や浜松協働学舎、アローマ浜松などが軒を連ねる「農・畜産ゾーン」、湖々丸や新居町やまへい商店、いか泉などの「観光スポット・名所ゾーン」、ロシア料理サモワァールやとんきい、菊一商店などの「老舗・名店ゾーン」、花の舞酒造や天神蔵浜松酒造、レストラン耕路などの「街中にぎわいゾーン」、そのほか「アクトタワーゾーン」「スイーツゾーン」「浜松工芸・お土産ゾーン」「家康公四百年記念ゾーン」など、浜松のグルメ・名産・名物を出品する多数のブースが展開される。ステージイベントでは、25日の10時から12時まで「徳川家康公顕彰400年記念事業」が行われる。12時から13時には「浜松市消防音楽隊」による演奏、15時から15時30分まで「浜松徳川武将隊」が登場。翌26日には、10時から10時30分まで「遠州天竜太鼓龍勢組」による演奏や、10時30分から11時まで「ゆるキャラ大集合」、11時30分から12時まで「お笑いライブ」、15時から16時まで劇団砂喰社の「長篠合戦三河伝説」上演など、様々な催しが用意されている。
2015年04月24日青森県弘前市は、弘前城の石垣修理工事本格化に伴って、内濠(うちぼり)の一般開放や曳屋体験などの「弘前城本丸石垣修理PR事業」を実施する。弘前城(青森県弘前市)には本丸の石垣に崩落の恐れがあり、同市は2013年から石垣修理工事を実施している。2015年の夏から秋にかけて天守を本丸内側へおよそ70m曳屋(ひきや)し、石垣の解体工事をしていく予定だという。天守の曳屋を伴う石垣修理工事は、1915年に完了した工事以来、約100年ぶりとなるとのこと。修理工事全体は約10年を要し、天守が元の位置に戻るまでは5年以上かかる見込みだという。現在は工事のために弘前城本丸の内濠は埋め立てられているが、同城がある弘前公園にて行われるイベント「弘前さくらまつり」の開催期間中(4月23日~5月6日)に限り、埋め立てられた内濠を観覧できるように一般開放する。開放時間は各日7:00~21:00(4月23日のみ「弘前さくらまつり」開会式終了後~)となる。2015年9月には、一般客に向けた曳屋体験を実施する。弘前城天守を曳屋する期間中、曳屋体験用のロープが設置され、参加者は実際に天守を引くことができるという。1回の曳屋体験は100名程度で、予約制。誰でも体験できるとのこと。時間や実施回数などは未定となっている。また、弘前城天守が曳屋される映像をタイムラプスやスマートフォン用アプリに活用し、曳屋の記録をイベント化・エンターテインメント化する「天守映像化事業」も行う。同映像は、弘前市を訪れた人限定で閲覧可能となる予定。ほかにも、普段は弘前城の天守に住んでいる同市のマスコットキャラクター「たか丸くん」も、普段かぶっている兜(かぶと)をヘルメットにかぶりなおし、さまざまな場面で石垣修理事業を手伝うとのこと。
2015年04月03日KADOKAWAは、「黒板アート」で注目されている現役女子高生・れなれなさんのイラストを表紙に採用した宮部みゆき最新単行本「過ぎ去りし王国の城」のイメージビデオを公開した。発売日は4月24日。価格は1,600円(税抜)。同作のカバーイラストは、 ハンドルネーム"れなれな"という現役女子高生が描いたもの。 イメージビデオの内容は、 あらすじのテロップと彼女が黒板にイラストを描く模様を組み合わせており、メイキングの一部を見ることができる。黒板アートを描く様子だけでなく、最後に「消す」行為も含めた構成とすることで、同作の世界観を表現。映像の最後には作者の宮部みゆき氏からの直筆メッセージを見ることができる。また、彼女がカバーイラストを手がけたのは、今年1月に休日の学校にて「アナと雪の女王」のビジュアルを黒板に描いた写真がきっかけ。Twitter上で5万リツイートもの反響を呼び、この絵を見たKADOKAWAサイドが、宮部氏の新作のイメージにぴったりということで、黒板アート執筆のオファーをかけたという。なお、れなれなさんは幼稚園から絵を描くことが大好きで、高校にて美術部に所属。趣味は「油絵・水彩・シャーペンイラスト・黒板・女の子と猫とジブリと邦ROCKとベースと任天堂」ということだ。■作品紹介早々に進学先も決まった中学三年の二月に、中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。
2015年03月26日KADOKAWAは、カバーイラストを現役女子高生が描いた宮部みゆき最新単行本「過ぎ去りし王国の城」を発表した。発売日は4月24日。価格は1,600円(税抜)。同作品は、直木賞作家・宮部みゆきの最新作。カバーイラストとして描かれた架空の城は、ハンドルネーム"れなれな"という現役の女子高生が6時間かけて黒板に描いたもので、同作品に登場するヨーロッパの古城をイメージしている。れなれなさんがこのイラストを描くきっかけとなったのは、1月に彼女が描いた「アナと雪の女王」を模写した黒板アート。今年1月に休日の学校にて「アナと雪の女王」のビジュアルを黒板に描いた写真はTwitter上で5万リツイートもの反響を呼び、この絵を見たKADOKAWAサイドが、宮部氏の新作のイメージにぴったりということで、黒板アート執筆のオファーをかけたとのこと。なお、れなれなさんは幼稚園から絵を描くことが大好きで、高校にて美術部に所属。趣味は「油絵・水彩・シャーペンイラスト・黒板・女の子と猫とジブリと邦ROCKとベースと任天堂」ということだ。■作品紹介早々に進学先も決まった中学三年の二月に、中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。
2015年03月20日全国各地の城の来城者はここ数年右肩上がりに伸びており、3月27日にせまった"白すぎ城"と噂の姫路城のグランドオープンも注目を集めている。しかし、日本には何百、何千と城があり、なかなか全国の城をまわるのは難しいもの。そこで、「旅や出張のついでに城が見たい! 」というわがままな旅行者のために、東海道新幹線に乗りながら楽しめる城を紹介しよう。車窓から眺める名城めぐりなんてなかなかツウな旅路! とは言え、一瞬で通り過ぎる城も少なくないので、相応の集中力をもって挑んでいただきたい。なお、城によっては見える方向が違うので、往路はA席・復路はE席などと方向を変えて楽しむといいだろう。まずは東京駅~浜松駅までの間に楽しめる城から。○発車数秒後に現われる「江戸城」旅の醍醐味である駅弁やビールを買って、東京駅から東海道新幹線に乗車。席について、「さあ駅弁を食べよう! 」なんて余裕は車窓からの城旅にはない。発車してわずか数十秒で、「江戸城」が見えるからだ。江戸時代の徳川将軍家の居城であり、現在は天皇家が住まう皇居なので、知らない人はいないだろう。見える側は東京駅→新大阪駅の進行方向に向かって右側(E席側)。城跡の前には片側3車線の大通りが現れ、その通りの先に白い櫓がそびえている。これは伏見櫓と呼ばれる皇居宮殿の入り口に建つ建物で、分かりにくいがその手前には、江戸城一の撮影スポットである二重橋も見える。発車して間もなくなのでそれほどスピードも出ておらず、注意していれば見逃すことはないだろう。○「小田原城」は3回チャンスあり!品川駅を過ぎ、新横浜駅を過ぎ、ちょうど駅弁も食べ終わる頃(東京駅から30分程度)に出現するのが「小田原城」。天下統一を目前にした豊臣秀吉による小田原城攻めは、歴史の時間に習ったはず。江戸時代、徳川家康の家臣によって小田原城は大改修され、石垣や天守のある城に生まれ変わった。現在建つ天守閣は、この江戸時代の天守を模したである。城は大阪駅への進行方向に向かって左側(A席側)、先ほどの江戸城とは反対側だ。小田原駅は新幹線「こだま」しか止まらないが、この小田原駅を通過する前後に城が見える。小田原駅に入る前にはビルの谷間から天守閣が見え、小田原駅通過直後にはトンネルに入る数秒の間に大きく全体像が出現する。さらに、トンネル通過後には左後方に確認することができるので、前述2カ所で見逃した人は窓ガラスにかぶりつこう。○立派な"ウソ城"「熱海城」小田原駅の次の熱海駅を過ぎた直後には、左側(A席側)の丘陵上に立派な天守閣が現れる。こちらは「熱海城」なのだが、実はこの城は真っ赤なウソ城。「北条氏が水軍の本拠地として築城を計画したものの、ついに完成しなかった」という都市伝説のような伝承をもとに戦後築かれたそう。どっしりと構えるその姿はなかなか凛々(りり)しいものがあるのだが……。東京駅を出発してここまで3城紹介したが、集中して車窓からの景色を眺めていると、わずか3城だけでも結構疲労が出てくるはず。疲れた人はしばしブレイク。進行方向の右側(E席側)には静岡名物の茶畑、そして日本人の心の故郷・富士山が登場し、旅路にはやる想いを慰撫(いぶ)してくれる。○仲間由紀恵ゆかりの「掛川城」静岡駅を過ぎたら、次の城に備えよう。静岡駅を過ぎて約15分程度で掛川駅を通過するが、その掛川駅の前後、右側(E席側)に見えるのが「掛川城」だ。掛川城は織田信長や秀吉の家臣であった山内一豊が関ヶ原の戦い前に居城とした城。そう言われてピンとこない人も、NHK大河ドラマ『功名が辻』で仲間由紀恵さんが演じた千代の夫と言えば、思い出す方もいるのではないだろうか(ちなみに山内一豊役は上川隆也氏)。千代は一武将にすぎなかった一豊を献身的に支え、内助の功で夫を大名へと出世させる。そんな一豊の居城だったことから、掛川城は"出世城"の異名を持っている。小高い丘の上に建つ掛川城の天守は、新幹線からでもはっきり見える。周りに遮るような高い建物は多くないので、意識していれば見逃すことはないだろう。この天守は1994年に再建された、日本初の木造復元天守である。○一瞬見える"出世城"「浜松城」「こだま」では掛川駅の次の停車駅は浜松駅である。この浜松駅を通過した直後に見えるのが「浜松城」だ。浜松城は江戸城に移る前に長く家康の居城だった城。さらに江戸時代に入ると、天保の改革を実行した老中・水野忠邦など、浜松城主から幕府の重役に出世した例が数多くあり、掛川城と同じく"出世城"として当時から貴ばれてきた。サラリーマンであればぜひとも拝んでおきたい城だが、この浜松城の復元天守が見えるのはほんの一瞬、わずかに現れるだけなのだ。見えるのは掛川城と同じく右側(E席側)。浜松駅を過ぎたら凝視して、マンションの狭間に見える緑の丘陵を探そう。天守が見えている間に3回願いごとを言えたら、その願いがかなうとかかなわないとか……。続いては名古屋駅~新大阪駅。この区間では、名古屋城や彦根城などが拝める。引き続き、城をお見逃しなく!(文・かみゆ歴史編集部 滝沢弘康)○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『日本の山城100名城』(洋泉社)、『これが皇居です』(宝島社)、『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の銅像完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年03月19日1年で最も活躍した声優に贈られる「第9回声優アワード」の授賞式が7日、東京・文化放送メディアプラスホールにて行われ、主演女優賞を神田沙也加、主演男優賞を小野大輔が受賞した。2006年の外画放送開始50周年を機に、その年度に最も印象に残る声優や作品を対象に、その業績を称える本格的な声優を対象とするアワードとして設立された「声優アワード」。今年で9回目となる同アワードは、2013年12月1日~2014年11月30日に放送、配信、発表されたアニメに出演した声優が対象となり、一次審査のネット投票を経て、選考委員が各賞を選出した。大ヒットを記録したディズニーのアニメーション映画『アナと雪の女王』日本語吹き替え版でヒロインのアナ役を演じた神田は、同アワード初の受賞。「私にとって取れるはずのない賞だと思っていました。私は14歳でデビューしましたが、デビュー前になりたいと思った職業が声優でした。大好きなアニメがあり、尊敬する声優さんがたくさんいます。受賞の連絡をいただいた際は、正直戸惑いの気持ちがありました」と心情を吐露。そして、『アナと雪の女王』という作品については、「たくさんの方が観て、歌って、愛していただいたことに感謝いたします。今後も勉強を重ねて、今日ここでお会いした声優の皆さんとお仕事ができる日を目指してがんばります。影響を受けたアニメやゲームのすべての作品に感謝いたします」と目を潤ませながら、受賞の喜びをかみしめていた。そして主演男優賞は、TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』の空条承太郎役、『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズの古代進役などで知られ、第4回にも主演男優賞を受賞している小野大輔が2度目の受賞。小野は「今日の受賞に際して、第4回の受賞の際に着たものと同じものを着てきました。このタキシードは、前社長の納谷光枝さんに第4回受賞の際にプレゼントしてもらったものです」と述べ、一昨年亡くなった前社長へ受賞の喜びを伝えた。また小野は「思えばこの1年、主演させていただいたのは、これまでの積み重ねてきた歴史や育んできた情熱を次の世代に伝えていく作品を多く担当させていただきました。いろいろな人の思いを背負って、ここに立たせていただいていると思います。関わった作品のスタッフさん、キャストさん、皆が作品が好きだという気持ちが強く、僕はそれがうれしくて、これまで作品に関わってきました」と感謝を伝えつつ、「好きという気持ちはすごく強い力を持っています。これからもこの気持を忘れずにお仕事をしていきたいと思っています」と述べ、最後に「声優というお仕事が大好きです!」と大きな声で宣言をした。「第9回 声優アワード」受賞者は以下のとおり。主演女優賞:神田沙也加主演男優賞:小野大輔助演女優賞:沢城みゆき、花澤香菜助演男優賞:小西克幸、森川智之新人女優賞:雨宮天、上田麗奈、洲崎綾新人男優賞:逢坂良太、斉藤壮馬、花江夏樹歌唱賞:μ’s(新田恵海、南條愛乃、内田彩、三森すずこ、飯田里穂、Pile、楠田亜衣奈、久保ユリカ、徳井青空)パーソナリティ賞 小野大輔、神谷浩史功労賞:大竹宏、白石冬美富山敬賞:大塚明夫高橋和枝賞:高島雅羅シナジー賞:妖怪ウォッチキッズファミリー賞:小桜エツコ最多得票賞:神谷浩史特別賞:Wake Up,Girls!(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
2015年03月08日ハウステンボスは12月20日、九州の食文化にふれることができるスポット「九州の城」を同園内にオープンした。「九州の城」は、明太子・麺類・肉・酒など九州の名産品を販売する店舗。店内では、参加費100円(税込)で麺類やご飯にのせた明太子、ハムや餃子といった肉料理などを試食できる。明太子は、日によっては全7社・7種類以上をそろえ、ご飯にも米の食味ランキングで特A評価を獲得した銘柄「森のくまさん」(熊本産)などを用意している。また、希少価値の高い数量限定の九州産焼酎なども購入できるとのこと。12月23日までは、長崎和牛と宮崎和牛の食べ比べ実演や、「福岡ラーメン総選挙」で第1位となった「らーめん二男坊」のとんこつラーメン食べ比べ会などのイベントをオープニング記念として開催している。
2014年12月22日伊藤靖朗が主宰する「舞台芸術集団 地下空港」の新作公演『ダキニ城の虜』が、12月16日、東京・恵比寿エコー劇場で開幕した。地下空港『ダキニ城の虜』チケット情報地方都市郊外にできた巨大ショッピングモール「ダキニー」が舞台。生鮮フロアの精肉コーナーで働く青年シデハラは休憩時間に上層フロアで、とある事件に遭遇。片思いの案内嬢や同僚とともに巨大ショッピングモールが抱える謎に触れ、その陰謀に巻き込まれていく。舞台上で繰り広げられるテンポの良いやりとりのなかには、現代社会への問題提起もこめられており、政治や社会について考える機会の多い現在に是非観ていただきたい作品とも言える。シデハラ役に客演の若手俳優、鈴木勝大。初日の公開稽古後の会見で「稽古場の時より、いいグルーヴ感が出せていると思う」と手応えを話した。鈴木は今回が舞台初主演。「本番中は毎回、同じクオリティを保てるよう頑張りたい」と静かな闘志をみなぎらせていた。公演は12月22日(月)まで。なお、12月19日(金)14:00 開演の回では、アフタートークを開催。チケット発売中。
2014年12月18日昨年来場者数60万人を動員し人気を博した「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」が、今年も12月13日よりスタートした。12月11日に同イベントの開幕に先駆けてプレスプレビューが開かれ、会場の西の丸庭園に集まった人々を興奮させた。「大坂の陣400年」関連イベント3Dマッピングとは、建物などをスクリーンに見立て、CGの立体映像を投影するもの。昨今日本全国のイルミネーションイベントでこの技術を組み合わせる動きが出てきており、同イベントは西日本でも最大規模のイルミネーションを展開しているハウステンボスが大阪観光局とタッグを組み行われる。日本最大のイルミネーションショーと銘打って行われる同イベントは「大阪城3Dマッピング」の他、海面の波のように青色のLEDが流れる「光のビッグブルー」。高さ23メートルのピラミッド型オブジェの2面に3Dマッピングが投影される「西日本最大級のピラミッドツリー」。バロック式庭園をモチーフにしたイルミネーションがクラシック音楽にあわせて輝くエンタテインメントショー「ジュエルイルミネーションショー」などが西の丸庭園全体を光で埋め尽くす。中でも大阪のシンボルとも言える大阪城に3Dマッピングを仕掛ける「大阪城3Dマッピング」は最大の見所。巨大な城が変幻自在に歪み、踊りだし、火を吐き、崩壊し、煌きながら再構築される。中でも黄金の鳳凰と龍が乱れ飛ぶ様は昨年を上回る迫力で圧巻だ。期間中は30分に一度放映されるが、何度も見たくなるスケールの大きさだ。「大阪城3Dマッピングスーパーイルミネーション」は2015年3月1日(日)まで、大阪城 西の丸庭園にて。また大阪城では12月31日(水)まで、「大坂の陣400年天下一祭」が開催されており、その一環として「侍ミュージアム・武将ホール」も期間限定で開館。どちらもチケットは発売中。
2014年12月15日夜景観光コンベンションビューローはこのほど、日本を代表する夜の城郭として「大阪城」「高知城」「高田城」の三施設を「日本三大夜城」に認定したことを発表した。○約4,300名の「夜景鑑賞士」が決定同団体によると、これまで国内において「三大夜景」「三大夜桜」などは見られたが、夜の城を取り上げた「三大夜城」はなかったという。そこで高い夜景情報とネットワークを有する同団体が、昼間の姿とは異なる魅力を放つ夜の城をテーマに「日本三大夜城」を認定した。まず、全国約4,300名の「夜景鑑賞士」から夜城の人気投票を実施。その結果を踏まえて現地調査を行い、「オリジナリティある演出」「特徴を活かした夜間照明の活用」「夜景観光地としての魅力を発揮していること」といった6つの認定検証項目に基づき、審査を実施した。その審査の結果、「大阪城」「高知城」「高田城」の三施設が「日本三大夜城」に決定した。「大阪城」(大阪府大阪市)は、大阪城公園中心部に位置する大阪のランドマーク。1997年から行われている現行の照明デザインは、日没直後の一部点灯からフル点灯、そして夜が更(ふ)けるのにあわせて天守閣の窓明かりを残しつつ段階的に消灯していくといった、時間ごとに変化する演出が特徴だという。「高知城」(高知県高知市)は城のライトアップはもちろん、四季を通じた積極的な夜間イベントの実施が評価された。春は桜のライトアップ、夏には風鈴とカラーキャンドルのコラボレーション、秋はろうそくの灯り、冬は本丸や二ノ丸に対して様々なイルミネーションを行っている。「高田城」(新潟県上越市)は、城のライトアップと夜桜との景観美が魅力。「高田城百万人観桜会」では、約3,000個のぼんぼりが灯される。ぼんぼりの灯りが堀の水面に映え、その美しい光景を求めて全国から多くの人が訪れる。桜並木のトンネルをライトアップした 「さくらロード」も人気名所のひとつだという。
2014年11月17日宮部みゆきの長編ベストセラーの映画化となる『ソロモンの偽証』の製作製作報告会見が11月12日(水)、都内で開催され、主演の藤野涼子を始めとする10代キャストに佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子に成島出監督、原作者の宮部さんが出席した。宮部さんが構想15年、執筆に9年をかけた集大成とも言える長編ミステリーの映画化のため成島監督を始めとする『八日目の蝉』チームが再結集。ある雪の日に起きた中学生の飛び降り事件――。当初は自殺で処理されたが、実は他殺であるという告発があり、そこからクラスメイトの中学生たちによる前代未聞の“裁判”の開廷に至るが…。中学生キャスト33人はオーディションで決定。1万人を超える応募があり、書類選考、面接を経て、さらにはワークショップまで開催し、異例とも言える半年もの期間をかけて選び抜かれた。藤野さんは、自身が演じた役名の“藤野涼子”をそのまま女優としての名前とし、本作でデビューを果たしたが「自分の中で『ソロモンの偽証』に出て、藤野涼子という役をもらって、その感情を忘れたくないから」と理由を説明する。原作者の宮部さんは、“藤野涼子”という名前を女優名として使いたいという申し出を「二つ返事で」了承したとのこと。「私は(原作を)毎月少しずつ書いてきたけど、原作は字で書いているだけ。いま、その登場人物たちが目の前に座っていて、夏にロケ現場にお邪魔した時と比べても背も伸びて、顔つきもしっかりしてきて成長しているのを感じています。私には子どもはいないし、『作家にとっては作品が子ども』とも言われますが、いま、自分にはこんな子どもたちがいたんだという気持ちです。名前でよければどんどん使って下さいという思いで、申し出をいただいたときは『書いてよかった』と思いました。作家冥利に尽きます」と“名付け親”としての思いを口にした。藤野さんはオーディションに受かった瞬間について「知らせを聞いて、喜びの感情よりも緊張に見舞われました。『こんな大役を務められるのか?』という不安と、『なぜ演技経験のない自分が?』という疑問が浮かびました」と正直な思いを吐露。演じる上では「涼子は人のことを考えて行動する子なので、自分も中学生キャストのみんなが現場で何を考えているのか?考えて行動しようと心掛けた」とふり返る。母親役を演じた夏川さんは「久しぶりに会って、後姿を見て頼もしく思っています」と“娘”の成長に目を細めていた。このほか、中学生キャストでは『渇き。』でいじめられっこの“ボク”を演じて注目を集めた清水尋也、お笑いコンビ「まえだまえだ」の兄で是枝裕和監督の『奇跡』で主演を務めた前田航基らも出演。成島監督は、若きキャスト陣について「この子たちは“芝居”をしていない」とあくまで役として自然に現場にいたと強調。「痛々しいくらい純粋で、この子たちと心中しようと思った」と本作にかけた思いを語った。『ソロモンの偽証』前篇・事件は2015年3月7日(土)、後篇・裁判は4月11日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月12日「天空の城」「日本のマチュピチュ」の呼び名で数多くのメディアに紹介され、雲海に浮かんだ幻想的な絶景が見られることで注目を集めている竹田城(兵庫県朝来市)。2006年に日本城郭協会が選定した「日本100名城」に選ばれたことや、2012年公開の高倉健さん主演の映画『あなたへ』のロケ地になったことが話題を呼び、昨年度には年間入城者数が50万人を超えた。全国でも指折りの絶景が見られる城として、城ファンのみならず多くの観光客が足を運ぶ人気スポットとなっている。だが、実はこうした絶景が見られるのは竹田城だけではない。全国各地には知られざる天空の城が他にもあるのだ!○雲海に浮かぶ唯一の現存天守・備中松山城城を天空の城たらしめる重要な要素が雲海だ。雲海は秋から冬にかけてのよく晴れた早朝、寒暖の差が激しい日に発生することが多い。あたり一面が雲海に包まれることで、雲の上に浮かんでいるかのような幻想的な城が姿を現す。雲海を事前に予測することは難しいため、見られるかどうかは運によるところも大きいという。そのため、天空の城を見るために何度も城に足を運ぶ人もいる。必ず見られるわけではないことも、人々が天空の城に魅せられる理由のようだ。岡山県高梁市にある備中松山城も、そんな雲海に浮かんだ絶景が見られる城のひとつ。日本に12棟しかない現存天守を持ち、さらにその中でも唯一の山城という点で、非常に貴重な存在である。備中松山城には1683年(天和3)に、備中松山藩の藩主・水谷勝宗(みずのやかつむね)が3年がかりで修築した天守が当時の姿のまま残っている。石垣のみが残り、どこか無国籍な情緒を漂わせているのが竹田城の魅力だとすると、備中松山城の魅力はこの現存天守にある。雲海に浮かんだ現存天守は、この備中松山城でしか見ることができない。幻想的な雲海を眺めながら、連綿と続く日本の歴史に思いを馳(は)せてはいかがだろうか。雲海に浮かぶ備中松山城は、山中にある大松山展望台から見ることができる。展望台へは車でのアクセスとなるが、積雪により道路が閉鎖されることもあるので気をつけよう。○滅多に見られない「幻の天空の城」・越前大野城福井県大野市にある越前大野城も、天空の城として近年注目を集めている城のひとつだ。JR越前大野駅から徒歩約30分という、市街地からほど近い場所に位置するにも関わらず、条件さえ整えば美しい天空の城が姿を現す。越前大野城は1576年(天正4)、金森長近が4年の歳月をかけて築城した城。資料館となっている現在の天守は戦後に作られた模擬天守だが、石垣や堀の一部が当時のまま残っている。竹田城や備中松山城で雲海の城が見られるのは月に10日ほどだが、越前大野城では年に10日ほどしか観測されない。しかし、滅多にお目にかかれないぶん、観測できたときの喜びはひとしおだ。越前大野城で雲海がもっともよく観測されるのは11月。「幻の天空の城」を見に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。越前大野城の撮影スポットへは、現在3つのコースが用意されている。犬山城址を越えていく、起伏が多くもっとも難易度の高いみくら清水コース、犬山城址と飯降山を繋ぐ山道を通る中級者向けのほたるの里コース、そして新設されたもっとも登りやすい洪泉寺コースだ。だが、洪泉寺コースでも山道なので決して簡単とは言えない。野生動物に遭遇したり崖から落ちる危険もあるので、万全の準備をしてのぞもう。○壮大な風伝おろしとの共演・赤木城跡三重県熊野市にある赤木城跡も、天空の城として脚光を浴びつつある城だ。赤木城跡は竹田城や備中松山城のように雲海に浮かぶ城ではないが、朝霧に包まれた姿はまさに天空の城と呼びたくなるような趣がある。築城の名手・藤堂高虎が一揆を鎮圧するために築いた赤木城は、中世山城の要素と近世城郭の要素の両方を持ち、築城当時の遺構がよく残っていることから、1989年に国の史跡に登録されている。昔から、この地域では秋から冬にかけて峠から霧が滝のように流れ落ちる「風伝おろし」と呼ばれる現象が地元の人々に親しまれていた。真っ白で分厚い霧が流れ落ちる様子は写真愛好家からも人気が高く、この時期になると毎年大勢の人が詰めかける。赤木城跡があるのは、風伝おろしが見られる隣町の御浜町尾呂志地区から少し離れた場所。比較的高度の低い場所に位置し、秋シーズンは月に10日程度、理想的な朝霧が発生する。霧に包まれた赤木城跡は県道熊野矢ノ川線の沿道から見ることができる。一番綺麗に観測できるスポットは県道から少し高所にあるが、それでも軽乗用車で気軽にたどり着ける場所だ。朝霧に包まれた赤木城跡の姿は、竹田城に勝るとも劣らないほど。霧が散らない風のない朝を狙って、風伝おろしとともに楽しみたい。(文・かみゆ歴史編集部 小沼理)○筆者プロフィール : かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ(イカロス 出版)、『日本の寺完全名鑑』(廣済堂出版)、『大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2014年11月10日ベストセラー作家・宮部みゆきの最高傑作と謳われる同名小説を、『八日目の蝉』の成島出監督が映画化する『ソロモンの偽証』。このほど、学校を舞台にしたミステリー作品となる本作ならではの、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を想起させる第一弾ポスタービジュアルが解禁となった。物語は、クリスマスの朝、雪の校庭に転落した男子生徒の死から始まる。警察は自殺と判断するも、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメイト。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな殺人計画、そして犠牲者が一人、また一人。隠された真実を暴くため、“学校内裁判”が開廷される…。先日、1万人規模のオーディションを経て主演に選ばれた新星女優“藤野涼子”が役名と同じ名前でデビューすることでも注目を集めている本作。今回、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に見立てて描かれた、第一弾ポスター。イエスの「この中の誰かが私を裏切る」という一言によって動揺する使徒たちの様子が、クラスメイトの謎の転落死をきっかけにざわめき立つ中学生たちの姿と重ねた作りとなっている。このビジュアルと併せて配給元の松竹は、この宗教画のようなポスターに隠されたメッセージを解説した資料を配布。主人公・藤野涼子の前に置かれた天秤は“正義”の象徴であり、死の真相を暴こうとする彼女の決意を表しているそう。そのほか、本作の鍵を握る重要人物3人もご紹介。■役名:柏木卓也(演:望月歩)/位置:左端役どころ:校庭で死体となって発見される男子生徒。解説:「最後の晩餐」における使徒・バルトロマイの位置で、イエスの言葉を聞き取ろうと立ち上がっている。ダ・ヴィンチ自身を描いているという説もあり、本ビジュアルでは、自らの死がきっかけでざわめくクラスメイトたちを俯瞰している様子を表現している。■役名:神原和彦(演:板垣瑞生)/左から5番目役どころ:他校生。柏木卓也の友人として登場する男子生徒。「最後の晩餐」における使徒・ヨハネの位置。その正体は謎に包まれており、他校生にも関わらずひとり、この事件に関わろうとする神原のミステリアスな人物像と対応している。■役名:三宅樹理(演:石井杏奈)/左から7番目役どころ:容姿にコンプレックスを持ち、陰鬱で攻撃的な性格の女子生徒。「最後の晩餐」における使徒・トマスの位置。裏切り者がいることを使徒に告げたイエスに対して、「裏切り者は1人だけですか」と激しく問い詰める。彼女は、事件の真相を知る人物なのか…?そんな一方で、「最後の晩餐」との大きな違いも。「最後の晩餐」ではイエスと12人の使徒の計“13”人が描かれているが、本ビジュアルに登場しているのは“12”名の中学生。居るべき場所に存在しないのは誰なのか?そして、そこに込められた意図とは?ベールが少しづつ脱がされていくものの、その度に謎を深めていく本作。ちなみに、兄弟子役として人気を博した「まえだまえだ」の兄・前田航基が、かなりポッチャリした姿で左から4番目の位置に描かれていたりと、よくよく見てみると本作の“謎”以外の部分でも存分に楽しめる仕上がりとなっているこのポスターをよく眺めてみては?『ソロモンの偽証』<前篇・事件>は2015年3月7日(土)より、<後篇・裁判>は2015年4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月05日『八日目の蝉』の成島出が監督を務め、宮部みゆきのミステリー巨編を2部作で完全映画化する『ソロモンの偽証』。これまで佐々木蔵之介、永作博美、尾野真千子、黒木華ら“大人”キャストのみが明かされていたが、ついに主演の藤野涼子(役柄同名)を始めとする、中学生キャスト12人が発表に!さらに、前篇、後篇それぞれのタイトルと公開日も決定した。クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。その死は、校舎に眠っていた悪意を揺り醒ました。目撃者を名乗る匿名の告発状、新たな殺人計画、マスコミの過剰報道、そして犠牲者がひとり、またひとりと増えていく。何が嘘で、何が本当なのか?保身しか考えない教師たちに見切りをつけた、ひとりの女子生徒、藤野涼子によって、ついに“校内裁判”が開廷されることに――。校内裁判を行う中学生たちを演じるのは、1万人にも及ぶ候補者の中からオーディションで選ばれた33人。佐々木さん、永作さんら日本を代表する豪華俳優陣と真っ白な新鋭たちとのぶつかり合いは、スクリーンに想像を絶する化学反応を巻き起こす。その中で主人公・藤野涼子役を演じる新人は、役名をそのまま芸名に、つまり“藤野涼子”という名の女優として本作で映画デビュー。役名でのデビューは、故・三國連太郎(木下恵介監督『善魔』の役名 より)を始めとする、往来の映画俳優たちを想起させ、早くも期待を高めている。2000年生まれの藤野さんは、自殺した(?)柏木卓也の死体の第一発見者であり、学校内裁判の提案者となる主人公に。本格的な演技は初挑戦でありながら、初主演を務めている。 また、他校生だが、柏木卓也の友人として裁判に参加する神原和彦役には、板垣瑞生。『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビューし、12月13日公開の『アオハライド』では東出昌大演じる馬渕洸の中学生時代を熱演する。物語の鍵を握る三宅樹理役には、「E-girls」のメンバー・石井杏奈、 彼女をいじめる問題児、大出俊次役には『渇き。』のボク役で注目を集めた清水尋也、樹理と友達の浅井松子役に映画初出演の富田望生。さらに柏木卓也の死体の第一発見者、野田健一役には是枝裕和監督作『奇跡』で主演を務めた「まえだまえだ」の前田航基、そして、不登校の状態が続いていた矢先、裏庭で死体となって発見される柏木卓也を、NHK大河ドラマ「平清盛」で平資盛の幼少期を熱演し、『おおかみこどもの雨と雪』では声の出演を務めた望月歩が抜擢されている。そのほかクラスメイトには、西村成忠(井上康夫役)、西畑澪花(倉田まり子役)、若林時英(向坂行夫役)、加藤幹夫(橋田祐太郎役)、 石川新太(井口充役)ら、映画初出演者を含む、まさに等身大の新鋭たちが勢ぞろい。もう大人たちに任せておけない――前代未聞の校内裁判の行方が、ますます楽しみになってきた。『ソロモンの偽証』<前篇・事件>は2015年3月7日(土)より、<後篇・裁判>は2015年4月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月31日京都市とアートアクアリウム城実行委員会は10月24日~12月14日、京都府京都市の元離宮二条城にて、「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」を開催する。○高さ2.4mの巨大金魚鉢で金魚1,000匹が乱舞同イベントは、巨大な金魚鉢や水槽の中をキレイな金魚が泳ぎ回る水中世界(アクアリウム)に、LEDライティングやプロジェクションマッピングなど最新の演出技術(アート)を施し、見るものを幻想的な世界に誘う水中アート展覧会。400年以上の歴史を持つ二条城で開催されるアート展覧会としては初めて、一般非公開の二の丸御殿中庭を中心に繰り広げる、水を使った屋外展覧会となる。会場では、「REAL JAPAN の再興と発信」をテーマに、アートアクアリウムアーティストである木村英智がプロデューサーを務め、日本文化を代表する金魚や鯉を中心とした「和の世界のアートアクアリウム」と、着物をはじめとした京都が誇る日本の伝統産業を現代アートとして甦らせた「江戸桜ルネッサンス」を融合させた展示を展開。世界最大の巨大金魚鉢作品「花魁」や、京友禅を埋め込んだ「キモノリウム」をはじめとした数々の作品に加え、着物や江戸切子を使った新作を展示する。金魚や錦鯉たちが優雅に泳ぐ様は、日本女性が艶やかに美しく舞い踊る姿を連想させ、日本の美の骨頂であり繊細な技術が光る工芸品や着物たちが、荘厳な二条城に華を添える展覧会になるという。また、台所前庭スペースには、提灯明かりで艶やかに設えた「夜祭BAR」や「お茶席」が登場。「夜祭BAR」では京都の地酒や漬物、「お茶席」では京都のお茶と老舗の和菓子などを提供する。会場内の特設ステージでは、京都の伝統工芸品、着物や帯などの作品や伝統芸能も披露される。開催期間は24日~12月14日。時間は17時~22時(初日24日のみ19時~22時。全日最終入場21時30分)。会場は京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町541元離宮二条城(二の丸御殿中庭、台所前庭、台所)。入場料金は当日券一般1,500円(税込)、子供(小学生以下)1,000円(税込)、3歳以下無料。
2014年10月21日福岡県北九州市・小倉城では8月18日まで、夏期イベント「小倉城冒険王」を開催している。同イベントは、小倉城天守閣前広場、小倉城庭園にて開催される夏期イベント。今回は、「2013を小倉城で楽しまナイト!!」をテーマに、北九州市制50周年を記念しての開催となる。メインとなる施設は、今年で3回目となる「お化け屋敷~小倉城悲恋物語~」(イベント開催期間中)。小倉城に住む美しい姫君の霊を慰めるため、姫君を祀ったお堂まで歩き進み、思いを込めたお札を貼ってくる、というもの。昨年はそのあまりの怖さが評判となり、約5,000人の入場者があったという。料金500円で、入場は5歳以上から。その他、会期中は「小倉城夜市」(8月3日、4日、17日)、「小倉城ライブ」(8月3日、4日、17日)、「似顔絵体験」(8月4日、17日)、「お城deフリマ」(8月11日)、「小文字焼き」(8月13日)、「小倉城盆踊り」(8月17日)など、様々なイベントを実施する。開催期間は、7月20日、21日、26日~28日、8月2日~4日、9日~11日、13日~18日。時間は11時~20時(7月20日、21日、8月3日、4日は21時頃まで、8月13日~15日、18日は18時頃まで)。会場は、小倉城天守閣前広場、小倉城庭園。その他、詳細は小倉城Webサイトにて確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月25日「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで知られる、北海道帯広市内にある旧広尾線・幸福駅では、今夏から、幸福駅の新キャラクター「駅神・みゆき&めぐみ」の公式オリジナルグッズを販売している。また、11月12日には、札幌や首都圏、関西圏のアニメショップでも取り扱いを開始した。同キャラクターは、NHKの番組「新日本紀行」が巻き起こした「幸福駅ブーム」が40周年を迎えるにあたり、北海道出身・在住のイラストレーター、原画家の「みけおう」氏が作成した、幸福駅と愛国駅のPRキャラクター。同地に住む「駅神様」という設定で、公式ホームページの「ブログ」を通じてPRに携わっており、”みゆき”は幸福駅周辺、”めぐみ”は愛国駅周辺を担当している。販売されているのは、”みゆき”、”めぐみ”それぞれのイラストがはいった「ミニお守り」や、幸福キップをモチーフとした「キップ型ハガキ」など。また、「幸福駅お守り」や「うちわ」など、”みゆき”と”めぐみ”が共演しているグッズもある。そのほか、一部店舗にて、同駅以外では初となる、「幸福キップ」の販売も行っているとのこと。なお、取り扱い中のショップは、札幌エリアでは「ゲーマーズ札幌店」、「アニメイト(札幌店、新千歳空港店を含む一部店舗)」、首都圏では「ボークス秋葉原(ホビー天国)」、「AKIHABARAゲーマーズ本店」、「アニメイト(秋葉原店、新宿店を含む一部店舗)」、関西圏では「ホビースクエア京都」、「ボークス大阪ショールーム」となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日