「第46回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞が1月23日(月)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と有村架純が務める。優秀作品賞を受賞したのは、『ある男』、『シン・ウルトラマン』、『月の満ち欠け』、『ハケンアニメ!』、『流浪の月』の5本となった。島谷能成会長は、「2022年は観客動員数が(前年と比べて)約30%増、お客さんが映画館に戻ってくれている1年でした。興行収入100億円を超える作品が5本も出て、そんなのは初めて。豊作の1年だった」とふり返った。なお、第46回日本アカデミー賞は、2022年1月1日~12月31日までに東京地区において有料で初公開された、40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品、ならびに劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上、映画館のみで連続して上映された作品が対象になっている。今回で連続4回目の司会となった羽鳥さんは、「毎年緊張してやっております」と話す。「今回は、(コロナ禍以降)初めてお客さんが100%入るということで、楽しみたいと思いつつまた緊張感が上がるなと。けど、通常に戻ってきたうれしさもあります」と声を弾ませた。同じく司会を行うのは、第45回同賞で『花束みたいな恋をした』にて最優秀主演女優賞を受賞した有村さん。有村さんは、「まさかこのような日がくるとは思っておらず、大きな式典の司会を務めるなんてと感慨深く思います。会場にいらっしゃる登壇者の方々、お客様の皆さんと一緒に、素敵な夜を過ごせるよう自分自身も楽しみながらまっとうできればと思います」と心を込めた。アカデミー賞授賞式の場について、有村さんは「どの作品においても、自分が参加していない作品でも、同じ志を持った方たち、戦友のような・仲間のような方たちが集まって、ひとおもいに心を込めてご自身の言葉でスピーチされる時間を共有できることが、私はとてもこの空間において幸せだなと感じました。当日、皆さんにとっても、そのような思いのあふれる1日になれたらいいなと思います」と語っていた。授賞式は3月10日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2023年01月23日“アニメーションのアカデミー賞”とも呼ばれる第50回アニー賞のノミネートが、日本時間1月18日深夜に発表。湯浅政明監督の『犬王』が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。本作は、「平家物語 犬王の巻」(著:古川日出男)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚との強烈な友情と“能楽”の世界を鮮烈な視点で描いた作品。湯浅監督×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)らクリエイター陣にくわえ、犬王役には、「女王蜂」として音楽活動をはじめ止まらない躍進を遂げるアヴちゃん。友魚役は、カテゴリーに縛られない表現者として卓越した演技力・歌唱力を持つ森山未來が演じている。2022年5月28日に全国121館で封切られ、観客動員数24万人、興行収入3.5億を突破。公開から7か月を超えるいまもロングラン上映を続けている。また、アニー賞は1972年、国際アニメーションフィルム協会(International Animated Film Association)によって設立。年に一度、世界中の優れたアニメーション作品・スタッフ・キャストに贈られる賞で、“アニメーション界のアカデミー賞”とも呼ばれる。湯浅監督作品が同・長編インディペンデント作品賞にノミネートされるのは『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。「アドベンチャー・タイム」でのTV部門監督賞へのノミネートも併せると3度目となる。受賞した場合、日本製作の作品としては2018年の『未来のミライ』(細田守監督/スタジオ地図)に次ぐ快挙に。脚本賞は宮崎駿監督/スタジオジブリ『千と千尋の神隠し』(2002)、『風立ちぬ』(2013)以来のノミネート。長編インディペンデント作品賞には、A24が北米配給したストップモーションアニメ『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)やNetflixアニメ映画『エルマーのぼうけん』などがノミネートされている。受賞作品は日本時間2月26日(日)、現地時間2月25日(土)にロサンゼルスで予定されている授賞式で発表。主なノミネートは以下の通り。『私ときどきレッサーパンダ』第50回アニー賞主要ノミネート作品賞『私ときどきレッサーパンダ』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『ジェイコブと海の怪物』『ウェンデルとワイルド』長編インディペンデント作品賞『Charlotte』(原題)『犬王』『Little Nicholas, Happy As Can Be』(原題)『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『エルマーのぼうけん』監督賞(長編)ドミー・シー『私ときどきレッサーパンダ』ギレルモ・デル・トロ、マーク・グスタフソン『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』ディーン・フライシャー・キャンプ他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)ノラ・トゥーミー『エルマーのぼうけん』ヘンリー・セリック『ウェンデルとワイルド』脚本賞(長編)ドミー・シー、ジュリア・チョー『私ときどきレッサーパンダ』ジェイソン・ロフタス『ETERNAL SPRING(長春)』野木亜紀子『犬王』ディーン・フライシャー・キャンプ、ジョニー・スレイト他『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partners私ときどきレッサーパンダ 3月11日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始©2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.長ぐつをはいたネコと9つの命 2023年3月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年01月18日第47回報知映画賞の表彰式が22日に都内で行われ、各賞の受賞者が登場した。映画『流浪の月』で助演男優賞を受賞した横浜流星。会場には来られなかったもののVTRメッセージを寄せ「悩みもがきながらも監督を信じて必死に生きようとして来ました。監督、広瀬(すず)さん、松坂(桃李)さん、そしてその他のキャストの皆様、スタッフの皆様がいたから、人間らしくもがいている亮が出来上がったと思います。皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉を伝える。さらに「これからも『流浪の月』で得たものを次の作品、次の作品に活かして、ひとつひとつ積み重ねて皆さんに心に響く作品をお届けできるよう精進します」と意気込んだ。李相日監督は「横浜くん、ゆくゆくはトム・クルーズのように……はならないと思いますけれど、ストイックさは引けをとっていない」と表す。「横浜くんは空手をずっとやっておりまして、極めて厳しいストイックな性格。今回演じた亮という男は強くあらねばならないという生き方をしてきたと思うんですけど、女性に暴力をふるってしまうような非常に繊細で心の弱い男の内面なので、自分と違う生き方をしてきた男をどう掴むか、撮影中も撮影以外も常に悩んでストイックに探している姿が印象的でした」と振り返る。さらに李監督は横浜に対し「努力の賜物であると思うんですけど、戦友である広瀬すずとの関わりが非常に大きかったと思いますし、我々スタッフも全員で彼を支えて来た成果として受け止めて、非常に嬉しく思っております」と祝福。「賞をいただくということは、非常にこの先厳しく、なかなか褒めてもらえないゾーンに入ると思うので、より高みに向かってストイックに続けてくれる姿を見守っていきたいと思います」とエールを送った。○第47回報知映画賞 受賞・登壇者一覧作品賞・邦画部門:『ある男』石川慶監督作品賞・海外部門:『トップガンマーヴェリック』東宝東和 代表取締役社長 山崎敏アニメ作品賞:『劇場版四畳半タイムマシンブルース』夏目真悟監督主演男優賞:福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞:有村架純『前科者』助演男優賞:横浜流星 『流浪の月』助演女優賞:尾野真千子 『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカンSABAKAN』監督賞:片山慎三『さがす』新人賞:嵐莉菜 『マイスモールランド』新人賞:白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』
2022年12月22日第80回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表され、日本のアニメ『犬王』(湯浅政明監督)がアニメ映画賞にノミネートされた。作品賞(ドラマ部門)に、ジェームズ・キャメロン監督の渾身作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』や大ヒット作『トップガン マーヴェリック』といったエンターテイメント超大作がノミネート。キャメロン監督は監督賞にもノミネートされたが、同賞には女性監督のノミネートはなかった。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』最多は『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督の最新作『イニシェリン島の精霊』が8部門で、A24作品の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が6部門で続いた。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』非英語映画賞には、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した韓国パク・チャヌク監督の『別れる決心』や、『バーフバリ』S・S・ラージャマウリ監督による『RRR』も選出された。『別れる決心』受賞者・受賞作品は2023年1月10日に開催される授賞式にて発表。昨年は、主催する「ハリウッド外国プレス協会」ことHFPA(=Hollywood Foreign Press Association)の人種差別や特権体質が問題視され、トム・クルーズら俳優やAmazon、Netflix、ワーナー・メディアがボイコットを表明。授賞式は無観客開催で米NBCがテレビ中継を取りやめたが、今回は同局にて授賞式の放送が決定している。※主なノミネートは以下のとおり【映画部門】作品賞(ドラマ部門)『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『エルヴィス』『フェイブルマンズ』『TÁR』『トップガン マーヴェリック』作品賞(ミュージカル・コメディ部門)『バビロン』『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』『逆転のトライアングル』監督賞ジェームズ・キャメロン『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』バズ・ラーマン『エルヴィス』マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』脚本賞『TÁR』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『イニシェリン島の精霊』『ウーマン・トーキング 私たちの選択』『フェイブルマンズ』主演男優賞(ドラマ部門)オースティン・バトラー 『エルヴィス』ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』ヒュー・ジャックマン 『The Son/息子』ビル・ナイ 『生きる LIVING』ジェレミー・ポープ『The Inspection』(原題)主演女優賞(ドラマ部門)ケイト・ブランシェット『TÁR』オリヴィア・コールマン 『エンパイア・オブ・ライト』ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』(原題)アナ・デ・アルマス 『ブロンド』ミシェル・ウィリアムズ 『フェイブルマンズ』主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)レスリー・マンヴィル 『ミセス・ハリス、パリへ行く』マーゴット・ロビー 『バビロン』アニャ・テイラー=ジョイ 『ザ・メニュー』エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande』(原題)ミシェル・ヨー 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ディエゴ・カルバ『バビロン』ダニエル・クレイグ 『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』アダム・ドライバー『ホワイト・ノイズ』コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』レイフ・ファインズ 『ザ・メニュー』助演男優賞ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』ブラッド・ピット『バビロン』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』エディ・レッドメイン『グッド・ナース』助演女優賞アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッドその名を暴け』アニメ映画賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『犬王』『Marcel the Shell with Shoes On』(原題)『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』非英語映画賞『西部戦線異状なし』(ドイツ)『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)『CLOSE/クロース』(ベルギー・フランス・オランダ)『別れる決心』(韓国)『RRR』(インド)主題歌賞「Carolina」『ザリガニの鳴くところ』「Ciao Papa」『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』「Naatu Naatu」『RRR』【テレビ部門】作品賞(ミュージカル・コメディ部門)「アボット エレメンタリー」「一流シェフのファミリーレストラン」「Hacks」(原題)「マーダーズ・イン・ビルディング」「ウェンズデー」作品賞(ドラマ部門)「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」「オザークヘようこそ」「セヴェランス」主演男優賞(ドラマ部門)ジェフ・ブリッジス「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ケヴィン・コスナー「イエローストーン」ディエゴ・ルナ「キャシアン・アンドー」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」アダム・スコット「セヴェランス」主演女優賞(ドラマ部門)エマ・ダーシー「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」ローラ・リニー「オザークヘようこそ」イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」ヒラリー・スワンク「アラスカ・デイリー」ゼンデイヤ「EUPHORIA/ユーフォリア」主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ドナルド・グローヴァー「アトランタ」ビル・ヘイダー「バリー」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)キンタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」ケイリー・クオコ「フライト・アテンダント」セレーナ・ゴメス「マーダーズ・イン・ビルディング」ジェナ・オルテガ「ウェンズデー」ジーン・スマート「Hacks」(原題)助演男優賞ジョン・リスゴー「ザ・オールド・マン~元CIAの葛藤」ジョナサン・プライス「ザ・クラウン」ジョン・タトゥーロ「セヴェランス」テイラー・ジェームズ・ウィリアムズ「アボット エレメンタリー」ヘンリー・ウィンクラー「バリー」助演女優賞エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」ハンナ・アインビンデル「Hacks」(原題)ジュリア・ガーナー「オザークヘようこそ」ジャネール・ジェームズ「アボット エレメンタリー」シェリル・リー・ラルフ「アボット エレメンタリー」作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)「ブラック・バード」「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」「パム&トミー」「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)タロン・エジャトン「ブラック・バード」コリン・ファース「ザ・ステアケース -偽りだらけの真実-」アンドリュー・ガーフィールド「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」エヴァン・ピータース「ダーマーモンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」セバスチャン・スタン「パム&トミー」主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ジェシカ・チャステイン「George & Tammy」(原題)ジュリア・ガーナー「令嬢アンナの真実」リリー・ジェームズ「パム&トミー」ジュリア・ロバーツ「ガスリッド 陰謀と真実」アマンダ・セイフライド「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.犬王 2022年5月28日より全国にて公開©“INU-OH” Film Partnersエルヴィス 2022年7月1日より全国にて公開© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reservedアバター:ウェイ・オブ・ウォーター 2022年12月16日より全国にて公開© 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.RRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.イニシェリン島の精霊 2023年1月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.バビロン(2022) 2023年、全国にて公開© 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.フェイブルマンズ 2023年3月3日より全国にて公開© 2022 Universal Pictures. ALL RIGHTS RESERVED.別れる決心 2023年2月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
2022年12月13日映画賞レースのトップを飾る第47回報知映画賞の各賞が発表され、『沈黙のパレード』で難解な事件を解決する天才的物理学者を演じた福山雅治が主演男優賞を初受賞、主演女優賞は『前科者』の演技が評価された有村架純が初受賞。作品賞・邦画部門は石川慶監督、妻夫木聡主演の『ある男』が受賞した。主演女優賞:『前科者』有村架純報知映画賞はスポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として、1976年に誕生。読者参加型の映画賞が大きな特色であり、各映画賞や映画祭の先陣を切って発表されるため、その年の受賞者・受賞作品を占う意味でも大きな注目を集めている。助演男優賞:横浜流星「流浪の月」なお、作品賞(海外)は130億円超えのメガヒットとなった『トップガン マーヴェリック』が受賞した。第47回報知映画賞各賞作品賞・邦画『ある男』監督賞片山慎三『さがす』主演男優賞福山雅治『沈黙のパレード』主演女優賞有村架純『前科者』助演男優賞横浜流星『流浪の月』助演女優賞尾野真千子『20歳のソウル』『千夜、一夜』『サバカン SABAKAN』新人賞嵐莉菜『マイスモールランド』/白鳥晴都『ぜんぶ、ボクのせい』作品賞・海外『トップガン マーヴェリック』アニメ作品賞『劇場版 四畳半タイムマシンブルース』(text:cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック 2022年5月27日より全国にて公開©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.20歳のソウル 2022年5月27日より全国にて公開©2022「20歳のソウル」製作委員会前科者 2022年1月28日公開© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会流浪の月 2022年5月13日より全国にて公開(c)2022「流浪の月」製作委員会沈黙のパレード 2022年9月16日より全国にて公開©2022「沈黙のパレード」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会さがす 2022年1月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022『さがす』製作委員会マイスモールランド 2022年5月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開予定©2022「マイスモールランド」製作委員会サバカン SABAKAN 2022年8月19日より全国にて公開©2022「SABAKAN」Film Partners四畳半タイムマシンブルース 2022年9月30日より全国にて3週間限定公開©2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会ぜんぶ、ボクのせい 2022年8月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会千夜、一夜 2022年10月7日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C)2022 映画『千夜、一夜』製作委員会
2022年11月30日天皇陛下と雅子さまは10月13日に、皇居近くの国立劇場を訪問された。トラブルを裁判所で話し合って解決する「調停制度」ができて100年を記念する式典に出席されるためだ。「先日のとちぎ国体総合開会式へのご出席と同じように、雅子さまはこの日も陛下のネクタイのお色と合わせた装いでした。式典関係者らとお話しされる雅子さまのご表情は明るく、式典の出席者たちは、両陛下おそろいでのご訪問を喜んでおりました。10月22日からは、25年ぶりにお二人で沖縄県を訪問されるご予定です。雅子さまも泊まりがけでのご公務を控え、ご体調を整えられていると聞いております」(皇室ジャーナリスト)秋になり多忙な日々を送られている両陛下。しかし、雅子さまが明るくほほ笑む一方で、陛下のご体調を心配されていてーー。「とちぎ国体の2日後、陛下の前立腺に関する数値に“やや懸念すべき傾向が見られる”と宮内庁が明らかにしたのです。2003年に上皇さまが前立腺がんの手術を受けられています。それだけに、久しぶりに地方でのご公務をされながらも、雅子さまは心中穏やかではいられなかったと思います」(前出・皇室ジャーナリスト)宮内庁の発表によれば、陛下は11月上旬に病院で日帰りのMRI検査を受けられる予定だ。しかし、陛下のご健康に生じた懸念は、先月の時点ですでに明らかになっていたという。「じつは、数値の異常は9月初めに判明していて、天皇陛下は東大病院に入院して検査を受けられる予定でした。しかし、エリザベス女王の逝去で急きょ訪英されることになり、検査の延期を決断されたのです。10月以降は、両陛下で臨まれる沖縄でのご公務など、多くのお務めが予定されています。それらの日程を優先した結果、精密検査を2カ月ほど先に延期することになったのです。このご決断には、コロナ禍で中断を余儀なくされていた、国内各地の人々と対面で交流される機会を大切にしたいというお気持ちがあったからだと拝察しています」(宮内庁関係者)■受け継がれる「命のスープ」ご体調よりもご公務を優先された陛下に、雅子さまも“私がお守りする”というご覚悟をお持ちなのだという。「時折、雅子さまは御所にあるキッチンに立って、スープなど簡単なものをお作りになります。雅子さまは、美智子さまからレシピを引き継がれた秘伝のコンソメスープを、陛下や愛子さまに振る舞われているそうです。お体に不調が見つかった陛下も、このスープで励まされるお気持ちになっていることでしょう。また天皇ご一家のお食事は、宮内庁の“料理番”である大膳課がお作りしますが、最終的に雅子さまが1週間のメニューを決められています」(前出・宮内庁関係者)陛下に捧げられたこのコンソメスープは、関係者の間では「命のスープ」として知られている。美智子さまが、入院したご友人などにお見舞いとして差し入れられていたからだ。2012年に心臓手術を受けられた直後の上皇さまも、美智子さまがお作りになったそのスープを召し上がっていたという。ある学習院関係者は、「体力や食欲がないときでも滋養をとれるよう、具材はなく調味料を少なめに味付けした澄み切ったスープと聞いています。東日本大震災のときに、帰れずに学習院初等科で夜を過ごす生徒たちへ、雅子さまがスープを差し入れられたこともありました」陛下のご健康維持のために、雅子さまがある提案をされたこともある。陛下の知人はこう話す。「50代後半にさしかかった陛下に、雅子さまが“日本酒を控えて焼酎や泡盛などに切り替える”ことを提案されたそうです。もともと陛下は、お酒をよく飲まれます。日本酒がたいへんお好きでしたが、いまではあまり飲まれないとのことです。日本酒と比べて、焼酎などの蒸留酒は低カロリーとされています。陛下は雅子さまとも相談されて、焼酎を水やソーダで割ってお飲みになるようになったと伺っています」検査を控えているものの、現在陛下には自覚症状もなく、ふだんどおり過ごされているという。「上皇さまのご前例もありましたので、陛下も欠かさず検査を受けられてきました。主治医も一刻を争うような状況ではないと判断していると聞いております」(前出・宮内庁関係者)泌尿器科の専門医である飯田橋中村クリニックの中村剛院長は、こう解説する。「男性は50歳を過ぎると老化に伴って前立腺の機能低下が起こり、前立腺肥大症やがんといった病気を発症しやすくなります。前立腺がんは予防こそ難しいのですが、定期的な検査が大切とされています。早期に発見できれば、手術だけで完治する場合が多いからです」雅子さまが長期療養に入られたときも、陛下が十二指腸のポリープ摘出手術のために入院された際も、お二人は支え合われてきた。陛下のご体調に浮上している新たな懸念も、きっと夫婦愛で乗り越えられていくだろう――。
2022年10月19日積水ハウス株式会社は、本日発表の「第16回キッズデザイン賞」においてキッズデザイン協議会会長賞を受賞しました。キッズデザイン賞は、キッズデザイン協議会(本部:東京都港区虎ノ門)主催の子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。キッズデザイン賞受賞作品214点の中から、優秀作品へノミネートされた36作品が最優秀賞、優秀賞、奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)、特別賞として選出されます。キッズ・ファースト企業である積水ハウスは、第1回キッズデザイン賞から16年連続、累計107作品を受賞しています。キッズデザインマーク▼奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞「エルミタージュクール」受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門 個人・家庭部門エルミタージュクール説明:子育て世代の「もしこんな住まいがあったら・・・」を叶える賃貸住宅です。乳児期~児童期の子を持つ世帯に特化した間取りのほか、安心して子どもを遊ばせることができる中庭、親同士で子どもの預かり合い等を想定したキッズラウンジ、子どもの学びを手助けするterakoya(寺子屋)など、子育てを支援する要素を多数備えています。(受賞理由)「子育て世帯ならではのニーズ、例えば見守りをしながら家事のしやすい動線、外遊びを自由にさせられるような中庭、一時預かりに使えるような空間や遊び場などを備えた賃貸住宅であり、子育てに特化した思い切った空間提案として高く評価した。賃貸住宅の共用部でここまでの設備と取組は貴重であり、ニーズも高いだろう。」エルミタージュクール 外観エルミタージュクール 中庭積水ハウスは“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、今後も人生100年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。エルミタージュクール 公式サイト: キッズデザイン賞 公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月22日9月19日午前11時(日本時間午後7時)から行われた英国のエリザベス女王の国葬。日本からは天皇皇后両陛下が参列されたが、使用された“交通手段”に称賛が集まっている。英国史上最長となる70年間にわたって在位したエリザベス女王。それだけに女王を見送る国葬には、天皇皇后両陛下をはじめ、アメリカのバイデン大統領(79)、フランスのマクロン大統領(44)など世界各国の要人約500人も参列。ロンドンのウェストミンスター寺院で約1時間にわたって営まれた国葬。葬儀前には96年の生涯にちなみ鐘が96回鳴らされ、カンタベリー大主教の説教が行われたのち、イギリス全土で2分間の黙とうを捧げられた。また葬儀の様子は世界各国で生中継され、数十億人が視聴したとみられている。世界中の首脳や国家元首が一堂に会するということもあって、警察官を約1万人動員するなど警備のレベルも史上最大規模に。なかでも移動方法が悩みのタネだったという。「国葬で世界のトップに何かあったとなれば、国際問題に発展しかねないので、厳重な警備が求められました。しかし世界各国からの要人約500人を個別に終始警備するのには限界があります。そこでイギリス当局は国葬会場までの移動方法として、原則的にバスを使用し、トップが乗り合う形で会場に来ることを求めたそうです。しかし、警備上の理由からバス移動が適用されない人物も。イギリスのタイムズ紙は、バイデン大統領、マクロン大統領、天皇陛下らが除外され、専用車で会場に来ることになるのではないかと12日に報じています」(全国紙記者)一部で“特別扱い”を受けることが報じられた天皇皇后両陛下だったが、現地時間の午前10時頃に宿泊先のホテルを出発され、王立病院の敷地内で護衛付きのバスに乗り換えられた。そして、各国の国王などと乗り合いで会場に向かわれたのだ。「陛下は18日にバッキンガム宮殿で行われたチャールズ新国王主催のレセプションにも各国のトップとバスに乗り合わせて参加されました。専用車での移動の打診もあったと思いますが、お断りになられたのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)“特別扱い”を固辞された陛下のご判断にネット上では感動する声が相次いでいる。《なんと思慮深い。特別扱いをあえて求めないとは》《特別扱いなど一切リクエストなさらない陛下。誇らしい気持ちになる》《両陛下は特別車を用意される数少ないメンバーの中に入っていたと記憶しています。きっとお断りになり他の要人達と一緒にバスに乗ったんですね。イギリスでは、その判断が日本ならではの慎ましさと表現されていて誇らしい気持ちになりました》
2022年09月20日近年、映画賞の演技部門において、「男優賞」「女優賞」と性別で分けることをやめ、「ジェンダー・ニュートラル」(性的に中立)な形を取る動きが加速している。すでにジェンダー・ニュートラル化を行ったベルリン国際映画祭、今年開催の授賞式から実施するゴッサム賞などに続き、インディペンデント・スピリット賞も演技部門の性別区分けの廃止を表明。主催者のフィルム・インディペンデントが公式ホームページにて発表した。同団体のトップのジョシュ・ウェルシュは、「私たちは、性別に関わらず素晴らしい演技を称えるため、すでに動き出している映画祭や映画賞に加わることに喜びを感じています。また、男性か女性かの選択を強制することなく、ノンバイナリーの俳優たちをスピリット賞に迎えられることもうれしく思います」とコメント。また、インディペンデント・スピリット賞はこれまで製作費が2250万ドルまでの作品を対象としていたが、昨今の物価・製作費高騰により、製作費3000万ドルまでに引き上げられた。「新しい上限を設けたことで、これまでと同じように幅広い作品を称えることができます」としている。インディペンデント・スピリット賞授賞式は2023年3月4日に開催される。(賀来比呂美)
2022年08月24日夕暮れ時の東京・上野。報道陣が待ち受ける中、到着した車から天皇陛下に続いて、雅子さまが降りられた。5月25日、両陛下は特別展「琉球」をご覧になるため東京国立博物館にお出ましになったのだ。「報道陣にはもともと、天皇陛下お一人でご覧になるとアナウンスされていました。雅子さまも体調を整え、行かれることになったようです」(皇室担当記者)雅子さまのご同行は“サプライズ”だったのだ。両陛下は、15世紀に制作された「銅鐘旧首里城正殿鐘」という銅製の鐘について説明を受けた。雅子さまは、鐘の穴や凹みをご覧になって「やはり戦争の傷ですか」などと質問されていたという。この2日前、天皇陛下は、就任後初来日となったバイデン米大統領と御所で面会されている。だが、その席に雅子さまはいらっしゃらなかった。陛下はご自身と米国との関わりについて発言するなかで「皇后も高校、大学を米国で過ごし、たくさんよい思い出を持っています」と、雅子さまについても言及。さらに帰り際には「次回は皇后を交えてお会いしたいです」とお伝えになった。接遇の場に姿をお見せにならなかった雅子さま。だが、前出の皇室担当記者は「この選択に雅子さまの信念を感じる」と語る。「今回は、バイデン大統領は夫人を伴わない来日であったため、外交儀礼上、陛下との一対一の面会となったのは自然なことです。とはいえ、天皇ご一家のお住まいである御所での面会ですし、玄関での出迎えや見送りで雅子さまが挨拶される可能性は高いとみられていました。皇后となられて1年目に、当時のトランプ米大統領と通訳なしでお話しになる姿が話題になったように、国際親善は雅子さまの資質がもっとも輝くお仕事といっても過言ではありません。それでも雅子さまは、2日後にある琉球展に確実に同行したいとお考えになって、バイデン米大統領との面会を見送られたのではないでしょうか」雅子さまはいまだに適応障害の療養中であり、“体調の波”がある。短期間に複数のご公務に出席するのは大きな負担だ。そういった状況下で、沖縄関連の公務を優先するという選択の陰に、いったいどんな決意があったのか。■天皇陛下の目に光るものが…5月15日、沖縄復帰50周年記念式典に両陛下はそろってオンラインで出席されている。陛下は、お言葉のなかで沖縄の“犠牲”について言及された。「大戦で多くの尊い命が失われた沖縄において、人々は『ぬちどぅたから(命こそ宝)』の思いを深められたと伺っていますが、その後も苦難の道を歩んできた沖縄の人々の歴史に思いを致しつつ、この式典に臨むことに深い感慨を覚えます」さらに、沖縄の発展や県民生活の向上などに触れたうえで、次のように述べられたのだ。「一方で、沖縄には、今なおさまざまな課題が残されています。今後、若い世代を含め、広く国民の沖縄に対する理解がさらに深まることを希望するとともに、今後とも、これまでの人々の思いと努力が確実に受け継がれ、豊かな未来が沖縄に築かれることを心から願っています」 近現代の皇室に詳しい、歴史学者で名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんは「沖縄には『今も課題がある』と明確に述べたことは大きな意味がある」と語る。「政治的な発言ができない天皇の立場から、慎重に言葉を選んだのでしょう。『さまざまな課題』という言葉で、米軍基地問題などを私たちに思い起こさせたのだろうと感じます。今までの天皇のお言葉では、過去の沖縄の苦難については述べられていました。さらに踏み込んで、今も沖縄はたいへんな状況にあると述べたことは、政府や日本国民にその是正を求めたようにも感じました」お言葉を述べられているとき、陛下の感情があふれ出たように見える場面があった。宮内庁関係者が語る。「沖縄の“苦難の道”に言及されたあたりで、陛下の右目に光るものが見えました。陛下は涙を浮かべていたのではないかと、宮内庁内でも話題になっているのです。この50年の歩みを振り返り、感極まったのではないでしょうか。雅子さまも、陛下と同じ思いを抱かれたのでしょう。雅子さまも涙を浮かべんばかりの神妙なご表情で、陛下を見つめていらっしゃいました。両陛下は本土復帰50周年の節目に、沖縄へ心を寄せる活動にいっそう力を入れようと決意を固められたのではないでしょうか」
2022年06月01日2022年のアカデミー賞作品賞のほか、助演男優賞、脚色賞の計3部門を受賞した『コーダ あいのうた』。今年初めに行った、シアン・ヘダー監督の単独インタビューをお届けします(2022年1月20日配信記事)。『コーダ あいのうた』【映画、ときどき私】 vol. 448豊かな自然に恵まれた海の町で、耳の不自由な両親と兄と暮らす高校生のルビー。4人家族のなかで唯一耳が聞こえるルビーは、家族のために幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期に入り、ルビーは秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択。ルビーに歌の才能があることに気がついた顧問の先生から、都会の名門音楽大学への受験を強く勧められる。ところが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じることができず、家業のほうが大事だと大反対。家族を選ぶ決断をした娘に対し、父は意外なある行動を取ることに……。2014年に製作され、大ヒットとなったフランス映画『エール!』をリメイクした本作。昨年開催されたサンダンス映画祭では史上最多受賞に加え、映画祭史上最高額となる約26億円で配給権が落札されたことでも大きな話題となりました。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。シアン・ヘダー監督本作の脚本と監督を務め、その実力が高く評価されているヘダー監督。今回は、取材を重ねるうえで得た気づきや手話から学んだこと、ろう者と作り上げた現場で感銘を受けた出来事などについて、語っていただきました。―最初は、脚本家として本作の依頼を受けたそうですが、監督も手掛けることになったいきさつから教えてください。監督私はもともと監督も脚本も手掛けるフィルムメイカーなので、脚本家として雇われた当初から監督もしたいという思いはありました。製作陣としては、私がどんな脚本を出すかで監督も任せるか検討しようと考えていたようですが。その後、脚本の出来に満足していただけたので、監督も任せてもらえることになりました。―この作品に惹かれた理由はどんなところですか?監督オリジナルの作品を観たとき、物語をより深く掘り下げるポテンシャルがすごくある作品だなと感じました。たとえば、家族の描かれ方やそれぞれのキャラクターをより立体的に描けると思ったんです。特にこの家族というのは、聴者とろう者の両方に属しているようで、両方ともに属していないような存在なので、そんな彼らの道のりをしっかりと見せたいと考えました。取材を通して、いろいろな発見があった―タイトルのコーダ(CODA)とは「Children of Deaf Adults」のことで、⽿の聴こえない両親に育てられた⼦どものことを指していますが、今回は実際にコーダと呼ばれる子どもたちにも取材を行ったそうですね。彼らと出会ったことで脚本に影響を与えた部分もあったのではないでしょうか。監督すごくいい質問なので、この話ができるのはうれしいです。脚本を書き始めたころ、まずはSNSや友人を通じてコーダの経験がある人たちを探したんですが、話を聞いていくと、人によってまったく違う経験もあれば、共通点もあり、いろいろな発見がありました。そのなかでも、興味深かったのは、大人同士の会話の通訳をしなければいけなかったので、まだ心の準備ができてない年齢からかなり大人な話題に触れなければいけないということ。彼らは早く大人になることを求められてしまうんですよね。ときには「どうして自分だけこんなに頼られなければいけないんだ」とコーダであることを重荷に思うこともあるそうですが、同時に「自分は家族にとってすごく重要な人間なんだ」という誇りも持っていると感じました。そういった彼らの心にある矛盾はおもしろいと思ったので、キャラクターにも反映させています。劇中でも描いているように、性的な話を何でもはっきり言ってしまう親がいる人や家のなかの音がうるさくて大変だったという人など、リサーチのなかでは笑える話もたくさん聞かせてもらいました。手話は人と人をつなげてくれる言語だと感じた―劇中では手話の持つ表現力の美しさも感じましたが、監督ご自身も手話を習得されたとか。実際に体験してみていかがでしたか?監督手話で話すときは、中身のない話をする余地がないように感じました。というのも、いまそこで起きている真実だけを話し、それを心から信じて伝えるので、社交辞令や沈黙が怖いから意味のないことを口にする、みたいなことがない言語というのが私の受けた印象です。あと、手話ではスマホを見ながら話したりできないので、人の目を見ながらでないと話せないという意味でも人と人とをつなげてくれる言語なのではないかなと。100%相手と向き合うこと、しっかりと考えてから自分の思いを伝えること、言葉の選択など、いろいろなことを手話から学びました。―なるほど。本作は超高額で配給権の争奪戦が行われたり、各賞レースでも有力候補として注目を集めたりしていますが、いまの状況をどう受け止めていますか?監督とにかくワクワクして興奮しています!今回の作品を通して、現場の作り方やコミュニケーションの取り方も変わりましたし、聴者とろう者が一緒になって作品づくりをする過程もとても誇らしく思っていたので。実は映画が完成した時点で、「私は人生で最高の経験をしてしまった」と感じていたので、そこがピークだと思っていたんです。なので、そのあとに起きたことは予想もしていなかったことばかりで、本当に奇跡のような出来事。こんなふうに評価をされ、作品がさらに成長していくとは思っていなかったので、いまはただ喜びでいっぱいです。うれしかったは、ろう者の俳優たちが評価されたこと―出演者のみなさんも、同じお気持ちだと思います。監督あとは、自分の作品に出てくれた俳優たちが称賛を受けているというのが、何よりもうれしいです。母親を演じたマーリー・マトリンは、オスカーの受賞経験がありながらいままであまり多くの機会が与えられていませんでしたし、父親役のトロイ・コッツァーと兄役のダニエル・デュラントもあまり知られていない俳優でしたから。いろいろな賞にノミネートされていて、感動しました。いままで苦労してがんばってきた彼らがこの作品で報われてよかったです。―本当に、素晴らしい演技でした。耳の聞こえない人の役は聴覚に障がいのある人に演じてほしいというのが、監督の当初からのこだわりだったとうかがっています。実際に彼らと現場をともにして、気づかされることもあったのでは?監督最初は、現場に手話の通訳を入れて彼らと話をする計画でしたが、初日の撮影をした際、彼らが私ではなくて通訳さんのほうしか見ていないことに気がつき、うまくつながれていないように感じてしまったんです。そこで、できれば通訳を介さずに進めたいと彼らに相談をしました。当時は私の手話もまだ流暢ではなかったので、表情や目を使ったり、お互いの体を触れ合わせたり、照明で合図をしたり、いろいろな形でコミュニケーションを取ることに。撮影を進めながらやり方を探していくような感じでしたが、それはとても親密なプロセスとなりました。彼らとは手話や言葉を使わなくても理解できるほどになったので、さまざまな発見とともに楽しい現場でしたね。自分が思うほど、他人との違いは大きくない―まもなく公開を迎える日本には、どのような印象をお持ちですか?監督実は日本にはまだ行ったことがないんですが、すごく行きたい場所のひとつではあります。日本の文化や食事が大好きなので、ぜひ日本を訪れてさまざまな経験をしたいです。―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督この映画では、ある家族を中心に描いているものの、普遍的な物語になっているので、ろう者でも聴者でも、誰でも共感していただける作品になっていると思います。あとは、この作品がきっかけで、ろう者の方々とコミュニケーションを取ってみたいと手話の勉強を始めていただく方が増えたらうれしいですね。いまの時代は自分と違うものに対する恐怖心が大きくなっており、他者とつながれないと感じている人も多いと思うので、この映画を通してそういった“バリア”を少しでも壊せたらいいなと。誰もが同じ人間で、同じような葛藤や家族の問題を抱えているものなので、自分が考えているほど他人との違いは大きなものではないというのも知ってほしいと思っています。家族の愛に、胸も目頭も熱くなる!理想と現実という名の“荒波”にもまれながらも、夢が広がる大海原へと飛び込む少女から勇気をもらえる本作。そして、家族がお互いを想う涙あり笑いありの愛には、誰もが魅了されてしまうはず。耳も心も虜にする美しい歌声とともに、爽やかな感動に包まれてみては?取材、文・志村昌美心が震える予告編はこちら!作品情報『コーダ あいのうた』1月21日(⾦)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー※バリアフリー字幕版も上映決定(詳細はHPの劇場情報欄にて)配給:ギャガ© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2022年03月28日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。劇場用映画賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。オスカーの作品賞と同じ投票方式を採用し、投票者のかぶりも多いPGAは、オスカー予測で非常に重視される。ひと足先に『コーダ〜』は俳優組合賞(SAG)も受賞しており、フロントランナーである『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を深刻に脅かすことになった。ドキュメンタリー映画賞は、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった日)』。劇場用アニメーション賞は『ミラベルと魔法だらけの家』。テレビドラマ賞は『メディア王〜華麗なる一族〜』、コメディシリーズ賞は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、ミニシリーズ賞は『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人じ事件の真実』だった。文=猿渡由紀
2022年03月22日監督組合賞(DGA)が発表された。劇場用長編映画賞を受賞したのは、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』のジェーン・カンピオン。この受賞で、カンピオンのオスカー監督賞受賞は、より確かなものになった。1949年から昨年までの間に、DGAの結果とオスカー監督部門の結果が一致しなかったことは7回しかない。劇場用映画初監督賞の受賞者は、『ロスト・ドーター』のマギー・ギレンホール。ドラマシリーズ部門は『メディア王〜華麗なる一族〜』のマーク・マイロード、コメディシリーズ部門は『Hacks』のルチア・アニエロ」、テレビ用映画またはミニシリーズ部門は『地下鉄道〜自由への旅路〜』のバリー・ジェンキンスが受賞した。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』Netflixで配信中文=猿渡由紀
2022年03月14日「第45回日本アカデミー賞授賞式」が3月11日(金)に開催され、『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を受賞した。8部門において優秀賞を受賞している『ドライブ・マイ・カー』だが、作品賞以外にも監督賞、主演男優賞などすべてにおいて最優秀賞に輝き、圧倒的な強さを見せつけた。『ドライブ・マイ・カー』は、『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が、村上春樹の同名短編小説を原作に、自ら脚本も手掛けた意欲作。愛妻を亡くした舞台演出家・家福(西島秀俊)が喪失感と向き合い、再生へのきっかけをつかむまでを戯曲もシンクロさせつつ描き、観る者の心を揺さぶった。本作は第74回カンヌ国際映画祭で4つの賞を受賞したのを皮切りに、世界の名だたる映画賞を席巻、第94回米アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞ほか、4部門でノミネートとなる快挙を達成している。檀上に西島さんと共に立った濱口監督は、ブロンズ像を手にし、「ありがとうございます。関わったキャスト、スタッフの皆さんのおかげで獲れた賞です」と挨拶。その前に受賞した最優秀監督賞のスピーチで、濱口監督はこれまでの自身の作品や思いについて触れながら、「1日1日の仕事が未来を作っていくと思います。間違えることもあるかもしれないけど、引き返して、今いるところから進んでいくしかないと思います。少しでもいい社会やいい世界に…と言うと大げさですけど、この場所からしか始まらないと思います。映画界の今の仲間、未来の仲間と一緒に映画を作っていけたらうれしいです」と心を込めた。最優秀主演男優賞を受賞した西島さんも、「本当にありがとうございます。世界で見ていただいているのも、世界の大きな波みたいなものかなと思っています。平和が訪れるように、人々が心の絆を取り戻せるように、心から祈っています。この作品が希望の光になる、そのために必要なものが何か耳を傾ける、そのことを伝えているのかなと思っています。濱口監督の言う通り、自分のやれることを今後も精一杯やっていきたいと思います」とスピーチした。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が受賞。ブロンズ像を受け取った東映の紀伊宗之は、「皆さんが長い時間と心血を注いで作ったものです。2度延期になりましたが、東宝さんと一緒に配給の仕事をして、本当にほっとしたというのが感想です。カラーの皆さんも喜んでいると思います。持って帰ってお伝えしようと思います」とやわらかい表情で話していた。(cinamacafe.net)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年03月11日2月23日、62歳の誕生日を迎えられた天皇陛下は宮殿で催された祝賀の儀に臨まれた。ネイビーのロングドレス姿の雅子さまと並んで、お祝いの挨拶を受けられる陛下。多くの人が集う一般参賀や、飲食を伴う会は3年連続で中止となったが、昨年とは違い、誕生日の儀式に雅子さまとお二人で出席されたことで華やかな印象が残った。誕生日の会見で、陛下は雅子さまについて「私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手になってくれています」と語られたほか、「雅子は」「雅子と共に」「私たち」と繰り返し述べられ、お二人で歩むことを大切にしているお気持ちを表された。雅子さまの昨年末からのお疲れについては「感染症の感染拡大による活動への制約などから、体調を整えにくくなっている面はあります」とご説明。ご夫婦の絆を感じさせる会見となった。誕生日会見で語られたご夫婦の絆ーー陛下のお言葉と写真で振り返ります。■「雅子と共に、『平和の礎』を訪れ、二人そろって、沖縄戦で亡くなった全ての方々への思いを新たにいたしました」’97年、本土復帰50年にあたり沖縄への思いも述べられた。■「私は、雅子と共に、引き続き被災地に心を寄せていくつもりです」’17年、津波の被害が甚大だった宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区で供花された。■「新型コロナウイルス感染症の影響により、国民の皆さんと広く直接触れ合うことが難しくなっていることを、私も雅子も残念に思っています」オンラインで日本各地を訪問され、多くの人とご交流。そのメリットもお感じになっている。■「愛子と3人でいると、私たちの団欒は、笑いの絶えない楽しいものになっています」20歳になられた愛子さまと楽しそうに語らいを。お誕生日写真で、優しい笑顔で見つめ合われる両陛下。そんな写真からもお二人の心の絆が感じられる。
2022年03月05日27日(現地時間)、第28回全米映画俳優組合賞授賞式(以下、SAGアワード)が行われた。アカデミー賞の行方を占う賞として重要視されている同賞で、最高賞の位置付けにあるキャスト賞には『コーダ あいのうた』が選ばれた。ほかの候補作品は『ベルファスト』『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』『ハウス・オブ・グッチ』だった。テレビ部門では、昨年Netflixで大ヒットし、最高賞にあたるアンサンブル賞(作品賞)、ドラマシリーズ男優賞、同女優賞、スタント・アンサンブル賞の計4部門にノミネートされた「イカゲーム」が作品賞を除く3部門を受賞した。※第28回全米映画俳優組合賞の受賞結果は以下の通り【映画部門】■キャスト賞『コーダ あいのうた』■主演女優賞ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』■主演男優賞ウィル・スミス『ドリームプラン』■助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』■助演男優賞トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』■スタント・アンサンブル賞『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』【テレビ部門】■ドラマシリーズ作品賞「キング・オブ・メディア」(別タイトル:サクセッション)■ドラマシリーズ女優賞チョン・ホヨン「イカゲーム」■ドラマシリーズ男優賞イ・ジョンジェ「イカゲーム」■コメディシリーズ作品賞「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」■コメディシリーズ女優賞ジーン・スマート「Hacks」■コメディシリーズ男優賞ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞ケイト・ウィンスレット「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞マイケル・キートン「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「イカゲーム」■生涯功労賞ヘレン・ミレン(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-コーダ あいのうた 2022年1月、全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2022年02月28日2月23日は天皇誕生日。2022年、62歳の誕生日を迎えられた天皇陛下は、記者会見で2021年に成年を迎えられた愛子さまとの思い出などを語られました。「同じ親としてグッとくる」天皇陛下、愛子さまの印象深い思い出は…娘が「天皇陛下はどこに住んでいるの?」と聞いてきて…3人の子供を育てる、母親(@seikunnoouchi)がTwitterに投稿した、8歳の娘さんとのエピソードをご紹介します。天皇誕生日当日、娘さんが投稿者さんに「天皇陛下って、どこに住んでいるの?」と質問してきたそうです。投稿者さんは「東京都にある皇居に住んでいるよ」と教えてあげました。すると、自宅から皇居まで距離があることを悟った娘さんは、衝撃的な言葉を発したそうです。「じゃあ、遠いから誕生日ケーキ届けられへんわ…」なぜか、娘さんは天皇陛下に対し、友人のような親しみを感じていたのです!どうしてもお祝いがしたかったのか、ケーキを購入するよう投稿者さんにお願いした娘さん。その日の夜、主役を招待することはできなかったものの、投稿者さん一家は、自宅で天皇陛下の誕生日を祝ったのでした。投稿者さんによると「わりと盛り上がった」とのことです。娘に、天皇ってどこに住んでるのか聞かれ、東京の皇居ってとこだと教えたら「じゃあ遠いから誕生日ケーキ届けられへんわ…」と天皇陛下に対して友だち感覚すぎる。そして今日、天皇誕生日を理由にケーキを買わされ、今なぜかみんなでケーキを食べてる。主役はいないけども。わりと盛り上がってる。— *イケメン自閉症せいくん*ブログ更新中* (@seikunnoouchi) February 23, 2022 この投稿には「ほほ笑ましい」「娘さん、かわいすぎる!」などの声が寄せられています。・とてもほほ笑ましいですね!温かい気持ちになりました。・娘さんの気持ちがなんだかかわいくて笑っちゃいました。天皇陛下にこのエピソードが届くといいな~!・みんなで祝っている姿を想像すると癒されます!うちでもケーキを買ってお祝いしようかな。・会ったことがなくても、その人の誕生を祝えるって素敵です!娘さん、その気持ちを大切に育ってね。娘さんの温かい気持ちは、多くの人の心に癒しを届けたようです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月26日「日本アカデミー賞」において、唯一、一般の映画ファンが投票に参加できる「日本アカデミー賞 話題賞」の投票が2月4日に締め切られ、最終結果が「ナインティナインのオールナイトニッポン」内で発表された。45回目の開催を迎える「日本アカデミー賞」。この話題賞は、1980年の第3回日本アカデミー賞から創設され、「オールナイトニッポン」リスナーの投票を元に、今年、最も話題を集めたと思われる作品と俳優を決定する。今回の日本アカデミー賞 話題賞は、作品部門で庵野秀明総監督作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。俳優部門では、『花束みたいな恋をした』で熱演を見せた菅田将暉が選ばれた。ニッポン放送では、受賞者のスペシャルインタビューも交え、今年も日本アカデミー賞授賞式の模様を「オールナイトニッポン0(ZERO)~第45回日本アカデミー賞スペシャル~」とし2時間に渡って放送する。ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)~第45回日本アカデミー賞スペシャル~」は3月11日(金)27時~全国ネットで放送。(cinemacafe.net)■関連作品:シン・エヴァンゲリオン劇場版 2021年公開予定花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2022年02月25日2022年2月23日は、天皇陛下の誕生日です。62歳の誕生日を迎えられた天皇陛下は、同月21日に記者会見に応じられました。天皇陛下、二十歳の愛子さまについて「感慨深い」2021年12月、純白の『ローブ・モンタント』を身にまとい、成年行事に臨まれた、天皇、皇后両陛下の長女である愛子さま。女性皇族の正装で、お姿を見せた愛子さま凛としたたたずまいに「お美しい」「素敵!」天皇陛下は記者会見で、成年を迎えられた愛子さまについて「感慨深く思いました」と振り返られました。いつの間にか20歳という年齢を迎え、大人の仲間入りをすることになったことを感慨深く思いました。日頃から、多くの人々に助けられ、支えられているということに、愛子が感謝の気持ちを持っていることを親としても嬉しく思っています。印象深い思い出については、学校の水泳の授業で、小さい頃にはビート板を使ってプールで短い距離を泳いでいた愛子が、女子中等科時代、静岡県の沼津の海で3kmの遠泳ができるようになった時や、中学の修学旅行で広島を訪れた際に強い衝撃を受け、平和への思いを文章にまとめた時などに成長を感じ、嬉しく思ったことを覚えています。また、コロナ禍で大学生活を送る愛子さまについて「たとえどのような環境にあっても、実り多い学生生活を送ることができればと願っています」とも語られました。2021年に結婚した、小室眞子さんについて一方で、同年10月に結婚した姪の小室眞子さんについては「今後幸せな人生を歩んでいってほしいと思いますが、同時に、この間、多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思っています」と感想を語られています。また、記者会見では、小室さんの結婚を巡る週刊誌報道やインターネット上の書き込みについても質問が上がりました。天皇陛下は、憲法が保障する自由な表現は「尊重すべきもの」とした上で、一般論と前置きし、「他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要がある」と述べられています。天皇陛下のお言葉に、ネットからはさまざまな声が上がりました。・天皇陛下、お誕生日おめでとうございます。・愛子さまについて、1人の親として言及されていて、同じ親としてグッとくるものがありました。・正直、小室眞子さんの結婚について発言されたことに驚いた。親族だもの。心苦しかっただろうな。天皇陛下が記者会見で語られた、親族への想いは、多くの人の心を温かくしたようです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月23日2月23日、62歳の誕生日を迎えられる天皇陛下。誕生日に公表される会見の回答では、成年皇族となられたばかりの愛子さまへのお言葉にも注目が集まる。現在学習院大学に通われる愛子さまと同じく、幼稚園から大学まで学習院で過ごされてきた陛下は、どのような学生だったのだろうか。大学の卒業アルバムをめくると、「徳仁親王」というお名前の下に「歴史の研究を続け、先人の足跡を学びながら未来への展望につなげたい」と陛下のコメントが添えられていた。学習院時代の印象をご学友に聞くと、「お人柄については、非常にいいやつの一言です」という。「今では『いいやつ』などとは決して申せませんが(笑)、当時の感覚ではこの表現がいいと思います」陛下と話し始めたきっかけは名前を聞かれたことだった。当初はどうお呼びしていいかわからず、「浩宮さま」と呼ぶと、陛下から「やめてよ、同級生でしょう。僕の名前は徳仁だからナルと呼んでほしい」と言われ、それ以来気軽に会話をするようになった。■散髪もお弁当作りもされていた美智子さま「高等科時代のことですが、『ナルは散髪行くのも大変だろ?』と尋ねると、『おふくろが切ってくれている。レザーカッターで』とおっしゃっていて驚きました。そしてお弁当は当時珍しかったフランス製の密閉容器に、おかずがきれいに入れられていました。そのお弁当も、おふくろ、つまり美智子さまが作られていたとのことでした」お弁当を召し上がらない日は、校内の食堂を利用されていたという。「陛下はカツ丼をよく注文されていましたね。食堂のトンカツはまるでハムカツのように薄かったので深く印象に残っています」大学時代のご学友からは、こんなエピソードも。「大学時代は、陛下が食堂で150円のきつねうどんを召し上がっていたのをお見かけしました。ほかの学生に交じり、順番に並ばれていましたね。学食にもお付きの護衛の方が一緒に来るのですが、護衛の方はガッツリしたものを食べているのに、陛下は割と少なめだなと思いました」■『平凡パンチ』『プレイガールQ』にご興味を示されて陛下と会話を重ねていくなかで、好奇心旺盛な一面が垣間見えることもあった。「友人グループで雑談をしているときに、『ナル、今いちばん何したい?』と聞くと、『みんなと茶店(さてん=喫茶店)でお茶したいし、本屋に行って“平パン”とか立ち読みしてみたい』とお答えになりました」“平パン”とは平凡出版(現・マガジンハウス)が発行していた、若者向けの週刊誌『平凡パンチ』のことだ。また、あるときには、陛下が「一度でいいから、『プレイガールQ』を見てみたいんだ」とおっしゃったこともあったという。少しお色気シーンもあり、高校生に人気だったアクション・ドラマだ。「陛下が最初に『深夜テレビ、見たことある?』とお尋ねになってから、21時枠で放送されていた『プレイガールQ』の名前を出されたので、陛下にとっては21時は深夜という感覚なのかもしれないと思いました」当時の東宮家(現・上皇ご一家)の方たちは、夕食の時間はご家族で過ごされ、20時になると私室に戻られていたのだ。テレビは、弟の秋篠宮さまが好まれていたウルトラマン・シリーズなどを一緒にご覧になっていた。その後は、陛下も私室に入られご自身のことや勉強などをされていたという。「学習院の教室や講堂には、警備のために外から中の様子がうかがえる覗き窓がありました。同じようにお住まいの東宮御所にも覗き窓があったそうです。そのうえ30分に一度、私室でのご様子を確認する見回りがきていたというのです。公人としては果たせない、普通の若者の日常への淡い憧れがあったのではと思います」大学卒業までを振り返り、ご学友は「ニックネームで呼び合い、友人たちと集まったときには、同じような感覚で会話に参加してくださる陛下に身近さを感じていました」と話す。学生時代からご友人たちと、フランクなご交流を続けられていた天皇陛下。ユーモラスで気さくなお人柄は、令和の「国民の中に入っていく」皇室の姿につながっている。
2022年02月22日「連日、日本人選手の活躍が続く北京五輪ですが、愛子さまも、天皇皇后両陛下とご一緒にテレビ観戦されていると聞いています」そう語るのは宮内庁関係者。天皇ご一家は、長年ウインタースポーツに親しまれてきた。本誌は、愛子さまにスケートを指導してきた長久保初枝さんに話を聞いた。長久保さんは、2大会連続で五輪入賞を果たした日本女子スピードスケートの黎明期の第一人者だ。「愛子さまがスケートの練習を始められたのは幼稚園の年長のころだったと思います。フィギュアスケートをされていた佳子さまに憧れて『ジャンプを飛びたい』とおっしゃったこともあったそうです。私が足をケガしたため、途中から直接ご指導ができなかったのは残念でした。高3の3月に最後の練習をする予定でしたが、それもコロナ禍でできなくなってしまいました。コロナ禍が落ち着いたら、立派に成人された愛子さまとリンクでお会いしたいですね」そんな愛子さまがとくに応援されているのが、フィギュアスケートの羽生結弦選手だという。ソチ、平昌に続く五輪3連覇に挑んだ羽生は4位に終わったものの、誰も成功したことのない「4回転アクセル」に挑戦。惜しくも転倒してしまい、2分の1の回転不足と判定されたが、史上初めて4回転半として認定される歴史的なジャンプとなった。「実は8年前に、愛子さまと羽生選手にはある接点がありました。’14年7月、ソチ五輪の入賞者を招いて皇居宮殿で開催された茶会に、羽生選手も出席しました。中学生だった愛子さまは出席されなかったのですが、天皇陛下(当時は皇太子)に質問を託されていたのです」(皇室担当記者)陛下が愛子さまから預かっていた質問は「得意なジャンプはなんですか?」だったという。羽生は茶会後の取材で、このときのやり取りを明かしている。「僕はアクセルジャンプが好きなので『アクセルジャンプが好きです、得意ですということを(愛子さまに)お伝えください』と言わせていただきました」その言葉通りに、羽生はアクセルジャンプをさらに極め、4回転半にまで挑んだのだ。「コロナ禍が落ち着いてからになりますが、北京五輪終了後にも、入賞者を招いた茶会が開かれるでしょう。成年皇族となられたので、今回は愛子さまも出席されます。羽生選手との“8年越しの対面”を楽しみにされているのではないでしょうか」(前出・皇室担当記者)夢の対面へ、愛子さまの胸も高鳴るーー。
2022年02月19日映画『わたしは最悪。』が、2022年7月1日(金)より公開される。カンヌ国際映画祭<女優賞>受賞、第94回アカデミー賞【脚本賞】【国際長編映画賞】ノミネート作品。ヨアキム・トリアー監督のアカデミー賞ノミネート作品映画『わたしは最悪。』は、『⺟の残像』『テルマ』で話題を呼んだ北欧を代表するヨアキム・トリアー監督の最新作。“異彩を放つ”ラブストーリーとして世界の賞レースを席巻しており、カンヌ国際映画祭では主演のレナーテ・レインスヴェが<女優賞>を受賞。第94回アカデミー賞では【脚本賞】【国際長編映画賞】にノミネートされている。“異彩を放つ”ラブストーリー映画『わたしは最悪。』は、理想と現実の間で揺れ動きながら、自分の気持ちに向き合い行動する主人公ユリヤと、その周りの人たちを、時にロマンティックに、時に痛烈に描き出すというストーリー。海外メディアは、「これは新しい!恋愛ドラマに⻘春モノを掛け合わせて、こんなにも⽢美で魅惑的なものができるとは」「⼤爆笑と悲痛が同居するヨアキム・トリアー監督のベスト作品」などと評している。<映画『わたしは最悪。』あらすじ>ユリヤは30歳という節目を迎えたが、人生はどうにも方向性が定まらない。学⽣時代は成績優秀で、アートの才能や⽂才もあるのに「これしかない!」という決定的な道が⾒つからず、いくつもの才能を無駄にしてきた。いまだ⼈⽣の脇役のような気分のユリヤは、グラフィックノベル作家として成功した年上の恋⼈アクセルからしきりに妻や⺟といったポジションをすすめられる。ある夜、彼女は招待されていないパーティに紛れ込み、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れて新しい恋愛に身を投じ、今度こそ人生の新たな展望を見出そうとするが――。新星レナーテ・レインスヴェがカンヌ国際映画祭<女優賞>受賞■主人公・ユリヤ...レナーテ・レインスヴェ30歳という節目を迎えたが、人生の方向性が定まらない主人公。時に自己嫌悪に陥り、周りを傷つけながらも、自分の気持ちに正直に人生の選択をしていく。主演を務めるのはノルウェーの新星レナーテ・レインスヴェ。奔放でありながら、その年代特有の心の機微を大胆かつ繊細な表現力で演じ切り、カンヌ国際映画祭<女優賞>をはじめ、各国の賞レースで高い評価を得ている。監督のヨアキム・トリアーも、「この映画を作るきっかけは、レナーテだった。彼女の舞台での演技に魅了され、主演を務めたことのなかった彼女のために脚本を書いた。主人公のキャラクター造形、複雑な心境を作っていくうえで、彼女に助けられたことが沢山ある。人間ドラマ、コメディなどたくみに演じられる素晴らしい才能を持っている、今一番の女優だと思う」とレナーテ・レインスヴェの演技を絶賛した。■アクセル…アンデルシュ・ダニエルセン・リーユリヤの年上の恋人で、グラフィックノベル作家として成功。ユリヤに妻や母として生きることを勧め、身を固めたがっている。演じるのは、『パーソナル・ショッパー』『ベルイマン島にて』のアンデルシュ・ダニエルセン・リー。■アイヴィン…ヘルベルト・ノルドルムパーティでユリヤと出会う若い青年。主にコメディ作品で⾼い⼈気を誇る、ノルウェーの俳優ヘルベルト・ノルドルムが演じる。【詳細】映画『わたしは最悪。』公開日:2022年7月1日(金)監督:ヨアキム・トリアー脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム原題:The Worst Person In The World2021/ノルウェー、フランス、スウェーデン、デンマーク/R15+
2022年02月17日スペインのアカデミー賞と称される、ゴヤ賞を主催するスペイン映画芸術科学アカデミーは、ゴヤ賞において「International Goya Award」(国際ゴヤ賞)を創設したことを発表。初の受賞者にケイト・ブランシェットを選出したことを明らかにした。「国際ゴヤ賞」は、「異なる文化や人々を結び付け、媒介者として映画に貢献してきたアーティストを称えるための賞」だという。ケイトは「映画界において並外れた人物」であり、「私たちの記憶に残る、忘れられない役を演じてきた」ことが評価されたという。インターネットでは「ケイトにふさわしい賞!彼女は史上最高の俳優の一人」「本当にすごい俳優。どの映画を観ても異なる英語を話すから、どこの出身か知らなかったけれど、オーストラリア人なんだね」と受賞に「納得」という声が寄せられている。ケイトは、俳優業では、米アカデミー賞を2度受賞し、ゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞は3度受賞。その他の賞の受賞歴は数知れず。近年はプロデューサーとしても手腕を発揮している。母国オーストラリアで権威のあるシドニー・シアター・カンパニーの舞台監督を務めたこともあった。本業以外には、環境問題や人道支援にも取り組んできた。国際ゴヤ賞は2月12日に開催される第36回ゴヤ賞授賞式にて、ケイトに授与される。(Hiromi Kaku)
2022年02月07日英国アカデミー賞(BAFTA賞)のノミネーションが発表された。『DUNE/デューン 砂の惑星』が作品賞を含む11ノミネーションでトップ。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が8ノミネート、『ベルファスト』が6ノミネートと続く。今年度の映画祭や賞レースで注目を集めている日本の『ドライブ・マイ・カー』は、非英語映画賞のみならず、監督賞の候補にも選ばれた。英国アカデミー賞授賞式は3月13日(現地時間)に行われる。主な候補作品・候補者は以下の通り。作品賞『ベルファスト』『ドント・ルック・アップ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『リコリス・ピザ』『パワー・オブ・ザ・ドッグ』監督賞ポール・トーマス・アンダーソン『リコリス・ピザ』ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』アリーム・カーン『アフター・ラヴ』濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』オドレイ・ディワン『Happening』(英題)ジュリア・デュクルノー『Titane』非英語映画賞『ドライブ・マイ・カー』(日本)『Hand of God -神の手が触れた日-』(イタリア)『Parallel Mothers』(スペイン)『Petite Maman』(フランス)『The Worst Person In The World』(ノルウェイ、フランス、デンマーク、スウェーデン)脚本賞『愛すべき夫妻の秘密』アーロン・ソーキン『ベルファスト』ケネス・ブラナー『ドント・ルック・アップ』アダム・マッケイ『ドリームプラン』ザック・ベイリン『リコリス・ピザ』ポール・トーマス・アンダーソン主演女優賞レディー・ガガ 『ハウス・オブ・グッチ』アラナ・ハイム『リコリス・ピザ』エミリア・ジョーンズ『コーダ あいのうた』レナーテ・レインスヴェ『The Worst Person In The World』(英題)ジョアンナ・スキャンラン『アフター・ラヴ』テッサ・トンプソン『PASSING -白い黒人-』主演男優賞マハーシャラ・アリ 『スワン・ソング』ベネディクト・カンバーバッチ 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ウィル・スミス 『ドリームプラン』レオナルド・ディカプリオ『ドント・ルック・アップ』アディール・アクタル『Ali & Ava』スティーヴン・グレアム『Boiling Point』助演女優賞カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』アーンジャニュー・エリス 『ドリームプラン』ルース・ネッガ 『PASSING -白い黒人-』ジェシー・バックリー『ロスト・ドーター』アン・ダウド『Mass』助演男優賞ウディ・ノーマン『カモン カモン』マイク・ファイスト『ウエスト・サイド・ストーリー』キアラン・ハインズ『ベルファスト』トロイ・コッツァー『Coda コーダ あいのうた』ジェシー・プレモンス『パワー・オブ・ザ・ドッグ』コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(Hiromi Kaku)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年02月04日羽鳥慎一&長澤まさみが司会を務める「第45回日本アカデミー賞」の授賞式が3月11日(金)に実施される。この度、これに先立ち、各賞の優秀賞が発表された。2021年1月1日から12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品を対象とした今回。数ある作品の中から今回<優秀作品賞>に選ばれたのは、海外でも話題となった『ドライブ・マイ・カー』をはじめ、中山七里の傑作小説を実力派キャストが集結し映画化した『護られなかった者たちへ』。そして、『すばらしき世界』、『孤狼の血 LEVEL2』、『キネマの神様』の5作品。『ドライブ・マイ・カー』また<優秀主演男優・女優賞>には、『護られなかった者たちへ』の佐藤健や、『花束みたいな恋をした』の有村架純をはじめ、菅田将暉、西島秀俊、松坂桃李、役所広司、天海祐希、永野芽郁、松岡茉優、吉永小百合。『護られなかった者たちへ』<優秀助演男優・女優賞>には、阿部寛、鈴木亮平、堤真一、仲野太賀、村上虹郎、石原さとみ、清原果耶、草笛光子、西野七瀬、広瀬すず。<新人俳優賞>には、『東京リベンジャーズ』の今田美桜、『孤狼の血 LEVEL2』の西野七瀬のほか、三浦透子、吉川愛、磯村勇斗、尾上右近、宮沢氷魚、Fukaseが受賞。なお、<優秀アニメーション作品賞>には、『劇場版 呪術廻戦 0』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『竜とそばかすの姫』ほか。<優秀監督賞>には白石和彌(『孤狼の血 LEVEL2』)、瀬々敬久(『護られなかった者たちへ』)、濱口竜介(『ドライブ・マイ・カー』)ら。<優秀外国作品賞>には、『ノマドランド』、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』などが選ばれた。記者発表に出席した、前回の最優秀主演女優賞受賞者で、今回の授賞式の司会を務める長澤さんは、「司会は今まで一度も経験が無いものですから、どういう風になるのか私自身も分からないところがありますが」と言い、「日本アカデミー賞が楽しいものだと思っていただけるように、司会を頑張ってやりたいなと思います」と意気込んでいる。「第45回日本アカデミー賞」授賞式は3月11日(金)実施。▼第45回日本アカデミー賞主な優秀賞ほか受賞者・作品■優秀作品賞・キネマの神様・孤狼の血 LEVEL2・すばらしき世界・ドライブ・マイ・カー・護られなかった者たちへ■優秀アニメーション作品賞・アイの歌声を聴かせて・漁港の肉子ちゃん・劇場版 呪術廻戦 0・シン・エヴァンゲリオン劇場版・竜とそばかすの姫■優秀主演男優賞・佐藤健・菅田将暉・西島秀俊・松坂桃李・役所広司■優秀主演女優賞・天海祐希・有村架純・永野芽郁・松岡茉優・吉永小百合■新人俳優賞・今田美桜・西野七瀬・三浦透子・吉川愛・磯村勇斗・尾上右近・宮沢氷魚・Fukase(cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会護られなかった者たちへ 2021年10月1日より全国にて公開©2021映画「護られなかった者たちへ」製作委員会ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2022年01月18日第45回日本アカデミー賞は1月18日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を発表した。白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』が優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀主演男優賞など最多12部門13賞を受賞。佐藤健が主演した『護られなかった者たちへ』も12部門で優秀賞に輝いた。授賞式は3月11日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。さまざまな困難を乗り越え、完成にこぎつけた山田洋次監督の『キネマの神様』、現在国際映画祭で快進撃を続ける濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がそれぞれ8部門で優秀賞。西川美和監督の『すばらしき世界』が7部門で続くほか、クチコミで興収30億円突破のヒットを記録した『花束みたいな恋をした』が優秀主演男優賞(菅田将暉)、優秀主優秀主演女優賞(有村架純)を受賞している。発表の席には、2020年から3年連続で授賞式の総合司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一、昨年『MOTHER マザー』で最優秀主演女優賞を受賞し、初めての司会に挑む長澤まさみが出席した。初の“大役”に長澤は、過去の出席経験を振り返り「いつも緊張しているうちに終わっている。皆さんのスピーチを聞いて、勉強になることがたくさんあるなという実感がありますが、楽しむまでは到達できていない」。その上で「授賞式に参加なさる皆さんに、アカデミー賞が楽しいものだと思ってもらえるように和やかに務めたい。よい質問ができるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。また、自身が出演した『すばらしき世界』にも触れ「主演男優賞の役所広司さん、助演男優賞の仲野太賀さんに最優秀賞を受賞してもらいたいなという気持ちもあります」と共演陣にエールを送る場面も。そんな長澤に、羽鳥は「何の問題もないと思いますし、準備もいらないですね」と早くも信頼を寄せていた。第45回日本アカデミー賞は、東京地区の映画館休業・時短営業などを考慮し、以下の期間に公開初日を迎えた作品について今回に限り特別措置を実施。2021年4月16日~5月31日に公開された作品は東京地区に限らず2週間以上(1日の回数や同一劇場を問わず)上映された作品、6月1日~9月31日に公開された作品は東京地区の同一劇場で1日3回1週間上映し、2週間以上連続して上映された作品がそれぞれ対象となる。取材・文・写真=内田涼■優秀作品賞『キネマの神様』『孤狼の血 LEVEL2』『すばらしき世界』『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』■優秀アニメーション作品賞『アイの歌声を聴かせて』『漁港の肉子ちゃん』『劇場版 呪術廻戦 0』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『竜とそばかすの姫』■優秀監督賞白石和彌『孤狼の血 LEVEL2』瀬々敬久『護られなかった者たちへ』西川美和『すばらしき世界』成島出『いのちの停車場』濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』■優秀脚本賞池上純哉『孤狼の血 LEVEL2』西川美和『すばらしき世界』濱口竜介/大江崇允『ドライブ・マイ・カー』林民夫/瀬々敬久『護られなかった者たちへ』山田洋次/朝原雄三『キネマの神様』■優秀主演男優賞佐藤健『護られなかった者たちへ』菅田将暉『花束みたいな恋をした』西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』松坂桃李『孤狼の血 LEVEL2』役所広司『すばらしき世界』■優秀主演女優賞天海祐希『老後の資金がありません!』有村架純『花束みたいな恋をした』永野芽郁『そして、バトンは渡された』松岡茉優『騙し絵の牙』吉永小百合『いのちの停車場』■優秀助演男優賞阿部寛『護られなかった者たちへ』鈴木亮平『孤狼の血 LEVEL2』堤真一『ザ・ファブル殺さない殺し屋』仲野太賀『すばらしき世界』村上虹郎『孤狼の血 LEVEL2』■優秀助演女優賞石原さとみ『そして、バトンは渡された』清原果耶『護られなかった者たちへ』草笛光子『老後の資金がありません!』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』広瀬すず『いのちの停車場』■優秀外国作品賞『テーラー人生の仕立て屋』『ノマドランド』『ミナリ』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』■新人俳優賞今田美桜『東京リベンジャーズ』西野七瀬『孤狼の血 LEVEL2』三浦透子『ドライブ・マイ・カー』吉川愛『ハニーレモンソーダ』磯村勇斗『ヤクザと家族 The Family』/劇場版『きのう何食べた?』尾上右近『燃えよ剣』宮沢氷魚『騙し絵の牙』Fukase『キャラクター』
2022年01月18日アフリカ系アメリカ人映画批評家協会賞が発表された。作品賞に輝いたのは『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』。今作ではさらにジェイムズ・サミュエルが監督賞を受賞。アンサンブル賞、音楽賞も抑えた。主演男優賞は『ドリームプラン』のウィル・スミス、主演女優賞は『リスペクト』のジェニファー・ハドソン。助演男優賞は『マクベス』のコーリー・ホーキンズ、助演女優賞は『ドリームプラン』のサナイヤ・シドニー。脚本賞は『ドント・ルック・アップ』、ドキュメンタリー賞は『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』だった。文=猿渡由紀
2022年01月18日韓国ドラマ「イカゲーム」が、1月13日(現地時間1月12日)に発表された第28回全米映画俳優組合賞(SAG賞)にてテレビ部門の最高賞にあたるアンサンブル賞をはじめ、イ・ジョンジェのドラマシリーズ男優賞、チョン・ホヨンの同女優賞、スタント・アンサンブル賞の計4部門にノミネートされた。ハリウッドで活躍する映画・テレビ俳優たちの投票によって選ばれるSAG賞。「イカゲーム」は今回、非英語のドラマとして初めて、韓国ドラマとしても初ノミネートの快挙となった。先日発表された第79回ゴールデン・グローブ賞では3部門にノミネートされ、助演男優賞をオ・ヨンスが受賞したばかりだ。主演女優賞に初ノミネートされたチョン・ホヨンは自身のInstagramにて英語で、SAG組合員への感謝を語り「最高のアンサンブル」の候補に選ばれた喜びを明かすと共に、「ノミネートされるとは思いも寄りませんでしたが、私の写真がジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、エリザベス・モス、サラ・スヌークと並んでいるなんて本当に嬉しい」と感激のコメント。一昨年の第26回SAG賞では『パラサイト 半地下の家族』が映画部門キャスト賞、昨年の第27回では『ミナリ』のユン・ヨジョンが同助演女優賞に選ばれており、今回はテレビ部門でも受賞となるのか期待と注目を集めている。授賞式は現地時間2月27日、ロサンゼルスにて開催される予定。※第28回全米映画俳優組合賞ノミネートは以下の通り【映画部門】■キャスト賞『ベルファスト』『コーダ あいのうた』『ドント・ルック・アップ』『ドリームプラン』『ハウス・オブ・グッチ』■主演女優賞ジェニファー・ハドソン『リスペクト』ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』レディー・ガガ『ハウス・オブ・グッチ』ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』■主演男優賞アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick... Boom! チック、チック…ブーン!』ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』デンゼル・ワシントン『マクベス』ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』ウィル・スミス『ドリームプラン』■助演女優賞アリアナ・デボーズ 『ウエスト・サイド・ストーリー』カトリーナ・バルフ 『ベルファスト』ケイト・ブランシェット『ナイトメア・アリー』キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ルース・ネッガ『PASSING -白い黒人-』■助演男優賞ベン・アフレック『僕を育ててくれたテンダー・バー』ブラッドリー・クーパー『リコリス・ピザ』ジャレッド・レト『ハウス・オブ・グッチ』コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』■スタントアンサンブル賞『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『DUNE/デューン 砂の惑星』『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『ブラック・ウィドウ』『マトリックス レザレクションズ』【テレビ部門】■ドラマシリーズ作品賞「イエローストーン」「イカゲーム」「キング・オブ・メディア」「ザ・モーニングショー」「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」■ドラマシリーズ女優賞エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」ジェニファー・アニストン「ザ・モーニングショー」チョン・ホヨン「イカゲーム」リース・ウィザースプーン「ザ・モーニングショー」サラ・スヌーク「キング・オブ・メディア」■ドラマシリーズ男優賞ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」ブライアン・コックス「キング・オブ・メディア」ジェレミー・ストロング「キング・オブ・メディア」キーラン・カルキン「キング・オブ・メディア」イ・ジョンジェ「イカゲーム」■コメディシリーズ作品賞「Hacks」「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」「コミンスキー・メソッド」「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」「マーダーズ・イン・ビルディング」■コメディシリーズ女優賞エル・ファニング「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」ジーン・スマート「Hacks」ジュノー・テンプル「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」サンドラ・オー「ザ・チェア~私は学科長~」■コメディシリーズ男優賞ブレッド・ゴールドスタイン「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」スティーヴ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」■テレビ映画・リミテッドシリーズ女優賞シンシア・エリヴォ「ジーニアス:アレサ」ジーン・スマート「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」ケイト・ウィンスレット「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」マーガレット・クアリー「メイドの手帖」■テレビ映画・リミテッドシリーズ男優賞エヴァン・ピーターズ「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」ユアン・マクレガー「Halston/ホルストン」マイケル・キートン「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」マーレイ・バートレット「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」オスカー・アイザック「ある結婚の風景」■スタント・アンサンブル賞(コメディ&ドラマシリーズ)「ロキ」「メア・オブ・イーストタウン~ある殺人事件の真実」「イカゲーム」「コブラ会」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」■生涯功労賞ヘレン・ミレン(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-【Netflix映画】パワー・オブ・ザ・ドッグ 2021年11⽉19⽇より一部劇場にて公開、12月1日よりNetflixにて配信ハウス・オブ・グッチ 2022年1月14日より全国にて公開ⓒ 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.ドリームプラン 2022年2月23日より全国にて公開© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reservedコーダ あいのうた 2022年1月、全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS【Netflix映画】ドント・ルック・アップ 2021年12月10日より公開、12月24日よりNetflixにて配信ベルファスト 2022年3月、全国にて公開© 2021 Focus Features, LLC.
2022年01月14日例年であれば新年一般参賀が開催されていたはずの1月2日。天皇皇后両陛下は「元明天皇千三百年式年祭の儀」に臨まれた。元明天皇は奈良時代、707年に47歳で即位した女性天皇だ。皇室の歴史に詳しい静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんに解説してもらった。「元明天皇は、古代の日本社会の安定と繁栄を支えました。奈良の都の造営、現存する最古の歴史書である『古事記』の完成、古代の地方情勢を記録した『風土記』の編纂、日本最古の流通貨幣とされる和同開珎の鋳造など、元明天皇は数々の功績を残しているのです」女性天皇への反対意見のなかには「女性に天皇の重責は務まらない」といった声もあるが、元明天皇はそういった主張を覆す存在とも言えそうだ。「しかも元明天皇は、娘の元正天皇に皇位を継承しています。母娘で動乱の時代を安定に導いたのです。当時、天皇の血を引く男系男子がいなかったわけではありません。それでも2代続けて女性天皇が誕生したのは、ほかの男系男子よりも天皇にふさわしいと認められたからでしょう」(小田部さん)式年祭にあたり両陛下は元明天皇について資料を読み込まれたという。12月21日には、皇居・御所に丸山裕美子・愛知県立大教授を招き、元明天皇の事跡について説明を受けられた。「昨年12月、雅子さまは体調を崩されていましたが、それは愛子さまの成年行事に向けてさまざまな準備をされ、緊張状態が続いた影響があったとみられています。“将来の天皇に”と期待の高まる愛子さまが無事に成年を迎えられるようにと、雅子さまは母として大きな重圧を感じられていたのかもしれません。愛子さまが成年を迎えた翌月に行われた式年祭ですから、両陛下は元明天皇の“偉業”について、愛子さまにしっかりとお伝えになったことでしょう。そこには、女性天皇の功績を学ぶ中で愛子さまに“天皇になる覚悟”を持ってほしいという思いもあったのではないでしょうか」(宮内庁関係者)愛子さまは小学校の卒業レポートで藤原道長について取り上げ、天皇家と藤原家の姻戚関係や、当時の天皇の政治的役割についても言及されていた。当時から、皇室の歴史を自ら学んでいらしたのだ。愛子さまは1300年前の女帝の輝かしい功績に、何を感じられたのだろうかーー。皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。「成年行事に臨まれた愛子さまは、とても堂々とした雰囲気で、目元は香淳皇后のお若いころに似ていらっしゃると思いました。歴史と伝統を重んじる天皇家のなかで育ってこられた愛子さまは、ご自身のお立場を自覚し、しっかり勉強なさっていると思います」憲法で“国民の総意に基づく”と定められた天皇の地位。国民の声を後押しに、愛子さまがその立場に就かれる日は来るのかーー。
2022年01月10日「新年にあたり、わが国、そして世界の人々の幸せと平和を祈ります」コロナ禍のため2年連続で新年一般参賀は中止となった。天皇陛下は昨年に続き、雅子さまとご一緒に国民に向けたビデオメッセージを公開された。雅子さまも陛下のお言葉に続いて「ことしが、皆様にとって少しでも穏やかで、実り豊かな年となりますよう、心からお祈りしております」と述べられた。「天皇陛下がお一人ではなく、雅子さまと並んでビデオを撮られたのは、ご公務にもお二人で取り組んでいきたいという思いをこめてのことでしょう」(宮内庁関係者)コロナ禍でも支え合って進んでこられた両陛下。今年からは、長女の愛子さまも加わられることに。1月1日の新年祝賀の儀に愛子さまは初めて出席され、これが成年皇族として初めての公務となった。そんな中で高まっているのが「愛子さまを天皇に」という期待の声だ。昨年春に共同通信が行った世論調査では女性天皇への賛成が85%に達していたが、愛子さまの成年を期に、ツイッター上では《次の天皇になってほしい》《敬宮愛子さまを皇太子に》といった声が上がっている。さらには、自民党からも“女性天皇容認発言”が飛び出し、話題を呼んでいる。高市早苗政調会長が『文藝春秋』の1月号で「私は女性天皇に反対しているわけではありません」と明言したのだ。「高市氏は『女系天皇に反対』と語っているとおり、父方に天皇の祖先を持たない女系天皇は前例がないとして強く反対しています。しかし、天皇の娘である愛子さまは“男系女子”。同様に男系の女性天皇は歴史上に8人もいます。女性が即位できなくなったのは、明治時代以降のことなのです。女性天皇を否定することは我が国の歴史を否定することになりかねません。歴史を重んじる保守派こそ“愛子天皇”に反対する明確な理由がないことが、高市氏のインタビューから明らかになったといえます」(皇室担当記者)高市氏と総裁選を争った野田聖子氏は女性・女系天皇に賛成の立場であり、河野太郎氏も過去に「愛子さまから順番に、女性の皇室のお子さまを天皇にしていくというのが一つ」と、女性天皇容認論を語ったことがある。また岸田文雄首相も皇位継承問題に「女系天皇以外の方法を検討すべき」とし、女性天皇には反対していない。また、共同通信が’19年7月の参院選を前に立候補予定者に行ったアンケートによれば、自民党候補34.3%が女性天皇に賛成。反対は22.9%だった。他党よりは低い割合だが、自民党内でさえ、女性天皇への反対よりも賛成のほうが優勢となっていることがわかる。「皇位継承に関する有識者会議の報告書が政府に提出されたことで、今後は議論の場が国会に移ります。これまで以上に国民の注目を集めることは必至で、議員たちは“8割以上が女性天皇に賛成”という世論を無視できなくなるでしょう。“愛子さまが天皇に”という可能性は決して小さくはないといえます」(前出・皇室担当記者)
2022年01月09日