現在公開中『図書館戦争 THE LAST MISSION』『劇場版 MOZU』と立て続けに大ヒット作に出演する人気俳優・松坂桃李が、『天空の蜂』の堤幸彦監督とタッグを組み、累計45万部を突破した小説「探偵・日暮旅人シリーズ」の実写化に挑むドラマ「視覚探偵日暮旅人」が、今夜の「金曜ロードSHOW!」にて放送される。原作は 累計45万部突破した山口幸三郎・著の「探偵・日暮旅人シリーズ」。主人公の日暮旅人は、どんな探し物でも見つけ出す“探し物探偵”を営む25歳の青年。彼はある出来事で、五感のうち聴覚、嗅覚、味覚、触覚を失い、残された視覚だけを頼りに調査をしていた。そんな旅人の目には、普通の人間には見えない「何か」が視えているらしい…。旅人は、相棒の雪路や、一緒に暮らす6歳の少女・灯衣のサポートを受けながら事件を解決する中で、灯衣が通う保育園の保育士・陽子と出会い、互いに気になる存在に。そんなある日、灯衣が行方不明になってしまう。慌てて目を使おうとする旅人を、主治医の榎木が止める。「お前はこのままでは失明する」――。幼い頃の誘拐事件をきっかけに、聴覚・嗅覚・味覚・触覚を喪った青年、日暮旅人を演じるのは、『マエストロ!』『エイプリルフールズ』『日本のいちばん長い日』『ピース オブ ケイク』など今年は6本の映画作品に出演し、引っ張りだこの人気俳優・松坂桃李。現在放送中のドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」での熱演も話題の松坂さんが、本作では、辛い過去を背負い月のように静かで悲しい眼をしていたが、太陽のような女性・陽子との出会いで愛を取り戻してくひとりの青年を表現する。旅人の前に現れる保育士、山川陽子を演じるのは、『ピース オブ ケイク』で松坂さんと共演した女優・多部未華子。正義感が強く、ついついお節介を焼く陽子は、最初は旅人の特殊能力を疑っていたが、事件を通じて能力を信じるだけではなく、旅人の人柄に惹かれ「旅人の心の中に潜む闇に灯りを照らしたい」と心から願うようになる。そんな陽子が探偵事務所に出入りすることに反対する旅人の相棒・雪路には、『杉原千畝 スギハラチウネ』『信長協奏曲』とこれから出演作公開が控える濱田岳。一緒に暮らす6歳の少女・灯衣には、「マッサン」「37.5度の涙」などに出演する住田萌乃。主治医の榎木には、ベテラン俳優の北大路欣也がキャスティングされた。監督を務めるのは、ドラマ「金田一少年の事件簿」(第1&2シリーズ)や「TRICK」「SPEC」シリーズ、そして『20世紀少年』『イニシエーション・ラブ』と、数々のドラマ・映画作品で常識の壁を壊し新たな映像表現を生み出してきた堤幸彦。主人公の「音や匂いや感情を視覚として捉える」という特性を、“映像の魔術師”堤監督がいかに表現するのか注目が集まる。金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「視覚探偵日暮旅人」は、11月20日(金)21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月20日できたばかりのアニメーション制作会社の処女作が、アカデミー賞にノミネートされた――そんな鮮烈な話題で一躍注目を浴びたのが、堤大介氏とロバート・コンドウ氏の共同監督によるオリジナル短編アニメーション映画『ダム・キーパー』。『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』のアートディレクターをつとめたふたりが、ピクサーから独立してはじめて発表した作品だった。まるでこの展開自体がアニメの中の出来事であるかのような、ドラマチックなエピソード。それに惹かれて、同賞の授賞式開催地の米国、堤監督の母国・日本など各国のメディアが注目(もちろんそこにマイナビニュースも含まれる)。はた目には順風満帆に見えるが、同作の監督のひとり・堤大介監督が絵の道を志したのは、何と大学に入ってから。絵を仕事にしている人としては、かなり遅まきのスタートだ。今回は、活動の拠点であるアメリカを離れ来日していた堤大介監督に、ロングインタビューを敢行。堤氏が絵の道に進んだきっかけから、世界に名だたるピクサーに在籍しながら独立した理由、日本のアニメーション制作会社と協業する理由などについて聞いていく。全3回に分けてお届けする本インタビュー。第1回は、堤氏がなぜ、アメリカのアニメーション業界で働くに至り、世界最高峰のスタジオとも言えるピクサーを飛び出し、独立したのか。そのいきさつに迫った。――最初に、これまでの経歴、堤さんが絵を仕事として選んだきっかけについて、お話しいただけますでしょうか。高校生まで日本で暮らし、日本の学校に通っていて、ずっと野球に取り組んでいました。学生のころもらくがきをするのは好きだったんですが、まわりにうまい友人が何人かいて、特に、仲が良かった子はものすごく上手で。だから、自分が絵の道に進むというのはまったく考えていなかったですね。きっかけは、高校卒業後にアメリカ留学したことでした。それまで野球一筋、受験勉強というものに取り組んでこなかったので、そこから受験をして、日本の大学へ進むのは難しく、自然に留学という道を選びました。――例えば一浪して日本の大学に進むという選択もあったと思うのですが、アメリカ留学を選ばれたのはなぜですか?その当時、留学ブームであったという時代背景もありましたが、母親の方針に影響を受けたところが大きいです。彼女は日頃「しなさい」と言う方ではなかったのですが、「高校を卒業したら、とりあえず家を出てください」とは言われていました。皆がみんなそうではないですが、日本では大学受験のために必死に勉強して、入学したらサークルに入って遊ぶというような印象もあり、それを母はあまりよく思っていなかったようです。また、僕の姉も留学していたこと、留学すれば受験勉強をしなくて済むという打算もあって、渡米することを決めました。――英語は勉強してから渡米されたのでしょうか?野球部の引退後に時間があったのでTOEFLの勉強こそしましたが、アメリカに行った当初はまったく話せませんでしたね。いまだに覚えているのは、留学したてのある時、「ピザを食べたい」と思って、テイクアウトのピザ屋に行ったんです。店員さんに「ピザ」と伝えたら、一切れだけ買うつもりが、超巨大な物が丸ごと出てきてしまって…。ですが、「間違っている」と言うこともできず、やむを得ずそのまま受け取って、自転車だったので片手でかついでどうにか持ち帰りました。そのくらい、英語はできませんでしたね。――現地で生活される中で、どんどん身につけていかれたんですね。僕は極端な性格なので、やるときはとことんやる方で、野球にも熱中して取り組んでいました。なので、英語も渡米してからですが、とことん身につけようとしました。しゃべれないとどうにもならないだろう、と。留学当初は同じ日本人の留学生とはまったくしゃべりませんでしたね。仮にしゃべるとしても日本語ではなく英語で話しかけるという、今考えれば嫌な学生だったと思います。正直後悔している部分もあるのですが、そういう極端なことをしていた時期もあるくらい、英語を身につけようと必死でした。――それまでずっと野球一筋だった堤さんが絵を志すきっかけになったのは何だったのでしょうか?語学学校時代、地域に開放されていた絵のクラスで、地元のおばあちゃんに褒められたことが絵を志すきっかけでした。ですが実際に美大へ進んだら、僕はクラスの中で画力が一番下なんです。当然ですよね、絵を始めたのが遅すぎたんです。しかも、僕が取っていたクラスの先生は名物先生で、クラスからよく生徒を追い出したりしていました。僕もまさにそのターゲットにされて、2度彼のクラスから追い出されたことがあります。――そんな仕打ちを受けて、絵をやめたくなったりはしなかったのでしょうか?それまでずっと野球をやっていたこともあって、良薬口に苦しといいますか、ラクだったらダメな気がしてしまうところがあって。例えるなら、あまり興味がなかった女の子にそっけなくされて追いかけてしまうみたいなもので、逆に見返してやろうと思って取り組んでいました。その方はすごく有名な方で、その先生の授業の映像が教材ビデオとして売られることもあるくらいです。そのビデオはクラスの上位から代表3人を選んで指導するというもので、最終的に僕はその代表に選ばれました。でも、彼は僕をクラスから追い出したことは覚えてないと思うんですよ。選出したタイミングで、「最初は無理だと思ったが、よくぞここまで」というような、指導者としてのコメントも特になく(笑)。学習過程の終盤では、僕の絵が良い例として使われたりしていたので、いつの間にか認めてくれていたんでしょうね。ただ、僕はその先生について、指導者としては失格だと思っているんです。でも、ダメな先生だから生徒は学べない…というのはおかしいですよね。「いい先生に恵まれなかった」という言い訳で、自分が損するのは嫌じゃないですか。ダメな先生からだって得られるものは絶対にあります。彼はアーティストとしては本当にすごい人で、盗めるところは盗めるようにがんばりました。――少し話はそれてしまうのですが、奥さまが宮崎駿さんのご親戚ということを耳にはさんだのですが、アニメ業界を目指されたきっかけは、宮崎駿さんと何か関係はありますか?いいえ、関係はないです。妻は確かに宮崎さんの親戚ですが、彼女とは小学一年生のころの同級生で、僕がまだ「宮崎アニメ」を観た事がない時に出会っているんです。(編集注:当時、スタジオジブリ開設前で、宮崎駿氏はまだ『となりのトトロ』等オリジナルの劇場アニメーション制作を開始する前だった)なのでキャリアの開始には関わりはありません。僕にとって、宮崎さんはただただ憧れている、神様のような存在です。――では、何をきっかけにアニメーション制作に携わることを決めたのでしょうか?僕がアニメ業界に入ったきっかけは、絵を描いてアメリカに残るにはどうしたらいいか?と考えた結果でした。会社で働かないとビザが下りないので。絵が描ければいいやという安易な気持ちで始めたものの、初めてみたらもうとにかく面白くて。個人でやるより、チームで取り組む方が自分に向いているなと感じました。――就職された後、ピクサーへの転職を遂げ、トイ・ストーリー3でアートディレクターを務めるなど、外から見ればこれ以上ない、非常に華々しい職歴であったと感じます。またご家族がいらっしゃる状況で独立を決断するのは相当な勇気が必要であったと想像します。それにも関わらず、ピクサーを去って会社を興した理由はどこにあったのでしょうか?ピクサーから離れないと、これ以上成長できないと感じたからです。とはいえ、ピクサーに残っていたら成長できなかったかというと、そんなことはなかったと思います。ピクサーで取り組んでいたことは、もちろん大変な仕事でしたから。でも、自分の可能性に大きな賭けをするなら今やらないと、トライできなくなると考えたんです。アメリカの場合、一度アニメーション作品の制作に入ると3年程かかります。なので、次の作品に参加していたら、家族の状況で言えば、息子が小学校に入るタイミングになります。もろもろのことを考えて、今しかないと。――著名クリエイターの直筆イラストを1枚のスケッチブックに描きこんでもらう「スケッチトラベル」など、ピクサー在籍時も意欲的なプロジェクトを実行されていましたが、それでもなお、会社を離れた理由をお伺いしたいです。スケッチトラベルやトトロの森保全などのプロジェクトを通じて、自分で人をまとめて物事を動かすことが好きだと気がつきました。これらは仕事の傍ら取り組んできたプロジェクトですが、どこかで「自分の力を本当の意味で試してみたい」、つまりフルタイムで自分のプロジェクトをやりたいという願望が芽生えたんだと思います。「ダム・キーパー」の制作も、本業のかたわらで取り組んだことです。毎日がチャレンジで。本当に大変な思いをしました。何かプロジェクトを動かす時、ふつうは準備万端でやりたいものですが、この作品は準備どころではなく、やってみて初めて問題が発覚するような、その繰り返しだったんです。これまでピクサーではアートディレクターの仕事に専念していたので、短編とはいえ映画にまつわるすべてを作っていくのは初めてで、次々と噴出する問題をひとつずつクリアにしていくうちに、どんな問題がやってきても、その時に考えればいいやという覚悟ができてくるんです。そうして瞬時に問題を解決できる「筋肉」のようなものが備わってくると、日々自分がそこで成長しているということが感じ取れる、ということに気がついたんです。ジムで体を鍛える時も、筋肉を極限までいじめることで、回復したときに筋肉が増えるのと同じで、極限まで無理だということを克服したときに、次のレベルに行けるんです。そうした経験をする中で、ピクサーの仕事では、問題を克服する筋肉を養う機会が無くなってきていることが分かってしまったんです。僕は7年、ロバートは12年ピクサーに在籍していて、ふたりとも社内ではそれなりの評価をもらっていました。もちろん簡単な仕事ではないですが、こうすればできるというような自信も出てきて、会社の方も、このふたりに任せればできるというような雰囲気になっていて、だからこそ、挑戦とは遠いところにいると感じることが多くなりました。――その「気づき」を促した決定的な出来事は何かあったのでしょうか?『ダム・キーパー』を作るため、僕たちは3カ月間会社から休みをもらったんですが、所定の期間だけでは終わらなかったので、制作途中にピクサーの仕事に復帰したんです。戻った初日、ピクサーの景色がそれまでとはまったく変わって見えました。ピクサーは制作スタッフが仕事をしやすいよう、あらゆるものが整っているいわば「理想郷」で、それまでのチャレンジの日々とはあまりに対照的でした。この体験が、独立への決意につながったと感じています。もちろん、それからすぐに辞めたわけではなくて、悩みました。それに、家族である妻のサポートがなければ絶対に決心できなかったと思います。――共同設立者で、ピクサー在籍時も共に『ダム・キーパー』を制作していたロバート・コンドウさんも、同じタイミングで独立を決意されていたのでしょうか。ロバートは本当に優秀なクリエイターですから、僕としては一緒に起業できたらという願いはありました。ですが正直なところ、彼が一緒に来てくれるかどうか、いざ話を持ちかけるまで分かりませんでした。というのも、彼はカリフォルニアで生まれ育ち、卒業後の最初の仕事がピクサーで…という、大きな変化を選んで来なかった人でしたから。あとでロバートに聞いたら、僕が誘わなければ辞めなかったと言っていました。――ピクサーという大企業を辞するにあたって、やはり「引き際」というのはどの会社でも難しいこととは思いますが、スムーズに進行できましたか?ふたりとも責任ある仕事を任されていましたし、特に僕は次の映画の制作に入っていたので、ある程度時間をかけて引き継ぎをしました。社内の雰囲気という意味でも、僕が辞めるといった時に、多くの同僚が納得してくれました。実は、僕は退職の直前、社長から直々にメンターシップを受けていました。なので、彼に直接辞意を伝えたのですが、「分かっていた」というようなことを言っていただけました。メンターシップは将来のピクサーのリーダーを育成するためのプログラムなので、その時間を無駄にしたと叱責されてもおかしくない状況だったのに。僕らは『ダム・キーパー』を作っている時、ピクサーの近所にあるとても小さな、そして到底キレイとは言えない小さな部屋を借りて、そこで制作を行っていました。社長はそこへも足を運んでくださって、「今が一番大切な時間だから、大切にしなくてはいけない」と言ってくださいました。ピクサーのような大きな会社であれば、メンターシップのような特別な機会でもなければ、社長と密にコミュニケーションを取ることは大変難しいですから、とても貴重な経験になりました。そして、メンターシップを通じて、自分が彼のようになるためには、現状のままでは無理だということを痛感しました。社長をはじめ尊敬しているクリエイターたちはどこかでリスクを冒して、自分に対してチャレンジしている。そして、その裏には自らへの「なぜ」創るのかという問いかけがあり、その理由を明確にして動いている。だからこそ僕は独立したんです。取材協力:ほぼ日刊イトイ新聞撮影協力:音と言葉“ヘイデンブックス”(HADEN BOOKS)
2015年11月13日フジテレビで放送中のドラマ「リスクの神様」の“ファンミーティング”と称して8月17日(月)、第6話の先行上映会が開催。主演の堤真一と戸田恵梨香が登壇し、芸能人としての危機管理(?)について語った。戸田さんはこの日が誕生日。集まったファンから「おめでとう!」と声を掛けられ「ありがとうございます。27歳になりました!」と満面の笑みを浮かべた。撮影現場では数日前にキャスト、スタッフから祝福されたという。事故の隠蔽や商品の欠陥、スキャンダルから海外駐在員の誘拐まで現代の企業が抱えるリスクマネージメントの問題を描く本作。共演陣には森田剛、吉田鋼太郎、小日向文世、田中泯、古田新太など存在感抜群の重厚な面々が顔を揃えているが堤さんは「共演陣の中で、最も敵に回したくないのは誰?」という問いに、意外や「戸田恵梨香(笑)」と回答!「えー?」と不服そうな戸田さんをよそに「この人の機嫌が悪くなったら進まないなと思うので…(笑)。オジサンたちに関しては、俳優ってライバル関係に見えるかもしれないけど、実は助け合いであって“敵”と想定しにくい。その意味で気になるのは恵梨香ですね」と一番近くにいる存在だからこそ敵に回したくないという、危機管理のプロとしての分析で会場をわかせる。当の戸田さんは「全然理解できません!」と苦笑を浮かべていた。また「リスクを冒してでも手に入れたいもの、守りたいもの」という質問に、堤さんは「そもそも危険を冒さない、無理しないタイプ。戦っているイメージがあるかもしれないけど平和主義者です」と語る。それでも「唯一、子どもができて、子どもを守るのは命を懸けてでもと思います」と“父”の顔を見せる。司会者の「こんなに楽屋に子どもの写真を飾ってる人も珍しい」という指摘に戸田さんも「知らなかった!」と驚いた様子。堤さんはパソコンのスクリーンセーバーに子どもの写真を設定していることを明かし「生まれて初めて、自分より大事なものができた」と照れくさそうに語った。また、芸能人ならではの危機管理については「結婚前の若いときはマスコミに追いかけられて、おかげで車を運転するときに、つけられているかを意識するようになり、周りに注意して運転するようになった」と明かす。一方、戸田さんは「しょっちゅう、ノーメイクで出かけるし、メイクしてると友だちに『珍しいね』と言われる。適当に生きてます…(苦笑)」と女優としての危機管理に無頓着な一面をのぞかせていた。「リスクの神様」は毎週水曜日、夜10時より放送中。(text:cinemacafe.net)
2015年08月17日芝居に対しては真面目すぎるほど。でもその一方で関西人らしいユーモアも持ち合わせている、チャーミングな大人の男・堤真一さん。そんな堤さんに「大人の男」について、語ってもらいました。――今回、大人の男というテーマで取材に伺ったのですが…。大人かぁ…20歳の頃といまの自分を比べて、どんだけ大人になれているかを考えると何も変わっていない気がするんで、たまに不安になるんですけど…。――でも、若い頃は尖っていたそうですし、そういう自分を客観視できるという意味でも大人になっているのでは?当時は、必死だったんですよね。20歳過ぎて芝居に関わるようになって、何がいい芝居で何がダメな芝居なのかわからず、自分がどっちに進んでいいかわからなかった。そんななかで、どこかで聞いた理念を自分の価値観だと思い込もうとして、他を受け入れることができずに頑なになっていたんです。でも実際は、不安で怖くて、自分を守るために必死に抵抗していた気がします。そういう反骨精神が、僕の前に進むエネルギーになってもいたんですが、やっぱり年をとると、そういうエネルギーって変わってくるんですよね。――自分のなかで本当の価値観が定まってきたということではなく?というより、自分のなかにこだわりみたいなものがなくなってきたんだと思います。いままで絶対嫌だと思っていたことも受け入れられるようになって、全部がいいし、全部がスゴいって思えるようになりました。最初の頃はそのことに戸惑いもあったけれど、いまは逆に視野が広がったのかなって思っています。――きっかけは何だったんですか?やっぱり年をとったってことでしょうね。ここ5~6年くらい、気力で乗り切ろうとしても、以前のように体は頑張れなくなってきているわけです。そうなると、気持ちもノっていかなくなって、一時期は、もう芝居に対しての情熱がなくなったのかなって思って、悩んだりもしていたんです。でも最近、それが自然と楽しければいいやって思えるようになってきた。パアッと目の前が明るくなるって感じじゃないけれど、ドツボからは抜け出せたのかなって気がしてます。――読者に向けて人生の先輩からアドバイスをいただけますか。きっといろいろ迷ってる世代だと思うんです…。迷ってていいんじゃないの?って僕は思うけどな。その間は苦しいかもしれないけど、迷えるだけ選択肢があるってことは、いろんな可能性があるってことなわけでしょ。今回のドラマに「リスクはチャンスだ」ってセリフがあるんだけど、迷ったり悩んだりしている時の、人間の“変わろう”っていう力ってすごいんです。自分が大きく成長できるチャンスだと、前向きに捉えたらいいと思います。◇つつみ・しんいち1964年7月7日生まれ、兵庫県出身。主演をつとめるドラマ『リスクの神様』は、フジテレビ系毎週水曜22時より放送中。また11月末から、舞台『才原警部の終わらない明日』への出演も控えている。※『anan』2015年7月29日号より写真・天日恵美子スタイリスト・中川原 寛(CaNN)ヘア&メイク・奥山信次文・望月リサ
2015年07月23日長らく“映像化不可能“とされてきた東野圭吾の人気小説を映画化した『天空の蜂』の完成報告会見が6月22日に都内で行われ、メガホンをとる堤幸彦監督をはじめ、江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛が出席した。会見では本編冒頭13分の映像が披露され、堤監督は「観たことない映画を作ろうと団結し、自分でもビックリするくらいすごい映画を作っちゃったなと思う」と強い自信を示した。その他の写真最新鋭の巨大ヘリコプターを乗っ取り、原子力発電所の上空にホバリングさせるテロリスト“天空の蜂”との8時間に及ぶ極限の心理戦をスリリングに描く。「テロという現代的な脅威に加えて、3.11以降の原発の脅威という題材は、日本で映画にすべきもの。さらに親子の物語でもある」(堤監督)。ヘリの設計士を演じる江口も、「非常に面白い作品。3.11で経験した恐怖をリアルに捉えながら、エンターテインメントとしての救出劇を描いている」と誇らしげ。本木は原発の設計士を演じており、「巨大ヘリと人間が対峙するミステリーであり、ひとつの怪獣映画。驚きに満ちた作品で、改めて原作が予言の書だと実感する」と東野氏の先見に敬意を表した。一方、ヘリを強奪するテロリストを演じる綾野は「念願でした!」と堤監督との初タッグに喜びのコメント。「現場のライブ感や、そこで起こるパワーをとても大事にされる監督。俳優部への信頼も厚かった」と話した。片や仲間は『トリック』シリーズで、堤監督とは10数年来の付き合いで「今回は『トリック』の頃のような無茶ブリはありませんでした」と笑いを誘い、「とても上質な大人のラブストーリーを撮ってくださった」と振り返った。取材・文・写真:内田 涼
2015年06月22日俳優・堤真一が16年ぶりの連ドラ主演を務める「リスクの神様」。この度、堤さん演じる主人公の右腕として「V6」森田剛が抜擢。森田さんは、「喰いタン2」(日本テレビ)以来およそ8年ぶりの民放連続ドラマ出演となる。主人公・西行寺智は、かつてアメリカのGE社や政府関連の危機管理に携わり、数々のトラブルを解決、業界内で“the God of risk”(リスクの神様)と呼ばれる伝説の危機管理専門家。その手腕を見込まれ、会社周辺、取引先などで起こる様々なトラブル、スキャンダルへの対処のため、日本最大の商社・サンライズ物産の「危機対策室長」として雇われる。一方、バリバリのキャリアウーマン・神狩かおり(戸田恵梨香)は東大卒の入社10年目で、電機部門を担当、同期で一番の出世頭。次世代型バッテリー「LIFE」を、世界的電機メーカーと共同開発し、新会社を立ち上げ出向、若くして商品開発担当役員に抜てきされ、若きリーダーとして、順風満帆な日々を送っていた。しかし「LIFE」を搭載した家電製品が相次いで発火するという事態が起き、リコール問題に巻き込まれてしまい、その後、「危機対策室」で西行寺と共に働くことに…。堤さんが演じるのは、主人公・西行寺智。西行寺と共に働くことになるヒロイン・神狩かおりに戸田恵梨香が演じる。そして今回、ハッキング、情報解析、張り込み、依頼人との交渉など、どんな困難な仕事でも淡々とこなし、確実な結果を残す職人肌の仕事人・結城実に、多くの舞台に出演し、2016年には映画『ヒメアノ~ル』で主演を務めることが決まっている森田剛。森田さんは、自身が主演した舞台・いのうえ歌舞伎☆號「IZO」で戸田さんと共演、堤さんとの共演は『ランチの女王』以来13年ぶりとなる。「今回の出演のお話をいただき、光栄に思っております。久しぶりの連続ドラマ出演と、久しぶりにご一緒する堤さん、戸田さんと、作品に取り組めること、楽しみにしております。役どころは、堤さん扮する西行寺の右腕として、サポートする役なので、芝居の面でもお役に立てるよう、堤さんのために頑張ります」と意気込みを語った。久しぶりの連続ドラマ出演となる森田さんが、今回が初共演となる堤さんとどのような掛け合いを見せてくれるのか?期待が高まる。「リスクの神様」は7月より毎週水曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月17日67館のスタートでスマッシュヒットを記録した『神様はバリにいる』が6月17日(水)にBD&DVD発売になることを受け、主演の堤真一と李闘士男監督のコメントが解禁になった。劇中では自称“爽やか”と言っているもまったく爽やかじゃない日本人の大富豪アニキ役を演じた堤は、「親しい仲間に囲まれて気持ち良く生きる。そんなアニキは演じていて気持ち良かった。1か月以上バリにいて、出会いの大きな作品。劇場で観た人もそうでない人も、ブルーレイやDVDでこの映画を観て温かな気持ちになってほしい」と心境をコメント。原作のクロイワ・ショウのサクセスハウツー本「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ刊)をテンポよく映像化した李監督は、「バリでの素晴らしく特別な体験が、皆さんの手元に届くことは光栄です。バリで起こった奇跡の数々が皆さんにも伝わると思います。幸せが訪れるかもしれません。やっと皆さんの家庭に、アニキが行きます!」と、感激を表現した。BD&DVDセル共通特典としては、映像特典として、「メイキング」「オフィシャルインタビュー」「イベント集」ほかを収録予定のほか、封入特典として「ブックレット」も同梱予定。ウソのような実話から生まれた開運エンターテインメントを、特典とともに堪能してみて。<『神様はバリにいる』ブルーレイ&DVD/リリース情報>2015年6月17日(水) ブルーレイ&DVDリリース!※レンタル同時スタート【セル】DVD豪華版 ¥5,200(本体)+税【セル】DVD通常版 ¥3,800(本体)+税【セル】ブルーレイ豪華版 ¥6,200(本体)+税発売元・販売元:ポニーキャニオン(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様はバリにいる 2015年1月17日新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
2015年03月20日嘘のような実話から生まれた笑いあり涙ありの開運エンタテインメント『神様はバリにいる』のブルーレイ&DVDが6月17日(水)にリリースされることが決定し、主演の堤真一と李闘士男監督のコメントが届いた。その他の画像本作は、失意の中、人生を変えるためにバリ島にやってきた元実業家の女性が、謎めいた日本人の大富豪アニキ(堤真一)に出会い、数々の人生哲学を学んでいく様を実話を基に描く。『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男が監督を務め、劇場公開時には67館スタートながら、興収約2.5億のスマッシュヒットを記録した。堤真一は「親しい仲間に囲まれて気持ち良く生きる。そんなアニキは演じていて気持ち良かった。1か月以上バリにいて、出会いの大きな作品。劇場で観た人もそうでない人も、ブルーレイやDVDでこの映画を 観て温かな気持ちになってほしい」とコメントを寄せ、李闘監督は「バリでの素晴らしく特別な体験が、皆さんの手元に届くことは光栄です。バリで起こった奇跡の数々が皆さんにも伝わると思います。知人から、映画の中でラクシュニーという神様があちらこちらで微笑んでくれていると聞きました。皆さんも探してみてください。幸せが訪れるかもしれません。やっと皆さんの家庭に、アニキが行きます!」と熱い想いを語っている。今回発売されるブレーレイ&DVD豪華版には、メイキング、オフィシャルインタビューやイベント集のほか、ブックレットが封入される。『神様はバリにいる』ブルーレイ(豪華版):6200+税DVD(豪華版):5200円+税DVD(通常版):3800円+税6月17日(水)リリース(レンタル同時スタート)発売元・販売元:ポニーキャニオン
2015年03月20日女優の仲間由紀恵が、堤幸彦監督の映画『天空の蜂』(2015年秋公開)に出演することが23日、明らかになった。本作は、作家・東野圭吾が1995年に発表した同名小説(講談社文庫)を原作に、『トリック』シリーズなどで知られる堤幸彦監督が手掛けるクライシスサスペンス作品。ハイジャックされた最新鋭のヘリコプター"ビッグB"を原子力発電所の真上に静止させるという史上最悪の原発テロと、その危機に立ち向かう人々の8時間のドラマが描かれる。ヘリ設計士・湯原役の江口洋介、原発設計士・三島役の本木雅弘に加え、新たなキャストが発表。三島の恋人で事件解決を握る女・赤嶺を、提監督が全幅の信頼を寄せる仲間が演じる。制作サイドは、「主要キャラクターのほとんどが男性となる物語の中で、限定された登場シーンで圧倒的な存在感を発揮する女優を考えたとき、堤監督と15年以上も仕事を続けている仲間さんの顔がすぐに浮かびました」と起用理由を明かす。今回の出演オファーに仲間は、「『トリック』シリーズが完結して少し寂しく思っていたところ、また堤監督とお仕事をご一緒することができて大変嬉しかったです」と感激。「スケールの大きな社会派の作品だったので、堤組とはいえまったく雰囲気も違い、初共演の方が多かったこともあり、改めて新鮮な気持ちで作品に取り組めました」と語り、「私の役は、過去に心に傷を背負った役だったので、原作を元に1シーン1シーン役作りはもちろんのこと、髪型や服装・メイクまで監督と話し合いながら撮影しました」と振り返った。また、巨大ヘリ"ビッグB"を奪う謎の男・雑賀役に提組初参加となる綾野剛。犯人を追う地元のベテラン刑事・室伏役を柄本明、原発「新陽」の所長・中塚役を國村隼、原子炉核燃料開発事業団「炉燃」理事長役を石橋蓮司、警視庁長官役を竹中直人、東日本大震災で救助活動に向かう自衛隊員役を向井理、福井県警・警備部長役を佐藤二朗、福井県消防本部の特殊災害課長役を光石研、室伏の部下役を落合モトキ、航空自衛隊のヘリ操縦士役をやべきょうすけが演じる。そのほか手塚とおる、永瀬匡、石橋けい、カゴシマジロー、松島花、前川泰之、松田悟志、森岡豊の出演も決定している。
2015年02月23日映画『神様はバリにいる』のヒット御礼舞台挨拶が2月1日(日)に都内で開催され、主演の堤真一、共演のナオト・インティライミ、主題歌を歌う「湘南乃風」のSHOCK EYE、李闘士男監督が登壇した。事業に失敗して借金を背負い、バリ島にたどり着いた女性が、日本人の大富豪の“アニキ”との出会いを通じて人生を切り拓いていくさまを描く。堤さんは「まさかの大ヒットです(笑)」と主演でありながらも、驚いたよう。「こういう映画は…シリアスでもないし、どういう反応が返ってくるか全く予想がつかなかった」と思わぬヒットに喜びをにじませる。普段、歌手として活動するナオトさんにとっては映画のプロモーションの舞台挨拶は本作が初めての経験となるが、完成披露試写会、初日舞台挨拶に続いて、こうして3回目の舞台挨拶を迎えたことに驚いたよう。堤さんから「ヒットしないとこの3回目はない」と知らされると「嬉しいです」と語り、映画を見終えたばかりの観客の顔を見渡し「いい顔してます」と笑顔を見せた。この日の壇上でも堤さんとナオトさんは“ラブラブ”と形容しても問題ないほど仲良しぶりを見せつける。堤さんは「1か月以上、バリにいたから。出会いの大きい作品だった。尾野真千子も玉キン(=玉木宏)もそう(笑)」と語り、ナオトさんは「仲の良い友達と1か月に1回会っても年で12回出し、1回に会うのはせいぜい数時間。僕らは30日くらい一緒にいて、寝ているとき以外はほぼ一緒だった。十数年分の濃厚な時間を過ごしました。(堤さんは)アニキ肌で、映画の中と同じ“舎弟感”がある」と2人の関係性の濃さを語る。李監督はこの映画の公開、およびヒットについて、不思議な経験をしたと告白。映画を観た複数の知り合いから「映画の中にバリの神様が映ってるから、ヒットするよ」と連絡があったという。李監督はそれがどのシーンなのか分からないとのことだが、堤さんは「滝のシーンじゃない?」と指摘。「メチャメチャ寒かったんです。長い間、水に浸かってて。ガタガタ震えて『こんなロケいやじゃ!』って思ってたし、僕はあまり海外に行くと調子が良くないんですが、その日を境に体調が良くなったんです!」と撮影中の“超常体験”を述懐した。またSHOCK EYEさんは、主題歌「BIG UP」について「2013年に10周年だったんですが、メンバーが顔を合わせて1日中、歌を作るような機会が減ってきてたんです。デビューした7月30日に集まろうと僕がメンバーに声を掛けて、デビューした当時のスタジオを借りて、同じエンジニアで、1日でレコーディングまで全部やって作ったんです。リリースするつもりもなく、1回きりの横浜アリーナでのライブで演奏するために」と湘南乃風にとっても特別な思いで作られた曲であることを語った。これに、李監督が再び鋭く反応!「クランクアップの予定が一度、流れてしまって、そこで仕切り直してクランクインしたのが2013年の7月30日なんです。いま、話を聞いてゾッとして鳥肌が立ちました」と神がかり的な一致を明かし、会場はどよめきに包まれた。『神様はバリにいる』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:神様はバリにいる 2015年1月17日新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 2014「神様はバリにいる」フィルムパートナーズ
2015年02月01日実在する富豪の人生訓を映画化した『神様はバリにいる』の初日舞台あいさつが1月17日に新宿バルト9で行われ、主演の堤真一をはじめ、尾野真千子、ナオト・インティライミ、菜々緒、玉木宏、李闘士男監督が登壇した。『神様はバリにいる』舞台挨拶その他の写真人生を変えるためにバリ島にやってきた元実業家の女性が、謎めいた日本人の大富豪アニキに出会い、数々の人生哲学を学んでいく姿を描く。アニキ役の堤は「別にお金持ちになる方法を描いたわけじゃなくて、テーマは人として『これだけは大切に』ということ。気楽に楽しんでもらって、元気になってもらえれば」とアピールした。一方、ヒロイン役の尾野は「バリでは、ここにいる男どもが『お前、戻ってきたんか?』『さっきまで可愛いのがおった』って…」と堤ら男性キャスト陣が“菜々緒びいき”だったと不満爆発。李監督が「現地スタッフも菜々緒さんを取り巻いていたし、菜々緒さんが帰国すると『菜々緒は戻ってこないのか』って騒ぎ出した。尾野さんが現場にいるのに(笑)」と明かすと、尾野は「もう、暴れてやる」とふくれていた。また、本作で俳優デビューを飾ったナオト・インティライミは、「サッカーの試合に例えるなら、初心者が本田や香川と一緒にワールドカップに出場するようなもの。プレッシャーだった」と胸中を告白。それでも「お芝居は難しくて奥深く、刺激的でスリリング。今後もいろんな役に挑戦してみたい」と俳優業に意欲を燃やしていた。『神様はバリにいる』新宿バルト9ほか全国にて公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年01月17日俳優の堤真一が12月10日(水)、都内で行われた主演作『神様はバリにいる』の完成披露試写会に出席した。苦労の末、バリで大富豪になった主人公を演じた堤さんは「ハタチで上京して、27歳まで家賃2万円の4畳半で暮らしていた」と駆け出し時代をふり返った。さらに「世はバブルでも、お金がなくて…。水だけで3日間過ごしたこともあった」とも語り、「さすがに痩せましたね」といまだから話せる貧乏エピソードに照れ笑いを浮かべていた。堤さんが演じるのは、自称“爽やか”ながらパンチパーマでヤクザ風という破天荒なキャラクターで、「勝手に衣装が用意されていて、いつも間にかこうなった。まゆ毛の色を抜いたのが、一番恥ずかしかった」と話していた。映画は婚活ビジネスに失敗し多額の借金を抱えた元起業家の祥子が、失意のままに訪れたバリ島で、謎めいた日本人の大富豪・アニキ(堤さん)と出会い、金持ちになるための人生哲学を学び、再起を図ろうとするが…。著者の実体験を綴った「出稼げば大富豪」(クロイワ・ショウ著)を原案に、日本映画として長編では初のバリ島でのロケを行った。完成披露試写会には堤さんをはじめ、ヒロイン役の尾野真千子、ナオト・インティライミ、玉木宏、李闘士男監督が出席。尾野さんは「まるで家族、兄弟のように仲が良かった」と現場の雰囲気を明かしたが、「実はここにいる男3人に、海に突き落とされたんですよ!」と“被害報告”も。発案者は玉木さんだと言い、「私のポーチに草をつめたのも玉木さん」とそのいたずらっ子ぶりが明かされた。一方、俳優に初挑戦したミュージシャンのナオトさんは、「僕みたいな、右も左も分からない小僧をここにいる皆さんが優しく包んでくれて、背中を押してくれた」と感謝しきりだった。『神様はバリにいる』は2015年1月17日(土)から、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月10日俳優・堤真一が、コテコテの関西弁大富豪を演じている映画『神様はバリにいる』。尾野真千子や玉木宏、映画初出演となるナオト・インティライミら豪華共演陣も登場する、本作の予告編が解禁。豪快かつ真理を突いた名言が炸裂している。大ヒットしたサクセスハウツー本「出稼げば大富豪」(KKロングセラーズ刊)を原案に、映画化された本作。物語は、神々が宿ると言われるバリ島を舞台に、“自称爽やか”な日本人の大富豪・アニキ(堤真一)のもとに、借金を抱えた元・女起業家(尾野真千子)が弟子入りしてくるところから始まり、さらに眼科医、婚活中の男――といった「今」を変えようともがく人々の悲喜こもごもを描いていく。堤さんが演じるアニキは、関西弁でまくしたてながら強烈なダジャレをかます、見るからに胡散臭そうな風貌の男。今回到着した映像でも、その胡散臭さは画面いっぱいに漂っているが、そのキャラはどこか憎めないものがある。さらに、「人生はドラゴンクエストや」「失敗した時こそ、笑え」と真理を突くような名言を次々と繰り出し、意外とすごい人なのでは…と思わせるミステリアスな魅力も。そんなアニキを演じた堤さんは、本作で初のパンチパーマにも挑戦しているとのことで、その強烈なキャラクターと併せてチェックしてみて。また、映像のバックに流れる本作の主題歌「BIG UP」は、「湘南乃風」が結成10周年のために書き下ろしたもの。「どんな辛い時でも笑顔」「出会いが人生を変える」という映画のメッセージとリンクした力強い歌声がスクリーンに響き、観る者の胸をアツくさせるはずだ。『神様はバリにいる』は2015年新春、新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月08日堤真一、瑛太、神木隆之介、二階堂ふみの豪華キャストによる、NTT東日本の光ブロードバンド回線サービス「フレッツ光」の新CM「モンスターズシェアハウス」の詳細が明らかとなった。新CMのキャラクターは人間ではなく、モンスターたち。フランケンに扮した堤さんを始め、瑛太さんはドラキュラ、神木さんはオオカミ男…と大変身している。そんな彼らモンスター男子たちが住むシェアハウスの管理人の孫娘を二階堂さんが演じている。CMの舞台は閑静な住宅街に佇む洋館風のシェアハウス。そこに繋がっている「フレッツ光」を使い、毎日を自分らしく過ごしているモンスターたちのちょっぴり変わった共同生活の中で「フレッツ光」にまつわる様々な出来事が起こるというストーリーだ。6月21日(金)から北海道、東北、関東、甲信越でオンエアが開始される「思いっきり割」篇では、モンスターたちが住む部屋の家賃が「思いっきり値上げ」されるというニュースから物語が始まり、家賃の値上げを告げられたそれぞれのモンスターが見せる個性豊かな対応を見せる。長い眠りから覚めたばかりのドラキュラは「アジャパー」と懐かしのリアクション。「何それ」と孫にあしらわれ、玄関上に掲げられた表札を見ながら「シェアハウス…。いまどきは下宿をこう呼ぶらしく…」と戸惑う。オオカミ男は「ボク、オオカミなんで、人間の言葉はちょっと…」ととぼけるが、関西出身の堤さん扮するフランケンから「いや、日本語で答えとるがな!」とツッコミが飛ぶなど、軽妙でコミカルな掛け合いが楽しめる内容に仕上がっている。6月初旬に行われた撮影では笑いが絶えなかったという4人の息ぴったりの演技もさることながら、人間ではないのにどこか親近感を感じてしまうモンスターたちの雰囲気、細部にまでこだわった特殊メイクや洋館風のシェアハウスのセットなど見どころが満載だ。(text:cinemacafe.net)
2013年06月20日俳優の堤真一が15日、東京・新宿ピカデリーで行われた『俺はまだ本気出してないだけ』(青野春秋原作)の初日舞台あいさつに登壇した。同日、堤演じる主人公・大黒シズオが劇中で歌うオリジナル曲「俺の時代」がiTunesで期間限定有料配信されることが発表されたが、当の堤は「こんなの歌手デビューとはいえない。そもそもiTunesって何ですか?」と困惑しきりだった。初日舞台あいさつの模様舞台あいさつには堤をはじめ、橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司、福田雄一監督らが登壇。福田監督が「映画では1番しか登場しないので、フルバージョンはここでしか聴けない。それにしても堤さんの歌が本当、うまくない!あんなもん配信していいんでしょうか」と爆笑しながらコメントすると、堤は「あんなもんって(笑)」と傷ついた様子だった。映画は「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からゲーム三昧、父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発する主人公・大黒シズオが「漫画家になる」と無謀な夢を追う姿を描いた。カナダ・モントリオールで行われる「ファンタジア国際映画祭」(7月18日~8月6日)での上映が決定している。製作発表当初から「意外なキャスティング」と話題を集めた本作だが、共演する水野は「全然意外じゃない。むしろこっちが、堤さんの“素”に近い」と暴露。福田監督も「そうですよ。やっと堤さんの本性が解禁される」と満足そうな表情。一方、シズオの父親を演じる石橋は「こんなバカなシズオが世にさらされるなんて、こんな恥ずかしいことはない」と笑いを誘っていた。翌16日の“父の日”にちなみ、堤から石橋へ、そして橋本から堤へ“本気パンツ”をプレゼント。また、先日「第32回イエローリボン賞(ベスト・ファーザー)」を受賞した生瀬は、「同じ日にマイケル・ジャクソンの娘さんが大変なことになり、こっちはまったくニュースにならなかった」と恨み節を見せていた。『俺はまだ本気出してないだけ』公開中
2013年06月17日シルベスター・スタローン主演の映画『バレット』と、堤真一主演の映画『俺はまだ本気出してないだけ』のコラボポスターが制作され、29日より東京メトロ新宿駅、JR大阪駅に掲出されている。その他の画像作成されたポスターは、『バレット』でスタローンが演じた殺し屋ジミー・ボノモと『俺はまだ…』で堤が演じた漫画家志望の大黒シズオのキャラクターを対比させたもので、“40年間、本気しか出してない”ジミーと、“42歳、まだ本気出してないだけ”の大黒が並ぶ異色のコラボポスターとなっている。また現在、両作品の公式サイトでは“見届けろ!男40年の生き様キャンペーン”と題して、ジミー・ボノモでも大黒シズオでも役立つアイテム“水とカンパン”3か月分が当たるプレゼントキャンペーンが実施されている。『バレット』6月1日(土)から全国ロードショー『俺はまだ本気出してないだけ』6月15日(土)より新宿ピカデリー他全国ロードショー(C)2012 The Estate of Redmond Barry LLC.All right reserved.(C)青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2013年05月30日イメージキャラクターに俳優の堤真一と岡田将生を起用したカクテルテイスト清涼飲料「アサヒ ゼロカク」の新TVCMとして、「春、ゼロカクBar。堤マスター」編 、「春、ゼロカクBar。岡田バーテンダー」編が、それぞれ4月9日(火)からオンエアされることになった。第2弾となる本CMも、堤さんがBarのマスター、岡田さんがバーテンダーに扮し、都会の真ん中に現れる「ゼロカクBar」を舞台に展開。「アサヒ ゼロカク」のちょっとオトナで上質なイメージを演出する。共演は『相棒シリーズ X DAY』や『県庁おもてなし課』の関めぐみだ。ストーリーは、雨の降りしきる夜、「ゼロカクBar」のカウンターにひとりの女性客が寂しげな表情でたたずむところに、2人がレモンテイストの新商品「ゼロカク アイスリモーネ」を差し出しながら、“レモン”にまつわるエピソードを語るというもの。堤マスターは、おどけながらも大人のやさしさがあふれるトークを、岡田バーテンダーは、女性がキュンとしてしまうような甘酸っぱいエピソードをそれぞれ語るのだが、ふたりの掛け合いがオチャメで、女性客も思わず笑顔を取り戻していくという展開になっている。今回は、撮影2回目ということもあってか出演者、スタッフともに「ゼロカクBar」の店員になったつもりで取り組み、堤さんの明るいリードで現場は一体感をさらに増して、スムーズに進んだそう。企画の肝となる、堤さん、岡田さんのセリフの掛け合いのシーンでは、2人と監督がその都度、協議をしながらいろいろなバリエーションにトライ。特に堤さんのセリフでは楽しいアドリブが多く、緊張感のある現場ながら、毎度スタッフも笑いをこらえるのに必死だったそう。また岡田さんは、女性がキュンときそうなセリフをサラリと言う“イケメンバーテンダー”という設定ながらも、普段はこのようなことを言わないそうで、セリフを言った後に、とても恥ずかしそうに顔を赤らめていたとか。「アサヒ ゼロカク」は、アルコール分0.00%にも関わらずお酒らしい味わいが楽しめる新感覚カクテル。すっきりとしたレモンテイストの新フレーバーは、バーテンダー姿がよく似合うカッコイイ2人にもぴったりだ。「アサヒ ゼロカク」新TV-CM「春、ゼロカクBar。堤マスター」篇(15秒)、「春、ゼロカクBar。岡田バーテンダー」篇(15秒) は4月9日(火)~全国にてオンエア。 ※一部地域を除く(text:cinemacafe.net)■関連作品:潔く柔く 2013年秋、全国東宝系にて公開俺はまだ本気出してないだけ 2013年6月15日より全国にて公開(C) 青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2013年04月08日「このマンガがスゴイ!2009」でランキング入りを果たし、映像化の権利を求めて20社以上が殺到した同名人気コミックを、堤真一を主演に迎えて映画化する『俺はまだ本気だしてないだけ』。“最強のダメ男”を堤さんが演じることも決定し、「驚異のキャスティング」として話題を呼んだ本作の特報映像がこのほど解禁となった。大黒シズオ、41歳。バツイチで子持ち。「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からだらだらとゲームばかり。父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発。そんなある日、「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ!」と宣言するのだが…。ドラマ「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」、「コドモ警察」の福田雄一が監督・脚本を手がける本作。共演には橋本愛、生瀬勝久、山田孝之、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司ほか個性派にして豪華な面々が顔を揃えている。今回、公開となった特報映像ではモジャモジャのヘアスタイルで、ダメダメな男・大黒シズオ役に見事ハマっている堤さんの姿が確認できる。「原作を忠実に映画化することに抵抗があるんです。原作に似た方をキャスティングして、『似てるね』って言われることは全く嬉しくない。驚きがないというか、『え!?あの人がこれやるの?』というジャンプ幅を持たせたい。今回も、普通に考えると『まさかあの堤さんが、こんなだらしないオッサン役を?』と思うかもしれませんけど、脚本の段階で『堤さんだな』と考えていまして、その狙いはばっちりハマったと思います」と福田監督が語るのも納得の仕上がりとなっている。『テルマエ・ロマエ』、『宇宙兄弟』など次々と人気コミックが実写化され、海外の映画祭にも出品されるなど世界的な大ヒットを記録しているが、本作も新たにその系譜に加わるのでは?2013年、俳優・堤真一の新たな一面を発見することができそうだ。『俺はまだ本気出してないだけ』は2013年6月15日(土)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:俺はまだ本気出してないだけ 2013年6月15日より全国にて公開© 青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2012年12月17日熱狂的な人気を誇るも、2012年末をもっての解散を発表した劇団「東京セレソンデラックス」の名作舞台『くちづけ』を、貫地谷しほり主演で堤幸彦監督が映画化することが決定した。『くちづけ』は、2010年に東京・シアターサンモールなど全国4か所で公演され、連日満員を記録した人気舞台。本作は、幼稚園児レベルの知能を持つ主人公・マコ(貫地谷)が暮らすグループホーム“ひまわり荘”を舞台に、マコの父親で漫画家のいっぽん(竹中直人)や、友だち・うーやん(宅間孝行)との絆を描く。主演を務める貫地谷は、「正直、私に出来るのか、とても不安でした。私をキャスティングしてくれた方々、久しぶりにお会いする堤監督、大好きな共演者の皆さま、そして自分を信じて突き進みました」と、マコ役に抜擢された時の心境を吐露するも、「私が演じるマコを含め、個性豊かな人間がたくさん揃いました。可笑しくて可愛くて切なくて、本当に本当に皆さんに観てもらいたい、そんな作品になりました。楽しみにしていてください」とコメントを寄せている。一方、マコの父親・いっぽん役を務める竹中は、「(オファーがあったとき、演じる)役というよりも、僕の場合は役はあとからついてくるので、『あ、また堤監督が声をかけてくださった…うれしいなぁ…』という気持ちが先でした。僕としては再び貫地谷しほりさんと父娘役が出来たことがうれしかったです」と共演の喜びを語っている。「東京セレソンデラックス」で主宰を務め、本作では脚本を手がけるだけでなく俳優としても活躍する宅間は、「この作品では他の映画ではなかなかない事にも挑戦しております。もしかしたら演劇的と思われるかもしれませんが、逆に映画の原点のような気もします。そして、映画を観て、2時間で人生観がちょっと変わる! という体験が出来るかもしれません。それだけ喜怒哀楽が沢山詰まった作品です。驚きと笑顔でこの“うーやん”というキャラクターをご覧頂いて、観終わって愛してくれたら役者冥利です」とPR。堤監督は宅間の脚本に対し、「深く笑える、深く泣ける。ストーリーに惹きこまれて、笑いながら泣いて、最後は自分の生き方と、この作品が訴えたいこと。距離を観終わった後も考える。素晴らしい作品だと思います」と絶賛しており、「ただイイ話ではない。『深さ』があった。舞台を観て感動していた。社会性のある題材にチャレンジしたいと思った。『くちづけ』には社会性がある。目を背けてはいけないことが作品の中にあると思う」と意気込みを語っている。人気劇団が演じた名作が、スクリーンではどう描かれるのか注目が集まりそうだ。『くちづけ』2013年春 全国公開
2012年09月03日建築家・坂口恭平が書いた“0円生活“の記事に触発され、堤幸彦監督が撮りあげた新作『MY HOUSE』が26日(土)から公開される。監督の地元・名古屋で全編モノクロの映像で撮影された本作は、監督が長年、温め続けてきた企画だという。堤監督はなぜ、この企画にこだわり続けたのか? 公開前に話を聞いた。その他の写真本作は、都会の片隅で移動可能な組み立て式の家に住み、アルミ缶を拾い集め換金、不要になったモノを生活に取り入れ暮らす鈴本さんと、同居人のスミちゃんを主軸に、エリートコースを歩む中学生・ショータと、人嫌いで潔癖症の主婦・トモコらのドラマを描いていく。『トリック』や『SPEC』『20世紀少年』など、数々のヒット作をおくり出してきた堤監督は「給料3万円のADから始めて40本近い映画を撮れたことは大変に幸せなこと」とこれまでを振り返るも「自分の本音を封印して、究極のサービス業として映画をやってきました。でも、自分で気になることをキチンとやるべきだと思った」という。本作では、路上生活者の物語が中心に置かれたことで、都市の孤独や消費社会の歪みが描かれる。しかし、それは本作の主題ではない。「今から思えば、自分の名前を隠して撮るべきだったと思いますね。社会に対して何か言ってやるとかそういう不遜なことはないんです」。では堤監督はなぜ、路上生活者を主人公にした作品にこだわり続けたのか? それを解くキーワードは“不安”だ。「主人公の鈴本さんは、社会ではなく自分が決めたルールを生きているわけだから最大の自由を得られるかわりに、剥き出しの暴力や権力に向き合わざるをえないリスクを負う。これは都市で生きることの不安と向き合った結果だと思う」と分析する堤監督は、つねに自身のキャリアの中で“不安”と向き合い、不安と戦う人々に魅了されてきた。「不安は人生そのものですよね。職業監督として糧を経て、家族や会社を食べさせることはできているけど、まだ作品を残したという満足感はないんです。それが僕のコンプレックスで、不安の核です。早く『これが僕の映画です』といえるものにたどり着きたいというのが正直なところですね」。そのキャリアの中で “自身の不安”が創作上、大きな役割をはたしてきた堤監督にとって、自由もリスクも受け入れて不安と向き合う路上生活者の姿は、何としても描きたかった題材ではないだろうか。「“確固たる人生”というものに本当にコンプレックスを覚えますね。その人が路上生活者だろうが政治家だろうが、ロックミュージシャンだろうが、確信をもって生きているに対して自分はなす術もないということは作品に動揺として出ていると思う。その意味でこの映画は、注意深く僕の映画を観てくれた人にはそれほどの不思議はない映画だと思いますし、個人的にはこの映画は棺桶に入れてもいいかなぁ、と思いますね(笑)」。『MY HOUSE』5月26日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
2012年05月25日堤幸彦監督の最新作『MY HOUSE』が5月8日(火)、早稲田大学の小野記念講堂で上映され、堤監督と映画の原作となった「TOKYO 0円ハウス 0円生活」(河出文庫刊)、「隅田川のエジソン」(幻冬舎文庫刊)を手がけた坂口恭平が学生たちの質問に答えた。堤監督の出身地でもある名古屋を舞台に、空き缶集めをしながら公園に作った“家”で暮らす人々と、それとは対照的な清潔な“邸宅”に暮らす一家の姿を描写。交差するはずのなかった全く立場の違う人々の人生がある事件をきっかけに交わっていく。そもそも原作書籍の基となったのは週刊誌「AERA」に掲載された記事で、監督はそれを読んで坂口さんと連絡を取ったが、坂口さんによると「最初に連絡をくれたのが堤さんだった」という。『20世紀少年』や『SPEC』シリーズなど、大人気漫画の実写化やTVドラマと連動した大規模な作品を数多く手掛けてきた堤監督だが「社会問題にもずっと興味はあり、頭の半分くらいを占めていた。11月には57歳になりますが、やらないと死ねないと思った。中年を過ぎて死ぬための準備をしないといけない。棺桶に入れる作品を作りたいと思った」と“決意”を明かす。映画に登場する路上生活者・鈴本について監督は「自分のルールで自由を、生活のスタイルを作り出しているけど、そのリスクとして暴力や権力、自然災害と向き合っている」と語る。モデルとなったのは坂口さんの著書に登場する、隅田川沿いで自ら建てた家で暮らす鈴木さんという路上生活者だが、坂口さんは彼を「師匠」として仰ぐ。「僕が鈴木さんに『鈴木さんは幸せなの?』って聞いたら『メチャクチャ幸福だと心から言いたい』と言ってた。自分で自分を幸福だと言う人に僕は初めて会った。彼らを『経済的な弱者』と呼ぶ人がいるけど、“経済”という言葉の元は“経世済民”で『世を直し人を救う』という意味。それは鈴木さんがやってること。すごく経済的に高度なことをやってるんです」と自らの意志で路上生活者として暮らす彼の“強さ”を説いた。一方、映画の中に登場する鈴本にどこか人生を諦観している印象を抱き、世の無情さや哀しみを感じたという女子学生が涙ながらに「生きていく上で諦めるということが必要なのか?」と問いかけ、坂口さんが思わずもらい泣きする一幕も。堤監督は「あなたが『自分にはこういう強さと目的がある』と分かっているのであれば、諦める必要など全くない。(モデルとなった)鈴木さんはリスクを背負いながらも自分でこの暮らしを選んでる。この事実を僕は映像にしました。(映画の中で)表情には出さない“強さ”がそこにあるんです」と語りかけ、坂口さんも「僕も生きることを全く諦めてない!」と力強いエールを送った。坂口さんは自らを「新政府の初代内閣総理大臣」と称しており、この日も「45歳までに総理になる。絶対になります!」と宣言。自由奔放な発言を繰り返す坂口さんを見て堤監督も「いいな、自由で」と羨ましそうに漏らし「若干、言ってることが分からないこともありますが(笑)、強さを感じます。70年代に会ってたら同志になってたかもしれない」と20歳近く年下の“革命児”に最大限の称賛を贈った。この日は客席に、鈴本を演じたいとうたかおの姿も。名古屋を拠点にフォークシンガーとして活動を続けているいとうさんは、この上映会のために上京したそうで、本作を鑑賞するのはこの日で4回目となったが「観るたびに違うものが見えてくる」と語り、学生たちに向けて「僕は幸せに暮らしています」と“幸福”を強調。劇中「ルイ・ヴィトン」の店の前を自転車で通過する描写があるが、実はいとうさんの身内でこの店に勤めている方がいるそうで、監督から「このシーンだけは『やりたくない』って言ってた。とっても人間らしい方です」と明かされ、苦笑いを浮かべていた。『MY HOUSE』は5月26日(土)より公開。■関連作品:MY HOUSE 2012年5月26日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「MY HOUSE」製作委員会■関連記事:堤幸彦監督&原作者・坂口恭平ティーチイン付き『MY HOUSE』試写会に10組20名様ご招待
2012年05月08日「TRICK」シリーズに『20世紀少年』、『BECK』など数多くのヒット作を生み出し、日本エンタメ界を背負って立つ奇才・堤幸彦監督。人気コミックの映像化からオリジナル作品まで、常に革新的な表現にチャレンジしてきた彼が、これまでと全く異なるアプローチで撮影した映画『MY HOUSE』が5月26日(土)より公開される。その内容とは…?謎の多い本作のビジュアルがこのほど解禁となった。先日アカデミー賞で最多5部門の栄冠に輝いた『アーティスト』がきっかけとなり、いま映画界の中で注目を集めているモノクロ作品。3DCGを始め映像技術が発達し、様々な映像表現が可能となっている中でかえってその新鮮な魅力が再発見されたわけだが、この潮流を先取りするように、堤監督はこれまでの情報量の多い画や音楽でエンターテインメント性を高めるという自身の作風を封印し、今回モノクロ映画に挑んだ。堤監督が本作で描くのは、コストゼロの家を提唱し各界から注目を集める、建築家で作家の坂口恭平の「ホームレス生活」。2007年、某雑誌に掲載されていた坂口氏の生活に関する記事を読み、既成概念を打ち破る彼の生き方に触発された堤監督は、構想5年の末、故郷・名古屋でメガホンを取った。坂口氏の著した原作を基に、都会の片隅でアルミ缶やビニールシート、電池、木材やタバコを拾い、可動式の「家」を作り、そこで豊かに暮らす主人公の姿を通して、物にあふれた暮らしの中で本当に必要なものとは何なのか?を問う。今年は本作以外にも『劇場版SPEC~天~』の公開を控えるなど、年に1本以上の映画を監督するだけでなく、TVドラマに舞台とハイペースで多くのエンターテインメント作品を送り出している堤監督だが、彼が本作を機に提唱する新たな“映画”の形とは…?『MY HOUSE』は5月26日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:劇場版SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:ドラマと映画を繋ぐ、戸田×加瀬主演「SPEC~翔~」早くもDVD発売決定!加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」戸田恵梨香インタビュー自分に素直になること。女優としての覚悟の瞬間戸田恵梨香&加瀬亮の『SPEC』映画版に栗山千明が参戦で三角関係勃発?戸田恵梨香&加瀬亮「SPEC」映画化決定!スペシャルドラマと合わせて謎が明らかに
2012年02月29日小栗旬&岡田将生を主演に迎えての映画化が発表されている『宇宙兄弟』に麻生久美子と堤真一が出演することが明らかになった。原作は現在も「モーニング」(講談社刊)に連載中で、小学館漫画賞と講談社漫画賞のW受賞という「20世紀少年」以来の快挙(※同年W受賞は史上初)を成し遂げ、累計400万部を突破した人気漫画。幼い頃に宇宙飛行士になると誓い、約束通りに宇宙飛行士となった弟と、会社をクビになり無職となった兄。だが、弟からの一通のメールをきっかけに、兄も再び宇宙を目指し始める!そんな兄弟と仲間たちの奮闘が人間味たっぷりに描かれる。麻生さんが演じるのは、小栗さん扮する六太(ムッタ)と共に宇宙飛行士を目指す才女・伊東せりか。幼い頃のムッタと日々人(ひびと/岡田さん)を知るJAXA職員で宇宙飛行士選抜試験官のひとりでもある星加正に堤さんが扮する。今後、公開される作品だけでも『日輪の遺産』に『ロック 〜わんこの島〜』、『モテキ』、『ガール』に『幸運の壺 Good Fotune』といま、日本で最も多忙な女優のひとりである麻生さん。「私は原作の大ファンなので、正直、嬉しさと戸惑いがありました。でも、ほんの少しでもせりかさんの人生を歩きたいと参加させて頂くことになりました。不安もありますが、才能ある監督のもとでお仕事できること、とても嬉しく思っています」と出演への喜びを語り、堤さんも「このような希望あふれた作品に関われることを非常に嬉しく思っています。私が演じる星加は、かつて宇宙飛行士を志したが叶わず、宇宙を目指す者を支える立場として、再び夢をもつ人物です。宇宙に興味のある方もない方も、わくわくする気持ちや、“夢”を感じていただける映画になると思います」と意気込みと期待を明かす。ほかにムッタのライバルであり親友でもある真壁ケンジを、ミュージカル界のスター、井上芳雄が演じ、溝口大和、古谷やすし、福田直人といった、同じく彼らと共に宇宙飛行士を目指す仲間に新井浩文、濱田岳、塩見三省が扮する。JAXAからの全面協力を得て撮影も中盤に差し掛かっており、7月中にはクランクアップの予定。小栗さん、岡田さんはもちろん、麻生さんの宇宙服姿は…?新たな仲間を得て、ますます期待と注目を集めそうだ。『宇宙兄弟』は2012年春、全国東宝系にて公開。■関連作品:宇宙兄弟 2012年春、全国東宝系にて公開■関連記事:“ブラック・ジャック”岡田将生、脚フェチ告白の仲里依紗に振り回されっぱなし?岡田将生が若き日のブラック・ジャックに!手塚治虫の名作ドラマ化共演に仲里依紗『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2011年06月23日3月26日(土)、映画『SP 革命篇』の舞台挨拶が都内で開催され、主演の岡田准一(V6)に、堤真一、松尾諭、神尾佑、波多野貴文監督が登壇。本作の収益の一部が、東北地方太平洋沖地震の被災者のために寄付されることが発表された。要人警護のスペシャリストたちの活躍を描くTVドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」としてスタートし、昨年公開された『SP 野望篇』を経て、これまでの全ての謎が明かされる完結編として、先日より公開されている本作。当初、公開初日の3月12日(土)に舞台挨拶が行われる予定だったが、震災のため延期され、改めてこうして舞台挨拶が行われることになった。岡田さんは「被害に遭われた方々のご冥福をお祈りします。そして『SP』の戦っている姿やチームワーク、勇気といったものが、いま、戦っている方の力になればこれ以上に嬉しいことはありません」と真摯に語った。堤さんも「震災があって、温かいところにいられることや電気のありがたさなどを感じましたし、いろんなことを考えさせられました。いま、みなさんもいろいろ考えてワサワサした感じを持っていると思いますが、それが大事だと思います」と語りかけた。阪神大震災で被災した経験を持つ松尾さんは「物質的な復興も大事ですが、被災されたみなさんの心の復興も長い時間をかけて大事にしていかなくてはならないと思います。早く、みなさんに映画を観ていただける日がくれば」と祈りを込めた挨拶。神尾さんは福島県いわき市出身で、ご家族が避難生活を送っているそう。「いま、この瞬間も現場で復興に向けて戦っている人への感謝の気持ちでいっぱいです。笑顔で生活できる日が来ることをお祈りしています」と語った。撮影時の話になると、次々と興味深いエピソードが続出。堤さんは「年なので、セリフを覚えるのがつらかった。その上、何で岡田准一とアクションせなあかんの?オッサン、大変でした」と苦労をふり返る。堤さんによると、岡田さんは鉄砲から出る火花を一瞬でかわしたそうで「本当にすごい!速い!速いよキミは。弾丸をよけられる男ですからね。たまりませんね」と手放しで岡田さんの身体能力を絶賛していた。岡田さんは「あなたにとって『SP』とは?」という問いに「結晶。スタッフとキャストみんなで偽りなく『観て!』と言えるものを作ったと思います」と充実の表情。最後に改めて「これから元気が大事だと思います。笑顔になっていただけるように出来ることをやっていきたいと思います。『SP』がその力になれば」と呼びかけた。『SP 革命篇』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:SP 革命篇 2011年3月12日より全国東宝系にて公開© 2011「SP」プロジェクトチーム SP 野望篇 2010年10月30日より全国東宝系にて公開© 2010「SP」プロジェクトチーム■関連記事:真木よう子インタビュー 「SP」誕生から4年、大作への進化に「予測できた」キャスト陣も参加で裏話が聞ける?『SP』Twitterイベントを特別ドラマ放送中に開催真木よう子、壇上でまさかの舌打ち疑惑!岡田准一「何かムカつくことありました?」2010年映画ファンが選ぶベストムービー洋画大作を抑えあの邦画がNo.1に輝く!岡田准一『SP』深夜ロケで荒れた?「誰か蹴りてぇ!」で犠牲になったのは…
2011年03月26日人気作家・万城目学の直木賞候補にもなったベストセラーを映画化した『プリンセス トヨトミ』の大阪の撮影現場の様子が8月1日(日)に公開され、主演の堤真一をはじめ、共演の綾瀬はるか、岡田将生のコメントも到着!あわせてこの3人以外の共演陣も新たに発表された。国家予算の使用用途についての会計検査院による査察をきっかけに、大坂夏の陣で断絶したはずの豊臣家の末裔が秘密裏に生き延びていたことが発覚し、この秘密をめぐって大阪中を巻き込んだ大騒動が勃発する、という本作。「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」がそれぞれ映画化、TVドラマ化されるなど高い人気を誇る万城目さんの同名小説の映画化作品で、大阪府の全面協力を得て、このほど撮影が開始された。撮影が行われたのは堤さん、綾瀬さん、岡田さん演じる会計検査院の3人が、大阪府庁に到着し、調査を始める場面。100名ものエキストラが扮する大勢の職員に対して自己紹介と提出すべき書類の説明を行い、職員たちが慌てながら資料を集める、というシーンが展開する。撮影が実施されるのは大阪府庁内の大会議室で、ここで撮影が行われるのは、松田優作の遺作となった『ブラック・レイン』(’89)以来、2度目のこと。橋下徹大阪府知事からは「僕も原作を読みましたが、大阪府庁をはじめ、大阪城、そして空堀商店街など大阪の都市(まち)の魅力がいっぱい詰まった壮大なドラマです。今日、大阪府庁での撮影がスタートしますが、みなさんの熱演で、万城目学さんの原作の持つ大阪に対する愛情あふれるストーリーを、そして大阪の都市(まち)の魅力を日本全国に、そして世界中に伝えていただけることを心から期待しています。必要があれば、府庁の幹部を出演させますよ」と製作陣、キャスト陣に向けての歓迎と期待の気持ちを込めたメッセージが届けられた。検査院のチームのリーダー役を演じ、自身も関西出身の堤さんは「不思議な話で、大阪の人が大阪のことが大好きだという思いが強く出ているが、大阪以外の人でも、観たら大阪を好きになれる作品にしたいです。綾瀬さんは超天然、岡田さんは、(自分は)彼の父親と同じくらいの年齢で、こんな息子がいたら自慢できるけど、自分は結婚すらしていないし…(笑)、今日のように大阪府庁のような建物で撮影させていただくと、セットと違って建物が空気感を出してくれて、力をもらえます。ぜひ残してほしい建物です。知事がエキストラ参加を希望されているそうですが、エキストラは時間もかかるし、こちらも緊張するので、遠くから見守っていただけたら!作品は親子の間の秘密を描いた内容ですが、自分の秘密は言えません。ただ、綾瀬さんは、大阪城をお寺だと思っていたらしく、指摘をしたら『あ、神社だ!』と言っていました(笑)」と共演者に関わるエピソードを交えながらユーモアたっぷりに意気込みを語ってくれた。綾瀬さんは「空堀商店街に行ってみて、人が多くて、服装も派手で大阪だ!と感じました。堤さんはノリのいい大阪のお兄ちゃん。岡田さんは、いい人(笑)!(自身の)役どころは、性格は抜けていますが、ちょっとした行動でミラクルなことを巻き起こす調査員。歴史的な面から見ても妄想できるところがたくさんあって夢がある映画です」とアピール。そして、岡田さんは「大阪はにぎやかで温かい印象です。周りの人が普通に話しかけてきてくれました。堤さんはお父さんみたいで、楽しませてくれ、やりやすくて感謝しています。綾瀬さんは天然で不思議な人。自分の役柄的にはお話しできないことも多いんですが、先輩たちの足を引っ張らないようにがんばります!作品はおとぎ話のような話。大阪の人はもちろん、大阪の人以外にも楽しんでいただける作品になると思います。知事のおかげで大阪で撮影ができているし、大阪府庁も撮影で来られるとは思っていなかったので嬉しいです」と笑顔で語った。“お父さん”、“天然”、“いい人”という3人が映画の中でどのような“化学変化”を見せてくれるのか?加えて、新たな共演陣として沢木ルカ、森永悠希、和久井映見、中井貴一の出演も発表された。『プリンセス トヨトミ』は2011年夏、全国東宝系にて公開。■関連作品:プリンセス トヨトミ 2011年夏、全国東宝系にて公開
2010年08月02日堤真一が4月26日(月)、東京・千代田区のよみうりホールで行われた、主演映画『孤高のメス』(成島出監督)の完成披露会見に、共演の夏川結衣らと出席した。現役医師の大鐘稔彦氏の同名小説を原作に、1989年当時、日本の法律で認められていなかった禁断のオペ、脳死肝移植に挑んだ天才外科医・当麻の姿を描く医療ドラマ。オペシーンに関わるキャスト陣は撮影前、役作りのため生体肝移植、肝臓がんの摘出などの手術を見学。孤高の天才外科医と似ている部分を聞かれ、堤さんは「全く見当たりません。僕がやっていいのか?と思った」と取材陣を笑わせつつ、「主治医の先生は孤独を感じられながらも、現場に行くとチームワークで手術をする。その点は俳優に似ている」と職業柄には共鳴した様子。劇中のオペシーンでは「アンコ椿は恋の花」など演歌歌手、都はるみの楽曲が流れる。堤さんは「(当麻の)モデルの先生が、(オペ中に)石川さゆりさんを聴いていらっしゃるのですが、そのままだとパクリになるので、都はるみさんになった」と説明し「家で、糸結びなど練習するときもはるみさんの歌を聴きながらやりました。こぶしがパワフルで力をもらった」とこだわりの“特訓”法を告白。看護師役の夏川さんから「石川さゆりさんがいいって言っていたじゃないですか?」と突っ込まれて、「言ってた」と苦笑いだった。夏川さんは「手術を見学させてもらったときに、先生たちが聴きながら鼻歌まじりになさっているのを見てビックリしました。でもリラックスしてやることが手術にいいのだそうです」と話した。ほかに吉沢悠、中越典子、平田満らが出席した。『孤高のメス』は6月5日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会■関連記事:目の前の命を救うため、禁断のオペに挑む『孤高のメス』試写会に15組30名様をご招待小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
2010年04月26日