ドイツのInfineon Technologiesがハイブリッドカー(HEV)/電気自動車(EV)用のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)モジュールの高効率化を進めている。IGBTはシリコンで最も電流容量のとれるトランジスタである。IGBTチップとダイオードを2個ずつ集積したモジュールをハーフブリッジICとして、新型パッケージ(Infineonは第3世代のパッケージと位置付ける)を開発中だ。2016年には量産用パッケージとして登場する。同社は、これまでIGBTやSiCなどパワー半導体モジュールのパッケージとして、HEV/EV向けにHybridPACK 1、HybridPACK 2を開発してきた。開発中のHybridPACK Drive(図1)は、現世代のHybridPACK 2と比べて、同じ性能を得るなら30%小型にできる。寄生インダクタンスは従来の14nHよりも4割以上低い10nH未満を得ている。しかもこれまでのHybridPACKと同様、PressFITピンと呼ばれるドライブ回路用のピンをプリント回路基板に簡単に数秒で差し込めるように使い勝手も良い。加えて、リード端子は従来のネジ式に替えて、高速のウェルディングで圧着できるように平たい銅板端子に代えた。これにより、ユーザーのシステムコストを抑えることができるとしている。こういった特徴を備えているのは、HEV/EV市場が2020年までに年率平均(CAGR)20%で成長していくと見ているからだ。その成長のためには、3つのテクノロジーが必要とする。1つは標準化された安全技術を確立すること、2つ目はコストを下げること、そして最後は、環境対策としてCO2を削減すること、である(図2)。特に、インバータやDC-DCコンバータ、モータ駆動などにはIGBTをモジュール化することでコストダウンを推進する。クルマのパワートレイン用のモータ駆動には、直流で300V程度まで昇圧したバッテリを使うため、モジュールを用意していると使いやすい。もちろん、ユーザーによっては高耐圧半導体になれたエンジニアもいるだろうから、ベアチップでも個別トランジスタでも販売するが、モジュールはエレクトロニクスになじみの薄いユーザーにはクルマのドライブに集中し、パワー半導体を気にする必要がない。Infineonの強みは、IGBTやSiCなどパワー半導体を使った「システムノウハウを持っていることで、自動車品質を十分理解していることだ」と同社自動車部門ハイパワー事業、製開発部門のヘッドであるMarkus Thoben氏(図3)は自信を見せる。だからこそ、システムに応じて、パッケージ封止の個別トランジスタからベアチップ、モジュールなどを提案できる。実は、これまでのHybridPACK 2は、BMWのEVであるi3(図4)とスポーツタイプのプラグインハイブリッドのi8(図5)に使われている。いずれも昨年秋に、欧州で販売され、人気を博したクルマだ。筆者が昨年10月に見たミュンヘン空港のロビーに展示していたi3の周りは黒山の人だかりだった。図4と5のクルマはミュンヘン市内のBMW博物館で展示されていた製品だが、人気があり常に人が居るため撮影も難しかった。特にi3には、75種類のInfineonの半導体チップが使われているという。マイコンのAUDO Futureから、このHybridPACK 2、Cool MOS、高耐圧MOSFET、EiceDRIVERなどの半導体が搭載されている。他にもエアバッグ制御やLEDランプモジュール、ステアリングロック、フロントガラスのワイパー、シートベルトリトラクター(座席ベルト巻き取り装置)などにもパワー半導体が使われている。HybridPACKシリーズはこれまでの2世代品の累計で複数の顧客に100万モジュールを納入したという。名前を出すことを許可した顧客企業のクルマにはBMWの他に現代自動車のソナタハイブリッドや起亜自動車のオプティマなどがある。これほど多くの実績を活かし、顧客からの要求を聞いて工場へフィードバックすることで新製品開発に生かしてきた。ハイブリッドカーはもちろん、回生ブレーキを利用する「アイドリングストップ」機能にも使われている。自動車産業では、アイドリングストップ車もハイブリッドカーの一種と認められている。総じて、HybridPACKシリーズはこれまで20万kmも走行してきた実績があり、HybridPACKの性能劣化は見られなかったとしている。IGBTモジュールが使われるところは、モータ駆動のインバータだけではない。高電圧DC-DCコンバータやバッテリチャージャーなどにも使われる(図6)。加えて、ハイブリッドカーもEVも300V以上のリチウムイオンバッテリだけではなく、従来の鉛蓄電池からの電源供給も行う。高電圧まで昇圧するのは電線を細くしたいためだ。中学生でも知っているが、電力は、電圧×電流で表される。電流はケーブルの太さに比例して多く流せるが、重くなってしまう。このためケーブルを細く、そのために電流を小さくして電圧を上げることになる。鉛蓄電池を使って、マイコンを搭載したECU(電子制御ユニット)などの信号系を動かし、IGBTなどの大電力用半導体を高電圧で動作させ、動力を得る。このため、高電圧と低電圧のDC-DCコンバータが必要となる。充電器(チャージャー)も回生ブレーキなどで発電した電気を貯める機能も必要となる。開発中のIGBTモジュールHybridPACK Driveは、放熱効果のある(熱伝導率の高い)銅板をベースにする(図7)。セラミックの両面に銅板を付着させ、表面を回路配線用のパターニングをしておく。裏面は放熱として利用する。IGBTチップのボンディングパッドと銅配線セラミック基板とはワイヤーボンディングで端子を接続するが、銅基板と外部端子との接続はウェルディング圧着で接続する。低電圧の制御回路用のプリント回路基板に、パッケージから突き出たピンを差し込むだけで済む。ワイヤー状ではなく、できるだけ平らな配線にすることでインダクタンス成分を減らしている。寄生インダクタンスが大きいと、スイッチングオンからオフ、または過渡電圧を発生するためノイズの元となる。従来のHybridPACk 2だと14nHもある寄生インダクタンスはHybridPACK Driveでは、10nH未満になるとしてノイズを削減できる。このモジュールの試作品はすでに出来ているが、その製品の発売は2016年を予定している。このモジュールパッケージに搭載するパワー半導体はもちろんIGBTだが、SiCやGaNでもかまわない。すでにSiCのJFETをHybridPACKに搭載して出荷した実績もある。
2015年05月20日ジャパネットたかたは、日立のメンズシェーバー「S-blade RM-523」を特別価格で販売するセールを開始した。6月21日24時まで、通常より2,000円値引きした6,980円(税別)で販売する。このたびの期間限定セールは、日立のメンズシェーバー「S-blade RM-523」を特別価格の6,980円で販売するというもの。通常は8,980円だが、6月21日までの期間限定で2,000円引きとなる。S-blade RM-523は、波形状の内刃「光ウェーブキャッチ刃」を搭載した4枚刃によって、ヒゲをキャッチしてなめらかな深剃りを実現するメンズシェーバー。内刃には光触媒コーティングを施しており、ヒゲくずや皮脂汚れを浮かせて洗い落とせる。カラーはメタリックブラック、メタリックゴールド。鼻毛カッターがセットになっている。
2015年05月01日ファナックと古河電気工業(古河電工)は4月14日、産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である高出力レーザー・ダイオード・モジュール(LDM)の開発・製造・販売を行う新会社FFレーザを設立すると発表した。2015年度上期中の設立、2016年4月の営業開始を予定しており、両社が50%ずつ出資する。資本金などの詳細は今後協議の上、決定していくという。ファイバーレーザーは切断や溶接用途として金属加工分野で用いられており、炭酸ガスレーザーに比べて吸収率が高く、薄い板金切断で高速に加工ができる、消費電力が低いなどのメリットがある。
2015年04月15日近年、世間では「電気の節約が大事!」と言われていますね。電気供給側の問題もありますが、とくに私たちは電気料金が値上がりして生活に直撃!どうにか電気代を少しでも節約したいところです。そこで、全国の30代の男女100人に「電気代の節約を心がけていますか」とアンケートしてみました。すると、78%の人が「節約している」と回答。その他の22%の人は「まったく気にしていない」とのことでした。次に、節約している人たちに「普段、節約のためになることをいくつしていますか」と尋ねると、平均2.3個のことをしていることが分かりました。みなさん、一体どんな節約術を行っているのでしょうか。今回、ざっくり4つにまとめてみたので、ご紹介したいと思います。■1:エアコンはなるべく付けない「何枚も重ね着をして、暖房を限界まで使わない」「室内でコートを着て、一人用電気カーペットの上で正座」「湯たんぽを使って寒さをしのぐ」「寒さに耐えられない時は体を動かす」「プラダンを窓に張って冷気を防いでいる」一番多かった意見はエアコンを我慢すること。エアコンはかなり電気代がかかります。寒い冬も涙ぐましい努力でギリギリまで節電している様子が伺えます。■2:太陽発電やオール電化を導入「エコの言葉の引かれて太陽光発電を導入した」「初期費用はかかったけど、太陽発電とオール電化で電気代とガス代をカット」「深夜料金の時間帯にアイロンや洗濯、炊飯等している」「電気代が割高な日中は極力電気を使わないようにしている」「日中はできるだけ外出する」太陽発電やオール電化は相性がいいとされ、両方で使っている人多かったです。電気代は日中が割高なので、夜に使う工夫が主流のようです。■3:電化製品をできるだけ使わない「石油ファンヒータの温風をこたつの中に取り入れ、こたつはオフ」「部屋の電球の数を減らした」「明るいうちに家事をすませ、早く寝る」「テレビはあまり見ない」「なるべく家族が同じ場所にいるようにして、無駄な電灯は付けない」電化製品を使わなければ、自然に電気代の節約になりますね。家族が同じ部屋で団らんするなど、とても楽しそうです。■4:待機電力を減らす努力を行う「お米をまとめて炊いた後保温せずに小分けして冷凍保存し、食べるときにチン」「給湯器を忘れずに切る」「トイレの便座の保温スイッチをオフにした」「使っていない電源はブレーカーから切っている」「“使わない電器はコンセントから消す”を家族でルールにしている」電気の無駄使いは自分一人だけ気を付けていても難しいです。家族がいるなら、全員に協力して貰うことが大事ですね。これらの電気代の節約方法、参考になりましたか?電気代がかさむエアコンを抑えること筆頭に、工夫と努力をすればかなりの電気料金を節約できそうです。まずはできることから、真似してみることをおすすめします!(文/齊藤カオリ)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月25日(木)調査対象:全国30代の男女100名
2015年04月10日日立コンシューマ・マーケティングは4月9日、ロータリーシェーバー「ロータリージーソード」を発表した。LED光乾燥器が付属する「RM-LX2D」とシェーバーのみの「RM-LX1」を用意する。発売は5月21日で、価格はオープン。推定市場価格はRM-LX2Dが30,000円前後で、RM-LX1が27,000円前後(いずれも税別)。2製品は、新開発の「音波振動ロータリー方式」を採用したシェーバー。筒状の内刃に刻まれた約200枚の鋭い刃が、回転だけでなく左右方向に微振動することによって、ヒゲを切るときの抵抗を抑えている。内刃の素材には、硬度と靱性に優れた特殊鋼であるYSSヤスキハガネを採用。刃先を27°まで研ぎ澄まし、薄いヒゲから濃いヒゲまで鋭く切断できるとする。肌にシェーバーを押し当てたときだけ、15°の範囲でヘッドがスイングする「密着レザーヘッド」によって、肌への圧力を分散している。これにより、肌にやさしい剃り心地を実現した。内刃には光触媒コーティングが施されており、水洗いとシェーバーヘッドに内蔵されたLED光でシェーバーを清潔に保つ「光クリーンテクノロジー」を新たに搭載。ヒゲ剃り中もしくはヒゲ剃り後、内刃へLED光を20分間照射することで、シェーバーのニオイなどを低減できる。光触媒コーティングが施された内刃の親水性により、水洗いするだけでヒゲくずや皮脂などの汚れを浮かせて落とす。さらに、上位モデルのRM-LX2Dには、温熱とLED照射による乾燥機能と15時間LED光を照射し続ける機能を持つ「LED光乾燥器」が付属する。本体サイズは約W66×D47×H166mmで、質量は約180g。IPX7相当の防水性能を持つ。電源は内蔵バッテリーで、充電時間は約1.5時間。1日に3分使用した場合、最大約21日間使える。一般的な家庭用コンセントに接続して使用することもできるが、防水性能は損なわれる。
2015年04月09日ヒゲ剃りを購入する際、どのような基準で選ぶだろうか。電気シェーバーであれば、刃の往復速度やヘッドの切れ味、肌へのやさしさ、石けん剃り対応といった要素が考えられる。各メーカーのテクノロジーに個性があり、一度購入したメーカーの製品が気に入れば、そのメーカーの最新モデルに定期的に買い換えるユーザーも多いだろう。一方、T字カミソリの場合、刃の枚数を増やす・刃を薄くするといったこと以外、目立って差別化できる点がない。そのため、メーカーやブランドにあまりこだわらずに購入するユーザーが多いのではないか。 だが、そんなT字カミソリのイメージを一新する革新的な製品がリリースされた。それが「ジレット プログライド フレックスボール」だ。この製品の最大の特徴は、カートリッジ部が左右24度の幅で横に“首振り”すること。これまでのジレット製品は、縦に首振りする機能は備わっていたが、横への首振りはなかった。だが同製品は横への首振りを可能にする「フレックスボール テクノロジー」を新たに搭載。この機能は、ボール状になったカートリッジの土台部分にスプリングが取り付けられており、トルクがかかるとそのスプリングの作用により横に首振りする。これまでの縦の首振りと新たに追加された横の首振りにより、カートリッジの可変幅が格段に広がり、肌を捉えやすくしているのだ。上の写真でカートリッジの可動範囲がイメージできないのであれば、発売元のP&Gが公開しているプロモーションビデオを確認するとよい。このビデオにはフレックスボール テクノロジーの効果を表すCG映像が掲載されているが、その画面キャプチャが下。左の従来製品は斜めになっている肌をイメージした箇所でカートリッジが浮いてしまっているが、右のフレックスボール テクノロジーは横の首振りにより斜めの箇所でもカートリッジが密着している。実際に筆者も従来製品とプログライド フレックスボールでヒゲ剃りを行ったが、フィット感の違いは明らかだった。また、従来製品でヒゲ剃りを行う際、カートリッジをなるべく広い面積で肌に当てようとすると窮屈になってしまうが、後者ではその窮屈感があまり感じられなかった。手首は関節の構造上、折り曲げられない角度があるが、フレックスボール テクノロジーはそれを補ってくれる印象を持った。なお、P&Gによるとジレット プログライド フレックスボールはアメリカで先行して発売されており、現地で話題になっているという。また、このテクノロジーの開発について聞いてみたところ、以下のような答えが返ってきた。「左右に動くヘッドの可動域は24度としました。この可動域を決定するまでに数多くの消費者テストやテクニカルテストを繰り返し、開発に5年以上の歳月をかけました 。やっとお客様に自信をもっておすすめできる 製品になりました!」とのこと。数多くのモニターテストの結果から24度という数値を導き出したようだ。フレックスボール テクノロジー以外をチェックしてみよう。カートリッジに備えられた刃は、T字カミソリ最多クラスとなる極薄5枚刃 。各刃にはコーティングが施され、滑りやすくなるよう配慮されている。また、グリップ部には多数の滑り止めが設けられ、さまざまな持ち方をしても滑りにくいようになっている。ヒゲ剃りは欠かすことのできない身だしなみだが、出勤前の貴重な時間を費やしてしまう作業でもある。“時間の浪費”を避ける意味でも剃り味の高いヒゲ剃り選びは重要だ。これまで、メーカー・ブランドを意識せずにT時カミソリを選んでいたのなら、新しい次元でのそり味を実現した新世代カミソリ、ジレット プログライド フレックスボールを一度試してみてはどうだろうか 。
2015年03月09日「シーボン ビューティレッグトリートメント」シーボンは、女性たちが抱える脚の悩みに着目したレッグ用ジェルクリーム「シーボン ビューティレッグトリートメント」を全国113店舗のシーボン.フェイシャリストサロン、および通信販売等で発売する。シーボンは“女性の美を創造し、演出する会社”として1966年に誕生。「お客様の肌に最後まで責任を持つ」という理念の元、研究、開発、製造、販売までを一貫して行っている。この度、創立50周年を迎えるに当たり、消費者とともに新製品を開発するプロジェクトをスタート。427名もの開発製品のアイデア募集からはじまり、パッケージデザイン、ネーミングに至るまで消費者と共に開発した。理想的な美脚のために「シーボン ビューティレッグトリートメント」は、それぞれの悩みに着目した美容成分を厳選、配合している。香りはリフレッシュ系のゼラニウムで、容器も使い勝手を重視したポンプタイプのボトルデザインを採用。さらに、スッキリした美脚を手に入れるには、マッサージしながら日々の手入れを行ってもらうことが有効と考え、要望の高かった簡単に行えるセルフケアのマッサージ法も併せて開発している。ジェルとクリームの長所を併せ持つジェルクリームタイプに採用し。ジェルのみずみずしくのびのよい感触とクリームの濃厚な保湿感を叶える使用感を実現している。マッサージにも最適となっており、むくみなどが原因の「シルエット」悩みや、年齢とともに気になる「肌印象」をはじめとした脚の悩みに着目し、美肌成分を厳選して配合。マッサージを併せて行うことで、理想的な美脚へ導く。【参考】・株式会社シーボン・シーボンニュースリリース
2015年03月06日電気通信大学は3月3日、小脳の運動学習の理論を構築し、運動の記憶がトレーニング後に小脳内でどのように定着するのかを理論的に明らかにしたと発表した。同成果は電気通信大学大学院情報理工学研究科情報・通信工学専攻の山﨑匡 助教、理化学研究所脳科学総合研究センターの永雄総一 博士、University of California, San DiegoのWilliam Lennon氏、電気通信大学脳科学ライフサポート研究センターの田中 繁特任教授らによるもの。3月3日付け(現地時間)の「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。毎日コツコツ勉強して覚えた内容は、一夜漬けで覚えた内容に比べて頭に残りやすくなる。この現象は「分散効果」といい、運動学習においても起こることが発見されている。またトレーニングを終えて休んでいる間も、脳は記憶を定着させるために働き続けていることもわかっている。しかし、記憶の定着過程において脳内で何が起きているかはよくわかっていなかった。今回の研究では、運動の中で最も簡単な神経回路で生じる目の反射運動に着目し、視機性眼球運動(OKR)の適応と呼ばれる運動学習について、小脳の神経回路の数理モデルを構築し、シミュレーションを行った。その結果、トレーニングを行うと、短期記憶に関与する小脳皮質で神経細胞のつなぎ目(シナプス)での信号の伝わり方が変形して形成されたが、トレーニング後はその記憶は自然に消滅した。一方、小脳皮質の出力先であり、長期記憶に関与する小脳核で全く別のシナプスに同様の変化が起き、小脳皮質に形成された記憶が小脳核へ転送されるようにして定着することがわかった。記憶の定着がトレーニング後に起こるということは、全体で1時間トレーニングを行うより、15分のトレーニングを4回行った方が内容が定着することを示唆した。この理論は動物実験と非常に良く一致することも確認されたという。同研究グループはこの成果について「より効果的な学習・記憶法の確立や、生物の運動学習のメカニズムに基づいて動作を自ら獲得する知能ロボットの開発への応用が期待される」としている。
2015年03月04日コンチネンタルタイヤは3月1日、製品ラインナップに電気自動車とハイブリッド車向けに開発されたタイヤ2タイプを追加したと発表した。両製品は共にConti.eContactというブランド名で生産されることとなるが、それぞれが電気自動車またはハイブリッド車の駆動系に合わせた特殊設計となる。20インチの電気自動車用Conti.eContactは、乗用車用タイヤとしては径が大きく、比較的幅を細くすることで、転がり抵抗を従来タイヤと比較して約30%低減した。同製品を導入することで、電気自動車の航続距離を理論上最大6%向上させるとしている。一方のハイブリッド車向けには17インチと18インチを用意。パワーが必要なSUVでも使用可能で、転がり抵抗を約20%低減することに成功したという。また、同社製タイヤとしては初めて、転がり抵抗とウェットグリップ性能において、EUタイヤラベリング制度でA評価を獲得した。同社は「Conti.eContactシリーズのタイヤはすでにフォルクスワーゲンやルノーなどから装着タイヤとして承認を得ているほか、今年中にドイツや欧州の他の自動車メーカから承認が得られる予定だ」とコメントした。
2015年03月02日住友電気工業(住友電工)は2月19日、太陽光発電システムの自立出力と連携が可能な高効率家庭用蓄電池「POWER DEPO II」を発表した。同製品は、大容量3kWhのリチウムイオン電池を搭載し、災害などによる停電時に情報機器や家電製品に長時間給電することができる。さらに、太陽光発電システムとの連携によって安定した電力供給を実現する。また、独自の高効率電力変換技術によってスリムでコンパクトなボディに収納したのに加え、オフィス・店舗・住宅などでの使用を想定したキャスタ付きで、さらにAC100Vコンセントに対応し工事も不要のため、誰でも簡単に取り扱うことができる。具体的には、独自の電力変換技術により、充放電に伴うエネルギー損失を従来方式に比べて半減し、同一容量の蓄電池で利用できる蓄積エネルギーを約20%向上させた。さらに、タイマ機能を搭載しているため、夜間に充電した安価な電力をピーク時間帯に利用することができる他、蓄積エネルギーの向上により電気料金の削減効果がさらに高まっているという。また、3kWhの大容量リチウムイオン電池を搭載し充放電回数が6000回以上と長寿命でありながら、徹底的に無駄を省いたシステム設計で低価格を実現した。加えて、停電を検出すると瞬時に電池からの給電に切り替わるUPS機能と、電気製品で使用する電力の大きさによって、最大1kWの範囲で充電電力を最適制御する機能を搭載した。これらの機能により、パワーコンディショナの自立出力を余すことなく有効に充電できるため、太陽光発電システムとの連携によって、停電時も安定した電力を長時間維持することができる。
2015年02月19日セイコーウオッチは2月20日から、女性用ウオッチブランド「セイコー ルキア」のブランド誕生20周年を記念した限定モデル「SSVS019」を発売する。数量は1,800本限定、税別価格は43,000円だ。同時にレギュラーモデルも発売し、税別価格は53,000円から。1995年に誕生したセイコー ルキア(LUKIA)は、L=Lucid(輝く)、U=Unison(調和)、K=Keen(はつらつとした)、I=Intellectual(知的な)、A=Active(活動的な)の頭文字を組み合わせたもの。20代~30代の働く女性を中心に支持を集めている。○限定モデル「SSVS019」今回の限定モデルは、1997年に発売して人気を博したモデル「SSVB015」を、2015年の感覚でアレンジ。透明感ある艶やかで深い赤色ダイヤルが印象的なデザインに仕上げた。1997年モデルは電池式クオーツウオッチだったが、限定モデルは電池交換不要のソーラー充電機能をはじめ、光の反射を99%以上抑える「スーパークリア コーティング」などの高機能も装備されている。ブランド誕生20周年となる2015年は、「パーティ」をテーマに展開していく。今回は第一弾となり、パーティに華やかさを添える「花」をモチーフにデザイン。光の加減で姿を現す2重の花びらや、どの角度からでも柔らかい光を放つ小花をイメージしたインデックスなど、ダイヤル全体で20周年の喜びを表現したという。4時(20分)位置には、幸運のクローバーモチーフをレイアウトしている。ケースとバンドの材質はステンレススチール、ケースサイズは外形36×厚さ10.5mm、風防ガラスの材質はサファイアガラス、防水性能は10気圧の日常生活用強化防水、耐磁性能はJIS耐磁時計1種。ムーブメントにはソーラークロノグラフクオーツムーブメント キャリバーV175を採用し、ストップウオッチ機能や24時針を備える。なお、1997年当時、ルキアのイメージキャラクターを務めていたのは女優の松たか子さん。今回の限定モデルには松たか子さんのスペシャルメッセージカードが付属する。さらに、松たか子さんが特別に書き下ろしたルキアのテーマソングを、2月13日からルキアのWebサイトで公開する予定だ。○レギュラーモデルブランド20周年の"お祝い感"を醸しつつ、世界4エリア・5局(日本2局、中国、アメリカ、ドイツ)対応のソーラー電波ムーブメント1B22を搭載した。レギュラーモデルは全5種類で、ケース素材、バンド素材、ダイヤル色、価格が異なる(下表)。ケースサイズは、トノー型が縦縦34.7×横26.4×厚さ8.2mm、丸形が外径25.1×厚さ7.4mm。重さは、トノー型のSSQW019とSSQW020が33.0g、SSQW022が23.0g、丸形が47.0g。共通の仕様として、風防ガラス素材がサファイアガラス、防水性能が10気圧日常生活用強化房洲、耐磁性能がJIS耐磁時計1種。ムーブメントのキャリバー 1B22は、針位置の自動修正、時差修正、ソーラー充電、標準電波の受信(自動・強制)といった機能を備える。
2015年02月11日オヤイデ電気(小柳出電気商会)は2月6日、「FiiO」ブランドのUSB DAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「E17K」を発表した。発売は2月13日。価格はオープンで、推定市場価格は24,000円前後(税別)。E17Kは、USB DACを搭載したポータブルヘッドホンアンプ「E17」と「E07K」の後継モデル。スクロールホイールを新たに搭載し、メニュー操作をスムーズに行える。TREBLE/BASSをそれぞれ10段階でレベル調整可能だ。DACチップにはテキサス・インスツルメンツ社製のPCM5102、アンプにはOPA1642とLMH6643を採用。USB接続では96kHz/32bitまでのPCMファイル、2.8MHzまでのDSDファイルの再生に対応する。また、SPDIFでは最大192kHz/24bitまでの再生が可能だ。適合するヘッドホンのインピーダンスは16Ω~300Ω(推奨インピーダンスは16Ω~150Ω)。出力は、16Ω負荷時で160mW、32Ω負荷時で200mW、300Ω負荷時で60mWとなっている。入出力端子として同軸デジタル音声入力×1、microUSBポート×1、ヘッドホン出力×1、ライン入出力×1を装備する。内蔵バッテリーの容量は1,500mAhで、最大約15時間の連続駆動が可能だ。約3.5時間(5V/1Aで充電を行った場合)でフル充電される。本体サイズはW62.2×D12.8×H104.1mmで、質量は110g。
2015年02月06日古河電気工業(古河電工)とUACJは1月29日、HDD向けアルミニウムメモリディスク用ブランク材の販売、技術サービス、開発マネジメントを行う会社を設立することで基本合意したと発表した。急激な成長を遂げているクラウドサービスを支えるデータセンターや、高画質のテレビ番組などを録画する家庭において、HDDの需要は年々増加する傾向にあり、HDDの高密度化が求められ、メモリディスクの要求品質も高まっている。現在、ブランク材については、UACJがアルミニウム素材を古河電工に供給し、古河電工がブランク材に加工して販売している。両社は、品質、技術対応、材料開発に関して、連携しながら取り組んでいるが、さらなる高品質化への対応には、より連携を強化し、素材から加工まで一貫した品質、技術サービスを提供する体制の構築が必要となってきた。そして今回、ユーザーの要望に、より的確かつタイムリーに応えていくため、ブランク材についての販売、技術サービス機能を統合し、開発マネジメント機能を付加した新会社「株式会社 古河UACJメモリーディスク」を設立することで基本合意した。なお、新会社は4月1日より営業を開始する予定で、初年度の売上高は約60億円を見込んでいる。
2015年02月02日セイコーウオッチは28日、高級ウオッチブランド「グランドセイコー」から、高性能ムーブメントを搭載した女性用の機械式時計を2モデル発表した。2月25日に発売する。希望小売価格は、バンド素材がステンレススチールの「STGR001」が580,000円、クロコダイル(濃紺)の「STGR003」が460,000円。STGR001とSTGR003は、自動巻タイプの高性能ムーブメント「キャリバー9S」を搭載。平均日差+5秒~-3秒(静的精度)と、世界最高レベルの時間精度を実現している。最大巻上時の持続時間は72時間(3日間)だ。レディスモデルとしては少し大きめ文字盤を採用しており、見やすさを重視。文字盤には放射状の花模様をあしらっている。視認性を考慮した立体的な針やアワーマークには、緩やかなカーブを持たせたり、ダイヤモンドを用いたりと、たおやかな表情に仕上げたという。加えて、優美なカーブを描くケースシルエットと日付表示のないシンプルなダイヤルが、グランドセイコーらしさを残しつつ、女性らしい気品漂うデザインにまとめたとしている。メタルバンドモデルのSTGR001は、着け心地を高めるため、かん足(ケースとバンドをつなぐ部分)や裏ぶたにカーブをつけることで、心地よく腕に馴染むよう工夫されている。一方のは、グランドセイコーのレディスモデルとしては初めてとなる、ワンプッシュ三つ折れ中留のレザーバンドを採用した。共通の仕様として、風防ガラス素材がデュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)、防水性能が10気圧の日常生活用強化防止、耐磁性能がJIS耐磁時計1種、ケースサイズが外径34.8×厚さ12.3mm。
2015年01月29日プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)は1月20日、シェーバー「ブラウン ウォーターフレックス」を発表した。発売は2月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別10,000円前後だ。ウォーターフレックスは10,000円前後という手ごろな価格ながら、ブラウンの最上位機種でも採用されている「前後スイングヘッド」を搭載したシェーバーだ。首ふり角度は前後35度で、顔の曲面に対して垂直を保ちながら、ヘッドを密着させ、効率的な深剃りを行うことができる。また、独自の「ディープキャッチ網刃」を採用。網刃の網目を大きくして、1つの網刃に899種類の異なる形状の網目を配置することで、様々な向きに生えているヒゲもキャッチする。浴室でも使用できるよう、防水設計となっている。フォームを使用したシェービングも可能だ。本体サイズはW58×D42×H156mmで、質量は194g。電源は内蔵バッテリーで、充電時間は約1時間。最長で約2週間使用可能だ(1日3分間使用した場合)。カラーはブルー、レッド、ブラック。
2015年01月21日武蔵野銀行はこのたび、低炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、トヨタ自動車の新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」を2台導入。また、電気自動車用普通充電器を県内8か店に設置し2月より順次、供用を開始すると発表した。○導入する新型燃料電池自動車(FCV)について導入車両:「MIRAI」FCV2台(本部営業車として使用予定)特徴:水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走行する自動車。走行中の二酸化炭素(CO2)排出量がゼロであることから究極のエコカーと呼ばれている。また、災害時には、移動電源車としての活用が可能
2015年01月14日エレコムは13日、ノートPC用となるスティックタイプのACアダプタ「ACDC」シリーズを発表した。「NEC LaVie」用、「TOSHIBA dynabook」用、「FUJITSU BIBLO」用の3モデルを用意。1月下旬より発売する。いずれも価格は16,308円。○ACDC-NE1965CBK「ACDC-NE1965CBK」は、NECのノートPC「Lavie」シリーズなどで使用できるACアダプタ。コンパクトなスティックタイプになっており、鞄のちょっとしたすき間に入れておける。5万時間の高い耐久性能を持ち、待機電力は従来モデルの約半分という省エネ設計。ケーブルをまとめるケーブルバンドが付属する。出力は19V 3.42Aで、容量は最大65W、待機電力は0.15W以下。電源ケーブル長は約0.3m、DCケーブル長が約1.8m。本体サイズは約W25×D26×H131mm、重量は約165g。主な対応機種は、LaVie Gタイプ S(H)シリーズ、Light Luiモデル、Touchなど。○ACDC-TB1965CBK「ACDC-TB1965CBK」は、東芝のノートPC「dynabook」シリーズ(T55 / T553 / T642シリーズ、N514 / R731 / KIRA V632シリーズなど)に対応。ACアダプタとしての仕様は「ACDC-NE1965CBK」とほぼ共通。○ACDC-FU1965CBK「ACDC-FU1965CBK」は、富士通のノートPC「FMV-BIBLO」シリーズ(LOOX C / M / Uシリーズ、LIFEBOOK P / U / UHシリーズなど)に対応。ACアダプタとしての仕様は「ACDC-NE1965CBK」とほぼ共通。
2015年01月13日オヤイデ電気(小柳出電気商会)は1月9日、FiiOブランドより、ポータブルヘッドホンアンプ「E12A」を発表した。発売は1月16日。価格はオープンで、推定市場価格は25,000円前後(税別)。E12Aは、ハイパワーヘッドホンアンプ「E12」をIEM(イン・イヤー・モニター)向けにチューンしたカスタマイズモデル。E12は、16Ω負荷時は600mW、32Ω負荷時は880mW、300Ω負荷時は160mWというハイパワーが特徴の製品だ。E12Aでは、オペアンプをテキサス・インスツルメンツ製の1611Aから、新日本無線のMUSES02に変更。また、チップレイアウトやフレーム材質などが変更されている。パワーは、16Ω負荷時が420mW、32Ω負荷時が400mW、300Ω負荷時が60mWとノーマルのE12よりも低下しているが、S/N比が115dB以上と、E12の110dB以上から向上。歪率は、E12の0.005%未満から0.003%未満へと向上した。入出力端子はE12と同様に、アナログのAUDIO INとヘッドホン出力のみ。適合インピーダンスは16~300Ω。バッテリーが強化されており、連続駆動時間は、E12の約12時間から約20時間に延ばされた。本体サイズはW65.5×D125×H14.5mmで、質量は166g。
2015年01月09日シュロニガージャパンは1月9日、極細同軸ケーブル用全自動電線加工装置「CoaxCenter 6000」を発売すると発表した。同軸ケーブルとは、電気信号が流れる芯線を中心として、周囲を樹脂製の絶縁体、金属を網目状に組み込んだ外部誘導体、樹脂製の保護被覆で覆った多層構造の電線のこと。電気製品においては、末端に端子を取り付けたハーネス製品として利用され、ハーネスの加工には、ケーブルの測長・切断・ストリップ工程などが必要となる。これまでは各工程に特化した装置を作業者が順番に操作して製造していた。CoaxCenter 6000は、測長から品質検査の工程までを全自動で処理することができるほか、圧着ステーション装置を組み合わせることで、端子の取り付け工程までを全自動化することも可能。同装置は、保護被覆を含めた外径6.5mm以下の同軸ケーブルの加工に向けて開発されたもので、1時間あたり約1300本のケーブルを加工する能力を持つ。標準構成のCoaxCenter 6000には、測長、切断、搬送機能に加え、ケーブルをストリップするロータリーユニット2台と画像検査装置2台が含まれている。価格は基本構成で1200万円、端末処理を追加した拡張構成で1500万円程度で、発売初年度は日本国内で20台の販売を見込んでいるという。同社は1月14日から東京ビッグサイトにて行われる「インターネプコンジャパン」に出展し、同製品の展示紹介を行う予定だ。
2015年01月09日電気毛布はぐっすり眠れない原因!冬は身体が冷えてしまう季節。電気毛布を利用すれば、ぐっすり眠れるというイメージをお持ちの人もいるかもしれません。でも、使い続けていると眠りの質が下がってしまうという説も。寝床の温度は、高くても低くても眠りの質を下げてしまうと言います。厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、高温すぎる環境はノンレム睡眠を妨げてしまうようです。ノンレム睡眠は、成長ホルモンの分泌と心身の疲労を回復させる効果があると考えられています。つまり、電気毛布を使ってしまうと、心や身体の疲れが取れなくなってしまう可能性があるんです。急激な体温の上昇は眠りの妨げになる快適な睡眠が期待できる布団の温度は33度前後と言います。ただし、電気毛布は体温よりも少し高めに設定されていることも少なくありません。つまり、眠るには温度が高過ぎるということなんです。一時的に冷えた身体を暖めるにはいいのですが、つけっぱなしで寝ると身体を暖め過ぎてしまい、眠りの質が下がってしまいます。少し体温が上がった後、身体から熱を放出して、ストンと落ちたときに眠りに入っていくようです。だから、無理に体温を上げないことが大切。同じ理由で、就寝前に熱いお風呂に入るのも控えましょう。電気毛布を上手に使ってぐっすり眠ろう寒い冬の夜はつい電気毛布をつけたまま寝てしまいがち。でも、そんな生活習慣がぐっすり眠れない習慣を作っていたんです。電気毛布を正しく利用するなら、冷え切った手足をピンポイントで温めるために使うのが良いそう。急激に身体が熱くなるとぐっすり眠れなくなってしまいます。気温がどんどん低くなるこの季節。どうしても暖かい電気毛布に頼りたくなるかもしれません。でも、朝スッキリ目覚めるためには布団の温度をコントロールするのがポイント。ちょっと寒いかもしれませんが、快眠サイクルを作るためには、電気毛布の使い方を工夫しましょう!Photo by Benjamin Golub
2014年12月25日住友電気工業(住友電工)は12月15日、LTE小型基地局用オールインワン無線モジュール「TPM-2606P2」のサンプル出荷を開始したと発表した。同製品は、今後普及が進む2.6GHz帯のTD-LTE用基地局向けであり、基地局構成に必要な送信増幅器、受信増幅器、送受切替スイッチといったすべてのRF回路をコンパクトにモジュール化している。このため、開発・製造期間を短縮することができ、スモールセルの導入を容易にする。具体的には、ドハティ型増幅器の採用により、40%以上(LTE信号6W出力時)の高い電力利用効率を実現している。さらに、バランス型増幅器により、低雑音、高耐入力電力とアンテナ端子の低反射特性を同時に実現している。また、サーキュレータとの組み合わせにより、低損失なスイッチを実現すると同時に、印加電力を低減し信頼性を高めている。そして、送信増幅器で生じる歪みを補償する回路を内蔵しているため、外部に高価な歪み補償回路が不要な他、製造現場での増幅器と歪み補償回路との組み合わせによる規格未達などのトラブルを防ぐとしている。なお、同社では今回サンプル出荷を開始した「TPM-2606P2」以外にも、2.6GHz帯のFDD-LTE用や3.5GHz帯TD-LTE用モジュールの開発を進めているという。
2014年12月15日オヤイデ電気(小柳出電気商会)は12月8日、コンパクトハイレゾプレーヤー「FiiO X1」を発表した。発売は12月19日。価格はオープンで、推定市場価格は20,000円前後(税別)。FiiO X1は、ハイレゾ音源に対応したポータブルプレーヤー。同社では「FiiO X3」や「FiiO X5」などのハイレゾプレーヤーをリリースしているが、FiiO X1はそれらに比べて、よりコンパクトでリーズナブルな製品だ。再生可能なハイレゾ音源のファイル形式はWAV、FLAC、APE、ALAC、WMAで、WMAは48kHz/24bitまで、それ以外は192kHz/24bitまで再生可能だ。MP3やAACなど、通常のプレーヤーが対応している非ハイレゾ音源も利用できる。なお、上位モデルとは異なり、DSDの再生には対応していない。メモリは内蔵されておらず、ストレージにはmicroSD/ SDHX/ SDXCメモリーカードを使用する。利用できるカードの最大容量は128GBだ。製品には8GBのmicroSDHCメモリーカードが付属している。DACチップはテキサス・インスツルメンツ製の「PCM5142」を採用。オペアンプにはインターシル製の「ISL28291」を採用している。接続端子は、3.5mmステレオミニジャック×1系統とUSBポート×1基を装備。3.5mmステレオミニジャックは、スイッチによりヘッドホン出力とライン出力を切り替えて使用できる。ヘッドホンの推奨インピーダンスは16~100Ωで、16Ω負荷時の出力は100mW、32Ω負荷時は65mW、300Ω負荷時は8mWとなっている。周波数帯域は20Hz~20kHzで、歪率は0.004%(1kHz)。USBポートは充電専用で、上位機種とは異なりUSB DAC機能は搭載していない。電源は内蔵のリチウムイオン充電池で、容量は1,700mAh。フル充電の場合、約12時間の連続再生が可能だ。本体サイズはW57×D14×H96.6mmで、質量は106g。
2014年12月08日●男性美容研究家も薦める“肌へのやさしさ”○相反する“肌へのやさしさ” と“深剃り”を両立あなたはカミソリ派? それとも電動シェーバー派? 正直、電動シェーバーによるドライシェービングのほうが、手軽だと思う。けれども、アゴの曲面のところなどうまく剃れなかったり、思うようにいかないからゴリゴリやって肌がヒリヒリしたりと、やや残念な部分もある。きっちり剃れて、かつ肌にも思いやりのある電動シェーバーはないものか……この道60年以上のブラウンが、ひとつのソリューションを提示した。ここしばらくの間、カミソリ愛用者だった。ヒゲはけっして剛毛というほどではないが、どちらかというと濃いほう。かつて使っていたドライシェービングの電動シェーバーでは思うように剃りきれずに時間がかかり、時間をかけて思うように剃ろうとすると肌がヒリヒリした。なので、シェービングジェル&T字カミソリに転向していたわけだ。とはいえ、一生の立場としてカミソリ派を自任しているほどでもない。手軽に手短にきっちり剃れて、かつ肌にやさしい電動シェーバーがあれば、それに越したことはなかったわけだが……この11月にブラウンから登場した「ブラウン シリーズ9」(以下、シリーズ9)が、その願いをどうやら満たしてくれそうだ。○“肌へのやさしさ”がなぜ必要なのか……男性美容研究家が解説なお、同製品を試す前に男性美容研究家の藤村岳氏のお話しをうかがった。「自分は脂性だと思い込んでいても、実際には乾燥肌・敏感肌の男性が増えています。こうした肌の持ち主が切れの悪いシェーバーを使うと何度も刃を往復させてしまい、肌荒れにつながりかねません。深剃りであるのはもちろんのこと、肌にやさしいシェーバーを使うのが重要です。美容を考えれば、そこへの投資は惜しまないほうがよいでしょう 」と、シェーバーのトレンドを語ってくれた。そうしたトレンドを押さえながら、実際にブラウン シリーズ9を試してみよう。シリーズ9は、シェーバーづくり60年以上を誇るブラウンの最新フラグシップである。前最上位機種のシリーズ7は2006年の発売だから、実に8年ぶりのフラグシップ更新となる。ブラウンとしては「60年以上にわたるシェーバーづくりの英知を結集した最高峰モデル」と自信を持っている。その言葉のとおり、機能面はもちろん、フェイスやフォルムまでもが“最高峰”にふさわしい仕上がりとなっている。シリーズ9の最大の特徴は、最新テクノロジーの「人工知能デュアル連動刃」を搭載したことだ。“デュアル”の名にも示されているとおり、2つのトリマーが効果的に連動し、複雑な方向に生えるヒゲや寝たヒゲを剃りやすいように整えてくれる。ちなみに従来のシリーズ7では、トリマーは1つのみ。剃りやすさを追求するため、トリマーの数が倍になったということである。ブラウンでは“究極のトリマー”として、この人工知能デュアル連動刃に大きな自信を持っている。2つのトリマーは、それぞれ「極薄リフトアップ刃」「くせヒゲキャッチ刃」と名付けられている。人間のヒゲの生え方は一様ではない。寝たヒゲもあれば、左右斜めと雨上がりの雑草よろしく思いのままに生えるヒゲもある。そのうち、まず、全体の50%を占めるという寝たヒゲについては、極薄リフトアップ刃がうまく持ち上げる。極薄リフトアップ刃は従来のシリーズ7が搭載するトリマーに比べて薄さが約半分に進化し、刃の幅については3分の1になっている。このコンパクトな刃が、ゴロリと寝転がったイケズなヒゲをしっかりと起こしてくれる寸法だ。一方のくせヒゲキャッチ刃は、やはり刃と刃の間隔が従来のよりも狭くなっており、さまざまな方向に生えたくせヒゲをきっちりとらえてくれる。同機種でブラウンが目指したものは“肌へのやさしさ”“深剃り”という相反する要素の追求である。背景には、藤村氏が語ったように肌にやさしいシェーバーを求めるニーズの高まりがある。男性でも肌の調子を気にする人が増え、乾燥肌・敏感肌の自覚が増えているという昨今。剃れるは剃れるが肌がゴワゴワ……では納得できないと考える男たちは、肌にやさしく、かといって剃れなくては意味がないので、深剃りをも実現してくれるシェーバーを求めているというわけだ。●優れたデザインと高度なテクノロジーの融合シリーズ9は、その点、異なる役割を担った2枚のトリマーの連動によってヒゲを剃りやすい状態に整えてくれるため、何度も何度も肌の上で刃を往復させることなく、ワンストロークで効果的に剃れる。まさしく“肌へのやさしさ”と“深剃り”を両立した、究極のシェーバーといえるだろう。もちろん短い時間でシェービングを済ませられるため、出勤前の忙しい朝の時短にもつながる。“肌へのやさしさ”と“深剃り”の両要素の追求は、人工知能デュアル連動刃以外の各種技術にも支えられている。まずは「ターボ音波テクノロジー」。これは各人さまざまなヒゲの濃さに自動的に対応し、毎分1万回という音波の振動によって肌を震わせ、ワンストロークでより多くのヒゲをとらえられるようにする機能だ。ストロークが少なければ少ないほど、当然ながら肌への負担も少なくなることは言うまでもない。また、人間の顔はカーブを描いているうえ、肌には場所により異なる微細な凹凸もある。シリーズ9では、そうした形状に合わせて可動するサスペンション機能「密着3Dヘッド」により、顔の曲面に応じてヘッドが密着してくれるので、無理に押し付けることなく手軽で効果的な深剃りを実現できるようになっているのだ。899パターンもの網目を持つ「ディープキャッチ網刃」も、イケズな方向に生えるくせヒゲを根元からきっちりカットするのに力を発揮する。こうした多彩な技術によって、肌を気にする男子たちに訴求するシリーズ9だが、ブラウン製品として忘れてはならないポイントとしてはデザインもある。ブラウンは、同社のデザインの祖といわれるディーター・ラムス以来、機能とデザインの融合を常に追求してきた。その姿勢はアップルのiPodなどをはじめ、さまざまな家電製品にも大きな影響を与え続けている。シリーズ9においても、同社の“Strength of Pure”というデザイン哲学のもと、高機能をさらに使いやすくするためのデザインが随所に見られている。手になじむエルゴノミックなフォルムはとにかくホールド感がよい。66×168×44mm・210gの本体サイズも、しばらくカミソリに慣れていた身からすれば最初はやや大ぶりに感じたが、実際に使っていると安心のできるサイズで、ホールド感をさらに高めてくれる印象に変わった。なお、初めて使用したときは駆動時の振動が若干気になったが、これは前述したターボ音波テクノロジーによるもので、使っているうちにすぐに慣れた。また、専用のクリーン&リニューシステムと洗浄液が付属し、充電しながらヘッドの洗浄や除菌(※)などが行えるのもうれしいところ。もはや、かつて愛用していたカミソリはいっさい手に取らず、シリーズ9のみを使い続けている今日この頃だ。“肌へのやさしさ”と“深剃り”は、たしかに矛盾する要素である。しかしながら相反した双方を求めたくなるのが、ユーザーのワガママというもの。ブラウンのシリーズ9は、ワンストロークで効率よく深剃りできる一方で、肌へのやさしさも実現し、ユーザーたちのそのワガママにしっかりと応えてくれる。さすがは電動シェーバー業界で60年以上の歴史を誇るブラウンだ。※ 試験期間:INSTITUT FRESENIUS、試験方法:アルコール洗浄システム後の刃部の除菌率を測定、試験結果:99%の除菌率
2014年12月04日秋葉原電気街振興会は「2014 WINTER 秋葉原電気街まつり」を開催する。期間は2014年11月26日から12月23日。アイドルグループの「でんぱ組.inc」とタイアップして展開する。2014年11月26日に発売するニューシングル「でんぱーりーナイト」の衣装を着たメンバーたちの、秋葉原電気街でしか見られないビジュアルなどが披露される。合計120名に景品が当たるキャンペーンも実施。対象店舗で5,000円以上の買い物をした応募者の中から、抽選で100名に10,000円分の買い物券、10組20名に「でんぱ組.inc」のライブチケットが当たる。応募は、店頭での支払い時に配布される応募ハガキで行うが、支払い金額にかかわらず、1度の買い物で1枚しか配布されない。また、対象店舗で5,000円以上の買い物をした人には、先着プレゼントとして「でんぱ組.inc」のオリジナルクリアファイルを用意する。期間中に、秋葉原電気街まつり参加店で買い物をした人には「特別割引券付きポケットティッシュ」がプレゼントされる。割引券は飲食店や洋服店で使用できるものだ。また、キャンペーンサイトや店頭ポスターなどでは、秋葉原電気街がオススメする冷蔵庫や炊飯器、テレビ、パソコンなどの最新家電を紹介する。詳細は公式サイトを参照のこと。
2014年11月25日エルナーと太陽誘電は11月17日、車載・産業機器用大型電気二重層コンデンサおよびリチウムイオンキャパシタ事業を加速させるため、資本業務提携を締結したと発表した。エルナーは、市場拡大が期待される環境・エネルギー市場、車載市場に重点をおいて、コンデンサ事業およびプリント回路事業の顧客開拓、新製品の開発を進めている。一方、太陽誘電は、コンデンサの製造・販売事業ではグローバルな販売力、マーケティング力、生産技術力、堅固な財務基盤を持ち、環境・エネルギー市場、車載市場に注力している。今回、両社は、今後グローバルに環境・エネルギー市場、車載市場向けビジネスを加速していくに当たって、製品および販路における補完関係が強いことなどから、戦略的パートナーとして資本業務提携を締結するに至ったという。具体的には、車載・産業機器用大型電気二重層コンデンサおよびリチウムイオンキャパシタの共同開発および生産、資材調達での協力、コンデンサ事業における技術・生産ノウハウの共有化、相互協力による販売拡大を図っていくとしている。
2014年11月19日TUV Rheinlandの日本法人であるテュフ ラインランド ジャパンは10月30日、「電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)用充電設備の設置事業者認定」を開始したと発表した。同認定サービスは、2013年にドイツのTUV Rheinland本社で開始されたサービスで、グローバルではすでに50件を超える認定書が発行されている。今回、日本で同サービスを開始するに当たり、日本の法的要件を適用し、評価内容が日本のビジネス環境に合うよう設定したとしている。なお、すでに認定書を発行した12社の設置事業者に対して、ポルシェジャパンが指定設置事業者に決定しているという。
2014年11月04日三菱マテリアルは10月29日、連結子会社である三菱伸銅と共同で、電気的な接続信頼性を維持しながら端子挿入時の摩擦抵抗を低減した、自動車コネクタ端子用めっき「PIC(Precise Interface Control)めっき」を開発したと発表した。近年、自動車電装化の進展にともない、電装部品におけるコネクタ類も小型化・多極化が進んでいる。小型化・多極化した電装部品のコネクタでは、コネクタ端子の接触面積が増大することで、コネクタ端子挿入時の摩擦抵抗が増大する。一方、コネクタ端子の挿入作業が主に手作業であることから、端子挿入時の摩擦抵抗が増大すると接続作業性が低下してしまうため、低摩擦性のコネクタ端子が求められている。また、コネクタ端子用の銅合金では、電気的な接続信頼性を高めるためにリフローすずめっきの表面処理を施すことが一般的である。しかし、表面のすずめっき層が軟らかいことから、端子挿入時の摩擦抵抗が増大してしまうという課題がある。この課題に対して、低摩擦性のすずめっきがあり、銅合金層とすずめっき層の界面に生じる銅すず合金を、表面に露出させることで摩擦抵抗を低減しているが、表面の純すず成分が少ないため電気的な接続信頼性が低下するという欠点がある。このように、摩擦抵抗を低減しながら電気的な接続信頼性を維持することに、従来は一定の限界があった。今回、三菱マテリアルと三菱伸銅は、独自技術を応用し、銅合金層とすずめっき層の界面に生じる銅すず合金の形状を制御することで、摩擦抵抗の低減と電気的な接続信頼性を両立した「PICめっき」を開発した。同製品は、純すずより硬度が高い銅すず合金を柱状にし、すずめっき表面に銅すず合金を数µm間隔で形成するものである。これにより、めっき表面の動摩擦係数は、従来比の約70%と大幅に低減している。また、低摩擦性のすずめっきでは十分でなかった電気的な接続信頼性については、柱状で点在する銅すず合金の隙間に多くの純すず成分を残存させることで確保している。摩擦抵抗に関しては、おす端子材とめす端子材の両方に「PICめっき」を使用すると最大の低減効果を発揮するが、めす端子材のみに使用するだけでも低減効果を実現できるという。さらに、グループ会社の開発品である耐応力緩和特性に優れた銅-亜鉛系合金「MNEX」をはじめ、各種銅合金にも適用可能となっている。
2014年10月30日電気グルーヴが10月29日(水)大阪・Zepp Namba(OSAKA)より東名阪でツアーを開催する。同ツアーは電気グルーヴの結成25周年を記念して行なわれる。ゲストとして、電気グルーヴの初期メンバーであるCMJKと砂原良徳のほか、過去にコラボ作品をリリースしているスチャダラパーが全公演に出演する。ツアー初日である10月29日(水)には25周年記念ミニアルバム『25』のリリースが決定しているので、こちらも合わせてご確認を。チケットはすでにSOLD OUTしている11月7日(金)・8日(土)の東京・Zepp Tokyo公演以外、発売中。■電気グルーヴ25周年記念ツアー “塗糞祭”25th Anniversary featuring guests : CMJK, 砂原良徳, スチャダラパー10月29日(水)Zepp Namba(OSAKA)(大阪府)開場 18:30 /開演 19:3010月30日(木)Zepp Nagoya(愛知県)開場 18:30 /開演 19:3011月7日(金) Zepp Tokyo(東京都)開場 18:30 /開演 19:3011月8日(土) Zepp Tokyo(東京都)開場 18:30 /開演 19:30料金:1F立見 / 2F指定 6,800円(税込)※1ドリンク別(未就学児童入場不可)■電気グルーヴ 25周年記念ミニアルバム『25』2014年10月29日(水)発売【2,525枚 完全限定生産盤】(CD+7 inch)2,500円+税【通常盤】(CD)1,500円
2014年10月24日P&Gは10月23日、ブラウンの電動シェーバーの最上位機種「シリーズ9」の「9090cc」を発表した。11月上旬より発売する。価格はオープンで、推定市場価格は42,800円前後(税別)。シリーズ9は、深剃りと肌への優しさを両立させたシェーバー。2006年に発売した現行の最上位機種「シリーズ7」を上回るブラウンシェーバーのフラッグシップモデルだ。シリーズ9の大きな特徴となっているのが、「人工知能デュアル連動刃」の搭載。シリーズ9は4枚の外刃を備えており、4枚のうち外側の2枚は899パターンの網目を持つ「ディープキャッチ網刃」と呼ばれるものだ。内側の2つが専用設計されたトリマー「人工知能デュアル連動刃」だ。トリマーのうち1つは寝たヒゲを持ち上げる「極薄リフトアップ刃」で、もう1つはさまざまなくせヒゲを捕らえる「くせヒゲキャッチ刃」。この2つのトリマーの組み合わせで、従来のシェーバーでは剃るのに時間がかかったヒゲも効率的に捕らえることが可能となった。また、「人工知能ターボ音波テクノロジー」を採用しており、内刃は毎分1万回の音波振動を行う。振動によって肌を震わせることで、1ストロークで多くのヒゲを捕らえることが可能だ。さらに、ヒゲの濃さに応じて速度を変化させることで、深剃りでありながら肌への負担を抑えている。ヘッドは3D密着タイプ。ヘッドは前後に可動し、網刃には上下にフロートするサスペンション機構を装備しているる。この機構により、顔の曲面に追従してヘッドが密着。強く押し当てなくても多くのヒゲを捕らえることができる。電源は充電交流式で、充電時間は約1時間。フル充電時の連続使用時間は約45分だ。5段階の充電残量表示に加えて、充電切れの9分前より、1分刻みのカウントダウン表示も行われる。9090ccには、3段階の洗浄モードを自動洗浄する「クリーン&リニューシステム」も付属。新品の清潔さと切れ味を長期間キープすることが可能だ。本体サイズはW66×D44×H168mmで、質量は210g
2014年10月23日電気通信大学は10月21日、兵庫県にある大型放射光施設「SPring-8」に同大学が建設した、燃料電池計測用のX線吸収微細構造(XAFS)ビームライン「BL36XU」に開発整備した、「2次元走査型顕微鏡XAFSシステム」を用いて、固体高分子形燃料電池触媒層のナノXAFS測定・解析に成功したと発表した。同研究成果は同大学燃料電池イノベーション研究センターの岩澤康裕 センター長・特任教授らの研究グループによるもので、独化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版に10月下旬に掲載される予定。固体高分子形燃料電池(PEFC)は、エネルギー変換効率が高く、ゼロエミッションも可能なクリーンエネルギー発電装置として期待を集めており、2015年には燃料電池自動車の市場投入が予定されている。しかし、その実用化はまだ初期段階であり、本格普及に向けて電極触媒の耐久性向上を実現するために、劣化の原因とメカニズムの解明が強く求められているが、従来の方法では直接観察することができずにいた。同研究グループは、新ビームライン「BL36XU」を用いた「ナノXAFS計測」という手法によって、燃料電池電極触媒であるカーボン担体上の2-3μmレベルのPtナノ粒子が酸化・溶出する様子を観測し、画像化することに成功した。これによって、燃料電池触媒の溶出・劣化が始まる特定部位と機構の一端が解明されたことになる。岩澤センター長は今回の成果について「今後の燃料電池本格普及のための高耐久な次世代燃料電池電極触媒開発に対して、サイエンスベースの指針を提供するものである」とコメントしている。
2014年10月22日